日付け → →April 29, 2008

韓国人もびっくり、聖火リレーで見せた中国人の野蛮ぶり

先日聖火リレーが長野を発って韓国のソウルで行われたという新聞記事を読んだが、そこでも中国留学生が一万人あまり現れて中国国旗を振りまくって脱北者やチベット支持者と小競り合いがあったと書かれていた。浜村淳さんのラジオ番組では、中国人に平和的にデモをしていた韓国人や外国人が殴る蹴るの乱暴をうけるケースもあったときいたが、太田述正さん紹介の朝鮮日報の記事では在韓中国人の理不尽な行動に韓国の世論が反中国へと急変したと書かれている。

韓国の対中世論の劇的な変化

・・・北京五輪の聖火リレーが行われた27日、五星紅旗(中国国旗)がソウルの都心部を覆うと、市民の間で「どこからあれほど多くの中国の青年が現れたのか」と いう驚きの声が上がった。ソウル市民は中国の青年たちによる行動を「愛国心」と理解した。しかし、翌朝には彼らを見る視線は冷淡なものに変わっていた。

・・・世論が急変したきっかけとなったのは、ソウル市中区のプラザホテルで起きた無差別暴行をとらえた動画だった。動画には中国人とみられる100人余りがホテルのロビーに押し寄せ、チベット支援団体のメンバー数人を壁側に追いやり、国旗のポールや手足で暴行を加える場面が映っていた。止めようとした制服姿の義務警察(兵役中の男性が行う警察業務)が殴られもした。中国人らは「殺せ」「謝れ」などと叫んだ。・・・ある大学教授は「外国で自国の聖火を迎える立場ならば、五星紅旗だけでなく、太極旗(韓国国旗)やオリンピック旗も持参するのが常識的な行動だ。五星紅旗だけを持参し、暴力行為まで見られた今回の事態は、民主主義を経験していない中国人が異なる意見を受け入れられないことも原因ではないか」と話した。

中国国内で反政府意見を弾圧するという行為だけでも問題なのに、外国でまで自国民のボランティアを募って反中国意見を暴力で弾圧しようというのだから中国という国は本当にしょうがない。それにしても中国がオリンピック開催国として国際社会の一員であることを証明したかったのであれば、これほど裏目に出る行為はないだろう。

独裁国家ではよくあることなのだが彼らは自分らの力を過大評価してやり過ぎる傾向がある。独裁社会の性質として支配階級は反対意見を受け入れないから建設的な助言を支配者にする政治家も存在しない。もし外交のプロが中国の政治家のなかに存在していれば、諸外国でチベットシンパの暴力的なデモが起きているなら、諸外国の警備体制にその対応を任せ中国はあくまでも被害者を気取るべきであることに気がついていたはずだ。そうすれば「こういう過激派が中国の治安を乱すので中国もその鎮圧に苦労してるんですよ。」と諸外国に訴えることができたからだ。

ところが中共はチベット人に扮した中国人に騒動をおこさせたところまでは良かったのだが、外国へ聖火警備隊を送り込んで平和的に抗議をしている地元民に暴力をふるったり、警備隊を受け入れない国では在外の中国人を募って暴力行為をさせたりと、やり過ぎな行為が仇となってかえって諸外国の反感を買うこととなってしまった。

こういうところに中国の外交の未熟さが歴然と現れてしまったのである。中国はオリンピック開催国として交際社会の一員であることを証明するどころか、一連の事件を巡って、いかに中国が国際社会進出にはまだまだほど遠いかということを証明するに至った。

しかし問題なのは、日本を初めアメリカでも格安の品物はほとんどが中国製。中国製品をボイコットしようにもあまりにも多すぎてとてもボイコットは無理。せいぜい食料品くらいは中国製品を避けているが、ズボンのベルトから石けんの受け皿や電気のコードに至まで中国製品に頼らなければ生きていけないこの情けなさ。我々消費者は安価に惑わされて中国の人権迫害に長年目をつむってきた。しかしここ最近日本からの中国野菜輸入はなんと40%も減ったという。これは政治家が出来ないことを消費者自らがボイコットという形でおこなったすばらしい例だろう。

韓国でも北朝鮮からの避難民のことなどもふまえて、決して中国が韓国の友人などではないことに気がつくべきだ。中国と一緒になって日本を責めているより、韓国と日本は協力しあって中共や北朝鮮の独裁政権と立ち向かうべきなのである。今年のオリンピックが全世界に中国の野蛮ぶりを見せる機会となるのであれば、なまじオリンピックも悪くないかもしれない。

April 29, 2008, 現時間 8:19 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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日付け → →April 26, 2008

地元民の神経を逆撫でした中国愛国者たちのオリンピック熱

日本での聖火リレーの模様を朝日新聞で読んでいたら、在日中国人留学生たちが中国政府からあてがわれたそろいのジャージーを着て中国国旗持参で聖火ランナーを取り囲み、リレーも式典も地元日本人には全く見えなかった書かれている。

確かに中国は開催国だが、聖火は中国の所有物ではない。諸外国での聖火リレーでリレーに関われるのが中国人だけなら、外国で走る意味がないではないか。だったら聖火リレーなんか中国国内だけでやればよかったのだ。

しかし、中国政府はこれで宣伝効果を得たと考えているかもしれないが、日本在住の中国人たちはちょっと自分らの立場を軽々しく考えすぎていないだろうか?私が在日中国人ならかなりのバックラッシュを心配するところだ。

2〜3年前だが、アメリカで移民法改正案が提案されたとき、カリフォルニア在住の違法移民が何万とロサンゼルスのダウンタウンに繰り出しメキシコの旗を掲げてデモ行進をしたことがある。このデモ行進の目的がアメリカの違法移民の立場を向上させることが目的だったとしたら、それは完全な逆効果だった。

地元のアメリカ市民たちは大量のメキシコ国旗を振り回しながらスペイン語で抗議をしている外国人たちを見て、彼らを野放しにすれば自国はメキシコ人に乗っ取られてしまうという脅威感を持ってしまったからである。

それでなくてもカリフォルニアの各地では英語が通じない場所が増えている。中南米のひとたちは働きものなのでアメリカ人がやりたがらない低賃金の職につく。それはそれでいいのだが、カリフォルニアのファストフードやガソリンスタンドの店員はほとんどがメキシコ人でまともな英語がはなせるひとが非常に少ない。自然と伝達に障害が生じるため元々外国人に偏見をもっている地元民からしてみれば外国人労働者は忌々しい存在なのである。その人たちがメキシコ国旗を振り回して我が物顔で町に繰り出して反感を得ない訳がない。

すでに日本では中国からの毒餃子に関する中国の不誠実な態度が非常な反感を買っている。それにあわせて在日外国人への参政権などといった理不尽な提案までだされている。そのときに中国人留学生が中国政府の命令通り大量に集まって制服を着てのデモ行進をおこなったら、日本人の在日中国人に対する感情は逆撫でされるだけである。これが在日中国人にとっても日本と中国との交流関係にもプラスにはるとはとても考えられない。

中共のやり方が気に入らなくて中国を出たひとたちまでが、オリンピックフィーバーに浮かれて安易に中国政府プロパガンダの片棒を担ぐ形になっているのは非常に嘆かわしい。中国政府は中国市民のことなどなんとも思っていない。そんな政府に利用されて自分らの外国での立場を悪くしてしまうことは愚かな行為だ。中国文化を誇りに思い中国という母国を愛することには敬意を表するが、その愛国心を中国共産党にいいように利用されていることに在日中国人たちは気がつくべきだろう。

April 26, 2008, 現時間 12:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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なぜ人権擁護審議会を単に無視できないのか?

カナダの人権擁護審議会(HRC)に訴えられているジャーナリストのエズラ・レバント(Ezra Levant)氏が、カナダのHRCに与えられている多大なる権限について説明している

日本で提案されている人権擁護法が同じような権限を持つかどうかはわからないが、国連の法律をモデルにしているならありえることだ。いつもながら、カナダの悪例を反面教師として読者の皆さんと一緒に勉強したいと思う。

HRCは普通の法廷ではないので、単純にHRCの訴えを無視して特に出頭命令や書類提出などの要請に一切応じなかった場合どうなるのか、高い金額を出して弁護士を雇ってまで弁護にあたる必要があるのかどうか、といった疑問は誰でも持つ。それに対してレバント氏は、このように説明している。

確かにHRCの苦情を無視することはできるが、だからといってHRCが無視してくれるとは限らない。いや、それどころかHRCには警察にすら与えられていない信じられないような多大なる権限が与えられているという。

例えばアルバータ市のHRCはレバント氏の職場に令状なしで立ち入り捜査及び書類押収をする権限があるという。アルバータの法律23条ではHRCにはレバントしの自宅への立ち入り捜査も許可されているのだという。

あなたが出頭しなければ、あちらからやってきます。
HRCは正式な法廷ではない。従って法廷の命令に従わなくても「法廷侮辱罪」には問われない。 しかしHRCの判決は正式な法廷に提出される。そうなるとHRCの判決を無視することは法廷を無視することと同じであり、これを繰り返すと禁固刑が言い渡されることになる。 HRCが課す罰金には二通りある。ひとつは政府に支払うものと、もうひとつは苦情を訴えた原告側に払う場合だ。レバント氏は定かではないが、こうした罰金は普通の借金などと同じように最終的には法廷命令がでるだろうから、支払いを無視しても、銀行口座が凍結されたり給料から強制的に差し引かれることになるだろう。 弁護士ぬきでHRCに出頭することは無論可能だ。日本の法廷がどうなっているのか私にはわからないのだが、カナダやアメリカには2〜3十万円くらいまでの低金額の民事訴訟を取り扱うスモールクレイムスコートという法廷がある。こういう裁判では原告も被告も弁護士抜きで当人だけで裁判官の前でお互いの陳述をし、裁判官が判決を下す。問題になっている金額そのものが低いので裁判官に仲裁を頼む形になっている。

ところがHRCはこのような法廷とは違う。先ず第一に取り扱われる金額が高額であること、HRCの委員は原告と裁判官を兼ねており、およそ中立的な立場にはないこと、彼らには限りない資源があり、疑わしきは罰せずといった原則は存在しないこと、どういった証拠が取り入れられるかといった厳格な規則がないことなどが大きな違いだ。HRCとの公聴会できちんとした議論を提示できないと後の正式な裁判での控訴で不利になる可能性もある。

日本で人権擁護法が通れば、カカシのようなブロガーが「中国聖火防衛隊のやり方は野蛮だ」といったことが、在日中国人の気に障り、中国人への人種差別だと人権擁護審議会に苦情が訴えられた場合、私の職場や自宅に審議会の役員による手入れ捜査が令状もなくおこなわれ、私は自費で弁護士を雇い仕事を休んで審議会に出頭し、それでも負けたら銀行口座は差し押さえられ給料から罰金を天引きなんてことが簡単に起きてしまうとレバント氏は警告しているのだ。

これが言論弾圧でなくてなんだろう?これこそ人権侵害でなくてなんだろう?

人権擁護法絶対反対!

April 26, 2008, 現時間 11:45 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →April 24, 2008

民主党の指名候補、代議員制度を復習

先日ヒラリーがペンシルベニア州の予選で勝ったことについて、私の尊敬する産経新聞の古森さんが詳しく説明しているので、本日はそこから主に引用してアメリカの代議員制度について読者の皆さんと一緒に復習したいと思う。

民主党の指名候補は8月末にコロラド州デンバーで開かれる同党の全国大会で正式に決められる。各州からの代議員の投票で決まるのが原則である。この代議員総数は4049だからその過半数となる2025以上を獲得した候補が指名を受けることとなる。この代議員の大多数、5分の4ほどはすでに各州の予備選や党員集会で一定候補への支持を表明した一般代議員たちである。そうした一定候補支持の一般代議員を選ぶのが予備選でもあるわけだ。しかし残りの代議員800人ほどは、スーパー・デリゲート(特別代議員)と呼ばれ、州レベルだけでなく、民主党政権の元閣僚など一定の政治業績を残した人物が任命されている。この特別代議員も一般代議員と同じく全国大会では指名候補に一票を投じる権利がある。

 さてこれまでに確実となった両候補の代議員数は、クリントン候補は1486人、オバマ候補は1629人だとされる。このうちもう絶対に揺るがない一般代議員の比だと、クリントン1243、オバマ1414となる。一般代議員は各州でどの候補を支持するかを宣言したうえで全国大会へと送られるから、全国大会での支持候補がだれかはもう決まっているし、変更はできない。一方、特別代議員はそうした拘束はない。全国大会の場にのぞんでからでも自分の自由意思で投票できるのだが、事前の段階で自分の支持候補がだれかを表明する特別代議員も多いのだという。この特別代議員ではクリントン候補は243、オバマ候補は215とされる。要するに大接戦なのである。

ペンシルベニア州の代議員の数は188人なので、ヒラリーとオバマの差がたった180以下という現状ではヒラリーのペンシルベニアでの勝利は大きい。しかし、ペンシルベニアは勝った方がすべての代議員を獲得するのではなく、勝利の割合で代議員数が分担されることになっている。

