日付け → →August 30, 2006

ほとんどの停戦違反はイスラエル軍側

まあ、今さら驚かないが、アナン国連事務総長は停戦違反をしているのはほとんどがイスラエル軍によるものだとイスラエルを批判した。ヒズボラがイランから資金や武器調達したことや、停戦数時間後にイスラエル軍に向かってロケット弾を12発もうったこととか、いまだに拉致した兵士を返還していないなんてことは違反には入らないようだ。悪いのはすべてイスラエル、そうでしょうとも。以下朝日新聞の8月30日の記事より、

中東訪問中のアナン国連事務総長は29日、レバノンからイスラエルに移動し、ペレツ国防相と会談した。アナン氏は会談後の共同記者会見で「(14日の停戦発効以来)ほとんどの停戦違反はイスラエル軍によるものだ」と述べた。レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラが独自のウェブサイトで主張しているイスラエル軍の空爆や戦闘機の領空侵犯などについて、国連も同様の見方をしていることを示した。

また、アナン氏はレバノン南部への国連拡充部隊の展開について、フランスやイタリアの増派が順調に進んでいるとし、「すでに配備されている2500人の部隊を比較的速やかに5000人にまで増やし、イスラエル軍が撤退できることを期待している」と述べた。

確か停戦条約では国連軍とレバノン軍の出動は、イスラエル軍撤退と平行に行われるという約束だった。国連軍派遣がどれだけ「順調」に進んでいるか知らないが、(まだフランスはかなりごねてる模様だし)実際にレバノンに出動して警備にあたる状態になっていないのにイスラエル軍が撤退できるわけがない。

これに対し、ペレツ国防相は「それなりの規模の国連部隊がそろえば、撤退できる」と語ったが、具体的にどれだけの人数を想定しているかは明らかにしなかった。AFP通信は、国防相が「まだ数カ月は駐留する」と述べたと報じた。

このほか、アナン氏は30日に予定されているオルメルト首相との会談で、イスラエル軍がレバノンの海陸の封鎖を解除するよう求めることを改めて強調した。イスラエルは、イランからの武器がヒズボラに渡ることを警戒しており、国連拡充部隊が海陸も監視できる態勢が整えられなければ、封鎖を解除できないとの立場を示している。

オルメルト首相の戦争のやり方は失態ばかりだったが、停戦後の彼の強気の姿勢はまことによろしい。歯のない停戦をやってやたらイスラエルの立場を弱くさせてしまったという国内からの批判を避ける必要もあるのかもしれないが、アナン氏や人権擁護市民団体などからの圧力に負けずに安全と思われる時期まで居座って欲しいものだ。

どうせヒズボラが武装解除などするはずはないし、国連軍が国境を守るなどできるはずがない。結果的にはヒズボラの今後の攻撃に備える時間稼ぎのようなものなのだから、イスラエルは国連が何をいおうとそっちの条件が満たされなければこっちも満たさないという強気の姿勢を貫き通すべきである。

August 30, 2006, 現時間 11:34 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

パレスチナ報道官の異例な自己批判

私は常々、どうしてパレスチナの人々はイスラエル撲滅ばかりに夢中になって自分達の主権国家設立のために努力しないのだろうと不思議だった。一年前にガザからイスラエル軍が撤退した時、パレスチナでは民主的な選挙まで行われ、今度こそパレスチナが自治に携わり、イスラエルなど忘れて独立国家建設をする絶好の機会をむかえたはずだった。ところが、パレスチナ市民はハマスのようなテロ軍団を政権にえらびイスラエルに一年で何千発(何千!)というカッサム砲をうち続け、挙げ句の果てに今回の拉致事件をおこし、せっかく出ていってくれたイスラエル軍を呼び戻しすべてを水の泡にしてしまった。いったいパレスチナにはイスラエル憎しの気持ちの前にパレスチナの将来を慮るひとはいないのだろうかと、私は残念でしかたなかった。

しかし本日パレスチナ人とは思えないような自己批判のエッセーをパレスチナ自治政府(PA)のスポークスマンのハマッド氏(Dr.Ghazi Hamad)がPA日刊紙Al-Ayyamで、ガザ回廊の現状に関連して、ハマス政権の行状とパレスチナ人の抵抗を、痛烈に批判した記事を掲載した。MEMRIがその日本語訳を掲載しているので一部紹介したい。(妹之山商店街さん紹介)お時間のあるひとはぜひ全文読まれることをおすすめする。強調はカカシ。

ハマッド氏はこれまでパレスチナ庶民はパレスチナ内部での問題をいつもすべてイスラエルのせいにして、自分らの失政や不能さに目を向けようとしてこなかったと語る。そしてガザの状況を例にとってせっかく取り戻した領地を政府の失態で失おうとしていると批判している。

統計をひとつ見ても判る。イスラエルのガザ撤収以来500人のパレスチナ人が殺され、3,000人を越える人が負傷した。身体障害者になった者が200人、150棟以上の家が破壊された。そのほか橋梁や発電所などのインフラも破壊されたのだ。これに対し(パレスチナ側の)ロケット攻撃によるイスラエル人の死亡は、たかだか3〜4名である。我々がもっと智恵を働かせていれば、損害を局限し、さまざまな業績を大いにあげることが、可能だったのではなかろうか…。

ガザのまわりを歩くと、その現実に思わず目をそむけたくなる。そこは言語に絶するアナーキー状態にある。警官がいても、完全に無視されている。年端もいかぬ子供達が自慢気に武器を携帯し、メインストリートのど真中に弔問用のテントが張られ、誰それが真夜中に殺され、翌朝すぐに報復があったと、よく耳にする。部族間抗争のため大家族の者が武器を持って徘徊する。今やガザはゴミ溜めと化している。至るところ悪臭が漂い、下水が町の中を小川の如くに流れる。

政府は何もできない。反対派(ファタハ)は、我不関と傍観するばかり。どこもかしこも内部抗争だらけ。大統領は力がない…我々は目的もなく通りを歩くのみ。我々が居住するガザの現実は悲惨、失政の一語に尽きる。我々は選挙とユニークな民主的体験を自画自讃した。しかし現実は後退につぐ後退である。我々はナショナルコンセンサスについて大いに語ったが、結局それは強風にあおられる一片の葉にすぎなかった…。

住民の生活を改善するため、ラファの検問所再開に多大の努力が払われた。すると誰かがそこへミサイルをぶちこむのである。タフディアフ(平穏)の必要性について話合いがあると、また誰かがミサイルを発射する。実情はこのように奇妙である…。

この地が腐敗、汚職、犯罪、殺し合いにまみれ、混沌の極致にある時、抵抗で何が得られるのだろう。私はいつも自問している。郷土建設は抵抗の一部ではなかったのか。清潔、秩序、法の遵守は、抵抗がめざしたものではなかったのか。社会的関係の改善強化は、占領体制の終焉加速策の一環ではなかったのか。我々は、抵抗とその目的の結びつきを失ってしまった。統一とか組織化はまるで無く、ばらばらで右往左往するばかりである...。

ガザに語慈悲を。通りのギャング支配から、この混沌から、武器の不法所持から、そしてギャング共から、我々をお救い下さい。血みどろの抗争と過激な言葉をなくして下さい。党派より郷土を優先するように…。

私が書いたことは、占領に対する発言に反駁するものではない…しかし今回は、人民の良識と関心をもとに自分自身を公正に判断して貰いたい。総決算或いは自己責任を回避すれば、痛みは益々強く、傷口を開げるだけになる。少し勇気をもとうではないか。そしてここは正しい、ここは間違っていると正直に言おうではないか。ガザと郷土の容貌を変えるには、これしかない。

私もハマッド氏と共に神に祈りたい。パレスチナの人々が早く自分達のやっていること不毛さに気付き、イスラエル打倒よりも、パレスチナの将来を考えて努力する日が来ることを、そしてイスラエルと隣同士で平和共存できるようになることを、心から願うものである。

August 30, 2006, 現時間 6:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

イスラエル国民の63%がオルメルト首相の辞任を要求

イスラエル国民の63%がオルメルト首相の辞任を要求=世論調査
 

 [エルサレム 25日 ロイター] イスラエル紙のイディオト・アハロノトが行った世論調査では、国民の63%がオルメルト首相の辞任を求めていることがわかった。レバノン紛争での対応をめぐり、国民の間で首相を非難する声が強まっている
 同調査で首相辞任を求める声が過半数を超えたのは今回が初めて。一方、野党右派リクードのネタニヤフ党首を支持する声が大幅に増加した。
 また、マーリブ紙が行った調査では、選挙が今実施された場合、オルメルト首相を支持すると答えた国民はわずか14%。元首相ネタニヤフ氏への支持は26%だった。
(ロイター) - 8月25日18時51分更新

やっぱりねえ。オルメルト政権が解散するのも時間の問題だろうけど、早い方がいいだろう。しかしネタニヤフが首相でも防衛庁の長官を誰にするかが決めてになるだろうね。

August 30, 2006, 現時間 3:12 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 29, 2006

やらせねつ造写真クイズ解説と感想

この間やらせねつ造写真クイズを紹介してくれたkokunanさんがそれぞれの写真の出所や状況を説明してくれているので、ここで一部引用させてもらう。

************以下引用**********

問題1. この写真に一番適する説明はどれでしょう。

a. イスラエル警察官とパレスチナ人、テンプルマウントにて、、
b. 怒った集団の暴力から救出されるユダヤ人生徒。
c. ユダヤ人生徒を殴るイスラエル警察官。

1番の問題の写真にはイスラエル警察とおぼしき男性と血まみれになった青年が映っており、かつ写真が撮られた時期は調度第2次インティファーダと重なる(2000年)。よって、何も考えていないと(1)が正解であると思うかもしれない。おそらく、大部分の人が(1)を選ぶであろうし、確かに写真の説明としても一見最もふさわしいものである。そうだ、「横暴なイスラエル警官がパレスチナ人をぶん殴っているんだ」と。実際、ニューヨーク・タイムズは(1)の見出しを使い、「強いイスラエル、弱いパレスチナ」というマスコミよく好むキャッチフレーズで報道した。しかし、事実は違う。

大部分の人やニューヨーク・タイムズは血まみれの青年をパレスチナ人であると解釈した。しかし、彼はパレスチナ人ではなかった。なんとアメリカの学生Tuvia Grossman氏であることが判明した。きっかけは氏の親であるAaron Grossman氏が写真の血まみれの青年は私の息子だと名乗り出たことである。Aaron Grossman氏は息子はパレスチナ人の暴徒からイスラエル警察に保護された、と語り、さらに写真の写っているところは神殿の丘ではない、なぜならヘブライ語の看板があるから、と指摘した↓


IsraeliStudent

イスラエル兵に殴られるパレスチナ人と報道された写真

このGrossman氏の非難に対し、当初、ニューヨーク・タイムズは「エルサレムの旧市街で負傷したGrossman氏」と訂正した。しかし、この訂正は氏がパレスチナ人に袋叩きにあった事は書かれていなかった。また、袋叩きにあった場所は旧市街でもなくアラブ人の町Wadi al Jozであった。つまり、実に不十分だったのである。しかしながら、このふざけた対応は多くの批判を浴びたらしい。よって、ニューヨーク・タイムズはようやく事件の詳細を掲載するに至った。つまり、正解は(2)である。

そして、この写真を写したAP通信といかさま説明の出所と思われるフランスの日刊新聞『解放』(察するところブサヨ系新聞だろう)に対し、パリの地方裁判所はGrossman氏に対し、4500ユーロを支払うように命じた。

なお、あるアラブ人グループはGrossman氏の血まみれの写真をコーラのボイコットポスターに使うという蛮人振りを発揮した↓


Coke

コカコーラのボイコットに利用されたグロスマンさんの写真

問題6。どちらの写真が以下の説明に当てはまるでしょうか?

イスラエル軍は土曜日早朝、ナブルスで15歳の少年を含むパレスチナ人3人を射殺した。医療関係者によると彼らは石を投げてデモをしていたという。

(1)写真A
(2)写真B

写真Aは石のブロックを投げる少年達が写っており、写真Bは戦車から逃げ回る子供たちが写っている(大人も混じっている)。どちらだろうか? 「間違いない、正解は(2)だ。だって、TVによく見る光景じゃん」とやはり思っちゃうだろう。しかし、あまい。正解は(1)である。

この写真Aと B、上記の説明をつけると、同じ説明であっても両者はずいぶんと印象の違ったものとなる。写真Aは巨大な石のブロックを少年達が投げている。これほどでかいと運悪く頭にでも当たれば即死は確実だ。ある意味、イスラエル兵にほいほい投げていたら、銃撃されても半分文句は言えないだろう。なぜなら、これは日本でマンションから消火器を投げて、人を死亡させた糞ガキと同じだからである。写真Bはイスラエルの戦車からたくさんの子供たちが逃げ惑っている。よって、説明する必要なはないだろう。写真Aとは全く逆の印象を抱くはずだ。

しかし、この問題におけるいかさま報道はマスメディアが本来なら写真 Aが正しかったのに、写真Bを採用したというわけではない。写真Bはいつの写真かは知らないが、全く別の事件だと思われ、クイズをつくるために Honest Reportingがあえて掲載したものである。では、マスメディアが何をしたのかというと、写真Aを隠蔽したことである。



Stones

隠蔽された写真

ロイター:イスラエル軍は土曜日早朝、ナブルスで15歳の少年を含むパレスチナ人3人を射殺した。医療関係者によると彼らは石を投げてデモをしていたという。

AP通信:イスラエル軍の報道官は石を投げる多数のパレスチナ人に向かって発砲したとは発表した。

さて、上記はマスメディアの説明であるが写真Aではレンガより巨大なブロックが投げられている。これでは、射殺されても半分自業自得である。にも拘らずマスメディアは単に「石を投げた」としか報道しなかったのである。「巨大な石」を投げていたことは隠蔽された。しかも、我々の想像する石といえば、そこらに転がる小石である。だから、何も知らないと受ける印象はこうなるだろう。「たかが小石ごときでイスラエルは発砲するのか?」「イスラエル兵は残虐だ」と。しかし、現実は当たったら大怪我もしくは頭にでも当たれば即死するような石を投げていたのである。

これにおけるマスメディアの真意は不明である。しかし、こうでもしなければ「絵」にならなかったことだけは確実であろう。

ちなみに、この石であるがインティファーダのときもレンガ大の石がユダヤ人に向かって投げられた。特に第1次のときは「嘆きの壁」で祈るユダヤ人に向かって、壁の上からパレスチナ人がやはりレンガ大の石を投げつけた。しかし、この時もマスコミは「石を投げた」としか報道しなかった。つまり、いつものことなのである。また、付け加えるとすれば、石を投げるのは大体ガキどもで、大人はなぜか後方におり、更にその大人がたまにそこからイスラエル兵に向かって発砲するということもあるということも付け加えておいたほうがいいだろう。

問題7。なぜこのレバノン人の女性は泣いているのでしょうか?

(1)南ベルイートの女性のアパートが7月22日、イスラエルによって破壊されたため
(2)南ベルイートの女性のアパートが8月5日、イスラエルによって破壊されたため
(3)上記のいずれも正しい
(4)上記のいずれでもない

また有名なやらせ写真である。くどくどいう必要はあるまい。正解は(4)である。

Drinking from Homeというブログを見てみよう

上の写真はクイズにもあったロイターが写した写真であるが、説明は「南ベルイートで破壊されたアパートを見て嘆く女性」とあり、日付は7月22日である。そして、下の写真はAP通信であるが、やはり「南ベルイートで破壊されたアパートを見て嘆く女性」と説明されており、日付は8月5日である。両方の写真を見比べてみよう。なんてことはない。同じ女性である。つまりである。違う日に同じ女性の家が二度も破壊されているのである。女性が2つ家を所有していたとは考えにくいので、どう考えても自作自演としか考えられないだろう。

そして、この女性、これら以外にもあちこちに出没しているようである。

衣装は異なるがこれ(鼻の形としわがそっくり)

また、これも同じ女性ではないかと言われている。



samewoman

神出鬼没レバノンの泣き女


そして、極めつけがこれ

3 枚の写真の一番下に例の女性らしき人物が移っている。しかし、これら3枚の写真の説明もよく見てみよう。女性の写真と同じトリックが使われている。「7月 18日」(AFP通信)と「7月24日」(ロイター通信)と「8月5日」(ロイター通信)。つまり、破壊された場所が3度も破壊されるという珍現象が生じているのである。

そして、彼女はヒズボラ版”泣き女”とも考えられるが真相は不明。

*************引用おわり********

問題1の写真は2000年の写真だから、もう6年も前のことになるが、当時はブログがまだそれほど普及していない時期だったからもし写真の青年の父親が気が付かなかったらそのままでたらめが通ったかもしれないわけだ。

これまでに何度もパレスチナやレバノンのテロリストたちによって、どれだけイスラエルの悪行といわれる話を聞かされたか分からないが、こうして考えてみるとそのどれ一つをとってみても全く信ぴょう性に欠ける。こうやって主流のメディアまでが共犯している以上、我々の得ている情報のどこまでが真実なのか、我々読者がよっぽどきをつけていないところっとだまされてしまうだろう。

August 29, 2006, 現時間 8:02 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 28, 2006

ヒズボラがイスラエル兵拉致の誤算を認める理由

最近になってヒズボラのリーダー、ナスララがイスラエル兵を拉致した後でのイスラエル政府の反応は予測外だったと認めているが、これは非常に興味のある展開である。

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は27日、地元テレビとのインタビューで、イスラエル軍との戦闘の発端となった同軍兵士拉致について、「これほどの規模の戦争になるとは1%も思わなかった。知っていれば、拉致を指示しなかっただろう」と述べ、イスラエルの攻撃が予想を大幅に上回る規模だったことを認めた。

同師は停戦直後の今月14日、自派テレビ「アル・マナール」を通じ、「勝利宣言」していたが、戦闘でレバノン側に1000人以上の死者が出たほか、同国南部を中心に甚大な被害をもたらしたことから、国民感情に配慮したものと見られる。

ナスララ師はまた、拉致したイスラエル兵2人の解放に向け「最近、接触が始まった」と述べ、イタリアと国連が仲介を表明したことを明らかにした。レバノン側は、ヒズボラではなく、ベリ国民議会議長が交渉を担当するという。

レバノン南部に増派される国連レバノン暫定軍(UNIFIL)について、同師は「ヒズボラを武装解除しようとしなければ、抵抗はしない」と述べた。

どうも勝ったといわれる勢力のリーダーがいうような声明ではない。ヒズボラは勝ったのかで下記のように書いた。

ヒズボラの人気がレバノン内部で高まったというが、はたしてこれもどこまで意味のあることなのか定かではない。シーア派で失うものが少ない連中はこれまで通りヒズボラを支持するだろう。だがヒズボラを応援することで家屋を失った一般庶民は今後もヒズボラを支持することの危険性を考慮に入れるのではないだろうか。

ヒズボラはもうすでにイランからの資金でレバノン再興のためにかなり資金投与をしている、それに加えて、イスラエルからの攻撃は自分たちの意図ではなかったとわざわざ言い訳じみたことをしているということは、我々の聞く報道はともかく、地元レバノン市民の間からはシーア派も含めてヒズボラへの批判が案外高まっているのではないだろうか。

ところで人質交換の交渉だが、イスラエルが戦闘中に逮捕したヒズボラ幹部と戦闘のきっかけとなった拉致されたイスラエル兵二人との交換ならば、ヒズボラはイスラエル兵拉致で得たものは全くなかったどころか、レバノン市民の恨みを買い、同胞を大量に殺され統治する領土も減らされ勢力をかなり弱まらされた。しかもナスララが国連軍に抵抗しないといってみたり、挑発されなければ自分達からイスラエルを攻めることはないとわざわざ公約しているところをみると、今回のイスラエルとの戦争は決してレバノン人の間でも人気があったわけではなさそうだ。以下デイリースターの記事より。(訳:妹之山商店街さん)

ナスララ師は、ヒズボラが「イスラエルの刺激」を無視するであろうから、レバノン人が戦いの新しいラウンドを恐れる必要がないと付け加えました。

「もし我々がこれらの刺激に返答したなら、我々は国連安保理決議1701に違反することになるでしょう。
そしてそれは、[アメリカ大統領ジョージ・W]ブッシュが望む、レジスタンスを武装解除することと結び付けられた二番目の解決の論議を開くことができました...

