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September 4, 2017

アメリカで一番危険なヘイトグループ、サザンパバティーローセンターの正体

宗教と文化 , 狂ったメディア

今年の6月、全国各地で反シャリア法デモが行われた。それについてアメリカの左翼メディアは主催したACTf or America(アクトフォーアメリカ)というグループがサザンパバティーローセンター(南部貧困法律事務所の意味)略してSPLCという市民団体によってヘイトグループと指定されている団体だと繰り返した。しかし、このSPLCという団体、いったいなにを根拠にACTフォーをヘイトグループだというのか。いや、それを言うなら、なぜメディアはSPLCの言うことをそのまま鵜呑みにして、あたかもSPLCに道徳的な権限があるかのようにふるまうのか。いったいSPLCとはなんだ?いったい奴らには何の権限があって他人の団体をヘイトグループだと名指しすることが出来るのだ?

この保守派版ウィキによると、極左翼市民団体として1971年にアラバマ州モンゴメリー市にてモリス・ディーズ(Morris Dees)という弁護士によって創立された。人権擁護を目的に弁護士料を払えない貧困者のために弁護をしてあげるという慈善事業の名目で始められたのだが、彼らが貧乏人の人権裁判で弁護などしてやったことなどほとんどない。

彼らの資金源は左翼リベラル連中からの寄付金が主だが、そのほとんどが団体の幹部らの高額な給料になっており、法律事務所という割には裁判に使われる金額はほんの少し。しかもその裁判というのが、『俺たちの言う通りにしないなら訴えて裁判にして破産させてやるぞ』といった恐喝まがいのものばかり。

SPLCからヘイト犯罪を犯したと訴えられた場合、それこそ弁護士を雇うことが出来ない零細団体はたとえ無実でも家財一切賠償金として持っていかれることもある。

彼らは「ヘイトグループ」と称する名簿を常に作っている。このヘイトリストには団体だけでなく個人も載っているが、彼らのリストに載るのはメンバーも数人でほとんど活動などしていない完全に無害な白人至上主義者のKKKやニオナチの他に、同性愛結婚に反対なキリスト教宗教団体、違法移民に反対な団体、人工妊娠中絶反対団体、イスラム教に批判的な個人、などが人種差別者と共に載っているのだ。

SPLCのヘイトリストに載ってしまうと色々な面で被害を被る。例えば大学で講演が出来なくなるとか、本が出版できなくなるとか、テレビに出られなくなるとか色々だ。今はされていないが一時期はFBIや国家安全保障省など参考資料にしていた時期もある。だがSPLCヘイトリストの弊害はそれだけではない。SPLCのヘイトリストを暗殺リストと解釈して左翼過激派がリストに載った団体や個人に実際に暴力をふるうという事件が起きているのだ。

2012年、フロイド・リー・コーキンズという男がFamily Research Councilという保守派団体の事務所に押し入り、警備員に発砲して負傷させるという事件が起きた。自ら国内テロ行為を認めたコーキンズは、この団体の存在をSPLCのホームぺージにあったヘイトリストから知ったと語っている。

新しいところでは、今年(2017年)の6月に野球の練習中の共和党議員ら数人に乱射した犯人も、SPLCのホームページはじめ多くの左翼過激団体に「いいね!」マークを付けていた。

SPLCはこれらの暴力に関して、自分らはすべての暴力を糾弾すると声明文を出している。

問題なのはSPLCは本当のヘイトグループと一緒に普通の合法で正当な団体までヘイトグループリストに掲載していることだ。極左翼であるSPLCにとって、バーニー・サンダースより右な団体は個人は誰でもヘイトグループということになってしまうからだ。

ではどんな団体がSPLCのヘイトグループリストに載っているのかといえば、先日発表されたサンディエゴ付近のヘイトグループのなかに、黒人至上主義団体やホロコースト否定主義者やイスラムテロリストグループなどに混じって二つのキリスト教会が含まれていた。なぜこの教会とその神父たちがヘイトグループと名指しされたのかといえば、それは単に彼らが同性愛結婚に反対しているということだけだった。これによって反LGBTのヘイトグループということにされたのである。しかし同性愛行為はキリスト教では認められていないので、この理屈でいうとキリスト教会はすべてヘイトグループということになってしまう。(それを言うならユダヤ教もイスラム教も同じだ)

問題なのはSPLCはKKKとかニオナチやブラックパンサーやイスラムテロリストという本当の意味でのヘイトグループと普通の宗教や保守派団体を同一に扱っていることだ。これをやるとリストの内容を気を付けてみていない人たちに、これらの宗教や保守団体がテロリスト団体と同じように危険な団体なのだという錯覚を与えてしまう。無論SPLCの目的はそこにあるわけだが。

2012年SPLCはヘイトリストの新しく載った人々に関してこう語る。

この調査書には古株及び新人の扇動者も含め30人の極右翼の人物紹介がされている。 これらの過激派には反政府活動家や人種差別主義ニオナチ団体、そしてイスラム教徒やLGBTに関して虚偽のプロパガンダを流している者も含めて、 国家の衰退する経済や非白人の移民や多数派としての白人人口が減っていることを悪用して話題を集めている者たちである。

この声明文だけを読んでいても、いかにSPLCがずる賢いかが解る。反政府活動家だのニオナチだの国民の誰もがヘイトグループと納得する団体と一緒にイスラム教徒に批判的とか同性愛結婚に反対するといった人々を載せ、大量な違法移民を反対する人々なども人種差別者と一緒くたにしている。

このリストに載った「ヘイト」個人の中には、長年イスラム教の悪行に批判的なアイアン・アリ・ハーシュ女史、ブリジット・ゲイブリエル女史、パメラ・ゲラー女史や、同性愛結婚に批判的なキリスト教保守派のマイケル・ブラウン氏やルー・エンゲル氏や歴史家のデイビッド・バートン氏、さらには共和党大統領立候補者のひとりベン・カーソン医師まで「過激派」リストに含まれているのだ。

この間シャーロッツビル市で起きた白人至上主義団体と左翼暴力団のアンティファ・ファシストらとの衝突の際に、左翼フェイクメディアのCNNがまたぞろSPLCのインチキヘイトグループリストを発表したため、能タリンの芸能人ジョージ・クルーニーや左翼の悪玉ジョージ・ソロスなどが多額の金をSPLCに寄付した。

遂にこの本当の意味でのヘイトグループであるSPLCに対して訴訟を起こすグループが現れた。訴訟を起こしたのはD・ジェームスミニストリーという宗教団体。彼らはSPLCが真実でないことを十分承知のうえで教会の名前をヘイトグループの一つとして掲載したことは名誉棄損だとしている。

参考サイト
The Southern Poverty Law Center is the Most Dangerous Hate Group in America

12 Ways The Southern Poverty Law Center Is A Scam To Profit From Hate-Mongering

Some People Love to Call Names
The Southern Poverty Law Center's extremist list isn't a Consumer Reports guide. It's a political tool.

Our leading hate group

September 4, 2017, 現時間 11:42 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 25, 2017

恥さらし、ピアース・モーガンのインタビューと称したトミー・ロビンソン攻撃

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 左右思想 , 狂ったメディア , 移民問題

昨日、トミー・ロビンソンがイギリスの人気朝番組、グッドモーニングブリテンにゲスト出演したいう話はしたが、私はその18分19秒に渡るビデオを全部観て、ものすごく胸糞が悪くなった。はっきり言って半分くらいのところで挫折しそうになったのだが、ちょっと休憩を入れてなんとか全部見終わった。

私はもともとピアース・モーガンは好きではない。これまでにもモーガンの卑怯なインタビューのやり方については書いてきた。モーガンは最近はトランプの移民政策やロンドンのイスラムテロについても多少はましなことを言っているように思えたが、やはり根底にあるリベラル左翼の気性は変えられないようだ。

先ずモーガンとその手下(基、アシの女)は、ロビンソンがフィンスブリーパークで起きた白人男によるモスレム参詣者攻撃直後、ロビンソンがフィンスブリーパーク聖廟は過去に過激派聖戦を主張し暴力をあおる説教をしていたとツイートしたことに関し、死傷者へのお見舞いの言葉もそこそこにイスラム批判をするのは不謹慎ではないのかと責めた。

ロビンソンは、当日自分はいくつかのツイートをしており、最初のツイートで同攻撃を糾弾する声明文を発表したとしたうえで、こういう暴力が起きる歴史的背景についていくつかツイートしたにすぎず、その内容はモーガンが働く新聞社も同日おなじような記事を掲載していると答えた。

しかし、モーガンは新聞記事がどうのこうのではなく、テロ直後に犠牲者に責任があったかのようなツイートをするロビンソンの思考回路はどうなっているのかが聞きたいのだと責め立てた。

ロビンソンが白人による攻撃が起きる背景にはイスラム聖廟の過激な説教があり、それを説明しなければ今回のテロの原因を究明することはできない。という内容のことを話そうと、用意してきた各聖廟で配られている暴力的な過激なビラの内容を紹介しようとしたり、色々持ってきた資料からどれだけのテロリストが聖廟で過激化されているかという統計を述べようとしたが、ロビンソンの発言はことあるごとにモーガンとアシ女の切り目のない怒鳴り声にかき消されてしまった。

明らかにモーガンはロビンソンの発言になど興味がない。ロビンソンを招待してインタビューするという形をとって、いかに自分が公平で均衡のとれたジャーナリストであるかを象徴しようとしたのかもしれないが、こんなのはインタビューでも何でもない。単なる個人攻撃だ。

イギリスの番組を観ていると感じるのは、イギリスはいまだに昔ながらの階級制度意識から抜けていないということだ。エリート大学を出て上流階級のアクセントを身に付けたモーガンのような男は、アクセントが上流だから頭脳も上流だと自分勝手に思い込んでいる馬鹿である。それでロビンソンのように労働者階級のアクセントで話す男を最初から完全に見下している。

これとは対照的に、ダグラス・マレーやマイロ・ヤナポリスらがイギリスの政治討論番組に出演する際の司会者の態度は礼儀正しい。これはマレーやヤナポリスが上流階級のアクセントやそのしぐさを完全に身に付けているからで、二人ともイギリスのエリート大学で教育を受けたことはその話し方で明白。(マイロは大学中退だけど、、)マレーもヤナポリスもモスレム移民についてはロビンソンと変わらない意見を持っているのに、彼らに対しては司会者は頭ごなしに馬鹿にした態度は絶対に取らない。私はモーガンがこの二人をインタビューするのをみたことはないが、多分彼らに対するモーガンの態度はロビンソンを扱う時とは違うだろうと察する。

今回のテロとは全く無関係なのに、モーガンは現在34歳のロビンソンが10代の頃にサッカーフーリガンとして警官に襲い掛かり怪我をさせたことや、本名はトミー・ロビンソンではなく、EDLという過激派保守派団体を創設した頃に改名したことなどを持ち出した。(ロビンソンは数年前にEDLからは脱退している)あたかも「お前なんか下町の下層階級のチンピラだ、お前の言うことなど聞く価値はない」とでも言いたげだ。

しかしこの攻撃は逆効果だった。ロビンソンの育ったルートン市は貧しい下町。もともと貧しい市ではあったが、ここ10数年、大量のモスレム移民によってどんどん治安が悪化している。地元の白人とモスレム移民との間でギャング紛争が絶えない場所でもある。腕っぷしが強くなければ生き残れない場所なのだ。そういう厳しい環境で育ったことで、ロビンソンはモスレム移民がイギリスに及ぼす危険を身に染みて知っている。モーガンはロビンソンの優等生ではない過去を持ち出すことで彼の信用度を落とそうとしたのだろうが、かえってエリートによる平民を見下した鼻持ちならない自分の本性を暴露してしまった。

モーガンはロビンソンがEDL時代に街頭演説をしているビデオを持ち出し、そのなかの一部を繰り返し、いかにロビンソンが過激派右翼であるかを印象付けようとした。ロビンソンはモーガンはその演説の前後の関係を無視して自分が言わんとしていることを歪曲していると抗議したが、モーガンはそれを聞こうとはしなかった。

しかし、いつまでたってもロビンソンが自分のツイッターの内容を反省する気配がないので、最後にはモーガンとアシ女は「あなたはイスラモフォビアですか」と聞くに至った。ロビンソンがこのバカげた質問に戸惑って「何それ?」という顔をすると、両者は大声で「あなたはイスラモフォブだ!」と喚き散らした。

やっと気を落ち着けたロビンソンは「イスラモフォビアなどというものは存在しない」「フォビアとは理不尽な恐怖のことだ。実際にある脅威を恐れることはフォビアとは言わない」と説明した。はっきり言ってこれがロビンソンの発言のなかで一番光っていた。

ロビンソンはコーランを手に掲げ、「この本の中に暴力を扇動する文章が100箇所以上に渡って書かれている」と言うと、モーガンは「本を下ろせ」「宗教に敬意を示せ」と怒鳴った。「敬意?我々を殺せと書いている本に、なぜ私が敬意を示さなければならないのだ?」怒ったモーガンはロビンソンに「あなたは偏狭な気違いだ!」と怒鳴りつけて締めくくった。

この『インタビュー』の目的がロビンソンの評判を落とすことにあったなら、それは成功しなかった。もともとロビンソンを嫌いだった人の意見が変わったとは思わない。だが、この番組を見るまでロビンソンのような男が居るということを知らなかった一般のイギリス市民はどう思っただろうか? イギリスにも台頭するモスレム勢力を苦々しく思っている一般庶民はいるはず。自分と同じようなアクセントで庶民の味方をしているロビンソンに対し、エリート意識丸出しの馬鹿に仕切ったモーガンによるこの攻撃は、もしかすると完全に裏目に出たかもしれない。

June 25, 2017, 現時間 10:41 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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June 24, 2017

右翼に発言させるな!トミー・ロビンソンのテレビインタビューに怒る英左翼コラムニスト

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

ハッフィングトンポストイギリス版のコラムニスト、サビー・ダール(Sabby Dhalu)は怒っている。 右翼保守のトミー・ロビンソンがおなじみのピアース・モーガン司会のイギリス人気朝番組「グッドーモーニングブリテン」に出演したからだ。

ダールは怒っている。ダレン・オズボーンという白人男が聖廟前でモスレム参詣者の群れに車で突っ込んで一人を殺し数人を怪我させた事件から24時間とたたないうちに、あの憎しみに満ちた人種差別者のナチス男であるロビンソンが、マンチェスターで6月11日に暴力的な人種差別行進を扇動したあのロビンソンがなんでテレビ出演なんかしてるんだ、と。

(行進では)モスレムを怒らせ挑発するための豚の生首やガラス瓶がロビンソンの暴徒たちによってアンティファに投げつけられた。EDLは行進前の早朝、マンチェスターの聖廟を攻撃し、参詣者を威嚇した。マンチェスターでのテロ攻撃を悪用し人種差別およびイスラモフォビアのヘイト思想をイギリスに広めようという汚い運動だ。

*EDLというのはロビンソンが創設した右翼市民運動団体だが、ロビンソン自身はその活動があまりにも過激化したとして3年位前に辞任している。

この行進は「ヘイトに反対する行進」と銘打ってトミー・ロビンソンがカナダの保守派メディア、ザ・レベルとの協賛で催したもの。豚の首は別として、ガラス瓶が投げられたとしたら、それは行進参加者の方からではなくアンティファ連中の方から投げられたもので、行進者から瓶が飛んだとすれば、それはアンティファから投げられた瓶を投げ返したものと思われる。なぜそう思うのかと言えば、アンティファ自体が暴力的な左翼団体なのは誰もが知ることであるという他に、ロビンソンたちは行進数日前にマンチェスター市に行進の計画を報告し市警察にも5000人程度の人でが予測されるので警備をよろしくと要請していたからである。暴力的なデモを予定していたなら、なぜわざわざ警察の警備など要請するのだ?ロビンソンが警察と馬が合わないのは周知の事実。 それについて警察がどういう応対をしたかについては色々言いたいこともあるのだが、まずそれは置いといて、、

こういう背景があるなか、ロビンソンのインタビューは、イスラム国風テロ攻撃の場合と右翼ファシストテロ攻撃とでは、その扱いにダブルスタンダードがあることを象徴する。当然のことながら、グッドーモーニングブリテンは先日のロンドン橋事件直後にイスラム国支持者を招待するようなことはしなかった。だが残念ながらフィンスブリーパーク攻撃については同じ扱いがされなかった。

イスラム国とロビンソンを同等扱いするなど馬鹿げている。イギリスメディアにダブルスタンダードが存在するとすれば、それは圧倒的に親モスレム的報道だ。イギリス主流メディアはモスレムテロが起きるたびに翌日には「穏健派モスレム」なるゲストを招きテロの正当性を語るのに余念がない。モスレムのゲストは「テロ行為は一匹狼の仕業だった。」「イスラムとは関係ない」「イスラムは平和の宗教だ」「イギリス政府のシリア政策のせいだ」といつも通りの言い訳をし、挙句の果てにこういうことが起きるのもすべて「イスラモフォビアのせいだ」となり、「我々はバックラッシュが恐ろしい」で締めくくられるのだ。

ダールはロビンソンはファシストでヘイトを扇動しており、言論の場など与えられるべきではないと主張する。彼女はロビンソンが番組で語ったような、暴力を扇動するような文章がコーラン中にちりばめられているなどという事実は全くないと言い張る。

(ロビンソン)は警察に尋問されるべきで主流メディアでインタビューなどされるべきではない。

ロビンソンは過去数年に渡って警察の捜査対象になってきた。警察のでっちあげた罪で何度も逮捕され禁固刑を受けたことすらある。その執拗なまでの嫌がらせにも関わらず、イギリス政府は一度でもロビンソンが右翼テロ陰謀にかかわったと証明することができないでいる。そのことをダールが知らないとはとても信じられない。

ダールは大事なのはことの原因を追究することにあるという。それ自体にはカカシも異論はない。

イスラム国風のテロが起きる時、当然ながらコメンテーターはこのような恐ろしいことをした怪物はどのように過激化したのかと問いかける。フィンスブリーパークのテロでも同じ質問がされるべきだ。ダレン・オズボーンがこのような憎むべき犯罪を犯し、すべてのモスレムを殺したいと思うようになった理由を何なのかと。

対テロ警察は極右翼やファシスト団体を取り調べるべきだ。だが極右翼やファシストを取り調べるだけでは不十分だ。こうした団体や主な指導者たちも取り調べるべきだ。これらの団体は真空の中から生まれたのではない。彼らはモスレムへの反感が最近とみに高まっている背景から生まれたのだ。

ダールの言う通り、これらの団体や指導者たちは何もないところから生まれたのではない。しかし我々がことの原因を追究するのであれば、いったい何が彼らのような個人や団体を生み出したのか正直に吟味する必要がある。オズボーンが攻撃した聖廟は長年にわたって反イギリスのヘイト思想を説教してきた。この聖廟やそれと似たような過激思想聖廟がイギリスモスレム信者たちを過激化させてきたのだ。マンチェスター攻撃の犯人もこういう聖廟で過激化されたのだ。だがそれに関して警察当局は何もしてこなかった。警察はロビンソンにしたように明け方に聖廟や関係者の家に家宅捜査に行ったりコンピューターを没収したりテロ先導者と思われる容疑者を逮捕したりしたか?イギリス国民は政府が自国民を守るために何もしてないと感じている。これだけの攻撃を受けながら国が守ってくれないなら、自分たちの手で守らなければならないと思う人間が出てきても不思議ではない。いずれはこういうことが起きるのは予期できたことだ。トミー・ロビンソンはまさしくその危険性について長年警鐘を鳴らしてきたのだ。

だが、ダールは今回の事件は右翼による反モスレム発言や右翼雑誌記事の見出しが原因だという。彼女はオズボーンを過激化させたのは右翼の扇動だと言い張るのだ。

私は先日ダグラス・マレーの数年前のスピーチを聞いていた。ちょうどトミー・ロビンソンが何回目かの逮捕によって不動産詐欺の疑いで有罪になったころの話だ。マレーはトミー・ロビンソンを右翼過激派などといって一笑に付すのではなく、なぜロビンソンのような人間が登場したのかを考えるべきだと語っている。マレー自身、ロビンソンのファンではない。少なくとも当時は。しかしロビンソンは何かに反抗して生まれたものだ。彼が反抗したもともとの原因が何なのか、その根本を追究せずにロビンソンだけを責めるのはお門違いなのである。

だがダールは右翼テロの原因は単なる反モスレムの人種差別にあるという。

対テロに深刻に取り組むには反人種差別やイスラモフォビアへの挑戦が含まれなければならない。すべての人々が宗教や文化や信念を他人の権利を脅かさない限り自由に表現できる権利を守る必要がある。このやり方こそが人種差別やファシストグループを阻止し、イギリスによる対モスレム人種差別で奮起するイスラム国の邪魔をすることが出来るのである。(強調はカカシ)

この結論はこのコラムの中でも一番不誠実な部分だ。世界中で一番他人の宗教や文化信念に不寛容なのは誰だ?マンチェスターやロンドン橋攻撃のあとでさえ、ダールは右翼によるモスレム攻撃にイスラモフォビアをもちだしてくる。

イスラム教が危険な思想だということを知るために、トミー・ロビンソンやいわゆる極右翼の手助けなど必要ない。オズボーンが過激化するのに右翼団体やその指導者の助けなど必要なかった。彼は自分の目の前で何が起きているのかはっきり見えていたからだ。もし誰かが彼の過激化に責任があるとしたら、それはモスレムテロリストとその攻撃から自国民を守ることに全く不能なイギリス政府だろう。

最後に、イスラム国がイギリス人による人種差別になど多少でも興味があると言えるダールの浅はかな考えには失笑する。

ダールの本当の怒りはトミー・ロビンソンのような人間によって、悪の根源がイギリス人による人種差別ではなく、イスラム聖戦思想とイギリス政府の不能にあることを指摘されることにあるのだ。だから真実を語る使者の口をふさぎたいのだ。

下記はトミー・ロビンソンがザ・レベルと協賛で主催した「憎しみに反対する行進」"march against hate"当日の警察の対応についての記事より抜粋。

トミー・ロビンソン数千人を率いてマンチェスターで「憎しみに反対する行進」決行。警察は彼らを「暴徒」と呼ぶ。

ザ・レベルはこれまで昨日行われたトミー・ロビンソンの行進のような集会を主催したことはない。何千という人々がテロを焚きつける憎しみに対抗して団結した。

3500人から5000人の人々がモスレムテロリストがコンサート参加者を爆破した市に集まった。我々の平和的な行進はシャリアに反対する同性愛者(Gays Against Sharia)とも合流した。黒人や元モスレムの演説者たちやシーク指導者のMohan Singh氏なども演説した。

トミーと行進スタッフは地元警察と連絡を取り、行進の計画や参加者の推定数など、少なくて2000人多ければ5000人くらいになるだろうと報告していた。それで行進当日、直前のチェックをしていたトミーは警察の不備さに驚かされた。なんと警察は250人くらいの群衆への準備しかしていなかったからである。

そしてさらに不思議なことに、警察は過激派のアンティファ連中を我々の行進行路の両脇に配置させ、我々は両脇からアンティファの罵倒や暴力の中を通り抜けるかたちとなったのだ。

なぜ警察はこのイベントを暴力的なものにしたいのか?なぜなら警察当局はトミーの評判を落としたいからだ。警察はわざとトミーのイベントが平和的ではなく暴力的なものになるよう仕掛けたのである。

例えば、警察はレベルの観客に対して機動隊を出動させ、人々を橋の下の狭い道に追い込んだ。

このイベントはその日のマンチェスターの最大行事だったにも関わらず、イギリスのテレビ局も新聞も誰の演説も報道しなかった。しかし新聞記者や市長も一緒になってイベントについてツイッターでつぶやいていたが、そのほとんどが基本的な間違いを犯していた。

警察すらもツイッターで侮辱的なつぶやきをした。

想像してみてほしい。単に自分たちの生活習慣を守りたいと思う愛国心あるヨーロッパ人たちは、今やれっきとした国民として扱ってもらえないのだ。

この先どうなるのか、考えただけでも恐ろしい。

June 24, 2017, 現時間 9:21 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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June 21, 2017

右翼が左翼の手段を使う時、左翼メディアのダブルスタンダード

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 左右思想 , 狂ったメディア

ここ数日、イギリスでもアメリカでも通常のテロリストや左翼暴徒ではない人々による過激な行動があった。イギリスではイギリス人の男がイスラム教聖廟のお祈りから出てくる教徒らの中にミニバンを突っ込んで一人を轢殺、数人に怪我を負わす事件。アメリカではトランプをジュリアス・シーザーに仕立てて暗殺する野外劇の最中に右翼ジャーナリストが三日間連続で乱入するという事件があった。

イギリスの件については、常識ある右翼保守の面々は恐ろしい事件だとして糾弾している。モスレムテロの後のようにお祭り騒ぎをやってる人間はいない。だが、左翼連中はモスレムテロの後にはテロリストとの関係はわからないとか動機不明とか、なかなかモスレムとの関連性を認めようとしないのに対し、白人がテロ行為をするとモスレム批判をしていたトミー・ロビンソンやケイティ・ホプキンスやダグラス・マレーのせいだとか、彼らを逮捕しろとか訳の解らないことを言い出す。ロビンソンはフェイスブックやツイッターで今回の事件は彼のせいだと、どれだけの脅迫状が届いたかわからないという。モスレム移民が十数年に渡ってしてきた婦女暴行や殺人や麻薬取引や最近の爆破やトラック暴走などのテロ行為に関しては、団結してこれまで通りの生活を守っていこうとか言ってたやつらが、いったん被害者がモスレムとなったら法律を変えろだの右翼団体に手入れをしろだのとうるさく喚きだす。それをモスレム連中がやるというならまだわかる。だが普通のイギリス人がこういうことを言い出すんだから全くどうしようもない。

お前ら一国民心中したいのかよ?

ロビンソンやホピキンスやダグラスといった人々は単なる使者に過ぎない。彼らは真実を人々に訴えて、このまま何もしなければ大変なことになると人々に警告してきただけなのだ。自国政府が国民を守ることが出来なければ、国民は自分らの手で自分らを守らなければならなくなる。そうなれば警察がするような令状をもって家宅捜査だの逮捕だの裁判だのといった正式な手続きは無視され、無関係な人々まで巻き込まれてイギリスは内乱状態になってしまうだろう。そうなる前に何とかしろ、というのが保守派たちの訴えなのだ。政府がそういう基本的な責任を果たしてこなかったから、今回のような事件が起きてしまったのだ。

そしてこういう事件は、これが最後ではないだろう。

さて、アメリカで起きた事件はこんな乱暴なことではないが、先週の金曜日、ニューヨークの野外劇場で上演されていたジュリアス・シーザーの舞台に右翼ジャーナリストのローラ・ルーマーが上演中の舞台に乗りあがり「右翼に対する暴力を普通にするな、これは受け入れられない。ドナルド・トランプに対する暴力を奨励するな。暴力を止めろ!ニューヨーク公共劇場はイスラム国だ!」と怒鳴り散らした。ルーマーはその場で逮捕され、その日のうちに釈放された。しかし日曜と月曜にも別の二人の男が舞台になだれ込みルーマーと同じように劇を批判して取り押さえられた。

これに対して保守派トークショーホストで自分の講演が暴力的な後退派左翼に何度も妨害された経験のあるベン・シャピーロは、左翼が右翼の言論の自由を阻止することが悪であるなら、左翼の言論を右翼が妨害するのも悪だと三人の行動を強く非難した。カカシ自身も全く同じ意見だ。聞くに堪えない言論の自由を保証してこそ本当の意味での言論の自由が保たれるのだ。

カカシが右翼抗議者たちの野蛮な行為は文明社会人として感心できないとミスター苺に言ったところ、ミスター苺から意外な反応が返ってきた。

「現役の大統領を暗殺、しかも数人で大統領を滅多刺しにするような野蛮な演出をしておいて、他人の行為が野蛮などどと言えた義理じゃないだろう。相手が文明社会人としての礼儀を全く守らないのに、こっちばかりが守っていては相手の思うツボだ。たまには相手のやり方でやり返すことも必要だ。」と言うのだ。

ふ~む、正義感の強いミスター苺にここまで言わせてしまう後退派左翼。もしかすると、後退派左翼たちの行為がいかに破壊的であるかを知らしめるためには、右翼によるこうした過激行為も必要なのかもしれない。

考えさせられる。

June 21, 2017, 現時間 1:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 14, 2017

後退派左翼に扇動された男、共和党議員たちに乱射

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 左右思想 , 狂ったメディア

本日14日、アメリカの首都・ワシントン近郊で、共和党の下院議員らに向けて男が銃を乱射し、幹部が重症を負うという事件が起きた。先ずはこの記事より

現地メディアなどによると、バージニア州にある公園で14日朝、野球の練習をしていた下院議員らに向けて、白人の男(66)が突然、銃を乱射した。下院の幹部、スティーブ・スカリス院内幹事が撃たれて重体のほか、4人がケガをした。男は警官との銃撃戦の末に死亡した。(略)

男は過去、フェイスブックに「民主主義を破壊したトランプと、その仲間たちに報復する時だ」と書き込んでいた。

犯人の男の名前はジェームス・T・ホッジキンソン66歳。ホッジキンソンは今年三月にChange.org の署名サイトに「トランプは裏切り者だ。トランプは我らの民主主義を破壊した。今こそトランプとその仲間たちを破壊する時だ」と書き込んでいたという。彼のフェイスブックページには社会主義者のバーニー・サンダースの写真が何枚も掲載されており、2016年の大統領選でサンダースを候補にすべくサンダースの選挙運動でボランティアをしていたという。

またホッジキンソンは多くの左翼団体のメンバーで、特にMSNBCのレズビアンの極左翼トークショーホスト、レイチェル・マドウを2020年の大統領にという団体にも所属していた。

ここまでバリバリ左翼では、さすがにメディアも「白人至上主義者の仕業」などとは言えなくなってしまった。

しかし、この事件は起こるべくして起きたと言える。トランプが大統領になってからというもの、後退派左翼による暴力を扇動する言動が目に余るようになっていた。例えば左翼連中は右翼や保守派の言うことはすべて「ヘイトスピーチ」だと言い張る。右翼保守の言動は暴力と同じだとか、共和党はすべてナチスだとか、ナチスは殴ってもいいのだとか、、、

コメディアンがトランプに似せた血みどろの人形の首を手につかんで写真を撮ってみたり、トランプ暗殺劇が上演されたり、あたかもトランプを暗殺しさえすれば政権が民主党に戻るとでも言わんばかりの過激な発言が目立っていた。

無論自称反ファシズムだが実はファシストの「アンティファ」連中の暴力行為についてはカカシは何度も指摘してきた。

こういうことがエスカレートすれば、後退派馬鹿左翼がいずれはこういう暴力行為に及ぶだろうことは予想できていたことだ。トランプのことをヘイトだとか不寛容だとか言いながら、結局自分たちは暴力で相手を黙らせるしか手立てがないのだ。

さて、この事件について後退派左翼のツイッターは被害者に対するねぎらいの念を示すどころか、共和党議員なんか撃たれて当然という意見が殺到。いかに後退派左翼が憎しみに満ちた思想であるかがわかる。

特にひとつのツイッターなどは、(重症を負ったスティーブ・スカリース議員は)「白人至上主義と言われていた男だ」などと言い、だから撃たれても同情の余地などないのだと言い放った。しかしスカリース議員が白人至上主義者だとは誰が言ったのだ?どうせ左翼ヘイトグループのSPLCか何かだろう。それに白人至上主義者だから殺してもいいというのはどういう理屈だ?

本当のヘイトグループは民主党とそれに常に迎合している左翼メディアだ。本日のことで多くの国民がそのことに気づいてくれればいいのだが、そうでないとこういうことは今後も多く起きるだろう。

June 14, 2017, 現時間 6:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 12, 2017

テロの根源にイスラムがあることを認めるべき

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

欧米でテロが起きるとすぐ、メディアやリベラル政治家がことの詳細もはっきりしないうちから「テロ団体との関係はない模様」と先ず言っておいて「犯人の動機は不明」と言い切る。そのうち犯人がイスラム教徒であることがはっきりすると、人種差別で追い込まれたとか、貧困のせいだとか、地元の文化に溶け込めず孤立していた、とか周りの悪い環境に感化されて麻薬や犯罪に巻き込まれていたからではないか、とか色々な理由が挙げられる。しかしここでひとつだけ一番大事な理由が無視される。誰もが知っている誰もが脅威に思っているその理由、部屋の真ん中に座っているイスラムという800ポンドのゴリラ。

この間イギリステレビのタウンホール形式のトークショー番組で、ある女性が「なぜ我々は皆、すべての事件に共通している一つのことを無視するのか、すべてのテロの根底にある原因を認めようとしないのか」と怒りを隠しきれずに問いかけていた。すぐ隣に座っていた明らかにモスレムの男性は「なんですかその共通の原因とは?」ととぼけた顔をして彼女を遮ろうとした。同じ番組に出演していたダグラス・マレーという評論家は、「テロリストたちは皆自分らの動機をはっきり言うじゃないですか。『これはアラーの神のためだ』と、いい加減テロリストたちの言うことを信じようじゃありませんか?」と語った。

全くだ、「アラーアクバル!」と叫んで人を殺し巻くる犯人の殺人の動機が不明ってどういうことだ?人を馬鹿にするのもいい加減にしろ!

しかし欧米メディアは何かとテロとイスラムとの関係を過小評価しようとする。

イギリスの国営局BBCなどはテロ現場にいた目撃者の証言から「犯人はアラーアクバルと叫びながら人を刺していた」という部分を削るまでしてテロとイスラムの関係を隠そうとしている。

また、CNNは穏健派モスレムがテロに抗議するデモを行ったとか、BBCは穏健派モスレムが率先してテロ現場で花束を贈呈したなどという記事をサクラを使ったやらせビデオまで制作してでっちあげたりもした。

しかし現実は、国際サッカー試合の前にテロ犠牲者の弔いのためと一分間の黙とうを促された時、サウジアラビアの選手たちが自分らには関係がないといって黙とうを拒否したことのほうが本当のモスレム社会の感情を理解するには、よりよい例だ。

だが、こういう番組には必ず「穏健派」と称するモスレムが数人登場し、すべてのテロをイスラムのせいにするのはイスラモフォビアだと言い張る。それについてナスタチウムさんが紹介してくれている、オーストラリア在住のアフメッドさんという世俗主義モスレム医師の話は興味深い。

ABC(オーストラリアのテレビ局)に対して、テロリズムとイスラムとの関係を軽視するいわゆる「穏健派ムスリム」の放送は慎重にするべきだと要求しました。

「テロの弁明者として登場し、テロとイスラムとの関係を死に物狂いで小さく見せようとし、イスラム教徒を被害者だという宣伝を行ういわゆる「穏健派ムスリム」の声を、これまであまりにも多く流し過ぎました。」
 
「彼ら(ABC)は様々な敬虔なムスリムの声を次から次へと使います。そしてほとんどみな同じ見解を述べます。『イスラムはテロリズムとは無関係です。ムスリムは人種差別の犠牲者です。(ムスリムは人種ではありません)本当の問題は人種差別と白人のナショナリストです。』と語るのです。」
 
英国で、10週間で3度目のテロが起きたこの時点で、アフメド氏は、メインストリームメディアと政治家も、テロリストがコーランに従っていたことを認める必要があると言いました。

またアフメッド医師はモスレム移民を懸念する国粋主義者や右翼をイスラモフォブとか人種差別者とか言って攻撃すべきではないという。

フォビアとはイスラムを恐れる不合理を指します。現代の状況下で、テロリズムとイスラムを恐れることを馬鹿げていると言うことは非常に無理があります。」(強調はカカシ) 「白人ナショナリストの台頭は、イスラム教への直接的な応答です。その逆ではないのです。白人ナショナリストのテキストには、明確にイデオロギーの敵を殺すような呼びかけなありません。彼らは、イスラムと大量移民についての正当で広い支持を得た不安を訴えているのです。」

まったくねえ、こういう人もいるのにねえ。欧米のテレビ番組で招待される自称「穏健派」のモスレムでこんなことを言う人は先ずいない。アフメッドさんみたいなモスレムがあちこちで演説してくれた、本当の穏健派モスレムはコーランの一語一句を文字通り信じてはいない。なぜならコーランを一語一句そのまま信じて実行したら、それは今の社会ではテロ以外の何物でもないからである。そういう宗教と自由社会での共存は不可能だ。

何度も繰り返すが、我々は自分の戦っている敵が誰なのか、それを見極めることが出来なければ闘いに勝つことはできない。今こそ真の悪は何なのか、我々はそれを認める時なのだ。

June 12, 2017, 現時間 12:06 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 10, 2017

アメリカ各地で反シャリア法デモ行進、被害者ぶるモスレム

人権擁護法 , 宗教と文化 , 狂ったメディア , 移民問題

今週末(6/10)ACTフォーアメリカという保守派団体主催の反シャリア法集会が全国各地で開かれている。私はこの団体のことはよく知らないが、サザンパバティーセンター(南部貧困センター)という極左翼のグループが「ヘイトグループ」と決めつけているような団体だから、多分かなりましなことをやってる保守派連中なんだろうと思う。

実は先週書き始めた記事があり、今日の話とつながるのでまとめて話すことにしよう。

去る六月四日、オレゴン州ポートランド市で親トランプ大統領派の言論の自由集会が行われたが、この集会が開かれる数日前、白人至上主義とされる男がヒジャブ姿の若い女性にいやがらせをし、それを止めようとした男性二人を刺し殺すという事件が発生。ポートランド市長はそれを口実にすでに許可を取っていた保守派集会を中止させようと圧力をかけた。しかし集会は予定通り行われ、後退派左翼の暴力団自称「アンティファ」実はファシストの連中が集会に集まった保守派に襲いかかった。

しかし、ワシントンポストや他の主流メディアの報道を見ていると、白人至上主義者の集まりで暴力が生じたかのような報道の仕方で、実際に暴力をふるったのは左翼暴力団のほうだったことや、先の二人の男性を刺し殺した白人至上主義男も実は自身も左翼で、社会主義者のバーニー・サンダースの支持者だったことなどが都合よく隠ぺいされている。

実はこの集会の主催者が本日と同じACTフォーアメリカであり、先に起きた殺人事件とは全く無関係。それを一緒くたにしてあたかも白人至上主義者が集まって暴動でも起こしたかのような報道は納得がいかない。

これについて女装男の小山エミちゃんが自分のツイート(エミコヤマ‏ @emigrl )でこんなことを書いていた。

全国から多数の白人至上主義者がポートランドに集結した翌日、高速道路から見える場所に反ユダヤ人主義的なメッセージが掲示されていたらしい。トランプ時代ほんとに嫌だ。

昨日、アンチファの一部が警察に暴力をふるったとしてカウンター集会が閉鎖されたけど、その暴力というのは、報道によると警察に向けて何か物体を投げたということらしい。で、報道には明記されてなかったけど、参加者の話によるとその物体というのは使用済みのタンポンだったみたいだ

アメリカの事情をよく知らない日本人に向けてこういう嘘を平気で書いてる人だから、エミちゃんのいうことは慰安婦問題のことにしても全く信用はできない。さて、それではアンティファ連中が保守派や警察に向かってどのような暴力をふるったのか、単に汚いタンポンを投げたなどというおとなしいものではなかったことは事実。

ACTフォーの「言論の自由集会」には数百人という保守派が参加したが、それに対抗すべく移民支持や宗教団体や労働組合らが主体となった抗議デモも行われた。抗議派は「ヘイトと人種差別に立ち向かう」のが目的だと話していた。しかし実際に暴力をふるったのはこの「ヘイトと人種差別に立ち向かう」と言ってた後退派左翼暴力団の方で、警察は14人の左翼暴徒を逮捕。ナイフやレンガやこん棒など種々の武器を没収した。その写真がこちら。

実はこの集会の模様はティム・プールがネットで生放送していた。最近はビデオブロガーたちがこうやって生放送をやってしまうから、いくら主流メディアが嘘ニュースを垂れ流してもその嘘はすぐに暴露されてしまう。

さて、本日(6/10)の行進は「シャリアに対抗する行進」と称され全国20の都市で行われている。ニューヨークでは約100人の保守派に対して200人の左翼暴力団が集まり、メガホンなどで騒音を立てて集会を妨害しようとした。

この行進に先立って、アメリカの「平和的」で「穏健派」のモスレム達が差別や暴力の対象にされると言って怖がっているという記事を読んだ。

オレゴン州ユージーン市にある聖廟では反シャリア法行進に備えて聖廟の警備を厳しくすべく鍵を付け替えている。先日も聖廟の前に変な男が現れ、モスレムを皆殺しにしてやると叫んだという。そのあと二週間もしないうちに180km離れたポートランド市でヒジャブ姿の女子にいやがらせをしていた男に止めようとした二人の男性が刺殺されるという事件が起きた。

オレゴン州のモスレム指導者たちは反シャリア法デモは反モスレムの人種差別だとし、ポートランドやユージーンや他で起きている反モスレム犯罪はアメリカ全土に広がる反モスレム傾向の兆候であるとして警戒している。そしてこの傾向は極右翼活動家とともにモスレム全体を敵に回した去年の大統領選で正面に出てきたという。

ACTフォーは対テロ集団でありアメリカ本土警備を目的とする団体だとホームページでは紹介されている。ACTはシャリア法はアメリカの民主主義とは相いれない法律であり、シャリア法推進はアメリカ国法をイスラム法に挿げ替えようとする陰謀だと訴えている。

しかしモスレムリーダーたちはそれは言いがかりだと言い張る。シャリア法は単にコーランに基づいて信者を導くものであり、ユダヤ教のタナクに基づいたコーシャー法と同じだと主張する。

ユダヤ教と同じだあ?冗談も休み休み言え!モスレムだけがラマダンの時期にバーべーキューパーティーやるなとか、公共施設にお祈りの場を設けろとか、給食をハラル料理にしろとか要求してくるのだ。ユダヤ教徒でコーシャーを厳格に守っている人でも、他人の食習慣にまで口は出さない。自分らで食べられないものは自分らで気を付けて避け、他人が自分の目の前でベーコンサンドやハム乗りピザを食べていようが特に嫌な顔もしない。土曜日にスポーツ競技が予定されたら文句も言わずに欠席する。無理やり学校の日程を変えさせようなどとはしない。(モスレムの多い学校区では、わざとユダヤ教徒が出席できない日に色々な行事を予定するが。)

すでにイギリスではシャリア法を合法として取り入れている地域がいくつもある。シャリアパトロールと言って、おっかないモスレムがうろうろしていて、イギリス人が普通の恰好で立ち入れない地域がいくらでもある。

自称モスレム穏健派は自分らの宗教を他人に押し付ける気はないといいながら、過激派がテロによって他宗教を圧迫する行為を糾弾しない。片手で数えるほどの数もない対モスレム犯罪でモスレムたちが脅威を覚えるというなら、毎週のようにモスレム過激派テロに襲われている我々の脅威はどうなるんだ?

被害者面もいい加減にしろ!

June 10, 2017, 現時間 1:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 6, 2017

トランプの生首を持ち上げるパフォーマンスで自己崩壊したコメディアン、トランプを責める

左右思想 , 狂ったメディア

先日アメリカの馬鹿コメディアンが血まみれのトランプの顔をした人形の首を持ち上げている姿をネットで公開して大騒ぎになった

アメリカの女優・コメディエンヌのキャシー・グリフィンが、ドナルド・トランプ米大統領を模した赤黒い液体だらけの首人形を手に持った画像をTwitterに掲載し、炎上。現在は同ツイートは削除されたものの、彼女の行動は今も物議をかもしている。

彼女のこの悪趣味な行為に対して保守派から批判が出たのは当たり前だが、このあまりにも非常識な行動は左翼からもかなりの批判を浴びた。

トランプ大統領と大統領選で競ったヒラリー・クリントンの娘であるチェルシー・クリントンも「これはひどく、間違っている。大統領を殺すジョークなんて、全く面白くない」と痛烈批判している。

そのほかにもCNNの番組「CNN New Year's Eve Live」でキャシーと共演しているジャーナリストのアンダーソン・クーパーは「これは明らかにおぞましいことであり、完全に不適切だ」と非難。CNN側もキャシーに対して写真を取り下げるように声明を出すなど、関係者からも咎める声が多く寄せられた。
チェルシー・クリントンもかなり能天気な人間なのだが、彼女にも多少の常識はあったらしい。ミスター苺などは「あのチェルシーより馬鹿というのも才能だな」などと笑っている。芸能界で後退派左翼のバブルの中で生きている人間たちはトランプ大統領暗殺の話などいつも当たり前のようにしているのだろう。だがもしトランプ大統領やFBIがその気になれば、大統領暗殺を促進する写真だとしてグリフィンに業務質問することは可能である。留置場に2~3日放り込まれても文句の言えない犯罪行為なのである。

ここまで悪評を得るとは想像していなかったグリフィンはすぐに映像をツイッターから削除し、SNSで謝罪動画をアップしたが時すでに遅し。彼女への批判の嵐は収まらず、彼女自身自分のコメディアンとしてのキャリアはもう終わりかもしれないと語っている。

謝罪動画などあげてみても彼女が本気で反省などしていないことは、昨日の謝罪記者会見で、トランプは自分を破壊しようとしている。と涙ながらに語っていることからして明白だ。自分が大統領の暗殺を促進しておいてトランプからの批判に文句を言うとは全く責任転嫁も甚だしい。こんなことをオバマ大統領にしていたら今頃逮捕されていただろう。こんなことを彼女が求める社会主義国家でやったりしたら、彼女の首が飛んでいるところだ。

グリフィンは以前にサラ・ペイリンの選挙運動サイトに載っていた標的マークに銃暴力を促進しているとし、民主党議員への暗殺未遂の責任がペイリンにあると批判していた。その自分がイスラム国もどきの斬首映像を掲載しておいて「決してわたしはファンやその他の方に対して、誰かに暴力をふるうことを許容しているわけではありません。」なんて言ってみても空しいだけだ。

アップデート: 6/6/17 グリフィンはレギュラー番組も降ろされ、予定されていたワンマンショーもすべてキャンセル。トイレのコマーシャルも首になり、今のところ全滅状態。もっとも彼女は左翼だからほとぼりが冷めたらまた出演は可能だろう。

June 6, 2017, 現時間 5:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 24, 2017

イギリスのテロ、犯人追及よりも市民の言論弾圧に余念がないイギリス

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

この間、イギリスはマンチェスターのコンサート会場外で起きた自爆テロについて、犯人像が明らかになるにつれ、いわゆるローンウルフ(一匹狼)ならぬノウンウルフ(知られている狼)であることがはっきりしてきた。最近起きるテロではこういうケースが多い。つまり、普段から過激な言動や挙動不審で職場の人間や近所の人や警察当局にも知られていたのに、当局は人種差別と批判されるのが怖くてテロ防止のために何も出来ないもしくはしていない状態が続き、結果的に回りの人たちが心配していたようなテロ事件が起きてしまう。(これに関しては詳しいことをナスタチウムさんやナンミンウォッチさんが書いてくれているのでご参照のこと。)

カリフォルニア州のサンバナディーノでのテロ夫婦による乱射事件が起きた時も、近所の人たちが夫婦の家には得たいの知れない怪しげな男たちが常に出入りしていたことを胡散臭く思っていたのに、人種差別者とかイスラモフォブとか言われるのを恐れて誰も警察に通報しなかったとことがあとになってわかった。

あの後、私は職場のテロ防止セミナーで「何か見たら何か言え」というスローガンを教えられたが、何か言ったら人種差別で訴えられる可能性もあり、そう簡単に口が利ける状態じゃないだろうと私は思ったのだ。誰も何も言わなかったが、多分セミナーに参加した人たちはみな同じことを考えていたのではないかと思う。

この事件直後前回に紹介したイギリスのジャーナリスト、ケイティ・ホプキンスが自分のツイッターに「22人死亡。数は増している。問題になるな。ファイナルソリューション(最終的な解決法)が必要だ。」と書いたところ、なんとホプキンスがヘイトスピーチの疑いで警察から捜査対象になってしまった。それだけではない。フェイスブックもツイッターもマンチェスターテロ事件についてイスラムに批判的なエントリーをした人々の口座を必死に取り調べ中だというのである。テロリスト集団の取り調べよりテロ批判をするイギリス市民の取り調べに余念がないイギリス当局。いったいどうなっているのか?

確かにホプキンズの「ファイナルソリューション」という言葉使い(ナチスドイツがユダヤ人種浄化に使った言葉)には語弊があったかもしれない。彼女自身それは認めている。しかしこれは単なる言葉使いだ。しかも22人の年端もいかない少女たちが文字通り木っ端微塵に吹っ飛ばされた直後の感情に満ちた表現である。そんな時に誰が正しい言葉使いなど考えている余裕があるというのだ?ホプキンズの不適切な言葉使いはその程度の言い訳でなりたつ。だが言い訳にならないのはイギリス当局の行動だ。いったい何のために一般市民の言動の捜査などしているのだ。市民は怒っている、政府や市民の行動を求めている。それのどこが悪いというのだ?

いったいどれだけの市民が殺されれば目が覚めるのだ?どれだけの女子供が強姦されればい解るのだ?どれほどの西洋文化が破壊されればヨーロッパは反撃するのだ?

この期に及んでさえ、欧州の左翼の心配はモスレムへの「バックラッシュ」だ。本当の危機を恐れることはバックラッシュではない。彼らの多様文化や共存妄想や寛容がもたらしたものは悲愴以外の何物でもない。「平和の宗教」は彼らの寛容や迎合に感謝などしたか?恩義に着たか?

その答えは断固たる否である。

欧米の状況は以前よりずっとひどいことになっている。西欧およびアメリカにおいては言論の自由も交流の自由もない。特に白人は何かにつけて「白人特権」だの「文化盗用」だの言われて身動きが取れない。

いったい何が起きたのだ?欧米はいったいどうなってしまったのか?

しかし聡明なる日本の読者諸氏よ、これが西欧とアメリカだけの問題だと思ったら大間違いだ。我々に起きていることは君たちにも起きうる。

左翼は容赦がない。欧米で成功すれば貴国にも進出することは間違いない。保証する!

イスラエルで起きたインティファダを思い出してほしい。ピザ屋が爆破され、新生児の病棟が乱射攻撃され、自爆テロが毎週のようにあちこちを襲ったことを。西欧はそのことについて何と言った? イスラエルでテロが頻発するのはイスラエルがパレスチナ人を弾圧しているからだと同情すらしなかった。ネタニヤフ首相はフランスのテレビインタビューで、テロリストよりもイスラエルを責めていては、はいずれフランスにテロを蔓延させることとなると警告した。

ネタニヤフ首相の言った通りになったえはないか? イスラエルが攻撃されたのはイスラエルが何かしたからではない。イスラエルが攻撃されたのは、そうして今もされているのは、イスラエルがイスラエルたるからなのである。私は2001年の911同時多発テロが起きた時にも同じことを言った。アメリカが攻撃されたのは世界中でアメリカがモスレムを弾圧しているとかアラブ諸国で戦争を犯しているとかいうことが理由なのではない。アメリカが攻撃されたのはアメリカが自由民主主義というイスラムの一宗教独裁主義にとって脅威的な存在だからなのである。イスラムという言葉の意味は「服従」だ。イスラムは全世界をその支配下に置くことが最終目的なのである。だからモスレムからの攻撃を逃れたいのであれば、自由社会はイスラムに屈服し完全服従を誓うしかないのだ。それが嫌なら断固戦わねばならないのだ。

May 24, 2017, 現時間 8:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 28, 2017

ロンドンテロ、真実を除く全てを信じるまで大本営放送が奏でる嘘八百

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

ヨーロッパで起きているテロを逐一報告していたら切りがない。だが無視することはもっといけない。こんなことが日常茶飯事だと慣れてしまってはいけないのだ。この間ロンドンのテムズ河を渡るウエスト民スター橋で起きた轢殺テロでは4人が死亡50人が怪我を負うという惨事となった。それについて以前にも紹介したイギリス人女性ジャーナリストのケイティー・ホプキンズがエッセイーを書いている

あと何回こんなことがおきるのか?

あと何回こんな攻撃が起きれば我々はこれが単なる「過激派」の仕業ではないと認められるのか?リベラルが愛国心を持つ人々対して簡単に使う「極右翼」のように、名札をかざしていれば安全な距離などないのだ。

一連の出来事はすでに過激な事件などではない。もう普通になってしまった。日常茶飯事なのだ。

犯人たちは過激派などではない。彼らは単により敬虔な信者だというだけだ。より信仰に誠実なだけなのだ。

そしてその信仰は我々の国営放送によってこの先何ヶ月と支持されるのだ。我々が特定の信仰に責任があるのではないという嘘を信じるまで、悪いのはEU離脱派で、イギリスを愛している人たちなのだと信じるまで。

真実を除く全てを信じるまで。

当局によれば、犯人のハリド・マスード容疑者(52)はイギリス生まれで、特に「イスラム国」とか「アルカイダ」とのつながりを示す証拠はないという。だからこそ恐ろしいのだ!

我々は常にテロリストは過激派だと言われてきた。大多数のイスラム教徒はテロ支持者や擁護者ではないと。だがイギリス生まれでイギリスに52年も住んできた男が、何故聖戦に感化されたりするのだ?この事件の直後フェイスブックではテロを支持したスマイリーフェイスの投稿が殺到した。これらはイギリス在住の「普通」のイスラム教徒らによるものだ。イギリス警察署のなかでさえ、イスラム教徒の警察官が喜びの声を上げているのを見たという警察官が匿名でソーシャルメディアに投稿していた。

ホプキンスが言っているのはそのことなのだ。

テロが起きる度に、ヨーロッパの一般イスラム教徒らがその行動を糾弾し、「我々の名でこのような行為をするテロリストを許さん」とデモ行進でもするなら別だ。ところが現実はその逆。欧米ともにモスレムは花火を上げて祝福のドンちゃん騒ぎ。2001年の同時多発テロの時でもそうだったのだ。私はアメリカ各地でそういう祝杯を挙げているモスレムの画像をリアルタイムで見た!

大多数のモスレムがテロリストではなく、聖戦も信じないというなら、どうしてこういうことになるのだ?どうしてイギリス生まれの52歳のおっちゃんが突然テロリストになるんだ?

これじゃあイスラム教自体に問題があると言われてもしょうがないのではないか?

それなのに欧米では「モスレムを一緒くたに責めてはいけない。犯人がモスレムだと指摘するのはモスレムフォビアだ」と反対にイスラム教の危険性を説く人々を悪者扱いだ。

ホプキンズの記事へのコメントでも「そんなに悲観するな、イギリスはナチスドイツの空襲にも耐えたんだぞ」というものがあった。

だが当時のイギリス人でナチスドイツがイギリスの敵ではないと思っていた人間が何人居たというのか?イギリス人は皆、敵が誰かを知っていた。誰に対して戦っているか、戦わなければいけないかを知っていた。

今のイギリスはどうなのだ?イギリス政府はじめ四割以上のイギリス人が英国を脅かす敵の正体をみとめようとしないのである。敵が誰かわからないのに、どうやって戦うのだ?

March 28, 2017, 現時間 6:08 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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March 26, 2017

ユーチューブの規制モード、言論弾圧はこうやって始まる

アルト・ライト(アルタナ) , ネット戦争 , ヨーロッパ , 狂ったメディア

もうだいぶ以前からユーチューブはその内容が政治的に左翼リベラルでないビデオの規制を行なってきた。それは完全に放映禁止にしてしまうものから、ディモニタライズといって製作者が広告費をもらうことができなくなるモードから、最近は視聴制限モードといって子供向けに適さない内容のビデオが視聴者の目に入らなくする設定など色々だ。

こうしたことに共通しているのは、左翼リベラルが気に入らない内容のものがことごとく規制されるということ。しかもこれらのモードになることは製作者への断りがあるわけでもなんでもなく、ユーチューブの一存で決まり、製作者はなぜ自分のビデオがそういうモードに変更したのか理解できない。

例えばポール・ジョセフ・ワトソンによれば、視聴制限モードにすると自分が取り上げたニュースのほとんどが消えてしまうという。ところが他のCNN とかBBCなどの主流ニュースサイトでは全く同じ記事がそのままになっている。それから制限モードではLGBT系の内容は先ずNGなんだそうだ。

ということは未成年が居るからと制限モード設定にしておくと、視聴者が過激だとは感じないビデオでも知らないうちに観照不能になっているということになる。これが恐ろしいことなわけだ。

イギリス政府は政府関係の広告が過激派ビデオの横帯に載ってしまったことを抗議して、このようなことがないようにと強く要請したとある。これに便乗して民間の企業も過激ビデオでの広告を拒否し始めた。

確かにイスラム国の斬首ビデオの横帯に自分の企業の広告が載ったりするのが嫌なのはわかるが、、「過激ビデオ」とされるものは斬首ビデオのような本当の意味での過激なビデオだけとは限らない。ユーチューブでは後退派左翼の思想に一致しない右翼保守やリベラル体制派ではないビデオゲーマーのビデオなども広告対象にしない傾向が強く現れているのだ。

イギリスなどヨーロッパの場合、EU離脱や移民反対などといった内容に広告がつかなくなってしまうことが多い。ビデオブロガーたちの収入は広告費にあるわけだから、広告が着かなくなるといくらビデオをアップしても収入ゼロ。かえって経費がかさんで赤字になってしまうだろう。

ユーチューブの狙いはそうやって右翼保守や反リベラル体制派のビデオを締め出すことにある。右翼系のブロガーたちは早々にユーチューブを頼りにするのはやめて、自分らでのビデオ放送メディアムを作り出す必要がある。すでにそういう形でビデオを紹介している人々も結構いるので、自分らの番組のスポンサーになってくれる人たちを募ってユーチューブをボイコットするくらいでちょうどいいだろう。ま、宣伝のために収入につながらなくてもアップしておく手もあるが、その程度だと覚悟しておく必要がある。

ユーチューブは当たらしメディアムで日本でもユーチューバーと呼ばれる若い人たちが結構ブロガーとして生計を立てていると聞くが、自分らの収入源をユーチューブの一存で突然遮断されてしまうことの危険性を充分に理解しておくべきだろう。

それにしても後退派左翼連中のやることは汚い。常に反対派の言論を弾圧し、自分らだけの主張が聞かれるように操作することしか考えてない。さすがに共産・社会主義だけのことはある。

March 26, 2017, 現時間 12:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 12, 2017

ティム・プールのようなパラシュートジャーナリストは民主主義の敵だ? スエーデンメディアの狂った反応

ヨーロッパ , 狂ったメディア

「使者を殺す」という言う言い回しがあるように、実際に何か悪いことが起きていると事実を無視して悪い知らせを持ってきた使者を責めるのが昨今の西欧ジャーナリズムのあり方のようだ。ティム・プールというアメリカのフリーランス記者がスエーデンで二週間に渡る取材をしていたことは何度か書いてきたが(以前に一週間と書いたが二週間だったようなので訂正)、プールは帰国直前に収録したビデオのなかで、スエーデンメディアによるプールへの感想について語っていた。その英語版の記事を見つけたので読んでみる。著者はアン・トーンビスト(Ann Tornkvist)というスエーデン公営ラジオ局の女性元リポーター。

先ずオプエド紹介の部分からして、かなり偏向のある記事であることが伺われる。強調はカカシ。

アメリカ人ジャーナリストのティム・プールの取材旅行はスエーデン郊外からの報道として世界中の人々から注目を浴びた。彼は三月一日のビデオで俗に「『ノーゴーゾーン』(立ち入り不能地域)と呼ばれるストックホルム近所のリンケビーの町に踏み込み、警察に付き添われて市から追い出されたと報告。警察当局はプールの証言を否定している。警察は現場の状況が驚異的になっていたというプールの主張を否定し、人々が顔を隠したのは、単にカメラに写るのを嫌がってのことだと語っている。

この事件についてスエーデン最大の新聞であるDagens Nyheter紙の社説論者Erik Helmerson氏は、この事件はスエーデンにおける「深刻に間違った」そして「腐った」状況を示すものだと書いた。,しかしスエーデン公営ラジオの元リポーター、アン・トーンビストは、ジャーナリストが危険を感じずに働けるべきだとしながらも、ティム・プールのような「パラシュートジャーナリズム」と言って、現場の状況について何の知識もなくただ訪れるだけのジャーナリズムこそカメラの前で顔を隠している人々よりも、ずっと民主主義を脅かすものだと語る。

トーンビストはティム・プールのような偏狭で近視眼的なジャーナリズムこそスエーデンの民主主義を脅かすものだという。彼女の言い分は、プールだけではないが、外国からのリポーターは往々にして、スーエデンに来る前からスーエデンは非常に悪い状態になっているという偏見を持っており、取材に来る前からどういう記事を書くのか、すでに頭のなかで描いている。だから取材に来ても自分の偏見を確認するためだけの取材しかしないのだという。

こういう取材の仕方は「パラシュートジャーナリズム」と言って、特派員は短期間の取材のために送られてきて、取材が終わるとさっさと帰ってしまう。現地の状況についてほとんど何も知らずに訪れ、去るときも前以上の知識をほとんど得ずに去っていく。

トーンビストは外国の取材班からスエーデンでの連絡先について援助を頼まれることが少なくないという。それでそういうコネを紹介する際には紹介費を請求するが、外国の大手メディアはわざわざ特派員を派遣する金はあっても地元の紹介者にお金を払うことはためらうという。

彼女の言い分もわからないではない。スペインの新聞社の特派員がたった二日の取材で何がわかる?イギリスの新聞社はスエーデンの犯罪についてÖrebro市のピーター・スプリンガーみたいな職務に不満な警察官と一時間程度話したくらいで何が学べるというのだ?と彼女は問いかける。

彼女が働いていたスエーデン公営ラジオ局には地方ニュース支部がスエーデン各地にあるという。つまり、地元のラジオ局の方が地元の状況はきちんと把握していると言いたいらしい。しかし、把握していても正しく報道していなければ意味がないではないか?地元のメディアがきちんと現状を報道しないから外国の特派員が興味を持ってやってくるのだろう。

トーンビストは、ティム・プールは典型的なパラシュートジャーナリストだという。プールはスエーデンが安全か危険かという二つにひとつの答えを探すためだけにやってきた。だからインタビューに応じた人々が猜疑心を持っていたとしても当たり前だと。民主主義が機能するためには誰もが自由に発言できるべきだ。しかしインタビューの内容はリポーターに都合のいいように編集されたり歪曲されたりする可能性があるため、短期間の取材では本音を聞くことはむずかしい。きちん地元の状況を正しく把握するためには、リポーターが長期に渡って地元に根を下ろし、地元の人々の信頼を得てこそ真の取材が出来るのだ、と彼女は言う。

だからといってプールが危険にさらされてもいいというわけではない。だが、移民政策についての討論の手段として利用されるために、パラシュートジャーナリストなんぞに撮影されたクなかったリンカビーや他の郊外の地域の人々には心から同情するとトーンビストは言う。

そして最後に彼女はプールのようなパラシュートジャーナリズムこそカメラの前で顔を隠す人々よりもずっと民主主義を脅かすものだと締めくくる。

確かに現地へ2~3日飛んでいって、現地メディアの紹介で会った人々を2~3人インタビューしたくらいでは現場の状況を正しく把握することは不可能だろう。しかし、短期間でも何でも、とにかく現場に行ってみないことには外国に居て新聞社のデスクに座ったまま現地のリポーターと電話で話す程度の取材では、それこそ現場の状況などわからない。

もともとプールは、イギリスの右翼ヴロガーによる「スエーデンが安全だと思うなら、スエーデンのノーゴーゾーンで一晩でも寝泊りしてみろ」という挑戦を受けてスエーデンに行ったわけで、どちらかというとスエーデンは安全だという偏見を持っていた。その彼がスエーデン政府が存在しないと主張しているノーゴーゾーンのリンカビーで顔を覆った人々に付け回され、警察に付き添われて出て行かなければならなかたっというのは貴重な体験だ。リンカビーで取材を行なっていたスエーデンのカメラマンやイギリスの取材班やアメリカ人リポーターが殴られたという事件も発生している。だからこそ警察はプールがそんな目に会う前にエスコートして出て行ってもらったのだろう。

だいたい一年で53件からの手榴弾攻撃がある街を「安全だ」と報道するスエーデンメディアにどんな信頼性があるというのだ?火災があっても消防隊が警察の護衛付きでなければ入れない街、郵便配達もバスもいかれない街、リポーターが身の危険を感じずに安心して取材できない街があるのに、スエーデンにはノーゴーゾーンなど存在しないと言い張れるスエーデンメディアのどこを信用しろというのだ?

例えば、日本の地方の村にアメリカの取材班が行ったとしよう。彼らが街の様子を撮影している姿を見て、地元民が覆面をして寄ってきて、ことあらば暴力を奮おうなどというそぶりを見せるだろうか?

先に紹介したイギリスの女性リポーターが、リンカビーでは町を歩いている女性の姿がまるで見られなかったと報告していたことからもわかるが、そういうことは行って見なければ解らない。

確かに自分の偏見を確認するためだけにやってくるリポーターも居るだろう。だがそれはパラシュートジャーナリズムというスタイルそのものが悪いのではなく、リポーター自身に問題があるといえる。地元のリポーターが移民による犯罪を見てみぬ振りをして、ノーゴーゾーンで覆面姿でリポーターを脅かす不良外国人を、撮影されたくなかっただけの気の毒な地元民、と言ってしまえるトーンビストのような地元ジャーナリストばかりでは、今後もプールのようなパラシュートジャーナリストは後を絶たないだろう。

そしてそれは地元民が声に出せない声を世界に知らしめるためには、スエーデンに本当に守るべき民主主義というものが存在するのだとしたら、彼らの存在はそれこそ価値あるものだと考えなければならない。

March 12, 2017, 現時間 9:13 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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March 11, 2017

スエーデン元警官の証言、スエーデンには移民融合計画がない

ヨーロッパ , 狂ったメディア , 移民問題

イギリス人右翼保守のジョセフ・ポール・ワトソンの挑戦を受けてスエーデンに取材に向かったアメリカ人フリーランス記者のティム・プールが一週間にわたるスエーデン取材旅行から帰国した。彼のスエーデン感は、スエーデンはドナルド・トランプ大統領が言うほどひどいことにはなっていないとはいうものの、スエーデン政府の公式発表のような全く何の問題もない平和な国とは程遠い。スエーデンのロック音楽祭で何十人ものスエーデン女性が強姦も含め悪質な痴漢の被害者になったことは事実だし、マルモ市では去年だけで52件からの手榴弾爆破攻撃があったことも事実。ティム曰く真実はトランプとスエーデン政府との真ん中へんのどこかにあるという。

我々のように数年に渡ってスエーデンの状況を見てきた人間にとっては、事実はトランプの印象にずっと近いはずだと感じる。実際、何を今更という感もある。わざわざスエーデンに行かなければそんなことも解らなかったのかと。しかし取材記者なら、やはり人伝(ひとづて)の情報に頼ってばかりも居られないのは当然。自分の足で歩いてみて肌で感じなければ真実の報道は無理だろう。

プールが行なった幾つかのインタビューの中でも、元警察官というアフガニスタン出身の男性とのインタビュー(ビデオ)は興味深い。この元警察官は自分がアフガンだということからアフガニスタンからの移民青年たちを相手にスエーデン社会への融合を促進している。警官という立場では若者たちとのふれあいは不可能だったため、二ヶ月前に辞任した。

彼がいうに、大多数の移民はスエーデンで犯罪を犯そうと思っているわけではないが、多くの犯罪が移民によって犯されているという事実には真正面から向き合って話す必要がある。移民の犯罪を隠せば真実がわからないだけ、かえって人々による移民への恐怖が高まる。また、イスラム教を侮辱すべきではないという、モスレム移民を甘やかす行為は、他の宗教に比べてイスラムは幼稚で平等には扱えない、モスレムに色々期待しても無理、というスエーデン人によるモスレム蔑視の表れだ。

移民にはきちんとスエーデン社会の憲法や価値感をきちんと理解してもらう必要がある。

「アフガニスタンは世界でも一番女性にとって危険な国だ。そういう国から若者をスエーデンに連れてきさえすれば自然に文明人になれるという考えは甘い。」

とこの元警察官。これはアフガン男が取り立てて野蛮だという意味ではなく、彼らには民主主義社会の言論の自由や男女平等や宗教の自由といった観念がきちんと理解できていない。元警官は西ヨーロッパ諸国で2015年から始まった大量な移民受け入れは全く無計画に行なわれたと批判する。スエーデンは移民に職や住宅を与えさえすれば移民たちは自然にスエーデン社会に融合すると思い込んでいる。だが実際はそうではない。文化や価値感が全く違う移民を何の計画もなく無差別に受け入れれば混乱が生じるのは当然だ。しかもその混乱を政府とメディアが一緒になってひた隠しにするから現状は悪化する一方だ。

この元警察官は、移民たちは、特に若者たちは、まだまだ色々吸収する可能性を秘めており、きちんとした援助があれば立派な文明人になりうると言う。だが、イスラム教批判を遠慮し、モスレム暴力や犯罪を隠すことは、スエーデン人にとってためにならないだけでなく、モスレム移民にとってもためにならないと言う。

真実に向き合うこと、それが一番大切なことなのだ。だが言論の自由など形ばかりのスエーデンで、それは先ず無理だろう。

March 11, 2017, 現時間 9:17 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 4, 2017

マイロ・イヤナポリスを弁護する意外な人々

アルト・ライト(アルタナ) , 教育と政治 , 狂ったメディア

ちょっと最近私はマイロ・イヤナポリスに執着しているように思われるかもしれないが、彼に起きたことをきちんと理解するのは言論の自由こそが人類にとって一番大切な人権だと思うカカシとしては、言論の自由のチャンピオンを買って出たマイロを決して沈黙させてはならないと考える。

マイロについては左翼も右翼も色々なことを書いたり話したりしているが、どれもこれも表面的な批判だけ。もっと理解力があると思っていた人々が彼を完全に誤解していて、マイロに同情的な人々でさえも、彼の本質をしっかり理解できていないということを知って非常に残念に思っている。

私はとっても悲しい。これまで私自身が右翼保守だと思っていたのに、とっても失望している。

何で事の真相がはっきりしないうちからマイロが幼児虐待者だと決め付けるのだ?彼の釈明に少しは耳を傾けてやれよ。昔のビデオや音声なんてどんなふうにも編集できるではないか、全体を聴いて本当に彼が幼児性虐待を奨励しているという証拠があるなら別。でも単にテープの一部だけ切り取って継ぎ接ぎに編集した音声だけで、これまでのマイロのジャーナリストとしての功績を一切無視してしまうのか?

それが右翼保守のやることなのか?

というのが私の事件直後の感想だが、最近になってマイロを弁護している二人のブロガーをマイロが自分のフェイスブックで紹介していたので読んでみた。特にこのレイチェル・フルトン・ブラウン教授(シカゴ大学歴史学教授)の洞察力はすごいなと感心した。、

マイロ同様、ブラウン女史もカトリック教徒で、去年の9月頃からマイロのファンになった。彼女曰く、マイロは道化師なのだ。この道化師というのはシェークスピアのリア王に出てくるようなピエロのこと。誰もが自分の社会的立場を失うのを恐れて思っていても言えないことを、王様のお墨付き道化師は遠慮もなく口にして笑い飛ばす。道化師だけが王の怒りを恐れずに真実を述べられるのだ。

多くの宗教保守はずっと左翼リベラルの笑いの種にされてきたが、クリスチャンだから反撃できないでいた。それをマイロは遠慮なくSJW(社会正義戦士と名乗る左翼連中)をおちょくって笑い飛ばした。フェミニストも、ゲイも、トランスジェンダーも、同じようにおちょくって、人々にSJWを笑ってもいいんだよと許可を与えてくれたのだ。

同時にマイロは犠牲者精神を完全に拒絶する。彼は本当の弱者は守るが、犠牲者気取りで、弱さを武器に他人をコントロールしようとする人間を嫌うのだ。しかしクリスチャンだからそうした犠牲者への攻撃は武力ではなく笑いで反撃する。だからこそ彼は自分の性虐待という被害に対してすらも、笑い飛ばして冗談にして反撃したのだ。そのことを道徳的に自分は崇高だと思い込んでるステファン・マリノーなどは理解できないのだ

マイロは道化師だから左翼とともに右翼や保守派もおちょくる。彼のどうみてもオネエな身振りや、敬虔なクリスチャンならとても口に出来ないような汚い性的な言葉使いは、とうてい右翼保守が浮け入れられるものではない。こんな下品な奴に保守派の代表みたいな顔をされたくないと忌々しく思っていた右翼保守は多かったはずだ。

右翼保守のナショナルレビューの社説より。

保守派の間では右系のハエが飛び回る度に声援を送るのが流行っているが、「アラシ」は保守派ではない。単に大学の民主党を怒らせることに価値はない。保守派のなかには常に左翼扇動者と戦っている立派な人格を持ち、落ち着いて気の効いたことを元気よく言える人たちがいくらでもいる。

つまり、右翼保守体制派はマイロの演説の内容より、その話方が気に入らないというのである。もっとお行儀よく威厳のある演説をやれというのだ。は!自分たちと違うスタイルの人間は受け入れないというのであれば、左翼連中のやっていることとどう違うというのだ?

こういうふうだから今回マイロに起きたことが右翼保守による計画的な政治的暗殺だったというのも納得がいく。

ブラウン女史はマイロは政治家ではなく、文化人なのだという。マイロにとって大切なのは西洋文明を守ること、本当の意味での正義を守ること、そして常に真実を述べることにある。だから、今回のことで彼がジャーナリストとしてのキャリアを引退し、今後はエンターテイナーとして生きていくと決めたことは良い結果になったと彼女は言う。

マイロを才能あるエンターテイナーとして認めているのがこの二つ目のブログ。自称アルト・ライト白人国粋主義のスペンサー・グイン。

マイロは素晴らしいドラマを作り出す。彼はともかく見ていて面白い。これは蔑みではない。 人々を楽しませることができるというのは授かり物であり、とても必要なものだ。マイロを愛いすも嫌うも、マイロはニュースを楽しくするだけでなく、興奮させてくれる。何百万という人たちが彼が次に何をするのか楽しみにしている。メディアに生きるものにとって、とてもよい商売だ。それに彼の格好は決まっている。あのおどけた金髪の髪型、奇抜な洋服、まるでデイビッド・ボウイかマドンナかといった感じだ。実際彼は劇画のヒーローか何かで物語りの展開を見ているようだ。先ず第一幕は毒舌で衝撃的な人物として颯爽と登場。第二幕は文化戦士として毎日のように活躍。第三幕は右から見放され左から毛嫌いされる。今我々は第四幕の彼の崩壊を見ている。次の幕は上がるのだろうか?マイロはこの危機を乗り越えられるのだろうか?

グインもブラウン女史同様、左翼がマイロを嫌悪するのはともかくとして、右翼保守がマイロを受け入れられないことや、リバタリアンのアルト・ライトのなかでもマイロを見放す人々が居る現象について語っている。グインもまた、一時はマイロの味方だったはずのステファン・マリノーのビデオについて、

42分間に渡るマリノーのマイロに関する話を観ていて、リバタリアン派のアルト・ライトもマイロの弁護には消極的だということははっきりした。これは残念なことだ。マイロにとっては痛手だ。

カカシもマリノーのビデオは半分くらい観たが、要するにマリノーはマイロが幼児性虐待に関して軽々しく物を言いすぎるということが気に入らないらしい。だが、自分には聞くに堪えない発言を守ってこそ言論の自由は守れるのだと、マリノーは普段から言っていたのではないのか?だからこそ一般人が口ごもるようなことを平気で言うマイロを支持していたのでは?

グインはアルト・ライトがマイロを躍起になって責めてはいないものの、積極的に弁護もしていない理由はわかるとしながら、それでもマイロはアルト・ライトにとって強い味方になりうると語る。

先ず第一に、グインはマイロがアルト・ライトに損害を与えるとは思えないと語る。彼自身自分はアルト・ライトだとは言ってないし、自分らも彼を同胞として受け入れる気はない。アルト・ライトの回りで活躍しているマイロが自分の性嗜好について何を言おうとアルト・ライトには関係がない。だったら左翼との戦いに有効なマイロを味方につけることに何の損があるというのか?

グインに言わせるとアルト・ライトではないが、左翼と戦っている他の人々のことを考えてみても、マイロほど効果のある人物はない。カカシも時々紹介しているロバート・スペンサー、パメラ・ゲラー、ミッセル・モルキンといった保守派もがんばって入るが、マイロほどのスターではない。

それにマイロとアルト・ライトを一緒くたにしてアルト・ライトを責めるような人間は、もともとアルト・ライトのことなど支持していない連中だ。マイロが居なくても別のことでアルト・ライトを責めていただろう。

右翼にとってマイロが味方についていた方が心強い。もしマイロが右翼からの攻撃に嫌気が差して敵に回ったらどうする?それこそマイロは手ごわい敵になってしまうだろう。マリノーは左翼のリナ・ダナムが自分の妹が子供の頃に性的虐待をしたことを平気で自分の自叙伝に書いていたことと比べて、確かにマイロはダナムに比べたら雲泥の差があるが、だからと言ってマイロの言動が許されるわけではないと語る。

だが、グインはそれに同意できないという。我々は戦争中なのだ。左翼との戦いに勝つためには、味方の些細な落ち度をいちいち重箱の隅をつっつくように攻め立てている余裕はない。マイロは自分の体験を軽々しく語ったかもしれないが、彼が実際に子供を虐待したという証拠があるわけでもなく、幼時と大人の性行為を奨励するNAMBLAなどという団体を支持しているわけでもない。

公開された音声についてグインとカカシの解釈は全く同一だ。つまり、マイロのキャラは人々が衝撃を受けるようなことを言うことにあるので、次から次へとショッキングな供述をしているうちに危険な境界に入ってしまったのだ。マイロが自分が13歳の時に自分を性的に虐待した神父のことを「オーラルセックスがうまくなったのも、マイケル神父のおかげだ」などと口走ったりしたのも、実際にマイロがそう思っていたからではなく、聞いている人々に衝撃を与えることが目的だった。それは文字通りに真に受けるべきではないのだ。

ブラウン女史もグインもマイロのそういう危険すれすれのユーモアを理解している。

カカシが残念に思っているのは、私が今まで頭がいいと思っていた右翼保守の人々の多くが、マイロの危険すれすれユーモアを全く理解できなかったということにある。ステファン・マリノーなどはその口だ。もっとも多くの人々が最初から忌々しい目の上のたんこぶだったマイロを破壊する絶好の機会とばかりに積極的に誤解することを選んだのも事実だが。

グインは最後にマイロは根本的に善良な人だと思うという。グインは以前にマイロがどこかの大学で演説した時、保守派の男子学生が大学構内の左翼とどのように戦ったらいいのかと質問した際、マイロはためらわず即座に、最大の復讐は、ちゃんと勉強してよい仕事につき、お金を儲けて美人の奥さんをもらい、たくさん子供を作って幸せになることだと語ったという。グインはそれを聴いて涙が出るほど感激した。

確かにマイロ自身は右翼や保守派の鏡ではないかもしれない。だがこれはマイロ個人の問題ではない。これは文明社会をどうするかという問題なのだ。そしてマイロは文明社会を守る強い味方なのだ。

ブラウン女史もグインもそういう意味でマイロを応援している。

そしてカカシも。

早くマイロには立ち直ってもらって、また前のように元気に活躍してもらいたいと思う。マイロは本当の意味での文明社会正義の味方なのだから。

March 4, 2017, 現時間 3:47 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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ストックホルム症候群、フェミニストの国スエーデンの街角から女性が消えた

フェミニズム , ヨーロッパ , 狂ったメディア

この間、トランプ大統領がスエーデンはナンミンのせいでひどいことになっているという話しをして、アメリカメディアやスエーデン政治家がトランプをおちょくったという話をしたが、インフォワーというオンラインニュースで記事を書き、ユーチューブでヴロガー(ヴィデオブロガーの略)でもあるポール・ジョセフ・ワトソンがツイッターで、『トランプ大統領をあざ笑ってるリベラル連中の一人でもスエーデンのノーゴーゾーンに滞在する勇気のある奴が居たら、旅費を払ってやってもいいぜ』と書いたところ、ティム・プールというアメリカ人の独立リポーターが自分がスエーデンのノーゴーゾーンに行って取材してきてやる、とワトソンの挑戦を受け入れた。

プールは最初、マルモのモスレム人街でアラビア男とスエーデン女性のカップルを訪問。二人ともマルモは安全で午前三時でも奥さんは一人で外を歩けると話しているビのデオをアップ。ほ~れみろ、スエーデンが危険だなんて右翼のでっちあげだとほくそえんだのもつかの間 (もっとも旦那の方は移民の90%がイスラム国を支持していると気軽に言ってのけたのだが)、別のノーゴーゾーンRinkebyという町を訪れたところ、彼の周りに人相の悪い男たちが集まり始めたため、警察に付きわれて街を立ち去ることとなった。警察官はプールをその場で逮捕したら回りに50人からの暴徒が集まって石を投げられるだのひどいことになっていただろうと語ったという。

後退派左翼のプールにもこれでちょっとは現実が見えただろうか。

さて、スエーデンが安全だなどと最初から思っていなかったイギリスのケイティ・ホプキンズという女性記者のリポートを読んでみよう。

彼女は去年からスエーデンの知り合いたちから、是非スエーデンに来てスエーデンのひどい現状を取材して欲しいと嘆願されていた。本当は去年の12月に行くはずだったのだが、航空会社のストライキで今まで延期になっていた。やっとこさスエーデンを訪れたホプキンズを待っていたのは思った以上にひどいスエーデンの現実だった。

私がスエーデンに着陸して12時間もしないうちにナンミン収容所は放火と思われる火事で崩壊、警察を狙ったのか聖廟を狙ったのか手榴弾が聖廟近くのゴミ箱で発見され、マルモ市では別の手榴弾が爆発してけが人が出た。

こうしたことが問題かどうかは議論の余地があるかもしれないが、はっきり言ってこれは気違い沙汰だ。21世紀のスエーデンで、超革新派として理想の国とされていたその国で、こんなことが起きているなど信じ難い。

スエーデンのNHKとも言える国営放送局のカメラマンはなぜスエーデンの現状がこうも政治的な扱いを受けるのかとホプキンズに質問したという。彼女はいったどっちが気が狂っているのかという目で彼を見返した。

スエーデンといえば、一昔前まではフェミニストの国として知られていた。男女同権の先端を行く国で、世界で一番平和で安全な国として福祉国家の鏡とさえ言われて崇め奉られていた国なのである。20年前に大量の移民を受け入れ始めるまでスエーデンの女性たちは世界で一番美しく自由奔放という評判だった。それが今やどうなってしまったのか。

  • 宗教や人種に関わらず女性は皆外に出るのが恐ろしくて家のなかに閉じこもったまま。
  • 外でたむろしているのは若い外国人ばかりで、出会う男たちは白人女性のホプキンズを面と向かって売女呼ばわりし性的ジェスチャーをしてみせる。
  • 実情についてインタビューに応じた女性は他のフェミニストから人種差別者と責められるのを恐れて仮名を使い顔を出すのを拒んだ。
  • テレビ局の報道者はごみ箱に設置された手榴弾をあたかも通常のことであるかのように報道する。

バス停でひとりバスを待っていたホプキンズはこんなにひとりぼっちだと感じたことはないという。それというのも外に居るのは若い男たちばかりで、女性は老いも若きも一人も歩いていないからだ。街をたむろしているナンミン男たちは当てもなくぼんやりしてる。誰も仕事などしておらず、スエーデンの気前のいい生活保護で一日やることもなく過ごしているのだ。

確かスエーデンでナンミンの就職率は30%にも及ばないという話だ。

女性たちが怖くて外に出られない国、これがフェミニスト先進国の成れの果てなのか?

アメリカでフェミストを気取る女たちが「女性行進」でリーダーとして持ち上げてる女はなんとモスレムテロリスト。デモでアラーアクバルの音頭を取り、イスラム教こそフェミニストの強い味方などと信じられないことを言っているのを、アメリカの馬鹿フェミどもが鵜呑みにしているのだからわからない。あの女たちは本当にそこまで馬鹿なのか?

アメリカでトランプの移民規制に反対して女性器を表すピンクの帽子など被って「女性行進」などというデモをやっているフェミニストたちに、このスエーデンの現実を是非知ってもらいたいものだ。そういう意味でトランプがスエーデンを持ち出し、メディアがトランプをおちょくったことで、スエーデンの移民問題が注目されたのはよいことだったといえるだろう。

March 4, 2017, 現時間 8:37 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 19, 2017

スエーデン、移民による犯罪実情を告発した警察官、ヘイトクライムで捜査対象に

フェミニズム , ヨーロッパ , 狂ったメディア

この話は一週間くらい前のことなのだが、スエーデンの警察官が二人立て続けにスエーデンにおける移民たちによる凶悪犯罪の実態について勇気ある告発をした。読者諸氏はもうご存知のことであるが、スエーデン政府は自国でおきる移民による犯罪をことごとく隠し続けてきた。ここ1~2年で急増した移民による問題が生じるずっと以前から、スエーデンでは移民によるひどい犯罪が問題になっていた。そのあまりの問題に、スエーデン政府は犯人の出生地を統計に取らないという処置を取って移民による犯罪の実態を隠しとおしてきたのである。

政府とメディアが強力して極悪犯罪の犯人像を隠すのはスエーデンに限ったことではない。そのやり方についてはナスタチウムさんも紹介してくれている。

先日(2月7日)ピーター・スプリンガー(Peter Springare)というこの道47年というベテラン警察官が、自分のフェイスブックにスエーデンにおける大半の犯罪が移民によって犯されていると現場の現状を赤裸々に掲載したところ、当局から「人種嫌悪を煽る行為」をしたとして捜査の対象になった。

スプリンガーさんはもう自分は47年も勤めたのだから、真実を述べて罰せられようとどうでもいいとして、貯まっていた鬱憤をフェイスブックでぶちまけたのだ。

今週私が月曜日から金曜日まで携わった事件は、強姦、強姦、強盗、傷害、強姦傷害、そしてまた強姦。恐喝にゆすり、警察官への暴力、警察官への脅迫、麻薬、麻薬、殺人未遂、また強姦、、、、、(まだまだ続くが省略)

容疑者はアリ・モハメッド、まふもっど、モハメッド、モハメッドアリ、モハメッドが二人続いて、クリストファー(本名ならね)。麻薬取引でスエーデン名がひとつ混ざっていた。そしてまたモハメッド、モハメッドアリ、とモハメッドが何度も続く。

容疑者の出身国はイラク、イラク、トルコ、シリア、アフガニスタン、ソマリア、ソマリア、シリア、またソマリア、不明、不明、スエーデン。半分以上の容疑者の出身国が不明なのはちゃんとした書類をもっていないから。ということはつまり自分の身元や出身国や国籍について嘘をついているという証拠。

私が言っているのは örebro 区域だけの話。これらの犯罪がUtredningsförmåga市の100%を占める。こういう状態がもう10年から15年続いている。

スエーデン検察はすでにスプリンガー氏の取り調べを開始した。スエーデンでは移民に関する犯罪を告発することがヘイトクライムになるからである。しかし、スプリンガーさんのフェイスブックポストは一般市民や警察官から多大なる支持を得ており、すでに7日の段階で92000の「いいね」クリックがあった。

スプリンガーさんを支持するグレーターゴッセンバーグの警察官Tomas Åsenlövさんは、コード291という移民の犯罪を隠す規則の施行を強制されていると語る。「スエーデン市民は今こそ真実を知らされなければならない。」とÅsenlövさん。このコード291は移民が関係した犯罪のすべてを隠す規則で、容疑者の顔写真公開を禁じるなども含まれている。

若い警察官は上司を批判したりおおっぴらにピーターを支持することが出来ないのは解る。それをやったら未来はない。別の仕事に応募しようにも雇用主から不忠義な奴だと決めつけられてしまう。(略)

だが、いまや匙は投げられた。このことで指導者たちも目をあけて現実逃避を止められるかもしれない。

さあ、どうだかね。スプリンガーさんやÅsenlövさんはもう引退直前なので首にされようがどうしようがどうでもいいと思ってこういうことを書いているが、若い人が内部告発できなくては事態は変らない。一人二人の警察官が何を言ってみてもスエーデン政府がその方針を変えるとは思えない。

私はスエーデン政府はもう終わってると思う。政府自身が移民問題について正面から向き合うつもりなど全くない以上、スエーデン警察官にしろ一般市民にしろ自分らの手でスエーデン国家をスエーデン人のために取り戻す必要がある。

それには政府のやり方に不満な警察官や軍人が職務を辞任して有志ある一般市民と共に民兵軍を設立し革命を起すしかない。もし現役の政治家たちを選挙で追い出せないなら、もう武力で立ち向かうしかないだろう。スエーデンは完全に占領下にあるのだ。

最後に同日警察に向けられた暴力事件についてご紹介して締めくくることとする。


警官の自家用車が爆発、警察標的の暴力急増 スウェーデン


2017年02月07日 19:19 発信地:ストックホルム/スウェーデン

警官の自家用車が爆発、警察標的の暴力急増 スウェーデン スウェーデン南部マルメで鉄道の警備に当たる警察官ら(2015年11月11日撮影、資料写真)。(c)AFP/TT NEWS AGENCY/STIG-AKE JONSSON

【2月7日 AFP】スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)郊外で6日未明、警察官の自宅前に止めてあった自家用車が爆発する事件が発生した。スウェーデン当局は国内で警察官を標的にした暴力が急増していることを懸念している。

 事件は午前0時過ぎ、ストックホルム郊外の緑豊かな街タビー(Taby)で発生した。爆発による負傷者はいない。これまでに逮捕された人物はいない。また警察は犯罪組織による犯行とはしていない。

 スウェーデン警察庁のダン・エリアソン(Dan Eliasson)長官は声明で「司法もしくは警察の関係者が脅迫や攻撃にさらされており、その数が多すぎる」と述べた。

 欧州の他国に比べてスウェーデンの犯罪率は低いが、政府の統計によると、2016年に報告された警察官に対する身体的暴力事件は86件で、前年比で65%増加している。

 警察労働組合の幹部はスウェーデン通信(TT)に対し「警察を黙らせ制圧しようとする脅迫や暴力行為はかつてなく増えている」と述べた。

 被害に遭った警察官の身元は公表されていないが、氏名はインターネット上に流出している。事件現場の住所は同国4番目の都市である東部ウプサラ(Uppsala)で麻薬密売捜査を担当している警察官の自宅住所と同一だという。(c)AFP

February 19, 2017, 現時間 12:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 30, 2017

常識的なトランプの移民対策にうろたえる全世界、なんで?

狂ったメディア , 移民問題

先週の金曜日に発令されたトランプ大統領の移民対策、指定された7つの国々からの入国を90日間一時停止、が世界中で大騒ぎになっている。騒ぎの状態をまとめてる日本語サイトを見つけたのでリンクを張っておこう。

米入国禁止、数百人に影響=空港混乱、拘束者も-裁判所、大統領令を一部阻止:時事ドットコム

トランプ大統領令に待った 米裁判所、拘束の難民に措置:朝日新聞デジタル

米入国拒否170人に 連邦裁、拘束者の一時滞在許可 (写真=ロイター) :日本経済新聞

昨日読んだ記事ではニューヨークのJFK空港に出入りするタクシー運転手たちが一斉にストライキを行なった。最近アメリカの特にニューヨークのタクシー会社はモスレム運転手に乗っ取られてタクシー運転手による性犯罪も問題になっている(ロンドンと全く同じパターン)。この記事を読んですぐ、カカシはツイッターで「じゃあ、ウバーやリフトに乗ればいいじゃん。その方が安全だし、、」とツイートしたところ、実際ウバー(Uber)はタクシーストライキ間に値上げはしないと発表。怒った反トランプ派の活動家たちからウバーをボイコットしようという声が上がった。

*カカシ注:ウバーとかリフトというのはスマホのアップを使って呼べる個人タクシーのこと。タクシー会社とは違ってアップに登録している一般人が自家用車を使って運転している。2~3年まから始まったこのシステムはタクシー業を独占していたタクシー会社の強力なライバルとなっている。

土曜日に連邦裁判所が市民権や永住権や正規の査証を持った人々の入国は許可と一部訂正の判定を下したので、はっきり言ってこれは筋の通った訂正だ。よってこの法律は常識的な法律に納まったと思う。テロが多く発生している国々からの入国を一時規制ななんて、常識すぎて何が問題なのかさっぱりわからない。左翼メディアは世界中で混乱が生じているというが、本当にそんなに混乱が起きているのだろうか?

発令日から月曜日の本日までの間で影響を受けたのは300人余りとか。たったの300人?いったいアメリカには毎日どれだけの人が入国するのか?ジャンボジェット一機でも300人以上は乗ってるだろう。だったら全世界で300人程度の人間が入国を拒否されるか審査のために一時拘束されるぐらいなんてこたあないではないか。確かにその中には正規のルートで入国手続きを踏んだアメリカ市民や永住権所持者なども含まれるだろう。混乱のなかに巻き添えになった人もいるだろう。だが、そういう人々は数時間もしくは長くても数日間で整理がつくはず。

JFK空港で入国審査でひっかかっり17時間拘束されたイラク人通訳が開放されたが、この男性からトランプ批判を聞こうと集まった報道人に男性は「アメリカは最も偉大な国だ。アメリカ人は世界中で最も偉大な人々だ。」とアメリカを賞賛して集まった報道陣を失望させた。実はこの男性Hameed Khalid Darweeshさんといい、アメリカンスナイパーで有名なクリス・カイルの通訳だったこともあり、イラク戦争当時アメリカ軍従通訳として働いていた親米イラク人。親米だったためイラクテロリストから狙われている。こういう人も巻き添えを食うんだぞと主流メディアは言いたいらしいが、本人は自分が米軍のために働いていたことがわかれば入国できると信じていたと語っている。

この間にメキシコではメキシコ経由でアメリカに渡ろうとしていた違法移民が大量に国外追放になったというのに、それを報じるメディアはほとんどない。イスラム圏の国々にはユダヤ人は入国を許可されていないといった事実を指摘する人々も少ない。イギリスなんざイスラム教を批判する人々の入国を永久的に禁止している。オランダのガート・ワイルダー氏とか米国の活動家パメラ・ゲラーとかね。

なんでアメリカがアメリカを守るために危険な国々からの怪しげな人間の入国を一時停止することがそんなにも問題になるのか?何故それが世界中の人々を怒らせるというのか?

さて前記の記事のなかで、アメリカ各地で起きているデモ行進について、

このように、「アメリカを守るため」という政策に対してアメリカ人から反対の声も上がるという皮肉な反応が出ているわけですが、一方の隣国カナダでは、トルドー首相がアメリカの措置によって行き場を失った人たちを一時的に受け入れるという姿勢を示しています。

という文章がある。アメリカ人から反対の声というが、反対の声を出しているのはユージャルサスペクト、つまり、いつもの容疑者たちだ。もともとトランプ当選に大反対をしていた社会主義派がトランプの一挙一動に極端な反応を見せているだけ。無論左翼メディアが煽っているのだからこうなって当たり前。

トランプ政権は危険国と指定された7カ国は実はオバマ政権が作ったもので、オバマ政権も2011年にイラクからの難民を120日間停止という政策を取ったことがあると指摘。別に新しいことをしているわけではないと語っている。同じことでもオバマがやれば常識、トランプがやると非常識で非人道的だと大騒ぎになる。大体シリア難民を出すような戦争になったというのもオバマのシリア政策の失敗が原因ではないか。シリアで無差別に空爆し続けたオバマ政権への責任は誰も追及しないのか?

