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September 3, 2017

「アンティファ」ファシストの目的は破壊だけ

対テロ戦争 , 左右思想

私はアンティファなるファシストテロリスト集団の本当の目的について誤解していた気がする。私は彼らが南北戦争時代の南部軍(コンフェデレイト)の英雄の彫像を次々に破壊していることに関して、彼ら民主党やその前進であるコンフェデレイトによる奴隷制度や後の黒人差別法律やKKKという暗い歴史を抹消しようとしているのだと思っていた。だから民主党議員たちも主流メディアたちもアンティファの暴力を奨励しているのだろうと。

しかし最近になって、ファシストたちの本当の動機について誤解していたのではないかと考えるようになった。それというのも、最近奴隷解放の父であるエイブラハム・リンカーンの彫像が破損されたからである。

ファシストたちの破壊の対象は南部軍英雄だけに留まらない。彼らはすでにアメリカ創造の父たちであるトーマス・ジェファーソンやジョージ・ワシントンの像まで壊そうと言い始めている。最近みた一コマ漫画では自由の女神が「次は私」と怖がっている姿が描かれていたほどだ。

ファシストたちの目的は破壊だ。彼らは右翼だの左翼だのといった政治には興味がない。彼らが欲しているものは法と秩序の破壊だ。現代文明の破壊だ。彼らは単に何もかもを破壊することで快楽を覚えている魂のないオークのようなものだ。彼らには洗練された政治的な目的など何もないのである。そういう点では彼らはイスラム国の連中と同等かそれ以下の原始人だ。

こういう統率不能な輩を、保守派の言論を弾圧できるからと言って後退派左翼連中が擁護していると、いずれファシストの矛先は民主党に向けられるだろう。

ファシストたちにとって破壊する対象は何でもいいのだから。

September 3, 2017, 現時間 1:44 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 8, 2017

リンダ・ソーサー、トランプ政権にジハード攻撃宣言

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 移民問題

リンダ・ソーサーと言えば、反トランプの自称「女性マーチ」で人気を博しニューヨークの大学の卒業式で演説をぶったりしている後退派左翼自称フェミニスト。ソーサーはパレスチナ系アメリカ人でテロ軍団ハマス支持でシャリア促進派である。そのソーサーが先日のアメリカ独立記念日に、ハマスと深い関係のあるSociety of North America (ISNA) (北アメリカイスラム協会)での演説で、イスラム教徒はトランプに対してジハードを行うべきと発言して話題になっている。

ソーサーはトランプ政権を批判して「姉妹たちよ、兄弟たちよ、なぜ我々は準備できていないのだ?なぜ我々はこの政権とそれが我々の社会に生み出す混乱を恐れるのだ?」とし、モハメッドを持ち出し「独裁者や指導者の前では真実の言葉を述べることこそがジハード(聖戦)の最も正しいやり方だ」「私は我々の社会を弾圧するものに立ち向かう時、アラーがこのジハードのやり方を受け入れてくれることを願う。我々は中東や外国だけでなく、このアメリカ合衆国においても独裁に葛藤している、ファシストで白人至上主義がホワイトハウスで君臨するこの国において。」彼女はさらに、「我々が最優先させるべきなのは我らが社会を守ることだ。それは他人や政権を喜ばすために融和することではない。我々が最優先すべきなのは、他のどんなことよりも先に、アラーを、アラーのみを、喜ばすことにあるのだ。」と続けた。

この発言によって、保守派からソーサーが暴力を煽っているという批判が出たのは言うまでもない。確かにソーサーは言葉を注意して選んで「真実の言葉を述べることがジハードの最善の方法だ」などと言っているが、彼女の本意が暴力であることは彼女が誰に向かってこの演説をしたかを見れば容易に判断できる。

こうした批判に対してソーサーは、「右翼は私の指導権を悪者扱いしている。ビデオを編集するのが彼らの常套手段」とツイートした。

しかしベン・シャピーロなどの保守派サイトでは彼女のスピーチが全編公表されているので、この言い訳は成り立たない。

パメラ・ゲラーのサイトでも指摘されているが、ソーサーも馬鹿ではない。彼女は国内でも国外でもジハードがどういう意味でつかわれているか十分に承知している。特にパレスチナが常にイスラエルに向かって暴力攻撃をしている中東の問題を持ち出し、テロ軍団ハマス系のモスレム市民団体ISNAの前でトランプに対してジハードを行うべきと言えば、それが何を意味するのか自ずとはっきりする。彼女の言葉使いは批判された時にイスラモフォビアに歪曲されたと言い訳をするために注意して選ばれたものなのだ。

これについてベン・シャピーロがフォックステレビで自称穏健派モスレムと討論をしていた。このモスレムはハサーン・シルビイ(Hassan Shibly)といって, ケア( the Council on American-Islamic Relations(CAIR))というモスレム市民団体の代表。ケアはエジプトのテロ軍団モスレムブラザーフッド支援団体。穏健派どころかアメリカにおけるモスレムブラザーフッドの看板団体なのだ。

シルビーはこの討論において、ソーサーは文脈抜きで批判されていると言い訳したが、シャピーロが、彼が読んだどのサイトでもソーサーの演説は全体に渡って移されており、トランスクリプトも発表されていると返すと、その場にいない女性を罵るべきではないとシルビーは口早にシャピーロを瀬切った。

そこでシャピーロは「よろしい。ではケアの話をしましょう。ケアとは2007年にザ・ホーリーランド基金テロ資金援助裁判において起訴なしの共謀者と名指しされた団体です。」と答えた。するとシルビーはその場に居ない人間を罵るなと言っておきながら、シャピーロが話題を変えたと文句を言い、「ジハードの意味を討論しましょう」と続けた。

シャピーロは、ソーサーの言葉が文脈を無視して批判されているというが、それではソーサーがどういう文脈でこの話を持ち出したのかを考えるべきだと語った。ソーサーが演説の最初に持ち出したモハメッドは暴力も含めジハードの多々のやり方を述べており、ジハードを独裁者に対して真実を述べることという解釈こそが文脈を無視してその一部を取ったものだと返した。

シルビーはジハードという言葉を過激派から取り返す必要があるのだと応戦したが、シャピーロがもし本気でそうしたいと思っているなら、先ずモスレムブラザーフッドのようなテロ軍団を糾弾することから始めるべきだと、ケアの姿勢を批判した。シルビーはこれに対して「なぜ我々がモスレムブラザーフッドを糾弾する必要があるのだ」と問い返した。

モスレムブラザーフッドを糾弾せずに過激派からジハードを取り返すことはできません。

シルビーは自分らは政治団体を批判するつもりはないと断固拒否したうえで、それならお前こそKKKを糾弾してみろと言い返した。シャピーロはユダヤ人としてKKK親派の白人至上主義アルトライトから散々攻撃の的になってきた男だ。今更そんなことを言われるまでもない。だがシャピーロにとってKKKを糾弾するなど朝飯前なのに対してシルビーはモスレムブラザーフッドを糾弾することが出来ない。シルビーが平和的なジハードなど求めていないことはこれだけで明白だ。

リンダ・ソーサーがジハードの正しい意味は独裁者に対して真実を述べることにあると本気で思っているなら、ジハードを非モスレムに対する暴力だとしてイスラエルに絶えず暴力攻撃を射かけているハマスやアラブで異教徒に悪徳の限りを尽くし、西洋でもテロ行為に及んでいるイスラム国を糾弾すればよかったのである。世界中でジハードを口実にテロを行っている数々のイスラム団体を、そしてそれを支援しているアメリカのケア(CAIR)やISNAを糾弾すればよかったのである。そうすれば彼女の意図がはっきりしたはずだ。

イスラムは平和な宗教だ、ジハードは真実を述べる葛藤だ、などといくら言ってみても、アラーアクバル!と叫ぶテロリストに愛する人々を斬殺されたり、重傷を負わされた人々には虚しく聞こえるばかりである。

July 8, 2017, 現時間 8:47 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 25, 2017

恥さらし、ピアース・モーガンのインタビューと称したトミー・ロビンソン攻撃

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 左右思想 , 狂ったメディア , 移民問題

昨日、トミー・ロビンソンがイギリスの人気朝番組、グッドモーニングブリテンにゲスト出演したいう話はしたが、私はその18分19秒に渡るビデオを全部観て、ものすごく胸糞が悪くなった。はっきり言って半分くらいのところで挫折しそうになったのだが、ちょっと休憩を入れてなんとか全部見終わった。

私はもともとピアース・モーガンは好きではない。これまでにもモーガンの卑怯なインタビューのやり方については書いてきた。モーガンは最近はトランプの移民政策やロンドンのイスラムテロについても多少はましなことを言っているように思えたが、やはり根底にあるリベラル左翼の気性は変えられないようだ。

先ずモーガンとその手下(基、アシの女)は、ロビンソンがフィンスブリーパークで起きた白人男によるモスレム参詣者攻撃直後、ロビンソンがフィンスブリーパーク聖廟は過去に過激派聖戦を主張し暴力をあおる説教をしていたとツイートしたことに関し、死傷者へのお見舞いの言葉もそこそこにイスラム批判をするのは不謹慎ではないのかと責めた。

ロビンソンは、当日自分はいくつかのツイートをしており、最初のツイートで同攻撃を糾弾する声明文を発表したとしたうえで、こういう暴力が起きる歴史的背景についていくつかツイートしたにすぎず、その内容はモーガンが働く新聞社も同日おなじような記事を掲載していると答えた。

しかし、モーガンは新聞記事がどうのこうのではなく、テロ直後に犠牲者に責任があったかのようなツイートをするロビンソンの思考回路はどうなっているのかが聞きたいのだと責め立てた。

ロビンソンが白人による攻撃が起きる背景にはイスラム聖廟の過激な説教があり、それを説明しなければ今回のテロの原因を究明することはできない。という内容のことを話そうと、用意してきた各聖廟で配られている暴力的な過激なビラの内容を紹介しようとしたり、色々持ってきた資料からどれだけのテロリストが聖廟で過激化されているかという統計を述べようとしたが、ロビンソンの発言はことあるごとにモーガンとアシ女の切り目のない怒鳴り声にかき消されてしまった。

明らかにモーガンはロビンソンの発言になど興味がない。ロビンソンを招待してインタビューするという形をとって、いかに自分が公平で均衡のとれたジャーナリストであるかを象徴しようとしたのかもしれないが、こんなのはインタビューでも何でもない。単なる個人攻撃だ。

イギリスの番組を観ていると感じるのは、イギリスはいまだに昔ながらの階級制度意識から抜けていないということだ。エリート大学を出て上流階級のアクセントを身に付けたモーガンのような男は、アクセントが上流だから頭脳も上流だと自分勝手に思い込んでいる馬鹿である。それでロビンソンのように労働者階級のアクセントで話す男を最初から完全に見下している。

これとは対照的に、ダグラス・マレーやマイロ・ヤナポリスらがイギリスの政治討論番組に出演する際の司会者の態度は礼儀正しい。これはマレーやヤナポリスが上流階級のアクセントやそのしぐさを完全に身に付けているからで、二人ともイギリスのエリート大学で教育を受けたことはその話し方で明白。(マイロは大学中退だけど、、)マレーもヤナポリスもモスレム移民についてはロビンソンと変わらない意見を持っているのに、彼らに対しては司会者は頭ごなしに馬鹿にした態度は絶対に取らない。私はモーガンがこの二人をインタビューするのをみたことはないが、多分彼らに対するモーガンの態度はロビンソンを扱う時とは違うだろうと察する。

今回のテロとは全く無関係なのに、モーガンは現在34歳のロビンソンが10代の頃にサッカーフーリガンとして警官に襲い掛かり怪我をさせたことや、本名はトミー・ロビンソンではなく、EDLという過激派保守派団体を創設した頃に改名したことなどを持ち出した。(ロビンソンは数年前にEDLからは脱退している)あたかも「お前なんか下町の下層階級のチンピラだ、お前の言うことなど聞く価値はない」とでも言いたげだ。

しかしこの攻撃は逆効果だった。ロビンソンの育ったルートン市は貧しい下町。もともと貧しい市ではあったが、ここ10数年、大量のモスレム移民によってどんどん治安が悪化している。地元の白人とモスレム移民との間でギャング紛争が絶えない場所でもある。腕っぷしが強くなければ生き残れない場所なのだ。そういう厳しい環境で育ったことで、ロビンソンはモスレム移民がイギリスに及ぼす危険を身に染みて知っている。モーガンはロビンソンの優等生ではない過去を持ち出すことで彼の信用度を落とそうとしたのだろうが、かえってエリートによる平民を見下した鼻持ちならない自分の本性を暴露してしまった。

モーガンはロビンソンがEDL時代に街頭演説をしているビデオを持ち出し、そのなかの一部を繰り返し、いかにロビンソンが過激派右翼であるかを印象付けようとした。ロビンソンはモーガンはその演説の前後の関係を無視して自分が言わんとしていることを歪曲していると抗議したが、モーガンはそれを聞こうとはしなかった。

しかし、いつまでたってもロビンソンが自分のツイッターの内容を反省する気配がないので、最後にはモーガンとアシ女は「あなたはイスラモフォビアですか」と聞くに至った。ロビンソンがこのバカげた質問に戸惑って「何それ?」という顔をすると、両者は大声で「あなたはイスラモフォブだ!」と喚き散らした。

やっと気を落ち着けたロビンソンは「イスラモフォビアなどというものは存在しない」「フォビアとは理不尽な恐怖のことだ。実際にある脅威を恐れることはフォビアとは言わない」と説明した。はっきり言ってこれがロビンソンの発言のなかで一番光っていた。

ロビンソンはコーランを手に掲げ、「この本の中に暴力を扇動する文章が100箇所以上に渡って書かれている」と言うと、モーガンは「本を下ろせ」「宗教に敬意を示せ」と怒鳴った。「敬意?我々を殺せと書いている本に、なぜ私が敬意を示さなければならないのだ?」怒ったモーガンはロビンソンに「あなたは偏狭な気違いだ!」と怒鳴りつけて締めくくった。

この『インタビュー』の目的がロビンソンの評判を落とすことにあったなら、それは成功しなかった。もともとロビンソンを嫌いだった人の意見が変わったとは思わない。だが、この番組を見るまでロビンソンのような男が居るということを知らなかった一般のイギリス市民はどう思っただろうか? イギリスにも台頭するモスレム勢力を苦々しく思っている一般庶民はいるはず。自分と同じようなアクセントで庶民の味方をしているロビンソンに対し、エリート意識丸出しの馬鹿に仕切ったモーガンによるこの攻撃は、もしかすると完全に裏目に出たかもしれない。

June 25, 2017, 現時間 10:41 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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June 24, 2017

右翼に発言させるな!トミー・ロビンソンのテレビインタビューに怒る英左翼コラムニスト

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

ハッフィングトンポストイギリス版のコラムニスト、サビー・ダール(Sabby Dhalu)は怒っている。 右翼保守のトミー・ロビンソンがおなじみのピアース・モーガン司会のイギリス人気朝番組「グッドーモーニングブリテン」に出演したからだ。

ダールは怒っている。ダレン・オズボーンという白人男が聖廟前でモスレム参詣者の群れに車で突っ込んで一人を殺し数人を怪我させた事件から24時間とたたないうちに、あの憎しみに満ちた人種差別者のナチス男であるロビンソンが、マンチェスターで6月11日に暴力的な人種差別行進を扇動したあのロビンソンがなんでテレビ出演なんかしてるんだ、と。

(行進では)モスレムを怒らせ挑発するための豚の生首やガラス瓶がロビンソンの暴徒たちによってアンティファに投げつけられた。EDLは行進前の早朝、マンチェスターの聖廟を攻撃し、参詣者を威嚇した。マンチェスターでのテロ攻撃を悪用し人種差別およびイスラモフォビアのヘイト思想をイギリスに広めようという汚い運動だ。

*EDLというのはロビンソンが創設した右翼市民運動団体だが、ロビンソン自身はその活動があまりにも過激化したとして3年位前に辞任している。

この行進は「ヘイトに反対する行進」と銘打ってトミー・ロビンソンがカナダの保守派メディア、ザ・レベルとの協賛で催したもの。豚の首は別として、ガラス瓶が投げられたとしたら、それは行進参加者の方からではなくアンティファ連中の方から投げられたもので、行進者から瓶が飛んだとすれば、それはアンティファから投げられた瓶を投げ返したものと思われる。なぜそう思うのかと言えば、アンティファ自体が暴力的な左翼団体なのは誰もが知ることであるという他に、ロビンソンたちは行進数日前にマンチェスター市に行進の計画を報告し市警察にも5000人程度の人でが予測されるので警備をよろしくと要請していたからである。暴力的なデモを予定していたなら、なぜわざわざ警察の警備など要請するのだ?ロビンソンが警察と馬が合わないのは周知の事実。 それについて警察がどういう応対をしたかについては色々言いたいこともあるのだが、まずそれは置いといて、、

こういう背景があるなか、ロビンソンのインタビューは、イスラム国風テロ攻撃の場合と右翼ファシストテロ攻撃とでは、その扱いにダブルスタンダードがあることを象徴する。当然のことながら、グッドーモーニングブリテンは先日のロンドン橋事件直後にイスラム国支持者を招待するようなことはしなかった。だが残念ながらフィンスブリーパーク攻撃については同じ扱いがされなかった。

イスラム国とロビンソンを同等扱いするなど馬鹿げている。イギリスメディアにダブルスタンダードが存在するとすれば、それは圧倒的に親モスレム的報道だ。イギリス主流メディアはモスレムテロが起きるたびに翌日には「穏健派モスレム」なるゲストを招きテロの正当性を語るのに余念がない。モスレムのゲストは「テロ行為は一匹狼の仕業だった。」「イスラムとは関係ない」「イスラムは平和の宗教だ」「イギリス政府のシリア政策のせいだ」といつも通りの言い訳をし、挙句の果てにこういうことが起きるのもすべて「イスラモフォビアのせいだ」となり、「我々はバックラッシュが恐ろしい」で締めくくられるのだ。

ダールはロビンソンはファシストでヘイトを扇動しており、言論の場など与えられるべきではないと主張する。彼女はロビンソンが番組で語ったような、暴力を扇動するような文章がコーラン中にちりばめられているなどという事実は全くないと言い張る。

(ロビンソン)は警察に尋問されるべきで主流メディアでインタビューなどされるべきではない。

ロビンソンは過去数年に渡って警察の捜査対象になってきた。警察のでっちあげた罪で何度も逮捕され禁固刑を受けたことすらある。その執拗なまでの嫌がらせにも関わらず、イギリス政府は一度でもロビンソンが右翼テロ陰謀にかかわったと証明することができないでいる。そのことをダールが知らないとはとても信じられない。

ダールは大事なのはことの原因を追究することにあるという。それ自体にはカカシも異論はない。

イスラム国風のテロが起きる時、当然ながらコメンテーターはこのような恐ろしいことをした怪物はどのように過激化したのかと問いかける。フィンスブリーパークのテロでも同じ質問がされるべきだ。ダレン・オズボーンがこのような憎むべき犯罪を犯し、すべてのモスレムを殺したいと思うようになった理由を何なのかと。

対テロ警察は極右翼やファシスト団体を取り調べるべきだ。だが極右翼やファシストを取り調べるだけでは不十分だ。こうした団体や主な指導者たちも取り調べるべきだ。これらの団体は真空の中から生まれたのではない。彼らはモスレムへの反感が最近とみに高まっている背景から生まれたのだ。

ダールの言う通り、これらの団体や指導者たちは何もないところから生まれたのではない。しかし我々がことの原因を追究するのであれば、いったい何が彼らのような個人や団体を生み出したのか正直に吟味する必要がある。オズボーンが攻撃した聖廟は長年にわたって反イギリスのヘイト思想を説教してきた。この聖廟やそれと似たような過激思想聖廟がイギリスモスレム信者たちを過激化させてきたのだ。マンチェスター攻撃の犯人もこういう聖廟で過激化されたのだ。だがそれに関して警察当局は何もしてこなかった。警察はロビンソンにしたように明け方に聖廟や関係者の家に家宅捜査に行ったりコンピューターを没収したりテロ先導者と思われる容疑者を逮捕したりしたか?イギリス国民は政府が自国民を守るために何もしてないと感じている。これだけの攻撃を受けながら国が守ってくれないなら、自分たちの手で守らなければならないと思う人間が出てきても不思議ではない。いずれはこういうことが起きるのは予期できたことだ。トミー・ロビンソンはまさしくその危険性について長年警鐘を鳴らしてきたのだ。

だが、ダールは今回の事件は右翼による反モスレム発言や右翼雑誌記事の見出しが原因だという。彼女はオズボーンを過激化させたのは右翼の扇動だと言い張るのだ。

私は先日ダグラス・マレーの数年前のスピーチを聞いていた。ちょうどトミー・ロビンソンが何回目かの逮捕によって不動産詐欺の疑いで有罪になったころの話だ。マレーはトミー・ロビンソンを右翼過激派などといって一笑に付すのではなく、なぜロビンソンのような人間が登場したのかを考えるべきだと語っている。マレー自身、ロビンソンのファンではない。少なくとも当時は。しかしロビンソンは何かに反抗して生まれたものだ。彼が反抗したもともとの原因が何なのか、その根本を追究せずにロビンソンだけを責めるのはお門違いなのである。

だがダールは右翼テロの原因は単なる反モスレムの人種差別にあるという。

対テロに深刻に取り組むには反人種差別やイスラモフォビアへの挑戦が含まれなければならない。すべての人々が宗教や文化や信念を他人の権利を脅かさない限り自由に表現できる権利を守る必要がある。このやり方こそが人種差別やファシストグループを阻止し、イギリスによる対モスレム人種差別で奮起するイスラム国の邪魔をすることが出来るのである。(強調はカカシ)

この結論はこのコラムの中でも一番不誠実な部分だ。世界中で一番他人の宗教や文化信念に不寛容なのは誰だ?マンチェスターやロンドン橋攻撃のあとでさえ、ダールは右翼によるモスレム攻撃にイスラモフォビアをもちだしてくる。

イスラム教が危険な思想だということを知るために、トミー・ロビンソンやいわゆる極右翼の手助けなど必要ない。オズボーンが過激化するのに右翼団体やその指導者の助けなど必要なかった。彼は自分の目の前で何が起きているのかはっきり見えていたからだ。もし誰かが彼の過激化に責任があるとしたら、それはモスレムテロリストとその攻撃から自国民を守ることに全く不能なイギリス政府だろう。

最後に、イスラム国がイギリス人による人種差別になど多少でも興味があると言えるダールの浅はかな考えには失笑する。

ダールの本当の怒りはトミー・ロビンソンのような人間によって、悪の根源がイギリス人による人種差別ではなく、イスラム聖戦思想とイギリス政府の不能にあることを指摘されることにあるのだ。だから真実を語る使者の口をふさぎたいのだ。

下記はトミー・ロビンソンがザ・レベルと協賛で主催した「憎しみに反対する行進」"march against hate"当日の警察の対応についての記事より抜粋。

トミー・ロビンソン数千人を率いてマンチェスターで「憎しみに反対する行進」決行。警察は彼らを「暴徒」と呼ぶ。

ザ・レベルはこれまで昨日行われたトミー・ロビンソンの行進のような集会を主催したことはない。何千という人々がテロを焚きつける憎しみに対抗して団結した。

3500人から5000人の人々がモスレムテロリストがコンサート参加者を爆破した市に集まった。我々の平和的な行進はシャリアに反対する同性愛者(Gays Against Sharia)とも合流した。黒人や元モスレムの演説者たちやシーク指導者のMohan Singh氏なども演説した。

トミーと行進スタッフは地元警察と連絡を取り、行進の計画や参加者の推定数など、少なくて2000人多ければ5000人くらいになるだろうと報告していた。それで行進当日、直前のチェックをしていたトミーは警察の不備さに驚かされた。なんと警察は250人くらいの群衆への準備しかしていなかったからである。

そしてさらに不思議なことに、警察は過激派のアンティファ連中を我々の行進行路の両脇に配置させ、我々は両脇からアンティファの罵倒や暴力の中を通り抜けるかたちとなったのだ。

なぜ警察はこのイベントを暴力的なものにしたいのか?なぜなら警察当局はトミーの評判を落としたいからだ。警察はわざとトミーのイベントが平和的ではなく暴力的なものになるよう仕掛けたのである。

例えば、警察はレベルの観客に対して機動隊を出動させ、人々を橋の下の狭い道に追い込んだ。

このイベントはその日のマンチェスターの最大行事だったにも関わらず、イギリスのテレビ局も新聞も誰の演説も報道しなかった。しかし新聞記者や市長も一緒になってイベントについてツイッターでつぶやいていたが、そのほとんどが基本的な間違いを犯していた。

警察すらもツイッターで侮辱的なつぶやきをした。

想像してみてほしい。単に自分たちの生活習慣を守りたいと思う愛国心あるヨーロッパ人たちは、今やれっきとした国民として扱ってもらえないのだ。

この先どうなるのか、考えただけでも恐ろしい。

June 24, 2017, 現時間 9:21 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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June 21, 2017

米護衛艦フィッツジェラルドに貨物船激突、テロの疑いも

対テロ戦争 , 防衛

先週の日本時間日曜日午前二時半ごろ、横須賀から南西に56海里ほど離れた沖合でフィリピン籍の貨物船がアメリカの護衛艦USSフィッツジェラルドに激突。米水兵7人が死亡、館長を含む三人が軽傷を負うという惨事が発生した。

何故イージス艦のような高性能な船が大型タンカーが全速力で突っ込んでくるのに気が付かなかったのか非常に不思議ではあるが、これが実際に「事故」として片づけられるのかどうか、かなり怪しい点が浮き彫りになってきている

添付したサイトに地図が載っているが、激突したACSクリスタル号は追突の25分ほど前にいったんは通り越していたフィッツジェラルドめがけてUターンをした記録がある。しかもクリスタルがつっこんだ場所はちょうど艦長の部屋があるところで、その下のデッキには水兵100人以上が寝ている部屋があった。もし、艦に最大限のダメージを与えようというのであれば格好の位置である。

追突によってフィッツジェラルドの壁が破壊され水面下の部屋に多大なる海水が流入。船の損傷により閉じ込められた水兵たちは7人は皆溺死した。

米海軍当局はこの追突は故意である可能性もあるとして、テロ事件との見方も強めている。

米兵7人のご冥福お祈りする。

June 21, 2017, 現時間 4:52 PM | コメント (5) | トラックバック (0)

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右翼が左翼の手段を使う時、左翼メディアのダブルスタンダード

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 左右思想 , 狂ったメディア

ここ数日、イギリスでもアメリカでも通常のテロリストや左翼暴徒ではない人々による過激な行動があった。イギリスではイギリス人の男がイスラム教聖廟のお祈りから出てくる教徒らの中にミニバンを突っ込んで一人を轢殺、数人に怪我を負わす事件。アメリカではトランプをジュリアス・シーザーに仕立てて暗殺する野外劇の最中に右翼ジャーナリストが三日間連続で乱入するという事件があった。

イギリスの件については、常識ある右翼保守の面々は恐ろしい事件だとして糾弾している。モスレムテロの後のようにお祭り騒ぎをやってる人間はいない。だが、左翼連中はモスレムテロの後にはテロリストとの関係はわからないとか動機不明とか、なかなかモスレムとの関連性を認めようとしないのに対し、白人がテロ行為をするとモスレム批判をしていたトミー・ロビンソンやケイティ・ホプキンスやダグラス・マレーのせいだとか、彼らを逮捕しろとか訳の解らないことを言い出す。ロビンソンはフェイスブックやツイッターで今回の事件は彼のせいだと、どれだけの脅迫状が届いたかわからないという。モスレム移民が十数年に渡ってしてきた婦女暴行や殺人や麻薬取引や最近の爆破やトラック暴走などのテロ行為に関しては、団結してこれまで通りの生活を守っていこうとか言ってたやつらが、いったん被害者がモスレムとなったら法律を変えろだの右翼団体に手入れをしろだのとうるさく喚きだす。それをモスレム連中がやるというならまだわかる。だが普通のイギリス人がこういうことを言い出すんだから全くどうしようもない。

お前ら一国民心中したいのかよ?

ロビンソンやホピキンスやダグラスといった人々は単なる使者に過ぎない。彼らは真実を人々に訴えて、このまま何もしなければ大変なことになると人々に警告してきただけなのだ。自国政府が国民を守ることが出来なければ、国民は自分らの手で自分らを守らなければならなくなる。そうなれば警察がするような令状をもって家宅捜査だの逮捕だの裁判だのといった正式な手続きは無視され、無関係な人々まで巻き込まれてイギリスは内乱状態になってしまうだろう。そうなる前に何とかしろ、というのが保守派たちの訴えなのだ。政府がそういう基本的な責任を果たしてこなかったから、今回のような事件が起きてしまったのだ。

そしてこういう事件は、これが最後ではないだろう。

さて、アメリカで起きた事件はこんな乱暴なことではないが、先週の金曜日、ニューヨークの野外劇場で上演されていたジュリアス・シーザーの舞台に右翼ジャーナリストのローラ・ルーマーが上演中の舞台に乗りあがり「右翼に対する暴力を普通にするな、これは受け入れられない。ドナルド・トランプに対する暴力を奨励するな。暴力を止めろ!ニューヨーク公共劇場はイスラム国だ!」と怒鳴り散らした。ルーマーはその場で逮捕され、その日のうちに釈放された。しかし日曜と月曜にも別の二人の男が舞台になだれ込みルーマーと同じように劇を批判して取り押さえられた。

これに対して保守派トークショーホストで自分の講演が暴力的な後退派左翼に何度も妨害された経験のあるベン・シャピーロは、左翼が右翼の言論の自由を阻止することが悪であるなら、左翼の言論を右翼が妨害するのも悪だと三人の行動を強く非難した。カカシ自身も全く同じ意見だ。聞くに堪えない言論の自由を保証してこそ本当の意味での言論の自由が保たれるのだ。

カカシが右翼抗議者たちの野蛮な行為は文明社会人として感心できないとミスター苺に言ったところ、ミスター苺から意外な反応が返ってきた。

「現役の大統領を暗殺、しかも数人で大統領を滅多刺しにするような野蛮な演出をしておいて、他人の行為が野蛮などどと言えた義理じゃないだろう。相手が文明社会人としての礼儀を全く守らないのに、こっちばかりが守っていては相手の思うツボだ。たまには相手のやり方でやり返すことも必要だ。」と言うのだ。

ふ~む、正義感の強いミスター苺にここまで言わせてしまう後退派左翼。もしかすると、後退派左翼たちの行為がいかに破壊的であるかを知らしめるためには、右翼によるこうした過激行為も必要なのかもしれない。

考えさせられる。

June 21, 2017, 現時間 1:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 12, 2017

テロの根源にイスラムがあることを認めるべき

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

欧米でテロが起きるとすぐ、メディアやリベラル政治家がことの詳細もはっきりしないうちから「テロ団体との関係はない模様」と先ず言っておいて「犯人の動機は不明」と言い切る。そのうち犯人がイスラム教徒であることがはっきりすると、人種差別で追い込まれたとか、貧困のせいだとか、地元の文化に溶け込めず孤立していた、とか周りの悪い環境に感化されて麻薬や犯罪に巻き込まれていたからではないか、とか色々な理由が挙げられる。しかしここでひとつだけ一番大事な理由が無視される。誰もが知っている誰もが脅威に思っているその理由、部屋の真ん中に座っているイスラムという800ポンドのゴリラ。

この間イギリステレビのタウンホール形式のトークショー番組で、ある女性が「なぜ我々は皆、すべての事件に共通している一つのことを無視するのか、すべてのテロの根底にある原因を認めようとしないのか」と怒りを隠しきれずに問いかけていた。すぐ隣に座っていた明らかにモスレムの男性は「なんですかその共通の原因とは?」ととぼけた顔をして彼女を遮ろうとした。同じ番組に出演していたダグラス・マレーという評論家は、「テロリストたちは皆自分らの動機をはっきり言うじゃないですか。『これはアラーの神のためだ』と、いい加減テロリストたちの言うことを信じようじゃありませんか?」と語った。

全くだ、「アラーアクバル!」と叫んで人を殺し巻くる犯人の殺人の動機が不明ってどういうことだ?人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!

しかし欧米メディアは何かとテロとイスラムとの関係を過小評価しようとする。

イギリスの国営局BBCなどはテロ現場にいた目撃者の証言から「犯人はアラーアクバルと叫びながら人を刺していた」という部分を削るまでしてテロとイスラムの関係を隠そうとしている。

また、CNNは穏健派モスレムがテロに抗議するデモを行ったとか、BBCは穏健派モスレムが率先してテロ現場で花束を贈呈したなどという記事をサクラを使ったやらせビデオまで制作してでっちあげたりもした。

しかし現実は、国際サッカー試合の前にテロ犠牲者の弔いのためと一分間の黙とうを促された時、サウジアラビアの選手たちが自分らには関係がないといって黙とうを拒否したことのほうが本当のモスレム社会の感情を理解するには、よりよい例だ。

だが、こういう番組には必ず「穏健派」と称するモスレムが数人登場し、すべてのテロをイスラムのせいにするのはイスラモフォビアだと言い張る。それについてナスタチウムさんが紹介してくれている、オーストラリア在住のアフメッドさんという世俗主義モスレム医師の話は興味深い。

ABC(オーストラリアのテレビ局)に対して、テロリズムとイスラムとの関係を軽視するいわゆる「穏健派ムスリム」の放送は慎重にするべきだと要求しました。

「テロの弁明者として登場し、テロとイスラムとの関係を死に物狂いで小さく見せようとし、イスラム教徒を被害者だという宣伝を行ういわゆる「穏健派ムスリム」の声を、これまであまりにも多く流し過ぎました。」
 
「彼ら(ABC)は様々な敬虔なムスリムの声を次から次へと使います。そしてほとんどみな同じ見解を述べます。『イスラムはテロリズムとは無関係です。ムスリムは人種差別の犠牲者です。(ムスリムは人種ではありません)本当の問題は人種差別と白人のナショナリストです。』と語るのです。」
 
英国で、10週間で3度目のテロが起きたこの時点で、アフメド氏は、メインストリームメディアと政治家も、テロリストがコーランに従っていたことを認める必要があると言いました。

またアフメッド医師はモスレム移民を懸念する国粋主義者や右翼をイスラモフォブとか人種差別者とか言って攻撃すべきではないという。

フォビアとはイスラムを恐れる不合理を指します。現代の状況下で、テロリズムとイスラムを恐れることを馬鹿げていると言うことは非常に無理があります。」(強調はカカシ) 「白人ナショナリストの台頭は、イスラム教への直接的な応答です。その逆ではないのです。白人ナショナリストのテキストには、明確にイデオロギーの敵を殺すような呼びかけなありません。彼らは、イスラムと大量移民についての正当で広い支持を得た不安を訴えているのです。」

まったくねえ、こういう人もいるのにねえ。欧米のテレビ番組で招待される自称「穏健派」のモスレムでこんなことを言う人は先ずいない。アフメッドさんみたいなモスレムがあちこちで演説してくれた、本当の穏健派モスレムはコーランの一語一句を文字通り信じてはいない。なぜならコーランを一語一句そのまま信じて実行したら、それは今の社会ではテロ以外の何物でもないからである。そういう宗教と自由社会での共存は不可能だ。

何度も繰り返すが、我々は自分の戦っている敵が誰なのか、それを見極めることが出来なければ闘いに勝つことはできない。今こそ真の悪は何なのか、我々はそれを認める時なのだ。

June 12, 2017, 現時間 12:06 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 4, 2017

ロンドン橋でのテロ、イギリスはこれからどうするのか?

ヨーロッパ , 対テロ戦争

二日前に起きたロンドン橋でのテロについてはもう読者諸氏もよくご存知のことと思うが、一応まずこの記事から

ロンドン中心部のロンドン橋と近くの市場で3日深夜、ワゴン車や刃物で歩行者を攻撃する事件が相次いだ。ロンドン警視庁は当初、6人が死亡し、少なくとも48人が負傷したと発表したが、4日になって死者数は7人に増えた。3人の男性容疑者は射殺したという。警察はテロ事件として捜査している。

テリーザ・メイ英首相は4日朝、緊急治安閣僚会議(COBRA)を開いた後に官邸前で演説し、「もうこれ以上はあり得ないと、言わなくてはならない時がきた」と、テロ対策の本格的な見直しを表明した。

近所に住んでいるという邦人ブロガーさんのエントリーも見つけたので、こちらもちょっと。

「もうこれ以上はありえない。」とか言ってるだけじゃ解決にならないだろう。じゃあ、こういう事件を起こさないためにいった何をするつもりなんだ?

事件の場所に花束や熊さんのぬいぐるみを置いて、みんなでイマジンを歌ってるだけじゃ何の解決方法にもならない。イギリスがヨーロッパがアメリカや世界中の自由諸国が誰と戦わなければならないのかをしっかり名指しで指摘しなければ何の意味もない。

イギリスは選挙を間近に控えているが、移民問題やテロ対策が焦点となることは間違いない。

June 4, 2017, 現時間 3:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 2, 2017

テロ退治よりポリコレの方が大事、真実を報道するジャーナリストを罰する国イギリス

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

読者諸氏はトミー・ロビンソン(フェイスブックページ)という男性をご存知だろうか。彼はイギリスはルトン市出身の保守派活動家である。トミーは最近レベルメディアというカナダ本拠の保守系メディアのUK支部ジャーナリストとして働いている。そのトミーが、ある裁判について裁判所の前で現地報道をした日の翌明け方、トミーの自宅が突然家宅捜査され、トミーはそのまま警察に連行され逮捕された。裁判所内で違法に撮影行為をしたという名目だったが、トミーは裁判所の外で報道をしていただけ。数日後にレベルメディアの弁護士たちの働きでトミーは今後一切犯罪を犯さないという制約付きで釈放された。いったい何が起きたのか?

トミーが取材しようとしていた裁判というのは、ファーストフード店を営む四人のアフガニスタン人が、酔っぱらって道を尋ねに店に入ってきた16歳の少女を二階に連れ込み一晩中集団強姦した事件の裁判だった。犯人の一人は15歳の「未成年」ということで名前は公表されていないが、「難民」として入ってくる「未成年」がどれほど胡散臭いものかは、もう読者諸氏はよ~くご存知のことだろう。

この事件が起きた去年の9月から四人のうち三人は保釈されていた。この店の営業主や従業員による犯罪は以前から近所では噂になっていたが、保釈された男たちはすぐに店にもどって裁判になる間それまで通りテイクアウトの商売をやっていた。その間こんな危険な男たちが居るこの店に、そうと知らない多くの若いイギリス人の女の子たちがシシカバブを買いに出入りしていた。集団強姦魔が堂々とファーストフードの店を営んでいることに怒ったトミーは、裁判の日に裁判所に来てこの強姦魔たちの姿を撮影し、町の人々に彼らの顔をしっかり見届けてもらおうと思った。しかし当日、裁判官は強姦犯人たちの身の安全を案じて容疑者たちを裏口から通し撮影を妨げた。そのことを報じたトミーは法廷侮辱罪とかで翌朝妻子の前から警察に連行されたのだ。

この四人は数日後集団強姦の罪で全員有罪となった。

実はトミーが逮捕されたのはこれが最初ではない。トミーは数年前から反移民を主体とした保守派政治活動を行い移民による犯罪を暴露し続けてきた。その行為はイギリス警察から感謝されるどころか、警察はトミーを目の仇にして抗議デモの直前にでたらめな理由でトミーを逮捕しデモ開催を阻止、しばらくすると不起訴にして釈放するといういやがらせを何度も繰り返してきた。警察当局はトミーに市民運動を辞めさせようと彼の妊娠中の若妻や両親や兄弟や親戚や友人に至るまで、普段なら犯罪にならないような些細な違法(不動産売買で書類が足らなかったというような)でも逮捕し一時的に監禁し多大なる罰金を課すなどのいやがらせをしトミーに圧力をかけてきた。トミーは多大なる弁護料や法外な罰金の支払いで持っていた自営業はつぶれ、家族や親せきや友人らとの人間関係も破壊されてしまった。保釈金が払えず彼を憎むモスレム囚刑者と一緒にされて袋叩きになったこともある。こうした体験ついて彼自身が詳しくこの演説で説明している。1時間20分と長いが英語に自信のある人にはぜひおすすめする。イギリス警察がいかに腐敗しているかがうかがわれるスピーチである。

ところでルトン市といえば思い当たることがある。それは私がもう10年近く前に紹介したポール・ライアンハートの話だ。下記は2008年の拙ブログより。

日本よりも一足先に人権擁護法を適用したイギリスやカナダでは人権擁護法がイスラムテロリストや犯罪者によって悪用され、善良な一般市民の自由が迫害されているという話を私はこのブログでも何度かしてきたが、今回はイスラム過激派によって生活を台無しにされたイギリスの保守派ブロガー、ライオンハート(Lionheart)の話をしたい。

...

ライオンハートの実名はポール。彼はイギリスのルトン(Luton)の出身だ。このルトンという町は最近パキスタン系イスラム教移民やアルカエダ系の暴力団が多く住み着くようになり、麻薬売買や売春などが蔓延する非常に柄の悪い町と化してしまった。7/7のロンドン地下鉄テロの犯人たちもすべてルトン出身。ルトンには自爆テロを育てるような過激聖廟がいくつかある。

ポールは自分の住む町がイスラム系暴力団に乗っ取られていくのを憂いて、その暴虐の実態を記録し、警察に協力して麻薬販売者を逮捕する手伝いをしたりしていた。しかしポールによると腐敗した警察の内部からポールの本名が情報提供者としてイスラム系暴力団に暴露されてしまったという。

命を狙われはじめたポールは住処を追われ隠れ身となった。そしてポールは自分の身に起きた話を多くの人に読んでもらおうとブログを書きはじめた。これがイギリス警察にいわせると「憎しみと暴力を煽る」行為だというのである。

ミスター苺はトミーの話は鵜呑みに出来ない、警察がトミーを逮捕するにはそれなりの理由があるのだろうというが、私はすでに9年前にポールの身に起きたこと知っている。トミーに起きたことと9年前にポールに起きたことはほとんどそっくりそのままではないか?

ポールや彼のようにモスレム移民による麻薬や性犯罪を告発したイギリス国民を迫害してきたイギリス警察は数年後、モスレム移民の犯罪がやっと人々の知るところとなり、長年にわたり未成年を性奴隷にしてきたモスレム犯罪グループを黙認してきたことで大批判を浴びた。だがイギリス警察はそれを反省するどkろか、今でもモスレム移民の犯罪を真剣に取り締まることより、移民の犯罪を告発するイギリス市民への弾圧を強めているのである。

ポール・ライアンハートは今でもブログを続けているが、以前のように自分の意見を書くようなことはしていない。私の知る限り市民運動にも参加していないようだ。

トミーの話だけを聞いていたら、まさかそんなこと、と思うかもしれない。でもこれは9年前ではないのだ。イギリスにおけるモスレム野蛮人による犯罪は無視できないほどひどくなっている。

いったいどれだけのイギリス婦女子が集団強姦魔や幼女虐待者らに冒涜されれば、自爆テロでいったい何百人のイギリス人が殺されればイギリス警察は目を覚ますのだ? いったいいつになればイギリス警察はイギリス国民の味方をするようになるのだ?

テロリストと自国政府が徒党を組んで一般国民を弾圧する国。

そんな国に自由はない。

トミー・ロビンソンの安全を祈る。

June 2, 2017, 現時間 12:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 28, 2017

シャリア法推進モスレム女リンダ・ソーサーがフェミニストで居られるわけ

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 左右思想 , 移民問題

前回もお話したオーウェルの言う二重思考概念を地で言っているのがシャリア法推進派フェミニストのリンダ・ソーサー。彼女は常にヒジャブをつけてシャリア法こそが女性解放に貢献しているなどとわけのわからないことを唱えているモスレム女。彼女はパレスチナ人で対イスラエルテロに積極的に参加しているテロリストでもある。彼女はアメリカにおいてBDSと言われるイスラエル製品ボイコット運動に余念がない。その彼女が昨日ニューヨークの市立大学の卒業式の来賓演説家として招待された。保守派著名人の大学講演が次々と招待を拒否されるこの時代になぜか大学の半数を占めるユダヤ系学生を無視して反ユダヤのモスレムテロリストは大歓迎というこの矛盾。

さて、このことに抗議して反モスレムで有名なパメラ・ゲラーとマイロ・イヤナポリスが大学の外で抗議演説を行った。無論この集まりは左翼連中が騒音や暴力で阻止しようとし、ゲラー派に殴り掛かった女子大生が反対に押し返されるという小競り合いがあった。女子大生は自分が小柄だったので卑怯な右翼に狙われ暴力を振るわれたと大騒ぎした。無論アメリカのメディアは「反ソーサー抗議集会で暴力発生」とあたかも右翼保守派側が暴力をふるったかのように報道している。

後退派左翼のユダヤ系学生のなかには、ソーサーに騙されて彼女を支持している能天気な学生もいる。こういうユダヤ系学生は自分らが単にソーサーのようなモスレムに利用されているだけで、実はどれほどモスレムに蔑まれているか知らないのだ。こういうのを利用価値のある愚か者たちというのだ。

ソーサーがフェミニストたちにちやほやされるのは、彼女が左翼の間では今やどんな少数派よりも権力のあるイスラム教徒であるということ、右翼保守がイスラムは男尊女卑の最たるものだと主張するのとは裏腹に、誇らしげにヒジャブを付けながらバッチリ化粧した美人で、しかも英語に全く訛りがない逞しい女性に見えるからなのだろう。

本当のフェミニストならイスラムは彼女たちの最大の敵のはずなのに、まったく情けない。

May 28, 2017, 現時間 12:18 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 27, 2017

言葉がなければ思想もなくなる新語法ニュースピークの恐ろしさ

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 移民問題

「過去を支配する者は未来まで支配する。現在を支配する者は過去まで支配する」 -1984ジョージ・オーウェル

ジョージ・オーウエル著の1984という小説のなかで、ニュースピーク(新語法)なるものが登場する。これは体制に反対する言葉を規制することによって反撃思想そのものを消してしまおうというもので、小説内の架空の独裁政権が考え出した政策のことだ。

オーウエルは旧ソ連の共産主義について語っていたが、この思想は今の西欧やアメリカにも十分にあてはまる。たとえば、この間のマンチェスターテロがあったイギリスにしたところで、メディアは犯人がイスラムテロリストだと指摘するのをずいぶん長く拒んでいた。あたかもイスラムテロリストという言葉を使わなければ人々の間からテロをイスラムに結び付ける思想が消えてなくなるかのようなやり方である。

イギリスだけでなく、今やレイプ大国となったスエーデンやドイツやノルウエーやオランダなどでは、犯罪者がモスレム移民であった場合「アジア系の青年」などといった表現をし、ひたすら彼らがアラブやアフリカ出身のモスレムであることを隠そうとする。日本のメディアが犯罪者が朝鮮籍であるのを隠そうとするのと同じだ。

これについてはナスタチウムさんが紹介してくれた坂東忠信という人が「言葉にないものは考えに浮かばないし思いつかないのです。その単語や言葉を失うと、考えなくなるのです。」と言っているが、まさにその通りだ。少なくとも政権の狙いはそこにある。

オーウェルは政府にとって不都合となった過去を抹殺し、あたかもそのような出来事がなかったかのようにふるまう姿を描写しているが、これは共産党のブラックブックにもあったように非常に効果的なやり方である。

これは有名な話だが、毛沢東と政府の高官二人が自分らが庶民の代表であることを示すために落ち葉掃除をしている姿を記念撮影した。しかし後に毛沢東の横に立っていた高官が失脚したため、三人で写っていた写真からいつの間にか一人消えてしまい、三人が写っていた写真が載っている雑誌は回収され、その後の雑誌や新聞では二人だけに修正された写真が掲載された。しかしその後、毛主席の前でちりとりを持っていた高官も失脚し、彼の姿も修正されて消滅してしまったのだが、修正者の落ち度でちりとりが消されていなかったため、中央にちりとりだけが宙に浮くという不思議な写真になってしまったという笑えない話がある。

今アメリカ南部で民主党率いる左翼により南北戦争に関する資料がことごとく隠滅されている。特にユニオンジャックと呼ばれる南部軍の旗は奴隷制の象徴だとか言われてあちこちの公共施設から姿を消している。先日もこの旗の掲揚を巡ってジョージア州の小さな南北戦争資料館が閉鎖されてしまった。

奴隷制度廃止を巡って起きた四年に渡る南北戦争の真実が語り告げられることは、常に黒人の人権云々を声高に唱える民主党にとっては良いことなのではないかと思われるかもしれないが、実は奴隷制に関しては民主党にとって都合の悪い真実がある。多くの後退派左翼は誤解しているが、実はアメリカの歴史を通じて一貫して黒人差別を行ってきたのは誰あろう民主党なのである。南北戦争は奴隷制擁護の南部(民主党)と奴隷制度廃止派の北部(共和党)との闘いだった。奴隷を開放したエイブラハム・リンカーンは共和党最初の大統領。奴隷制度が廃止された後も、何かについて黒人を弾圧してきたのが民主党。学校や軍隊やバスやレストランや公衆トイレに至るまで黒人と白人を区分けする制度を作ったのも民主党。黒人を暴力で威嚇する白人至上主義のKKKを設立したのも民主党なのだ。

だから今や市民運動の代表みたいな顔をし右翼保守や共和党をレイシストだの白人至上主義だのと攻め立てている左翼民主党にとっては、こうした不都合な歴史を抹殺し人々の記憶から消し去る必要があるのだ。

「2足す2が4と言えることが自由だ。それが認められるなら他のこともすべて認められる」

後退派左翼が何かと人々の言論を弾圧するのは、真実こそが彼らを崩壊する力であることを彼らは十分に承知しているからだ。同じ1984のなかで二重思想という観念が紹介されている。それは「相反する2つの考えを同時に受け入れる」こと。

例えばシャリア法はフェミニストだとか言論の自由はナチス(ファシズム)思想だとか、性別に男女の区別はないとか、イスラムはテロ思想とは無関係とか、、

こういう矛盾した考えを同時に信じてはばからないのが後退派左翼なのである。

私が常に不満に思うことは、こうした左翼の口車に右翼や保守派が乗ってしまうことだ。だいたいポリコレという概念は左翼のねつ造したものだ。読者諸氏もお気が付きのことと思うが、左翼連中はやたらに新語を作り出し、わけのわからん言葉使いをして人々を困惑させる。そうして自分らがでっち上げた言葉を使わない人間をレイシスト!ホモフォブ!と責め立てる。多くの行儀のいい右翼保守はつまらないことで相手を怒らせないようにとつい彼らの造語を使おうと妥協してしまう。これは非常にいけないことだ。

例えば、英語では不特定な個人の代名詞は男性代名詞の"he"を使うことが文法上の規則となっていた。また職業で下に「人」の意味で"~man"を使っていたのも、別にこれは「男」という意味でつかわれていたわけではない。それがフェミニストから苦情が出て、heは差別的だ相手の性別がわからない場合はhe or she(彼もしくは彼女)と言わなければならないとか、ポストマン(郵便屋さん)やチェアマン(議長)はメイルキャリアー(郵便配達員)とかチェアパーソンもしくはチェアと呼び変えろと言い出し、いまでは公式な書類では男女を区別するような職業名はほとんどなくなっている。(スチューワデスとかウエイトレスなんかも今ではダメですね~)しかしこの点日本語は便利だな。気が付かなかったけど、、

最近は女装男をトランスジェンダーウーマンと呼び、女性用代名詞のsheを使えと命令する奴らが増え、右翼保守もうっかり女性代名詞をつかっている。また、自分の生物学的性と精神が一致している「正常人」のことを"cis"と呼び、かえって性適合不一致の変態人間のほうが正常であるかのような表現をする。メディアなどがまるで当たり前のようにそういう言葉を使うので右翼保守まで調子にのって使っているのにはうんざりする。

このように後退派左翼が作り出すでたらめ造語を一般人は使うべきではない。なぜなら言葉を支配する者が思想を支配するからだ。これはカナダの大学教授ジョーダン・ピーターソン教授が左翼連中たちの作り出した何十にもわたる性別代名詞の使用を拒否したところ、左翼生徒や教授らからひどい迫害を受けている例でも顕著である。

我々自由人は新語法ニュースピークも二重思考のダブルシンクも認めてはならない。だが、後退派左翼が常にこのやり方で自由を脅かしているということは十分に理解すべきである。

May 27, 2017, 現時間 10:32 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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May 24, 2017

イギリスのテロ、犯人追及よりも市民の言論弾圧に余念がないイギリス

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

この間、イギリスはマンチェスターのコンサート会場外で起きた自爆テロについて、犯人像が明らかになるにつれ、いわゆるローンウルフ(一匹狼)ならぬノウンウルフ(知られている狼)であることがはっきりしてきた。最近起きるテロではこういうケースが多い。つまり、普段から過激な言動や挙動不審で職場の人間や近所の人や警察当局にも知られていたのに、当局は人種差別と批判されるのが怖くてテロ防止のために何も出来ないもしくはしていない状態が続き、結果的に回りの人たちが心配していたようなテロ事件が起きてしまう。(これに関しては詳しいことをナスタチウムさんやナンミンウォッチさんが書いてくれているのでご参照のこと。)

カリフォルニア州のサンバナディーノでのテロ夫婦による乱射事件が起きた時も、近所の人たちが夫婦の家には得たいの知れない怪しげな男たちが常に出入りしていたことを胡散臭く思っていたのに、人種差別者とかイスラモフォブとか言われるのを恐れて誰も警察に通報しなかったとことがあとになってわかった。

あの後、私は職場のテロ防止セミナーで「何か見たら何か言え」というスローガンを教えられたが、何か言ったら人種差別で訴えられる可能性もあり、そう簡単に口が利ける状態じゃないだろうと私は思ったのだ。誰も何も言わなかったが、多分セミナーに参加した人たちはみな同じことを考えていたのではないかと思う。

この事件直後前回に紹介したイギリスのジャーナリスト、ケイティ・ホプキンスが自分のツイッターに「22人死亡。数は増している。問題になるな。ファイナルソリューション(最終的な解決法)が必要だ。」と書いたところ、なんとホプキンスがヘイトスピーチの疑いで警察から捜査対象になってしまった。それだけではない。フェイスブックもツイッターもマンチェスターテロ事件についてイスラムに批判的なエントリーをした人々の口座を必死に取り調べ中だというのである。テロリスト集団の取り調べよりテロ批判をするイギリス市民の取り調べに余念がないイギリス当局。いったいどうなっているのか?

確かにホプキンズの「ファイナルソリューション」という言葉使い(ナチスドイツがユダヤ人種浄化に使った言葉)には語弊があったかもしれない。彼女自身それは認めている。しかしこれは単なる言葉使いだ。しかも22人の年端もいかない少女たちが文字通り木っ端微塵に吹っ飛ばされた直後の感情に満ちた表現である。そんな時に誰が正しい言葉使いなど考えている余裕があるというのだ?ホプキンズの不適切な言葉使いはその程度の言い訳でなりたつ。だが言い訳にならないのはイギリス当局の行動だ。いったい何のために一般市民の言動の捜査などしているのだ。市民は怒っている、政府や市民の行動を求めている。それのどこが悪いというのだ?

いったいどれだけの市民が殺されれば目が覚めるのだ?どれだけの女子供が強姦されればい解るのだ?どれほどの西洋文化が破壊されればヨーロッパは反撃するのだ?

この期に及んでさえ、欧州の左翼の心配はモスレムへの「バックラッシュ」だ。本当の危機を恐れることはバックラッシュではない。彼らの多様文化や共存妄想や寛容がもたらしたものは悲愴以外の何物でもない。「平和の宗教」は彼らの寛容や迎合に感謝などしたか?恩義に着たか?

その答えは断固たる否である。

欧米の状況は以前よりずっとひどいことになっている。西欧およびアメリカにおいては言論の自由も交流の自由もない。特に白人は何かにつけて「白人特権」だの「文化盗用」だの言われて身動きが取れない。

いったい何が起きたのだ?欧米はいったいどうなってしまったのか?

しかし聡明なる日本の読者諸氏よ、これが西欧とアメリカだけの問題だと思ったら大間違いだ。我々に起きていることは君たちにも起きうる。

左翼は容赦がない。欧米で成功すれば貴国にも進出することは間違いない。保証する!

イスラエルで起きたインティファダを思い出してほしい。ピザ屋が爆破され、新生児の病棟が乱射攻撃され、自爆テロが毎週のようにあちこちを襲ったことを。西欧はそのことについて何と言った? イスラエルでテロが頻発するのはイスラエルがパレスチナ人を弾圧しているからだと同情すらしなかった。ネタニヤフ首相はフランスのテレビインタビューで、テロリストよりもイスラエルを責めていては、はいずれフランスにテロを蔓延させることとなると警告した。

ネタニヤフ首相の言った通りになったえはないか? イスラエルが攻撃されたのはイスラエルが何かしたからではない。イスラエルが攻撃されたのは、そうして今もされているのは、イスラエルがイスラエルたるからなのである。私は2001年の911同時多発テロが起きた時にも同じことを言った。アメリカが攻撃されたのは世界中でアメリカがモスレムを弾圧しているとかアラブ諸国で戦争を犯しているとかいうことが理由なのではない。アメリカが攻撃されたのはアメリカが自由民主主義というイスラムの一宗教独裁主義にとって脅威的な存在だからなのである。イスラムという言葉の意味は「服従」だ。イスラムは全世界をその支配下に置くことが最終目的なのである。だからモスレムからの攻撃を逃れたいのであれば、自由社会はイスラムに屈服し完全服従を誓うしかないのだ。それが嫌なら断固戦わねばならないのだ。

May 24, 2017, 現時間 8:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 28, 2017

ロンドンテロ、真実を除く全てを信じるまで大本営放送が奏でる嘘八百

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

ヨーロッパで起きているテロを逐一報告していたら切りがない。だが無視することはもっといけない。こんなことが日常茶飯事だと慣れてしまってはいけないのだ。この間ロンドンのテムズ河を渡るウエスト民スター橋で起きた轢殺テロでは4人が死亡50人が怪我を負うという惨事となった。それについて以前にも紹介したイギリス人女性ジャーナリストのケイティー・ホプキンズがエッセイーを書いている

あと何回こんなことがおきるのか?

あと何回こんな攻撃が起きれば我々はこれが単なる「過激派」の仕業ではないと認められるのか?リベラルが愛国心を持つ人々対して簡単に使う「極右翼」のように、名札をかざしていれば安全な距離などないのだ。

一連の出来事はすでに過激な事件などではない。もう普通になってしまった。日常茶飯事なのだ。

犯人たちは過激派などではない。彼らは単により敬虔な信者だというだけだ。より信仰に誠実なだけなのだ。

そしてその信仰は我々の国営放送によってこの先何ヶ月と支持されるのだ。我々が特定の信仰に責任があるのではないという嘘を信じるまで、悪いのはEU離脱派で、イギリスを愛している人たちなのだと信じるまで。

真実を除く全てを信じるまで。

当局によれば、犯人のハリド・マスード容疑者(52)はイギリス生まれで、特に「イスラム国」とか「アルカイダ」とのつながりを示す証拠はないという。だからこそ恐ろしいのだ!

我々は常にテロリストは過激派だと言われてきた。大多数のイスラム教徒はテロ支持者や擁護者ではないと。だがイギリス生まれでイギリスに52年も住んできた男が、何故聖戦に感化されたりするのだ?この事件の直後フェイスブックではテロを支持したスマイリーフェイスの投稿が殺到した。これらはイギリス在住の「普通」のイスラム教徒らによるものだ。イギリス警察署のなかでさえ、イスラム教徒の警察官が喜びの声を上げているのを見たという警察官が匿名でソーシャルメディアに投稿していた。

ホプキンスが言っているのはそのことなのだ。

テロが起きる度に、ヨーロッパの一般イスラム教徒らがその行動を糾弾し、「我々の名でこのような行為をするテロリストを許さん」とデモ行進でもするなら別だ。ところが現実はその逆。欧米ともにモスレムは花火を上げて祝福のドンちゃん騒ぎ。2001年の同時多発テロの時でもそうだったのだ。私はアメリカ各地でそういう祝杯を挙げているモスレムの画像をリアルタイムで見た!

大多数のモスレムがテロリストではなく、聖戦も信じないというなら、どうしてこういうことになるのだ?どうしてイギリス生まれの52歳のおっちゃんが突然テロリストになるんだ?

これじゃあイスラム教自体に問題があると言われてもしょうがないのではないか?

それなのに欧米では「モスレムを一緒くたに責めてはいけない。犯人がモスレムだと指摘するのはモスレムフォビアだ」と反対にイスラム教の危険性を説く人々を悪者扱いだ。

ホプキンズの記事へのコメントでも「そんなに悲観するな、イギリスはナチスドイツの空襲にも耐えたんだぞ」というものがあった。

だが当時のイギリス人でナチスドイツがイギリスの敵ではないと思っていた人間が何人居たというのか?イギリス人は皆、敵が誰かを知っていた。誰に対して戦っているか、戦わなければいけないかを知っていた。

今のイギリスはどうなのだ?イギリス政府はじめ四割以上のイギリス人が英国を脅かす敵の正体をみとめようとしないのである。敵が誰かわからないのに、どうやって戦うのだ?

March 28, 2017, 現時間 6:08 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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March 19, 2017

ネタニヤフ首相の警告を無視した仏蘭西の悲しい現状

ヨーロッパ , 対テロ戦争

アメリカ人フリーランスリポーターのティム・プールはスエーデンでの取材が大成功に終わったことに気をよくして、今度はフランスへ向かった。フランスの状況はスエーデンよりも深刻である。パリではカレイ市を追われた違法移民たちが街の真ん中でテントを張って居座っている。もう何週間にも渡って毎日のように暴動が置き、機動隊は出動しっぱなし。

プールがインタビューした在仏アメリカ人の女性(ビデオ)では、今やライフルを持った重装備の隊がパリの街を警護するのが普通になったと話している。毎日のようにテロ事件が起きているパリでは、もうこの状況が当たり前のようになっているのだ。プールはアメリカでも犯罪率最高のシカゴ市ですら、パリに居るより安心感があるという。それというのもシカゴでは犯罪が起きそうな場所は決まっていて、そういう治安の悪い場所に行きさえしなければ大抵の場合は大丈夫だからだ。しかしパリの場合はどこに居ても安心感がない。空港にしろバスティーユにしろエッフェル塔にしろテロは何時でも起きうる。

このビデオを見ていて思い出したのが2014年、仏蘭西のテレビ局のインタビューでイスラエルのネタニヤフ首相が仏蘭西がイスラエルの対パレスチナテロ戦争に協力しなければ、フランスにテロ病が蔓延するだろうと予言したビデオだ。

ネ首相:(対テロ戦争は)イスラエルだけの戦いではない。あなたがた(仏蘭西)の戦闘でもあるのだ。なぜならパレスチナがテロリストではなくイスラエルを責めることに成功したならば、今ここで我々が一緒になって戦わなければ、このテロ戦争は仏蘭西にも蔓延するだろう。これは時間の問題だ。これは貴国にやってくる。仏蘭西にやってくる。

司会者:フランスにやってくると?

ネ首相:すでにその動きは起きている。すでに貴国へ向かっている。もし民主主義社会を標的とし、攻撃された側が責められるという作戦が成功しているかのように見えれば、民主主義国家の団結とイスラエルが主張している正義が破壊されれば、テロリストたちは海を越えて一歩づつ進撃する。もうすでに彼らは北アフリカまで来ているのだ。

ネタニヤフ首相は、イスラエルがパレスチナからのテロ攻撃に対して行なう断固たる反撃を、仏蘭西をはじめヨーロッパ諸国がパレスチナと一緒になってイスラエルを責め立てることに警鐘を鳴らしていたのだ。悪いのはテロリストの方で攻撃を受けているイスラエルの方ではない。国連の親パレスチナ反イスラエル傾向は、テロリストたちを奮い立たせヨーロッパを危険にさらすことになる、と首相は言っていたのだ。はっきり言ってそんなこと言われなくても解りそうなものだが。

そして2015年、テロリストたちは海を渡ってギリシャを通り諸外国を通過してフランスにやってきた。その結果が今のテロ蔓延状態。

対テロ戦争に関してお仏蘭西は常に、自分らの崇高な文化が国を諸外国の敵から守ってくれるような態度を取ってきた。しかし前出のビデオでアメリカ人女性は仏蘭西は表向きは自由な国であるかのように振舞っているが、実はそうではない。特に個人主義が進みすぎて横のつながりがないという。

彼女はパリにおけるセクハラについて話していたのだが、アメリカでは道を歩いていて男性からひやかしの声をかけられることはあっても、実際に自分の腕をつかんだり胸を触ってくるような男はいなかったという。また、誰かがそんなことをしようとしたら、回りの男たちが(見知らぬ人でも)守ってくれたと話している。ところが、パリでは電車の中で居眠りをしていたとき横に座った男が彼女の胸をまさぐっているのを、回りの乗客は見てみぬ振りをしていた。道端で腕をつかんでくるような男がいても、通りすがりの人は無視して行ってしまう。そしてそういう行為をするのは例外なくアラブ系かアフリカ系の男たち。彼女がいうに、彼らは必ずしも移民ではなく仏蘭西生まれの二世代目も含まれており、これは文化の差なんだろうと語っている。

お仏蘭西はネタニヤフ首相の警告を思い出しているだろうか?過去の過ちを反省して今度こそ本気で対テロ戦争に取り組もうとしているだろうか?今の状況を見る限り、まだまだ先は長い。

March 19, 2017, 現時間 1:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 4, 2017

なぜお仏蘭西はテロに狙われるのか?

ヨーロッパ , 対テロ戦争

911事件(2001年9月1日)の同時多発テロが起きた後、時の大統領ジョージ・W・ブッシュは即座にアフガニスタンに報復攻撃をしかけ、2年後の2003年にはイラクに侵略した。当時アメリカは一国だけでイラクにに乗り込んだわけではなく、日本も含め30数国の有志国と共に対テロ戦争を始めたのである。しかしその中で目立って戦争に反対している国があった。単に有志国に参加しなかったのみならず、事あるごとにブッシュのイラク戦争を批判し邪魔しようとした国があった。それがフランスである。

当時、戦争反対派は戦争などすればかえってテロリストを奮い立たせ、何百というビンラデンを生み出し、第二第三の911が起きると主張していた。しかし現実は全くその逆だった。アフガン・イラク戦争中はアメリカ国内におけるテロは皆無であった。未遂はいくつかあったが、ブッシュが起用した国土安全法が功を成し、それまで情報共有をしていなかったFBI,CIA、軍機密部がそれぞれ情報を交換するようになり、世界でも戦地以外の場所でのテロはほとんど起きなくなった。時の防衛庁ラムスフェルド長官は、戦争は国内に持ってくるより国外でやったほうがいいと言っていたように。

オバマの馬鹿殿が勝利戦争をみすみす敗北へと導くまでは。

さて、早送りして2017年の今、ヨーロッパで一番テロに頻繁に狙われている国といったら何と言ってもお仏蘭西だ。あれ、変じゃない? ヨーロッパでも指折りの平和主義国のお仏蘭西。戦争をしないことでイスラム教徒の怒りを免れたのではなかったのか?

ここ数年でフランスで起きているテロ事件を振り返ってみよう。

2015年

シャリル・へブド事件


1月7日。カラシニコフライフルで武装した男たちがシャリル・へブド雑誌出版社パリ支部に突入。二人のモスレムテロリストに12人が殺害された。

1月8日。翌日パリ郊外の町でマシンガンを持った男たちが二人の市民に発砲。駆けつけた警官一人が殺され、犯人は怪我を負った。警察は前日の事件と関連ありと断定した。

1月9日。警察はシャリル・へブド社を襲った犯人兄弟を追い詰め8時間の立て篭もりの後、二人を射殺した。これと同時にパリのユダヤ人商店でモスレム男が客を人質にして立て篭もった。このテロリストは先の兄弟の釈放を要求しユダヤ人客四人を人質にしたのだが、逃げられぬと分かって人質を殺害した。この男はへブド社襲撃の当日にも殺人を犯していたことが後になって解っている。

Thalys 列車襲撃 – 8月21日。

アムステルダムからパリに向かう途中の列車でライフルなどで重武装した男がトイレから出てくるのを乗客が発見。アメリカ人観光客三人とイギリス人ビジネスマン一人を含む6人の乗客が男と格闘して武装解除した。この時一人の乗客が首を撃たれて重傷を負った。犯人は25歳のモロッコ人だった。この男はスペイン当局から過激派イスラムテロリストとして目を付けられていた。

パリ襲撃 – 11月13日

この金曜日パリ各地で自爆テロや乱射による組織的な同時多発テロにより、130人が殺害され何百という負傷者がでた。犯人たちはサッカー試合の行なわれていたスタジアムに入ろうとして失敗。近くのカフェなどで自爆テロや乱射を行なった。なかでもひどかったのはロックコンサート中の劇場に乱入して数時間に渡り観客を何十人と殺しまくった事件。これまでのテロ事件でも最悪の状況をかもし出した。

2016年

パリ警察署攻撃 1月7日。

肉を切るための大型ナイフを持った男がパリ北部の警察署を襲撃。モロッコ人20歳の男はイスラム国に執着していたらしく、つけていた自爆ベルトは偽者だった。犯人のサラ・アリはその場で警官に射殺された。

フランス独立記念日大量殺人 7月14日

19トンの大型トラックが歩行者天国に乱入。86人を轢き殺した。犯人はのモスレムテロリストは偽の自動小銃と本物の銃弾を所持していた。また空の手榴弾も持っていた。

すでに乱れた運転をしていた犯人に警察が発砲したが効果がなかった。後にイスラム国が犯行声明を発表した。

カトリック教会、神父殺害事件 – 7月26日

ジャック・ハメル神父86歳は教会内で朝の説教中にモスレムテロリスト二人に襲われた。男は神父を斬首して殺したとされている。尼僧と信者数人を人質にして教会に立て篭もった犯人は駆けつけた警官に射殺された。イスラム国が犯行声明をだしている。

2017年。

ルーブル美術館攻撃 2月3日

そして今年に入ってもすぐ、鎌を振りかざした男がかの有名なルーブル美術館に襲撃。モスレムテロリストの男は警備にあたっていた兵士に撃たれて死亡。犯人は鎌のほかにも大型ナイフを二丁もっていた

カカシは何度も繰り返し言い続けてきたが、イスラム圏の野蛮人たちは勝ち馬に味方するのだ。アメリカが戦争に勝っていると思われたときは、アメリカ国内襲撃は無理だと考えて手を出さなかった。だがオバマの代になってアメリカは弱い、反撃はしない、と思われた途端に国内テロが続出している。おフランスが狙われるのは、これまでおフランスは一度たりともテロに対して厳しい処置を取ってこなかったからだ。ヒジャブやブルキニを禁止してみても意味がない。根本的なテロ根絶に取り組まなければ今後も同じことの繰り返しである。

もっともアメリカも全く他人事ではない。実は昨日、カカシが住む市のお隣の市にある大型チェーン店のレストランに爆弾らしきものが投げ込まれ、客や従業員が避難するという事件が起きた。幸いにしてこの爆弾らしきものは単なる発煙弾で大きな破裂音がするようになっていたが、爆発分は含まれておらず、けが人もなく店も破損されなかったようだ。

しかしながら、もしこれが本当の爆弾だったらどうなっていたのかと思うとぞっとする。

お隣の市は、本当にうちからすぐなのだ。車で多分15分もかからないほど近い。あのお店の近くは商店街でレストランが立ち並んでおり、夜などは大勢の市民が集まる場所。カカシもミスター苺も何度もあのへんで食事をしているので、このテロ事件はあまりにも身近すぎて笑い事ではないのだ。

オバマがあまりにも油断しすぎて何もしてこなかったから、トランプ大統領は本当に大変だ。左翼過激派連中が騒ぐのを利用してテロリストがアンティファ活動に潜入すること間違いない。カリフォルニアのマリワナ頭の馬鹿知事ではまったく当てにならないのだが、、

February 4, 2017, 現時間 10:56 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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January 7, 2017

フロリダ空港乱射事件に見る米空港の弱点

対テロ戦争

先日、アメリカのフロリダ州のフォート・ローダーデール空港で起きた乱射事件をみて、アメリカの空港にはかなり弱点があるなと改めて考えさせられた。先ずは事件の概要を日本経済新聞から引用。強調はカカシ。

米フロリダの空港乱射、容疑者はイラク派遣経験

2017/1/7 11:57  【ニューヨーク=高橋里奈】米南部フロリダ州のフォートローダーデール・ハリウッド国際空港で、6日午後1時(日本時間7日午前3時)ごろ、アラスカ州の元州兵の男が拳銃を乱射、地元警察によると、5人が死亡、8人が負傷した。警察は男を拘束した。

発砲があったのは空港第2ターミナルの手荷物受取所付近で、米メディアの報道によると、男はエステバン・サンティアゴ容疑者(26)。イラクに派遣された経験があるという。アラスカ発の便で同空港に到着後、自分の荷物から銃を取り出し発砲を始めた。幻聴などの症状で治療を受けているという情報もあり、警察が動機を調べている。(略)
 
 AP通信によると、同容疑者は昨年11月、連邦捜査局(FBI)に出向き過激派組織「イスラム国」(IS)のビデオを見るよう「米政府から強制されている」などと話したことがあった。

また別の記事によると、犯人のサンティアゴはカナダからローダーデールに向かった際、銃を預け荷物の中に入れていたという。

さて、実は空港内で危険な場所についてカカシは2013年の12月にこんなことを書いたことがある。カカシは元イスラエルの空港警備に当たっていたラフィ・セラ氏の話を紹介していた。

セラ氏は、アメリカの警備は911同時多発テロのような飛行機の中で起きるテロだけを念頭に置いており、飛行機に乗る前や降りた後のことは全く考えていないという。こんな「警備」にいくら大金をかけてみても空港も飛行機も安全になるどころか、かえって危険な場所を作り上げている。TSAは荷物に注目するよりも荷物を持っている人間に注目すべきであり、それには挙動不審な人物を調査するプロファイリングが必要だとセラ氏は言う。(略)

セキュリティー前の長い列は危険。 多くの人が並んでいる列は大量殺人を狙うテロリストにとっては恰好の場所である。2〜3ヶ月前にTSA係員が射殺された事件でも起きた場所はセキュリティーチェックの真ん前。セキュリティーを通る前だから危険物を持っていても分からないのは当然。サンフランシスコのような大きな空港ではセキュリティーチェックの列に100人以上並ぶなどというのは普通。ここは空港内でも非常な弱点といえる。イスラエルの空港では乗客を少数に分けて個別の部屋で審査をするので、何かあってもその部屋だけを閉鎖すれば他の乗客や業務員に被害が及ばない仕組みになっている。

バゲージクレーム(預け荷物受取所)も危険な場所。 セキュリティーチェック同様に飛行機を降りてから預けた荷物を受け取るラゲージクレームも危ない。多くの人々が集まって自分の荷物がキャラソルに降りて来るのを待っている場所もやはりテロリストには好都合。にも拘らず、ここにはせいぜい窃盗予防のための監視員が数人眠たそうにつったっているくらいで、警備員の姿は見られない。

実を言うとカカシは911以後、様々な空港を何度となく通り過ぎてきたが、そのなかで非常に気になることが幾つかあった。それは空港職員の多くがあからさまにモスレムであることだ。空港の売店で働くヒジャブをつけた若い女性たちや、TSAや荷物取り扱い係員や飛行機の整備員などの職種にモスレムが異様に多いのである。普通常識から考えて、911同時多発テロの後は空港職員にモスレムを雇うのは控えられるべきだ。テロリストの殆どがイスラム教過激派だったからといってすべてのイスラム教徒がテロリストだということにはならないが、多くのテロリストがモスレムである以上、モスレム応募者の身元調査は極度に厳しくされるべきである。ところが実際は全くその逆なのだ。特にオバマ政権になってからは、モスレム応募者の身元調査を厳しくすることはイスラもフォビアとか言われかねないので、厳しいどころかかえってやさしくなっている雰囲気さえある。

これはアメリカ空港だけに限らず、イギリスのヒースロー空港やフランス各地の空港で同じようなことが起きているという。問題なのはモスレム職員たちは自分らがテロリストではないとしても、職務怠慢で不能な人材が多い。また預け荷物からの窃盗や飛行機整備の不備などが問題になっている。にも関わらず欧米の空港はどうしてモスレム応募者を優遇するのか?

カカシは昨日も同僚のDと、今後出張するときは大きな空港は避けて小さな空港で乗り降りをしようかと話ていた。本当に危ない世の中になったものである。

January 7, 2017, 現時間 7:26 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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December 21, 2016

解ってるドイツ議員「我々は戦争状態にある」、対してテロリストより欧州右翼台頭を恐れるメディア

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

昨日は世界のあちこちでイスラム国親派によるテロが起きたが、大勢の犠牲者を出したのがドイツの首都ベルリンでのトラック轢殺事件。下記はニュースウィークの記事から。

ベルリンのマーケットのトラック突入テロ、死者は12人に 計画的犯行か

2016年12月20日(火)12時50分 ドイツの首都ベルリンで19日夜、クリスマスマーケットを訪れていた買い物客にトラックが突っ込み、地元警察によると12人が死亡、48人の負傷者が出ている。

警察はツイッターで、容疑者1人の身柄を拘束したことを明らかにした。トラックに乗っていた別の人物は、車がマーケットに突っ込んだ際に死亡した。

 ドイツのメディアは治安関係者の話として、拘束された容疑者について、アフガニスタンまたはパキスタンの出身で、2月に難民としてドイツに入国したことを示唆する証拠があると報じた。

 現地メディアによると、現場の警察当局者は事件が計画的犯行である公算が大きいとの見方をしている。

わざと突っ込んだならテロ以外の何者でもないだろう。ところで、「トラックに乗っていた別の人物」は、実はトラックのポーランド人運転手でトラックをテロリストに乗っ取られたときに重傷を負わされ、トラックが止まった時に銃殺されたそうなのだ。 この運転手さんについてはナンミンウォッチさんが詳しく説明してくれている。

そのトラックのオーナー (つまり運送会社の社長さんと思われる)Ariel Żurawski氏が語るところによれば、その運転手は彼の従兄弟なのだそうですが、日ごろから荷卸し先のベルリン郊外では事務所の職員以外でネイティブのドイツ人に会ったことがないほど「ムスリムに取り囲まれた」状態だと言っていたそうです。そして、その日は、翌日朝まで荷卸を待つようにと荷卸先から言われ、運転手氏は待機していたのだとか。(午後4時ごろ、運転手の奥さんはご主人に電話をしたが連絡がつかなかったとのこと。)事件後運転手氏の撃たれて死んだ死体が助手席で発見されたそうなので、報じられるところを総合すると、待機中に犯人と目される男かその仲間に襲撃され殺されたあと、そのまま助手席に押しやられたのでしょう。事件の犠牲者のみなさんに加え、運転手さんのご遺族と、従兄弟である社長さんの気持ちを思うといたたまれません。

追記: ポーランド人運転手、Lukasz Urban 氏は、銃創と刺し傷を負った状態で死体で発見されましたが、どうやら刺された後もハンドルを取り戻そうと格闘した形跡があるとか。トラックが停止したときに撃たれ、死亡したものとみられています。

これについてロイターの記事によると、ドイツ、Saarland州の内務省のクラウス・ブイヨン(Klaus Bouillon)議員は「我々は戦争状態にあるといわねばならない。善(ぜん)しか見たがらず、(悪)を見たがらない人もいるが。」とドイツのテレビニュースで語った。

ところでこのニュースに関して事件当初主流メディアのCNNやBBCは事件が交通事故ででもあるかのように報道した。

Truck crashes into Berlin Christmas market - CNN Video - CNN.com トラック、ベルリンクリスマスマーケットに突っ込み衝突

Berlin Christmas market: 12 dead, 48 injured in truck crash - CNN.com ベルリンのクリスマスマーケット、12死亡、48人怪我、トラック衝突。

ま、BBCはすぐに事故ではなく意図的な攻撃だったと訂正したが。

Berlin lorry attack witness: It wasn't an accident、19 December 2016 Last updated at 22:22 GMT ベルリン大型トラック攻撃、事故ではないと目撃者の証言

さすがに二日後の本日のニュースの見出しはどの記事も「ベルリン、トラック攻撃」で始まっているが、それでもCNNはこの事件を極右が悪用して反イスラム感情を煽るのではないかと心配している。

Berlin truck assault spreads waves of fear-By David A. Andelman, CNN OpEd Updated 7:57 AM ET, Tue December 20, 2016 ベルリントラック攻撃、恐怖の波を広める

著者デイビッド・A・アンデルマンは、今回のような「悲劇」は勢力を得ようとする右翼が悪用するのではないかと懸念しており、その動きはドイツやフランスのみに留まらず、ヨーロッパ全土に広がるだろうと語る。このような極右運動はヨーロッパをまとめてきた糊をはがすことになるという。

もしその糊がEU/欧州同盟のことならどんどんはがして頂戴と言いたいところだ。

メルケル首相が第四期目に立候補すると表明したのはほんの一ヶ月前のことだが、その時点ですでに「ドイツの選択肢党」のリーダー,ファウカ・ピートリー女史(Frauke Petry)などから厳しい挑戦を受けていた。挑戦者はメルケルは中東からの難民受に気前が良すぎる、ドイツに危害を加えようとやってきた人々に対し門をあけっぴろげにしていると批判する。

ピートリー女史はドイツの国境警察は違法移民はその場で射殺すべきなどと、結構威勢のいいことをいってる女性で、アンデルマンはクリスマスマーケットの大量殺人によって、そのような考えが現実になるのではないかと恐れる。

メルケル首相もそんな右翼と対抗するために、自分も多少は右よりの政策を立てるよう追い込まれており、二週間ほど前にドイツ国内におけるブルカ着用禁止提案をだすなど、かなり切羽詰った行動に出ている。

「全身を覆うベールはわが国にはふさわしくない。合法である限りその着用は禁じられるべきである。それは我々に属さない。」とメルケル首相

二百万以上もの野蛮人を二年足らずで無差別に受け入れておいて、今更ブルカはわが国にふさわしくないとかよく言うよ。そんなことやって何になるんだ! こういうのを英語で「Too little, too late, トゥーリトル、トゥーレイト」。日本語でいうなら「焼け石に水」だ。

アンデルマンは西欧において今、伝統的なヨーロッパの価値観である民主主義が大攻撃にあっていると書く。しかしアンデルマンの言う攻撃者とは野蛮な移民たちのことではなく、国の安全を守りたい国粋主義者たちのことだ。

彼に言わせると反移民に対する恐怖は、かえってイスラム聖戦派を奮起させるものだという。こういう理屈は以前にも聞いたな。イラク戦争直前に戦争はかえって何百というビン・ラデンを作り出すだろうという、あの屁理屈だ。しかし現実は違っていた。アメリカ軍及び連合軍はイラクのアルカエダを壊滅状態に追い込んだ。それが証拠にイラク戦争中は欧米において大規模なテロ事件などひとつも起きなかったではないか。(小規模事件や未遂事件はいくつか起きたが)

もしオバマの馬鹿がイラクから米軍を撤退せずに中東の安全を保っていたなら、今頃ジハード戦争など終わっていたのだ。聖戦者を奮起立たせるのは我々の猛烈な反撃ではない、敵を強力にさせるのは我々の無力さだ、無行動だ。

フランスでは、度重なるテロ事件のおかげでフランコス・ホーランデ首相の支持率は一桁に落ち、再選挙断念に追い込まれた。その一方で反移民、反イスラムの「極右翼」国民戦線党のリーダー、マリーヌ・ルペン女史が優勢。

アンデルマン曰く、イタリアでも左より政治家が追い出され、オーストリアでも「極右」候補が大統領選の二者選択まで生き残った。ポーランドでも新しいポピュリスト政権が「極右」に傾いている。オランダ、ノルウェー、ハンガリー、リヒテンシュタイン(Liechtenstein)ですらも、2017年にフランスとドイツと並んで選挙が行なわれる予定だ。

私がいちいち「極右」といって鍵括弧をしているのは、左翼リベラルは多少でも中庸から右よりの保守派のことを「極右翼」と呼ぶからで、ヨーロッパの右翼なんてアメリカの保守とは比べ物にならないほど左よりだからである。単に『移民を無制限に受け入れるべきではない』と言っただけで「極右」とレベルを張るのが奴らのやり方だ。

ヨーロッパ全土で極右の候補者たちが反移民及び反イスラムの立場を固めている。そして新しくテロ攻撃がある度にその強硬な姿勢を正当化している。

アンデルマンがイスラム野蛮人による侵略よりも恐れているのは、単にヨーロッパが反移民政策をとることではなく、それに勇気付けられたAfDのような党が筆頭となってEU=欧州同盟を破壊して国粋主義をめざすことだ。UKのEU離脱(Brexit )がその第一歩だった。

アンデルマンはテロ攻撃の本当の危険はそれを口実にして民主主義国家が次々と国粋主義国家になってしまうことだという。

アンデルマンはモスレム野蛮人に国を侵略され制覇されたヨーロッパが民主主義を保てると思うのか?

オバマ大統領は今必死になってアメリカに何百万というモスレム野蛮人たちを招き入れようとしている。次期大統領が就任するまでに何百万という野蛮人をアメリカ国内に移住させる予定である。オバマ王はなんとしてでもトランプ就任前にアメリカ崩壊の地盤を作りたいようだ。これがアメリカの大統領たるものがすることか?お前はイスラム野蛮人の手先なのか?

次期大統領ドナルド・トランプがこの状況への対応に焦点を当て始めるとき、穏健と団結こそが我々を分断しようとする力を打倒できるのだと知るべきだ。それに比べポピュリストの課題は敵を強め大胆にさせるだけだ。

侵略者への穏健な姿勢が今の惨状を招いたのではないか。ヨーロッパ諸国の政府が野蛮人たちに何もしないから、いや、奴らに遠慮して地元民を犠牲にし、気前よく住居や福祉を提供したりしているから、野蛮人たちの蛮行がどんどん大胆になっているのではないか。日中の大通りで野蛮人たちが婦女子を冒涜し、止めようとする男たちを袋叩きにする。地元民が怖くて外にも出られない状態を作り出したのは何処の誰だ?

国を守ろうという国粋主義者たちを極右とかいって恐れている時はもうとっくの昔に過ぎてしまったのだ。先に引用したドイツのブイヨン議員がいうように、今やヨーロッパは戦争状態にある。そのことをアンデルマンのようなアホは頭に叩き込むべきだ。

December 21, 2016, 現時間 11:34 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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September 25, 2016

週末ワシントン州乱射事件、やっぱりモスレムテロだった!

対テロ戦争 , 狂ったメディア

昨日の土曜日にワシントン州のショッピングモールで乱射し5人を殺害した犯人はトルコ出身のArcan Cetin(22歳)というモスレム野蛮人だった。無論トルコ人だからイスラム教徒とは限らないが、まあ、先ず間違いないだろう。警察もメディアも「動機ははっきりしない」とか「テロとの関係は不明」とか言っている。

ここにオバマ政権とメディアのダブルスタンダードがある。ここ数日ノースカロライナ州のシャーロッテ市で起きている黒人愚連隊による暴動などがいい例だ。暴動のきっかけとなったのは警官が黒人男性を射殺したことにあるが、その状況がまだはっきりしないうちから警官の動機は人種差別だと大統領やヒラリー・クリントン民主党候補が黒人たちを炊きつけ、メディアもそう報道していた。実際には撃たれた男は警官たちの命令に従わず銃を持っていたことが後でわかったが、もう暴動は起きており、高速道路が閉鎖されたり警官が黒人暴徒たちの投げた石で十数人怪我を負ったり、無関係な白人男性が殴るけるの暴行を受けたりした。誰かが射殺されたという報道もある。

黒人が警官に殺されたという事件は事情が解らないうちから「人種差別だ!」と言って大騒ぎするオバマ王やヒラリーやメディアは、モスレム野蛮人によるテロとなるとやたら慎重。先週ニューヨークとニュージャージーで仕掛けられた爆弾については、メディアは『爆弾かどうかわからない。事情がはっきりするまでうかつなことは言うべきではない』などといって『ニューヨークで爆弾が爆発した』と言った共和党候補のドナルド・トランプを散々叩いた。

もっと頭にくるのは、オバマ王はモスレムテロが起きる度に、今後テロが起きないよう充分に警戒態勢を強化するとかいう話をする前に、イスラム教徒全体をテロと決め付けてはいけないとか、イスラム教徒へのバックラッシュがあってはいけないとか言い出す。アメリカのどこでモスレム野蛮人に対するバックラッシュが起きてるって言うんだよ、いい加減にしろ!

こういうふうだから「国境に壁を建てる」とか「再び偉大なアメリカを取り戻そう」と呼びかけるドナルド・トランプに人気が集まるのだ。

それにしても、対テロ戦争は油断をすればアメリカ国内でテロが頻発する日が必ず来ると予測はしていたものの、遂にその日が来てしまったのだなと思うと無念である。オバマ王はさらに百万人以上のモスレム野蛮人を受け入れる計画だ。

アメリカがヨーロッパの二の舞を踏まないためにはどうすればいいのだろうか。本当にもう他人ごとではなくなってしまった。

September 25, 2016, 現時間 9:45 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 18, 2016

週末連続テロ事件に沈黙のオバマ王

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

今週末連続でアメリカのあちこちでテロ事件が発生した。下記は二つとも朝日新聞の記事。

米ニューヨーク市マンハッタンのチェルシー地区で17日午後8時半(日本時間18日午前9時半)ごろ、爆発があり、少なくとも29人が負傷した。現時点で、国際テロ組織との関連を示す情報はないが、市当局は「意図的」な爆発事件との見方を示している。オバマ大統領や安倍晋三首相ら、各国首脳が国連総会に出席するのを目前に控え、緊張が高まっている。

 市警などによると、爆発は23丁目の6番街付近の通りで起きた。道路脇に置かれた大型のごみ箱の近くに爆発物が仕掛けられた可能性があるという。

 米CNNは、捜査員らが周辺を捜索する中で、約300メートル離れた通りで新たに不審物が見つかったと報じた。不審物は、圧力鍋からワイヤが出ており、携帯電話のようなものがテープで固定されているという。中身など詳細は不明だが、不特定多数の市民を狙い、複数の爆発物を仕掛けたテロの可能性もある。

 デブラシオ市長は17日深夜、現場を訪れ「意図的な行為とみられる。現時点ではテロ組織との関連は確認されていない」と指摘。18日朝、ニューヨーク州のクオモ知事は「本質的にはテロ行為だ」との見方を示した。

 17日午前には同市に隣接するニュージャージー州のシーサイドパークで、予定されたマラソン大会のコースの路上で、ごみ箱が爆発した。レース直前で負傷者はいなかったが、大会は中止された。二つの爆発の関連性について当局が捜査している。

そしてこの事件。

米ミネソタ州で男が切りつけ、8人負傷 IS戦闘員か 2016年9月19日00時29分 ロイター通信などによると、米中西部ミネソタ州のショッピングモールで17日夜、刃物を持った男が周囲の人間を次々と切りつけ、少なくとも8人を負傷させた。男は現場に居合わせた非番の警官に射殺された。過激派組織「イスラム国」(IS)系の通信社アマクが、ISの戦闘員がこの事件を起こしたと伝えた。

何度も言うが、911同時多発テロ後ブッシュ政権下においてアメリカ国内でのテロ事件はブッシュの国土安全保障政策によってほぼ皆無だった。イラク・アフガニスタン戦争の真っ最中ですらアメリカ国内におけるテロはどれもこれも未然に防がれていた。それがオバマの代になってからというもの、国内でのテロ時間は日常茶飯事になりつつある。

しかもこれだけの大事件が起きているなか未だにオバマ王からの演説がまるでない。週末でゴルフに忙しいのか知れないが、一言くらい言ってもいいのではないか?

September 18, 2016, 現時間 12:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ドナルド・トランプの支持率ヒラリーに追いつく、このままなら勝てるかも

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

ドナルド・トランプが共和党候補になった時は、トランプは最悪の候補者でありヒラリーに全く勝ち目はないというのが一般の見かただった。核言うカカシもトランプ候補には全く反対だったのでこれはかなりの驚きだ。しかし、ヒラリー・クリントンはベンガジ事件をはじめ機密電子メールの公私混用、クリントン基金横領事件など、後から後からスキャンダルが絶えない。それに加えて体調不調とのことで記者会見は一年近くも避けまくり、トランプのような一般市民相手の大規模な講演は避け、こじんまりとした内輪だけの募金活動ですら咳込んでお礼の挨拶も出来ない始末。公式な式典では比較的涼しい環境でのぼせて失神。とまあこれではヒラリー支持者も心配になるというものだ。ましてや新しい支持者を得るのは難しいだろう。

それに比べてトランプは最近、大統領らしい貫禄を見せ始めている。共和党予選当時のトランプはかなりおかしな行動が目立ち、こいつ何やってんだ、という印象を与えたが、最近のトランプはちょっと前にキャンペーンスタッフの総入れ替えを行なったことの影響なのか、やることがまともになってきた。

トランプは、メキシコ訪問をしてメキシコ大統領と会見したり、洪水で大被害を受けたルイジアナに率先して救援活動に参加したり、黒人教会やラテン系集会など積極的に出かけていって少数派へのアピールを続けている。民主党や反トランプによるトランプ支持者は人種差別主義の白人ばかりだという偏見を打破するため、トランプは少数民族の要望を理解しようと努力している姿がうかがわれる。

その効果があってか、最近トランプの支持率は急激な追い上げを見せ、遂にヒラリーに追いついてしまった。このことでヒステリーを起しているのは左翼メディア。なんとか話題を変えようとトランプはバーサーだといい始めた。バーサーというのはオバマ大統領が最初に立候補した2008年当時に、オバマの出生の地を巡ってオバマは大統領の資格がないと主張していた人々のことを指す。だが当時オバマがケニア生まれだという話をしていたのはトランプだけではない、いや元はといえばオバマ自身が自分はケニアで生まれたと19年間も言い続けて自分の履歴書などにもそう書いていたのだ。だから最初のバーサーはオバマ大統領その人といえるのである。であるから当時のトランプがオバマ外国生まれ説を信じたとしても別におかしくない。それをいまでも言い続けているというなら別だが、トランプはそういうことを最近全く持ち出していないので、何故今になってメディアがそんな話を持ち出すのか意味がない。

無論それをトランプへの個人攻撃に使おうという魂胆ならあまりにも見えすいている。それに関して面白いニュースがある。トランプがほとんど問題にしていないバーサー陰謀説を持ち出してわいわい騒いでいるメディアに対し、先週の金曜日トランプは重大な発表があると言って記者会見を行なった。メディアはトランプがバーサー陰謀について話すのだろうとはしゃいで集まったのだが、トランプの重大発表というのは大量の退役軍人たちがトランプ支持を発表したということと、トランプの新しいホテルの開業の話だけで、バーサーについての話は最後に「オバマ大統領はアメリカ生まれだ。終止符」というに留まり、記者たちを唖然とさせた。

USAトゥデイの記者はこう語る。

我々は嵌められた。トランプは重大発表があると言い、皆トランプがオバマ大統領がアメリカ生まれかどうかについては話すものと期待していた。(オバマはハワイ生まれ)ところがトランプはちょっとだけその話に触れただけで、ワシントンDCの新しいホテルの開業や退役軍人らがトランプが以下に偉大かという話をするための無料宣伝時間を獲得した。

さすが10年間もリアリティーテレビをやってるだけあってトランプはメディアをどう利用するかに長けている。トランプは政治家としては素人だがビジネスマンとしては長年の経歴がある。ビジネスの功績についてはかなり疑問があるが、宣伝という点ではもの凄い才能がある。

トランプの選挙運動について政治評論家たちは、まるで素人だと批判してきた。トランプはこれまでの政治家のように大企業や権力者を対象にした献金活動をしていない。テレビコマーシャルも行なっていない。トランプはひたすら大きな講演場で大勢の一般市民を集めて演説ツアーを行っているだけだ。こんな選挙運動など見たことがない。

にもかかわらず、トランプは一銭も自分の金を使わずにテレビやラジオにでっぱなし。ニュースでもトランプの派手な行動が常に話題になっている。メディアからひたすら隠れて笛が鳴るまで時間稼ぎをしているヒラリーとは大違い。(たまに現れると咳き込んだり失神したりしてるだけ。)

私は以前にヒラリーとトランプだったらどっちがましなファシストかという違いしかないと言った。今でもトランプはファシストの傾向があると思う。だがどっちがましかというだけの判断なら、トランプのほうがずっとましだと思うようになった。すくなくとも策略家としての才能ならトランプのほうがずっと有能だろう。

イランや北朝鮮やロシアといった国家を相手どっての今後の外交。そして度重なるイスラムテロのことなどを考えると、女たらしだろうと外国人嫌いだろうと国粋主義者だろうと、私服を肥やしアメリカ破壊しか念頭にない病気の婆さんよりはずっと「まし」だ。

ネバートランプのカカシがトランプ支持をしやすくなった今日この頃である。

September 18, 2016, 現時間 9:47 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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July 29, 2016

地元警察の警備体制にホットしたカカシ

対テロ戦争

二週間くらい前の話になるが、フランスのニースで大型トラックによる大量轢殺事件の直後、カカシが住まうカリフォルニアの町でイベントが行なわれ、ダウンタウンの真ん中の大通りが3ブロックくらい歩行者天国になった。昼から夜9時ごろまでのこのイベントに出かけていった私とミスター苺だが、私はその時ふとニースの事件もバスティーユデイのお祭りで歩行者天国になっているところへ大型トラックがつっこんだったんだよなあと思い起こした。それで今、わが町のお祭りでは、あのような事件を防ぐどのような警備体制が敷かれているのだろうかと興味が沸いた。

先ず私は大型トラックが歩行者天国に突っ込んでくるとしたら何処から来るだろうかと考えた。先ず真正面から来る場合。歩行者天国が始まる北と南の境の道には、ここから車両立ち入り禁止と看板があったが、その看板の前には大型トラックが横ばいに駐まっておりパトカーが何台もその横に駐車されお巡りさんがたくさん配置されていた。これでは大型トラックが突っ込んできてもそう簡単には歩行者の居る場所には入ってこれない。

横の道から入ってくる場合。歩行者天国は3ブロックをまたがっていたので、交差する道は二つあった。そして交差点にもはやり消防車や警察の大型トラックが横ばいになって道を完全に塞いでおり、そこにも数人の重武装をした警官が立っていた。

車だけではない。歩行者の間にも制服姿の警官が犬を連れて歩き回り、親しげに町民と会話を交わし、警官の任務について子供たちに説明したりしていた。警察官と市民の間が険悪なムードのどっかの町とは大違いで、うちの町ではお巡りさんと市民の関係は非常に良い。

この状況を見ていて私はホット胸をなでおろした。これだけ警察があちこちで厳しい警備体制を敷いているならテロリストもやる気をなくしてどっかもっと守りの甘い場所へ行くだろう。ブラックライブスマターとかいって警察による警備を嫌がる町でのデモ行進なんてテロにとっては最適の場所なのではないかな。

それにしても、フランスではこうした簡単な警備すらおこなっていなかったんだなと、あらためて呆れてしまったのであった。

July 29, 2016, 現時間 11:31 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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欧州緒政府の現実逃避はいつまで続くのか

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

最近、フランスとドイツそしてスエーデンにおいてほぼ毎日のように乱射や自爆や強姦テロのニュースを聴く。(日本でもひどい大量刺殺事件があったが、今のところモスレムテロとは無関係な模様。)しかし、ヨーロッパ諸国の政府やメディアは明らかに組織的なイスラム教テロを気の狂った一匹狼の仕業だとして、過激派イスラム教徒によるテロに関して現実逃避を続けている。

ここほんの数日の間だけでも、ニースで起きた84人大量轢殺事件、ノルマンディの教会で起きた牧師斬首事件、ドイツのババリアン地区の電車内で起きた斧による惨殺事件、フランス人の子供三人と母親を狙った刺殺未遂事件、ドイツの妊婦殺傷事件、ミュンヘンのマクドナルド乱射事件、ドイツの自爆テロ事件、どれもこれもモハメッドとかアリといった名前の若者が「アラーアックバー!」と叫んでのテロリズムである。

ヨーロッパ諸国の市民は何が起きているのか十分に理解しているがメディアも政府も完全に現実否認の状態にあると保守系雑誌のスペクテーター(英国版)でダグラス・マレーが書いている。

一般市民はこれらの事件は全てモスレムテロだと十分に理解している。だがこメディアや政治家たちはこれらの事件には全く一連性がなく、まるで訳のわからない摩訶不思議な事件であるかのように報道している。イギリスのEU離脱を求める意見を「ヘイトクライム」と決め付けてはばからなかったメディアも本当の暴力事件の犯人の動機は全くわからないととぼけるのである。

ドイツで自爆テロを図って自分だけ死んだシリア人の事件も、ロイターの記事の見出しは「難民庇護を拒絶されたシリア人爆発によって死亡」と、まるでシリア人が何かの爆発に巻き込まれた犠牲者のような書き方をした。このテロリストは音楽祭会場への入場を拒否されたため、近くで自爆を計り通行人数人を巻き込んで怪我をさせ自分だけ死んだのだ。もし会場に入ることが許されていたら何十人という犠牲者をだしていただろうことなどメディアは完全無視である。

ミュンヘンで起きたマクドナルド乱射事件でも、イギリスの国営放送BBCは犯人のイスラム名「アリ」を削除し、犯人がモスレムだったことも隠して報道した。しかも犯行の日が偶然ノルウェーで起きた白人崇高テロリストによるモスレム教徒乱射殺害事件の記念日だったことから、現場にいたイスラム教徒の目撃者たちが犯人は「アラーアックバー」と叫んでいたと証言しているのに、BBCはイラン系二世のドイツ人青年があたかも白人崇高者であったかのように報道した。

メディアにしろ警察にしろ一般市民がなんらかの結論に至ることを必死にさえぎろうとしている。だが我々のほとんどがもうずっと前から何が起きているのか結論をだしており、それは毎日のように確認されている。

今のところ、テロ行為をアフガニスタン発のテロ軍団であるイスラム国のせいにすることが一般的だ。確かにドイツやフランスのテロリストたちがイスラム国と関係があったらしいことはわかっているが、問題の本質はイスラム国ではなくイスラム教そのものにあると多くのヨーロッパ市民は理解しているとマレーは言う。

シャリル・へブド襲撃事件のあった二年前、フランスで行なわれた世論調査によると、74%のフランス市民はイスラム教は不寛容な宗教でありフランスの価値観とは相容れないものがあると答えたそうだ。しかしそれに対するフランス政府の反応は国民がイスラム教徒との接触があまりないため本当のイスラム教がどういうものかきちんと理解していないからだというものだった。だが現実はその正反対。フランス人は中東のキリスト教徒のようにイスラム教徒の異教徒への暴力的な行動を十分に体験している。そうしたうえでイスラム教を嫌っているのだ。だが何故か欧州の政治家たちはそれが理解できない。ドイツのマルケル首相が筆頭となって欧州に大量のモスレム移民を招き入れ、ヨーロッパの未来を大幅に変えようとしている。モスレム移民を自国の文化とは相容れない侵略者と考える一般市民と、可愛そうな難民及び労働力と考えている政治家たちの考えのギャップはいずれは埋められなければならない。

このギャップを埋めるためには、政治家たちは自分の政治生命を危険にさらしてでも現実を正直に国民に語る必要があるとマレーはいう。

ここまでは私もマレーの意見に賛成なのだが、所詮マレーもイギリスのエリート。長年のヨーロッパ上流階級のリベラル思想に洗脳されてきただけあって言うことがやはり生ぬるい。先ず、この間フランスのマヌエル・バルス首相が「テロリズムと生きていくことに慣れなければならない」と語って大批判を受けたことに対し、マレーはバルス首相は正しいのだという。確かに現実に起きているのはテロリズムだと認めたところまではいいが、一国の首相ともあろう人が、まあこういう状況だから慣れるしかないっしょ、というような最初から諦めて戦う意欲もないような投げ捨てた態度を取るのはいただけない。テロが連発する状況にあるから私はフランスを救うためにこれこれこういう意志を持って戦うつもりだ、くらいの指導力を見せないでなにを首相ずらしているのだと批判されるのは当然だ。

マレーは今、最も大事なのは銃や爆発物がテロリストの手に渡らないようにすることだと言う。もっともナイフやトラックを違法にするわけにはいかないし、テロリストたちはいくらも新しいやり方で攻撃してくるのでこれまでのような警備体制ではテロを防ぐことは出来ないと認めている。

テロを未然に防ぐために銃規制が先ず第一だという考えは何十年も前に完全銃規制を行なったイギリス市民の典型的な考えだろう。イギリスで生まれ育ちながら銃携帯の大事さを理解しているマイロ・イヤナポリスなどはかなりの例外だ。

マレーに言わせるとバルス首相はすくなくとも敵がイスラム過激派であることを認めていることには一応の価値があるというものだ。敵を敵として自覚することは敵と戦う上で第一歩である。我が国のオバマ王はそれすれも出来ないのだから。

しかしバルス首相はその敵がどこから来ているかという事実を言及していないとマレーは言う。イスラム過激派のルーツはイスラム教そのものだ。過激派はそのほんの一部なのかもしれない。だがすでにヨーロッパに居るイスラム教徒らがホストカントリーに融和していないのに、さらに過激派テロリストの巣窟であるシリアや他のアラブ・アフリカ諸国から大量の移民を受け入れるのは愚の骨頂だ。

マレーはヨーロッパがシリア難民を救済したいなら、自国に招きいれずとも外国で難民キャンプをつくり救済すればいいという。なにもヨーロッパ全体を難民キャンプにする必要はない。いや、ヨーロッパにそのようなことをする余裕はないと。

しかしドイツでは総選挙を来年に控えて、いまだにマルケルに挑戦できるような有力な候補が出ていない。ヨーロッパ市民は右傾化しているにも関わらず、ヨーロッパの政治家たちはさらに左へ左へと進んでいる。まるで現実を認めようとしないのだ。

このままいけばマルケルの血塗られた夏は秋へと進む。それは同時にヨーロッパのリベラル社会の秋ともなるだろうとマレーは嘆く。

July 29, 2016, 現時間 9:58 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 27, 2016

自由の国スウェーデンでゲイプライド行進が出来なくなった日

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 移民問題

1970年代、スエーデンといえばポルノ映画のメッカ(皮肉な言い方だが)だった。ポルノとは今で言うAVのこと。まだまだ日本では日活ポルノですらヘアも見せられない時代にハードコアの完全ポルノが合法だった。同性愛にしろ何にしろスエーデンは社会的リベラルの最進国だったのだ。それが、先日イギリス出身の保守派男色家ジャーナリストのマイロ・イヤナポリスはスエーデンのイスラム教徒地区でゲイプライドパレードに参加すると息巻いていたが、あまりにも危険であるということでスポンサーのブレイトバートニュースはその企画をキャンセルした。

考えても見て欲しい、リベラルの都スエーデンでゲイプライドパレードが出来なくなったのである!

これまで欧米や日本など比較的安全な場所であたかも自分らの人権が弾圧されているかのように振舞っていたゲイやフェミニストたちだが、いまやヨーロッパのモスレムたちは諸国の政府の力を借りて本当に彼/彼女らを暴力で弾圧しているのである。今やスエーデンでは「スカーフをしていない女は強姦されて当然だ」などというビラが町のあちこちに貼られたり、公にはされていないが多分同性愛者たちには非常な脅迫がされているはずである。

トランスジェンダーが異性のトイレに入れる入れないを巡って議論になるような国で、自国は強姦社会だと言い張り女たちがビキニ姿で町を闊歩し「それでも合意はしていない」などと行進したり、テレビでニューハーフやゲイが人気者として活躍する国で同性愛者やトランスジェンダーだとカムアウトすることを「勇敢だ」などと讃えているアホどもにいってやりたい!

スエーデンのイスラム圏に行って女性はビキニ、ゲイはティーバック姿で、虹色の旗を掲げて行進してみろと。そんなことを実際に出来る人間が居たらそれこそ「勇敢だ」と讃えてやる。

自分の信じる思想や行動が命の危険を感じて実行できない状況こそが真の人権迫害であり思想弾圧なのである!アメリカや日本みたいな平和な国々で人種差別だ男尊女卑だホモフォブだなんぞとほざく行為は勇敢でもなんでもない!

July 27, 2016, 現時間 6:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 16, 2016

警官による黒人差別は本当にあるのか?

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

アップデート:7月17日。一週間くらい前にルイジアナ州のバトンルージュ市で黒人男性が二人の警官に射殺された事件で地元の黒人社会から警察に対する強い抗議運動が起きていたが、この間のテキサスでの狙撃事件同様、本日また警官7人が待ち伏せされたうえに狙撃され3人が亡くなるという事態が発生した。事件はまだ進行中とのことで詳細は明らかにされていない。


ここ2~3週間にアメリカでは黒人と警察官による関係について最悪な事件が何件が続いている。ルイジアナとミネソタで黒人が警官に射殺された事件が、またしても警官による黒人差別が原因だとして問題にされた。そうこうしているうちにテキサスのダラスでは元軍人の黒人犯人が白人警官を狙って黒人市民運動のブラックライブスマター(黒人の命には価値があるの意、略してBLM)のデモ行進を警備していた警官9人を狙撃し5人が亡くなるという大悲劇に発展した。これらの事件に関して日本ではずいぶん誤解された報道があるようで、私が愛聴している浜村淳さんですら、白人警官が黒人を狙ってやたらに射殺しまくっているという発言をしていて非常に残念に思う。

警官による容疑者の射殺というのはそれほど多く起きているわけではなく黒人ばかりが狙われているという訳でもない。実は統計上同じような行為をした黒人と白人を比べると、白人が射殺される可能性のほうが高い。ただ、警察に業務質問をされたときに警察の指示に素直に従わない率は黒人のほうが白人や他の人種よりも圧倒的に多い。問題はここだ。

最近BLMが昔のブラックパンサーやネイションオブイスラムといった過激な黒人市民団体のように、何かと黒人は白人社会から迫害されていると黒人に訴え、特に警察は組織的に黒人差別をしているので、黒人が警察と関わる際には抵抗すべきだ反警察意識を煽っている。こういう発想が黒人と警官の双方の身の危険をより高めているのである。

つまり、黒人が警官に交通違反にしろ挙動不審にしろ呼び止められたとき、『自分は黒人だから呼び止められたのだ、警官は機会があれば自分を殺そうとするに違いない』と頭から決め込んで警官に対する反感をむき出しにすれば、呼び止めた警官自身も普段異常に神経が過敏になる。それで容疑者の何気ない行動にも過剰な反応を示す可能性が高まってしまうのである。警官が相手が自分の命を脅かす行為に出るかどうかを判断するにはほんの何十分の一秒しかないからである。

だから警官からの質問や指示は忠実に従うことが大事なのである。コメンターのアンデルセンさんも疑問に感じているように、ミネソタで撃たれた男性は警官の指示に忠実に従ったのであろうか?事情がはっきりしないので、この射殺が正当なものだったのかどうかはまだ解らない。

だが、事情がはっきりしないうちからBLMのような団体だけでなくオバマ大統領までもがアメリカの警察には組織的な黒人差別意識があるなどと発言して人種問題を悪化させている。それがダラスで起きたような警官を狙った狙撃事件のようなものにつながったのだ。最近は黒人が黒人以外の人間に殺されると、悪いのは殺した方だと決め付ける動きがあり、事情がはっきりするまでは何ともいえないと言う意見はすぐに黒人差別だと言い張る傾向がある。BLMは黒人だけが人種差別の被害者なのであり、黒人以外の人間の命にも価値があると言う考えそのものが黒人差別だと言い張る。つまりBLMにとって黒人の人権が最優先にされない社会は黒人差別社会なのだということになるのだ。

極端な人になると、黒人が多数を占める地域では警察は解体して地元市民が治安維持をすべきだなどと言い張る。黒人が犯罪を犯しても警察はなにもすべきではないというのである。そうなって一番被害を蒙るのは地元の黒人たちなのに、BLMにとってそんなことはどうでもいいのである。いや、黒人たちが治安の悪さに恐怖を覚えれば覚えるほど彼らがBLMに頼り始め、BLMの権力が強まるとでも思っているのだろう。最終的には自分らが黒人社会の指導者として黒人社会を牛耳ることが彼らの目的なのだ。

今やアメリカではファーガソン現象というものが起きており、黒人の多い地域における警察官の離脱が増えている。特に非黒人警官は他地域への転勤を望み、犯罪率の高い地域ほど警官不足の状況が生じている。これによって黒人が逮捕されることが極端に減ったことで、地元の犯罪率は激増の状態だ。

市長をはじめ警察署長や市議会のほとんどを黒人が占めるマリーランド州バルティモア市では市民の大半である黒人層の世論に迎合して警察による警備体制を極端に弱め逮捕率を減らした。その結果犯罪率は激増。

それをいうならばだ、大統領をはじめ司法長官が黒人という政権で何が黒人差別なんだと私は聞きたい!

実を言うとオバマが大統領になってから白人と黒人の人種関係は極端に悪化した。ブッシュ時代には警察官による黒人射殺が問題になったことなど一度もない。クリントン時代に黒人が警察官数人に殴られるというロドニ・ーキング事件が起きて、それがロサンゼルス暴動につながったことがあったが。考えてみれば民主党が政権を握ると人種関係は悪化するようだ。

なんか今日はまとまらないなあ。また明日書き直そう。

July 16, 2016, 現時間 5:02 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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June 18, 2016

過激派イスラム教徒のテロ攻撃から国を守れないくせに、国民の銃を取り上げることしか興味がないオバマ王と左翼リベラル

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 同性婚 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀 , 移民問題 , 防衛

一週間前にフロリダ州のオーランドで起きた大量射殺事件。犯人はアメリカ生まれのアフガニスタン二世。明らかにイスラム国のテロ思想に感化された過激派イスラム教徒。犯人についての情報は色々明らかになってきているが、これに対する民主党のオバマ王やヒラリー・クリントン候補の反応と共和党ドナルド・トランプ候補とは雲泥の差がある。その話をする前に事件の概要を朝日オンラインから抜粋。

米フロリダ州オーランドのナイトクラブで12日未明(日本時間同日午後)に発生し、100人以上が死傷した銃乱射事件で、米捜査当局は動機や背後関係の解明を急いでいる。死亡した容疑者の男は過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓っていたとされ、ISが運営するラジオ局は事実上の犯行声明を出した。ただ、具体的な接点は明らかになっておらず、当局は慎重に捜査を進めている。(略)

米連邦捜査局(FBI)などによると、実行犯は米国生まれで、現場から200キロほど離れた同州フォートピアスに住むオマル・マティーン容疑者(29)。12日午前2時ごろに同性愛者向けのナイトクラブ「パルス」内で乱射を始めたという。警察が午前5時ごろにナイトクラブ内に突入してマティーン容疑者を殺害したが、49人が死亡、53人が負傷して病院に運ばれた。13日朝までに、死者48人の身元が確認されたという。

マティーン容疑者は犯行の際、日本の110番にあたる911番に電話をし、自分がISに忠誠を誓っていることを明らかにしたほか、米メディアによると、3年前に米ボストンで起きた爆弾テロ事件についても言及したという。(略)

(イスラム国)ラジオ局は昨年12月、米カリフォルニア州サンバーナディノで14人が殺害された銃乱射事件で、容疑者2人を「ISの支持者」と称賛する声明を出した。今回は「戦士」としている。(略)

FBIなどによると、警備会社に勤務していたマティーン容疑者は2013年、同僚に過激な発言をしたとしてFBIが聴取し、14年にはシリアで自爆テロを行った米国人の男と接点がある疑いで、再び捜査対象になった。しかし、どちらのケースでも「問題がない」として捜査が終了し、現在は監視の対象になっていなかったという。

サンバナディーノで起きた乱射事件のときも書いたが、このような恐ろしい事件が起きたことはショックではあるが驚きではない。オバマの対テロ無対策をずっと見ていればアメリカ国内でのテロ行為が頻発するのは火を見るよりも明らかだったはず。

だが、オバマ王も元国務長官のヒラリー・クリントンも自分らのテロ無対策を棚にあげて、国内でのテロを防止するためにはアメリカ国民から銃を取り上げることにあると主張する。

今オバマ及び左翼リベラルが押している銃砲取締り法は、テロリスト捜査対象になった人物への銃砲販売を禁止するというもの。テロ捜査対象になるような人物が銃砲を容易に買うことが出来るのは危険だという理由からである。それだけ聞いていると良い規制のように聞こえるが実は問題はそう簡単なものではないのである。

例えばマティーンは事件当時捜査対象になっていなかった。マティーンはフロリダ州の銃砲販売時に行なわれる身元調査でも問題ないとされ銃砲を合意に取得している。つまり既存の銃規制法は全く効果がなかっただけでなく、新しく提案されている法律をもってしてもマティーンの犯罪を未然に防ぐことは不可能だったのである。

しかしこの法案がテロ阻止には全く無効果であるだけでなく、この法案が一般の合法市民の人権を侵害する可能性は非常に大である。FBIの捜査対象になる人物というのは別にこれといった犯罪を犯した人物とは限らない。FBIが怪しいと思った人間なら誰でもリストに載ってしまう。単にテロ容疑者と同性同名であったとか、偶然何かの事件に巻き込まれたといった無罪の人々でも名前が載ってしまうのである。特に飛行禁止名簿に載ってしまうと何故自分の名前が載ったのか、どうすればそのリストから外してもらえるのかも全くはっきりした規則がない。私の知り合いである犯罪者と同性同名で生年月日まで一緒だったせいでこのリストに載ってしまい出張すら出来なくなった女性がいる。このリストには有名な民主党の政治家や政治評論家やジャーナリストまでも載ってしまった過去があるのだ。

このようにFBIの捜査対象となる人々の多くが裁判によってテロ行為有罪となった人々ではない以上、彼らの憲法で認められた権利を奪いとることは出来ないのだ。第一、ヒラリー・クリントンが大統領となって自分の政治ライバルや批判者をすべてFBI捜査対象名簿に載せてしまったらどうなる?国民の半数以上の人々の憲法が保証する権利を完全に略奪することになるのである。

オバマ政権は実際にテロを犯すもしくは犯す可能性のある団体への監視をとっくの昔にやめてしまった。911直後にジョージ・W・ブッシュが国土安全保障のため各諜報機関がそれぞれの諜報を交換できるようにしたシステムも崩壊してしまった。制限のない違法移民の流入。身元調査のないイスラム圏からの百万を越す移民の受け入れなど、テロ防止のための対策など全く取らないどころか、かえってテロ頻発を促進するような対策を取ってきた。

それでいて今回のような乱射事件が起きるとテロリストではなく合法なる一般市民から正当防衛の武器を憲法違反によって取り上げようというのである。まったくやっていることがさかさまである。

オバマ王はアメリカをイスラム教の占領下に起きたいらしい。オバマ自身のミドルネームがフセインなのは偶然ではない。オバマほどアメリカの自由を憎む大統領は居ない。

今度の事件で、アメリカの同性愛社会において銃砲を買い求める動きが盛んになっているという。いつまでもPC(政治的に正しい)左翼リベラルの道具にされて虐殺されていてはたまらないと、やっと悟ったのかもしれない。

June 18, 2016, 現時間 3:34 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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March 26, 2016

否が応でも対テロ戦争はもう始まっている!

ヨーロッパ , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 移民問題

10年くらい前にJRRトールキン著の指輪物語を映画化したピーター・ジャクソン監督のロードオブザリングスのなかで、攻めて来るオーク軍団を前に戦争に消極的なセオドン王が「戦争は好まない」と言うと、それに答えてアラゴンが「好むと好まざるとに関わらず、もう戦争は始まっている」と答える場面があった。いくら自分たちは平和平和と唱え、戦争は悪だ、戦争絶対に反対、と言ってみても敵が攻めてきたらどうしようもない。どのようなレトリックも自分たちを守ってはくれない。ヨーロッパは今やその時を迎えたのだ。

言ってみればジハーディスト(聖戦家=過激派イスラム教徒)はオークみたいなもんだ。オークには魂というものがない。奴らには普通の人間が持っている善悪の意識はない。彼らの感情は欲望を満たすことと嫌悪だけ。オークは完全なる悪だ。オークは獣以下だ。過激派イスラム教徒の信じるアラーはさしずめサウロンだな。

ベルギーのブルッセルがテロのアジトになっていることはもう何年も誰もが知っていた事実である。私のような苺畑に囲まれた田舎町でこじんまり零細ブログを書いてる人間ですらそんなことは知っていた。欧州からイスラム国に参加した戦闘員のなかでもベルギー人(ベルギー生まれイスラム教徒)が圧倒的に多いということだけ考えても、今回のようなテロが起きるのは時間の問題だったはずだ。それをベルギー政府が阻止どころか予測もできなかったということは、ベルギー政府の諜報そしきがいかに不能であるかを表すものだ。

しかし問題なのはベルギーだけではない。フランスにしろイギリスにしろデンマークにしろスエーデンにしろフィンランドにしろだ、全く羅列したら切りがないが、それをいうならアメリカだって過激派イスラム教を対象にしたテロ対策が全くなってない! ヨーロッパはこれまで油断しすぎていたといえるが、911を体験しているアメリカには言い訳がない。それなのにオバマ馬鹿王はブッシュ政権が設立した対テロ政策を次々に崩壊してきた。その結果がボストンマラソン爆破事件でありサンバナディーノ乱射事件をはじめとする数々の乱射テロ事件なのである。

それなのに、欧米の左翼リベラルたちの頓珍漢な反応は全くクルーレス!日本語で言えば空気が読めないって奴である。

世界中でイスラムテロが頻発している時に、左翼リベラル連中が一番心配なのはイスラム教徒へのバックラッシ、反イスラム教意識、いわゆるイスラモフォビアだというのだ。

何がバックラッシュだ!何がイスラモフォビアだ!大勢の人たちが殺されてるときに、誰がそんなこと気にするんだ!いい加減にしろ!

こういう風だからドナルド・トランプなんていうポピュリストが人気を呼ぶのである。

こういう大事なときにアメリカの大統領は何をやっていたのかといえば、共産主義のキューバで野球を観戦し、アルゼンチンでタンゴを踊っていた。さすがにこれは左翼リベラルメディアですら批判していた。

欧米の左翼リベラルたちによる「寛容」のプロパガンダがどれだけ欧米及び世界中を危機にさらしているか、回を改めて書きたいと思う。

ベルギーではブルッセル爆破事件の二日後に原子力発電所の警備員が殺され警備バッジが盗まれたそうだ。テロリストたちの次の標的は原子力発電所のようである。

March 26, 2016, 現時間 10:11 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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February 29, 2016

『13 Hours The Secret Soldiers of Benghazi』ベンガジ領事館襲撃の真実を語る13時間を描いた映画

対テロ戦争 , 映画

2012年の9月11日に起きたリビアのベンガジ領事館襲撃事件。その真実を描いた映画『13 Hours The Secret Soldiers of Benghazi』(13時間、ベンガジの秘密の兵士たち)が今年(2016)1月に公開になった。日本公開はまだ未定らしい。日本語の予告編はこちら

拙ブログにおいてもベンガジ攻撃については下記に書いている。
事件勃発当初のエントリー
リビア米領事館襲撃について沈黙を守る左翼リベラルメディア
ベンガジで何がおきたのか、オバマ王は説明すべき
ベンガジゲート、食い違うCIA公式発表と現場警備隊員たちの証言
ベンガジ関連のメール公開で明らかになったホワイトハウスの嘘
ベンガジを巡るオバマ王の不可解な行動
嘘だらけのヒラリー証言、ベンガジ公聴会、600回に渡り無視された領事の援軍嘆願

2012年9月11日、リビアのベンガジにある米領事館がアルカエダ系のテロリストに襲撃され、領事とそのボディガード、そして領事館救出にあたったCIA職員二人を含む計4人が殺された。襲撃当初オバマ政権及びクリントン国務長官は度重なる現場からの救援要請を無視。領事館から数キロはなれたCIA支局に居た警備員6人が支局長の待機命令を無視して領事救出に出動した。

結果的に四人の犠牲者が出たことは歴史上の事実であるが、どのようにして彼らが殺され、どのよういしてCIA支局にいた十数人の命が助かったのかという点については、詳しいことは報道されていなかった。この映画ではこの13時間の模様が詳しく表現されており、その凄まじい戦いは現場にいるかのように緊張した。

映画はアクション映画としても迫力があり、政治的な実情を全く知らなくても十分に楽しめるようになっているが、背景を知っている私から言わせると、アメリカ戦闘員の勇敢な戦いぶりを見るにつけ、たった数人でここまで応戦することが出来たのだから、もしヘリコプター一機でも援助に来てくれていたら、誰も死なずに済んだだろうにと口惜しい思いがした。

それにしてもアメリカ軍の特別部隊戦闘員というのはすごい。CIA支局の警備に当たっていた戦闘員は正規軍の兵士ではなく民間人である。皆米軍特別部隊の出身でエリート中のエリートたちである。こういう貴重な人々をオバマもクリントンも自分たちの政治生命を守るために犠牲にしたのだ。彼らが全滅せずに生き残れたのはひとえに彼らの勇敢な戦いぶりによるもので、オバマ政権とは無関係である。

リビアのような場所で戦争をするときに問題なのは、誰が味方で誰が敵かわからないことである。誰も彼も同じような顔をしてるし、言葉がわからないから内緒話をされても解らない。自分らを殺そうと相談しているのかもしれないし、道案内をしてくれようとしてるのかもしれない。またCIA支局でありながら、地元の様子がアメリカ人たちにはきちんと把握できていない。地元民が車に荷物を積み込んで一斉に避難していく姿をみて、はじめて何かが起こりそうだと悟るというように。

領事館が襲撃されてからCIA警備員が領事館に出動するまで数時間かかった。その理由は襲撃当初出動命令が出なかったからだ。CIA支局長は上からの命令なしには動けない下っ端役人。上部から何もするなとは言われていなくても、何かしろともいわれていない。それで自分の独断で命令を出して後でなんかあったら困るというどうしようもないろくでなしなのである。もしも襲撃直後に出動していれば領事及びボディーガードも救われたこと間違いない。彼らは何時間か建物内部に閉じこもって襲撃者を締め出していたからである。

役に立たないのはCIAだけではない。米軍も同じだ。CIA支局の職員が航空援助を求めると電話をしても、空軍は「誰の権限でそのような命令を出すのか?」と頓珍漢な質問をしてくる。誰の権限って、援助なくてはみんな死んじゃうんだよ、このあたしも含めてね、このバカ!とか言ってみても駄目だった。(このバカとは言ってないが、、)

この事件が起きた当初、領事への救援が遅れたのは出動命令どころか待機命令が出ていたからだという話がでた。クリントン国務長官は待機命令など出していないと否定していた。確かに待機命令は出していないかもしれないが、出動命令も出していない。政治的に非常に微妙な状況では軍隊もCIAの下っ端役人も独断で出動命令など出せない可能性は十分に考慮されるべきだった。待機命令など出していないというまえに、何故積極的に援軍を出動させなかったのかを説明すべきである。

もしこの映画が本当に真実を描写したものだったとしたら、クリントン及びオバマには責任を取ってもらいたい。断じてヒラリーを大統領になどさせてはならない!

February 29, 2016, 現時間 9:09 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 24, 2016

遂に日本でも起きたモスレム野蛮人による集団強姦事件

対テロ戦争 , 東洋危機 , 移民問題

イスラム教徒に関する話題を集めているパメラ・ゲラーのサイトで日本で難民申請中の男たちに日本女性が強姦されたという記事を読んで驚いている。下記は読売新聞の記事から。

難民申請中に女性乱暴容疑、トルコ人2人逮捕

2016年02月22日 11時34分

 難民申請中に女性を乱暴したとして、警視庁は22日、ともにトルコ人で埼玉県川口市前川、解体作業員プナルバシ・オンデル容疑者(22)と同市の無職少年(16)の2人を集団強姦と強盗の容疑で逮捕したと発表した。

 同庁幹部によると、2人は昨年12月27日午前0時半頃、東京都北区のJR赤羽駅構内で、酒に酔った30歳代女性に「大丈夫ですか」と声をかけて駅近くの公衆トイレに連れ込み、乱暴して財布から現金約9000円を奪った疑い。同庁は防犯カメラ映像などから2人を特定した。

 調べに対し、プナルバシ容疑者は「女性を乱暴して強盗をしたのは少年だ」と容疑を否認。少年は強盗容疑を認める一方、集団強姦容疑については「無理やりじゃない」と否認している。

トーキョーリポーターの英字版によると、容疑者の二人は去年の8月と10月に日本移民局に親せき間での問題を理由にトルコには帰りたくないと亡命し難民の申請をしている最中だった。申請書の審議中、二人は「特別滞在権」という査証を獲得していた。

トルコ人だからイスラム教徒だとは限らないが、モスレム野蛮人が世界中でやっていることを日本でも繰り返しただけという気がする。平和と言われた日本でも、やたらに酔っ払って一人で帰るのは危ない世の中になったようだ。(もっとも危ないのはモスレムの野蛮人だけではない。日本人でもおっかない奴はいくらも居るので皆さん、くれぐれもご用心のほどを。)

日本で難民を申請しているイスラム教徒はヨーロッパやアメリカの比ではないと思うが、それでも少数のうちからこんな状態では、欧米のように何十万とか何百万という野蛮人を受け入れたらどういうことになるか、火を見るよりも明らかだろう。

イスラモフォビアとか言ってる場合じゃないのだ!

February 24, 2016, 現時間 1:45 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 22, 2015

国家安全より銃規制しか興味ないオバマ

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

出張中にiPadで書きはじめて、あまりにまどろっこしいので諦めたエントリーの続きを書こう。先日カリフォルニアのサンバナディーノで起きた乱射事件だが、事件直後からテロなのか職場暴力なのかと言う議論が出たが、そのあまりの計画性と残虐性からまずテロだろうと皆思っていた。オバマ王だけが職場暴力を願っていたようだが。もし犯人がオバマが何十万単位で受け入れを押していたシリア難民だったらどうなるのかと考えていた。案の定、犯人はモスレムテロリスト。ところがオバマときたら移民問題に取り組むどころか、銃規制を厳しくすべきの一点張り。外敵からの攻撃を受けてる時に自国民の武装解除してどうすんだよ。

はっきり言って一般市民が武装していた方が国は安全なのだ。問題なのは銃ではなく、どういう人間を国に受け入れているかにある。オバマの移民局は移民の身元も調べず無差別に危険な国からの移民を受け入れてきた。オバマがしきりに勧めている中南米からの移民にしても守りのあまい国境からイスラム国テロリストが入り込んでいるとずっと言われている。にもかかわらず国境警備を完全無視したまま憲法違反の銃規制とは呆れるね、まったく。

読者諸氏はどのくらい2001年事件当時のことを覚えておられるだろうか。あの事件はブッシュ前大統領が就任して9ヶ月目に起きた事件で、そのテロ計画はブッシュが選ばれる何年も前から念入りにされていたことが解っている。オバマ王はなにもかもがブッシュのせいだと言い張るが、まだブッシュ政権の外交政策や国土安全政策が実施される前の出来事であり、責任があるとしたらそれはクリントン大統領に問うべきだろう。

だが、何時までも責任のなすりあいをしていてもはじまらない。ブッシュは本土安全政策法を取り入れ多々の諜報改善を行った。アフガニスタンやイラク出動にしても、時のラムスフェルド防衛長官が強調したように、戦争をテロリストの本拠地ですることによって本土での戦争を避ける、という方針通り、ブッシュ政権下においてアフガニスタン・イラクの戦地以外でましてやアメリカ国内において、アメリカ人がテロリストに殺されるという事件はひとつもおきなかった。

それがオバマの代になったらどうだ?フォートフッド軍事基地乱射事件、ボストンマラソン爆破事件、ケンタッキーの海兵隊員リクルートセンター乱射事件、そして今回のサンバナディ-ノ乱射事件、その他報道されていないがあちこちでイスラム教テロリストによる事件が発生している。

実はオバマ王はブッシュ政権時代に対テロ政策として取り入れられた政策を次々に崩壊してしまった。テロリストらによる銀行を使った送金の流れの偵察や、外国人テロリストからの国内への電話通話の盗聴などがそれだ。しかも、オバマ政権はソーシャルメディア交流を対テロ偵察に使うことを禁止していたという。サンバナディーノ事件の犯人夫婦の嫁のほうは、ソーシャルメディアで何度もイスラム国に忠誠を誓っていた。イスラム国はソーシャルメディアを駆使して新メンバーを勧誘している。ソーシャルメディアはテロリスト監視には最適なメディアのはず。それを監視しないってどういうことなんだ?

オバマはシリア難民の身元調査はきちんとしていると主張するが、アメリカに入国したシリア難民のほとんどの居所がつかめていない。メキシコ国境から入ってくる違法移民たちの身元など誰にもわかっていない。こういうことをやっておいて、ことの元凶は銃にあるといえる神経には呆れかえってものがいえない。

オバマの目的は本土の安全保障ではない。オバマには国をテロから守ろうなどということには全く興味がないのだ。オバマが興味があるのは独裁者として君臨すること。テロはそのために好都合な口実になるので国内でテロが多く起きることは願ったりかなったりのことなのである。オバマが対テロ政策をわざと怠るのはそういうことなのだ。

オバマほど反米な大統領は歴史上存在しない。全く最悪の大統領を選んでしまったものだ。次の大統領はなんとしてでも共和党にやってもらいたい!

December 22, 2015, 現時間 9:57 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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November 22, 2015

フランスの対テロ戦争呼びかけに無関心なオバマ王

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

歴史というのは皮肉なものである。2003年のイラク戦争前夜、ジョージ・W・ブッシュが音頭を取った対テロ戦争に西側同盟国のうち唯一参加を拒んだのがフランスだったが、今回フランスが呼びかける対テロ戦争にまるで参加の意欲を見せないのがアメリカ合衆国のオバマ王。本来ならば対テロ戦争に関しては率先して指揮を取るべきアメリカがロシアやフランスに遅れを取っているというのも全く情けない話である。

[パリ 17日 ロイター] - フランスとロシアは17日、シリアにある過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆した。13日のパリ同時多発攻撃と10月のロシア旅客機墜落に関与したイスラム国への報復が目的で、両国はさらなる攻撃強化に向けて連携に動いている。

ロシア大統領府はこの日、10月31日にエジプト・シナイ半島で起きたロシア旅客機墜落について、爆発物が原因で墜落したと発表。プーチン大統領は犯人を捜し出すとともに、イスラム国への空爆を強化すると表明。

17日のロシア軍による空爆の標的にはイスラム国が「首都」とするラッカが含まれた。フランス軍も同日夜にラッカを空爆した。

17日の攻撃では両国は連携していないが、オランド仏大統領はパリ事件を受け、対イスラム国で国際社会が共闘するよう呼び掛けている。

ロシア大統領府によると、プーチン大統領はオランド大統領と電話で会談し、ロシア海軍に対し、地中海東部に向かうフランス海軍の部隊と連絡を取り、同盟軍として扱うよう指令を出した。大統領は軍幹部に対し、海軍と空軍によるフランスとの合同作戦計画を練る必要があると述べた。

フランス大統領府は17日、オランド大統領がイスラム国への対応を協議するため、米国とロシアを来週訪問すると発表。オランド大統領は24日にワシントンでオバマ大統領と、26日にモスクワでプーチン大統領と会談する。

一方、欧州連合(EU)はフランスの要請に応じ、EU条約に基づく集団的自衛権の行使を初めて決定。加盟国がどのような支援をするかは現段階で不明だが、ルドリアン仏国防相はシリア、イラク、アフリカに展開するフランス軍への支援を期待していると述べた。

イラク戦争当時、対テロ戦争に参加しなかったフランスについて、カカシは「お腐乱す」と言ってその臆病さを馬鹿にしたものである。しかしフランスは最近対テロ戦争には積極的になってきた。先週のパリ同時多発テロによってさらにフランスの強硬姿勢は強まったといっていい。

なんだかんだ言っても、フランスはイラク戦争直後テロリストに列車を爆破され、いそいそとイラクから撤退してしまったスペインなんかと違って根性が座っているので、いざとなると案外やるものなのだ。

先週のパリでのテロ事件に続いて先日マリで起きたホテル襲撃事件。今回の犯人はイスラム国ではなくアルカエダ系の仕業だという。私はマリという国はフランス関連でどうも聞き覚えがあるなと思っていたら案の定、イスラム過激派による政権のっとりを防ぐべく2013年にフランスがアルカエダ本拠地を空爆した国だった。だからパリに続いてマリが襲撃されたのも偶然ではないのである。

ところでパリのテロリストたちのなかの少なくとも二人はシリア難民だということがわかっている。それというのも彼らがシリアの旅券をもっていたからなのだが、チャールズ・チャールズクラウトハンマーが、何故自決テロをやろうという人間が旅券などをもって出かけていくのだろう、おかしいではないかと書いている。実はカカシもこれはおかしいなと思っていた。陰謀説者ならおおかたフランス政府がシリア難民に責任を押し付けるため仕掛けた小道具なのではと疑うところかもしれないが、この二人の指紋はギリシャの移民局を通過した時に登録したものと一致したとのことで、彼らがシリア難民という口実でフランスに入国したことは間違いないようだ。

チャールズに言わせると、これはイスラム国からの警告なのではないかという。イスラム国は自分らの能力をしょっちゅうユーチューブなどで自慢しているが、自分らの手先はいくらでもヨーロッパに潜入してテロを起すことが出来るのだというメッセージをフランス並び全世界に自慢しているのではないかというのである。今後10年でアメリカに150万人のシリア難民を受け入れると息まいているオバマ王に是非とも注意を払ってもらいたいメッセージである。

イスラム国がフランス政府を恐怖に陥れ後ずさりさせようと考えていたなら、それは計算違いだった。フランソワ・オランド大統領はシリア空爆を激化し国内でも何百と言う立ち入り操作に取り組み戒厳令を敷いてフランスをテロリストが活躍しにくい国へと変貌させている。

アメリカの左翼リベラルNPRラジオ局のニュースで聞いたのだが、フランスのイスラム聖廟のあちこちで、パリテロの被害者の追悼式が行なわれているという。イスラム市民団体の代表者たちがメディアで我々はイスラム国を糾弾すると大々的に発表しているという。私はフランスのモスレムたちが突然文明に目覚めたとは思わない。これまで強気でフランスのデカダンスを批判していたモスレムたちが突然改心などするはずがない。だが彼らの神妙な態度には大きな意味がある。彼らは恐れているのだ。

フランスはアメリカなんぞとは違って口で何と言おうと市民の人権侵害をすることなどなんとも思っていない。そうでなければイスラムを批判した市民を牢獄に放り込んだり罰金を課したりなど平気で出来るはずがないからである。ということは、その強硬な政府の権限を今度はモスレム弾圧に向けるなどいとも容易いことなのだ。賢い市民団体の代表者たちはそれにいち早く気づいたのだろう。

さてさて、それで我が王バラック・フセイン・オバマはなにをやっとるのかといえば、パリのテロはうざったい問題だといった態度で、トルコで行なわれた記者会見でも、対テロ戦略についての情報を迫る記者らに苛立ちを見せるのみで、自分のシリア政策が失敗だと指摘されることに憤りさえ覚えている風である。

さもあらん、オバマ王はパリでのテロ事件が起きる数時間前に、記者会見で「イスラム国はほぼ鎮圧された」と自慢げに発表したばかりだったのだ。対テロ戦争に信じがたいほど無関心で退屈しているかのように見えたオバマ王が、唯一つ感情をあらわにしたのは米共和党の反シリア難民受け入れ政策を批判した時のみであった。オバマ王にとってイスラム国より共和党の方が脅威なようだ。

オバマ王は対テロ戦争に真剣に取り組んでいないという批判に怒りを示し、自分は国連の対テロ政策会議を主催して65カ国の参加を促したと弁解している。会議なんかいくら開いてみても戦争は武力行使がなければ意味がない。

オバマ王は自分が好戦的でないと批判されていると文句を言っているが、チャールズはオバマへの批判は好戦的でないことではなく、戦争への情熱に欠けることにあるという。アメリカ軍によるシリア空爆は一日でたったの7回である。パパブッシュ時代の湾岸戦争における砂漠の嵐(デザートストーム)作戦では一日平均1100回も出撃した。 クリントン時代のコソボ戦争でさえ一日平均138回の出撃があった。オバマ王のシリア空爆はなにかやっているという申し訳程度の攻撃であり、戦況には何の効果も遂げていない。

オバマ王はまたしても「後方から指揮をとる」作戦に出ているようだ。

November 22, 2015, 現時間 9:07 AM | コメント (5) | トラックバック (0)

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November 15, 2015

出たあ~左翼リベラルの欧米バッシング、イスラムテロは欧米の言論の自由が原因!

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

2001年の911同時多発テロの時もそうだったのだが、左翼リベラルの自称平和主義者たちは、アメリカやヨーロッパでモスレムによるテロが起きる度に責任は欧米、特にアメリカの保守派政権、にあるといい始める。無知な左翼リベラルのなかには近年の歴史すら理解せずに、911事件はブッシュ政権のイラク戦争が原因だとか完全にタイムスリップしている奴らも居る。(911事件2001年、イラク戦争2003年開始)

今度のパリ同時多発テロにしても、これがイスラムテロと解った時点からツイッターなどでは、単純にイスラム教を責めるな、本当のイスラム教徒はテロリストではない、テロリストはイスラム教の邪道だといったハッシュタグが飛び交った。まだパリでは犠牲者の身元すらわかっていないときに、犠牲者の身を慮る気持ちよりも先に、自分らへのバックラッシュしか考えない身勝手な連中。

左翼リベラル雑誌のサローンなんぞはその最たるもので、テロの原因はアメリカの言論の自由にあるというハチャメチャな記事を書いている。

サローンのベン・ノートンなる記者は、911事件後、テロが起きる度に証拠もはっきりしないうちから人種差別的な偏見で、何もかもモスレムのせいにする傾向があると書く。犯人がすべてモスレムで「アラーアックバー!」といいながら乱射してるだけでは、犯人がモスレムかどうか証拠不十分らしい。

ノートンによると、2009年から2013年にかけてヨーロッパ諸国で起きたテロ事件で、宗教が動機となったものはたったの3%の過ぎず、テロ事件の大半は民族主義者によるものだという。はっきり言ってこの統計はかなり怪しいと思うね。きちんとした証拠物件を見ない限り私は信用できない。

さて、ではノートンは昨日127人の死者を出し300人以上の怪我人を出したパリのテロ事件についてはどう説明するのか。

庶民の悲劇に対する反応には多重の偽善が含まれており、このような恐ろしい攻撃の背景にある前後関係をしっかり理解し今後このようなことを防ぐためには、そうしたことをきちんと理解する必要がある、

で、先ず第一にノートンが取り上げる「偽善」とはなにかといえば、「右翼による悲劇の悪用」ときたもんだ。

ノートンは事件の詳細や犯人像がはっきりわからないうちから、右翼はこの事件を絶好の機会とばかりに、イスラム教やイスラム難民を責めるのに悪用し始めたという。

ノートンの記事をさらに読んでみると、あまりの馬鹿らしさに口がふさがらない。ノートンは、アメリカの右翼がパリのテロ事件にかこつけて、国内で起きている重大な問題に目を背けようとしているという。で、その重大な問題とは何かといえば、ブラックライブスマター(黒人の命には意味がある)というありもしない黒人差別を抗議する運動や、低賃金者の最低賃金値上げだの組合入会権利だのといった左翼リベラルのわがまま運動のことだ。

実際に、詳細がはっきりしたら犯人グループはイスラム国の手先で犯人の少なくとも一人はシリアからの難民としてフランスに入国していたという事実がわかっても、ノートンは

右翼たちは、犯人たちが実際にイスラム国の手先であるシリア難民を含むモスレムだと解るとなると、世界中で16億人が信じるイスラム教自体が悪いとし、欧米に流入する難民はテロを目的としているなどといい始めた。

と右翼を責める。ノートンに言わせると、テロを起したのは一部の過激派であり、それを利用して全世界にいる16億人のモスレム全体を悪者扱いし、この事件を悪用して欧州の右翼が欧州在住のモスレムやモスレム移民(ノートンはモスレムが多い国からの難民と注意書きをしている)の排斥をするのは、かえって過激派を奮起付け、過激派に参加しようという欧州モスレム青年らを沸きたててしまうものだと主張する。

この理屈は前にも聞いたな。アメリカのアフガン・イラク戦争が第二、第三のビンラデンを作り上げるという理屈だ。 

笑っちゃうのは、モスレム過激派以外の起したという75%にもおけるテロの例として、ノートンがあげた例は、イスラム国によるベイルート襲撃とサウジによるイエメン空爆だった。どっちもモスレムによる攻撃じゃないのかねこれは?75%もあるという非モスレムテロの欧米過激派によるテロのひとつでも提示するというならともかく、中東で起きているモスレム同士の紛争を例にあげても全く意味がないではないか。

ノートンの主旨の一番の間違いは、欧米諸国が何かあるごとにモスレムを悪者扱いしているという前提だ。これは全くの偽りであるばかりでなく、事実はその正反対である。

アメリカはそれほどでもないが、欧州においては、凶悪犯罪がモスレム移民やモスレム系市民によって起された場合その人種を隠すのが通常となっている。イギリスではモスレムのことを「アジア人」と呼び、ソマリア出身のモスレムがあたかも韓国人か日本人であるかのような言い方をする。スエーデンやフィンランドで若い女性がモスレム男たちに集団暴行を受けても、犯人に白人が含まれていたらその白人の顔だけは新聞に載せても、どうみてもアラブ人やアフリカ人に見えるモスレム男たちの顔は隠すのが普通。犯人の出身国も隠し、現在犯人が住んでいる町の名前だけを掲げて「ストックホルム居住の男」とだけ書いたりする。

それを言うなら、テロの起きたフランスでは、モスレムに関する批判を公の場で言ったり書いたりした場合には刑事犯罪に問われるくらいだ。極右翼前線党のラ・ペン女史がいい例だろう。

ノートンは忘れているようだが、フランスはアメリカ同盟国のなかでもイラク戦争に参加しなかった数少ない国のひとつ。1970年代にはイランで宗教革命を起したホメイニの亡命国だったし、1990年代にはPLOの親玉のアラファトの隠居地だった。イランへの経済制裁を一人で反対していたのもフランス。はっきり言って欧米でフランスほど親イスラムの国もないのだ。

それでいてフランスでは、モスレム移民による暴動がしょっちゅう起きているし、欧米でイスラムテロリストによる攻撃を一番受けているのもフランスなのである。

イスラム過激派に軟弱姿勢をとっていたクリントン政権直後、911事件が起きた。だが強硬政策をとったブッシュ政権下においてアメリカ国内ではイスラムテロはひとつも起きなかった。それが弱腰政策のオバマになったとたん、ボストンマラソンのテロや、フォートフッド基地での乱射事件や、その他アメリカ国内のあちこちでモスラムテロリストによるテロ事件が発生している。

モスレムテロの起きる原因にはどれもこれも共通点がある。それはイスラム過激派への強硬政策どころか、その正反対な軟弱政策である!

イスラム教には「強き馬」という観念がある。意訳すると早馬かな?イスラム教は野蛮な宗教であり、弱きを助け強気をくじくなどという文明社会の精神など全く理解できない。それどころか常に強い馬の味方をして弱い馬をくじくという精神があるのだ。だからイスラム教に友好的な態度を示すことは好意とはとられず弱気と取られる。イスラム教は他の宗教より崇高なものだという信心があるため、異教徒がイスラム教に敬意を評するのは当たり前だと考える。だからイスラム教へには敬意を示せば示すほど従僕者としての立場を固めてしまい、その報酬はかならずや弾圧につながるのである。

何度もいったように、

イスラムは惜しみなく奪う

そのことを忘れてはならない。イスラム教徒からの攻撃を防ぐ方法は唯ひとつ、強硬な応戦である。我々が強い馬となり、イスラムを打ち砕く、それしかないのだ。

国境に塀を建てるなとか言ってるノートン記者には一度オーストリアとスロベニアの国境に行ってもらって、「難民」の皆さんと仲良くキャンプファイアーでも楽しんでもらいたいものだね。それで身包み剥がれて殴る蹴るの暴行を受けても、まだモスレム移民が被害者だと弁護できるかどうか、まやってみる価値あると思うよ。

November 15, 2015, 現時間 10:36 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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フランスの難民キャンプで火事、いよいよ始まったのかヨーロッパ対イスラム戦争

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 移民問題

私は今年の夏ごろから急増した前代未聞のモスレム移民ヨーロッパ大移動を観察するにつけ、ことの状態は数ヶ月とか一年とかいう単位ではなく、数週間数日で急悪化するだろうと感じていた。何十万、いや何百万という単位で侵略者が侵攻してきているのに何も起きないと思うほうがおかしい。「難民」という隠れ蓑をまとってイスラム国のテロリスト達が入り込んできていることは明らかだったのに、何の警備体制も整えずに無差別にイスラム移民を大量に受け入れてきたヨーロッパ諸国の政治家たちの責任は重い。今回のテロは起こるべくして起きたことだといえる。

パリで大量殺人テロが起きた数時間後、フランスのカアレイ(Calais)という町にある違法難民キャンプが放火され大火事が起きた。このキャンプはジャングルという名前で知られており、イギリスとフランスをつなぐ鉄道トンネルのフランス側に違法移民が勝手につくりあげたキャンプ村である。その人口6000人ともいわれるこの村の住人はほとんどがシリアかアフリカからの戦闘員世代の若い男たちで、ジャングルでは犯罪が頻発し麻薬だの違法武器などの売買がおおっぴらに行なわれているという。ジャングルはイギリスに移民したいモスレムが待機する場所として最初は数百人のモスレム移民が一時的に作り上げたものだったのが、数年後にはほぼ永久的なスラムとして設立してしまい、地元民は怖くて近寄れない場所になっていた。

今回の火事はテロに怒った地元フランス人の仕業であろうが、パリで同時多発テロが起きたと聞いたとき、私が真っ先に考えたのがジャングルのことだった。今回の火事では怪我人が多少出た程度で死人は出なかったらしいが、かなりのテントが焼かれた模様。フランス各地の難民キャンプで、いやそれをいうならヨーロッパ各地でこのような火事が起きる可能性は大きい。

ところで、モスレムテロリスト達は、当初パリのサッカー競技場内で自爆テロをする計画だったらしい。テロリストの何人かは試合の切符を持っていたという。競技場内でテロが起きなかったのは偶然ではなく、競技場の警備員が入り口で爆弾チョッキを着た男を発見、入場を阻止したためだった。詳細はわからないのだが、警備員に発見されたテロリストは逃げて球場の外で自爆。それに伴って仲間のテロリストも球戯場外部のマクドナルドやレストラン内で自爆した。テロリストたちは犠牲者200人どころか何千という死傷者を出す計画だったのだ。

パリ事件の数時間後、フランスの高速列車が脱線して5人が死亡するという事故が起きた。これがテロ事件と関連があるのかどうか今はまだわからない。パリへ向かう高速道路の料金所で武装した四人の男を乗せた乗用車が関門を突き抜けたという事件も起きており、フランス国内におけるテロはまだ集結していないと見るべきだろう。

フランスは今度こそ対テロ戦争に重い腰を上げるのだろうか?

November 15, 2015, 現時間 8:11 AM | コメント (4) | トラックバック (0)

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November 13, 2015

パリの同時多発テロ、今こそヨーロッパは立ち上がる時

ヨーロッパ , 対テロ戦争

本日13日、フランスのパリの各地で同時多発乱射テロがおき、150人以上の死者を出した模様。

明らかに最近流入したイスラムテロリストとすでにフランス在住の過激派イスラム住民が共謀して計画的に行なったテロである。フランスのホーランデ大統領は1944年以来始めての戒厳令を敷き、国境をすべて閉鎖すると発表した。

偶然だが同じく本日ヨーロッパ連盟の許可を得てドイツもスエーデンも国境を一時的に閉鎖することになった。 ドイツでは警察が頼りにならないので、一般市民が地元警備にあたりはじめた。フランスのテロでドイツにおける反モスレム移民運動はさらに活気を増すだろう。

フランス国内では過去に何人か勇気ある政治家や芸能人がモスレムの脅威を警告していた。だが、極左翼のフランス政府はことあるごとに批評家を逮捕して禁固刑にした上多額の罰金を課したりしてきた。以前にも元女優のブリジッド・バルドーの話をしたが、最近では右翼保守の極右翼国家前線(FN)のマリー・ラペンがフランスはモスレム移民をナチスドイツのたとえ、フランスの大通りでお祈りをしているモスレムは侵略者だと批判して起訴されていた。

今、フランス人たちはこうした警告者たちのことをどう考えているのだろうか。

フランスのパリで13日夜(日本時間14日早朝)、中心部のコンサートホールや北部のサッカー場などを標的とした同時多発テロ事件が起きた。ホールで起きた銃撃事件では、100人以上が死亡。現地メディアは一連の連続テロによる死者は少なくとも120人以上に上るとしている。  今のところ犯行声明は出ていない。オランド仏大統領は14日未明にテレビに出演して演説。「かつてないテロだ。攻撃はまだ続いている」と述べたうえで、仏全土に国家非常事態を宣言し、国境を封鎖すると述べた。一方で「我々は冷静にならないといけない」とも呼びかけた。

 AFP通信によると、ホールやその周辺の飲食店など、サッカー場も含め、パリとその周辺の計7カ所が襲撃されたという。

 現地メディアによると、パリ中心部にあるコンサートホール「ルバタクラン」では13日夜、米国のロックバンドによるライブが開かれていたところ、何者かが中に押し入り、一時、多数の観現地メディアによると、パリ中心部にあるコンサートホール「ルバタクラン」では13日夜、米国のロックバンドによるライブが開かれていたところ、何者かが中に押し入り、一時、多数の観客らを人質に取って立てこもった。その後14日未明に治安部隊が突入。容疑者らを射殺したが、すでに多数の観客らが殺害されていたという。

 会場に居合わせた目撃者が現地メディアに語ったところでは、容疑者らはステージの上にのぼり、約10分間にわたり、銃を乱射したという。ロイター通信は目撃者の情報として、容疑者らがアラビア語で「神は偉大なり」と叫びながら銃を乱射したとの情報を伝えている。

 標的になったコンサートホールは、今年1月、パリで起きた連続テロ事件で12人が死亡した週刊新聞社「シャルリー・エブド」から北に約500メートルに位置している。

 その他に襲撃された飲食店などの多くはコンサートホールの近くにあることから、容疑者らが、周辺を無差別に襲撃したとの見方もある。

 さらに13日午後9時ごろ、パリ郊外にあるサッカー場の入り口付近で複数回の爆発が発生した。当時、サッカー男子のフランス代表対ドイツ代表の親善試合の最中で、オランド大統領も観戦していた。

 AFP通信によると、仏検察当局は一連のテロ事件で容疑者5人を射殺したとしている。

 オランド大統領は一連のテロ事件を受け、15日からトルコで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の出席を取りやめることを明らかにした。

 一方、サッカーのドイツ代表チームが宿泊するパリ市内のホテルに13日朝、爆弾を仕掛けたという匿名の脅迫電話があり、選手が一時避難する騒ぎが起きていた。独DPA通信が伝えた。

 パリ警察が建物や敷地内を捜索したが、爆発物は見つからなかったという。同時多発テロと脅迫電話との関連は分かっていない。(パリ=青田秀樹、アムステルダム=高久潤)

November 13, 2015, 現時間 8:13 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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October 25, 2015

嘘だらけのヒラリー証言、ベンガジ公聴会、600回に渡り無視された領事の援軍嘆願

アメリカ内政 , 対テロ戦争

2012年9月11日、リビアのベンガジにあるアメリカ領事館襲撃でクリストオファー・スティーブンス領事及び職員4人が殺害された事件について、先日当時の国務長官であったヒラリー・クリントンが証言を行なった。

日本語でベンガジについて検索すると、いまだにあの事件は反モハメッドのユーチューブビデオに感化された地元民の突発的な犯行だったという説明が大半だが、事件当時からそれがヒラリー・クリントンが捏造して部下に広めさせた真っ赤な嘘だったことがわかっていた。

だいたいからして、襲撃事件が911同時多発テロの11年目の記念日であったことや、ベンガジでは数週間に渡り国連やイギリス軍やアメリカ領事館に対する攻撃がすでに始まっていたことや、スティーブン領事がヒラリー・クリントン国務長官に何度も警備の強化を嘆願していたなどの事実があるのに、事件が突発的に起きたものだという説明はどう考えてもおかしい。

ベンガジ事件の詳細を調査している米議会調査委員会の調べにより、事件当初数分後にはオバマ及びクリントンは現場からの報告で領事館がアルカエダ系テロリストに襲撃されたことを学んでいた。クリントンは事件が始まって一時間以内に娘のチェルシーにメールでその旨を伝えていたのだ。

オバマもクリントンもこれがユーチューブビデオに感化された突発的な暴動などではなかったことを最初から知っていたのに、何故テロ襲撃だと国民に発表しなかったのか。同調査により、スティーブンス領事は事件前にクリントン国務長官に警備の強化を何と600回に渡りメールで嘆願していたのにクリントンから完全に無視されていたことがわかっている。何故現場の領事の悲痛な嘆願をクリントンは完全無視したのか?

公聴会においてヒラリー・クリントン元国務長官は、スティーブンス領事はユーモアのセンスのある人だったので冗談を言っているものと思ったなどと嘯いている。冗談で600通も援軍要請などするか?冗談だと思ったとしても、一度くらい「このメールの山はなんなのよ?」くらい問い返してもよかったはず。それを完全無視?本当に危険な状態だったら取り返しがつかないことになるのに、実際なったのに、国務長官たるものが領事の度重なるメールを完全無視ってこたあないだろうが。

実は、スティーブンス領事のメールは、クリントンにすべて届いていなかったのではないかという説がある。信じられないことなのだが、クリントンには国務長官として公式なメルアドがなかった。彼女がメールを公私混同していたことや機密メールを普通メールのサーバーを使ってやりとりしていたことは明らかになっているが、何故か大事な公式メールをクリントンは受け取っていなかったというのである。自分の側近やお気に入りの弁護士などからのメールはきちんと届いているのに。

以前にヒラリーは別の公聴会でクリントン自身が襲撃がテロであり突発的な暴動ではなかったことを知っていたのか、という質問に対し、「今更、そんなこと何の違いがあるというの?」と机を叩いて叫んだのは有名。だが、どっちでもいいではないかと本気で思っているのなら、何故嘘の表明をして国民を何週間も騙し続けたのか?明らかにテロ襲撃であっては都合の悪い理由があったからであろう。

では、オバマ政権及びクリントンにとって都合の悪い理由とはなにか?

2012年は全国選挙の年。オバマの再選がかかっていた大事な年だった。

オバマ王は自分の外交政策によって中東のテロ問題は解決したという姿勢で選挙運動を進めていた。前大統領のブッシュと違って自分は穏健な政策によって中東を平和化した、アルカエダは崩壊し、アラブ諸国に春が到来、自分が援助した反カダフィ軍によりリビアの独裁者は倒された。どれもこれも自分の外交政策の功績であると言いたかったのだ。

元々犬猿の仲のオバマとヒラリーがここで協力したのも、オバマの二期目が終わった時点で、国務長官としてアラブ諸国の和平に貢献を残したヒラリーが颯爽と次の大統領候補として選ばれることが約束されていたからである。

そういうときに崩壊したはずのアルカエダテロリストにアメリカ領事館が襲撃されるなどあってはならないことであった。アメリカの援助によってアメリカに感謝しているはずのリビア反政府分子がアメリカを襲撃するはずなどないからである。自分の敵を間違って援助してしまったとなってはオバマ王は大恥をかく。だからリビア襲撃は自分らの政策とは無関係なユーチューブビデオのせいにする必要があったのだ。

自分らの政治生命のために四人のアメリカ人を見殺しにしたヒラリー・クリントン。こんな人間に大統領をやらせていいのか、アメリカは?

October 25, 2015, 現時間 10:17 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 24, 2015

スロベニア・オーストリア国境の難民キャンプ、一日で一万二千人の移民乱入

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 移民問題

ヨーロッパの移民危機は今や沸騰寸前である。このままの状態があと数週間も続けば、ヨーロッパ各地で必ずや内乱が起きる。もうすでに流血は避けられない状態になっているのだ。

数日前からハンガリーが国境を閉鎖したことにより、クロアチアまで来ていた移民たちがスロベニアを通過してオーストリアへ向かっているという話をしてきたが、ここ2~3日で、スロベニアからオーストリアへなだれ込んだ移民の波は信じられない数となっている。

先ず読者諸君に理解してもらいたいのは、その移民の数の膨大さである。セルビア、クロアチア、スロベニアといった国々はそれぞれ非常に小さな国で、スロベニアの人口はたったの二百万人。これらの国の国境の村や町の人口はせいぜい2~3千人というところだ。そこへ毎日のように何千人という移民が押し寄せてきていることを想像してもらいたい。しかもそれが終わる見通しは全くつかないのである。

スロベニアでは過去24時間の間にクロアチアから、なんと一万二千六百人という移民がなだれ込んできた。移民たちはオーストリアを経由してドイツに行くことが目的だが、この人間の波の膨大さにスロベニア一国ではとても賄いきれないため、スロベニアはヨーロッパ連盟に援助を求めている。

スロベニアの国境を越えたオーストリアの小さな村スピールフィールドでは、はいり込んできた何千という移民たちが難民キャンプに入りきらず、木曜日になって警察はキャンプの囲いをとりはずした。そのため移民たち総人口1000人という村にあふれ込むこととなった。スピールフィールド村はここ数日のあいだに6万人の移民の到着を予測しているという。

たった人口1000人の村に6万人のモスレム移民?

近隣の町から難民キャンプ警備のために遠征してきた警察官の数はたったの900人!これでどうやって6万人もの難民をさばけというのだ?

スロベニア警察によると、先週だけで5万人の移民が流入してきたという。金曜日だけで9000人がクロアチアの国境を越えたが、まだ1万1千人がクロエアチアの難民センターで足止めを食っているという。

移民たちの間では不満が高まり、各地の難民センターで放火や暴動が頻発している。

この緊迫した状況を察したヨーロッパ同盟は、オーストリアとドイツの国境で一時的に検閲検査を再開することにしたという。オーストリアとドイツはヨーロッパ同盟の条約で旅券なしで通過が自由になっていたのだが、緊急事態に対応するため身分証明書の検査を行なうことにした。

ギリシャでは今週これまでで最高の一日平均9600人という移民が到着しているという。10月17日から21日にかけてトルコからギリシャの島々に到着した移民の数は合わせて4万8千人!今年になって地中海を渡ってやってきた移民の数は合計680,928人である。

あまりの数の移民の対応に住宅が足りなくなっているドイツでは、ドイツ人の地元住民がアパートから強制立ち退きを迫られたり、高級ホテルが移民センターとなるため25年勤務の人も含め、ホテル従業員が全員首になるというケースも出ている。イギリスでも教会所有の豪邸がモスレム移民にあてがわれることになった。

ヨーロッパ諸国の政府はハンガリーを除いて皆自殺願望でもあるのか?

今これらの国々が考えなければならないのは、どうやって移民たち迎え入れるかではなく、どうやって移民の乱入を防ぎ、すでに入国した移民たちを追い出すかにあるはずだ。移民政策をぐずぐずと何ヶ月も何年もかけて話し合いなどしている余裕はない。ことは急を要する。本当にここ数日のうちに断固とした対策を取らなければヨーロッパはモスレム侵略者たちに占領されてしまうのだ。

イスラム国の戦闘員がすでに難民に混じってヨーロッパに潜入していることはイスラム国自身が自慢げにソーシャルメディアなどで豪語している。これは難民問題ではない。モスレム侵略戦争なのである。そのことにヨーロッパ諸国が今気がつかなければ、ヨーロッパは内側から蝕まれて崩壊するであろう。

October 24, 2015, 現時間 3:28 PM | コメント (8) | トラックバック (0)

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October 3, 2015

共和党大統領立候補者ベン・カーソン氏からメッセージ

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

共和党から大統領に立候補している一人、ドクター・ベン・カーソンについてお話しよう。彼はカーリー・フィオリナと同じくプロ政治家ではない一般の民間人。ドクター・カーソンは元脳外科の医師で黒人。別に黒人でも白人でも私は興味はないのだが、民主党はやたらと共和党のことを人種差別者だと侮辱するので、あえて言わせてもらう。共和党にも黒人はいくらでも居るし、ドクター・カーソンの支持者は結構いるのだ。

さて、そのドクター・カーソンが何かのインタビューで、自分はイスラム教徒がアメリカの大統領になることは支持できない、というような発言をしてイスラム恐怖症だとかなんとか批判の的になっている。そこで彼は自分の価値観について有権者にメッセージを送っている。無論これは政治コマーシャルなのだが、保守派でもイスラム教批判には消極的な政治家が多い中、こういうことをちゃんと言える人はめずらしい。読む価値ありだと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

親愛なる友へ、

はっきり言わせてもらう。アメリカはユダヤ・キリスト教の価値観によって建設された国だ。

我々は偉大な国家となった地上で最高の多分歴史上でも最も偉大な国となったのも、これらの価値観のおかげである。

政治的に正しい(P.C)警察が独占するメディアは、この価値観と戦争状態にある。

最近私はこれらの価値観を守ったことで非常な批判の的となった。

私は後退する気はない。なぜなら私は他の人々と同じであることになど興味がないからだ。

私は私の価値観や信念を政治的に正しくあるために諦める気はない。

大統領として私は偉大なアメリカの価値観のために戦うつもりだ。

私はアメリカの夢とアメリカのやり方を信じる人々のために戦っているのだ。

アメリカはアメリカに来る誰でも歓迎する。だが彼らはアメリカ人として生きるために来るべきだ。彼らが我々の生き方や自由や憲法を変えようとするのを許してはならない。

私は大統領として憲法を信じ守る人間なら誰でも支持する。

Iだが私はシャリア法を支持したり、シャリア法を破棄しない候補者を支持することはできない。

シャリア法は我等の憲法と自由とは真っ向から対立するものである。

P.C.連中はそれを聞きたくないのだ。

はっきり言って、彼らは私のことも私の政治運動も好きではない。

だが、私の政治運動は私だけのものではない。これはわが国がどの方角に向かっているかということなのだ。

我々は立場をはっきりさせて戦う必要があるのだ。(以下略)

またドクター・カーソンは、イスラム市民団体として非課税対象となっているCAIRをその対象から除くべきだと呼びかけている。なぜならば、CAIRはモスレム同胞団などのテロリストと深い関係があるだけでなく、ドクターカーソンの立候補を取り下げるべきだと政治運動をしているからで、宗教団体や慈善事業団体の政治運動は法律で禁止されている。保守派の宗教団体がささいなことでやたらと税務署の摘発対象になっているのに対し、CAIRはそのあからさまな違法行為を罰せられていない。今こそCAIRは非課税対象からはずされるべきだとドクターは言うのである。

ドクター・カーソンが共和党候補に選ばれる可能性はかなり低い。だが、最初から取り合ってもらえないと思っていたドクター・カーソンの支持率はこの発言以来上昇中である。有力候補と言われていたジェブ・ブッシュなど、もう風前の灯。

プロの政治家ではないドナルド・トランプやカーリー・フィオリナやドクター・カーソンが人気があるのことで、どれだけ共和党の有権者が体制派共和党員に嫌気がさしているかが解るというもの。

マーク・ルビオとかテッドー・クルーズは政治家でも結構革新派。これは決してリベラルという意味ではない。体制派ではないという意味。共和党政治家たちは何故かリベラルのPC度に遠慮して本音が言えないでいる。だが本音を言ってるアマチュア政治家たちの人気が上がっていることからプロも学ぶべき点がいくらもあるはずだ。

いい加減ルビオやクルーズがアメリカの価値観を守るべきというのを聞きたいものだ。

私はトランプは信用していないが、カーソンやフィオリナは好きだ。ただ、彼らに大統領が務まるかどうかとなるとかなり疑わしいと思う。彼らは政権内の長官などには最適だと思うが。やはり大統領は政治家にやってもらいたい。だが、政治家でもジェブ・ブッシュのような体制派では駄目だ。

なんとか若手政治家にがんばってもらいたい。

October 3, 2015, 現時間 11:38 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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またまた銃所持禁止地区で起きた乱射大量殺人事件、銃規制法が守れなかった9人の命

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

先日10月1日、オレゴン州にあるコミュニティーカレッジ(短大)で乱射事件がおき、9人の生徒が死亡、十数人が重傷を負った。こういう事件が起きると、アメリカ左翼リベラルの間では事件の詳細が明らかになる前からすぐに「銃砲規制法」の強化を声高にとなえるのが通常となっている。だが、我々のように銃犯罪に常に注目している人間なら誰でも、またしても乱射事件がガンフリーゾーンと呼ばれる「銃砲持込禁止地域」で起きたことに気がつくはずである。

カカシの拙ブログをご愛読の皆さんならもうお気づきだと思うが、乱射事件の起きる場所には共通点がある。先ずダントツなのが学校構内、その次が皮肉にも軍事基地。聡明な読者諸氏はすでにお分かりだろう。これらの施設は銃砲持込を断固禁じているガンフリーゾーン(銃砲持込禁止地域)なのである。

ガンフリーゾーンで乱射による大量殺人が起きるというのも皮肉ではあるが、理屈で考えれば当然の結果だ。大量殺人を目指す人間なら、重武装した人々が大勢居る場所で乱射しようなどとは思わないだろう。ここでも何度も紹介しているように、大量殺人を試みた殺人犯が銃を持った警備員や一般人によって即殺害され、数秒でその犯罪行為が阻止されたという件はいくらでもある。だとしたら大量殺人要望者なら、誰も銃を持って居ないと確信できる場所を選ぶのは当然。それはどこかといえば、

ガンフリーゾーンである!

実は乱射事件の起きたオレゴン州のUmpqua Community College大学では、昨年警備員を武装させるかどうかという議論がおき、その時は武装支持と非武装支持が五分五分にわかれ、校長が警備員の武装は学校の文化を変えることになるからと反対し、結局警備員は丸腰だったという経歴がある。

さて、何度も繰り返しているが、もしもオレゴン州にもっと厳しい銃砲規正法があったとして、この乱射事件を防ぐことが出来たであろうか?すでに述べたように同学校区内での銃砲所持はすでに違法である。ひとつのマガジンに入る銃弾の数も減らされていたが、犯人は複数の銃を所持していた。

犯人が既存の銃砲規正法を厳守していたら、この事件は起きなかったのだ!