イスラエルは「レバノンをそれらの要求に身を任せさせる第二ラウンドの脅迫をしています。もしイスラエルが第二ラウンドを開始するつもりであったなら、部隊を撤退させる代わりに、部隊を増やしていたでしょう」とナスララ師が言いました。

「避難民は故郷に戻りつつあります。そして彼らは北部を再建し始めました。そのように行動をする誰が戦争へ向かうように思われません。我々は第二ラウンドに向かっていません」と彼が付け加えました。

戦闘が既に終わったという保証にもかかわらず、ナスララ師は、ヒズボラがレバノン領内のイスラエル軍を攻撃する権利を保留する。しかし今の所、抑制を見せるであろうと言いました。

イスラム教のジハーディストの語彙に「抑制」などという言葉があったとは初耳だ。もちろん私はナスララの公約など花から信じているわけではない。だが不本意でもこのような声明を公表しなければならない状況にナスララが置かれているのだということには深い意味があると考える。

August 28, 2006, 現時間 8:48 PM | コメント (2) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

イスラエル、ロイターの車を空爆の嘘

最近のロイターのやらせやねつ造写真まで使った偏向報道を考えると、イスラエルがロイターの車めがけてミサイル撃ったとしても不思議でもなんでもないが、ロイターはまさにそれが起きたと伝えている。

ロイターのカメラマンけが ガザ空爆、ハマス2人死亡  2006/08/27

 【エルサレム27日共同】パレスチナ自治区ガザの東部で27日未明から早朝にかけて、イスラエル軍が空爆を実施し、ロイター通信によると、イスラム原理主義組織ハマスの活動家2人が死亡、同通信のカメラマンら7人が負傷した。

 イスラエル領との境界にある物流拠点、カルニ検問所近くでは同日未明、ロイター通信と地元メディアのカメラマン2人が軍の侵攻作戦を取材中、同通信の車両がイスラエル軍のミサイル攻撃を受けた。車は装甲車で、車体には英語、アラビア語、ヘブライ語で「報道」「テレビ」と明示していた。

 軍報道官は「軍の作戦地域のすぐ近くで、不審な動きの車両に空爆した。報道の車両とは認識していなかった。もしジャーナリストが負傷したなら遺憾だ」と述べた。

この空爆がおきたのは夜だったということだから、イスラエルが車に書かれた「報道」という文字が読めたのかどうか不明だが、この事件にはかなりうさん臭い状況がある。リンクが元記事につながらないが、パワーラインで攻撃の状況が説明されている。(訳:カカシ)

イスラエル陸軍の報道官、ノア·メイヤー陸軍大差によると、戦闘地帯で動いていたのはこの車ひとつであり、あやしげな動きをして夜の攻撃中にイスラエル軍に近付いてきたという。

「だから脅威を及ぼすものとしてとして標的にされたのです」とメイヤー大佐はかたる。「テレビ局のマークはっきりと車に記されていませんでした。少なくとも我々には見えませんでした。」

なんにしろ戦闘区域であり記者団が来るような場所ではなかったと彼女は加えた。またこのあたりからこの10分後にはハマスの民兵がイスラエル兵を攻撃したという。

こうしてみるとイスラエル軍は怪しげに近付いてくる車をミサイル攻撃したことは確かであるが、もしこの車が本当にロイターの記者団の車だったとしても落ち度はロイター側にあるということになる。しかし、このあいだレバノンでも赤十字のミニバンがイスラエルのミサイル攻撃を受けたというでっちあげ報道があったばかりなので、この記者団の車攻撃も、ロイターの報道を鵜呑みにするのは危険である。

下記の一連の写真を御覧いただきたい。ミサイルにうたれたとされるロイター記者団の車であるが、PRESSと書かれた文字のPの部分に穴が開いているのが見える。しかし穴の周りには明らかな錆がみえ、この穴がかなり古いものであることが明白だ。



reutersvehicle1

写真1、空爆されたとされるロイターの車



reutersvehicle2

写真2、同じ車、別の角度から

三枚目の写真はこれまたアラブテロリストお得意のやらせポーズ。本当のけが人なのかモデルなのかわからないが、なんでいつも同じポーズなのかね。(笑)



reutersvictim

空爆の犠牲となったロイター記者、どっかで見たことあるけが人ポーズ

ちなみに本当にミサイル攻撃を直撃すると車はどうなるのか、下記の写真を見ていただきたい。これは暗殺されたハマスリーダーのアブドゥル·アジーズ·ランティスィの車の成れの果てである。( Abdel Aziz Rantisi)かなり損害の規模が違うなと思うのは私だけだろうか?



azizrantisicar

本当にミサイルが直撃するとこうなる

まったくロイターも懲りずに後から後からやらせやねつ造記事を報道するものだ。ジャーナリストとしての誇りなどもう捨ててしまったようだ。

August 28, 2006, 現時間 2:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 27, 2006

拉致された米記者ら解放される

CNN/ロイターの記事より

ガザ市──パレスチナ自治区のガザ地区で今月14日、武装勢力に拉致された米FOXテレビの記者とカメラマンが27日、無事解放された。パレスチナの通信社ラマッタンとFOXニュースが伝えた。

解放されたのは米国人のスティーブ・センタンニ記者(60)と、ニュージーランド出身でカメラマンのオラフ・ウィグ氏(36)。2人はガザ地区のホテルの前で車から降ろされ、自由の身となった。

ラマッタンはセンタンニ記者とウィグ氏が解放される直前、2人がイスラム教を受け入れ、預言者ムハンマドを指導者とすると語っている映像を配信していた。

訳のわからないグループが無理な要求をしていたので、非常に心配していたのだが、無事に開放されてよかった。

August 27, 2006, 現時間 10:22 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 26, 2006

移民問題を装う人種差別

最近アメリカの保守派の間では移民問題がかなり取りざたされている。 ほかの事では私と非常に意見のあっていた保守派の人々もこと移民問題となると国中の違法移民をすべて国外追放して、国境に壁をたてて移民を締め出すべきだと本気で言い張る。私はこの問題が持ち上がるまでは自分のことをアメリカの極右翼だと思っていたのだが、このことで自分はかなり中道保守派であると感じさせられた。

さて、移民問題といっても、いったい何が問題になっているのか、日本の皆様にはつかみにくいのではないかと思うので、ちょっと説明しよう。

経済的に豊かで政治的に自由なアメリカには、世界中から移民を希望する人々が集まってくる。特に地続きのメキシコを通じて生活向上のために中南米からの移民は多い。 だが、アメリカに合法に移民するのは非常に難しく、労働ビサを取得するのも容易ではない。 それで切羽詰って合法な手続きを踏まずに不法入国する人間の数が後をたたないのである。

不法移民による問題として掲げられるのは犯罪、不法移民への生活保護、医療、教育などによる地元政府の経済的な負担、そして地元労働者の職不足賃金低下などであろう。また多くの移民が英語を解さず、アメリカ文化に溶け込まず外国の(民度の低い)文化を輸入するという危険性も無視できない。

アメリカ極右翼で過激派のパット・ブキャナンなどは彼の最新の本"State of Emergency: The Third World Invasion and Conquest of America," で、いまやアメリカは移民によって国を乗っ取られる「非常事態」をむかえているとさえ主張する

現在360万の移民が(アメリカに)存在する。この数は1607年にジェームスタウンに来た移民からケネディ大統領の時代までにきたすべての数と一致する。我々は違法移民120万を抱えており、これはすべてのユダヤ人、イギリス人、アイルランド人が400年かけて移民した数よりも多いのである。

ジョージ・W・ブッシュの任期だけで600万の侵入者が南の国境で捕まった。そのうち12人に1人が犯罪暦をもっている。その後ろで世界中でメキシコ人の収入以下の国に住む4億から5億の人々がブッシュが(違法移民に)恩赦を与えるか国境を警備するかを固唾を飲んで見守っている。

去年2003年の三倍の数である15万5千人のメキシコ人以外の中南米人、中東、アフリカ、アジアの(犯罪者が)逮捕された。そのうち5人に4人は裁判に出頭せずに消えてしまった。

90年代の十年間でスペイン人が始めて到着した時から初めてカリフォルニアの白人人口が減った。カリフォルニア生まれの白人たちは先祖の山岳地へと移動し始めた。出身国からいうとカリフォルニアとテキサスはすでに第三世界である。中南米系だけでもアリゾナの人口の25%、カリフォルニアとテキサスでは34%、そしてニューメキシコではなんと43%であり、ネバダ、コロラド、ユタなどの州でもメキシコとして切り取られつつある。...

しかしこのような心配は何も今に始まったわけではない。ブキャナンの先祖がアイルランドからジャガイモ飢饉の時大勢アメリカに移住してきたときも、先住者たちからアメリカの共通語がアイルランド訛りになってしまうとか、アイルランド人の酔っ払いに町があらされるとか、色々言われたものである。 だが何世代かするうちに皆アメリカ人として社会に溶け込んでしまった。 ブキャナンは新しい移民は昔の移民とは質が違うと言い張る。

心配するなと人は言う。メルティングポット(熔解鍋)は魔法のごとく効く。一世代もすれば何百万という人々も過去にエリス島に来た何百万と同じようにアメリカに溶け込むと。

この希望は妄想である。メルティングポットは壊れている。我々のエリート達が永久に破壊してしまったのである。彼らは同化を信じず多様化を崇拝する。何百万という移民が自分らの言葉、文化、(出身地国の)国民性を保持し、アメリカではなく出身国への愛国心を持ち続けるのだ。

どうしてアイルランド、ドイツ、フランスからの移民はよくて、中南米やアジア、アフリカからの移民はいけないのか。彼のエッセーを読んでいて白人優位の人種差別を感じるのは私だけだろうか? 

確かに多くの移民がいっぺんにはいってくることの危険は考慮すべきだ。犯罪者の入国や一世代目の人々がアメリカ文化に溶け込めない問題も無視すべきではない。だが、そういう問題は外国からの移民を締め出さずとも、国内政策でいくらも直していけることだ。 

まず違法移民が増える理由は合法移住が難しい理由からくる。犯罪者が入ってくるのも違法だから入国の際に見極めることができないこと。 だから外国人を締め出すことを考えるより、どうやって合法に外国人を受け入れるかを考え直すべきなのだ。犯罪者でない外国人がしっかりした手続きをふみさえすればアメリカで働けるとなれば、わざわざ違法に入国し手来る人間の数も減るだろう。

ブキャナンがいうように私は文化多様主義という、どの文化も同じように価値があるという考え方は嫌いである。アメリカに住むと決めた以上、移民たちはアメリカ文化を受け入れるべきである。自国の文化が好きだったのなら、自国にとどまるべきで、移住などすべきではない。だが一世代目の人々にいきなりアメリカ人になれといっても無茶な話だ。20世紀はじめの移民たちに先住者たちが協会などを通じて英語を教えたりアメリカの習慣を教えたりしたことを見習って、我々の世代も新しい移民がアメリカ社会に溶け込めるような組織をつくるべきだろう。そして、外国人だからとか、文化が違うからといって、アメリカでは受け入れられない習慣に目を瞑るようなことをしてはならない。そういう意味で文化多様主義は廃止すべきである。

私にはブキャナンのような極右翼の本当の心配は、アメリカに変な色の人間が多く入り込んでくるのことにあるのではないかという気がする。たとえこれらの移民が完璧な英語を話し、日曜日にはおしゃれをして協会へ行くような人々であっても、彼らがこうした移民を受け入れるとは思えない。 

移民問題は深刻な問題ではあるが、その解決方法は国外追放や国境の壁以外にいくらもあるはずだ。外国人を追い出す締め出すしか言わないひとたちをみていると、英語を学びアメリカ人として溶け込んだと自負する移民の一人として非常に嫌な気持ちになるのである。

August 26, 2006, 現時間 5:58 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

キッスのジーンシモンズ、イスラエル兵に激励の言葉を贈る

ロイターの記事によると、アメリカのロックグループ、キッスのボーカル、ジーンシモンズがイスラエルの負傷兵にお見舞いの言葉を贈ったとある。シモンズはイスラエルのハイファ生まれで8歳の時にアメリカへ移民したのだそうだ。 シモンズの母親はナチスドイツの虐待を生き延びてイスラエルへ逃れた人だった。 

私は十代の頃、クィーンと並んでキッスにはちょっと凝ったことがあったが、シモンズがイスラエル出身だったとは全然しらなかった。

「あなたをどれだけ誇りに思うか、世界がイスラエルがあなたにどれだけお世話になったか、その感謝の気持ちはとても言葉ではあらわせません。」 「心の底から言います。あなたは英雄です。あなたはすべての人々の英雄です。私の英雄です。」アメリカで録画したビデオメッセージのなかでシモンズは語った。最後に彼はヘブライ語で付け足した。「私の名前はハイムです。私はハイファで生まれました。」

負傷したロン・ウエインリッヒさんは、キッスのファンで、イスラエル兵保護協会によってビデオメッセージが実現した。

August 26, 2006, 現時間 4:07 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 25, 2006

ところでガザでは、、、より過激な新勢力の台頭

レバノンのことでガザの情報がかなりおざなりになっていたが、パレスチナのテロリストどもは今でもイスラエル攻撃の手を緩めていない。ただあんまり効果がないだけでなく、かえってイスラエルからの手入れによって戦死者をふやしているだけという情けなさだ。(すでに200人の民兵が戦死した)それで欧米メディアの注意を惹こうとしたのでもないのだらうが、アメリカのフォックスニュースの特派員とカメラマンが一週間ほど前にガザで拉致されるという事件があった。昨日その犯行声明がこれまできいたことのないテロ軍団によって公表された。

[ガザ 23日 ロイター] パレスチナのガザ地区で14日、米FOXニュース・チャンネルの記者とカメラマンが拉致された事件で、犯行グループは23日、2人のビデオ映像を公開した。2人は「健康状態は極めて良好だ」と語った上で、解放への協力を求めた。

2人はガザ市内で取材中、武装した覆面の男らに拉致された。
この事件では先に、「聖戦旅団(Holy Jihad Brigades)」と名乗る未知の武装グループが犯行声明を出し、米国に「イスラム教徒の囚人ら」を72時間以内に解放するよう要求していた。

米政府は2人の即時解放を求めたものの、犯行グループの要求には応えない姿勢を示しており、在エルサレム米領事館の広報官は「テロリストには譲歩しないというのが米政府の方針だ」と述べた。

武装集団は、要求が無視された場合どうするかについては言及していない。

ガザで西洋人が人質になった場合、普通金目宛のことが多いので、交渉の末数時間後には解放されることがほとんどなのに、一週間以上も音沙汰がななかったことから二人の安否は非常に心配されていた。ファタ党の首相であるアッバス氏はパレスチナの諸グループによびかけて人質を今すぐ返すように促しているが、その効果はまったくないようだ。

もっともアッバス首相のイスラエルにロケット弾を打ち込まないようにとの呼びかけは自分が所属するファタ党からも無視されてるくらいだから、彼の影響力のなさがさらに明白になっているといえる。

以下エド·モリセーのイグザミナー(キャプテンエド)のエッセーより。(Ed Morrissey: An illusory partner for Mideast peace

先週、パレスチナ連盟のマクムッドアッバス首相はウエストバンクとガザからイスラエルからの攻撃から逃れるため、イスラエルへのミサイル攻撃を一方的に停止すると共に、拉致したイスラエル兵と人質交換に同意するという声明をだした。アッバスはテロリストの武装グループはみなこの停戦に同意すると約束し、イスラエルからの圧力を弱めようと計らった。

しかしあいにくなことにアッバスには、自分の所属党の武装派にすらこの停戦案を受け入れさすことができなかった。...

エルサレムポストによれば、ハマスだけがアッバスの停戦案をうけいれた。アッバスの自分の党の民兵がアッバスの命令に従わなかったため、交渉は破たんした。

アッバスの影響力のなさは領地において心配な発展であるといえる。イスラエル完全破壊するという以外の強制力がパレスチナ連盟にはまったくない。

ファタの一部の武装勢力がハマスよりも過激派だというのも驚くが、キャプテンエドによればファタの背後にはヒズボラがついているということだ。資金や武器提供などで一部のファタを援助することで武装勢力と政治勢力のあいだに亀裂を生じさせようという魂胆らしい。となってくるとイランとガザの関係が明らかになり、この間の攻撃がレバノンからの攻撃と一致したののも偶然ではなかったのかもしれないということになる。

しかしガザではもっと過激な新しい勢力が名乗りを上げた

解放党(Hiz al-Tahrir)と名乗るこの勢力はガザにこの金曜日イスラム回教統治が誕生したと宣言した。規模は比較的小さいがハマスよりも過激と思われるこの勢力はヒズボラが勝ったと思われているガザでは人気が急上昇している。

最近ガザでおきているパレスチナ内部での勢力争いをみていると、これまでパレスチナが掲げてきたイスラエル打倒と占領地への帰還という看板は本当はただの口実だったのではないかという気がしてくる。以前に誰かが、パレスチナ未来のためにはパレスチナの民がイスラエルを憎む心より、自分達の子供たちを愛するようにならなければだめだと言っていた。だが私はパレスチナの各勢力はイスラエル打倒すら本当はどうでもいいのではないだろうかとさえ思えてくるのだ。

パレスチナ庶民が口ではイスラエルに住むユダヤ人を海へ追い込むなどと威勢のいいことを言ってはいるが、60年に渡る攻撃でそれができないのに、このまま同じやり方で将来もそんなことが起きるなどと本気で考えているとは信じがたい。もしパレスチナ庶民がイスラエルからの「占領」から解放されたいと本気で考えていたならば、ガザを自発的に出ていったイスラエルにわざわざちょっかいを出す理屈が成り立たない。

イスラム教徒にとってインファデル(信じないもの)の存在など本当はどうでもいいのである。彼等にとって一番大切なのは他のイスラム教徒が自分らの勢力をどう評価するかということだけなのだ。だから、パレスチナ内部の勢力がパレスチナ内部での勢力争いに箔をつけるために、イスラエルにちょっかいを出し、自分らにはイスラエルと戦う勇気と能力あるということをパレスチナ内部にみせつけることがイスラエル攻撃の本当の目的なのではないだろうか。

だから、イスラエルが去った後でもガザは主権国家への道を歩むでもなく、自治に励むでもなく、果てしなく内部争いを続けているのだ。そんなパレスチナを他のイスラム諸国がどう考えているのかといえば、アラブ諸国は完全に軽蔑の目でみているし、イスラエル打倒の手先としていい歩兵になるとでも考えているのだろう。

どちらにしても、パレスチナに未来はない。悲しいことだ。

August 25, 2006, 現時間 12:54 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 24, 2006

米軍海兵隊志願者は本当に足りないのか?

