アメリカの右翼保守は伝統的に愛国者が多くアメリカ軍を強く支持してきた。一族郎党数人が軍隊経験があり、今も若い世代が軍隊にいるなどという家庭はごく普通である。うちも一応ミスター苺が若い頃に海軍に居たことがある。しかし最近アメリカ軍は志願兵が激減しており、国防に必要な人員枠が満たされていない。こんな状態で戦争でも起きたら一体アメリカはどうなるのだろうか?しかし何故そんなにもアメリカ軍は兵士調達に苦労しているのか。実はそれはバイデン政権の軍隊の多様性重視に問題があるのではないかといわれている。

そんななかバイデン政権の防衛省は2024年度の予算1.147億ドルを「多様性・平等、包括性、手の届きやすさ(diversity, equity, inclusion and accessibility (DEIA))プログラムに使うため予算を上げてほしいと請求した。

「軍部、OSDの多様性・公平性・包摂局、国防機会均等管理研究所にまたがるこの資金は、DEIAを促進し、DEIAの価値、目的、配慮をビジネスや任務遂行の方法に取り入れることを目的としたプログラムやイニシアティブに投資されている。」

だそうだ。で、具体的にこれらはどんな風に使われるんだ?もっとLGBTQ+αの連中を入隊させるのか?女性兵士の中絶の資金を出すのか?トランスジェンダーの性転換手術費用を出すのか?軍隊基地にゲイバーでも作るのか?

防衛相は過去6年にわたり毎年行われる監査で不合格になっている。2023年度の監査では29のカテゴリーのうち7つしか合格していない。税金がどう使われているかも不透明であるのに、これ以上に予算を増やせなど厚かましいと共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は自分のXに書き込んでいる。

保守派ポッドキャスターのマット・ウォルシは、先日家族で一緒になった時、10代の甥が陸軍に志願しようと思っていると語っていたのを聞いて、今の軍隊はやめた方がいいと助言したそうだ。ウォルシは10年前の自分がもしも10年後に親戚の子が軍隊に志願するのをとめようとするなんて考えも及ばなかったという。しかし今の政権を考えると私も全く同じ意見だ。

先日ソーシャルメディアで数年間の軍隊任務を終えた若い男性が名誉の除隊の際に自分のギアを返納するさい、あてがわれたギアの一部が欠けているということで、なんと40万円相当の弁償金を請求されたという。しかしこのギアは二年まえのアフガニスタン撤退の際に重量の関係で飛行機に乗せられず、やむなく現地に残して来たものだという。しかも上からの命令で弁償する必要はないと口約束されていたという。あの無様な撤退のおかげで米兵四人が戦死し、何万というアメリカ人や米軍関係者のアフガニスタン人が置き去りにされた。あんな戦争に行かせるために子供を育てたわけじゃないと思った親たちは多かったことだろう。


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