もっとも殺人自体が違法だから、大量殺人をしようなんて人間が銃砲規正法を守ると思うほうがどうかしてるけどね。

ところで、余談ではないのだが、この犯人は生徒たちを殺す前に生徒たちの宗教を問いただし、キリスト教徒と答えた生徒は撃ち殺し、そうでない生徒は足などを撃って怪我をさせたという。犯人は友達がそれほど居たようではなく、ソーシャルメディアには友達が二人しかいなかった。

興味深いのはその二人のうちの一人は過激派イスラム教徒で、ユダヤ人は皆殺しにしろとか暴力的なことを言ってるアラブ系の人間だった。

今の段階では犯人がこおのイスラム過激派の友たちに感化されていたかはわからないが、キリスト教徒ばかりを標的にしたということには注目されるべきである。これが単なる気違い男の行為なのかテロ行為なのかそのへんははっきりさせる必要がある。

また、もうひとつ私が非常に気になった点は、犯人はいくつも銃を持っていたとはいえ、たった一人である。何故生徒たちは犯人に言われるままに一列に並んで自分はキリスト教徒だといって一人一人撃ち殺されてしまったのか?何故最初の生徒が殺された段階で他の生徒がこの男に襲いかかるとかしなかったのだろうか?誰も彼もがこの男の正面に居たわけではないだろう。机の後ろに隠れていた人間らが男の背後から襲いかかることは出来なかったのか?

この事件とこの間のフランスの列車の中で起きた事件を比べてみると、その差は顕著になる。あちらの事件ではお手洗いから武装して出てきた犯人に、非武装のフランス人乗客が素手で取っ組みかかった。この男性は犯人に撃たれて重傷を負ったが、その後にまた別の乗客が犯人を追いかけた。居合わせたアメリカ人三人も丸腰だったが、そんなことをお構いなしに男性らは犯人につかみかかった。これらの英雄たちは自分らの危険を顧みずに重武装したテロリストを取り押さえたのである。

大学構内には若い男性がいくらも居たはず。一人丸腰で犯人に立ち向かい五発も撃たれたのは元陸軍兵のクリス・ミンツさん30歳。

もちろん私はその場に居たわけではないので、私自身が勇気を出してアクティブシューターに襲いかかれるかどうかは解らない。口で言うのは簡単だが実際に自分が何が出来るか、その場になってみなければわからない。

もう二年近く前になるが、ワシントンDCの海軍基地で乱射事件があったあと、職場や学校ではアクティブシューター訓練というものが盛んに行なわれるようになった。これは火災避難訓練と同じように、もしも乱射人間が職場や構内に現れたとき、我々はどう対処すべきかという訓練である。

だが、問題なのは、これらの訓練では、隙を見て犯人に襲い掛かり暴力で犯行を阻止せよとは絶対に指導されていない。いやそれどころか、警察や救急隊の人の邪魔にならないように、隙を見て逃げ出すか、犯人が入ってこれないように隠れてドアをバリケードしろと指導されている。犯人に見つかって銃を向けられたらどうすべきなのか、同僚やクラスメートがすぐ横で銃を向けらたらどうすべきなのか、といった状況での指導は一切ないのだ。

たったの一人の気違い人間が、大量殺人が出来るのは、被害者側が自己防衛を出来る手段を奪われているからだ。もしもこの大学に一人でも銃を持った警備員がいたら、生徒の何人かが合法に銃所持を許可されていたら、勇気ある男子生徒が何人かでも居たら、この悲劇は防げただろう。

テキサスのモハメッド漫画コンテストで重装備をしたモスレムテロリストがすべて射殺され、警備員一人が怪我をした以外は誰も被害にあわなかったのも、主催者側が重装した警備員を数人整備していたからである。

テロ攻撃が日常茶飯事のイスラエルでは、どこの学校でも武装した警備員が複数常任されている。

なぜアメリカは学ばない?

いったいどれだけの無防備な生徒たちが殺されれば、この愚かなガンフリーゾーンは消えるのだろうか?

オバマ王の演説を聞く限り、民主党が政権を握っている限りは無理だということがわかる。

October 3, 2015, 現時間 10:18 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 1, 2015

EUを侵略するモスレムたち、あるウクライナ女性が目撃した「シリア難民」の実態

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

読者諸氏は今ヨーロッパが迎えている大量移民流入の危機をご存知だろうか。この違法移民たちの流入はこれまでのような季節労働者とか難民とかいった柔なものではない。彼らは何千何万単位でヨーロッパ諸国の国境を完全無視して船や電車を利用して乱入しているのだ。

シリアやリビアで起きている内乱のため、多くの市民が難民として近隣のヨーロッパ諸国に流れ込んでいると報道されているが、実際には彼らは難民ではない。シリアからの難民も居るには居るが、多くがイラク、イラン、サマリア及びアフリカ諸国から、難民を装って豊かなヨーロッパの福祉施設を悪用しようとやってきた侵略者たちなのである。

ところが欧州連盟(EU)は彼らは難民であり救出が必要だと言い張っている。ドイツやイギリスなどがその典型例だ。しかし実情はそんな甘いものではない。

これらの移民者たちはヨーロッパ諸国の波止場や駅などに居座り、国内の人々による交通手段の使用を邪魔している。

下記はブタペストからウィーンに旅行中の女性がハンガリーのある駅で体験した模様をインタビューしたビデオについていた英語の字幕をさらにカカシが概訳したもの。このウクライナ人の女性は旅行中にハンガリーで、ドイツに移動しようとしている大量の移民たちに遭遇した。女性はアラブ国に五年間も住んでいたことがありアラビア語に堪能。そうと知らない移民たちは彼女の前で好き勝手なことを言っていた。彼女の体験は「難民」と呼ばれる移民たちの実情を垣間見る非常に貴重な一こまである。

私はアラビア諸国に五年間も住んでいたことがあり、アラビア語には堪能で、コーランも熟知しています。ですから私が他国の宗教について悪意を持っている責めることは不可能です。

私はブタペストで友達に合うために行きました。ケレティ駅に着いたとき、目の前でみた光景に唖然としました。大量のアラブ人のような人々が汚い格好で大声を張り上げてたむろしており、入り口をふさいで私を通してくれないのです。私に数々の罵声をあびせかけ私の荷物を奪い取ろうとしました。お話したように私はアラビア語は堪能なので彼らが言っている全てが理解できました。

電車を待っている間、駅で起きていることを目撃しました。人々は恥じかしげもなくその場で排尿便をし、女たちは警察ではなく自分らの男たちに殴られていると喚きたてていました。警察は彼ら指ひとつ触れません。子供たちは喚きたて、周りはごみの山。誰も一言のヨーロッパの言葉を話せません。彼らはうるさく喚きたて、通りすがりの人々に罵声を浴びせかけ荷物を奪い取ることしか考えていません。90%の人たちが18歳から45歳くらいの健康な男性です。彼らはそのへんにいる他人の子供を無造作に抱きかかえて楯にして電車に乗り込もうとしていました。

切符を持った五人ほどの人が電車に乗り込み座ったとき、信じられないことが起きたのです。大きな悲鳴がし、窓ガラスはきしみ、信じられない状況が起きました。暗雲のように大量の人々が電車に乗り込んできたのです。人々の間で衝突がおき喧嘩や他の恐ろしいことが起きはじめました。状況が頂点を迎えたのは彼らが普通に我々(正規の乗客)の持ち物を奪おうかと相談し始めたことです。私たちはインファデル(無信心者、非イスラム教徒)なのでそうすることがアラーの神を喜ばせることになる、特に私に対しては強姦することが神お思し召しだと、なぜなら私はきちんとした服を着ていない、私はヒジャブをつけていませんでしたしイスラム教徒ではないので、悪い女だから強姦されて当然なのだというのです。

電車が停まり、英語とドイツ語で電車はこの先は行かないと放送がありました。切符をもっていたほかの四人の乗客と私は群集の間を苦労して抜けながら電車から降りようとしました。最初群集は私たちを通してくれませんでした。私たちを人質にしようと言って私たちを止めようとしました。

駅は移民たちに完全に占領されていました。さらに他の移民たちが現れました。彼らはパンやフルーツやビスケットなどの食べ物を持っており、無造作に通り道に広げ始めました。人々はお互いを踏み超えながら金をくれと喚きたてました。行きかう人から貴重品を奪おうとしました。通行人のかばんや荷物を奪い取ろうとしました。

彼らはヨーロッパの福祉を悪用しようとしているだけです。誰も商売をしようとか何かを学んで社会に貢献しようなどと考えていません。憎しみと悪意以外に彼らがヨーロッパに与えるものは何もありません。なのに何故人々はこの間アムステルダムの電車の中で起きた事件に驚いているのですか?これらがヨーロッパが寛容の名の下に受け入れた同じ人々なのです。これらの人々を助ける前にヨーロッパ人はアラビア語を学び、彼らが我々に微笑みながら我々の背後で唾を吐きかけていることを知るべきです。私がこの目ではっきりと見たように。

多くの移民を難民キャンプに収容しているオランダやドイツなどでも、近所の若い女性が「難民」たちに襲われる事件が相次いでおり、地元の若い女性たちは顔や身体を覆うように勧告されたりしている。これが戦争で全てを失って逃げてきた難民を寛大に迎える国々がさらされる状況といえるだろうか?

彼らは難民ではない。彼らは侵略者である。ヨーロッパ諸国がそれを見極めずに何十万という移民を突然受け入れたなら、ヨーロッパ諸国はイスラム文化に完全に制覇されてしまうだろう。この女性も言っているように、イスラム教徒にとって非イスラム教徒は人間ではない。どのように扱おうとかまわないのだ。ヒジャブをかぶっていない女は強姦されて当然。男児はモスレム男たちの性奴隷にされる。他の非イスラム教徒はすべて奴隷とされる。

ヨーロッパは今やぎりぎりの岐路に立たされているのだ。にも関わらず、いまだに多くのヨーロッパ指導者たちがこの事実に目を向けようとしない。いや、ヨーロッパだけでなくオバマ王はアメリカにもシリア「難民」を何十万人も受け入れると宣言している。全く冗談じゃない。

欧米は戦争もせずにイスラム教徒に国を受け渡すのか?世の中を彼らの望む6世紀の野蛮な時代に戻したいのか?我々はそうなることを指をくわえて観ているわけにはいかないのだ。

October 1, 2015, 現時間 10:46 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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August 23, 2015

お手柄!アメリカ人若者三人、フランス特急電車内でイスラム教テロを食い止める!

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争

先日フランスの特急電車の中で乱射による大量殺人テロを企てたイスラム教の男が、偶然電車に乗り合わせていたアフガニスタン帰還兵を含む三人のアメリカ人若者に取り押さえられるという事件があった。

フランスとベルギーの国境付近を走行していたオランダ・アムステルダム発パリ行き国際特急列車タリス(乗客554人)の客車内で21日夕(日本時間22日未明)、男が銃を発砲し、乗客2人が重軽傷を負った。男は乗り合わせた米軍人2人に取り押さえられ、フランス北部のアラス駅で警察に引き渡された。

 乗客の無差別殺傷を狙ったテロの可能性があり、ベルギーのミシェル首相は「このテロ攻撃を強く非難する」と述べた。一方、アラスに急行したフランスのカズヌーブ内相は「捜査の進展を慎重に見守りたい」として、テロかどうかの断定を留保した。

 フランスのメディアによると、発砲した男はブリュッセルから列車に乗り込み、かばんの中に自動小銃、拳銃複数のほか、刃物を所持。負傷者の1人は男を取り押さえた米国人で銃弾により重傷、もう1人は刃物で切られたとみられる。男はモロッコ出身の26歳で、対テロ当局の要警戒リストに記載されていた。(共同)

モロッコ出身で「対テロ当局の要警戒リストに記載されていた」男が自動小銃やら拳銃やらを複数もって高速列車に乗り込んで発砲したのに何がテロかどうか断定できないだ、アホらしくて聞いてられない。この事件が起きた当初、最初に聞いたニュースでは犯人がイスラム系テロリストだという報道はなく、単にモロッコ出身の男だということだけだった。犯人はイスラム教徒に違いないと私は最初から思ったがやはり思ったとおりであった。

上記の記事ではアメリカ兵二人とあるが、実は米兵を含む三人の若者たちで、お手柄のアメリカ人三人は空軍兵のスペンサー・ストーン、サクラメント州立大学の学生アントニー・サドラーそしてオレゴン州兵アレック・スカーラトス。アレックは最近アフガニスタンから帰還したばかりだった。三人は幼馴染で観光旅行でパリに向かう途中だった。実はアメリカ人たちが犯人に気づく前に二人のフランス人が犯人と格闘していた。最初の男性はパリ住まいの20代の銀行員。トイレから武装して出てきた犯人に気づいて男性は犯人に飛び掛った。驚いた犯人がライフルを落とした隙に別の50代のフランス人男性が銃を取り上げて走るのを犯人は小銃で撃った。(撃たれた男性は重傷を負ったが命はとりとめた)。このフランス人たちは匿名を希望しているが、アメリカ人たちが犯人に気づいたのはこのフランス人男性と犯人との葛藤で犯人が発砲してガラスが割れる音を聞いたことがきっかけだった。また、イギリス人乗客の男性も犯人を縛り上げるのを手伝ったそうだ。だからお手柄はアメリカ人三人だけではない。

とはいうものの、すでに乗客に発砲して怪我までさせた犯人に飛び掛って銃を奪い自分は刃物で切られたりしながらも取り押さえたという三人の勇気には声援を送りたい。あっぱれあっぱれ。さすがアメリカ男子。

こうした勇気ある一般市民のおかげで大量乱射殺害事件は未然に防げたとはいうものの、こういう男が簡単にライフルや小銃を持って公共の電車に乗り込めるというのは問題だ。犯人のAyoub el-Khazzaniはベルギーから乗り込んだというが、このベルギーのBrussels Gare du Midi駅はシャリル・へブド出版社の乱射事件犯人が銃を取得した悪名高い銃砲闇取引市に近いのだという。ベルギーもフランスも一般市民による銃砲所持は違法のはずだが、テロリストが簡単に軍事用兵器を手に入れられるというのだからおそろしい。犯人はブルッセルの公園で偶然武器を拾ったのであり、電車の中で強盗を働くつもりだったと嘯いているそうだ。なんで公園に軍事用ライフルや小銃や銃弾マガジンが転がってるんだよ、冗談も休み休み言え!

銃砲取締りが厳しい国でAK47が平気で取引される闇市が存在するというのはどういうことなのか。そして要注意人物とされる人間が簡単に武器を購入できるというのもよくわからない。

最近はベルギーにしろフランスにしろイギリスにしろ、ヨーロッパ全体でイスラム教テロリストたちがはびこっている。奴らによる大量殺人事件があちこちで起きているのに、何故こうもヨーロッパ諸国は脇が甘いのか?ま、アメリカも他人のことは言えないがね。

偶然居合わせた一般市民の勇気だけに頼っていては今後テロはもっとひどくなるだろう。いい加減欧米は(いや全世界は)イスラム教テロリストの対策に真剣になるべきである。何時まで砂の中に頭をつっこんでるつもりなのだ?

August 23, 2015, 現時間 9:02 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 5, 2015

テキサス、モハメッド風刺漫画コンテストにテロリストが乱入、警備員一人怪我、犯人二人射殺される!

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

先日テキサス州で、モハメッド風刺漫画コンテストが行なわれている最中、二人のイスラム教テロリストが会場に乱入し非武装の警備員二人に発砲したが、その場に居た別の警備員のピストルで二人は射殺された。さすがテキサスなんだよね。これがフランスだったら「モハメッド風刺漫画コンテスト参加者12人モスリムテロリストに殺害される!」とかいう見出しになるところだったのだが、このコンテストの主催者はイスラム過激派の行動を予測して会場には厳重な警備体制を張っていた。非武装の警備員ひとりが足に怪我をした他は参加者にも警察官にも怪我はなく、無事犯人二人が射殺されて終わるという結果となった。

さて、このコンテストを主催したのはパメラ・ゲラーという女性で、保守派政治活動家。主賓としてデンマークの政治家で反イスラムとして有名なガート・ワイルダー氏を迎えた他、拙ブログでも紹介したことのある反イスラム教のロバート・スペンサー氏ら300余名が参加していた。

本日になって、イスラム教テロリスト軍団のイスラム国(ISIS)がこれは自分らの仕業だと声明文を出した。無論アメリカ国内のテロが実際に彼らの仕業かどうかということは確認できないが、ISIS親派テロリストの仕業であることに間違いはない。

にもかかわらず、アメリカメディアはイスラム教過激派のテロ行為を糾弾する間もなく、この催しを主催しゲラー女史への批判に余念がない。何故わざわざイスラム教徒の感情を逆撫でするような催しを行なったのか、何故わざわざ暴力を挑発するようなことをしたのか、言論の自由というが、そこまでする必要があったのか、などといった非難が殺到した。

特にガート・ワイルダーやロバート・スペンサーはイスラム過激派やテロリストへの批判というより、イスラム教そのものに問題があると常に唱えている人々なので、そういう人々を主賓として迎え、モハメッドの虚像を描くこと自体を罪としているイスラム教徒の神経をあえて逆撫でするようなコンテストまでやる必要があったのか、という批判である。

だが、それに対してパメラ・ゲラー女史は、まさにこれは必要なことだったと主張する。私も全く彼女に同意する。

カカシは何度も言論の自由について語ってきた。誰の神経も逆撫でしないような誰でも同意できる意見なら言論の自由を保証する意味がない。多くの人が聞くに堪えない意見だからこそ守られなければならないのだと。アメリカ国旗が焼かれたり踏みつかれたりする行為は言論の自由として認められている。マリア像が像の糞で作られたり、十字架が尿に付けられるなどの冒涜も言論の自由として認められている。それならば何故モハメッドの虚像を描くことが言論の自由として認められないというのだ?言論の自由があるというのなら、それこそ政治的に宗教的に侮辱的で正しくない意見こそ認められずに何の意味があるというのだ?

ガート・ワイルダーやロバート・スペンサーがどれほどイスラム教を侮辱しようが、言論の自由のあるアメリカで彼らの命が脅迫されるべきではない。アメリカ国内でどれほどキリスト教やユダヤ教が侮辱されようと、侮辱した人間を乱射しようなどという過激派は一人もでない。だが、イスラム教だけは特別なのか?イスラム教だけは単なる漫画ですらもおちょくれないのか?こんなマイナーなイベントですら許容できずに参加者を乱射しようなどという人間が現れる宗教にこそ問題があるのではないか?

ゲラー女史がモハメッドの風刺漫画コンテストをわざわざ主催したのはそこにあるのだ。彼女が他に方法がないというのはまさにその点にあるのだ。

いったい世界中のどんな宗教がたかが漫画程度で大量殺人テロを企てたりするのだ?

いったい世界中のどんな宗教が異教徒というだけで何百人もの首をちょん切ってユーチューブで公開したりするのだ?

いったい世界中でどんな宗教が処女が男性にめくばせしたというだけで惨殺したりするのだ?

いったい世界中でどんな宗教が強姦された女性を姦通罪を侵したとして生き埋めにして投石の刑に処したりするのだ?

いったい世界中でどんな宗教が女性の性欲を抑えるために女児の性器を切除したりするのだ?

イスラム教以外のどんな宗教がこんな野蛮なことを今でもしているのというのだ?それなのにそのことを話すことさえ許されないというのは自由の国アメリカにおいて許されていいのか?

ゲラー女史を批判する前にメディアは、特に女性のジャーナリストたちは、こういったイスラムの野蛮さについて深く考えるべきではないのか?

May 5, 2015, 現時間 6:22 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 17, 2015

テロリストをテロリストと呼べないオバマ、イスラム国テロリストに仕事を与えろだってさ!

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

バレンタインズデイに起きたデンマークのコペンハーゲン、カフェとユダヤ寺院での乱射事件。引き続き公開されたISISによるエジプトのキリスト教徒21人の斬首ビデオ。このような残酷なテロ軍団と戦うために、オバマ政権にはどんな作戦があるのか。国務庁マリー・ハーフ副報道官はクリス・マシューズのトークショーで、マシューズのISISの暴虐をどうやって止めるのかという質問に、なんとテロリストに仕事を与えることだと答えた。

はあ?

ハーフ:それは、幾つかの段階があると思います。先ず我々が今やっていることは彼らのリーダーや戦闘員をイラクとシリアの戦場から取り除くことです。その地域は彼らの活動が最も活発だからです。

マシューズ:我々は十分な数の敵を殺してるんですか?

ハーフ:我々はたくさん殺しています。そしてもっと殺し続けます。エジプトにしろヨルダンにしろそうです。これらの国々は我々と一緒に戦っています。 しかし、我々は殺し続けることでは勝てません。この戦争には殺し続けることでは勝てないのです。我々には中期と長期にかけて人々がこうしたグループに参加する根本的な原因を追究する必要があります。それが就職する機会に欠けていることなどにしろ、、

マシューズ:それでは我々の生涯中に、いや50の生涯中でも彼らを止めることなんて出来ませんよ。いつの時代にも貧しい人は居ます。いつの世にも貧しいイスラム教徒はいますよ。貧しいイスラム教徒がいる限り、トランペットは鳴り、彼らは参加する。我々に止めるはできない、そうですか?

ハーフ:世界中の国々と協力して状況を改善していくことはできます。我々は彼らの経済を立て直し、就職の機会を与えることが出来ます。

オバマ政権は平和なアメリカの就職率すら盛り返すことが出来ないくせに、何がイスラム国テロリストに仕事の機会を与えるだ、馬鹿も休み休み言え!

第一、ハーフの前提は間違っている。ISISにはアメリカ国内からもヨーロッパ諸国からもテロ軍団に参加するために故郷や家族を捨ててシリアに行った人間がいくらでもいる。欧米で安穏と暮らせる若者が何が欲しくてISISに参加したりするのだ?日本からもISISに参加したがる若者がいるという。あきらかに彼らの動機は貧乏ではないだろう。

オバマ王政権はこんなふうだから、議会がオバマの対ISIS戦争に予算割り当てなど簡単にできないのだ。金だけ振り分けてみても、オバマがISISテロリスト用の職安なんかつくったりするんじゃ意味ないからね。

February 17, 2015, 現時間 8:51 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 15, 2015

イスラムテロリストの暴虐が続く中、セルフィーを撮っておどける馬鹿殿オバマ王

オバマケアの問題点 , 対テロ戦争 , 防衛

全く不人気なオバマケアの加入を推進するため、オバマ王は志村ケンの馬鹿殿さながらにホワイトハウスでおどけているビデオをオバマケア宣伝ビデオとして発表。偶然と言うかその日はイスラム国を名乗るテロリストISISが人質に取っていたアメリカ人女性ケイラ・ミューラーさんがヨルダンの空爆によって死んだと発表した日だった。

オバマ政権はイスラム過激派をテロリストと呼ばず、単なる犯罪者だと主張する。フランスでユダヤ系マーケットが襲われてユダヤ人の人質が殺されたのも、偶然不運にもそこにいた客が殺されただけで、特に狙われたわけではないなどとほざいている。アメリカで黒人不良が警察官に正当防衛で殺されてもヘイトクライムだと大騒ぎする人間が、被害者がユダヤ人となると完全無視。注意を払う必要もないという無頓着さ。

オバマがホワイトハウスでセルフィーを撮ったり、鏡の前でクールなポーズを取ったりしている間にも、、イスラム過激派の西洋諸国への攻撃は続いている。

昨日のバレンタインズデイでもイスラム過激派がデンマークのコペンハーゲンで乱射事件を起し、別々の場所であわせて二人の市民が殺されるという事件がおきた。ひとつはモハメッド風刺漫画を描いた漫画家主催の言論の自由の会合が開かれているカフェに何者かが銃を乱射し参加していた映画監督Finn Norgaard氏を殺した。もうひとつはユダヤ寺院で80人が参加するバミツパのお祝いを警護していた警備員Dan Uzan氏が射殺された。地元デンマーク警察はその後すぐに、容疑者の一人と見られる男を追い詰め、一時立ち往生の末容疑者を射殺した。また警察はインターネットカフェに居た二人の人間も容疑者として逮捕した。

カナダでもバレンタインズデイを狙ったテロが未遂に終わるという事件が発生している。関係者による非公式な話しによると、容疑者はカナダのショッピングモールで爆破テロを実行する計画だったが、事前に警察への通報があり、事件は未然に防がれた。

カナダの王室騎馬警察によるとアメリカ人のLindsay Kantha Souvannarath(女性 23歳)とランドル・スティーブン・シェパード(男性20歳)は殺人陰謀の疑いで逮捕された。もうひとりの容疑者(19歳)は警察にカナダの自宅を取り囲まれた際に銃による自殺をした。

もしもこのテロが実行されていたら大量の犠牲者が出ただろうと司法大臣のピーター・マッケイ氏は語っている。しかし氏は同時に、この犯罪は地元のおちこぼれ不良による大量殺人計画で文化的な動機はない、テロとは無関係である、とも語っている。どうして事件が起きたばっかりの翌日に取り調べも十分にされないうちから「テロとは無関係」と結論づける必要があるのか?アメリカにしてもヨーロッパにしても、やたらイスラム過激派のテロ行為をなるべく過小評価しようという傾向があるのは歯がゆい。もっとも上記の二人は名前だけから判断するとイスラム系とは言い難いので本当に無関係なのかもしれない。しかし最近はISISはインターネットを使ってアラビア人でない外国人の勧誘を積極的に行なっているので、民族がアラブ系でないからといってイスラムテロリストとは無関係と簡単に結論付けてしまうのは危ない。

一方ISISはシリアの基盤からイラクやアフガニスタン、アルジェリア、エジプトやリビアまで手を伸ばしつつある。オバマがホワイトハウスでおどけている間にもテロ軍団の間の手は世界中に伸びているのである。セルフィーなんか撮ってる場合か、この馬鹿!

注:私のブログ紙面をオバマ王のような馬鹿殿の姿で汚したくないので、オバマのビデオはあえて掲載しないがリンク先へ行けば見ることが出来るのでご参照のこと。これが大統領たるもののすることか?

レーガン大統領だったら考えられない。

アップデート、ネット友達のマイクさんがISISがエジプトのキリスト教徒21人を斬首したという記事を紹介している。日本語の記事はこちら

【2月16日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は15日、リビアで拘束したエジプトのキリスト教の一派であるコプト教の信者らを斬首する場面を写したとする映像を、インターネット上で公開した。

 映像では、浜辺で黒装束の男らがオレンジ色の服を着て手錠をかけられた人質を斬首する場面が写っている。撮影場所は、リビアのトリポリ(Tripoli)県内とされている。

 ネット上の機関誌ダビク(Dabiq)最新号でイスラム国は、リビアでエジプト人21人を人質に取っていると述べていた。複数のアングルから撮影された15日の映像には、少なくとも10人が斬首される様子が写されている。

 この映像は「血で署名された十字架の民へのメッセージ」と題され、最初の数秒間にスクロール表示される文章は、人質を「十字架の民、敵のエジプト教会の信者」と紹介している。

February 15, 2015, 現時間 12:33 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 8, 2015

フランス政府の言論弾圧のほうがテロより危険

ヨーロッパ , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

前回も日本におけるヘイトスピーチ法についてちょっと触れたが、日本の皆さんには、日本でこのような恐ろしい言論弾圧法がまかり通らないように、是非とも欧州における人権擁護法やヘイトスピーチ法がどのようにして彼らの文明社会を滅ぼしつつあるか知っていただきたいと思う。

先月の八日のワシントンポストに載ったジョナサン・ターリー著の記事から紹介しよう。

ターリーは、フランスにとってもっとも危険で驚異的なのはイスラムテロリストでもなんでもない、実はフランス政府及び西側諸国で広がっている言論弾圧にあるという。

フランスが本気でシャルりー・エブドを追悼したいのであれば、『宗教、人種、民族、国籍、身体障害、性別や性的嗜好に関する侮辱や名誉毀損もしくは嫌悪をかもし出す行為を犯罪とする法律』を撤回するところからはじめるべきだ。これらの法律がもう何年にも渡ってかの風刺新聞に嫌がらせをしたり、従業員を脅迫したりしてきた。フランスにおける言論は「責任ある」使い方という条件がつけられている。つまり、問題のある見解を持つものにとって、言論の自由とは権利というよりは特権として扱われてきたのである。

シャルリ・エブドが最初に問題のモハメッドの漫画をよそから転載した2006年、最初に雑誌社を糾弾し「あきらかな挑発」といって脅しをかけたのはイスラム教徒ではなく時の大統領ジャック・シラック氏だった。シラック大統領は他人の宗教や信心を傷つける発言は慎むべきであり、表現の自由は責任の精神をもってされるべきだと批判した。

パリグランドモスクとフランスのイスラム連合は雑誌社を相手どって「イスラムを侮辱した罪」で訴えた。これはフランスでは22500ユーロの罰金か六ヶ月の禁固刑という厳しい罰のつく犯罪である。

2008年に元女優のブリジッド・バルドーさんがイスラムを侮辱した罪で罰金をかけられた話はもう過去にも何回かしたとおり。
2011年にはファッションデザイナーのジョン・ガリアノ氏がパリのカフェで少なくとも三人の人に対して反ユダヤ人種の発言をしたとして有罪となった。
2012年にはアルメニア人大虐殺を否定する行為を犯罪とする法律が通った。この法律は後で法廷によって覆されたが、いまでもフランスでホロコーストを否定することは違法。
2013年、ジハードという名前の息子に母親が「僕は爆弾」と書いたシャツを着て学校に行かせたとして「犯罪を美化した罪」で有罪となった。
そして去年2014年、フランス内務省のマヌエル・バラス氏はDieudonné M’Bala M’Balaというコメディアンの演技を遮断。彼はコメディアンではなく単なる反ユダヤの人種差別者だというのが理由。

この間の反イスラムテロのデモ行進に参加していたユダヤ人学生組合の組長のSasha Reingewirtzさんは、宗教への批判は言論の自由で守られるべきなどと偉そうなことを言っているが、実は彼女自身、2013年にツイッターに掲載された発言が反ユダヤ人行為だとツイッターを訴えてツイッターに、匿名投稿者の本名を明かすことを強制している。他人の宗教は批判してもいいが、自分の宗教への批判は許さないという偽善者である。

最近のフランスにおける言論規正はヘイトスピーチより枠が広がり、普通の発言でも法廷でしょっちゅう規正されている。たとえば去年、フランス法廷はCaroline Doudet さんというブロガーに罰金をかけ、彼女がグーグルに載せた記事の見出しを変えるように命令した。問題となった記事とは、なんとレストラン批評!

こんなんで罰金かけられたりするんじゃ、フェイスブックでレストラン批評をしょっちゅうやってるカカシなんてとっくの昔に破産している。おそろしや~!

ターリーは、このフランス政府の増大する不寛容こそがシャルリー・エブドが多々の宗教を極端におちょくる動機になっているのだという。特に編集長のStéphane Charbonnier はイスラム過激派からの脅迫のみならず、政府からも犯罪者として起訴の脅迫をうけていた。2012年に反イスラム映画の製作を巡って世界のイスラム教徒が抗議をしていた最中、シャルリー・エブドはまたまたモハメッドの漫画を掲載し、Jean-Marc Ayrault 首相から表現の自由は「法と法廷の管轄の範囲に限られるべき」と警告された。

カカシは何度も、言論の自由には脅迫とか公の場所で人々がパニックになるような言論は含まれないと強調してきた。たとえば「金を出せ、さもないと殺すぞ」とか空港で「爆弾をしかけてやる」とか映画館で「火事だ!」とか叫ぶ行為。こういう行為は表現の自由の権利として守られていない。

だが、フランスの場合、言ってはならない表現の枠が広すぎて、何が犯罪とみなされるのかわからない状態。表現の自由は法律の管轄範囲などといわれても、その時の法廷の気分でどんな発言も犯罪とされてしまう可能性があり、こんな法律、守ろうにも守れないのだ。

Carbonnier 編集長は政府の圧力にも一般市民の批判にも、アルカエダの暗殺リストに自分の名前が載ることにも屈しなかった。彼はフランスの新聞レ・モンドでのインタビューでメキシコの革命家エミリアノ・ザパタの言葉を借りて「膝まずいて生きるくらいなら立ったまま死んだほうがまし」と答えた。あの乱射事件の日、Carbonnier氏はテロリストが真っ先に狙った標的であり、最初に殺された一人だった。自分で言ったとおり自由を貫き通し脅しに屈せず立ったまま死んだ勇気ある男である。

言論弾圧が激しくなっているのは何もフランスだけではない。以前から紹介しているが、イギリスやカナダでも人権擁護法やヘイトスピーチ法によって多くの弊害が生じている。そして恐ろしいことにアメリカにもその波は押し寄せている。

自分も隠れイスラム教徒のバラク・フセイン・オバマ王は2009年、イスラム諸国が提案する国際涜神.(とくしん)基準設立を支持する旨を発表。時の国務長官ヒラリー・クリントン女史はワシントンに代表者を招待して基準の施行について会議を開くなどしている。2012年にはオバマ王は国連において、「未来はイスラム預言者を冒涜するものの手にわたしてはならない」と宣言した。アメリカの基盤ユダヤ・キリスト教を常に冒涜し信者を虐殺してる宗教の手に渡してもいいというのか? お前、どこの国の大統領なんだよ、と聞きたいね。全く。

ターリーはフランスで「私はシャルリー」と言って町に繰り出したどれだけ人々が本当の意味でCarbonnier氏のようにシャルリーと一緒に言論弾圧に対抗して戦う勇気を持っているのだろうかと問いかける。フランスがそして自由社会と誇る国々が先ずしなければならないことは、イスラムテロリストとの戦いよりも先に自国に存在する言論弾圧の悪法ヘイトスピーチ撤回からはじめるべきだと。自由社会が自由社会たる基本は宗教と言論の自由があればこそである。それを諦めてしまったら、イスラムテロリストに滅ぼされる前にフランスも他の欧州諸国も、アメリカも日本も、内側から滅びてしまうだろう。

February 8, 2015, 現時間 12:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 1, 2015

なぜオバマ王はテロリストをテロリストと呼べないのか

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

去年の4月、米陸軍兵Sgt. Bowe Bergdahlという男が2009年の6月からタリバンの人質になっていたとして、ゴンタナモの捕虜5人と人質交換という形でアメリカに帰ってきた。彼の帰国当時から陸軍内部から、バーグダールは人質などではなく脱走兵で、自ら進んでタリバンに加わった背信者の裏切り者なのだという声が多く聞かれている。しかし、たとえバーグダールが本当に人質だったとしても、アメリカではレーガン大統領の時代からテロリストとは交渉しないという方針であり、米兵一人に対して極悪非道で危険なテロリストを5人も釈放してしまうというのはどういうことなのかという疑問が生まれるのは当然。しかしオバマ王には抜け道があった。それはオバマ政権はタリバンをテロリストと呼ばないことだ。タリバンがテロリストでないなら交渉しても問題ないというわけ。ナショナルレビューでアンドリュー・マッカーシーもそのことについてこう語る。

オバマは自分がタリバンと交渉中であり、いずれアフガニスタンをタリバンの優しい手に引き渡そうとしていることを知っている。であるからオバマ政権はタリバンをテロリストでないかのように見せるのに必死なのである。

マッカーシーはタリバンのことだけしか書いていないが、オバマがテロリストと認めないグループは他にもいくらでもいる。エジプトのモスラム同胞軍、シリアのヘズボラ、パレスチナのハマス、アフリカのボコハランすらもオバマにかかっては単なるちょっと過激な国政への反乱分子。これらのグループがアメリカに脅威を示すことはない、と平気で言うのだから信じられない。

ブッシュ政権の頃は911以後、ブッシュの対テロ戦争への強硬な態度が幸いして、アメリカ国内におけるイスラムテロはひとつも起きなかった。それがオバマの代になったら、あっちこっちで乱射事件だの爆弾事件だのが起きている。それでもオバマもそしてオバマべったり左翼メディアも、「これはイスラムテロリストの仕業ではない。単なる気違い一匹狼の仕業だ。」で片付けてしまっている。イエメンだのシリアでアルイダのテロ訓練基地で訓練を受けてきた人間の犯罪でも「テロリストとは関係ない」と涼しい顔をするのである。

それだけではない。オバマ王はブッシュが悪の枢軸のひとつとして名指ししたイランとも交渉中。別にむこうから言ってきたわけでもないのに阿諛追従( あゆついしょう)してイランとなんらかの平和条約を結ぼうとしている。それが出来れば核兵器開発の援助もいとわないとでもいう姿勢だ。

なぜ、オバマはこうもしてアメリカの敵に媚へつらうのか?

いや、敵にへつらうだけでなく、アメリカの長年の同盟国であるイギリスや日本やイスラエルとの関係は今や最悪。

敵にへつらい味方を足蹴にする、何故なのか?

それはオバマがアメリカ歴史はじまって以来の反米大統領だからである。オバマは単なる非国民ではない。オバマは積極的な反米家なのだ。普通たとえ独裁者でもわが国は強くありたいと願うはず。ところがオバマ王ときたら、アメリカ滅亡を願うという信じられない思想を持っているのだ。世界最強の権力を持つアメリカ大統領がアメリカ滅亡を望むのであれば、アメリカも世界もおしまいである。

唯一つ救いなのは、オバマが不能で怠惰であるということ。もしもオバマがヒットラーのような勤勉で有能な独裁者だったらと考えるとそら恐ろしい。

オバマ王は何故かイスラム教テロリストが勝ち馬だと考えているようだ。そう思えば何もかもつじつまがあう。アメリカの勢力が衰えた後、世界を仕切るのはイスラム国やタリバンなどのイスラム原理教信者たち。だから今のうちにゴマをすっておこうというのだろう。

この話をミスター苺としていたら、オバマがイランにへつらう理由はもうひとつあるという。それは、オバマの大統領としての功績を残すこと。

信じられないことだが、オバマ王は国内政策ではオバマケアという国民皆保険が大成功を遂げたと思い込んでいる。国民の間では至って不人気であることなど全く気がついていないようだ。それで国内政策は大成功を遂げたので、今度は外交の面でも功績を残しておきたいということになった。それがイランとの平和条約である。

もともとオバマ王はブッシュの敵との交渉はあり得ないという強硬な姿勢には批判的であり、自分が大統領になった暁には賢い外交としてイランとも交渉すると宣言していた。まさしく今がその時だとオバマのアホは本気で考えているのだ。

いったいどこの世界に生きているんだ、まるでSFの世界だ、、、、


本日の四文字熟語:

阿諛追従 (あゆついしょう)
  
相手に気に入られようとこびへつらいおべっかを使う事や、
その態度の事。
「阿諛」は、おもねりへつらうことやおべっか、
「追従」は、人の機嫌をとること、へつらうの意。
「お追従を言う」という言い方もある。

February 1, 2015, 現時間 6:06 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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January 31, 2015

テキサス州公認イスラムの日を妨害したおばちゃんに、よくやったと声援を送ろう!

対テロ戦争

先週木曜日(1/29/2015)テキサス州オースティン市で開かれたテキサス首都イスラム教徒の日の11周年記念式典が、地元主婦の飛び入り抗議で一時妨害されるという事件が起きた。このおばちゃんは式典のマイクをもぎとって「モハメッドは似非預言者だ、イスラムによる合衆国独裁は絶対にない、テキサスの独裁はわれ等が神のお導きによって断じて許さない!」と叫んで立ち去った。

あっぱれ、おばちゃん!

欧米諸国のメディアや政府がイスラム教に遠慮して何も言えない時代に、たった一人の主婦がイスラム教徒の式典を妨害するとは、なんたる勇敢な行為だろう。

あれ、ちょっと待ってよ、カカシさん、あなた言論の自由はどんなものでも守るべきという立場だったのではないの?

と聞かれそうだが、ことイスラム教に関してはそんな礼儀は必要ないと思う。なぜならば、他人の言論の自由を尊重するという行為は一方通行であってはならないからだ。自分らへの批判を暴力で威嚇し脅迫し弾圧するような宗教団体は、言論の自由を守られる権限を自ら放棄したものと見るべきである。

それに、だいたいどうしてテキサス州には政府公認のイスラム教の日なんてものが存在するのだ?他にもカトリック教の日とかクリスチャンの日とかユダヤ教の日とかあるのか?かなり疑問だ。はっきり言って政府がスポンサーになってある特殊の宗教を讃える日など作ったら、無宗教団体が放っておかないはず。イスラム教の式典だけは黙認する無宗教運動家らの偽善にも呆れるね。

もっともこの日が政府公認の公式な日なのかどうかはわからない。アメリカのイスラム教団体CAIRが勝手につくった日なのかもしれない。

で、この日はテキサス中から集まったイスラム教徒が州政府の議員たちの事務所を巡って色々意見を言う日らしい。そこでテキサス州下院議員のモリー・ホワイト女史は、議会が休みで地元に帰っているため、留守を守る自分の事務所職員に事務所訪問をするイスラム教徒らにあるメッセージを托して行った。ホワイト議員はそれを自分のフェイスブックに記している。

「今日オースティン市では、テキサスイスラム教徒首都の日です。下院議会は月曜日まで休会です。私も含めほとんどの議員たちは地元に帰っています。私は自分の事務所の受付にイスラエルの旗を掲げ、スタッフにイスラム共同体の代表が来たら、彼らにイスラムテロリストを糾弾しアメリカとアメリカの法律に忠誠を誓うよう求めるようにと指図してきました。彼らがいつまで私の事務所に留まるか身物です。」

さらにホワイト議員は、

「いいですか、コーランでは、イスラム推進のためには嘘をついてもいいことになっています。テキサスに来て、アメリカ社会やアメリカのしきたりに融和しようとせず、自分らの文化を押し付けようとする少数派の行為を許してはなりません。それはアメリカに移住したほとんどのイスラム教徒の意図ではないはずです。」

この議員の要求はそれほど理不尽なものとは思えない。テロを糾弾してアメリカに忠誠を誓えということのどこがいけないのか、などという常識はイスラム教過激派や左翼リベラルには通用しない。

すぐさま、ホワイト議員はイスラモフォビアだ、これはヘイトスピーチだ、と言う批判があがっている。

「あなたが本気でこんなに空気が読めないなんて信じられない」とファティマ・アクメッドというコメンターは書く。「クリスチャンとは思えないくちぶりね。私たちは団結してあなたを訪問してあなたの憎しみを愛のシャワーでお返しするわ。イエス様ならそうされたように、もっともあなたはそんなこと知らないでしょうけど。」といいつつも、ツイッターのハッシュタグは#Islamophobia #Bigotry #MollyWhite #TAKEONHATE."

イスラム教徒への批判は常に「イスラモフォビア」「偏狭者」「ヘイトスピーチ」という言葉で叩かれる。これらの言葉を正しく翻訳すると、「黙れ、黙れ、黙れ!」である。

別のコメンター、ケリー・ファイファー「イスラムのラベルの影に隠れる過激派のように、キリスト教のラベルの影に隠れる過激派も存在するようね。」と書く。

「次には首都を訪れる白人にKKKを糾弾するように要求したら?その際にはスタッフにユーチューブビデオを撮るように言っといてね。私観るから」と書いたのはローラ・ライト。

これらのコメンターたちはホワイト議員の意図を理解できないのか、でなければわざと理解できない振りをしている。ホワイト議員が要求していることは、テロリズムを糾弾しアメリカの法律に忠誠を誓えというアメリカ人に対してならごく普通の要求だ。ローラ・ライトが要求するようなことは特に白人に要求する必要はない。なぜならば普通の白人にKKKという白人崇拝の人種差別団体を糾弾しろと要求したら拒絶する人などいないからだ。

CAIRをはじめアメリカ在住のイスラム団体が、常にイスラム教テロリストを糾弾し、アメリカの文化や法律に敬意を評しているならば、ホワイト議員の発言など最初から必要ない。イスラム教への批判をヘイトだと言って騒ぐ前に、イスラム教の名のもとに国内国外において残虐行為を繰り広げるイスラム教「過激派」とやらを批判してはどうなのだ?

たとえば、イスラムの日の式典で、先ずは「星条旗よ永遠に」を歌い、アメリカ国家忠誠の言葉で続け、イスラム教テロリスト糾弾演説でもするというなら誰も問題ないはず。それが、ことあるごとにアメリカ社会でシャリア法を設立しようとしたり、ちょっとでもモハメッドの批判があると町に繰り出して暴力行為を行なったり、国内国外でイスラム教の名のもとに起きている残虐行為を表立って批判しないどころか、テロリストがアメリカ人を殺害する度にアメリカ国内でお祭り騒ぎをしているのでは、どんな批判をうけても文句は言えないはずだ。

はっきり言って、イスラム教テロリストはイスラムのラベルの影になど隠れていない。隠れるどころかイスラム教を誇りに思ってイスラムの旗を掲げておおっぴらに大量殺害を行なっている。それに奴らが過激派だというなら、穏健派はどこにいるのだと聞きたい!キリスト教の過激派がどこかでテロなど行なったら、世界中のキリスト教徒が糾弾すること間違いなし。カトリック教神父らによる未成年者への性的虐待など法王自らが糾弾して罰しているではないか?イスラム教徒の悪行をイスラム教内部で告発している人などいるのか?

ホワイト議員はこれらの批判に対してかなりの強気だ。「私は上記の発言を謝罪する気持ちはない。あなたがたがアメリカを愛しアメリカの法律に従いイスラム教テロリズムを糾弾するのであれば、あなたがたをアメリカ人の同胞として暖かく受け入れる。そうでないなら受け入れられない。」

CAIRはテキサス下院議長のジョー・ストラウス議員にホワイトの発言は下院議会の規則に反する人種差別であると抗議の手紙を提出した。CAIRは言うまでもないが、エジプトのイスラム同砲軍の仲間でテロリスト団体である。アメリカ国内では善良な市民団体であるかのように振舞うが、実際にはアラブのテロリストに資金援助をしている悪質なテロ団体だ。奴らは左翼リベラルがよく使う「イスラモフォビア」だの「ヘイトスピーチ」だのという言葉を使ってイスラム批判を弾圧することに余念がない。

残念なことにアメリカメディアはこういう言論弾圧を率先してやっている。最近は日本でもヘイトスピーチ法なるものが真剣に取りざたされているというが、ヘイトスピーチと指定されて弾圧されるのは右翼や保守派のスピーチと相場は決まっている。そんな法律を通せばいずれは在日の「ザ」の字もいえなくなるだろう。

ところで、イスラム教の日を妨害した女性は、この日に抗議に現れた数十人のキリスト教信者の一人だったようだ。この式典は11年も続いているが、抗議者が来たのは今年がはじめてだったという。全国でこのような抗議がしょっちゅう起きることを望むものだ。

January 31, 2015, 現時間 12:22 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 18, 2015

イスラムテロリストに同情する日本左翼の反応にちょっとびっくり

宗教と文化 , 対テロ戦争

この間コメンターの方から日本でもヘイトスピーチを規制しようという動きがあるときき、ちょっと検索してみたらかなり深刻な状態になっているように思う。アメリカではヘイトスピーチとは右翼保守の発言であり、ヘイトスピーチコードといえば右翼保守の言論弾圧に他ならない。たとえば、この間から騒ぎになっている黒人による白人警官への憎しみに関するスピーチ「白人警官を殺せ」はヘイトスピーチとは言われないが、保守派が「警官に呼び止められたくなかったら黒人は普段から犯罪をおかさないべき」とか言ったらヘイトスピーチといわれること間違いなし。で、日本でもヘイトスピーチ規制は右翼保守の言論弾圧に使われつつあるように思う。

今回のフランスでのテロ事件において、何故か被害者のシャルリエブドやユダヤ系スーパーで人質になったユダヤ人四人及び警官ひとりへの同情よりも、被害者にも責任があったとしてイスラム教テロリストに同情する人間が日本にもかなりいるらしいということが解った。そして日本でも言論の自由の何たるかを根本的に理解出来ていない人が結構いるということもわかって苛立ちを覚えている。こんな意見はその典型

襲撃された新聞社が、どんな発信をしていたが故に襲撃されたのか。 表現の自由を守れ、というその守られた表現が何であったのかの考察は、しなければならないだろう。でなければ、在特会の表現の自由を守れ、と同じ話になってしまう。

では何かな、シャルリエブドが描いた内容によっては殺されても自業自得だとでも言いたいのか? そして笑ってしまうのは在特会の表現の自由は守らなくてもいいのだと簡単に結論づけてしまうところだ。在特会という団体がどういう性質のものかは知らないが、たとえこの団体がニオナチのような人種差別主義団体であろうとも、彼らの表現の自由は守られなければならない。言論や発言者によって言論や表現の自由を規制しても良いと言うのであれば、本当の意味での言論の自由は存在しないことになる。

さて、このフェイスブックを書いてるヨヘイミヤケなる人がリンクしたこちらのサイトは、いわゆる「テロは悪い、だが、、、」の部類。

言うまでもなく、襲撃犯たちの残忍な殺害は、許せないし糾弾されなければならない。それは大前提だ。その上で、私には、どうしても消せない疑問が残るのだ。そして世界中に「言論の自由を守れ!」の声が大きくなるにつれ、私の疑問は次第に増幅していく。それはあの「シャルリー・エブド」の「表現」は、ほんとうに「守れ!」と叫ぶべき「言論」だったのかという疑問である。私は、「朝鮮人を殺せ!」と公然と叫ぶ「在特会」(在日特権を許さない市民の会)が、それを非難する声に「表現の自由だ」と反論する姿を思い起こしてしまうである。

前にも書いたが、言論の自由によって守られない発言は幾つかある。それは、

  1. 暴力を誘発する発言。つまり「朝鮮人を殺せ」などと言って人々を扇動して特定の人々を殺す、もしくは傷つけようとする行為は基本的に言論の自由としては守られない。
  2. 劇場など多くの人が集まる場所で起きてもいないのに「火事だ」とか叫ぶ行為。多くの人をパニックに陥らせることが目的の発言は言論の自由としては守られない。
  3. 他人に冤罪を着せる発言。特定の人に犯してもいない犯罪の罪を着せ「カカシは幼児虐待をしている」などといって触れ回る行為は言論の自由としては守られない。

これ以外の発言、たとえば「旭日旗はナチスのスワスティカと同じだ」「天皇はアホだ!」「朝鮮人は皆野蛮人だ」「日本人は朝鮮女性を性奴隷にした悪魔だ」といった発言は、それがいかに下品で侮辱的で他人の感情を逆撫でする行為であろうとも言論の自由として守られなければならないのだ。

さて、トシクニドイという人間がさらに引用している高林敏之氏(西サハラ問題研究室主宰・早稲田大学理工学術院非常勤講師)のブログにおける「シャルリー・エブド」の「表現」については私は特に興味がない。何度も言うように内容は問題ではないからである。ただ「テロは悪い、だが、、」のこの部分がおかしいので引用する。

 「オランド仏大統領は事件を『表現の自由への攻撃』『野蛮なテロ行為』であると非難し、『フランスは団結した国だと示さねばならない』と呼びかけたのだそうだ。  この事件は例えるなら、『朝鮮人を殺せ』『汚鮮』『慰安婦は売春婦』などというヘイトスピーチを繰り返す在特会に対し、警察や司法が何らの措置もとらない(日本など京都朝鮮学校襲撃事件の有罪判決が出たのがまだ救いだが)ことに絶望した在日コリアンの誰かが、思い余って在特会の事務所を襲撃し幹部らを殺すようなものだ。  もし本当にこんな事件が起こったなら、殺人を起こしたこと自体はしかるべき裁きを受けねばなるまいが、その心情は充分に理解可能だし、ましてや在特のヘイトスピーチと差別主義が免罪されるわけはない。それを『表現の自由』『集会・結社の自由』に対する『野蛮なテロ攻撃』だから、これに反対して『日本は団結した国だと示さねばならない』などと首相が言い出すようなら、在特のようなレイシスト集団はやりたい放題だ。  オランドの発言はまさにそれと同じである。彼はフランス国民にいかなる『団結』を呼びかけているのか?イスラーム教を侮辱し、ムスリムを傷つけ、それに対するムスリムの抗議を排斥するための『団結』なのだろうか?

前にも述べたとおり、私は在特会の性質を知らないので彼らの言動について特に意見は持っていない。ただ、「朝鮮人を殺せ」という発言以外の、『汚鮮』『慰安婦は売春婦』という言葉遣いをヘイトスピーチと決め付けることに関して、やはり日本でもヘイトスピーチ規制は右翼保守の言論弾圧に使われるだろうと確信する。

この高林敏之なる人間は、世界中のイスラム教徒がイスラムの名の下でどれほどの悪行を行なっているのか知っているのだろうか?

イスラムは平和の宗教だと人は言う。テロは一部の一握りのイスラム教過激派によって起されていることだから、イスラム教徒というだけで差別すべきではない。イスラム教テロの脅威を指摘することはイスラモフォビアなのだという。

だが私は忘れない。911事件直後、在米イスラム教徒がアメリカの街中で祝福のお祭り騒ぎをしたことを。世界中のイスラム圏でテロを祝うドンちゃん騒ぎが行なわれたことを。彼らは無実なのか?無関係なのか?

もしも今回のパリのテロ事件が一部の過激派の仕業だというなら、何故世界中のイスラム教徒がこの凶悪犯罪を糾弾しないのだ?それどころかイスラム圏諸国で「よくやった」といわんばかりの賞賛が聞かれた。そのことを高林なにがしはどう説明するのだ、それでもイスラム教批判はイスラモフォビアの人種差別だというのか?彼らが直接関与せずともテロリストの行動を賞賛するなら彼らも同罪ではないのか?

シャルリエブドの下劣な漫画がテロにあっても自業自得だというなら、日がな夜がな非イスラム教徒は地獄に落ちろとキリスト教徒やユダヤ教徒を虐殺しまくっているイスラム教徒が西洋諸国から戦争を挑まれても文句は言えないはずだ。何故イスラム教徒の暴力は容認して、非イスラム教徒の言論の自由は弾圧してもよしとするのだ?

何度も言うが、私は在特会なる団体の実質をまるで知らない。だが、左翼リベラル連中がこうも必死に黙らせたいと思っている団体なら、彼らの言い分は一読の価値ありと見た。

January 18, 2015, 現時間 7:27 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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パキスタンのキリスト教夫婦、生きたまま焼き殺される!誰にって、きまってるだろうが

宗教と文化 , 対テロ戦争

パキスタンのイスラム教居住区に住むキリスト教徒の若い夫婦がコーランの一部ページを焼いたとして、1200人の暴徒に襲われ生きたまま焼却炉に放り込まれて焼き殺されるという事件が起きた。先日紹介した記事の著者ハサンが、なぜ何時もイスラムだけが暴力的な宗教として取りざたされるのかと質問していたが、こういうことをやるからだよ!

夫サジャード・マシー(Sajjad Maseeh)27歳、妻シャーマ・ビビ(Shama Bibi)24は、1200人のイスラム暴徒に取り押さえられ、逃げられないように脚の骨を折られた。暴徒は二人の腕と脚をレンガ造りの焼却炉のうえにかざし、二人の服に火がつくと、身体を焼却炉の中に放り込んだ。妻のシャーマさんは妊娠中で着ていた服にすぐ火がつかなかったので、暴徒らは一旦彼女をおろし、彼女の身体を綿でくるんで火がつきやすいようにして再び彼女を焼却炉のうえにかかげ、火がついたのを確認してから中に放り込んだという。

これが人間のやることか?

この夫婦への残虐な行為に対する世界のデモ行進はどこに?オバマ王のテロを糾弾する演説は何時やるのだ?

実は、イスラム教徒が権力を持つ地域では、パキスタンにしろ、シリアにしろ、イラクにしろ、アフリカにしろ、イスラム教でない少数派宗教は常にこのように残虐な虐待を受けている。特にキリスト教徒への虐待はひどい。彼らはモハメッドをおちょくる漫画を描いたわけでもなく、特にイスラムを冒涜するような行為をとったわけでもない。だがそんなことはおかまいなし。イスラム教徒はキリスト教徒と見ると、イスラムを冒涜したと言いがかりをつけて残虐行為を続けるのだ。

平和の宗教だ?

一握りの過激派の犯罪だ?

まじかよ~!

January 18, 2015, 現時間 10:48 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 17, 2015

欧州の対テロ運動に苦情を述べるイスラム教徒の矛盾だらけの発言

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

アメリカの左翼リベラルオンライン新聞、ハッフィントンポスト日本語版に掲載されたメディ・ハサンというイスラム教徒のエッセーを読んでいて、今風の日本語でいえば、「まじかよ?」と思ってしまった。彼は欧米の左翼リベラルの偽善さを指摘しているが(左翼リベラルが偽善者の集まりだということには賛成するが)、何故いつもイスラムだけが悪者にされるのだ、と苦情を述べている。はて、何故だろう?ことあるごとに非イスラム教徒であれば欧米人であれ東洋人(日本人も含め)であれアフリカ人であれアラブ人ですら拉致しては首をちょんぎってユーチューブに掲載したり、飛行機つかってビルに突っ込んだり、キリスト教徒の男たちを惨殺して女たちを冒涜して性奴隷にしたり、自分が気に入らない漫画を出版した出版社を爆破したり乱射殺害事件をおこしたり、、、、なんてことが影響しているのではないかなあ~、思うに、、、

このエッセーは次なる間違った観念から始まる。

リベラル論者のあなたへ、

あなたも私もジョージ・W・ブッシュが嫌いだった。9.11の後、「我々の味方か、それともテロリストの味方か」という幼稚な宣言を覚えているだろうか? けれども今、新たな恐ろしいテロ攻撃を受けて、あなたはブッシュのスローガンを焼き直したようにみえる。言論の自由に賛成か、反対か。「シャルリー・エブド」でないなら、自由を憎悪する狂信者だと。、

先ず第一に、ブッシュが言いたかったのは、「我々と共にテロリストとの戦いに参加しないのであれば、それはテロリストの味方をするのと同じだ」といったのである。ことテロリズムに関しては二者択一の選択しかない。悪との戦いに積極的に参加しなければ、それは悪を助長させることに他ならないからである。"Either you are with us, or you are with the terrorists."

第二に、シャルリエブドの言論の自由を守るべきと信じることは、シャルリエブドの思想に賛同するという意味ではない。フランス人は誰かに同情するときに「私は~だ。」と言う傾向があるようで、911事件直後にも、「私たちは皆アメリカ人だ」という新聞の見出しをみたことがある。私はフランス人ではないので、この意味をはっきりとは理解できないのだが、これは決して自分たちが同情する人たちの全てに賛同しているという意味ではなく、彼らに心から同情するという意味ではないかと思う。

言論の自由は自分が賛同する人の言論だけでなく、いや自分が反対する言論を守ってこそ真実の言論の自由といえるのである。このエッセーの著者ハサンはそれを理解できないのか、故意に理解できないふうを装っている。

ハサンのやり方は過激派イスラム教徒が文明人の振りをして文明社会に訴える聖戦プロパガンダの常套手段。先ずテロ行為を過小評価する。テロの原因は被害者にあると責任転嫁する。そして話を人種差別に摩り替える。

もちろん、あの攻撃は計り知れない悪のなせる業であり、無辜の人々を無慈悲に殺したことは決して許されない。しかし、あれは本当に(ITVのマーク・オースティンいわく)「言論の自由を暗殺する企て」や、(スティーブン・フライいわく)「思想の自由の神聖性を冒す」行為だったのだろうか? あの犯罪(戦争行為ではない)は、不満を抱えた若者が実行したものだ。そして彼らの過激化の原因は、2006年と2011年にヨーロッパで予言者の風刺画が描かれたことではなく、2004年のイラクでのアメリカ軍による拷問を知ったことだった。

「テロは悪い、しかし、、、」で始まる文章は、先ず読む価値はないといっていい。「テロは悪い」の後にくるのは終止符だけだ。その後には説明も補正も注釈も必要ない。

テロリストの目的がシャリルエブドが象徴するイスラム冒涜への制裁及び見せしめでなくて、アメリカ軍の「拷問」への抗議だったなら、何故米軍基地を襲うとか、米兵に襲いかかるとかしなかったのだ。なぜパリのシャルリエブドを選んだのだ。なぜ無関係なユダヤ人マーケットに立て篭もったのだ?意味がないではないか。社会に不満を抱かえただけの青年がイエメンのテロリストキャンプまでテロ訓練を受けに行ったりするか?これが戦争行為ではなく単なる犯罪なら、何故パレスチナ以外のイスラム圏諸国でこの行為が英雄行為として賞賛されているのだ?何故これが許されない犯罪行為だとして世界中のイスラム教徒から糾弾されないのだ?ハサンは知っているのだろうか、フランスはアメリカの同盟国として唯一人イラク・アフガン戦争への参加を拒んだ国だったということを。

はっきりさせておこう。ジャーナリストや漫画家を撃ち殺すことに正当性は一切ない。それは私も同意する。だが、人の神経を逆撫でする権利に責任が伴わないという主張には、私は同意できない。神経を逆撫でする権利は、逆撫でする義務になるわけではないのだ。

「人の神経を逆撫でする権利の責任」は他の意見を持つ人々からの糾弾や批判であって暴力による報復や政府による弾圧であるべきではない。私は同雑誌の漫画は嫌いである。品格に欠けえげつないものばかりであり読む気になれない。だから私の同雑誌への抗議はその雑誌を買わないことだ。もっと積極的に内容を批判するエッセーを新聞に投書するもよし、何かの演説で取り上げてもよし、それは人々の自由だろう。だが、それは断じて暴力や弾圧であってはならないのだ。

ハサンはシャルリエブド誌自身が人種差別をしたり違う意見を排斥したりしているのに、そのことを批判しないと苦情を言う。繰り返すが、シャルリエブドがどんな雑誌かということはこの際問題ではないのだ。

私が一番「まじかよ」と思ったのはこの部分。

イスラム教徒は、どうもキリスト教徒やユダヤ教徒の同胞たちよりも鈍感でなければいけないらしい。背景も重要だ。あなたは私たちに、予言者の風刺画を笑うよう求めながら、ヨーロッパ中のイスラム教徒への中傷や(最近ドイツに行ったことは?)、教育・雇用・公共生活に蔓延するイスラム教徒差別(フランスは特にひどい)を無視している。あなたはイスラム教徒に、一握りの過激派を言論の自由への実在する脅威として非難するよう求めながら、選挙で選ばれた政治指導者たちが言論の自由に遥かに大きな脅威を与えていることからは目を背けている。

馬鹿も休み休み言え!イスラム教徒ほど自分らのことを言われて敏感にそして暴力的に反応する宗教はない!アメリカではしょっちゅうキリスト教やユダヤ教が侮辱されている。だがイスラム教に対する侮辱など普通は一切できない。イスラム教徒ほど優遇されている宗教はこの世に存在しない。ヨーロッパ諸国でイスラム教徒が貧困生活を送っているとしたら、それはヨーロッパ諸国が悪いのではなく、移住した国の文化や法律を敬わずに自分らの野蛮な宗教をホストカントリーに求め、それがうまくいかないと暴力に訴えるイスラム教徒に責任があるのだ。

イスラム教徒によるテロが起きるたびに、イスラム教謝罪派の連中は言う。イスラム教は平和の宗教だ。テロは一部過激派による行為であり例外である。「一握りの過激派」の行為だけでイスラム教全体を糾弾すべきではないと。

だが、それが本当なら、何故ハサン、貴様からイスラム教徒によるすべてのテロリズムを糾弾しないのだ?なぜ常に「テロは悪い、だが、、」で始まる文章でテロの犠牲者となった人々がいかにテロを受けても仕方ないことをしていた悪い奴らでテロは自業自得だとテロ行為を正当化するのだ?

もしも同じことを他の宗教がしていていたら、その宗教はイスラム教ほど寛容な扱いを受けていないだろう。もうすでに世界中から糾弾されて排斥されていただろう。だが何故かイスラム教だけが寛容な扱いをうけてきた。その結果がこれだ。

ハサンに言わせれば、それでも足りないというのだ、これだけ欧州がイスラム教徒を寛容に受け入れ妥協し迎合してきたのに、まだまだイスラム教は虐げられているというのである。

繰り返し言う。

イスラムは惜しみなく奪う。

ハサンのようなイスラム教徒が言うことは敵の考え方として理解する必要はある。だが我々は、彼らが我々文明社会人の道徳心や寛大さに訴えるとき、彼らの不寛容で野蛮な宗教について再確認する必要がある。イスラム教徒が我々の寛大さに値する宗教であるか、これまでの奴らの行いについて見直す必要がある。イスラム教徒自身が本当に自分らの宗教が平和の宗教であり、文明社会と平和共存できる宗教であることを証明することができないならば、文明社会は断固としてイスラム教を排斥すべきである。

911以前の世界であったならば、イスラム教は平和の宗教というでたらめも信じられたかもしれない。いやそれでも、欧州がイスラム教徒によって攻撃される以前ならまだその幻想に惑わされていたかもしれない。だがシャルリエブド以後の世界でそんな嘘は通じない。

自由社会が「私はシャルリだ」というとき、それは「私もシャルリ同様、イスラムの脅迫には屈しない」という宣言だ。イスラムテロリズムへの宣戦布告だ。少なくとも私はそうであることを願う。

January 17, 2015, 現時間 2:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 16, 2015

ヨーロッパ、やっと対テロ戦争に本気になった?

ヨーロッパ , 対テロ戦争

2001年にアメリカで起きた911同時多発テロの直後、ブッシュ大統領はヨーロッパ及び他諸国(日本も含め)に呼びかけ、アフガニスタン・イラクにおける対テロ戦争に同盟国の参加を求めた。その時、フランスだけが戦争参加を拒否。ロシアもイラク戦争には不参加だった。賛戦派のアメリカ人は戦争当時、フランスの商品を自発的にボイコット。フレンチフライと呼ばれているフライドポテトは一部の人々の間でフリーダムポテトと改名され、一時期は私もミスター苺もそう呼んでいた。ワイン好きのミスター苺はあれ以来フランスワインを飲んだことがない。

さてさて、早送りして2014年。パリでの連続テロ事件。アメリカで3000余名の犠牲者を出した911ですら、欧州人の目を覚ますことが出来なかったのに、たった17人のフランス人の命が失われたとなるとヨーロッパ中で大規模な対テロデモ行進。ここ2~3日、フランス及びベルギー、ドイツなどで一斉にISISメンバーと思われる容疑者が次々に逮捕された。やっとヨーロッパも真剣にイスラムテロリストと戦う気になったようだ。

それでも「自分の身に災いが降りかからないと危険に気がつかないのか、なんて勝手な奴らなんだ」と批判するのは酷だろう。実を言うならば、アメリカよりもヨーロッパのほうがずっと長い間イスラム過激派の攻撃を受けてきていた。それはアメリカの911のような大々的な攻撃ではなかったが、蛙がじょじょに熱くなっていく湯にゆでられるように、ヨーロッパは少しづつ、少しづつ、実生活の中でイスラム教から攻撃を受けていたのである。

ヨーロッパ諸国では、イスラム教徒の多く居る貧民窟にはバスも行かなければ郵便配達人も入っていかない。警察すらも出て行かないからまるで無法状態なんてところがいくらもある。イギリスではイスラム教マフィアが完全に牛耳っている町で、白人の家出少女たちが売春を強要されている地区まである。

それなのに、地元のヨーロッパ庶民がイスラム教徒の悪行に少しでも苦情を述べれば、この間も紹介した女優のブリジッド・バルドーさんのように少数民族を侮辱したとかいって罰金を課せられたり、人種差別者扱いされたり、ときには作家のサルマン・ラシディー氏のように命を脅迫されたり、テオ・ファン・ゴッホ監督のように暗殺されたりしてきた。

そしてさらに、政府やメディアはそんなことが全く起きていないかのように振舞っていた。一般のヨーロッパ市民の心のなかでは悶々とこの理不尽さへの不満が募っていったのである。それが今回のパリでのテロ攻撃で堪忍袋の緒が切れたのだ。各国の政府もやっと目覚めたのかもしれない。

イスラムテロは黙っていても居なくならない。無視していてもなくならない。迎合しても放っておいてくれない。イスラムテロを撲滅するにはこちらからの積極的な攻撃が必要なのである。

ヨーロッパ諸国に在住するイスラム教徒は多いといっても、一番多いフランスでさえせいぜい国民人口の10%に及ばない。もしこれらの国々が本気でイスラム教徒の理不尽さと戦う意志があったなら、圧倒的多数のヨーロッパ人にイスラム過激派が勝てるはずはないのである。これまでヨーロッパ諸国がイスラム教徒の横暴を野放しにしてきたのは、ヨーロッパ人がイスラム教徒を馬鹿にしてその脅威を真剣に取り扱ってこなかったからだ。イスラム教徒の危険性を警鐘する人々を罰してきたのも、その危険を認識したら、なんらかの対応をせねばならないわけで、それにはお金もかかるし労力もかかる。ヨーロッパ諸国の政府はそれがわずらわしかったのだ。

この問題はヨーロッパだけに限らない。イスラム教過激派による我々への攻撃は暴力だけに限らない。いや、かえって暴力に裏づけされた脅迫のほうがずっと恐ろしい。今回テロにあったシャルリエブドに関する報道でも、言論の自由だの表現の自由だのといった文章とは裏腹に、アメリカの主流新聞はこぞって問題になった漫画の掲載を拒否。やたらに険悪な感情を煽りたくないという屁理屈。感情を煽るから意味があるんじゃないか!それで、漫画を載せたのは零細地方新聞や保守派雑誌やブロガーたちだけ。自分らで問題となっている漫画を掲載する勇気もないようなメディアが言論の自由だなんだとほざく資格はない。

アメリカ国内では、イスラム教の批判はやたらに出来ない。それはイスラム教徒からの報復があるからというより、多様文化だの寛容だのを強制するアメリカの教育界やメディアなどに叩かれ、学生なら退学処分、社会人なら人種差別の批判を恐れる企業から解雇されるなどという危険も十分にあるからだ。

だいたい大統領からしてイスラム教テロリストという言葉すら使えないくらいだから、一般人がどういう立場にあるかは想像がつくはずだ。これが10年もかけて何千人というアメリカ兵を犠牲にして戦った戦争の結末なのか?オバマのような非国民が大統領になったおかげで、せっかくの勝利が台無しにされてしまったのだ。もう少しだったのに、もう少しでアラブのテロリストの力を最低限に抑えておくことが出来るところだったのに。イラクも自由な民主主義になれるところだったのに、シリアだってリビアだってイランだって、オバマに自由社会の党首としてのリーダーシップがあったなら、本当の意味でのアラブの春が来ていたかもしれないのに。

オバマの馬鹿王のおかげで、世界はもっと危険な場所になってしまったのだ。

January 16, 2015, 現時間 9:01 AM | コメント (7) | トラックバック (0)

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January 13, 2015

オバマがパリの対テロ行進に参加しなかったのは見落としではない

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

オバマ王が政府官僚をパリの対テロ行進に送らなかった件について、ホワイトハウスは単なるフランス大使だけでなく、もっと高官を送るべきだったと認めている。しかし、これはホワイトハウスがうっかりしていたというより、オバマ自身のテロに対する心構えの問題なのだと指摘するのはバイロン・ヨーク

オバマ王は、対イスラムテロ戦争を主軸としたブッシュ政権と自分との方針の違いをはっきりさせるため、自分は平和時の大統領であるという前提で政策をとってきた。戦争大好きなブッシュ政権が終わり平和好きなオバマ政権の時代になったことを強調するためにも、オバマが終わらせたはずの対テロ戦争を継続させるわけにはいかないのである。

だからオバマはイスラム系テロリストの脅威を過小評価し、911規模のテロが起きない限り、あっちこっちで小さな乱射事件や爆弾騒ぎがあっても、それをテロと呼ぶべきではないという姿勢をとっているのだ。

ヨークは語っていないが、何故当時のクリントン国務長官がリビアのアメリカ領事のテロ攻撃を完全無視したのかといえば、リビアはオバマ政策のおかげでテロを撲滅し平和な国となったという前提があるからで、そんなこところでアメリカ領事がテロリストに殺されたと認めたらオバマの面子に傷がつくからだ。オバマ政権の虚偽の建前と面子のためにリビア領事及び職員が三人見殺しにされたのだ。

リビアだけでなくアメリカ国内でも、フォート・フッド陸軍基地乱射事件やボストンマラソン爆破事件などイスラム教徒によるテロが起きているにもかかわらず、オバマ政権はイスラムとテロとを結びつけるのを拒み続けている。今回のパリのテロ事件すら、ホールダー司法長官は、これがイスラム教徒によるテロ行為かどうかわからないなどと訳のわからないことを言っている。

オバマ王がパリの乱射事件を学んだとき、オバマ王は演説ツアーの最中だった。こんな大事件が起きたにも関わらず、オバマは日程を変えずに一言二言事件について述べただけでホワイトハウスに戻っても来なかった。

オバマ王は現実社会に生きていないのだ。欧米が全世界がイスラムテロリストに宣戦布告されたのに、すでに攻撃が始まっているのに、オバマはそのことに気がついていない。一匹狼があっちこっちで乱射事件起したからって何なんだ、俺にはもっと大事な仕事があるんだ、(オバマケアとか)てな調子なのだ。全くこんな男がアメリカの大統領なのかと思うと情けない。

January 13, 2015, 現時間 3:24 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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オバマ赤面、米軍ツイッター、イスラムテロ軍にハッキングされる!

ネット戦争 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

先日、米軍のツイッターがISISによってハッキングされるという恥かしい出来事が起きた。以下省略して抜粋。

日本時間13日未明、(中東地域を担当する)アメリカ中央軍のツイッターやユーチューブのアカウントがハッキングされました。ツイッターでは、中央軍のプロフィール写真がアラブ装束の男性に差し替えられ「アメリカ兵たちよ、覚悟しておけ。イスラム国」などとテロを予告するかのようなメッセージが、アメリカ軍関係者の氏名や連絡先などとともに掲載されました。画面にはこのサイバー攻撃について「サイバー・カリフ」を名乗る団体が、イスラム国の指導のもとに行ったと書き込まれていて、今後も攻撃すると宣言しています。ツイッターの乗っ取りは40分ほど続き、その後中央軍がアカウントを一時的に閉鎖しました。

 中央軍は、「軍のネットワークに問題はなく業務に支障は出ていない」としていますが、アメリカ軍関係者の個人を特定する情報や個人的な画像が公開された事について対応を検討しています。(13日10:36)

偶然にもこれは、オバマ王がサイバー警備に関して演説をぶってる最中に明らかにされたもの。オバマ王はサイバー警備のために新しい法案を二つ提案するつもりだと語っていた。法案なんか出してるばあいじゃないだろうが。

軍は被害内容を明らかにしていないが、軍関係者の個人情報がテロリストに漏れたということは、今後軍人の家族がテロ攻撃の対象とされる可能性もあり、事態は非常に深刻である。

こういうことが起きるのも、オバマ王が国土安全保障及び防衛に全く力を入れていないからだ。米政府のネットワークがハッキングされたのはこれが最初ではない。去年の10月にも全国選挙を目前にホワイトハウスのネットワークがロシアによってハッキングされ、数週間に渡りネットが接続不可能になるという大事件が発生した。このことがおおっぴらにならなかったのは、アメリカ左翼メディアがホワイトハウスの失態を隠したからで、このことが公になっていたら、共和党の勝利はもっと大規模なものとなっていただろう。

オバマが提案するサイバー警備の法案なんて、どうせ一般市民の言論の自由を奪う法案で、実際に警備などには無関係であるに違いない。

こうやって自分らの力不足で政府や軍の秘密がどんどん敵に垂れ流しになっているにもかかわらず、オバマ政権のエリック・ホールダー連邦司法長官は、元陸軍将軍で元CIA局長だったペトラエウス将軍を国家機密漏洩の罪で起訴しようとしている。ペ将軍はCIA局長の頃、ジャーナリストの女性と不倫をしていたことで局長の座を自ら辞任したのだが、その際、この女性のコンピューターに国家機密がファイルされていたことが発覚した。ペ将軍は、彼女に国家機密を渡した覚えはないとし、彼女もジャーナリストなので自分で取材して手に入れたのだと主張している。なんにしても、彼女はこの情報を全く公開していないし、敵に悪用されるようなことは一切していない。

これに比べてペ将軍が局長を務める以前のCIA内部の人間が国家機密をニューヨークタイムスに流し、それが大々的に報道された事件や、オバマ自らが軍の了承なしにビンラデン暗殺内容を大々的に公表してしまった過去を考えると、対テロ戦争に一番貢献したペトラエウス将軍を起訴するなど言語道断である!

イスラムテロリスト達は、オバマの馬鹿さ加減をあざ笑っていることであろう。せっかくブッシュがアルカエダを壊滅状態に追い詰めたのに、オバマがブッシュの功績を台無しにしてしまったのだから。

January 13, 2015, 現時間 3:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 12, 2015

フランスのユダヤ人に未来はあるのか?

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

ここ数日、ブログに書きたいことがたくさん起きてしまい、すべてを書いている時間がない。先ず昨日フランスのパリで行なわれた反イスラムテロのデモ行進は、世界各国の首脳を集めた何百万人という数の行進となった。ドイツやイギリスの首脳はもちろん、イスラエルからはネタニヤフとパレスチナのアバスが肩をならべて参加という前代未聞の出来事となった。

(フランスの)オランド大統領を中心にメルケル独首相、キャメロン英首相、レンツィ伊首相、ラホイ・スペイン首相らが腕を組み行進した。パレスチナ問題で対立するイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長ら、約50カ国・地域の首脳・閣僚が参加した。共和国広場に集まった市民は100万人規模に上ったようだ。行進前には、オランド大統領が各国首脳らを大統領府(エリゼ宮)に招き、各国がテロとの戦いを協力して進めることを確認した。

そんな中、きわめて目立って欠席している国があった。それは誰あろうアメリカである!アメリカは大統領のオバマはもちろんのこと、バイデン副大統領も普段からフランス語堪能なことを自慢しているケリー国務長官もフランスに滞在していたホールダー司法長官すら行進に出席せず、アメリカ代表はアメリカ大使のみ。対テロ戦争はブッシュの代からアメリカが指揮をとってきたというのに、オバマの代になってその指導権は完全に放棄された。

あ、でもお仏蘭西だけはブッシュの呼びかけた対テロ戦争に参加しなかったのでおあいこだ、なんて言ってる場合じゃない!対イスラム戦争は仏蘭西だけの問題ではないのだ、アメリカが指揮を取らずして誰が取るんだ!いつまでも後方から指揮を取るなんて暢気なことを言ってては戦には勝てぬ。

イスラム教過激派の台頭により、フランス在住のユダヤ人は非常な脅威を感じている。過去十年間、在仏ユダヤ人はイスラム系移民によってことあるごとに圧力を受けてきた。ユダヤ青年たちはモスレム不良からしょっちゅう暴力を奮われているし、ユダヤ系の店やお寺がモスレムによって破損されるのは日常茶飯事。この間のテロ犯人もユダヤ系スーパーに立て篭もって人質のユダヤ人四人を殺害した。

数週間前にも、急病で倒れた老人が救急車を呼んだところ、電話に出たオペレーターがモスレムで、患者が名前からユダヤ系とわかると、ユダヤ人に救急車など呼んでやらないと断られるという事件が起きた。現在はパリからはユダヤ系が大量に脱出しているとかで、今後在仏ユダヤ人の将来はどうなるのか懸念される。

今やフランスのイスラム教徒はフランス人口の10%にも及ぶとか、地域によってはイスラム教徒が大多数というところもあり、そんな場所ではユダヤ人の安全は先ず保てない。フランスはこんなことになってから対テロ戦争に目覚めてみても、ちょっと遅いのではないか?

対イスラム移民意識が高まり、欧州では右翼派の力が増しているというのは事実でも、これもまたユダヤ系にとっては複雑だ。欧州は右翼でも左翼でもユダヤ系を嫌う風潮があるが、特に移民反対の国粋主義者のなかには反ユダヤ思想も強い。イスラム教徒を追い出してくれるのはいいが、それ成功したら、今度はユダヤ人排斥へと続くのではないか、という心配も大いにある。

欧州のユダヤ系はまたまた苦しい立場におかれている。

それにしても、どうして何時もユダヤ人なのだろう?

January 12, 2015, 現時間 10:38 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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January 11, 2015

黒人生徒の人種差別ツイートを指摘した白人学生が反対に人種差別の汚名を着せられる訳

人権擁護法 , 対テロ戦争 , 左右思想 , 教育と政治 , 狂ったメディア

前回のエントリーで私は自分の価値観を侮辱する意見こそ守られなければならないと書いたが、それをしないとどういうことになるかという典型的な例を読んだので、書いておきたい。

ブランディーズ大学の黒人女子学生カディーシャ・リンチが、先日監視中のパトロールカーに乗っていた二人の警察官が暗殺された件に関して、「殺された警官に同情など出来ない」とか「アメリカに聖戦を挑む」「なぜ黒人はこの国をやきはらってしまわないのだろう」などといった非国民的で人種差別的なツイートをした。彼女の口座は今は関係者のみの非公開になっているが、当時は誰でも読める公開口座だった。リンチは大学でも黒人生徒会長などをやって活躍する権力者だったことでもあり、彼女の発言は注目すべきだと判断したのが、同大学の白人男子生徒で大学新聞の記者でもあるダニエル・マエル。

マエルは彼女のツイート内容をそのまま自分のフェイスブックで紹介したところ、反対に完全な人種差別者扱いをされ、暴力的な脅迫メールや電話などがかかてくるようになったと言う。しかも大学は、彼の報道の権利を守るどころか、黒人女子生徒をストーキングしているといって退学の勧告までしたという。まったく話がさかさまである。

これについて言論や表現の自由について色々書いている有名な弁護士、アラン・ドーシュイッツ教授は「ミス・リンチには無論このような卑しむべき見解を持つ権利がある、それが公共の場であろうと私生活であろうと。ナチス、KKKや他の偏狭者が彼らの見解を表現する権利があるように。」

リンチが自分の公開ツイートで書いたことをそのまま紹介したマエルのことを「中傷された」といい始めたことに関して、同教授は 「誰かが掲載した言葉を再掲することは中傷や誹謗やその他の名誉毀損にはなりえない。なぜなら、自らが自らの発した言葉によって中傷されるなどあり得ないからである。」

マエルはリンチが公共ツイートでこんなことを書いてるよ、と紹介しただけなので、法律上これは名誉毀損などというものにはなり得ないのだと教授は言うのだ。

だが、法律がどうでもこれは大学構内のこと。この大学はいみじくもオランダで反イスラム運動をしていたアフリカ系女性議員を招いておきながら、イスラム教生徒らの反対にあってキャンセルした大学でもあり非常に左翼リベラル偏向が強い。だから左翼リベラルの発言はどのような人種差別に満ちたえげつないものであっても見てみぬふり、いやそれどころか奨励すらするが、それを「おかしいのではないか」と指摘したら最後、人種差別者呼ばわりされて退学の危険すらあるのだ。

リンチは生徒会を煽ってマエルの処分を要請する署名運動を行なった。東洋人生徒会もこれに同調して一緒にマエルを責め始めた。(なんで?殺された警察官の一人は中国系なのに。)

マエルを支持する生徒たちが存在しないわけではないが、学校側や権力ある左翼リベラル生徒からの報復を恐れて沈黙を守るしかない。マエルに同意する生徒は報復を恐れて匿名でメルアドを作ってそこからメールを送ってきたりしているという。

アメリカの大学はどこもかしこも左翼思想に独裁されている。左翼思想ならどんなひどい内容でも許容され奨励されるが、それに反発するとヘイトスピーチだ、セクハラだ、ストーキングだ、といわれて潰されてしまう。だから大学構内において保守派には言論の自由は存在しない。

自分の持つ価値観を侮辱する発言を保証してこそ言論の自由は守れるのだといったのはこれが理由だ。

ところでここでひとつ不思議なことがある。リンチは自分の言ったことを後悔していないという。自分の言ったことを誇りに思っているのであれば、それを再掲されたことを怒る理由がどこにあるのだ?リンチは自分が細々と書いていたツイートを紹介してもらってマエルにはお礼こそ言え文句を言う筋合いなどないではないか。

多くの人が誤解しているが、言論の自由とは好き勝手なことを言って誰からも批判されない自由ではない。言論の自由という権利には自分の言ったことに責任を持つ義務がついてくるのだ。

本来ならば大学という教育の場が言論の自由とはなんぞやという正しい見解を生徒に教えるべきだ。だが、今の大学は左翼リベラルの思想を推し進め保守派の意見を撲滅するため生徒たちを洗脳しているのだ。

こんな大学、高い授業料払って行く価値があるのだろうか?

January 11, 2015, 現時間 2:29 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 10, 2015

高まるパリのイスラムテロ犠牲者を責める声

ヨーロッパ , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

もう始まった。犠牲者への叱責が。私がイスラム教が嫌いな理由はテロリスト自身は別としても、常識ありそうな普通のイスラム教徒でも、こと対西洋のテロ攻撃になると必ず「テロは悪い、、だが、、」と犠牲者にも責任があるという言い方をして、テロリストを完全に責めないことだ。

しかし、イスラム教徒がテロリストに同情するのは仕方ないとしても(イスラム教自体に問題があるのだから当たり前である)何故、欧米のリベラルはこぞって犠牲者を攻め立てるのか?

私自身シャリルエブドの漫画は下品でえげつないものが多く好きではない。が、言論や表現の自由は自分が気に入らない見るに耐えないようなものを守ってこそ意味がある。特に政治的に正しくない表現こそ守られなければならない。何もかもディズニー漫画みたいだったら別に表現の自由など保証する必要はない。

テレビの政治評論番組で、西洋のあらゆる評論家たちが、シャリルはもっとイスラム教の感情に敏感であるべきだったとか、もっと気を使うべきだった、まるでイスラム恐怖症だ、レイシストだ、といった表現をし、だからテロにあっても当たり前とでもいいたげである。

これはナショナルレビューのイアン・タトルも書いているが、自己防衛や防犯スプレーですら「強姦の犠牲者を責めている!」とかいって怒る連中が、なぜイスラム教テロリストの犠牲者に対してだけは、「犠牲者にも責任がある」となるのだろうか?

イスラム教テロリストはキリスト教徒の村を焼き払い、男たちを惨殺して女たちを散々強姦したうえに、それこそ性奴隷として売り飛ばしたり自分たちで虐待したりしている。ISISはシリアで次々に女性にセックスを強要しようとし、抵抗した女性150人あまりを惨殺した。イスラムテロリストは西洋人記者の首をちょんぎってその動画を誇らしげに公開している。そんな奴らの感情に敏感に対応しろだ?冗談も休み休み言え。

評論家のひとりが、テレビのインタビューで、「欧州の右翼たちは、イスラム教は不寛容なので、その対応は排斥だけだと言っている」と語った。この評論家は欧州の右翼を批判していたのだが、私はこの右翼たちの意見に賛成だ。不寛容を寛容に受け入れたら不寛容に制覇される。どんな意見も受け入れるべきという考えと、自分の意見だけが正しい、という考えは相容れないからである。

実は左翼リベラルが言論の自由を嫌うということは以前にも書いたことがあり、繰り返すのもなんなので、当時のエントリーをそのまま再掲させてもらう。

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October 23, 2010
イスラム教の脅迫を悪用、アメリカから言論の自由を奪うアメリカ左翼
人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

言論の自由が危ないんだ。解らないか? 本当なら、俺たちはみんなでモハメッドの漫画を描いて、俺たちは皆言いたい事を言う権利があるという信念の元で団結してることをテロリストや過激派たちにみせつけてやるべきなんだ。考えても見ろよ、今まで言論は自由だといって立ち上がるのは簡単だった。なぜってここ数十年俺たちはその権利を守るために危険を犯す必要などなかったからな。だが、今やその時が来たんだよ。もし俺たちが今、身の危険を犯してまで今あるものを守る気がないんなら、言論の自由は信じるだけで守れないってことになるんだ。

これはサウスパークというアメリカのテレビ漫画の中で、登場人物の一人が言った台詞。実は今年の4月、サウスパークはイスラム教の救世主モハメッドをおちょくる内容の番組を放映して、国内のイスラム教過激派から脅迫をされている。

イスラム教ではキリスト教と同じように偶像崇拝を禁止しているが、イスラム教はそれが行き過ぎて、救世主の姿を描いてもいけないという掟がある。サウスパークではそれをおちょくって、モハメッドの姿を描かずモハメッドに熊のぬいぐるみを着せて登場させた。それが国産のイスラム教徒の怒りを買い、レボリューションモスラムというブログサイトでは、サウスパークの製作者であるテリーパーカーとマット・ストーンは「セオ・バン・ゴッホのような目にあうだろう」と言って、イスラム批判映画を制作したことで過激派に惨殺されたゴッホ映画監督の名前を引き合いに出して脅迫まがいの文章がかかれた。

暴力を恐れたテレビ局は問題のエピソードや他のエピソードからイスラム教を怒らせると思われる音声を消すなどして大幅な検閲を行った。

サウスパークのエピソードは以前にオランダでモハメッドをおちょくる一こま漫画をめぐって起きた、諸国でのイスラム教徒による言論弾圧を批判しているわけだが、アメリカでもイスラム教の魔の手が伸びて来ていることは今や明白だ。

だが、ここで実際に問題なのはイスラム教による脅迫ではなく、それを利用して言論の自由を奪おうとするアメリカ左翼なのである。

今やアメリカでは、何もコーランを燃やすなどという極端なことをしなくても、モハメッドとかイスラムという言葉を批判的な内容で口にするだけで、やれイスラモフォビアだの人種差別だの宗教弾圧だのと言って左翼連中から吊るし上げを食う。

例えばこの間も、ノンセクエターという一こま漫画で「モハメッドはどこ?」という漫画にパニクった主流新聞数社が掲載を拒否するという事件がおきた。この漫画にはモハメッドは登場せず、人や動物が公園で平和な一日を過ごしている最後に「モハメッドはどこ?」と一行書かれているだけ。過激派から脅迫状が届いたというわけではなく、そうなるのを『恐れた』新聞社が最初から掲載を拒絶したのである。

つい先日も、イワン・ウィリアムスというリベラル政治評論家が左翼リベラルから忌み嫌われているフォックスニュースの番組で、「イスラム教の服装をしている人が飛行機にのってくると心配になる。」と言ったことを理由にウィリアムス氏は氏が所属するNPRというテレビ局から解雇されるという事件が起きている。ミスター苺に言わせると、イスラム教批判は単なる口実であり、ウィリアムス氏が解雇されたのは、左翼リベラルのNPRはリベラルなウィリアムス氏がフォックスニュースに出演することによって、フォックスが保守の意見だけでなくリベラルの意見も放映しているという「公平で均衡」というスローガンに手を貸したことが許せないのだと言う。左翼リベラル以外の言論を一切認めないNPRは、敵のフォックスが公平に見えるようにウィリアムスが手を貸したことは裏切りであり、今後そういう裏切り者が出ないように手厳しく罰する必要があったのだ。

左翼やリベラルは普段は自分らこそが言論の自由を守るチャンピオンのようなことを言っているが、実際には現代社会で左翼リベラルほど本当の意味で言論の自由を嫌う思想はない。

ヘイトスピーチだセクハラだと人種差別だなんだかんだと言って、ちょっとでも他人の気持ちを害するようなことは言ってはいけないと、次から次へと言えない言葉を作り上げて行くのは左翼リベラルだ。それでいて自分らは全く不適当な場所で好き勝手なことを言って憚らない。

他人の葬式だの卒業式だの、政治討論が全く不適切な場所で突然保守批判をはじめるリベラルなんぞいくらでもいるが、場所柄を考えて遠慮している保守派をあざ笑うようにリベラル連中は大声張り上げて保守批判を続ける。たまりかねた保守派が注意したり反論したりすれば、「場所柄も考えずに政治の話を始めるなど不適切だ!」と言って、まるでこちらが悪いみたいに言い出すのもリベラル。

それもそのはず、左翼リベラルにとって、左翼思想は政治でもなければ思想でもない。かれらにとって左翼リベラル思想こそが唯一つの真実なのであり、それに異見することは悪であり撲滅されなければならないのだ。

左翼連中が敵と見なす考えを黙らせるやり方は、アメリカだけでなく日本でも横行している。以前に曾野綾子氏が「用心すると言う事」というエッセーを発表した後の左翼フェミニストたちのヒステリーぶりを思い出してもらいたい。彼女たちは被害者の自己責任について討論するのではなく、その討論自体が悪だといって自己責任や自己防衛を説く人を頭から黙らせようとした。よかれと思って自己防衛論をとなえた人々を「二次強姦だ!」と言ってけなし、純粋に強姦を防ぐ対策を考えた人々を威嚇し萎縮させた。もしあの時、「私は単に防犯の話をしたつもりだったのに、被害者を傷つけることになるなんて、今後はやたらなことは言わないように気をつけよう」なんてあなたが思ったとしたら、それこそ彼女たちの思うつぼだ。

左翼リベラルは善良な市民の良心や罪悪感に訴えて相手を黙らせ服従させる手段を常に駆使していることを忘れてはならない。

そんなことを言うと、ちょっとカカシさん、それはあなたの被害妄想でしょう。単にあの人たちは差別意識をなくすために、他人の気持ちを害するようなことは避けようと言ってるだけなんじゃないですか、と言うひともいるかもしれない。

だが、もしそれが本当なら、グランドゼロにおける聖廟建設はどう説明するのだ?

オバマ王をはじめ左翼リベラル連中はグラウンドゼロにおける聖廟建設計画を支持している。3000人からのアメリカ住民がイスラム過激派に惨殺された場所に、その宗教を讃える建物を建てる行為は無神経ではないのか?被害者やその遺族たちの気持ちをひどく傷つける行為ではないのか?国民の70%が気分を害しているのに、その気持ちを尊重するどころか、かえってイスラモフォビアだと批判する行為は、イスラム教を優遇しアメリカ市民を冷遇するアメリカ人への差別ではないのか?

アメリカのフェミニストたちが男尊女卑の最たるイスラム教を批判しない事実については、カカシは何度となく書いて来たとおり。フェミニストが本当のか弱き女性の味方ならば、イスラム圏諸国の女性虐待を率先して批判すべきであり、タリバンなどのテロリストと闘うアメリカ軍を積極的に応援すべきである。

左翼リベラルは口でなんと言おうと、言論の自由など信じてはいない。いや、それどころか左翼リベラル以外の言論は撲滅されるべきだと信じている。イスラム教徒による脅迫は左翼リベラルにとって都合のいい口実でしかない。左翼リベラルがイスラム教過激思想を支持するのは、イスラム教が現在の自由社会を破壊するために便利な道具だからなのであり、それによって自由社会滅亡後はイスラムなど追い払って自分ら左翼リベラルが独裁権を持とうと考えているのだ。

この悪の同盟はどっちが勝っても世の終わりを意味する。

我々自由を愛する文明人は、決して彼らに独裁権を取らせてはならない。そのためには危険を承知で危ない事も言わなければならない。危険を承知で意見を述べることが出来ないなら、サウスパークが言うように、言論の自由は信じるだけで守れないってことになるんだ。

January 10, 2015, 現時間 1:23 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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フランスはイスラムテロリストに立ち向かう勇気があるのか

ヨーロッパ , 人権擁護法 , 対テロ戦争

ここ数日、連続して同一イスラム教テロ犯人によるテロリズムにより、17人というフランス人が命を落とした。最初に襲われたのはフランスの風刺週刊誌シャルリエブド。モハメッドをおちょくった漫画を再掲したことで爆破テロの被害者になったこともあった。今回の乱射テロで漫画家を含む12人の従業員が射殺された。犯人の一人は翌日自首してきたが、残りの三人は逃走。二日後パリのユダヤ系のスーパー二店で別々に立てこもり、警察の突入によって犯人二人が射殺されたが、残念なことに人質四人も殺されてしまった。犯人の一人は乱射事件の直前に警察官を一人殺していた。もうひとり女テロリストがまだ逃走中。

フランス人は出版社のテロ事件の翌日、何千人という人が表に繰り出して"Je suis Charlie"「私はシャルリだ。」とか「恐れない」いう看板を掲げてデモ行進を行なった。本日になるとその数は70万人にも膨れ上がった。

しかしだ、いくら何人集まってデモをやってみても、フランス人が本気でイスラムテロリストに立ち向かう勇気がなければ意味がない。フランス人がテロに屈服しないと本気で思うのであれば、先ずフランス人の言論を弾圧しているポリティカルコレクトネス(政治的に正しい)を捨てるべきである。

言論の自由はアメリカ憲法では憲法補正項目の第一条で保証されている。しかし、フランスではアメリカのように言論の自由は保証されていない。往年の女優ブリジット・バルドーは、過去にイスラム教を批判して何度も罰金をかけられたりしている。バルドーが罰金をかけられた原因となった発言はといえば、時のフランス大統領への公開手紙の中で「フランス、わが母国、我が土地は再び多数の外国人、特にイスラム教徒によって侵略されている、」と記したことにある。

フランスでは名誉毀損とか侮辱罪とかいうのがあり、その侮辱が事実であったとしても、相手を傷つけたとされると有罪になる。カナダでも全く同じことが起きていることは、以前に人権擁護法について書いたときにも述べたとおり。バルドーは何度となくフランスがイスラム教化することの危険性を勧告してきた。彼女の2003年の著書Un cri dans le silence(沈黙の叫び)では、

過去20年にわたり、我々は地下の見えないところで危険で無規制な潜伏を受けている。この力は我々の法や習慣に融和するどころか、数年後には彼らの法律を我々に強制するようになるだろう。

と述べている。

フランス政府は彼女のこの警告に耳を傾けるどころか、正しい警告をしたバルドーを罰したのだ。フランスだけではない。ヨーロッパ諸国でのイスラム教への迎合はひどいものがある。オランダで女児の性器切除など、イスラム教の因習について映画製作をしたゴッホ監督の暗殺事件はまだ記憶に新しいが、その映画製作に携わったアフリカ出身の女性議員は、オランダ国籍を失い国外追放となってしまった。

以前に私は「イスラムは惜しみなく奪う」と書いたことがある。イスラムが求めるものは「完全な服従」であり、妥協はあり得ない。彼らの言うインファデル、信じない者、への要求は、イスラム教徒に改宗する、イスラム教徒に完全服従する、死ぬ、の三つしかない。この宗教は完全な不寛容。にもかかわらず、ヨーロッパ諸国は多文化主義を名目に彼らの不寛容を受け入れてきた。

その結果が今回のようなテロ事件なのだ。

アメリカだって人のことは言えない。アメリカでもミネソタ州にはサマリア出身のイスラム教徒が多く移住してきた。イスラム教徒は一旦その数が増えてくると、アメリカの法律や習慣に従わずに自分らの習慣を押し付けてくる。YMCA(キリスト教青年会)のプールを男女分けろとか言い出してくる。なんでキリスト教の施設がイスラム教のいいなりにならなきゃならんのだ。もしもイスラム教聖廟のプールでキリスト教徒が「男女混合にしろ」などといったらどういうことになるか、誰でもわかるだろう。

だが、地元政府の反応はどうなのかといえば、イスラム教の横暴に立ち向かうどころか、迎合につぐ迎合。政府だけではない。メディアとて同じこと。アメリカの娯楽番組でキリスト教やユダヤ教はおちょっくってもイスラム教はおちょくらない。同性愛者やフェミニストがやたらキリスト教を攻撃する割りには、もっとひどい罰のあるイスラム教について沈黙している。ニュースでも明らかにイスラム教テロとわかるような犯罪でも、まだ事実がはっきりしないうちから、狂った一匹狼の仕業でテロ軍団とは無関係とか断言する。世界中の誰もが、問題はイスラム教にあると解っているのに、イスラム教という言葉を口にするのも恐ろしいとでも言わんばかりの行動。

で、フランスはどうするのか?

何十万のフランス人がいくら看板掲げて行進しようが、今までのような多様文化主義やポリティカルコレクトネスなんかやってたんじゃ問題は解決しない。それどころかテロ攻撃はどんどん増えるだろう。すでにパリからはユダヤ人の大量移動が起きているという。

もし、フランス政府がイスラム教テロ軍団の取り締まりをしっかりやらないとなれば、いずれは一般市民が自分らの手でそれを行なうことになる。そうなったら無関係で無実なイスラム教徒も巻き添えを食うことは間違いない。フランス政府はフランス人はテロと戦う勇気があるのか?

January 10, 2015, 現時間 11:49 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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September 27, 2014

銃正当防衛とイスラムテロが結びついたオクラホマの斬首殺人事件

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争

拙ブログにおいては、時々銃を持った一般人による犯罪防止や正当防衛について紹介してきたが、今回はそれがイスラムテロ事件と結びついた事件があった。

最近イスラムテロリストISISによる西洋人記者斬首事件が何件か連続して起きているが、先日アメリカ国内のオクラホマ州において、なんとイスラムテロに感化された男が同僚の女性たちに襲いかかり、一人の女性の首を切り、二人目の女性に襲い掛かっているところを、職場の武装した従業員によって撃たれるという事件が発生した。(この人は警備員ではなくて、現場監督の男性だった。間違っていたので訂正する。)二人目の女性は切り傷を負って重傷。残念ながら犯人は死ななかった。

私が最初に読んだ記事では、犯人のアルトン・ノーレンという男は、麻薬所持や傷害などの罪で何度も逮捕されている前科者。この日も勤めていた工場を首になったばかりで、それを逆恨みにして元同僚に襲いかかったというものだった。

だいたいなんでこんな前科者がこの工場で働くことが出来たのかということからしておかしいのだが、オバマ王のホールダー司法局長は、前科者を差別した雇用主を訴えて、過去の犯罪を理由に雇用しないことをほぼ違法にしてしまったので、こういうことが起きたと思われる。

これだけでも問題なのだが、今日になって、この男とイスラムテロリストとの関係が明らかになった。

ノーレンは最近イスラム教に改宗し、ハキーム・イスラエル(Jah'Keem Yisrael)と名乗っていた。ノーレンはテロリストと深いつながりのあるイマーム、スハイブ・ウェブ(Suhaib Webb) が指揮していたオクラホマ市の過激なイスラム聖廟に通っていた。ウェッブは現在別の聖廟を指揮しているが、その聖廟はボストンマラソンの爆弾兄弟が通っていたところだ。どうやらこのウェッブなるイマームは聖廟に通う若者たちにテロを行なうよう洗脳しているらしい。

ノーレンは警察官に遅いかかるという罪などを犯したこともある前科もので、刑務所に入っている間にイスラム教に改宗したらしい。刑務所では犯罪者を狙ったイスラム教布教が流行っている。もともと暴力を奨励する宗教なので、犯罪者は簡単に誘惑されてしまうのだ。

ノーレンの通っていた聖廟では関係を否定しているが、直接信者の行動に関わっていなくても、常に暴力行為を奨励していれば共犯だ。ノーレンは自分のフェイスブックにイスラム教の暴力行為を賞賛するエントリーをいくつも書いていたという。

ノーレンが工場を首になった理由というのも、奴が職場で同僚をイスラム教に勧誘しようとしたり、女性への投石処刑をめぐって口論になったからだという。

不幸中の幸いだったのは、工場には武装した職員が居たということだ。もし誰も銃を持っていなかったなら、他にどれだけの人がナイフで切りつけられていたか解らない。

前科者を雇わない、過激な思想のイスラム教徒は雇わない、正当防衛用に武装する、といった常識が通らない限り、こういう事件は後を絶たないだろう。

これもオバマ王が弱腰だから起きることなのである。それでいてオバマ政権は一般人の武装解除に余念がない。いったい何が狙いなのだろうか?

September 27, 2014, 現時間 1:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 3, 2014

ベンガジ関連のメール公開で明らかになったホワイトハウスの嘘

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

2012年の9月11日にリビアのベンガジにある米領事館がテロリストに襲われ領事を含む4人が殺害された事件で、ホワイトハウスはユーチューブに掲載された反イスラム映画に感化された抗議者たちが突発的に暴徒と化して領事館を襲ったのだと主張し続けていたが、実は事件当時からホワイトハウスは襲撃が計画的にされたテロ行為であることを知っていたことを証明するlイーメールが公開され、遅まきながらやっとニュースメディアが騒ぎ始めている。

事件当日から数週間に渡って、当時の国務長官だったヒラリークリントンもオバマ王も国連外交官のスーザンライスも、そしてホワイトハウス報道官のジェイ・カーニーが言い続けてきたのとは裏腹に、クリントン長官の下で副長官を務めていたベス・ジョーンズが書いたメールには襲撃はアンサー・アル・シャリアというテロ軍団の仕業だと記されているという。

私は今まで知らなかったのだが、領事館襲撃の直後その日のうちにアンサー・アル・シャリアは犯行声明を出しており、国務庁はそのことを知っていたのである。

ジョーンズ副長官は事件翌日の9月12日午前9時45分にリビアの領事長と話をしたが、その際にリビア領事が襲撃はカダフィ前大統領の残党ではないかと言ったのに対し、副長官はアンサー・アル・シャリアというイスラム過激派の仕業だと答えたと報告している。

このメールは2013年8月に一般公開をしないという約束で議会に提出されたが、先日共和党のリンカーン・チェイフィー上院議員が一般公開の許可を求め承諾され今回の公開となった。

もしホワイトハウスが襲撃はユーチューブビデオに感化された暴徒の仕業だと思っていたのなら何故副国務長官がリビア領事にテロ軍団の仕業だと疑っているなどという話をするのか?とチェイフィー議員。これは全くつじつまが合わないではないか?

また別の書類によると、当時国務庁報道官だったビクトリア・ニューランド現副長官は、CIAが作成した公式文書に前々から攻撃の可能性があることを警告していたという文節があり、このようなことが公開された場合、議会から何故警告を無視したのかと国務庁を批判する道具に悪用される恐れがあると心配していることが記されており、後にその部分はCIAの当時の副長官によって書面から削除された。当時のCIA長官だったペトラエウス長官はこの決断には反対だった。長官はオバマの再選当選の直後セックススキャンダルで失脚した。

この間の記者会見でカーニー報道官は記者たちからの質問に「当時持っていた情報を公開したに過ぎない」と、いまだに当時はホワイトハウスは突発的な暴徒の仕業だと思っていたと主張し、状況が明らかになるにつれ序々に真相を発表したと主張している。だがホワイトハウスはいまだに襲撃が計画的なテロ行為だったとは認めていない。

私がここで非常に不思議なのは、何故ホワイトハウスが襲撃を単なる突発的な暴徒によるものだと主張しなければならなかったのかということと、犯人が誰であれ、どうして四人のアメリカ人を見殺しにしたのかということだ。

ホワイトハウスも国務庁も領事館を救うために出来る限りのことはしたと主張しているが、米軍諜報アフリカ司令部長だったロバート・ロベル副将軍(退役)はもっと救出につとめるべきだったのに、やろうともしなかったと議会の公聴会で証言した。この副将軍も政権への批判をあからさまに行ったために引退を余技なくされた軍人の一人かもしれない。副将軍は国務庁からの命令をじりじりと待っていたが、ついに出動命令は出なかったと語った。

スティーブン大使のもとで副大使を務めていたヒックス副大使も、トリポリで自分のボディーガードをしていた四人の特別部隊の隊員に出動命令がでなかったと証言している。

カーニー報道官は一連の批判について、共和党が悲劇を政治に利用しているだけだとして、二年も前に起きた取るに足らないことを今更ごちゃごちゃ言わないでよね、とでも言わんばかりである。

そういえば当事、民主党はベンガジ事件をノンスキャンダル(スキャンダルではない)として、小さなことを何を大げさに、と騒ぐほうがおかしいという姿勢をとっていた。アメリカを代表する領事と職員とボディガードのアメリカ人四人が殺されたのに、何がノンスキャンダルなのだ!

では先ほどカカシが掲げた質問の答えを考えてみよう。


1)何故ホワイトハウスは偽りの犯人像をでっちあげたのか?

当事のアラビアはアラブの春とかいってリビアでもエジプトでもそれまでの独裁者が次々に倒された時期だった。しかしたとえこれらの独裁者が悪玉大王だったとしても、それに代わる革命派が善玉かといえばそうともいえない。それどころかリビアでもエジプトでも過激派イスラム教テロリストたちが政権を握り、エジプトではすぐにクーデターが起きてモスラム同砲団政権は失脚。いまだに危ない状態が続いている。リビアではどういうことになっているのか私にはよくわからない。

さて、オバマ政権はこの「アラブの春」という幻想を信じたかったのだろう。だからリビア領事館の警備を厳しくしすぎるとリビア新政府を刺激すると考えたのかもしれない。それともクリントン国務長官は外交のことなど全く興味がなく、リビア領事の安否など、どうでもいいと思っていたのかもしれない。何にしても長官はスティーブン領事からの度々の嘆願もCIAからの警告も完全無視を決め込んでいた。

そして起きたのが911領事館襲撃事件。犯行が計画的なテロ行為だったということになると、クリントンがいかに領事館の警備を怠っていたかがばれてしまう。911同時多発テロの記念日であることすら忘れていたということが明らかになり、国務長官のくせに何やってんだ、ってことになってしまう。

また、オバマ王は大統領再選のための選挙運動で忙しかった。もともと外交になど全く興味のないオバマ王だが、選挙直前にテロリストの脅威に注意を払っていなかったと批判されるのは不都合。それで犯行は突発的なもので予知できないものだったとする必要があったのだ。それで偶然公開されたイスラム教批判のユーチューブビデオを持ち出してきて、これのせいだ!となったわけである。

2)なぜ四人のアメリカ人を見殺しにしたのか?

犯人が誰であれ、何故四人のアメリカ人を見殺しにしたのだろうか。副将軍が言うように何故CIAや軍隊をもっと出動させなかったのだろう?オバマやクリントンが冷血非道な人間だとしても、大使が殺されたら政治的に大問題なはずだ。何故出来る限りの救出に及ばなかったのだ?

ロベル副将軍は国務庁はどういうふうに救出作戦を実行するか迷っていたのではないかという。それで決断が遅れたのではないかと。ロベル副将軍は要するに国務庁には非常時に対応できる外交政策のプロがいないと批判しているわけで、かなり手厳しい。

だが、ロベル副将軍の考察は甘いと思う。国務庁の連中が不能なのは同意するが、ヒラリーはことを荒たげたくなかったのではないか。一応友好関係を結んでいる国に救出とはいっても軍隊を派遣するということは一大事である。それで救出がうまくいけばまだしもだが、それでも犠牲者が出たらどうするのか。アメリカ兵がリビア市民を殺したらどういうことになるのか、それに対処するだけの技能がクリントンにもオバマにもない。だからここは領事には悪いが小規模な救出がうまくいかない場合は領事や職員たちには犠牲になってもらうしかない、と思ったのではないか?

それにしても、何か大事が起きたときに何の手立ても考えられない人間が国務庁長官をやっていたのかとおもうと全く情けない。ケリー現国務長官も全くあてにならない。

ところで、この大事件が起きている間、肝心のオバマ王は何をしていたのだ? 大統領は状況室には居なかった。ちょっと顔を出しただけでずっと状況を観察していたわけではない。翌日にはベガスの献金運動に参加していることは周知の事実だ。

こんなやつを再選させた過半数のアメリカ市民は、いったい何を考えていたのかね。

May 3, 2014, 現時間 9:27 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 25, 2013

空の旅をまるで安全にしていないアメリカのTSA、元イスラエル空港警備専門家が語る

対テロ戦争

先日苺畑夫婦は恒例のクリスマス旅行をしたのだが、その際、何故かカカシの搭乗券には"TSA Pre"と記されていた。ミスター苺の搭乗券にはそんな文字はなし。サンフランシスコ国際空港で私の搭乗券を調べた係の人が、私は特別なセキュリティーチェックの列にならんでいいと言う。Preと指定された乗客は、鞄から何もださなくてよいばかりでなく、上着や靴を脱がなくてもよく、ベルトもつけたままでいい。携帯や小銭といった金属類は小物入れのお皿に入れて通せばいいだけ。

へえ、便利だなあ、と思ったが、フリークエントフライヤー(よく飛行機に乗る人)でないミスター苺は普通の列。せっかくカカシが速く通ってもミスター苺がつかえたんじゃ意味がない、だが、Preの連れは普通の列よりは短いPreの横にある連れ専門の列に並ぶことができる。ただ、こちらの方では普通の列と同じでコンピューターは鞄から出して、上着や靴やベルトは脱ぐ必要がある。

オバマの時代になってから一段と煩くなったTSAのセキュリティーチェックだが、私はずっとこれらの規制がどれほど空港や飛行機を安全にしているのか、かなり疑問を抱いていた。このことに関しては元TSA局長による話を以前にも紹介したことがある。

前置きが長くなってしまったが、今回は元イスラエルの空港警備に当たっていたラフィ・セラ氏の話を紹介しよう。セラ氏によるとアメリカのTSAによる空港警備はかえってアメリカの空港や空の旅を危険にさらしているという。TSAの警備にはどういう問題点があるのだろうか。

  1. 物を隠すのは簡単。 イスラエルの警備員は日に7度も抜き打ち検査をされるが、アメリカは年に一度程度。しょっちゅう入れ替わる職種なので、これでは全くテストを受けない警備員が多く居ることになる。アメリカでは挙動の怪しい人物を調べず鞄だけを調べる、しかもそれさえきちんと出来ていないとセラ氏は言う。氏は靴の中に医療用のギブスを付けているが、靴爆弾そっくりのこのギブスがセキュリティーで引っかかったことは一度もない。

  2. 視線を避ける人を見抜く。 心にやましいことがあると視線を避けるのは人の常。警備員からじっと見つめられて即視線をそらす人は要注意である。イスラエルの警備員は乗客ひとりひとりにインタビューをするが、この際質問の内容はどうでもよく、乗客がどのように係員の質問に答えるかという挙動を観察することが目的である。このやり方でイスラエルの空港ではしょっちゅう怪しげな人間を捕まえている。おかげで過去40年間一度もテロが起きていない。

  3. セキュリティー前の長い列は危険。 多くの人が並んでいる列は大量殺人を狙うテロリストにとっては恰好の場所である。2〜3ヶ月前にTSA係員が射殺された事件でも起きた場所はセキュリティーチェックの真ん前。セキュリティーを通る前だから危険物を持っていても分からないのは当然。サンフランシスコのような大きな空港ではセキュリティーチェックの列に100人以上並ぶなどというのは普通。ここは空港内でも非常な弱点といえる。イスラエルの空港では乗客を少数に分けて個別の部屋で審査をするので、何かあってもその部屋だけを閉鎖すれば他の乗客や業務員に被害が及ばない仕組みになっている。

  4. バゲージクレームも危険な場所。 セキュリティーチェック同様に飛行機を降りてから預けた荷物を受け取るラゲージクレームも危ない。多くの人々が集まって自分の荷物がキャラソルに降りて来るのを待っている場所もやはりテロリストには好都合。にも拘らず、ここにはせいぜい窃盗予防のための監視員が数人眠たそうにつったっているくらいで、警備員の姿は見られない。

セラ氏は、アメリカの警備は911同時多発テロのような飛行機の中で起きるテロだけを念頭に置いており、飛行機に乗る前や降りた後のことは全く考えていないという。こんな「警備」にいくら大金をかけてみても空港も飛行機も安全になるどころか、かえって危険な場所を作り上げている。TSAは荷物に注目するよりも荷物を持っている人間に注目すべきであり、それには挙動不審な人物を調査するプロファイリングが必要だとセラ氏は言う。

セラ氏のいうような警備をするとなると、今のような居眠り半分でレントゲン写真をながめたり、おばあちゃんや幼児を乱暴にパットダウンをしているだけのTSA係員では駄目だ。もっと有能で充分な訓練を受けた警備員を起用することが必要である。

あれだけ大金をかけて設置した全身レントゲン写真もほとんど効果がないことが解り、じょじょに使われなくなるとのことだ。全くしょうがないねオバマ政権のやることは。もっともTSAはジョージ・W・ブッシュのアイディアであるから、Wにもかなりの責任があるとはいうものの、オバマの代になって完全にハチャメチャになってしまった。ところでセラ氏のこの記事はパロディ雑誌で紹介された。それというのも氏に言わせるとアメリカの航空警備は冗談だということからパロディ雑誌が似つかわしいと思ったからだそうだ。はっきり言って笑い事ではすまされないのだが、、

December 25, 2013, 現時間 4:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 17, 2013

DC海軍基地での乱射事件、銃規制より人事規制を見直すべき

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

昨日、ワシントンDCの海軍基地で乱射事件があった。

16日、ワシントンの中心部にある海軍省の建物(ネイヴィー・ヤード・センター)で銃の乱射事件が発生し、12人が犠牲となった事件で警察、特務機関は現在、事件の真相解明を行っている。発砲したアーロン・アレクシス容疑者(34)は警察との銃撃戦で射殺された。米政権はこの事件はアレクシス容疑者の単独犯行と断定され、共犯者の捜査はすでに打ち切られており、現在は犯行の動機究明作業が行われていることを明らかにした。

実はこの施設にはカカシも何度か行った事があり、結構知り合いも多いので他人事ではないのだが、このような事件が起きると、かならずリベラル民主議員たちが銃規制を強化すべきだと大騒ぎしだす。だが、DCはアメリカでも銃規制がもっとも厳しい地区であり、しかもネイビーヤード内で警備員以外の民間人が銃所持をすることは厳しく禁じられている。つまり人々が既存の銃規制に従っていれば、このような事件は発生していないはずなのである。

問題なのは銃規制ではなく、その規則に従う人間の方である。

犯人のアーロン・アレクシスは基地内で働く民間人従業員だった。

アレクシスはIT関連の専門家でフロリダの「エクスペルツ」社に勤務しており、海軍の施設に立ち入りし、機密情報へのアクセスが許されるIDカードを所持していた。最後にIDカードの更新が行われたのはたった2月前の7月。更新に際しては軍による入念な人物チェックが行われる。事件を起こすまでは容疑者は日本との契約策定を見事に仕上げており、近くNavy Yardの基地の作業に取り掛かるはずだった。

この「軍による入念な人物チェック」というのが怪しい。

アレクシスは7月に入念な人物チェックを通過したといわれているが、公表された情報では、アレクシスは少なくとも2度警察に拘束されており、中には武器携帯規則の違反もあった

普通防衛省で勤める人間は公務員にしろ民営企業の従業員にしろ、シークレットクリアランス(機密取り扱い許可)のための身元調査に通過しなければならない。酔っぱらい運転で捕まっただけでもこの許可証は取り上げられてしまうほど厳しく、親戚や友達に怪しげな人がいるというだけでも許可は降りないことになっている。

にもかかわらず、武器携帯規則に違反したり警察に二度も拘束されている人間が、なぜ身元調査に通過してしまうのだ?

それだけではない、アレクシスは精神病を患っていたという話もある。

アレクシス(34歳)は被害妄想や不眠症を患っており、幻聴をきくなどの症状があり、8月から退役軍人病院で治療を受けていた。しかし軍隊はアレクシスを精神不適合という診断はくだしていなかった。この診断がくだされていれば海軍予備兵としての資格も失っていたはずだった。アレクシスの家族の話によるとアレクシスは精神病の治療を受けていたという。

また別の記事ではアレクシスは暴力的なビデオゲームに執着しており、一日に16時間もぶっ続けてゲームをしたりしていたと友人達は語っている。

もっともアレクシスは仏教徒で毎週日曜日にはお寺で禅を組んでいたというから不思議。

さて、メディアがちょっと調べただけでアレクシスには色々な問題点があることがはっきりしている。軍の身元調査は親戚や同僚や友達などへのインタビューで数週間を要する綿密な取り調べであるはず。メディアがたった一日の調査でこんなに色々な問題が出て来ているのに、何故軍はアレクシスにクリアランスを与えたのだ?おかしいではないか?何のための身元調査なのだ? 銃規制云々を唱える前にこの身元調査のやり方を見直すべきではないか。

こんなことを言っては何だが、私は軍の身元調査がずさんだったとは思わない。軍はアレクシスの問題を充分に承知のうえでクリアランスを与えたのである。その答えは簡単。それはアレクシスが黒人だからだ。これは、アレクシスがイスラム教徒だったとしても同じことだ。アメリカのポリティカルコレクトネス(政治的に正しいこと)はオバマ政権になってから歯止めが聴かなくなっている。

どれほど素性の怪しい人間でも、対象が政府によって擁護されている少数民族の場合は規制免除となる。「政府擁護の少数民族」とは、黒人、東南アジア人、太平洋諸島人、中南米人、最近はアラブ系イスラム教徒などが含まれる。なぜか東洋人でも中国、韓国、日本人は含まれない。少数民族でもヨーロッパ系の白人やユダヤ人は含まれない。

オバマ政権のエリック・ホールダー司法省長官は人種差別やハラスメントなどの件で、対黒人への苦情は一切取り上げないと内部で発表している。選挙運動で投票者たちを暴力で威嚇するという明らかな選挙運動違反が新ブラックパンサーという黒人暴力団体によって行われた時も、訴訟を取り下げてしまったことがあるくらいだ。

2009年にテキサスのフォートフッド陸軍基地で起きた乱射事件でも犯人のニダル・マリク・ハサン(Nidal Malik Hasan)容疑者(39)が反米イスラム教徒で常に反米的な発言をしていた危険人物だったことは回りの軍人達の間では知れ渡っていたにも拘らず、陸軍は反イスラム教徒の汚名を着ることを恐れてハサンの不振な挙動をみてみぬふりをしていた。それが仇となってハサンが13人の兵士及び民間人を基地内で殺害するという惨事を引き起こした。

いったい何時になればこの政治的に正しい人種差別が終わるのであろうか?いったい何人の無実の人々が殺害されれば危険人物を危険人物と指摘することが出来るよういなるのだろうか?

オバマのような黒人優位人種差別者が政権を握っている限り、それは望めない。

多分近日オバマは、この乱射事件を悪用してさらに厳しい銃規制をとなえはじめるに違いない。問題は銃ではない、問題は人間にあるというのに!

September 17, 2013, 現時間 11:08 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 15, 2013

プーティンNYタイムス紙面でオバマをあざ笑う、オバマの無様な反論

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

シリアに対するオバマ王とケリー国務長官の無様な対応に、ロシアのプーティン大統領は白馬に乗った王子のごとく颯爽と現れシリアとの和平調停に乗り出した。今度のことでオバマ政権がいかに外交に度素人で、KGBで鍛えたプロのプーティンとはリーグが違うかが明らかになってしまった。

勝っている時はとことん相手を攻めるのが利口な戦略とばかりに、プーティンは先日ニューヨークタイムスの評論欄にアメリカは「特別な国」ではないとオバマをあざ笑った

プーティンの評論はシリアの状態は内乱であり、反政府派はおよそ民主主義を求める団体ではないこと、化学兵器がシリアで使われた事は事実だが、それが実際にアサド政権によって使われたものか疑わしい。反乱軍が使って国際社会からの牽制を求めようとした可能性もあるなどと語った後、

諸外国における紛争に対する反応が常に軍事行使であるというアメリカのやり方は危険である。長い目でみてアメリカにとっても良い事だとは疑わしい。世界中の何百万という人々が段々とアメリカが民主主義の手本であるとは思わなくなってきている。それよりアメリカは常に暴力に頼り「我々に味方しなければ我々に敵対するものだ」というスローガンのもとに、無理矢理諸外国に同盟を強制すると感じている。

プーティンは、アフガニスタンやリビアの例をあげ、いかにアメリカの武力行使が無効果であるかを羅列した後、先日のオバマ王による演説を引き合いにだし、自分らを特別な国だなどと奢るのは危険だとオバマ及びアメリカをあざ笑った。

アフガニスタンを一方的に侵略しようとして惨敗したロシアがアメリカのアフガニスタン攻撃をどうこう言えた立場ではない。ブッシュ大統領の政策が続いていればアフガニスタンはアメリカの強き同盟国として比較的平和な国となることが出来たはず。それが再びタリバンが横行する動乱の国になりそうなのも、オバマ政権に確固たるアフガニスタン政策がないからなのだ。軍事行使がアフガニスタンを不安定にしたのではなく、オバマによる無政策な大幅軍事撤退がアフガニスタンの不穏を招いているのだ。

ブッシュ大統領の時代にイラクやアフガニスタンにおける米兵の戦死率をいちいち報告していた反戦メディアが完全に無視している醜い事実は、米兵のアフガニスタン戦死はオバマ政権になってから急増し、アフガニスタンでの米兵戦死者数の大半が、当初の激しい戦闘があったブッシュ時代よりオバマ時代に出ているのである。

リビアはオバマが議会の同意もなく勝手にやって大失敗。

プーティンがこの事実を知らないはずはない。ブッシュ前大統領に外交面ではこてんぱんにやられてしまったことを未だに苦々しく思っているプーティンは、ブッシュに比べて弱腰で無力なオバマを正確に把握。今がチャンスとアメリカを叩き始めたのだ。外交で弱腰に出たら終わりだ。プロの政治家なら誰でも知っている事だ。

本日のドラッジの見出しに「オバマ、プーティンに反撃」とあったので多少期待してリンクの記事を読んでみたら、なんのことはない、プーティンにしてやられたことをロシアと協力して危機を平和的に解決したと言い訳。しかも赤い線を乗り越えたシリアを決して許さんとか息巻いていたくせに、「シリアのことはそれほど心配していない」などと言い、シリアはそれほど重要ではないと負け惜しみを言っただけ。

今回のことでオバマの馬鹿さ加減には本当に呆れた。この間カカシは、シリア攻撃は必ずしも悪い事ではないがオバマが総司令官では心配だと書いた。その時、色々と悪い結果を予測してみたが、今回のような最悪な結果を生むとは、いかに馬鹿なオバマでもここまで馬鹿で低能で無能であるか、いや、オバマだけでなくバイデン副大統領にしろケリー国務長官にしろ、馬鹿ばっかりが勤めるこの政権には本当に呆れ返る!

プーティンなんぞにあざ笑われるとは情けなや!

アメリカが特別な国として蘇るためには、次の大統領は何としても保守共和党から出さなければならん!

September 15, 2013, 現時間 9:48 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 10, 2013

ロシアにまた一本取られて大恥かいたオバマ王とケリー国務長官

中東問題 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

シリアの化学兵器使用を巡ってシリアへの処罰攻撃を提案していたオバマ王だが、ケリー国務長官の失言で、ロシアのプーティン首相に挙げ足を取られて世界中に無様な姿をさらけ出す結果となった。オバマ王は完全にプーティンに一本取られてしまったのである

先週ジョン・ケリー国務長官はオバマ政権の許可を取らずに勝手に、シリアが化学兵器を排除すればアメリカからの空爆を避けることが出来ると発言した。このケリーの不注意な発言に慌てたオバマ政権は、ケリーの発言はアサドが化学兵器を諦めるなどということは考えられないという前提から、あり得ない状況を仮定したものだと弁解した。だがその弁解も今週の月曜日のオバマによる各テレビ番組でのマラソンインタビューにおいてはケリー発言を確認するような形となってしまい、オバマ王がいかに振り上げた拳をどのように降ろそうかと弱腰になっている姿が暴露されてしまった。

それをすかさず逆手にとって来たのがロシアのプーティン首相。首相はシリアの化学兵器を国連の管轄にするべくロシアが仲買になろうと提案した。ロシアとシリアは友好な関係にあり、すでにプーティン首相はアサド大統領と交渉中だと語っている。

ロシアは決して西側諸国の味方ではない。隙あらば近隣諸国を占領して再びソビエト連邦を作ろうと策略している国がシリアの監視をするなど、狐に鶏小屋の番を頼むような者である。

しかしシリア空爆は国内でも国外からも支持を得られていない。シリア攻撃に賛成な議員たちもオバマの指揮能力には猜疑心を抱いている。そこへ持って来て今回のプーティンの提案。いくらロシアを信用できないとオバマ王が思っていたとしても、仮にも強力な国連メンバーであるロシアの提案を無下に断ることは出来ない。オバマは後先のことを考えずにシリア攻撃などを提案したことで、自らを窮地に追い込んでしまったのである。

オバマ王は昨晩の演説でプーティンの提案を考慮に入れると語った。私はオバマのシリア攻撃について、色々と悪い結果を想像してきたが、この展開はアメリカにとって政治的に最悪な結果となった。シリアのアサド大統領は何の処罰も受けないのみならず、オバマ政権のアメリカがいかに指導力のない無政策で軟弱で無様なものであるかを暴露してしまった。そして同時にプーティンの指導力が明らかとなりロシアの勢力を誇示する結果を生んだ。

あ〜あ、こんな男がアメリカの大統領なのかと思うと情けない。

September 10, 2013, 現時間 8:12 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 8, 2013

シリア攻撃は必ずしも悪くはないが、オバマが総司令官ではねえ、、

中東問題 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

保守派の間でもオバマ提案のシリア攻撃を支持する動きはあると書いたが、反米の独裁者であるアサド政権を弱体化させることが出来れば攻撃には多いに意義がある。

アサドは反米の独裁者であるだけでなく、イランとも深いつながりがある。常にアメリカやイスラエルを脅迫しているイランに対して、やたらなことをするとひどい目に遭わせるぞと釘を指しておくのも悪くはない。また、イスラエルを宿敵としているヘズボラの連中は今シリアに集結している。シリアを叩いておけば、ヘズボラは前衛基地を失うことになり、イスラエルにとっても一安心である。

だから愛国主義のアメリカ保守派がシリア攻撃を頭から反対する必要はないのだが、問題なのはオバマがアメリカ軍総司令官であるということだ。

これまでオバマが手がけたことで成功した例はひとつもない。特に外交面ではオバマの功績はゼロどころかマイナスである。イランで反イスラム政権に立ち上がった市民運動を完全無視、イランではオバマの弱腰が笑いぐさいになっている。リビアではカダフィ政権に立ち向ったというだけで反米の反乱派を援助、挙げ句の果てに大使及び護衛を含む4人を惨殺されてしまった。エジプトではモスラム同胞団政権を支持して民主主義の市民運動を批判、おかげでエジプトでは反米意識が増幅。

こういうアホで低能な司令官が指揮する戦争では、どんな結果を生むか解らない。いや、かえって悪い方に傾く可能性のほうが大きい。

生半可なシリア攻撃をしてアサド政権が全く揺るがない場合、かえってアメリカに刃向かった勇敢なる首相としてアサド権力は強化する。または、戦争のどさくさにまぎれてアルカイダ連中の手に化学兵器が渡った場合、今よりずっと悪い状況になる。これが一番恐ろしい。

というわけだから、我々保守派は必ずしもシリア攻撃に反対ではないが、オバマが指揮する戦争には大手を上げて賛成することも出来ない。非常に困った状況にあるのである。

September 8, 2013, 現時間 8:52 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 7, 2013

オバマのシリア爆撃提案にリベラル平和主義者たちの偽善あかるみに

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

シリアのアサド首相が反政権運動家たちに大量破壊兵器(WMD)のひとつである化学兵器を使って大量殺人を行ったことにかんし、オバマ大統領は断じて許せないと刑罰攻撃を下すと息巻いている。ブッシュ前大統領がアメリカを直接攻撃したアルカイダを匿っているアフガニスタンや、テロリストの温床となっていたイラクを攻撃すると言った時は大反対だった民主党やリベラルの自称反戦家たちは、何故かオバマの提案に「絶対反対!」の反旗を翻していない。

もしも平和主義者たちが正直ならば、シリアの内乱にアメリカが首を突っ込む理由は全く考えられないはずだ。確かに第一次世界大戦以来忌み嫌われて来た化学兵器を反政府とはいえ自国民に使ったアサド政権は許し難い。しかしながら反アサド政権の反乱派は911の首謀者を生み出し、アフガニスタン/イラク戦争で10余年に渡りアメリカが闘って来たアルカイダが主権を握るテロリストたちである。

はっきり言ってアサド政権にしろアルカイダにしろアメリカにとっては敵であり、敵同士が殺し合いをするならアメリカが介入する理由などまったくないはずだ。これで奴らの勢力が弱まるというのであれば、どうぞいくらでも殺し合ってくださいな、と歓迎してもいいはずの内乱である。

にもかかわらず何故オバマはシリア爆撃を提案しているのか。そして平和主義を唱えるリベラル反戦家たちは何故オバマの戦争を、支持とまではいかないまでも断固反対のラリーやデモ行進を行わないのか?

無論答えは簡単だ。左翼リベラル連中は本当の反戦派ではなかったのだ。奴らは共和党に寄る戦争に反対だっただけだ。奴らは平和主義でもなんでもなかった。ただ単にブッシュ大統領に手柄を立てさせたくなかっただけなのである。だからオバマがリビアを攻撃したり、エジプトのモスラム同胞団を支持したり、シリアのアルカイダテロリスト達の味方をしたりしても全く平気なのだ。

私は以前に左翼フェにミストたちがアフガニスタンのタリバンによる女性虐待を散々批難しておきながら、いざブッシュ大統領がタリバンを攻め落とした際にブッシュ大統領に感謝するどころか、反対にブッシュのアフガニスタン攻撃を批難する立場を取ったことを批判したことがある。

左翼リベラルに本当の反戦派などいないのである。彼らが反対する戦争は保守派や共和党が率先するものだけだ。自分らの代表が戦争を始めると、それまで反戦反戦と唱えていた奴らが突然タカ派に豹変するのである。全く偽善も甚だしい。

無論、普段はタカ派の保守派たちがオバマのシリア攻撃に反対するのは偽善ではないのか、という意見もあるだろう。だが、保守派たちが支持した戦争はアメリカを直接攻撃したアルカイダやアルカイダを保護していた政権に対する戦争だった。オバマのシリア攻撃はアメリカの宿敵であるアルカイダの過激派を守る攻撃である。敵の敵は必ずしも味方ではない。

それに、保守派の間でもシリア攻撃を支持する動きはある。彼らの理屈は、アサドはイランと深い関係にあるからで、アサドの暴虐に対してアメリカが釘をさすことで、イランを威嚇する意味はあるとの考えからだ。特にオバマはアサドの態度を許せんと拳を振り上げたことでもあり、ここでアメリカが退くのはオバマのみならずアメリカの恥となり、結果的にアメリカにとってよくないことだと考える保守派が結構居るのである。

根本的に愛国主義の保守派と自分らの権力強化しか考えないリベラルとの差がここに現れているといえる。

September 7, 2013, 現時間 8:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 10, 2013

イスラム圏諸国の米大使館閉鎖、オバマ政権アメリカの弱さを象徴

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

オバマが大統領に出馬した時、オバマはブッシュの強攻な対テロ戦争に関して、自分は利口な外交によって戦争など必要のない平和な方針をとっていくつもりだと主張していた。ところがいざオバマが大統領になってみると、911同時多発テロ事件以来ブッシュ政権中には一度も起きなかったアメリカに対するテロ攻撃が、オバマ政権下では海外でも国内でも頻発し、この間のボストンマラソン爆破事件のように大量の被害者を出す事件が起きるに至った。

数日前、オバマ政権はイスラム圏諸国でアルカイダによるアメリカに対するテロ攻撃の諜報を手にし、その対処として米大使館数カ所を閉鎖すると全世界に発表。対テロ戦争に関するアメリカの弱腰を見せ、世界中の物笑いとなった。アメリカの保守派政治評論家のビル・クリスタルなどは、去年までオバマはアルカイダは絶滅したと自慢していたのにどうなっているのだと問いかけている。この天木直人の記事などは、オバマの無様な「利口な外交」に関する反響をよく象徴している。(強調はカカシ)

米国務省は8月2日、国際テロ組織アル・カーイダとその関連組織が 今月末までにテロを計画している可能性があるとして、エジプト、イラク、イエメン、リビアなど17カ国にある計22の米国大使館、領事館を8月4日に閉館すると発表したという。(略)

いよいよ米国はテロとの戦いに勝てなくなったということなのだ。

テロとの戦いの為に国家機能がマヒしつつあるということだ。(略)

(略)米国が閉館する国の数の多さである。17カ国というのは今の中東アラブ諸国のほとんどである。もはや米国はアラブ諸国、イスラム圏諸国においてまともな外交が出来なくなったということだ。

この危険性はもちろん一過性ではないということだ。米国はイスラエルのパレスチナ弾圧政策を支持してきた。米国のエジプト軍事クーデター支持による混迷は、反米感情に拍車をかけた。

今回の閉館は8月4日一日であるらしいが、報道の中には5日以降も閉館を続ける可能性がある書いているものもある(8月4日産経)。当然だろう。一日ぐらい閉館したところでテロの危険はなくならない。テロの危険がなくなるまで閉館し続けなければ意味はない。開館したとたんにテロに見舞われたら笑い話だ。そしてその事は、もはや米国大使館はアラブ諸国では閉館し続けなければならなくなるということだ。

オバマ政権が恐れているのは第二のベンガジ事件が起きることだ。リビアの時は大使館襲撃の警報が完全に無視して対し及び職員4人が殺害されるという無様を結果を生んだ。それを恐れたオバマ王は今度は極端に荷物をまとめてすたこらさっさと退散となったのである。何故諸国大使館の警備を強化するという方針を取らないのだ?ちょっとくらい脅かされたくらいで逃げ出すなら、アメリカは対テロ戦争に負けたと宣言するようなものではないか。

せっかくブッシュ前大統領がイスラムテロリスト達に見せつけた強いアメリカのイメージをオバマ王はことごとく破壊しているのである。

「利口な外交」が聞いて呆れる。

August 10, 2013, 現時間 9:13 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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慈善活動ボランティアのイギリス女性二人、モスラム過激派に硫酸をかけられる

フェミニズム , 対テロ戦争

アフリカのズィンズィバー島の孤児院でボランティア活動をしていた二人のイギリス人女子学生がバイクに乗った暴徒によって硫酸をかけられるという残酷な事件で、ロンドンの病院に入院した二人の容態は良好とのことだ。

襲われた二人のティーンエージャーは、カーティー・トループとケイティー・ギーで二人とも18歳。二人は高校から大学に進学するまでの一ヶ月間の休み中にズィンズィバーの孤児院で慈善活動をしていた。道を歩いていた二人はバイクに乗った二人の男から頭から大量の硫酸をぶっかけられた。二人は近所のカフェに走り込みトイレで水を浴び、近くの海に飛び込むなどして硫酸を出来る限り洗い落とした。カフェにいた人たちの話では二人とも体中硫酸に覆われていたという。

犯行はズィンズィバーのイスラム化を望むUamsho と呼ばれるイスラム過激派グループの仕業とみられている。グループは去年の11月の穏健派イマームへの硫酸攻撃やカトリック牧師の殺人事件にも関連があると見られている。

確かイギリスでもビクトリアシークレットの店員が帰宅途中の道でブルカを着た何者かによって硫酸をかけられるという事件があった。気に入らない人間(特に若くて美しい女性)に硫酸をぶっかけるのが最近のイスラム過激派のやり方になっているようだ。

幸いにして被害後の二人の処置が適切だったせいか、二人の傷はそれほど深くないとのこと。全治回復するだろうとのことだ。まったくそう願いたい。まだ18歳で顔や身体をめちゃくちゃにされてはたまらない。

どうしてイスラム過激派のやりかたはこうも野蛮で残酷なのだろう?こんなことをしてどうやって布教を広めることが出来るのだ?何故キリスト教やユダヤ教のように慈善活動をして地元の人々を助けながら信者を増やして行く布教をしないのだろう?なぜ他宗教の人間を傷つけ殺し地元民の恐怖を煽って嫌がる市民に宗教を強制することしか考えられないのか?

ズィンズィバー島の人々がこんな野蛮で残酷な宗教を拒絶することを望むものである。

August 10, 2013, 現時間 9:09 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 24, 2013

左翼圧力に負けた! ゲイメンバーの入会を認めたボーイスカウト

フェミニズム , 対テロ戦争

小学校三年生の時、時期外れの大雪が降った。父は早朝から興奮して私と妹を起こし、外に出て雪だるまを作った。よく作れたので母がカメラを持ち出して父と妹と私と雪だるまを一緒に写真に撮ってくれた。その時カカシの同級生のミキオ君が恰好いいボーイスカウトのユニフォームで颯爽と現れ、「大雪で線路が塞がっているので学校は休みだよ」と教えてくれた。ボーイスカウトのメンバーだったミキオ君はボランティアとして近所中に学校閉鎖の情報を触れ回っていたのである。

ミキオ君はカカシの初恋の人だった。小学校で一年から三年まで一緒で、家が近かったのでよく一緒に通学していた。学校帰りの公園でブランコに乗りながらミキオ君は「カカシちゃんとずっとこうしていたいなあ。」といった。カカシも「私もミキオ君が大好き」と答えたものだ。ミキオ君は栄養不足でしょっちゅう青鼻をたらしていたけど、ボーイスカウトのユニフォームを着た時のミキオ君は格好よかったなあ。

アメリカのボーイスカウトは大部以前から同性愛者の入会を認めろと強い圧力にかけられていた。しかしキリスト教の教えをモットーとしている同協会としては同性愛者を認めるとことは会の信念に拘ることとしてずっと抵抗してきた。だが遂にボーイスカウトはその圧力に負けて同性愛者の入会を許可すると決定した。悲しい日である。

カカシとミスター苺は長年ボーイスカウトに献金してきたが、献金用の封筒が届く度に「リベラルの圧力に負けるなよ!」と書いて小切手を送って来た。だが、今回の決定によって今後我々がボーイスカウトへの献金をすることはない。

何故なにもかもがゲイアジェンダに乗っ取られなければならないのだ?

何故善良な信心深い国民の教えが変態達によって歪曲されなければならないのだ?

トランスジェンダーとかいって去勢して女性ホルモン投入しただけの変態男たちが女性スポーツに侵略して来たり、自分が男か女かわからないという精神病患者のために変態男どもに女子トイレやシャワー室が侵略されたり、いったい常識はどこへいってしまったのだ?

ボーイスカウトにゲイを入会させよと唱えた人間たちの最終目的がボーイスカウトの寛容を求めるものだなどと考えるのはナイーブ過ぎる。奴らの本当の目的は伝統的な宗教団体の破壊である。ボーイスカウトにゲイが入会すればゲイのスカウトリーダーやマスターも認めざる負えなくなる。そうなればゲイスカウトリーダーによる子供達への性的いたずらなどへの訴訟が起こり、ボーイスカウトはその存在が脅かされるようになるのである。実際にゲイのスカウトリーダーによるわいせつ行為が起きるかどうかなど関係ない。自他ともに認めるゲイリーダーに対して少年達がわいせつ行為を受けたと訴えたらどのように弁護するのだ?そういう訴訟があちこちで起きれば、結局ボーイスカウトは訴訟によって破壊されるのである。

ゲイメンバー入会を強く求めたゲイアジェンダの奴らの最終目的はボーイスカウト破壊にあるのだ。それが何故ボーイスカウト幹部は理解できないのだ?

ゲイメンバーを認めたボーイスカウト。これはボーイスカウト終焉の始まりなのである。私にはボーイスカウトの息子はいない。だがボーイスカウトに息子達を託した多くの親達が今回の決定をどのように観るか、ボーイスカウトの終わりは近いとカカシは踏む。

May 24, 2013, 現時間 3:16 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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April 21, 2013

ボストンマラソンテロ事件の犯人は12人組のテロ団員なのか?

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

ボストンマラソンのテロ事件犯人としてチェチニア人の兄弟二人が確認され、兄のほうが警察との打ち合いで射殺され、逃げていた弟のほうも隠れていたボートの中から発見され逮捕された。

二人目の犯人が逮捕されたと聞いて、地元の人々はほっと胸をなでおろしたが、この二人が12組のテロ団のメンバーだったのではないかという話が出ている。弟のジョハルが逮捕された夜、他に三人の大学生年齢の若者がニューベッドフォードの港で逮捕されている。

連邦警察は昨晩、タメルランとジョハルのツァルナエフ兄弟が所属していたと思われる12人組のテロ団の捜索を始めた。警察はツァルナエフ兄弟は爆弾テロの特別訓練を受けていたと判断している。

関係者の話によると、兄弟の使った爆弾は高性能で素人の二人がネット検索した程度で学べるようなものではない、誰かが二人を指導したものに違いないという。警察は二人はアメリカで何年もテロ行為の実行を狙っていた潜伏テログループのメンバーだったのではないかと考えている。

警察が兄弟を追跡していた際、兄弟は爆弾を六つも所持しており、そのうちの三つは警察に向けて投げられ爆発している。二人はほかにもピストルやライフルを持っていた。二人が使った爆弾はパイプ爆弾と思われる。

ジョハルが逮捕された夜、他に三人の大学生年齢の若者がニューベッドフォードの皆とで逮捕されている。

調べによると、兄のタメルランは二年前にロシア政府の依頼で連邦警察から取り調べを受けたことがあった。その時は彼がロシアのテロリストとつながりがあるという証拠が見つからなかった。タメルランは今年の最初に六ヶ月ほどロシアに渡っている。

またタメルランはイギリス在住の過激派イスラム教祖に深く影響を受けていたらしく、ロシア語の過激派イスラム教サイトにしょっちゅう出入りし、同サイトにはこの過激派教祖の説教のユートゥーブビデオがリンクされていたという。ロシア在住の兄弟の母親は、タメルランは教祖の教えに妄信的に感化されていたと語る。

それにしても、二年前にロシア政府の依頼でアメリカ在住のチェチニア人が捜査されたというのに、その人物がかかわっていたテロ計画をFBIが完全に見逃していたというのは大変な失態である。

イラク戦争中に何度も書いたが、2001年の911同時多発事件以来、ブッシュ政権の間はアメリカ国内及びアメリカ関係の施設や人々がテロの犠牲になったことはない。無論戦争の起きていたイラクやアフガニスタンにおいては路肩爆弾によるテロ行為で何千人というイラク人やアメリカ兵が殺されたが、911のような事件やロンドンの地下鉄駅で起きたようなテロ事件は一度も再発しなかった。

だが、テロリストたちが全くアメリカを狙っていなかったのかというととんでもない。ブッシュ政権の間にテロ未遂事件が未然に防がれた件は何百とあるのである。それというのもブッシュ大統領は国土安全保障局による警備を第一優先させ、ものすごい力を入れていたからである。

オバマの代になって、国土安全保障は軽視されるようになった。オバマが大統領になったとき、いつかひどいテロがアメリカ国内で起きるだろうと私は非常に懸念していた。はっきりいっていままでかかったというのに驚いているくらいだ。いくらオバマが軽視しても、ブッシュが設置した警備体制が四年以上も機能していたということなのだろう。

いくらオバマでも自分の二期目で起きたテロをまさかブッシュのせいには出来ないだろうが、いったいこれをどういうふうに扱うつもりなのか。犯人が兄弟二人だけの単独犯ではなかったとなると、今後もこのようなテロが起きる可能性は大きい。早く犯人グループを捕まえ、その黒幕が誰なのかをつきとめなければ、この先アメリカ国民は安心して眠れない。

オバマには、銃規制なんて国民が全く支持しないことに力をいれているよりも、国民の安全に直接関係のあるテロ問題について取り組んでほしいものだ。

April 21, 2013, 現時間 3:24 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 18, 2013

アフリカ、お腐乱西(ふらんす)の対アルカイダ戦争に沈黙のアメリカ

対テロ戦争

フランス軍が日曜日にアフリカのマリにあるアルカイダのアジトを空爆したという話を聞いた。

フランス空軍は、西アフリカのマリでイスラム過激派武装勢力に対する空爆を拡大しています。

 AP通信によりますと、フランス空軍の戦闘機は13日、マリ東部の街ガオを空爆しました。ガオはマリ北部を支配しているイスラム過激派武装勢力の拠点の一つで、訓練キャンプや空港を標的にしたということです。また、11日から空爆が始まった中部の街コンナでは、市民10人が巻き添えになって死亡したとの情報もあります。

 フランスのファビウス外相は「武装勢力の進軍を食い止めることができた」と自国の軍事介入を評価、作戦の継続を明言しました。また、アメリカとイギリスから後方支援の申し出があったことも明らかにしています。

 マリ北部では去年3月、首都バマコで起きたクーデターの後、権力の空白をついてイスラム過激派の武装勢力が支配権を握りました。武装勢力はテロ組織「マグレブ諸国のアルカイダ」とのつながりが指摘されているため、この地域がテロの温床になることを恐れた国際社会は国連安保理決議などで軍事作戦を容認。ただ、西アフリカ諸国で構成される軍が実際に作戦を開始できるのは今年後半になるとみられていました。

 武装勢力は今月に入って中部まで進軍し、放置すればバマコも危ないとみたフランスが11日、軍事介入を始めました。フランスのオランド大統領は軍事介入について「安保理決議の枠内」と強調しています。

 一方、マリやニジェールなどでは、イスラム過激派の武装勢力によって、フランス人が複数、拉致されたままになっていて、今回の軍事介入で安否がさらに気遣われます。(14日07:13)

またまたオバマが後方から指揮を取るという戦いかたをするらしいという話をしようと思っていたら、フランスの対アルカイダ戦争への支持を示したアルジェリアのガス関連施設に勤める日本人やアメリカ人を含む何十人という外国人従業員がアルカイダのテロリストに拉致されたという話を聞いてびっくり。その話をする暇もあらばこそ、今度はアルジェリアの特別部隊が強行救出作戦をして人質を含む30数人が殺されたという話をきいてまたまたびっくり。

アルジェリアのガス関連施設で、イスラム武装勢力が外国人を人質にとっている事件で、アルジェリアのヘリコプターが人質を解放するために攻撃し、人質35人と武装勢力15人が死亡した。モーリタニアの通信社ANIが、武装勢力の情報を引用して伝えた。
伝えられたところによると、攻撃により、武装勢力のリーダー、アブ・バラアが死亡したという。武装勢力は、アルジェリア軍が施設に近づいた場合、人質と一緒に爆破すると伝えている。 これより先、アルジェリア特殊部隊の情報として、人質25人が解放されたと報じられた。

殺された人質のなかにアメリカ人や日本人が含まれていたのかは不明。何人かの日本人の無事な消息は解ったようだが、殺されたひとたちの身元確認はまだされていないようだ。

アルジェリアには日本の高校時代の友達のお父さんがよく単身赴任で行っていた。彼(日本人)はエンジニアで、一年の大半をアルジェリアで過ごしていた。今も日本企業はアルジェリアに資本を出していると見える。

これだけの大ニュースなのに、何故かアメリカのテレビニュースや主流メディアはこの事件を第一面で取り扱っていない。聞こえて来るのはオバマ王の違憲な国民の権利剥奪である銃規制やランス・アームストロングのドーピング告白の話ばかりである。(アームストロングには失望したね、まったく、、まそれはおいといて、、、)

日本経済新聞では北欧のメディアがアルジェリアの強行な手段に批判的だと述べているが、それはイギリスやフランスやオーストリアのメディアのことで、アメリカのメディアのことではない。

ウォールストリートジャーナルが大きく取り上げたらしいが、ウォール、、は他の新聞と比べてかなり高度。それに多くのアメリカ人はニュースをテレビで観るが、ABC, CBS, NBCの主流ネットワークテレビニュースではアルジェリアの事件はトップで取り上げていない。ちなみに本日のトップストーリーは、、

ABC: マンティ・ティオ(フットボール選手)の瀕死の恋人の話は嘘だったとかいう話。アルジェリアの記事は三番目で地下鉄駅で女性が路線に放り込まれたという社会記事と同列。
CBS : ランス・アームストロングのドーピング告白、一面にアルジェリアのアの字もなし。
NBC: インフルエンザ蔓延の記事、となりは銃販売店の在庫がなくなっているという話。アルジェリアの話は国際記事のまんなかへんに埋まっている。

では有線放送ではどうかというと

CNN: ランス・アームストロングの記事。アルジェリアの記事は一応第一面で写真入り。ただしアームストロングとオプラの写真の方が断然おおきい。
FOX: オバマの銃規制の記事がトップ。アルジェリアは二番目の記事で第一面。

NPR公共ラジオ、老いたチンパンジーをどうするか、、???なんだこれ?

というわけで、どうやらアメリカの主流メディアはアフリカで起きているアルカイダ問題について取り扱いたくない様子。それにしても、アメリカの対イスラム過激派戦争に批判的だったお腐乱西がアルカイダと戦争をするハメになるとは、皮肉である。

仏政府はマリでの攻撃は国連安保理条約には違反しないと必死に言い訳している。

January 18, 2013, 現時間 9:45 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 10, 2012

ペトラエウス将軍、CIA長官を辞任する不思議な理由

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

さっき帰宅途中の車のなかで、デイビッド・ペトラエウス将軍が不倫を理由にCIA長官の座を辞任するというニュースが流れてびっくりした。ペトラエウス長官の辞任は予期していたことだったが、その理由が不倫というのがどうも納得がいかない。

大統領が二期目を迎える際には、前期政権の役職が入れ替わるのはよくあることなので、別にCIA長官がこの期に辞任するのは不思議なことではない。だから実際にペトラエウス長官が不倫によって辞任に追い込まれたのだとしても、単に大統領二期目の人事交替として扱うことは容易だったはずである。どうせ辞任するのに、なにもイラクやアフガニスタン戦争でアメリカを勝利に導いた誉れ高い将軍の名誉を汚す必要などない。なのに何故将軍は、わざわざそんな恥を公開したのだろうか?

実は来週ペトラエウス長官はベンガジ事件について議会で証言することになっていた。それがこの辞任によって証言はしないことになったらしい。それで巷では、ホワイトハウスの説明に迎合しないペトラエウスの証言はを妨げるために、オバマ政権が不倫を理由にCIA長官を辞任に追い込んだのではないかという説がある。ペトラエウス将軍自身は、ホワイトハウスから圧力を受けたということはない。不倫の公表も辞任も自分の意志だと主張している。

不倫を公開したのが将軍自身の意志だというのは本当だろう。だが、ホワイトハウスから圧力がかからなかったというのは信じられない。私の憶測では、ホワイトハウスはベンガジ事件についてペトラエウスにホワイトハウスの主張通りの証言をするように迫ったのではないかと思う。そしてもしその要求に応じない場合には、不倫を表沙汰にする、とゆすられたのではないだろうか。将軍はそのゆすりに負けないために、自ら恥を公開し長官の座を降りて、議会で真実を述べることができるようにしたのではないだろうか?

ペトラエウスはCIAの長官として議会で証言することはできなくなった。しかし議会は一介の市民を証人として招集することはできる。いや、かえって公民でなくなった一般市民のほうがホワイトハウスの圧力を受けずに素直な証言が出来るはずだ。

なんにしても、トップシークレットを持つCIA長官の不倫を何ヶ月も知っていながらホワイトハウスが何もしなかったというのもおかしな話である。ペトラエウス将軍の不倫は長官として任命された時点では未だ進行中だった。その後に女性の方から関係を終わりにしようとしたのをペトラエウスが追っていたらしい。だがその事実をFBIが知ったのは今年の春ごろだったという。

一説によると、選挙前の大事な時にオバマが任命したCIA長官が不倫を理由に辞任などというのはオバマ政権にとっても汚点となるため、選挙が終わるまで辞任の時期を延ばしていたのではないかという。

辞任は仕方ないとしても、ペトラエウス自らが自分の不倫を公開したのには、他に理由があるはずである。私は将軍の辞任とベンガジ事件には深いつながりがあると見る。

November 10, 2012, 現時間 7:32 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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November 4, 2012

ベンガジゲート、食い違うCIA公式発表と現場警備隊員たちの証言

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

ベンガジ事件についてはだんまりを決め込んでいたオバマ政権だが、次々にフォックニュースによって報道されるニュースにたまりかねたのか、CIAはフォックスを除くよりすぐった報道陣を集めて事件当日のタイムラインを説明するに至った。しかし公式発表によるタイムラインは現場にいたアメリカやイギリの警備隊員たちの話とだいぶ食い違っており、どうも解らない事ばかりである。

公式発表によると、領事館にはアネックスと呼ばれる別棟があったが、ここは領事館警備にあたるCIA工作員たちの事務所であり、領事館が襲撃を受けた数分後には、ここから救助隊が領事館に向ったとしている。そしてフォックスニュースが報道するような、領事館からの救援要請に警備隊員に待機命令を出したなどということは全くないと主張。

午後9時40分、アネックスは領事館から襲撃を知らせる電話を受ける。6人組のCIA工作員は25分以内に出動した。この25分間の間、チームは重武器を取得しようとしたが叶わず、チームはスティーブンス大使と他のアメリカ人職員の居所を探そうと、領事館に入ったとたんに敵から猛攻撃を受けた。

しかし、現場にいた多々の警備隊員たちは、公式発表のタイムラインはおかしいという。地元民警備隊の責任者、ブルーマウンテンセキュリティーの部長によると、彼は携帯でベンガジの同僚にその一時間前に電話連絡をし、別棟のCIA事務所にも9時40分よりずっと以前に連絡を入れたという。また、襲撃のある3時間以上前から、武装した民兵が領事館付近に集まって来ていたという。

また別の警備隊員も、9時40分以前に現場の様子が危険な状態になってきていることは誰がみても明らかだったという。

とすると、領事館を守るのが仕事のはずのCIA職員たちは9時40分よりずっと以前に領事館の回りに集まり始めた民兵達の姿に気がついていたはず。ならばに領事館から連絡を待つまでもなく、即座に大使及び職員達を避難させることができたはずだ。少なくともその準備くらいはしていたはず。それなのになぜ10時過ぎまで出動しなかったのだろうか?

午後11時11分。非武装の米軍無人視察飛行機到着。この機はリビアの他の場所での任務からベンガジへと迂回された。

ベンガジにいた米英の数々の証人がフォックスニュースにリビア特にベンガジには武装無人飛行機がいくらもあったという。無人飛行機のみならずF-18やAC-130といった戦闘機及びヘリコプターがいくらも即座に出動できる距離に存在していたというのだ。CIA報道官はそのような事実はないと否定している。

午後11時30分。行方不明のスティーブンス大使を除きすべての領事館職員を救出し別棟に移動させる。別棟も攻撃を受けるが90分に渡る激しい撃ち合いの末、襲撃者たちは退散した。

午前一時頃、トリポリから6人組のCIA警備隊がベンガジに到着する。トリポリ大使館はベンガジ職員らをトリポリに避難させる航空機をチャーターしていた。殺された二人はトリポリ大使館から派遣されたCIA職員だった。

しかし地元の米英警備員らは、何故トリポリの警備隊が派遣されたのかと首をひねる。領事館襲撃の際、最初に救援に当たる隊はイタリアの隊であり、距離的にはトリポリと変わらないという。また、米軍に頼らなくても英軍がもっと近距離に待機しており、アメリカからの依頼があれば即座に出動出来る状態にあったという。

この他にも、ベンガジ付近には領事館救出に当たれる資源はいくらもあったにも拘らず、なぜか遠方で専門外のトリポリの民間人が救助に起用されたのである。

また、国内においても、テロ攻撃があった場合にすぐさま招集されるべきテロ対策部Counterterrorism Security Group (CSG) がホワイトハウスに呼び出されなかったという事実がある。テロ対策部ならどこにどの隊が待機しているか、どういう場合にはどういう隊を出動させることが出来るか熟知しており、今回のように現場の警備員たちが首をひねるような混乱は避けられたはずなのである。

何故オバマ王はテロ対策のプロの参謀を仰がなかったのか。その答えは簡単だ。

オバマ王はすでにアメリカ国民にアルカイダテロリストは完全破壊されたと豪語していた。そのアルカイダのグループがアメリカ領事館を襲ったなどとオバマ王は認めるわけにはいかなかったのだ。だからあえてテロ専門でもなく軍隊でもない大使館のCIA警備隊を招集したのである。

オバマの自尊心を守るために4人のアメリカ人が犠牲になったのだ。こんなことは断じて許されてはならない。

November 4, 2012, 現時間 6:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 3, 2012

ベンガジで何がおきたのか、オバマ王は説明すべき

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

先日、友達のフェイスブックのページでトムというどっかの左翼リベラルとちょっとした口論をした。きっかけは私が左翼リベラル偏向メディアがベンガジ事件を完全無視していることをどう思うか、と友達のウォールに書いたのに対し、別の人間がNYの911事件はブッシュ時代に起きたが、ブッシュが事情がわかるまで黙ってろと国民に言った時メディアは何もしなかったと書いて来た。その後会話はこんなふうに進んだ。

カカシ:ご冗談でしょ。ブッシュ政権時代、どんなささいなことでもメディアは毎日毎日執拗にブッシュを叩いていた。ところがベンガジのことについては完全な沈黙を守っている。

トム:ベンガジみたいな何でもないことをフォックスニュースは大騒ぎしすぎる。メディアは捜査が済むまで黙っているべき。

カカシ:4人のアメリカ人が殺されたことが何でもないこと?

トム:イラクで殺された何千というアメリカ人やイラク人を思えば、ブッシュが戦争犯罪者として起訴されていないのに、ベンガジなんか何でも無い事だ。捜査が終わればオバマは公表する。それを待てばいい。

カカシ:前政権とベンガジ問題は関係がない。私はメディアの現政権に対する扱いを批判しているのだ。事件当日オバマが何時何処で何を何故したのかメディアは追求すべきだ。

トム:メディアのダブルスタンダードには呆れる。ブッシュは何をしても責められなかったのに、オバマはささいなことで散々叩かれている。

とここまできて、私はこりゃ駄目だわ,と思った。いや、このトムという人間がベンガジの話をしているのに無関係なブッシュ前大統領を持ち出した時からこんな会話は不毛だと思ったが、本気でブッシュに比べてオバマがメディアから不当に扱われていると信じているとしたら、彼は別の世界どころか別の次元に生きてるとしか言いようがない。

ところで、オバマの言う「捜査」なのだが、実際に捜査がされているというのも疑わしいだけでなく、オバマが自分の行動を説明するのにいったいどういう捜査が必要なのか不思議だ。

我々が知りたいのは大きく分けて三つの点だ。


  1. 事件前数週間にわたる治安の悪化に対して、度重なる大使からの要請を拒否して警備強化をしなかったのは何故か。

  2. 事件当日、いったいどのような対策がどのような理由で取られたのか。特に多大なるテロ攻撃に対してたった7人の軽武装のCIA救助隊を地上から派遣しただけで、空げき援助など軍隊出動をしなかったのは何故か。

  3. 事件後、事件勃発数時間後にすでにアルカイダ系テロリストの襲撃と解っていたのに、オバマ政権が二週間に渡り反モハメッドビデオに誘発された勃発的な暴徒による犯行だと発表したのは何故か。捜査中だと言われる現場が軍やCIAによって封鎖されもせず、略奪可能な放ったらかし状態になっているのは何故か。

事件がおきてもう二ヶ月が経とうとしている。にもかかわらず、なにをきいても捜査中と言うだけで、いったいどういう捜査がされているのかさえ公表されていない。不利な情報はすくなくとも選挙が終わるまで隠蔽しておきたいというオバマ政権の意図が見え見えである。

November 3, 2012, 現時間 9:18 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 27, 2012

リビア領事館襲撃、現場からの度重なる援軍要請を無視したオバマ政権

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

リビアの米領事館襲撃の詳細が明らかになるにつれ、襲撃当初、現場のアメリカ職員からの度重なる援軍要請が拒絶されていたことがわかった。

このマーク・スタインの記事によると、特別部隊の戦闘機が現地から500マイルにも満たない南イタリアに待機されていた。出動されていれば二時間もしないで飛べる距離である。すくなくとも最初の二から三時間に渡っては、まだ誰も殺されていなかった。この時点で空からの援軍が送られていれば、領事館の誰も殺されずに済んだ可能性はほぼ100%なのだ。にもかかわらず援軍は出動されなかった。シール隊のグレン・ドハーティとタイローン・ウッズは圧倒的な数の敵を相手に一晩中闘って果てたのである。

問題なのは誰の決断で現場の援軍要請が拒否されたのかということなのだが、CIA報道官は、CIA内部において援軍を拒否した事実はないと、はっきりペトラエウス局長の決断ではなかったことを表明している。

CIA局長より権限のある人といえば、ホワイトハウスのオバマ王しかいない。いったいオバマは何故必死の援軍要請を拒否しアメリカ大使及び職員やシールメンバー達を見殺しにしたのだろうか。

マーク・スタインは、その理由は簡単。ホワイトハウスはすでにアルカイダにとってはどうでもいい存在になっていた単なる象徴であるビン・ラデンを殺したことで対テロ戦争は決着がついたと自慢していた。

ブッシュ前大統領が出来なかった、イラクとアフガニスタン戦争の集結、そしてビン・ラデン退治、をオバマ政権外交の偉業としてオバマも副大統領のバイデンも演説の度に自慢していたのである。

それが911同時多発テロの記念日に何の問題も起きていないはずのリビアで米軍対テロリストの戦闘行為などが起きれば、これまでのオバマ外交政策の失態が完全に暴露されることになる。オバマ政権としてはそんなことは許せないことだったのだ。

だから、事件後も、ホワイトハウスはこの襲撃は反モハメッドのユートゥーブビデオに怒った暴徒による突発的な襲撃であり、テロリストによる計画的なものではなかったと、二週間近くも主張し続けていたのである。

殉職したタイ・ウッズの父親チャールスは、「(空撃援軍があれば、一時間以内に事は沈着していた。アメリカ人の命は救われていた。7時間にも渡って圧倒的優勢な力と闘って,私の息子はホワイトハウスの決断の犠牲にされたのだ。」とその無念さを語っている。

October 27, 2012, 現時間 9:13 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 19, 2012

リビア米領事館襲撃の責任は誰にあるのか

対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ネットアクセスがほとんどない一週間をカリブ海のとあるリゾートで過ごしていたカカシである。といっても別に休暇を取っていたわけではない。これも仕事なのだ(夜はホテルでビールをガバのみしたけどね)。さて、なぜかウェッブサーチがほとんど出来ない状況であったにもかかわらず、メールだけは読めたので、ミスター苺が毎日のように2〜3ページのニュースと彼の分析を送ってくれた。それでリビアで起きた米領事館襲撃の真相を現場にいた職員からの証言など色々読む事が出来た。

先日クリントン国務長官はリビアの米領事館襲撃は「私の責任」だと発表したが、責任を取るというなら辞任するのが筋ではないか?「私の責任」といって真実を闇から闇に葬るなら何の責任にもなっていない。

問題なのは、オバマ政権は米領事館襲撃を反モハメッドのユートゥーブビデオに腹を立てた暴徒による突発的な暴動の結果だったと事件後二週間に渡って言い続けていたことだ。その嘘が通らなくなって来ると、今度は捜査中で事情がはっきりしないから何とも言えないとか、言っていたが、実際には事件後24時間以内にCIAは国務庁とホワイトハウスに襲撃がアルカイダによるテロ攻撃であったことを報告していた。

ではなぜ、オバマ政権は911記念日に起きた襲撃の真相を即座に国民に発表しなかったのか。事件前後のオバマの対応には非常な問題があり、オバマにはその質問についてきちんと答える義務がある。

少なくともクリントン国務長官が「私の責任」というからには、どこに落ち度があったのか、どうしてそういうことになったのか、はっきり説明してもらいたい。

ところで、オハイオ大学で行われたオバマ応援会の集会に集まった学生達に、保守派グループのジャーナリストたちが「この間のリビアはベンガズィにおける米領事館襲撃に関するオバマの対応をどう思うか」という質問をしたところ、断固オバマ支持と熱烈に語る学生達お多くが、「ベンガズィ?何それ?」「へ、しらない」「スティーブンソン領事?知らない」と答えていて笑ってしまうどころか、呆れてしまった。オバマはこういう無知な有権者に頼るしかないのかね。

それにしても政治集会に集まる人たちが、これだけ時勢の出来事に無頓着で居られるというのは、なんとも情けない話、、、

October 19, 2012, 現時間 11:46 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 2, 2012

深まるリビアのアメリカ領事館襲撃事件の謎

対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

リビアの米領事館が襲撃され、大使を含め四人が惨殺されてからすでに三週間が経った。にもかかわらず、領事館の警備体制や9月11日の襲撃に至るまでの経過及び、四人の外交官がどのような状況で殺害されたのか、その真相がいまだに明らかになっていない。

事件当初、オバマ政権はユートゥーブに掲載された反イスラムビデオに怒った暴徒による突発的な襲撃だったと語っていたが、襲撃が911という特別な日であったことや、襲撃者の用意周到な武装や襲撃施行の手が込んでいたことや、星条旗の替わりにアルカイダの黒旗が掲げられたことなどから、政権の声明はおかしいという批判が共和党議員たちや保守派批評家たちの間で湧き上がった。

そうした批判から逃れようとしてか、ホワイトハウスは二週間前の金曜日、ニュースサイクルの終わりのほうで静かに、あれはテロリストたちによる攻撃だったと発表した。

本来ならば、主流メディアのホワイトハウス記者団から声明の変更について厳しい質問があってもよさそうなものなのだが、領事館襲撃翌日にラスベガスへ選挙運動に出かけたり、その翌週には芸能人を招いて献金運動をやったりしているオバマ王に対し、メディアの扱いはやわいものである。

しかし最近になって、リビアの米領事館は以前にも爆弾を仕掛けられたり、脅迫状が送られてきたりと、911襲撃の前触れはいくらもあり、殺されたスティーブン領事からの度重なる警護強化の嘆願書をホワイトハウスが拒否していたことことがわかった。

下院議会の審査委員会の捜査に携わったダレル・アイサ審議会長(共和)とジェイソン・チャフェツ(共和)下院議員がクリントン国務長官に宛てた手紙には、これらの情報はリビアに関して直接的知識のある人物らから得たものだと書かれている。

両議員によると、リビアのベンガーズィでスティーブン大使と三人の外交官が殺さた9月11日以前から、リビアでは西洋の大使や外交官を狙った攻撃が相次いでいたという。

同手紙には13件の事件が羅列されているが、チェファツ議員によると実は攻撃は50回以上に渡り、しかも今年の4月と6月には爆発物を使った攻撃があったという。

にもかかわらず、オバマ政権のホワイトハウスはリビア領事の嘆願を拒否。関係者の多くがホワイトハウスに反論する力がないと感じていたという。匿名の関係者はあまりにもひどい状況を誰かに訴えたいと考えており、審議会の事情聴取には積極的に協力したという。

審議会はクリントン国務長官に対して、国務省はリビアにおける過去の事件について知っていたのかどうか、それに見合った警備体制をとっていたのかどうか、現地の領事からの嘆願にどのように対処したのか質問を掲げているが、国務省はこれらの質問にまだ一切答えていない。

国務省のニューランド報道官は国務省は審議会の捜査に全面的に協力するつもりだと語っている。

ことがことだけに、ずっとだんまりを続けているわけにも行かなくなったAPは、いやいやながらも共和党が会長を務める審議会の捜査について報道しているが、記事とは関係ないところで、共和党を批判するのも忘れない。

共和党議員たちは9月11日の攻撃について、選挙シーズンも大詰めを迎える今、オバマや政権高官たちの変化していく説明を厳しく叱責している。

共和党は「テロ攻撃」いうのを明らかにためらうオバマの態度や、ベンガーズィ攻撃に関する政権からの説明が度々変化することに政治的な機会を察知している。

アホか!お前らメディアがちゃんと報道しないでおいて何をいっとるんだ。こんな大事なことは与党から突っ込みいれる前にメディアが徹底的に調べることじゃないのか。ブッシュ大統領政権がこんな失態を起こしたらどんなことになっていたと思う?メディアが三週間も沈黙してるなんてことが考えられるか?しかも翌日にオバマはベガスで選挙運動やってゴルフやったんだぞ?共和党議員から批判が出るまでお前らなにしてたんだよ、といいたい!