昨日ラジオで米軍海兵隊の予備兵2500人が呼び戻されるという話をきいた。無論ワシントンポストはこれを、戦争への支持が大幅に減って若い男女が戦争へいく可能性の一番高い海兵隊へ志願する人間が極端に減っているせいだと解釈している。

軍隊が若い男女を集められないことや、一般市民がイラク戦争を大幅に拒絶していることで、やっとアメリカは本当の変化を促すかもしれない。

59000人いる海兵隊の予備兵のなかから、そのごく一部にあたる2500人が呼び戻されたのは予備軍から募ったイラク出動への志願兵の数が十分に集まらなかったからであって、海兵隊自体への入隊志願兵が減っているという理由ではないのだ。このへんのことをワシントンポストは完全に誤解しているのである。

海兵隊の公式発表によると正規軍新規志願兵の数は過去13か月にわたってどの軍もずっと目標数を達成しているか目標数をこえているかしている。しかも志願兵のレベルも高く、皆高卒で、軍人適応試験(Armed Services Vocational Aptitude Battery test)において全員50%以上の点数をとっているという。

特に戦場へ行く可能性が一番高い陸軍と海兵隊では6月の志願率は102%と105%と目標数を上回った。また海兵隊予備軍への志願兵も目標を1%上回った。

つまり、海兵隊員になりたい若者は十分足りているのである。

足りないのは戦闘経験のある兵士でまた自主的にイラクへ出動すると志願した人の数なのである。戦争が長引くにつれ、すでに海兵隊員のほとんどがイラクへ二度三度と出動している。戦争がはじまって三年間に三回も出動となると一年のうち半年はイラクにいっていることになり、これでは本人も家族も大変だ。そこでなんとかこのローテーションで本国にいる時間をのばすために、ローテーションに加わる人間の数を増やそうというのが今回の予備軍呼び戻しの意図である。

たしかにアメリカ軍の規模が小さく、昔のようにみっつの戦争を同時にできる軍隊というわけにはいかなくなった。ということは現在存在する軍人の間ですべてまかなわねばならないという難かしさが生じる。だが軍隊の規模を拡大するしないは防衛費の問題であって、志願兵が足りる足りないという問題ではない。ましてイラク戦争が国民の間で人気があるとかないとかいうこととは全く関係がないのである。

アメリカの主流メディアはなんとかイラク戦争を勝ち戦から負け戦に持っていきたいようだ。それでこういう意味のないことで軍隊を批判する。だがイラクで軍人の数が足りないとは報道しても、軍隊が小さすぎからもっと防衛予算を増やして軍を拡大せよなどとは死んでもいわない。

彼等の本心は反アメリカ軍。それだけなのだ。

August 24, 2006, 現時間 6:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

共和党ブッシュ共に支持率急上昇

一時期ブッシュ大統領の人気は地に落ちていたし、共和党議会の支持率もずっと民主党より低かったが、私は特に心配していなかった。中間選挙が近付くにつれアメリカ国民が選挙に注意を払い出せば世論などというものは突然変化するものだと考えていたからだ。

案の定、中間選挙を11月に控え、共和党の人気はじわじわとあがってきている。しかもブッシュ大統領の支持率は最近急上昇している。

金曜日から日曜日にかけて行われた投票登録者を対象にしたUSA TODAY/ギャロップポールによると不特定の民主党議員候補と共和党候補を比べた場合、その支持率は47%と45%とたった2%の差であることがわかった。

また42%のアメリカ人がブッシュ大統領の仕事ぶりを評価するとし、今月初旬から5%も上昇した。またブッシュ大統領の対テロ政策は55%の人が評価すると答え、今年最高の数となった。

確か去年の終わりから今年の初め頃、ブッシュ大統領の支持率は最低で35%くらいまで落ちていた記憶がある。その後支持率についての話があまり報道されていなかったのは、実を言えば支持率が少しづつではあるが確実に上昇の傾向をみせていたからである。

しかし一か月で5%アップという急上昇についてUSAToday/ギャロップは、ロンドンのテロが未遂で終わり犯人が逮捕されたことが影響しているのではないかと分析する。ことテロに関してはやはり共和党とブッシュが頼りになるとアメリカ市民が考えている証拠だろう。

そうだとすれば民主党はNSAのテロリストの会話盗聴が違法であるなどという馬鹿げた判決がでたことを喜んでいる場合ではない。アメリカ国民がテロ対策を重要な問題だと考えているとしたら、民主党がその対策方法をことごとく漏えいしたり破壊したりしている行為を国民はよく思わないだろう。それでなくても民主党はテロに甘いという印象が強いのだから。

ところで、ギャロップの世論調査は民主党のサンプルを多めにとる傾向があるので、支持率の差がたった2%ということは実際には共和党のほうが上だという可能性も大きい。中間選挙では多数派が議席を失うのが通常だが、この分だと民主党が議席を大量に奪うという夢はくずれてしまうかもしれない。

August 24, 2006, 現時間 12:23 AM | コメント (0) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 22, 2006

英国の危険な自虐政策

この間イギリスのブレア首相が英国内のイスラム教市民団体から警告にみせた脅迫状をもらった話をしたばかりだが、その時イギリス在住のななっちさんがこんなコメントをくだすった。

住んでいる感覚として、イギリスは「親アラブ」の左翼が強い国ですから、いくらテレビでコメンテーターがそう発言しても、ブレアと国民の間に深く暗い溝があるのと同じで、一般の国民はかなり違います。

いまだにヒズボラは「レジスタンス」であり、ハマスにいたっては「悪魔のイスラエルに対抗する英雄」みたいに捕らえている人が多いのが現状です。 ブレアが何をいおうと、テレビで中東専門家が何を発言しようといったん刷り込まれた価値観というのは消えません。

こんなこといいたくありませんが、かなり本気でイギリスの将来を心配しています。

イギリスではこの間のテロ未遂事件でかなり積極的なテロ捜査が行われ犯人はほとんんど逮捕されたようだ。しかしこの後に及んでも、イギリス政府のイスラム教徒一般への遠慮には度を超したものがある。これは決してイギリスに限ったことではない。以前にも私は過激化する欧州のイスラム教徒について少し触れたが、アメリカでも少なからずその傾向があるが、イスラム教の移民の多い欧州では移民にたいして人種差別をするまいという気持ちが非常に先立ち、イスラム教徒の横暴について見てみないふりをする節がある。この遠慮が一部のイスラム教徒に悪用され時には暴力で脅迫されるため、政治家も正当性のある批判ですら報復を恐れ大きな声ではいえなくなっている。

また欧州ではイスラム暴徒による暴力的犯罪が後をたたない。フランスで起きたイスラム教徒の暴動やユダヤ人誘拐拷問殺人事件。オランダで起きたイスラム教の悪習を批判した映画監督への暗殺など、一般の欧州市民はイスラム教徒らによる脅迫におびえている。

これらの国々には穏健派イスラム教徒を装いあたかも国内のイスラム教徒全体を代表するかのように、なにかと政治に口出ししてくるうさんくさいイスラム教団体がいる。 彼等は表向きは自由社会の一員であるかのようにふるまいながら、仲間うちが集まる聖廟やリベラルな大学のキャンパスをつかって、厳しい回教徒の掟、シャリアで欧米を支配しようと考えている過激派なのである。その事実を我々自由社会が政治的に正しい政策をしようという気持ちだけが先に立って、この危険を十分に見極めていないという人がいる。そのおかげで我々の社会はテロ攻撃にたいして非常に無防備になっているというのである。

この危険な状態を警告しているイギリス女性はメラニー·フィリップ(Melanie Phillip)さん。(訳:カカシ)

911でアメリカがイスラムジハーディストによって攻撃された時、これは西側諸国の滅亡への警鐘だと言われた。しかしそのすぐ後、英国民のほとんどが911が起きたのはアメリカとイスラエルが悪の根源なのだと決めつけた。

英国が去年の7/7でイスラムジハーディストに攻撃された時、イギリス滅亡への警鐘だといわれたが、これもすぐにイギリスの「イスラム恐怖症」とイラク戦争が悪いのだということになってしまった...

しかしあらゆる人々によって語られている英国への脅威が英国の外交政策に原因があるという議論ははかり知れなく馬鹿げている。バーミンガムを爆破しようというアルカエダの計画は911以前の2000年にされていた。イラク戦争のずっと前である。同じようにジハーディストのアメリカへの攻撃は911より22年も前の1979年にイランの大使館での人質事件で始り(カカシ注: カカシが渡米した年で、この事件はテレビで見ていた記憶がある)以後20年以上も続いているのである。

フィリップさんイギリス国民は英米イスラエルの罪を問うことに夢中で、本当の危険に気が付いていないという。イランの核兵器開発が世界の危機であるということすら理解していないと。そして彼女も昨日紹介したスペンサー氏と同じように欧米諸国の人々がテロの根源がイスラム教にあることを無視するのは危険だと強調する。

しかし多くの英国民の直面する脅威の根源がイスラム教であることを認めようとしない。これは決してイスラム教徒全体がこの悪行に参加したということではない。何百何千という英国イスラム教徒は参加していない。世界中イスラム教徒が一番この所行の犠牲となっているのだ。

しかし納得いかないほど多くの人たちがこの考えに共感している。最近の世論調査によれば英国のイスラム教徒の三分の一もの人々が7/7攻撃は正当であると考えているということがわかった。多くの若者はアジア亜大陸の文化と堕落し落ちぶれた英国の文化との間で宙ぶらりんの存在なのである。そんななかでジハードの恐ろしいメッセージはサイレンの歌のごとく精神の砂漠に置き去りに去れ生きる意味を探し求める若者たちに響きわたるのだろう。

このメッセージは彼等に自尊心を与える、なぜなら神の国を守るために戦う英雄の型に彼等をはめ込むからだ。
この自意識は濁りのない憎しみと、嘘、被害妄想、大量殺人、そして人種浄化という思想の上に築かれている。

これは殺しの思想である。そしてこれは思想であるから、裏道の聖廟や寺院で勧誘がおこなわれるのではなく、学会や大学のキャンパスなどが今やジハード勧誘の主な場所となっているのだ。

フィリップさんによると、イギリスはイスラム教徒にたいして世界でもまれにみるほど敬意を示しているにもかかわらず、イギリス在住のイスラム教徒が一番イギリスを憎んでいるという。それというのも、世界中に影響を及ぼすイギリスのメディアが日がな夜がな、いかにアメリカが悪い国か、イスラエルの自衛行為をことごとくわい曲して報道し、イギリスがアメリカやイスラエルのいいなりになっているなどという報道を執拗にしている。このようなことばかり聞かされればすでにアラブ諸国からのプロパガンダを吹き込まれている感応しやすい若者が過激化するのも無理はないというのだ。

イギリスの警察はテロリストの陰謀を暴くだけではイギリスをテロの危険から守ることはできない、とフィリップさんは言う。イギリス政府はイギリス国内のイスラム教徒の多くは穏健派であるという考えから、イスラム教市民団体のメンバーをアドバイザーとして政府に取り入れたりしているが、政府がとりいれた人々は穏健派どころかイギリスを滅亡させようという過激派である。こうした人々による影響でイギリス国民は60年にわたるイスラエルの自衛戦争を完全に誤解し、イギリスを危険を及ぼすイランを強化するような国連の停戦決議を支持してしまった。

イギリスが早急に誰が自分達の本当の味方で誰が敵なのかを見極めない限り、イギリスは非常に危ない状況にあるとフィリップさんは結論付ける。

イギリスだけではないが、欧米諸国が国内のイスラム過激派による政治的な圧力に負けずに、本当お穏健派イスラム教徒を応援して、国民がジハードに走らないよう努力してもらいたいものだ。

August 22, 2006, 現時間 9:15 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

イスラム教はテロリズムを奨励するのか?

『イスラム教は平和の宗教だ、ジハーディストはイスラム教を乗っ取った一部の過激派だ』といういいかたをよく耳にする。ブッシュ大統領も、クリントン元大統領も、同じようなことを言っている。だが、『そうではない、イスラム教の教えそのものがテロを生み出す原因となっている、その事実に目を向けなければ文明社会はジハーディストとの戦いに勝つことはできない』と語る人がいる。

ロバート·スペンサーなる人がそれである。彼はジハードウォッチというブログを書いているひとだが、何冊かイスラム教に関する本も書いていて、最近はイスラム教の危険性を唱えるドキュメンタリーにも出演している。著書に”Islam Unveiled” と”Onward Muslim Soldiers”がある。

スペンサー氏は生まれはアメリカだが、祖父の代に現在のトルコにあたるあたりから移民してきた。メルカイトグリークカトリック(Melkite Greek Catholic)というローマンカトリックと似たヨルダン、レバノン、パレスチナ地方で信じられている宗教を信仰している。ノースカロライナ大学で宗教の修士を持つ。

彼が出演したC-SPANのインタビュー番組から要点を少しまとめてみよう。

イスラム教は世界でただひとつその教義、神学、法律が不信心な者への暴力を要求する宗教であり、イスラム教が独裁する社会を世界中に広めるために戦争をすべきだととなえる宗教である。

コーランを読み、イスラムの歴史を勉強し、イスラム法のテキストを読めばこれが真実であることが誰にでも明白である。

しかしイスラム教が暴力を要求するからといって、すべてのイスラム教徒がテロリストであるとか、テロリストシンパであるというわけではない。ほかのどの宗教でもあるように、人によってはイスラム教のこのような教えを知らない人も入れば、その部分に特に注意を払っていない人もいるし、また知っていて拒絶している人もいる。

しかしイスラム教のなかにテロリストに悪用されやすい要素が含まれていることは否定できない。イスラムの伝統がこのような行為を正当化しているのである。であるからテロリストはイスラムのこのような教えを指摘して自分達の行為こそが本当のイスラム教なのだと主張することができるのである。

イスラム教徒にとってコーランはアラーの神の言葉そのままなのであり、完璧で神聖な本である。そしてこの完璧な本は本の母であり天国に永遠に存在している。それを23年間かけてすこしづつ予言者モハメッドを経てアラーがこの世に届けたもうたのであると信じられている。

欧米にすむイスラム教徒にとってやっかいなのは、テロリストがコーランが暴力を要求する部分を強調してそれだけで突き進んでいることにある。イスラム教徒であればテロリズムがイスラム教の教えに反するとは議論しがたい。

特にイスラム教では「信じないもの、インファデル」を剣で改宗させ、拒絶するものは奴隷にして虐げてもいい、特にユダヤ教徒やキリスト教徒は殺してもいいとさえされている。つまりイスラム教はインファデルの程度によりどのような差別行為をするべきかという掟さえあるのである。これは信じないものは地獄に堕ちるというキリスト教のような生易しい教えではない。

ではイスラム教はテロリズムを奨励する宗教なのか、テロリズムのみがイスラムの定めなのか、世界がイスラム教に改宗するかイスラム教徒の僕としてイスラム征服に甘んじるかするまでジハード(聖戦)を続けるよりないのだろうか?

私はそうは思わない。暴力を奨励したり時と場合によっては要求する宗教はなにもイスラム教に限ったことではない。ユダヤ教も他宗教をジェンタイルと言って拒絶する教えがあるし、キリスト教の軍隊であった十字軍の悪行は多く記録されている。日本や中国でも仏教徒による僧兵など当たり前だったくらいだから、決して何時の世でも平和的な宗教だったとはいえない。

だが、現代社会においてこれらの宗教は暴力を奨励しない。聖書やお経の下りが書き換えられたわけではないのに、信者たちは暴力を拒絶した。同じことがイスラム教にもできるはずだ。イスラムにも変化する希望があると私は考える。

スペンサー氏も語るように、イスラム教徒のなかにも、コーランに書かれている暴力的な部分は無視している人たちが大多数を占める。ということはイスラム教徒も現代の文明社会の一員として、コーランの教えを文字どおりに受け入れるのではなく、比喩的に解釈し、現代社会にそった教えへと変化させることが可能なはずだ。

問題は暴力を拒絶したイスラム教徒たちが、暴力を奨励するジハーディストにどうやって武器を捨てさせるかにかかっている。我々インファデルには彼等を説得させて武装解除することはできない。彼等はインファデルのいうことになど興味がないからである。我々インファデルによるジハーディストの武装解除は暴力でしかなしえない。

ブッシュ大統領をはじめ、欧米の指導者たちがイスラム教全体を非難せず、過激派だけをとりあげて非難している理由は戦争をイスラム教対自由主義国というふうに拡大したくないからだ。そんなことをすれば双方で莫大な数の犠牲者を出す大戦争になってしまう。そして結果的にはイスラム教は完全に滅びてしまうだろう。

もし穏健派のイスラム教徒たちが生き延びたいのであれば、彼等が彼等の手でジハーディストをそれこそ「インファデル」として拒絶すべきだ。彼等のやっていることはイスラムの教えを誤って解釈していると世界のイスラム教徒に訴えるべきだ。そのためには常にテロリズムを非難しなけらばならない。テロリズムを批判する他宗教の人々に対して人種差別だの宗教弾圧だのといった抗議をしていては駄目なのだ。

イスラムをテロリズムと同義語にされたくなければ、イスラム教徒みずからが立ち上がって、自分達の中に潜むテロリストを駆除すべきである。

ちなみに、スペンサー氏のこの番組出演について、アメリカのイスラム教市民団体のCAIRがまたまた理不尽な抗議をしている。穏健派のイスラム教徒はCAIRのようなテロの表看板団体を糾弾することからはじめるべきだろう。

August 22, 2006, 現時間 12:33 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 20, 2006

レバノン停戦、ヒズボラは勝ったのか?

このたびの停戦条約において、勝者はヒズボラ、イラン、シリア、敗者はイスラエル、アメリカという考えがリベラルからも保守派からも聞かれる。だが果たして本当にそうなのだろうか?

確かにヒズボラはイスラエルのおかげでレバノンにおいて人気があがったかもしれない。今まで名前もきいたことのなかったナスララなる人物がイスラエルに立ち向かって負けなかったイスラム勢力の代表として一躍名をあげた。そしてイスラエルが撤退すると決まったと同時に大勝利宣言までテレビで大々的に発表したりしている。だが本当に彼のヒズボラは勝ったのだろうか? 

