前回お話したマティーナ・ナブラチロワによる女性自認男たちによる女子競技反対コラムについて、色々検索していたら色々な情報が見つかった。先ずマティーナはこの件に関して去年の12月頃から色々な人達と議論を重ねていたらしい。しかし事情をきちんと理解できないうちに意見を述べるのは適切ではないと判断したマティーナは、色々自分なりに勉強した結果やはりトランスは女子競技に属さないと結論を下した。

マティーナ曰く:

この議論を最も基本的に言うならば、何のスポーツにしてもその組織が決めたホルモン摂取さえすれば男性が女性となり優勝を総なめして賞金稼ぎをした後、そう望みさえすれば男にもどって子供を作ることが出来るということだ。こんなことは気違い沙汰だしずるである。私はトランスジェンダー女性が好むどのような呼び方もするつもりだが、彼女らと競争するつもりはない。これは全くもって不公平だ。

マティーナのコラムを読むまで知らなかったのだが、今現在アメリカなどで女子スポーツに参加しているトランス「女性」のほとんどは、単にホルモン摂取を受けているだけで性転換手術を受けていないペニス持ちの男たちなのだ。コネチカット州の高校陸上競技で次々に記録更新している二人のトランスなどはホルモン治療すら受けていない自認のみの男子生徒だという。スポーツ奨学金で大学入学までかかっている選手権でこれはひどい。何故かスポーツ界ではトランスによる横暴に屈する組織が多すぎる。

トランスによる横暴と言えば、その代表ともいえるのが、前回も紹介したレイチェル・マッキノンという女装男。彼がマティーナに充てて書いたオプエドを読んだが、それこそ上から目線というか人を見下した書き方だ。マッキノンは先日もツイッターで、自分がトランスフォブによって攻撃されるのは、自分は教養もありトランスジェンダーについて科学的な証拠をもとに論理だった議論が出来るからだ。自分はトランスフォブにとっては最大の悪夢なのだ、がははははは~、みたいなことを書いていた。だが実際に彼の書いたものを読んでいると、単に他人をトランスフォブと呼ぶ以外の議論などしていない。マッキノンのコラムは先日のマティーナのオプエド以前、去年の暮にマティーナがツイッターで書いた下記に対する返答だ。

単に自分は女性だと唱えただけで女子と競争していいわけがない。何かしらの基準というものがあるはずで、ペニスを持ったまま女子と競技するのはその基準に外れる、、、 - マティーナ曰く

まったくもって常識的なこのツイートに激怒したのがマッキノンは「ペニスと運動神経とは何の関係もない」と書く

ペニスと運動神経とは全く何の関係もない。性器はテニスボールを打ったり、自転車をこいだり槍を投げたりするのに何の意味もなさない。それを認め国際オリンピック委員会は2015年11月にその規則を変え、性器手術を必要とする項目を削除した。

ナブラチロワは何年も前にトランス女性に対して不必要で不公平とされた時代遅れの規則を支持しているのだ。

哲学博士でしかも認識論という何をもってして真実を知ることが出来るのか、という学問専門だと常に自慢している割には、合法と正義の区別もつかないというのはどういうことだろう。

「 認識論:認識、知識や真理の性質・起源・範囲(人が理解できる限界など)について考察する、哲学の一部門である。 … 日本語の「認識論」は独語の訳語であり、日本ではヒト・人間を考慮した場合を主に扱う。ウィキより」

オリンピック委員会はトランス活動家の圧力に屈服しただけのことであり、委員会が認めているからそれでいいでは議論になっていない。マティーナはそういう規則に問題があると言っているのであり、それは変えられるべきだと言っているのだ。

もっともマッキノンの言うことにも一理ある。運動神経はペニスのあるなしだけで決まるのではない。男は往々にして骨格が大きく、したがって背も高く肩幅も広く足も長い。心臓も大きく血液の循環が女性よりも能率的。筋肉の密度も高く、テニスや自転車競技に有利な瞬発力や握力も女性より圧倒的に高い。肌も厚く怪我をしにくい。こうしたことを考慮に入れれば、トランスが去勢していようとしていまいと医学的男性が女子競技に参加することがどれほど不公平かが解る。自分は科学に基づいた議論をしていると威張るマッキノンはそうした科学的事実は完全無視し、男性ホルモン濃度が特定の基準を超えていなければいいという非科学的な規則を支持している。(参考: ナショナルレビュー

ペニスを持ったトランス女性を「本当の」女ではないとして扱うのは、まさしくトランスフォビアだ。トランス女性が単に自分は女だと発表すればそれで女になれるという間違った説を支持するのもトランスフォビアだ。法律的に女性と認識されるのは難しく複雑であり、(どこに住んでいるかによって)時として全く不可能でもある。

さらにマッキノンはご丁寧にもマティーナ及びトランスフォビア全体に向けて、他人からトランスフォビアな発言をしたと指摘されたら場合どう振る舞うべきかという命令、基、助言をしてくれている。

  1. 人々が注目するようなひどいことをしたと素直に認めること。
  2. 心を込めて謝ること。公共の場で犯した罪は謝罪も公共の場ですること。
  3. 傷つけるような内容は削除すること。
  4. 今後行動を改め、実行に移すこと

マッキノンだけではないが、トランス活動家はやたらに他人に命令するのが好きなようだ。他でトランスのアライ(味方)になりたかったら絶対にしてはいけないことという項目を見つけたが、そのなかでも面白かったのは、トランスに性器の手術をしたかどうかとかホルモン治療を受けているかどうか聞いてはいけない、トランスの性嗜好を決めつけてはいけないという二つ。ちょっと待った!手術どころかホルモン治療も受けておらず(受ける気もない)、自分は女だと言いながら、医学的な女と付き合いたいなら、単なる女装変態男じゃないか!

日本でも去勢手術をせずに法律上の女と認めろという運動があるが、それだったら法律上の性別など何の意味もないことになる。それがまかり通るというなら、自分で女だと名乗りさえすれば女になれるというマティーナの発言は全く正しいではないか?

マッキノンにしろ他のトランス活動家にしろ、いったいあんたら何様のつもりだ?と聞きたい。いったいどんな権限をもってして我々にいちいち指図するのだ?嘘を真実として捻じ曲げ、我々に真実と認めろと強制する。私はその独裁的なやり方が大嫌いである。

さて、マティーナのオプエドがもとで、長年彼女が役員を務めて来たアスレーツアーライというLGBT団体から追放されてしまったという話はしたが、最近のLGBT団体はトランスの人権ばかり気にかけてLGB特にLであるレズビアンを迫害しているという話は最近よく聞くようになった。イギリスでもストーンウォールというLGBT団体の幹部やメンバーたちがそのトランス迎合姿勢のため続々脱退しているという

イギリスのLGBT団体ストーンウォールの幹部ルース・ハントは先日同団体がLGの権利を無視してトランス人権にばかり力を入れていると批判して辞任した。 同団体の大型献金者で報道官でもある二人のメンバーも団体から脱退すると発表した。多くの人気テレビ番組を手掛けているモーリーン・チャドウィックと彼女のパートナー、キャス・ゴッツ( Kath Gotts )は「ルース・ハントは正しい。ストーンウォールは私たちの権利を守るチャンピオンではなくなってしまった。」二人は同団体はトランスの目的のためだけに動いていると強く批判している。

アメリカにしろイギリスにしろ欧米のLGBT団体はすでに女装男たちによって乗っ取られ完全な男尊女卑の団体と化している。バリバリ左翼団体が行きつくところは常に女子供を犠牲とした独裁主義である。


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