昨日トランプ大統領は国際的な地球温暖化対策であるパリ協定を支持しない意向を明らかにした。実際にパリ協定から離脱するかどうかは近日中に発表があるようである。

【ワシントン=川合智之】米メディアは28日、トランプ米大統領が外遊前、プルイット米環境保護局(EPA)長官らに地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から離脱する方針を内示していたと報じた。ただ主要国首脳会議(タオルミナ・サミット)で各国首脳はトランプ氏にパリ協定から離脱しないよう働きかけており、思いとどまった可能性も残る。トランプ氏は方針を週内に正式発表する。

しかしアメリカがパリ協定から離脱したら地球は大変なことになっちゃうぞ~という記事Watts Up With Thatを読んだのだが、この記事でインタビューされた科学者によると、パリ協定離脱によって二酸化炭素排出の量は一年に3兆トンにも及ぶとし、最悪の状態で今世紀の終わりまでに0.3度C気温が上がる可能性があるというもの。え?最悪の場合でも今世紀終わりまでに0.3度の上昇?何それ?
トランプ大統領の決断を目前に控え、先日フェイスブックに人為的地球環境変化説(俗に地球温暖化説)を信じない人間は何が真実であるかの判断能力がないと批判するビデオを掲載した「ともだち」がいて、普段はこういうバカげたビデオは無視するのだが、気まぐれに「問題なのはこういう怪しげな科学をもとにして社会政策がつくられることなんだよね。」と書いたところ、ちょっとした言い争いになってしまった。
ともだちやその友達連中は、温暖化は圧倒的な科学で証明されている、97%の科学者が同意している、と喚きたてるので、あんたら一人でもスケプティクス(批評家)の意見を聞いたことがあるの?と聞いてみると、そんなものはいくらも読んだことがある。奴らの説は嘘でたらめで科学に基づいていない、という答えが返ってきた。そしてある人間はこのジャーナルを読めとリンクを送ってきたが、それは特定の調査書ではなくてジャーナルのリンク。そんな膨大な資料のなかから何を読めというのだろう。
で、ある一人が批評家の意見で科学ジャーナルに発表されたものがひとつでもあるなら紹介しろというので、気象学者のロイ・スペンサー博士の本を紹介したところ、スペンサーさん(あえて博士とか教授とか言わず)はバリバリの宗教家で進化論を信じてない非科学的な人間だ、そんなやつのいうことは信用ならんね、という答えが返ってきた。スペンサー博士は生物の進化は偶然の出来事ではなく神の創造だと信じており、これは特に非科学的な考えとは言えない。なぜなら神が生物の進化を設計(デザイン)したのだとしたら、特に矛盾はないからである。
ま、その話は置いといてだ、要するにフェイスブックの「ともだち」は実際に批評家がどのような批評をしているかという内容を議論するのではなく、単に批評家の人格を責めることしかできないというおざなりな結果となった。まあ、そんなことだろうとは思ったけどね。
はっきり言って私が聞きたいのは次の数点。
1)地球温暖化は起きているのか?
2)起きているとしてそれは問題なのか?
3)問題だとしてそれは人為的な原因によるものなのか?
4)人為的な原因だとしてそれを是正することができるのか?
5)是正できるとして犠牲を払うだけの価値はあるのか?
上記のコメントで私は私の場合、今1)と2)の間で止まってるんだよねと書いておいた。もし最悪の場合でも100年近くで0.3度Cの上昇だったら我々の生活にどれだけの支障を来すというのか。そんなの一日における温度差より低いじゃないか。単なる誤差の範囲だろう。誰も気が付かないような温度差だ。
それに地球の温度が多少上がることは悪いことではないという説もある。いや、それを言うなら二酸化炭素排出量が多いほど食物が育つという例もある。
というわけなので、トランプがパリ協定から離脱する決意を固めたとしたらいいことだと思うがね。


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