ヒズボラはこの戦争の前までレバノン南部を完全に支配していた。だが戦争において多くの幹部が殺され、その手下どもは南部を追われ北上せねばならなかった。南部にはまだイスラエル軍が居座っており、レバノン軍と国連軍がしっかり守ってくれる保証がない限り動かない。ということはヒズボラはレバノン南部の拠点を失ったことになる。

また、戦争前には12000あったといわれるカチューシャ砲弾。戦争中に4000をイスラエルにぶっ放したが砲弾に当たって死んだイスラエル人はほんの数十人。カチューシャで犠牲者がでる確率はたったの1.25%。今回の戦争でカチューシャがいかに性能が悪く効果のない武器であるかが明らかになった。さらに4000をイスラエル軍に破壊され、在庫は4000と戦前の1/3に減り、そのほとんどをレバノン北部に移動せざるおえなくなった。カチューシャの射程距離からいってここからイスラエルには届かない。

ヒズボラの人気がレバノン内部で高まったというが、はたしてこれもどこまで意味のあることなのか定かではない。シーア派で失うものが少ない連中はこれまで通りヒズボラを支持するだろう。だがヒズボラを応援することで家屋を失った一般庶民は今後もヒズボラを支持することの危険性を考慮に入れるのではないだろうか。イスラエルはまだレバノンにいる。このままヒズボラの応援をしたらいくらヒズボラに家をたててもらってもすぐ壊されてしまう。レバノン人でヒズボラを応援した人々はヒズボラからかなりの生活保護をしてもらっていた人々だ。ヒズボラを応援することで危険が高まるなら、ヒズボラがこれらの人々に支払わねばならない金額は必然的にあがるだろう。

近隣のアラブ諸国の反応も無視できない。最初はヒズボラに批判的だった諸国の代表もそれぞれの国の国民による反イスラエルの世論に答えてイスラエルの攻撃には批判的になった。しかし停戦を強く訴えるようになったとはいえ、ヒズボラの行為を積極的に支持したり、援軍を送って肩を並べて戦うなどとは言わなかった。むしろ戦争が拡大して自分らに火の粉がかぶらなければいいがという用心深い態度が目立った。武器を調達してくれたシリアやイランですら、ヒズボラの親分でありながら援軍を送ってくれたわけでもヒズボラがんばれと公な声明を発表したりもしていない。イランはロケット弾を提供してくれたがテルアビブに届くようなミサイルはくれなかった。シリアもイランも戦争はヒズボラだけでやってほしいという意志が丸見えだった。ヒズボラは完全に孤立しているのである。

ヒズボラのようなテロ軍団は停戦条約など守る気は全くない。だから停戦は単なる体制の再編成の時期であり、再び体制が整った時点でテロは再会される。今度の戦争ではヒズボラはさらに強敵になっているだろう、というのが常識的な見方なようだ。しかしこの停戦が体制再編成のための時間稼ぎになるのは何もヒズボラだけではない。イスラエルにとっても非常に都合のいい休みである。

イスラエルのオルメルト首相とその内閣が、どれほど不能な政権であるかが今度の戦争ではっきりした。だがこれはイスラエルにとって必ずしも悪いことではない。今回の内閣には全く戦争の専門家が入っていなかった。首相をはじめ防衛庁の長官すら職業軍人の出身者がひとりもいなかった。イスラエル市民はイスラエルの国において軍人出身者でない政治家を選ぶことの愚かさを学んだことだろう。オルメルト政権は近日中に崩れ、新しい政権はもっと鷹派で戦争に強い政権となることだろう。

こうやって考えると、はたしてこの停戦で勝ったのがヒズボラだったという考えが正しいのかどうか分からなくなってくる。この戦争は終わったのではない。一時休戦しているだけだ。いずれまた激しい戦闘がはじまるだろう。それが明日なのか、来年なのかは分からないが、次の戦争でナスララが勝利宣言するまで生き残れるかどうかはなはだ疑わしいと私は思う。

August 20, 2006, 現時間 3:38 AM | コメント (1) | トラックバック (2)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 19, 2006

涙! ロサンゼルス唯一のカントリーラジオ局の消滅!

私は毎朝一時間以上ドライブしての通勤なので、通勤途中で聴くカントリーミュージックがただひとつの慰めだ。昨日も朝もトビー·キースを聴きながら、「イッツトゥーレート〜」などとこぶしをきかせて踏んばりながら運転していた。

ところが午後になって帰宅の路についた時、同じラジオ局から聞こえてきたのは80年代にはやったシンディーローバーの「タイムアフタータイム」。え〜、これってカントリー? と首を傾げていたら次にかかったのがプシキャットドールのなんとかいう下品な歌! な、な、なんだこれは〜! 私はコーヒーカップでラジオをいじってしまったのだろうかと周波数を確認したが間違いない。ロサンゼルスで唯一のカントリーウエスタン局、93.9KZLAだ。

もう運転など全然身がはいらずに、プシキャットドールの嫌らしい歌が終わるのをなんとか我慢して待っていると、出てきた聞き覚えのないDJの声が「Movin' 93.9がお届けします。」と言った。え? ムーミン? じゃなくてムービン? なんだそれは、局が変更? そんな話は聞いてないぞ!

そんな話を聞いてなかったのは我々聴取者だけじゃなく、番組のDJたちもそうだったという。今日になって友達のリーがこんな記事をメールしてきた。

ロサンゼルス: カントリーファンの飲むビールの中には涙が溢れた。20年も続いたこの市ただ一つのカントリーミュージック局KZLA-FMが突然消えたからである。木曜日、ビヨンセ、ジャネット·ジャクソン、ジェニファー·ロペズなどをかけるポップ音楽のMovin' 93.9への引き継ぎはまったく切れ目なくおこなわれた。...

局の方針変更はベテランDJのピーター·ティルダンを含め朝番組のスタッフすら変更数分前まで知らされていなかった。

朝番組のショーンパーは彼の番組が始まった直後、局が番組方針を変更すると告げられ、キース·アーバンの「トゥナイトアイワナクライ」を10:18にかけたあと、7分後にはブラックアイドピーズの「レッツゲットイットスターテド」をかけ、ショーン·パーは番組を去った。(カカシ注:リスナーはさぞびっくりしたことだろう。)

「納得しがたいですね。リスナーのみなさんのことを考えるとつらいです。もっとちゃんとすべきですよ。」パー氏はテレビのカントリー音楽賞の声を努めてきた。「三時間半後にメールをあけてみたら2100もメールがきてました。僕の電話は24時間なりっぱなしです。」

記事によると、これでロサンゼルスはニューヨークに次いで、カントリーウエスタンのラジオ局がひとつもない都市になったのだという。最近のカントリーの人気高揚から考えてこの動きは完全にトレンドの逆をいくものだ。つい最近もカントリーの新星、ラスカルフラッツがロサンゼルスの室内球技場ステープルセンターで大入り満員のコンサートをやったばかりだし、カントリーのおしどり夫婦ティム·マクグローとフェイス·ヒルがやはり同じ会場での売り切れコンサートがはじまったばかり。ロサンゼルスではカントリーは大人気なのだ。

「当地ではカントリーは製品売り上げの面でもコンサート地区としても非常に人気があります。」ナッシュビルを基盤にするカントリー音楽協会の会長、ビクターサンソネさんは語る。「この局はカントリー局として非常に長年存在していました。そんな実績のある局が突然なくなるなんて信じられません。」

局側の方針としてはロサンゼルスでは80局中20位を占めていたKZLAの対象を25歳から54歳の女性に変更し、局の人気高揚をはかるというものだ。は、私はこの対象に入るが絶対に聴いてやんないからな。カントリーファンの反応はといえば、、

木曜の朝、エリック·オルソンさん22歳、グレンデールで乗馬レンタルの支配人をしている。オルソンさんはトラックから馬をおろしてかえってくると、ラジオからはマイケル·ジャクソンの「ビリージーン」が流れていた。

「トラックへもどってきたらもうないんだから。妻に電話して、『おい、どうなってんだ。局の方針がかわってるぞ』といったんです。」と子供の頃からKZLAを聴いていたというオルソンさん。「カントリーを聞きたかったら、サテライトラジオを聴くしかないんでしょうかね。いやなんですが。」

私もこれからサテライトラジオを買いにいく。

August 19, 2006, 現時間 3:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 18, 2006

ねつ造写真あてクイズ

某掲示板でkokunanさんという方のご紹介があったやらせ、ねつ造写真あてクイズ。みなさんはどれだけ当てられるでしょうか?

クイズへリンク

私はひとつ間違えました。

質問

質問が英語だったのに訳をうっかり忘れていたので、あらためて質問を提示しよう。(訳: カカシ)

1. この写真に一番適する説明はどれでしょう。

a. イスラエル警察官とパレスチナ人、テンプルマウントにて、、
b. 怒った集団の暴力から救出されるユダヤ人生徒。
c. ユダヤ人生徒を殴るイスラエル警察官。

2. この写真はイスラエル軍ベイルート空襲による損害を正確に描写したものである。

a. 本当
b. 嘘

3. レバノン上空を飛ぶこのイスラエルの戦闘機からは幾発のフレアーが発射されたでしょうか?

a. 1
b. 2
c. 3

4. この写真にはレバノンの建物のがれきから引き出される何人の死体が写っているでしょうか?

a. ひとり
b. 死体ではなく被写体は怪我人
c. a もbも誤り

5. ガザで撮られたAPのこの写真をどの説明が一番適切でしょうか?

5歳児が親戚にガザの病院に運ばれている。
a. 幼児はイスラエルの空爆によって殺された。
b. 幼児はイスラエル軍とパレスチナ民兵との打ち合いに巻き込まれて殺された。
c. 幼児はブランコから落ちて頭を打って死んだ。

6. 次の説明にあてはまる写真はどちらでしょう?

イスラエル兵はナブラス地域のウエストバンク市において石を投げてデモをしていた15歳の少年を含むパレスチナ人を三人射殺した。

a. Aの写真。
b. Bの写真。

7. どうしてこのレバノン女性は泣いているのでしょうか。

a. 7月22日にベイルートにある彼女のアパートがイスラエル軍に破壊されたから。
b. 8月5日に南レバノンの彼女のアパートがイスラエル軍に破壊されたから。
c. 上記のどちらも正しい。
d. 上記のどの答えも正しくない。

8. パレスチナ女性が泣いている写真。ここには写真全体が写っているでしょうか?

a. 写っている
b. 写っていない。

さてみなさん、どれだけ当たりましたか?



August 18, 2006, 現時間 12:02 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 17, 2006

ニコール·キッドマン、ヒズボラを糾弾!

ハリウッドの俳優たちといえば、圧倒的にリベラル派が多く、保守派への偏見も多い。ハリウッドでは同性愛者であっても仕事を失うことはないが、共和党員だったら雇ってもらえないなんてこともある。(結構隠れ共和党が多かったりして、、)

そんな中で、本日歓迎すべきニュースを読んだ。

女優のニコール·キッドマンを中心にハリウッドのスター、映画監督、スタジオ主などのメディアの大物合計84人が署名してロサンゼルスタイムスに反ヒズボラの広告を出したというのだ。(訳:カカシ)

私たちここで署名をしたものは、皆イスラエルとレバノンにおいて、ヒズボラやハマスのようなテロリスト集団がはじめた行為によって、イスラエルとレバノンで市民の皆様が犠牲になったことで打ちのめされ心が痛んでおります。

もし私たちが世界のテロリズムをとめることに成功しなければ、混乱が支配し無実の人々が死に続けるでしょう。

私たちは民主主義社会を支持しどのような犠牲を払ってもテロリズムをとめる必要があります。

普通ハリウッドのスター達が抗議をする場合には、「暴力を即座にやめよう」とか「憎しみの連鎖をとめよう」とか抽象的で、テロに反対しているともとれるし、政府の反応に批判的だともとれるようなものが多い。そんな中で今回の戦争の責任が明らかにテロリストであるハマスとヒズボラにあると断定しているところが注目される。

署名をしたなかにはマイケル·ダグラス、デニス·ホッパー、シルベスター·スタローン、ブルース·ウィルス、ダニ·ーデビトなどの大物スターの名前がずらっと並んでいる。

これらの人々は鷹派とはいい堅いひとたちがほとんどだが、文明人としてテロリストとの戦いに中立はないと判断してくれたようだ。久しぶりにいい話をきいた。

August 17, 2006, 現時間 6:43 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 15, 2006

小泉首相アジアの圧力に立ち向かう!

昨日の小泉首相の靖国神社参詣の話をミスター苺に説明していたら、ミスター苺が我々苺畑夫婦で経営している英語のブログ、Big Lizardsに書けというので、色々調べものなどをしているうちに、なんだ、なんだこれは〜!というほど日本はアジアに貢献しているという事実をまたまた改めて学んでしまった。せっかく英語で書いた記事、このままではもったいないので日本語に訳してこちらにも載せることにする。ただアジアの事情に詳しくない人のために書いているので、読者のみなさんはすでにご存じのことも多いと思うが、ご了承いただきたい。題して「小泉首相アジアの圧力に立ち向かう」。

*******
さる月曜日、日本の小泉首相は問題多い靖国と呼ばれる神道の神社に戦没者の霊を慰めるべく参詣した。この神社が問題が多いといのも、靖国は大日本帝国のシンボルであり、ドイツのビットバルグ霊園のように戦犯者を含む多くの英霊が眠る場所だからである。

APニュースより

東京(AP)小泉純一郎首相は退任を一か月後に控え、火曜日東京にある戦争記念碑で軍国主義のシンボルと忌み嫌われる神社への参詣をし、近隣諸国との崩壊する関係をさらに悪化させた。

今回で6回目になる靖国神社への小泉首相の参詣は8月15日という日本にとっては悲しい第二次世界大戦降参記念日であるが、日本の占領から解放された日としてアジア諸国では祝われる日であることから, 強い反響を呼んだ。

早朝の参詣は日本の占領によって深く苦しんだ中国と韓国からの抗議を促した。(カカシ注:もっとも1950年から60年にかけての中共の自国民に対する虐待とは比較にならない)これらの諸国は日本の250万の英霊のをまつる神社は戦犯を美化すると見ている。(天南門の犠牲者を美化しているように?)

いつもどおり中国と韓国は怒っている。

韓国のノムヒョン大統領はこれを「日本が過去の過ちを繰り返さないと保証すべき」と日本の大使を呼び寄せて公式に抗議した。

北京では旗を降りながら抗議をする人々が日本大使館の前で集まり、中国のリ·ザオシング外相は小泉首相が「頑固」に神社訪問したことを批判した。外相はさらに日本大使を呼び寄せ抗議を発表した。

ここでは触れられていないが、北朝鮮もなにかいい分があるだろう。いつも何かしらいってくるから。1945年に完全崩壊した日本の軍事独裁政権が1930年かから1940年にかけて諸外国で行った暴力行為に対して、日本政府が謝ったことがないとか賠償金をはらったことがないという考えは東洋社会では信仰のようになっている。

日本は悔い改めたことがない、と彼等はいう。日本はアジアを制覇しようという大志を捨てていない。機会さえあればまた武装して近隣諸国を脅かすだろう。靖国神社参詣は東洋諸国へのさらなる侮辱である、というのだ。

だが中京や北朝鮮の人権迫害の歴史を考えると、彼等が日本のことをどうこう言えた義理ではない。また最近の韓国の竹島にかんする侮辱的な振る舞いからして、彼等が気分を害したからといって同情の涙など流す気分にはなれない。

だがそれは別として、日本が謝罪したことがないというのは完全に嘘である。それどころか、日本の指導者たちは、現天皇も含め、これまで何回も謝り続けてきているのである。

1990年5月: 韓国のロ大統領は三日に渡る日本訪問の旅から帰国した。この間アカヒト天皇は1910年から1945年までの日本軍による挑戦占領について後悔の念を明らかにした。海部首相もまた「正直な謝罪」を表明した。

1998年11月: 日本の小渕首相は日本を訪問中の中国のジャングゼミング大統領に「過去の歴史において中国を侵略し中国に損害と苦しみをもたらしたことに責任を感じ心が痛む。日本側から深い後悔の気持ちを表明したい」と述べた。

2005年4月:日本の首相は金曜日第二次世界大戦における日本のアジア侵攻について謝罪した、、、

日本がこのような事実を指摘すると、中国や南北朝鮮は「謝ったことがない」からいままでしたことがないといっていた謝罪から「誠実性が感じられない」となるのである。口ではなんとでもいえる。態度で示せ、態度で、というわけだ。

だが「態度で示す」とはどういうことか。これは決して靖国神社参詣云々のことではない。彼等が苦情をいう本当の動機はもっと腹黒いものである。彼等を問いつめれば彼等は言うであろう。日本が60年前に破壊したものを賠償しろと。日本は中国や韓国、北朝鮮にたいしていままでなにもしていない、本当に、本当に、申し訳ないという態度をしめしていない、と。

その通り。賠償。金である。これはすべて金の問題なのだ。だが読者が日本が賠償金を全く払ったことがないと思うなら再考いただきたい。

日本は外国への資金援助においては1980年初期から世界でアメリカに次いで二位の国である。そしてこのODAと呼ばれる日本からの援助資金を二番目に多く受け取っているのが誰あろう中共なのである。

2003年9月のアジアタイムスより、

1999年度、日本からのは中国への援助金は10億2千ドルをこえた。中国はこれでインドネシアに次いで最高の受けとり国となった。しかしインドネシアにくらべ中国は国際社会の一員としての存在を拡大するために資金を使っている。

しかし中国は融資された金額のほとんどをすでに強力な軍事をさらに拡大するために使っていることから、日本の経済学者らによって構成される委員会は政府による中国へのODA政策を考え直すよう強く薦めた。

当時の塩川外相も中国をはじめ核兵器を持つ諸国へのODAを削減する計画を提案した。「核兵器で日本を攻撃する可能性のある国を援助するのはおかしい。」と氏は語った。

近年における中国の反日感情の高揚はもしかして日本からの資金援助が減ることへの懸念からくるものではないのだろうか?

さらに韓国はというと、同記事には朝鮮半島の平和と富を高めるため日本はアメリカがヨーロッパでおこなったマーシャル計画のようなものをもうけるべきだと韓国の経済学者は提案したとある。 マーシャル計画で運用された資金は130億ドル。現在のお金に換算すると1300億ドル! (それだけ払ったら竹島は返してくれるのかね。)

これに加えて日本はすでに北朝鮮に人道的な資金援助をしているが、北がそれを何に使っているのかはだいたいの想像がつく。

これらの諸国がやっていることは単なる恐喝である。日本の国民がすでに遠い先祖が作ったツケを払わされ、その事実を認識すらされてないという事実にはいい加減うんざりしてきていることを彼等は知っているのだ。東洋諸国は日本が援助を完全に中止することを恐れているのである。なにせ中国や韓国、朝鮮などでは子供たちは日本がどれだけ悪い国で一度も謝ったことがなく、(61年も前にアメリカ軍の落とした二つの核爆弾で完全崩壊した)政権の破壊したものへの賠償金すら払っていないと教えられ、自分らの町にある道や橋が日本のお金によってたてられたことなどなにも告げられていないのである。

日本はもうなにも謝ることなど残っていない。世界中のすねかじりに金をはらってやる義理もない。日本の首相が自国の英霊に祈りを捧げたければ彼の好きな時にやるべきである。日本は自由の国なのだから。

日本を何かと批判する諸国とは違ってね。


August 15, 2006, 現時間 11:31 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

ロシア警備艇日本漁船に発砲、ひとり死亡

朝日新聞より、

16日午前7時40分ごろ、北海道根室市の根室湾中部漁協から根室海上保安部に入った連絡によると、同漁協所属のカニかご漁船「第31吉進(きっしん)丸」(4.9トン、4人乗り組み)が、北方四島海域の貝殻島付近でロシア・サハリン州国境警備庁に拿捕(だほ)された。その際、ロシア側から銃撃を受け、漁船の乗組員4人のうち1人が死亡した。第1管区海上保安本部(北海道小樽市)によると、死亡したとみられるのは甲板員の根室市千島町1丁目、盛田光広さん(35)...

1管本部がサハリン沿岸国境警備局に電話で確認したところ、(1)日本漁船を拿捕した(2)乗組員1人が死亡、他の3人は無事(3)漁船は取り調べのため北方四島・国後島の古釜布(ふるかまっぷ)に連行している、との回答があった。

根室海保所属の巡視船「さろま」と巡視艇「かわぎり」が現場海域に急行して情報収集にあたっている。

水産庁によると、貝殻島周辺はロシア側の主張する領海の境界線に近い。日ロの漁業協定では、ロシアの主張する領海内で日本漁船によるタコやスケトウダラなどの漁が認められているが、カニ漁は全面的に禁止されている。第31吉進丸は、ロシア側主張の領海の外で操業する許可を北海道知事から受けているという。

根室測候所によると、事件当時の現場海域は濃い霧が立ちこめ、視界は300メートルほどでかなり見通しが悪かったという。

戦争中でもないのに、濃い霧に迷って境界線を誤っただけかもしれない非武装の民間漁船に突然発砲するとは、なんて野蛮な国なんだロシアってのは。

そこいくと、わざと日本の領海に侵入してきた韓国偵察船にただ勧告するだけで終わった日本も甘い。せめて警報砲くらいはうってほしかったなあ。

日本政府はすぐさまロシアと交渉してだ捕された漁師のすみやかな帰還に努めて欲しいものだ。お亡くなりになった漁師の方のご冥福を祈りたい。

August 15, 2006, 現時間 10:38 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

政教分離という宗教迫害  首相靖国神社参詣に思う

小泉首相が終戦記念日の15日に公約を守って靖国神社を参詣した。アメリカの新聞でもこのことは日本の首相が中国や韓国の圧力に立ち向かうものだとして評価されている。非常に喜ばしいことである。

私は長年外国暮しをしているせいなのかどうか分からないが、どうして一国の首相がその国の英霊が祀られている神社を参詣することで、諸外国に云々いわれなければならないのか、またそれにたいして日本の政治家がどうして諸外国に遠慮して参詣日をずらすなどという政策をとってきたのか、私には皆目理解できないでいる。

確かにA級戦犯が何人か祀られているとはいえ、日本のために命をなくされたかたがたの霊を慰めることがそれほど悪いことなのだろうか? また、政教分離の立場から首相が神社を政治家として参詣するのは好ましくないという意見もあるが、神道は日本文化の基盤でありその伝統を守ることに何の罪があるのだろう?

アメリカでも政教分離を唱える無宗教者によって、公共の場に掲げられる十字架や十戒の刻んである壁画などが、アメリカの政教分離の政策に反するとして訴訟が起こり、アメリカ各地で宗教的な印がどんどん消えていくという悲しい状態が発生している。そのなかで、カリフォルニアでおきたこの事件もスケールは違うが共通点がある。

ソレダド山に戦争記念碑が祀られているのだが、そこがカリフォルニア州の公地に建てられていることから、この記念碑に立つ十字架が政教分離のカリフォルニア憲法に反するとして、無宗教者が訴えていた。カリフォルニアの最高裁はこの原告の訴えを聞き入れ、即刻この十字架を取り除くようにとカリフォルニア政府に要求した。そこでブッシュ大統領は即座にこの土地を州の土地ではなく連邦政府に所属する土地とすることを上院議会に提案し、それが本日可決された。

しかし、ここまでして十字架を英霊の祀られる記念碑から取り除かねばならないという人々をみていると、彼は無宗教なのではなく、反宗教なのだと感じる。彼等の目的は政教分離ではなく宗教特にキリスト教への明らかな弾圧である。

私は神道の信者でもなければ、キリスト教徒でもないが、これらの宗教的な印をみることで特に自分の宗教が迫害されるという気にはならないし、政府が私に無理矢理これらの宗教を押し付けているとも思わない。むしろ公の場でキリスト教徒でない人々の気分を害さないためという理由でクリスマスや復活祭の飾りがどんどん消えていくのを非常に寂しく思うくらいだ。

ジュデオクリスチャンはアメリカ文化の基盤なのであり、そのシンボルはアメリカの伝統を意味する。日本において神道や仏教のシンボルがあちこちにみられるのも全く同じ意味がある。

だいたい政教分離というのは、政府が国教を築きそれを国民に強制してはならない、という法律のはずで、公共の場からすべての宗教的な儀式やシンボルを取り除かねばならないとか、政治家が特定の宗教儀式に参加してはいけないという意味ではないはずだ。いやむしろそのような干渉は政治家個人の宗教の自由を迫害するもので、ひいては宗教そのものへの弾圧でさえあると感じる。

August 15, 2006, 現時間 12:02 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 14, 2006

お黙んなさいアメリカ極右! 

国連が調停した停戦条約が通ってからというもの、アメリカの極右翼の連中はもうヒステリー状態。これはイスラエルの完敗だとか、勝ったのはヒズボラとイランだとか、もうおしまいだ! という叫び声をこの週末から今日にかけてラジオやテレビの政治討論会でどれほど聞かされたことか。ここで米国中道保守派でイスラエルの味方と自負するカカシから一言いわせていただく!

いい加減にお黙んなさい! Shut Up, Already!

今度のイスラエルとヒズボラの戦争ほど情報操作やプロパガンダが大きな役割を果たしたことはない。ヒズボラの連中はやらせ写真やねつ造写真でレバノンの被害を大げさに報道し、世界中のメディアがヒズボラを被害者扱いしてイスラエルをたたいた。そして停戦と同時にアラブで初めてイスラエルに勝った勢力として大勝利宣言をやって浮かれている。

そんなヒズボラのプロパガンダをイスラエルの味方のはずのアメリカ右翼が一緒になって騒いでどうする? これではイラクは大失態だ泥沼だ大悲劇だと大騒ぎしている民主党の馬鹿サヨどもとなんら変わりはないではないか!

イスラエルは勝ったとはいえないが、負けたともいいがたい。ましてやヒズボラは少なくとも1000人以上の被害を出したはず。(公式発表がないから正確なことはいえないが)大勝利などであるはずがない。

アメリカ右翼のみなさん、停戦条約が気に入らないのは分かるが、当事者でもないひとたちが、戦争で一番被害を被るひとたちを差し置いてそこまで大騒ぎしても仕方ないでしょう。ここは冷静になって今後ヒズボラをどうするか真剣に考える時。イスラエルが負けた負けたとヒステリーを起こしている場合ではない。

August 14, 2006, 現時間 7:58 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 13, 2006

国連決議とイスラエルの将来

昨日11日に国連で可決され、イスラエルも承諾したレバノン戦争停戦の決議についてアメリカの保守派の間では「大悲劇だあ〜」「イスラエルはおしまいだあ〜」という悲観的な意見が飛び交っている。エルサレムポストのキャロリン·グリックなどはヒステリー状態である。彼女の抗議の要点をまとめると、

停戦の条件が満たされているかどうかの判断をするのが国連書記長のコフィアナンにゆだねられていること。アナン氏はこれまでもイスラエルの防衛は批判するが、ヒズボラの攻撃は完全無視してきたという過去がある。アナンの判断に任せるということはヒズボラの攻撃続行を保証することに他ならない。

この決議によりイスラエルとシリアの間でもめているゴーラン高原の広域にレバノンの主権があるというヒズボラの誤った主張を正当化することになる。

ヒズボラの武装解除がイスラエルとヒズボラが永久停戦に合意すると期日の特定されていない将来であり、しかも武装解除の管理はヒズボラのメンバーが居るレバノン政府がするというもの。

イスラエル軍はレバノン軍とUNIFILの出動と平行して撤退するとあるが、これだとレバノン軍とUNIFILが十分な体制が整わないうちにイスラエル軍が撤退してヒズボラがつけいる隙ができる。

最後に決議は拉致されたイスラエル兵士の解放についての方針が明らかにされていない。この問題をヒズボラのするテロリスト解放要求についての章で語ることで、拉致された二人の兵士が返還される道は塞がった。

だが実際にこの決議はそんなに悲観すべきものなのだろうか。太田述正コラムさんが分かりやすく説明してくださっているので引用させてもらおう。(強調はカカシ)

イスラエルは、この採択直前に、南レバノンでの大攻勢作戦を発動するとともに、この決議案を拒否する旨意思表示を行いましたが、その後方針を転換し、13日の閣議でこの決議案を受諾する予定です。ただし、発動した大攻勢作戦はそれまで継続します。 米国もイスラエルにこのように一両日の余裕を与えることを了解しています。他方、(ヒズボラはもとより、)レバノン政府はまだ態度表明をしていません。

原案と採択された決議との違いは、レバノンに派遣される15,000人の国連軍が新たに創設されるはずであったところ、現在2,000人のUNUFILの15,000人への拡大に落ち着いたことと、この国連軍はレバノンにおける平和維持という任務達成のために、国連憲章第7章に基づく武力行使ができることとされていたところ、第7章への言及はなくなったけれど、(国連憲章第6章に基づく)平和維持活動の域(部隊の自衛)を超えて武力行使ができることとされたことですが、これらは実質的にはさしたる違いではありません。

また、Sheba'a Farmsへの言及も、イスラエルに収容されているレバノン人達への言及もない一方で、ヒズボラが拉致したイスラエル兵士への言及はなされていること、また、ヒズボラは全ての武力攻撃を中止しなければならないのに、イスラエルは「攻撃的軍事作戦(offensive military operations)」を中止すればよいだけ、というイスラエル側にとって有利な点はそのまま維持されています。

キャプテンズコーターズのキャプテンエドは、これについてこう語る。

すべてがナスララにかかっている。もしナスララが条件を飲めばスィニオラ首相は南レバノンからヒズボラを取り除くことができ、ヒズボラは公式にどう発表しようと事実上終わる。ヒズボラが南レバノンに居座っていたのはイスラエルから南レバノンの国境を守るためという理由だった。もしレバノン軍がその役割を担うことになれば、民兵がレバノン真ん中で果たす役割はなくなる。もしナスララが吠えれば、イスラエルはそれを青信号の合図として仕事を終わらせる窓が大きく開くことになる。しかもこのために失われる時間はごくわずかだろう、なぜなら結論が出るのは(停戦調印の)数時間後になるだろうから。

つまり、停戦条約など結んでもナスララはその数時間後にそれを破るだろうからイスラエルはそれを合図に、ヒズボラを始末すればいいというわけだ。イスラエルとすればやるだけのことはやったと国際社会への面子も保てる。テロリストが相手じゃこんなもんさ、ってなもんである。

またこの決議がそれほどイスラエルにとって悪いものではないというミスター苺の理由を挙げて見よう。

イスラエルは即座に撤退を要求されていない。イスラエルの撤退はUNIFILとレバノン軍の出動と平行するとあるので、どの時点でも誰かが警備に当たっているわけだから、ヒズボラに与える隙はない。

イスラエルが禁止されているのは攻撃的軍事作戦だけで、防衛的軍事作戦は認められている。だからヒズボラがちょっとでもイスラエルに攻撃を仕掛ければイスラエルは正々堂々と反撃できる。この際決議違反はヒズボラでイスラエルではない。

ヒズボラは即座にリタニ川の北側に移動しなければならない。それをしなければ武装解除される。これが守られなかればヒズボラおよびレバノン政府も決議違反である。イスラエルは即座に元の攻撃体制にもどることができる。

国連決議の1556を含め、これまでの決議すべてに施行を義務づける。むろんこれがいままでまもられてこなかったわけだが、今度はこれが守られなければイスラエルが戦闘を再開するという歯ができた。

UNIFILの権限を拡大することでこれまでと違ったUNIFILによるヒズボラへの軍事行使が可能になる。

なんにしても、キャプテンエドが予測するようにヒズボラがイスラエルへの攻撃をやめるわけがない。ヒズボラが停戦条約をやぶるまでには条約の署名のインクが乾く暇もないだろう。だからこの停戦は長続きなどしない。

イスラエルのオルメルト首相は今回の戦闘で空爆だけにたより陸軍の進出も十分な軍隊を用意もせずすみやかに侵攻せずヒズボラを優勢にさせてしまった失態がある。そのうえにこの停戦条約ではイスラエル市民は完全にオルメルトを見放すだろう。イスラエルでは数カ月のうちに総選挙があり、もっとタカ派で本気でヒズボラを撲滅してくれる首相が選ばれるだろう。

この戦争はこの決議で一時停戦をしても、それは長続きしない。もし多少の平穏がもどったとしても、来年にはもっと激しい戦闘が行われ、その時こそイスラエルは絶対に引かない、いや引けないだろう。イスラエル対ヒズボラ、この完結編はまだまだ先の話だ。

August 13, 2006, 現時間 2:35 AM | コメント (4) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 12, 2006

警告それとも脅迫? 英国のイスラム教徒からブレア首相に宛てた手紙

昨日もアメリカのイスラム教徒テロリスト、、おっと市民団体のCAIRがブッシュ大統領の「イスラマファシスト」という言葉使いに抗議をした話をしたが、今度は英国のイスラム教グループと数人の議員がブレア首相に宛てた手紙を公開した。

その内容は、ブレア首相のイラクやイスラエル政策を批判したもので、このままその政策が続けばかえてイスラムテロリストを怒らせ、市民へのテロは増えるだろうというものだ。一見イスラム教徒からの親切な警告のようではあるが、実際には自分らのいう通りにしなければ英国人へのテロを増やすぞというあからさまな脅迫ともとれる。(訳:カカシ)

英国のトニーブレア首相に宛てた公開手紙において、英国イスラム教徒の代表的団体らや政治家などがブレア首相の外交政策、特にイラクやイスラエル/ヒズボラ戦争などの対策が英国内外での攻撃をうける危険性を増加させたと抗議した。

「イラクにおける大失態や中東において市民への攻撃を即座に終わらせることができなかったことは、現地における一般市民への危険を増加させただけでなく、我々を威嚇する過激派に攻撃の口実を与えてしまった。」と、タイムス誌に載った手紙には書かれている。

イスラム教徒の多くがブレア首相が2003年の米国の指揮したイラク侵略に軍を派遣したことに批判的であり、イスラエルとヒズボラゲリラとの戦いを即座にやめさせることを訴えていた。(カカシ注:国連も認めるテロリスト団体、ヒズボラをゲリラとしか呼べないロイターに注目)

「我々は首相にテロと過激派への対策にさらに力を入れることを訴えるとともに、わが国の外交政策を変更することを訴える」とある手紙にはブレア首相の党である労働党の議員6人の署名も含まれている。

この手紙の返答として、交通局のダグラスアレキサンダー局長は、英国の4チャンネルテレビで、「テロリストが行うどのような行為も正当化されない」と語った。

私は今日、あるネット掲示板において、イスラエルの行動を批判する人と話をしていたのだが、「もとはといえばイスラエルがアラブ人を追い出して建国したのが悪い」という話になった。それで私は「あなたはイスラエルが存在する権利を認めるのか? 認めないならあなたはイスラエルの滅亡を望んでいるのか? そのためならテロも支持するのか?」と質問をした。この人は正直にも最初の二つにはイエスと答えた。テロについては支持しないとはいったものの、自分の親や恋人が殺されたら自分がテロリストになる可能性は100%あると言った。

こういう人がイスラエルにする「助言」がイスラエルのためになるはずはない。もし彼女がイスラエルに謝罪しろとか兵を撤退しろとかいえば、それは決して中東の平和を望むからでも、今後イスラエルへの攻撃を減らすためでもない。なぜなら彼女の目的はイスラエル撲滅だからである。

イギリスでブレア首相に抗議の手紙を出したイスラム教徒たちは自分らの間だけでは常にイギリス滅亡を語り合っているに違いない。かれらが本気でイギリスの平和を望んでいるなどと考えるのは大間違いである。彼等の最終目的はイスラム過激派による世界制覇なのであり、彼等の忠誠はイスラム過激派テロリストと同じジハーディストの思想なのだ。

ブレア首相がそれを知らないはずはないが、ブレア首相の政治家としての寿命はもうそう長くない。次の首相がブレア氏ほど根性の座ったひとかどうかは分からない。ブレア首相はイラク戦争でブッシュ大統領を支持したことでずいぶんと自分の勢力を犠牲にした。次の首相は世界平和のために、イギリスの未来のために、自分のキャリアを犠牲にしてまで対テロ戦争にとりくめるだろうか?