だからクリントン候補がペンシルベニア州で勝利を飾っても、オバマ候補が何十人かの代議員を獲得することは疑いない。クリントン候補がここで一気に逆転というわけにもいかないのである。

 そのうえに5月6日にはノースカロライナ、インディアナ両州での予備選挙が催される。

 このうちノースカロライナ州は代議員134人を選出する重要州だが、南部のこの州ではオバマ氏が断然、優位に立っている。要するに、クリントン候補にとって、こんご残された予備選で一般代議員の獲得レースでいまの劣勢を確実に逆転できるという見通しは非常に険しいのである。

とはいうものの、ヒラリーがまだまだ勝てる可能性のあるうちにあきらめるはずがない。しかしこのままオバマとヒラリーの泥試合が続くのは民主党にとって良いことではない。なにしろ二人の支持者の間で険悪がムードが増してきて、どちらかが勝った場合、それぞれの支持者はマケインを応援すると言い出す始末。

そこで焦った主流メディアはヒラリーにあきらめろと圧力をかけ始めた。ニューヨークタイムスなどヒラリーが圧倒的に優勢だった頃はヒラリーを公式に支持したくせに、いまになってヒラリーに撤退しろと呼びかけている。

おもにヒラリー・ロダム・クリントン上院議員によっておこなわれている否定的な選挙運動はクリントン議員だけでなく、競争相手や2008年の選挙で民主党にとっても害あって益なしであることをクリントン議員が認めるべき時期はとっくにすぎている。大事な予選の前夜、クリントン夫人は民主党候補として真っ先に911の血塗られたシャツを振りかざした。1929年の金融恐慌や真珠湾やキューバミサイル危機や冷戦や911攻撃をおもいおこさせるクリントンのテレビ広告はオサマ・ビンラデンのビデオも含めてまるで(共和党選挙運動アドバイザーの)カールローブの台本から抜き取ったかのようだった。

大統領になろうという人間が非常事態にどのように反応するか、それを競争相手の候補者が指摘することが否定的な選挙運動だという指摘はおかしくないか?ヒラリーが勝っている間は全く問題なかったニューヨークタイムスがオバマが優勢になってくると手のひらを返したようなこの仕打ち。

しかし、アメリカの有権者にとっては民主党候補指名が決着がつかないおかげでオバマの金メッキがはがれてきて非常に良い状況になってきていると思う。オバマはもともと英語でいうところの空の背広。つまり、外見だけで中身がないという人間だ。その化けの皮がはがれきたというだけの話だ。

ヒラリーの汚いやり方は主流メディアも充分に知っていたはず。それなのにヒラリーこれまで批判せず持ち上げてきた彼らがいまさらヒラリー批判に回っても白々しいとした言いようがない。

April 24, 2008, 現時間 9:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →April 23, 2008

護衛艦「あたご」半年ぶりに舞鶴に帰港

日本時間の22日、横須賀に二ヶ月近くも釘付けになっていた海上自衛隊の護衛艦「あたご」が去年の10月ハワイへ発ってから半年ぶり母港の舞鶴に帰港した。

数日前、「あたご」が横須賀を出た時、横須賀の友人からやっと「あたご」が舞鶴に帰れることになったというメールをもらっていたのだが、本日舞鶴の友人から先日「あたご」が無事帰港したと連絡があったので、読者の皆さんはニュースなどでご覧になったかもしれないが、一応ご報告という形で書いておこう。

下記は西日本新聞より。

千葉県・野島崎沖で2月に漁船と衝突した海上自衛隊のイージス艦「あたご」が22日、母港の舞鶴基地(京都府)へ半年ぶりに帰港した。

 今後、事故で生じた艦首の傷の修理や、船体などの定期検査を受ける予定という。

 あたごは昨年10月下旬、舞鶴基地を出て、米・ハワイでの派遣訓練を終えて海自横須賀基地(神奈川県)へ向かう途中、漁船「清徳丸」と衝突した。

 その後、横須賀基地に停泊し、第3管区海上保安本部(横浜)の捜査を受けていたが、洋上検証が終わり、今月18日に同基地を出港した。

乗組員はもちろんのこと、ご家族の方々もほっとしておられることだろう。なにはともあれ一応よかった。

April 23, 2008, 現時間 7:04 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →April 22, 2008

ヒラリー、ペンシルベニアの予選大勝利!

イエ〜イ!ヒラリーがペンシルベニア洲で行われた大統領予選選挙でオバマに10点の差で勝た!

ペンシルベニア州予備選、クリントン氏勝利

(CNN)米大統領選は22日、ペンシルベニア州で民主党予備選を行い、ヒラリー・クリントン上院議員が勝利した。選挙戦で劣勢が伝えられていたクリントン氏だが、今回の勝利で踏みとどまった形だ。

クリントン氏は支持者らを前に、大統領就任の初日から働く用意があると自信を表明するとともに、ホワイトハウスへの道が「ペンシルベニアの心臓部を貫いている」と述べ、今後も支持するよう呼びかけた。

一方、今回は黒星を喫したオバマ氏は、選挙戦全体でリードを維持していく意向を表明。予備選・党員集会で勝利した州がクリントン氏の2倍にのぼり、世論調査の支持率や獲得代議員数でもクリントン氏をしのいでいることを強調した。

開票率93%の段階の得票率は、クリントン氏が55%、ライバルのバラク・オバマ上院議員が45%。クリントン氏がオバマ氏に巻き返すためには、オバマ氏に2けた台の差で勝利する必要性が指摘されていた。

出口調査の結果によると、オバマ氏は新しい有権者の間で圧倒的な支持を集め、クリントン氏は選挙戦終盤にどちらに投票するか決断した有権者の間で人気が高かった。また、有権者が重視している課題のトップは景気であることが明らかになった。

CNNの独自集計によると、オバマ氏の獲得代議員数は1685人で、クリントン氏は1544人。同州の代議員数は158人で、残りの予備選のうち最大の票田。

ちょっとカカシさん、ヒラリーおばさんだけは勘弁してくれって言ってたのはどこのどなた?

いやはや自分でもまさかヒラリーの勝利を祝うようになるとは思わなかった。しかしオバマという男は知れば知るほど嫌な奴だ。オバマが大統領になるくらいならヒラリーの方がよっぽどましである。

この間のヒラリーとの討論会でABCテレビのリポーターがオバマにちょっと厳しい質問をして以来、オバマときたら選挙運動の先々でジャーナリストが自分に不公平に厳しい質問をしているといって愚痴をこぼしている。これまでずっとオバマ贔屓の主流メディアに完全に甘やかされてしまったオバマはあの程度の質問ですでにビビっているのだからしょうがない。ブッシュ大統領がどれだけ主流メディアに責め立てられてると思ってるのだ?こんなんで本気で大統領をやろうっていうのだから信じられない。

ライバルのヒラリーも「台所の熱さに耐えられないなら、出て行け」とオバマの軟弱さを批判。「私は台所は居心地がいいわ」と釘をさした。

とは言うものの、カカシは決してヒラリーを応援しているわけではない。私が喜んでいるのは、ヒラリーがペンシルベニアの予選で勝つことによって、ヒラリー対オバマの泥試合はまだまだ続く。そうなれば共和党の候補者であるマケインは何もしないで民主党の候補者がお互いを破壊し合うのを高見の見物といけるからだ。

この調子で二人のやり合いが夏の民主党大会まで続いてくれれば、今回の大会はアメリカの歴史上でも稀なブローカーコンベンションとなる。ブローカーコンベンションとは以前にも説明した通り、党大会で実際に投票が行われて大統領指名が決められることである。普通は大会までには候補がほとんどひとりにしぼられてしまうため、党大会は単なる形だけの投票で終わるのだが、今回は本当に意味のある選挙になるかもしれない。

非常に楽しみ!

April 22, 2008, 現時間 11:30 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →April 20, 2008

ミスター苺、親中共コメンターにもの申す!

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下記はカカシの英語版ブログに寄せられた親中共コメンターのコメントへのミスター苺による反論である。

**************
中共人権迫害の実態の主題は今日起きているレッドチャイナの暴虐について、特に2008年のオリンピック開催地に選ばれてからの中共の反応について述べることにあった。カカシはいくつもの例をあげて中共の悪行を暴露した。それに対してこのコメンターはこう書いた。

あなたのすべてのポイントが本当だとしても、共産主義者は中国人が誇りを持てる国を建設したとは思いませんか?中国は70年前に存在していた国とは全く違う国になったじゃないですか?世界的な経済、軍事大国へと育ったじゃないですか?自国の二十分の一にも足らない隣国に征服されるような国ではなくなったじゃないですか?交易相手のフランスやイギリスやオランダに顔を泥に押し付けられていた時代には考えられなかったことです。銃口によって無理矢理アヘン中毒の国にされるような危険もありません。占領軍によって10万人の首が斬られるようなこともありません。

ここで共産党による功績として挙げられたすべてのことは、同じようにロシアの共産党やドイツのナチス党にも言えたことだ。コメンターが一つ忘れたことといえば、電車が時間表通りに走るようになったということくらいだろう。

これらのことは単なる近代化の要素であり、近代化が独裁政権を通ることによってのみ現実とされるなどという考えは馬鹿馬鹿しい。近代化は社会主義が存在するずっと以前に自由民主主義によって発明されたことは誰でもしっている。

私は共産主義を弁護しているように見られてますが、そんなことをするつもりは全くありません。でも香港にしても台湾にしても今日の中国の偉大さの足下にも及びません。

弁護する気がないならなんでするんだよ。「偉大」さっていうけどね、単に徴兵した兵士が大勢いて核兵器がたくさんある軍隊があるって言うだけで偉大なんて言えるのか。それにしたって技術はすべて西側諸国から盗んだかソビエトのお下がりを買い取っただけにすぎないじゃないか。

一体他にどんな「偉大さ」のことを語っているんだ?どでかいだけの墓みたいな形の役所ビルの偉大さのことか?汚染がひどくて川が干上がり、近隣の民が食中毒をおこし、外国に毒野菜を売るはめになってる公害の偉大さのことか?

もうあとひと世代もすれば、中国は完璧な民主主義とはいかないまでも、もっと自由でオープンな社会になると期待します。

だがそうなるためには現存する機関の悲劇的な崩壊が起きなければならない。そんなことになれば大量の飢餓、流行病、中国文化の死滅、何百万という中国人の死も免れないだろう。なんという期待すべき未来だろうか!

それにしたってうまくいくとは限らない。そんなふうに崩壊した後の社会に続くのは独裁政権であって自由社会じゃない。それに俺たちは一度でもそんな巨大な崩壊した社会に面したことがない。しかもおそろしい核兵器や生物兵器や化学兵器があり、文字通り何百万人というAK-47を持った元軍人がいる国が崩壊したらどういうことになると思う?彼らが暴力団などの用心棒になることは間違いない。よくそんな社会を落ち着いて期待していられるな。

そんな最期の日が訪れるのを横で傍観したり、侵略された近代化前の種族の落ち度を探す前に、どうしてそんな地獄が最初から起きないようにつとめようとはしないのだ?自由、個人主義、資本主義を脅かす共産主義と戦おうとはしないのだ?

蒋介石が毛沢東に勝っていれば、中国は共産主義になったりせずに近代化することができたはずだ。それは台湾を見ていればわかる。

俺たちはみなファシストや共産主義者が近代人であることは知っている。だが彼らは自由主義者でもなければ、自由経済主義でもなければ、寛容主義でもなく、暴虐的で殺人狂で拡大主義で個人の権限などはなから考えちゃいない、基本的な悪なのだ。

こんなことがいまだにわからない人がいるなんて信じられない。もう俺たちの社会的DNAの中に組み込まれていても良さそうなもんだ。

社会主義のみが現代社会への入り口じゃない!それどころか社会主義は現代社会への一番悪い入り方だ。なぜならその動きの性質そのものが現代化を凍結しそれ以上の成長を拒むからだ。

レッドチャイナは発展的じゃない。レッドチャイナは育たない。片田舎でまだ前近代社会の生活をしている人々に20世紀の価値観を押し付ける以外には。そして19世紀の産業革命メンタリティーで20世紀の生産力を取り入れれば信じられないほどの公害が生まれるという訳だ。

自由と個人主義なくしては中共は決してポストモダンの社会に加わることは出来ない。中共は決して旧ソビエト連邦以上のレベルに届くことはない。中国がいまだに存在できるのは西側諸国から発展技術を盗んでいるからにすぎないのだ。

共産主義ユートピアは魂を殺す。旧ソ連や北朝鮮やキューバやベネズエラがそうであるように。

2008年に住むポストモダンの人間がポストモダンな基本的に個人主義による発明であるパソコンで、こうも熱烈に一世紀も前の社会主義の偉大さを語れるなんて信じがたい。.