しかも主流メディアは、オバマ政権の失態を責めるどころか、事件直後にオバマ政権の中東政策を批判したロムニーを、領事館攻撃を選挙運動に利用するのはけしからんと、お門違いの批判をしていた。

リビアの領事館が襲撃された数日後、CNNの記者が領事館の建物の中でスティーブン大使の日記を発見している。CNNはそれを国務省やCIAに報告せずに特種として使っていたことを後で認めた。CNNの行動は確かにけしからんが、事件が起きて数日も経っているのに、領事館に記者が勝手に入ってそのあたりのものを持ち出すことが出来るというのは、どういうことなのだ?事件現場として黄色いテープを張って閉鎖することもしていないというのは、現場に駆けつけたはずのCIAは何をやっているのだ?

とにかくこの領事館襲撃事件は最初から最後まで「ずさん」としか言いようがない。こんな政権の下で働いて果てた大使や外交官の皆さんは、本当にお気の毒だ。こんな事件は起きてはいけないことだった、きちんとした対処を取っていたら起きるはずのない出来事だったのだ。

こうして考えると、同日に襲撃されたエジプトの米大使館からイスラム過激派に迎合するような声明文を出したというのもわかるような気がする。もしかするとエジプトの米大使からもオバマ王は警備の強化を申請されていたのではないのか?援護が来ないとわかった大使館は、ああでも言って命乞いをしないと自分らの命が危ないと察知したのでは?

この謎は深まるばかりである。

October 2, 2012, 現時間 5:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 24, 2012

アフガニスタン帰還兵、トビー・キースのコンサートで妻に再会

対テロ戦争 , 音楽芸能関係

現代カントリーウエスタンの王者とも言えるトビー・キースのコンサートを観に行った陸軍兵の妻がトビーから舞台の上に呼ばれ、なんとトビーの演奏中にアフガニスタンに遠征中のはずの夫と再会するというエピソードがあった。

お膳立てをしたのは無論、米軍キャンプ慰安公演を幾つも行っているトビー・キース。

舞台に上がった女性にキースは、アフガニスタンに遠征中の夫の名前を聞いた。

キース:「ご主人の名前は?」

奥さん:「ピートです、少佐です。」

キース:「よっしゃ、ピート・クルーズ少佐のためにいっちょ歌おう。」

といってキースが歌ったのはキースお決まりの名曲「アメリカンソルジャー」。涙を抑えながら聴いている若妻の前に突如としてアフガニスタンに行っているはずの夫ピートが登場。涙々の夫婦再会となった。

クルーズ少佐は、予定より早く帰還となっていたのだ。

September 24, 2012, 現時間 8:52 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 22, 2012

野蛮なイスラム社会にアメリカの言論と宗教の自由を謝るな!アメリカの価値観を忘れた日にアメリカは滅びる

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

新エジプト大統領として初渡米前夜のムハムード・モーズィ大統領は『イスラム教を敬え、さもないと、、』とアメリカを脅迫した。

オバマ王が本当のアメリカ大統領であるならば、『アメリカは人々がどのような宗教を信じることも尊重する。同時にアメリカは人々が他宗教を批判する言論の自由も尊重する。エジプトはそのアメリカの価値観を理解し尊重すべきである。』と応えるべきだが、無論弱腰オバマにそんなことが言えるはずはない。

モーズィ氏はアルカイダの党首だったビンラデンやアイマン・ザワヒリがメンバーだった超過激派イスラムテロ軍団のモスレム同胞団の元リーダー。そのテロリストがアメリカに向ってアメリカはアラブ社会に対してもっと尊敬心を見せるべきであるとし、アラブ社会の貯まった怒りを克服したいのであれば、パレスチナ独立など、もっとアラブ社会の価値観に理解をしめすべきだと語った。

これが脅迫でなくて何なんだ、と聞きたいね。

モーズィ氏は、アメリカはアラブ社会の歴史をもっと理解すべきだというが、それはまさにその通りだ。アラブ及びイスラム社会の歴史ではっきりしていることは、常に強い馬にへいつくばるということ。オバマ王が強気に出て、エジプト大使館の攻撃に対してエジプト警察の出動が遅れたことや、警備の甘さなどを強く追求し、必要とあらばモスレム同胞団のアジトでも空爆するくらいの態度に出ていれば、モーズィ大統領もオバマ王にやたらなことは言えなかったはずなのである。それがアラブ人特有の脂ぎった嫌らしい笑みを浮かべてまたオバマ政権からの抗議を一笑に付すというでかい態度に出られて、オバマ王は腹が立たんのか?

少なくとも、現在アメリカがイスラエルとの和平を条件にずっとエジプトに送っている支援金を一切打ち切るべきだ。

イスラム社会は強い馬に従う。弱いと思われたらどんどん責められる。イスラム社会との妥協があるとしたら、それは向こうがこちらに従うことのみ。それ以外の和平は考えられないのだ。こちらの好意は弱みだと思われる。謝罪はイスラム教が他のどの宗教よりも優れていると認めることになり、他宗教を信じることやイスラム教への批判的な発言の弾圧を正当化することになるのである。

いくらオバマ王がアメリカが嫌いでも、そこまでするか?

だとしたら、アメリカは11月の総選挙で何としてでもこの非国民をホワイトハウスから追い出す必要がある。こんなやつにあと4年もアメリカ外交を任せてみろ、911攻撃のような同時多発テロが再びアメリカの地に起きないとは断言できなくなる。

September 22, 2012, 現時間 8:56 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 21, 2012

「内部からワシントンは変えられない」オバマ王敗北宣言?

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

この間フロリダのスペイン語テレビ局ユニビジョンが主催したマイアミ大学でのインタビューにおいて、メディアから珍しく厳しい質問を受けたオバマ王は、「ワシントンは内部からは変えられない」と敗北宣言ともいえるような発言をした。

先ずオバマ王は、リビア領事館襲撃事件について、何故領事館はもっと厳しい警備をしていなかったのかと、警備のおろそかさを指摘されると、モハメッドをおちょくったマイナー映画を理由に持ち出、まだ事情を調べている最中だ言い訳した。警備の浅さの説明としては何の説明にもなっていない。

だが、問題なのは、オバマが候補時代に公約した移民法の改正が何故全くされていないのかという質問へのオバマ王の答えだ。

私が過去四年間にわたって学んだもっとも重要な教訓は、ワシントンは内側からは変えられないということです。

ここでいう「ワシントン」とは政治政策のことだ。無論大統領一人で国家政策を180度変える事は出来ない。「約束は約束だ」と責める司会者に、オバマは共和党議会がなにかと邪魔をして出来なかったのだと言い訳した。

だが、オバマ任期の最初の二年間は議会は上院も下院も民主党が多数議席を占めており、共和党の同意なくしても好き勝手な法案を通すことが出来たのである。そういう状態で公約を全く果たせないで、内側からは政治は変えられないなどと試合途中でタオルを投げるようなことを言うなら、もし今度の一般選挙で上院を共和党に取られたらどうするんだ、そんな弱気で大統領が務まるのか?

これを聞いたライバルのロムニーはすかさず、後日同じくユニビジョンのフォーラムに出席した際、オバマ大統領は「降参の白旗を挙げたようなもの」と厳しく批判した。「私はワシントンを変えることが出来る。私は内側から仕事を完遂させる。」とロムニーは続けた。

まったくだ、オバマはホープ!チェンジ!イエス アイ キャン!と騒いで大統領になったのではなかったのか、それがいざ大統領になってみたら仕事は思ったより難しかった、私ひとりでは何もできない、内側からは変えられない、などと弱気なことをいうとは何事だ。議会の同意がなければ大統領一人では何もできないなというのは議会制度の基本だろうが、そんなこと最初から承知で立候補したんじゃないのか?繰り返すがオバマ政権の最初の二年は民主党が上院下院両方の主導権を握っていた。それが中間選挙で下院の主導権が入れ替わったのも、オバマ政権と民主党の政策失敗が影響しているのだ。

この発言には、普段はオバマの応援団みたいな政治ブログポリティコですら批判している。

この発言はオバマの約束の根本にあった、ワシントンを変革するという約束の衝撃的な撤回、もしくは失敗を完全に認めたとも取れるものだ。

オバマ陣営はこれはまずいと思ったのか、色々言い訳をしている。だが、真実は、オバマは最初からワシントンを内側から変革しようなんて気持ちはさらさらなかった。オバマは民主党の議会とすら協力して何かをするということをしていない。

オバマは大統領の権限を乱用して独裁者としてアメリカ政治を行ってきた。政権の長官たちを無視してのザーと呼ばれる助言者たちの起用。違憲とも取れるような数多くの行政命令の発令で、オバマは好き勝手なことをやってきた。オバマにとって経済復興や移民法改正など興味がない。オバマにつって大事なのはどれだけ大統領の権限を拡大し、独裁者としてファシズム社会と化したアメリカに君臨できるかということだけだ。

オバマが求める本当のチェンジとは、アメリカを根本的に全く別の社会へ変革してしまうことにある。

September 21, 2012, 現時間 10:52 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 15, 2012

元秘密警察官、オバマ政権の大使館警備体制を大批判、一方オバマはべガスでゴルフ!

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

先週火曜日に始まった911同時多発テロ11年記念を祝してアルカイダの残党たちが世界中でアメリカ大使館を狙って攻撃している。何と昨日はイギリスのアメリカ大使館が襲われ星条旗が降ろされるという不祥事まで起きている。こんな大危機の情勢の中、国家の首相たるオバマ王は何をしているのかというと、、もちろんお決まりのゴルフ!

リビアで大使と外交官3人が殺された翌日の水曜日には、オバマ王はラスベガスに出かけてビヨンセなど芸能人を集めて献金集めのどんちゃん騒ぎをやったというのだから呆れる。(カカシ注:この献金集めパーティは数日後だった。この日ではなかったので訂正しておく。)

そして翌日は100何回目かのゴルフ。おまえ、国家の警備と献金集めとどっちが大切なんだよ、なんて聴くだけ無駄だ。それにしても、国民にはラスベガスに行って無駄使いするなとかいってたくせに、自分はいいわけ? さすが貴族気取りのオバマ王である。

ま、それはともかく、元秘密警察官で現在共和党上院議員に出馬しているダン・ボンジーノ氏は、グレンベック経営のブレーズテレビのインタビューにおいてオバマ政権の大使館警備体制について強く批判した。

ボンジーノ氏によると、リビア大使館の警備の怠りには二つの理由しか考えられないと言う。可能性としては、最悪の状態に関する情勢分析が全く不能な人材によってなされていた、もしくは、きちんとした情報分析がされていたにも関わらず上部によって無視されたということ。どちらにしても、国務庁が固く口を閉ざしているので真実は闇の中である。

ボンジーノ氏は、オバマ政権による秘密保持は完全に不能であると手厳しく批判。

我々は過去にもこの政権が警備より政治を優先させたのを見てきました。

ユートゥーブに掲載された零細映画がリビアの国営テレビででかでかと放映された事実を考えると、最悪の場合に備えて警備を強化するのが常識というもの。それをベンガーズィの領事館は臨時施設だったという理由で海兵隊員すら備えていなかったというお粗末さには、あきれ果てて物が言えない。

実は、カカシは仕事柄、バハレーン、クエート、サウジアラビア、イエメン、といったイスラム圏に行く可能性が非常に大きい。この間も私と同じ仕事をしている同僚がバハレーンに一ヶ月滞在したばかり。オバマ王が大統領をやっている限り、私は絶対にイスラム圏への出張は拒絶する。それによって解雇などということになったら訴訟を起こす。アメリカ国籍を持つ女性として、ユダヤ系男性の妻として、そんなところにのこのこ行かれない。アメリカ大使の命すらろくろく守れないオバマ政権が、一階の民間人の安全性など、どうやって保証出来ると言うのだ?お断りだね!

アップデート: YSさんが同じようなことをコメントしているので一部抜粋。

ユーチューブで流れたマイナーな映画の予告編で、大使と領事館職員3人が死ぬような事態になるわけがない。今日、非公開の諜報ブリーフィングが連邦議員に行われたが、ブリーフィング後リビアの領事館襲撃は計画的なテロの可能性が高いとのコメントが続出していた。

オバマの中東政策は完全に失敗したのだ。それをこんなくだらない大嘘の言い訳で誤魔化そうとしている。4つの棺桶を前に、国務長官として同じことを繰り返すヒラリーの(もし、2016年の大統領選を考えているのなら)将来も暗い。

まったくね、国民を馬鹿にするのもほどがあるよ。

September 15, 2012, 現時間 10:29 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 14, 2012

強いアメリカこそが世界平和を保つ

中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

今回のリビア及びエジプト大使館への攻撃は1979年のカーター大統領の時に起きたイラン大使館攻撃を思い出させる。攻撃のスケールは全く違うが、その時の弱体民主党大統領のカーターの無様な人質救出作戦失敗や、その後テロリストに見せたへいつくばった命乞いは、オバマのそれと異様に似ている。

なぜ民主党は学ばないのだ?イスラムテロリストは弱者に慈悲など見せない。奴らは弱者はとことん叩く。奴らに解るのはこちらの強さだけなのである。

左翼リベラルたちは911直後ブッシュが一時も失わずにアフガニスタンに進軍した行為を、攻撃的だと批判した。だが、ブッシュ時代にはアメリカの土地へのテロリストによる攻撃は911のみでぴたっと止んだ。

911以前に頻繁に起きていたテロ攻撃、アメリカ護衛艦コールの爆破やアフリカで二回に渡って起きたアメリカ大使館の爆破など、ブッシュが強気でアフガニスタンやイラクに攻め入ってからは全く起きなかった。リビアのカダーフィなんぞはブッシュに恐れをなして、大量破壊兵器の開発は完全に諦めた、と聞かれてもいないのに自分から言い出したくらいだ。

それがオバマになったらまたぞろイスラムテロリスト達がアメリカ攻撃を始めた。保守派コラムニストのミッシェル・モルキンが顔を真っ赤にしてテレビでがなっていたが、イスラムテロリストのアメリカへの憎悪は何も今始まったわけではない。ユートゥーブに載った下らないビデオなんぞが原因で大使館が襲われたなどという馬鹿げた口実は一時たりとも信じるべきではない。

クリントン国務長官の声明は、あきらかにオバマ政権の外交失敗を棚にあげて、すべての責任がユートゥーブビデオにあるかのような発言だった。

アメリカ大使館への攻撃はアメリカ国への攻撃とみなす。このようなことを合衆国は断じて許さん!アメリカはお前らのような奴らから言論の自由を守るために長年闘って来た。そしてこれからも闘って行くのだ。アメリカを攻撃したものどもよ、アメリカの自由と独立を脅かす者たちよ、お前ら全員地獄に送り込んでやるから覚悟せよ!

くらいの発言は聞きたかったね。だいたいイスラム教以外の宗教を完全に拒絶する奴らに宗教の自由だの寛容だのを説いて何になる?あほらしい!

エジプトはともかく、リビア大使館への攻撃は非常に計画的であり、大使が居た秘密の隠れ家がテロリスト達に筒抜けだったことを考えても、あきらかに地元政府がテロリストを誘導したと思われる。いってみればこれはテロ行為というより戦闘行為である。アメリカへのリビアによる戦闘行為だと解釈して、それなりに報復すべきなのである。

さて、腰抜け政治家どもは、やたらなことを言ってイスラムテロリストを刺激するべきではないなどという姿勢を取っているが、そんなことに怯まないのが我が共和党副大統領候補のポール・ライアン。

昨日オハイオ州のオーウェンスビルで選挙演説を行ったライアン議員は、オバマ政権からの一貫しない混乱したメッセージが世界を困惑させている、合衆国がアメリカ人やアメリカ領土にに対してされた攻撃に関して、あめりかの価値観を守るために、その暴力を糾弾するのに早過ぎるということはない、とオバマの指導力のなさを批難した。

イスラエルのような同盟国を無下にし、イランのような敵に媚び、国家機密を漏洩させ、打撃的な防衛費削減など、弱いアメリカは世界の治安を乱し混乱を生み出す。世界平和を保証する最高の方法はアメリカの強さにあるのだ。強さによる平和こそがロムニーとライアンによるアメリカ外交政策だ。

頼もしいねえ。しかし何か非常に興味深いことが起きているという気がする。

ブッシュ大統領が大統領になった時、ブッシュはクリントンがボスニアやコソボにやたらにアメリカ軍を送り出している事実を批判していた。アメリカの利益とは全く関係ないところに何故アメリカ軍が出動するのかとクリントンのやり方にかなりの疑問を投げかけていた。

「ボーイズ、君たちは帰れるぞ」

と長期遠征の軍隊に選挙運動中のブッシュが話していたのをよく覚えている。ブッシュは平和時の大統領として、民主党が上げに上げていた税金引き下げや、破産直前にある年金制度の改革などを中心に政治をするつもりでいた。

ところが蓋を開けてみたら、911同時多発テロ。経済改革どころの話ではなくなってしまった。

もしかすると、ロムニー政権も経済立て直しもさることながら、せっかくブッシュが作り上げた強いアメリカのイメージを完全に崩壊させたオバマ政権の尻拭いをさせられることになるのかもしれない。

September 14, 2012, 現時間 8:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 15, 2012

シリアの大量破壊兵器は何処から来たのか?

中東問題 , 対テロ戦争 , 防衛
母さん、僕のあのWMD、どうしたんでせうね? ええ、2003年、イラクからシリアへゆくみちで、 砂漠で消えたあの大量破壊兵器ですよ。

金曜日、メディアは一斉にシリアが蓄積していた大量破壊兵器のひとつである化学兵器を大量に保管施設から移動させていると報道している。下記は毎日新聞の記事より、太字はカカシ。

【エルサレム花岡洋二】シリア10件のアサド政権が、保有を確実視されている化学兵器の一部を従来の保管施設から移動しはじめた。ウォールストリート・ジャーナル紙など米メディアが米政府筋の話として13日に相次いで報じた。移動目的は不明だが、反体制派との衝突からの防護との説や鎮圧の準備を疑う声も出ている。米当局者は、警備が手薄になる移送時にテロ組織に流出する懸念を示している。

 (前略)米シンクタンク「核脅威イニシアチブ」などによると、シリアは猛毒のマスタードガスやサリンを保有。首都ダマスカス、ハマ、ホムスなど計約50カ所に研究・開発、製造、保管施設を分散させている。政権中枢を占めるイスラム教アラウィ派の精鋭部隊が施設を防護しているという。

シリアに存在する大量破壊兵器の備蓄というのは、いったいどこから来たのだ? 

2003年の初春、イラク戦争が始まる直前、時の米防衛省長官ドナルド・ラムスフェルド氏は、国連の会議でイラクには大量の大量破壊兵器の備蓄があると報告した。それまでに得たイギリス諜報部や他からの諜報により、イラクに大量破壊兵器があることは誰もが確信していた。

ところが一旦戦争が始まって蓋を開けてみると、WMD備蓄が保管されていた形跡はあちこちで発見されたが、肝心のWMDは期待したほどの大量では発見されなかった。これによって反戦リベラルの連中は、もともと大量破壊兵器などイラクにはなかったのだ、「ブッシュの嘘で人が死んだ」などと騒ぎ立てたが、イラク戦争前夜、イラクから大量の輸送トラック行列がシリアに向っていたのを当時の衛星写真がしっかり写していた

[2004年10月28日ワシントンタイムス] 米諜報部は米軍攻撃の数週間前にイラクの兵器彫像施設数カ所において輸送トラックの行列を写した衛星写真を取得したと、昨日防衛省当局は発表した。

これらの写真は、イラクが武器や機械を既存の場所から移動させたことを示すものだと匿名の関係者は語っている。

関係者の一人によると、 the National Geospatial-Intelligence Agency(NGA) 「バグダッドとシリアの国境付近でかずかずの輸送トラック行列が見られたことは記録されている」という。

また、2010年に撮られた衛星写真にはシリアに大量破壊兵器の備蓄貯蔵施設があることがはっきりと写っている。

[2010年5月30日、ハーレッツ紙] シリアの北西部にある小さな地区において、すくなくとも16回に亜渡り衛星写真が撮られている。これはザ・ウエスタンカンパニー社が雇ったDigitalGlobeという衛星写真サービスが撮ったものである。(略)

200平方キロメートルに渡る問題の場所は、シリアとレバノンの最北の国境から30キロメートル離れたところに位地する。一番近い町はマスヤフ(Masyaf)人口3500のハマス地区の一部である。シリア政府の公式サイトによると、この町の産業は農業と観光が主だということになっている。

写真には使用目的不明の警備厳重な五つ施設が写っている。そしてその施設のまんなかには新しい居住用建物があり、すくなくとも40に渡る数階建てのビルが建てられており、その形や建築は町にあるその他の建物とはっきり区別できるという。

2004年当時から、イラクの大量破壊兵器はシリアへ運び込まれたのだという報道はあちこちでされていたが、アメリカの主流メディアはほぼ無視していたし、反戦の左翼リベラル民主党なども全くその話を取り合わず、イラクには大量破壊兵器はなかったと主張し続けた。

ところが、今になって、オバマ政権も主流メディアもシリアに大量破壊兵器の備蓄があるという話を「事実」として扱い、これらの武器が貯蔵施設から移動させられたことの危険性を警告するに至っている。

にもかかわらず、ではいったいシリアの大量破壊兵器はどこから来たのかという話を全く言及していない。イラクとシリアとの関係は完全無視なのである。

イラクには大量破壊兵器があるという諜報が入った
 → イラク戦争直前にイラクの武器貯施設各地から輸送トラックの長蛇の列がシリアへと向った
  →イラクで期待したような大量破壊兵器は見つからなかった
    →シリアで開発したとも製造したとも言われていない大量破壊兵器の備蓄が確認された。

はてさて、この点と線を結ぶとどうなるのか、解った人は手をあげて。

July 15, 2012, 現時間 12:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 9, 2012

保守派ブロガー達を闇に隠れて脅迫し続けた凶悪左翼テロリストの悪行遂に明るみに!

対テロ戦争

爆弾テロリストとして前科ある自分の過去を必死に隠し、いまや左翼市民団体基金の経営者として、左翼実業家で億万長者のジョージ・ソロスや往年の歌手で左翼リベラル運動家のバーバラ・ストライサンドなどからも資金援助を受け、自分の過去について報道しようとしたジャーナリストや保守派ブロガー達を悪質なやり方で脅迫し続けて来た男の話が、やっと主流メディアで取り上げられるようになった。

この男の名前はブレット・キンバーリンという。この男による数々の脅迫の話は以前にもちょっとしたが、なかでも他人になりすまして「妻を殺した」と警察に電話し、標的の家にスワットチームを送り込むという、いわゆる「スワッティング」が話題になり、先ずはFOXニュースがキンバーレンとの関係には触れずにスワッティングについて取り上げ、次に上院議員達の間で司法局が違法なスワッティングについて取り調べるべきと発表したことについてABCが、そして自局の出演者が実際にスワッティングの被害にあったCNNでは、キンバーリンとの関係性についても被害者のエリック・エリクソンの口から報道された。

水面下で善良な市民を脅迫し続け、被害者は誰からも無視されて孤立したまま苦しめられて来たことを思うと、これは非常に画期的な出来事である。

何故この男の悪行があまり世間に知られなかったのかといえば、キンバーリンに関して記事にした記者やブロガー達が、奴による悪質な脅迫の標的にされてきたからだ。キンバーリンは自分の過去を表沙汰にされることを極端に嫌い、ウィキペディアのエントリーも訴訟をほのめかして一時期取り下げさせることに成功した。ここ数年に渡り、自分の過去について少しでも書いたジャーナリストやブロガー達に、キンバーリンは種々のやり方で嫌がらせや脅迫を繰り返して来た。特に奴が狙うのは、虚偽の罪で訴えられても弁護士代も払えないような貧乏ブロガー達である。別の州で訴えられたら、裁判所に出向くにも旅費も払えないようなブロガーも多く、欠席裁判で自動的に負けてしまい、裁判所の命令で口を閉ざさざるおえなくなったブロガーも何人かいる。

また、キンバーリンに資金援助をしている左翼リベラル達からしてみれば、例え彼の過去について多少は知っていたとしても、自分らの運動のために役に立っている間はその過去について触れる価値はない。これまで主流メディアがキンバーリンの存在を無視してきたのも、奴の犯罪の被害者は、主流メディアが嫌っている保守派ブロガー達がほとんどだったからである。

だが、キンバーリンのように多くの人間を脅迫し続けていると、いずれは脅迫に怯まない人間にぶちあたる。それにキンバーリンのような男は自分の能力にうぬぼれている。だから自分にどれだけの力があるのか誇示するためにやり過ぎる傾向がある。

保守派ブロガーたちへの嫌がらせの訴訟くらいで済ましていれば、連邦政府の上院議員が出て来たり、主流メディアが取り上げたりする価値はなかったかもしれない。だが、スワッティングは事情が違う。架空の事件を警察に届けるのは違法だ。意味もなく救急番号に電話するのも違法である。特に州を超えて架空の事件を警察に通報した場合には連邦警察の管轄となる。これは単なる零細保守派ブロガーへの嫌がらせ程度の問題では済まされないのだ。

キンバーリンの最新の犠牲者となったのはアリ・アクバー氏。彼は全国ブロガークラブの会長。彼もまたキンバーリンとその仲間達に母親の家の写真をネットに掲載されるなどの嫌がらせを受けていたが、数日前にキンバーリンから訴訟を起こすと通告されたという。

しかしここで、言論の自由を守るために闘っている弁護団、The American Center for Law and Justice (ACLJ)がアクバーの弁護をすると名乗り出た。キンバーリンはこれまで主に弁護費もままにならない零細ブロガーを標的にしてきたが、アクバーは保守派ブロガーの間ではヒット数ダントツの人気ブロガーであり、ACLJは、こういうは専門のプロの弁護団である。いままでのような小細工は通用しない。

ところで、アクバーというのはどういう人なのかをグーグルで検索していたら、非常に怪しげなブログに行き着いた。これはあきらかにキンバーリンとその一味が経営するサイトなので、あえてリンクはつけないが、そこにはアクバーが以前に逮捕された時のものとされる警察の調査書のコピーが掲載されている。

キンバーリンと違って、アクバーは自分の過去を隠していない。若い頃に悪い友達とつき合っていて、それとは知らずに盗んだクレジットカードから現金を引き出す相棒を担いでしまったことをアクバーは正直に自分のフェイスブックに書いている。アクバーの逮捕歴は公共の記録なので、キンバーリンが自分のサイトに掲載することじたいは違法ではないが、それをいうなら、キンバーリンの過去についてブログに書き立てるのも違法ではない。にも関わらず、キンバーリンはそうやって自分の過去を暴露したブロガーたちを訴え続けているのだ。

最近キンバーリンが脅迫したセス・アレン、アーロン・ウォーカー、パトリック・フレイ、エリック・エリクソン、ロバート・ステーシー・マケインらは、スワッティングの被害にあったり、家族への脅迫があったり、ウォーカーなどは妻と供に勤めていた法律事務所を首になったり逮捕されたりする嫌がらせを受けながらも、キンバーリンの脅迫に屈しない意志をあきらかにしている。アクバーはこれらのブロガーたちを経済的に援助しようと支援金募金を始めたことでキンバーリンの攻撃対象になったようだ。

キンバーリンとその一味のやっていることは明らかなテロリズムだ。連邦議会も司法局も国土安全保障省も、キンバーリンらの悪行を取り調べるべきである。

ところでここで興味深いことがある。それは、オバマ政権のエリック・ホールダー局長しきいる司法局が保守派の言論弾圧をおこなっているテロリストを取り調べるはずはない。だが、共和党の議員たちが何十人もで声高く左翼過激派テロリストによる脅迫行為について抗議し、主流メディアでも大きな話題になれば、オバマ政権はこの件に関して無行動ではいられなくなる。

そのうち誰かが、キンバーリンの基金団体とオバマ再選選挙運動資金との関係でも言い出したらえらいことである。本心はどうでも、善良市民を装っている左翼リベラルの運動家たちにとって、爆弾テロリストと関係があるなどと言われては困る。

話が大きくなればなるほど、キンバーリンが左翼リベラルから見放され、テロリストとして警察のお世話になる可能性は高まる。少なくとも今までのように簡単に保守派ブロガーの脅迫はできなくなるだろう。

今後の発展が注目される。

June 9, 2012, 現時間 10:34 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 28, 2012

米保守派ブロガー達が左翼テロリストによる言論弾圧に立ち上がった日

対テロ戦争

ここ数日、一部のリベラルブロガー達も含め、主にアメリカの保守派ブログスフィアー(ブログ界)の間で、不思議な現象が起きている。それは、前科ある左翼爆弾テロリストによる言論弾圧への一斉応戦である。

金曜日に始まったこのキャンペーンは、なるべく多くのブロガー達があるテロリストの悪行について、ブログやツイートを使って書きまくるというもの。このテロリストは自分について書かれるのを阻止しようと、数年にわたってブロガー達をネット場や訴訟や時として暴力をつかって攻撃してきた。

その名を口にするのも憚られる恐ろしいテロリストの話なのでカカシはこの男のことを、シチズンKとだけ書いておく。

実は2年くらい前から、カカシとミスター苺のブログ仲間のPが、ネットストーカーにつきまとわれて困っているという話をしていた。このストーカーはネット場だけでなくPや彼の妻の職場にまで電話をして、職場の受付嬢や上司にPからつきまとわれている、やめさせてくれ、などという嫌がらせ電話をしていたという。

Pは一応匿名でブログを書いているのだが、彼は地元では結構著名人なので実名は広く知られており、彼の仕事先を調べるのはさほど困難なことではない。だが、Pは昔からよくネット場で他のブロガーたちと議論をしていたので、私もミスター苺も、またPがどっかのリベラルブロガーとやりあっているんだろうくらいに思っていた。

ところが、Pはその時我々には詳細を話さなかったが、実はもうすでにシチズンKという国内テロリストの執拗な攻撃の標的にされていたのである。

Pの身の上に起きたことは非常に恐ろしい。

ことの起こりは、Pが今は亡き突撃保守派ジャーナリストのアンドリュー・ブレイトバートが、1970年代インディアナ州のスピードウェイ市数カ所に爆弾をしかけたスピードウェイ爆弾男と呼ばれるKの話を特集した際、ブレイトバートとは友達だったPが自分のブログでもシチズンKについて書いたのがきっかけだった。

ところが、Pがその記事をブログに掲載した数日後から、Pの悪夢は始まった。Kによる嫌がらせなどという言葉では表現できない執拗な攻撃が始まったのだ。

Kは先ずネット場でPを攻撃しはじめた。P並びにPの妻子の実名、及び自宅の住所やグーグルマップの写真、Pの職場の情報などを自分の仲間のブログで大々的に公表。次にPの職場に度重なる電話をしてPの秘書や上司にPにつきまとわれているなど苦情を述べた。さらにKはPに対して虚偽の苦情をでっちあげて訴訟を起こし、Pはその弁護のために何千ドルという費用をかけるはめになった。

そしてきわめつけは、真夜中にPの家に警察の特別部隊スワットチームがおしかけるという事件だ。警察によると何者かがPを装って警察に「妻を撃ち殺した」と通報したというのだ。真夜中に叩きおこされたPは、家の外に数台のパトカー、そらにはヘリコプターなどという重装備に迎えられた。Pの反応次第では警官に撃ち殺される可能性もあったのだ。なにしろスワットチームの隊員たちはPが危険な殺人犯だと思っていたのだから。

実は、このような目にあっていたブロガーは何もPひとりではなかった。PがKの攻撃を受けていた同時期、Kに関する記事を取り上げた全国の他のブロガーたち数人が、Kの手によって全く同じような目にあっていたのだ。他のブロガーの家にもやはりスワットチームが押し掛けている。このエントリーを書いている間にも自分もスワットチームを呼ばれそうになったと、あるブロガーがツイートした。幸いこの人は地元の警察署長と友達だったので、パトカー二台が彼の家に様子を見に来るだけに収まったという。

そのうちのひとりブロガーで弁護士のAWは、Kが起こした虚偽の被害届の被告として訴えられ、あげくの果てにKによる職場への脅迫電話に恐れおののいた勤め先から、一緒に勤めていた妻と一緒に解雇されるというひどい目にあった。なにせ、Kは前科ある爆弾テロリストである。かかわってぶっとばされてはたまらないと雇い主が思ったとしても仕方ない。

しかし気の毒なのは、AWがKの標的になったきっかけというが非常にくだらなく、Kについて書いたリベラルブロガーがKに訴えられた時に、弁護士のAWにメールで簡単なアドバイスを数回受けたというだけのかかわりだった。AWは正式に雇われた弁護士でもなんでもなく、相談をうけたブロガーとは一度も面識がなかった。

またMという別のブロガーも、妻の職場に脅迫電話がかかり、身の安全を案じて家族もろとも自宅を引き払ってどこかに隠れざる負えない状態となった。

Kの攻撃の対象となったなかには、アンドリュー・ブレイトバートやグレン・ベックという著名人も居るが、奴は特に金銭的にも政治的にも資源のない零細ブロガーを訴訟や暴力で威嚇し、奴に関する記事を書かせないよう言論弾圧するのが好きらしい。

だが、しかしである、Kは一連の爆弾事件の犯人として逮捕され裁判で有罪となり50年の禁固刑を言い渡されたとはいうものの、数年前に正式に釈放されている。何故50年の刑が数年で終わってしまったのかは解らないが、前科ものとは言え今は特に追われる身ではない。いまでも左翼団体と関わりがあるにしても、左翼テロリストが過去の自分の犯罪を、そう神経質に隠す必要はないはずだ。60年代にやはり爆弾を仕掛けて警察官ふたりを死に追いやった自他ともに認める左翼テロリストのビル・エヤーズなどは大学教授までやってふんぞりかえってるくらいだから、前科など左翼運動家にとっては勲章のようなものではないか、なにをそんなに躍起になって隠そうとするのか。

この話はやたらに書くと危ないのでどうしようかなと思っていたが、非常に多くにブロガー達がすでにテロリストの実名を使って書いてるし、私のツイッターもこの話でもちきりになってしまったから、もうそろそろいいかなと思う。

赤信号みんなで渡れば怖くない、、数で勝負よね。

May 28, 2012, 現時間 6:42 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 26, 2012

シカゴのレストランを襲撃した反人種差別を名乗るテロリストたち、目撃者恐怖の体験を語る

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

先日シカゴのレストランを襲撃した反人種差別を名乗る18人のテロリストのうち、5人が逮捕された。逮捕された五人はAnti Racist Actionという極左翼のテロリスト集団のメンバーである。ARAは1980年にファシズムやニオナチに対抗するという名目で創設されたが、その手段を選ばない暴力的な行動で、これまでにも色々と問題を起こしている。まらこの集団は1960年代に活躍していたウエザーアンダーグラウンドという左翼テロ集団の前科あるテロリストのビル・エアースともつながりがあるらしい。ビル・エアーズといえば、シカゴでオバマを政治家に仕立て上げたオバマの恩師でもある。

レストランで食事をしていた一人の男性は、当日の襲撃の模様を次のように語る。

「テロリストの襲撃はほんの一分程度のものでしたが、私の人生で最も長い一分間でした。」と、復讐を恐れる匿名希望の男性は語る。

襲撃が始まった時、この男性は家族と一緒に昼食を取っていた。男性は当初強盗だと思ったが、すぐに命に関わる恐ろしい襲撃であることに気づいたという。

「まさにこれが飛行機をハイジャックされた乗客の気分だろうと考えたのを覚えています。」

襲撃者たちは、テーブルをなぎ倒し、皿や食器をまき散らし、食事をしていた客達に襲いかかった。

「私は立ち上がって木の椅子持ち上げ、左から襲って来る暴徒に向って身構えました。私は椅子を振り回して私の家族や、傍に居た老人達の身を守りました。(略)突然、男が右から突撃してきました。テロリストは金属バットを乱暴に振り回し、私の顔と頭をめがけて2〜3回叩き付けてきました。ありがたいことに私は椅子で攻撃を防ぐことが出来ました。」

テロリストたちは、白人優越主義者たちの会合を襲ったと主張しているが、現場にいた人たちの話では、テロリストたちは特に相手を選ばず、老若男女を問わずに攻撃したという。ある80歳の女性は床に押し倒された。この襲撃で10人が怪我を負い、そのうち3人は入院する重傷を負っている。

同レストランで会合を開いていた Illinois European Heritage Association(イリノイ州ヨーロッパ伝統連盟)というグループの一人は、自分らは人種差別者の集まりではないと主張している。

はっきり言って集まっていたのがニオナチのスキンヘッドだったとしても、こんな襲撃を受けるいわれはない!気に入らない集団にならおとなしく昼食会を開いている人々に殴り込みをかけてもいいという理屈にはならない。猿の縄張り争いじゃあるまいし。

現場にいたウエイトレスの話だと、彼女がダイニングに入ると、暴徒らが客達をバトンや金属バットや金槌で襲っているのを目撃した。皿や食器が飛び交い、テーブルは倒され、人々は血まみれになって床に這いつくばったり、テーブルの後ろにうずくまったりしていた。現場に残されたハンマーは鉄道の線路に使う24インチハンドルのものだったという。

「店中めちゃくちゃにして行きました、まったくひどいったらないです。」

また別のウエイトレスは、犯人たちは10代後半のように見えたといい、襲撃中罵声を上げていたという。レストランのマネージャーが逃げて行く犯人の一人を追おうとして店の外に出た時、別の男から後ろから襲いかかられた。

このウエイトレスによると、店はアイルランド系のレストランで、多世代の家族に親しまれているファミリーレストランだという。

May 26, 2012, 現時間 6:49 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 13, 2012

恥さらし、テロリストに振り回される911犯人の裁判

対テロ戦争

911の首謀者カリー・シェイク・モハメッドとその共謀者ら5人の裁判が始まった。主流メディアはこの裁判について完全な沈黙を保っているが、少ないながら流れて来るニュースを読んでいると、法廷は完全に被告テロリストたちに乗っ取られてしまったようだ。

先ず、被告のアメリカ人女性弁護士がイスラム教のヒジャブを着て現れ、法廷に居る女性全員に同じようにヒジャブ着用を要求したところからして、この裁判の成り行きは最初から混乱していた。

何でアメリカの裁判所でしかも軍事裁判において、イスラム教徒でもないアメリカ人女性が他宗教の服なんぞ着なければならんのだ? 本来ならば被告たちがアメリカの刑務所のオレンジ色のつなぎを着るのがべきだ。それを彼らの望む恰好をさせてやっていること自体行き過ぎなのに、ずうずうしいにもほどがある。

被告達は、裁判官の正当性の認知を拒否。弁護側を通じて数々の抗議をし、裁判中にお祈りはするは、食事は要求するわ、大声で騒ぎ立てるわで、まるで裁判にならず、なんと初日の法廷は13時間もかかったという。

はっきり言ってだ、これは被告や弁護側よりも、非は一重に裁判官にある。

アメリカの法廷にはそれなりの規則がある。先ず服装だが、弁護士にしろ検察官にしろ、軍人なら制服、民間人ならスーツといった規定がある。弁護士や検察官がジーパンにTシャツなどといった姿で現れれば、裁判官はすぐに着替えて来いと命令を下し、法廷の時間を無駄にしたということで罰金を課される可能性もある。裁判官は弁護側の女性はヒジャブを着るべきだなどという要求を黙って聞いてる暇があったら、ヒジャブを着て出廷した女性弁護士のシェリル・バーマンにきちんとしたスーツに着替えて来いと命令すべきだった。そして彼女がそれを拒否した場合には、法廷を侮辱した罪でしばらく留置の刑にして頭を冷やさせるべきだった。

また、弁護側が裁判官から許可もなしに大声を張り上げたりした場合、これもやはり弁護士に対して「被告をきちんとコントロール出来ないなら、被告は退場させる」とし、被告欠席のままの裁判を強行すべきだった。

アメリカの法廷が従うべき規則はアメリカ法廷の規則のみである。被告の宗教がなんであれ、なぜアメリカの裁判所が被告の要求に従う必要があるのだ?

なんという恥じさらしな猿芝居だ!この裁判官は即刻首にすべし!

May 13, 2012, 現時間 10:47 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 28, 2012

前TSA局長爆弾発言、「TSAは壊れている!」

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

ブッシュ時代の前アメリカ運輸安全局長(TSA)が現在のTSAは壊れているというコラムを書いたという話を紹介しようと思っている間に、TSA職員による度重なる不祥事の連続でその話が出来ないでいた。

やっと週末なので今日こそは書こうと思っていたら、今度はロサンゼルス国際空港でTSA職員が賄賂をもらって麻薬密輸の片棒を担いでいた事が発覚。先日も空港警備のためだといって車椅子に乗った7歳の障害児のパットダウン祖母のパットダウンに泣き出した4歳児に対するTSA職員の傲慢な態度などが国民の顰蹙を買っているなか、乗客を危険にさらすような今回の事件でさらにTSAに対する国民からの怒りは爆発寸前だ。

TSA職員が乗客の手荷物や預け荷物から物を盗んだり賄賂を受け取って麻薬密輸を黙認したりしている状況で、乗客の荷物をレントゲンにかけようが乗客をストリップサーチしてみようが何の意味があるというのだ?監視役であるはずのTSA職員が犯罪者なのに犯罪者に監視をやらせてどうする?狼に羊飼いをさせるようなものだ。

さて、では話を戻してブッシュ時代に局長を勤めたキップ・ハウリー(KIP HAWLEY)前アメリカ運輸安全局長が書いた、現在のTSAの空港警備は壊れていると発言。空港警備は根本からやり直しの必要があるというエッセーを紹介しよう。

ハウリー前局長は、空港警備は臨機応変に情勢に会わせて常に変化する必要があり、今のようなお役所仕事では効果がないという。また、融通の効かないシステムでは市民の理解や協力を得ることもできないと釘をさす。

問題なのは危険に対する誤った対策だ。安全な飛行を目指すという理由で設けられた警備体制は、空の旅をする乗客には悪夢にひとしい。にもかかわらず、これらの対策は飛行を安全にするどころか、かえって対テロにはもろい状態になっているという。

TSAの対策には大きく分けて二つの問題がある。ひとつは、空港警備のモデルが2001年の同時多発テロを念頭に置いていると言う点。テロリストは手を変え品を変えて攻撃してくる。いつまでも同じテロ対策では意味がない。

二つ目は、TSAの役割は乗客や空港の安全保障なのであり、単に規則を施行する機関ではないということを忘れている点。いくら規則ばかり厳しくしてみても、テロリストはその隙を狙って攻撃してくる。何か起きる度に後だしで規則を変えてみてもこの変化には追いつけない。ましてや今やお役所仕事と成り果てたTSAでは、迅速に状況変化に対応できないという。

ハウリー前局長は、TSAがこうなったのには前局長としての自分にも多いに責任があると認める。しかし、いまでもTSAはこの泥沼から抜け出す手だてがあると主張。

先ず我々が理解すべきなのは、危険と警備はトレードオフだということ。つまり何をやっても100%安全ということは有り得ないということを理解したうえで、それでも警備のやり過ぎは危険を防止する以前にプライバシーの侵害になるといったことも考慮にいれるべきである。それを念頭に置いて、ハウリー前局長の五つの提案をみてみよう。

  1. 禁止品を設けない。一度の多数の死者を出すような明らかな拳銃だの毒ガスだのといったものは別として、一般的に使われる道具の持ち込みを禁止する事を止める。禁止品の取り扱いに余りにも時間と手間を使い過ぎて肝心の警備が疎かになっている。第一禁止品を表示することでテロリストに抜け道を使う手段を教えることになる。
  2. 液体持ち込みを許可する。警備ソフトウェアの改善により液体の調査など簡単にできる。持ち込みを禁止する必要はない。
  3. TSA職員の独自の判断を奨励する。つまり、常識を用いよという意味。松葉杖ついてる7歳の障害児や車いすのおばあちゃんなど、 どうみてもテロリストに見えない人を取り調べるのは時間の無駄だ。
  4. 預け荷物を以前のように無料にする。航空運賃が値上がりすることになったとしても、いまのままだと、なんとか預け荷物の量を減らそうと手荷物鞄に色々なものを詰め込み過ぎる乗客が後を絶たない。よって調査により時間がかかってしまう。
  5. 手荷物調査はアトランダムにする。常に何が調査されるかが解り切っていれば、テロリストは必ずその裏を掻いて来る。禁止品や厳しい監査方法を廃止し、何が何時調査の対象になるか解らないようにする。

カカシはハウリー氏の提案の1番から4番までは賛成だが、2番の起用にはTSA職員にたいして特別な訓練が必要だと思う。今のままでは職権乱用で自分の気に入らない人を意味もなく調査する可能性がある。また、5番のアトランダムには賛成できない。まるで怪しげでない人物をアトランダムに選んで意味もなく調査するのではなく、怪しいと思われる人々を調査すべきだ。ハウリー氏はイスラエルの空港警備員が使うようなプロファイリングには反対しているが、素行不振な人物を徹底的に調べた方がアトランダムな調査より効果があると思われる。

片道切符を現金で買って手荷物だけのイスラム系若い男性なんてのは、家族連れの車いすに乗ってる90歳のおばあちゃんや、松葉杖の7歳児より怪しいはず。また男か女かもわからないような全身を覆うブルカを被ってる人物の方がミニスカート姿の金髪女性より怪しいはず。そういうプロファイリングをして何が悪いんだと私は聞きたいね! それでイスラム教市民団体ががなり立てようが訴訟を起こそうが、空港警備のためだと強気で弁護すればいいではないか。

90歳のおばあちゃんのおむつをひっぺがしたり、4歳児を泣かせてそっくりかえってる暇があったら、そのくらいのことはやってみろってんだ!

April 28, 2012, 現時間 8:26 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 14, 2012

どうしようもない空港警備員たち、言い訳できない不祥事続出

対テロ戦争

アップデートアンドバンプ:2012年4月14日、新しくエントリーを書く必要もないので、新しい不祥事を下記に加えておく。

ここ数日、空港警備を担当しているTSA(国土安全保障省)の役員らによるふしだらな素行がいくつも新聞記事をにぎわせているので幾つか紹介しよう。

まずはTSAの役員がホテルの部屋を使って売春業をしていたと言う話。

国土安全保障省の役員、ブライアント・ジャーメイン・リビングストンという39歳の男性は、ドゥラス空港に努める職員。リビングストンは去る2月15日、現金でマリーランド州はシルバースプリング市にあるクラウンホテルの一室を借りた。リビングストンの部屋には数人の男女が一日中出たり入ったりしていた。ホテルの支配人はリビングストンが以前にも泊まったことがある客で、その時も同じように何人もの男女が出たり入ったりしていたことを思い出した。そこで売春が行われているのではないかと察した支配人は警察に通報。かけつけた警察官が部屋を捜索すると11人の裸の男女が居たと言う。

リビングストンはこれは売春ではなく、ただの乱交パーティだと言ってるらしいが、そこにいた一人の男性はリビングストンに100ドル支払って部屋に入ったと証言している。

TSAによるとリビングストンは2002年から国土安全保障省に努め、ドゥラス空港の警備の主任だったという。リビングストンは2009年にも似たような問題を起こしており、今回の事件で解雇になったようだ。しかし、2009年の事件の時に保障省がなにか対処したのかということは明らかになっていない。

保障省による公の声明文によると、この人間の行為は決して5万人からいるTSA職員の代表ではなく例外であり、他の職員はすべて真面目に国家警備に当たっているというもの。

へえ、そうかねえ。じゃあTSAの職員が泊まったホテルをめちゃくちゃに破損したこんなのはどう説明するのだろうか?

今年3月の出来事。フロリダのマイアミビーチのとあるホテルで、二人のTSA職員が酔っぱらって大暴れ。セミ小銃を取り出して6発も発砲。その一弾はホテルの窓から向いの洋品店のショーウィンドーを突き抜けて倉庫に入れてあったジーンズに穴をあけたという。店のショーウィンドーはハリケーン耐風用の一枚1500ドルもする強度なガラスで出来てる。

幸いけが人は出なかったが、この不届きな行為をしたのはジェフリー・ピコレ27歳とニコラスアンソニー・プチーオ25歳の二人。二人は酔っぱらってホテルのスピーカーやらランプやら電話機やらを二回の窓から外へ放投げるなどして騒いでいたが、遂に小銃を持ち出したことから警察のお縄となった。

TSA当局は二人はパートタイマーで省に努めてまだ二年くらいだという。当局はこの事件を真剣に受け止めそれなりの対処をすると語っている。

これが別の組織であるならば、例えば警察とか消防隊とか軍隊とか、まあ、何万といる従業員の中には不心得者も要る。一人二人の不祥事で保障省全体に問題があるとは言えないかもしれない。だが、TSAに限って言わせてもらうならば、TSAという組織そのものに問題がある。

これまでにもTSA職員による窃盗などはしょっちゅうのことだし、職員らの職務乱用など日常茶飯事。だいたい省の教育がなってないのだ。前大統領のブッシュ政権下で組織されたTSAは労働組合を作ってはいけない決まりになっていたのに、オバマ王の時代になったらそんな法律は完全無視して組合を作り、組合員は簡単に首にならないことから、その後は不祥事が後から後から出て来ている。

TSAの行き過ぎな警備体制に対して、それでも空の旅が安全になるなら仕方ないと言う人がいるが、こんなふしだらな奴らが警備にあたっていて空港が安全であるわけがない。つい先日も特に警備員たちの横暴な態度が現れる典型的な事件があった。

今月四日(4/4/12)ニューヨークのJFK空港で、二人の制服姿のTSAの女性職員がべちゃべちゃと勤務中に大声張り上げておしゃべりをしているのを通りかかったアメリカン航空の非番のパイロットが見かけた。おしゃべりくらいは別にいいのだが、その二人の職員の言葉使いが汚いったらない。あまりにも淑女らしからぬ語彙に耐えかねたこのパイロットのスティーブン・トリベットさん(57歳)は、もう少しプロフェッショナルな言葉使いをしたらどうか、と注意したところ、注意された女の一人、ラティーシャ・エル(30歳)は、「放っといてよ」といって再掲できない言葉使いで悪態を付いたという。

そこでトリベットさんは自分はアメリカン航空のパイロットだと名乗り、制服を着ている時に「黒んぼ」などの言葉使いはすべきではない、とたしなめるとエルは持っていた熱いコーヒーをトリベットさんに浴びせかけたというのである。

ラティーシャという名前からして彼女は黒人だろう。何故か黒人の間では、白人や他の人種の間では絶対に言ってはいけないNで始まる「黒んぼ」という意味の侮蔑語を使うことが黙認される傾向があるが、それ以前に、私はラティーシャなる女は、自分はTSAの職員だから、どんな態度をとっても許されると考えていたからこそ、他人からの注意に腹を立てたのだと思う。

「私は天下のTSA警備員よ文句ある?」てなもんである。

私はこれがラティーシャという個人のみの行為だとは思わない。こういう行為を容認している省の性質に問題があるのだ。教育の行き届いている企業で、接客をする社員がどこで誰が聞いているかもしれないのに、公共の場で制服姿で放送禁止用語を羅列したおしゃべりをするなど考えられない。

魚は頭から腐るというからね。

アップデート:テキサス州のダラスフォートワース空港の荷物検査係のTSA職員が乗客の荷物から8ヶ月に渡って何度もApple iPadsを盗んでいたとして、窃盗の罪で逮捕された

逮捕されたのはクレイトン・キース・ドヴェル36歳。捜査によるとドヴェルはすくなくとも8機のアイパッドを盗んでおり、ターミナルEで逮捕された時も盗んだアイパッドを持っていたという。有罪になれば懲役2年から10年の罰が与えられる。

事件発覚となったのは、ある旅行者が盗まれた自分のアイパッドを電子的に追跡し、機種がベッドフォード市にあるドヴェルの自宅にあることを突き止めたのだと言う。空港で逮捕に当たった際、警察はドヴェルの鞄に別のアイパッドが入っているのを発見。ドヴェルはこれは自分のものだと言ったが、何処で買ったかは覚えていないと答えたという。

機種のシリアルナンバーを追ったところ、以前にやはりターミナルEでアイパッドを無くしたとして届け出ていた旅行客のものであることが解った。ドヴェルは去年の11月と1月にもアイパッドを盗んでいた疑いがある。

TSA当局は空港内における「不届きな行為や窃盗は一切許さない方針(ゼロトーラレンス)」を明らかにした。ハッ! 何件こういう不祥事がおきればTSAは体制を改めるのだ?何がゼロトーラレンスだ!人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!

April 14, 2012, 現時間 1:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 27, 2012

顔を覆うヒジャブを着た女性は素通り、文句を言った乗客は拘束、まったくさかさまな空港警備

宗教と文化 , 対テロ戦争

イギリスのガットウィック空港で、漫画家のデイビッド・ジョーンズ氏がモスレム女性が来ていたヒジャブについてしたコメントが原因で一時間ほど空港で拘束されるという事件が起きた。

ことの起こりは、漫画家のジョーンズ氏がガットウッド空港のセキュリティーを通るとき、自分の人工
ヒップが金属探知機にひっかかり色々と調べられたとき、その傍を顔を全面的に隠すヒジャブを着た女性が、一度もヒジャブを脱がずにすんなり通り過ぎたのを見て、「私もヒジャブを付けていれば何も言わずにとおりすぎられたのかな。」と冗談を言ったところ、それを聞いたイスラム教徒の警備員によってジョーンズ氏は拘束され、一時間にわたって「人種差別的な発言」の謝罪を迫られたという。

ジョーンズ氏は自分は何も悪いことはしていないので謝罪はしないと断固拒絶。しかしそのままでは釈放される気配がなかったので、仕方なく「気を悪くするようなコメントをしたかもしれない」とだけ認めることで、一時間後に釈放された。

この事件にはいくつもの問題が含まれている。

まず第一に、顔を完全に隠すスカーフを付けている女性がセキュリティーを素通りできると言うのはどういうことだ?アメリカの空港警備TSAは癌患者の頭から帽子をひっぺがえしたり、80歳のおばあちゃんのオムツを脱がせたり、若い女性と見ると全身スキャナーに何回もかけたり、子供の性器まで触れるパットダウンなどといったプライバシーの侵害をしておきながら、アメリカ行きの飛行機が飛び立つイギリスの空港で全身を覆ったヒジャブ姿の女性(?)が顔も見せずに素通りでは、こんな警備なんの意味もないではないか?

これまでに飛行機内や飛行場で起きたテロはほぼ全面的にイスラム過激派の手によっておこされている。イスラム教徒、特にイスラムの衣服を着ている乗客は特に厳しく調べられるべきなのに、顔を隠しているイスラム教徒は素通りで一般市民は厳しく監視では、まるで話しがさかさまである!

第二に、乗客によるちょっとしたコメントを「イスラム教徒への人種差別的発言」だと決め付けるのも問題だ。しかもそう決め付けたのは空港で働くイスラム教徒の警備員。

以前にイギリスの空港では、最近イスラム教徒が空港職員として雇われるケースが増えており、イスラム教徒はいったん権限のある職に就くと非イスラム教徒を差別し、キリスト教徒などの同僚に嫌がらせをしたり言いがかりをつけて職場から追い出す事件なども起きている

去年の11月、ヒースロー空港の免税店で勤めるキリスト教の女性が、同僚のイスラム教徒からキリストやキリスト教に対して散々たる悪口を浴びせかけられ、それについてモスレム同僚に抗議し、上司にもそのいじめぶりを訴えたところ、反対に人種差別行為をしたとして13年間も勤めた免税店から解雇された。しかもそれについて苦情申し立てをするなら、それにかかる費用は自己負担するように言われたと言う。

問題なのは、空港に勤めるイスラム教徒が増えれば増えるほど、非イスラム教徒への差別はひどくなるにもかかわらず、それについて苦情を述べたりすれば、すぐに「イスラム差別」の汚名を着せられて反対に罰せられるという事実が存在することだ。

前記のジョーンズ氏が目撃したようにモスレム警備員が顔を隠したモスレム乗客を素通りさせているなら、この乗客が実際に女性かどうかわからないし、ヒジャブやブルカの中に何を隠し持っているかもわからないわけで、警備にも何もなっていない。しかもそれに関して他の非モスレム警備員が何か言えない状況となっているとなれば、いったいイギリスの空港には警備など存在するのか、ということになってしまう。

液体爆弾テロ未遂が起きたのも確かヒースロー空港だったはず。一般の乗客が自分好みのジュースも持ち込めないで、ゲート前に買った水をセキュリティーで飲み干すか捨てるかしている状態なのに、テロリストの可能性が十分にあるモスレム乗客は素通り。テロリストの手先かもしれないモスレム警備員が空港で幅をきかし、非モスレム従業員はモスレム従業員から嫌がらせをされて常に解雇の危機にさらされている。

ところで、イギリスの空港ではユダヤ教徒の乗客がモスレム警備員によってやたらに厳しい審査を受けているとして訴訟を起こした人もいる。

イギリスはイスラム過激派のこの陰謀に対して対策をとらないのだろうか? あきらかに国土警備にかかわる問題だと思うが。

February 27, 2012, 現時間 10:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 25, 2012

なぜオバマはすぐ謝る? アフガニスタンで燃やされたコーラン

宗教と文化 , 対テロ戦争

アフガニスタンのカブールのNATO基地内において、コーランの焼き残しが掃除夫によって発見されたという事件で、今アフガニスタンでは怒った地元民により暴動が起きている。すでにこの騒ぎによって数人の死者が出ており、そのうちの二人はアメリカ兵。オバマ王は即座に米兵の行為は不届きであったとしてカーザイ大統領に正式に謝罪した。

ここで私が理解できないのは、なんでオバマ王はそう急いで謝罪する必要があったのかということだ。いや、それを言うなら最初から謝罪の必要などあるのだろうか?

NATO軍が居住する基地内の焼却炉でコーランが焼かれたという話だが、実際にコーランを焼却炉に入れたのがアメリカ兵だという証拠はあるのか? 焼け残ったコーランを発見したという掃除夫の証言はどこまで信用できるのだ? アメリカ軍とアフガニスタン市民の間に亀裂を作ろうと、タリバンの工作員が基地内にわざと置いて行った可能性はないのか?

だが、オバマ王が即座に謝ってしまった(罪を認めた)以上、こういう疑問に対する答えはすでに意味のないものとなった。

熱烈なイスラム教徒であるアフガニスタン市民に、たかがコーランを燃やしたくらいで騒ぐなと言ってみても説得力はない。だが、コーランを焼いたのはタリバンの差し金でありアメリカ兵による仕業ではない、という理屈ならアフガン市民でも納得が行く。オバマ王が実際にアフガン市民と米軍との友好的な関係を保ちたいのであれば、うっかりであろうと故意であろうと米兵がコーランを焼いたなどということは最初から断じて認めるべきではなかった。

「コーランを焼くなど不届きな行為は言語同断である。我が軍の兵士はイスラム教に深い敬意を持っており、イスラム教を冒涜するような行為は断じてしない。これはタリバンの差し金である。タリバンの手下が故意に基地内でコーランを焼き、米軍とアフガン市民の間に亀裂を生じさせようとしたものだ。我が軍は徹底的に真犯人追求に努めるものである。」

即座に謝罪に走る前にこのくらいのことは言うべきだった。すべて感情に走っているアフガン市民にとって真実は意味がない。イスラム教徒には潔い謝罪などという観念はない。やたらに謝るのは弱い証拠であり、アフガン市民から軽蔑されこそすれ、怒りを収めたり好意をもたれるなどということは絶対にない。今回二人のアメリカ兵が射殺されたことでも、それは明らかなはずだ。

10年もアフガニスタンで戦争をしてきて、アメリカはこんなことも学べないのか? だから素人に総司令官なんかやってもらっちゃ困るんだよ。

February 25, 2012, 現時間 10:05 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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February 17, 2012

勇敢な海軍シールチームを描いた「アクト・オブ・ベイラー」

対テロ戦争 , 映画

Act of Valorという久しぶりにスカっとする映画をみた。ミスター苺がオンラインで見つけた試写会。シールチームを描いた映画だとは聞いていたが、どうせまたイスラムテロリストと闘うという設定で出動した米兵が、現地で金を盗むとか、地元婦女子に暴行を加えるとか、無実の市民を無差別に虐殺するとかいう話なんじゃないのか、とあまり乗り気になれずに観に行ったのだが、中身はまさにその逆、アメリカ兵が完全に善い側にまわった、勧善懲悪の映画だった。

試写会だったからなのかもしれないが、映画の冒頭で製作者のマイク・マッコイ(Mike McCoy)とスコット・ワーフ(Scott Waugh)による挨拶が入っていた。そこで二人は、主役のシールチームは役者ではなく現役のシールチームメンバーなのだと説明している。

かなり細かくシールチームの活動を描写しているので、素人の俳優にシール的な動きを教えるより、本物のシールに演技を教えた方が効果があるということだろう。 話は実際の話を元にしたとはいっても、登場人物や状況は架空のもの。しかし本物のチームを使っているので、チームメンバーの名前とランクはそのまま。本名が使われているせいなのか、IMDbのキャストには名前が乗っていない。

演技は度素人のはずなのに、シールチームメンバーたちの演技は説得力がある。もっともミスター苺いわく、軍人はどのような状況でも感情的にならずに冷静に状況判断をするように訓練されているし、そういう人でなければエリート中のエリートであるシールになどなれないわけだから、感情的な演技は要求されない。任務を与えられた時に「何か質問は?」と聞かれて、「任務にかけられる時間はどのくらいなのか、」「脱出が巧く行かない場合、どこでランデブーしたらいいか」とかいった任務上の質問は、常に自分らの仕事のうえで交わされている会話だからそれほど難しいこともないだろう。

あらすじは非常に簡単。誘拐されたCIA工作員モラレス(ロザリン・サンチェズ)を救うべくシールチームは救出の任務を課される。モラレスはボランティアの医者として現地に潜入し、密輸麻薬組織を調べていたが、相棒の工作員と連絡中に相棒を殺され自分は誘拐されてしまったのだ。最初は単なる麻薬密輸組織に捉えられた工作員の救出という任務に見えたが、探って行くうちに、フィリピンやアフリカのイスラム聖戦テロリスト(ジェイソン・コテル)や、ロシアマフィア(Alex Veadov)などの関係も明らかになり、シールチームの任務はどんどん拡大していく。

私はシールチームの訓練のドキュメンタリーや、アフガニスタンで一人生き残ったシールの体験談なども読んでいるから、ある程度シールの行動は理解しているように思っていたが、この映画を観ていて、シール達と彼らを上部から後方から援助する部隊の技術やテクノロジーなど、まざまざと見せつけられて完全に圧倒された。

監督たちの話だと、戦闘場面では実弾を使ったり、シール達が潜水艦に乗り込むシーンなどは、本物の潜水艦と経度緯度の位地と時間を待ち合わせて、たった4時間のウィンドーで撮影し、撮影が終わると潜水艦はどこへともなく消えてしまった。監督達は、観客がその場でシールの立場になって映画を体験してもらいたいと語っていたが、その目的は完全に果たせていると思う。

最初の方でシール達が飛行機からパラシュートで飛び降りて行くシーンは、ハイラインのスターシップトゥルーパーのドロッブのシーンを思わせる。ここで実際にパラシュートで降りたチームはリープフロッグというシールのスカイダイビングチーム。夜の空にまるで忍者みたいに音もなく降りて行くシール達の姿はすごく不気味だ。

シール達の任務は悪者が厳重に武装している要塞のようなアジトへ潜り込んで行くことが多い。ここでもシール達は忍者よろしく緑のカモフラージュやシダなどで身体を覆い、沼のなかからにょきっと顔をだす。プレデターでもこんなシーンがあったが、本物と俳優ではこうも違うのかと改めて監督達が本物シールを使った理由が理解できた。

メキシコのドラッグカーテルのアジトでの撃ち合いでは、狭い建物のあちこちに悪い奴らが隠れて待ち構えている。建物のなかにはギャング達の家族も一緒に住んでいる。扉を蹴破って入って行くと寝巻き姿の中年の女が悲鳴をあげていたりする。だが、寝巻き姿のオバンだから安心なのかといえばそんなことはない。オバンだって自動小銃を撃つ事は出来るのだ。とっさの判断でこの女を見逃すのか殺すのか決めなければならない、間違えればこちらが命を落とすことになるのだ。

イラクやアフガニスタンの戦闘で、「一般市民」が殺される度に、米兵は無差別に無実の市民を虐殺していると大騒ぎしていたメディアや批評家たちにこの映画を是非見てもらいたい。一瞬の判断で死ぬか生きるかという戦いをしているシール達が、どれほど超人的な判断力で無用な殺傷をしないように気をつけているか、よくよく考えてもらいたい。自分たちがそんな立場に置かれて、全く間違いを犯さないと誰が言える? これだけ危険な場所で命がけの仕事をしている兵士らに対し、戦闘中の起きた悲劇をとりあげて、まるで彼らを犯罪者のように扱った連中は戦場の厳しさなど全く理解できていないのだ。

こういう映画がイラク・アフガニスタン戦争中にもっと多く作られていたなら、二つの戦争はもっと多くの国民の支持を得ることが出来ていただろう。

だが、大手映画スタジオはこういう映画には興味がない。CGIだらけの意味のないアクション映画ばかり作っていて、戦争映画といえば必ずアメリカ軍が悪い方に回り、イスラムテロリストが良いほうか犠牲者という設定ばかりだ。それで何故イラク・アフガン戦争をテーマにした映画の業績が上がらないのか首をひねってる馬鹿さ加減。

この映画がボックスオフィスでも大成功を収めることを祈る。

February 17, 2012, 現時間 9:14 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 15, 2012

タリバンに撃たれたことも無い奴らがぐちゃぐちゃ言うな!

対テロ戦争 , 防衛

ここ数日、アフガニスタンで米海兵隊員数人がタリバンの死骸に放尿しているビデオが出回って、メディアは大騒ぎしているが、これに関するオバマ王政権の反応はあまりに過剰で見苦しい。確かに敵とはいえ死骸を冒涜する行為はけしからんことではあるが、アメリカ人とみたらまず首刎ねて、死体を八つ裂きにして真っ黒けになるまで焼いて、その亡骸を橋の上から吊るすような敵に対して、たかが放尿くらいで騒ぐな、というのが私の感想だ。

イラク戦争が始まったばかりの頃、アルグレーブ収容所で看守が収容者を裸にしてポーズをとらせて写真を撮るという事件が大々的に報道されたことがあるが、私はあの時主流メディアが看守の行為を「拷問」と言って大騒ぎするのをみて過剰反応もはなはだしいと思った。

当時私は参加していた掲示板で、『拷問拷問というが、米看守は単に収容者を裸にひんむいただけじゃないか、殴ったり蹴ったりしたわけでもないのに、そんなに大騒ぎするな。』というような投稿をしたことがある。

特に今回は死体に放尿という取るに足らない行為である。隊員らは死骸を八つ裂きにしたわけでもなければ、そこいらじゅうを引きずり回した訳でもない。この程度のことをメディアは「残虐行為」と呼び、パネタ防衛長官やクリントン国務長官は口を揃えて「嘆かわしい行為だ」などと批判している。

こうした過剰反応に対して、共和党大統領候補のひとりであるテキサス州のリック・ペリー知事はテレビのインタビューで、18〜9の若いもんが、馬鹿なことをしただけの話だと語り、こういう行為は戦争の歴史にはつきもので、パットン将軍やチャーチル首相も過去に同じようなことをしていると指摘した。ペリーが腹立たしいと思うのは、こんな小さな間違いに対して、国務長官が戦争犯罪だなんだと騒ぎ立てている過剰反応である。

また、元陸軍中佐フロリダ州代表アレン・ウエスト下院議員は、ウィークリースタンダードにメールで、タリバンに撃たれたことも無い奴らがぐちゃぐちゃいうな、といった内容の投書をした。

ウエスト議員は、デルタ狙撃兵二人の遺体がモガディシュの市街を引きずり回された時に今回のように独善的な憤りの声は聞いた覚えがない、ブラックウォーターの警備員が殺され遺体が焼かれファルージャの橋の上から吊るされたときも、メディアが怒り憤りを見せたという記憶もない。...イラクで101空挺隊の兵士二人が捕らえられ斬首された上に八つ裂きにされた事件をメディアに覚えている奴はいるのか。

無論ウエスト議員は海兵隊員らは罰せられるべきだと書いているが、それは違反に適した軍規制に従った罰であるべきだと語り、

その他のやつらは、タリバンから撃たれた経験でもない限り黙ってろ。戦争は地獄だ。

と締めくくっている。

ウエスト議員はイラクはパパブッシュの第一湾岸戦争の時も前回のイラク戦争にも出動しているので、確かにこういうことを言う資格はあるだろう。軍人と元軍人だけが戦争を語れるという考えには賛成できないが、敵の野蛮なそれこそ残虐行為に対しては無言のアメリカメディアが、自国の軍人の間違いとなると些細なことでも大騒ぎするのに腹が立つのはウエスト議員だけではない。

この件に関する新聞記事のなかで、この事件によってアフガニスタン和平が遅れる恐れがある、と書いているものがあった。

アフガニスタン平和を遅らせるのは、時期尚早にして撤退するオバマ王の腰抜けぶりだ。アフガニスタンの平和を乱しているのは、圧倒的な勝利を得た戦争で負けたテロリスト集団のタリバンと和平交渉などを続けている馬鹿大統領だ!

非戦闘員をひっつかまえて首を切った映像をビデオに撮って世界中に流すような野蛮人の死体にしょんべんかけるくらい何が悪いんだ!

ちなみにビデオの海兵隊員らの隊は6ヶ月の出動中にタリバンとの戦闘で7人の隊員を失っている。安全な自国で身の安全など全く心配しなくていい政治家やメディアの連中なんぞに批判される筋合いはない。

January 15, 2012, 現時間 11:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 26, 2011

米防衛省、陸軍士官候補生のヒジャブ着用を許可を決定

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

今年の十月にカカシはイスラム教女子、ヒジャブ着用を主張して陸軍行進から除かれた話をしたが、その時私は、

ヒジャブを巡って陸軍ROTCに抗議しているのはデミン・ザウィティ(Demin Zawity)というテネシー州にあるラヴェンウッド高校の二年生で、ジュニアROTC 隊員。行進の際にスカーフを脱ぐように言われ、それを拒絶したため行進から除外されたことに腹を立て、こういうことがあると何かと口を出して来るイスラム教の国内テロ人権団体のケア(CAIRーCouncil on American-Islamic Relations)に訴えた。

と書いたが、オバマの防衛省レオン・パネタ長官はケアの圧力に負け、今後JROTCのイスラムやシークの候補生はヒジャブという頭巾やターバンなどの着用を許可することにした。

制服はみんなが同じ服を着るから制服なんじゃないのか?軍隊における帽子着用の厳しい規則はどうなるんだ?

ケアは今エジプトで猛威を振るっているモスレム同胞軍という過激テロ軍団のアメリカ支部だ。そのことを防衛省が知らないわけないだろう?なんでそんな奴らの要求を軍隊が飲む必要があるのだ?なぜイスラム教ばかりが特別扱いされるのだ?

無宗教者たちの間から、公共の軍隊と宗教を混ぜるな!という抗議が聞かれるのも間近であろうか? 息を止めないで待ってるよ。

December 26, 2011, 現時間 6:18 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 6, 2011

「ビバパレスチナ!」ボストンで反銀行デモが反イスラエルデモに豹変

ウォール街を占拠せよ , 中東問題 , 対テロ戦争 , 左右思想

ボストン占拠参加者の一部は昨日の午後、なぜかイスラエル領事館のあるビルのロビーで座り込みデモを行い、反イスラエルスローガンをがなり立てた。座り込みメンバーたちは、「ヘイヘイ、ホーホー、イスラエルはアパルタイトを止めろ!」「インティファダ(対イスラエルテロ攻撃)万歳」「イスラエルの犯罪に一銭も払うな!」「ビバ、ビバ、パレスチナ!といって大騒ぎした。

ユダヤ人と金融業を結びつけたがる人は左翼にも右翼にも多くいる。ユダヤ人は昔から金貸しや質屋や宝石商などをやる伝統があるが、それはユダヤ人は多くの国で差別を受け、いつ何時住み慣れた土地を追い払われるか解らなかった。それですぐに持って出られる現金とか宝石とかを扱う商売を営む人が増えたのだ。しかし金融業界にユダヤ人が多いからといって世界の金融界を動かしているのはユダヤ人だか、不景気の裏にはユダヤ人の陰謀があると決めつけるのは論理の飛躍というものだろう。

しかし元々反ユダヤ意識の強い左翼連中の間では、そんな論理の飛躍などなんのその、あちこちの都市で起きている反金融企業デモでは、オキュパイヤー達はだんだんと本性を表し、反資本主義といって始めた運動はあからさまな反ユダヤデモへと変わりつつある。ボストンの領事館座り込みはその小手調べといったところだろう。

添付したサイトの記事の著者アイラ・ストールは、ボストン占拠の主催者側からは、領事館の座り込みをしたのは一部の人間であってボストン占拠全体を代表しないとか、座り込みをした連中からは、自分らは反ユダヤ人ではなく反シオにストだとかいう言い訳が聞こえてきそうだと書いている。

はっきり言ってだ、ボストン占拠の連中が座り込み連中の行為を徹底的に批判しないなら、奴らの行動に同調していると思われても仕方ない。また、反シオニストが反ユダヤではないという理屈は全く通らない。何故ならシオニズムとはユダヤ人がユダヤ人の国家を設立する行為のことを指すのであり、他のどの民族にも祖国があるのにユダヤ人にだけは祖国を持つ権利を認めないというなら、それは反ユダヤ精神以外の何ものでもないからだ。

都市占拠連中の行為は日に日に過激になっていく。オークランドではゼネストを呼びかけ、デモの群衆が町に繰り出し、銀行の窓ガラスを割ったり、ホールフーズという自然食スーパーに踊り来んで物を盗んだり破損したりし、その辺のビルに火を付けるなどの暴動を起こした。

おもしろいのはリベラルなローカルテレビニュースのニュースキャスターが何度も「往々にして平和的に行われているデモですが、、」と繰り返していた事だ。デモ参加者が町に繰り出して商店を破損したり火を付けたりしているというのに、何が「往々にして平和的」なんだ、冗談も休み休み言え!

とはいうものの、オキュパイヤー(占拠者)たちの行動が過激になればなるほど、いくらリベラルなメディアでも沈黙を保つことは出来なくなる。特にローカルテレビなら実際にすぐそばで起きている暴動を無視するわけにはいかないだろう。また、オキュパイヤーが寝泊まりをしている近所の住民や商店は非常な迷惑を被っている訳で、これらの人々の間で起きるオキュパイヤーや何もしないリベラル市長やオキュパイヤーに同情的なオバマ王をはじめ民主党の政治家達への反感もかなり高まっているはずである。

ニューヨークのジュリアーニ元市長が共和党大統領候補応援の演説で「都市占拠運動はオバマの責任だ」と言っているが、まさにその通りだ。

November 6, 2011, 現時間 12:41 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 17, 2011

生きて帰って栄誉賞を受賞した海兵隊員

対テロ戦争

アメリカ軍隊で栄誉賞(メダル・オブ・オーナー)といえば、軍事行為のなかでも一番最高の栄誉を讃える勲章であり、よっぽど勇敢な行為をした人でなければ受賞することはできない。大抵の場合は、そんな勇敢な行為をした人は戦闘中に亡くなることが多いため、生きて帰って来た軍人にこの勲章が与えられることは先ずない。

ところが、実際にアフガニスタンでほぼ単身で命がけの救命作戦を実行して、30余名のアフガン兵の命を救って生きて帰って来た海兵隊員に、その栄誉賞が与えられ、先日大統領からの授賞式が行われた。

ダコタ・メイヤー海兵隊兵長(Corporal Dakota Meyer)21歳(現Sergeant, 日本陸軍なら伍長の位)は、2009年アフガニスタンにおいて待ち伏せを食い、しかも一般市民への被害を恐れた上部から援軍を拒絶され見捨てられたアフガン隊の兵士らを救うために、ハンビー運転手のイワン・ロドリゲズ・チェバス伍長(Sgt. Juan Rodriguez-Chavez)を説得して単身で現場に向かった。

戦闘現場に着いたメイヤー兵長は、自分の危険を顧みずにハンビーから降りて、負傷して動けないアフガン兵を次から次にハンビーの後ろに乗せ、自分に襲いかかる敵と闘った。メイヤー兵長は自分を止められるのは死しかないと、死を覚悟で闘ったという。

我々は、たった一人では何も出来ないと思い勝ちだが、たった一人でも、こんなすごいことをやってのける人が居る。

以前にもアフガニスタンの山奥で300人からのテロリスト相手にたった四人で闘ったシール部隊の話を紹介したことがあるが、(四人のうち生き残ったのは一人のみ)アメリカ兵ってのは偉大だ。

メイヤー伍長の栄誉に拍手を贈りたい。

September 17, 2011, 現時間 11:15 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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September 11, 2011

911を忘れない

対テロ戦争

あの恐ろしい日からもうすでに10年も経ったなんて信じられない。私は今でもあの時のことは鮮明に覚えている。

2001年9月11日、火曜日。私は今の仕事を始めてまだ三週間目だった。あの日が火曜日だったと覚えているのは、火曜日は新入社員の対テロ研修がある日だったからである。研修は9時からの予定だったが、7時までには出社しておきたかったので家を出たのは6時をちょっと過ぎた頃だった。

高速に乗る時に何時ものようにカーラジオをつけると、地元ラジオ局のDJでラリー・エルダーの声が聞こえてきた。変だと思ったのは、このDJの番組は普段は午後で、朝の担当は別の人だったことだ。当時の朝番組は確かニューヨークからの全国ネットだったので、貿易センター攻撃のせいでNYからの放送が途絶えて急遽地方局の放送となったせいなのかもしれない。

その彼が「アメリカ史上で最悪のテロが起きた。」と語ったのを聞いて、「え?何、何がおきたって?」と声高にラジオに問いかけたのを覚えている。その後にエルダーが感情的に何か色々はなしていたが、私には何が起きたのかよくわからず、「だから何が起きたのよ?」と何度もラジオに怒鳴りつけた。そのうちにやっとニューヨークの貿易センターに旅客機が二機続けて突っ込んだということが解った。

ニューヨークから中継をしていたラジオのアナウンサーが貿易センターの中にはまだ何千人の人が避難出来ずに居て、窓から手を降って助けを求めている人や高い階から人々が飛び降りているという話をしていた。そして中継をしていたアナウンサーは突然話すのを止めて、「何の音だ?」と叫んだ。「何かが爆発したような音がしました、、、あ、第一棟が崩れています!なんてことだ、まだ沢山人が残ってるのに、、、」そして続けて第二棟が崩れ落ちたのを聞いた。

そして三機目がペンタゴンに突っ込んだことや、行方不明になっていたユナイテッド93機がピッツバーグに墜落したらしいというニュースが次々に入って来た。

私の通勤時間は車で一時間ちょっと。この恐ろしい話を聞きながら運転していたら、だんだんと頭がぼーっとなってきてめまいがしてきた。そんな状態で高速道路を運転しているのは危険だと思ったので、高速を下りようかなと考えているうちに何時もの出口がでて来た。なんとか職場にたどり着くと、職場の門の前はいつにないものすごい警備体制。いつもより時間をかけて身分証明や車の審査が行われた。

長い警備の列を通り抜けて、やっと車を駐めて外に出ると、私は足下がふらついて思わず車によりかかるように倒れ込んだ。頭がふらふらしていた。「ああ、なんてことだ、なんてことだ」と頭の中で繰り返しているつもりだったが、実際に声に出していたように思う。

朝早く出勤していた同僚達の間では、すでにこの話でもちきりになっており、9時になって研修室には一応行ったが、CIAから派遣されていた指導員の人が、「私が話そうと思っていた事は意味がなくなってしまった」と言って、研修は中止。結局研修室でみんなでテレビ中継のニュースに見入っていた。私は恐ろしくて涙もでなかった。隣に座っていた人に「なんだか気持ちが悪くなって来た」と話したのを覚えている。

誰も普通の仕事など出来る状態ではなかったので、私たちは午前10時頃に家に帰された。ミスター苺に電話しようとしたが、何故か電話は通じなかった。

帰宅してみると、夜遅くまで仕事をしていて朝寝坊をしていたミスター苺は、まだ朝のニュースを見ておらず、「大変な事が起きた」という私の言葉の意味をすぐに理解できなかった。「テレビ付けて、大変な事が起きたのよ!」その後私がどんなふうにミスター苺に事の詳細を説明したのかは覚えていない。ただ、「大変な事が、大変な事が」と繰り返していたような覚えがある。

ミスター苺はリビングにすっ飛んで行きテレビを付けた。どのチャンネルも同じような映像を繰り返し映していた。

私はあのテロが起きた時に、ジョージ・W・ブッシュが大統領で本当に良かったと思う。不幸中の幸いとはこういうことをいうのだ。ブッシュはWTCの攻撃がテロであることがわかると、指定された政府の飛行機以外、アメリカ上空におけるすべての飛行機の航空を禁止した。アメリカの航空圏内への出入りは一切禁止されたのだ。あんなことはアメリカの歴史始まって以来前代未聞の出来事だった。

しかし、あの命令がでなかったら、もっと多くの旅客機が乗っ取られていたことは間違いない。テロリスト達はニューヨークに続いてシカゴやロサンゼルスへも突っ込む計画だったことは後の調べて明らかになっている。誰がどの旅客機に乗り込んでいて、どのようにハイジャックするつもりだったのかまでは明らかにされていないが、多分テロリスト達は飛行機が飛び立たないと悟った時点で人ごみのなかに姿をくらませてしまったのだろう。

もし当時の大統領がアル・ゴアだったらどんなことになっていたのか、考えただけでも恐ろしい。

あれから10年、アメリカは二つの戦争を闘った。タリバン政権を倒しフセイン政権を倒した。アルカイダはほぼ壊滅状態となったが、アラブの紛争はまだ始まったばかり。まだまだ世界は安全とは言えない。いや、今アラブで起きてる紛争は世界中に悪影響を及ぼすだろう。油断大敵である。

あの恐ろしい日を我々は忘れてはならない。我々を皆殺しにしたい悪の存在を忘れてはならない。我々の敵が誰なのか、それを忘れた日に我々は再び攻撃されるからである。

September 11, 2011, 現時間 10:17 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 9, 2011

911十回忌式典から宗教と消防士警察官を追放したニューヨーク市長

宗教と文化 , 対テロ戦争

先日、2001年9月11日にニューヨークで起きた同時多発テロの10回忌を目の前にして、ミューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長は、追悼式の式典に宗教家を一切招待しない旨を明らかにしたばかりだが、今度は旅客機二機が貿易センターに追突した直後に救援に駆けつけたファーストリスポンダーと呼ばれる警察官や消防士らは一切招待されないことになったと聞いてさらに驚いた。

市長は、特定の宗教家を招待して他の宗教家への招待が漏れた場合に、はずされた一部の人々が傷ついたりしてはいけないという心遣いだと主張するが、宗教抜きの十回忌なんて聞いた事がない、それこそ遺族達の気持ちを傷つけるのではないか?

それをいうなら、911は何もテロで命を失った人々の遺族のみならず、自由を愛するアメリカ人全体への大打撃だった。アメリカ人ひとりひとりが神にすがった日でもあるのだ。その記念の日に宗教抜きの式典をやるなんぞ、市長はどういう神経なのだ?

それに、911同時多発テロを語るにつき、ファーストリスポンダー達の英雄的な活躍を無視することはできない。貿易センターで亡くなった人々の中には事件直後に最初に駆けつけて、ビルの中の人々が階段を降りて批難するなか、救命道具や消防器具を担いで反対に階段を駆け上って行った消防隊の人々が多くいる。人々の避難を誘導して崩れたビルの下敷きになった警察官たち。そうした人々をこの式典では完全無視しようというのだ。

人々の心のよりどころとなっている宗教を排斥し、人々の救援に当たった救援隊員を侮辱するなら、いったいこれは誰のための式典なのだ?

ブルーンバーグ市長は共和党とは名ばかりのリベラル。ずっと民主党員だったのに、ニューヨークでは民主党員が多過ぎて選挙に出ても勝てそうもなかったなで共和党に乗り換えたいい加減な奴。911十回忌を使って自分の売名行為にしか興味がない、クズである。

September 9, 2011, 現時間 10:12 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 7, 2011

パネッタ新国防長官の正念場。アフガンで散った30人の恨みはどう晴らすのか?

対テロ戦争 , 防衛

アフガニスタンで米海軍のヘリコプターが墜落したという話は読者諸君もご存知のことだろう。当初は米軍関係者31人が死亡したとされていたが、30人に訂正されたようだ。犠牲者の中に多くの海軍特殊部隊シールズの隊員が含まれていたことは確かなようだが、そのなかにビンラデン邸を襲撃したメンバーが含まれていたかどうかは明らかにされていない。だいたいシールチーム6なんぞという隊があることすら軍は認めていないのに、そのメンバーの消息など公開されるわけはない。

アフガンでヘリ墜落 精鋭の米海軍特殊部隊員も多数犠牲 米国に衝撃 2011.8.7 18:20 (1/2ページ)

アフガニスタン中部ワルダク州で墜落したものと同型とみられるヘリコプター=6月9日、同国南部ヘルマンド州(AP)

 【ワシントン=佐々木類】アフガニスタン中部ワルダク州で起きた北大西洋条約機構(NATO)軍のヘリコプター墜落で、38人の犠牲者の中に、国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者を殺害したことで知られる米海軍特殊部隊シールズ(SEALS)隊員が含まれていたことが分かった。米メディアが伝えた。米軍の撤退が進む中、治安安定化の成否を握るとされる精鋭部隊の犠牲に米政府は衝撃を受けている。

 米メディアによると、ヘリはイスラム原理主義勢力タリバンとの交戦中に墜落したとみられ、タリバンはヘリを撃墜したと主張。AP通信は米政府高官もヘリが撃墜されたとの見方を示したと報じた。(後略)

実際にヘリ墜落の原因が本当にタリバンの撃墜によるものなのだとしたら、アメリカ軍は迅速且つ決定的な対処をしなければならない。これは一刻を争う。

アメリカは以前にもレーガン大統領の時(レバノン)とクリントン大統領の時(サマリア)に、敵に背を向けて退散したことがある。無論それにはそれなりの理由があり、一概に悪い決断だったとは言えないのだが、それが我々の防衛に非常な悪影響を及ぼしたことは否定できない。

もし、今回の事件を口実にアフガニスタンからの撤退を早めるようなことになれば、アメリカの対テロ戦争は非常な痛手を被ることになり、これまで10年間での成果が非常な後退をすることとなる。そのようなことは断じて避けなければならない。

現代社会は平和的で何も強い武力のみが敬われるわけではないと信じたいのは山々だが、残念なことに我々の対する敵は今は亡きビンラデンが言ったように「強い馬」に従う。だから相手が弱い馬と悟ったら相手に対する遠慮などまるでなくなり、敵側の戦意を高め攻撃が激化すること間違い無しである。

この間ラジオで、アフガニスタンに2年間民間企業で働いていたというアメリカ人の話を聴いたが、彼はアフガニスタンにおけるアメリカ及び連合軍の戦略は非常な効果を示しており、タリバン勢力は完全な衰えをみせており、タリバン勢力挽回はまず考えられないと語っていた。しかし、治安はまだまだ安定しておらず、今後もアメリカの存在は必要だとも語っていた。

いま、たかがヘリ墜落程度のことで怖じ気づいて撤退を早めたりしたら、それこそタリバンのみならずイランを含めたイスラム過激派諸国からアメリカは弱い馬だ、今こそ攻撃の機会だと言わんばかりにあちこちでテロ攻撃が起きること間違いない。攻撃がすぐさま起きなくても至る所で馬鹿にされ甘く見られる。アメリカはどんなことがあっても、ここで弱腰を見せてはいけないのである。

ところで、7月1日に新しく長官に就任したリオン・パネッタ長官には軍事体験がない。1960年代に二年間軍役を果たしたことがあるだけで、それも軍弁護士という事務的な役割だったから実際の戦略などに関わったことは一度もない。そういう民間人の役人が国防庁の長官になるということ自体おかしい。本来ならイラクやアフガニスタンで采配を振るったデイビッド・ペトラエウス将軍にでも任せるのが適任というものなのに、何故パネッタみたいな軍事度素人役人なのか。

ミスター苺に言わせると、オバマ王は軍隊が大嫌いなので、政府予算削減というと他は絶対に削れないと頑張るくせに、先ず軍隊から削りたがる、そのためにオバマ王の言いなりになりそうなパネッタを国防長官に抜擢することで、軍事費を大幅に削れると計ったのではないかととところが7月1日から就任したパネッタ長官は、オバマ王の期待に背き、これ以上の軍事予算削減は好ましくないと警告している。

リオン・パネタ国防長官は水曜日、負債減少のための第二段階として全面的な軍事費削減は国家安全保障に「大幅な打撃を」与えると警告している。

パネッタがアメリカ軍縮小に協力しないとはオバマ王にとっては誤算だったはず。意外とパネッタは国防長官とい立場を真剣に受け止めるつもりなのかもしれない。とすれば、今回の問題も軍関係の専門家のアドバイスを素直に聞いて迅速な報復作戦に出るかもしれない。是非ともそうなることを願う。

パネッタ長官の正念場である。

August 7, 2011, 現時間 6:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 31, 2011

ラマダンだから何だっつーの! シリア政府軍ハマ襲撃、80人を殺害

中東問題 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

8月はイスラム教の何百とある祝日の中でもかなりおめでたいとされるラマダンの月。それを祝ってシリアでは政府軍が反政府分子市民80人の大虐殺を行った。

シリア中部で80人死亡、治安部隊がラマダン直前に市民攻撃

[アンマン 31日 ロイター] 反政府デモが続くシリア中部のハマで31日、治安部隊が戦車などを投入して市民らに発砲し、80人が死亡した。人権活動家が明らかにした。

 攻撃はイスラム教のラマダン(断食月)入りの前日となる31日の夜明けに始まった。住民らがロイターに語ったところによると、治安部隊の戦車や狙撃兵が、非武装の居住区に住民が設置した封鎖ブロックを越えて進入し、発砲してきたという。

 ハマでは、1982年にアサド大統領の父ハフェズ・アサド政権が反政府イスラム勢力を弾圧、約3万人を殺害した経緯があり、反政府デモが活発な地域の1つ。過去1カ月間、治安部隊が同市を包囲攻撃していた。

今後一切イスラム教徒相手の戦争で、ラマダンだから戦闘を仕掛けるなとか休戦しろとか言わないでくれよな!

July 31, 2011, 現時間 7:53 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 30, 2011

フォートフッド陸軍基地第二のテロ未遂事件の犯人はイスラム教平和主義者?

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 防衛

先日7月29日、二年前に乱射事件があった同じフォートフッドで第二のテロの企みが未然に防がれ容疑者の兵士が即逮捕されるというテロ未遂事件があった。

逮捕されたのはケンタッキー州内の基地に所属するナセル・ジェイソン・アブド容疑者(21)で、27日に容疑者が宿泊していたキリーンのモーテルから、爆弾の材料が発見されたという。陸軍によると、同容疑者はイラクやアフガニスタンへの派兵命令を受けたが、良心的兵役拒否者として認められ、今月4日から許可なく任務を離れていたという。

 警察は会見で「軍職員が標的だった」と明らかにし、同容疑者が基地への攻撃を狙った「テロ計画」を企てていたと語った。

 キリーンにある銃販売店の店員はロイターの取材に、アブド容疑者が今週、弾丸などを購入しに来た際、様子が不審だったために警察に通報したと説明。警察はその後、連邦捜査局(FBI)などと共同で調べを進め、同容疑者を拘束したという。

「良心的兵役拒否者」というのは、宗教などの理由から自分は平和主義だから戦闘には参加できないという意味。事実聡明な読者諸君ならすぐに気がついたことと思うが、犯人の ナセル・ジェイソン・アブド(Naser Jason Abd)という名前は明らかにイスラム系。アブドがアフガニスタンへの出動を拒んだ理由も自分がイスラム教徒だからだいうものだった。

アブドが陸軍に入隊したのは2009年。基礎訓練が終わった直後、アフガニスタンへの出動を命じられると、すぐさま自分のイスラム教徒としての教えがイスラム教徒相手の戦争参加を禁じると言って出動を拒否した。

「イスラム教徒はイスラム教相手の不当な戦争に参加することは禁じられている。イスラム教徒を熟知している教徒ならば誰でも明らかにアメリカ軍隊に参加出来ない事が解るはずだ」

じゃあなんでアメリカ軍陸軍への入隊を志願したんだよ? はっきり言って兵役のないアメリカで何で平和主義者が戦争中の軍隊ににわざわざ志願して入隊するんだと私は聞きたい。平和時に入隊して途中で戦争が始まったというのならまだしもだ。アメリカがアフガニスタンで戦争始めたのは2001年、アブド容疑者がまだ11歳の時だ!アメリカが過去10年間誰と戦争しているかも知らないで志願したのか? ばっかじゃないの?

だが実際にはアブド容疑者が兵役を拒んだのはそんな綺麗ごとが理由ではなかったらしい。陸軍は今年に入って、アブドの除隊申し込み審議中にアブドのコンピューターに幼児ポルノの映像があることを発見した。よって陸軍はアブドを単なる除隊にするのではなく、軍法会議にかけるよう推薦していた。その直後アブドは無許可で職務を離れ行方不明になっていた。つまり脱走していたのである。

そのアブドが昨日フォートフッドから目と鼻の先のモーテルで捕まった時、数々の武器弾薬の他に、バックパックのなかにはイスラム過激派のパンフレットが入っていたという。またアブドは爆弾作りの材料も集めていたらしい。

アブドが海外のテログループと関連があったのかはまだ定かではないが、アブドを逮捕したのが単なる陸軍警察ではなく、連邦警察と陸軍犯罪捜査部だったことから、彼が単なるチンピラではなく、深刻なテロ陰謀を企んでいたテロリストと見られていることは確かだ。

July 30, 2011, 現時間 11:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 12, 2011

これで二件目、正規の搭乗券を持たずに搭乗した乗客、TSAは何をやってるんだ?

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

アップデートあり、下記参照

この間空港警備を担当するTSAは、95歳のおばあちゃんの大人用おしめを検査したことで、アメリカ市民の怒りを買ったが、それでもTSAは警備のための適切な審査であり、警備員に過ちはないと主張している。それでも実際に空の旅を安全にするためなら多少の不都合は仕方ないじゃないか、職員は任務をまっとうしているに過ぎない、という人に是非聞いてもらいたい事件が二件続けて起きた。

先ず一つ目は、昨日シカゴからドイツのフランクフルトへ行くはずだったユナイテッド航空便のなかで起きた。乗客の男がトイレに何十分も隠れていて出てこなかったのを乗務員が問いつめたところ、大暴れをし、乗務員と乗客が数人でやっと取り押さえたという事件。航空機はちかくのオハイオ州はクリーブランド空港に航路変更。乗客達はとんだ迷惑を被った。

しかしこの男、搭乗券は持っていたというが、乗客名簿には名前がのっていたなかったという。実際にこの男の搭乗券が正規のものだったのかどうか解らないのだが、乗客名簿に載ってない人間が何故搭乗できたのか不思議だ。

この話を聞いておもい出したのが数日前に起きたこの事件。他人の期限切れの搭乗券を持ってニューヨークとロサンゼルス間の飛行機に乗り込んだ男の話

この男はOlajide Oluwaseun Noibi と、なんだかアフリカ系の名前を持つ男で、別の乗客の一日前の搭乗券を使ってJFK空港発のロサンゼルス行きの便にただ乗りしていたという。ただ乗りがばれたのは、航空途中でスチュワーデスが空席のはずの席に男が座っていることに気がついたからだ。スチュワーデスが問いつめると男は前の日の日付の別人の搭乗券を持っていた。

ま、長距離列車じゃあるまいし、「御乗車券を拝見」なんて検査は飛行機ではしないもんなあ。乗ってしまえばこっちのものってな気持ちだったのかも。

このただ乗り男はミシガン大学の学生証を持っていた。逮捕された時この男は数枚の期限切れ搭乗券を持っており、別の空港で同じ試みをして失敗したこともあったという。

FBIは、犯人は単に頭のおかしい男でテロリストとの関係はないと思われると発表しているが、どうしてまだ詳しい捜査もしていないうちから関係があるとかないとかなんて結論が出るのだと私は問いたい!ミシガンといえば最近イスラム教徒の移民が非常に多く住んでる州。そういうところの住人でアフリカ系で、しかもイスラム教徒だったら、テロリストに関係ないなんて簡単に結論づけることは出来ないはず。

ま、それはそれとしてだ、この二つの事件で共通している点は、正規でない搭乗券を持った人間が簡単に飛行機に乗れたという事実だ。

空港のセキュリティーチェックでは搭乗券と身分証明書の名前がきちんと合致しているかどうかを調べた上で手荷物チェックが行われる。それなのに何故他人の搭乗券を持った人間がセキュリティーチェックを通過できたのだという疑問が生まれる。

95歳のおばあちゃんのおしめの検査をしたり幼児のパンツを触ったり、アップにしている女性の髪の毛に手をつっこんだりしてして労力を浪費しているから、あからさまな違法行為をしている犯罪者を見逃してしまうのだ。

私がTSAの横暴に腹を立てるのは、自分らの守りはスカスカな癖に、警備と称して意味もなく乗客に嫌がらせをしているからだ。TSAの審査はテロ対策でもなんでもない。多少の権力を持った小役人が一般市民に対して権力を誇示しているだけだ。こんなフーリガンの横暴を我々はいったい何時まで許しておくのか?

ストリップサーチが普通になったら私は出張にいかないからね、今断言しておく!

アップデート:フランクフルト行きのユナイテッド航空便で騒いで取り押さえられた男の身元が解った。男の名前はSaleh Ali S. Alramakhというサウジアラビア出身でアクロン住まいの21歳。

男は離陸前の航空機の中でいつまでたっても電化製品のスイッチを切らずに注意したスチュワーデスに対して乱暴な口ぶりで応対していたという。粗暴な態度によって航路を変更させた罪で有罪になれば、最悪の場合20年の禁固刑の可能性があるとか。Alramakhは以前にもマリワナ所持で逮捕されたことがある。

で、この男がサウジ出身のイスラム教の若者であるとう事実を、新聞のニュースは全く注目していない。何故この男はわざわざスチュワーデスの注意をひくような行為に出たのだろうか?単に行儀の悪い乗客として片付けてしまってもいいのか?

付けたし:
去年の暮れに書いたエントリー。何故か公開を忘れていたので付け足しておく。


クリスマス休暇をカリフォルニアの友達と過ごすつもりだった中年の女性がテキサス州にあるオースティン・パージストラム国際空港にて、パットダウンを拒否して逮捕されるという事件があった。

この女性はクレア・ハーシキンドさん、56歳で、体内にペースメーカーに似たような装置を胸の部分つけているため、パットダウンの際に胸に触られるのを拒んだところ、TSA警察によって逮捕された。その際彼女は床におしつけられ手錠をかけられ他の乗客の目の前で数メートルひきずられて連行されたという。

この女性はこれまで犯罪など犯したことのな極普通の市民。その人に対してこのような扱いはひどいとしかいいようがないが、それに対する他の乗客の反応に私はちょっと頭にきた。

ローカルテレビ局のインタビューに応じた乗客らは、彼女の立場は解るが法律は法律だと語った。

「彼女のいい分もわかるけど、TSA側のいい分もわかります。でも私たちを守るためですから、私は問題ありません。」「あんなことになって、彼女が家に帰れなかったのは気の毒ですが、これによってちょっと安全な気がします。」

私はTSAの新しい警備体制には二つの問題があると思う。先ず第一に、全身スキャンナーやパットダウンが対テロに効果があるという前提が全く証明されていない。いや、それどころか、そういうやり方は非常に効果が薄いことがすでに明らかになっている。ここでも何度か紹介したように、一番効果のあるテロ対策はイスラエルが長年おこなっている挙動プロファイリングだ。

それから二つ目だが、いったい何時国民はTSAにこのような極端な捜査をする権限与えたのだ? 法律だから仕方がないという人にお聞きしたいのだが、我々国民はこのような極端な規則が法律として通ることに何時同意したのだ?

安全のためというが、いったいどこまでの捜査なら安全のためという理由で甘んじるつもりなのだ? 今は局部に触るとはいえ、同性の職員が服の上からのみ触るというやり方になっているが、それが他の乗客も居る前で素っ裸になって脚を広げろと言われたらどうするのか? 極端な話、異性の職員が局部に指をつっこんで調べる事になったらどうするのだ? それでも法律は法律だといっておとなしく応じるのか?

July 12, 2011, 現時間 1:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 2, 2011

ガザ船団、アテネで足止めを食う

中東問題 , 対テロ戦争

イスラエルによるガザ航路封鎖を打破すべく、トルコとギリシャから出航するはずだった数隻の船団はエンジンが破損したり、出港許可がおりなかったりで、出航前から色々問題を抱え込んだ。そして本日、出港許可を待たずにギリシャから出航したアメリカ人活動家を乗せた船がギリシャの湾岸警備隊によって引き戻され、船長が逮捕されるという事件まで起きた。

ギリシャ当局によると、逮捕されたのはオダシティーオブホープ号の船長で60歳。(“Audacity of Hope” 「希望を持つずうずうしさ」といった意味で、オバマ王が書いた自叙伝の題名から取ったもの。)名前は発表されていない。

船長は湾岸官制の許可を得ずに出航しようとし船内乗客の身を危険にさらしたとして、罪を問われている。

「オダシティー、、、号」には四人の乗組員と十人の記者を含む36人の乗客が乗っているが、金曜日の夜アテネ付近のぺラマ港から出航しようとしたのをギリシャの湾岸警備隊のスピードボートによって阻止された。

また、トルコとギリシャで船団の船のエンジンが破損した事故に関しては、船団の運動家たちは停泊中にイスラエルの工作員によって破損されたと騒いでいるが、イスラエルは馬鹿げた陰謀説論だと言って犯行を否定している。

調査にあたったトルコ当局によると、エンジンの破損はトルコの港に着く前に起きたもので、意図的な破損ではないと見ている。

イスラエルは当初、船団に乗り込んだアメリカ人記者たちのイスラエル入国は向こう10年間禁止すると強気なことを言っていたが、これまでのアメリカ大統領と違ってオバマ王はいかんせん反イスラエル反ユダヤ人の感情むき出しだ。ここでイスラエルがアメリカを怒らせると、今までは親イスラエルのアメリカに遠慮して黙っていたヨーロッパ諸国があからさまにイスラエルに敵意を示すおそれがあるので、イスラエルとしてもあまり強気に出られないと踏んだよう。10年間入国禁止というのは取り下げたようだ。

オバマ王をはじめアメリカのリベラル連中は何かとイスラエルに敵意を示し、我々の敵であるイスラム過激派のテロリストのかたを持つ。中東でただひとつ民主主義で文明国であるイスラエルをこうもないがしろにするのは何故なのだろう?

July 2, 2011, 現時間 6:03 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 25, 2011

リベラルニュースサイト、反イスラエルのガザ船団批判記事を拒絶

中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

ハッフィントンポスト(通称ハポー)といえば、アメリカ左翼リベラルニュースサイトで、リベラルの間では大人気のサイトだ。リベラルコラムニストのデイビッド・ハリスは、このサイトのブログ欄に過去2年間にわたり50以上のエントリーを書いて来た。ところが今回ハリスがイスラエルに向けて出発した過激派イスラム船団について批判的な記事を書いたところ、サイトの主旨にふさわしくないとして拒絶されたという。

ハリスはアメリカジューイッシュコミッティーというアメリカユダヤ人市民団体の幹部。コラムの掲載をハポーから拒否されたハリスは保守派の人気ブログ、パワーラインにメールで記事紹介を頼んだ。ハリスのコラム「The Hamas - Oops, Gaza - Flotilla、ハマス、おっとガザ、船団はエルサレムポストに掲載されている。

このコラムのなかでハリスは、ガザ船団のメンバーはジョージ・オーウェルの『1984』で描かれた「真実省」よろしく、ガザがあたかも平和好きな市民の自治体であるかのように語り、テロリストのハマスによる独裁統治である事実を語らないことや、イスラエルという悪徳国家による弾圧さえなければガザは平和で豊な国になる、といったような真実を完全に歪曲したプロパガンダ発信に余念がないと語る。

彼らが独自の考えを持つのは勝手だが、事実を変えることは出来ない。

ハマスがテロ軍団であるということはアメリカ及びヨーロッパ連盟も指定している事実。ハマスが過激派イスラム聖戦主義であるのは自他ともに認めていることであり、ハマスの目的がイスラエル完全崩壊であることは彼らの宣誓文にはっきりと書かれている。ガザからは未だにイスラエルに向けて何千というロケット弾が撃ち込まれている。

船団グループは、あたかもイスラエルがガザへの日常必需品や食料の輸送を邪魔し阻止してパレスチナ市民を餓死させようとでもしているように語るが、実際はそうではない。

イスラエルが2005年にガザから撤退した時、イスラエル政府はユダヤ人からの寄付金を奨励し、ガザ内部に野菜栽培のグリーンハウスを残しておいた。これによってパレスチナ人の自給を促すことが目的だった。ところが、イスラエル軍が撤退するやいなや、ハマスはグリーンハウスから機器や建設物を奪いグリーンハウスを破壊して使いものにならなくしてしまった。

平和で豊かなガザはイスラエルにとっても有利なことなのだ。お隣にイスラエルを破壊しユダヤ人を皆殺しにしたい国がひっきりなしにロケット弾を撃って来たり自爆テロを送り込んでくるような国があるよりも、自給力があり平和でイスラエルを放っておいてくれる国があったほうがよっぽどもよい。

世界四大組織、アメリカとヨーロッパ連盟とロシアと国連の四つは、ハマスとの交渉はハマスがイスラエルへの暴力を止め、イスラエルが独立国として存在することを認め、過去のイスラエル・パレスチナ協定を尊重することを条件としている。だが、ハマスはそのどのひとつも未だに実行していないどころか、全く実行する気がないことを明らかにしている。

はっきりさせよう、船団参加者たちが認めようとどうしようと、彼らはテロ軍団の小間使いにすぎない。イスラエルではなく、ハマスこそがガザの状態において完全責任があるのだ。その状態にしろ決してうらやむようなものとは言えないまでも、船団グループが言うような饑餓や成長不足に悩むよう悲惨な状態とはほど遠い。

良く言われることだが、ハマスが武器を捨てれば平和がくる。イスラエルが武器を捨てればイスラエルはなくなる。

船団参加者は彼らの目的は人道的なものに過ぎないと言い張るが、実際にはテロリズムを信奉する体制の利権を擁護し、ユダヤ人差別を広め、オサマビンラデンを追悼し賞賛するものなのだ。

自分たちを新しいフリーダムライダーだなどと言って気取るのは、アメリカ人権運動の葛藤を醜く歪めた歴史の書き換え行為である。まさにオーウェルの「真実省」の蘇りである。

ハリスが書いた事は、事の背景を客観的に観て来た人々なら誰もが知っている事実だ。私も当ブログでほぼ同じ内容のエントリーを一年前に書いている。一連のエントリーのリンクを掲載しておくが、下記はその一部。

中東のパレスチナとイスラエルとの紛争を長年注意してみて来た人ならご存知だと思うが、パレスチナのテロリストどもはしょっちゅう人道的な援助という建前で、赤三日月付きの救急車やパトカーや国連公用車を(国連の強力を得て)利用してテロリストや武器弾薬を輸送するのが常となっている。これまでにもイスラエルは何度もパレスチナに運ばれるテロリスト人員及び武器弾薬を人道的支援を名目とする輸送船において発見しているのだ。

今回も人道的な支援物資船という名目で、テロ戦闘員や武器がガザに運ばれていることを察知したイスラエルは、ガザへ向かう船はすべて搭乗検査すると前もって警告していた。それが嫌ならば、イスラエルの港に一旦寄港して、イスラエル側の検査を受け、問題なければそのままガザへの渡航を許可するとさえ伝えていた。

だがトルコ籍の船一行はイスラエルの提案を拒否した。イスラエルは止む負えず海上において搭乗することになったわけだが、トルコ船は充分その事態を予測し待機していた。隊員たちは待ち伏せされたのだ。

搭乗した隊員たちは即座にテロリストどもに囲まれ、鉄パイプやナイフを持った暴徒数人に囲まれ殴る蹴るの乱暴を受けた。暴徒は隊員の拳銃を取り上げ後から搭乗した他の隊員たちに発砲するなどの暴挙を働いた。

イスラエル兵らは、正当防衛のため暴徒に発砲。暴徒10人が退治され、イスラエル兵数人も重傷を負った。

最近リベラルの間ではあからさまなユダヤ人差別が行われている。ちょっと前までは、自分は反ユダヤではなくイスラエルの中東政策に反対なのだと言い訳するのが常だったが、今のリベラルはあからさまな反ユダヤ意識を表明することを憚らなくなった。それほどリベラル内では反ユダヤ思想は主流となっているのである。

そんな中にあって、アメリカのユダヤ系市民は非常に複雑な立場に立たされていると言える。一方でリベラル派が多い無宗教なユダヤ系市民は民主党支持が普通だが、もう一方でユダヤ人差別が根底にある不公平で理不尽なイスラエル批判に関しては、同民族として苛立ちを覚えざる負えない.

去年『支援船』という名目でイスラエル領海を侵犯して拿捕された船団の事件でも、日本も含み国際メディアは一方的にイスラエルが悪いという視線で事件を報道した。その偏向があまりにもひどかったので、ハリスは船団の本質を暴露したかったのだろう。

それを少数民族の味方であるはずの超リベラルサイトが拒否したというのは非常に興味深い出来事だ。

もしもアメリカのユダヤ系リベラルが、自分らが宗教的ではくリベラルだという理由で、反ユダヤ主義の人種差別から逃れられると思っているのなら甘いと言わせてもらう。ナチスドイツでは、ユダヤ人が無宗教だろうと、どれだけドイツ社会に融合していようと、ユダヤ民族の血を引いているというだけで虐待され虐殺された。アメリカ保守派を忌み嫌うあまりにテロリストの過激派イスラム連中と手を組むようなアメリカ左翼リベラルだ、ユダヤ系リベラルを裏切ることなど朝飯前である。

今回のハポーによるハリスのコラム記事拒否は例外ではなく、リベラル偽善の典型例なのだということに気づき、今後も左翼リベラルに同調するならこのような扱いは普通になるということユダヤ系リベラルは腹をくくった方がいい。

船団に関する記事一覧:

お手柄イスラエル、ガザ武器輸送船上待ち伏せを克服。テロリスト9人を退治!
世界中からサンドバッグのイスラエル、国際社会の人種差別に負けるな!
あのやっかいなユダヤ人たち、イスラエルの完全武装解除を求める国際社会、クラウトハンマー氏の鋭い指摘
ガザ、子供たちのキャンプ場を焼き払ったハマステロリストたち

June 25, 2011, 現時間 11:44 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 16, 2011

久しぶりの更新なので、先ずはヘッドラインニュースから

アメリカ内政 , ネット戦争 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

読者の皆さん、二週間近くのご無沙汰でした。更新の遅れをお詫び申し上げます。今更いい訳をするまでもないが、またまたネットアクセス不能な旅を二週間近く続けており、南米まで行っていた。週末にはホテルに入れたのでアクセスはあったのだが、出張中の荷物を最低限に抑えた私はコンピューターを持って行かなかった。これは後で考えて大失敗だった。次回はどれだけ荷物制限があってもコンピュータだけは持参しよう。もっと小さいパソコンを購入する必要ありだな。

さてと、留守中にアメリカでは色々な事件が起きていて、私としては書きたい事が貯まりに貯まっているのだが、全部書いてる暇があるかどうか解らないので、一応記事の見出しだけでも書いておこうと思う。

ウィンナー下院議員、ツイッターの性的写真が原因で辞任を余儀なくされる。

先ずはニューヨーク代表アンソニー・ウィンナー下院議員のセックスツイッター事件。ことの起こりは二週間くらい前にウィンナー議員がツイッターのディレクトメールでテントになってる自分の下着姿を女学生に送った写真が何故か漏洩したところから始まる。

当初ウィンナー議員は自分のツイッター口座がハッキングされて誰かが写真を漏洩したのだと語っていたが、ハッキングされたことが事実だとして、そのような写真を誰かに送った事実はあるのかという記者の質問に議員は一切答えず、記者らから逃げまくっていた。

それからどういういきさつがあったのかニュースアクセスのなかった私に詳細は解らないのだが、ウィンナー議員がツイッターで送った写真は一枚だけではなく、しかも送った女性の数も数人いたことが明かになった。同議員が首都の議員専門スポーツクラブのロッカー室で素っ裸になって勃起した一物を自慢げにポーズをとっている写真が何枚もネットに流れ、未成年とのいかがわしいチャット内容も暴露されてしまった。

英語では男性の一物のことを「ウィンナー」と呼ぶことがあるので、議員の名前がウィンナーであることもあって、「ウィンナーのウィンナー写真」とかいってコメディアン達が大喜びしている。

それでも民主党幹部はこの恥じかしい議員に強く辞任を迫っていなかった。これが共和党議員だったら、すぐさま辞任に追い込まれるところなのだが、ま、ワシントンのダブルスタンダードは普通だから驚きはしないが。なんてかいているうちにウィンナー議員は辞任発表をした。記者会見ではかなりやじられた模様。それにしても妊娠中の奥さんもいて、議員としてのキャリアも将来有望な若手だったのに、こんなくだらないことで失脚とは情けないね。

次はBATF(アルコール・タバコ・銃器・爆発物取り締まり局による)"Operation Fast and Furious"(迅速かつ猛烈作戦)の大失態ぶりがやっと主流メディアでも大々的に取り上げられるようになったという話。

この話は、以前から保守派のブロガーたち(特にミッシェル・モルキン)などによって取り上げられ、当ブログでも「アメリカ政府がメキシコの麻薬暴力団に武器を提供していたで紹介した。

この作戦は、メキシコの麻薬暴力団に銃を売り、その銃の行方をずっと追跡することで、暴力団の流通網を暴くことが目的だったのだが、作戦は最初から穴だらけで、現場の局員からうまくいかないどころかかえって危険だという批判が多く聞かれた。しかし局の上部はそんな意見は完全無視。それどころか批判した局員を罰するなどして作戦を強行したという。その結果がATFが追跡に使う計画で流した1800丁ものセミ自動小銃の行方が解らなくなっており、メキシコ内外でおきる犯罪をより凶悪なものにし、そのうちの二丁はアメリカ人局員が殺された殺人現場で発見されている。

いったいこんな馬鹿げた作戦を考えだし実行に移したのは誰なのか、「責任者出て来い!」といいたいところだが、何故か司法省の口は重い。ということはだ、この命令がオバマ王政権から下りて来た可能性はかなり大きい。

銃砲所持禁止活動家たちは、メキシコ暴力団の武器がアメリカから渡っているということを理由に、アメリカ国内の取り締りを厳しくしろとがなり立てているが、なんと流れている銃がアメリカ政府の命令によるものだったと知ったらいったい何と言うのか是非聞きたいものだと添付した記事は締めくくっている。

次はパキスタン政府はオサマ・ビンラデン退治のためにアメリカ中央諜報局CIAに協力したパキスタン市民を逮捕しまくっているという話。オバマ王はビン・ラデン退治を自慢してはしゃぎまくっていたが、何故アメリカの宿敵が同盟国であるはずのパキスタンの高級住宅地、しかもパキスタン軍基地のすぐそばで何年も隠れていることが可能だったのかという事実について全くアメリカ市民に説明していない。

パキスタンはムシャラフ大統領の頃から、共通の敵であるイスラム教テロリストと闘うべく、アメリカから巨額の援助金を得ている。ムシャラフは別に親米だったわけでもなんでもないが、テロリストにつくよりブッシュアメリカに付いていた方が政治的に懸命だという判断からアメリカのテロ退治に協力していた。ところがムシュラフを失脚させた新政府は表向きはどうあれ実際は親聖戦派だ。アフガニスタンで戦争をしている米軍は、テロリスト達が国境を超えてパキスタンに逃げ込む度に、一応同盟国であるパキスタンには越境追跡が出来ないことを忌々しく思って来た。今回のことでパキスタンはあからさまに反米政策を示している訳だから、資金援助の中止はもちろんのこと、パキスタンへの越境追跡も認めるべきである。オバマ王は候補者時代に自分が大統領だったらパキスタンに進軍すると息巻いていたのだから、いまこそそれを実行に移すべき時である。

ところで、大統領に就任してから数々の馬鹿げた政策をとってきているオバマ王だが、何と言っても議会の承認なく勝手にリビアで戦争を始めたのは、愚の骨頂と言えるだろう。さて、最後の話はそのオバマ大統領がリビア戦争を巡って議会から訴えられたという話。

読者諸君はブッシュ大統領がアフガニスタンやイラクの戦争を自分勝手に一人で始めたような印象を持っているかもしれないが、それは民主党や民主党べったりのメディアが虚偽の報道をしたからであって、実際にはブッシュ大統領はきちんと議会の承認も得て、国連にも一応の筋は通して戦争を始めた。あれだけ世間から一局主義だと批判されたブッシュ大統領のイラク戦争でアメリカに同盟した諸国の数は、オバマのリビア戦争に参加した国々の数よりずっと多いのである。しかもオバマは議会に何の断りもなく勝手に戦争を始めたのだ。これはアメリカ歴史始まって以来のことである。

アメリカの憲法では、大統領と議会のどちらに宣戦布告の権利があるのかという点が、かなり曖昧である。大統領は自分に権限があると主張し、議会は自分らに権限があるとしているが、双方とも法律上どちらが正しいのかを裁判で決着をつけることを嫌がっていた。

例えばイラク戦争についてだが、戦争をしたいブッシュ大統領に対して議会は乗り気ではなかった。が、お互いなんとか話し合いの結果、お互いが同意したという建前で戦争は始まった。ブッシュ大統領は自分の一存で戦争は始められると主張しながらも、その権限を行使せず議会の面子を保った。こういう権限はどちらか一方に与えられることは非常に危険である。だから今までのように曖昧な状態にしておいたほうがアメリカにとって良かったのである。

ところが、オバマ王は自分は議会にお伺いを立てる義務などないとして、突然リビアで空爆を始めてしまったのである。それでも戦争に勝っているならまだしも、同盟軍の攻撃にもかかわらずカダフィーが失脚する気配はまるでない。

ブッシュのイラク戦争をあれだけ叩いて反対したリベラル反戦家たちはこのオバマの身勝手な行為に何一つ批判する気はないのかな?

というわけで、本日はヘッドラインニュースを追ってみた。

June 16, 2011, 現時間 8:36 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 7, 2011

ララ・ローガン恐怖の暴行体験を60ミニッツで語る

宗教と文化 , 対テロ戦争

2011年2月、エジプトのムバラク大統領が辞任した日、歓喜に狂う群衆の様子を取材していたアメリカのCBSテレビのリポーターで南アフリカ出身の金髪美女ララ・ローガンさんは、突如としてリポーターではなく残忍な犯罪の被害者となった。

彼女が取材班の仲間やボディガードと引き裂かれ、暴徒らによって集団性的暴行を受けたニュースはあっという間に世界に広まったが、三ヶ月たった今、当人のローガンさんはあの日の恐ろしい体験を自ら、彼女が担当している60ミニッツの番組で語った

暴行の内容は私が以前に書いた事と矛盾はないのだが、やはり被害者当人の口から話を聞くと、非常に凄まじいものがある。

一時間以上パーティーのような状況を何事も無く取材していた取材班は、カメラのバッテリーが切れたため一時的に立ち止まった。そこで通訳の男性が突然表情を変え、「ラーラ、ここらから出よう」と真剣な顔で言ったという。その時は彼女は何故通訳がそう言ったのか解らなかったのだが、あとになって聞いたところ、通訳は回りの男達が「彼女のバンツを脱がしてやろうぜ」と言ってる声を聞いて、これは危ないと思ったのだと言う。

だが、通訳が出ようと行った時はすでに遅く、ローガンは後ろから男達の腕に掴まれた。

ローガン: そして突然、私には何が起きているのか悟る暇もなく、後ろから数々の手が私の胸を掴み私の股を掴んできたのです。それもひとりが掴んで止めるというようなものではなく、一人、また一人、そしてまた一人と続いたのです。(ボディガードの)レイはすぐそこに居ました。彼は私の腕を掴み叫んでいました。「ララ、つかまって、つかまって!」

ここで彼女が「止めて!」と叫ぶ音声だけが録音されている。ララはここで「止めて」と叫べば男達は止めてくれると本気で信じたと言う。まさか本当に集団暴行されるなんて思わなかったと。しかし、群衆は彼女が叫べば叫ぶほど興奮して彼女に襲いかかった。

ボディガードのレイが必死に彼女の腕をつかんだが、二人は群衆に引き裂かれてしまった。レイの手にはローラの服の袖が残っただけ。

そのうち誰かが彼女はイスラエルのユダヤ人だと叫んだ。彼女はそのどちらでもないが、そのデマを聞いた群衆はさらに興奮して攻撃は激化した。

ララは自分のセーターが引き裂かれるのを感じた。つぎにブラジャーが引きちぎられ、素肌に風の感触を感じた。以後は多くの手があちこちから伸びて来て彼女は体中をまさぐられつねられぶたれた。数知れない男達の手で何度も強姦された。群衆の何人かが携帯のカメラを使ってその様子を撮影している姿を彼女は目の端で見た。

ローガン: レイとはぐれた時、私はこれで終わりだと思いました。すべてのアドレネレンが私の身体から抜け出てしまったように感じました。私を失った時のレイの顔には私が死ぬと書かれていたからです。群衆は私の身体を方々から引き裂こうとしていました。私の筋肉を引きちぎろうとしていたのです。

男達が彼女の髪の毛を束になってつかみ彼女を引きずり回したので、彼女は頭皮がはがされるのではないかと思ったという。このまま死んでしまったら幼い二人の子供に申し訳がない。なんとか生き延びなければ。もうどれだけ闘っても強姦から逃れることは出来ない。これは生き延びるための戦いだ。そう思って彼女は度重なる暴行に耐えたという。

ローガン:私は間違いなく自分が死につつあると思いました。しかもただ死ぬのではなく、ひどい拷問の末に殺されるのだと、そしてこの拷問はいつまでもいつまでも果てしなく続くのだと。

そうやって20分から25分間群衆の中を引きずり回された彼女は、群衆の端の方にいた女達の集団にぶつかった。男達から人形のように投げ回されていたローガンは偶然ある女性の膝に着地した。この女性は頭からつま先まで黒いチャドラを着ており、ローガンにおおい被るように包んでくれたという。そして回りにいた女たちと暴徒ではない男達が、暴徒に向って水をかけたり物を投げたりして暴徒を追い払おうとした。そこに取材班が助けを求めた兵士らがやっと追いつき、狂った暴徒たちは軍隊によって拡散された。

軍隊に助けられたローガンはそのままアメリカに帰国し病院に一週間ほど入院したが、あまりにも手足を乱暴に引っ張られたため、筋肉や関節が伸びて何日も激しい筋肉痛に苦しんだという。また陰部は皮膚が破れるなどひどい傷を負ったそうだ。

もしも、彼女が偶然にして女達の集団に出くわさなかったら、ローガンは文字通り腕や足をもぎ取られて引き裂かれて殺されていただろう。エジプトには恐ろしい野蛮人が居ることは確かだが、正義感のある人々が居た事も忘れてはならない。

ローガンは、後になってエジプトでは女性に対する性的虐待はごく普通だという話を聞いた。この話はカカシも以前にしたことがある。エジプト男性による女性虐待は日本の満員電車の中でおきる痴漢行為の100倍も悪質らしい。

四日間入院していたローガンはやっと帰宅して二人の子供達と再会した。子供達の顔を見た彼女は自分が第二の人生を与えられたような気がしたと言う。そして自分はこの体験によってより強くなったと語っている。

さて、ここで当然ながら出る疑問は、このような危険な場所に女性リポーターが取材とはいえ行くべきなのだろうかということであるが、ローガンが自分の体験談を語ろうと言う気になったのもそれと関係がある。

ローガン:ひとつ私が非常に誇りに思っていることは、意外だったのですが他の女性リポーター達が私が沈黙の掟を破ってくれたと語ったことです。これまでみんなが経験して一度も公言しなかったことを。

司会者: それはどういう意味です?

ローガン: 女性は性的な暴力について決して文句は言わないという掟です。誰かから「だからそんな場所に女性が行くべきではない」と言われたくないからです。ジャーナリストとして多くの女性たちがこういう目にあっていると思います。でもだからといって仕事を止めたくない。何故なら彼女たちもわたしと同じように仕事に賭けているからです。彼女たちはアドレネレン中毒なんかでも栄光にどん欲なわけでもありません。ジャーナリストという仕事を信じているからやっているのです。

ローガンが自分の体験を公開したことについて、アメリカでは性暴力の被害者を「無条件で保護する」文化があるのかという疑問に対して、フェミニストのエミちゃんが興味深い感想を書いている。

そんな文化が確立していれば良いのですが、それはないでしょう。ローガンさんは、そういう文化を確立するのに貢献するため、問題提起するために、あえて普通なら公開されない被害の事実を勇気を出して公開したのであって、すでにそういう文化が確立しているからと気軽に公表したわけではありません。

そもそも、この件がそれだけ話題になり、ローガンさんの勇気がたたえられている(そして、ローガンさんに対する中傷発言が激しく反発をされている)ということが、ローガンさんの行為が「社会的な価値観」を揺るがすものであることを示しています。たとえば男性ニュースアンカーのアンダーソン・クーパーが暴行を受けた件については、勇気を出して公表したと褒める人もいなければ、かれに対して失礼なジョークを言うのもタブーではありません。

(被害者への嘲笑や批判が)「厳しく禁じられる」のは、性暴力被害を公言することが、いまだにタブーだからです。もしほかの犯罪被害と同じように、被害者の「落ち度」が責められるのでもなく、被害者の恥だとか貞操の問題だとかして扱われるのでなければ、ほかの犯罪被害者と同じ程度には(アンダーソン・クーパーに対して「話題作りになって良かったな」と揶揄する人がいて、それが悪趣味だと思われつつも特に反発を浴びない程度には)許容されるはずです。そうでないのは、いまだに性暴力に関して、ほかの暴力や犯罪行為とは別格の、なにか被害者本人の資質や人格にとって汚点となるようなものだとして見る「社会的価値観」が温存されているからです。

ララ・ローガンさんはこういう仕事は素人ではない。以前にも書いたが、イラクのタルアファーに関する彼女の現地リポートは立派だった。他の男性リポーター達が安全なグリーンゾーンから出ずに地元イラク人のストリンガーを使ってリベラル偏見丸出しで『取材』していたのに比べ、彼女がアメリカ軍に従軍しての現場直接リポートは非常に迫力があった。エミちゃんも指摘しているように、イスラム圏において、テロリストたちに捕まって人質になったり、拷問を受けたり、殺されたりした男性リポーターは大勢居る。それでもそんな危険な場所にジャーナリストは行くべきではないという批判はあまり聞かない。

この事件が起きた後、リビアで起きた紛争を取材していたニューヨークタイムスの取材班がリビア軍に一時的に捉えられるという事件が起きた。その時も一人居た女性カメラマンが六日間拘束されている間、何人もの兵士から性的暴行を受けたと証言している。

ひとりの兵士は彼女の顔を殴って笑った、彼女が泣き出すと余計に笑い、彼女の身体をまさぐった。彼女に携わったすべての兵士が彼女の身体の隅々まで触りまくったと言う。一人の男は優しく彼女の髪を撫でながら「お前は今夜死ぬんだ」と語ったという。

鬼、畜生、野蛮人!

イスラム圏諸国では女性とみれば性的虐待は当たり前という風習がある。自分らの女性にベールを被して体中黒いケープで覆うのも、女性を大事にしているからとか女性を外敵の目から隠すためとかいうのは単なる口実で、実際は女は自分の所有物だと思っているから他の奴らから剥奪されるのを恐れているだけのことだ。年端も行かない娘が近所の男の顔を見たと噂を聞いただけで、我が家の名誉を怪我したとかいって親や兄弟が娘を虐殺するのも、娘の人権など完全無視。自分らの面子だけを尊重した非常に野蛮で低俗な文化だ。

さて、ではそんな場所に女性リポーターやカメラマンは取材に出かけていくべきなのだろうか?

ミスター苺は行くべきではないという。「同じようにフリードマンとかゴールドバーグとかパールなんて名前(ユダヤ系の名前)の人間は男でもイスラム圏に行くべきじゃない。危険すぎる。男女平等とか人権とかいう問題以前に、実際に危険なんだからさ。」確かに野蛮人に文明社会の礼節など期待しても意味がない。危険な場所は危険と認識してそれなりに対処しなければならないというのは本当だ。

でもそれだったら戦地は危険だから女性兵士は戦闘員になるべきではないというのと同じ理屈なのでは?米軍は未だに女性兵士が戦闘員となることを認めていないが、ミスター苺は常に女性が戦闘員になることには全く抵抗がないと言っている。女性兵士が女性だからという理由で戦闘からはずされるのは不公平だと。女性兵士はいいのに女性ジャーナリストはいけないというのも変な理屈だ。

もっとも米軍兵は男性であろうと女性であろうと捕まれば八つ裂きにされて殺されることは決まり切っている、女性だから特に危険ということもない。軍人は最初から危険覚悟で戦地に赴いているのだからジャーナリストと一緒には出来ないのだといういい分もある。

だが、軍人でない女性が戦地に赴くのは何も今に始まった事ではない。第二次世界大戦や朝鮮戦争やベトナム戦争でも、直接戦闘に参加しないとはいえ、第一線で看護婦をしていた女性達や、運転手やパイロットとして戦地で活躍した女性の数は知れない。ジャーナリストのように華々しい仕事ではないが、現地の基地内の施設で賄いや事務の仕事をする女性はいくらでもいた。また、太古の昔からヨーロッパでは、正規軍の後ろから妻や恋人や慰安婦の女性達が着いて行って、戦闘後の兵士らの面倒を観るのは普通だったという。

こうした女性達が敵側の軍に捉えられて恥じかしめを受けた上に虐殺されるなどということはしょっちゅう起きていたことだろう。それでも女性達は危険覚悟で戦地に出かけて行った。

ローガンに起きた事は、そうした暴行のなかでも特にひどいものだったことは確かだが、このようなことは、これが始めてでもなければ終わりでもないだろう。これまでにそんな話が表沙汰にならなかったのは、被害にあった女性ジャーナリストたちが、被害を口にすることによって仕事を失うのが怖かったからだとローガン記者は説明している。

私は別の意味でローガンが被害を公表したことは正しかったと考える。それはイスラム文化はリベラル西洋人がどれだけ美化しようとも野蛮なのだということを世間に知らしめる意味で価値があるからだ。

最近はヨーロッパ諸国でもアメリカでさえもイスラム移民に遠慮してイスラム文化の野蛮さを過小評価する傾向がある。だが現地の危険性を充分に理解せずに、のこのこ出かけて行くの本当に危険だ。ローガンの身に起きた事件を充分に教訓として西側諸国の人間はジャーナリストにしろ軍人にしろエンジニアにしろ、イスラム圏諸国を訪問する際には充分に警戒してもらいたいものだ。

関連記事:
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ララ・ローガンを襲った暴徒に対し裁きを呼びかける声に批判的なエジプト人たち

May 7, 2011, 現時間 11:34 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 5, 2011

オサマ・ビンラデンの射殺死体写真は公開されるべき

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

ホワイトハウスはビンラデンが頭を打ち抜かれた写真は公開しないと発表した。これ以上アルカエダや他のイスラム過激派テロリストを刺激して、戦地に居る兵士らをより危険にさらしたくない、また、敵の首領の首を取ったと言って勝利の踊りを踊るのは悪趣味だというのが理由らしい。

「フットボールをスパイクする必要はない。」とオバマ大統領。「そんなものを持ち出してトロフィーのように掲げるなど、我々のすることではない。」

ここでいうスパイクとは飲み物にお酒を加えてパンチの効いたものにすることにかけて、フットボールはそれだけで面白いのだから、余計なものを加える必要はないという意味。

確かにオバマ王のいうように、我々はアルカイダテロリストたちのような野蛮人ではない。文明人たるもの、例え敵の首領といえども敬意を表するべきだという理屈はわかる。カカシも普通の戦争で勇敢に闘った相手の将軍などであれば、こちらが殺した後も、それなりの弔いをしてやるのは武士道だと思う。

だが、オサマ・ビンラデンは卑怯者の大量殺人鬼だった。奴は我々に正々堂々と戦争を挑んだのではなく、非戦闘員を対象に抜き打ちのテロ行為を行ったのである。だからブッシュ政権はタリバンもアルカイダの戦闘員らを無法戦闘員と呼んで敵国の軍人扱いしなかったのだ。

それにだ、アルカイダやタリバンなどのイスラム過激派は、イラク戦争が始まった当初、西側の軍人や民間人職員やジャーナリストをひっつかまえては首をちょん切り、その模様をビデオにとってユートゥーブなどで大々的に公開していた。日本人の青年もそうやって首を着られた映像が流されたし、ブラックウォーターのガードマンら4人はその上に遺体をやかれて橋から吊るされるなどのさらし者にした。何故奴らはこんなことをしたのだろうか?

明らかに野蛮なテロリストどもを生み出した文化の背景には、敵や敵の親派を恥じかしめることによって自分らの権力を誇示する習慣があるのだ。オサマ・ビンラデン自らが、イスラム社会では人々は強い馬に従うと語っていた。野蛮人らに文明人の礼儀作法や武士道など理解できない。奴らにわかるのは生の血なまぐさい力だけだ。そういう奴らと闘っている以上、こちらも奴らに解るレベルで力を示す必要がある。

そういう意味で、我々アメリカ人はそっちがその気ならこっちもそのくらいのことは出来るんだぞ、何年かかろうと諦めずにお前らを追いつめ何処に隠れていようと突き止めてぶっ殺してやる、俺たちを敵に回せばこういうことになるんだ、という見せしめのためにも、オサマ・ビンラデンの無様な死に様を全世界に披露すべきである。

これ以上テロリストを刺激したくないという理屈は、何の理由もないのに突然3000人からのアメリカ人を殺したテロリストにとって、単なる弱気としてしか受け取られない。今こそアメリカはアメリカこそが強い馬なのだ、勝ち馬なのだといことを、態度で示すべきである。

May 5, 2011, 現時間 11:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 2, 2011

え〜、ビンラデンが死んだって? もうどうでもいいんだけどね、、

イラク関係 , 対テロ戦争

オサマ・ビンラデンがCIAの襲撃で頭を打ち抜かれて殺されたとオバマ王が発表した。遺体は米側が収容したとのことなので、ま、間違いはないんだろう。

はっきり言って今更ビンラデンが死んだからってどうってことはない。アルカイダはイラク戦争でアメリカ軍にこてんぱんにやられてしまって今や見る影もない。ビンラデンなんてただの象徴で特に指導権があったというわけでもない。

それでもオサマ・ビンラデンが死んだというのは祝福すべきことであり、ブッシュ前大統領が色々頑張ってくれたおかげである、ありがとうジョージ・W・ブッシュ!

さてと、色々書きたい事はあるのだが、かなり疲れてるので、簡単な感想のみ。きちんとした分析は週末にでもまとめて書く事にする。

まず、オバマ王のビンラデン襲撃に関する反応だが、ビンラデンを襲撃したという日曜日の真夜中に特別記者会見を開いて一言演説をぶったのはいいのだが、その演説ではまるで中学一年の英語みたいに"I, my, me"という一人称がふんだんに使われており、あれだけ聞いてたら、オバマ自らがコマンドを指揮してビンラデンの隠れ家に乗り込んでビンラデンの頭をぶち抜いたとでもいわんばかりである。

私は大統領就任早々CIAのレオン・パネタ局長に命じて、、、「去年の8月、、、私は諜報部からビンラデンの手がかりに関する報告を得た。「私はなんども国土安全保障局チームと会見し、、、そしてついに先週、私は行動に移すに充分な情報を得たと判断し、オサマ・ビンラデン襲撃作戦を認可した、、」

「本日、私の指揮のもと、合衆国はパキスタンのアボタバドにある邸宅への襲撃を開始した、、、

ああ、そうですか。ブッシュ大統領の代からの作戦がやっと花を咲かせたなんて認識をまったくせず、自分だけがんばってビンラデンをついに殺したなんて言い方は止めてほしいね。まったく何もかも自分の手柄にしたがるオバマ王のやりかたは気色悪い。

しかし、それでもまだビンラデンの遺体を米軍が収容してアメリカに持って帰り、遺伝子検定など色々調査を行ったうえで、遺体を焼かれると天国に行けないと信じているイスラム教徒過激派のビンラデンの遺体を火葬するくらいのことをやってくれれば犠牲者の皆さんたちの気モ収まるだろうと思っていたら、24時間もたたないうちに海に遺体を放ったという。しかもイスラム教のお祈り付きで。

なんでアメリカがビンラデンみたいな大量殺人鬼テロリストの宗教に敬意を表する必要があるのだ?奴は地獄で灼熱の炎に永遠に燃やされるべきなのだ、天国にいって72粒のレーズンに迎えられる権利などない!

なんか、オバマ王ってのは思いつきでいきあたりばったりことばかりやってるような気がする。そうしておいて、まぐれで何かがうまくいくと「ワシが立派だからじゃ。恐れ入ったか、このうつけども、カッカッカ、、、」てなもんだ。

ところで、ビンラデンが「隠れていた」場所というのは、パキスタンでも高級住宅街だと言う話。しかも回りはパキスタンのエリート軍大学や基地に囲まれているとか。いったいそんな場所でどうやってビンラデンは何年も「隠れて」いられたのか、オバマ王はパキスタンをどうするつもりなのか、はっきりさせる必要がある。

付けたし:クリントン時代にオサマ・ビンラデンを捉えるチャンスをあと一歩で逃した事があるが、その時の様子や911同時多発テロがおきるまでの過程を綴ったドキュドラマ、911への道をここで改めて観てみるのも悪くないだろう。

May 2, 2011, 現時間 10:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 25, 2011

ミシガン州、イスラム抗議のキリスト教牧師が逮捕される

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

フロリダでコーランを燃やしてアフガニスタンの暴動を誘発したと問題になっているテリー・ジョーンズ牧師が、今度はミシガン州のイスラム教センターの前で抗議運動をしようとして、地元の警察に逮捕されるという事件がおきた。

ミシガン州のディアボーン市はアメリカ国内でもイスラム教徒の多い市だが、最近この市においてはイスラム教徒ではない別の宗教を持った人々がかなり迫害されており、イスラムの宗教シャリアが信じられないほど強く施行力をもつようになっている。たしか数ヶ月前にもイスラム教徒の集会の前で、キリスト教の宣教師たちが集会場の外でイスラム教徒らに布教運動をおこなったところ、警察に連行されるという事件があったばかり。シャリア法ではイスラム教徒に他宗教を布教するのは違法となっているからという理由だったが、アメリカは国教をつくってはいけないといって、市役所から十戒の書かれた軸をはずしたり、公営施設からクリスマスツリーを追い出したりするような国が、なんでシャリア法に違反するからといって、他宗教の人々の不況運動を邪魔したりするのだ? 何故、シャリア法に従ってアメリカの憲法で保証されている宗教の自由を侵害したりするのだ? アメリカの政府に何時からそんな権利が生まれたのだ?

何度もいうが、私は他宗教の聖なる本を燃やすという行為そのものは個人的には好きではない。だが、アメリカではアメリカ国旗を燃やすことも旧約新約聖書を燃やすことも、たとえどれほどの愛国者やキリスト教徒を怒らせようとも表現の自由として保証されている。だったら、その本がコーランでも法の扱いは同じでなければならないはずだ。戦死した愛する家族を埋葬する墓地で反戦運動の気違いどもが兵士が死んでよかったと大声を張り上げる権利が保証されているなら、どれほどイスラム過激派の気持ちが逆撫でされようとジョーンズ牧師がイスラムセンターの前で抗議演説を行う権利は守られなければならないはずだ。

ミシガン法廷によると、ジョーンズ牧師は抗議演説をする許可を市に届け出たが、そのような行為は大きな騒動を起こす可能性があるとして許可が降りなかった。どうしても演説をするのであれば、それによって起こるであろう暴動を防ぐため、牧師があらかじめ警備費を負担せよとの市からの要請をジョーンズ牧師は拒否。許可なしで演説を強行しようとしたところを逮捕されたというわけ。

ジョーンズ牧師の逮捕は完全に違法だ。だいたい演説やデモの反響が心配だからという理由で言論の自由がそう簡単に弾圧出来ると言うのであれば、イスラム過激派は誰かが批判的な意見んを述べようとする度に、「そんな報道をするテレビ局は爆破してやる。」「そんなデモをおこなったら参加者は皆殺しにしてやる」「そんな集会を主催した公民館を燃やしてやる」とおおげさに騒ぎ立て、相手が信じるように適当にそのへんにいるキリスト教徒たちに暴行を加えたりすればいいだけの話。過激派の復讐が怖いから批判者の言論を弾圧するというのなら、すでにアメリカでは過激派イスラム教徒に乗っ取られたことになるではないか。

非イスラム教女性にヒジャブ着用を強制

実は、もうそうしたことが現実になりつつあるのが、イギリスはロンドン。東ロンドンのタワーハムレッツ地区にある商店では、イスラム教徒ではない女性経営者が髪の毛全体を覆うヒジャブというスカーフを被っていないとして、地元のイスラム教徒たちから脅迫されるという事件が起きている。

この女性はヒジャブを被らないで仕事をするなら殺してやると脅迫されたという。最近このあたりでは「同性愛者立ち入り禁止」などという落書きがあったり、ビキニモデルやインド映画のポスターに黒いペンキが塗られるなどの破損が続いている。ポスター破損はバーミンガム地区でも起きている。

薬局を営み自分はイスラム教徒ではないこの女性は、先月ヒジャブを付けないなら店をボイコットすると数人のイスラム教男性に脅かされた。このことをメディアに訴えたこの女性の店に男が来て「そういうことを続けるなら殺してやる」と脅迫したと、女性は警察に訴えた。

ロンドンではイラク出身のモハメッド・アル・ハキム30歳が、ヒジャブを付けていない従姉妹の命を脅迫したにも関わらず実刑を免れたという事実もある。ハキムに言わせると21歳の従姉妹アルヤは家名を娼婦や売女の家のように汚したと主張。地元のイスラム聖教師はハキムの言動は単なる助言であって脅迫ではなかったと説明している。

ヒジャブを付けないなら殺すというのが脅迫でないならなんなんだ!

ミシガン州住民は、ミシガンがロンドンみたいになってもいいというのか? ミシガン州は州法廷の横暴をこのまま見過ごし、みすみす州をイスラム過激派に乗っ取らせるのか?

ミシガン州のキリスト教徒は何をしているのだ、と私は聞きたい!

April 25, 2011, 現時間 8:50 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 6, 2011

テロリストの脅しに怯むな! コーラン燃やしを違法にするな!

人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

フロリダの田舎でコーランを燃やしたアホ牧師に刺激されて、アフガニスタン過激派が暴動を起こしたことで、アフガニスタン戦争の総指揮官ペトラエウス将軍は、コーラン燃やしはアフガニスタンにいるアメリカ兵の身を危険にさらすものですべきではないと語った。

私はペトラエウス将軍のことは非常に尊敬している。彼の対テロ作戦はイラクにおいて大成功を収めたという実績もあり、将軍が『何はすべきで何はすべきでない』と言えば、普通ならそれに大賛成するのがカカシの立場だ。しかし、ことコーラン燃やしに関しては、非常に残念なことではあるが、将軍の意見に反対せざる負えない。

ペトラエウス将軍は軍人なので、今の戦争でどのように勝つかということしか考えていない。これは当たり前の話で、現在行っている戦争の勝敗だけを考えるなら、将軍の言いたい事はかなり理解できる。だが、我々自由国とテロリストたちとの戦争には単にアフガニスタンがどうのイラクがどうのということだけではなく、今後世界ぐるみで自由が勝つかイスラム過激派が勝つかという大事な問題がかかっている。局部的な戦闘で勝って戦争全体に負けるというようなことがあってはならない。

アフガニスタンの暴動を心配したアメリカの腰抜け議員たちのなかから、共和民主を問わずコーランを燃やす行為を違法にすべきだなどと馬鹿げたことを言い出す輩が出て来た。議員らの理屈はコーラン燃やしのような挑発行為はアフガニスタンの米軍や国連職員たちの身に危険を及ぼすからというものだ。だが、イスラム過激派が我々を殺したいのは普通の状態であり、ことによって程度の差こそあれ、我々のすることなすこと気に入らない事ばかりなのである。そんな奴らが腹をたてることにいちいち過敏に反応していてはこちらの身が持たない。

やつらはモハメッドを描写したというだけで、くだらない新聞の一こま漫画に腹を立てて世界中で暴動を起こしたりする。イスラム教国で行われた美人コンテストで女性が水着姿で現れたというだけでミスコンの会場を囲んで暴力沙汰を起こしたりする。ローマ法王がイスラム教には暴力的な傾向があると言っただけで、アフリカの病院でボランティア活動をしていたカトリックの尼さん看護婦が地元のイスラム過激派に惨殺されたりする。

つまりだ、過激派イスラム教徒は我々文明人には理解に苦しむ些細な事で血が上ってすぐさま町に繰り出して暴動を起こし殺人を起こすような野蛮な人間以下の生き物なのだ。そんな奴らのご機嫌伺いをして、我々文明人がいちいち我々の言動を変えたり、あげくの果てに法律まで変えたりするのであれば、我々はすでにイスラム過激派に闘わずした負けたも同然だ。そんなことがまかり通るのであれば、アメリカにシャリア法が設立されるなど時間の問題だ。

もしもイスラム諸国の過激派が豚肉を食べる西洋人に腹を立てたら、我々は肉屋から豚肉を取り除くのか? 野蛮人がアメリカ人女性が化粧をするのが気に入らないと言えば、我々は女性の化粧を違法にするのか? イスラム過激派が婚前交渉は投石死刑に処すべきだと大騒ぎしたら我々は処女でない未婚の娘達を生き埋めにして石を投げつけて殺すのか?親が自分の反対を押し切って親の認めない相手と結婚した娘を殺すことは合法にするのか?

我々が奴らの原始人以下の自制心のない暴力性を恐れて我々の生活態度を変えたりすれば、奴らの態度は和らぐどころかどんどん極端になり、奴らの要求はどんどん理不尽なものとなっていくのだ。

これはカカシが勝手に考えだした妄想ではない。

すでにイギリスでは地方によって一部シャリア法が認められている。フランスではフランスに増え過ぎるイスラム人口は問題だと発言した政治家がイスラム教団体から訴えられている。

イスラム教過激派は惜しみなく奪う。軒先貸せば母屋を取られる。奴らには一歩たりとも譲ってはならない。よって、コーラン燃やしは趣味の悪い行為ではあるが、それがイスラム教の癪に触るというのであれば、どんどんやるべきだ。奴ら野蛮人の気持ちなど我々文明人がいちいち気にする必要はない。奴らはすでに文明社会を破壊すべく戦争を挑んで来ている。何故我々が好き好んで敵の手助けをしなけりゃならないのだ?

わけわからん!

April 6, 2011, 現時間 5:02 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 23, 2011

ブッシュ前大統領のイラク開戦は違法だと騒ぎ立てたオバマ王、リビアにて議会の承認なしの憲法違反戦争を始める

中東問題 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

ブッシュ大統領が始めたイラク戦争は、左翼リベラルの嘘出鱈目のプロパガンダとは裏腹に、国連の承認も一応得ていた(国連安保理条例が戦争を承認したかどうかは見解の違いはあったが)し, 国内における議会の承認を得たことは確かだった。しかもブッシュはアメリカ一国でイラク侵略を行ったどころか、イギリス、オーストラリア、日本を含む20数国の同盟国と連なって戦争に挑んだ。それに比べてオバマ王のリビア空爆はどうだ? ブッシュが得たよりずっと少ない同盟国、しかも国連の承認は得ては居るものの議会の承認を得るどころか、議会に相談すら持ちかけずにそれこそ勝手にリビアに攻撃を始めた。国内の憲法上においては、あきらかに違法行為だ。

断っておくが、私は決してリビア空爆には反対ではない。やり方によっては非常に効果のある攻撃になりうる。何度も言うがリビアのカダーフィはアメリカの宿敵であり、リビアの政権交替はアメリカにとっても有益なことだと思うからだ。しかしながら、現在オバマ王がやっていることには、いったい何を目的にどういう作戦を持ってリビアを攻めているのかという明らかな方向性が全く示されていない。

例えば、国連はカダーフィを直接攻める気はないという。では我々の敵とは誰なのだ?空爆は誰を狙ってやっているのだ?この戦争の勝利条件とは何なのだ? 防衛長官のゲーツ氏は、ある程度たったら戦争の主権を移譲する予定だと話しているが、誰に移譲するのかを明確にしていない。

アメリカはそれでなくても非常な財政難だ。石油生産国の紛争は好ましくない。何の方向性もなく、やたらに武器や軍隊を無駄遣いする余裕などないはずである。アメリカの損益に影響があると思われる地域での戦争ならカカシも反対はしない。だが、そうであるなら、オバマ王は軍隊の総指揮官として戦争の方向性と目的を明確に国民に説明すべきである。すくなくとも議会の承認を得るべきである。

それが出来ないなら、オバマ王が批判しまくったブッシュ前大統領の行動よりもひどいことをやっていると左翼リベラルから叩かれても文句は言えないだろう。もっとも信念のない左翼リベラル連中がオバマを批判するかどうかは、また別の話だが。

March 23, 2011, 現時間 8:43 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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March 5, 2011

過激派イスラムを批判した人気ラジオDJ辞任に追い込まれる

アメリカ内政 , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

日本ではおなじみないかもしれないが、アメリカでは大人気だった1980年代のテレビ番組「ラブボート」のレギュラーだった元俳優そして元下院議員でもあって、今は人気ラジオトークショーDJのフレッド・グランディーと夫人が過激派イスラム教徒の脅威を語ったことが原因でラジオ局から辞任に追い込まれるという事件がおきた。

過激派イスラム教はイランのアメリカ大使館が襲撃された1979年からずっとアメリカの宿敵である。911は言うまでもないが、それまでも、そしてそれ以後も、過激派イスラム教テロリストたちはアメリカ人を殺し続けている。ついこの間もドイツの空港で過激派イスラム教に感化されたドイツ市民がフランクフルト空港でアメリカ兵二人を射殺した事件がおきたばかり。

ことのおこりは、グラディー夫人のキャサリンさんが番組中に過激派イスラム教の脅威を語ったことで、WMALラジオ局がグラディー自身に過激な発言を改め謝罪するように求めたことがきっかけだ。

私も妻も私たちの番組を通じて過激派イスラム教の国内国外での危険性について過去数ヶ月に渡って語ってきました。先週、キャサリン(番組ではミセスフレッド)は潜伏聖戦(ジハード)に対してかなり厳しい批判をしました。その努力が原因でキャサリンは番組から降ろされました。私は局側にミセスフレッドがマイクの前に座らないなら私も続けることは出来ないことを告げ、今朝を最後に辞任することになりました。

このラジオ局は以前にも国内のイスラム教市民団体から圧力をかけられ、イスラム教を批判したDJを首にした過去があるので、今回もアメリカイスラム教委員会CAIR(ケア)から圧力をかけられたのではないかという噂もある。CAIRのスポークスマンは自分らは全く関係がないと主張しているが、エジプトのモスリム同砲団とつながってるようなテロ団体が真実など述べるはずがないから全く信用できない。

グラディー自身もCAIRが直接関与しているかどうかは知らないと述べているが、2005年にCAIRの抗議で「イスラム教はテロ団体だ」と批判したマイケル・グラハムというDJが解雇された例をあげている。

グラハムの場合はイスラム教全体を批判しているので、クレームがついてもおかしくはないが、(だからといって解雇されるほどのものとも思えないが)ミセスフレッドは過激派イスラム教と言って、イスラム教の特殊な一部の教えについて語っているのであり、特に問題があるとは思えない。

だが、よしんばCAIRは何の圧力をかけていなかったとしても、イスラム教団体からの批判を恐れて局側が自主的にグラディー夫人を解雇した可能性は多いにありうる。

はっきり言って私には過激派イスラム教テロリストは英語でいうところの500ポンドのゴリラに思える。つまり、部屋の真ん中で500ポンドのゴリラが居座って部屋の平和を乱しているのに、部屋のなかにいる人々はそれを完全に無視。なぜ部屋が荒れているのか全くわからないという顔をしている。

何故我々アメリカ人はアメリカ人に最大の脅威を及ぼすイスラム教ジハーディストをおおっぴらに批判することが許されないのだ?彼らのほうはアメリカは悪魔だとかアメリカ人が全員死ぬまで戦いはやめないとか常に公言し、機会があるごとにアメリカ人を殺しているではないか?何故その脅威について述べることがいけないのだ?そんなにイスラム教徒からの報復が怖いのか?

だとしたら、過激派イスラム教はの悪影響は思ったより深刻な問題だといえる。

バージニア反シャリア対策隊のジェームス・ラファティは、CAIRが局に圧力をかけたという話を少なくとも二つの筋から聞いているとし、CAIRの最終目的は全国ネットで放送しているショーン・ハネティを失脚させることだという。ハネティーはラジオだけでなくフォックスニューステレビでもレギュラー番組を持っており、地方局DJのグラディーより広い聴取者数を持っている。

March 5, 2011, 現時間 10:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 18, 2011

恥さらし、アメリカ諜報部部長の「ムスリム同胞団は世俗主義」発言に批難殺到!

宗教と文化 , 対テロ戦争

エジプトのムバラク政権がついに崩壊したが、大手をあげて素直には喜べないのが現実。何故なら今後のエジプトを誰が統括するかによって、中東にイスラム過激勢力旋風が巻き起こる可能性が大だ。そんななかで、米国国家情報部(Director of National Intelligence)のジェームス・クラッパー部長による、「ムスリム同胞団は世俗主義団体である」という頓珍漢な発言が批判を浴びている。

英語ではMoslim Brotherhood(モスラムブラザーフッド)と呼ばれるこの団体は、その過激なイスラム教思想で悪名高い。911の首謀者であるオサマ・ビンラデンの相棒、アイマン・ザワヒリもモスリム同胞団出身だ。

今回のエジプトでの革命騒ぎもこのモスラムブラザーフッドが煽動したことはすでに周知の事実。実際にこの団体はエジプト市民の間で人気があるとはいえないのだが、敵の敵は味方という感覚で反ムバラクの市民らから多少の支持を受けていることは否めない。問題なのは、アメリカがこの団体をどう扱うかなのだが、もしアメリカの諜報部の部長が同胞団を世俗主義だなどと本気で考えているとしたらかなり問題だ。ムスリム同胞団は断固反アメリカであり交渉などの対象にはなり得ない団体なのだ。それを理解せずにアメリカが多少でも肩入れしたりすれば、放っておけば自然とエジプト市民から支持を失うかもしれない団体をかえって勇気づけ民主化する可能性のあるエジプトをイスラム過激化へと追いつめてしまうかもしれないからである。

はっきり言って、こんな世間知らずの人間に全国諜報部の部長などをやらせておくのはアメリカにとって非常に危険だ。即座に首にして、もっと国際諜報に通じている人間に部長をやってもらうべきだ。そうでないとアメリカは本当に大変なことになる。

February 18, 2011, 現時間 6:40 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 2, 2011

エジプト紛争はオバマのイラン革命なのか?カーターの無策を思い出させるオバマの不能さ

中東問題 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

エジプトにおける革命につながる大紛争はすでに二週目を迎えたが、このエジプトに対するオバマ王の政策、というか無対策には、野党の共和党からかなりの批判が集まっている。ザ・アトランティックがそのなかでも注目すべき三つの批判を提示している。

批判その1、オバマはジミー・カーターだ。

エジプトの今の状態は1979年のイラン宗教革命前夜と酷似している。

当時のイランはモハンマド・レザー・シャーという国王が国を統括していた。シャーは独裁者であり国は王族主義のファシズム的な政府だったが、親米だったということと、中東でも比較的文明主義だったことから、中東における同盟国としてアメリカにとっては大事な存在だった。ところが、ファシストが嫌いだったカーターは、それまでイランに駐在していたCIAを撤退させ、シャーに国の民主化を促し圧力をかけていた。

イラン政権とアメリカとの亀裂を利用して、両国に出来た隙間からもぐりこんできたのがフランスに亡命中のアヤトラ・ホメイニだった。イランから諜報部を撤退させてしまったアメリカは、イランでの宗教革命を全く予測できなかった。

今回のエジプトの紛争も、オバマ王政権の諜報部はあらかじめ予測できなかった。オバマ政権は、カーターがイランの時にしたように、エジプトにおける大事件の兆候を見逃していたのだろうか。この批判は今後エジプトの状態がどのように展開するかでさらに大きくなるだろう。

この革命によって、ムバラク政権が倒れ、民主的な自由政府が設立した場合はいい。だが、もしもイランの時にようにイスラム過激派が政権を握ってしまったらどうなるのか。今回の紛争を起こしたのはイスラムブラザーフッドと呼ばれるイスラム教テロ団体だ。このどさくさでエジプトがイランの時のように宗教革命に成功したら、アメリカにとって独裁者のムバラクが政権を握っているよりずっと危険な状態になる。

批判その2 オバマはブッシュ政権のエジプト民主化政策を維持しなかった。

ブッシュ前大統領は、単にアメリカに敵意を見せていないというだけで非情な独裁政権を支持すべきではないと断言した。ブッシュはアメリカは世界に多くの民主主義国家が出来るように常に努力すべきだという信念を持っていた。だから、アメリカの都合のいいように利用することも出来たサダム・フセイン政権をわざわざ倒し、その後も本当の傀儡政権を立ててイラクを実質的な植民地にしてしまうことも出来たのに、民主政権設立のためにアメリカ軍人の命を犠牲にしてまで長々とイラクの民主化のために戦った。

しかし、オバマ政権はブッシュ政権の世界民主化拡大方針を捨ててしまった。その理由は単純にそれがブッシュの方針だったからだと共和党のノーム・コールマン上院議員は言う。もしもオバマがエジプト国民の動きに目を光らせていたなら、ムバラクが永遠に権力を保持できないことは明らかだったはずで、ムバラク政権以外のエジプトの将来を考えることも出来たはずだとコールマン議員は言う。

エジプトは中東でも一番民主化の可能性のある国だった。イスラエルとも何年も戦争をしていないし、たの中東諸国と比べて文明化も進んでいる。オバマがブッシュ政権の方針を受け継いでエジプトの民主化にもっと力を入れていたら、今頃はエジプトは民主主義の幼年期を迎えていたかもしれない。

ところが、オバマはなにもしなかった。エジプトでイスラム過激派が何度もムバラク暗殺をたくらんだり、ブッシュ時代にはシリア勢が撤退するというところまでいったレバノンは、いまやヘズバラに政権を乗っ取られそうな状態だし、チュニジアの内乱やイエメンでもデモ行進など、ブッシュ政権の自由主義拡大方針が遺棄されたことによる結果だという批判もある。

ブッシュ政策はくだらないと笑に付していたオバマ政権は、こうしたことが起きるたびに寝耳に水という態度で、まったく対策が立てられないでいる。

批判その3 オバマはエジプトをイスラム過激派に委譲しようとしている。

実を言うと私はオバマがブッシュ政権の方針を継続しなかった理由は、単にそれが自分のライバルだったブッシュの政策だからということではなく、オバマ自身が中東の民主化を望んでいないからなのだと思っている。だからオバマは無策でことの展開に驚いているというより、意図的に中東をイスラム過激派の手に渡したいのだとカカシは考える。

イランでも民主化を目指し国民による抗議運動がかなり激しく行われた。今回のエジプトの紛争では、一方的に抵抗勢力の方を支持しているオバマだが、イランの時は抵抗している庶民に対して暴力のお抑制を促し、イラン庶民に対する支持を全くみせなかった。今回のエジプトの紛争では抵抗勢力のなかにイスラム過激派が多く含まれている。いや、イスラム過激派が抵抗運動を扇動しているといってもいいくらいなのだ。

オバマ大統領は就任直後の謝罪ツアーで、エジプトのカイロで悪名高き「話せばわかる」演説を行ったが、モスラムブラザーフッドは我々とは全く違うと元下院議長のニュート・ギングリッチ氏。エジプトがイランのような宗教独裁国家に成り果てる可能性を警告した。

エジプトでムバラクが失脚したからといって、エジプトが民主主義国家になるという保証は全くない。いやそれどころかギングリッチや他の批評家たちが指摘しているように、イランのように反米で過激でもっと独裁的なイスラム宗教国家となってしまう可能性のほうが大きいのである。安易に抵抗勢力の味方をしてムバラクの辞任を促すのは危険だ。

第一、ムバラクが抵抗勢力の鎮圧に成功して生き残ったらどうなるのだ?そうなったら、ムバラク政権がこれまでのようにアメリカに協力的な姿勢を示すことは期待できない。

なんにしても、オバマ王のやっていることはアメリカにとって危険なことだらけである。

February 2, 2011, 現時間 6:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 31, 2011

TSA、民間空港警備会社起用を中止する

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

去年の暮れに始まったTSA(連邦運輸保安局)による、行き過ぎ審査によって、民間の警備会社に警備を依頼する空港がいくつか出てきたが、権力を独占したTSAが民間の警備会社に空港の警備を分担させるなんてことが長続きするわけないと思っていた。案の定、本日TSAのジョン・ピストル局長は現在民間会社を起用している16の空港以上に民間会社起用を拡大しないことを発表した。

ピストル局長は当初、民間警備会社とTSAの協力企画には中立な意見を持っているとしていたが、調査の結果、現在以上の拡大は不適当であると結論を出したんだそうだ。まったくしらじらしい。最初から競争相手の民間企業と協力する気など全くなかったくせに。

民間企業起用を推薦していたフロリダ州のジョン・ミカ下院議員は、こんなにうまく行っている企画を中止するとは信じられないとして、TSAの決断に落ち度がなかったかどうか捜査するつもりだと語っている。

お役所仕事と民間企業とではどちらが経済的で能率的かなどというのは誰もが知っていることだ。この決断にTSAの労働組合が絡んでいることは言うまでもない。

労働組合に言わせると、「国の警備をつかさどる仕事を一番安せり落とした企業に任せるのは危険だ。」ということだが、カカシに言わせれば、国家警備を仕事が出来なくても容易に解雇されな小役人に任せておくほうがよっぽども危険だと思うがね。

January 31, 2011, 現時間 9:57 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 28, 2011

イスラムテロリスト達、守りの甘い米墨国境を悪用

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀 , 移民問題 , 麻薬戦争

お詫びと訂正: バーチャルフェンスに関して、一部、文章が尻切れとんぼになってつながらなくなってる場所があったので訂正した。

今朝のフォックスニュースで、アリゾナ南部のメキシコ(墨西哥)国境付近でイランの自爆テロに関する本が見つかったという話を聞いた。私が観ていたテレビ番組では、評論家が、メキシコ人がイランの自爆テロの話に興味があるとは思えないので、これはあきらかにイスラム系テロリストが密入国した際に落としたものだろう、と語っていた。しかし国土安全保障局の報道官は、必ずしもテロリストの所持品とはいえない、安易な結論付けは軽率だと返していた。

スペイン語もろくろく読めないようなメキシコ密入国者がなんでペルシャ語の本なんか持ってるんだよ、人を馬鹿にするのもいい加減にしろ! と思ったが、朝は急いでいたので、出張先のホテルに戻ってからデイリーメールオンラインを読んでいたら、過激な言動のためカナダ、イギリス、アメリカへの入国が禁止されているイスラム聖教師がカリフォルニアとメキシコ国境を密入国をしようとして国境警備員に逮捕されたという記事を読んだ。

この二つの記事は偶然のようで偶然ではない。先のフォックスの記事を詳しく読んでみると、イスラムテロリストがメキシコ国境を越境してアメリカに入ってきたのは、今回の二つの事件がはじめてではなく、これまでにも幾度もあったと書かれていた。国土安全保障省の守りの甘さは悪名高いので決して驚くことではないはずだが、こうしてその悪影響を目の当たりにすると、解っていたこととはいえ腹立たしい。

火曜日にアリゾナのメキシコ国境付近の砂漠で国境警備員によって発見された本は「我らが殉職者の追憶」というイラン発行の遺伝書で、自爆したテロリストたちの名前や生年月日、そしてどこでどのように自爆したかなどが記録されているという。発見された場所は、メキシコの麻薬密輸ギャングたちが好んで使う通路で、明らかにイスラムテロリストがメキシコの暴力団に金を払って越境援助をしてもらったものと思われる。

国土安全保障省は、現在イスラムテロリストがメキシコ国境あたりで活動しているという情報はつかんでいないとしているが、連邦警察(FBI)のロバート・ミューラー局長によると、最近OTMと呼ばれるメキシコ人ではない密入国者が危険な率で増えているという。

ミューラー局長は2005年の議会公聴会でアルカイダと深いつながりのある国の人間がメキシコ系の偽名を使い、スペイン語を学んで、ラテン系移民を装って入国していると証言している。

すでに去年だけでも、国土安全保障省はアフガニスタンやエジプト、イラク、イラン、パキスタン、サウジアラビア、そしてイエメンから何千という密入国者を保護している。また国境警備隊の調査によると、保護されたOTMの数は2004年が4万4千614人、2005年が16万5千178人、そして2006年は10万8千025人だという。

また、移民局の職員は今回だけでなく、以前にも米墨国境付近で中東のものと思われる物品をいくつも発見している。たとえば、テキサスのザパタ市ではイランの現金が、ジムホッグ郡では航空機が塔に突っ込む絵柄のバッジが貼り付けてある上着が発見されたりしている。

私が空港でのTSAによる行きすぎの警備体制を批判するのは、まさにこのような国境警備体制の甘さにある。TSAをつかさどる国土安全保証省のジャネット・ナポリタノ長官は、この間の選挙後、どさくさにまぎれてカメラやセンサーを使うバーチャルフェンスと呼ばれる防御壁建設企画を中止した。

明らかに危険な状態にある国境の守りに全く力を入れずに、国家安全のためだからと言って不愉快なだけで何の役にもたたない不必要な調査をやっているからだ。国民の税金を無駄遣いし、国民に迷惑をさんざんかけておいて、国境はがら空き。

TSAで無駄遣いする金があるなら、国境警備員を増やすとか壁を建てるとかもっと効果的にテロリストや暴力団を締め出す方法があるはず。

無論国土安全保障省のジャネット・ナポリタノ長官の目的は国土保障などではないから、この状況は当たり前といえば当たり前だ。

彼女の目的は、そしてもちろんこれはオバマ王の陰謀でもあるわけだが、アメリカ国土を守ることではなく、国土安全保障という名目でアメリカ市民をコントロールすることにあるのだ。そのために何人のアメリカ人がテロリストの殺されようと、メキシコの麻薬戦争の巻き添えになろうと、オバマ王やその手下達の知ったことではないのである。

January 28, 2011, 現時間 2:34 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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December 4, 2010

ウィキリークスで明らかになったオバマ王政権の無能ぶり

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 防衛

先日ウィキリークにオバマ政権の外交に関する秘密情報が流された事件がもとで、政府機関では政府の秘密情報を扱う政府ネットワークからのダウンロードが全面的に禁止になった。この御ふれは数日前に突然出されたもので、政府ネットを日常的に使っている職員らから言わせれば非常な迷惑である。こういうふうに日常の仕事に支障を来すような決断をするなら、その影響を考えた上で除所に対策を考えるべきなのに、オバマ政権は何もかもが事件が起きてしまってからの事後対策ばかり。今度のウィキリークに対する政策にしても、その遅さもさることながら、その無能さにはあきれかえって物が言えないというのが現実。

これについて、サラ・ペイリンが自分のフェイスブックでオバマ政権に対して数々の疑問を投げかけている。

まず第一に、ウィキリークスの責任者であるジュリアン・アサンジがこの非常に危険で高度な秘密情報を流さないようどのような対策が取られたのだろうか? 特に彼はここ数ヶ月の間にすでに一度ならず二度までもそういった情報を流しているのである。アサンジは「ジャーナリスト」などではない。それはアルカイダの英語版マガジン「インスパイアー」の「編集者」が「ジャーナリスト」などではないのと同じだ。彼は反アメリカ工作員であり彼の手は血で汚れている。彼が公表した秘密書類のよって100人以上のタリバンに関するアフガニスタン情報源の身元が暴露されてしまった。なぜそのような人間をアルカイダやタリバンのリーダー達を追跡するような緊急性をもって追跡しないのだ?
ペイリンはさらに、オバマ政権はNATOやヨーロッパ連盟や他の同盟国に協力を求めてウィキリーク組織破壊を計ったのか、一時的もしくは永久的にウィキリークの作動停止をするために出来る限りのサイバー技術を駆使したのか、ウィキリークで働く職員らや公表された書類や情報に関する捜査は充分にされているのか、少なくとも彼らの資産を凍結するくらいのことはするべきなのではと言った質問を立て続けにしている。そして、特に米国諜報部に対して、何故若干22歳のたかが一等兵にこのような重要機密情報に関する無制限にアクセスの権限が与えられていたのか、そしていかにして誰にも気づかれずに彼がそれをコピーして配布するなどということが可能だったのかと疑問を投げかけている。

オバマ政権は遅まきながら先に述べたように慌てふためいて政府ネットからのダウンロードを禁止し今後漏洩が起きないように動き始めたが、ペイリンは何故最初に漏洩が起きた時点でその対策を取らなかったのだと問う。

確かに全くその通りだ。私も2〜3ヶ月前に軍事秘密が漏れた時点で、なぜアメリカ政府はウィキリークスのサイトを即座に閉鎖し、その責任者を逮捕しないのかと不思議だった。責任者がオーストラリア市民であるから直接は逮捕できないとしても、オーストラリアに協力を求めることは出来たはずだ。それが当時の報道ではアサンジにこれ以上秘密情報を流さないようにと促しているといった程度の甘さだった。

私が思うにオバマ政権は防衛に関する感覚が鈍いので、軍事機密が漏洩したことの重要さに気がつかなかったのではないだろうか。ペイリンも指摘しているようにこの情報の漏洩によって何百人というアフガン人がタリバンに殺害される危機にさらされたが、もともと戦争が嫌いなオバマ王やその取り巻き連中はそれが我が軍の戦況に悪影響を及ぼすことなど特に興味がなかったのだろう。それが今回突然にして慌てふためいたように、その影響も考えずに政府ネットからのダウンロード禁止などという思慮の足りない対策をとりはじめたのも、今回の漏洩は外交に関するもので、それによってオバマ王やその政権の連中が個人的に恥をかかされたからに他ならない。

国家防衛を脅かす漏洩には無頓着でも自分らに恥じをかかす漏洩には敏感という、なんともしょうもない奴らなのである。それにしても軍事秘密が流されるなら、次は外交秘密情報だくらいの予測はたたなかったのか?アメリカの諜報部はいったいなにをやってるんだ?

