日付け → →July 30, 2016

アメリカ民主党の真髄を突く「ヒラリーのアメリカ」

最近右翼のマイケル・ムーアとか言われているデニーシュ・デスーザ監督のドキュメンタリー・ドラマ映画が話題を呼んでいる。デスーザは元々は社会学者であり、作家でもある。彼は以前にも「オバマのアメリカ」とか世界にアメリカが居なかったらという「ワールドウイズアウトアメリカ」などの映画で名声を得ている。

今回は今年秋の大統領選挙を目前にヒラリー及びヒラリーが代表する民主党の人種差別に満ちた恐ろしい過去の歴史に焦点を当てた「ヒラリーのアメリカ」という作品だ。無論左翼だらけの映画評論家の間では過去を歪曲した偏見に満ちた映画とか言われてさんざん叩かれているが、観客からの評判は非常によく、こういう映画では難しい一般公開に先駆けた限定公開だけでも2016年公開のドキュメンタリーでは最高の売り上げを上げている。

映画はデスーザが選挙献金法違反で禁固刑になったところから始まる。こんな軽い法律違反で禁固刑など前代未聞だが、保守派が左翼政権を批判すると見せしめとしてこうなるといういい例だろう。これをきっかけにデスーザはいかに民主党が人々の言論を弾圧しているかという話から映画を始めるのだ。

一応ドキュメンタリーということになっているが、デスーザが刑務所で囚人と話している場面や民主党の事務所訪問で事務員と話したりしている部分は再現ドラマ。デスーザがインタビューした保守派評論家やテレビのニュース映像などで出てくる実物の人物を除いて他の登場人物はすべて俳優である。

詐欺で捕まっている囚人が詐欺のやり方を説明する部分では、ヒラリーのやっていることは大掛かりな詐欺なのだというメッセージと重なる。ヒラリーが若い頃の運動とか、それ以後のヒラリーの腐敗した過激な左翼政治活動など非常に面白い描写が続く。

だが、映画はアメリカの歴史をさかのぼって、アメリカの人種差別が実は民主党のよって行なわれたものであるという歴史紹介に変貌する。これはこれでいいと思うが、ちょっとお説教ぽくて、しかも長々と続くので注意を惹きつけるにはやりすぎではないかという気がした。確かに民主党こそが奴隷制度の政党であり、ジム・クローなどの黒人差別法を作り、差別法を失くそうとする人権運動に何かと反対してきたのも民主党だったという歴史上の事実を紹介することは効果的ではあるが、映画はヒラリーのアメリカなのだから、もっとヒラリーに焦点を当てるべきだったのではないかという気がする。

デスーザは自分が右翼保守であり共和党指示であり反ヒラリー・クリントンであることを全面的に押し出してはばからない。その点左翼リベラル丸出しのマイケル・ムーアと似てはいるが、ムーアのように不誠実で虚偽な描写はまるでない。

デスーザの最初の映画「オバマのアメリカ」はアメリカのドキュメンタリー映画における売り上げナンバー2で、3千3百4十万ドル。それでもナンバー1をとった左翼映画監督のマイケル・ムーアの「華氏911度」の1億1千9百万には足元にも及ばないが。今回のヒラリーのアメリカがデスーザの自己最高記録を越えることが出来るかどうか非常に興味深い。

July 30, 2016, 現時間 12:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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人種に関する色盲は人種差別という不可思議な議論

最近人種に関するエントリーを書くことが増えて気づいたのだが、私のブログのカテゴリーには「人種」というものがない。なぜかというと、それだけ私自身、「人種」というものに気を取られることがないからである。だが最近になってユーチューブなどで本当の意味での人種差別など全く体験したことがないような若い世代が、人種人種と騒ぐようになり、そのなかでも目だって聞こえるようになったのは「人種に関する『色盲』は人種差別だ」という議論である。英語でいうカラーブラインドというのは、要するに相手の肌の色にこだわらず相手の人格で相手を判断するという意味で使われる。黒人運動の父と呼ばれるマーティン・ルーサー・キングが「私には夢がある」で語った、人々が肌の色ではなく中身で判断される世界を夢に見ると語ったことでも有名である。

なのに何故最近人々を人種ではなく人格で判断することが「人種差別」ということになるという摩訶不思議な議論が騒がれるようになったのか。

ひとつの議論としては、相手の人種に盲目であるということは、相手の人種に全く気がつかない、もしくは気がついても気にしないという意味だが、それは人種がもたらす相手の人格をも無視することになるというものだ。また、相手の人種に気がつかない人間などいるはずはないので、自分は人種に対して色盲だという人間は人種に気がつかないふりをして潜在する人種差別を隠そうとする偽善者だという意見もある。

一般に人は他人も自分と同じように物を考えると思っている。だから自分が人種に執着している人間は、実際に人種に全く関心を持たない人の気持ちが全く理解できないし、そんな人間がいるはずがないと思うのだ。しかし実際にはカカシのように普段他人の人種に全く気がつかない人間も存在する。

それは変でしょう、カカシさん、話している相手の肌の色が黒いか白いか気がつかないってこたあないでしょう、と言われるかもしれないが、それは私にとって相手の髪の毛が金髪か茶髪か程度の差でしかない。

その例をちょっと紹介しよう。

ちょうど10年前の7月、インディペンデンスデイ(独立記念日)という映画が大人気になった。その時、新聞の記事で今夏ナンバー1の映画の主演は少数民族だという文章があり、私は正直言って「へ?誰が少数民族なの?」と本当に理解できなかった。主役男優はウィル・スミスだけど、、彼のどこが少数、、、あ~あ、そっか~、彼は黒人だね。と自分の中で結論が出るまで2~3分かかった。私はウィル・スミスをアメリカの俳優としては見ていたが、特に黒人だという意識では見ていなかった。

ある時友達同士でミックスカップル(異人種夫婦)の話をしていて、私は「私の知り合いにミックスカップルなんていないなあ」と本気で言ったことがある。一緒に居たミスター苺が「いるじゃないか、ケンとゲイルが」というので、「へ?ゲイルってラテン系かなんか?」ミスター苺「ばか、ゲイルは白人、ケンは黒人だよ。」といわれて「あ、そうか」などと言っていたら、他の友達から「お前ら何言ってんだよ。自分らの顔みてみろ!」と言われてしまった。え~なんで?あ、そうかミスター苺はユダヤ系でカカシは仏教系?違うってば、、いや、これは決してミスター苺も私も冗談でとぼけて言ったのではなく、本当に自分らの人種の違いを普段意識していないことから起きた会話なのである。

