出張中はウェッブサーフよりテレビのニュースばかり観ていた。私の観るニュースはもっぱらフォックスニュースのみ。たまにCNNも観たがその内容の違いは非常に面白いものがあった。政治討論番組ではCNNだと4人のゲストのうち三人までがリベラルで一人が申し訳程度に中庸という組み合わせなのに対して、フォックスはその正反対。ホストも交えて一人のリベラルを袋叩きにしていた。(笑)完全に不公平な構成だが、リベラルメディアは常にこういうことをやってきたのだから、一局くらいこういう局があってもいいだろう。
さて、気になる大統領選挙の行方だが、共和党の第一の有力馬はなんといってもドナルド・トランプ。今のところ全国平均支持率31%と他の候補者に比べてダントツである。しかしアメリカの大統領予選選挙は全国投票ではなく各州ごとに違った規則の選挙で選挙人を選んでいく方法がとられるため、予選前に全国平均支持率が高いだけでは必ずしも候補者に選ばれとは限らない。
たとえば一月最初のアイオワコーカスでは、テキサス代表上院議員のテッド・クルーズが有力と言われている。それぞれの州である程度の選挙人を獲得することが出来ない候補者はどんどん立候補から降りてしまうので、そうなった時、今他の候補を支持している人たちがトランプを支持するかどうかが問題となる。
ミスター苺いわく、トランプの支持率はすでに最高点に達しており、これ以上は伸びないのではないかという。たとえば、ベン・カーソン支持者とトランプ支持者へのインタビューで、もしも自分の支持している候補が脱落した場合、ライバル候補を支持するかという質問に対し、トランプの支持者はカーソンを支持すると答えた人が多かったの対し、カーソンの支持者でトランプを支持すると答えた人はゼロだったという調査がある。
トランプの支持率が30%強ということは、70%近い共和党有権者がトランプを支持していないということになる。その70%が結託して別の一人の候補者を支持した場合、トランプの勝ち目はない。
私がトランプが嫌いな理由は色々あるが、特に女性のヒラリーと立ち向かった場合不利な点は、彼はリベラルが常に保守派政治家に対して持っているステレオタイプな人種差別者(メキシコ人は犯罪者ばかりだと言ってみたり、モスレムは誰一人受け入れるなとか)で女性差別者(10年ごとくらいに嫁さんを若くてきれいなモデルと取り替えたり、女性ニュースキャスターや女性ライバル候補の容姿を批判したり)というイメージにぴったりあてはまってしまう点だ。
イメージだけでなく、私はトランプの正体は保守ではなくリベラルなファシストだと思っているので、今は選ばれるために保守派が聞きたいことを約束しているが、実際に大統領になった暁には全く正反対のことをやるのではないかと疑っている。ただ、移民問題や対テロ戦争に関しては本気なのかもしれないという気はする。ともかくヒラリーが大統領になるよりはよっぽどましだろう。
ともかくまだ先は長い。今共和党に必要なのは多く居すぎる候補者で希望のない人たちにさっさと降りてもらい、全国選挙で勝てそうな候補者をまとまって支持することにある。最後に残るのがトランプだったら最悪だが、それでもヒラリーを打ち負かすためなら鼻をつまんでもトランプに投票するつもりである。


