先日の森さんの「女性蔑視」発言でオリンピック協会における女性差別の問題点に焦点が当てられている。しかし女性スポーツという問題を本気で考えているなら、森さんのどうでもいい発言などに時間を割いているよりも、もっと考えなければならない問題がある。それがLGBT平等法(Equality Act)だ。

諸外国、特にイギリスで平等法というと、これは同性愛者や両性愛者を差別しない法律などというものではなく、トランスジェンダーを無条件で受け入れる法律を指す。これは女子競技に女装した男性が平気で参加することを指すのであり、女子競技の破壊を意味する。バズフィードの記事から読んでみよう伊吹沙織著。

「オリンピック開催国として責任がある」 差別を禁止する「LGBT平等法」を求めて国際署名キャンペーンを開始「あまねく国内において安心してスポーツができる、性的指向や性自認によって差別がされないという状況を保証するために平等法が必要で、開催国の責任」(強調はカカシ)

この見出しを見ただけでも解るように、この平等法は単にLGBを差別しないというものではなく、「性自認」が含まれていることに注目する必要がある。この署名運動は特にオリンピックの規則云々については触れていないが、こういう法律は気を付けていないと思わぬ方向に進んでしまうのは、イギリスやアメリカの状況を見ていればはっきりわかるはず。もう少し読んでみよう。再び強調はカカシ。

今回始まった「Equality Act Japan」キャンペーンは、全国100以上の団体が加盟する「LGBT法連合会」、国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」、スポーツをより多様性にあふれたものにするため活動しているアメリカの非営利団体「アスリート・アライ」の3団体が連携して主催する。

トランス運動に多少なりとも注目してきた人間には、この「アライ」が何を意味するかははっきり解る。これはアスリート(競技者)のアライ(味方)などという意味ではない。これはトランス運動支持者を意味するのだ。

この記事には先進国で同性愛者を差別してはいけないという平等法がないのは日本だけだと指摘する。確かに同性愛者であるというだけで採用されなかったり解雇されたりといった差別があってはいけないが、今時そんな差別をする企業があるだろうか?同性愛は日本では違法ではない。違法でない行為を理由に解雇されたり不採用になったりすれば、個別に訴訟は可能なはず。特に新しい法律が必要とは思えない。

このような新しい法律が必要なのは、多くの人が受け入れられないと思っているトランスジェンダーのみだ。普通に男として採用されたのに、途中で女装を始めて女子トイレ立ち入りを要求したり、男性体なのに女子競技に参加させろという理不尽な行為を合法にしようというのがこの法律の真の目的だ。

無論この記事では特にトランスジェンダーに関する記述はない。同性愛者で元オリンピックメダル受賞者などの体験談でお涙頂戴の訴えをしている。

この運動開始の会見で元フェンシング女子日本代表選手で、東京レインボープライド共同代表の杉山文野さんと、なでしこリーグ2部スフィーダ世田谷FC所属で、現役選手の下山田志帆さんが、同性愛者であることでコーチやキャプテンらから差別的ないじめにあったと語る。

杉山さんは過去に、オリンピックでメダルを獲得したこともある選手から、「カミングアウトしてしまうと、ファンや家族を失望させてしまうのではないかという恐怖感があり、やっぱり言えない」と、相談を受けた経験を明かした。

自分自身も現役時代は、「おかまやホモという言葉が飛び交う競技場で、自分のことがバレたら居場所がなくなるのではないか、いじめられたらどうしようと、ビクビクしながら競技生活を送っていた」。

中略

「今までの人生を振り返って思うのは、スポーツの場で当事者に対する差別的な発言を見る機会がすごく多かったということです」と下山田さんは言う。

「短髪の選手に対して、指導者が『女子チームなのにそれはおかしいだろ』と言ったり、チーム内で付き合っているカップルに対して、キャプテンなどが『気持ち悪いから別れろ』と言ったり。そんな話を、周りで度々見聞きしてきました」

「そうした現状は現在進行形だと思っていて、競技は好きなのに、チームメイトや指導者との関係が嫌で引退した選手もいたし、チームを離れてしまった選手もいました」

中略

「平等法が制定されることで、安心してプレーできる選手が増えるし、差別的な取扱いを受けた時も、SOSが出せるようになる。そうした環境が当たり前になることを、私は望んでいます」と訴えた。

