2007年9月、オレゴン州ポートランド市の救急病院で働く看護婦のスーザン・ウォルターさんは、ある日仕事から帰宅するとウォルターさんの家で待ち伏せしていた麻薬中毒の男に金槌で襲われた。何故見知らぬ男が自分の家に居るのか解らなかったスーザンさんだが、男が自分を何としてでも殺そうとしていることは確信できた。
男は何度も金槌と拳でスーザンさんに殴り掛かった。その時スーザンさんはサバイバルモードにはいったという。
「とっさに男を床に押し倒し、男の背中に乗って左腕を男の首に回し締め付けました。」
一時的に有利になったことを悟ったスーザンさんは、圧力をかけつづけ、「誰に頼まれた?言えば救急車をよんでやる。」と男に言ったが、男は答えなかった。「男に出来る限りの恐怖をあたえたかったのです。私が感じたのと同じように。」
男はまるで諦める様子を見せなかった。再び格闘になったら二度と勝てないと思ったスーザンさんはそのまま腕の圧力を強めた。そのうち男が動かなくなったので、スーザンさんは男の金槌を持って近所の家にかけこみ警察を呼んだ。男はその場で息を引き取っていた。
暴漢は誰に雇われたのか最後まで口にしなかったが、実は暗殺者を雇ったのはスーザンさんの17年来の夫マイケル(Michael Kuhnhausen)だった。夫は男に5万ドルの金を払う約束でスーザンさんの暗殺を企んだのである。
変な話だが、このマイケルなる男、当時アダルトビデオ店で掃除夫をしていたという。なんでそんな男が5万ドルも払う余裕があるのだろう? 第一そんな大金を払わなくても、もっと安い金で人殺しをする人間くらい、いくらもいるのではないか? だいたい人殺しをしようというのに金槌を持って待ち伏せなんて間抜けすぎる。殺されて当然だね。
それにしても金槌を振りかざす大の男に素手で闘って組倒すとはすごい。女性とは思えない強さ。もっとも彼女は救急病院の看護婦という職業柄、怪我をして気が動転している患者を押さえつけるのに慣れているのかもしれない。少なくともどこをどうやって絞めれば人が死ぬかは承知だろう。
夫は懲役10年の刑に処されたが、刑務所での行儀が良かったと言う事で今年釈放される予定。スーザンさんは夫が刑期中にスーザンさんへの憎しみをもっと深めて、再び彼女を殺しにくるのではないかと恐れている。家には警報装置や監視ビデオを設置したそうだ。
コメント欄では、銃を買って射撃の練習をしろ、というアドバイスが幾つかある。私も同感。
スーザンさんは今でも男が最後にいった「あんたは強い」という言葉を覚えているという。


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