こういうふうだから一般市民のプライバシーを侵害するような捜査をしてTSAが航空機をテロの危険から守るためだとか言っても、アメリカ国民が納得しないのは当たり前だ。自分らがすべきことをしないで、一般市民の犠牲ばかりを求めるオバマ王政権。

しかもどうすれば秘密情報が守れるのか少しも解っていないオバマ政権なので、その対策もやりかたが思いつきのいきあたりばったりなものばかり。おかげでそんな政策に振り回される軍隊や連邦政府の一般職員達は大迷惑である。



December 4, 2010, 現時間 10:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イランの核開発コンピューターを襲った者の正体はアメリカ?

対テロ戦争

最近サイバーアタックというとウィキリークを考えるが、実はイランにおいてもっと劇的なサイバーアタック事件が起きたことを読者諸君はご存知だろうか?イランの核開発コンピュータープログラムが恐ろしいビールスに襲われ大打撃を受け膨大なデータが失われたというのだ。しかもその修理に当たっていた科学者二人が11月29日に自動車爆弾で襲われ、ひとりは爆死、もうひとりは大重傷を負うという事件が起きた。いったい誰がそんな恐ろしいことをしたのだろうか?

このコンピュータビールスは非常に性能の高いもので、ちょっとやそっとのハッカーが片手間に作れるような代物ではないらしい。専門家によるとプロ数人のプログラマーに加えイラン核設備の設計に詳しく色々な実験設備の整ったグループが何ヶ月にも渡って開発したものと思われる。となると一個人では到底無理であり、国家ぐるみのスポンサーが背後に居なければ不可能な作戦だという。

(イランの核システムを襲った)Stuxnetワームは今年6月に、ベラルーシのセキュリティ会社により、イラン国内のパソコンで発見された。世界中の10万台を超えるコンピューター・システムがこのワームに感染したが、その大半はイラン国内のシステムだっった。

ターゲットとなったコードは、独Siemens社のSCADAシステム『SIMATIC WinCC』を攻撃するようになっていた。同システムは、パイプラインや原発など様々な公益事業設備および製造装置を管理する目的で、多様な施設で使用されている。 セキュリティ会社の米Symantec社は最近、Stuxnetが、イラン企業とフィンランド企業の2社が製造する周波数変換ドライブとともに使用されるSiemens社のシステムを、特に標的にしているとの判断を下した。

そんな技術や人員や予算があり、しかもイランの核開発に多大なる懸念を抱いている国となればアメリカかイスラエルくらいしかない。いや、イスラエルでは国が小規模過ぎて無理ではないかという説もある。

だが、イランとは無条件で交渉するとか言ってるアホのオバマ政権のアメリカにそんな真似が出来るとは思えない。

実はこの計画はブッシュ政権時代に立てられ、実行に移されたのは一年くらい前のことらしい。そしてオバマはそのことを全く知らされていなかった可能性が非常に大きい。

アメリカがコンピュータービールスを開発し、イスラエルのモサド工作員がイラン国内でビールスの感染を実行したとすればつじつまが合う。

私はずっとイスラエルがイランの核施設を何故攻撃しないのだろうかと不思議に思っていた。今日び攻撃が空襲のみと考えたのは時代遅れだったようだ。アメリカもイスラエルもちゃんと考えていたらしい。

ところで、このビールスは北朝鮮の核兵器にも通用する武器らしい。

一方、米科学国際安全保障研究所(ISIS)の所長で、イランと北朝鮮の核プログラムの動向を長年にわたって監視しているDavid Albright氏によれば、北朝鮮が遠心分離機の制御に使用する機器の一部は、イランの核プログラムに必要な資材を供給するのと同じ会社の製品と見られるという。

Albright氏は、欧州の諜報機関当局者(匿名)の情報を引用し、北朝鮮の制御システムは「石油化学工業にも利用されるが、イランが遠心分離機の稼働のために獲得したものと同じだった」としている。Albright氏はこの部品を製造した企業名については書いていないが、(Stuxnetがターゲットとしたのと同様の、)周波数変換に関する指令を出す装置だと述べている。

北朝鮮はこの間ウラン濃縮設備の存在を公表したばかりだが、すでにStuxnetワームのビールスに感染しているかもしれない。北はイランのようにはすぐにその事実を公表するとは思えないので、それを確認することは難しいかもしれない。

ともかく、イランの核開発をかなり遅らせることに成功した米イスラエル共同作戦(?)に祝杯をかかげよう!

December 4, 2010, 現時間 12:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 25, 2010

911慰霊地の聖廟建設に政府資金援助の申し込み!なんたる図々しさ

宗教と文化 , 対テロ戦争

感謝祭のために帰省するアメリカ人家族が空港でパットダウンを受けている間にも、911同時多発テロの起きたグラウンドゼロ慰霊地におけるイスラムテロ成功記念館ゴルドバハウスの建設計画は着々と進められている。

しかも先日ゴルドバハウスの建設会社は連邦政府に対して建設資金援助を申し込んだ。文化センターとは名ばかりのテロ奨励シャリア布教が目的の聖廟が、911テロ跡のグラウンドゼロに建てられるというだけでも許せないのに、その建設に我々アメリカ市民の血税をつかえだと?いい加減にしろ!

どうやらニューヨークには地域文化向上とかいう基金があるらしく、911後の再建のため200億ドルの予算があてがわれているのだそうだ。

この資金援助の対象は「宗教ではない活動」という規制があるため、ゴルドバハウスは文化教育地域開発という目的だけを挙げて資金援助を申し込んでいる。基金予算には制限があり、すでに他のプログラムへの援助が決められていることでもあり、コルドバハウスが資金を受け取ることは先ずないと思われるが、それにしても図々しいにもほどがある。

ところで、ニューヨーク市はこのテロ奨励シャリア布教センターの建設を許可したにも関わらず、同じ地域での協会の再建設を拒否している。

この協会は聖ニコラスギリシャオーソドックス協会で、元々グラウンドゼロに建っていたのが、911テロによって崩壊させられてしまったのだ。そこで協会が建っていたその場所に協会を再建設しようという計画が立てられたわけだが、貿易センター慰安碑よりも高いビルの建設は許可できないとして申し込みを拒絶されたという。

にもかかわらず貿易センターを崩したイスラムテロの成功を讃え記念するコルドバハウスの13階建て聖廟は許可するというのだから、いったいニューヨークは何を考えるんだと言いたい!

政府が本当にアメリカ市民の安全をテロから守りたいと思っているなら、テロリスト養成シャリア布教を目的にする施設の建設など許可できるはずがない。それどころかすでにアメリカにある聖廟内でどのような危険な思想が広められているのか監視するくらいのことをすべきだ。それをしないで、何の危険性も見せていない一般市民のプライバシーを侵害し、いくら国土安全のためだとか空港警備のためだとか言われても全く納得がいかない。

ポリティカルコレクトネスだけでは国土安全保証など出来ないのだ。そのへんをナポリタノ長官もオバマ王も全く理解していない。

November 25, 2010, 現時間 2:05 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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感謝祭前日のTSA全身スキャナーのボイコットが失敗した本当の理由は、、

対テロ戦争

一年でも一番旅行客が多いと言われる感謝祭前日に、TSAの全身ボディスキャナーを拒否してわざとパットダウンを受けセキュリティーチェックを遅らせようというオプトアウト抗議運動は、一部ビキニを着て通過したり裸の背中に抗議文を書いて通過した人が出たほかは、特にこれといった騒ぎもなく、ほぼ何の影響を及ぼさずにあっけなく終わってしまった。

これによってTSAは、一般乗客は一部の人が騒ぐほど警備審査に抵抗はないのだと結論づけるかもしれないが、今日になって空港を利用した乗客たちから全身スキャナーを通過しなくて済んだ、TSAは騒ぎを恐れてわざと機械を停止したのではないかと言う憶測があちこちのツイッターで囁かれるようになった。

実を言うと私はこの抗議運動の話を最初に聞いた時、TSAが利口なら、この日だけ全身スキャナーの使用を最小限に抑えて乗客に抗議の機会を与えなければいいのだと思った。最初から全身スキャナーは使いませんと宣言してしまうと警備の面で問題が起きるし、抗議者からの圧力に屈したことになるのでそれは出来ないが、黙って一番忙しい時間での機械作動を停止させてしまえば特に問題はない。

普段あまり空港を利用しない乗客なら機械が停止していることには気がつかないだろうし、何度か通過した体験のある人なら、不思議に思ってもスキャナーを使用していないことに抗議をする理由はないから黙ってそのまま通過したことだろう。一般乗客はこれまでと特に変化がない審査に、なあ〜んだ大騒ぎするほどのことはないではないかと思ったかもしれない。

だが、TSAの狙いはそこにあったのでは?

帰省客でごった返す空港でも特に遅れもなく騒ぎもなく収まったとなれば、今後TSAがこのやり方を改める必要はない。そしてこのやり方が「うまくいけば」空港のみならずバスや電車の駅や法廷や球場などでも取り入れられる可能性は非常に高い。

私が頭に来ていることの一つに、政府の高官やお役人やその家族はこうしたセキュリティーチェックから免除されていることがある。それでラッシュ・リンボーなどは大統領夫人とそのお嬢さんたち二人にパットダウンを受けさせてみろなどと大統領に挑戦しているくらいだ。

ところで、先日、パイロットや機内搭乗員らの抗議は認められ、職員の全身スキャナーは控除となった。政治家やお役人や機内職員が免除されるというなら、TSAは明らかに特定の人間は危険ではないという一部プロファイリングをしていることになる。

それが出来るのであれば、我々のように頻繁に飛行機を利用し今まで一度も飛行機をぶっ飛ばそうとした前科のない乗客も同じように免除してもらいたい。

ミスター苺は、飛行機を利用する乗客があらかじめ自分が危険人物でないことを登録できるシステムを作ってはどうかと提案する。つまり、利用客は飛行機に乗る前に、防衛省などで勤める秘密情報を扱う人が受けるようなバックグラウンドチェックを受けておき、セキュリティーチェック免除の証明書を発行してもらう。それで空港を通る時は免除されている本人であることを証明するための指紋検査程度で通過が可能というようにする訳だ。

普段はあまり飛行機を利用しない人でも、家族旅行を計画している人は家族登録しておくが懸命というもの。無論普段飛ばない人に対しても全身スキャナーやパットダウンは、職員の質問で挙動不審と見なされた人のみ行い、普通の家族連れなどに行う必要はないが、家族連れを装ったテロリストだと判断されれば審査は避けられないからだ。

今回の抵抗運動が尻つぼみになってしまったとは言うものの、だからといって我々は抵抗の手を緩めるべきではない。なぜならこれを認めてしまえば、ことは決して良い方向へは向わない。どんどんと政府の横暴がエスカレートし、一般市民の自由は完全に奪われてしまうからだ。

今のうちに宣言しておく、空港警備が普通にストリップサーチを始めたらその時こそ私は飛行機の旅はお断りさせていただく。

November 25, 2010, 現時間 12:58 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 23, 2010

TSAはパットダウンよりプロファイリングをやれ!

対テロ戦争

今週の木曜日はアメリカの感謝祭。一年で最も帰省客が多いとされる日だ。もちろんこの後のクリスマスも含めて、11月後半から12月はアメリカでは旅行客がどっと増える時期。そんな時期にアメリカの運輸保安庁TSAは全身スキャナーと猛烈パットダウンを組み入れた強攻防犯審査のお披露目を行った。

こんな忙しい時期になんの前触れもなく、乗客への詳しい説明もしないで、突然過激な政策を起用するなんてナポリタノ長官の横暴な不能ぶりがよく現れている。

突然始められたこの審査方法にアメリカの乗客は激怒。パイロットや搭乗員などからの苦情はもちろんのこと、TSA職員から手荒な扱いを受けたとして抵抗する乗客の逮捕だの苦情だの訴訟だの話が絶えない。出張の多いうちの職場でもその話ばっかりだ。(さすがに今日のトップニュースは北朝鮮の韓国砲撃だったが、、、)

それでもこういうやり方で空の旅が安全になるというならまだ納得がいかなくもないが、これは銃砲取締法でも学んだように、善良な市民から武器を取り上げても安全保証には全く効果はない。いくら警備対策を立ててみてもこのような乱暴なやり方では一般市民の生活をより窮屈にするだけで、対テロ戦争には何の役に立たない。

こんなことを書くと、じゃあ去年のクリスマスに航空機を爆破しようとした下着爆破男の話はどうなんだという疑問が生まれる。確かにあの男の爆弾は普通の金属探知機では探知できなかった。全身スキャナーとパットダウンがあれば探知できたかもしれない。

だが、もともと国土安全保証省がきちんとその仕事をしていれば、あの男は空港になど近寄れないはずの人物だった。ナイジェリア出身のウマーなんたらいう犯人はイギリスではテロリストとして知られており飛行禁止リストにも乗っていたほどの危険人物。そんな男がどうやって飛行機に乗れたんだ、というところから警備の甘さは吟味されなければならない。その話は去年の事件の時に色々書いた通り

犯人はイギリスで入国禁止リストに乗り、アメリカの一般危険人物リストにも載っていたというだけではなく、アメリカで二週間も滞在するというのに手荷物ひとつで、旅券も持たず、片道の航空券しか持っていなかったという。そういう人間がなんで空港を素通りするんだよ!

私はその時、一般人の審査を厳しくするよりもテロリストを見極めるプロファイリングをするべきだと書いた。

全く無関係な一般人を全員テロリスト扱いして時間と労力を無駄にするのではなく、怪しい危険人物に警備をしぼるべきだ。イエメンだのパキスタンだのサウジだの、テロリストが多くいる国の国籍を持っている者、それらの国に過去一年以内に出入りしている者など、集中的に取り調べるべきだ。

テロリスト危険人物のデータベースを世界各国の空港に配置し、警備員がすぐにパスポートとクロスチェック出来るようにしておくべきだ。

しかし上記のような人種や国籍のプロファイリングだけでは爆弾容疑者を捕まえるには不十分である。何故ならアラブ系のイスラム教徒が審査の対象になると知ったテロリスト達がひげを剃り髪も染めてイギリスのパスポートを所持したり、いや、それを言うなら、普通のアメリカ市民を勧誘して爆弾を背負い込ませたりしたら、それで終わりだからである。

では一体どうすれば空港や航空機の安全を保証できるのか、その答えは、あれだけテロリストに狙われながら、1972年に起きたロッド空港事件を最後に、飛行機のっとりや航空機爆破の被害を受けたことがないイスラエルが長年起用しているビヘーイビアルプロファイリング(挙動不審像診断)にある。

これについてデイビッド・ノデルという人が書いているが、それを要約すると、、

多くの研究家が同意しているように、爆弾ではなく爆弾を所持する人間を探知する、人間に焦点を当てたイスラエル式審査が一番効果的である。エルアル航空機に搭乗する乗客はベン・グリオン空港はもとより世界各国の空港で数秒とはいえ、一人一人質問を受ける。そしてその質問に対して、答えの内容よりも顔の表情やしぐさなどの反応を吟味される。「どこからきたんですか」「荷物は自分で荷造りしましたか、誰かから荷物を預かりましたか」といった簡単な質問によって一般の旅行客と挙動不審な人物を即座に区分けすることが出来るため、怪しい人物に対してはより時間をかけて尋問をする事が出来る。これは荷物を調べるかどうかを考慮するずっと以前の話である。ダニエル・パイプが21年前の記事に書いたように、1986年春ロンドン発のエル・アル航空を爆破から救ったのは、アンマリー・マーフィーという女性がアラブ人のボーイフレンドからそうとは知らずに預かった荷物の中に爆弾が仕掛けられていた事がこうした質疑応答で発見されたことにある。

イスラエルの都市で一昔前までしょっちゅう起きていた自爆テロが最近ほとんど見られなくなった。いやあったとしても大抵は警備員や警察官に止められてあわてて自爆というものに留まっている。それというのも、イスラエルではバスの運転手やショッピングモールの警備員などが自爆をしそうな人の表情や態度を見分ける訓練を受けているからだという。

どんなに心の座ったひとでも、これから何百人という人間を道連れに自爆しようとするからには、それなりに不思議な態度に出る物である。そんな時に「何処から来たのか」「旅行の目的は何なのか」といった何気ない質問をされたら、その答えは用意してあったとしても、死ぬ覚悟をしている人の声や態度は自然ではない。これは犯人がアラブ人でもアメリカ人でも同じことだ。

また、上記の1986年の爆破未遂事件のマーフィーというイギリス人女性の場合のように、人種プロファイリングや挙動不審像にあてはまらない場合でも、他人から荷物を預かったかという質問で爆弾の発見が可能となった。

余談だが、そういえば以前はチェックインの際に必ず荷造りは自分でしたかとか他人から荷物を預かったかという質問をされたものだが、最近はオンラインチェックインや機械でのセルフチェックインのせいでチェックインの際の係員との会話はほとんどなくなった。その割にはチェックインに時間とるのは何故なんだろう?

ところで、空港で不審尋問をするためには、今のような先週どっかのスーパーの前から拾って来たようなTSA職員では無理だ。きちんと数ヶ月なりプロファイリング専門の訓練を受けた人でなければ勤まらない。しかし、不審尋問は一般の警察官なら誰でも毎日やっていることであり、引退した警官とか現役警察官を勧誘してTSA人員を整えるべきだろう。

テロと戦うなら武器や爆弾を探すのではなく、テロリストを見つけ出す事が一番効果的である。先日も書いたようにアフガニスタンでテロリストと闘って来た帰還兵から爪切りを没収するなどということに時間を浪費すべきではない。

テロリストでない一般人がマシンガンで武装していても他の乗客にはまったく危険は及ばないのだから。

November 23, 2010, 現時間 9:28 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 20, 2010

TSAの行き過ぎ審査に非難囂々、とある兵士の体験談

対テロ戦争

空港におけるTSA(米国運輸保安庁)の行き過ぎ審査についてはこの間も書いた通りだが、来週の感謝祭を前に帰省客でごった返す空港ではさらに色々とひどいことが起きている。そうした体験談がブログやメディアなどで盛んに取り上げられているため、保安庁への非難は日に日に激しくなるばかり。そんな中でアフガニスタンから帰還した兵士の非常に馬鹿馬鹿しい体験談を見つけたのでひとつご紹介しよう。

インディアナ州兵100名を含む陸軍兵330名が、軍の特別チャーター機でアフガニスタンから帰還した際の出来事である。先ず兵士らはバーレン空港から飛び立ったが、搭乗の際バーレン空港にて全身スキャナーを通過し荷物は綿密に審査された。

まずアイルランドのシャノン空港にて給油のため着陸。その後インディアナ州兵100人を降ろすためにインディアナポリスに着陸した。ここでこの馬鹿げた話は始まった。

先ず、保安庁はその場で降りる100人の兵士だけでなく、330人全員に下乗を命じた。この空港にはトイレ以外にはジュースを売る自動販売機も置いてなかった。

ここで強調しておくべきなのは、帰還兵らは玉ははいっていないとはいえ、皆武器を持っていた。全員がM4カービンライフル、数名はM9ピストルを所持していた。人に寄ってはM−240Bマシンガンを持っていた。

兵士らはすでにバーレンにおいて米国税関を通った時点で綿密に審査を受けてた。にも関わらずTSA職員は軍特別チャーター機に積んである兵士らの荷物をさらに審査しようとしたというのだから呆れてしまう。この荷物は米国の税関によって犬を使って職員らが隅から隅まで審査して印を押した物なのである。

結局二時間待たされたあげくに、荷物を再度の審査は必要なしと言う結論がでた。 ただし、兵士らの審査は決行されることとなった。

言っておくが兵士らは昨日までアフガニスタンでテロリストと闘っていてアメリカへ帰還する途中だった。すでにバーレンにおいて厳しい審査を受けている兵士らを、TSAはアメリカの空港でまたまた調べるというのである。この体験談を書いている兵士は、、

ここでもう一度書いておいたほうがいいだろう。俺たちは皆アサルトライフルをもっていて、ピストルを持ってる奴もいたってことをね。

まずこの列の前のほうにいた兵士のポケットナイフが没収された後、著者の前にいた兵士のポケットから爪切りが発見された。

TSA職員: これは飛行機に持ち込めません。

兵士: へ?国を出た時からずっと持ってたんだぜ。

TSA職員: 持ち込めない事になっています。

兵士: なんで?

TSA職員: 武器をとして使われる可能性があるからです。

兵士: (ライフルを触って)これは本当の武器だよ。そしてこれを持ち込むことは許可されてるんだぜ。

TSA職員: はい。でもそれで飛行機乗っ取りは出来ません。銃弾が入ってないんですから。

兵士: でも爪切りで乗っ取りは出来るって訳?

TSA職員: [困った顔で沈黙]

俺: おい、爪切りなんぞ渡しちまえよ。そうすれば早くこっから出て行けるんだからさ。欲しいなら俺が新しいのを買ってやるよ。

兵士: [爪切りを職員に渡し、無事審査を通過する。]

これだからお役所仕事とはつきあえないのだ。

上記の話以外にも、戦争で手足を失って義手や義足をつけている元軍人が面倒くさい審査を強要された話とか、癌でお乳を失った女性がつけていたパットを他の乗客もいる前で取り外すことを命じられたり、ストラップのついていないブラウスを着ていた女性が職員にブラウスを取り下げられ胸が露出してしまったとして訴訟を起こした例などもある。また、全身スキャナーやパットダウンを拒否して逮捕され罰金を課せられたビジネスマンや、職員の態度に腹を立てて職員に殴りかかる男性なども出た。

これから感謝祭やクリスマスで帰省する客が増えるなか、普段は飛行機など利用しない家族連れなども多く空港を通過することになる。そうなったらこれまでの騒ぎなど比べ物にならないような騒ぎがあちこちで起きることは火を見るよりも明らかである。

それに加えて、国土安全保障省のジャネット・ナポリタノ長官は、イスラム教市民団体からの抗議の前に、全身ブルカをまとっているイスラム教女性の全身スキャナーやパットダウンは控除することを真剣に考慮しているというのだから、この話は馬鹿馬鹿しさを通り越して呆れてしまう。

この行き過ぎ審査が本当に少しでもテロ防犯になるというなら話も解るが、一番テロを起こしそうな危険な人々を審査の対象から除外して、危険性などほとんどない一般人を犯罪者のように扱うナポリタノ長官、これでは本末転倒ではないか!そんなことをアメリカ人が黙って見ていると思ったら大間違いだ!

この方針は多分数週間のうちに撤回されるだろう。そしてそうなった時には、ナポリタノ長官が辞任する程度ではおさまらないほど国民の怒りは頂点に達している事だろう。

November 20, 2010, 現時間 12:33 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 7, 2010

空港警備と称する完全な痴漢行為、男性職員に身体を触られまくられた女性乗客の屈辱

アメリカ内政 , 対テロ戦争

五日のアレックス・ジョーンズのラジオ番組でアレックスは局のアシスタントの女性が空港で体型が完全に暴露される全身スキャナーを拒否したところ、TSA(米国運輸保安庁)の男性職員から胸から臀部から股間に至まで触られまくられたという屈辱的な体験談を紹介した。

アシスタントの女性は8歳と1歳8ヶ月になる二人の娘を連れて旅をしていたが、空港の警備を通過する際、全身スキャナーでの撮影を拒否したところ、男性警備員がパットダウンといって服の上から武器などを持っているかどうかを調べるために身体を触る調査をされたという。ところがこれまでのように背中や腰回り脚といった場所を単にパタパタと叩く程度の調査ではなく、どの部分も手のひらをつかい、しかも胸は間だけでなく乳房を上からしたまで揉まれるように触られたと言う。そしてもっとひどいのは、腿を触るだけでなく実際に服の上からとはいえ、性器にまで触られたというのである。

それだけではなく、この男性職員は女性の女児二人に対してもパットダウンを行おうとしたので、この女性は大の男が女児を触るのはいくらなんでも認められないとし、女性職員を呼んでもらったという。

もしこのようなことを道ばたで見知らぬ男性が女性にした場合には、(それを言うなら女性が他の女性や子供にしたとしても)性的暴力として逮捕されるような犯罪となる。それが保安庁の職員がする行為なら許されるというのは、いくら警備のためとはいえ行き過ぎだ。

そんな折り、私がフロリダのジャクソンビル空港でも全身スキャナー機があったという話をフェイスブックでしていたら、ハワイのカワイ島の空港ではスキャナー機を通った後で全身パットダウンをされた、なんでだろう、と同僚が書いてきた。

TSAによると、10月28日から、新しいパットダウン方法を組み入れた何段階にも渡る調査方法が打ち出されたと言う。どのような調査を組み合わせるかというのは、その時々で違うため、スキャナーを通ってもパットダウンされることもあれば、単なるメタル探知機の通過だけということもあるということらしい。私が通過したジャクソンビル空港でも、私の前にいた男性はスキャナーを通過させられたのに、私は探知機だけだった。

しかし、いくらなんでも男性職員が女性乗客の胸や股間を触りまくるという行為が許されるとは思えない。TSAの公式サイトには新しいパットダウンが起用されることになったとはあるが、それがどういうものなのか、男性職員が女性乗客を調べられるのかといった細かい記載がない。

原則的には男性職員が男性乗客を女性職員が女性乗客を調べるということになっているらしいが、それを保証するものは何もない。もしも女性乗客が男性職員によるパットダウンを拒絶した場合どうなるのか。拒否した女性は逮捕され空港の警備室に一晩閉じ込められるかもしれない、いや、もしTSA職員がその気になれば、拒否すれば拘留すると脅すだけで、多くの女性乗客はいいなりになるかもしれない。下っ端役人が役職を乱用して市民の権利を迫害するなど、時間の問題だ。放っておけば必ず起きる。そうなった時乗客にはどのような権利が保障されているのだろうか?

この痴漢行為に勝るとも劣らぬ調べ方は、乗客のプライバシーを侵害する割には警備的にはほとんど意味がない、と元アリゾナ警察の刑事、ビル・リチャード氏がザ・デイリービーストに書いている

リチャード氏は、以前に自分が刑事だった頃、怪しげな男の身体を調べた時に、綿密な身体検査により男が睾丸と肛門の間に小さな銃を隠しているのを見つけたことがあるという。だが、今保安庁が起用している『パットダウン」方法でこの銃を見つける事が出来たかと言えば、それはかなり怪しいという。

単なるパットダウン調査では銃は見つからなかった。パットダウン調査とはその定義上「個人が武器を所持しているかどうか服の上から感じ取る行為」である。容疑者が所持していた危険な武器の発見はもっと侵害的な調査を要した。

無論テレビの刑事番組をみたことがある人なら、パットダウンがどのような調査であるかは知っている。この言葉はアメリカの普通の語彙だ。そして一般市民は警察によるパットダウンは大したことはないというイメージを持っている。なぜならば、パットダウンとは、容疑者の態度や行動に基づいた最小限の侵害という、全国的に警察署が使っている法律的な定義によって正当化されているからである。

ところが、この1968年の最高裁判所で警察に許可された「止めて触る」という規則が、いま、運輸保安庁の手によって完全に書き換えられてしまったのである。

リチャード氏は今回保安庁が起用し始めた調査はパットダウンなどという生易しいものではなく、警察では「保護調査」と言われ、犯罪の容疑者にのみ行われる厳しい調査だという。保安庁はそのことを乗客に正直に説明すべきで、パットダウンなどという聞こえのいい言葉で乗客を騙すべきではないと氏はいう。

氏は、この調査方法は効力があまり期待できない理由として、いくつか挙げているが、本気で武器を隠そうという犯罪者は、この程度の調査では見つからない隠し方を熟知しているという。犯罪者たちは、アメリカは警察官でも容疑者の体内に指を突っ込むような探し方は敬遠することを充分に承知しているので、麻薬の密輸など女性の陰部や男性の肛門に隠すなどごく普通に行われている。

だとすれば、新パットダウンは乗客を犯罪者扱いして不快な気分にさせる割には、武器や他の違法物を発見するには大した効果はないということになる。

単に触りまくる行為では武器は発見できないとなれば、次のステップは必然的に性器の調査になってしまう。訓練された警察官でも敬遠するような調査を大した訓練も受けていない保安庁の係員が出来るわけはないし、だいたい犯罪の容疑者でもない一般乗客が、単に飛行機にのるだけのために、このようなプライバシーの侵害を黙って耐えるとも思えない。

少なくとも私は拒否するね。それで一晩空港のブタ箱に拘留されるということになったら、解放された後に即座に弁護士のところに直行し保安庁相手に訴訟を起こす。そう思う人間は私だけではないはず。

訴えるとまでいかなくても、そんな目に合うくらいなら空の旅はお断りするという市民も増えるだろう。ティーンエージャーや幼児の性器に調査と称して大人が指を突っ込む等言語道断!どの親がそんな行為を許すものか。そんなことになったら楽しいはずの家族旅行が最初から台無しになるではないか! 冗談ではない! 

しかし、運輸保安庁のこの調査方法は長続きしないだろうという見方もある。ヨーロッパでは、すでに全身スキャナー機は効果がないとして取り外す空港も出て来ているくらいで、いずれアメリカの空港でも取りやめになるだろう。何故かと言えば、今、全身スキャナーや新パットダウンの体験をしているのは私のように仕事でしょっちゅう空港を利用している、要するにフリークエントフライヤーだけだ。我々はスピードを要するので多少の行き過ぎ調査でも我慢している。

だが、この先年末にかけて、感謝祭やクリスマスなどで帰省したり休暇の旅に出る家族連れなどがどっと増える。

こういう人たちは普段あまり空港など行った事がないので、セキュリティーチェックがどのようなものなのかよく知らない。普段飛んでいない人は、飛行機に乗るというだけでも緊張するのに、そんな人たちが何の予備知識もなく突然身体を触られまくられたり、ましてや連れている幼児の性器に服の上からとはいえ大人の職員が触るなどという行為をされたら大ショックを受けるだろう。

母親や父親や祖父や祖母が子供に触るなと大騒ぎをしているなか、こわがって子供は泣き出す、抗議をする乗客が出る、などといった騒ぎが11月から12月の祭日にかけて全国各地の空港で起きる図は容易に想像できる。つまり、これまでは一部の人にしか知られていなかった運輸保安庁の行き過ぎ調査を、アメリカ国民の多くが一斉に体験することになるのである。

そうなったら訴訟社会のアメリカだ。全国の至るところで国を相手取った訴訟が起きること間違い無し。共和党議会もこれもオバマ政権は守りが甘いとの批判に答えるための過激反応だとして批判するだろう。そうしてオバマ王は大恥をかいて運輸省の長官を呼び出し、保安庁の方針を撤回せざる負えなくなる。

しかし、結果的には撤回される方針だとしても、来週からの出張する私としては、かなり気が重い。

November 7, 2010, 現時間 8:20 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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October 23, 2010

イスラム教の脅迫を悪用、アメリカから言論の自由を奪うアメリカ左翼

人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀
言論の自由が危ないんだ。解らないか? 本当なら、俺たちはみんなでモハメッドの漫画を描いて、俺たちは皆言いたい事を言う権利があるという信念の元で団結してることをテロリストや過激派たちにみせつけてやるべきなんだ。考えても見ろよ、今まで言論は自由だといって立ち上がるのは簡単だった。なぜってここ数十年俺たちはその権利を守るために危険を犯す必要などなかったからな。だが、今やその時が来たんだよ。もし俺たちが今、身の危険を犯してまで今あるものを守る気がないんなら、言論の自由は信じるだけで守れないってことになるんだ。

これはサウスパークというアメリカのテレビ漫画の中で、登場人物の一人が言った台詞。実は今年の4月、サウスパークはイスラム教の救世主モハメッドをおちょくる内容の番組を放映して、国内のイスラム教過激派から脅迫をされている。

イスラム教ではキリスト教と同じように偶像崇拝を禁止しているが、イスラム教はそれが行き過ぎて、救世主の姿を描いてもいけないという掟がある。サウスパークではそれをおちょくって、モハメッドの姿を描かずモハメッドに熊のぬいぐるみを着せて登場させた。それが国産のイスラム教徒の怒りを買い、レボリューションモスラムというブログサイトでは、サウスパークの製作者であるテリーパーカーとマット・ストーンは「セオ・バン・ゴッホのような目にあうだろう」と言って、イスラム批判映画を制作したことで過激派に惨殺されたゴッホ映画監督の名前を引き合いに出して脅迫まがいの文章がかかれた。

暴力を恐れたテレビ局は問題のエピソードや他のエピソードからイスラム教を怒らせると思われる音声を消すなどして大幅な検閲を行った。

サウスパークのエピソードは以前にオランダでモハメッドをおちょくる一こま漫画をめぐって起きた、諸国でのイスラム教徒による言論弾圧を批判しているわけだが、アメリカでもイスラム教の魔の手が伸びて来ていることは今や明白だ。

だが、ここで実際に問題なのはイスラム教による脅迫ではなく、それを利用して言論の自由を奪おうとするアメリカ左翼なのである。

今やアメリカでは、何もコーランを燃やすなどという極端なことをしなくても、モハメッドとかイスラムという言葉を批判的な内容で口にするだけで、やれイスラモフォビアだの人種差別だの宗教弾圧だのと言って左翼連中から吊るし上げを食う。

例えばこの間も、ノンセクエターという一こま漫画で「モハメッドはどこ?」という漫画にパニクった主流新聞数社が掲載を拒否するという事件がおきた。この漫画にはモハメッドは登場せず、人や動物が公園で平和な一日を過ごしている最後に「モハメッドはどこ?」と一行書かれているだけ。過激派から脅迫状が届いたというわけではなく、そうなるのを『恐れた』新聞社が最初から掲載を拒絶したのである。

つい先日も、イワン・ウィリアムスというリベラル政治評論家が左翼リベラルから忌み嫌われているフォックスニュースの番組で、「イスラム教の服装をしている人が飛行機にのってくると心配になる。」と言ったことを理由にウィリアムス氏は氏が所属するNPRというテレビ局から解雇されるという事件が起きている。ミスター苺に言わせると、イスラム教批判は単なる口実であり、ウィリアムス氏が解雇されたのは、左翼リベラルのNPRはリベラルなウィリアムス氏がフォックスニュースに出演することによって、フォックスが保守の意見だけでなくリベラルの意見も放映しているという「公平で均衡」というスローガンに手を貸したことが許せないのだと言う。左翼リベラル以外の言論を一切認めないNPRは、敵のフォックスが公平に見えるようにウィリアムスが手を貸したことは裏切りであり、今後そういう裏切り者が出ないように手厳しく罰する必要があったのだ。

左翼やリベラルは普段は自分らこそが言論の自由を守るチャンピオンのようなことを言っているが、実際には現代社会で左翼リベラルほど本当の意味で言論の自由を嫌う思想はない。

ヘイトスピーチだセクハラだと人種差別だなんだかんだと言って、ちょっとでも他人の気持ちを害するようなことは言ってはいけないと、次から次へと言えない言葉を作り上げて行くのは左翼リベラルだ。それでいて自分らは全く不適当な場所で好き勝手なことを言って憚らない。

他人の葬式だの卒業式だの、政治討論が全く不適切な場所で突然保守批判をはじめるリベラルなんぞいくらでもいるが、場所柄を考えて遠慮している保守派をあざ笑うようにリベラル連中は大声張り上げて保守批判を続ける。たまりかねた保守派が注意したり反論したりすれば、「場所柄も考えずに政治の話を始めるなど不適切だ!」と言って、まるでこちらが悪いみたいに言い出すのもリベラル。

それもそのはず、左翼リベラルにとって、左翼思想は政治でもなければ思想でもない。かれらにとって左翼リベラル思想こそが唯一つの真実なのであり、それに異見することは悪であり撲滅されなければならないのだ。

左翼連中が敵と見なす考えを黙らせるやり方は、アメリカだけでなく日本でも横行している。以前に曾野綾子氏が「用心すると言う事」というエッセーを発表した後の左翼フェミニストたちのヒステリーぶりを思い出してもらいたい。彼女たちは被害者の自己責任について討論するのではなく、その討論自体が悪だといって自己責任や自己防衛を説く人を頭から黙らせようとした。よかれと思って自己防衛論をとなえた人々を「二次強姦だ!」と言ってけなし、純粋に強姦を防ぐ対策を考えた人々を威嚇し萎縮させた。もしあの時、「私は単に防犯の話をしたつもりだったのに、被害者を傷つけることになるなんて、今後はやたらなことは言わないように気をつけよう」なんてあなたが思ったとしたら、それこそ彼女たちの思うつぼだ。

左翼リベラルは善良な市民の良心や罪悪感に訴えて相手を黙らせ服従させる手段を常に駆使していることを忘れてはならない。

そんなことを言うと、ちょっとカカシさん、それはあなたの被害妄想でしょう。単にあの人たちは差別意識をなくすために、他人の気持ちを害するようなことは避けようと言ってるだけなんじゃないですか、と言うひともいるかもしれない。

だが、もしそれが本当なら、グランドゼロにおける聖廟建設はどう説明するのだ?

オバマ王をはじめ左翼リベラル連中はグラウンドゼロにおける聖廟建設計画を支持している。3000人からのアメリカ住民がイスラム過激派に惨殺された場所に、その宗教を讃える建物を建てる行為は無神経ではないのか?被害者やその遺族たちの気持ちをひどく傷つける行為ではないのか?国民の70%が気分を害しているのに、その気持ちを尊重するどころか、かえってイスラモフォビアだと批判する行為は、イスラム教を優遇しアメリカ市民を冷遇するアメリカ人への差別ではないのか?

アメリカのフェミニストたちが男尊女卑の最たるイスラム教を批判しない事実については、カカシは何度となく書いて来たとおり。フェミニストが本当のか弱き女性の味方ならば、イスラム圏諸国の女性虐待を率先して批判すべきであり、タリバンなどのテロリストと闘うアメリカ軍を積極的に応援すべきである。

左翼リベラルは口でなんと言おうと、言論の自由など信じてはいない。いや、それどころか左翼リベラル以外の言論は撲滅されるべきだと信じている。イスラム教徒による脅迫は左翼リベラルにとって都合のいい口実でしかない。左翼リベラルがイスラム教過激思想を支持するのは、イスラム教が現在の自由社会を破壊するために便利な道具だからなのであり、それによって自由社会滅亡後はイスラムなど追い払って自分ら左翼リベラルが独裁権を持とうと考えているのだ。

この悪の同盟はどっちが勝っても世の終わりを意味する。

我々自由を愛する文明人は、決して彼らに独裁権を取らせてはならない。そのためには危険を承知で危ない事も言わなければならない。危険を承知で意見を述べることが出来ないなら、サウスパークが言うように、言論の自由は信じるだけで守れないってことになるんだ。

October 23, 2010, 現時間 11:01 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 12, 2010

アメリカでコーランが燃やされた日

宗教と文化 , 対テロ戦争

アップデートあり、下記参照。

9月11日の同時多発テロの追悼日にコーランを焼いたる、と息巻いていたフロリダの零細協会のテリー・ジョーンズ牧師はオバマ政権からの多大なる圧力に負けてコーラン焼却を断念した。しかし、一人が止めたからといってそれで事が済んだというわけではない。それどころか、それまではそんなことは考えてもいなかった人々が、政府からの行き過ぎな言論弾圧や世界のイスラム教徒らが聖書や星条旗を焼いたり町に繰り出して暴動を起こしたりといった過激反応を示したことに腹を立て、ジョーンズに度胸がないなら俺たちが焼いてやる、と言い出す人々が出て来たからだ。

土曜日、911テロ跡のグランウドゼロ近くで一人の男がコーランのページを引きちぎり火をつけた。この男の名はあきらかにされていないが、男は、「奴らが聖書や星条旗を焼けるなら、おれだってコーランを焼いてやる」と息巻いていたと言う。まわりに居た人々は、この男の憎しみに満ちた行為には批判的だったそうだが、この男の気持ちも解らないではない。

またホワイトハウスの前では6人のキリスト教徒がコーランからページを引き破った

このデモンストレーションをしたなかの一人、ランドル・テリー氏は、「我々はイスラムが平和な宗教だという茶番を終わらせるためにしているのだ。」と語った。また別の一人、アンドリュー・ビーチャム氏はコーランのなかでも特にキリスト教徒やユダヤ教徒に対して憎悪に満ちた部分を朗読した後、ゴミを出さないように破ったページをビニール袋に入れ、焼かなかったのは首都で物を燃やすのは違法だからだと説明した。

またグラウンドゼロ付近では聖廟建設反対派と賛成派が何千と集まり互いに敵対するデモ行進を行った。どちらも声高にデモを行ったが、それは文明社会のアメリカでのこと。どちらも平和的に抗議を行い逮捕者は出なかった。

それにひきかえ、インドネシアではお祈り中のキリスト教徒がイスラム教暴徒に刺されたり殴る蹴るの暴行を受けるという事件が起きている。

アフガニスタンではコーラン焼却に抗議する暴動が三日連続で起きており、すでに二人が殺されたそうだ。アフガニスタンでは別にアメリカ人がコーランなんぞ焼かなくても何時も仲間同士で殺し合いやってるんだから、コーラン焼却なんて暴動の口実でしかない。

上記の二つの例はメディアが取り上げたから解ったようなものだが、こうしたことがアメリカ各地で起きなかったと誰に言えるだろう? これ以上イスラム教徒を刺激しないためにと、地方メディアはあえて報道を控えた可能性は充分に考えられる。

はっきり言って、私は911以後、アメリカ人がこれだけあからさまにイスラム教の横暴に抗議したのを見たことがない。911の感情がまだ収まらない時期ですら、私はアメリカ人が公にイスラムを憎むような発言をするのは聞いた事がなかった。ブッシュ大統領も「イスラムは平和な宗教だ、憎むべきは過激派のテロリストだ」と何度も繰り返していたし、多くのアメリカ人がイスラム教徒が無差別に攻撃されないように信じられないほど気を使っていた。

アフガニスタンやイラクでの戦争でも、我々はイスラムと戦争をしているのではなく、イスラム教の教えを歪んで解釈して世界の平和を乱す過激派テロリストと闘っているのだと、何度も確認し合ったものである。

だが、911同時多発テロでも町に繰り出さなかったアメリカ市民の堪忍袋の緒が切れたのは、911被災地跡に聖廟を建てるという自称イスラム教穏健派のあからさまな挑発行為だった。

我々は少なからずイスラム教そのものに問題があるのではないかと気がついていた。だが、私も含めそれは認めたくなかった。イスラムそのものを敵に回したくはない。イスラム教徒にも穏健派はいるはずだ。イスラム教徒全体が過激派ではあるまい、我々が理解を示せばイスラム教徒の間でも話の解る人々が出て来るはずだとほとんどのアメリカ人は考えていたのだ。

だが、グラウンドゼロ聖廟の建設の件で、アメリカ人はアメリカ在住の穏健派イスラム教徒ですら信用できないことに気づかされたのだ。アメリカ人はヨーロッパで何が起きているか知っている。お隣のカナダですら何が起きているかを知っている。もしここで聖廟建設反対派が怯めば、アメリカでもヨーロッパやカナダで起きているイスラム教徒らによる横暴がまかり通りようになる。

そんな中で、オバマ大統領は911の追悼式でアメリカ市民に対して寛容になれと説教ぶった演説をした。だが、その寛容性がイスラム教徒らの奢りを高めたのではないのか? 寛容性を説くなら聖書や星条旗を焼いて騒ぎまくってるイスラム教徒に向ってすべきなのではないか?浮気をしたと疑いをかけられただけで女性を鞭打ちや投石の刑に処すようや野蛮な宗教に説くべきではないのか? 

アメリカ人のイスラム教への寛容性がいったいアメリカにどんな利益をもたらしたというのだ?欧州やカナダで彼らのイスラム教への寛容性がどれだけの悲劇を生んでいるか、我々が知らないとでも思っているのか?

このままイスラム教徒の横暴が続けば、この次はコーランを一冊や二冊焼くくらいのことでは済まされなくなるだろう。

グラウンドゼロ聖廟建設を支持したり、それを批判する人々に寛容を求めるなど、オバマ王のしていることは、アメリカ市民の怒りの火にかえって油を注ぐようなものだ。

アップデート:

テネシー州でもコーラン焼かれる

 

同時多発テロがあった9月11日に、アメリカ南部テネシー州の牧師がイスラム教の聖典「コーラン」を燃やしていたことが分かりました。

 地元メディアによると、テネシー州スプリングフィールド市のボブ・オールド牧師ら2人が11日、自宅の庭でコーラン2冊にライターのオイルをかけて燃やしました。

 コーランを燃やしたボブ・オールド牧師:「信仰について、愛について、正しい書物を持つべきだ。コーランは憎しみの書物です。愛の書物ではない」
 オールド牧師らは、コーランを燃やしたのはグラウンド・ゼロ近くのモスク建設問題と関係なく、「アメリカの憲法とアメリカ国民を守るためだ」などと説明しています。

September 12, 2010, 現時間 11:03 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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September 10, 2010

コーランは燃やすべきだ!

宗教と文化 , 対テロ戦争

イスラマフォビアとでも何でも呼んで頂戴。コーラン(イスラム教の聖典)は燃やすべきだ。

ちょ、ちょっと待ってよ、カカシさん、それってかなり過激じゃございません? いったい何処からそんな話が出て来たんですか? 

と読者諸君は思われるだろう。

実は、9月11日の同時多発テロ9周年記念日を前に、フロリダにある零細協会の牧師が、911にコーランを燃やしたる!と息巻いたことがきっかけとなり、アメリカ国内のみならず、イスラム諸国で大批判の声が上がった。オバマ大統領やアフガニスタン戦争のペトラエウス指揮官やローマ法王までが出て来て、そのような挑発行為は世界中のキリスト教徒の身に危険を及ぼすから止めてくれと言い出す始末。

私も本を燃やすという行為そのものには非常に抵抗がある。そういう行為は昔から独裁者が民の言論や宗教の自由を弾圧する際に好んで使われたやり方だからだ。私が好きなSF作家のレイ・ブラッドベリー著の「華氏451度」でも「危険思想」を唱える書物が大量に消却される行為が言論弾圧の象徴として表現されている。

だが、この一介の田舎協会のテリー・ジョーンズ牧師の戯言に対する反応が大きくなればなるほど、私のなかでなにやらもやもやしたものがくすぶりはじめた。それは、なんでたかがコーランを燃やすという行為だけがこんなにも反響を呼ぶのだろうかということだ。

911直前にアフガニスタンで2000年以上も歴史のあると言われる仏像がタリバンによって爆破された時に、世界中の仏教徒は身近にいるイスラム教徒を無差別に殺したりしたか?

世界中でキリスト教徒やユダヤ教徒がイスラム教過激派の起こすテロで大量殺害されても、ユダヤ・キリスト教徒らは町に繰り出して無関係なイスラム教徒をつるし上げにしたりしているか?

とんでもない!それどころか、欧州では常にイスラム教徒の気持ちを逆撫でしまいと、見苦しいほどの迎合がされているし、アメリカでもメディアはニュースにしろ映画にしろ、イスラム教徒をテロリストとして表現しないよう信じられない気遣いをしている。

にも関わらずだ、イスラム教徒はデンマークで出版されたくだらない漫画に過激な反応を示しては暴動を起こし、法王がイスラム教の暴力性をちょっと批判しただけで無関係な尼さんを殺してみたり、ほんの些細な出来事も許容できずに暴力沙汰の繰り返しだ。そして異教徒がちょっとでもイスラム教を批判するようなことを言えば、「無神経だ!イスラモフォビアだ!」と言って大騒ぎだ。

それでいて、そのイスラム教徒が911の被災地に聖廟を建設すると言い出したことにアメリカ市民から、あまりにも無神経過ぎるから止めてくれと批判が登ると「どうも気が利きませんで申し訳ありません」というどころか「そういう批判はイスラモフォビアだ!」と反対に大騒ぎし、聖廟建設を妨害するなら世界の過激派の行為には責任は持てないと恐喝に出てくる。自称穏健派が聞いて呆れる。

自分らはどんな些細なことでも「差別だ「不寛容だ「無神経だ」と大騒ぎしておきながら、奴らからは我々の気持ちに対する気遣いなど微塵もない。 なんで、そんな奴らの気持ちを慮ってたかがイスラムの象徴であるコーラン焼却を中止したりしなきゃなんねんだよ。

だいたいだ、イスラム過激派はこちらが何をしてもしなくてもアメリカはじめ西洋社会への攻撃の手を緩めないではないか。コーランが焼かれようと焼かれまいとアフガニスタンでアメリカ兵への攻撃は続行される。いっておくが、護衛艦のコール号が爆破されたのも、911で3000人からのアメリカ住民が殺されたのも、コーランが一冊でも焼かれる前の話だ。ダルフールで起きたアラブイスラム教徒らによるアフリカ人キリスト教徒の人種浄化もコーラン消却などとは無関係だ。

だったら何でイスラム過激派の圧力にを恐れてアメリカ国内でアメリカ人がアメリカの憲法に乗っ取った権利の施行を阻止する必要があるというのだ? フロリダのジョーンズ牧師は馬鹿な過激派かもしれない。だが、そんな奴のする気に入らない言論を守ってこそ言論の自由に意義があるというものだ。気に入った言論だけを守るなら言論の自由など保証する必要はない。

それにだ、オバマ王は、軍隊の総指揮官としてアメリカ軍人が海外で危険にさらされる行為は防がねばならん、などと言っているが、マッククリスタル将軍の援軍要請を10ヶ月も無視しておいて、国境警備をおざなりにして国境沿いの市民の命を常に危険にさらしておいて、国土安全保障省が職務怠慢で対テロ政策など完全無視している状態において、突然アフガニスタンの兵士の身を慮るというオバマ王のいい分は空々しくて聞いてられない。

アメリカメディアにしたってそうだ。ブッシュ政権時代にニューヨークタイムスが漏洩した軍機密情報や、ハリウッド映画の反米プロパガンダ映画など、イスラム過激派をどれだけ奮起させ、アメリカ軍人並びにアメリカ庶民の身をどれだけ危険にさらしたか解らない。そういう時は全く無言でいたくせに、フロリダのアホ牧師がコーランを焼くと言い出したら急にアメリカ国民の身の安全を言い出すなんて偽善にもほどがある。

なんで突然アメリカ国民の命が大事になったのだ?

偽善もいい加減にしろよ、そんな嘘に我々アメリカ人が騙されると思うのか?

こうなったら、私はフロリダのアホにしろ誰にしろコーランなんぞじゃんじゃん燃やしてくれと言いたいね。これだけおおげさに宣言した以上、これで止めたらアメリカ人の面目丸つぶれだろう。第一イスラム諸国の連中はアメリカ人は口ばっかりで度胸がないと言ってあざ笑い、かえってアメリカ攻撃に奮起を起こすこと間違い無し。

ジョーンズ牧師よ、言い始めた以上やり通せ。途中で止めるくらいなら最初からしないほうがましだが、すでに脅しをしてしまった以上やるっきゃない。もうすでにジョーンズ牧師にその度胸がないなら俺たちがやってやるという牧師達があちこちで現れている。

おおいにやってくれ、コーランなんぞどんどん燃やしてイスラム教徒の気持ちなんぞ逆撫でしてくれ! いい加減アメリカ人はイスラム教徒らの脅しに怯むのはやめるべきだ!

September 10, 2010, 現時間 9:28 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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August 15, 2010

グラウンドゼロ聖廟建設めぐり、オバマ王の矛盾する発言に迷惑する民主党候補たち

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

昨日、オバマ王は911事件被災地の目と鼻の先の場所にイスラム教文化センターを建設することを支持する発言を行ったという話をしたばかりだが、本日になってその発言は非常な顰蹙を買ったため、オバマ王は慌てて自分の発言を訂正しはじめたのだが、その訂正がまたまた批評を買ったので、今度は報道官が訂正を訂正するという、なんかおかしなことになっている。

土曜日のオバマの訂正:「私はあそこに聖廟を建てるのが賢い決断かどうかという話をしていたわけではなく、アメリカ国創設の昔から人々が持っている特定の権利について語ったに過ぎません。それがアメリカというものだと。ですから色々と難しい問題もありますが、アメリカ市民としてその価値観に焦点を見失わない事が大切だと思います。」

では、建設そのものが賢い決断かどうか解らないという言い方は、では聖廟の建設を支持するという立場は改めるのかと言う疑問が生まれる。そこでホワイトハウスのビル・バートン報道官は日曜日になって、その訂正の説明をした。

日曜日のバートンの説明:「明確にしておきますが、大統領は別に昨晩のコメントを撤回しようというのではありません。ただ、大統領は地方の企画について判断する立場にありません。ただ、すべてのアメリカ人が宗教の自由という憲法に乗っ取り、平等な扱いを受けることを保証するのは大統領の責任です。ですから大統領の昨晩の発言を確認するならば、あの場所においてキリスト協会にしろユダヤ寺院にしろヒンドゥー神社にしろ建設されるべきなのです。聖廟だからといってその権利を否定されるべきではないのです。」

確かに理屈はそうだが、イスラム過激派のテロが起きた場所で、地元市民が3000人から虐殺された場所で、イスラム教聖廟を建てるというのは無神経を通り越してあまりにも挑発的な行為ではないのか?それを大統領が聞かれても居ないのに、あとになって地元の判断に大統領が口を出す立場ではないと釈明しなければならないくらいなら、なんでわざわざコメントなどしたのだ?

おかげで、地方の問題が全国的な問題へと発展してしまい、来年の選挙に出ている民主党候補たちは、ライバルの共和党候補たちから聖廟建設の立場をはっきりさせろと迫られる立場に追い込まれてしまった。

民主党候補がすでに弱い立場にある地域では、候補者たちが地元の問題に焦点をあてるかわりに、ニューヨークの話をせざる負えなくなったことだけでも、民主党候補にとってオバマの発言は非常に迷惑な話だ。

オバマの演説がある前は、共和党や保守派がグラウンドゼロにおける聖廟建設について話題にするのが難しかった。主流メディアはあえてそういう話題は避けていたし、ニューヨーク以外の地域では「自分らには関係がない」という意識が強かったからだ。

ところが、オバマ王の演説のおかげで主流メディアも無視できない全国的な問題になってくれた。オバマのアホ演説を一番喜んでいるのが共和党の候補者たちだろう。民主党候補者たちは「なんで今、こういう話を持ち出すんだよ!」とかなり頭にきてるはず。

それにしてもオバマ王というのは考えもなしに関係ないことに口を突っ込むのが得意だな。ま、我々保守派としては、今後もどんどんこういう失言をしてほしいものだ。共和党候補はこの期を逃さず、ばしばし民主党を攻撃してほしい。

August 15, 2010, 現時間 12:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 29, 2010

ガザ、子供たちのキャンプ場を焼き払ったハマステロリストたち

中東問題 , 対テロ戦争

ガザに対して国際社会からもっと救援物資や支援金を送るべきだという人には是非聞いて欲しい話がある。スペクテイター誌に書いてるメラニー・フィリップによると、国連がガザの子供たちのために設立したサマーキャンプ場が覆面に黒装束の25人に及ぶ暴徒たちに襲われ、火が放たれ破壊されたそうだ。 国連経営のキャンプ場が襲われたのはこれで二回目。

この襲撃で、キャンプ場にあったビニールのプールやテントなどが破壊された。犯人が誰かは不明だが、キャンプ場が男女共学であることから、それに反対するイスラム教過激派の仕業と思われる。

中東の状況を良く知らないひとたちは、いまだにイスラエルがガザを占領下におき、ガザのパレスチナ人たちを迫害していると思っているのかもしれない。いや、よしんばイスラエルがすでにガザから撤退していることを知っている人でも、ガザはイスラエルによって物資流入を阻止されているため、必要な物資が極度に不足していると完全な誤解をしていることが少なくない。

国際社会は、そんなガザの貧困な様子に極度の同情を示し、多額の支援金を払い救援物資を送っているが、それがガザを少しでも平和な独立国になることへの援助になっていると思ったら大間違いである。ガザでは国連からの救援は無駄にされたりテロリストに横領されたりして、一般市民の手には全く届いていない、いや、それどころか国連の救援はテロリストの資金源になり、ガザの状況はイスラエルの手など借りなくても悪化の一途をたどるばかりである。

1994年にイスラエルがガザの統治をパレスチナオーソリティーに移譲する以前に、イスラエルは難民たちを臨時的な難民キャンプから、もっときちんとした住宅に移住させようした。ところがこれはPLOから大反対を受け、国連条例によって阻止された。

PLOはパレスチナ人を無力な難民のままにしておきたかったのだ。そうすることでイスラエルへの敵意をあおり、イスラエル崩壊後に灰の中からパレスチナ国家を建設するというのがPLOの理想だったのである。

PLOは20年以上もガザを統治し、その間に国際社会から莫大な救援費をもらっている。この救援費の中にはパレスチナ人の住宅建設用の費用も含まれていた。しかし、PLOは断固として難民用の住宅を新築するなどということはしなかった。PLOからしてみれば、市民が不満を持って惨めな状態でいてくれたほうが、イスラエルへの敵意を継続させることができるからで、パレスチナ住民が国連からの援助で衣食足りて住宅まであてがわれて幸せな生活に満足したりするなど断じて許せないことだったからである。こんなに幸せなのに何を好き好んでイスラエルと戦争を続けるひつようがあるんだ、などと住民に思われては戦争はつづけられない。

イスラエル軍が撤退し、ガザがハマス統治下になっても状況は全く同じだ。国際社会がどれだけ救援費を送り込もうと、トルコやアイルランドからどれだけ救援物資を運んだ船団が送り込まれようと、ガザの住民が衣食足りて満足した生活が出来るようになることなどありえない。PLOにしろハマスにしろ、テロリストたちが牛耳るガザに平和など存在しない。なぜならガザの統治者たちはガザの独立も平和も望んでいないからだ。

で、ガザの国連救援隊の隊長の言い分はどうなのかというと、

「過激派を作り出すような現場の状況を緊急に変える必要性を示している」

と語ったそうだ。

現場の緊迫した状況を作り上げているのが、誰あろうパレスチナの統治者でだるハマスである。現場の状況を向上させるためには、過激派を無くすためには、ハマスの勢力を衰えさすことが先決だ。

だが無論国連の言う状況変化とはハマス撲滅という意味ではない。国連のいう変化とはイスラエルによるガザへの通路開放である。

つまり、フィリップいわく、国連の理屈は、ガザの過激派を阻止するためには、もっと多くの救援物資を過激派に提供することだというのだ。こんな馬鹿なことってあるだろうあか?イスラエルこそがこの過激派の一番の被害者ではないか。国際社会は、その被害者に加害者への援助を強制しようというのである。

ガザのキャンプ場を焼き払ったのがイスラエル軍隊だったというのなら話はわかる。だが、事実はその全く逆だ。いったいどんな歪んだ思想があれば、被害者への攻撃がしやすいように被害者に加害者への援助を強制するなどという理屈が成り立つのだろうか?

それこそユダヤ人嫌いの過激な思想なくして、この屁理屈は成り立たない。

June 29, 2010, 現時間 8:43 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 24, 2010

アフガニスタン戦争司令官マッククリスタル将軍、オバマ批判を巡ってペトラエウス将軍と交替

対テロ戦争 , 防衛

オバマ王が直々にアフガニスタン戦争の司令官として任命したマッククリスタル将軍が、先日こともあろうにリベラルなローリングストーンズマガジンで、オバマ批判のインタビューを受たことが発覚。ツラの皮が薄いオバマ王は激怒し、戦争中のマッククリスタル将軍をわざわざ戦場のアフガニスタンから呼び戻して釈明を求めるという異例な行為にでた。以下毎日新聞より。
 

問題となった記事は、アフガン駐留米軍に同行取材したフリーランスのヘイスティング記者が25日に発売予定のローリングストーン誌に寄稿したもの。

 米CNNテレビが公表した記事の抜粋によると、09年1月の大統領就任約1週間後に国防総省で米軍幹部と会ったオバマ大統領の印象について、マクリスタル氏側近は、「(大統領は)不快でおびえたように見えたとマクリスタル氏は感じた」と証言。さらに側近は、その4カ月後にホワイトハウス執務室で大統領と会談したマクリスタル氏について、「大統領が(アフガン戦争に)あまり関心があるようには見えず、とてもがっかりしていた」と暴露した。

 また、増派に反対したバイデン副大統領については、マクリスタル氏自身が「バイデン副大統領のことを聞くのかい? バイデンって誰だっけ」と笑いながら不快感を示した発言を引用している。

 記事の掲載が分かり、マクリスタル氏は「心からのおわびを申し上げる。浅はかな判断による誤りで二度と起きない。オバマ大統領と安全保障スタッフには敬服している」との声明を発表した。

ローリングストーンズみたいな人気雑誌にインタビューを載せておきながら、今更詫びを入れても遅いと思うが、マッククリスタルほどのキャリア軍人にしてはその「浅はかな判断」があまりにも行き過ぎだ。

朝鮮戦争の時に、太平洋戦争で大手柄を立てたマッカーサー将軍が時のトゥルーマン大統領に批判的な発言をして首になった例でも解るように、たとえどれだけ過去に英雄として讃えられた将軍であろうとも、現役の軍人が軍隊の総司令官である大統領の政策と矛盾する発言をすることは断固禁じられている。これは解雇されても文句の言えない違反行為である。

しかしだ、マッククリスタル将軍はオバマの政策に矛盾するような発言をしたわけではない。多少大統領に対して侮辱的な発言をしたくらいで戦争中に指揮官を首にするというのは賢いやり方ではない、、、と書いているうちにニュースサイクルが変わって、オバマはマッククリスタルを解雇してマッククリスタルの上官でイラクで対抵抗軍戦略COINを実行して成功したペトラエウス将軍を替わりに任命した。(議会の承認が必要がだが、先ず承認は間違いない。)

いやあ、皮肉なもんだな。オバマは候補者時代はさんざんブッシュのイラク政策を批判し、イラク戦争の司令官だったペトラエウス将軍などはリベラルからさんざん悪者扱いされて叩かれたものだ。

アフガニスタン戦争はブッシュ前大統領の元に比較的安易に勝利を得、その後もイラクの混乱に比べて安泰だったため、一時期は「忘れられた戦争」と言われるまでになっていた。

それがオバマ政権に交替した途端に戦況は急激に悪化し、オバマ王が任命したマッククリスタル将軍はイラクで成功したCOIN作戦をアフガニスタンでも実施すべきだとしてオバマ王にアフガニスタンへの増兵を要請した。オバマ王が将軍の要請を部分的に受け入れるまでに何ヶ月もかかった事実はカカシが以前にも書いた通り

その直々に任命したマッククリスタルから戦況を理解していないと批判されて怒ったのはいいが、その後がまに自分がさんざん批判したペトラエウス将軍を任命せざる負えなくなったというのも、いかにオバマ王が不能かを証明することになってしまった。

私はマッククリスタルが辞任することを恐れていたが、その替わりが大御所のペトラエウス将軍なら安心だろう。

ペトラエウス将軍がこれでアフガニスタンでも勝利を収めた場合、軍隊引退後は大統領選挙に出馬してオバマ王を負かすなんてことがおきるかも。がんばれペトラエウス将軍!

June 24, 2010, 現時間 10:39 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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May 8, 2010

アメリカの安全よりテロリストの権利を重視するオバマ王

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

オバマ政権は、先日ニューヨークでの爆破未遂事件の犯人に早々と黙秘権を与え弁護士をあてがったという。パキスタン出身のパキスタンでテロ訓練を受けたファイザル・シャハザド(Faisal Shahzad)は帰化したとはいえれっきとしたアメリカ市民。アメリカ市民に黙秘権や弁護士も与えず、外国人戦闘員のようにいつまでも拘束するわけにはいかない、というのがオバマ政権のいい分である。だが本当にそうか?

オバマ政権はデトロイトで捕まった下着爆弾男にもアメリカではミランダライツと呼ばれる、黙秘権と弁護士を持つ権利を保証してしまった。私の記憶が正しければあの下着男はアメリカ市民ではなかったはずだ。アメリカ市民には特別な権利があるからミランダライツを与えたというなら、なぜ先の外国人テロリストにも同じ権利を与えたのだ? 訳が解らない。

ところで、今回の犯人のシャハザドだが、奴はアメリカ生まれのアメリカ市民ではなく、アメリカ市民と結婚して去年アメリカに帰化したばかりのパキスタン人だ。去年アメリカ人になったばかりで、もうすでにテロ行為に走ったということは、最初からそのつもりでアメリカに帰化したと考えられる。もしそうなら、奴は市民権への申込書に嘘偽りを書いているはずだ。

私も帰化して市民権を取った人間だから覚えているが、市民権の申込書のなかには次のような項目がある。(N-400 Application for Naturalization from the U.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS). page 7:)

B. 所属団体

9. あなたはこれまでに直接または間接的に次ような団体に関わったことがありますか?

...

c. テロリスト組織

10. あなたはこれまでに(直接または間接的に)暴力を使って、既存の政府を倒そうとしたことがありますか? 

8ページ目:

D. 良い道徳上の性格

15. あなたはこれまでに犯罪を犯し、逮捕されなかったことがありますか?

...

24. あなたはこれまでにアメリカ政府高官に嘘をついて合衆国への入国権利を得たことがありますか?

シャハザドの場合、このどの質問の答えもイエスのはずである。それならば、シャハザドは正式なアメリカ市民ではないということになる。何故なら、申込書に虚偽の記入をして市民権を得た場合、その嘘が発覚した時点でその人間の市民権は無効になるからである。

少なくともアメリカ市民を守ることが第一の仕事であるはずの大統領なら、そういう理屈で奴の市民権をさっさと剥奪するか、そうでなくても市民権の申込書に問題があるとしてミランダライツはもうすこし差し置くという方法もあったはずである。

いや、大統領たるもの、オバマにはそのくらいの努力をする義務があるのだ。

それを何だって大急ぎで犯人にミランダライツを与えたりしたのだ? いったいそうすることでオバマ王は何を得ようというのだ?

ところで、この市民権なのだが、シャハザドはもう何年も前から危険人物として飛行機には乗れないことになっていたという。今回も後に逮捕されたとはいえ、もうすでに飛行機に搭乗をすませていてからの逮捕だった。

どうして危険人物リストに乗ってる人間に、やすやすと市民権が与えられたのか?
どうしてノーフライリストに乗ってる人間が何度も飛行機に搭乗できたのか?

しかもだ、あまり注目されていないが、アメリカ市民になれば、公務員になることも可能である。防衛庁や国土安全保障庁や移民局に勤めることも出来るのだ。これは考えたら非常に恐ろしいことである。

テロリストが何らかの方法でアメリカ市民権を獲得し、政府の重要な部署に次々と付いた場合、アメリカ国内の警備はどういうことになるかオバマ王は考えたこともないのだろう。実際にシャハザドのような里がくれ隠密テロリストがアメリカ国内にどれだけいるのか、それを究明したいとは思わないのがオバマ王。

残念ながらこうした情報をシャハザドの口から聞く事は、いまや不可能となった。これもオバマ王のおかげである。

May 8, 2010, 現時間 4:46 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 6, 2010

左翼の暴力は無視して右翼とテロの関係をでっちあげる左翼メディア

Tea Party , 対テロ戦争 , 左右思想 , 独裁者オバマ王の陰謀

前回も書いた通り、アメリカの左翼・リベラルメディアは、先日のニューヨークのテロ未遂事件の犯人がパキスタン出身のテロリストであるにも関わらず、それを無視してテロは右翼の仕業だとかティーパーティーのメンバーに違いないとか、お門違いの批難を繰り返している。

だいたいだ、なんで愛国心の強いティーパーティーがアメリカ打倒をうたいあげるイスラム過激派テロリストと手を組んだりするのだ?それをいうなら対テロ戦争に反対の反米エーコーンとか労働組合暴力団とかとのつながりの方を究明すべきではないのか?

テロをテロと呼ばず守りが甘いオバマ政権の国土安全保証局が、搭乗禁止になってる犯人をもう少しで見逃した事実はお咎めなしなのか?

左翼リベラル連中の新しい作戦は、ティーパーティーは過激で暴力的な人々の集まりであり、人種、性別、性嗜好などへの差別者ばかりの団体だという印象付のための情報操作に余念がない。それで主流メディアは、ティーパーティーの反高税の抗議や防衛強化精神をヘイトスピーチだとか何だか言っていかにも危険な運動であるかのように報道している。

あげくの果てに、ニューヨーク知事のブルームバーグなどは、国内のパキスタン出身者やイスラム教徒へのバックラッシュは断固許さんなどというくだらない発言をしている。そんなありもしないバックラッシュなんかに気を取られる前に、過激派イスラム教徒が合法にアメリカ市民として帰化できたこと、テロ容疑者とされていた人間がやすやすとパキスタン行きの飛行機に搭乗出来た事に関する警備の不行き届きについて言及すべきなのではないのか?

ニューヨーク市民の安全を守ることと、イスラム系移民へのバックラッシュ阻止と、どっちが重要なんだよと、カカシは聞きたい!

意見の違う相手を暴力で威嚇するのは左翼連中のすることではないか。先日もメーデーのデモ行進で、サンフランシスコで反移民を唱える保守派抗議者が左翼連中によって殴る蹴るの暴行を受けるという事件があった。それだけではない。サンタクルーズ市では、左翼連中がデモ行進をした商店街で商店が焼かれたり破損されたりという被害が続出した。

メディアはこういう左翼団体の暴力を無視し、ありもしない右翼団体の暴力をでっちあげ、根拠もないイスラムテロリストとの関係まで示唆するという信じられない行為に出ている。

もちろんこういう情報操作はオバマ王のお墨付きだ。

このままオバマ独裁政権を放置すれば、いずれオバマ王が保守派の意見そのものがヘイトスピーチだと言ってとりしまり、人権擁護法に触れるとかなんとかいって(そんな法律は今のところアメリカには存在しないが)保守派や右翼が自分らの意見を述べただけで逮捕される日が来るだろう。

May 6, 2010, 現時間 12:30 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 5, 2010

パキスタン出身のNYテロリストは反オバマケアの一匹狼だって?なんだそりゃ?

Tea Party , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

ニューヨークでのテロ未遂事件で、本日パキスタン出身のアメリカ帰化人の容疑者が逮捕され、本人も罪を認めているという話が報道された。

NYテロ未遂事件 パキスタン出身の容疑者、関与認める 2010/5/5 8:29

 【ワシントン=弟子丸幸子】米ニューヨーク市の繁華街タイムズスクエアで起きたテロ未遂事件を巡り、ホルダー米司法長官は4日の記者会見で、逮捕したファイサル・シャザド容疑者はパキスタン出身者と正式発表、事件への関与を認めたと明らかにした。ロイター通信が伝えた米検察当局の話によると、パキスタンで爆弾製造の訓練を受けたと供述しているという。

 ホルダー長官は会見で、テロ行為、大量破壊兵器の使用未遂など複数の罪で起訴する方向になるとの見通しを示した。

 ロイター通信などによると、シャザド容疑者はカラチの出身の30歳の男で昨年、米国に帰化。妻と2人の子どもがおり、昨年6月までマーケティング会社に金融アナリストとして勤めていた。妻子はパキスタンにいるもよう。今年2月まで約5カ月にわたりパキスタンに滞在していたという。

 シャザド容疑者は3日夜、ケネディ国際空港(ニューヨーク市)で、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ行きのエミレーツ航空機に搭乗していたところ、逮捕された。米連邦捜査局(FBI)は渡航禁止リストに同容疑者をのせたことが逮捕につながったとしているが、搭乗がなぜ可能だったかが焦点になっている。

 ギブズ大統領報道官は4日の記者会見で、エミレーツ航空が容疑者の搭乗を許可した理由も調査の対象になっていると明らかにした。

この事件の詳細はまだ解っていない。ただ、犯人が最近パキスタンに長期滞在していたなどの様子から伺って過激派イスラムテロリストに勧誘されていた可能性は高い。いや、もしかしたらテロ目的で長期計画を立ててアメリカに帰化していたのかもしれない。何にしても、これがイスラム過激派によるアメリカに対するテロ行為であったことは本人が真っ先に認めるところだろう。

にもかかわらずだ、こういう事件が起きると必ずアメリカ政府や主流メディアは、この暴力が独立した精神異常者による犯罪で、外国のテロリストとは無関係だと言いたがる。まだ事件の詳細がはっきりしていないうちから、テロは国産で多分右翼のニオナチかなんかのメンバーの仕業だろうと憶測する。その証拠も上がらないうちから「これは右翼の仕業に違いない」と言い出す。(後で犯人が左翼だと解ってもそれを報道する気などさらさらない)

犯人の名前が今回のようにファイサル・シャザドだとかモハメッドとかアクメッドとかいうような、いかにもイスラム教徒の名前でパキスタンだのサウジ出身だのという男であっても、アメリカ国産の右翼の仕業だなどと平気でいうのだから信じられない。

いや、捕まった本人が「おれはジハードのためにやったのだ、アラーアックバー!俺の他にも聖戦者はいくらでもいるのだ、アメリカよのろわれよ〜!」とか叫んでいても、オバマ政権も左翼メディアもテロリストは一匹狼でアメリカの右翼だミリシャだと言い張って引かない。ニューヨーク州のブルームバーグ知事などは、犯人は国産のオバマケアに反対するティーパーティーメンバーだろうなどと言ったりしているのだから信じられない1

どうして左翼連中は、イランにしても北朝鮮にしても、本当の敵を敵として認めようとしないのだ? 何故架空の右翼団体などを持ち出すのだ?

May 5, 2010, 現時間 6:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 14, 2010

イラク勝利、オバマはブッシュに感謝すべきだ! チェイニーの怒り

アメリカ内政 , 対テロ戦争

何か悪いことを指摘されると、なんでもかんでもブッシュ政権の悪政策を引き継いだからだと言って、ブッシュが悪い、ブッシュのせいだ、を繰り返しているオバマ王だが、ことイラク戦争の勝利に関してだけは、自分らだけの業績にしたいらしい。

先日副大統領のジョー・バイデンはラリー・キングのインタビューで、「イラク(勝利)は(オバマ)政権の偉大なる功績である」と語った。

よくもまあ、いけしゃあしゃあとこんなことが言えたものだ。だいたいからして、上院議員時代のバイデンはイラク戦争に大反対で、イラクをみっつに分配すべきだなどと馬鹿げたことを言っておきながら、ブッシュ大統領の対抵抗軍作戦(COIN)が成功すると、その成果は全て自分らの手柄にしようというのである。

これを聞いた前副大統領のディック・チェイニーは黙っちゃいない。チェイニーはABCテレビの番組で

「(オバマ政権がイラク勝利)が自分らの功績だと言いたいならそれはそれでいいが、その前にかなりの量の『ありがとう、ジョージ・ブッシュ』があるべきだ。そして現政権が当初推薦した戦争施行が完全に間違っていた事実を認めてしかるべきだ。

「オバマとバイデンは二年間に渡って国中の端から端まで飛び回ってブッシュのイラク政策を批判しまくっていた。」「もしも彼らのやり方が通っていたら、もし我々が彼らが当初から主張していたやり方に従っていたなら、今でもサダム・フセインはバグダッドの権力を握っていただろう。」

まったくだ、悪いことはなにもかもブッシュのせい、良いことは何もかも自分らの手柄。あまりに見え透いていて呆れるよ。

チェイニー前副大統領は、オバマ王のアフガニスタン政策は評価している。それもそのはず、オバマ王は前政権のアフガニスタン政策をそのまま推薦したマッククリスタル将軍のやり方に従ったに過ぎないからだ。それにしたってすぐさま実行に移さず何ヶ月もぐずぐずして貴重な時間を無駄にした。

こと、個人的なテロリストの扱いについては、クリスマスの航空機爆破未遂犯人を一般の刑事犯として扱っていることなども例にあげ、チェイニーはオバマ政権は、テロを犯罪として扱い戦争として扱っていないと痛烈な批判をしている。

そしてチェイニーは、バイデンの911規模の攻撃が再び起きる可能性は低いという発言に関して、その考えは完全に間違っていると指摘。

「それは完全な間違いです」「今日のアメリカが面する最大の脅威は911並みの攻撃が核兵器や生物薬品などの武器を使ってあることなのです。アルカイダは、こうして私たちが話しているあいだにも、それをしようと企んでいるのです。」

「これは戦争だと考えなければいけません。」「明日にでも対抗するものだと考えなければなりません。合衆国の副大統領たるものが『ああ、そんなことはおこりそうもない』などと言って回ってもらいたくありません。」

第一回目の貿易センター爆破事件、護衛艦のコール爆破事件、アフリカでの二つの大使館爆破事件、度重なるアメリカ諜報部員やジャーナリストや政治家の誘拐虐殺事件、これらの事件を単なる個別の刑事犯罪として扱って来たことが911事件へと発展した。オバマ政権はあれから9年経った今も、2001年月10日の気持ちのままなのである。

おそろしや。

February 14, 2010, 現時間 11:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 12, 2010

911テロ犯人はやはり軍法会議にかける? 政策変更をほのめかすホルダー司法長官

対テロ戦争

去年(2009年)の10月に、911テロ犯人ハリド・シエイク・モハメド被告ら5人を当初予定されていた軍法会議ではなく、民間の連邦地裁にかける意図を発表したオバマ政権のホルダー司法長官だが、共和党ならびに地元のニューヨーク知事や市長らからも大反対が起き、国民からも批難の声が上がっていたことが影響してか、本日になってホルダー司法長官は本日、やはりテロ犯人たちを軍法会議にかける可能性をほのめかした。

「結果的に、どこでこの件が裁かれようと、どのような場であろうと、我々はすべての規則に従い、出来る限りの透明度を保証しなければなりません。」とホルダー長官は金曜日版のワシントンポストのインタビューで語った。「それさえできれば、世界からみた手続きにくらべ、地理や場は大した問題ではないと思います。」

だったらなんで最初から民間の裁判にかけるなんて馬鹿なことを発表したんだよ、このぼけなす!魚は頭から腐るとはよくいったもので、ホルダー司法長官の能天気ぶりは任命したオバマのそれより信じられない。テロ裁判においてアメリカが世界に知らしめなければならないのは、アメリカ政府がどういう手続きを踏んでテロリストに公平な裁判を行ったかなんてことではない!テロ裁判で透明度など、とんでもない!どうして世界のテロリストにアメリカの対テロ政策をひけらかす必要があるのだ? 

テロに関してアメリカが世界に知らしめるべきなのは、アメリカは断固テロリストを許さない、アメリカ国内でテロを行えば厳しい処罰が加えられる、アメリカに対するテロなど考えるな、そんなことをすれば、実行犯のみならずその背後の組織もその組織を幇助した政権も崩壊の憂き目を見る。タリバン政権をみよ!サダム・フセイン政権を見よ!である。

ああ、ブッシュ大統領、あんたは偉かった!

それにしてもオバマ政権は後先のことも考えずに行き当たりばったりの政策を立てているような気がする。そうやって愚かな政策を大々的に発表しては、その欠陥を共和党や国民から指摘されて、やむなく引っ込めるというパターンを繰り返している。これでは何もしないよりひどい。

ブッシュ大統領の時代には、主流メディアがブッシュのせいでアメリカの世界での評判が悪くなったと主張していたが、世界はブッシュアメリカを恐れていたかもしれないが、少なくともバカにされてはいかなった。

サラ・ペイリンも指摘していたが、オバマ王の敵への迎合は敵をおごらせ、味方との関係を悪くするだけで、何も良い結果を生み出していない。

オバマ王のおかげでアメリカは世界の笑いぐさとなっているのだ。

February 12, 2010, 現時間 9:57 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 24, 2010

航空機爆破未遂事件のパンツ男を犯罪者として扱う危険

対テロ戦争

昨年のクリスマスにデトロイト行き航空機内でバンツに爆弾を隠して航空機を爆破させようとして他の乗客に取り押さえられたテロリストがアメリカでどのような扱いを受けているか読者諸君はご存知だろうか?

アルカイダ組織がその犯行声明を出していたり、犯人のUMAR FAROUK Abdulmutallab自身もイエメンを本拠とするアルカイダの指令によってテロを行ったとか、他にも何十人にも渡るテロリストによって色々とテロ計画があるなどと語っていた。

ところが、オバマ政権は何を思ったのかこの男を普通の刑事犯罪の犯人として扱い、信じられないことに、なんと弁護士をつけて自白拒否権まで与えてしまったのである。すると、それまで聞かれもしないのにぺらぺら自分らの犯行目的や計画をしゃべりまくっていた犯人は、突然貝のように口を閉ざしてしまった。

ワシントンポストによると、オバマ政権は全く前後の見境もなく事の重大さも考えずに安易にテロリストを敵方戦闘員としてではなく、単なる刑事犯罪者として扱うと決断をしたとして批判している。断っておくがワシントンポストは決して保守的な新聞ではない。どちらかと言えばリベラル派で、普通ならオバマ政権べったりのはずの新聞である。

ワシントンポストはノースウエスト253便を爆破しようとした犯人の扱いについて、オバマ政権には三つの選択方法があったと言う。


  1. 連邦裁判所で刑事犯として裁く

  2. 敵側戦闘員として拘留する

  3. その自白が後の裁判で使われないという前提で無期限で拘留する。

しかし、今となって明らかなのは、オバマ政権は2番と3番は全く考慮せずに安易に1番を選んだということだ。ワシントンポストはこの選択は近視眼的で非常に無思慮なものだったと言う。

ワシントンポストは当初、爆破未遂犯人を刑事犯罪者として扱うというオバマ王の選択を支持した。しかしそれはオバマ政権が他の選択を考慮に入れ充分な吟味をした上での決断だと考えたからだという。

しかし、(犯人の)アブドゥールムタラブ氏を刑事犯として裁くという決断は脊髄反射的な罪と罰という刑事犯罪模範によるものだということが明らかになった。

水曜日、上院の国土保障安全委員会の前で行われた証言によれば、全国諜報部のデニス・C・ブレア氏、国土保障省のジャネット・ナポリタノ氏、並びに全国対テロセンターのマイケル・レイター氏、らの誰もがアブドゥールムタラブ氏をどう扱うべきかについて意見を聞かれなかったという。

対テロ戦争は、普通の刑事犯罪のような訳にはいかない。爆破を実践する歩兵などいくら逮捕してみても意味がないのだ。アメリカ本土への攻撃を阻止するためにはこれらの歩兵の背後にある組織を破壊しなければならない。にもかかわらずオバマ政権は、ブッシュ政権とは対照的でありたいというくだらないライバル意識だけに拘って、国家の安全など二の次にしてテロリストを単なる犯罪者として扱った。

この近視眼的な対応によって放っておけば他のテロ計画もべらべらしゃべったであろうアブドゥールムタラブの口を封じてしまったのである。こんな愚かなことがあるだろうか?

我々は幸運だった。パンツ男は単なる無能で爆破を成功させることが出来なかっただけだ。だがもしも、もっと有能な奴の仲間が今もあちこちでアメリカ行きの航空機に乗り込んでいたとして、いったいどうやってその陰謀を阻止するのだ?パンツ男に拒否権を与えて、弁護士をあてがって、どうやってアメリカ国土を守るのだ?

オバマ王よ、いったいあんたの対テロ政策ってなんなんだよ? ブッシュ前大統領のやり方を批判してるだけじゃ意味ないよ。

January 24, 2010, 現時間 6:45 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 21, 2010

結婚の定義における性別対人種の違い

フェミニズム , 同性婚 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 防衛

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。

本日はその第四話。

結婚の定義における、性別対人種の違い

同性結婚と異人種間結婚における比較には問題がある。それというのも異人種間結婚については、カリフォルニア最高裁の1948年のペレズ対シャープ裁判(Perez v. Sharp, 32 Cal.2d 711, 198 P.2d 17)で人種が結婚の定義に用いられることが違憲であると判断された頃から、市民の間ですでにほぼ合意が得られており、法廷が市民の意見を率先したわけではなかった。

1948年の判例に始まって1967年 (Loving v. Virginia, 388 U.S. 1 (1967)) で連邦最高裁において、最終的にアメリカにおける異人種間結婚禁止は違憲であるという判定が出た時には、1865年から1870年に起きた南北戦争も含み1964年の人権法も経て、すでに国民の間では人種差別は不法であるという認識が広く受け入れられていた。

だいたい科学的に人種の差別など証明できないし、黒人や白人や黄色人種などの間に決定的な差など存在しないことは科学者の誰もが認めることだ。

だが同性結婚にはこのどれもあてはまらない。

国民全体どころか州民の間ですら同性結婚が普通の結婚と同じように扱われるべきだなどという合意は存在しない。州によっては同性結婚支持派がかろうじて多数派を占めるというところがあるかもしれないが、(それにしたってかなり疑問だが)同性結婚の合法化が州民全体の意見として受け入れられている州など存在しない。

ここ数年における同性愛活動家による訴訟が起きるまでは、同性結婚を認める州など存在しなかった。同性結婚の前例などまるで存在しなかったのである。

それにくらべて、1776年、合衆国の最初の13州のうち多数派の7州までもが異人種間の結婚を認めていた。同性結婚はあきらかに法廷が率先しており、法廷の判決は市民の間から出た同性結婚をみとめないことが違憲だといった社会的合意への反応ではない。同性結婚憲法改正法だの憲法の見直しだのといった連邦政府の決議など全くされていない。

憲法に関する議論と言えば、1996年の the Defense of Marriage Act of 1996で、結婚は一夫一婦制であるべきという反対の議論はあっても、民主党が与党を占めている2007年から2009年にわたる議会ですらも、一夫一婦制を違憲とするという法案など提案されたこともない。それどころか、あちこちの州で同性結婚を禁止する法律が通されているくらいだ。

つまり、アメリカにおいて全国的にも地方的にも同性結婚を支持するという考えは市民の合意を得ていないのである。これはバーモント州議会のように甘やかされた左翼エリートのペットプロジェクトとして残っているだけなのだ。

そしてもちろん、人の性別(ジェンダー)は人種とは違って、特別な場合を除いて、生物学的にその違いが決定的に証明される。

結論として、結婚に関して語る時、人種と性別では全く比べ物にならないのである。

January 21, 2010, 現時間 11:27 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 20, 2010

同性結婚でステータスを求めるゲイ達

同性婚 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 防衛

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。

本日はその第三話。

同性結婚でステータスを求めるゲイ達

同性結婚は自由の問題じゃない。これはステータスの問題だ。アメリカにおいてゲイであることは違法じゃない。同性行為をすることも、同性同士の同棲も、法律とは関係なく宗教上の結婚式を協会やお寺や聖廟で、友達や親戚を集めてやる分には何の問題もない。ほとんどの州ですでにドメスティックパートナーシップという結婚していない同棲カップルを守る法律が存在しており、不動産の相続や病院での面会などといった権利は保証されている。

法廷の独裁に抵抗している州が主張しているのは、単に州政府が同棲結婚を認めないということだけなのだ。この法律は同性結婚式に警察が手入れに入ってカップルを逮捕したりとかするわけじゃない。ただ、州政府による公式な認定はしないというだけの話である。

にもかかわらず、わずかな少数派である同性結婚活動家たちは社会の根本的な価値観である結婚を変えたいというのである。アメリカだけでなく西洋文明を何千年とつちかってきた価値観を「我々市民」の意志に背いて強制的に押し付けようというのだ。 彼らはアメリカに同性愛結婚に伝統的な結婚というステータスを市民が好むと好まざるとに関わらず授けろと強要するのである。ステータスは自由の権利ではない。同性カップルが夫婦のように振る舞うことを禁止する法律はない。だが、活動家たちは政府がその行動を許容するだけでなく奨励すべきだと言うのである。

これに比べて、同性愛者がオープンに軍隊勤務することを許可することには、アメリカの根本的価値観に違反しない。社会に特別に別の行き方をする人々への奨励も要求しない。国家防衛に必要な人材網を増やすというだけで、むやみに有能な兵士をゆすりの対象にしないということも含め、国家にとってマイナスになるようなことは何もないのである。浮気をしただけで除隊を強制される人がいないように、この悪法さえ取り除かれれば同性愛者であることなど問題ではなくなる。

だが、同性結婚も、好きな相手と結婚する権利という、自由の権利の問題ではないのか、という疑問はどうすればいいのか?

次回は異人種間の結婚と比べて考えてみたい。

January 20, 2010, 現時間 2:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 19, 2010

『ゲイを軍隊に入隊させろだ? 冗談じゃねえよ』

フェミニズム , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 防衛

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。

本日はその第二話。

『ゲイを軍隊に入隊させろだ? 冗談じゃねえよ』

同性愛者の公な軍隊勤務を反対するに関しては非常に多くの問題点がある。

俺(ミスター苺)はこれまでゲイが秘密裏に勤務する方がオープンに勤務するよりも望ましいという納得のいく意見を聞いたことがない。

今日において、ゲイ男性がストレート男性より劣っているなどという議論がまともだなんて考える奴はいないだろう。ゲイ男性がひ弱だとか女々しすぎてストレートな男性と並んで闘えないなんて馬鹿げたことを言う奴はいない。ただひとつ聞かれるのは、反対意見としてはかなり弱いが、オープンなゲイがいると(内密にしているのとは違って)回りのストレートな人間が居心地がわるいからといったくだらない理由だけだ。

同性愛行為をする傾向のある人物が軍隊の規律や士気に悪影響を与えるというのは、全く証明されていない偏見にしかすぎない。これは「女はPMSがあるから戦闘パイロットにはなれない」と言ってるのと同じで全く根拠がない。

こんなのは、単にホモに見つめられるのが嫌だという、以前に「黒人と一緒に仕事なんかできるか」といっていた人種差別者たちと同じで、性嗜好の違いへの偏見に過ぎない。どちらの場合も同性愛者とか黒人といった当人に問題があるのではなく、偏見を持った人間の過敏な神経が問題なのだ。

今日、誰かがゲイだということが解ったからと言って、隊の士気が乱れるなどという根拠はない。それどころか、ほんの一部の差別者を除けば、ほとんどの兵士らは同性愛が明らかになって辞任させられる仲間を懸命にかばうくらいだ。

同性愛者が隊の士気を乱すなどという理屈は1950年代かそれ以前なら信じられたかもしれない。黒人と白人兵を混ぜた軍隊への反対論が、社会がヒットラーによる人種差別を見せつけられる以前になら成り立ったように。しかし、いまや、「ゲイは気持ち悪い」などという反論は偏見への執拗な執着以外の何者でもない。

ゲイにその嗜好を隠すことを強要するのは、彼らをゆすりの犠牲者にする可能性が高い。暴露されることを怖れて敵に手助けをする者も出るかもしれない。

ゲイは人口のほんの2〜3%にしか及ばないが、その道徳心は一般人口と変わらないだろう。とすれば、ほとんどのゲイたちは国に危険を及ぼすくらいなら除隊を選ぶだろう。だが、なかにはキャリアの方が何よりも大事だと思う兵士もいるはずだ。ストレートな将校のなかに浮気をする人間がいるように。

単に浮気願望があっても実行に移さない人間を除隊させることが出来ないのとは違って、ゲイ男性やレズ女性は同性愛の傾向があるというだけで除隊されることが合法なのである。現在の法律ではゲイ男性が実際に同性行為を行わなかったとしても、そういう嗜好があるというだけでキャリアを失うという罰を受けるのだ。

同性愛者または両性愛者は、自分の性的嗜好を明らかにした、もしくは同性の人間と結婚しようとした、ということが明かになれば除隊をやむなくされる。たとえ同性結婚が合法な州での結婚であり、入隊前のことで、今は離婚して同性愛主義は止めたと言う人であっても、そいうい過去があったことが暴露されれば強制的に除隊なのである。

他に何の欠点もなく、何の悪行も犯してない人に、多くの人々が生まれつき持っていると信じる性嗜好のみによって、アメリカ市民が軍隊で勤務できないというのである。

我々が我々であることを理由に我々の文明を破壊しようという敵との闘いにおいて、どの市民も武器を持って社会を守る権利があるというのはリバティに関する問題だ。にもかかわらずこの法律は憲法は市民が軍隊において勤務する権利を認めていないと主張するのだ。

法律上はそうなのだろう。だがすべて合憲であることが道徳的に正しいということにはならない。

もし対テロ戦争が西洋文明にとって岐路となるものであると信じるなら、我々は気持ち悪いとかいうくだらない理由で良い兵士を拒絶する余裕はない。

軍隊か結婚か、それが問題だ

このように議論すれば、大抵のアメリカ人はこの「聞かない、言わない」政策は非常に不公平でアメリカ的でないと考えるはずだ。しかもアメリカの防衛に危険を与えるとなればなおさらだ。つまり、ゲイ活動家がその気にさえなれば、簡単に勝利を得られる問題なのである。にもかかわらず、彼らはほとんどこの問題には興味を示さない。

国民の大半が反対している同性結婚にこれだけ熱を入れるのは何故なのだろうか?俺からみたら、ゲイ活動家は現在の結婚制度を変えたいというより、破壊したいという雰囲気すら感じられる。一部の過激派なんて人々の意志を踏みにじって結婚制度を破壊することにオルガズムを感じるんじゃないかと思わせる。

これは決して数の問題ではないだろう。同性同士で結婚したがってるゲイの数が軍隊に入りたい人間より多いってことはないはずだ。いや、それどころか、同性結婚が合法な州での傾向をみていると、ゲイのなかで結婚したいと思う人の割合はストレートな人口より遥かに低い。

じゃあ、何故なんだ? 何故反対が多い困難な問題を、沈黙の多数派から自分らを浮き立たせ切り離すような戦いを、有権者が機会を与えられる度に拒絶してきた問題を選ぶのだ? 何故多数派がほぼ同意できる、保守派ですら味方にできる、アメリカ人の道徳や良心に訴えることが可能な問題を選ばないのだ?

テキサスのソドミー法(同性愛を含む多々の性行為を禁止する法律)を違憲とする最高裁の審判を考えてみてほしい。国民のほとんどがこの決断に異存を示さなかった。一部の保守派が騒いではいたが、ほとんどのアメリカ人は「今更そんなの当たり前だろ」と思った。これは自由なアメリカ人が自由に愛情を表現する権利の問題だったからだ。

これと同じように自由の権利として、「聞かない、言わない」政策の廃止も可能なはずである。

January 19, 2010, 現時間 6:18 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 17, 2010

民主党議員、同性愛者の軍隊勤務禁止法撤回を拒む

フェミニズム , 同性婚 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 防衛

同性結婚についてはずいぶん熱弁を振るうリベラルたちが、同性愛者の軍隊勤務合法化についてはあまり興味がないのは何故なのだろう? はっきり言って、こっちのほうがよっぽども違憲だと思う。

国のために闘うというのは市民の基本的な権利のはず。それを同性愛嗜好だというだけで拒否されるのは同性結婚などという特権が与えられないというのとは全く度合いの違う問題がある。

17年前に、民主党のビル・クリントンは大統領になるまえに、同性愛者の軍隊勤務の合法化を公約して当選したが、与党の民主党からの抵抗に怯んで大した運動もせずあっさりと諦めてしまった。私はそれまでクリントンのファンだったが、一気に彼への信頼感を失った。

その時、妥協案として軍隊方針の指導者的立場にあるアイク・スケルトン民主党下院議員(Rep. Ike Skelton (D-Mo.) )が提案し定着したのが「聞かない、言わない」法だ。これは同性愛者が内密に軍隊に勤めている分にはかまわないというもの。つまり同性愛者でもそれがばれなければいいというかなり害ある法律。

大事な職種についている軍人が何かの拍子で同性愛者であることが公になったらこの人のキャリアは終わりなのである。それが勲章をいくつも貰って戦場で勇敢な活躍をした人であってもだ。こんな不公平な法律ってあるだろうか?

同性愛がばれなければいいということは、ばれたらおしまいということであるから、これはゆすりの原因にもなる。

軍隊に居る間恋愛関係も肉体関係も全くない人などいないだろう。同性愛者は恋人の存在を隠さなければならない。もしも関係が破綻して恨みを持った元恋人に裏切られたらどうなるだろうか?

極秘情報を持つ軍の上層部の人間が同性愛者であることを他国のスパイに知られたらどうなる?

こういう悪法は国家防衛にも悪影響及ぼす。

バラク・オバマも同性愛者軍隊勤務合法化を公約して大統領になったが、クリントンの時と同じスケルトン議員が断固として引かない姿勢をしめしている。オバマにはクリントン異常の根性があるだろうか?

私にはかなり疑わしいのだが。

January 17, 2010, 現時間 8:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 1, 2010

頭から腐るオバマ政権の対テロ警備体勢

対テロ戦争

先日の航空機爆破未遂テロで、なぜアメリカの警備体制が完全失敗したのか、ナポリタノ国土保障省長官の「組織は機能した」発言を聞いて、疑問に思うことがあった。

国土保障省の組織自体はブッシュ政権のそれとは特に変化はないはずである。それならば何故、ブッシュ時代にはきちんと機能していたものが、オバマ王政権になった途端に機能しなくなったのか? 

また、ホワイトハウスのギブス報道官が各政府機関とのデータベース共有化を進めたい意向を示した、という記事を読んで、今更なにをとぼけたことを言っているんだろう、そんなことは911事件以後ブッシュ政権によってすでに実施されていたのではないか?

組織というものは、たとえきちんとした機能を備えていても、それがしっかり動くためには、組織内の人員がそれぞれの段階できちんと役目を果たさなければ、デザイン通りの効果は望めない。決められた仕事の必要最低限のことだけをするのと、必要以上の努力をするのとでは結果はまるで違ってくる。そして人員がどのような仕事をするかは、上が何を求めているかという態度で変わってくる。

ブッシュ政権の頃は、ブッシュ前大統領のテロはなんとしてでも防がねばならん、という信念が国土保障省の節々で感じられたに違いない。どんな取るに足りないように見えることでも、細心の注意を払って対処するようにと、従業員たちは上から常々言われていたに違いない。

オバマ王政権はブッシュ政権と違って対テロに関する姿勢が甘い。ナポリタノ長官が保障省の長官に任命され、今後テロ行為をテロリズムと呼ばずい、man-made-disaster(人造災害)と呼ぶと宣言した時から私は悪い予感がしたのだが、国土保障省の従業員たちにも、そのオバマの姿勢が伝わったことは想像に難くない。

そんなことを考えている折り、私はこのアメリカンスペクテーターの記事を読んだ。この記事では匿名の国務庁の職員の話が紹介されている。

爆破未遂犯人のUmar Farouk Abdulmutallabはイギリスへの再入国ビザを拒絶されていた。犯人はロンドン大学卒業後イエメンにわたったが、その後イギリスへの再入国をするために学生ビサを申し込んでいた。それに使った学校がイギリスでは悪名高いイスラム過激派学校で、この学校はテロリスト養成所の看板学校として見張られており、この学校に入る目的での入国申請は自動的に拒絶されることになっている。この情報はアメリカにも伝えられていたにも関わらずアメリカは何もしなかった。

「我々には諸外国と諜報に関して協力するという合意があります。」と国務庁の職員は言う。「いくつもの協定が司法省や外務省、諜報部や国土保障省などを通じて機能します。ワシントンにある、こうした組織のいくつかがこの情報を受け取っていたにも関わらず、我々のシステムには全く警報を鳴らしませんでした。 」

この職員によると、オバマ政権の声明とは裏腹に、ブッシュ政権の時であれば、このような情報には赤旗が立てられ、すぐさま最優先されていたという。しかし政権交替からは「私たちはイスラム教徒を標的にしているとか、プロファイリングをしているように見えることは避けるように(上から)言われてるのです。キャリアの従業員のなかには、ブッシュのやり方や政策には不満を持っていた人も多くいたので、そのやり方の下で働かなくてよくなってホッとしている人もいると思います。」

(中略)

「私はブッシュ政権の時ならこのような失態は犯さなかっただろうとは言いません。」とクリスマスの失態について職員は言う。「ただ、こういう情報や個人について全く違った心構えをするようにと私たちは言われているのです。」

犯人はイギリスで入国禁止リストに乗り、アメリカの一般危険人物にリストにも載っていたというだけではなく、アメリカで二週間も滞在するというのに手荷物ひとつで、旅券も持たず、片道の航空券しか持っていなかったという。そういう人間がなんで空港を素通りするんだよ!

こんなことだったら、我々一般人が素っ裸になってセキュリティを通ってみても意味がない。規則や規制なんていくら作ってみてもそれを有効に施行しなくては意味はないのだ。

魚が頭から腐るとは良くいったものだ。

January 1, 2010, 現時間 2:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 28, 2009

危険人物を野放しにしていたずぼらな米国土安全保障省

対テロ戦争

クリスマスの日に起きた航空機爆破未遂事件について、オバマ政権の高官たちは日曜日、あっちこっちのテレビニュース番組に出演して、何故このような事件が起きたのか言い訳に忙しい。

特に国土安全保障省のジャネット・ナポリタノ長官の「(警備)組織はきちんと機能した」という発言が、野党の共和党議員らの間から厳しい批判を浴びている。

ナポリタノ長官は組織が機能したと語りました。事実は組織は機能しなかったのです。(民主/共和)両党で修正方法を探さねばなりません。犯人は飛行機に爆発物を運び込み、爆発物に点火したのです。もし成功していれば、飛行機は墜落しクリスマスの日に300人近くの人々が殺されるという大虐殺がおきるところでした。この陰謀はあと一秒あと一歩で実現するところだったのです。勇敢な人々が機内に居合わせてくれたことを神に感謝します。そしてこのテロリストが起爆に成功しなかったことを神に感謝します。しかし犯人はワンヤードラインというところまで行っていたのです。(ピート・キング共和党下院議員)

まったくだ。犯人の男の過激な危険思想は実の父親が心配して当局に通報するほどだった。にもかかわらず犯人の名前は危険人物名簿に載っていただけで登場拒否名簿には載っていなかった。

 逮捕されたナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者(23)については、ナイジェリアの有力銀行家である同容疑者の父親が前月、「過激な思想を募らせており心配だ」と在ナイジェリア米大使館に連絡し、警戒対象者リストの1つに加えられていた。

 しかし、1万8000人を記載した搭乗拒否リストには同容疑者の氏名は掲載されておらず、同容疑者は2008年に取得した米国の入国査証を保持。24日にナイジェリアのラゴス(Lagos)からオランダ・アムステルダム(Amsterdam)を経由して、翌25日にデトロイト行きのNW機に搭乗した。

 ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なぜこんな危険人物が登場を許可されたのかという質問に対して、ナポリタノ長官は、犯人の名前は50万以上名前のある一般名簿に載っており、この名簿には誰もがアクセスできた。しかしそれより重要性の高い名簿に載せるような詳しい情報はなかったと語った。さらに長官は来週、この名簿のあり方を見直す予定だと言っている。

(オバマ大統領の)ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なにが今頃名簿のあり方を見直すだの「共有化を進めたい」だの言ってるのだ。そんなことはもうすでにやっていたんじゃないのか?

ところで、読者の皆さんは、TSAというアメリカの運輸保安庁(The Transportation Security Administration) がうっかり秘密の警備体制情報をインターネットで公開してしまっていた事実をご存知だろうか。

これは今月初めに発覚したのことなのだが、これは全国の空港で使われている警備マニュアルが関係者の不注意でネット公開されてしまったという事件。一部秘密の箇所は黒い帯で隠されてはいたが、この帯は操作次第で簡単に画面から外せるようになっていた。

おかげで、どのように怪しい人物を審査するかというこのマニュアルは、テロリストにどのように保安庁の審査から免れるかを教えるマニュアルと化してしまったのである。

このマニュアルには、どの国のパスポートが自動的に審査の対象となるかとか、どのような身分証明書が審査から除外されるかとか詳しい秘密情報が満載されていたという。

現在保安庁は漏洩がいったいどこから起きたのか調査中だというが、漏れた情報は古いもので、現在のやり方とは違うから心配ないなどという無責任な言い訳をしていた。

私は今回のテロ未遂事件にしろ、マニュアル漏洩事件にしろ、問題の根源はナポリタノ能無し長官及びオバマ王自身にあると考える。オバマ政権は守りが甘いのだ。全く国土保障の重要さに気がついていない。敵国の首相らのご機嫌取りをして、国連で演説ぶって、ノーベル平和賞なんぞもらっていい気になっているだけで、国の運営は成り立たない。オバマ王には国の政(まつりごと)をしようという気がまるでないのだ。オバマ王にとってアメリカなんぞどうなってもかまわないのである。

だから国土安全保障省も運良く爆弾が起爆されず勇敢な乗客が犯人を取り押さえてくれたという事実を無視して「組織が機能した」などと頓珍漢なことを言うナポリタノのようなずぼらな人間が長官をやることになるのだ。

一連のインタビューのなかで、ナポリタノ長官は空の旅は「とてもとても安全」だと保証した。これですっかり安心、、だよね?

December 28, 2009, 現時間 3:42 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 27, 2009

着陸一時間前のトイレは駄目? そんなことよりプロファイリングをやれ!

対テロ戦争

クリスマスの日に起きた航空機爆破未遂事件がきっかけとなり、TSAはあらたな警備規定を発表した。

爆破テロ未遂受け米空港の保安検査強化 早めの空港到着を助言

(CNN) 25日に起きた米航空機爆破テロ未遂事件を受け、米運輸保安局(TSA)は26日、乗客へのボディーチェック導入などで国内各地の空港の保安検査を強化した。TSAは乗客に対し、検査への協力を求めている。

空港の保安検査は従来より時間をかけて行われる可能性が高いため、TSAは時間に余裕を持って空港に到着するよう乗客に助言している。検査条件や機内持ち込み手荷物の数に関する規制は従来と同じという。

事件の容疑者が保安検査で止められなかったアムステルダムのスキポール空港でも警戒態勢が強化され、ボディチェックや手荷物のチェックが導入された。

ブリュッセル発、米バージニア州ダレス空港着の旅客便の乗客によると、乗客らは到着1時間からシートベルト着用を指示され、席を離れることを禁止された。また持ち込み手荷物や私物の収納を求められ、枕や毛布を手元に残すことも差し止められた。

米国内便では、親が乳児のために持ち込んだミルクに対してX線検査や内容物の確認が行われた。こうした検査強化の動きは、世界各地の空港に拡大している。

事件の容疑者を止められなかったのは、テロ団体と深い関係がある危険人物名簿に載っていた人間を飛行禁止名簿にいれておかなかったのが原因だろうが。そういう危険な人間が飛行機にのるというのに、アムステルダムの空港警備員は何故、奴の手荷物を逐一調べなかったのだ?脚に爆発物を巻き付けていたことに気がつかないなんて、どういう警備をやってんだよ!

テロなんか絶対にやりそうもないような普通の人間の手荷物なんか取り上げてみても全く意味がない。トイレの近いお年寄りを座席に縛り付けておいてもテロなど防げない!

全く無関係な一般人を全員テロリスト扱いして時間と労力を無駄にするのではなく、怪しい危険人物に警備をしぼるべきだ。イエメンだのパキスタンだのサウジだの、テロリストが多くいる国の国籍を持っている者、それらの国に過去一年以内に出入りしている者など、集中的に取り調べるべきだ。

テロリスト危険人物のデータベースを世界各国の空港に配置し、警備員がすぐにパスポートとクロスチェック出来るようにしておくべきだ。

この際人種差別だのなんだのに気を使っている場合ではない。TSAはテロの取り締まりを緩めておいて、一般人の生活をより息苦しいものにすることだけ専念している。これではやってることがさかさまだ!


December 27, 2009, 現時間 12:04 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 26, 2009

『平和な宗教』を侮辱したら殺す!

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

数年に渡ってこのブログでも、イスラム過激派によるテロ行為について色々紹介してきたが、911以後のイスラム過激派によるテロ行動を綿密に記録しているIsram: Religion of Peace(イスラム、平和宗教)というウェッブサイトは、イスラム過激派テロ組織から斬首写真入りの脅迫状をもらったそうだ。

「平和な宗教を暴力的だと書くな!これ以上やるとこんなふうに首をちょん切るぞ!」てなもんである。

911以後イスラム過激派によって起こされたテロは、なんと合計14,578件。

これを指摘しただけで、どっかのブロガーなどはカカシをイスラム恐怖症とでも呼ぶんだろうな。

平和な宗教が聞いて呆れる。

December 26, 2009, 現時間 9:40 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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米航空機爆破未遂、心配な空港警備の甘さ

対テロ戦争

クリスマス開けの26日からは、日本の旅行客が海外旅行に出かけるので大忙しになる季節だが、この矢先に物騒な事件が起きた。一部の乗客の機転の利いた素早い行動がなかったら、大悲劇になるところだった。下記は日経ネットより

米機爆破テロ未遂 機内に爆発物、23歳男を拘束  【ワシントン=御調昌邦】米メディアによると25日、ミシガン州デトロイトの空港に着陸しようとしていた米デルタ航空機に搭乗していた乗客の男が同機を爆破しようとするテロ未遂事件が起きた。男が小型爆発物に点火しようとした際に乗客に取り押さえられ、大惨事には至らなかった。米政府は、国際テロ組織アルカイダがクリスマス休暇シーズンの米国を狙ったテロを計画していた可能性もあるとして、事実関係や、関連したテロ行為が進行していないかなどを捜査している。  米メディアによると、容疑者はナイジェリア国籍で英ロンドンの大学で工学を学んでいた23歳の男という。別の航空機でナイジェリアのラゴスからオランダのアムステルダムに入り、同地でデトロイト行きのデルタ機に乗り換えた。同機には278人の乗客がいた。  男は着陸の約20分前に爆発物に点火しようとしたが、周囲の乗客に取り押さえられ、足などに重いやけどを負った。乗客数人も負傷した。 (12:38)

現場に居合わせた乗客によると、事件が起きたのは、飛行機が着陸態勢に入った時で、犯人の男とは通路を隔てた反対側の席に座っていた20代後半の男性が横にいた乗客を乗り越えて犯人に飛びついて取り押さえたという。

この男は上記にもあるようにナイジェリア出身の元ロンドン大学の学生らしく、前々からイエメンのアルカエダテロリストと関係があるらしいとして、警察の不審人物名簿には載っていたという。だが、飛行禁止名簿には載っていなかったそうだ。

ここでちょっと誰もが疑問に思うことがあるはず。以前から、カカシは仕事柄しょっちゅう飛行機を利用するが、その度にランダムサーチに合うという話を何度もしてきた。私のように、どうみてもテロリストに見えない伯母さんを捕まえて色々と捜査する暇があったら、イエメン国籍でテロ関係の不審人物名簿に載っていて、名前もAbdul Farouk AbdulmutallabもしくはUmar Farouk Abdul Mutallabという、いかにもアラブ系の人間の所持品をもっと詳しく調べるべきだったのではないか?

この男は爆発物を脚に貼付けており、爆発物の薬品をいくつかに分けて隠し持っていいて、着ないで調合した恐れがある。

プロファイリングは人種差別だとかなんとかくだらないことを言ってないで、怪しい人間はばしばし調べてもらいたい。そして、怪しげな人間を当局に通報した乗客や、フライトアテンダントなどの行為について、乗客が訴えた場合には、アメリカの裁判所も常識を使って「テロの危険を防ぐための正当な警備行為」として訴えを即却下するくらいの強気でいいと思う。

もしも、今回犯人を取り押さえた男性が、犯人の怪しい行為に気がついていながら、やたらなことをして後で訴えられても嫌だしなあ、などとためらっていたら、いったいどんな悲劇が起きていた事か。考えただけでも空恐ろしい。

December 26, 2009, 現時間 1:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 5, 2009

惨殺現場のテキサス州フォートフッド陸軍基地、テロリストを講師に招く

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

オバマ王政権下では、道理が逆さまだ。このあいだ民間人1人を含む12人がイスラム教テロリストによって惨殺されたテキサス州はフォートフッドの陸軍基地に、イスラム教について理解を仰ぐ講義をすべく、ルーエイ・サフィ(Louay Safi)なる男が講師として招かれることになった。

これがイスラム教テロリストの危険性についての講義であるなら話はわかるが、その内容はイスラム教徒へのバックラッシュが起きないように、イスラム教の良さを説く講義だというのだから呆れて物が言えない。

イスラム教圏の国で、狂ったキリスト教徒が「イエスは偉大だ、神のご加護を!」などといいながら地元イスラム教徒を惨殺したらどういうことになっていたか、子供でも想像できる。もうその日のうちに地元の若者が町に繰り出して、外国人街が焼き討ちにあっていたことは間違いない。そこに住んでいる人々はキリスト教徒であろうとなかろうとおかまい無しに無差別にリンチにあっただろう。

だがアメリカでは、この事件の仕返しとしてイスラム教徒がひとりとして殺されたという事実はない。同基地内に勤めるイスラム教兵士からですら、特に差別を受けたという訴えは出ていない。アメリカ国内ではイスラム教テロリストがアメリカ人を殺しても、イスラム教に対するバックラッシュなど全く起きないのである。

それをいうなら、3000人からのアメリカ人がイスラム教テロリストに殺された911事件直後ですら、アメリカでは「イスラム教徒は皆殺しにしろ〜!」などという暴徒が街に繰り出して暴動を起こすなどということは全く起きなかった。アメリカ各地にあるイスラム教聖廟もどれひとつ焼かれることはなかった。

それなのに、過激派イスラムテロリストの犠牲になったフォートフッドで、イスラム教に理解を求める講義など、何故必要なのだ?

しかもこのサフィなる男、イスラム教の学者でもなんでもない、それどころかモスラムブラザーフッドというテロ軍団と深いつながりのあるテロリストなのである! 

サフィは北米イスラミックソサエティ(the Islamic Society of North America [ISNA])という団体の幹部であり、国際イスラミック研究所(IIIT)の研究所長も勤める。

ISNAはシリアのテロ軍団ハマスに何百万ドルという資金を送ったとして有罪になったホーリーランド基金と並んで、罪には問われなかったが凶暴したと名指しされた団体である。 ISNAはモスラムブラザーフッドというエジプト発祥のテロ軍団のアメリカ支部であり、北米のイスラム教徒らによって、シャリアの厳しい戒律を北米に根付かせる目的で1981年に設立された。くわしいことがナショナルレビューのコーナー欄に記載されているので、そこを参照にした。ブラザーフッドの欧米に根を下ろしシャリアで欧米を征服する目的は今も変わらず活発に勧められている。ブラザーフッドの宗教案内役のユセフ・アルカラダーウィ師は2004年に、イスラム教徒に対し、『アフガニスタンに駐留のアメリカ軍を攻撃し、アメリカ及びヨーロッパ征服をめざす』というファトワ(命令)を発令している。

1981年に同時に設立されたIIITは、サウジ資金のシンクタンクで、その目的は「知識のイスラム化」である。ひらたくいえば、世界の歴史をイスラム教徒に都合のいいように書き換えることだ。数年前IIITは、どうたぶらかしたのか、自分たちがイスラム教専門家としてアメリカ軍に軍の公式相談組織となることを承諾させてしまった。 その結果アブドラーマン・アラマウディなる男がアメリカ軍の公式モスラム司教として任命された。後にアラマウディはテロリストとして有罪になり23年間の禁固を言い渡された。

サフィは2002〜3年に「サファグループ」という団体と深い関係があった。サファグループは一度も犯罪団体として罪を問われたことはないが、テロ軍団の看板団体として多額の金を動かす活動に加わっていたと疑いをもたれている。サフィはまた、1995年に凶暴なテロ軍団パレスチナイスラミックジハードの元リーダーのサミ・アルアリアンと密会しているところをFBI に盗聴されたこともある。その時の話題はクリントン大統領のテロ軍団への資金援助禁止命令がどのようにテロ軍団に影響を与えるかというものだった。後にアルアリアンはテロリスト幇助の罪で有罪になっている。

同胞を12人も目の前で殺されたフォートフッドの陸軍兵たちは、アフガニスタン出動を控えて、このようなテロリストからイスラム教徒を差別しないように理解を示せなどとお説教を受けるというのである。こんな屈辱的な行為をアメリカ軍総司令官のオバマ王は許すのか?

いや、許すも何もオバマ王みずからが推薦したのであろうことは間違いない。

いったいオバマ王はどこの国の大統領のつもりだ? これがイスラムテロリストと闘う軍隊の総司令官がやることか?

私はオバマ王がイスラム教徒ではないのかという一部の保守はの疑いには納得してこなかった。だが、こう面と向かってイスラム過激派思想を押し付けられると、オバマ王の動機を疑わざる負えなくなる。

December 5, 2009, 現時間 8:37 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 1, 2009

すっきりしないオバマ王のアフガニスタン増兵作戦

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

昨日、カリフォルニア時間で午後5時、オバマ王が数ヶ月間のろのろして決断を避けていたアフガニスタン政策について、やっと思い腰をあげてウエストポイント陸軍士官学校で演説を行った。下記はCNNのニュースより

オバマ米大統領、アフガン新戦略発表

大統領は、イスラム強硬派タリバーンが勢いを増し、国際テロ組織アルカイダが国境地帯に依然潜伏していると指摘。アフガン治安部隊の訓練などに必要な全面的支持を欠いている米軍の現状は維持できないと述べ、2010年夏までに3万人規模の米軍を「できるだけ早いペースで」追加増派する意向を表明した。

大統領はまた、北大西洋条約機構(NATO)加盟各国からの増派でアフガン治安部隊への権限移譲が加速されるとの認識を示し、2011年7月からの駐留米軍撤退開始を目指す方針をを明らかにした。大統領はアフガン治安部隊の長期的成功に向けて米国が助言や支援を継続すると述べる一方、「アフガン政府や国民が最終的に自国の責任を担う」と強調した。

オバマ王の演説は、私が帰宅した直後に始まったので、最初から聞いた。演説はブッシュを名指しで批判はしなかったものの、アフガニスタンの状況悪化は前政権がイラクにかまけてアフガニスタンをおざなりにして来たからだという、選挙運動時代から散々聞かされたブッシュ批判から始まった。その後やっとアフガニスタンに3万人増兵をするという話が始まったが、陸軍士官学生を前にしながら、何故今増兵が必要なのかということを、まるで戦争反対の集会に集まったリベラルにでも説明するかのようにいいわけがましくぐだぐだ言い出したので、カカシもミスター苺も演説中であるにも関わら思わずうたた寝してしまった!

私がこの演説によって聞きたかったことは、オバマ王がアフガニスタンに増兵する気があるのかどうかということよりも、増兵したとしてその増兵をアフガニスタンでどのように起用するのかということだった。マッククリスタル将軍が推薦したように、ペトラエウス将軍がイラクで起用し成功した対抵抗軍作戦(COIN, Counter Insurgency)を起用するのかどうか、そこが一番肝心な点だからだ。対抵抗軍作戦についてはここで書いているので参照されたし。

しかし、オバマ王の演説は非常に漠然としており、三万人の兵を送り込むという以外には、いったいこの増兵によって何を成し遂げようというのか、その具体的な計画は全く不明なままだった。それに加えてアフガニスタンでの戦争は18ヶ月で終了させると言い切ってしまう愚かさには呆れて物が言えなかった。

私がこの演説を聞いていて一番腹が立ったことは、オバマの口から「勝利」という言葉が一度も発せられなかった事だ。どうやって戦争を終わらせるかという「出口手段」ばかりが先走って、勝利作戦について全く触れられなかったのだ。

戦争をやるからには勝たねばならない。負ける戦争なら最初からやらないほうがよっぽどもましだ。勝つ気がないなら兵など送り込むな!

無理矢理観客として総司令官オバマの演説を聞かされた士官生達は、自らが数ヶ月後にアフガニスタンに出動しなければならない立場にある人たちだ。彼らにしたら、「出動するのはいいが、アフガニスタンで俺たちに何をやれっての?」という質問が最優先していたはず。にもかかわらずオバマ王からはそれに関する作戦の説明が全くない。

ミスター苺に言わせると、オバマ王にははっきりした演説が出来なかった理由があるのだという。オバマが頼りにしている基盤のリベラル派は戦争絶対反対派である。選挙運動中にオバマがイラクよりアフガニスタン戦争に専念すべきだと語っていた時も、リベラル派はオバマが本気でアフガニスタン戦争を拡大するなどとは夢にも見ていなかった。オバマの公約は単にブッシュのイラク戦争を批判するための詭弁であり、オバマが大統領になったら、イラクだろうとアフガニスタンだろうと、アメリカの軍事勝利などオバマが許すはずはないと暗黙の了解があったのだという。

だがオバマ王にとって問題なのは、リベラル派の支持だけでは次の選挙で勝つことは出来ないということだ。リベラル派の支持だけで次回の選挙に勝てるなら、オバマはアフガニスタンなど見捨てて今すぐ完全撤退をしたいところだ。しかし無所属の支持なくして再選はあり得ない。無所属派は必ずしも反戦ではない。いや、それどころか、アフガニスタンでは勝たなければならないというオバマの公約を正直に信じた人々が沢山いる。となると、オバマ王は自分の公約をおいそれと無視するわけにはいかないのである。

アフガニスタン戦争に勝つことはリベラル派が許さないが、何もしないで負けることは無所属が許さない。オバマが次の選挙で勝つにはリベラルも無所属も無視できない。つまり、アフガニスタンは勝っても負けてもいけない戦争なのである。

だから、オバマはアフガニスタンに増兵して一応戦争をしている体は保つが、マッククリスタル将軍の推薦を全面的に聞き入れてアフガニスタンで大勝利を収めることは避けなければならない。ブッシュ時代の作戦を単に拡大するだけで続行しておいて戦争に負ければ、負けたのはブッシュの政策であり自分の政策ではかったと、何もかもブッシュのせいに出来るとでも考えているのだろう。無論ブッシュの政策がうまくいっていないと解った時点でどうして作戦変更をしなかったのだという疑問は残るわけだが、、

こういう時に、アメリカを守るという信念に欠ける大統領を持った国は悲劇だ。ブッシュ大統領は自分の人気や政治生命には興味がなかった。とにかくアメリカをテロリズムの脅威から守る事が出来さえすれば、自分の評判などどうなってもいいと思っていた。だからブッシュの戦争に関する演説には信念がこもっていた。聞いている兵士たちも「この男になら付いて行ける」という信頼感を持つことが出来た。

ブッシュの考えは間違っていたと思う人でも、ブッシュが心の底から自分の政策を信じていたことは疑いの余地はなかったはずだ。なんとか自分の政治生命を守ろうと二枚舌で国民を騙そうとしているオバマ王とは大違いだ。

私がアフガニスタンに出動する立場なら、自分がこの時代に生まれた不幸を恨むだろう。何故ブッシュ大統領の時に出動できなかったのだろうかと。あの時なら、たとえ死んだとしても、無駄死にだったとは思えない、愛する祖国を守るためだったと信じることが出来たはずだから。

だが、オバマ総司令官の下では、、、、

December 1, 2009, 現時間 7:08 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 29, 2009

スイス、イスラム聖廟尖塔建設は違法と決定

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

本日(11/29/2009)スイス市民は圧倒的多数で、イスラム聖廟尖塔建設は違法であるとし、今後尖塔建設は一切禁止することを確認した。

私は国民の宗教の自由は、どの政府も保証すべきであるとは考えるが、ことイスラム教に関しては複雑な気持ちである。それではまるでダブルスタンダードではないかと言われそうだが、不寛容な宗教を受け入れることは必ずしも寛容とは言えない。いや、むしろそれは不寛容の容認であり、ひいては不寛容を受け入れた社会そのものを不寛容な社会にしてしまう可能性があるからである。

例えば、自由民主主義の国で選挙を行う際、自分らが政権を握った暁にはその国を自分らだけの独裁一党政にし、他党の支持者は政治犯として裁き、自由市場も自由主義もすべて抹殺すると公約する政党が選挙で勝った場合、現政権がそのような政権に選挙で勝ったのだからと言って政権を譲渡するのは愚の骨頂である。

民主主義は自殺の手段であってはならないからだ。

他の宗教を認めず、他民族を弾圧もしくは抹殺せねばならないと信じている宗教の存在を国が認め、その宗教が多大なる権限を持つことを容認することは、自由主義国にとっては非常に危険な行為だ。

このブログでも何度となく紹介しているように、イスラム教移民が多く居るヨーロッパ諸国では、これらの国々の寛容性が仇となり、イスラム教過激派がヨーロッパ諸国を乗っ取りかねない状態となっている。スイスが他国のそんな状態を見て、今のうちに何か手を打っておかなければならないと思ったとしても理解できる。

November 29, 2009, 現時間 8:48 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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November 28, 2009

ホワイトハウス晩餐会に招かれざる客

アメリカ内政 , 対テロ戦争

感謝祭の料理で疲れてるので、今日はニュースのコピペのみ。

米ワシントンD.C.(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)で24日に開かれたインドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相を歓迎する公式晩さん会に、招待されていない夫婦が紛れ込んでいた問題で、ホワイトハウスは27日、この夫妻がバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に迎えられている写真を公表した。

 この「招かれざる客」は、バージニア州北部出身のマイケル・サラヒ(Michaele Salahi)氏と(Tareq)夫人。2人は地元リアリティー番組のスターで、当日は何重もの警備をすり抜けて晩さん会の会場に侵入したとみられる。

 写真の中でオバマ大統領は笑顔を浮かべてタレク夫人と握手している。大統領の隣にはシン首相も立っている。この写真は米CNNテレビも放送した。

 米大統領警護を担当するシークレットサービスのマーク・サリバン(Mark Sullivan)局長は「すべてわれわれの落ち度」と公式の陳謝を発表。シークレットサービスが失態を認める声明を発表するのは極めて異例なことだ。

しかし警備が甘いなあ。こんなんでテロと闘えるのかね。不安だ。

November 28, 2009, 現時間 8:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 17, 2009

オバマ王はテロをニューヨークに招きたいのか? 911首謀者、NYの裁判所で審理へ

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

なんと、米国司法省は911同時多発テロ首謀者をニューヨークの裁判所で審理すると発表した。

 【ニューヨーク=田中光】(2009年11月14日10時31分)01年9月11日の米同時多発テロの首謀者の一人、ハリド・シェイク・モハメド容疑者ら5人について、米司法省は13日、ニューヨークの連邦裁判所に起訴し、死刑を求めていく方針を示した。キューバ・グアンタナモ基地に拘束されている同容疑者らは、「グラウンド・ゼロ」近くの一般の裁判所で裁かれる。

 オバマ大統領は就任直後、来年1月までに基地の対テロ収容所を閉鎖する方針を表明。テロ容疑者らの移送先が注目されていた。ニューヨークのブルームバーグ市長は同日、ニューヨークで裁判をすることにした今回のオバマ政権の判断を評価する声明を出した。

 モハメド容疑者は、国際テロ組織アルカイダの幹部で、03年3月にパキスタンで逮捕された。基地の収容者の中では、最大の「大物」。基地の特別軍事法廷で予審が開かれていた。

 一方、米駆逐艦コールの爆破事件に関与した5人は、軍事法廷で審理するという。

テロリストを軍事法廷ではなく民間の裁判所で刑事犯として裁くことの弊害は、あまりにもありすぎて、「オバマさん、あんた何考えてんの?」といいたくなるほどひどい決断。

先ず、テロリストを民間の裁判所で刑事事件として裁くということは、911以後テロを戦闘行為としてではなく、単なる犯罪行為として扱うことになる。そもそも911事件が起きたのも、アメリカがそれまでアメリカ人やアメリカ大使館などを標的としたテロを刑事犯罪として扱ってきたことが原因だった。911の教訓を生かしてブッシュ大統領がテロは戦闘行為だとした政策がオバマ政権下で再び逆戻りしてしまうのである。

民間の裁判では、弁護側は、被告が罪を犯したとする証拠を要求する事が出来る。しかし、テロリストの逮捕に至るまでにはアメリカや諸外国の諜報機関による色々な捜査があったわけで、弁護士の要求する証拠を提示したら、アメリカ及び同盟国の諜報方法を暴露してしまうことになる。よって秘密情報なので公開できないと検事側が拒否すれば、弁護側は証拠不十分を理由に被告を無罪に持ち込む事が出来る。

加えて、被告のKSM (ハリド・シェイク・モハメド)が水攻めの「拷問」を受けたという理由で弁護側は被告の無罪を主張出来る。これによって連邦裁判所に水攻めが拷問であることを強調する機会が与えられ、またまたアメリカで起きている都合の悪いことは全てジョージ・W・ブッシュのせいにすることができる。

これ以外にも、検察官や陪審員の身の安全をどのように守って行くのかという問題が生じる。1995年に最初のWTC犯人の裁判で検察官を努めたアンドリュー・マッカシー氏はテロリストからの暗殺から身を守るため、何年も警備員を必要としているという。

もちろん、テロリストたちが裁判をきっかけにニューヨークで再びテロを起こそうと企むことは充分に予想される。裁判所付近の警備にかかる人員についても考慮が必要だ。

ちょっと素人が考えただけでも、これだけ弊害が見つかるというのに、いったいオバマ王は何故このような裁判をニューヨークのど真ん中でやりたがるのだろうか?

上記のアンドリュー・マッカシー氏は、オバマが一部のテロリストをアメリカ国内で審議するオバマの動機について、こんな恐ろしい説を紹介している。

氏によると、オバマはKSMをブッシュとの闘いにおける味方であるとみなしているのではないか。オバマはブッシュ政権によるKSMへの扱いを事実であれ想像であれ弁護の主体として、後にブッシュ、チェイニー、といった先の政権の高官たちを国際裁判所で裁きたいのではないかというのである。それによってオバマ王はオバマ王を指示する極左翼を満足させることが出来るからだと。

それが本当なら、オバマ王は国の安全よりも自分の政治権力のみに興味がある恐ろしい人間だということになる。

ところで、テロリストを民間の裁判所で審理し、もしも彼らが無罪になった場合にはオバマ政権はテロリストを国内で釈放するつもりなのだろうか? ホワイトハウスの記者会見において、ABCのジェイク・タッパー記者がその質問をしたが、報道官のギブスはその質問に答えず、本当のニュース局とは言えないと普段批判しているフォックスニュースのメイジャー・ギャレット記者から質問をとろうとした。ギャレット記者はすかさずギブスが答えなかったタッパーの質問を繰り返し、記者団から笑いがわき起こったという一幕もあった。

まったくいったいオバマ王はどこの国の大統領なんだ?

November 17, 2009, 現時間 9:53 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 11, 2009

ジョージ・ケーシー、イスラム過激派の脅威を認める勇気がない腰抜け陸軍参謀総長

人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題 , 防衛

このあいだもプロファイリングは必要だで書いたように、アメリカ軍隊ではPC(ポリティカルコレクトネス)が行き過ぎで、イスラム過激派による脅威による適切な対処がされていないという話をしたばかりだが、先日数局のテレビインタビューにおける陸軍参謀総長のジョージ・ケーシー将軍の供述は聞いてて腹が立つというより呆れてしまった。この将軍は2006年までイラク戦争の総司令官として働いていたが、対反乱分子政策(いわゆるイラク増派)に反対し、昇進という形でペトラエウス将軍に総司令官の座を追われたあのケーシー将軍である。

詳しいことはミスター苺が書いているが、ここでいくつか引用させてもらう。

陸軍参謀総長ジョージ・ケーシーJr将軍は、日曜日、フォート・フッドにおいて12人の同胞兵と何十人のけが人を出す大量射殺事件を起こしたマジ・マリキ・ハサンの宗教についての憶測が「我が軍の他のモスレム兵士らへのバックラッシュ(反感)につながる」ことを心配していると語った。

「私はその件について我が陸軍の司令官たちに注意するよう告げた」とケーシー将軍はCNNのテレビ番組「ステートオブザユニオン」でのインタビューで語った。「これが非常な悲劇であるとはいえ、このことによって多様化が犠牲になってしまっては恥というものです。」

ケーシー将軍は日曜日に三つのニュース番組に出演し、ほとんど同じ言葉使いをし、ABC局の「ディスウィークウィズ ジョージ・ステファノポロス」でも陸軍の各ランクに所属する3000人を超すモスラム兵に対する偏見を防ぐ努力をしていることを語った。

「多様性のある陸軍は我が軍の強さです、、、」と金曜日にフォート・フッドを訪れたケーシー将軍は「ディスウィーク、、、」で続けた。。

「憶測はバックラッシュを促進します。」「フォート・フッドで起きた事は悲劇ではありますが、多様化が犠牲になることはそれ以上にひどい悲劇です。」

陸軍の多様性を守る事の方が、アメリカ兵の命を守る事より大事だというのか?いったいあんたはどこの国の陸軍将軍なのだ?いい加減にしろ!

今日フォート・フッドでは13人の犠牲者を弔う追悼式が行われ、オバマ王も妃と一緒に参加した。 偶然だが、今日アメリカは軍人の日で、現役退役軍人に敬意を表する祝日である。

オバマ王も連日「結論を急いでは行けない」といい続け、今度の事件がテロ事件であったことを認めようとしない。だが、その後犯人のハサン少佐が911事件の犯人達が通っていた聖廟に事件当時通っていた事実や、イエメンなどアルカエダの支部に積極的に連絡を取ろうとしていた事実が明らかにされている。はっきり言って、この人間がキリスト教徒でも、彼の普段の言動から怪しげな人物として捜査されているべきだった。

学校の同級生や同じ隊の上官など、前々からハサン少佐の異様な行動を心配していたというが、やたらな通報をして人種差別者だと判断されるのが怖くて公式な苦情を提出できなかったという。陸軍の参謀総長が人命より多様性を尊重するような風潮があっては、下の者が自分の肩書きに傷をつけるのを恐れて明らかな危険人物を通報できなかったとしても理解はできるというもの。

私が何度となくマキシムなる似非保守ブロガーにこだわる理由は、彼のやり方があまりにもアメリカの国防を脅かすリベラルのやり方にそっくりだからである。マキシムはカカシがイスラム過激派という一部のイスラム教徒を批判することが、イスラム教徒全体を差別する行為であると主張する。

例えば、日本人の学生がイギリス人の英語教師を惨殺した事件で、もしイギリス人がそれだけを見て「日本人は野蛮だ」と言ったら人種偏見だといえるが、「イギリス人女性を殺害したのは日本人だった」と指摘すること自体は差別でもなんでもない。日本にしろイギリスにしろ殺人を犯す悪い奴が存在するというだけの話だからだ。

それと同じでテロリストの多くがイスラム過激派であると指摘する事自体はイスラム教への侮辱でも何でもない。むしろテロリストへの批判をイスラム全体への批判と取ることこそイスラム教への冒涜と言える。

マキシムがリベラルでないとしても、一部を全体と混同する全体主義者であることに変わりはない。残念なことに、マキシムのような考えを持った人間がアメリカのリベラルには多くいる。その全体主義の思想がアメリカをどれだけ蝕んでいるか、今回のフォート・フッドの事件で明らかになったといえる。

November 11, 2009, 現時間 8:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 6, 2009

テキサス陸軍基地射殺事件、ガンマンに一人で立ち向かった婦人警官

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争

昨日テキサスのフォート・フッド陸軍基地でおきた大量射殺事件において、イギリスの新聞ザ・サン紙によると、犯人のニダル・マリキ・ハサン少佐を射ってそれ以上の犯行を阻止したのは、交通違反取り締まりパトロール中の婦人警官のキンバリー・マンリー巡査だったという。

ひとりの人間が何故数分間に、しかも二人の民間人を除いて軍人ばかり40人以上も射てるのか不思議に思うかもしれない。だが、事件が起きたのは戦場ではなく国内の基地内で、ガンフリーゾーンという銃砲携帯禁止地区だった。これは以前にバージニア工科大学での乱射事件の時にも話たように、ガンフリーゾーンほど殺人犯に都合のよい場所はない。

事実小銃携帯許可の普及を唱えるフロリダ大学の統計学者、ジョン・ロット教授によると、いわゆる銃砲携帯禁止地区と呼ばれる地区とそうでない地区を比べた場合、前者のほうが断然殺人事件の割合が高いのだという

犯行現場に最初に駆けつけたのがマンリー巡査だった。変な話だが、アメリカの基地の警備は軍人ではなく民間の警察が行っている。基地の門に立っている門番も通常は民間の警備会社から雇われてる警備員であることが多い。軍基地内で武装しているのは特別な場所を守っている兵士以外は民間警察及び警備員だけということになる。

犯行現場に最初に駆けつけたキンバリーさんは、後方援護の他の警察官を待たず一人で犯人に立ち向かい、自分も脚を撃たれながら犯人に四発撃ち込んで犯行の継続を阻止した。

ハサンは銃を2丁もっていた。キンバリーさん、お手柄!

関連記事としてカカシの過去のエントリーを二つ張っておく。

銃が多いと犯罪が減る!え〜ほんとう?
銃が多いと犯罪が減る! その2

November 6, 2009, 現時間 3:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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プロファイリングは必要だ!

対テロ戦争

アメリカ軍隊についてよく知らない人は、軍隊というところは非常に保守的で男尊女卑や人種差別が横行していると思うかもしれない。特にリベラルの反軍隊のアホどものなかには、いまだに米軍は黒人ばかりを戦場に出動させているなどと馬鹿なことをいう奴がいる。

だが、実際に軍隊ほど一般にポリティカルコレクトネス(PC)と言われる人権擁護に敏感な組織もない。末端の兵士たちの間で全く差別意識がないかといえばそんなことはないが、組織全体として、幹部の方で軍隊が少しでも差別的な組織であると思われたくない心配が行き過ぎて、差別しなければいけない人間でも差別出来ないという実態がある。

例えば今回テキサスのフォート・フッド陸軍基地で起きた大量殺人事件にしても、犯人は敬虔なイスラム教徒で普段から米軍のイラクやアフガニスタン政策に反感を持っていることを回りの人間は気がついていた。アメリカはイスラム過激派と戦争中である。そういうなかで敵に不自然な同情心を持ち味方の政策に批判的な人間を国家警備に携わる大事な職につかせたまま監視もしていなかったというのはおかしくないか? しかもこの男は近々アフガニスタンに出動することになっていた。

以前にも2003年にクエートでイスラム教徒の米軍兵がアメリカ兵のテントに手榴弾を投げ込んで数人の同胞を殺害する事件があった。あの時も犯人の米兵は普段からイスラム過激派に同情的な態度をとり、それで度々上官ともぶつかっていたという事実が後で明らかにされた。にも関わらず犯人はイラクに出動する部隊に含まれていたのだ。

アメリカには第二次世界大戦中に民主党のルーズベルト大統領の命令で敵国の日本と血縁関係があるというだけで、日系人が強制収容されるという歴史上の汚点があるため、このような人種差別的人権迫害を二度と繰り返すまいという反省心がある。

無論単に人種が同じだというだけで差別されるような行為は許されるべきではないが、あからさまに敵に同情しているような人間を人権迫害になるからとか人種差別になるからとかいって国家機密を扱う軍隊で身元調査もせず監視もしていないというのはどう考えてもおかしい。ポリティカルコレクトネスもここまで来たら行き過ぎだ。

カカシは仕事柄しょっちゅう飛行機に乗るが、その度に脇に引かれて特別な取り調べを受ける。せっかくプレミアメンバーになって搭乗順番が先のほうでも、こうやっていつも時間を無駄にされるので全く意味がない。「なんで私が調査されるんですか」と聞くと「ランダムサーチです。」と言われる。ランダムとは無作為という意味だが、なんで無作為捜査にカカシがいつも選ばれるのか不思議でしょうがない。

しかし、カカシのようなどうみてもテロリストに見えない人間をランダムに調査するのは正直言って時間の無駄遣いだ。この間など警備員が開けろといった箱にはカカシのハイヒールが三足はいっていただけ。こんな私が調査を受けている間にイスラム系の名前で変な目つきの若い男達が素通りするのはおかしくないか? 

だが、アメリカの空港で警備を担当するTSP職員には、特定のグループだけを捜査するというプロファイリングは人権迫害になるという理由で禁止されている。以前にも空港で不審な行為をしていたイスラム教のイマーム達を当局に通報した乗客が反対にイマーム達から人権迫害だかなんだかで訴えられた事件があったが、(最近あの訴訟は示談になった)明らかに怪しげな行為をしている人間ですらも、ポリティカルコレクトネスが邪魔をして通報もできない、捜査対象にもならないとなったら、アメリカは国家警備をどうやって施行するのだ?そしてそんなアメリカの馬鹿げたPC方針をテロリストが悪用しないなどと誰が信じる?

今回の事件が独立したものであったのかどうかまだ詳細は解らない。だが、アメリカ各地の基地で、テロリストたちにそそのかされた若者が次の大量殺人を目指してテロの機会を伺っていないと誰が言えるだろう?いや、敵がアメリカのPCをいいことに現役兵をリクルートしていないと考える方が不自然だ。

本来ならば、これを機に基地内に出入りするイスラム教徒や過激派思想に同情的な人員の調査や監視を厳しくすべきだ。だが、事なかれ主義のオバマ王が大統領ではそれも望めたものではない。

アメリカでテロを防ぎたいならば、プロファイリングは必要だ!

November 6, 2009, 現時間 1:29 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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November 5, 2009

テキサス陸軍基地での大量殺人がテロだったらどうする?

対テロ戦争 , 防衛

本日テキサス州のフォート・フッド陸軍基地で乱射事件が発生。12人が死亡31人が怪我を負うという大事件が発生した。当初射殺されたと報道された犯人はどうやら生き残ったようで、その犯人像がはっきりしてくるにつれ、非常に戸惑う事件展開となっている。

11月6日10時12分配信 CNN.co.jp 捜査当局がCNNに語ったところによると、容疑者は精神科医の資格を持つニダル・マリク・ハサン少佐(39)と特定された。

軍報道官らによると、ハサン少佐は同日午後1時半(日本時間6日午前4時半)ごろ、イラク派遣兵士らの手続き、訓練センターとなっているスポーツ施設で、けん銃2丁を乱射した。施設内では、派遣予定の兵士らが書類記入などを行っていた。警察は共犯の疑いで兵士2人を拘束したが、その後釈放。さらに別の1人を拘束して事情を聴いているという。

ハサン少佐は同基地内の軍病院で精神科医を務めていた。地元CNN系列局が同州選出のハチソン上院議員の話として伝えたところによると、同少佐は近くイラクへ派遣されることが決まり、動揺していたとされる。

フォート・フッド基地は兵士4万人を擁する国内最大の陸軍基地。オバマ大統領は事件の知らせを受け、「恐ろしい悲劇だ」との声明を発表。犠牲者らに哀悼の意を表した。

少佐のハサンという名前からも察しがつくように、この兵士はイスラム教徒。しかもAPニュースによると、6ヶ月くらい前からインターネットのサイトに自爆テロ行為は自らを犠牲にして手榴弾の前に身を投げて同胞を救う兵士と同等だというような内容も含め、親イスラム反米的な意見を書き連ねていたらしく、捜査当局の注意を引いていたという。だが、まだ正式な捜査対象にはなっていなかったようだ。

ハサン少佐と一緒に働いたことのある退役軍人テリー・リー氏がフォックスニュースで語ったところに寄ると、ハサンはオバマ大統領がアフガニスタンとイラクから撤退することを望んでおり、よく戦争を支持する他の兵士達と口争いをしていたという。そして自分のアフガニスタンへの出動をなんとか阻止しようとしていたそうだ。

ハサンはまた陸軍制服のままで聖廟によく通っていたという。メリーランド州のシルバースプリングの聖廟のファイズル・カーン師によると、ハサンは昔からの敬虔なイスラム教徒だったが、兵士としての責務にも忠実だったという。

同聖廟において妻を求める書類には、ハサンは生まれはバージニア州アーリントン市としながらも、国籍はパレスチナと記入したという。

「なぜパレスチナ人と書いたのか解りません。彼はパレスチナ生まれではありません。」カーン師はハサンが過激派イスラム教という印象はなかったとし、聖廟でも問題になるような話はしなかったという。ハサンは2008年の4月に少佐に昇進する前、8年間下士官として陸軍で努めている。またバージニアテック大学時代にはROTCという陸軍学生予備軍にも所属しており、1997年に生物化学の学士を取得している。

この背景を聞いているだけでも、このハサンという男、かなり問題がある兵士だと言える。今現在アメリカはイスラム過激派と戦争状態にある。そういう時にイスラム国家に派遣される兵士のなかに敵に新派的な同情心を持っている人間を放置しておいていいはずがない。何故陸軍はもっと積極的にこの男の身元を調べなかったのだろう?

もっともアメリカではプロファイリングといって怪しげな人間の捜査などやたらに行うと、人権迫害だのなんだのといってイスラム市民団体や人権団体と称する左翼過激派から訴訟を起こされかねない。軍隊は結構保守的な場所だという印象があるかもしれないが、軍隊ほど回りからの批判に敏感に反応する組織もないのではないかと思う。だから軍ではハサン少佐の行動はおかしいと気がついていても何も出来なかったのかもしれない。

この事件の詳細がまだはっきりしていないなか、オバマ政権の高官はこれはテロ行為ではないと発表した。はっきり言ってこれがテロか単なる気違いの犯罪行為なのか今の段階で判断することなど出来ないはずだ。それをいちはやくテロではないと断言するところをみると、オバマ王はなんとしてもこの事件を国内に置けるテロ行為であるとは認めたくないとみえる。

それもそのはず、911以後、ブッシュ時代にアメリカ国内でテロ行為は一度も起きなかった。計画が途中で暴露され未遂に終わった事件はいくつもあったが、実際にアメリカ人の殺害に成功したこと事件は一度もなかったのである。それがオバマの代になったらテロ行為が起きたとなればこれは大問題。

だが、もし本当にこれがテロ行為だったとしたら、そしてこれが単にハサン単独の行為ではなく、アメリカ各地の基地で次々に計画されている大掛かりな陰謀だったとしたら、オバマ王はいったいどうするつもりなのだろうか?

カカシはちょっと前にアメリカの公共施設での警備が薄くなったように思えると書いた。今回の事件とあの施設での警備の薄さは、偶然ではないと感じるのはカカシの被害妄想だろうか?

November 5, 2009, 現時間 11:33 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 26, 2009

ブッシュのアフガン政策をパクっても決断できないオバマ王

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

アフガン状況の悪化は、ブッシュ前政権が7年間放置して来たことが原因であり、オバマ王はブッシュ政権から何の引き継ぎも受けなかったため、アフガン対策を一からやり直しをするはめになった。と自分の優柔不断をあたかもブッシュ政権のせいであるかのように言い続けているオバマ王。そのふがいなさに堪忍袋の緒が切れた前副大統領のチェイニー氏が、オバマは前政権から詳細に渡る引き継ぎを受けていたと、オバマの嘘を暴いた話は先日もした通り。

これについては、ブッシュ時代に国務長官のアドバイザーをしていたクリストファー・ハリソン氏も、オバマ王が今年三月に発表したアフガン政策はブッシュ前政権の提案そのものであり、チェイニー前副大統領も主張しているように、オバマの言い訳は何から何まで出鱈目であると語っている

ハリソン氏は2008年のアフガン調査に加わっていたひとで、この調査には、後にオバマチームのマッククリスタル将軍の調査にも加わった人々が何人も参加していた。そのなかに民主共和、イギリス、アフガニスタンなどの同盟国の人々も入っていたという。オバマ王が三月に発表したアフガン政策は、その時にブッシュ政権下でまとめられたもののカーボンコビーだった。

ブッシュ前政権はオバマ王が大統領になる以前にこの調査結果と新作戦を詳細に渡って何日にも渡って、選挙前から民主と共和の両候補者に説明した。選挙後、オバマが次代大統領と決まった後には、ブッシュ関係者は何時間もオバマ引き継ぎチームに新作戦について念入りな説明をしたという。

ハリソン氏も、チェイニー前副大統領が言っているように、オバマ王がこの新作戦について公表しないように頼んだのは事実だと言っている。ブッシュ前大統領がお人好しにもその依頼を受け入れたのは、新しい大統領の政策を枠にはめたくないという思いやりからだった。しかし今年三月に発表されたオバマ王のアフガン政策にはブッシュ政策と違うところはひとつもなかった。にもかかわらず、オバマ王は新作戦がブッシュ政権からの引き継ぎであることは一言も述べなかったばかりか、今になって、オバマ王は、ブッシュ政権からは何一つ受け継いでいない、アフガン政策はオバマ政権が一から始めなければならなかったと大嘘をついて国民を騙そうとしているのだ。

ハリソン氏はオバマ政権のことを「シカゴマフィア」と呼び、奴らの態度は信じられないと呆れている。ブッシュ政権は詳細に渡ってアフガン政策を練り、著者の名前だけを空白にしてオバマに譲り渡した。それをすべて調査から計画に至まですべて盗んでおきながら、それがあたかも自分の考えであるかのように発表し、しかも自分で発表した計画を実施できないのは、ブッシュ政権がアフガニスタンを放置していたからだと人のせいにするオバマ王。

ハリソン氏は、オバマ王に向かって、オバマがブッシュをこき下ろす事で苦しんでいるのはブッシュ前大統領ではなく、現場にいる兵士とアフガニスタンの市民たちなのだと語る。オバマ王はアフガン政策をすでに一年近くも所持していながら、いまだになにもしていない。この後に及んでも決断できない。

オバマは成功に必要な資源を現場の兵士らに与えるべきだ。そして成功に必要な時間を得るため、それに必要な政治的環境を作り出すべきだ。だが、彼はそのどちらもできないようだ。弱い、弱い、弱い!

オバマ王はブッシュ政権の政策をパクっても決断できないろくでなしなのだ!

October 26, 2009, 現時間 12:02 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 24, 2009

チェイニー前副大統領の優柔不断批判に怒るオバマ王

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

先日前副大統領のディック・チェイニー氏は先日21日に米保守系シンクタンク、安全保障政策センター(CSP)での演説において、オバマ王のアフガニスタン政策の優柔不断な態度を「迷いを見せ、決断を下すことを恐れている」などと厳しく批判した

チェイニー氏は演説の中で、「(アフガン駐留)米軍は危険にさらされている。ホワイトハウスは迷いを捨てるべきだ。政府が優柔不断なそぶりを見せれば、友好国に悪影響を及ぼし敵を元気付けることになる」と述べた。

これに対してホワイトハウスのロバート・ギブス報道長官の答えがあまりにも滑稽だったので、カカシはもう少しで腹を立てるのを忘れてしまった。

ギブスは「副大統領は7年間もアフガニスタンを無視してきた。」とか「まともに責任を負わなければどうなるか、われわれはすでに見てきたはずだ」といかにも現在の状況悪化の原因はブッシュ政権がアフガニスタン状況を7年間に渡って完全無視してきたせいだと言いたげだ。もちろんペロシ下院議長も「アフガンを放置して状況を悪化させたのはどの政権だったか、(チェイニー氏は)忘れてしまったのか」と反撃している。

ブッシュ政権時代から、民主党議会はブッシュ政権がイラクにばかりかまけてアフガニスタンを無視していると責めていたが、実際はブッシュ大統領はアフガニスタンを無視するどころか、アメリカ軍が主体となった北大西洋同盟軍がアフガニスタンでは7年にわたり輝かしい勝ち戦を繰り広げていた。パキスタンでテロ攻撃が激化するなか、アフガニスタンが比較的静かだったのは、米軍並びに同盟軍によりタリバンやアルカエダがアフガニスタンから追放され隣のパキスタンに逃げこんだからなのである。

それが2008年の後半にアフガニスタンの状況が悪化し始めたのは、タリバンやアルカエダが次の政権の実力を試すために舞い戻って来たからなのだ。

チェイニー氏によると、そのことに気がついていたブッシュ政権は独自の状況調査を行い、引き継ぎの際にオバマ大統領に綿密に調査された資料を手渡し、今後の政策に関する推薦もした。だがその際にオバマ政権はその事実を公表しないで欲しい嘆願したため前政権はその申請に応じたという(馬鹿がつくほどお人好しなんだよなブッシュは)。それが今になって、ブッシュ政権が放置していた政策をオバマ王が新政権として白紙の状態で一からやり直しをするはめになったなどというのは嘘も甚だしいとチェイニーは抗議しているわけだ。

これだけのお膳立てをしてもらっておきながら、オバマは3月に一旦増兵した後は、それこそアフガニスタンなど完全に忘れてしまったかのように、くだらない健康保険改正案だの金融企業や自動車企業乗っ取りなどに精力を注いでいた。ここぞとばかりにアフガニスタンのテロリスト達は奮起してアフガン状況は急速に悪化した。

戦争時の政権交替は非常に微妙だ。うまくやらないと敵に隙をつかれ、突然戦況がひるがえる可能性があるからだ。明らかにオバマ王の優柔不断は敵を極端に優位にしてしまった。

カカシはここ数年、アフガニスタン状況についてアメリカの主流メディアが取り上げないことに苛立ち、このブログでも英語版のほうでもしょっちゅうアフガン状況について報告してきた。

たとえば2007年3月4日のこれなんかがそうだ。

2006年から2007年にかけて、アメリカ及び北大西洋同盟連合軍によって度重なるタリバンとの総攻撃が阻止されてきた。その度に戦闘は圧倒的に同盟軍の勝利。なんとこの一年たらずでタリバン勢力は3000人からの戦闘員を戦死させているのである。

アフガニスタンが比較的静かだったのは、連合軍に圧倒されたタリバンやアルカエダが隣国のパキスタンへと逃走したからに他ならないのだ。

また、アフガニスタンへの増兵についても、ブッシュは状況に応じて現場の将軍の助言を受け入れ度々行っていた。

2008年4月の段階で、アフガニスタンにはアメリカ軍3万1千兵がNATOの一部として駐留していたが、さらに3千の海兵隊の動員がアフガン陸軍訓練のため予定されていた。そして同盟国からもすでに合計2万8千兵が出動しており、アメリカも合わせ同盟軍の戦力は5万9千兵となっていた。当時の予定として結果的に7千5百の戦闘員と3千の訓練員が増兵されることになっていたのだ。

ブッシュ政権はアフガニスタンを無視し放置していたどころか、現場の状況変化に臨機応変に対策をとっていた。

オバマ王は大統領になる二年ぐらい前からアメリカはイラク戦争よりもアフガニスタン戦争に力を注ぐべきだと主張してきた。そこでだ、カカシからギブス報道官に質問させてもらいたい。

アフガニスタンが大事な戦争であると主張してきたオバマ王のことだから、もう何年もアフガニスタン政策についてかなり固まった考えをもっていたはず。自分が大統領になったらこうしたいという確固たるアイデアがあったのだろう。だとしたら何故その政策を即刻実施しないのだ? すでにオバマ王が自分で選んだ将軍がアフガニスタンへの増兵を推薦している以上、今こそ自分がブッシュ前政権とは違うのだという積極性を世間に見せしめる絶好の機会ではないのか?それなのにオバマ王はいったい何を迷っているのだ?何故決断できないのだ?

それとも何かな、オバマ王は主流メディアのニュースしか見ていなかったとでも言うのかな?主流メディアは、フォックスニュースを除いて、イラクに比べうまくいっていたアフガニスタンの戦況など完全無視を決め込んでいた。

オバマ王がフォックスニュースをどう思っているかはすでに読者諸君もご存知のとおり。

October 24, 2009, 現時間 4:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 10, 2009

アフガン戦況悪化、フェミニストは何をしてるのか?

フェミニズム , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

1998年、タリバンがアフガニスタンの政権を握った時、ビル・クリントン政権は、タリバンが女性の人権を保証しない限り、タリバンを正式なアフガニスタン政権としては認めないと宣言した。このことを熱狂的に支持したのは、全米女性機構(NOW)である。女性の人権向上をモットーと自負するNOWがタリバンの女性虐待と戦うのは当然の話だ。

2001年911多発テロ直後の10月、ブッシュ政権はアルカエダの首脳部をおとなしく差し出さないなら武力行使も問わないとして、タリバン政権に事実上の宣戦布告をした。タリバン政権による女性虐待に激怒していたNOWはこのブッシュの決断に歓喜しブッシュ政権によるアフガニスタン侵攻を全面的に支持し応援したか、、と言えばそんなことは全くなかった。

2001年以前はあれだけアフガニスタンのタリバンによる女性虐待に関する記事を多数掲載していたNOWの公式サイトでは、アメリカがアフガニスタン戦争を始めた2001年10月以降はほとんどアフガニスタン関連の記事を掲載していない。

ほんのたまにNOWがアフガニスタン関連の話題を取り上げたのは、それによってブッシュ政権を批判する時だけだった。下記の2002年5月の声明文においては、女性虐待の最たるタリバン政権を倒し、アフガニスタンに民主主義を復興しつつあるブッシュ政権の努力を評価するどころか、NOWはブッシュ政権は女性の人権復旧に努力していないと逆にブッシュを批判している。

女性の人権が完全に復旧されない限り、アフガニスタン臨時政権の成功はあり得ない。アフガンの女性や少女たちの人権は女性が平等に参加できる真実の民主主義なくしては保証されない。ブッシュ政権はアフガニスタンと世界にした約束を守らねばならない。その第一歩として、公約通りISAF (北大西洋同盟平和維持軍)平和維持兵の数を増やし、アフガニスタン国中における平和維持を保証すべきである。

安全と民主主義なくしてはアフガニスタンはテロリストの餌食となる。ブッシュ政権よ、口先だけでなく実行に移せ。アフガニスタンの民主主義復興に女性の人権完全保証を含む事こそ、対テロ戦争において一番大事なことなのである。

2002年の段階で、積極的にアフガニスタンの平和維持に取り組んでいたブッシュ政権に増兵を促し、まだまだ平和維持への努力が足りないと抗議していたNOWは、2009年10月現在、戦況が悪化し現場の将軍が増兵を嘆願しているなか、ブッシュ政権にしたようにアフガニスタンへの増兵をオバマ政権に訴えているかといえば、、そんなことは全くない。

今年になって唯一つ8月24日付けのアフガン関連の記事では、悪化するアフガン状況を背景にしながらも、タリバン台頭を憂うのではなく、その批判の対象は現アフガン政権のカルザイ大統領に向けられている。

そして、先日オバマ大統領が示した、タリバンによる政権参加も止む負えないという姿勢に対して、女性の敵タリバンに妥協するなどもってのほかと、NOWがオバマ政権に断固たる抗議したかといえば、、、そんなことは全くない。NOWによるオバマ関連の記事はオバマ崇拝記事だけだ。

無論、ここで読者の方々は、なにもNOWだけがアメリカのフェミニストではあるまい。アフガニスタン戦争を支持している女性団体はあるはずで、彼女達の意見も聞くべきなのではないかとおっしゃるかもしれない。

そこで、色々検索していたら、Feminist Majority Foundationという女性団体の会長が、アフガニスタンを見捨ててはならないというエッセイを書いているのを発見した。

アフガニスタンはひどい状況である。そのことに異論はない。単純に立ち去るべきだと感じる人もいる。だが我々はそのような立場は支持できない。なぜならば、それによる女性や少女達の払う代償は計り知れないだけでなく、アフガニスタンの失態によるアメリカの責任は重大過ぎるからである。

今ここで米軍がアフガニスタンから撤退すれば、アメリカは再びアフガニスタンの人々にかわした約束を破ることになり、この国は再びタリバンの手に落ちることになるだろう。

断っておくが、このFMFという団体はブッシュ政権によるアフガニスタン空襲やイラク戦争には反対していた。アフガニスタン国内での空襲はアフガン市民を危険にさらすという理由で、イラク戦争に関しては、アフガニスタンをおざなりにしているという理由だった。

実際にはブッシュ政権はイラク戦争が始まってもアフガニスタン駐留軍の数を減らした事はなく、ブッシュ政権中の8年間、米軍がタリバン及びアルカエダへの攻撃の手を緩めたことはない。このブログでも何度も紹介したが、アメリカが指揮を取るNATO軍によってタリバンやアルカエダの総攻撃は何度も失敗し敵側は大打撃を受けていた。主流メディアが忘れて報道しなかったからといって、ブッシュ政権がアフガン情勢を無視していたという考えは間違いである。

ブッシュ政権時代に安定していたアフガニスタン状況がオバマ政権になって急激に悪化したのがその証拠だ。実際に戦っている戦争から目を離すとどういうことになるか、オバマ政権の失態がよく物語っている。

ま、それはともかくだ、本当にアフガニスタンの女性達の人権を慮るのであれば、フェミニストたちはアメリカによるアフガニスタン撤退を支持できるはずはない。私はFMFの考え方には色々と疑問を感じはするが、少なくとも女性人権保護という立場において一貫した姿勢を持っているという点において、NOWのような偽善団体とは大きな違いがあると評価できる。

本当のフェミニストならオバマ政権の優柔不断を批判しアメリカ軍のアフガン増兵を支持すべきである。アメリカ国内においてそうしたフェミニストの声がまだまだ聞かれないのは、残念な限りである。

October 10, 2009, 現時間 11:34 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 1, 2009

オバマ王はアフガニスタンを見捨てるのか?

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

先日、とある政府機関施設を訪問したとき、以前に行った時より警備が薄いなと感じた。何処がどう変わったという詳細を述べてテロリストを元気づける気はさらさらないが、以前ならものものしく武装したフットボールのガードのような若い警備員が居たところに、私でもつつけるような貧弱な老人が制服姿でのそっと立っていたりするのだ。

一緒に居た同僚に「なんだって警備を緩めたりしたんだろう?」と言うと「対テロ戦争は終わったんだよ、しらなかったの?」と皮肉っぽい答えが返って来た。「オバマがそう宣言したじゃないか。それに、最近国内でテロ攻撃は起きてないしね、、、」国内でテロ攻撃が起きないのは、厳しい警備体制のおかげではないか。それなのに攻撃がないから警備を疎かにしていいって理屈は成り立たないだろう。

オバマ王が次々とアメリカ本土や同盟国を危険な状態にさらしている状況はひどくなるばかりだ。最近、オバマ王は、アフガニスタン撤退の根回しさえ始めている。

ブッシュ政権時代には、ブッシュがイラクに気を取られて対テロ戦争に大事なアフガニスタン戦争を疎かにしていると批判していたオバマ王。だがいったん王に即位すると、王はアフガニスタンに増兵するどころか、即刻増兵し政策を強攻化すべきだという地元将軍らの意見に対して渋い顔を見せている。

オバマ王は何を待っているのだ? アフガニスタンは対テロ戦争において最も大切な戦争ではなかったのか? イラク戦争と違ってアフガニスタン戦争は「良い戦争」だったのではないのか? それともアフガン戦争支持も単にブッシュ前政権を叩く道具に使っただけで、本当は最初から興味なかったってことか? 民主主義大嫌いのオバマ王がアフガニスタンの民主化に力を注ぎたくないとしても驚かないけどね。

地元将軍の意見とは裏腹に、国内のアドバイザーたちは一斉にアフガン撤退を唱えており、オバマはその間に入って悩んでいるとか。

先日もホワイトハウスの会議室で三時間に渡ってアフガン政策に関する議論が行われたが、オバマ王はどちらとも結論を出しておらず、来週中に二回に渡ってさらに会議は続くという事だ。

この話を聞いただけでオバマ王とブッシュ前大統領との大きな差がわかる。ブッシュ大統領にとって戦争を途中で放り出すなどということはあり得ないことだった。だからブッシュ大統領がイラク戦争やアフガニスタン戦争について会議をした時は、撤退するかどうかではなく、いかに能率よく戦って勝利を得るかという戦略に関する議論だった。

オバマ王が本気でアフガニスタンは大事だと考えているなら、撤退するとかしないとかではなく、悪化する戦況をいかに好転化させるかを議論すべきである。増兵する否は作戦の問題であり、戦争を放り出すかどうかが話し合いの軸になどなってはならないはずだ。

オバマが現場将軍の意見を素直に受け入れずに、撤退派の意見をながながと聞いているということ自体、オバマ王がアフガニスタンを見放すことを示唆するようなものだ。オバマ王は国民にアフガニスタン戦争が徒労であると説得し、長引く戦争に疲れて来た市民の気持ちを、さらに戦争から引き離そうとしているのだ。

アフガニスタンへの増兵を推薦しているのは、スタンリー・マッククリスタル将軍で、オバマ自らがアフガン戦争の責任者として任命した人物だ。オバマ政権内でも増兵派と撤退派がはっきり別れており、国務長官のヒラリー・クリントン、アフガン・パキスタン特別使者のリチャード・ホルブルック氏は増兵に賛成しているが、参謀長のラーム・エマニュエルをはじめ警備アドバイザーのジム・ジョーンズや副大統領のジョー・バイドンは反対している。

特にバイドン副大統領の「アフガニスタンよりパキスタンに居るアルカイダに直接攻撃を仕掛けるべきだ。」という意見を聞いて、この間セキュリティーアドバイザーのジム・ジョーンズが中距離ミサイル対策である地上BMDより短距離対策の海上BMDに力を入れるべきだと言ったのを思い出した。これは「イラクよりアフガニスタンに力を注ぐべきだ」と言っていたオバマ王の言葉と同じで空しい響きがある。

マッククリスタル将軍は現在の6万8千兵にさらに3万から4万の増兵を要請している。イラク戦争を勝利に導いたデイビッド・ペトラエウス将軍も、統合参謀本部長のマイク・ムラン大尉もこの意見を支持している。ロバート・ゲイツ防衛長官は意見を明らかにしていない。

ホワイトハウス高官は大統領が決断を下すまで数週間かかると発表しているが、選挙後急速に悪化するアフガン状態をゆっくり指を加えて待っている余裕はアメリカにはないはずだ。

はっきり言えることは、今アメリカがアフガニスタンを撤退すれば、アフガニスタンは再びタリバンやアルカイダの手に落ちる。911同時多発テロを生み出したテロ組織の温床が以前にも増して強攻な相手として舞い戻ってくるのである。

そんななかで、テロ攻撃がおきてないからといって警備を緩めて隙だらけのアメリカ。

オバマ王はアメリカを破壊したいのか?

October 1, 2009, 現時間 9:45 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 4, 2009

悪化するアフガン情勢、オバマ王の苦しい立場

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

前ブッシュ政権当時、オバマ王子はブッシュ大統領は意味のないイラク戦争に専念するあまり、対テロ戦争にとって大事なアフガニスタンをおざなりにしていると批判していた。だが、実際にはブッシュ政権下において、アフガニスタン情勢は落ち着きつつあり、あちこちで小競り合いがあったとはいうものの、その暴力沙汰はイラクに比べて静かなものだった。

ところが、イラクよりアフガニスタンに力を注ぐべきだと騒いでいたオバマ政権になったとたん、アフガニスタンの情勢は急速に悪化している。すでにアフガニスタンでのアメリカ兵の戦死者はブッシュ時代の平均よりずっと多くなっており、一度はアメリカ軍が抑えていた地域はどんどんとタリバンに奪い取られ、タリバンを恐れアメリカ軍に不振を抱いている地元のアフガン人からの協力も得られなくなっている。

しかもこの間行われたアフガニスタンの大統領選挙では、おおがかりな不正が報告されており、どうもしっくりいかない状態になっている。

そんな中、オバマ王の民主党議員の間からは、そろそろアフガニスタンからは撤退すべきではないかという声があがっている。オバマ自身はアフガニスタンの駐留兵を増やしたい気持ちらしいが、皮肉なことにアフガン増派政策は与党の民主党議会よりも、野党の共和党議会からのほうが協力が得られそうである

ウィスコンシン州代表のラス・ファインゴールド上院議員(民主)は、彼の選挙区では、アフガニスタンで高まるアメリカ兵の犠牲に嫌気をさした市民が増えており、早期撤退を望む声が増えていると語っている。

民主党議会は一応表向きはオバマ王のアフガン政策に支持を示しているとはいうものの、その支持はあまり積極的なものとはいえない。それに比べて共和党議会のほうは、断固アフガンを見捨ててはならないという意志を強くしめしている。

カカシ個人としては、アフガニスタンを今見捨てることは、これまでの苦労が水の泡になることであり、今までに犠牲になったアメリカ人及びアフガニスタン人のことを考えたら、仕事が終わるまで撤退など断じてすべきではないと考える。だがそうは言っても、オバマ王の馬鹿な戦略でアメリカ兵が無駄死にするのを黙ってみていることもできない。

アフガニスタンに必要なのは、ブッシュ政権の後半で行われたイラクでの対抵抗軍対策、俗に言われた増派作戦、正しくはCOIN作戦である。オバマ王が現場の将軍たちの意見を聞いて、必要に応じた増派をするつもりがあるなら、私は支持するし、共和党議会も支持すべきだと思う。

問題なのは出口計画ではなく勝利計画だ。民主党の奴らはただ単に戦争が終わればそれでいいと思ってる。だがあのあたりの問題は、ただ単にアメリカ軍が撤退すれば収まるというものではない。そもそも何故ブッシュ大統領はアフガニスタンに侵攻したのか、911記念日を前にして、民主党の連中はもう一度考え直してみて欲しい。

ニューヨークタイムスの記事は、アフガニスタン侵攻は911の犯人たちを探し出して罰することにあったなんて頓珍漢なことを言ってるが、そんなくだらない理由でブッシュ大統領は米軍をアフガニスタンに送り込んだのではない。アフガニスタンは911テロリストを送り込んだ反米テロリストの温床となっており、タリバン政権がおおっぴらにそれらのテロリストを匿っていたことが一番の理由だ。これらのテロリストをそのままほうっておくことは、今後のアメリカの国土安全に多大なる脅威を与える、タリバンがアフガニスタンの政権を握っている限り、アメリカの国土安全は保証されないと判断したブッシュ大統領はアフガン侵攻を行使したのだ。

だから、アフガニスタンが再びタリバンの手に渡るかもしれない行為をアメリカが許してしまえば、ふたたび911のようなテロがアメリカ国内で起こる可能性が高まるのである。そんなことになったら、これまでいったいアメリカ軍は何をやってきたのかということになってしまう。断じてそのようなことをしてはいけない。私はオバマ王がきちんとこの戦争をやり遂げる才覚を持っているとは考えていない。だが、オバマが現場の将軍たちを信用し、イラクを勝利に導いたペトラエウス将軍を起用してくれればアフガニスタンの勝利を維持することができるはずだ。

オバマ王よ、アフガニスタン勝利のためにがんばれ、民主党の臆病者たちの前でひるむな!

September 4, 2009, 現時間 8:03 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 1, 2009

不透明なオバマ王直轄秘密取調べ部隊

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

独裁者オバマ王は、ずっと以前からブッシュ前大統領の下で行われたCIAによるテロリスト取調べは拷問に値すると言いはり、これまでの調査方法を全世界に公開するなど馬鹿げたことばかりしてきた。挙句の果てに、すでに2004年の段階でCIA内部調査によりその取調べ方法は合法であり問題はなかったと結論の出ているCIA役員を、オバマのホールダー検事総長は、再び違法があったかどうか捜査を始めると言い出した。

しかし、オバマ王も完全なる馬鹿ではない。オバマがブッシュ時代のテロ対策を根本から覆して、もしもアメリカがテロの被害にあうようなことがあった場合、前副大統領のチェイニー氏が「オバマ政権はアメリカをより危険な社会にしている」という批判をアメリカ市民からもろに浴びることになる。

そこでオバマ王はCIAからテロリストの調査権限を取り上げたが、ひそかに政権直轄の秘密取調べ部隊を結成した。この部隊はオバマ王直轄であることから、CIAと違って検事総長から取り調べを受ける恐れもなければ、ジェニーバ協定を守る責任もない。つまり、何をやっても誰の目に触れることもない秘密裏の調査部隊なのである。

ブッシュ大統領の政治が秘密に満ちていたので、自分は透明度の高い政治をするといううたい文句で立候補しておきながら、こんな部隊を秘密に作るというのは問題があるのではないか?

CIAのやり方が拷問だのなんだのと批判しているリベラルは、この部隊の存在に何の危惧も覚えないのだろうか?

September 1, 2009, 現時間 4:13 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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August 22, 2009

ブッシュ政権後、沈黙の反戦運動

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

先日イラクで95人もの死者を出した自爆テロや、選挙直前に暴力事件が相次いで起きたアフガニスタンなど、ブッシュ前政権時代に始まって、なんとか収集がついてきていたイラク・アフガニスタンの状況はオバマ政権になって急速に悪化してきている。イラクにはいだに13万のアメリカ兵が駐留しており、即撤退の動きはない。アフガニスタンの駐留兵の数はオバマ政権になって以来減るどころか増え、いまや6万人を超した。そして、戦況も悪化の一途をたどり、その戦死者の数も急増。先月のアフガニスタンは、アメリカ軍がアフガンに進出して以来、一番アメリカ兵の戦死者を出した月となった。

にも関わらずオバマ王政権に戦争政策があるのかどうかは全く不明だ。特になにか建設的なことをしているとも思えない。こと対テロリスト政策は、積極的に常に取り組んでいないと、すぐに悪化してしまう性質がある。少し状況が良くなってきたからといって油断して手を緩めると、敵はその隙をすぐについてくる。だが、オバマ王のやり方はブッシュ政権時代の方針を特に気もいれずに惰性でつづけているように思える。

オバマが積極的に戦争に取り組んでいないとは言え、積極的に戦争終結の努力をしているというわけでもない。イラク駐留の米軍は最前線からは引いたとはいえ、まだ完全撤退とまでは行っていないし、アフガニスタンの兵数はオバマ時代に増えているし、アフガンでの戦闘は激化の傾向がある。

ここで不思議なのは、ブッシュ時代にあれだけ大騒ぎしていた反戦運動家たちは、最近何をしているのだろうかということだ。彼らがあれだけ反対していた戦争は終わっていないし、当分終わる気配もない。同じ戦争がまだ継続している以上、彼らの反戦運動も継続されるべきではないのか?

このことについて、バイロン・ヨーク記者がワシントンイグザミナーに面白い記事を書いている。

ブッシュ政権時代に、特に目立って反戦運動をしていたグループのひとつに、デイリーコス(DailyKos)というウエッブサイトを中心に集まったグループがある。デイリーコスのファンや参加者は積極的に反戦候補に献金し選挙運動に協力した。

2006年、デイリーコスはラスベガスで華々しく最初の集会を開き、リビエラホテルで何日にもわたってアンチブッシュ大会を繰り広げ、どのように共和党を打ち負かすか、そして民主党議員にも反戦の圧力をかけるため討論をつづけた。デイリーコスはインターネットから発生したネットルーツといわれる政治運動の草分けと言える。

二週間ほど前(2009年8・13-8・16)、毎年恒例となったイヤリーコスの三回目は、名前もネットルーツネイションと改名され、ペンシルベニア州のピッツバーグで行われた。だが今回は主流メディアからは特に注目を浴びず、カカシもバイロン記者の記事を読むまでそんな大会があったことさえ知らなかったほどだ。しかし、バイロン記者は大会に集まったひとたちの意見は、民主党支持者の意見を反映するものとして注目の価値があるという。

この集会で明らかになったことは、左翼リベラルの間では、今やイラクやアフガニスタン戦争の話は、ほとんどそのレーダーにひっかからなくなったということだ。ブッシュ政権時には、自分らをコサックスと呼び、反戦運動に熱中していた彼らだが、今はほとんどその熱が冷めているようで、オバマ王によるアフガニスタンの激化状況にもほとんど興味が無いようだ。

民主党の世論調査家、スタンリー・グリーンバーグ氏が、参加者対象に医療保険や環境など最優先されるべき政策についてさまざまな質問をした。「改革運動家が最も焦点を当て努力を注ぎ込むべき二つの政策は何か」という質問に対して、なんといっても圧倒的に多かったのは「議会において医療保険改革案を通すこと」だった。次いで二番目に多かったのは、「環境保険を考慮した清潔なエネルギー政策」だった。

で、肝心の「イラクとアフガニスタンにおける軍事活動を終結させる」という質問はというと、なんとリストの下のほうの8番目だった。

参加者の心情をもっとも顕著にしたのは、グリーンスバーグが「あなたが個人的に現在一番時間を対やしている動きは何ですか?」との質問に対し、やはり医療保険改革が一番にあがったことで、その次は「2010年の選挙で改革的な候補者を選ぶこと」だった。ここでいう「改革的(progressive)」とは左翼が「リベラル」の代わりに使うコードワード。参加者のたった1パーセントの回答者が選び、一番最後の項目となったのが、イラク・アフガンでの軍事行使の終結だった。

第一回目のイヤリーコス大会からずっと取材してきたバイロン記者は、ブッシュ時代の参加者は反戦運動に熱を上げており、彼らは戦争を嫌い、その戦争をはじめたブッシュを憎んでいたという。「いや、もしかすると、彼らはジョージ・W・ブッシュが始めた戦争だから嫌っていたのかもしれない。」当時の大会の主題は初めから終わりまで「戦争、戦争、また戦争」だった。

ところが今は全くそうではない。

イラク戦争で息子を失った傷心の母親として反戦家の間で囃し立てられ、ブッシュ大統領のテキサス敷地の前で座り込み運動などをしていたシンディ・シーハンも、左翼リベラルの心変わりをひしひしと感じているうちの一人だ。シーハンは今でも反戦運動をつづけており、この間もオバマ大統領が休暇を取っているマーサズヴァインヤードでの反戦運動計画を発表したが、左翼リベラルからは完全に無視された。民主党がホワイトハウスに居ようとどうしようと反戦運動は続けるべきだというシーハンの信念には感心するが、彼女を支持していた人々の関心は他に移ってしまった。彼女の時代は終わったのである。

数ヶ月前までは、オバマ大統領が左翼リベラルの圧力に負けてイラクやアフガニスタンから早期撤退をしてしまうのではないかと心配する声もあったが、どうやらそんな心配は必要なかったようだ。リベラル活動家が反対していたのは戦争ではなく、ジョージ・W・ブッシュだったのだ。ブッシュ政権が終わった以上、反戦への熱気も失われたというわけである。

リベラルに一貫性が欠けるのは信念がないからだ。彼らには左翼リベラル政策を前進させるものだけが大事なのであり、戦争もそれが左翼リベラル派のものなら支持するし、保守派のものなら反対する。彼らには平和も反戦も左翼リベラル活動の単なる道具に過ぎないのだ。

August 22, 2009, 現時間 12:54 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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July 15, 2009

オバマ王、アメリカ兵を大量殺害したイランテロリスト幹部5人を釈放

イラク関係 , イランが危ない , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

この間も、イギリスの人質を救うためにオバマ王がイランのテロリストを釈放したという話をこの間もしたばかりだが、オバマ王は、なんと、今度はイラクにおいてアメリカ兵を千人近く殺害した武器開発及び戦略訓練をイラク抵抗派に供給したイランのテロリスト幹部5人を解放した。

ナショナルレビューの記事によると、どうやらこれは、イラン側が5月にイランで逮捕されたイラン系アメリカ人記者の解放条件の一部としてオバマ政権に要求していたことらしい。

釈放されたのは“Irbil Five”(アービルファイブとでも発音するのかな?)といって、イランの特別部隊クォッズ隊のメンバーである。イラクで戦死した1/10がアービルファイブの開発したEFP (Explosively Formed Penetrator)という武器で殺されたとされている。またこの5人の幹部はイラク内におけるゲリラ作戦をイラク抵抗派に支持指導した幹部であり、この幹部の指図で殺されたアメリカ兵の数はEFPで殺された数の何倍にもなると思われている。

ブッシュ政権がアービルファイブの釈放を断じて拒んでいた理由は、イランがイラクにおいてアメリカ兵に攻撃を継続させていたこと、またアフガニスタンのタリバンにも武器及び軍事訓練の供給をしていたことがあきらかだったからである。そしてオバマ政権になった今もその状況はなんら変化はないのだ。

にも関わらず、オバマ王は、たったひとりのイラン系アメリカ記者の開放を獲得するために、今後もイラクやアフガニスタンで数知れないアメリカ兵を殺害することになる非常に危険なテロリスト幹部を釈放してしまったというのである。いったいオバマ王は何を考えているのだ?

しかもアービルファイブの釈放は人質交換条件の一部であり、他にも有力なテロリストを何人も解放することが条件に入っているという。ということはオバマはそいつらも釈放するつもりなのだろうか?

カカシに理解できないのは、オバマ王がこの釈放によっていったい何を得ようとしているのかということだ。アメリカは人質の釈放のためにテロリストと交渉は一切しないという方針をずっと取ってきた。非公式な裏での取引は無論そういう場合でも行われてはいたが、表立った交渉はしないことになっていた。それをオバマ王が覆す理由は何なのだろうか?

下々の者のことなどなんとも思っていないオバマ王が、たかがジャーナリスト一人救うために、こんな危険な行為に出るのはいったい何のためなのだろう?

July 15, 2009, 現時間 1:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 2, 2009

オバマ王テロリストと交渉か?解放されたテロリストは英人質と交換

イラク関係 , イランが危ない , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

アメリカは1970年代のカーター大統領の時代からテロリストとは交渉しないという政策を取って来た。1980年代にレーガン大統領がレバノンでヒズボラの人質となったアメリカ人をとりもどすべく、ヒズボラの後ろ盾であるイラン政府の穏健派に接近、人質返還交渉の仲買をしてもらうべく武器供給をしたとして大騒ぎになった。

このいわゆるイランコントラ事件は、大統領みずからがアメリカの方針に背いてテロとの交渉をしていたとして、共和党のレーガン大統領に対し、民主党議会からは非難囂々、テレビや新聞は毎日のように何週間にも渡ってレーガンの『犯罪』を報道しまくった。

早送りして25年後、オバマ政権は先月こっそりと、アメリカ兵を誘拐殺害したテロリストを釈放していた。この男の名はレイス・アル・カーザリ(Laith al-Khazali)といいシーア過激派グループ、アサイブ・アル・ハク(Asaib al-Haq)のメンバー。この男はどっかの変態フェミニストが言うようなテロリストかどうか解らないというようなあやふやな奴ではなく、アメリカ兵5人を誘拐して殺害したことがはっきりしているイラン系のテロリストなのである。本来ならば裁判にかけて処刑するべき人間だ。それを何故オバマ王はイランに返したのだ?

共和党上院議員のジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)議員とジョン・ カイル議員の二人はオバマ政権に対し、このテロリストの釈放はイラクで2007年に拉致され人質になっている5人のうちの3人の釈放を確保するための交換条件だったのではないかと真相を質す手紙をオバマ政権に提出した。6月21日、アサイブ・アル・ハクは英国兵2人の遺体を英国大使館に返還している。この交渉はあとの3人を生きて返してもらうためのものなのではないかと議員達は質問しているわけだ。

「25年間、我々には両党においてテロリストとは交渉しない、特に人質との交換としてテロリストを釈放しないという方針を取って来ました。」とセッション氏はワシントンタイムスに語った。「これは懸命な方針であると考えます。そして我が国の長期的な安全保障には重要な方針です。」

ドイツ人やイタリア人といった他の外国人に比べてアメリカ人があまり拉致されないのも、アメリカ政府は人質返還の交渉をしないことで有名だからである。イラクでの誘拐はイラク人にしろ外国人にしろ身代金目当てのちんぴら犯罪者によるものが多く、誘拐犯はテロリストとしてアメリカ軍やイラク軍から狙われることを望んでは居ない。であるから最近のアメリカ兵拉致は単にアメリカ兵をいたぶって殺してやりたいという報復的なものか、もっと政治がらみの組織によるものであることが多い。

しかるに、オバマ王が本当に人質との交換を条件に、いまでもアメリカ兵を殺しているイラン系テロリストを釈放したとなれば、これは由々しき問題である。メディアはレーガン大統領の時のように、この問題を掘り下げて報道すべきである。だがメディアの反応はというと、、、

。。。。。。。。。

完全な沈黙。

オバマべったりの大本営放送は大統領の裏切りさえ報道しない。オバマ王が民主主義を訴える市民を武力で弾圧するイラン政府に不思議なほど遠慮勝ちなのもこれが原因なのかもしれない。

July 2, 2009, 現時間 11:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 13, 2009

国の安全に無関心なオバマ王、テロ取り調べ写真公開もテロリスト国内解放も許可

対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

以前にミスター苺は独裁者バラク・フセイン・オバマ王について「奴にとって国民が生きるか死ぬかなんて文字通り何の意味も持たないんだ」と言っていたが、さらにそれを裏付ける出来事が次から次に起きている。

まず、CIAやアメリカ軍によるテロリスト取り調べの映像を公開するかどうかという話。

これはACLU(全米市民自由連合)というアメリカの極左翼市民団体がブッシュ時代に撮影されたテロリスト取り調べの写真を公開すべきだと訴えたのが始まりで、オバマ王は4月下旬に出た写真を5月28日までに公開せよという法廷の判定には多いに賛成していた。

しかしそれが軍側や議会から、写真の公開はイラクやアフガニスタンに駐留している米兵を不必要に危険に陥れると批判が殺到。イラクのマリキ大統領までが激しく反対したため、5月13日オバマ王は考えを撤回して公開の阻止に努めると発表した。

これに続いて上院議会では、無所属のジョー・リーバーマン議員と共和党のリンズィ・グラハム議員とが共同で写真非公開を保証するthe Lieberman-Graham amendment法案を発案した。だが6月8日になると、ナンシー・ペロシ下院議長が率先して、下院において写真非公開の法案つぶしに成功した。

これでオバマ王がいくら写真公開を阻止したくても手がでなくなってしまったと考えるのは気が早い。もし、オバマが本気で写真公開を憂いているのであれば、法廷の判決や議会の法案など待つまでもなく、ACLUの訴訟が起きた時点で、問題になっているすべての写真を「秘密情報」扱いにしてしまえばよかったのである。オバマには大統領の一存でそれをする権限があるのだ。法廷が何と言おうと議会がなんと言おうと国家秘密は守られねばならない。

オバマ王が未だにそれをしないのは、彼の本音はACLUと同意見で、写真公開はすべきだと考えているからに他ならない。しかし、軍側から写真公開は米兵の身を危険にさらすという批判が出ている以上、軍総司令官たるもの、そんな公開を支持するわけには行かない。それで、これは自分の決断ではなく、法廷や議会の意志に従っただけだということにしておけば、後々何が起きても責任逃れが出来るというわけである。

次にグォンタナモ収容所の囚人をアメリカ国内に解放するという話。どっかのフェミニストがそんなことはあり得ないと断言していたが、今日のAP(アソシエイトプレス)の記事によると、オバマ王はその可能性も一概には否定していない。

ホワイトハウスの報道官によると、オバマ政権はグァンタナモの収容者をアメリカ国内に解放するかどうかについてまだ決断を下していないと語った。

ロバート・ギブス報道官はバラク・オバマ大統領は「我々は国の安全を脅かすような送還や解放といった決断を下すつもりはない」ことを明白にしてきたと語った。ということは国内への収容者の解放は除外視するのかという質問に対して、「除外するともしないとも言っていない。」とギブス氏は答えた。

グォンタナモ収容者の一部を国内に解放するかもしれないという計画は議会の共和党及び多くの民主党からも激しい反対意見をかもし出し、オバマ政権はUighursと呼ばれる中国系イスラム教徒をバージニアに解放する案を一旦棚上げせざるおえなくなった。Uighur収容者は国防庁によって敵側戦闘員ではないと判断されたが、中国の怒りを恐れて受け入れる国が少ない。

先週、グァンタナモの17名のUighursがバミューダに送還され、太平洋の島国パラオも数名受け入れる用意があると発表した。

ギブス氏は来年初期までにキューバにあるグォンタナモ閉鎖の目的に向けて今週は発展がみられたと語った。

今週も7名の収容者がグォンタナモから送還された。

グォンタナモから解放され母国へ送還された7人に1人は、再びテロ活動に参加しているという統計もあり、国内で解放されたテロリストが国内でテロをやってアメリカ人が一人でも殺されるようなことになったらオバマ王はどう責任をとるつもりなのか。(注:これは決して後の6人が改心したとか言う意味ではない。単にテロとしての活動が確認されていないというだけの話。)

このどちらの例をとってみても、オバマ王は国民の安全を第一に考えるという大統領としての責任を全く果たしていない。オバマ王が興味があるのはオバマ独裁主義のみなのである。

June 13, 2009, 現時間 6:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 9, 2009

グォンタナモ収容所を閉めてはいけない理由

ネット戦争 , フェミニズム , 対テロ戦争

小山のエミちゃんが私の反論に反論しているのだが、あまりにもこじつけのような反論だし、時差ぼけでやたらにやり合う元気は今ない。グォンタナモ収容所閉鎖について、保守思想のマイク・ロスさんが、エミちゃんのコメント欄で貴重な情報を提供してくれているので、そちらのほうを紹介しておきたいと思う。

でもその前に、彼女の前置きについてひとこと。

わざわざクレタ島(クリートは英語読みで現地語ではクリティに近いらしいのだが、日本語ではクレタで定着しているのでそう表記する。現地語読みするのも日本語として定着した読みをするのも良いと思うけど、第三国の発音でカタカナ表記するのは変だと思う)でバケーション中にわたしの相手なんてしなくていいのになぁ。クレタ島で過ごせる貴重な時間がもったいないでしょ?

昨日、日本に居る父に「クリート島ってとこに行ってたんだよ。」と言ったら「そんな島は知らんなあ、、クレタ島のことかな? だったら第二次世界大戦で海上大合戦のあった島だが、、」と言われて、はじめてクリート島のカタカナ表記はクレタ島だということを知ったカカシであった。(言っとくが、私はクレタ島に遊びに行ったのではないからね。)クレタ島をクリート島と表記したのは、英語ではそう表記されてるからだし、現地の人の発音もそれに近かった。外国住まいのカカシが日本語のカタカナ表記を知らなかったからってどうってことないでしょう。こういうくだらないことを重箱の隅をつつくみたいにほじくるからリベラルは嫌いよ。では本題。

先ず、水攻めにあった三人の収容者がどのような人物であったのかという件について、マイクさんはウィキペディアを引用してこのように説明している。

Wikiによると、水攻め(Waterboard)されたのはカリー・シェイク・モハメッド(Khalid Sheikh Mohamed)とアブー・ザバヤハー(Abu Zubayahah)。この二人がテロリストではなく、テロ支援者の疑いで捕まっただけでしょうか?

紹介されたウィキによれば、カリー・シェイクは911攻撃陰謀を企てた首謀者であり、1993年の貿易センター爆破事件を初めバリのナイトクラブ爆破事件、未遂で終わった2002年のロサンゼルスバンクタワー攻撃計画、アメリカン航空爆破計画、ダニエル・パール記者斬首虐殺事件などにも加担していた事実を認めている。この事実は911調査報告書に記載されているという。ちなみにオバマ政権が公表したCIAの取り調べ法に関するリポートには、取り調べによってどれだけ貴重な情報が得られ、危険がテロ計画が未遂で阻止された事実は一切隠されていた。

もし、テロリスト=自爆で死んだ人の定義であれば、確かにテロリストではありませんが、テロリスト=テロの計画にかかわった、もしくはテロをプロデュースした人の定義でいけば、彼は立派なテロリストです。

また、彼は”戦場”で捕まった。そして、私服で戦闘にかかわったとなると、第二次世界大戦のルールで行けば、その場で射殺されても国際法上問題が無かった人物です。

小山エミやリベラルが解っていない、もしくはわざと解らない振りをしている大切な事実は、グォンタナモの収容者は単なる犯罪容疑者ではなく、不正規敵側戦闘員として捕虜となったテロリスト達なのだということだ。

もし、アメリカが敵国と戦争して敵側の正規軍の兵士を捕虜にした場合、個々の兵士の罪が裁判にかけられるということは先ずない。しかし正規軍の兵士は捕虜としてジュネーブ協定によりその人権も保証されている。

だが、不正規戦闘員の場合はそうした権利は全く保証されていない。彼らは単なる犯罪容疑者でもなければ、正規軍の捕虜でもない。だから普通に民間の裁判で裁かれるべき人間ではないし、だからといって証拠不十分などという理由で解放するわけにもいかない。母国が引き取ってくれなければアメリカ政府が半永久的に拘束する以外にない危険人物ばかりなのである。

ジュネーブ協定に関するエミちゃんの誤解について、マイクさんとエミちゃんのやり取りを読んでみよう。

エミ:兵士はジュネーヴ条約に基づいて捕虜として扱われるべきで、グアンタナモのような扱いは許されません。第二に、理由があって連れて来られたのかどうかは裁判で明かされるべきで、その裁判を受ける権利を否定するのは認められません。

マイク:ジュネーブ条約を読んでください。Guantanamoで収容されている捕虜は対象外です。また、このような人たちは犯罪者として取り扱われるのではなく、処刑される位置づけの人たちです。すなわち、生きている事自体が”恩赦”である存在です。アメリカは現地に引き渡すと殺される存在に対して慈悲をあたえ、リスクをとってまでしても一部を自由にし、リスクをとりたくない、もしくは受け入れ先が無いのが現在残っているわけです。選挙で政治家として発言したオバマ氏でさえ、ブッシュと同じ判断に至っています。

エミ:あの、だからさ、わたしはかれらは犯罪者もしくは捕虜として扱われるべきだ、と主張しているの。犯罪者なら公正な裁判を受ける権利があるし、捕虜ならジュネーヴ条約の保護を受けます。そのどちらでもないと決めつけたのはブッシュ政権であって、わたしじゃないですよ。

マイク:権利のない人を権利のある人同様に”犯罪者”として扱う事は危険です。その為にジュネーブ条約が有ります。あなたはジュネーブ条約を盾にした意見を述べていますが、同時にジュネーブ条約を無意味にしています。その矛盾を理解していただけないのなら話は前進しません。どちらでも無いと決めつけているのはブッシュ政権ではなく、ジュネーブ条約です。一度ジュネーブ条約を読んでみてください。

ジュネーブ協定を強調していながら協定の内容を理解していないエミちゃん。自分で下調べをせずにリベラルトークショーホストの受け売りで物をいうからこういうことになる。

また、こういう人間たちをアメリカ国内の刑務所に収容することの危険性についてもマイクさんはこう説明する。

すでに釈放されている人口のうち、7人中1人は釈放された国でテロを行っています。これまで、テロ容疑でアメリカ国内で逮捕された人は獄内でリクルート行為を行い、その結果、未遂に終わっているが、国内でのテロ事件はこの人たちによって計画され、実行に移されている。

罪が無い人がテロのレッテルをはられる事は問題かもしれないが、Guantanamoにいる囚人はテロに関与していると断言しても良いほどテロに関わってきた人たちだ。その人たちをアメリカの犯罪者と一緒の環境においても良いと言う考え方に問題があるとおもいますが、いかがでしょう? それとも、囚人の家族には説明しなくても良いと?

エミちゃんはテロリストが国内の刑務所に収容された場合の脱走の危険しか考えていない。だが、危険なのは脱走だけではない。

これらテロリストがアメリカ市民の犯罪者をテロ集団に勧誘する可能性も考えなければならない。刑務所で知り合った釈放間近の収容者をスパイに使う可能性もある。また国内に収容すれば、国外では与えられなかったアメリカ国内の法律がテロリストにも当てはまるという議論が生じる。そうなれば、テロリスト仲間の弁護士などを通じて国内でのテロ作戦が実行に移される可能性は大きい。

また、テロリストでも重要人物が何処の刑務所に収容されているかが公になれば、テロリスト仲間による刑務所攻撃テロも充分に考えられる。地元の人が反対する理由はこの危険性を恐れてのことである。

グォンタナモは閉鎖すべきだ、テロリストは国内の刑務所に移すべきだ、と言うのは簡単だが、そうした場合に起きる国土保証に危険を及ぼす大きな弊害についてエミちゃんをはじめ、リベラル連中は全く考えていない。人権がどうの自由がどうのと大騒ぎする割には、アメリカの自由もアメリカ人の人権も踏みにじろうとするテロリストによる攻撃には全く無頓着なリベラルたち。

エミちゃんは以前に、ブッシュ政権時代の取り調べ法は憲法違反だと書いていたが、これには全く根拠がないばかりか、完全な誤りである。エミちゃん風に言えば「嘘」である。それにういてマイクさんの説明はこうだ。

”水攻め=拷問”とするにはまず、拷問を定義しなければなりません。人の命を助ける目的で水攻めなどの行為を行う事は”拷問”ではないと判断されています。すなわち拷問の”Intent”がなければ拷問ではない。これがアメリカ法務省が下した結論です。この結論に基づいて政府の役人が業務を遂行した。それを後からリベラルの方々は”犯罪”扱いにしている。何を根拠に? 人の命を守るため、法の範囲内の行動を行った人を裁判に引きずり出し、人生を破壊し、どのようなメリットをMacskaさんは得られるのですか?

すべてのやり取りを読んだわけではないのだが、きちんと事実調査をしているマイクさんに比べ、いかにエミちゃんが印象だけで事実に基づかない議論をしているかが解る。

June 9, 2009, 現時間 2:55 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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May 31, 2009

国土安全保障に完全にクルーレスな左翼変態フェミニスト

アメリカ内政 , ネット情報 , フェミニズム , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

昨日は時間切れで詳しくエミちゃんの指摘に対して反論することができなかったので、本日は返答がてら、国防の大切さについて語りたいと思う。先ずはこれ、

オバマが「水攻めにあった三人のテロリストにやたらな同情をしている」という記述には、何の根拠もない。そもそも三人はテロリストではなくテロリズム支援者という疑いを持たれて米国によって拘束された人たちであり、少なくとも拷問を受けた時点において何の犯罪でも起訴されていない。そしてオバマが拷問に反対するのは、必ずしもかれらに同情しているからではなく、拷問をしている国家として国際的な非難を受けるばかりか、かえって反米感情を高め、米国人の命を危険にさらすと判断しているからだ。そのこと自体に異論があるならそうオバマを批判するべきで、オバマは国民の安全をまったく気にせずテロリストにやたらと同情している、というのでは話にならない。

他人のかいてることを嘘偽りだという割にはエミちゃんのこの記述には真実がまったくない。水攻めにあった三人は自他共に認めるテロリストであり、彼らから得た情報によってテロ陰謀が未然に防がれたという事実があるのである。かれらは単にテロ支持者の疑いを持たれたなどという生易しい人物らではない。

水攻めが拷問かどうかという話はとりあえず避けるとして、オバマによる「拷問をしている国家として国際的な非難を受けるばかりか、かえって反米感情を高め、米国人の命を危険にさらすと判断しているからだ。」という考えが、いかにナイーブで国を危険に陥れることになるかという話は何度も指摘して、そのように何度も批判している。だいたい私の文章をちゃんと読んでいれば私が何を批判しているのかは明白なはず。それをわかっていてわざとこういう風に私の文章のスタイルを批判して、本点をずらすやり方は感心しないね。

さて、グォンタナモ収容者に関するこれについても私はエミちゃんの非常識さにあきれてしまった。こと国土安全保障とか戦争とかって話になると彼女はまったくクルーレスだね。

拘束された人たちはテロリストとは限らない。また、オバマ政権が機密メモを公開したのは、そこに書かれた「取り調べ方法」は米国憲法及び国際法に違反した行為であり、今後同じ手法を使わないと決めたからであって、それをテロリストが知ったところで今後アメリカがどのような取り調べを行なうかは分からないはず。だいいち、「水攻め」をはじめとした拷問が行なわれていることはメモ公開以前からも報道されていたことで、オバマが公開したからはじめて知られたわけでもないし、そもそも拷問というからには準備しておけば耐えられるような生易しい手法ではないはず。

グォンタナモに収容されている人間がテロリストとは限らないどころか、ほとんどが、イラクやアフガニスタンでアメリカ兵を殺そうとしたもしくは殺した敵側戦闘員なのだ。彼らは単にテロリストの疑いをもたれて逮捕されたというような犯罪容疑者ではないのである。また、CIAの取調べ法がアメリカの憲法を違反した行為だというのは真っ赤な嘘だ。ブッシュ政権下において、水攻めも含めCIAの取調べ法が憲法に違反するかどうかという調査がおこなわれ、これは違反ではないという判断が下されている。オバマ王は今になって、この判断を下した弁護士を戦争犯罪という罪で裁判にかけようなどと示唆しているのだ。これが国際法に違反したものであるという判断もされていない。しかし、国を守ることと国際法とどっちが大事なのかということになれば、国防を選ぶのは大統領たるもの当たり前だ。

公開された取調べ法は単に水攻めだけではない。他にも色々なやり方が公開されてしまった。たとえオバマ王がこれまでのCIAのやり方に批判的な意見を持ち、今後こういうやり方はしないと決めたとしても、過去のやりかたを公開することは非常に危険だ。

まず、アメリカ政府による取調べ方法が他から流れていた事実があったとしても、政府自体がそれを認めるということには重大な問題がある。アメリカの敵国、特にテロリストが多くでているイスラム圏諸国などは、もともとアメリカは悪魔の国だと信じている。その国の大統領が、「おっしゃるとおりでございます」と認めてしまったら、「やっぱりそうだったじゃないか。やはり破壊せねばならぬ。アラーアックバー」てなことになるのだ。

オバマ王になってからのイランや北朝鮮の傲慢な態度を見ればこれは明らかではないか。ブッシュ政権の頃はブッシュのイラク侵攻を見て、自分の国にも攻めてくる危険性を恐れて多少の遠慮を見せていたイランなど、オバマにそんな度胸はないと踏んで今はミサイル発射の実験はする、戦艦をソマリア沖に出動させるなど、国際社会の批判を完全に無視しての行動だ。北朝鮮は北朝鮮でクリントン時代に交わされた核拡散条約を破って核兵器爆破実験をおこなったばっかり。

次に、テロリストがこのメモから何もまなぶことがないというエミちゃんの見解にはあきれてあいた口がふさがらない。

どの国の軍隊でもそうだが、アメリカ軍には捕虜になった場合、どのように抵抗するかという訓練がある。民間人でも軍関係の仕事をしている人間はその仕事にもよるが、危険性の程度によってそれなりの訓練を受ける。

これがどういう訓練かといえば、これまでにテロリストや敵国に誘拐されたり捕虜になったりした人々の体験談から、どのように振舞うことで情報を守りながら、自分の身の安全を守ることができるかを学ぶものなのである。であるから敵がどのような取調べをするかということを前もって詳しく知っていればいるほど効果的な抵抗ができるのである。

今後どのように変化するにしても、テロリストたちがアメリカの過去の取調べ法から学べることは大いにある。それを今後はやり方がかわるので公開しても問題ないなどどといってのけるクルーレスな人にはまったく驚く。そういう奴が大統領をやってるってことがさらに恐ろしい。

ブッシュ政権の高官らは戦争犯罪者として人道に対する犯罪を裁かれるべきだと思う。というのも、イラクのアブグレイブ刑務所はじめ世界各地における米軍兵士が収容者や捕虜を虐待した件については軍事法廷が開かれており、数百人もの下っ端の米兵が直接虐待に加担した罪で起訴されているのに、それを命令した政府や軍の高官の責任がまったく問われないというのではあまりに不公平だもの。というか、米国は第二次世界大戦中に米国人捕虜を「水攻め」にした罪で何人もの日本軍関係者を処刑しているわけで、ブッシュ政権の高官がまったく同じことを命令したのに処罰しないというのはどう考えてもおかしい。

この文章も嘘だらけ。先ずアルグレイブの問題が明らかになったのは、米陸軍で内部告発があり、それを陸軍が自分らで調査した結果、実際に虐待が存在したことを確認した上で、直接関わった看守数人とその直属の上官が処分された。これは変態の看守ら数人の個人的な犯罪であり、彼らは上からの命令で虐待を行ったのではない。刑務所の管理をしていた准将は除隊処分となったが、彼女も「監督不行き届き」で処分されたのであり、虐待命令を下したという戦争犯罪に問われたわけではない。

日本軍の裁判については私は詳しいことを知らないので、言及はさけるが、前政権の高官を裁判にかけることは非常に危険だ。いくら政治的に反対の意見を持っているからといって、そうやたらにライバル政権の高官を裁判にかけたりすれば、今後政権交代ごとに内乱の危険性をはらむ。アメリカの民主主義が200年以上も続いている理由は、政権交代によって前政権の人間が刑務所送りになったり首をきられたりしない平和的な交代が保証がされているからなのだ。

グォンタナモ収容者について、もうひとつ。

収容者を米国内に「解放する」という話に関しては間違いで、多分上記の「自分たちのコミュニティに連れてくるな」というキャンペーンを「コミュニティ内の刑務所に収容する」ではなく「コミュニティに引っ越してくる」と誤解したのだろう。

エミちゃんは知らないらしいが、グォンタナモに収容されてた囚人は、もう何人も解放されている。たいていの場合は彼らの母国に返還されるのだが、パキスタンとかトルコとかでつかまったテロリストは母国が戻って来れれては困るの返還を拒絶する場合がある。そういう人間をどこに解放するかという問題がおき、一時はアメリカ国内に開放するという話が持ち上がったのだ。もちろんこれには民主党も合わせて国内から大反対が起きたのでオバマは取り下げたのだ。

それから最後にこれ、

民主党を別の呼び方で呼べば国民が民主党に嫌悪感を感じて共和党に寄ってくると考えたのであれば国民をバカにしているとしか思えないけれども

ファシストをファシストと呼んで何が悪い? だいたいブッシュをヒットラーとなぞらえるような選挙運動やってた党が、いまさらこんなことをいう資格はないだろう。第一、民主党のブッシュ批判と違って共和党のオバマ批判は事実なんだから問題ないはず。事実を指摘されたからといって指摘した相手を悪く言うほうこそ、国民を馬鹿にしていると思うがね。

May 31, 2009, 現時間 10:58 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 22, 2009

グォンタナモ収容所閉鎖で苦戦するオバマ王

アメリカ内政 , 対テロ戦争

王の座についた暁には、アメリカ政府によるテロリストの「拷問」は廃止するとか、イラクから即撤退するとか、パキスタンに攻め入るとか、チェンジ!チェンジ!とおおきなことを言っていたオバマ皇太子だったが、いざ王様になってみると、国の政(まつりごと)はそう簡単には変革できないということをじわじわと味わっているようだ。

グォンタナモ収容所閉鎖の件にしても、共和党はおろか、民主党議会からも、収容者の身柄をどう処分するのかがはっきりしないうちは、むやみに閉鎖すべきではないという批判が出ている。いくらオバマ王が民主党でも、議会と大統領とでは立場が違う。オバマがどう思おうと、アメリカは今は未だ独裁政権ではないのだから。

ニューヨークタイムスの記事によると、オバマ王は本日(アメリカ時間の5月21日)の演説で収容者の身柄について説明した。

オバマの対テロ政策は左右双方を満足させるための中庸を取っているかのように見えるが、この一貫しない方針は結局左右双方からの批判を浴びる結果となりうる。たとえばテロリストへの「拷問」や乱暴な取り扱いは廃止するが、裁判なしで半永久的に拘留するブッシュ大統領の政策は継続するとか、グォンタナモ収容所は閉鎖するが、グォンタナモにあるmilitary commissions(軍委員会)は保持するなどといったように。

しかし、どっちつかずの政策はかえって国を危険に陥れるとディック・チェイニー前副大統領は批判する。

「テロリズムとの戦いにおいて、中庸だの中途半端なやり方は、我々を半分無防備にしてしまいます。」とチェイニー氏はオバマ氏の演説の直後に語った。「核武装をしているテロリストを一部だけ合衆国から締め出すなどということは出来ません。三角方針は政治的な作戦であり、国土安全の政策ではありません。」

カカシはグォンタナモ収容所は閉鎖されないと考える。正直言ってアメリカ国民はテロリストに同情などしていない。ましてやテロリストがアメリカ国内の刑務所に拘留されることなど許すはずがない。民主党議会からも、収容者の身柄がはっきりしない限り、収容所閉鎖は認めないという意見が出ているのも、そうした有権者からの声が反映しているのである。

オバマ王とその副大統領のジョー・バイドンは政策がなかなか決まらないことや、批判がつのると、何かと「ブッシュ政権の悪政策を引き継いだから、、」と言い訳をしている。それでいて、結局色々すったもんだの挙句、こと対テロ戦争に関してはオバマ王はブッシュ政策をそのまま保持する結果となっている。グォンタナモ収容所も、結局はそうなるであろう。

オバマ王。軍隊というのはきれいな制服を着て行進するだけだとおもっていたのかもしれないが、総司令官の仕事は思ったより楽ではなかったというわけだ。

May 22, 2009, 現時間 2:18 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 1, 2009

イラク米兵過去7ヶ月で最高戦死者数を出す

イラク関係 , 対テロ戦争

オバマ政権になって100日が経ったが、最近イラクでの暴力沙汰が増えている。APの記事によると、4月はここ7ヶ月で米兵犠牲者数が最高を記録したという。

つい先日もモスールちかくにあるイラク最大の貯水湖付近のレストランで自爆テロがあり、5人が殺害され、10人が負傷した。暴力事件の急増はイラクのテロリスト達が米軍の撤退を期に、その勢力を挽回しようとたくらんでいることの現れだろう。

情勢が悪化しているのはイラクだけではない。アフガニスタンでも特にパキスタンでのアルカイダの活躍はかなり活発になってきている。皇太子時代にはイラクよりもアフガニスタンに力を入れるべきだとか、パキスタンに攻め入るべきだとか、威勢のいいことを言っていたオバマ王だが、いざ王となり政権を握った途端に対テロ戦争から全く興味を失ってしまった。米軍総司令官として完全に欠席状態。

あきらかにテロリストどもはオバマ王を試しているのだ。だからあちこちで紛争が急増しているのだ。これは多分共和党の候補者だったマケインが大統領になっていても同じことが起きていただろう。だが、その対応には雲泥の差があったはずだ。

また上記の記事によると、イラク政府はアルカイダの上層部の人間を逮捕したらしいが、米軍にそのテロリストの尋問を許可していない。これまでなら重要人物は米軍によって拘束されるのが例だったが、いまはテロリスト拘束はイラク政府の管轄となり米軍のアクセスを拒絶するまでになっているというのも興味深い。

オバマ王が米軍によるテロリストへの『拷問メモ』を公開してしまったことにより、イラク政府は表向きは「アメリカ軍は容疑者を拷問するから引き渡せない」というかもしれないが、内心では「アメリカ軍は生温いから俺たちで尋問しよう。」と思っているのかもしれない。

ま、何にしろだ、敵も味方もアメリカのオバマ政権を甘くみていることだけは確かだ。オバマ王もリベラルもアメリカが強気で傲慢だから世界から嫌われてアメリカへの攻撃が増えたと言い張っていた。だからオバマ王は世界に謝罪ツアーに出かけたのだろう? だとしたら、平穏化していたイラクやアフガニスタンや、ムシャラフ時代は安定していたパキスタンなどが、打って変わっての動乱ぶりを見せている状態を、オバマはどうやって説明するつもりなのだ?

これも皆ブッシュ前大統領のせいにするつもりなのか?

不幸なことに、主流メディアはオバマ王の言いなりになって、すべてブッシュが悪いという路線で押し通すのだろう。その嘘にいったいどれだけのアメリカ市民が騙されるのであろうか?

May 1, 2009, 現時間 8:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 23, 2009

オバマ王の独裁化は進む。今度はCIAテロリスト取り調べ方法を暴露

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 防衛

いったい独裁者オバマ王は世界に何を証明しようとしているのだろうか?我が国の敵に媚びへつらい、世界に謝罪旅行に出かけたかと思えば、今度はアメリカの国土保証に欠かせないCIAによるテロリストの取り調べ方法を世界中に暴露してしまった。アメリカが拘束したテロリストをどのように取り調べ、どのように情報を得たか、これは国土保証にとっては極秘の情報のはずである。それをブッシュ政権の元に行われた情報徴収の方法に異存があるからと言って世界中に広める意味がどこにあるのだ?

これによってテロリスト達は、アメリカ政府にとらわれた場合には、どのように抵抗すれば良いか確実に学ぶことが出来るようになってしまったではないか。

しかも、オバマ王はブッシュ政権下で取り調べ方法として使われた水攻めが拷問だったことを強調したいあまり、その方法が情報徴収にどれだけ効果があったかという部分はわざと隠している。どうせ極秘情報を公開するなら、その方法によって国土の安全がどれだけ保たれたのか、その効果についても公表すべきだと前副大統領のディック・チェイニー氏は強く批判している

だが、独裁者オバマ王がやったことはそれだけではない。ブッシュ政権時代に使われた水攻め方法が、拷問であるかどうか疑問だとし、テロリストにこの方法を使って取り調べしたCIA役員、ブッシュ政権の要員、アドバイザーや弁護士らに、刑事責任を問う可能性を明らかにしたのである。

読者の諸君にはこのオバマの行為がどれほど恐ろしいものであるかお分かりだろうか?

自由社会が平和な社会を維持出来る第一の理由として、法律の普遍性がある。つまりだ、法律が王様にでも乞食にでも同じようにあてはまり、今日と明日で180度変化したり、今日変わった法律で昨日まで合法だった行為が時間を溯って罰せられたりはしない、と市民が信じることの出来る社会、また、本日取り交わした契約が10年後も有効である、契約上のいざこざは法廷が公平に裁いてくれる、と市民が信頼できる社会であればこそ平和は保たれるのだ。

何故アメリカ社会がクーデターや革命なくして、平和に政権交替できるのかといえば、新しい政権が旧政権の要員を政治犯として逮捕したり処刑したりしないという保証があるからである。ところが、オバマ政権がいまやろうとしていることは、このアメリカの社会的安定を根本から覆すものなのである。もしオバマ政権の暴挙が成功するならば、アメリカ合衆国はこれまでの自由国として存在することは出来なくなる。アメリカは内側から崩壊する。

ブッシュ前大統領をしょっちゅうヒットラーになぞらえていたリベラルだが、オバマ王のこうした暴挙を見ていると、オバマ政権とその支持者こそ初期のナチス党を思い出させる。気に入らない少数派への住居やビジネスの建物破壊、保守派の演説や集会を暴力をつかって阻止する言論弾圧や人権迫害。すべてナチス党の暴徒達がつかった手段だ。

ナチスとオバマ政権を比べるのは乱暴だと思われるかもしれない。だが、彼らの権力の乱用を目の当たりにするにつけ、奴らが究極のファシストとならない理由が見つからない。先日のミスUSAコンテストでも明らかになったように、反リベラル的思想は徹底的に弾圧される。リベラルが乱用できる力を持った以上、それをフルに活用すると考えなければならない。だとしたら奴らがナチス党の極端なやり方にたどり着くのは時間の問題だ。誰かがそれを途中で阻止しない限り、彼らは最後まで独裁政権確立のために進み続けるだろう。

我々市民は、それを指をくわえて見ているのか?

アメリカがファシスト社会へと変わって行くのを、、、

April 23, 2009, 現時間 10:25 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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April 12, 2009

ソマリア沖海賊対処で試されるオバマ王

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 防衛

今朝、水曜日にソマリア沖で海賊にさらわれマークス・アラバマ号というアメリカ貨物船の船長が、海軍の特別部隊によって無事救出されるという喜ばしいニュースが入った。さらわれた状況は下記の通り。

マークス・アラバマ号は、ケニアのモンバサ港に陸揚げされる国連食糧計画(WFP)、米政府などの援助物資を積んで航行中だった。同船には連れ去られたリチャード・フィリップス船長ら約20人の米国人船員が乗り組んでいた。

 AK47自動小銃で武装した海賊は、現地時間の7日朝、小型船で接近して同船を制圧した。襲われた船員は非武装だったとされるが、4人組の海賊のうち3人を排除し、1人を身柄拘束したという。これまで負傷者はいないもようだが、対応に当たったフィリップス船長が逃亡する3人の海賊に連行された。

この事件が起きたのは先週の水曜日だが、土曜日になってアメリカ海軍は駆逐艦を使って船長が拘束されている船に接近したが発砲されたため退いた

ロサンゼルスタイムスの記事から読んでみると、どうやら海軍は特別部隊のシールを送り込んで船長を救出したもよう。当局は詳細は発表できないとしているが、船長に怪我はなく、救出の際に三人の海賊が殺されたとある。交渉に携わっていた四人目の海賊は船に乗っていなかったという。

ただ、面白いのは記事の最後のほうにアメリカ連邦警察(FBI)はソマリアの海賊を刑事事件の犯人として逮捕するために、貨物船の乗組員などの証人から事情聴取をしていると書かれている。ソマリアの海賊は、海賊だ。犯罪者であることは明らかだろう。なにを今更刑事事件として扱うなどと馬鹿げたことを言ってるんだ?

私が三月の終わりに日本に数日滞在した時、悪化するソマリア沖の治安に対応して、日本からもさらに二艦の駆逐艦がソマリア沖警備にあたるため出動された。今や事態は急を要する。海賊を単なる犯罪者として扱う状態ではなくなっているはずだ。

今回はアメリカの船が襲われ、アメリカ人が誘拐されたから大騒ぎになったが、これまでにも外国籍の貨物船が何隻も襲われ、貨物が船もろとも奪われたり、船員が殺されたりさらわれたりしてきた。その度に、貨物や船や人質を取り戻すために各国が身代金をはらったりしてきている。現に11日にはフランスの個人のヨットがシージャックされ、家族5人が海賊の人質となり、救出の際に人質一人が殺されるという事件があったばかりだ。(殺された男性の妻子を含む残りの4人はフランス海軍によって救出された。)

さて、ここでオバマ王はどうするのか? ソマリアの海賊の暴行は急速に悪化している。このまま放っておくわけにはいかない。それにソマリア国内ではイスラム過激派の反政府勢力がアルカイダと協力して政権を奪回する機会を狙っている。これらの勢力と海賊やテロリストとの直接的な関連は明らかではないが、お互い現政府を嫌い、西側諸国に暴力行為をはたらいているという点では共通している。それぞれの思惑は違っても、このようなグループが協力関係に陥ることは自然の成り行きだ。

ということはだ、オバマ王は、ソマリア海賊はただの犯罪者だからFBIに任せておけばいいなんて暢気なことを言ってる場合ではないのである。そういう柔な態度がアメリカへのテロ行為を促進してしまうのだ。テロリストを犯罪者扱いして断固たる処置を取らなかったクリントン政権下にイエメン湾岸で起きた護衛艦USSコール爆破事件を思い出してもらいたい。(2000年10月、イエメンのアデン海に停泊していた米駆逐艦がアルカーイダに襲撃・爆破され17名の兵士が死亡39名が負傷した事件)

クリントン大統領があの事件を真剣に受け止めず、コールを爆破したテロリストに対して厳しい制裁を下さなかったことが、911事件へとつながっていったのである。

オバマ王はブッシュ前大統領との違いを強調するあまり、ブッシュ大統領がおこなった強攻な対テロ政策も台無しにしてしまうつもりだろうか?そして1970年代に腰抜けカーター大統領がやったように、イランやイスラム圏諸国から見下されあざ笑われ、アメリカ国家を危険にさらすような行為をとるのだろうか?

今やオバマ政権最初の試練である。


April 12, 2009, 現時間 1:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 18, 2009

とんだ茶番劇、オバマ王と民主党議会のAIG幹部ボーナス批判は偽善の固まり!

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争 , 防衛

ここ連日、オバマ王はじめ議会の連中は倒産を目前に政府から救済された保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)幹部が、庶民の税金で多額のボーナスをもらっていたことで、重役たちに日本を見習って切腹しろなどと迫るほど大騒ぎをしている。

以下は朝日新聞の記事より

高額のボーナス支給が明らかになった米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対して米議会は17日、ボーナスのほぼ全額を課税で回収する法案の採決を検討し始めた。巨額の公的資金投入で救済された同社のボーナス支払いに批判が噴き出しており、同社首脳陣は命をかけて引責すべきだとの声も一部議員から出ている。

 ボーナスは08年分の一部で、13日に幹部ら400人に1億6500万ドル(約160億円)が支払われた。この問題を調べているニューヨーク州のクオモ司法長官は17日、結果を公表。計73人が各100万ドル(約9800万円)超を支給され、うち11人はすでに退社。200万ドル(約1億9600万円)超が22人おり、最高額は640万ドル(約6億2700万円)という。

 議会では同社のボーナスのほぼ全額を課税する複数の法案が既に提出されている。オバマ政権も議会と連携して課税強化を検討。課税率が100%の法案もあり、AIGが支給を見直さない限り、議会指導部は法案を一本化して採決に踏み切る姿勢だ。金融危機対策を決める幹部議員は、支給を無効にする訴訟の可能性も示唆している。

AIG幹部へのボーナス自体は腹が立つが、議会のこの「怒り」は単なる茶番劇だ。オバマ王も民主党議会も政府の救済案が出た今年の1月の時点でAIG幹部へのボーナスは契約上避けられないという事実を充分に承知していた。幹部らのボーナスの金額だけを見ていると、彼らが多額のボーナスを不当に受け取ったかのように見えるが、オバマ王並びに民主党議会のポーク(贅肉)だらけの税金無駄遣い国家予算案にくらべたら1パーセントにも満たない額なのだ。民主党議員たちが匿名で組み込んだイヤーマークと言われる地方選挙区の企画をひとつでも削れば充分に補える額なのである。

それを今更議会があたかも驚き怒り狂っているかのような演技をしているのは、自分らの税金無駄使いから国民の目をそらそうとする目的もそうだが、それ以上にオバマ王の社会主義政策を押し進めるために企業に対する国民の感情を煽ることが第一の目的なのだとカカシは考える。

最近カントリーウエスタンのヒットチャートを急速に登っている流行歌があるが、このShutting Down Detroit「デトロイトの閉鎖」という歌ではジョン・リッチという人気歌手がデトロイトの自動車産業が倒産していくなか、ワシントンの政治家達がAIGのような金融企業を救済していることを批判している。しかし、デトロイトの低迷の直接の原因はアメリ金融企業の倒産ではなく労働組合が幅を効かせ過ぎる自動車業界の実態にある。ただ、一般庶民はまだまだ労働組合が労働者の味方であり、自分らの敵は企業の重役達なのだという偏見を持ち続けている。

オバマ王並びに民主党議会はこの一般庶民の金持ちへの妬み意識を増長することで、階級意識を一層高め、自由企業への政府による介入を強めようという魂胆なのである。つまり、自由市場を社会主義化しようという目的なのだ。

一般市民が日々の暮らしにも困り、給料引き下げや残業手当の廃止などで犠牲を強いられている時に、国民の血税で救済された金融企業の重役達が何百万ドルものボーナスをもらったという話を聞けば、一般市民が腹を立てるのは当然だ。しかし、その感情を利用して、今後このようなことが起きないように政府が大手企業の経営に介入するというような政策がまかり通ったならば、アメリカの自由市場はおしまいである。自由企業が腐敗しているとはいえ、お役人が経営する企業ほど腐敗するものではないからだ。これは共産主義国家の旧ソ連や中共や北朝鮮やベネズエラやキューバを見れば明らかである。

アメリカ市民は、オバマ王や民主党議会の猿芝居に騙されてはいけない。議会が本当に税金の無駄遣いを慮っているのであれば、議会が通した無駄遣いづくめの予算案を撤回せよ!オバマ王の経済非救済案を撤回せよ!イヤーマークをすべて削除せよ!

それまでは、他人のボーナスがどうのこうのと批判する権利はお前らにはない!

March 18, 2009, 現時間 6:48 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 15, 2009

何がチェンジだ!オバマ王、ブッシュ対テロ政策を継続

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

14日付けのニューヨークタイムスで、オバマ政権は今後テロ容疑者を『敵性戦闘員』とは呼ばないことにしたと報道している。ニューヨークタイムスはこの『敵性戦闘員』という言葉はブッシュ政権が勝手に使いだした造語であるかのような報道をしているが、この言葉自体は別に新しいものでもなんでもない。

ブッシュ前大統領がテロリストを『敵性戦闘員』としたのは、2001年の9月11日以降、テロとの闘いは単なる国家警備政策ではなく戦争であるという認識から生まれたものだ。戦争をしている以上、敵側で戦っている人員は単なる犯罪者ではなく戦闘員であるという解釈である。

オバマ王は、アメリカがテロリストと戦争状態にあるという認識から遠ざかりたいようだ。それで以前から『テロとの闘い』という言葉も使わないようになっていた。以下は朝日新聞の記事より

オバマ大統領は、就任直後の1月22日に出した大統領令でグアンタナモ収容所の1年以内の閉鎖を命じた。オバマ政権は発足以降「テロとの戦い」という用語も基本的に使わなくなった。前政権が多用した「敵性戦闘員」という概念も捨てることで、オバマ流への移行を象徴的にアピールしたかたちだ。

今回の新政策の背景には、連邦最高裁が昨年6月、グアンタナモ収容者にも拘束の不当性を裁判所に訴える権利が保障されているとの判断を示したことを受け、人身保護令状審査の訴訟の一括審理が、ワシントン連邦地裁で始まったことがある。

この裁判の判事が、被告である米政府にどういう人物が「敵性戦闘員」にあたるのかの定義を13日までに文書で提出するよう命じていた。これに対し、司法省は「敵性戦闘員」というレッテルを張ること自体を今後は廃止するとの回答を出した。

確かにオバマ王は、対テロ戦争にはずっと反対派で、ブッシュ政権の対テロ政策にはずっと手厳しい批判を述べて来た。だから今回の方針変更もオバマ皇太子が選挙中にした公約の行使であると解釈することも出来る。だが、言葉使いはともかく、オバマ王の政策はブッシュのそれと何処がどう違うのであろうか?

朝日新聞の記事では冒頭で、

オバマ米政権は13日、「敵性戦闘員」はキューバ・グアンタナモ米軍基地内の対テロ戦収容所で無期限に拘束できるとしてきたブッシュ前政権の政策を撤回する方針を発表した。

と書いているが、記事の終わりのほうで、

ブッシュ前政権は、軍最高司令官である大統領には拘束を命じる広範な権限があると主張したが、オバマ政権はこれを修正。国際テロ組織アルカイダやアフガニスタンの旧政権タリバーンに「支援活動をした」というあいまいな嫌疑だけで拘束できるという前政権の解釈に対しては、「実質的な支援」をしたとみられる場合だけ拘束が可能、との見解を示した。

ただ、その「実質的な支援」をどう定義するかについてはまだ明確にしていない。また、議会による9・11テロ後の戦争権限付与決議や戦時国際法を根拠に、大統領は「公訴手続きなしでの拘束を命令できる権限」を引き続き有しているとしている。

これってオバマ王得意の単なる言葉あそびではないのか?テロリストを「敵性戦闘員」と呼ばないとか、無制限な拘束はしない、とか言っておいて、だが大統領には定義もはっきりしない「実質的な支援」をしたかどうかも判定せずに独断で「控訴手続きなしでの拘束を命令できる」というのであれば、単に言葉使いを変えただけでブッシュ政権の政策と何ら変わりはないではないか?

どうしてこれが「ブッシュ前政権の政策を撤回する方針」ということになるのだ?

就任早々グアンタナモの収容所は閉鎖すると大々的に大統領命令を出したオバマ王だが、実際にどうやって閉鎖するつもりなのか、収容者をどうするのかという詳しい話は一向に進んでいない。一年後に閉鎖とか言っていたが、それも今後の調査の結果次第とかいう曖昧な発表で、本当に閉鎖になるのかどうかさせ全く見通しがついていない状態だ。

つまり、ことグアンタナモ収容所に関してはオバマ王の政策はブッシュ前大統領の政策をそのまま引き継いでいるかたちとなっているのである。

オバマ王が口先だけで「チェンジ、チェンジ」と言ってる割には、やってることはブッシュ政権と大した変わりはない。いやそれどころか、自分が選挙運動中に散々批判していたブッシュ政権や議会によるイヤーマーク(匿名で予算案に含まれる議員たちの代表地区企画)や国家負債など、ブッシュ政権の時の何倍という数や額で通った議案をオバマ王はそのまま抗議もせずに調印してしまっている。

何がチェンジなんだ!

March 15, 2009, 現時間 12:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 28, 2009

オバマ王のイラク撤退計画、ブッシュのそれと何処が違うの?

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

ちょっと驚いたのだが、今朝のAPニュースフィードによると、オバマ王のイラク撤退計画は、オバマ王子が選挙運動中に公約として立てた計画とはかなり違っているだけでなく、ほぼジョージ・W・ブッシュ前大統領がお膳立てした通りの計画に沿ったものだと書かれている。リンク先の記事では今回の計画がオバマの公約とどのように違うのかが箇条書きで羅列されているのでひとつづつ追ってみよう。

  1. 戦闘部隊の撤退はオバマの公約より三ヶ月長くかかる。完了するのは2010年の8月の終わりで、オバマ就任後19ヶ月後ということになる。もっともオバマは選挙運動中戦争を早急に終了させることの決意を強調していたが、オバマの演説では常に融通性が小さい印刷文字で強調されている。
  2. つまりオバマの公約は常に注釈付きというもの。小さい文字で書かれた注意書きをちゃんと呼んでおかないとオバマの本意は見逃すということだ。APがそれを指摘するというのも興味深い。

  3. 撤退は月に戦闘旅団一隊づつという一定の速度ではなく、オバマが何度となく繰り返したように下膨れになっている。部隊の配置は今年一杯から2010年の最初の数ヶ月はほぼブッシュ時代と同じである。オバマの計画では大量の兵士が引き上げるのは来年の春か夏頃からになる予定だ。 大統領は撤退の速度は現場の司令官の決断に任せる意志である。
  4. 撤退完了は19ヶ月後とはいっても、ほとんどの兵士は来年の春か夏頃まで駐留し、実際に撤退が始まるのはその後だというのだ。しかも実際の撤退ペースは現場に任せるというのなら、これはオバマの新しい撤退計画というより、ブッシュ大統領の計画そのものではないか?

  5. 撤退後も多くて5万の兵が残る。これは完全撤退を望んでいた反戦民主党支持者の胸を傷めた。
  6. マケイン上院議員は選挙運動中にイラクにはアメリカ駐留軍を半永久的に残すべきだと語った時に、オバマはマケインはイラクをアメリカの植民地にしたいのだなどと批判していたが、いざ自分が大統領になったら少数とはいえアメリカ軍を残すことにするという事実をどうやって説明するのかねえ。

以前にもカカシはこと対テロ政策においては、オバマもいずれブッシュ政策が正しかったことに気がつくはずだと書いた。パキスタンしかり、アフガニスタンしかり、そして無論イラクしかりである。

ところで私が冒頭で「驚いた」と書いたのはオバマの計画がほぼブッシュ計画にそのまま従っているということについてではない。私が驚いたのはAPがその事実を報道したということだ。もっともAPはこのリストの後に、オバマがどうして計画を変更させたのかという言い訳をだらだら書いている。ま、理由はどうあれオバマが現場の将軍たちの意見を取り入れて、アメリカ軍やイラク国家に危険が及ばないような政策を取ってくれるというのならそれに越した事はない。はっきり言って、オバマが選挙公約したことをいちいち実現させたりしてもらってはこちらとしては迷惑だからね。

しかし、そういうことになるんだったら、何の経験もない素人のオバマではなくて、増派計画を最初から推進していたマケイン議員に大統領をやってもらったほうがよかったんじゃないの?え?投票拒否した保守派の皆さん?

February 28, 2009, 現時間 10:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 20, 2009

核武装目前のアルカイダ、悪化する中東情勢に無頓着なオバマ王

アメリカ内政 , 対テロ戦争

選挙運動中オバマ王子はブッシュ政権のイラク政策について、アフガニスタン状況を無視してイラクに没頭しすぎたおかげでアメリカの対テロ戦争の戦況は悪化したと散々批判していた。だが、いったん政権を握ったオバマ王はアフガニスタンやパキスタンの状況が急速に悪化していることに完全に無頓着である。

スタン諸国の状況悪化を完全無視して、オバマは経済活性案の通過にばかり力を入れていた。しかしその割には下院のペロシ議長と上院のリード議員に法案を全面的に乗っ取られ、経済活性どころか、その無駄遣いだらけ法案はルーズベルトも真っ青になるようなニューディールまがいの社会主義活性案と化してしまった。

オバマが国内でその指導力のなさを見せている間に、先日お話したキルギスタンの議会では、正式にマナス米軍基地の閉鎖が承認された。この閉鎖に関してはロシアのプーチンの差し金があったことはこの間も説明した通りだが、なぜロシアは20億ドルという巨額の金を出してキルギスタンの基地を閉鎖させたのだろうか?

実は、最近オバマは、悪化するアフガニスタンに地元米将軍らの強い要請を受けて17000の増派をすると約束した。しかしこれだけの数の援軍を移動させるには、どの通路をつかってアフガニスタンに送り込むかということが問題になる。キルギスタンの航空基地が使えないとなると、アメリカの援軍は別の道を通って移動しなければならない。パキスタンからの入国は、最近パキスタン政府と交渉に成功したアルカイダ系タリバンが国境を塞いでいるので不可能。中国やイランからの入国は問題外だし、近隣のスタン諸国も皆、何故かアメリカ軍の通過を拒絶している。

ただひとつ、アメリカ軍に残された移動通路とはどこか? それはロシアである

2009年2月6日付けAPより:モスクワ — ロシアは金曜日、キルギスタンの米空軍基地閉鎖の決断を変更するまでの間、アフガニスタンへの殺傷目的以外の軍事物資の郵送にロシア領域の通過を許可すると発表した。 ....

ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相はロシアが提供するのが陸路か空路かは指定しなかったが、米軍とNATOはかさばる貨物の安価な輸送のため主に陸路に関心がある。

米軍の物資輸送を歓迎することによって、ラヴコフ外相はワシントンに、アメリカが中央アジアに関してモスクワと交渉するつもりがあるなら、ロシアはアフガニスタン対策に協力する用意があるというシグナルを送っているかに見える。

自分たちで他の通路をすべて塞いでおきながら、米軍の輸送を歓迎するだ?盗人猛々しいとはこのことだ。今は殺傷目的以外の物資輸送と限定しているが、ロシアはそのうち軍隊の移動も許可すると言ってくるだろう。だが、これには大きな問題がある。

アメリカ軍が援軍の移動にいちいちロシアの許可を取らなければならないとしたら、ロシアはアメリカ軍及びNATO軍のアフガニスタン戦略にいちいち口を挟めるということになるからである。先ず、ロシアには米軍の作戦が筒抜けになるだけでなく、ロシアが気に入らない戦略は阻止されることになる。つまり、ロシア通路を使うことになれば、アフガニスタン対策はロシアが采配を握ることになるのだ!

オバマ王はこの重大な状況変化に気がついているのだろうか?

だが、これにも増して恐ろしい状況がパキスタンで起きている。先日パキスタン政府はタリバンと和平合意を実現させた

パキスタン、武装勢力と和平合意 北西辺境州政府

 【イスラマバード16日共同】パキスタン北西辺境州政府は16日、イスラム武装勢力との戦闘が続く同州マラカンド地域で、裁判制度にイスラム法(シャリア)導入を認めることなどを条件に武装勢力と和平合意したと発表した。

 マラカンド地域内のスワト地区では激しい戦闘が続き、多数の避難民が発生していた。戦闘激化を受けて州政府側が妥協したといえる。マラカンドの周辺を含め、武装勢力の影響力増大が懸念される。隣国アフガニスタンで続く旧政権タリバン掃討作戦にも影響を与えそうだ。

 州政府が和平合意したのは同地域の2大武装勢力の一つ。もう一方の勢力とも交渉を進めており、攻撃されない限り反撃しない方針を示した。中央政府のザルダリ大統領も合意を承認した。

テロリストとの約束など署名した紙ほどの値打ちもない。タリバンは新しく獲得した領地を基盤としてアフガニスタンやパキスタンへの攻撃を激化するつもりなのは火を見るより明らかではないか。パキスタン政府には今の時点でイスラム武装勢力と戦う能力がないとすれば、今後ますます強化するタリバンがパキスタン全土にその勢力を拡大しようとしたら、どのように応戦するつもりなのだ?

オバマ王はこのパキスタンでの出来事にまったく関心を示していない。オバマは選挙運動中は今すぐにでもパキスタンへの武力行使をするようなことを言っていたのに、大統領になったらイランにへつらってみたり、アルジェジーラ紙でブッシュ時代のアメリカによる「悪行」を謝ったりするのに忙しくて、パキスタンの「パ」の字も言わなくなってしまった。

このままテロ軍団がパキスタンで勢力を拡大し、パキスタン政権を剥奪してしまったらどういうことになるのか、救世主オバマは考えたことがあるのか? パキスタンには実験済みの核兵器があるんだぞ!!

どうしてこんな馬鹿が世界最強の国アメリカの大統領になれたのか、カカシは不思議でしょうがない。なんでアメリカ市民の半分がこんなまやかし男に騙されたのだろうか。中東のイスラム武装勢力から世界平和をかろうじて守ってこれたのは、ジョージ・W・ブッシュという人がいてくれたからだ。ブッシュという目の上のたんこぶがなくなったテロリストどもは、弱体とみたオバマアメリカに容赦なく戦いを挑んでくるだろう。

オバマ王はその戦いがすでに始まっていることに気がついているのだろうか?


February 20, 2009, 現時間 10:17 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 7, 2009

プーチン、オバマに一発かます

アメリカ内政 , ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 東洋危機

今回はキルギスタン(Kyrgyzstan)という元ソ連圏にあった「スタン諸国」のひとつについてお話したいと思う。ミスター苺が詳しく説明してくれてるので、それを元に紹介しよう。この先はミスター苺口調でいくのであしからず。

尻の青い政治家が大統領などになって「世界の市民」とかナイーブなことを言っていい気になっていると、アメリカは海千山千の諸外国にいいようにおもちゃにされる。外交官として何の経験もないオバマは何が起きたのかさっぱりわからず狐につままれたような顔できょとんとしている。だから言っただろうが、こんな青二才を大統領にしたらアメリカは大変なことになるって。

キルギスタン(Kyrgyzstan:キルギスタンの大統領は火曜日、アフガニスタン軍事作戦の援助に使われて来た 米国の空軍基地の使用を終了させる と発表した。

え -- ? 何だって?  どっからそういう話が出てくる訳?

インターファックスとRIAーノヴォスティ(Interfax and RIA-Novosti )によると、この声明はKurmanbek Bakiyev(キルギスタン大統領)によって、ロシアがこの元ソ連圏の貧乏な国に何億ドルという資金援助をすると発表した数分後に出された。

その金額というのは、キルギスタンに先ず直接一億5千万ドル($150 million)の支援金が払われ、それプラス20億ドルの借款を保証するというもの。これに比べたらアメリカが毎年支援金として払って来た1.5億ドル (基地使用料の6千3百万を含む)なんて雀の涙みたいなもんだ。

ソビエト連邦ロシアがキルギスタンに資金援助をすることと、キルギスタンがアメリカを基地から追い出すのとどういう関係があるのかというと、

キルギスタンの、中央アジア国の首都ビシケク(Bishkek)外側に位置するマナス(Manas)基地の米軍による使用を終わらせるという決断は、米国とNATO(北大西洋同盟)のアフガニスタンにおける軍事行動に大きな影響を及ぼす恐れがある。アフガニスタン・イラク米軍司令官のデイビッド・ペトラエウス将軍は、先月中央アジアを訪れた際、マナス空軍基地はここ数ヶ月のうちにアフガニスタンに3万ほど兵力を増派するために鍵となる場所であると語った。.....

米国は2001年9月のテロ攻撃の後、アフガニスタン作戦の後方援助のためキルギスタンのマナスとその隣国のウズベクスタンに空軍基地を設置した....

ロシアは自国の戦略上の裏庭と考える地域に米国の存在があることをずっとうさんくさく感じていた。



The 'Stans

スタン諸国

キルギスタンは中国の左隣(政治的にではなく地理的に左)にある小さな緑色の国で、キルギスタンにつきささってるような小さな緑色の国がウズベクスタンだ。そのすぐ下にある二つの国はタークマニスタン(薄緑)とタジキスタン(紫)。そしてもちろんアフガニスタン(茶) 言うまでもないがロシアは地図の頭部にあるだだっぴろいオレンジ色の国。

ではここでどういう課程でこういうことになったのかおさらいしてみよう。

2001: 911同時多発テロ発生。ジョージ・W・ブッシュ大統領がどう説得したのか、孤立主義で悪名高いキルギスタンとウズベクスタンというふたつの国に、このイスラム圏で元ソ連衛星国家だったふたつの国に、アフガニスタンにおけるアルカイダとタリバンの独裁を破壊すべく、『永続する自由作戦』(Operation Enduring Freedom)において空爆援助に必要な空軍基地設立を承諾させてしまった。

2005: ウズベクスタンにおいてイスラム過激派のテロリスト容疑者の裁判が行われた。人に依ては彼は単なるビジネスマンで政府にぬれぎぬを着せられたと言う人もあるが、誰と話すかによってこれは異なる。ともかく、この裁判に怒った地元市民がAndijan市で暴動をおこした。ウズベクスタン政府はイスラム過激派を鎮圧するという口実でしょっちゅう自国民を弾圧してきていた。武装した群衆は容疑者の収容されていた留置場を攻撃し、容疑者を解放し、建物に放火し政府役人を人質にとった。これに対応してウズベク軍は群衆に発砲し400人から5000人の市民が殺された。ウズベク政府は殺したのは187人だと主張しているが。

このウズベクスタン政府の強行な手段を西側諸国はこぞって糾弾した。しかしブッシュ政権だけは、もっと公平な調査をすべきだと主張した。 そもそも事件の発端は武装した群衆による攻撃だったわけで、政府役人が人質にとられたり政府の建物が放火されたりしているのである。この際、イスラムテロリストを含む多くの犯罪者が解放されてしまった。政府の対応が行き過ぎだったとしても、一方的な糾弾は早計だという理屈からである。

ところがここで、おせっかいにも元共和党大統領候補ジョン・マケインを含む穏健派共和党上院議員4人と現副大統領のジョー・バイドンを含む二人の超リベラル民主党議員が、ブッシュ政権に対してウズベクスタンに半永久的に米空軍基地を設けるというウズベクスタンとの交渉は即打ち切るべきだと声明文を出した。 これに怒ったウズベクスタン政府は米軍を自国から追い出してしまった。おかげでアフガニスタンへの後方援助のできる米軍空軍基地はキルギスタンのみとなったのである。

議員たちはブッシュ政権にウズベクスタンに常時基地を設立することを考え直すように陳誠し、また合衆国はウズベクスタンとの関係を変更する柔軟性をもたせるために、キルギスタンのような別の隣国に基地を建てることを考えるべきだと主張した。

「戦略的に重要な地域において、政府との関係を断ち切るかどうかが難しい質問であることは理解できます。」「しかしながら、Andijanでの惨殺の結果、アメリカはウズベクスタンとの関係を変更しないわけにはいかないのです。」

2005: この間、三月におきた「チューリップ革命」にも関わらず、キルギスタンはジョージ・W・ブッシュが大統領である限り、米国に空軍基地の使用を許可した。

2005-2008: 2008年まで大統領をつとめその後は首相となったプーチン(Vladimir Putin)は急激に西側諸国に攻撃的な姿勢をとるようになっていった。イランのムラー達やアクマディネジャド大統領と親密な交際をはじめ、カスピアン海の自然ガスや原油のパイプライン独占権を強化する方針をとるようになった。 偶然だがカスピアン海といえばスタン諸国に一番近い海であり、バク→ティビリシ→セイハンのパイプライン(Baku-Tbilisi-Ceyhan pipeline)はキャスピアン海から始まって、アザバジャンとグルジアそしてトルコを通って地中海にそそぐ。バク→サプサ、バク→ノボロシスク(Baku-Novorossiysk)原油パイプラインも、いま提案されているトランスキャスピアン自然ガスパイプラインも同様だ。この自然ガスはキャスピアン海からタークメニスタンの地下から掘られることになり、スタン国としてロシアの影響をうけずに独立した発掘ができるはずのものである。



Hydrocarbon pipelines originating at the Caspian Sea

キャスピアン海から始まるパイプライン

これはすべて地理的な基礎知識、少なくともそうあるべき知識だ。ブッシュはきちんと理解していた。ヒラリー・クリントン国務長官も理解しているし、その陰でヒラリーを操ってるビルも理解している。議会の議員たちの多くですらも、ちょっと頭のいい連中なら、このくらいの知識はあるだろう。

2009: しかしバラク・H・オバマ新大統領にはこんな知識に時間を浪費している暇はない。ロシアによる資金援助がマナス空軍基地からアメリカ軍を追い出すことにつながるかもしれないなんてことは寝耳に水だったようで、この話を聞いてオバマは大ショックを受けている。もちろんこれによってアフガニスタンに駐留するアメリカ陸軍は戦略に必要不可欠な空からの援助がうけられなくなり孤立してしまうという影響もあるわけだが。

俺(ミスター苺)はブラジミール・プーチンはソ連がアフガニスタンを失ったことを未だに根にもっていると考える。プーチンはプーチンが夢見る新しいロシア帝国に旧ソ連配下にあったウクレーン、グルジア、ポーランド、旧チェコスロバキア、ユーゴスラビアなどと供にスタン諸国もロシアの配下に取り入れようとしているのだ。アフガニスタンはその自然な一部と考えらえられるだろう。まずいことにアフガニスタンのハミッド・カルザイ大統領はブッシュの時のようにアメリカ政権との関係に安心感をもっていないらしい。 上記にリンクしたAPの記事より。

アフガニスタンのハミッド・カルザイ大統領はこの数週間ロシアへの接近を強めている。大統領事務所は両国の間で交わされた手紙を公表し、ロシアはアフガニスタンの防衛に協力する用意があることを発表した。

この数週間」というのはどうやら「11月4日から」つまり、オバマが次期大統領になると決まった日から今日までの13週間を意味するようだ。

デイビッド・ペトラエウス将軍は、先月中央アジアを訪れた際、マナス空軍基地はアフガニスタンに米軍を増派するために鍵となる場所であると語った。将軍はまた合衆国はキルギスタンにマナスの使用料6千3百万を含む1臆5千万ドルを毎年つぎ込んでいると語った。

ロシアは火曜日、キルギスタンに20億ドルの借款に加えて1億5千万ドルの資金援助をすることに合意した。

...そしてキルギスタンはその直後、、ほんの数分後、、アメリカを追い出すと発表したのである。ペトラエウス将軍もペンタゴンのジェッフ・モレル報道官もキルギスタンのこの行為はアメリカからもっと金をせびり取ろうという、ただのゆすりくらいにしか思っていないようだ。

(アフガニスタンのトップ米軍報道官)グレッグ・ジュリアン大佐は、キルギスタンがマナス米軍基地へのアクセスを閉鎖するという脅しは「政治的位置づけ」にすぎないと語った。アフガニスタンとイラクの戦闘を監督するデイビッド・ペトラエウス将軍は、先月キルギスタンの高官と会見し、「すべて順調であるという印象をもって帰って来た」と大佐は語った。

「我々には契約があります。彼らは我々が居ることで何百万ドルというお金儲けをしているのです。基地を閉鎖する予定は当面全くありません。」と大佐はアソシエートプレスに語った。

契約があるからなんだというのだ?ロシアが約束している金額は、我が国の議会が承認し国民が納得できる金額なんかとは桁がちがうんだぞ。キルギスタンがお前ら出てけ、とやったら我が国はどうするのだ?国際法廷にでも訴えるのか? そんなことをすれば他のスタン諸国と供に余計にキルギスタンをロシアの胸元に追い込むことになるだろう。 これはアフガニスタンも含めてだ。カルザイがプーチンと何かと接近してることでもわかるよういにね。

まったくミスター苺はうれしいよ!オバマがブッシュの古くさい政策を廃棄して、イランやアルカイダに敬意を表する政策に変更してくれてさ。 これはブッシュ大統領が『アメリカはイスラム教と戦争をしているのではない、イスラムは「平和な宗教」だ』と何百回と繰り返してきたのとは大違いだもんな。

俺たちは過去8年にわたって 世界のいじめっこだったらしいけど、オバマがそれを止めてシリア、パキスタン、ロシア、そして北朝鮮や中国とも協力しようってのにはうれしくて涙がでるよ。

オバマはブッシュみたいに40国の有志軍を募ってひとりで行くようなことはしないもんな。そのかわりオバマは条約とか安全保障契約に署名してくれるんだ。オバマは過激派イスラム戦闘員や再台頭する共産主義国家と契約書を交わしさえすれば平和が保てると保証してくれてるもんな。なにしろブッシュ政権で抜けてたのは直接外交だけだったんだからね。

俺は一生のうちで何一つ采配をふるったことがない経験不足の大統領が、戦争とか、軍隊とか、殺しなんていう古いしきたりに頭が固まってないってことをすばらしいと考えるべきなのかもしれない。自国の利権を優先させてばかりいる経験豊かな年寄りの政治家なんかよりオバマが見せた「勇気」に陶酔すべきなのかもしれない。俺はこの希望の変革や国際主義や先見者や崇高な 世界の利権優先を心配する替わりに、奇跡を信じるべきなのかもしれない。

多くの保守派共和党支持者らは俺たちが『投票にはいかなきゃいけない』と言った忠告を無視した。俺たちの、『国の安全を守るためには、オバマは大統領になってはいけない、鼻をつまんでもマケインを大統領にしなければならない。これは我が国の存続に関わることなのだ』という警告に耳を貸さなかった。保守派は前回の選挙はどちらの候補者も理想ではなかった、それでもまだましな候補であるジョン・S・マケインに投票すべきだったのだ。

ま、今更だけどね、 だから言ったじゃねえかよ〜

February 7, 2009, 現時間 1:16 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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February 5, 2009

オバマ大統領就任たった二週間で犯した失態の数々

アメリカ内政 , イラク関係 , イランが危ない , 対テロ戦争

カカシもこのブログで何度か取り上げた歴史学者のビクター・デイビス・ハンソン教授が、オバマの大統領就任二週間をふりかえって痛烈な批判をしている。

オバマの経済や外交対策の失態をみるにつけ「だから言ったじゃないの」と言いたくなるのはやまやまなのだがアメリカの国土安全を考えたら、そんなことをいってるばやいじゃないのである。オバマのせいでアメリカが危機にさらされて困るのはアメリカに済む我々なのだから!

では今回はこの二週間でオバマの経験不足が災いして、彼がどんなに悲劇的な失態を犯してしまったかを説明しよう。そして次回はこの危機を乗り切るためにオバマ新政権がなにをしなければならないのか、ハンソン教授の提案を紹介したいと思う。

第一:自分は道徳的に崇高であると宣言したこと。

もちろんオバマのグルーピーとなり下がったアメリカメディアもこの宣言にひれ伏してしまっているが、オバマのどこが道徳的に崇高なのだとハンソン教授は問いただす。オバマ最初の政治界への挑戦である下院議会への出馬は失敗に終わった。その後の当選は二度に渡ってライバル候補の離婚スキャンダルが選挙直前に何者かによって暴露され、二度ともライバル候補が辞退してしまったため、挑戦者なしでオバマが当選。人種差別牧師のジェラマイヤー・ライトや、左翼テロリストのビル・エヤーズなどとの付き合いを考えると、オバマは道徳なんて言葉を真顔で口に出来るような人間ではないはず。ハンソン教授は書いていないが、選挙違反で悪名高い左翼過激派団体のエーコン(民主党の経済救済法案のなかにエーコンへの援助金が含まれている)や上院議員の席を競りに出したイリノイ知事との深い関係なども考慮にいれると、オバマの道徳観念など、とても自慢できるものではない。

選挙前の公約で、ワシントンDCにはびこるロビーイスト(企業や団体に雇われて、特定の政策を政治家たちに陳誠する人たち)を一掃するとか言っておきながら、ロビーイストの代表みたいなトム・ダッシェル脱税家を始め、次々に10人以上もロビーイストたちを自分のスタッフに加えているオバマ王室。それに加えて各省の長官候補は脱税や汚職疑惑で次々に辞退。辞退していない候補でも疑惑の陰が深く陰っている。そんな奴が前代のブッシュ政権の道徳観念を批判し、自分は前代よりも善良だなどと言ってみても説得力皆無である。


第二:アメリカ歴代政権の悪口を言い、諸外国の反米偏見を確証してしまったこと。

無知というのは恐ろしいもので、経験もないくせに自分は聡明だと思い込んでいるオバマは、歴代政権の政策を外国でこき下ろすことで自分の株があがると思い込んでいる。外国にとってはオバマ政権もブッシュ政権もアメリカに変わりはない。アメリカの悪いイメージは大統領がブッシュでもオバマでも全くかわりはないのである。前政権の悪口はアメリカへの悪口と理解されるだけなのだ。しかも自国の歴史に疎いオバマ王はこれまでアメリカがトルコやレバノンやサウジといったイスラム諸国に数々の資金援助をし、コソボやボスニアそしてクエートを始めイラクやアフガニスタンの例でも解るように、時には戦争して自国兵の命を犠牲にしてまでイスラム庶民の命を救ってきたことを恩に着せるどころか、イスラム圏でアメリカが不人気なのは一方的にアメリカに責任があるとほとんど謝罪口調なのだ。イスラム諸国との交流を強調していたカーター時代にイランがアメリカ人をどう扱ったか、オバマにはもう一度歴史の勉強をやり直してほしいもんだ。

イスラム諸国では歴史を無視した「アメリカは悪」という先入観がすでに存在している。オバマが彼らの偏見を真実だと認めてしまった以上、いくら自分は歴代の大統領とは違うなどと言ってみても、すでに反米意識で凝り固まったイスラム諸国の人々はアメリカに好意を持つどころか、は「アメリカは悪」という自分らの主張が正しかったことが確認されたとし、それを糧にさらに反米攻撃に奮起することは間違いない。

第三:ブッシュの対テロ政策は憲法違反だったと宣言したこと。

ブッシュ大統領が911同時多発テロの後に新しく設立したFISAやグアンタナモテロリスト収容所や愛国法やイラク戦争や外国人テロリストのアメリカへの強制移動など、アメリカ本土を守るためにやってきた政策をすべて憲法違反だと宣言し、ブッシュが911以後アメリカ本土はもとより外国でもアメリカを標的にした攻撃を阻止し、アメリカの安全を守って来たことを完全に無視していることだ。オバマは他の公約を次から次に破っていることでもあり、これらアメリカを守って来たブッシュ政策はの変更は、単に選挙に勝つために憲法違反だと宣言しただけで実際に変更する気など全くないことを祈りたい。

第四:オバマの発案した経済活性法案は単に民主党の社会主義活性法案となり替わり、税金の無駄使い政策にすぎないこと。

オバマ及び民主党が発案した経済活性救済法案は、経済を活性するどころか、経済とは何の関係もない教育だの芸術だのエーコーンのような民主党の応援団のような政治団体への資金援助だの、民主党が長年夢精してきた社会主義政策に満ち満ちている。こんな予算案を承認したら、将来アメリカは取り戻せない巨額の負債を負うことになる。なんで経済低迷中に経済活性になんの役にもたたない政策の予算を増やすのだ?

オバマのエマヌエル参謀総長は「危機を無駄にしてはいけない。」と語ったという。これはどういう意味かといえば、国が危機に瀕している時こそ、「緊急事態だから、、」という言い訳で政府の力の増長に利用することを怠ってはいけないという意味である。第二次世界大戦中に国の危機を口実に時のルーズベルト大統領が極端に政府の権力を増幅したことをエマヌエル総長は念頭においているのだ。

第五:全く無能なロバート・ギブスを報道官として起用したこと。
ハンソン教授はオバマの報道官はどうしようもなく無能だと手厳しい。そのひどさんはクリントン大統領のマクレラン報道官よりもひどいかもしれないと語っている。カカシはマクレランはそれほどひどかったという記憶はないのだが、ハンソン教授に言わせるとギブスは裏表があり、あいまいで、オバマ政権の党を超えた方針とやらを全く反映していないという。オバマに友好的な記者団だからまだ救われているが、彼が共和党大統領の報道官だったら、もうとうの昔に八つ裂きにされていたことだろうという。

第六:副大統領のジョー・バイドンにやたらと演説をさせてしまったこと。

だいたいジョー・バイドンのように思いつきで訳の馬鹿げたことを語るので悪名たかい人間を副大統領になどしたことに問題があるわけだが、バイドン副大統領は予測どおり、副大統領になってもオバマに恥をかかせるような発言ばかり連続で放っている。すでに最高裁判官の宣誓式での間違いをおちょくり、前副大統領の悪口を声高く唱え、自分は国務庁長官の候補にも上がっていたのだなどとヒラリーを侮辱するような発言までしている。外交の面でも何の経験も実力もないバイドンが、ヒラリーの悪口をいえた義理か、あほ!などと今さら言っても無駄だろう。

オバマ連続失態のもたらしたもの

私は以前からオバマはアメリカの敵国から試されるだろうと指摘してきたが、すでに北朝鮮は長距離弾道ミサイルの発射を予定しているし、イランは人工衛星を打ち上げるし、ロシアはヨーロッパの弾道ミサイル防衛は終わったと宣言し、近隣のキルギスタン(Kyrgyzstan)国に多額の支援金を約束し、アメリカ空軍基地をキルギスタンから追い出そうという魂胆だし、自然ガスのヨーロッパへの販売についてもかなり強気の保護主義をみせている。アフガニスタンのカルザイ大統領もオバマ政権のことは全く信頼していないらしく、オバマが時期大統領となった去年の11月から宿敵ロシアと交渉をはじめたと言われている。

つまり、諸外国はオバマ政権の実力を全く信頼していないのだ。私は何度も強調してきたが、アメリカは諸外国に好かれる必要はないのである。それよりも強いアメリカとして諸外国に恐れられていたほうが、アメリカの安全を保つためには好ましいことなのだ。

オバマのおかげてアメリカは危険な敵国を含め諸外国から見下されてしまった。今後アメリカがこれ以上恥じをさらさないためにも、オバマは早急に政策を変更する必要がある。どのように変えるべきなのか、それは次回改めてお話しよう。

February 5, 2009, 現時間 10:48 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 29, 2009

貧乏人は子を生むな!オバマ第三世界への中絶基金に調印

アメリカ内政 , フェミニズム , 対テロ戦争

先日の23日、1984年にロナルド・レーガン大統領が禁止し、ビル・クリントン大統領が解禁し、再びジョージ・W・ブッシュが禁止した第三世界への中絶資金援助を、新大統領のバラク・オバマは再び解禁した

正確にいうとアメリカから医療に関する援助金を受け取る団体は、妊娠中絶や避妊についてのアドバイスをしてはいけない、アメリカはそのような団体には援助はしないというレーガンとブッシュ政権の規則をオバマが撤回したのである。これについてハッチさんというアメリカ在住の日本人女性のブログを見つけたのだが、彼女のエントリーを読んでいてカカシはものすごく腹がたった。先ずは彼女のエントリーから。

ちょうどわたしがジョイセフで広報・アドボカシーの仕事をし始めた2001年、ブッシュ政権が誕生した。同時に、リプロダクティブ・ヘルスの国際協力分野にも大きな影響があった。それは、ブッシュ政権によって、通称グローバル・ギャグ・ルール(口封じの世界ルール。公式にはメキシコ・シティ政策と呼ばれる)がとられたからだ。

 その政策によって、ジョイセフのパートナーでもある途上国で女性の健康を向上させるために活動している家族計画協会などの現地NGOは、いかなる形であれ中絶に関わりのある活動を少しでも行っているとなると、アメリカからの資金援助は受けられないという状況になった。米国からの資金援助を受けるためには実際に中絶にかかわりのある活動は一切行いませんというような署名をさせられるようになった。

 さらに、途上国のリプロダクティブ・ヘルス支援を行っている国連機関である国連人口基金もアメリカからの資金拠出が凍結されてしまった。

 この中絶に関わりのある活動を行えば資金を得られないという政策。途上国の女性の健康問題をまったく無視しているともいえる。女だけの責任で妊娠するわけはないのに、やむをえず中絶を選択しなくてはならない女性が、安全な中絶にアクセスできない状況に陥る。そして、安全でない中絶で命を落とすのは男ではなくて、女。

 オバマ大統領は、そんな状況を覆す政策転換をしたわけだ!!! 当然だ!といいたいが、でも、やっぱりすばらしい。

中絶のどこがそんなにすばらしいのだ、全く。だいたいアメリカに参政権もない外人にアメリカ国民の税金をどのように使うべきかなどという口出しはしてほしくない。ま、自由主義のアメリカではおせっかいな外人でも物を言う権利はあるから仕方ないが。

ハッチさんの書いていることには多くの問題点がある。先ず、彼女は中絶や避妊のことを「リプロダクティブ ヘルス」"reproductive health"と書いているが、これを日本語にすれば「再生」とか「生殖」に関する「保健」という意味になる。中絶や避妊のどこが再生や保健につながるのだとお聞きしたい。

アメリカはジュデオ・クリスチャンといってユダヤ教及びキリスト教の道徳が基盤となって出来た国であり、いまでも非常に信心深いひとが多い。人工中絶に関してもアメリカ国民の60%以上がなんらかの形で反対しており、これに関してバラク・オバマと同じ意見を持つひとは8パーセントだという。

アメリカでは一般に、人工中絶を容認する人々のことをプロチョイス(選択を好む)主義といい、人工中絶に反対する人々をプロライフ(命を好む)主義と呼んでいる。だが、自分はプロチョイスだと言うひとのなかにも、その詳細を吟味してみると、どちらかといえばプロライフに近い主義の人が多い。

上記の記事いおいてカトリック信者を対象におこなったアンケートでは、どんな場合でも中絶は反対と言う人に、母親の命が危険に及ばない限り、とか、強姦や近親相姦によって妊娠した場合は除くといった条件付きの反対も含めると、なんと回答者の63%までがプロライフのカテゴリーにはいるという。

つまり、国民の60%以上もの人間が不道徳で罪ある行為であると考えている行為に、アメリカ国民の税金がつぎ込まれることになったのである。これのどこがすばらしいのだ?

もっとも、大統領の政策がアメリカ国民全員の賛同を得られるというわけではないから、国民の過半数が反対しているからという理由だけで、大統領の政策が正しいものではないという理屈にはならない。ブッシュ政権下のイラク戦争も、多くの国民が反対していたが、国の税金で賄われたわけだから。

しかし、この中絶に関する政策には、もっと重大な問題がある。ハッチさんのサイトを読むと、彼女がすくなくとも一児の母であることがわかる。彼女自身は先進国のアメリカで裕福に子育てをしておきながら、第三世界の途上国家の女達に中絶を勧めるというのは、「貧乏人は子供を生むな」という非常に人種差別的な発想が伺われる。

カトリック教会はこのような自称慈善団体とは違って、大昔から第三世界で貧しい現地の人々の救援活動を行って来た。どんな子供も神から授かった価値ある宝だと説得してあげることのほうが、要らない子供はどんどん殺せと教えるより道徳的だと思うがね。

アメリカはオバマ大統領のおかげで、このような不道徳的な教育の一端を担ぐことになったのである。こんなチェンジ誰が要る?

January 29, 2009, 現時間 1:01 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 25, 2009

オバマがブッシュ政策の正しさに気づく時

アメリカ内政 , 対テロ戦争

ここ数日の間に対テロ戦争に関する政策でオバマが決断を下さなければならない出来事がふたつほど起きた。

ひとつは言わずと知れたグアンタナモ収容所の閉鎖問題だが、もうひとつは米軍によるパキスタン国内のアルカイダ基地空爆である。

先日もお話したようにグアンタナモ収容所閉鎖はオバマの選挙運動中の公約であるから、オバマも左翼支持者の手前、守らないというわけにはいかない。閉鎖は一応一年後ということになってはいるが現在収容されているテロリストの身柄をどうするかというめどがまったくついていない状態で、実際どうなるのか見通しはつかない。

そんなおりも折り、グアンタナモから解放されたテロリストが現在アルカイダの重要な指揮官として返り咲き、アメリカをはじめ西側文明国家の攻撃にいそしみ、アルカイダの宣伝ビデオにまで出演しているということが判明した。(マイク・ロス紹介)こういうことがあっては、オバマもおいそれとグアンタナモを閉鎖するわけにはいかない。

となると、いったいオバマとしてはどうすればいいのか。ここでミスター苺が名案があるという。『グアンタナモ収容所の存在は問題であり、いずれは閉鎖しなければならない』と表向きは発表し、実際にはそのままの状態でこれまで通り継続すること。「つまり、ブッシュ大統領の政策をそのまま継続するわけさ。はやく閉鎖しろと海外や国内から圧力がかかったら、その度に、閉鎖する方法は検討中だといって、のらりくらりかわすんだよ、ブッシュ大統領がここ数年来やってきたようにね。」

もうひとつのパキスタンで威力を増して来ているアルカイダへの対処だが、先ずは下記の二つニュースを読み比べていただきたい。

先ずは最初のニュース。

パキスタン北西部、アフガニスタン国境に近い部族地域の北ワジリスタン(North Waziristan)で23日、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の幹部が建てたマドラサ(イスラム神学校)に対し、米軍の無人偵察機によるものとみられる空爆があり、11人が死亡した。治安当局高官が語った。

 空爆は、米軍が主要な標的として追っているタリバンのJalaluddin Haqqani元司令官を狙ったものとみられている。パキスタン領土内での米軍による空爆に対しては、パキスタン政府と米国との間で緊張が高まっている。(中略)

 空爆があったマドラサは、北ワジリスタンの中心都市ミランシャー(Miranshah)付近にあり.....(後略)

次にこのニュース:

アフガニスタンと国境を接するパキスタン北西部の部族地域である北ワジリスタン、南ワジリスタンの両地区で23日、米無人機によるとみられる相次ぐミサイル攻撃で計20人が死亡した。地元テレビが伝えた。

部族地域では国際テロ組織アルカイダ関係者らを標的にした米無人機によるとみられる空爆がたびたび行われている。

最初のニュースは去年の10月24日のAFPニュースで、二つ目の記事はオバマ政権下でおきた今月24日のニュースである。

この二つの記事でもわかるように、オバマ政権下においてパキスタンでのテロ退治作戦はブッシュ政権の時から特に変更がない。もっともオバマはまだ大統領になったばかりなので、今すぐオバマの政策が軍事作戦に反映されるのを期待するのは無理な理屈かもしれない。だが、少なくともオバマはこの空爆について知らされていたはずで、アメリカ軍の総司令官のオバマが気に入らなければ中止は可能だった。

しかし、この攻撃がオバマ総司令官から特にクレームも入らずに行われたということは、今のところオバマは現在の対テロ政策を変更する気がないということになる。オバマは、こと対テロ政策に関しては、今のところブッシュ政権の政策をそのまま継続するつもりであると解釈することが出来る。

オバマが単なる候補者の立場から「変革=チェンジ」という理想を唱えていた時期はよかったが、実際に大統領になって国土保証という現実問題に直面した時、ブッシュ大統領はどれだけ不人気でもやるべきことをやっていたのだという事実にオバマは気づくかもしれない。そうしたらオバマはどうするのだろうか?

ブッシュ大統領が不人気だった理由の第一の原因はブッシュ大統領の対テロ政策が厳し過ぎるというものだった。ブッシュの支持者も批判者もブッシュが対テロ戦争に積極的に取り組んだという事実は否定しない。支持者はその積極性を支持したのであり、批判者はその積極性を批難したのだから。ブッシュが私腹を肥やすために自分勝手に戦争を始めたなどというくだらない陰謀説を説くのはマイケル・ムーアのような愚か者くらいしかいない。

となると、オバマがブッシュ大統領の対テロ政策をそのまま継続したとして、左翼やリベラルのオバマ支持者たちは将来もオバマを支持し続けるだろうか?新しい大統領への評価は最初の100日でされるというが、「変革」をうたい文句にしていたオバマが全く変化のないブッシュ政策を継続したならば、オバマの支持率はブッシュの時のように急激に低下するだろうか?

オバマ新大統領は、大統領としてするべきことをしなければならないという義務感と、するべきことをするのは必ずしも人気がないというジレンマに悩まされるかもしれない。カカシ個人としては、オバマはブッシュのように人気が下がるということはないと思う。アメリカメディアのダブルスタンダードは悪名高い。オバマがブッシュと全く同じ政策をとったところで、オバマは聡明だというプロパガンダが流され、オバマの人気は下がるどころか上がるだろう。これはブッシュ政策の継続ではないか、などと批判する保守派など完全無視されるだけだ。

しかしそれでも、オバマが国土保証のために正しい政策をとってくれるなら、アメリカにとっては良いことなのではないかという気はしないでもない。ただ、同じことをやってブッシュはさんざん批判されたのに、オバマが讃えられるのは、忌々しい限りではあるが。

January 25, 2009, 現時間 8:08 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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January 23, 2009

見かけ倒れ、意味ないオバマのグアンタナモ閉鎖発令

アメリカ内政 , 対テロ戦争

ブッシュ政権時代からリベラル派の間でグアンタナモテロリスト収容所を閉鎖すべきという主張は声高にされていたし、オバマ大統領も候補者時代に閉鎖すると公約していたことでもあるので、今回のオバマの大統領発令は予測されていたことではある。

テロ容疑者収容施設閉鎖 グアンタナモ オバマ大統領、発令へ

【ワシントン=岩田仲弘】オバマ大統領は二十二日、キューバ・グアンタナモ米軍基地のテロ容疑者収容施設を一年以内に閉鎖する大統領令を発令する。米主要メディアが一斉に報じた。合わせて「水責め」などの過酷な尋問方法や、公正な司法手続きを欠くテロ容疑者の長期拘置も禁止する。
 
オバマ大統領には、ブッシュ前政権下で人権侵害の象徴とされてきた施設の閉鎖を速やかに宣言することで、国民に変革をアピールする狙いがある。

だが、現在約二百五十人いる収容者の身柄の移送先のメドが立たず即時閉鎖は不可能(強調はカカシ)であるため、閉鎖時期は「一年以内」と幅を持たせることにした。

しかし、この発令は単なる演技であり施行能力がないと指摘する人たちもいる。上記の記事のなかでも指摘されているように現在収容されているテロリストの身柄をどうするかという方針が全く立てられていない。閉鎖するのはいいが、その後どうするのかがはっきりしなければ、危険なテロリストを解放して再びアメリカの安全を脅かすようになってしまっては身も蓋もない。

これについて当然ながら、発令を発表したホワイトハウスのロバート・ギブス報道官に対して下記のような質問があがった。(パワーライン紹介)

質問: ガンタナモは明らかにアメリカを安全にしたわけですが、この大統領発令は、、収容者がどこへ行くかという計画が立っていないようですが、、、

ギブス: 大統領発令をすることのひとつとして、課程を始めるという意味があるわけでして、、現政権は実際なにが起き、誰が収容されているのかといったことを吟味してですね、、、え〜

ですからその私はこのプロセスは一年かかると注意して申し上げてるわけで、その後に断定しようと、、(中略)収容者の状況に誰が携わっているのか、どのグループに所属しているのか、調査してですね、最終的には我が国を守るために、我が国の価値観を守り正裁を下すためにどうすることが最適であるかを分析するわけです。

質問: これらはテロ容疑者です。それをアメリカ市民は「ワシントンは調査するつもりだ」と聞いてるわけです。それをあと数ヶ月かけて断定した結果、その収容者たちをどうするんですか?

ギブス:いえ、それはその、ここ2〜3日のうちにですね、、

質問: いえ、でも大統領は選挙運動中に何ヶ月もグアンタナモ湾について話して来たじゃないですか。結論から言えばずっと話してきたことですよ、長い時間調べてきたことですよ。そして収容者をどこへ移動させるかという計画もないのに大統領発令に署名しようというのです。いったいどのような保証が与えられるというのか、、

ギブス: いや、いや、計画を設立しようという大統領発令に署名したのです。

質問: でもアメリカ市民に収容者が単に街頭に舞い戻ってしまわないと、本国へ帰って再びテロ攻撃に携わらないと、どうやって保証するんですか?

ギブス: 私は保証しますよ、、すべての、、、あなたが今言ったすべてについて、この込み入った詳細に渡る問題に関して、調査すると、、、吟味すると、、、

吟味するとか調査するとか、曖昧なことばかりで、実際に凶悪なテロリストをどうするのかという質問に全く答えていない。グアンタナモはブッシュ時代の名残でどうしても閉鎖したいという気持ちは解るが、閉鎖してもその後の計画が全くないのでは何の意味もない。アメリカ市民は凶悪テロリストを本国へ送り返して、再びテロ行為に携わるようになったりする可能性は許さないだろう。これがアラブ諸国や旧ソ連みたいな国なら、こんな連中一列に並べて銃殺の刑にしてしまえば一番手っ取り早いのだが、『文明国』のしかもリベラル新大統領のアメリカではそれも無理。

グアンタナモ閉鎖発令なんて、単なるオバマ新大統領のパフォーマンスに過ぎない。発令だけしておいて閉鎖は半永久的に先延ばし、、なんてことは多いにあり得ると考えるのはカカシだけではないだろう。

January 23, 2009, 現時間 6:42 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 18, 2009

ベルギーはガザなのか?

ヨーロッパ , 中東問題 , 対テロ戦争 , 移民問題

イスラエルのガザ攻撃に抗議して、ヨーロッパ各地で抗議デモが起きていることは読者の皆様もご存知のことと思うが、ことイスラム教徒が関わると、こうしたデモは単なる抗議を通り越してユダヤ人憎しの暴動へとつながり、ヨーロッパ居住のイスラエルとは無関係なユダヤ教徒があらぬ暴力の対象となる。ヨーロッパ各地でイスラム暴徒による暴力沙汰を見る度に、ヨーロッパはイスラム教移民の受け入れを深刻に間違えたと思わざる負えない。今となってはヨーロッパ諸国はイスラム教徒の移住を全面的に禁止する必要があるかもしれないとさえ思う。

イスラム教の移民が多いベルギーでは、ずいぶん前からイスラム教暴徒の暴走が問題になっていたが、今度の戦争をきっかけにベルギーのイスラム教暴徒たちはその凶暴性をさらに激化させている。

下記はダイアナ・ウエストのサイトに載ったベルギーはアントワープ市の元警察官のエッセイから。

2008年12月31日、AEL、訳してアラブ・ヨーロッパ連合(もちろんハマスとヒズボラの支持者たち)という過激派主催の抗議デモがアントワープ市で行われた。この市はヨーロッパでもユダヤ教徒の人口が最も多い市である。デモの間何百という覆面のイスラム教徒たちがユダヤ教徒が多く住む地域付近のBorgerhoutに集まった。抗議者たちは口々に「ユダ公出て行け」「ハマス!」「ヒズボラ!」と唱えるというより戦いの雄叫びを上げていた。行進の前からアントワープのイスラム教徒が密集している居住区にはガザの紛争はユダヤ人のせいだというビラが配られた。 行進の間、イスラム暴徒らは数々の店や車を破壊し、警察官二人に重傷を負わせた。行進者たちはユダヤ人経営のダイアモンド店に向かおうとしたが、かろうじて警察によって妨げられた。

三日の土曜日、モスレム達(イスラム教徒)はアントワープの歴史ある中央部にあつまり、パレスチナへの同盟を近いと同情の念を表現し、パレスチナ運動に支持を示した。警察は95人の抗議者を逮捕した。その何人かは火炎瓶や銃やペパースプ例などを所持しており、あきらかにユダヤ教徒やユダヤ関係のものを攻撃するつもりだった。その同じ晩、子供12人が眠るあるユダヤ人家族の家に火が放たれた。幸い家屋だけが破損しただけでけが人は一人も出なかった。ベルギーの法律では人が居る家への放火は直接的な殺人未遂であり、有罪になれば20年間の禁固刑となる罪である。

ブルッセルではベスヒレルシナゴーグ(ユダヤ寺院)に火が付けられた。ブルッセル市中央では抗議デモが暴動に変わり、モスレムと警察のもみ合いになった。 店のガラス窓は割られ、車が破壊された。この事件がおきたのは夕方の早い時間で、冬のセールの初日ということで多くの買い物客でにぎわっていたが、店主達は買い物客を守るために彼らを店内に入れたままドアを閉めて鍵をかけた。マクドナルドの店内は完全に破壊されてしまった。

ベルギー内のユダヤ教徒やユダヤ標的への暴力はアラブ人ヨーロッパ連合(AEL)だけに責任があるのではない。他にも得体の知れないイスラム教過激派組織がテキストメッセージなどを通じてモスレム市民にユダヤ標的への攻撃を呼びかけ、街頭デモや暴動でユダヤ人居住区と関連のあるものを片っ端から破壊することを煽りたてた。"Composantes de la Communauté Arabe de Belgique" (CoCABe)という組織はブルッセルの3000人のモスレムを集め、パレスチナへの支持とアンチユダやのスローガンを叫び散らした。

ユダヤ教学校や寺院、ユダヤ系マガジンなどに数通の脅迫状が送られている。ベルギーの内省や警察ではこの先数日もしくは数週間に渡って、増加するであろうユダヤ人への暴力に備えて警備体制を固めている。

こういう記事を読むと、ベルギーおよびヨーロッパはイスラム圏からの移民を全面的に廃止すべきだという気になる。彼らを最初に受け入れた時に、もっときちんとした受け入れ態勢をつくっておけば、一世代後の今になってこのような結果を生まずにすんだはずだ。しかし時すでに遅し。

今となっては、モスレム暴徒は厳しく取り締まる以外にない。

January 18, 2009, 現時間 8:05 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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November 16, 2008

オバマ次期大統領はアフガニスタンをどうするのか?

対テロ戦争

次期大統領のバラク・オバマは、以前からアメリカはイラクに焦点をあてすぎて、危険なアフガニスタンやパキスタンの状況を無視してきた、アメリカはこれらの国々にこそ焦点をあてるべきなのだと主張していた。ついにオバマのその希望が叶う時が来た。

平穏化が進むイラク状況に対して、アメリカはイラク戦争に勝ったと報告しているマイケル・ヨンは、アフガニスタン及びパキスタンの状況は急激に悪化しているいう。

我々の敵は勝っている。奴らはそれを知っている。我々もそれを知っている。敵とは誰か? 第一の敵は地元に深い根を持つタリバンだ。アルカエダもうろうろして問題を起こしている。国境でのプシュトン族の台頭を面白く思わないパキスタン人の一部も我々の敵だ。奴らはタリバンに隠れ家や金を提供している。我々が彼らにタリバン退治の援助を頼っているにも関わらずだ。このあたりで起きることは何一つ一筋縄ではいかない。アフガニスタンには他にもタリバンを嫌う我々の敵もいる。

アフガニスタンの担当はNATO(北大西洋同盟)の管轄だが、アメリカ以外で積極的に貢献している国といえば、イギリス、カナダ、オーストラリア、オランダくらいなものだ。後の諸国は軍は出しているとはいえ、戦闘には一切参加していない。

マイケルはアフガニスタンにもっと多くのアメリカ軍を出動させるべきだという。オバマ次期大統領がアフガニスタンの状況悪化をブッシュ政権のせいにすることは間違いないが、誰に責任があるにしろ、今後どうするかはオバマ次期大統領の肩にかかっている。

皮肉なことではあるが、オバマ次期大統領は選挙中のイメージとは違って、決して平和的な大統領とはならないであろう。何故なら世界は危険な状況にあるからで、平和平和と言ってるだけでは問題解決にはならないからだ。

そんなオバマの司る戦争においては、イラク戦争のような反戦運動は起きないはずだ。何故ならアメリカの平和運動家と言われる奴らのほとんどは共産党のまわしものか、過激派のリベラルで、彼らは保守派の戦争には大反対でもリベラルのやる戦争には熱意をもって支持するからだ。平和運動かが聞いて呆れる。

誰が大統領でも、アフガニスタンやパキスタンの問題を放っておくわけにはいかない。戦争をエスカレートさせることで結果的に問題解決につながるといのであれば、それがオバマ総司令官のもとであろうとも、カカシはそれを支持する。ただ、オバマは戦争には全く知識も体験もない。オバマが最初の挑戦で崩れてしまうのではないかと非常に心配だ。

オバマはいまのところヨーロッパ諸国で人気があるかもしれないが、オバマがアフガニスタン紛争にヨーロッパの協力を求めたら、ヨーロッパのオバマファン達はどう反応するのであろうか?興味深いところである。

November 16, 2008, 現時間 10:39 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 8, 2008

オバマ次期大統領が試される時

アメリカ内政 , 対テロ戦争

コメンターの方々も話しておられるように、ブッシュ大統領のおかげでアメリカは世界から嫌われるようになった、オバマが大統領になることでアメリカは再び諸外国から好かれるようになるのではないか、という意見を最近よく聞く。だが、アメリカが国際社会から好かれるということは実際アメリカにとって良いことなのだろうか?

確かにアメリカを嫌う国が減ればアメリカを襲う国が減るという理屈はわからないでもない。だが、アメリカが一番テロの標的になっていたのは国際的にも人気の高かったクリントン大統領の時代であって、世界中から忌み嫌われたとされるブッシュ大統領の時代ではない。確かに911同時多発テロは2001年に起きはしたが、その計画はパパブッシュの時代にさかのぼるし、クリントン大統領が国際的な問題を避けるため、特にとりたてて対テロ政策を立ててこなかったことが大きな原因となっている。

ちなみに、アメリカが世界中から嫌われていたと言われるブッシュ政権の間中、911以後アメリカ国内でテロ事件は一度も起きていないし、諸外国でもアメリカ市民やアメリカ所有物に対するテロ行為は起きなかった。ブッシュ大統領の支持率に無頓着な強硬手段にテロリスト達は恐れをなしたのか、少なくとも警戒を高めたことは確かだろう。つまり、アメリカが嫌われていようとどうしようと、アメリカは恐れられているほうがアメリカの国防にとっては良いことなのだと言えるのではないだろうか?

オバマ次期大統領は一度も試されたことがない。テロリストや諸外国の敵に向かってどう対処するのか全く未知数な人間だ。私がロシアのプーチンや、イランのアフマディネジャドや、北朝鮮の金正日であれば、今こそアメリカに無理難題を吹っかけてオバマ大統領の強さ/弱さを試すであろう。ブッシュ大統領は就任数ヶ月後に911という試練に立ち向かい見事にその強さを見せた。

オバマ次期大統領にはそれが出来るのであろうか?

弱いアメリカを好きな国は案外多いのではないかとカカシは思うのだが、、、

November 8, 2008, 現時間 11:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 25, 2008

存在していたイラク戦後処理作戦

イラク関係 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

2001年から2005年にかけて、ブッシュ政権の副防衛長官を勤めていたダグラス・フェイス氏が最近イラク戦争についての回顧録War and Decision(戦争と決断)を発表し、意外な事実を紹介している。

それは2003年の5月にブッシュ大統領が「主な戦闘は終わった。」と宣言した後のイラクの戦後処理作戦は詳細に渡って準備されていたというものだ。我々は戦後のテロリストの台頭やスンニ派による抵抗運動でアメリカ軍が長年苦戦したことから、ブッシュ大統領は戦後処理を全く考えずに何の計画もないまま浅はかに戦争に突入したような印象を持たされてきたが、実はそうではなかったというのである。

事実この回顧録についてインタビューをした記者たちも、皆フェイス氏の話に驚いたと語ったという。例えば、ブッシュ大統領は何が何でも戦争をやると最初から決めていて反戦の意見を聞こうとしなかったなどということは全くなかったという。事実はその反対で戦争をすることによる悪影響を深く追求した分析報告をしたのは誰あろうラムスフェルド防衛長官だったというのである。一般に穏健派で用心深いと言われていたコーリン・パウエル国務長官ではなかったというのだ。

私はまだ読んでいないのだが、著者自らがパワーラインで著書を紹介しているので本日はそれを紹介したいと思う。

ところで、余談だが、この本はイラク戦争に開戦までブッシュ政権がどのような決断をしたのかという過程が詳細によって綴られているというのに、アメリカの主流メディアはこぞって評論記事を載せることを拒絶している。彼らの言い訳は特に評論に値するようなニュース性がないからだ、というものだが、もしもこの著書の内容がブッシュ大統領があらゆる専門家アドバイスを無視して考えもなしにカウボーイ精神で安易に戦争を始めていた、などという内容だったら、どのメディアも競争で取り上げたに違いない。

イラクからの悪いニュースは毎日毎日第一面で報道しておきながら、イラク情勢が良くなってくると、イラクからのニュースはハタっと止まってしまった。サドルシティでのイラク軍の大成功すら過小評価して嫌々報道している。

11月の総選挙でも戦争が大事な要素になると大騒ぎをしていたメディアだが、今や戦争が起きてることすら信じられないほど、新聞の紙面はガソリンの値上がりや不動産のサブプライムローンの話ばかりで埋め尽くされている。戦争がうまくいっていないことがニュースだったなら、うまくいってきたらそれもニュースではないのか?

それはともかく、著者による著書紹介に話を戻そう。

防衛庁の民間職員たちがサダム政権崩壊後のイラク復興計画を全く建てていなかったという批判は正しくないと著者は語る。著者は国務庁の計画を防衛庁が拒否して破棄したという説がいかにまちがっているか、ラムスフェルドやアドバイザーたちが亡命中のアクメッド・チャラビに惑わされてチャラビをイラクの指導者として任命したなどという考えも完全に間違いだったことを著書のなかで説明している。

著書ではこれまで秘密にされていた、ラムスフェルド、パウエル、ライス、テネット、マイヤー将軍、チェイニー副大統領、そして大統領らが交換した書類から広域にわたって引用が掲載されている。著書のなかで数々の会議の様子が再現されているが、これは事後のインタビューなどで、当事者が都合良く覚えていた話をしてもらったものではなく、情勢進行中に会議に出席していた著者自らが記録にとっていたものをもとにしている。

著書において取り上げられている主なトピックとして著者は、911直後に対テロ戦争作戦がどのように立てられたかその経過を述べている。これは単に911の犯人を罰するのもならず、今後このようなテロを未然に防ぐためにどうすべきかが考慮された。

政権がサダム政権崩壊後に犯した多くの間違いや計算違いにも関わらず、911事件以後6年半のうちあのようなテロ攻撃が一度も起きていないということは、上記の作戦に多いに関係があるものと考える。

また、なぜイラク戦争をしたのかについて、著者は大統領を始め幹部の役人達がどのように理由付けをしたのか、なぜイラクが問題だったのか、我々はフセインが911に直接責任があったとは考えていなかったことなどを述べる。

またフェイス氏は著書のなかで、戦前の諜報についての問題点について、防衛庁とCIAとの対立は、実際にイラクとアルカエダが関係があったかどうかとか、CIAの情報が正確かどうかということではなく、防衛庁によるCIAの行き過ぎた政治活動への批判だったことなどを説明する。

そしてもちろん、この著書の一番重要な部分は、実際にサダム亡き後のイラク復興政策がどのようなものであったか、実際にきちんとした計画が立てられていた事実について詳細に渡って説明しているという点だ。

フェイス氏はイラク復興の計画は防衛庁がきちんと建てていたのに、それを遅らせたり変更させたりしたのは、国務庁のパウエル長官やアーミテージ副長官のほうだったのだと主張する。アメリカによる統治機関を短縮するためイラク政権になるべく早期に主権を移譲することなど、きちんと立てられていた計画を台無しにしたのは国務長のポール・ブレマーだったと言う。考えてみればイラク軍を解散してしまったのもブレマー氏の考えだった。

カカシはフェイス氏のラジオインタビューを聴いたが、非常に聞き苦しいのは、イラク戦争というアメリカにとっての大事な局面を迎えながら、アメリカ政権の内部では、防衛庁、国務省、中央諜報機関(CIA)による勢力争いが繰り広げられていたという点だ。お互いが自分らのメンツを最優先させて、どういう方法がイラク戦争と戦後の復興に一番良い方法であるのかという大事な点が二の次にされてしまったことは非常に残念だ。

無論フェイス氏は防衛庁の人間であるから、防衛庁はきちんとやろうとしていたのに、国務庁やCIAから邪魔されたと言いたいのは当たり前だろう。だからフェイス氏の言っていることを100%鵜呑みには出来ない。だが、大量破壊兵器発見の事実にしてもCIAはどれだけWMDであると確認できるものが発見されても、それをWMDであると認めたがらなかった事実や、戦争前はあれだけイラクとアルカエダの関係を主張しておきながら、いざブッシュ政権が戦争に踏み込むと、突然関係は無かったと言い出したり、国家機密を漏洩したりしてブッシュ政権に何かと逆らった事実を考慮に入れると、フェイス氏の言っていることはまんざら嘘ではないと思えるのである。

パウエル国務長官とラムスフェルド防衛長官が意見が合わなかったのはよく知られていることではあるが、ラムスフェルドの方がパウエルよりも用心深かったという事実は読者の皆様には意外なのではないだろうか。私は当時からの様子をかなり詳しく追ってきているので、ラムスフェルドの用心深さについては多少の知識があったからつもりだが、この事実は非常に興味深い。

ブッシュ大統領の一番の欠点は主流メディアが意図的に流した間違った情報を但ちに正そうとしなかったこと。CIAや国務省がなにかとブッシュ政権の政策を阻止しようとしたことにういて徹底的に抗議し制裁しなかったことだ。イラクでいくらも発見されたWMDについて、CIAの判断は間違っていると主張せずに、ブッシュ大統領は正しいと信じていたイラク戦争支持者を落胆さえたことだ。いくらブッシュ政権の政策が正しいと信じていた支持者でもブッシュ自身が弁護できない立場をいつまでも我々だけで弁護していくのは難しい。どこかでブッシュが後押しをしてくれなければ我々はどうすればいいのだ?

フェイス氏の著書が主流メディアのどこでも評論として取り上げないことでもわかるように、アメリカ左巻きメディアは徹底的に共和党政権を敵にまわしている。マケインはブッシュのこの間違いから学んで、徹底的に主流メディアの情報操作と立ち向かってほしいものだ。

May 25, 2008, 現時間 3:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 16, 2008

ブッシュ名演説への過激反応でみせたオバマの未経験ぶり

アメリカ内政 , 対テロ戦争

The English version of this entry can be read Biglizards.net/blog.

昨日ジョージ・W・ブッシュ大統領は、イスラエル議会の前ですばらしい演説を行った。

世の中には暗黒を把握できず言葉で説明しようする善良な人々がいます。これは自然です。でも致命的な間違いです。過去の悪の目撃者として我々は彼ら悪者の言葉を真剣に受け止める重大な責任を負っています。ユダヤ人もアメリカ人も憎悪を表現する指導者の言葉を無視したことの結果を見てきました。21世紀の世界はこの間違いを二度と繰り返してはなりません。

人によってはテロリストや過激派と交渉すべきだと信じる人がいます。あたかもなんらかの巧みな話術によって彼らが間違っていることを説得できるかのうように言います。このような愚かな幻想は以前にみたことがあります。ナチスの戦車がポーランドに侵略した1939年、アメリカのある上院議員は「ああ、ヒットラーと話をすることさえ出来れば、こんなことは避けられたのに」と語りました。 我々にはこのような発言は、そのものずばり、譲歩(appeasement)による偽の安心感であると断言する義務があります。 このような行為は歴史のなかで何度も失敗してきました。

これに対して即座にバラク・オバマは譲歩や妥協策と言う意味の「appeasement」政策への批判は自分への批判だと思い込み、過激反応した。:

伝統的に米大統領が異国の土地に居るときは、政党間争いは停止するのが慣習となっているが、ブッシュの発言に対してオバマは即座に反則だと批判した。イリノイ代表第一期目の上院議員はあたかもこれらの発言が合衆国がならず者とみなしている国の政権の指導者たちとも個人的に会う意志があるという姿勢を持っている自分への批判であるかのように反応した。

「ブッシュ大統領の演説はイスラエル独立60年の場を借りた、誤った政治攻撃だ」とオバマ関係者が配った声明文でオバマは語った。「ジョージ・ブッシュは私がテロリストとの交渉を一度も支持したことがないことを知っています。大統領による外交の過激な政治化や恐怖の政治はアメリカや同盟イスラエルの安全保障に何の役にもたっていません。」(ミスター苺注:オバマをホワイトハウスに入れさえしなければアメリカや同盟イスラエルの安全保障に非常に役立つとおもうけどね。)

カカシ注:上記のオバマの発言については読売新聞の記事にあった翻訳を一部引用させてもらった。

さて、このやりとりについてもうすこし詳しく吟味してみよう。

1: 疾しい者は追われずとも逃げる

ブッシュは譲歩策を批判した。そしてオバマは即座に自分のことを言われていると気がつき、怒って自己弁護するべく反応した。つまりオバマ自身、無条件でマフムードや金正日やラウールやウーゴと会う行為は限りなく譲歩に近いということを認識しているということだ。

しかしオバマはイランや北朝鮮やキューバやベネズエラよりもアメリカこそが、世界の問題の根源だと考えているわけだから、我々が改めるべきなのだと信じているのだ。我々こそ我々の「カウボーイ外交」で「テロリスト」の汚名を着せられ長年「犠牲者となった」人々(ハマス、ヒズボラ、アルカエダなんかがこれに入る)に会うべきだというのである。我々は謙虚になってこした犠牲者たちと会見し許しを請い、我々への攻撃をやめてくれるよう嘆願するべきだというのだ。なにしろこれはそもそも共和党による誤った政策が原因だったのだから。

(オバマは20年間聞かされてきたジェラマイアー・ライト牧師のお説教に感化されたのだろう。)

しかしオバマはそんなことを表立って発言できないことは知っている。そんなことを言ったら絶対に当選しない。オバマは多分これはアメリカ人が真実に直面するのを恐れているからだと考えているのだろう。何にしろオバマはこの自分の本心を必死で隠そうとしている。

オバマには疾(やま)しい心があるからジョージ・W・ブッシュの口から自分の本心が放たれた時、オバマは自分のことを個人的に攻撃されたものと決めつけた。感情的になったあまりオバマはブッシュがオバマを名指しで批判していなかったことにも気がつかなかったのだろう。

2: 誰のことを言ってるのか私にはわかる!

無論ブッシュはオバマのことを言っていたのだということは明白だろう。そしてブッシュは演説を聞いた誰もが、特にオバマ自身が、オバマのことを考えるという事実も知っていたのだ。つまりこれはブッシュ大統領がオバマに仕掛けた罠だったのであり、政治的に未経験なオバマはそれにまんまと嵌ってしまったのである。

これに対してホワイトハウスのデーナ・ペリノ報道官はイスラエル議会での発言はオバマに向けたものではないとし、あのような表現はブッシュ大統領の演説では頻繁に使われているとした。また国土安全保障のゴードン・ジョンドロー大統領報道官も長期にわたって「広域に渡ってハマスやヒズボラや彼らの援助国家と交渉すべきだと示唆する人々がいた」と語った。

最近ではカーター元大統領がその一人で、ハマスと会見してブッシュ関係者及びオバマやマケインからも批判を浴びている。

ホワイトハウスがブッシュは民主党に向かって批判したわけではないと説明しながらも、ペリノ氏はちょっとした諌(いさめ)の言葉を忘れなかった。

ペリノ大統領報道官は、ブッシュ発言はオバマ氏を念頭に置いたものではないとした上で、「選挙を戦っていると、世界が自分中心に回っているように思えるものだ。しかし常にそうだとは限らない。今回はまったく真実ではない。」 と語った。

バラク・オバマは全く馬鹿を見た。「appeaser」という譲歩をする者というのが、誰も自分の名前など言ってないのに自分のことだと思い込み、大騒ぎして自分中心の性格を世間に暴露してしまったのだ。なんたるナルシスト!

これはホワイトハウスによるおごり高ぶって有頂天になっている尻の青い新人を諌める功名な作戦であった。

3: 罠に嵌ったオバマ

どんな分野でも新人が最初に職場につくと、経験豊かな先輩が新人をからかって不可能な仕事をいくつも言いつけることがある、この作戦は新人の無知と未経験を利用するのがミソだ。 今回のオバマの過激反応はまさにオバマの無知と未経験をさらけだす恥さらしな結果を招いた。

これがビル・クリントン元大統領のように、経験豊で賢い政治家ならこんな手には乗らずに、こんなふうに応えていただろう。

、、演説を聞きましたが、全く同感です。ブッシュ大統領のおっしゃることはもっともです。テロリストや過激派と交渉など絶対にすべきではありません。大統領がそれを理解していると知ってうれしいですよ。ただ政権の指導者のなかにはどうしても会って話さなければならない人がいるということもわかってほしいですね。つまり、私が大統領だったころは常に、、、 [とビルの自慢話へと続く.]

つまり、ブッシュ大統領の批判作戦が成功するためには批判された本人がそれが自分に向けられたものだと気がついてこそ効果がある。もし当人が気がつかないか、または気がつかない振りをすれば、批判した側は批判の対象人物の名前を上げるわけにはいかないから、作戦は失敗する。

だが尻の青いオバマはこの罠に全然気がつかずにまんまと嵌ってしまい、両手をふってもがいているわけだ。今回のことでオバマがどれほど愚かに見えたか有権者が気がつけばオバマの支持率にも影響がでるだろう。

4:無知と未経験をさらけ出したオバマ

今回の騒ぎで明らかになったことが二つある。ひとつは、バラク・オバマがテロリストやイランのようなならず者国家の指導者と交渉できるというナイーブな、まさにブッシュ大統領のいうところの譲歩政策を持っていることと。二つ目には大統領の巧みな批判に乗ってしまうほど判断力が貧弱であり感情的になってすぐ怒り騒ぎまくるという点だ。

どちらも大統領としておよそふさわしくない性質である。

このことがすぐにオバマの支持率に悪影響を与えるという保証はない。なにしろ主流メディアはなんとしてでもオバマの失態を隠そうとするだろうから。しかし11月に向かって選挙運動中のオバマによる度重なる失言や失態の蓄積はいずれその影響を及ぼすはずである。 時がたつにつれて、まだ誰に入れるか決めていない有権者の間では、オバマのような新人に大統領の仕事を任せていいのかどうかかなりの猜疑心が生まれてくることは間違いない。

May 16, 2008, 現時間 2:12 PM | コメント (5) | トラックバック (0)

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またまたオバマの失言、アフガニスタンでアラビア語の通訳が足りないって?

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

私は何度もヒラリーが賢く見えるオバマの失言の話はここここなどで書いてきたが、今回もまたまたバラク・オバマがおかしなことを言った

ミズーリ州で選挙運動中のオバマはアフガニスタンの戦況がうまくいっていないことの理由として、アフガニスタンに充分なアラビア語通訳がいないことがあると語ったのである。下記はレッドステートから引用。

「特定の数の(通訳)しかいないのに、それが全員イラクにいってるので、アフガニスタンの我が軍は困っています。」とオバマは語った。もちろん事実はアフガニスタンではアラビア語ははなされておらず、通訳はほぼ100%地元市民が使われている...ことを考えると間違いを通りこしてお笑い草である。

オバマは続けて、「我々にはアフガニスタンに農業の専門家が必要です」と語った。「ヘロイン用の芥子ではなく、他の作物を生産できるように援助する人員が必要なのです。なぜならアフガニスタンの麻薬取引がテロリストネットワークの資金源となっているからです。ですから農業専門家が必要なのです。」

「でも専門家をすべてバグダッドへ送っていてはアフガニスタンに行く人がいません。」

イラクとアフガニスタンでは自然環境が違いすぎる。イラクの専門家をアフガニスタンに連れて行っても意味ないだろう。レッドステートはオバマの文化や産業の無知に加えて、アメリカ軍がひとつところに出動したら別の場所へは出動できないと思い込んでいる軍事的な無知さ加減にも呆れている。現状はアフガニスタン出動軍の規模はイラク戦争以前も以後も全く変化がないのである。次期大統領を目指そうという人がこんなことも知らないなんて信じられない。しかもアフガニスタンの状況は決して悪化していない。

以前から私はタリバンがアフガニスタンで春の総攻撃を予告しておきながら、冬の間にNATO軍にこてんぱんにやられて来た話はしているが、オバマはそうした事実すら知らないらしい。

でもカカシさん、アフガニスタンの状況はあまり話題にならないし、オバマが知らなくてもそれほどおかしくないんじゃありませんか、ブッシュ大統領だって以前にパキスタンのムシャラフ大統領の名前を思い出せなかったこともあることだし、、とおっしゃる読者もいるかもしれない。

だが、ブッシュがムシャラフの名前を知らなかったのは、パキスタンではクーデターが起きた直後で、しかもアメリカにとってパキスタンが大事な国になるという前触れが一切なかった時のことである。しかもそれまで当時のブッシュ大統領候補はパキスタンのパの字も語ったことが無かったのである。

それに引き換えオバマ上院議員は何度となくイラク撤退の理由としてアフガニスタンの状況をやたらに引き合いに出してきている。しかもオバマは上院議会でNATO監督の管轄権があるヨーロッパ委員会の会長なのである。これについては同じ民主党候補ライバルのヒラリー・クリントンが2月の討論会でこんな指摘をしているのである。

オハイオ州のクリーブランド市での討論会でヒラリー・クリントンは民主党候補ライバルのオバマに対して「NATOはアフガニスタンの任務に対して不可欠である」しかるにオバマ氏はアフガニスタンにおけるNATOの存在をどう強化するかについて一度も審議会を開いたことがないと批判した。

これに関してオバマは自分が委員会の会長に任命されたのは大統領選挙運動がはじまった2007年の初めだったと言い訳をした。つまりオバマは図らずも自分は選挙運動に忙しくて肝心の上院議員としての仕事を怠っていたと白状してしまったのである。

オバマのこの無知蒙昧な発言を聞いていると、NATO管理の立場に居ながら、オバマはアフガニスタンの治安維持はアメリカではなくNATO軍の管轄なのだということすら知らないのではないだろうかと疑いたくなる。

ところで現在イスラエル訪問中のブッシュ大統領の演説でおもしろいものがあった。それに対するオバマの反応が傑作なので是非それを次回紹介しよう。

May 16, 2008, 現時間 11:36 AM | コメント (8) | トラックバック (0)

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May 8, 2008

レバノンでも、シーア対スンニの宗派間争い

イラク関係 , 中東問題 , 対テロ戦争

シーア対スンニの宗派間争いといえば、イラクかと思うとそうではない。シリア系のシーア派ヒズボラがレバノンで地元スンニ派と熾烈な戦いを繰り広げている。

木曜日ベイルート市街地でシーアヒズボラはスンニ派レバノン政府軍によるシーア派武装解除に抵抗してロケット弾やマシンガンを使って応戦した。この戦いで4人が死亡、8人が負傷した。

スンニのリーダーであるサアード・ハリリはヒズボラの頭であるハサーン・ナスララに戦闘員を撤退させ「レバノンを地獄から救うよう」に呼びかけている。

今回の暴動のきっかけは、政府がヒズボラの取り締まりを強化すると発表し、その第一段階としてヒズボラ同士の交信ネットワークを違法と断定、ヒズボラとつながりがあるとされたベイルート空港の警備部長を交替させたことにある。

ナスララは全国放映のテレビ演説でヒズボラの交信ネットワークが2006年夏のイスラエルとの戦争の際に多いに役立ったとし、「対イスラエル・アメリカ抵抗運動への挑戦」だとして次のように宣言した。

「我々を逮捕しようとするものは我々が逮捕する。」「我々を撃つものは我々が撃つ、我々に上げられた腕は我々が切り落とす」

まったくいつもながらイスラム教過激派の言うことは勇ましい。やることはいつもお決まりの野蛮なテロ行為だが。

パレスチナでもイラクでもそうだが、中東で暴力沙汰が起きるたびに、常にイスラエルやアメリカが原因であるかのようにイスラム過激派は責任転嫁をするが、結局彼らのシーア対スンニという宗派争いに外部からの手助けなど必要ないのだ。彼らのぶつかるところ常に戦ありである。平和な宗教が聴いて呆れる。

とはいうものの、レバノンにおける宗派間争いにはシーア対スンニの勢力争いであることに違いはないが、その背後にはイランとサウジアラビアがいることも無視できない。

ヒズボラはシリア系のテロリストだが、その裏にイランがいることは周知の事実。イラクでサドルを使って宗派間争いを激化させようと色々工作をしているイランはレバノンでも同じようなことをやっているわけだ。

スンニ派のリーダーは近隣のスンニ派諸国に援助を訴えかけているが、サウジやエジプトは口は達者だが政府が直接介入することは先ずあり得ないだろう。ただしレバノンがシーア派国になるのはサウジやエジプトにとっても好ましいことではないので、対スンニテロ行為の資金援助くらいはしてくれるかもしれないが。

ヒズボラはいまのところベイルート空港を占拠しているが、レバノン政府軍は本格的な攻撃は始めていない。

May 8, 2008, 現時間 2:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 15, 2008

政教分離はどうなった? イスラム教公立学校を認めるミネソタ州

人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

ミネソタにはイスラム教徒が多く住んでおり、なにかと自分らの権利を主張して無理難題をふっかけ、それが拒絶されると人種差別だ宗教弾圧だ人権迫害だといって大騒ぎをしているという話はここでも何度かしてきた。下記はその一部である。

イスラム教スーパー店員ベーコンの販売を拒否!
イスラム教徒のタクシー運転手の乗車拒否
アメリカのイスラム化を狙うCAIR
ミネアポリス空港イスラム教タクシー運転手の乗車拒否に厳しく対処

そのミネソタで、今度は州民の税金で経営されている公立学校で、イスラム教学校が経営されているという話が地元の新聞のコラムニスト、キャサリン・カーストンによってスタートリビューンで暴露された

私が上記に挙げた例でも背後にモスラムアメリカンソサエティー(The Muslim American Society、MAS)という市民団体が存在する。この団体は実はモスラムブラザーフッド(the Muslim Brotherhood)というハマスなどのテロリストたちを生み出しているテロ養成グループのアメリカ版看板団体である。

MASは2007年の大会でシェイク・カリード・ヤシン(Shayk Khalid Yasin)という悪名高い男を講演者として招いた。この男は英国やオーストラリアで、妻に暴力を振るうのは許されるとか、同性愛者は死刑になるべきだとか、エイズはアメリカの陰謀だとかめちゃくちゃなことを言ってる過激なイスラム師教である。

このMASミネソタ支部は何かとミネソタでシャリア法を広めるのに熱心だが、カーストンは今回彼等が先導してなんとミネソタにイスラム教を教えるいわゆるマドラスを州の税金で経営される公立学校として州に認定させてしまったことを学んだのだ。

ツインシティーの郊外にあるこの学校の名前はTarek ibn Ziyad Academy、略してTIZA,
昔スペインを征服したモスラム将軍の名前からとったもので、生徒全員もしくはほとんどがイスラム教徒であり、校長はいイマームと呼ばれるイスラム師教、学校のスポンサーはイスラムリリーフUSA、学校の建っている土地はMASが持っている。

この小学校で5年生の臨時教員をつとめた女性の話によると、学校では一日に5回のお祈りの時間がもうけられており、その前には教師の指導で子供たちは足を洗う。イスラム教では聖なる日とされる金曜日には体育館で集会がもうけられそこでイスラム教の教えが説かれるという。

断っておくが、アメリカでは宗教学校そのものが存在することは違法でも何でもない。それが私立の学校であれば何を教えようと学校の判断に任せられる。だが、それが税金を使った公立学校となってくるとそうはいかない。教育と宗教は完全に分離しなければならないという最近の風潮から、公立学校では聖書研究部がひらけないとか、学校内では生徒たちが個人的にキリスト教のお祈りをするのさえいけないとか、うるさくいわれている。学校によっては十戒を取り除いたりクリスマスツリーを排除したりしているところさえあるのである。

そこまで宗教を公立学校から閉め出そうとしている教育委員会が、あからさまなイスラム宗教学校を公立学校として認定しているというのはどういうことなのだ?完全に州法に違反するはずである。

TIZAのザマン(Zaman)理事長はカーストンの「イスラム教徒への明らかな偏見」は心配であると意思表示をし、カーストンからの取材を拒んだ。そして記事が掲載された直後ザマン理事長はカーストンが個人的に自分と学校を宗教を理由に攻撃したとし「悪質で、文明社会では受け入れられない」と糾弾した。

こういう話になると必ず乗り出してくるアメリカのイスラム過激派グループCAIRがついに、キャサリン・カーストンへの猛攻撃をはじめるべくお出ましである。

人権擁護市民団体を装うCAIRのミネソタ支部はツインシティーの小学校に向けられた脅迫について刑事犯罪がおかされている恐れがあるとしてFBIに調査を求めた。CAIRは小学校の子供たちの安全が脅かされるおそれがあると心配しているのだという。「我々は人々にはまあだ明らかにされていないこの件に関して光をあてたいと思う」とCAIRの代表者は語った。

私はこの件が大っぴらになるのはいいことだと思う。なぜなら政教分離というのは単にキリスト教迫害に他ならず、イスラム教徒からの脅迫に恐れおののいて何でもかんでもいいなりになっているミネソタ教育委員会の情けない現状に「光を当てる」いい機会だからである。

こんなことがアメリカで許されるなら、アメリカも欧州やカナダのようになるのは時間の問題だ。キャサリン・カーストンはガードマンを雇って今後もミネソタのイスラム教暴虐を暴露し続けてほしい。本当に身の安全が心配されるのはイスラム批判をするジャーナリストたちのほうだろう。

April 15, 2008, 現時間 1:43 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 30, 2008

国連人権擁護審議会のお粗末な実態、イスラム告発映画はイスラム教への侮辱と決定

人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

まあね、イスラム圏のあからさまな人権迫害は完全無視してイスラエルを責める条令ばかり発令してる国連のやることだから、いまさら驚くべきことではないが。

国連が騒いでいる映画とは、オランダの保守派議員でイスラム批判をしたおかげで命を狙われるはめになったヘールト・ウイルダース氏が作ったイスラム告発ドキュメンタリー映画である。

私はまだ観ていないので、この内容については小林さんのサイトから引用しよう。

オランダの国会議員、ヘールト・ウイルダース氏の反コーラン映画「フィトナ」が昨日、オランダのウエブサイトで公開・放映された。

早速見てみた。コーランの教えの一部を紹介しながら、テロで亡くなったり傷ついた人、首を切られた人、ユダヤ人に対する憎しみを教えるクリップをつなげる。オランダや欧州でイスラム教徒が増えて行き、映画監督が殺され、ゲイが攻撃されるクリップも出る。イスラム教徒の恐怖がオランダに押し寄せる新聞記事が紹介される。最初と最後に、デンマークのムハンマド風刺画(ターバンに爆弾がついている)が出る。

幻想的な音楽に乗って、静かにメッセージが繰り返される。最後はコーランを破くシーンもある(これには後で仕掛けがあると分かるのだが)。

本当はテレビで放映される予定だったらしいのだが、イスラム教徒からの脅迫が相次ぎどこのテレビ局も取り扱わないので、インターネットでの放映となったが、これも放映していたサーバーが次々に脅迫されビデオサイトはあちこちで閉鎖されてしまっている。これについてマイク・ロスが書いている。

元々、このビデオはNetwork Solutions社が運営するデータセンターにあるコンピューターにあるサイトから世界に配信されるはずだった。しかし、過激イスラムを恐れ、サイトはシャットダウンされた。また、別に作ったサイトはイスラムハッカーによって乗っ取られてしまった。

先週末にLiveLeakのサイトでYoutubeと同じ様に見れる形でアップロードされていたが、Liveleak社が従業員の身をあんじて配信を中止した。

つまり、イスラム教の暴力性を告発するドキュメンタリー映画を放映しようとしたところ、怒ったイスラム教徒らがテレビ局やサーバーに暴力的な脅迫をしてその放映を阻止したというわけである。平和な宗教が聞いてあきれるわな。

そして世界の人々の人権に神経質な国連の人権擁護審議会はといえば、このドキュメンタリーはイスラム教徒を侮辱するものであるから即刻その放映を各国で禁止すべきであるという条令を発令したというのだからお笑いである。

この条令はフランス、ドイツ、イギリス、カナダなど10か国の反対を押し切って、21対10で通過した。

EU諸国は対宗教侮辱法が言論の自由を規制するものになるとしてこの条令には反対したが、サウジアラビア代表は言論の自由について間違った解釈があると主張した。

もちろんその通りだろうとも。サウジアラビアのいう言論の自由とは、イスラム教を讃え、ユダヤ人を蔑む言論の自由という意味なのであり、イスラム教を批判する行為は言論の自由として認められないと考えているのだからこの発言は当たり前である。

ヨーロッパ連合は(条令の)内容が一方的でありイスラムへの攻撃のみを特定しているとした。

しかしサウジアラビアは「言論の自由という名の下にイスラムのみが攻撃の犠牲者になっているせいだろう。」とし、この条令は「2001年9月11日の悲劇的な事件後に強まるイスラム教少数派に対する宗教的民族的侮辱運動に対する深い心配を記載するものである」と語った。

サウジ代表はさらに、最近イスラム教やその救世主に対して意図的に悪意のあるステレオタイプなイメージが広められているとして、デンマークでおきたモハメッド漫画掲載などを例にあげてだらだらと文句をいっている。

イスラム教徒は暴力的であるというイメージが西側諸国によって広められているというが、爆弾しょったイスラム教徒が世界中で自爆テロやったり、乗客を乗せた旅客機をビルに突っ込ませたり、宣教師の団体を誘拐して殺してみたり、救世主が漫画でおちょくられたくらいで世界中で暴動おこしたり、法王のイスラム批判に怒って無関係な尼さんを殺したりする行為のほうがよっぽどもイスラム教のイメージダウンに貢献していると思うのは、カカシだけであろうか?

こんなお笑いぐさがあるだろうか?何の罪もない外国人労働者を誘拐して首をちょん切るビデオを製作してはユートゥーブで世界中に放映する行為は表現の自由だが、それを告発する行為はイスラム教徒への侮辱だというのである!非イスラム教徒がいくらイスラム教徒に殺されても、これは人権侵害にはならないが、イスラム教徒以外がイスラム教を言葉や映像で批判する行為は人権侵害だから擁護しなければならないというのである、これが国連のいう人権擁護法なのだ!これがヨーロッパやカナダで適用され、日本が適用しようとしている人権擁護法の実態なのである!

デンマークの政治家が告発するまでもなく、我々非イスラム教徒がステレオタイプなど悪意をもって広げるまでもなく、イスラム教徒らが自ら自分らがどれほど凶暴で野蛮な種族であるかを毎日証明しているではないか!

このドキュメンタリーが世界各国のテレビ局で放映できない理由はなんだ?凶暴で野蛮なイスラム教徒からの復讐を恐れるからではないか。

サウジアラビアや他のイスラム圏諸国が、イスラム教は平和な宗教であり、このようなドキュメンタリーは嘘だと世界中を説得したいのであれば、言論の自由を規制するのではなく、自分らの国々から派生している過激派イスラム教徒らを自ら排除することからはじめるべきだ。テロリズムへの言い訳をすべて西側諸国の悪意のせいにせず、自分らの中に巣食う悪を排除してこそイスラム教が平和な宗教だと世界に知らしめる一番良い方法ではないか。

私は常に西側諸国はイスラム全体を敵にまわすべきではないと書いてきた。イスラム教は平和な宗教として生まれ変わることができるはずだと主張してきた。しかしそれにはイスラムの悪を告発する人々を弾圧していてもはじまらない。そのことに早く気が付かないと我々はいずれ、イスラム教そのものを排除する戦いをするはめになる。そうなったらどちらにとっても決していい結果にはならない。

マイクさんによると、まだダウンロードできるサイトがあるらしい。イスラム教徒らの妨害が激しいのでいつまでアップされているか分からないが、興味のある方は今のうちに御覧になることをお勧めする。

ネット上でこのビデオは探せる。いろんな人たちがダウンロードできるようにサイトを準備し始めている。私はこのサイトからダウンロードした:

http://www.sendspace.com/file/bodnck

ページの下部の  Download Link: VideoFitnatheMovieGe.mp4  をクリックすればダウンロードできます。何時まで、このサイトでダウンロードできるかわかりません。

1939年にナチズムがヨーロッパから葬られた
1989年に共産主義がヨーロッパから葬られた
過激イスラムが葬られるのは何時?

ビデオが行う最後の問いかけです。

March 30, 2008, 現時間 2:34 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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January 29, 2008

イスラム教批判はイスラモフォビアなのか?

フェミニズム , ヨーロッパ , 中東問題 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

私が二年近く書いてきた過激派イスラム教批判について、ある場所で批判をなさっている方がらしたので、こちらへ来て話されてはどうかとお誘いしたのだが、カカシのブログは読んでいるということなので、彼の私及びアメリカのネオコンに対する批判をちょっと載せてみよう。

まずは一宿一飯さんのあるブログへのコメント。

所詮憶測ながら苺畑カカシさんのイスラモフォビアに関して感じることは、「恐らくこの人は実際にモスリムに合って対話した経験も無ければする気も無く、単に自分の世界観を維持するための仮想的を必要としているに過ぎない」と言うものです。実際に接触してみれば、例えば敬虔なクリスチャン・モスリム・ジューイッシュは「共通する価値観を持っている」訳で、現実にハマス創設者ヤシン師にはユダヤ宗教界における高位の和平支持派ラビとの親交があったと言うような話など実例は幾らでもある訳なのですが。

別に、「真に共存の可能性を持っているのは西欧化した世俗主義者のみ」では無いのですけれどね。苺畑さんの決め付けは多分に「自分の壊れやすく、多分に現実と齟齬を来たしてしまいがちな価値観を守るために、少しでもそれに沿わないものは攻撃せずにはおられない」と言うような衝動的な物に見えてしまう。

一宿一飯さんは私の書いたことを読む前に某ブロガーによる「カカシはイスラム教恐怖症だ」という偏向な意見を読んでしまったため、私の書いていることもそういう色眼鏡をかけてよんだのだろうと思う。もう少し気をつけて読んでくれれば、私が攻撃しているのはイスラム教徒全般ではなく、過激派イスラム教徒およびイスラム教テロリストなのだということがわかるはずである。

常連の読者のかたがたならご存じだが、私はこのブログにおいて我々文明社会はイスラム教全体を敵に回してはならないと何度も強調してきた。イスラムの危機:テロリズムはイスラムの教えに反するにおいて歴史家のバーナード・ルイス博士の言葉を借りてこのように書いた。

現代のテロはイスラム教とほぼ同義語になってしまっているので、テロリズムがイスラムの教えに反するなどといっても、そんなことは頭の弱いリベラル連中のプロパガンダとしか受け止められない読者も多いだろう。私がここで何度も紹介してきたロバート・スペンサーなどもその口で、テロリズムこそがイスラムの真髄だなどと平気で言う。だがここでルイス教授はあえて、イスラムは平和な宗教だと主張する。...

...イスラム教徒はイスラム教を守るために戦うことは義務付けられているが、非戦闘員を殺したり虐待することは禁じられている。死を覚悟で戦うことは期待されるが、自ら命を絶つことは許されない。だとしたら、テロリストのやっていることは完全にこのイスラムの教えに反することになるではないか?何故このようなことをしている人間がイスラム教原理主義者だなどと大きな顔をしていられるのだろう?

...イスラム教過激派はイスラム教の名のものとに西洋に宣戦布告をした。彼らの解釈はコーランの正しい解釈のひとつである。だが、テロリストを正当なイスラム教徒として扱ってはならない。テロリストを原理主義者などと呼んではいけない。コーランの解釈はひとつではない。長くつづられたコーランのなかには戦争を唱える箇所もあれば平和を唱える箇所もある。他宗教に寛容となり、弱いものを守り無実の人間を傷つけてはならないという教えもイスラム教の原理なのである。イスラム教徒の中には、西洋文化の落ち度も理解しながら、また自分らの社会の弱点を捉えながら近代化を進めようとしている人々がいる。前者とは戦い以外に道はない。だが、後者とは歩み寄れる。我々現代人はこの二つのグループを十分に見極める目を養ない、穏健派を出来る限り応援しなければならない。

私は穏健派イスラム教徒となら歩み寄れるという言い方はしたが、歩み寄れるイスラム教徒は「西欧化した世俗主義者のみ」などといった覚えは一度もない。いや、それどころか私はヨーロッパの世俗主義をずっと批判してきている。私の「滅び行く欧州、栄えるイスラムの脅威シリーズ」を読んでいただければ分かるが、私はここでヨーロッパの行き過ぎた世俗主義こそがヨーロッパの崩壊につながると書いている。そのまとめとして目覚めるヨーロッパでこのように書いた。

(マーク)スタインはヨーロッパの世俗主義が現在の欧州の堕落を招いたのだと書いている。私はこれには全く同意見。イスラム教という宗教に対抗できるのはヨーロッパの基盤となっているジュデオ・クリスチャンの価値観しかない。

またカカシはイスラム教こそ悪の根源といいはるロバート・スペンサーの映画を紹介した時もこのように述べた。

私はこのブログでも何度か文明社会がイスラム教徒全体を敵に回すことの危険性を主張してきた。 だから私は悪の根源はイスラムの教えにあるというこのドキュメンタリーの製作者たちの意見には全面的に賛成できないでいる。 特にシューバット氏はイギリスのブレア首相がイスラム教を「平和を愛する宗教」だと何度も繰り返すことに関して、愚かなのか嘘つきなのかどちらかだろう、と言い切ることには全く同意できない。

ブレア首相ほど対テロ戦争に関して自分の政治生命を犠牲にしてまでブッシュ大統領と一緒になって努力してきた政治家はいない。 ブレア首相ほどイスラムテロリストの脅威を正しく理解して戦い続けなければならないと主張した人はいない。 私は911事件以後のこの世の中にブレア首相という立派な政治家がイギリスにいてくれたことを何度神に感謝したか知れない。

「イスラムについて、、」の製作者たちがわかっていないのは、政治家達がイスラムを「平和な宗教」だと主張し、テロリストは過激派であり、本来のイスラム教の教えを歪曲しているのだと語るには理由があるということだ。 イスラム教の人口は12億といわれている。 この中で過激派は約一割というではないか。 彼らはその一割の過激派と戦うために我々文明諸国に対して12億の人々全体を敵に回せというのか? 

無論、数や欧米の戦争技術をすれば、12億の敵をもってしても西洋社会がいずれは勝つだろう。 だが、もしそのような戦争がおきれば、第2次世界大戦どころの騒ぎではなくなるということがこのドキュメンタリーの製作者たちにはわかっているのだろうか?

一宿一飯さんの誤解は過激派イスラム教及びイスラム教テロリストへの批判を、イスラム教全体への批判イスラム教徒への人種差別およびイスラム教恐怖症、と混同してしまっていることにある。イスラム教過激派による犯罪やテロ行為を指摘して批判することは決して個々のイスラム教徒への人種差別でもなければ人権迫害でもない。それを混同してしまうと今ヨーロッパやカナダで起きているような人権擁護法の乱用のようなことが起きてしまうのである。

さて、一宿一飯さんは、私がイギリスのブロガーがイスラム批評をして逮捕状が出たという話を紹介した時、ラディカルフェミニストのフィリス・チェスラー女史のブログからインタビューを引用したことに関して、ラディカル・フェミニストたちのイスラム教蔑視はごう慢であり、イスラム教を批判しているというだけで、カカシが嫌いなはずのラディカルフェミニストを好意的に扱うのは私のアメリカ的なごう慢の現れであるという意見を述べられている。

まず第一に、私はチェスラーなる人がラディカルフェミニストであるという事実は知らなかった。しかし彼女がもしラディカルフェミニストだとしたら、彼女のイスラム教批判は全く理にかなっている。なぜならば、本当に女性優先の思想を持つ人であるならば、男尊女卑の最たるものであるイスラム教を批判するのはごく自然だからである。ラディカルフェミニストと自称する人ならばイスラム教の厳しい掟を恐れるのは当たり前だ。なにしろ強姦された被害者がむち打ちの刑にあうようなイスラム圏国が存在するのである。このような宗教を恐れることはフォビア(恐怖症)などではなく当然な自己防衛的な警戒心である。

私は自分はフェミニストだとか女性救済を目的としているといいながら、敵の敵は味方というせこい考えで非常な女性迫害をしている過激派イスラム教を全く批判しないリベラルフェミニストのほうがよっぽども偽善的だと思う。カカシは自分とは全く意見の合わない人でも信念をもって自分の考えを貫き通すひとのことは尊敬する。それがラディカルフェミニストであれ、共産主義者であれ同じである。反対に言うこととやることが正反対の偽善者は軽蔑する。

一宿一飯さんは、私のパレスチナ人への批判的な考えを『「遅れた、未開な非西欧」に対する敵意』だと考えているようだが、私がパレスチナ人に批判的なのはイスラエルがガザを撤退して自治をする絶好の機会を与えられた時に、ハマスというテロ軍団を政権に選び、自治にはまったく無関心で、ただただユダヤ人殺しだけを念頭において、平和交渉に何度も応じているイスラエルに執拗にミサイルをうち続けているからである。パレスチナ人はアラブ諸国でも民度が低いという悪評の高い民族だ。これはカカシの人種的偏見でもなんでもない。パレスチナ人の子供たちが飢えで死ぬようなことがあったら、これは一重に戦争に明け暮れて自分らの子供たちの将来にむとんちゃくなパレスチナのテロリストどもの責任である。

さて、ここで一宿一飯さんの白人コンプレックスについて反論したい。

..経営者さんは苺畑さんを「アメリカ保守の真似をしている」と評されましたが、私は「大変日本人的な反応」だと感じているのです。

「遅れた、未開な非西欧」に対する敵意と「自分の愛するアメリカ・西欧・白人社会」に固執するが故の「国粋主義」、そしてそれは「自身が日本人であるから」ではないかと。苺畑さんにとって依然憧れの「他者」であるアメリカと言う国の言説は、相互に如何に食い違い、相反していてもそれが「西欧・白人社会・アメリカ」を肯定し補強する範囲においては「矛盾せず」、逆にそれらの価値を批判し、見直そうとする言説には無条件に「敵」のレッテルが貼られるのではないかと。

差別は廃さなければいけないが、それは別に「白人・男性・プロテスタント」の価値観を否定するものでは無い筈なのにこの扱いは何だ、と言うのと同じ感覚を日本人も、そして世界各地のモスリムも持っていると言う事です。

少なくとも私の眼にはネオコンサバティズムとラディカルフェミニズムの「傲慢さ」「愚かしさ」は同じものに映ります。それは一部にドメスティックバイオレンス常習者や過激主義者が居るからと言って「すべての白人男性」「すべてのイスラム教徒」そして「全ての日本人の男」は野蛮で旧弊で遅れていると決め付ける類の愚かさです。

私にとって新保守主義は「保守」でもなんでもない。西洋かぶれの妄言に過ぎません。自分達の文化を否定し、西欧に媚び諂い、彼等にほめて貰う為に他のアジア人を殊更に野蛮と蔑む態度の恥知らずさに「お前達はそれでも日本人か」と怒りたくなることは枚挙に暇がありません。

私はネオコンではない。宗教右翼とか孤立主義の旧保守派とも違うが、どちらかといえば旧保守派に近いと思う。私としてはネオコンはリベラルすぎると思うので。ま、それはいいのだが、この白人に対する羨望という意識は、はっきり言って一宿一飯さん自信の反影だという気がする。アメリカは移民の国であり、その市民の種族も多種多様である。確かに過去には有色人種が差別されるという風潮がなかったわけではないが、カリフォルニアのように出会う人の半分以上が外国出身といういうような社会に住んでいると、白人だから何か特別に偉いなどと感じることはまずなくなる。少なくとも私は白人がうらやましいとか白人になりたいとか思ったことは一度もない。

アメリカにはいい面もあれば悪い面もある。特に日本はアメリカのよくない面を輸入し過ぎると思う。日本の教育界やフェミニストなどが「欧米では〜がとても進んでいる。日本も見習うべき」などといって取り入れる概念が日本社会の役に立ったことなどほとんどないと断言できる。

アメリカに長年住んで、アメリカの保守派思想を取り入れたカカシがアメリカ人なら、アメリカでフェミニスト活動を長年つづけて左翼フェミニストとなった例の小山のエミちゃんも立派なアメリカ人だろう。一宿一飯さんが、欧米を一緒くたにして白人社会と呼んでいるのも、彼が白人はすべて同じだという人種差別意識を持っている証拠だ。

私が生きているのはアメリカであり欧州ではない。欧州とアメリカではその文化に雲泥の差がある。私が価値あるものとしているのは人種や性別や年齢にこだわらずに個人の才能で判断してくれるアメリカの自由主義だ。これは白人であるとかプロテスタントであるとかなどということとは完全に無関係だ。もっとも一宿一飯さんが自由平等は白人プロテスタント男性の専売特許だと言い張るなら、また話は別だが。

January 29, 2008, 現時間 11:40 PM | コメント (8) | トラックバック (0)

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January 25, 2008

アメリカ人は信心深すぎる?

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

ボストングローブでジェームス・キャロルがアメリカのイスラエル・パレスチナ政策がうまくいかない理由はアメリカがキリスト教への信仰が強すぎるからだと書いている。

日本のような世俗社会に育った人間がアメリカに来ると、最初に気が付くのは非常に多くの人々が信心深いという点だろう。日本の祭日には古い神道の伝統から来るものが多くあるにはあるが、その宗教を実際にどれだけの人々が信じているかというとかなり疑わしい。しかしアメリカには市民の41%が定期的に協会に通うというくらい信心深い国民性がある。アメリカではごく普通に神様の話題が登るし、それが特に不思議だという感覚は全くない。せんだってもカカシが食堂で頭痛がするので頭を押さえていたら、同僚に「お祈り中に邪魔をして悪いけど、ここ座ってもいい?」などと言われたほどだ。

アメリカの大統領選挙でミット・ロムニーのモルモン教が話題になったり、マイク・ハッカビーに宗教右翼の支持が集まったりするのも、アメリカ社会が自分達の生活の基盤として宗教に重点をおいているからに他ならない。アメリカから日本へ輸入する文化がかなりリベラルで左よりであることから、日本人はとかくアメリカをリベラルな国だと思いがちだが、事実はその反対で非常に信心深い保守的な社会なのである。

キャロルによると、アメリカの中東政策がうまくいかない理由は、まさにアメリカ人のこのキリスト教信仰にあるという。特にイスラム過激派への対応にキリスト式シオニストの考えが弊害になっているというのだ。

キャロルはアメリカの熱狂的な信心がアメリカ人の自己権威力を誇張させ他の宗教、特にイスラムを蔑む衝動にかられるのだという。この風潮は福音書原理主義者の間で多くみられるが決して彼等だけに限られたものではない。よってアメリカは中東やアフリカ、南アジアなどで起きる宗教的な問題に対して自らの宗教心が邪魔してかえって問題を煽ってしまうのだと言う。

ほう、では世俗主義で伝統的宗教をほとんど破棄してしまったヨーロッパ各地でイスラム教暴徒が治安を乱し、ヨーロッパ全体がイスラム系移民に国を乗っ取られそうな時に、アメリカだけがイスラム教徒の横暴を阻止しているのは何故なのか是非キャロルに説明してもらいたいものだ。これは世俗主義の先進国諸国で少子化問題が深刻になっている時にアメリカだけが高い出生率を保っているのと無関係ではない。

キャロルはアメリカの宗教心がイスラエル・パレスチナ問題の弊害になっているというが、それが本当ならイスラエル創設の主役だった世俗主義のイギリスや、何かというとイスラエル批判に忙しいフランスが中東問題の解決に何の役にもたっていない理由を説明してもらいたい。そのやり方や成果は別として、中東問題を解決しようという意志があるのはアメリカだけではないか。

欧州で暴れているイスラム教ギャングがアメリカで暴れられないのは、アメリカ人にはイスラム教に対抗できるだけの宗教があるからである。宗教心の強いアメリカでは人工中絶をする人の割合は少なく子だくさんの家庭が多いため、ヨーロッパが直面しているような、産児制限をしないイスラム教徒に人口を追い越される心配もない。アメリカの強さはキリスト教への信心深さが基本となっているのだ。

もし宗教心が強すぎることが外交を妨げているというのがキャロルの本心なら、イスラム諸国にその宗教心を捨てるように解いてはどうかな? もっともそんなことをしたらイスラム教徒から命を狙われる可能性はかなり大きい。

君の嫌うキリスト教が寛容でよかったね、キャロルさん。

January 25, 2008, 現時間 6:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 11, 2008

選挙は関係なし! 遠慮せず強気の外交に専念できるブッシュ

アメリカ内政 , イラク関係 , イランが危ない , 中東問題 , 対テロ戦争

よくアメリカではすでに任期終了を待つだけになって政策上の実権がなくなっている政治家のことをレイムダックと呼ぶ。二期目の任期もあと一年足らずとなり、従来この時期の政権からは特にこれといった新政策は期待できない。

この時期はある意味でアメリカにとって非常に危険な時期でもある。まずイラクだが、大統領選挙に影響を与えようと選挙をめざしてテロ行為が激化することは間違いない。また先日のイランのように任期を一年未満に控えた大統領が新しく戦争などはじめるはずがないと踏んで挑発をしてくる敵もあるだろう。

しかし今回は従来とはちょっと違う状況がある。従来なら現在の政権の方針を引き継いで大統領に立候補する副大統領が、健康上の理由から立候補していない。大統領の外交政策は議会の承認を必要としない。ということはブッシュ大統領は来期の選挙運動を控えた支持率の束縛や議会のうるさい小言など気にせずに強気な外交に専念できるというわけだ。ブッシュはレイムダックだからと甘く見てやたらにアメリカを攻撃してくると敵は思わぬ猛反撃を受ける可能性がある。

2008年のブッシュ外交政策はこれまでよりも強気なものになるのではないかという意見がStratforに載っている。(メンバー登録必要(Hat tip seaberry

イラク戦争はジハーディスト戦争の延長だ。2001年のアフガニスタン侵略の後、合衆国はアルカエダを可能にしたサウジアラビア、シリア、イランそしてパキスタンという四つの勢力と同時に戦うだけの軍事力に欠けていることに気が付いた。そこでブッシュ大統領の最初の手段はアフガニスタンに対抗する碇(いかり)を確保するためにパキスタンに無理矢理アメリカと同盟を結ばせた。第二段階は他の三つの国を威嚇しアルカエダとの戦いへの協力を強制するため、これらの国と国境を接するイラクを占領した。そして最終段階ではアルカエダが崩壊するまでこの戦争を押し進めるというものだった。

多くの思いがけない犠牲を払ったとはいえ、2008年の夜明けを迎えた今、この作戦がアルカエダが機能不能になるまで潰すことに成功したことが明らかになってきた。 はっきり言ってジハーディスト戦争はもうほぼ終わりを遂げているのである。合衆国は勝っているだけでなく、最初にアルカエダを可能にしたスンニ勢力全体を味方につけてしまった。

これでこの地域においてただ一つ非スンニ派勢力のイランは合衆国との同意を求めなければならないという非常に居心地の悪い立場にたたされることになった。

イラク情勢:

現在イラクではファンタム・フィニックスという大掃蕩作戦が行われており、すでに何十人というテロリストが殺されている。特にファンタム..の一部であるハーベストアイアンではアンバー地域から逃げたアルカエダの連中の温床となっていたディヤラ地区が焦点とされている。

現場の司令官によるとアメリカ・イラク同盟軍は期待したほどの抵抗にはあっていないということだ。これは我々の攻撃が事前に敵側に洩れたため、アルカエダの連中がかなり多く逃げてしまったのが原因らしい。

しかしこれまでの作戦と違ってペトラエウス将軍のCOIN作戦では、一旦制覇した土地は去らずにあくまで守り通すので、テロリストから戦って奪い取ろうが逃げ去ったテロリストの留守中に制覇しようが結果は同じだ。テロリストは奪われた土地を奪い返すことはできないからだ。

イラク戦争がうまくいくいつれて、アメリカ国内でも日本でもイラク戦争の話をあまりきかなくなったが、アメリカ市民が大統領選挙で気を奪われている間にもイラクではアメリカ軍がテロリスト退治を着々と進めているのである。大統領選挙に影響を与えようとテロリストが躍起になって自爆テロ作戦を練っていることは確かだが、味方軍の攻撃から逃れながら住処を次から次へと奪われている最中にメディアをあっといわせる大規模なテロ作戦を練るというのはそう簡単にできるものではない。

イラン:

この間のイランによる挑発行為で、アメリカ海軍は何もしないで見ていたという見解は間違っている。アメリカ側は確かに応戦はしなかったが、イランがこちらの反応を観察したのと同じようにこちらもイランのやり方を注意深く観察していたのである。それにアメリカ側がわざと反応を遅らせて意図的に誤った情報を与えた可能性も考える必要がある。

もしまたイランがあのような挑発行為をとることがあったら、アメリカ側からの反応はかなり恐いものがある。ブッシュ大統領はイランへの武力行使をオプションのひとつとして考えているのは確かだが、それをやる前にイランに対して強気の対処をすることは可能だ。例えばホルムス海峡を通るイランへ出入りする船をすべて差しとめてしまうということなら意外と簡単にできる。これに経済制裁を加えれば、イランの経済は突如として立ち止まってしまうのだ。

それではここで再びイランをどう攻めるか、軍事歴史学者のアーサー・ハーマン博士の提案を振り返ってみよう。

  1. まずホルムズ海峡を通る石油輸送を阻止する国はどこであろうと容赦しないと発表する。
  2. その脅しを証明するために対潜水艦船、戦闘機、じ来除去装置、イージスBMDシステムなどを含む空母艦バトルグループをペルシャ湾に派遣する。むろんこちらの潜水艦も含む。
  3. アメリカ一国によるイランの石油タンカー通行を封鎖。イランから出る石油、イランへ入るガソリンなどを完全阻止する。ほかの国の船は自由に通過させる。
  4. イランの空軍基地を徹底的に攻撃し、イランの空の防衛を完全に破壊する。
  5. イランの核兵器開発地及び関係基地、インフラなどを攻撃する。
  6. そしてこれが一番大切なことなのだが、イランのガソリン精製施設の徹底破壊である。

  7. アメリカの特別部隊がイラン国外にあるイランの油田を占拠する。

読者の皆様もお気付きと思うが、アメリカはすでに1と2を実行に移してしまっている。ブッシュ政権は今年中にイランになんらかの強攻策をとるはずである。

イスラエル・パレスチナ問題:

今ブッシュ大統領はイスラエルを初訪問中。ブッシュ政権はこれまでのどの政権よりも親イスラエルとはいうものの、イスラエルに妥協を迫ってパレスチナに歩み寄るように圧力をかけるという点では従来の政権とあまり変化はない。カカシは他の点ではブッシュ大統領の政策を支持しているが、ことイスラエル・パレスチナ問題に関してはあまり期待していない。オルメルト首相との会話も中東和平よりもイランの脅威に終始した模様で、パレスチナ和平についてはあたりさわりのない会話しかなったようだ。

 【エルサレム笠原敏彦】...パレスチナ和平をめぐってはオルメルト首相が7年ぶりに再開した和平交渉への「完全な関与」を改めて表明したものの、交渉進展へ向けた具体策は示せなかった。

 初のイスラエル訪問となるブッシュ大統領の首相との会談は、予定を約40分も超過。2国家共存に向けてパレスチナ国家の輪郭(国境画定、難民の帰還問題など)を決める交渉の年内妥結やイランへの対応で、突っ込んだ論議を行った模様だ。

 イスラエルは和平問題よりイランへの対応を重視。ブッシュ大統領は会見で「イランは03年秋に核兵器開発を停止した」とする米機密報告書の公表が波紋を広げている事態に言及、「イランは脅威であり続ける」との認識を改めて示し、イスラエルの米政策への懸念軽減に努めた。...