こういう本当の意味での色盲人は案外多いはずだ。人種差別というのは相手の人種が自分と違うことが何か問題になるという前提でおきることなので、相手の人種に本当に気がつかない人が相手を人種によって差別するなどということはあり得ない。それなのにわざわざ相手の人種に拘って、相手の人間形成に人種が影響を及ぼしたことを把握すべきだという考え人種差別撲滅に貢献するというのは話が逆である。

私が観たこのユーチューブなんかその典型。彼女の見解は組織的にも個人的にも人種差別は存在しているのに、自分はカラーブラインドだ人種には気がつかないと言い張るのは存在する人種差別を無視するだけで問題解決にはつながらない、というものだ。

だが彼女のいう「組織的な人種差別」というのは、人種差別者が生み出した架空の差別を原点にして語られている。たとえば黒人が拘束されている率は白人よりも多いという例をとってみても、拘束されている人間の人種だけを見て黒人が多いからそこに差別があると考えることこそ人種差別だ。

こういう統計を見て最初に聞かなければならないことは、同じ罪を犯した黒人と白人では拘束される率に差があるのかということである。拘束されている黒人が有罪なら、拘束されている黒人の数がおおかろうが少なかろうが人種差別とは無関係である。

また、家政婦や掃除婦といった手作業の大半をラテン系の女性がしているということも、これがアメリカ社会がラテン系に対して人種差別を行なっているからだと結論づけることこそ人種差別である。家政婦や掃除婦といった仕事は言葉のハンデがあっても出来る仕事だから新移民には好まれるというだけのことではないか?ラテン系女性でも言葉を学び教養があれば普通の会社にも勤められるし医者や弁護士や政治家にもなれる。ラテン系だからというだけで才能があるのにこういう仕事に就けないというのであればそれは差別といえるが、そうでないならラテン系への組織的な差別があるという理屈は成り立たない。

リベラルの悪い癖は結果における人種の配分が人口分布と一致しない場合は、その原因が人種差別にあると決め付けることだ。人には向き不向きや好みというものがある。また、人種ではなく民族による文化の違いというものもある。アメリカのように移民で成り立ってきた国ならそれぞれの人々の伝統的文化の影響というものもある。そういう違いを無視して何もかもが人種差別のせいだと言い張ることこそ人種差別である。

私が思うに、このユーチューブを作った若い女性に代表されるリベラルの若者たちはその交際範囲がリベラルの友達や親や大学教授らに限られるため、そうした人々の偽善が全てだと思い込んでいるのである。つまりリベラル偽善者たちが「私はカラーブラインドだ」というとき、彼らはそう振舞っているだけで本当はものすごい人種差別者であることを人々は察している。なぜなら自分らもそうだからだ。それでリベラルでないほかの思想の持ち主たちも自分たちと同じような偽善者なのだと勝手に思い込むのである。

よってカカシのような右翼保守派が人種なんて考えたことが無いというのを本気で信じることが出来ないのだ。人種に拘らず人々をその人格で判断する行為、本当の意味でのカラーブラインドこそが人種差別廃絶のもっとも効果的な手段であることを彼らは理解することができないのである。

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July 30, 2016, 現時間 10:20 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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黒人運動の圧力に負けて無駄な裁判で税金の無駄遣いをしたボルティモア

先日、警察との接触で命を落とした黒人たちの23件に関する記事のなかで紹介されていたメリーランド州のボルティモア市でおきたフレディ・グレイの死亡事故に関して、業務過失致死の罪で問われていた6人の警察官被告が全員起訴却下となり、グレイの死は単なる事故であり誰の責任でもなかったことがはっきりした。

もともとこの事故は最初から犯罪ではなく、単に逮捕されたフレディ・グレイが輸送中のミニバンのなかで転んで怪我をし死亡に至ったというもの。それが反警察のブラックライブスマターなどの暴力団が市民の警察への猜疑心を煽って暴力を扇動しボルティモア市で大暴動を起した。政治圧力に屈服した検察官のモズビー女史(黒人)は黒人二人を含む6人の警察官の起訴を決行。無意味な裁判で大金を使って市の予算を浪費し、警察官労働組合は会員費を二倍にして弁護に及んだ。なんたる無駄使い!

だいたいからしてボルティモア市の黒人層が市の行政に不満を持っているとしてもそれが人種差別のせいだと大騒ぎするのはやめてもらいたい。先ず市長のステファニー・ローリング・ブレイク女史は黒人、検察官のマリリン・モズビーも黒人。警察署の組織票を見てみると新しい署長は白人だが、歴代何人も黒人の署長がいたし、同署の幹部の半数以上が黒人で占められている。またボルティモアの市議会も議長を筆頭に半数以上が黒人だ。

私は黒人が多い地域の地元政府が黒人によって代表されるべきだという人種差別的な考えは大嫌いである。肝心なのは人々の代表となる政治家や警察官の才能と人格だ。彼らの人種も性別も何の関係もない。

市長をはじめ黒人が半数を占める地元政府が反黒人の人種差別者だというなら、単に黒人だからというだけでブレイクのような不能人間を市長に選んだ市民にも責任がある。

当然のことながら、警察官たちの士気は落ちて最低の状態。同市では警察官が非常に消極的になったため凶悪犯罪が急増している。そうやって一番迷惑を被っているのが地元黒人層なのだ。本当に黒人の命がそんなに大事なら、黒人の生活が安全になるように地元市民が警察と協力して悪質な犯罪者を自分らの社会から取り除く努力をすべきなのだ。警察を悪者扱いして責めているだけでは無意味なだけでなくかえって逆効果である。

追記:昨日もサンディエゴで警察官が二人待ち伏せされ、一人が殺され、一人が瀕死の重傷を負った。ブラックライブスマターは国内テロリスト軍団である。奴らの悪事は断じて許されてはならない。だが、もしクリントンが大統領になったらことはもっとひどくなるだろう。それについては別の機会に書こう。

July 30, 2016, 現時間 9:22 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 29, 2016