基本的にこれが私の先のコメントの要点です。つまり中国は国際オリンピック協会(IOC)によって2008年にオリンピック開催国として選ばれたのです。 しかもボイコットの話は即座に始まりました。オリンピックがもうはじまろうという今となって反中の狂信はフル回転を示しています。まさしくギアーアップです。

政治はオリンピックの外でされるべきです。反中狂信は政治アジェンダに支持された多くの面から行われています。「オリンピック精神」もなにもあったものじゃありません。

だが、国際オリンピック協会が中共をオリンピック開催国に選んだことそのものが政治的な目的だったのだ。

中共はオリンピックなんか開くに値する国じゃない。奴ら世界貿易機関のメンバーシップにも値しなかったように。それなのに開催国に選ばれたのは、ポストモダン社会の利益を与えれば中国が奇跡的に21世紀の世界に入り「光を見る」という国際社会のナイーブな政治的考えから開催国の権限が中共に与えられたのだ。

だが中共は21世紀の光をみるどころか、1936年のナチス政権下のオリンピックをお手本にし、1920年代のソ連の経済政策を忠実に真似る行為にでたのだ。は、驚きだね!

あなた(カカシ)も書いてるように、反中国のアジェンダはチベット問題が起きるずっと以前に起き中国はそれに反応せざる終えなかったのです。

カカシは中共が「反応せざる終えなかった」云々とは書いていない。そういうのは自分でひどいことをやっておいて被害者に「ほらみろ、おれにこんなことをさせやがって!」という奴らのいう理屈だ。

反スターリン政策がスターリンにグーラグで何百万という人々を殺させた。反クメール・ルージュ運動がポルポトに「インテリ」と呼ばれる外国語が話せるとか字が読めるとか眼鏡をかけているというだけで殺させることになったという理屈だよ。

それをいうなら反帝国主義が大英帝国に銃口を向けさせて中国にアヘンを買わせたともいえる。何にでも使える便利な口実だなんだよ。

中国の暴虐を弁護するためにどんなことが言われているのか聞いてみたことがあるのか?これなんか最高だよ。コメンターはジョージ・フリードマンの書いてるStratForを引き合いに出してしてこんなことを書いてる。

もし中国がチベットから撤去すれば、市民の動きを阻止する軍隊がいなくなり、北京は多くの人々が(インドから)チベットに流れ込むのを恐れているのです。もしそのような移住がおこればチベットはインドの延長となりインド権力の先端となるでしょう。そのようなことがおきればインドのフロンティアは中国の中心部である SichuanとYunnan を直接見下ろすことになるのです。

無論、目的が帝国主義の中国が全世界を独裁することにあるというなら、このような事態が望ましくないというのはまさしくそうだろうよ。イスラム教原理主義者も全く同じ圧力を感じているだろうからな。

だがインドは民主主義の国だ。 俺たちは中共に沿ってるそういう自由民主主義の国を支持すべきなんじゃないのか?俺は中共の独裁者が民主主義を恐れる理由はわかる。だがなんだってこのブログのコメンターがそれを恐れる理由があるっていうんだ?

中国はダライ・ラマをインドの操り人形だと考えています。彼らからしてみればインドはその気になればダライ・ラマを沈黙させられるのにそうしないのはインドが彼に共謀しているからだと、、、

もちろんインドは中国では犯罪とされている宗教の自由に「共謀している」だろうさ。

中国は2008年オリンピックを勝ち取ったのです。他の国が気分を害したのは事実でしょう。(特に開催国に選ばれなかった国は)中国は冷戦時代から遥かに進歩しました。2008年開催国となったことがその進歩の証です。

レッドチャイナの弁護人がどれほど理屈をひしゃげるか見ていると驚くよ。俺たちが宗教や言論や報道の自由を支持するのは2008年のオリンピック開催国に選ばれなかったからだって言うのか?

StratForの理屈は何だよ?レッドチャイナは中国の真ん中にあるチベットの自由を許すのが怖い、なぜなら自由は中共の独裁を脅かすからだ。事実フリードマンが書いてるのはそれだけだ。西側諸国がその帝国主義を支持すべきだなんてことは書いてない。

かつてアメリカ人や他の西洋人が自由を求める人々を支持する理由があると考えた時があった。それが留置されたり処刑されたりする理由ではなく。俺はアメリカが情けないよ。

中共の暴虐な犯罪を弁護する代わりに、何百万という人々が大量に死ぬような未来を受け入れる代わりに、なぜ自由、個人主義、ユダヤ・キリスト教を基盤とした宗教、本当の意味での資本主義などが中国で栄えることを応援しないのだ?なぜ60年来の中国の悪夢から中国人を救うことに努力しないのだ?

それこそが正しく大切な行いのはずだ。それこそがアメリカ人たるもののすべきことのはずだ。

April 20, 2008, 現時間 10:00 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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そこのけそこのこけオリンピックが通る! 中共人権迫害の実態

The English version of this entry can be read at Biglizards.net/blog.

先日から私とミスター苺が経営している英語版のブログ、Biglizards.net/blogにおいて、中共、特にオリンピック関係の話を英語で紹介しているという話はしたが、それに寄せられた親中共へのコメントから、カカシはアメリカの読者は中共の悪行についてかなり無知なのではないかと考えた。そこでオリンピックに備えるという口実でいかに中共が自国のジャーナリストやキリスト教徒や仏教徒やオリンピック関係の予定地に住んでいるという不運な立場に置かれた一般市民を虐待しているかその実態を紹介した。これはその翻訳版である。日本の読者の皆様はすでにご存知のことと思うが、このようなことはほとんどアメリカの主流メディアでは報道されていないので復習のつもりで読んでいただきたい。

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私の前回のエントリー「チベット暴動はやらせ、中共によるチベット弾圧の口実か」 に寄せられたコメントを読んで、アメリカの読者の皆さんはここ一ヶ月あまりに起きている中共によるチベットへの弾圧行為をご存じないのではないかと気がついた。いやそれをいうなら、読者諸君は中国共産党政府がこれまで2008年8月のオリンピックに向けて自国の市民に対して、強制立ち退きなどを含めキリスト教徒や仏教徒への迫害など、まるでご存じないのだと思うので、今日はそれについて改めてお話ししたいと思う。

2001年に北京が2008年の夏期オリンピック開催地に選ばれてからというもの、チベット問題が始まる何年も前から、北京オリンピックをボイコットしようという呼びかけは日本の保守派ブログの間ではすでに起きていた。もう読者の皆さんは「国境なき記者団」による下記の「ボイコット、北京」のロゴを何回かご覧になったことと思う。



Olympic handcuffs

ボイコット北京 2008年

国境なき記者団(Reporters Without Borders)とは報道の自由を訴える国際的な組織であり、中国でのオリンピックをボイコットしようと一年以上も前から運動を初めている。

反中共精神は日本の右翼の間では非常に強い。彼らの多くは1930年代の大日本帝国による中国侵略を、中国を古い封建制度から近代化するために救済したのだと信じているくらいだ。無論そのような考えは偏見に満ちた見解かもしれないが、 日本右翼による中国の共産主義が悪であるという考えは完全に正しい。

話を先に進める前に私の履歴について少し述べておこう。私は冷戦時代に日本で生まれ育ち、後にアメリカに帰化した。私は常にソビエト共産主義を心から憎んできたし、そのいとこにあたる中国共産主義も同等に憎んでいる。そして北朝鮮やカンボジアやベトナムのマルクス/毛沢東主義も大嫌いである。

言うまでもないが、私は中国人を嫌っている訳ではない。私には中国人の友達が何人もいるが、彼らほど中国共産党を嫌っている人々もいないだろう。私は毛沢東やその後継者が自国の民やチベット人、モンゴル人などの少数民族に対して行ってきた悪行に心から憤りを感じている。

そこで私は中共がいかにしてオリンピック「準備」のためにひどいことをしているか、ここに提示する。オリンピック準備という口実で彼らがどんなことをしているか読者諸君が少しでも知れば、中共に少しでも言い分があるなどとは考えられなくなるはずだ。

強制立ち退き

中共政府はオリンピック関係の土地にたまたま住んでいるという不運な人々を強制的に立ち退かせている。国営の建設会社は住民に充分な立退料を払わないため、多くの住民が立ち退きを拒否している。 だが拒否するとどうなるか? こうなるのである。



Olympic removal

建築業者に家を破壊されて呆然とする住民

2007年の元記事へのリンクは切れているので、下記は「日本は日本、大陸は大陸」ブログのサイトから引用した。

来年夏の北京五輪に向け、建設ラッシュが続く北京の南部、豊台区のマンション建設現場で、立ち退きに反対する住民の家屋の取り壊しが29日始まり、自宅の屋根の上で抵抗していた住民2人が農薬を飲み、一人が意識不明の重体となった。開発業者は移転を拒む家の周囲を2〜4メートル掘り下げ、 “陸の孤島”として立ち退きを迫っている。10月の中国共産党大会で打ち出された「民生」重視も掛け声倒れのようだ。

 この日は開発業者が雇った数百人の保安要員らが周囲を立ち入り禁止にし、住民に退去を要求した。しかし、殷永利さん(53)と妻の廬桂敏さん(50)は自宅屋根に上って抵抗。業者側が引きずりおろそうとした時、夫婦は農薬を飲んだ。殷さんは病院に運ばれたが意識不明、芦さんも手当てを受けた。その後、消防車が放水する中、シャベルカーとブルドーザー3台が一気に取り壊した。

 夫婦は30年以上も住み続けており、「政府の開発許可も出ていないマンション建設だ」として立ち退きを拒否してきた。廬さんは病院で「中国共産党に希望を抱いていたが、これほどやられるとは思いもしなかった」と怒りをぶちまけた。

これは決して特別な例ではない。このような強制立ち退きは北京ではここ数年日常茶飯事に行われているのである:

ジニーバに本部を置く国連機関の「居住権と立ち退きセンター」(COHRE) は2005年、中国に対して名誉とはいえない「居住権違反大賞」を授与した。センターのスコット・レキー所長は「北京政府はオリンピック施設を建てるため少なくとも40万人を立ち退かせたことを認めている」と語った....COHERはさらに「800年の歴史を持つJiaodoku 地域は2003年7月に真っ平らにされてしまい、オリンピック関係の建設のため、2000家屋以上が破壊された」と報告している。

上記の夫婦のように切羽詰まった中国の市民たちは中国政府への最後の抗議として自殺に走る例が後を絶たない。

もうひとつ大きく報道された事件に2003年10月1日のものがある。北京在住のYe Guoqiangさんは中国政府によるオリンピック建設のために強制立ち退きをさせられたことに抗議し、Jinshui橋から飛び降り自殺をはかった。 彼は落下から命は取り留めたが、違法抗議活動をしたとして拘束された。Guoqiangさんはひとりではなかったようだ。2003年11月、北京住民1200人以上がインターネットで署名をしGuoqiangさんへの支持を示した。 2003年10月にはほかに7人の抗議者が社会に不穏を起こしたとして起訴され、2004年にはさらに二人が逮捕された。2004年、別の抗議者 Ye Guozhu さんは自分の家と経営していたレストラン二軒を破壊されたことに抗議した罪で拘束され4年の禁固刑を課せられた。天南門では2004年の9月から12月にかけて毎日のように破壊と立ち退きを抗議するデモが行われていた。

反体制者の取り締まり

オリンピックに向けて中共は ジャーナリストへの弾圧を強化した そしてオリンピックで訪れる人々に余計なことを言いそうな職業の人間への弾圧も徹底的に行われた。インターネットの使用者への取り締まりもここ数年いっそう厳しくなった。国際社会からは「オリンピック精神」などかけらもないやり方だとの批判も聞かれる。

オリンピック関係の土地からの強制立ち退きのほかにも、北京の地方政府は町のイメージアップのために再教育強制労働キャンプ送りの対象を拡大し、無許可の広告活動やチラシを配ったり、白タクシー、無許可屋台、乞食物乞いなどの罪も強制労働キャンプ送還への対象に含めることにした。

中共の宗教弾圧は悪名が高いが、ここ数年その弾圧は急激にエスカレートしてきている。2008年2月7日付けクリスチャンポストによれば:

中華援助年間リポートが水曜日に発表した報告によると、中国は2006年に比べ去年キリスト教徒への取り締まりをよりいっそう厳しくし、取り締まりを受けた信者の数は全体的に増加したとある。

2007年における18地区において60件の民家協会への取り締まりが行われ、2006年の46件から増加した。迫害された人数も前の年の665人に比べ788人と増加した。そして逮捕されたり拘束された人の数は650人から693人と6.6パーセントの増加となった。

....

中国政府は民家協会のリーダーたちを対象にするだけでなく、最近は都市で起きているキリスト教活動を阻止することに力をいれている。報告されている60件の迫害事件のうち半分を超す58.3パーセントが都市部で起きている。 迫害された人の数も全体の599人のうち76パーセントが都市部在住だった。

中国政府はキリスト教印刷物も対象にし、キリスト教関係の書物の印刷、運送、販売などに関する7件の事件が報告されている。

この印刷物に関する事件のなかでアメリカの新聞だけを読んでいては決して知ることの出来ない信じられないようなことが去年起きた。

キリスト教徒のビジネスマンで民家協会のリーダーとしても名の知れたでZhou Hengさんは、2007年8月31日、3トンの聖書を受け取った罪で正式に逮捕された。

Zhouさんは政府登録の本屋を営んでおり、キリスト教関係の書物を合法に中国国内で販売している。Zhouさんはバスの駅へ3トンの聖書を引き取りにいったところで逮捕された。聖書は韓国の協会から地域の信者に無料で配られるために送られてきたものだという。しかし政府は国で定めた協会以外での聖書の印刷や規定された数以上の配給は禁止している。

Zhouさんは牢獄で他の囚人や看守から殴る蹴るの暴行を受けたと言われている。公安公共省(PSB)はいまだに判決も出さないが、Zhouさんを釈放してもいない。

チベット暴動の演出

中国には言論も報道も中央政府が統括している。政治思想もスポーツもどんな仕事にも登録証明が必要で何もかも厳しく取り締まられている。書店までもが登録を必要とされ政府許可のない聖書をうっただけで経営者が逮捕されてしまうという国だ。共産党が市民の宗教をコントロールし、無論ひと家族に何人子供が生めるかまで取り決めしている。中国では令状もないまま逮捕され、無期限に判決もないまま拘束され、殴られ、人々は他にどうしようもない、共産党の意のままなのである。

これでも中国は「独裁政権」ではないというのか?