こういう人々の無理解や偏見を法律で規制するという考えに私は非常に疑問を抱く。もしも同性愛選手が出場を拒否されるとか、記録を伸ばしても同性愛者だというだけでメダル受賞が出来ないとかいう事実があるのであればそれは問題だ。そういう差別は絶対に許容されてはならない。だが、コーチや他の選手が同性愛者は気持ち悪いと思う気持ちまで法律で規制するというのは、言論の自由や思想の自由を迫害することになる。

もし現場で同性愛者をいじめるような文化があるというなら、それは組織に問題がある。だいたい選手の性嗜好を理由に指導者が選手をいじめるなどということがあっていいはずはない。こうした行為を止めさせるのは法による規制ではなく、どんな理由があるにせよ選手の私生活について指導者からの虐めは許さないという強い姿勢を組織の幹部から示していく必要がある。やたらに法律などで規制すれば反感を生むだけであり、差別をなくすことにはつながらない。

しかし、このようなお涙頂戴パフォーマンスに騙されて、この忌まわしき平等法などというものを支持したりしてはいけない。繰り返すがこの平等法の真の目的は同性愛者への差別をなくすことなのではなく、自認のみの「トランス女」が真の女性として扱われることにあるのだ。

左翼運動家はしたたかである。法律を通す際にトランスジェンダーのTの字も言わない。そして同性愛者にまじってそっとトランスを混ぜ、「性自認」という言葉を忍び込ませる。法律が通ってしまえばこっちのもの。「トランス女性は女性です」が横行するのだ。そうして一般市民は何も言えなくなってしまうのだ。

この元フェンシング日本代表選手も、実はこれが女子フェンシングを破壊する行為につながるとは、その手先として動いているのだということに気が付いていないのだろう。コーチやキャプテンに「気持ち悪い」などと言われる程度のことでは済まされなくなるというのに。

森さんを責めまくったメディアはフェミニストの皆さんにお聞きしたい。オリンピックにおける女性蔑視を本当に心配しているのなら、男子が女子競技に参加して女子スポーツを破壊する可能性のある運動についてどう思っているのか?今のオリンピックの規則では一年間男性ホルモンの分泌が一定数未満ならば手術もしてない男子が女子競技に参加できるのだ。それについて何もいうことはないのかと。

もし日本がオリンピック開催国として責任があるとしたら、今のうちにこの問題を解決することにある。こちらの方が女子スポーツの存続にかかわる重大事である。森さんのくだらない発言などに力を注いでる場合ではないのだ。


2 responses to 森さんの発言なんかより重大視されるべきなLGBT平等法の陰謀

かんぱち2 months ago

TwitterでLGBTの人が 「性自認」 について、連投ツイートで長文の解説をしているのを見たことがあります。そしてその人は 「当事者じゃない人間は口を出さずに、これを受け入れろ。」 みたいな事もツイートしていました。そういうツイートにツッコミを入れた人が、パヨクから激しく攻撃されているのも見たことがあります。

フツーに考えて、「性自認」 という 「本人以外には確認しようがないこと」 を根拠にするって、おかしくないですか? 自分に対する 「セルフ・イメージ」 が間違っていることだって、よくあるでしょ?

私は 「ありのままの自分」 のような言葉も好きじゃないんですよね。なぜなら人間のアイデンティティって、かなりの部分は後天的に外部から規定されているわけですよ。国籍、職業、家族の中でのポジション、社会的な地位・・・。「セルフ・イメージ」 をアイデンティティにするのって、社会への悪影響だけじゃなくて、個人の内面においても深刻な 「アイデンティティ・クライシス」 を引き起こすと思います。

ReplyEdit
    苺畑カカシ2 months ago

    おっしゃる通り、LGBTでも特にトランス活動家って、当事者以外は黙ってろ、という人が多いんですが、黙っててほしかったら当事者以外の人を巻き込むような要求をするなといいたいですね。

    自分らで、どうみても男性な人を女子空間に入れろと言ったり女性競技に男子を参加させよと言ったりするから、他から色々言われるわけですよ。

    特に女性としては、女子空間に女装男が入ってくるとなったら、女性は十分に当事者ですからね。

    ReplyEdit

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *