August 30, 2007
タリバン残りの7人も解放、今後も人質作戦を続けると宣言
タリバンは30日、6週間に渡って拘束していた韓国人宣教師の残りの7人も解放した。解放さされた人質やその家族のことを思うとホット胸をなで下ろし、よかった、よかった、一件落着と喜びたいところなのだが、実は素直には喜べない事情がある。
それというのも、人質解放にわたり、韓国とタリバンが直接交渉した結果、タリバンにはかなり有利は結果が生まれたことがタリバン側の声明から明らかだからである。
タリバン武装部隊は韓国人人質の最後の7人を木曜日、韓国との交換条件のもとに解放し、6週間に渡る劇は幕をおろした。タリバンはこれを「聖戦における偉大なる勝利だ」だと宣言している。
タリバン報道官のQari Yousef Ahmadiは今後ももっと外国人を拉致するつもりであると誓ったい、韓国が武装集団と直接交渉することが敵をよりごう慢にするという恐れが強まった。
「我々はこれからもアフガニスタンの同盟軍に同じことをするつもりだ。なぜならこの作戦は非常に効果的であることがわかったからだ。」と報道官はAPとの電話インタビューに答えた。
だからアメリカは常にテロリストとは交渉しないという姿勢を強攻に保ってきた。人質に身代金を払えば、再び誘拐を誘発するのは常識。韓国側が人質を取り戻したい気持ちは十分に理解できるが、この交渉によって、今現在アフガニスタンに在住中の韓国人宣教師のみならず、他国の外国人ボランティアなどの身上がずっと危険になったことは否めない。
韓国がタリバンにどのような約束をしたのかは分からないが、人質に付き添ってきた民兵が西側に渡した手紙には、『彼等は我々の信仰を変えようとしてやってきた』とあり、『アフガニスタン市民はこの信仰のために命を捧げてきた。よって彼等を逮捕したのである』と書かれていたという。明らかに韓国人の布教活動に抗議する内容であることから、タリバン側の要求のなかに、今後アフガニスタンに宣教師を送るなとか、現在滞在中の韓国人を帰国させろとかいうような条件があったとしても不思議ではない。
アメリカ政府は直接韓国政府のテロリストとの交渉について非難することは避け、アメリカ政府のテロリストと交渉はしないという姿勢はかわらないとだけ発表した。
一方韓国政府は何も悪いことはしていないと主張。誘拐者と交渉するのは普通のやり方だと言っている。
そのやり方が悪いっていってるんでしょうが、まったくしょうがないなあ。以前にイラクでドイツ人の誘拐が連続でおきたことがあるが、それというのもドイツ政府は身代金を払うという評判が立ってしまったことから、ドイツ人の身代金は数カ月で数十倍にもなったという話をきいたことがある。反対にアメリカ人は身代金を払うどころか交渉にも応じないので、最初から拷問や殺す目的でもない限り、アメリカ人が拉致されることはなくなった。日本人も最初の三馬鹿トリオの時も気の毒な香田さんの時も、断固たる姿勢を崩さなかったので、以後日本人がテロリストに拉致されるという事件は起きていない。
ところで、韓国人が拉致された前日に拉致されたドイツ人の人質はまだとらわれの身である。
August 30, 2007, 現時間 5:13 PM
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