な~んて言ってみても意味はないが。

January 30, 2017, 現時間 12:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 21, 2016

解ってるドイツ議員「我々は戦争状態にある」、対してテロリストより欧州右翼台頭を恐れるメディア

ヨーロッパ , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

昨日は世界のあちこちでイスラム国親派によるテロが起きたが、大勢の犠牲者を出したのがドイツの首都ベルリンでのトラック轢殺事件。下記はニュースウィークの記事から。

ベルリンのマーケットのトラック突入テロ、死者は12人に 計画的犯行か

2016年12月20日(火)12時50分 ドイツの首都ベルリンで19日夜、クリスマスマーケットを訪れていた買い物客にトラックが突っ込み、地元警察によると12人が死亡、48人の負傷者が出ている。

警察はツイッターで、容疑者1人の身柄を拘束したことを明らかにした。トラックに乗っていた別の人物は、車がマーケットに突っ込んだ際に死亡した。

 ドイツのメディアは治安関係者の話として、拘束された容疑者について、アフガニスタンまたはパキスタンの出身で、2月に難民としてドイツに入国したことを示唆する証拠があると報じた。

 現地メディアによると、現場の警察当局者は事件が計画的犯行である公算が大きいとの見方をしている。

わざと突っ込んだならテロ以外の何者でもないだろう。ところで、「トラックに乗っていた別の人物」は、実はトラックのポーランド人運転手でトラックをテロリストに乗っ取られたときに重傷を負わされ、トラックが止まった時に銃殺されたそうなのだ。 この運転手さんについてはナンミンウォッチさんが詳しく説明してくれている。

そのトラックのオーナー (つまり運送会社の社長さんと思われる)Ariel Żurawski氏が語るところによれば、その運転手は彼の従兄弟なのだそうですが、日ごろから荷卸し先のベルリン郊外では事務所の職員以外でネイティブのドイツ人に会ったことがないほど「ムスリムに取り囲まれた」状態だと言っていたそうです。そして、その日は、翌日朝まで荷卸を待つようにと荷卸先から言われ、運転手氏は待機していたのだとか。(午後4時ごろ、運転手の奥さんはご主人に電話をしたが連絡がつかなかったとのこと。)事件後運転手氏の撃たれて死んだ死体が助手席で発見されたそうなので、報じられるところを総合すると、待機中に犯人と目される男かその仲間に襲撃され殺されたあと、そのまま助手席に押しやられたのでしょう。事件の犠牲者のみなさんに加え、運転手さんのご遺族と、従兄弟である社長さんの気持ちを思うといたたまれません。

追記: ポーランド人運転手、Lukasz Urban 氏は、銃創と刺し傷を負った状態で死体で発見されましたが、どうやら刺された後もハンドルを取り戻そうと格闘した形跡があるとか。トラックが停止したときに撃たれ、死亡したものとみられています。

これについてロイターの記事によると、ドイツ、Saarland州の内務省のクラウス・ブイヨン(Klaus Bouillon)議員は「我々は戦争状態にあるといわねばならない。善(ぜん)しか見たがらず、(悪)を見たがらない人もいるが。」とドイツのテレビニュースで語った。

ところでこのニュースに関して事件当初主流メディアのCNNやBBCは事件が交通事故ででもあるかのように報道した。

Truck crashes into Berlin Christmas market - CNN Video - CNN.com トラック、ベルリンクリスマスマーケットに突っ込み衝突

Berlin Christmas market: 12 dead, 48 injured in truck crash - CNN.com ベルリンのクリスマスマーケット、12死亡、48人怪我、トラック衝突。

ま、BBCはすぐに事故ではなく意図的な攻撃だったと訂正したが。

Berlin lorry attack witness: It wasn't an accident、19 December 2016 Last updated at 22:22 GMT ベルリン大型トラック攻撃、事故ではないと目撃者の証言

さすがに二日後の本日のニュースの見出しはどの記事も「ベルリン、トラック攻撃」で始まっているが、それでもCNNはこの事件を極右が悪用して反イスラム感情を煽るのではないかと心配している。

Berlin truck assault spreads waves of fear-By David A. Andelman, CNN OpEd Updated 7:57 AM ET, Tue December 20, 2016 ベルリントラック攻撃、恐怖の波を広める

著者デイビッド・A・アンデルマンは、今回のような「悲劇」は勢力を得ようとする右翼が悪用するのではないかと懸念しており、その動きはドイツやフランスのみに留まらず、ヨーロッパ全土に広がるだろうと語る。このような極右運動はヨーロッパをまとめてきた糊をはがすことになるという。

もしその糊がEU/欧州同盟のことならどんどんはがして頂戴と言いたいところだ。

メルケル首相が第四期目に立候補すると表明したのはほんの一ヶ月前のことだが、その時点ですでに「ドイツの選択肢党」のリーダー,ファウカ・ピートリー女史(Frauke Petry)などから厳しい挑戦を受けていた。挑戦者はメルケルは中東からの難民受に気前が良すぎる、ドイツに危害を加えようとやってきた人々に対し門をあけっぴろげにしていると批判する。

ピートリー女史はドイツの国境警察は違法移民はその場で射殺すべきなどと、結構威勢のいいことをいってる女性で、アンデルマンはクリスマスマーケットの大量殺人によって、そのような考えが現実になるのではないかと恐れる。

メルケル首相もそんな右翼と対抗するために、自分も多少は右よりの政策を立てるよう追い込まれており、二週間ほど前にドイツ国内におけるブルカ着用禁止提案をだすなど、かなり切羽詰った行動に出ている。

「全身を覆うベールはわが国にはふさわしくない。合法である限りその着用は禁じられるべきである。それは我々に属さない。」とメルケル首相

二百万以上もの野蛮人を二年足らずで無差別に受け入れておいて、今更ブルカはわが国にふさわしくないとかよく言うよ。そんなことやって何になるんだ! こういうのを英語で「Too little, too late, トゥーリトル、トゥーレイト」。日本語でいうなら「焼け石に水」だ。

アンデルマンは西欧において今、伝統的なヨーロッパの価値観である民主主義が大攻撃にあっていると書く。しかしアンデルマンの言う攻撃者とは野蛮な移民たちのことではなく、国の安全を守りたい国粋主義者たちのことだ。

彼に言わせると反移民に対する恐怖は、かえってイスラム聖戦派を奮起させるものだという。こういう理屈は以前にも聞いたな。イラク戦争直前に戦争はかえって何百というビン・ラデンを作り出すだろうという、あの屁理屈だ。しかし現実は違っていた。アメリカ軍及び連合軍はイラクのアルカエダを壊滅状態に追い込んだ。それが証拠にイラク戦争中は欧米において大規模なテロ事件などひとつも起きなかったではないか。(小規模事件や未遂事件はいくつか起きたが)

もしオバマの馬鹿がイラクから米軍を撤退せずに中東の安全を保っていたなら、今頃ジハード戦争など終わっていたのだ。聖戦者を奮起立たせるのは我々の猛烈な反撃ではない、敵を強力にさせるのは我々の無力さだ、無行動だ。

フランスでは、度重なるテロ事件のおかげでフランコス・ホーランデ首相の支持率は一桁に落ち、再選挙断念に追い込まれた。その一方で反移民、反イスラムの「極右翼」国民戦線党のリーダー、マリーヌ・ルペン女史が優勢。

アンデルマン曰く、イタリアでも左より政治家が追い出され、オーストリアでも「極右」候補が大統領選の二者選択まで生き残った。ポーランドでも新しいポピュリスト政権が「極右」に傾いている。オランダ、ノルウェー、ハンガリー、リヒテンシュタイン(Liechtenstein)ですらも、2017年にフランスとドイツと並んで選挙が行なわれる予定だ。

私がいちいち「極右」といって鍵括弧をしているのは、左翼リベラルは多少でも中庸から右よりの保守派のことを「極右翼」と呼ぶからで、ヨーロッパの右翼なんてアメリカの保守とは比べ物にならないほど左よりだからである。単に『移民を無制限に受け入れるべきではない』と言っただけで「極右」とレベルを張るのが奴らのやり方だ。

ヨーロッパ全土で極右の候補者たちが反移民及び反イスラムの立場を固めている。そして新しくテロ攻撃がある度にその強硬な姿勢を正当化している。

アンデルマンがイスラム野蛮人による侵略よりも恐れているのは、単にヨーロッパが反移民政策をとることではなく、それに勇気付けられたAfDのような党が筆頭となってEU=欧州同盟を破壊して国粋主義をめざすことだ。UKのEU離脱(Brexit )がその第一歩だった。

アンデルマンはテロ攻撃の本当の危険はそれを口実にして民主主義国家が次々と国粋主義国家になってしまうことだという。

アンデルマンはモスレム野蛮人に国を侵略され制覇されたヨーロッパが民主主義を保てると思うのか?

オバマ大統領は今必死になってアメリカに何百万というモスレム野蛮人たちを招き入れようとしている。次期大統領が就任するまでに何百万という野蛮人をアメリカ国内に移住させる予定である。オバマ王はなんとしてでもトランプ就任前にアメリカ崩壊の地盤を作りたいようだ。これがアメリカの大統領たるものがすることか?お前はイスラム野蛮人の手先なのか?

次期大統領ドナルド・トランプがこの状況への対応に焦点を当て始めるとき、穏健と団結こそが我々を分断しようとする力を打倒できるのだと知るべきだ。それに比べポピュリストの課題は敵を強め大胆にさせるだけだ。

侵略者への穏健な姿勢が今の惨状を招いたのではないか。ヨーロッパ諸国の政府が野蛮人たちに何もしないから、いや、奴らに遠慮して地元民を犠牲にし、気前よく住居や福祉を提供したりしているから、野蛮人たちの蛮行がどんどん大胆になっているのではないか。日中の大通りで野蛮人たちが婦女子を冒涜し、止めようとする男たちを袋叩きにする。地元民が怖くて外にも出られない状態を作り出したのは何処の誰だ?

国を守ろうという国粋主義者たちを極右とかいって恐れている時はもうとっくの昔に過ぎてしまったのだ。先に引用したドイツのブイヨン議員がいうように、今やヨーロッパは戦争状態にある。そのことをアンデルマンのようなアホは頭に叩き込むべきだ。

December 21, 2016, 現時間 11:34 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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November 20, 2016

ブロードウェイ「ハミルトン」のキャストが次期副大統領を舞台から侮辱、黙って歌え!

狂ったメディア , 音楽芸能関係

この間、ニューヨークのブロードウェイで人気ミュージカル「ハミルトン」の舞台を次期副大統領のマイク・ペンスが観劇したところ、劇の出演者の一人が舞台からペンスを侮辱する発言を行なったとして問題になっている。

マイク・ペンス次期副大統領が11月18日、ニューヨークのミュージカル観劇後に出演者から「アメリカの価値観を守って」と呼びかけられたことに、ドナルド・トランプ次期大統領が激怒。Twitterで「出演者は謝罪せよ」と糾弾している。 (略)

ペンス氏がニューヨークのリチャード・ロジャース劇場で「ハミルトン」を観劇しようと来場したところ、観客からは大きなブーイングとまばらな拍手が起こった。カーテンコールで、第3代副大統領アーロン・バーを演じた黒人俳優ブランドン・ディクソンが、舞台上からペンス氏にメッセージを読み上げた。

「。。。ペンス様、私たちは多様なアメリカにいます。私たちアメリカ人はあなた方の新政権が私たちを、私たちの地球を、私たちの子供を、私たちの親を守ってくれないのではないか、そして私たちを擁護せず、奪うことのできない権利を守ってくれないのではないかと危機感をつのらせ、不安を抱えております。(後略)」

このミュージカルは当初、出演者を応募した際に「白人の応募不要」と人種差別的違法な募集をしたと問題になったことがあるプロダクション。そういう奴らがよく言うよ。

アメリカだけではないが、芸能人が偉そうな顔して一般人にお説教するのはどうもいただけない。去年日本でも沢田研二がコンサート中にイスラム国の話を始めて「歌って~」と叫んだファンに「嫌なら帰れ」と怒鳴ったという話があった。

ところが、このタイミングで客席から「歌って~!」の声がかかると、即座に「黙っとれ! 誰かの意見を聞きたいんじゃない。嫌なら帰れ!」と観客を怒鳴りつけ、会場が凍りつく事態になってしまったという。この一件が一部メディアで伝えられると、

「ファンは歌を聴きにきたりエンターテイナーである『沢田研二』を見にきたのであって、政治的演説や己の主義主張を聞きにきたのではない」

「歌手、俳優、芸人に求められているのは政治的意見ではない。真摯に自分の仕事をすればよい」

「歌聴きに来てるのにいきなり政治的? な演説されたあげくキレられるなんてファンかわいそう」

 など、歌手であることを忘れて政治的に偏向するジュリーへ嫌悪感を抱くコメントが相次いだ。

実は格いうカカシもジュリー大ファン。だが、彼の政治見解にはまるで興味ない。私はこれらの批判の声に全く同意する。私はフェイスブックなどで好きな役者や歌手のフォローを行なっているが、そうした芸能人たちがそういう場所であからさまな反トランプや反共和党の発言を行なうのを見るのは気分が悪い。こういう芸能人たちは自分らが左翼リベラルに囲まれているので全ての人々が同じ意見を持っていると錯覚しており、自分らのファンのなかにも左翼リベラル思想に同意していない人たちが結構いるという現実を忘れている。

トランプ・ペンスペアは選挙に勝ったのである。ということはアメリカの半分以上の国民が彼らを支持したということになる。左翼リベラルだけのファンで成り立っていると本気で思うならともかく、自分らのファンのなかにも保守派が結構いるかもしれないということに彼らは何故気がつかないのだろうか?

それでもフェイスブックやツイッターで自分の意見を述べるだけなら別にいい。だが、ミュージカルやコンサートでお金を払って芸能人の芸を観にきた観客の前で、政治家を気取って演説をぶるのはきわめて失礼な行為だ。

拙ブログで何年も前に紹介したデキシーチックスもカントリーウエスタンのファンが圧倒的に親軍隊であることを忘れて当時のブッシュ大統領の悪口をコンサート会場でぶって人気ががた落ちした例もある。

芸能人がどのような政治見解を持とうとそれは本人の自由だ。それをどう表現しようとそれも自由だ。しかし、自分が人気があるから自分のやることや考えることすべてをファンが受け入れると思い込むのはやめたほうがいい。人気商売はファンあってこそだ。

歌手なら黙って歌え、お説教なら他でやってよね。

November 20, 2016, 現時間 2:29 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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November 13, 2016

SJW(正義の戦士たち)の完全溶解に左翼も激怒

アメリカ内政 , 左右思想 , 狂ったメディア

トランプが次期大統領に選ばれてからアメリカ各地で反民主主義の暴動が起きているが、それについて暴動は操作されていると書いているザウルスでござるという日本のブロガーさんが居た。写真つきでかなり詳しく暴動内容を説明してくれているので一見の価値あり。

相変わらず日本の新聞・テレビは、アメリカの主要メディア( MSM: Main Stream Media)の受け売りの垂れ流しで、たくさんのアメリカ国民が次期米大統領に決定したトランプ氏に反対しているかのような報道をしている。まったく現実を歪めた報道である。

こうした「反トランプ暴動」、「反トランプデモ」 のほとんどは自然発生的なものではなく、莫大な資金を投じて組織的に展開されている “演出イベント” である。報道記者はこのことを報道すべきなのである。

日当をもらってバスで運ばれて各都市を “地方巡業” している 有給の暴徒集団 なのである。その多くはメキシコ人などのヒスパニック系で、今回の選挙でも選挙権のなかった連中が、厳しい移民政策のトランプの当選に業を煮やして、金をもらって大暴れして憂さを晴らしている のが実態である (略)

すべて組織的にスケジュールが組まれて展開されているのである。それぞれの都市の市民のあいだから自然発生的に湧きおこっている反対運動などでは全然ないのだ。よそからやってきたゴロツキ連中が、同じくバイトを使ってあらかじめ用意されたプラカードやバナーを手渡されて大暴れしているだけなのである。

テレビや新聞の報道記者は現地でのそうした “アルバイトのドサ回りデモ”の演出 を知りながら、さも現地市民のデモであるかのように大きく報道しているのである。マスコミも共犯である。

。。。湯水のように資金を注ぎ込んでもこうした大がかりな大衆操作を必要としている人間がこの地球上にはちゃんといるのだ。こういうことにいくらでも金を出す人間がいるのだ。。。。、ほとんどは ジョージ・ソロス の差し金と見られている。この男はクリントンを大統領にするために、すでに莫大な金を注ぎ込んできた揚句、大負けをしてしまったわけであるが、今度は負けを取り戻そうと、何が何でもトランプを除去するために血道をあげているのだ。

ジョージ・ソロスというのはアクションヒーロー映画の悪玉を地で行ってるひどい奴。やることは徹底して反人権、反自由主義、反資本主義である。彼がユダヤ人の血筋ということで未だにユダヤ金融の陰謀があるなどという馬鹿が絶えないが、ソロスは第二次世界大戦中にアウシュビッツのユダヤ人収容所に囚人として居た頃、同胞のユダヤ人を裏切ってナチスに密告していたという噂がある裏切り者だ。奴の目的はグローバリズム。アメリカだけでなく全世界をファシズムにして自分がその頂点に君臨しようというわる~い奴である。

さて、この反トランプ暴動は一般の左翼リベラルたちからも評判が悪い。私の同僚で完全な民主党支持派のPも「なんでデモをカリフォルニアでやるんだ!(カリフォルニアではクリントンが圧勝した)次回の選挙で勝ちたかったら共和党支持の州に引っ越して、そっちで投票しろ!」と息巻いていた。たしかにね、クリントンを支持した州で大暴れして民主党支持の州民に迷惑かけて何の意味があるんだというのは理屈だろう。民主主義の選挙結果が気に入らないなら、選挙で勝つことを考えるべきで、暴動なんかいくら起してみても意味がない。かえってお前らがそんなふうだから民主党は負けたんだという印象を人々に根強くもたせる結果を生む。

またイギリスの左翼コメディアンジョナサン・パイなども、史上最悪の大統領候補であるトランプにヒラリー・クリントンが負けたのは、民主党がヒラリーのような腐敗した候補を選んだこと、トランプ支持者をレイシストだホモフォブだと侮辱するだけで、実際に起きている問題解決についてなんら提案しなかったことなどをあげて、負けて当然だ、俺は驚いていない、とビデオで息巻いている。

こうなったのも左翼に責任がある。なぜなら左翼は自分と違う意見や世界を違う視点でみる見解はどんなものでも受け入れられないと決めてしまったからだ。俺達は文化戦争に勝ったからといって討論をしない。だから相手が右翼なら、『お前らはゲテモノだ、悪魔だ、人種差別者だ、馬鹿だ、救いようの無い惨めな奴らの集まりだ。』という。そんなことを言われたら相手はどういう風に投票すると思うんだ?侮辱やレッテル張りで説得された人間が何処に居るんだ?

自分が右翼だったり、いや、単に主だった意見とは反対だったりすれば、自分の意見を表明しただけで攻撃される。だから人々は投票場に行くまで自分の意見を言えなかったのだ。誰も見ていないところで誰からも責められずに恥じかしめられずに、やっと自分が本当に考えていることを言うことができるまで、これは非情に強烈なことだ。

(イギリスでは)トーリー党が政権を握った。イギリスEU離脱、そしてトランプ。世論調査は間違っていた。すべてがだ!なぜなら人々は自分が何を考えているかを認められなかったからだ。自分の考えを認められなかったのだ。認めることは許されなかった。左翼がそれを許さなかったのだ!俺達は人々が弾圧を恐れて自分らの立場をきちんと表現することを不可能した。彼らは口にするのを躊躇したのだ。左翼の誰かが「それを言ってはいけない」という度に、左翼はそういう文化に寄与してきたのだ。

今こそ嘆くのは止める時だ。EU離脱に泣くのも止める時だ。反対意見を無視したり、ましてや弾圧したりするのは止める時だ。フェイスブックにリポストすることが政治討論だと思うのも止める時だ。体操選手が誰かの宗教を侮辱したとかいって特技の活動を止めさせたりするのも止める時だ。悪いが、一体何時から体操協会は神冒涜を取り締まる機関になったのだ?

今こそ人々は気づくべきだ。ガーディアン紙を読んでもリベラルにはなれない。グリーンピースをリツイートしても二酸化炭素足跡を減らすことにはならないということに。

そして男の股ひらき(電車などで男性が大きく股を開いて座っている行為)が気に障るなら、どっかの安全地帯にでもいっちまえ。そうでないなら俺と討論をして俺のどこが間違っているのか指摘してみろ。トランプはホワイトハウスを勝ち取ったのだ。気分を害しているだけでは駄目なのだ。侮辱を投げかけているだけでは駄目なのだ。

何かをしようと思ったら、きちんと討論することだ。自分とは違う考えの人々を自分の議論で説得してみろ。簡単なことだ。なのに左翼はその技術を失ってしまった。自分に同意しない人間がすべて悪だとか人種差別者だとか男尊女卑思想だとか思うのはやめて、彼らと話をしてみろ、説得してみろ、それをしなければどうなる、それをしなければドナルド・トランプが大統領になるのだ。

ジョナサンは左翼が正しいと思っているので、「話せば解る」という伝統的な考えを表現しているが、左翼がこういう卑怯な手口に出るのも、左翼が正直に話しをすれば一般市民は決して同意しないということが左翼連中にはきちんとわかっているからだと思うね。

ジョナサンのようなバリバリ左翼は自分らは正しいと思っているが、卑怯な左翼リベラルは相手を完全に馬鹿に仕切っている。自分らの聡明な考えなど下々の者になどわかるはずがないと最初から考えているから、相手を説得しようなんて気持ちはさらさらない。

左翼リベラルが権限を持ちえるのは相手を侮辱し弾圧し支配しきることが出来たときだけ。ジョナサンは何度もEngage(エンゲージ)という動詞を使っている。これは適切な日本語が見つからないのだが、この場合はきちんとした討論に参加しろという意味。だが、長年左翼リベラルとネット上などで交流してきて思うことは、左翼リベラルは絶対に議論にエンゲージしない。なんど意見のやりとりをしても、物事の根本を議論しようとせず、相手の言葉の揚げ足取りをしたり、無関係な話題を持ち出してきたりするだけ。そして最後は必ず侮辱で終わる。左翼リベラルのこういう卑怯なやり方は今に始まったことではない。ジョナサンがそれを理解できないのはジョナサンは左翼で左翼リベラルではないからだ。

ここでカカシが数年前に書いた「立派な革新派市民となるための詭弁口座」をおさらいしてみよう。エンゲージの部分を強調しておく。

初心者の革新派同士の君たちは、相手とまともに議論をしても勝ち目がない。そういう君たちに最も効果のあるやり方は、スローガンをしっかり暗記し、それを何度もくりかえすことである。「戦争反対!」「教科書反対!」という具合に。記憶力のいいひとなら、誰かの書いたもっともらしい文章を2〜3節暗記して、意味がわからなくてもそれを繰り返すやり方もある。

この際なるべく相手に理解しがたい「不誠実誘導爆弾発言」といったような言葉使いや言い回しをすると効果がある。君たちがわかっていようといまいと問題ではない。相手を混乱させるのが目的だからである。

ここで大事なのは、決して相手の誘いのって質問に答えたりしないことである。初心者の君たちにはまだスローガンの中身を説明する技術はない。質問を受けたら相手が質問すること自体おかしいというふりをしよう。

「そんなこともわからんのか、あんぽんたん!」「こんなことは常識だ」「必然的にそうなるのだ!」と繰り返し、質問をはねつけよう。

それでもしつこい相手には、「人種差別者!」「男尊女卑主義者!」「ファシスト!」といったような決定的な個人的中傷誹謗でとどめをさそう。相手はこれで大抵黙る。

このシリーズは中級と上級編まであるが、最後に卒業編として「それでも相手を負かしきれなかったら徒党を組んで町で暴動を起す。」を加えておくべきかな?

November 13, 2016, 現時間 10:49 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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November 5, 2016

全米総選挙いよいよ大詰め!ヒラリースキャンダル山積み

アメリカ内政 , ネット戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

総選挙をあと四日に控えたこの週末。はっきり言ってこんなにメロドラマの多い選挙シーズンは初めてだ。ヒラリー派もトランプ派もどちらが勝つか予想も付かない。今回の選挙シーズンで目立ったのは双方による汚い手口。まるで大昔にカカシがヤフーの掲示板に居た頃交わしたような罵倒バトルが繰り広げられた。トランプのツイッター攻撃は大統領候補とは思えないほど幼稚だし、トランプ派によるネバートランプ保守へのネット炎上はまるで民度を欠いたものだ。しかし、共和党トランプ派の態度が下品であることなどとは比べ物にならないほど民主党ヒラリー派によるトランプ派攻撃はもっとひどい。左翼が制覇するソーシャルメディアは次々に保守派の投稿を削除もしくは口座を閉鎖し、実際に暴力団員をトランプ集会に送り込んで暴力を煽ったり、トランプ支持派の車を破損したり、トランプ選挙事務所を破壊したりと強硬手段に出ている。

潜伏取材で有名なジェームス・オキーフは民主党全国委員会事務所に潜伏。ヒラリー派選挙運動員たちがいかにしてトランプ派集会で暴力を扇動するか計画している現場を隠しカメラで捉えたビデオが公開(オキーフ公式サイト)された。オキーフは一年近くに渡って民主党選挙事務所で隠密取材を行なったという。

トランプが共和党候補になった頃から、トランプ集会でやたらと暴力騒ぎが起きることがメディアで報道されていた。トランプ支持派が反トランプの抗議者を殴る映像やトランプが抗議者をつまみ出せと言っている映像が繰り返し報道された。また、集会場に入ろうと列に並んでいるトランプ支持者たちに生卵が投げつけられたり唾を吐き掛けられたり、集会場に駐車していたトランプ支持派の車が傷つけられたり破損されたりした。メディアはトランプの言動が暴力を煽っているのだと、被害者であるはずのトランプを攻め立てる報道をしていた。しかしオキーフのビデオによると、これは民主党運動員たちが企てた汚い陰謀だったのである。(このビデオ公開直前にオキーフのツイッター口座は突如閉鎖された)。

民主党運動員たちは金を払って知能遅れの人間や精神異常者をトランプ集会に送り込み、集会場へ早く訪れ前列に並び、列に並ぶトランプ支持派に喧嘩を吹っかける。いかった支持派が暴力行為に出たところを前列で取材しているメディアの映像に撮ってもらい、いかにトランプ支持派が暴力的であるかを宣伝するというもの。

民主党運動員たちの汚い行動はこれだけでは修まらない。アメリカでは自宅の前庭に自分が支持する候補者の看板を立てる習慣があるが、トランプ支持の看板は次から次へと盗まれるだけでなく、トランプ支持看板のある家は破損されたりしている。また、トランプ支持のバンパーステッカーを車に貼ってる車は傷つけられる恐れが多いにあるので、トランプ支持派でもステッカーを貼らない人が多い。これはヒラリー熱烈ファンによる個人的な行為ではなく、民主党が組織的に行なっている違法行為なのである。ビデオのなかで民主党運動員は、『道徳だの合法だのと言ってる場合じゃない、とにかく勝つのが先決だ』と恥じかしげもなく豪語している。

民主党運動員たちのやり口の汚さもさながら、ヒラリー・クリントン自身による長年に渡る違法行為は恐ろしい。これだけ腐敗し汚職にまみれている候補者も珍しいのではないだろうか?FBIが捜査中のものだけをみても、クリントン基金を通じて諸外国から賄賂を集め国家政策を切り売りしていた疑惑、公式電子メール口座を使わず私用サーバーを設置し国家機密情報を交換していた疑い、

はっきり言ってヒラリーの腐敗度はあまりにも高くついていけない。ヒラリー支持派はヒラリーがどんなに腐っていようと断じて共和党に政権を渡してはならないという意気込みで団結している。テレビトークショーの司会者ビル・マーなどはたとえヒラリーの地下室に死体が隠されていてもヒラリーを支持するとまで言っている。左翼リベラルでほとんど政治に関心のない民主党支持者たちはトランプはヒットラーみたいな独裁者だというヒラリー派のプロパガンダを信じきっているからヒラリーの汚職になどまるで興味がないようだ。

しかし保守派は道徳という面に重点を置くので、いかに自分たちの候補者でも道徳的に問題の多い候補者を盲目的に支持できない。そこに共和党のジレンマがあるのであり、ネバートランプ派が生まれるのである。

格いうカカシもずっと迷っていたが、ヒラリーの腐敗度に関する情報が次から次へと報道されるにわたり、どうしてもヒラリーにだけは大統領になってもらいたくないと思う。私はネバートランプ以上にネバーネバーヒラリーだからね。

November 5, 2016, 現時間 9:41 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 12, 2016

アメリカメディア完全無視、米駆逐艦に四日間で二度目のミサイル攻撃 イエメン沖

イランが危ない , イランをどうするか , 狂ったメディア

こういうことが起きているのに、アメリカのメディアはトランプの11年前の下品な言葉使いに執着して全く大事な報道を行なっていない。カカシが事件を知ったのは海軍のフェイスブックサイトが最初。オバマ王はどうすんだよ、まったく。ゴルフしてるばやいじゃないだろうに!

米駆逐艦にまたミサイル攻撃 イエメン沖、海上着弾で被害なし 2016年10月13日 5時35分

【AFP=時事】イエメン沖を航行していた米軍のミサイル駆逐艦メイソン(USS Mason)が12日、同国の反政府勢力が掌握する地域からのミサイル攻撃の標的となったことが、米国防当局者の話により明らかになった。同艦船に対するイエメンからのミサイル攻撃は、ここ4日間で2度目。

 匿名で取材に応じた同当局者によると、攻撃があったのは同日午後6時(日本時間13日午前0時)ごろで、メイソン側は「対抗措置」を講じた。ミサイルは海上に着弾したが、これが対抗措置の結果によるものだったのかは不明という。乗員にけが人はなく、船体にも被害は出なかった。

 メイソンに向けては9日にも、紅海(Red Sea)上を巡航中にイエメンの反政府勢力が掌握する地域からミサイル2発が発射されていた。2発はともに海上に着弾し、けが人は出なかったとされる。
【翻訳編集】AFPBB News

最初の攻撃はこちら時間の日曜日

米軍艦、イエメン沖でミサイル攻撃受ける 被害はなし

米海軍が公開した、補給作業に向けて準備を進めるミサイル駆逐艦メイソンの写真(2016年8月3日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米海軍は10日、紅海(Red Sea)のイエメン沖を巡航していた米軍艦に向けて、イエメンの反体制派が掌握する地域からミサイル2発が発射されたと発表した。ミサイルは同艦に命中しなかったという。

 米海軍中央司令部の報道官は声明で、ミサイル駆逐艦メイソン(USS Mason)が9日に「飛来するミサイル2発を検知した」と発表。2発の発射間隔は、1時間未満だったという。

 同艦は当時、「公海上で通常任務を遂行中」だった。「いずれのミサイルも同艦に届く前に海面に着弾した」としており、「兵士にも船体にも被害はなかった」という。

 また報道官は、国際社会が承認する政府と戦う、イランからの支援を受けたイスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」を名を挙げ、「これらのミサイルは、イエメンの中でもフーシ派が掌握している地域から発射されたとみている」という見解を示した。【翻訳編集】 AFPBB News

October 12, 2016, 現時間 9:34 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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September 25, 2016

週末ワシントン州乱射事件、やっぱりモスレムテロだった!

対テロ戦争 , 狂ったメディア

昨日の土曜日にワシントン州のショッピングモールで乱射し5人を殺害した犯人はトルコ出身のArcan Cetin(22歳)というモスレム野蛮人だった。無論トルコ人だからイスラム教徒とは限らないが、まあ、先ず間違いないだろう。警察もメディアも「動機ははっきりしない」とか「テロとの関係は不明」とか言っている。

ここにオバマ政権とメディアのダブルスタンダードがある。ここ数日ノースカロライナ州のシャーロッテ市で起きている黒人愚連隊による暴動などがいい例だ。暴動のきっかけとなったのは警官が黒人男性を射殺したことにあるが、その状況がまだはっきりしないうちから警官の動機は人種差別だと大統領やヒラリー・クリントン民主党候補が黒人たちを炊きつけ、メディアもそう報道していた。実際には撃たれた男は警官たちの命令に従わず銃を持っていたことが後でわかったが、もう暴動は起きており、高速道路が閉鎖されたり警官が黒人暴徒たちの投げた石で十数人怪我を負ったり、無関係な白人男性が殴るけるの暴行を受けたりした。誰かが射殺されたという報道もある。

黒人が警官に殺されたという事件は事情が解らないうちから「人種差別だ!」と言って大騒ぎするオバマ王やヒラリーやメディアは、モスレム野蛮人によるテロとなるとやたら慎重。先週ニューヨークとニュージャージーで仕掛けられた爆弾については、メディアは『爆弾かどうかわからない。事情がはっきりするまでうかつなことは言うべきではない』などといって『ニューヨークで爆弾が爆発した』と言った共和党候補のドナルド・トランプを散々叩いた。

もっと頭にくるのは、オバマ王はモスレムテロが起きる度に、今後テロが起きないよう充分に警戒態勢を強化するとかいう話をする前に、イスラム教徒全体をテロと決め付けてはいけないとか、イスラム教徒へのバックラッシュがあってはいけないとか言い出す。アメリカのどこでモスレム野蛮人に対するバックラッシュが起きてるって言うんだよ、いい加減にしろ!

こういうふうだから「国境に壁を建てる」とか「再び偉大なアメリカを取り戻そう」と呼びかけるドナルド・トランプに人気が集まるのだ。

それにしても、対テロ戦争は油断をすればアメリカ国内でテロが頻発する日が必ず来ると予測はしていたものの、遂にその日が来てしまったのだなと思うと無念である。オバマ王はさらに百万人以上のモスレム野蛮人を受け入れる計画だ。

アメリカがヨーロッパの二の舞を踏まないためにはどうすればいいのだろうか。本当にもう他人ごとではなくなってしまった。

September 25, 2016, 現時間 9:45 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 18, 2016

ドナルド・トランプの支持率ヒラリーに追いつく、このままなら勝てるかも

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

ドナルド・トランプが共和党候補になった時は、トランプは最悪の候補者でありヒラリーに全く勝ち目はないというのが一般の見かただった。核言うカカシもトランプ候補には全く反対だったのでこれはかなりの驚きだ。しかし、ヒラリー・クリントンはベンガジ事件をはじめ機密電子メールの公私混用、クリントン基金横領事件など、後から後からスキャンダルが絶えない。それに加えて体調不調とのことで記者会見は一年近くも避けまくり、トランプのような一般市民相手の大規模な講演は避け、こじんまりとした内輪だけの募金活動ですら咳込んでお礼の挨拶も出来ない始末。公式な式典では比較的涼しい環境でのぼせて失神。とまあこれではヒラリー支持者も心配になるというものだ。ましてや新しい支持者を得るのは難しいだろう。

それに比べてトランプは最近、大統領らしい貫禄を見せ始めている。共和党予選当時のトランプはかなりおかしな行動が目立ち、こいつ何やってんだ、という印象を与えたが、最近のトランプはちょっと前にキャンペーンスタッフの総入れ替えを行なったことの影響なのか、やることがまともになってきた。

トランプは、メキシコ訪問をしてメキシコ大統領と会見したり、洪水で大被害を受けたルイジアナに率先して救援活動に参加したり、黒人教会やラテン系集会など積極的に出かけていって少数派へのアピールを続けている。民主党や反トランプによるトランプ支持者は人種差別主義の白人ばかりだという偏見を打破するため、トランプは少数民族の要望を理解しようと努力している姿がうかがわれる。

その効果があってか、最近トランプの支持率は急激な追い上げを見せ、遂にヒラリーに追いついてしまった。このことでヒステリーを起しているのは左翼メディア。なんとか話題を変えようとトランプはバーサーだといい始めた。バーサーというのはオバマ大統領が最初に立候補した2008年当時に、オバマの出生の地を巡ってオバマは大統領の資格がないと主張していた人々のことを指す。だが当時オバマがケニア生まれだという話をしていたのはトランプだけではない、いや元はといえばオバマ自身が自分はケニアで生まれたと19年間も言い続けて自分の履歴書などにもそう書いていたのだ。だから最初のバーサーはオバマ大統領その人といえるのである。であるから当時のトランプがオバマ外国生まれ説を信じたとしても別におかしくない。それをいまでも言い続けているというなら別だが、トランプはそういうことを最近全く持ち出していないので、何故今になってメディアがそんな話を持ち出すのか意味がない。

無論それをトランプへの個人攻撃に使おうという魂胆ならあまりにも見えすいている。それに関して面白いニュースがある。トランプがほとんど問題にしていないバーサー陰謀説を持ち出してわいわい騒いでいるメディアに対し、先週の金曜日トランプは重大な発表があると言って記者会見を行なった。メディアはトランプがバーサー陰謀について話すのだろうとはしゃいで集まったのだが、トランプの重大発表というのは大量の退役軍人たちがトランプ支持を発表したということと、トランプの新しいホテルの開業の話だけで、バーサーについての話は最後に「オバマ大統領はアメリカ生まれだ。終止符」というに留まり、記者たちを唖然とさせた。

USAトゥデイの記者はこう語る。

我々は嵌められた。トランプは重大発表があると言い、皆トランプがオバマ大統領がアメリカ生まれかどうかについては話すものと期待していた。(オバマはハワイ生まれ)ところがトランプはちょっとだけその話に触れただけで、ワシントンDCの新しいホテルの開業や退役軍人らがトランプが以下に偉大かという話をするための無料宣伝時間を獲得した。

さすが10年間もリアリティーテレビをやってるだけあってトランプはメディアをどう利用するかに長けている。トランプは政治家としては素人だがビジネスマンとしては長年の経歴がある。ビジネスの功績についてはかなり疑問があるが、宣伝という点ではもの凄い才能がある。

トランプの選挙運動について政治評論家たちは、まるで素人だと批判してきた。トランプはこれまでの政治家のように大企業や権力者を対象にした献金活動をしていない。テレビコマーシャルも行なっていない。トランプはひたすら大きな講演場で大勢の一般市民を集めて演説ツアーを行っているだけだ。こんな選挙運動など見たことがない。

にもかかわらず、トランプは一銭も自分の金を使わずにテレビやラジオにでっぱなし。ニュースでもトランプの派手な行動が常に話題になっている。メディアからひたすら隠れて笛が鳴るまで時間稼ぎをしているヒラリーとは大違い。(たまに現れると咳き込んだり失神したりしてるだけ。)

私は以前にヒラリーとトランプだったらどっちがましなファシストかという違いしかないと言った。今でもトランプはファシストの傾向があると思う。だがどっちがましかというだけの判断なら、トランプのほうがずっとましだと思うようになった。すくなくとも策略家としての才能ならトランプのほうがずっと有能だろう。

イランや北朝鮮やロシアといった国家を相手どっての今後の外交。そして度重なるイスラムテロのことなどを考えると、女たらしだろうと外国人嫌いだろうと国粋主義者だろうと、私服を肥やしアメリカ破壊しか念頭にない病気の婆さんよりはずっと「まし」だ。

ネバートランプのカカシがトランプ支持をしやすくなった今日この頃である。

September 18, 2016, 現時間 9:47 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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August 20, 2016

ブッシュのときと大違い! ルイジアナの水害を無視してゴルフするオバマに興味ないメディア

アメリカ内政 , 狂ったメディア

11年前にハリケーンカトリーナで大被害を受けたルイジアナ州がまたひどい洪水に見舞われている。今回の洪水は2012年のハリケーンサンディに次ぐ大被害広がっているが、オバマ王は休暇中でゴルフに忙しく、まるで地元の災害に気を配っていない。民主党候補のヒラリーもまだ地元訪問どころかルイジアナ洪水について何の演説もしていない。ブッシュがカトリーナのときにすばやく対応したブッシュ大統領を不当に何もしていないと責め立て、地元訪問は救済の邪魔になるからとヘリコプターで空上から視察をしたブッシュを市民の気持ちを理解していないとかなんとか散々批判したメディアはオバマやヒラリーのこのそっけない態度にまるで無関心だ。

そんななか共和党候補のトランプは副大統領候補のペンスと一緒に2~3日前から被災地を訪れ救援物資を配るなどのボランティア活動を行ないルイジアナ知事にも感謝されている。トランプはここでかなりの点を稼いだようだ。

トランプに先を越されたオバマはようやく重い腰を上げてルイジアナ訪問を計画中だとか。

まったくメディアのダブルスタンダードには呆れるね。

August 20, 2016, 現時間 7:24 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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アメリカ水泳選手たちの強盗被害はでっちあげではなかったと思う理由

スポーツ , 狂ったメディア

アップデート:2017年7月6日現在。警察に虚偽の被害届を出したとして起訴されていたライアン・ロクテだが、本日ブラジル裁判所において、犯罪は犯していなかったとして起訴が却下された。当初カカシが言っていたように、ロクテらの証言に嘘はなかったことが証明されたのだ!やっぱり無実だったアメリカ水泳チーム。

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先週、リオのオリンピック水泳リレーで金メダルを獲得した「ライアン・ロクテ選手ら4人のアメリカ競泳代表選手は、14日未明にリオ市内でタクシーに乗っていたところ強盗に襲われ、財布と所持品を奪われ」たという話しが世界中で報道された。ところが一昨日になって、ブラジル当局は四人の証言にはつじつまの合わないところがあり、虚偽の被害届を警察に出した恐れがあるとし事情聴取のため四人のパスポートを一時押収し出国を阻止する意図を表明した。チームリーダーのロクテ選手ともう一人はすでに帰国していたが、残った二人は搭乗していた飛行機から下ろされて警察に連行された。

この時点でアメリカのメディアも含め世界中のメディアは選手たちの話は嘘だったと決め付けそのように大々的に報道した。

警察によりますと、4人は14日、パーティからの帰りに、警官を装った強盗に銃を突きつけられ、財布などを奪われたと訴えていました。しかし実際には、4人はその日、立ち寄った市内のガソリンスタンドでトイレのドアや鏡などを壊す騒動を起こしていました。そして、不審に思って駆けつけた警備員2人に銃を突きつけられ、経営者に壊したトイレなどの修理代として100レアル紙幣と20ドル紙幣、あわせて5000円相当を渡したということです。

リオで拘束された二人より一足先に帰っていたロクテ選手は、アメリカで受けたテレビインタビューでもまだ強盗被害にあったことは事実だと主張していた。ただ、リオのガソリンスタンドでの監視カメラのビデオが発表されたこともあってか強盗にあったのはハイウェイではなくガソリンスタンドだったと話しを訂正した。

ロクテ選手の当初の供述では、四人がパーティーの帰りにタクシーに乗って選手村に向かっていた深夜、道端で警察官のような格好をした四人の男らによって車を止められ、銃を頭に突きつけられて金品を奪われたということだった。が、後に受けたアメリカのテレビインタビューにおいて話した内容は少し違っていた。ロクテによると、パーティーの帰りにタクシーに乗り、タクシーがガソリンスタンドに止まった時みんなでトイレに行った。トイレからもどってタクシーの運転手に「行け」と指図したが運転手は行こうとしなかった。突然警察官のような男に銃を突きつけられ金品を奪われたと訂正した。頭に銃を突きつけられたと言ったのは誤りで、実際には自分たちの方向に銃を向けられたというものだった。しかし、細かい事情の食い違いはあるにせよ、強盗にあったことは意実である。強盗にあって気が動転していたので詳細を間違えただけだとし、そしてそんなことをでっち上げたりはしないと主張していた。

ガソリンスタンドの監視カメラのビデオには、四人がトイレに入ってからタクシーに戻る映像が写っているが、トイレのある場所は監視カメラの視覚外であるため四人がトイレを壊した映像はない。四人がタクシーに乗りこむと、警備員が車に近寄り窓から選手らに何かを言っているのが写っている。四人は車から降りると、それぞれ財布からいくらかの現金を出して警備員に渡している姿が写っている。

本日になってアメリカ選手らは1万ドルの罰金を払うことで釈放され出国を許可され無事帰国した。ロクテはソーシャルメディアで公式に謝罪表明をするに至った

ロクテ選手は19日、自身のSNS(=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でコメントし、「私の説明が慎重さと率直さを欠いていたことを謝ります」、「もっと責任感をもって行動すべきでした」と謝罪した。

どうもこの話はうさんくさい。カカシにはロクテ選手が強盗被害をでっち上げたというのは、それこそブラジル側のいいがかりなのではないかという気がするのだ。だいたいからして今回のリオのオリンピックは開催前からリオの治安の悪さや環境の汚染やズイカビールスの感染などが問題とされており、空港からオリンピック会場までの道で開催事前に訪れた選手団のコーチや委員会の人員や外交官が強盗にあったという話しがたくさん報道されていた。ロシアの外交官が渋滞で車が止まっているところに銃をつきつけられて、柔術を使って強盗の銃を奪い取り射殺したなんて事件もあった。開会式の翌日に警備員が道を間違えて路地に入り込み射殺された事件もあった。開会後も報道陣の携帯やパソコンの窃盗は日常茶飯事で、警察官がきちんと給料を払ってもらっていない状態なので、会場での警備体制もなっておらず、観客の入場に一時間以上も待たされるのはざらだという話だった。報道陣の乗ったバスに流れ弾が飛んできたなどという話もあった。事実この事件の直後にイギリスの選手が強盗に合っている。

そういう状況の中でアメリカ選手たちの被害の話はブラジルにとって非常に面子のつぶれる事件だった。聞いた話では、ロクテ選手らは被害にあったことをオリンピック協会の委員に報告し、地元警察から事情聴取されたとある。だが被害はそれほど大きくなかったことでもあり、そのまま穏便に済まそうという合意がされたという。ところがロクテ選手はその足で外に居た報道陣に強盗に合ったと自慢げに話しをしてしまったため、話はどんどん膨らんで大々的に報道されてしまったらしい。

私はブラジル当局がアメリカ選手を拘留した時点で、これは身代金目当ての脅迫だと感じた。なぜならたとえ四人の行動がブラジル当局のいうような状況で起きたとしても、たかがガソリンスタンドのトイレ扉を壊した程度のことだ。しかも賠償金はその場で払っている。確かに警察に嘘をついたという事実があったとしても1万ドルもの罰金を課すほどの罪か?どうせすぐに帰国してしまう外国人だ、せいぜい1000ドルくらいで勘弁してやってもいいではないか。

だがここでロクテ選手の証言が正しいと仮定しよう。問題になったビデオでロクテ選手の証言と矛盾することは何もない。ガソリンスタンドのトイレのドアや鏡を壊したというのはガソリンスタンドの従業員の証言であり、これらのものが壊れていたのは事実としても選手らが壊したという証拠はない。トイレは監視カメラの視覚外なのである。

警備員が銃を持っていたことも警備員が銃を抜いて選手らに外に出るように命じたことも双方が認めている事実である。警備員やガソリンスタンドの従業員が何を言っているのかビデオではわからないが、もし彼らがポルトガル語で話していたとしたら、選手らには何が起きているのかよく理解できなかっただろう。なにしろパーティーの帰りでちょっと酔っていたことでもあるし、突然銃を突きつけられたら動揺するのは当然のことだ。

仮に警備員が「トイレのドアを壊しただろう、弁償しろ!」と言っていたとしても、それが選手らにちゃんと伝わったかどうか解らない。単に金を出せといわれただけだと解釈しても当然のことだ。

ということは、選手らにとっては当初の話しのように「パーティの帰りにタクシーに乗っていたら突然警察官のような格好をした男に銃を突きつけられて金を奪い取られた。」というのは全くの事実だということになる。被害にあったのが道の真ん中であろうとガソリンスタンドであろうと誤差の範囲である。

ロクテの「謝罪文」を読んでみても、ロクテは「嘘をついて申し訳ない。」とは言っていない。「慎重さと率直さを欠いていた」とか「もっと責任感を持って行動すべきだった。」と言うあいまいな言葉使いで、いったい何を謝っているのか不可解な謝罪だ。チームメイトがブラジルの留置場に拘束されている以上「自分は嘘はついていない、本当に被害にあったのだ」と主張する自由などロクテ選手にはなかったはずである。とにかく他の選手たちが無事にアメリカに帰ってくるまではロクテもやたらなことはいえなかったはずだ。だからこの謝罪は脅迫されたうえでの謝罪であり全く意味がない。

思うにブラジルは度重なる不祥事に非常な屈辱を感じていた。だからアメリカ選手が強盗被害にあったという事件が大々的に報道され恥の上塗りとなり面目丸つぶれになったことに腹を立てていたのだ。ロクテ選手の証言にちょっと穴があったことから、ブラジル当局はトイレのドアの話をそれこそでっち上げて、アメリカ選手たちから身代金を取り立てようとしていたのだ。拘束された二人はとにかく帰りたい一心で大抵のことなら認めるに違いないと踏み、罰金にしては高額すぎるが身代金としてはまあまあな程度の1万ドルの要求をしたものと思われる。

ロクテ選手の過ちは、最初にオリンピック委員会の職員と警察との間で穏便に済まそうと合意したことを無視してべらべらとメディアに話してしまったことにあるのだ。たいした事件ではなかったのだから黙っていればよかったのである。そういう面では確かにもっと責任ある行動をとるべきだっただろう。

August 20, 2016, 現時間 1:21 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 13, 2016

トランプの暴言はトランプの支持率を下げているのだろうか?

狂ったメディア

ヒラリー・クリントンの腐敗しきった本性が、漏れたメールやFBIの捜査などであかるみに出るにつけ、ネバートランプの勢いは失せ始めている。どうしてもトランプには投票しないと息巻いていた人々も、ヒラリーが政権を握った場合の恐ろしい未来を考えると、鼻をつまんでもトランプを支持しなければならないという気持ちが強くなってきているからだ。だが、そういう人々にとって毎日のようにメディアに取り上げられるトランプの「暴言」は非常な苛立ちを覚える。

保守派評論家で反トランプのベン・シャピーロなどはメディアが反共和党候補なのは当然のことなので、メディアに揚げ足を取られないようにトランプはもっと気をつけるべきだと批判している。同じく保守派だがヒラリーよりはマシという理由でトランプ支持のヒュー・ヒューイットはラジオのインタビューで、もっと一般市民に受け入れらるような言葉使いをすべきなのではないかとトランプに質問(というより教授)したりしていた。

しかしヒューイットの番組に次の日にゲストに来た社会学の大学教授が、「トランプが言葉使いを変える必要はない、トランプはあのままでいいのだ」と発言し、ヒューイットを驚かせていた。そしてその時、カカシもまた、トランプはこれでいいのではないだろうかと思うようになった。

ここ数日、反トランプのメディアが「問題」にしたトランプの発言を三つほどひろってみる。ひとつは民主党大会でアメリカ軍人としてアフガニスタンで戦死したイスラム教徒の両親カーン夫妻が壇上に立ち、父親が「トランプはアメリカ憲法を読んだこともないのではないか」と批判した。翌日トランプは「父親だけが話して、母親はそばに立っているだけで何もいわなかった。言わせてもらえなかったのかもしれないが」というようなことを言った。このことをメディアはトランプがイスラム教徒の女性は男性の前で発言権が無いと示唆したのであり、反イスラムの人種差別だと批判した。

左翼リベラルがトランプの挙げ足を取るのは当然としても、保守派の間からも戦死者の親を侮辱するとは何事かと批判が生まれた。イスラム教徒を無差別にアメリカに移民として受け入れることは危険だ。トランプの姿勢はテロ活動の活発な危険な国からの移民は規制すべきだというもので、それは決してアメリカの憲法違反ではない。だからそういうふうに反論すればよかったのに、奥さんには発言権がないのではないかなどとくだらないことを言うな!といったように。

二つ目は、トランプが演説中にヒラリーが大統領になったら国民の銃法所持権利が迫害されるだろう、だがそれは憲法補整案第二条(国民の銃所持を法律)支持派の人々は黙っていないだろう。そうなったら大変なことになる。という発言をした。これを主流メディアはトランプは銃所持者にヒラリー・クリントン暗殺を煽っていると報道した。トランプがそんな意味で言っていないことなど文脈を見れば容易にわかるのに、メディアはわざとそれを歪曲してトランプがヒラリー暗殺を称えたと何日も言い続けたのである。

三つ目は、オバマ政権のイラク撤退についての演説で、トランプがオバマがイスラム国の創設者であり、ヒラリーはその第二創設者だと語った。ラジオトークショーのヒューイットはトランプとのインタビューでアメリカがイラクから撤退したことで生まれた穴にイスラム国が生まれたという意味だろうとトランプの言葉使いをただそうとしたが、トランプはオバマこそがイスラム国の創設者だ、フットボールなら最も大事な選手だ、と息巻いて前言を撤回する気をみせなかった。

こういうトランプの態度は、もともとトランプに友好的な態度を持っていない右翼保守の批評家たちにとっては非常に苛立ちを覚えるものだが、ベン・シャピーロなどは毎日のように自分のポッドキャストで「良いトランプ、悪いトランプ」と称して、トランプにはいいアイディアもあるのに変なことを言って台無しにしていると批判している。

カカシがトランプを嫌っているのは読者諸氏なら十分にご存知のことではあるが、私は昨日ふと思ったのである。トランプのこうした「暴言」はメディアや反トランプ保守派が言うほどトランプを傷つけているのだろうかと。

トランプが共和党候補として立候補した一年ちょっと前、誰もトランプを真剣に取り扱わなかった。トランプはビジネスマンとしてはアメリカでは有名で歯に衣を着せない毒舌家としてリアリティーショーなどでも人気ものだったが、政治家としてはド素人。普通の政治家なら気をつけて物をいうところを、ポリティカルコレクトネス(PC)なんぞなんのその、人種差別だ男尊女卑だのと言われようがどうしようが、頭にうかんだことをまるで自己規制せずに発言するトランプ。トランプは普通の政治家が言ったら政治生命が終わってしまうようなことでも平気で発言し、それが選挙運に動悪影響を及ぼすどころか彼の人気をどんどん上げてしまった。

だったら今更トランプが気をつけて口を慎む必要があるのだろうか?

共和党予選中はヒラリーに対して最も勝つ可能性がない(と思われる)候補者をメディアが応援したというのは事実だ。フォックスは比較的親共和党で特に親トランプだが、反共和党で反トランプの他局でもトランプの傍若無人ぶりは視聴率を上げるという理由もあっておもしろおかしく取り上げていた。おかげでトランプは普通の候補者が何億ドルという莫大な金額を出しても広告しきれないほどのメディア報道の恩恵を無料で得たのである。

しかし一旦共和党候補になってしまうと、反共和の主流メディアはこれまでのようにトランプを持ち上げなくなる。それどころか最近の反トランプ報道はかなりひどいものがある。CNNやMSNBCの政治討論番組では評論家は親クリントンの左翼リベラルばかりで、たまに保守派のゲストが招かれても、クリントンのEメイルやクリントン基金のスキャンダルについて言及しはじめると中継なら映像を切り替えたり、スタジオゲストの場合はマイクを切ったり、ホストがゲストに何も言わせないように立て続けにしゃべったり(時には怒鳴るつける)やり方で反クリントン意見を徹底的に弾圧している。

アメリカメディアはクリントンに焦点を当てるとスキャンダルばかりなので話題をそらすためにトランプの発言をひとつひとつ取り上げては「問題発言」として何日も否定的な報道を続けている。しかし、私にはこのメディアの反トランプキャンペーンがそれほど効果を挙げているようには思えない。いや、かえって逆効果になっているのではないかとさえ思えるのだ。

トランプは常にメディアは自分に対して不公平な報道をしているといっている。トランプファンでなくても左翼リベラルでなければそれはあまりにも明白だ。それに対してメディアは毎日のようにトランプの揚げ足取りの報道を続けている。もともとメディアに対する信用度など地に落ちている昨今、こういう報道が続けば続くほど、真実を語っているのはトランプだけだという印象を人々に与えるのではないだろうか?

特に左翼リベラルが一般市民に強制しているPCな言論規制には多くの人々がうんざりしている。そんななかで、PCおかまいなしのトランプが『イスラム教徒はアメリカに危険をもたらす、『違法移民の無制限な受け入れはアメリカの経済にとってよくない』などと言えば、よくぞ言ってくれた、という気持ちにはなっても、トランプは言葉使いを気をつけるべきだ、というふうにはならないだろう。それをメディアがトランプはこんなことを言った、あんなことを言った、といちいち問題にしたら、それこそ『何が悪いんだ!、そのとおりじゃないか!』という意見が増えるのではないだろうか?そしてそれがかえってトランプ支持につながるのではないだろうか?

ヒラリー・クリントンの選挙運動は金にものを言わせて何百万ドルのテレビ広告費を使っているという。それにくらべてトランプは一銭も使っていない。まるでテレビ広告を出していないのだ。にもかかわらずトランプは毎日のようにテレビに顔を出して話題になっている。否定的な報道ばかりかもしれないが、それが本当に否定的な結果を及ぼすのかどうかわからない。もしかすると主流メディアは意に反してトランプ応援運動に加担しているのではないだろうか?

今後ヒラリーとトランプの支持率がどう動くか見ものである。

August 13, 2016, 現時間 2:18 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 17, 2016

黒人が警官から撃たれる可能性は他人種より2割も低い!

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ブログ仲間のよもぎねこさんが、「アメリカであなたが黒人なら」というブログ記事を紹介してくれた。これだけ読んでるとアメリカで黒人でいることがどれほど危険かという印象をもってしまうが、本当にそうなのだろうか?

この間、アメリカの黒人下院議員が自分は過去一年間に運転中に7回もパトカーに呼び止められたといっていた。これは自分が黒人だからだと言いたげだが、そのうちの2回は正当な呼び止めだったと認めている。白人でオーソドックスユダヤ教徒のベン・シャピーロは「俺だって去年5回も呼び止められた。スピード違反してたからだけど。」と笑っていた。つまり黒人が警官と接触したら、それがすべて人種差別によるものだという判断はおかしい。ひとつひとつの状況で、実際に警官による黒人への態度が正当なものだったかどうか見極める必要があるのだ。

実際に黒人が組織的に警察に狙われているかどうか、興味深い統計調査がされている。ベン・シャピーロ経営のデイリーワイアーでその統計が紹介されているがので読んでみよう。(元記事はニューヨークタイムス)

この調査は1000件以上にもわたる警官が関連した射撃事件を調べて者で、著者のハーバード大学のローランド・G・フライヤーJr教授は「自分のキャリアのなかでもっとも驚くべき結果」だったと語っている。結論からいうと緊迫した状況で黒人が警官から撃たれる可能性は白人にくらべて低いというのである。本当だろうか?

フライヤー教授は自分も黒人で経済学者。教授はミシガン州のファーガソン市で起きたマイケル・ブラウンと不レディー・グレイという二人の黒人が警官により射殺された事件をきっかけに、2000年から2015年にかけて、ロサンゼルス、テキサス、フロリダなど大都市にある10の警察署のデータから1332件の射撃事件を調査した。

調査チームは単に統計をとるだけでなく、ひとつひとつの事件を実際に同率で比べられるかどうか念入りな調査を行なった。たとえば、容疑者は何歳だったのか、何人の警官が現場にいたのか、警官は主に白人だったのか、現場は窃盗、傷害事件、交通尋問、または他の事件だったのか、事件当初は夜だったか、警官は自分が攻撃された後、もしくはされる可能性があったのか、といったように。 それで容疑者が黒人だった場合は警官に撃たれる可能性が高いのかどうかを調べたのである。

驚くことに、警察による黒人差別は全くないという結果がでた。デイリーワイアーはそれを6項目にまとめている。


1.警官が白人より黒人を撃つという事実はない。実際は黒人は白人より20%も撃たれる確立が低い。

警官が容疑者から攻撃されない状況で、黒人の容疑者が撃たれる可能性は白人の容疑者が撃たれる可能性よりずっと低い。銃使用が正当とされる場合でも、たとえば逮捕を抵抗するとか逃げようとしたとか、容疑者が黒人の場合は警官による発砲は24から22%も低いという結果がでた。

2.警官が発砲する状況で、容疑者が銃を持っている率は黒人も白人も同じ。

BLMなどが非武装の黒人が警官に殺される可能性は白人のそれより高いと言い張るが、実はそれも事実ではない。警官が容疑者をに発砲した事件で容疑者が銃所持をしていた率は全く変わらないという。つまり警官はその場の状況に合わせて容疑者の人種に関わらず発砲する決断をしたということになる。

3.警官との身体的接触があった場合、黒人は白人より乱暴な扱いを受ける。

黒人が警官から撃たれる可能性は白人やその他の人種より低いという結果が出たのとは裏腹に、身体的な接触があった場合、警官は黒人を他の人種より乱暴に扱うという。たとえば壁に押しつける、手錠をかける、地面にたたきつける、銃を突きつける、ペパースプレイをかけるなどだ。

4.警察官の証言は偏見に満ちており信用できないという事実はない。

実はこの間カカシは陪審員候補として呼び出されたとき、警官に発砲した被告の弁護士から、警察官の証言は民間人の証言より信用できると思うかという質問に、出来ると思う、と答えて即座に陪審員候補からはずされてしまった。しかし警察官にとってその場の状況を正しく把握するのは自分の命にも関わることであるから、そういう訓練を全くしていない民間人よりは警察官の判断のほうが信用できると考えるのは普通ではないだろうか?

フライヤー教授の調査によると警察官による証言はほぼ事実にそったものであり、特に偏見はみられなかったとある。

5.警官による暴力行為とされる状況のビデオは警察の方針に全く影響を及ぼしていない。

警官がやたらに容疑者に暴力を奮っている証拠として携帯のビデオなどが多く出回っているが、それによって警察が容疑者に接触する方針が変わったという事実はない。

6.フライヤー教授の調査結果は他の調査と一致する。

2015年に行なわれたほかの統計によると、警官に発砲された容疑者の50%が白人、26%が黒人という結果が出ている。しかし黒人はアメリカの人口の15%しかないため、25%という数字は率としては高すぎるという意見もある。しかし犯罪を犯す率として黒人が他人種より圧倒的に高いという事実がある。62%の窃盗、57%の殺人、45%の傷害が黒人によって犯されているのだ。

ところでよく、殺された黒人容疑者は丸腰だったと大騒ぎする奴らがいるが、容疑者が丸腰だから危険ではないという先入観は捨ててもらいたい。

この間テレビで警官の訓練ビデオを見た。警官が容疑者に業務質問している三つの状況を見せ、警官が正しく状況を判断できるかどうかを試すものだ。そのなかで特に興味深かったのは図体のでかい二人の男たちが言い争いをしている。警察官が喧嘩を止めようとして近づくと、黒人の大きいほうの男が警官に突進してくる。BLMのデモ行進に参加した黒人とテレビのリポーターの二人がこの訓練に試験的に参加したところ、黒人男性もリポーターも突進してくる丸腰の容疑者に発砲した。二人とも非常な身の危険を感じたと語っていた。特に黒人男性は「自分の身の安全にためにも市民は警察官の指示にはしっかり従うことが大切」と感想を述べていた。

だがこういう事実は人種差別を煽るBLMやオバマ大統領には関係がないのだ。いつまでも警察は人種差別だという前提を崩そうとしない。今日も今日とて、この間警官に殺された黒人男性の仕返しとばかりに7人の警官が待ち伏せされて狙撃され、3人が殺されるという惨事がおきた。警察による黒人差別という神話を訴えれば訴えるほどこういう事件は続くだろう。これはもうテロ行為だ。だがオバマはテロをテロと呼ぼうとしない。テロリストが白人差別者のアメリカ人であろうと、イスラム教ジハーディストであろうと関係ない。テロはテロとして対処すべきなのだ。しかしオバマにその意志はない。オバマにとって既存のアメリカ精神を破壊することこそ最終的な目的だからである。

July 17, 2016, 現時間 2:05 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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March 13, 2016

トランプ支持のブレイトバートニュース、トランプスタッフの自社記者への暴力行為を軽視

アメリカ内政 , 狂ったメディア

アップデートあり。

先日、トランプの選挙運動ラリーで取材をしていた女性記者がトランプのキャンペーンマネージャーに腕を掴まれて引き倒されそうになるという事件が発生した。被害を受けた記者はトランプ陣営から何の謝罪もないどころか、かえって彼女が事件をでっち上げたと責め立てた為、本日になって刑事犯罪として被害届を出すに至った。

被害届を出したのはブレイトバートというオンラインニュースのミッシェル・フィールド記者。加害者はトランプのキャンペーンマネージャーのコーリー・レオンドスキー。フィールド記者は事件直後、上司にその旨を報告。上司はトランプ陣営に連絡して謝罪を要求。ところがトランプ側は被害者の証言は虚実であると発表。トランプ自ら被害者記者の評判落としに取り掛かった。被害者側のブレイトバート上層部はなんと自社の記者を弁護するどころかフィールド記者の報告は大げさだったと発表。同僚記者らによる被害者記者への支援ツイートを慎むようにとさえ勧告した。これに怒った同社のカート・バーデラ報道官が抗議のためブレイトバートを辞任。テレビのインタビューでブレイトバートはあからさまにトランプ支持だと批判した。

ブレイトバートは保守派オンラインニュースとしてここ数年評判を上げてきたサイトだが、今回の大統領選挙に関してはトランプ贔屓が目立っている。編集者の一人であるベン・シャピーロが反トランプであることを除けば、同サイトはかなり親トランプである。トランプ陣営との円満な関係を保ちたいという考えからなのか、ブレイトバート上層部のフィールド記者への態度は冷たい。

一方ミッシェル・フィールド記者は掴まれた腕の青あざをツイートで公開。事件はワシントンポストの記者が一部始終目撃しており、事件直後のフィールドとポストの記者の会話の音声テープも公開。またC-SPANのビデオでも、わかりにくいとはいえレオンドスキーがフィールドに後ろから近寄る映像が録画されている。

それにしても何故トランプは事の真相がはっきりしないうちからフィールド記者攻撃にかかったのか。大統領候補としておよそあるまじき態度である。

フィールド記者はベン・シャピーロの支援に感謝していると語っているが、ブレイトバートがトランプ一色になるならシャピーロが編集者を辞任する日も近いだろう。

アップデート

この記事を書いたその晩(3・13・2016)フィールドとシャピーロはブレイトバートを辞任した。フィールドの辞任は明らかだが、シャピーロの辞任の理由はブレイトバートがトランプ応援団と化したことに耐えられなくなったからだというもの。

March 13, 2016, 現時間 4:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 11, 2016

遂に隠し切れなくなったヨーロッパのモスレム暴挙、ドイツメディアがマルケル首相の移民痴漢行為隠蔽を批判

フェミニズム , ヨーロッパ , 狂ったメディア , 移民問題

ドイツをはじめヨーロッパ中で起きているイスラム移民による地元女性攻撃をこれまで必死に隠し通してきたヨーロッパメディアだが、去年(2015年)大晦日にドイツのケルンで起きた集団痴漢事件は、その規模の大きさと悪質さに地元警察による必死な隠蔽努力にも関わらず地元新聞が遂に事件を報道。それを世界儒の主流メディアが取り上げたため、コメンターのアンデルセンさんがリンクを付けてくれたように日本でも報道された。

女性襲撃、90人被害届=アラブ系集団犯行の情報-独

2016年1月6日(水)7時14分配信 時事通信


 【ベルリン時事】ドイツのメディアによると、西部ケルンの警察は5日、同市の中央駅近くで年越しの際に多くの女性が男の集団に囲まれ、体を触られたり、財布や携帯電話を奪われたりしたと明らかにした。これまでに約90人から被害届が出ているという。
 犯行に関与した人数は千人に上るともみられ、計画性が指摘されている。警察は被害者らの証言を基に、容疑者は主にアラブ系や北アフリカ系の若者とみられると語った。
 難民受け入れに反対する政党は「難民流入時の管理不行き届きが原因」と訴えた。一方、マース法相は「問うべきは容疑者の出身ではなく、犯行そのものだ」と述べ、難民問題と結び付けることを戒めた。 

実はこの事件については、私が愛読している反イスラム運動家のパメラ・ゲラーのサイトで一月の三日にすでに報道されていた。彼女はヨーロッパ各地の知り合いからヨーロッパで起きているイスラム教徒による暴挙を知らされているが、ドイツではツイッターやフェイスブックやインスタグラムなどのソーシャルメディアが言論規制を施行しており、大晦日の事件について目撃者や被害者によるエントリーが次々に消されてしまうという状態だった。事件当初ケルンの警察は大晦日はおおむね平穏だったという報告をし、警察が事件について隠蔽しようとしたことがあとになって暴露された。事件に対するあまりにもお粗末な対応(1000人を超える暴徒の警備にあたった警察官はたったの150人)と隠蔽によってケルン警察署長は辞任に追い込まれた。

事件の実態は当初の報道よりもずっとひどく規模も大きく、女性襲撃はケルンだけでなくドイツの多々の大都市で起きていた。警察に被害届を出した犠牲者の数はすでに600人を超えている。

襲撃の内容も単に身体を触られて携帯を取られるといったやわなものではなく、もっと暴力的で悪質なものだったことが被害者らの証言で明らかになってきた。先ずモスレム暴徒たちはロケット花火を大晦日のお祭りで込み合う群集に投げ込んだ。人々が驚いて逃げ惑っている隙に、数十人の男たちが若い女性を囲みこみ、一緒に居たボーイフレンドやエスコートの男性には殴る蹴るの暴行を与え、女性に対しては胸や股間をまさぐるだけでなく、洋服を引きちぎったり逃げようとした女性を殴ったり、ナイフで切りかかるなどの危害を加えた。一人の女性は上着のフッドに花火を投げ込まれ上着が焼けて肩や背中に重度のやけどを負った。襲われた女性の中には強姦された人もいた。、

このようなひどい事件が報道されるまで三日もかかった理由は、ドイツには情報規制があるからで、大本営報道局に成り下がっているドイツ主流メディアは政府に批判的な報道はしない。特に今問題とされている移民問題に関しては政策の妨げになるような移民による犯罪事件には沈黙を守るのが常となっていた。一般市民でもドイツでは政府の移民政策を批判すると罰金を課されたり禁固刑になる。「イスラム教移民は強制送還すべきだ!」などとフェイスブックに書いたりすると「ヘイトスピーチだ!」といって罰せられる可能性があるのだ。

その主流メディアが三日もかかったとはいうものの、遂に事件の真相を報道し、事件を隠蔽しようとした警察や政府までもを批判するようになったということは特筆の価値ありである。

広場付近のホテルで働く目撃者のインタビューのビデオを見ていて興味深いと思ったのは、目撃者の男性は自分の目でモスレム移民による暴挙を目撃するまでは、モスレム男たちのよる強姦や暴動の話は、ペギダなどの反移民運動団体がでっち上げたプロパガンダだと思っていたと話していたことだ。テレビや新聞では全く報道されていなかったのだから、考えてみればそう思うのも仕方ないのかもしれない。だが、実際にモスレム暴徒による暴虐が無視できない規模となった今、主流メディアですら政府の言いなりにならずに報道し始めたわけだ。

となるとドイツ市民の世論が突如として反イスラム移民に変わる日は近いかもしれない。

January 11, 2016, 現時間 5:51 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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November 15, 2015

出たあ~左翼リベラルの欧米バッシング、イスラムテロは欧米の言論の自由が原因!

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題

2001年の911同時多発テロの時もそうだったのだが、左翼リベラルの自称平和主義者たちは、アメリカやヨーロッパでモスレムによるテロが起きる度に責任は欧米、特にアメリカの保守派政権、にあるといい始める。無知な左翼リベラルのなかには近年の歴史すら理解せずに、911事件はブッシュ政権のイラク戦争が原因だとか完全にタイムスリップしている奴らも居る。(911事件2001年、イラク戦争2003年開始)

今度のパリ同時多発テロにしても、これがイスラムテロと解った時点からツイッターなどでは、単純にイスラム教を責めるな、本当のイスラム教徒はテロリストではない、テロリストはイスラム教の邪道だといったハッシュタグが飛び交った。まだパリでは犠牲者の身元すらわかっていないときに、犠牲者の身を慮る気持ちよりも先に、自分らへのバックラッシュしか考えない身勝手な連中。

左翼リベラル雑誌のサローンなんぞはその最たるもので、テロの原因はアメリカの言論の自由にあるというハチャメチャな記事を書いている。

サローンのベン・ノートンなる記者は、911事件後、テロが起きる度に証拠もはっきりしないうちから人種差別的な偏見で、何もかもモスレムのせいにする傾向があると書く。犯人がすべてモスレムで「アラーアックバー!」といいながら乱射してるだけでは、犯人がモスレムかどうか証拠不十分らしい。

ノートンによると、2009年から2013年にかけてヨーロッパ諸国で起きたテロ事件で、宗教が動機となったものはたったの3%の過ぎず、テロ事件の大半は民族主義者によるものだという。はっきり言ってこの統計はかなり怪しいと思うね。きちんとした証拠物件を見ない限り私は信用できない。

さて、ではノートンは昨日127人の死者を出し300人以上の怪我人を出したパリのテロ事件についてはどう説明するのか。

庶民の悲劇に対する反応には多重の偽善が含まれており、このような恐ろしい攻撃の背景にある前後関係をしっかり理解し今後このようなことを防ぐためには、そうしたことをきちんと理解する必要がある、

で、先ず第一にノートンが取り上げる「偽善」とはなにかといえば、「右翼による悲劇の悪用」ときたもんだ。

ノートンは事件の詳細や犯人像がはっきりわからないうちから、右翼はこの事件を絶好の機会とばかりに、イスラム教やイスラム難民を責めるのに悪用し始めたという。

ノートンの記事をさらに読んでみると、あまりの馬鹿らしさに口がふさがらない。ノートンは、アメリカの右翼がパリのテロ事件にかこつけて、国内で起きている重大な問題に目を背けようとしているという。で、その重大な問題とは何かといえば、ブラックライブスマター(黒人の命には意味がある)というありもしない黒人差別を抗議する運動や、低賃金者の最低賃金値上げだの組合入会権利だのといった左翼リベラルのわがまま運動のことだ。

実際に、詳細がはっきりしたら犯人グループはイスラム国の手先で犯人の少なくとも一人はシリアからの難民としてフランスに入国していたという事実がわかっても、ノートンは

右翼たちは、犯人たちが実際にイスラム国の手先であるシリア難民を含むモスレムだと解るとなると、世界中で16億人が信じるイスラム教自体が悪いとし、欧米に流入する難民はテロを目的としているなどといい始めた。

と右翼を責める。ノートンに言わせると、テロを起したのは一部の過激派であり、それを利用して全世界にいる16億人のモスレム全体を悪者扱いし、この事件を悪用して欧州の右翼が欧州在住のモスレムやモスレム移民(ノートンはモスレムが多い国からの難民と注意書きをしている)の排斥をするのは、かえって過激派を奮起付け、過激派に参加しようという欧州モスレム青年らを沸きたててしまうものだと主張する。

この理屈は前にも聞いたな。アメリカのアフガン・イラク戦争が第二、第三のビンラデンを作り上げるという理屈だ。 

笑っちゃうのは、モスレム過激派以外の起したという75%にもおけるテロの例として、ノートンがあげた例は、イスラム国によるベイルート襲撃とサウジによるイエメン空爆だった。どっちもモスレムによる攻撃じゃないのかねこれは?75%もあるという非モスレムテロの欧米過激派によるテロのひとつでも提示するというならともかく、中東で起きているモスレム同士の紛争を例にあげても全く意味がないではないか。

ノートンの主旨の一番の間違いは、欧米諸国が何かあるごとにモスレムを悪者扱いしているという前提だ。これは全くの偽りであるばかりでなく、事実はその正反対である。

アメリカはそれほどでもないが、欧州においては、凶悪犯罪がモスレム移民やモスレム系市民によって起された場合その人種を隠すのが通常となっている。イギリスではモスレムのことを「アジア人」と呼び、ソマリア出身のモスレムがあたかも韓国人か日本人であるかのような言い方をする。スエーデンやフィンランドで若い女性がモスレム男たちに集団暴行を受けても、犯人に白人が含まれていたらその白人の顔だけは新聞に載せても、どうみてもアラブ人やアフリカ人に見えるモスレム男たちの顔は隠すのが普通。犯人の出身国も隠し、現在犯人が住んでいる町の名前だけを掲げて「ストックホルム居住の男」とだけ書いたりする。

それを言うなら、テロの起きたフランスでは、モスレムに関する批判を公の場で言ったり書いたりした場合には刑事犯罪に問われるくらいだ。極右翼前線党のラ・ペン女史がいい例だろう。

ノートンは忘れているようだが、フランスはアメリカ同盟国のなかでもイラク戦争に参加しなかった数少ない国のひとつ。1970年代にはイランで宗教革命を起したホメイニの亡命国だったし、1990年代にはPLOの親玉のアラファトの隠居地だった。イランへの経済制裁を一人で反対していたのもフランス。はっきり言って欧米でフランスほど親イスラムの国もないのだ。

それでいてフランスでは、モスレム移民による暴動がしょっちゅう起きているし、欧米でイスラムテロリストによる攻撃を一番受けているのもフランスなのである。

イスラム過激派に軟弱姿勢をとっていたクリントン政権直後、911事件が起きた。だが強硬政策をとったブッシュ政権下においてアメリカ国内ではイスラムテロはひとつも起きなかった。それが弱腰政策のオバマになったとたん、ボストンマラソンのテロや、フォートフッド基地での乱射事件や、その他アメリカ国内のあちこちでモスラムテロリストによるテロ事件が発生している。

モスレムテロの起きる原因にはどれもこれも共通点がある。それはイスラム過激派への強硬政策どころか、その正反対な軟弱政策である!

イスラム教には「強き馬」という観念がある。意訳すると早馬かな?イスラム教は野蛮な宗教であり、弱きを助け強気をくじくなどという文明社会の精神など全く理解できない。それどころか常に強い馬の味方をして弱い馬をくじくという精神があるのだ。だからイスラム教に友好的な態度を示すことは好意とはとられず弱気と取られる。イスラム教は他の宗教より崇高なものだという信心があるため、異教徒がイスラム教に敬意を評するのは当たり前だと考える。だからイスラム教へには敬意を示せば示すほど従僕者としての立場を固めてしまい、その報酬はかならずや弾圧につながるのである。

何度もいったように、

イスラムは惜しみなく奪う

そのことを忘れてはならない。イスラム教徒からの攻撃を防ぐ方法は唯ひとつ、強硬な応戦である。我々が強い馬となり、イスラムを打ち砕く、それしかないのだ。

国境に塀を建てるなとか言ってるノートン記者には一度オーストリアとスロベニアの国境に行ってもらって、「難民」の皆さんと仲良くキャンプファイアーでも楽しんでもらいたいものだね。それで身包み剥がれて殴る蹴るの暴行を受けても、まだモスレム移民が被害者だと弁護できるかどうか、まやってみる価値あると思うよ。

November 15, 2015, 現時間 10:36 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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October 13, 2015

野蛮なイスラム教徒に占拠されるドイツ病院の悲劇、現場の医師の訴えを誰が聞く?

狂ったメディア , 移民問題

ドイツの病院に勤務するチェコ人の医師の記事を発見したのだが、同じニュースをすでに日本語で報道しているブログを見つけたのでそちらから紹介しよう。このブログ「日本や世界や宇宙の動向」の管理人さんは、イスラム移民を「難民ではなく、野蛮人であり動物以下です」と表現しているが、私も全く同意見だ。こちらのブロガーさんが詳しく説明してくれているので一部引用する。

ドイツの病院で起きている現状はというと、、、

以下がミュンヘンの病院に務める医師(チェコ人)が伝えたドイツ・ミュンヘンの病院(全般)の惨状です。

昨日、我々は病院で会議を行い、ミュンヘンの病院全体がどのような状況になっているかについて情報を収集しました。
ミュンヘンの病院はどこも、これ以上正常に維持できる状態ではありません。クリニックでは救急医療の対応ができない状態となり、一般患者は他の病院へたらいまわしされています。

ドイツの病院ではイスラム系難民の多くが女性スタッフから治療を受けるのを拒否しています。そして女性スタッフもイスラムの野蛮人ら(特にアフリカからの難民)に囲まれて彼らの治療を行うのを拒否しています。

難民と病院スタッフの関係は日々悪化しています。先週末から、難民らが病院に行く際は、K9ユニットを伴った警官に同行されることになりました。

彼らの多くがAIDS、梅毒、開放性結核、その他多くの外来病に感染しています。そしてヨーロッパの医師はこれらの病気の治療法を知らないのです。

彼らが薬局で処方箋を貰い(特に子供たちが服用する薬の場合)、現金で薬代を支払わなければならないことを知ると、彼らは信じられないほど激しく暴れます。そして彼らは、薬局のスタッフに対し、「お前たちがこの子達の治療を行え!」と怒鳴りちらし、子供たちを薬局に置き去りにして去っていきます。

そのため、警察は病院やクリニックだけでなく薬局も警護しています。

各駅でテレビカメラの前に立ち、難民の受け入れを歓迎すると言っていた人々は一体どこに行ったのでしょうか。(略)

ライン付近の病院で、イスラム系難民らは、3ヶ月間ヨーロッパ中を連れまわし瀕死の状態にした8ヶ月の乳児を病院スタッフらに手渡した後に、病院スタッフら(乳児の治療を行った医師や看護師ら)をナイフで刺しました。

この乳児はドイツのトップクラスの病院の小児科で最高の医療(手術)を受けICUに運ばれましたが、2日後に亡くなりました。しかし病院スタッフらを刺した彼らが逮捕され罰を受けることはありません。
地元メディアは難民らについて報道することが許されていません。従って現地の情報はメールで知ることとなります。

難民らは医師や看護師らをナイフで刺したり、梅毒に感染している人の尿を看護婦の顔にかけたのです。ドイツでこのような犯罪を行うと必ず留置所に送られ、裁判にかけられます。しかし彼らはいまだに逮捕されないのです。

モスレム野蛮人、いや犬畜生どもは、ところかまわず放尿する。ハンガリーの駅でもドイツの病院でも、これらの畜生度もには便所などという犬ですら知っている観念も備えていないのだ。

だが、私は彼らを責めようとは思わない。犬畜生に説教などしてみても無駄だからである。だが、ドイツは何故こんなけだものにこびへつらうのだ?何故こんな土人の奴隷のように振舞うのだ?なぜ奴らを追い出さないのだ?

私の怒りはモスレムの犬畜生どもにではなく、ドイツのアホ左翼どもに向けたい!

October 13, 2015, 現時間 7:34 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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October 3, 2015

またまた銃所持禁止地区で起きた乱射大量殺人事件、銃規制法が守れなかった9人の命

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

先日10月1日、オレゴン州にあるコミュニティーカレッジ(短大)で乱射事件がおき、9人の生徒が死亡、十数人が重傷を負った。こういう事件が起きると、アメリカ左翼リベラルの間では事件の詳細が明らかになる前からすぐに「銃砲規制法」の強化を声高にとなえるのが通常となっている。だが、我々のように銃犯罪に常に注目している人間なら誰でも、またしても乱射事件がガンフリーゾーンと呼ばれる「銃砲持込禁止地域」で起きたことに気がつくはずである。

カカシの拙ブログをご愛読の皆さんならもうお気づきだと思うが、乱射事件の起きる場所には共通点がある。先ずダントツなのが学校構内、その次が皮肉にも軍事基地。聡明な読者諸氏はすでにお分かりだろう。これらの施設は銃砲持込を断固禁じているガンフリーゾーン(銃砲持込禁止地域)なのである。

ガンフリーゾーンで乱射による大量殺人が起きるというのも皮肉ではあるが、理屈で考えれば当然の結果だ。大量殺人を目指す人間なら、重武装した人々が大勢居る場所で乱射しようなどとは思わないだろう。ここでも何度も紹介しているように、大量殺人を試みた殺人犯が銃を持った警備員や一般人によって即殺害され、数秒でその犯罪行為が阻止されたという件はいくらでもある。だとしたら大量殺人要望者なら、誰も銃を持って居ないと確信できる場所を選ぶのは当然。それはどこかといえば、

ガンフリーゾーンである!

実は乱射事件の起きたオレゴン州のUmpqua Community College大学では、昨年警備員を武装させるかどうかという議論がおき、その時は武装支持と非武装支持が五分五分にわかれ、校長が警備員の武装は学校の文化を変えることになるからと反対し、結局警備員は丸腰だったという経歴がある。

さて、何度も繰り返しているが、もしもオレゴン州にもっと厳しい銃砲規正法があったとして、この乱射事件を防ぐことが出来たであろうか?すでに述べたように同学校区内での銃砲所持はすでに違法である。ひとつのマガジンに入る銃弾の数も減らされていたが、犯人は複数の銃を所持していた。

犯人が既存の銃砲規正法を厳守していたら、この事件は起きなかったのだ!

もっとも殺人自体が違法だから、大量殺人をしようなんて人間が銃砲規正法を守ると思うほうがどうかしてるけどね。

ところで、余談ではないのだが、この犯人は生徒たちを殺す前に生徒たちの宗教を問いただし、キリスト教徒と答えた生徒は撃ち殺し、そうでない生徒は足などを撃って怪我をさせたという。犯人は友達がそれほど居たようではなく、ソーシャルメディアには友達が二人しかいなかった。

興味深いのはその二人のうちの一人は過激派イスラム教徒で、ユダヤ人は皆殺しにしろとか暴力的なことを言ってるアラブ系の人間だった。

今の段階では犯人がこおのイスラム過激派の友たちに感化されていたかはわからないが、キリスト教徒ばかりを標的にしたということには注目されるべきである。これが単なる気違い男の行為なのかテロ行為なのかそのへんははっきりさせる必要がある。

また、もうひとつ私が非常に気になった点は、犯人はいくつも銃を持っていたとはいえ、たった一人である。何故生徒たちは犯人に言われるままに一列に並んで自分はキリスト教徒だといって一人一人撃ち殺されてしまったのか?何故最初の生徒が殺された段階で他の生徒がこの男に襲いかかるとかしなかったのだろうか?誰も彼もがこの男の正面に居たわけではないだろう。机の後ろに隠れていた人間らが男の背後から襲いかかることは出来なかったのか?

この事件とこの間のフランスの列車の中で起きた事件を比べてみると、その差は顕著になる。あちらの事件ではお手洗いから武装して出てきた犯人に、非武装のフランス人乗客が素手で取っ組みかかった。この男性は犯人に撃たれて重傷を負ったが、その後にまた別の乗客が犯人を追いかけた。居合わせたアメリカ人三人も丸腰だったが、そんなことをお構いなしに男性らは犯人につかみかかった。これらの英雄たちは自分らの危険を顧みずに重武装したテロリストを取り押さえたのである。

大学構内には若い男性がいくらも居たはず。一人丸腰で犯人に立ち向かい五発も撃たれたのは元陸軍兵のクリス・ミンツさん30歳。

もちろん私はその場に居たわけではないので、私自身が勇気を出してアクティブシューターに襲いかかれるかどうかは解らない。口で言うのは簡単だが実際に自分が何が出来るか、その場になってみなければわからない。

もう二年近く前になるが、ワシントンDCの海軍基地で乱射事件があったあと、職場や学校ではアクティブシューター訓練というものが盛んに行なわれるようになった。これは火災避難訓練と同じように、もしも乱射人間が職場や構内に現れたとき、我々はどう対処すべきかという訓練である。

だが、問題なのは、これらの訓練では、隙を見て犯人に襲い掛かり暴力で犯行を阻止せよとは絶対に指導されていない。いやそれどころか、警察や救急隊の人の邪魔にならないように、隙を見て逃げ出すか、犯人が入ってこれないように隠れてドアをバリケードしろと指導されている。犯人に見つかって銃を向けられたらどうすべきなのか、同僚やクラスメートがすぐ横で銃を向けらたらどうすべきなのか、といった状況での指導は一切ないのだ。

たったの一人の気違い人間が、大量殺人が出来るのは、被害者側が自己防衛を出来る手段を奪われているからだ。もしもこの大学に一人でも銃を持った警備員がいたら、生徒の何人かが合法に銃所持を許可されていたら、勇気ある男子生徒が何人かでも居たら、この悲劇は防げただろう。

テキサスのモハメッド漫画コンテストで重装備をしたモスレムテロリストがすべて射殺され、警備員一人が怪我をした以外は誰も被害にあわなかったのも、主催者側が重装した警備員を数人整備していたからである。

テロ攻撃が日常茶飯事のイスラエルでは、どこの学校でも武装した警備員が複数常任されている。

なぜアメリカは学ばない?

いったいどれだけの無防備な生徒たちが殺されれば、この愚かなガンフリーゾーンは消えるのだろうか?

オバマ王の演説を聞く限り、民主党が政権を握っている限りは無理だということがわかる。

October 3, 2015, 現時間 10:18 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 14, 2015

人種は生まれつきだが、性別は社会的建造だと言える左翼リベラルの倒錯した理屈

フェミニズム , 狂ったメディア , 科学

昨日も紹介したが、レイチェル・ドレンザルという地方黒人人権団体の幹部を務め、大学で黒人学の教授までやっている、いわゆる黒人の人権活動家である女性が実は白人だったという話が今ものすごい話題になっている。特に元オリンピック男子陸上金メダリストのブルース・ジェナーが性転換中を発表した直後のことだったこともあり、男が髪型を変えて化粧してドレスを着れば女だということになるのなら(ジェナーは性別適合手術をまだ受けていない)白人が髪型を変えて黒っぽい化粧をすれば黒人ということになるのではないか、という問いかけがあちこちでされている。だがこれについて、黒人運動家の間からは、ドレンザルとジェナーを比べるのは筋違い。人種は生まれつきだが性別は社会的創造だ、と平気で言い張る輩がいて全く笑っちゃうのであった。

白人のレイチェル・ドレンザルが10年近くも黒人として生きてきたことに関して、ドレンザルは気がふれていると主張する意見が多く聞かれる。ツイッターでは“dolezal crazy” (クレイジー)とか“dolezal nuts” (気違い)といったハッシュタグには多くの意見が寄せられている。

それについてフェデラリストのショーン・デイビスは、

ドレンザルがしてきたことと、ジェナーが現在していることと、いったいどういう違いがあるというのだ?レイチェル・ドレンザルは黒人ではない。ケイトリン(ブルースの女性名)ジェナーは女ではない。(略)レイチェル・ドレンザルが洋服を変えメーキャップを変え髪形を変えても黒人にはなれない。明らかな理由から皆それにはほぼ同意している。赤をいくら青を呼ぼうとも赤は魔法のように青には変われない。

にもかかわらず、左翼やメディアはブルース・ジェナーが名前を変えて洋服を変えてメーキャップをかえて髪型をかえただけで、女に変われると言い張る。どうもってくればでジェナーは英雄だがドランザルは精神病患者だという理屈が成り立つのだ?

『ドレンザルが白人として黒人運動に参加していたなら問題はないが、黒人の振りをしていたことに問題がある』と書いているツイッターに対し、デイビスはジェナーがガールスカウトの指導員になるのは問題ないのかとたずねたところ、返事は「ケイトリン・ジェナーは女性の振りをしているわけではない」という返事が返ってきた。

ちょ、ちょっとまったあ、多少でも事実を把握できる人なら、何の手術を受けてない(手術をしたからといって染色体を変えられるというわけではない。染色体のみが性別を確定できる。)ジェナーが女性の振りをしているわけではないって? いったいどうすればジェナーがやっていることとドレンザルがしてきたことが酷似している事実に気がつかないでいられるのだ?ほぼ一夜にして人種は社会的建造であり性別は生物学的建造であるという観念が逆転してしまったようである。

デイビスが言うように、単なる女装男が自分は女だと主張しただけで社会が彼を女だと認めなければいけないというのであれば、自分は黒人だという白人の主張も認めるしかない。それがいけないというならその理由をはっきりさせるべきだ。

もっとも左翼リベラルがきちんとした理屈で反論など出来るわけはない。彼らの反応はジェナーとドランザルを比較すること自体がトランスフォビアでありレイシズムなのだ、やめろ~!である。議論できないと相手を差別者扱いして黙らせるのが左翼リベラルの常套手段。

それよりは、まだましな議論をしている場合でも、これなんか読んでいて私は笑ってしまった。要約すると、「トランスレイシャル」という観念は、黒人としての差別とか弾圧とかいった体験を肌で感じたことがない人間が、黒人の特権だけを利用する行為だ。こういう行為は人種のステレオタイプを促進することに他ならず、黒人の振りをしさえすれば黒人であることを「感じる」ことが出来るという誤った観念を広めることになるというもの。

あれ~?この議論、どっかで聞いたことないかあ?「トランスレイシャル」を「トランスジェンダー」に置き換え、「黒人」を「女性」に置き換えれば、これはラディフェムがトランス女について言ってることとそっくりそのままではないか?

はっきり言って、白人が黒人の振りをしたからといってそれほど害があるとは思えない。こんなことは、政府や大学や企業が少数民族に対する特別扱いを止めれば済むことだ。白人であろうと黒人であろうと東洋人であろうと、大学入試の合格点数が黒人のほうが白人や東洋人よりずっと低いとか、就職の際に黒人が優先されるといたことさえなければ、誰がどんな肌の色で暮らそうと社会的な影響は全くない。

だが、男性が女性として女性社会に侵入してくることの弊害は膨大である。時を同じくして女子MMAのトランス女選手ファロン・フォックスが相手のタミカ・ブレンツに対して圧倒的な勝利を遂げた際、ブレンツ選手に大怪我を負わせるという事件が起きた。ブレンツ選手はこれまで色々な女子選手と戦ってきたが、このように圧倒的で強烈なパンチを受けたのは初めてだと、男子と女子の肉体的な莫大な違いについて語った。

もうすでにトランス女による女子スポート侵略は始まっている。どれだけ女装しようと男は男だ。女子が男子とまともに立ち向かって勝てるはずはない。単に試合に負けるだけならまだしも、これは女子の安全に関わることである。トランス女を女子スポーツに参加させることは女性虐待である。女性差別である。

ま、そのことについてはまた後日話すとして、トランスジェンダーが認められるならトランスレイシャルも認めるべき。この二つは切っても切り離せない関係にあるのだ。単に相手をトランスフォビアとかレイシストと呼ぶだけでは解決できない問題である。

June 14, 2015, 現時間 10:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 25, 2015

イスラム教徒のゲイバッシングを隠すメディア

狂ったメディア

最近シアトルやサンフランシスコといった左翼リベラルが牛耳る都市でイスラム教徒によるゲイバッシングが頻発している。ここでいうバッシングというのは文字通り暴力である。にもかかわらず地方メディアはこれらの事実を報道しない。どうやらリベラルメディアにとってイスラム教徒はゲイより権力があるらしい。

今年(2015年)の2月、サンフランシスコではゲイ男性を狙ったBBライフルによる攻撃がなんと一晩に11件も起きた。パメラ・ゲラーによると、にもかかわらずSF市の検察官はその事実を隠し、メディアに報道しないよう圧力をかけたという。

一人の男性は道を歩いていて突然おもちゃのBBガンで顔を撃たれた。BBガンは実弾ではないが硬いアルミの玉が出るので、撃たれたら結構痛い。目などに当たれば失明する可能性もある。小鳥などはBBガンで殺すことも可能。被害者の通報で警察が出動し犯人の三人はすぐに捕らえられた。

犯人たちは従兄弟同士のイスラム教徒三人で、自分らの犯罪をビデオに撮っていた。しかもこのビデオには他にも、その晩に彼らが襲った10件の犯罪が録画されており、どれもこれもゲイを狙った攻撃であることがわかった。(ゲラーのサイトに張ってあったビデオはユートゥーブが取り下げたらしく観られない。)ビデオには三人が笑いながら被害者に玉を撃っている映像が写っていたという。

シアトル(ワシントン州)では、アリ・ムハマッド・ブラウンなる男が二人のゲイ男性を殺害した罪で起訴された。ブラウンは以前に連邦警察(FBI)から海外のジハディースト支持のイスラムグループに入ろうとしたとして起訴されたことがあった。しかしこの事実は二人のゲイ男性殺害事件の記事には掲載されなかった。

ニューヨークにあるゲイナイトクラブがイスラム教徒によってガソリンをぶちまかれて放火された。しかしこの放火事件も犯人の宗教やホモフォビックの動機については報道されなかった。

ついこの間の5月19日、テキサスのレストランで二人のゲイ男性が一人のイスラム教徒によって椅子で頭から殴られるという事件が起きた。犯人はバイナ・エル・アミンというイスラム教徒で、いま逃走中。現場にいた証人の話によるとエルアミンはゲイを侮辱する言葉を発しながら攻撃したという。ビデオに写った攻撃は、暴れるエルアミンを回りの人たちが止めようとして、一旦は収まったかに見えたときに、後ろを向いた男性たちに向かってエルアミンが木の椅子を振り上げて頭から振りかざしてすごい勢いで殴るシーンがはっきりと見える。向かい合っての喧嘩ならともかく、油断している相手に後ろから襲い掛かるという卑怯さ。さすがイスラム教徒だ。やり方が汚い。これについても地元の警察は犯人は犯罪の常習犯だとは言ったが、ホモフォビックのイスラム教徒だとは発表していない。

白人警官による黒人犯罪者の射殺はそれが正当防衛でも大騒ぎするメディアも、何故か犯人がイスラム教徒の場合は被害者が普段ならメディアびいきのゲイたちですら沈黙するというこの有様。これがキリスト教徒によるゲイバッシングだったら今頃メディアはヘイトクライムだとかなんだとかが鳴りたて、サンフランシスコではゲイプライド行進なみのデモ行進が起きていること間違いなし。ところが加害者がイスラム教徒だと普段はうるさいゲイたちすら沈黙を守るというのはどういうことなのだ?

