8か月前にテネシー州ナッシュビル市の小学校で起きたトランス自認の女による乱射事件で3人の小学生と3人の職員が殺害された事件で、犯人のマニュフェスト(声明文)の一部がポッドキャスターのスティーブン・クラウダ―によって暴露された。クラウダ―は正規のルートを通じてこの情報を入手したのではなく、ナッシュビル警察の内通者から手に入れた。まずは事件の内容から。

2023年3月27日、テネシー州ナッシュビルのグリーン・ヒルズ地区にあるアメリカ長老教会の教区小学校「コヴェナント・スクール」で銃乱射事件が発生。トランスジェンダーの男性(生得的女性)で同校の元生徒である28歳のエイデン・ヘイル(生まれはオードリー・エリザベス・ヘイル)が、9歳の児童3人と大人3人を殺害した後、メトロポリタン・ナッシュビル警察の警官2人に射殺された。

アメリカで乱射事件が起きる度に犯人の動機はその日のうちに発表されるのが普通だ。特に犯人が白人で動機が異人種への差別である場合は大々的に報道され、何日にもわたってニュースサイクルで話題になる。犯人がトランプ支持者の保守派だったりすればなおさらである。反対に犯人が黒人や他の有色人種である場合で被害者が保守派の白人を狙ったものだったりすると一応報道はするものの、反対の場合と比べて数日後にはもう報道されなくなる。数年前に起きたアメリカ至上最高の犠牲者数をだした最悪の乱射事件であるラスベガス事件などは犠牲者のほとんどがカントリーウエスタンファンの白人だったことから、全く詳細が報道されないうちに銃規制の話に変わってしまった。

この事件に関しては何故か犯人の動機が全く報道されなかった。多々のメディアがそのマニュフェストを手に入れようとしたが、その度に法廷によって阻止されるなどしてずっと隠蔽されていた。ナッシュビル警察はこのマニュフェストを公表する気は全くない意思を明らかにしていた。

何故なのか?

それについては一体このマニュフェストに何が書かれているのかが問題となる。下記はその一部。原文は汚い言葉だらけだが、DeepLによる上品バージョンの翻訳はこちら。

「あのガキどもを殺せ!」。「私立の高級学校に通い、派手なカーキにスポーツリュックを背負い、マスタングやコンバーチブルに乗る父親を持つクソガキどもを。このクソガキどもめ。そのモップみたいな黄色い髪の弱虫どもを撃ち殺したい。このクソガキどもを皆殺しにしてやりたい!白人の特権を持ったクソガキどもめ。くたばれ、くたばれ。」

“Kill those kids!!!” one page reads. “Those crackers going to private fancy schools with those fancy khakis and sports backpacks, with their daddies [sic] Mustangs and convertibles. F*** you little sh**s. I wish to shoot you weaka** d***s w/ your mop yellow hair. Wanna kill all you little cr*ckers!!! Bunch of little f***ots with your white privileges. F*** you f***ots.”

ナッシュビル警察が犯人像について発表するのに消極的だった、というより積極的に隠ぺいした理由は犯人が男性自認の女性であったこと、そして彼女が白人差別主義者だったことにある。犯人本人も白人で同学校の元生徒なので、特権階級というなら彼女本人もそれに含まれる。

犯人は明らかに狂人だった。精神科治療も受けていたということは前々から解っていた事実だ。それで警察は単にこれが狂人による単発的な事件だったということで済ませようとしたのである。だから事件当初は彼女が男性を自認しているトランスジェンダーだと言っていたのに、すぐに犯人は気の狂った女だという報道に変わってしまった。超左翼の白人差別主義トランスジェンダーが犯人だなんてことになると左翼メディアとしては非常に都合が悪いからだ。

今後このような事件を未然に防ぎたいと思うのであれば、犯人の動機を知ることは非常に大事だ。すでに精神病を患っている女性が大量の男性ホルモンを摂取すればどんな悪影響があるのかということや、そんな精神的に無防備な人間がアメリカの教育現場で何かと白人がすべての悪の根源であり、白人は特権階級だという教育を受けていたことと彼女の動機とは関係があったのかどうか、こうした因果関係は十分に吟味されるべきである。そのためには彼女のマニュフェストは事件後即座に公表されるべきだった。彼女の動機を知ることは、今後このような犯罪を防ぐことに何かしらの役に立つかもしれないからである。

クラウダ―がこのマニュフェストを公開した直後、ユーチューブはすぐにこの動画を削除。動画を引用した他のユーチューバーのアカウントが凍結されたりした。フェイスブックやインスタグラムやレディットでも同じように動画は削除された。辛うじて残っているのは独立主義のRumbleとイーロン・マスクのXだけである。

とはいってもマニュフェストの内容はあらゆるメディアが再掲しており今更隠しようがない。ただ多くのメディアはマニュフェストの内容よりも、それを公式な発表ではなく漏洩という形で報道したクラウダ―批判に終治している。内容について語るより、そんな内容の声明文を発表することがあたかも犠牲者家族の傷を再び深めることになるかのような報道である。

今でも犯人が小学校に入って乱射する様子(犠牲者は映されていないが)や、犯人が警官に撃たれる動画など探せばいくらでも出て来るのに、犯人の声明文が発表されたら家族が余計傷つくとかおかしな話である。


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