地元警察の警備体制にホットしたカカシ

二週間くらい前の話になるが、フランスのニースで大型トラックによる大量轢殺事件の直後、カカシが住まうカリフォルニアの町でイベントが行なわれ、ダウンタウンの真ん中の大通りが3ブロックくらい歩行者天国になった。昼から夜9時ごろまでのこのイベントに出かけていった私とミスター苺だが、私はその時ふとニースの事件もバスティーユデイのお祭りで歩行者天国になっているところへ大型トラックがつっこんだったんだよなあと思い起こした。それで今、わが町のお祭りでは、あのような事件を防ぐどのような警備体制が敷かれているのだろうかと興味が沸いた。

先ず私は大型トラックが歩行者天国に突っ込んでくるとしたら何処から来るだろうかと考えた。先ず真正面から来る場合。歩行者天国が始まる北と南の境の道には、ここから車両立ち入り禁止と看板があったが、その看板の前には大型トラックが横ばいに駐まっておりパトカーが何台もその横に駐車されお巡りさんがたくさん配置されていた。これでは大型トラックが突っ込んできてもそう簡単には歩行者の居る場所には入ってこれない。

横の道から入ってくる場合。歩行者天国は3ブロックをまたがっていたので、交差する道は二つあった。そして交差点にもはやり消防車や警察の大型トラックが横ばいになって道を完全に塞いでおり、そこにも数人の重武装をした警官が立っていた。

車だけではない。歩行者の間にも制服姿の警官が犬を連れて歩き回り、親しげに町民と会話を交わし、警官の任務について子供たちに説明したりしていた。警察官と市民の間が険悪なムードのどっかの町とは大違いで、うちの町ではお巡りさんと市民の関係は非常に良い。

この状況を見ていて私はホット胸をなでおろした。これだけ警察があちこちで厳しい警備体制を敷いているならテロリストもやる気をなくしてどっかもっと守りの甘い場所へ行くだろう。ブラックライブスマターとかいって警察による警備を嫌がる町でのデモ行進なんてテロにとっては最適の場所なのではないかな。

それにしても、フランスではこうした簡単な警備すらおこなっていなかったんだなと、あらためて呆れてしまったのであった。

July 29, 2016, 現時間 11:31 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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欧州緒政府の現実逃避はいつまで続くのか

最近、フランスとドイツそしてスエーデンにおいてほぼ毎日のように乱射や自爆や強姦テロのニュースを聴く。(日本でもひどい大量刺殺事件があったが、今のところモスレムテロとは無関係な模様。)しかし、ヨーロッパ諸国の政府やメディアは明らかに組織的なイスラム教テロを気の狂った一匹狼の仕業だとして、過激派イスラム教徒によるテロに関して現実逃避を続けている。

ここほんの数日の間だけでも、ニースで起きた84人大量轢殺事件、ノルマンディの教会で起きた牧師斬首事件、ドイツのババリアン地区の電車内で起きた斧による惨殺事件、フランス人の子供三人と母親を狙った刺殺未遂事件、ドイツの妊婦殺傷事件、ミュンヘンのマクドナルド乱射事件、ドイツの自爆テロ事件、どれもこれもモハメッドとかアリといった名前の若者が「アラーアックバー!」と叫んでのテロリズムである。

ヨーロッパ諸国の市民は何が起きているのか十分に理解しているがメディアも政府も完全に現実否認の状態にあると保守系雑誌のスペクテーター(英国版)でダグラス・マレーが書いている。

一般市民はこれらの事件は全てモスレムテロだと十分に理解している。だがこメディアや政治家たちはこれらの事件には全く一連性がなく、まるで訳のわからない摩訶不思議な事件であるかのように報道している。イギリスのEU離脱を求める意見を「ヘイトクライム」と決め付けてはばからなかったメディアも本当の暴力事件の犯人の動機は全くわからないととぼけるのである。

ドイツで自爆テロを図って自分だけ死んだシリア人の事件も、ロイターの記事の見出しは「難民庇護を拒絶されたシリア人爆発によって死亡」と、まるでシリア人が何かの爆発に巻き込まれた犠牲者のような書き方をした。このテロリストは音楽祭会場への入場を拒否されたため、近くで自爆を計り通行人数人を巻き込んで怪我をさせ自分だけ死んだのだ。もし会場に入ることが許されていたら何十人という犠牲者をだしていただろうことなどメディアは完全無視である。

ミュンヘンで起きたマクドナルド乱射事件でも、イギリスの国営放送BBCは犯人のイスラム名「アリ」を削除し、犯人がモスレムだったことも隠して報道した。しかも犯行の日が偶然ノルウェーで起きた白人崇高テロリストによるモスレム教徒乱射殺害事件の記念日だったことから、現場にいたイスラム教徒の目撃者たちが犯人は「アラーアックバー」と叫んでいたと証言しているのに、BBCはイラン系二世のドイツ人青年があたかも白人崇高者であったかのように報道した。

メディアにしろ警察にしろ一般市民がなんらかの結論に至ることを必死にさえぎろうとしている。だが我々のほとんどがもうずっと前から何が起きているのか結論をだしており、それは毎日のように確認されている。

今のところ、テロ行為をアフガニスタン発のテロ軍団であるイスラム国のせいにすることが一般的だ。確かにドイツやフランスのテロリストたちがイスラム国と関係があったらしいことはわかっているが、問題の本質はイスラム国ではなくイスラム教そのものにあると多くのヨーロッパ市民は理解しているとマレーは言う。

シャリル・へブド襲撃事件のあった二年前、フランスで行なわれた世論調査によると、74%のフランス市民はイスラム教は不寛容な宗教でありフランスの価値観とは相容れないものがあると答えたそうだ。しかしそれに対するフランス政府の反応は国民がイスラム教徒との接触があまりないため本当のイスラム教がどういうものかきちんと理解していないからだというものだった。だが現実はその正反対。フランス人は中東のキリスト教徒のようにイスラム教徒の異教徒への暴力的な行動を十分に体験している。そうしたうえでイスラム教を嫌っているのだ。だが何故か欧州の政治家たちはそれが理解できない。ドイツのマルケル首相が筆頭となって欧州に大量のモスレム移民を招き入れ、ヨーロッパの未来を大幅に変えようとしている。モスレム移民を自国の文化とは相容れない侵略者と考える一般市民と、可愛そうな難民及び労働力と考えている政治家たちの考えのギャップはいずれは埋められなければならない。