無害なキリスト教ケーキ屋に嫌がらせをしている暇があったら、自分らを襲いまくっているホモフォビックのイスラム教徒相手に立ち向かったらどうなのだ?自分らの身の安全よりも左翼リベラルの政治的に正しいことのほうが大事なのか?

仲間がいくら殴られても、ゲイバーが焼かれても、そうやって黙っているつもりなのか?

なんと情けない偽善者たちなんだ!

May 25, 2015, 現時間 2:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 24, 2015

リベラルによる言論弾圧、リベラルジャーナリストの告発

狂ったメディア

この間から私は言論の自由について色々書いてきた。日本もアメリカも建前は自由社会で言論の自由は保証されているはずだが、何かと言論を規制する動きはあちこちで見られる。これは日本でも同じようなことが言えるが、リベラルによる言論弾圧は最たるものだ。長年リベラル派でジャーナリストのクリスティーン・パワーズの新著The Silencing: How the Left is Killing Free Speechは、いかにリベラルメディアが統一思想を強制し反対意見の言論を弾圧するかという内容。

この間、ラジオでパワーズがこの本について語っていたのだが、昔はリベラルこそが自由社会のリーダーとして体制の言論弾圧に立ち向かうという姿勢だったのに、いったん自分らが体制となると、他の意見や思想は徹底的に弾圧する姿勢へと変わってしまった。リベラルにとってリベラルであることが普通なので、それ以外の考えは受け入れられないという姿勢をとると言っているのを聞いた。

私から言わせると、今更何いってんの?という気もしなくはないのだが、ずっとリベラルというぬるま湯にどっぷりつかっているとジャーナリストといえども外のことが見えないようだ。

面白いなと思ったのは、パワーズはフェミニストを自負してきたが、昔クリスティナ・ホフサマーズの「誰がフェミニストを乗っ取ったのか」という本が出版された時、周りのフェミニストたちから『ホフサマーズは過激派右翼保守だから、彼女の書いたことなんか読む必要はない。』と言われたのを真に受けて読まなかったという。だが、後になって興味が沸いて読んでみたら『へえ~いいこと言ってるじゃない』と思ったんだそうだ。

これを聞いていて数年前、小山エミもホフサマーズのことを「極右翼といっていいほどの保守派論者」だと言っていたのを思い出した。

やっぱりリベラルの間ではリベラル思想にちょっとでもたてつく人間は「極右翼」とか言われて黙らされるようだ。実はホフサマーズは自分のことをリベラルな民主党支持者だと言っている。最近の彼女のブログでそう書いてる。カカシから言わせれば昔はともかく、最近のホフサマーズはかなり保守派だと思うね。いい加減自分でそれに気づいてくれないものだろうか?

ま、それはそうとして、リベラルであることが普通なのだから右翼保守の意見は聞かなくてもいいといわれて素直に、はあそうですか、と聞いてしまったパワーズの姿勢もおかしなものだ。我々保守派はリベラルの考えは嫌でも聞かされているが、そうでなくても敵対する相手が何を言っているのか知っておくのはよいことである。

リベラルが違う意見を徹底的に弾圧するのは、単に相手の人格を否定したり侮辱したりといった程度ことでは済まされない。ホフサマーズが大学などで講演をしようとすると、先ずリベラル生徒たちが学校に抗議して講演そのものをやめさせようとする。学生以外の外部の団体もホフサマーズは「強姦促進者だ」「ヘイターだ」とかいって抗議文や電話攻撃をし、臆病な大学側が講演の招待を取り下げるなんてことはしょっちゅう。それがうまくいかず実際にホフサマーズが学校に現れれれば、講演会場で騒音を立てたり、会場の前で抗議デモをやったりする。時には講演を聴きに来た観客に暴力を奮ったりする。

こういう扱いを受けているのはホフサマーズに限らない。自分らが敵対する相手にこういうことをしてきたラディフェムたちも、今やトランス批判が原因で自分らも言論の場を奪われている。講演約束していた大学へ行ってみると突然キャンセルされていたり、なまじ講演が可能になっても暴力的脅迫を受け厳しい警備が必要だったりする。

昨日紹介したノースリッジ大学のロペズ教授も、同性の両親に育てられた苦労話をしたおかげで、出世を妨げられたり、学問調査の費用を取り下げられそうになったり、他の大学での講演を次々にキャンセルされたり、家族の身の危険を感じるような脅迫を受けたりしている。

最近結構リベラルジャーナリストの間からもこういう意見を聞くようになった。だが一旦リベラルのファシスト的考えに気がついてしまうと、リベラルを続けていくのは難しくなるのではないかと思うが、どうなのだろうか?

May 24, 2015, 現時間 9:41 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 5, 2015

テキサス、モハメッド風刺漫画コンテストにテロリストが乱入、警備員一人怪我、犯人二人射殺される!

宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

先日テキサス州で、モハメッド風刺漫画コンテストが行なわれている最中、二人のイスラム教テロリストが会場に乱入し非武装の警備員二人に発砲したが、その場に居た別の警備員のピストルで二人は射殺された。さすがテキサスなんだよね。これがフランスだったら「モハメッド風刺漫画コンテスト参加者12人モスリムテロリストに殺害される!」とかいう見出しになるところだったのだが、このコンテストの主催者はイスラム過激派の行動を予測して会場には厳重な警備体制を張っていた。非武装の警備員ひとりが足に怪我をした他は参加者にも警察官にも怪我はなく、無事犯人二人が射殺されて終わるという結果となった。

さて、このコンテストを主催したのはパメラ・ゲラーという女性で、保守派政治活動家。主賓としてデンマークの政治家で反イスラムとして有名なガート・ワイルダー氏を迎えた他、拙ブログでも紹介したことのある反イスラム教のロバート・スペンサー氏ら300余名が参加していた。

本日になって、イスラム教テロリスト軍団のイスラム国(ISIS)がこれは自分らの仕業だと声明文を出した。無論アメリカ国内のテロが実際に彼らの仕業かどうかということは確認できないが、ISIS親派テロリストの仕業であることに間違いはない。

にもかかわらず、アメリカメディアはイスラム教過激派のテロ行為を糾弾する間もなく、この催しを主催しゲラー女史への批判に余念がない。何故わざわざイスラム教徒の感情を逆撫でするような催しを行なったのか、何故わざわざ暴力を挑発するようなことをしたのか、言論の自由というが、そこまでする必要があったのか、などといった非難が殺到した。

特にガート・ワイルダーやロバート・スペンサーはイスラム過激派やテロリストへの批判というより、イスラム教そのものに問題があると常に唱えている人々なので、そういう人々を主賓として迎え、モハメッドの虚像を描くこと自体を罪としているイスラム教徒の神経をあえて逆撫でするようなコンテストまでやる必要があったのか、という批判である。

だが、それに対してパメラ・ゲラー女史は、まさにこれは必要なことだったと主張する。私も全く彼女に同意する。

カカシは何度も言論の自由について語ってきた。誰の神経も逆撫でしないような誰でも同意できる意見なら言論の自由を保証する意味がない。多くの人が聞くに堪えない意見だからこそ守られなければならないのだと。アメリカ国旗が焼かれたり踏みつかれたりする行為は言論の自由として認められている。マリア像が像の糞で作られたり、十字架が尿に付けられるなどの冒涜も言論の自由として認められている。それならば何故モハメッドの虚像を描くことが言論の自由として認められないというのだ?言論の自由があるというのなら、それこそ政治的に宗教的に侮辱的で正しくない意見こそ認められずに何の意味があるというのだ?

ガート・ワイルダーやロバート・スペンサーがどれほどイスラム教を侮辱しようが、言論の自由のあるアメリカで彼らの命が脅迫されるべきではない。アメリカ国内でどれほどキリスト教やユダヤ教が侮辱されようと、侮辱した人間を乱射しようなどという過激派は一人もでない。だが、イスラム教だけは特別なのか?イスラム教だけは単なる漫画ですらもおちょくれないのか?こんなマイナーなイベントですら許容できずに参加者を乱射しようなどという人間が現れる宗教にこそ問題があるのではないか?

ゲラー女史がモハメッドの風刺漫画コンテストをわざわざ主催したのはそこにあるのだ。彼女が他に方法がないというのはまさにその点にあるのだ。

いったい世界中のどんな宗教がたかが漫画程度で大量殺人テロを企てたりするのだ?

いったい世界中のどんな宗教が異教徒というだけで何百人もの首をちょん切ってユーチューブで公開したりするのだ?

いったい世界中でどんな宗教が処女が男性にめくばせしたというだけで惨殺したりするのだ?

いったい世界中でどんな宗教が強姦された女性を姦通罪を侵したとして生き埋めにして投石の刑に処したりするのだ?

いったい世界中でどんな宗教が女性の性欲を抑えるために女児の性器を切除したりするのだ?

イスラム教以外のどんな宗教がこんな野蛮なことを今でもしているのというのだ?それなのにそのことを話すことさえ許されないというのは自由の国アメリカにおいて許されていいのか?

ゲラー女史を批判する前にメディアは、特に女性のジャーナリストたちは、こういったイスラムの野蛮さについて深く考えるべきではないのか?

May 5, 2015, 現時間 6:22 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 2, 2015

反フェミニストに論弁の場を与えるな!反対論はややこしくなるだけ

フェミニズム , 狂ったメディア

この間からクリスティーナ・ホフサマーズ女史のツイートを追っているのだが、左翼リベラルというのはよくよく反対意見を聞き入れる寛容性のかけらもないとみえる。ホフサマーズ女史が演説をしたワシントンDCのエリート大学ジョージタウン大学では、演説の終わったこの後においてさらにアンチ、ホフサマーズ姿勢を崩さない。

まずはジョージタウン大学の大学新聞の社説から。

性犯罪の統計は誇張だとし由緒ある調査を「統計歪曲」などと主張する人間に発言の場を与えるということは、会話妨害の引き金を引くことにしかならず、大学が約束した生存者への資源を増加させる発展を妨げるに他ならない。
解決法や生存者への資源から目をそらせるこのような手口にはどんな場もない、特にジョージタウンにそんな場所はない。(略)生存者の生の体験の姿勢を否定することは、(ジョージタウンの)価値観と真っ向から対立するものだ。

どのようにして問題を解決するかではなく、「誇張されている」かどうかを議論するのは、ジョージタウンの生存者への侮辱であり、無行動の原因となる。

「議論の時間は終わった、行動、行動、行動!」という訳だな。だが、行動の元となる証拠が間違っていたらどうするのだ?間違った証拠を元に行動に移ったら、社説のいうところの大事な資源の無駄遣いであるだけでなく、もしかしたら逆効果となる可能性もある。実際の問題をきちんと把握せずに有効な解決策は望めない。

ところで、この社説のコメント欄のなかで指摘があったが、当日のホフサマーズ女史の演説は大学構内の強姦の文化についてではなく、女性と男性の均衡性に関する神話についてだったとか。ジャーナリストなら演説の内容くらいきちんと把握してから批判を書いて欲しいものだね。

さて、同じジョージタウン大学の生徒サービス委員会は、女史の講演を主催した共和党生徒会に対し、女史の講演に抗議に来た生徒たちの映像は、本人たちの同意の下に撮影されたものではないので、これらの生徒たちの写っている部分は記録映像から取り除くようにと命令した。もし共和党生徒会がこの指導に従わないときは、委員会そのものが行動に出るという脅しまで含まれていた。

大学で行なわれるイベントではビデオ撮影は記録として残されるのは普通だ。女史の演説のあった会場でもビデオカメラがあちこちに設置されていた。同会場に入場した以上、それが普通に参加する目的であったにせよ抗議であったにせよ、観客として撮影されることは誰にでも明らかであり、会場に入場した時点で撮影されることに同意したことになる。

無論大学側はそのようなことは十分承知である。彼らの目的はホフサマーズ女史の演説ビデオ没収にあるのだ。

こうまでして反対意見を黙らせたいというのは、よっぽど自分らの主張に自信がないのということだな。ま、ラディカルフェミニストたちの常套手段なので今更驚かないけどね。で、最近反トランスのラディフェミたちが、フェミニスト会合から締め出されて、言論の場を失いつつあるという話を聞いて、自業自得だろうと思ったのも、彼女たちが常にこういうことをしてきたんだから因果は回るだなと思ったからだ。反トランスに関してはラディフェミの言い分には同感だが、彼女たちが親トランスフェミたちに虐げられても同情の感はまるで沸かないね。

May 2, 2015, 現時間 3:33 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 6, 2015

バージニア女子大生狂言輪姦事件で明るみに出たメディアの大学は強姦魔の巣窟という奇妙な思い込み

フェミニズム , 狂ったメディア

去年にバージニア州立大学の構内のパーティで、暴力的な輪姦の被害にあったという女子大生の事実無根の話を掲載したローリングストーン誌が、今回改めて何故このような嘘がまことしやかに同誌に掲載されてしまったのかという自己調査を行い、その調査結果を発表した。

ことの内容を詳しく知りたい方は拙ブログの女は強姦されたという嘘は付かないって本当?どんどん異様な事実が明らかになるバージニア女子大生の狂言輪姦事件をご参照願いたい。

この調査結果を断片的に読んでみたが、要するに、記事を書いた女性記者がアメリカの「大学構内において強姦が蔓延している」という偏見をジャッキー(仮名)という女子大生の証言が完全に裏づけする形となったため、それ以上の取材をせずに彼女の言い分をそのまま鵜呑みにしてしまったというのが原因である。以前にも書いたとおり、アメリカの大学構内で起きる強姦事件数は構外で起きる事件よりもずっと少ない。にもかかわらず何故かメディアやフェミニストたちは、男子大学生による女子大生への性犯罪が非常な問題になっているという迷信をなんとしてでも広めたいようだ。

こういう事態になってもまだ元記事を書いたサブリナ・アーデリー記者は、男子大生による女子大生への犯罪は深刻な問題だという自説を変えようとしない。彼女の謝罪文を読んでみるとそれは明らかである。

ローリングストーンの読者の皆様はじめ、編集者及び同僚の皆さん、バージニア大学の関係者の方々、そして私の記事によって実際に性犯罪の被害者でありながら名乗りでるのをおそれるようになってしまった人々に対して深くお詫びを申し上げます。

この謝罪では彼女が一番迷惑をかけた人々への謝罪が抜けている。ジャッキー及びアーデリーの記事で無実の罪を着せられたフラタニティーの男子生徒たちである。彼らは意味もなく学校を停学になり、フラタニティーを閉鎖され、他の生徒や世間から白い目でみられて、今後の就職活動やその他の社会的活動に多いに支障をきたした。にも関わらず、アーデリーは彼らに対する侘び心は微塵も持ち合わせていないのだ。それは、彼女のなかに、彼らが今回の事件では無罪でも、他に同じようなことをやっているに違いないという偏見があるからである。

最近各地の大学で、男女交際に関する厳しい規則が次々に設立されている。しかしそのどれもこれもが、男女間の性交渉において何か問題が生じた場合、全ての責任が男子生徒にあるという立場から書かれている。

たとえばとある男女が合コンでお互い飲みすぎてそういう関係になってしまったとしよう。もしも彼女が酔っていたので適切な判断が出来ず性交渉に同意してしまい後になって後悔した場合、彼女はそれを「レイプ!」と言って彼を責め立てることが出来る。女子生徒には「酔っていたから」といって許される行為が男子生徒には絶対に許されない。

この前にも紹介したレナ・ダナムの件でも、彼女は男子生徒を自分の部屋に招きいれ、お互い裸になってベッドにまで入ったのに、途中で気が変わったのか、後になってその体験があまりよくなかったと後悔したのか、何年も経ってから「私は大学時代にレイプされた」と当時の同級生を名指しで責めた。

これじゃあ男子学生は怖くてやたらに女子大生と付き合えない。さて、これに関して私の好きなパワーラインで時々書いてるペンネーム、アモガールが面白いことを書いている。

私は一生涯で一度も、セックスを期待、いや強く希望せずに、すっぽんぽんになって男性とベッドインしたことはない。少なくとも私はそう。

教えてほしいんだけどさ、私は古い人間だから若い女の子たちに聞くんだけど、男性の前で裸になってあなた方は何の反応も求めてないわけ?(「見せもんじゃないよ、単に隣の寮部屋の平均的な裸の女性が寝ようとしているだけだ、スポーツ番組でも見て無視しろ」ってなもん?)

幼稚園生の時代からきゅうりにコンドーム着せてた世代でしょう、それが男性の性欲についてこれっぽっちも知識がないってのはどういうことよ。

もちろん長年に渡る結婚生活のなかでは、「あなた、お休み」といって寝てしまうことはある。でも服を着ていない男が服を着ていない女とあったかい心地よいベッドで一緒にいて何にも起きないってな本はかけないでしょうが。(ここで幼稚な「やった、やらない」賭けジョークを挿入)男性はささやかなヒントは見失うかもしれない。でも普通の健康な男なら、自分のベッドに自主的に裸の女がはいってきたら今夜はラッキーなことが起きると取るのは当然。

それが嫌なら、いったいあなたそこでなにをしてるわけ?

アモガールは同記事のなかで、自分から裸になって男性のベッドに入って男性が何もせずに寝返りして寝てしまったら、それこそ頭にくると書いているが、全く同感だ。女が自分から迫って拒絶されるほど恥かしい事はないからね。強姦の被害者に「そんなところで何をしていたんだ」と聞くのは被害者を責める二次レイプだとか言うフェミニストがいるが、ここまで来るとこの質問は適切だろう。

何度も繰り返しているが、後になってセックスを後悔した、もしくは振られた腹いせに復讐しようとかして、虚偽な強姦罪をでっちあげる行為は邪悪だ。それは無実の罪を着せられた男性に対しても、本当に凶悪な強姦の被害にあった女性たちに対しても非常な冒涜である。

April 6, 2015, 現時間 12:08 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 8, 2015

フランス政府の言論弾圧のほうがテロより危険

ヨーロッパ , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

前回も日本におけるヘイトスピーチ法についてちょっと触れたが、日本の皆さんには、日本でこのような恐ろしい言論弾圧法がまかり通らないように、是非とも欧州における人権擁護法やヘイトスピーチ法がどのようにして彼らの文明社会を滅ぼしつつあるか知っていただきたいと思う。

先月の八日のワシントンポストに載ったジョナサン・ターリー著の記事から紹介しよう。

ターリーは、フランスにとってもっとも危険で驚異的なのはイスラムテロリストでもなんでもない、実はフランス政府及び西側諸国で広がっている言論弾圧にあるという。

フランスが本気でシャルりー・エブドを追悼したいのであれば、『宗教、人種、民族、国籍、身体障害、性別や性的嗜好に関する侮辱や名誉毀損もしくは嫌悪をかもし出す行為を犯罪とする法律』を撤回するところからはじめるべきだ。これらの法律がもう何年にも渡ってかの風刺新聞に嫌がらせをしたり、従業員を脅迫したりしてきた。フランスにおける言論は「責任ある」使い方という条件がつけられている。つまり、問題のある見解を持つものにとって、言論の自由とは権利というよりは特権として扱われてきたのである。

シャルリ・エブドが最初に問題のモハメッドの漫画をよそから転載した2006年、最初に雑誌社を糾弾し「あきらかな挑発」といって脅しをかけたのはイスラム教徒ではなく時の大統領ジャック・シラック氏だった。シラック大統領は他人の宗教や信心を傷つける発言は慎むべきであり、表現の自由は責任の精神をもってされるべきだと批判した。

パリグランドモスクとフランスのイスラム連合は雑誌社を相手どって「イスラムを侮辱した罪」で訴えた。これはフランスでは22500ユーロの罰金か六ヶ月の禁固刑という厳しい罰のつく犯罪である。

2008年に元女優のブリジッド・バルドーさんがイスラムを侮辱した罪で罰金をかけられた話はもう過去にも何回かしたとおり。
2011年にはファッションデザイナーのジョン・ガリアノ氏がパリのカフェで少なくとも三人の人に対して反ユダヤ人種の発言をしたとして有罪となった。
2012年にはアルメニア人大虐殺を否定する行為を犯罪とする法律が通った。この法律は後で法廷によって覆されたが、いまでもフランスでホロコーストを否定することは違法。
2013年、ジハードという名前の息子に母親が「僕は爆弾」と書いたシャツを着て学校に行かせたとして「犯罪を美化した罪」で有罪となった。
そして去年2014年、フランス内務省のマヌエル・バラス氏はDieudonné M’Bala M’Balaというコメディアンの演技を遮断。彼はコメディアンではなく単なる反ユダヤの人種差別者だというのが理由。

この間の反イスラムテロのデモ行進に参加していたユダヤ人学生組合の組長のSasha Reingewirtzさんは、宗教への批判は言論の自由で守られるべきなどと偉そうなことを言っているが、実は彼女自身、2013年にツイッターに掲載された発言が反ユダヤ人行為だとツイッターを訴えてツイッターに、匿名投稿者の本名を明かすことを強制している。他人の宗教は批判してもいいが、自分の宗教への批判は許さないという偽善者である。

最近のフランスにおける言論規正はヘイトスピーチより枠が広がり、普通の発言でも法廷でしょっちゅう規正されている。たとえば去年、フランス法廷はCaroline Doudet さんというブロガーに罰金をかけ、彼女がグーグルに載せた記事の見出しを変えるように命令した。問題となった記事とは、なんとレストラン批評!

こんなんで罰金かけられたりするんじゃ、フェイスブックでレストラン批評をしょっちゅうやってるカカシなんてとっくの昔に破産している。おそろしや~!

ターリーは、このフランス政府の増大する不寛容こそがシャルリー・エブドが多々の宗教を極端におちょくる動機になっているのだという。特に編集長のStéphane Charbonnier はイスラム過激派からの脅迫のみならず、政府からも犯罪者として起訴の脅迫をうけていた。2012年に反イスラム映画の製作を巡って世界のイスラム教徒が抗議をしていた最中、シャルリー・エブドはまたまたモハメッドの漫画を掲載し、Jean-Marc Ayrault 首相から表現の自由は「法と法廷の管轄の範囲に限られるべき」と警告された。

カカシは何度も、言論の自由には脅迫とか公の場所で人々がパニックになるような言論は含まれないと強調してきた。たとえば「金を出せ、さもないと殺すぞ」とか空港で「爆弾をしかけてやる」とか映画館で「火事だ!」とか叫ぶ行為。こういう行為は表現の自由の権利として守られていない。

だが、フランスの場合、言ってはならない表現の枠が広すぎて、何が犯罪とみなされるのかわからない状態。表現の自由は法律の管轄範囲などといわれても、その時の法廷の気分でどんな発言も犯罪とされてしまう可能性があり、こんな法律、守ろうにも守れないのだ。

Carbonnier 編集長は政府の圧力にも一般市民の批判にも、アルカエダの暗殺リストに自分の名前が載ることにも屈しなかった。彼はフランスの新聞レ・モンドでのインタビューでメキシコの革命家エミリアノ・ザパタの言葉を借りて「膝まずいて生きるくらいなら立ったまま死んだほうがまし」と答えた。あの乱射事件の日、Carbonnier氏はテロリストが真っ先に狙った標的であり、最初に殺された一人だった。自分で言ったとおり自由を貫き通し脅しに屈せず立ったまま死んだ勇気ある男である。

言論弾圧が激しくなっているのは何もフランスだけではない。以前から紹介しているが、イギリスやカナダでも人権擁護法やヘイトスピーチ法によって多くの弊害が生じている。そして恐ろしいことにアメリカにもその波は押し寄せている。

自分も隠れイスラム教徒のバラク・フセイン・オバマ王は2009年、イスラム諸国が提案する国際涜神.(とくしん)基準設立を支持する旨を発表。時の国務長官ヒラリー・クリントン女史はワシントンに代表者を招待して基準の施行について会議を開くなどしている。2012年にはオバマ王は国連において、「未来はイスラム預言者を冒涜するものの手にわたしてはならない」と宣言した。アメリカの基盤ユダヤ・キリスト教を常に冒涜し信者を虐殺してる宗教の手に渡してもいいというのか? お前、どこの国の大統領なんだよ、と聞きたいね。全く。

ターリーはフランスで「私はシャルリー」と言って町に繰り出したどれだけ人々が本当の意味でCarbonnier氏のようにシャルリーと一緒に言論弾圧に対抗して戦う勇気を持っているのだろうかと問いかける。フランスがそして自由社会と誇る国々が先ずしなければならないことは、イスラムテロリストとの戦いよりも先に自国に存在する言論弾圧の悪法ヘイトスピーチ撤回からはじめるべきだと。自由社会が自由社会たる基本は宗教と言論の自由があればこそである。それを諦めてしまったら、イスラムテロリストに滅ぼされる前にフランスも他の欧州諸国も、アメリカも日本も、内側から滅びてしまうだろう。

February 8, 2015, 現時間 12:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 11, 2015

黒人生徒の人種差別ツイートを指摘した白人学生が反対に人種差別の汚名を着せられる訳

人権擁護法 , 対テロ戦争 , 左右思想 , 教育と政治 , 狂ったメディア

前回のエントリーで私は自分の価値観を侮辱する意見こそ守られなければならないと書いたが、それをしないとどういうことになるかという典型的な例を読んだので、書いておきたい。

ブランディーズ大学の黒人女子学生カディーシャ・リンチが、先日監視中のパトロールカーに乗っていた二人の警察官が暗殺された件に関して、「殺された警官に同情など出来ない」とか「アメリカに聖戦を挑む」「なぜ黒人はこの国をやきはらってしまわないのだろう」などといった非国民的で人種差別的なツイートをした。彼女の口座は今は関係者のみの非公開になっているが、当時は誰でも読める公開口座だった。リンチは大学でも黒人生徒会長などをやって活躍する権力者だったことでもあり、彼女の発言は注目すべきだと判断したのが、同大学の白人男子生徒で大学新聞の記者でもあるダニエル・マエル。

マエルは彼女のツイート内容をそのまま自分のフェイスブックで紹介したところ、反対に完全な人種差別者扱いをされ、暴力的な脅迫メールや電話などがかかてくるようになったと言う。しかも大学は、彼の報道の権利を守るどころか、黒人女子生徒をストーキングしているといって退学の勧告までしたという。まったく話がさかさまである。

これについて言論や表現の自由について色々書いている有名な弁護士、アラン・ドーシュイッツ教授は「ミス・リンチには無論このような卑しむべき見解を持つ権利がある、それが公共の場であろうと私生活であろうと。ナチス、KKKや他の偏狭者が彼らの見解を表現する権利があるように。」

リンチが自分の公開ツイートで書いたことをそのまま紹介したマエルのことを「中傷された」といい始めたことに関して、同教授は 「誰かが掲載した言葉を再掲することは中傷や誹謗やその他の名誉毀損にはなりえない。なぜなら、自らが自らの発した言葉によって中傷されるなどあり得ないからである。」

マエルはリンチが公共ツイートでこんなことを書いてるよ、と紹介しただけなので、法律上これは名誉毀損などというものにはなり得ないのだと教授は言うのだ。

だが、法律がどうでもこれは大学構内のこと。この大学はいみじくもオランダで反イスラム運動をしていたアフリカ系女性議員を招いておきながら、イスラム教生徒らの反対にあってキャンセルした大学でもあり非常に左翼リベラル偏向が強い。だから左翼リベラルの発言はどのような人種差別に満ちたえげつないものであっても見てみぬふり、いやそれどころか奨励すらするが、それを「おかしいのではないか」と指摘したら最後、人種差別者呼ばわりされて退学の危険すらあるのだ。

リンチは生徒会を煽ってマエルの処分を要請する署名運動を行なった。東洋人生徒会もこれに同調して一緒にマエルを責め始めた。(なんで?殺された警察官の一人は中国系なのに。)

マエルを支持する生徒たちが存在しないわけではないが、学校側や権力ある左翼リベラル生徒からの報復を恐れて沈黙を守るしかない。マエルに同意する生徒は報復を恐れて匿名でメルアドを作ってそこからメールを送ってきたりしているという。

アメリカの大学はどこもかしこも左翼思想に独裁されている。左翼思想ならどんなひどい内容でも許容され奨励されるが、それに反発するとヘイトスピーチだ、セクハラだ、ストーキングだ、といわれて潰されてしまう。だから大学構内において保守派には言論の自由は存在しない。

自分の持つ価値観を侮辱する発言を保証してこそ言論の自由は守れるのだといったのはこれが理由だ。

ところでここでひとつ不思議なことがある。リンチは自分の言ったことを後悔していないという。自分の言ったことを誇りに思っているのであれば、それを再掲されたことを怒る理由がどこにあるのだ?リンチは自分が細々と書いていたツイートを紹介してもらってマエルにはお礼こそ言え文句を言う筋合いなどないではないか。

多くの人が誤解しているが、言論の自由とは好き勝手なことを言って誰からも批判されない自由ではない。言論の自由という権利には自分の言ったことに責任を持つ義務がついてくるのだ。

本来ならば大学という教育の場が言論の自由とはなんぞやという正しい見解を生徒に教えるべきだ。だが、今の大学は左翼リベラルの思想を推し進め保守派の意見を撲滅するため生徒たちを洗脳しているのだ。

こんな大学、高い授業料払って行く価値があるのだろうか?

January 11, 2015, 現時間 2:29 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 10, 2015

高まるパリのイスラムテロ犠牲者を責める声

ヨーロッパ , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

もう始まった。犠牲者への叱責が。私がイスラム教が嫌いな理由はテロリスト自身は別としても、常識ありそうな普通のイスラム教徒でも、こと対西洋のテロ攻撃になると必ず「テロは悪い、、だが、、」と犠牲者にも責任があるという言い方をして、テロリストを完全に責めないことだ。

しかし、イスラム教徒がテロリストに同情するのは仕方ないとしても(イスラム教自体に問題があるのだから当たり前である)何故、欧米のリベラルはこぞって犠牲者を攻め立てるのか?

私自身シャリルエブドの漫画は下品でえげつないものが多く好きではない。が、言論や表現の自由は自分が気に入らない見るに耐えないようなものを守ってこそ意味がある。特に政治的に正しくない表現こそ守られなければならない。何もかもディズニー漫画みたいだったら別に表現の自由など保証する必要はない。

テレビの政治評論番組で、西洋のあらゆる評論家たちが、シャリルはもっとイスラム教の感情に敏感であるべきだったとか、もっと気を使うべきだった、まるでイスラム恐怖症だ、レイシストだ、といった表現をし、だからテロにあっても当たり前とでもいいたげである。

これはナショナルレビューのイアン・タトルも書いているが、自己防衛や防犯スプレーですら「強姦の犠牲者を責めている!」とかいって怒る連中が、なぜイスラム教テロリストの犠牲者に対してだけは、「犠牲者にも責任がある」となるのだろうか?

イスラム教テロリストはキリスト教徒の村を焼き払い、男たちを惨殺して女たちを散々強姦したうえに、それこそ性奴隷として売り飛ばしたり自分たちで虐待したりしている。ISISはシリアで次々に女性にセックスを強要しようとし、抵抗した女性150人あまりを惨殺した。イスラムテロリストは西洋人記者の首をちょんぎってその動画を誇らしげに公開している。そんな奴らの感情に敏感に対応しろだ?冗談も休み休み言え。

評論家のひとりが、テレビのインタビューで、「欧州の右翼たちは、イスラム教は不寛容なので、その対応は排斥だけだと言っている」と語った。この評論家は欧州の右翼を批判していたのだが、私はこの右翼たちの意見に賛成だ。不寛容を寛容に受け入れたら不寛容に制覇される。どんな意見も受け入れるべきという考えと、自分の意見だけが正しい、という考えは相容れないからである。

実は左翼リベラルが言論の自由を嫌うということは以前にも書いたことがあり、繰り返すのもなんなので、当時のエントリーをそのまま再掲させてもらう。

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October 23, 2010
イスラム教の脅迫を悪用、アメリカから言論の自由を奪うアメリカ左翼
人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

言論の自由が危ないんだ。解らないか? 本当なら、俺たちはみんなでモハメッドの漫画を描いて、俺たちは皆言いたい事を言う権利があるという信念の元で団結してることをテロリストや過激派たちにみせつけてやるべきなんだ。考えても見ろよ、今まで言論は自由だといって立ち上がるのは簡単だった。なぜってここ数十年俺たちはその権利を守るために危険を犯す必要などなかったからな。だが、今やその時が来たんだよ。もし俺たちが今、身の危険を犯してまで今あるものを守る気がないんなら、言論の自由は信じるだけで守れないってことになるんだ。

これはサウスパークというアメリカのテレビ漫画の中で、登場人物の一人が言った台詞。実は今年の4月、サウスパークはイスラム教の救世主モハメッドをおちょくる内容の番組を放映して、国内のイスラム教過激派から脅迫をされている。

イスラム教ではキリスト教と同じように偶像崇拝を禁止しているが、イスラム教はそれが行き過ぎて、救世主の姿を描いてもいけないという掟がある。サウスパークではそれをおちょくって、モハメッドの姿を描かずモハメッドに熊のぬいぐるみを着せて登場させた。それが国産のイスラム教徒の怒りを買い、レボリューションモスラムというブログサイトでは、サウスパークの製作者であるテリーパーカーとマット・ストーンは「セオ・バン・ゴッホのような目にあうだろう」と言って、イスラム批判映画を制作したことで過激派に惨殺されたゴッホ映画監督の名前を引き合いに出して脅迫まがいの文章がかかれた。

暴力を恐れたテレビ局は問題のエピソードや他のエピソードからイスラム教を怒らせると思われる音声を消すなどして大幅な検閲を行った。

サウスパークのエピソードは以前にオランダでモハメッドをおちょくる一こま漫画をめぐって起きた、諸国でのイスラム教徒による言論弾圧を批判しているわけだが、アメリカでもイスラム教の魔の手が伸びて来ていることは今や明白だ。

だが、ここで実際に問題なのはイスラム教による脅迫ではなく、それを利用して言論の自由を奪おうとするアメリカ左翼なのである。

今やアメリカでは、何もコーランを燃やすなどという極端なことをしなくても、モハメッドとかイスラムという言葉を批判的な内容で口にするだけで、やれイスラモフォビアだの人種差別だの宗教弾圧だのと言って左翼連中から吊るし上げを食う。

例えばこの間も、ノンセクエターという一こま漫画で「モハメッドはどこ?」という漫画にパニクった主流新聞数社が掲載を拒否するという事件がおきた。この漫画にはモハメッドは登場せず、人や動物が公園で平和な一日を過ごしている最後に「モハメッドはどこ?」と一行書かれているだけ。過激派から脅迫状が届いたというわけではなく、そうなるのを『恐れた』新聞社が最初から掲載を拒絶したのである。

つい先日も、イワン・ウィリアムスというリベラル政治評論家が左翼リベラルから忌み嫌われているフォックスニュースの番組で、「イスラム教の服装をしている人が飛行機にのってくると心配になる。」と言ったことを理由にウィリアムス氏は氏が所属するNPRというテレビ局から解雇されるという事件が起きている。ミスター苺に言わせると、イスラム教批判は単なる口実であり、ウィリアムス氏が解雇されたのは、左翼リベラルのNPRはリベラルなウィリアムス氏がフォックスニュースに出演することによって、フォックスが保守の意見だけでなくリベラルの意見も放映しているという「公平で均衡」というスローガンに手を貸したことが許せないのだと言う。左翼リベラル以外の言論を一切認めないNPRは、敵のフォックスが公平に見えるようにウィリアムスが手を貸したことは裏切りであり、今後そういう裏切り者が出ないように手厳しく罰する必要があったのだ。

左翼やリベラルは普段は自分らこそが言論の自由を守るチャンピオンのようなことを言っているが、実際には現代社会で左翼リベラルほど本当の意味で言論の自由を嫌う思想はない。

ヘイトスピーチだセクハラだと人種差別だなんだかんだと言って、ちょっとでも他人の気持ちを害するようなことは言ってはいけないと、次から次へと言えない言葉を作り上げて行くのは左翼リベラルだ。それでいて自分らは全く不適当な場所で好き勝手なことを言って憚らない。

他人の葬式だの卒業式だの、政治討論が全く不適切な場所で突然保守批判をはじめるリベラルなんぞいくらでもいるが、場所柄を考えて遠慮している保守派をあざ笑うようにリベラル連中は大声張り上げて保守批判を続ける。たまりかねた保守派が注意したり反論したりすれば、「場所柄も考えずに政治の話を始めるなど不適切だ!」と言って、まるでこちらが悪いみたいに言い出すのもリベラル。

それもそのはず、左翼リベラルにとって、左翼思想は政治でもなければ思想でもない。かれらにとって左翼リベラル思想こそが唯一つの真実なのであり、それに異見することは悪であり撲滅されなければならないのだ。

左翼連中が敵と見なす考えを黙らせるやり方は、アメリカだけでなく日本でも横行している。以前に曾野綾子氏が「用心すると言う事」というエッセーを発表した後の左翼フェミニストたちのヒステリーぶりを思い出してもらいたい。彼女たちは被害者の自己責任について討論するのではなく、その討論自体が悪だといって自己責任や自己防衛を説く人を頭から黙らせようとした。よかれと思って自己防衛論をとなえた人々を「二次強姦だ!」と言ってけなし、純粋に強姦を防ぐ対策を考えた人々を威嚇し萎縮させた。もしあの時、「私は単に防犯の話をしたつもりだったのに、被害者を傷つけることになるなんて、今後はやたらなことは言わないように気をつけよう」なんてあなたが思ったとしたら、それこそ彼女たちの思うつぼだ。

左翼リベラルは善良な市民の良心や罪悪感に訴えて相手を黙らせ服従させる手段を常に駆使していることを忘れてはならない。

そんなことを言うと、ちょっとカカシさん、それはあなたの被害妄想でしょう。単にあの人たちは差別意識をなくすために、他人の気持ちを害するようなことは避けようと言ってるだけなんじゃないですか、と言うひともいるかもしれない。

だが、もしそれが本当なら、グランドゼロにおける聖廟建設はどう説明するのだ?

オバマ王をはじめ左翼リベラル連中はグラウンドゼロにおける聖廟建設計画を支持している。3000人からのアメリカ住民がイスラム過激派に惨殺された場所に、その宗教を讃える建物を建てる行為は無神経ではないのか?被害者やその遺族たちの気持ちをひどく傷つける行為ではないのか?国民の70%が気分を害しているのに、その気持ちを尊重するどころか、かえってイスラモフォビアだと批判する行為は、イスラム教を優遇しアメリカ市民を冷遇するアメリカ人への差別ではないのか?

アメリカのフェミニストたちが男尊女卑の最たるイスラム教を批判しない事実については、カカシは何度となく書いて来たとおり。フェミニストが本当のか弱き女性の味方ならば、イスラム圏諸国の女性虐待を率先して批判すべきであり、タリバンなどのテロリストと闘うアメリカ軍を積極的に応援すべきである。

左翼リベラルは口でなんと言おうと、言論の自由など信じてはいない。いや、それどころか左翼リベラル以外の言論は撲滅されるべきだと信じている。イスラム教徒による脅迫は左翼リベラルにとって都合のいい口実でしかない。左翼リベラルがイスラム教過激思想を支持するのは、イスラム教が現在の自由社会を破壊するために便利な道具だからなのであり、それによって自由社会滅亡後はイスラムなど追い払って自分ら左翼リベラルが独裁権を持とうと考えているのだ。

この悪の同盟はどっちが勝っても世の終わりを意味する。

我々自由を愛する文明人は、決して彼らに独裁権を取らせてはならない。そのためには危険を承知で危ない事も言わなければならない。危険を承知で意見を述べることが出来ないなら、サウスパークが言うように、言論の自由は信じるだけで守れないってことになるんだ。

January 10, 2015, 現時間 1:23 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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December 11, 2014

どんどん異様な事実が明らかになるバージニア女子大生の狂言輪姦事件

フェミニズム , 狂ったメディア

先日も紹介したバージニア大学の女子大生ジャッキーが2年前に同大学の男子生徒7人から暴力的に輪姦されたという話しだが、事件があったとされる当日の真夜中にジャッキーから呼び出されて彼女から直接話しを聞いたという三人の友達の証言がジャッキーの供述と全く違っていることがわかった。また、ジャッキーが当日デートしたとされる人物の実在性まで疑われており、この輪姦話はどんどん異様な展開を見せている。

このワシントンポストの記事によると、、、

2012年9月28日、土曜日の午前一時、バージニア大学の新入生仲間のランドル、アンディ、とシンディは、前の晩に化学の授業で一緒になった二年生とデートすると出かけていった同級生のジャッキーからヒステリックな電話を受けた。

ジャッキーのもとにかけつけた三人は彼女のうろたえぶりから、彼女の身に何か恐ろしいことが起きたのだと察した。ジャッキーによると、前の晩にデートした二年生に彼が所属するフラタニティーの建物に連れて行かれて、中にいた五人の男子学生からオーラルセックスを強制されたということだった。

この夜のことを、ワシントンポストは三人の証人一人々別々にインタビューしたところ、三人の話はローリングストーンに載ったジャッキーの話とは全く違っていた。

先ず、ジャッキーは、7人の男子生徒から殴られガラスのテーブルの上に投げ飛ばされ、壊れたテーブルのガラスの破片の上で強姦されたと証言している。

ジャッキー自身、当日友達にそんな話はしなかっただけでなく、三人は当日ジャッキーが切り傷や打撲傷を負っていた形跡は全くなかったと証言している。実際もしジャッキーが言うような暴行が彼女に加えられていたのだとしたら、即座に病院にいかなければ出血多量で死んでいただろう。悠長に友達に電話などしている余裕などなかったはずである。

ローリングストーンの記事のなかで描写される、駆けつけた友達三人の冷たい反応についても、三人は全く違うと主張する。元記事では三人が自分らが大学内での社交的な影響を考え、ジャッキーには警察に届けることをとどめたとあるが、実際はその逆で、三人が警察に届けるようにと強く勧めたのをジャッキーが嫌がって自分の寮に送って欲しいと主張したのだという。

友達として彼女の支えになってあげようとしたのは当然だが、三人は当初からジャッキーの話はおかしいと思ったという。それというのもジャッキーがデートをしたというドリューという二年生の存在が怪しかったからである。

ハンサムな二年生の正体

新入生のジャッキーは同じ一年生のランドルと意気投合。当初彼女のほうは積極的にランドルとの恋愛関係を求めたが、ランドルは拒否。その後はアンディ(男子?)とシンディ(女子)四人で友達として付き合っていた。

そのうちジャッキーは自分が救命隊員の仕事をしているときプールで出会った、化学の授業でも一緒になったというドリューという上級生の話をするようになった。興味のあった友達はこの男子生徒がどんな人なのかジャッキーに聞き始めると、彼女はドリューのものだという電話番号を教えてくれた。三人は携帯でドリューとメールを数回やりとりしたが、その際にドリューは自分のものだという顔写真を送ってきた。

だが、ジャッキーがドリューを三人に紹介することはなく、三人は実際にドリューに会ったことがない。三人はだんだんとドリューなる人物が本当に実在するのかどうか怪しむようになっていたという。

ワシントンポストの取材によると、実はドリューが送ってきた写真の主は全くの別人で、ジャッキーの出身高校の上級生のフェイスブックに載っていた写真だったことがわかった。この男性はジャッキーとは全く別の州の大学に通っており、事件当日はその大学の運動イベントに参加していた。男性はジャッキーとは面識がなく、バージニア大学のあるシャーロッツビル市には何年も行ったことがないと証言している。

ジャッキーがローリングストーンで描写したドリューは彼女が友達三人や後に大学のカウンセラーに話たものともかなり食い違っている。特に当時ジャッキーはドリューがフラタニティーのメンバーであるとは誰にも話していないのである。ローリングストーンはさらに、ランドルに取材を求めたが断られたと記載したいるが、ランドルはそんな要請は受けておらず、頼まれれば取材には喜んで応じていたと話している。

大学側によるとジャッキーの言うドリューなる生徒は大学に在学していない。また、大学のどのフラタニティーにもそんな男子生徒は居ないという。

事件から数ヵ月後にジャッキーから相談を受けた大学のカウンセラーも、ジャッキーが強姦されたことは信じきっているにも関わらず、ジャッキーが自分にした話はローリングストーンの話とは違っていたと証言し、警察に届けなかったのはジャッキーの意思だったとはっきり言う。

私はワシントンポストの記事を読んでいて、ジャッキーの身に何かが起きたのは2年前の9月28日ではなく、もっと以前なのだと感じる。それは彼女の身に外的な何かが起きたというより、精神面で何か恐ろしいことがおき始めていたということだ。

私は精神科の医者ではないが、他の精神患者の話しを幾つか読んで学んだことがある。それは、精神分裂症の患者は大抵が大学生くらいになるとその症状がはっきりしていくるということ。それというのも子供のうちは現実と空想の世界がはっきりしなくてもそれほど生活に支障をきたさないが、親の庇護から離れて独立しはじめる大学生になってくると、現実と妄想の世界を切り離せないと、現実社会で生きていくことが不可能になるからである。

故レーガン大統領を襲ったジョン・ヒンクリーという男も精神分裂症だった。彼は大学に行くため親元を離れて暮らしていた。ヒンクリーは大学に通ってガールフレンドも出来たと親には伝えており、三年近くも親から仕送りを受け取っていた。だが、どうもおかしいと思った父親が息子が暮らしているはずのアパートを訪ねてみると、息子は家賃滞納でアパートからはとっくに追い出されており、大学もずっと以前に退学したかされたかしていた。父親が一番ショックを受けたのは、ヒンクリーが詳細に渡って手紙に書いていたガールフレンドが、実在しないことを学んだときだったという。

ジャッキーが精神分裂症だなどと素人の私が勝手に診断できるわけはないが、こういう話を平気ででっち上げることが出来るというだけでも、ジャッキーなる女性は普通ではない。だが、問題なのはこういうおかしな人の話を裏も取らずに全く取材せずに事実として雑誌に掲載してしまった記者や編集者の態度である。

大学構内強姦が多いという嘘

この間も紹介した別の事件、リナ・ダナムも件でもそうなのだが、別の記者がちょっと関係者にインタビューするだけで、事件がどんどん崩れていくのに、元の記者が全く取材を怠るということはいったいどういうことなのか?

最近何故か左翼リベラルフェミニストの間で、大学キャンパスにおける強姦問題が注目を浴びている。何故彼女たちが大学キャンパスを標的にしたのかわからないが、実は大学構内で起きる強姦は構外よりもずっと少ないという統計が出ており、大学キャンパス内で起きる強姦事件は全体の0.3%くらいなのだそうだ。だが、フェミニストたちは大学内は女子学生には危険な場所だ、男子学生や大学側は女子大生を虐待しているという自説を推し進めるのに余念がない。

だから、リナ・ダナムの大学時代に保守派共和党学生にレイプされたという嘘や、ジャッキーの7人の大学生に輪姦されたという妄想が、裏づけもせずに大々的に報道されてしまうのだ。

最近ダナムは自分が話した「バリー」という名前は仮名で実在の人のことではないと認めた。だが、実在する保守派共和党クラブ員だったバリーという男性が受けた被害は、今更ダナムが謝っても取り返しが付かない。彼女の場合は確信犯だ。彼女はそういう男性が存在することを知った上で、読者が誤解して彼を強姦魔だと思い込むことを狙っていた。だが彼の姿形をとっぴょうしもないものにすることで、後で別人だ仮名だと誤魔化せると計画していたのだ。これも大学内における強姦の話を推し進め、保守派共和党員の名誉を傷つけることが最初から目的だったのである。

ジャッキー自身も左翼リベラルのフェミニスト活動家であり、彼女の話を書いた記者も過激派だ。

左翼リベラルにとって事実などどうでもいいのである。自分のはちゃめちゃな説が通せれば嘘だろうと妄想だろうともってこいなのだ。

だからこういう奴らには絶対に騙されてはならないのだ。

しかし一番頭にくるのは、こういうふうに強姦されたと嘘をつく女がいくらも居ると、本当に被害にあった女性たちがはた迷惑をこうむる。実際に被害にあった人たちが信じてもらえなくなるからだ。

常に思うのだが、フェミニストこそ女性の敵である。

December 11, 2014, 現時間 9:12 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 30, 2014

ファーガソン暴動、存在しない人種差別を煽る黒人運動家たちの偽善

人権擁護法 , 狂ったメディア

日本でもミズーリ州のファーガソン市で起きた白人警官による黒人青年射殺事件は報道されているかと思う。黒人青年の名前はマイケル・ブラウン18歳。白人警官はダレン・ウィルソン。 8月にこの事件がおきて以来、ブラウンを射殺したウィルソン警官が起訴されるかどうか注目されていたが、先日の24日、大陪審の審理が終了しウィルソンは不起訴となった。

この事件では事件当初、ブラウンが丸腰だったことから、非武装の黒人青年を人種差別な白人警官が意味もなく射殺したと報道され、ファーガソン市では商店街で略奪などが起きる暴動へと進展していた。

大陪審はウィルソン警官が一方的にブラウンを殺害したのかどうか、要するに射殺が殺人という犯罪だったのかどうかを決めるための審議をしていたわけだが、その審理結果は、犯罪は起きていなかったという判断となったのだ。

この事件が日本ではどのように報道されたのかよくわからないが、当初アメリカのメディアは、友達とコンビニに行った帰りにパトロールしていたウィルソン警官に呼び止められたブラウンは、両手を上げて降参の姿勢をとっていたにも関わらず、ウィルソン警官がブラウンに乱暴しよとしたため、ウィルソンは両手を上げたまま逃げようとしたところを後ろか数発撃たれて殺されたというものだった。これは、その場にいたブラウンの友達の証言をそのまま報道したもので、この際、報道ではウィルソンが丸腰であったことが何度も強調された。

ところが、だんだんとことの真相が明らかになってくると、ブラウンはメディアが言うほど善良な人間ではなかったことが解ってきた。先ずブラウンは未成年とはいうものの18歳。すでに軍隊に入隊できる年なので子供とは言えない。体格も身長は190cm もあり体重は120kgとかいう立派な体格。

しかも、コンビニに行ったのも万引きが目的で、このコンビニではシガリロを盗もうとしたのを止めようとした店員をブラウンが突き飛ばす様子が店に警備カメラにきちんと写っていた。これはすでに万引きではなく強盗だ。ブラウンは麻薬中毒者で盗んだシガリロは麻薬を吸うための道具として使うつもりだったらしい。この日もすでにマリワナを吸っていた。

さて、ウィルソン警官の証言は、ウィルソンが別の通報で出動した帰りに道の真ん中を歩いているブラウンとその仲間に出会った。車の中から二人に歩道を歩くように注意したが、ブラウンと連れは無視して歩き続けた。その際にウィルソンはブラウンがシガリロを持って居ることに気づき、さっき無線で聞いた万引き犯人なのではないかと疑った。

ウィルソンは無線で応援を依頼。だがその時、ブラウンはウィルソンの車に近寄り、窓から身体を乗り入れウィルソンに殴りかかった。そしてブラウンがウィルソンの銃に手をかけたため、ウィルソンは最初の一発を発砲した。

ブラウンは指を撃たれたため、一旦車から離れた。ウィルソンが車から降りてブラウンに近づこうとしたとき、ブランは頭を下げてウィルソンに頭付きをするかのように突進してきた。ウィルソンは身の危険を感じ数発発砲。ブラウンはその場で即死したというものだった。

どちらが正しいのか、その場に居なかったので判断できないかとえいばそんなことはない。物的証拠の調査によって、ウィルソンの証言が正しいことが次々と明らかになった。

  1. ウィルソンの車のなかにブラウンのものと思われる血液や細胞が発見された。ブラウンの手は銃で撃たれた傷があり、手には直接銃に触れた化学薬品の後があった。ーブラウンが身体を乗り出してウィルソンの銃を奪い取ろうとしたというウィルソンの証言と一致する。
  2. 解剖の結果、ブラウンは頭のてっぺんを撃たれていることがわかった。また背中に傷はなく、打たれた傷はすべてからだの正面にあった。このことからウィルソンがいうように頭を下げて突進してきたという証言と一致する。

また、ブラウンとは無関係な黒人の目撃者が、確かにブラウンがウィルソンにアメフト選手のように向かっているのを見たと証言している。

これらの物的証拠や目撃者の証言が正しいとすれば、ウィルソン警官の発砲は単なる正当防衛であり、黒人差別による暴力などではなかったことがはっきりする。大陪審の陪審員には黒人も混ざっており、公平な審理がされたものと思われる。

だが、黒人運動家の過激派市民団体の奴らにとって、事実などどうでもいいのである。彼らの目的は黒人と白人の人種間の亀裂を深め、互いに憎みあうことにある。特に黒人は犠牲者であるという観念を黒人に植え付け、自分らが黒人の代表という権力を持つこと、それが奴らの最終的な目的だ。

ミズーリ州やファーガソン市は支配階級は白人だと指摘する記事を読んだが、そういう指摘をする前に黒人居住区が貧困に苦しみ犯罪が蔓延している地区の政権は必ずと言っていいほど民主党が握っていることに注目すべし。黒人層は圧倒的多数で常に民主党に投票するが、民主党が牛耳る州で黒人層が恵まれている地区はひとつもない。それなのに何故黒人層はいつまでも民主党を盲信するのか。

カカシはもう30年以上もアメリカに住んでいるが、民主党やリベラルメディアが煽るほど、アメリカには人種問題などというものは存在しない。非常な人種偏見を持っている人たちがいるとしたら、それは黒人層にであり一般の白人にはそういう意識はない。こういっちゃなんであるが、黒人ほど多人種を忌み嫌う人種もないのだ。

また、黒人層の文化には、勤勉の美徳という観念がなく、ちんぴらやギャングが美化される風潮がある。これはギャングスタラップやヒップホップの歌詞を聞いていれば歴然だろう。実際に黒人の犯罪率は多人種の誰よりも高く、普通の人は(黒人も含めて)黒人の多いスラムには脚を踏み入れたがらない。これは差別とかいう以前の問題だ。

日本の新聞で、ファーガソン市の韓国人経営の商店が略奪の標的になっているという記事があり、そのコメントに「韓国人は黒人を差別しているからそういう目にあうんだ」などと無知蒙昧なことを書く奴らがいた。貧困層で黒人ばかりが住む危険なスラムで店を開けようなどという既得な人はそうはいない。韓国人は勤勉なので、韓国人一世の人々はこういう場所でも店をあけて一生懸命お金をためて次の世代は必ず大学へ行かせて医者や弁護士やビジネスマンに育てる。

地元の黒人たちのどれだけがそんな努力をしているというのだ?ブラウンは現在高校生で来期は大学に行く予定だったなどという記事も読んだが、あり得ないといわせてもらう。麻薬中毒で近所のコンビニで身体の大きさに任せて万引きを常習しているような奴が大学なんか行ける訳がない!

韓国人たちが地元黒人を嫌ったり差別したりしているという事実があったとしても、それは毎週のように黒人に万引きされたり強盗に入られたり、銃を突きつけられたりしているからだろう。それでもがんばって商売やっているのに、何か問題があるとすぐに略奪だ放火だという被害を受ける。よくそんなところでがんばってるなと私なんぞは感心してしまう。

日本の皆さんも、在米韓国人を韓国政府の反日運動と混同すべきではない。確かに韓国政府の影響を受けている在米韓国人が居ることはいるが、たいていの韓国人は単にきちんと生計を立てたいだけの善良な市民だ。

黒人でも保守派な人はおり、黒人の生活を向上させたかったら、黒人はいつまでも民主党にばかりに投票していてはいけないと唱える人もいる。何十年にも渡って民主党に政治を任せてきたミズーリ州で、何故黒人層の生活が苦しいのか、暴動など起している暇があったらそこから考えるべきだろう。

ところでファーガソンで暴動を起しているのは地元市民よりも外部から来た市民団体の人が多いらしく、新ブラックパンサーなどはイスラム教テロリストやパレスチナ運動家らとも深いつながりがある。

なんにしても地元商店街のかたがたには全くお気の毒なことである。暴動というほどではないが、デモ運動は全国各地で起きており、一般市民の間からはかなりのバックラッシュも生まれている。

November 30, 2014, 現時間 1:58 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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November 14, 2014

オバマケア創設者「オバマケアが通ったのはアメリカ人が馬鹿だから」、、

オバマケアの問題点 , 狂ったメディア

ここ数日、オバマ王と民主党がオバマケアを発案するにあたり、非常に貢献したオバマケア創設者と言われるMIT大学経済学部教授ジョナサン・グルーパーが去年、学会のパネルで「オバマケアが通ったのは有権者が馬鹿だから」と発言していたビデオが浮上し大騒ぎになっている。

ビデオの中で、教授はオバマケアの保険料は結局は税金なのだが、税金だと最初から認めてしまったら法律が通らないので、それを隠しておく必要があったと認めている。だからCBOと呼ばれる議会予算委員会を騙す必要があったとさえ。

「この法案は議会予算委員会が強制加入のことを税金と読まないようにわざと紛らわしく書かれているのです。「もしCBOが強制加入を税金だと訳したらこの法案は駄目になってましたよ、いいですか、「透明度に欠けることが大きな有利となりましたね。アメリカ有権者の馬鹿さ加減というか、要するにそれがこの法律を通すには欠かせない非常に大事な要因だったといえます。」

つまりだ、有権者がオバマケアとは単に国民皆保険という税金値上げであり、健康な若者から病気がちな老人や低所得者への富の分配に過ぎず、そのことを国民がきちんと理解していたなら、この法律は通らなかったと言うのである。

健康な人が支払って病人が受け取るということがはっきりしている法律だったら通りませんでしたよ。

オバマケアの父として崇め奉めたて40万ドルもの金でコンサルタントとして起用された経済学者が裏でこんなことを言っていたことが暴露され、オバマ政権も民主党下院議長のナンシー・ぺロシも大慌て。当の教授は後にテレビインタビューで、学会のパネルメンバーとして軽々しい発言をしてしまったと一応詫びを入れているとはいえ、グルーパー教授が有権者を馬鹿扱いしていたのはこのときだけでなかった。教授があちこちの講演で同じようなことを言っているビデオが次々と明るみに出てきている。教授は今年の初めにも新聞のインタビューで、こんなことも言っている。

この法律はお金を節約するようには設計されていません。健康を良くするために設計されているのであり、お金の節約をするものではありません。

ペロシにいたっては、「グルーパー、そんな人しりません!」と「オバマケアの執筆にグルーパーなる人は全く関わっていない」と記者会見でうろたえぶりを隠せない。しかしぺロシのオバマケアを説明するウェッブサイトでグルーパー教授の分析は教授の名前入りで専門家の分析としてでかでかと出ていることが暴露されてしまい、「そんな人知りません」は通らなくなってしまった。まったくペロシもどうしてそんなすぐばれる嘘をつくのかね?

オバマ王政権は教授と距離を置こうと必死だが、40万ドルでコンサルタントとして雇った事実は今更隠せない。

結局民主党なんてこんなものなのだ。文字通りやつらは有権者を馬鹿にしているのである。

主流メディアはこのことをあまり大きなスキャンダルとして取り扱っていないので、共和党の選挙運動や保守派ブログやラジオトークショーなので、民主党がいかに有権者を馬鹿にしているかという典型的な例として、このビデオを執拗に放映する必要がある。

共和党は、次回の大統領選では共和党の圧倒的多数議席を保ち、共和党の大統領を断じて選ばねばならんのだということを国民の皆さんにご理解願うよう努めるべきである!

November 14, 2014, 現時間 5:29 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 15, 2014

若い平和主義者のナイーブな見解に思う

イラク関係 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

アップデート(4/15/2014):このエントリーを書いた直後にNさんから非常に失礼な返答があった。私はこれまで彼は私がこれまで議論らしきものを交わした左翼リベラルよりはましな人物だと思っていたのだが、私が彼の意見にどうしても同意しないと解った途端、カカシのことを『だから、在米日本人女子は悪い情報源だと言っているんですよ。」と人種差別と女性差別の言葉で罵った。自分と意見を違える女性に対して、こんな下品で低俗な言葉使いをする人物とは今後一切会話をすることはあり得ないし、コメント欄からもメールからも追放する。Nさんの下品で低俗なコメントはコメント欄に全文掲載したのでご参照のこと。これじゃ日本女性からも白人女性からも相手にされないのは当然。

では本文。

ーーーーーーーー

人間を何十年もやっていると若いひとより有利なことがいくつかある。そのひとつに歴史を実際に肌で体験することが出来るというものがある。若い頃に、こうではないか、ああではないか、と疑問に思った事や模索したことが実際に起き、人々がああすればこうなると言っていたことが実証されたりその反対が証明されたりするのを目のあたりにすることが出来るからだ。最近長文のメールを幾通か送ってくれたコメンターのNさんのメールを読んでいて、若いとこんなにナイーブなことを平気で言えるんだなと感心してしまった。ま、Nさんが若いんだろうというのはカカシの勝手な憶測であるが、Nさんが自分と戦争体験者との会話を自慢気に情報源として語っていることからして、戦争体験者の親からなにかあるごとに戦争中の話を聞かされて育だったカカシのような中高年世代とのギャップを感じざる負えない。(私の実父の実家は米軍の空襲で焼けてしまった。)

それはともかく、Nさんの見解はいみじくもアメリカの大統領と名乗るオバマ王と酷似しているところがあるので、これは取り上げる価値のあるものだと思う。

Nさんは日本やアメリカの軍事強化に反対で、特に日本の憲法9条改正とか核武装といったことには大反対の見解を示している。私は以前から日本は富国強兵に励むべきという見解である。もっともこれは日本が軍事独裁政権になるべきだという意味ではなく、中国・北朝鮮・韓国・ロシアといった国々が日本を攻めて来ないように守りを固めるべきだという意味で言っている。下記はカカシからNさんへのメール。

誰が言ったのか知りませんが、「*平和を守りたいなら戦争する覚悟をしろ」という格言があります。外交の成功は強い武力という後ろ盾があるからこそ成り立つのであり、何があっても絶対に戦争などしない、いや、出来ないと侮られたら、こちらがいくら戦争を望まなくても攻められる可能性は大です。ロシアに侵略されつつあるウクライナがいい例です。

アメリカもNATOもだらしないから、ロシアに舐められてるのです。

何故戦後のアメリカが日本に米軍基地を置き、いざとなったら日本を守るために闘うつもりでいたのか、それは決してアメリカが日本を良い友達だと思っているからでも、アメリカが日本を贔屓にしているからでもありません。日本はアメリカにとって東洋における最後の砦なのです。ロシアにしろ中国にしろ、アメリカに戦争を仕掛けるまえに先ず日本に攻め入るでしょう。だからアメリカが日本を守るのはアメリカを守るために必要なのです。

しかし、ご指摘にようにオバマは米軍の総司令官という自覚がまるでない。ヘーグル防衛庁長官など個人的に下級レベルの兵士だったことはあっても司令官などやったことのない無資格な人間なんです。彼らには戦争のやり方なんかわからない、戦争を避けるための外交知識もありません。全くの度素人なんですからね。ヘーグルの口車になど乗っては行けません。言葉ではなく態度を見るべきです。オバマ政権がどれだけ日本国家を足蹴にしてきたかに注目すべきです。オバマ政権は自国の外交官の命を守るために指一つあげなかった政権ですよ。日本など守るものですか!

だから日本はそんなアメリカに頼っていてはいけないのです。日本は日本が守らなければいけない。

竹島も尖閣諸島も日本にとっては大した領土ではないから放っておいていいということじゃない。小さく取る足らないようなものであっても、自分のものは自分の物だと守り通さなければいずれはすべてを取られてしまいます。

日本は断じて第9条を撤回し武装国家となるべきです。

富国強兵イコール軍事独裁政権である必要はありません。

*英語では"If You Want Peace, Prepare for War" もとのラテン語では "Igitur qui desiderat pacem, praeparet bellum."という。

それにするNさんの反応はというと、

現時点、私は核武装、及び戦備を日本が整える事には反対です。これは、カカシさんの言及された、弱腰とは全く異なります。短期戦の戦い方、戦術においては、戦備を放棄するというのは弱腰を意味する事が多いです。しかし、戦略つまり長期戦の場合には、戦備をあえて整えない事も、戦略の一部なのです

何故か?

戦備を整えなければ、イザという時に戦えません。しかし、実は逆の手法で、これが戦備が無い事があえて敵に弱さを見せる罠と見せる事が可能となります。敵も、弱さが罠なのか、それとも事実なのか、判断に困ります。もし、罠ならば、飛んで火に入る夏の虫同様に大怪我してしまいます。その心理戦を最後までやるのが、情報戦と言えます。

実はこれは完全にオバマ王の(無)外交政策に他ならない。ブッシュ大統領が敵の脅威が切羽詰まったものになってからでは遅いという考えから先制攻撃を実行したのとは反対に、オバマ王は自国が軍備強化しないことによって相手にこちらの平和的な誠意を解らせ相手の戦意をなくさせる「賢い外交」を唱えて大統領になった。

ところが、オバマ王になってからアメリカが戦争する気がない(する勇気がない)という印象が世界に広がり、世界中の独裁者たちが勝手気ままなことをやるようになってしまった。

イランや北朝鮮の核兵器開発の再開、シリアの反乱分子弾圧、そして今回のロシアによるウクライナ侵攻などがそのいい例である。

また、ブッシュ政権中は米国内で一切起きなかったイスラム過激派によるテロ事件がオバマ王の代になって続発している。ボストンマラソンで起きた爆破テロは本日がその一周忌。

こうなることはオバマが大統領になった時から解り切っていた結果だが、思っていたよりもひどいことになっている。Nさんのような一市民が信じる分には無害だが、一国のしかも世界最強のアメリカの大統領がこのようなナイーブな政策を取っているということは非常に嘆かわしい。

どんなきれいごとを言おうとも弱腰作戦は戦争を避けられるどころかかえって戦争を誘発するのみである。

これまで日本が中国や韓国に対してやってきた弱腰政策が、日本にどれだけの有益を与えたというのだ?竹島は誰が占拠しているのだ?尖閣諸島をあたかもわが領土にように振る舞っているのはどこの国だ?

日本の平和主義の有益は何だと言うのだ?

Nさんをはじめ、平和主義の人々は、カカシのような鷹派があやまった情報に騙されていると決めつける前に、自分の信じている政策がいかに大失敗しているかという歴史的な事実を見つめるべきである。

April 15, 2014, 現時間 8:06 PM | コメント (10) | トラックバック (0)

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February 23, 2014

英出身ピアース・モーガン、アメリカCNNの視聴率急減で敗北宣言

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 狂ったメディア

三年前に引退するラリー・キングの後を継ぎ、CNNの人気トークショーのホストとしてイギリスから颯爽と現れたピアース・モーガンだが、就任当初から視聴率は伸びず、特に最近になって番組の視聴率が激減。遂にモーガンはトークショーから降りることになった。モーガンが何かというと銃砲取締法の強化を喚き立てアメリカの市民の銃砲所持を補償する憲法を批判しつづけたことが、自由を愛するアメリカの視聴者から見放される原因になったものと思われる。

以前にコメンターのマックさんが、モーガンさんにはイギリスに帰ってもらいましょう、とおっしゃっていたが、どうやら実際その日が来たようだ。

モーガンが理解できないのは、アメリカ人にとって銃砲所持権は自由の象徴である。アメリカは開拓時代から独立戦争を経て、我が身は我が手で守るという独立精神を培って来た。アメリカ人の自由は銃砲所持権なくしてはあり得ないのである。その基盤となるアメリカの価値観を毎晩のように攻撃し続けてアメリカ人に愛されると思う方がどうかしている。

February 23, 2014, 現時間 9:23 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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December 27, 2013

マーク・スタインのすばらしいコラム、相手から反論の「言葉」を奪う同性愛グループの独裁

人権擁護法 , 同性婚 , 宗教と文化 , 狂ったメディア

私の好きな保守派ジャーナリストにマーク・スタインという人がいる。彼はカナダ国籍でイギリス育ち。いまだにイギリス訛りが抜けない変なカナダ人。そのマーク・スタインがダックダイスティーの今回の件について非常に面白いことを書いている。彼自身ヨーロッパのイスラム教徒について書いた本の内容がカナダの人権擁護法に触れて出版者と一緒に訴えられたことがあり、言論の自由に関しては自分の体験からも非常な専門家と言える。

先ずはスタインの最初のコラム、題して「不寛容な時代」から拾ってみよう。

スタインは近年アメリカやイギリスでは、言えなくなった言葉が増えたとし、今では先ず言えないという二つのジョークを挙げている。

最初のジョークはボブ・ホープが1975年に同性愛がカリフォルニアで合法になった年に言ったもの。

「カリフォルニアから飛んで来たばかりなんですが、あちらでは同性愛が合法になったんです。それで強制されないうちに逃げて来ました。」

最近では単に同性愛を許容するだけでなく、積極的に同性結婚を支持する等、彼らのライフスタイルを奨励しないとすぐにホモフォブ(同性愛恐怖症)だとか言われかねない風潮であることを考えると、ホープの「強制されないうちに逃げて来」たという台詞は笑って済まされなくなった。

次はフランク・シナトラとディーン・マーティンが25年間使い続けたジョークで、ディーンがフランクに「フルーツコージャル(a fruit cordial, カクテルの名前)はどうやって作る?」と聞くと、フランクが「奴にやさしくしてやれよ。」と答える。フルーツとは昔の言い方で同性愛者を指す。コージャルは「愛想がいい」という意味があるので、「同性愛者に愛想よくしてもらうにはどうしたらいいか」という隠れた意味があるわけ。ま、いってみればだじゃれである。

だが、スタイン曰く、我々がどれだけゲイたちにやさしくしても、過激派運動家たちの欲求は満たされない。こちらが折れれば折れるほど彼らはもっと多くを要求してくる。人々に寛容寛容と叫びながら、自分らは反対意見に全くの不寛容。まるで聴く耳もたずなのである。いや、単に聞く耳もたずどころか、脅しを使って相手を黙らせること以外に興味がないのだ。スタインはそういうゲイ活動家たちのやり方を独裁だという。

さて、面白いのはスタインが掲載したナショナルレビューオンライン誌の編集員の一人、ジェイソン・リー・ストーツが、政府による法律上の言論弾圧に対してならばスタインと供にバリケードに戦いを挑む覚悟があるとしながらも、スタインの下品な言葉使いに不満を示すコラムを書いている

ストーツは他人の言論の自由に対する不寛容を指摘するにしても、「フルーツ」のような侮辱的な言葉使いをするべきではない。意見の違いはその内容を攻撃すべきなのであって、反対意見を持つ人を批判すべきではない。過去にそういうステレオタイプをヒューモアと取り違えた人々を現代の我々が批判するべきではないが、現代人がそうした言葉使いをしない民度の高い文化にめざめたことを賞賛すべきなのだ、といった内容だ。このコラムには読者から批判の声が殺到したが、スタインの反論は最初のコラムより面白い。

ストーツがスタインのことを「政府による弾圧」と「社会による弾圧」との違いを理解していないと批判したことに対しスタインは、そんなことは百も承知だと語る。スタインは数年前に出版社の編集長エズラ・レバントと供にカナダの人権擁護協会から訴えられた時、レバントはスタインに「非常識化(de-normalize)」という言葉を使ったという。つまり敵の目的は法廷で勝つことではなく、文明社会から相手を非常識な人間として疎外させることにあるということだ。だから、レバントとスタインは人権擁護法こそが非常識なのであり理不尽な法律なのだと断固戦かった。おかげでカナダでは人権擁護委員会の評判はがた落ちし、スタインとレバントの罪は取り下げられた。

GLAADのやり方も全く同じで、彼らは法律上相手に言論の自由があるかないかなどということにはそれほど興味がない。彼らは相手を非常識な人間として一般社会から疎外出来ればそれでいいのである。だから本人だけでなく相手の雇用主やスポンサーに圧力をかけて相手のキャリアを破壊するなど、言う事をきかなければそういう目に合わせるぞと脅迫するのが彼らのやりかたなのだ。スタインはストーツが敵の汚さを全く理解していないと語る。

自分が不愉快になるような言葉使いこそ守らなければ言論の自由など意味がない。GLAADのような団体は、相手の礼儀正しさや上品さを利用して、あたかも自分らを攻撃することは下品で非常識で文明社会には似つかわしくない行為であるかのように相手を攻撃するのである。我々に対して全く礼節正しい行為を示さない相手に対して、礼節だの上品だのと言っている場合ではないのだ。

これはストーツに限らず保守派がよく犯す間違いなのだが、我々保守派は左翼リベラルと違って礼節を重んじるあまり、相手から「ホモフォブ!」「レイシスト!」などと言われると、色々自分がいかにそんな偏見の持ち主ではないかを説明しようとする。だが、相手の攻撃に守りの姿勢になったらすでに相手の思うつぼなのだ。ブレイトバートニュースの編集員ベン・シャピーロも言っていたが、左翼リベラルを相手にする時は早期に攻撃にでることが大事だ。シャピーロがピアース・モーガンと銃規制について話した時、シャピーロは「サンディフックで殺された子供達の墓の上に立ちはだかって銃規制に悪用している。」とモーガンを責めた。そういうことに慣れていないモーガンは「よ、よくも、よくも、、、、」と言っただけで全く弁論できなかった。

スタインもシャピーロと同じように、左翼リベラルとの闘いは規則正しい土俵場の格闘技ではなく、戦場での戦闘であり、負けた方は完全に破壊されるのだということを充分に理解しているのだ。

ストーツは政府による言論弾圧との闘いならスタインと一緒にバリケードにつっこむ覚悟があると言ったが、スタインは「せっかくだがお断りする。あなたではあんまり頼りになりそうもないからね。」と締めくくっている。

December 27, 2013, 現時間 10:46 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 7, 2013

「黒人はもう信用できない」ノックアウトゲームの被害者となったオバマ支持者の告白

狂ったメディア

毎日のように黒人暴徒による非黒人への暴力犯罪が起きているというのに、未だにリベラル左翼メディアは犯罪を過小評価し、左翼リベラルトークショーなどでは「ノックアウトゲームは神話だ」というレトリックを繰り返すばかり。

しかしノックアウトゲームは事実であり、エリートなエール大学でも先週の感謝祭四日連休の直前、校長から生徒達に最近増えているノックアウトゲームには注意するようにと案内があったほどだ。無論エール大学の新聞には校長はメディアに脅されてパニックになってるだけだ、ノックアウトゲームなど存在しないという社説が載った

評論家たちは話を選りすぐり、あたかも殺気立った若い黒人集団が通りを渡り歩き通行人に殴り掛かっているかのようい言う。我が国において暴行は一分間に一度の割合で起きている。毎年4百万件と起きる暴行のうち12万5千件が腕や拳による暴行である。これだけ多くの無差別暴力事件がおきるなかで、数件の突発的なノックアウト事件だけを取り上げて国家的な傾向だと言うのははっきり言って誤りである。

この記者は、毎日一件以上の割で3年以上に渡り白人の暴力集団が黒人を狙って殴る蹴るの暴行を働くという事件が続いたら、それを突発的な独立した事件で白人による黒人への暴力事件は神話だなどと言うか?

神話であるはずの架空の犯罪による被害者の数は日に日に増えるばかり。そんな中でオバマの支持者で自称左翼という図書館員がノックアウトゲームの被害者になって左翼リベラル的考え方の根本に疑問を抱くようになったという記事を読んだ。

先月11月7日、カリフォルニア州のコントラコスタ市で図書館勤めのポール・レーンさん58歳は、図書館に訪れた67歳の初老の訪問者が求める本を探していた。午後2時49分そこに若い黒人の男が現れた。この男は突然老人に近寄り老人の顔にげんこつをかませた。それを止めようとしたレーンさんは反対に若い男に殴る蹴るの暴行を受けた。

「男は机を乗り越えて私を殴り始めました。20回か25回ぐらい殴りました。途中で意識を失いそうになったのでよく覚えていませんが。男は本当に精一杯殴り続けました。男は老人を一発殴っただけですが、私にむかっては耳だの目だの頭の横やてっぺんなど殴り、私は耳から鼻から口から血がでて血みどろでした。」

とレーンさん。図書館の壁や床はレーンさんの血が飛び散って血まみれになった。レーンさんは命からがら別の部屋に逃げ出し助けを呼んだ。

レーンさんは、58歳の白人で自称「リベラルな図書館員」。およそ保守派新聞など読むような柄ではないが、図書館員という職がら保守派の記事にも注意を払っていたと言う。そして彼への攻撃はまさに保守派作家が黒人による白人への暴力事件を綴った著書 “White Girl Bleed A Lot: The Return of Racial Violence to America and How the Media Ignore It.(「白人の女はよく血が出るね」人種暴力の帰還そしてそれをメディアがいかに無視したか)”の内容とそっくりそのままだったと語る。

犯人はケニース・ジョンソン21歳。ジョンソンは母親の運転する車で図書館にやってきた。レーンさんを散々殴ったジョンソンは今度は自分で運転して逃走した。しかし、あわてていたため乱暴な運転をし、すぐに警察の目に止まり30分後には逮捕された。

しかし逮捕されたからといってすぐさま裁判で有罪になって刑務所行きになるのかといえば、アメリカの法廷はそんなに能率よくは動かない。裁判の日が決まって被害者や目撃者が裁判所にわざわざ出かけても、弁護側が延期延期で裁判は何ヶ月も時には何年も先延ばしになる。何回も裁判所に出頭するのが面倒になって被害者達が訴えを取り下げてしまう事件も少なくない。それで暴力事件の常習犯がなかなか禁固刑にならないという状況が起きる。

レーンさんは今のところ諦めずにがんばると言っているが、重傷を負ったため中々身体が思うように動かないと嘆く。興味深いのは自分がこういう目にあって初めて、レーンさんには今まで保守派が繰り返し言っていた事に現実味が帯びて来たと言うことだ。

「私は左翼ラジオをよく聴くんですが、私の好きなステファニー・ミラーなんかが『ノックアウトゲームなんて存在しない』なんて言うのを聴いて信じられませんでした。狂ってますよ。」

今やレーンさんの人生は真っ逆さま。妻と供にもっと安全な地区に引っ越しし、仕事にもしばらくはもどれないだろうという。

「もう殴られるのはごめんです。死んでしまいますよ。私はオバマの支持者ですが、暴力から逃れることは出来ませんでした。深刻な脳しんとうの症状があります。私の中で若いアフリカ系アメリカ人(黒人)に対する信用度はゼロ以下です。」

自分が殴られるまではレーンさんもノックアウトゲームなんて保守派人種差別者が作り上げた神話だとか妄想だとか思っていたのだろうか?図書館員として色々な記事を読んでいたというレーンさん。黒人による対白人暴力について毎日のように保守派の新聞記事を読んでいたのに、それは自分とは関係ないと思っていたのだろうか?

リベラルの特徴として、彼らは自分の身に起きないことを事実として把握できないというものがある。どこかで乱射事件が起きると「銃砲規制強化!」と騒ぎ立てるが、自分が強盗に襲われて初めて銃所持支持派になったり、「死刑反対」とかいってた人が、自分の身内が殺ろされたりすると途端に「犯人を死刑にしろ!」と言ったりする。

他人が被害を受けていた時は興味がなかったのに、自分が被害者になったら突然態度を変えるというのは、いったいどういう信念なんだ、と私は聞きたい。

もっとも大抵のリベラルは信念なんてものは持ち合わせていない。それで深く考えないリベラルが何かのきっかけでリベラルらしくない発言をして突然自分が仲間はずれになると、そこではじめてリベラルの悪に気がつくことになる。

以前に"How I Accidentally Joined Vast Right Wing Conspiracy"(私が偶然にして莫大な右翼陰謀に参加したわけ)という本を読んだことがある。著者はハリー・スタインという元リベラルのジャーナリスト。バリバリなリベラルだったのに妻が難しい妊娠の後やっと子供を生んだ後、人工中絶を支持出来なくなったことを友達同士の集まりでうっかり話たところ、食卓にいた若い女性から「あなたは何時からナチスに参加したの」と聞かれて愕然としたというところから彼の保守派への道が始まった。

保守派とは現実に噛まれたリベラルだ、という人があるが、全くそういう例は少なくない。それにしても、いったいどれだけの非黒人が黒人暴力の被害者になればこうした事件が真剣に取り込まれるようになるのだろうか?

コメンターのマックさんがおっしゃるように、黒人による暴力事件はオバマ王の政権になって急増した。これは決して偶然ではない。オバマはものすごい人種差別者。奴のユダヤ人嫌いは悪名高い。そして新ブラックパンサーのような黒人暴力団が司法局のホールダー長官(黒人)によって守られている現実がある以上、黒人は非黒人を嫌って当然、非黒人に何をしても罰せられないと思い込んだとしても不思議はない。現にそれが事実なのだから、、、

December 7, 2013, 現時間 10:57 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 29, 2013

『ノックアウトゲームは神話だ』増える黒人少年達の暴力を無視するリベラルメディア

狂ったメディア

アップデートありアゴラの安田佐和子さんがこの件について適格な記事を書いている

最近アメリカでは「ノックアウトゲーム」といって、数人の黒人少年たちが一人歩きをしている見知らぬ人を狙って顔にサッカーパンチを喰らわせ気絶させる「遊び」が流行っている。一応ノックアウトといって一撃で気絶させるのが目的とされているが、一撃で被害者が倒れない場合は数人でよってたかって殴る蹴るの暴行を加えるのが普通。盗みは目的ではないが被害者の所持品が奪われることもある。犠牲者は主に白人が狙われるが場合によってはラテン系でも東洋人でもいい。とにかく黒人でなければ老若男女を問わないという恐ろしい犯罪。さらに少年達は自分らの犯行を自慢げにビデオにとって裏ユートゥーブサイトにアップして笑いこけている。

これは2010年以降急激に増えている所謂フラッシュモブの変形で、黒人対非黒人暴力犯罪の一部である。

さて、こういう事件が続出しているにもかかわらず、左翼リベラルの雑誌スレートは、「ノックアウトゲームは神話だ」といって、そんな犯罪が起きているという事実を真っ向から否定している。

毎年のように保守はメディアに現れる黒人暴徒による暴力というデマ記事だが、今回は「ノックアウトゲーム」というもの。(略)保守派連中は政治的に正しい主流メディアが黒人による犯罪を過小評価していると批判するが、主流メディアが四六時中そういう事件に執着していないもっと適切な説明は, ショーン・ハニティーには悪いが、ノックアウトゲームなんて傾向があるという証拠が存在しないということだ。

さらに記事では、これらの犯罪が黒人による人種差別意識が動機となっているという事実は一笑に伏している。この記事に便乗してニューヨークタイムスやCNNといった主流メディアは一斉に「ノックアウトゲームは神話だ」という記事を掲載しはじめた。

ここで左翼リベラル連中のいう「傾向」とか「証拠」とはどういう定義なのだろうか?

確かに、一年に一件くらいの割で黒人と白人の学生がいざこざを起こして白人生徒が怪我をした、といった程度のことであれば、黒人暴徒による白人への暴力的行為が増える傾向にある、とは言い難い。だが、毎日のように黒人暴徒による非黒人への暴力事件が起き、そういうビデオを専門に掲載するサイトまで存在するというのに、そんな傾向があるという証拠が存在しないとはっきり言える左翼リベラルには今更ながら呆れる。スレートの記者マット・イグレシアスなどは、二年前に黒人少年数人に襲われ殴る蹴るの暴行を受けた体験がありながら、これは突発的な犯罪であり傾向の一部ではないと言い張る。

この「傾向」をご存知ない方々のために、最近どのような事件が起きているかご紹介しよう。言っておくが黒人対非黒人への暴力は主流メディアが報道しないので、これは地方局などで報道されたほんの一部の例である。

2013年2月26日、小学校に子供を迎えにきた匿名男性にスタンガンで襲いかかった黒人青年マーベル・ウィーバーは、反対に男性に撃たれて軽傷を負う。

2013年5月23日、マイケル・ダニエルさん、ニューヨークのスーパーの外で数人の黒人少年に襲われて死亡。

2013年8月22日、第二次世界大戦軍人のデルバート・ベルトンさん、ワシントン州の駐車場で黒人暴徒に殴る蹴るの暴行を受け死亡。

2013年9月10日、ニュージャージー州、ラルフ・エリック・サンティアゴさん、13歳と14歳の黒人少年に殴られ死亡。

2013年11月12日、ニューヨーク州19歳のユダヤ系青年が何十人という黒人暴徒に殴られ重傷を負う。

2013年11月14日、ワシントンDC、サイクリングをしていた女性が黒人サイクリストたちに囲まれ殴られる。

そして今日のデイリーニュースでも、フィラデルフィアで一人歩きをしていた男性が16歳から21歳の6人の黒人少年に囲まれ殴る蹴るの暴行を受け、顎や鼻の骨を折られるという重傷を負ったという記事が新聞に載っていた。被害者はマンハッタンでコックさんをしているディエゴ・モヤさん30歳。

また同誌には似たような事件として、ニューヨークのブルックリンで41歳の黒人女性が通りすがりの男性に殴られたという事件や、同じくニューヨークで72歳のロシア人女性が突然近寄って来た黒人男性に殴られたといった事件が取り上げられている。

強調するがこれは実際に起きた事件のほんの一部に過ぎない。私が知っているだけでも、犬の散歩をしていた男性が襲われた事件や、自宅の庭掃除をしていた男性が襲われた事件、ショッピングモールで買い物していた女性二人が数十人の黒人に囲まれて重傷を負った事件など、かぞえあげたらきりがない。

今年だけでも全国で何十件という黒人暴徒による非黒人を狙った暴力事件が続発しているというのに、これが傾向ではないとか神話だと言えるその神経はなにか。どれだけの事件が起きれば傾向の証拠になるのか?

例えば4〜5人の犠牲者が同じように殺された場合に、メディアはすぐにこれは連続殺人だと報道する。にもかかわらず、それが黒人暴徒が白人もしくは非黒人を狙って「この白んぼ!」「白いメス犬!」とかいいながら殴る事件が相次いでも、「ヘイトクライム」の傾向はないと言い張るのである。

主流メディアや警察がいくら無視しても、現実を変えることは出来ない。このような事件があいついで起きていることを国民に知らせるのは報道者及び警察たるものの義務である。こんな状況が悪化すれば、人々はおちおち道も歩けない。

アゴラ言論プラットフォーム、安田佐和子さんのノックアウトゲームに関する記事では、アメリカメディアの偏向がないので適格な情報として報道されている。特にニューヨーク住まいの安田さんにしてみれば、この犯罪は人ごとではない。

ニューヨークをはじめ、全米を中心に「ノックアウトゲーム」が不気味に広がりつつあります。10代を中心とした少年が無差別に通行人を選び、一発で気絶できるかを競う信じられないゲームです。 私の周囲からも、とんでもない話が飛び込んできました。ヒップスターの聖地であり、住みたいエリアに名を連ねるウィリアムズバーグ行きの地下鉄L線。そこに住むアジア系の友人が下車しようとした瞬間、乗車していた少年が突如殴りかかってきたというのです。

(略)

被害者の方々は、1人で歩行中に事件に遭遇しています。NYをはじめアメリカへお越しの皆さまにおかれましては、できるだけ人通りの少ない道を避け、スマホをいじりながら歩くのも極力避けていただきますようお願い申し上げます。iPhoneですとひったくりに襲われるリスクもございます。最近では、私の周囲でヒールを履いたアジア系女性が百貨店メイシーズと直結する34丁目の駅で襲撃された例もありますので、ご注意下さいませ。

November 29, 2013, 現時間 9:31 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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July 20, 2013

大統領自らが人種戦争を煽る意味はなにか?

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

アメリカの人種問題は日本人や他国民が考えているほど単純なものではない。多くの日本人はアメリカの左翼リベラルメディアの報道を鵜呑みにして、黒人がひどい差別を受けていると考えているかもしれないが、実はそんなことは全くない。だいたい黒人が大統領に選ばれる時代に何が黒人差別なんだ、とカカシは聞きたいね!

ハリウッド映画ひとつとってみても、アメリカにおける黒人の立場がどれだけ向上したか分かるはずだ。昔(1960年代くらいまで)は主流映画の登場人物はほぼ全面的に白人で、黒人が登場した場合は女中とか掃除夫とかいった特定の職種に限られていた。1970年代以降は黒人が重要な役で登場することが増えたが、それでも役割は黒人としての役割であり、その人が偶然黒人だったという設定はあまりなかった。それが1980年以降は黒人のスターが一挙に増えた。エディ・マーフィーとかウエスリー・スナイプ、デンゼル・ワシントン、ウィル・スミスといった役者らの役は特に黒人である必要性を感じない。たとえばメン・イン・ブラックのウィル・スミスの役は白人でも黒人でも関係なく成り立つ。

ハリウッド映画はアメリカ社会の実態を完全に反映しているわけではないが、テレビのバラエティー番組で黒人と白人の男女が一緒に踊っていたというだけで苦情の電話が殺到した時代から考えると、黒人の主役をごく普通に受け入れられるようになったアメリカにおける人種間関係が過去と同じだと考えるのが如何に馬鹿げているかが分かるはず。

にもかかわらず、今回のトレボーン・マーティンとジョージ・ジマーマンのような事件が起きると、ただの正当防衛事件が人種差別問題へと話題が変わってしまうのは何故かといえば、黒人が「犠牲者」と思われる事件が’起きると、それを悪用して人種間問題を拡大し自分らの政治的影響力を増大させようする左翼リベラル市民運動家が居るからである。そして左翼リベラルの主流メディアが彼らに迎合して人種差別意識を扇動するような記事を書きたてるからだ。

多くの主流メディアはマーティンのことを黒人と表現しながら、ジマーマンのことは「自称ヒスパニック」もしくは「白人系ヒスパニック」と表現して、ジマーマンがヒスパニック系の少数民族であることを過小評価している。ジマーマンは父親が白人で母親やペルー人の混血。ジマーマンが白人なら白人の母親を持つオバマも白人ということになる。しかるにオバマは黒人でジマーマンは白人というのはどういう理屈なのだ?

オバマ自身、白人の片親を持つジマーマンではなく、両親黒人のマーティンのほうへの一方的な同情心を示し、自分に息子が居たらトレボーンのような子だっただろうとか、今回の演説では35年前の自分もトレボーンのような目にあったかもしれないなどと語り、ジマーマンを襲って射殺されたマーティンに肩入れしている。

はっきり言ってアメリカ国家の大統領であるはずのオバマがひとつの人種にのみ同情心を示すことの意味は深い。これはアメリカの黒人たちが常に感じている対白人もしくは非黒人に対する嫌悪感や脅威を確認したことになり、黒人による非黒人への暴力をも半ば奨励したようなものである。

だが、今回のオバマ王の声明は黒人市民への同情を示すというより、次回の選挙で黒人票を得ることが本当の目的だ。黒人市民運動家は民主党の票獲得には欠かせない強い味方である。黒人の候補が民主党から出るとは限らない次回の選挙において、民主党は黒人の味方であるという印象を強化するためには、常に黒人は人種差別の被害者であり民主党だけがその苦痛を理解できるのだと強調する必要があったのだ。

ジマーマン無罪判決を抗議するデモ行進が全国各地で計画されているが、その際にデモに隠れて暴動を起こそうというけしからん黒人たちも集まってくる。事実数十人から時には100人以上に及ぶ黒人暴徒が商店や通行人を襲う事件があちこちで頻発している。左翼リベラルメディアはその恐ろしい事実をほとんど報道しないが、ローカルニュースやツイッターやソーシャルメディアを通じて、少しづつだがニュースは広まっている。

もし今後、オバマ王の言葉に勇気付けられた黒人の若者たちが、次々に「トレボーンの仕返しだ」といって暴虐な行為を続け、司法省も警察もメディアも完全無視した場合、いったいアメリカはどうなるのだろうか? それこそジマーマンのように武装して自分の身は自分で守らねばならんと思う国民が増えるのではないか?

黒人暴徒の暴走を黙認すれば、それこそ黒人だというだけで犯罪者という目で見られる無実な国民が増えるはずである。そうなって一番迷惑なのは善良な黒人市民である。

人種戦争が起きて得をするのはオバマ王ならびに左翼プロ市民のみ。一般国民にとっては恐ろしい脅威である。

July 20, 2013, 現時間 10:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 3, 2013

荒れるエジプトでまたも西側女性記者が集団強姦に遭う

フェミニズム , ヨーロッパ , 狂ったメディア

一年前にモスラム同胞隊の代表として「民主投票」で選ばれたモルシ大統領の辞任を要求してここ数日大型デモがおきているが、二年前にアメリカの女性記者ララ・ローガンが集団暴行された同じタルヒール広場で今度はオランダ人女性記者が集団暴行にあうという事件がおきた。記事によると被害にあったのはディナ・ザカリアさん22歳で、エジプト25ニュースの記者。タヒリール広場で取材中に五人の男から暴行され、手術を受けるほどの重傷を負ったとある。

またかよ、だから女性記者(特に白人のうら若き女性)をエジプトへ行かせるなと何度も書いてるじゃないかあ、、、といい加減あきれかえっているのはカカシだけではない。保守派コラムニストのデビー・シュラセルなる女性も「強姦されたオランダ人記者に流す涙なし」とかなりキツい事を書いている。

シュラセルはエジプトに取材にいく西側の女性記者たちはこぞってリベラルで、エジプトやアラブ諸国でおきている動乱をナイーブに自由を求める市民運動か共産主義革命か何かと思い込んで反政府側を応援する気持ちで行っている人が多いと言う。二年前に被害にあったララ・ローガンしかり、その後に続いて被害にあった数人の西側女性記者たちしかりである。そして今回のディナ・ザカリアもそうに違いないとシュラセルはいう。

強姦されたオランダ人記者に流す涙なんかないわ。彼女もイスラムの民主主義抗議者たちを応援していたに違いないもの。彼らの多くがモスラム同胞団のモルシに投票しておいて、今になって抗議デモをやっているのよ。なぜならモルシ並びに彼が率いる党が彼らが思ったような党じゃなかったから。驚きよね!