イスラムジハーディストの警告に化けた脅迫にイギリス市民は怖じ気づいてはいけない。

August 12, 2006, 現時間 11:53 PM | コメント (4) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 11, 2006

うさん臭いアメリカのイスラム教市民団体

いつものことではあるが、イスラム教諸国はアメリカのことを鬼だ畜生だといっても、アメリカに住むイスラエル教徒たちが、アメリカへの偏見だなどとイスラム諸国に抗議などしない。そのくせアメリカ大統領がテロリストのことを「イスラムのファシスト」と呼んだらすぐさま「人種差別だ、宗教弾圧だ」と大騒ぎ。

「イスラムのファシスト」 米大統領発言に反発の声 - CNN/REUTERS

英国で発覚した航空機爆破テロ計画について、ブッシュ米大統領が「イスラムのファシストとの戦い」と発言したことに対し、米国内のイスラム教徒らが強い反発を示している。

ブッシュ大統領は10日、訪問先のウィスコンシン州で、テロ未遂についての短い声明を発表。その中で、「イスラムのファシスト」が「あらゆる手段を使って自由を愛するわれわれを倒し、わが国を傷つけようとしている」と述べ、その相手と「戦争状態にあることをはっきりと再認識させられる出来事だ」と語った。

これに対し、イスラム教市民団体「米イスラム関係評議会(CAIR)」のニハド・アワド事務局長は、ワシントンでの記者会見で「無分別な言葉遣いだ。イスラム教や同教徒をファシズムと結びつける考え方は非生産的だ」と、強い不快感を表明。「ブッシュ大統領や政府当局者に自制を求める」と述べた。

大統領や当局者らはこれまでにも何度か、国際テロ組織アルカイダやイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなどを指して「イスラムのファシスト」という言葉を使っている。イスラム教徒の間からは、「信仰を独裁や抑圧、人種差別などのイメージと結びつける不当な表現」とする反発の声が上がっていた。

テロリストと一緒にされたくなかったら、イスラム系テロリストがイスラムの名のもとにテロを行う度にテロリストを非難すればいいではないか。テロリストのメッセージはイスラム教を代表しないと声明を発表すればいいではないか。911直後にアメリカの大通りにくり出してお祝い騒ぎをしていては、テロリストと同類だと思われても仕方ないはず。

ところで、このCAIR(ケアと発音する)という団体がどうもうさん臭い団体なのである。表向きは市民団体だが、実際はイスラム教テロリストと深い関係がある団体。幹部がテロ団体への資金集めをして何人も逮捕されたりしている。以下は2005年4月14日ワールドネットデイリーの記事より。(訳:カカシ)

非常に影響力のある米国イスラムロビーグループのテキサス支部創設者がテロリズムを援助したとして有罪となった。

兄弟二人と共に昨日ダラスで有罪となったガサーム·エラシ氏はパレスチナのテロリストグループ、ハマスの高官、ムサ·アブ·マーズークに資金を横流ししていた罪に問われていた。

エラシ氏はワシントンDCに本部のある米イスラム関係評議会(CAIR)のテキサス支部の委員で、911以後テロリズムの罪で有罪となったCAIR関係者では3人目となった。

CAIRはアメリカ国内でイスラム教徒に都合の悪い発言をする人間にはすぐに食い付く節があり、その影響力は非常に大きい。ハリウッドの映画界ではイスラム系テロリストを描写するとCAIRからクレームがつくので原作ではイスラムテロリストが悪役なのに映画の悪役をニオナチに書き換えるなどCAIRに迎合したりしている。(The Some Of All Fears) 最近のアメリカ映画でイスラムテロリストが全く登場しないのも、この団体の影響がすくなからずあるのである。

幹部が三人以上もテロリストとして有罪になっている団体なら、テロ団体といわれてもしょうがないはず。こんな奴らのいうことをいちいち気にとめるアメリカメディアにも腹がたつ。CAIRの抗議を取り上げるなら、この団体の正体もついでに書き加えるべきだ。そうでなければ読者はただの市民団体の抗議だと誤解してしまうだろう。無論アメリカメディアの狙いはそこにあるのだが。

August 11, 2006, 現時間 7:51 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

イギリスのテロ摘発で、テロ監視プログラムの大切さを考える

本日のAPニュースによれば、今回のテロが未然に防げたのも、数日前にパキスタンで逮捕されたパキスタン系イギリス国籍の男二人が重要な鍵を握っていたからだとある。(訳:カカシ)

パキスタンはパキスタン、英国そして米国の諜報部による積極的な協力によって陰謀は阻止され、英国における24人の逮捕につながったとかたった。

「事実、パキスタンは今回の国際テロネットワークの陰謀を暴露し破壊するのに重要な役割を果たしました」と(パキスタン)外務省のタスニム·アスラム報道官は語った。

興味深いのはここに米国諜報部による協力があったということである。米国諜報部はどのような方法でテロリストたちの動きを察知したのだろうか? アメリカの民主党が人権無視だとかプライバシーの侵害だとかいってさわいでいる国家安全保証局の盗聴プログラムなのではないかな? 下記は2005年12月26日つけのCNETJapan、「市民を監視する米国--波紋を広げる国家安全保障局のスパイ活動」より:

先ごろ、NSA(National Security Agency:米国家安全保障局)が米国内でスパイ活動を行っていたことが明らかになったが、その詳細はまだ謎に包まれたままだ。

Bush大統領は米国時間19日の記者会見で、NSAの活動を強い調子で擁護したが、実際の活動内容に関する情報はほとんど明かさなかった...

しかし、一部の技術者や自由擁護論者らは、記者説明会やニュース記事から得たヒントを手がかりにしながら、このスパイ活動で監視された米国外との電子メールや電話によるやりとりは数百万件に上ると結論づけている。

Electronic Frontier Foundationの共同設立者であるJohn Gilmoreは22日、「強力な捜査網が争点になっていることを示唆する情報が集まっている。おそらく、米国受発信の国際通信すべてがNSAに傍受されている」とメーリングリストへの投稿のなかで述べている。

NSAは長年「通信情報収集」と呼ぶ活動を行ってきた。これは、電波中継装置や衛星通信信号、海底ケーブルの傍受によるデータ収集を意味する。NSAの関係者はこれまで、神経過敏な政治家や一般大衆に対し、大規模で機密性の高い電子傍受活動は米国市民をターゲットにしたものではない、と述べていた。

ところが現在では、Bushが秘密裏に指令を出し、NSAによる米国市民と国外居住者との通信傍受を認めるたのではないかとの疑問が出始めている。

この見出しの「市民を監視する」という表現が正しくないことは後になってずいぶんとブッシュ政権から説明があったが、簡単にいえば、盗聴される電話や電子メールは外国でテロリストと認識された人間がアメリカ国内に連絡をした場合、受け取り人がアメリカ在住の人間であればそれなりの監視がされるということであり、アメリカ国内でアメリカ市民の電話や電子メールが礼状もなく盗聴されるというプログラムではない。

ブッシュ大統領いわく、外国のテロリストから電話がかかってきたら、我々はそれを知りたい、ということだ。

私は以前にカナダでのテロが未然に防がれた時にもこのように書いた

この犯人たちは先にアメリカで逮捕されたテロリストともつながりがあった。アメリカの諜報がカナダに提供されたことが、カナダのテロリスト逮捕にも役に立っていただろうことは容易に推測できる。もし、アメリカのテロリストが米民主党が批判的なNSAのテロリスト盗聴作戦によって捕まっていたとしたら面白いことになる。カナダ政府はなにかとアメリカの対テロ戦争に批判的だが、今回のことで多少は目をさましてくれただろうか。

アメリカだけではないが、ヨーロッパ諸国なども、テロ防止のための手段をことごとく人権無視だ、人種差別だ、プライバシーの侵害だといって効果のないものにしようとする傾向がある。我々が人権や自由を謳歌できるのも、国が安全であってこそではないか。テロリストにおびえて空も飛べないような状況が自由といえるのか?

私が先にあげたプロファイリングもさることながら、NSAの盗聴プログラムなどで、どんどんテロリストの陰謀を暴きテロリストたちを摘発してもらいたいものだ。

ところで、株式投資のための注目情報によれば、テロリストたちは8月11日と16日のユナイテッド航空の航空券をすでに購入していたのだという。予行演習のためだったのか、本番だったのか分からないが、テロが本当にすんでのところで防がれたのだということがよくわかる。

August 11, 2006, 現時間 10:04 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 10, 2006

英米間の旅客機多発テロ計画すんでのところで未然に阻止

レバノン戦争もイラク戦争も対岸の火事と油断をしていると、どうして私たちが常に対テロ戦争に厳しく取り組まなければならないのか、今回のこのような事件で思い知らされる。まずは毎日新聞の記事より。

米国行き9機同時爆破? 21人逮捕 [ 08月10日 21時14分 ]

 【ロンドン小松浩、ワシントン和田浩明】英警察当局は10日、英国発米国主要都市行きの複数の旅客機の同時爆破を狙った大規模テロを未然に阻止し、容疑者21人を逮捕したと発表した。米国を狙い、旅客機を使った手口から国際テロ組織アルカイダの関与が疑われている。英政府は5段階のテロ警戒度を最高度の「危機的」に引き上げ、厳重な警戒態勢を敷いている。英国の各空港は安全確認のため離着陸が一時禁止されるなど大混乱し、欧米を中心に世界各国に影響が広がった。

 AP通信は米当局者の話として米国のユナイテッド、アメリカン、コンチネンタルの3社のワシントン、ニューヨーク、カリフォルニアなど行きの便が標的になったと伝えた。英BBC放送は容疑者が週明けに3機ずつ3回に分けて計9機を爆破する計画だった可能性を報じている。爆発物に転用できる液体を使って飛行中に旅客機を爆破しようとしたとみられる。

...米CNNテレビは米政府高官の話として「実行段階に極めて近かった」と伝えた...

 容疑者グループの主犯格は英国生まれで、多くはパキスタン系英国人だという。警察当局は数カ月前から捜査を進め、10日未明にロンドン、バーミンガムなど3カ所を捜索して逮捕に踏み切った。動機などはまだ明らかでないが、米英の中東政策に対する怒りが背景にあるとの見方が強い。

 ロンドンのヒースロー空港をはじめ英国内の空港では離着陸や手荷物の持ち込みの一時禁止措置がとられ、欧州各国などからの英国行き便もしばらく運航を見合わせた...

 ロンドンでは昨年7月にパキスタン系英国人らが地下鉄・バスを同時爆破する自爆テロが発生、52人が犠牲になった...

 (強調カカシ)

毎日新聞の記事には書かれていないが、この「実行段階にきわめて近かった」というのがどれほど近かったかといえば、APのニュースでは2〜3日の間だったとある。また液体爆発物を使っての計画だったことで、機内持ち込みの荷物は全面的に一時さしとめ。子供の哺乳瓶などはその場で試食など厳しい中身の検査がおこなわれた。このセキュリティーチェックの列が4時間にもなったという。

私はこの間のニューヨーク旅行でコンティネンタルでかえってきたばかり。ハワイ出張ではいつもユナイテッドだし、本当に他人事ではない。

しかし、今後の警備を考えた時、いったいどういう方法が一番能率的で安全なのか、ここでしっかり吟味する必要がある。まさか機内持ち込みの荷物を全面的に禁止するわけにもいかないだろうし、水やお茶を持ち込んではいけないなどということになったら、私は長時間に渡る渡航にたえられない。

まず、最近の渡航において、スーツケースに鍵をかけることはほとんど不可能になった。目の前でスーツケースをあけて中身を調べてくれる空港もあるが、たいていの空港では人手不足なためひとつひとつのチェックはしない。それで無作為抽出で選ばれたスーツケースだけ荷物を預けた乗客がすでにいないところで開けるから、鍵がかかっていたらその鍵はきられてしまう。私はこれでもうすでに三つも鍵を壊されてしまった。

それで最近ではもうスーツケースに鍵などかけない。(規定の鍵をかけてあれば壊されないという話だが、航空会社の係員があけられるなら鍵などかけていてもあまり意味はない。)そういう事情だから私はスーツケースに大事なものなどいっさい入れていない。だが、これでもし機内持ち込みの手荷物を禁止されたらどうなるのか。

我々が大切なものを預けたくない理由はいろいろあるが空港係員による窃盗、移動中の破損、紛失、遅れなどがあげられるだろう。そう考えるとラップトップやCDプレーヤーなどの貴重品や、常備薬などスーツケースに入れて預けるのは気が引ける。つまり、手荷物持ち込み禁止は非現実的な対策だ。

ではいったいどうすればいいのか。政治的に正しい言い方ではないが、この際乗客のプロファイリングが必要になってくると思う。先の記事で私が強調した部分をもう一度読んでいただきたい。これまでイギリスでテロ容疑で逮捕された犯人たちはイギリス国籍はもっているものの皆外国、特にパキスタン出身の若者がほとんどである。そしてその名前も、モハメッド、アクメッド、オマー、アリなどといった明かなイスラム教徒ばかりだ。ヨーロッパ系のピーター·スミスだのケビン·ブッシュなんて名前のテロリストは先ずいない。どうやらテロリストによる非イスラム教徒の地元若者リクルートはあまりうまくいってないようだ。

こういうことをいうと人権擁護市民団体などが、人種差別だの人権侵害だの騒ぎだすだろうが、この際そんなことをいっている場合ではない。誰が考えてもオクラホマ出身の70歳になるセルマおばあちゃんと、パキスタン出身の19歳のオマー君とでは、どちらがテロリストの可能性が高いかなど明白なはず。それを人権云々を心配してセルマおばあちゃんのおこしの中身までいちいち調べるのは時間の無駄というものだ。

決して人種でプロファイルしろというのではない。だが乗客の元の国籍、名前、年齢、性別など十分にヒントとなる項目はあるはずだ。警備が厳しくなればそれにかかる人件費も時間もかかる。それでなくても空の旅は難かしくなっているのだ。今後飛行機での渡航が安全かつ能率的に行われるためには、プロファイリングは必要不可欠になってくるだろう。


関連ブログ記事:
アメリカ行き航空機10機の同時爆破
英でテロ計画、摘発

August 10, 2006, 現時間 4:23 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 9, 2006

クルーレス! アメリカメディアの実態

昨日アメリカのブログで読んだ記事なのだが、暗いニュースリンクが丁寧に翻訳してくれているので、下記の驚くべき記事を紹介しよう。強調はカカシ。

米CNN放送で8月6日に放送されたニュース番組『CNN RELIABLE SOURCES』で、現在進行中のイスラエルによるレバノン侵攻軍事作戦について驚くべき談話が飛び出したので以下に引用する

ハワード・カーツ(CNN番組ホスト):
「本日ここワシントンのスタジオにはABCニュースのホワイトハウス詰め記者アン・コントンとワシントンポスト紙ペンタゴン担当記者で新刊書『Fiasco: The American Military Adventure in Iraq』の著者であるトーマス・リックスを迎えています。

トム・リックス、あなたはイラクを含めて軍事紛争をたくさん取材してらっしゃいますが、軍隊同士が互いに撃ち合っているような類の紛争ではない状況の中で、市民の犠牲者の増加がいよいよ大きな問題になりつつあるんでしょうか?」

トーマス・リックス記者:
「そのとおりだと思います。ただ、現在では、市民の犠牲者に関しては、両軍にとって戦場の一部になっていると思います。その一例を挙げますと、一部の米軍アナリスト達の話によれば、イスラエルはレバノンから発射されるヒズボラのロケットを意図的に放置していて、その理由としては、ロケットが発射されていればイスラエル側もレバノン侵攻に関する道徳上の均衡を保つことができるということです。」

カーツ:
「ちょっと待って下さい、イスラエル側が、基本的にはPR目的のために、イスラエル市民の犠牲が出ればPR戦争上有利になるという理由で、意図的にヒズボラ側の火力を維持させていると言うんですか?」

リックス:
「ええ、軍事アナリスト達はそう言ってました。」

カーツ:
「それは意外なことですね。自国の市民を殺させることが自国の利益に繋がるという発想が、誰も自国の市民が殺されるのを見たくはないが、この戦争への認識という観点では自国の利益に働くということですか。」

リックス:
「そのとおりです。道徳上の優位性という問題に関して役に立つんです。なにしろ、レバノン侵攻作戦では市民が同様に殺されていくでしょうからね。」(以下略)

イスラエルが自国の民をプロパガンダのために見殺しにしてるって? いったいなにを根拠にこんな馬鹿なことがいえるのだろう。これじゃ911はアメリカ政府とイスラエルのモサードの陰謀だったなんていうとんでも説と同類ではないか。まともなジャーナリストのいうことじゃない。で、その軍事アナリスト達って誰なんですか、リックスさん。

そのくせCNNはヒズボラがレバノンの民間人を人間の盾に使ってわざとイスラエルに民間人を殺させ、その写真を撮ってはメディアに売り込んでいる事実を完全無視している。

イスラエルが民間人の犠牲を利用していることの証明として、暗いニュースは私が先にあげたカナ攻撃の事件を例にあげている。

例えば、イスラエルの爆撃により多数のレバノン市民が殺されたレバノン南部のカナ村には、ヒズボラのロケット発射拠点はなかったといわれている。ここをあえてイスラエルが爆撃した理由は、ヒズボラ及びアルカイダ側への挑発という意図があるかもしれない。

レバノンの赤十字救援隊がカナで爆破された建物のがれきのなかから、破損されたロケット発射台を発見しているという事実があるにも関わらず、このようないい加減なことを書く暗いニュースリンクも反イスラエルプロパガンダに侵されているとしか思えない。

August 9, 2006, 現時間 6:14 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

ニューヨークタイムスやらせ写真がばれて、苦しい言い逃れ

昨日ロイターのやらせ写真について書いたばかりだが、コメンターのマイク·ロスさんが紹介してくれたこの写真について、今日になってニューヨークタイムスが訂正記事を発表した。(無料登録必要)



死体を装う男

ニューヨークタイムスに載った、瓦礫の埋もれた「死体」の写真

この写真につけられていたニューヨークタイムスの最初の説明は:

タイヤー市の市長によれば、一番ひどい被害のあった場所ではまだがれきの下に埋まっている遺体があるということだった。市長は政府の役員が遺体を引き出す間だけでも攻撃を休めることを訴えた。(撮影:テイラーヒックス、ニューヨークタイムス)

この写真で「死体」として現れる半裸の男性は、ほこりひとつついていない裸の胸もあらわに、ミケランジェロが描いたシスティンチャペルの壁画かカルベン·クラインの下着宣伝ポスターよろしく、モデルのようなポーズで寝転んでいる。はっきり言ってこの写真をみただけで、これがやらせポーズであることくらい明白だが、ニューヨークタイムスが同時に発表した一連の写真に同一人物が救援員としてぴんぴんと走り回っている姿が写っていたのである。



SistineChapel

システィンチャペルの壁画

それを指摘されたニューヨークタイムスは苦し紛れに言い逃れをしているのだが、そのいい方が面白い。(訳:カカシ)

7月27日付けのタイヤー地区にてイスラエルの攻撃で破壊された建物に関する一連の音声付きスライドショーにおいて、一つの写真についていた説明書きが状況にたいして不適切でした。写真にみられる男性は先の写真で救援にあたっているようにみられ、その救援の途中に怪我をおったもので、攻撃によるものではなく、また死亡もしていません。

正しくは印刷版のタイムスに載ったように、昨日イスラエル空爆で破壊されたレバノンはタイヤー地区の建物にて、転んで怪我をした仲間を助ける男性、でした。

「転んで怪我をした」って? どうして転んだ人間が目をつむってねそべっているのだろうか? しかもかぶっていた野球帽を腕の間にはさんだりして。転んだ衝撃が大きくて失神したとするには、あきらかに緊張している腹筋やふくらはぎがそれを裏切っている。第一そばに立っている男性が、転んだ仲間を抱き起こそうというのなら、なぜ片方の腕だけをにぎっているのか、どうみても不自然な姿勢である。

やらせ写真やねつ造記事はテロリストの専売特許だが、それに完全に共謀している西側の主流メディアには恥も外聞もないのだろうか? よくイスラエルの武力がヒズボラに比べて不均衡い強大だと語る人がいるが、こと情報戦争に関してはヒズボラのほうが圧倒的に優勢である。この不均衡な力関係について誰も批判しないのか? するわけないか、、、