このギャップを埋めるためには、政治家たちは自分の政治生命を危険にさらしてでも現実を正直に国民に語る必要があるとマレーはいう。

ここまでは私もマレーの意見に賛成なのだが、所詮マレーもイギリスのエリート。長年のヨーロッパ上流階級のリベラル思想に洗脳されてきただけあって言うことがやはり生ぬるい。先ず、この間フランスのマヌエル・バルス首相が「テロリズムと生きていくことに慣れなければならない」と語って大批判を受けたことに対し、マレーはバルス首相は正しいのだという。確かに現実に起きているのはテロリズムだと認めたところまではいいが、一国の首相ともあろう人が、まあこういう状況だから慣れるしかないっしょ、というような最初から諦めて戦う意欲もないような投げ捨てた態度を取るのはいただけない。テロが連発する状況にあるから私はフランスを救うためにこれこれこういう意志を持って戦うつもりだ、くらいの指導力を見せないでなにを首相ずらしているのだと批判されるのは当然だ。

マレーは今、最も大事なのは銃や爆発物がテロリストの手に渡らないようにすることだと言う。もっともナイフやトラックを違法にするわけにはいかないし、テロリストたちはいくらも新しいやり方で攻撃してくるのでこれまでのような警備体制ではテロを防ぐことは出来ないと認めている。

テロを未然に防ぐために銃規制が先ず第一だという考えは何十年も前に完全銃規制を行なったイギリス市民の典型的な考えだろう。イギリスで生まれ育ちながら銃携帯の大事さを理解しているマイロ・イヤナポリスなどはかなりの例外だ。

マレーに言わせるとバルス首相はすくなくとも敵がイスラム過激派であることを認めていることには一応の価値があるというものだ。敵を敵として自覚することは敵と戦う上で第一歩である。我が国のオバマ王はそれすれも出来ないのだから。

しかしバルス首相はその敵がどこから来ているかという事実を言及していないとマレーは言う。イスラム過激派のルーツはイスラム教そのものだ。過激派はそのほんの一部なのかもしれない。だがすでにヨーロッパに居るイスラム教徒らがホストカントリーに融和していないのに、さらに過激派テロリストの巣窟であるシリアや他のアラブ・アフリカ諸国から大量の移民を受け入れるのは愚の骨頂だ。

マレーはヨーロッパがシリア難民を救済したいなら、自国に招きいれずとも外国で難民キャンプをつくり救済すればいいという。なにもヨーロッパ全体を難民キャンプにする必要はない。いや、ヨーロッパにそのようなことをする余裕はないと。

しかしドイツでは総選挙を来年に控えて、いまだにマルケルに挑戦できるような有力な候補が出ていない。ヨーロッパ市民は右傾化しているにも関わらず、ヨーロッパの政治家たちはさらに左へ左へと進んでいる。まるで現実を認めようとしないのだ。

このままいけばマルケルの血塗られた夏は秋へと進む。それは同時にヨーロッパのリベラル社会の秋ともなるだろうとマレーは嘆く。

July 29, 2016, 現時間 9:58 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 27, 2016

自由の国スウェーデンでゲイプライド行進が出来なくなった日

1970年代、スエーデンといえばポルノ映画のメッカ(皮肉な言い方だが)だった。ポルノとは今で言うAVのこと。まだまだ日本では日活ポルノですらヘアも見せられない時代にハードコアの完全ポルノが合法だった。同性愛にしろ何にしろスエーデンは社会的リベラルの最進国だったのだ。それが、先日イギリス出身の保守派男色家ジャーナリストのマイロ・イヤナポリスはスエーデンのイスラム教徒地区でゲイプライドパレードに参加すると息巻いていたが、あまりにも危険であるということでスポンサーのブレイトバートニュースはその企画をキャンセルした。

考えても見て欲しい、リベラルの都スエーデンでゲイプライドパレードが出来なくなったのである!

これまで欧米や日本など比較的安全な場所であたかも自分らの人権が弾圧されているかのように振舞っていたゲイやフェミニストたちだが、いまやヨーロッパのモスレムたちは諸国の政府の力を借りて本当に彼/彼女らを暴力で弾圧しているのである。今やスエーデンでは「スカーフをしていない女は強姦されて当然だ」などというビラが町のあちこちに貼られたり、公にはされていないが多分同性愛者たちには非常な脅迫がされているはずである。

トランスジェンダーが異性のトイレに入れる入れないを巡って議論になるような国で、自国は強姦社会だと言い張り女たちがビキニ姿で町を闊歩し「それでも合意はしていない」などと行進したり、テレビでニューハーフやゲイが人気者として活躍する国で同性愛者やトランスジェンダーだとカムアウトすることを「勇敢だ」などと讃えているアホどもにいってやりたい!

スエーデンのイスラム圏に行って女性はビキニ、ゲイはティーバック姿で、虹色の旗を掲げて行進してみろと。そんなことを実際に出来る人間が居たらそれこそ「勇敢だ」と讃えてやる。

自分の信じる思想や行動が命の危険を感じて実行できない状況こそが真の人権迫害であり思想弾圧なのである!アメリカや日本みたいな平和な国々で人種差別だ男尊女卑だホモフォブだなんぞとほざく行為は勇敢でもなんでもない!

July 27, 2016, 現時間 6:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 23, 2016

ミュンヘンの乱射事件でわかる銃規制の無意味さ、フェイスブックで犠牲者をおびき出したテロリスト

またヨーロッパで乱射事件が起きた。今度はドイツはミュンヘンのマクドナルド。何と犯人は14歳から21歳の犠牲者をフェイスブックで近所のマクドナルドにおびき寄せ、集まった青少年に持参のピストルで乱射し、その後外に出て通行人にも乱射。撃たれた9人が死亡十数人が重傷を負った。犯人はイラン系のドイツ市民で名前はデイビッド・アリ・ソンボリー18歳。犯人は犯行後自殺した。彼の持っていた銃はセミオートのグロック17。

犯人の動機はトルコ及びアラブ系の同級生からいじめられたことへの仕返しだったということで、フェイスブックでマクドナルドで無料サービスをするといってアラブ系の青少年らをおびき出して殺したという。イスラム系テロとは関係がない模様。

本人の動機はどうあれ、18歳のドイツ市民がセミオートのピストルを所持していたということが興味深い。こういう事件がアメリカで起きると、アメリカの内外でアメリカが銃社会だからいけないのだと批判する人が後を絶たないが、では、銃規制の厳しい国で乱射事件が起きた場合はどう説明するんだということになる。