こうした流れで考えれば、オリンピックによって前代未聞の国際社会からの注目を浴びている中国共産党が、目の上のたんこぶであるチベット人に克つを入れてやろうとしたとしても不思議でもなんでもない。この際だから中国に恥をかかせるチベット人はとことん弾圧してやろうと考えたのも理解できるというものだ。しかし、非暴力が売り物の平和的なチベット僧侶を暴力で弾圧するためには何か口実が必要だ。どうしたものだろうか?

こう考えれば解決策は明白なはずだ。チベットで「暴動」を演出し、それがチベット僧侶の先導によっておきたことにし、一気に軍隊を送り込む。そして外国でもいくつか「チベット人」による聖火をもぎ取ろうとするような暴力的な騒ぎを起こさせることによってチベット人の理不尽を国際社会に訴える。世界のエリートメディアはこぞってこれを報道し、中国の弾圧を正当化してくれるというお膳立てだ。問題なのは侵略者で征服者の中国ではなく、チベット人のほうなのだと。「奴隷の立場に抵抗しているチベット人こそが問題なのであり、チベット人を迫害している中国がわるいのではない!」というわけだ。

これなら1950年代から60年代にかけて人種差別に抗議して抵抗運動を行った黒人に向かって、差別をされている黒人が悪く差別的な法律を通して黒人を弾圧した白人が悪いのではないと言っているのと同じだ。

しかし当ブログに寄せられたいくつかのコメントを読んでいると、中国共産党のプロパガンダはかなり効果が上がっているようだ。
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次回はこのエントリーに寄せられたコメントへのミスター苺の反論を掲載する。乞うご期待。

April 20, 2008, 現時間 3:07 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →April 18, 2008

ヒラリーがまともに見える、オバマの醜態

先日のバラク・オバマの失言といい、昨日のヒラリーとの討論会での狼狽えぶりといい、オバマは最近その未経験ぶりがもろに表に出て難しい立場に追い込まれている。

先週の土曜日、オバマ議員はサンフランシスコ後援会の前で何故自分はいわゆるレーガン民主党といわれる白人の労働者階級からの支持を得られないのかとについて説明した時、こんなことを言った。

ペンシルベニアの片田舎の町にいくとですね、西部の多くの小さな町がそうであるように、25年前になくなった職に未だに取って替わるものがないんですね。だからそういう卑屈になった人たちが銃とか宗教とかに固執したり、自分とは違うひとを嫌ったり、移民に嫌悪をみせたりして鬱憤をはらしてるのも理解できます。

これを聞いたペンシルベニアの人々は、自分たちが銃所持の権利を主張するのも信心深いのも卑屈になったせいではない!労働者をばかにするにもほどがある!と激怒。この機会を見逃してなるものかと、早速ヒラリー・クリントンはペンシルベニアの市民のインタビューを集めてオバマは一般市民の生活を理解できないエリート主義者だとテレビ広告を作ってオバマを攻撃。それに怒ったオバマがヒラリーに「恥を知れ」と怒鳴る場面も見られた。

 大統領選の民主党候補指名を争うオバマ上院議員が13日、ライバルのヒラリー・クリントン上院議員に対し「恥を知れ」と珍しく怒りを爆発させた。オバマ氏の失言を執拗(しつよう)に追及するクリントン氏の戦術が腹に据えかねたようで、民主党内の亀裂を懸念する声がさらに強まってきた。.......

 東部ペンシルベニア州で13日開かれた集会で、オバマ氏は「マケイン氏の批判は予想していた。しかし同僚のクリントン氏まで同じ論点で批判していることには失望した」と語り、「恥を知れ」と繰り返した。(共同)

これに加えて水曜日に行われたオバマとヒラリーの討論会でも、オバマはいつになく手厳しいABCテレビ局の司会者の質問にたじたじとなり、その経験のなさがあからさまになった。まず司会者のひとり、チャールズ・ギブソンがオバマの先の発言について次のような質問をした。

ギブソン(司会者): あれは失言だとおっしゃいましたね。いいたいこととは違う言葉使いをしてしまったと。しかし多くの有権者から話を伺いましたが、この洲(ペンシルベニア)の人たちが馬鹿にされてると感じ、あなたはの言ったことは本心だったと考えていることはご存知ですか。

オバマ: はい。皆さんのご怒りはごもっともです。私が間違った言い方をしたのはこれが最初ではありませんし、これが最後でもないでしょう。

しかし、私がいわんとしたことをはっきり申し上げておきます。.....

私の言いたかった点はワシントンが人々に耳を傾けていないと感じるとき、景気はよくなると毎年毎年約束され、それが何十年も続いているのに一向によくなる気配がない。そういう時に人々は宗教のような一貫しているものに目を向けるようになる。

人々は「ここに何らかの憩いの場を見いだすことができる。これだけは頼りになる」と思うようになるわけです。人々は銃法のような世代から世代へ受け継がれてきたことへの票をより心配するようになる。これらは非常に大切なことだからです。......

ギブソン: クリントン議員?

クリントン: 私の祖父はスクラントン出身の工場の労働者でした。11歳の時にスクラントンレース工場に働きに出て、一生そこで働きました。ほとんど週6日労働でした。

祖父はコートストリートメソジスト協会の熱心な信者で、三人の息子を育て三人とも大学にいかせたことを誇りに思っていました。

私は私の祖父にしても私の父も、そして私が長年にわたって光栄にもお会いできた多くのペンシルベニアの人々もワシントンが耳を傾けてくれないからといって宗教に固執したりしているとは思いません。宗教とはよいときも悪いときも信じるものだという基本へのある意味で誤解だと思います。

同じように、人々が狩りや銃といった伝統に固執するは政府に不満をもっているからだとは考えません。人々がそんなふうに生きているとは信じられません。

もちろんそれは人々が政府に不満を抱いていないという意味ではありません。政府に不満を持つ理由はいくらでもあります、特に現政権に対しては。

......

ここ数週間ペンシルベニアをあちこち行ったり来たりして....お合いした多くのすばらしい人々からきいたことは、我が政府に関してどんな不満があるにしろ人々はしぶとく積極的で、人々からより優れたものを引き出してくれ、機会を与えてくれるリーダーを迎える用意ができていることです。

これはクリントンに一本ありという答えだな。オバマはペンシルベニアの人々は経済の低迷に卑屈になって宗教や銃に固執しているとバカにしたのに対して、ヒラリーは人々はしぶとく積極的で強い指導者を期待しているのだと有権者を尊敬した言い方をしている。人々は弱いから自分が救ってやるというオバマの見下したエリート意識丸出しの態度とは対照的で非常に効果のある答え方だ。

さて続けてギブソンは以前から問題になっているオバマの恩師ジェラマイアー・ライト牧師の人種差別的な発言についてオバマに質問した。

ギブソン:オバマ議員、....後に行った演説のなかであなたはジェラマイアー・ライト牧師が人々を怒らせるようなお説教を祭壇からしたのは聞いたことがないと言いました。

しかし一年前あなたが立候補を発表した際、ライト牧師への招待を取り消しました。....牧師によるとこれは彼の言葉ですが、あなたは牧師に「あなたはお説教でたまに乱暴なことをいうから、公の場所には現れないほうがいいと思って決めた」と言ったそうですね。牧師のどんな言葉を知っていて招待を引き下げたのですか?

オバマ:それは、、

ギブソン: それに牧師がお説教で乱暴になることを知っていたなら、なぜ彼のそんな言動からあなたが正式に距離を置くのに一年以上もかかったのですか?

オバマ: それは、私はユートゥーブで公開され何度も映されるはめになった言葉については見たことがなかったことをわかってください。....

しかしチャーリー、すでに私はこれについては詳細にわたって説明しています。ライト牧師は問題のあることを言う人ですが、それは多くのアメリカ市民を怒らせたような言葉とは違うのです。ですから私はこれらの発言については問題があると言いましたし私が同意できることではないとも言いました。そしてきちんと距離を置きました。....

ジェラマイアー・ライト牧師の暴言についてはギブソンもいうように一年以上も前から話題に上っていた。主流メディアで取り上げられてからも、すでに数週間もたっているのだから、オバマも、もう少しましな答えが出来てもよさそうなものだ。

オバマが「距離を置いた」としているのはYouTubeで放映されて問題になった発言だけであり、ライト牧師自身から距離をおこうとはしていない。協会そのものを脱会する気もないことは、問題の発言は特別で普段はそんなことは言わない人なのだと言っていることや、ライト牧師の協会はエイズ患者の救済に積極的だなどと説明していることからも伺える。

さてこれについて、以前にヒラリーがライト牧師が自分の協会の牧師だったら、自分はそんな協会からは脱会していると発言したことに関してギブソンは8000人からいる協会のメンバーがすべて協会から立ち去るべきだったというのかという質問をした。

クリントン: 私は個人的な質問をされたのです。チャーリー、ですから個人的な答えを返したのです。明らかに協会や牧師の選択は自分の信仰が協会に何を求めているかとか、協会で得る仲間意識などにも基づいているものです。しかし、911事件後の最初の説教でライト牧師は、アメリカを責めました。私の町であるニューヨークへの攻撃についてそのようなことは我慢できません。ですから私ならそういう協会には残らなかっただろうと、多分それはどれだけ協会で良いことが行われていたとしても、.....牧師は選ぶことが出来ます。家族は選べませんが牧師は選べます。直接質問をされたので、私ならそんな協会には留まらなかっただろうと答えたまでです。

これもいい答えだ。オバマを攻撃するのと同時に自分の愛国心も主張している。ヒラリーもなかなかやるな。愛国心といえば、オバマが胸に星条旗のピンをつけていないことなども討論会では話題に上ったが、もうひとりの司会者のステファノポリス(彼は元ビル・クリントンの側近だった。)がまたまた厳しい質問をした。

ステファノポリス:...愛国心というテーマに関してですが、ウィリアム・エアース(William Ayers)という1970年代にウェザーアンダーグランウンドのメンバーだった男性がいます。彼はペンタゴン、首都そしてその他の建物に爆弾を仕掛けました。 それについて彼は一度も謝ったことがないばかりか、911の後で「爆弾をしかけたことは後悔していない、充分やれなかったと感じている。」とニューヨークタイムスに語っています。

あなたの上院議員選挙運動の初期での会合が彼の家で開かれ、あなたの選挙事務所も友好的な関係にあると語っています。この友好関係について有権者に説明していただけますか。民主党の人々に何故これが問題ではないのか説明してください。

オバマ:この人はうちの近所にすんでるひとで、シカゴの大学の英文学の教授です。私は彼とは知り合いですが公式な支持をもらっているわけではありません。彼と常時考えを交換するような間柄でもありません。

それに40年前に、私が8歳だった時に、憎むべき行為をした人間を知っているということが、私や私の価値観になんらかの悪影響を与えるというのは理屈にあいません。ジョージ。

そうかなあ。単に近所に住んでいる顔見知りだというだけならどうということはないが、私は40年前だろうと100年前だろうと何百人という人が死ぬかもしれなかったテロ行為をしておいてそれを反省するどころか、もっとやれば良かったなんて未だに公言しているような人間の家にはお茶に招ばれても絶対に行かないだろう。ましてや大事な選挙運動の会合をそんな人間の家で開くとなれば、自分がその人間の考えに同意しているか、少なくとも特別問題視していないことの現れだ。これが国の大統領になろうとしている人間の近所付き合いだとしたら非常に問題だと私は思うね。

もしも共和党の候補者が40年前に黒人協会に放火した犯罪者の家で会合を開いたなどということがあったら、「近所に住むただの知り合いで、特に考えを交換したりしていない」とか自分は8歳のときの出来事だから興味ないとかいって言い訳になるだろうか?その関係がわかった時にその候補者の選挙運動は終わってしまうだろう。

ところが、こういうオバマの怪しげな人間関係はアメリカの主流メディアでは問題にならないどころか、それを指摘したギブソンやステファノポリスのほうに批判を向けている。

しかしオバマに同情的なニューヨークタイムスでも今回の討論会でのオバマのパフォーマンスはかなり弱かったと評価している。

April 18, 2008, 現時間 3:32 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →April 15, 2008

政教分離はどうなった? イスラム教公立学校を認めるミネソタ州

ミネソタにはイスラム教徒が多く住んでおり、なにかと自分らの権利を主張して無理難題をふっかけ、それが拒絶されると人種差別だ宗教弾圧だ人権迫害だといって大騒ぎをしているという話はここでも何度かしてきた。下記はその一部である。

イスラム教スーパー店員ベーコンの販売を拒否!
イスラム教徒のタクシー運転手の乗車拒否
アメリカのイスラム化を狙うCAIR
ミネアポリス空港イスラム教タクシー運転手の乗車拒否に厳しく対処

そのミネソタで、今度は州民の税金で経営されている公立学校で、イスラム教学校が経営されているという話が地元の新聞のコラムニスト、キャサリン・カーストンによってスタートリビューンで暴露された

私が上記に挙げた例でも背後にモスラムアメリカンソサエティー(The Muslim American Society、MAS)という市民団体が存在する。この団体は実はモスラムブラザーフッド(the Muslim Brotherhood)というハマスなどのテロリストたちを生み出しているテロ養成グループのアメリカ版看板団体である。

MASは2007年の大会でシェイク・カリード・ヤシン(Shayk Khalid Yasin)という悪名高い男を講演者として招いた。この男は英国やオーストラリアで、妻に暴力を振るうのは許されるとか、同性愛者は死刑になるべきだとか、エイズはアメリカの陰謀だとかめちゃくちゃなことを言ってる過激なイスラム師教である。

このMASミネソタ支部は何かとミネソタでシャリア法を広めるのに熱心だが、カーストンは今回彼等が先導してなんとミネソタにイスラム教を教えるいわゆるマドラスを州の税金で経営される公立学校として州に認定させてしまったことを学んだのだ。

ツインシティーの郊外にあるこの学校の名前はTarek ibn Ziyad Academy、略してTIZA,
昔スペインを征服したモスラム将軍の名前からとったもので、生徒全員もしくはほとんどがイスラム教徒であり、校長はいイマームと呼ばれるイスラム師教、学校のスポンサーはイスラムリリーフUSA、学校の建っている土地はMASが持っている。

この小学校で5年生の臨時教員をつとめた女性の話によると、学校では一日に5回のお祈りの時間がもうけられており、その前には教師の指導で子供たちは足を洗う。イスラム教では聖なる日とされる金曜日には体育館で集会がもうけられそこでイスラム教の教えが説かれるという。

断っておくが、アメリカでは宗教学校そのものが存在することは違法でも何でもない。それが私立の学校であれば何を教えようと学校の判断に任せられる。だが、それが税金を使った公立学校となってくるとそうはいかない。教育と宗教は完全に分離しなければならないという最近の風潮から、公立学校では聖書研究部がひらけないとか、学校内では生徒たちが個人的にキリスト教のお祈りをするのさえいけないとか、うるさくいわれている。学校によっては十戒を取り除いたりクリスマスツリーを排除したりしているところさえあるのである。

そこまで宗教を公立学校から閉め出そうとしている教育委員会が、あからさまなイスラム宗教学校を公立学校として認定しているというのはどういうことなのだ?完全に州法に違反するはずである。

TIZAのザマン(Zaman)理事長はカーストンの「イスラム教徒への明らかな偏見」は心配であると意思表示をし、カーストンからの取材を拒んだ。そして記事が掲載された直後ザマン理事長はカーストンが個人的に自分と学校を宗教を理由に攻撃したとし「悪質で、文明社会では受け入れられない」と糾弾した。

こういう話になると必ず乗り出してくるアメリカのイスラム過激派グループCAIRがついに、キャサリン・カーストンへの猛攻撃をはじめるべくお出ましである。

人権擁護市民団体を装うCAIRのミネソタ支部はツインシティーの小学校に向けられた脅迫について刑事犯罪がおかされている恐れがあるとしてFBIに調査を求めた。CAIRは小学校の子供たちの安全が脅かされるおそれがあると心配しているのだという。「我々は人々にはまあだ明らかにされていないこの件に関して光をあてたいと思う」とCAIRの代表者は語った。

私はこの件が大っぴらになるのはいいことだと思う。なぜなら政教分離というのは単にキリスト教迫害に他ならず、イスラム教徒からの脅迫に恐れおののいて何でもかんでもいいなりになっているミネソタ教育委員会の情けない現状に「光を当てる」いい機会だからである。

こんなことがアメリカで許されるなら、アメリカも欧州やカナダのようになるのは時間の問題だ。キャサリン・カーストンはガードマンを雇って今後もミネソタのイスラム教暴虐を暴露し続けてほしい。本当に身の安全が心配されるのはイスラム批判をするジャーナリストたちのほうだろう。

April 15, 2008, 現時間 1:43 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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中共やらせ記事への読者の反応

先日、チベット人らしき男性がパリで聖火ランナーを襲ったのは、中共のやらせなのではないかというエントリーをカカシの英語ブログBiglizards.net/blogで紹介した話はしたばかりだが、そのエントリーに寄せられたコメントを見ていて非常に驚いてしまった。どれもこれもオリンピック開催を妨害しているのはチベットだ、聖火を襲うなどもってのほか、という批判ばかり。チベット人らしい人が中共の旗を持ったひとたちと並んで歩いている写真をみても、現場にいく途中にたまたま一緒の道を歩いただけ、特に意味はないと完全無視。

同胞が何百人も祖国で虐殺されているのに、その加害者である中共支持者と肩を並べて歩くなんてことが普通の神経でできるとは思えない。ましてや聖火を奪い取ろうなどと考えている過激派ならなおさらである。しかしここでカカシは気が付いた。アメリカの読者はこれまでの中共とチベットのいきさつを全く知らないだけでなく、中共がオリンピックに備えてどれだけ自国民の人権を迫害してきたか、政治犯の厳しい取り締まり、邪魔になる住民の強制立ち退きなど、何も知らないのではないかということだ。

日本では中共のこれまでの悪行がかなり報道されてきているし、毒餃子などでも象徴されるように、中国からのテロ攻撃の疑いさえあるくらいなので、中共がいくら情報規制をしてもチベットからのニュースは結構はいってくるし報道もされている。

ところが、アメリカでは2〜3年前には毒ペットフードや毒歯磨きの件があったり、去年は増血剤で何百人という死傷者をだしているというのに、日本で聞かれるのような中国批判の声がほとんどきかれない。直接的な被害だけを考えたらアメリカの方が日本よりもよっぽども激怒していいはずであるが、そのような雰囲気はまるでない。

どうもアメリカには中国に対する盲点があるように思えてならない。

私が掲示したチベット人らしき人の写真だが、彼がユタ州のソルトレイク市に住むチベット人だと本名まで書いて指摘したコメンターがいた。ちょっと検索してみたら、これが全くの人違いであると地元の新聞に載っていた。にも関わらずネット上の噂のみで、中国人ブログのサイトではこの人の住所氏名と電話番号まで掲載してしまったとうのだからひどい。

中国兵がチベット僧の袈裟を持って立っている写真についても映画の撮影の途中だという中国政府側の説明があったことはみなさんもご存じの通りなのだが、どの映画の撮影中だったのかという話ですでにカカシの英語ブログのコメントには三つの説が寄せられている。

ポピュラーな順に並べると「レジェンド 三蔵法師の秘宝」(2002)、次が天下無賊(2005)、そして一番新しいのが紅河谷(2005)となっている。

いったいなにを根拠にこういう映画の題名が出てきたのかわからないのだが、どうも確たる証拠があっての主張ではないようなのである。ただ、兵士たちの制服が2005年以前の規定のものであることや、冬なのに夏服を着ているという点については真実なので、この写真が今回の暴動の際に撮られたものではないということは事実なのかもしれない。

ミスター苺がチベット関係の雑誌の裏表紙に載ったというのを確認するため、その雑誌を購入しようとしたところ、出版社から2003年の文だけ売り切れだと言われたそうだ。売り切れるようなポピュラーな雑誌じゃないはずなのだが、必要な年の分だけ売り切れているというのも不思議なはなしではないかな?

April 15, 2008, 現時間 1:22 AM | コメント (4) | トラックバック (0)

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日付け → →April 13, 2008

チベット暴動はやらせ、中共によるチベット弾圧の口実か

English version of this entry can be read at Biglizards.net/blog.

昨日陳さんとこのサイトでパリで車いすの聖火ランナーを襲ったのは中共のまわし者で、あれはやらせだったのではないかという記事を読んだので、それをカカシの英語版ブログで紹介したら、すごい反響で日曜日だというのにアメリカのメジャーなブログにいくつもリンクされてしまった。陳さん、どうもね。

昨日もちょっと書いたが、あれだけヨーロッパや日本で評判になっている中国の聖火防衛隊についてアメリカのメディアは全然報道していない。それをいうならチベットに関する記事すらあまり読まない。だから私みたいな零細ブログの記事が突然スクープになってしまうとうわけだ。それだけアメリカメディアはこのことに関心がないという証拠。

日本の読者の皆様はもうご存じだと思うが、この写真は、中国ではいかにチベット独立運動家が暴力的であるかを証明する象徴だと報道され、これをもとに聖火防衛隊ひいては中国のチベット地区弾圧への正当化に利用されている。



Chinese Attacks Wheelchair Torch Bearer

車いすの聖火ランナーを襲うチベット人らしき男性

この男性がかぶっているバンダナの模様は明かにチベットの旗。



Tibetan flag

チベットの旗

参考までに中国の国旗はこちら。



Chinese flag

中共の国旗

最初の写真だけをみていると、確かにチベット独立支持者がかよわい障害者の女性を襲っているかのようにみえるが、この事件が起きる前にこの同じ男性が中共の国旗を誇らしげに翻している中共支持のグループに混じって仲良く歩いている写真が発見された。



Fake Tibetan -- actually Chinese -- with friends

本当のお友達と歩くチベット支持(?)の若者。 国旗に注目

もしかしてこのチベット人は本当は中国の工作員なのでは?中国のことだからあり得ないことじゃない。以前にも中共の軍人がチベット僧侶に変装して暴動をはじめ、それを口実に中国の武力行使による弾圧がはじまったという話を読んだことがある。

その証拠として、東洋の諸ブログでこの写真が評判になった。



Chinese soldiers holding fake Tibetan monks' robes

チベット僧侶の服をあてがわれた中国兵たち

中国政府はこの写真は映画のエキストラとして中国兵がチベット僧侶を演じた時のもので、今回の暴動とは全く関係がないという説明をしたが、実際に映画の撮影中だったという確たる証拠が発表されたわけではない。本当に撮影中の写真だったなら、ほかにも別のアングルからとった撮影所の様子などを写した写真があってもよさそうなものだし、エキストラとして映画に出演している兵士の写真などが指摘されてもいいはずだが、そのような写真は公開されていない。

また、2003年にチベット関係の雑誌(the Tibetan Centre for Human Rights and Democracy 、TCHRD)の裏表紙に掲載されたという話もあちこちのサイトに書かれているが、実際にリンク先の雑誌のホームページにいってみると表紙の写真はあるが、裏表紙の写真はどこをみても見当たらない。念のためPDFのファイルを"movei" "robes"などで検索してみたが、この写真はどこにも掲載されていない。

しかし、たとえこの写真が本当に映画の舞台裏を写したものだったとしても、チベットの暴動は中国政府によるやらせだという話はダライ・ラマさえ主張している説で、なまじデマとはいえないのである。

大紀元が転載した カナダの新聞記事 によると、英国の通信省GCHQ、( the Government Communications Headquarters)は中華人民共和国軍が 暴動を演出したと考えているとある。

世界の半分の電子通信を宇宙から監視している英国のGCHQと呼ばれる通信機関は、中華人民共和国軍(PLA)が僧侶に扮して何百というチベット人の死傷者を出すことになった暴動のきっかけを作った、とするダライ・ラマの主張が真実であると確認した。

GCHQの分析者は北京の指導者らは、すでに夏のオリンピックを前に好ましくない注目を浴びている、この地域にくすぶる不穏な状態を鎮圧すべく意図的に計画されたものであると考えている。

元記事のG2 Bulletinは購読料が必要なので転載記事のリンクを参照のこと。

というわけなので、たとえ僧侶の衣装を持つ兵士らの写真が単なる映画の舞台裏写真だったとしてもチベットの暴動が中共のやらせだったという疑いを拭うことはできない。

そしてもちろん、最初のチベット支持者とされる男性が犬猿の仲のはずの中共支持の人たちと仲良く歩いていた事実を説明することもできない。

それにしても中共の情報操作がこれほど裏目に出るとなると、中共もオリンピック開催国になどならなければよかったと今は後悔しているかもしれない。

April 13, 2008, 現時間 6:38 PM | コメント (0) | トラックバック (2)

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日付け → →April 12, 2008

聖火防衛隊が暴露した中国の野蛮ぶり

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オリンピックの聖火はサンフランシスコに来たと思ったら訳の分からないうちにまたまたさっさと立ち去ってしまった。

サンフランシスコではパリやロンドンでの二の舞いを防ぐため、予定の走路を途中で変更したりしてデモや見物に現れた一般の観客のいる道路を避けて通り、なんとか暴力的な衝突は避けられたようだ。ニューヨークタイムスによると、市では武装した警備隊があらかじめ予定された走路の脇でものものしい警備体制をとりはじめ、あたかもそこへ聖火ランナーが走ってくるかのようにみえたに。ところがランナーは土壇場で走路を変更して見物に来ていた人たちのいる道路を迂回して別の道をとり見物客たちを失望させたとある。以下はロイターの日本語記事より。

リレーは当初、午後1時から、サンフランシスコ湾沿いの約10キロのルートを走ると発表されていた。しかし、実際には出発地点となった海沿いの倉庫地帯で聖火を手にした走者は、道路に現れずにそのまま倉庫の中に姿をくらませた。

 その後、倉庫からは複数の車両に加え、水上スキーに警護された船舶までが出発したため、いったい聖火はどこに行くのか、待ち受けていた群衆や報道陣は騒然となった。...

沿道からは「市は臆病だ」などと批判が挙がったが、同市のニューソム市長は「負傷者が出ないことが最優先だった。その意味では、今回の聖火リレーは成功だった」と強気のコメントに終始した。

ニューヨークタイムスの記事ではニューソム市長が「イベントをキャンセルするか、聖火ランナーの身の安全を確保するか」という選択に迫られたために取った判断で、「簡単な決断だった」という発言が載っている。

しかし聖火リレーの目的はオリンピックを前にして世界各国が政治を乗り越えてスポーツ競技をお祝いしようという意志表明のはずだ。それを観客が待っている道をはずしてこそこそと走ってそそくさ飛行機に乗せてしまうのであれば、聖火リレーなどやる意味がないではないか。だったら税金無駄使いして大掛かりな警備体制のおとりまで使ってやらなくても、単純にキャンセルしてしまえばよかったのだ。ばかばかしい。

しかし面白いのは、世界各国ではすでに話題になっている中国の聖火防衛隊の話がニューヨークタイムスの記事には全く述べられていないことだ。どうもNYTは聖火防衛隊が各国で起こしている問題について何も知らないらしい。

ロンドンタイムスによれば、この防衛隊は中国から送られてきた特別戦闘部隊で、聖火をまもるべく世界中を聖火と共に旅しているという。彼等の乱暴ぶりはパリやロンドンではかなり問題になった。

その乱暴なやり方が国際的な非難を浴びている青い炎模様の運動着に身を固めた中国のオリンピック聖火防衛隊は中国陸軍に付属する特別警察機動隊のメンバー達である。

30人の若者からなるこの隊はエリート機動隊員を生み出す警察学校出身で、彼等の仕事は本国で暴動鎮圧、国内安全保証、外交官らの身の安全を守ることである。



Paramilitaries in San Francisco    Paramilitaries In Europe

中国特別聖歌防衛隊、左がサンフランシスコ、右がロンドン

問題なのは欧米のお手柔らかな警察などと違って、この中国の防衛隊はまるで戦闘でもしているような行動を取っていることだ。 デモをおこなっている人たちの言論の自由尊重だの意見の違う人々への寛容性などかけらも持ち合わせていない彼等は、抗議者であろうとただの観客であろうと聖火の邪魔になりそうな人たちを暴力でおしのけた。あたかも彼等はすでに聖火が北京にいるかのような振る舞いだ。しかし外国でこういう行動をとるようじゃ本土の中国では警備隊はいったいどういう振る舞いをするのか先が思いやられる。下記はこの防衛隊の暴虐ぶりについて諸外国での反応だ。AFPの日本語記事より。

聖火リレーの走者を務めた柔道の元世界王者ダビッド・ドゥイエ(David Douillet)氏はラジオ・テレビ・ルクセンブルク(RTL)に対し、中国側の警護隊を「ロボット」「攻撃犬」と呼んで非難、「かれらは押したり、中国語で文句を言ったり侮辱したりする」と語った。

 英メディアは、2012年に開催されるロンドン五輪の組織委員会のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長が、中国側の警護隊を「チンピラ」と述べたと報じた。

 コー氏は、パリに先立ち6日に行われたロンドン(London)での聖火リレーについて、中国側の警護隊が「わたしを3回もルートから押し出そうとした」と明かし、仏の聖火リレー主催者は「警護隊を排除するべきだ」、「かれらはひどい。英語を話さなかったし、かれらはチンピラじゃないか」と訴えた。

 また、同じく走者を務めた英女性タレントのコニー・ハク(Konnie Huq)さんは、タイムズ(The Times)紙に対し、中国側の警護隊と英警官隊の間で「小競り合い」があったことを明らかにし、「かれらはまるでロボットのようで、『走れ』とか『止まれ』とか怒鳴って命令した。私は『かれらは一体誰なの』と思ったわ」と語った。

それにしても、自然な疑問として、いったいこんなチンピラに聖火の警備をさせるという許可を出したのは誰なのだろうか?フランスにしろイギリスにしろ政府の許可なくして彼等が勝手な行動をとれるはずはないからだ。

デイビッド・デイビス影の内相(David Davis, the Shadow Home Secretary)は昨日ジャック・スミス内相に当てた手紙で中国委員の役割について明確な説明を求めた。「イギリス政府の誰が彼等の存在を許可したのか、彼等の身元についてどのような調査がおこなわれたのか」と質問した。

先のAFPの記事によると、五輪の規約では聖火を守るのは開催国の責任となっているとある。ということは開催国が防衛隊を派遣するのも五輪規約の違反にはならないということだろうか。

ロンドンタイムスの記事によると30人の防衛隊は一年くらい前に中国警察学校で訓練を受けていた卒業生で、何万という彼等の同級生たちはチベットに送られチベット人弾圧、、おっとチベット暴動の鎮圧にあたっているという。

上記の写真でもわかるように、防衛隊はサンフランシスコでも走者の周りを取り囲んでいたが、走路変更のため特に一般市民との衝突がなかったため、その存在はアメリカでは大きく取りざたされていない。しかし聖火を待っているオーストラリアでは首相のケビン・ラッド氏が、防衛隊が走者と一緒に走るのは許可しないと息巻いている。

中国政府は、北京オリンピックの聖火リレーが通過する国々に対して抗議行動から聖火を守るために、聖火リレーのランナーといっしょに走る「聖火防衛隊」の派遣を受け入れるよう求めています。これについて、オーストラリアのラッド首相は10日、訪問先の北京で記者会見し、首都キャンベラで24日に予定されている聖火リレーに触れ、「オーストラリアに来る聖火を守るため、あらゆる安全措置はオーストラリアの当局によって提供される」と述べ、聖火防衛隊の派遣は必要ないという考えを強調しました。さらに「彼らがもし北京オリンピック組織委員会の一員として来るなら、わたしの理解ではバスに乗って行動するだろう」と述べました。

聖火は今南米にあるが、すぐに日本の長野にくる予定だが、オーストラリア同様長野でも防衛隊の伴走は拒否する姿勢をみせている。

英仏米など北京五輪の聖火リレー「国際ルート」で、青色ジャージー姿の中国“聖火防衛隊”が伴走していることについて、泉信也国家公安委員長(70)は11日、閣議後会見で「警備は日本の警察がちゃんとさせていただくという大原則は崩すべきではない」と述べ、長野市で26日に予定されている聖火リレーでは受け入れを拒否する考えを示した。

 泉委員長は「ほかの国でも走ったから日本でも、という考え方は私自身としては歓迎しない」と語り、防衛隊によるリレー妨害活動への「警備」は「日本の主権の侵害にあたる」と指摘。「(警備は)長野県警を中心とするわれわれの役目」と強調した。

もちろん長野市はチベット問題に抗議するデモの人々も受け入れる気は毛頭ない

欧州各国で北京五輪の聖火リレーへの妨害が相次いだことを受け、警察庁は、長野市で今月26日に行われるリレーの警備態勢を増強することを決めた。

 過激な活動家の入国を制限するため、過去に逮捕歴がある人物の入国を認めない入管難民法の「フーリガン条項」の適用も検討する。中国側は聖火ランナーに並走する“聖火警備隊”2人の長野派遣も打診してきているが、同庁は日本の主権侵害にあたるとして警備には直接関与しないよう要請する。

 警察庁は、長野での聖火リレーについて長野県警約500人と、民間の警備員ら約1000人で沿道を警備する方針だった。しかし海外の活動家のほか、右翼の街宣や人権団体の集会も予想されることから、管区機動隊など応援部隊を派遣し、ランナーに機動隊員を伴走させるなどの厳重な警備を敷く検討を始めた。

 特に欧州の過激な活動家については、2002年5〜6月のサッカーワールドカップの際に新設された入管難民法のフーリガン条項の適用も視野に入国審査を厳格化する方向で入管当局と調整している。

オリンピック聖火は政治の違いを乗り越えて世界の人々が協力して個人のスポーツの才能を祝おうという象徴として大事な意味がある。その象徴を守るために中共が軍事的なチンピラを使うというのはなんとも滑稽だ。ここに中国の野蛮な本質が露呈したといえる。中国にとってオリンピックを開催するということは、文明国家として国際社会の一員として大人になった国だということを世界に表明するという大事な意味があった。だが中国は文明国家であることを証明するどころか、オリンピック開催に備える中国の数々の暴虐はかえって自分らがどれだけ未熟で未開で野蛮であるかを証明することになってしまった。天南門の虐殺こそが中国の本性なのだと全世界に知らしめる結果となってしまったのだ。

国際社会は遅蒔きながら中国の野蛮性に気が付きはじめている。それにしてもオリンピック委員会はなんだってこんな国を開催国に選んだのだ?候補都市にはトロント、パリ、イスタンブールなどいくらでもオリンピックにふさわしい都市があったではないか。それをいうなら1970年に万国博覧会を開いた大阪という選択もあったのだ。

中国のような野蛮な共産主義国にオリンピックを開催させようなどという決断をくだした時から、こうなるのは分かっていたはずだ。今さらゲームをボイコットすることはできないが、せめて各国の首相たちが開会式のボイコットくらいはしてくれることを望む。

April 12, 2008, 現時間 1:02 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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バスラのイラク軍作戦、マリキ首相の成功を認めない主流メディア

本日は昨日のイラク情勢好転に主流メディアの情報操作は続くに引き続いて、バスラで行われているイラク軍によるシーア取り締まり攻撃について、マリキ首相のこれまでの功績をみてみよう。

下記は例によってビル・ロジオから:

停戦後、イラク軍はバスラに援軍を出動させると発表し、翌日にはKhour al ZubairとUmm Qasrpushedの港に軍を送り込んだ。以来、バスラ内部ではイラク特別部隊と特別警察隊によるいくつかの手入れが行われている。その間イラク軍の一旅団は4月2日までマフディ軍の本拠地だった真髄に進行した。そしてサドルが停戦を呼びかけた二日後にはイラク政府はサドル市及びバグダッド内のシーア居住区に戒厳令を引くことに成功した。

マリキの共同政府はこの作戦に反抗は見せなかった。イラク政府の反対派がバスラ作戦に抗議して緊急議会を開いたところ、275人の議員のうち参加者はたったの54人だったと AFPは報道している。出席したのはモクタダ・アルサドルの党派とシーアファディラ党、世俗主義イラクナショナルリスト、the Sunni National Dialogue Councilといった零細党だけで、イラクの最大政党であるシーアイラク連盟(Shiite United Iraqi Alliance)とクルド連盟(Kurdish Alliance)の姿はみられなかった。イラク議会の主力な党派が緊急議会を無視したことはマリキ政権が危機に瀕していないということであり、政治的に大きな意味を持つ。

10日間の攻撃停止期間は民兵軍に武器解除をし降参する猶予を与える目的でされたものだ。しかしイランから訓練を受け、イランから直接命令を得ているマフディ軍JAMの一部は未だに戦闘をあきらめていないため、イラク軍による「騎士の突撃作戦」は続けられている。

ところで主流メディアがサドルが勝った証拠としてあげていたことのひとつに、サドルの従者たちはサドルの命令にちゃんと従っているということがあった。しかし現状を見ていると、サドルがいかにその影響力を失っているかが顕著となっている。実際にイラク軍に対抗して戦っているJAMのメンバーはサドルから命令を受けているというより、イランのクォド特別部隊から直接命令を受けていると言っていい。

新しいイラク軍がバスラに到着しはじめアメリカとイギリス軍がイラク軍の援軍として準備をはじめるなか、イランのクォド隊から命令を受けたサドルはマフディ軍に市街地から撤退するよう命令をくだした。サドルは攻撃停止を含む9条に渡る交換条件を要求したが、マリキはそれを拒絶。イラク・アメリカ連合軍はバスラ侵攻を続行しシーア民兵軍に対し、焦点をしぼったピンポイント攻撃を続けている。バスラでの6日間の戦いだけでも、すでに200人以上のマフディ軍戦闘員が殺され、700人が負傷、300人が捕獲されている。

サドルの撤退しろ抵抗するなという命令とやらはあんまり効果がないらしく、マフディ軍の一部は一向に戦いをあきらめる様子を見せていない。しかし戦えば戦うほど奴らは追いつめられていく。どこにも居何処のなくなった奴らはイランに帰るしか道はなくなるだろう。

主流メディアはこれまでマリキが政治的な進歩を遂げていないといって批判してきた。しかし、マリキが政治的な見解の違いを乗り越えてクルドとスンニに手をのばし、その協力を得られた今となっては、主流メディアはマリキの功績をほめたたえるかといえば、無論その答えは否である。マリキの努力の成果を評価するどころか、マリキには近視眼的な汚い動機があると批判する。イラクは10月1日に全国選挙を予定しているが、マリキの所属するダワ党は石油資源の豊かなバスラや宗教的中心であるナジャフやカルバラで苦戦が期待されている。