August 9, 2006, 現時間 2:57 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

イスラエル戦闘拡大

セオドン王『開戦の危険を冒すのは好まない。』

アラゴルン『開戦はすでに貴殿のうえにもたらされたのだ。貴殿が好むと好まざるとにかかわらず。』

この会話はJRRトールキン原作の指輪物語を原作にしたピーター·ジャクソン監督の映画、ロード·オブ·ザ·リングスの一場面である。ローハン国の王セオドンは国境ぞいの村がすでに敵に攻撃され、自分の息子が指揮する偵察軍が敵に待ち伏せされ息子を失うまでの打撃を受けていながら、まだ開戦への決心がつかないでいた。なんとか全面戦争になることを避けたいと考えていたのである。だが敵はついそこまで迫っていた。セオドン王には全面戦争以外の道は開かれていなかったのである。

イスラエルのオルメルト首相がおかれている立場はまったくこのセオドン王と同じだ。イスラエル兵が拉致されたのをきっかけにイスラエルはレバノンに迅速な攻撃を仕掛けはしたものの、オルメルト首相はレバノン南部のヒズボラ基地を破壊し、イスラエル軍が占拠することで、さっさと戦闘を終わらせるつもりだったのだろう。初めの一週間ぐらい空爆でたたき、陸上部隊を一個隊くらい出動させる程度で十分だと考えていたようだ。

しかし、ヒズボラはおもったよりも強靭で手強い相手だった。武器をシリアを通じてイランから手に入れるなど、ちょっとやそっとの攻撃ではその能力を極端に弱体化させることは困難だ。また自分らの勢力さえ弱まらなければ、レバノン人や同族のシーア民間人がどれだけ死のうが無頓着なヒズボラは、米仏の提案した停戦条件を飲みそうもない。だから私は昨日イスラエルによる戦争拡大は避けられないのではないかと書いた。

案の定今朝になって、北海道新聞のこのニュースがはいった。

イスラエルが地上戦拡大へ 閣議承認、3万人規模に  2006/08/10 03:01

 【エルサレム9日共同】イスラエル政府は9日、治安閣議を開催、レバノン侵攻で地上戦を拡大する作戦を承認した。レバノン南部に展開中の約1万人の部隊を増員し、国境から最大で約30キロ北方のリタニ川周辺まで北進させ、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラのロケット弾発射基地をすべて破壊する計画。イスラエル放送などが伝えた。地元紙によると、総兵力は3万人規模となる。

 閣僚の1人は、国連安全保障理事会に戦闘停止決議案の協議時間を与えるため、新たな作戦の開始を2、3日留保すると述べた。安保理が決議案の調整に手間取れば、戦闘がさらに激化、犠牲者も増える恐れがある。

戦闘が激化すれば民間人の犠牲が双方に増えるのは必然的だが、レバノン内部では必要以上の民間犠牲者がでている。私は何度かそれはヒズボラが同胞の民間人を人間の盾として利用しているからだと指摘してきた。8月5日付けのナショナルポストにそのヒズボラの人間の盾作戦が詳しく書かれている。(訳:カカシ)

レバノン、タイヤー地区、ファウードファタ医師は涙ぐみながら崩壊された病院のなかから出てきた。果てしなく続くと思われたイスラエル空爆がはじめて一旦休止したからである。

レバノン南部で最後に残った、たった5部屋の医院で彼自身最後の生き残りとなった。生き延びた患者たちはすでに避難してしまっていた。

ファタ医師は記者団の数人をひしゃげたがれき、引き裂かれた壁、イスラエルの砲弾で穴のあいた屋根など、その残骸の中を案内した。

「みてください、やつらのやったことを」ファタ医師は首をふりながら言う。「なんだってイスラエルは病院を標的にしたりするんです?」

その答えは数時間後にその付近で発見された。背の高い雑草のなかに焼けただれたロケット発射台が隠されていた。

この証拠をみせつけられたファタ医師は、病院がロケット発砲に使われていたことを認めた。

「しょうがないでしょうが、どこからか反撃しなきゃならないんですから。」彼は足で地面をならしながらいう。「ここはヘズボラの本拠地なんですから。」

病院をロケット弾発射に使っているヒズボラを批判するどころか、「しょうがない」といって弁護するのであれば、イスラエルの攻撃にあっても文句はいえないだろう。第一ここまでヒズボラに同調する人間が無関係な非戦闘員といえるのだろうか? ただの無実な民間人といえるのだろうか?

相反してヒズボラの作戦で家を追われ、ヒズボラのやり方は迷惑このうえないというレバノン住民も多くいる。レバノンで歯科医を営んでいたキリスト教の住民ナサー·カリーム(48)さんはビントジベイル村にある自宅の庭にヒズボラがロケット発射台を引きずり込んだのを目撃した。

数分後、彼は4連発の発射音を聞いた。カリームさんはかろうじて4歳の息子の耳をロケット発射音からまもるため塞ぐ余裕があったのみ。自分の耳はいまだに鳴っているという。

「ロケット弾が発射された5分後にイスラエルが空爆をはじめました。」ベイルートの避難所で安全となった彼は思い出して語る。「やつらは私たちをイスラエルの磁石にしてるんです。」とカリームさん。

この間29人の犠牲者をだしたカナでの「誤爆」にしても、最初は戦闘員など全くいないと主張していた地元市民だが、翌日赤十字ががれきに埋まった人々の救助に当たっていた時、破壊されたロケット発射台の一部を発見している。そして近所の村からも大量にロケット発射台の破片が発見されているのである。ひとつなどは二つの家の真んなかにある植木の間深くにうまっていたという。

イスラエルはあきらかにロケット弾が発射された場所を狙って攻撃してきているのであり、およそ非戦闘員の犠牲を顧みない無差別攻撃などではないことがこれではっきりする。

無論、こんな事実にはアメリカを初め世界のメディアには興味がないのだろうが。

August 9, 2006, 現時間 2:07 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 8, 2006

ヒズボラの情報操作作戦! ロイターのやらせ写真を斬る

アップデートアンドバンプ 下記参照:

百聞は一見にしかりとはいうものの、写真というものは得てして信用ならないものである。特に合成技術が発達している今日この頃、写真に手を加えるなどということは朝飯前だ。今回の戦争において、イスラエルの空爆による被害の写真が毎日毎日発表されるが、そのなかでアメリカのワイヤーサービスでも指折りのロイター社が、レバノン市民提供のやらせ写真やねつ造写真を発表しており、920枚の写真を取り下げたことがあきらかになった。

パワーラインのA Bridge Too Weirdにおいてやらせ写真の分析が詳細に行われているのでそこからちょっと紹介したい。

下記の4枚に渡る一連の写真はフリーの記者アドナン·ハッジ氏がロイターに提供したものである。これは7月12日の朝7時付けの記事から始まるのだが、最初の写真の説明は「南レバノン、イスラエルの戦闘機によって空爆直後のタイヤー地域にあるカサミヤ橋付近にて、走っているレバノン市民」この写真が空爆のどのくらい後に撮れれたものなのか、またなぜ市民が走っているのかは不明だ。 ハッジの役者以外には人気(ひとけ)はない。



July 12, 7:00AM

7月12日午前7時付け


次の写真は同日午前11時10分付けだが、背後にある木や右側にある建物、そして停まっている車に注目されたし。最初の写真で市民と呼ばれた男性はここで突然「民間警備役員」と変ぼうする。この男性はなぜか今度は反対側に向かって走っている。説明は「イスラエル戦闘機による空爆直後、走るレバノンの民間警備役員、南レバノンのタイヤー地域カサミヤ橋付近にて」とある。この写真の左側に写っている逆さまにひっくりかえっている車に注目されたし。



July 12, 11:10AM

7月12日午前11時10分付け

12日午前8時43分付けの記事ではなんと前出の同じ車が全く別の場所で登場する。この写真の説明は「南レバノン、タイヤー地域にて、イスラエル戦闘機によって爆破され崩壊したカサミヤ橋付近にて、レバノン市民」とある。しかしこの写真の場所は先のカサミヤ橋付近とはまったく景色が違っている。共通しているのは逆さに転がってる乗用車だけだ。



July 12, 8:43AM

7月12日午前8時43分付け

そして最後のこの写真。ここでもやはり崩壊されたの橋が写されているが、その説明が前の写真と同じ「南レバノン、タイヤー地域にて、イスラエル戦闘機によって爆破され崩壊したカサミヤ橋付近にて、レバノン市民」なのである。いったいどっちが本当のカサミヤ橋なのだ????



July 13, 12:44AM

7月13日午前零時4分付け

ロイターが先日リコールした合成写真に加え、同じ現地記者によるこのあきらかなやらせ写真。これでは現地から送られてくるヒズボラの被害だのレバノンの損害だのどこまでが本当なのか全く疑問だ。ロイターといえば泣く子も黙る由緒あるワイヤーサービス。多くのメディアがロイターの記事を本当のニュースとして再掲載し、世界中にそのイメージや記事が広まるのである。そのようなメディアがヒズボラのプロパガンダを平気で流しているとしたら、これは由々しき問題なのではないだろうか?

ま、なんでもかんでもヒズボラの肩をもつ主流メディアに今さらカカシは驚かないけどね。ところがアメリカのメディアはイスラエルが情報操作をしてると主張するんだからおかしい。

アップデート:

コメンターのマイク·ロスさんが、ヒズボラによるやらせ写真がほかにもたくさんあると紹介してくれたので、ここにそのひとつミッシェル·モルキンのサイトのリンクを貼っておく。ここではなんと連続の写真でピンピンしている救助員のひとりが、別の写真でがれきの下敷きになった死体として登場。ひどいもんだわ。

August 8, 2006, 現時間 11:30 PM | コメント (4) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

イランが攻める時、8月22日の意味するもの

冷戦の頃、東側の共産圏と西側の自由主義圏が互いに核兵器を保持していながら核戦争をしなかった理由は、互いの核兵器が互いの抑止力として働いていたからだ。どちらかが核兵器を使用すれば相手からの報復は免れない。そうなればお互いの国家が滅びることを双方が承知していたのである。パキスタンとインドの核兵器が互いの抑止力として働いているのも同じ理屈だ。文明社会は戦争をやってもその結果として生き残りたいという欲望がある。その存続への願望が核戦争による自滅をこれまで防いできたのである。

ところがイランにはそのような抑止力は全く効果がない。なぜならばイラン政府が代表するイスラマジハーディストにとって死ぬことは単なる昇進であり、殉教者として天国での地位を保証される名誉なのである。だからイスラム過激派が同胞の犠牲を顧みずに我々文明人からすれば野蛮で卑劣な非戦闘員を巻き添えにする攻撃を奨励するのは、イスラム教徒がインファデル(非信仰者)を殺す過程で殉職することはイスラム教徒にとって誇り高い運命であると本気で考えるからなのである。

イランのリーダーたちは、その最高地位にあたるアヤトラ·アリ·コメーニから統治者のムラーたち、そしてアクマデイネジャド大統領にいたるまで、善対悪の天地を分ける最終戦争が必ず来ると信じている。ここでいう善とは無論イスラムジハーディストであり、悪とはアメリカやイスラエルが代表するインファデル=非信仰者のことである。この戦争によってジハーディストたちはインファデルに追いつめられるが、その存続が危うくなったその時こそアラーの神が世界から隠してきた、12番目のイマムがこの世についにその姿をあらわし、このモハメッド·アル·マフディが自ら軍を率いて非信仰者を滅ぼす。そしてこの世はイスラム教徒だけのパラダイスとなると信じているのだ。

このような黙示禄論は別に他の宗教のそれと比べて特にばかばかしいものでもない。だがひとつだけ違うのはこの黙示禄信者たちには陸軍があり、空軍がり、ミサイルがあり、核兵器すらも持とうとしている点である。そして我々にとって心配なのはイランの統治者たちがこの最終戦争が差しせまっていると考えていることなのである。

イスラム教の研究学者として世界で一番知識のあるとされるバーナード·ルイス教授がウォールストリートジャーナルにおいて、その運命の日は来る8月22日であると書いている。(カカシ注:WSJの記事や有料なので、ここでは一部を抜粋して訳すことにする。)

8月22日にどのような特別な意味があるのだろうか? 今年の8月22日はイスラムカレンダーにおいて1427年、ラジャブの月は27日にあたる。この日は予言者モハメッドが羽のついた馬バラクに乗って「いちばい遠くのモスク」というイスラエルにあるとする聖廟へ飛び、そこから天国へいってかえってきたとされる日で、多くにイスラム教徒が伝統的に記念日として祝う。

この日がイスラエルの終わり、必要ならば世界の終わりを告げる最終戦争の期日として適切であると判断されるかもしれない。アクマヂネジャド氏がそのような大変動を起こす事件を8月22日ぴったりに計画しているのかは不明だが、この可能性を考慮にいれておくことは懸命である...

この文脈において冷戦時代に機能した相互破壊の論は意味がない。どっちにしても最終的には全面的破壊は避けられない。大事なのは死後におけるインファデルには地獄、信者には天国という最終到着地だけなのだ。このような信仰を持つ人々にとって相互破壊は抑止力になるどころか促進力となるのだ。

ではいったい8月22日に、イランはなにをするつもりなのだろうか? イランが核兵器開発に力をいれていることは確かだが、まだイランに核兵器があると考えるひとはいない。だがイランには性能の高い長距離ミサイルは存在するわけで、弾頭につめこめる武器は核兵器だけとは限らない。だとしたら、イランは8月22日にイスラエルへの攻撃をはじめるつもりであろうか? もしイランがイスラエルを攻めたら、アメリカはどうするのだろう? 世界はどうするのだろう?

黙示禄は本当になるのだろうか? そうならないことを神に祈ろう、信者の死を奨励する神ではなく生を重んじる神に。

August 8, 2006, 現時間 8:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

ツアーデフランス、優勝したランディスのドーピング疑惑

アメリカの選手、フロイド·ランディスがこの間のツアーデフランスで優勝した直後、彼にはドーピングの嫌疑がかけられた。やっぱりフランスはなんとかしてアメリカ選手から勝利を奪い取りたいようだ。二度に渡る尿検査で陽性と判断されたランディス。二度めの検査が最初の結果を確認したため、ランディスはツアーの優勝者の座をおわれる可能性が高まった。またランディスは所属していたフォナックチームからも解雇された。ランディス選手は今後チームの一員としてレースに出場することができないだけでなく、サイン会などのイベントにも出場できなくなる。

UCIルールに則れば、ランディスのタイトルは剥奪されることになり、ツール・ド・フランスの総合優勝はオスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)の手に渡る。さらに2年間のレース出場禁止と、その後の2年間のプロツアー出場禁止も免れない。

本人は当初、前夜にアルコールを飲んだことや、常用している甲状腺の薬の影響ではないかとはなしていたが、いまではこの説明は苦し紛れの当てずっぽうだったとし、原因は自分にもわからないと語っている。

私はどうもこの事件はうさん臭いと思う。フランスのサイクリング協会はずっとアメリカ選手の優勝を快くおもっていない。7回連続優勝をしたアームストロングについても、ずいぶんドーピングの疑惑をかけて彼の栄光を汚そうとしたし、今回も優勝候補だったヨーロッパ選手数人をほとんど根拠といえないようなドーピング疑惑で失格にした前科もある。

そして今度の優勝者ランディスのドーピング疑惑。検査をしている研究所がどれだけ尿サンプルの管理をきちんとしていたのかどうかさえ疑わしい。ランディス自身はサンプルに薬が注入されたのではないかという陰謀説を唱えるつもりはないとしているが、これだけドーピングでやっきになっているツアーデフランスで、検査してすぐわかるような男性ホルモンを接種するほどランディスが間抜けだとはどうしても信じられない。

それに発見された男性ホルモンは常用していないと効果がないものなのだという。以下サイクリングタイムスより:

ランディスは今大会で合計4回の検査を受けている。もし本人の主張通りもともとT/E値が高いのだとしたら、第17ステージ以外の3回の検査でも高い数値が出ていなければならない。人のT/E値は大きくは変化しないからだ。

また、仮にランディスが筋力増強効果を狙ってテストステロンを摂取したのだとすれば、数週間にわたって摂取していたはずで、やはり3回の検査で異常値が出るはずである。

では、ランディスはテストステロンを常用しておらず、第17ステージの起死回生の大挽回のために、その時だけテストステロンを摂取したのだろうか?。これはスポーツ医学的にはナンセンスである。テストステロンに持久力を増強する効果があるという医学的知見は今のところ皆無だからだ。

仮にランディスがドーピングを故意にかつ計画的に実行したのだとしたら、これではどうもお粗末であるとしか言いようがない。果たして、自身の破滅につながるかもしれない危険な賭けに踏み出すときに、そのようなずさんな行動を取るものであろうか。
「あの日はタイム差を挽回することが目的でなく、ステージ優勝するつもりだった」と語るランディス。優勝すればレース後にドーピング検査を受けなければならないことは分かりきったことだった。

尿のサンプルが汚染されていないとしても、ランディスの食事に薬が加えられた可能性も考えるべきなのではないだろうか。どうもしっくりいかない事件である。

August 8, 2006, 現時間 1:58 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

ヒズボラの勝利条件

私は以前に停戦は誰がするのかにおいてイスラエルの勝利条件を下記のように提示した。

1)ヒズボラがレバノン各地の民家に隠した一万二千のミサイル、および他の武器弾薬を摘発破壊もしくは中和する。 2)何万からいるヒズボラ戦闘員を殺すか、シリアへ追い出すかして、レバノンからヒズボラを完全駆除する。 3)南レバノンを再び占拠する。

だから、この間アメリカとフランスが国連安保理に提案した停戦条件が通り、実際に履行されるならイスラエルはこのラウンドでは一応勝ったといえるだろう。

一、安保理はレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの攻撃と、イスラエル軍の攻撃的軍事作戦の即時中止に基づく「戦闘の全面中止」を要求(イスラエルの自衛的作戦による反撃は容認)。国連レバノン暫定軍に戦闘中止の履行監視を要求。

 一、イスラエルとレバノンに対し、以下の原則や事項に基づく恒久停戦や長期的解決に同意するよう要求。

   ▽国連が設定した両国の境界線「ブルーライン」の尊重

   ▽係争地「シェバ農場」一帯を含む国境画定

   ▽ブルーラインとリタニ川の間のレバノン南部にレバノン軍と国際部隊だけが活動する緩衝地帯を設置

   ▽ヒズボラの武装解除などを求めた2004年の安保理決議1559の完全履行—など。

 一、イスラエルとレバノンがこれらに原則合意した後、別の決議案で国連憲章7章に基づく国際部隊の展開を承認。

 一、採択から1週間以内に決議の履行状況を安保理に報告するようアナン事務総長に要求。

ヒズボラもそしてレバノンもこの停戦条件を飲むとは思えない。といえばおのずと出てくる疑問はヒズボラにとっての勝利条件とはなんなのだろうかということだ。

ヒズボラだけではないが、アラブ諸国においては西洋社会へ立ち向かうという行為そのものがすでに勝利という観念がある。例え国のインフラが破壊され経済的に圧迫され軍隊の大半が破壊され同胞が大量に殺されても、自分と自分の政権/勢力が生き残りさえすれば、それは彼等にとって十分に勝利なのである。