パリやニースで起きた乱射事件でもそうだが、フランスはアメリカに比べたら銃規制の厳しい日本とそう変わらない。それでもテロリストたちはセミオートや自動小銃を使って大虐殺を行なうことが可能だった。ドイツも同じで銃規制は非常に厳しい。セミオートの銃の購入は特別な許可がなければ不可能で、犯罪歴や精神の健康状態もさることながら、銃や銃弾の取り扱いを熟知しているという証明も必要で、何ヶ月にもわたる厳しい手続きを踏まなければならない。

そうした厳しい銃規制のあるなかでも、何故か悪者は銃を購入し大虐殺を行なった。銃規制がどれだけ無能なシステムであるかが解るというものである。

多くの日本人はアメリカでは銃がまるで無規制で売られているかのように誤解しているが、実はそうではない。何度も言うがアメリカは連邦制なので州によって銃法も異なる。イリノイ州のシカゴやワシントンDCなどでは銃携帯は厳禁である。にも関わらずシカゴはいまやアメリカにおいても殺人首都である。アメリカ国内では銃規制が厳しい地域ほど犯罪が多いというのが普通である。

銃規制で武装解除されるのは合法な一般市民であり、犯罪者は法律など完全無視して武装している。

いま欧米で必要なのは合法な市民が武装して危険なテロリストや犯罪者から身を守ることだ。ドイツでは日曜日にも自爆テロ未遂があった。事態は緊急を要する。

July 23, 2016, 現時間 3:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 18, 2016

嘘だらけ、アメリカで黒人が警察に殺される23の例

この間、よもぎねこさんが紹介してくれた「アメリカであなたが黒人なら殺される23の理由」というサイトを読んでみると、それぞれの件で「理由」とされている理由は本当の理由ではない。このサイトが羅列している黒人の死亡事件についていくつかひろってみる。実情の後がカカシの説明。


1)サンドラ・ブランド(28)
2015年7月13日
テキサス州ウォラー
「車線変更時に方向指示器を未灯火」
(※留置所内で死亡)

実情:交通違反でパトカーに呼び止められたブランドは警官に攻撃的な態度を取ったため連行され留置場に拘束された。ブランドは拘束中に首をつって自殺。体内から大量の麻薬が発見された。

2)フィランド・カスティリョ(32)
2016年7月6日
ミネソタ州ファルコンハイツ
「恋人の車を運転」

実情 近所で起きた強盗事件の犯人にカスティリョが似ていたため、警官はカスティリョの車のテイルライト壊れているのを理由にカスティリョの車を呼び止めた。警官は彼が指示に従わなかったから撃ったといっている。一緒にいた恋人は財布を取り出そうとしただけだといっており、警官の発砲が正当だったのか不当だったのか捜査が済むまでは何ともいえない。

4)エリック・ガーナー(43)
2014年7月17日
ニューヨーク市スタテンアイランド
「雑貨屋の前でタバコを販売」
(※警官に羽交い締めにされ、窒息死)

実情:違法のタバコを街頭で販売していて職務質問を受けたときに警察官数人に囲まれているにもかかわらず抵抗したため羽交い絞めにされた。窒息したのではなく、ガーナーはかなりの肥満だったため格闘中に心臓麻痺を起したのである。

7)フレディ・グレイ(25)
2015年4月12日
メリーランド州ボルティモア
「目を合わせる」
(※警察署へ向う警察車輛の中で負傷、死亡)

実情:グレイは麻薬でかなりハイになっており、同乗していたほかの容疑者たちの証言によると動いている車両のなかで歩き回っていて転んで怪我をし死に至った。起訴された5人だったかの警察官(黒人二人を含む)に落ち度はなかったとして全員無罪になった。

23件も全部ここで説明できないので、ちょっとだけ拾ってみたが、それぞれ色々な事情があり、一口に警察官の人種差別による死亡事件では片付けられないということがわかるはずだ。一見なんでもない行動をしていただけなのに人種差別的な警官に殺されたかのように紹介されている事件も、よくよく実情を調べてみると警察が悪いとは一口にいえないことがわかるはずだ。

July 18, 2016, 現時間 11:43 PM | コメント (4) | トラックバック (1)

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日付け → →July 17, 2016

黒人が警官から撃たれる可能性は他人種より2割も低い!

ブログ仲間のよもぎねこさんが、「アメリカであなたが黒人なら」というブログ記事を紹介してくれた。これだけ読んでるとアメリカで黒人でいることがどれほど危険かという印象をもってしまうが、本当にそうなのだろうか?

この間、アメリカの黒人下院議員が自分は過去一年間に運転中に7回もパトカーに呼び止められたといっていた。これは自分が黒人だからだと言いたげだが、そのうちの2回は正当な呼び止めだったと認めている。白人でオーソドックスユダヤ教徒のベン・シャピーロは「俺だって去年5回も呼び止められた。スピード違反してたからだけど。」と笑っていた。つまり黒人が警官と接触したら、それがすべて人種差別によるものだという判断はおかしい。ひとつひとつの状況で、実際に警官による黒人への態度が正当なものだったかどうか見極める必要があるのだ。

実際に黒人が組織的に警察に狙われているかどうか、興味深い統計調査がされている。ベン・シャピーロ経営のデイリーワイアーでその統計が紹介されているがので読んでみよう。(元記事はニューヨークタイムス)

この調査は1000件以上にもわたる警官が関連した射撃事件を調べて者で、著者のハーバード大学のローランド・G・フライヤーJr教授は「自分のキャリアのなかでもっとも驚くべき結果」だったと語っている。結論からいうと緊迫した状況で黒人が警官から撃たれる可能性は白人にくらべて低いというのである。本当だろうか?