バスラ攻撃の成功はマリキのダワ党と彼の味方であるイスラム最高評議会(the Supreme Islamic Iraqi Council, SIIC)が選挙で成功する確率を引き上げるはずだった。SIICのバーダー旅団(Badr Brigade)はマフディ軍の宿敵である。

ノーリ・アル・マリキはもともとモクタダ・アルサドルの後押しによって首相となった人である。ダワ党といえば歴史的にサドルのマフディ軍である JAMの味方でありバーダー旅団とはライバル関係にあった。(バーダー旅団は民兵軍というイメージを脱ぎ払うために、最近はバーダー組織と改名した。)

そのマリキが従来のライバルであったSIIC従属のバーダーのライバルであり自分の所属するダワ党の元スポンサーであるマフディ軍を攻めることが、いったいどうやってダワ党への票集めにつながるというのだ? ま、降参降参といって逃げまどっているサドルが大勝利をとげたと平気で言えるAPだから、こういう不思議な理屈も成り立つのかもしれないが。こんな理屈にだまされるのはリベラルくらいだろう。

マリキ首相並びにイラク政府はさらに マフディ軍を孤立させるべく、10月の選挙にはサドル派を参加させない意向だ。 マリキ首相はサドルがマフディ軍を解散しない限り、サドル派の政治参加は許可しないと発表した。これに対してサドルの報道官はナジャフのシスタニ大教祖に相談すると語っていたが、シスタニ自体はサドルから相談を受けた覚えはないとしながら、マフディ軍は解散すべきだという意志を表明している。

となってくるとサドル派はかなり苦しい立場に追い込まれたことになる。マフディ軍を解散してしまえば、サドル派は単なる弱小政党に成り果てる。しかし解散しなければ政治力のないただの民兵軍に成り下がってしまう。そうなればマリキの力はさらに増幅しマフディ軍はマリキによって完全に抹消されてしまうだろう。マフディ軍はいってみればイラン版のイラクのアルカイダとなってしまうのだ。

しかしこの後に及んでも主流メディアはまだバスラの戦いではモクタダ・アルサドルが大勝利を納め、マリキ首相は政治的に滅ぼされたと言い張っている。

どうしてもイラク情勢の好転を認めたくない主流メディアは日に日にそのうろたえぶりがひどくなるようだ。

April 12, 2008, 現時間 1:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →April 9, 2008

イラク情勢好転に主流メディアの情報操作は続く

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イラク情勢に関しては主流メディアに真実を頼ることは完全に無理だ。アメリカの主流メディアも、そしてそれを誠実にコピペしまくる日本メディアも含めて、まるでかつてのバグダッドボブのように、アメリカは負けているイラク政府は混乱状態というニュース以外は流したがらない。しかし中国の大本営放送のように情報操作に余念のない主流メディアでも時々間違って真実を報道してしまうことがある。

この間からお話しているように、バスラのイラク軍によるシーア民兵退治作戦「騎士の突撃作戦」ではノーリ・アル・マリキ首相が大成功を収めているが、それに付け加えてマリキ首相はこれまで対立していたクルド派やスンニ派の支持も得ることができた。APが嫌々ながら報道しているこの記事 によると、、、

ノーリ・アルマリキ首相の弱まるシーア派民兵への取り締まりは、スンニアラブとクルド党から支持を勝ち取った。両党とも強力な民兵ともろいイラク政府の失敗による悪影響を恐れてのことであった。

双方の共通目的がイラクの政治的溝を埋める橋渡しになりそうだ。

クルド自治区の首領であるマスード・バールザニ(Massoud Barzani)は反米聖教師のモクタダアルサドルのマフディ軍との戦いにクルド軍を派遣すると提案した。

もっと意味があるのはスンニアラブのタリーク・アルハシミ副大統領がクルド人のジャラル・タラバニ大統領の声明文を承認しクルドおよびシーアの副大統領アディル・アブドール・マフディとともに石油資源の豊かなバスラにおける民兵退治を支持する意志を表明した。

この間も紹介したが主流メディアはマリキがマフディ民兵軍(またの名をJaish al Mahdi、または JAM)退治に他党との協力を得られていないと批判していた。確かにハシミ副大統領とマリキ首相は馬が合わないライバルではある。そんなそのハシミ氏が主流メディアがいうように「失敗が鮮明」になった作戦を応援したりするだろうか? はっきりいってアラブ人はダークホースを応援するような民族ではない。明かにマリキを勝ち馬と見たから応援する気になったのだ。

もちろんAPニュースはとにかくバスラはイラク軍の大敗だという主張を続けている。

バスラの「無法者」や「犯罪者集団」を対象に行われた取り締まりは激しい抵抗と政府軍の不満分子などに面して行き詰まりをみせている。先週の日曜日、アルサドルが戦いをやめるように民兵たちに呼びかけて以来、主な戦闘はおさまっている。

しかしアルマリキはバグダッドにあるマフディ軍の本拠地への取り締まりも続けると強気の口調を弱めていない。しかしアルサドルが復習をほのめかすと、マリキ首相は若い聖教師の従者を対象とした取り締まりや手入れを中止した。

なんで敵が降参を唱えている戦いが行き詰まっているなんてことになるのだ?お決まりの「泥沼」といわないだけましかもしれないが。確かにマリキは民兵軍攻撃を一時停止すると発表したが、それはサドルの復讐を恐れたからなどではない。そんなことが恐かったら最初から民兵の取り締まりなど始めるわけがないし、一旦JAMが予想以上に強いと分かった時点で戦いをやめているはずだ。しかしマリキは戦いをやめるどころか攻撃を激化させ、援軍まで呼んで戦い続行している。マリキは民兵軍が武装解除をして降参する時間を与えるために一時攻撃は停止すると発表したに過ぎないのだ。バスラをパトロールしているのはいまやマフディ軍ではなくイラク軍なのだということを忘れてはならない。

マリキの成功はまだまだあるのだが、今日は時間がないので詳細は次回に続く。

April 9, 2008, 現時間 10:42 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →April 6, 2008

「性転換」手術後に妊娠した女性を「男性」扱いするな!

ここ数日「男性が妊娠した、奇跡だ」という話題が持ち上がって大騒ぎになっていたので、いったい何のことなんだろうと不思議に思っていたら、何のことはない、性器整形手術とホルモン治療で外見が男に見えるようになったというだけの、生物学的には女性が妊娠したという話。奇跡でもなんでもないではないか。

【4月5日 AFP】トーマス・ビーティー(Thomas Beatie)さんは、女性として生まれた後、性転換手術を受けて法的に男性となったが、現在妊娠中。雑誌で妊娠が告白されるや性同一性障害者の権利をめぐり、米国で議論が白熱している。

 ビーティーさんは、胸部の整形手術を行い、男性ホルモン療法を受けながらも、女性生殖器を残すことを決心していたという。性転換後に結婚した妻が子宮を摘出したため、人工授精で自分が妊娠することにしたという経緯を公表して以来、数々の雑誌が「彼」を取材した。

 人気のテレビ司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)のトーク番組にも出演した。うっすらとあご髭を生やしたビーティーさんは、子供をもうけたいと思うのは性を超えた人としての欲求であり、当然自分にも血のつながった子供をもうける権利があると訴えた。

 ビーティーさんの妊娠は、前月米国のゲイ雑誌「Advocate」に投稿した「愛の労苦(Labor of Love)」と題するエッセイのなかで告白された。

このLaborという言葉はだじゃれで、Laborには「労苦」という意味と「出産」という意味があるのでそれを掛けているのだ。ま、そんなことはどうでもいい。私は性器整形をしただけで生物学的に全くなんの変化も遂げていない女性を「男性」と呼ぶのには非常な抵抗がある。見かけがどうあれ、彼女はいまでも女性なのだ。しかも、子供を生むという女性として最高の役割をあきらめていない人が自分を男だなど呼ぶのは矛盾も甚だしい。

男女双方の性器及び染色体を持って生まれたいわゆる両性体質の人が、幼い頃に医者が便宜上選んだ性別にどうしても馴染めず反対の性別を選ぶという例はあってもおかしくないと思う。こういう体質の場合はホルモンの関係もあって見かけと中身が一致しないことはあるからである。

しかし、生物学的に何の異常もなく、はっきりとした性を持って生まれた人間が、大人になって「自分は常に異性であると感じていたので整形手術をして異性に見えるようになりたい」と言うのはどうもいただけない。

それでもまだ、自分は異性ではなく同性に愛情を感じるというのであれば、自分は間違った性で生まれてきたのだと感じたとしても、まあわからなくはない。

だが、私に分からないのは、普通の性を持つ異性愛者として生まれ、異性に対する欲望は全くかわっていないのに自分は異性であると主張する人である。手術後にも女性としての妊娠機能を保ちたいと思っているひともそうだが、手術後も元の性の特質をそのまま保っておきたいと考えるなら、なぜ「性転換」手術などする必要があるのだろうか。

よく、ジェンダーフリーを売り物にする人たちはジェンダーは持って生まれた性に捕われないものだと主張する。もしそれが本当なら、「性転換」という概念自体が成り立たない。つまり、持って生まれた性と自分のジェンダーのアイデンティティーが矛盾してもよいというのであれば、生物学的には女性でも自分は男性だと主張するのは個人の勝手だが、特に男性に見えるような手術をしたり戸籍を男性に変えたりして周りの人間に無理矢理自分は男だと認めさせる必要はないはずである。しかも女性として子供を生むという機能を保ちたいならばなおさらだ。

私は男性から女性への「性転換手術」を行った人物が女性のマウンテンバイクトーナメントに参加したカナダの例をテレビのドキュメンタリーでみたことがある。この人物の私生活は常に野外でするスポーツに始終しており、特に女性らしい生活をしているとはいいがたい。しかもデートする相手は特に男女どちらとは特定していないというのである。だとしたらどうしてこの人が「女性」に「性転換」などする必要があったのだろうか?(レースに勝つための性転換だったとしたらこんな人間を参加させるカナダのスポーツ業界にも問題がある。)

また女性として生まれながら乳ガンでお乳を失ったのをきっかけに男性ホルモン治療を受けながら、男性に魅力を感じるとして男性とつきあっている「元女性」の例も読んだことがある。どうしてこの人は単に男っぽい女性として好きな男性とつきあう普通の生活を望まないのであろうか?女性でもいくらでも男性顔負けの運動神経の人は存在するし、男性が多い学問でも才能を見せる女性はいくらでもいる。(ちゃんと縦列駐車できる女性もいるし、、)それなのになぜあえて男性の同性愛者という異常な生き方を選んだのであろうか?

男女双方の性の特性を両方持って生きたいのであれば、元々持って生まれたジェンダーをそのままにしておいても何の差し支えもないはず。それをわざわざ整形手術で見かけを変えたいというなら、これは美容整形の域を出ない。そんな安易がファッション感覚で「性転換」手術を受けるなど、あまりにも無責任すぎはしないか?

私はこれらの問題は現在の医学会に大きな責任があると考える。いくら最新の整形技術のおかげで、見かけだけはなんとなく異性に見えないこともないという手術が可能だとしても、可能だからやってもいいという理屈は道徳に反すると思う。自分が特定の性に生まれながら異性であると信じ込むひとたちに必要なのは性器整形ではなく精神治療のはずである。

これもテレビのドキュメンタリーでみたのだが、男性として生まれ異性愛者として妻子もある人が、女性になりたいという幻想を拭え切れないので精神科のお医者さんに診てもらったところ、このヤブ医者は彼に性転換をすすめたというひどい例があった。男性は医者に説得され妻子を捨てて性転換手術を受けてしまったのである。捨てられた妻は医者を夫を洗脳したとして訴えていたがその訴訟がどうなったのかその後のことは私は知らない。

性器整形は鼻を高くしたり目をぱっちりさせるような美容整形とは訳が違うのだ。妻子を持ち自らも異性愛者と認めている男性に性転換をすすめるなど医者としてあるまじき行為である。この男性は明らかに精神異常を煩っておるのであり、いかにして男性として生きることが正しい行為であるか理解させるのが医者としての義務である。それを怠って安易に「性転換手術」を治療として施すなど医者の風上にもおけない人物だ。訴えられて当然だろう。

私は原則として「性転換」という名前の性器整形手術には反対だ。整形して見かけを異性に変えることを考えるまえに、自分の個としての自我の確率に力をいれるべきだ。男として女として生きるということは、見かけだけで決まるのではないのだから。

April 6, 2008, 現時間 11:25 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →April 4, 2008

イラク情勢:サドル対マリキ、バスラの戦いに勝ったのはどちら?

