私は昔からスタートレックシリーズのファンだ。1960年代のオリジナルシリーズから、80年代のネクストジェネレーション新世代、そしてボエジャー、ディープスペース9といったテレビシリーズも、いくつもある劇場版映画も全部観て来た。90年代まで続いていたスタートレックファンのクリエーションコンというコンベンションにもコスプレをして何回か参加した。

それで2010年くらいに世代交代でオリジナルのキャラクターたちが若い俳優たちに入れ替わった映画も一応は観た。役者たちの年齢が若すぎるとは思ったが、主役の男女は美男美女でお色気もあり冒険在りで、まあまあの出来だったと思った。

近年うちにはテレビがないので、2017年に始まったディスカバリーは観ていなかったのだが、最近になってアマゾンプライムで観られることがわかり、まとめて見始めた。しかし、このシリーズからは元々のスタートレックのチャームがすっかり失われていた。私は第三シーズンまでは我慢してみたが、もうその後は耐え切れずに辞めてしまった。その原因は、、

あまりにもポリコレ過ぎるからだ!

主役が黒人女性であるということは別にいいとして、何故か男性名のマイケルは女性として全く魅力的に描かれていない。女優さんに魅力がないという意味ではなく、わざと女性としての魅力を排除したキャラクターになっているのだ。

先ずユニフォームだが、オリジナルシリーズの同時代であるはずなのにユニフォームが全然違う。シリーズが変わるごとに多少ユニフォームのデザインが変わるのはいいとしても、ユニフォームが全然センスがないのだ。明らかに女性の体の線を隠すような軍服になっている。もちろん軍服がセクシーなはずはないから実用的と言えばそれまでだが、何と言ってもこれはエンターテイメントなわけで、観てるほうはこれまで通り美しい女性のセクシーなユニフォームが観たいはず。特にオリジナルシリーズの女性のミニスカートは2009年から2016年までのリブート映画ではそのままだったのに、このシリーズでは完全になくなっている。なんとしてでも女性の脚を見せまいとしているように思える。

センスがないのはユニフォームだけではない。主人公と主人公の恋人を含め、登場人物の半数以上が黒人。かろうじて居る白人女性はブスでデブ、およそあのミニスカユニフォームは無理。唯一の白人男性はゲイで彼の恋人は、、もちろん黒人。スタートレックなので宇宙人にも色々遭遇するわけだが、なぜかそれがボルカン人でもクリンゴンでも大半が黒人。異星人は普通の人間とは違うわけで、どうして異星人が地球人と同じように黒人と白人に別れていなければならないのだ?そしてもちろんLGBT色も濃い。

これについてはすでにファンの間からもかなりの批判が上がっている。

スタートレックディスカバリーのどんなところがそんなにWOKE(お目覚め主義)なのかというと、まずそのキャストだ。ファンの一部では登場人物にシスジェンダー(トランス以外の正常人をさす)や異性愛の白人男性が居ないことを嘆く人がいる。実際第三シーズンになるとシスジェンダー・ヘテロの白人男性のメインキャラが一人も登場しなくなる。無論スター・トレックピカードの主役は白人のストレート男性だし、ストレンジニューワルドでもそうである。どうやらスタートレックファンは他のほとんどのシリーズで自分と同じ顔をした人が出ているだけでは飽き足らず、すべてのシリーズがそうでないと気に入らないようである。

またスターシップディスカバリーはセクシュアリティーやジェンダーに焦点をあてていることでも批判されている。ラップとクルーズ(役者の名前)は番組のなかでゲイカップルを演じているが、第三シーズンではノンバイナリのアディらとそのパートナーでトランス男性のグレイタルが登場した。ファンたちはそういうキャラクターの出番が多いことを嘆き、スターフリートの女性陣がすべてウイリアム・シャットナーの胸に飛び込んだ過去を懐かしく思っているようだ。

と書いているのはジャイアントフリーキングロボットというファン雑誌。この記事の著者は明らかにトレックファンが人種差別的な白人男性ばっかりで、ディスカバリーに人気がないのはキャラクターに白人男性が少なすぎるからだと言いたいようだが、問題はそこではないのだ。

スタートレックファンは主人公が白人男性でなければならないなどとは思っていない。この記者は知らないのかもしれないが、元のシリーズでもメインキャラクターには黒人女性(オフラ)や東洋人男性(スールー)が居た。当時としてはプライムタイムのテレビ番組の主役級に白人に混じって黒人や東洋人が出演するというのは結構画期的なことだった。

Oyin Oladejo as Joann Owosekun; Sara Mitich as Airiam; Anthony Rapp as Paul Stamets; Mary Wiseman as Sylvia Tilly; Sonequa Martin-Green as Michael Burnham; Ronnie Rowe as Bryce; Patrick Kwok-Choon as Rhys; Doug Jones as Saru; Emily Coutts as Keyla Detmer of the CBS All Access series STAR TREK: DISCOVERY.
スタートレック・ディスカバリー

90年代になって、ディープスペース9の主役のシスコ船長は黒人であり、彼には黒人の奥さんと息子が居た。ボエジャーのジェーン・ウェイン船長は女性で、彼女の片腕のチェコテはアメリカ先住民だ。

ファンたちは自分と同じような顔をした人たちが全シリーズに出ていなければならないなどとは思っていない。ただ自分達が共感できる普通の人間に出て来てほしいと思っているのだ。

こういうシリーズには魅力的な主役がいて、ファンはその人に憧れたり恋心を描いたりするわけで、その主役たちが体験するロマンスや冒険を楽しみに観ているのだ。しかし美男美女が一人も出てこないシリーズで、男はみんなゲイで、女はノンバイナリとか、もう勘弁してよといいたくなる。こんな人たちを観ていもて何の共感も覚えないし、何が起きても興奮できない。

実は私がディスカバリーを我慢して第三シリーズまで見た理由は、途中から現れたクリストファー・パイク船長の存在だ。彼はカーク船長の前任で、オリジナルシリーズではシリーズ前のパイロット版に一度登場するだけだったのだが、このシリーズでは彼を大きく扱っている。パイク船長は白人ヘテロ男性で非常に格好いい典型的なヒーローキャラである。このキャラはディスカバリーシリーズからは去ったが、新シリーズのストレンジニューワールドの主役となって再登場。シリーズの一部だけ登場したキャラクターが新シリーズの主役になったことから考えて、ファンがこういう伝統的なヒーローキャラを求めていたことは明らかだろう。

CBS All Access has greenlit a new "Star Trek" spinoff series with Captain Pike (Anson Mount, center), Spock (Ethan Peck) and Number One (Rebecca Romijn).
ストレンジニューワールド

最近のWOKEは、わざと美しくない人や魅力のない人を全面的に押し出して、美しいだろ、魅力的だろ、認めろ、そうでなければ差別者と見なして糾弾してやるという態度を取る。彼らは一般人がもってる美的感覚や性的指向を根本から覆そうとしている。しかし、それはやればやるほど人々の敵意を買うだけで、無理やり好きになれと言われてもそれは無理だ。

何度も言うが、Get WOKE, go broke. お目覚め主義は商売によくないのだ。


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