フライヤー教授は自分も黒人で経済学者。教授はミシガン州のファーガソン市で起きたマイケル・ブラウンと不レディー・グレイという二人の黒人が警官により射殺された事件をきっかけに、2000年から2015年にかけて、ロサンゼルス、テキサス、フロリダなど大都市にある10の警察署のデータから1332件の射撃事件を調査した。

調査チームは単に統計をとるだけでなく、ひとつひとつの事件を実際に同率で比べられるかどうか念入りな調査を行なった。たとえば、容疑者は何歳だったのか、何人の警官が現場にいたのか、警官は主に白人だったのか、現場は窃盗、傷害事件、交通尋問、または他の事件だったのか、事件当初は夜だったか、警官は自分が攻撃された後、もしくはされる可能性があったのか、といったように。 それで容疑者が黒人だった場合は警官に撃たれる可能性が高いのかどうかを調べたのである。

驚くことに、警察による黒人差別は全くないという結果がでた。デイリーワイアーはそれを6項目にまとめている。


1.警官が白人より黒人を撃つという事実はない。実際は黒人は白人より20%も撃たれる確立が低い。

警官が容疑者から攻撃されない状況で、黒人の容疑者が撃たれる可能性は白人の容疑者が撃たれる可能性よりずっと低い。銃使用が正当とされる場合でも、たとえば逮捕を抵抗するとか逃げようとしたとか、容疑者が黒人の場合は警官による発砲は24から22%も低いという結果がでた。

2.警官が発砲する状況で、容疑者が銃を持っている率は黒人も白人も同じ。

BLMなどが非武装の黒人が警官に殺される可能性は白人のそれより高いと言い張るが、実はそれも事実ではない。警官が容疑者をに発砲した事件で容疑者が銃所持をしていた率は全く変わらないという。つまり警官はその場の状況に合わせて容疑者の人種に関わらず発砲する決断をしたということになる。

3.警官との身体的接触があった場合、黒人は白人より乱暴な扱いを受ける。

黒人が警官から撃たれる可能性は白人やその他の人種より低いという結果が出たのとは裏腹に、身体的な接触があった場合、警官は黒人を他の人種より乱暴に扱うという。たとえば壁に押しつける、手錠をかける、地面にたたきつける、銃を突きつける、ペパースプレイをかけるなどだ。

4.警察官の証言は偏見に満ちており信用できないという事実はない。

実はこの間カカシは陪審員候補として呼び出されたとき、警官に発砲した被告の弁護士から、警察官の証言は民間人の証言より信用できると思うかという質問に、出来ると思う、と答えて即座に陪審員候補からはずされてしまった。しかし警察官にとってその場の状況を正しく把握するのは自分の命にも関わることであるから、そういう訓練を全くしていない民間人よりは警察官の判断のほうが信用できると考えるのは普通ではないだろうか?

フライヤー教授の調査によると警察官による証言はほぼ事実にそったものであり、特に偏見はみられなかったとある。

5.警官による暴力行為とされる状況のビデオは警察の方針に全く影響を及ぼしていない。

警官がやたらに容疑者に暴力を奮っている証拠として携帯のビデオなどが多く出回っているが、それによって警察が容疑者に接触する方針が変わったという事実はない。

6.フライヤー教授の調査結果は他の調査と一致する。

2015年に行なわれたほかの統計によると、警官に発砲された容疑者の50%が白人、26%が黒人という結果が出ている。しかし黒人はアメリカの人口の15%しかないため、25%という数字は率としては高すぎるという意見もある。しかし犯罪を犯す率として黒人が他人種より圧倒的に高いという事実がある。62%の窃盗、57%の殺人、45%の傷害が黒人によって犯されているのだ。

ところでよく、殺された黒人容疑者は丸腰だったと大騒ぎする奴らがいるが、容疑者が丸腰だから危険ではないという先入観は捨ててもらいたい。

この間テレビで警官の訓練ビデオを見た。警官が容疑者に業務質問している三つの状況を見せ、警官が正しく状況を判断できるかどうかを試すものだ。そのなかで特に興味深かったのは図体のでかい二人の男たちが言い争いをしている。警察官が喧嘩を止めようとして近づくと、黒人の大きいほうの男が警官に突進してくる。BLMのデモ行進に参加した黒人とテレビのリポーターの二人がこの訓練に試験的に参加したところ、黒人男性もリポーターも突進してくる丸腰の容疑者に発砲した。二人とも非常な身の危険を感じたと語っていた。特に黒人男性は「自分の身の安全にためにも市民は警察官の指示にはしっかり従うことが大切」と感想を述べていた。

だがこういう事実は人種差別を煽るBLMやオバマ大統領には関係がないのだ。いつまでも警察は人種差別だという前提を崩そうとしない。今日も今日とて、この間警官に殺された黒人男性の仕返しとばかりに7人の警官が待ち伏せされて狙撃され、3人が殺されるという惨事がおきた。警察による黒人差別という神話を訴えれば訴えるほどこういう事件は続くだろう。これはもうテロ行為だ。だがオバマはテロをテロと呼ぼうとしない。テロリストが白人差別者のアメリカ人であろうと、イスラム教ジハーディストであろうと関係ない。テロはテロとして対処すべきなのだ。しかしオバマにその意志はない。オバマにとって既存のアメリカ精神を破壊することこそ最終的な目的だからである。

July 17, 2016, 現時間 2:05 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →July 16, 2016

またも出張中

多分読者諸君はお察しのことと思うが、最近更新が滞っているのは出張中だから。普段なら出張中の方がブログ更新はしやすいのだが今回の出張は毎日午前10時から夜10時までという勤務時間12時間強。ずっとコンピュータースクリーンをにらんだまま数字との戦いなのでホテルにもどったらモニターなんて見たくない。というわけでここしばらく私のエンターテイメントは視力を使わない聴力だけに限られている。

まるでテレビ時代前みたいにラジオかポッドキャストのみの生活をしているカカシなのだ。はっきり言ってインターネットがすべてビデオというのもいただけない。もっと音中心のラジオ番組をユーチューブなどで作ってくれないかなと思う。

明日は久しぶりに休みなので(先週末はずっと仕事だった!)ブログ更新が出来ることを願っている。フランスはニースでのテロ事件、トルコの軍事クーデターなど書きたいことは一杯あるんだけど、時間がないのだ!

July 16, 2016, 現時間 5:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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警官による黒人差別は本当にあるのか?