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先日もお話したように、イラクのバスラとバグダッドにおいて、イランの飼い豚モクタダ・アルサドル率いるシーア武装集団マフディ軍を撲滅すべくイラク軍による激しい攻撃作戦「騎士の突撃作戦」が行われている。マフディ軍がこれ以上は抵抗はしないと停戦交渉を求めてきたことから、一応この作戦は峠を超えたといえる。

しかし、本来ならばマリキ首相の大手柄としてイラク軍の大勝利が讃えられてもいいような結末であるにも拘らず、アメリカの主流メディアはなんとかしてこれをサドル派の勝利だと印象づけたいらしく日夜情報操作に余念がない。だが、反戦派の左翼メディアがサドルの勝利を唱えるのは分かるとしても、右翼側のメディアですらマリキ首相の勝利を認めたがらないのだから不思議である。

保守系人気ブログのパワーラインカウンターテロリズムブログ(Counterterrorism Blog) はこれだけ勝利がはっきりしている戦いなのに未だに「で、どちらが勝ったのか」と問いかけている。何もかもすぐに信じないのは良い性格かもしれないが疑い深いのもここまでくるとちょっと考えものである。

軍事知識豊富なブロガーオースティン・ベイ大佐(Col. Austin Bay)ビル・ロジオ(Bill Roggio)を読んでいれば、どちらが勝ったのか明白であるのに、、、

勝者は停戦を提案したりしない

まず最初に普通軍事戦闘において、最初に停戦提案を声高にした方が負けてる方だというのは常識。勝ってる方が勝利を目前にして停戦なんかする必要はない。相手を押しまくって完全勝利を得るまで戦うのが筋である。

現在の「騎士の突撃作戦」(Operation Knights' Charge)においてサドルが勝ったといってる方も、マリキが勝ったといってるほうも、停戦提案を最初から何度もしているのはサドルの方だという事実では同意している。サドル勝利説側はサドルの勝利を証明するものとしてサドルが停戦条件として出した数々の提案をあげている。例えば捕虜となったマフディ戦士でまだ裁判で有罪になっていない者を釈放することなどその一つだ。しかし停戦条件が成立するためには相手側がそれに応じなければならない。ところが主流メディアにしてもブロガーたちにしても誰一人としてマリキがそんな条件を飲んだと主張するものはないのである。それなのにマフディ軍はバスラから撤退してしまったのだ

昨日のタイムマガジンの記事など、サドルの停戦条件を羅列しておきながらマリキの反応については全く無言である。(下記は要約のみ)

シーア派政治家の代表使者と会見して停戦について話し合った際、サドルの主な要求の一つはサドルの戦闘員たちを恩赦法によって釈放することであった。 これはサドルの従者たちのなかで叔父や兄弟たちが拘束され、スンニ派抵抗軍が親切な地元市民から補助金をもらっているのにもかかわらず、自分達は増派によって不公平な扱いを受けていると感じて不満をもっているものへのご機嫌取りといえる。腕のいい政治家ならだれでもするように、サドルは従者に自分も施し物をすることが出来ると証明しなければならない。そのために戦争をしなければならなくても。

しかし記事はここで終わってしまう!マリキがこの要求を飲んだという証拠を少しでも握っていたらに著者のチャールズ・クレイン記者がそれを無視するはずがない。それどころか最初に大々的に太文字で「マリキ、サドルの要求を全面受諾!」とかなんとか書きまくるに違いない。特に「モクタダ・アルサドルはいかにしてバスラの勝利をものにしたのか」なんて見出しのついている記事ならなおさらである。

勝者が領土を制覇する

どちらが勝っているかを見極める方法として、戦闘が終わった時点で戦闘前と比べて双方がどの地点にいるかということが上げられる。バスラの戦闘が始まった時、イギリス軍のやわなやり方のおかげでマフディ軍がバスラを統括していたということは誰もが認めている。 マフディ民兵は町をパトロールし、市民を恐喝して脅かし、気に入らない市民を好き勝手に誘拐し、大っぴらに武器をふりかざして歩き回り、大集会を開いたりしていた。空港や港や油田を制覇していたのもマフディである。

今日、バスラをパトロールしているのはイラク軍である。 これも誰もが認めることであるが、マフディ軍は戦闘員を市街地から引き上げさせ、今やバスラ市をコントロールすることが出来なくなった。インターナショナルヘラルドトリビューンによれば(International Herald Tribune):

バスラ中央のハヤニヤ地区に十何台で乗り入れたイラク兵たちは、これといった抵抗に会わなかった。ここはつい先週までアル・サドルのマフディ戦士たちと激しい戦いが繰り広げられた場所である。

兵士らは関門を設置し数軒の家を捜索し2〜3時間後には立ち去ったと目撃者たちは語った。

ビル・ロジオによるとこうである。

サドルが全面的停戦宣言をしてからはバスラにおいても南部においてもマフディ軍への攻撃はその激しさは衰えたが、イラク警備隊による作戦はそのまま継続されている。今日イラク軍はマフディ軍が生息するバスラ中央部のハヤニヤ地区を行進した。4月1日に、ヒラー特別武器兵法部隊はバスラにおいて20人の「武器運搬人」を逮捕した。3月31日、イラク特別部隊はマフディ軍が選挙していたバスラの学校での手入れ捜査中に14人の「犯罪者」を殺害した。

イラク軍当局によると、イラク警備隊はバスラ掃蕩を続けている。日曜日の記者会見においてアブドゥール・アジーズ少将はバスラ、ナジュビャ、アルマーキル(Basra, Najubya, Al Ma’qil, Al Ashshar Wazuber and Garmat Ali)その他の数地区は掃蕩されたとし、この作戦は今後も継続されると発表した。「我が軍は特定の地区内及び他の地区の掃蕩に成功している」と少将。「本日よりそのほかの場所において手配中の人物や犯罪者や未だに武器を所持しているものたちの取り締まりをはじめる...」

イラク軍はまた4月1日にバスラ地区の港、Khour al Zubair と Umm Qasrに隊を出動させた。イラク軍はこれまで頻繁な犯罪行為をしているとされていた施設の警備員たちから警備の役割をとって代わることとなった。

明らかに戦闘後の状態はイラク軍にとってずっと良い状況になっている。それに対してマフディ軍の立場は悲惨なものである。この状況だけをとってみてもどちらが勝ったかは明白なはずだ。

勝者が戦後処理の音頭をとる

どちらが勝ったかを見極めるもう一つの方法として、戦闘後の作戦の音頭をどちらがとっているのかということがあげられる。これにおいても議論の余地はない。マフディ軍が市街地に拡散し隠れている間、イラク軍は掃蕩作戦を継続している。イラク軍はマフディ戦闘員の隠れ家を次々に家宅捜査し、民兵たちを逮捕し、地域平定し、地域制覇のための援軍も呼び込んでいる。

勝者の死傷者は敗者より少ない

死傷者の数だけではどちらが勝ったかの決め手にはならないが、他のことと合わせれば、これは非常に大きな手がかりとなる。何百人というマフディ戦闘員が殺され何百というメンバーが捕虜にとられた。サドル勝利説側の誰もイラク軍がそのよう多大な損害を受けたと主張していない。

ビル・ロジオによれば、戦闘のはじまった3月25日からアメリカとイラクのメディアで非公式に集められた数は、571人のマフディ戦闘員が戦死、881人が負傷、490人が捕虜、他に30人以上が降参したとある。

公式発表を使っているオースティン・ベイ大佐は、イラク内務省の報道官によればサドルの民兵軍は215人の戦死者を出し155人が逮捕され600人が負傷したとある。公式発表は常に保守的な見方をするのでメディアの集計より少ないのは当然だろう。

ベイ大佐は、公式発表が正しいとすれば、少なくとも二千人というサドルの民兵たちが散り散りになってしまったことになるという。

ベイ大佐の2000人の戦闘員という数が正しいとすると、サドルは今回の戦闘ですくなくとも18.5%の戦闘員を失ったことになる。非公式のロジオの数を計算にいれると多く見積もってなんと53%の損失だ!南部の18%を入れた合計48%の損失とは軍隊としては致命的な損害である。これでは今後新しいメンバーを募集するのも難かしいだろう。

エリートメディアによる勝利を敗北と結論付ける方法

これだけ明白なマリキのイラク軍勝利をサドル勝利説側はどうやって説明するのであろうか?その答えは簡単だ。現場の現実を完全無視し、マリキは政治的に多大なる打撃を受けた、なぜならイラク軍はサドルを殺すことができなかった、イラク軍は数時間でマフディ軍を撲滅できなかった、イラク軍は、、、、と繰り返せばいいのだ。

タイムマガジンによれば、サドルがいまだに息を吸っていて、奴の命令を聞く従者が多少残っているというだけで、マリキは大敗北したという十分な根拠となるらしい。

アメリカ軍の多くの兵士や将校たちからはマフディ軍はばらばらな戦闘員と犯罪者のより集めのように見られている。しかしバスラ戦闘の終結が見せたものはサドルが命令すれば民兵たちはそれに従うということである。

サドルの指導力はマリキ首相のそれとは対照的である。マリキ首相は警備の役人たちと南のバスラへ出向き作戦を自ら監視した。数日におよぶ激しい戦闘の末、マリキ首相は先に発表した民兵たちの降参、および武器の買い取りの期限を延期した。しかし停戦の条件として民兵たちは武器所持の権利を明確に主張した。停戦が交渉なしで行われるというマリキの発表そのものがサドルではなく、軍事的政治的同盟を維持できないマリキの弱さを暴露する結果となった。

そうかああ〜?イラク国内のスンニ、クルド、サドルシンパのシーアなどからの抗議にもかかわらず、マリキは戦いを継続している。イラク軍は今日もサドルへの攻撃を止めていない。それなのにタイムマガジンのクレーン記者はサドルが停戦を呼びかけたらマフディ軍がサドルのいうことをきいてバスラを投げ出してすたこらさっさと逃げてしまったから、負けたのはサドルではなくマリキだと言い張るのである。

タイムマガジンとは政治的に正反対な意見をもっているカウンターテロリズムのコチランに至ってはマリキがサドルおよびマフディ軍、それをいうなら武器を持ってアメリカにたてついたシーアおよびそのペットの犬も含めて、最後のひとりまで皆殺しにしなかったからマリキは惨敗したといいたいらしい。(サドルを殺すといっても、サドルはイラクにはいない。私の知る限り、サドルはいまだにイランの庇護のもとにイランに隠れているはずである。)

今朝のニュースも含め、これまでの情報から私は短期的なアメリカ軍の勝利はアメリカ軍がイラク中に散漫するシーア派地域に多大なる軍隊を出動しない限り、長期的にみてモクタダ・アルサドルおよびシーア社会そしてイランによる兵法的な勝利となると確信する。

コチランはイランの手先であるサドルの鶴ならぬ白豚の一声にイラクの民兵たちが従ったというだけで、イラクは放っておけばイランにいいように踊らされてしまうという自分の主張は正しかったのだと言い張る。コチランは米軍が市街地をパトロールする中(本当はイラク軍だが)イギリス軍がさらに撤退を決めているのもイラク情勢の安定にイギリス軍が自信がないからだという。イギリス政府が腰抜けだという可能性は無視するようだ。そしてアメリカ軍のケビン・バーグナー少将がイラク政府が犯罪者の摘発に力を入れていることは歓迎するとしながらも、イラク警備隊のなかにはまだまだ力が足りない隊があると「認めた」ことを指摘してイラクの将来は真っ暗だと結論付けている。ハッキリ言ってアメリカ保守派の悲観主義にはカカシはかなり嫌気がさしている。

で、いったい何%のイラク警備隊が力が足りないとされているのだ?第一この警備隊は警察のことなのか、それとも軍隊のことなのか? 南部のイラク警察のなかには少数だがシーア民兵の管轄内にある隊があることは誰でも知っていることでいまさら取り立てて騒ぐほどのことではない。これをもってしていってイラク軍全体が意味のないものと判断するのは行き過ぎだ。

圧倒的に勝つことによる勝利

コチランの経歴を読む限り、彼は弁護士と計理士の資格を持つ役人経験のある人間で、対テロ政策もビジネスの側から入った人物で軍事体験は全くないしおよそ専門家とはいえない。

それにひきかえビル・ロジオやオースティン・ベイ大佐の軍事知識は申し分ない。こと軍事状況に関してはコチランのような役人肌よりロジオやベイ大差の方がずっと信頼できる。

さて「で、どちらが勝ったのか」という質問だが、すべての証拠や状況を考慮にいれたうえでいわせてもらうならば、間違いなくノーリ・アルマリキ、イラク首相の大勝利である。下記にもう一度まとめてみよう。


  • 停戦を最初に提案したのはサドルであり、降参条件を提案しておきながらその条件が満たされないうちに降参してしまったのもサドルである。
  • 戦闘前にはマフディ民兵軍の管轄下だった領地を現在コントロールしているのはイラク軍である。
  • マフディ軍が逃げまどい、指揮者が恐れて顔も見せられないなか、作戦の音頭をとっているのはイラク軍である。
  • マフディ軍は南部勢力の18%の戦力を失い、さらに30%の負傷者を出した。
  • サドルが「勝った」と主張する側が言えることはサドルが殺されず、壊滅状態になっマフディ軍がサドルを指揮者として見捨てていない、ということだけである。

これでもまだサドルが勝ったと言い張るのであれば、ま、しょうがないだろう。マリキ首相がこのままがんばってくれれば、イラクでも違う意見を述べる自由は保証されるのだから。

April 4, 2008, 現時間 11:48 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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