コロラド州の州上院議員二人(民主党)が州民の意志に反する厳しい銃規制法を通したことを巡って弾劾選挙がおきていたが、先日二人とも選挙に負け、州上院議員の座を追われることとなった。ニューヨーク市のブルーンバーグ市長がなどが金と権力を使って支持していた議員達だったが、州民の怒りに勝つことはできなかったのである。これによって、いかにコロラド州民が銃規制を望んでいないか、そして銃規制を強攻すればどんな目にあうかが、はっきりしたというものである。
弾劾されたのはジョン・モースとアンジェラ・ジャイロン議員の二人で、両方とも民主党。コロラド州で弾劾選挙があったのは100年前に憲法で弾劾選挙が認められてから初めての事。二議員は去年デンバー市外で起きたオーロラの映画館での乱射事件を利用して厳しい銃砲規制法をごり押しした。
二人の働きで通った銃規制法では銃マガジンの許容量を15ラウンドを最高とし、身元調査の範囲や規制も厳しくとりしまるというもので、民主党議員が多数を占めるコロラド州では共和党議員ひとりの賛成票もなく法律は通過し今年7月から施行となった。(議員たちが弾劾されても法律が撤廃されるまでは法として有効である。)
コロラド州は最近は民主党支持の州となっているが、それでも保守派民主党支持者の間では銃愛好家が多く銃規制は非常に不人気である。
興味深いのは、コロラドの地方選挙が銃規制を背景に行われたものであることから、地元民のみならず全国から注目を浴び、銃規制支持では、ニューヨーク市のブルームバーグ市長や全国労働組合や人工中絶支持運動家のプランドペアレントフッド(家族計画)団体などからの献金が集まった。また銃所持支持派は全国ライフル協会はもとより他の団体や個人から応援の献金がつぎ込まれていた。
ところで、二人の弾劾選挙は銃規制法を巡っておきたものではあったが、銃法の専門学者であるデビッド・コペル博士は二議員が負けたのはモース議員による反対派議論の弾圧にあったのではないかという。
今年の三月、銃規制をより厳しくする新法に関して公聴会が行われた際、モース議員は双方の発言を90分と制限した。コロラド州では市民の誰でも公聴会で意見を述べることが認められている。にもかかわらずモース議員の独断によって、州各地から何百キロも運転して集まって来た何百人もの州民が意見を述べることが出来なかった。
同日30人以上あつまった保安官たちも発言が許されず、たった一人の保安官のみ数分の発言が許可された際、他の保安官たちは背後に立って応援した。
モース議員とジャイロン議員は上記の州民を招待した公聴会を一度だけ開いたあとは、州民による反対派発言の場を一度も設けず州民の意見を全面的に弾圧した。また、州上院会長だったモース議員は州議員たちにも州民からのメールや電話メッセージを無視するよう命令した。
弾劾派の8倍の金を継ぎこんだブルーンバーグはが完敗したというのも、コペル博士によると、モースとジャイロンが憲法銃砲所持の権利を保証する憲法補正案第二条ならびに、第五条及び第14条が保証している市民の権利を無視したことにあるのではないかという。
自分らの立場を悪用して市民の声を沈黙させたことこそ今回の弾劾選挙の最大の理由だったのだとコペル博士は語る。


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