6 responses to 支持率ナンバー1のトランプだが候補にはならないと思うわけ

アンデルセン4 years ago

日本で簡単に視聴できるアメリカのニュース番組はNHK BS経由のCNNとABCの切り張りです。そこに「通訳」というワンクッションが入ります。わ~お、どのくらい変質させられているんだろう。
しかし、報道の自由でございます日本国民のための情報機関でございますと謳いつつ、強制的にカネを巻き上げ国民扇動を図るNHKや記者クラブ横並び民放各局に比べ、「完全に不公平な構成だが(中略)一局くらいこういう局があってもいいだろう」というアメリカのフェアなことよ(笑)。NHKったら、その上「受信機(テレビ)」の有無で決めていた受信料の徴収を、今度は国民の情報の選択権すら剥奪した「全ての家庭」への課金へと変更を目論んでいる。いっそ、完全国営にしろ!そしてガイジン(工作員)の就職を禁じろ!…帰化人どころか、北朝鮮や韓国国籍のままの社員がいるんだから笑っちゃうよ。「将来、国籍を変えるかもしれない」だってさ、アハハハハ…orz…
トランプ支持者は、主に白人の(肉体?)労働階級と聞いています。残念ながらアメリカの理念と異なり、私は「『人種』や『民族』という概念で語られることもある『肉体の生理的反応』による『内(利益を共有する者)』と『外』の『身分け』」は、国の動向を決める際に、根深いところにあり、かなり強い影響を及ぼす要素であると考えています。現状のアメリカを「ヨーロッパの分枝」と認識する根拠ともなっていますが、トランプ人気はアメリカの生理が顔を出したのかなと見ています。古き良きアメリカ再び来たれと。
性欲にしろ物欲にしろ名誉欲にしろ生理的反応をそのまま出されたら迷惑この上ありませんが、欲を持たない聖人君子は現実世界の指導者にはなれないものです。適切なブレーンにブラッシュアップを図られつつ、トランプさんにはぜひ頑張っていただきたい。日本人的にも、普段は暴君でもイザという時頼りになる「ジャイアン」は存在的に分かりやすく、対応しやすい。女性差別といっても、実はジャイアン同様「かあちゃん」には弱いんじゃないかと思うし。ちょっと試してみたい。
ともあれ、Merry Christmas!
…異教徒ですけど(笑)

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アンデルセン4 years ago

トランプ氏がアメリカ大統領になった時のヘタリア*的「ドラえもん」キャスティング
①ジャイアン アメリカ
②スネ夫 イギリス
③のび太 日本
④自称しずかちゃん 韓国
⑤ブラックドラえもん 中国(ポケットから何が出てくるかわからないが、なんだかわからないものがなんでも出てきてすごいことになりそう)             
…泣けてきた…
*「ヘタリア」という、各国を擬人化したマンガ(アニメ化されました)があります。なかなか言い得て妙。こちらのアメリカはチャーミングです。

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アンデルセン4 years ago

リクエストしてよいでしょうか。
いま日本では、国会議員カップルの育休取得が話題になっています。アメリカの場合、産休はまだしも、議員の育休ってどうなっているんでしょうか。あるとして、肉体的負担のある女性議員と男性議員で同じなんでしょうか。
国や地方自治体の動向を左右する要職を選ぶ以上、ある程度バースコントロールすべきだし、投票で選ばれる「代理」が効かない地位だということが分かっているのかと、お二人には不信感が湧く。第一、会社勤めと異なり、途中で解散総選挙がありうるわけで。自分の選挙区にいたら、投票しないな。「育児を通して学んだことを『地に足のついた政策の立案』に役立てる」というなら、子育てが終わってから改めて出てらっしゃいと。

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苺畑カカシ4 years ago

アンデルセンさん、
拙ブログをご愛読いただきましてありがとうございます。日本では一日遅れですが、こちらは本日がクリスマス。なので、メリークリスマス。
はあ、アメリカの議員さんたちはお金もちが多いので、子育ては子守に任せるとかして休まずにやってますね。子育てで議員の仕事を怠るなら、子育てが終わってから改めてというアンデルセンさんの意見に賛成です。両立できないなら、子育てを優先させるべきでしょう。

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苺畑カカシ4 years ago

どらえもんの例えなんですが、こういうことを聴くとやはりカカシは外人だなと思います(笑)。というより年代の差かな?
どらえもんは私が子供のときから存在してはいましたが、どらえもんが今のような国民的アイドルになったのはずっと後のことのようです。少なくとも私が子供の頃は他の漫画と比べて特に人気があったという記憶はないんですけどね。
というわけで、どらえもんの登場人物のキャラクターがよく理解できないのでした。

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アンデルセン4 years ago

>アメリカの議員さんたち
教えてくれて、ありがとうございます。カカシさん、だ~い好き♡
やはり白人系の論理が優勢な国の運営はシビアに進みますね。戦争しても負けるわけだ。
日本では現在、ドラえもんは①「桃太郎」レベルの”みんな知ってる”国民共通の了解事項②「クールジャパン」とやらで国際市場で売れてるし売れる有力コンテンツ、として位置付けられています。トヨタが、俳優さんを使って、成人後の人間関係を短いオムニバスドラマに仕立て上げたコマーシャルを流しています。

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