私は女性のことを家畜以下のセックスおもちゃくらいにしか思ってないようなイスラム圏の国々に出かけて行って、彼らが西洋の紳士みたいに振る舞うとおもってる記者がどうなったって知ったこっちゃないわ。そんなことを期待してエジプトなんかに行って、モスレムの革命派を応援してそんな目にあったからって一滴の涙も出ないわ。強姦された西洋人の女たちはリベラル妄想を持って自分らが神の仕事でもしてるかのように野蛮人を応援し、その野蛮人を民主主義者だと思い込んでる。でも奴らは民主主義者なんかじゃないただの野蛮人なのよ。そういう「民主主義者」によって人々が「解放される」っての?わらっちゃうわ。

シュラセルは名前から言ってユダヤ系。文章からもかなり信心深いユダヤ教徒をおもわせる。だから彼女のモスラムに対する嫌悪感は理解できる。

だが、エジプトで暴行を受けている女性は何も能天気な西側女性記者に限らない。本日の新聞によると、地元女性への暴行もひどい勢いで頻発しており、ここ4日間の間でわかっているだけでも何と91件もの婦女暴行事件が起きている。しかもこれらの暴行は非常に暴力的な集団強姦で、一人の女性に何十人ひどい時には100人近い野郎どもが数十分から一時間半に渡り素手のみならず刃物や鞭やこん棒などを使って女体を虐待しまくるという恐ろしい攻撃である。暴行を受けた女性達は手術を要する重傷を負う事も稀ではない。また、これらの女性達の救出に当たったボランティアの人々も暴徒から凶器で攻撃を受けるのはごく普通である。

シュラセルはホスニ・ムバラクが大統領だった時代にはこんなことは起きなかったと言う。確かにムバラクは独裁者だったが、軍隊や警察の忠誠心を握っていたので普通の犯罪は厳しく取り締まられていた。ところが今は治安維持にあたるはずの警察も軍隊もモスレム同胞隊とうまくいっていない。そんな動乱のなかで女性への犯罪など野放し状態である。

エジプトの事態は悪化の一方をたどっている。モスレム同胞のモースィ大統領を支持したオバマの手先と見られているエジプト大使(女性)の身の安全が気遣われる今日この頃である。

July 3, 2013, 現時間 10:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 21, 2013

次々に明らかになるIRSの保守派弾圧陰謀

Tea Party , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

2010年から2012年にかけて行われた、IRS(米内国歳入庁、日本でいう国税局)による保守派団体への不当な行為が次々と明らかになって来ている。私は2011年にバージニア州のリッチモンド市で集会を開いたティーパーティーの団体が市から不当な納税の請求書を突きつけられたという話を取り上げた。反対に、当時都市占拠運動であちこちの首都や公園を占拠していた左翼団体は不法な居座り抗議を何週間も続けたにも拘らず撤去されるどころか市から集会費の請求さえされなかった。

当時から保守派の間では米国税局による保守派団体への横暴が話題になっていた。国税局が保守派団体に団体へ献金した人の名簿を提出させておいて、その献金者たちを次々に税金会計検査の対象にしたり、NPO申請を出した保守派団体、特にティーパーティーとかイスラエルとかいう名前がついている団体は審査を故意に何ヶ月も遅らせたり、普段は請求されない個人情報の書類提出を理不尽に強制したりしていると全国各地の保守派団体の間で苦情が出ていた。だが国税局は『そんな事実はない、言いがかりである』とずっととぼけて来た。ところが先日国税局はオバマ再選後半年以上経ってから、保守系団体を対象に理不尽な差別行為をしてきたことを全面的に認めたのである。

以下毎日新聞より。

【ワシントン西田進一郎】オバマ米大統領は15日、米内国歳入庁(IRS)が保守系団体を抽出して免税措置の審査を厳格化していた問題について緊急記者会見を開き、ミラーIRS長官代行の辞任や新たな再発防止策を導入することなどを発表した。オバマ政権はスキャンダルが続いており、人事刷新など矢継ぎ早の対応で政権へのダメージを最小限にとどめたい考えだ。

 大統領は会見で、IRSの行為について「許し難いことだ。米国人は怒る権利がある。私は怒っている」と強調。信頼回復への一歩として、IRSを所管するルー財務長官がミラー氏に辞任を求め、ミラー氏も辞任を受け入れたことを明らかにした。ミラー氏については、野党の共和党から辞任を求める声が出ていた。(略)

 ....IRSが保守系団体を標的に審査を厳格化していた時期は、オバマ大統領が大統領選での再選に向けて保守系団体を支持基盤とする共和党と激しい選挙戦を繰り広げていた時期にあたり、共和党は政権批判を強めている。

オバマ王は国税局の行為は自分とは無関係だと主張しているが、オバマのライバル政治家であるミット・ロムニーの個人的な納税書類がオバマ選挙陣営から暴露されたり、共和党政治家やその支持者達の個人納税情報が左翼メディアに漏洩されたりした事実を考えると、オバマ王自身が指示したことではないとしても、オバマが全くこの事実に無知だったとは信じ難い。

毎日のように国税局の汚いやり方が次々に明るみに出ており、ユダヤ教やキリスト教団体など、国税局から不当な弾圧を受けたとして訴訟を考えているところも多い。

May 21, 2013, 現時間 10:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 21, 2012

銃を廃止すると犯罪が増える、事実を認められないCNNアンカー

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 狂ったメディア

この間、銃犯罪研究の専門家の統計学者ジョン・ロット教授がCNNのインタビューで、銃を廃止した地域は国内でも国外でも犯罪率が増えていると語った事に対して、司会のピアース・モーガン(イギリス人)はヒステリックにロット教授を嘘つき扱いした。

申し訳ないですが、それは全くの嘘です。完全な嘘です。英国での銃殺人は平均して一年に35件です。諸外国で何が起きているのか、そういうあからさまな嘘を繰り返すのはやめるべきです。

(ロット教授をさえぎって)

いいえ、言い逃れはできません。あなたはこの間も嘘をついた。英国の銃殺人は35件です。アメリカでは11から12000件です。嘘は止めてください。あなたのせいでアメリカ人が自分たちを守ろうとするのですから。

モーガンの理屈にはおかしな点がいくつかある。ロット教授は銃廃止により犯罪全般が増えると語っているのであり、殺人数だけに話を絞ってはいない、ましてや英国の銃殺人の数とアメリカのそれを比べてアメリカの方が少ないなどという話もしていない。モーガンはわざと話を銃殺人に限定することにより、教授を嘘つき扱いしているのだ。

しかし、CNNが使っ殺人数だけの資料においてすら、教授の提言は完全に証明されている。

英国で小銃が完全廃止になった1996年の時点の殺人数は600件。小銃廃止後の殺人数は急上昇し、2003年のピーク時には950件にまで上った。その後英国は犯罪取り締りや罰則を厳しくしたりといった対策を取り、2011年現在600件に近い数値になっているが、1996年当時の数までには下がっていない。

これが銃殺人だけでなく、銃による犯罪全般となると、銃廃止後の急上昇には目を見張るものがある。

小銃が廃止された1996年当時、イギリスの銃犯罪の率は6000件から5000件程度に下がりつつあった。それが小銃廃止後2006年のピークにかけて倍近い数に急上昇している。その後警察により取り締りがきびしくなったせいか2011年現在では7000件まで落ちているが、小銃廃止が通る以前の低さには下がっていない。

ところでここで注目するべきなのは、これらの数字は「銃を使った犯罪」に限定されているということだ。銃が廃止されたのに銃犯罪が増えるということは、犯罪者の銃獲得はそれを禁止する法律とはうらはらに、なんら支障を来していないということになる。この法律によって銃を失ったのは合法に銃を所持していた善良な市民だけである。

また、犯罪は銃を使ったものだけとは限らない。銃所持がほぼ全面的に禁止されている日本で凶悪な犯罪が絶えないとこでもわかるように、犯罪はナイフや他の狂気、もしくは素手によっても犯すことはできる。そういう時か弱い女性やお年寄りが自分や家族の身を守るには銃が一番効果がある。

これは別の調査によるものだが、イギリスではアメリカと比べて家主が在宅する家に強盗がはいる率がアメリカのそれにくらべてずっと多いという。それというのも、イギリスでは家主が銃で強盗に反撃する可能性がアメリカに比べてずっと少ないからである。

こうしたことを考慮にいれると、モーガンのイギリスとアメリカにおける銃殺人の件数だけを比べることの愚かさが歴然とする。

December 21, 2012, 現時間 9:45 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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November 4, 2012

ハリケーンサンディがオバマのカトリーナにならない理由

狂ったメディア

読者諸氏はすでにアメリカ東海岸を襲った大型ハリケーンサンディの被害についてはお聞きのことと思う。

直撃の米国の死者110人に、なお260万戸停電

2012.11.4 14:16

ボランティアから暖かい食事を受け取る被災者=3日、ニューヨーク(AP)

 ハリケーン「サンディ」によるニューヨーク州など米国での死者数は、ロイター通信などによると、3日までに少なくとも110人に達した。米東部に向かう前にハイチなどカリブ海諸国でも69人が死亡している。

 ニューヨーク、ニュージャージー両州を中心に260万戸で引き続き停電。週末にかけて米東部に寒気が到来、停電により暖房がない家庭も多いことから、当局は被害拡大に神経をとがらせている。

 米国の死者の死因は、倒木によるものや溺死、低体温症など。(共同)

ハリケーンによる被害がこれだけ広範囲でひどいものであるなら、米メディアが公平なジャーナリストの集まりなら、ブッシュ時代のハリケーンカトリーナと比較されるはずだが、ハリケーンサンディに対するオバマの行動に関する記事がほとんどみあたらないのは何故か。

もしもオバマがブッシュに比べて敏速で行き渡った対策を取っていたら、左翼リベラルメディアはそれに焦点をあてているはず。ブッシュに比べてオバマはこんなに被害者の面倒をみていると大々的に報道するはずだ。それがハリケーンサンディとオバマに関する記事が全く見当たらないということは、裏をかえせばオバマは何もしていないという証拠だ。左翼リベラルメディアはそれを指摘したくないからオバマのハリケーン無対策に関する報道を避けているのである。

共和党候補のロムニーは、ハリケーンの翌日の選挙運動は自粛すると公表。計画されていた選挙ラリーをサンディ被害救出募金運動にと切り替え、集まった人々からの献金をすべて救済費に当てただけでなく、自ら飲料水などの運搬に協力した。

それに比べてオバマ王は、被災地のニュージャージーとニューヨークにちらっと顔を見せて写真だけ撮って、その脚でラスベガスの献金ラリーに向った。

で、大きな政府が国民を守ると言い張っているオバマ政権の連邦政府が運営する緊急事態管理庁(FEMA)の対応はといえば、FEMAによる救済品が被災地に届いたのは、ロムニー陣営が集めて届けた緊急品がニュージャージーに届いたのと同じ日だった。しかも一週間後の金曜日、FEMAの必需品は底を付き、水や食品の供給は明日の月曜日まで出来ない状態だという。

ハリケーンサンディがアメリカ東海岸を上陸することは一週間以上も前から予報されていたことで、その被害は充分に予測がついていたはずである。ならばなぜFEMAは充分な用意をしていなかっのか。ブッシュの準備周到なカトリーナ対策を散々批判していたメディアが、もっとひどい状況にあるサンディではオバマ批判を全くしていない。

確かにカトリーナでは死者が多くでたが、それは波が堤防を超えたからであって、それが充分に予測されていたのに、ブッシュ大統領の推薦を無視して地元民主党知事が地元民の強制避難を発令しなかったことが原因だった。地元の失態で起きた被害を、連邦政府としては出来る限りのことをしたブッシュが責任を問われて叩かれたのは非常に不当なことだった。

だが、FEMAは連邦政府の管轄である。ニューヨークやニュージャージーでのFEMAの失態はオバマ政権の失態である。にもかかわらず主流メディアは全くオバマ批判をしていない。被災地そっちのけで選挙運動に余念がないオバマを全く責めない。

連邦政府なんぞには任せておけないと、保守派ラジオトークショーのグレンベックやヒュー・ヒューイットなどが率先してキリスト教会などの慈善事業団体と協力して必需品を被災地に届けている。こういう時に立ち上がるのは左翼リベラルが常に悪者扱いする保守派と相場は決まっている。

カトリーナでは不当にブッシュ大統領を責めたメディア。サンディでは不当にオバマをかばうメディア。

だが、国民はそんな嘘に騙されるだろうか? 11月6日にそれがはっきりするだろう。

November 4, 2012, 現時間 9:41 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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October 28, 2012

リビア米領事館襲撃について沈黙を守る左翼リベラルメディア

狂ったメディア

日曜日の朝のテレビ番組は、政治評論や分析と決まっているが、主流ネットワークのどの局もリビア米領事館に関する新情報の報道を完全無視した。かろうじてCBSのボブ・シェイファーがゲストに突っ込んだ質問をした程度。有線でもフォックスニュースを除いてどこの局も沈黙状態。その他の局では、よしんば問題が取り上げられたとしても、それはゲストによるもので、それをなんとか司会者が振り切ろうとした程度に終わっている。

各局のこの事件の扱い方をみてみよう。

NBC: ミートザプレス司会デイビッド・グレゴリー
ベンガジ事件完全無視。ゲストのカーリー・フィオリナが取り上げようとしたのを司会のグレゴリーが「それについてはのちほど」と言って遮ったきりで、その話題は打ち切り。

ABC: ジスウィーク司会ジョージ・ステファノポリス
ゲストのニュート・ギングリッチがベンガジ問題を持ち出したが、司会のステファノポリスは世論調査に話を剃らせた。

CNN: ステートオブザネイション司会キャンディ・クローリー
ベンガジ問題は共和党会長ラインス・プレビス(Reince Priebus)とバージニア州知事ボブ・マクドネルによって二回ほど取り上げられたが、クローリーは独自には取り上げず、世論調査と選挙に話題を絞った。

CBS: フェイスザネイション司会ボブ・シェイファー
ベンガジ問題は上院議員のジョン・マケインとシカゴ現市長のオバマ元チーフスタッフのラーム・エマニュエルとの会話のなかで取り上げられた。シェイファーは政権による意図的な隠蔽があったと思うかとマケイン議員に質問。マケイン議員は隠蔽もしくは「最悪の不手際」だと答えた。無人偵察機による現場の映像に関する話題においてシェイファーはエマニュエルがホワイトハウスに居た場合どのように応対したかという質問について、エマニュエルは質問にこたえずオバマ政権の外交政策を賞賛するに留まった。

FOX: フォックスニュースサンデー司会クリス・ワラス
ベンガジ問題は最初ウィスコンシン代表ロン・ジョンソン(共和)上院議員によって取り上げられた。ワラスはそれについては後ほど取り上げるつもりだとし、実際に後で取り上げた。ワラスはコロラド代表マーク・ウダル(民主)上院議員に対しベンガジ問題について質問したところ、ウダル議員はロムニー陣営が問題を政治目的に使っていると批判。それに対してワラスはこれは正当な政治問題であるとし、ベンガジ上空を飛んでいた無人偵察機は武装されていたのかどうかと質問。ウダル議員は直接答えることを数回拒否。それ以上のコメントはしなかった。ワラスはその後もパネル討論においてベンガジ問題を主題として取り上げた。

私のフェイスブックの友達で、アメリカのメディアは左翼リベラルなんかじゃないと言い張る人が居るのだが、このベンガジ事件完全無視状態をいったいどう説明するのだろう?これがブッシュ前大統領時代に起きていたら毎日どの局でもこの話で独占されていたこと間違い無しだ。無論ブッシュ政権時代ならこんな事件は起き得なかったわけだが。

October 28, 2012, 現時間 7:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 24, 2012

オバマが勝ったはずの米討論会最終回。ロムニー支持高騰をどう説明するのか

アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 狂ったメディア

日本のNHKのオバマ偏向報道についてこの間も書いたばかりなのだが、昨晩のオバマ対ロムニーの討論会において、左翼リベラルメディアは一斉にオバマが勝ったと報道している。怠慢な日本のNHKも独自の取材もせずにアメリカ左翼メディアの焼き直しでこんなことを書いている。

米大統領選の最終討論会、オバマ大統領勝利との見方優勢

オバマ大統領はスタート直後から攻めの姿勢で、ロムニー氏が提案している中東・ロシアに関する外交政策を批判。米軍の艦船を増やすべきと主張するロムニー氏の考えは冷戦時代に逆戻りするものだと指摘し、「馬や銃剣だって減らしている」とロムニー氏に語りかけ、同氏の世界観が時代遅れであるとの皮肉を込めた。

また、ロシアが米国の「地政学上の敵」だとしたロムニー候補の発言を取り上げ、時代に逆行していると批判。「冷戦は20年前に終わった」にもかかわらず、ロムニー候補は「1980年代の外交政策に回帰しようとしているようだ」とさらに皮肉った。

これに対してロムニー候補は、オバマ大統領の中東・北アフリカ政策は、アルカイダの脅威が再び台頭するのを阻止できていない、との見方を示した。

ロムニー氏は「私を攻撃することがアジェンダではない。私を攻撃しても、中東に関する課題の解決にはつながらない」と語気を強めた。

ロムニー候補はまた、自身が以前、イランの核問題が米国にとって最大の安全保障上のリスクだと述べたことをあらためて指摘した。

最近の世論調査で上昇した支持率を脅かす恐れのある過ちを犯したくないロムニー氏は、オバマ氏の攻勢に反撃しない場面も見られ、これがオバマ氏が勝利したと受け止められる結果につながった可能性がある。

ロムニー氏は、低迷する米経済の再生を選挙公約の中核に位置付けており、たびたび議論を経済問題へと戻し、米国の国家安全保障は強い経済次第だとも強調した。

同氏は、討論会の終わりに「(オバマ)大統領を選べば、2000万人が失業し、良い職に就くのに苦労する。私は1200万人の雇用を創出する」と述べた。

私はこの討論を生中継で観ていたが、オバマは明らかに第二回目の討論会でロムニーが途中で遮られたリビアのベンガーズィ領事館襲撃について突っ込んで来るものと踏んでいたのだろう。現に討論会の最初の質問は領事館攻撃についてだった。ところがロムニーはその質問について、細かい事件にひとつひとつについて語るのではなくオバマ王による全体的な外交姿勢について話をしたい、と言って最初の質問をかわしてしまった。

二人の表情は画面を半々に割ったスプリットスクリーンで写されていたため、その答えを聞いたオバマ王の顔は慌てふためいていた。あきらかにオバマ王は領事館襲撃がテロ攻撃だったことを自分が国民に即座に報告したとかいうタイムラインを用意してロムニーは嘘つきだと攻撃する計画だったのだ。

軍隊を強化すべきだというロムニーの主張に、軍艦ばかり増やしてみても意味がない。などとまるで子供をお説教するような相手を侮辱した態度は、意地の悪い左翼リベラルを喜ばせたかもしれないが、造船所を頼りにしているメイン州やミシシッピ州や海軍で持っているバージニア州などをオバマが足蹴にしていることがあきらかになった。特にバージニア州はトスアップといって、民主にも共和にも転ぶ州なのに、オバマがバージニア州を見捨てたことがはっきりしたわけだ。

ところで討論会の直後、米海兵隊から海兵隊は今でも「馬や銃剣」を使っているとクレームがついた。また船の数にしてもだ、オバマ時代になって新しい護衛艦の造船は差し止めになった。最後の護衛艦はすでに完了しそれっきりなのである。ミシシッピ州のパスカグラやメインのバスアイアンワーク造船所では新しい軍艦を作る予定がないため、造船所の職員はリストラもしくは転職を余儀なくされている。

オバマによるとアメリカ海軍は新しい戦略を取っているためこれ以上の軍艦は必要ない、いやそれどころかもっと減らしてもいいと言うが、本当にそうなのだろうか?

ここ2〜3年で起きた中東のアラブの春といわれるイスラム過激派台頭の状況において、レーガンやブッシュ大統領だったら、地中海に艦隊のひとつや二つは送り込み日夜パトロールをしていたに違いない。だからリビアであのような騒動が起きたとしても、いち早く空母感から戦闘機が発進され空から襲撃者を威嚇するなり、海軍シール隊を送り込み大使及び領事館職員を救出するなり出来たはずなのである。

ビング・ウエスト防衛省元長官は、F18一機も発進されていれば、このような悲劇は食い止められたはずだという。

だが9時間に渡る襲撃の間、オバマ政権は電話や無人偵察機の中継などで現場で何が起きているかを察知していながら、援軍をおくるどころか単に指をくわえて我が国の大使と外交官達が虐殺されるのを傍観していたのである。

なぜそんなことになったのかといえば、事件が起きた今年の9月11日、アメリカの艦隊は地中海とはほど遠い場所にいたからである。世界の海を守るだけの艦隊をアメリカは所持していないから地中海のパトロールまで手が回らなかったのである。(無論最近のアラブの動乱を考えたら、地中海こそ一番重要視されるべきだと考えるのが常識だが。)

いくら空母艦や潜水艦の技術が発達しても、空母艦を守る護衛艦の数が足りなければ、世界中の海をアメリカ海軍がパトロールすることは不可能なのだ。ある程度の絶対数は必要なのである。そのことをオバマは全く理解していないのだ。

NHKの記事の中にもあるが、オバマによるせこい個人攻撃に対して、ロムニーは直接答えず『私を責めてみても問題は解決しない』と二回ほど繰り返した。最初の討論の時にオバマはロムニーの顔を直視せずに下ばかり向いていたと批判されたことを反省して、今回は逆にロムニーの顔を真正面から観ていたのはいいが、それが逆にロムニーを睨み付けているようで、せこいちんぴらがガンを付けているような印象を受けた。

それに対してロムニーは始終笑顔で相手の攻撃を軽くかわしていた。もしアメリカ内政について全く無知な人がこの対決をみたら、ロムニーが大統領でオバマが挑戦者だと思ったに違いない。

今回の討論におけるロムニーの作戦は、ひとつひとつの質問に答えることではなく、全体的にオバマの外交政策が大失敗しているということを主張すると供に、ロムニーには強いアメリカを再建する、そのためにはアメリカの経済を建て直すことが必要なのだ、という大きな目標を掲げることにあった。そして同時に自分がいかに大統領として貫禄があるかということを有権者に印象づけることにあった。そのどちらについてもロムニーは成功したと私は思う。

問題なのは、ひとつひとつの討論に得点勝ちすることではない。最終的な目的は討論を通じていかに自分が時期大統領に適しているかということを有権者に理解させることにある。

ロムニーの支持率が討論ごとに確実に上がっていることから観て、ロムニーの作戦は成功していると言えるだろう。

アップデート:カカシのブログを紹介してくてるアゴラ言論プラットフォームというサイトを見つけたので、一部転載する。

米国大統領選挙もあと二週間に迫りました。一国のリーダーを決める日程がはっきりわかるのはいいですね。来年8月末の任期満了までの間のいつか、というように衆議院の総選挙がいつになるかわからない日本とは隔絶の感がある。大統領選挙の討論会も最後の3回目が行われ、直後の世論調査ではオバマ大統領がやや巻き返したようです。

この「In te Strawberry Field」は、共和党支持の在米日本人女性のブログなんだが、オバマ優勢、と報じる日本メディアの偏向ぶりに憤っています。米国内の雰囲気の変化は明らかにロムニー優位なのに、記者が自分の目や耳で確かめないから現状分析できていない、というわけ。

一方、こっちの「My Big Apple」というブログでは、今回の討論会に限ればロムニー氏の古色蒼然とした軍事観を「馬の数で戦争の勝ち負けは決まらないんだぜ」と揶揄したオバマ大統領の勝利、と書いている。ロムニー氏のは失言、というほどじゃなかったと思うんだが、印象というのは怖いモンです。いずれにせよ拮抗状態なのは間違いありません。

アップデート2:オバマの発言とは裏腹に、米軍において馬や銃剣の数は減るどころか増えているという事実がある。

October 24, 2012, 現時間 8:47 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 21, 2012

日本の母から「オバマが優勢なんだってね」と言われて知った日本の偏向報道

狂ったメディア

日本に住む実家の母と昨晩長電話をしていて、母から「オバマさんが優勢なんですってね、ニュースで観たわよ。」と言われてびっくりしてしまった。ニュースはNHKしか観ない母の言う事だからしょうがないが、いったい日本のメディアはアメリカの選挙戦をどのように報道しているのだろう?

というわけでNHKの報道を探してみたら、こんなのが出て来た。題してオバマ大統領やや優勢に

アメリカ大統領選挙の投票が3週間後に迫った16日、第2回テレビ討論会がニューヨーク州で開かれ、前回の討論会で精彩を欠いたオバマ大統領が攻めの姿勢を貫き、討論をやや優位に進めました。(略)

今回、現場で取材していて強く感じたのは、オバマ大統領の今回の討論会にかける意気込みでした。
私たち報道陣は、討論会の会場のすぐ隣りに設けられているメディアセンターを拠点にして取材しました。メディアセンターには、討論会が始まる前から、オバマ大統領の特訓の相手役を務めたケリー上院議員が姿を見せました。

ほかにも、いつもは決してメディアへの対応がよいとはいえないオバマ陣営の幹部が、ひっきりなしに姿を見せ、オバマ大統領の主張を繰り返し説明していました。

大統領選挙のテレビ討論会では、通常、討論会の終了後、陣営の幹部たちが報道陣に自分たちの主張を説明します。しかし、今回のように討論会が始まる前から多数の陣営幹部が報道陣に主張を訴えるのは極めて異例の対応です。このことだけでも、オバマ大統領の置かれていた厳しい立場が想像できました。

米メディアの評価は?
2回目のテレビ討論会について、アメリカの主要なメディアはおおむね、オバマ大統領がやや優勢だったと伝えました。
CNNテレビがテレビ討論会の内容について直後に実施した世論調査によりますと、「討論会でどちらの候補者が勝ったと思うか」という質問に対して、▽オバマ大統領と答えた人は46%、▽ロムニー候補と答えた人は39%でした。

海外取材する多くの報道陣にとって問題なのは、記者たちは常に他国や現地記者やメディア報道官に囲まれていて、実際に一般市民の声を聞こうとする姿勢が見えないということだ。

以前にイラク戦争の真っ最中にイラク米大使の演説についてイラクブロガーの書いた記事で読んで知っていたのに、現場にいた米記者が大使は演説もしないでアメリカに逃げ帰ったという記事を読んで激怒したことがある。なんでアメリカにいる零細ブロガーのカカシが知っていることをイラク現地にいるプロジャーナリストが知らないのだと。

このNHKの樺沢一朗記者も討論会の会場でのオバマプロパガンダやCNN記事の焼き直しを報道するだけではなく、別のメディアや一般市民の意見を自分の脚で歩いて取材していたら、オバマ優勢なんてアホみたいな報道は出来なかったはずだ。

例えば、討論直後フォックスニュースが行った2008年にオバマに投票した人々を対象に行ったフォーカスグループの座談会で、ロムニーが圧勝したことなど、NHKは完全無視している。

また選挙戦の多社による世論調査を統計しているリアルクリアポリティクスでもずっと劣勢だったロムニーが第二回討論会後ついにオバマと同率に並ぶという結果を発表している。

添付した記事のグラフを観てもらえればわかるが、青がオバマで赤がロムニー。オバマ大統領は現職で知名度はロムニーよりもずっと高いので、最初のうちはロムニー支持が低いのは当然。だが、選挙が迫ってロムニーへの注目度が高まるにつれ、ロムニー支持率が上がっていることに注目されたし。

米メディアやそれを鵜呑みにしているNHKが言うように、第二回討論会でオバマが優勢だったというなら、何故その直後にロムニーの支持率が上がるのか、是非樺沢一朗記者に説明してもらいたいものだ。

NHKともあろうものが、高い金だして特派員をアメリカに送り込むなら、他社の報道を焼き直しするような記事を書くな!自分の脚で歩いて独自の取材をしろ!それこそNHKは国民から視聴費を無理矢理巻き上げてるんだから、そのくらいの責任はあるはずだ。

October 21, 2012, 現時間 10:31 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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エジプトへ女性記者を派遣するな!度重なる女性記者への集団暴行、今度はフランス女性記者が襲われる

フェミニズム , 中東問題 , 狂ったメディア

2011年にアメリカのCBS女性記者ララ・ローガンがエジプトのタリヒール広場での集会を取材中に集団暴行を受けた話はもう有名だが、その後も同じく2011年、やはりタヒリ広場で取材中のフランス人女性記者カロライン・シンズ、エジプト系アメリカ人記者モナ・エルタハウィ、今年の6月にも同じくタヒリ広場で今度はイギリス人女性記者ナターシャ・スミス22歳がローガンと全く同じように集団暴行を受けるという事件が起きている。

そして昨日(10/19/12)今度はフランス人記者ソーニャ・ドリディ24歳(Sonia Dridi )がタヒリ広場でひどい暴行を受けたとフランス24テレビは報道している。

「傷ついたというより怖かった」とドリディは土曜日、自分のツイッターページに書いている。イギリス人の記者について「昨晩広場で私を守ってくれたアシュラフさんに感謝しています。暴徒はもの凄い勢いでした。彼のおかげで解きは放れた暴徒の手から逃れることができました。」

ドリディの同僚で一緒に取材をしていたアシュラフ・カーリルによると、取材中に暴徒たちが二人の回りに集まり襲いかかった。アシュラフはドリディを両手で顔と顔をつけてしっかり抱きしめ集団の手から彼女を守ったという。30分ほどの攻撃だったが、もっと長く感じられたという。

二人はなんとか鉄のドアがあるファーストフードの店に逃れ、やっとの思いで車に乗って命からがら脱出した。どさくさにまぎれて彼らの身の回り品が奪い取られた。

いったい何度うら若き女性記者達が身体を引きちぎられるようなひどい目に合えば、西洋メディアは学ぶのだ?エジプトへ女性記者を送るな!少なくとも熱気づいた野蛮な男どもが集まるところへボディガードも付けずに金髪美人女性を送り込む事の愚かさを学べ!このアホ!

私は犠牲者を責めたくはない。どんな人でもこんなひどい目にあって自業自得だなどというつもりはない。だが、グリズリー熊の生息地にライフルも持たずにのこのこ出かけて行って、グリズリーに食い殺されたら、やはりどうしてそんなところへ丸腰で出かけていったんだ、殺された側にも責任があるのではないか、と問いたくなるのは当然である。

皮肉にもフランスに基盤を置く国境のない記者達(RSF))が去年の11月にエジプトに女性記者を送らない方がいいという勧告を発表して、ジャーナリストの間から男女差別だと非常なバックラッシュを受け、その声明を撤回し訂正したことがある。

その時にもカカシは今回と同じことを書いた。明らかにタヒリ広場にあつまる野蛮人たちは人間ではない。奴らはメスを見れば襲いかかるサカリのついた野生動物と同じだ。そんな奴らに道徳だの礼儀など説いてもまるで意味がない。西側のくだらないフェミニズムを振り回して、何人の女性達を犠牲にすれば気が済むのか?そんな場所と知っていてうら若き美女たちを送り込む西洋メディアの行為こそ女性虐待ではないか、男尊女卑ではないか!

私は仕事柄中東での仕事をする可能性が多少ある。同じ部の同僚達がバハレーンやサウジアラビアやトルコに結構行っている。だが私は上司に私はアメリカ市民であり、女性であり、東洋人種であることなどを考慮に入れて、絶対にイスラム圏への出張はしないと断言している。

女性であることだけでも危ないのに、反米の中東でアメリカ市民権を持っていることや、東南アジア系の労働者を奴隷扱いしているサウジなどで、私は公平で正当な扱いを受けるとは思えない。やたらに外出したりすればどんな目に合わされるかわかったものではない。そんな場所に仕事だからといって派遣されても私は絶対に行かない。それを拒絶して解雇されたり降格されたりしたら女性差別で職場を訴えるくらいの覚悟はある。私は海軍シールチームのメンバーじゃないんだからね。

西洋、いや世界の女性記者達よ!どれだけエジプトの状況が特ダネにつながると思っても、エジプトに丸腰で行かないでほしい。とくにタヒリ広場に金髪を翻してカメラマンと二人キリで取材なんて愚かな真似はしないでほしい!

もう二度とタヒリ広場で女性記者が集団暴行に遭ったなんて話は聞きたくない。

October 21, 2012, 現時間 7:32 AM | コメント (4) | トラックバック (0)

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October 19, 2012

リビア米領事館襲撃の責任は誰にあるのか

対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ネットアクセスがほとんどない一週間をカリブ海のとあるリゾートで過ごしていたカカシである。といっても別に休暇を取っていたわけではない。これも仕事なのだ(夜はホテルでビールをガバのみしたけどね)。さて、なぜかウェッブサーチがほとんど出来ない状況であったにもかかわらず、メールだけは読めたので、ミスター苺が毎日のように2〜3ページのニュースと彼の分析を送ってくれた。それでリビアで起きた米領事館襲撃の真相を現場にいた職員からの証言など色々読む事が出来た。

先日クリントン国務長官はリビアの米領事館襲撃は「私の責任」だと発表したが、責任を取るというなら辞任するのが筋ではないか?「私の責任」といって真実を闇から闇に葬るなら何の責任にもなっていない。

問題なのは、オバマ政権は米領事館襲撃を反モハメッドのユートゥーブビデオに腹を立てた暴徒による突発的な暴動の結果だったと事件後二週間に渡って言い続けていたことだ。その嘘が通らなくなって来ると、今度は捜査中で事情がはっきりしないから何とも言えないとか、言っていたが、実際には事件後24時間以内にCIAは国務庁とホワイトハウスに襲撃がアルカイダによるテロ攻撃であったことを報告していた。

ではなぜ、オバマ政権は911記念日に起きた襲撃の真相を即座に国民に発表しなかったのか。事件前後のオバマの対応には非常な問題があり、オバマにはその質問についてきちんと答える義務がある。

少なくともクリントン国務長官が「私の責任」というからには、どこに落ち度があったのか、どうしてそういうことになったのか、はっきり説明してもらいたい。

ところで、オハイオ大学で行われたオバマ応援会の集会に集まった学生達に、保守派グループのジャーナリストたちが「この間のリビアはベンガズィにおける米領事館襲撃に関するオバマの対応をどう思うか」という質問をしたところ、断固オバマ支持と熱烈に語る学生達お多くが、「ベンガズィ?何それ?」「へ、しらない」「スティーブンソン領事?知らない」と答えていて笑ってしまうどころか、呆れてしまった。オバマはこういう無知な有権者に頼るしかないのかね。

それにしても政治集会に集まる人たちが、これだけ時勢の出来事に無頓着で居られるというのは、なんとも情けない話、、、

October 19, 2012, 現時間 11:46 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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大統領選討論会二回目直後ロムニー人気が急上昇、評論家はオバマに軍牌を上げたのに

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

カカシ注:この時期はどうも出張が多くてゆっくり大統領選の討論会など観ている暇はない。しかし、こういうことは常にしっかり観ているミスター苺が色々感想を書いてくれたので、本日はそちらを掲載する。

有権者が信じられる変革
ミスター苺著

俺は、この間の討論会について、面白いパターンが出来上がっていることに気づいた。

  • 討論会を観た弁護士やジャーナリストたちは(右よりなら)失望したようで、ひいき目に観てもせいぜい引き分け、どちらかと言えばオバマが得点勝ちしたというのが一般的な見方のようだ。

(右翼系ブロガーの)ヒンダーレイカー(弁護士)やミランゴフ(ジャーナリスト)やそこまで過激ではないがスコット・ジョンソン(弁護士)とか、もっと過激なベルダー(弁護士)なんかはその部類だ。 (フォックスニュースの)ブリット・ヒュームにしろ政治評論家のチャールス・クラウトハンマースも同意見で、無論左翼メディアのアイドルたちは皆自分らの候補が圧勝したと心から信じて疑わない。これは弁護士にしろメディアトークショーホストにしろ、対抗することを職業にしているからで、相手との討論で適応するより勝つことにより価値を見いだす傾向があるからなんじゃないかと思う。そういう見方をすれば先日の討論ではオバマが勝ったと解釈できるのだろう。(略)

  • だが、法律とかジャーナリズムなどには関わりのない 歴史家や医師や手に職を持つ人や銀行員や専業主婦といった人たちは、ミット・ロムニーの方をより高く評価している。

これはもしかすると、弁護士は討論を法廷における法的な弁論として見ることから、どれだけたくみに前例や権威を駆使して相手側の証拠を正式な記録として残すのを阻止し、どれだけ自分らに都合のいいように裁判官に陪審員を指導させることができるかで、勝ち負けを評価するからなのかもしれない。

だが、俺たち一般市民は全く違う角度から観ている。俺たちが観たいのは、候補者の真剣さ、誠実さ、思いやり、信頼性、未来への希望的な見解、指導者としての貫禄といったものだ。流暢な口ぶりや攻撃性や威圧的な態度なんか興味ない。俺たちは何百回と流されたコマーシャルで聞き飽きた政治スローガンの暗唱にも感服しない。俺たちには敗北主義や似非意欲なんか焼き過ぎのバーベキューみたいに食べる前から嗅ぎ付けられる。

一般人は今の時点から次の時点にどうやって進むのかという計画のある候補者を求めると思う。俺たち一般人が求めているのは、具体的な計画を横道にそれずに説明し、可能性のある計画を退屈で難しい証明なんかで誤摩化したりせず、俺たちには想像出来ない俺たちの生活が逆立ちするような過激な変革じゃなくて、俺たちが理解できる信じられる変革を唱えることのできる候補者だ。

そうだとすれば、相手と対立し対抗することを職業とする人たちは、同意や礼節を重視し議論や対立を避けようとする、ごく一般的な職場で働くひとたちとでは、全く違う討論を観たと言えるのかもしれない。

October 19, 2012, 現時間 9:23 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 4, 2012

ロムニー圧勝、大統領候補討論会第一弾

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

昨晩は、米大統領候補の討論会第一回が開かれたが、結果はロムニーの圧勝。左翼リベラルな主流メディアですらロムニーはKO勝ちではなかったが、得点勝ちだったと認めている。CNNなどは、オバマ大統領とのはじめての討論会において、共和党挑戦者のミット・ロムニーが明らかな勝者だったと、記事のしょっぱなから書いているくらいだ。

これまでロムニーについて、オバマ陣営が繰り広げる反ロムニー広告だけでしか知らなかった有権者が、はじめてロムニーの素顔を見、オバマの作り上げたロムニー像ではなく、ロムニーの口からロムニーの政策案を聞けたということは非常によいことだったと思う。

我々が常に腹立たしく思っていたことは、オバマ王はこれまでロムニーのことを金持ちにだけ減税して中流層の税金を上げるつもり、低所得者をかえりみない、アメリカ産業を外注する(特に中国などに)、ソーシャルセキュリティー(アメリカ版厚生年金)を崩壊する、老人対象の医療保険を大幅に縮小する、とロムニーが上流階級で金持ち仲間のことしか考えない冷血な人間だというロムニー像を作り上げてきた。左翼リベラルメディアが一緒になってそのイメージを宣伝し続けてきたから、一般市民がそういう誤ったイメージを持っていたとしても仕方ない。

だが、この間の共和党大会でのアン、ロムニー夫人の演説や、ロムニー自身の演説と、今回の討論会で、そのうそがだいぶ緩和されたのではないだろうか。

ロムニーは演説のなかで、「私には5人の息子がいるのでよくわかるのだが、偽りを何度も繰り返していれば真実になると考えるのは間違っている。」として、オバマが語るロムニー政策がいかに歪曲されているかを指摘した。

この討論で明らかになったことは、ロムニーとオバマの政策の対照的な違いだろう。ロムニーはアメリカ市民個人による成功に重点を置き、大企業にしろ中小企業にしろ規制を緩め税金を上げず、なるべく政府が邪魔をしないで企業の成功を促すべきだという考えなのに対し、オバマは高所得者の税金を上げることによって中流層を増税から守り、低所得者を福祉よって面倒を見るという、政府中心の考えだ。

オバマ王は政府による無駄使いを削減する気などさらさらないが、ただひとつ削減すべき予算があるとしたら防衛費のみだ。イランや北朝鮮や中東のアルカイダなど、アメリカは恐ろしい敵にいくらも囲まれている。オバマ王と民主党議会の思い通りにいけば、2013年度の防衛費は大幅削減となり、アメリカの防衛は多大なる打撃を受けることとなる。それについてもロムニーは防衛費は削ってはならないと断言した。まったくだ。予算不足で警備不行き届きになった領事館で、大使や外交官たちが暗殺されるなどということはあってはならない。

朝からフォックスニュースを見て政治評論家たちの意見を聞いたり、ネットで左翼メディアの感想なども読んでいておもったのだが、明らかにロムニーはオバマによる攻撃がどのようなものになるか予想し、その答えをきちんとした資料を持って待ち構えていた。はっきり言って、これまでのオバマによるロムニー攻撃広告をそのまま箇条書きにして事実を元に応戦すればいいだけだから、ロムニーにとっては案外たやすい任務だったかもしれない。それにだ、ロムニーは共和党の予選でかなりの強敵たちと討論会を最近まで何回も体験してきた。大統領選の練習をしてきたようなものだ。

それに比べてオバマが討論をしたのは4年前にヒラリーとやったきり。それにしたって討論会ではすべてヒラリーが勝ったというのが一般的な見方だ。それでもオバマが大統領候補になったのは、討論会以前の州予選でオバマが圧倒的勝利を得ていたからで、ヒラリーとの討論の後の選挙ではヒラリーのほうが優勢だったのである。討論会をもっと以前に開いていれば、結果は全く違うことになっていたかもしれない。

またオバマはワンマンな性格だから、討論の練習のときでも回りから厳しい質問をされるのを嫌ったのではないだろうか。明らかにロムニーから受けるであろう経済活性政策の大失敗、高失業率、ガソリン及び物価の高騰、オバマケア、などなどオバマにはきちんとした答えが用意されていなかった。常にオバマの方を向いて面と向かって話しているロムニーに対し、オバマは下向き加減で常にいらだった表情をしていた。時々緊張しているふうですらあった。またオバマがロムニーの47%の話を持ち出さなかったのも非常に不思議である。

では最後のCNNの世論調査から:

(CNN) 11月投開票の米大統領選が終盤を迎えるなか、オバマ大統領(民主党)と共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事が直接顔を合わせるテレビ討論会の1回目が3日、コロラド州デンバーで行われた。CNNと世論調査機関ORCが討論会直後に行った調査によれば、討論会を視聴した登録有権者の67%がロムニー氏が勝利したと答えた。オバマ大統領が勝利したと答えたのは25%だった。

討論会はあと2回予定されている。

October 4, 2012, 現時間 2:05 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 2, 2012

深まるリビアのアメリカ領事館襲撃事件の謎

対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

リビアの米領事館が襲撃され、大使を含め四人が惨殺されてからすでに三週間が経った。にもかかわらず、領事館の警備体制や9月11日の襲撃に至るまでの経過及び、四人の外交官がどのような状況で殺害されたのか、その真相がいまだに明らかになっていない。

事件当初、オバマ政権はユートゥーブに掲載された反イスラムビデオに怒った暴徒による突発的な襲撃だったと語っていたが、襲撃が911という特別な日であったことや、襲撃者の用意周到な武装や襲撃施行の手が込んでいたことや、星条旗の替わりにアルカイダの黒旗が掲げられたことなどから、政権の声明はおかしいという批判が共和党議員たちや保守派批評家たちの間で湧き上がった。

そうした批判から逃れようとしてか、ホワイトハウスは二週間前の金曜日、ニュースサイクルの終わりのほうで静かに、あれはテロリストたちによる攻撃だったと発表した。

本来ならば、主流メディアのホワイトハウス記者団から声明の変更について厳しい質問があってもよさそうなものなのだが、領事館襲撃翌日にラスベガスへ選挙運動に出かけたり、その翌週には芸能人を招いて献金運動をやったりしているオバマ王に対し、メディアの扱いはやわいものである。

しかし最近になって、リビアの米領事館は以前にも爆弾を仕掛けられたり、脅迫状が送られてきたりと、911襲撃の前触れはいくらもあり、殺されたスティーブン領事からの度重なる警護強化の嘆願書をホワイトハウスが拒否していたことことがわかった。

下院議会の審査委員会の捜査に携わったダレル・アイサ審議会長(共和)とジェイソン・チャフェツ(共和)下院議員がクリントン国務長官に宛てた手紙には、これらの情報はリビアに関して直接的知識のある人物らから得たものだと書かれている。

両議員によると、リビアのベンガーズィでスティーブン大使と三人の外交官が殺さた9月11日以前から、リビアでは西洋の大使や外交官を狙った攻撃が相次いでいたという。

同手紙には13件の事件が羅列されているが、チェファツ議員によると実は攻撃は50回以上に渡り、しかも今年の4月と6月には爆発物を使った攻撃があったという。

にもかかわらず、オバマ政権のホワイトハウスはリビア領事の嘆願を拒否。関係者の多くがホワイトハウスに反論する力がないと感じていたという。匿名の関係者はあまりにもひどい状況を誰かに訴えたいと考えており、審議会の事情聴取には積極的に協力したという。

審議会はクリントン国務長官に対して、国務省はリビアにおける過去の事件について知っていたのかどうか、それに見合った警備体制をとっていたのかどうか、現地の領事からの嘆願にどのように対処したのか質問を掲げているが、国務省はこれらの質問にまだ一切答えていない。

国務省のニューランド報道官は国務省は審議会の捜査に全面的に協力するつもりだと語っている。

ことがことだけに、ずっとだんまりを続けているわけにも行かなくなったAPは、いやいやながらも共和党が会長を務める審議会の捜査について報道しているが、記事とは関係ないところで、共和党を批判するのも忘れない。

共和党議員たちは9月11日の攻撃について、選挙シーズンも大詰めを迎える今、オバマや政権高官たちの変化していく説明を厳しく叱責している。

共和党は「テロ攻撃」いうのを明らかにためらうオバマの態度や、ベンガーズィ攻撃に関する政権からの説明が度々変化することに政治的な機会を察知している。

アホか!お前らメディアがちゃんと報道しないでおいて何をいっとるんだ。こんな大事なことは与党から突っ込みいれる前にメディアが徹底的に調べることじゃないのか。ブッシュ大統領政権がこんな失態を起こしたらどんなことになっていたと思う?メディアが三週間も沈黙してるなんてことが考えられるか?しかも翌日にオバマはベガスで選挙運動やってゴルフやったんだぞ?共和党議員から批判が出るまでお前らなにしてたんだよ、といいたい!

しかも主流メディアは、オバマ政権の失態を責めるどころか、事件直後にオバマ政権の中東政策を批判したロムニーを、領事館攻撃を選挙運動に利用するのはけしからんと、お門違いの批判をしていた。

リビアの領事館が襲撃された数日後、CNNの記者が領事館の建物の中でスティーブン大使の日記を発見している。CNNはそれを国務省やCIAに報告せずに特種として使っていたことを後で認めた。CNNの行動は確かにけしからんが、事件が起きて数日も経っているのに、領事館に記者が勝手に入ってそのあたりのものを持ち出すことが出来るというのは、どういうことなのだ?事件現場として黄色いテープを張って閉鎖することもしていないというのは、現場に駆けつけたはずのCIAは何をやっているのだ?

とにかくこの領事館襲撃事件は最初から最後まで「ずさん」としか言いようがない。こんな政権の下で働いて果てた大使や外交官の皆さんは、本当にお気の毒だ。こんな事件は起きてはいけないことだった、きちんとした対処を取っていたら起きるはずのない出来事だったのだ。

こうして考えると、同日に襲撃されたエジプトの米大使館からイスラム過激派に迎合するような声明文を出したというのもわかるような気がする。もしかするとエジプトの米大使からもオバマ王は警備の強化を申請されていたのではないのか?援護が来ないとわかった大使館は、ああでも言って命乞いをしないと自分らの命が危ないと察知したのでは?

この謎は深まるばかりである。

October 2, 2012, 現時間 5:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 18, 2012

オクトーバーサプライズにしては早すぎる隠しビデオ公開の意味

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

さっきも言いかけたのだが、今年の五月にプライベートの後援会の晩餐会でのロムニーの演説が何者かによって(カーター元大統領の孫によるという話だが)隠し撮りされたビデオが今になって公開されたことについて、オクトーバーサプライズにしていはちょっと時期が早すぎるのではないかと書いた。

普通オクトーバーサプライズというのは、ライバル大統領候補のスキャンダルが国民に浸透するだけの時間の余裕を考えながら、相手に打撃から立ち上がる時間を与えないように注意深く時間を選ぶものである。だからだいたい10月の後半というのがいい時期なのだ。ところが、今回のビデオはまだ9月の中旬の公開。左翼リベラルのマザージョーンズという雑誌は明らかにこのテープを5月ごろから持っていたわけで、公開に最適な時期を見計らっていたに違いない。だとしたら何故こんな中途半端な時期に公開したのだろう?

11月までにはまだまだ時間はあるし、24時間有線放送ニュースやインターネットの時代、一ヶ月も前の出来事なら相手に十分回復の時間を与えてしまう。どうしてもうあと三週間くらい待たなかったのか。

考えられることは、ロムニーの問題ではなく、オバマの支持率の問題だ。オバマ陣営は共和党大会後のロムニーの選挙運動は苦戦だという印象を国民に与えようとしている。だが、民主党大会直後に発表された失業率や新しい職の率などの最悪な数値や、高騰するガソリン代、インフレ、エジプト大使館の攻撃、そしてきわめつけはリビアの米大使および外交官3人が惨殺された事件。その後も中東各地で反米デモが起きている事実など、オバマの大統領としてに器量を疑うような出来事が次から次へと起きている。オバマ陣営ならびにリベラルメディアはそうしたことから国民の目を剃らせたいと考えて、あえてロムニービデオを今の時期に公開したのではないだろうか?

つまり、10月の中旬まで待てないほどオバマの選挙運動は窮地に追い込まれているということだ。

しかしせっかく左翼リベラルメディアがオバマ応援のためにロムニービデオを公開したにもかかわらず、当のオバマは特に問題ないとばかりに深夜の人気トークショー、デイビッドレターマンショーに出演。そしてその後は芸能人集めて献金あつめの豪華パーティに出席。

下々の苦労も考えず、国家警備も怠ったまま、オバマ王の晩餐会は続くのであった。

September 18, 2012, 現時間 7:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ロムニーが気にしないと言った47%の国民とは誰のことか

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

大統領選挙では、オクトバーサプライズといわれるものがある。これは、11月の総選挙直前の10月にライバル候補にとって非常に不利なニュースを公開し、相手がスキャンダルの打撃から立ち直れないうちに選挙に突入するというやり方である。ここ数日メディアが取り上げて大騒ぎしているロムニーの演説は、もしかしたらそれにあたるのかもしれない。もっとも時期的にはちょっと早すぎる感はあるが。

さて、で、ロムニーは何と言ったのか。要約すると、国民の47%は税金をはらっておらず、政府からなんらかの援助をしてもらっている。そして政府に世話になって当然だと思ってる。オバマは47%の所得税をはらっていない人々に向かって、金持ちの税金を上げると言う。所得税を払っていない人々に向かって減税の話をしてもぴんとこない。よって私は彼らのことは気にしていない。私が注目しているのは真ん中の5から10%の無所属や中庸の人々だ。

といった内容だ。この演説は今年の初め、まだロムニーが共和党候補に決まっていないときに、献金集めのプライベートな晩餐会で裕福な支持者の前で行われたもの。保守派の基盤を奮い立たせるという意味もあって多少極端な言い方になっているとはいうものの、取り立てて悪い演説だとは思わない。ロムニーは以前にも下層階級の人々は政府からの援助があるから心配ない、上流階級の人々は財産がある、私が心配なのは中流階級の人々だ。というようなことを言って散々リベラルメディアからたたかれたことがあるが、時期的に考えて前記の演説はその頃のものだろう。

ロムニーは選挙運動の作戦について語っているのだ。何を言っても説得できない人々に時間やお金をつぎ込むような無駄なことはせず、まだどちらの候補とも決めていない人々を対象に選挙運動を進めて生きたい、とロムニーは語っているわけで、保守派候補をもとめていた基盤としては、そういう演説を聴きたいのは当たり前だ。

たぶんオバマもプライベートな後援会の演説では同じようなことを言っているに違いない。そしてそれは別に悪いことでもなんでもない。候補者なら当然のことだ。特に共和党候補の座を狙っていた時期のロムニーならなおさらだ。

メディアがどれだけ騒ごうとも、高い所得税を払わされて不景気でピーピー言ってる中流国民なら、少なからずロムニーに同意するだろう。47%ものアメリカ国民が所得税を払っていないということも、この記事が公になるまで知らなかった人も結構いるのはずなので、この演説が明るみになったことはかえってロムニーを有利にするかもしれない。

September 18, 2012, 現時間 3:49 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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September 14, 2012

強いアメリカこそが世界平和を保つ

中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

今回のリビア及びエジプト大使館への攻撃は1979年のカーター大統領の時に起きたイラン大使館攻撃を思い出させる。攻撃のスケールは全く違うが、その時の弱体民主党大統領のカーターの無様な人質救出作戦失敗や、その後テロリストに見せたへいつくばった命乞いは、オバマのそれと異様に似ている。

なぜ民主党は学ばないのだ?イスラムテロリストは弱者に慈悲など見せない。奴らは弱者はとことん叩く。奴らに解るのはこちらの強さだけなのである。

左翼リベラルたちは911直後ブッシュが一時も失わずにアフガニスタンに進軍した行為を、攻撃的だと批判した。だが、ブッシュ時代にはアメリカの土地へのテロリストによる攻撃は911のみでぴたっと止んだ。

911以前に頻繁に起きていたテロ攻撃、アメリカ護衛艦コールの爆破やアフリカで二回に渡って起きたアメリカ大使館の爆破など、ブッシュが強気でアフガニスタンやイラクに攻め入ってからは全く起きなかった。リビアのカダーフィなんぞはブッシュに恐れをなして、大量破壊兵器の開発は完全に諦めた、と聞かれてもいないのに自分から言い出したくらいだ。

それがオバマになったらまたぞろイスラムテロリスト達がアメリカ攻撃を始めた。保守派コラムニストのミッシェル・モルキンが顔を真っ赤にしてテレビでがなっていたが、イスラムテロリストのアメリカへの憎悪は何も今始まったわけではない。ユートゥーブに載った下らないビデオなんぞが原因で大使館が襲われたなどという馬鹿げた口実は一時たりとも信じるべきではない。

クリントン国務長官の声明は、あきらかにオバマ政権の外交失敗を棚にあげて、すべての責任がユートゥーブビデオにあるかのような発言だった。

アメリカ大使館への攻撃はアメリカ国への攻撃とみなす。このようなことを合衆国は断じて許さん!アメリカはお前らのような奴らから言論の自由を守るために長年闘って来た。そしてこれからも闘って行くのだ。アメリカを攻撃したものどもよ、アメリカの自由と独立を脅かす者たちよ、お前ら全員地獄に送り込んでやるから覚悟せよ!

くらいの発言は聞きたかったね。だいたいイスラム教以外の宗教を完全に拒絶する奴らに宗教の自由だの寛容だのを説いて何になる?あほらしい!

エジプトはともかく、リビア大使館への攻撃は非常に計画的であり、大使が居た秘密の隠れ家がテロリスト達に筒抜けだったことを考えても、あきらかに地元政府がテロリストを誘導したと思われる。いってみればこれはテロ行為というより戦闘行為である。アメリカへのリビアによる戦闘行為だと解釈して、それなりに報復すべきなのである。

さて、腰抜け政治家どもは、やたらなことを言ってイスラムテロリストを刺激するべきではないなどという姿勢を取っているが、そんなことに怯まないのが我が共和党副大統領候補のポール・ライアン。

昨日オハイオ州のオーウェンスビルで選挙演説を行ったライアン議員は、オバマ政権からの一貫しない混乱したメッセージが世界を困惑させている、合衆国がアメリカ人やアメリカ領土にに対してされた攻撃に関して、あめりかの価値観を守るために、その暴力を糾弾するのに早過ぎるということはない、とオバマの指導力のなさを批難した。

イスラエルのような同盟国を無下にし、イランのような敵に媚び、国家機密を漏洩させ、打撃的な防衛費削減など、弱いアメリカは世界の治安を乱し混乱を生み出す。世界平和を保証する最高の方法はアメリカの強さにあるのだ。強さによる平和こそがロムニーとライアンによるアメリカ外交政策だ。

頼もしいねえ。しかし何か非常に興味深いことが起きているという気がする。

ブッシュ大統領が大統領になった時、ブッシュはクリントンがボスニアやコソボにやたらにアメリカ軍を送り出している事実を批判していた。アメリカの利益とは全く関係ないところに何故アメリカ軍が出動するのかとクリントンのやり方にかなりの疑問を投げかけていた。

「ボーイズ、君たちは帰れるぞ」

と長期遠征の軍隊に選挙運動中のブッシュが話していたのをよく覚えている。ブッシュは平和時の大統領として、民主党が上げに上げていた税金引き下げや、破産直前にある年金制度の改革などを中心に政治をするつもりでいた。

ところが蓋を開けてみたら、911同時多発テロ。経済改革どころの話ではなくなってしまった。

もしかすると、ロムニー政権も経済立て直しもさることながら、せっかくブッシュが作り上げた強いアメリカのイメージを完全に崩壊させたオバマ政権の尻拭いをさせられることになるのかもしれない。

September 14, 2012, 現時間 8:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 13, 2012

オバマの弱気外交が生んだ911記念日の攻撃

中東問題 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

11年前の同時多発テロ記念日である9月11日を狙って、エジプトとリビアでアメリカ大使館がアルカイダのテロリストたちに相次いで襲われると言う事件が起きた。エジプト大使館は星条旗が降ろされアルカイダの旗が掲げられる程度で済んだが、その直後に起きたリビアでの攻撃では、大使と大使館職員3人が暴徒らに惨殺されるという悲劇となった。

これに対し、エジプト大使館は即座にテロリストに謝罪する声明を発表。

「カイロ合衆国大使館は無判断な個人によりイスラム教徒の気持ちを傷つける行為を糾弾するものである。他の宗教の信者を傷つける行為と同じように。 「本日2001年9月11日の合衆国への同時多発テロ記念日において、我々は民主主義の敵と闘う愛国者を讃える。宗教への敬意はアメリカ民主主義の基本である。我々は言論の自由を悪用して人々の信心を冒涜する行為を断固拒絶する。」

その直後国務庁のヒラリー・クリントン長官はエジプト大使館の声明はオバマ政権の見解を直接反映するものではないと断りはしたものの、イスラム教徒を挑発するような言論をアメリカ国内で許可したことを謝罪する大旨の意図に変化はなかった。

インターネットに掲載された挑発的な映像への反応として、このような残酷な行為を正当化しようとするものがある。合衆国は故意に他者の信心を冒涜するような行為は遺憾に思う。我々の宗教寛容への信念は我が国の当初に溯る。しかし明言する。このようなボ暴力に正当性はない。

エジプト大使館の声明は、すでに暴徒に大使館を囲まれて、中にいる外交官たちの命が危ぶまれる状態でのことだったので、命乞いの意味を考えると同情の余地はある。だが、大使館を襲った暴徒に同情をしめすようなクリントン長官の声明には言い逃れの余地がない。これに対して、共和党大統領候補のミット・ロムニーはオバマ政権の腰抜けな態度を強く非難した。

私はリビアとエジプトにおけるアメリカ外交任務に対する攻撃、それによるアメリカ大使とベンガズィの職員らの死に激しい怒りを感じている。大使館攻撃に対するオバマ政権の最初の反応は攻撃を批難するのではなく、攻撃を仕掛けた者たちへの同情心を示すことだったというのは何とも無様である。

この批判に対して、オバマ大統領は、ロムニーは「撃ってから狙いを定める傾向がある」として、ロムニーの発言は軽卒だと批判した。しかしロムニーは翌日12日の記者会見でも、前日の発言を取り下げるどころか、

(大使館の)土地が犯され警備が破られた際の合衆国の最初の反応は我が国の独立を犯されたことに対する激怒であるべきだ。アメリカの価値観を謝罪するなど断じてあってはならない、、、(オバマ政権がしたような)攻撃を仕掛けたものへの同情など断じてあってはならない。

と強調した。

これに対して主流メディアは、オバマ王のずさんな外交や事前から911記念日に大使館攻撃がある可能性について警告されていたクリントン国務長官の不能さは完全無視、ロムニーが大使館連続攻撃を選挙運動に悪用していると批判するだけ。

だいたいこういうことになったのも、元はと言えば、去年エジプトやリビアでそれまでの独裁者を倒しそうという動乱が起きた時、オバマ王が革命を起こしているのがどんな奴らかもわからないうちから、アラブの春とか言ってムバラクやカダーフィ打倒に手を貸した。

我々保守派は、ムバラクは独裁者ではあるが親米であり、イスラエルとの平和条約を守っている首相である。やたらに革命に口を挟んでイスラム同胞軍などにエジプト政権を握られたら厄介なことになると警告していた。オバマ王が議会の許可も得ず、勝っ手にリビアに兵を送り込み、革命派に味方した時も、革命派の正体もわからないのにやたらは援助は危ないとあちこちから非難の声が飛んでいた。

今解っているだけでも、米大使らを殺害したのは、オバマが味方し武器をあたえ資金援助をした反カダーフィ派の一味だったらしい。大使館を襲ったのは、反イスラム映画に腹を立てて集まった暴徒などというものではなく、ロケット弾などで強度な武装をした軍事攻撃だったという。

あきらかにアメリカ攻撃は計画的にされたもので、反イスラム映画は体のいい口実に使われたに過ぎない。だからそんなことをいくら謝ってみても、相手の攻撃が止むはずはないのである。いや、それどころか、オバマのアメリカは軟弱だと思われ、これからもアメリカへの攻撃が増すだけである。

ジョージ・W・ブッシュが大統領だったら、こんなことは絶対に起きなかった。

全くロムニーの言う通りだ!まったく無様だよオバマ王は!

September 13, 2012, 現時間 9:35 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 9, 2012

共和党は少数民族を大事な職に起用しないという神話

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀 , 移民問題

民主党べったりの左翼リベラルメディアは、なんとか共和党は人種差別の党だという印象を与えようと躍起になっている。それというのも民主党は少数派の圧倒的支持を得られないと共和党に勝ち目がないからである。

この間も書いたように、共和党大会では有能な若手が数多く演説したが、そのなかには多くの少数派も居た。しかし主流メディアは彼らの存在をほぼ無視。民主党も、あんなのはその場限りの象徴だ、外見でいくら多様性を装っても白人崇拝主義の中身は変わらない、という態度を変えない。

だが、本当に共和党は有能な少数派を大事な地位に起用していないのであろうか?

ブッシュ政権内閣の少数派人材を観てみよう。

国務長官、コーリン・パウエル(黒人)、コンデリーザ・ライス(女性、黒人)
司法省長官、アルベルト・ゴンザラス (ラテン系)
農業省長官、アン・ビーネマン (女性)
労働省長官、イレーン・チャオ(女性、東洋系)
住宅都市開発局長官、メルクイアデス・マーティネズ (女性、ラテン系)
交通省局長、ノーマン・ミネタ(東洋系)
エネルギー省長官、スペンサー・エイブラハム(アラブ系)

16のポジションのうち7つまでが少数民族、しかもそのうちの四人は女性。特に内閣のなかでも最高の権限を持つ国務長官は一期も二期も黒人、この地位に黒人がついたのはアメリカ歴史始まって以来最初である。民主党がいうような、少数民族を単なる象徴的な地位につけているというようないい加減なものではないのだ。共和党が人種差別の党だというのが、どれほどの言いがかりかがわかるというもの。

民主党の現選挙委員会長は共和党は人種差別者の集まりだと言うが、前期共和党選挙委員会の委員長は黒人だった。

オバマ政権の内閣と比べてみると、、

国務長官、ヒラリー・クリントン (女性)
防衛省長官、リオーン・パネタ(ラテン系)
司法長官、エリック・ホールダー (黒人)
労働省長官、ヒルダ・ソリス (女性、ラテン系)
ヘルス&ヒューマンサービス、キャサリーン・セベリウス(女性)
エネルギー省長官、スティーブン・チュー(東洋系)
国土保障省長官、ジャネット・ナポリターノ(女性)

ま、こういったところで、共和党も民主党もそれぞれ多様な人種の人や女性を起用していることがわかる。内閣の人事だけでは、どちらか片方が人種や女性を差別しているという言い分は全く通らないのである。

September 9, 2012, 現時間 7:13 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 2, 2012

何が何でも共和党を人種差別者にしたてあげたいリベラルメディア

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

左翼リベラルに言わせると共和党や保守派は差別者の集まりであるというのが通常だ。だが差別的な言葉など全く出て来なかった共和党大会における数々の演説を典型的な差別演説だと、と報道するためにはかなりの努力を必要とする。

左翼リベラルメディアのトークショーホストの中でもひときわ過激で病的なクリス・マシューになってくると、彼の理屈はもう被害妄想もいいところだ。共和党政治家たちによる何気ない表現を捕まえて差別の暗号が含まれていると涙ながらにブラウン管に語えかけるマシューの姿は異常である。あんた薬飲み忘れたんじゃないの、と言われそうなほどのヒステリーぶり。

「生活保護詐欺、フードスタンプ(食品配給券)つかみ、など過去に使われた法と秩序とか州の権利とかいった言葉使いと同じで、暗号の一部だ。」とマシューは言う。「何と言おうと意図は労働階級の白人に黒人への敵意を沸き立たせようする暗示が深く埋め込まれた、おなじみの古い煽動のやりかただ。 」

ちょっと変な訳だが、まあ、要するに、こういった何気ない言葉は差別意識を沸き立たせるための暗号なんだと言いたい訳。しかし裏をかえせば、こういう言い方は生活保護やフードスタンプとかで詐欺を行うのは黒人ばっかりだというマシューの偏見が現れているわけで、そういう決めつけをするマシューこそ人種差別者ではないか。マシューが共和党や保守派の何気ない言葉使いに人種差別を見いだすのは、自分の心の中に深い人種差別意識があるからである。

マシューなんぞに言わせると、「シカゴ」とか「PGFゴルフ」なんてのも人種差別的な言葉になるらしい。

ここでまた私が以前に書いた左翼の二枚舌を見抜く方法の(B)を思い出してもらいたい。

(B) 既存する言葉の定義の書き換える(Law of tendentious redifinition)

左翼連中はすでに存在している言葉の意味を自分勝手に都合のいいように書き換えるのが得意だ。(略)ごく普通に使われてきた言葉を突然差別用語だと勝手に指定したりするやり方がある。

普通の言葉を差別語にするやり方:

これは非常に単純なやり方だが非常に効果のあるやり方だ。今まで普通にある特定の人々を説明する言葉として使われていた言葉を突然「差別用語だから使ってはいけない」と言い張る。間違った呼び方をすると人種差別者だといわれかねないので、人々は神経質になって常に正しい言葉を使おうとする。例えば、昔黒人はニグロと言われていた。これは単に「黒」という意味で、特に侮蔑的ないい方ではない。ニグロという言葉のついた団体まで存在しているくらいだから。しかしいつの頃からか、これは差別用語だと市民団体が言い出した。今後はアフリカンと呼ばなければならない、いや、アフリカンは差別だ、カラードと呼ぶべきだ、いや、カラードは差別用語だブラックと呼ぶべきだ、いやブラックは差別だ、ピープルオブカラーと呼ぶべきだ、いや、それは駄目だアフリカンアメリカと呼ぶべきだ、、、、というように。このように常に言葉の定義を変えることによって一般人を常にびくびくさせることが目的だ。

私に向って東洋人を「オリエンタル」と呼ぶのは侮辱を感じさせる言葉なので止めるべきだと言った白人がいた。私が「だれが侮辱を感じるのか」と聞くと、「アジア人だ」と彼は答えた。「私はアジア人だが、侮辱を感じない」と言うと「君がそうでも多くのアジア人がそうおもうんだから」というので、「どうしてそんなことが解るのだ?アジア人全体で統計でもとったのか、投票でもしたのか、誰も私の意見を聞きに来なかったぞ。」と言って問いつめてやった。

確かに左翼リベラルの東洋人の間で「オリエンタル」という呼び名はけしからんと言い出す奴らがいたんだろう。それに他の左翼リベラルが便乗して勝手にそういう規則をつくってしまった。いったんオリエンタルは侮蔑語だという常識が広く通ってしまうと、やたらに使うと人種差別者扱いされるのを恐れて使えなくなってしまう。全然侮蔑的な意味などないのに。

ま、マシューのやってることはこれの極端なやり方で、マシューの理屈が通るなら、人々は何を言おうと差別者扱いされる。人々はそれを恐れてびくびくして何も言えなくなる。すでに左翼リベラルたちは保守派や共和党の思想こそが人種差別そのものだと言い張っている。

彼らが完全な力を得た暁には、保守派思想はすべて違法となり、共和党なんぞ支持した日には刑務所行きか死刑にでもなるんだろう。奴らの理想はそうした言論弾圧の社会主義なのだから。


September 2, 2012, 現時間 12:16 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 1, 2012

オバマをおちょっくったクリント・イーストウッドに対する左翼のヒステリックな反応

アメリカ内政 , 狂ったメディア

共和党大会でサプライズゲストとして出演したのがダーティーハリーなどの名作で知られる名優クリント・イーストウッド。オバマが空っぽの椅子に座っている体を装うコメディタッチの演説は党大会では場違いな感じもあったが、オバマ政権批判を敬遠してばかりの芸能界でも、言いたい事を言ってくれる俳優がいたということで、保守派の間では好評だった。

私は俳優の演説はあまり興味ないので生放送では見なかった。後で録画をちょっと観たが、それほど印象に残るような演説ではなかったが、とりたてて批評するようなものでもなかった。(アップデート:あんまりみんなが大騒ぎするので、あとでよくよく録画をみた。ところどころ観た時よりずっとおもしろく、笑いこけた。)

もちろん、左翼リベラルは効果的なオバマ批判のコメディにヒステリックな反応。そのことを日本語で紹介してくれてるサイトを見つけたので一部転載する。

元々噂されていたのですが、今日行われた共和党大会の「サプライズ」ゲストとしてクリント・イーストウッドが登場し、応援演説をしました。が、残念ながら、評判がめちゃくちゃ悪いです……。

アメリカを代表するジャーナリストのひとりTom Brokawは、「クリント・イーストウッドは物をあまり語らずして大スターとなったが、タンパでサプライズゲストとして登場した彼は語りすぎであった(友達として言わせてもらうが)」とツイートしていたし、またMSNBCなどは、「クリント・イースウッドは悲惨だった」とまではっきり報道していました。

また有名な映画評論家のロジャー・エバートも「クリントは僕のヒーローだが、悲しく痛ましい人になっていた。こんなことをする必要はまったくなかったのに。彼の価値を下げてしまった」とツイート。(中略)

アイディアとしては、横に誰も座っていないイスを置いて、そこにオバマ大統領がいるものとして彼に話しかけるという寸劇みたいな感じだったのですが、それでかえって人称がよく分からなくなってしまうし、さらにいちいち横を向くし、何がなんだか良く分からないことになってしまったのです……。確かに会場は盛り上がってはいたけど。

著者の中村明美が挙げた例を見れば明白だが、「めちゃくちゃ評判が悪い」のは左翼リベラルでの間だけ。空っぽの椅子は中身のない人間を批判する意味の「エンプティースーツ(空っぽの背広」をもじったもので、オバマの中身のなさを象徴するもの。いかにも役者らしい演出だ。そんなこともわからんのかね、この中村明美って人は。

実際の演説(?)は、大会の参加者の間で大受けで、完全な大笑いが続いた。

イーストウッドが椅子に向って「え?なんだって?そんなことロムニーに言えないよ。」と言った時なんかは、冗談が理解出来ない女性達の間でひそひそ声が聞こえたが、ポール・ライアンが夫人にジョークを説明している姿が写り、しばらくしてから夫人が解ったようにちょっと恥じかしげに笑うシーンがあったりした。

そして、「あんたはバイドン(副大統領)よりひどいね。ま、バイドンは民主党の頭脳の代表みたいなもんだから、笑顔の後ろに身体がくっついてるような、、」なんてフォローアップで客席は大爆笑。

私は(オバマの)大支持者ではなかったが、彼があれをやってるのを、みんなが希望とか変革とか、イエスアイキャンとかって話しているのを観ていた。あれはよかったね、みんなろうそく付けたりしてた。みんな、これはすごいことだって言ってた。みんな泣いてた、オープラも泣いてた。

私もあれほど泣いた事はないよ。2300万人が失業してるって話をきいてからね。あれは確かに泣くべきことだ。国の恥じだよ。あきらかに充分なことをしてない、この政権は解決のために何もしてない。

もしかして、そろそろ誰か他の人に替わってもらって問題を解決してもらったらどうなんだろうね。

政治演説としては爆笑続きで、下手なコメディアンの風刺よりずっとおもしろかった。

September 1, 2012, 現時間 12:54 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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August 31, 2012

左翼リベラルの言う「嘘」とは自分らに都合の悪い真実という意味

Tea Party , アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

一昨晩、共和党副大統領指名の受任演説を行ったポール・ライアン。非常に感動的な演説ですばらしかったと思う。特にオバマ王に関する話題では、現大統領を批判しながらも、卑屈にならず意地悪な攻撃でもなく、我々は違う、我々はアメリカをもっと良い国にする計画がある、とオバマの批判に終始しない楽観的なもので、聴いていて非常に気持ちがよかった。

20を越した大卒の20代の若者が自分の子供部屋に未だに住んで、色あせたオバマのポスターなんぞを見つめながら,いつになったら独立して自分の生活を築くことが出来るんだろうなんて、思っているべきではない。(略)

すべてはあの輝かしい演説で始まった。ギリシャの柱、新しいことへのスリル。だがいまや、残ったのは漂流する大統領の座、逃した時機に必死につかまろうとする疲れ切ったスローガンのみ。これはまるで昨日の風に乗って進もうとする舟のようなものだ。

こんなすばらしい演説を放っておく訳にはいかないのが左翼リベラルメディア。一斉にライアンの演説は嘘だらけだという記事があちこちで発生した。

特にこのアソシエイトプレスの批評なんかが典型だろう。

1)オバマケア(オバマ発案の国民皆保険制度)は七千百六十億ドルをメディケア(シニアシチズン専門の保険制度)から取り上げてオバマケアにあてがうというものだというライアンの主張に対し、APはライアンが発案した予算案こそメディケア予算を削減するものだと主張。

確かにライアンはメディケアの改革を提案しているが、それは単なる予算削減ではなく、破産状態にあるメディケア救済のために、税金だけに頼るメディケアの性質を民営の保険でも賄えるように変革していこうというもの。APはライアンが指摘した、メディケア予算を略奪しその埋め合わせを全くせずにメディケア完全崩壊につながるオバマ政策は否定せず、ライアンの法案批判に話をすり替えている。

2)オバマの経済活性案は単にオバマ支持の企業への予算横流しに過ぎず、一般市民はその恩恵に全く授からなかったというライアンの主張に対し、ライアン自身、議会が活性案を可決した後ウィスコンシン州の省エネ企業への配給を申し込んでいると批判。

活性案が可決された以上、それがより地元で有効に活用されるように勤めるのが地方代表の政治家の仕事だ。だが、それ自体は大統領が独断で自分に政治献金をより多くしたというだけの、後に倒産したソリンドラのような似非企業に莫大な金額を投資して税金を無駄遣いした事実を否定するものではない。左翼リベラルの言い分は、お前だって活性案で得したくせにオバマの政策を否定するのは偽善だ、というものだが、例えそれが事実でも、ライアンが嘘をついたということにはならない。

3)ライアンはウィスコンシン州のジェネラルモータースでオバマ候補が演説したとき、自分が大統領になった暁には、この工場は永遠に潰さないと公約しておきながら、オバマ就任後の数ヶ月後に工場は閉鎖されたと語った。

これに対してAPは、向上がつぶれたのは2008年で、オバマ就任の前のことだったと書いている。しかしAPの言う「事実」とは裏腹に、真実は、この工場は2008年でSUV生産は取りやめていたが、他の軽自動車の生産は続行しており、最終的に閉鎖したのは2009年4月のことだった。これは完全にAPの嘘だね。

4)ライアンはオバマ王が両党共同の負債救委員会の推薦を無視して何もしなかったと指摘した。これに対してAPは、ライアンも委員会の提案には反対だったしている。ライアンが委員会の具体的な推薦や提案に反対したということと、オバマ王が推薦を無視して何もしなかったということとどういう関係があるのだ? ライアンが委員会の推薦に賛成しようと反対しようとオバマが推薦を無視した事実は変わらない。ライアンが嘘をついているという理屈は成り立たない。

まあ、その他にも色々あるが、これだけ読んでも解るように、APによるライアンの嘘というのは、自分らの事実誤認か、もしくは「お前だってやってるじゃないか」風のこじつけだけで、実際にライアンの指摘が「嘘」だという証明は全くされていない。

自分のことは棚にあげてよく言うよ、という批判なら、まあまだしもなのだが、相手の言ってることが嘘だと主張するからには事実をきちんと調べてから書いてほしいものだ。

ところで、今回の大会で演説者の多くが「それはあなたが建てたのだ」という言い方を何度もしたが、これはオバマ王が以前に企業を立ち上げて成功した人々に向って、あなたがたの成功はあなたが建てたものではない、"you did not build that"、という言った失言を多いに活用したものだった。保守派はオバマのこの発言は、個人の成功は個人の独自の努力や才能の成果ではなく政府の援助があってこそ成り立つのだという、オバマの社会主義的な思想を表すものだとして批判した。

無論オバマ支持の左翼リベラルは、保守派がオバマの発言を歪曲していると文句を言っており、オバマが個人の努力や才能を卑下したという共和党の言い分は嘘偽りであるとがなり立てている。

しかし、オバマの発言は、人は大きな政府の力があってこそ成功するのだという民主党の思想に乗っ取ったものであり、だからこそ大企業はより多くの税金を払うべきなのであるという民主党の政策にぴったり沿っている。その本音を表明したオバマの発言を共和党の「嘘」だと主張しなければならない民主党にこそ問題があるといえる。

August 31, 2012, 現時間 10:29 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 30, 2012

トンデモ保守メディアってなんだろう?

左右思想 , 狂ったメディア

ちょっと前にツイッターでウルトラポジティブとかいう左翼リベラルがFOX(フォックス)ニュースとトークラジオを一緒くたにしてトンデモ保守メディアとか呼んでいた。コメンターのマックさんも指摘しているように、アメリカのメディアをよく理解していない人たち(アメリカの左翼リベラル連中も含めて)は、ケーブルニューステレビチャンネルのFOXニュースが過激派右翼だと思ってる節がある。だが実際にはフォックスなんてテレビ局は完全に左向きのABCやCBSやNBCといった大手テレイビネットワークに比べたら比較的に保守派の見解も反映しているといった程度のものであって、我々生粋保守派から言わせたらお世辞にも保守系なんていえたものではない。

そういう中庸なニュースチャンネルのことを全然性質の違う、明らかに保守系のトークラジオと一緒にして「トンデモ保守メディア」なんて呼ぶ連中は、いかに米国保守系メディアを理解していないかが伺われるというものだ。私がウルトラポジティブが保守系トークラジオなんてきちんと聴いた事がないんだろうと言ったのも、彼がフォックスとトークラジオの違いさえきちんと理解していないからだ。

確かにウルトラ君はトークラジオを聴いたことがあるんだろう。ラッシュ・リンボーやグレン・ベックも聴いた事があるというのは本当だろう。でもそれは、左翼リベラルのトークショーとか左翼のブログサイトかなんかで、『リンボー\ベックがこんな馬鹿なことを言ってるぜ』と言って紹介された、前後関係を無視して極度に編集されたほんの数分の音声だけを聴いて『へえ〜保守派トークショーホストってこんな馬鹿なことをいってんのかあ〜』と勝手に思い込んでいるだけの話。

トークラジオといってもピンからキリまである。その質は一部地方だけの零細ラジオ局のホストから全国ネットの人気ホストまで色々あるし、その内容も宇宙人やヒマラヤの雪男を信じてるようなのからオバマの経済政策について真剣に批判しているものまで多様多種なのである。そんなことも知らないで、すべてのトークショーをいっしょくたにして「くだらない」と言い切ってしまうというのは、ウルトラ君がいかに左翼リベラルメディアを鵜呑みにして、そのトーキングポイントを復唱しているに過ぎないかが解るというものである。

ここで『苺畑より』の聡明なコメンター、マックさんの言葉を引用させてもらおう。

さて、昔から不思議に思ってたのが、リベラルの方々が言う、「FOXニュースなんて・・・」って台詞。

保守系ニュース局の情報は信じ難く、リベラル系の報道局は信用する・・・って言うのも、基本的には「鵜呑み」だと思うんですが、そこを考える事をしない人も多いんですよね。都合が悪い事は、報道しない。。。って言う局多くないですか?人種関連にしても、関係ない所にレースカード押し付けたり。

あと、人種関連で言えば、私は昔から、過剰擁護する人こそかなりある人種の能力を下にに見てるんじゃないか?と感じてるんですよ。この際、AAシステム取り払っても良い時期が来てるんじゃないでしょうかね? 

何時もながらマックさんの指摘は鋭い!

ウルトラ君は多分アメリカ生活は未だ日が浅いのだろう。そして彼が滞在したアメリカは西海岸か東海岸の都会だけで、彼が接したアメリカ人も左翼リベラルのエリート気取りのアメリカ人だけ。彼が最初にカカシに向って「日本人がこんなことをいうなんて信じられない」と言ったのも、彼がカカシやマックさんのようにアメリカ生活何十年という日系アメリカ人の存在を全く知らないからで,地方に住む日系人がどういう生活をしているかなんてことはハナから興味がない外国人の立場でものをいっているからに過ぎない。ここに日系人なら特有の考え方をしなければならないという人種的偏見がが含まれていることは言うまでもない。

日本生まれで日本育ちでも、移民としてアメリカで色々な場所で色々な体験をふまえて来た人々なら、それぞれ色々な考え方や政治的思考を持つようになるだろうなどという個人的な考えは左翼リベラル君には全く理解できない代物なのである。

私は以前に日本に居る友達に、「アメリカ人ほど、アメリカ人って、と一言では言えない人種も少ないのではないか」と言った事がある。その事実を理解できない人に、アメリカの保守系メディアのことを「トンデモ」とか言われたくないね。

May 30, 2012, 現時間 7:26 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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May 18, 2012

黒人集団による暴力が急増するなか、なぜか白人崇高主義団体に焦点をあてる主流メディア

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

今日の新聞の見出しを見ていたら、「人種配分が傾くにつれ、増える(白人の)憎悪集団」Hate Groups Grow as Racial Tipping Point Changes Demographicsのがあった。括弧内はカカシの勝手な判断だが、記事の内容を読んでみると、この「憎悪集団/ヘイトグループ」というのはあきらかに白人崇高主義の人種差別グループのことを指す。

アメリカにはミリシャ(市民軍)と名乗り、武装して軍人のような制服を着たりして週末に集まり、兵隊さんごっこをしている連中がいる。こういう連中は大抵の場合無害なのだが、時として、過激な人間が国内テロを起こすことがある。1995年にオクラホマの市役所ビルを爆破したティム・マクベイも元ミリシャの隊員だったが、その思想があまりにも過激すぎるということで、隊から追い出されていた。

彼らの存在は何も目新しいものではない。その数も少なく、連邦警察が彼らの行動を常に見張っている。そんなグループの話をなんでABCニュースは今更取り上げるのかちょっと不思議だ。

記事によると、アメリカ国内における人口分布の割合が少数派優勢になってきていることで、ヘイトグループの活動が活発になってきているという。

今週発表された調査結果によると、この国の歴史始まって以来はじめて、少数民族の出産率が白人の出産率を上回ったという。2011年に生まれた新生児の50.4%がラテン系、黒人、アジア人その他の種族を含む少数民族で、白人の新生児は全体の49.5%だった。さらに、現在5歳以下の子供の49%以上が白人ではない少数民族であることがわかった。

このままでいくと、白人の数は少数民族全体を合わせた数と比べて少数派となる。ABCの記事では、この事実が白人崇高主義者を戸惑わせているというのだ。また、それに加えてアメリカ史上初の黒人大統領が選ばれたことも、さらに白人主義のグループを慌てさせる要因になっているという。

反政府過激派グループを観察しているサザンポバーティローセンター(SPLC, the Southern Poverty Law Center)のマーク・ポタック氏によると、 こうしたヘイトグループの数はオバマが大統領になってから150から1274にまで増えたという。

自分らをミリシャとか呼んで週末に兵隊さんごっこをしている市民軍隊が必ずしも憎悪団体であるとか人種差別を動機とする白人崇高主義者の集まりだと言うわけではない。それに最近こうしたグループによる国内テロやテロ未遂が急増しているとかいう事実もない。では何故、こうしたグループの数が増えたことがニュースになるのだろうか?

白人崇高主義のグループの数が急増しているという話をするなら、黒人暴力集団による対白人の暴力沙汰についても言及すべきではないのか? もし白人のヘイトグループが最近急増しているというのが事実だとして、その原因はオバマが大統領であるとか人口分布が変化しているとかいうことより、黒人による対白人への暴力が横行し、黒人大統領や黒人司法局長が新ブラックパンサーなどのような、それこそ対白人ヘイトグループの暴力団の選挙違反や暴力を容認しているように見えることのほうが、大きな動機につながるのではないか? 少なくともジャーナリストたるもの、その可能性を追求すべきである。

陰謀説を唱えるわけではないが、オバマ政権は、わざと白人崇高主義グループの脅威を誇張し、黒人対白人の暴力を煽っているのではないかというもある。オバマ政権は、左翼過激派ヘイトグループによる都市占拠運動をあからさま支持しているし、黒人ヘイトグループの新ブラックパンサーやネイションオブイスラムなどとも深いつながりがある。

オバマ王政権はこうした黒人対白人の憎悪意識を掻き立て、総選挙を前に不穏な状態を作り出し、治安維持を口実に反対勢力をどんどん取り締まろうという策略ではないかという人もいる。

最近急増している黒人暴徒らによる対白人暴力はトレイボーン対ズィマーマンの事件に誘発されたものとは言い切れない。なぜならば、この事件が起きる何ヶ月も前、すでに去年の5〜6月頃から、黒人フラッシュマブによる対白人暴力があちこちで起きていたからで、トレイボーン事件は単に黒人らが理不尽な暴力を振るうための口実に使われているように見える。

とにかく、主流メディアの突然の白人崇高ミリシャへの興味は、対白人暴力をさらに煽り、正当化するものとなるのではないだろうか。だが、そうなれば、本当の白人ヘイトグループによる暴力沙汰も起きるだろう。

もちろんオバマ王の狙いはそこにあるのかもしれない。

May 18, 2012, 現時間 11:49 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 31, 2012

ウィスコンシン州美人副知事に対する悪質な侮辱に無言の左翼リベラルメディア

フェミニズム , 左右思想 , 狂ったメディア

サンドラ・フルークなるプロ左翼市民に対する些細な侮辱を大げさに騒ぎ立てた左翼リベラルメディアだが、もっと悪質な攻撃を受けているのが保守派の女性だと完全にだんまりを決め込むのが左翼メディア。

ウィスコンシン州では共和党のウォーカー知事による経済立て直しに腹を立てた労働組合暴力団員たちが、ウォーカー知事を弾劾しようと躍起になっているが、同じく保守派の副知事、レベッカ・クリーフィッシ女史も弾劾せんと猛攻撃を行っている。

無論左翼リベラルはちょっとでも左翼リベラルの女性が右側から責められると、些細な事で女性蔑視だセクシストだといって大騒ぎするが、相手が保守派女性となったらその攻撃の仕方は紳士淑女の保守派には絶対に出来ないような悪質なものばかりだ。

同州マディソン市のラジオDJ、ジョン・スライ・シルベスターなる奴は、クリーフィッシが保守派ラジオトークショーホスト全員にオーラルセックスをしてあげたとか、大勢の男性をならべて次々に集団セックスを行ったとか、女史が癌生存者であることをおちょくったり女史の家族を侮辱したりした。「あんたの旦那があんたの親友と寝てることを願うね。」などと言ったりしている。

そしてさらにシルベスターは、クリーフィッシさんの娘や息子が母親の悪質な行為を毎日嫌というほど聞かされて学校でいじめられて帰ってくる事を望むなどとけしからんことを言っているのだ。

左翼連中は公人はどれだけ侮辱されてもいいが、一般市民への侮辱はオフリミットだと言っていなかったか?だからラッシュ・リンボーは責められるべきなのだと。クリーフィッシ副知事は公人でも彼女の夫や子供達は一般市民だ。その人たちへの侮辱はどうなるのだ?

あ、そうでしたね、

ザッツトータリーディファレント!

March 31, 2012, 現時間 7:36 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 30, 2012

続惨事を無駄にしないリベラル、黒人少年の死を政治に利用するオバマ王

Tea Party , ウォール街を占拠せよ , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

カカシが去年書いた「惨事を無駄にしないリベラル、、、」でも指摘したように、左翼リベラルはなにか社会的に悲劇的なことが起きるとすぐに保守派が作り出した険悪な環境に責任があると言い張る。事件そのものの真相も明らかにならないうちから、こういう事件は保守派がしょっちゅう人種差別を煽っているからだと言い出すのだ。

それでいて自分らが常にやっている人種差別行為や発言は完全無視。常に悪いのは右翼や保守派で自分らの行為はなぜか「事情が違う」のだ。

"That's totally different!"(ザッツトータリーディファレント!事情が全く違うだろうが!)

というのが奴らの口癖。

ここ数日、フロリダ州で射殺された黒人少年について世間は大騒ぎしている。しかもまだ事情がはっきりしないうちからオバマ王自らが乗り出して来て、この事件は人種差別が原因だと言い出す始末。撃った方の男性は正当防衛を主張しているというのに、これでは加害者とされた男性の公平な裁判など望めない。

【ニューヨーク=柳沢亨之】米フロリダ州で17歳の黒人少年を射殺した男が、正当防衛を理由に釈放されたことで、全米各地で黒人らが「人種差別的措置だ」として抗議運動を激化させている。

 オバマ大統領も少年に同情する言葉を述べ、徹底捜査を求めた。

 米メディアによると、釈放された男(28)は父が白人、母が南米出身。2月下旬にフロリダ州中部サンフォードで、高校生トレイボン・マーティン君を不審者と思い込んで追いかけ、もみ合いの末射殺した。男は警察に拘束されたが、「先に暴行を受けていた」と主張。警察は、発砲は自衛目的だったとして男を釈放した。

 すると、この決定に反発し、男の訴追を求める署名150万人分がインターネット上で集まったほか、21日以降はニューヨークやフィラデルフィアで最大数千人規模の抗議集会が開かれた。23日には、フロリダ州内の約50校で黒人生徒らが授業をボイコットした。

この読売新聞の記事はかなり偏向があると思うが、マーティンを射殺したジョージ・ズィマーマンという男性はマーティンの挙動不振を懸念して彼の後をつけていたことは認めているが、警察に連絡した際に尾行は止めろと言われたので、途中で止めて自分の車にもどろうとしたところでマーティンに後ろから襲われたと語っている。

当初警察はズィマーマンの正当防衛説に納得してズィマーマンを逮捕しなかった。マーティンがズィマーマンに馬乗りになってズィマーマンが助けを求めているところを目撃したという人もいるが、その反対にズィマーマンがマーティンに襲いかかったと証言している目撃者も居るので、いったいどちらが本当なのか今のところよくわからない。

ところで、黒人市民の間からズィマーマンがマーティンを最初に尾行した動機が白人の間では普通な人種差別が原因で、逮捕されなかったのもズィマーマンが白人だったからだという声が上がった。しかしズィマーマンはラテン系である。ラテン系は黒人と同じでアメリカでは少数民族であり、一般の白人による黒人差別という計図は当てはまらない。しかしそこはさすが左翼リベラルメディア。ズィマーマンの片親が白人だということで、何故かラテン系白人という訳の解らないカテゴリーに彼を当てはめて、よってこれは白人対黒人という人種差別が動機だと言い張っている。

普段ちょっとでも少数民族の血が混じっていると、すぐに少数民族を主張する左翼リベラルが、都合のいい時だけは白人の血を持ち出す。アメリカで始めての黒人大統領と威張っているオバマですら母親は白人だ。片親が白人だというならオバマ王とてそうではないか? 白人の血が混じっていれば自動的に人種差別者ということになるなら、オバマ王はどうなるのだ? (口を揃えて言いましょう、せ〜の、ザッツトータリーディファレント!)

善良な黒人市民が黒人ギャングらによって射殺される例など無数にある。そういう事件は悲劇ではないのか?それを言うなら、黒人が白人を人種を動機にして殺す率の方がその反対よりも圧倒的に多いのだ。だがそれは左翼リベラルにとって悲劇にならない。

たとえば同じフロリダ州でイギリスの白人観光客二人が黒人青年に射殺された事件など典型例である。何の理由もなく単に被害者の顔が気に入らないというだけで不良な黒人に惨殺された白人青年二人。彼らの親族や友達は、この残忍な事件に関してオバマ大統領が全く無関心でいることに腹を立てている。黒人少年のマーティンの死は悲劇でもイギリス白人観光客の死などどうでもいいというのかと。

無論、オバマにとってイギリス人の死などどうでもいいのである。何故ならイギリスの観光客がアメリカの地元黒人に殺されたなんて話はオバマの政治的立場には何の利用価値もないからだ。いや、かえってそんな話に焦点を当てたらアメリカの黒人は暴力的だというステレオタイプを強調することになってしまうから無視しておきたいのだ。

黒人運動家の間ではアル・シャープトンなどが暴徒を煽動して暴動を起こそうなど呼びかけている。新ブラックパンサーという黒人暴力団はズィマーマンの首(生きていようと死んでいようと)に賞金をかけたりしてズィマーマンの暗殺を促している。映画監督のスパイク・リーなどズィマーマンの住所をツイッターで発表したりした。(後になって住所は無関係な老夫婦の家だということが解り、リーは謝罪したが、実際にズィマーマンの家だったらいいのか?)

左翼リベラルはやたらに保守派政治家やトークショーの言動について暴力を煽っている責め立てるが、黒人運動家や市民団体のこのあからさまな暴力煽動についてはまるで批判していない。だってそれは、もう一度いいましょう。

ザッツトータリーディファレント!

事情も解らないうちから殺されたのが黒人で殺したのが白人なら白人は裁判もしないうちから暴徒によってリンチされて吊るし上げを食ってもいいというなら、事情も解らないうちから白人を殺した黒人が暴徒にリンチで殺された古き悪しき時代と何の変わりがあるというのだ?

「疑わしきは罰せず」というのが文明社会の掟ではかったのか? 何故なんの事情も解らないうちから悪者を決めつける? ズィマーマンは有罪かもしれないし無罪かもしれない。だがそれは人種差別意識丸出しの市民運動家に煽動されたリンチマブが決めることではない。ましてや法治国家である一国の大統領が肩入れすることではない!