だから湾岸戦争において、先代のブッシュ大統領が軍事的には勝利をおさめながら、バグダッドまで乗り込まずフセインを殺しもせず、フセイン政権をたおさなかったことは非常な失態であったといえる。アメリカを相手取ってたった一国で立ち向かい生き延びたフセイン政権はアラブ諸国では英雄としてたたえられた。情報操作など簡単にできる軍事独裁政権下では、湾岸戦争の終戦記念日は勝利の日として祭日とまでなったという話だ。フセインが国民に課された国連による経済制裁など屁とも思っていなかったのは言うまでもない。食料のための石油交換を悪用していくらでも裏取り引きで二枚舌のフランスやロシアを通じてフセインの私利私欲を肥やすことができたからである。

そういう背景があるので、パレスチナのハマスが兵法としては全く意味がない自爆テロや民家へのロケット弾発砲をいつまでも続けても、イスラエルに対して抵抗しているという行為そのものがすでに勝っているとして讃えられるわけだ。戦闘としては特に領土を増やすわけでもなく、戦況が有利になるというわけでもないのに、イラクでアルカイダが訳の分からない血みどろの攻撃を執拗に続けているのも、まさに同じ理屈なのである。

明らかにテロリストたちが考える勝利とは伝統的な国と国との戦争で勝ち得るものとは全く別ものなのだ。

今回の戦争においてもヒズボラの勝利条件とは非常に簡単だ。単に7月12日の状態に戻りさえすればいいのである。イスラエルがレバノンから完全に撤退し、再びヒズボラが南レバノンを占拠する。この場合、国連の連合軍やレバノン軍がこのあたりの警備にあたるという形でもかまわない。イスラエル軍さえ撤退してしまえば、ヒズボラは国連軍やレバノン軍を簡単に味方につけることができる。そうすればこれまで通り、イスラエルにロケット弾を打ち込んだりイスラエル市民を拉致したりすることが続けられる。

国連が無条件の停戦をイスラエルに飲ませ、イスラエルが撤退したら、ヒズボラは大勝利宣言をする。アラブのメディアは反イスラエルだから必然的にヒズボラには同情的な報道がされる。事実はどうあれヒズボラはイスラエルの暴虐からレバノンをすくった英雄として讃えらえるというわけだ。実際にレバノンが受けた被害や損害などどうでもいいのである。

ヒズボラのようなテロ軍団は停戦を単なる再編成としか考えていない。だから、自分らの組織の再編成が整ったところで再びイスラエルへの攻撃をはじめ、怒ったイスラエルが反撃したら、イスラエルが停戦をやぶったと国際社会に訴え、反イスラエル意識のつよい国連にイスラエルの自制を求めさせるという、いつものパターンがくりかえされる。めでたし、めでたし、なのである。

だからアメリカのライス官房長官がこの前の中東訪問の時にいったように現状維持の状態での停戦をイスラエルはうけいれることは絶対にできないわけだ。今度限りはいつもどおりのイスラエルだけが攻撃を停止しテロリストが再編成するという停戦はおき得ない。

となるとこの戦争の拡大はもはや避けられないのかもしれない。

August 8, 2006, 現時間 9:11 AM | コメント (0) | トラックバック (1)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 7, 2006

真夜中まで20分、、、18分30秒のギャップ

イラク戦争前夜、反戦派はイラクの大量破壊兵器開発がどれほど進んでいるのか疑問であるから、確かなことが分かるまでは戦争を控えるべきだと主張していた。もっと査察に時間をかけ、イラクの武力を正しく把握してからでも遅くはないというのである。つまり反戦派は真夜中2分前まで待つべきだと主張したのだ。

実際に戦争をしてみてわかったことは、イラクに大量破壊兵器開発計画があったことは事実だが、我々が当初想像していたところまでは進んでいなかったということだ。*イラクでは大量破壊兵器が発見されなかった*という当初のCIA視察団の発表を振り回し、反戦派は「それみたことか、イラクはそれほど危険な国ではなかったのだ。戦争などする必要はなかったのだ。」と鼻高々であった。

たしかにイラクは我々が思っていたより危険な国にはまだなっていなかった。我々はイラクを真夜中の危機2分前に攻撃するかわりに20分前、いや20分30秒前に攻撃してしまったのである。

それで良かったのだ、と私はいいたい!

我々、文明社会の撲滅を願う敵が我々が相手にできないほど強敵になるまで待っている必要がどこにあったのだ? ウィンストン·チャーチルではないが、敵が弱い時に戦う勇気がないのなら、敵が強くなってからどうやって戦うというのか?

この18分30秒のギャップは、イスラエルによるレバノン攻撃にもあてはまる。

私を含めほとんどの人々が、いったんイスラエルがヒズボラに全面攻撃を仕掛ければ、ヒズボラなどひとたまりもない、この戦いは迅速に圧倒的な決着を生むであろうと考えていた。ところがヒズボラはおもったよりも手強い。イスラエルはかなり苦戦をしている模様である。イスラエルが2000年にレバノンから完全撤退してからヒズボラは組織的にも腕を磨き、性能の高い武器をイランからシリアを通じてずいぶん取り入れ、かなりの武装強化をしていたようだ。

この状態をみて、アメリカ民主党はまたまた勝ち誇った顔でいう。「だからいわないことではないのだ。やたらにヒズボラなどに手をだすからこういうことになる。放っておけば良かったものを」だが、ここで疑問が生まれる。もしイスラエルがヒズボラによる戦闘行為を無視し、ヒズボラをこのまま放っておいたら、長い目でみてイスラエルにとって良い結果を生んだのであろうか?

その答えは否である。この戦争は必要だった。イスラエルはヒズボラを今の時点で攻めておいてよかったのである。

ヒズボラを放っておくべきだったと語ることの裏には、この戦争が交渉によって避けることができるものだという前提がなければならない。イスラエルがテロリストによる市民の拉致やミサイル攻撃を我慢し続けていれば、いずれはテロリストもイスラエルの自制心に感服して攻撃をやめるという前提が必要なのだ。だが、これまでのヒズボラやハマスのやり方をみていると、イスラエルが自制し国際社会の圧力に負けて折れれば折れるほど、テロリストたちの攻撃はごう慢になっている。

ヒズボラ、そしてその背後にいるイランの最終目的はイスラエルの撲滅である。彼等はイスラエルが完全に滅びるまでイスラエルとの戦いをあきらめる意志は全くない。それが証拠にイランの大統領はことあるごとにイスラエル滅亡を唱えているではないか。 国際社会がイランを説得してイランの打倒イスラエルの野心を崩せるなどとは誰も考えないだろう。国連はイランの核兵器開発すら遅らせることができないではないか。イランが核兵器開発に成功した暁にはイランがイスラエルを攻めるのは必定である。これは避けられない運命だ。

では、イランの手先であるヒズボラをイスラエルが今たたくことになんの問題があるというのか? 今たたかなければ何時たたくのだ? 何時なら国際社会はイスラエルの攻撃が正当であると認めるのか? 戦いは必ずくるのである。真夜中は避けられない時刻なのだ。それならば何故イスラエルは勝利がより難かしくなる真夜中2分前まで待っていなければならないのか。なぜ20分30秒前ではいけないのか。

ヒズボラによるイスラエル攻撃は2000年のイスラエル軍レバノン撤退よりちゃくちゃくと増えてきていた。このまま放っておいてヒズボラの攻撃がいずれ止むと考える根拠は全くない。それどころか時を経るに従って攻撃はその規模を増すと考えるべきである。

この戦争は避けることのできない戦争なのだ。もしイスラエルが今攻めなかったなら、いずれ強化したヒズボラが彼等の都合のよい時と場所とやり方で攻めてきたことだろう。イスラエルが反戦派のいうとおり真夜中2分前まで待っていたなら、今の苦戦など比べ物ならないほどひどいことになっていただろう。

18分30秒のギャップ。これがイスラエルの生死を左右することになるのだ。

August 7, 2006, 現時間 9:53 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 2, 2006

バッファロー空港でブログ

今さっき、我々の計画ミスでニューヨークはラグアディア行きの飛行機に乗り遅れ3時間の待機となったので、バッファロー空港からブログ中。

さて、ナイアガラの観光を終わらせて今朝はゆっくり食事をしてからニューヨークへ戻る予定だった。昨日バッファローからカナダ側にあるホテルに向かう時は道もすいていたし、税関もそれほど手間どらなかったので、今日は道が込んでいることも見越してその倍の一時間をみて出発することにした。

朝食にはいったドイツ風レストランでは、両親は例によってメニューが読めないので、私が朝食のセットをすすめた。みなさんも多分ご存じだろうが、アメリカのレストランは朝食といえば普通ソーセージかハム、卵、ハッシュブラウン、それにトーストとセットになっていることが多い。無論トーストやハムだけをサイドオーダーとして注文することはできる。叔母は朝からあまり食べたくないというので、トーストとコーヒーのみ。父もセットは多すぎるのでハムとトーストだけでいいという。ミスター苺も朝はあまり食べないのでオートミール。私はドイツ名物アップルパンケーキ。

母も叔母と同じようにトーストだけでいいといいはっているが、母の「食欲ない」という言葉ほどあてにならないものはない。昨晩もとまったホテルの上階でナイアガラの滝が見下ろせるレストランで夕飯を食べたが、食欲がないといっていた母は、自分の注文した料理のほかにも私が注文したスープやら前菜やらを「ちょっと頂戴」といってかなり試食してしまったので隣にいたミスター苺が、「君の食べる分がなくなっちゃうよ。」と心配したほどだった。

昔からそうなのだが、私が母をレストランにつれていくと母は私が薦める品は絶対にいやだと言い張って、全く別のものを頼む。だが実際にその品がでてくると私の皿をみて「そっちのほうがおいしそうね、ちょっと頂戴」と言って私の皿からほとんど食べてしまい、私が母の注文した料理を食べるはめになる。今回の旅行でもこのパターンが何度も繰り返された。

幸運なことにこの朝食では私が注文する前に母はすでに隣のテーブルに出てきた卵やハムに食欲をそそられたようで、自分もちょっとだけ欲しいといいだした。むろん「セットはいらないわよ、多すぎるんだから。」と注意付き。しかし一品づつ注文するとかえって高くつくし、食べられなければ残してもいいのだからといってセットを注文。母が出てきたカナダサイズの大量の朝食セットをすべてたいらげたのはいうまでもない。

叔母は「食欲ないって騒いでたお姉ちゃんが一番食べたわね。」と私にささやいた。

食事の後時間が迫っていたので、ミスター苺はちょっと焦りはじめた。しかしシニアシティズンを含め5人もいるとそう簡単には行動できない。ミスター苺はすぐに出発したかったのだが、父は変わった形のレストランの前で集団写真をとりたがるし、叔母や母も、代わる代わるに「あ、カカシちゃんもはいって」「あ、苺さんもはいって、」とやるので、ミスター苺はもうイライラ。せかすミスター苺に母は、「自分が30分も寝坊したくせに、いまになってせかすなんて身勝手だ」と文句をいう。確かに食事をはじめたのが30分遅れたのはミスター苺のせいなので、これには彼も返す言葉はない。しかし誰のせいで遅れても今のんびりしていては飛行機に乗り遅れてしまう。

なんだかんだやっていながら、一応予定の時間にホテルを出ることができたので、まあいいかと思っていたら、このあたりの道は一方通行がおおく、来た道をそのまま通ってかえるということができない。すぐそばにある国境の橋へなぜかいきつけず、どんどんどんどん反対方向へ走ってしまった。ぐるぐると滝の前の道を遠回りしてやっと行き着いた関税の前ではものすごい長い列。カナダからアメリカへの入国はアメリカからカナダより厳しいらしい。

アメリカ側にはいっても、途中のハイウェイがものすごいのろのろ運転。道が混んでるわけでもないのにどうしたんだろうと思ったら、なんと葬式のためにつらなった何十台もの車の列の後ろに並んでしまったのである。

空港についたときは出発30分前で、普通なら間に合う時間だが、荷物が多かったため45分前までにこなければチェックインは無理だといわれた。次の便は三時間後だという。

「ミスター苺がのんびりしてるから悪いのよ。もっと早くでればよかったのに。」と母はミスター苺を責める。「お母さんたちがぐずぐず写真なんか撮ってるからだ」とミスター苺。

しかし実際には誰が悪いという訳ではない。行きの時間の2倍もみて出発し、出発の一時間前には空港に入れる予定だったのが、途中の道が予測より3倍もかかったことが原因なのである。知らない土地での旅は不測の事態が起きるのは常識。ましてやカナダといえば我々にとっても外国だしこの程度のことはあっても不思議ではない。

私はまえにこれだけ多く出張していながら、飛行機に乗り遅れたことは一度もないといったが、それは私ひとりで行動していたからである。5人といえど団体行動だし、そのうち二人は70過ぎの老齢である。若いひとたちのように遅れたからといって、荷物を持って走れるわけではないし、そういうことを我々は十分に考慮にいれるべきだったのである。

ま、とはいえっても待ち時間が三時間くらいならどうということはない。飛行機がキャンセルになったり、秘書の手違いで予約がはいってなかったりなどで、クリスマスイブの空港で夜を明かしたこともあるカカシ。ビールでも飲みながらのんびりブログでもしよう。

しかし母とミスター苺の間に生じたこの亀裂、この先が思いやられる。

ちょっと余談ですが、、

ロサンゼルスからニュージャージーのニューアーク空港へ向かうために乗った飛行機。 ゲートで待っているとき、ミスター苺が「お父さん達には黙ってるように、、」とこの便の最終目的地を表示する電光掲示板を指さした。 なんと最終目的地はテルアビブ! そういえば待ってる乗客の多くの男性がヤマカをかぶっていたり、ヘブライ語ではなしている乗客がいやに多いなとは思ったのだが。情勢が情勢だけにちょっと汗をかいてしまった。


August 2, 2006, 現時間 11:40 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →August 1, 2006

ナイアガラの水しぶき

苺畑一家はただいまカナダにあるナイアガラの滝を訪問中。  昨日ロサンゼルスからニュージャージーのニューアーク空港へとび、ニューヨークで一泊してから、ニューヨークのラグアディア空港からバッファロー空港へ。そしてそこからレンタルカーを30マイルほど走ってアメリカとカナダをつなぐ国境の橋、レインボーブリッジを渡ってカナダへ入国。

昔はアメリカとカナダの国境はそれほど厳しい取締りは無かったのだが、2000年直前にカナダから爆弾抱えたテロリストがアメリカへ入国しようとして国境の税関の役員に取り押さえられたのがきっかけで、国境の警備は非常に厳しい。 高速道路の料金所のブースのようなところから顔をだした可愛い顔の金髪男性の税関係員はその笑顔に似合わぬ防弾チョッキを着ていた。

ナイアガラへ行く計画を立てていたとき、ホテルがカナダ側にあるので、パスポートをもっていくか悩んだのだが、やっぱり持ってきてよかった。日本から来ている叔母と両親だけでなく、アメリカからの苺畑夫婦のパスポートもしっかり調べられた。

ナイアガラの滝は昔の映画、スーパーマンでも出てきたが、映画やテレビの画像ではとても現せることのできるような代物ではない。我々は最初ホテルまでの道のりで滝の脇を通ったがその壮絶な水の壁に後ろ座席で両親と叔母が「すごいね~、みてみて~」とやってるので、運転している私までがうっとりしてしまった。おかげでホテルに曲がる道を通り越してとんでもないほうまで行ってしまったのだが、これも観光だと言い訳してなんとかホテルへたどり着いた。

ナイアガラ市にある我々の泊まったホテルは結構よくて、私がいつも出張で泊まってメンバーになっているホテルの姉妹店だっただけのことはあり、部屋に泡がたつジャクージと呼ばれるお風呂がついていた。 両親の部屋もなかなかで、私の顔が利いたとちょっと鼻が高かった。多い出張も多少の利益はあったようだ。

本日の予定はとにかく滝のすぐそばまで行く観光船に乗ることだった。 ミスター苺はまず食事をしてからといっていたのだが、なにしろはるばる日本から滝を観に来た両親と叔母は食事どころではない。 すぐさま船に乗ろうといきり立っていた。 それでおなかがすいてるミスター苺を説得して、先ずとにかく船に乗ろうということになった。 (常に腹具合と相談するミスター苺にとってはちょっときつかったのだが)

ところが、ホテルから船着場へ行くまでに、その壮大な姿にすっかり感服した母たちは、ちょっと歩くと「写真、写真」といって立ち止まるので、せいぜい300メートルの道が全然進まない。 「船に乗りたくて待ちきれなかったんじゃないの?」と苛立つミスター苺を傍目に母も叔母もキャーキャー子供のように騒いで写真を撮っていた。「ほら、苺さんもはいって、はいって」と嫌がるミスター苺を無理やり写真に押し込める。 さすが日本人だ。

やっとの思いでたどりついた「霧の乙女号」。 カナダのナイアガラ地方としてはかなり暑い摂氏30度という気温なのに、水よけにともらったビニールの河童をきるともう蒸し暑いのなんのって。しかし船が滝に近づくともう豪雨のごときみずしぶき。それでもアメリカ側の滝はそうでもなかったが、カナダ側のひずめ型の滝のほうでは3方を滝に囲まれびしょぬれになった。母はあれほど見たいといっていた滝を見ず、河童で顔を隠して怖がっていた。おばが大声で「船が立ち止まっている」と叫ぶ。どうやらサービスらしい。私は水しぶきなどなんのそのと滝を見上げたが、周り中水しぶきで真っ白だった。月並みだが自然の力は偉大だと感激したカカシであった。

船の観光が終わった後、カカシ夫婦と叔母は滝の裏側を見る一時間のツアーに参加したかったのだが、両親は70才を越す熟年夫婦なので、ちょっとこれはきつい。またここから徒歩でホテルに戻るのもちょっとたいへんだ。それでタクシーを呼んで両親だけ先にホテルに返し、我々三人だけで滝の裏側を観ようと思ったのだが、強気の母はタクシーなどいらない、もったいない、と駄々をこねた。実は行きがけにサングラスをなくしたから帰り道で探したいのだという。叔母が帰り際に探してあげるからと無理やり両親をタクシーに押し込めると、「タクシー代は払わないからね!」と捨て台詞。ミスター苺がうんちゃんに料金より余計に払って、両親を送り出し、我々は滝の裏側へ向かった。

ちょっと余談ですが、、、

ところで滝の裏側ツアーまでの待ち時間に寄ったレストランのバーで、ミスター苺がポートワインを注文したのだが、3オンス入った大きめのグラスに入れてくれといったら、カナダでは一時間に1オンス以上飲んではいけないという法律があるといわれてびっくり。カリフォルニアでも飲み屋でさえ煙草がすえないという窮屈な世の中になったが、カナダでは一時間に飲む酒の量まで規制されているとは、さすが社会主義傾向のある国である。


August 1, 2006, 現時間 8:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

© 2006-2015 by 苺畑カカシ - All Rights Reserved