日曜日の朝のテレビ番組は、政治評論や分析と決まっているが、主流ネットワークのどの局もリビア米領事館に関する新情報の報道を完全無視した。かろうじてCBSのボブ・シェイファーがゲストに突っ込んだ質問をした程度。有線でもフォックスニュースを除いてどこの局も沈黙状態。その他の局では、よしんば問題が取り上げられたとしても、それはゲストによるもので、それをなんとか司会者が振り切ろうとした程度に終わっている。
各局のこの事件の扱い方をみてみよう。
NBC: ミートザプレス司会デイビッド・グレゴリー
ベンガジ事件完全無視。ゲストのカーリー・フィオリナが取り上げようとしたのを司会のグレゴリーが「それについてはのちほど」と言って遮ったきりで、その話題は打ち切り。
ABC: ジスウィーク司会ジョージ・ステファノポリス
ゲストのニュート・ギングリッチがベンガジ問題を持ち出したが、司会のステファノポリスは世論調査に話を剃らせた。
CNN: ステートオブザネイション司会キャンディ・クローリー
ベンガジ問題は共和党会長ラインス・プレビス(Reince Priebus)とバージニア州知事ボブ・マクドネルによって二回ほど取り上げられたが、クローリーは独自には取り上げず、世論調査と選挙に話題を絞った。
CBS: フェイスザネイション司会ボブ・シェイファー
ベンガジ問題は上院議員のジョン・マケインとシカゴ現市長のオバマ元チーフスタッフのラーム・エマニュエルとの会話のなかで取り上げられた。シェイファーは政権による意図的な隠蔽があったと思うかとマケイン議員に質問。マケイン議員は隠蔽もしくは「最悪の不手際」だと答えた。無人偵察機による現場の映像に関する話題においてシェイファーはエマニュエルがホワイトハウスに居た場合どのように応対したかという質問について、エマニュエルは質問にこたえずオバマ政権の外交政策を賞賛するに留まった。
FOX: フォックスニュースサンデー司会クリス・ワラス
ベンガジ問題は最初ウィスコンシン代表ロン・ジョンソン(共和)上院議員によって取り上げられた。ワラスはそれについては後ほど取り上げるつもりだとし、実際に後で取り上げた。ワラスはコロラド代表マーク・ウダル(民主)上院議員に対しベンガジ問題について質問したところ、ウダル議員はロムニー陣営が問題を政治目的に使っていると批判。それに対してワラスはこれは正当な政治問題であるとし、ベンガジ上空を飛んでいた無人偵察機は武装されていたのかどうかと質問。ウダル議員は直接答えることを数回拒否。それ以上のコメントはしなかった。ワラスはその後もパネル討論においてベンガジ問題を主題として取り上げた。
私のフェイスブックの友達で、アメリカのメディアは左翼リベラルなんかじゃないと言い張る人が居るのだが、このベンガジ事件完全無視状態をいったいどう説明するのだろう?これがブッシュ前大統領時代に起きていたら毎日どの局でもこの話で独占されていたこと間違い無しだ。無論ブッシュ政権時代ならこんな事件は起き得なかったわけだが。


1 response to リビア米領事館襲撃について沈黙を守る左翼リベラルメディア

In the Strawberry Field4 years ago

『13 Hours The Secret Soldiers of Benghazi』ベンガジ領事館襲撃の真実を語る13時間を描いた映画

2012年の9月11日に起きたリビアのベンガジ領事館襲撃事件。その真実を描いた映画『13 Hours The Secret Soldiers of Benghazi』(13時間、ベンガジの秘密の兵士たち)が今年(2016)1月に公開になった。日本公開はまだ未定らしい。日本語の予告編はこちら。 拙ブログにおいてもベンガジ攻撃については下記に書いている。 事件勃発当初のエントリー リビア米領事館襲撃について沈黙を守る左翼リベラルメディア ベンガジで何がおきたのか、オバマ王は説明すべき ベンガジゲート、食…

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