March 30, 2012, 現時間 11:16 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 25, 2012

一般選挙に向けて左翼リベラルの熾烈な言論弾圧

フェミニズム , 狂ったメディア

二週間前のラッシュ・リンボーが避妊運動家サンドラ・フルークを侮辱した事を口実に、左翼リベラル運動家たちはメディアマタースという左翼団体の先導を受け、リンボーの人気ラジオ番組を打ち切らせようと猛烈な攻撃を仕掛け始めた。いや、始めたという言い方には語弊がある。何故ならメディアマタースのデイビッド・ブロックという男は、クリントン政権時代に一躍人気者となったリンボーに腹を立て、2004年から20年以上に渡ってリンボーの番組を打ち切らせようと執拗に攻撃してきた男だからである。

数日前ブロックは、ポリティコドットコムにおいて、リンボーの番組スポンサーが左翼リベラルの圧力に負けてどんどん番組から降りて行くことによって、リンボー番組の終わりは近いと宣言した。

ラッシュ・リンボーのラジオショーの糧となっていた財政モデルは、ここ数週間のうち少なくとも100社に渡る番組スポンサーの離脱によって崩れつつある。(中略)

メディアマタースフォーアメリカは、「ザ・ラッシュ・リンボー・ショー」を組織創設の2004年当初から観察してきたが、フルークに対してされたような口調や期間での攻撃は、リンボーはじめ他のメディア人物からも、これまでにされた例は記憶にない。

その理由から、メディアマタースは他の無数の団体と共に番組スポンサーに対し、リンボーの番組を経済的に援助することがいかに彼らの銘柄にとって不利益であるか教育を始めた。

スポンサーがリンボーに対して取っている行為が憲法で保証されている言論の自由を迫害するものだという神話がある。だが事実はその反対である。これこそが憲法第一条の力を示威(じい)するものなのである。

さて、これに対して番組から、同じくポリティコ紙面において反論が載った。

メディアマタースの言う財政モデルとはブロックの銘柄支持のみであり彼らの目的は言論弾圧以外の何者でもない、と番組報道官のフライアン・グリンクリッチ(Brian Glicklich)は語る。ブロックによる番組スポンサーへの圧力は何も今日に始まったわけではなく、今年の一般選挙に向けてすでに三年前から着々と計画されていたものだ、今回のフルーク事件はその計画を実行に移すための単なる口実に過ぎないとグリンクリッチは言う。グリンクリッチはまた、保守派の口調に対して猛烈な批判をするメディアマタースは味方の同じような言葉使いには無頓着だと指摘する。

事情が違う、と彼らは言う。だが彼らが言う場合には常に何やら不可能な屁理屈によって事情が違うということになる。だが事実は彼らは単なる偽善者なのだ。

しかしメディアマタースの悪質さは偽善などでは留まらない。ブロックはリンボーの番組スポンサーを「教育」し始めたと書いているが、そのやり方がえげつないのだ。

メディアマタース暴力団の要求は単純だ。『我々の敵を糾弾せよ、さもなくば敵とみなす』というもの。彼らは対象となるスポンサーの電話番号やメールアドレスやフェイスブックやツイッターのリンクを配布し順繰りに数々の小企業に対して番組から降りろと脅迫する。

お客さんはメールにしろ電話にしろ抗議の数に圧倒されて会社と連絡がつながらない。また、会社の社員達は抗議者への対応に手一杯で接客する余裕がなくなってしまうのである。「これがお前の言う教育なのか、デイビッドさんよ」とグリンクリッチ。

商売にとって宣伝は非常に大事だ。企業が宣伝する場所を選ぶ時は特にこれといった政治的な考えなど考慮にいれていない。単に一番効果的により多くの消費者の耳に宣伝が届く場所を選んでいるに過ぎない。その企業から宣伝場所を奪うということは、企業に対する営業妨害に他ならない。

メディアマタースは企業にお客さんに話しかけてはいけないというのだ。こうしてビジネスが縮小され従業員がリストラされたり会社自体が倒産したりしたら、メディアマタースは誰を責める?多分自分たちではないだろう。

以前にも書いた通り、ザ・ラッシュ・リンボー・ショーはアメリカ一の人気ラジオ番組であり何百万という聴取者がいる。リンボーショーのスポンサーになりたがっている企業はいくらもある。特に今回の話題でかえって聴取者が増えているくらいなので、実際にブロックのいうように100社のスポンサーが離脱したとしても、スポンサーになりたくてうずうずしていた他の会社が取って代わるだけだから番組自体は特に痛くも痒くもない。

それよりも、一番被害を被っているのはグリンクリッチが指摘しているようにメディアマタースの攻撃対象となり、番組スポンサーを降りざる負えなくなった小企業である。大企業ならちょっとくらいの嫌がらせや脅迫を乗り切るだけの経済的な余裕はある。だが、地方で二つ三つの寝具店を営むような中小企業にとってメディアマタースの脅迫を乗り切る力はない。そうやって中小企業が効果的に宣伝する場所を奪う行為が言論の自由を保証する「憲法第一条の力を示威(じい)するもの」だなどとデイビッドの野郎は平気で嘯(うそぶく)のである。

さて、これとは別に、圧倒的左翼リベラルの権威下にあるカリフォルニアはロサンゼルスにおいて、市議会は地方テレビ局やラジオステーションに対し「人種差別」や「男女差別」的な言葉使いを規制する議案を通した。

市議会は13−2の投票で「ロサンゼルス市のラジオやテレビ局の経営者は番組出演者が人種差別や男女差別的な侮蔑語を公共の電波において使用しないよう極力の注意をはらうことを促す」規制案を通した。

だが差別的な言葉使いというのは、非常に主観的な判断を要する。例えば保守派DJがオバマの政策は国のためにならないと言ったとしよう、左翼リベラルに牛耳られている市議会の判断によれば、オバマ大統領は黒人だからオバマへの批判はすべて人種差別的な発言だと言えばそれで通ってしまう。同じように男女差別にしろ批判の対象が左翼リベラル女性なら、これはすべて女性蔑視だといって批判されることは必定だ。

ところが何故か保守派への攻撃は保守派の黒人をアンクルトムだの家事専門の黒人奴隷に対する侮蔑的な呼び名を使ったり、ペイリンのような保守派女性を女性性器を表す侮蔑後で侮辱しても、公人への批判は許されるとかなんとか屁理屈こねて無視されることは目に見えている。

左翼リベラルは常に反対意見の弾圧に余念がない。彼らは多様性だの自由だの民主主義だのといった体のいい言葉を振り回すが、彼らほど独裁的で弾圧的な思想を持つ人もいない。

だが私はアメリカ市民は左翼リベラルが思うほど馬鹿ではないと信じる。左翼リベラル連中やメディアマタースのような暴力団が我々の言論の自由を弾圧しようとすればするほど、アメリカ市民は彼らの悪質な本性に気がつくはずである。今こそ保守派ラジオやブログや他のメディアは、左翼リベラルの攻撃に断固立ち向かう勇気が必要なのである。

March 25, 2012, 現時間 11:24 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 16, 2012

苦学生が聞いて呆れる、納税者に自分の避妊費用を負担させろといいながら、自分は金持ちの恋人と世界旅行

フェミニズム , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

三年間で三千ドルにも及ぶ避妊費用を奨学金で大学に行っている自分のような苦学生が負担するのは非常に困難だとして議会で証言したサンドラ・フルークなる自称一介の女子大生(本当は30歳のリベラル政治活動家)は最近金持ちの恋人と連れ立ってスペイン旅行をしたという。自分には避妊薬を買う金がないからジョージタウン大学が負担すべきだと言っていたフルークだが、スペイン旅行をするお金はあるわけね。

女性蔑視の発言が問題になっているビル・マーは、サンドラ・フルークを一般市民と言ったが実はとんでもない。フルークはオバマ再選運動のれっきとした工作員である。

フルークはもともと避妊権利活動家だったが、議会での証言後有名になったこともあり、現在元オバマ大統領のコミュニケーション局長で毛沢東の崇拝者アニタ・ダンが経営するSKDKニッカーボッカーというPR会社がフルークの活動PRを無料で担当している。

また、ビル・オーラーリーによると、フルークの恋人はウィリアム・マターパール(William Mutterperl)という金持ちで、ここ数年、民主党候補何人にも政治献金をしているバリバリの民主党運動家である。

オーラーリーはフルークに関して自分のフォックスニュースの番組のなかで下記のように語った。

「六日間に渡って我々は30歳のジョージタウン法律学校の学生がオバマ再選の主流な選手になると言って来た。「昨晩、我々は彼女が無料でただでSKDKnickerbockerというPR会社からPR援助を受けることになったと報道した。これは良い事だ。なにしろご存知のようにサンドラには避妊薬を買うお金もないのだから。しかしサンドラの話は避妊に留まらない。現在彼女は春休みで恋人とカリフォルニアで過ごしているが、この恋人はウィリアム・マターパールという民主党の実力者であり、すくなくとも56回も民主党候補や支持団体に政治献金を送っている。 それ自体は決して悪い事ではない。私は単にその事実を指摘しているにすぎない。」

明らかにフルークには有力なスポンサーが着いている。避妊薬を買うお金がないといいながら、フルークは全国を飛び回り、テレビやラジオを含めあちこちの舞台に出演し演説をぶっている。誰がこの費用を払っているのだ?

オラーリーはさらにフルークが浮上したタイミングも都合が良過ぎると語る。フルークはオバマ政権がカトリック教会に避妊や堕胎を保険で負担する法律を強制しようとして非常な批判を浴びている最中に都合良く現れた。

フルークの挑発的な発言にリンボーが軽々しく乗ってしまったことで、一見すると正義の味方オバマ王が颯爽と現れてフルークの女性としての名誉を守る、というふうに見えるが実はそうではない。

オラーリーはフルークはオバマ王の手先であり、有権者はこのような小細工に騙されてはならないと語る。問題なのは一ヶ月で2290兆ドルの国家赤字をだしたオバマ王なのだ。その事実から目をそらしてはならないと。

March 16, 2012, 現時間 10:08 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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コメディアンの言論の自由は保証されているが、政治評論家のそれは保証されていないというビル・マーの屁理屈

左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

保守派政治評論家でラジオ・トークショーホストのラッシュ・リンボーがオバマケアを支持するジョージタウン法律学校の女子大生を「あばずれ」とか「娼婦」とかいって侮辱したことで、大統領を始め左翼リベラル達は一週間に渡ってリンボーを猛攻撃したという話はすでにした。

当初のヒステリアに押されてリンボーのラジオ番組のスポンサーが二つか三つ降りるなどしたので、左翼リベラル連中はこれでリンボーも終わりとばかりに大喜びをしたのも束の間、この事件でかえって番組の聴取者が増えたとリンボーは言っている。先週も書いた通り、リンボーの番組はトークショーではアメリカ一の人気があるので、新しいスポンサーを探すのに苦労はないはずだ。特に聴取率があがったとなればなおさらだ。

それに比べてリンボーを批判したオバマの人気度はがた落ち。しかもリンボーへの一方的な攻撃に激怒した保守派市民の間から、リンボーの言葉使いがそんなにひどいというなら、サラ・ペイリンのことを女性性器を表す下品な言葉で罵ったコメディアンのビル・マーなどはどうなるんだ、何故オバマは左翼リベラルの女性蔑視の言葉使いは批判しないのだ、という声が強く聴かれるようになった。その批判があまりにも高まったため、オバマのシニアアドバイザーのデイビッド・アクセルロードはビル・マーのケーブルテレビ番組への出演をキャンセルした。

これについてCNNテレビ司会者のウォルフ・ブリッツアーは、民主党による「女性への戦争」キャンペーンの最近の犠牲者はビル・マーだと語り、リンボーはそうだとしたら非常に面白い展開となったと言っている。

さて、これについて、突然攻撃の矛先が自分に向けられた当のビル・マーの反応はというと、自分はコメディアンであり、コメディアンが政治家や公人を批判するのと、政治評論家のようなリンボーが一般人を攻撃するのとではまるで違う、比べる方がおかしいと言っている。言論の自由は市民が政治家を侮辱する権利を守るもので、法律学校の生徒をリンボーのような鎮痛剤依存症人間が侮辱する権利を守るためにあるのではない。といった屁理屈をごねた。

しかし、議会で証言したジョージタウン法律大学のサンドラ・フルークという女性は大学生とはいっても30歳の左翼政治活動家であり、およそ一般市民とは言い難い、いわゆるプロ市民。知名度は違うがサラ・ペイリンなどと同じような立場の人間で、公人といってもいい存在だ。だいたい議会で証言するという行為によって、フルークは単なる一般人の立場を捨てて公人になったと解釈されてしかるべきである。

また、言論の自由がコメディアンには当てはまるが政治評論家に当てはまらないというのはおかしな理屈だ。政治家への批判は誰によってされても保証されるべきである。時の政権への批判や反対意見こそ保証されなければ言論の自由など意味がない。

それにビル・マーはコメディアンではあるが、政治討論をする番組の司会者でもある。つまり、政治を題材としたエンターテイメント番組の司会であるという点では立場上ラッシュ・リンボーと何ら変わりがない。

娯楽番組としての政治批評をしているビル・マーがペイリンを侮辱する行為が憲法の言論の自由で保証されているなら、リンボーが公人であるフルークを批判する行為も同じように保証されてしかるべきだ。それを左翼リベラルのマーの言論は保証されて右翼保守のリンボーの言論は保証されないなどという偽善を平気な顔をして言えるマーという男はさすが左翼リベラルだけある。

リンボーの言動が一般市民によって批判され、スポンサーが数々と降りて聴取者が激減したというのであれば、それはそれで自由市場による決断であるから仕方ない。だが、リンボーを批判しているのは、リンボーが政策を批判した大統領や民主党であり、民主党べったりの左翼リベラルメディアである。言論の自由が保証しているものがあるとしたら、まさにこうした政権に対する批判こそ保証されなければならないはずだ。

一方、ビル・マーへの批判は政権や政党から出ているものではなく、保守派一般市民の間から出ているものだ。マーのファン達はペイリンへの下品な侮辱を聴いて喜ぶかもしれないが、そういう行為をしている人間やそれを喜んで聞いている人間達に、リンボーによる左翼プロ市民への侮辱を批判する権利はない。自分と同じ意見なら保証するが反対意見は弾圧するというのであれば、言論の自由など存在しないも同然だ。

幸いなことに、アメリカの一般市民はビル・マーが考えるほどアホではないので、こんな屁理屈は通用しないだろう。

March 16, 2012, 現時間 1:18 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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March 12, 2012

嘘だらけ、HBOテレビのサラ・ペイリン攻撃プロパガンダドラマ

Tea Party , 狂ったメディア

2008年の一般選挙で共和党ジョン・マケインの副大統領候補として指名されたサラ・ペイリンの選挙運動をドラマ化したHBO局制作の「ゲームチェンジ」は、何の事はない、単なるサラ・ペイリン攻撃に過ぎないという批判が殺到している。

今日も朝のラジオトークショーでドラマの一部が紹介されたが、その描写はあまりにもアホらしくて聞いてられない。私が聴いた部分では、ペイリンがアメリカが第二次世界大戦でドイツと闘ったということさえ知らなかったとか、911同時多発テロはサダムフセインの仕業だと思っていたとか、いい加減にしろよ、ということばかり。

ビッグガバーメントのトレーシー・ドレイクが、「ゲームチェンジの上位10の嘘」と題して、この番組の嘘を暴露しているので紹介しよう。

「ゲームチェンジ」の嘘上位10:

第10位:HBOはマケイン・ペイリンの選挙運動について公平な立場で均衡の取れた扱いをした。という嘘

ドレイクによると、「均衡のとれた」描写などひとつもないという。

数年に渡ってペイリンのキャリアを追って来た立場から言わせてもらうと、ジュリアン・モーア扮する「ペイリン知事」なる人物は私の知っているペイリンとは似ても似つかない。

一部の人間を抜かして、ほとんどの共和党政治家が悪者扱いされており、登場人物の一人などディック・チェイニー前副大統領のことを「ダースベーダー」と呼んだりしている。また、マケイン・ペイリンの選挙演説に集まったティーパーティーのメンバーがオバマ候補のことを「テロリスト」「イスラム教徒」などとヤジを飛ばすシーンが出て来たりする。ティーパーティーのメンバーはオバマのことを社会主義だと批判したことはあっても、テロリストとかモスレムなどといって侮辱した事実はない。

また、マケインがペイリンにラッシュ・リンボーや他の過激派に感化されないようにと忠告する場面なども左翼の立場に立ったものでおよそ均衡の取れた見解とは言い難い、とドレイクは言う。

第9位:ペイリンは謙虚心がなく物忘れがひどいという嘘。

ドラマはペイリンのことを自分勝手で下品で不謙虚で馬鹿で物忘れがひどくて冷酷で精神的に不安定と描写している。 かろうじて母親として子供たちに深い愛情を持っているという点だけは認めてはいるが、それにしても、子供達と離れていると機能不能になるというアホみたいな描写がある。

私はペイリンを個人的には知らないが、ペイリンを知っている人たちからは上記のような話は一度も聴いた事がない。 それどころか全く正反対である。

ペイリンは利己主義どころか他の人の為に自分のキャリアを犠牲にする。謙虚心が無い人間が長時間電話で支持者と話をしたり握手したりするか、とドレイクは問う。また左翼リベラルの過激派俳優のアレック・ボールドウィンでさえ、バラエティ番組で一緒になったペイリンのことを「礼儀正しく謙虚な人だった」と語っている。

また「ゲームチェンジ」では、ペイリンは物忘れがひどいということになっており、マーク・ワレスがスティーブ・シュミットにペイリンは討論会で自分が教えた情報のどれも覚えていなかったと語るシーンがあるが、左翼リベラル雑誌ミズマガジンのイレイン・ラファーティー記者は、ペイリンの記憶力の良さは有名だが自分はそれを目の当たりにしたとし、非常に頭のいい人だと感心したと書いている。

第8位:ペイリンが合法な人工中絶を支持する政治家と一緒の舞台に立つのを拒んだという嘘。

HBOは番組制作において歴史的に正しい事実を調査したと語っているが、これは真っ赤な嘘である。もしペイリンがプロチョイス(人工中絶支持者)と舞台を共にするのを拒んだというのが本当だとしたら、ペンシルベニアやフロリダでプロチョイスのジョー・リーバーマンと一緒の舞台に立ったりしたのは何故なんだ?ペイリンはフェミニスト団体NOWのロサンゼルス支部長の紹介を受けたこともある。ペイリンは自分と意見の異なる人々を拒絶したりなどしない。左翼リベラルじゃあるまいし。

第7位:ペイリンがアラスカを脱出したいと思っていたという嘘。

ドラマの中で、ペイリンが選挙運動員のシュミット氏の耳元に「アラスカには戻りたくないわ。」と囁くシーンがある。モーアの演技力のなさもさることながら,ペイリンがアラスカにそんなに戻りたくないと思っているなら,何故知事を辞めた今でも家族と一緒にアラスカに住んでいるのだ、とドレイクは問う。いや、それどころか、ペイリンは「サラ・ペイリンのアラスカ」というアラスカの良さを紹介するドキュメンタリーに家族と一緒に出演したりしている、これをどう説明するのだ?

6位:マケイン選挙運動陣営がペイリンを選んだのはペイリンが女性だったからという嘘。

元マケイン選挙運動員でドラマの参考人でもあるシュミット氏は、ドラマの中にあるようなマケインが「女性を探せ」と言った事実は無かったと認めている。しかし些細なことなので特に問題はないと思ったと語っている。些細な事どころか、マケインが女性票を集めるために実力もないのに女性だというだけでペイリンを選んだとしたら大問題である。無論オバマ陣営はそれを主張したいのだ。

第5位:ペイリンが不法にアラスカ州警備隊員を首にしたという嘘。

ドラマの中でシュミットがペイリンに「あなたはすべての疑いから晴れたということは出来ない。あなたが権限を悪用したという調査結果が出ている。」というシーンがあるが、そんな調査結果は存在しない。それどころか、ペイリンに課された疑いはすべて2008年の選挙の前にすべて無実であったことが明らかになっている。

しかもHBOは、そもそもペイリンが知事としての権限を悪用したという調査を始めたのが民主党のオバマ支持者の政治家だったと言う事実を完全無視。しかもその政治家はオバマが大統領になってから褒美として優遇されている。ペイリンへの疑いは元々政治的な動機による魔女狩りだった、などという事実にはHBOは全く触れていない。

上位四つの嘘については次回に続く。

March 12, 2012, 現時間 10:23 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 7, 2012

左翼リベラルにとって犯罪は犯罪者で決まる

同性婚 , 左右思想 , 狂ったメディア

リベラル女性をスラット(あばずれ女)と呼んで謝罪を余儀なくされた保守派ラジオトークショーのラッシュ・リンボー。 だが、保守派の女性たちはこれまで左翼リベラルから散々な言葉使いで罵倒を浴びてきた。左翼リベラルメディアや活動家やフェミニスト団体はそうした保守派女性への攻撃を無視するどころか一緒になってやってきた。

政治家のサラ・ペイリン、ミッシェル・バックマン。政治評論家のミッシェル・モルキン、ローラ・イングラム、アン・コルターなどがいい例。2~3年前に結婚は一夫一婦制であるべきと発言したミス・カリフォルニアに審査員の一人から浴びせかけられた罵倒は放送禁止用語ばかりで再掲不可能。リンボーの「スラット」なんて言葉使いなどと比べ物にならないくらいひどかったが、やつがミスカリフォルニアに謝罪した事実はない。

いつもいつもそうなんだよな。左翼リベラルは保守派をどれだけ罵倒しようが侮辱しようが、時には暴力を振るおうが、メディアも左翼リベラル政治家も一笑に付す。それが保守派がちょっとでも左翼リベラル女性を批判すると、すぐに男尊女卑だ女性蔑視だなんだかんだといって謝罪しろ辞任しろと大騒ぎ。

アン・コルターが書いていた。左翼リベラルにとって犯罪は存在しない。存在するのは犯罪者のみ。

つまり、ある行動をしている人間が左翼リベラルか保守派かによってその行動が犯罪かどうかが決まると言う意味。女性をスラットと呼ぶ行為は、左翼リベラルが右翼や保守派の女性に対して使う分には単なる言葉のあや。それが右翼や保守が左翼リベラル女性に向かって使った場合は極悪犯罪。公式に謝罪して現職を辞任すべき、となるわけ。

いいかげん、一般のアメリカ人もこのダブルスタンダードに気がつかないもんかな?

March 7, 2012, 現時間 11:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 26, 2012

台湾系バスケ選手にうろたえるスポーツメディア

狂ったメディア

最近、ジェラミー・リンという台湾系アメリカ人がアメリカのプロバスケットボール(NBA)において凄まじい活躍をしている。ただリンは完全な中国人のヤオ・ミンと違って生まれも育ちもアメリカの東洋人。これまでにも東洋系アメリカ人がNBAに存在しなかったわけではないが、リンのような活躍は珍しいということでスポーツメディアは大騒ぎしている。だが、とあるスポーツ記者が書いた"chink in the armor"(守りが甘い部分という意味)というごく普通の表現に、東洋人への侮蔑語である"Chink"という言葉が含まれていたとして首にされるという事件がおきた。

そこで狼狽えたのがスポート記者たち。リンに関する記事を書く場合、どのような言葉使いが人種差別のレッテルを張られるのかわからなくなった。そこで、颯爽と現れたのはアジアアメリカジャーナリスト協会(AAJA)。AAJAによる放送禁止用語を読んでいて、「まじかよ?」と思ったのはカカシだけではないだろう。

危険な表現:

  • 先に述べた"CHINK"という表現は、主に中国人に対する侮蔑語。日本語だと「チャン」にあたる。しかし、中国人だろうと日本人だろうと区別のつかないアメリカでは、一般に東洋人に対する侮蔑語として使われている。 であるから、東洋人や東洋について書く場合、 "chink in the armor"という表現は細心の注意を要する。
  • DRIVING(ドライビング):ドライビングというのはバスケでは普通につかわれる言葉だが、アメリカでは東洋人はドライブ(運転)が下手だという先入観があるので、(特に中国人は運転が下手だというのは悪名高い)「ドライブの出来る東洋人」といった表現は避けるように。
  • EYE SHAPE(目の形): 東洋人の目はつり目という表現は良くされる事なので、リンの視力とか視線とか話題にしないこと。
  • FOOD(食べ物): リンとアメリカの中華料理屋ではつきもののフォーチュンクッキー(おみくじの入ったクッキーのこと)や持ち帰りの箱とを関連つけるようなことはしない。
  • MARTIAL ARTS(格闘技): バスケ選手についての記事なので、空手とか太極拳とか関係ない話は持ち出さない事。特に1970年代の人気テレビドラマ「カンフー」で使われた「バッタ」とか、それに似たような表現はしないこと。(カンフーなんて今の若い人が覚えてるか?)
  • "ME LOVE YOU LIN TIME":1980年代の映画でベトナム人の娼婦が米兵に対して使った片言英語にリンの名前を掛けただじゃれ。 ステレオタイプなので絶対に避けること(こんなこと誰が思いつく?言われるまでもなく、駄洒落にしても悪趣味すぎる)
  • "YELLOW MAMBA": 「イエローマンバ」という表現は黒人選手のコービー・ブライアンが「ブラックマンバ」と言われるのをリンが東洋人なので「イエロー」とひねった表現。 19世紀から20世紀に起きた中国からの大量移民は「イエローペリル(黄色い脅威)」という表現で忌み嫌われた歴史があるので、黄色という意味のイエローという言葉使いはさけるべし。(東洋人は自分らのことを黄色人種と呼んでるけどね。)

アホかいな。はっきり言って普通の東洋系アメリカ人でこういう表現にいちいち腹を立てる人間なんぞリベラル以外にはいないだろう。東洋系アメリカ人からしてみれば、東洋系のバスケ選手が活躍するのは自慢になるし、記者達がリンの人種にかけて種々のだじゃれを使うのも、それだけリンが注目されている証拠だから別に気を悪くしたりなどしないだろう。やたらに左翼リベラルが規制する政治的に正しい言葉使いなんて気にするのは、左翼リベラル意識にがんじがらめにあった白人記者たちと出版社のみ。東洋人から特に選ばれたわけでもないのに勝手に東洋人ジャーナリストの代表みたいな顔して注意事項なんて発表しているAAJAは、リンを口実に他のジャーナリストたちの言論を規制したいだけなのだ。左翼リベラルは常に他人の行動をコントロールしたがる。

AAJAにひとこと、お前らはカカシ(日系アメリカ人)の意見を代表してるわけじゃねえからな!

February 26, 2012, 現時間 11:32 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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November 29, 2011

共和党黒人大統領候補のセクハラ疑惑に固執するリベラルメディアの偏向

アメリカ内政 , フェミニズム , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

共和党大統領候補のひとり、ハーマン・ケイン氏のセクハラ疑惑について以前に書こうと思って途中になってしまったエントリーがあった。今日になって、あらたに別の女性がケインと13年間にわたって不倫関係にあったと名乗り出て来たので、やっぱり書いておこう。

ケイン氏は、他の共和党候補らと違って政治家としての経験はまるでなく、大手ピザチェーンの元社長、全国レストラン協会の会長を何年も勤めたビジネスマンである。

歯に衣を着せない率直で斬新な態度が保守派の間で人気を呼び、立候補以来人気急上昇であった。しかし出る釘は打たれる。特にケイン氏は黒人なのでリベラルからは目の敵にされる。

ここで説明しておく必要があるのだが、アメリカの左翼リベラルは表向きは少数民族の人権を尊重するとか、人種差別反対とか男女平等とか、多様文化主義だの寛容だのと騒ぎ立てるが、彼らほど差別意識が強く他文化に対して不寛容な輩もいない。

特に少数民族がリベラル思想を拒絶して保守派だったりすると、KKKさながらの攻撃を容赦なく射かけてくる。ケイン氏への攻撃が他の白人候補者への攻撃よりひどいのは、まさに左翼リベラル主義の人種差別意識が理由である。

さて、数週間前にケイン氏のセクハラ疑惑が浮上してから、アメリカの三大ネットワークはたった一週間で84回もケインのセクハラ疑惑に関するニュースを報道した。これに比べて1998年の当時大統領だったビル・クリントン氏に強姦されたと名乗り出たワニータ・ブロードリックに関する報道はその直後の週でもたったの4回に留まった。

アメリカのリベラルメディアはリベラル政治家によるセックススキャンダルは過小評価するくせに、保守派となると、それが特に黒人の場合は、どうでもいいようなくだらない話が過大評価されて大々的に話題にされる。

1991年にパパブッシュから最高裁の裁判官に任命された黒人判事のクレアランス・トーマス判事は、数年前に一緒に働いていたアニタ・ヒルという女性弁護士にセクハラをしたという疑惑で大騒ぎになったことがある。しかし、実際に被害者として名乗り出たヒルの言い分が100%事実だったとしても、トーマス判事の罪状はといえば、ヒルの面前で多少卑猥な冗談を述べたといった程度のくだらないものだった。

後にリベラルが一笑に伏したクリントン元大統領が実際にホワイトハウスでインターンにさせたオーラルセックスや、ポーラ・ジョーンズに対するクハラ疑惑やワニータ・ブロドリックに対する強姦疑惑などとは比べ物にならないくらいどうでもいい出来事だった。

にも関わらず、トーマス判事のセクハラ疑惑は何週間にも渡ってメディアで取り沙汰され、トーマス判事はもう少しで最高裁判所の判事の座を逃すところだった。

その時トーマス判事はリベラルが黒人に対して使う武器は昔ながらの性的不祥事のぬれぎぬをかけることで、ワシントンでは、自分が実際に何をやってきたかではなく、人々が自分が何をやったと思っているかが問題にされると語った。

ケイン氏は当初、このセクハラ疑惑が表沙汰になったのは、ライバル候補のリック・ペリー陣営に乗り換えた元ケイン選挙運動事務所従業員の仕業だと言っていたが、私はそうではないと思う。私はこれは現大統領のオバマ王の陰謀に間違いないと確信している。

オバマ王はこれまでにも、ライバル候補のスキャンダルを暴露してライバル達の立候補を辞退させたことがいくらでもあるのだ。オバマ王の選挙運動の汚さは悪名高い。オバマ王にとって、黒人のケイン氏が共和党候補になられては非常に都合が悪い。相手が黒人ではオバマへの批判は人種差別だという言い訳は通用しなくなる。

また、オバマに不満を持ち始めている黒人有権者の間からも、黒人だからという理由で自動的にオバマが選ばれるという保証はなくなる。

だから、共和党の予備選が始まる以前の今のうちに、強力候補者を破壊しておこうという魂胆である。

セクハラを訴える女性達を悪者扱いしたくはないが、深刻な訴えなのでその内容は充分に吟味されなければならない。

女性1:匿名、1990年代にケイン氏に対してセクハラ苦情を訴えた。訴えはレストラン協会が訴訟保険から慰謝料$45,000ドルを払って示談となった。

女性2:カレン・クラウシャー,55歳。元ジャーナリスト。10年前にケインに対してセクハラの苦情を訴え$35000ドルで示談になった。

本人は名乗り出る気はなかったが、ワシントンポストにすっぱ抜かれたので仕方なく名乗り出たという。現在オバマ政権で働くスタッフ。 2010年からコミュニケーションディレクターとして財務省で働いている。

カカシ注:示談になったからといってケインが有罪だったということにはならない。裁判になれば勝てるかもしれないケースでも、裁判にかかる金と時間を考慮にいれると、こっちが悪くないと思っていても示談にして、さっさと片付けてしまったほうが得な場合はいくらでもある。私もそうやって自分が悪くない交通事故の訴訟でうちの保険会社が相手に慰謝料を支払ったことがある。

女性4:シャロン・バイレック、50歳。1997年にケインに職探しの相談をしにいった時に、車のなかでオーラルセックスを強要されたというもの。ただし彼女はその時に警察に届けたりレストラン協会に訴えるなどといった公式な行動は何もとっていない。

バイレックは名乗り出たのは売名行為でも経済的な理由でもないとしているが、彼女の弁護士はセレブの弁護で有名なグローリア・アウレッド。彼女のような高い弁護士が金にならない訴訟に手を貸すはずがないので、背後で多額の金が動いていることは憶測できる。

バイアックは過去に二回破産宣告をしており、多々の民間企業から訴えられ、一万ドル以上の滞納税金の他に、アパートの家賃踏み倒しやクレジットカードの借金など、合計すると4万ドル以上の借金がある。

名乗り出たのは売名行為でも金目当てでもない?は!どうだかね。

女性5:ジンジャー・ホワイト。1990年代の終わりにケンタッキーのルイジアナで知り合って以来、ケイン候補と13年間に渡って愛人関係にあったという。携帯の記録ではホワイトとケインの私用電話の間で61回のの会話やテキストが記録されており、早い時で午前4時半、遅い時で夜7時52分という記録が残っている。数ヶ月前、ケイン氏が本格的に選挙運動を始めた頃に別れた。名乗り出た理由はセクハラを訴え出た女性達へのケイン氏の扱いが理不尽だったからということ。

しかし、この女性の背景にはちょっと問題がある。ホワイトは失業中の子持ち独身女性。2001年にも上司に対してセクハラを訴えたことがあり、それは示談となっている。また23年前に破産宣告をした記録も残っており、アトランタ地域で過去6年にわたって7回の立ち退き命令を受け取っている。

また、ホワイトの元ビジネスパートナーはホワイトからの度重なる電子メールやテキストによる、訴訟を起こすという脅迫メッセージを受け取り、「ストーキングからの一時的な保護命令」を求めたことがあるという。

というわけで、セクハラ疑惑とはいっても、どうも怪しげな女性達の怪しげな訴えばかりであり、実際にどんなことがあったのかはっきりしない。それでも火のないところに煙は立たないというから、こうも色々な女性から苦情が出ているとなると事実なのかもしれないと思う有権者は出て来るだろう。オバマ王の狙いはもちろんそこにある。

リベラル候補者なら女性関係のスキャンダルなど問題にならない。だいたい左翼リベラルは自分らにも全く道徳観念なんてものはないのだから。クリントン大統領のあからさまな女性関係は全く問題にならなかったし、オバマ王の麻薬経験も喫煙趣味も全く問題にならなかった。だから彼らがライバル候補のこうした過去を暴露するのは偽善に満ちている。

とはいえ、保守派は道徳観念が強い。もともとケインを支持しようかどうか迷っていた人々の間では、これらのスキャンダルが悪影響を及ぼす可能性は多いにある。

November 29, 2011, 現時間 10:54 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 28, 2011

「危ないから女性記者をエジプトへ送るな」という訴えは女性差別なのか?

フェミニズム , 狂ったメディア

ここ数日間にエジプトで起きた二件の西洋女性記者への性的暴行事件が元で、国境なき記者(Reporters Sans Frontières RSF) がエジプトは特に女性にとって危険な場所なので、女性記者の派遣は当面差し控えるべきだという声明文を発表した事に対し、世界各国の記者たちから批判が殺到。RSFは止むなく勧告を撤退し、女性記者派遣の際は記者の身の安全を最優先させるべきだと声明文を訂正するに至った

確かに厳密な意味でいえば差別は差別だが、実際にエジプトが特に女性記者にとって危ない場所であるかぎり、そういう危ない場所には行かないほうがいいという勧告を、単に女性差別だといって撤回させるのは非常に無責任だ。

RSFフランス支部の元々の声明文は、

当面の間、メディアはエジプトの情勢の取材に女性記者を派遣するのを停止すべきである。このようなことになるのは誠に遺憾であるが、暴力や暴行を考慮に入れた場合、これ以外の対策はない。

といった内容だった。しかし、これには世界中のメディア組織から苦情が殺到。数時間後にRSFは勧告声明文を、

派遣記者や地方記者の安全を保つのは最優先である。タヒリ広場の取材は男性よりも女性にとって危険である。メディアはこの事実に面とむかうべきである。

というふうに訂正を余儀なくされた。

RSFの勧告は、今年はじめにアメリカのララ・ローガン女性記者が集団暴行を受けた同じエジプトのタヒリ広場で、先日暴動の取材をしていたフランスのカロライン・シンズ女性記者がカメラマンとひきはなされて性的暴行を受けた事件と、エジプト警察に拘束されたアメリカ人記者モナ・エルタハウィ女性記者が12時間にわたって数人の警察官から性的暴行を受けたという事件に端を発している。エルタハウィさんはその際両手首を折る怪我を負った。

しかし、イギリスのチャンネル4テレビで編集を勤める自分も危険な場所からの海外特派員として実歴のあるリンズー・ヒルサム女史は、RSFの元の勧告を撤回するよう抗議した。

私たちは何十年も編集長たちに女性記者を公平に扱ってもらうよう闘って来た。いかにして報道の自由に尽くして来た組織がこのような差別的な方針を推薦出来るのか理解できない。

ヒルサム女史にいわせれば、確かに女性に対する性的暴行やハラスメントは深刻な問題ではあるが、だからといって女性はそのようなことに威圧されるべきではないとする.男性記者も襲われたり殺されたりしているが、男性記者に取材に行くなとは誰も言わないではないか、というもの。

しかし、カイロの地元のある女性記者の話によると、エジプトにおける女性への性的暴行は革命後とみにひどくなったという。

「私は長年エジプトにいて、こんなひどいハラスメントにあったことはありません。「今日のタヒリ広場には何かおそろしく威嚇的な雰囲気があります。以前のタヒリよりギタギタと汚い感じがします。」

この女性記者はチュニージアやリビアやバハレンからもリポートしたことがあるベテランだが、タヒリにおける女性への痴漢行為や性的暴行のレベルはこれまでになくひどいものだという。しかし彼女はだからといって女性は威嚇されてはならないという。女性には女性の見解というものがあり、女性の立場からの報道は大事だと語る。

シドニーモーニングヘラルドの女性記者、ルース・ポーランドさんは、確かにカイロの抗議デモにおける女性記者への暴行はここ数週間目立ってひどくなっていると語る。しかし、

「フランス人記者の件はおそろしくひどいものですが、編集長が女性記者をエジプトへ派遣するのをやめることによって状況が安全になるというわけではありません。」

だが、犠牲になる女性記者の数を減らすことは出来るではないか?

以前にも書いたが、戦争地帯など危険な場所へ派遣される特派員たちは、それなりに特別な訓練を受けてから行くことになっているが、そのなかに女性に対する性的暴行に関する情報は全く含まれてない。そのような話を持ち出すことそのものが女性差別と批判されかねないからだろう。

女性への痴漢行為や婦女暴行はエジプトでは深刻な問題らしい。カイロ本拠のハラスマップという組織を経営するレベッカ・チャイオ(Rebecca Chiao)さんは、エジプトでは女性が外へでる度に、実際に触られるにしろ口述にしろ、何かしら性的嫌がらせに遭うのが普通だという。

2008年に行われたアンケートによると、83%の女性が性的嫌がらせにあったことがあると答えている。そして嫌がらせにあった3/4の女性がベイルを被っていたと答え、98%の外国人女性が威嚇されたり痴漢行為をされたりしたと答えている。

だが、エジプトに派遣された女性記者たちは、この事実をどれだけ把握しているのだろうか?

2月に被害を受けたローガン記者は、後のインタビューで、エジプトにおける婦女暴行がこんなにもひどいものだということを全く知らなかったと語っていた。ローガンのようなベテラン記者でもそうなのだから、他の記者達の間でもそれほど実情が理解されているとは思えない。

女性特派員たや編集者たちは、RSFの勧告を女性差別だのなんだのといって抗議してる暇があったら、危険な場所へ女性特派員を送り込む際には、女性はどのような注意をしなければならないのか、もっときちんとした訓練を施す努力をしたらどうなのだ?

少なくとも女性だけで野蛮人の暴動のまっただ中に取材に出かけるなんてアホな行為は今後一切控えてもらいたい。これは女性差別ではなく常識だ!

November 28, 2011, 現時間 2:01 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 27, 2011

またも女性記者がエジプトで集団レイプに遭う、女性記者をエジプトへ送るな!

フェミニズム , 狂ったメディア

南アフリカ出身のアメリカ女性記者、ララ・ローガンさんが、エジプトで取材中に群衆に囲まれて20数分に渡り集団暴行を受けた話はここでも取り上げたが、ローガンさんが暴行を受けた全く同じタヒリ広場で、今度はフランス人女性記者カロライン・シンズさんが全く同じように群衆に囲まれ殴られ服をひきちぎられ、「レイプとしか言いようのない扱い」をされ、数人のエジプト人の救出されるまで、約45分間に渡って暴行を受けたという。シンズさんと一緒にいたカメラマンの女性もシンズさんとひきさかれて暴行を受けた。

また、一時間後、今度はエジプト出身のアメリカ女性記者Mona Eltahawyさんは、エジプト警察によって拘留されている間、警察官数人から体中まさぐりまくられたという。何人の手が彼女の下着に手を入れてきたかわからないとEltahawyさんはツイッターでリポートしている。

「国境のない記者(RSF)」のフランス支部は、一旦女性記者をエジプトへ送らないようにと勧告声明を出したが、非常なバックラッシュを受けたため、エジプトへの記者派遣には記者の安全を最優先するようにと声明を訂正した。

「国境のない、、」フランス支部が当初に出した、こういう場所へ女性記者やカメラマンを送るなという勧告は適切だと思う。今年の2月にすでにローガン記者への暴行事件が起きているエジプトで全く同じような状況が起きているところへ、なぜフランスのテレビ局は金髪で青い目の美人記者を女性カメラマンと二人きりで送り込んだりしたのだ? 興奮しまくってる若い男達の間にそんな女性二人を送り込んで何も起きないと思う方がどうかしている。

女性を送るなという勧告に批判が集まったというが、野蛮人の暴動を取材していて男女平等などというきれいごとを言っていても意味がない。だいたい暴動が起きているまっただ中に、か弱い女性を送り込むことで、いったい何が得られると言うのだ?

以前にアフリカでトッツィーとフッツィーという種族がもの凄い殺戮を繰り返して居た頃、アフリカに取材に行っていたアメリカ人の黒人記者が、アフリカへは黒人記者はいかな方がいいと言っていた。皮肉なことにアフリカにおける種族差別はアメリカ国内の人種差別などとは比べ物にならないほどひどい。鼻が低い高い、肌の色が多少白い黒いで、敵対する種族と間違われれば、その場で釜で滅多切りされるなんてことは普通に起きる。

文明社会における男女平等だの人種差別禁止だのといった観念は野蛮社会では全く通用しない。そんな観念が西洋記者達の身を守ってくれると思うほうが甘い。

エジプトへ女性記者を送るなという勧告を批判した人々は、女性の夜道の一人歩きは危ないからしないようにと警告した人々を「自己防衛を説くのはセカンドレイプを誘発する、黙れ!」と言って大騒ぎしたフェミニストの連中と似たような物だ。理屈はどうあれ危ない場所は危ないのだ。きれいごとを言っていても身は守れない。

この話は、野生のグリズリー熊の生息地へライフルも持たずに出かけて行って、キャンプ中に熊に襲われ食われて殺されたカップルを思い出す。二人は自然愛好家でグリズリーに非常な興味を持っていたが、野生動物にそんなことは興味はない。腹の減った熊には二人は単なるランチに過ぎなかった。

いったい何人の女性記者が犠牲になれば、西洋メディアは学ぶのだ? 今後こういう危険な場所へ取材に出かける女性たちは、それこそ本当に自己責任だ。5〜6人の白人ボディガードを付けて自分も武装して、襲われたら4〜5人はぶっ殺してやるくらいの覚悟がないなら、こんな危ないところにノコノコ出かけて行かないで欲しい。

November 27, 2011, 現時間 9:53 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 10, 2011

オバマも主流メディアも労働組合暴力団員の人質まで取る暴力行為を黙認

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

先日、アメリカの勤労感謝の日に労働組合員の前で演説をしたオバマ王を紹介する際に、ティームスター労働組合の組長で悪名高いジミー・ホファの孫にあたるジェームス・ホファが、ティーパーティーに対して非常に挑発的な言葉を使って文字通り宣戦布告をした。

アリゾナで民主党議員の演説会場でキチガイ男が乱射事件を起こした時には、何の関係もないのにサラ・ペイリンや他の保守派の過激な言動が暴力を誘発したとして、さんざんお説教じみたことを言っていたオバマ大統領だが、自分を支持する労働組合の組長が文字通り「茶会等の畜生どもを取り除くべき」とティーパーティーに宣戦布告をしたというのに、なんの批判もない。

ホワイトハウス記者団のなかで、ただひとりジャーナリストとしての誇りを保つABCテレビのジェイク・タッパーがホファの発言について大統領報道官のジェイ・カーニーに詰め寄った。

カーニー:先ず大統領の言葉ではありません。

タッパー:大統領が演説した会場での組長の発言です。

カーニー:わかっています。ワシントンでは誰かと関係がある人が何かいうと何故か関係あると思われた人がその発言を認めるか否定するかしなければならないといったしきたりがありますが、大統領はその場にいなかったのですし、、いえ、その場に居ましたけど、大統領が話す前の三分間で大統領は聞いていません。それ以上は私には特に申し上げることはありません。

タッパー:私たちの何人かは大統領選挙選の報道をしてきましたが、マケイン候補の運動中にマケイン氏を紹介した人が当時議員のオバマ候補について何か言い、気を悪くしたオバマ候補側からマケイン候補側に謝罪を求めた事があります。マケイン候補はそれについてきちんと謝罪をしています。

カーニー:ホファ氏の発言は彼のもので、彼は労働組合運動を代表して発言しています。大統領は大統領の意見があり、私は大統領を代弁しています。大統領はアメリカの労働者について、労働者を助け職を作ることの大事さなど、自分の意見を提示できたことに満足しています。

タッパー:ということは、この次の大統領選では、共和党候補者の意見のみに注目すべきであって、候補者の後援会の人や紹介者の発言は無視してもいいという姿勢なわけですね。

カーニー:申し上げることはすでに申し上げたと思います。

タッパー:ではそれが基準なんですか?

カーニー:あなたがたは好きなように報道すればいいですよ。

タッパー:私たちも誰かが何か言う度にカブキみたいなことはしたくないですよ。もしそれが基準だというなら、

カーニー:基準は、カブキシアターに注目するのではなく、私たちが経済を向上させ職を増やすために取る行動に焦点をあてるべきなのです。

カカシ注:英語でカブキシアターというと、日本の歌舞伎の話ではなくて、くだらない事で言い合いをする内容はどうでもいい猿芝居のような行動を指す。

要するにホワイトハウスの基準とは共和党候補を応援する保守派の発言は、些細な事でも挙げ足を取って言いがかりをつけどんどん叩くが、自分を応援する支持者の発言や行動はどんな暴力行為でも見て見ぬ振りをする、いや、かえって応援する、というダブルスタンダードなのだ。ダブルスタンダードはリベラルの専売特許だろうが。今更驚くことではない。

このやり取りが興味深いのは、そんなダブスタは当然のこととしてリベラル主流メディアには受け入れられているのに、タッパーがあえてカーニー報道官にそれを問いただしたことにある。報道陣からいつもやんわりと扱われることに慣れているカーニーがタッパーの詰問にきちんと答えられないのは当然だ。

さて、その暴力団、、労働組合の話はまだ続く。

ワシントン州のホファが全国組長を勤めるAFL-CIOの組員である港湾労働者500人あまりが、港を襲撃、貨物列車などを破損し警備員を数時間に渡って人質にとるという事件が起きた。このグループは数日前にも警察と衝突しており法廷は港に近づかないよう令状をだしていた。だが、驚く事に逮捕者は一人も出ていない。

組合員たちは、港湾の会社が組合に所属しない労働者を雇い、どんどん組合員と取り替えて行っていることに腹を立てている。自分らには港湾で働く権利があると組合は主張する。憲法では働く権利なんてどこにも保証されてないはずだが。そんな権利があるなら、雇用主は誰も首にできない。もっとも組合はそういう社会主義を理想してにしるのだから当たり前だ。

こんな暴力行為を行って抗議をするくらいだから、いったい港湾労働者たちはどれほど劣悪な労働条件で働かされているのだろうかという疑問が湧く。ところが、組合員たちがもらってる給料は普通の中流家庭の労働者の賃金よりずっと高い。

2007年における西海岸港湾の労働者の年収は平均して12万5千ドルから14万5千ドルに及ぶという。これが現場監督ともなると20万ドルにもなるという。他にも労働者は年間5万ドルに及ぶ数々のベネフィットを貰っているという。普通の会社だったら課長とか部長クラスでもこんなには貰ってないだろう。ましてや一介の平社員だったら6〜7万ドルが普通なはずだ。道理で港湾側が組合に所属しない労働者を求めるわけだ。

私は仕事柄港湾労働者の仕事に立ち会うことがあるが、彼らは絶対に残業はしない。朝は8時にはじめ、昼休みはきちんととって4時になるとピタと仕事を止める。だから船側がのろのろしていて仕事が長引いた場合には法外な値段を払って翌日来てもらうことになるから大変だ。

で、このような暴力行為に及ぶ組合について、大統領はいったいどのような態度を取っているかといえば、この騒ぎが起きている真っ最中に、この暴力団のリーダーであるリチャード・トラムカはなんと大統領の議会演説に招待されている。大統領夫人の横にちゃっかり座っているこの暴力団リーダーに対して、何の暴力も振るっていないティーパーティーを散々批判してきたオバマも民主党議員たちも何の批判もしない。

ビッグジャーナリズムのDana Loecshが指摘しているが、主流メディアもまるで何事もなかったようにこの事件を完全無視している。

大統領があからさまにリベラル側の暴力を奨励し、保守派の市民運動や言論を弾圧するのは偶然ではない。ジェイク・タッパーがカーニーに問いつめ、カーニーが答えられなかった大統領の基準とは、まさにリベラル優遇保守弾圧というあからさまなダブルスタンダードなのである。

ウィスコンシンの小学校勤務さんがウィスコンシン州で起きている労働組合の暴力沙汰について無知だったことでも解るように、主流メディアはオバマ大統領の意志通り、リベラルの暴力は完全に無視。今回のワシントン州での湾岸労働者たちの暴力沙汰も地元のローカルテレビ局がちょっと報道しただけで、全国ネットではまるで報道されていない。

September 10, 2011, 現時間 9:52 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 28, 2011

日本メディアによる米ティーパーティー叩き

Tea Party , 狂ったメディア

読者のSatoさんから、日本メディアによる米茶会党バッシングに関する記事の紹介があったので、こちらでも紹介しておこう。

この話を書いているのは極東ブログ

ブッシュ政権時代、米国メディアによる政権への批判は激しいものだった。なぜかそれに便乗してブッシュ政権を叩けばいいとした日本のメディアもあり、滑稽だった。それが昨今では茶会党(ティーパーティー)叩きになっているように見える。

つまるところ、日本のメディアはアメリカメディアの報道を日本語で焼き直ししているに過ぎないというカカシの主張がティーパーティー叩きにも現れているということらしい。

極東ブログの finalventは、ウィスコンシンでの弾劾選挙を例にして、いかに日本メディアがティーパーティーを悪者に仕立て上げているかを語っている。

著者自身は別にティーパーティー支持でもなんでもないと語っているが、結構冷静な視線で均衡の取れた記事なので、一読の価値あり。

August 28, 2011, 現時間 12:49 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 18, 2011

オバマ王のアメリカ経済復興計画発表は高級避暑地での休暇が終わってから、、

Tea Party , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

まったくいったい何回休暇を取るのかねオバマ王は。。失業率が二桁に限りなく近く、国際が格下げされ、株市場は急降下というこういう時期に、きちんとした経済政策もとらないまま、自分は高級避暑地で二週間の贅沢三昧をするというのである。普段は民主党の大統領には甘いリベラルメディアもさすがにオバマ王の休暇好きにはあきれている。

しかし心配後無用。オバマ王には経済復興の確かな計画があるのだという。ただしその発表は二週間の休暇が終わってからになるそうだ。

馬鹿にするな!

そんな計画があるなら、なぜ大統領就任して二年半実行に移さなかったのだ?そんな計画があるならくだらないバスツアーなんかやってないで記者会見するなり共和党議員もあつめて議会に提議すればいいではないか、なぜ夏休みになるまでぐだぐだやってて、発表は休みの後だなどということになるのだ?

リストラされたり減俸されたりして苦労してるアメリカ市民が贅沢に休暇など取ってる暇があると思うのか?いいかげんにしろ!

ブッシュ大統領はよく地元テキサスの牧場に帰って仕事をしていたが、その度にメディアはブッシュは休暇ばかり取っていると批判した。しかしブッシュの「休暇」とは単にホワイトハウスに居なかったというだけで、実際にブッシュがクローフォード牧場やキャンプデイビッドで休んでいたかといえば無論そうではない。

オバマ王と歴代大統領の「休暇」の違いは、歴代の大統領はレーガンにしろクリントンにしろ、それを言うならパパブッシュもダービァ(ジョージ・W)も邪魔の入らない場所に職場を移しただけできちんと仕事をしていたのにくらべ、オバマ王はスタッフに仕事の話しを厳禁して本当に遊び呆けていることだ。

ジョージ・Wはキャンプデイビッドにもクロフォードにも、スタッフを連れて移動していたし、これらの場所に外国の首相を招いたり、途中でイラクに軍隊慰問に出かけたりしていた。記者会見を行ったこともあった。

確かにたまにゴルフくらいはしていたが、ゴルフの数をいうなら、オバマのゴルフは2011年6月現在で72ラウンド。今年の4月から週末ごとにゴルフをしている。(ちなみに民主党が散々批判したブッシュのゴルフは8年間で24ラウンド。)

オバマ王は実際に普通の仕事をしたことがない。下々のものがどのような生活をしているかなど全く知らないのだ。オバマの休暇後の演説など誰もあてにしていない。オバマにどんな計画があろうと、(実際にあるとは思えないが)もうそんなことはどうでもいいのだ。

いっそのこと休暇から帰ってこないでこのままご隠居でもされてはいかがかな? そのほうがよっぽどお国のためだ。

August 18, 2011, 現時間 5:59 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 5, 2011

何故か増えている黒人暴徒による白人攻撃

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

最近、フラッシュマブ(Flash Mob)といって、ツイッターとかフェイスブックとか携帯メールなどを使って、それまで面識もない人々が突然一つの場所に集まって騒ぎ立てる行為が流行っている。混雑する駅の構内で突然集まった人々が踊りだすとかハレルヤコーラスを歌いだすとかいうのはまあ無害だし楽しいこともある。ただ、問題なのは、最近ネットで煽られて集まった大勢の若者達が暴動を起こして商店街を荒らすという事件が全国あちこちで見られるようになったことだ。特に目立つのが、黒人の若い暴徒らによる白人を狙った悪質な暴力行為である。

今年の夏だけでも、

7月26日、グリーンスブロ街頭(ノースカロライナ州)
7月4日、ミルウォーキー、ガソリンスタンドと付近の公園
7月3日、ミルウォーキー商店街 (ウィスコンシン州)
6月26日、ペオリア市、アルタモント公園(イリノイ州)
6月11日、シカゴ街頭(イリノイ州)
6月8日、フィラデルフィア(ペンシルベニア)

他にも沢山あるのだが、どれもこれも話は似たようなもの。最初の頃は、10人以上の若者が店員が一人しか居ないようなコンビニストアを狙って、数で店員を圧倒して商品を奪い取るというやり方が流行っていた。

ところが最近は盗みが目的というよりも、突然大勢の黒人が集まって見も知らぬ通行人に白人というだけで襲いかかり、相手が若者であろうが老人だろうが子供であろうが、歩いている人を後ろから殴り倒して数人が殴る蹴るの暴力を振るったり、自転車に乗っていた若者を押し倒して何度も顔を蹴ったり踏みつけるなどしたり、車に乗っていた男女を車から引きずり出して殴る蹴るの暴行を振るうといったケースが増えて来ている。

そして昨晩はウィスコンシン州のミルウォーキーで開かれているステートフェアと呼ばれる州主催の夏祭りの会場で、祭りが終わって帰って行く客達で混み合っている出口付近で何百人という黒人の暴徒が歩行者や自転車や自動車に乗ってる白人たちを無差別に遅い、待機していた会場の警備員だけではとても鎮圧できず、駆けつけた警察も暴徒の数に完全に圧倒されてしまったという。

会場の出口で長い車の列の中にいた白人の男性は、順番を待っている車の列の合間を黒人の若者たちが歩き回り、車のなかを覗き込んで運転手や乗客が白人だと解ると、突然車のフッドを殴ったりドアをこじ開けて中の人々を引きずり出そうとしていたという。だがすぐ隣に居た黒人のカップルは暴徒は完全無視したという。

また、自転車に乗っていた白人のティーンエージャーが数十人という黒人暴徒に殴られていた現場は数人の人が目撃しているが、一人の男性は暴徒の数があまりにも多かったため助けに行きたくても行かれなかったが、突然目の前の車に乗っていた女性が車から降りて助けに行こうとして、一緒に乗っていた男性に引き止められたのを見たと語っている。

同じミルウォーキー市で独立記念日の夜に公園で花火見物に集まった人々が、50人以上の黒人の暴徒に次々に襲われるという事件が起きている。暴徒らはその直前にガソリンスタンドを襲ってビールをケースごと持ち出すなどしていたが、公園で襲われた人々は暴徒がビール瓶からビールをガバのみしチップスを食べながら白人の花火見物客を殴ったり蹴ったりしていた証言していた。歩いていたら突然ビール瓶で殴られたという女性は、殴った黒人の女から「白人女って、よく血が出るじゃん」と言われたそうだ。

この公園の事件の時も思ったのだが、先ず暴力が起きている最中には、警察の姿はほとんど見られなかったこと、後になって現れた警察は被害者の話には全く興味を示さず、加害者の姿形などを説明する被害者の話を記帳するそぶりもなかったということだ。

今回の事件でも犯人たちはほとんど捕まっていない。ネットで一時的に一緒になった若者たちは、別に横のつながりがあるわけではないから、一人捕まえたからと言って芋ズル式に次々と犯人が判明するというようなわけには行かないだろう。

ところで、主流メディアによるこれらの事件の報道では、暴徒が黒人であり被害者が白人だという事実は無視されており、「数十人による若者による暴力」といった書かれ方がされている。これが数十人の白人による黒人相手の暴力だったら、「人種差別、ヘイトクライム!」と見出しに大々的に書かれること間違い無し。本当は多数派の白人による黒人への暴力よりも、黒人による白人を狙った暴力の方が断然多いのに、メディアはその醜い事実を認めたがらない。

現在ホワイトハウスを占拠しているオバマ王は白人と黒人のハーフ。にもかかわらず彼の忠誠心はシカゴの黒人暴力団にある。同じく黒人のエリック・ホールダー司法長官は、黒人が加害者で白人が被害者という人権差別の訴訟は取り上げるなと司法省の弁護士達に通告しているほどの黒人崇拝主義者だ。

普段から黒人運動家のアル・シャープトンなどがしょっちゅう黒人は白人社会で弾圧されているから白人をぶっころしてもいいんだなんて平気で暴力を煽っている。そんななかで、オバマやホールダーのような奴らがトップにいるんじゃ、けしからん人種差別主義の黒人たちが煽られて暴力を振るうのもあたりまえというものだ。

だが、一部の少数民族が法やメディアが味方をしてくれるからと言ってやり放題をやりだすのは、本当は非常に危険な状態なのだ、被害者の白人にとってではなく、黒人にとって。

なんだかんだ言っても、黒人はアメリカの人口の10%にも満たない。アメリカには黒人奴隷制度撤廃を巡って世界でも一番血なまぐさい南北戦争をやったという歴史がある。だから現在のアメリカ人には人種差別意識を持っているひとはほとんどいないし、持っていても、それが悪い事であり克服すべき意識なのだと認識している。

だが、文明人が礼節ある文明人として振る舞うことが出来る前提には、対する相手も文明人でなければならない。こっちがいくら礼儀作法云々を唱えても、相手が斧を持って襲って来たらそれなりに対応しなければ殺されてしまうからだ。

文明社会では個人が個人的に犯罪者を罰するのではなく、警察という組織に警備を任せることになっている。もしも市民が見つかりさえしなければ違法行為をしても良いと考えていたとしたら、限られた数の警察官で地域の治安を守ることなど不可能である。警察における治安維持が成り立つのは、社会の大半の人々が法律を守ることに同意し、しかも市民一人一人が法律は誰に対しても公平に当てはまると信頼しているからだ。

それがミルウォーキー市で起きたように、暴徒が突然何の理由もなく通行人に襲いかかっても警察は来てくれないか、来ても手が足りなくて不能だとか、加害者が黒人だと解ったらリポートも書かないとなったら、一般市民はどういう反応を示すだろうか?

もうすでに、こうしたニュースのコメント欄には「銃を所持して出かけるしかないだろう」という主旨のものが多くある。「暴徒にあったら真ん中へんをめがけて数発撃ち込むべき」とアドバイスしているイラク帰還兵のコメントもあった。このままいけば必ずそういう事件が起きるはずだ。そしてオバマ王が大統領のうちは、そうやって正当防衛をした白人が殺人罪で問われ、もともと暴力を振るった黒人たちが証人として裁判で証言するなんてことも想像に難くない。

だがもしそんなことになれば、一番迷惑を被るのは暴力沙汰など全く犯していない善良な黒人市民だ。なんだかんだ言っても黒人はアメリカの人口の1割にも満たないのである。もしも黒人対白人の争いがおきれば、数から言って黒人は圧倒的に不利なのだ。ほとんどのアメリカ人は少数民族を異人種だからといって差別するような国には住みたいと思っていない。誰も黒人と白人が同じホテルに泊まれないとか同じレストランで食事ができないとか、そんな社会には戻りたいとは思っていないだろう。

ネットで煽られておもしろがってフラッシュマブを楽しんでいる黒人の若者達は、そのままいったら黒人社会全体が非常な危機にさらされることになるなどとは考えも及ばないアホどもである。こんな奴らに道理は通用しない。ということは我々大人の社会人がこの問題を早急に解決する必要がある。暴徒は加害者が黒人であれ白人であれ公平に裁かれるべきであり、警察は暴徒から市民を守るためにもっと警備体制を整える必要がある。

フラッシュマブを野放しにしておけば、いつか白人たちのフラッシュマブが黒人を相手に暴力を振るうことになるかもしれない。そうなったら数が多い分恐ろしいことになるだろう。

August 5, 2011, 現時間 10:48 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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July 10, 2011

饑餓状態が聞いて呆れる、イスラエル経由の支援金や救援物資で贅沢三昧のガザ市民

中東問題 , 狂ったメディア

ガザ船団の親パレスチナ活動家たちは、船団による救援物資が届かなければガザ住民は瀕死の状態にあると訴えているが、実際はガザ住民は国際社会からの支援金によってかなり贅沢な暮らしを楽しんでいる。イスラエルは航路を閉鎖してはいるが、決してガザへの流通を完全に止めているわけではなく、イスラエル指定の正規の関門で審査を通過する事が出来れば、どのような物資の入境も可能なのである。

去年の7月、トルコからの船団がイスラエル領海で問題を起こした同時期、ガザでは諸外国からの高級商品が所狭しと並べられた高級ショッピングモールが開店した。

添付したのは、トム・グロスというフォトジャーナリストのサイトで、このモールの写真が何枚も載っているので是非参照されたし。

さらに今年の夏はガザにてふたつの高級豪華絢爛ホテルがオープンする。これはニューヨークタイムスの記事なので、ガザでは建築ブームが起きているというニュースを報道しながらも、これは一部のことであり、まだまだガザ市民の生活は大変なのだと付け加えている。しかしだ、本当に飢えてる国では高級ホテルの建設など不可能だ。それは北朝鮮を見てればわかるだろう。

またガザにはイスラエルから毎日のように生活必需品が送り込まれているがそれ以外にも高級車や大型テレビや野外用風呂といった贅沢品も多く送り込まれている。

イスラエル軍が先週発表した情報によると、一週間にガザに運び込まれる商品は6000トンにも及び、260台のトラック分だという。ガザに送られる供給品は離乳食や肉や野菜の他に、建設用の材料や医療薬品や洋服や電化製品なども含まれている。

こちらのリンクでは毎日イスラエル軍がガザに送り込んでいる何十台ものトラックに積まれたガザ向け商品のビデオを観ることが出来る。

忘れてはならないのは、いまだにハマスが統括するガザからはイスラエルに向けて年間何千というロケット弾が撃ち込まれているということだ。イスラエルがそんな奴らにこれほど人道的な行為を示しているにも関わらず、ヨーロッパの馬鹿どもがハマスのプロパガンダに騙されて武器弾薬を積んでいるに違いない船にガザのひもじい人々を救援する物資が積まれていると思い込んで人間の盾となるべく乗り込んでいるのだ。彼らは本気でイスラエルがパレスチナ人を飢えさせていると思い込んでいるのだからおめでたい。

ガザに集まっている欧米の能天気左翼リベラル活動家たちは、是非ともガザ訪問の際には、ハマス経営のショッピングセンターや高級ホテルを訪問し、自分らが集めた救援金がガザでどのようにハマスのやつらの私腹を肥やしているか充分に見届けてきてもらいたいものだ。

July 10, 2011, 現時間 8:58 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 25, 2011

リベラルニュースサイト、反イスラエルのガザ船団批判記事を拒絶

中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

ハッフィントンポスト(通称ハポー)といえば、アメリカ左翼リベラルニュースサイトで、リベラルの間では大人気のサイトだ。リベラルコラムニストのデイビッド・ハリスは、このサイトのブログ欄に過去2年間にわたり50以上のエントリーを書いて来た。ところが今回ハリスがイスラエルに向けて出発した過激派イスラム船団について批判的な記事を書いたところ、サイトの主旨にふさわしくないとして拒絶されたという。

ハリスはアメリカジューイッシュコミッティーというアメリカユダヤ人市民団体の幹部。コラムの掲載をハポーから拒否されたハリスは保守派の人気ブログ、パワーラインにメールで記事紹介を頼んだ。ハリスのコラム「The Hamas - Oops, Gaza - Flotilla、ハマス、おっとガザ、船団はエルサレムポストに掲載されている。

このコラムのなかでハリスは、ガザ船団のメンバーはジョージ・オーウェルの『1984』で描かれた「真実省」よろしく、ガザがあたかも平和好きな市民の自治体であるかのように語り、テロリストのハマスによる独裁統治である事実を語らないことや、イスラエルという悪徳国家による弾圧さえなければガザは平和で豊な国になる、といったような真実を完全に歪曲したプロパガンダ発信に余念がないと語る。

彼らが独自の考えを持つのは勝手だが、事実を変えることは出来ない。

ハマスがテロ軍団であるということはアメリカ及びヨーロッパ連盟も指定している事実。ハマスが過激派イスラム聖戦主義であるのは自他ともに認めていることであり、ハマスの目的がイスラエル完全崩壊であることは彼らの宣誓文にはっきりと書かれている。ガザからは未だにイスラエルに向けて何千というロケット弾が撃ち込まれている。

船団グループは、あたかもイスラエルがガザへの日常必需品や食料の輸送を邪魔し阻止してパレスチナ市民を餓死させようとでもしているように語るが、実際はそうではない。

イスラエルが2005年にガザから撤退した時、イスラエル政府はユダヤ人からの寄付金を奨励し、ガザ内部に野菜栽培のグリーンハウスを残しておいた。これによってパレスチナ人の自給を促すことが目的だった。ところが、イスラエル軍が撤退するやいなや、ハマスはグリーンハウスから機器や建設物を奪いグリーンハウスを破壊して使いものにならなくしてしまった。

平和で豊かなガザはイスラエルにとっても有利なことなのだ。お隣にイスラエルを破壊しユダヤ人を皆殺しにしたい国がひっきりなしにロケット弾を撃って来たり自爆テロを送り込んでくるような国があるよりも、自給力があり平和でイスラエルを放っておいてくれる国があったほうがよっぽどもよい。

世界四大組織、アメリカとヨーロッパ連盟とロシアと国連の四つは、ハマスとの交渉はハマスがイスラエルへの暴力を止め、イスラエルが独立国として存在することを認め、過去のイスラエル・パレスチナ協定を尊重することを条件としている。だが、ハマスはそのどのひとつも未だに実行していないどころか、全く実行する気がないことを明らかにしている。

はっきりさせよう、船団参加者たちが認めようとどうしようと、彼らはテロ軍団の小間使いにすぎない。イスラエルではなく、ハマスこそがガザの状態において完全責任があるのだ。その状態にしろ決してうらやむようなものとは言えないまでも、船団グループが言うような饑餓や成長不足に悩むよう悲惨な状態とはほど遠い。

良く言われることだが、ハマスが武器を捨てれば平和がくる。イスラエルが武器を捨てればイスラエルはなくなる。

船団参加者は彼らの目的は人道的なものに過ぎないと言い張るが、実際にはテロリズムを信奉する体制の利権を擁護し、ユダヤ人差別を広め、オサマビンラデンを追悼し賞賛するものなのだ。

自分たちを新しいフリーダムライダーだなどと言って気取るのは、アメリカ人権運動の葛藤を醜く歪めた歴史の書き換え行為である。まさにオーウェルの「真実省」の蘇りである。

ハリスが書いた事は、事の背景を客観的に観て来た人々なら誰もが知っている事実だ。私も当ブログでほぼ同じ内容のエントリーを一年前に書いている。一連のエントリーのリンクを掲載しておくが、下記はその一部。

中東のパレスチナとイスラエルとの紛争を長年注意してみて来た人ならご存知だと思うが、パレスチナのテロリストどもはしょっちゅう人道的な援助という建前で、赤三日月付きの救急車やパトカーや国連公用車を(国連の強力を得て)利用してテロリストや武器弾薬を輸送するのが常となっている。これまでにもイスラエルは何度もパレスチナに運ばれるテロリスト人員及び武器弾薬を人道的支援を名目とする輸送船において発見しているのだ。

今回も人道的な支援物資船という名目で、テロ戦闘員や武器がガザに運ばれていることを察知したイスラエルは、ガザへ向かう船はすべて搭乗検査すると前もって警告していた。それが嫌ならば、イスラエルの港に一旦寄港して、イスラエル側の検査を受け、問題なければそのままガザへの渡航を許可するとさえ伝えていた。

だがトルコ籍の船一行はイスラエルの提案を拒否した。イスラエルは止む負えず海上において搭乗することになったわけだが、トルコ船は充分その事態を予測し待機していた。隊員たちは待ち伏せされたのだ。

搭乗した隊員たちは即座にテロリストどもに囲まれ、鉄パイプやナイフを持った暴徒数人に囲まれ殴る蹴るの乱暴を受けた。暴徒は隊員の拳銃を取り上げ後から搭乗した他の隊員たちに発砲するなどの暴挙を働いた。

イスラエル兵らは、正当防衛のため暴徒に発砲。暴徒10人が退治され、イスラエル兵数人も重傷を負った。

最近リベラルの間ではあからさまなユダヤ人差別が行われている。ちょっと前までは、自分は反ユダヤではなくイスラエルの中東政策に反対なのだと言い訳するのが常だったが、今のリベラルはあからさまな反ユダヤ意識を表明することを憚らなくなった。それほどリベラル内では反ユダヤ思想は主流となっているのである。

そんな中にあって、アメリカのユダヤ系市民は非常に複雑な立場に立たされていると言える。一方でリベラル派が多い無宗教なユダヤ系市民は民主党支持が普通だが、もう一方でユダヤ人差別が根底にある不公平で理不尽なイスラエル批判に関しては、同民族として苛立ちを覚えざる負えない.

去年『支援船』という名目でイスラエル領海を侵犯して拿捕された船団の事件でも、日本も含み国際メディアは一方的にイスラエルが悪いという視線で事件を報道した。その偏向があまりにもひどかったので、ハリスは船団の本質を暴露したかったのだろう。

それを少数民族の味方であるはずの超リベラルサイトが拒否したというのは非常に興味深い出来事だ。

もしもアメリカのユダヤ系リベラルが、自分らが宗教的ではくリベラルだという理由で、反ユダヤ主義の人種差別から逃れられると思っているのなら甘いと言わせてもらう。ナチスドイツでは、ユダヤ人が無宗教だろうと、どれだけドイツ社会に融合していようと、ユダヤ民族の血を引いているというだけで虐待され虐殺された。アメリカ保守派を忌み嫌うあまりにテロリストの過激派イスラム連中と手を組むようなアメリカ左翼リベラルだ、ユダヤ系リベラルを裏切ることなど朝飯前である。

今回のハポーによるハリスのコラム記事拒否は例外ではなく、リベラル偽善の典型例なのだということに気づき、今後も左翼リベラルに同調するならこのような扱いは普通になるということユダヤ系リベラルは腹をくくった方がいい。

船団に関する記事一覧:

お手柄イスラエル、ガザ武器輸送船上待ち伏せを克服。テロリスト9人を退治!
世界中からサンドバッグのイスラエル、国際社会の人種差別に負けるな!
あのやっかいなユダヤ人たち、イスラエルの完全武装解除を求める国際社会、クラウトハンマー氏の鋭い指摘
ガザ、子供たちのキャンプ場を焼き払ったハマステロリストたち

June 25, 2011, 現時間 11:44 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 8, 2011

ララ・ローガンが破った沈黙の掟、女性海外特派員が黙って耐えて来た性的暴行の現状

フェミニズム , 狂ったメディア

昨日ララ・ローガンがエジプトで受けた暴行体験をテレビ番組で語った時に、最後の方で彼女が言ったことが非常に印象に残った。

ローガン:ひとつ私が非常に誇りに思っていることは、意外だったのですが他の女性リポーター達が私が沈黙の掟を破ってくれたと語ったことです。これまでみんなが経験して一度も公言しなかったことを。

司会者: それはどういう意味です?

ローガン: 女性は性的な暴力について決して文句は言わないという掟です。誰かから「だからそんな場所に女性が行くべきではない」と言われたくないからです。ジャーナリストとして多くの女性たちがこういう目にあっていると思います。でもだからといって仕事を止めたくない。何故なら彼女たちもわたしと同じように仕事に賭けているからです。彼女たちはアドレネレン中毒なんかでも栄光にどん欲なわけでもありません。ジャーナリストという仕事を信じているからやっているのです。

これまでにも海外特派員として女性ジャーナリストは数々の恐ろしい場所へ出かけて行って取材をしてきたが、男尊女卑など当たり前の国や戦争の混乱で犯罪者がすぐには罰せられないような場所では、女性ジャーナリストへの性的暴行は頻繁に起きる。特に西洋以外の場所では白人女性は皆娼婦だという感覚で性的対象と見られ勝ちである。

加害者はテロリストや犯罪者とは限らず、通訳にやとった現地人だったり、ボディガードや警察官だったりする。

そんななかでセクハラやひどい時には強姦といった目に会った場合、たいていの女性ジャーナリストは沈黙を守る。直属の上司にすら報告しない女性が多い。ましてやローガン記者がやったように大々的に公開してしまうなどということは先ずしないと語るのがジュディス・マットロフ(Judith Matloff)という自分も20年間海外特派員をやったというベテラン記者。

彼女は2007年に"Foreign Correspondents and Sexual Abuse" (海外特派員と性的暴行)という論文を発表している。

この論文のなかでマットロフ女史は女性記者が強姦などの被害にあったことを公開しないのは、辱めを受けたことが公になるのが恥かしいからというよりも、そのことによって「だから女は連れて行けない」と言われて仕事を失うのが怖いからだという。

海外特派員の世界は競争が激しい。男同士でもどれだけ危険な場所で特殊な情報を取材してくるかで出世の道は違ってくる。そんな男の世界で元々女ごときがやるべき仕事ではないと思われているものを、頑張って海外取材に行かせてもらえるようになったのに、そんな場所でセクハラに合いました、強姦されました、などと泣き言を言えば、新聞社にしろテレビ局にしろ経営者に女性記者を企画からはずす良い口実を与えてしまう。

女性記者たちの沈黙の掟は非常に厳しいため、実際にどのくらいの女性記者が性的暴行の被害にあっているのか確かなことは言えないのだが、2005年にブルッセルの国際ニュース安全委員会(International News Safety Institute)が行った調査によると、回答者29人のなかで半数以上が職場でセクハラや性的暴行を受けたと回答した。しかも暴行が強姦の場合でも親しい友達にすら言わなかったという答えが普通だった。

この調査をおこなったロドニー・パインダー氏は調査後にとある幹部女性記者と話していて、彼女の口が非常に重いことに驚いたという。女性記者たちが性的暴行の話をしたがらないのは、1)職場において男女平等の立場を失う、2)新しい企画に就かせてもらえなくなる、と恐れるからだという。

マットロフ女史が個人的に知っている限りでも、イラクで警備員が真夜中に女性記者の部屋に入って来て寝ている記者を犯した例、アフリカで通訳の男性が記者を強姦した例、など女性記者たちは加害者を刺激するようなことは何もしていない。保守的な地元民の眉を潜めるような派手な格好をしていたわけでもない。これらの加害者は単に犯罪を犯す機会があったからそれを悪用したに過ぎないのだ。

しかし、被害にあったことを女性達が通告しないので、経営者側は特に編集長が男性だったりすると、女性におおいかかる戦地での危険性を充分に理解できないことが多い。

例えば、1990年代にモスクワで若い女性記者がロシア兵たちに誘拐され集団強姦された事件は内輪では誰もが知っていることだったが、事件が事件だっただけに仲間内ですら同情の手を差し伸べることが出来なかったと言う。

またマットロフ自身も1995年にアンゴラの空港で同僚の女性記者二人で地元警察官から銃を向けられ、仲間と「楽しい事をしよう」と脅かされたことがあった。結局脅しだけで何も起きなかったので、彼女も同僚も編集者に報告しなかったという。「何も起きなかったんだし、いまさら報告したってしょうがないわ。」と思ったからだそうだ。

問題なのは、記者達があまりにも沈黙を守るため、海外特派員の安全項目にセクハラや強姦への対策といった項目が全くないことにあるとマットロフ女史は書く。予防注射だの、手荷物の手引きだと色々な項目がある割には、女性の身を守るための犯罪予防対策や犯罪の被害にあった際の心構えなど、なにひとつアドバイスがないという。男女同権がこれだけ言われるアメリカで、しかも時代の先端を行くジャーナリスト達の間でこんなに女性の安全が無視されているとは驚くかぎりである。

今回ローガン記者が自分の被害を公開したことで、新聞社やテレビ局など女性特派員を戦地へ送り込む経営者側からも、もっと女性の安全を守る対策を取ってくれるようになって欲しいと思う。また、ベテラン女性記者たちは、仲間同士どのような場所でどのような危険が待っているか、そんな時はどう対処すべきなのかといった自衛対策の情報交換なども行ってほしい。そして被害にあった際にはお互い相談にのってあげられるような組織も作っておくべきだと思う。

戦地でローガン記者のように群衆に囲まれてしまったら、どんなに注意していても被害は避けられなかったかもしれない。だがどんなに友好的に見える人々でも、自分がか弱い女性であり外国人なのだという認識で常に気をつけていれば、被害は最小限で抑えることが出来るかもしれない。海外特派員という仕事は危険がつきものだ。男でも危険な仕事だ。ましてや女なら、さらなる注意が必要だろう。少なくとも最低限の予防策くらいは特派員マニュアルに書かれてしかるべきだ。

フェミニストの皆さんは、スラットマーチなんてやってる暇があったら、こういうところに注意を払うべきなのでは?

May 8, 2011, 現時間 9:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 5, 2011

過激派イスラムを批判した人気ラジオDJ辞任に追い込まれる

アメリカ内政 , 人権擁護法 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

日本ではおなじみないかもしれないが、アメリカでは大人気だった1980年代のテレビ番組「ラブボート」のレギュラーだった元俳優そして元下院議員でもあって、今は人気ラジオトークショーDJのフレッド・グランディーと夫人が過激派イスラム教徒の脅威を語ったことが原因でラジオ局から辞任に追い込まれるという事件がおきた。

過激派イスラム教はイランのアメリカ大使館が襲撃された1979年からずっとアメリカの宿敵である。911は言うまでもないが、それまでも、そしてそれ以後も、過激派イスラム教テロリストたちはアメリカ人を殺し続けている。ついこの間もドイツの空港で過激派イスラム教に感化されたドイツ市民がフランクフルト空港でアメリカ兵二人を射殺した事件がおきたばかり。

ことのおこりは、グラディー夫人のキャサリンさんが番組中に過激派イスラム教の脅威を語ったことで、WMALラジオ局がグラディー自身に過激な発言を改め謝罪するように求めたことがきっかけだ。

私も妻も私たちの番組を通じて過激派イスラム教の国内国外での危険性について過去数ヶ月に渡って語ってきました。先週、キャサリン(番組ではミセスフレッド)は潜伏聖戦(ジハード)に対してかなり厳しい批判をしました。その努力が原因でキャサリンは番組から降ろされました。私は局側にミセスフレッドがマイクの前に座らないなら私も続けることは出来ないことを告げ、今朝を最後に辞任することになりました。

このラジオ局は以前にも国内のイスラム教市民団体から圧力をかけられ、イスラム教を批判したDJを首にした過去があるので、今回もアメリカイスラム教委員会CAIR(ケア)から圧力をかけられたのではないかという噂もある。CAIRのスポークスマンは自分らは全く関係がないと主張しているが、エジプトのモスリム同砲団とつながってるようなテロ団体が真実など述べるはずがないから全く信用できない。

グラディー自身もCAIRが直接関与しているかどうかは知らないと述べているが、2005年にCAIRの抗議で「イスラム教はテロ団体だ」と批判したマイケル・グラハムというDJが解雇された例をあげている。

グラハムの場合はイスラム教全体を批判しているので、クレームがついてもおかしくはないが、(だからといって解雇されるほどのものとも思えないが)ミセスフレッドは過激派イスラム教と言って、イスラム教の特殊な一部の教えについて語っているのであり、特に問題があるとは思えない。

だが、よしんばCAIRは何の圧力をかけていなかったとしても、イスラム教団体からの批判を恐れて局側が自主的にグラディー夫人を解雇した可能性は多いにありうる。

はっきり言って私には過激派イスラム教テロリストは英語でいうところの500ポンドのゴリラに思える。つまり、部屋の真ん中で500ポンドのゴリラが居座って部屋の平和を乱しているのに、部屋のなかにいる人々はそれを完全に無視。なぜ部屋が荒れているのか全くわからないという顔をしている。

何故我々アメリカ人はアメリカ人に最大の脅威を及ぼすイスラム教ジハーディストをおおっぴらに批判することが許されないのだ?彼らのほうはアメリカは悪魔だとかアメリカ人が全員死ぬまで戦いはやめないとか常に公言し、機会があるごとにアメリカ人を殺しているではないか?何故その脅威について述べることがいけないのだ?そんなにイスラム教徒からの報復が怖いのか?

だとしたら、過激派イスラム教はの悪影響は思ったより深刻な問題だといえる。

バージニア反シャリア対策隊のジェームス・ラファティは、CAIRが局に圧力をかけたという話を少なくとも二つの筋から聞いているとし、CAIRの最終目的は全国ネットで放送しているショーン・ハネティを失脚させることだという。ハネティーはラジオだけでなくフォックスニューステレビでもレギュラー番組を持っており、地方局DJのグラディーより広い聴取者数を持っている。

March 5, 2011, 現時間 10:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 21, 2011

ララ・ローガン記者襲撃の詳細明らかになる

中東問題 , 狂ったメディア

この間も書いたように、エジプトの革命を取材していた米CBSテレビ局のララ・ローガン記者は、当初200人にも及ぶ暴徒に性的暴行を受けたと発表されたが、性的暴行といっても強姦ではなかったことがはっきりしてきた。だから良いと言う訳ではないが、だったら最初からもっとちゃんとした説明をすればいいのに、CBSが意味深な報道をしたので色々な憶測がながれてしまった。だいたい200人からの人間に強姦されたら八つ裂きにされてしまうだろう。現実的にそんなことをされて生きて帰れるはずがない。

それで事実はどうだったのかというと、一緒にいたスタッフやボディガードと引き離されたローガン記者は、衣服をはぎ取られ旗の棒などでなぐられ、体中を強くつねられた。そのつねられかたがあまりにもひどかったので、体中青あざで腫れ上がり、最初は噛まれ傷ではないかと思われたほどだったという。

一緒に居たボディーガードも暴行を受け手を骨折するなどの怪我を負っている。ローガン記者を襲った群衆は記者を「ユダヤ人!」と呼んでいたというが、その理由は、エジプト内で報道陣に化けたイスラエルのスパイがエジプトに侵入しているとエジプトメディアが虚偽の報道をしたことが原因らしい。以前にも書いた通りローガン記者はユダヤ人ではない。私はイギリス人だと思っていたのだが、出身は南アフリカだそうだ。

ところで、アラブ系メディアのアルジェジーラではローガン記者への襲撃に関しては報道していないそうだ。

February 21, 2011, 現時間 5:35 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 19, 2011

エジプトで取材中に集団暴行を受けた米美人女子アナを巡る謎

狂ったメディア

先日エジプトのカイロでムバラク大統領の退陣を巡って大喜びの群衆の様子を取材していた米CBSテレビ局のララ・ローガン記者が、スタッフやガードマンから引き離されて200人に及ぶ暴徒から性的な暴行を受けたという記事を読んだ時、私は読者諸君と同様、集団強姦という最悪の自体を想像した。しかし一緒に居たスタッフのメンバーやローガン記者を暴徒から救ったエジプト女性たちやエジプト兵士らからの話から、ローガン記者が殴る蹴るの暴行を受けたことは確かだが、性的暴行といっても、胸や臀部をまさぐられた程度のことで強姦はされていないという事実が浮かび上がって来た。

 CBSニュースの声明によると、ムバラク前大統領が辞任した今月11日の夜、カイロのタハリール広場で取材中だったララ・ローガン記者(39)が、200人以上の暴徒に囲まれて殴打や性的な暴行を受けました。ローガン記者は、一緒にいた撮影クルーや警備スタッフからは引き離されていたということです。女性グループと兵士約20人がローガン記者を救出しました。ウォールストリート・ジャーナルなどは、関係者の話として「ローガン記者がほかのスタッフとはぐれていたのは20分から30分間で、レイプはされていない」と報じています。(2月17日付けANNニュース)

私や他の読者がローガン記者が集団強姦を受けたという印象を持ったのも、CBS局の公式声明の内容がかなりあやふやなものだったことにある。声明文をかいつまんで意訳すると、、

二月十一日金曜日、エジプトのモスミ・ムバラク大統領が辞任した日、歓喜するタフリア広場の様子を60ミニッツの番組取材をしていたCBSのララ・ローガン記者とそのスタッフは祝福する危険な分子の集団に囲まれました。200人を超す興奮した集団でした。

集団との衝突の際、ローガン記者はスタッフと引き離されました。記者は集団に囲まれエジプト人女性グループとエジプト兵士約20人から救出されるまで、残忍な乱暴行為を受け性的暴行を受けた上に殴られるなどしました。記者は後にCBSチームと合流しホテルに戻り翌朝アメリカ行きの便で去りました。現在記者は病院で回復中です。

この件に関しては、今後CBSニュース及びローガン記者からの声明はありません。記者とその家族のプライバシーを尊重してください。

ララ・ローガン記者と言えば、イギリス人の金髪美人女性。はっきり言ってイスラム国の危険な場所にこんなミス白人みたいな美女を送り込んで取材させるCBS局の無神経度を疑いたくなる、と普通は考える。しかしローガン記者は新米のペーペーではない。イラク戦争当時、アメリカ軍について密着取材をしたり、リベラルジャーナリストとしてはかなり公平でしっかりした取材をしてきた女性だ。特にイラクのタルアファー地区に関する取材は立派なものだったという印象が今でも残っている。

そのベテランジャーナリストである彼女が、エジプトの集団から暴行を受けたというなら、それだけでもかなりニュースの価値はあるはずだ。特にCBSを始めアメリカのリベラルメディアはエジプトの反ムバラクの群衆を自由平等を求める民主主義者だとして報道していたのだから、その群衆がアメリカ人記者に真っ昼間に集団暴行を加えたとしたら、それだけでもニュースのはずである。にもかかわらずCBSは当初この事件の報道を隠蔽しようとした。

事件が起きたのが11日なのに声明文が発表されたのが15日だったのも、他局が事件を報道する可能性が高くなってきたため、仕方なしに公式声明分を出したと言う話だ。なぜ、CBSはこの事件を隠そうとしたのだろうか?

目撃者の話によると、ローガン記者を襲ったのはそれまでデモ行進をしていたのとは違う集団だったそうで、記者への攻撃の際も「このユダヤ人!」というような反ユダヤ人的発言が多く聞かれたと言う。ローガン記者はユダヤ教徒ではないが、エジプトの過激派の間ではイスラエルと同盟関係にあるアメリカ人を一緒くたにユダヤ親派として嫌う傾向があるので、記者を襲った集団はモスリム同胞団関係の人間かもしれない。

ところで、エジプトの紛争を取材中に暴行を受けたのは何もローガン記者に限らない。2月初めの段階でこれまでにも取材中のCNNのアンダーソン・クーパーを始め、フォックスニュースやBBCの記者数十名が集団から殴る蹴るの暴行を受け、人によっては入院するほどの重傷を負ったりしている。

はっきり言ってこれらの攻撃は、単に危険な場所に居て巻き添えを食ったというよりも、西洋ジャーナリストへの故意的な攻撃であり、他国からエジプトの状況を報道させまいとするイスラム過激派の陰謀ではないかと思われる。だから、過激派にとってクーパーやローガンのように世界的に有名なジャーナリストを襲うことには大きな意味があるわけだ。

もちろんローガン記者の場合は女性として屈辱的な性的暴行という難しい問題が絡むため、報道が難しいというのは解る。だが、最悪の状態を想像するような声明文を発表した以上、CBSはもっと詳しくことの詳細を報道すべきではないのか、CBSにしろローガン記者にしろプロのジャーナリストなのだから。

February 19, 2011, 現時間 8:44 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 18, 2011

批評家の批判とは裏腹に、好評だったサラ・ペイリンの反論ビデオ演説

Tea Party , 狂ったメディア

先週の水曜日に数日間の沈黙を破ってサラ・ペイリンが自分のフェイスブックで公開した反論ビデオ演説(字幕付きロイターニュース)について、ニューズウィークやMSNBCなどのリベラルメディアはペイリンの失点だとか、オバマに比べて利己主義な演説だったとか批判たらたらだ。特にMSNBCのスカーボローアナウンサーは、「これでペイリンの政治キャリアが終わらなかったら驚きだ。」とまで言っていた。

ところが、14日発表のHCDが行った世論調査では、ペイリンの反論演説は意外と好評だったという結果が出ている。

民主、共和、無所属の1437人を対象に行ったこの調査では、ビデオを観た後、サラ・ペイリンへの印象が好転するという結果が出た。

アンケートでは、回答者にサラ・ペイリンについての印象が、「好感が持てる」「信用できる」「誠実である」の三つに関して、ビデオ演説を観る前と後に、それぞれ最低の1点から最高の7点までで採点してもらった。

民主党支持者の間での「好感が持てる」以外は、どのグループも演説を観た後のほうが点数があがっている。特筆すべきなのは「誠実さ」に対する点数が民主支持者の間で2.62から2.69に、共和支持者で5.25から5.45へ、無所属の間では3.68から3.85点にあがったことである。

また、これとは別の世論調査で、今回の乱射事件にサラ・ペイリンが選挙運動の際に激戦地区を表すために使った射撃の標的地図がどのくらい影響があったかという質問に対して、相当な影響を及ぼしたと答えたのはたったの19%、多少は影響があったと答えたのが16%、大してないが15%、全く影響がないが圧倒的多数で44%だった。

つまり、左翼リベラルがあれだけ一生懸命になって三日間に渡ってサラ・ペイリンを悪者扱いしたにも関わらず、一般市民はそんな情報操作には全く乗らなかったというわけだ。しかも、批評家がこてんぱんにこき下ろしたのに、実際に演説を観た人々の間では、ペイリンの演説は彼女の好感度を増し、民主党支持者のあいだですら、彼女は誠実で信用出来るという印象を与えたのである。

左翼リベラルが思うほど、一般のアメリカ市民は愚かではないということだ。

January 18, 2011, 現時間 12:11 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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January 10, 2011

憎悪の環境は左翼の賜物、保守派の言論を弾圧させるな! 

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア

保守派による暴力的な言葉使いや表現が今回の乱射事件を起こした、よって今後は政治家や判事らを対象にした攻撃的な言葉使いは規制すべきだとして、民主党は新しい法案を提案する予定だという。

これは明らかに言論の自由を保証するアメリカの憲法に反する。政治的な言論や表現が保証できなければ言論の自由など何の意味もないではないか?

が、はっきり言って、暴力的表現を犯罪化されて困るのは右翼や保守派よりリベラル左翼のほうではないのだろうか。

2006年、ブッシュ政権時代に制作されたブッシュ暗殺モキュメンタリーがそのいい例。この映画はカナダのトロント映画際で公開され、数々の賞を受賞。保守派からは趣味が悪いとか不適切だとかいう批評は出たが、今、サラ・ペイリンの標的マークで騒いでる左翼リベラルからは暴力を誘発する行為だとか規制すべきだとかいった声は全く聞かれなかった。映画の製作者も、この映画が暴力や暗殺を誘発するようなことはあり得ないと主張していた。左翼リベラル連中も、この悪趣味な映画を表現の自由だといって弁護していた。

左翼リベラルの偽善については常に詳細にわたる記録をとっているミッシェル・モルキンのサイトでは、これまでの左翼リベラルによる保守派政治家に対する暴力的な表現の特集がされている。

ひとつひとつ紹介しようかと思ったのだが、あまりにも毒々しいイメージばかりで風邪気味で吐き気がするカカシとしては、見るのもおぞましいから興味のあるかたはリンク先へ行ってご覧になっていただきたい。いかに左翼リベラルのレトリックがおぞましいかが解るはず。

だが、これだけ暴力的な表現をごく普通にしている左翼リベラルたちは、このような規制には困るのではないか、何故自分らの首を絞めるようなことをするのか、と疑問に思われる読者も多い事だろう。

答えは簡単だ。左翼リベラルは規則を守らない。右翼や保守派は憲法だとか法律だとかを尊重する。尊重するあまり、「悪法も法なり」精神でかなり行き過ぎてしまうことが多い。その点左翼リベラルは法律などには縛られないから気楽なもんなのだ。

左翼メディアは左系の人間が何をしようと言及しないし、司法省は労働組合いなどのあからさまな暴力ですら起訴しない。どんな厳しい法律が通ろうと、規制の対象になるのは保守派や右翼だけで、左翼リベラルはフリーパスなのだ。

ブッシュ暗殺や、サラ・ペイリンやその家族に向けられたあからさまな脅迫に対して、オバマ政権や民主党議員の間からほんの少しでも批判が出たか?言論弾圧は常に左側から右側を弾圧するために行われるのだ。

我々はそれを黙ってみていていは行けない。左翼リベラルに当たり前の政治表現を奪われてはならない。共和党の議員たちは民主党のこうした偽善主義の規制に屈せず、保守派の言論を断じてまもっていただきたい。それが出来なければ、来期の選挙で生き残れると思わない方がいい。

January 10, 2011, 現時間 10:22 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 9, 2011

大急ぎ、自分たちのサイトから標的マークを消す左翼連中

Tea Party , ネット戦争 , 左右思想 , 狂ったメディア

ツーサンでの乱射事件は、サラ・ペイリンが自分のサイトで使った、政治ライバルへの標的サインのような暴力を挑発する行為が要因となっている、と騒ぎ立てている左翼やリベラル連中のサイトではここ24時間にわたって自分らも使っていた標的サインを自らのサイトから消す作業で大忙しである。

特に左翼でも人気のあるデイリーコスなどは、ほんの二日前、犠牲になった当人のギフォード議員に対して標的マークを使い、ペロシ元議長に反抗した同議員について、「ギフォードは死んだも同然」などと書かかれたエントリーを載せていたから大変。コスの編集者は証拠隠滅に余念がない。

実を言うと、撃たれたガブリエル・ギフォード議員は民主党所属ではあるが、いわゆるリベラルではなく、市民の銃砲所持権や違法移民取り締まりといった比較的保守的な政策を支持している。そのこともあって、コスのようなバリバリ左翼のサイトからは政治的な「標的」として狙われていた。現にコスは2008年のサイトで今は批判しているサラ・ペイリンの標的地図と全く同じように、自分らが狙うべき保守派民主党員の選挙区に標的マークをつけた地図を発表しており、ギフォード議員の地域もその地図には含まれていたという。

左翼のやることなんざいつもこんなこった。

子供向けのテレビ番組や映画で、信じられないような暴力的な描写が行われているのを信心深い保守派がちょっとでも批判したりすれば、言論の自由云々をかざして大抗議するくせに、保守派政治家が政治の社会では左翼でも右翼でも普通に使って来た言葉使いを、保守派を攻撃する手段に使えると考えたら、突然ヘイトスピーチだ規制すべきだ、と言い出す。

またバイロン・ヨーク(ワシントンイグザミナー)が指摘しているが、2009年にテキサスのフォートフッド陸軍基地で民間人や軍人数人を「アラーアックバー」と叫びながら射殺したニダル・ハサーンの乱射事件では、犯人のハサーンがイスラムテロリストであることは彼のそれまでの言動から明らかであったにも関わらず、アメリカメディアは詳細が解らないうちから早計に結論に走るべきではないと度重ねて警告。ハサーンをイスラムテロリストと呼ぶことを何日もためらっていた。

その同じメディアが、事件後24時間とたたないうちに、ラングナーが保守派であるという証拠は全くないだけでなく、それどころかその反対の証拠の方が多く出て来ているにもかかわらず、犯人のラングナーは保守派のレトリックに煽動されたとし、何の関係もないのにペイリンやティーパーティーやリンボーやベックを持ち出して保守派そのものを攻撃しはじめた。

何たる偽善!