アップデート:7月17日。一週間くらい前にルイジアナ州のバトンルージュ市で黒人男性が二人の警官に射殺された事件で地元の黒人社会から警察に対する強い抗議運動が起きていたが、この間のテキサスでの狙撃事件同様、本日また警官7人が待ち伏せされたうえに狙撃され3人が亡くなるという事態が発生した。事件はまだ進行中とのことで詳細は明らかにされていない。


ここ2~3週間にアメリカでは黒人と警察官による関係について最悪な事件が何件が続いている。ルイジアナとミネソタで黒人が警官に射殺された事件が、またしても警官による黒人差別が原因だとして問題にされた。そうこうしているうちにテキサスのダラスでは元軍人の黒人犯人が白人警官を狙って黒人市民運動のブラックライブスマター(黒人の命には価値があるの意、略してBLM)のデモ行進を警備していた警官9人を狙撃し5人が亡くなるという大悲劇に発展した。これらの事件に関して日本ではずいぶん誤解された報道があるようで、私が愛聴している浜村淳さんですら、白人警官が黒人を狙ってやたらに射殺しまくっているという発言をしていて非常に残念に思う。

警官による容疑者の射殺というのはそれほど多く起きているわけではなく黒人ばかりが狙われているという訳でもない。実は統計上同じような行為をした黒人と白人を比べると、白人が射殺される可能性のほうが高い。ただ、警察に業務質問をされたときに警察の指示に素直に従わない率は黒人のほうが白人や他の人種よりも圧倒的に多い。問題はここだ。

最近BLMが昔のブラックパンサーやネイションオブイスラムといった過激な黒人市民団体のように、何かと黒人は白人社会から迫害されていると黒人に訴え、特に警察は組織的に黒人差別をしているので、黒人が警察と関わる際には抵抗すべきだ反警察意識を煽っている。こういう発想が黒人と警官の双方の身の危険をより高めているのである。

つまり、黒人が警官に交通違反にしろ挙動不審にしろ呼び止められたとき、『自分は黒人だから呼び止められたのだ、警官は機会があれば自分を殺そうとするに違いない』と頭から決め込んで警官に対する反感をむき出しにすれば、呼び止めた警官自身も普段異常に神経が過敏になる。それで容疑者の何気ない行動にも過剰な反応を示す可能性が高まってしまうのである。警官が相手が自分の命を脅かす行為に出るかどうかを判断するにはほんの何十分の一秒しかないからである。

だから警官からの質問や指示は忠実に従うことが大事なのである。コメンターのアンデルセンさんも疑問に感じているように、ミネソタで撃たれた男性は警官の指示に忠実に従ったのであろうか?事情がはっきりしないので、この射殺が正当なものだったのかどうかはまだ解らない。

だが、事情がはっきりしないうちからBLMのような団体だけでなくオバマ大統領までもがアメリカの警察には組織的な黒人差別意識があるなどと発言して人種問題を悪化させている。それがダラスで起きたような警官を狙った狙撃事件のようなものにつながったのだ。最近は黒人が黒人以外の人間に殺されると、悪いのは殺した方だと決め付ける動きがあり、事情がはっきりするまでは何ともいえないと言う意見はすぐに黒人差別だと言い張る傾向がある。BLMは黒人だけが人種差別の被害者なのであり、黒人以外の人間の命にも価値があると言う考えそのものが黒人差別だと言い張る。つまりBLMにとって黒人の人権が最優先にされない社会は黒人差別社会なのだということになるのだ。

極端な人になると、黒人が多数を占める地域では警察は解体して地元市民が治安維持をすべきだなどと言い張る。黒人が犯罪を犯しても警察はなにもすべきではないというのである。そうなって一番被害を蒙るのは地元の黒人たちなのに、BLMにとってそんなことはどうでもいいのである。いや、黒人たちが治安の悪さに恐怖を覚えれば覚えるほど彼らがBLMに頼り始め、BLMの権力が強まるとでも思っているのだろう。最終的には自分らが黒人社会の指導者として黒人社会を牛耳ることが彼らの目的なのだ。

今やアメリカではファーガソン現象というものが起きており、黒人の多い地域における警察官の離脱が増えている。特に非黒人警官は他地域への転勤を望み、犯罪率の高い地域ほど警官不足の状況が生じている。これによって黒人が逮捕されることが極端に減ったことで、地元の犯罪率は激増の状態だ。

市長をはじめ警察署長や市議会のほとんどを黒人が占めるマリーランド州バルティモア市では市民の大半である黒人層の世論に迎合して警察による警備体制を極端に弱め逮捕率を減らした。その結果犯罪率は激増。

それをいうならばだ、大統領をはじめ司法長官が黒人という政権で何が黒人差別なんだと私は聞きたい!

実を言うとオバマが大統領になってから白人と黒人の人種関係は極端に悪化した。ブッシュ時代には警察官による黒人射殺が問題になったことなど一度もない。クリントン時代に黒人が警察官数人に殴られるというロドニ・ーキング事件が起きて、それがロサンゼルス暴動につながったことがあったが。考えてみれば民主党が政権を握ると人種関係は悪化するようだ。

なんか今日はまとまらないなあ。また明日書き直そう。

July 16, 2016, 現時間 5:02 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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日付け → →July 3, 2016

左翼に証拠を出せと言われたら、次はさらなる質問か遁走と覚悟すべき

ちょっと最近ツイッターでちゃちゃが入ったので左翼リベラル自称フェミニストとちょっとやり取りをしたが、結果はいつもの通りだった。時々フェイスブックとかツイッターで私から話かけても居ないのに横から茶々を入れてくる人がいる。でもそう言う人に限って何がそんなに気に入らないんだと聞くと具体的な説明をせずに逃げてしまうのが定番。

たとえば、私が強姦の加害者に加害をするなと称えるのはスエーデン警察が野蛮人移民たちに強姦はやめましょうという腕章を配るのと同じくらい意味がないことだと言ったら、そんな事実があるなら証拠を出せという奴がいた。

ここで私はふと立ち止まった。ちょっと検索すれば私が言ったことが事実であるのはすぐわかる。最近はそういう時代だ。だからあえて証拠を出せなんて相手に要求する人間は相手にする価値などない。そうと解ってはいたが、やっぱり昔の癖で証拠を提示したら、情報は偏見に満ちている。信用できない。と無視。スエーデンの状況について全く無知なのだねと指摘したら、ウザイからミュートと来た。他人の会話に招かれてもいないのにちゃちゃ入れといてよく言うよ。

昔から左翼リベラルとの会話は常にこういうふうに欲求不満で終わるので、相手にはしないよう努力をしているが、それについてヤフー掲示板時代(2005年)にまとめたものを書き直したエントリーを思い出したので再掲しよう。メディアムは変わっても左翼リベラルのアホさは変わらないので読む価値ありだと思うよ。

題して「立派な革新派市民となるための詭弁口座」

まずは初心者のための手ほどき。

初心者の革新派同士の君たちは、相手とまともに議論をしても勝ち目がない。そういう君たちに最も効果のあるやり方は、スローガンをしっかり暗記し、それを何度もくりかえすことである。「戦争反対!」「教科書反対!」という具合に。記憶力のいいひとなら、誰かの書いたもっともらしい文章を2〜3節暗記して、意味がわからなくてもそれを繰り返すやり方もある。