 一方、焦点のパレスチナ和平では、オルメルト首相が改めてパレスチナ側の暴力停止が和平推進の前提だとの立場を強調。ブッシュ大統領は強い圧力を行使する姿勢は見せず、「指導者らがロケット攻撃や入植地の問題に固執し、歴史的な合意の潜在性を見失うことが懸念の一つだ」と述べるにとどまった。

 両首脳とも和平問題では「決意表明」にとどまり、昨年11月の米アナポリス中東和平国際会議での「約束」を「履行」に移す突破口は開けていない。

ブッシュのイスラエル訪問は卒業写真程度の意味しかないという批判もあるが、アメリカ大統領がイスラエルを訪問するのは非常に危険を伴う行為であるから、少なくともその危険をおかしてまで訪問したということに多少の意義はあるかもしれない。私はアメリカのイスラエルへの方針は「放っておけ」というもの。どうしても口出ししたいなら、イスラエルからのイランなどへの諜報と交換に武器供給をするのが得策と思う。


January 11, 2008, 現時間 7:11 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 26, 2007

CIAが拷問テープを破棄していたって、だからなんなのさ!

アメリカ内政 , 対テロ戦争

喉元過ぎれば熱さ忘れるとはよくいったもので、最近のアメリカ議会は一度は容認していたテロリストへの拷問に後ずさりしはじめている。テロ攻撃直後には多少乱暴な扱いをしてもテロリストから重要な情報を得られればかまわないとCIAによる尋問を容認した政治家や裁判所も、911のショックから時間がたつにつれて、どうやら国内でのテロ攻撃はおこりそうもないとなってくると、その安全をもたらす要因となった水攻めは非人道的だからやめるべきだと言い出し、その拷問をおこなったCIAを責めはじめるという有り様だ。アメリカ国内で911に次ぐテロ行為が起きていないのも、CIAの水攻めによってテロリストから絞り出した情報が重要な要因となっているのだということなど左巻きの政治家や裁判所は完全無視である。

最近Central Intelligence Agency(CIA)という組織そのものへの信頼感は薄れているが、CIAがテロリストを尋問した際の記録テープを秘密裏に処理していたという話には、私はそれほど怒りを感じない。いや、それどころか、そんなものは破棄してもらって助かったとさえ思っている。

いまのアメリカの内政を考えれば、こんなテープが存在していれば、CIA内部でブッシュ大統領に反感をもっている工作員がテープを漏えいし、アルジェジーラだのYouTubeなどで放映されるなんてことは想像に難くない。そうなったらこれは反米意識をあおるプロパガンダになるだけでなく、テロリストたちに諜報部員の顔やアメリカの諜報部の尋問方法がばれて暗殺や訓練材料として使われるのが落ちだ。そのようなテープは用がすんだらさっさと破棄するのが妥当である。

はっきり言って、こちらの人間を拉致しては目ん玉くり抜いたり首をかっ切ったりしてるテロリストを相手にやわな方法で情報が得られると考えるほうが甘い。

これについて2004年に行われた911調査委員会の調査中に、CIAがアルカエダのテロリストを拷問していたテープの存在を意図的に隠していた可能性があるとして、それが連邦法に違法となるかどうか現在吟味されていると数日前のニューヨークタイムスが報じている。

CIA側はテープを調査委員会に提出する用意はあったが、特別に要求されなかったので提出しなかっただけで、意図的に隠していたわけではない。また委員会の調査中はテープ提出の要求を考えて破棄せずに保存してあったともしている。はっきり言って、CIAが意図的に隠していようといまいと、問題なのはCIAがテロリストを拷問して得た情報がアメリカの警備に役に立ったのかどうかということであって、テロリストをどうやって尋問したかなど私はあんまり興味がない。

諜報部高官によると、破棄されたテープには2002年にアブ・ズバイダーとアブド・アル・ラヒム・アルナシリという二人のアルカエダ容疑者が同年CIAに拘束された際の何百時間にわたる尋問の様子が記録されていたという。

げんにアブ・ズバイダーを2002年3月にパキスタンで捕まえたチームのリーダーだったCIA元工作員のジョン・C・キリアーク(John C. Kiriakou)氏によれば、水攻めをされるまで堅く口を閉じていたズバイダーも、水攻め後たった35秒で何もかも白状しはじめたという。

キリアーク氏自身は水攻めは非人道的であり今後はされるべきではないとしているが、彼自身、大事な情報を得るためには必要な方法だったと認めている。

これはCIA工作員だけに限らず軍隊などでもいえることだが、政治家のなかには必要な時に一般市民が尻込みしてやりたがらない汚い仕事を腹の座った特別な男女にやらせておいて、危険が去って汚い仕事が不必要になってくると、その汚い仕事をやった人間を忌み嫌い、場合によっては罰っせよなどという輩がいる。いったい現在の平和や安全は誰がもたらしたと考えているのだ?誰もやりたがらない汚い仕事を誰かがやってくれたからこそではないか!

私はこういう傾向は非常に危険だと思う。必要な時には合法だといって促進された方針が、いったん不必要になると違法行為だといって過去にさかのぼって罰せられるとなったら、いったいどんなお人好しがCIAや軍隊に入って国の安全のために戦おうなどという気になるというのだ?

政府や裁判所が一旦は必要だと考え合法とした方針は、たとえ状況がどんなふうにかわっても、過去にさかのぼってそれを施行した人間を罰するようなことがあってはならない。過去の法律での合法行為は現在の事情で違法行為とみなされてはならない。政府の方針が一貫しないと世の中は乱れる。特に汚い仕事を率先してやってくれる特別な人間たちは、敵にまわしたらこわいことになる、、ということを左巻きの平和ぼけ政治家たちは考えるべきだ。

December 26, 2007, 現時間 9:21 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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November 22, 2007

イラク・アフガニスタン帰還兵は自殺率が高いって本当?

対テロ戦争 , 狂ったメディア

11月最後の木曜日は感謝祭。私も久々に休みをとってうちでゆっくりしているところである。

しかし11月は11日にベテランデイといって元軍人に感謝する日があるので、反米メディアはこぞって元軍人の悪口を報道するのが常になっている。今年も例外なく軍隊バッシングがおこなわれたが、イラク帰還兵の自殺率はほかの人口より高いとか、アメリカの浮浪者の1/4が帰還兵だなどという記事が目に付いた。

これについて、従軍記者などのバリバリやっている自分も元軍人のマイケル・フメントは、この自殺率の話はかなり眉唾だと指摘している。

私はこの番組は見なかったのだが、二回に分けて報道されたこの特別番組では、自殺した兵士の妻などへのお涙ちょうだいのインタビューで埋め尽くされていたらしい。しかもCBSは2005年の調査によると、元軍人は一般市民よりも自殺する可能性が二倍の率であると断言したという。

しかしCBSは偏向のない独立した調査会社に調査を依頼したのではなく、自分らでこの調査を行っており、視聴者はその真偽を確かめるすべがない。またこの数はDepartment of Veterans Affairs(VA)という元軍人について扱っている政府機関の調査の数よりもずっと多いことをCBSも認めている。

番組中で、このVAの調査は疑わしいとCBSのインタビューに答えている元軍人ふたりは、フメントによると結構名の知れた政治活動家で、そのうちの一人はイラク戦争反対の反戦運動かなのだという。およそ公平な立場でものがいえる人たちではない。そういう人間の身元をはっきりさせずにインタビューしたということだけでも、この番組の意図は明白だ。

しかし調査以外にネットワークの悪質な嘘を証明するもっとも決定的な証拠はほかにあるとフメントはいう。例えば、CBSが現在の戦争の帰還兵に特別な焦点を当てていることだ。

「ひとつの年代が目立ちます。」と番組。「元軍人の20歳から24歳で対テロ戦争に参加したグループです。彼等は元軍人のなかでも自殺率がもっとも高く、一般の同年代の若者より二倍から四倍の率といわれています。」

CBSは若い元軍人の自殺率は10万人につき22.9人から31.9人だという。

しかし現在対テロ戦争についている現役軍人の数と比べてみるとこの数字はどうも変だ。先月陸軍は現役軍人の自殺率に関する調査結果を発表したが、2006年における現役軍人の自殺率は10万人につき17.3人だったという。CBSの元軍人の率よりかなり低い。なぜ現役の軍人よりも最近除隊したひとたちのほうが高い率で自殺したりするのだろうか。

フメントの最後の質問はちょっと変だと思う。現役でバリバリ戦ってた戦士より、除隊して一般社会に溶け込めずに気が滅入って自殺する人は結構いるかもしれないし、戦場では押さえていた恐怖心とか猜疑心とかが、除隊した後で沸き上がってきて絶望するなんて例もあるかもしれないからだ。しかし、肝心な点は、軍人や元軍人の方が一般市民よりも自殺をする率が高いのかどうかという問題だが、この点についてフメントはそんなことはないと書いている。

軍隊、特に戦地からの帰還兵は圧倒的に男性が多い。自殺率は若い男性の方が若い女性よりも高いというのはごく一般的なことだ。であるから、軍人の自殺率を計る場合には一般市民も軍隊と同じく男女の比率を調整してからでなくては意味がない。陸軍はその調整をおこなって調査をした結果、一般市民の自殺率は10万人につき19人と陸軍より高い数値になったという。

となると、帰還兵の年、性別、人種などを一般市民の間でも調整したら、CBSのいうような一般市民の「二倍から四倍」も高い率などという数字が出てくるとは思えない。

湾岸戦争の70万にもおよぶ帰還兵や、2004年に行われたベトナム戦争帰還兵対象の調査でも、元軍人が一般市民より自殺する確率が高いという結果は出ていない。過去半世紀にわたるアメリカの大きな戦争でも、帰還兵の間で自殺率が高くなるという傾向がないのに、CBSは現在の対テロ戦争だけは特別に軍人らを絶望のふちに追い込んでいるというのである。

元軍人の間でもベトナムや湾岸での戦闘体験のある人とない人の間で自殺率はかわらないという。戦争時で勤めたひとでも平和時で勤めた人でも自殺する率に変化はないのである。となるとCBSが強調したい、『元軍人の間では対テロ戦闘によって心的外傷後ストレス障害(PTSD)を起こして自殺におよぶケースが増えている』という主題がかなり怪しくなってくる。

無論PTSDはばかにできない病気だ。フメント自身もイラクはラマディで待ち伏せされた戦闘の後で2〜3日はPTSDに悩まされたという。しかしPTSDについては多くの調査が行われいるが、PTSDが自殺の要因となるケースは非常にすくないという。事実ほんの一週間前にVAが発表したPTSDの比較調査結果によればPTSDと診断されたひとより、そうでない人のほうが自殺率は高いという結果がでたのだ。

この調査は80万人を対象にPTSDと診断された人とそうでない人の間の自殺率を比べた結果、PTSDと診断された人の自殺率は10万人につき68.16人、そうでない人の間では10万人につき90.66人と、PTSDでない人の自殺率のほうが圧倒的に多かったのである。この原因に関して調査者たちは、PTSDと診断された人は治療を受けている可能性が高いため、自殺を防げるのかもしれないと語っている。

また戦闘体験の後遺症についても、1998年に行われた調査によると、戦闘での衝撃的な体験が将来身体に及ぼす害は非常に少ないという結果がでている。

つまり、帰還兵がより自殺する傾向にあるという納得のいく証拠など存在しないのである。

フメントは自殺は常に悲劇であり、数が多い少ないに関わらず減らすことを考えるべきだとしながらも、そのためには自分らの政治的アジェンダを持ち出していてもはじまらないという。全くその通りだ。

CBSが本気でアメリカ軍人の精神状態を慮っているのであれば、元軍人が格安で簡単に治療を受けられるような施設つくりに貢献してはどうか?ボランティアをつのってPTSDに病んでいる軍人らの手助けをしてはどうか?そんな努力もしないで、一部の元軍人らの悲劇を自分らの政治的アジェンダに悪用するなんて、CBSのニュースは下の下である。

November 22, 2007, 現時間 12:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 20, 2007

ずさんな身元調査、女テロリストスパイに潜入されていた米諜報組織

対テロ戦争 , 移民問題

ヒズボラの女スパイがアメリカの諜報組織、FBIとCIA双方に潜り込んでスパイ行為をして起訴されていた事件で、11月15日、被告のナディア・ナディウム・プロウティ(Nadia Nadim Prouty)は罪を認めた。プロウティは旧姓Al Aouarといい、ヒズボラ関連の逃亡者を義兄に持つ。

問題なのは、どうしてこのような人物がFBIとCIAの双方で雇用されていたのかということなのだが、取り調べが深まるにつれて、アメリカの移民局および諜報局のずさんな身元調査が浮かび上がってくる。

アメリカは移民の国なので、あらゆる職種に外国生まれの移民がついているが、公務員といえども例外ではない。ただ一般の民間企業と違って公務員の場合はアメリカ市民でなければ応募できないことになっている。とはいえ、一旦合法で永住権をとってしまえば、時間はかかるが、特に犯罪などをおかしていなければ市民権は手続きさえ踏めば自動的に取得できる。ただし、秘密情報を手掛ける国防総省や国務省などへの勤務をする場合は、厳しい身元調査を通らなければならないことになっている。

「なっている」とはいうものの、いったいどのように調査しているのか、かなり怪しいということが今回のことでかなり明らかになった。スティーブン・エマーソンによると、ナディアは1990年に移民ビザではない一時滞在ビザで入国し、滞在期間が切れた後も違法滞在したままミシガン州のアメリカ市民と偽造結婚をして後にアメリカ市民権を得たという。

1999年、ナディアは取得したばかりの市民権を使ってFBIに就職。身元調査にも見事に合格して秘密情報を扱えるセキュリティクリアランスを得た。ナディアはその特権を利用してFBIの秘密データベースを使って自分や姉そしてミシガンでレストラン経営をしている姉の夫に関してFBIがどういう情報を持っているかを調べたりしていた。ナディアは2003年にFBIを辞めた後、今度はCIAに就職した。彼女に有罪判決が言い渡されれば、15年の禁固刑および60万ドルの罰金が課せられることになっている。

ところでこのナディアの姉と姉婿のChahineだが、彼等は2006年に脱税で起訴されているが、それ以前に2002年にレバノンのイラン系テロリストグループであるヒズボラで自爆テロリストをした子供の家族に資金援助をする募金運動に積極的に参加しており、ほかにもミシガンを基盤にしているヒズボラ系の市民団体と深いつながりがあるという恐ろしい夫婦である。

ナディアの潜入ぶりはFBIとCIAだけではない。ニューヨークポストによると、なんとナディアはパキスタンのアメリカ大使館で働いていたことのある国務省の役人と結婚していたことが今月18日に明らかになったという。

私は常々、アメリカの国防省や国務省にやたら移民が多いと感じていた。特に中近東や中国系の従業員をみると、このひとたちの身元調査はどのくらいきちんとされているのだろうかと疑問に思えたのである。また民間企業でも秘密情報を扱うところは厳重な身元調査をすることになっているが、この間も防衛関係の民間企業につとめる中国系科学者が中国共産党のスパイをしている兄に秘密情報を流していて捕まったという事件が起きたばかりだ。

移民の多いアメリカで移民を雇うなというのは理不尽な理屈だ。またアメリカはイスラム系テロリストと戦争関係にあるからとか、中国共産党はアメリカには危険な存在であるからとかいうだけで、これらの国出身の移民を雇わないなどということになったら、これは完全に人種差別ということになってしまう。アメリカでは第二次世界大戦中に日系移民を永住権や市民権のある人間まで収容所に強制移動させたという忌わしい過去がある。私自身が日系移民であり大人になってから市民権を得た身であるから、そのような差別は真っ先に反対だ。

しかし、これは国家警備の問題である。差別はいけないが、だからといってそれを気にして十分な身元調査もおこなわずに怪しげな外国人を雇用するとはどんなものだろう? だいたい身元調査というのは本人のみならず、家族や親戚にどういう人間がいるのかを調べるのではないのだろうか?

秘密情報を扱う国家施設では建物のなかは警備が厳重だが、それ以上に内部で働く人間が大丈夫なのかどうか、そちらの警備にもう少し気を使ってほしいという思う事件である。

November 20, 2007, 現時間 9:26 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 12, 2007

反戦映画が不入りなのはなぜか?

対テロ戦争 , 映画 , 狂ったメディア

私が好きな映画のひとつに第二次世界大戦中につくられたフォロー・ザ・ボーイズという映画がある。これはユニバーサルスタジオのオールスターキャストの映画だ。筋自体は非常に単純で、戦争当時に兵士慰問の目的で組織されたUSOの成り立ちの話だ。主役の興行師がどうやってハリウッドのスター達を集めて慰問公演を実現するに至ったかという話に沿って戦地での慰問公演に積極的にスター達がボランティア活動をしたという筋立てになっている。主な役柄以外の出演者達はすべて本人として出演し、スターが出てくるたびに歌ったり踊ったり手品をやったりする。当時はハリウッドスタジオはどこもこういう映画を作ったが、要するに戦地で慰問公演を直接見られない兵士らのために、人気スターたちを集めたもので、筋そのものはどうでもいいようなものである。

とはいうものの、それはさすがに昔のハリウッドだけあって、そんな映画でも結構まともな筋になっている。それに人気スターたちが自分らの身の危険も顧みずに戦地への慰問を積極的におこなった姿勢が出ていて、ハリウッドがこんなに戦争に協力してくれるとは本当にいい時代だったなあとつくづく感じるような映画である。

それに比べて現在のハリウッドときたら、戦争に協力して軍人を慰めるどころか、反戦が講じてアメリカ軍人やアメリカ政府を悪く描く映画しか撮らない。

ここ最近、連続してイラク戦争や911以後のアメリカの対テロ政策に関する映画が公開されたが、どれもこれも不入りで映画評論家からも映画の娯楽価値としても厳しい批判を浴びている。下記はAFPの記事より。

CIAの外国へテロ容疑者の尋問を外注する政策を描いたリース・ウィザースプーンとジェイク・ギレンハール(Reese Witherspoon and Jake Gyllenhaal)主演の「レンディション( "Rendition")」は売り上げ1000万ドルという悲劇的な不入りである。

オスカー受賞者ポール・ハギス監督のイラクで死んだ息子の死について捜査する父親を描いた「インザ・バレーオブエラ("In the Valley of Elah")は、 いくつか好評を得たが9月公開以来売り上げが9百万ドルにも満たない。

アクションを満載したジェイミー・フォックスとジェニファー・ガーナー(Jamie Foxx and Jennifer Garner)主役の「ザ・キングダム("The Kingdom") ですら、4千7百万の予算をかけたにもかかわらず、売り上げが7千万を切るという結果になっている。

こうした映画の不人気は公開予定のロバート・レッドフォード監督の「ライオン・フォー・ラムス」やアメリカ兵によるイラク少女強姦を描いた「リダクテド」の売り上げも心配されている。どうしてイラク戦争や対テロ戦争関連の映画は人気がないのかという理由についてAFPはムービードットコムの編集者ルー・ハリスにインタビューをしている。

「映画には娯楽性がなくちゃいけません」とハリスはAFPに語った。「反戦だとか反拷問だというだけの映画をつくって人があつまるわけがありません。」

ハリスはまたイラク戦争そのものが人気がないので、人々の関心を集めることが出来ないとも語っている。AFPはさらに、イラク戦争や対テロ戦争は第二次世界大戦と違って凶悪な敵がはっきりしないため、人々が興味をもって映画を見ようという気にならないのではないなどと書いている。(テロリストが悪いという判断が出来ないのはハリウッドとリベラルだけだろうと私はおもうが。)テレビニュースで戦争の話をいやというほど聞かされている観客は映画でまで戦争について観たくないのではないかなどと色々な理由をあげて分析している。

しかしAFPが無視している一番大事な点は、これらの映画がすべて反米だということだ。ハリウッドのリベラルたちの反戦感情は必ずしもアメリカの観客の感情とは一致していない。映画の観客の多くは自分が軍人だったり家族や親戚や友達に軍人がいるなど、軍隊に関係のある人が多いのである。そうした人々が、アメリカは悪い、アメリカ軍人は屑だ、イラク戦争も対テロ戦争も不当だという内容の映画をみて面白いはずがない。これはイラク戦争や対テロ戦争が国民の支持を得ているかどうかということとは全く別問題だ。また、戦争に反対だったり戦争の状況に不満を持っている人々でも、彼らはアメリカ人なのである。アメリカ人が金を払ってまで侮辱されるのが嫌なのは当たり前だ。しかしハリウッドの連中は自分らの殻のなかに閉じこもって外の世界を観ようとしないため、これらの映画がどれほど不公平で理不尽なものかなどという考えは全く浮かばないのだろう。

私はアフガニスタンやイラク戦争について現地からのニュースをかなり詳しくおってきたが、これは映画の題材としては完璧だなと感じる記事をいくつも読んできた。アメリカの観客がみて胸がすっとしたり、ジーンと来るような話はいくらでもある。たとえば先日も紹介した「ローンサバイバー」などがいい例だ。これはアメリカのアフガニスタン政策の落ち度を指摘する傍ら、アメリカ兵の勇敢さを描いた話になっている。他にもアメリカ兵が地元イラク人と協力してつくった病院とか学校が残虐なテロリストに爆破される話とか、テロリストによって苦しめられてきた地元イラク人がアメリカ兵の勇敢な姿に打たれてアメリカ軍と協力してテロリストと戦うようになった話とか、イラク兵養成学校でイラク兵を育てるアメリカ兵の話とか、いくらでも説教抜きでイラク戦争やアフガニスタン戦争をテーマにした愛国主義の映画を作ることは可能なはずだ。

ところでローンサバイバーは映画化される予定になっている。監督がキングダムのピーター・バーグなのでどういうことになるか、かなり心配なのだが、もしもバーグが原作の精神に乗っ取った映画をつくることができたとしたら、この映画の人気次第でアメリカの観客が戦争映画に興味があるのかないのかがはっきりするはずだ。もしもハリウッドの評論家たちがいうように、最近の戦争映画に人が入らない理由がイラク戦争に人気がないからだとか、ニュースでみてるから観客があきあきしているというような理由だとしたら、ローンサバイバーも不人気かもしれない。だがもしもこのアメリカの英雄や親米なアフガニスタン人の話が売り上げ好調だったら、観客は反米映画が嫌いなだけで、戦争映画がきらいなのではないということがはっきりするだろう。

なんにしても、この映画の出来具合と人気次第でハリウッドもなにか学ぶことが出来るはずだ。

November 12, 2007, 現時間 2:39 AM | コメント (4) | トラックバック (2)

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November 8, 2007

戦争は兵隊に任せろ! アメリカ兵に手かせ足かせの戦闘規制

イラク関係 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

今朝、ハワイの地方新聞Honolulu Advertiserを読んでいたら、ハワイ出身の陸軍兵が犯したとされるイラク市民殺人事件について、この兵士が意図的にイラク人を殺したと言う証拠はないとして、裁判をしない推薦がされたという記事が載っていた。この事件は逮捕して武装解除されたイラク市民を上官の命令で部下が銃殺したという容疑だったが、部下は殺すのが嫌でわざとはずして撃ったと証言していた。すでに捕らえて直接危険でない人間を殺すのは戦闘規制に反する行為ではあるが、果たしてこれが犯罪といえるのかどうかその時の状況によって判断は非常に難しい。正直いって、アフガニスタンやイラクの戦争では、少しでも怪しい状況があるとすぐに兵士を逮捕して取り調べると言う事件があまりにも多すぎる。兵士らは当たり前の戦闘行為をしているのに、いちいち自分らの行動が犯罪としてみなされるかどうか心配しながら戦争をしなければならないのだからたまらない。

たとえばこの状況を読者の皆さんはどう判断されるだろう。アフガニスタンの山奥にテロリストのアジトがあるので偵察に行って来いと命令を受けた海軍特別部隊シール4人が、偵察中に羊飼いの村人三人に出くわした。戦闘規制では非武装の非戦闘員を攻撃してはいけないということになっているが、彼らの顔つきから明らかにアメリカ人を憎んでいる様子。シールの4人はこの三人を殺すべきか開放すべきか悩んだ。開放すれば、中間達に自分らの任務を知られ待ち伏せされる可能性が多いにある。かといって、キリスト教徒としてまだあどけない顔の少年を含む一般市民を殺すのは気が引ける。第一タリバンかどうかもわからない市民をやたらに殺したりすれば、殺人犯として帰国してから裁判にかけられる可能性は大きい。シールたちはどうすればよかったのだろうか?

結論から言わせてもらうと、シールたちは殺すという意見が一人で、もう一人はどっちでもいい、他の二人が殺さずに開放するという意見で羊飼いたちは開放された。そしてその二時間後、シール4人は200人からのタリバン戦闘員たちに待ち伏せされたにもかかわらず敵側を100人近くも殺した。しかしいくら何でもたった4人で200人の敵にはかなわない。大激戦の末、味方側の三人が戦死、一人が瀕死の重傷を負って逃げた。この生き残った一人は、羊飼い達を解放すると決めたひとりだったが、あとになって「どんな戦略でも、偵察員が発見された場合には目撃者を殺すのが当たり前だ。それを戦闘規制(ROE)を恐れて三人を開放したことは私の生涯で一番の失態だった」と語っている。無論そのおかげで彼は自分の同胞三人を殺されてしまったのだから、その悔しさは計り知れない。

上記は2005年アフガニスタンで同胞3人をタリバンとの激戦で失い、救援に駆けつけたチームメンバーたちの乗ったヘリコプターをタリバンのロケット弾に撃ち落され全員死亡。ひとり生き残ったシール、マーカス・ラテレルの身に起きた実話だ。彼の体験談はLoan Survivorという本につづられている。

私は理不尽なROEがどれだけアフガニスタンにいる特別部隊やイラクの戦士たちの任務の妨げになっているか以前から書いてきたが、それが実際に十何人というアメリカ軍でもエリート中のエリートを殺す結果になったと知り、改めて怒りで血が煮えたぎる思いである。

実は先日、私はCBSテレビの60ミニッツという番組で、アフガニスタンにおけるNATO軍の空爆についての特集を観た。詳細はカカシの英語版のブログbiglizards.net/blogで数日前に書いたのだが、関連があるのでここでも紹介しておこう。

この番組では司会者のスコット・ペリーはアフガスタンではタリバンによって殺された一般市民の数と同じかそれ以上の数の市民がNATO軍の空爆の巻き添えになって殺されていると語った。いや、ペリーはさらにNATO軍(特にアメリカ軍)は敵側戦闘員が居る居ないの確認もせずにやたらに市民を攻撃しているとさえ言っているのである。

ペリーが現地取材をしたとするアフガニスタンからの映像では、明らかに爆撃をうけて破壊された村の一部を歩きながら、ペリーは女子供や老人を含む親子四代に渡る家族がアメリカ軍の空爆で殺され、ムジーブという男の子だけが生き残ったと、お涙頂戴風の臭い演技をしながら語った。確かにアメリカ軍が意味もなく一般市民の家を破壊して四世代の非戦闘員を殺したとしたらこれは問題だ。だがこういう話にはよくあることだが、本当はもっと複雑な背景がある。

実際破壊された家の家主で、生き残った少年の父親は地元タリバンのリーダーで、アメリカ軍がずっと捜し求めているお尋ねものである。空爆時には家にはいなかったが、家主がタリバンのリーダーということは部族社会のアフガニスタンでは家族も必然的にタリバンである。そんな家が建っている村は必然的にタリバンの村なのであり、村人はすべてタリバンだと解釈するのが妥当だ。しかも、アメリカ軍がこの村を空爆した理由はその直前に丘の上にあるアメリカ軍基地にロケット弾が数発打ち込まれ、激しい打ち合いの末、ライフル銃をもったタリバンがこの村へ逃げ込むのが目撃されたからなのである。ペリーはこの状況をこう語る。

時間は夜でした。アメリカ軍は地上で敵との接触はなかったにもかかわらず、モーター攻撃の後に空爆援助を呼ぶ決断をしました。アメリカ空軍の飛行機はこの近所にひとつ2000ポンドの重量のある二つの爆弾を落としました。(瓦礫の中を歩きながら)これが一トンの高性能爆発物が当たった泥つくりの家の跡です。爆弾は標的に当たりました。しかし煙が去った後、ライフルをもった男達の姿はありませんでした。いたのはムジーブの家族だけです。

敵と地上での接触がないもなにも、この村の付近からアメリカ基地はロケット弾を撃たれているのである。しかもライフル銃をもった男達がタリバンのリーダーが住んでいる村へ逃げ込んだのだ。アメリカ軍はこの状況をどう判断すべきだったとペリーは言うのだ?第一、破壊さえた家でライフルをもった男達が発見されなかったという情報をペリーは誰から受け取ったのだ?もしかしたら自分らはタリバンではないと言い張っている村でインタビューをしたタリバンの男達からか?

だいたいアフガニスタンの村でライフルを持っていない家など存在しない。だからといって彼らが皆テロリストだとは言わない。強盗や盗賊に襲われても警察など呼べない山奥の部族たちは自分らの手で自分らをまもらなければならない。ソ連軍が残していったカラシニコフ(AKライフル)がいくらでも有り余ってるアフガニスタンだ、一般人がライフルをもっていても不思議でもなんでもない。もしタリバンのリーダーの家でライフルが一丁も発見されなかったとしたら、それこそおかしいと思うべきだ。

このアフガニスタン人たちは、他の市民と同じようにアメリカが支援している政府を支持するかどうか迷っています。私たちは怒りは予想していましたが、これには驚きました。

ペリー:(村人の一人に)あなたはまさかソビエトの方がアメリカよりも親切だなどというのではないでしょうね?

村人:私たちは以前はロシア人をアメリカ人よりも嫌っていました。でもこういうことを多くみせつけられると、ロシア人のほうがアメリカ人よりよっぽど行儀がよかったと言えます。

タリバンがロシア人よりアメリカ人を嫌うのは当たり前だ。すくなくともタリバンはロシア人を追い出したが、アメリカ人はタリバンを追い詰めているのだから。

マーカスの本にも書かれているが、タリバンやアルカエダの奴らは西側のボケナスメディアをどう利用すればいいかちゃんと心得ている。イラクでアメリカ軍に取り押さえられたテロリストたちは、アメリカ兵に拷問されただのなんだのと騒ぎたて、アルジェジーラがそれを報道すれば、西側メディアはそれに飛びついてアメリカ軍やブッシュ大統領を攻め立てる。テロリストたちは自分らの苦情を聞き入れたアメリカ軍がアメリカ兵を処罰するのを腹を抱えて笑ってみていることだろう。「なんてこっけいな奴らなんだ、敵を殺してる味方の戦士を罰するなんて、間抜けすぎてみてらんねえや。」ってなもんである。

だからこのタリバンの奴らも取材に来たアメリカの記者団を丁重に扱い、何の罪もない善良な村人に扮してCBSの馬鹿記者の聞きたがる作り話をしているにすぎない。それも知らずにペリーのアホは村人が自分らはタリバンではない、ただの平和を愛する羊飼いだと言っているのを鵜呑みにし、村人がソビエトよりアメリカが嫌いだという証言に衝撃を受けたなどと、とぼけたことをいっているのだ。

私はこういうアメリカのボケナス記者どもに一度でいいからアメリカの部隊に従軍でもして実際に敵と面と向かってみろと言いたいね。殺さなければ殺されるかもしれない状況でとっさに自分らの目の前に居る人間が敵か味方か判断できるかどうか、自分で体験してみろ!それができないんなら黙ってろ!お前らのいい加減で無責任な報道がどれだけのアメリカ兵を殺す結果になるとおもってるんだ!

マーカスの体験談を読むに付け、私はこういう無知蒙昧なリポーターをぶん殴ってやりたい思いでいっぱいになった。

November 8, 2007, 現時間 10:27 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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November 6, 2007

イスラムの危機:テロリズムはイスラムの教えに反する

宗教と文化 , 対テロ戦争

現代のテロはイスラム教とほぼ同義語になってしまっているので、テロリズムがイスラムの教えに反するなどといっても、そんなことは頭の弱いリベラル連中のプロパガンダとしか受け止められない読者も多いだろう。私がここで何度も紹介してきたロバート・スペンサーなどもその口で、テロリズムこそがイスラムの真髄だなどと平気で言う。だがここでルイス教授はあえて、イスラムは平和な宗教だと主張する。無論、現在世界の平和を脅かしているテロリストがイスラム過激派であることは否定できない。親イスラム教の人間がいくら「イスラムは平和な宗教だ」と言おうとテロリストの信念がイスラム教から派生したものであることは無視できない現実だ。ルイス教授もそのことは充分に認めている。イスラム教が戦いの宗教であることは過激派が好んで使うジハード(聖戦)という言葉に表れている。これについてはコーランの教えを説明するハディース(hadiths)では次のように示されている

ジハードはそなたの義務である、それが神のような支配者の下であろうと邪悪な支配者の下であろうとも。

日夜前線で戦う一日は一月の断食と祈りよりも勝るものである。 殉職者にとって武器による刺し傷よりも蟻の噛み傷のほうが痛い。 なぜなら刺し傷は彼にとって甘く冷たい真夏日の水のように歓迎されるからだ。 この合戦に参加せずに死ぬものは無信心者の死を迎える。 神は鎖によって天国へ引きずりこまれた人々を大切にする。 撃ち方を学べ、的と矢の間は天国の庭だ。 天国は刀の陰にある。

これだけみていると、いったいテロリストの説く言葉とどう違うのだという気がするが、ジハードをするにあたり、戦士はどのような戦闘規則(ROEs)に従わなければならないのかがハディースには明確に記されているという。

捕虜を優しく扱かうことを忠告しておく。 略奪は腐った肉ほども合法ではない。 神は女子供を殺すことを禁ずる。 モスリムはこれらの合意が合法であるとして縛られている。

またユダヤ教とキリスト教から派生したイスラム教は二つの宗教と同じように自殺を堅く禁じている。

預言者曰く、刃で自分を殺すものは地獄の火の中でその刃によって苦しめられるだろう。 預言者曰く、自分の首を吊ったものは地獄でも首を吊られ、自分を刺したものは地獄でも指され続ける... 自分を殺したものは地獄でも同じ方法で、復活の日が来るまで苦しめられる。

つまり、イスラム教徒はイスラム教を守るために戦うことは義務付けられているが、非戦闘員を殺したり虐待することは禁じられている。死を覚悟で戦うことは期待されるが、自ら命を絶つことは許されない。だとしたら、テロリストのやっていることは完全にこのイスラムの教えに反することになるではないか?何故このようなことをしている人間がイスラム教原理主義者だなどと大きな顔をしていられるのだろう?

イスラム過激派もいくつか種類が分かれる。サウジ体制の先制原理主義、イランの革命主義、そして無論アルカエダ過激派。どれもイスラム教の名の下に行動してはいるが、彼らの説くイスラム教はコーランを自分勝手に都合のいいところだけを選りすぐり、自分らの行動に都合の悪い部分は割愛するという、かなりいい加減なものだとルイス教授は指摘する。その典型的な例として教授は1989年の2月14日にイランのアヤトラ・ホメイニが小説家のサルマン・ラシディに向けて発布した「ファトワ」を挙げている。これは、ラシディが預言者モハメッドを冒涜する著書を書いたとしてホメイニがラシディの首に三百万ドルの賞金をかけた事件だが、暗殺者を雇って犯罪者を殺させるなどという行為はおよそファトワとは似ても似つかないものだそうだ。ファトワとは言ってみればシャリア法の起訴のようなもので、その後に容疑者は裁判によって裁かれ有罪となれば罰を言い渡されるのが筋である。ファトワの段階で罰を言い渡すだけでも違法なのに、暗殺者を募って容疑者を殺させるなど歪曲にもほどがあるのだ。

非戦闘員を大量に殺し自殺までする自爆テロにおいてはイスラム教の教えをいくつも違反していることは言うまでも無い。そういう人間を殉職者などと美化した言葉で呼び、自爆後には天国へ行って72人の乙女に囲まれるなどと、よくもまあ見え透いた嘘が言えるものである。

私は911直後にイスラム教諸国からテロリストを糾弾する声は何度か聞いたが、彼らのテロリストへの批判は必ず条件付だった。「テロリストは悪い、、だが、、」「罪の無い人々を殺すのは良くない。だが、、、」この「だが」の後につくことによって、これらの批判は何の批判にもなっていないことが常であった。つまり、「テロリストは悪い。だが最大のテロ国家はアメリカだ」「罪の無い人々を殺すのは良くない。だがアメリカに罪の無い人間などいない」といったように。

しかしこのように自分達の都合のいいように適当にコーランの解釈を変えられるというのであれば、私が考えてきた以上にイスラム教の穏健化には希望が持てることになる。自分らを原理主義などといって悪行の限りを尽くしている過激派は、実は原理主義どころかイスラムの教えから完全に離れた背信者であると穏健派は一般のイスラム教徒を納得させる必要がある。ミスター苺は最近、ジハードという言葉を使わず背信者という意味のハラビという言葉をつかってテロリストを表現するようにしている。我々異教徒がそのようなことをいくらやっても無駄なような気がするかもしれないが、実はそうではないと我々は考える。

これまで欧米諸国はイスラム教過激派に迎合しすぎてきた。彼らが自分達の戦いを聖戦と呼んだり、自分らの聖戦士だの勇士だのと呼んでいるのをわけもわからず彼らの言葉で繰り返してきた。我々は今後そのようなことをせず、テロリストはテロリストと彼らの言葉で呼んでやるべきである。彼らをジハーディストだのムジャハディーンだのと呼んで相手を讃えるべきではない。コーランを持つときにわざわざ手袋をするような自分らが卑しいものだというような態度を示すのは止めるべきである。そして我々は自分らのことをインファデル(無信心者)などと呼ばずに、きちんと彼らの言葉で「聖書の人々」と呼び、自分らの宗教に誇りを持った態度を見せるべきである。対テロ戦争は熱い戦いと共にプロパガンダ戦闘でもあるのだ。我々がテロリストを打倒したければ、そのどちらの戦場でも勝たねばならない。

イスラム教過激派はイスラム教の名のものとに西洋に宣戦布告をした。彼らの解釈はコーランの正しい解釈のひとつである。だが、テロリストを正当なイスラム教徒として扱ってはならない。テロリストを原理主義者などと呼んではいけない。コーランの解釈はひとつではない。長くつづられたコーランのなかには戦争を唱える箇所もあれば平和を唱える箇所もある。他宗教に寛容となり、弱いものを守り無実の人間を傷つけてはならないという教えもイスラム教の原理なのである。イスラム教徒の中には、西洋文化の落ち度も理解しながら、また自分らの社会の弱点を捉えながら近代化を進めようとしている人々がいる。前者とは戦い以外に道はない。だが、後者とは歩み寄れる。我々現代人はこの二つのグループを十分に見極める目を養ない、穏健派を出来る限り応援しなければならない。

これは現在イラクで行われているCOIN(対反乱分子作戦)の重要な鍵となるだけでなく、将来我々がイスラム教全体を敵に回すような大悲劇を起こさないためにも非常に大切な知識なのである。

November 6, 2007, 現時間 7:31 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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October 24, 2007

どうして日本がアメリカに協力すべきなのか

対テロ戦争 , 防衛

久しぶりにブログ村の政治カテゴリーを見ていたら、「アメリカの敵は日本の敵なのか」というエントリーを見つけたので読んでみたのだが、これは掲示板などでも同じような話を何度も聞いているので、常に日本とアメリカの関係を考えているカカシとしてはちょっとお答えせざるおえない。(注:段落だけ推敲させてもらった。)

まずは著者のアナベルさん(なぜか男性)のご意見から抜粋。

そもそも、日本は「テロとの戦い」というアメリカ発のスローガンを大義名分として自衛隊中東に派遣しましたが、本来アメリカが捉えている「テロ」というのは、アメリカの石油利権を邪魔立てする一部のイスラム原理主義過激派勢力のことを指していました。

石破防衛大臣をはじめ、政権与党の閣僚連中は、「世界平和のために、テロを封じ込めなければならない」と口を揃えていますが、ここで言われている「世界」とは、つまり‘アメリカ一国’のことを言っているに他なりません。

アメリカが‘悪’だと同定したから、テロリストたちは撲滅すべき対象と看做されているのです。しかし、一体「テロリスト」というのはどういう存在なのでしょうか?辞書には、「テロリズムとは、一般に恐怖心をひき起こすことにより、 特定の政治的目的を達成しようとする組織的暴力行為、またはその手段を指す」
とあります。

意義だけ捉えると、「テロリスト」というのは、ある‘行為’のことを指す言葉に過ぎません。すでにこの世界のうちに、「テロリスト」という存在が到来していたわけではないのです。「テロを撲滅する」という大義名分自体、「アメリカ一国の、 アメリカ一国主義による、 アメリカ一国利益のためのプロパガンダ」
だと肝に銘じておくべきでしょう。

世界をアメリカにとって「敵」か「味方」かで二分するそのような活動に日本がコミットすることが、どれだけの害悪をこの国に齎すことになるのかを想像しないわけにはいきません。

私はアメリカを攻撃したテロリストが日本にとっては敵ではないと考えるひとがいるということ自体に驚くが、アナベルさんはイスラム過激派テロリストによって過去から現在にかけて日本人が多く殺されてきたことをご存じないようだ。(エジプトやバリ島などがそのいい例) 

アメリカがアメリカの国益を最優先にして戦争をしたという見解には全く異論はないが、それに日本が無関係だという考えには全く賛成できない。イスラム系過激派によって石油利権が独占されて困るのは自国の未発掘の油田がいくらでもあるアメリカより石油資源をすべて輸入に頼っている日本のほうである。私はよく「石油のための流血反対!」などと唱えるひとに「石油のために戦争をやって何が悪い?」と反対に問いかけている。現代社会において石油は水や空気のようなものではないか?石油なくして一日でも生き残れる先進国が存在するのか?もしも川の上流にいる地主が自分たちのところで水をせき止めて下流の住宅街に水を流さなくなったら、争いが起きないかどうか考えてみて欲しい。

フセインイラクがクエートに侵略し、アメリカが率先した連合軍が阻止しなければサウジアラビアまでも侵略しようとしていた理由も、後にイランに攻め入った理由も、原因はただひとつ。中東の石油を独占することだった。フセインイラクが中東の石油を独占したらどうなっていたか?今年の夏、日本は稀に見る猛暑だったというのに、冷房を控えめにして省エネに励んでいたが、フセインイラクが石油を独占していたらこんなものではすまなかったはず。フセイン亡き後、イランが核兵器開発に必死になっているのも、本当はイスラエルなんかよりも中東の石油利権独占がめあてなのは明白。

今イスラム系テロリストの最大のスポンサーはイランだ。アメリカの軍事活動はこうした国々が石油利権を独占するのを防ぐためのものなのである。ところがアナベルさんは「原油の安定供給を乱す最大の要因がアメリカの軍事活動」にあると語る。こんな逆さまな議論があるだろうか?ま、彼のいう「罪のないアラブ人が何十万も殺された」なんて話はばかばかしすぎて答える価値もないので無視するとしても、

我々が確かな事実として知っておかなければならないのは、イラクのバグラム基地やアブグレイブ基地、そして、キューバのグアンタナモ基地の収容所に拘束されている8万3000人ものテロ容疑者たちの99%は、実はアメリカが「テロ」と同定している反米行動とは何の関係もない無実の一般人だという事実です。

これらの収容所では日常的にジュネーブ条約で禁止されている非人道的な拷問・虐待が行われていて、分かっているだけでも、すでに40人を超える無実のアラブ人が、施設の米取締官による拷問が原因で命を落としました。

でその証拠はどこにあるのかな?アナベルさんはアメリカを責める極端なことを言う割りにはその証拠を全く提示していない。それにアナベルさんは自分の知らないことをあまりにも知ったように言い過ぎる。ジュネーブ条約は正規軍で捕虜になった人間にだけあてはまるのであり、テロリストのような不正規戦闘員には全く適用されないのだということを全くご存じないらしい。だいたいそれをいうなら民間人を人質にして首をはねる行為はジュネーブ条約ではなんといっているのか是非アナベルさんにお聞きしたい。

世界を「親米」か「反米」かで二分するアメリカの世界戦略に日本がコミットするということは、「反米」主義者からすれば、日本もアメリカが推進している世界植民地化計画の加担者だと看做されることを意味します。日本にとって敵ではなかった人々が、アメリカに統制されながら「日本の敵」となっていくのです。

これは全く理屈が逆さまだ。イスラム系テロリスト達が911でアメリカを攻めたのはアメリカを憎んでいたからというよりも、アメリカは弱いと踏んだからである。ビンラデンが1998年のインタビューでアメリカは弱い、アメリカは戦わないとして、アメリカへの宣戦布告をしていた。私も含みアメリカ人は皆、アフガニスタンの山奥に潜む老人に何が出来るものかと鷹をくくっていた。その油断が911の悲劇を生んだのだ。

私はイスラム社会の文化について多々の書籍を読んだが、どれもこれも書かれていることに共通しているのは、イスラム社会は勝ち馬を応援するということである。アメリカが世界最強の国で、やたらに戦ったらひどい目にあうと思ったら戦争など仕掛けてこない。だから日本がテロリストから狙われたくないのであれば勝ち馬に賭けるほうが利巧というのものだ。

我々日本国民は、「アメリカの対テロ戦争に加担すればするほど、日本自身もアメリカによって虐待されている人々から敵と看做されるようになる」と胸に刻んでおくべきでしょう。イスラムの「テロリスト」たちは世界の敵ではありません。

こういう考えはナイーブとしか言いようがない。イスラムテロリストは先進国はすべて敵とみなしている。西洋風の価値観を受け入れた国はアメリカであろうと日本であろうと区別などつけていないのだ。イラク戦争に大反対をして一切協力しなかったフランスやカナダでもイスラム系テロリストによるテロ行為未遂事件がいくつも起きていることをアナベルさんはご存じないのだろうか?日本人だって肌が黄色いというだけ見逃してもらえるとおもったら大間違いである。すでに韓国軍の撤退は決まっていたのに、罪のない無関係な韓国の宣教師たちがタリバンのテロリストに拉致された事件は記憶に新しい。

それでもこれが、「テロリストという発想自体が、アメリカによって捏造された恣意的なフィクションに過ぎない」とアナベルさんは本気で言うのだろうか?アナベルさんの最後の一言は完全に意味不明なのでノーコメント。

日本人でありながら「親米保守」を語る連中は、論理的理的にいって、その存在そのものがアンビヴァレンスなプロットなのです。恥を知りなさい。

親米がどうのこうのという前に、日本の防衛に目を瞑れというアナベルさんこそ恥をしりなさい、とカカシはいいたいね。

October 24, 2007, 現時間 10:23 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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October 20, 2007

愛国者たちの勢いに反戦デモもたじたじ

アメリカ内政 , 対テロ戦争

20年くらい前までは高校や大学のキャンパスで軍隊が志願者を募集するのは普通に行われていた。キャンパス内に軍隊斡旋事務所が設置されているところも少なくなかった。しかし教育界の左翼化が進むにつれて、学校側が軍隊に志願者募集活動をするのを拒否したり、斡旋事務所を閉鎖したりするところが増えてきた。私立の学校であればこれは学校の自由なのだが、学校法人として国から多少なりとも資金援助を得ている学校は、自分らの一存で軍の活動を拒否する権限はない。

であるから、政府側が強気に出て、軍隊の活動を邪魔するのであれば、今後一切学校への国費援助はしないと言ってしまうこともできる。しかしクリントン時代にはクリントン自信が軍隊を毛嫌いしていたこともあり、学校側のこの違法な行為は全くお咎めなしの状態となっていた。ブッシュ政権になってからは、学校内における募集活動はいやいやながらも認める学校が増えてきた。とはいえ、左翼の学生が募集活動に来た軍人に暴力を振るっても見てみぬふりをしたり、学生が起こした暴力沙汰から軍人を守るという理由で軍人を追い出したりする事件がいくつも起きている。

バークレー大学のあるバークレー市には、大学の目の前に海兵隊斡旋事務所がある。この斡旋事務所は今まで特に誰からも注目されずひっそりと海兵隊員募集をおこなっていたのだが、最近になって左翼のバークレー市議会はバークレーからこの斡旋事務所を追い出しにかかった。その理由は軍事施設はバークレーの文化にそぐわないからというものだ。バークレーというのはカリフォルニアでもかなりリベラルな市ではあるが、だからといって市民全体が軍隊を敵視しているというわけではない。

そのことが原因で、今週の水曜日、軍隊を支持するグループとコードピンクという過激派左翼市民団体が斡旋事務所の前でぶつかった。(SFGate参照

特にけが人が出たわけでも逮捕者が出たわけでもないが、一時はお互い怒鳴りが講じて押し合いへしあいになり、警察がコードピンクを通りの向こう側に追い返すという光景も見られた。上記のリンクでその模様の写真が何枚も見られるので参照されたし。

ところで、この記事のなかで元海軍兵というパブロ・バレデスという人のインタビューが載っている。この人はコードピンク側の人で、軍隊支持側から「お前はそれでも兵隊か、軍隊はそんな格好じゃ入れてくれないだろうな」と怒鳴られたという。その後パレデスさんは自分は海軍で5年も勤めたとし、軍隊では有色人種がより危険な目にあっていると語る。

「僕は僕が前線に行くのが皮膚の色で決められるべきではないと思います。」パレデスはそう語り、彼はイラク戦争に反対して命令に逆らったため、海軍を辞めたと付け加えた。

パレデスという名前からして中南米系の人種だろうが、軍隊は一般社会よりも有色人種が圧倒的に多いというわけではないし、有色人種だから前線に送られるなどということは絶対にない。私はイラク最前線からの映像をいくらもみたことがあるが、白人の軍人はいくらでも勤務している。

現役海軍兵Neptunas Lex
が、この元海軍兵についてこんなことを書いている。

だめだぜパブロ、自分で志願しといて、ここで人種カードをひけらかそうったってそうはいかねえよ。道徳上優位にたったようないいかたも通じないね。平和時に日本で勤務して、わざと船に乗り遅れて義務を怠り、危険などほとんどないアラビア海への出航をさけたお前にそんな資格はねえよ。船仲間に自分の勤務をおしつけ、自分が列からはずれて他人にその穴埋めをさせといて、最前線に行ったような口を利くな。お前にはその使い古された嘘を使うことはできねんだよ。お前は英雄なんかじゃねえ。お前は英雄になる機会を自分から放棄したんだからな。

それから、お前は海軍を辞めたんじゃねえ。俺達がてめえの太ったケツを追い出したんだよ。

臆病者!誓約破りの裏切り者!

どうしてレックスがこんなに怒っているのかというと、パブロ・パレデスなる男はウィキペディアによると、2004年、湾岸へ出航予定になっていた自分の船に乗らずに、その翌日記者会見を開いて自分はイラク戦争に抗議して出動命令を拒否すると発表した。命令を拒んだことと脱走の罪で彼は軍法会議にかけられ数ヶ月の強制労働の罰を受けたあと位をE-4から最低のE-1に落とされた上で、2005年の9月に不名誉の除隊となっている。

パレデスは出動命令を拒否する前から、戦場へ行かなくて済みそうな部署への配置換えを何度も試みていたがすべて失敗した。名誉の除隊も申し出たがそれも拒絶されていた。

海軍については私は多少知識があるのだが、イラクには海軍はないので、まず海戦の危険はゼロだ。湾岸で警備にあたっていても、フセイン政権が崩壊した今となってはスカッドミサイルを米艦に撃ってこられる危険もない。シールのような特別部隊でもない限り、一般の水兵が戦場へ足を運びこむということは先ず考えられない。

ベトナム戦争時代に空母間に乗っていたミスター苺の友人は、一応ベトナムへは出動したことはしたが、戦場とは遠く離れた沖合いで座っていただけだと語っている。1991年の湾岸戦争のときにゴルフ湾で護衛艦に乗っていた別の友人も、一度か二度イラク軍に撃たれたが、弾はあたらなかったと語っていた。レックスが「危険のほとんどないアラビア海への出航」といってるのはこのことなのだ。

平和時には給料や特別手当などを目当てに志願しておいて、戦争が始まったら出動を拒否するような人間が、有色人種だから前線に送られるなどと文句をいったり、自分は元海軍兵だったなどといばるような資格はない。こんな奴に水兵顔されたら海軍の名が廃る。だからレックスは腹を立てているのだろう。

それにしても、リベラルなはずのバークレーでこんなに軍隊支持の愛国者が集まったというのは非常に喜ばしいことだ。いままで反戦派の声の方が大きかったので、アメリカ市民は反戦ムードが高まっているような錯覚を覚えるが、実はそうではないということだ。それに現在のアメリカではイラク戦争を反対するのは勝手だが、アメリカ軍をコケにしたら承知しないぞという空気が圧倒的にある。だから反戦派たちは本音はともかく、ことあるごとに「我々は軍人を応援する」と口を揃えて言うのである。(本心は全く別のところにあるのは間違いない。)だが、軍人を応援してるはずの人間が軍隊の斡旋事務所を閉鎖させようとデモをやってるんじゃ、全く説得力がない。

October 20, 2007, 現時間 2:39 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 18, 2007

トルコ政府、イラクへの越境攻撃を承認

イラク関係 , 中東問題 , 対テロ戦争

先日からアメリカの下院議会で話題になっているオトマン帝国時代のアルメニア人大量殺害について、現在のトルコ共和国に責任を負わせようという話が、だんだんとトルコ政府の姿勢を厳しいものにさせている。

まず、トルコ政府はアメリカ駐留のトルコ大使を一時帰国させた。

【ワシントン=山本秀也】アルメニア人虐殺(1915年)をめぐる米下院のトルコ非難決議案問題で、トルコ政府は11日、「対応協議」を理由に米国駐在のセンソイ大使を一時本国に召還した。決議案に対する実質的な不快感の表明とみられる。米国家安全保障会議(NSC)のジョンドロー報道官は、「強固な関係維持のため早期の任務復帰を望む」として、トルコ政府の反発に困惑の色をにじませた。

AP通信などによると、大使の召還期間は当面、1週間から10日程度と説明されている。トルコ非難決議案が下院外交委員会(ラントス委員長)を通過したことで、トルコ政府は11日、「長年築かれた戦略的友好関係を困難に陥れる無責任な対応」とする声明を発表していた。

決議案に対して、ジョンドロー報道官は「米国の安保権益を激しく損なう結果を招く」と批判。決議案をめぐるトルコの対米姿勢硬化が、隣接するイラクをにらむ米国の安保権益に打撃を与える懸念をもとに、下院本会議での決議案採択の回避を求めるブッシュ政権の姿勢を重ねて表明した。11日の米メディアは、トルコ国内での反米デモの模様を繰り返し報じるなど、安保権益を軸とした米国とトルコの関係後退に強い関心を示している。

昨日もお話したように、下院議員の間では、この決議案は思ったより弊害が大きいと考える議員が増えてきたようだ。それというのも、日本政府の愚痴っぽいいいわけじみた抗議とは違って、トルコ政府の抗議には断固たる中身があるからで、トルコ政府の行動次第ではアメリカはやっと希望が見えてきたイラク戦争に多いに悪影響を与えるからである。このトルコ軍によるイラク越境攻撃などがそのいい例だ。(下記2007年10月18日産経新聞より

【ワシントン=山本秀也】トルコ軍のイラク北部クルド人居住地域への越境攻撃が同国議会の承認を得たことについて、ブッシュ米大統領は17日、ホワイトハウスで記者会見し、「イラク領内への部隊派遣がトルコの権益だとは考えていない」と懸念を表明、イラク政府を加えてトルコ政府と対話を継続する方針を示した。また、イラク情勢の混乱に備え、大統領は同日、イラク駐留多国籍軍のペトレイアス司令官らと対応を協議した。

トルコ軍の動静について、大統領は「すでに部隊がイラク領内にいる」と述べ、偵察や先遣部隊に続く「大兵力の部隊越境」を支持しない立場を示した。イラク領内を拠点とする非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)のテロ活動については「イラク政府もトルコ側の懸念をよく理解している」として、対話による事態打開に期待を示した。

 米側がトルコとの対話を求めるなかで、改めて大きな障害となるのが、米下院外交委員会を通過したアルメニア人虐殺をめぐるオスマン帝国非難決議案だ。決議案へのトルコ国内の反発が、同国議会の越境攻撃承認を後押ししたかたちだけに、ブッシュ大統領は、下院本会議での決議採択を「やってはならない」と強く牽制(けんせい)した。

 決議案には、与党共和党のほか、マーサ下院議員ら民主党の有力議員からも、本会議採決に反対する声が高まっていた。

アメリカもパキスタンへ逃げ込むアルカエダを追いかけてパキスタンへの越境攻撃を行っている以上、もしもイラクのテロリストがトルコへ越境攻撃しているのであれば、それをトルコが応戦するのを止める権利はない。自分はいいが他人はだめというのはあまりにもダブルスタンダードすぎる。だが、トルコがイラクを攻めてきたりすれば、またまたイラクの状態が複雑になってしまう。トルコにそれをさせないためにはアメリカ側がトルコの安全を保障しなければならない。イラク軍とアメリカ軍が協力してイラク在住のテロリストがトルコへ攻め入らないよう徹底的な取り締まりをする必要がある。

しかしそのためにトルコの理解を得るにしても、今回のような議案が採決されてしまえば、交渉は先ず無理だろう。今後トルコとは正常な国交を結ぶことは不可能となる。実はこの議案の発案者は民主党のアダム・シフといい、カカシも地元なのでよく知っている議員だ。なにせこのあたりはアルメニア人が多いため、トルコという言葉は禁句。なんとトルココーヒーですら「アルメニアンコーヒー」と言われているほど。中身は全然変わらないのだが、、、

とにかく、地元の投票者のご機嫌伺いをしたい気持ちはわかるが、ここはアメリカ、アルメニアではない。アルメニアの議会がトルコに責任追及をするというなら話はまだわかる。(それでも筋違いだとは思うが)だがアメリカのカリフォルニアとトルコとどういう関係があるというのだ?

地元主義で外交を全く考えない議員はこれだから困る。

October 18, 2007, 現時間 9:23 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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October 12, 2007

マーサ米下院議員よ、海兵隊員侮辱を釈明せよ!

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 防衛

米下院議員のジョン・マーサ氏は法廷において、ハディーサ事件で議員がまだ調査も行われていなかった時点で米海兵隊員たちがイラク市民を虐殺したとメディアに発表したことについて、釈明しなければならない可能性が高まっている。

それというのも、ハディーサ事件の容疑者として逮捕され、最近になって証拠不十分で起訴取り消しになった海兵隊曹長Marine Sgt. Frank Wuterich氏がマーサ議員を名誉毀損で訴えたからである。

マーサ議員が当時どのような発言をしていたか、2006年の6月にカカシが書いたハディーサ事件:それぞれの思惑
を振り返ってみよう。

****米軍の捜査経過の詳細を研究したとして民主党の下院で反ブッシュのマーサ議員があちこちのテレビ局で海兵隊員が一般市民を虐殺した証拠があると発表した。下記はABCがおこなったマーサ議員のインタビューの記事を訳したもの。(翻訳:妹之山商店街さん)

マーサ議員:IEDが爆発したんです...毎日外に出る度にIEDが爆発するんです...ですから毎回プレッシャーが高まっていく訳です。この場合はIEDが爆発し、海兵隊員一人が死亡。そこにタクシーがやって来て、中には四、五人が乗っていました。武装していなかったのですが、この人達を射殺しました。その後、民家を襲撃して人々が殺害したんです。女性の一人は、海兵隊の人から話を聞いた所、子供をかばって命を助けてくれと懇願したにも関わらず射殺したということです。更に気になるのはイラクの人達はこのことを知っていたということなんです。家族に補償金を支払ったからです。それに加え、隠蔽工作が行われたんです。間違いありません。最初この人達はIEDで死亡したと言ったんです。翌日調査の為に要員が派遣されました。ところがそれについて何の報告も行われず、三月になってタイム誌がこれを伝える時誰も何が起こったのかを知らなかったのです...

質問:写真や画像証拠があるとのことですが、本当ですか

マーサ議員:その通りです。捜査を担当した人とイラク側の証拠を入手しました。何が起こったかについては、疑いようがないんです。問題は、誰が、何故、隠蔽工作をしたかということなんです。何故明らかになるのに半年も掛かったんでしょうか翌日調査を行い、ニ、三日後にはこの人達が殺害されたことが分かっていたんです。

まだ米軍による調査がすんでもいないのに、何が起きたかは間違いないとか、隠ぺいが行われたとか適当なことを良く言えたものだと思う。問題なのはマーサ議員があらゆるニュース番組にはしご出演してこのような発言をしていた時、マーサ議員はまだ軍当局から捜査結果の報告を受けていなかったということだ。マーサ議員はタイムスの記事を書いたイラク記者の報道をそのまま鵜呑みにして事実確認もせずに米海兵隊を有罪と決めつけ軍当局が隠ぺいしたと言い切っているのである。******

無論、その語の捜査で、ハディーサ事件は海兵隊員が戦闘規約に従って正しく行動していたことが明らかになり、ウーテリック曹長ならびに他の容疑者の審査過程で、ハディーサにおいて犯罪は起きていなかった。この事件の容疑は最初から最後まで捏造だったという結論が出ているのである。

しかしマーサ議員は下院のなかでも有力な政治家であり、現職の議員は裁判で証言する義務を免除されるという法律があるため、それを使って証言を避けるのではないかという見方もある。だが、もしもマーサ議員がその特権を使って証言を避ければ、かえって証言をした場合よりもマーサ議員のみならず、民主党にも悪い結果になるのではないかという意見もある。

民主党はブッシュ大統領を忌み嫌うばかりに、ブッシュに都合の悪いことならアメリカにとって悪い結果になるような行為でも積極的にやってきた。特にアメリカ軍隊への攻撃にはひどいものがある。アメリカ市民は戦争に反対している人たちでも反軍隊とは限らない。南部の民主党支持者は戦争自体には反対でも家族に軍人がいたり、今現在イラクやアフガニスタンに出動している人も少なくない。そうしたアメリカ社会でことあるごとにアメリカ軍隊を侮辱する民主党のやり方は一般のアメリカ市民からかなり反感を買っているのである。

そんな中で、自分も元海兵隊員という肩書きをことアルごとにひけらかしているジャック・マーサ議員は証拠もないのに無実の海兵隊員の名誉を汚し、その発言を法廷で釈明せよとの法廷命令を議員の特権を使って拒否するとなったなら、国民は民主党のことをどう考えるだろうか?

ジョン・ケリーは「勉強しないとイラクへ行く羽目になる」といってアメリカ軍人を馬鹿にする失言をしたばっかりに大統領立候補から降りなければならないという失態を起こした。一般のアメリカ人はアメリカ軍を馬鹿にする政治家を許さない。このことに関して他の民主党員がどう反応を示すかによっては、アメリカ市民はついに民主党の本性を見ることになるかもしれない。

少なくとも共和党の大統領候補諸君には今後の選挙運動で、どんどんこの件を話題にして、民主党はアメリカ軍の敵だと投票者に印象付けさせて欲しいものだ。


October 12, 2007, 現時間 6:02 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 7, 2007

弁護士つきで戦争やるの?戦闘をいちいち戦犯扱いする米軍将軍たち

対テロ戦争

私がこのブログを書き始めたころにハディーサでおきた海兵隊による民間人殺害が戦犯だったかどうかという事件について、すでに容疑者の何人もが続けて不起訴になったことはここでも何度か書いてきたとおりである。審査官の話ではハディーサでの海兵隊の行為は正当な軍事行為であり、犯罪は起きていないという結論が出ているくらいだ。

しかし裁判沙汰になって不起訴だの無罪だのという結果が出てみても、容疑者となっていた兵士らは一年半近くも犯罪容疑者として正規の軍人としての任務もはたせず、弁護にかかる費用のみならず、本人や家族らの心労はどのようなものか計り知れない。この無実の罪を着せられた兵士らだけでなく、このような裁判はアメリカ軍全体の行動に非常な悪影響を与えるものだ。

生きるか死ぬかのとっさの判断が必要なときに、自分の戦闘行為がいちいち刑事犯罪として罪に問われるかもしれないなどと考えて、どうやって軍人が任務を全うできるというのだ?これは捕虜を拷問したとか、罪のない婦女子を暴行したとかいう誰が見ても明らかに犯罪だとわかるような行為ではないのである。弾が飛んでくるほうへ反撃したとか、死んだふりをしているテロリストが動いたので撃ち殺したとか、戦場ではごく普通におきる状況なのである。

フォックスニュースでハント大佐(退役)がこのことについてかんかんに怒っているので今日はそれを紹介しよう。

我が将軍たちは兵士を裏切っている、まただぜ!

おっと失礼、しかし読者諸君の注意を引く必要があったのだ。アフガニスタンにしろイラクにしろ、米陸軍は(リベラルメディアやビルクリントンや議会ではない)そうアメリカ合衆国の軍隊がだ、任務を遂行している兵士たちを起訴しているのだ。我輩は叫んだり、汚い言葉でののしってみたり、ユーモアをつかってみたりして抗議してきたが梨の礫だ。読者諸君は私を信じないか、気に留めてないかのどちらかなのだろう。

...特別部隊の有能な陸軍兵が彼らのチームと共にアフガニスタンでも10の指にはいるお尋ねものの居所をつきとめた。特別部隊の兵士たちは悪いやつらを捕らえて殺せという忌み嫌われている戦闘規則に従って爆弾つくりの専門家テロリストとそのリーダーを追い詰めていた。隊員たちは殺し屋たちを隠れ家まで付けていき、さまざまなトリックを使って悪者たちを穴から外へおびき出し、頭に銃弾を打ち込んでやった。

完璧な任務遂行だった。「ようやらはりましたな」とハイファイブして「休暇でももろうて、次の任務に備えておくれやす」とねぎらいの言葉もあらばこそ、陸軍がどうやって特別部隊の兵士らに感謝の意を表したかといえば、なんと彼らを戦犯の容疑で取調べをはじめ、弁護費に何千ドルという金を使わせたのである。

テロリストたちが最初に殺されたとき、陸軍は勇者中の勇者である彼らを二度も捜査した。しかしどちらの捜査も必要なかった。捜査の結果彼らは何も悪いことはしていない無実であることが判明したのだ。今やわれわれは何をするにもおっかなびっくり、政治的に正しくあることに神経質になりすぎて戦闘をまるで警察の射撃のように扱っている。この偉大なる国のほとんどの都市では警察官は銃を撃つたびに、かならず上から取り調べを受けることになっている。警察官は上司を信頼することができずに 常におびえながら仕事をする状況にいい加減嫌気がさしている。しかし少なくとも彼らがいるのは一応平和な都市だ、戦場ではない。

我々の将軍たちは陸軍にしろ海兵隊にしろ、部下たちのことより自分らのキャリアと名声だけが先行している。海兵隊など隊員たちがテロリストを殺したこといってはやたらに起訴のしすぎだ。陸軍にいたっては、まったく陸軍では(味方による誤射によって死亡した)パット・ティルマンやアル・グレーブの醜態といった責任問題による軍法会議の件がある。

イラクでも同じようなものだ。陸軍は「ナム」でされた「おとり」を再発見した。これは弾薬だの爆発物の材料の一部だのを放置しておいて、それを盗みにきた敵を撃ち殺すという方法だ。我々は爆発性の銃弾をアルカエダ連中用に置いておいた。これを使えば銃のなかで爆発するしかけになっているのだ。ベトナム当時にも効果的だったように現在でも効果的なやりかただ。しかしなんと陸軍は任務を遂行しているだけの狙撃兵を裁判にかけているのである。 戦闘規則はきちんと従われたにもかかわらず、わが将軍どもはここでも我らが兵士らよりも自分らのキャリアを先行させようとしているのだからあきれる。このような不信感は軍隊の根本を揺るがすものだ。このような行為は兵士らやその部下たちをためらわせる。こんな戦い方をしていて勝利は望めない。

我々はこういう将軍連中こそ、まずラミーの尻馬に乗ったということ、そして同じように重大なことだが、自分らの兵士らを信用していないという罪で、裁判にかけるべきだ。少なくとも既述の事件のように兵士を起訴して彼らの無実がはっきりした場合には起訴した将軍どもが豚箱送りになるべきだ。残念なことに、こうした裁判のあと、兵士らのキャリアのみならず人生は破壊されてしまう。弁護費にかかった莫大な借金の返済で首がまわらなくなる兵士らをよそに、起訴した将軍どもは昇格される。

彼らが指揮をとるはずの兵士たちはこんな将軍の面汚したちにはもったいない。我々は国として第二次世界大戦当初に何百人という高位将校らを職務不行き届きで首にしたマーシャルみたいなやつが必要だ。とっくにやめさえられるべき高位将軍が多くいる今こそ、マーシャルが必要なのだ。

ハディーサ事件当時、海兵隊のひとりから、「今後は弁護士つきで戦闘に赴かなければならないな。」と冗談交じりに言われたことがある。まったく本当だ。アメリカ人から訓練を受けているイラク兵たちは、よくアメリカ兵がパトロール中に怪しげな一般市民を取り調べるときに非常に神経質に気を使っているのをみてあきれているという話を何度もきいたことがある。特に女性の容疑者への取調べはわざわざ女性兵士を呼び出すという気の使いようで、女性蔑視の傾向があるイラクでは考えられないようだ。

米軍は地元市民の気分を害さないようにとか、人権を大切にしたいとかいう気持ちが先走って、実際にそれが戦地で適切な行為であるのかという現実的な解決策を考えていない。

アメリカ軍隊をよく知らない人々は、アメリカ軍は政治的に正しい行為などということに気を使うとは思っていない。それどころか、軍人はぶっきらぼうで無作法で人権など無視しまくってイラクでも無差別殺人をしているという印象を持っている人が多いことだろう。だが実際には軍隊ほど人権問題だの差別意識だの女性蔑視だので攻撃されることに被害妄想なほど神経質になっている組織も少ない。

たとえば、私は民間人の女性として軍人と接することが多いのだが、男性兵士が私を軍事施設のどこかへ案内した場合、もしもその部屋に他に女性がいなかったらドアは必ず開けっ放しにされる。一度あまりにも風がひどく開け放されたドアがばたばたとうるさいので、「ドアを閉めてくれ」と頼んだが、若い男性の兵士は自分でドアを抑えながら、絶対に閉めようとはしなかった。これは軍人でない女性と密室で二人きりになって何か悪さをしたという疑いをかけられないための用心なのである。また基地内で自分の机の上にビキニ姿の女性の写真がついた卓上カレンダーを置いていた民間人従業員は上司からしかられたという話を聞いたことがる。これは小さなカレンダーで、その机のまん前で注意深く覗き込まなければ気がつかないほどのものだったのにもかかわらず、回りの女性に不快感を与えるといって取り除くようにといわれたというのだ。だが彼の周りい女性の従業員などいなかった。

またフィリピンの密林で勤務するむさくるしい野郎ばかりの隊の連中が、ハードコアのポルノビデオをみていたら、上司からポルノは今後一切禁止と言い渡されたという話もきいたことがある。隊員たちは地元娼婦との交渉も厳禁されており、そのうえにポルノ映画をみてもいけないというのだから、いったい上部の人間は兵士らを何だと思っているのだと聞きたくなる。命がけの仕事をしている隊員たちがせめて気分転換にポルノ映画をみたからといって何だというのだ。この隊に女性がいるわけじゃなし。

政治的に正しくあろうという態度が講じて、軍隊が戦争をしにくい場所になっているとしたらこれは非常に問題だ。ポルノがみられるどうのこうのの問題ではない。生きるか死ぬかの問題なのである。これは兵士らだけの問題ではない。兵士らが裁判を恐れて必要な戦闘を避ければ、兵士らの命のみならず、いずれはアメリカ国民全体の命にかかわることになるのである。

October 7, 2007, 現時間 12:28 AM | コメント (3) | トラックバック (4)

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September 25, 2007

イラン大統領に手玉に取られた米コロンビア大学

アメリカ内政 , 対テロ戦争

訪米中のイラン大統領アクマディネジャドが本日ニューヨーク市のコロンビア大学で講演を行った。テロ国家のリーダーを招くとはけしからんと講演する声があちこちで上がっていたが、ここで止めては面子が立たないと思ったのか、コロンビア大学はアクマディネジャド大統領に厳しい質問をするという口実で講演を決行した。

コロンビア大学のリー・ボーリンジャー(Lee Bollinger)学長はアクマディネジャドを紹介する際に、イランの人権迫害問題や大統領のホロコースト否定論などについて言及した。アメリカの左翼連中は、それに対してイラン大統領がその質問に答えず話題を変えたことなどを指摘して、ボーリンジャー学長の態度は立派だの世界の人々がイラン大統領には理がないことを納得しただろうなどと馬鹿げたことを書いている。サンフランシスコクロニクルなどがそのいい例だ。

コロンビア大学のリー・ボーリンジャー学長は勇敢にも本日コロンビア大学で行われたイラン大統領のマフムッド・アフマディネジャド氏の講演をキャンセルせよという圧力に負けなかった。しかも学長はもっと良い行動をとった。アフマディネジャドを目の前にして、氏が代表すると言われるイランの独裁政権について言及。ホロコースト否定論やイスラエル国家の存在権利、レバノン政府への介入やテロ援助などについて、アフマディネジャドが怒らせ答えを強いる挑戦をして会場を沸かせた

クロニクルの目は節穴か? いったい誰を相手にしていると思っているのだ。これはリベラル大学の講義ではないのだ。相手は弁論大会の競争相手ではない!したたかなイラン大統領がこれしきのことで怯むと思っているならボーリンジャーもクロニクルも左翼連中も救いようがないほどおめでたいよ、まったく。

アルジェジーラのみならず、米国メディア以外のメディアはすべて、イラン大統領がアメリカのエリート大学で講演をしたということ自体、先ず大したものだと評価するはずだ。そしてボーリンジャー学長の不公平で差別的な質問に対して、いかにアフマディネジャドが立派に答えたかとか、会場の外で騒いでいる反イラン政権の人たちの抗議についても、大統領はイスラエルシンパにけしかけられた過激派からの圧力にも負けずに勇敢だったとか、パレスチナ支持派連中で固められた会場内の観客の声援を過大評価して、大統領の演説はアメリカの学生達からも快く受け入れられたなどと写真入りで報道するのだ。これでイラン大統領の株は大幅に上がった。これもコロンビア大学のお人よし世間知らずアマチュアのボーリンジャー学長のおかげだ。

以前に「なぜ戦を学ぶのか」でも書いたとおり、歴史上個人的な野心で戦争を始めた独裁者はいくらもいた。彼らが戦争をするのは特に敵に恨みがあるわけでも敵の行為に関して誤解があったからでもない。相手が自分の欲しいものを持っており攻めれば勝てると確信出来れば攻めるという単純な理由で戦争を始める奴らが現在でも存在する。サダム・フセインもそのひとりだったし、アクマデイネジャドもこの部類に入るのだ。

アフマディネジャドは自分の言ってることが真実でないことくらい百も承知だ。大量殺人を平気でするテロリストが、嘘をつくのに何の遠慮があるというのだ?彼はアメリカやイスラエルを誤解しているわけでも、本気でホロコーストを信じていないわけでもない。奴の目的はイランによる世界制覇なのであり、それに利用できる議論をプロパガンダとして利用しているに過ぎないのだ。そんな奴に「あなたの国は独裁政権だ」とか「人権迫害をしている」などと指摘してみても、奴は本心で「あたりめえだ、そうやらないでどうやって国民を牛耳れるとおもってんだ、あほんだら」と思うだけで、返ってくる答えなど「そのような事実はない。あなた方の誤解です」とかなんとか答えにならない奇麗事を並べて終わるだけの話だ。

そんなこともわからないで、テロ国家リーダーをまともな政治家扱いして公然とプロパガンダを広める場所を提供してしまったコロンビア大学の愚か者達。これでイランシンパが増えてアメリカやイスラエルでのテロが増えたなら、その血痕はボーリンジャーの手についていることを知るがいい。

September 25, 2007, 現時間 3:14 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 24, 2007

イラン大統領にグランドゼロを訪問させるな!

対テロ戦争

国連がイランの大統領アクマネナジャドをニューヨーク本部に招待した。国連が招待した場合、条約上アメリカはどれほど気に入らない相手でも入国を拒否できないらしい。ところがアクマネナジャドはずうずうしくも911同時多発テロの跡であるグランドゼロを訪問したいと言って来た。テロ国家の大統領が911直後にドンちゃん騒ぎをして祝った男が、アメリカ人の血税を浪費して警備員をつけてグランドゼロを訪問し、全世界の前でアメリカの悲劇をあざ笑おうというのである。今のところニューヨーク市は警備の都合でという理由で拒否している。

そんなきれいごとをいってないで、ちゃんと「テロリストにグランドゼロで亡くなった人々の霊を冒涜させるものか!」とはっきり云うべきである。しかしアメリカ人のなかにもナイーブな考え方をする人間がいて、ジョシュ・マーシャルなどというコラムニストはそんなに神経質になることはないではないかという。イランは911とは全く無関係なのだし、ホロコースト否定論者だとかアラブ人ではないがイスラム教徒だというだけで、アクマネナジャド大統領のグランドゼロ反対を唱える人間は大人気なくて恥かいと批判している。だがもしアメリカを敵と公言し、第二のホロコーストを唱えるアクマネナジャドがグランドゼロに行ってテロ犠牲者の冥福を祈ろうなどと考えていると、マーシャルが本気で考えているなら恥かしいのはマーシャルの無知さ加減である。こういうのをクルーレスというのだ。

マーシャルをクルーレスといって批判しているのはタイガーホーク

厳密的には確かにムハメッド・アクマネナジャドは911攻撃には直接は関係ない。しかしイランが少なからず係わっていたという状況証拠以上のものが存在するのである。その証拠があまりにもあるため、911調査委員会はイランがヒズボラを使って関連していた可能性について「さらなる調査に値する」と書いているほどだ。左翼連中はブッシュ政権がイランとの戦いを宣伝しているなどといっているが、ブッシュ政権がこの推薦を実行したという記録は全く無い。無論ブッシュ大統領が911委員会の推薦をしょっちゅう無視していると批判している民主党だが、この件についての批判は聴いたことが無い。

イランが911事件に関係していたとい状況証拠はイランのアルカエダとの同盟との関連のひとつの小さな要素である。これは(右翼)ブロガーたちの間では良く知らている歴史だが、左翼からはほぼ一様に無視されてきた。(略)

であるからジョシュ・マーシャルが「成長しろ」とか「大人になれ」とか我々に説教をする前に、私は「真実を知れ」と言いたい。少なくともヒズボラに毎年何百万ドルも資金をついやしているイラン大統領が911事件とは全く無関係だと宣言するまえに、911調査委員会の報告書くらい読めといいたい!

イラクにしろイランにしろ直接911に係わっていたという事実がないとしても、911が計画されているという事実をそれぞれのリーダーたちが知っていたことは確かである。それでなくてもイランはシーア派民兵のみならず、スンニ派のアルカエダにも資金や武器援助をしてアメリカ兵をイラク国内で殺させていることは周知の事実。そんなテロリストの親玉であるイラン大統領をアメリカで起きたテロの最大規模の跡を訪問させるということが、どれほど世界中にアメリカを馬鹿にした行為に映るか、それを理解できない批評家たちは馬鹿としかいいようがない。

しかもコロンビア大学はこのテロリストを大学に招待して講義をさせようというのだから呆れる。コロンビア大学の学生たちの間でもこれについてはかなりの抗議があがっているが、もし本当に講義が行われるのだとしたら、この際だから学生たちはイランによる大使館のっとり事件について、レバノンでおきた海兵隊寮爆破テロの責任について、そして世界中で起きたイランが関連しているテロすべてについて厳しい質問をし、イラン大統領にのらりくらりと逃げ口上を言わせないようにしてもらいたいものだ。

September 24, 2007, 現時間 7:42 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 23, 2007

イラク戦争:2005年に現在の増派作戦を起用出来なかった訳

イラク関係 , 対テロ戦争

イラク戦争総司令官のペトラエウス将軍による対反乱分子作戦、いわゆるCOIN、は成功を収めつつある。こうなってくると自然と「どうして最初からこの作戦をとりいれなかったのか」という疑問が生まれる。アメリカの政治評論家は口をそろえて「2005年の段階でこの作戦を起用すべきだった」という。しかし私は今の時期よりも早い時期にこの作戦を起用しても成功しなかっただろうと思うようになった。つまり、ペトラエウス将軍の前任であるケーシー将軍やアビゼイド将軍のやり方は間違っていなかったと思うようになったのだ。

4~5日前の午後、帰宅途中のラジオでヒュー・ヒューイットがラマディで駐在していたマイケル・トットンのリポート(Michael Totton) を読んでいるのを聴いた。このリポートの内容は非常に楽観的だった。それはラマディのスンニ市民たちはここ数年間にわたるアルカエダによる虐待によってひどい生活を強いられていた。彼らの状況は切羽詰っており、もう忍耐も限界に来ていた。それで今年の初めにアメリカ軍がアメリカ軍及びイラク軍と共にアルカエダと戦おうと提案をもちかけたときには、彼らはすでに心の用意ができていた。いやそれどころか積極的に連合軍への協力に熱意を示した。

地元スンニ部族の協力のおかげで、アメリカ・イラク連合軍はアルカエダをラマディから追い出し、戦闘で破壊され地獄のようになっていた町を生まれ変わらせたのである。無論エデンの園とまではいかないが、それでも地元民もパトロールするアメリカ兵や記者などが防弾チョッキを着るのを忘れてしまうほど平和な町へと変わったのだ。実は私はファルージャからも全く同じ話をきいたし、悪名高いバグダッドのハイファ通りからも似たような話をきいた。こうしたいいニュースはここでもいくつか紹介してきたとおりである。

この三つの別々の記事はペトラエウス将軍のCOINアドバイザーであるデイブ・キルカレン中佐(Lt.Col. Dave Kilcullen)が小さな戦争日記 という題で書いている日記の「アンバーの目覚め」("Anbar awakening")の内容と一致している。キルカレン中佐は部族のリーダーたちはもう限界まで追い詰められついに耐え切れずに元味方に反旗をひるがえしたと書いている。

つまり、それがスンニ派にしろシーア派にしろ共通している点は、反政府武装集団による暴虐に嫌気がさして、もうこれ以上耐えられないというぎりぎりのところまで追い詰められているということだ。しかしここで注目しなければならないのは、このぎりぎりの限界は過激派の暴虐を誰かから話を聞いて納得したとかいうものではなく、自分たちで散々体験したことからくるものだということだ。

COIN作戦のなかでも特に大切な要素は地元市民の協力である。これなくして対反乱分子作戦は絶対に成功しない。アンバルにしろ、ディヤラにしろ、バグダッド地域のスンニ派にしろ、地元市民は味方連合軍の目となり耳となって働かなくてはならない。地元民の大半が反乱勢力に同情しているうちはこれは絶対に無理だ。

2005年当時、スンニもシーアもアメリカ人を全く信用していなかった。彼らはアメリカはスンニかシーアのどちらかについて、傀儡政権を通じてイラクを支配するつもりに違いないと考えていた。そうでなければ、途中で飽きて形だけの勝利宣言をして撤退してしまうものと信じていた。彼らにとって我々は占領軍なのであり支配者であり、彼らは我々が彼らの石油と女を盗みにきたものと本気で信じていたのである。

これはまだアルカエダがタリバン式の厳格で理不尽な法律を市民に強制する前のことであり、アルカエダのリーダーたちが娘たちを犯し、息子たちを八つ裂きにする以前の出来事だった。つまり、一般のイラク人たちはまだテロリストとの共存は可能であると信じていた時期だったのだ。

そんななかで、いったい我々はどうやって地元市民の信用を得て共に反乱分子と戦うことができたのだろうか?

我々が単にテロリストは悪であるといってみたところで、イラク市民が信じたとは思えない。 イラク市民がアルカエダの悪に気がつくには自分たちで彼らの悪を体験しなければならなかったのだと私は考える。 そのような体験をしてテロリストは自分らの友ではない、いやテロリストこそが自分たちの敵なのであり、侵略者なのでありアメリカではないのだと自分たちで納得する必要があったのだ。

イラク市民はまたアメリカ人は逆境に強いということを知る必要があった。彼らがアメリカ人は信頼できる、長くかかっても最後まで頑張る信頼できる人間だと知る必要があった。イラク市民は反米の偏見を乗り越えてアメリカを信頼する必要があったのである。そのためにこの6年間は必要だったのだと私は思う。

私は当初ラムスフェルド国防長官の「小さな足跡」作戦を支持していた。 多くの人々が今となってはこれは失敗だったと考えている。私もしばらくはそう考えていた。しかし今は、私はこの作戦は間違いでも失敗でもなかったと考える。イラク市民はアルカエダやシーア民兵がどれだけ独裁主義の悪であるかを自ら学ぶ必要があったのである。

もしも多くの政治評論家たちが言うようにCOINを2005年や2006年に実施していたとしたら、これは完全に失敗していただろう。軍事論説者のエドワード・ルットワクによると、地域が戦争をやりたがっているうちは平和を押し付けることは出来ないという。双方が散々戦って、戦いに疲れてはじめて平和交渉が始められるのだ。これと同じ理論で、反乱分子に協力していた市民の大半がシャリア党の独裁政権下で生きることの恐ろしさを体験してみなければ人々にはこれがどれほど恐ろしいことかわからなかっただろう。

であるから意図的にしろ偶発的にしろ我々は直接な危害が加えられない限りシャリアが拡大するのを黙認してきた。シャリアの影響が大きくなればなるほど人々の不満も積もってくるということは誰でも安易に予測できそうなものだが、我々の多くがそれを予測できなかった。

このような個人的な体験がなければ、「アンバルの目覚め」など不可能だっただろう。であるから「どうして最初からこの作戦をとりいれなかったのか」という質問の答えは、それは完全に失敗しただろうからだ。2005年当時にこの作戦を実施していれば、イラク人とアメリカ人の間でお互い不信感を強めただけでおわっていただろう。

今になって多くのひとが自分は最初から支持していたと主張するこの作戦を本当に実施していたならば、大失敗に終わり、今頃はCOINは全く効果がないと判断されていたに違いない。だから私は一見遠回りをしたように見えるが、実は今の時期にやったからこそCOIN作戦は成果を挙げているのだと確信する。

COIN関連記事
ペトラエウス将軍議会公聴会の反響

September 23, 2007, 現時間 1:31 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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September 9, 2007

なぜ戦を学ぶのか?  その1

イラク関係 , 対テロ戦争 , 教育と政治 , 防衛

今月からネットアクセス不能になる日が度々あるので、例によって興味深い話題をいくつか特集してみたいと思う。

今回は歴史学者のビクター・デイビス・ハンソン(Victor Davis Hanson)教授の「なぜ戦を学ぶのか?」(Why Study War?)という論文を数回に分けて紹介しながら私の意見なども混ぜて皆様と一緒に考えてみたい。

戦争の歴史に興味がない歴史学者たち

ハンソン教授はアメリカの大学生にテット攻勢(注1)はアメリカ軍の大勝利だったなどという話をすると、激しい反論にあうのではなく、皆ポカーンとした顔をしていると言う。「テット攻勢?何それ?」てなもんである。またつい最近に公開された「300」という映画の元となったテルモピュライの戦いになってくると、この300人の話など聞いたことがないだけでなく、ペルシャ戦争そのものに関してすら全く知識がない人がいかに多いかを知ってがっかりしたと書いている。

ま、テット攻勢は当たり前だが、カカシはスパルタの軍隊やペルシャ戦争については多少の知識はあったとはいうものの、正直な話テルモピュライの戦いについてはスティーブン・プレスフィールドの炎の門を読むまではほとんど何も知らなかった。

しかしハンソン教授はアメリカの教育システムを考えれば、一般のアメリカ市民が軍事的な知識に欠ているのも無理のない話だという。

私が大学院に通っていた30年前ですらも、どうして一方が勝ち他方が負けるのか、長官や愚かな指揮官、技術の停滞や発展、そして教育や勇気や国民の意志や文化といったものが戦争の勝ち負けにどういう影響をもたらすのかといったことを調べる学問であると一般的に理解されている軍事歴史というものはすでに大学では時代遅れとみなされていた。今日の大学ではこの主題はもっと人気がない。

この状態は非常に嘆かわしいことである。民主主義社会の市民は戦争知識を持つことが必要だ。特にこの大量破壊兵器の時代ではなおさらである。

教授はもともと軍事歴史の専門家ではなく、スタンフォード大学で博士号を取る主題に古代ギリシャにおいてペロポネシア戦争中にスパルタ軍が行ったアテネ攻撃のもたらした農業への悪影響を選んだのがきっかけだったという。

しかし農業と戦争が古代ギリシャの特徴であるにも関わらず、大学側の態度は冷たかった。古代ギリシャの哲学者や作家や政治家に興味のある歴史家はもうほとんどいなかった。19世紀に書かれたスパルタ兵の構成やギリシャ兵法などの古代戦争に関する数々の歴史書など誰も読んでいない。『まるでアメリカの大学は歴史そのものの始まりが古代ギリシャの歴史家であるHerodotus と Thucydidesが書いた戦記だったということを忘れてしまったかのようだった。』と教授は語る。

どうしてアメリカのアカデミックは戦争に対する興味を失ってしまったのであろうか?この背景には何があるのだろうか? まず明かな理由はベトナム戦争だ。カーター大統領の時代のアメリカではベトナム戦争は最初からやるべきではない戦争でアメリカの大敗に終わった二度と繰り返してはならない悲劇だったという考えが一般的だ。 本来ならば、どうしてこのような戦争が始まったのか、どうして負けたのかということを研究すべきなのだが、教育界の姿勢はそういう不愉快な歴史は最初から勉強すべきではないというものだったのだ。

二つの世界大戦後に発明された核兵器も軍事歴史への興味を失わせた原因のひとつだ。ボタン一つで世界が滅びるような時代に過去の軍事歴史など学んでもあまり役に立ちそうもないという議論が平気でされた。

また1960年代に生まれた理想的で非現実的な世界観の影響も忘れてはならない。これは戦争が起きるのはお互いの誤解から生じるものであり、片方の恐怖やプライド物欲によって始まるとか、ましてや単に世の中には意味もなく戦争をはじめる悪いやつがいて、善人が何もしないことで戦争は激化するなどといった考えは人間性を理解していない証拠だという世界観である。

現在の教育界における軍事歴史への無関心はもっとひどい。今や軍事歴史を専門に研究したり教えたりしている教授の数は数えるほどしかいない。2004年に退役軍人から教授となったウィスコンシン大学のエドワード・コフマン教授によれば、同大学で歴史を教えている1000人の教授のうち軍事歴史を専門にしていたのはたった21人だったという。さらに戦争を専門にしている学者は同僚から疑いの目でみられているという。

歴史を教える立場の大学がこれでは学生がきちんとした歴史を学べるはずがない。日本の若い人たちの第二次世界大戦に関する知識を考えると、日本の大学も多分同じようなものなのだろう。戦前の日本が民主主義だったなどと平気で言う人が多いのも明治維新から始まった日本の軍国主義の歴史を全く知らないことからくるものだ。日本はヨーロッパ諸国の帝国主義が弱まってきた頃、自分達も帝国主義に遅蒔きながら参加しようと富国強兵に励んだ。日本の近代歴史は軍国主義の台頭を無視しては語れないはずなのである。

にも関わらず、民主主義で平和に暮らしていた日本にアメリカが突然攻めてきたとでもいうようなことを言い出す日本の若者をみると、日本もアメリカも軍事歴史を正しく教える必要性を切に感じる。

注1:テット攻勢とは (1968年、1月30日 - 1969年6月8日)ベトナム戦争中におきた連続攻撃作戦のことで、南ベトナム解放戦線(ベトコン)の強力な数部隊と北ベトナム軍(PAVN)の部隊が南ベトナム軍とアメリカ軍に対して計画的一斉に行った攻撃だった。(略)攻勢は旧正月の祝いのなかで輝かしくはじまり、1969年の6月まであちこちで分散的に続いた。

September 9, 2007, 現時間 9:30 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 5, 2007

イスラム教徒はデンマークから出ていけ!

ヨーロッパ , 対テロ戦争

BBCオンラインニュースによれば、デンマーク警察はコペンハーゲンで爆弾テロを企てていた、アルカエダ系テロリスト二人を逮捕したとある。逮捕された二人のほかにも6人の移民が事情聴取のため一時拘束されたが後に釈放された。

BBCはデンマークがテロリストに狙われたのはデンマークがアメリカが率いるイラク戦争にも参加しており、それがイスラム教過激派の攻撃対象となっている可能性もあるとし、また、去年はデンマークの新聞がモハメッドをおちょくった漫画を掲載して世界的にもイスラム教徒の怒りを買ったことも理由にあげている。

警察によれば11の住所が一晩の偵察の末家宅捜査されたということだが、容疑者の行動は大分前から偵察されていたようだ。

デンマークでは今年の2月にもパレスチナ系移民が一人テロ陰謀の罪で有罪になっているが、後の三人は無罪、もう一人は再裁判を待っているという。

これとは別にデンマークのコペンハーゲンでは数カ月前に麻薬使用者の巣窟となっていた居住区が閉鎖されて依頼、暴動が何回か起きている。これは今年三月の事件

木曜日対テロ機動隊が「若者の家」と呼ばれるNoerrebro地域に無断居住していた住人を立ち退かせたことがきっかけで、暴動が起き、何十人もの外国人を含む500人以上が逮捕された。

この建物は麻薬中毒者などの浮浪者が違法に住み込み治安も乱れ衛生的にもかなりひどい状態になっていたため、取り壊されたのだが、その六か月後の日曜日、記念日だというので若者たちが集まって車を燃やしたりして大暴れした。その結果63人の若者が逮捕され、警官が怪我を負うなど大変だったらしい。

コペンハーゲンといえば、アンデルセンで有名なヨーロッパでも平和な象徴みたいな都市だったが、いまでは人魚姫の彫像がしょっちゅう赤いペンキが塗られるなどいたずらがたえないというし、ひと昔前では考えられないような治安の乱れ方をしている。

この暴動がイスラム教移民らによるものかどうかは分からない。何しろ欧米の新聞は犯罪者がイスラム教徒の場合は信じられないほど神経質になるので、ここにある「外国人」が単に近隣諸国からの欧州人なのかアラブ系の外国人なのかはちょっと不明。

ところで、最初のテロリスト逮捕にからんで面白い話がある。いつもヨーロッパからの話題を提供してくれているGates of Viennaで、デンマーク在住のKepiblancさんが書いたものだ。

デンマークにもかなり多くのイスラム教移民が在住しているが、そのなかでも例の漫画に声高に抗議をして世界中にイスラム教徒を煽った教祖が最近病死した。その後がまのカッサム・アクメッド(Kassem Ahmad)は先代に負けてはならぬと何か話題になることはないかと考えたらしい。そこでアクメッドはイスラエルからユダヤ人を追放しようという内容の記事を書いた。「彼等はみな出身地の本国へ帰るべきだ。もともとの原住民であるパレスチナ人に国をとらせ、イスラエルとして知られていた土地に新しい名前をつけよう」

アクメッドの計画どおり、この記事はデンマーク最大の新聞、 Jyllands-Posten, に掲載された。そこまではよかったのだが、次の日になって、、、

無論アクメッド氏は無信教者から彼の提案に対する反応として、そのような読者からの編集者への投稿のひとつや二つは予想していた。主流メディアへのそのような「編集者への投稿」は普通均衡をたもつため同等の数の反対意見とともに掲載されるのが常だ、「公平で均衡」というやつだ。しかし、なんと、次の日の投稿欄では全く同じ内容の手紙で紙面いっぱい埋め尽くされていた。その内容とは「アクメッド氏の提案を真剣に受け止めデンマークから一人残らずモスリムを出身地へ送り返そうではないか。そうした上で話合いといこう。」 第二提案も、反対意見もひとつもなかった。すべての手紙が「モスリムはデンマークから出ていけ」という要求だったのだ。

その翌日の4日、テロ陰謀を企てていたイスラム教徒8人が逮捕されたというニュースがデンマークに流れた。

やぶ蛇だったね、アクメッド君!

September 5, 2007, 現時間 9:05 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 30, 2007

タリバン残りの7人も解放、今後も人質作戦を続けると宣言

対テロ戦争

タリバンは30日、6週間に渡って拘束していた韓国人宣教師の残りの7人も解放した。解放さされた人質やその家族のことを思うとホット胸をなで下ろし、よかった、よかった、一件落着と喜びたいところなのだが、実は素直には喜べない事情がある。

それというのも、人質解放にわたり、韓国とタリバンが直接交渉した結果、タリバンにはかなり有利は結果が生まれたことがタリバン側の声明から明らかだからである。

タリバン武装部隊は韓国人人質の最後の7人を木曜日、韓国との交換条件のもとに解放し、6週間に渡る劇は幕をおろした。タリバンはこれを「聖戦における偉大なる勝利だ」だと宣言している。

タリバン報道官のQari Yousef Ahmadiは今後ももっと外国人を拉致するつもりであると誓ったい、韓国が武装集団と直接交渉することが敵をよりごう慢にするという恐れが強まった。

「我々はこれからもアフガニスタンの同盟軍に同じことをするつもりだ。なぜならこの作戦は非常に効果的であることがわかったからだ。」と報道官はAPとの電話インタビューに答えた。

だからアメリカは常にテロリストとは交渉しないという姿勢を強攻に保ってきた。人質に身代金を払えば、再び誘拐を誘発するのは常識。韓国側が人質を取り戻したい気持ちは十分に理解できるが、この交渉によって、今現在アフガニスタンに在住中の韓国人宣教師のみならず、他国の外国人ボランティアなどの身上がずっと危険になったことは否めない。

韓国がタリバンにどのような約束をしたのかは分からないが、人質に付き添ってきた民兵が西側に渡した手紙には、『彼等は我々の信仰を変えようとしてやってきた』とあり、『アフガニスタン市民はこの信仰のために命を捧げてきた。よって彼等を逮捕したのである』と書かれていたという。明らかに韓国人の布教活動に抗議する内容であることから、タリバン側の要求のなかに、今後アフガニスタンに宣教師を送るなとか、現在滞在中の韓国人を帰国させろとかいうような条件があったとしても不思議ではない。

アメリカ政府は直接韓国政府のテロリストとの交渉について非難することは避け、アメリカ政府のテロリストと交渉はしないという姿勢はかわらないとだけ発表した。

一方韓国政府は何も悪いことはしていないと主張。誘拐者と交渉するのは普通のやり方だと言っている。

そのやり方が悪いっていってるんでしょうが、まったくしょうがないなあ。以前にイラクでドイツ人の誘拐が連続でおきたことがあるが、それというのもドイツ政府は身代金を払うという評判が立ってしまったことから、ドイツ人の身代金は数カ月で数十倍にもなったという話をきいたことがある。反対にアメリカ人は身代金を払うどころか交渉にも応じないので、最初から拷問や殺す目的でもない限り、アメリカ人が拉致されることはなくなった。日本人も最初の三馬鹿トリオの時も気の毒な香田さんの時も、断固たる姿勢を崩さなかったので、以後日本人がテロリストに拉致されるという事件は起きていない。

ところで、韓国人が拉致された前日に拉致されたドイツ人の人質はまだとらわれの身である。

August 30, 2007, 現時間 5:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 29, 2007

タリバン韓国人質8人を解放!

対テロ戦争

久しぶりにタリバンに拉致されている韓国の人質に関する良いニュースが入ってきた。(以下CNN日本語版より)

タリバーンが8人解放、合意受け アフガンの韓国人拉致

2007.08.29 Web posted at: 20:36 JST - CNN/AP

ソウル——アフガニスタンの旧政権勢力、イスラム強硬派タリバーンによる韓国人拉致、殺害事件で、韓国政府は29日、残る人質19人のうち女性3人が解放され、韓国が身柄を確保したと述べた。

AP通信によると、数時間後、別の場所で女性4人、男性1人が新たに解放され、赤新月社の職員に引き渡された。韓国政府がこれを確認しているのかは不明。

最初の3人は31歳─34歳で、車1台に乗って事件の現場ともなったガズニ州中央部のカライカジ村に到着、赤新月社メンバーに引き渡された。記者団が詰め掛けたが、無言のままだった。3人は青いショールを被り、顔を隠すようにしていた。

韓国政府によると、3人の健康状態に問題はないという。男性を含む5人は州内の砂漠地帯で引き渡された。

今年7月19日の事件発生後、人質が解放されたのは8月13日の病気の女性2人以来。当初は23人が拉致され、解放交渉の過程で男性2人が殺害されている。

韓国とタリバーンは直接の個別交渉で28日、人質全員の解放に合意。アフガン駐留韓国軍部隊の年内撤退などが条件になったが、韓国政府は身代金支払いはないとも強調している。また、タリバーンが当初要求したアフガン政府、米軍が拘束する仲間の釈放も条件に入っていないと述べた。

タリバーンは人質19人を少人数に分け、別の場所で監禁、移動を繰り返していたとされ、今後順次に解放していくとみられる。

まだ全員が解放されたわけではないので、大手をあげて喜ぶわけにはいかないが、全く希望がないと思われていた交渉が多少なりと進展したことはいいことだろう。ただ、アフガニスタンがタリバン囚人の解放に応じたわけではないので、タリバンが人質解放に応じたということは、韓国側から相当の身代金の支払いが約束されたと考えるのが妥当だろう。だとしたら、無論人質がかえってくるのは喜ばしいことではあるが、今後もこのような事件は起きるだろう。

アフガニスタンには宣教師やボランティアといった役割を果たすかなり多くの韓国人が在住している。今後身の回りの安全には十分に気を使ってほしいものだ。

のこった11人の早期解放を願うものである。

August 29, 2007, 現時間 3:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 20, 2007

米イスラム評議会、テロ共謀者と名指しされ会員激減

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

アメリカ国内からテロリストに資金援助をしたとして裁判にかけられているthe Holy Land Foundationという市民団体の裁判において、米イスラム評議会(CAIR)が不起訴共謀者として名指しされたことに関して、CAIRは正式に裁判所に抗議の弁護要旨を提出した。現役の弁護士であるパワーラインのスコット・ジョンソンが、この要旨について説明しているので、それを参照してみたい。

スコットはCAIRの要旨はひどい文章で理屈もなにもなっていない長ったらしいものだとしながらも、興味深い点として、政府からテロリストの共謀者であると正式に名指しされて以来、CAIRは会員が減り、結果会員費や募金の大型減少が起きていると何度も苦情を述べていることをあげている。

CAIRのようにアメリカに住むイスラム系市民の人権擁護団体は人々からの寄付金に頼っているが、政府がCAIRを不起訴共謀者であると名指しして以来、テロリストに寄付など出来ないという市民やCAIRに協力して自分がテロリストと疑われるのを恐れた人々が増えて、寄付金や会員費が大幅に激減したとCAIRは泣き言をいっているのだが、その証拠として今年の6月11日にワシントンタイムスに掲載された記事を証拠文献として提示している。

CAIRの名前が不起訴共謀者であると名指しされて以来、すでにこの団体の行動には非常に凄まじい悪影響が起きている。不起訴共謀者と名指しされて以来、会員数は大幅に縮小された。さらにそれまで受け取っていた寄付金n金額は激減し評議会の行動に必要な月々の予算に全く足りなくなってしまった。

ところがスコットによると、ワシントンタイムスの記事が掲載された翌日の2007年6月12日にCAIRの声明文では、ワシントンタイムスの記事は嘘八百だという抗議の内容が発表されていたというのである。

CAIRは本日、ワシントンDC右翼新聞による政治目的の動機の報道で草の根運動の支持が減っているというあるがこれは虚偽であると批判した。CAIRによると本日のワシントンタイムス紙に載った記事は納税の金額を会員の数が減っているとわい曲して解釈したものであるという。

6月に会員数が減っているとワシントンタイムスが報道した時は、記事は嘘八百だと抗議しておきながら、今になって不起訴共謀者と名指しされてから会員数が減った証拠としてその記事を提示するとは、ご都合主義もここまでくると立派なものだ。

さすがイスラム教テロリストの二枚舌、恐れ入りました!

August 20, 2007, 現時間 5:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 17, 2007

戦争を知らないバラク・オバマ議員

対テロ戦争

民主党から大統領に立候補しているバラク・オバマ上院議員の失言については以前にもここで書いたが、オバマ議員がまたまたおかしなことを言った。

アフガニスタンで仕事を完了させなければなりません。それには十分な軍隊を必要とします。ただ単に空襲を続け村々を破壊し市民を殺すようなことをして、現地での圧力を大きくしていては駄目です。

ただ単に空襲をしてるって?オバマ議員はアフガニスタンでアメリカ軍の海兵隊員や陸軍及びNATO軍が強行な地上戦を繰り返し、圧倒的にタリバンに勝っているという事実を全くご存じないらしい。これからアメリカの大統領になろうって人がアフガニスタンでの我が軍の作戦に完全に無知なのである。戦争を知らない子供たちという戦後20年くらいに流行った歌は、もうすでに終わった太平洋戦争のことをさしていたが、今現在進行中の戦争状況を大統領候補者が知らないというのはどういうことだ?

これだから世間知らずとヒラリー・クリントンやジョン・エドワードといった民主党のライバルから批判されるのである。

それに第二次世界大戦じゃあるまいし、今時空襲の方が地上戦よりも一般市民の被害者が多く出るという考え方も古すぎる。いまや精巧な空爆(precision bombing)が出来る時代、お隣のビルが破壊されてもこちらは無傷などというくらい命中率の高い攻撃の仕方があることをオバマ議員は知らないのだろうか。かえって地上戦の方が、テロリストが一般市民の間に紛れ込んで市民を盾にしたりするから犠牲は増えるというのに。

この間から敵の首脳たちと無条件で会見するといってみたり、同盟国のパキスタンに攻め入るといってみたり、核兵器は絶対に使わないとか、外交未経験まるだしの無知ぶりをさらしているオバマ候補。自分の国がやってる戦争の状況すら正しく把握していないで、国の総司令官が勤まると思っているのだろうか。

オバマはヒラリーからすでに20%も差をつけられているが、この調子でや予選前に自滅かもしれない。


August 17, 2007, 現時間 1:26 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 14, 2007

タリバン、韓国女性人質二人を解放

対テロ戦争

本日タリバンで人質になっていた女性のうち二人が解放された。以下、朝鮮日報で写真が載っている。不思議なことに朝鮮日報では詳細がのっていないので、以下は読売新聞より

【カブール=佐藤昌宏】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが韓国人23人を誘拐、2人を殺害した事件で、タリバンは13日午後(日本時間同日夜)、体調が悪化したとされる女性2人を解放した。人質の解放は7月19日の事件発生以来、今回が初めて。

 2人が解放されたのは南部ガズニ市近郊。2人は現地の部族長老を通じ、アフガン赤新月社に引き渡された。韓国大使館員が保護し、ガズニ市内の米軍施設に滞在している。

 AFP通信によると、女性の1人が電話取材に応じ、「韓国人です。2人います。大丈夫です」と話した。部族長老は「健康状態は問題ない」と話しているという。

 タリバンは11日夜、本紙などに、「2人を無条件で解放した」と語っていたが、方針変更などを理由に拘束を延長していた。

 韓国、アフガン両政府は、残る人質の解放に全力を挙げている。だが、タリバンは、収監中の仲間の釈放要求を取り下げていないため、解放交渉は引き続き難航が予想される。

この話、何故かアメリカでは主流メディアはあまり取り上げていない。かろうじて右翼ブログのミッシェル・モルキンがなにかある度に随時報告しているくらい。

モルキンによると解放された女性の名前はキム・ジーナさん32歳とキム・キョンジャさん37歳(Kim Gina, 32, and Kim Kyung-ja, 37)と韓国政府は発表しているらしい。無論タリバンはこの『好意』を見せたことで、アフガニスタンからタリバンの囚人を解放してもらおうという魂胆なのだろうが、アフガニスタンや米国がそんな要求に応じるとも思えず、このことで何も得られなければ、また人質が殺される可能性がある。難かしいところだ。


今日は非常に忙しいのでニュースのコピペのみで失礼! 明日はもっと中身のあるエントリーを下記ます。

August 14, 2007, 現時間 1:29 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 11, 2007

アメリカ動物愛護テロリスト、UCLA科学者暗殺計画を宣言!

対テロ戦争 , 狂ったメディア

さる6月24日、カリフォルニア州立大学(UCLA)医学大学の教授、アーサー・ローゼンバウム博士(ARTHUR ROSENBAUM)の自家用車に時限爆弾が仕掛けられるという事件があった。幸いにして爆弾は不発で発見されたが、三日後に動物解放旅団(Animal Liberation Brigade)と名乗る過激派動物権利市民運動団体が犯行を認める誤字だらけの声明文を北アメリカ動物解放広報部ロサンゼルス支部(NAALPO)という自分らのウェッブサイトに発表した。(以下LA Weeklyの記事より)

『130am、六月二十四日、アーサー・ローゼンバウムの大きな白く輝くBMWの角に1ガロンの燃料に火がつけられた。

『ロス市内の〜在住の、奴とその妻の〜はUCLAの霊長類に行う邪悪な行為のため革命の標的となったのだ。我々はこの目で奴らが意識ある霊長類を拷問するのを目撃した。我々は彼等のうめきと苦痛な悲鳴を聞いた。それを目撃した我々はすぐにも飛び出して吐き出したくなったほどだ。我々はローゼンバウムの研究所で地獄をみたのである。

『ローゼンバウムよ、背中には気をつける、この次は手術室かお前の診察室でお前が霊長類にしたように注射されるかもしれないぜ、この悪魔め。

『運動家は単にデモ行進やってるだけじゃこの悪は止められないと気付くべきだ。(後略)』

ローゼンバウム博士の専門は小児眼科で、猫や猿を使って研究をしている科学者でもあることから、以前より動物愛護市民団体から狙われていた。ロサンゼルスウィークリーの記事によれば、博士とその同僚の科学者たちはもう何年も前から脅迫状だの、自宅前での座り込みだの、ずいぶんとひどい嫌がらせに耐えてきていたという話だ。

欧米の動物権利運動団体は動物愛護協会のような単に動物を愛する人々の集まりなどではない。彼等は動物をまもるために人類は滅びるべきだと思っているような気違いテロリストの集まりである。日本でもPETAという団体は有名だが、彼等は単に毛皮を着るくらいなら何も着ないとかいって、裸で町を歩いたり訳の分からないビラを配ったりする程度でそれほど害のない団体だが、動物解放前線(ALF)は過激派の環境保護を唱える市民団体のELFと提携している正真正銘のテロリスト団体。博士の命を狙ったALBもその名前からいってALFの支部なのかもしれない。

実際こういうグループを監視している民間組織のアンタイデファーメーションリーグ(the Anti-Defamation League、ADL)のオーレン・シーグル氏(Oren Segal, co-director of ADL’s Center on Extremism in New York City)によると、これらのグループは何かする度に色々と名称を変えて色々なグループがあるかのようにふるまうが、実際にはALFもELFもその他もろもろの団体も同じグループなのだという。「私たちは外国では人間が標的にされるのを多くみてきましたが、それがここでもおきはじめています。」とシーグル氏。さらに困ったことにロサンゼルスでもっとも多く暴力が見られるようになっているというのである。

このテログループのロサンゼルスのリーダーはなんと自らも医者である、ロサンゼルス中心部から約50km西にある住宅街に住む外科医のジェリー・ブラサク49歳。

ある初夏の暑い日に、黒いシャツに黒いズボンの出で立ちで真っ黒の318i BMWに乗ってロサンゼルス・ウィークリーのインタビューに現れたブラサク医師は背の高いやせた男で、頭は半白髪、顎には薄れた色の髭をはやした男だった。彼は自分の情熱について声高に語った。「動物権利運動は過激な行動を取るのにのんびりしすぎてました...彼等は優しすぎました。」とブラサク氏。

テキサス出身のブラサクは1993年にこの運動に参加、元子役俳優で動物権利運動に参加していた妻と出会ったのがきっかけで自分も参加したのだという。2004年にニューヨークとテキサスの仲間を集めてNAALPO(North American Animal Liberation Press Office)をロサンゼルスに創設。その目的は動物権利運動を過激化させることにある。

ブラサクは自分が医師であることからグループにそれなりのハクをつけることになると認めている。氏は諸外国のメディアからも色々インタビューを受けており2004年のロンドン・オブザーバーとのインタビューでは「そんなにたくさんの科学者を殺す必要はないと思いますよ。せいぜい10人か15人くらい殺せば、百万、二百万、一千万という人間でない命が救えます」と言い、イギリスからは入国禁止の状態になっている。にもかかわらず南カリフォルニアはでは外科医として三つの病院で手術をおこなっているというのだからアメリカは分からない。カカシは地元だけにかなり心配になってきた。

ブラサクは2001年にUCLAの学生から動物をつかった生体実験の実情及び科学者の個人情報などを手にいれた。この名簿を使ってブラサクたちは科学者たちに脅迫をはじめたが実際に暴力におよんだのは2006年の6月、UCLA医学センターの職員の家に火炎瓶を仕掛けたのが最初である。幸いにしてこの火炎瓶は爆発せず、家を間違えてお年寄りの婦人が住む別の家に仕掛けられた。巻き添えで無関係の人間が亡くなっても彼等はなんとも思わなかったことだろう。

FBIは去年の事件についても今年の事件についても情報のある人に恩賞を出すといっているが、犯人はまだ捕まっていない。しかしブラサクのような奴が堂々と歩き回っているというのに、犯人が分からないというのはどういうことなのだろう?

UCLAは動物実験をやめる意志などさらさらないと発表している。ただ動物実験の情報については今後は一切一般公開しないことにしたとしている。そして大学病院や教授らの自宅に厳し警備をつけることで、病院や科学者の身の安全を守ることに万全と尽くしていると語る。

だが、テロリストグループが撲滅されない限りはいずれ誰かがけがをしたり殺されたりしかねないと関係者は心配している。

それにしても、地元ロサンゼルスの零細新聞以外にこの問題を主流メディアが取り上げないというのはどうしたことだろう?この左翼テロ軍団は世界中にその支部を持つ大規模なテロ組織である。アルカエダのような組織力はないかもしれないが、類は友を呼ぶということもある。これらのグループがアルカエダと協力してアメリカ国内を襲う可能性は十分にあり得る。彼等には仕掛け爆弾の技術はまだないようだが、もし彼等がアルカエダの技術を取得したらどうなるのだろうか?

それにしてもブラサクのような奴が平気で医者をやってるのが信じられない!!

August 11, 2007, 現時間 4:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 26, 2007

韓国はアフガニスタンへ増兵せよ!

対テロ戦争 , 東洋危機 , 狂ったメディア

韓国在住(だと思う)のアメリカ人のブログ、the Marmot's Holeのロバート(Robert Koehler)によると、韓国のメディアはもしアフガニスタンでタリバンに捕われの身となっている韓国人宣教師23人(一人殺されていまは22人、8人が解放されたというニュースはガセネタだったおようだ)が殺されたなら、これはすべてアメリカのせいにするつもりらしい。

韓国のメディアのいい分は、アフガニスタン政府がタリバンとの人質交換交渉に応じない理由は西側、、つまりアメリカとその忠犬イギリスから圧力がかかっているからだというものだ。なにしろアフガニスタンは外国からの資金援助を非常に必要としているため、ハミッド・カルザイ首相はアメリカや連合軍に遠慮しているというのである。つまり全てアメリカが悪いという結論だ。

しかしロバートはカルザイ首相が交渉に消極的な理由はほかにあると指摘する。それは韓国政府がアフガニスタン政府に影響を及ぼせるほど、アフガニスタン戦争に貢献してきていないということにある。

ヨンハップ紙は考慮にいれていないが、カブールがタリバンの要求を無視しているのは a) 誘拐を利益のある商売にしたくないということもあるが、それよりも b) 韓国の対タリバン戦争における貢献はゼロに近いということがある。たかが200人の非戦闘員、しかも今年末にはそれすら撤退することになっている。囚人たちは解放されればその足で学校や病院やその他のインフラを破壊し、アフガン市民を殺しやアフガン軍および同盟軍を攻撃しはじめるに違いない敵である。そんな危険な敵をアフガン政府が入国すべきでないのに無責任に入国して違法ともとれる好ましくない活動(キリスト教の布教)をしていた人たちを救うために解放する理由など全くない。今年のはじめアフガニスタン政府がイタリア人記者を救うために5人のタリバンテロリストを解放したのは、カルザイやブッシュの真心からの行動などではない。アフガニスタン政府がそうしたのはイタリアから2000人の兵を即撤退させると脅かされたからである。影響力とは稼ぐものだ。残念ながらソウルはそれを全くしていない。

では韓国はどうすればいいのだろうか?ロバートは韓国はアメリカを責める暇があったら、アフガニスタンから200足らずの非戦闘員を撤退させるなどといってないで、反対に数千人の兵を治安維持や警察官として派遣すべきだという。韓国がアフガン政府に多少でも幅をきかせたいとおもうのであれば、その権限は稼がねばならない。無論そのような行為はタリバンを怒らせ、人質は皆殺しにされてしまうかもしれない。だが、アフガン政府が交渉に応じない以上、何もしなくても人質の運命にはあまり希望は持てない。

しかし韓国が誘拐や脅迫に怯まず力で応答すれば、すくなくともタリバン及び全世界に韓国は馬鹿にできないと分からせることが出来る。なにしろアフガニスタンにはまだ150人からの韓国人宣教師やボランティアが活動しているのである。将来韓国人の拉致を防ぐ意味でも、韓国は今、断固たる姿勢をとり腰抜けではない姿をタリバンに見せつけておく必要がある。

July 26, 2007, 現時間 5:41 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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July 25, 2007

韓国市民、キリスト教宣師人質への冷たい反応

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 東洋危機

韓国で23人のキリスト教宣教師がタリバンの人質になっている事件だが、本日8人が解放されたという朗報と共に一人の男性が頭に数発の銃弾を受けて殺されたという悲報をきき、非常に複雑な気持ちである。まずは朝日新聞のニュースから。

アフガン人質「8人解放」 韓国報道 1人殺害の情報も 2007年07月25日23時14分

 韓国の通信社・聯合ニュースは25日夜、韓国政府消息筋の話として、アフガニスタンで拉致された23人の韓国人人質のうち「8人が解放され、移動中だ」と伝えた。一方、タリバーンのガズニ州現地司令官は同日、朝日新聞に「韓国人男性1人を殺した」と話した。ロイター通信は、別のタリバーン報道官が「最終的な交渉期限」を26日午前5時半(日本時間)に設定し、その後は「残りの人質も殺害されるだろう」と語った、と伝えた。

 「解放された」と伝えられた人質8人はほとんど女性で、ガズニ州内の米軍基地へ移動している模様だ。韓国政府消息筋は「安全に移動が完了した後、簡単な健康診断を経て、早い時期に韓国に帰国させる方針だ」と語った。

 韓国政府は25日夜現在、人質の一部解放及び殺害の事実について公式確認を避けている。タリバーンの現地司令官が「殺した」と述べた1人についてアフガン政府関係者は同日、朝日新聞に「殺害されたと確認した」と明らかにした。韓国メディアは政府消息筋の話として「殺されたのは40代男性のペ・ヒョンギュ牧師で、射殺だった」との情報を流している。

 報道に先立ち、韓国大統領府の千皓宣(チョン・ホソン)報道官は25日の定例会見で「アフガン政府や現地の国際治安部隊、米軍などと協調して情報を取得し、ひとつひとつ慎重にアプローチしている」と強調。「タリバーンとみられる武装団体と多様なチャンネルを通じ接触中だ。政府は拉致された全員の無事帰還のため最善を尽くしている」と述べ、現地で解放交渉が続いていることを認めていた。

 一方、「男性の人質1人を殺した」と語ったタリバーンの現地司令官は、殺害理由について「(アフガン、韓国両政府が)交渉のスピードアップをしないからだ」とも言及。交渉が思うように進まなかった不満を暗に示した。8人の解放については否定している。

ミッシェル・モルキンのサイトでは韓国政府がタリバンに多額の身代金を払ったのではないかという憶測がされているが、これもどうもはっきりしない。ところで、これとは別に韓国では人質となったキリスト教宣教師どころか、キリスト教バッシングを目的としたインターネット上の攻撃がされているという話だ。

クリスチャンポストは、「韓国福音書キリスト教会は人質危機に関してサイバー攻撃を受けている」と報道している。「韓国の福音書協会は23人のボランティアが人質になったことがきっかけとなり、アフガニスタンに宣教師を送っていることへの批判を浴びており、世界でも飛び抜けてネット知識の高い韓国では反キリスト教を訴える目的で「ネット市民」がブログや掲示板などで被害者やその家族への侮辱的投稿を続けている。...中でも人気のあるワシントンDCを基盤にしたサイトではネット市民の一人がタリバンに人質を殺してくれと呼びかけたことを自慢している投稿がされたりしている。このウェッブサイトは現在こうした投稿をフィルターにかけて通らないようにしている。朝鮮日報によると人質の協会であるバンダングのサエミュル協会は韓国人をアフガニスタンへ送ったとして侮辱や嫌がらせがひどいため、一時閉鎖に追い込まれている。

2004年に日本人の反戦派三人組がイラクで人質になった事件があった時、日本国内でもかなり三人の不注意な行動に対する批判が起きたが、私は日本人の三人と今回の韓国人の人質とは状況がかなり違うと考えている。

まず第一に日本人三人の人質について私の意見をはっきり明記しておくべきだろう。私は彼等三人の拉致はやらせだと思っている。もともと人質になることを計画して三人がイラク入りしたとは考えていないが、彼等は明かにアメリカ軍によるイラク侵攻に反対していたプロ市民たちであった。当時イラクでは抵抗軍やテロリストの間で外国人を拉致することで多国籍連合軍を撤退させたり身代金を払わせることがはやっていたが、拉致された日本人が抵抗軍に同情的であることを知った人さらいは、「な〜んだ、仲間だったのか」と考えて彼等を政治目的に利用したのではないかと私は考えている。

しかし今回の韓国人ボランティアの場合は、拉致がやらせである可能性はほぼゼロだ。特に人質の一人が殺されたとなればなおさらであろう。第一、彼等はただのボランティアではない。キリスト教の宣教師たちである。穏健派のアフガニスタン政府からも快く思われていない彼等がタリバンと協力しあうとは到底想像できない。

私はこの23人の行動はあさはかだったとは思うが、韓国の反キリスト教派から嫌がらせを受けるいわれはないだろう。生きるか死ぬかの身におかれている被害者やその家族に嫌がらせをするなど言語道断である。

このような難かしい状況にありながら、命がけで神の良いニュースを伝えようとした人々に励ましの声を送りたい。どうか無事にかえれますように。

July 25, 2007, 現時間 11:56 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 22, 2007

アフガニスタン: タリバン、韓国人宣教師20数名を拉致

中東問題 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 東洋危機

金曜日、アフガニスタンからこんなニュースが届いた。

アフガンで韓国人18人拉致 タリバーンが犯行認める

 アフガニスタン中部ガズニ州知事は20日、韓国人がアフガニスタン中部ガズニ州知事は20日、韓国人が乗ったバスが武装集団に襲われ、約20人が拉致されたと語った。反政府勢力タリバーンの報道官を名乗る人物はロイター通信に犯行を認め、「我々の要求は後に公表する」と述べ、拉致したのは18人としている。

 一行は19日、南部カンダハルから首都カブールに向かう途中で拉致された。地元警察幹部はAFP通信に空のバスを発見したと語った。

 韓国・聯合ニュースによると、一行はソウル近郊のキリスト教会に所属。13日に韓国を出国後、カンダハルの病院と幼稚園で奉仕活動を終えて23日に帰国する予定だったという。



korean

拉致された韓国人宣教師たち, 出発前の記念写真

The Marmot's Holeというブログによると、拉致されたのは15人の女性を含む23人とのことだが、これは報道する新聞によって人質の数は18人から23人とあってはっきりしない。

しかし韓国軍の活躍には非常に感謝しているアフガニスタン政府だが、宣教師たちの活躍には眉をひそめているらしい。もともとイスラム教政府は異教徒の存在を面白く思っていないし、第一アフガニスタンでは以前よりましになったとはいえキリスト教宣教など違法だろう。以前にも韓国人宣教師150人がアフガニスタンから強制送還されたことがある。今回もこれだけ多数の宣教師が護衛もつけずに政府に届け出もせずに集団で移動していたことにカルザイ首相はかなり苛立っている様子だ。

タリバンは当初、韓国軍がアフガニスタンから数日中に撤退しなければ人質を殺すと言っていた。アフガニスタンの韓国大使によれば韓国のアフガニスタン撤退はすでに決まっており、予定を変更する意志はないとのことだが、これについては韓国の新聞もAPも韓国はいずれにせよ近々撤退する予定だと報道しており、見方にによっては韓国がテロリストの要求に応じたようにも取れる。

一方、同時に拉致されたドイツ人二人はドイツ政府がタリバンとの交渉を拒んだため殺されたそうだ。

タリバンの要求どおりの早急さではないとはいえ、韓国軍は撤退する意志をはっきりさせているのだからタリバンも納得して人質を返すかと思うとそうではない。イスラム教テロリストの二枚舌は悪名高い。今度は23人の人質と拘束されている23人のタリバン囚人を釈放せよと要求を変更してきた。

以前にもイタリアの人質とタリバンの囚人が交換されたが、この時アフガニスタン政府も英米政府もテロリストと交渉すれば誘拐の再発を招くと抗議した。しかしイタリア政府は人質交換をしないならばイタリア軍の2000兵を撤退させるとアフガニスタン政府をおどしたため交換は実現した。しかし案の定、その後フランス人労働者が拉致されるという事件が起きている。

ロバートの考えでは韓国政府はアフガニスタン政府にタリバン囚人を釈放させることができるかどうか疑問だという。先ずこのような行為は今後も拉致を増加させる可能性が高いこと、イタリアに比べ韓国の駐留軍はたったの210人で、すでに今年中に撤退が決まっている。しかもカルザイ首相は宣教師たちの無責任な態度にすでに腹をたてている。アフガニスタン政府にとって人質交換は害あって益なしの提案だ。

この宣教師たちの無責任な行動は批判されるべきだろうが、それとは別に私はアフガニスタンのようにキリスト教に敵意を持ち、過激派テロリストが同じイスラム教徒ですら腐敗しているとか規則が緩すぎるとかいって殺しにくるような国で、命がけでその国の人々の生活向上のために戦い宣教をする人たちの勇気には脱帽する。

著者のロバート(Robert Koehler)によると、アフガニスタンにはなんと韓国からのキリスト教宣教師が120人も在住して宣教やボランティア活動をしているんだそうだ。

ベルモントクラブの(The Belmont Club)レチャードによると今やキリスト教宣教師を世界で一番海外へ送り出す国はアメリカに次いで韓国が第二位なんだそうで、韓国がアメリカを追い越す日は近いという。

イスラム過激派が彼等の原理宗派を世界に広めて破壊しようとする今日、韓国の宣教師たちが本当のキリスト教価値観をイスラム教社会に広めて何が悪い? いや、悪いどころか歓迎されるべきことだ。人質になった宣教師たちは殉教の覚悟は出来ているはずだ。韓国政府はテロリストの要求など無視して、韓国の協会はどんどんともっと多くの宣教師をイスラム諸国へ送り込んでもらいたいと私は思う。

イスラム教過激派との戦いは戦場だけで行われるのではない、宗教は宗教でもって対抗されるべきだ。

July 22, 2007, 現時間 3:38 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 14, 2007

ハディーサ事件次々に崩れる検察側の主張

イラク関係 , 対テロ戦争

2005年11月、イラクのハディーサ地区で路肩爆弾の攻撃にあった海兵隊員が怒りくるって付近の民家を襲い二十数人の民間人を虐殺したとして、当時警備にあたっていたキロ隊の隊員数名が殺人などの嫌疑をかけられている事件において、審査官は12日、裁判にかけるだけの証拠が存在しないとして被告のひとりであるジャスティン・シャーラット兵長(Lance Cpl. Justin Sharratt)の起訴取り下げを推薦した。これで被告三人のうち二人までが起訴取り下げの推薦を受けたことになる。(もうひとりは裁判にかけられるべきとの推薦がされている。)

先月にも、事件後に適切な捜査を行わなかったとして罪を問われていた四人の将校のうちのひとり、ランディ・ストーン大尉の件も裁判前の審問の結果、審査官から起訴取り下げの推薦がされたばかりで、この事件はどんどんと縫い目からほころびはじめている。これらの被告を軍法会議にかけるかかけないかの最終決断はキャンプペンダルトンの第一海兵隊遠征軍の司令官ジェームス・マティス(Lt. Gen. James Mattis)中将の肩にかかっている。

実はこの事件、最初からかなりおかしなことばかりだった。詳細は去年の6月に私は下記で色々紹介しているの参照されたし。

ハディーサ事件:それぞれの思惑
疑わしきは罰するメディア その2
ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く

その後捜査が進むについて検察側の提出した海兵隊員に対する証拠がかなりいい加減であることがどんどん明らかにされてきたが、今回審査に当たったポール・ウェア中佐の報告書を読んでみると被告らの容疑がどれだけいい加減なものかがはっきりしてくる。

ウェア中佐は報告書のなかで、シャーラット兵長にかけられた容疑は「根拠がなく」何度も(起訴されたことが)「信じられない」と語っている。

中佐はさらに死んだイラク人の幾人かは被告が言うように抵抗戦士だったと示唆している。

先月シャーラット被告の審査の指揮をとったウェア中佐はイラク人目撃者の話は存在する物的証拠と矛盾して一致しないと語る。

物的証拠によれば「(殺された人は)誰もみな遠方から正面を向いて9ミリ口径のピストルで撃たれている。これは近距離から処刑された反応とは一致しない。」とウェアは書いた。

中佐は死んだイラク人の親戚は米軍に解剖のために遺体を掘り起こすことを許可しなかったとし、イラク人はアメリカ軍に殺された市民の家族に時々支払われる2500ドルの慰謝料欲しさに嘘をつく強い動機があったことも付け加えた。

このようなイラク人目撃者を信用することは「私の意見では米海兵隊の任務に対する市民の協力を減らすために、米軍にたいして無実の罪を着せるという危険な前例をつくることになると思う」とし、「もっと危険なのは海兵隊が敵に面した重要な時にためらう可能性があることである。」と書いている。

審査官がここまで言うのでは先ず軍法会議にかけられることはないだろう。また会議にかけるべきと推薦されたもうひとりの被告も、裁判になったとしても無罪になる可能性が強くなってきた。

この話についてパワーラインの掲示板でスノーマン(Snowman)というHNで書いている人は、このキロ隊はファルージャの戦いで大手柄をたてた有名な隊であり、罪のない民間人の避難にも当たったことがある。彼等は民家から攻撃された場合にどのように対応すればいいか十分に心得ているベテラン隊員たちだったと述べている。

私の息子も同じ時期にハディーサに居ました。(息子の)リマ隊は川の向こう側で行動していました。2005年11月のことです。この事件の状況はごく普通の状態でした。抵抗軍は事件を起こしては民間人を盾にしていたのです。子供たちは使用済みの弾を集めてお金をもらっていました。市民は抵抗軍のいう通りのシナリオで演技をしないと威嚇されたり脅迫されたりしていたのです。彼等は民家に隠れ海兵隊員からの攻撃が止むまで家人を盾にしていました。息子は事件のあった車を後で見ましたが新しい銃弾のあとでぼこぼこになっていたといっていました。

テロリストが逃げ込んだ民家の家人はしょっちゅう巻き添えを食って殺された。そういうことがあまりにも多く起きたため、地元市民はついに我慢できなくなり海兵隊の味方をするようになったとスノーマンは言う。そしてテロリストの隠れ家や武器庫の場所を海兵隊につたえテロリスト逮捕に協力するようになった。地元市民の裏切りを悟ったテロリストたちは命からがらハディーサから退散したため、いまやハディーサは2005年に比べてずっと平穏な場所になっており、海兵隊の後を子供たちがくっついて走り回るほどになっているそうだ。

もしこの事件で容疑をかけられたすべての被告が起訴取り消しや無罪になったとしたら、当時海兵隊員の有罪は間違いない、海兵隊上層部は隠蔽行為をしたという確かな証拠がある、とがんばっていた自分も元は海兵隊だった(信じられない!)民主党のジョン・マーサ下院議員はどういう言い訳をするつもりなのだろうか?全く海兵隊の風上にもおけないおっさんである。

私の希望としては全ての被告の起訴が取り消され、最初から犯罪は起きていなかったということがはっきりすることである。そしてそうなった時マーサ下院議員をはじめ事情がわからないうちから米軍兵を殺人犯扱いした全ての人々に土下座をついて謝ってもらいたいものだ!

July 14, 2007, 現時間 4:24 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 13, 2007

米モンタナの主婦:ネットを使ってテロ陰謀を暴露!

対テロ戦争

2004年9月3日、ライアン・G・アンダーソン被告は戦争中に敵を擁護したなどの五つのススパイ行為で有罪となり数回に渡る継続的終身刑を言い渡された。これはシャノン・ロスミラーさんというモンタナに住むの三児の母が自宅のコンピューターを使って開発した画期的な対サイバーテロリズム諜報による最初の大手柄であった。

911事件を発端に欧米で計画され未然に防がれているテロ陰謀のすべてが、犯人グループによるネット上での情報交換が鍵になっていることが最近明らかになってきた。顔もあわせたことがない地球の裏側にすむ者同士がイスラム聖戦の信念のもとに外国でテロ行為を実現させてしまうとは本当に恐ろしい。しかし意外なことに、つい最近までアメリカでもヨーロッパでも各国の諜報機関はインターネットにおけるテロリスト監視に関して組織的な対策を全く持っていなかったのである。しかもアメリカにおいてインターネットテロ監視システムを開発したのが諜報専門家ではない一般の主婦だったというのだから驚く。今日はインターネットを使ってアメリカ国内を標的にしていたテロ陰謀を暴露し、その効果的なやり方は今やサイバーテロリズム対策のモデルとしてFBIにも起用されている諜報技術を開拓したシャノン・ロスミラー(Shannen Rossmiller)さんの話を紹介しよう。

シャノン・ロスミラーさんはモンタナ州にある小さな町の裁判官だった。自分は三人の子持ちの普通の主婦で911事件があるまで中東のこともアラビア語も全くむとんちゃくだったという。しかし911事件はロスミラーさんに衝撃を与えた。どうしてあのような恐ろしいことをする人たちがこの世にいるのだろうか、どうしてあのような陰謀が成功したのだろうかとテログループやイスラム過激派についてむさぼるように研究した。

テロリストチャットルームの発見

2001年の11月、ロスミラーさんはニュースでテロリストやそのシンパたちはインターネットの掲示板やインスタントメッセージなどを使って交流していることを知った。それと同時に政府によるインターネットの監視は非常に限られたものであることも知った。

このニュースで紹介されたテロリストのネットアドレスは "www.alneda.com"。さっそくロスミラーさんはのぞいてみたがアラビア語ができないため適当にクリックして映像だけをみてみると、自爆テロの後のバラバラ死体の写真など残虐な映像が次から次に出てきたという。

2002年の1月からロスミラーさんはネットのアラビア語口座や大学の講習を受けてアラビア語を必死に勉強した。アラビア語ができるようになってくると、だんだんとイスラム教聖戦主義者たちのホームページが読めるようになり、要注意人物や団体がじょじょに浮き彫りになってきた。

アラビア語の上達と共にテロリスト掲示板に投稿してみたが、不自然な言葉使いだったのか反応は今一つだった。そこで彼女はネット上で知り合ったアラビア語の通訳の協力を得てどういう書き方をすれば聖戦主義者らしく聞こえるかわかるようになり、そのうち仲間として受け入れられるようになったという。

彼女が最初にテロリストキャラを作ったのは2002年3月13日のこと。ネット上で要注意人物と話をするためだった。ロスミラーさんは話相手のパキスタン人に自分が過激派の武器密輸業者であると納得させ。パキスタン人が彼女に盗品のスティンガーミサイルを、アメリカ国内で戦っているテロリストに売りたい意志を示した時、ロスミラーさんはペルシャ湾地域方言を使って相手の武器が本物であることを確認できる情報を求めた。二週間もすると彼女のメールボックスにはミサイルの認証番号が送られてきた。

さて、この情報を持ってロスミラーさんはどうしようかと悩んだ。平凡な主婦で三児の母が突然FBIのドアをたたいてテロリストがミサイルをアメリカ国内に売ろうとしているなどと言ってみても相手にしてもらえないだろう。そこで彼女はFBIのホームページにある市民からの情報サイトに提出することにした。

数日後、FBIから電話がかかってきたが、その内容といったらまるで尋問だったとロスミラーさんは言う。しかしその後再びFBIから電話がかかってきた時は、今度はお礼の電話だった。彼女が提供した認証番号は盗まれたミサイルと一致していたからである。

この成功に気をよくしたロスミラーさんはテロリストたちとオンラインで交信を続け、諜報に力を入れた。多々のイスラム人物を装い彼女はテロリストたちのチャットルームや掲示板を監視しはじめた。よる遅く家族が寝静まった後、ロスミラーさんはもくもくとコンピュータの前でテロリストの言動を監視し続けたのである。

サウジアラビアのテロ攻撃を予告

2003年になるとロスミラーさんは一般の掲示板ではなくアルカエダ系の過激派テロリストのプライベートサイトに潜入した。 このサイトの参加者はそれまでロスミラーさんが見てきたどんな過激派よりも、もっと過激な思想を持っていた。 そこでは一部のテロリストが取得した携帯電話を使ったリモートコントロール爆弾技術の情報交換がされていた。ロスミラーさんのもとにもその製図が送られてきた。ネット仲間たちがアラビア半島で携帯を使った自動車爆弾攻撃が計画されていると話あっているのを聞いたロスミラーさんはすぐにこの情報をFBIに通告した。

2003年5月12日、ロスミラーさんがチャットルームで取得したサウジアラビアテロ計画をFBIに通告した4日後、アルカエダは攻撃を実行した。テロリストは二台の乗用車とトラックとSUVをリヤーディに乗り入れた。 二台の車には重武装したテロリストチームが乗り込み、4台のうち3台は爆発物でつまっていた。彼等の標的は外国人住宅街のアパート三つ。そのうちの一つはアメリカはバージニア州に本社があり、サウジの防衛隊の訓練にあたっていた警備会社ビネル株式会社の寮だった。この攻撃によってテロリストは34人の民間人を殺害した。

続いて4日後の5月16日。アルカエダはカサブランカでいつつの爆弾を爆発させ少なくとも20人を殺害100人以上が負傷させた。攻撃の標的はユダヤ教センター、スペイン料理レストラン、外国人専門のナイトクラブ、ホテル、ベルギー領事館だった。FBIの調査でこれらの攻撃には携帯電話による点火器具が使われていたことがわかった。

テロリストからサダムの伝言を頼まれた!

二か月後、彼女はイラクはモスールに住む運び屋の振りをしてアメリカ軍に対抗する聖戦主義者を援助したいと意思表示をした。さらに自分はヨルダンやトルコとイラクの間をいったりきたり自由にできること、これらの国に金のコネがあることなどを書き連ねた。2〜3週間もするとチャットルームにおいて彼女は十分に信用を得、ヨルダンにいるサダムの手下に手紙と金銭を届けてもらえないかと相談を受けた。ロスミラーさんの元にサダム・フセインが書いたという手紙のスキャンコピーが送られてきた。これは同盟軍によって政権が倒された際ヨルダンに逃れたサダムの部下たちに宛てたフセインの手紙だったのだ。この手紙は後に本物であることが連合軍によって確認されている。

ライアン・アンダーソンの逮捕

ロスミラーさんは2004年の10月、チャットルームに徘徊しているアメリカ人を発見した。この男は英語で投稿していたが、自分はイスラム教に改宗したAmir Abdul Rashidというものだと名乗のり、自分は聖戦を援助するのに貴重な情報を持っているので興味のある人は連絡してくれと書いていた。アラビア語の掲示板に英語で書いているこの男を怪しく思ったロスミラーさんはIPアドレスをつたってこの男がワシントン州のシアトルあたりにすんでいるライアン・G・アンダーソンという陸軍州兵であることを突き止めた。

その後ロスミラーさんはアルジェリア人のアルカエダを装ってアンダーソンに接近、英語で数カ月に渡る情報交換をした。驚くべきことにアンダーソンは相手がアルジェリアのアルカエダメンバーと信じてエイブラハム戦車の弱点だのイラクにおけるアメリカ軍の位置など詳細にわたって提供したというのである。ロスミラーさんは地元のFBIと陸軍犯罪捜査部と協力して数カ月にわたる諜報を行った。2004年2月12、イラク出動8日前にライアン・G・アンダーソン兵は逮捕された。

残念ながらアンダーソンの件が明るみに出て法廷で証言などをしたため、ロスミラーさんの覆面捜査官としてのキャリアは終わってしまった。また怒ったテロリストから命を脅迫されたりしているため、現在ロスミラーさんには護衛がついている。だが彼女はオンラインでの捜査はまだ続けており、レバノンのいるアルカエダメンバーがイラクに化学兵器を輸送する陰謀を暴露したり、アルカエダに核兵器の秘密を売ろうとしていた在米ヨルダン人を摘発したり、アルカエダと協力してアラスカの石油パイプラインを爆破する陰謀を暴露したりしている。

インターネットを使った対サイバーテロ作戦

7世紀の聖戦思想を持つイスラム過激派テロリストだが、そのやり方は21世紀のインターネット技術を駆使したものだ。テロリストはインターネットを使ってテロ攻撃の計画や資金集めや仲間のリクルートなどを行っている。我々が21世紀のテロリストと戦うためには彼等のやり方を十分に理解する必要がある。

信念と才能のあるシャノン・ロスミラーさんのような愛国者が自由社会に多くいてくれれば我々はテロリストに勝つことができる。この間陸軍訓練基地を爆破しようとしていたテログループの摘発も、ビデオ屋の店員が機転をきかせたことがきっかけだったように、一般の市民でも常に危険を察知するよう気をつけていればひとつひとつは小さくてもテロリストと戦うことは可能なのである。

ロスミラーさんのお手柄に大きな拍手を送ろう!

July 13, 2007, 現時間 3:31 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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July 8, 2007

アフガニスタン: どうなったのタリバン春の大攻撃?

対テロ戦争

昔読んだパール・バック著の「大地」という小説のなかに王虎という将軍が出てくる。彼は若い頃は大軍を引きつれ次々に領土を奪い勝ち戦に明け暮れたが、年とともに怠慢になり士気が衰える。そして毎年「春になったら兵を挙げる」というのが口癖になっていた。ところがある年ライバルの軍が「春を待つまでもない」と攻めて来て滅ぼされてしまう。

もう何年も冬になると「春の大攻撃」を宣言しているアフガニスタンのタリバンをみていると、どうもこの王虎を思い出してしまうのである。

今年のはじめ頃タリバンはまたぞろ「春の大攻撃」を宣言した。読者のみなさんはその攻撃がどうなったかご存じだろうか? タリバンの「春になったら、、、」という呑気な宣言に北大西洋条約機構(NATO)軍は「春を待つまでもない」と言って今年の初めアキレス作戦なる攻撃をはじめた。

今回の連合軍に参加しているのはアメリカ、イギリス、オランダ、カナダあわせて4000の兵、それに1000のアフガン兵が加わる。

今回の作戦は北側のヘルムランド地区に集中される。タリバンが占拠したと発表しているムサカラ(Musa Qala) とワシア(Washir)そしてナズワドの位置する地域である。

どうやらこの作戦大成功だったようで、おかげでタリバンは再編成の暇もなく、ただただ逃げまどうばかりで春の攻撃どころではなくなってしまった。APの記事によれば、NATO軍はすでに今年にはいって2000人以上のタリバン戦闘員を殺しており、これは去年一年間の3000人を大きく上回る率である。

アフガニスタンでの戦闘が激化しているとはいえ、味方の犠牲者せいぜい100人に比べタリバンの受けている打撃は大きい。しかも追いつめられるとすぐにパキスタンに逃げ込んでいたタリバンだが、先日パキスタンのムシャラフ大統領はNATO軍のパキスタン内追跡を許可したため、今後はパキスタンに逃げても安全ではなくなってしまった。これは非常に歓迎すべき発展である。

ムシャラフ大統領は国民からの人気はあまりない。この間も7回目からの暗殺未遂があったばかり。テロリストもタリバンもムシャラフには目の上のたんこぶであり放っておけば自らの滅亡におよぶ。ここはNATOに媚びを売っておく必要があると読んだのだろう。

それにしてもタリバンはいったい何時までこの不毛な戦いを続けるつもりなのだろうか?このままではいつか、彼等が春を見ない年が訪れるだろう。

関連エントリー:タリバン勢力がますパキスタン北西部何がタリバン春の大攻撃だ!

July 8, 2007, 現時間 4:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 2, 2007

人手不足のアルカエダ、イギリスの連続テロ失敗事件に思うこと

ヨーロッパ , 対テロ戦争

ロンドンとグラスゴーで起きた自動車を使った爆弾テロ未遂事件だが、寸前のところでテロが未然に防げたことでほっと胸をなで下ろすと同時にテロ計画そのものにも何か信じられないほどずさんな部分があると感じる。

以前に私は爆発物は点火が一番難かしいと聞いたことがある。最初にナイトクラブの前に駐まっていたメルセデスからは煙が立っていたとあるが、これは携帯電話を使ったリモコンの点火が失敗したことを意味する。

二台目においては自動車を駐車違反していて牽引された後に爆弾が発見されている。もしこのメルセデスが点火に成功して爆発したとしても、牽引された先の人間のいない駐車場で駐車違反の車を数台ふっとばしてみても意味がない。交通安全のお巡りさんの目にとまるような場所に車を駐めるなどプロのテロリストとしては考えられない失敗だ。

グラスゴー空港で起きた事件にしても、きちんと下調べをしておけば空港のドアの前には車の出入りを阻止する柱がいくつも立っていることに気が付くはずだし、送り迎えの車線は建物とは平行に走っているわけだから直角の角度でドアに全速力で突っ込むことが不可能なことくらい子供でもわかる。

このようにどの件をみてもプロのテロリストが計画したにしてはあまりにも素人的間違いが多すぎる。まるで三馬鹿トリオがテロをやってるみたいだ。いったいプロのテロリストは何をやっていたのだろう?

昨日紹介したニューヨークタイムスの記事でも、イギリスの対テロ当局が監視していたテロリスト達が最近一斉に姿を消したとあった。その多くが国外へ逃走したと思われるともあった。アルカエダのリーダーたちは下っ端に実行は任せて警備体制がかわらないうちにとんずらしたらしい。つまりイギリス内に残ったテロリスト達は下っ端の素人だけで自分らが何をやってるかちゃんとわかってないチンピラだけだったのかもしれない、などと考えを巡らせていたらストラテジーページのこんな記事に出くわした。

アルカエダの活躍はメンバーが減りリーダーたちが殺されたり捕まったりする数が増えるにつれ、その威力は衰えつつある。アルカエダのプロパガンダ活動もそうだ。ほんの昨年の秋までは93パーセントのインターネット活動はビデオだった。それが今では音声だけになり、その声すらも日に日に弱気になっている。彼等が自信を失うのには理由がある。過去二年に渡るアフガニスタン国境沿いのアメリカやパキスタン軍の主にミサイルやスマート爆弾による攻撃によって殺される外国人戦闘員の数は増える一方だ。...しかしアルカエダが心配しているのはそのことよりも、対テロ勢力による諜報の正確性がどんどん高まっていることにある。あまり取り沙汰されていないが、アルカエダはアメリカの諜報技術が信じられないほど高まったのか、もしくはアメ公の金に目がくらんだアルカエダのメンバーたちが情報提供をしているのかのどちらかだろうと主張している。

アルカエダは中東の事情をよく知らない欧米のメディアや西洋に住むイスラム教徒らをだますことには成功しているが、それでも欧米の警察は内部通告を受けメンバーの逮捕を続けているためアルカエダのメンバー勧誘は殺されたり逮捕されたメンバーを補うのに追い付くかない状況にある。必死のアルカエダに必要のなのはここで衝撃的な911並の自爆テロを派手にドカーンとやって成功させることだろう。そのためにこの間のニューヨークのケネディ空港爆破未遂事件だのイギリスの連続テロ行為などが計画されたわけだ。

しかしその失態を見れば西洋におけるこうしたテロ計画の多くがアマチュアによってされていることは明らかである。欧米諸国でテロ計画をたてている連中はテロリストといっても雑魚ばかりで、中東の本部にいるプロのアルカエダテロリストの指導を受けているとは思えない。エキスパートたちはすでに世界各国の対テロ政策により殺されたり逮捕されたりしていて手下の指導に当たれる人員が大幅に不足しているからなのだろう。

ところで敗北を感じているのはアルカエダだけでなく、アルカエダを受け入れたアフガニスタンのタリバンたちも同じである。ストラテジーページに載ったタリバンが敗北を認めたというこの記事は興味深い。

2007年6月25日、タリバンは彼等特有のやり方で自分達の負けを認めた。最近行われたメディアのインタビューで、タリバンの報道官は(タリバンの攻撃が)自爆テロ作戦に重点をおくようになったことをを発表した。タリバンはまたアメリカ人がタリバンの上昇部に潜入したと認めタリバンの上層部が何人も殺されるか逮捕されるかしており、下層部のメンバーもまた逮捕されていると語った。また最近はかなりのタリバン実力者による寝返りが続いているがタリバンの報道官はこれについては語りたがらなかった。

タリバンはもともとテロリスト組織ではない。彼等は最初はパキスタンの難民キャンプで組織された武装勢力だったのだが、パキスタンの諜報部員にそそのかされアフガニスタンに戻って帰ってアフガニスタンで起きていた内乱を利用して政権を乗っ取った。しかしテロリストではないとはいえただの暴力団だったタリバンに統治などできるはずもない。

そこでタリバンは当時スダーンから避難してきたアルカエダを受け入れ1990年代にはアフガニスタンの他の部族を弾圧するための用心棒としてアルカエダ戦闘員を使うようになっていたのだが、アルカエダのようなテロリストと手を結んだのが運の付き。2001年の911事件に反応したアメリカ軍のほんの一握りの特別部隊にあっという間に政権を倒され、パキスタンへ逃げ帰る始末となった。以後6年間タリバンは必死に勢力の復興をめざしてきたが、資金集めもうまくいかず、時々行ったNATO軍への攻撃ではさんざんな惨敗が相次ぎ、去年だけで3000人の戦闘員が戦死するという大打撃を受けた。

タリバンは今や自爆テロ以外に何の戦略のないただのテロリストにまで落ちぶれてしまったのである。タリバンがテロ行為作戦を宣言したということは自分達の敗北を認めたようなものだ。しかし、自爆テロはタリバンにとって二重の自殺行為だ。戦闘員が自爆するだけでなく、自爆の犠牲者が地元民であることから地元民からも見放され組織としても自爆してしまうからだ。

こうしてみてみると私は我々の対テロ戦争は勝ちつつあるという希望が湧いてくる。時間はかかるかもしれないが辛抱強く戦い続ければテロリストなど滅ぼせる。そのためには無論イラクで勝たなければならないが、イラクでの勝ち負けに将来の存続がかかっているのはむしろアルカエダのほうなのである。

July 2, 2007, 現時間 10:42 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 30, 2007

スコットランドでもテロ攻撃!

ヨーロッパ , 対テロ戦争

昨日のロンドン同時多発テロ未遂事件に続き今度はスコットランドのグラスゴーでも自動車爆弾を使った自爆テロが起き、これは未遂ではなく実際に爆発がおきたが、幸いにしてけがをしたのは犯人の二人だけという失敗で終わった。

APの記事によると、スコットランドはグラスゴー空港で、乗客が搭乗手続きを行うカウンター近くのガラスドアにジープチェロキーが全速力で突っ込でガラスドアを破壊、カウンター前でまっている乗客のほんの数メートルのところで止まるという事件が今日、土曜日におきた。この攻撃は先日発見された二つの爆弾テロ未遂事件と直接関係があるとみられている。

これによってイギリスで警戒態勢を最高レベルに引き上げた。またアメリカのブッシュ大統領もアメリカの空港など公共交通機関の警備体制をより厳しくすると発表。

犯人の一人は大やけどを負って重傷。もう一人は警察に拘束されている。スコットランド警察所長ははっきりとは断言していないが、負傷した犯人は爆弾ベルトを締めていたらしく、ベルトは除去され別の場所で破壊された模様。警察署長はハッキリとは発表していないが、この攻撃は明らかに自爆テロが目的だったようだ。

攻撃に非常に似ている点があることから、本日の攻撃と先日の事件とは確実なつながりがあると思われる。

緑のジープはグラスゴー空港のメインターミナルに向かって午後三時頃に突撃したが、正面玄関前に設置されているいくつかの警備用のコンクリート柱によってスピードを落とされ車の鼻先がドアにあたってガラスドアを破壊した。もしジープが建物の中に通過していれば何百人という人が殺されたであろう。

目撃者によると車の運転手はガード柱に突っかかったジープをなんとか前にすすめようと必死にもがいていた様子で車輪が空回りしていたという。車が前に進まないと分かったのかジープのなかから一人の男がガソリン容器を持っておりてくると、液体をジープのしたにまいて火をつけたという。

警察は運転手と乗客の二人を取り押さえたが、目撃者の話では二人は「南アジア系」の人種だったという。南アジアとはインド、パキスタン、アフガニスタンといった地域を指す。犯人の一人は火をつけたとたん燃え上がって凄まじい光景だったと語っている。

犯人以外のけが人はひとり足をけがして病院に運ばれた。

まだ詳細は分からないが、このジープには爆弾は仕掛けられていなかったのだろうか?もしこれが自動車爆弾だったのならたとえ車がビルの中にはいれなかったとしても、正面玄関で爆破すれば近くで列をつくっていた乗客の多くを殺すことができたはずだ。それに自動車爆弾を運転している人間がわざわざ爆弾ベルトをつけているというのも変な話だ。

もしかすると自動車爆弾の引火がうまくいかない時のことを予測して最後の手段として爆弾ベルトを爆破させる予定だったのかもしれない。ま、詳細は数日中に明かになるだろう。

ブラウン首相は明かにアルカエダによって試されている。ここでイギリスが怯むかそれともついに一大奮起して対テロ戦争に真剣に取り組むか、ブラウン首相正念場である。

June 30, 2007, 現時間 5:45 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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間一髪!ロンドンにて大型自動車爆弾テロを寸手のところで阻止

ヨーロッパ , 対テロ戦争

なんと本日ロンドンの真ん中で爆弾いっぱいに詰まったメルセデスベンツが二台、偶然近所で無関係の救急活動を行っていた観察力ある救助隊員によって発見され、間一髪のところで大型テロが阻止されるという事件があった。(以下6月30日付け読売新聞の記事より)

ロンドンのテロ未遂、“爆発物”積んだ2台目の車見つかる

 【ロンドン=本間圭一】ロンドン中心部で29日発覚したテロ未遂事件で、ロンドン警視庁は同日夜、テロ未遂事件に使用されたと思われる2台目の車両が見つかったことを明らかにした。

 同警視庁のピーター・クラーク対テロ部長らによると、ロンドン中心部のコックスパ通りから撤去された青色のメルセデス・ベンツから強烈なガソリンのにおいが漂ったため、同警視庁が調べたところ、車中から、燃料、ガスの容器、くぎが見つかり、不発の処理が行われた。

 車中で発見された爆発物と見られる積載物は、繁華街ピカデリー・サーカス近くで見つかった灰色のメルセデス・ベンツから発見された積載物と同様で、犯行が自動車爆弾を使った同時テロだった可能性が浮上した。複数のメディアは、事件の背後に国際テロ組織・アル・カーイダが存在するとの見方を示している。

この二台の車が発見されたのは両方とも偶然だった。以下ニューヨークタイムスの記事より。

最初の件では救急車の救助職員がハイマーケットにあるタイガータイガーというナイトクラブの外に駐車してあった緑系銀色のメルセデスから煙が出ているのを発見して警察を呼んだのがきっかけだった。 警察は爆発物を処理したがこの早朝の出来事を数時間後まで公表しなかった。

二つ目の爆弾が発見されたとの報道で緊張の一日がたってから金曜日の夜、警察はやっと高級住宅街のパークレーン通りで違法駐車していた青いメルセデスに爆弾がつまっていることが、罰金書が発行された上牽引されてから発見されたと確認した。交通係の職員は車からガソリンの臭いがしたと語っている。

この車が牽引されたのは午前3時30分のことで、最初の車が発見されてから約2時間後のことだったと警察は言っている。

さらにABCニュースによれば、警備カメラにメルセデスから飛び下りる男の映像がはっきり写っているという話だ。ロンドン警察当局によるとここ数カ月テロリストとして当局が見張っていた容疑者が何人か行方不明になっており、ほとんどは外国へ逃げたらしいと思われていたが、今回の事件の犯人はすでに当局によって知られている行方不明になっていたテロ容疑者の一人ではないかという疑いがある模様。

アルカエダの連中はあきらかに以前の2004年の7.7事件を記念して同時多発テロを狙っていたのだろうが、イギリスは新首相にかわったばかりでもあり、ブラウン新総理大臣の実力を試そうという動機もあったのかもしれない。

爆発物が見つかったタイガータイガーというナイトクラブには同時間少なくとも500人の客でにぎわっていたという。成功していれば何百人という死傷者がでたことは確実だ。

今回の事件が未然に防がれた理由は二つある。偶然にも注意力のある救急隊員や交通係の警察官が不振な車に気が付いたということが第一だが、もうひとつは爆弾そのものの不備だ。爆弾は携帯電話を使ってのリモコン操作になっていたようだが、車から煙が出ていたのに引火しなかったことや変なにおいがしていたという報告から考えて引火装置に問題があったと思われる。

ここ最近イギリスの対テロ政策により容疑者の動きが厳しく規制されていたことから、イギリスにいた上層部のテロリストが国外へ逃亡したとなれば、イギリス国内に残ったのは下っ端だけだったため自動車爆弾をきちんと設置できなかったのだと考えることもできる。だが発見が偶然だったというニュースはイギリス市民にはかなりの不安をもたらすことだろう。

ところでインタビューを受けたロンドンっ子たちのなかには、イギリスがイラク戦争で示した姿勢を考えればアルカエダの標的になるのは自然だと答えているひとがいたが、もしそれが原因だとしたら、アメリカこそがアルカエダテロの標的になるべきだ。しかしアメリカ国内で仕掛けられた爆弾が発見されたというニュースはきかない。それというのもアメリカ国内でのテロ組織の発見はテロリストたちの計画がそこまでいかないずっと早期のうちに皆発見されてしまうからだ。

例えば以前にも携帯電話を大量に購入しようとしたイスラム系移民が店員に怪しまれたことがきっかけで逮捕された事件や、国内の陸軍基地を攻撃しようと企んでいたテロリストたちがテロビデオをDVDに移そうとしてビデオ屋の店員に通報された事件、ニューヨークのケネディ空港を爆破しようと企んでいたテロリストが勧誘を受けた市民の通報で爆発物購入のずっと以前に逮捕された事件など、アメリカ国内でのテロ行為はどれも計画の早期で発見されている。

民主党やリベラルメディアがなにかとアメリカの対テロ政策を邪魔しているにも関わらず、911以後アメリカ国内でテロ攻撃が一度もおきていないことから考えて、我々には詳しいことは知らされていないが、アメリカの国土安全省は裏でかなり綿密な監視を行っているものと思われる。イギリスもアメリカに見習って対テロ政策にもっと力を入れるべきだろう。

それにしてもアメリカ国内のテロが未然に防がれたいくつかの事件や、今回のロンドンでの事件でも、偶然に居合わせた一般市民の注意力が幸いしている。ということは対テロ政策は政府だけに任せていてはいけないということだ。自動車爆弾や自爆テロの犠牲になりたくなければ、我々一般市民が常に注意深く自分らの環境を見守る必要があることをつくづく感じる。

June 30, 2007, 現時間 12:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 9, 2007

JFK空港テロ未遂事件容疑者の数拡大

対テロ戦争 , 防衛

先日未遂事件で解決し四人の容疑者が逮捕されたJFK空港パイプライン爆破テロ事件は、捜査が続くにつ陰謀に関わった容疑者の数がどんどん増えている。FBIの関係者の話によると捕まった四人は氷山の一角であり、犯人グループはもっと大きいということだ。

さらに以前に事前に暴露されて未遂で終わったニュージャージーの陸軍基地フォート・ディグス攻撃陰謀に関わったとされる Adnan Shukrijumahなるテロリストの行方をFBIは未だに捜索中だ。この男、アルカエダにとって第二の(二回に渡る貿易センター攻撃を計画した)ラムジー・ユーセフなのかもしれない。容疑者は皆外国に逃げた模様。

一方アメリカの主流メディアはこのように重要な事件を大々的に報道せず、なぜかヒルトンホテル財閥のどら娘、、おっと令嬢が免停中に三回目の酔っ払い運転をして監獄行きになった話でもちきり。もっとも今回はいつものように両親が金を使って娘を釈放させるというやり方はうまくいかなかったらしく、一旦は刑務所の所長の一存で仮釈放になったものの裁判官が激怒してパリス嬢は刑務所へ逆戻り。車のなかで大騒ぎして「ママ!ママ!」と叫び出す始末。いい大人が何やってんだ!ま、親が甘やかし過ぎた結果がこれだわな。

なんてことはどうでもいい!テロリストが国内テロを企てているというのに金持ち令嬢のスキャンダルにばかりかまけているバヤイか!まったくアメリカ主流メディアはしょうがない。

June 9, 2007, 現時間 10:25 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 5, 2007

タリバン勢力が増すパキスタン北西部

中東問題 , 対テロ戦争

ビル・ロジオによるとアフガニスタンから追い出されたタリバン連中はパキスタンの北西部で勢力を増強させているようだ。しかも彼らの活動はパキスタンの政治家によって支持されている。

パキスタンの有力政党Jamiat-i-Ulema Islam(Fazl)は、この間NATO軍に殺されたタリバンの司令官の追悼式をパキスタンのKilli Nalaiで主催し、一万人の支持者達があつまった。殺された司令官ムラー・ダドゥーラの座は弟のダドゥーラ・マンスーア、またの名をムラー・バカー(Dadullah Mansoor [also known as Mullah Bakr]、ええ~?まじで?)が継いだ。

ここで問題なのは、このタリバンの集会を主催したのがパキスタン政権(the Muttahida Majlis-e-Amal (or MMA))の有力政党であることだ。

党の有力メンバーである元議員のMaulana Abdul Ghaniや現役の国会議員であるMaulana Noor Muhammad、元上院議員のHafiz Fazal Muhammad Bareechなどがこの集会に参加した。集会では故ムラー・ドゥラーへの追悼と共に、タリバンの対アメリカ運動を掲げる「ムラー・オマー万歳、オサマ・ビンラデン万歳、タリバン運動万歳」といったスローガンが繰り返された。

「我が弟の血は無駄にはしない。我々は弟や他の殉教者の犠牲を決して忘れない」とダドゥーラ・マンスーアは群集に向かって録音で声明文を語った。「我々はアメリカを追放しアフガニスタンを開放すると言うダドゥーラの任務を完了させるのだ。」

アフガニスタンのタリバンはNATO軍の敵ではない。何度も攻撃を仕掛けてはその度に惨敗して大量の戦士を失っている。にも関わらずアフガニスタンでタリバンの勢力が衰えないのはパキスタンからの援助があるからだ。

以前に私はゲリラ先方はいずれ武器、必需品、人員の不足から正規軍には必ず負けると書いたことがある。だが、それが実現するためにはゲリラの供給ラインを切断せねばならない。タリバンの強みはパキスタンという供給ラインが常に存在していることにある。パキスタンの北西部はほぼタリバンが統括してしまっている。

困難なのはNATOはパキスタンのムシャラフとは協力関係にあるため、パキスタンからやってくるタリバン戦士をパキスタンまで追いかけていって攻撃するということが簡単にはできない。なにしろこのあたりの自治体はおもむろにムシャラフの命令に背き、タリバンに味方しているからだ。それでもムシャラフ大統領はタリバンやライバル党の政治家から何度も命を狙われたことで、タリバン退治には一時期よりは積極的になってはいる。しかしまだまだ不十分だ。

私が思うに、ムシャラフ大統領は長くはもたないだろう。近いうちに暗殺されるか失脚するかのどちらかになる可能性が高い。そうなった場合、アメリカは即座にパキスタンをタリバンから守るという口実で北部から一斉にタリバンへの攻撃を仕掛ける必要がある。そしてタリバンに協力的な政治家は即座に暗殺しなければならない。パキスタンは実際に核兵器を所持する国である。これがテロリストの手に渡ったらとんでもないことになる。この際奇麗事はいっていられない。

アメリカ軍にその用意が出来ていることを願うばかりだ。

June 5, 2007, 現時間 10:02 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 2, 2007

ニューヨーク、JFK空港パイプライン爆破陰謀を未然に防ぐ

対テロ戦争

金曜日夜遅く丘に戻ってきたが、月曜日からまた五日間ほどネットアクセス不能になる。しかしこの週末はミスター苺が出張先まで遊びに着ていてスケジュールがぎゅうづめ。来週分のブログを書き溜める時間はゼロ。というわけで今週はエントリー更新がちょっと希薄になる可能性があるが、ご了承いただきたい。

本日のニュースによると、ニューヨークにあるJFK国際空港につながるジェット燃料のバイプラインを吹っ飛ばす陰謀を企てていたイスラム教テロリストの計画が暴露され未然に防がれるという事件があった。犯人は元ガヤナ政府の男を含むガヤナ人二人とトリニダード人二人の四人組で、そのうちの二人は元空港従業員だったという。

四人の陰謀は一年以上に渡って捜査がされ、計画の段階で阻止された。犯人の三人が逮捕され一人はトリニダードで指名手配になっている。

「この計画が成功したときの多大なる被害は想像を絶します。」と合衆国検察官ロスリンR・マウスコフ氏。「考えただけでも非常な寒気のする事件のひとつです。」と氏は記者会見で語った。

被害の規模は空港及びパイプラインが通っているクイーン市内にまで及ぶはずだったとか。もし成功していれば死傷者や被害は911どころの騒ぎではない。また空港と市街地破壊による二次的な経済的被害も無視できない。

犯人たちは動機としてアメリカ及びイスラエルへの憎悪から何かしてやりたいと思ってやったと言っている。どうしてニューヨークの空港を吹っ飛ばすことがイスラエルに打撃を与えることになるのか不思議だが、ま、テロリストの考えることに理屈は成り立たない。

幸いなことに、犯人グループは爆発物を得るところまでは行かなかった。911以後厳しくなった警備体制により、犯人グループの陰謀はすぐさま当局の知るところとなったからだ。

当局の話によるとトリニダード人の二人はジャマートアルムスリミーン(Jamaat al Muslimeen)というトリニダード国内の過激派イスラムグループに所属しているという。このグループは1990年に反乱を起こしたが失敗に終わり24人の死者を出している。

もう一人の男、ガヤナ人は去年までガヤナ政府で大臣をしていたと男だというから驚く。しかもガヤナはイスラム教徒は全体の人口の9%にしかならず、そのほとんどがスンニ派である。

このパイプラインはバックアイパイプライン社(Buckeye Pipeline Co.)に所属するもので、ニュージャージー市のリンデンからニューヨークのJFK空港まで飛行機の燃料を輸送するために使われている。そのほかにもラガーディアやニューアーク空港にもパイプラインは引かれている。,

バックアイの報道官によると社によるパイプラインは国中にいたるところに引かれており、テロリストに狙われる可能性については以前から当局より警告を受けていたという。それでその警備は念入りにしていると語っている。

ニューヨークでは数ヶ月前にもトンネルを爆破しようとしていたテログループの計画が阻止された。今回も国内の対テロ政策は効を成したようである。

911があってすでに6年。人々の記憶からあの恐ろしいテロ事件が薄れつつある今こそ、我々は決して油断してはならないことを改めて思い知らされる事件であった。この次に民主党議院が対テロ政策として作成された愛国法を覆そうとしたら、共和党議員たちは今回のような事件を持ち出して、テロとの戦いは一時たりとも気を許してはならないのだということを彼らに思い出させてもらいたいものだ。

June 2, 2007, 現時間 9:29 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 1, 2007

ガザ、イスラエルの苦しい選択

中東問題 , 対テロ戦争

本日は現在イスラエルがガザ対策として苦しい立場に立たされている話を、ジョシュアパンディット(Joshuapundit)のエントリーを参考にしながら紹介していきたい。l

いっこうに減る様子を見せないガザからのミサイル攻撃に対応すべく、イスラエルも空爆を始めたとはいえ、イスラエルは全面的な空爆ではなく、過去において結果がまちまちなだったテロリスト指導者を標的にした暗殺攻撃を続けることに決めたようだ。とはいってもすべての指導者ではなく、アッバス率いるファタのメンバーは今のところオフリミットのようだ。

二年前にガザから全面的撤去をしたイスラエルは今になって難しい立場に立たされているとジョシュアはいう。なにしろ今になってイスラエル軍がハマスの本拠地であるガザへ全面攻撃をして、ついでにアッバスのファタらによる統一政府をつくるとなると、国連や国際社会のパレスチナグルーピーたちが悲鳴を上げて批難するだろうし、かといって自制した攻撃をいつまでも繰り返していれば、イスラエルの南部はゴーストタウンになってしまう。

ブッシュ大統領は前者を望んでいるようだが、オルメルト首相は条件付で後者のやり方を選んだようだ。つまり、限られたハマスへの攻撃をしながらファタによる統一政府を確立するというもの。

昨日イスラエルはハマスのリーダーであるKhalil al-Haysのガザの自宅を狙って攻撃し8人が死亡した。先週ハマスがミサイル攻撃を急増させてから、これによってイスラエル空爆による死亡者の数は合計35人となった。

イスラエル公共保安大臣の(Public Security Minister) Avi Dichter氏は、ハマスとイスラミックジハドのリーダー達を狙った暗殺は引き続き行われるということだ。「テロに関わる者はすべて今の隠れたほうがいい」とDichter氏はチャンネル2テレビで語った。もちろんマハムード・アッバスとファタは別だが。

イスラエルの攻撃の直接の結果として、内輪もめをしてきたハマスとファタは今のところ一時休戦状態にある。武器を持って街中を闊歩していた武装集団が影をひそめたので、家々に閉じこもっていた市民はやっと外出して必需品の買い物ができるようになったという。

一方ハマスとファタは共同で国際社会にイスラエルのこの「犯罪」を止めさせるよう圧力をかけてくれと訴えかけている。特にハマスの高官Nizhar Riyanは、ハマスはイスラエルと妥協する気はさらさらないことを改めて強調した。氏は「イスラエルは地図上からかき消す」と語り、パレスチナによって支配され最後のユダヤ人が追放されるまで戦いは止めないと語った。

無論ハマスはミサイル攻撃をつづけており、21日の朝にはカッサムが乗用車に直撃して女性一人が殺され乗客の男性が軽傷を負った。もっともジョシュアによるとイスラエルメディアのいう「軽傷」という表現は曲者で、腕を失うとか体中切り傷を負うとかいうものまで含まれるそうだから実際どのうような傷を負ったのかは定かではない。なんでイスラエルのメディアはハマスからの攻撃を過小評価する必要があるのだろうか? どこの国も左翼メディアが支配するとこういうことになるのかもしれない。

さらにハマスはウエストバンクへの攻撃も、狙撃や誘拐などの手段を使って激化させると脅迫している。アッバスはウエストバンクのTanzimやアルアクサ殉教旅団なんかのチンピラに金を払って悪行をさせているという噂だ。

言うまでも無いがオルメルト政府のこの効果の上がらないやり方はイスラエルでは全く支持がない。なにせこのやり方は過去に何度も失敗しているのだから。オルメルト政権は政治的にもかなり危ない状態にあり、先週の日曜日イスラエルベイテヌ党のAvigdor Lieberman大臣(Strategic Affairs Minister)が政権から離脱するといきまいている。「ハマスが崩壊するか我が政府が崩壊するかのどちらかだ」と氏は語っている。

ジョシュアはハマスだけをやっつけてみても話は収まらないと言う。一応現在ハマスはパレスチナ政府であり、ファタは単なるジュニアパートナーだ。ここでイスラエル軍がハマスだけに攻撃を集中させてファタの勢力を野放しにしておくのは、レバノンの状態なども考えると非常に危険だ。

イスラエルがすべきことはパレスチナがやってるゲームを自制抜きでもっとうまくプレイすることにある。先ずはじめに、ガザは比較的狭い地域でありイスラエルは比較的簡単にその出入りを規制できることを思い出してもらいたい。またイスラエルはガザの機能もコントロールできる。なにしろイスラエルはガザに水力も電力も売っているのだから。もしイスラエルが栓を抜けばハマススタン(ハマスがコントロールするガザ)は日々の生活に即座に支障を来たし、非常に居心地の悪い場所となるだろう。

イスラエル軍は今の状態で全面攻撃をするのではなく、一方でメンバーやリーダーたちを探し出して殺す傍ら、規模の小さい覆面特別部隊と空爆でパレスチナのインフラ、武器庫、供給そして指令本拠を標的に破壊すべきだ。 そしてイスラエルはアッバスに対し彼らの警備隊によってハマスを取り締まるか問題の一部として取り締まられるかどちらかを選べと要求すべきだ。

ジョシュアはガザのインフラが崩壊し日々の暮らしが機能不能となった時点でイスラエル軍による全面攻撃をすべきだと言う。

早い話がイスラエルはオスロでおきた基本的な間違いに気がつくべきなのだ。国境にテロリストのアジトを容認するなどあってはなrないことなのであり、アラブパレスチナ独立国家創立は当地において永遠に続く混乱と戦争を招く以外の何者でもないのである。

結局イスラエルは、平和に隣り合って暮らす意志を見せる政府を迎えるか、この際イスラエルへの脅威を完全に終わらせるためパレスチナ政府を崩壊させるか、そのどちらかしかない。その時点で難民をどこへ居住させるか最終的国境をどこに引くかといった話し合いをイスラエルはエジプトとヨルダンと始めることが出来る。

パレスチナがイスラエルとの平和共存を拒絶する限り、イスラエルがとる道は二つに一つ。パレスチナ完全崩壊か、イスラエル崩壊だ。パレスチナはすでにイスラエルと共存するくらいなら独立国などいらないとはっきりした態度を示している。イスラエルには選択の余地はない。

June 1, 2007, 現時間 12:10 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 27, 2007

人殺しカルト、イスラム過激派の派閥争い

中東問題 , 対テロ戦争

ここ数日起きているレバノンでの抗争はファタ・イスラムというアルカエダ系のテロリストたちによって始められた。テロリストたちはレバノンのパレスチナ難民キャンプに外国から入り込み、武器を堂々と持ち歩きキャンプのなかを我が物顔で歩きはじめたと難民キャンプから避難してきた地元民は語っている。

非戦闘員の間に入り込んでそこを拠点にテロ行為をするのがイスラム過激派の常套手段なので、今回も応戦するレバノン軍が非戦闘員を巻き込まないよう苦労しているようだ。

イラクで思うように行動できなくなったアルカエダは最近パレスチナ人を勧誘し新しくテロ活動の範囲を広めていきたいと見える。そこでガザやウエストバンクの過激派パレスチナ人(なんか重複だな)を利用してレバノンに進出を決め込んだというわけだ。無論攻撃の対象が反シリア派の民族に限られていることからシリアの息がかかったテロリストであることも間違いないだろう。

しかしレバノンのヒズボラの親玉であるナスララは「レバノン軍を全面的に支持する」といいながら、どうしていいのか心が決まらない様子。

一方、レバノンのシーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は同日のテレビ演説で「国家の統一を守るレバノン軍を全面的に支持する」と明言。一方で「レバノンが米国とアルカイダとの戦場になる」と述べ、レバノン軍による攻撃には反対し、交渉による解決を求める考えを示した。

またパレスチナ解放機構はキャンプ内の難民を避難させるのに当たっているという話だ。

地元紙ナハール(電子版)によると、パレスチナ解放機構(PLO)直属のパレスチナ治安部隊約100人が同キャンプに入り、住民をキャンプ内の比較的安全な地域に誘導して武装組織を孤立させる作戦を始めたという。同キャンプでは22日午後から休戦状態となり、多くの住民が外部に避難したが、まだ1万5000人以上が残っているとみられる。

イスラムの過激派テロリストの派閥は色々あって何がなんだかわからなくなる。シリアは確かスンニだからスンニ派のアルカエダと組んでも不思議ではないが、ヒズボラはもともとイランで構成されたシーア派テロリスト。しかしシリアはイランの飼い犬同然でヒズボラを手先にレバノン侵略を常に企てている。一方パレスチナ人はスンニ派でシーアは嫌いなはずだがヒズボラと組んではイスラエルに攻撃を仕掛けるなどしている。

さて、ガザのパレスチナ難民キャンプでは何が起きているかといえば、イスラエルからの局部的な空爆にも関わらずファタとハマスは協力してイスラエルと戦うということさえできずに殺しあいを続けている。

人殺しカルトはそれなりに都合のいい時には手を結び、気に入らない時には仲間同士殺し合う。まるで魂のないゴブリンやオークのようだ。(注:指輪物語に出てくる怪物たち)

May 27, 2007, 現時間 12:34 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 24, 2007

滅び行く欧州、栄えるイスラムの脅威 その3

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

マーク・スタインの悲観的なヨーロッパ論に一週間も付き合っていたらかなり気が滅入ってしまった。200ページもある本のなかでこれだけヨーロッパはイスラムに侵略される直前だ、ヨーロッパは滅びると最後論を振り回しておきながら、ではどうすればいいのかという解決策は最後のたった一章きり。すでに三分の二あたりで読む気はなくしていたのだが、最後まで読まずに感想文を書くのもなんだと思って出動前最後の日曜、お昼からずっとホテルの一室に閉じこもって読書をした。しかしその褒美がこれとはひどいな。

ま、とはいえ外へ出かけたくなるような天気ではない。5月も中旬を過ぎたというのに肌寒くどんよりと曇った空。海辺の町とは往々してこんなものだが、持ってきた水着もまだ着ていない。この肌寒いのにプールで泳いでいる観光客はけっこういるが私はお断りだな。出航前に風邪をひきたくない。なにしろ船はもっと北へ行く。寒流があるからきっとずっと寒いだろう。2月の出張前に母が送ってくれた厚手のセーターとマフラーが役に立つ。

さて、それでは紅茶を入れ直し、気分も取りなおしてシリーズ第三段といこう。

スタインはヨーロッパは近いうちにその自堕落な政策からイスラム社会に乗っ取られ地理的にはヨーロッパとして残ってもヨーロッパの文化は消失してしまうだろうと予言した。その理由として、ヨーロッパの少子化による人口減少、多様文化主義によるヨーロッパ文化の崩壊、世俗主義による自分勝手な日和見主義を上げている。

マーク・スタインの悲観主義は現実的だろうか。本当にヨーロッパ諸国は負け犬のように腹を見せてイスラムに服従するのだろうか?私はそうはおもわない。

イスラム聖戦主義は成功しない

先ずイスラム教はスタインが言うほど強力な勢力ではない。カカシはなにもアメリカ本土を攻撃し3000人の市民を虐殺し、イラクでもアメリカ軍を悩ませているジハーディストの力を過小評価しようというのではない。彼らは危険な敵だ。それは正しく把握する必要がある。敵を見下すのは自殺行為だ。

しかし、イスラムは魅力的な宗教でもなければ建設的な文化でも政治機構でもない。世界ひろしといえどいったいどのイスラム教国家が経済的に成功し高い教養を持った幸せな国民で溢れているというのだ? どのイスラム教国が強力な軍隊を保持して世界のスーパーパワーとして君臨しているというのだ?どこのイスラム教国からノーベル賞を受賞するような科学者や、ビル・ゲーツのような事業家が出ているというのだ?