何たるダブルスタンダード!

もう一度言う。左翼のやることなんざいつもこんなこった。

January 9, 2011, 現時間 10:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 24, 2010

リベラル政治評論家の表現の自由を弁護するのは保守派だけ

人権擁護法 , 狂ったメディア

昨日もリベラルの言論弾圧について書いたが、リベラル政治評論家、イワン・ウィリアムス氏がNPR公営ラジオ局から解雇された件は予想以上に大きな波紋を呼んでいる。

イワン・ウィリアムスはリベラルの政治評論家だが、リベラルとしては珍しく論理たてて紳士的に議論を出来る人なので、フォックスニュースの政治評論番組にレギュラーで出演したりしても違和感はない。考え方は完全なリベラルなので私はほぼ全くといって同意できることはないのだが、それでも最近の左翼リベラルと違って常識というものがある人だ。

そのウィリアムス氏が契約先のNPRという公営ラジオ局から解雇された公の理由は、ウィリアムス氏はNPRのリポーターなので、政治的な意見の発言は局の規則に触れるということだった。そしてNPRのビビアン・シラー会長はさらに、ウィリアムス氏がイスラム教徒に対してどのような感情を持っていようと、それは氏と精神科医と広報担当者の間でのみ表現されることだと発言してウィリアムス氏を「私を気違い扱いしている」と怒らせるに至っている。

だが、昨日も書いたように、ウィリアムス氏が解雇された本当の理由は氏の発言内容ではなく、氏がNPRが敵として忌み嫌うフォックスニュースの番組に出演していることにある。そのことについては、NPRはかねてから忌々しく感じていたのである。

これについてYSジャーナルが詳しく日本語で説明してくれている。(強調はカカシ)

NPR は、Official Statementで、契約打ち切りの理由を説明しているが、興味深いのは、"Williams' presence on the largely conservative and often contentious prime-time talk shows of Fox News has long been a sore point with NPR News executives." の部分である。つまり、Juan Williams が FOX NEWS に出演している事が気にくわなかったと言っているのである。(この発表を書いた人は妙な所で本音が出て正直であるが、馬鹿であろう。これこそ政治的に不適当なコメントである)

     (中略)

リベラルは、リベラルが保守系と仲良くする事さえ我慢出来ないらしい。

同じく当局の記者でフォックスニュースの番組に1997年からずっとレギュラー出演しているマーラ・ライアソン女史も、常々フォックスとの関係を断ち切るようにとNPRからかなり圧力を受けてきたが、ウィリアムス氏の解雇を期にライアソン女史とフォックスの関係についても、さらにリベラルからの批判が強くなっているようだ。

なぜ、NPRは自分らの記者がフォックスニュースに出演することを忌み嫌うのか。2006年5月付けのNPRウェッブサイトのこの記事にその本音が現れている。

この記事では、NPRの聴取者の声を借りて、NPRの記者であるウィリアムス氏とライアソン氏がフォックスニュースに出演するのは、あたかもフォックスニュースがそのスローガン通り「公平で均衡」であるかのような虚りの印象を視聴者にあたえる手助けをしていると批判している。つまり、両氏はフォックスニュースのバリバリ右翼保守的思想を隠すための隠れ蓑になっているというのである。

では、そういうNPRは中立なのかといえばとんでもない! NPRは国から運営補助金を貰っている公営ラジオ局である。従ってその運営方針は政治的に中庸でなければならないことになっている。だが、それは表向きのことであって、NPRが左よりなのは周知の事実。左向きの意見ならどれほど極端な内容でも許容するNPRが、自分らが充分にリベラルではないと感じる政治的に正しくない意見は排除する、その姿勢は偽善としか言いようがない。

その偽善については両氏と共にフォックスニュースの評論番組にレギュラー出演しているチャールス・クラウトハンマー氏が強く指摘している。

PBS公営テレビ局のインサイドワシントンという番組で、クラウトハンマー氏は同じくNPR記者のニーナ・トッテンバーグ女史に対して、女史はしょっちゅう(左翼リベラルの)政治意見を表現しているのに、それは良くてウィリアムス氏が政治的意見を表現するのはいけないというのはどういうことだ、あなたの立場とウィリアムス氏の立場とどう違うのだ? これはダブルスタンダードだ偽善だ、と当のトッテンバーグ女史に詰め寄った。

他の出演者は女史にラジオ局の方針を問いつめるのは筋違いだと弁護に入ったが、クラウトハンマー氏は、「私はイワンを弁護しているのだ!」と続けた。(トッテンバーグ女史は過去にとある共和党議員について、議員とその家族がエイズにかかればいい、などという発言をしている。)

さて、ウィリアム氏の弁護だが、上記のYSジャーナルが面白い指摘をしている。

表現の自由を根拠に、Juan Williams(イワン・ウィリアムス) の契約打ち切りに抗議しているのは、何と保守系の放送関係者ばかりである。黒人の人道活動家、ヒスパニックの国会議員、リベラルのコラムニスト、未だに誰一人彼の擁護に立ち上がっていない。

たしかに、「私を気違い扱いした」と怒っていたウィリアムス氏の発言が放送されたのは、保守派ラジオトークショーホストでフォックスにも番組を持っているグレン・ベックのラジオ番組だった。

左翼リベラルのいう表現の自由とは、左翼リベラル思想を表現する自由であって、保守派やその他の意見の表現は保証されるどころか隠滅されなければならないのだ。

面白いのは、ウィリアムス氏がばリばりのベラルとして著名であるだけに、それまで特にNPRの左翼リベラル偏向について知らなかった一般市民にさえその事実が暴露されてしまった点だろう。YSさんによると、中庸であることが義務づけられているNPRが左翼偏向しているのであれば、国からの運営補助金は取りやめられるべきだという提案が共和党議員からすでに出ているという。これでNPRが国からの補助金を差し止められたら、それこそ自業自得というものだろう。

October 24, 2010, 現時間 9:54 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 28, 2010

グレン・ベック、『アメリカの名誉を取り戻せ!』保守派トークショーホストの呼びかけに集まった大群衆

Tea Party , 宗教と文化 , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

アップデートあり。下記参照

最近アメリカではグレン・ベックなる保守派トークショーホストが大人気である。私がいつも聴いている朝のトークラジオでも、通勤時間はマイク・ギャラガーからグレン・ベックの番組にかわってしまった。ラジオで朝でも夕方でも通勤時間の番組枠を取れるということはかなり人気がある証拠。

ベックは2年くらい前からフォックスニューステレビでニュース解説番組の司会をしているが、その登場と共に、それまで人気抜群だったビル・オーラーリーを抜いて、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気うなぎ上りとなった。

カカシはニュースはテレビよりラジオかネットで取得しているので、ベックが私の好きなラジオ番組を乗っ取るまで、彼の人気にあまり気がつかないでいた。ただ、左翼連中がネットなどでヒステリックにベックを攻撃していたので、これは注目にあたる人間かもしれないとは思っていたが。

そのベックが朝のラジオ番組で本日(8/28/2010)、ワシントンDCで『名誉回復』というテーマで大集会を開くという話をここ数日間ずっとしていた。彼の人気ぶりや番組に寄せられた反響などから、何十万という人が集まる可能性が期待されていたが、フェイスブックのストリームを観る限り、かなりの人々が集まっている模様。

ベックはちょっと宗教色が濃過ぎて私は苦手なのだが、イスラム過激派からの攻撃や、それに迎合しているオバマ王政権や民主党のような無信心左翼連中からアメリカ社会を守るためには、アメリカの基盤であるユダヤ・キリスト教に頼ることが一番効果的なやり方かもしれない。キリスト教を捨てて世俗主義を押し通して来たヨーロッパ社会の今の悲惨な状態をみていれば、アメリカだけがかろうじてイスラムの横暴に屈していないのは、アメリカの宗教の力にあるのかもしれないからだ。

集会を主催したベックは、これは戦争で命を落としたアメリカ兵士らの栄誉を讃え、アメリカ社会で失なわれつつある名誉を取り戻すための集会だとし、政治集会ではないので、政治関係のサインや看板は持ち込まないでくれと呼びかけていた。

自分もティーパーティの熱烈な支持者で、集会にはサラ・ペイリンが特別客賓として招かれているくらいだから、ベックがいくら、これは政治集会ではないと言ってみても説得力はない。ただ、政治よりも宗教を主体にするやり方は、ベックはアメリカを二分させるという左翼連中の批判を躱す意味で懸命だと思う。

特に、政府を批判するようなサインを持ち込まないように、という呼びかけは賢い。サインを許容すると変なことを書いた看板をもった奴らが潜入し、右翼や保守派の振りをしてテレビカメラの前で、あたかもこれが人種差別者やニオナチの集まりであるかのようなポーズを取ったりするからだ。

クリントン政権時代に保守派の星として一世を風靡したラッシュ・リンボーがそうであったように、オバマ政権の成立と共に台頭してきたグレン・ベックもまた、左翼やリベラルから猛攻撃を受けている。

ベックがどれだけ影響力を持っているかということは、左翼連中のヒステリーを観ていれば十分に察知がつくというものだ。だいたい左翼連中は自分らが憎しみに満ちた差別意識まんまんの暴力的な人間であるにも関わらず、常に右翼に対して「人種差別者!」「反乱分子」「憎しみを広めている」などと完全な投影をしている。

だから、保守派や右翼が自分らの持つ先入観通りの差別意識や憎しみに満ちた行動を取らないと、自分らで創作したり演出したりする。

この間も民主党議員の選挙事務所で放火があった際、犯人は右翼だろうと証拠もないのにメディアが煽ったが、実際には先に解雇された事務所の選挙運動員であったり、酔っぱらってイスラム教徒のタクシー運ちゃんを刺した男は、メディアがいうような右翼過激派ではなく、左翼市民団体のメンバーだった、なんていう事件が続けて起きた。

そしてそれでも右翼や保守派が怯まないと今度は法廷や政治力を使って弾圧に至る。(アリゾナの移民法やカリフォルニアの結婚定義法などの弾圧がその良い例だ。)

最近の左翼による文字通り暴力での弾圧もひどくなってきた。つい先日も、ティーパーティーのひとつであるフリーダムワークスなる市民団体は左翼からの爆破やメンバーの暗殺などを示唆した脅迫があまりにひどくなったため、もっと警備の厳重な建物に引っ越さざるおえないという状態が起きた。

グレン・ベックが人気があるのは、ティーパーティーの勢いが全く衰えをみせないのと同じ理由だ。アメリカ市民はアメリカばかりを悪者扱いし、アメリカを守ろうとしない左翼連中に国を乗っ取られたくないと思っているのだ。アメリカの名誉をけがすものは、それがオバマ王であり、民主党の社会主義者たちであり、国民の声を聴かない共和党員であり、同じことだ。

グレン・ベックもティーパーティーも単なる反政権ではないし、断じて共和党のマウスピースではない。そしてまた既存の保守派やリバタリアンでもない。

ティーパーティーはミスター苺のいうところの本当の意味でのポピュラーフロント運動だ。そのことに気がつかないと左翼リベラルも右翼保守も意外な展開を観るかもしれない。

アップデート

土曜日午後6時50分現在: ニューヨークタイムスが報道しているが、集会に集まった群衆の数は30万から50万人とされている。ちなみにベックが市民権活動の父とも言われるマーティン・ルーサー・キング牧師の演説47年記念を乗っ取ったと批判した、自称人種問題専門家のアル・シャープトン主催の集会に集まったのは数百人。

August 28, 2010, 現時間 9:57 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

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August 19, 2010

アメリカ国民の五人に一人がオバマ王はイスラム教徒と回答

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

昨日のAPニュースの『世論:オバマを間違ってイスラム教徒と思う市民の数増える』というタイトルを読んで、わざわざ『間違って』と注意書きがあるところに笑ってしまった。

オバマ大統領がイスラム教徒だと誤って納得しているアメリカ人の数が増加している。そして大統領の宗教についてまるっきり困惑している人の数も増えている。

木曜日に発表された世論調査によると、五人に一人もしくは18%がオバマはイスラム教徒だと信じており、2009年三月の調査の11%よりも増えている。

オバマを正しくキリスト教徒と応えた回答者は34%にまで低下した。回答者の中で一番多くの割合である43%が、オバマの宗教は解らないと応え、2009年初期の頃の34%よりも増えている。

興味深いことに、この世論調査は、今回のグラウンドゼロの聖廟建設についてオバマ王の支持演説がある以前に行われたそうだ。

オバマ王の宗教に対して猜疑心を持つ国民が増えたことに関してリベラルメディアは困惑している様子で、上記のAPがわざわざオバマ王がイスラム教徒だという見解は間違っていると注意書きをしているように、タイムやニューヨークタイムスでもオバマが『誤解されている』という内容の記事を報道している。

グラウンドゼロの聖廟建設に関するタイム独自の世論調査の記事によると、、(強調はカカシ)

多くのアメリカ人がイスラム教徒に対して長引く敵意を持っていることがこの世論調査で明らかになった。28%の有権者がイスラム教徒は最高裁の裁判長になる資格はないと応えた。回答者の1/3近くがイスラム教徒が大統領になるのは禁ずるべきだと考えており、24%を多少上回る回答者が現在の大統領官邸の住人(オバマ大統領)がイスラム教徒なのではないかと誤った見解を持っていることが明らかになった。全体的にオバマがキリスト教徒だと応えたのはほんの47%で、24%は無回答か解らないという回答だった。残りの5%はオバマはイスラム教徒でもなければキリスト教徒でもないと応えた。

こうした風潮に関してバリバリリベラルのNYTはというと、、(強調はカカシ)

大統領に関する誤解が国民の中で根をはりつつあるという新しい証拠が出て来た。ビューリサーチセンターの調査によると、オバマ大統領を、誤ってイスラム教徒だと考えるアメリカ国民がかなりの数になっているという。大統領はキリスト教とであるが、オバマがイスラム教徒だと信じているアメリカ人の数は、オバマが候補者だった時から12%、大統領就任当時のから11%も増えていることになる。

はっきり言ってだ、タイムにしろニューヨークタイムスにしろ、単に本人やホワイトハウスが主張しているという以外には、オバマがイスラム教徒ではなくキリスト教徒だと断言できる確固たる証拠は持っていない。

以前にも書いたが、ブッシュ前大統領は何かと自分がキリスト教徒であるという話を演説やインタビューで繰り返ししていたし、クリントン元大統領も分厚い聖書を持って協会通いをしていた。

歴代の大統領達の演説の中には、キリスト教信者ならではの言い回しがあちこちにちりばまれており、彼らがキリスト教徒か、少なくともキリスト教徒の振りをしているくらいの印象は、国民は充分に受けていた。

ところがオバマ王に関しては、およそ西洋文化社会のキリスト教おを思わせるそぶりが見えない。それどころか、アメリカ人には親しみのない異教徒のような振る舞いが非常に多いのだ。

イスラム教とアメリカの伝統的な道徳観が衝突する度に、オバマ王はイスラム教の片をもってきた。今回の聖廟の件だけではない。

ところでこの聖廟及び文化センターの責任者はアメリカ政府からイスラム圏諸国との友好を結ぶ使者として諸外国を訪問することになっているが、その旅費はすべてアメリカの国務省が持つそうだ。ちなみに出張手当(交通費と宿泊費以外の)は日々400ドルから500ドルもあてがわれるのだそうだ。このイマームは実はエジプト発生のテロ軍団モスラムブラザーフッドと深い関係があり、文化センターの資金もイランやサウジアラビアからの献金があるという。

そんな奴がアメリカ国民の血税使って反米施設建設のための募金運動旅行に出かけるというのだ。

オバマ王が実際にどんな宗教を信じているかカカシは知らないし興味もない。だが、オバマ王の行動をみていれば、オバマ王が何を信じているかおのずと解るというもの。ニューヨークタイムスが示唆するようなライバル政治家や陰謀説社によるプロパガンダなど必要ない。

August 19, 2010, 現時間 10:35 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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July 21, 2010

問題なのは黒人市民団体NAACPの人種差別ダブルスタンダード

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

数日前、農業省の役人が数ヶ月前に黒人市民団体のNAACPの会合で、自分の過去の人種差別的な行動について話をしているビデオが、保守派メディアのアンドリュー・ブレイトバートのビデオサイトで公開された。それをめぐって、このシャーリー・シェロッドという黒人の役人は、人種差別者としてホワイトハウスからの命令で農業省を首になってしまった。

ところが 実際には、シェロッド女史は自分の過去の人種差別を反省して、ああいうことはすべきではなかったという話をしていていた途中だった。その事実を隠してブレイトバートはシェロッドを中傷したとして、主流メディアもNAACPもブレイトバートを猛攻撃し始めた。

だが、ブレイトバートがこのビデオを公開した目的はシェロッドの過去の人種差別の話を公開することではなく、彼女が白人農夫を白人だというだけで不当に差別したという話に、明らかにそれを支持し同意する歓声をあげた観客の姿を見せることにあった。

それというのも、NAACPは保守派の市民運動であるティーパーティを、人種差別者の集まりである、もしくは人種差別者を容認しているとしてずっと攻撃してきたからで、ブレイトバートはNAACPの自分たちの人種差別を棚にあげて他人の人種差別者あつかいする、そのダブルスタンダードを暴露したかったのだ。

そこにホワイトハウスが、背後の事情も調べずに突然介入してきて、慌ててシェロッドを首にしてしまったことから事がややこしくなった。 シュレッドの解雇はブレイトバートとは無関係なことであり、ブレイトバーと自身、彼女が解雇されようが、はっきり言って自分の知ったことではないと語っている。

ホワイトハウスのこの過剰反応はこの間から司法省がブラックパンサーのメンバーの選挙妨害者を不起訴にした件でオバマ政権の黒人優遇人種差別政策がかなり批判されていたこともあって、オバマ王政権はパニックにおちいったものと思われる。

しかしこのオバマ王のパニックは、最初から左翼団体の人種差別の話などしたくなかった左翼メディアにとっては好都合だった。なぜならこれによって主流メディアは左翼の人種差別ダブルスタンダードの話から、保守派の悪意ある編集ビデオによって無実の女性が仕事を失ったという、保守派の陰謀説と話題を変えることが可能になったからである。

ブレイトバートは、シェロッドが今は反省しているという部分を公開しなかったのは別に彼女を責めるためではなく、そこまでしか手中になかったということと、NAACP観客の反応を見せるのに長々とすべてのビデオを見せる必要はなかったからだ。ビデオ公開はシェロッドに対して不公平な攻撃ではなかったのかという左翼メディアの詰問にたいして、ブレイトバートはショーン・ハニティーの番組でこのように答えている。

ブレイトバート: 何故いまNAACPの話をする代わりにシャーリー・シェロッドの話になってしまったのかといえば、ホワイトハウスがシェロッドを首にした、もしくは辞任を強制した、また彼女がいうように嫌がらせをした、といったことからシャーリーの話になってしまったからです。ホワイトハウスが彼女を投げ捨てたからですよ。

私は彼女の解雇を要求したわけでもないし、彼女を取り調べろとも言っていません。本筋はNAACPが五日間にわたって全国ネットのテレビでティーパーティーを証拠もなしに人種差別扱いをし、その元となる事件は起きなかったことを我々は証明できるというのに主流メディアがその事実を報道しないから、他人の人種差別の話が出来るような立場じゃないだろうということなんです。

そしてこのビデオで観られるのは、シャーリー・シェロッドが言った事が間違っていたということだけでなく、NAACPの観客が、彼女が白人の農夫を不当に扱ったことに同意して笑ったり拍手をおくったりしていたことなのです。

左翼や民主党連中がティーパーティーを人種差別者の集まりであるかのように騒ぎ立てるのは、そうすることによってティーパーティの評判を落とし、共和党の政治家がティーパーティーを敬遠するようになること、一般市民からの支持を得られなくなるためのプロパガンダなのだとブレイトバートは言う。

現にティーパーティーの集まりにわざと人種差別的な看板をもって出かけて行って、左翼ブロガーがその写真を自分のブログに掲載したり、主流メディアもグルになってそういう人間の姿だけを報道しているのも、左翼の意図的な作戦だ。それこそ左翼の陰謀なのである。そういうことをしている連中にブレイトバートを責める資格などない。

もっともブレイトバートの目的はその左翼のダブルスタンダードを暴露することにあったわけだから、こうなることは百も承知だったのではないかな?後は一般庶民がどう判断するかだな。

July 21, 2010, 現時間 11:55 PM | コメント (5) | トラックバック (0)

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June 15, 2010

ルイジアナ州民アンケート調査、ブッシュのカトリーナ対応のほうがオバマ王のBP対応より良かったと回答

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

パブリックポリシーポーリングという公共政策の世論調査によると、BPの原油流出について地元のルイジアナ州民は非常に政府の対応の遅さと不能さに不満を持っていることがわかる。 特に注目すべきなのは、州民の多くが、千人ちかい犠牲者を出したハリケーンリーカトリーナに関するブッシュ前大統領の対応のほうが、オバマ王の対応よりもはるかにましだったと答えている点である。

ハリケーンカトリーナの時に、リベラルメディアの不公平な偏向報道のおかげで、ブッシュはかなり不当な批判を受けた。しかし、不当とはいえ、ブッシュ自身、自分がどういう対策を取っているかを国民に理解してもらう努力を充分にしなかったこともあって、ブッシュは相当評判を落としてしまった。(そのことについてはカカシはここで詳しく説明しているので興味のあるかたは是非ご参照のこと。) それを考えると、ルイジアナ州民がブッシュの時以上にオバマ王に不満を持っているとなると、その怒りは相当のものだと伺われる。

この調査によると、ルイジアナの有権者の50%以上がブッシュの対応の方が良かったと答えているが、そのなかには31%の民主党登録者も含まれている。オバマの対応のほうが良いと答えたのは全体の35%。

オバマの原油流出への対応に満足していると答えたのは全体のたった32%で、62%が不満だと答えている。比べてブッシュのカトリーナ対応に満足したと答えたのは34%だったが、不満だったと答えたのは58%と、良いとはいえないが、オバマの成績よりかなりましだ。

大統領への不満もさることながら、無論一番の怒りはBPに向けられている。53%の回答者が石油会社への怒りのほうが連邦政府よりも高いと答えており、連邦政府の方により腹をたてているという29%を大きく上回った。

そして清掃の一番の責任はBPにあると答えたのは78%で、連邦政府にあると答えたのは11%。44%がBPのトニー・ヘイワード会長は解雇されるべきだとし、29%されるべきでないと答え、26%がわからないと答えた。

上記のリンクでも説明したが、ハリケーンカトリーナは州政府の管轄であり、連邦政府の直接管轄下にない。にも関わらずブッシュ大統領は前代未聞の迅速さで避難体制を整えた。それにくらべ、メキシコ湾の原油は連邦政府の直接管轄である。オバマ王は地元州政府と相談する必要もなければコーディネートする必要もないのだ。

にもかかわらず、オバマが最初に現場に行ったのが事故の起きた一週間後であり、対応が遅れただけでなく、その後も国民が理解できるような対策を全くとらずに、なにもかもBP任せ。そしてテレビのインタビューでは、前政権時代の癒着が問題だとか、BPの尻を叩いてやる、とか他人に責任をなすりつけるだけで自分は何もしていない。これでは地元州民が不満を持つのは当たり前というものだ。

June 15, 2010, 現時間 4:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 1, 2010

オバマ王、一年ぶりの記者会見で見せた能天気ぶり

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

オバマ王は木曜日、一年ぶりにホワイトハウスで公式記者会見を行った。主題はもちろんメキシコ湾の原油流出だが、その他にも上院議員選挙予選での贈賄問題などもあり、記者団からはいつになく厳しい質問が浴びせられた。

しかし、久しぶりの記者会見であるにも関わらず、オバマ王の回答は焦点がはずれっぱなし。普段は大統領に好意的な主流メディアですら、オバマ王の能天気ぶりには呆れてしまった。

特に原油流出問題について、この記者会見の目的は、いかにオバマがこの問題に真剣に取り組んでいるか、連邦政府が何もしていないと言う批判に対して答えることにあった。

ところが、肝心の記者会見では、内政省の鉱物管理長が辞任していた事実について、オバマ王が知らなかったと答えた後、こんなやり取りがあった。

記者:バーンバウム女史が辞任・解雇になった件について、何故大統領が知らなかったのか不思議なんですが —

オバマ大統領:解雇されたと決めつけている。辞任ならサルツァー氏に今朝辞表を提出しているはずだ。今朝私は他に色々たくさんやることがあった。

原油流出問題は歴史上最大な流出事故だと言っておきながら、それについて自分は初日からこの問題解決を最優先にして取り組んで来たといいながら、その現場の担当者が辞任したか解雇されたかも知らないというのはどういうことだ? テレビ司会者のショーン・ハニティーも指摘しているが、記者団が皆知っているのに総責任者のオバマ王が知らないってことはないだろうが。この問題が最優先なら他に色々忙しくて、なんて言い訳は通用しないはずだ。

しかも同じ記者会見で、オバマ王はプロバスケの優勝チーム、ザ・デュークブルーデビルスに拍手喝采、と記者団に拍手を促すなど、まるで場違いで頓珍漢な行動を取っている。バスケでどこのチームが優勝したかはきちんと知ってるくせに、自分とこの高官が辞任したかどうかも知らないなんて、いったいオバマ王の優先てどうなってんだよ。

もちろんオバマ王のことだから、何もかも自分に責任があるといいながら、結局はブッシュ大統領のせいにするだろうと思っていると期待通り、流出事故の元々の原因はブッシュ前政権時代の役人と企業との癒着に問題があると指摘することも忘れない。

記者:鉱物管理サービスについてですがサルツァー長官は昨日、この問題はブッシュ政権と企業との癒着した関係が原因だったと責め、大統領も数週間前にローズガーデンで話された時、長期にわたり、10年もしくはそれ以上前から、つまりそのほとんどがブッシュ政権の時代ですが、石油会社と掘窟の許可を出す連邦政府の役所との間に癒着した関係があったことについて話されました。しかし大統領が就任された時点で、そしてサルツァー長官もですが、その癒着した関係については知っていた訳ですよね。にもかかわらず許可を出し続けていた。時には怪しげな状況においてです。それでもなおブッシュ前大統領のせいにするのは公平ですか?責任は大統領にもあるんじゃないですか?

オバマ大統領:もういちど前にも指摘した点について指摘しておきたい。サルツァー長官は就任以来、役所の清掃を始めた。しかし役所の文化は完全に変わるというわけにはいかなかった。もちろん私はその件について責任をとる。 しかしその文化の変更をどういうペースでしていくかについては緊急性はなかった。前政権時代にあったような腐敗が我が政権下でも起きていたという証拠はない。しかし適切な監視や規制のないまま石油会社が好き勝手なことができる文化はあった。これは事実問題だ。前にも言った通り、これは法律内の壁でもあった。今も言ったように我々はその壁を壊すべきだった。

はっきり言ってだ、前政権の悪口を言ってる暇があったら、現在起きてる問題の解決に勤めろ。今の大統領はブッシュじゃなくてあんたなんだからさ、オバマ王さんよ。

もちろん前回も書いたおとり、オバマ王はそんなことにはかまってられないとシカゴの古巣に帰って休暇中。暢気なもんである。

June 1, 2010, 現時間 9:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 30, 2010

BP原油流出事故後二度目の休暇、オバマ王戦没者追悼式を欠席

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ホワイトハウスにいても何にもしていないくせに、オバマ王はストレスが貯まっているらしく、またシカゴで休暇を取っている。これで五週間の間に二度目のバケーションである。

前代のブッシュ大統領がテキサスのクローフォードランチオフィスに帰る度に、いやそれをいうならロナルド・レーガンがサンタバーバラランチに帰る度に、「大統領はまた休暇を取っている!」と大騒ぎして批判した民主党及びリベラルメディア。しかし両大統領が地元に戻ったのは休暇を取るためではなく、ホワイトハウスよりもプライバシーのある地元オフィスに職場を移したに過ぎない。決して大統領としての任務をひとときでも怠っていたというわけではない。

ところが、オバマ王の場合は、BPのメキシコ湾原油流出や、メキシコ国境沿いの警備の問題など、差し迫った問題をいくつも抱えているにも関わらず、原油流出事件後二度目の休暇というのはどうも間が悪い。しかも、この週末はメモリアルデイといい、戦没者の慰霊供養の日が入っている。オバマはワシントンDCのアーリントンナショナル墓地で毎年行われる英霊追悼式典には欠席する予定だという。

オバマ王はその代わりにイリノイ州にあるエイブラハム・リンカーン国立霊園で墓参りをするとのことだ。

リンカーン霊園に行く事自体は別に悪い事ではないが、戦時中の大統領が、しかも普段から軍隊に対して敵意を持っているか少なくとも全く同情心がないと言われている大統領が、あからさまに英霊供養の式典を欠席というのは政治的にいって賢いやり方ではない。やっぱり大統領は軍隊を嫌っている、戦場で闘っている兵士らのことなど全くきにかけていないという印象を強めることになってしまうからだ。

オバマ王の休暇はいつも間が悪い。去年のクリスマスに航空機爆破未遂事件が起きた時もハワイで海水浴をしている写真がでかでかと新聞に載っており、テロ未遂があったというのに休暇を返上するでもなく、かえって海水浴の邪魔をするなと側近に命令していたことが明らかになってしまった。原油流出事故が起きた週末にもノースカロライナで休暇を取っていたオバマ王は、非常事態なのにホワイトハウスに飛んで帰るとか、現地に行って事故で亡くなった職員の家族を訪問するなどもせず、事故の様子について大統領としての見解を述べる記者会見すら行わなかった。

つまり、オバマ王のやり方は、「余は休暇中じゃ、下々の問題にかまっている暇などない、捨て置け!」といった傲慢な態度が見え見えなのだ。

これでまた下がっているオバマ王の人気はまたまた降下の一途をたどるだろう。

May 30, 2010, 現時間 7:53 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 14, 2010

テネシー州の大洪水、完全無視のオバマ王とリベラルメディア

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

去年の冬、ケンタッキーの豪雪の時にも指摘したが、オバマ王の国内における災害対策はなってない。今回のテネシー州、特にカントリーウエスタン首都であるナッシュビルの大洪水被害は当地としては歴史上稀な降雨量で前代未聞の大悲劇をかもしだしている。

2010年5月1日(土)から3日(月)にかけて テネシー、ミシシッピ、ケンタッキーの各州で発生した、 記録的な豪雨と嵐によって発生したトルネードや 交通事故などの死者の数は現在28人となっている。

  最も多くの被害が出たテネシー州での死者の数は18人で、 そのうちの10人の遺体が同州首都ナッシュビルで発見されている。 今後も遺体が発見される可能性があるとされている。

ナッシュビルのダウンタウンに泥水が押し寄せ家屋や道路が浸水し、住民やホテル宿泊者らが
避難を余儀なくされている。

同地区を流れるカンバーランド川の水位は未だ上昇を続けており、3日午後8時には16メートルに達し、洪水位を3.6メートルも上回るものとみられる。

(被害の映像はこちらのブログで見られる。)

にもかかわらず二週間たったいまでもオバマ王からは何も正式な声明は出ていない。毎日のように国中を飛び回って演説しまくってるオバマ王は外国のハイチの災害では即座に声明をだしたくせに、国内での災害には興味がないらしい。

カトリーナ洪水の大災害の時に迅速に対応したブッシュ大統領に対して、対応が遅かったと虚偽の報道をしまくり、ニューオーリンズから刻々とデマを垂れ流していた左翼メディアも、ナッシュビルの大被害については夜のニュースで1〜2分報告した程度でほぼ完全無視。何十人という死傷者を出し、何千という所帯が水浸しになっているというのにこちらもまるで興味がない。

私はカントリーウエスタンのファンなので、毎朝聞いてるカントリーのラジオ局で連日報道されていたから当初から知っていたが、はっきり言ってカントリーミュージックのラジオ局のほうがニュースが早かった。また、保守派ラジオ局などが率先して募金の呼びかけ運動をはじめたり、カントリーミュージシャンやタレントたちが募金コンサートなどをすでにはじめているが、こうしたことについても主流メディアはほぼ無視状態だ。

本来ならオバマ夫人あたりがテレビに出て「お気の毒なナッシュビルの人たちの救済募金にご協力ください」とか呼びかけてもよさそうなもの。

なぜニューオーリンズのカトリーナでは大騒ぎをしたメディアはテネシーの被害には黙りをきめこみ対応の遅れているオバマ政権に対する批判が全くないのか、といえばそれはあまりにも明白だろう。

テネシー州は南部であり、信心深く保守的な人々が多く、民主党より共和党支持が多い。そして被害者の多くは白人だ。つまり、アメリカ主流メディアは被害者が白人ならどうでもいいという人種差別意識丸出しなのだ。

もっともテネシー州の善良な市民たちは、連邦政府の対応が遅いなどと泣き言を言ってはいない。そんな暇があったらお互い助け合おうという謙虚な姿勢が、政府からのお恵みを嘆願していたニューオーリンズの被害者たちとは対照的だ。

May 14, 2010, 現時間 7:57 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 1, 2010

メキシコ湾原油流出拡大はオバマ政権の落ち度ではないのか?

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

今回メキシコ湾で起きたBP(ブリティッシュペトロ)の原油流出事件だが、90年代にアラスカで起きたエクソンバルディーズ石油タンカーの時の事件より大規模で深刻な状況らしい。

[ヒューストン 29日 ロイター] 英BP(BP.L: 株価, 企業情報, レポート)が操業するメキシコ湾の石油掘削施設で大規模な原油流出事故が発生し、米ルイジアナ州沖合に迫っている。

 流出は先週、BPが操業しているリグの爆発によって発生。当初想定されていた5倍の量の原油が流出し、漁業や野生生物、観光に大きな被害が及ぶと懸念されている。ルイジアナ州は非常事態を宣言した。

 オバマ米大統領は、流出した原油の回収にはBPが責任を持つ必要があるとする一方で、米政府は問題を解決するため、米軍の出動を含む「あらゆるリソース」を動員するとの考えを示した。

 ルイジアナ州のジンダル知事は「流出した原油はきょう野生動物保護区域に到達し、1日にはChandeleur諸島に達する」との見通しを示した。

ところで、今回の流出に関しては、もうすでに誰が悪いのかという責任追及が行われているが、意外にも主流メディアのニューヨークタイムスがオバマ政権の対応の遅さを批判している。

国土安全保障庁はこの事件を「全国的に大問題な漏洩」と発表するのに木曜日までかかった。そしてモービル市に第二の司令室を設置した。これは流出が当初見積もられた量の五倍の5000バーレルにも及ぶことが判明した後だった。

この遅れのために国土安全保証庁は防衛庁にもっと大掛かりな対応を公式に申請するのが今週末になってしまった。ナポリタノ長官は木曜日の夕方まで防衛庁が対応に必要な器具を持っているかどうか知らなかったことを認めた。

政府高官は当初流出の量を過小評価していた。去年BPが政府に対してこのような事件が起きる可能性が低いと語った時のように。

現在現場のメキシコ湾では今週末から天候が悪化し波が高くて対応が思うようにはかどらないという話だ。事件当初から迅速に動いていたら、さらなる流出は最小限に抑えることが出来たかもしれない。

ここで自然に比較されるのが、2005年にルイジアナ、アラバマ、ミシシッピ州を襲ったハリケーンカトリーナの時のブッシュ大統領の対応だろう。当時メディアはこぞってブッシュ政権の対応の遅さを批判したが、実を言うとブッシュ大統領の対応はそれまでのハリケーン被害における政権の対応とは比べ物にならないほど迅速なものだった。

本来ならばその点をブッシュ大統領は多いに自慢してもいいはずなのに、彼は口べたで自分のやっていることをうまく国民に伝えることが出来ず、ライバルや敵から歪曲された事実とは正反対の情報操作が流され、褒められるどころか逆に散々叩かれるという憂き目になってしまった。これはブッシュ大統領とその側近らの落ち度である。

それはともかく、カトリーナの被害対策の直接の責任が地方政府にあったのに対して、今回の原油流出の直接の管轄は連邦政府、つまりオバマ政権にある。ブッシュが地元政権を無視して自ら乗り込んで行く訳にはいかなかったのと違って、オバマ王は事件当初からすぐに行動に出る権限をもっていた。ではいったい何故木曜日になるまで対策司令室の設置すらしなかったのか?

まだ詳しいことが解らない以上これ以上のことは言えないが、ケンタッキーの豪雪被害の時の対応の遅さなどからも解るように、オバマ政権には非常時における柔軟な対応体制が全く取れていないのではないかと思われる。

May 1, 2010, 現時間 9:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 28, 2010

米保守派連合が全米ツアー開始、人気のサラ・ペイリンに左翼が必死の攻撃

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア

左翼の暴力について書くつもりだったのだが、サラ・ペイリンの話をするならやはり保守派の全米ツアーの話から始めた方がいいと思うので、まずはこのニュースから。

【3月28日 AFP】米国で反民主党、反増税を掲げる保守派の支持組織連合「ティー・パーティー・エキスプレス(Tea Party Express)」が27日、2008年米大統領選挙で共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ(Alaska)州知事を迎えたネバダ(Nevada)州での集会を皮切りに、3週間で44都市をまわる全米バスツアーを開始した。

「サーチライトの対決」と銘打たれた幕開けイベントが行われたのは、民主党の重鎮、ハリー・リード(Harry Reid)上院院内総務の地元ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)、砂漠に近い街サーチライト(Searchlight)郊外。...

 主催者発表の参加者数1万人を確かめるすべはないが、砂漠の中にあるサーチライトにつながる4車線の高速道路はまれにみる大渋滞。米国旗を掲げる数百台が連なり、数日前に成立したオバマ政権肝入りの医療保険改革法案を批判し、「オバマケア、医療の社会化はあなたを殺す」といったスローガンもみられた。

リンク先にも色々写真が載っているが、集まった群衆の数は相当のものらしい。ペイリン人気もさることながら、オバマケアに対する人々の怒りが解ると言うもの。

昨日も書いたが、今アメリカ左翼リベラル連中は、健康保険改正案のごり押しで国民の怒りを買って次回の選挙で大敗することを非常に恐れている。そこで、ティーパーティなどの市民運動を暴力的な過激派の運動であるかのように情報操作に余念がない。

主流メディアはこれまでに一般的に使われて来た比喩的な言葉使いを文字通りに解釈してあたかも保守派が暴力を煽っているかのように報道している。

左翼がもっとも恐れる保守派の人気者サラ・ペイリンなどは、ことあるごとに言葉尻をとられて批判されている。例えば、彼女が自分のトゥイッター(Twitter)ページで使った言葉使いや民主党政治家の顔を標的にする画像を掲載したのが不適切であるなどという批判はその典型。

ペイリンのツイッターの「常識ある保守派及びアメリカを愛する人たちよ、『退くな、(銃弾を)詰め替えよ!』私のフェイスブックページをみてください。」というメッセージはペイリンの多くのエントリーのように期待通りの反響を集めた。一部の共和党の間ではこのやり方はアメリカ国民をもっとも大事な健康保険の話題から気をそらすものだと見る人もある。

NBCテレビのトゥデイショーで、司会者のアン・カリーは、この点についてジョン・マケイン上院議員に、ペイリンは暴力を煽動しているのではないかと意見を聞いた。私はこのいきさつをラジオの音声だけで聞いたが、それだけでもマケインが苦笑しているのがよく伺われた。

「そういう言葉使いは私の政治生命を通してずっと使われて来た物ですよ。」「標的になる地域であるとか、戦場となる州とかいったように。そういう言い方や言葉使いは政治用語の一部ですよ。脅迫だの脅しなどは問題外ですが、戦場となる州などという言い方は何も今はじまったわけではありません。」

そのくらいのことは仮にもジャーナリストの端くれであるアン・カリーが知らないはずはないのだが、それでもカリーはなんとかマケインにペイリンの批判をさせようと必死で、次のように続けた。

「『弾を詰め替えるとか』『クロスヘアー』とかいった言い方が人々を心配させるんじゃないでしょうか?」

どちらも射撃用語だから、ペイリンが相手を撃ち殺せと言っているのだと言わんばかり。視聴者を馬鹿にするにもほどがある。これについて当のペイリンは、

「暴力が解決方法でないことくらい解っています。最近のアホメディアにいよる私たちが暴力を煽っているという言いがかりなどに気を取られてはなりません。こんな戯れ言に道をそらされてはいけません。」

と答えている。

サラ・ペイリンが共和党副大統領候補となった時から、ペイリンやその家族に対してありとあらゆる嫌がらせをしてきた左翼連中。ペイリンが美人であることから嫌らしい性的な侮辱にはじまって、左翼テレビトークショーの司会者などペイリンの娘の強姦を煽動するような話までした。左翼の間ではペイリン暗殺計画をずっと書き続けているトゥイッターまである。

@sEaTtLe_MeTrO ペイリン家、そして知恵おくれの田舎者のティーバッガーやろうたちに死を!

はっきり言ってこんなのはめずらしくもなんともない。カカシ自身某掲示板で保守派意見を言う度に左翼連中からひどいことを言われた体験がある。二年以上も精神異常者と思われる左翼女性につきまとわれ、匿名掲示板なのにカカシの実名入りで毎日数十回にわたって性的な侮辱と脅迫を掲載されたこともある。(カカシからの苦情で掲示板に投稿できなくなると、彼女はブログを立ち上げ、どっかから探して来たカカシの写真を掲載して毎日ブログで嫌がらせを続けた。)左翼連中にはこういう気違いが珍しくない。

だいたいだ、ここ数十年に渡って暴力を使って抵抗運動をしてきたのは、右翼より左翼のほうがよっぽども多い。パワーラインミッシェル・モルキンなどの保守派ブロガーたちが、左翼暴力の実態について色々書いているが、長くなるのでその話はまた次回に回そう。

March 28, 2010, 現時間 12:35 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 25, 2010

オバマ応援団エーコーン、経営不振でニューヨークタイムスを逆恨み

狂ったメディア

去年、保守派のフィルムメーカーが隠し撮りしたACORN(エーコーン)各支部でのスキャンダルフィルムがきっかけとなり、過激派左翼市民団体は破産寸前という経営不振に陥っているという。

保守派の若手ドキュメンタリー映画監督ジェームス・オーキーフと作家のハンナ・ジャイルスはヒモと娼婦に扮して、ボルティモア、ワシントンDC,ブルックリン(ニューヨーク州)、ロサンゼルスなどの都市にあるエーコーンの支部を次々に訪問し、エルサルバドルから未成年の少女を密入国させアメリカで売春宿を経営したいのだが、公営住宅に入るにはどうしたらいいかと相談を持ちかけた。エーコーンの従業員たちは、(略)どうすれば警察や移民局の目をかいくぐって政府から買収宿の経営費用を援助してもらえるか親切に「ヒモ」と「娼婦」に説明したのである。

エーコーンと言えば、オバマ王がコミュニティーオーガナイザーをしていた頃から親密な関係にあった左翼過激派市民団体。表向きは低所得市民への法律相談や選挙への公平な参加を援助する団体ということになっており、政府から多額の補助金まで受け取って運営されている。しかしその実態はバリバリの極左翼団体で、公金や市民からの寄付金はすべて左翼運動や左翼議員たちの選挙運動資金にと回されている。エーコーンによる汚い選挙違反についてはカカシも何度も取り上げてきた。

オバマ応援市民団体の相次ぐ違法行為、今度は不法侵入
経済活性案:オバマから極左翼犯罪市民団体ACORNに莫大なご褒美配当
ビル・エアーズ、恥じないテロリストとオバマ次期大統領の怪しい関係
オバマと左翼過激派市民団体ACORNの悪質な関係
前代未聞、オバマの政治広告費は過去最高

このスキャンダルのおかげで、エーコーンの評判はがた落ち(もともとエーコーンに良い評判なんてあったのかどうか疑問だが)寄付金が激減し、国からの援助も一時差し止めとなったりした。以後、この差し止めは違法というめちゃくちゃな裁断がリベラル法廷によって出され、補助金は再開されることになっているが、それでもエーコーンはかなりの経営不振を迎えているようだ。

その原因は色々あるのだろうが、最近エーコーンは汚名返上とばかりに、ニューヨークタイムズなどの主流メディアはオーキーフのおとり作戦に関して虚偽の報道をしたと訴訟を起こした。

エーコーンのいい分は、オーキーフがエーコーンの支部を訪れた時、ヒモの格好をしていたと言うのは嘘で、普通の大学生風のシャツとズボンといういでたちだったというもの。にも関わらずメディアはオーキーフがヒモの格好をしていたと報道したことに抗議しているというわけだ。

しかし、オーキーフは最初から映画に出てくるような毛皮にトンボ眼鏡につばのひろい帽子などという格好でエーコーンの支部に出かけたわけではないし、そんな格好をしていたとも言っていない。誰が考えたってそんな芝居じみた格好で訪れればエーコーンの従業員にすぐ「やらせ」がバレることは明白だ。オーキーフはヒモと娼婦の「振り」をして支部を訪れたのでありヒモの「格好」をして訪れたわけではないのだ。

ニューヨークタイムズや他のメディアがそのように誤解したとしたら、それはオーキーフがビデオの宣伝のために芝居がかった衣装でテレビインタビューに応じたりしていたからであるが、それにしたところで、どうでもいい誤りである。オーキーフがどんな格好で現れたにしろ、エーコーンがオーキーフ達をヒモと娼婦と解釈した上で娼館運営に関する助言をした事実に変わりはない。

リベラルメディアの代表のようなニューヨークタイムズですら、エーコーンの抗議にはあきれかえっている。

確かにオーキーフが派手な衣装でエイーコン支部を訪れたと報道したのは誤報だった。その点では落ち度はあったと認めた上で、NYTは次のように説明する。

エーコーンの支持者たちは、オーキーフが何を着ていたかで話すべてが崩壊すると希望をかけているようだ。服装の件が間違いならすべての話も間違っていると。しかし事実はそうではない。オーキーフがヒモの格好をしていなかったとしても、オーキーフは明らかに時として未成年者を含む女性たちを売春宿に勤めさせたいという意志をはっきりと示している。 ワシントンでは、オーキーフは売春業で将来の自分の政治資金をまかないたいとさえ言っている。エーコーン住宅支部の従業員は娼館には近づかないようにと警告している。「あなたのガールフレンドが夜の女達の家を仕切ってることが知れたら、あなたにキャリアはないわよ。」

フェア (FAIR — Fairness and Accuracy in Reporting、エーコーンを支持するリベラル団体)は、ブルックリンで、オーキーフとジャイルスはエーコーンのスタッフに「暴力的なヒモから少女娼婦を守るために売春宿を買い取りたいといった」と言う。確かにそうれはそうだが、フェアはオーキーフ達が売春宿を経営した意志を明らかにしたという点を隠している。その点についてエーコーンのスタッフは全く平気で「見つからないように気をつけなさいよ。違法行為なんだから。」と警告までしている。

ビデオはあちこち編集されている。しかし会話の順序は変えられていない。従業員の何人かはジャイルスの安全を気遣い、法に助けを求めるように勧めたりした。二つの都市では警察を呼んだ従業員もいた。しかしもっとも打撃的な言葉は写し書きや音声に一致しており、前後をわきまえずに取り出されたというものではない。

エーコーンがどうあがいてみても、ヒモと娼婦に娼館の経営を助言したという事実を変えることはできない。メディアの誤報だったとか、オーキーフの学生風の格好に騙されたとかいう言い訳は通用しないのだ。

これを機会にエーコーンのような過激派左翼団体の完全崩壊を望むものである。

March 25, 2010, 現時間 7:40 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 7, 2010

ペンタゴン乱射事件、なんでも右翼に結びつけるな!

ネット戦争 , 左右思想 , 狂ったメディア

昇進を拒絶されて上司を殺した大学教授エイミ・ービショップにしろ、このあいだ国税庁のビルに小型飛行機を突っ込んだジョー・スタックにしろ、今回ペンタゴンのビルで警備員に近距離で発砲して軽傷を負わせ、反対に射殺されたジョン・パトリック・ベデルにしても、まだ詳細も解らないうちから左翼リベラルブログや一部のメディアは犯人達を『過激派右翼』と決めつけ、あげくの果てに反オバマ政権運動のティーパーティーと結びつけて、ティーパーティーが行き過ぎるとこうなる、みたいな報道を始めた。

しかし犯人が残した遺書から犯人像がもっとはっきりしてくると、最初のビショップにしろスタックにしろ今回のベデルにしろ、三人ともどちらかというと左翼的思想を持っていたことがはっきりしてきた。(ビショップはオバマ熱狂者、スタックは反ブッシュ反カトリック教、ベデルは民主党に登録しており、911はブッシュの陰謀といういわゆるトゥルーサーだった。)

とはいうものの、三人とも政治意識が強いというより、その不安定な精神状態から、意味のない理不尽な憎悪を近くにあったものにぶつけたに過ぎず、右翼とか左翼とかいう政治思想が行き過ぎて気が狂ったのではなく、気が狂っているから右翼とか左翼とかの過激な思想に走ったと解釈した方が正しいと思う。

にもかかわらず、こういう単なる気違いの行為を右翼に結びつけて、すぐに右翼を攻撃する左翼のやり方は汚い。

しかし保守派がそういう風にメディアの偏向報道に抗議すると、左翼リベラルは、それを保守派の被害妄想だとか、保守派には心当たりがあるから居心地が悪いのだろうとなどといって、保守派の抗議がいかにも過激派と結びつくかのような報道をする。

本日の左翼オンラインニュース、ポリティコなどはその典型であり、フォックスニュースやトークラジオに煽られた右翼過激派による暴力事件の方が左翼過激派のそれより多いという調査結果が出ていると指摘している。

ポリティコは左翼過激派プログのデイリービーストの著者の、右翼は恐怖心と憎悪を煽って暴力を煽動しているなどという、左翼特有の右翼へのステレオタイプ像を性懲りもなく掲載。ブッシュをヒットラーとか呼んで、911はブッシュの陰謀だったとかいう馬鹿げた陰謀説で人々の恐怖と憎悪を煽ったのはどっちなのかと聞きたい。共和党政治家の家に火をつけて家族もろとも殺してしまえと言ったチャーリー・シーンは左右どっちだったのか、エーコーンや労働組合などの暴力団を使って共和党有権者の投票を暴力で妨害しているのはどっちなのだと。

それを過激派とか暴力とかいうと、なんでもかんでもすぐ右翼に結びつける左翼リベラル。保守派が神経質になるのは当たり前だ!

よく、左翼は右翼や保守派を被害妄想だと批判する。確かに左翼リベラルの汚いやり方に注意を払っていない一般市民からしたら、左翼リベラルの陰謀を指摘する保守派は被害妄想の行き過ぎでどっかおかしいのではないかと思われるかもしれない。左翼リベラルのやり方があまりにも過激であるため、普通の市民には「まさか、いくらなんでも、そんなことはないだろう」と信じられないのは当然だ。

何も知らない人なら、オバマ王はファシストだと指摘している保守派の方が過激に思えるだろう。だが実際に金融企業や自動車企業を国営化してしまったり、健康保険の完全国営化を強制的に押し進めているオバマ王のやり方に注意を払えば、保守派の警告は決して被害妄想でも単なる陰謀仮説でもなかったことが解るはずだ。

過激思想は保守派のものではない。オバマ王が代表する左翼リベラルの考えこそが過激であり左翼暴力を煽動するものなのである。その右翼や保守派は単にその危険性に警鐘を鳴らし、ティーパーティーは左翼リベラル政権による独裁への抗議にすぎない。

ティーパーティーは暴力的な暴動に変化したことはないが、左翼のデモ行進は頻繁に暴力沙汰へと激化する。ワシントンDCで行われた反戦デモの時に、戦争記念碑が左翼連中によって破損されるという例がいくらもあった。ティーパーティーに参加している老人や婦人に暴力を振るっているのは労働組合の暴力団員である。

右翼や保守派を暴力的だの恐怖心や憎悪を煽動するなどと批判する前に、左翼リベラルは自分らの行動を反省してもらいたい。もっとも左翼リベラルのモットーは絶対に反省しないことにあるので、そんなことを期待しても無駄だが。

我々右翼保守派は常に左翼からの攻撃に対して断固対抗する必要がある。何もしないでいると左翼リベラルによって右翼保守の性格づけをされてしまうからだ。だから、暴力事件が起きるたびに、それを右翼に結びつけようとする左翼の陰謀には、そのつど立ち向かう必要があるのだ。(2010-03-07 09:50:48)

アップデート:

苺畑夫妻ともネット仲間のパテリコも、左翼のほうが暴力的な過激派がよっぽども多い事実を沢山例をあげて書いている。時間があったら後で詳細を紹介したいと思うが、英語に自身のある方はご参照のこと。(2010-03-07 10:13:00)

March 7, 2010, 現時間 9:50 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 11, 2009

ジョージ・ケーシー、イスラム過激派の脅威を認める勇気がない腰抜け陸軍参謀総長

人権擁護法 , 宗教と文化 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 移民問題 , 防衛

このあいだもプロファイリングは必要だで書いたように、アメリカ軍隊ではPC(ポリティカルコレクトネス)が行き過ぎで、イスラム過激派による脅威による適切な対処がされていないという話をしたばかりだが、先日数局のテレビインタビューにおける陸軍参謀総長のジョージ・ケーシー将軍の供述は聞いてて腹が立つというより呆れてしまった。この将軍は2006年までイラク戦争の総司令官として働いていたが、対反乱分子政策(いわゆるイラク増派)に反対し、昇進という形でペトラエウス将軍に総司令官の座を追われたあのケーシー将軍である。

詳しいことはミスター苺が書いているが、ここでいくつか引用させてもらう。

陸軍参謀総長ジョージ・ケーシーJr将軍は、日曜日、フォート・フッドにおいて12人の同胞兵と何十人のけが人を出す大量射殺事件を起こしたマジ・マリキ・ハサンの宗教についての憶測が「我が軍の他のモスレム兵士らへのバックラッシュ(反感)につながる」ことを心配していると語った。

「私はその件について我が陸軍の司令官たちに注意するよう告げた」とケーシー将軍はCNNのテレビ番組「ステートオブザユニオン」でのインタビューで語った。「これが非常な悲劇であるとはいえ、このことによって多様化が犠牲になってしまっては恥というものです。」

ケーシー将軍は日曜日に三つのニュース番組に出演し、ほとんど同じ言葉使いをし、ABC局の「ディスウィークウィズ ジョージ・ステファノポロス」でも陸軍の各ランクに所属する3000人を超すモスラム兵に対する偏見を防ぐ努力をしていることを語った。

「多様性のある陸軍は我が軍の強さです、、、」と金曜日にフォート・フッドを訪れたケーシー将軍は「ディスウィーク、、、」で続けた。。

「憶測はバックラッシュを促進します。」「フォート・フッドで起きた事は悲劇ではありますが、多様化が犠牲になることはそれ以上にひどい悲劇です。」

陸軍の多様性を守る事の方が、アメリカ兵の命を守る事より大事だというのか?いったいあんたはどこの国の陸軍将軍なのだ?いい加減にしろ!

今日フォート・フッドでは13人の犠牲者を弔う追悼式が行われ、オバマ王も妃と一緒に参加した。 偶然だが、今日アメリカは軍人の日で、現役退役軍人に敬意を表する祝日である。

オバマ王も連日「結論を急いでは行けない」といい続け、今度の事件がテロ事件であったことを認めようとしない。だが、その後犯人のハサン少佐が911事件の犯人達が通っていた聖廟に事件当時通っていた事実や、イエメンなどアルカエダの支部に積極的に連絡を取ろうとしていた事実が明らかにされている。はっきり言って、この人間がキリスト教徒でも、彼の普段の言動から怪しげな人物として捜査されているべきだった。

学校の同級生や同じ隊の上官など、前々からハサン少佐の異様な行動を心配していたというが、やたらな通報をして人種差別者だと判断されるのが怖くて公式な苦情を提出できなかったという。陸軍の参謀総長が人命より多様性を尊重するような風潮があっては、下の者が自分の肩書きに傷をつけるのを恐れて明らかな危険人物を通報できなかったとしても理解はできるというもの。

私が何度となくマキシムなる似非保守ブロガーにこだわる理由は、彼のやり方があまりにもアメリカの国防を脅かすリベラルのやり方にそっくりだからである。マキシムはカカシがイスラム過激派という一部のイスラム教徒を批判することが、イスラム教徒全体を差別する行為であると主張する。

例えば、日本人の学生がイギリス人の英語教師を惨殺した事件で、もしイギリス人がそれだけを見て「日本人は野蛮だ」と言ったら人種偏見だといえるが、「イギリス人女性を殺害したのは日本人だった」と指摘すること自体は差別でもなんでもない。日本にしろイギリスにしろ殺人を犯す悪い奴が存在するというだけの話だからだ。

それと同じでテロリストの多くがイスラム過激派であると指摘する事自体はイスラム教への侮辱でも何でもない。むしろテロリストへの批判をイスラム全体への批判と取ることこそイスラム教への冒涜と言える。

マキシムがリベラルでないとしても、一部を全体と混同する全体主義者であることに変わりはない。残念なことに、マキシムのような考えを持った人間がアメリカのリベラルには多くいる。その全体主義の思想がアメリカをどれだけ蝕んでいるか、今回のフォート・フッドの事件で明らかになったといえる。

November 11, 2009, 現時間 8:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 17, 2009

史上最高の殺人鬼毛沢東を尊敬するオバマ側近

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

先日も子供じみたホワイトハウスのフォックスTV局攻撃で、オバマ王は自分にひれ伏さないフォックステレビ局を目の仇にしているという話を書いたが、ホワイトハウスはその後もフォックスニュースに対する攻撃の手を緩めていない。いやそれどころか攻撃はその激しさを増すばかりである。

特にホワイトハウスは広報部長官(Communication Director)のアニータ・ダンなる女性を攻撃犬として使い、ホワイトハウスの公式ブログで激しいフォックスニュース攻撃をやらせている。

この挑戦に応えるべく、フォックスニュースはアニタ・ダンが自分の哲学の師と仰ぐのは毛沢東とマザーテレサだと高校生を前に演説しているビデオをどこからか探して来て公表した。オバマ王の陰謀を次から次へと暴露しているフォックスニュースのグレン・ベックはダンの演説ビデオを長々と放映し、一時間に渡ってその内容を分析した。

下記はダンの演説の一部抜粋をカカシが適当に意訳したもの。

皆さんの多くは多大なる才能を持っている。皆さんは一生懸命に勉強している。その両方を合わせ「何故駄目なのか」という質問に答えてごらんなさい。良い答えなど普通はありません。そして三番目の教訓とヒントは私が一番好きな政治哲学者、毛沢東とマザーテレサから得ることが出来ます。この二人が組み合わされることはあまりありません。でも、私はあなた方が選択をし、挑戦し、何故駄目なのかと質問する、という単純な主点を述べるにあたり、この二人を一番頼りにします。 あなたがたはこれまでに試されたことのないやり方を見つけ出します。でもこれが大事なのですが、それはあなたがたの選択であり他の誰の選択でもないということです。

1947年、毛沢東は自分の党から中国征服について詰問されました。蒋介石と国粋主義者が中国各地を支配し、彼らは陸軍を持ち空軍を持っていました。すべてが彼らの側にあったのです。そんななかでどうやって勝つのか、こんな圧倒的に不利な状態でどうやって成し遂げるのかと。その時毛沢東は答えました。「貴行らは貴行らの戦を闘かわれればよかろう。我は我の戦を闘う。」ちょっと考えてごらんなさい。他の人がどのようにやるかという定義を受け入れる必要はありません。他の人の過去の選択に従う必要もありません。これはあなた方が選んだ道なのです。あなた方が行き方を探し出せばいい。あなた方独自の戦を闘えばいい。自分で自分の道を敷きなさい。そして自分にとって何が正しいかを探し出しなさい。外部からの判断で内部の自分を判断してはいけません。あなたはあなたなりに闘うのです。誰もがそれぞれ自分の道を決めるのです。

毛沢東の中国に個人が自分独自の道を選ぶ権利があったというのか? ダンは毛沢東の統治下で、革命思想に反する国民が何千万と強制労働収容所に送り込まれ虐殺され、非科学的な農業技術採用のおかげで大量の餓死者を出すなどして、中国人7000万人が殺されたのだ。世界史上最高の殺人を犯した独裁者を哲学の師として仰ぐなど、よく恥かしげもなく言えた物だな。

もっともミスター苺にいわせると、ダンは年齢的に言って1960年代後半の左翼市民活動の年代なので、共産主義の悪行について故意に無知である可能性が大きいという。

ダンが毛沢東の悪行を知った上で共産主義の独裁者を讃えているとしたら、自由主義の大統領側近としてあるまじき態度であると問題になるし、もしダンが毛沢東や文化革命の悪行について完全に無知なのだとしたら、なんでそんな無教養な人間が大統領側近として報道局長などやっているのかということで問題になる。

いや、ダンは単に毛沢東の思想の一部に共感したまでで、毛沢東の全ての行動を賞賛しているわけではないという言い訳は空しい。グレン・ベックはそれはまるで自分がヒットラーを尊敬していると言っているのと同じくらい馬鹿げていると語っている。

まさしくその通りなのだが、ダンのような過激派左翼にとって共産主義の毛沢東のやり方が悪いという解釈はない。リベラルや左翼連中はヒットラーが国粋主義の右翼だったということで嫌っているが、ファシズムも社会主義のひとつなのだという事実を認めようとしない。社会主義は右翼のファシズムも左翼の共産主義も同様に悪なのだということが理解出来ない。

問題なのはそういう過激派左翼がオバマ政権の回りにはうろうろ居るという事実である。こういう過激派を側近や顧問として起用するということは、オバマ自体が過激派社会主義者なのだと解釈するのが無難である。

共和党大統領の側近が「私の英雄はヒットラーだ」などと言ったらその場で有無も言わせず解雇されるだろうが、民主党大統領の広報局長となると今後どうなるのかは解らない。

だが、ホワイトハウスがフォックスニュースに戦を挑んだ以上、フォックスもホワイトハウス相手に独自の戦を闘かわねばなるまい。

October 17, 2009, 現時間 12:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 9, 2009

悩むオバマ王、何故オバマ王は決断できないのか?

ネット戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

アフガニスタンに増兵すべきという現場の軍人、マッククリスタル将軍の推薦があってからすでに数週間が経つにも関わらず、オバマ王は未だにその案を吟味中だという。その間に米軍はアフガニスタンにおいてゲリラからの攻撃に圧倒されて8人の戦死者を出すという悲劇を生んでいる。オバマの決断が長引けば長引くほど、アメリカ兵の犠牲は高まるばかりであろう。

こんなことを書くと、ブッシュ政権時代にはたかが数千人の戦死者でつべこべ言うな、とか言っていたくせに、オバマ王の代になったら急に8人でも戦死者の数が多過ぎると言うのは偽善ではないかと言われそうだが、戦死者の数が多過ぎるか少な過ぎるかというのは、その犠牲を払う事に寄る見返りがどれだけのものなかに関わってくる。千円という値段が高いか安いか、それは、その千円で何を買うかによって違ってくる。タバコ一箱が千円なら高いが、それがハンドバッグなら安いということになるのと同じだ。

ブッシュ時代に始まったアフガニスタン戦争もイラク戦争もテロ退治をしアメリカの国土を守るという目的があった。私がこのくらいの戦死者は少ない方だと主張していたのは、アメリカの国土保証、ひいては世界の平和を守るためならば、多少の犠牲は止む負えない、仕方ないという立場からの発言であった。

しかし、オバマ王がアフガニスタン対策をどうするかと優柔不断な態度を取ってる間に出る戦死者の数は一人でも多過ぎる。何故ならこれらの犠牲によってアメリカが得るものは何もないからである。

何故オバマ王は自分が特別に任命したアフガニスタン戦争総司令官のマッククリスタル将軍の意見を素直に受け入れることができないのであろうか? イラク戦争には反対でもアフガニスタン戦争はやる価値があると考えている人は少なくない。911同時多発テロに直接関与したテロリストはアフガニスタンのタリバンが擁護していたアルカエダのメンバーであり、そのタリバン退治の戦争は当然の成り行きだ。それを途中で見捨てるのは、多くのアメリカ人が承知しないだろう。

ブッシュ時代にはアフガニスタン情勢は安定しているようにみえた。時々小競り合いがあったりはしたが、特にこれといった悪いニュースは聞こえてこなかった。それがオバマ政権になった途端に戦況は悪化の一途をたどっている。これはオバマにとっても都合が悪いはず。それが勝利へと戦況を好転させる方法があるというのに何を迷う必要があるのだ? 国内ではまだまだ不況はひどくなるばかりだし、オバマが始めたはずの健康保険改正案も完全に民主党議会に乗っ取られてしまい国民を怒らせるばかりだし、オリンピックの件ではわざわざコペンハーゲンまでいって赤恥をかいたし、このへんで何か成果を上げなければノーベル平和賞なんてもらっても、単に世界の笑い者になるのがオチだ。

だが、オバマには簡単にアフガニスタン勝利を選べない理由がある。それは、オバマが大統領になるために支持を仰いだ反米極左翼支持者たちとの約束である。

オバマ王が選挙運動をしていた時は、まだイラク戦争の好転は明らかではなかった。それでオバマは自分が大統領になったらイラクから即撤退しアメリカ軍によるイラク戦争大敗を保証すると約束して、反アメリカ軍主義の極左翼たちの支持を仰いだ。ところが、選挙運動中にイラク状況は急激に好転し、ずっと反戦だった主流メディアですらブッシュの新政策の成果を報道しないわけにはいかなくなった。今の状況では米軍の即刻撤退など意味がない。第一やたらなことをして、うまく行ってる戦争を台無しにするような行為は、いくらオバマ王でもまずいと考えたに違いない。

イラク戦争に負けることが出来ないとなると、反米軍主義極左翼へのご機嫌取りに何か別の戦争に負けなければならない。となればブッシュが始めたアフガニスタン戦争に負けること以外オバマには道がない。

もっともアフガニスタン戦争がオバマの新作戦によって好転すれば、それによって得られる国民からの支持は、一部の極左翼からの支持よりも大きいのではないかとも考えられる。この際極左翼など裏切って国のためになることをした方がオバマ王の大統領としての権威を高めることになるのではないか?

問題なのはオバマにはそんな悠長なことを言っている時間がないのだ。オバマが今すぐマッククリスタル将軍の推薦通り、増兵と新作戦を始めたとして、必要な人員や軍事用品などの準備には数ヶ月かかる。そして作戦を実行しその成果が出始めるのは少なく見積もっても一年半後くらいになるだろう。一年半もかかっていたら2010年の中間選挙に間に合わないのだ。

今オバマがアフガニスタン増兵を実行すれば、極左翼は次の選挙でオバマを見捨てるだろう。そうなれば、オバマは民主党議員の議席を大幅に失い、共和党に与党の座を奪われる可能性がある。そんなことになったら一年後にアフガニスタン戦争に勝ってみてもオバマとしては意味がないのだ。

となればオバマの決断は簡単だ。反戦派の極左翼に迎合してクリスタル将軍の推薦は却下するしかない。だが、あまりにもおおっぴらに却下すれば、一般のアメリカ市民からの支持を大幅に失う可能性がある。そうならないためには、オバマ王は表向きは将軍の推薦を受け入れたと発表し、実際には増兵に必要な対策について長々と討論をして時間稼ぎをし、人々の関心が薄れた頃を見計らって、徐々にアフガニスタンから撤退することになるだろう。

反米極左翼の連中には「心配するな、表向きは増兵、実際は撤退、お前達を裏切りはしない」と得意のジェスチャーで応えればいいのだ。

October 9, 2009, 現時間 10:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 1, 2009

子供じみたホワイトハウスのフォックスTV局攻撃

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ホワイトハウスのスタッフによる子供じみた行動は、左よりの主流メディアですら呆れるようになった。当ブログでも何度か指摘したが、オバマ王並びにその側近達はフォックステレビネットワークを目の敵にしている。それというのもフォックスは他の左巻きネットワークと違ってオバマ王政権に迎合しないからである。

それでも、オバマ王の報道官がたまにジャブを入れる程度ならまだしも、先日オバマ王がおこなったマラソンインタビューでも主流テレビネットワークをすべて招待しておきながら、フォックスニュースだけ招待しないというせこい真似は、オバマ贔屓のニューヨークタイムスにすら「仕返し行為」と批判されたほどだ。

そして本日のホワイトハウスの公式ブロガーによるフォックスニュース攻撃は、通常オバマ政権べったりのAPの記者にさえ、その重箱の隅をつつくような馬鹿馬鹿しい行為を呆れられている。

水曜日のエントリーはホワイトハウスのオンラインプログラムディレクターのジェシー・リーによるものだったが、氏は(フォックスニュースの)グレン・ベックによるオバマのオリンピックのためのコペンハーゲン遠征旅行批判について、「現実審査、誇りを恥に塗り替える」という見出しで批判している。

エントリーではベックがバンクーバーはオリンピックを主催したことで経済的痛手を受けたと言った事に関して、バンクーバーは2010年までオリンピックを主催しないと指摘。明らかにベックはカルガリーと間違えたのだがホワイトハウスのブログエントリーは肝腎な点であるオリンピック開催地が被る経済的負担については言及していない。

同ブログではベックがオバマ側近のバレリー・ジェラットが、オバマ政策崇拝の芸術を創作する芸術家を募るために行われた8月の電話会議に参加していたと言ったことに対しても、ジェラットはそのような会議には出席していないと指摘した。だが、リーは、ジェラットのスタッフが出席していたことには触れていない。

APは、ベックがホワイトハウスのスタッフであるパトリック・ガスパードが悪名高いACORNとは無関係だったことをリーがリンクをつけて実証したとも書いてはいるが、オバマ大統領自身がACORNと深く長い付き合いをしていることは周知の事実であり、オバマの側近が直接ACORNと関わっていたかどうかを立証できないなんてことは、はっきり言ってどうでもいいことだ。

興味深い点はAPが、リーが指摘するフォックスの「嘘」とは単なるあら探しや挙足取りであり、事の真髄については完全に議論を避けている点を言及していることだ。左巻きのAPにしてはこれだけでも快挙と言えるが、贅沢をいうなら、なぜグレン・ベックがバレリー・ジェラットに拘っているのかについても書いてほしかった。

何故オバマ王はシカゴにオリンピックを持って来たいのか、それにはリーが言うようなアメリカの国としてのプライドなどというきれいごとではなく、オバマはオリンピックで値上がりする不動産で金儲けする暴力団や労働組合関係の連中となかよしこよしなのである。バレリー・ジェラットがその一人であることは言うまでもない。オバマはオリンピックを自分の地元に持ってくる事で、個人的に金儲けをしようという魂胆なのだ。オバマ政権ほど腐敗した政権もアメリカ史上珍しいが、その子供じみた行動は左巻きメディアですらげんなりしてきているようだ。

October 1, 2009, 現時間 9:43 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 28, 2009

イランのミサイル実験、完全に馬鹿にされたオバマ王

イランが危ない , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ブッシュ前大統領時代から、イスラム圏諸国からアメリカが敵視されるのはブッシュ政権の強硬政策のせいだ、と言い張っていたオバマ王。自分が大統領になった暁にはイランの首相とも前条件抜きでサシの会見を行うと公約していた。そのオバマ王に対してイランの取った態度とは何か?

先ずは毎日新聞のこの記事から。

 【テヘラン春日孝之】イランの国営テレビは27日、同国の革命防衛隊が短距離ミサイルの発射実験を実施し、成功したと報じた。今月25日、イランが未申告のウラン濃縮施設を新たに建設していることが判明、米欧などの非難が相次ぐ中、威嚇を狙った実験とみられる。

 革命防衛隊のサラミ空軍司令官によると、軍事演習の一環として27日、3発の短距離ミサイルを試射し、多弾頭ミサイル発射装置のテストも行った。28日には、イスラエルを射程圏内に入れる中距離弾道ミサイル「シャハブ3」(最大射程2000キロ)の試射を実施するという。

 サラミ司令官は「今回の軍事演習は我々を脅そうとする一部の高慢な国家へのメッセージだ。我々は敵意に対し強力かつ迅速に対応できる」と述べた。

イランに短距離ミサイルがあることはどの国も前々から知っていた既成事実。だが、ブッシュ時代にイランはアメリカを刺激するようなあからさまなミサイル実験などは一度もしなかった。ブッシュアメリカのフセインイラクへの武力行使を見せつけられたイランは、やたらなことをすれば自分らも危ない、とブッシュ大統領を恐れていたからだが、オバマ王の代になり、オバマにはそんな根性も度胸も全くないと正しく現実を把握したイランは、今回のような傲慢な態度に出たというわけだ。

ところで、イランに関してはもうひとつ興味深い事実が明らかになっている。それはイランにはこれまで公表されていなかったウラン施設が存在していたという事実だ。

ワシントン/テヘラン 26日 ロイター] オバマ米大統領は26日、週末恒例のラジオとインターネットを通じた演説で、イランが第2のウラン濃縮施設を建設していた問題について、「憂慮すべき事態」との認識を示し、米国も参加して10月1日に行うイランとの核協議が緊急度を増したと述べた。

 オバマ大統領は「核不拡散への取り組みに対する深刻な挑戦であり、イランの言い逃れは憂慮すべき事態」と懸念を表明。イランと国連の安全保障理事会常任理事国5カ国およびドイツが10月1日にジュネーブで行う核問題をめぐる協議について「より緊急度を増した」と話した。

実はこの第二のウラン濃縮施設の存在については、公表されていなかったとはいえ諸国は薄々きがついていた。オバマ自身、この施設の存在について先の大統領選挙以前から上院議員の一員として知らされていたというのである。

ということはだ、オバマ王はイランが国連を欺いていることを知っていながらブッシュ前大統領の政策を批判していたことになる。また、イランにアメリカから歩み寄りを見せればイランの反米姿勢も和らぐというオバマ王の主張とは裏腹に、イランはオバマが大統領になってからは、親米に歩み寄るどころか、アメリカへの敵意を丸出しにし、核兵器開発の事実を隠そうともせず西側諸国を威嚇する態度を示したのである。

つまり、イランの今回の傲慢な態度は、オバマ王の外交政策完全失敗を意味するのであり、オバマ政権にとってはひどい打撃となったと解釈されるべきである。アメリカの主流メディアが左巻き思想に侵されていなければ、そういう風に報道するのが筋というもの。

だが、大本営報道は、このオバマ王の大失策をあたかもオバマ王による巧みな政治工作であったかのように報道している。しかも、これまでは保守派新聞として知られていたワシントンタイムスですら、オバマ政権の口車に完全にのせられてしまっているのだから情けない。

金曜日にオバマ氏によって発表されたイランの秘密施設について、オバマ氏は大統領になる以前から知っていたという事実は、一月からのオバマ氏の数々の決断を新しい目で見る結果となった。

「大統領の行動を過去9ヶ月間を振り返って見直す必要があります。氏はイランが嘘をついていたことを知っていたのです。にも関わらず(交渉の根回しを)続けていたのです。」と、世界から核兵器を取り除く運動をしているワシントンの活動グループ、Ploughshares Fund代表の Joe Cirincione氏は語った。

「大統領は完璧にイランの裏をかきました。イランを孤立させ、諸国を統一させ、イランに大手をひろげ罠をかけたのです。」

大統領は強く見えるだけでなく、巧妙に見える。

(中略)

ホワイトハウスに課せられた質問は、この事実を利用し勢いにのって、健康保険改善といった国内の課題にも取り組めるかどうかということだ。

ピッツバーグで行われたグループ20首脳会談から戻った大統領のトップアドバイザーたちは、オバマ氏は一週間に渡るイランの核兵器プログラムについての活動で印象的な態度を取ったと語った。

「大統領はこの一週間に渡り、世界の舞台で強攻で効果的な役目を果たしました。アメリカ人として感謝すべきことだと思います。」大統領の側近デイヴィッド・アクセルロード氏は語った。

アホか! 左巻きの市民団体や大統領の側近のスピン(悪い状況をあたかも良い状況であるかのように歪曲すること)を真に受けて、これが大統領の巧妙な政策だったなどとよくも恥かしげもなく報道できるな! 保守派の風上にもおけん新聞だワシントンタイムスは!

イランが国連を何年も欺き、自分にも嘘をついていると知っていながら、オバマはアメリカ国民にイランに誠意を見せればイランと直接交渉が可能だなどと絵空事を唱えて来たのだ。オバマ王が巧妙だったとしたら、それはイランに対してではなく、オバマ王の誠意を信じたアメリカ市民に対してだ。オバマの嘘で馬鹿を見たのはイランではなくアメリカ市民なのだ!ジャーナリストのくせにそんなことも理解できないのか?

この事実をふまえて、ミスター苺の分析を借りて、オバマのこれまでの外交政策を振り返ってみよう。

イランの欺きを知った上で、まだイランとサシで無条件の交渉をすすめようとしている。

イランの欺きを知った上で、オバマ王はポーランドとチェコを裏切った。

イランの欺きを知った上で、イラクからの早期撤退政策を強行しようとしている。

イランの欺きを知った上で、現場将軍の要請を無視してアフガニスタンへの増兵をしぶっている。

イランの欺きを知った上で、オバマ王は諸外国にイランへの経済制裁を同意させることができない。

これが世界の舞台で強く効果的な役割を示しているということになるのか?イランにいいように扱われて何も出来ない能無しに見えるけどね。

左巻き馬鹿サヨが言うんならまだしも、保守派まで裸の王様に迎合するんじゃ、この国もおしまいだ。

September 28, 2009, 現時間 9:21 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 24, 2009

フォックスニュースに挑戦して馬鹿をさらけだしたCNNニュースアンカー

狂ったメディア

アメリカの主流メディアは新聞にしろテレビのネットワークにしろ何かと左よりだという話はカカシは何度もしてきた。特にテレビニュースの左巻きはひどいもので、先の選挙では大手ネットワークはこぞって民主党の選挙運動宣伝部と化していた。その中で唯ひとつ有線テレビのフォックスネットワークだけは中立を保ちスローガン通り、「公平で均衡」なニュースを報道をしてきている。

だが、自分が左巻きの満々中にいると、中間に居るフォックスニュースが極右翼に見えるとしても不思議はない。民主党の言ってることが常識であり、その支持者が中道だと思い込めば、本当の中道であるフォックスが極右の過激派に見えるのは当然といえば当然だ。

だから完全左巻きの主流メディアからしてみたら、極右翼でアメリカ市民の見解からはかけ離れているはずのフォックスニュースがやたらと視聴率を稼いでいる理由が理解できない。

オバマ王などは、フォックスが他のニュース局と違って自分のありがたさに平伏さないことに腹をたて、何かとフォックスネットーワークを名指しで批判し、この間行ったマラソンテレビインタビューでもフォックスニュースだけ除外したほどだ。

そのフォックスニュースが、またまた諸テレビ局の神経を逆なでするようなことをした。去る9月12日ワシントンDCで行われた対オバマ政権のデモ集会について、フォックスは「どうしてCBSもNBCも MSNBCも、そしてCNNもこの話を見過ごしたのか?」という集会の写真を使ってでかでかと一ページ広告を出した。

この広告について、名指しで批判されたテレビネットワークの各局は「集会について報道しなかったとは何事だ? 自分たちはちゃんと報道した!」と激怒。CNNのアンカーのリック・サンチェズなどは、ニュース番組中にCNNのニュース映像を混ぜ合わせながら、CNNはこんなにも広くこの話を報道した、CNNがこのニュースを報道しなかったというフォックスの広告は嘘偽りだ、デモ集会を奨励するのと報道するのとは別だ、と延々20分近く怒鳴りまくった。

フォックスニュースの広告には"How did CBS, NBC, MSNBC and CNN miss this story?"と書かれている。この写真と文章だけ見て単純に解釈すると、これらの大手ネットワークがこの集会が行われたという事実を見過ごしていた、つまり報道しなかったと取ることができる。だが、フォックスは本当にそういう意味でこの広告を出したのだろうか?

フォックスネットワークは自分中心の左巻きメディアとは違って、自分らがよそのネットワークから妬まれ嫌われていることは百も承知だ。自分らが間違いを犯すのを競争相手が魚の目鷹の目で狙っていることは充分に心得ている。だからフォックスが事実の裏もとらずにちょっと調べれば解るようなことを裏もとらずに発表するはずがないし、またすぐにばれるような嘘を新聞広告を出して大々的に発表するなんて馬鹿げたことをするはずもない。リック・サンチェズも指摘しているように、フォックスニュースでも人気コメンテーターのビル・オライリーなどは、CNNのリポーターが集会場で群集に野次られるシーンをみ見せておちょくっていたぐらいだ。

ではなぜフォックスは相手にすぐに突っ込みを入れられるような広告を出したのだろうか?ここで曲者なのがmissという単語である。miss(ミス)には「見過ごす、見落とす」と言う意味のほかに、「的を外す」という意味がある。フォックスは、他局がこの集会の本筋をきちんと理解できずに、お茶会運動について的外れな報道をしている、という意味で書いたのだとしたら話は通じる。現にフォックスのマイケル・タメロ販売副社長はこのように広告を説明している。

「一般的に言って、お茶会運動からエーコーンにしろ9月12日の行進にいたるまで、主流メディアは話を無視するか過小評価するかその重大さを歪曲してきた。」

サンチェズや他局の奴らがちょっとでも頭を使ってこの言葉の意味を考えていれば、フォックスの広告の意図は他局がこの話を報道しなかったという批判にあるのではないことがわかったなはずなのである。

だがなぜフォックスは、きちんと説明せずに誤解されるような言葉使いをしたのか? 

はっきり言ってこれはフォックスによる周到な計算だったとカカシは思う。フォックスは広告が他局から嵐のような批判を浴びることを充分に承知していた。そしてリック・サンチェズのようなアホがヒステリーを起こしてぎゃあぎゃあ叫びたててフォックスを批判することで、主流メディアの報道の仕方に不満を持っていながら惰性でネットワークのニュースを見ていた視聴者からの注目を集めようというのが本当の目的だったのだ。

だとしたら、その意図も理解しないでフォックス批判に飛びついた他局は完全に馬鹿をみたといえる。ま、奴らは常に自分らの常識がアメリカの常識だと思い込んで視聴者を馬鹿に仕切った態度をとっているからこういうことになるのだ。主流メディアはこれからもフォックスにどんどん視聴率を奪われていくことだろう。そうなっても、きっとまだ頭を掻いて「なんでフォックスなんぞに人気があるのだろう?」と完全に大事な話を見過ごしてしまう、それがアメリカ主流メディアの体たらくというわけである。

September 24, 2009, 現時間 2:37 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 20, 2009

左翼メディアも無視できなくなった左翼市民団体ACORNスキャンダル

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ここ数日、オバマ王が昔からふか~い仲にある選挙違反や他の違法行為で悪名高いACORN(エーコーン)という過激派左翼市民団体が次々に売春にまつわるスキャンダルをかもし出し話題になっている。これについては、私のネット仲間のマイク・ロスさんが「ACORN:未成年売春斡旋者にローンと税金の手ほどき」という見出しで紹介してくたが、マイクさんはそれに続いてここでもアップデートを書いてくれている。

まずことの起こりを説明しておこう。ビッグガバーメントというウェッブサイトで働いている保守派の若手ドキュメンタリー映画監督ジェームス・オーキーフと作家のハンナ・ジャイルスはヒモと娼婦に扮して、ボルティモア、ワシントンDC,ブルックリン(ニューヨーク州)、ロサンゼルスなどの都市にあるエーコーンの支部を次々に訪問し、エルサルバドルから未成年の少女を密入国させアメリカで売春宿を経営したいのだが、公営住宅に入るにはどうしたらいいかと相談を持ちかけた。

エーコーンの従業員たちは、「そんなけしからん相談にのるわけにはいかない、今すぐ警察と移民局に通報する!」と激怒したかというとそうではない。反対にどうすれば警察や移民局の目をかいくぐって政府から買収宿の経営費用を援助してもらえるか親切に「ヒモ」と「娼婦」に説明したのである。

それが一支部だけで起きたことであれば、孤立した出来事であり、もう少し従業員を採用する際に気をつけるべきだという批判はあってもエーコーンの組織そのものに問題があるということにはならない。ところが、オーキーフとジャイルスは、訪問した先々でほとんど同じような応対を受けたのである。

二人はこれらの応対を隠し撮りしネットでひとつづつゆっくりと発表した。全部いっぺんに発表しなかったのは、エーコーンの代表者が「これは~支部の一部の従業員による孤立した出来事」だといういいわけを充分期待していたからで、案の定エーコーンは「ロサンゼルスやニューヨークなどではこんなことは起きていない」と自分らの公式サイトで発表した。オーキーフたちはそれを待ってましたとばかりにニューヨーク支部とロサンゼルス支部のビデオを公開。エーコーンは慌てて声明文をサイトから取り下げるという大恥をかいた。

以前にもカカシはこの左翼過激派市民団体の悪行について色々紹介してきたが、エーコーンという団体の公式名は、The Association of Community Organizations for Reform Nowという長ったらしい名前なのだが、実際にはACORNという言葉自体が左翼政策を示唆するものであり、組織名はその頭文字に合うようにこじつけたにすぎない。ま、そんなことはどうでもいいのだが、この団体は表向きは低所得者の選挙登録、住宅、治安といった相談事に乗る中立の慈善事業団という名目で1970年代に設立された。

しかし、設立当初から彼らの目的はただひとつ。左翼政策の促進だった。彼らは常に民主党の政治家を援助するために働き、長年にわたって選挙違反を繰り返してきており、その従業員たちが何人もあちこちで選挙法に触れて起訴されたり裁判にかけられ有罪になっている。

特に先の選挙では選挙権のない違法移民を多く使って大掛かりな選挙違反を行い、当選の危なそうな民主党議員を次々に助けた。特にオバマ王への援助は大変なものだった。左翼連中はオバマ王とエーコーンの間には大した関係はないなどと主張していたが、関係ないどころかオバマ王とエーコーンの歴史は長いのである。それについては以前にも色々書いているので下記を参照していただきたい。

オバマ応援市民団体の相次ぐ違法行為、今度は不法侵入
経済活性案:オバマから極左翼犯罪市民団体ACORNに莫大なご褒美配当
ビル・エアーズ、恥じないテロリストとオバマ次期大統領の怪しい関係
オバマと左翼過激派市民団体ACORNの悪質な関係
前代未聞、オバマの政治広告費は過去最高

左翼連中がオバマ王とは無関係といっていたエーコーンだが、オバマ王が打ち出した経済不活性案のなかにはエーコーンへの多額な資金援助が含まれていた。これがオバマ王や民主党の選挙を違法に援助したエーコーンへの報酬であったことは誰が見ても明らかだ。

このスキャンダルがインターネットを通じてどんどんと大きくなっていったにも関わらず、主流メディアはこれに関する報道を必死に避けていた。主流メディアが無視していても事件はどんどん大きくなるばかり。主流メディアがどうしたものかと思案をめぐらしている間に、14日、米上院議会は連邦政府から多額の補助金を受け取っているACORNへの補助金支払いを差し止める決議を通し、15日には下院議会の議員たち130人がオバマ王に対し、ACORNとの関係を今後一切断ち切るようと迫った

普段はリベラルなテレビのコメディアンたちですら、エーコーンをおちょくるジョークを放つようになり、主流メディアはついにこの話題を取り上げたのだが、その口調はあたかもエーコーンが保守派の手先オーキーフとジャイルズの仕掛けた汚い罠にはめられた犠牲者であるといわんばかりだった。

ミッシェル・モルキンによると、MSNBCのノーラ・オーダネルなどはオーキーフらの「保守派の活動家が隠しカメラを使うやり方はエントラップメント(技と相手が違法行為を働くように誘い込む違法な囮捜査のこと)とも受け取れる」と批判。ミッシェル・モルキンは幼児の振りをしてネットに巣食う幼児愛変態を摘発する番組を製作しているネットワークがよく言うよと指摘。ミッシェルによるとNBCはイスラム系ジャーナリストを保守派が集まる行事に送り込み、反イスラム人種差別が起きているかどうか隠しカメラを持って調査する番組を製作中だという。保守派の悪行を暴露するために隠しカメラを持って捜査するのは合法だが、保守派が左翼団体の悪行を暴露するのは違法なのか? さすが左翼ダブルスタンダード!

さて、これについて肝心のオバマ王はどういう反応をしめしているのかというと、完全なお惚け作戦に徹底するようだ。下記はABCのディスウィークのインタビューの一部。

司会者: あなたの支持者の間では反対者に攻撃される格好な口実を与えてしまってるひとがいるんじゃないですか、たとえばエーコーンのように。

オバマ: いや、それはですね、私は民主党陣営や左系の中には私が感謝しないようなことをしてる人は確かにいます。たしかに。

司会者: 議会はエーコーンへの補助金を断ち切るといっていますが。

オバマ: え~、その、あの、、

司会者: エーコーンへの援助を全面的に、、あなたも同意しますか。

オバマ: 反対陣営でも同じことがいえると思います。もちろん同じです。

司会者: エーコーンへの補助金はどうなんですか?

オバマ: それはですね、正直な話、そのことについて私はあまり注意して追っていないのです。エーコーンが連邦政府から多額の補助金をうけていたことも知りませんでしたし。

司会者: 上院も下院もそろって補助金を断ち切ると投票しました。

オバマ: ですから、私が知っているのは、ビデオで見る限りけしからんことですし、捜査の必要があるということです。

司会者: では大統領は連邦資金断ち切りの決断はしないかもしれないということですか?

オバマ: ジョージ、それは今わが国が抱えている大事な問題じゃないでしょう。私が注意を払うようなっことではありませんよ。

オバマ王が大統領になった褒美として取らせてやった補助金について知らなかっただと? シカゴ時代からエーコーンの顧問弁護士やコミュニティーオーガナイザーの講師としてその活動について事細かな指導までしてきたオバマが、エーコーンが連邦政府から受けていた補助金の事実をしらなかっただと? しらばっくれるのもいい加減にしろ、よくもまあアメリカ市民をそこまで馬鹿にできるな、この(放送禁止用語)やろう!

本当に議会がエーコーンの悪行について調べるつもりがあるのなら、断じてミッシェルが指摘する次の三つの項目もしっかり調査してもらいたい。

1) オバマ陣営がどのように選挙運動式としてエーコーンに支払った80万ドルを「シティズンサービス」という看板団体を使って隠蔽したのか。

2) オバマ陣営はどのようにして献金者名簿をエーコーン関係のプロジェクトボートという団体と共有したのか?(いわゆる501(c)(3)項目にはいる団体は選挙運動をすることを禁止されている)

3) そしてどのようにプロジェクトボート並びに何百という無利益及び免税団体がエーコーンと一緒になって政治活動をすることが出来たのか。

カカシはオバマ王はエーコーンを見放したとみせかけて、裏工作してエーコーンへの資金は流し続けるのではないかと思うのだが、ミスター苺はエーコーンに対する本格的な調査が行われて一番困るのはオバマ王であり、エーコーンとの関係は冷血にいますぐ断ち切ることがオバマにとっては得策だという。自分を守ることに必死なオバマのことだ、オバマがエーコーンを見捨てる日は近いとミスター苺は踏む。

September 20, 2009, 現時間 11:36 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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September 6, 2009

次々と任命されるオバマの特別顧問たちの正体、、、グリーン特別顧問辞任を考える

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

昨日、オバマが任命したグリーン雇用の提唱者、バン・ジョーンズが過去に行ってきた過激な左翼運動が明らかになり、特別顧問の座を辞任した。下記は朝日新聞の記事より。

ジョーンズ氏は就任前、同時多発テロをブッシュ前政権が容認していた可能性の捜査を求める文書に署名していたり、共和党を不穏当な言葉で批判していたりしたことが最近、発覚。保守派から批判を浴びて謝罪していた。

朝日新聞が「特別顧問」と訳している地位は、英語ではCZAR(ザー)と呼ばれるものなのだが、オバマ政権にはやたらとこのザーが多く任命されている。これまでにも、代々の大統領たちが健康特別顧問とか、特に政治とは直接関係ない地位に有名人を任命したりすることはあったが、オバマ政権下では、これまでにみられないほど多数の顧問が任命されており、しかも彼らには前代未聞な広い権限が与えられている。

オバマはすでに40人近い特別顧問を任命しており、彼らはグォンタナモ収容所閉鎖やダルフール人種浄化問題対策と言った大事な外交政策にまで関わっている。

多数の顧問の存在には多くの問題点がある。

第一に、特別顧問の権限が高まるにつれ、公式の長官たちの権限が失われている。国務長官のヒラリー・クリントンがオバマ王から完全にその権限を奪われ、国務長官という立場にありながら、中東やイラクやアフガニスタンといった大事な場所に一度も派遣されていないのがいい例だ。ヒラリーがアフリカ訪問中、学生から「ご主人はどういうご意見ですか?」と質問を受けて「国務長官は私です。主人ではありません。」とヒステリーを起こしたのも、オバマからさんざんコケにされている自分の立場への不満が爆発したせいではないかと言われている。ブッシュのチェイニー副大統領は、ブッシュを影で操っているとか左翼連中が言うほど存在感のあったが、オバマのバイドン副大統領などは、カカシなど、名前もすっと出てこないほど存在感が薄い。

第ニに、特別顧問は議会からの承認を必要としない。国務長官や防衛長官といった内閣の長官たちは任命の際に上院議会からの承認を必要とする公式な地位なのでやたらな人間は任命できない。だが、特別顧問はそんな面倒な手続きは必要ないので、オバマ王が自分勝手に友達だの親戚だのを任命することができる。上記のジョーンズのような911事件はブッシュの陰謀だとか、警察官を殺した過激派テロリストを公に支持するような気違いが、顧問などになれたのも、議会を通さずオバマの一存で決められていたからに他ならない。

第三は第二から必然的におきることで、一番心配なことなのだが、議会の承認を得ない議会に責任も負わないというオバマ王直轄の顧問の権限が拡大するということは、オバマ大統領個人の権限が拡大されるということだ。オバマ王はこれらの顧問を使って議会で承認されない議案を勝手に大統領特別命令として発令し、独裁者よろしく大統領の座席だけで国を采配しようとする危険である。

しかもオバマが任命した顧問たちは、どれもこれも過去に怪しげな過激な運動をしていた共産主義やファシストばかりなのである。ジョーンズは例外ではなくオバマ周囲では典型例なのだ。

本来ならば主流メディアがジョーンズの任命の際にこの問題を取り上げるべきだった。しかしオバマべったりの大本営報道に甘んじている主流メディアはオバマ王の周りでおきているこの心配な事実を全く報道していない。ジョーンズの過去があからさまになり辞任にまで追い込まれたのも、保守派のトークラジオやブログや新聞が取り上げて、主流メディアも無視できなくなったからである。

ちなみに朝日新聞はジョーンズが謝罪したなどと報道しているが、ジョーンズは謝罪などしていない。自分は保守派白人たちの陰謀に陥れられたとわめきたてているだけだ。

今後もオバマの顧問たちによるスキャンダルは絶えないだろう。そしてそうしたことがおきる度に、オバマ王の独裁主義が次々にあからさまになっていくはずだ。いったいアメリカ主流メディアはいつまでオバマの独裁に目をつむりつづけるのだろうか?