この際なるべく相手に理解しがたい「不誠実誘導爆弾発言」といったような言葉使いや言い回しをすると効果がある。君たちがわかっていようといまいと問題ではない。相手を混乱させるのが目的だからである。

ここで大事なのは、決して相手の誘いのって質問に答えたりしないことである。初心者の君たちにはまだスローガンの中身を説明する技術はない。質問を受けたら相手が質問すること自体おかしいというふりをしよう。

「そんなこともわからんのか、あんぽんたん!」「こんなことは常識だ」「必然的にそうなるのだ!」と繰り返し、質問をはねつけよう。

それでもしつこい相手には、「人種差別者!」「男尊女卑主義者!」「ファシスト!」といったような決定的な個人的中傷誹謗でとどめをさそう。相手はこれで大抵黙る。

中級編と上級編は次ページをご参照のこと。

立派な確信派市民となるための左翼リベラル詭弁口座、中級編

さて一応党のスローガンを取得したら、今度は討論を試みてみよう。中級編は質問攻め作戦である。

しかしこの際討論をする相手は気をつけて選ばなければならない。この作戦を熟知している経験豊富な人間を相手にしてしまうと自爆間違いなしである。

相手は掲示板暦が浅く、根拠を常に重んじ、自分の検索力を少なからず誇示している人間が理想的だ。相手の検索力を逆手にとって相手の足をすくう。これが秘けつである。

先ず相手のいってることに、「そんな話は聞いたことがない。」といちゃもんをつける。相手が調べてきて「ここに書いてあるぞ」と乗ってきたらしめたものである。ここで注意すべきことは相手の書いたことに関する議論などしていはいけないということだ。相手の出した証拠は無視して次の質問をする。その答えがかえってきたらまた別の質問をする、というふうに繰り返し、相手が本来なにを言おうとしていたのか本人にも読者にも分からなくさせことができれば成功である。

例に出していうならば、「ブッシュ大統領は最初からイラク民主主義を目的としていた」という相手にたいして、「そんな話はきいてなかったぞ」という。相手が昔のスピーチをだしてきたら、「WMDはどうなったのだ?」「911とフセインの関係は?」「シリアはどうした!」「イランはどうなった」とどんどん一見関係ありそうで、実は無関係で説明の難かしい話を持ち出す。

間違っても初級の人が中級保守派とやりあってはいけない。相手にどうでもいい質問をして検索にかなりよけいな時間を浪費させることができればしめたものである。

立派な革新派市民となるための左翼リベラル詭弁口座、上級編

上級編はおとぼけ、こじつけ、歪曲作戦。この技術取得は非常に難かしい。革新派でもこのような効果的な技術をつかえる人は少ない。これが出来れば立派な革新派左翼リベラルプロ市民と呼べる。

革新派諸君は決して保守派の言う過去の歴史などに注意を払ってはならない。過去を統括できる者こそ未来をも統括できるのだ。革新派にとって事実とは革新派の目的を促進するものだけなのだから。

おとぼけ: 共和党は歴史を通して常に人種差別の政党だ。

奴隷制度廃止をめぐっておきた南北戦争で一環して廃止を唱えていたのはエイブラハム・リンカーンの共和党。1960年代の人権運動で人種差別廃止の法案を提案通過されたのはすべて共和党議員。その度に民主党は猛反対をした。「人種隔離よ永遠に!」と小学校の校門に立ちふさがったジョージ・ワラス議員は民主党。元KKKのメンバーでビル・クリントン元大統領の恩師ロバート・バード上院議員も、一生通じて民主党だった、、、な~んていう歴史的事実はすっかり忘れること!

こじつけ: サラ・ペイりンら保守派が使った政治ライバルの頭の写真に標的印をつけたり、「退くな、弾をつめろ」などといった暴力的な表現をしたことが、アリゾナでおきた乱射事件のような暴力を誘発している。

政治活動を戦いに見立てて、戦(いくさ)関係の比喩をするのはアメリカの伝統。オバマ大統領でさえ大統領選で「相手がナイフを持ってきたら、こっちは銃をもちだそう」と比喩的につかっている。事実言葉ではなく本当の暴力を使って政治ライバルを攻撃しているのは民主党支持の労働組合暴力団や昇進を拒まれて切れて乱射行為にでた大学教授だったり、それをいうなら、アリゾナ上院議員を襲った極左翼の気違いだったりするが、そんなことに注目してはいけない。危険なのは左翼による文字通りの暴力行為ではなく保守派の戦闘的な比喩表現のほうなのだとこじつけること。

歪曲は相手が言ったことをこちらの都合のいいように言い換えて、それを何度も繰り返すことで、注意を払っていない一般市民に相手が失言したと思わせる技術である。

わい曲:サラ・ペイりンが自分が外交経験があることを示すためにアラスカ知事としてロシアと常に交渉してきたことを語る際、「アラスカにはロシアが見える地域もある」と言ったことをおちょくって、土曜の夜のコメディアンが言った「私の家からロシアが見える」というジョークをあたかもペイリンが言ったかのように繰り返す。

ペイリンの家があるワズラ市からは地理的に言ってロシアを見ることはできない。それを指摘して、いかにペイリンが地理に疎いか、どれだけ現実を知らない能天気なアホ女であるかを強調する。

このなかでも一番大切な技術は「おとぼけ」である。保守派がどれだけ911事件自作自演陰謀説を崩す有り余る証拠を示そうが、地球温暖化説がでまかせである証拠が次々に提示されようが、数日後にはそんな討論は全くされなかったかのように同じことを繰り返す。

革新派諸君、君たちが一番心得なければならないことは、真実とはリベラル主義を促進するものであり、リベラル主義を後退させるものは虚偽である、ということだ。だから、オバマ大統領のゴルフの回数がたった二年半でブッシュ大統領の数倍に及ぶとか、オバマ大統領のほうがブッシュ前大統領より休暇を多く取っているとか、オバマ大統領の二年半で生まれた国家負債がブッシュ時代の八年間の数倍に及ぶなどということは全て「事実」ではない!

カカシが提示した詭弁講座の初級から上級まで完全にマスターできれば、君らはコミュニティーオーガナイザー(地域共同体組織家)オバマ大統領が誇る立派な革新派プロ市民になれるであろう。

July 3, 2016, 現時間 10:13 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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