日本に住む実家の母と昨晩長電話をしていて、母から「オバマさんが優勢なんですってね、ニュースで観たわよ。」と言われてびっくりしてしまった。ニュースはNHKしか観ない母の言う事だからしょうがないが、いったい日本のメディアはアメリカの選挙戦をどのように報道しているのだろう?
というわけでNHKの報道を探してみたら、こんなのが出て来た。題してオバマ大統領やや優勢に

アメリカ大統領選挙の投票が3週間後に迫った16日、第2回テレビ討論会がニューヨーク州で開かれ、前回の討論会で精彩を欠いたオバマ大統領が攻めの姿勢を貫き、討論をやや優位に進めました。(略)
今回、現場で取材していて強く感じたのは、オバマ大統領の今回の討論会にかける意気込みでした。
私たち報道陣は、討論会の会場のすぐ隣りに設けられているメディアセンターを拠点にして取材しました。メディアセンターには、討論会が始まる前から、オバマ大統領の特訓の相手役を務めたケリー上院議員が姿を見せました。
ほかにも、いつもは決してメディアへの対応がよいとはいえないオバマ陣営の幹部が、ひっきりなしに姿を見せ、オバマ大統領の主張を繰り返し説明していました。
大統領選挙のテレビ討論会では、通常、討論会の終了後、陣営の幹部たちが報道陣に自分たちの主張を説明します。しかし、今回のように討論会が始まる前から多数の陣営幹部が報道陣に主張を訴えるのは極めて異例の対応です。このことだけでも、オバマ大統領の置かれていた厳しい立場が想像できました。
米メディアの評価は?
2回目のテレビ討論会について、アメリカの主要なメディアはおおむね、オバマ大統領がやや優勢だったと伝えました。
CNNテレビがテレビ討論会の内容について直後に実施した世論調査によりますと、「討論会でどちらの候補者が勝ったと思うか」という質問に対して、▽オバマ大統領と答えた人は46%、▽ロムニー候補と答えた人は39%でした。

海外取材する多くの報道陣にとって問題なのは、記者たちは常に他国や現地記者やメディア報道官に囲まれていて、実際に一般市民の声を聞こうとする姿勢が見えないということだ。
以前にイラク戦争の真っ最中にイラク米大使の演説についてイラクブロガーの書いた記事で読んで知っていたのに、現場にいた米記者が大使は演説もしないでアメリカに逃げ帰ったという記事を読んで激怒したことがある。なんでアメリカにいる零細ブロガーのカカシが知っていることをイラク現地にいるプロジャーナリストが知らないのだと。
このNHKの樺沢一朗記者も討論会の会場でのオバマプロパガンダやCNN記事の焼き直しを報道するだけではなく、別のメディアや一般市民の意見を自分の脚で歩いて取材していたら、オバマ優勢なんてアホみたいな報道は出来なかったはずだ。
例えば、討論直後フォックスニュースが行った2008年にオバマに投票した人々を対象に行ったフォーカスグループの座談会で、ロムニーが圧勝したことなど、NHKは完全無視している。
また選挙戦の多社による世論調査を統計しているリアルクリアポリティクスでもずっと劣勢だったロムニーが第二回討論会後ついにオバマと同率に並ぶという結果を発表している。

添付した記事のグラフを観てもらえればわかるが、青がオバマで赤がロムニー。オバマ大統領は現職で知名度はロムニーよりもずっと高いので、最初のうちはロムニー支持が低いのは当然。だが、選挙が迫ってロムニーへの注目度が高まるにつれ、ロムニー支持率が上がっていることに注目されたし。
米メディアやそれを鵜呑みにしているNHKが言うように、第二回討論会でオバマが優勢だったというなら、何故その直後にロムニーの支持率が上がるのか、是非樺沢一朗記者に説明してもらいたいものだ。
NHKともあろうものが、高い金だして特派員をアメリカに送り込むなら、他社の報道を焼き直しするような記事を書くな!自分の脚で歩いて独自の取材をしろ!それこそNHKは国民から視聴費を無理矢理巻き上げてるんだから、そのくらいの責任はあるはずだ。


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