イスラムはユダヤ・キリスト教に比べれば歴史は浅いかしょうがないのだと言う人もいるだろう。だが、建国してせいぜい100年からのアメリカは19世紀終わりにはすでにかなりの実力国家としてヨーロッパ諸国から無視できない国になっていた。イスラムには1400年という時間があったのに、いまだにほとんどのイスラム諸国が7世紀の生活をしているのは何故だろうか?

その理由は簡単だ。イスラム教は何も生産しない、イスラム教は新しいアイディアを奨励しない、イスラム教は生より死を選ぶからだ。

よくアラブの歴史をよく知らない人たちが、中世のイスラム諸国はヨーロッパよりも異教徒に寛容であり、異教徒を受け入れ優遇していたという。彼らが都合よく無視している点はこうした国々のイスラム教支配者たちは異教徒を下層階級の人間として差別し、その宗教によって位をもうけ、それに見合った税金を払わせていた。イスラム教徒からは税金を取らない主義なので、彼らは異教徒からの税金で国をまかなっていたのである。

異教徒の労働に頼り異教徒の富に寄生する以外に生活の方法を見出だせないのがイスラム原理教なのだ。今でさえ中東に石油が無ければイスラム教諸国など誰からも相手にされないだろうし、テロリストも資金源がなく活発な活動など望めたものではないのだ。もしジハーディストが世界侵略できるような勢力をもったなら、彼らは異教徒に無理やり改宗をせまり、そむけば虐殺するなり追放するなりするだろう。そうやって金をむしりとる相手がなくなったら自分らが持っている僅かながらの富を巡って仲間同士で殺し合いをするのがおちだ。

パレスチナのガザで起きていることを見れば、それがイスラム教支配の縮図だと言うことがわかる。パレスチナ庶民はイスラエルだけが悪の根源だとしてイスラエルを追い出すのに躍起になっていた。ところがいざイスラエルが出て行ったら、インフラは全く機能しなくなった。電力発電も、水道も、下水も、すべてイスラエルによって管理されていたからだ。パレスチナ領内に産業はない。イスラエルまで出稼ぎに行くしか生活の糧がないのに、イスラエルへの自爆テロやロケット弾の打ち込みをやめないからイスラエルからも締め出されてしまう。テロに嫌気の差したイスラエルが防御壁を建てればゲットーと同じだなどと騒ぎ出す。

こんな奴らにヨーロッパを侵略だって、ご冗談を!

だいたい聖戦主義者の唱えるイスラム教のシャリアにしたところで、イスラム教徒ですら両腕を広げて受け入れているわけではない。スタインはロンドンに住むイスラム教徒の多くがシャリアの元に生きたいと答えた世論調査を出しているが、私はこれらのイスラム教徒はシャリアが本当にどんなものかなど理解していないと思う。

今欧州でジハードに勧誘されている若者は、単に自分らが暴れたいという本能をジハードという宗教で正当化しているに過ぎない。人殺しをしようが放火をしようが徒党を組んで女性を強姦しようが、すべてがアッラーの思し召しだとして許されている。彼らは役に立つ愚か者としてジハーディストに利用されているに過ぎないのだ。彼らがそれに自爆テロで吹っ飛ぶ前にそれに気がつけば彼らとてシャリアなど受け入れはしない。

フランスでフェタチーズを肴にボルドーワインを飲みながら、キャバレーで半裸の美女が踊るのを楽しむイスラム教の若者に、「考えても御覧なさい、イスラム教徒が勝てばこれがすべてがなくなるのですよ。チーズとワインの代わりに殻が残ってるざらざらのコーヒーを飲み、半裸女性の変わりに山羊とデートができるようになるのです」と言ってもやる気は出ないはずだ。

もちろんイスラム過激派の脅威は本物だ。イスラム過激派とは断固戦わねばならない。問題はヨーロッパに戦う意志があるのかどうかということだ。スタインは無いと言う。

スタインは間違っている。ヨーロッパはスタインが思うほど軟弱で堕落しきった文化ではない。イスラムの歴史など比べ物にならないほどの虐殺を体験してきたヨーロッパである。イスラム教ごときに戦わずして滅ぼされるようなことはあり得ない。今のヨーロッパの問題はまだヨーロッパ諸国がイスラム教の脅威を正確に理解していないことにある。つまり半分居眠り状態なのだ。

しかしヨーロッパが目覚めかけているという兆しが私には見える。長くなるのでこの続きはまた今度。

May 24, 2007, 現時間 10:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 9, 2007

米ニュージャージー州、イスラム移民6名テロ容疑で逮捕される

対テロ戦争

アメリカはニュージャージー州でピザレストランや屋根修理などの仕事をしていた違法合法を含むイスラム系移民6人が米軍基地攻撃の陰謀を企んでいたとして昨日逮捕された。(ニューヨークタイムスよりCNNの日本語記事はこちら

容疑者は違法にアメリカに入国したアルベニア系の三人兄弟を含み、家族はニュージャージー州のチェリーヒルに長年在住している。三人はそこで公立学校へ通ったこともあり屋根修理やピザレストランの経営などをしていた。後から加わったのは、米国市民権を持つヨルダン生まれの義理の兄弟と、フィラデルフィア在住のユーゴスラビアとトルコ出身の二人の合法移民である。

ニュージャージーはイタリア系の移民が多く、昔はマフィアなどが活躍した場所でもあるが、最近は韓国系やイスラム系の移民が増えているようだ。私も何回か出張でいったことがあり、チェリーヒルのホテルに何週間も泊まったことがある。日本語にすれば桜ヶ丘という名のとおり春先の桜は見事な場所だ。

そんなところで一見普通に暮らしていたアルベニア人の家族がアメリカ国内でテロをやろうだなどと企んでいたとは恐ろしい。ニュージャージーには軍の基地がいくつかあるが、彼等の当初の標的は空軍基地だったらしい。しかし警備が厳しすぎるという理由で陸軍予備軍の訓練場所となっているフォートブリグ基地に標的を変更したという。

この6人の逮捕は15か月による捜査の結果だというが、そのきっかけというのが非常に興味深い。

当局が最初に男たちに気が付いたのは2006年の一月、ビデオ店の店員が容疑者たちがポコノ山でアサルト銃を撃ちながら聖戦について叫んでいる姿を撮ったビデオをDVDに移してくれるよう頼んだのを当局に通告したのがきっかけだった。

ビデオ店員の機転によって国内テログループの陰謀が暴かれることとなったわけだ。これが911以前のアメリカなら、飛行訓練所の指導員がFBIに通告したのも空しくそれ以上の捜査に結びつかなかったように、きっと指の隙間から流れておしまいになっていたことだろう。しかしありがたいことに911以後のアメリカには怪しげな行動をする人々に警戒の目を向け通告する市民からの情報を生かせる機構が存在する。また、国内イスラム系市民団体の圧力に負けず、その危険性を指摘することを恐れない市民が存在することも頼もしい。

しかし問題なのはアメリカ国内にこのようなテログループが存在しているということだ。捕まった6人のうち2人は合法移民1人はアメリカ市民だ。しかも最初からアメリカでテロをしようという考えでやってきたわけではないらしい。違法移民の3人ですら幼い頃からアメリカの学校に通うなどして普通のアメリカ人として暮らしていた。自分達が経営する商売もしており、決して貧困に困る下層階級に属するような移民ではない。祖国アルベニアやユーゴなどにいたときよりも、よっぽども豊な暮らしをしていたに違いない。

特に頭にくるのは、アメリカはボスニア・コソボ戦争ではイスラム教徒であるアルベニアの味方をしキリスト教のサルビアを敵にまわして戦った。イスラム系の難民も多くアメリカに受け入れてきたのに、恩を仇で返すとはまさにこのこと。

私は当時アメリカがイスラム教のアルベニアの方を持つことに全く納得がいかなかった。別にキリスト教のサルビアを応援すべきだと思ったわけではない。ただサルビアが凶悪でアルベニアを圧倒していたからといってアルベニアが善というわけではないし、この戦争にはアメリカがどちらかの方を持つ理由が全くないと思ったからだ。それに白状すると私にはイスラム教徒への偏見もあった。だから彼等に恩など売っても無駄だというシニカルな気持ちもかなりあった。

しかしここで真剣に考え直さなければならないのは、イラクでテロリストと戦っているとはいえ、アメリカ国内でもまだまだ油断大敵ということである。特に外国から入ってくる敵だけでなく国内で生まれる国産テロリストについてもきちんとした対策をとる必要がある。

このグループはきちんとした組織の一部というわけではなく、自分達でイスラム過激派グループのウェッブサイトなどを読んで過激な思想に感化されたようだ。しかし単なるアルカエダファンというわけではなく、軍事基地を偵察してみたりメンバーのひとりはコソボで狙撃兵だったこともあり、AK-47などの軍事用ライフルを購入しようとしていたというかなり真剣なグループだったようだ。

「今日はなんとか弾(たま)を避けました。」FBIフラデルフィア支部のJ.P.ウェイス特別捜査官は記者会見で語った。「事実このグループが購入しようとしていた武器の種類を考えると非常に多くの銃弾を避け他といえます。」

ウェイス氏はさらに「陸軍の一小隊を攻撃しようなどというグループが構成されていたのです。標的を決め偵察までしていたのです。彼等は地図も持っていました。そして武器購入の段階にまでいっていたのです。幸運なことに我々はそれを阻止しました。」

しかもそのきっかけが一般市民の通報だったということも忘れてはならない。対テロ戦争は軍人やFBIだけに任せておいてはいけない。市民一人一人が常に警戒の目を光らせていることが大切だ。この事件はそのことを象徴する出来事だった。

May 9, 2007, 現時間 2:53 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 3, 2007

イスラエル、オルメルト政権崩壊寸前!

中東問題 , 対テロ戦争

昨年のガザ侵攻といいレバノン戦争といい、そのやり方のずさんさで任務完了もせずに放り出してきたことの責任を問われ、オルメルト首相の辞任を迫る声が国民や政府の間からも出てきている。

オルメルト首相に辞任要求=リブニ副首相が反旗、政権崩壊の危機-イスラエル

5月3日1時2分配信 時事通信

 【エルサレム2日時事】イスラエルのリブニ筆頭副首相兼外相は2日、オルメルト首相と会談した後、記者会見し、同首相に辞任を求めたことを明らかにした。国民の高い人気を誇る政権ナンバー2が公然と反旗を翻した形で、オルメルト政権は1年前の発足以来最大の危機を迎えた。

 リブニ氏はこの中で、レバノン紛争で傷ついた国民の信頼回復を目指す立場から、自身が職を辞す考えはないことを強調。オルメルト首相辞任後は総選挙を行わず、第1与党カディマが引き続き政権運営に当たるべきだとし、「時期がくれば」カディマ党首の座を狙いたいとの考えを示した。

 一方、4月30日に公表されたレバノン紛争の対応を検討する政府調査委員会の暫定報告で、オルメルト首相と共に「重大な失敗を犯した」と断じられた第2与党労働党の党首、ペレツ副首相兼国防相も辞任表明を検討しているとの情報が流れ始めた。

 リブニ氏は、昨夏のレバノン紛争以降は支持率低迷にあえいでいる同首相とは対照的に、イスラエル国内の世論調査で安定して高い人気を誇っている。「次期首相」の呼び声も高く、台頭を懸念する首相との確執が深まっていた。イスラエルでは「リブニ氏がこれに乗じ、倒閣に乗り出した」との見方が広がっている。 

イヨーニのブログでオルメルトの辞任を求めるデモ行進の写真が載っている。イヨーニの話だと何と集まった群集は20万人!オルメルト首相の支持率はなんと3%! これじゃあ韓国のノムヒョン大統領より低い。「3%じゃ誤差の範囲だからひょっとして支持率0%だったりして」とイヨーニ。

オルメルト政権はイスラエルの歴史始まって以来かなり久しぶりに内閣に誰も高位の軍人あがりがいなかったことが災いし、去年の二つの戦争は散々だった。軍事的には負けたとは言わないが勝ったとは言いがたい結果となった。しかも取られた人質三人は取り戻すことが出来なかったのに途中で退散。応援していたこっちはあきれてしまった。

以前にイヨーニはオルメルトはあと2~3年は頑張るのではないかといっていたが、ここまで人気が落ちてはやってられない。オルメルトは選挙になれば負けることがわかっているので政府を解散するのを避けているが、これ以上持ちこたえるのはムリではないだろうか? イスラエルのためにも早く辞任してもらいたいものだ。

May 3, 2007, 現時間 11:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 25, 2007

イラクのアメリカ即撤退を恐れる中東諸国の本音

中東問題 , 対テロ戦争

イラク戦争は中東では人気がないというのが一般的な見方だ。確かに一般庶民は反米的な見解からイラクではアメリカ侵略軍は罪のないイラク人を殺すのをやめて即刻撤退すべきだという感情が高いかもしれない。だが、それらの国々の支配者たちは口でなんと言おうと個人的にアメリカの力をどれだけ忌々しくおもっていようと、彼らほどアメリカ軍のイラク即撤退を恐れている者達もいないというのがイギリスでもかなり左よりの新聞ガーディアンの意見である。何故アラブ諸国の支配者達はアメリカのイラク即撤退を恐れるのか、まずは比較的穏健派といわれるサウジアラビア、エジプト、ヨルダンの理由を三つあげてみよう。


  1. アラブ諸国はアメリカを利用して自分らの勢力を強める術を学んだ。しかしそのためには親米の姿勢をみせざるおえなかった。ここでアメリカがイラクから撤退するということはアメリカの敗北と解釈され、そのような弱者に媚を売ってきた支配者側は過激化する市民から弱体化したと思われる恐れがある。

  2. アメリカが撤退すればイラクはシーア派の勢力が強化され、隣国で同じシーア派でスンニ派アラブ諸国の宿敵イランと手を組み他のアラブ諸国の勢力を脅かす可能性が高まる。

  3. また宗派間で分裂したイラクでは内乱が絶えず起こり、特に国境を共有する近隣諸国にもその悪影響を及ぼす可能性がある。

しかし反米のシリアやイランも実はアメリカ撤退を望んでいないとガーディアンは言う。なぜならアメリカ軍がイラクで手間取っている間はシリアやイランに手を出す余裕はないだろうと考えるからだ。特にイランはその判断の真偽は別としてイラクにいるアメリカ軍はイランから攻撃するには容易な標的であるという考えらしい。とにかくアメリカにはなるべく長くイラクでてこずっていて欲しいというのが彼らの本音だと言うのだ。

またトルコはアメリカがイラクに要る限りイラクのクルド族が独立国を目指すなどということは考えられないと踏んでいる。クルド族の問題にてこずっているトルコとしてはイラクの北部でカーディスタンなどというクルド国家が出来てもらっては非常に困る。

そしてイスラエルはイスラエルでアメリカのイラク撤退はイスラエルに大悲劇を招くと考える。世界最強の国アメリカがイスラムテロリストに大敗することが可能なら、イスラエルなどアラブの敵ではないわ、と励まされるイランやシリアの手下であるヒズボラやパレスチナのテロリストが奮起だって自爆テロを増加させる可能性が高まるからだ。

と、まあこれがガーディアンの意見だが、シリアとイランの思惑はともかくサウジ、エジプト、ヨルダンそしてトルコそしてイスラエルの心配は当たっているだろう。ただシリアとイランはちょっと違うと思う。そして悪い意味でイスラエルはガーディアンが考える以上に危険な状況に置かれると思う。

先ずイランだがイラクからアメリカが撤退した場合、これはアメリカの国内でも国外でもアメリカの敗北と解釈される(そしてその判断は正解だ)。そんな苦い負け戦を体験したばかりのアメリカがどれほどイランの核兵器開発が気に入らないとしてもまたぞろ大規模な戦争に発展するかもしれない武力行使をするなど不可能である。そんなことは民主党が許すはずはないし第一世論がついてこないだろう。同じ理由でアメリカはシリアに対してもこれといった強硬手段は取れないはずだ。

となってくると一番危険な状態になるのはイスラエルである。イランは腑抜けのアメリカの弱さを利用してここぞとばかりに核兵器開発に力をいれるだろうし、シリアのヒズボラを使いレバノン及びパレスチナのテロリストに資金援助するなどしてイスラエルへの攻撃を容赦なく続けることは目に見えている。

ところで話はちょっとずれるが、エジプトはパレスチナのハマスにイスラエルへのロケット弾攻撃をいますぐ停止しなければ今後資金援助はしないと警告したという。しかも、もし怒ったイスラエルがガザに攻め入ってもエジプトは指一本動かす気はないと断言している。表向きはエジプトはイスラエルに反撃の口実を与えるなと言っているが、本音を言えばハマスの執拗な攻撃に嫌気がさしたイスラエルが本気でパレスチナを攻めパレスチナ難民がどっとエジプトに押し寄せてくるのを恐れているのだ。パレスチナ人は中東でも行く先々で問題を起こすと悪評の高い厄介者だからである。

アラブ諸国の支配者は表向きは反米だの反イスラエルだのと息巻いてはいるものの、両国の強さに頼っているという現実がある。

つまり、アメリカ軍のイラク撤退が及ぼす悪影響はイラク国内では留まらない。ハリー・リードを先頭として民主党はこのことの重大さに気がついているのだろうか?それとも中東がどれだけの混乱状態の陥ろうと自分達の議席を増やすことができさえすればそれでいいのだろうか?

April 25, 2007, 現時間 8:37 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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April 11, 2007

イギリスは立ち直れるか?

イラク関係 , イランが危ない , ヨーロッパ , 対テロ戦争

先日帰還したばかりの15人のイギリス兵人質が、体験談を巨額な金額でゴシップ雑誌に売ることをイギリス国防省が許可したことでイギリス国民から非難ごうごうだという話を小林恭子さんのところで読んだばかりだったのだが、今日になって当局はやはりこれを許可しないと発表した。

当初はきわめて特殊な例なので許可するということだったのだが、由緒正しいビクトリアクロス受賞者くらいしか許されていない特権をたかが人質になっただけの兵士らに許していいのか、イラク戦争でなくなった人々の遺族はどうなる、などの批判が次々に寄せられたようだ。

一旦許可して批判があったからやっぱりやめましたじゃ本当にイギリス軍隊の名誉も地に落ちたというものだ。私は別に彼等が体験談を金で売ること自体が悪いことだとは思わないが、抵抗もせずむざむざ捕まって敵のプロパガンダに簡単に協力し拷問もされていないのに「殺されるかと思った」だの「恐かった」だの平気で公言し、それを恥るでもなく平気で金で売って大々的に宣伝しようという精神が理解できない。私がこんな状態で帰国したら恥かしくて世間様に顔向けできないと思うが。

これが小林さんのいうところの「新しい英国人」と私みたいな古い人間の差だろうか?

8日のサンデータイムズで、アンドリュー・ロバーツ(歴史家、作家)という人が書いていたのが印象に残る。それは、もし15人の体験談を売ることに「いいんじゃないの?すごい体験だったし、お金をもうけてもかまわないだろう」と自然に思える人は、「新しい英国人New Brit」、今回の件で怒る人は「古い英国人Old Brit」と指摘していた。まさにそうなのかもしれない、と思った。

この間私もロバーツ氏とアメリカの保守派DJとのインタビューで、下記のような発言をしていたのを紹介したばかりだ。

HH:いったいジョン・ブルはどうしちゃったんです?僕が読んだどのイギリスの歴史書でもこんな挑発があればダンスホールで歌がはじまり灯火をもった行進が始まったとあります。

AR: 残念ながら私にもわが国に何が起きたのか解りません。 私にはショックです、そしてこれだけ多くのひとが、、、私たちは首を傾げているんですが、過去の政府ならこんな明らかな暴挙にたいして必ずしたであろう対応をしたいと答えた人がたったの6%なんですから。

私はこの会話を聞いてアカデミーで主演女優賞を取ったヘレン・ミレンが主演したThe Queen (女王)という映画のなかで、ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなった時のイギリス国民の皇室に対する理不尽な不満に対して、エリザベス女王が「私の国に何が起きたのか解らない」といった意味のことを言うシーンがあったのを思い出した。

現在のイギリス社会がダイアナ妃人気の頃からどうもおかしくなっていると考えたのは私だけではなかったらしく、イギリスの政治コラムニスト、メラニー・フィリイプさんもロバーツ氏のいう新しいイギリスをイギリスのダイアナフィケーション(ダイアナ化)と呼んでいる。

故ダイアナ妃は皇太子と結婚してからパパラッチに追い回された挙げ句の果てがパリでの事故死。ダイアナに少しでも関係のあった人々は昔なら口が堅くて有名だった皇室の従業員から昔の恋人から占い師にいたるまで、皇室での出来事をゴシップ雑誌に恥も外聞もなく売りさばいた。いくら金の力は強いとは言えこれらの人々には仕事に対する誇りとか忠誠心といったものは全くないのだろうか?その傾向が一介の民間人だけならまだしもイギリス軍隊にまでひろまっているとはこれは由々しき問題だと私は思う。

アメリカ軍人の間で人気のあるミルブログのブラックファイブでは、コメントを寄せているのは内容からいって若い現役軍人が多いらしく、当初15人が拉致されたという時点で15人が抵抗しなかったことには同情的だ。ただその後捕虜になってからの態度は軍人として頂けないという意見が大半を占めていた。実際にはイラン側に協力したのは13人。15人のうち二人は最後まで協力を拒否したのだそうだ。

我々民間人や退役して何年にもなるお偉い軍人と違って、明日は我が身の若い兵たちはやはり上からの命令で抵抗するなという戦闘規約があったのなら中尉程度の立場でそれに反して抵抗を判断するのは難しいのではないかという同情心が出るようだ。しかしそのかわり、そのような戦闘規約をあのような危険な場所で実行しているイギリス海軍そのものに関しての批判は非常に大きい。

実を言えば私はこの事件はおこるべくしておこったことだと考える。最近世界広しと言えども海軍に投資し規模を拡大しているのはアメリカのほかは日本海上自衛隊くらいなものである。欧州はこの大事な時に防衛費を大幅に削りただでさえ小さい軍隊をさらに規模削減へと進んでいる。かつて皇立海軍をあれだけ誇った英国ですらブルーウォーター海軍は全面的に廃止する予定だという。あの13人の振る舞いは例外というよりも、もう長いこと病んでいるイギリス海軍の症状といってもいいだろう。

今日イギリス人であることを誇りに思うのは難かしい。

私は今のイギリスの状態は1979年にイランのアメリカ大使館をイラン人の過激派学生たちに占拠された時のアメリカと似ているような気がする。私は当時あの事件をリアルタイムでテレビでみていたが、人質をとられた直後のカーター大統領のぶざまな慌てふたふたむきぶり、その後のイランへの屈辱的な嘆願、そして恥さらしな救助大失敗と続き、アメリカではアメリカ人であることへの屈辱感が全体的にただよっていたのをよく覚えている。

実はアメリカに暗雲が広がりはじめたのは長年の苦労の甲斐もなく、ベトナム戦争がああいう形で負けた1975年頃からだ。それまで一度も戦争に負けたことのなかったアメリカにとってベトナム敗戦は非常に大きな痛手だった。

1976年、共和党のニクソンのスキャンダルとフォードの不能な政治のおかげで民主党のカーターが大統領になったが、それと同時にアメリカ経済は低迷状態。当時のインフレは20%、失業率は二桁というひどさ。オイルショックでガソリンは不足するし、日本車の進出でアメリカ自動車業界は瀕死の状態。そんな中で起きた大使館占拠事件は棺に打たれた釘といってもいい。

イランの宗教革命を事前に予知できずこのような事態を引き起こしたカーター大統領の支持率は地に落ちたが、それ以上にこの事件によってアメリカ人の自己意識は最低となった。アメリカ人がアメリカ人であることに誇りを持てなくなっていたのである。

そんな時、アメリカ人の気持ちを高揚させるひとつの出来事が起きた。皆さんは1980年の冬季オリンピックでアメリカのホッキーチームが優勝したことをご存じだろうか? (ディズニーの映画でこの時のことを描いた「ミラクル=奇跡」という映画があるので是非観ていただきたい。)

当時のオリンピックの規則ではプロは参加できないことになっていたので、アメリカチームは学生ばかりの平均年齢20歳未満のアマチュアチーム。それに対抗するのは東共産圏の経験豊な強敵プロチームばかり。なにせ共産圏の選手たちはアマチュアとは名ばかりの年も経験もいったプロばかり。青二才の学生たちばかりをかき集めたアメリカチームなど勝ち目は全くなかった。

ところがこのアマチュアチームが誰の予想にも反して優勝してしまったのだ!最近のオリンピックでアメリカのチームを応援する時アメリカ人がよく声を合わせて「USA, USA」と叫ぶのはこの時優勝の決め手となったソ連チームとの試合の時から始まったのだという。

長年アメリカ人であることに自己嫌悪を持たされていたアメリカ市民はこのチームのおかげで再びアメリカを誇りに持てるようになったのだ。

アセアンさんはよく大使館占拠事件がアメリカ人のトラウマになっているというが、私はかえってあの事件はアメリカが立ち直る踏み台になったと思う。カーター大統領の悲劇的な政権はあの事件で終止符を打った。カーター大統領に対抗して出てきた楽観的なレーガン大統領が圧勝したのもこうした背景があればこそだ。

レーガン大統領が当選した時、日本のマスコミがレーガン氏は三流の映画俳優だがハンサムだし、何よりもアメリカ人にアメリカ人であることを誇りに思わせることができるひとだと分析していたのを私はよく覚えている。

イラン大使館占拠でアメリカ人として最大の屈辱を味あわされたアメリカ人は、もう負け犬でいるのはたくさん、誇り高きアメリカを取り戻そうという気になった。今回の事件で集団的自己嫌悪に陥っているイギリス国民が、この事件を期に目を醒ましてくれることを望む私は楽観的すぎるだろうか?

イギリスよ、いまは軍事縮小の時ではない! グローバルジハーディストたちと戦うため、今こそ軍事を拡大しかつての無敵で偉大なる英国を取り戻すときなのだ!

イギリスよ、立ち直ってくれ!

April 11, 2007, 現時間 8:49 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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April 8, 2007

人質はどう振舞うべきか その2

イランが危ない , ヨーロッパ , 対テロ戦争

アメリカ海軍の新聞、ネイビータイムスに今回のイギリス兵と同じような状況で拘束されたアメリカ兵らの話が載っている。同じ海域で任務にあたっているアメリカ海軍としては、今回の事件は全く他人事ではない。個人的には私の同僚のおじさんが今あのあたりの軍艦で勤務中ということもある。

さて先ず気になるのはアメリカ海軍の兵士らがイギリス兵のような状況におかれた時、アメリカ兵はどのように行動することが期待されているのだろうか?ということだ。今回のイギリス海軍の反応から言って英兵らの行動はROE(戦闘規制)に乗っ取ったものであったようなので、ここでアメリカ軍のROEを確かめておこう。

4月5日のCNNのインタビューにおいて、マイク・ミュラン大将海軍総司令官は、解りやすくいえばアメリカ海軍兵はこのような状況を防ぐことを期待すると語った。

「私の期待としては、アメリカの水兵たちはこのような状況において拘束されることは絶対にないということです。」と語った。「個人や隊は自己防衛の権利に添って行動すべきであり、自分達を守るために上からの許可を待つ必要はありません。このような作戦や任務につく場合、そういう考えで出動しています。」

水兵らが拘束された場合には、アメリカ兵士として、基礎訓練キャンプで教え込まれた6つ「行動の規律」を守ることが期待されていると大将は付け加えた。 兵士は自分の名前のほかにはほとんど情報を与えず、その他の質問には「非常に限られた範囲で答えること」だと大将は語った。

ホッ! ではアメリカ軍はイギリス軍が明かに時代送れと考えている、「名前、生年月日、出席番号」以外は言うなというモットーを貫き通しているわけだ。よかった〜。

さて、ここで先のイギリス兵15人とほぼ同じ状況で捕われたアメリカ兵たちの話をしよう。まず最初の事件は1969年に北朝鮮にだ捕された偵察線プエブロの乗組員たちが11か月ほど拘留された事件。乗組員たちはその間しょっちゅう殴るけるの乱暴を受けた。彼等も今回のイギリス兵と同じようにプロパガンダの写真撮影をされたが、みんなでピースサインならぬバードサイン(中指を突き付ける侮辱のサイン)をしてにっこり撮影に応じたという。これがタイムマガジンに掲載されジェスチャーの意味が説明されてしまい、兵士らはまたまたひどい拷問にあったという。(ありがとう!タイムマガジン!)

そのうちの一人、ラルフ・マクリントックさんは「行動の規律」を自分なりに状況に当てはめて解釈しながら行動したという。

2001年4月、中国近郊の航空で中国戦闘機に無理矢理着陸をさせられた米海軍偵察飛行機PC3の乗り組み員24人が捕らえられ11日間拘束された事件では、状況が非常に似ているだけに米海軍兵と英海軍兵の行動の違いは対象的である。

そのうちのシェーン・オズボーン元海軍少尉は当初から乗組員全員で力の限り抵抗しようと決心。イギリス兵が解放された時点ではまだまだ抵抗力は残っていたという。

拘束10日目にして、オズボーン少尉は中国の空域を侵したと認める声明文を書けばその日のうちに解放してやると言われたが、「謝罪より自分が白髪頭の年寄りになる方が先だ」と部下たちに告げ部下たちも全員賛成したという。

今回の人質ドラマをみていてオズボーン氏は「私は自分の部下たちをどれほど誇りに思ったかを思い出しました。私たちは名誉を保持したまま(中国を)去りました。」

まったく、爪のあかを煎じて、、、、、

アメリカ軍人たる行動の規律

I
自分は我々の生き方をそしてわが国を守る軍隊にて戦うアメリカ人である。自分はそのためなら命を捧げる用意がある。

II
自分は決して自分の意志で降伏しない。もし自分が司令官なら抵抗の余地があるうちは隊員を決して降伏させない。

III
もし自分が捕われたなら出来る限りの方法で抵抗を続ける。自分は脱走に力の限り努力し他者の脱走も援護する。自分は敵からの恩赦も特別扱いも受け入れない。

IV
もし自分が捕虜になったなら同僚の捕虜とともに信心を守り続ける。自分はどのような情報も敵に与えず同胞を害するような行動には加担しない。自分が上官なら指揮をとる。そうでなければ任命された上の者の合法な命令に忠実に従う。

V
捕虜となり尋問された時は自分は名前、位、サービス番号、生年月日を提供する義務がある。それ以上の質問には最大限、力の限り答えるのを避ける。自分は口頭であれ筆記であれわが国を裏切り同盟国を傷付け、その努力を傷つけるような発言はしない。

VI
自分は自由の為に戦うアメリカ人であることを決して忘れない。自分が自分の行動に責任を持つこと、そしてわが国を自由にした信念に敬虔であることを決して忘れない。自分は神とアメリカ合衆国を信頼する。


April 8, 2007, 現時間 5:49 PM | コメント (6) | トラックバック (0)

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人質はどう振舞うべきか

イランが危ない , 対テロ戦争

アメリカやオーストラリアでは同じ文化を受け継ぐものとして、今回のイギリス兵捕虜の無様な姿には少なからずショックを受けている。戦時中捕虜になった軍人や民間人はアメリカには多くいるので、彼等は決して何の経験もないのに口先だけでイギリス兵を批判しているわけではない。そこで今日は人質としてとらわれの身となったアメリカ人の例をいくつかあげて、彼等がどのように人間としての威厳を守りとおしたか考えてみたい。

1975年イランはテヘランにあるアメリカ大使館が当時大学生だった現在の大統領アハマディネジャドを含む過激派学生たちによって襲撃された。当時の襲撃で何人かが殺された後、外交官や職員といった民間人と軍人を含む53人が444日間イラン政府に拘束された。

下記はパワーラインを参考にした:

人質たちは目隠しをされ後ろ手に縛られ独房に入れられた。彼等は「自白状」に署名をしろといわれ拒絶すれば殴られ、食事を拒否され、偽処刑を何度も体験した。

ジョン・リンバートさんはペルシャ語の堪能な外交官だった。彼はテヘランから200マイルほどの場所で独房に入れられており、ほかの人質がどうなったのか全く分からなかった。ある時英語を教えていたイラン看守がこれはどういう意味かとリンバートさんに聞いてきたいくつかの言葉をみてみると、、「ぼろ布頭」「ぼけなす」「*母を犯す物*」「おカマ野郎」といった言葉が並んでいたという。リンバートさんは大笑い。どこか近くにアメリカ海兵隊員が自分と同じように耐えているのだと思うと心があたたまる思いだったとリンバートさんは後に語っている。

マイク・ホーランドさんはペルシャ語堪能な警備員だった。彼は素っ裸で歩き回って看守を常に侮辱した。また救援がくると信じたホーランドさんは看守の銃に細工をしたりした。

マイケル・メトリンコさんは、平和隊でボランティア活動をしたこともあるタフな外交官。ペルシャ文化に精通していた知識をつかってメトリンコさんは何かと看守や尋問者に議論を吹っかけ精神的な抵抗をし続けた。イラン人にしか分からないような腹立たしい罵倒をするのでその度に殴られた。一度は自分のイラン人の友達が尋問を受けている最中に尋問者にけんかをふっかけ友達のかわりに殴られたりした。この抵抗精神は最後まで変わらず解放される日に輸送バスの中で兵士の母親の悪口をいってバスから引きすりおろされあやうく解放されないところだった。しかし土壇場でイラン高官が間にはいりメトリンコさんはドイツ行きの飛行機にのることができた。メトリンコさんはイランを愛するが故、過激派独裁者が許せなかったという。

下記はIMAOに寄せられた同じくイランのアメリカ大使館で人質となった海兵隊員の話を要約した。

大使館を警備していた海兵隊は1000:1で圧倒的に劣勢だった。しかし隊員たちは秘密書類や重要な器具を破壊するため12時間部屋に立て籠った。

最初に連行された時隊員たちはアメリカのイラン政策を批難する声明文に署名をさせられたが、皆「ミッキーマウス」とか海兵隊英雄の「チェスティー・プラー」「ダン・デイリー」などという名前で署名した。

イラン側はプロパガンダとして隊員たちを何度もフィルムに撮ったが、著者は常にほかの人質の影に隠れて顔を隠していたいため、そのうちアメリカでは彼は行方不明ということになってしまったという。他の隊員は裸になったり顔にケチャップをつけたりして撮影を妨害したという。

解放の前日、著者らは再び尋問され、いわれた通りの宣言をしないなら解放されないとおどかされたが、隊員たちは黙ったままだったり、海兵隊の歌や聖歌を歌ったりして全く協力しなかった。

「解放の日、おれは飛行機に向かって二匹の猿たちに連行された。おれは奴らの手から腕を振払ってアメリカはナンバー1だ!と指を立ててやった。間違った指だけど、、、」

隊員らは殴る蹴るはもちろんのこと偽処刑などの精神的拷問を何度も受けた。「おまけにアムネスティーインターナショナルのバカが時々おれたちがどれだけ人道的に扱われているか世界に知らせるためにやってきた」と著者。しかしそのようなひどい目に遭いながら、隊員たちは一人もくじけず抵抗を続けた。(ただひとり陸軍兵が最初からイラン側に協力し人質たちからは村八分になったという)

「おれたちは抵抗した、なぜならおれたちは一番に海兵隊員だからだ!おれたちはおれたちに勇気を与えてくれたアメリカに名誉と忠誠を誓うからだ。自分らの名を、隊の名を、国の名を汚すくらいなら死んだ方がましだ。

センパーファイ!(Semper Fi)」

まったくこの人たちの爪のあかでも煎じてあの15人に飲ませてやりたいね。

ハッピーイースター!

April 8, 2007, 現時間 11:26 AM | コメント (4) | トラックバック (1)

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March 28, 2007

アメリカ初のイスラム教議員イスラムテロの本性現す!

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

アメリカ初のイスラム教徒の議員として今年から下院議員となったキース・エリソン議員。就任式の時にも聖書ではなくコーランをつかって宣誓をするとだだをこねて話題になった。選挙運動中から反対派はエリソン氏は過激派黒人イスラム教団体やアラブ系テロの看板団体CAIR(イスラムアメリカ評議会)などと深いつながりを持っている危険人物だと主張していたが、地元のミネソタ州メディアは反対派による人種差別だと言い張ってエリソン議員とテロリストとの関わりを全く報道しなかった。

おかげでエリソン議員は当選したが、この間の空飛ぶイマームたちの訴訟事件がきっかけで、ついにエリソン議員はそのテロリストたる本性をあらわした

米国下院議会で火曜日、共和党議員らによって公共交通機関を利用する乗客らが挙動不審な人物を通告する際、後に訴訟などの標的になるのを防ぐ議案が提案された。これはすでに訴訟の起きている空飛ぶイマーム事件のようなことを防ぐのが目的で、議案は304対121で圧勝した。

興味深いのはイスラムテロリストプロ市民団体代表議員のキース・エリソン議員が率先してこの議案に反対したということだ。なぜ、アメリカの議員がアメリカの一般市民がアメリカ人の安全を守るためにテロリストと思われるような危険人物を通告することを阻止しなければならないのだ?  なぜアメリカの議員がアメリカを攻撃するテロリストが行動しやすいような状況を作ろうとするのだ?

エリソン議員を選んだミネソタ市民はこの話に注目しているのだろうか? それともミネソタの新聞はこのニュースも黙殺するのかな?

March 28, 2007, 現時間 12:18 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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March 26, 2007

アメリカを毒するシャリア法

宗教と文化 , 対テロ戦争

イスラム過激派による欧米攻撃は飛行機乗っ取り、列車や自動車爆破といった自爆テロなどという軍事攻撃だけではない。彼等による西側メディアや西側の寛容な人権保護法や移民法を悪用した民間レベルの攻撃も非常に周到に行われている。

すでに欧州ではその数を生かして、イスラム過激派はどんどんイスラム系市民への特権を手に入れているが、アメリカ国内でもその運動は非常に盛んだ。ここでも何度も紹介している空飛ぶイマームたちの訴訟などもその攻撃計画の一部である。そこで今回はアメリカ国内でイスラム過激派のプロ市民たちがどのようにシャリア法を設立しようとしているのかについて話してみたい。

まず、アメリカ下院議会で紹介されているイスラムテロリストを守る特権法の提案について紹介しよう。(Hat tip Gates of Vienna)

下院議員のジョン・コンヤース(民主)氏によって提案されているこの議案は、コーランへの冒涜禁止という題目ではあるが、このほかにも色々とこまかい規制が含まれている。例えば、空港でのイスラム教徒へのプロファイリング(テロリストの容貌にあてはまる人間を対象にした検査)の禁止、学校におけるイスラム祈祷の権利、ヘイトクライム(人種差別を動機とする犯罪)の定義拡大によりヘイトスピーチ(差別的な言論)との差をぼやかそうというものなどである。

このような法律が通れば、常識的な対テロ政策がイスラム教徒への差別だとして批判され、イスラム批判をすればヘイトクライムだヘイトスピーチだと言われて犯罪者扱いされかねない。自由社会の基盤となる国内警備や言論の自由や宗教の自由など完全におさらばである。

そしてこのような法律を後押ししているグループは、the American-Arab Anti-Discrimination Committee (ADC、アラブ系アメリカ人反人種差別委員会), the Arab American Institute (AAI、アラブ・アメリカ研究所), the Muslim Public Affairs Council (MPAC、モスレム公共協議会), the National Association of Muslim Lawyers (NAML、全国モスレム弁護士協会), and the Islamic Society of North American (ISNA、北アメリカイスラム協会)、そしてもちろんアメリカイスラム評議会(CAIR)やモスレムアメリカソサエティー(MAC)といった面々だ。

おそろしいのは、アメリカの司法省がこのようなイスラム系グループと国土安全保証対策について審議しているという点である。まるで強盗に家の戸締まりの仕方を相談しているようなものだ。Gates of Vienna(ゲイツオブビアナ、ウィーンの門の意味)の著者バーロン(Baron Bodissey)は、これはトロイの木馬だと表現している。

つまり、司法省の宗教差別対策がCAIR, ISNA, MAS (共産主義団体のANSWRと3月17日の反戦デモを共催した団体)そしてMPACといったグループの指導者たちによって先導されているのである。

以前から言っているように、これはアメリカ憲法の真ん中にトロイの馬が運ばれてきたようなものだ。これを阻止したいのであれば我々の声は聞かれなければならない...

もし今回眠ってすごしてしまったら、次回の議事はもっと通りやすくなってしまう、そしてその次、その次と続くだろう。

そしてある日気が付いた時には、イスラム宗教の自由を守る項目には、イスラム教徒の水泳プールは男女別々になり、学校の給食には豚肉を含まないメニューが保証され、イスラム系諸国での紛争にはアメリカ軍を出動させないなどの規制が含まれるようになるのだ。

つまり、アメリカはユーロアラビア(アラビアに侵されたヨーロッパ)のようになってしまうということだ!

空飛ぶイマームたちや、イスラム教徒らによるタクシー乗車拒否、豚肉販売拒否などで話題の多いミネソタ州でも、シャリア法設立の動きは活発である。これについてウォールストリートジャーナルの電子版、オピニオンジャーナルにおいてキャサリン・カーステン(Katherine Kersten)が書いている

いったい(ミネソタで)何がおきているのか?どうやらこれは地元の状況と大掛かりな動機をもつ政治活動家とが関わっているようである。タクシー運転手の例をとってみよう。ミネソタは何千何万という(アフリカの)ソマリアからの移民の里となっており、そのほとんどが最近の移民である。楽屋裏では穏健派ソマリア指導者たちと無防備な新移民を利用しようとする全国レベルのイスラム教政治組織との間で勢力争いが起きているのである。タクシー運転手の乗車拒否を拒絶するソマリア人らは、イスラム教はアルコールを飲むことは禁止しているがアルコールの輸送は禁止していないという。しかし2006年の6月、モスレムアメリカソサエティー(MAS) のミネソタ支部はイスラム教運転手に「罪に協力するのを」避けるためアルコール輸送禁止ファトワ(イスラムのお布れ)を発布した。

ファトワに調印した一人であるハサーン・モハムッドは、(タクシーの上に)二つのライトをつける案を全国の職場や住居などにおけるイスラム教徒への計らいのモデルとして奨励した。しかしセントポールにあるthe Somali Justice Advocacy Center(ソマリア正裁弁護センター)のオマー・ジャマルはMASは「ソマリア移民を過激化させ中東のアジェンダで乗っ取ろうとしている」と語る...

これらの出来事から察するに、ここにはもっと大掛かりな作戦がある。人権法におんぶしてイスラム系活動家たちは空港警備と過激な人種偏見を均等視し、ゆっくりと二つの法的機構を設立していこうというものである。威嚇はその重要な手段だ。「空飛ぶイマーム達」の訴訟に当局に通告した乗客を含むことでアンテ(ポーカーで新しい札を引く前に出す賭け金)は引き上げられた。プロ市民たちはメディアをあやつる手管も完璧化させている。ワシントンDCのレーガン国内線空港において、「祈祷デモ」をやった後、すっかりだまされたMSNBCのアンカーは空飛ぶイマームたちのパフォーマンスをロザ・パークの市民運動(1960年代の黒人解放運動発端となった女性)とを同等に比較した。

この比較は間違っている。空飛ぶイマーム達のリーダーであるオマー・シャーヒン(Omar Shahin)はテロリズムを支持して閉鎖された少なくとも二つの慈善事業のために募金活動をしていた人間だ。2000年から2003年にかけてシャーヒンは(アリゾナ州の)ツーサン市でイスラミックセンターを先導しており、このセンターはテロ専門家のリタ・キャッツ(Rita Katz )がワシントンポストにおいて「基本的にアメリカ国内における最初のアルカエダ支部」と説明しているような組織である。CAIRはテロリストとの関連が長年取りざたされている問題ある団体だが、シカゴトリビューン紙はMASはイスラム原理教のモスレムブラザーフッドのアメリカ支部だという。 彼等は「宗教と政治は離しては考えられない、政権はいずれはイスラム教になるべきだ」と唱えている。

モスレムブラザーフッドとはエジプト発生の過激派テロ軍団で、アルカエダのナンバー2となったアイマン・ザワヒリが席をおいていたグループ。イスラエルと和平交渉を結んだエジプトのサダト大統領を暗殺したのもこのグループの仕業だといわれている。

ではここでまとめてみよう。アメリカ国内ではテロリストと深いつながりのあるイスラム系過激団体が、アメリカの機構を悪用してアメリカで特権を得ようとしているのである。彼等はアメリカにイスラム教の法律であるシャリア法を設立し、イスラム教徒と他のアメリカ市民とは別々の法律のもとに裁かれるという社会をつくろうとしているのだ。

これはまさに、イスラム教徒を特権階級となり異教徒たちが下層階級の市民として扱われた7世紀の中東社会にアメリカ社会をかえていこうという陰謀である。アメリカや日本および諸外国の反ユダヤの陰謀切論者たちは、ユダヤ金融の陰謀などというありもしない陰謀に頭を悩ませる暇があったら、アメリカ及びヨーロッパ社会を蝕むイスラム過激派による本当の陰謀に目を向けるべきである。なぜなら欧米がイスラムの手中に嵌れば、東洋やアフリカもイスラムの陰謀の手を逃れることはできなからだ。


March 26, 2007, 現時間 12:59 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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March 25, 2007

空飛ぶイマームから乗客を守ろうと穏健派イスラム教団体らが募金運動

宗教と文化 , 対テロ戦争

ミネソタ州のミネアポリス空港で不振な挙動をしていた6人のイスラム教聖職者たちが飛行機への登場拒否をされたことで、航空会社を相手どって訴訟を起こした話しはこの間空飛ぶイマームの訴訟でした通り。

その時コメンターのhoneycatさんが、イマームたちはその場に居合わせて乗務員に挙動不審なイマームたちについて通告した乗客たちまで訴えているという話をしてくれたが、その乗客たちを訴訟から守ろうという動きがミネソタ地元の弁護士や穏健派のイスラム教徒たちの間で起きているという歓迎すべきニュースがある。

アリゾナ州にあるthe American Islamic Forum for Democracyというイスラム教徒の団体がそのひとつで、その代表者のジャシャール医師(Dr.Zuhdi Jasser)がラジオでビル・べネットにインタビューされている模様をパワーラインのリンクから聞くことができる。

トランスクリプトがないので、記憶からお伝えするしかないのだが、このグループはここでも何度か紹介したテロリストの看板団体CAIR(アメリカイスラム評議会)の陰謀によって訴えられそうな乗客や乗組員の弁護費を代償するため募金運動をすると買って出た。

ジャシャール医師はCAIRのようなグループは宗教団体などではなく政治的な野心まるだしの団体であり、イスラム教の教えに反した恥べく団体だと非難する。怪しげな行動をしている人間を通告するのは市民の義務であり、それを訴訟などを使ってイスラム教差別だのといって威嚇するやりかたは、イスラム系アメリカ人と一般アメリカ市民との溝を深めるだけでイスラム系市民への偏見を減らすことに何の役にも立たないという。「こんなやり方で溝を埋めることなどできません」と医師。また空の旅は「権利」ではなく「特権」であり、航空会社には乗客を守る義務が最優先されるべきなのだとも語る。

ジャシャール医師によれば、アメリカにすむ大多数のイスラム教徒は宗教家が政治的な指導者になるべきではないという考えであり、アメリカにイスラム教法のシャリアを広めようなどという野心は全くないと語る。ロバート・スペンサーのようにコーランにそう書かれているから宗教心の強いイスラム教徒ならシャリアを望むのは当たり前という考えには全く賛成できないという。コーランは7世紀の社会に適して書かれたものであり、現在の世の中で文字どおり通用するなどと考えるべきではないというのだ。

無論べネットはそれが本当ならなぜ多くのイスラム教徒がCAIRのような団体にイスラム教徒の代表のような顔をさせておくのかと質問する。

ジャシャール医師はイスラム系市民の間では宗教心というよりもそれ以前に部族主義の傾向が高く、それが多くのイスラム教徒を沈黙に追い込んでいるという。これらの沈黙の大多数を目覚めさせ、CAIRのような団体はイスラム系市民を代表しないということを今後も訴えていくことが大切だと語る。

カカシはジャシャール医師の見解に大賛成である。私はここで何度もロバート・スペンサーのコーラン解釈を紹介してきたが、その度にスペンサーの分析は大事な情報として把握する価値はあるものの、スペンサーのいう悪の元凶はイスラム教そのものという考えにはどうしても同意できないでいた。それというのも、我々非イスラム教徒がイスラム全体を敵にまわしてしまったら、それこそ第三次世界大戦は免れないし、その犠牲者たるや双方あわせても莫大な数になるだろう。終局的にイスラム教は滅びるかもしれないが、いったいその後の世界はどのような恐ろしいものになっているのかわからない。

私はコーランは7世紀に書かれたもので、その内容の多くは現代社会にはあてはまらないという考え方に非常に励まされた。大事なのはジャシャール医師のような人がもっと多くイスラム教徒の間から出て、穏健派イスラム教徒たちがCAIRや他の政治的なイスラム系団体に対して、彼等は我々イスラム教徒を代表しないと声を大にして訴えることだろう。

さて、イマーム及び彼等を背景であやつっているCAIRの理不尽な訴訟から被告となる乗客や乗組員を守ろうという動きはここ数日活発に起きている。

ミネソタの法律事務所Faegre&Benson LLPに所属するゲリー・ノルティング(Gerry Nolting)弁護士は被告の乗客を無料で弁護すると申し出た。士は法廷が「威嚇の目的で使われている」としそれは「完全に間違っている。このようなことは断固として阻止されるべきだ」と語った。

「公共方針としてFAA(連邦航空委員会)は乗客に本土警備計画の一旦として不振な挙動を通告するようにと要請している。」とノルティング氏。「(訴訟は)人種や民族などとは無関係であり、乗客を脅かすことによって、乗客が不振な挙動を通告するのを防ごうとするもので、安全な旅行を促進することを阻止するものだ。」とした。

また別のミネソタの弁護士、トム・マローン氏(Tom Malone)もこの訴訟は「非常にあからさまに人々を威嚇しようとするものだ」さらに「無理矢理に人々を黙らせようとしている」とし、無料の弁護を申し出ている。

もっとも裁判所はこのような訴訟は取り上げないのではないかという説もある。

「もし(乗客ら)らが常識の範囲内で行動し、常識的な態度をとっていたなら、損害の責任対象にはならない」とワシントンにあるShook Hardy & Bacon LLP法律事務所のパートナーでアメリカ訴訟法改正委員会(the American Tort Reform Association)の一般顧問でもあるビクター・シュワーツ弁護士は語る。

ノルティングやマローン弁護士を含む数人のミネソタの弁護士たちは、ミネソタ基盤の三人の弁護士が経営しているブログ、パワーラインなどを通して、他の弁護士たちにも無料で乗客らの弁護をするべく呼びかけている。

また、下院議会ではスティーブ・パース議員らが中心となってテロリストと戦うアメリカ市民を守る法律、H.R. 1640 (Protecting Americans Fighting Terrorism Act) が提案された。パース議員はその際下記のように語った。

アメリカの自由な機構が対テロの戦いにおいて我々に対抗して悪用されるというのは悲しいことであります。 私は初めてミネソタでイマームたちにより起こされた訴訟について聞いた時、これは明らかに、単に自分達の安全を守ろうとしたアメリカ市民に対する不正だと感じました。 これらの勇敢な市民は評価されるべきです。特に前例のテロ攻撃を示唆するような疑わしい挙動を通告するという行為ならなおさらです。

アメリカ人として我々は我々の生き方を妨害する人々の横暴を許してはなりません。我々はテロリストのシンパたちによってテロ行為を通告する前に人々が訴訟を恐れてテロ行為を通告するのを心配するようなことを許してはなりません。これが威嚇作戦であろうと大規模な攻撃であろうと、アメリカ人は自分達と同胞市民を守る義務があるのです。そこで私はアメリカ市民を守り、すべての市民がここアメリカにおいて対テロ戦争最前線において注意深く、発言力を持ち続けられるように、この法案を提案するものであります。

アメリカ人はテロリストの脅迫なんぞには怯まんぞ! というわけである。

March 25, 2007, 現時間 11:11 AM | コメント (4) | トラックバック (2)

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March 18, 2007

反戦運動に対抗、愛国者鷹たちの反撃!

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

アップデートとバンプ

アメリカ時間で3月17日の土曜日正午、ワシントンDCにおいて共産主義看板団体ANSWER主催の反戦(反米)デモ行進が行われた。この催しは数週間前からインターネットで参加者を募っていたが、元軍人らを中心とした愛国者たちが率先してこの反米交信に対抗するGathering of Eagles(鷹たちの集会)というデモ行進を主催し、こちらもインターネットを使って愛国心のある市民の参加を募った。

アメリカも世界のメディアも左翼反米派の行進は大きく取り上げるだろうが、それに対抗している愛国者たちの運動は取り上げないだろう。しかしそこがインターネットのありがたいところだ。主流メディアが無視するニュースを読者に届けることができる。

行進に参加したミッシェル・モルキンが行進の模様を写真付きで報告しているので、是非みなさんにも御覧いただきたい。東海岸はここ数日ものすごい寒波に見回れ、飛行ダイヤもかなり狂ったので集まるのは大変だったと思うが、ミッシェルの話ではカリフォルニアからわざわざ飛んできた主婦や、アラバマからバイクを飛ばしてやってきたバイカーたちなど、何千という人々が集まったという。



rally

星条旗がめだつ愛国者たち側

愛国者たちが「USA, USA」と叫ぶなか、反戦派の象徴となったシンディー・シーハン(息子をイラクで戦死して亡くしたことを最大限自分の政治運動に利用している女性)が汚らしい言葉でアメリカを罵る。ミッシェルが特に印象に残ったのはたくさんの星条旗に囲まれた愛国者に反して反米派たちが「イラク即刻撤退」と書かれた黄色い帯に身をつつんでいたことだという。「黄色とは似つかわしいや」とある元軍人。黄色はアメリカでは臆病者の色だからである。偶然とはいえぴったりだ。

CSPANというケーブルテレビがデモ行進の模様を生中継したが、CDR salamannder(サラマンダー司令官の意味)がそのテレビ中継を報告している。彼によるとイーグルたちの行進は全く報道されていないということだ。しかし映像で見る限り、反戦派の群衆はそれほど多くないようだ。これまでのANSWER主催の反戦行進では三万人程度の人出が普通だったが、地球温暖化の影響か今年の冬はものすごく寒いので気候が協力してくれないとデモの参加者は文句をいっていたらしい。

アップデート1):

行進から帰ってきたブロガー達からの報告がたくさんはいっているので、ちょっと紹介。
マリーキャサリン・ハムが戦争支持ラリーの演説者たちを映したビデオを公開している。反戦ラリーの演説とちがってみんな非常に英気のつくような元気なものが多い。反米派の演説は憎しみに満ちているが。

アップデート2):

Flopping Acesでは右翼の過激派のサインも掲載されている。「ペロシはアルカエダの味方」だ、とか「地獄へ堕ちろ裏切り者」なんてのもある。ちょっと問題だな。(笑)しかしエースの写真や記事から判断するに愛国者側と反米側とでは人数は同じくらい集まったらしい。これだけ戦争支持の人間が集まってるのにメディアは反戦派の方しか報道しない。

アップデート3):

主流メディアは反戦運動に対抗して現れた戦争支持者たちのことは報道しないだろうと思っていたら、APワシントンポストも報道したのには驚いた。反戦派の数は1万から2万。警察当局は公式発表をしないのでよく分からないようだがあまりにも寒い気候が災いして反戦派の参加者数は期待よりずっと少なかった。しかしそれとは裏腹に数百人集まればいいと思っていた戦争支持者の数は予想を遥かに上回り、反戦派ほどではなかったとはいえ、かなりの数が集まったようだ。おかげで主流メディアもこれまでのように無視することが出来なかったのだろう。

しかしさすがに偏向メディアだけあって、戦争支持者達をこき下ろすことを忘れない。

昨日(17日)の熱気のほとんどは何千という対抗議者(戦争支持者)から供給された。多くは元軍人で国中からベトナム慰霊碑の周りに集まれとよびかけられた。一部の人たちはインターネットにおいて、慰霊碑の壁が傷つけられる恐れがあるという訴えをきいてきたという。しかしそのような行為は報告されていない。(カカシ注:去年の反戦マーチで慰霊碑に落書きされたことがあったため元軍人たちが守っていたからだ。)...

一部の対抗議者たちは(反戦派の)行進者たちに裏切りものなどと罵倒やヤジをとばした。反戦派も答えて怒りの言葉を反復し途中警察が口げんかがエスカレートしないよう仲裁にはいることもあった...

一時、行進が始まる前に対デモ行進者たち(戦争支持者)はアスファルトのコンスティトゥーションの歩道の両脇にならび、集合場所にいくため通り過ぎる(反戦派の)行進者たちに罵倒を浴びせた。ひとりの車いすのベトナム帰還兵は子供を含んだ行進者たちに汚い侮蔑語をあびせた。

戦争支持者の一部は行儀良く反戦派とジャブをかわしていた。しかし他には行進者たちがベトナム慰霊碑の壁に近付くのを阻止するひとたちもいた。特に看板を持っている人に対して。ワシントンDC住まいのエリック・アンダーソンさん47歳は、うでからサインをもぎ取られ泥のなかに捨てられたという。(カカシ注:軍人の慰霊碑に反軍隊の看板を持って近付けると考えるほうが甘い。慰霊碑の前にはベトナム帰還兵が慰霊碑を守る目的であつまっていたのだから。)

この報道だとあたかも戦争支持者が反戦派が行儀悪く嫌がらせをしたような印象を受けるが、実は機動隊ともみ合いになったのは反戦派の若者たちである。かれらはスプレーペイントや爆竹などで武装して機動隊のバリケードをやぶって慰霊碑に近付こうとしたが阻止され、数人が逮捕された。いったいスプレーペイントで何をする気だったのだろうね?

APのほうでも同じような報道だが、やはり対反戦運動派による嫌がらせがわざわざ記されている。

しかし反戦派行進者のノースカロライナのボンヌから来たスザーン・シャインさんは対抗行進者たちに囲まれてしまい、引き裂かれたサインをもちながら涙ながらに逃げ出してきた。「私の平和のサインを引きやぶってしまいました。」と、警察が夫と二人の大人の娘たちを対抗者のグループからエスコートした後で語った。「とってもこわかったです。」

これまでは、こうした反戦マーチなどに戦争支持者や元軍人などが現れて戦争支持を唱えたりサインをもって歩いたりしたら、それこそリンチにかけられそうな目にあうのが普通だった。たまには自分達のやっていることをやり返されるのもいい薬になるというものだ。デモ行進はなにも左翼連中だけの専売特許ではないのだということを思い知るがいい。

March 18, 2007, 現時間 12:19 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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March 13, 2007

イラク戦争支持率急落のアルカエダ

イラク関係 , 対テロ戦争

ビル・ロジオ(Bill Roggio)によると、バグダッドでの新作戦は非常にうまくいっているようだ。バグダッドでの攻撃が日ごとに難しくなってきていることに対応して、スンニテロリストたちは攻撃拠点をバグダッドの外、イランとの国境近くのディヤラ地区(Diyala)に移したらしい。

迷惑なのはディヤラ地元のスンニ及びシーアの部族たちである。アンバー地区の反アルカエダ部族と同じように、ディヤラ地区でもアルカエダはお呼びじゃないという結論に達したようだ。

アルカエダのディヤラにおける活動は地元市民によるテロ軍団への抵抗をかもし出している。アル・サバー紙によるとディヤラ地元シークらは「地区に腐敗を広めている」 アルカエダとそのイラク支部に組織的に対抗し始めている。 イラク政府もディヤラ地区への軍事行使作戦を練っている。ディヤラのシークたちは(アンバー地区にある)アンバーサルベーションフロントという対アルカエダ組織と似たような組織を結成しつつある。このグループは元反乱軍及び西イラクのアルカエダの存在に反対する部族のメンバーたちからなっている。

アルカエダがこの動きを心配している証として(アルカエダによる)反アルカエダ部族への攻撃が最近激しくなっている。マクダディヤ市ではスンニ及びシーアの部族民の家が次々に焼き払われた。未確認の報告によれば市内で放火された家屋は30軒から100軒ともいわれている。二日前ディヤラ地区のヒブヒブにて警察署が襲撃され警察官一人が殺害され3人が負傷、10人が行方不明になっている。

今年は、アルカエダから守られる立場にいるはずのスンニイラク人たちの間で、アルカエダ支持から拒絶への折り返し点となったといえる。アルカエダにとって地元からの支持と援助は必要不可欠なものだ。その支持がどんどん凍解していくなか、あせったアルカエダによるスンニ攻撃、いわゆるレッド・オン・レッドと呼ばれる内部抗争が激しくなっている。最近は単にアルカエダへの協力を拒むだけでなく、武器をとって積極的にアルカエダに抵抗するスンニ部族が日に日にその数を増している。

アメリカ軍はすでにこうした動きにすばやく順応すべく、残りの三つの旅団をディヤラやカーバラといったバグダッド衛星都市に回す用意ができている。今回の作戦はこれまでのように掃蕩後に去るではなく、掃蕩後に居座る作戦だ。

それからロジオによるとイラク・アメリカ合同警備基地(JSS)がすでに23ほどバグダッド付近に設立されているが、この基地が非常に効果をあげているため、当初の計画の35箇所の倍の70箇所を設立することになったそうだ。JSSでは、アメリカ兵とイラク兵が共同生活をする、同じ釜の飯を食ってお互いの親交を深めるという意味もあるが、イラク軍がアメリカ式の軍隊のあり方を学ぶのには好都合だし、いずれおきる任務の移行もスムーズに行くというものだ。

最後になるが、マリキ首相及びイラク政府は国の指導者たるやどういう態度をとるべきなのかということを序々に学んできているようだ。リーダーシップには権力だけでなくパフォーマンスも必要。 APによるとマリキ首相はバグダッドの西にあるスンニ反乱軍の本拠地ラマディに電撃訪問をした。という。 マリキ首相は地元の部族長たちと会談した後、イラク警備隊にも慰安訪問したという。

マリキ首相は使者をおくることもできた。スンニ派の副大統領もいることだし。だがそれをわざわざ反乱軍の本拠地に自分から出向いて行ったということは、イラク全体にマリキが代表するイラク政府がイラクを統括していると知らしめる意味がある。

最近イラクからは良いニュースがあふれている。どうりで民主党が慌てふためいているわけである。そろそろ下院議長のペロシ女史が泡を吹き出すのではないかな?

March 13, 2007, 現時間 5:29 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 10, 2007

米工作員ビンラデン退治にパキスタン入国

対テロ戦争

タリバンから追い出されたアルカエダの首領オサマ・ビンラデンとその右腕アイマン・ザワヒリはパキスタンの山奥に隠れているのではないかと長いこと取りざたされていたが、ついにアメリカの秘密工作員と特別戦闘員がパキスタンに入国。ビンラデン狩に本腰をいれているようだ。

アメリカ高官によると今度の任務は明日50歳になるテロリストのリーダーへの圧力を強化し、それによって間違いを犯させるのが目的だという。ビンラデンはアフガニスタンとの国境近くに隠れていると広く信じられている。

衛星写真や交信の詳細は先週CIAのスティーブン・カペス副長官よりパキスタンの大統領に提示された。これはアメリカ諜報部にもっと協力が得られるように(パキスタン側に)圧力をかけるひとつの作戦である。

カペス氏は中東の専門家で、ムシャラフ将軍への説明会に参加するためイスラマバッドを訪れた副大統領に同伴した。氏の詳細に渡ってアルカエダがパキスタンの地で勢力を増幅している証拠を提示した。

どうやらムシャラフ大統領はこの説明に納得したようで、アメリカ諜報部並びに特別部隊の国内での工作を認めたらしい。ムシャラフにとってもアルカエダテロリストは目の上のたんこぶ。アメリカに取り除いてもらえるなら協力しない手はない。

ご存知のように、CIAは一度ビンラデンとその仲間達をアフガニスタンの山奥に追い詰め、後は突撃許可を待つのみとなったことがあった。当時の大統領クリントンは一般市民への犠牲が出ることを恐れて許可をださず、みすみす大物を取り逃がすというエピソードがあった。

タリバンはアフガニスタンでも春の総攻撃にかかっているが、追い詰められるとパキスタンに逃げ込むというパターンが繰り返されていては、いつまでたってもモグラ叩きで切がない。 この際徹底的にパキスタンのアルカエダ退治をやってもらいたいものだ。そして今度こそビンラデンとザワヒリを退治してもらいたい。

ところで、ビンラデン退治をおざなりにしてイラク戦争を始めたと批判していた民主党の連中は、もし今度こそビンラデンが退治されたらなんと言うのだろう? まさかビンラデンなど殺しても意味はないなどというのではあるまいな。(笑)

March 10, 2007, 現時間 7:37 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 6, 2007

NATO軍春を待たずしてアキレス作戦

対テロ戦争

アフガニスタンのNATO軍はタリバンが予告している春の総攻撃を待つまでも無く、すでに対タリバン攻撃を始めている。題してアキレス作戦。

今回の連合軍に参加しているのはアメリカ、イギリス、オランダ、カナダあわせて4000の兵、それに1000のアフガン兵が加わる。

今回の作戦は北側のヘルムランド地区に集中される。タリバンが占拠したと発表しているムサカラ(Musa Qala) とワシア(Washir)そしてナズワドの位置する地域である。ムサカラは去年の暮れ、イギリス軍がタリバンと交渉の末譲り渡した場所だが、タリバンなどと交渉ができると考えたイギリス軍は甘かった。おかげでここを拠点にタリバンが勢力を強め攻撃をしかけてくるという有様である。再びこの土地をとりもどさねばならなくなった。イギリスとアフガンの歴史は19世紀にさかのぼるほど古いのに、何で同じ間違いを何度も繰り返すのだろう。不思議でしょうがない。,

昨日も書いたように、NATO軍はすでにあちこちでタリバンと戦闘を続けており、その度に10人から50人の戦死者がタリバン側から出ている。タリバンが面と向かった攻撃でNATO軍に太刀打ちできるわけはないのである。

去年の総攻撃では役3000人のタリバンが殺されたが、一般市民も1000人巻き添えを食ってしまった。今回も春の攻撃をめざしてタリバンは兵を集めているが、今回も大惨敗で終わること間違いなし。アフガニスタンはこうやって何年も同じことを繰り返し、どっちの辛抱が持つかで最終的な勝ち負けが決まるのだろう。

March 6, 2007, 現時間 7:49 PM | コメント (3) | トラックバック (1)

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March 4, 2007

何がタリバン春の大攻撃だ!

対テロ戦争

今日、産経新聞の「タリバン、春に大攻勢へ アフガン駐留外国部隊が標的」という記事を読んでカカシが大学生の、パキスタンの留学生との会話を思い出した。ある時私はパキスタンとインドがカシミアを巡ってまた戦闘を始めたようだねという話をしたら、パキスタン空軍でパイロットをしていたこともある彼は、「あ~春だからね」と退屈そうに答えた。彼に言わせるとカシミアあたりは冬は寒くて雪もつもり山岳地帯での戦闘はほぼ不可能。暖かくなってくるとお互い何発か打ち合って形だけの戦闘をやるのが習慣なんだそうだ。これじゃまるで日本の春闘とおんなじだなとカカシは苦笑いをしてしまった。(今でもあるのかな、春闘って?)

3月3日8時0分配信 産経新聞

 【バンコク=岩田智雄】イスラム武装勢力タリバンが、アフガニスタンに駐留する米軍など外国部隊に対し、春の大攻勢に向けて戦力を整えつつある。米国やアフガン政府は、テロの司令塔はパキスタン国内に潜伏しているとしており、米軍による直接攻撃の可能性も示唆し始めた。

 アフガンでは昨年だけで139件の自爆テロが発生。一昨年の21件から急増した。

 現地からの報道によると、タリバンのダドゥラー司令官は先月21日、新型の対空火器を入手したと明らかにするとともに、現在6000人のタリバン兵が、間もなく1万人になると主張。ゲリラ活動が容易になる雪解け後の攻勢が始まると宣言した。別のタリバンのカーン司令官も先月28日、アフガンで自爆要員2000人を確保し、うち1000人を、治安が比較的安定している同国北部へ移動させたと述べた。

実はアフガニスタンでタリバンはすでに何度もNATOへの総攻撃を試みており、今年にはいって200人からのタリバン武装勢力がカナダ・イギリス軍を中心にしたNATO軍に殺されている。

実は先月、ニューヨークタイムスは2006年にアフガニスタンでは4000人が殺されたと報道した 。しかしこの記事では殺された「人々」が一般市民だったのか敵側のタリバンだったのかはっきりされていなかった。 もし殺されたほとんどがタリバンだったとしたらタリバンの総攻撃は大失敗だったということになる。これは調べてみる価値があると思った。 その結果驚くべき事実がはっきりした。

タリバンの戦死者数を調べるにあたり、カカシはCounterTerrorism blogThreatsWatch に載せられたアフガニスタンに関する記事からタリバンの死者数を月別に数えてみた。9月の数はNATOの公式発表の数を使った。

2006年月別タリバン戦死者数は書きの通り。

2006年、タリバン戦死者数
戦死者数
一月 16
二月 (No data)
三月 43
四月 45
五月 412
六月 515
七月 708
八月 122
九月 900
十月 105
十一月 20
十二月 165
2006 合計 3051

これで解るように去年一年間でアフガニスタンでの戦死者4000人のうちなんと四分の三はタリバンだったことがはっきりしたのである。

これらの数は公式発表ではない。私が記事に書かれた戦死者数をいちいち数えたもので多分実際にはもっと多いはずだと考える。たとえば9月は私の勘定だと319人だったが、公式発表では900人となている。

どういうわけかイラクでのアメリカ兵の戦死者やイラク市民の犠牲者の数には異常なほど興味を示す主流メディアはアフガニスタンでどれだけ悪者が退治されても全く興味がないらしい。

ここでメディアが全く認識しないカナダ、フランス、イギリス軍の英雄たちに拍手と声援を送ろう。また9月に勇敢な戦いをしたアメリカ陸軍特別部隊にも脱帽!

確かにタリバンは完全に崩壊したわけではない。まだまだ残党がいる。しかしこれまでの何百回という戦闘でもわかるように、タリバンはNATO軍に総攻撃をかけるたびに大惨敗しているのである。去年の死者のうち2000人はタリバンが攻撃を激化させた後半の四ヶ月で出た数だ。 であるから春先のアメリカ軍への攻撃においても突然タリバンが圧倒的な勝利を得るなどという可能性は低い。

ただ問題なのはタリバンがアフガニスタンでままならぬ勢力をパキスタンに伸ばしていることである。前出の産経新聞によると、

米軍、パキスタンで直接攻撃を示唆

 イスラマバードの消息筋によると、タリバンは、最高指導者オマル師の指揮下にあり、同師の周辺にはダドゥラー氏ら30人の司令官がいる。タリバンのほかにも10以上のテロ組織があり、かつてタリバンと敵対した反米イスラム原理主義者、ヘクマティアル元首相らのグループが活動している。

 米国はこれまで、タリバンの指導者がパキスタンのアフガニスタン国境に近い部族地域などに潜伏し、国際テロ組織アルカーイダが訓練キャンプを再構築していると指摘してきた。

 消息筋によると、チェイニー米副大統領は先月、パキスタンのムシャラフ大統領との会談で、アルカーイダナンバー2のザワヒリ容疑者とタリバンのダドゥラー司令官の殺害あるいは拘束を具体的に求めたという。米国は、2人が春の大攻勢を主導し、現在パキスタンとアフガニスタンの間を自由に往来しているとの情報を得ているといい、チェイニー副大統領はテロリストの動きが止まらない場合、米軍がパキスタンで直接、武力行使する可能性を示唆したとされる。

 ムシャラフ大統領としては、パキスタン軍がタリバンを攻撃すれば、同政権がテロの標的になりかねないため、対応に苦慮しているもようだ。

ムシャラフ大統領はアメリカ政府に協力したいのはやまやまだが、自分も何度も暗殺の対象になった身でもあり、厳しい取締りをしたくてもそれだけの権力がないというつらさがある。だが、テロリストと妥協は出来ない。

ムシャラフ政権が倒れた後のことも見越して、アメリカ政府がパキスタンにある核兵器がテロリストの手に渡らないようにすでに手を打ってあることを祈るのみである。

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March 4, 2007, 現時間 3:03 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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February 22, 2007

エルサレム、なぜ通路修復工事が問題なのか

宗教と文化 , 対テロ戦争

今、イスラエルのエルサレムでは宮殿に続く通路の修復工事を巡ってイスラム教徒による暴力沙汰が起きている。下記は9日の毎日新聞の記事。

エルサレム旧市街のイスラム教の聖地ハラム・アッシャリーフ(ユダヤ名・神殿の丘)につながる通路の修復工事を巡り、金曜礼拝に集まったイスラム教徒が9日、投石などで激しい抗議行動を展開、イスラエル警察が聖地に入場してゴム弾や催涙ガスを使用する事態に発展した。死者はいない模様だが、双方に負傷者が出た。

 イスラム教徒はイスラエル当局が実施している同工事について「聖地が破壊される恐れがある」と激しく反発。指導者らが9日の礼拝にあわせて大規模な抗議行動をするよう呼びかけていた。

 高台にある聖地の下部にはユダヤ教徒が祈りをささげる「嘆きの壁」があり、投石が始まった後、イスラエル警察はこの付近からユダヤ教徒らを退避させる一方、聖地に入場して催涙ガスなどを使用した。イスラム教徒の一部は聖地の「アルアクサ・モスク」内に陣取るなどして抗議を続けた。毎日新聞 2007年2 月9日 21時22分

いつものことではあるが、イスラム教徒側の主張はただの言いがかりだ。この通路はテンプルマウント(神殿の丘)にあるアルアクサ・モスクに続く道ではなく、丘の下部にあるユダヤ・キリスト教の聖地へとつながる通路である。第一、イスラエルはこれまで存在しなかった通路を新しく建築しているわけではなく、すでに存在していた通路が数年前の地震で破壊された際に臨時に建てられた木造通路を、もっと安全な通路へと修復するために工事をしているに過ぎない。通路がモスク破壊につながるというのであれば、とっくの昔に破壊されていたはずである。以前にもイスラムは惜しみなく奪うで書いたように宗教的に価値あるものを破壊するのはイスラム教徒のほうでありユダヤ教徒ではない。

では何故、モスレムたちはこの修復工事にこうもムキになっているのだろうか。実は丘の上から聖地へつながる通路はモスレムが管理しているため、イスラム教徒以外の信者は通ることができない。モスレム以外の信者が聖地へいくためには下部にあるこの通路を通る以外にないのである。つまり、モスレム達はインファデル(不信心者の意味)が聖地に入るのを全面的に阻止しようとしているわけだ。

この話を理解するためには神殿の丘にまつわる歴史的背景を振り返ってみる必要がある。ここでウィークリースタンダードに掲載されたこの記事を参考に考えてみよう。(Ramping Up the Violence, The truth about the Temple Mount controversy. by David Gelernter, 02/26/2007, Volume 012, Issue 23)

先ず考古学の立場から考えてこのあたりは遺跡の宝庫である。ローマ時代から種々の文化が建築しては破壊してきた歴史が地下何層にも渡って埋まっているのだ。であるからイスラエルの考古学者やオーソドックスの宗教家の間でも古い通路のある場所には問題があったため、修復される際にこの通路をどこに建設するかでかなりもめていた。

しかしながらイスラム教徒が通路修復を反対しているのはこのような考古学上の立場からではない。

神殿の丘はエルサレムにあるWagfと呼ばれるイスラム教機構によって管理されているが、丘におけるどのような発掘作業も工事もWagfはイスラエルの承認を得なければ着工できないことになっている。1996年、イスラエル政府は何故か大きなイスラム教地下聖廟の建設を許可した。工事がはじまるとイスラム教徒たちはさらに「非常出口」の必要性を主張。イスラエル政府はこれもまた許可してしまった。

神殿の丘は考古学的にも遺跡の宝庫であると書いたが、Wagfはこの土地における発掘をかたくなに拒んできた。おかげでこの土地にはまだまだ発掘されていない遺跡がぎゅう詰めになっていたのである。その貴重な遺跡がこの「非常出口」工事の際に2000平方メートルにわたり6000トンという莫大な量の土とともに運び出されてしまった。しかもこの土はごみため場に無造作に積み重ねられ放ったらかしにされたうえに、その上に積もったゴミで遺跡もなにもごっちゃになってしまったのである。

これには世界中の考古学者が悲鳴をあげて当時のイスラエル首相エクード・バラク氏にイスラム教徒による工事をやめさせるよう嘆願した。

「世界の世襲財産がダンプトラックによって運び出されてしまっている」とビビカル・アキオロギー・レビュー(聖書考古雑誌)の編集者ハーシェル・シャンクス(Hershel Shanks) は2000年7月のワシントンポストに書いた。「エルサレムの神殿の丘に存在する遺跡を大切に思う人々ならだれもイスラエルがWagfを止められないことに怒るべきだ。Wagfは違法にイスラム教徒だけでなくユダヤやキリスト教徒にも歴史的に貴重な遺跡を破壊している。」

イスラエルでは政党を超えた何十人という著名人がバラク首相にこの破壊をやめさせるようにと嘆願書を送ったがバラク首相は聞き入れなかった。当時バラク首相はパレスチナとの「ピースプロセス」と呼ばれた和平交渉を進めるのに必死でイスラム教徒をやたらに刺激したくないという方針をとっていたからだ。

しかし神殿の丘の管理人としてはおよそ適切ではないイスラム教のWagfなるものが神殿の丘を牛耳っているのか、これもイスラエルの長年に渡る妥協政策が仇になっている。

1947年に国連が英国パレスチナにユダヤ教とアラブの政権を隣同士に創設した際、エルサレムはどちらにも所属しないということで国際化されるはずだった。シオニストたちはこれを受け入れたがアラブ人たちは拒絶した。そして1948年の5月レバノン、シリア、イラク、エジプト、そしてトランスジョーダンのアラブ連盟の連合軍は新しいユダヤ国を攻撃した。彼等はエルサレムを破壊することには失敗したが神殿の丘が建つ旧市街のある、エルサレムの大事な半分を獲得した。その後20年間にわたってヨルダン王国はユダヤ人の旧市街への入境を阻止し西の壁への通路を拒否した。そして彼等は避難したユダヤ人の代わりに組織的に市にあったユダヤ教寺院を次々に破壊した。

1967年(六日戦争)にエジプトが率先して起こしたイスラエルへの攻撃の際、イスラエルは神殿の丘を取り戻した。その時イスラエルはヨルダン人がユダヤ教徒の墓地を掘り起こし墓石を使って道路や公衆便所の建設に使っていたことを知ったのである。

にも関わらずその直後イスラエルは一方的に丘の管理をWagfに引き渡した。これはバラク首相が30年後にWagfによる丘の冒涜を許したのと全く同じ、みじめな胸が張り裂けるほど切実な友情と戦争はもうしたくないと言う渇望からの仕草だった。

むろんこの好意がイスラム教徒によってどのように「恩返し」されたか我々はよく知っている。

先週私はエルサレムの市長が修復工事を一時停止すると発表したのを聞いた。イスラエルがイスラム教徒に好意から妥協する度にイスラム教徒らによる敵意はつのり、その憎悪は一層深まる。もう何十年もの歴史がそれを証明しているではないか、なのに何故イスラエルは同じ間違いを何度も繰り返すのであろうか? 神殿の丘はユダヤ教徒によって建設された大事な丘である。そしてこの土地はユダヤ教徒だけでなく、キリスト教徒にも、そしてイスラム教徒にも大切な聖地なのだ。それをイスラエル政府は遺跡などには何の興味もない野蛮人に明け渡してしまったのだ。

これまで破壊の限りを尽くしてきたイスラム教徒たちがアル・アクサを守るために通路の修復工事を阻止しているなどというのは偽善も甚だしい。かれらは聖地を自分達の手で破壊し続けるのをユダヤ教徒やキリスト教徒に邪魔されたくないだけなのだ。

February 22, 2007, 現時間 5:39 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 11, 2007

アメリカが国際社会でイランのイラク関与を批判する意味

イラク関係 , イランをどうするか , 対テロ戦争

な〜んか、イラク戦争前夜と似たような雰囲気になってきたなあ〜。

我々保守派の間ではイラクにおけるイランの関与をなんとかすべきではないのかという意見がもう2年以上も前から議論されていた。しかし以前にもここで話たように、アメリカはイランの関与についてあまり表立った批判をしてこなかった。その理由はイランの関与を表だって批判しないことで、アメリカは内々にイランの協力を得ようという思惑があったからなのかもしれない。だがイランの最近の行動は目にあまるものがあるため最近アメリカ政府は方針をかえ、大々的にイランを批判すうようになった

イラクで使用の爆発物にイラン関与の証拠と、米国防長官

スペイン・セビーリャ——ゲーツ米国防長官は9日、イラクで武装勢力が使った爆発物にイランが関与したことを示す製造番号や刻印が発見された、と述べた。セビーリャでの北大西洋条約機構(NATO)の国防相理事会後の会見で述べた。

イラクの武装勢力に兵器もしくは技術を供与していることの物的証拠としている。これらの爆発物の数は全体の中で大きな比率を占めないが、「殺傷能力は極めて高い」と指摘した。路上に仕掛けられる爆弾攻撃などで米兵は大きな犠牲を強いられている。

長官はまた、「イランがイラク情勢に関与していることは驚きではないが、米軍などの家宅捜索でイラン人が実際に見付かったことは驚きだった」とも述べた。米政府はイラン政府が影響力を拡大するためにイラクに干渉していると主張している。

アメリカ軍がわざわざNATOの理事会でこのようなことを発表したとなると、アメリカ政府はいよいよイランに本格的な圧力をかける覚悟ができたということだろう。ブッシュ大統領はイランへの「侵略」はあり得ないと言っているが、この言葉使いに気をつける必要がある。ブッシュはイランと戦争をするつもりはないとも、イランに軍事攻撃を仕掛けるつもりはないともいっていない。ブッシュがあり得ないといったのはイランへの「侵略攻撃」だけである。

よくブッシュ大統領をバカにしている左翼連中はブッシュが舌がよく回らないのをおちょくってあたかもブッシュが言葉使いには疎い人間であるかのような批判をするが、実はブッシュ大統領は言葉使いには非常な神経を使っている。だからブッシュがわざわざ「侵略は」あり得ないと言ったことには十分に注目すべきである。

以前にアセアンさんがアメリカがイランとの外交をうまくやって来なかったからアメリカはイランとの戦争に追い込まれているのではないかといっていた。だが私はそうは思わない。アメリカはイランと交渉をしようとしているのである。だが、イランはアメリカと交渉をして得をすることはないと考えているはずだ。つまり、アメリカにはイランと交渉をするための札を持っていないので、アメリカが今やっていることはイランに交渉を強制させるための切り札作りをしているといえるだろう。ま、平たくいえば脅迫である。(笑)

アメリカはイランには「戦争を仕掛ける可能性がある」という姿勢を見せて脅かしながら、諸外国には経済制裁のような政治的な圧力をかけていこうと呼びかけるわけだ。そうやってイランがイラク関与をやめてくれればいいし、それが駄目なら軍事行使となるのかもしれない。


関連過去エントリー
イラクに伸びるイランの魔の手

February 11, 2007, 現時間 4:40 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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ゲリラには勝てないという神話

イラク関係 , 対テロ戦争

先日歴史家のドナルド・ストカー氏が書いた「ゲリラはめったに勝たない」("Insurgencies Rarely Win – And Iraq Won’t Be Any Different (Maybe) By Donald Stoker)という記事を読んで、イラク戦争も多いに歴史に学ぶことがあるなと思って感心した。

ゲリラ戦というとアメリカではどうしてもベトナム戦争の記憶が新しい。しかしストカー氏はアメリカはベトナム戦争からゲリラには勝てないという間違った教訓を学んだという。氏はゲリラは常に勝つどころか、めったに勝たないと断言する。だから、イラクでもアメリカ軍を増派し作戦を変更することで十分に勝利をおさめることが可能だというのである。しかし、イラクでアメリカが勝とうというのであれば、アメリカは過去の間違いから学ばなければならない。なぜならゲリラ撲滅は辛抱強く時間をかけてやる必要があるのだが、ブッシュにはあまり時間がないからである。

ゲリラや反乱軍は不滅であるという神話はアメリカの南ベトナム敗退についてアメリカ人が集団的に誤解したことからはじまる。この敗北は一般にパジャマ姿のベトコンによる卓抜さと軍事力によるものだと思われている。ベトナム人はタフで辛抱強かったかもしれないが、彼等は卓抜ではなかった。というより彼等は単にアメリカという自らの間違いから学ぼうとしない敵に面するという幸運に恵まれただけなのである。ベトコンが面と向かってアメリカ軍と戦った1968年のテット襲撃ではベトコンは惨敗した。1975年に南ベトナムが遂に墜ちた時も、南ベトナムはベトコンによっておとされたのではなく、北ベトナムの正規軍の侵略によっておとされたのである。ベトコンのゲリラはアメリカ民衆の戦う意志を崩壊させる要因となったが、それをいうならリンドン・ジョンソン大統領の戦争のやり方も民衆の士気を弱めた。 ハノイ勝利の鍵は北ベトナムの意志とアメリカの失敗にあるのであり、ゲリラの戦略にあるのではない。

氏はソビエトのアフガニスタンでの敗北についても同じような誤解があるという。これにしてもムジャハディーン(アフガニスタンの反ソビエト反乱軍)がソビエトを追い出したというよりも、ソビエト内部の経済および内政の混乱が原因だったのだと言う。

カカシはここでもうひとつアフガニスタンの反乱軍が勝った理由を付け加えておきたい。それはアメリカや諸外国が反乱軍に武器供給を惜しみなく与えたということだ。

ストカー氏も書いているが、反乱軍が一般的に成功しない理由は、組織力と資源に乏しいからである。あっちで一発、こっちで一発、といった散発的な攻撃をいつまでもやっていれば、いずれは弾も人間も乏しくなり戦闘は尻つぼみとなる。資源も人員も豊富な一国を相手にこのような方法ではいずれ負ける。だから反乱軍が勝つためにはこの二つの点をどうにかして確保する必要がある。

であるからイラクでの問題はイラクの反乱軍を倒すことができるかどうかということではなく、アメリカがその機会を逃してしまったかどうかにかかっている、とストカー氏は語る。

私はもうずいぶん前から、アメリカ軍がスンニ派反乱軍のアジトなどで何百という武器を発見したとか、フセインがイラク各地に隠しておいた爆弾だの銃器だのをトン単位で破壊してきたことでもあり、もうそろそろ反乱軍は人も弾も足りなくなっているはずだと考えていた。

現に2005年くらいには、テロリスト攻撃はかなり弱体化しており、アメリカ軍や保守派の間でも希望的な気持ちが高まっていたのである。それが2006年になって再びおかしな状態になってきた。私はいったいイラクの反乱軍はどこから武器弾薬や人員を補給しているのだろうと不思議に思ったものである。

最近になってその原因がイランにあることが明らかになってきた。アメリカがイラクで勝つためにはこのイランからの供給ラインを切断することが最優先されなければならない。まずイラクとイランの国境を固めること、そしてイランに政治的、経済的、軍事的な圧力をかけ、イラクの反乱軍を援助することがイランのためにならないことを思い知らせることが大切だろう。

ストカー氏はイランの話はしていないが、増派による新作戦はゲリラ反乱軍を倒す可能性を非常に高めたと語る。だが氏が一番心配しているのはアメリカがすでに反乱軍を倒す機会をのがしてしまったのではないかということだ。

一つ確かなことは時間が迫っていることだ。ゲリラとの戦いは普通8年から11年はかかる。だがブッシュ政権はアメリカ民衆の世論にあまりにも無関心であったため、このような戦争に関する説明を全くしてこなかった。それで市民の戦争を支持する気持ちはほとんど使い果たされてしまったのである。イラクでの一つの悲劇は反乱軍に対する勝利をおさめるには作戦変更がおそすぎたかもしれないということにある。

アメリカはアメリカとイラクのためだけでなく、自由を愛するすべての社会の安定のためにもこの戦争には勝たねばならない。なぜならこの戦争に負ければ戦争が終わるのではなく、新たな戦争が始まることになるからだ。その時はアメリカもそして欧州も日本も恐ろしい戦争に巻き込まれることだろう。

新作戦の成功を切に願うものである。

February 11, 2007, 現時間 2:49 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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December 21, 2006

行く先々で問題を起こすパレスチナ人たち

中東問題 , 対テロ戦争

ファタ対ハマスの前回の停戦は三日もしないうちにお互いに約束を破りあって殺し合いになってしまったので、今回はなんとか守ろうと新しく停戦が結ばれたかと思いきや、数時間後にはすでにひとり殺されてしまった。

この二つの勢力の争いはパレスチナ庶民からすらも大きな批判を呼んでいる。 イスラエルの新聞JPostによると、庶民達は恐ろしくて外へ出られない状況だという。

「私たちは自分達で敷いた戒厳令の元に暮らしています」38歳のエンジニアーは火曜日エルサレムポストに語った。「私の子供は8歳と12愛ですが、先週の金曜日に戦いが始まって以来学校へいっていません。外を歩いたり窓から外をのぞくことさえ危険になってきています。」

ガザ市に住む多くのひとたちがそうであるように、アブサダーさんはファタとハマスの間の「ミニ戦争」が悪化して内戦になってしまうのではないかと恐れる。「この通りでの戦いは70年代から80年代のレバノンの状況を思い出させます」と電話でのインタビューで答えた。

「多くの人たちがどうしてパレスチナ人はいく先々で問題を起こすのだろうと不思議におもっているのではないでしょうか。ヨルダンでは1970年代にPLOがもう少しで内戦を起こしそうになりましたし、レバノンでも内戦のきっかけを作りました。」

またファタもハマスもお互いに病院、学校、聖廟などをわざわざ標的に攻撃しあっている。他宗教の人たちには自分らの宗教を尊敬しないのなんのと常にうるさいイスラム教徒だが、自分らの戦いではお互いに宗教を冒涜するような行為にいつも走っている。

今度イスラム教徒が我々にイスラム教の尊厳云々という話をはじめたら、パレスチナやイラクを指差して、イスラム教徒がお互いを殺しあうのを止めたらこちらもイスラム教を考え直してもいいよ、と言ってやろう。

December 21, 2006, 現時間 9:43 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 14, 2006

なんでいつもイスラエルなの?

イラク関係 , 中東問題 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

ディケンズの著書、デイビッド・コッパーフィールドのなかでミスター・ディックという登場人物が出てくるが、この男性はチャールズ王の斬首刑に病的な執着をもっていて、何の話をしていてもなぜかいつの間にかチャールズ王の首の話になってしまう。

これと同じようなイスラエルへの病的な執着が国際社会にも存在するような気がする。この風潮にはカカシは前々から気が付いていたが、カナダのナショナルポストに載ったデイビッド・フラム氏のエッセーに私がいいたかったことがかなり書かれているのでカカシの感想も含めて紹介しよう。

この間、イラク勉強会(ISG、別名the Baker-Hamilton commission)という民主党と共和党のエリート元外交官らによる委員会がブッシュ政権にたいしてイラク対策をどうすべきかという推薦調査書を提出した。この調査書の内容はアメリカでは大騒ぎになったので、ここでも取り上げようかどうしようか迷ったのだが、だらだら長い割には中身のない調査書だったのであえて取り上げないでいた。

しかしこのISG調査書のなかにちょっと気になる部分がある。それはイラク戦争の話をしているはずなのに、なぜかイスラエル問題が出てくることだ。この調査書には

「合衆国が中東における目的を果たすためにはアラブ対イスラエル問題に直接関与する必要がある。」

とある。なんでイラクの話をしているのにイスラエルの話がでてくるのか? しかもイラクの未来をアメリカがシリアと交渉する際、イスラエルがゴーラン高原をシリアに返還することやパレスチナ人のイスラエル国内への帰還の権利を話あうべきだとかいうとんちんかんな変な話も出てくる。どうしてアメリカのイラク対策でシリアと交渉するのに、他国イスラエルの領土問題を持ち出す必要があるのだろう。だいたいイスラエルがアメリカのために自分らの領土を犠牲にするなんの義理があるというのか全く不思議である。ベーカーさんは昔からイスラエルを毛嫌いしているとはいえ、アメリカの外交問題でイスラエルを犠牲にすべきだと簡単に考えが出てくるところが恐ろしい。

しかし大抵の場合は尊敬できるイギリスのブレア首相でさえも、中東の平和はイスラエルが鍵だと思っているらしい。フロム氏によると、先月ロンドンで開かれた毎年恒例の市長宅での晩餐会において、ブレア首相は「イラクに関する答えの主な部分はイラク自身ではなく、イラクの外にあります...イスラエル/パレスチナからはじめるべきです。それが根源なのです。」と発言したそうだ。

(このような意見は)ブレアひとりだけではない。似たような意見は先進国のどの国の外務省、シンクタンク、新聞の社説からもきくことができる。

単純に繰り返すことによってこの説が真実になるというなら、パレスチナ問題とイラク紛争のつながりは、ニュートンの法則と同じくらい高いレベルで「確かな」ことと言えるだろう。

しかし我々の脳みそが黙従に打ちのめされる前にパレスチナとイラクの関係がどう作動しているのか説明をもとめても良いだろうか?

とフロム氏は問いかける。まさしくカカシもこの説を理解したい。アルカエダのテロリストが自動車爆弾を学校の子供たちが集まる場所で爆破させる、その仕返しにシーアの民兵どもがスンニ市民を誘拐する。こうした行為と600マイルも離れたところで起きているイスラエルとパレスチナ紛争とどういう関係があるのだ? イラクの市街でおきている宗派間暴力がイスラエルとパレスチナ間の和平交渉でどう解決するというのだ?

反米の民兵たちに武器を供給し、アメリカ軍をイラクから追い出し、中東で石油国家の有力勢力となろうとしているイランが、パレスチナが国連に席を置けばその野心を捨てるなどという保証は全くない。

トニー・ブレアがいう通り、パレスチナ問題が解決しないことが中東アラブ人をより過激にしているというのは本当かもしれない。だが、そうだとしても歴史上世界中で起きた紛争のなかで、どうしてパレスチナ・イスラエルだけがこうも執拗に解決できないままになっているのだろうか。

ドイツ人はポーランドがDanzigを支配していることに抵抗してGdanskの通りで自分らをふっ飛ばしたりはしない。ギリシャ人はSmyrnaの返還を要求してトルコの小学生の乗ったバスを乗っ取ったりしていない。ボリビアはチリにたいして太平洋戦争の結果を覆そうと終わりのない戦争など挑んでいない。

アラブ人たちは1949年以来イスラエルと有利な条件で和平を結ぶことはいつでもできた。だが彼等は頑固にそれを拒絶してきた。パレスチナはウエストバンクとガザに1967以来いつでも独立国を持つことが できた。彼等はその提案もつっぱねてきた。

だとしたらアラブ人の過激化はイスラエル・パレスチナ問題の結果というより原因だという方が正しいのではないだろうか? 平和がないのは多くのイスラム教諸国であるイスラエルの近隣国が、アラブ人でもなくイスラム教徒でもない少数民族が服従者としてでなく中東に存在することを容認できないせいではないのか。それこそがこの問題の本当の「根源」なのであって、交渉で解決できるようなものではない。

フロム氏はそれこそ西洋社会が性懲りもなくイスラエルとパレスチナの和平交渉をいつまでも続けることこそが問題を悪化させていると語る。そのいい例が2000年に行われたキャンプデイビッドでの交渉だろう。あの時パレスチナは前代未聞な有利な条件をイスラエルから提案された。にも関わらずそれを拒絶して第2インティファーダというテロ戦争をはじめた。2003年まで連続しておきた自爆テロ攻撃も結局パレスチナには何ももたらすことはなく、パレスチナは惨敗したのにあきらめきれずロケット弾をうち続け、いまだにイスラエルからのミサイル攻撃を受けている。

本来ならもうこの辺りでイスラエル・パレスチナ間の交渉は無駄だと人々は悟るべきである。私はもう長いことイスラエル・パレスチナの話が出る度に「イスラエルは放っておけ」といい続けてきた。繰り返しになるがイスラエルがどんなやり方でイスラエルの国を創立したにしろ、幾度にも渡るアラブ諸国からの挑戦に自国を守り続けてきた。それだけで普通の世の中ならイスラエルは勝者なのであり負けた側のパレスチナをどうしようが部外者の我々がどうこういう問題ではないはずだ。

それなのに、どうして欧米諸国は自分らが中東で困難に陥るとすぐさまよってたかってイスラエルを生け贄の羊にしようと企むのか。いやそれでももし、イスラエルを生け贄にすることによって自分らの問題が本当に解決するいうならそれも分かる。だが現実にはイスラエルが原因でない以上解決にもつながらない。

それなのに彼等はいつもいつもイスラエル、イスラエルと繰り返す。あたかも「イスラエル」がどんな問題も解決してしまう魔法の呪文ででもあるかのように。

December 14, 2006, 現時間 12:52 AM | コメント (6) | トラックバック (0)

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December 11, 2006

国産イスラムテロ、シカゴのショッピングセンター攻撃計画発覚!

対テロ戦争

さっきフランス国産のテロリストの危険性について書いたばかりだったのだが、アメリカもうかうかしていられない。先日年末の買い物客で賑わうシカゴのショッピングセンターを狙ってテロ攻撃を計画していたシカゴの男が逮捕された。犯人のデレク・シャリーフ(Derrick Shareef)はアメリカ人で、9月頃からテロ計画をしていたようだが、すぐにFBIの操作対象となり、すべての交渉はFBIのおとり捜査官との間で行われていたらしい。シャリーフはそうとは知らずおとり捜査官に混み合った場所で手りゅう弾をつかった攻撃について相談していたという。

パワーラインによると、シャリーフはアメリカ黒人の間で人気のあるイスラム教過激派グループ、ネイション・オフ・イスラムのメンバーだということだ。この組織は新しく下院議員になったアメリカ初イスラム教徒のキース・エリソン議員が何年もメンバーをやっていて今でも強いつながりがあるとされる過激派グループである。(このグループは25年前に警察官を殺害したムミアという殺人犯を支援したりもしている)

シャリーフの母親によると父親もこのネイション・オブ・イスラムのメンバーで、シャリーフは7歳の頃からメンバーだという。

ネイション・オブ・イスラムはこれまでにもイスラム系テロリスト組織の関係が噂されてきたグループであるが、メンバーはすべて黒人であることから、アメリカの左翼は絶対に批判をしない。へたに批判すれば人種差別者のレッテルを張られてしまうからだ。だがもしアメリカ国内でシャリーフのような男たちがテロを成功させ、その裏にネイション...がいたならばアメリカ市民はいつまでこのグループの活動を容認するのだろうか?

December 11, 2006, 現時間 6:44 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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民主党イラクへ二万人増兵へ方針転換か?

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争 , 防衛

昨日ラムスフェルドの後任として大統領に任命されていたゲーツ氏が議会の承認を受け、正式に次期国防長官となることが決定した。 

ワシントン──米上院本会議は6日、ブッシュ米大統領から次期国防長官に指名されたゲーツ元中央情報局(CIA)長官を、95対2の圧倒的賛成多数で正式承認した。

反対票を投じた2人はともに共和党議員だった。民主党議員らは、米国がイラク戦争に勝利しているとは言えないと語ったゲーツ氏が、今後のイラク政策についてブッシュ米大統領に率直に助言することを期待し、同氏の指名を好感したもよう。ただ、米国民は国防総省のトップの交代以上に、イラク政策の包括的な転換を求めているとの指摘もある。

ゲーツ氏の指名は、前日の上院軍事委員会で全会一致で承認されていた。同氏は18日に宣誓就任する。

ゲーツ氏任命の際の公聴会でゲーツ氏が「米国がイラク戦争に勝利しているとは言えない」と発言したことがアメリカメディアでは大きく取り上げられているが、だからといって必ずしもゲーツ氏はいますぐアメリカ軍はイラクから撤退すべきであるとは言っていない。以下はAPの記事より

ゲーツ氏はアメリカ軍の撤退をいつ始めるかという質問に対してはっきりした返事をせず、「現地での事情による」とだけ答えた。また氏は確認でき次第イラクへ行って米指揮官たちと相談するつもりだと語った。

後に軍撤退の時期を特定して発表するかという聞かれたことに関して、そのような日程はアメリカの弱さを象徴するものであり「(敵に)どのくらい待てば我々が去るかを伝えるようなものだ」と語った。

これなら今までブッシュ大統領がいい続けてきたこととなんら変わりはない。民主党議員たちはゲーツ氏がイラクでアメリカが勝っているとはいえないといったことだけに喜んで、では実際にイラクでアメリカはどうすべきなのかという話には注目しなかったのだろうか? いや、いくら民主党といえどそこまで間抜けではない。

以前に私は民主党勝利=イラク撤退ではない!と書いた。むしろイラクで決定的な勝利をおさめるためには増兵すらあり得ると書いた。この予測をばかばかしいと一笑に伏した輩もいるが、実は新しく民主党ペロシ下院議長から下院諜報委員会の委員長に任命されたテキサス州下院議員(民主党)のシルベスター・レヤズ氏がイラクへ二万人の増兵を考えていることを公表した。レヤズ議員はイラクのスンニとシーアの民兵は崩されなければならないと語った。

イラク増兵を訴えているのは政治家だけではない。現地の将軍たちもその必要性を訴えている

前回の民主党の勝利と、ラムスフェルド長官の辞職によって、アメリカのイラク政策はイラクより軍隊撤退だと考えていた人たちは、かなり的外れな期待をしていたのかもしれない。

December 11, 2006, 現時間 6:13 AM | コメント (3) | トラックバック (1)

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December 10, 2006

フランスを蝕むイスラム系移民二世たち

宗教と文化 , 対テロ戦争

今朝、陳さんとことで、こんな記事を読んだ。

仏スーパー:18歳未満入店禁止 暴行・万引き絶えず(毎日新聞)

【パリ福井聡】移民系若者たちの暴力事件が絶えないパリ北東部郊外にある大手スーパー「カルフール」の2店が、「18歳未満の未成年者は大人同伴でなければ入店お断り」の独自規制に踏み切った。未成年者による客や店員への暴行や万引きが絶えないためという。周辺の店にも同調する動きがある。
ただカルフール本社(パリ)は「支店レベルで実施に踏み切ったことであり、撤回を望む」と説明。人権団体の反発などに配慮しているとみられる。
パリ周辺などフランス都市部の郊外では昨秋、移民系若者が日常の不満などを爆発させる形で大規模暴動を起こした。今年は大規模には発展していないが、日常的な衝突や暴力は頻発している。
毎日新聞 2006年12月9日 12時40分

ここでいう「移民系若者」というのは暗号で「イスラム教徒」という意味なのはこのブログの読者のみなさんにならもうお分かりだろう。フランスではイスラム系の移住の歴史は長くなるので、移民系といってもすでに2世3世の代になっている。一世の時代にはフランスではイスラム系移民による問題というのはあまり取りざたされていなかったが、最近はこの2世代3世代目の過激化が目立つ。

私のすきなフランスのブログ、les chroniques de l'eXtreme-centreによれば、そんなフランスの2世代目連中がジハーディストとなって中東でテロ行為をする事件が相次いでいるという。しかも逮捕されたイスラム系フランス人は家庭も豊かで教養もあり、とてもテロリストになるような人たちには見えないというのだ。

先週もイラクへいってアメリカ兵を殺すつもりだった三人のフランス人ジハーディストがシリアで逮捕され、フランスに送り返されたという話をきいたばかり。この三人の若者は19、20、31歳のTours出身でSalafiという静かな郊外の町にある同じ聖廟に通っていた。 フランス政府が一番心配しているのはこれらの若者は過激派とはみられておらず、どの名簿にも載っていなかったということだ。一番困惑Mustafa El Sanharawi で、彼は(フランスに)非常に溶け込んだ家族があり、父親は外科医、母親は大学教授、三人の兄弟はそれぞれ医学を勉強しているという。また Mustafa は優秀な生徒でありパリ最高の工学大学への入学が決まったばかりだった。この例は貧困と社会からの隔離が若者をテロに追い込む理由だとする多くのコメンテーターや専門家の説が成り立たないことを意味する。

フランス人ジハーディストといえば12月4日にもエジプトにて九人の北アフリカ系二世のフランス人を含むテログループが摘発されている。犯人グループにはこのほかに、ベルギー人二人、アメリカ人一人、などが含まれていたが、グループはイラクで「殉教者」となるべく勧誘されたという。このグループは先にサウジアラビアで逮捕された137人のテロリストに含まれていたベルギー人による証言がもとで発見された。

エジプトは最近ジハーディストたちがヨーロッパや諸外国からイラクへ渡る中継地としてよく利用されているらしい。一年半まえにもフランス国籍を持つ15人の若者がイラクへ渡る際にエジプトを通過しようとして追放されている。しかしエジプト政府はフランス政府による対テロ政策には全く協力していないようだ。

フランス人はイラクにおいて、アメリカ軍との戦いで9人が戦死、2人が自爆テロ、30人が投獄、12人が取調中だ。

どうしてフランスで自由に暮らしているイスラム系2世たちがわざわざイラクなんぞへ出かけていって死にたいのだろうか? これはイギリスやアメリカのエリートたちがスペインの内乱に志願したのと似たような心境なのかもしれない。自分らが恵まれた環境にいるのに「同胞」が帝国の横暴に苦しめられている、なんとか力になりたい、などという若者特有の理想主義からくるものなのかもしれない。

何にしても外国で訓練を受けたイスラム系二世のテロリストたちが、フランスに帰国してフランス国内でテロをおこなう可能性はひじょうに大きい。フランス政府はイスラエル・パレスチナ間での戦いや、イランへの外交、およびイラク戦争などに関しても、イスラム教に迎合することで自国内での攻撃を防げると考えているのだとしたら大間違いである。フランス人テロリストの台頭についてもっと今すぐ真剣に取り組まなければフランスこそがテロ組織の温床となってしまうだろう。


December 10, 2006, 現時間 3:03 PM | コメント (2) | トラックバック (1)

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December 1, 2006

米初のモスレム議員聖書宣誓を拒否

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

来年の一月から議会が入れ替わるが、その前に新しい議員たちの就任式が行われる。アメリカでは公式な就任式ではかならず新約聖書の上に手を置き就任への宣誓をすることになっているが、今回イスラム教徒として初めてアメリカの下院議員に選ばれたキース・エリソン氏(ミネソタ州民主党)は自分はキリスト教徒ではないので聖書ではなく、コーランで宣誓式にいどみたいと言い出した。

キース・エリソン議員は単にイスラム教徒であるというだけではなく、アメリカの黒人の間で人気のある非常に悪評の高いネイション・オブ・イスラムという反ユダヤ教の暴力団まがいの団体のメンバーで、しかも市民団体を装ったイスラム教テロリスト集団CAIRとも密接な関わりのある男である。こんな人間が議員に選ばれること自体不思議だが、ミネソタの地元新聞はエリソンがイスラム系暴力団やテロ軍団と深い関わりがあることをライバル共和党議員のでっちあげだとして全く報道しなかった。だから彼に投票した地元の人々は多分ほとんど彼の正体にきがついていないのだろう。

だが、エリソン議員は就任する前から、彼がアメリカの政治家になった本当の目的をちらつかせはじめた。彼の目的は今回の聖書を拒否しコーランを使った宣誓を主張することによって顕著にあらわれはじめている。

アメリカには宗教の自由もあり、通常は政教分離の習慣がある。だからキリスト教徒でない人間が聖書での宣誓を拒んだとして何が悪い、好きな本で宣誓させればいいではないかと言う人もいる。しかしこれは宗教の自由とか個人の趣向の問題ではないのだ。問題なのはエリソン議員は彼の勝手な信念で長年にわたるアメリカの基盤と伝統となったキリスト教の価値観を崩そうとしていることにあるのだ。

何をそんな大げさなと日本の方々は思うかもしれない。だが他国の人々には理解できない伝統と価値観というものがそれぞれの国には存在する。どうして日本の伝統を重んじる人々が総理大臣の靖国神社参詣や男性による天皇承継を主張するのか、外国人から考えてみれば「どうでもいいこと」ではないだろうか? しかし日本人にとっては大切なことだ。それはなぜか? 日本の基盤は神道であり、日本の創立は神道なくしては考えられないからだ。いくら日本が世俗主義の国であろうと政教分離の法律があろうと人々の心のなかで日本形成の基盤となった神道への愛着が消えたわけではないのである。

日本では我々が普段あまり注意をはらわないあらゆる場所で神道の影響があらわれている。ハイテックの旅客機を製造するような工場でも仕事初めは神主さんにお払いをしてもらうのはごく普通のしきたりだし、古い井戸を埋める時には厄払いをしてもらってからではなくては作業員が仕事を拒否するなどということは今でも起きる。それを作業員の多くがイスラム教徒だから、今後のお払いは神主さんではなくイマームにやってもらうなどということになったら日本人の作業員は納得するだろうか? 問題は日本人の作業員の大半が神道をしんじているかとかいうことではなく、これが日本の伝統だということにある。それを後から来た外国の宗教やしきたりを日本社会に押し付けるということは日本そのものを侮辱することになるのだ。

それと同じで、アメリカの基盤はキリスト教だ。アメリカの創造の父と呼ばれる人々も皆キリスト教徒だった。聖書によって宣誓を行うということはアメリカ人としてアメリカ人の代表として選ばれた議員としてアメリカ社会をまもりアメリカに支えるということを意味する。これは決して自分が新約聖書を信じるという意味ではない。これまでにもユダヤ教徒やモルモン教徒、および無宗教者も議員となってきたが、誰も聖書による宣誓を拒否したことはないし、拒否などしたらそれこそ議会が許さなかっただろう。

それでは何故、今回に限って民主党が多数議席を占める議会はエリソン議員の身勝手な要求を受け入れようとしているのだろうか? それはひとえに彼がイスラム教徒だからだとユダヤ教学者で人気ラジオ番組のDJでもある保守派のデニス・プレーガー氏は語る。

誰がそういうことを決めるにしても、アメリカの新聞のほとんどの社説がイスラム教徒を怒らせまいとしている。それどころか多くの人々はこれはよいことだという、なぜならアメリカがオープンな社会で、どれほどアメリカがイスラムやコーランに敬意を評しているかを世界のイスラム教徒に示すことになるからだとう。

この理屈はアメリカの最大のゴールは世界中から愛されることだと信じている人々を惹き付ける。特にイスラム教徒に愛されることで、アメリカを嫌うイスラム教徒が減れば減るほど(アメリカを爆破しないだろうから)よいことだと信じている。

しかし、このような甘い考えをする人々はエリソンがコーランを聖書のかわりにすることによって反米イスラム教徒の態度は変わらないということを理解していない。いやむしろ反対にエリソンのそのような行為はイスラム過激派を図に乗らせるだけであり、新しい過激派を生み出すのがおちである。それが正しいかどうかは別として彼等はこれが彼等の最大の目的であるアメリカのイスラム化の第一歩と解釈するからだ。

すべての当選した議員が同じ本に手をあてて就任の宣誓をする時、彼等はアメリカの文明の下敷きとなった価値観の元に団結するという確認をする。もしキース・エリソンがそれを変えることを許されるなら、彼がアメリカの団結に与える損害は911のテロリストがもたらしたよりもひどいことになる。私にはこれがイスラム系アメリカ人がアメリカに残したいものであるとは信じがたい。だがもしそうだとしたら、ひどい状況になっているのはヨーロッパだけではないということになる。

以前に話したイスラム教運転手によるタクシー乗車拒否、空飛ぶイマームの件などでも話たが、過激派イスラム教徒らは欧米及び世界のイスラム化をはかっている。彼等の我々の文明への攻撃は戦闘行為だけではない。こうして文明社会に潜入し我々の文明を根底から覆していこうという魂胆なのだ。

我々はこれが戦争だということを常に忘れてはならない。かれらが我々の伝統をひとかけらづつ角から砕いていくのを指をくわえてみていてはいけないのである。アメリカがヨーロッパのようにならないためには、彼等の要求をひとつひとつ断固として拒絶していかなければならない。

だが、多文化主義の甘い考えをもった民主党議会にそれができるだろうか? 私には全く自信がない。だとしたら民主党が多数議席をとった先の中間選挙で負けたのは共和党ではなくアメリカだったのかもしれない。

December 1, 2006, 現時間 10:16 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 30, 2006

空飛ぶイマームの逆襲

宗教と文化 , 対テロ戦争

The English version of this post can be found at Intimidating Imams and Ludicrous Lawsuits, Big Lizards.net.

空港や飛行機内で怪しげな行動をして旅客機からおろされた6人のイスラム教イマーム(聖職者)たちの話をこの間したばかりだが、この話は聞けば聞くほどイマームたちによる陰謀だという気がしてきた。ことの起こりはというと、、

月曜日、ミネアポリスの空港ターミナルでお祈りを捧げていたイスラム教徒のイマームと呼ばれる聖職者たち6人が一旦搭乗した後で、心配したほかの乗客からの通報により飛行機からおろされて質問を受けるという事件があった。

最初は単に時と場所をわきまえない無神経で不作法なイスラム聖職者が警察に尋問されて過激な反応をしめしただけの話かのように報道されたが、 詳細 を読んでみると, 6人の聖職者たちが単に無神経なだけだったとは信じ難くなってきた。

  • わざわざ従業員や他の乗客の注意を引くような大声をはりあげてゲートでお祈りをささげ、搭乗時に英語でアメリカを批判する会話を交わしていた。
  • 太ってもいないのに、シートベルトの延長ベルトを注文。ところがシートベルトにつけずに椅子の下においた。(鉄のバックルとベルトはぬんちゃくのような武器としても使える。)
  • 6人のうち二人が指定されていないファーストクラスの席に代わろうとした。これによって6人は911の乗っ取り犯人がとったのと同じ配置になった。

このあからさまな(そして故意に)あやしい行動は単なる無神経では片付けられない。知らずにやったにしてはあまりにも計画的だ。彼等がどうしてこのような行動をとったのか、その理由は彼等のその後の行動からあきらかになっている。

航空機から無理矢理おろされたことから、彼等は人種差別だの人種プロフィールだのといって人権を損害されたとして航空会社を相手どって訴訟を起こす立派な口実を得た。 実を言えばこの6人の1人は過去にもそのような訴訟に関わったことがあるのである。

Muhammed al-Qudhaieen と Hamdan al-Shalawiというアリゾナの大学生二人がアメリカウエスト航空において、操縦席のドアを二度に渡ってこじ開けようとした事件があった。911調査委員会によるとFBIはこれが911乗っ取り事件の予行演習だったと判断したとある。この学生のひとりはアフガニスタンへ渡航し、もうひとりは911捜査の重要参考人となった。

にもかかわらず、この二人アメリカウエストの方針が人種的差別であるとしては今はUS Airwaysに買収された航空会社を訴えた。その犯人の一人を弁護したのが誰あろう、今週US Airwaysの飛行機から引きずりおろされた6人の聖職者たちのリーダーだったのである。

学生たちはアリゾナ州のツーサン市にある聖廟に通っていたのだが、その聖廟の経営者というのが、ミネアポリス空港のUS Airwaysの切符売りカウンターでカメラの前で大騒ぎをしていたヨルダン出身のSheikh Omar Shahinなのだ。

訴訟の目的は単なる金儲けが目当てではない。本当の目的はもっとあくどいものである。イマームたちはアメリカ人を恐喝して「平和な宗教」をアメリカ人に強制しようとしている。アメリカ人の道徳観や訴訟システムや政治機構を逆手にとってアメリカにシャリアを広めようとしているのだ。

彼等の最終的な目標はイスラム教徒やイスラム教そのものへの批判を完全に禁止することにある。しかしとりあえず、民主党が多数議席をとった新しい議会においてイスラム教徒へのプロファイリングをやめさせる特別な法律をとおさせようという魂胆なのだろう。

彼等は適切なキーワードを使い政治的に正しくあろうとするアメリカ人を威嚇すれば腰抜けのアメリカ人は怖じ気づいて反撃しないと考えているのだ。なにしろ同じ手段でヨーロッパでは大成功をおさめたのだから、アメリカでも同じようにうまくいくと踏んでいるのであろう。

おふらんすでは、政治的に正しくあろうという姿勢がいきすぎて、『比較的平穏な日』にいちにち百台もの車が焼かれているのに、フランスメディアはその犯人たちである暴徒をただ「若者」というだけでイスラム教徒と特定することすらできないでいる。イスラム教暴徒のバス放火で若情勢が重傷を負った時でさえもまだそうなのだからあきれる。警察官への攻撃は悪化する一方で、警察は警察官の安全すら守ることができない状態だ。おかげでイスラム教徒の居住区は事実上シャリアによって統括されているのである。まだそこまでいっていないとはいえ、イギリスでもその傾向が多少みられる。

最近ではヨーロッパの各地でイスラム教を批判したり、女性のかぶるベールを批判したりする程度で、命を脅迫される。イスラム教過激派はこのような状況をアメリカにも持ちこもうというのである。イマームたちがこの空港を選んだのは決して偶然ではない。この空港は以前に紹介したイスラム教徒のタクシーの運転手が酒類をもった乗客を拒否しても罰があたらないような特別な法律を要求していたのと同じ空港なのである。

この6人のイマームのうちの4人は市民運動団体とは名ばかりのイスラム教テロ組織CAIR(Council on American-Islamic Relations)と組んで訴訟を起こしている。そればかりか誰が経費を負担しているのか知らないが、国中のテレビ局を回ってあちこちのトーク番組で反米プロパガンダをまき散らしている。情けないことにアメリカメディアは喜んでこれに協力している。

音声を聞いただけなので完全に正確な言い回しではないが、CNNのポーラ・ザーンはインタビュー番組で次のような「厳しい」質問をイマームたちに投げかけた。

  • 「この経験はどれほど屈辱的でしたか?」
  • 「911以後、イスラム教徒は理不尽に標的にされてると思いますか?」

民主党の下院議員、シーラ・ジャクソン・リーなどは911事件がイスラム教徒への人種プロファイリングによるイスラム教徒やアラブ系アメリカ人を差別したり迫害したりする口実になってはいけないとし、今回の事件で彼等は明らかに屈辱を感じ、差別されたと感じたことだろうと語った。

それじゃあ何かい、ジャクソン・リー議員によると我々は人種プロファイリングのみならず、あやしげな行動をする人間さえ尋問してはいけないというのか?

アメリカの馬鹿サヨの反応をみていると、どうやらイマームたちの作戦の一段階目は成功したようだ。アメリカはまだヨーロッパのような状況にはさらされていないが、こんどのようなことを黙認すればあっという間にヨーロッパと同じ運命をたどることになる。

怪しげな行動すら捜査できないとなれば、どれだけ液体持ち込みを禁止しようが、スーツケースにレントゲン検査をしようが何の役にも立たない。どんな機械も人々の観察力には勝てないのだから。

我々は戦争中なのだということを忘れてはいけない。しかも、我々の敵はCAIRやこのイマームたちが支持するイスラム教過激派なのである。我々は決して彼等の脅迫に屈して服従するべきではない。我々は自分らの国を命を守らなければならない。乗客も乗組員もそしてすべてのアメリカ人がすべての場所で常に怪しげな振る舞いに注意を払うべきである。これはイスラエルが何年も前に痛い経験を積んで学んだことである。

ただイスラム過激派が見落としていることがひとつある。アメリカ人は度重なる政治家の試みにも関わらず銃砲所持を絶対にあきらめない国民である。アメリカには「12人にさばかれる方が6人に運ばれるよりましだ」という言い回しがある。12人とは陪審員のことで、6人とは棺桶を運ぶ人の数である。これと同じで、私はテロリストのような怪しげな行動をする人間を目撃したら人種差別者といわれようとどうしようとためらわず通告するだろう。なぜなら、他人の気持ちを気遣っていて空中でふっ飛ばされるのはごめんだからである。

ほかの乗客も同じように感じてくれてることを願うのみだ。

November 30, 2006, 現時間 12:43 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 23, 2006

フランス軍、イスラエル偵察機への発砲を許可

中東問題 , 宗教と文化 , 対テロ戦争

以前にレバノン、フランス軍が戦う相手はイスラエル???で書いたように、フランス軍はイスラエルがレバノンの上空を偵察するのは停戦条約を違反するものだと文句を言っていたが、ついにフランス政府は軍隊にイスラエル偵察機に発砲してもよいという許可を出したという。(Hat tip Yoni the Blogger)

フランスはイスラエルを敵にまわすことによって国内のイスラム教過激派に迎合できるとでもおもっているのだろうか。なぜフランスはフランスもイスラエルも同じ敵と戦っているのだということに気が付かないのだろう。敵に媚を売る手段は絶対にうまくいかないのだということが全然理解できないようだ。(フランスはナチスドイツとの戦いで十分に学んだはずなのだがね。)

それにしてもフランスは本気でイスラエルとドンパチやるつもりなのだろうか? イスラエルは黙って撃ち落とされるようなやわな軍隊ではないのだが、、、

November 23, 2006, 現時間 10:38 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 16, 2006

イスラム教、文明社会が知るべき事実 その1

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 映画

本日はイスラム教過激派の脅威を描いた二つのドキュメンタリーを紹介したいと思う。 ひとつはObsession(執念)、 もうひとつはIslam - What the West Needs to Know(イスラムについて西洋が知るべき事実)。

イスラム過激派の狂信を描くオブセッション

「執念」のほうは先日テレビでその一部を観たが、情報提供をするドキュメンタリーとしてはあまり良く出来ているとはいえない。 ただ過激派イスラム教徒の狂信ぶりを言葉で説明するのではなく、イメージで訴えるやり方にはそれなりの効果がある。 何万人という信者が集まって「アメリカに死を!」と独裁者の音戸に取られて腕を降りたてながら何度も繰り返す映像はナチスドイツのヒットラーの演説を思い出させる。

また別のシーンでは幼稚園の女教師が子供に「ユダヤ人は豚だ」と教えていた。 女児が言葉に詰まった時に「はい、次はなに? 」と優しく聞き返し、女児が「ユダヤ人は豚です!」と答えると「は~い、よくできました!」と褒めてる図は背筋がぞっとする思いである。

我々文明人は自分らの物差しで他の社会を計るため、比較的民度が高いと思われるサウジやトルコ、エジプトのようなイスラム社会であからさまな反西欧のプロパガンダが朝から晩まで流されているということの深刻さに気がついていない。 一歳児に自爆ベルトを着させて自慢げに写真を撮る父親の気持ちが理解できていない。 幼稚園児が大きくなったら自爆テロになってイスラエルの豚どもを吹っ飛ばすなどと涙を流しながら訴える姿がつかみきれない。 

外面(そとづら)のいいイスラム諸国の代表者らは、西洋のメディアに面するときは西洋諸国が聞きたがる奇麗事を並べ立てる。 多くの「スポークスマン」たちは英語も達者で西欧風の振る舞いにも長けてチャーミングなため、我々西洋人は彼らも我々と同じ価値観を持っている文明人なのだとちゃっかり騙される。 だが彼らが自分達だけの間で話す時の西洋観は我々がきいてぞっとするような憎しみに満ちているのである。 たとえばここでも何度か取り上げたアメリカのイスラム教市民団体CAIRの代表が、911事件直後、「我々はこのテロリズムを断固糾弾する」と表向きは宣言しておきながら、自分らの会合では911の犯人たちを「19人の英雄たち」とたたえている映像がこのドキュメンタリーでははっきり映し出されている。

イスラム過激派は西洋社会に嘘をつきインファデル(無信心者)の我々を欺くことなど屁とも思っていない。 彼らの真の姿を知るべきだ、というのがこのドキュメンタリーのテーマだ。

悪の根源はイスラムの教えそのもにある

これとは別に、「イスラムについて西洋が知るべき事実」のほうは私はまだ観ていないが、その製作者たちの座談会がフロントページマガジンに載ったので。(Hat tip le'eXtreme-Centre )そこからこの映画の内容について紹介しよう。

元パレスチナ解放連盟(PLO)のテロリスト、福音書キリスト教徒に改宗し現在は熱心なシオニスト、「何故私がジハードを去ったのか」の著者ワリード・シューバット(Walid Shoebat)氏は、この映画についてこのように説明する。

私が過激派イスラム教を去ってからというもの、私は常に過激派イスラム教徒の心情について無知な西洋人に遭遇してきました。 どちらの側にもいたことのある私にとって私はその度に、スタートレックのスポック博士がカーク船長に幾度も宇宙人の考えを説明したように、(西洋人に)異邦人の考え方を説明するはめになったのです。 しかし西洋人と話す上で最初に私が遭遇した問題は彼らがイスラム社会も彼らと同じように、自由、平等、文明化、民主主義、そして生活向上といった希望を持っていると勘違いしている点なのです。

今日、古の世界で西に傷つけられ忘れられていた巨人であるイスラムは凄い勢いを息で吹き返してきてます。 イスラム教徒が多数を占める多くの国々で世俗主義や社会主義は人気を失い新しい傾向、本当はとても古いのですが、山火事が広まるかのように、よみがえろうとしているのです。 それが過激派イスラム教です。

私が参加したこのドキュメンタリーではイスラムの歴史のはじめから今日にいたるまでのつながりを、神話と事実が織り交ぜながら見せています。このドキュメンタリーはイスラム創造の父であるモハメッドによる紛れもない供述、イスラムそのものを情報源として、どう彼の教えが現在の我々の時代に生きているかということを説明しています。この証拠が討論されている間にも、世界の政治家達は否定できない事実を否定しています。 イスラムの真髄は単に「美しく平和な宗教」などではありません。 これは彼らだけの政治機構であるだけでなく残りの世界にも強制されようとしているのです。

東洋はイスラムが生まれた最初から知っていますが、西洋はまだ全くこの歴史に無知です。しかし西洋でもイスラムは広まりつつあるのです。すべての西洋人がこのドキュメンタリーを観るべきです。特にまだイスラムを批評する自由をもっている今のうちに。

このドキュメンタリーの製作者で、座談会に参加したほかの二人は、サージ・トリフコビック(Serge Trifkovic, 元 BBCワールドサービス報道員、元US News & World Report の記者、元Chronicles海外ニュースの編集長, そして The Sword of the Prophetの著者)と、ロバート・スペンサー(Robert Spencer, おなじみのイスラム教歴史学者。トルコ系カトリック教徒。イスラムに関する多々の著書があるが、一番最近はThe Truth About Muhammad)氏である。

この顔ぶれだけを観ても読者の皆さんにはこのドキュメンタリーの主旨がご想像いただけると思うが、彼らのテーマは欧米社会の政治家達が好んで使う、「イスラム教が問題なのではない、本来のイスラムは美しく平和な宗教である。問題はジハーディズム(聖戦主義)というイスラム過激派がイスラムを歪曲して解釈をしてテロを行っていることなのである。」という西側のレトリックは間違っているというものだ。 このドキュメンタリーはジハードの根源はイスラム教そのもにある、我々西洋人はそのイスラム教の悪から目をそむけてはならない、というのである。

この座談会でトリフコビック氏が紹介しているアメリカの公立中学で教えられているイスラム教について、驚くべき事実がある。

長くなるのでこの座談会の続きはまた明日。

November 16, 2006, 現時間 4:29 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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November 11, 2006

民主党勝利に歓喜するテロリストたち!

対テロ戦争

昨日のテレビニュースでは、イラクのアルアエダのリーダーが、民主党勝利は我が勝利、ラムスフェルド辞任万歳とばかりに「ざま~みろ~」という声明文を出した。

バグダッド(CNN) イラクのテロ黒幕とされる「イラク・アルカイダ機構」の指導者と名乗る人物が10日、音声テープをイスラム系ウェブサイトに掲載、ブッシュ米大統領をレームダック(死に体)と呼び、辞任したラムズフェルド国防長官のようにイラクから逃げるななどと主張した。

先の米中間選挙で与党・共和党が大敗したことを受けた、からかいともみられる。テープは、米国に対するジハード(聖戦)を続行するとも宣言、「まだ、米軍の血を十分に得ていない」とも言い張っている。

テープの人物は、アブハムザ・ムハージル幹部と名乗っている。米軍は、同機構を率い、米軍の空爆で今年6月に死亡したザルカウィ容疑者の後継者とみている。テープの人物の真偽は不明。

テープは米国に対し「戦場に来い、臆病者よ」とも述べ、「ホワイトハウスを爆破するまで戦いは終わらない」とも語っている。

はっきり言ってこれは裏を返せばテロリスト達がどれほど共和党並びにラムスフェルド長官を恐れていたかを示すものではないだろうか。 しかもテロリストの声明のなかには、ジハーディストには馴染みのない「イラク戦争は馬鹿げている」とかブッシュはレームダック(瀕死のあひる、任期中だが実力を失って役に立たない政治家の意)とか、過去3年にわたってアメリカメディアや民主党が使ってきたイラク戦争批判の語彙がそのまま使われているのである。 これでは民主党はいったいどっちの味方なのかと疑われても仕方ないだろう。

もっとも民主党にしてみれば、テロリストがアメリカ内部争いをけしかけることで、アメリカ軍を弱体化させようという魂胆に利用されているだけだから迷惑だといってしまえばそれまでなのだが、アメリカメディアや民主党のスローガンがテロリストを元気付けていることは否定できない事実だ。 そしてその民主党が選ばれたことで、テロリスト達はアメリカは弱腰になっていると判断していることが、今後のテロ行為増加につながる危険性は充分に注意しなければならない。

このあいだCNNがアメリカ兵が狙撃されるビデオを流したことに関しても、テロリストたちは自分らがアメリカ人を殺すテープは必ずアメリカメディアが放映してくれるから、今後も多くこのようなプロパガンダビデオを作製しようとネットを使って呼びかけているとセントコム(アメリカ軍中央司令部)のニュースレターには書いてあったように、アメリカメディアやアメリカ国内のイラク戦争批判は、テロリストの行為に直接つながるということを民主党の政治家たちは充分心してもらいたいものだ。

民主党の勝利に酔っているのはイラクのテロリスト達だけではない。 Blonde Sagacityの記事から引用させてもらおう。( "World Sees Dems' Win as a Bush Rejection"より、カカシ注:ブロンデは美人ブロガーだし、テロリストの歓喜する写真も面白いので一見の価値あり)

「投票者は共和党を罰した。 人々は指導者によるイラク戦争政策に不満だったのである。」とはマレーシアを基盤とするシンクタンクMovement for a Just Worldの会長チャンドラ・ムザファー氏(Chandra Muzaffar)。

ベトナムではブッシュの外交の批判者達が完成をあげた。またイスラム系支配のインドネシアやマレーシアといった国々でも同じように歓声があがった。

「共和党が選挙に負けたのは、アメリカの投票者イラク戦争に嫌気がさし、戦争に飽きたからだ。」と言ったのはタイの反米イスラム教聖職者のVitaya Wisetrat氏。「アメリカの民はやっとブッシュが大嘘つきであることに気がついたのである。」

この心境に多くのイスラム諸国が共鳴しているが、インドネシアの政治家Ahmad Sumargono氏はアメリカのイラク政策及び諸外国での政策見直しにつながることを望むと語った。

「私はアメリカの人々がやっとブッシュによる外交の間違いに気づいたと楽観的です。 私はこれが特に中東問題について大きな変革につながることを希望します。」

「アメリカ人は戦争に飽きた」だって? 「飽きた」と我々は見られているのか。 MTVの国は無血の勝利を次のコマーシャルの前に欲しがっていると、、

このテロリストの台頭が根付いたのはジミー・カーターがその腰抜けぶりを世界に暴露したことが発端じゃないか。 新しく選ばれた保守派の民主党員たちが、アメリカを危機に陥れるようなリベラル政策を拒絶してくれるのを願うばかりだ。

全く同感!

November 11, 2006, 現時間 3:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 29, 2006

フランス国内のイスラム問題解決はイラク戦争にある?!

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

Update:!No Pasaran! has a wall-to-wall coverage on this issue.

The English language version of this article can be found here.

日本語版AFPの記事に目をとおしていたら、フランスのマルセイユで去年に続き今年も若者による暴力沙汰で停車中のバスが放火され一人が死亡、数人が大怪我を負うという記事を見た。 

【マルセイユ(フランス)29日】昨年秋に発生した若者らによる大規模暴動から1年が経過したばかりのフランスで28日夜、南部の都市マルセイユの路線バスが若者に放火される事件があり、警察および救助当局によると、乗客の女性1人がやけどで重体となった。

 警察が目撃者の話として明らかにしたところによると、28日午後9時ごろ、3人の若者がバスのドアをこじ開けて乗り込み、ガソリンを車内にまき散らしてマッチで火をつけたという。車内には十数人の乗客がいたが、26歳になる女性が体の約60%をやけどし、重体。このほか3人が煙を吸い込んで軽傷を負った。

事件が起きた場所はマルセイユ郊外で、これまで特に暴力事件が報告されたことはない地域という。 パリ郊外でも27日夜から28日にかけて路線バス2台が放火され、警官6人が軽傷を負った。警察当局は移民が多く住むパリ郊外に警官4000人を増員して警戒に当たり、47人を逮捕した。ルモンド紙によると27日には全土で277台の車両が放火された。

警察によると、仏北東部のランスや南西部のトゥールーズでも警官隊と若者の衝突事件が発生したという。

この記事では犯人の若者がイスラム教徒であるとは書かれていない。 しかしフランスで「貧しい移民」といえばイスラム教徒以外にはかんがえられない。 しかもフランスではイスラム教暴徒による乗用車への放火が去年の暴動以前から一日に何百という数で起きており、この事件の犯人も多分イスラム教暴徒であろうことは想像に難くない。 

この事件について犯人像などもっと詳しくしりたいと思い、「フランス、バス放火」で検索していたら、なんと数日前にも同じような事件が起きていたことが解った。(Youths set passenger bus alight in Paris

10月23日:パリ南部の郊外で、30人に及ぶ若者がバスの乗客を強制的に降ろしたあと、バスに火をつけ駆けつけた消防士らに石を投げるなどの暴力を働いたと警察当局は発表した。

興味深いことに、このThe Ageニュースサイトでも暴徒がイスラム教徒であることを意識的に避けて報道している。 しかし記事の内容から暴徒がイスラム教移民の若者であることは間違いない。 さらに問題なのは暴徒の暴虐はバスや乗用車への放火にはとどまらず、警察菅を待ち伏せして石を投げたり暴行を働いたりして大怪我をさせる事件があいついで起きていることだ。

去年の暴動において、フランスの大都市を囲う低所得者居住区において移民を祖先にもつ無数のフランス市民が差別され一般市民から隔離された生活をしていることが明るみに出た。

この日曜日、5人の男性が警察菅暴行の疑いで捜査の対象となった。この5人は10月13日にパリの北側に位置するEpinay-sur-Seineにおいて、住宅街におびき寄せられた警察官は待ち伏せしていた30人の若者から石を投げられるなどの暴行を受け、警察官ひとりは顔面に30針も縫う大怪我を負った事件の容疑者である。

政府はいくつもの対策を採用して状況の改善を図っているが、問題は根が深く暴力が衰える兆しは見えない

現在のフランスの状況が去年の暴動の繰り返しになるようなものなのか私には解らない。 だが、フランス国内でもこうした状況にもっと強い対策をとらねばならないと考える人たちもいる。

私のことをご存知の方々なら、私がフランスの話をするとき、わざわざ「おふらんす」と皮肉っぽい言い方をするのにお気づきだと思う。 この理由はフランスのエリートと言われる人々は何かとアメリカ人を野蛮だ、下品だ、田舎者だといって馬鹿にする傾向があるからだ。 

しかし、フランス、フランスと言ってもひろうござんす、、中には既得な方々もいらっしゃる。 ひょんなことから見つけたこのフランス語のブログ、l'eXtreme-Centre がそのひとつ。 このブログはほとんどフランス語で書かれているからフランス語のできないカカシには読むことができないのだが、時々彼女は英語で書く。 本日もこの記事を読んで私は非常におどろいた。 ( Francifada、l'eXtreme-Centre

(フランス)では自由化はまったくない。 フランス労働市場は今までよりさらに頑固である。失業率はいまだに二桁代であり、特にもっとも失業率が高いのが移民や少数民族である。 これらは我々が書いたように気に入らないことがあるとすぐに暴動に走るイスラム教徒に、フランスは自らの姿を反映させていることと重なる。

シラク氏は国内のイスラム教徒問題を恐れてイラク戦争に参加しなかった。 しかるに、驚くべきことに彼らは何か不満があるとフランス政府に圧力をかけることで服従させることができると信じている。

フランスがこの状態から抜け出す方法は二段階に分かれる。第一に福祉制度を改正し、イスラム教徒が大半を占めている貧民窟をフランス社会に溶け込ませることである。 第二にフランスのイスラム教社会にフランスは脅迫にはひるまない、フランスは西側諸国の仲間であり、アメリカやイスラエルの同盟国であり、自由社会の一員なのだという姿勢を示すことだ。

国内においてはジュリアーニ(元ニューヨーク市長)式の犯罪容認ゼロのやり方を取り入れ、郊外をパトロールする。そして外交においてフランスはイラクへ軍隊を送って過激派イスラム教徒と戦い、我々が対テロ戦争連盟の一員であることを証明すべきである。 このままではフランスにおいてはブッシュ大統領がイラク戦争について語り始めたように、「もし撤退すれば敵は家まで追いかけてくる」という状態が真実となるであろう。

おふらんすにも、アメリカやイスラエルと同盟国であると誇らしげに言う人がいるのだと知って非常にうれしい。 まさかフランス人の口からこのような言葉を聴くとはおもっていなかった。 しかしそれだけフランスのイスラム移民暴走問題は深刻だということなのだろう。

イスラム移民の過激化に悩まされているのはフランスだけではない。 スカンジナビア諸国でも問題は非常に深刻である。 その話はまた追ってすることにしよう。

October 29, 2006, 現時間 7:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 4, 2006

仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その2

ヨーロッパ , 中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

この話が途中になっていたので、裁判の続きを話たいと思う。前回までのお話は下記参照:

仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こす
仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その1

ところでパレスチナによるやらせ映像について顕著にとらえたビデオを最近見つけたので、最初に紹介しておきたい。リンクがうまくつながらないので下記のアドレスをコピーして見ていただきたい。特に悲惨な映像はないのでご心配なく。ただ音がでるので職場で御覧になる方々はご注意のほどを。

イスラエル軍の拠点近くにおいて撃ち合いを演出するパレスチナ庶民。6分目くらいに葬式に運ばれる担架にのせられたホトケさんが担架から落ちて歩き出すという珍妙な映像もある。約20分。
http://video.google.com/videoplay?docid=-2152006111729790314
アルドゥーラ親子のやらせ映像はこちら。約14分。
http://video.google.com/videoplay?docid=-8500578539219029740

さて、では証人たちの証言を聞いてみよう。

フィリップ·カーセンティ、被告人のひとり、メディアレイティングの創設者。

カーセンティが最初にアルドゥーラ親子事件がやらせではないかと考えはじめたのは引導学の検査の結果、イスラエル軍の位置から直接に球が飛んでくることは不可能であると学んだ時からである。そのことが明らかになると、その反論としてパレスチナ側のみならずフランセ2からも跳弾によるものだと言い訳が出てきた。しかし父親のジャマールは9回も撃たれ、息子のモハメッド坊やは3回撃たれたという。12発の跳弾? 不可能だ。

フランセ2は数人の専門家をとジャーナリストを招いてNGビデオを披露したが、カーセンティは招待されなかった。裁判官と次のようなやりとりをした。

裁判官:デニスジャンバーとダニエルレコンテの両氏が27分のNG映像をみた。フランセ2の記者会見においてジャンバー氏は、ビデオのなかで父親が撃たれた証拠として傷跡を見せたと語っている。

カーセンティ:私はフィルムをみていません。記者会見への参加を許可されなかったからです。レコンテ氏はあとになって私にこの事件に興味があったので捜査したいと考えていたが、アルテ(フランス/ドイツ/スペイン共同の芸術テレビチャンネル)から捜査をやめなければ、今後彼のプロダクションとは一緒には仕事をしないといわれたとはなしてくれました。(略)たくさんの人たちが個人的に場面はやらせだと思うとはなしてくれましたが、公には語っていません。

カーセンティのいうことを信じるならば、国営テレビ局から独自の捜査に対するかなりの脅迫があったということになる。

フランシス·バレ (Francis Balle):メディア学の教授。元フランス公共放送委員会CSAのメンバー。

カーセンティのフランセ2暴露ビデオは説得力があること、元のアルドゥーラビデオは怪しげで、その効果は劇的だったと語った。

カーセンティの弁護士、Maître Dauzierは、フランセ2がNG映像を見せなかったのは情報源を守るためではないかと聞くと、バレ氏は「いえ、映像は公開されるべきです。真実は語られるべきです。」と答えた。

これは日本やアメリカでは考えらないことなのだが、フランスの名誉毀損裁判では、被告側が原告に対して言ったことが事実でも、いい方が過激だったということでも責められるというのである。そこで、カーセンティの弁護士はバレ氏にカーセンティの批判は「過激だった」のではないかと質問した。バレ氏はそうは思わないとし、このような状況の場合、強い言葉使いをする必要があったと語った。

ルーク·ロセンズウェイグ (Luc Rosenzweig) 元(Libération, Le Monde)のジャーナリスト/テレビ批評家。

彼はアルドゥーラ事件についてl'Express誌に載せるため独自の捜査を行おうとした。 l'Express誌の編集長は当時 デニス·ジャンバー氏(Denis Jeambar)だった。ジャンバー氏は Jacques Attali 氏から圧力を受けたため捜査を打ち切った。このAttali という人間がどういう立場の人なのか、カカシには分からない。

Rosenzweig氏は実際に何が起きたのかという推論を持ってはいないが、フランセ2の映像は怪しげだと語った。当初はRosenzweig氏はNG映像を見せてもらえなかった。ビデオは金庫にほかの書類と一緒にしまってあるという訳の分からない言い訳をされたという。 やっとNG映像を見せてもらった時はフランセ2がいっていたような27分ではなく、24分だったという。 この3分の差だが、フランセ2のエンダーリンが嘘をついていたのか、記憶違いだったのかちょっと気になるところである。

Rosenwzeig氏は本格的な取材をしようと、イスラエル側から色々な情報を集めた。しかしパレスチナ側を取材しようとするとカメラマンは病気でパリで治療を受けていると言われた。伝言を残しておいたが返事はなかった。つてを使って父親のジャマールへの会見を求めたが断られた。仕方なく親子が運ばれた病院の医師を取材に行った。病院の医者は事件が起きたのは午後3時だったのに、アルドゥーラ親子は午後一時に運び込まれたと証言していたからだ。しかしガザへの入るのは拒絶された。それでRosenweig氏はパレスチナ側での取材は不可能だとあきらめた。

映像がやらせだという確認することはできなかったが、エンダーリン氏がいうよりもこの映像がやらせである可能性はずっと高いと判断すると氏は語った。後にRosenzweig は la Ména's のウェッブサイトに「チャールズエンダーリンはどの言葉でも嘘つきだ」というコラムを書いた。

ところで、先に紹介した最初のビデオのなかで、病院での取材の場面が出てくる。病院へ「取材」に行くパレスチナのジャーナリストたちは、病院へつくと患者と話をする前に医者と相談をして、患者にはカメラの前でどういう証言をすべきかを打ち合わせしている場面がある。病院で無難に出産した若い母親とその夫に医師は、道が危険で病院へたどり着けず、夫がひとりで妻に車のなかで子供を生ませたと証言するよう指導していた。

私は昔からイラク戦争などでも、「病院の医師の話によると、、」とか「地元救援隊員の証言では、、、」という話はあまり信用できないと思っていたのだが、このビデオを見てはっきり確信した。敵側の一般市民の証言は全くあてにならないのである。

この裁判ではまだまだ似たような証言が続くが、結局、フランセ2の放映したアルドゥーラ親子の襲撃事件は完全なやらせだということがこの裁判において明らかになった。フランセ2はその事実を言い逃れることはできない。

名誉毀損がなりたつとすれば、それはフランスが国営テレビ局の放映は今後一切内容の真偽を問わず批判してはいけないというメッセージを国民に送ることになる。言論の自由などどこへ行くである。フランスのメディアはそれでいいのだろうか、いやもっと大事なのは、フランス国民はそんな偽物の大本営ニュースを毎日文句もいわずに受け入れるのだろうか。自由精神の最たるものといわれたフランス文明は今危機にさらされている。

フランスは今試されているだ。

October 4, 2006, 現時間 1:38 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 29, 2006

公開された米機密報告書、本当の内容はいかに?

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

この間漏えいされたイラクに関する情報をまとめた機密報告書「国家情報評価」(NIE)の一部が昨日公開された。漏えい記事を書いたニューヨークタイムスは、この報告書がいかにもイラク戦争が世界をより危険にさせたと結論付けたように書いていたが、実際の結論はもっと微妙なニュアンスがある結論になっている。だが書類が公表された今でも反戦派はこの当初の報道の結論を引き合いにだし、まだ執拗にイラク戦争のせいで危険が増加したとの姿勢を崩さない。

ではいったいNIEの本当の内容とはどういうものだったのだろうか。CNNの記事を読みながら分析してみよう。

NIEは今年4月、イラク・アルカイダ機構のザルカウィ容疑者が米軍の攻撃で死亡する数週間前に発行された。国家情報長官のサイトに掲載されたNIEの要点によると、「聖戦活動」が拡散し、反米組織が各地に設立されるなか、イスラム過激派は国際テロ対策に順応しつつある。聖戦活動は世界戦略を欠いているものの、新たなテロ組織が出現する可能性が高いため、聖戦組織を捜索し弱体化させるのは一層困難となっている。

この間アフガニスタンのアルカエダ本部からザルカーウィ宛の手紙が公開された。それによると、本部はザルカーウィのやり方にかなり不満を持っており、ザルカーウィの乱暴なやり方ががスンニ派やバース残党などを遠ざけていると批判しているものだった。つまり、アルカエダはイラクというアフガニスタンからは比較的近くにある組織ですらも思うようにコントロールすることができなかったのである。ザルカーウィは自分をアルカエダからの直接な指揮下にあると考えていなかった証拠だ。ということは指揮者もはっきりしない、小さな組織が世界中に拡散するということはその勢力も拡散し効果も半減するということだ。

米国主導のイラク戦争は、聖戦に関与している勢力にとって「関心の的」であり、米国のイスラム社会への介入に対する深い怨恨とともに「世界的な聖戦運動の支持者を育成する」結果を生んでいる。イラクの聖戦活動家らが成功を収めたと認識された場合、過激思想はエスカレートする恐れがあるが、失敗したとみなされた場合、聖戦活動を継続する活動家は減少する見通し。

さてここが非常に大事な点だ。これはこの間ブッシュ大統領がいっていた通り、イラクでの勝敗が今後のテロリストの士気に多いに影響があるということである。たとえイラク戦争がアメリカへの怨恨により聖戦運動家を増やしたとしても、イラクでテロリストが負ければアルカエダへの勧誘はうまくいかなくなり、戦争に関わった人々も国へかえって恥さらしなテロ活動はしないだろうということなのだ。ということは今すぐイラクから撤退するということは対テロ戦争において完全な命取りになるということだ。

NIEは、米国主導のテロ対策がアルカイダの指導者らや活動に「重大な打撃」を与えたとする一方、アルカイダが米国にとって依然最大の脅威であると位置づけている。また、聖戦への関与を自称するイスラム教徒の増加傾向が続いた場合、米国内外の権益に対する危険が多様化し、世界各地で攻撃が増加するとの見通しを示している。

え? なんだって、『米国主導のテロ対策がアルカイダの指導者らや活動に「重大な打撃」を与えた』?こんな大事な部分がニューヨークタイムスの記事には載っていなかったとは、これはいかに。先日新しくイラクのアルカエダのリーダーとなったAbu Hamza al-Muhajir 別名Abu Ayyub al-Masri, がイラクでは4000人の聖戦者が殉教したと発表した。(The Belmont Clubより)アメリカ軍は正確な数を発表していないが、実際の数はその倍に近いだろうということである。

イラク戦争によって聖戦活動家、ジハーディストが増えたというなら、我々が殺している中から次から次へと生まれたということになるが、経験ある戦士が次々と死んだり捕まったりしているのに、入れ替わった新しい戦士らがより強力な勢力になるとは考えにくい。

聖戦活動の拡散を容易にする原因として挙げられているのは、▽汚職や不正、西側諸国による支配への恐怖といった根強い不満▽イラク国内の聖戦▽イスラム各国における経済・社会・政治改革の滞り▽イスラム教徒の間にまん延する反米感情──の4つ。事態解決にはアルカイダ指導者の拘束や殺害以上の方策が求められているが、アルカイダがオサマ・ビンラディン容疑者やザワヒリ容疑者といった大物を失った場合、小さなグループに分裂する恐れがある。

イスラム過激派によるテロの激化を食い止める方法としては、聖戦活動家らが掲げる過激なイデオロギーの公表や、尊敬を集めているイスラム聖職者を通じたテロ非難などがある。聖戦活動家らによる大量破壊兵器の入手や、インターネットを通じた通信やプロパガンダ活動、人員募集、訓練、各種支援の取得を阻止する必要もあるという。

アメリカの各情報部が集まって作った報告書にしてはずいぶんありふれた分析だ。イスラム過激派との戦いは戦場だけでなく、諜報と情報操作にも大いに力を入れなければならない。だからこそアルカエダのザワヒリが今日も今日とてビデオでせっせと勧誘運動を行っているのである。

ブッシュ米大統領はアルカイダの拡散を指摘したNIEに同意する一方、イラク戦争によって米国が安全でなくなったとする解釈を拒否する姿勢を示した。大統領はまた、海外のテロリストを打倒することが米国を守る最善の方法だと強調した。

まさしくその通りだ。この報告書で一番大切な結論は、今すぐイラク撤退などという愚かなことをしてはいけない、イラク戦争には断じて勝たねばならない、ということだ。実際の報告書の内容は最初に漏えいされた内容とはかなりくい違うものであったことが読者の皆様にもよくお分かり頂けたと思う。

やはり中間選挙に向けて民主党がより優勢になるよう計算づくの漏えいだったのだろう。だが、ブッシュ大統領が中身を素早く公開してしまったため、「切り捨て遁走」を唱えている民主党にとって、かえってこれは逆効果になってしまったのではないだろうか。

関連ブログ記事:

「イラク戦争の勝利が決め手」ブッシュの反撃記者会見!

イラク戦争はテロを悪化させたのか?

September 29, 2006, 現時間 10:40 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イスラム過激派におびえるヨーロッパ

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

English readers: scroll down for an English-language translation of this post...

昨日ドイツのオペラ座がイスラム過激派の脅迫に屈して、モーツァルトのオペラ上演を中止した話をしたが、ここ数年、欧州におけるイスラム教過激派による横暴は目に余るようになってきている。

先ずはおふらんすの話題から:

この間法王の何気ない演説で逆切れしたイスラム教徒が世界中で暴動を起こしてカトリック尼僧とボディーガードを殺した事件があったばかりだが、それについてイスラム教の暴力の元凶はコーランの教えにあるのではないだろうかという記事を書いたフランスの大学教授が命を狙われ身を潜めなければならなくなった。

この教授の名前はロバート·レデカー(Robert Redeker)。彼の書いた記事の英語訳はle eXtreme-centreで読むことが出来る。(以下一部抜粋)

自由社会はどのようにイスラムの脅迫に対応すべきか?

ベネディクト16代法王によるイスラムと暴力の分析に対するイスラム教徒の反応は、イスラム教徒がイスラム諸国では存在しない西洋が一番貴重に思う価値、言論と思想の自由を封じ込めようとしたことで顕著となった。

イスラムはその規則をヨーロッパに強要しようとしている。公共水泳プールにおいて女子専用の時間をもうけたり、宗教をいいわけに学校の給食でもモスレムの子供たち専用の特別なメニューを要求したり、学校でベールをかぶる規則を強要しようとしたり、自由主義をイスラム恐怖症などと責めたりしている。

パリの浜辺でTバックのビキニを禁止することをどう説明するのか? その理由は「平穏を脅かす」危険という摩訶不思議なものである。欲求不満の若者が美女の姿に侮辱を受け暴力に走るという意味だろうか。それとも当局はイスラム教道徳警察のデモにおびえているせいだろうか?

しかし公共の道路でベールをかぶらせるということのほうが、よっぽども公共の平穏を脅かすことにある。なぜなら女性への弾圧だという苦情を招くからだ。このTバック禁止はフランスのイスラム過敏症の現れである。イスラム横暴への降参と服従ともいえるのだ。 少なくとも精神的なイスラム教徒の圧力 の結果である。ジョンポール2世広場の建設に抗議した人々もモスクの建設には反対できない。イスラムはヨーロッパを彼等の理想に服従させようとしているのである。

残念なことに、これだけのことを書いていたレデカー教授にも、フランスのイスラム教徒のがどれほど過激であるかその理解力が足りなかったようである。

レデカー教授は哲学の教授だが、イスラムに批判的な記事を書いてからというものインターネットに教授の顔写真、住所や電話番号はもちろんのこと、自宅付近の地図や勤め先に学校の連絡先なども公開され、こいつの首を切れとでかでかと暗殺命令が載せられてしまったのだという。24時間の警察警護の世話になりながら、各地を点々としている教授は自由社会のフランスにおいて言論の自由が保証されずにホームレスになってしまったと友人に手紙を書いている。

記事の載ったLe Figaroの編集長Pierre Rousselin氏はアルジェジーラ紙で謝罪を発表した。エジプトを含む数カ国のイスラム諸国Le Figaroの販売禁止が起きたからである。Rousselin氏は、記事を掲載したの紙の誤りであった。内容は当新聞の意見ではないと平身低頭の謝罪ぶりだ。

勤め先の教育委員会もイスラム教過激派の報復を恐れて教授を全く援助してくれていないという。教授は学校へもいかれず、予定されていた講演会もすべてキャンセルせざるおえなくなった。

ベルギーの暴動:

数日前に拘留中のモロッコ人の囚人が不審な死を遂げたことで、囚人が毒を盛られたという噂がたち、ラマダンで腹をすかせて欲求不満のイスラム教徒らがブルッセルの町中にくり出して壊す燃やす騒ぐの暴動をすでに三日も続けている。付近の商店街は火炎瓶を投げられるなどして大被害を受けている。Gate of Vienaより

しかしアメリカの主流メディアではロイターが一度取り上げただけで、この大事件はほとんど報道されていない。加害者がイスラム教徒である犯罪は、報道そのものがイスラム教徒への配慮から遠慮がちになるようである。
ブルッセルの新聞によると、政府は暴徒の気分をしずめるため一旦逮捕した暴徒を数人釈放したという。これではベルギー政府は地元のイスラム教徒らに、気に入らない時は騒ぎさえすれば何でも思いどおりになると教えたようなものではないか。なんという腰抜けぶりだろう。

最後にアイルランド移民で始まったオーストラリアの場合だが、さすがオージーの反応は北半球の欧州とは対照的だ。

下記は前出のGate of Vienaに寄せられた豪州のある女性からのメールだ。オーストラリアもアメリカと同じように移民で出来た国である。最初はアイルランドの受刑者の島流しの行く先となっていたが、後にはヨーロッパからの冒険家などによってどんどん人口は増えていった。1960年代から1970年代はベトナムからの難民がとっと押し寄せたが、彼等は働き者で地元の文化を尊敬し自然と国に溶け込んだ。1970年代後半から80年代に訪れたレバノンからのキリスト教徒らも、短期間のうちにオージーへと変身した。

しかし1980年代中頃からやってきたレバノン、シリア、パレスチナのアラブ人たちは全く質が悪かった。彼等は親戚一同で移民してきて、メルボルーン郊外で第二次世界大戦の退役軍人らの家族の隠居地となっていた住宅街を含め、あちこちの町々で住宅を買いあさりはじめた。自分の欲しい住宅があるとペットを殺したり、ゴミを庭に捨てたり、家主にやくざまがいの嫌がらせをしておびえたお年寄りに二束三文で家を売らせて追い出したというのである。そしてあっというまにオーストラリアの郊外がアラブ社会へと化してしまったという。

そうなるとレバノンの暴力団らによって凶悪な犯罪が頻発し、車の窃盗はおろか、殺人、幼い少女への連続強姦などが相次いだ。

いまやオーストラリア全体の二千万人の人口のうち、イスラム教徒の人口は30万におよぶという。そのうち比較的穏健なアジア系の10万をのぞくと悪質な20万というアラブ系過激派が残るという。彼等は数はまだ少ないが、彼等の過敏な感情を満たすため、周りの社会に彼等に迎合するよう要求する。

幸いなことに、オーストラリアではほとんどの人たちがこの要求に耳を傾けていません。オーストラリアの政治的に正しい多様文化主義の人々の堪忍袋の緒が切れたのは、2001年にタンパにおいて沈みかえた船からノルウェーの船に救出された違法移民たちが救援船を乗っ取って船長を脅迫し、オーストラリア領へ上陸しようとした時です。

オーストラリアは特別部隊を送り込み上陸を阻止した。ジョンハワードは雪崩勝利で当選。ハワードは移民法を改正し、イスラム教徒による違法入国は停止しました。

と、投稿者は語る。その後何年かたってから、オランダ、デンマーク、スイス、スエーデンなどもイスラム教移民の入国をかなり規制するようになった。だが、解き既に遅しという観もしないではない。

テロリストと戦うことによって社会がより危険になるなどという人々にお聞きしたい。欧州政府はことあるごとにイスラム過激派の要求に服従してきたではないか? 彼等に迎合し自らの伝統や文化を彼等にあわせてきたではないか? その結果、欧州は安全になったのか? 欧州は平穏なのか?

去年フランスでもイスラム教暴徒による暴動が何日も続いた。いまだにフランス各地では毎晩のように何百台という乗用車が焼かれているという。大学教授が新聞記事を書いたくらいで命が危険にさらされる。デンマークではたかが一こまマンガで新聞社に爆弾が仕掛けられたり、オランダではイスラム教の女性弾圧を描写した映画を作成した映画監督が日中暗殺されるなど、イラク戦争に参加もしてないこれらの国々においてイスラム教徒らの暴走は甚だしい。イギリスはやっと最近強行手段をとるようになってきたが、、

イスラム過激派に真っ向から立ち向かったオーストラリアやアメリカではこのような問題は起きない。イスラム過激派の攻撃に対して何もしなかったクリントン政権時代のアメリカでは、毎年のようにアメリカ人に対するテロが行われていたが、ブッシュ大統領の指揮で反撃して以来、戦場は別として世界のどこでもアメリカを標的にしたテロは起きていない。(無論アメリカでもテロリストの人権を守れなどと左翼連中がうるさくいうのはヨーロッパと同じだが。)

過激派の過激化をとめるのは、妥協でも迎合でも服従でもない。過激派をとめるのはこちらの反撃のみである。敗北した過激派の士気は落ちる。死んだ過激派はそれ以上過激化されることはない。

~

The following is the English translation of this post. I have changed the wording slightly; it's my article, and I can do what I want!

I have just written about a German opera theater which submitted to the threat from local Muslims and decided not to continue a production of one of Mozart's operas. Over the last few years, Muslim intimidation against Europeans has been growing more extreme.

News from France

We just witnessed a horrific incident: a Muslim man, enraged by an academic speech given by the pope, shot to death a Catholic nun and her bodyguard in Somalia. A French professor of philosophy, Robert Redeker, wrote about the incident, arguing that the violent behavior of Muslims is rooted deep in the Koran itself... and now more Muslim extremists have threatened his life, driving him into hiding.

You can read the English translation of Redeker's article in eXtrem-cetre. Following is an excerpt:

What should the free world do while facing Islamist intimidation?

The reactions caused by Benedict XVI’s analysis of Islam and violence highlight the underhanded maneuver carried out by Islam to stifle what the West values more than anything, and which does not exist in any Moslem country: freedom of thought and expression.

Islam tries to impose its rules on Europe : opening of public swimming pools at certain hours reserved exclusively for women, ban on caricaturing this religion, demands for special diets for Muslim children in school cafeterias, struggle to impose the veil at school, accusations of Islamophobia against free spirits.

How can one explain the ban on the wearing [of] thongs on Paris-Beaches this summer? The reasoning put forth was bizarre: women [wearing] thongs would risk “disturbing the peace”. Did this mean that bands of frustrated youths would become violent while being offended by displays of beauty? Or were the authorities scared of Islamist demonstrations by virtue squads near Paris-Beaches?

However, the authorization of the veil on the street is more disturbing to public peace than wearing a thong, because it invites complaints against the upholding the oppression of women. This ban represents an Islamization of sensibilities in France, a more or less conscious submission to the diktats of Islam. At the very least it is the result of the insidious Muslim pressure on the minds: even those who protested the introduction of a “Jean Paul II Square” in Paris would not be opposed to the construction of mosques. Islam is trying to force Europe to yield to its vision of humanity.

Unfortunately, Professor Redeker who alerted us of Muslim extremism did not realize just how extreme they can be (he should have read his own paper).