September 6, 2009, 現時間 8:26 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 15, 2009

オバマ王、アメリカ兵を大量殺害したイランテロリスト幹部5人を釈放

イラク関係 , イランが危ない , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

この間も、イギリスの人質を救うためにオバマ王がイランのテロリストを釈放したという話をこの間もしたばかりだが、オバマ王は、なんと、今度はイラクにおいてアメリカ兵を千人近く殺害した武器開発及び戦略訓練をイラク抵抗派に供給したイランのテロリスト幹部5人を解放した。

ナショナルレビューの記事によると、どうやらこれは、イラン側が5月にイランで逮捕されたイラン系アメリカ人記者の解放条件の一部としてオバマ政権に要求していたことらしい。

釈放されたのは“Irbil Five”(アービルファイブとでも発音するのかな?)といって、イランの特別部隊クォッズ隊のメンバーである。イラクで戦死した1/10がアービルファイブの開発したEFP (Explosively Formed Penetrator)という武器で殺されたとされている。またこの5人の幹部はイラク内におけるゲリラ作戦をイラク抵抗派に支持指導した幹部であり、この幹部の指図で殺されたアメリカ兵の数はEFPで殺された数の何倍にもなると思われている。

ブッシュ政権がアービルファイブの釈放を断じて拒んでいた理由は、イランがイラクにおいてアメリカ兵に攻撃を継続させていたこと、またアフガニスタンのタリバンにも武器及び軍事訓練の供給をしていたことがあきらかだったからである。そしてオバマ政権になった今もその状況はなんら変化はないのだ。

にも関わらず、オバマ王は、たったひとりのイラン系アメリカ記者の開放を獲得するために、今後もイラクやアフガニスタンで数知れないアメリカ兵を殺害することになる非常に危険なテロリスト幹部を釈放してしまったというのである。いったいオバマ王は何を考えているのだ?

しかもアービルファイブの釈放は人質交換条件の一部であり、他にも有力なテロリストを何人も解放することが条件に入っているという。ということはオバマはそいつらも釈放するつもりなのだろうか?

カカシに理解できないのは、オバマ王がこの釈放によっていったい何を得ようとしているのかということだ。アメリカは人質の釈放のためにテロリストと交渉は一切しないという方針をずっと取ってきた。非公式な裏での取引は無論そういう場合でも行われてはいたが、表立った交渉はしないことになっていた。それをオバマ王が覆す理由は何なのだろうか?

下々の者のことなどなんとも思っていないオバマ王が、たかがジャーナリスト一人救うために、こんな危険な行為に出るのはいったい何のためなのだろう?

July 15, 2009, 現時間 1:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 29, 2009

オバマ王の「不都合な真実」隠蔽を無視するメディア

狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀 , 科学

昨日もちょっと触れたが、今日は下院で通った二酸化炭素排出課税の法案が審議される直前に、二酸化炭素と地球温暖化には直接関係がないという調査結果を出したアメリカの環境保全委員会(EPA)がその事実を隠蔽し、しかもそれを発見した科学者たちを脅迫して沈黙を強制していたという事実について、ニュースバスターの記事を参照しながら、もっと詳しくお話したいとおもう。

オバマと民主党が下院でごり押ししたエネルギー法案(通称はCap&Tax、二酸化炭素課税法案)を国民に紹介するにあたり、アメリカの環境保全委員会(EPA、Environmental Protection Agency)は二酸化炭素の排出と地球温暖化の関係について調査を行った。

昨日はEPAが独自の調査を行ったと書いたが、実はそうではなくて、EPAは専門の科学者に調査を依頼するかたちでの調査だった。調査書を作成した科学者カーリン氏とデイビッドソン氏は、温暖化には人工的な二酸化炭素排出はほとんど影響がないという結論を出したのだが、この調査結果はEPAの政治的な見解に反すため、この事実は調査書からは隠蔽され、著者の科学者達は沈黙を命じられた。

不思議なことに、アメリカの主流メディアはこの「不都合な真実」に完全に目をつむり、沈黙を守っている。

これが事実なら由々しき問題である。国の大統領が国民から科学的な事実を隠し、自分の勢力増強に都合のいい政策を押し通そうとしているのだ、本来ならばメディアはこういう腹黒い政治家の陰謀を暴く責任があるのではないのか?

ブッシュ政権の頃は、暴けば国の安全を脅かす国家機密でさえも国民には知る権利があるとかなんとかいいながら平気で漏洩してきたアメリカの主流メディアは、国民の税金を不必要に上げ、しかも低迷する国家経済にさらに負担をかけるような政策を、オバマ独裁政権援助のための科学的事実隠蔽に手を貸すという恥知らずな真似をしているのだ。

こうなったらこのようなインチキ法案が通らないようにする希望は、反対派の共和党議員達が上院議会の席でEPAの調査結果について詳しく説明し、オバマの法案がいかに科学的な真実に反しているかということを暴露すべきである。そして主流メディアがその模様を報道しないのであれば、我々ブロガーやラジオのトークショーホストなどが、いかに零細であろうとも声を高くして真実を国民に訴え、地元の議員に嘆願してくれるよう呼びかけるしかない。

アメリカ国民よ、目を冷ましてほしい、地球温暖化など起きていないのだ。すべて似非科学者と政治家による陰謀なのだ。アル・ゴアの詐欺師に騙されないでほしい!オバマ独裁王の口車に乗らないでほしい。

自由を愛する有権者諸君よ、真実を見つめたまえ!

June 29, 2009, 現時間 7:46 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 21, 2009

アメリカ大本営報道始まる、ABCテレビ局ホワイトハウスから報道

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

民主党色丸出しのアメリカ主流メディアではあるが、今回のホワイトハウスからオバマ王の健康保険案討論会をタウンホールミーティングのかたちで一時間にわたってABCテレビが報道することになったことは、これまでにも増して現政権と主流メディアの癒着ぶりがあきらかとなった。しかも番組では共和党の代表は出演せず、オバマ案の反対意見は全く反映されないことがあきらかになった。しかもABCは放映中にオバマケア反対意見のコマーシャル放映も許可しない意志を発表している。

つまり、ABCテレビは公共放送局という立場にありながら、オバマのプロパガンダを放映する大本営テレビ局と成り下がったというわけである。ま、選挙中も恥かしげもなくオバマの応援団をやっていた主流メディアだからこの程度のことで驚くこともないのかもしれない。

ところで、アメリカのリベラルは何かとフォックスニュースが保守派の手先だとか過激派右翼だとか批判するが、それはフォックスニュースのみがオバマの代弁者となることを拒否しているからにすぎない。フォックスニュースにはいくらでもリベラルのニュースキャスターやコメンテーターが出演しているが、その他の主流メディアのようにあからさまにオバマ王に媚びへつらわないのがリベラルやオバマ王には気に入らないのだ。

一般のリベラルがフォックスを批判するのはいいとしても、大統領たるオバマ王がそんなことを気にするのはせこ過ぎる。だが独裁者を目指すオバマ王はすべてのメディアが自分にひれ伏す事を望んでいるらしく、テレビネットワークとして唯一つ独立した意見を保ちオバマ批判も遠慮なくするフォックスニュースが気に入らないとして、フォックスは自分を攻めることだけに四六時中専念しているテレビ局だなどとくだらない批判をテレビインタビューでしている。大手主流メディアから8年間叩かれ続けたブッシュ大統領は、こんなせこいことはしなかった。ブッシュ大統領は自分の評判になど全く興味がなかったからだが。

とにかく、反対意見が全く反映されないのであれば、この番組は民主党のコマーシャルではないか、コマーシャルなら民主党はきちんと広告料金を支払うべきであり、民主党が払わないで自分らの意見を一時間に渡って放映できるなら、共和党も反対意見を同じ時間、無料で放映できなければ不公平である、という内容の抗議文を全国共和党委員会(the Republican National Committee)とケン・マッケイ参謀総長はABCに送った。

「オバマ大統領は健康保険改正案に独占権もなければ自由な放映権もなありません。」「大統領は何度も両党による討論を求めると発言して来ました。ですから共和党もお茶の間時間のイベントに含まれるべきです。」

これに対してABC局は自分らの番組の編集は自分らが決めることなので、他人からとやかく言われたくないという内容の返答をした。だが、問題なのは、こういうことがまかり通るならば、オバマ王や民主党は常に自分らの提案する法案を独占的にテレビ放映することが出来るわけで、反対派の意見を一般市民が聞く事ができない状態になる。ブログや有線テレビが活発になってきたとはいえ、アメリカ人のほとんどが未だにニュースをテレビニュースから得ていることを考えると、まさにこれは大本営報道のはじまりだ!

June 21, 2009, 現時間 8:33 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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May 10, 2009

暴力団労働組合がアメリカ産業を乗っ取る日

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

オバマ王はアメリカを民主党のみで国を独裁し、自分がその政権に永遠に君臨するファシズム国家設立に余念がない。今回のクライスラー『救済』政策が王の汚い企みを顕著に表している。

以前に、カカシは『アメリカ三大自動車メーカーは倒産させよ!』においてアメリカの三大自動車メーカーの経営難はもとはといえば、労働組合の行き過ぎの給料や年金保証に端を発していると書いたことがある。この三大メーカーを救済する唯一つの方法は倒産だ。彼らを倒産させ、経営体制を再編成(リストラクチャーリング)して、理不尽な要求で会社をつぶす原因となっている労働組合を解体すべきなのである。

ところが、労働組合から多額の献金をもらっているオバマ王及び民主党議会は、クライスラーやジェネラルモータース(GM)を倒産させるどころか、債権者を脅迫して借金を踏み倒し、労働組合の暴力団と組んでこれらの会社を乗っ取ろうとしている。これこそまさに「バナナリパブリックの最たるものだ。」とパワーラインのジョンは批判している。

クライスラーの債権者の多くが、今年の初めにTARPという国からの救済金をもらっている。金融機関の危機は国にとっても危機であり、この救済そのものにはそれなりの道理もあってカカシは頭から批判する気はない。ただ、このTARP金には支給当初には明らかにされていなかった色々な条件がついていた。TARPによって企業の経営を国に乗っ取られる恐れがあると察した金融企業のいくつかが、救済金を返納すると国に申し出たが、オバマ王はそれを断固拒絶した。オバマ王の目的は金融機関を救うことではなく、救済金を餌に機関を乗っ取ることにあったからである。

政府から救済金をもらっている債権者は、国に強い事が言えない。よってクライスラーに貸した金が半分も返ってこなくても文句が言えない状態になっている。すでにPerella Weinberg Partnersという債権者はホワイトハウスからの強い圧力に負けてオバマ王の条件を飲むことに承知したという。

オバマの政策が施行されれば、将来労働組合のある企業に対して安全な保証債券の貸し付けをすることなど不可能となるとウォールストリートジャーナルも書いている。

オバマ王の陰謀が成功すれば、政府と労働組合がクライスラーの最大株主、つまり所有者となる。クライスラーを衰退に追い込んだ張本人である労働組合が、今後クライスラーを立て直す等できるはずがないではないか。第一、労働組合は経営側に対して労働者の権利を保証する代弁者のはず。労働組合自体が経営者になったら、労働者の権利をどうやって保証するのだ?ここに利害関係の矛盾があるではないか。

債権者を最優先させるアメリカの倒産法は、長年にわたって無数の倒産を処理して設立された最良の法律である。経験ある裁判官が不公平のないように透明性のある裁断を下すことをそれぞれの債権者は信用している。

それを経済などド素人のバラク・オバマなどが口出しをしてかき回せば、将来アメリカの金融市場は根本から覆されることとなるのだ。返済が保証されているからこそ金融機関は金を貸すのだ。それが独裁者の気分次第で契約が破棄されるとなれば、今後いったいどんな銀行が企業に金を貸すというのだ? 金が借りられなくなったらどんな企業が成り立つというのだ?

それとも、オバマは自分の気に入った企業を選りすぐって銀行に無理矢理融資させるつもりだろうか?

それこそファシスズムだ。

オバマ王のアメリカ独裁化はさらにすすむ。

May 10, 2009, 現時間 10:58 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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May 1, 2009

ミスユニバース、シドニー代表痩せ過ぎを批判されて大憤慨

どうでもいいニュース , 狂ったメディア

アメリカではミスカリフォルニアの保守派回答が話題をかもし出したミスユニバースコンテストだが、今度はオーストラリア代表選考で、最終選考に残ったシドニー代表があまりにも痩せすぎているというので話題になった。この話はカカシが「楽して痩せよう、怠慢人のダイエット」という題で始めたダイエットブログに詳しく書いたので、こちらにも一部転載しておこう。

先日行われたミスユニバースのオーストラリア選考で入賞したシドニー出身の参加者が痩せ過ぎではないかという話題が持ち上がった。

7000人の中から「健康的で均整のとれた体」をテーマとした最終選考の32人に残った参加者には、シドニー出身のモデル、ステファニー・ナウモスカ(Stephanie Naumoska)さん(19)もいた。

 地元新聞は「やせ過ぎてるのか美しいのか」との見出しで、赤いビキニを着てやつれた表情でポーズをとるナウモスカさんの写真を掲載した。

 身長1メートル80センチ、体重49キロのナウモスカさんは、肥満度を示すBMI値は15.1ほど。専門家は栄養失調状態とされる18を大きく下回っているとして、血液検査をする必要があると指摘するなど「やせ過ぎ」問題が波紋を呼ぶ代表選考会となった。

標準BMIは21ぐらいだが、ステファニーさんの背丈でその数値を出すとなると、だいたい70kgくらい必要となる。本人はオーストラリアのテレビインタビューで最近量っていないがすくなくとも52~55kgぐらいはあると抗議していた。それが本当で多く見積もって実際に55kgだったとしても、BMI値は17で、標準最低限の18以下だ。私はBMIをゴスペルみたいに信じ込んでいる訳ではないが、それでも彼女はやはり痩せ過ぎだろう。

おかしかったのは、彼女がアメリカのテレビインタビューで、「自分のことを何も知らない人が、私のみかけだけで批判するなんて不公平だ。」と言っていた事だ。容姿を審査される美人コンテストに参加しておいて、自分の容姿を批判されることが「不公平」だと文句をいうのは、なんか変じゃありませんか? それに彼女はプロのファッションモデルだ。彼女の痩せた容姿が生かされる最適の職種だ。容姿が重要な仕事をしている人が容姿を批判されるのは当たり前の事。それが嫌ならそういう職種につくべきではない。

これが彼女が弁護士の資格をとる国家試験の面接で、「あなたは痩せ過ぎだから失格。」とか言われたなら、これは不公平だが。

美人コンテストの参加者が容姿で評価されるのは当たり前。不公平なのは、ミスカリフォルニアが受けたような政治的な見解を問う質問だ。美人コンテストの出場者が政治的に正しく(リベラル)なければ勝てないという思想コントロールのほうがよっぽども理不尽だろう。

ミスシドニーはオーストラリア代表には選ばれなかった。容姿を売り物にしておいて容姿で評価された以上、特に同情の余地はない。ステファニーちゃんは、いくら食べても太れないその体型を生かしてせいぜいモデル業に専念したらよいのだ。

ところで、アメリカでは実際にミスUSAに選ばれたカロライナ代表よりも、同性愛結婚に反対したミスカリフォルニアのほうが話題に登り、あちこちのトークショーやら保守派団体から演説の招待状が来ているという。はっきり言ってアメリカでは美人コンテストなど最早人気はない。アメリカ伝統のミスアメリカコンテストですら、大手テレビネットワークの枠組みから外され、比較的保守派の視聴者が多いカントリーミュージック専門の有線放送が放映する状態になっている。

ミスユニバースはミスアメリカよりもさらに人気が落ちる。こんなコンテストで勝ってみても、一部のオタク以外は特に興味がない。それが今回のミスカリフォルニアのキャリー・プリジェン(Carrie Prejean)さんの勇気ある発言により、ちょっとした注目を浴びることとなった。キャリーさんは質問を受けた時、神に試されていると感じたと言っていたが、彼女は見事にその試験に受かったと言えるだろう。

May 1, 2009, 現時間 12:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 21, 2009

優勝を取り逃がした保守派ミスカリフォルニア

アメリカ内政 , 狂ったメディア

昨日、最後の二人にまで勝ち残ったミスカリフォルニアが、審査員からの政治色の濃い不当な質問に正直に答えたことで、優勝を取り逃したかもしれないと書いたが、今日になって、ミスUSAの主催者側の会長と副会長から、まさしくミスカリフォルニアが次点になったのは彼女の宗教的な意見が原因だったことが確認された。

元ミスUSAでモデルでもあり、今はミスUSA企画委員会の副会長を勤めるシャーナ・モークラー(Shanna Moakler)は、『優勝を取り逃がしてまで自分の主張を貫いたミスカリフォルニアは偉いと思うが、彼女の言い方には思いやりが欠けていた。』という内容をテレビのインタビューでした。なぜかその音声は見つからないのだが、同じような内容のことをマイスペースでも書いているので、そこから抜粋すると、

まず最初にはっきりさせておきたいのですが、私はミスカリフォルニアを見捨てたりはしません。彼女とは正反対の意見ですが、彼女を嫌ったりなどしていませんし、彼女が自分の意見を述べたことについても全く問題はないと思います。保守派のキリスト教徒がタイトルを手にしたのはこれが最初ではありません。....

これだけ読んだら、キャリー・ペリジャンは、「同性愛者はかき集めて収容所へ送り込め」とでも言ったのかと思うような書き方だ。これについづいてシャーナは、ミスUSAはミスユニバースの候補なのであり、アメリカを代表し、多々の問題について外交官としての役目を果たさなければならないとしている。

カリフォルニアにとって残念なことに、ここで私たちは冠を失ったのです。彼女の答えや信仰ではありません。なぜならカリフォルニアでは悲しい事に彼女の意見は多数意見だからです。彼女が冠を逃したのは彼女がミスUSAの象徴である全ての人への思いやりを伝えることができなかったからです。好むと好まざるとに関わらず、ゲイやレズビアンはこの国の一員なのです。

クリスチャンもこの国の一員なんだけどね、それはどう踏みつけてもいいわけ?だいたい『私個人としては結婚は一人の男と一人の女の間でされるべきだと信じる。』という発言のどこに思いやりが欠けるというのだ?キャリーは同性愛者は社会の一員ではないとか、同性愛行為は違法にすべきだとか、同性愛者は並べて銃殺しろとか言った訳ではない。自分の意見として、結婚は一夫一婦制であるべきだと、カリフォルニア及びアメリカ全国で多数意見のごく一般的な見解を述べたに過ぎない。

思いやりとか、社会の一員云々というなら、自分と意見が違うというだけで、個人的な罵倒をくりかえしているゲスのペレズ・ヒルトンなど思いやりのかけらもないではないか?

シャーナは最後にこのように謝罪してエントリーを締めくくっている。

しかしながら、私はミスカリフォルニアUSAコンテストを支持してくださった男女の皆様にお詫びをもうしあげます。皆様のなかには裏切られた気持ちで傷ついたかたもいらっしゃるでしょう。でもどうか皆様のご理解と親睦と愛、そして引き続きお応援をお願いいたします。

ヒルトンのような下品な変態男を審査員にして、女性を罵倒する最悪の言葉使いをテレビやラジオやブログを通して聴かされて傷ついた保守派ファンの気持ちに対しては謝罪はないのか?シャーナも認めている通り、カリフォルニア州民の過半数が一夫一婦制を支持している。ということはミスカリフォルニアコンテストを支持したファンの人たちの大半も一夫一婦制を支持していると考えるべきではないのか?特に最近のミスコンのファンはリベラルよりも保守派が多いのだ。シャーナはファン層を見誤っていると思うがね。

ちなみに、今夜キャリーがフォックスニュースの番組に出演していたのを見たが、最終審査に残った5人にされた質問には、他にもリベラルと保守派を区別する質問があったという。もし、彼女が経済関係の質問を受けていたとしても、保守派の彼女の答えは『間違った』ものとして、優勝を逃しただろう。

今回のことで、ミスUSAは、組織的にリベラルであり保守派が嫌いなのだということが公になった。今後ミスUSAに応募する保守派は嘘をつくか、信念を通して落選するかしかない。キリスト教徒やユダヤ教徒は自分の宗教を隠しておいたほうがいいだろう。どうせなら、コンテストの応募資格に「リベラルのみ!保守派の応募はお断りします。」とはっきり書いておけば問題は防げる。

April 21, 2009, 現時間 11:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ミスカリフォルニア、一夫一婦制を唱えて優勝を逃す

同性婚 , 狂ったメディア

リベラルってのは、どうしてこうも時と場所を選ばずに自分らの偏向した政治色をあらわにするのだろう?保守派が外交的に問題のある話題を避けるのに対して、リベラルは常に場違いな場所で政治を持ち出し、相手の礼節さを利用して自分らの無礼行為を披露する。

リベラルにかかっては、ミスUSAコンテストですら政治色を逃れることができなかった。優勝候補と言われていたミスカリフォルニアのキャリー・プリジェン(Carrie Prejean)に自他共に認めるホモ審査委員のペレズ・ヒルトンは次の質問をした。

「バーモント州はアメリカで四番目に同性愛結婚を合法とする州となりました。他の州もこの例に従うべきでしょうか、そうでないとしたら何故ですか?」

言っておくが、ミスUSAの方針として、審査員は政治、宗教、セックスに関する質問はしてはいけないことになっている。本来ならば、ここで司会者がこの審査員の質問を遮り、「ヒルトンさん、政治の質問は御法度です。他の質問にしてください。」というべきだった。しかしミスカリフォルニアはこの質問に真正面から答えた。

「私は我が国が同性愛結婚を選ぶことが出来る国であるということはすばらしいこだと思います。(略)でも、我が国では、私の家庭では、結婚は一人の男性と一人の女性の間でのみ認められるべきだと信じています。誰を侮辱するという意味ではなく、私はそのように育てられましたし、そのようにあるべきだと信じます。ありがとうございます。」

主流メディアはこぞってこの答えを問題のある答えだとしているが、実際のビデオをみてみると、彼女のこの答えの後には観客から盛大な歓声が湧いた。

にも関わらず、主流メディアはこぞって彼女の発言を批難。一夫一婦制は問題にされている話題だとか、ミスカリフォルニアの失言だったとか、観客から怒りを買ったとか、嘘ばっかりである。で、質問をした当の変態審査員は自分のブログでキャリーちゃんのことを何と言ったかというと、最初は「雌犬(めすいぬ)」という女性への侮辱としてはかなりひどい名前で呼んだが、後になって、この言葉使いは適切ではなかったとし、本当は彼女を「おま*こ」という女性への最悪の卑下である名前で呼ぶつもりだったと訂正した。

ペレズ・ヒルトン、あんたは本当のゲスだよ。私が品が悪ければf*g**tと呼んでやるところだ。(男性同性愛者への最悪の侮蔑語をここに当てはめるべし)こんな女々しい男を審査員にするミスコンもミスコンだがね。

今や、キャリーちゃんは、そのまっとうな答えのせいで優勝を逃したと思われている。実際にそうだったかどうかは別として、こういう場でこういう質問をする方にこそ落ち度があるはず。ごく常識的な返答をした女性が主催者側の政治見解と合致しなかったからと言って差別されるなら、もうこんなコンテスト、ミスコンでもなんでもないではないか?

リベラルは常に寛容だの多様性だのと口では偉そうなことを言って、保守派は偏狭だとか差別意識が強いとか批判しているくせに、いざ自分と意見の違うひとをみると、すぐに性的に嫌らしい侮蔑後で罵倒して差別する。わかっていたことではあるけれど、ここまであからさまにやられると、いまさらながら、空いた口が塞がらないのであった。

April 21, 2009, 現時間 12:22 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 19, 2009

ティーパーティ報道、CNNの証拠隠滅作戦

Tea Party , 狂ったメディア

昨晩、ブログ仲間のパテリコ一家と一緒に夕食をしたのだが、食事の席で、パテリコはCNNが著作権を理由に個人がYouTubeにアップしたCNNリポーター、スーザン・ロージェンの偽善者ぶりを暴露したビデオを取り下げることに成功したと怒っていた

Founding Bloggersのサイトで、取り下げられたビデオが一部、フォックスニュースの番組で取り上げられているのを見る事が出来る。

CNNのニュースで報道された映像では、「オバマはファシストだ」という看板を掲げた参加者が、自分の立場をきちんと説明できずにただ「オバマはファシストだ」を繰り返す姿が報道された。また、リンカーンの哲学を説明しようとした参加者の言葉をロージェンが遮って、この集会は反政府、反CNNだと言って立ち去る姿が映された。しかし、その後の光景を上記のブロガーが撮影していた。

このビデオを見ていると、参加者の女性が『これは共和党とか民主党とかいうことではない。なぜ普通の参加者から意見を聞かないのだ?』とロージェンに食って掛かっている。「あなたは私達を馬鹿にしてる。私はあなたのやっていることをみてきた。とても不公平だ。」それに対してロージェンは「私はサインを持っている人から意見をきいただけだ。」と答えると、その女性は「共和党も悪い!」というサインを掲げている人を指差し、「このサインを見たか?」と聞いた。ロージェンは「私たちの視野には写らなかった」と見苦しい言い訳をしている。

リベラル達は常に保守派市民を馬鹿にしているので気がつかないが、我々保守派はメディアの左より偏向を誰よりも知っているのである。だからこういう集会に「取材」に来るリポーター達がどれほど偏向した報道をするかなど最初からお見通しなのだ。このビデオの女性もそれを念頭に置いてこのリポーターの取材をじっくり観察していたのであろう。この女性はリポーターがきちんと自分の立場を説明できそうもない人だけを選んでインタビューし、まともな答えが出るとさっさと引き上げてしまったのをちゃんと見ていたのである。

ところで、CNNは民間人が撮影したこの映像すらも「著作権侵害」を理由にYouTubeに取り下げさせた。ロサンゼルス検事であるパテリコは、法律上CNNにそんなことをする権利はないと言っていた。しかしミスター苺は、YouTubeは民間企業なので公平にビデオをアップする義務はない、YouTubeを責めてみても無駄だろうと話していた。

出来るとしたら、ファウンディングブロガーが自分のビデオを自分のサイトでアップする。それを他の保守派ブロガー達がダウンロードして自分のところでアップするというふうに、草の根運動を繰り返すしかないだろう。今朝のパワーラインによればパテリコはまさにそれをブロガー達に呼びかけている。

それにしてもCNNの汚さったらない。私はテレビのニュースなんてフォックスも含めて全く見ていないが、それでも空港のラウンジとかでCNNが流れるとものすごく胸が悪くなる。特に外国でのCNN放送はアメリカのそれよりひどい。それで私はラウンジでは音楽を聴く事にしている。そのほうが精神的に健康である。

April 19, 2009, 現時間 4:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 6, 2009

ケンタッキーの大雪被害、一週間以上経ってやっと非常被災地指定に

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 科学

アメリカ中南部を襲った大寒波で、オバマ政権による救済活動が大幅に遅れているという話はこの間もしたが、27人の死亡者を出したケンタッキー州では(ほとんどが危険な暖房による一酸化炭素中毒)、一週間以上たった今でもまだ停電がつづいており、飲み水もろくにない状態である。バシアー知事の嘆願をうけてオバマ大統領はやっと重たい腰をあげ、ケンタッキーを非常被災地域と指定した。それでやっと必要な物資配給が可能になったが、オバマのこの対策の怠慢さはハリケーンが上陸する前からルイジアナ州を非常被災地区に指定してFEMAや赤十字を待機させていたブッシュ大統領の敏速な対応とはえらい違いだ。

ところが困ったことに米連邦緊急事態管理局(FEMA)から配給された非常食品にサルモネラ菌がはいっている可能性が明らかになり、すでに被災地で配給されたピーナッツバターを廃棄するようにと呼びかけが会ったりして、救済活動がさらに複雑になってしまった。

ケンタッキーのバシアー知事は、被災地に配給された非常食品は安全だと、自分でピーナッツバターを食べたりして州民を安心させようとしているが、救済の遅れている州でこんな問題はまさに泣きっ面に蜂である。

それにしても、これだけの被害が出ているにも関わらず、アメリカのメディアはオバマの無対策に何の批判もしないどころか、被災についてほとんどと言っていいほど報道がされていない。リンクしたニューヨークタイムスの記事も2月6日付けのA18面にちらっと載っただけで、関連記事の報道はこれが初めて。ほぼ毎日第一面で報道されたカトリーナの時とは取り扱いに雲泥の差がある。

メディアの関心が薄いもうひとつの理由に、被災地が中南部の共和党支持の州だからではないかとシニカルなミスター苺は言う。エリートメディアは田舎の保守派州がどんな天災を受けようと興味がないのだと言う。カカシはメディアが単にオバマの無能ぶりを隠そうとしているだけだと思うが、何にしても困ったことである。

February 6, 2009, 現時間 5:34 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 2, 2009

ケンタッキー州の大雪災害に対応遅れるオバマ政権

アメリカ内政 , 狂ったメディア , 科学

今年はアメリカは全国的に寒波に襲われているという話は何度もしたが、先週からアメリカ中南部はひどい吹雪に襲われており、この寒いのに吹雪による停電が続き、全国で凍死者や寒波による事故などによる死亡者が何十人と出るほどの被害が発生している。にもかかわらず、オバマ政権は未だにケンタッキーを緊急災害地域に指定していないだけでなく、地方からの嘆願にも関わらず、連邦政府からの救済対策はほとんど何も取られていない。。

オバマ政権下において、FEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁=Federal Emergency Management Agency of the United States)が出動するまで一週間半もかかっており、吹雪が始まって一週間してやっと出動された州兵たちは、雪で折れ道を塞いでいる木々の枝を切り開く電子のこぎりすら用意して来なかったというお粗末さ。この対策の遅れによってひどい被害がでているが、この事実は地方メディア以外のアメリカメディアはほとんど報道していない。

私がRSSフィードでもらっている全国向けAPの見出しでは見つからなかったのだが、下記は2009年2月2日付けのUSAトゥデイの記事より。

(ケンタッキー州の)スティーブ・ベシアー(Steve Beshear)知事は先週始まった破壊的な氷嵐に対応すべく、バラク・オバマ大統領にケンタッキー州を非常被災地に指定してもらい、連邦政府からの援助資金の支給手続きを即刻始められるよう嘆願するつもりだと発表した。

下記はAPの記事を取り上げたケンタッキー地方新聞のCourier-Journalより、

ケンタッキー州、マリオン市。中西部から東海岸に渡って大被害を及ぼしているこの冬の嵐によって、およそ百万の人々が暗闇に突入し、氷に覆われたケンタッキー州では被災者がモーテルや避難地に批難している。

何十という凍死例が報告されてりおり、多くの人々が停電の早急な復旧を嘆願してる。ケンタッキーの僻地では食料や飲料水の不足が出ており、川でバケツで水汲みをしなければならない状態に陥っている。

すでに中西部では42人の凍死者が報告されており、アーカンサスで9人、テキサスとミズーリでそれぞれ6人、オクラホマ、インディアナ、ウエストバージニアでも凍死や危険な暖房による一酸化炭素中毒などの事故で死者が出ている。ケンタッキーでは11人の死亡者が出ている。

地方都市の役人は州や連邦政府からの援助が足りないことに怒りをあらわにしている。.....

「ところどころ、まだ訪問していない地域にも人々は残っているのです」とスミス所長。「その人たちがまだ生きているかどうかもわからないのです。」

スミス所長によると嵐の後でもFEMAの姿は全く見えないという。

ハリケーンカトリーナがニューオーリンズに上陸する前から、ルイジアナを緊急被災地に指定し、FEMAを待機させ、ルイジアナ知事とニューオーリンズ市長に即刻市民の強制批難を命令するよう促すという迅速な対応をしたブッシュ大統領を、民主党のブロンコ知事の不能さを責めるかわりに、なにもかもブッシュが悪いと責め立てたメディアはバラク・オバマの無行動さを責めるどころか、災害が起きていることすら報道していない。

その間オバマ大統領はなにをしているのかというと、ホワイトハウスの暖房を24度まで上げて、上着なしのワイシャツ姿で会議をしている写真が新聞で発表されている。オバマの側近は、オバマはハワイ出身なので寒がりなのだと言い訳をしているが、周りの人間からはまるで温室のようだと批評がでているくらいだ。

オバマ王は下々の民には省エネのため暖房は18度くらいまでにとどめるようにとか言っておきながら、自分は24度の温室でぬくぬくしているというのである。それだけでなく、中西部の寒波被害もどこの空、一人分100ドルのステーキディナーを出すディナーパーティの主催に忙しかったという。

で、オバマ政権対応の遅れを批判する記事はどこにあるのかな?

February 2, 2009, 現時間 8:04 PM | コメント (1) | トラックバック (4)

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January 21, 2009

偽善と欺瞞に満ちたハリウッドスター達の宣誓

アメリカ内政 , 狂ったメディア

民主党のバラク・オバマの大統領就任を祝して、ハリウッドの能無し芸なしスターたちが、ユートゥーブに宣誓ビデオを発表した。ビデオはビッグハリウッド(Big Hollywood)からリンクがつながる。

ビッグハリウッドの感想とともに、ビデオの内容とカカシの感想も一緒に述べることにしよう。その前に一言忠告。ビデオを全部観て、ひどい吐き気に襲われても当ブログは一切関知しないのであしあからず。

出演者はデミー・ムーアと彼女の若ツバメのアシュトン・クーチャーをはじめとしてアーロン・エックハート、マリッサ・トメイ、 P. ディディといった面々。しかし内容はさすがに能無し連中だけあって馬鹿馬鹿しくって聞いてらんない。

最初の方は「宣誓しま〜す!」と言った後で、もっと微笑むようにするとか、良いお母さんやお父さんになりますとか、難病に悩む子供達を助けるためにボランティア活動をしますとか、アフリカの飢えと戦いますとか、ありきたりのことで、そんなことわざわざ公共の場でビデオまで作って発表しなくても勝手に自分たちでやればいいじゃないかと思うようなものばかりなのだが、後の方になるとハリウッドの偽善まるだしの宣誓が続く。

たとえば、声のない人たちの声となる、常に自国を誇りと威厳と誠実さで代表する、21世紀にまだ存在する奴隷制度と戦う、などといった誓いがそれだ。当然のことながら何故彼らはこれらのことをブッシュ大統領の時代には誓えなかったのかという疑問が生まれる。

ブッシュ前大統領が声のないアフガニスタン市民をタリバンの独裁から救おうとしたときにハリウッドはブッシュ政権に協力したか? 強姦された女性が投石の刑に処せられるようなイランや、自国民を化学兵器で惨殺するようなイラクや弾圧と独裁で自国民を何百万と飢えさせている北朝鮮を悪の枢軸として名指しで批判したブッシュ大統領をハリウッドはほめ讃えるどころか散々あざ笑ったではないか。何が声の無い人のための声になるだ、偽善にもほどがある。

自国民を奴隷化し、今でも人身売買が日常茶飯事に行われているイスラム圏諸国や伝染病や飢えに苦しむアフリカ諸国の難民救済を静かに行って来たブッシュ大統領にハリウッドの連中は協力するどころか、ことあるごとに悪口を言いつづけ、外国の映画祭などでさんざん批判してきたではないか。こいつらはブッシュ時代のアメリカを少しでも誇りと威厳と誠実さを持って代表したことがあったのか?

それがバラク・オバマの代になったら、突然愛国心に目覚めて、世界中の子供達や難病や飢えや独裁と戦うなどという。本当にそんな気があるなら、誰が大統領でもいくらでもボランティア活動は出来たはずだ。なにもオバマが大統領になるのを待つまでもなかろう。

ビッグハリウッドはこんなくだらない宣誓をする暇があったら、もっと誓うことがあるだろうが、と指摘する。

  • フィダル・キャストロやシーザー・チェバスと言ったアメリカの敵の指輪に口づけしないこと。
  • 独裁者を讃えるような映画を作らないこと、
  • 我が国は戦時中であるという事実とオバマ大統領のもとでも戦争は続けられるという事実を真剣に受け止めること。
  • 我が国の充分に感謝されていない軍隊が強靭で邪悪な敵と戦っていることを認識し、
  • これまでハリウッドが作って来たような敵に奮起を起こさせるようなくずみたいな映画を作らないこと。

などがそれである。

それにどうせ宣誓ビデオなど作るなら心にもない見え透いたきれいごとを羅列するより、正直にオバマ王に忠誠を誓うくらいのことを言え。ビデオの中でただひとり入れ墨だらけのなんたら言うロックンロール歌手だけは、「オバマに仕えることを誓う」と語っている。どうせならこのくらい正直になってくれればかわいげもあるというものだ。もっとも偽善に欺瞞に満ちたハリウッドに正直や誠実さを訴えるなど時間の無駄ではあるが、、

January 21, 2009, 現時間 10:55 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 26, 2008

今や宗教となった地球温暖化説

日常の出来事 , 狂ったメディア , 科学

カカシ夫婦はフロリダはオーランドに隠居した友人の家でクリスマス休暇の一部を過ごした。オーランドといえばデズニーワールドやエプコットセンターなどデズニーのテーマパークがいくつかあるので、カカシ夫婦も数日間遊んで来た。

デズニーワールドへ行く前日に調べた天気予報によれば、オーランドは南カリフォルニアより暖かく、日中の気温は24〜5度で、夜になってもせいぜい14〜5度程度とのことだったので、Tシャツの上に薄手の上着という薄着で出かけたのが大間違い。当日の気温は日中最高気温が10度程度で夕方4時頃には4度くらいまで下がった。しかも風がびゅんびゅん吹いていて乗り物を待つ列に並ぶ気にもならず、早々と引き上げてきてしまった。

カカシはミスター苺と二人で、「アル・ゴアよ!地球温暖化はどうなったのさ、なんでいつもあったかいはずのオーランドがこんなに寒いのよ!」とぶつぶつ文句を言っていたのだが、要するに2〜3日後の天気予報もきちんと予測できないのに、今後100年の地球温暖化が簡単に予測できると考えるほうがおかしいということだ。

保守思想のマイク・ロスによると、今年のクリスマスはアメリカ本土の半分が雪に覆われたという。カカシが先週紹介しようと思って時間切れになってしまったAPの記事によれば、今年はアメリカ本土各地で季節最低気温の記録が出たということだった。もちろん一年くらい世界の一部で寒い冬があったからといって地球温暖化説が間違っているという証明にはならないが、らくちんランプのスパイラルドラゴンによれば、今月13日にポーランドで開かれた国連の温暖対策会議において、650人に及ぶ世界の科学者達がCO2による温暖化説に懐疑の念を示したという。

スパイラルドラゴンがリンクしている長岡シンイチのブログでその一部が紹介されているので、こちらでも紹介しておこう。

科学者の中は、1973年にノーベル物理学賞を江崎玲於奈とともに受賞したイヴァル・シェーヴァー博士、以前池田信夫のブログでも登場していた『地球温暖化論のウソとワナ』の伊藤公紀博士ら、いずれも環境科学や物理化学の権威たちだ。

いくつか科学者たちのコメントを紹介する。

「私は懐疑的だ。〈地球温暖化〉は今や宗教になってしまった」イヴァール・シェーヴァー

「温暖化の恐怖は、歴史上最悪な、科学スキャンダルになるだろう。人々が真実を知る時、彼らは科学と科学者によって騙されていたと感じるだろう」伊藤公紀

「IPCCは、みうちの巡回屋になりさがった。聞く耳も、心もない。あのノーベル平和賞が、素人による(暗にゴアを指している)非科学的な断定に与えられたことにびっくりしている。Dr アラン・D・アウルワリア(インドの地質学者)

「ゴアは、私に再び科学を徹底的に調査しろとけしかけた。けども私は断固として懐疑派の陣営に踏みとどまった。〈気候モデル〉は事実をそっちのけにして、気候変動を説明するのに大変便利なんだよ」蘭・気象学者 ハジョー・スミット

「CO2の排出は、どちらにしてもどんな影響も与えてはいない。科学者なら誰でも知っている。しかしそんなことを言っても金にならないけど・・・地球温暖化とは政治マシンだ。欧米人をラクチンな運転席に座らせて、途上国の人々を裸足のままにしておくためのね」武田邦彦・中部大学資源材料工学教授

地球温暖化の気象モデルは過去の気象データと合致したことがない。つまりこのモデルは現実的には役立たずなのだ。そんなモデルを元に将来の気象予測をするなど馬鹿げすぎている。無論事実は、実際に人為による温暖化が起きているかどうかということではなく、そういう説を押し通すことで国連の政治力を増幅させることが目的だ。

ところで私は中部大学の武田邦彦教授の「欧米人をラクチンな運転席に座らせて、途上国の人々を裸足のままにしておくため」という意見には全く賛成できない。だいたい地球温暖化対策に関してヨーロッパとアメリカを一緒くたにすること自体おかしいのだが、温暖化説が途上国を裸足にしておくどころか、京都議定で経済的に一番損害を被るのはアメリカであり、得をするのは中国やインドのような発展途上国なのである。

カカシが理解している京都議定によれば。(間違っていたらどなたかご指摘願いたいのだが)アメリカや日本のような先進国のCO2排出量が極端に規制される傍ら、中国やインドのような国の排出量には規制が全くない。先進国が排出量を増やしたい場合は、規制のない後進国から排出量を購入することができる。つまり、京都議定は先進国が後進国に経済援助をするために功名に仕掛けられた罠なのである。

京大生協環境リポートは、議定書の問題点として次の項目を上げている。

この議定書にはどのような欠陥があるのでしょうか。また、削減への取り組みに足りない部分はないのでしょうか。以下のことが欠陥として考えられます。

(1) 最大の排出国であるアメリカ合衆国が批准しなかったこと。
(2) 排出量2位の中国や5位のインドなどが、途上国として削減義務を免除されていること。
(3) 「排出権取引」が認められたが、そのガイドラインが定まっていないこと。
(4) 途上国の自主的な参加については、途上国の反対で最後の段階で条文が削除されてしまったこと。

ブッシュ大統領が2001年の就任早々京都議定から手を引いたのもこのトリックを見抜いたからだ。

ところで「私は懐疑的だ。〈地球温暖化〉は今や宗教になってしまった」というイヴァール・シェーヴァー博士の意見には笑ってしまった。それというのも、フロリダの友人と温暖化説について話をしていた時、友人はフォックスニュースのシェパード・スミスが温暖化説専門家へのインタビューの際に、『温度が下がっても上がっても変わらなくても変化してもすべてが温暖化説を証明することになるとしたら、それは宗教と言えるのではないか』という内容の質問をしたと語っていたからだ。

いまや宗教となった地球温暖化説だが、怖いのはその迷信をもとに世界各国で外交や国内政策が立てられ、この不景気に大量の税金が無駄遣いされているということである。

December 26, 2008, 現時間 10:22 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

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September 16, 2008

自信たっぷり、ペイリン米副大統領候補初のテレビインタビュー

アメリカ内政 , 狂ったメディア

共和党副大統領候補のサラ・ペイリン女史の大人気に民主党べったりのアメリカメディアのうろたえぶりは見ていて滑稽なものがある。オバマの失言は必死に弁護し、ペイリンの経歴の歪曲や中傷に余念がない。

これまではペイリン女史がアラスカの知事として先代の知事が始めた無駄だらけの「何処へもいかない橋(2000年代初期に人口8900人のケッチカンから人口50人のグラヴィナ島の空港を結ぶ橋の建設のことで、連邦政府から補助金が出ることになっており、全国でも悪名のたかい無駄な建設事業として批判されていた。)」の建設を中断させたことは周知の事実だったのに、最近では、あれはペイリンとは無関係だったという記事が多くみられるようになった。またパワーラインによれば、ワシントンポストなどは、ペイリンが息子を含むイラクに出動するアメリカ陸軍兵がイラクにいる911を引き起こしたようなテロリストと戦いに行くと言った事に対して、イラクのサダム・フセインと911犯人とは関係がないのにペイリンは未だにイラクと911犯人を結び付けている、などと頓珍漢な批判を書いたという。今イラクへ出動するアメリカ兵はフセインイラクと戦いにいくのではなくて、イラクに未だに居るアルカイダのテロリストと戦いに行くのだ。まさに911に直接関係のあったテログループとの戦いなのだ。勘違いをしているのはワシントンポストのほうである。いったい今西暦何年だとおもってるんだ?

この間のABCテレビにおけるチャールズ・ギブソンによるインタビューでも、ギブソンは必死にペイリンを罠にかけようとあの手この手でペイリンに攻撃をしかけた。

ギブソン: あなたは最近ご自分が昔行っていた協会で「わが国の指導者たちは合衆国の兵士らを神から(受けた)仕事のために送り出している。」と語りました。私たちは聖戦を戦っているのですか?

ペイリン: いえ、それは私が言った言葉そのものかどうかわかりません。

ギブソン: 言葉そのままです。

だが実はそうではない。ペイリンが言ったのは、、

「わが軍の男女のために祈りましょう。正しいことをしようと努力している彼らのために。そしてまた、われらが指導者のために。わが国の指導者が合衆国の兵士らを送り出しているのは、神の仕事をするたであることを祈りましょう。」「私たちが確かめなければならないのは、これが神の思し召しのために祈っているということです。(私たちが祈っているのは)ここに計画があり、それは神の思し召しであるということです。」

つまり、この戦争が神の意に反するようなものであってはならないという意味で、道徳に反するような戦争にならないように気をつけなければならないと言ってるわけだ。この戦争は神から与えられた仕事だなどという意味ではない。ま、信心深くないギブソンにはその違いが解らないのかもしれないが。

話は前後するが、ギブソンの冒頭での質問にきっぱりとしたペイリンの歯切れの良さは気持ちよかった。

ギブソン: 知事、先ず最初にジョン・マケインにもあなたについてした質問をさせていただきます。これは中心となる質問です。あなたは国民の目を見て「私は副大統領はもとより、アメリカ合衆国の大統領として経験と能力がある」ときっぱり言えますか?

ペイリン: はい、言えます。チャーリー。そして1月20日、光栄にも国のために仕えるため選ばれ、ジョン・マケインと私が就任の宣誓をする時、私は準備ができているでしょう、私には準備ができています。

ギブソン: そしてあなたは自分自身に対して「私の経験は充分だろうか、私は準備が出来ているだろうか、国際問題について充分しっているだろうか、国家の舞台に立つ心地よいと感じるだろうか」と問わなかったのですか?

ペイリン: いいえ、ためらいませんでした。

市長や知事としての経験が副大統領として充分ではないというなら、上院議員をたった一期しか体験していないオバマ議員が大統領となることにたいして、ギブソンのほうこそ疑問はないのか?同じ質問をギブソンはオバマに向けてはどうなのだ?

September 16, 2008, 現時間 5:50 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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July 31, 2008

戦争負傷者慰問をドタキャンしたオバマの見苦しい言い訳

アメリカ内政 , 狂ったメディア

ドイツにあるアメリカ軍の陸軍病院に入院中のアフガニスタン及びイラク負傷兵への慰問を日程の都合を理由にドタキャンしたバラク・オバマ民主党大統領候補は、ライバルのジョン・マケイン共和党候補にドタキャンを批判され、その言い訳に必死だ。

オバマべったりの主流メディアのひとつワシントンポストは、マケインのオバマ批判は根拠がないと反対にマケイン批判の記事を載せている。

四日間に渡ってジョン・マケイン上院議員とその仲間達はそれが真実である根拠が全くないにも関わらず、バラク・オバマ上院議員が軍事病院の負傷兵を無視したのは、報道陣を同行できなかったからだと批判している。...

「聞くところによると彼(オバマ議員)は報道陣やカメラや選挙運動員を同行したかったそうです。」マケインは月曜日CNNの「ラリーキングライブ」番組のなかでそう語った。

オバマ選挙事務所は訪問を取り消したのはそれが原因ではないと否定している。事実その存在によってオバマの訪問が政治的で不適当な活動になると防衛庁の役員の中で問題となった軍事アドバイザー以外の人間を、オバマがアメリカ軍の病院につれていく計画があったという証拠はない。

「全くもってそのようなことはありません」とオバマの報道官であるトミー・ビエターはマケインのラリーキング番組での発言についてメールで応えた。....

マケイン陣営は新しいテレビのコマーシャルで、オバマはドイツ滞在中ジムへ行く暇はあったのに負傷兵に会う暇はなかったと批判。その理由というのも防衛庁がカメラを病院に入れさせなかったからだと指摘した上で、オバマがジムでバスケをしている映像を映しているという。

ワシントンポストは、オバマが病院の慰問をキャンセルした理由は、撮影や報道陣の同行を拒まれたからではなく、オバマの軍事アドバイザーが選挙運動員であると防衛庁に判断され、同行を拒絶されたのが原因だったとしている。現にオバマ側は慰問が選挙運動だという印象を与えては負傷兵に対して失礼になるので慰問はあえて遠慮したと発表している。

はっきり言ってこの説明はくだらない。選挙運動員をつれてくるなと言われたのなら、オバマは夫人と一緒に二人だけで行けば良かっただけの話。マケイン議員はそうやってカメラも報道陣もつけずに個人的に何度も軍事病院を慰問している。ブッシュ大統領も負傷兵や戦死者の家族などに、メディアの注意を引かないように静かに面会したりしているのだ。

オバマが本当にアメリカ兵に感謝の意を示したかったのであれば、最初から病院へ慰問するなどと発表せずにこっそり一人で行けば良かったのである。同行者に問題があったなら個人的に慰問して、それを批判されたら、私は一人の人間として兵士らに会いに行ったのであり、それに文句があるなら受けて立とうじゃないか、くらいの態度を示していればマケインとて批判などしなかっただろう。

だが、事実オバマは病院へ行かずに観光や選挙運動をしていたのであり、その理由がなんであろうとはっきり言ってどうでもいいことだ。オバマが政治活動を最優先させたことに変わりはない。いまさらアドバイザーの同行がどうのこうのなんて言い訳してみても意味はない。オバマが最初から本当にアメリカ兵のことを慮っていたならば、彼の選択は明白だったはずだ。それをしないでおいて今更マケインに突っ込まれたからといって言い訳をしてみても見苦しいだけだ。

こういうことが何度も続けば、いくらワシントンポストがオバマを弁護しても有権者はだんだんとオバマの正体を学んで行くのかもしれない。

July 31, 2008, 現時間 10:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 30, 2008

すっかり大統領気分のオバマを追い詰めるマケイン人気

アメリカ内政 , ヨーロッパ , 狂ったメディア

ヨーロッパ遠征旅行の「成功」にすっかり気を良くしたオバマは、もう完全に大統領気取り。まだ正式に民主党候補にすら指名されてもいないのにオバマのこの態度は生意気というか厚かましいというか、みていて気分が悪いったら無い。しかもそのオバマにべたべたのアメリカメディアの格好も見られたもんじゃない。

しかし、これだけアメリカ初め諸外国のメディアにちやほやされてスター並みのセレブになってるが、その割には国内での支持率はそれほど伸びていない。どのニュースでもトークショーでもニュース雑誌から新聞からゴシップ週刊誌までオバマつくしなのだから、もうマケインなんか20点くらい話して独走しててもよさそうなものなのに、そうでもないのが興味深い。

多々の世論調査を統計しているリアルクリアポリティクスの平均(RCP Average)によると、オバマ 46.9ポイント、マケイン 43.9 でオバマがわずか3.0ポイントのリード。7月の終わりでこの程度の差では11月までにはどうなるか全く解らない。

ところで同じRCPに載ってるオバマのテレビコマーシャルの程度の低いことといったらない。最初にマケインのよるオバマへの攻撃は「嘘」「でたらめ」「口から出任せ」で「代わり映えしないいつもどうりの政治活動」と批判している。だがオバマはマケインが指摘したどの事実が嘘でたらめなのか全く説明していない。

マケインによるオバマへの攻撃のどれが嘘なのか箇条書きしてみよう。

  • オバマはイラクとアフガニスタンへの緊急資金割当に反対票を投じた。(事実!)
  • オバマはイラク新作戦に反対し、二万兵の増加など暴力が減るどころか帰って逆効果だと言った。
  • オバマは大統領になったら税金を引き上げると公約した。(事実!)
  • オバマは国内の原油発掘を反対している。(事実!)
  • オバマは政治家としての経験がマケインよりも浅い。(事実!)

オバマさん、これのどこが嘘でたらめなのか説明してもらおうじゃないの!

なんて主流メディアが突っ込むはずもない、、と思っていたのだが、オバマの外国遠征旅行ではオバマはあたかも自分が大統領でもあるかのように秘密警察で自分を取り囲み、勝手についていったアメリカの記者達にインタビューをさせていない。

以前にも指摘したように、アメリカのメディアはリベラルではあるが、それ以上にナルシストなので無視されるのが一番嫌いなのである。このままオバマがアメリカメディアを無視しつづけ、王様か救世主気取りで振る舞えば、いずれはメディアからしっぺ返しが来ることは間違いない。それが選挙後であれば問題ないが、選挙前だったら、オバマの圧勝はそう簡単には実現しないかもしれない。

それに、あんまりオバマづくしだと、一般市民も11月までにオバマに飽きてしまう可能性もある。なにしろオバマは中身のない人間。イメージだけが売り物だからイメージに飽きられたら人気はがた落ちする可能性あり。11月までにそういう状態にならないようにタイミングを見計らうのも、案外むづかしいと思う。

July 30, 2008, 現時間 9:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 26, 2008

欧州で大人気のオバマだが、「世界の市民」をアメリカ人はどう思う?

アメリカ内政 , ヨーロッパ , 狂ったメディア

中東訪問を終えた民主党大統領候補のバラク・オバマはヨーロッパの各地を周り、大勢の群衆を集めて演説を行い高い人気を呼んでいる。アメリカの大統領に立候補している人間が、何故ヨーロッパで選挙運動をやるのか不思議に思われる方も多いだろう。しかし今日のCNNのニュースを呼んでいて、なるほどと納得が行った。(CNNはすぐリンクが消えるので全文転載)

オバマ氏がマケイン氏に圧勝、英独仏での政治献金額で

米連邦選挙委員会は25日、今年の米大統領選に関連しドイツ、フランス、英国に住む米国人の政治献金で、民主党候補者指名を決めたオバマ上院議員がこれまで少なくとも100万ドル(約1億800万円)を集め、共和党のライバル、マケイン上院議員の少なくとも15万ドルに大きな差を付けていると報告した。

AP通信が報じた。オバマ議員は先の中東・欧州諸国歴訪で、これら3カ国を訪ね、ベルリンでの演説では聴衆約20万人を集める人気を誇示した。英国に限っては、マケイン氏に寄金したのは63人だが、オバマ氏は約600人だったという。

AP通信は、両議員への献金者を取材し、マケイン氏が劣勢なのは過去8年のブッシュ政権の政策への嫌気が大きいと指摘。欧州で損なわれた米国の印象の回復をオバマ氏に賭けている献金者が多いともしている。

また、オバマ氏陣営がインターネットをふるに使って献金を募っているのに対し、マケイン氏陣営がこの対策でも後手を踏んでいる影響もあるとしている。

ところで、ここで注意して頂きたいのは、アメリカの政治家が外国人から献金を受け取ることはアメリカの選挙法で固く禁じられている。以前にもクリントン元大統領が中国系アメリカ市民から受け取ったとされていた献金が実はアメリカ市民を通した中国共産党からの献金だったことがバレてスキャンダルとなったことがあるのは、ここでも紹介した通り。

であるから、ここでいうオバマへのヨーロッパからの献金というのは、ヨーロッパに在住するアメリカ市民からの献金という意味でなければならない。つまりオバマは生まれ育ったアメリカに住むより外国であるヨーロッパ諸国に住むことを好むアメリカ人から人気が高いということになる。これまでオバマは夫人のミッシェルと共に、何かと現在のアメリカの姿を嫌う姿勢を見せてきた。彼の言う「変化」とはアメリカをもっとヨーロッパのように変化させたいという意味なのだろう。

ヨーロッパからの献金が多く集まったと言ってオバマは喜んでばかりもいられないとカカシは思う。なぜかというと、アメリカ人は往々にしてヨーロッパに比べられるのを嫌うからである。特にフランスなんかと比べて「おふらんすではこうしてるざ〜ます。それにひきかえアメリカは野蛮ざ〜ます」とやたらにフランスを引き合いに出す人間は忌み嫌われること間違いなし。

フランス系移民の子孫でフランス語が堪能だった2004年の民主党候補ジョン・ケリーが、ヨーロッパで生まれ育ったテレーザ夫人と普段はフランス語で会話を交わしていると語り、ジョン・レ・ケリーなどとおちょくられて人気ががた落ちしたことは記憶に新しい。

アメリカ人の多くはヨーロッパ諸国は社会主義が行き過ぎだと感じている。アメリカをよりヨーロッパ風にしようなどという政策には脊髄反射を起こす人も少なくない。そういう文化のなかでオバマがヨーロッパに媚へつらうのはアメリカ市民にとっては決して面白くないことなのである。

オバマはアメリカの大統領としてアメリカの国益のために働こうというのか、それとも「世界の市民」であること優先させて、アメリカは二の次になるのか、ライバル候補のマケインはこの点について強く問いつめるべきである。

July 26, 2008, 現時間 10:48 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 25, 2008

オバマのイラクでの記者会見はやらせだった!

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

主流メディアはオバマべったりだと前回も書いたが、それでもオバマを批判するジャーナリストが全く居ないという訳ではない。NBCのアンドレア・ミッチェルはオバマのイラクでの記者会見の模様はやらせで、本物ではないと語っている。

自らもイラクに滞在中のアンドレア・ミッチェルはNBCテレビの外交情報部門の部長だが、バラク・オバマのイラク及び中東訪問の際、オバマが記者団からの質問を避けているだけでなく、公開されている質疑応答はやらせだとさえ語っている。

ハードボールというテレビ番組で、司会のクリス・マシューとロジャー・サイモンがオバマのイラク訪問は良く受け止められており、オバマの選挙運動には有利になるだろうと語ったのを、ミッチェルは遮って驚くべき発言をした。

「情報操作という点について一言、言わせていただきます。オバマ議員はリポーター達と一緒ではありませんでした。同議員は記者団を設けていませんでしたし、アフガニスタンやイラクの現場で記者会見も開きませんでした。 我々が観ているものはアメリカから付き添った記者達ではありません。あなたがたが観ているのは軍によって質問され、撮影され、選択された映像で、なかにはやらせと言ってもいいインタビューも含まれています。なぜならこれらは記者からのインタビューではないからです。ですからここには報道に関する重大な問題が存在します。政治的には賢いやり方でしょう。でも私の記憶では大統領候補がこんなことをするのをこれまでに見たことがありません。」

ミッチェルによれば、軍からオバマにされた質問はフォローアップの突っ込みのない簡単なもので、あいまいな返事で済んでしまうようなものだったと批判している。カカシにいわせたら主流メディアのやり方と大した差はないと思うが、バリバリのリベラルリポーターのミッチェルでさえ腹を立てているということは、これはかなり問題な行為だったと言えるだろう。

カカシが思うに、ミッチェルが腹を立てている理由は質問が優しかったということより、プロの記者達がオバマに無視されたことにあるのだ。アメリカのジャーナリストたちはかなり左向きのリベラルだが、それ以上に自尊心が高いナルシストが多い。だから自分たちが無視されたり馬鹿にされたりするとものすごく怒る。ジャーナリストをおこらせると今までどれだけ支持を受けていようと手の平を返したように扱われるのだから、オバマも気をつけた方がいいかもしれない。

イラクから送られてきた映像のなかにはオバマ支持の黒人の兵隊たちの映っているものが多くあるが、これはアメリカ軍の全体的なムードを代表するものかどうかというマシューの質問に対してミッチェルは次のように答えた。

「なんとも言えません。なにしろその場に立ち会っていなかった記者としては何が編集されて削除されたのか、その、背後関係とかが解らないからです。それが問題なんです。我々は何を観ているのか解らないのです。」

何を観ているか解らない。それがオバマ選挙運動の実態なのかも。だが主流メディアがオバマのこうした不可思議な行動を批判して本当の報道をしてくれれば、有権者はオバマの正体を知ることが出来るはずである。そのためにはミッチェルのようにオバマの行動に疑問の声を上げ、もっと奥深く掘り下げる報道をしてくれるジャーナリストが必要だ。

July 25, 2008, 現時間 5:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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オバマ、イラク状況好転の言い訳に四苦八苦

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

共和党の大統領候補のジョン・マケインから民主党候補のバラク・オバマはイラク戦争撤退を唱えている割には、状況が最悪だった2006年に一回訪問したきり状況が好転したイラクに訪れもせずに批判しているとさんざん批判されたことに応えてか、オバマ候補は先週二年ぶりに二度目のイラク及び中東の視察旅行を行った。

しかしオバマは行く先々で頓珍漢な発言や振る舞いをし、オバマべったりの主流メディアでさえ、ちょっと首をかしげている。パワーラインが紹介しているこのABCテレビでのインタビューから。

イラク状況の好転は主流メディアですらも無視できないほど劇的なもので、このニュースでもイラクでの暴力は80%も減っており、アメリカ軍の犠牲者に至っては去年の7月に比べて死傷者の数は78人から5人に減っていると語っている。驚くべきことに、ABCのインタビュアーの「こうなることが解っていたら、増派を支持していましたか?」という質問に対してオバマは「ノー」と応えたのである。

「いいえ、支持してませんよ。いいですか、これは非常に難しい問題です、、、後になっての視力は2.0です。私が完全に納得しているのは、当時政治的な討論を変えなければならなかったということです。何故ならブッシュ政権の見解に私は反対だったからです。」

つまり、アメリカが戦争に勝つかどうかということより、ブッシュ政権の政策の反対することのほうが大事だったというわけだ。国の安全を保つことより、大統領候補として現政権の行使する戦争に反対することで自分の支持者を集められるという政治的な攻略が優先したとオバマは認めているのである。

ここでインタビューが本来あるべき形のジャーナリストであれば、次のようなフォローアップをすべきであった。

『オバマ議員、ちょっと解らないんですが、あなたが増派を反対したのは、増派が成功しないと思ったからですか?(だとしたらマケイン議員は正しくてあなたは間違っていたことになります。)それとも、増派は成功すると思ったがブッシュ政権の方針だったので反対したのですか?(だとしたらあなたは不誠実だったことになりますが、、、』

どっちにしろ軍隊の総司令官になりたいと言ってる人間の発言としてはかなり問題のある発言だと思うが、そこはそこ、オバマべったりのメディアが突っ込んだりする訳は無いから、またもフリーパス。

NBCでのインタビューで、ブッシュ政権の増派作戦はうまくいっていると思うかという質問に大しても、オバマは、「(増派が)議論されていた当時から、二万も兵数を増派すればそれなりの効果を上げることは誰にでも解りきったことだった」と述べた。しかし議論当時のオバマはそんなことは一言もいっていない。

「二万程度の増派などしてみても暴力が減るとは思えません。それどころか逆の状態をもたらすでしょう。かえってすべての観察者が必要だと同意しているイラク政府による政治的な解決への圧力を弱めしまうでしょう。ですから私は断じてブッシュ大統領の提案に反対します。ブッシュ大統領がこの作戦が成功すると本気で信じていることは疑いませんが、私は大統領は間違っていると思います。」

だが「増派」は成功した。大統領は正しかった。そして大統領に対抵抗軍作戦(COIN)を強く勧めたマケイン議員も正しかった。アメリカメディアが公平ならオバマのこの過去の発言を持ち出してきて、

『でもオバマ議員、当時のあなたは「増派」は逆効果だといってたじゃありませんか?大統領は間違っているといってたじゃありませんか?今の状況をみてあなたの方が間違っていたことを認めますか?』

と問いつめるべきである。だがオバマべったりのメディアが突っ込んだりする訳は無いから、これもフリーパス。

しかし、主流メディアでも多少なりともジャーナリストの威厳を保とうとする人たちはいる。実はオバマのイラクでの記者会見はやらせだったと語る記者がいる。

次回へ続く。

July 25, 2008, 現時間 9:42 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 22, 2008

オバマ贔屓丸出しニューヨークタイムス、マケインのオバマへの返答記事掲載を拒否

アメリカ内政 , 狂ったメディア

アメリカメディアが民主党の大統領候補であるバラク・オバマ贔屓なのは周知の事実ではあるが、仮にもジャーナリストを気取る大手新聞は多少は中立を装うくらいの努力はするものだ。ところがニューヨークタイムスときたら、オバマ贔屓を露骨にして恥とも思わないようだ。それどころか積極的に共和党のジョン・マケイン候補の政策にまで口出ししようというのだから呆れてものが言えない。

事の起こりは、ニューヨークタイムスにバラク・オバマの "My Plan for Iraq" (私のイラク計画)という記事が意見欄に載ったことから始まる。私はまだちゃんと読んでいないのだが、これには共和党候補のマケインに対する批判もかなり含まれていたという。当然ジョン・マケインはオバマの意見に返答する記事を意見欄に載せることを要求した。中立を守るニュースメディアなら片方の候補者の意見を載せた以上、それに対抗する競争候補の意見も載せるのが筋というものだ。ところが何とニューヨークタイムスはこの要求を拒否したのである。

これについては保守系ブロガー及び、他のメディアからもかなりの批判が集まったが、本日ニューヨークタイムスはマケインのオバマへの返答記事を拒否した理由を説明した。驚くべきことに、この説明のなかでNYタイムスのデイビッド・シップリー編集長は同紙がマケインの返答記事を拒否したのは、同紙がマケインのイラク方針に賛成できないからだとはっきり認めてしまった。普通、新聞社の意見は社説で述べられ、その反対側の意見欄のページには社説とは反対意見の記事も載せるというのが新聞の常識となっている。ところがニューヨークタイムスは意見欄に同紙の社説に反対する意見は載せないと言い切っているのである。

金曜日、マケインの選挙事務所に当てたメールのなかで、同紙の意見欄編集長のデイビッド・シップリーはマケインの事務所が公表した意見を現在の内容では受け入れることは出来ないと語った。しかし別の内容のものなら受け入れるとした。マケイン事務所が公表したメールによると、シップリーはマケインの記事には「明確な軍隊の規模、撤退時期とイラクの協力の確かな目安を含んだ勝利獲得の計画が表示されていなければならない。そしてその内容には上院議会のアフガニスタンに関する政策がどのようにイラクとの計画とかかわりあるのか詳細に説明されていなければならない」とある。

つまり、ニューヨークタイムスは、「マケインがニューヨークタイムスの外交政策に同意すればマケインの意見を掲載してやってもいいよ」といっているのだ。そしてニューヨークタイムスの外交政策とは、要するにオバマのいう現場の事情がどうあれ何が何でも期日を決めて軍隊を撤退させるというものだ。

新聞が中立で公平でなければならないという法律はない。これまでもメディアの左より傾向に関してはカカシも何度も書いてきたとおりだ。しかし今までは、主流メディアは自分達は中立だと言い張ってきたし、それなりに中立に見えるように外面だけはなんとかつくろってきたものである。だから不公平だという批判を避けるために嫌々ながらも、双方の候補者の意見を載せるくらいのことはしてきた。ところが、今回の選挙ではニューヨークタイムスは公平を装うことすらもせず、完全にオバマの選挙運動員になる下がることに決めたのだ。同紙はマケインがオバマに同意しないならマケインの意見は載せないとはっきり言い張ってしまったのだから、今後ニューヨークタイムスが大統領選挙について何を書こうと、一切信用できないことがこれではっきりした。

オバマが大統領になったりしたら、ニューヨークタイムスはオバマ政権の大本営新聞となるのだろうか?どうりで購読者の数が減るわけである。

July 22, 2008, 現時間 6:52 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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July 10, 2008

イランのミサイル試射写真はフォトショップされていた!

イランが危ない , 狂ったメディア

いやはや、またもアメリカの主流メディアはイランの大本営放送にだまされたようだ。どうしてこうもアメリカメディアってのはナイーブというかアホなんだろう。独裁政権の軍隊が嘘をついたからって何を今更ってとこだ。嘘つきが嘘つくのはあたりまえではないか。

LittleGreenFootBallsというブログに写真がこのことを最初に指摘。



IranMissilePhotoshop

フォトショップされたイランのミサイル試射写真

こちらにフォトショップされる前の写真が掲載されている。これを見ると右から二つ目のミサイルが発射しなかったことが解る。

イランが嘘をつくのは当たり前だが、そういう所からの情報をきちんと調べもせずに鵜呑みにしてそのまま報道してしまうアメリカのメディアの怠慢さには呆れる。

July 10, 2008, 現時間 7:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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オバマだらけの米メディア

アメリカ内政 , 狂ったメディア

アメリカのメディアが左よりであからさまな民主党支持であることは、カカシは何度も指摘してきた。だが、最近のアメリカメディアのオバマ崇拝主義は目に余るものがある。

オバマ自身やオバマ夫婦や家族揃った写真がアメリカの政治雑誌の表紙に何回掲載されたか数えきれない。政治雑誌だけならまだわかるが、政治とは無関係な歌手や俳優やタレントを話題にする芸能雑誌の表紙にまでオバマの写真が載っている。

スーパーのレジで待っていると、横においてあるゴシップマガジンの棚にある雑誌にオバマの写真を見ない日がないくらいだ。

テレビはもっとひどい。テレビニュースでもオバマ特集はあるが、共和党のマケイン特集など観たことが無い。たまにマケインを話題にしても批判する内容ばかり。まるで救世主かロックスターのような扱いを受けるオバマとは大違いだ。

またニュース番組ではなく、ワイドショーのようなエンターテイメントの番組にオバマ家族が特別ゲストとしていくつも特集されている。

まずは夫人のミッシェルがABCテレビのザ・ビューという女性向きの朝のワイドショーに一時間、コメンテーターの一人として出演。CBSニュースはオバマ一家の独立記念日を特集。NBCの朝番組ザ・トゥデイショーで休暇中のオバマ家族がインタビューを受けた。その後夜の芸能ニュース番組、アクセスハリウッドでも家族のインタビューが特集された。

もしも、これだけのメディア広告を自腹を切って購入しようとしたらどれほど莫大な金額になるかご想像いただけると思う。テレビの1分間の広告だけでも何百万ドルとかかるのに、アメリカのメディアは何十分もオバマに好意的な宣伝をニュースと称してオバマには無料で報道し続けているのだ。

これではなにもかも自腹を切らなければならないマケインはとてもとてもかなわない。

しかし、ある意味で、マケインは自業自得といえないこともない。数年前マケインは民間団体による特定の候補者に関する応援運動に制限をかける法案を民主党の議員と提携して共和党の反対を押し切って無理矢理に通してしまったことがあるのだ。これがいわゆるマケイン・ファインゴールドと言われる法案だ。最初からこんな選挙法を守る気はさらさらない民主党にとってはこんなもの痛くもかゆくもない。しかもアメリカメディアが民主党支持なのは周知の事実。メディアは民間の支持団体とは見なされないから、候補者支持の応援活動はやり放題。

この法案で規制を受けて痛手を被るのは共和党候補だけになることは、最初から解りきっていた。マケインは自分で通した選挙法に自分の選挙運動を邪魔されることとなったわけである。

しかし、マケインも馬鹿ではない。相手が公平に戦わないのに、こっちだけが規則を守っているという手はない。マケインは相手が不当な戦いをすることを許さない正義感の持ち主なので、オバマやリベラルのこの汚いやり方に充分対応できる力は持っている。

この際、マケインには下手な正義感は捨ててもらって、オバマを打ち破るべくすべての手段を使って戦ってほしいものだ。

July 10, 2008, 現時間 6:30 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 8, 2008

最初の無罪! ハディーサ虐殺事件隠蔽はなかった!

イラク関係 , 狂ったメディア

2005年のイラクはハディーサで、米海兵隊員が24人のイラク市民を虐殺したとされた事件で、その証拠を隠蔽した罪に問われていた海兵隊中尉が、今回この事件では初めての軍法会議ですべての件で無罪となった。

無罪になったのはアンドリュー・グレイソン中尉、27歳。グレイソン中尉は事件について虚偽の報告書を提出した罪、また捜査を妨害した罪などに問われていたが、そのすべての罪が無罪であるという判決が火曜日に出た。

この事件に関連して8人の米兵が殺人罪や隠蔽罪に問われていたが、すでに5人の罪が棄却されている。残っているのはフランク・ウートリック隊長と彼の上官のジェフェリー・チェサニ大佐の二人だ。

しかし、以前に裁判に起訴が却下されている別の兵士らの審査で、すでにこの殺人事件があったのかどうかかなり怪しいという意見が出されている以上、この二人の裁判もやはり完全無罪で終わる可能性は高い。事件そのものが起きていないのに、それに係わった人々が有罪というのもおかしな話だからだ。

私は最初からこの事件は眉唾だと主張してきた。だいたい目撃者という人たちがアメリカ軍に敵意を持つテロリストの仲間なのだから、そんな証言信用できるはずがない。問題なのはアメリカ軍の対応だ。敵の証言を信用して自分たちの有能な軍人らの証言を信用せず、勇敢に戦った海兵隊員たちをまるで罪人のように扱った米軍の罪は重い。戦争そのものがリベラルからの批判でかなり叩かれていたせいで、米軍は米兵の行動に神経質になっていたのはわかる。だが、イラクのようなところで信じられない逆境で戦争をしているわが国の勇者にたいして、もうすこし敬意ある姿勢を示して欲しかった。

事件が明らかになっていない時期から海兵隊員が大量殺人犯であるかのようにテレビのトークショーで語り、しかも隠避があったと大騒ぎしていたジョン・マーサ下院議員には即座に海兵隊員たちに土下座して謝ってもらいたい。

ハディーサ事件:それぞれの思惑
疑わしきは罰するメディア その1
疑わしきは罰するメディア その2
ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く
眉唾なイラク米兵による悪事報道
ハディーサ事件次々に崩れる検察側の主張
ハディーサで殺人事件はなかった! 米兵容疑者二人目も起訴却下決定!
弁護士つきで戦争やるの?戦闘をいちいち戦犯扱いする米軍将軍たち
マーサ米下院議員よ、海兵隊員侮辱を釈明せよ!

June 8, 2008, 現時間 7:01 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 25, 2008

同性結婚は文明社会を破壊する、その2

アメリカ内政 , フェミニズム , 人権擁護法 , 同性婚 , 宗教と文化 , 狂ったメディア

以前に私は同性結婚は文明社会を破壊するというエントリーで、同性結婚を合法にしたスカンジナビア諸国で、結婚制度そのものが崩壊状態にあるという事実を紹介したことがあるが、今回はさらにもっと詳しい調査をミスター苺がしてくれたので、それを紹介しよう。

ヨーロッパ諸国ではすでに結婚する人々の数が激減している。同性結婚が合法であるベルギーやオランダだけでなく、結婚の宗教的価値を往々に見放してきているヨーロッパ全体にこの傾向が強い。結婚の価値が見下されれば結婚そのものの数が減るというわけである。結婚する人の数が減るにつれ、すでに深刻な少子化問題を抱えていたヨーロッパでは出産率の低下は進む一方である。

CBSの調査では、オランダの場合1995年から200年にかけて結婚率はゆっくりではあるが上がりつつあった。しかし同性結婚の合法化運動が置き始めた2000年から実際に合法化された2001年の中頃から上がりつつあった結婚率は急激なUターンをし、その数は急降下してしまった。2005年になると結婚率が最低だった第二次世界大戦当時同率まで落ちてしまったのである。

もうひとつのCBSの表を見てみると、1995年から2000年までは一年間で結婚した人の数は1000人のうち平均5.5人だった。しかし2001年からその数は減り始め、2006年には4.4人というなんと20%の減少となった。

その間の出産率(一人の女性が一生のうちに生んだ子供数)は多少増加し1.53人から1.73人となった。しかしこの増加はすべてモロッコやトルコ生まれのイスラム教徒の移民の女性のおかげである。オランダ生まれのオランダ女性の出産率は2000年から2005年まで、1.7人と全く変化がなく、人口維持に必要な2.1人を大幅に下回る。

無論ヨーロッパに置ける結婚率や出産率の低下をすべて同性結婚のせいにするわけにはいかない。同性結婚をみとめていないフランスでもこの傾向はあるからだ。

しかしヨーロッパ全体で結婚率が減っている理由として次のことが上げられる。

  • どちらの落ち度も問われない、簡単な離婚法
  • 神前結婚を拒絶し世俗式結婚をするカップルが増えていること
  • 同棲や婚外出産への大幅な許容
  • より左翼的社会主義的政府による伝統的な宗教や道徳観の迫害
  • ヨーロッパ全土でおきている一般的な宗教拒絶の姿勢

つまりヨーロッパ人は伝統的な道徳観の大事さを忘れつつあるので結婚が特別な制度であるという考えも失いつつあるのである。だから結婚の定義に同性を含むことに何の抵抗もなくなってしまったというわけだ。

喜ばしいことに、いまのところアメリカではまだ結婚率も出産率も減少の傾向はない。ロサンゼルス・タイムスの世論調査によると、この間州最高裁で同性結婚を一夫一婦制のみに認めるという法律を違憲という判定が出たカリフォルニアは、州民の過半数が同性結婚合法化を阻止するための憲法改正案を支持していると発表している。カリフォルニアはアメリカ国内でも非常にリベラルな州で、州民のほとんどが同性愛そのものには特に問題がないと考えている。そのカリフォルニア州民ですら同性結婚を拒絶しているくらいだから、近い将来アメリカ全土でそのような法律が通るなどということは先ず考えられない。

同性結婚を認める法律が存在しているのは、アメリカではマサチューセッツだけだが、これも決してマサチューセッツ州民が選挙で決めたことではなく、マサチューセッツの法廷が勝手に決めたことなのだ。マサチューセッツの民主党議会はこの問題を市民に問いかけることを徹底的に拒絶している。それは州民投票を行えば州民が同性結婚を拒絶すると知っているからに違いない。

しかしヨーロッパでは、イスラム教移民による横暴のバックラッシからなのか、最近カトリック教が再び人気を挽回しつつある。トーマス・野田神父のサイトでフランスへの巡礼の模様が報告されている。ヨーロッパ中から集まった若いひとたちの姿が多いのは喜ばしいことだ。ヨーロッパ崩壊を防ぐためにも、ぜひともヨーロッパの人々に結婚の大事さをもう一度見直してもらいたいものだ。

May 25, 2008, 現時間 9:32 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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存在していたイラク戦後処理作戦

イラク関係 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

2001年から2005年にかけて、ブッシュ政権の副防衛長官を勤めていたダグラス・フェイス氏が最近イラク戦争についての回顧録War and Decision(戦争と決断)を発表し、意外な事実を紹介している。

それは2003年の5月にブッシュ大統領が「主な戦闘は終わった。」と宣言した後のイラクの戦後処理作戦は詳細に渡って準備されていたというものだ。我々は戦後のテロリストの台頭やスンニ派による抵抗運動でアメリカ軍が長年苦戦したことから、ブッシュ大統領は戦後処理を全く考えずに何の計画もないまま浅はかに戦争に突入したような印象を持たされてきたが、実はそうではなかったというのである。

事実この回顧録についてインタビューをした記者たちも、皆フェイス氏の話に驚いたと語ったという。例えば、ブッシュ大統領は何が何でも戦争をやると最初から決めていて反戦の意見を聞こうとしなかったなどということは全くなかったという。事実はその反対で戦争をすることによる悪影響を深く追求した分析報告をしたのは誰あろうラムスフェルド防衛長官だったというのである。一般に穏健派で用心深いと言われていたコーリン・パウエル国務長官ではなかったというのだ。

私はまだ読んでいないのだが、著者自らがパワーラインで著書を紹介しているので本日はそれを紹介したいと思う。

ところで、余談だが、この本はイラク戦争に開戦までブッシュ政権がどのような決断をしたのかという過程が詳細によって綴られているというのに、アメリカの主流メディアはこぞって評論記事を載せることを拒絶している。彼らの言い訳は特に評論に値するようなニュース性がないからだ、というものだが、もしもこの著書の内容がブッシュ大統領があらゆる専門家アドバイスを無視して考えもなしにカウボーイ精神で安易に戦争を始めていた、などという内容だったら、どのメディアも競争で取り上げたに違いない。

イラクからの悪いニュースは毎日毎日第一面で報道しておきながら、イラク情勢が良くなってくると、イラクからのニュースはハタっと止まってしまった。サドルシティでのイラク軍の大成功すら過小評価して嫌々報道している。

11月の総選挙でも戦争が大事な要素になると大騒ぎをしていたメディアだが、今や戦争が起きてることすら信じられないほど、新聞の紙面はガソリンの値上がりや不動産のサブプライムローンの話ばかりで埋め尽くされている。戦争がうまくいっていないことがニュースだったなら、うまくいってきたらそれもニュースではないのか?

それはともかく、著者による著書紹介に話を戻そう。

防衛庁の民間職員たちがサダム政権崩壊後のイラク復興計画を全く建てていなかったという批判は正しくないと著者は語る。著者は国務庁の計画を防衛庁が拒否して破棄したという説がいかにまちがっているか、ラムスフェルドやアドバイザーたちが亡命中のアクメッド・チャラビに惑わされてチャラビをイラクの指導者として任命したなどという考えも完全に間違いだったことを著書のなかで説明している。

著書ではこれまで秘密にされていた、ラムスフェルド、パウエル、ライス、テネット、マイヤー将軍、チェイニー副大統領、そして大統領らが交換した書類から広域にわたって引用が掲載されている。著書のなかで数々の会議の様子が再現されているが、これは事後のインタビューなどで、当事者が都合良く覚えていた話をしてもらったものではなく、情勢進行中に会議に出席していた著者自らが記録にとっていたものをもとにしている。

著書において取り上げられている主なトピックとして著者は、911直後に対テロ戦争作戦がどのように立てられたかその経過を述べている。これは単に911の犯人を罰するのもならず、今後このようなテロを未然に防ぐためにどうすべきかが考慮された。

政権がサダム政権崩壊後に犯した多くの間違いや計算違いにも関わらず、911事件以後6年半のうちあのようなテロ攻撃が一度も起きていないということは、上記の作戦に多いに関係があるものと考える。

また、なぜイラク戦争をしたのかについて、著者は大統領を始め幹部の役人達がどのように理由付けをしたのか、なぜイラクが問題だったのか、我々はフセインが911に直接責任があったとは考えていなかったことなどを述べる。

またフェイス氏は著書のなかで、戦前の諜報についての問題点について、防衛庁とCIAとの対立は、実際にイラクとアルカエダが関係があったかどうかとか、CIAの情報が正確かどうかということではなく、防衛庁によるCIAの行き過ぎた政治活動への批判だったことなどを説明する。

そしてもちろん、この著書の一番重要な部分は、実際にサダム亡き後のイラク復興政策がどのようなものであったか、実際にきちんとした計画が立てられていた事実について詳細に渡って説明しているという点だ。

フェイス氏はイラク復興の計画は防衛庁がきちんと建てていたのに、それを遅らせたり変更させたりしたのは、国務庁のパウエル長官やアーミテージ副長官のほうだったのだと主張する。アメリカによる統治機関を短縮するためイラク政権になるべく早期に主権を移譲することなど、きちんと立てられていた計画を台無しにしたのは国務長のポール・ブレマーだったと言う。考えてみればイラク軍を解散してしまったのもブレマー氏の考えだった。

カカシはフェイス氏のラジオインタビューを聴いたが、非常に聞き苦しいのは、イラク戦争というアメリカにとっての大事な局面を迎えながら、アメリカ政権の内部では、防衛庁、国務省、中央諜報機関(CIA)による勢力争いが繰り広げられていたという点だ。お互いが自分らのメンツを最優先させて、どういう方法がイラク戦争と戦後の復興に一番良い方法であるのかという大事な点が二の次にされてしまったことは非常に残念だ。

無論フェイス氏は防衛庁の人間であるから、防衛庁はきちんとやろうとしていたのに、国務庁やCIAから邪魔されたと言いたいのは当たり前だろう。だからフェイス氏の言っていることを100%鵜呑みには出来ない。だが、大量破壊兵器発見の事実にしてもCIAはどれだけWMDであると確認できるものが発見されても、それをWMDであると認めたがらなかった事実や、戦争前はあれだけイラクとアルカエダの関係を主張しておきながら、いざブッシュ政権が戦争に踏み込むと、突然関係は無かったと言い出したり、国家機密を漏洩したりしてブッシュ政権に何かと逆らった事実を考慮に入れると、フェイス氏の言っていることはまんざら嘘ではないと思えるのである。

パウエル国務長官とラムスフェルド防衛長官が意見が合わなかったのはよく知られていることではあるが、ラムスフェルドの方がパウエルよりも用心深かったという事実は読者の皆様には意外なのではないだろうか。私は当時からの様子をかなり詳しく追ってきているので、ラムスフェルドの用心深さについては多少の知識があったからつもりだが、この事実は非常に興味深い。

ブッシュ大統領の一番の欠点は主流メディアが意図的に流した間違った情報を但ちに正そうとしなかったこと。CIAや国務省がなにかとブッシュ政権の政策を阻止しようとしたことにういて徹底的に抗議し制裁しなかったことだ。イラクでいくらも発見されたWMDについて、CIAの判断は間違っていると主張せずに、ブッシュ大統領は正しいと信じていたイラク戦争支持者を落胆さえたことだ。いくらブッシュ政権の政策が正しいと信じていた支持者でもブッシュ自身が弁護できない立場をいつまでも我々だけで弁護していくのは難しい。どこかでブッシュが後押しをしてくれなければ我々はどうすればいいのだ?

フェイス氏の著書が主流メディアのどこでも評論として取り上げないことでもわかるように、アメリカ左巻きメディアは徹底的に共和党政権を敵にまわしている。マケインはブッシュのこの間違いから学んで、徹底的に主流メディアの情報操作と立ち向かってほしいものだ。

May 25, 2008, 現時間 3:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 22, 2008

仏テレビやらせ報道訴訟:被告側逆転勝利!

ヨーロッパ , 中東問題 , 狂ったメディア

本日2000年に起きたフランスの国営テレビ局フランセ2によるパレスチナ少年殺害やらせ映像を暴露したフィリップ・カーセンティ記者が、テレビ局から名誉毀損で訴えられていた訴訟で、第一判を覆して逆転勝利となった。

一応背景をもう一度ご説明しておこう。まず仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こすに載せた一連の写真をみていただきたい。

2000年、第二インティファーダが始まったばかりの頃、ジャマールとモハメッドのアルドゥーラ親子はイスラエル兵軍に抵抗すべく投石攻撃に参加した。しかし親子はすぐにパレスチナ戦闘員とイスラエル軍との撃ち合いの真ん中に挟まってしまった。

父親はとっさに物陰にかくれて息子を守ろうとイスラエル兵に向けて武器を持っていないことを示すように必死に手を振る。それが最初の写真だ。しかし攻撃が止まないので父親は自分の体で子供を守ろうとする。それが二枚目の写真。

三枚目ではなぜか父親はカメラを直視しているが、四枚目でピント外れがあったと思うと五枚目の写真では二人とも撃たれてぐったりしている姿がある。この攻撃で父親は重傷を負い、息子のジャマール君は即死した、、、

というのが最初にこの映像を放映したフランス国営テレビ局チャンネル2の話だった。この映像が報道されたとたん、イスラエル軍は武器をもたない親子を冷血に惨殺したという批判が世界中にひろまり、イスラエルへのテロ攻撃が激増した。いわゆる第2インティファーダ激化のきっかけとなった。ところが後になってこの映像がやらせだったことが判明した。

このやらせを暴露したフィリップ・カーセンティ氏はテレビ局のプロデューサーから名誉毀損で訴えられ、2006年9月の裁判では原告側が勝利していた。その訴訟の詳細は下記のエントリーで紹介した通りである。

仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その1
仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その2

問題だったのは、フランセ2はフランスの国営テレビであることから、国営テレビのやらせ報道を暴露した記者が名誉毀損で訴えられ有罪になったということは、フランスには言論の自由がないということになる。

今回はこの判定を控訴していたものだが、名誉毀損の事実はなかったとの判定がでたことは非常に喜ばしいことだ。

しかし上記のやらせ報道のおかげで、インティファーダが起き、何万人という人々が双方で殺されたことを考えると、フランセ2の責任は重い。

今日は時間がないので一応アップデートのみ。週末に詳しい分析をしたいと思う。

May 22, 2008, 現時間 12:02 AM | コメント (1) | トラックバック (1)

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May 12, 2008

マフディ軍、ほぼ全面的に降伏だが、、NYTの不思議な報道

イラク関係 , 狂ったメディア

昨日ニュースでイラクで政府軍にこてんぱんにやられているイランの飼い豚モクタダ・アル・サドル率いるマフディ軍がやっと政府が要求していた停戦条件を受け入れたという記事を読んだのだが、マフディ側の報道官がノーリ・アル・マリキ首相が主張していた武装解除には応じないと言っていたことや、イラク政府側はいつでもサドル・シティへ攻め入れられると書かれていたことなどから、いったいどういう条件がまとまっての停戦なのかさっぱり理解できなかった。

今日になってニューヨークタイムスの記事を読んでみると、余計にわけが分からなくなった。アメリカの主流メディアを読む場合はかなり行間を読む技能を身につけておく必要がある。

この取り決めによって大事な地方選挙を数ヶ月に控え不人気な混乱状態から双方が後退できることとなった。どちらが勝ったのか明らかではなく、停戦までどれだけかかるのか、停戦をどれだけ保持できるのか定かではない。 しかし少なくともいまのところシーア間での戦闘は終わりを告げた。

この間までイラク政府がマフディ軍に押され気味だと言っていたニューヨークタイムスが「どちらが勝ったのか明らかではない」と言っているところをみるとイラク政府が勝ったと読むことができる。後の方の文章を読んでみよう。

合意条件の元でノーリ・アル・マリキ首相の政権は現在無法状態となっているサドル市の統括権利を獲得し、そのかわりサドル氏の民兵軍で直接戦いに参加していないメンバーを逮捕しないことが保証された。

停戦交渉を行う決断は双方がお互いに地盤を失っていると気がついたことから始まった。サドル市の市民は自分たちの被害について双方を責めている。

戦いが始まる前は、サドルシティはマフディ軍の連中が思うままに牛耳っていたのに、停戦後は政府軍が市を統括する権利があるというなら、どっちが勝ったのか明白ではないか。

だいたい戦闘をやっている双方が地盤を失うというのはどういう意味だ?お互い競り合って引き分けならお互いに土地を失うはずはない。どちらかが土地を失ったならどちらかがその分を獲得しているはず。この文章全く意味をなさない。

またサドルシティの住民はほぼみなマフディ軍の仲間かサドルの支持者のはずで、その住民が自分らの苦労の原因がマフディ軍にもあると責め始めたということは、住民によるマフディ軍への支持が減っているということになる。

この後もNYTはサドル派が政治的な支持を失い孤立してしまっていること、マリキ政権には他党からの支持があることを記載している。そしてマフディ軍がどれだけ痛手を負ったかということについても認めざる終えない。

シーア民兵たちも損失は上がる一方だ。彼らはより多くの犠牲者を出しており、戦闘に真っ先に巻き添えになる市民の死亡についても責任を問われている。木曜日からすでに30人以上が殺されている。(カカシ注:おなじみのビル・ロジオによるとマフディ軍は3月25日の戦いが始まって以来すでに合計562人を殺されている。)

NYTの複雑な書き方で混乱しないようにここで整理してみよう。

  • サドル市はマリキ政権の統治下となった。
  • 政府は戦闘に参加したマフディメンバーの逮捕は続行する。
  • マフディ軍は政府軍側より多くの犠牲者を出している。
  • マフディ軍はサドル市民からの支持を失いつつある。
  • サドル派は政治的に孤立し、マフディ取り締まりについて他党がマリキ政権を支持している。

これでもどっちが勝ったか明らかではないのは反米の主流メディアくらいだろう。

ここでさらにわかりやすくするために、ビル・ロジオに実際の停戦条件がどういうものだったのか説明してもらうことにしよう。

  • イラク政府とマフディ軍は4日休戦する。
  • 休戦後、イラク軍はサドル市に入り令状があるか、もしくはマフディ軍が中武器及び重武器(ロケット弾、ロケット、モーターなど)を所持している場合の逮捕を続行する。
  • マフディ軍とサドル派はイラク政府が警備統括をすることを認識し法の施行のため警備軍を運用させる権限を認める。
  • マフディ軍は国際ゾーンへのモーターやロケット攻撃などの一切の攻撃を止める。
  • マフディ軍はサドルシティ市内の路肩爆弾をすべて取り除く。
  • マフディ軍は「違法法廷」を閉鎖する。
  • イラク政府はサドルシティへの入り口を解放する。
  • イラク政府はサドルシティ住民への人道的救済を行う。

マフディ軍は武装解除には応じないと息巻いているが、イラクは危ない国なので一般人でも自動小銃やライフルの所持は合法とされている。だから中もしくは重武器の没収を認めるということは、事実上武装解除を認めるということになる。またこうした武器を持っている人間をイラク軍は令状無くして逮捕出来るのであれば、結果的にイラク軍はマフディ戦士の逮捕は自由に出来るということだ。イラク政府がサドルシティ住民への救済を行うという点は非常に重大だ。すでにサドルシティ市民はマフディ軍に今回の戦災を責めているなか、イラク政府が現れて市民への救済を始めたら市民はいったいどう感じるだろうか?一般市民にとって自分たちの生活を守ってくれる方こそ自分らの味方のはずである。マフディ軍がイラク政府にその役割を受け渡したということは自分他たちにその能力がないことを認めたことになる。

これでもどちらが勝ったか明らかではないかな、NYTさん?

さて、この先がNYTとビル・ロジオの間で食い違う点なのだが、ロジオによるとイラク政府はサドル派に停戦に応じるように圧力をかけたわけではなく、内部からの圧力によって停戦に合意する動きがあったのだという。ダワ党のアリ・アル・アディーブ氏は、「サドルシティ市内の市民からの圧力が彼らにもっと責任もった行動をさせたのです。」と語っている。

しかしNYTの記事ではイランからイラク政府に働きかけがあったと書かれている。

停戦条約の三人の関係者によると、イラク議会のシーア派メンバーが今月の初めイランを訪れた後、イランが引き分け状態にその影響力を及ぼしたとのことである。

カカシが思うに、イランにはイラク内政に影響を及ぼすような力はない。だいたいイランがイラクに影響を及ぼしたいならイランからイラクへ使者が送られてくるはずで、イラクからイランへシーアメンバーが訪問するというのは話が逆だ。

NYTはイラクのシーアメンバーがイランに対してサドル派に政府への抵抗を止めるよう説得して欲しいと嘆願に行ったと言いたいのだろうが、もしサドル派が勝っているならイランが何故イラク議会メンバーのそんな嘆願を聞く必要があるのだろうか?イランにとって民主主義のイラクなど目の上のたんこぶである。イラクがイランに同調するシーア派連中によって牛耳られればそれに超したことは無い。もしサドル派がイラクで勝利をおさめつつあるならば、イランがサドル派援助の手を緩める必要がないどころか、ここぞとばかりにサドル派援助を強化させるはずである。

ではイラクシーア派の使者たちはイラン政府に何を告げたのであろうか?

