November 10, 2012

ペトラエウス将軍、CIA長官を辞任する不思議な理由

さっき帰宅途中の車のなかで、デイビッド・ペトラエウス将軍が不倫を理由にCIA長官の座を辞任するというニュースが流れてびっくりした。ペトラエウス長官の辞任は予期していたことだったが、その理由が不倫というのがどうも納得がいかない。

大統領が二期目を迎える際には、前期政権の役職が入れ替わるのはよくあることなので、別にCIA長官がこの期に辞任するのは不思議なことではない。だから実際にペトラエウス長官が不倫によって辞任に追い込まれたのだとしても、単に大統領二期目の人事交替として扱うことは容易だったはずである。どうせ辞任するのに、なにもイラクやアフガニスタン戦争でアメリカを勝利に導いた誉れ高い将軍の名誉を汚す必要などない。なのに何故将軍は、わざわざそんな恥を公開したのだろうか?

実は来週ペトラエウス長官はベンガジ事件について議会で証言することになっていた。それがこの辞任によって証言はしないことになったらしい。それで巷では、ホワイトハウスの説明に迎合しないペトラエウスの証言はを妨げるために、オバマ政権が不倫を理由にCIA長官を辞任に追い込んだのではないかという説がある。ペトラエウス将軍自身は、ホワイトハウスから圧力を受けたということはない。不倫の公表も辞任も自分の意志だと主張している。

不倫を公開したのが将軍自身の意志だというのは本当だろう。だが、ホワイトハウスから圧力がかからなかったというのは信じられない。私の憶測では、ホワイトハウスはベンガジ事件についてペトラエウスにホワイトハウスの主張通りの証言をするように迫ったのではないかと思う。そしてもしその要求に応じない場合には、不倫を表沙汰にする、とゆすられたのではないだろうか。将軍はそのゆすりに負けないために、自ら恥を公開し長官の座を降りて、議会で真実を述べることができるようにしたのではないだろうか?

ペトラエウスはCIAの長官として議会で証言することはできなくなった。しかし議会は一介の市民を証人として招集することはできる。いや、かえって公民でなくなった一般市民のほうがホワイトハウスの圧力を受けずに素直な証言が出来るはずだ。

なんにしても、トップシークレットを持つCIA長官の不倫を何ヶ月も知っていながらホワイトハウスが何もしなかったというのもおかしな話である。ペトラエウス将軍の不倫は長官として任命された時点では未だ進行中だった。その後に女性の方から関係を終わりにしようとしたのをペトラエウスが追っていたらしい。だがその事実をFBIが知ったのは今年の春ごろだったという。

一説によると、選挙前の大事な時にオバマが任命したCIA長官が不倫を理由に辞任などというのはオバマ政権にとっても汚点となるため、選挙が終わるまで辞任の時期を延ばしていたのではないかという。

辞任は仕方ないとしても、ペトラエウス自らが自分の不倫を公開したのには、他に理由があるはずである。私は将軍の辞任とベンガジ事件には深いつながりがあると見る。

November 10, 2012, 現時間 7:32 AM

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コメント

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下記投稿者名: mhgt

同じ時期に、ヒラリー女史も去る事ながら、非常に怪しい話題です。CIA長官なら、浮気なんてもみ消す事は簡単なはずです。

私も変だと感じてます。

オバマにとって、都合が悪い人は、排除されるのでしょうね。

上記投稿者名: mhgt Author Profile Page 日付 November 13, 2012 1:43 PM

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