After Professor Redeker wrote an article critical of Muslim, his face, address, phone number, a map to his house, and his work place were published on the internet with a message calling on the faithful to cut off his head. He is now under 24 hour police protection, staying with unnamed friends a few days at a time. He has written that he has become homeless in a supposedly free country.

Pierre Rousselin, editor of Le Figaro, the newspaper that published Prof. Redeker's article, apologized in the Arab-Muslim newspaper Al-Jazeera. Why? Because several Muslim countries, including Egypt, banned that issue of Le Figaro. M. Rousselin stated that it was wrong for his newspaper to publish such an article. Prof. Redeker's opinion does not reflect the newspaper's view. Rousselin's apology is filled with humility -- that is, cowardice.

The high school that employed Redeker, and the school district, are not supporting him for fear of Muslim retaliation. The professor cannot even go to school, and he has had to cancel all his lectures.

Riot in Belgium

A few days ago, a Moroccan prisoner died mysteriously in a Belgian prison. Somebody spread the rumor that he was poisoned. That set off hungry Muslims who had been observing Ramadan. They went outside the city of Brussels and set fire to a number of stores; the riot has been going on for the last three days.

According to Gates of Viena, except for the newswire service Reuters -- which reported it once -- the American news media has kept mum about this ongoing violent protest. When it comes to Muslims committing crimes, the American news media finds virtue in silence.

According to the Brussels Journal, the police released those rioters who had initially been apprehended. Belgian authorities therefore demonstrated that they will roll over for threats: all you have to do is to scream, and they will yield. What cowards!

Thunder down under

Finally we come to Australia, a country which was founded by Irish prisoners involuntarily transported to the island-continent against their will, and their families and friends who followed as immigrants. The Aussies' reaction to the problem of Muslim extremism is completely opposite that of Europe.

This e-mail was introduced in the above-linked Gates of Viena:

As the Lebanese civil war continued into the 1980s a new wave of immigrants arrived. Families, clans, almost entire villages from the notorious Bekkhar Valley [in Lebanon], a muslim stronghold with close palestinian and syrian links barely 50km from the Israel border. More than 100,000 migrated to Sydney alone, to unsuspecting multicultural arms. This new population proceeded to occupy a series of suburbs with an aggression and speed I still find breathtaking. In the south-western suburbs of Bankstown, Punchbowl, Lakemba, Lidcombe, among others, a home in a suburban street was bought, then another & another. These suburbs were originally settled by returning Australian soldiers and their families post-WW2, and in the 1980s were largely occupied by older retired people either singly or as elderly couples.

As one home after the other was acquired, it happened that a suggestion would be made: you might like to sell to my brother, my cousin, my uncle, because life might not be so pleasant as it has been. Pets were killed. Rubbish was tipped onto doorsteps of elderly widows. Vandalism was done to houses. And the old people sold their homes to these people for undervalued prices to escape the threat...

There are now, I believe, 300,000 muslims in Australia in a population approaching 20 million. As I understand it, 200,000 in Sydney, the bulk of the rest in Melbourne and Perth. If you subtract the Indonesian and Malay muslims, who are nice people in my experience and come to Australia mainly for education, the ugly face of Islam in my country is Arab Islam....

There are comparatively few of them here, yet there’s still such insistence that we defer to their cranky sensitivities. Happily, hardly anyone in Australia is listening. Patience with the MC/PC [multicultural/politically correct] creed broke down completely after the Tampa hijack in 2001 when hundreds of illegals rescued from a sinking boat by the Norwegian ship committed piracy on the high seas in order to force the captain to land them on Australian territory.

Australia sent SAS troops to repel the landing, John Howard won a landslide election, changed the migration laws and illegal arrivals of muslims have ceased. Nobody bothers now because they know they will be sent to a denuded, bankrupt Pacific Christian island to endure years of legal proceedings. Might as well stay in a nice islamic country such as indonesia or malaysia, eat good food and pray at the local mosque.

Years after the decision by our Prime Minister to refuse entry to uninvited aliens, the Netherlands, Denmark, Switzerland, Sweden have all reversed course. I believe Australia woke up in time. Not sure about Europe, though, less so the UK.

The solution

I would like to ask a question of those of you who argue that, by fighting against terrorists, we make the world more dangerous: what happened to Europe, which has accommodated every crazy, unreasonable demand from these extreme Muslims? Did it make Europe safe? Is Europe peaceful?

  • The riots last year in France by Muslim sons of Algerian immigrants continued for weeks; hundreds of cars were torched every single day. Now, after the riots have "ended," such burnings have dropped to their normal level... of about a hundred cars each day.
  • Also in France, a professor whose only crime was writing an article critical of Islam has lost, if not his life, his ability to live. (This is nothing new... does anybody still remember Salman Rushdie after publishing the Satanic Verses in 1988? He is still in hiding today, eighteen years later.)
  • In Denmark, a newspaper was bombed because of a silly Mohammed cartoon. (Iran then retaliated by holding a "Holocaust cartoon" competition, evidently on the theory that Christians in Denmark were driven to draw cartoons of Mohammed by the Jews of Copenhagen -- all eight or nine of them.)
  • In Holland, a movie director who made a movie about the Muslim abuse of women was assassinated in Amsterdam, shot to death in broad daylight at the corner of Linnaeusstraat and Tweede Oosterparkstraat.

These are all countries which refused to participate in the Iraq war. It made no difference to the extreme Muslims, who killed, bombed, and burnt anyway.

But countries such as the United States and Australia, who deal head on with Muslim extremists, do not face the same problem. During Clinton era, when the United States did nothing to defend itself -- and even went to war against Christians on behalf of Muslims in Bosnia and Kosovo -- the US was attacked by Muslim extremists every single year. Since President George Bush started to fight back, American targets have not been attacked.

Compromise, appeasement, or even obedience and "dhimmitude" will not stop extremism. Standing up to the Islamists and fighting them when necessary is the only way.

If they lose, their morale will suffer, and they will withdraw. In any event, dead extremists cannot become any more extreme.

September 29, 2006, 現時間 7:50 PM | コメント (5) | トラックバック (0)

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September 28, 2006

エジプトがハマスにイスラエル兵返還を要請!

中東問題 , 対テロ戦争

キャンプテンエドによると、イスラエルとハマスの間にはいって、人質返還の交渉に当たっていたエジプトはハマスの煮え切らない態度に腹をたて、かなり強い口調でハマスに対して早くイスラエルに人質を返すように要請したようだ。

エジプト政府はハマスのリーダー、Khaled Mashaal にガザの危機を救うために拉致したイスラエル兵、ギラドシャリット兵を即座に返還するよう「強い口調」の手紙を送ったとある。そしてモハメッドアバスとともに統一政府を成立させよとも書かれているようだ。

エジプトが中東を平穏にしたい理由の最たるものは、パレスチナからエジプトへ流れ込む難民問題である。

よくパレスチナとイスラエルの紛争について、パレスチナの貧困をイスラエルのせいにする人がいる。イスラエルが建てている壁をポーランドでユダヤ教を閉じ込めた、ゲットーと同じだという人がいる。だが、そういうひとたちが無視している醜い事実はアラブ諸国によるパレスチナ民族への人種差別である。

パレスチナは境界線をイスラエルだけでなく、エジプトやヨルダンにも接している。パレスチナ市民が生活に困ってもイスラエルへ逃れることはできないとなると、難民の行く先はエジプトとなるわけだ。だがアラブ諸国においてパレスチナ人は下層階級のアラブ人として毛嫌いされている。イスラエルによるパレスチナ弾圧などヨルダンやエジプトによるパレスチナへの弾圧の比ではない。

エジプト人もヨルダン人もパレスチナの過激な思想を忌み嫌っている。パレスチナ人がこれらの国に避難してくることによってこれらの国々でテロ問題が起きるのを彼等は非常に恐れているのだ。

最近エジプト、ヨルダン、そしてクエートなどによって、イスラエルを国として認めようという、いわゆるシオニズム思想がわき上がっている。これは決してこれらの国々がイスラエルに対して親しみを感じてきたという意味ではない。だが長年に渡って幾度となく繰り返された戦争で、さんざんイスラエルにひどい目にあってきたアラブ諸国はもうイスラエルとの戦争はごめんだと考えているのだ。だからこの時期にイランの手下であるヒズボラや、アラブの嫌われ者パレスチナにイスラエルを刺激されるのは迷惑この上ない話なのである。

また中東が不穏になれば、シリアやイランがヒズボラを使って中東全体の侵略へと野心を燃やすことも考慮に入れなければならない。アラブ諸国はペルシャ民族のイランがシリアやレバノンを拠点にアラブ諸国を脅かすことを恐れているのである。

今回のエジプト政府のパレスチナへの強行な姿勢は、その不満と恐れの現れというべきであろう。

September 28, 2006, 現時間 9:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イスラム脅迫に負けたドイツオペラ座の恥

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争

本当にヨーロッパの連中は腰抜けだ。ここ2〜3日欧米で話題になっているのがこのニュース。以下、朝日新聞の記事より。

オペラにムハンマドの切られた首、独で上演中止決定

ベルリンのドイツオペラは26日、11月に上演を予定していたモーツァルトのオペラ「イドメネオ」の公演を中止すると発表した。イスラム教の預言者ムハンマドらの切られた首が出てくる場面があり、地元警察から「イスラム過激派などの反発を受ける危険性がある」と警告を受けたためという。

発表によると、公演はドイツ人のハンス・ノイエンフェルス氏(65)が演出。11月に4回の公演を予定していた。03年の初演時にはムハンマドのほかキリストや仏陀の首が出てくる奇抜な演出に批判が出ていた。今年7月、警察がオペラ側に警告していた。

中止決定に対し、連邦議会与党、キリスト教民主同盟の文化担当議員は「テロリストへの敗北になる」と語り、今後論議を呼びそうだ。

ムハンマドをめぐっては、今年初め欧州の新聞が風刺画を掲載したことにイスラム諸国が反発したほか、ローマ法王ベネディクト16世の発言が波紋を広げたばかり。

例によって朝日の記事は説明不足なのだが、このオペラ、初演は2003年で、決して今さら出てきた新しいものではない。しかも劇中に出てくる切断されたなま首は、モハメッドのものだけでなく、イエスキリスト、お釈迦様、ポセイドンらの首も出てくるのだという。そしてこれらの首はモーツァルトのもともとのオペラとは全く無関係なんだそうだ。

私はモーツァルトのオペラは結構知ってる方だと思っていたのだが、モハメッドのなま首が出てくるオペラなんて知らないなあと考えていたばかりだった。これは演出家ハンス・ノイエンフェルス氏の独自の解釈で種々の宗教を冒涜するのが目的だったらしい。はっきりいってモーツァルトオペラへの冒涜ともいえる。

初演の時はあまりの悪趣味に、観客から罵声が浴びせられ、キリスト教徒や仏教徒からも批判の声があがっていたようだ。だがその時は言論の自由だのなんだの偉そうなことを言って批判を無視していたらしい。ところがイスラム教団体から脅迫状が2〜3届いたら突然脅えてさっさと幕を閉めるこの腰抜けぶり。キリスト教徒や仏教徒は抗議の手紙くらい出すだろうが、まさか殺しにはこない。本当の脅威には立ち向かう勇気がないなら、最初からこんな悪趣味なものを作るべきではなかったのだ。

私は芸能人や芸術家といわれる能無し芸人の偽勇気にはうんざりする。決して暴力を振るわれたり出世の妨げになるような圧力はかかってこないと思う敵には勇ましいことをいい、表現の自由だなんだと言って人々を侮辱しまくるが、本当の危機が迫ってくると勇気などなんのその、表現の自由もあったればこそ、さっさと日っぽを巻いて逃げ隠れする。なんという情けなさだろう。

私はこんな悪趣味のオペラは永久に幕を閉じるべきだと思う。だが、イスラム教の脅迫に怯むくらいならどんな悪趣味のオペラでも永久に上演すべきである。またしてもヨーロッパはくだらないことで我々の勇気を試すはめになった。はた迷惑もこの上ない。

September 28, 2006, 現時間 7:44 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 26, 2006

イラク戦争はテロを悪化させたのか?

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

アップデート!最後を参照!

この週末旅行をしていてブロギングができなかったので、コメントをいただいたみなさんに返答できなかったことをお詫びします。特にsouさんのコメントの承認が遅れたことをお詫びします。

さて、コメンターのsnoozyさんがご心配されている、イラク戦争がかえってテロを悪化させたというアメリカ情報機関NIEの報告書だが、このことについてはこちらでもニューヨークタイムスやワシントンポストが報道している。

まずは読売新聞の記事より。

「イラク戦争でテロ問題悪化」米情報機関が機密報告

【ワシントン=貞広貴志】中央情報局(CIA)など16の米情報機関が、国際テロの動向とイラク戦争の関係を分析した機密報告をまとめ、「イラク戦争は、全体としてテロの問題を悪化させた」と結論付けていたことがわかった。

24日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じたもので、ブッシュ政権の「対テロ戦争で世界と米国はより安全になった」という公式見解を情報機関が否定する形となった。

同紙によると、「世界規模でのテロの傾向」と題した機密報告は、政府機関内での激論を経て今年4月にまとめられた。国際テロ組織「アル・カーイダ」とその関連組織を核としていた勢力が、アル・カーイダ指導部とは直接のつながりを持たない「自己派生」の細胞組織へ変ぼうしてしまったと分析。

また、「イスラム過激主義は、衰退しているというよりも拡大している」と指摘した。
(2006年9月25日2時1分 読売新聞)

私はこの記事には二つの問題点があると考える。

先ず第一にNIEの報告書は秘密書類であるため報告書そのものは一般公開されていない。よってこの報告書の内容はNYTの説明に頼るしかなく、実際の内容をを確認することができない。これまでに何度も意図的に虚偽の報道をしてきた前科のあるNYTの記事なのでそのまま鵜呑みにするのは危険である。

第二に、もしNYTの説明が正しかったとしても、イラク戦争後にテロ活動が悪化したからといって、その原因がイラク戦争にあったという根拠にはならない。

ではNYTの記事から少し抜粋して考えてみよう。(訳:カカシ)

書類ではイラク戦争が世界的な聖戦運動に及ぼした影響についてはほんの少ししか述べられておらず、「イラクで進行中の自由への戦いはテロリストの戦意を奮い起こすプロパガンダとして歪曲されてしまった」とある。

報告書ではイラクで戦ったイスラム過激派がそれぞれの国へかえって「国内での紛争を悪化させる、もしくは過激な思想を設立させる」恐れがあると語る。

概要は過激なイスラム運動がアルカエダの中心から、アルカエダ指導層によって刺激され「自発的に生まれ」ながら直接オサマビンラデンや上層部との関連のない新しい部類のグループを含む提携した集団へと拡大したと結論付ける。

報告書はさらにインターネットがどのように聖戦主義思想を広める役にたったかを分析し、サイバースペースによってテロリスト工作がもはやアフガニスタンのような地理的な国々だけに限られないことを報告している。

テロリストの活動がアルカエダの中心からインターネットなどによってジハーディストの思想に共鳴する直接関係のないグループへと拡大したのは事実でも、それとイラク戦争とどういう関わりがあるのだろうか? イラク戦争によって反米意識が高まりジハーディストの士気があがったという理屈なら、911でアメリカがなにもしなければ、世界中のジハーディストたちが、アメリカの弱腰に元気つけられて活動が活発になったという正反対の理屈も可能だ。

イスラム過激派によるテロが悪化したことがイラク戦争のせいだというのであれば、イラク戦争がなかったらこれらの事態はおき得なかったということを証明する必要がある。だがNYTの記事ではそのような証明は記述されていない。それどころか歴史的事実がこの結論付けを完全に裏切っているといえる。

イスラム過激派の活動が活発になったのは、なにもイラク戦争開始の2003年に始まったことではない。1979年のイラン宗教革命以来、イスラム過激派によるテロ行為はあちこちで起きていた。特にジハーディストの活動が目立ってきたのはソ連によるアフガニスタン侵略以後だといえる。持ち前の資金を使ってアフガニスタンで武器調達などに貢献したビンラデンの権威があがったのもこの時期だ。

国連がイラクのクエート侵略を阻止したとはいえ、フセイン政権が存続したためクリントン前大統領の無行動によりフセインの勢力は湾岸戦争後完全に回復し、より手強い敵となってしまった。上院議会の報告書がなんといおうと、イラク国内でアルカエダがザルカーウィを筆頭にすでに訓練キャンプをつくっていたことはどの国の諜報機関も認めていることだ。アメリカがフセイン政権を倒さなければこれらのキャンプがイラク政府の協力を得てより手強いテロリスト養成所となっていただろうことは容易に想像できる。

しかもフセインは大量破壊兵器の開発への野心を全く捨てていなかった。国連による経済制裁は事実上終わりに近付いており、数年後には生物、化学兵器はおろか、核兵器ですら所持する国家になったであろうイラクにおいて、このようなテロ集団が自由に行動することを考えた場合、イラク戦争がなかったら、テロ活動が悪化しなかったと結論付けることなど絶対にできない。

第一、アルカエダのリーダーであるオサマビンラデン自身が911でアメリカ本土に戦いを挑んだ理由として、アメリカのそれまでのテロ行為に対する及び腰に勇気づけられたと語っているのである。アメリカは弱い、アメリカは反撃しないと、ビンラデンはテロ直後のアメリカ軍のレバノンやサマリア撤退、そして数々のテロ行為に対してアメリカの無策をあざ笑った。

つまりアメリカがテロ行為に反撃しなかったことが、テロリストの戦意を高めたともいえるのである。とすれば、イラク戦争がテロを悪化させたというこの理屈がどれだけ中身のないものかが分かるというものだ。

アメリカの中間選挙をひかえ、都合良くこういう報告書がNYTによって漏えいされるというタイミングも十分に考えるべきである。

アップデート:

今朝ブッシュ大統領はアフガニスタンの大統領との合同記者会見でNIEの報告書を一部公開することを発表。すでに発表されたので、後でコメントします。乞うご期待! 

September 26, 2006, 現時間 6:57 PM | コメント (3) | トラックバック (1)

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September 19, 2006

言論の自由は私だけに

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 音楽芸能関係

ここでも何度か紹介したが、私は元カントリーウエスタンの女性ボーカルグループ、デキシーチックスの熱狂的なアンチファン(笑)。彼女たちが2003年のイラク戦争前夜に行った反ブッシュ発言以来、私は彼女たちの人気ががた落ちしていく様子をずっとほくそ笑んで見守ってきたが、このたび、その「苦悩の」三年間を記録した自慰記録映画"Shut Up and Sing"「黙って歌え」がトロントで行われた映画祭で発表された。(注:この映画の題名は保守派の作家、ローラ·イングラム執筆の本の題名からとったもの)

私はこの映画を見る気など全くないが、すでに映画を観た映画評論家の話から拾ってみよう。

印象に残るのは、大統領が「大統領がテキサス出身なのを恥かしく思う」とリードボーカルのメインズの舞台上での発言が巻き起こした激しい反響についてインタビューされているのをメインズがテレビで観ているシーンで、抗議をしてラジオ局がグループの曲をかけなくなり、アルバムの売り上げが激減したことについて、「デキシーチックスは思ったことを言う権利があります。」とブッシュは司会のトムブローカウに答えた。「でも発言することでファンがレコードを買わなくなったからといって気分を害するべきではありません。自由はニ方通行なのですから。」

この映像を見た後でメインズは大統領の「気分を害するべきではない」という発言を繰り返しあざ笑いながら、「なんて馬鹿な奴」と叫んだ。彼女はカメラに向かってブッシュに話かける「あんたは馬鹿な(放送禁止用語)だ!」

は!あんたらの気分を害しただって? 傷付いたって? かわいそうで涙がでるよ。 トロントで行われた試写会後の記者会見に関する記事では、なんと副題が「言論の自由への困難な道」となっている。

アカデミー賞を二回も受賞しているバーバラ·コポル監督とセシル·ペック制作の、カントリーのアイドルから勇気ある自由表現のシンボルへと成長していくマグアイアー、妹のエミルロビンソンそしてメインズの姿を描いたドキュメンタリー...

「彼女たちはテキサス出身です。人々は彼女たちをその枠のなかにはめようとしました。でもこのすばらしきアメリカ女性たちはその枠から飛び出して公言し後に引きませんでした。」とコポル監督は語った。

彼女たちは後には引いてないかもしれないが、泣き言でうるさいほど騒ぎ立てた。彼女たちにとって「言論の自由」とは「何をいっても批判されない自由」ということらしい。彼女たちは何をいってもいいが、他人がそれを批判しようものなら、それは彼女たちの言論の自由を迫害していることになるというわけだ。

私はイスラエルの対テロ戦争を支持したというだけで、何度「シオニストの豚」と呼ばれたか知れない。だがそんなことでいちいち傷付いていたら保守派のブロガーは勤まらない。(笑)

言論の自由が本当に迫害された例をみたければ、911ドラマ、「911への道」の脚本を書いたサイラス·ノーラスタ氏の話(Syrus Nowrasteh) を聞くのが一番だろう。ABC制作のこのテレビドラマシリーズが民主党とクリントン前大統領によっ放映が妨害されそうになったことは以前にも書いた通り。だが、ノーラスタ氏や制作関係者の人たちは普段は人種差別や人権といったことに神経質になっている左翼新聞からひどい扱いを受けたという。(マイク·ロスさん、紹介)

7月に記者が私に人種によるレッテル張りをされたことがあるかときかれたら、喜んで、「ありません」と答えただろう。だが同じことはもう言えない。ロサンゼルスタイムスなどは私を人種、宗教、出身国、政治思想によって判断した。しかも5つのうち4つは完全に間違っていた。彼等にとって私はイラン系アメリカ人で、保守派のイスラム教徒ということだった。新世界の勇敢な記者らには私が (アメリカの)コロラド州、ボルダー市生まれだということには何の意味もなかったらしい。私はイスラム教徒でもなければ、とくにこれといった宗教団体に属していない。私は生粋のアメリカ人だ。私がそういうレッテル張りが貴新聞の新しい方針なのかと尋ねると記者は答えなかった。

このような攻撃の対象となったのはノーラスタさんひとりだけではない。彼にきた脅迫状はもとより、スタッフの身辺をいろいろ調べあげ、ディレクターのデイビッド·コニングハムさんの父親が青少年キリスト教布教団体の創設者と知るや息子のコニングハム氏が狂信家でもあるかのように描写し彼の宗教的偏向が番組制作に影響を与えたとでもいわんばかりの報道をしたという。今日の左翼社会では家族にひとりでもキリスト教徒がいるというだけで公平な判断ができないと判断して差別することが許されるのか、とノーラスタさんは問いかける。

この自分らの言論の自由は守られて、他人の言論の自由は迫害されてもかまわないという考え方は、ここ数日間おきているイスラム過激派によるローマ法王へのヒステリックな反応と酷似している。ローマ法王がなにをいったにしても、ローマ法王暗殺を訴え、キリスト協会を焼き、アフリカの小児病院でイスラム教の子供を含めた子供たちを助けてきた尼さんを殺すなどもってのほかだ。

そうやってローマ法王のひとことに怒り狂っている自分達は「信じないもの」としてユダヤ人やキリスト教徒を侮辱しているだけではなく大量に殺しまくっているではないか。いや、イスラム教徒同士ですら宗派が違うというだけで、イスラム教の祭日を狙ってモスクを破壊したりしているではないか。それでも私はラーバイや尼さんが爆弾しょってベイルートのレストランをふっ飛ばしたなんて話はきいたことがない。

気持ちが傷付いただって? ばかばかしい! お前らの神の名の元で我が同胞が毎日何人殺されてると思ってるんだ!

デキシーチックスがぶつぶつ言ってる偽の脅迫などとちがって、我々文明社会へのイスラム教過激派による脅迫は本物で深刻だ。我々はこれを軽々しく扱うことはできない。だが我々はこの脅迫におびえて沈黙するなどということがあってはならない。言論の自由はなんとしてでも守らなければならない。

それで、うるさい雌鳥たちはというと、元ファンたちは彼女たちのコンサート切符を買わないことで「言論の自由」を表現している。前回に比べ彼女たちの観客は半数に減ったという。しかも球場でのコンサートに固執したため、損害は何百万ドルにのぼるそうだ。これで彼女たちの気持ちが傷付こうとしったことか。

はっきり言ってどうでもいんだよ、あんたらの気持ちなんて、、、

関連ブログ記事

911ドラマ、民主党が放映妨害
カントリーの雌鳥たち、蘇る????

September 19, 2006, 現時間 6:31 PM | コメント (1) | トラックバック (4)

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September 17, 2006

パレスチナ国際連帯運動(ISM)の正体を探る

対テロ戦争

先日お約束したとおり、パレスチナの国際連帯運動(ISM)キャンプへ潜入したStop The ISM の記者の話をしよう。ISMが世界で一躍有名になったのはコメンターのkokunanさんがおっしゃっているようにISMのメンバーだったアメリカ人、レイチェル·コリーが2003年、イスラエル軍がパレスチナ人の家を破壊するブルドーザーの前に立ちはだかってその下敷きになって死んだ事件からだろう。ISMはいまだに彼女の名前を持ち出してはセイントさながらの扱いである。イスラエル軍が破壊していた家というのは家族に自爆テロをさせた代償としてテロリストの家族がPLOによって新しく建ててもらった家であることは皆様もご存じのとおり。



Rachel Corrie1    Rachel Corrie2

レイチェル·コリーの二つの顔

読者にわかりやすいように私はここで勝手にこの記者をマークとよばせてもらう。イギリスのスコットランドーヤードで覆面捜査をしたこともある「マーク」記者は二か月前テルアビブのBen Gurion空港に到着した。すぐさまエミリアノというアメリカ人が近付いてきた。どこへ行くのかと訪ねるのでマークがエルサレムだと答えるとエミリアノは一緒にバスに乗って便利なユースホステルを教えてくれたダマスカスゲート近く、東エルサレムのThe Faisal Youth Hostel である。

実はこのホステルはISMの本拠地といわれている。このホステルはもとパレスチナテロ軍団(PFLP)のメンバーのHisham Jam Jounが経営している。マークはホステルにつくとすぐ二階へ案内され、ISMのメンバーたちを紹介された。アイルランドから来たガビとデイブ。ガビはスウェーデン人で夫のデイブはアイルランド国籍だが二人ともアイルランドのパスポートをもっていた。ISMはなぜかアイルランドのパスポートを使うのが好きらしい。

ニューヨークISMのリーダーで、パトリック·オコーナーというアイルランド人はパトリック·コナーズという名前でアメリカのパスポートも使っている。ISMはメンバーを大学のサークルなどで勧誘し、イスラエルで活動をさせる。イスラエル当局に捕まって強制送還された場合は名前をかえて偽パスポートをつかって再び入国。ベテラン活動家は何度もこれを繰り返しているそうだ。これらの訓練はすべてアメリカの大学のサークルで教えられるというのだからあきれる。のちにISMのリーダー的存在となり、イスラエル当局からも目をつけられているメーガン·ウィルス(Magan Wiles)ジョセフ·スミス(別名ジョーカーJoseph Smith a.k.a. Joe Carr)、マーク·チミエル(Mark Chmiel)などは皆アメリカの大学のサークルで勧誘されたという。

マークが次に紹介されたのはカミールというデンマーク人、スコットランド人のアランだっった。彼等は全員ISMのメンバーでウエストバンクとイスラエルを何度もいったりきたりしていた。 そのうち二人のアメリカ人が加わった。ロサンゼルス出身の黒人のジョナサンと彼女だった。ガビはあきらかにこのグループのリーダーだった。アランはヨルダン経由でイスラエル入りしたという。テルアビブの空港は警備が厳重なのでヨルダンを経由するひとが最近は増えたらしい。イスラエルはいまになってヨルダン国境の警備を見直しているという。

マークはほかのメンバーと一緒にパレスチナ刑務所の見学をした。その後PLOのテロリストたちにも紹介された。マークが記念写真をとりたいというと、どこからともなくAK-47が手渡され、ISMメンバーはそれぞれライフルを持ってポーズをとった。

宿にもどって撮った写真をみんなでみていると、偉そうな女性がやってきてメンバーの何人かを外へ連れ出しなにかはなしていた。マークはすばやくデジタルカメラからメモリチップを取り出して隠した。偉そうな女性は部屋にもどってくると写真はすべて消せと命令し、それぞれのメンバーは彼女の前で写真を消したが、マークは腕を組んで知らぬ顔をしていた。

翌日マークはキリスト教徒のアラブ系イスラエル人と出会い、ヘブロンの自宅へ招かれたため、ISMのアジトを後にした。マークの通報によりアランとデイブはイスラエル当局に逮捕されたがカミールとガビは逃走した。それぞれの国へかえってメンバーの勧誘をしているのだろう。

欧米の政府もイスラエル政府も、このようなテロリスト擁護市民団体を放っておいてはいけない。彼等は平和運動市民団体とは名ばかりのテロリストである。自分らで武器をとって実際にテロ行為をおこなわなくても、テロリストを援助、擁護していれば同じことではないか。我々の大学などを通じて若い人々の心を蝕む死のカルトなのだ。



ISM1

非暴力が聞いてあきれるISMのメンバー達


September 17, 2006, 現時間 10:21 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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平和運動とは名ばかりのパレスチナ国際連帯運動(ISM)

対テロ戦争

みなさんは国際連帯運動(International Solidality Movement)というパレスチナ解放を唱えるプロ市民団体をご存じだろうか。

彼等の日本語のホームページでは、彼等は自分らの方針をこう語る。

国際連帯運動は、パレスチナの自由のための闘いへの注目を喚起しイスラエルの占領を終わらせるために働いている、パレスチナ人と国際活動家の、成長しつつある運動です。私達は、非暴力主義的な直接行動の抵抗の方法を、違法なイスラエルの占領の力と政策に向き合い挑戦するために用います。

私達は、武装した闘いを通してイスラエルの暴力と占領に抵抗するパレスチナ人のの権利を理解します。それでも、私達は、非暴力が闘いの圧迫の中での強力な武器でありえると信じます。そして、私達は非暴力主義的な抵抗の原則に身をゆだねています。

* 私達は、パレスチナ人が占領に抵抗する権利を支援する。
* 私達は、直ちに占領を終了し、直ちに全ての国連決議(それは、パレスチナ難民の帰還権とエルサレムにおけるパレスチナの首都の樹立を含む)の履行が受け入れられる事を要求します。
* 私達は、直ちに、パレスチナの人々を守るための国際的な仲裁を要求し、国際法が本当に受け入れられることが保証されることを求めます。

ISMは欧米各地にその支部があり、これらの国々からボランティアを募ってパレスチナへ送り込み、イスラエルやパレスチナでイスラエル軍を相手に抵抗運動をするのが目的の団体だ。表向きは非暴力の姿勢をとっているが平和運動とは名ばかりの実際にはテロリストをかくまったり、テロリストに武器調達などをしている完全なテロリスト団体。ISMロンドン支部のメンバーとしてテルアビブにはいったパキスタン人がイスラエルのレストランで自爆テロを行った事実もある。

アメリカでは特にユダヤ系のアメリカ人をリクルートしてパレスチナで人間の盾をやらすのが得意で、ISMのアメリカのリーダーはアダム·シャピーロというユダヤ系アメリカ人(本人は自分はユダヤ人だと考えていないと言っている)妻は同じく活動家のパレスチナ系アメリカ人。

私がこの団体の存在を知ったのは2年前にこのFront Page Magazine(フロントページマガジン)の記事を読んでからである。

この記事にはアメリカにあるISMの訓練キャンプに潜入した記者の体験談が書かれている。彼によるとボランティアたちはイスラエルに身分を偽って違法に入国し、イスラエルにいる間にするあらゆる違法行為の手段を念入りにおそわったという。とにかくなにからなにまで嘘をつき続けよという訓練を受けるとこの記事には書かれている。無論暴力も奨励されている。

作戦として非暴力を唱えるひともいるが、歴史的な状況から考えて暴力を使った抵抗は正当である...「暴力」といわれたら「抵抗」または「正当な抵抗」と言いかえせ。「テロリズム」といわれたら「国家テロリズム」を強調せよ...「占領」というかわりに「軍事占領」といい、人々にこの占領は「軍事独裁政権」であると思わせよ。

彼等の活動の典型としてイスラエル軍の治安活動の妨害がある。このブログをちょっと御覧いただきたい。このエントリーの題名は「イスラエル兵、パレスチナ市民の家でパレスチナ人に暴力を振るう」とあり、4枚の写真が掲載されている。サイトからはビデオへのリンクもあるが10分間イスラエル兵とアメリカ人のプロ市民がなにやら言い合っているだけで見る価値はゼロである。(10分間に渡るビデオはその一部だ。リンクはつながらないので見たい人はURLをコピペしてみてください。http://www.youtube.com/watch?v=Lq6ccvwbvfY&mode=related&search=)



Israelsoldier1

パレスチナ人に暴力をふるうイスラエル兵!!

この4枚の写真に写っているのはイスラエル兵とパレスチナ人がなにやら言い争いをしている図と、最後に男があざのついた腕を見せている写真である。英語の解説ではパレスチナ人がイスラエル兵に顔や腹をなぐられたとか、とめに入った女性が殴られて気絶したとか書かれているが、ビデオにも写真にもそんな映像は全くうつっていない。ビデオの音声をきいていると、アメリカ人がイスラエル兵に「どうしてこの男性をなぐったんですか?」「なぜ家宅捜査をしてるんですか?」という質問を立て続けにしている声がするが、イスラエル兵は苦笑しながら「出ていけ」と低い声でいうだけでアメリカ人にもパレスチナ人にも暴力を加えている様子はない。

このブログの著者がISMのメンバーだという証拠はないが、このビデオやブログがISMメンバーたちによって作られたプロパガンダであることは容易に推測できる。イスラエル兵と小競り合いを起こすことでもしイスラエル兵がアメリカ人やパレスチナ人を殴ったりすれば儲け物である。またビデオにイスラエル兵の顔を写すことでのちのちテロリストの標的にすることもできる。

さて、このフロントページの記者が再びISMキャンプに潜入するのに成功した。しかし今度はアメリカ国内だけではなく、パレスチナまで出かけていっての隠密工作である。はっきり言ってこれは命がけだ。ばれたらただではすまない。何しろ相手はテロリストなのだから。

次回へ続く。

September 17, 2006, 現時間 2:40 AM | コメント (9) | トラックバック (0)

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September 15, 2006

911陰謀説についてひとこと

どうでもいいニュース , イラク関係 , 対テロ戦争

私は世の中に陰謀が全くないなどとは思っていない。かくいう私もヒズボラの陰謀をここで何度か書いている。911などは前代未聞のアルカエダによる陰謀だった。

しかしみなさんもご存じの通り、911はブッシュ大統領とイスラエルの諜報機関モサドの陰謀だったなどというひとたちが絶えない。俳優のチャーリー·シーンなど政府は事実を隠ぺいしているなどと恥も外聞もなく公言している。「どうして第7棟がくずれたんだ!」「なんで南棟は自由落下の速度で崩壊したんだ!」など自由落下の方程式すら知らない人間がまことしやかに知ったようなことをいう。

だが、もし読者諸君がこのような陰謀説を唱えるひととの議論に巻き込まれたら、こういう枝葉末端につきあってはいけない。なぜなら貿易センターがどんな速度で崩れたかなんてことはアマゾンの大森林のなかで一枚の葉っぱの色がおかしいからここはジャングルではないと言っているのと同じくらい意味のない議論だからだ。

昨日紹介した911ドラマの話でも書いた通り、911の陰謀はブッシュ大統領政権発足と同時に始まったのではない。少なくとも1993年の2月以前から貿易センター破壊計画はラムジー·ユーセフというイラク人によって計られていたのである。クリントン大統領の就任が1993年の1月であるから計画はパパブッシュの時代にまでさかのぼる。1993年から2001年に至るまで911への計画は至る所で部分的に知られていた。アメリカ国内だけでもCIA, FBI, 移民局、農業局、関税、地方警察、地方空港の管制塔、民間の飛行訓練所、などなどで911に関わった同じ人間たちの名前がその不振な行動からあちこちで何年にもわたって取りざたされていた。これらの人間がビンラデン率いるアルカエダと絡んでなにか大掛かりなテロを企んでいることは世界中の諜報部が集めた様々な情報によって予期されていたことなのだ。

ただ当時のアメリカではそれぞれの諜報機関が情報交換をするということが法律上禁じられていた。911が起きるまでCIAとFBIが情報を共有していないという事実をブッシュ大統領は知らなかったというお粗末な展開があったほどだ。だからそれぞれの機関がもっていた一片一片の情報はそれだけでは意味のないものだった。911事件が起きて初めて、その片が膨大なジグゾーパズルのどの部分にあてはまるかがはっきりしたのである。その時無数の諜報機関がそれぞれ持っていた細い情報がやっと全体像のなかで意味のあるものとなったのだ。無論ときすでに遅しだったわけだが、、

ということは、もし911がブッシュ大統領の陰謀だったとしたならば、ブッシュ大統領は自分が大統領になる9年も前からこの同時多発テロの計画をたて、これらの細い証拠をアメリカ中、いや世界中にばらまいていたということになる。しかもジョージ·W·ブッシュはこの時大統領になれるという保証など全くないただの一般市民だった。一介のアメリカ市民が現政権に全く悟られずにイスラエルの諜報機関と共謀してアメリカ市民大量殺害の陰謀を企むことが可能だったはずがない。この時期クリントン大統領は動機はどうあれパレスチナとイスラエルの関係を正常化しようと多大な努力をしていた。こんな大事なときにイスラエルが二期に渡る政権をさしおいて前の大統領のどら息子のいいなりになる理由がない。第一、911事件がイスラエルにとって何の得になるというのだ? 
もしクリントンもこの陰謀に加担していたというなら別だが、そうなってくるともうこの話はファンタジーの世界だ。

こうして考えてみると911自作自演説は貿易センターがどう崩れたとか、ペンタゴンに突っ込んだのは旅客機ではなくミサイルだったとか、くだらない説を唱えるまえに、計画の段階で完全に不可能だったことがわかる。

昔、私の大学の教授がこんな話をしてくれた。時々春先になると自称発明家と名乗る人間が「永久作動機械」を発明したといって持ってくるという。そんな時教授はすぐさま出口を案内するが、発明家は決まっていう。「でも教授!まだ私の発明をみてないじゃないですか?!」教授は発明家の肩に手をまわし出口に促しながら微笑む。「そのとおり。その必要はありません。」

September 15, 2006, 現時間 2:46 PM | コメント (5) | トラックバック (0)

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September 14, 2006

911ドラマ、『911への道』を観て、、

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

クリントン元大統領や民主党議員たちがABCテレビ局製作のPath to 911(911への道)放映を阻止しようと躍起になったにも関わらず、ABCは多少の編集をしただけでほぼそのまま放映した。

全編は四編に別れた5時間ものなので録画して三日に分けて観た。私はここ数年911について非常に興味があったことでもあり、ドキュメンタリーを見たり、関係書類を色々よんだりしているので、このドキュドラマで描かれた歴史的事実についてはほとんど全て知っていたが、それでも改めて驚かされる場面もあった。全体的に事実に基づいた正直な作品になっていると思う。

ただ、ドラマであるから主人公のFBI役員のジョン·オニールや若いCIA工作員のカーク(仮名)らが英雄的にかなり美化されている点はある。特にクリントンのテロ対策委員だったリチャード·クラーク氏はちょっとかっこ良すぎる。(笑)しかしクリントン大統領をはじめ、オーブライト官房長官や警備アドバイザーだったサンディー·バーガーなど、自分の政治生命を守ることに必死で国の防衛など後回し、彼等の優柔不断で無責任な態度をよくまあABCがあそこまで描けたものだと驚くとともに感心してしまった。

特にビンラデンの家を北同盟の戦士と一緒に囲んでいたCIA工作員たちが、ホワイトハウスからの最終許可を得られずみすみすビンラデンを取り逃がしたシーンなどはみていて歯がゆいったらない。北同盟のリーダーは「アメリカには最新の武器はあるが、誰も戦争をする度胸がない」とCIA工作員に食って掛かるシーンは印象的だ。

また別のシーンで、ビンラデンの隠れ家を無人飛行機に備えられたカメラでとった航空写真を北同盟のリーダーに見せるシーンでは、「我々が欲しいのはビデオでもミサイルでもない、ジープやヘリコプターだ。」アフガニスタンがソ連と戦っていた時はアメリカは何でも用意してくれたと彼は言う。「レーガンは解っていた」ABCのドラマが、当時メディアに目の敵にされていたレーガン大統領についてここまで言うとは驚きだ。(注:レーガン大統領、共和党、1980年〜1988年)

前半の終わりで1993年の第一貿易センターテロの首謀者で911テロ計画の首謀者だったラムジーユーセフが逮捕されるまでの過程はまるでスパイ大作戦でもみているようで興奮する。ユーセフを裏切った男が合図をしてCIAエージェントたちが一斉に建物に押し入る図などは見ていてすかっとする。もしこれがフィクションの映画なら、ここで悪者が退治され「めでたし、めでたし」で終わるところなのだが、実際にはユーセフの計画はすでに後戻りできないところまで進んでいた。現実の悲劇である。

前評判では後半はブッシュ大統領への批判がかなりひどくなるという話だったが、クリントンの8年と比べてブッシュはたった8か月。最初の頃はブッシュ政権のテロ政策はクリントンの政策をそのまま継続していただけなので、FBIがCIAから情報をもらえずに苛立つ場面などは、ブッシュへの批判というより融通の利かない組織への不満であるように受け取れた。

911が近付いてくるに従って、アルカエダ工作員たちの活動は盛んになった。彼等が動けば動くほどアメリカ各諜報組織はそれぞれ色々な情報を手に入れる。だがCIAは情報過多で盗聴した膨大な量のアラビア語の交信が英語に訳せなかったっり、とった写真の意味を分析する人間がいなかったり、なにかが起きると分かっていても予算不足で動きがとれない。FBIはFBIで、テロをおっていたジョン·オニールが組織内部の勢力争いに破れて辞任。移民局は違法滞在をしていた911テロリストの一人を一旦逮捕はするものの持っていたコンピューターの捜索許可が降りずみすみす証拠を手放す。民間の飛行訓練所の講師らがテロリストたちの態度がおかしいとFBIに連絡をとるが、それが上まで伝わらない。飛行場で関税の役員が怪しげなサウジ人の入国を拒否して送り返すが、このリポートはどこへもいかない。

とにかくあらゆる場所で点が無数に集められていたにもかかわらずこれらの点が結びあって線とならないまま、911が迎えられる。

あれだけ貿易センターのテロリスト追求に躍起になっていたオニール氏は、FBI引退後貿易センターの警備責任者としてあの日もビル内部で働いていて果てる。アメリカ国内でひどいテロが起きるのを防ぐために過去10年近くも働いていた彼にはさぞかし無念だったことだろう。

このドラマのメッセージは明白だ。我々は1993年以来、いやもっと以前からイスラム過激派のジハーディストらと戦争状態にあった。ただ我々は2001年の9月11日まで一部の諜報部員たちを除いて大統領から一般庶民にいたるまで全く気が付いていなかったのである。911は我々の無知と無策と油断のたまものだ。

911は我々には苦い薬だった。だがこの薬が911以後生かされたのかどうかは、保守派とリベラルでは完全んい見解が異なる。だがひとつだけ確かなことは、我々は常にジハーディストたちと戦争状態にあるということを忘れてはならないということだ。敵の目的はただひとつ、我々の世界を破壊しジハーディストの理想の世界を作ることにある。そのためなら彼等は手段を選ばない。そのような敵と戦っているということを我々は常に念頭において行動すべきである。

なぜなら我々が一時でもそれを忘れれば、そのときこそ911事件が繰り返されるからだ。

無策無能だったクリントン大統領が放映阻止をしたがったのも納得がいく。

September 14, 2006, 現時間 6:15 PM | コメント (6) | トラックバック (3)

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September 12, 2006

緑ヘルメット男の正体

中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

先日書いた、「第二のカナはヒズボラの陰謀だった!」が好評だったので、今日はそのアップデートをしたいと思う。

「カナはやらせではありません!」という読者のかたからウィキペディアのリンクを頂いたので、ちょっと読んでみたら、例の緑ヘルメット男の本名とやらが載っていた。彼の名前はSalam DaherまたはAbu Shadi JradiまたはAbdel Qaderだそうだ。テロリストなら二つも三つも名前があるのは普通だが、民間人でもそうなのだろうか? 本人は自分はヒズボラではなくて民間の救援隊員だと言っている。無論本人がいってる以上本当なのだろう。(笑)

とにかくウィキペディアでは彼に関する情報はすべて彼の言葉以外にはないので、信じる信じないは読者の皆様の判断にお任せするよりない。しかしウィキペディアの記事によるとカナでの犠牲者の数は当初報道された50何人ではなくて、16人の子供を含む28人の死亡者だったと書かれている。ところで最初に50人以上も死人が出たといっていたのは誰あろう緑ヘルメットの男なのである。(訳:カカシ)

彼は22人の子供を含む51人の死亡者が出たと言っていたが、後になってもっと少ない16人の子供を含む28人の死亡者が出たと報道されている。

ところで、緑ヘルメット男の二つ目の名前、Abu Shadi Jradiという名前はどこかで見たことあるなと思ってたら、この間私が引用したエルサレムポストの記事にこんなの一説があった。(訳:カカシ)

民間警備隊のAbu Shadi Jradiによれば、少なくとも27体の子供の遺体が瓦礫のなかから見つかった

この緑ヘルメットの男はインタビューを受ける度に違う名前を使って、子供の遺体は22体といってみたり、27体といってみたり、さも見てきたような証言をして忙しい。しかし結局最終的に現場で見つかったとされる死体は子供を含めて合計で28体だったわけだ。つまりこの男は救援をしているふりをしたやらせ写真の演出をしていただけでなく、そのまま救援隊員のふりをして報道陣にも口からでまかせをいっていたというわけだ。

ウィキペディアの記事にはこの男が子供の遺体を小道具に使って救援を演出している姿がきちんと描写されている。それについてこの男のいいわけは「殺されているのは子供だということをみせたかった」ということだ。確かにこの男の意図はそうだったのだろう。だが、だからといってやらせをやってもいいということにはならない。ウィキペディアでは書かれてないがビデオをみればこの男がいったん救急車にのせられた子供の死体を引きずり出して、またポーズをとってる映像をみることができる。

この記事はカナのビル攻撃がやらせではなかったと証明するどころか、この男の怪しげな行動によって疑いがどんどん深まるだけである。

September 12, 2006, 現時間 9:45 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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September 10, 2006

911を振り返って、あの時わたしは、、、

対テロ戦争

2001年6月、私は南カリフォルニアにあるとある大学を通常の4年より一年よけいに5年かかって卒業した。ちょうどハイテックブームのバブルが弾ける時で、卒業したはいいが就職が全然決まらなかった。零細専攻だった我が学部の卒業生はたったの12人。200人の新入生で始まったのにお粗末なもんである。にも関わらず卒業生の半分は就職がきまらず、同級生のカーロスは私にいった。「空軍に入ろうと思ってるんだけど、海兵隊にもさそわれてて、、」

2001年7月、大学の職安で4月に面接したロサンゼルス近郊の企業から採用の手紙がきた。8月か9月、都合のいい時に初めていいといわれた。就職したらすぐには休暇はとれないだろう、そう思って8月いっぱいは日本へ帰ることにした。「9月の最初の週にはじめます。」と返答した。カーロスからやっぱり海兵隊はやめて空軍にしたとメールがはいった。

2001年9月11日。私はその週にはじめたばかりの職場に向かう途中だった。ちょうどその日は火曜日で、新入社員は全員「対テロ応対セミナー」に出席することになっていた。職業柄海外出張が多いのでハイジャックされた時の対応や出張先での身の回りの安全を守るためのセミナーだと説明されていた。早朝出勤したかった私は6時ちょっと過ぎに家をでた。西海岸6時5分、ニューヨークは9時5分だった。

車にのっていつものラジオをつけると、朝のDJではなく夕方のDJ、ラリーエルダーの声がした。「アメリカの歴史はじまっていらいの悲劇です。こんなことがおきるなんて、、、」と明らかに感情的なエルダーの声。「何? なんだって?」私はラジオの音量をあげて聞き返した。「同時多発テロです、、」とラジオ。

「テロ? え、どこで? なにが? え?」

エルダーが電話で現場のアナウンサーとはなしている声が聞こえた。なにかひどいことがおきたことはわかったのだが、いったい何が起きたのかさっぱりわからない。実際には多分2〜3分のことだったのだろうが、何時間も宙ぶらりんになっていたような気がする。やっとエルダーが「ニューヨーク時間で9時ちょっとまえに貿易センターに旅客機が二機つづけて突撃しました。」と説明した。

私はその時自分がなにを感じたか覚えていない。ショックを受けたなどという言葉では言い表せない。私は詳細を知りたくてラジオの声をいっくいっく噛み締めていた。その時現場にいたアナウンサーが貿易センターの窓から人々が手を降って助けをもとめていること、炎にたえきれなくてビルから飛び下り得ている人々がいることを伝えていた。そしてその言葉を途中で遮る破裂音がした。「なにか爆発したみたいです」とアナウンサー。でもそれは爆発ではく、第2棟が崩れる音だったのである。

そのあと私は第一棟がくずれるのもラジオの実況中継できいた。一時間近く私は呆然と高速を運転した。

職場について駐車して車からでて立ち上がると、私はひどいめまいがした。車に寄りかかって落ち着きを取り戻すまでしばらくかかった。

「なんてことだ、なんてことだ」

私は目の前がかすんでくるような気がした。周り中の建物がぐるぐる回ってみえた。私の平和な世界が目の前で貿易センターと共に崩れていくのを感じた。

2001年9月11日。すべてが変わってしまった。

September 10, 2006, 現時間 5:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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第二のカナはヒズボラの陰謀だった!

中東問題 , 対テロ戦争

「2006年7月31日、イスラエルのミサイルがカナにある三階建てのビルに直撃。女子供を含む57人が殺された。』というのは真っ赤な嘘! これはすべてヒズボラの陰謀だったのだ!

こんなことを書くと読者のみなさんは、「カカシさん、いくらあなたがイスラエルひいきでも、そこまで言うのは乱暴でしょう。あったことまでなかったことにするんじゃ、ひいきの引き倒れですよ。」とおっしゃるかもしれない。無論私はカナにイスラエルによるミサイル攻撃がなかったと言っているのではない。カナを攻撃をしたことはイスラエル軍も認めている。しかし私はあえてこのビルが標的になったのはヒズボラの仕掛けた罠だったのではないかといわせてもらう。

ヒズボラがイスラエルに特定の場所を攻撃させるのは非常に容易いことだ。イスラエルがヒズボラがロケットを発射させた場所にミサイルを打ち込んでくるのは周知の事実。女子供を特定の場所に集めておいて付近からロケット弾をイスラエルめがけて発射させればイスラエルのミサイルを招き入れることができる。

崩壊したビルは避難場所として指定され、障害児を含む女子供が「避難していたという。

AP通信によると爆撃当時、数十人の家族がイスラエルの空爆を避けて集まり、夜を過ごしていた。犠牲者の大半を占める子どもたちは短パンやTシャツ姿で寝入っていたという。

イスラエル軍によれば事件の数日前からカナ地方からは150発のカチューシャ弾がイスラエルにうちこまれていたという。イスラエル軍はこの当たりは危険なので非戦闘員は避難するようにと何度も勧告していたという。そんな危険な場所が非戦闘員の避難場所になるというのはおかしいではないか? ここに私はヒズボラの悪意を感じるのである。

これだけではなく、カナ事件は調べれば調べるほど、合点がいかないうさん臭い話が後から後から出てくる。そこで私はこの事件がヒズボラが最初から最後まで仕組んだ陰謀であったことを、緑ヘルメットの男によるやらせ写真の演出、カナという土地の意味、ミサイル攻撃からビル崩壊までの7時間の謎、そして現場で撮られた遺体の写真の不自然さなどから証明したいと思う。ここで読者の皆様にお願いだが、下記に載せる映像やビデオのなかには悲惨な姿が写っている場合があるので、リンクをあける時は十分に注意してあけていただきたい。

緑ヘルメットの男

私がカナ事件がやらせだったのではないか、と思うようになったのは実はこの緑ヘルメットの男が原因である。この男がいたいけない子供の遺体を抱きかかえて号泣している写真が世界中の新聞で取り上げられたので、読者のみなさんも御覧になったかもしれない。だが、彼が子供の遺体を抱きかかえている写真は一枚ではなく、現場では数枚の写真が撮られている。それだけなら別にどうということはないのだが、実はこの男同じ子供の遺体を抱いて数時間に渡って写真のモデルをしていたことが、写真についているタイムスタンプによってあきらかになっているのである。それだけでなく、ドイツのブロガーが入手したビデオではこの緑ヘルメットの男が救急車から子供の遺体を引きずり出して、その子を小道具にポーズをとる演出をしている姿がはっきり映っている。しかもこの男、10年前のカナ事件でも同じようなポーズで写真にとられていたことが明らかになった。つまりこの男はやらせ写真のプロだったのである。

緑ヘルメットの男、十年前と現在の映像はこちら。(注意:悲惨な映像あり)
ドイツブロガーの入手したビデオ。(注意 1:悲惨な映像あり)
リンクがつながらない場合は下記のURLを貼付けてサイトへいって下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=4vPAkc5CLgc

だがカナでは三階建てのビルが崩壊したのである、瓦礫の下に埋まった死体がいくらでもあるだろうに、どうして演出をしたりする必要があるのだろう? 現場は真実をそのまま写すだけで十分に悲惨なはずだ。本当の救援隊員が本当の犠牲者を救いだしている写真で十分にその悲劇は伝わるはずだ。子供だましの演出など無用のはずではないか、瓦礫の下に埋まった死体があったのだから、、、あったのだとしたら、、、あったのかあ?

10年前のカナ爆撃事件

緑ヘルメットの男がカナでおんなじようなポーズを取っていた事件というのは、1996年4月19日に起きたイスラエルによるミサイル攻撃によって104人のレバノン人が犠牲になった事件のことである。その時も今回と同じようにヒズボラが国境付近でイスラエルにロケット弾を数十発打ち込んだのが原因で、イスラエルがミサイル攻撃をして反撃した。俗にいう「怒りの葡萄作戦」である。

なぜこの事件が重要なのか。それは反イスラエル勢力がイスラエルの悪行を並び立てるとき、必ずといっていいほど挙げられるのがこの事件だからだ。オサマ·ビンラデンも演説のなかで何度もカナ事件を持ち出し、カナの仇は絶対とると誓っているくらいである。

「我々は合衆国政府に聖戦の宣戦布告をした。なぜならば合衆国政府は不正であり、犯罪者であり、独裁者であるからだ。同政府の犯した犯罪はそれが直接の行為であろうと、イスラエルによる予言者の夜旅の土地パレスチナ占領への支持であろうと、非常に不正で、醜く、そして大罪である。我々は米国がパレスチナ、レバノン、イラクで殺された人々に直接責任があると信じる。米国の名を口にするだけで、カナでおきた爆発で頭や腕をもぎ取られた全ての罪のない子供たちを思い出す。」

つまり、カナはジハーディストたちにとっては、イスラエルが罪のない女子供を大量に殺した例として、イスラエルの悪行を象徴する大切な場所なのである。もしこの同じ場所でイスラエルが再び罪のない女子供を大量に殺害したら、それこそ世界はイスラエルを許さないだろう。第2のカナ悲劇はヒズボラにとってイスラエルの悪を全世界にアピールする格好の道具になるではないか。

イスラム教徒、特に狂信的なジハーディストが何かと記念日に執着することは周知の事実。ちょうど10年後に同じ場所で同じ悪行が犯されるというシナリオ、ジハーディストが手をこまねく様子が見えるようである。

ミサイル攻撃からビル崩壊までの7時間

7月31日真夜中、計画どおりイスラエルのミサイル二発が女子供の避難している三階建てのビルに直撃した、、、少なくともこのビル付近にミサイルが落ちたことは確かだ。このことはイスラエル軍も認めている。しかし、この直撃でなぜかビルはすぐには崩壊しなかった。すぐどころか実際に崩れたのは7時間もたった早朝だったのである。

エルサレムポスト: イスラエル政府は攻撃の結果を後悔するとの意志を表示したが、空軍司令長官のエミアーエシェル准将は、日曜日の夜、三階建てのビルはミサイルによって午前零時頃激突されたが、崩壊したのは7時間後の朝7時近くだったと発表した。エシェル准将は攻撃の7時間後にビルが崩れた理由について原因を特定するのはさけたが、イスラエル軍将校らの話では、ヒズボラがビル内部に隠していた未発のミサイルが爆発したのではないかと語っている。(http://www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1153292042767&pagename=JPost%2FJPArticle%2FShowFull)

「ビルのなかにあったものが爆発をおこしたのかもしれません。」と准将は語った。

最初のミサイル攻撃でどれだけの人々が犠牲になったのかは不明だ。しかし数はそれほど多くなかったのではないかと推察する。その理由は避難していた人々の大半は一階に寝ていたという情報があるからである。

死んだのは4家族からなる老人と女子供たちでイスラエルの攻撃から一番安全だと思われる一階に集まって寝ていた。少なくとも27人の子供のしたいががれきのなかから発見されたと、現場にいた市民警備員のアブシャディジラーディさんは言う。

避難者たちが一階を選んだのはミサイルが直撃するのは上階か中階だと判断したからにほかならない。ということはたとえビルがミサイルの直撃を受けても、ビルが即座に崩壊しなければ逃げることができたはずである。カナのビルは崩壊までに7時間もあったのだ、最初の激突で生き延びた人々が全員避難するには十分過ぎる時間があった。当初のミサイル攻撃で犠牲者が多少でたとしても大半の人々は避難しているはずで、このビルから27人もの子供の遺体が掘り起こされるというのはどうも合点がいかない。

「でもカカシさん、現場からはビルから引き出されたという死体の写真が何枚もとられているじゃないですか、これをどう説明するんですか?」

不自然な死体

現場で撮られたという無数の写真なのだが、どうもおかしなものが多いのである。下記は現場で撮られた写真を集めたスライドショーである。最初の数枚に緑ヘルメットの男が号泣する臭い演技がみえる。

現場の写真のスライドショー、(注:悲惨な映像あり)
リンクがつながらない場合は下記のアドレスを張ってサイトへいってください。
http://www.youtube.com/watch?v=565mx1Elq-U
ビデオが見られないひとはここで写真をみることができる。

悲惨な写真なのでよく見てほしいというのは心苦しいのだが、しかし注意をして見ていただくと分かる通り、どの遺体もやたらにきれいである。ビル崩壊で生き埋めになったのだとしたら、体中コンクリートのホコリにまみれているのが普通だ。読者のみなさんも911事件当時にビル近くにいた通行人が頭からつま先まで埃まるけになって白人か黒人か分からなほど灰色になっていたのを覚えておられることと思う。写真の犠牲者たちがビル崩壊による犠牲者なのだとしたら、貿易センターで生き延びたこの男性のように↓誰も彼もホコリに包まれているはずである。



貿易センター崩壊から生き延びた埃まるけの男性

貿易センター崩壊から生き延びた埃まるけの男性

不自然なのは埃だけではない。どの死体もかなり死後硬直が進んでおり、どうみても死後一日以上たっているようなものばかりなのである。特に腕を宙に上げている男性の死体などはどう考えても数時間前に死んだ人間の死体ではない。

もしこれらの死体が現場で発見されたものでないとしたら、いったいどこからきたものなのか。近隣の遺体安置所から運び込まれたものであると推察できる。つまりこれらの写真に写っている死体はビル崩壊による犠牲者のものではないのである。

結論

カナのビルは危険すぎて女子供を集めて避難させるような場所ではなかった。そこにわざわざビルの住人でもない人々を集めたのはヒズボラがこのビルをイスラエルのミサイル攻撃の標的にするつもりだったからである。しかしビルがミサイル攻撃を受けたにもかかわらず即座にくずれず避難民たちがすっかり避難してしまったので、報道陣にみせるために急きょ死体が近隣の村にある遺体安置所から運びこまれた。そしてこの猿芝居を完成させるため、ヒズボラのスタッフは、演出家の緑ヘルメットの男を呼んであたかも救援隊の作業をしているふりをして訪れた報道陣の前でポーズをとらせたのである。

第2カナの悲劇は最初から最後までヒズボラの陰謀だったのである。

September 10, 2006, 現時間 4:13 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 9, 2006

合点いかない米上院の戦前イラク情報全面否定

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

私はイラク戦争が始まる前から、イラクには大量破壊兵器はある。フセインはアルカエダと深いつながりがあると主張してきた。だからこのような記事を読むと、絶対にそんなはずはない、何かおかしいと思ってしまう。とにかく先ずは今日の読売新聞から読んでみよう。

米上院報告書、イラク開戦前の機密情報を全面否定

 【ワシントン=貞広貴志】米上院情報特別委員会は8日、イラク戦争の開戦前に米政府が持っていたフセイン政権の大量破壊兵器計画や、国際テロ組織アル・カーイダとの関係についての情報を検証した報告書を発表した。

 報告書は「フセイン政権が(アル・カーイダ指導者)ウサマ・ビンラーディンと関係を築こうとした証拠はない」と断定、大量破壊兵器計画についても、少なくとも1996年以降、存在しなかったと結論付けた。

 ブッシュ政権が2003年当時、中央情報局(CIA)などの情報をもとに挙げた開戦理由がことごとく覆された形で、米軍イラク駐留の是非をめぐる論議にも影響を与えるとみられる。

 報告書によると、今年6月に米軍の攻撃で死亡したヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者が02年5月〜11月にバグダッドに滞在していたことは確認されたが、元大統領フセインは保護するのでなく、逆に所在を突き止め、拘束しようとした形跡があるとしている。さらに、フセインはアル・カーイダを警戒し、幹部との会合を拒否していた事実も確認された。

 イラクの大量破壊兵器計画についても、パウエル国務長官(当時)が国連安全保障理事会で説明した移動式の生物兵器製造施設や、ウラン濃縮用とされたアルミ管の疑惑を全面否定した。

 報告書を受け、民主党のカール・レビン上院議員は「ブッシュ・チェイニー政権の民意を欺く偽計が明るみに出た」と政権批判を強めた。

 これに対し、ホワイトハウスのスノー報道官は「新しい事実は何もない」と静観の構えだが、報告書は、イラク戦争を最大の争点とする11月の中間選挙の論議に一石を投じることになりそうだ。
(2006年9月9日10時53分

読売新聞の記事はだいぶ決定的な書き方をしているが、実際の報告書はそこまで『全面否定』などしていない。ミスター苺が、上院の150ページからなる報告書を午後いっぱいかけて読んだとのいうので、彼の分析を借用させてもらおう。

上院の報告書はまるで木を見て森をみずというもので、一歩下がって全体像を見ようという姿勢が全くない。ザルカーウィとフセインの関係に関する部分はその典型である。

サダム·フセインがアルカエダと特にアンサーアルイスラムのムサブ·ザルカーウィがフセイン政権にとって「脅威」であると考えていたことは確かだ。だがそれはフセインがザルカーウィを取り除こうとしたという意味でもなければ、ザルカーウィを匿っていなかったという意味でもないし、ましてや機能的な協力関係がなかったという意味でもない。

1940年代にアメリカ人の多くが共産主義の脅威を感じながら、ルーズベルト大統領がヨセフスターリンの共産政権と手を結んでヒットラーと敵対するのを支援したではないか。友は近くに敵はもっと近くに保てというように、敵を脅威とおもうことと、敵と同盟を結ぶこととは必ずしも矛盾しないのである。

具体的に話そう。

2005年の10月にCIAが「(イラク)政権はザルカーウィやその仲間の行動を黙認したり、擁護していた事実はない」と報告書を提出したのは事実である。だが、だからブッシュ大統領が戦争をする際に国民や世界に嘘をついていたという結論は理論の飛躍も甚だしいというものだ。

この報告で、CIAは2002年に結論付けていたフセインがザルカーウィの北のクルド地方での存在を黙認していたとの自らの報告を覆すことになる。報告書には2002年10月、フセインはある外国政府から(多分アメリカから)ザルカーウィとその側近の4人を逮捕しアメリカに引き渡すようにと要求されたとある。アメリカからの占領をさけようと必死になっていたフセインはイラク諜報部に書面でアンサーアルイスラムのメンバー5人を逮捕するように命令したとある。

だが実際にこの命令が執行されたという記録はない。これはおそらく書類の命令は単に外国政府へのみせかけであって、口頭では真剣に取り扱うなという命令が同時にされたからであろう。低位の工作員が命令を受けたがこの工作員がアンサーアルイスラムのアジトへ行ったかどうかさえ定かではない。

もしフセインがザルカーウィのグループはイラクにとって危険な存在だと感じ全く関係ももっていなかったのだとして、本当にザルカーウィをとらえたかったなら、なぜイラク諜報部の工作員たちをつかってアンサーアルイスラムに潜入していなかったのだ? このような潜入の話は上院報告書でも取り上げられて入るが、ザルカーウィ捕獲になんらかの役目を果たしたことは全く記されていない。

いや、それをいうなら、どうしてフセインはアンサーアルイスラムに軍隊を送ってザルカーウィ探しにとりくまなかったのだ? もしフセインが本当に彼等を脅威とみていたなら、多少の軍事力を使って自国の民にしたように、皆殺しにするなり追放するなりすればよかったではないか?

後にザルカーウィはイラク東北を去りイランへ渡ったが、イラン滞在後、再びイラクの南へとかえってきた。しかし彼の仲間のひとりであるアブ·ヤシン·サイームがイラク政府によって逮捕された。イラクは彼は確かにザルカーウィと同じくアルカエダのメンバーであると判断した。しかし彼はアメリカに引き渡されることなく釈放された。ヤシン釈放はサダムフセインからの勅令だった。

ここで全体像をみてみよう。フセインの行動はザルカーウィとアンサーアルイスラムの連中を本当に取り除きたいと思っている暴虐な独裁者がする行動というよりも、アメリカからの侵略をさけ、お友達であるおふらんすやロシア、中国といった国々からの手助けで経済制裁を終わらせたいと思っている暴虐な独裁者の行動である。

だからフセインは最初から従われないと分かりきった命令をだして、あたかも忠誠な僕の体を装ったのである。

CIAのこのフセインとアルカエダ関係の見直しは逮捕された一人のイラク諜報部工作員の証言と、アンサーアルイスラム基地にいたアルカエダメンバーの証言だけに頼っている。双方共に互いに協力関係にあったこをを否定しているからだ。

しかし常識的に考えて、この結論には疑問が残る。

  • 下っ端のちんぴらメンバーがイラク諜報部にしろアンサーアルイスラムにしろフセインやザルカーウィの秘密関係を知っているだろうか?いったい仲間の何人がそんな情報持っていたのだろうか。

    ザルカーウィは熱狂的なワハビ派の仲間に世俗主義でワハビ教を禁止した悪魔と手を組んだなどと教えるだろうか。またフセインは諜報部の下っ端将校にそれでなくてもアメリカから戦争の口実として使われている世界一のテロリストと実は協力しているなどと言うだろうか? これは馬鹿げている。その程度の地位の人間は必要なこと以外何も知らされていなかったと考えるべきである。

  • たとえCIAが詰問した囚人のうち何人かが高位の人間だとしてフセインやザルカーウィに十分に信頼されていて情報を持っていたとしてもどうして真実をCIAに白状する必要があるのだ? そんなことをして熱狂的なバース党員やアルカエダのジハーディストに何の得があるというのだ?
  • ほとんどの囚人は事実関係を知らないだろうし、知っていても白状する理由がない。だからCIAがフセインイラクとアルカエダの関係はなかったと結論付ける情報源としては囚人の証言など頼りなさ過ぎる。それよりもフセインが真剣にザルカーウィをとらえようとしなかったことや、ザルカーウィの仲間を一旦はとらえながら釈放したという行動のほうがよっぽども意味を持つ。

    すくなくとも、フセインがザルカーウィらを「黙認」していたことになり、それは「擁護」や「協力」とほとんど同じ意味を持つ。CIAは潔く表にでてブッシュを責めず
    なんとなくやんわりと「ブッシュが嘘をついていた」と暗に示唆しているのである。

    この報告によって新しい情報などひとつも明らかにされていない。フセインとアルカエダの協力関係はあったようだが確たる証拠はないという今までの状態と何の変わりもない。だが、わざわざこうやって選挙前に意味のない報告書を提出することで、CIAがブッシュ大統領と共和党の選挙に悪影響を与えようとした作為は丸見えである。


    September 9, 2006, 現時間 2:46 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    September 8, 2006

    911ドラマ、民主党が放映妨害

    対テロ戦争

    日曜日に放送が予定されているABCテレビ局製作の「911への道」の内容について、CIAと北同盟がオサマビンラデンを囲んでいながらクリントン大統領からの最終許可がおりずにビンラデンをみすみす逃してしまったシーンについて、左翼連中が文句をいってる話は『オサマビンラデンを何度も取り逃がしたクリントン前大統領』でもうしたが、ここ数日のあいだに民主党の議員たちがABCが番組を放映したら放送ライセンスを差しとめると脅したらしい。Blue Crab Boulevardにその手紙が掲載されている。

    The Communications Act of 1934 provides your network with a free broadcast license predicated on the fundamental understanding of your principle obligation to act as a trustee of the public airwaves in serving the public interest.  Nowhere is this public interest obligation more apparent than in the duty of broadcasters to serve the civic needs of a democracy by promoting an open and accurate discussion of political ideas and events.

    面倒くさい書き方なので、詳しく訳すのは避けるが、要するに公共の電波を使って放送を許可されている局として、責任をもった番組作りをしてほしい。特に政治的な考えや出来事に関しては民主的社会に貢献するよう正確な描写を期待する、、といった内容だ。しかしわざわざ放送法1934条や、放送許可(ライセンス)の話を持ち出してくるところをみると、明らかに民主党のいうことをきかないなら、局の放送ライセンスを差しとめるぞといわんばかりの内容である。

    ブッシュ攻撃の映画を作ったマイケル·ムーア監督と肩を組んで選挙キャンペーンをしていた民主党の議員たちは、クリントン大統領が多少悪く描写されているというだけで、このような言論弾圧に走る。ブルークラブも指摘しているように、このような民主党の過剰反応はかえって民主党に隠すところがあると国民に思われるのがおちである。番組が報道された後で、いくらでも抗議したらいいではないか。

    また番組のなかで批判的な描写がされているとされる元大統領のクリントン氏も、番組の内容と強く批判している。(訳: カカシ)

    クリントンの報道官であるジェイ·カーソンはニューヨークの事務所にて「あのシーンがただ間違っていると言っているのではありません。議論なしで間違っているのです。ABCもそういっています。911調査委員会の報告書がそういっているのです。トム·キーン(共和党の911調査委員会の議長)もそう言ってるのです。番組の脚本家もそういっているのです。」

    ABCはクリントン支持者や民主党の圧力に負けて番組の一部を編集しているらしい。まABCのような主流メディアが信念を持って放送するなどとは全く期待できないので、この日曜日の番組からあちこちのシーンがカットされていたとしてもそれほど驚きはしない。だが、ここまで話題になってしまって、主流新聞にまでクリントンが抗議して番組の内容を変えるように圧力をかけたことや、民主党がライセンスを差しとめるなどと脅迫したことが載ってしまった以上、民主党による言論弾圧の姿がはっきり暴露されてしまった。

    それにすでに900人からの報道人がカット前の番組を見ているので、もし放送された内容と自分達のみた内容とに大幅な違いがあったなら、その部分は大々的にブログやラジオを通じて公開されてしまうだろう。だからかえって編集のし直しは逆効果なのではないだろうか。

    ところで、番組のなかで同じように911前までテロ対策に力を入れていなかったと批判的な描写がされているブッシュ大統領や共和党の側からは番組批判の声は聞かれない。これが共和党と民主党の腹の据わり方の違いだわな。

    共和党議員たちは今度の選挙で民主党のこの言論弾圧の事実をしっかり国民に訴えるべきだろう。

    September 8, 2006, 現時間 4:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    September 7, 2006

    イラク戦争と米共和党

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    イラク戦争は今度の中間選挙では重要視されそうだ。最近の世論調査ではかなりのアメリカ市民がイラク状況に悲観的な考えをもっているらしい。

    オピニオン・リサーチ社が8月30日─9月2日、成人1004人を対象に実施した調査の結果によると、ブッシュ政権の政策を支持した候補者に投票する可能性が「低い」は55%で、「高い」の40%を上回った...

    また、イラク戦争を「支持する」は39%、「支持しない」は58%。「支持しない」は先月調査の61%からやや低下したものの、イラク問題が共和党不支持の大きな要因であることが浮き彫りになった。

    イラクで勝利する勢力を問う質問では、「米国」が25%、「反政府勢力」が12%となる一方、「なし」が62%と圧倒的多数を占めた。

    イラクのフセイン元大統領が米同時多発テロに直接関与していたと思うかとの質問に対しては、「思う」が43%、「思わない」が52%。イラク戦争と米国が主導する対テロ戦争の関連については、「つながりがある」は45%、「ない」は53%だった。

    CNNの記事ではこの調査はイラク問題が共和党の「あしかせ」となるだろうと分析しているが、イラク問題は共和党候補にとってあしかせにも有力な武器にもなりうる。これはアメリカ国民がイラクの情勢が良くなっていると思うかどうか、そしてイラク戦争と国内のテロ対策とどういう関係があると考えるのかに寄るのである。

    変ないいかたではあるが、これは国民の持つ「印象」であって、事実関係とは必ずしも直接関係ない。

    先ず、イラク情勢は一般国民が感じているほど悪い状態ではない。民主党はブッシュ大統領も共和党議会も全く出口作戦がないと攻める。ブッシュ大統領は最初からイラク政府が独自に治安維持ができるようになれば、連合軍は撤退できるといい続けてきた。イラク戦争が始まる前からブッシュ大統領の出口作戦は大々的に公表されており全くかわっていないのだ。もしこの期に及んで民主党がブッシュ大統領の出口作戦が理解できないというなら、いったい今までどこで油売ってたんだといいたくなる。

    バグダッド地域を抜かせばイラクのほとんどの地域は比較的平穏である。そしてイラクでは少しづつではあるが区域ごとにイラク警備軍がアメリカ軍および連合軍から警備責任の引き渡しを受けてきているのである。

    つい昨日もイラクの海軍と空軍の一部が連合軍から警備責任を引き渡しを受けた。これは8月のカークック地域にアメリカ軍から、7月のDhi Qar地域にイギリス軍からの引き渡しなどに続いて4つ目の引き渡しである。

    連合軍によるイラク軍の訓練はゆっくりではあるが着々と進んでいる。いまやイラク軍は戦闘能力や武器装備の面でいえばアラブでは最強の部隊となった。今は兵えん(戦時の作戦を遂行するための軍需品の確保、管理、補給、表員の輸送、衛生、糧食などの供給)の訓練に力が入れられている。

    問題はこうした事実が大きく取り上げられず、イラクでアメリカ兵が戦死したとか、自爆テロでイラク人が何十人も死んだとか、悲劇的な話ばかりが報道されるので、イラクでは内乱状態になっているのではないかという印象をうけてしまうのだ。

    しかし主流メディアが民主党の選挙運動団であることは周知の事実であり、それに苦情をいっているだけでは共和党はこの選挙に勝つことはできない。ブッシュ政権にしても共和党議会にしても彼等の一番の落ち度は現状を国民に分かりやすく説明しないことにある。反対派の協力なキャンペーンと対抗するためにはこちら側ももっと積極的なアピールが必要である。

    ここ数日のブッシュ大統領による一連の演説は国民にブッシュ政権がどのようにテロに取り組んでいるか、アメリカの安全を守るためにどれだけ努力をしているか具体的に説明するという非常に意味のあるものである。ブッシュ大統領だけでなく、共和党候補者たちはなぜイラク戦争が大切なのか投票者に分かりやすく説明すべきだ。戦争が不人気だからといって戦争やブッシュ大統領から距離をおくような選挙運動をしたらかえって信念がないようにみえて逆効果である。

    自分らの意見に責任をもって国民を説得してほしい。

    September 7, 2006, 現時間 5:46 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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    September 4, 2006

    オサマビンラデンを何度も取り逃がしたクリントン前大統領

    アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争

    911の記念日が近付き、アメリカのテレビ局ではいくつか特別番組が予定されているが、ABC局作成のThe Path To 9/11(911への道)という番組が保守派とリベラル派との間で結構話題を読んでいるようだ。(保守思想のマイクさん紹介)

    特にこの番組のなかで、アメリカのCIAがビンラデンの隠れがを囲んでいながら、クリントン大統領から突撃命令が出なかったため、せっかくのビンラデン逮捕作戦がおシャンになってしまった話や、CIAが911事件の犯人の名前を事前に知っていながらFBIと情報交換をしていなかったことからテロが防げなかったことなど、クリントン大統領のテロ対策への優柔不断ぶりが描写されているという。まずは保守派Frongpagemagより。

    まず最初にいわせてもらいたいのは、「911への道」は私がこれまでみたテレビ番組のなかで、最高のひとつであり、もっともインテリで、もっとも親アメリカのミニシリーズだ。保守派はこの番組を支持しできる限り積極的に宣伝すべきだ。

    この番組ではハリウッド製作では初めて正直にクリントン政権がどれだけビンラデンの捕獲を何度もしくじったかが描かれている。特にある場面ではCIAと北同盟のがアフガニスタンのビンラデンの家を囲んでいる。ビンラデン捕獲まであと一歩というところまできていた。だが、攻撃にはクリントン大統領からの最終命令が必要だった。彼等はクリントンに電話をしたが、クリントンのシニアスタッフはもしも作戦が失敗して一般市民の犠牲がでて政治的に不評を得るのを恐れ、ビンラデン捕獲を許可しなかった。 国家防衛アドバイザーのサンディー·バーガー はチームがビンラデンを捕まえたければ許可なくして独自にやれと告げた。そうすれば何かあってもチームの責任となり、バーガーの責任は問われない。驚いたアフガニスタン現場のCIA工作員はそれが政権の本心なのかと何度も質問した。バーガーは答えを拒否し最後には電話をきってしまった。CIAチームと北同盟はビンラデン捕獲まであと一歩というところで作戦をあきらめなければならなかった。ビンラデンとアルカエダはこの数日後タンザニアとケニアのアメリカ大使館を爆破、女子供を含む225人以上を殺害し、4000人以上にけがをおわせた。

    この話はクリントン時代の無責任さと不能さを完璧に物語る例である。

    これに関して左翼のブログ、デイリーコスの反応はといえば、、

    俺たちはこれが単なる牛の糞(でたらめ)だってことをしってる。だがABCはこのプロパガンダを報道する。そしてこの2週間宣伝に躍起になるに違いない。

    企業メディアに立ち向かって不利な活動するってすばらしいじゃないか? 嗚呼...民主主義!

    誰が民主主義にとって最高の脅威なのか? テロリストそれともメディア連中?

    自分らの主張がメディアに支えられている時はどんなでたらめ報道でもなにも言わないくせに、ちょっとでも自分らと反対意見が取り上げられるとヒステリーをおこすのだからしょうがない。自分らの言論の自由は保証されなければならないが反対派の意見は報道されるべきではないというのか? たいした民主主義だな。

    我々保守派がいつも左翼メディアの偏向報道にどれだけ苛立ちを覚えているか、たまには左翼連中も思い知るがいい。

    デイリーコスがリンクしているDemocratic Undergroundでウィリアム·ピット氏が(WilliamPitt)クリントン政権がどれだけ積極的にテロ対策をとってきたかということをまとめている。

    1995年にはじまってクリントンがテロリズムにたいしてとった行動はアメリカの歴史上前代未聞であった。彼は何億という金額を対テロ行動のため諜報部全体に注ぎ込んだのである...

    アメリカ国内では、このことを知った人々は少ない。クリントンの切羽詰まったテロ脅威の警告、クリントンによ秘密でもない大掛かりな作戦によってテロを防いだことなど、全くメディアによって報道されなかった。メディアはしみのついたドレスや、根拠のない麻薬使用のうわさ話で大忙しだったからである。

    クリントン政権が実際にビンラデンのテロ組織にたいして軍事行動をしたときも、メディアと議会は「犬を振る」作戦(無関係な話題をつくって本題から目をそらさせようとする行動)といって取り上げなかった.現にあるテレビ局などは映画の "Wag The Dog" (犬を振る)の場面の一部を報道しクリントン政権のすることはすべて偽物であるという印象を強調した。

    クリントン時代を生きてきた経験のある私には当時、クリントンがCIA局長との面接を何度も拒否したことや、イラクへの査察団からイラク政府の妨害で査察がうまくいかないという苦情がでているにも関わらずなにもしなかったこと、スダンからビンラデンの身柄引き渡しをオファーされたのに拒絶したこと、たまに全く無意味な空爆をしてらくだの尻をふっ飛ばす程度のことしかしていなかったことなど、さほど遠くない記憶としてちゃんとおぼえている。当時からクリントン政権へのテロへの無関心さ、もしくは不能さは悪名高かったのである。

    ピット氏は特にスダンの製薬工場爆破の一件について、化学兵器に使われる薬品が発見されたにも関わらず、メディアをはじめ議会からも意味のないパフォーマンスだと非難されたことを語っている。 だが、ピット氏が無視している大事な点は、クリントンがこのような派手な攻撃をする時は、決まってセクハラ事件の聴講の日であったりとか、何か別のスキャンダルでクリントンの評判が落ちている時と一致していたのである。

    クリントンのスキャンダルは共和党やメディアが作り出したものではなく、クリントン自身が作り出したものだ。選挙前に人格は関係ないといっていたクリントン支持者たちだが、彼が後から後から犯した個人的な失態により、彼の政権がまじめにとりあつかってもらえなかったのだとしたら、それは一重に彼の人格失格の結果ではないか。

    それにもしピット氏のいうとおり、クリントンがテロ対策に力を入れて大金を注ぎ込んでいたのだとしても、それならなおさらクリントン時代に起きた度重なるアメリカ人へのテロ攻撃は、クリントンの政策がどれほど不能であったかを物語る。ブッシュ大統領の対テロ作戦によって、戦場以外の土地では、911以後アメリカ人へのテロ行為は全く起きていない。

    とにかくこの番組は楽しみである。

    September 4, 2006, 現時間 4:44 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    September 3, 2006

    イラクアルカエダのナンバー2逮捕される

    イラク関係 , 対テロ戦争

    シーア派イラク人にとって非常に大切なサマラの聖廟を爆破し現在おきている宗派争いに拍車をかけた。そのアルカエダのナンバー2といわれる男がイラク政府によって逮捕されていたことがあきらかにされた。

    【カイロ支局】イラクのルバイエ国家安全保障顧問は3日、テロ組織「イラクの聖戦アルカイダ組織」のナンバー2とされるハミド・サイディ(アブ・フマム)容疑者を逮捕したと発表した。AP通信が伝えた。数日前に逮捕したというが、場所は明らかにしていない。
     同容疑者は今年6月にイラク駐留米軍が殺害したザルカウィ容疑者の後継者アブアイユーブ・マスリ幹部の副官。今年2月、イラク中部サマラで起きたイスラム教シーア派聖廟(せいびょう)爆破事件に直接関与したという。イラクでは同事件をきっかけにシーア派とスンニ派の宗派間抗争が激化した。毎日新聞

    September 3, 2006, 現時間 1:49 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    イスラムに改宗しないと殺す! 裏切り者アメリカ人アルカエダの警告

    対テロ戦争

    私はいつもブログの記事を書くにあたり、ネタに困ることは全くない。それよりも書きたいことがあまりにも多くあるため限られた時間内でどれだけのことが書けるかに四苦八苦する。そこで自分が書きたいと思っていたのにかけないでいたことをどなたかが書いていて下さるとホッと一息つけるものだ。

    いつも当ブログをリンクして下さってる陳さんがそんな記事を紹介してくれている。

    ▼アルカイダ米国人のビデオ公開「毛唐はイスラムに改宗しないとテロをして殺す」(CNNJapan)

    米連邦捜査局(FBI)に指名手配されているアルカイダの米国人構成員アダム・ガダーン容疑者のビデオ映像が2日、アルカイダのナンバー2であるザワヒリ容疑者の映像とともに公表された。テロ対策専門家がCNNに明らかにした。

    「イスラムへの招待」と題するビデオは48分間。ザワヒリ容疑者の談話は4分間で、残り時間はガダーン容疑者が語っている。カリフォルニア州出身のガダーン容疑者は白装束と白いターバン姿で画面に登場し、欧米人にイスラム教への改宗を呼びかけている。

    ガダーン容疑者は、「ブッシュやブレアの世界秩序でどのような役割や地位を担っているかを問わず、われわれは米国人全てに改宗を勧めたい。今日が最後の日なので、決断は今日するべきだ」と述べた。

    専門家は、ガダーン容疑者の発言に時間への言及があるのは、テロ攻撃が近いことを示唆しているとみられると指摘した。専門家によると、イスラム過激派は非イスラム教徒への攻撃前に、改宗の機会を提示するべきだとの考えにあり、容疑者の発言が警告である可能性もあるという。

    これについてビデオそのものへのリンクや内容について詳しくミッシェル·モルキン(Michelle Malkin)が紹介しているので一読の価値あり。

    「アメリカ人およびキリスト教徒らに告げる。誤った道を悔い改め光と真実の道へと入れ。さもなくばそなたたちの毒を持ったままこの世とあの世においてその結果に苦しむがよい」

    と仰々しいイスラム教ジハーディスト特有の芝居がかった言い方をしているが、そのなかで当ブログでも紹介した保守派の政治評論家たちの名前が「シオニストの十字軍」とか「憎しみの宣教師」とかいうカラフルな形容詞で連ねられているのが面白い。このなかで名指しされた人々は、ダニエル·パイプ、ロバート·スペンサー、マイケル·シュウアー、スティーブン·エマーソン、そしてもちろん「十字軍総識者ジョージ·W·ブッシュ」(大爆笑)

    ところで左翼で反ブッシュで嘘つきのシーモア·ハーシュ(アルグレーブスキャンダルを最初に暴露したニューヨーカーの記者)や反米映画「か氏911」で悪名高いマイケル·ムーアなどはアルカエダが尊敬すべき人々としてアルカエダのプロパガンダビデオに登場するらしい。

    September 3, 2006, 現時間 3:52 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    September 2, 2006

    恥知らず反米左翼! ブッシュ暗殺架空ドラマを公開

    対テロ戦争 , 映画 , 狂ったメディア

    トロントで今月開かれる国際映画祭ではどうやら反米映画が溢れているようだ。イラク戦争前夜にイギリスでアメリカ大統領を侮辱してカントリーファンから見放されたデキシーチックスの文句たらたら自慰映画、「黙って歌え」がここで公開されるという話をきいたばかりだったら、今度はブッシュ大統領が暗殺されるという英国作成の擬似ドキュメンタリーが公開されるという。

    「ブッシュ大統領暗殺!」、英TVが空想ドキュメンタリー

    【ロンドン31日】英国の民放・チャンネル4が、ブッシュ米大統領暗殺というショッキングなテーマを扱った空想ドキュメンタリーを公開する予定だ。「ある大統領の死」と題する作品で、過去の記録映像とCG映像をミックスし、「ゾッとするほど」リアルな内容となっている。論争を巻き起こすのは必至とみられる。
     「ある大統領の死」は、ブッシュ大統領がシカゴでの経済界リーダーたちを前にした演説で大々的な反戦行動に遭遇、会場を後にする際に狙撃され、シリア生まれの男に捜査の焦点が向けられるというストーリー。
     9月7日に開幕するトロント映画祭で上映された後、チャンネル4のデジタル放送「More4」で10月9日に放映される予定という。
     「More4」代表のピーター・デール氏は、「これは並外れて人を引き付ける、迫力ある作品だ。魅力的な推理劇の出発点としてジョージ・ブッシュの暗殺を振り返るドキュメンタリー形式で作られている」と述べ、「現代米国社会についていろいろ考えさせる批評ドラマだ」と売り込む。「憤慨する人もきっといるだろうが、見てもらえば、洗練された作品だと分かるだろう。決して扇情的・短絡的なものではなく、示唆に飛んだ迫力ある作品であり、背景にある制作意図は善良なのだと分かってもらいたい」と話している。

    な〜にが『背景にある政策意図は善良』なのだ。アメリカ憎しブッシュ憎しの悪意に満ちた映画ではないか。テロリストたちがアメリカを初め全世界の自由国家を皆殺しにしたいと考えている時に、自由諸国の代表でもあるアメリカ大統領の暗殺を奨励するような映画を作る人間どもの悪意には吐き気がする思いである。彼等はブッシュ憎しが講じてテロリストシンパへと成り下がったといっても過言ではない。

    さて時事通信の記事では映画の内容があまり詳しく説明されていないが、ミスター苺がメールしてくれたデイリーメールの記事にはもっと詳しく映画の説明が載っている。(注:カカシは映画をみていないのでこの記事に書かれていることが本当なのかどうかはまだ確認できていない。)下記はこの記事をもとにカカシが要約したものである。

    2006年11月、民主主義によって世界平和をもたらそうと演説するジョージWブッシュ大統領を暗殺者の銃弾が貫いて殺害する。容疑者の正体はすぐにメディアによって大々的に報道される。アメリカ人のほとんどが犯人がシリア生まれであるということだけで満足し、イランの犬と考えられているシリア政府に焦点が当てられる。シリア外相による悔やみの言葉や否定も空しく、アメリカ市民はダマスカスやテヘランからの正式発表など全く興味をもたなかった。テレビではこれらの国々の市民がお祭り騒ぎにくり出す姿が何度も放映された。

    大統領の座を得たディック·チエイニーは常に非公開の安全な場所から声明発表をするため「洞穴の男」とあだ名される。「大統領の死を祝った者たちはすぐにその味を噛み締めるだろう」と新大統領。

    アラブ諸国では人々が喜びにみちたが、ヨーロッパ諸国の反応も冷たかった。イスラムテロリストによって苦しめられたイギリスでさえあまり同情はみられなかった。場合によってはイスラム教徒以外の間でも喜ぶ声さえきかれた。

    しかしひどかったのはチェイニー新大統領による厳しい取り締まりであった。テロ容疑者は条令もなく逮捕され裁判もなく処刑された。ブッシュ大統領の死を祝ったとされる諸国への攻撃案が作成され、シリアがまず攻撃され、イランが続いた。イランの革命軍はヒズボラの戦い方を学び真っ向からアメリカ軍にいどまずゲリラ戦をおこなった。

    戦争はペネズエラまでにおよび、イギリスではイスラム教徒による暴徒によってガソリンスタンドなどが次々に爆破された。

    テロ容疑者は容赦なくガンタナモ送りになり、キューバから亡命してくるキューバ人たちをアメリカ海兵隊が虐殺したとして、抗議したキューバを黙らせるためアメリカはキューバも攻撃。

    チェイニーの独裁により、アメリカは危機につぎ危機を迎えるがアメリカ市民はチェイニーを断然支持、、、

    まあ、こんなもんだ。この記事を読んでわかるのは、この映画制作者たちはアメリカ国民の本質を全く理解していないか、理解してわざと無視しているかのどちらかだろうということだ。

    ブッシュ大統領の暗殺を待つまでもなく、アメリカでは国民全員を怒らせるテロ行為がすでに2001年9月11日に起きているのである。犠牲者の数が最終的に3000人前後と発表されるまでの数週間、我々は犠牲者数は4000人から6000人と聞かされていた。もし貿易センターが縦に崩れずに横倒しになっていたら、もしテロが起きたのが9時10分前ではなくてほとんどの人が出勤していた10分後だったら、何万という犠牲者がでたことは必定だ。それを考えた場合、もしアメリカ国民が怒りに狂って復讐をだけを考えるような国民なら、あの時ほどその本性が現れるのに絶好の機会はなかったはずである。

    だがアメリカ国内でアラブ系の人間がリンチになったり、イスラム教の聖廟が破壊されたり、条令もないのに中近東の人々が、ただイスラム教徒あるというだけで大量に逮捕されたなどという出来事は全くおきなかった。一部ぼっ発的にイスラム教徒と間違われたインド人が嫌がらせをされたり、イスラム教聖廟に石が投げられたり落書きがされたといった程度のことはあったが、組織的なイスラム教徒迫害は全くおきなかった。それどころか、アメリカ在住のイスラム教徒に不心得者からの攻撃がないようにと地元のキリスト教徒やユダヤ教徒が率先して市民に冷静を保つよう呼びかけたりしていたほどだ。

    テロ対策として提案された「愛国法」ですら、アメリカ市民や合法永住の外国人の人権を妨げるようなことがあってはならないと神経質なほどの考慮がされた。

    だからブッシュ大統領がシリア生まれの男に暗殺されたとしても、アメリカ国民がヒステリーを起こしてシリアやイランに戦争を挑み、チェイニー新大統領が国民の人権を無視して容疑者をかたっぱしからガンタナモに送るなどということはまずあり得ない。

    この映画はブッシュ大統領やチェイニー副大統領への侮辱であるばかりでなく、アメリカ国民全体への侮辱である。このような汚物を製作する人間が自由に物を言えるのも、彼等が軽蔑するアメリカやイギリスの愛国者たちが諸外国で命がけでテロ退治をしていくれているからではないか。もし我々がイスラム過激派とのテロ戦争にまけたならば、彼等のような堕落した馬鹿左翼どもが一番最初にジハーディストの刃に倒れるのである。

    September 2, 2006, 現時間 8:52 PM | コメント (7) | トラックバック (0)

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    September 1, 2006

    パレスチナ、戦いをやめよう! アッバス大統領の願い空しく

    中東問題 , 対テロ戦争

    昨日パレスチナ自治政府(PA)の報道官が自己責任を追求する記事を書いたばかりだが、今日になってPAのアッバス大統領もイスラエル攻撃をいますぐやめるよう武装集団の前で演説をした

    アッバス氏はイスラエルにロケット弾を打ち込んでいる武装集団こそがパレスチナの破壊と死の責任があると述べた。ラマラに集まった何千という群衆に向かってアッバス氏は「これまでにガザでは250人の殉教者が出た。何千という人がけがをし、何千という家屋が破壊された。何故だ? この理由は何だ? この理由を探そうではないか。」と呼びかけた。

    アッバス大統領がいう250人の殉教者というのは、ハマスがイスラエルのジラードシャリット一等兵を拉致してからイスラエルの反撃によってガザで殺された人々のことをさしている。アッバス大統領は大分前からハマスおよび他の武装集団に対してイスラエルへの攻撃をやめるよう呼びかけていたが、これは直接ハマスとその政権への批判ととれる。

    アッバス氏はガザから飛び交うロケット弾がイスラエルからの攻撃の口実となっているとハマスら武装集団の行動を強く批判しているのだ。

    アッバス氏はハマスとファタとの同盟政府を設立し、国際社会からの経済制裁を取り止めてもらおうとしている。そのためにはパレスチナ市民が一体となってパレスチナの経済発展のために努力すべきであり、いつまでもイスラエルへの自爆テロを続けていてもらちがあかないと考えたのだろう。

    だが、アッバス氏のこのような訴えも空しくハマスは今日も何十というロケット弾をイスラエルに打ち込んだ。イスラエル側はハマスとファタの同盟政府は成り立たないだろうと見ている。たとえシャリット一等兵が返還されたとしても、ハマスは国際社会に公式な政権として認められるために必要な三つの条件を拒否し続けるだろうというのがイスラエル側の見方である。そのみっつの条件とは、テロ行為をやめる、イスラエルが存在する権利を認める、過去のイスラエルとPAの合意を受け入れることである。

    暴力的により過激になるハマスと穏健化するファタとが協力をしてひとつの政府をつくることはまず無理だろう。これはパレスチナにとって非常な悲劇である。だが、民主的な選挙でテロ軍団のハマスを政権に選んだ以上、パレスチナの悲劇は自業自得といわねばならない。

    パレスチナの未来はパレスチナの民が握っている。壁の建設が完成すればイスラエルにとってパレスチナはもうどうでもいい存在である。パレスチナが主権国家として生まれ変わるためにはただイスラエルを憎んでいても何も生まれない。自分らの社会は自分らの手で作り出さねばならんのだ。だが、私にはパレスチナ人にそれができるのかどうかかなり疑わしいと感じる。

    気の毒なのはアッバス氏や、彼の意見に同調する穏健派のパレスチナ庶民である。

    September 1, 2006, 現時間 12:37 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    August 28, 2006

    ヒズボラがイスラエル兵拉致の誤算を認める理由

    中東問題 , 対テロ戦争

    最近になってヒズボラのリーダー、ナスララがイスラエル兵を拉致した後でのイスラエル政府の反応は予測外だったと認めているが、これは非常に興味のある展開である。

    レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は27日、地元テレビとのインタビューで、イスラエル軍との戦闘の発端となった同軍兵士拉致について、「これほどの規模の戦争になるとは1%も思わなかった。知っていれば、拉致を指示しなかっただろう」と述べ、イスラエルの攻撃が予想を大幅に上回る規模だったことを認めた。

    同師は停戦直後の今月14日、自派テレビ「アル・マナール」を通じ、「勝利宣言」していたが、戦闘でレバノン側に1000人以上の死者が出たほか、同国南部を中心に甚大な被害をもたらしたことから、国民感情に配慮したものと見られる。

    ナスララ師はまた、拉致したイスラエル兵2人の解放に向け「最近、接触が始まった」と述べ、イタリアと国連が仲介を表明したことを明らかにした。レバノン側は、ヒズボラではなく、ベリ国民議会議長が交渉を担当するという。

    レバノン南部に増派される国連レバノン暫定軍(UNIFIL)について、同師は「ヒズボラを武装解除しようとしなければ、抵抗はしない」と述べた。

    どうも勝ったといわれる勢力のリーダーがいうような声明ではない。ヒズボラは勝ったのかで下記のように書いた。

    ヒズボラの人気がレバノン内部で高まったというが、はたしてこれもどこまで意味のあることなのか定かではない。シーア派で失うものが少ない連中はこれまで通りヒズボラを支持するだろう。だがヒズボラを応援することで家屋を失った一般庶民は今後もヒズボラを支持することの危険性を考慮に入れるのではないだろうか。

    ヒズボラはもうすでにイランからの資金でレバノン再興のためにかなり資金投与をしている、それに加えて、イスラエルからの攻撃は自分たちの意図ではなかったとわざわざ言い訳じみたことをしているということは、我々の聞く報道はともかく、地元レバノン市民の間からはシーア派も含めてヒズボラへの批判が案外高まっているのではないだろうか。

    ところで人質交換の交渉だが、イスラエルが戦闘中に逮捕したヒズボラ幹部と戦闘のきっかけとなった拉致されたイスラエル兵二人との交換ならば、ヒズボラはイスラエル兵拉致で得たものは全くなかったどころか、レバノン市民の恨みを買い、同胞を大量に殺され統治する領土も減らされ勢力をかなり弱まらされた。しかもナスララが国連軍に抵抗しないといってみたり、挑発されなければ自分達からイスラエルを攻めることはないとわざわざ公約しているところをみると、今回のイスラエルとの戦争は決してレバノン人の間でも人気があったわけではなさそうだ。以下デイリースターの記事より。(訳:妹之山商店街さん)

    ナスララ師は、ヒズボラが「イスラエルの刺激」を無視するであろうから、レバノン人が戦いの新しいラウンドを恐れる必要がないと付け加えました。

    「もし我々がこれらの刺激に返答したなら、我々は国連安保理決議1701に違反することになるでしょう。
    そしてそれは、[アメリカ大統領ジョージ・W]ブッシュが望む、レジスタンスを武装解除することと結び付けられた二番目の解決の論議を開くことができました...

    イスラエルは「レバノンをそれらの要求に身を任せさせる第二ラウンドの脅迫をしています。もしイスラエルが第二ラウンドを開始するつもりであったなら、部隊を撤退させる代わりに、部隊を増やしていたでしょう」とナスララ師が言いました。

    「避難民は故郷に戻りつつあります。そして彼らは北部を再建し始めました。そのように行動をする誰が戦争へ向かうように思われません。我々は第二ラウンドに向かっていません」と彼が付け加えました。

    戦闘が既に終わったという保証にもかかわらず、ナスララ師は、ヒズボラがレバノン領内のイスラエル軍を攻撃する権利を保留する。しかし今の所、抑制を見せるであろうと言いました。

    イスラム教のジハーディストの語彙に「抑制」などという言葉があったとは初耳だ。もちろん私はナスララの公約など花から信じているわけではない。だが不本意でもこのような声明を公表しなければならない状況にナスララが置かれているのだということには深い意味があると考える。

    August 28, 2006, 現時間 8:48 PM | コメント (2) | トラックバック (1)

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    August 24, 2006

    米軍海兵隊志願者は本当に足りないのか?

    イラク関係 , 対テロ戦争

    昨日ラジオで米軍海兵隊の予備兵2500人が呼び戻されるという話をきいた。無論ワシントンポストはこれを、戦争への支持が大幅に減って若い男女が戦争へいく可能性の一番高い海兵隊へ志願する人間が極端に減っているせいだと解釈している。

    軍隊が若い男女を集められないことや、一般市民がイラク戦争を大幅に拒絶していることで、やっとアメリカは本当の変化を促すかもしれない。

    59000人いる海兵隊の予備兵のなかから、そのごく一部にあたる2500人が呼び戻されたのは予備軍から募ったイラク出動への志願兵の数が十分に集まらなかったからであって、海兵隊自体への入隊志願兵が減っているという理由ではないのだ。このへんのことをワシントンポストは完全に誤解しているのである。

    海兵隊の公式発表によると正規軍新規志願兵の数は過去13か月にわたってどの軍もずっと目標数を達成しているか目標数をこえているかしている。しかも志願兵のレベルも高く、皆高卒で、軍人適応試験(Armed Services Vocational Aptitude Battery test)において全員50%以上の点数をとっているという。

    特に戦場へ行く可能性が一番高い陸軍と海兵隊では6月の志願率は102%と105%と目標数を上回った。また海兵隊予備軍への志願兵も目標を1%上回った。

    つまり、海兵隊員になりたい若者は十分足りているのである。

    足りないのは戦闘経験のある兵士でまた自主的にイラクへ出動すると志願した人の数なのである。戦争が長引くにつれ、すでに海兵隊員のほとんどがイラクへ二度三度と出動している。戦争がはじまって三年間に三回も出動となると一年のうち半年はイラクにいっていることになり、これでは本人も家族も大変だ。そこでなんとかこのローテーションで本国にいる時間をのばすために、ローテーションに加わる人間の数を増やそうというのが今回の予備軍呼び戻しの意図である。

    たしかにアメリカ軍の規模が小さく、昔のようにみっつの戦争を同時にできる軍隊というわけにはいかなくなった。ということは現在存在する軍人の間ですべてまかなわねばならないという難かしさが生じる。だが軍隊の規模を拡大するしないは防衛費の問題であって、志願兵が足りる足りないという問題ではない。ましてイラク戦争が国民の間で人気があるとかないとかいうこととは全く関係がないのである。

    アメリカの主流メディアはなんとかイラク戦争を勝ち戦から負け戦に持っていきたいようだ。それでこういう意味のないことで軍隊を批判する。だがイラクで軍人の数が足りないとは報道しても、軍隊が小さすぎからもっと防衛予算を増やして軍を拡大せよなどとは死んでもいわない。

    彼等の本心は反アメリカ軍。それだけなのだ。

    August 24, 2006, 現時間 6:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    August 22, 2006

    英国の危険な自虐政策

    ヨーロッパ , 対テロ戦争

    この間イギリスのブレア首相が英国内のイスラム教市民団体から警告にみせた脅迫状をもらった話をしたばかりだが、その時イギリス在住のななっちさんがこんなコメントをくだすった。

    住んでいる感覚として、イギリスは「親アラブ」の左翼が強い国ですから、いくらテレビでコメンテーターがそう発言しても、ブレアと国民の間に深く暗い溝があるのと同じで、一般の国民はかなり違います。

    いまだにヒズボラは「レジスタンス」であり、ハマスにいたっては「悪魔のイスラエルに対抗する英雄」みたいに捕らえている人が多いのが現状です。 ブレアが何をいおうと、テレビで中東専門家が何を発言しようといったん刷り込まれた価値観というのは消えません。

    こんなこといいたくありませんが、かなり本気でイギリスの将来を心配しています。

    イギリスではこの間のテロ未遂事件でかなり積極的なテロ捜査が行われ犯人はほとんんど逮捕されたようだ。しかしこの後に及んでも、イギリス政府のイスラム教徒一般への遠慮には度を超したものがある。これは決してイギリスに限ったことではない。以前にも私は過激化する欧州のイスラム教徒について少し触れたが、アメリカでも少なからずその傾向があるが、イスラム教の移民の多い欧州では移民にたいして人種差別をするまいという気持ちが非常に先立ち、イスラム教徒の横暴について見てみないふりをする節がある。この遠慮が一部のイスラム教徒に悪用され時には暴力で脅迫されるため、政治家も正当性のある批判ですら報復を恐れ大きな声ではいえなくなっている。

    また欧州ではイスラム暴徒による暴力的犯罪が後をたたない。フランスで起きたイスラム教徒の暴動やユダヤ人誘拐拷問殺人事件。オランダで起きたイスラム教の悪習を批判した映画監督への暗殺など、一般の欧州市民はイスラム教徒らによる脅迫におびえている。

    これらの国々には穏健派イスラム教徒を装いあたかも国内のイスラム教徒全体を代表するかのように、なにかと政治に口出ししてくるうさんくさいイスラム教団体がいる。 彼等は表向きは自由社会の一員であるかのようにふるまいながら、仲間うちが集まる聖廟やリベラルな大学のキャンパスをつかって、厳しい回教徒の掟、シャリアで欧米を支配しようと考えている過激派なのである。その事実を我々自由社会が政治的に正しい政策をしようという気持ちだけが先に立って、この危険を十分に見極めていないという人がいる。そのおかげで我々の社会はテロ攻撃にたいして非常に無防備になっているというのである。

    この危険な状態を警告しているイギリス女性はメラニー·フィリップ(Melanie Phillip)さん。(訳:カカシ)

    911でアメリカがイスラムジハーディストによって攻撃された時、これは西側諸国の滅亡への警鐘だと言われた。しかしそのすぐ後、英国民のほとんどが911が起きたのはアメリカとイスラエルが悪の根源なのだと決めつけた。

    英国が去年の7/7でイスラムジハーディストに攻撃された時、イギリス滅亡への警鐘だといわれたが、これもすぐにイギリスの「イスラム恐怖症」とイラク戦争が悪いのだということになってしまった...

    しかしあらゆる人々によって語られている英国への脅威が英国の外交政策に原因があるという議論ははかり知れなく馬鹿げている。バーミンガムを爆破しようというアルカエダの計画は911以前の2000年にされていた。イラク戦争のずっと前である。同じようにジハーディストのアメリカへの攻撃は911より22年も前の1979年にイランの大使館での人質事件で始り(カカシ注: カカシが渡米した年で、この事件はテレビで見ていた記憶がある)以後20年以上も続いているのである。

    フィリップさんイギリス国民は英米イスラエルの罪を問うことに夢中で、本当の危険に気が付いていないという。イランの核兵器開発が世界の危機であるということすら理解していないと。そして彼女も昨日紹介したスペンサー氏と同じように欧米諸国の人々がテロの根源がイスラム教にあることを無視するのは危険だと強調する。

    しかし多くの英国民の直面する脅威の根源がイスラム教であることを認めようとしない。これは決してイスラム教徒全体がこの悪行に参加したということではない。何百何千という英国イスラム教徒は参加していない。世界中イスラム教徒が一番この所行の犠牲となっているのだ。

    しかし納得いかないほど多くの人たちがこの考えに共感している。最近の世論調査によれば英国のイスラム教徒の三分の一もの人々が7/7攻撃は正当であると考えているということがわかった。多くの若者はアジア亜大陸の文化と堕落し落ちぶれた英国の文化との間で宙ぶらりんの存在なのである。そんななかでジハードの恐ろしいメッセージはサイレンの歌のごとく精神の砂漠に置き去りに去れ生きる意味を探し求める若者たちに響きわたるのだろう。

    このメッセージは彼等に自尊心を与える、なぜなら神の国を守るために戦う英雄の型に彼等をはめ込むからだ。
    この自意識は濁りのない憎しみと、嘘、被害妄想、大量殺人、そして人種浄化という思想の上に築かれている。

    これは殺しの思想である。そしてこれは思想であるから、裏道の聖廟や寺院で勧誘がおこなわれるのではなく、学会や大学のキャンパスなどが今やジハード勧誘の主な場所となっているのだ。

    フィリップさんによると、イギリスはイスラム教徒にたいして世界でもまれにみるほど敬意を示しているにもかかわらず、イギリス在住のイスラム教徒が一番イギリスを憎んでいるという。それというのも、世界中に影響を及ぼすイギリスのメディアが日がな夜がな、いかにアメリカが悪い国か、イスラエルの自衛行為をことごとくわい曲して報道し、イギリスがアメリカやイスラエルのいいなりになっているなどという報道を執拗にしている。このようなことばかり聞かされればすでにアラブ諸国からのプロパガンダを吹き込まれている感応しやすい若者が過激化するのも無理はないというのだ。

    イギリスの警察はテロリストの陰謀を暴くだけではイギリスをテロの危険から守ることはできない、とフィリップさんは言う。イギリス政府はイギリス国内のイスラム教徒の多くは穏健派であるという考えから、イスラム教市民団体のメンバーをアドバイザーとして政府に取り入れたりしているが、政府がとりいれた人々は穏健派どころかイギリスを滅亡させようという過激派である。こうした人々による影響でイギリス国民は60年にわたるイスラエルの自衛戦争を完全に誤解し、イギリスを危険を及ぼすイランを強化するような国連の停戦決議を支持してしまった。

    イギリスが早急に誰が自分達の本当の味方で誰が敵なのかを見極めない限り、イギリスは非常に危ない状況にあるとフィリップさんは結論付ける。

    イギリスだけではないが、欧米諸国が国内のイスラム過激派による政治的な圧力に負けずに、本当お穏健派イスラム教徒を応援して、国民がジハードに走らないよう努力してもらいたいものだ。

    August 22, 2006, 現時間 9:15 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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    イスラム教はテロリズムを奨励するのか?

    対テロ戦争

    『イスラム教は平和の宗教だ、ジハーディストはイスラム教を乗っ取った一部の過激派だ』といういいかたをよく耳にする。ブッシュ大統領も、クリントン元大統領も、同じようなことを言っている。だが、『そうではない、イスラム教の教えそのものがテロを生み出す原因となっている、その事実に目を向けなければ文明社会はジハーディストとの戦いに勝つことはできない』と語る人がいる。

    ロバート·スペンサーなる人がそれである。彼はジハードウォッチというブログを書いているひとだが、何冊かイスラム教に関する本も書いていて、最近はイスラム教の危険性を唱えるドキュメンタリーにも出演している。著書に”Islam Unveiled” と”Onward Muslim Soldiers”がある。

    スペンサー氏は生まれはアメリカだが、祖父の代に現在のトルコにあたるあたりから移民してきた。メルカイトグリークカトリック(Melkite Greek Catholic)というローマンカトリックと似たヨルダン、レバノン、パレスチナ地方で信じられている宗教を信仰している。ノースカロライナ大学で宗教の修士を持つ。

    彼が出演したC-SPANのインタビュー番組から要点を少しまとめてみよう。

    イスラム教は世界でただひとつその教義、神学、法律が不信心な者への暴力を要求する宗教であり、イスラム教が独裁する社会を世界中に広めるために戦争をすべきだととなえる宗教である。

    コーランを読み、イスラムの歴史を勉強し、イスラム法のテキストを読めばこれが真実であることが誰にでも明白である。

    しかしイスラム教が暴力を要求するからといって、すべてのイスラム教徒がテロリストであるとか、テロリストシンパであるというわけではない。ほかのどの宗教でもあるように、人によってはイスラム教のこのような教えを知らない人も入れば、その部分に特に注意を払っていない人もいるし、また知っていて拒絶している人もいる。

    しかしイスラム教のなかにテロリストに悪用されやすい要素が含まれていることは否定できない。イスラムの伝統がこのような行為を正当化しているのである。であるからテロリストはイスラムのこのような教えを指摘して自分達の行為こそが本当のイスラム教なのだと主張することができるのである。

    イスラム教徒にとってコーランはアラーの神の言葉そのままなのであり、完璧で神聖な本である。そしてこの完璧な本は本の母であり天国に永遠に存在している。それを23年間かけてすこしづつ予言者モハメッドを経てアラーがこの世に届けたもうたのであると信じられている。

    欧米にすむイスラム教徒にとってやっかいなのは、テロリストがコーランが暴力を要求する部分を強調してそれだけで突き進んでいることにある。イスラム教徒であればテロリズムがイスラム教の教えに反するとは議論しがたい。

    特にイスラム教では「信じないもの、インファデル」を剣で改宗させ、拒絶するものは奴隷にして虐げてもいい、特にユダヤ教徒やキリスト教徒は殺してもいいとさえされている。つまりイスラム教はインファデルの程度によりどのような差別行為をするべきかという掟さえあるのである。これは信じないものは地獄に堕ちるというキリスト教のような生易しい教えではない。

    ではイスラム教はテロリズムを奨励する宗教なのか、テロリズムのみがイスラムの定めなのか、世界がイスラム教に改宗するかイスラム教徒の僕としてイスラム征服に甘んじるかするまでジハード(聖戦)を続けるよりないのだろうか?

    私はそうは思わない。暴力を奨励したり時と場合によっては要求する宗教はなにもイスラム教に限ったことではない。ユダヤ教も他宗教をジェンタイルと言って拒絶する教えがあるし、キリスト教の軍隊であった十字軍の悪行は多く記録されている。日本や中国でも仏教徒による僧兵など当たり前だったくらいだから、決して何時の世でも平和的な宗教だったとはいえない。

    だが、現代社会においてこれらの宗教は暴力を奨励しない。聖書やお経の下りが書き換えられたわけではないのに、信者たちは暴力を拒絶した。同じことがイスラム教にもできるはずだ。イスラムにも変化する希望があると私は考える。

    スペンサー氏も語るように、イスラム教徒のなかにも、コーランに書かれている暴力的な部分は無視している人たちが大多数を占める。ということはイスラム教徒も現代の文明社会の一員として、コーランの教えを文字どおりに受け入れるのではなく、比喩的に解釈し、現代社会にそった教えへと変化させることが可能なはずだ。

    問題は暴力を拒絶したイスラム教徒たちが、暴力を奨励するジハーディストにどうやって武器を捨てさせるかにかかっている。我々インファデルには彼等を説得させて武装解除することはできない。彼等はインファデルのいうことになど興味がないからである。我々インファデルによるジハーディストの武装解除は暴力でしかなしえない。

    ブッシュ大統領をはじめ、欧米の指導者たちがイスラム教全体を非難せず、過激派だけをとりあげて非難している理由は戦争をイスラム教対自由主義国というふうに拡大したくないからだ。そんなことをすれば双方で莫大な数の犠牲者を出す大戦争になってしまう。そして結果的にはイスラム教は完全に滅びてしまうだろう。

    もし穏健派のイスラム教徒たちが生き延びたいのであれば、彼等が彼等の手でジハーディストをそれこそ「インファデル」として拒絶すべきだ。彼等のやっていることはイスラムの教えを誤って解釈していると世界のイスラム教徒に訴えるべきだ。そのためには常にテロリズムを非難しなけらばならない。テロリズムを批判する他宗教の人々に対して人種差別だの宗教弾圧だのといった抗議をしていては駄目なのだ。

    イスラムをテロリズムと同義語にされたくなければ、イスラム教徒みずからが立ち上がって、自分達の中に潜むテロリストを駆除すべきである。

    ちなみに、スペンサー氏のこの番組出演について、アメリカのイスラム教市民団体のCAIRがまたまた理不尽な抗議をしている。穏健派のイスラム教徒はCAIRのようなテロの表看板団体を糾弾することからはじめるべきだろう。

    August 22, 2006, 現時間 12:33 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

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    August 17, 2006

    ニコール·キッドマン、ヒズボラを糾弾!

    対テロ戦争 , 音楽芸能関係

    ハリウッドの俳優たちといえば、圧倒的にリベラル派が多く、保守派への偏見も多い。ハリウッドでは同性愛者であっても仕事を失うことはないが、共和党員だったら雇ってもらえないなんてこともある。(結構隠れ共和党が多かったりして、、)

    そんな中で、本日歓迎すべきニュースを読んだ。

    女優のニコール·キッドマンを中心にハリウッドのスター、映画監督、スタジオ主などのメディアの大物合計84人が署名してロサンゼルスタイムスに反ヒズボラの広告を出したというのだ。(訳:カカシ)

    私たちここで署名をしたものは、皆イスラエルとレバノンにおいて、ヒズボラやハマスのようなテロリスト集団がはじめた行為によって、イスラエルとレバノンで市民の皆様が犠牲になったことで打ちのめされ心が痛んでおります。

    もし私たちが世界のテロリズムをとめることに成功しなければ、混乱が支配し無実の人々が死に続けるでしょう。

    私たちは民主主義社会を支持しどのような犠牲を払ってもテロリズムをとめる必要があります。

    普通ハリウッドのスター達が抗議をする場合には、「暴力を即座にやめよう」とか「憎しみの連鎖をとめよう」とか抽象的で、テロに反対しているともとれるし、政府の反応に批判的だともとれるようなものが多い。そんな中で今回の戦争の責任が明らかにテロリストであるハマスとヒズボラにあると断定しているところが注目される。

    署名をしたなかにはマイケル·ダグラス、デニス·ホッパー、シルベスター·スタローン、ブルース·ウィルス、ダニ·ーデビトなどの大物スターの名前がずらっと並んでいる。

    これらの人々は鷹派とはいい堅いひとたちがほとんどだが、文明人としてテロリストとの戦いに中立はないと判断してくれたようだ。久しぶりにいい話をきいた。

    August 17, 2006, 現時間 6:43 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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    August 12, 2006

    警告それとも脅迫? 英国のイスラム教徒からブレア首相に宛てた手紙

    ヨーロッパ , 対テロ戦争

    昨日もアメリカのイスラム教徒テロリスト、、おっと市民団体のCAIRがブッシュ大統領の「イスラマファシスト」という言葉使いに抗議をした話をしたが、今度は英国のイスラム教グループと数人の議員がブレア首相に宛てた手紙を公開した。

    その内容は、ブレア首相のイラクやイスラエル政策を批判したもので、このままその政策が続けばかえてイスラムテロリストを怒らせ、市民へのテロは増えるだろうというものだ。一見イスラム教徒からの親切な警告のようではあるが、実際には自分らのいう通りにしなければ英国人へのテロを増やすぞというあからさまな脅迫ともとれる。(訳:カカシ)

    英国のトニーブレア首相に宛てた公開手紙において、英国イスラム教徒の代表的団体らや政治家などがブレア首相の外交政策、特にイラクやイスラエル/ヒズボラ戦争などの対策が英国内外での攻撃をうける危険性を増加させたと抗議した。

    「イラクにおける大失態や中東において市民への攻撃を即座に終わらせることができなかったことは、現地における一般市民への危険を増加させただけでなく、我々を威嚇する過激派に攻撃の口実を与えてしまった。」と、タイムス誌に載った手紙には書かれている。

    イスラム教徒の多くがブレア首相が2003年の米国の指揮したイラク侵略に軍を派遣したことに批判的であり、イスラエルとヒズボラゲリラとの戦いを即座にやめさせることを訴えていた。(カカシ注:国連も認めるテロリスト団体、ヒズボラをゲリラとしか呼べないロイターに注目)

    「我々は首相にテロと過激派への対策にさらに力を入れることを訴えるとともに、わが国の外交政策を変更することを訴える」とある手紙にはブレア首相の党である労働党の議員6人の署名も含まれている。

    この手紙の返答として、交通局のダグラスアレキサンダー局長は、英国の4チャンネルテレビで、「テロリストが行うどのような行為も正当化されない」と語った。

    私は今日、あるネット掲示板において、イスラエルの行動を批判する人と話をしていたのだが、「もとはといえばイスラエルがアラブ人を追い出して建国したのが悪い」という話になった。それで私は「あなたはイスラエルが存在する権利を認めるのか? 認めないならあなたはイスラエルの滅亡を望んでいるのか? そのためならテロも支持するのか?」と質問をした。この人は正直にも最初の二つにはイエスと答えた。テロについては支持しないとはいったものの、自分の親や恋人が殺されたら自分がテロリストになる可能性は100%あると言った。

    こういう人がイスラエルにする「助言」がイスラエルのためになるはずはない。もし彼女がイスラエルに謝罪しろとか兵を撤退しろとかいえば、それは決して中東の平和を望むからでも、今後イスラエルへの攻撃を減らすためでもない。なぜなら彼女の目的はイスラエル撲滅だからである。

    イギリスでブレア首相に抗議の手紙を出したイスラム教徒たちは自分らの間だけでは常にイギリス滅亡を語り合っているに違いない。かれらが本気でイギリスの平和を望んでいるなどと考えるのは大間違いである。彼等の最終目的はイスラム過激派による世界制覇なのであり、彼等の忠誠はイスラム過激派テロリストと同じジハーディストの思想なのだ。

    ブレア首相がそれを知らないはずはないが、ブレア首相の政治家としての寿命はもうそう長くない。次の首相がブレア氏ほど根性の座ったひとかどうかは分からない。ブレア首相はイラク戦争でブッシュ大統領を支持したことでずいぶんと自分の勢力を犠牲にした。次の首相は世界平和のために、イギリスの未来のために、自分のキャリアを犠牲にしてまで対テロ戦争にとりくめるだろうか?

    イスラムジハーディストの警告に化けた脅迫にイギリス市民は怖じ気づいてはいけない。

    August 12, 2006, 現時間 11:53 PM | コメント (4) | トラックバック (1)

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    August 11, 2006

    うさん臭いアメリカのイスラム教市民団体

    対テロ戦争

    いつものことではあるが、イスラム教諸国はアメリカのことを鬼だ畜生だといっても、アメリカに住むイスラエル教徒たちが、アメリカへの偏見だなどとイスラム諸国に抗議などしない。そのくせアメリカ大統領がテロリストのことを「イスラムのファシスト」と呼んだらすぐさま「人種差別だ、宗教弾圧だ」と大騒ぎ。

    「イスラムのファシスト」 米大統領発言に反発の声 - CNN/REUTERS

    英国で発覚した航空機爆破テロ計画について、ブッシュ米大統領が「イスラムのファシストとの戦い」と発言したことに対し、米国内のイスラム教徒らが強い反発を示している。

    ブッシュ大統領は10日、訪問先のウィスコンシン州で、テロ未遂についての短い声明を発表。その中で、「イスラムのファシスト」が「あらゆる手段を使って自由を愛するわれわれを倒し、わが国を傷つけようとしている」と述べ、その相手と「戦争状態にあることをはっきりと再認識させられる出来事だ」と語った。

    これに対し、イスラム教市民団体「米イスラム関係評議会(CAIR)」のニハド・アワド事務局長は、ワシントンでの記者会見で「無分別な言葉遣いだ。イスラム教や同教徒をファシズムと結びつける考え方は非生産的だ」と、強い不快感を表明。「ブッシュ大統領や政府当局者に自制を求める」と述べた。

    大統領や当局者らはこれまでにも何度か、国際テロ組織アルカイダやイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなどを指して「イスラムのファシスト」という言葉を使っている。イスラム教徒の間からは、「信仰を独裁や抑圧、人種差別などのイメージと結びつける不当な表現」とする反発の声が上がっていた。

    テロリストと一緒にされたくなかったら、イスラム系テロリストがイスラムの名のもとにテロを行う度にテロリストを非難すればいいではないか。テロリストのメッセージはイスラム教を代表しないと声明を発表すればいいではないか。911直後にアメリカの大通りにくり出してお祝い騒ぎをしていては、テロリストと同類だと思われても仕方ないはず。

    ところで、このCAIR(ケアと発音する)という団体がどうもうさん臭い団体なのである。表向きは市民団体だが、実際はイスラム教テロリストと深い関係がある団体。幹部がテロ団体への資金集めをして何人も逮捕されたりしている。以下は2005年4月14日ワールドネットデイリーの記事より。(訳:カカシ)

    非常に影響力のある米国イスラムロビーグループのテキサス支部創設者がテロリズムを援助したとして有罪となった。

    兄弟二人と共に昨日ダラスで有罪となったガサーム·エラシ氏はパレスチナのテロリストグループ、ハマスの高官、ムサ·アブ·マーズークに資金を横流ししていた罪に問われていた。

    エラシ氏はワシントンDCに本部のある米イスラム関係評議会(CAIR)のテキサス支部の委員で、911以後テロリズムの罪で有罪となったCAIR関係者では3人目となった。

    CAIRはアメリカ国内でイスラム教徒に都合の悪い発言をする人間にはすぐに食い付く節があり、その影響力は非常に大きい。ハリウッドの映画界ではイスラム系テロリストを描写するとCAIRからクレームがつくので原作ではイスラムテロリストが悪役なのに映画の悪役をニオナチに書き換えるなどCAIRに迎合したりしている。(The Some Of All Fears) 最近のアメリカ映画でイスラムテロリストが全く登場しないのも、この団体の影響がすくなからずあるのである。

    幹部が三人以上もテロリストとして有罪になっている団体なら、テロ団体といわれてもしょうがないはず。こんな奴らのいうことをいちいち気にとめるアメリカメディアにも腹がたつ。CAIRの抗議を取り上げるなら、この団体の正体もついでに書き加えるべきだ。そうでなければ読者はただの市民団体の抗議だと誤解してしまうだろう。無論アメリカメディアの狙いはそこにあるのだが。

    August 11, 2006, 現時間 7:51 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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    イギリスのテロ摘発で、テロ監視プログラムの大切さを考える

    対テロ戦争

    本日のAPニュースによれば、今回のテロが未然に防げたのも、数日前にパキスタンで逮捕されたパキスタン系イギリス国籍の男二人が重要な鍵を握っていたからだとある。(訳:カカシ)

    パキスタンはパキスタン、英国そして米国の諜報部による積極的な協力によって陰謀は阻止され、英国における24人の逮捕につながったとかたった。

    「事実、パキスタンは今回の国際テロネットワークの陰謀を暴露し破壊するのに重要な役割を果たしました」と(パキスタン)外務省のタスニム·アスラム報道官は語った。

    興味深いのはここに米国諜報部による協力があったということである。米国諜報部はどのような方法でテロリストたちの動きを察知したのだろうか? アメリカの民主党が人権無視だとかプライバシーの侵害だとかいってさわいでいる国家安全保証局の盗聴プログラムなのではないかな? 下記は2005年12月26日つけのCNETJapan、「市民を監視する米国--波紋を広げる国家安全保障局のスパイ活動」より:

    先ごろ、NSA(National Security Agency:米国家安全保障局)が米国内でスパイ活動を行っていたことが明らかになったが、その詳細はまだ謎に包まれたままだ。

    Bush大統領は米国時間19日の記者会見で、NSAの活動を強い調子で擁護したが、実際の活動内容に関する情報はほとんど明かさなかった...

    しかし、一部の技術者や自由擁護論者らは、記者説明会やニュース記事から得たヒントを手がかりにしながら、このスパイ活動で監視された米国外との電子メールや電話によるやりとりは数百万件に上ると結論づけている。

    Electronic Frontier Foundationの共同設立者であるJohn Gilmoreは22日、「強力な捜査網が争点になっていることを示唆する情報が集まっている。おそらく、米国受発信の国際通信すべてがNSAに傍受されている」とメーリングリストへの投稿のなかで述べている。

    NSAは長年「通信情報収集」と呼ぶ活動を行ってきた。これは、電波中継装置や衛星通信信号、海底ケーブルの傍受によるデータ収集を意味する。NSAの関係者はこれまで、神経過敏な政治家や一般大衆に対し、大規模で機密性の高い電子傍受活動は米国市民をターゲットにしたものではない、と述べていた。

    ところが現在では、Bushが秘密裏に指令を出し、NSAによる米国市民と国外居住者との通信傍受を認めるたのではないかとの疑問が出始めている。

    この見出しの「市民を監視する」という表現が正しくないことは後になってずいぶんとブッシュ政権から説明があったが、簡単にいえば、盗聴される電話や電子メールは外国でテロリストと認識された人間がアメリカ国内に連絡をした場合、受け取り人がアメリカ在住の人間であればそれなりの監視がされるということであり、アメリカ国内でアメリカ市民の電話や電子メールが礼状もなく盗聴されるというプログラムではない。

    ブッシュ大統領いわく、外国のテロリストから電話がかかってきたら、我々はそれを知りたい、ということだ。

    私は以前にカナダでのテロが未然に防がれた時にもこのように書いた

    この犯人たちは先にアメリカで逮捕されたテロリストともつながりがあった。アメリカの諜報がカナダに提供されたことが、カナダのテロリスト逮捕にも役に立っていただろうことは容易に推測できる。もし、アメリカのテロリストが米民主党が批判的なNSAのテロリスト盗聴作戦によって捕まっていたとしたら面白いことになる。カナダ政府はなにかとアメリカの対テロ戦争に批判的だが、今回のことで多少は目をさましてくれただろうか。

    アメリカだけではないが、ヨーロッパ諸国なども、テロ防止のための手段をことごとく人権無視だ、人種差別だ、プライバシーの侵害だといって効果のないものにしようとする傾向がある。我々が人権や自由を謳歌できるのも、国が安全であってこそではないか。テロリストにおびえて空も飛べないような状況が自由といえるのか?

    私が先にあげたプロファイリングもさることながら、NSAの盗聴プログラムなどで、どんどんテロリストの陰謀を暴きテロリストたちを摘発してもらいたいものだ。

    ところで、株式投資のための注目情報によれば、テロリストたちは8月11日と16日のユナイテッド航空の航空券をすでに購入していたのだという。予行演習のためだったのか、本番だったのか分からないが、テロが本当にすんでのところで防がれたのだということがよくわかる。

    August 11, 2006, 現時間 10:04 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    August 10, 2006

    英米間の旅客機多発テロ計画すんでのところで未然に阻止

    ヨーロッパ , 対テロ戦争

    レバノン戦争もイラク戦争も対岸の火事と油断をしていると、どうして私たちが常に対テロ戦争に厳しく取り組まなければならないのか、今回のこのような事件で思い知らされる。まずは毎日新聞の記事より。

    米国行き9機同時爆破? 21人逮捕 [ 08月10日 21時14分 ]

     【ロンドン小松浩、ワシントン和田浩明】英警察当局は10日、英国発米国主要都市行きの複数の旅客機の同時爆破を狙った大規模テロを未然に阻止し、容疑者21人を逮捕したと発表した。米国を狙い、旅客機を使った手口から国際テロ組織アルカイダの関与が疑われている。英政府は5段階のテロ警戒度を最高度の「危機的」に引き上げ、厳重な警戒態勢を敷いている。英国の各空港は安全確認のため離着陸が一時禁止されるなど大混乱し、欧米を中心に世界各国に影響が広がった。

     AP通信は米当局者の話として米国のユナイテッド、アメリカン、コンチネンタルの3社のワシントン、ニューヨーク、カリフォルニアなど行きの便が標的になったと伝えた。英BBC放送は容疑者が週明けに3機ずつ3回に分けて計9機を爆破する計画だった可能性を報じている。爆発物に転用できる液体を使って飛行中に旅客機を爆破しようとしたとみられる。

    ...米CNNテレビは米政府高官の話として「実行段階に極めて近かった」と伝えた...

     容疑者グループの主犯格は英国生まれで、多くはパキスタン系英国人だという。警察当局は数カ月前から捜査を進め、10日未明にロンドン、バーミンガムなど3カ所を捜索して逮捕に踏み切った。動機などはまだ明らかでないが、米英の中東政策に対する怒りが背景にあるとの見方が強い。

     ロンドンのヒースロー空港をはじめ英国内の空港では離着陸や手荷物の持ち込みの一時禁止措置がとられ、欧州各国などからの英国行き便もしばらく運航を見合わせた...

     ロンドンでは昨年7月にパキスタン系英国人らが地下鉄・バスを同時爆破する自爆テロが発生、52人が犠牲になった...

     (強調カカシ)

    毎日新聞の記事には書かれていないが、この「実行段階にきわめて近かった」というのがどれほど近かったかといえば、APのニュースでは2〜3日の間だったとある。また液体爆発物を使っての計画だったことで、機内持ち込みの荷物は全面的に一時さしとめ。子供の哺乳瓶などはその場で試食など厳しい中身の検査がおこなわれた。このセキュリティーチェックの列が4時間にもなったという。

    私はこの間のニューヨーク旅行でコンティネンタルでかえってきたばかり。ハワイ出張ではいつもユナイテッドだし、本当に他人事ではない。

    しかし、今後の警備を考えた時、いったいどういう方法が一番能率的で安全なのか、ここでしっかり吟味する必要がある。まさか機内持ち込みの荷物を全面的に禁止するわけにもいかないだろうし、水やお茶を持ち込んではいけないなどということになったら、私は長時間に渡る渡航にたえられない。

    まず、最近の渡航において、スーツケースに鍵をかけることはほとんど不可能になった。目の前でスーツケースをあけて中身を調べてくれる空港もあるが、たいていの空港では人手不足なためひとつひとつのチェックはしない。それで無作為抽出で選ばれたスーツケースだけ荷物を預けた乗客がすでにいないところで開けるから、鍵がかかっていたらその鍵はきられてしまう。私はこれでもうすでに三つも鍵を壊されてしまった。

    それで最近ではもうスーツケースに鍵などかけない。(規定の鍵をかけてあれば壊されないという話だが、航空会社の係員があけられるなら鍵などかけていてもあまり意味はない。)そういう事情だから私はスーツケースに大事なものなどいっさい入れていない。だが、これでもし機内持ち込みの手荷物を禁止されたらどうなるのか。

    我々が大切なものを預けたくない理由はいろいろあるが空港係員による窃盗、移動中の破損、紛失、遅れなどがあげられるだろう。そう考えるとラップトップやCDプレーヤーなどの貴重品や、常備薬などスーツケースに入れて預けるのは気が引ける。つまり、手荷物持ち込み禁止は非現実的な対策だ。

    ではいったいどうすればいいのか。政治的に正しい言い方ではないが、この際乗客のプロファイリングが必要になってくると思う。先の記事で私が強調した部分をもう一度読んでいただきたい。これまでイギリスでテロ容疑で逮捕された犯人たちはイギリス国籍はもっているものの皆外国、特にパキスタン出身の若者がほとんどである。そしてその名前も、モハメッド、アクメッド、オマー、アリなどといった明かなイスラム教徒ばかりだ。ヨーロッパ系のピーター·スミスだのケビン·ブッシュなんて名前のテロリストは先ずいない。どうやらテロリストによる非イスラム教徒の地元若者リクルートはあまりうまくいってないようだ。

    こういうことをいうと人権擁護市民団体などが、人種差別だの人権侵害だの騒ぎだすだろうが、この際そんなことをいっている場合ではない。誰が考えてもオクラホマ出身の70歳になるセルマおばあちゃんと、パキスタン出身の19歳のオマー君とでは、どちらがテロリストの可能性が高いかなど明白なはず。それを人権云々を心配してセルマおばあちゃんのおこしの中身までいちいち調べるのは時間の無駄というものだ。

    決して人種でプロファイルしろというのではない。だが乗客の元の国籍、名前、年齢、性別など十分にヒントとなる項目はあるはずだ。警備が厳しくなればそれにかかる人件費も時間もかかる。それでなくても空の旅は難かしくなっているのだ。今後飛行機での渡航が安全かつ能率的に行われるためには、プロファイリングは必要不可欠になってくるだろう。


    関連ブログ記事:
    アメリカ行き航空機10機の同時爆破
    英でテロ計画、摘発

    August 10, 2006, 現時間 4:23 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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    July 29, 2006

    本当の無差別攻撃、過去の戦争に学ぶ

    対テロ戦争

    イスラエルのレバノン侵攻にしても、英米のイラク侵攻にしても、非戦闘員の民間人が多く巻き添えになるような英米やイスラエルのやり方に問題があるという批判が多く聞かれる。ひどいひとになると、テロリストとそれと戦っている英米イスラエルといった主権国家とが道徳的に同率であるとすらいう。そして「無差別攻撃」だの「虐殺」だの「大量殺人」といった衝撃的な語彙を振り回し、「罪のない女子供が犠牲になっているのに、、、」と騒ぎ立てるが、女子供を盾にしてそのスカートの影に隠れてロケット弾をうってくるテロリストへの批判はきかれない。

    こんないい方はしたくないが、2週間に渡る空爆で出た民間人の死者が600人程度ですんだら、普通なら付帯損害としては非常に少なく十分に許容範囲であると判断されるべきである。だが日本も欧米のメディアもこの程度の数で大騒ぎする。まだ始まったばかりの戦争を「泥沼」とよんだりする。現代人は平和ぼけが行き過ぎて、そう遠くない自分らの歴史すら忘れてしまったようだ。

    非戦闘員をわざと犠牲にしたロンドンやドレスデンの空襲、非戦闘員の犠牲にむとんちゃくだったアメリカ軍による東京や他の地方都市への空襲など、非戦闘員への配慮がないとどういう犠牲者が出るのかここでちょっと振り返ってみよう。

    ドレスデン

    ドレスデン爆撃(ドレスデンばくげき、独:Luftangriffe auf Dresden、英:Bombing of Dresden)とは、第二次世界大戦において米軍と英軍によって1945年2月13日から14日にかけて、ドイツの都市ドレスデンに対して行われた無差別爆撃を指す。この爆撃でドレスデンの85%が破壊され、3万とも15万とも言われる一般市民が死亡した。第二次世界大戦中に行われた都市に対する空襲の中でも最大規模のものであった。

    ソ連軍の侵攻を空から手助けするという一応の名目はあったが、実際は戦略的に意味のない空襲であり、国際法にも違反していたことから、ナチスの空襲を受けていたイギリス国内でも批判の声が起こったという。

    東京大空襲

    東京大空襲(とうきょうだいくうしゅう)は、第二次世界大戦中アメリカ軍により行われた東京に対する空襲のうち、1945年(昭和20年)3月10日と5月25日のものを一般的に指す...8万人以上(10万人ともいわれる)が犠牲になり、焼失家屋は約27万8千戸に及び、東京の3分の1以上の面積(40平方キロメートル)が焼失した。

    ロンドンでもドイツ軍による無差別攻撃でかなりの被害があったのだが、その数の詳細が今手に入らないので省いておく。

    米軍によるイラクでの空爆でも、イスラエルによるレバノン空爆でも、民間人の被害者数は第二次世界大戦の時とは比べ物にならないほど低い。この数だけみてもアメリカ軍やイスラエル軍がむやみやたらな攻撃をしていなことが明白なはずだ。この話をしたら、現在のイスラエルにはドレスデンや東京やロンドンの空襲の時のような武器をもちあわせていないからだなどととんちんかんなことをいう人がいて笑ってしまった。何かと普段はイスラエルが核兵器を持っていることを批判する人々が、こういう肝心な時にその存在を忘れてしまうようだ。第一、現代の武器は核兵器でなくても十分に広島や長崎の何百倍の威力を持つ武器が存在する。アメリカやイスラエルがイラクやレバノンをがれきの山にしたければ、いますぐにもそれは可能だ。

    やろうと思えばやれることをしないのは、そうする意志がないという証拠なのだ。

    私は何かというと過去の衝撃的な歴史の語彙だけを取り出して、あたかも現在の状況が過去と同じようにひどいという表現をするメディアのやり方には非常に腹がたつ。それは現在の状況を誤って判断するだけでなく、過去の悲劇を過小評価することにもなるからだ。

    イスラエルのパレスチナ人への対応をナチスドイツと比べるのは犠牲になった六百万のユダヤ人への冒涜だ。イラクをベトナムと比べるならベトナムで亡くなった何十倍ものアメリカ戦士への侮辱だ。レバノンでの数百人の死とたった一日で8万人の犠牲者を出した空襲とを同じ形容詞であらわすなら、第二次世界大戦で犠牲になったドイツ、イギリス、日本の一般市民の命などレバノン人とは比べられないほど価値が低いといってるのと同じだ。

    私はイラクやレバノンの状況が深刻ではないというつもりはない。私がいいたいのはことの状況は正しく把握すべきであるということだ。劇的な効果を狙うためにやたらな形容詞を使うことは、かえって現実を見失い、ひいてはただしい対策を講じる障害へとつながるのである。

    July 29, 2006, 現時間 10:16 AM | コメント (11) | トラックバック (0)

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    シアトル、イスラム教暴徒ユダヤ教センターで乱射

    中東問題 , 対テロ戦争

    以下CNN/APより

    ユダヤ関連施設に乱入し無差別乱射、死者 シアトル

    2006.07.29

    シアトル——米連邦捜査局(FBI)などによると、西海岸のワシントン州シアトルにあるユダヤ人連盟の関連施設内で28日、無差別の乱射事件があり、1人が死亡、少なくとも5人が負傷した。男の犯人は逮捕された。

    犯人は乱射前、「イスラエルに腹が立っている、米国のイスラム教徒だ」と発言したとの目撃者情報がある。警察はこの事実を確認していない。FBI当局者は、同施設に敵意を持つ単独犯の行動と理解している、と述べた...

    米治安当局は、レバノン情勢の悪化を受け、米国内のユダヤ人団体などに警備に留意するよう勧告していたという。

    調べによると、犯人は、同施設の従業員が暗号のコードを打って施設内へ入る後に続いて、乱入、乱射した。シアトル市警幹部によると、犯人は自ら警察に電話した後、連盟施設内から出てきたという...

    記事を読む限り組織的なテロというより、個人的な行為のようだが、世界各地でユダヤ人はかなり注意を払う必要があるだろう。こういう攻撃はイスラエルとヒズボラの戦争が続く限りあちこちで起きるはずだ。

    よくイスラエルとイスラムテロリストをどっちもどっちだという人がある。だが私はイスラム教の自爆テロの話はきいたことがあるが、ユダヤ人が爆弾しょってレストランで自爆したなんて話はきいたことがない。ユダヤ人が全くテロ行為をおかしたことがないとはいわないが、それは個人的な過激派の行動で、ユダヤ社会は糾弾する。イスラム社会はこういう行為を奨励する。この差は大きいと思う。

    たとえばアメリカでは911の直後、アメリカ在住のイスラム教徒たちが街に繰り出してお祭り騒ぎをした時ですら、モスクが焼かれたとか、イスラム教徒がリンチにあったなんて話をきかなかった。アメリカのイスラム教市民団体でCAIRというイスラムテロリストの看板団体が、ヘイトクライム(憎しみの犯罪)だと言ってアメリカ各地でイスラム教徒が襲われたという話を発表したが、どれもこれも彼等のでっちあげだったことが後になって暴露されている。

    文明社会は戦闘員と非戦闘員を区別するが、イスラム過激派の野蛮人にそのような区別はない。彼等にしてみれば同族のすることはすべて連帯責任。だから自分らの女子供を平気で巻き込むし、相手の非戦闘員は戦闘員より容易な標的として利用する。

    なぜか文明人は非戦闘員の犠牲を嫌うので、テロリストたちは自分らがわざと巻きこんだ非戦闘員の犠牲者の写真をメディアに売り込み自分らも犠牲者を決め込む。テロリストたちは文明社会のこのような気持ちを弱さと勘違いしている。我々が非戦闘員を殺すまいと自制することが臆病な心なのだと考えるのだ。

    だが文明国のこのような騎士道、日本でいうならば武士道は、我々の弱さではない。英米が率先したイラク戦争や、イスラエルのレバノン戦争がそれを物語っている。

    私は世界各地、特にヨーロッパなどでイスラム教徒が暴走してユダヤ人を襲うようなことがないことを祈る。これはユダヤ人への身を案じるのもそうなのだが、行き過ぎると本当に傷付くのはイスラム教徒のほうだからだ。イスラム系移民が諸外国で勝手なまねができるのは、その国の人々の寛大な自制心が働いているからである。その自制心をやたらに試すのは非常に危険なことだ。

    July 29, 2006, 現時間 1:47 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    July 19, 2006

    ゲーム感覚でする戦争

    中東問題 , 対テロ戦争

    どうもここ数日のアメリカや日本のメディア報道をみていると、同じパターンに気が付く。それはイスラエルの勢力がヒズボラに比べて不均衡に優勢だから不公平だというのである。人によってはイスラエルの犠牲者よりもレバノンの犠牲者のほうが多いからイスラエルが一方的に悪いのだという訳の分からないことをいったりする。

    これがサッカーの試合ならイスラエルチームの選手は11人だがパレスチナチームは6人というのであれば確かに不公平だ。しかしこれは戦争だサッカーの試合ではない。(サッカーの試合でも圧倒的に強いブラジルチームと日本が試合をする時はブラジルチームは9人でやるなんてルールも存在しないから、全く均衡な試合などスポーツでもありえない。)

    戦争の目的は味方の被害を最小限におさえて相手の損害を最大限にして勝利をおさめることにある。いったいどこの世界に敵と互角の戦力で戦わなければならないなどという規則があるというのだろう。そんな規則はジニーバ協定にも書かれていない。

    自国に圧倒的優勢な戦力があるのに、敵にあわせて互角の戦闘をして味方の被害を増やすような司令官がいたら今すぐ切腹してもらいたい。戦争をゲーム感覚でするひとたちの思想にはどうもついていけないな。

    July 19, 2006, 現時間 12:00 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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    June 29, 2006

    イスラエル侵攻にたじたじのパレスチナ

    対テロ戦争

    昨日もちょっと紹介したが、今回のイスラエルのガザ侵攻に対するパレスチナ側の反応は情けなさを通り越して滑稽でさえある。

    多々の隊に属する覆面の民兵たちがガザしないのあちこちで防御体制をとり、通りかかる自動車にヘッドライトを消すように指示した。

    第二次世界大戦当時じゃあるまいし、裸電球に袋かけてカーテン引いて防空ごうにはいっていた時代の戦争じゃないちゅうの! イスラエル兵は闇の中でも丸見えのナイトガーグルをつけている。車のヘッドライトを消したくらいでイスラエル軍から隠れられるはずがない。またパレスチナの民兵たちは町のあちこちに砂袋を積んでみたり、ガソリンに浸したタイヤに火をつくて道路にならべてみたりしている。これは紀元前の戦争か! 攻めるくるのは戦車だぞ、馬に引かれたチャリオットじゃないんだぞ、あほ!



    イスラエルの戦車

    イスラエルの戦車、チャリオットじゃないよ

    しかしもっとおかしいのはハマスの連中がイスラエルの強行な反応に完全に困惑している姿である。なぜたったひとりの19歳のぺーぺー兵士のために、橋を三つも落とし、発電所をすべて破壊し、ガザをがれきの山とも化す勢いで攻めてくるのか、ハマスには全く理解できないようだ。

    争いを避けるために、ハマスはパレスチナの独立を求めると発表することで暗にイスラエルの存在を認めるような発言をしたにも関わらず、イスラエルはギラード·シャレット一等兵の返還以外は聞く耳持たない強硬姿勢を崩さず、昨晩だけで9発のミサイルを打ち込み、シリアのサダト大統領がハマステロリストをかくまっているとして、家の上空を低空飛行するなどしてソニックブームがいくつも聞かれたほどだという。(以下CNNより

    シリア国営テレビは、イスラエル軍戦闘機の「敵意ある挑発的行為」にシリア空軍が対応したことを伝えたものの、イスラエル軍戦闘機がアサド大統領の宮殿上空を飛行したことには言及しなかった。イスラエル軍は飛行を認めている。イスラエルのテレビ報道によると、アサド大統領は当時宮殿内にいた。

    これにうろたえたハマス政府の要員は人質とイスラエルに収容されている収容者との交換は論理的だと語った。ハマスがいまさら人質交換などという条件を出せる立場かとあきれるのだが、彼等がこのような考えを持つのも正直いって無理もない。これまでイスラエルはずいぶんとパレスチナとの『平和交渉』で妥協をしてきた。これまでにも何度もパレスチナ収容者何百人とひきかえにイスラエル兵数人の交換がおこなわれ、時としてはかえってくるイスラエル兵が遺体であったことさえある。そういう妥協を何度も繰り返してきたイスラエルの態度が今度だけは違うなどということをハマスが予測できなかったとしても無理もない話である。

    リンクはみつからないのだが、今朝読んだAPの記事では、イスラエルがいますぐ攻撃をやめないなら、もっと多くのイスラエル兵を拉致するとハマスの連中はいきまいた。現にハマスはウエストバンクから二人の入植者を誘拐し、一人をすでに殺害したと発表している。これではやることが逆である。一人の一等兵でこれだけキレてるイスラエルをもっと刺激してどうするの? あんたら自殺願望? ってテロリストには野暮な質問、、、

    パレスチナの消息筋は、ヨルダン川西岸ラマラで閣僚4人と議員4人がイスラエル軍に拘束され、財務当局者が取り調べを受けたと伝えた。イスラエルのメディアによると、エルサレムを含む各地で実施されたハマス議員の一斉検挙で、ジェニンでも2人が拘束された。イスラエル軍は何もコメントしていない。

    パレスチナがイスラエル市民二人を誘拐している間にイスラエルはパレスチナの政治家8人を拘束。これではパレスチナ側の人質には何の価値もないことになる。パレスチナが生き延びる道はただ一つ。シャレット一等兵を無傷で返還し、誘拐した市民の身柄も引き渡し、地面におでここすりつけて無条件降伏して命乞いをすることだけだ。

    イスラエルも今回という今回は最後まで断固と戦ってもらいたい。これまでの妥協がここまで事態を悪化させたのだから。今度は絶対にひかないでほしい。

    国際社会はいつもどおりイスラエルの自制を求めているが、イスラエルはイスラエルの存続を第一に考えるべきだ。諸外国が何をいっても耳など傾ける必要はない。がんばれイスラエル!



    砂袋を飛び越えるマーカバ戦車

    砂袋を飛び越えるマーカバ戦車

    これは特撮ではない。

    June 29, 2006, 現時間 2:56 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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    June 27, 2006

    イスラエル、ガザ侵略間近か?

    対テロ戦争

    アップデート イスラエル、ガザ侵略開始する! 下記参照:


    だからいわんこっちゃない。イスラエル相手に今さら誘拐だの脅迫だの通じるわけがないのだ。それどころかそんなことをすればかえってイスラエルに強行手段を使わせる大義名分を与えてしまうぞ、とカカシが警告したのに。

    パレスチナは25日に壁の下に穴を掘ってイスラエルに侵入。イスラエル兵2人を殺害のうえ1人を拉致して逃げた。パレスチナはこの人質とひきかえにパレスチナの囚人をイスラエルから解放せよと要求していたが、イスラエルはそんな要求を飲むかわりにガザ地区に向かって空爆攻撃をはじめた。

    イスラエル、ガザ地区に空爆続行=橋を爆破

    【ライブドア・ニュース 09月27日】− AP通信によると、イスラエル軍は27日早朝、ガザ地区北部の3カ所に対してミサイル攻撃を行ったと発表した。同軍は、パレスチナの過激派武装勢力がイスラエルに対するロケット攻撃の際に利用する進入ルートを遮断するためとしている。パレスチナ自治政府筋によると、ミサイル1発がベイトハヌーン近くの橋を破壊したとしており、現時点では負傷者や被害の報告はないとしている。

    ガザからイスラエルが入植者を撤退させた時から、いずれはこういう日がくるだろうと私は思っていた。親イスラエルの間ではガザからの撤退に反対する声は多く聞かれたが、私は撤退には賛成だった。その理由は二つある。

    1)パレスチナ市民のイスラエル人への憎しみが消えないのは、パレスチナ領ではどこへ行き来するにもイスラエル軍による検問所を通らなければならないことが大きな原因である。これはパレスチナ領内にすむイスラエル市民を守るためでもあるのだが、パレスチナ市民にとっては占領軍による弾圧の象徴として毎日思い知らされるわけである。だが、イスラエルがガザやウエストバンクから撤退することで、パレスチナ人が毎日イスラエル兵と顔をあわせることがなくなれば、次第に自分達がイスラエルに弾圧されているという意識が減ってくるのではないかと私は考えた。

    また、イスラエル軍による統治がなくなれば、必然的にパレスチナ市民はパレスチナ市民の手で政をせねばならず、何でもかんでもイスラエルが悪いとは言ってられなくなる。それで暴力ばかりで統治のできないハマスのようなテロリストはパレスチナ市民から見放され、パレスチナはついにテロを拒絶しイスラエルとの平和共存を考えるようになるはず、、

    2)もうひとつの理由はイスラエル側からみて、ガザの入植者は人質同様である。ガザのパレスチナ人から攻撃を受けても、イスラエル市民の犠牲を考えるとなかなか思うように応戦できない。だが、ガザにイスラエル人が全くいなくなれば、攻撃された際、ミサイルでもなんでも遠慮なく撃ち込める。

    パレスチナ市民はハマスを政権に選ぶなどして、テロを拒絶するどころかテロを迎え入れてしまった。だがそのおかげでいまやパレスチナ財政は破産状態。市役所の役員も警察も給料を何か月ももらっておらず、この間は暴動が起きたほど。それでいながら性懲りもなくイスラエルを攻撃するハマスらのばかさ加減たらない。

    イスラエルは人質の命を大切に思っていはいる。だが彼等の「交渉」はいますぐ人質を引き渡さなければ、攻撃を激化するぞというもの。これまでのようなあまっちょろい人質交換などではない。いやはやパレスチナはどう出るのかみものではあるが、化学/生物兵器を使うなどということは絶対にやめてもらいたい。もし彼等が本当にWMDを持っていてそれを使ったりすれば、それこそパレスチナは最後である。

    パレスチナにそんな武器がないことを祈るのみだ。

    アップデート

    イスラエル、いよいよガザ侵攻開始する

    日本語の記事はこの程度しか見つからないが、一応抜粋を引用すると、、

    エルサレム(CNN) イスラエル軍は28日未明、パレスチナ武装組織に25日に拉致されたイスラエル兵ジラド・シャリットさん(19)の引き渡しを求め、ガザ地区南部に侵攻した。複数の目撃者によると、イスラエル軍はガザ市内の発電所や橋2カ所を標的に空爆を実施。パレスチナの通信社ラマッタンは、炎上する発電所の映像を伝えた。(略)

    シャリットさん拉致事件をめぐるイスラエルとパレスチナの緊張が高まるなか、イスラエル軍は戦車とともにガザ地区との境界線に集結している。ガザ地区内では、イスラエル軍戦車や装甲車の走行を妨害し、武装勢力に隠れ場所を与えるため、主な道路に砂が積み上げられた。

    この「主な道路に砂が積み上げられた」というのには笑っちゃうんだけど、イスラエルの戦車が砂袋なんかで避けられると思っているのかね。APの記事に書かれているパレスチナの反応はもっと面白い。(訳:カカシ)

    多々の隊に属する覆面の民兵たちがガザしないのあちこちで防御体制をとり、通りかかる自動車にヘッドライトを消すように指示した。

    あのねえ、第二次世界大戦じゃあるまいし、ヘッドライトを消したくらいでイスラエル軍から隠れられるとおもってるのかね、時代遅れも甚だしい。

    イスラエルの侵攻に慌てたハマスは、イスラエル承認への政策に賛成したと発表したがイスラエルはテロリストとは交渉しないという強固な姿勢をくずさず、パレスチナがイスラエルの怒りを沈めるためには人質を返す以外に道はないようだ。

    すでにイスラエルは9つのミサイルを打ち込んでおり、パレスチナ領内の電力はイスラエル発電所からくるものしか残っていない。イスラエルは好きな時にパレスチナの電力をとめることができるのだ。

    パレスチナよ、いますぐ降参して、人質を返却せよ。君たちが生き残る道はほかにない。

    June 27, 2006, 現時間 9:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    June 25, 2006

    パレスチナの綱渡り

    対テロ戦争

    ミスター苺ば、「数週間のうちにイスラエルがガザに核兵器を落とす可能性がでてきたね。」というので、え〜なんで〜?! と振り向くと、後ろでコンピューターとにらめっこしているミスター苺がこのパワーラインの記事(英語)を読んでいた。

    今朝化学兵器が大量破壊兵器に含まれるという話をしていた矢先だが、エルサレムポストによると、パレスチナのテログループのひとつアルアクサ·マータイヤー·ブリゲードが20種類の生物/化学兵器を開発しすぐにもイスラエルに向かって使用する用意があると発表したのである。

    このグループはパレスチナ政府のアッバス会長が所属する党に属している。ガザ市内で配られたビラには、グループはこれらの兵器を長距離ロケットにつけてイスラエル領内に毎日撃ち続けるつもりであり、もしイスラエルの兵士たちがガザを侵略するならばこれらの武器をつかって応戦するつもりであると書かれている。

    パワーラインのジョンはこれはパレスチナ側のはったりであろうと書いている。昨日ガザから数人のテロリストが壁の下から穴を掘ってイスラエル領に侵入し2人の兵士を殺し1人を拉致するという事件が起きた。その時の応戦で3人以上のテロリストが殺されている。(産経の記事では2人になっているが、、)

    イスラエルのガザ撤退後最大のパレスチナによる攻撃だとあるが、結局はパレスチナがいつもどおりさんざんな目にあっただけだ。むろんこのことに関するイスラエルの対応は素早い。

    イスラエル軍は同日、行方不明となった兵士の捜索のためとして、衝突現場近くのガザ地区内に侵攻した。

    イスラエルのオルメルト首相は25日、「ハマス内閣に(事態の)責任がある」と述べ、ハマス主導の自治政府内閣に対し、一層の強硬策をとることを示唆した。また、同首相は拉致された兵士の解放について自治政府と交渉しないと表明。同国のペレツ国防相は同日、兵士が無事に解放されない場合、報復攻撃を行うと警告した。

    だからこそパレスチナ側は攻めてきたら大量破壊兵器を使うぞとはったりを言っているのであろう。イスラエルに向かって毎日的外れのロケット弾をうち続けているくせに、いまさらしらじらしいことをいうもんだ。

    しかしパレスチナ人てのはどうしてこうバカなのかね。イスラエルはパレスチナに大量破壊兵器などないことは百も承知だろう。パレスチナの連中が大量破壊兵器を開発していることを有能なイスラエルの諜報部に勘付かれないはずはないからだ。だが、こんなことを大げさに発表してしまえば、イスラエルが大掛かりな先制攻撃をする大義名分を与えてしまうではないか?

    イスラエルには核兵器があるのだ。もうちょっと考えてから行動できないのかね。

    June 25, 2006, 現時間 6:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    June 18, 2006

    カナダのテロ未遂事件アップデート

    対テロ戦争

    先日私はカナダのテロ事件未遂事件を考えるで、私はイラク戦争に参加していなかったカナダがなぜテロの標的になったのだろうと書いたが、、極東ブログにことの詳細が載っているのでちょっと拝借したい。

    どうやらテロリストたちは、カナダ軍をアフガニスタンから撤退させるのが直接の目的だったようだ。

    カナダで今月3日、大量の爆発物を準備してテロを計画したとして中東・南アジア系の若者ら17人が一斉に逮捕された事件で、グループが首都オタワの国会議事堂を襲撃して、政治家を人質にアフガニスタンに派遣されているカナダ部隊の撤退を要求する計画を立てていた疑いがある、と地元メディアが伝えた。

    また逮捕されたテロリストたちのうち一人がカナダ軍の予備兵の訓練を受けており、もう一人は航空機操縦の訓練をうけていたというのが興味深い。また突撃やるつもりだったのかね、芸がないな。

    トロント──カナダ南部トロント市内などで先日一斉逮捕された、アルカイダに同調する少年5人を含む17人について、国営カナダ放送協会(CBC)は7日、法廷文書の内容として、容疑者らの中にテロ攻撃を目的として航空機の操縦を学んでいた者がいたと伝えた。

    CBCによると、逮捕者の1人アミン・モハメド・ドゥラニ容疑者(19)は、トロントのカレッジで航空機操縦訓練プログラムを受講していたが、当局の関心を引くことを恐れて途中で辞めたという...

    一方、AP通信はカナダ軍関係者の発言として、議会襲撃や首相を含む政界指導者の斬首を計画していた容疑者の1人、アブドゥル・シャクールことスティーブン・ビカシュ・チャンド容疑者が、武器関連訓練を受けた元予備兵であることが判明したと伝えた。チャンド容疑者はトロントの予備兵部隊であるロイヤル・カナダ連隊に所属していたという。

    こうしてみると、この事件未遂で終わってくれたからいいようなものだが、実際におきていたら大変なことになっていた。

    ところで、この犯人たちは先にアメリカで逮捕されたテロリストともつながりがあった。アメリカの諜報がカナダに提供されたことが、カナダのテロリスト逮捕にも役に立っていただろうことは容易に推測できる。もし、アメリカのテロリストが米民主党が批判的なNSAのテロリスト盗聴作戦によって捕まっていたとしたら面白いことになる。カナダ政府はなにかとアメリカの対テロ戦争に批判的だが、今回のことで多少は目をさましてくれただろうか。

    それにしても、アメリカの保守派はアメリカの南の国境警備のことばかりうるさくいうが、北の国境もかなり危なくなってきたようだ。

    June 18, 2006, 現時間 11:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    June 12, 2006

    疑わしきは罰するメディア その1

    対テロ戦争

    アップデート下記参照

    ハディーサの件にしても、この間のガザの浜辺で民間人が流れ弾にあたって多く犠牲になった事件にしても、どうも世界の主流メディアはテロリスト側の肩を持ち過ぎる。事件の真相がまだはっきりしないうちに、どうしてこうも彼等は一方的に片方のいい分を信じて、あたかもそれが事実であるかのように報道するのだろうか。

    まずガザ事件から分析してみよう。産經新聞の記事から引用してみる。

    イスラエル軍は9日、ガザ地区北部のビーチを砲撃し、海水浴に来ていた家族連れのパレスチナ人ら7人が死亡し、約40人が負傷した。イスラエル紙ハアレツ(電子版)などが伝えた。パレスチナ自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門は同日、停戦を破棄し、イスラエルに対する攻撃を再開すると宣言した。ガザからの報道によると、死者の中には、海水浴に来ていた女性や子供が含まれている。イスラエル軍は一般市民が犠牲となったことに遺憾の意を表明。同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた。同軍は「誤射の可能性がある」としている。

    とイスラエルの砲撃だったと断言しているが、この記事をよくよく読んでみると本当にイスラエル軍は自分らの非をみとめているのか定かではない。記事のなかで、『同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた。同軍は「誤射の可能性がある」としている。』とあるが、事実関係の調査も終わらないうちにイスラエルが自分らの非を認めるとは思えないし、イスラエル軍が誰による『誤射』だといっているのかわからない。

    しかし、APの記事を読んでみるとことの真相がもう少しはっきりする。

    Israel's military chief said the killings may have resulted from a misfired Palestinian rocket. Palestinians insisted they were caused by an Israeli artillery shell.

    (訳:イスラエル軍は殺害はパレスチナのロケット弾の誤爆発の結果かもしれないと述べた。パレスチナはイスラエルの砲弾によるものだと主張している。)

    つまり、確かにイスラエル軍はこの事件は『誤射』の可能性はあると認めて入るもの、誤射をしたのはイスラエルではなくパレスチナである可能性が高いと発表しているのである。それを無視して産経新聞はあたかもイスラエルが自分らの誤射を認めたような報道をしている。

    それに産経の記事をもっと深く読んでいると変なことに気が付く。 

    ハマスは過去約16カ月にわたり、停戦状態を維持してきたが、その一方で、対イスラエル武装闘争方針を堅持し、米欧などからの武装解除の圧力には応じない姿勢を示していた。

    ハマスが16か月も停戦状態を維持していたのなら、いったいイスラエルは何を阻止するために砲弾をうっていたのだ? これは前述の『同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた』という部分と完全に矛盾するではないか? 停戦状態にありながらハマスは付近で海水浴をしている同胞の市民の安全もかえりみずにイスラエルにロケット弾を打ち込んでいた。それをいまさらしらじらしく、停戦は破棄と宣言して十数発のロケット弾をイスラエルに打ち込んできた。なにが停戦を維持してきただあ〜あほらしい〜!

    さて、今日になってエルサレムポストの記事によると、調査の結果ガザで爆発したのがイスラエルの砲撃による可能性は極めて低いことがはっきりしてきた。

    1)イスラエルの病院に運ばれた負傷者の傷口から発見された破片はイスラエルのIDF弾のものではない。
    2)現場にはIDFでは普通に残される爆発によるおおきな穴がない。
    3)イスラエルから放たれた6発のうち5発の破裂弾の行方はわかっており、行方のわからない残りの一発はガザで爆発がおきる10分も前に発砲されていること。(浜辺の爆発があるずっと前にどこかに落ちているはず。)

    というわけだから、ハマスは自分らが撃ったロケット弾が的を外して市民らの間で爆発したのに、イスラエルのせいだと言いがかりをつけて、守ってもいなかった停戦を破棄すると息巻いてるわけだ。

    ハマスは大量殺人鬼のテロリストだから、嘘など朝飯前だろうから、彼等の言動にはなにも不思議な点はない。だが、こういう奴らのいうことを反対側のイスラエルの説明もきかないうちに何もかも鵜呑みにして、あたかもイスラエルが無実の一般市民を虐殺したかのような報道をするイギリス、アメリカそして日本の主流メディアには全くあきれる。もうすこし事実関係を確認してから報道してもらいたいね。

    アップデート (6月13日)
    本日明らかになった記事によると、この爆発はどうやらパレスチナ側が埋めていた地雷だった可能性が高くなってきた。

    エルサレム(CNN) パレスチナ自治区、ガザ北部の海岸で6月9日、イスラエル海軍艦艇からとされる砲弾攻撃で海水浴客の一家ら7人が死亡した事件で、イスラエル軍筋は13日、同軍の調査で爆発はイスラエル艦艇からの砲弾が原因ではなく、パレスチナ武装組織が海岸に埋設していた地雷によるものとの結論を示した。

    イスラエル軍艦艇は、計6発の砲撃を実施していたが、うち5発の着弾地点を特定、いずれも問題の海岸近くではなかったと断定。残る1発もさらに北方の場所へ撃ち込まれていたという。

    (中略)

    イスラエル軍筋によると、9日の爆発後、自治政府の内閣を主導するイスラム強硬派組織ハマスが、残っていた他の地雷を除去したという。

    自分達で一般市民が海水浴を楽しむ浜辺に地雷を埋めておきながら、イスラエルの砲撃のせいにするとはさすがテロリスト政府だけのことはある。ところで、イスラエルは本日ガザへの本格的攻撃を再会し、9人の一般市民が巻き添えになったが、この件についてはイスラエルも認めている。だが、ハマスが停戦を破棄すると発表してロケット弾を公式にイスラエルに打ち込んできた今となっては、イスラエルも遠慮はしないとはっきり発表している。

    June 12, 2006, 現時間 12:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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    June 8, 2006

    カナダのテロ事件未遂を考える

    対テロ戦争

    数日前カナダ南部のトロント市内でアルカイダ系の若者17人がテロ行為の未遂で逮捕された事件はご存じかと思う。昨日のCNNの記事によると、テロリストたちは首相の斬首まで考えていたというから恐ろしい。

    トロント——カナダ南部トロント市内などで6月初旬、国際テロ組織アルカイダの思想、行動に同調する少年5人を含む17人が爆発物テロ容疑で一斉に逮捕された事件で、検察側の起訴状の概要に、首相を含む政界指導者を拘束、首を切断する謀議が含まれていることが6日判明した。概要を渡された容疑者の弁護士が明らかにした。

    この他、議事堂の爆破、国営のカナダ放送協会(CBC)の乗っ取りの犯行計画も含まれている。関連捜査はまだ続いており、逮捕者が今後、増えることも予想される。逮捕者はいずれも厳重な警備下におり、弁護士との接見も許されていない。

    911事件があった時、何故アメリカはテロの犠牲になったのか、アメリカという国家はそれほどイスラム教徒に嫌われるような行為をしてきたのだろうか、という疑問を問いかけるひとが多くいた。しかし私はこの質問そのものに間違いがあると思う。

    なぜ人々はイスラマファシスト(過激派イスラム教徒)が何か我々に理解できる動機でテロ行為をしたと決めつけるのだろう? 日本でオウム教のテロがあった時、日本人のひとりでも、オウムの狂人たちにも理はあるかもしれない、日本社会が何か悪いことをしていたのかもしれないなどと考えただろうか? 今後このようなことが起きないようにオウム教のようなカルトを理解してあげることだなどと考えた人がいただろうか? どこの国でも狂人の集まったカルトがテロを行った場合にテロリストと妥協して平和共存を望むべきだなどというひとはいないだろう。

    それではなぜ、イスラマファシストに限って文明社会の多くの人々がテロリストにもいいぶんがある、犠牲者から手をさしのべてテロリストを理解してあげるべきだなどと考えるのだろうか? なぜイスラマファシストは狂人の集まりなので、死のカルトであるから、断固戦って撲滅する以外に文明社会の平和を守る方法はないのだということに気が付かないのだろうか?

    アメリカが指揮しているイラク戦争が、テロリストを刺激しているという人たちがいる。しかしそれが事実なら、なぜイラク戦争に反対して参加しなかったカナダがテロの標的になるのだろうか? 今回の逮捕で明らかになったのは、テロリストたちの情報網は世界中に広がっており、イラク戦争を真っ向から反対していたフランスやロシアもその標的になっていたということだ。対テロ戦争がテロリストを刺激しているという理屈がここで完全に崩れるわけだ。

    この間ドイツで行われた世論調査で、ドイツ人の多くがいまやイスラム教徒と西洋の文化は、文明の衝突状態にあると考えるていることが明らかになった。私はイスラム過激派と西欧社会の衝突は原始社会と文明社会との衝突だと考える。いまイスラマファシストに道を譲ることは、文明社会の破壊を意味するのだ。

    イスラマファシストの動機を理解することは大切である。だがそれ以上に大切なのはいかに彼等が危険な存在であるかということを理解することだ。そして対テロ戦争はアメリカやイスラエルだけの他人事ではなく、世界の文明国が団結して戦うべき戦争なのだと気が付く時である。なぜならばこと対テロ戦争に関しては中立はあり得ないからだ。

    好むと好まざるとに関わらず、戦はすでに仕掛けられたのである。

    June 8, 2006, 現時間 12:05 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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