イラン政府は馬鹿ではない。もし正式にイラク政府と戦争をするとなれば背後にいるアメリカにイラン攻撃の正式な口実を与えることになるのは充分に了解している。イランは秘密裏にイラク内部の抵抗組織を援助してイラク政府の安定を崩しアメリカ軍に痛手を負わせたいだけなのだ。面と向かってイラク・アメリカ同盟軍と戦う意志もなければ能力もない。

となればイラクの使者がイラン政府に告げた内容は自ずと明白になる。もしカカシが壁の蠅ならこんな話を聞いただろう。

イラク使者「イランさん、あんさんがたイラン政府がサドル派をそそのかしてイラク政府に盾をつかせてるっつうのは周知の事実でござんす。表立っておやりじゃねえんで今のところアメリカさんは無視してやんすけどね。しかしこれ以上サドル派が抵抗を続けるなら、こちとらとしてもあんさんがたのやり方をおおっぴらにしねえわけにはいかねえんでござんす。そうなりゃアメリカさんも黙っていねえでしょう。あんさんらもアメリカさんと正面切っての戦はやべえはず。どうです、このへんで手を打ってサドル派を撤退させてはいかでやんすか?」

てな具合での説得というか脅迫が行われたと考える方が自然だろう。

こうやって読んでみると、今回の停戦条約の実態がかなり明らかになったと言える。それにしてもアメリカ主流メディアの新聞記事解読に要する技能は半端じゃないな。

May 12, 2008, 現時間 10:08 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 10, 2008

いつからレバノン政府にアメリカの後押しが付いたわけ?

イラク関係 , 中東問題 , 狂ったメディア

レバノンにおいて反政府側のシーア派と政府側のスンニ派との宗派間争いが続いている話は先日もした通りだが、それに関するアソシエートプレス(AP)の記事を読んでいて不思議な表現に気がついた。

イランに支持されたヒズボラとその仲間がベイルート政府のイスラム居住区を占拠し、その武力の強さを見せ、合衆国に支持された政府側と戦った。レバノンの1975-1990に起きた内乱以来最悪の事態となった。

ヒズボラはイランの工作員であり、イランから資金、人員、訓練を受けたイランの先鋭部隊である。しかしレバノン政府は民主的な選挙によって選ばれた正規の政府であり、アメリカとは無関係だ。レバノンの選挙にアメリカはなんら関与していない。

アメリカがレバノン政府を支持するとしたら、それは単にレバノン政府が正規な政府であると認めるということに過ぎず、それならフランスやイギリスも同じように現政府を独立国の正規政府として認めているのとなんら変わりはない。それなのに何故APは、あたかもレバノンがアメリカの統治下にあるかのような書き方をするのか。

その理由はレバノンのおける紛争はイラン対アメリカの代替え戦争だという印象を読者にもたせたいからだろう。イラクではイランの手先のモクタダ・アル・サドル率いるマフディ軍がイラク・アメリカ連合軍によってこてんぱんにされているので、無関係なレバノン紛争を持ち出してきて、イラクが収まってもレバノンではアメリカが押され気味だと言いたいのだろう。

そこまでしてアメリカの通信社がアメリカをこき下ろしたいというのも不思議でしょうがない。

May 10, 2008, 現時間 12:11 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 2, 2008

イラク軍シーア派民兵との戦い、壊滅状態のマフディ軍

イラク関係 , 狂ったメディア

The English version of this entry can be read at Biglizards.net/blog

3月25日、イラクのノーリ・アルマリキ首相はバスラのサドル派民兵に向かって驚くべき抜き打ち攻撃をおこなった。そのあまりの抜き打ちさにマリキ首相は攻撃が始まって二日後になるまでアメリカ軍にシーア派退治を始めたことを知らせるのを忘れていたほどだ。

アメリカ軍はあわててイラク軍に追いつくべく近距離空援助や必要な後方援助を送り込んだ。当初はバスラの戦いはかなり危なっかしい状態に見えた。ケツの青いイラク軍の一隊など敵に圧倒されて退散するという一幕もあったが、マリキ首相は即座に援軍をおくりこんで開いた穴を塞いだ。バグダッドのスラム街であるサドル市で別の前線が展開されたが、そこではアメリカ軍が先導してマフディ民兵らに立ち向かい大勝利を得た。

熾烈な戦いが繰り広げられたが、イラク軍の指揮のもと、最終的にはアメリカ民主党がイラクが独立国として成立するに必要不可欠として挙げていた条件が満たされる結果となった。モクタダ・アル・サドル率いるシーア民兵に断固立ち向かうことによってシーア多数派はシーアだけでなくイラク全土を統治する資格があることを証明したのである。民兵軍をサドルが率いるとはいっても、サドルがイランに逃げ隠れしてからすでに一年近くなる。実際にサドルがどれだけマフディ軍に影響力をもっているのかかなり疑問だ。

一ヶ月以上になる戦いだが、マリキが賭けに勝ったことはかなり明らかになってきた。

  • サドル派はバスラをはじめ他の市や地区で完全に撤退状態で、サドル市では壊滅状態にある。
  • サドル派への攻撃によってマリキ首相をついに信用することにしたスンニ派のタリーク・アルハシーミ副大統領がスンニ派政党に政権に戻るように呼びかけた。
  • サドル自身は完全にその不能さをみせ、イラク政府に対して全面戦争の脅しをかけておきながら、マリキの騎士の突撃作戦の勢いが全く弱まらないのに腰を抜かして数日後には再び停戦を嘆願するという弱さをみせている。
  • マリキ首相は引き続き攻撃をすすめており、今や後片付けの段階にはいっている。イラク軍は兵站(へいたん)と近距離空軍の援助さえあれば独自に軍事作戦が行えるということを証明した。そして全党参加の政権統一も含め、アメリカの民主党がイラク政府に要求していたすべの条件が整いつつある。

その詳細を吟味してみよう。

ハシーミ副大統領の帰還非常に重要だ。スンニはイラク生誕に必要な半分の要素だからだ。

イラクの首相は日曜日、スンニの副大統領と会合しスンニ派政党をシーアが独占している政権に復帰させるべく話あった。一方バグダッドでは衝突と自爆攻撃で5人が死亡したと警察は発表した。(ミスター苺注:この二つのニュースにどういう関係があるってんだ? 「バラク・オバマとヒラリー・クリントンが弁論会をおこなった。一方アメリカ全土で47件の殺人事件がおきた。」なんて記事想像できるか?)

ノーリ・アル・マリキ首相とタリーク・アル・ハシミ氏との会合はスンニのリーダーであるハシミ氏が政治的ボイコットをおこなっていた(スンニ派政党)National Accordance Frontに政権に戻るように呼びかけた翌日におこなわれた。

アル・ハシミ氏はアル・マリキ氏のもっとも厳しい批評家で(首相は)シーア派贔屓をしていると非難していた。一方でマリキ首相は副大統領は重要な立法を妨害していると苦情を述べていた。しかしアル・ハシミ氏をはじめスンニのリーダーたちはアル・マリキ氏によるシーア民兵取り締まりにほだされた模様である。

これに対してサドルの衰退ぶりは見ていておかしい。まず4月19日現在の 強気のサドル

反米のシーア聖教師モクタダ・アル・サドル師はアメリカ・イラク軍による彼の従者への取り締まりが止まない限り、新しく挙兵すると脅した。

師はこれがイラク政府に対する最期の警告だとし、米国軍と協力するのを直ちにやめなければ「解放のため会戦する」と宣言した。

土曜日の声明はアル・サドルのウェッブサイトに掲載された。

7ヶ月にわたる停戦を解除するという警告はアルサドルのマフディ民兵軍とアメリカ・イラク軍がバグダッドのサドル市と南部のバスラで戦いを繰り広げる最中にされたものだ。

ノーリ・アルマリキ首相もまた、マフディ軍が解散しない限りサドル派は政治的に孤立するであろうと語った。

ところが数日後の4月26日になるとサドルは完全に尻尾を巻いて逃げ腰だ。

過激派聖教師のモクタダ・アル・サドル師は金曜日、流血を終わらせるよう呼びかけた。師は「会戦」の警告はアメリカ軍が指揮する外国軍のみにしたものであると説明し、従者への取り締まりを巡るイラク政府との正面きっての挑戦を取り下げた。

一方でノーリ・アル・マリキ首相はアル・サドルのマフディ民兵軍及び違法武装集団への厳しい取り締まりを強化し、武装解除を含む軍事行使中止の条件を整えた。

アル・サドルの新しい声明文は説教の中で述べられ、師のウェッブサイトに掲載された。これによって最近向上した警備体制を脅かす反米聖教師による8ヶ月近い停戦の解除は免れた。

「我が輩は警察や軍隊やマフディ軍の兄弟たちに呼びかける。流血を止めよ!」とアルサドルは声明の中で語った。「我々は正裁と安全を達成させる傍ら、あらゆるかたちの抵抗を支持すべきである。」

全体的にみてイラクの4月は民主主義にとって非常に良い月だったといえる。そして混乱と人命生け贄派のテロリストたちにとっては 悲劇的な月となった。このようなすばらしいニュースを主流メディアはどのように報道しているであろうか? 主流メディアがバスラやバグダッドでの戦いや南部でのマフディ軍の壊滅ぶりについてなんと説明しているかといえばこの通りだ。

イラクの米軍戦死者ここ7ヶ月で最高に

バグダッドで別々に起きた攻撃によりアメリカ兵5人が戦死、これで4月のアメリカ兵戦死者数は49人となり去年の9月以降で最高の死亡率となった。一人の兵士は乗っていた戦車が路肩爆弾に乗り上げ命を失った。二人目は小銃でうたれた傷が元で死亡したと水曜日、軍は発表している。どちらの事件も火曜日バグダッドの北西で起きた。

三人目は水曜日の早朝、首都北部の地区で徒歩パトロール中に爆弾にあたって死亡した。またバグダッド南部では路肩爆弾によって二人の米兵が死亡したと米軍は別々の声明で発表した。

米軍戦死者はサドル市やその他の地区ですでに一ヶ月以上おこなわれているシーア民兵と米・イラク軍との戦いが激化するにつれ増えている。

アソシエートプレス(AP)の合計によるとイラク戦争が2003年3月に始まって以来少なくとも4061人の米軍兵が戦死している。

「我々は、この戦いは厳しく、過激派と対抗する時期があり、これらの犯罪集団やアルカイダテロリストたちは復活しようするであろうことは、当初から言い続けてきました。」 と米軍報道官のケビン・バーガー少将はバグダッドで記者団に語った。

「ですから我が軍の犠牲や、イラク軍やイラク市民の犠牲はこの試練を反映するものであります。」バーガー少将はアメリカ兵の戦死者増加の背景に関する質問に対してこのように答えた。

アルカイダの数倍のイラク市民を殺害してきたイラクで最も暴虐的な犯罪グループであり、イラクの安全に一番障害を及ぼすシーア派民兵らとの戦いが、APにかかると単なる米軍戦死者数増加という記事になってしまうのだからひどい!

それだけではない。もっと質が悪いのは、APは報道官の声明文を文脈を無視してところどころ自分らに都合のいいところだけ引用することによって、あたかもシーア派民兵軍との戦いは敵側からもちかけられたような印象をあたえていることだ。まるでサドル派が「復活しようと」抵抗力のないアメリカ軍兵を殺し始めたかのような書き方なのだ。APの記者たちは自分らが戦闘テンポに無知なあまり現実とは正反対のことを報道していることに気がついているのだろうか?記者たちは民主主義の軍隊がテロリストに戦いを挑めばこちらの犠牲者が増えるという事実など考えも及ばないようだ。

ところで戦死者数といえば、これまで発表された数によれば4月中に戦死した英米味方側の戦死者数は45人だが、敵側マフディ軍はなんと400人から1000人を失っている。戦死率は15:1の割合で敵側が圧倒的な打撃を受けていることになる。ペンタゴンは戦死者数を発表したがらないが、これは味方側の圧勝ではないか!

もっとも2008年4月の戦死者数にこだわってるAPは、2007年9月の戦死者数を明らかにしていない。多分それは去年9月の数を発表してしまうといわゆる「増派」が成功したことを証明してしまうからだろう。

では9月の同盟軍戦死者数はどうだったのかというと、Iraq Coalition Casuality Countによると69人だった。(一日平均2.3人)つまり今年4月の戦死者数は去年の9月に比べて2/3に減っているのだ。そして去年の9月といえばすでに対抵抗軍作戦が中盤にはいり味方側の戦死者数が大幅に減少の傾向にあった時期である。2007年5月のピーク時では131人の戦死者が出た(一日平均4.23人)それに比べたら今年4月の戦死者はこちら側からの攻撃を行っているにも関わらず1/3に減っているのである。

iCasualitiesによれば4月のイラク市民の犠牲者数は565人とある。2007年9月の数は752人だったが、2007年の2月は2864人だった。これに比べたら2008年4月の死者数はたったの去年2月の22%にしか満たない。普通、市民の死亡率が78%も減ったら味方側による市民の安全保障作戦はうまくいっていると判断するのが妥当だ。しかしアメリカの主流メディアは市民の犠牲者数が78%も減ったというすばらしい事実は報道せず、味方軍の戦死者数が多少増えたことを強調するしか脳がないんだからしょうがない。

こんな戦争ジャーナリストなんて必要あるのかね。

May 2, 2008, 現時間 5:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 24, 2008

民主党の指名候補、代議員制度を復習

狂ったメディア

先日ヒラリーがペンシルベニア州の予選で勝ったことについて、私の尊敬する産経新聞の古森さんが詳しく説明しているので、本日はそこから主に引用してアメリカの代議員制度について読者の皆さんと一緒に復習したいと思う。

民主党の指名候補は8月末にコロラド州デンバーで開かれる同党の全国大会で正式に決められる。各州からの代議員の投票で決まるのが原則である。この代議員総数は4049だからその過半数となる2025以上を獲得した候補が指名を受けることとなる。この代議員の大多数、5分の4ほどはすでに各州の予備選や党員集会で一定候補への支持を表明した一般代議員たちである。そうした一定候補支持の一般代議員を選ぶのが予備選でもあるわけだ。しかし残りの代議員800人ほどは、スーパー・デリゲート(特別代議員)と呼ばれ、州レベルだけでなく、民主党政権の元閣僚など一定の政治業績を残した人物が任命されている。この特別代議員も一般代議員と同じく全国大会では指名候補に一票を投じる権利がある。

 さてこれまでに確実となった両候補の代議員数は、クリントン候補は1486人、オバマ候補は1629人だとされる。このうちもう絶対に揺るがない一般代議員の比だと、クリントン1243、オバマ1414となる。一般代議員は各州でどの候補を支持するかを宣言したうえで全国大会へと送られるから、全国大会での支持候補がだれかはもう決まっているし、変更はできない。一方、特別代議員はそうした拘束はない。全国大会の場にのぞんでからでも自分の自由意思で投票できるのだが、事前の段階で自分の支持候補がだれかを表明する特別代議員も多いのだという。この特別代議員ではクリントン候補は243、オバマ候補は215とされる。要するに大接戦なのである。

ペンシルベニア州の代議員の数は188人なので、ヒラリーとオバマの差がたった180以下という現状ではヒラリーのペンシルベニアでの勝利は大きい。しかし、ペンシルベニアは勝った方がすべての代議員を獲得するのではなく、勝利の割合で代議員数が分担されることになっている。

だからクリントン候補がペンシルベニア州で勝利を飾っても、オバマ候補が何十人かの代議員を獲得することは疑いない。クリントン候補がここで一気に逆転というわけにもいかないのである。

 そのうえに5月6日にはノースカロライナ、インディアナ両州での予備選挙が催される。

 このうちノースカロライナ州は代議員134人を選出する重要州だが、南部のこの州ではオバマ氏が断然、優位に立っている。要するに、クリントン候補にとって、こんご残された予備選で一般代議員の獲得レースでいまの劣勢を確実に逆転できるという見通しは非常に険しいのである。

とはいうものの、ヒラリーがまだまだ勝てる可能性のあるうちにあきらめるはずがない。しかしこのままオバマとヒラリーの泥試合が続くのは民主党にとって良いことではない。なにしろ二人の支持者の間で険悪がムードが増してきて、どちらかが勝った場合、それぞれの支持者はマケインを応援すると言い出す始末。

そこで焦った主流メディアはヒラリーにあきらめろと圧力をかけ始めた。ニューヨークタイムスなどヒラリーが圧倒的に優勢だった頃はヒラリーを公式に支持したくせに、いまになってヒラリーに撤退しろと呼びかけている。

おもにヒラリー・ロダム・クリントン上院議員によっておこなわれている否定的な選挙運動はクリントン議員だけでなく、競争相手や2008年の選挙で民主党にとっても害あって益なしであることをクリントン議員が認めるべき時期はとっくにすぎている。大事な予選の前夜、クリントン夫人は民主党候補として真っ先に911の血塗られたシャツを振りかざした。1929年の金融恐慌や真珠湾やキューバミサイル危機や冷戦や911攻撃をおもいおこさせるクリントンのテレビ広告はオサマ・ビンラデンのビデオも含めてまるで(共和党選挙運動アドバイザーの)カールローブの台本から抜き取ったかのようだった。

大統領になろうという人間が非常事態にどのように反応するか、それを競争相手の候補者が指摘することが否定的な選挙運動だという指摘はおかしくないか?ヒラリーが勝っている間は全く問題なかったニューヨークタイムスがオバマが優勢になってくると手のひらを返したようなこの仕打ち。

しかし、アメリカの有権者にとっては民主党候補指名が決着がつかないおかげでオバマの金メッキがはがれてきて非常に良い状況になってきていると思う。オバマはもともと英語でいうところの空の背広。つまり、外見だけで中身がないという人間だ。その化けの皮がはがれきたというだけの話だ。

ヒラリーの汚いやり方は主流メディアも充分に知っていたはず。それなのにヒラリーこれまで批判せず持ち上げてきた彼らがいまさらヒラリー批判に回っても白々しいとした言いようがない。

April 24, 2008, 現時間 9:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 15, 2008

中共やらせ記事への読者の反応

東洋危機 , 狂ったメディア

先日、チベット人らしき男性がパリで聖火ランナーを襲ったのは、中共のやらせなのではないかというエントリーをカカシの英語ブログBiglizards.net/blogで紹介した話はしたばかりだが、そのエントリーに寄せられたコメントを見ていて非常に驚いてしまった。どれもこれもオリンピック開催を妨害しているのはチベットだ、聖火を襲うなどもってのほか、という批判ばかり。チベット人らしい人が中共の旗を持ったひとたちと並んで歩いている写真をみても、現場にいく途中にたまたま一緒の道を歩いただけ、特に意味はないと完全無視。

同胞が何百人も祖国で虐殺されているのに、その加害者である中共支持者と肩を並べて歩くなんてことが普通の神経でできるとは思えない。ましてや聖火を奪い取ろうなどと考えている過激派ならなおさらである。しかしここでカカシは気が付いた。アメリカの読者はこれまでの中共とチベットのいきさつを全く知らないだけでなく、中共がオリンピックに備えてどれだけ自国民の人権を迫害してきたか、政治犯の厳しい取り締まり、邪魔になる住民の強制立ち退きなど、何も知らないのではないかということだ。

日本では中共のこれまでの悪行がかなり報道されてきているし、毒餃子などでも象徴されるように、中国からのテロ攻撃の疑いさえあるくらいなので、中共がいくら情報規制をしてもチベットからのニュースは結構はいってくるし報道もされている。

ところが、アメリカでは2〜3年前には毒ペットフードや毒歯磨きの件があったり、去年は増血剤で何百人という死傷者をだしているというのに、日本で聞かれるのような中国批判の声がほとんどきかれない。直接的な被害だけを考えたらアメリカの方が日本よりもよっぽども激怒していいはずであるが、そのような雰囲気はまるでない。

どうもアメリカには中国に対する盲点があるように思えてならない。

私が掲示したチベット人らしき人の写真だが、彼がユタ州のソルトレイク市に住むチベット人だと本名まで書いて指摘したコメンターがいた。ちょっと検索してみたら、これが全くの人違いであると地元の新聞に載っていた。にも関わらずネット上の噂のみで、中国人ブログのサイトではこの人の住所氏名と電話番号まで掲載してしまったとうのだからひどい。

中国兵がチベット僧の袈裟を持って立っている写真についても映画の撮影の途中だという中国政府側の説明があったことはみなさんもご存じの通りなのだが、どの映画の撮影中だったのかという話ですでにカカシの英語ブログのコメントには三つの説が寄せられている。

ポピュラーな順に並べると「レジェンド 三蔵法師の秘宝」(2002)、次が天下無賊(2005)、そして一番新しいのが紅河谷(2005)となっている。

いったいなにを根拠にこういう映画の題名が出てきたのかわからないのだが、どうも確たる証拠があっての主張ではないようなのである。ただ、兵士たちの制服が2005年以前の規定のものであることや、冬なのに夏服を着ているという点については真実なので、この写真が今回の暴動の際に撮られたものではないということは事実なのかもしれない。

ミスター苺がチベット関係の雑誌の裏表紙に載ったというのを確認するため、その雑誌を購入しようとしたところ、出版社から2003年の文だけ売り切れだと言われたそうだ。売り切れるようなポピュラーな雑誌じゃないはずなのだが、必要な年の分だけ売り切れているというのも不思議なはなしではないかな?

April 15, 2008, 現時間 1:22 AM | コメント (4) | トラックバック (0)

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April 13, 2008

チベット暴動はやらせ、中共によるチベット弾圧の口実か

東洋危機 , 狂ったメディア

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昨日陳さんとこのサイトでパリで車いすの聖火ランナーを襲ったのは中共のまわし者で、あれはやらせだったのではないかという記事を読んだので、それをカカシの英語版ブログで紹介したら、すごい反響で日曜日だというのにアメリカのメジャーなブログにいくつもリンクされてしまった。陳さん、どうもね。

昨日もちょっと書いたが、あれだけヨーロッパや日本で評判になっている中国の聖火防衛隊についてアメリカのメディアは全然報道していない。それをいうならチベットに関する記事すらあまり読まない。だから私みたいな零細ブログの記事が突然スクープになってしまうとうわけだ。それだけアメリカメディアはこのことに関心がないという証拠。

日本の読者の皆様はもうご存じだと思うが、この写真は、中国ではいかにチベット独立運動家が暴力的であるかを証明する象徴だと報道され、これをもとに聖火防衛隊ひいては中国のチベット地区弾圧への正当化に利用されている。



Chinese Attacks Wheelchair Torch Bearer

車いすの聖火ランナーを襲うチベット人らしき男性

この男性がかぶっているバンダナの模様は明かにチベットの旗。



Tibetan flag

チベットの旗

参考までに中国の国旗はこちら。



Chinese flag

中共の国旗

最初の写真だけをみていると、確かにチベット独立支持者がかよわい障害者の女性を襲っているかのようにみえるが、この事件が起きる前にこの同じ男性が中共の国旗を誇らしげに翻している中共支持のグループに混じって仲良く歩いている写真が発見された。



Fake Tibetan -- actually Chinese -- with friends

本当のお友達と歩くチベット支持(?)の若者。 国旗に注目

もしかしてこのチベット人は本当は中国の工作員なのでは?中国のことだからあり得ないことじゃない。以前にも中共の軍人がチベット僧侶に変装して暴動をはじめ、それを口実に中国の武力行使による弾圧がはじまったという話を読んだことがある。

その証拠として、東洋の諸ブログでこの写真が評判になった。



Chinese soldiers holding fake Tibetan monks' robes

チベット僧侶の服をあてがわれた中国兵たち

中国政府はこの写真は映画のエキストラとして中国兵がチベット僧侶を演じた時のもので、今回の暴動とは全く関係がないという説明をしたが、実際に映画の撮影中だったという確たる証拠が発表されたわけではない。本当に撮影中の写真だったなら、ほかにも別のアングルからとった撮影所の様子などを写した写真があってもよさそうなものだし、エキストラとして映画に出演している兵士の写真などが指摘されてもいいはずだが、そのような写真は公開されていない。

また、2003年にチベット関係の雑誌(the Tibetan Centre for Human Rights and Democracy 、TCHRD)の裏表紙に掲載されたという話もあちこちのサイトに書かれているが、実際にリンク先の雑誌のホームページにいってみると表紙の写真はあるが、裏表紙の写真はどこをみても見当たらない。念のためPDFのファイルを"movei" "robes"などで検索してみたが、この写真はどこにも掲載されていない。

しかし、たとえこの写真が本当に映画の舞台裏を写したものだったとしても、チベットの暴動は中国政府によるやらせだという話はダライ・ラマさえ主張している説で、なまじデマとはいえないのである。

大紀元が転載した カナダの新聞記事 によると、英国の通信省GCHQ、( the Government Communications Headquarters)は中華人民共和国軍が 暴動を演出したと考えているとある。

世界の半分の電子通信を宇宙から監視している英国のGCHQと呼ばれる通信機関は、中華人民共和国軍(PLA)が僧侶に扮して何百というチベット人の死傷者を出すことになった暴動のきっかけを作った、とするダライ・ラマの主張が真実であると確認した。

GCHQの分析者は北京の指導者らは、すでに夏のオリンピックを前に好ましくない注目を浴びている、この地域にくすぶる不穏な状態を鎮圧すべく意図的に計画されたものであると考えている。

元記事のG2 Bulletinは購読料が必要なので転載記事のリンクを参照のこと。

というわけなので、たとえ僧侶の衣装を持つ兵士らの写真が単なる映画の舞台裏写真だったとしてもチベットの暴動が中共のやらせだったという疑いを拭うことはできない。

そしてもちろん、最初のチベット支持者とされる男性が犬猿の仲のはずの中共支持の人たちと仲良く歩いていた事実を説明することもできない。

それにしても中共の情報操作がこれほど裏目に出るとなると、中共もオリンピック開催国になどならなければよかったと今は後悔しているかもしれない。

April 13, 2008, 現時間 6:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 12, 2008

バスラのイラク軍作戦、マリキ首相の成功を認めない主流メディア

イラク関係 , 狂ったメディア

本日は昨日のイラク情勢好転に主流メディアの情報操作は続くに引き続いて、バスラで行われているイラク軍によるシーア取り締まり攻撃について、マリキ首相のこれまでの功績をみてみよう。

下記は例によってビル・ロジオから:

停戦後、イラク軍はバスラに援軍を出動させると発表し、翌日にはKhour al ZubairとUmm Qasrpushedの港に軍を送り込んだ。以来、バスラ内部ではイラク特別部隊と特別警察隊によるいくつかの手入れが行われている。その間イラク軍の一旅団は4月2日までマフディ軍の本拠地だった真髄に進行した。そしてサドルが停戦を呼びかけた二日後にはイラク政府はサドル市及びバグダッド内のシーア居住区に戒厳令を引くことに成功した。

マリキの共同政府はこの作戦に反抗は見せなかった。イラク政府の反対派がバスラ作戦に抗議して緊急議会を開いたところ、275人の議員のうち参加者はたったの54人だったと AFPは報道している。出席したのはモクタダ・アルサドルの党派とシーアファディラ党、世俗主義イラクナショナルリスト、the Sunni National Dialogue Councilといった零細党だけで、イラクの最大政党であるシーアイラク連盟(Shiite United Iraqi Alliance)とクルド連盟(Kurdish Alliance)の姿はみられなかった。イラク議会の主力な党派が緊急議会を無視したことはマリキ政権が危機に瀕していないということであり、政治的に大きな意味を持つ。

10日間の攻撃停止期間は民兵軍に武器解除をし降参する猶予を与える目的でされたものだ。しかしイランから訓練を受け、イランから直接命令を得ているマフディ軍JAMの一部は未だに戦闘をあきらめていないため、イラク軍による「騎士の突撃作戦」は続けられている。

ところで主流メディアがサドルが勝った証拠としてあげていたことのひとつに、サドルの従者たちはサドルの命令にちゃんと従っているということがあった。しかし現状を見ていると、サドルがいかにその影響力を失っているかが顕著となっている。実際にイラク軍に対抗して戦っているJAMのメンバーはサドルから命令を受けているというより、イランのクォド特別部隊から直接命令を受けていると言っていい。

新しいイラク軍がバスラに到着しはじめアメリカとイギリス軍がイラク軍の援軍として準備をはじめるなか、イランのクォド隊から命令を受けたサドルはマフディ軍に市街地から撤退するよう命令をくだした。サドルは攻撃停止を含む9条に渡る交換条件を要求したが、マリキはそれを拒絶。イラク・アメリカ連合軍はバスラ侵攻を続行しシーア民兵軍に対し、焦点をしぼったピンポイント攻撃を続けている。バスラでの6日間の戦いだけでも、すでに200人以上のマフディ軍戦闘員が殺され、700人が負傷、300人が捕獲されている。

サドルの撤退しろ抵抗するなという命令とやらはあんまり効果がないらしく、マフディ軍の一部は一向に戦いをあきらめる様子を見せていない。しかし戦えば戦うほど奴らは追いつめられていく。どこにも居何処のなくなった奴らはイランに帰るしか道はなくなるだろう。

主流メディアはこれまでマリキが政治的な進歩を遂げていないといって批判してきた。しかし、マリキが政治的な見解の違いを乗り越えてクルドとスンニに手をのばし、その協力を得られた今となっては、主流メディアはマリキの功績をほめたたえるかといえば、無論その答えは否である。マリキの努力の成果を評価するどころか、マリキには近視眼的な汚い動機があると批判する。イラクは10月1日に全国選挙を予定しているが、マリキの所属するダワ党は石油資源の豊かなバスラや宗教的中心であるナジャフやカルバラで苦戦が期待されている。

バスラ攻撃の成功はマリキのダワ党と彼の味方であるイスラム最高評議会(the Supreme Islamic Iraqi Council, SIIC)が選挙で成功する確率を引き上げるはずだった。SIICのバーダー旅団(Badr Brigade)はマフディ軍の宿敵である。

ノーリ・アル・マリキはもともとモクタダ・アルサドルの後押しによって首相となった人である。ダワ党といえば歴史的にサドルのマフディ軍である JAMの味方でありバーダー旅団とはライバル関係にあった。(バーダー旅団は民兵軍というイメージを脱ぎ払うために、最近はバーダー組織と改名した。)

そのマリキが従来のライバルであったSIIC従属のバーダーのライバルであり自分の所属するダワ党の元スポンサーであるマフディ軍を攻めることが、いったいどうやってダワ党への票集めにつながるというのだ? ま、降参降参といって逃げまどっているサドルが大勝利をとげたと平気で言えるAPだから、こういう不思議な理屈も成り立つのかもしれないが。こんな理屈にだまされるのはリベラルくらいだろう。

マリキ首相並びにイラク政府はさらに マフディ軍を孤立させるべく、10月の選挙にはサドル派を参加させない意向だ。 マリキ首相はサドルがマフディ軍を解散しない限り、サドル派の政治参加は許可しないと発表した。これに対してサドルの報道官はナジャフのシスタニ大教祖に相談すると語っていたが、シスタニ自体はサドルから相談を受けた覚えはないとしながら、マフディ軍は解散すべきだという意志を表明している。

となってくるとサドル派はかなり苦しい立場に追い込まれたことになる。マフディ軍を解散してしまえば、サドル派は単なる弱小政党に成り果てる。しかし解散しなければ政治力のないただの民兵軍に成り下がってしまう。そうなればマリキの力はさらに増幅しマフディ軍はマリキによって完全に抹消されてしまうだろう。マフディ軍はいってみればイラン版のイラクのアルカイダとなってしまうのだ。

しかしこの後に及んでも主流メディアはまだバスラの戦いではモクタダ・アルサドルが大勝利を納め、マリキ首相は政治的に滅ぼされたと言い張っている。

どうしてもイラク情勢の好転を認めたくない主流メディアは日に日にそのうろたえぶりがひどくなるようだ。

April 12, 2008, 現時間 1:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 9, 2008

イラク情勢好転に主流メディアの情報操作は続く

イラク関係 , 狂ったメディア

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イラク情勢に関しては主流メディアに真実を頼ることは完全に無理だ。アメリカの主流メディアも、そしてそれを誠実にコピペしまくる日本メディアも含めて、まるでかつてのバグダッドボブのように、アメリカは負けているイラク政府は混乱状態というニュース以外は流したがらない。しかし中国の大本営放送のように情報操作に余念のない主流メディアでも時々間違って真実を報道してしまうことがある。

この間からお話しているように、バスラのイラク軍によるシーア民兵退治作戦「騎士の突撃作戦」ではノーリ・アル・マリキ首相が大成功を収めているが、それに付け加えてマリキ首相はこれまで対立していたクルド派やスンニ派の支持も得ることができた。APが嫌々ながら報道しているこの記事 によると、、、

ノーリ・アルマリキ首相の弱まるシーア派民兵への取り締まりは、スンニアラブとクルド党から支持を勝ち取った。両党とも強力な民兵ともろいイラク政府の失敗による悪影響を恐れてのことであった。

双方の共通目的がイラクの政治的溝を埋める橋渡しになりそうだ。

クルド自治区の首領であるマスード・バールザニ(Massoud Barzani)は反米聖教師のモクタダアルサドルのマフディ軍との戦いにクルド軍を派遣すると提案した。

もっと意味があるのはスンニアラブのタリーク・アルハシミ副大統領がクルド人のジャラル・タラバニ大統領の声明文を承認しクルドおよびシーアの副大統領アディル・アブドール・マフディとともに石油資源の豊かなバスラにおける民兵退治を支持する意志を表明した。

この間も紹介したが主流メディアはマリキがマフディ民兵軍(またの名をJaish al Mahdi、または JAM)退治に他党との協力を得られていないと批判していた。確かにハシミ副大統領とマリキ首相は馬が合わないライバルではある。そんなそのハシミ氏が主流メディアがいうように「失敗が鮮明」になった作戦を応援したりするだろうか? はっきりいってアラブ人はダークホースを応援するような民族ではない。明かにマリキを勝ち馬と見たから応援する気になったのだ。

もちろんAPニュースはとにかくバスラはイラク軍の大敗だという主張を続けている。

バスラの「無法者」や「犯罪者集団」を対象に行われた取り締まりは激しい抵抗と政府軍の不満分子などに面して行き詰まりをみせている。先週の日曜日、アルサドルが戦いをやめるように民兵たちに呼びかけて以来、主な戦闘はおさまっている。

しかしアルマリキはバグダッドにあるマフディ軍の本拠地への取り締まりも続けると強気の口調を弱めていない。しかしアルサドルが復習をほのめかすと、マリキ首相は若い聖教師の従者を対象とした取り締まりや手入れを中止した。

なんで敵が降参を唱えている戦いが行き詰まっているなんてことになるのだ?お決まりの「泥沼」といわないだけましかもしれないが。確かにマリキは民兵軍攻撃を一時停止すると発表したが、それはサドルの復讐を恐れたからなどではない。そんなことが恐かったら最初から民兵の取り締まりなど始めるわけがないし、一旦JAMが予想以上に強いと分かった時点で戦いをやめているはずだ。しかしマリキは戦いをやめるどころか攻撃を激化させ、援軍まで呼んで戦い続行している。マリキは民兵軍が武装解除をして降参する時間を与えるために一時攻撃は停止すると発表したに過ぎないのだ。バスラをパトロールしているのはいまやマフディ軍ではなくイラク軍なのだということを忘れてはならない。

マリキの成功はまだまだあるのだが、今日は時間がないので詳細は次回に続く。

April 9, 2008, 現時間 10:42 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 4, 2008

イラク情勢:サドル対マリキ、バスラの戦いに勝ったのはどちら?

イラク関係 , 狂ったメディア

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先日もお話したように、イラクのバスラとバグダッドにおいて、イランの飼い豚モクタダ・アルサドル率いるシーア武装集団マフディ軍を撲滅すべくイラク軍による激しい攻撃作戦「騎士の突撃作戦」が行われている。マフディ軍がこれ以上は抵抗はしないと停戦交渉を求めてきたことから、一応この作戦は峠を超えたといえる。

しかし、本来ならばマリキ首相の大手柄としてイラク軍の大勝利が讃えられてもいいような結末であるにも拘らず、アメリカの主流メディアはなんとかしてこれをサドル派の勝利だと印象づけたいらしく日夜情報操作に余念がない。だが、反戦派の左翼メディアがサドルの勝利を唱えるのは分かるとしても、右翼側のメディアですらマリキ首相の勝利を認めたがらないのだから不思議である。

保守系人気ブログのパワーラインカウンターテロリズムブログ(Counterterrorism Blog) はこれだけ勝利がはっきりしている戦いなのに未だに「で、どちらが勝ったのか」と問いかけている。何もかもすぐに信じないのは良い性格かもしれないが疑い深いのもここまでくるとちょっと考えものである。

軍事知識豊富なブロガーオースティン・ベイ大佐(Col. Austin Bay)ビル・ロジオ(Bill Roggio)を読んでいれば、どちらが勝ったのか明白であるのに、、、

勝者は停戦を提案したりしない

まず最初に普通軍事戦闘において、最初に停戦提案を声高にした方が負けてる方だというのは常識。勝ってる方が勝利を目前にして停戦なんかする必要はない。相手を押しまくって完全勝利を得るまで戦うのが筋である。

現在の「騎士の突撃作戦」(Operation Knights' Charge)においてサドルが勝ったといってる方も、マリキが勝ったといってるほうも、停戦提案を最初から何度もしているのはサドルの方だという事実では同意している。サドル勝利説側はサドルの勝利を証明するものとしてサドルが停戦条件として出した数々の提案をあげている。例えば捕虜となったマフディ戦士でまだ裁判で有罪になっていない者を釈放することなどその一つだ。しかし停戦条件が成立するためには相手側がそれに応じなければならない。ところが主流メディアにしてもブロガーたちにしても誰一人としてマリキがそんな条件を飲んだと主張するものはないのである。それなのにマフディ軍はバスラから撤退してしまったのだ

昨日のタイムマガジンの記事など、サドルの停戦条件を羅列しておきながらマリキの反応については全く無言である。(下記は要約のみ)

シーア派政治家の代表使者と会見して停戦について話し合った際、サドルの主な要求の一つはサドルの戦闘員たちを恩赦法によって釈放することであった。 これはサドルの従者たちのなかで叔父や兄弟たちが拘束され、スンニ派抵抗軍が親切な地元市民から補助金をもらっているのにもかかわらず、自分達は増派によって不公平な扱いを受けていると感じて不満をもっているものへのご機嫌取りといえる。腕のいい政治家ならだれでもするように、サドルは従者に自分も施し物をすることが出来ると証明しなければならない。そのために戦争をしなければならなくても。

しかし記事はここで終わってしまう!マリキがこの要求を飲んだという証拠を少しでも握っていたらに著者のチャールズ・クレイン記者がそれを無視するはずがない。それどころか最初に大々的に太文字で「マリキ、サドルの要求を全面受諾!」とかなんとか書きまくるに違いない。特に「モクタダ・アルサドルはいかにしてバスラの勝利をものにしたのか」なんて見出しのついている記事ならなおさらである。

勝者が領土を制覇する

どちらが勝っているかを見極める方法として、戦闘が終わった時点で戦闘前と比べて双方がどの地点にいるかということが上げられる。バスラの戦闘が始まった時、イギリス軍のやわなやり方のおかげでマフディ軍がバスラを統括していたということは誰もが認めている。 マフディ民兵は町をパトロールし、市民を恐喝して脅かし、気に入らない市民を好き勝手に誘拐し、大っぴらに武器をふりかざして歩き回り、大集会を開いたりしていた。空港や港や油田を制覇していたのもマフディである。

今日、バスラをパトロールしているのはイラク軍である。 これも誰もが認めることであるが、マフディ軍は戦闘員を市街地から引き上げさせ、今やバスラ市をコントロールすることが出来なくなった。インターナショナルヘラルドトリビューンによれば(International Herald Tribune):

バスラ中央のハヤニヤ地区に十何台で乗り入れたイラク兵たちは、これといった抵抗に会わなかった。ここはつい先週までアル・サドルのマフディ戦士たちと激しい戦いが繰り広げられた場所である。

兵士らは関門を設置し数軒の家を捜索し2〜3時間後には立ち去ったと目撃者たちは語った。

ビル・ロジオによるとこうである。

サドルが全面的停戦宣言をしてからはバスラにおいても南部においてもマフディ軍への攻撃はその激しさは衰えたが、イラク警備隊による作戦はそのまま継続されている。今日イラク軍はマフディ軍が生息するバスラ中央部のハヤニヤ地区を行進した。4月1日に、ヒラー特別武器兵法部隊はバスラにおいて20人の「武器運搬人」を逮捕した。3月31日、イラク特別部隊はマフディ軍が選挙していたバスラの学校での手入れ捜査中に14人の「犯罪者」を殺害した。

イラク軍当局によると、イラク警備隊はバスラ掃蕩を続けている。日曜日の記者会見においてアブドゥール・アジーズ少将はバスラ、ナジュビャ、アルマーキル(Basra, Najubya, Al Ma’qil, Al Ashshar Wazuber and Garmat Ali)その他の数地区は掃蕩されたとし、この作戦は今後も継続されると発表した。「我が軍は特定の地区内及び他の地区の掃蕩に成功している」と少将。「本日よりそのほかの場所において手配中の人物や犯罪者や未だに武器を所持しているものたちの取り締まりをはじめる...」

イラク軍はまた4月1日にバスラ地区の港、Khour al Zubair と Umm Qasrに隊を出動させた。イラク軍はこれまで頻繁な犯罪行為をしているとされていた施設の警備員たちから警備の役割をとって代わることとなった。

明らかに戦闘後の状態はイラク軍にとってずっと良い状況になっている。それに対してマフディ軍の立場は悲惨なものである。この状況だけをとってみてもどちらが勝ったかは明白なはずだ。

勝者が戦後処理の音頭をとる

どちらが勝ったかを見極めるもう一つの方法として、戦闘後の作戦の音頭をどちらがとっているのかということがあげられる。これにおいても議論の余地はない。マフディ軍が市街地に拡散し隠れている間、イラク軍は掃蕩作戦を継続している。イラク軍はマフディ戦闘員の隠れ家を次々に家宅捜査し、民兵たちを逮捕し、地域平定し、地域制覇のための援軍も呼び込んでいる。

勝者の死傷者は敗者より少ない

死傷者の数だけではどちらが勝ったかの決め手にはならないが、他のことと合わせれば、これは非常に大きな手がかりとなる。何百人というマフディ戦闘員が殺され何百というメンバーが捕虜にとられた。サドル勝利説側の誰もイラク軍がそのよう多大な損害を受けたと主張していない。

ビル・ロジオによれば、戦闘のはじまった3月25日からアメリカとイラクのメディアで非公式に集められた数は、571人のマフディ戦闘員が戦死、881人が負傷、490人が捕虜、他に30人以上が降参したとある。

公式発表を使っているオースティン・ベイ大佐は、イラク内務省の報道官によればサドルの民兵軍は215人の戦死者を出し155人が逮捕され600人が負傷したとある。公式発表は常に保守的な見方をするのでメディアの集計より少ないのは当然だろう。

ベイ大佐は、公式発表が正しいとすれば、少なくとも二千人というサドルの民兵たちが散り散りになってしまったことになるという。

ベイ大佐の2000人の戦闘員という数が正しいとすると、サドルは今回の戦闘ですくなくとも18.5%の戦闘員を失ったことになる。非公式のロジオの数を計算にいれると多く見積もってなんと53%の損失だ!南部の18%を入れた合計48%の損失とは軍隊としては致命的な損害である。これでは今後新しいメンバーを募集するのも難かしいだろう。

エリートメディアによる勝利を敗北と結論付ける方法

これだけ明白なマリキのイラク軍勝利をサドル勝利説側はどうやって説明するのであろうか?その答えは簡単だ。現場の現実を完全無視し、マリキは政治的に多大なる打撃を受けた、なぜならイラク軍はサドルを殺すことができなかった、イラク軍は数時間でマフディ軍を撲滅できなかった、イラク軍は、、、、と繰り返せばいいのだ。

タイムマガジンによれば、サドルがいまだに息を吸っていて、奴の命令を聞く従者が多少残っているというだけで、マリキは大敗北したという十分な根拠となるらしい。

アメリカ軍の多くの兵士や将校たちからはマフディ軍はばらばらな戦闘員と犯罪者のより集めのように見られている。しかしバスラ戦闘の終結が見せたものはサドルが命令すれば民兵たちはそれに従うということである。

サドルの指導力はマリキ首相のそれとは対照的である。マリキ首相は警備の役人たちと南のバスラへ出向き作戦を自ら監視した。数日におよぶ激しい戦闘の末、マリキ首相は先に発表した民兵たちの降参、および武器の買い取りの期限を延期した。しかし停戦の条件として民兵たちは武器所持の権利を明確に主張した。停戦が交渉なしで行われるというマリキの発表そのものがサドルではなく、軍事的政治的同盟を維持できないマリキの弱さを暴露する結果となった。

そうかああ〜?イラク国内のスンニ、クルド、サドルシンパのシーアなどからの抗議にもかかわらず、マリキは戦いを継続している。イラク軍は今日もサドルへの攻撃を止めていない。それなのにタイムマガジンのクレーン記者はサドルが停戦を呼びかけたらマフディ軍がサドルのいうことをきいてバスラを投げ出してすたこらさっさと逃げてしまったから、負けたのはサドルではなくマリキだと言い張るのである。

タイムマガジンとは政治的に正反対な意見をもっているカウンターテロリズムのコチランに至ってはマリキがサドルおよびマフディ軍、それをいうなら武器を持ってアメリカにたてついたシーアおよびそのペットの犬も含めて、最後のひとりまで皆殺しにしなかったからマリキは惨敗したといいたいらしい。(サドルを殺すといっても、サドルはイラクにはいない。私の知る限り、サドルはいまだにイランの庇護のもとにイランに隠れているはずである。)

今朝のニュースも含め、これまでの情報から私は短期的なアメリカ軍の勝利はアメリカ軍がイラク中に散漫するシーア派地域に多大なる軍隊を出動しない限り、長期的にみてモクタダ・アルサドルおよびシーア社会そしてイランによる兵法的な勝利となると確信する。

コチランはイランの手先であるサドルの鶴ならぬ白豚の一声にイラクの民兵たちが従ったというだけで、イラクは放っておけばイランにいいように踊らされてしまうという自分の主張は正しかったのだと言い張る。コチランは米軍が市街地をパトロールする中(本当はイラク軍だが)イギリス軍がさらに撤退を決めているのもイラク情勢の安定にイギリス軍が自信がないからだという。イギリス政府が腰抜けだという可能性は無視するようだ。そしてアメリカ軍のケビン・バーグナー少将がイラク政府が犯罪者の摘発に力を入れていることは歓迎するとしながらも、イラク警備隊のなかにはまだまだ力が足りない隊があると「認めた」ことを指摘してイラクの将来は真っ暗だと結論付けている。ハッキリ言ってアメリカ保守派の悲観主義にはカカシはかなり嫌気がさしている。

で、いったい何%のイラク警備隊が力が足りないとされているのだ?第一この警備隊は警察のことなのか、それとも軍隊のことなのか? 南部のイラク警察のなかには少数だがシーア民兵の管轄内にある隊があることは誰でも知っていることでいまさら取り立てて騒ぐほどのことではない。これをもってしていってイラク軍全体が意味のないものと判断するのは行き過ぎだ。

圧倒的に勝つことによる勝利

コチランの経歴を読む限り、彼は弁護士と計理士の資格を持つ役人経験のある人間で、対テロ政策もビジネスの側から入った人物で軍事体験は全くないしおよそ専門家とはいえない。

それにひきかえビル・ロジオやオースティン・ベイ大佐の軍事知識は申し分ない。こと軍事状況に関してはコチランのような役人肌よりロジオやベイ大差の方がずっと信頼できる。

さて「で、どちらが勝ったのか」という質問だが、すべての証拠や状況を考慮にいれたうえでいわせてもらうならば、間違いなくノーリ・アルマリキ、イラク首相の大勝利である。下記にもう一度まとめてみよう。


  • 停戦を最初に提案したのはサドルであり、降参条件を提案しておきながらその条件が満たされないうちに降参してしまったのもサドルである。
  • 戦闘前にはマフディ民兵軍の管轄下だった領地を現在コントロールしているのはイラク軍である。
  • マフディ軍が逃げまどい、指揮者が恐れて顔も見せられないなか、作戦の音頭をとっているのはイラク軍である。
  • マフディ軍は南部勢力の18%の戦力を失い、さらに30%の負傷者を出した。
  • サドルが「勝った」と主張する側が言えることはサドルが殺されず、壊滅状態になっマフディ軍がサドルを指揮者として見捨てていない、ということだけである。

これでもまだサドルが勝ったと言い張るのであれば、ま、しょうがないだろう。マリキ首相がこのままがんばってくれれば、イラクでも違う意見を述べる自由は保証されるのだから。

April 4, 2008, 現時間 11:48 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 31, 2008

対シーア民兵にイラク軍大勝利! 降伏するサドルに狼狽えるメディア

イラク関係 , 狂ったメディア

現在イラクではバスラを本拠地とするモクタダ・アルサドル率いるシーア派民兵軍に対して、イラク軍による猛攻撃が行われているが、イラク軍の圧倒的な勝利にサドルは悲鳴をあげ、なんとか生き残ろうと必死になっている。

以下ビル・ロジオより。

イラク政府がバスラのマフディ軍及びイランに援助されたシーア恐怖団体に対して挑んだ、騎士の突撃作戦(Operation Knights’ Charge)が始まって六日後、マフディ軍の指揮者モクタダ・アルサドルは戦士らに武器を捨てイラク警備群に協力するようにと呼びかけた。サドルによるマフディ軍への戦いを終わらせよという呼びかけは作戦が始まって以来マフディ軍に多大なる損害が出たことからきている。

「サドルは彼の忠誠者たちにすべての武力行使をやめるよう訴える伝言を送った。」とアル・イラキヤテレビ局は報道した。サドルはまた「政府や政党のオフィスや事務所...などを攻撃する者は勘当する。」と語った。

サドルの従者への戦いをやめるようにという呼びかけは、6日に渡ってマフディ軍が多くの死傷者を出したことが原因である。火曜日に戦いが始まって以来、358人のマフディ戦士が殺され、531人が負傷、343人が捕虜にとられ、30人が降伏した。米・イラク連合軍はバグダッドだけでも125人のマフディ戦士を殺している。イラク軍はバスラで140人のマフディ兵を殺した。

3月25日から29日の間でマフディ軍は平均毎日71人の割で殺されている。69人がすでに捕虜となり、ほかに160人が戦闘中に負傷したと報告されている。米・イラク連合軍は2007年の夏に行われたアルカイダとの戦いで、このような多大なる打撃を敵に与えたことはなかった。

ところがこの大勝利がニューヨークタイムスにかかると' こうなっちゃうんだからおそろしい:

シーア聖教者モクタダ・アルサドル師は日曜日、バスラとバグダッドで彼の味方である民兵軍とイラク・米軍の間で行われている六日間に渡る激しい戦闘を終わらせるべく第一歩を踏み出した。師は従者への提言でイラク軍が自分達の要求を飲む条件で銃を置くようにと呼びかけた。

 .....

米軍の戦闘機に援助されたイラク軍はサドル師関係のシーア民兵軍とバスラにおいて過去六日間に渡って引き分け状態を続けている。この作戦はノーリ・アル・マリキ首相への厳しい批判呼び起こしている。

南部を民兵の統括から取り戻そうとするマリキ首相の作戦は当初の予測よりもずっと激しい抵抗にあっていると先週イラクの防衛大臣アブドゥール・アル・オベイディ氏は認めた。

......

サドル師の今回の行動は2004年にナジャフで死ぬまで戦えと命令した態度とは対照的であり、サドル師の軍事指導者としての技能が過去数年で成長したことを意味する。

死ぬまで戦えと強気だった人間が、抵抗するな、抵抗する人間は勘当するぞ、などといきりたってることが指導者として成長した証拠だ?バカも休み休み言え!勝ってる人間がなんで降参の条件を提案したりするのだ?勝ってるなら戦いを止めろなどといわず、このまま相手が怯むまで突き進め!攻撃はやめるな、というのが筋ではないか。なんで勝ってる人間が相手に協力しろなんていうのだ?

そしてこれが日本の産経新聞になるともっとひどい!

【カイロ=村上大介】イラクのマリキ政権が南部バスラで開始したイスラム教シーア派民兵に対する掃討作戦は29日、5日目に入り、イラク政府軍の威信をかけた「単独作戦」の失敗が鮮明となりつつある。米軍は29日も前日に続き、空爆、昨年12月にバスラの治安権限をイラク側に移譲した英軍も作戦・情報面で政府軍への支援を開始した。しかし、民兵側は依然、バスラ中心部を支配下に置き、戦闘は中南部シーア派地域に広がっている。治安能力の限界を露呈したマリキ政権が自力で争乱を収拾できる可能性は少ないとみられる。

 政府軍は25日、イラク第2の都市、バスラのかなりの部分を支配下に置くシーア派の反米強硬派指導者、ムクタダ・サドル師派の民兵組織マフディー軍の影響力排除を目的に掃討作戦に着手。だが、マフディー軍側は予想以上に強固な抵抗を見せ、マリキ首相は28日、「同日深夜まで」とした民兵側への武装解除の最後通告期限を4月8日まで延期せざるを得なかった。

 バスラ攻略戦への関与を控えていた米軍は28日、戦闘機による限定的な空爆で直接介入に踏み切り、民兵に押され気味の政府軍の支援を始めた。イラクのジャーシム国防相は28日の記者会見で、「抵抗の強さに驚いている」と認めた。

 マリキ首相は27日、バスラの部族長を集め、「無法者とは最後まで戦う。話し合いも交渉もしない」と言明。これに対しサドル師側は「平和的解決を望む」としているが、徹底抗戦を続ける構えで、武装解除に応じる気配は全くない。

はっきり言って産經新聞の記者や編集部には現代の軍事作戦がどういうものか分かってる人間がいるのかと聞きたい。現代の戦闘では先ず地上部隊が戦いに挑み、敵に陣地をしっかり把握した時点で空軍の援助を呼ぶのは普通に行われている。地上部隊と空軍の協力行動は今や当たり前の作戦となっている。だが、イラク軍には空軍はない。また諜報部もない。だからイラク軍に足りない部分をアメリカ軍が補うのは当たり前だ。

これまではアメリカ軍が地上の先鋭部隊を送り込み、イラク軍は後部からの援助に参加する程度だったのが、いまではイラク軍が率先して先鋭部隊として地上で行動し、空軍援助を要請する立場となったのである。これはイラク軍が単独で行動できないことを証明したのではなく、イラク軍がどれだけ現代戦闘のやり方に慣れてきたかその成長ぶりを証明する状況が起きているのだ。それを産經新聞の馬鹿記者は全然わかっとらんのだ!よくもこんな無知蒙昧な人間がエリートメディアでジャーナリストですなんて顔をしてられるものだ、頭くるなあ!

従軍経験豊富なビル・ロジオはこういうことに関しては専門で、カカシは彼のサイトをもう5年くらい読んでいるが、彼がとんちんかんな分析をしたことは一度もない。そのビル・ロジオがサドルが必死に降伏交渉に入っていると言っているのに、ニューヨークタイムスや産経新聞(産経の記事はハッキリ言ってロサンゼルスタイムスの焼き直し)は引き分けだのイラク政府の不能を示しているだの滅茶苦茶なことを書いてる。

ニューヨークタイムスはしょうがないとしても、せめて産経新聞くらいは独自の取材をして真実を書いて欲しいものだな。かなり失望した。

March 31, 2008, 現時間 5:12 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 30, 2008

学習力ないハリウッド、「ストップロス」反戦映画がまたも不入り

映画 , 狂ったメディア

観てない映画の批評をするのも何だが、映画館で予告編を見ただけで十分にどういう映画かという予想はついたので観にいっていないし、観る気もない。と考えたのはどうやらカカシひとりではなかったようである。

ニッキー・フィンクの週末客入り情報サイトによると、キンペリー・ピアス監督の反イラク映画、ストップロスの売り上げはかなり悪いようだ。

金曜日7番で始まったストップロスの売り上げは8番に下がり、金曜と土曜の売り上げをあわせてもたったの170万ドル。これまでの合計はわずか460万ドルという情けなさ。この映画はMTV Filmsでは今週末一番評判がよかったにもかかわらず、制作会社のパラマウントはあまり期待をしていなかったようだ。パラマウントの重役によると、イラク戦争をテーマにした映画はこれまで成功した試しがないからだという。「イラク戦争の映画なんて誰もみたくないんですよ。どれだけ才能のあるタレントを起用しても、すばらしい予告編をつくってみても、人々は全く興味をもってくれません。これはまだ決着のついていない戦争にたいして市場がこの葛藤のドラマを受け入れる用意ができていないということでしょう。良い映画なので非常に残念です。ちょっと時代に先駆けしすぎているのでしょう。」

アホか!このパラマウント重役はアメリカ市民の軍隊に対する心情も愛国心も全く理解できないらしい。アメリカ人はイラク戦争の映画をみたくないのではなく、アメリカ人がいつも悪役になる戦争映画を拒絶しているだけだ!イラクで英雄として活躍するアメリカ軍人を主役に映画をつくってみろ!ボックスオフィス売り上げナンバー1は間違いない。

一応どういう映画なのかということを説明しておくと、イラクで活躍し英雄となって故郷のテキサスへ戻ってきた主人公は、戦場にいく前の平凡な生活に戻ろうとするが、突然かれの意に反して再びイラクへ呼び戻される。せっかく普通の生活に戻ろうと思っていた主人公の生活はめちゃくちゃになる、、といったもの。

だいたいこの筋の背景からしておかしい。アメリカは志願制なので、赤紙の召集令状がくるわけじゃない。一応特定の年数で契約して入隊するが、年期が切れても時と場合によっては年期が延期されることもあるし、一応正規軍からの除隊はしてもその後しばらくは予備軍として残るので緊急事態が発生すれば呼び戻される。これは軍隊に入隊する人はすべて覚悟の上ですることなので、戦争が続いている以上、また呼び戻される可能性はいくらでもある。軍人は戦争をするのが仕事なのだから、そんなこと当たり前ではないか。そんなことでいちいちひっくりかえっていては軍人など勤まらない。

私はイラクへ二回行き、三回目の出動が決まっている海兵隊員と話をしたことがあるが、イラクでの体験はどういうものだったかという私の質問に対してかれは、「よかったですよ。文句をいうことは何もありません。」と笑顔で答えていた。

イラクに呼ばれる可能性がかなり高い陸軍予備軍で軍医をつとめている若い男性と、イラク出動の可能性について話したときも、「命令が出ればいきますよ。任務ですから。」とたんたんとした口調ではなしていた。

自分は除隊しいまや予備軍にいて、二番目の子供ができるのを待っていた同僚の海兵隊員はイラク戦争そのものには反対だったが、「もちろん呼ばれれば行くよ。マリンだからね。」と語っていた。

つまり、私の周りにいる軍人でイラクにいきたくないよ〜、やだよ〜、とやってる人は一人もいないってことだ。うちの職場では自分の息子がイラクに行っていると自慢げに写真を同僚に似せて回るおやじさん達は何人かいるが、、、

ところで面白いのは、フィンクのサイトに寄せられたコメントだ。フィンクはこの映画だけでなく、ほかにもいくつか映画を紹介しているのに、700以上も寄せられたコメントはほとんどがストップロスに関するものばかり。しかもその意見はほとんどがカカシと同じ。下記はその一部。

反戦プロパガンダばかり作くるのをやめれば観客はみにいくようになるよ。スタジオの奴らにそんなことがわからいってのは本当に驚きだね。損失続きなのに同じような反戦映画を包装しなおして作り続けるハリウッドにはあきれるよ。---ジョー

ハリウッドが今製作する「戦争」映画をみたら、ジョン・ウェインは草葉の陰で泣いているだろうよ。もし彼が生きていたらハリウッドのばかどもに一発かましているところだ ---ジェフ

ストップロスだって?今頃なにいってんだ?1950年代の初期の兵役は朝鮮戦争のおかげで、みんな一年以上のばされた。1952年になって多少延期が減り、自分の任期は1952年の8月16日のはずだったが、実際に除隊したのは11月のことだった。なんて情けない泣き虫どもだ。---Jpjm

このようなコメントをハリウッドの重役や監督たちはどう受け止めるのだろう。ま、多分馬の耳に念仏で、保守派のアホどもがなにをぬかすか。映画作りの複雑さを理解していない田舎者のいうことなど聞く耳持たん、てな調子だろう。彼等は典型的なバカサヨなので(久しぶりにこの言葉をつかったな)自分らは無知でバカな観客を教育してやらなければならないというナルシシストな使命に燃えている。だからいくら作る映画作る映画が不入りでも、こりもせずにプロパガンダ映画を作り続けるというわけだ。

関連エントリー:
反戦映画が不入りなのはなぜか?
悲劇的な封切り、ディパルマ監督の反米映画「リダクテド」

March 30, 2008, 現時間 2:52 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 23, 2008

え? 地球温暖化は10年前に止まっていた?!

狂ったメディア

友達のリーがさっきこんな新聞記事をメールで送ってきた。その内容は、地球温暖化は10年前にすでに停滞しており、地球は暖かくなるどころか冷却の傾向にあるというものだった。

これはオーストラリアからのニュースだが、ABCラジオナショナルニュースで地球温暖化について、司会のマイケル・ダフィがジェニファー・マロハスィという生物学者でオーストラリアシンクタンクの広報担当の学者にインタビューした時の模様が綴られている。

マロハスィ博士によると、地球の温暖化は1998年代を境に停滞しており、特に温度があがっているということはないというのである。

これは確かに予想外の出来事ですね。二酸化炭素が増えれば気温が上がるはずですが、実を言うと(地球の)気温はここ10年ばかり下がってきているのです。

しかもこれについては国際環境変化委員会(IPCC)も認めているのだという。

マロハスィ博士:これは全く予想外です。なにしろ二酸化炭素が温暖化を促進しているなら、気温はあがるはずです。現に二酸化炭素のレベルはあがり続けているのですから。...これは議論の必要があります。すでに議論されているべきなのです。なにしろ非常に大事なことなのですから。

ダフィ:議論されていないどころか私たちはこんな話きいたこともありませんよね?温暖化と関係があるとされる気候変化は第一面に載るのに、地球温暖化が10年も前にほぼ停止していたなどという話は全く報道されていません。これは全く驚きです。

ダフィはグリーンハウス現象で地球が危険な速度で温暖化が進んでいると今でも訴えている人がいるが、IPCCは現事情をどう説明しているのかと質問。これに対してマロハスィ博士は、二酸化炭素による気温上昇は多々の自然現象によって阻止されているという。特に太陽の影響が注目されており、太陽の活動が減る時期に入っているため地球冷却という影響が出ているのだという。

特に2002年に打ち上げられたNASAのアクア人工衛星によって地球の環境に関して我々はもっと詳細を学ぶことができるようになった。従来の説では二酸化炭素増加による気温上昇が起きると、それによって水蒸気が増し温度がさらにあがるというものだったのが、アクア人工衛星によって集められた情報によると、実際はその逆で、二酸化炭素による多少の気温上昇はグリーンハウス現象を制限しかえって気温が下がる効果があるというのである。つまり、自然環境というのは我々が考えていたほど華奢なものではなく、もっと臨機応変に変化に対応できるタフなシステムだったというわけだ。

マロハスィ博士: そうなんです。... この発見は気象学会では全く異論は出ていません。ただ彼等はこの発見の消化に戸惑っているのです。発見そのものは認識しています。NASAのアクア人工衛星のデータはモデルが予測したものとは違います。ですからモデルそのものが完全に見直されなければならないのです。そしてモデルが完全に改良されれば、二酸化炭素の影響による将来の地球温暖化が大幅に減ることに気が付くでしょう。

それが本当だとすれば、地球温暖化を防ぐという目的ですでに実施されている国際的な政策への影響は多大ではないのか?

マロハスィ博士:まったくその通りです。政策への影響は多大です。気象学会は今NASAアクア人工衛星のデータと気象学者のロイ・スペンサー博士の分析をどう扱うか迷っているところです。 博士の調査は発表され、受け入れられました。しかし人々はまだショックを受けているところです。

もしマロハスィ博士の話が本当だとしたら、これまで地球温暖化が地球を滅ぼすと大騒ぎをして、京都議定だのなんだので先進国に多々の規制をかけてきた国連などの政策はいったいどうなるのだろうか?

実をいうと私はもう10年以上も前から地球温暖化説は眉唾だと考えていたので、今回の発見は特に驚きはしない。だいたい最初の地球温暖化といっていたのに、そのうち地球環境変化と危機の名前がかわったことからしてどうもおかしいと思っていたのだ。だからブッシュ大統領が京都議定から完全に手を引いた時には、それでよいのじゃと思っていた。

国連をはじめ地球温暖化でかなりの権力を得た一部の市民団体や政治団体は、この新しい発見をそうやすやすとは認めないだろう。だが実際に地球が温暖化するどころか氷河期に向かいはじめたら彼等はいったいどうするつもりなのだろう。今度は地球冷却化に対応するための規制でも考えはじめるのかな?彼等のすることだからそれも全くあり得ないことではないだろう。

なぜか地球冷却化への対応策は地球温暖化へのそれと全くおなじなんてことになったとしてもカカシは驚かないけどね。

March 23, 2008, 現時間 1:05 AM | コメント (1) | トラックバック (1)

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February 21, 2008

ついに始まった主流メディアのマケインバッシング

アメリカ内政 , 狂ったメディア

人の名誉を汚すことを主な目的に書かれた記事をヒットピースというが、今日のニューヨークタイムスのマケインに関する記事はその典型だ。

私は先月ニューヨークタイムスがマケインを共和党の候補者として支持した時に、ニューヨークタイムスのマケイン贔屓は長続きしないはずだと書いた。

ニューヨークタイムスは絶対にマケインを批判したりはしない。だがそれもマケインが共和党の大統領候補指名を受けるまでの話だ。一旦指名を受けて民主党候補のライバルとなった日には手のひらを返したように「マケインは狂犬だ」とかなんとかものすごいマケインバッシングをはじめるのは十分に予想できる。

案の定、マケインが共和党候補確実となった途端にNYTは8年も前の浮気疑惑を持ち出してきてあたかもマケインが金髪美女の魅力に惑わされて議会に圧力をかけたような記事を掲載した。以下はCNNの記事より。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は20日、米大統領選で共和党候補指名を手中にしているマケイン上院議員(71)が2000年の大統領選に出馬した際、同氏が当時、委員長を務めていた上院商業科学運輸委員会に関係ある電気通信関連企業のロビイストを務めていた女性と親密な関係があり、選挙への悪影響を案じた選対幹部が2人を引き離していたと報じた。

マケイン氏の現在の選対幹部はこの記事の正確さを否定し、中傷と批判。「マケイン氏は国民の信頼を裏切ったことはなく、特殊権益やロビイストにいかなる便宜を図ったことはない」とも強調した。ただ、マケイン氏は清潔なイメージを前面に出しているだけに、今回の記事が今後の選挙戦に響く可能性もある。

タイムズ紙は、2000年当時の陣営幹部を話を引用し、マケイン氏と女性との関係は恋愛関係に発展すると確信し、2人に付き合いが不適当であることを説得したという。女性とマケイン氏は共に、恋愛関係となっていたことを否定した。

女性はまた、マケイン氏からロビー活動などで特別な便宜を図ってもらったことを打ち消したという。

現在のマケイン陣営幹部によると、タイムズ紙がこの問題を取材していることは昨年10月から知っており、関連情報を提供してもいた。ただ、女性ロビイストを雇う企業に利益を与えるためマケイン氏が影響力を行使したことは否定していたという。

CNNの記事ではあたかもマケインと、この女性に恋愛関係があったかのような書き方になっているが、もともとのNYTの記事を読んでみると、マケインとこの女性が実際に恋愛関係にあったとは書かれていない。マケインが2000年の大統領選挙に出馬する際にビッキー・アイズマンという金髪美人のロビーイストがマケインの周りをうろちょろしていたので、外聞が悪いと心配した幹部がこの女性とマケインに付き合いはやめるように忠告したというだけの話だ。

この記事に書かれていることが100%真実だとしてもこの程度の話なのである。ところが、当時マケインの幹部をしていたジョン・ウィーバー氏はマケインにそんな話をした覚えは全くないという。

「ニューヨークタイムスから公式なインタビューを申し込まれましたが、私は断りました。そのかわり書面での質問を要請しました。タイムスは私とアイズマンさんとの会見について他の人から聞いて知っていました。私には誰からきいたとは明かしませんでしたが、それについて質問してきたのです。私はアイズマンさんとの会談についてはマケイン上院議員に報告しませんでした。

商工委員会とそのスタッフと深いつながりがあるという彼女の発言が我々の耳に入ったため、それが誤りであり(選挙運動に)損害を及ぼすことを彼女に知らせ、今後そのような発言は控え、選挙運動には関わらないでくれとお願いしたのです。それ以上のこともそれ以下のことも全くありません。

ロビーイストというのは自分の顧客に都合の良い政策をたててもらうために政治家に陳述する仕事であるから、自分が実際よりも政治家や議会の委員会にコネがあると吹聴したがる人間がいたとしても不思議でもなんでもない。その度が行き過ぎたと考えた選挙運動事務所の幹部がロビーイストを禁めたというのもまた自然な話だ。これのどこがスキャンダルなのだ?

NYTは匿名の元マケインスタッフがアイズマンとの関係をやめるように助言したとしているが、ジョン・ウィーバーのような幹部が知らないところでそんな話がされたはずがない。

しかしこの話を焼き直ししているAPにおいては、マケインのシンディー夫人が「夫は浮気などしていない」といって夫をかばっている姿を、ヒラリーもビルの浮気のスキャンダルの時は夫を弁護していたなどと本当のスキャンダルを持ち出して、あたかもマケインへの中傷が事実であるかのような書き方をしている。

それにしても、NYTはこの話を去年の10月頃から知っていたというから、今年の1月24日にマケインへの支持表明をした時はこの話は別に問題ないと思っていたことになる。共和党候補として民主党には勝てそうもないと利用できる時には無視しておいて、いざ手強いライバルになったとなると、これまで無視していたどうでもいい記事を持ち出してきてマケインバッシングというわけだ。

ま、こうなることは保守派市民はすべてお見通しだったので、マケインを支持した時から、かえってNYTの支持なんて有り難迷惑だなと感じていたのである。マケイン議員も今後このような主流メディアによる攻撃は十分覚悟していただきたいものだ。


February 21, 2008, 現時間 10:08 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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February 2, 2008

日本の右翼が反米になる理由

宗教と文化 , 狂ったメディア

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先日からコメンターの一宿一飯さんのコメントを読んでいて、なるほど〜と思うことがあった。それは日本の右翼や保守派の間でおきている所謂(いわゆる)『欧米アレルギー』のことである。

私はここ数年起きている日本人の反米意識が非常に不思議でしょうがなかった。リベラル派が自由資本主義のアメリカを嫌うのはしょうがないとしても、国土安全保証や防衛などという点で非常に強力な味方であるアメリカを未だに太平洋戦争で負けたのを恨んでいる一部の人は別として、普通の日本の右派が嫌うという理由が私には合点がいかなかったのである。

それがこの間の一連の会話の間で、私が計らずも言った、日本は「アメリカの悪い点ばかりを輸入している」ということがその原因なのではないかと気が付いた。

日本ではカカシが義務教育を受けた頃のような詰め込み風受験地獄から卒業してゆとり教育なるものが取り入れられたと聞く。以前にも話した通り、去年の9月から12月まで私は日本企業の方々と一緒に仕事をしていて、若い日本人が私より漢字が書けないことに驚かされた。そういえば世界の学力テストでは以前なら常に上位にいた日本が、最近は中国や韓国からかなり引き離されているという話を聞く。私が10代の頃は純血など教育されなくても普通だったのに、今では自由主義な性教育のおかげで10代の性交渉が普通になっているため、純血教育が必要になっているなどという話まで聞いて、いったい日本はどれだけアメリカの悪い面を輸入すれば気が済むのだと腹立たしい思いでいっぱいになる。

今日本で問題になっている人権擁護法だの男女共同参画だの名前からして英語のDV防止法など、元はといえばアメリカや欧州の法律の輸入であり、日本が独自の文化や歴史に見合ったものとして生み出したものではないのだ。しかもこれらの法律や方針には非常に多くの問題点があり、欧州やカナダではその悲惨な結果を今見直している最中だ。

もともと日本の鼻持ちならないエリート左翼連中に『欧米ではこんなに進んでるざ〜ます。日本もみならうべきさ〜ます』などと言われ、他国の法律をあたかも日本の文化よりも優れているかのように押し付けられているだけでも気分が悪いのに、これらがあからさまな人権迫害に結びつくとなっては、日本の愛国者のみなさんが欧米アレルギーを起こすのは当然である。

ヨーロッパのことは分からないが、アメリカだけについて言わせてもらうならば、日本政府や教育界が輸入しているアメリカの方針はアメリカで試され大失敗に終わっているアメリカ左翼が生んだ悪質な方針ばかりだ。しかも日本のメディアは怠慢で独自の取材をしないで、アメリカのニュースといえばアメリカ左翼メディアの報道をそのまま翻訳しただけの受け売り報道ときては、日本人がアメリカを誤解するのも理解出来る。

そしてまた慰安婦問題などでもアメリカは自分達の落ち度は棚に上げて日本ばかりを責めるという印象を与えてしまったが、それをやったのはアメリカ民主党の連中だ。ブッシュ大統領はその影響で日本との関係がぎくしゃくしないようにとずいぶん苦労させられた。

日本の皆様は、アメリカ左翼メディアの偏向を鵜呑みにして、女性初の大統領だとか黒人初の大統領などといって民主党の候補者を支持しているが、日本にとって民主党は決して良い味方ではないのである。特にクリントン夫婦は中国と非常に密接な関係にあるし、オバマはものすごいリベラルで北朝鮮の金正日やイランのアクマディネジャードなどと本気で交渉が可能だと思っているほどのお人好しなのである。

日本人に参政権があるわけではないからアメリカの大統領候補の誰を応援しようと特に影響があるわけではないが、日本の右翼や保守派のみなさんが、アメリカには日本の文化と同調できる保守派が存在していることを広くご存じないことが残念でたまらない。

そういえば、カカシが日本語ブログをはじめたのも、こうした誤解を解くことにあったのだと思い出した。弱小ながら少しでも読者の皆様にアメリカを分かってもらえることを願うものである。

February 2, 2008, 現時間 3:13 AM | コメント (8) | トラックバック (0)

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January 28, 2008

「イラク戦争の大義は嘘で固められていた」という嘘

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

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このAPの記事 には唖然とした。これを日本語で説明しているこちらから引用すると、、

米国の調査報道を専門とする独立系報道機関「公共の完全性に関するセンター」(The Center for Public Integrity)は22日、「イラク戦争・戦争カード―偽装に彩られた戦争への道」(Iraq-The war card orchestrated deception on the path to war)と題するチャールズ・ルイス(Charles Lewis)、マーク・リーディングスミス(Mark Reading-Smith)両氏共同署名による調査報道記事を掲載。

その内容についてAPの説明はこちら。

ふたつの無収益報道組織による調査で、ブッシュ大統領と政権の幹部たちは2001年のテロ攻撃以降二年に渡ってイラクが及ぼす国家安全保障への脅威に関して何百という虚偽の供述を発表していたことが明らかになった。

この調査は「世論を効果的に刺激する目的で仕掛けられた操作があり、その過程において国は誤った前提のもとで戦争に導かれた」と結論付けている。

この調査の著者たちは何とブッシュ大統領とその政権が意図的に国民を騙して戦争をはじめたと糾弾しているのである。少なくとも読者にそういう印象を与える目的でこの『調査』が発表されたことは間違いない。

ではいったい彼等の言うブッシュ政権の「嘘」とは何をさしているのだろうか?

 その中で、両氏は、ブッシュ大統領をはじめ同政権の高官7人―チェイニー副大統領、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当、当時)、ラムズフェルド国防長官(当時)を含む―が、2001年9月11日の米同時多発テロ以降2年間にわたって、イラクのフセイン大統領(当時)による国家安全保障上の脅威に関する少なくとも935回の嘘の声明を出していたことを明らかにした。

 またそれによると、演説、背景説明、インタビュー、公聴会やその他の別々の少なくとも532件の局面で、ブッシュ大統領とブッシュ政権の3人の高官が、パウエル国務長官(当時)、ウルフォウィッツ国防副長官(当時)、ホワイトハウスのスピーチライター、アリ・フレイシャー、スコット・マクラーレン両氏とともに、イラクは大量破壊兵器を既に保持している(さもなければ製造もしくは獲得しようとしている)と明言。またイラクが国際テロ組織アルカイダと関係がある、さらにはイラクは大量破壊兵器とアルカイダ双方と関係していると明白に語り、これら一致した発言が、ブッシュ政権のイラク戦争開戦の大儀につながっていったという。

 ブッシュ大統領1人に限ってみると、同大統領は、259件の嘘の声明を出した。そのうちの、231件はイラクの大量破壊兵器問題で、残りの28件は、イラクとアルカイダの関係についてだった。パウエル国務長官は、イラクの大量破壊兵器問題で244件の嘘の声明を出し、イラクとアルカイダの関係については10件の嘘の声明を出した。

「よもやイラクが大量破壊兵器を保持していなかったことやアルカエダと意味のある関係がなかったことは議論の余地はない。」と著者のチャールズ・ルイスとマーク・リーディング・スミスは語っている。二人はブッシュ政権が巧妙に作成し操作した誤った情報の基にアメリカは2003年3月のイラク戦争開戦に導かれたのだと断言する。

著者たちはブッシュ政権の嘘に含めているが、イラクがWMDを所持しようとしていたことは事実であり、調査結果もそれ自体は否定していない。また彼等はブッシュ政権のいうイラクとアルカエダに関係があったこと事態を否定しているわけでもない。単にその関係が「意味のある」ものだったかどうかに異論を唱えているだけなのだ。

下記は調査書からの引用だが、意図的に混乱する書き方になっているため、私の力で正しく翻訳できるかどうか分からないが一応やってみよう。

2002年7月、イラクとアルカエダテロリストとは関係があるのかという問いに対してラムスフェルドは一言「もちろん」と答えた。だが事実は同月に防衛庁諜報機関(DIA)が発表した査定(数週間後にCIAのテネット局長も確認した)では「イラクとアルカエダの間には直接な協力関係があるという確実な証拠」は見つけられなかったとある。さらにDIAはそれ以前の査定で「アルカエダとフセイン政権の関係は明かではない」としている。

この回りくどい文章を分かりやすく分析するのはちょっとしたチャレンジだ。

  1. 調査書の文章: 「2002年7月、イラクとアルカエダテロリストとは関係があるのかという問いに対してラムスフェルドは一言「もちろん」と答えた。

    意味: ラムスフェルドはイラクとアルカエダの関係が存在すると断言した。

  2. 調査書の文章: 査定..では「イラクとアルカエダの間には直接な協力関係があるという確実な証拠」は見つけられなかったとある。

    意味: 後の査定では関係があったことが判明しているが、軍事同盟といえるほどの密着な関係ではなかった。

  3. 調査書の文章: DIAはそれ以前の査定で「アルカエダとフセイン政権の関係は明かではない」としている。

    意味: アルカエダとイラクの関係について解るまで、我々はその関係の性質を知らなかった。

著者たちは1のラムスフェルドの返答が、2と3によって嘘だと証明されるといいたいらしいのだが、どういう理屈を使えばそういうことになるのかカカシにはさっぱり分からない。

彼等がいうもうひとつの「虚偽声明」( "false statement" )の例を出してみよう。いうまでもないが彼等のいう「虚偽声明」とは「明らかな嘘」という意味である。

2003年1月28日。毎年恒例の一般教書演説のなかで「イギリス政府はサダム・フセインは最近かなりの量のウラニウムをアフリカから購入しようとした わが国の諜報部からも核兵器製造に必要な高度の強制アルミニウム管をフセインが購入 しようとしたと報告を受けている。」と語った。しかしこの二週間前に国務庁の諜報調査部のアナリストが同僚に、なぜ自分がウラニウム購入の契約書は「多分偽造書」だと思うのかその理由を諜報関係者に説明する準備をしているとメールを送っていた。

この話は今さらここで持ち出すようなものではない。当時さんざんその真偽が分析されているのだ。ご存じない方のために説明すると、契約書そのものが偽造だったことは後になってわかったのだが、フセインがナイジャーからウラニウムを購入しようとしたのは事実である。ただナイジャー政府が国連からの批判を恐れてイラクへの販売を拒否したためフセインはウランを買うことができなかっただけだ。これはナイジャーへCIAから派遣されて調査に行った元外交官のジョー・ウィルソンがナイジャー政府の高官から聞いた話だとして報告しているのである。(後にウィルソンは自分で書いた報告書とは全く反対の声明文を発表してブッシュ政権を批判。それがもとで妻のバレリー・プレームのCIAでの地位があきらかになったとかなんとかいって訴訟になったが、ま、それはまた別の話だからここでは避ける)

この調査書が数え上げ、APがせっせと報告している何百にも渡る「虚偽声明」とは結局こういった類いのものばかりだ。これらの声明についてブッシュ政権からの説明を得ようという努力もされていないだけでなく、実際に政権の声明や発表が自分らの調査結果とどのように矛盾しているのかという分析など全くされていない。

しかしそれ以前にこの調査書を読んでいて一番疑問に思うことは、彼等のいう「虚偽声明」のうちどのくらいのものを、当時ほとんどの人たちが本当だと信じていたかということだ。共和にしろ民主にしろブッシュ政権と同じ諜報を持っていた議会の役員たちも政権と同じことを言っていたのではないのか?もし後になってブッシュ政権の発表した声明が誤りだったことがわかったとしても、当時誰もが真実だと信じていた事実をブッシュ政権が発表したのだとしたら、それは間違いかもしれないがとはいえないはずだ。いったい彼等の調査書のなかにそんなたぐいのものがどれだけ含まれているのだろうか?調査書はその点を全く明らかにせず、こんなふうにまとめている。

ブッシュは間違いや誤った判断について認めようとしない。それどころかブッシュ政権はイラクの脅威に関する戦前の公式発表と現実の「現場の真実」との明らかな相違について何度も国内諜報部の乏しい諜報のせいにしている。

またブッシュ政権の内部や政府の高官のなかからもブッシュが事実をわい曲したという批判が増えていると書かれているが、増えている批評家が誰なのかということは書かれていない。

ところでこの調査書を発表した二つの組織に関しては興味深い点が二つある。

  • 無収益の報道機関ふたつによる調査とあるが、、

    この二つの機関とは、The Fund for Independence in Journalismとthe Center for Public Integrityというのだが、11人いるFundのほうの8人までもがCenterの役員をやっている。つまりこの二つの機関は独立した別々の組織ではなく腰でつながったシャム双生児なのである。.

  • 独立報道機関とは名ばかりで、、、

    独立どころかCenterの投資者は左翼億万長者でブッシュ憎悪症候群を重く煩っているジョージ・ソロス。 創設者はビル・モイヤーというやっぱり左翼のジャーナリストで、その他にも左翼歌手のバーバラ・ストライサンド、フォードファウンデーション、昔は保守派だったが今や左翼と化したピューチャリタブルトラストなどがある。つまるところ、この二つの機関はバリバリの左翼組織なのである。

この調査書に書かれていることは何もいまさら蒸し返さなければならないほど目新しいニュースでもなんでもない。彼等のいう「虚偽の声明」とは単にリベラルや左翼が反対している意見や解釈の違い、もしくは当時は真実だと誰もが信じていたが後に間違っていることが分かったというものくらいで、おおよそ嘘だの虚偽だのという表現からはほど遠いものだ。

しかもこの調査書を発表したのは独立系でもなければジャーナリストでもない、ただのブッシュ大嫌い左翼プロパガンダ組織なのである。彼等がこんなろくでもない調査書を今の時期に発表したのが大統領選挙予備選真っ最中であることと無関係だと考えるほど我々読者はばかではない。

こんな『偽装に彩られた』プロパガンダをあたかもニュースででもあるかのように報道するAPもジャーナリストとして失格だ。もっとも架空のバグダッド警察署長からのインタビューを何年も載せていたり、テロリストを記者に雇っていたりするAPだ、このくらいはお手の物かもしれない。

January 28, 2008, 現時間 11:38 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 25, 2008

マケインひいきのニューヨークタイムス、ミット・ロムニーをこき下ろす

アメリカ内政 , 狂ったメディア

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アップデートとバンプ:あり、後部参照。

ニューヨークタイムスはジョン・マケインにとって手強い共和党の競争相手であるミット・ロムニーへの個人攻撃に必死だ。「ロムニーのリードは共和党に嫌悪感を起こす」と題されたこの記事を読んでみよう。

最近のヒラリー・ロダム・クリントンとバラク・オバマ上院議員たちの民主党側の争いに注目が行き過ぎているため、ミット・ロムニーに向けて寄せられている他の共和党候補競争相手からの攻撃は影が薄い。

ジョン・マケイン上院議員はニューハンプシャーにおいて、「決して豚と相撲をとってはいけません」 と今月ミット・ロムニーについて質問された時に答えた。「お互いに泥まみれになってしまい、豚はそれを好むからです。」

ロムニーを豚に例えるというのもずいぶん汚いやり方だが、マイク・ハッカビーの選挙運動員であるローリング氏に至ってはロムニーに暴力さえ振るいかねない言い方だ。

「歯でも折ってやりたいと思うようなミット・ロムニーみたいなやつへの怒りが私の思想の邪魔にならないよう努めなければならない。」

NYタイムスはミット・ロムニーへの憎悪は当たり前という姿勢を取った上で、その理由を説明している。

「ロムニーは、我々のように既存の規則に従いません。」とマケイン候補の選挙運動員、チャールズ・ブラック氏は語った。

ニューヨークタイムスはここでマケイン候補はグレン・ジョンソンというAPのリポーターがミット・ロムニーに激しく突っ込みを入れられているビデォを観てほくそ笑んでいたという匿名の目撃者の話をもちだしてくる。このビデオとはグレン・ジョンソン記者がロムニーの記者会見で場所柄も自分の記者としての立場もわきまえずに突然ロムニーを嘘つき呼ばわりして怒鳴りはじめた模様が撮られたビデオのことだ。 ジョンソンはロムニーに付いて密着取材をすべくAPから派遣されていたのだが、なにかとロム二ーに食って掛かっていた。この時もロムニーがマケインの選挙はロビーイストによって仕切られていると批判したことに対して自分だってロビーイストをアドバイザーにしているではないかとロムニーの演説にヤジを入れたのだ。しかし事実マケイン議員の選挙委員長はロビーイストのリック・デイビスであり、マケインに雇われている立場にある。ロムニーが無料でアドバイスを受けているロビーイストとでは立場上雲泥の差があるのだ。

正直な話、ジョンソンの醜態をみてマケインがほくそ笑んでいたという話はちょっと眉唾だ。そんな匿名の目撃者の話よりも過去にマケインと一緒に働いたこともあるダン・シュナー(Dan Schnur)の説明のほうが的を射ているだろう。

シュナー氏はハーバード法律学校のビジネス学科出の常に礼儀正しいロムニー氏と海軍学校で罰則点を友達と競い合った不良少年マケインとのやりとりを校庭に例えて 「かつてジョン・マケインと彼の友達は休憩時間にミット・ロムニーをいじめたのです。」 と語った。

シュナーは共和党の政治戦略者で今は誰の選挙運動にも関わっていないが、マケインの激しい性格についてはよく心得ているひとだ。

マケインの癇癪は悪評が高い。怒るとものすごい勢いで暴言を吐き、執拗なほど相手の行為を根に持つ性格のマケインにとって、優等生ミット・ロムニーはかつてマケインがいじめてロッカーに閉じ込めたまじめな同級生を思い出させるのだろう。 マケインにしてもマイク・ハッカビーやルディ・ジュリアーニにしても、学校ではやんちゃないじめっ子だったという印象を受ける。彼等にとってはミットのような優等生 が経済界で成功し彼等の三人の財産をあわせても全く足りないほどの貯金を持ってることに嫌悪観を抱いていたとしてもおかしくはない。

だがニューヨークタイムスの目的はまじめにロムニーが他の大統領候補から嫌われる理由を分析することにあるのではない。タイムスの目的は自分らが押しているジョン・シドニー・マケイン候補の競争相手をこき下ろすことにあるのだ。

となるとニューヨークタイムスの次の標的は誰だろう? ロムニーをこき下ろすのに利用したマイク・ハッカビーだろうか。ハッカビーもロムニー叩きの役目を果たしたら「信心深すぎる」とかなんとか言って批判されるだろう。それともフロリダで手強そうなジュリアーニに対しては「信心が足りない」といって責め立てるつもりかもしれない。

ニューヨークタイムスは絶対にマケインを批判したりはしない。だがそれもマケインが共和党の大統領候補指名を受けるまでの話だ。一旦指名を受けて民主党候補のライバルとなった日には手のひらを返したように「マケインは狂犬だ」とかなんとかものすごいマケインバッシングをはじめるのは十分に予想できる。

要するにニューヨークタイムスはマケインなら民主党候補に勝てる可能性は低いと踏んでいるのである。そのタイムスがここまでロムニーをこき下ろすということは、タイムスがロムニーの共和党候補としての実力をかなり買っているという証拠ともいえる。少なくともかなり手強い相手だと判断しているのだ。だとしたら我々保守派は断然ロムニーを応援すべきだろう。

アップデート:

本日ニューヨークタイムスは共和党からはマケイン支持、民主はヒラリー支持を表明した。

ニューヨーク(CNN) 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は24日、米大統領選の候補者のうち、共和党のジョン・マケイン上院議員と民主党のヒラリー・ロダム・クリントン上院議員を支持する方針を明らかにした。

同紙論説はマケイン氏について、「怒れる少数の非主流派を代表して、ブッシュ体制を終わらせると確約している唯一の共和党候補」と評価。同氏が議会で超党派的に活動してきた点を指摘し、他の共和党候補よりも幅広く米国民の支持を得るだろうとの見解を示した。

同紙はまた、共和党の別の候補者で前ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ氏を「同時多発テロをもうかるビジネスに変容させ、選挙戦に利用した」と厳しく批判した。ジュリアーニ氏本人は、同紙の論説委員がリベラル派で、以前から度々失望させられているとして意に介さない姿勢を示すとともに、現職市長時代の実績を強調した。

一方、民主党候補について、同紙はバラク・オバマ上院議員を評価したうえで、クリントン氏の方が大統領に適任との見方を表明した。7年間に及んだブッシュ政権の失敗後、民主党候補は大統領の適性をより厳しく問われると指摘し、「クリントン氏は上院議員としての経験を利用して国家安全保障問題に対応し、世界各国の指導者や多くの米軍関係者の尊敬を得ている」と述べた。

ハッキリ言ってニューヨークタイムスに支持などされたらかえってマケインは迷惑なのではないかな?

January 25, 2008, 現時間 11:44 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 19, 2008

イラク、激減したアルカエダ勢力、主流メディアが無視して語らないイラク新作戦の成果!

イラク関係 , 狂ったメディア

便りがないのは良い知らせ、とはいうものの、アメリカ軍によるイラク新作戦の大成功をここまで無視するというのも、アメリカ及び日本のメディアは本当にひどいものだ。イラク戦争がうまくいっていない時は、アメリカ兵が何人死んだとかイラクでどれだけ自爆テロが起きているかとかいうニュースが新聞の第一面を埋めていたというのに、いざ新作戦が大成功し、アメリカ兵並びにイラク市民の犠牲者の数が9割方も減ったとなると完全にだんまりを決め込むメディア。あまりにもあからさまな偏向に返す言葉が思い浮かばない。

17日にバグダッドで行われたアメリカ軍による公式発表によると、去年のはじめに始まったイラクの新作戦は大成功を収めているということだ。対テロ戦争を追っているビル・ロジオのサイトからこのニュースをまとめてみよう。

俗にいう『増派』が始まって一年近くがたったが、この一年でイラクのアルカエダの活動範囲は信じられないほど狭まった。まず2006年12月当時の地図をみてもらいたい。濃い赤で示された場所がアルカエダの活動範囲、薄い赤は彼等の交通路である。



AlQaedaDec06-thumb

2006年12月現在のアルカエダ活動区域、赤で示してあるところがアルカエダの活動が活発な場所

そしてこれが『増派』作戦始まって一年後の2007年12月現在の地図。アルカエダの活動範囲が目に見えて狭まったことが確認できる。



AlQaedaDec07

2007年12月現在のアルカエダ活動区域。2006年よりずっと狭まったことが明白。

バグダッドで行われた記者会見において、イラク多国籍連合軍の総司令官であるレイ・オディアーノ中将(Lieutenant General Ray Odierno)は連合軍の新作戦がどれだけ効果をあげているか、激減したアルカエダの威力や行動範囲などについて報告した。

2006年後半から2007年にかけて「イラクはアルカエダの暗雲の下で流血の連鎖に捕われていた」とオディアーノ。2007年6月の増派作戦、ファンタムサンダー作戦が始まるまでアルカエダは「イラク各地の数々の都市に入り込んでいた」。

まだまだその脅威は残っているが、イラクのアルカエダネットワークは大幅にその威力を失った。アルカエダの威力はミクダディーヤ、モスール、ハウィジャー、サマラー、そしてバグダッドの南東にあるアラブジャボアー地域でまだ保持されている。「グループはいまだに危険な脅威ですが、その威力は激減した。」とオディアーノ。「アルカエダはバグダッド、ラマディ、ファルージャ、バクバーといった都市の中心部から追い出された。彼等の上位指導者たちの多くが取り除かれ、それにとってかわる実力者を探すことが日に日に困難になってきている。」多国籍軍はまたアルカエダの行動を可能にする資金源ネットワークやリーダーたちの組織を大規模に破壊したことにより、アルカエダの資金調達能力もかなり衰えたものと推測している。



CivilianDeaths9

宗派間争いによるイラク市民の死者の数、増派作戦によって90%の減少を見ることができる。



CoalitionKIA4

アメリカ軍及び連合軍の戦死者の数も極端な減り方をみせている。

犠牲者の数が多いことが戦争がうまくいっていないということの証拠だったのであれば、犠牲者が激減しているということは、戦争がうまくいっているということの証拠のはずだ。だとしたら数が多いといって泥沼だなんだのと書いていたメディアは良くなっている状況についても第一面で報道すべきではないのか?

さて、現在行われているファンタム・フィーニックス作戦(Operation Phantom Phoenix)だが、1月8日に始まったこの作戦ですでにアメリカ軍は121人のアルカエダ戦闘員を殺し、1023人を捉えた。アルカエダの幹部の損害は大きく92人もの重要人物が殺されるか捕まるかしている。

イラク・米連合軍は351もの武器庫を発見。また4つの地下トンネルも発見した。連合軍はまた自動車爆弾や改良爆弾の製造所を三か所発見。また改良爆弾410個、自動車爆弾18台、爆弾を仕掛けた家屋25軒を発見。また数々の拷問部屋、医療施設、すでに閉鎖されている学校や外国人部隊の訓練キャンプなども同時に発見された。

またイラク軍のみの単独任務も遂行されている。ディヤラ地方ではイラク軍一旅団が起用されいま、イラク軍対アルカエダの激しい戦闘が繰り広げられている。

January 19, 2008, 現時間 5:31 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 4, 2008

ホームレスの四分の一が元軍人という嘘

狂ったメディア

以前にイラク・アフガニスタン帰還兵は自殺率が高いって本当?で、実際にはそんなことはないという事実をマイケル・フメントの分析で紹介したが、今回はその続きでアメリカのホームレスの1/4が元軍人という去年の11月頃に評判になった記事の真偽を確かめてみよう。まずはCNNの記事から、リンクはもう切れているので内容のみ。

ホームレスの4人に1人が退役軍人、若者も 米調査

2007.11.08 Web posted at: 19:57 JST - CNN/AP

ワシントン──米国内のホームレスのうち、約4人に1人が退役軍人で、この中には近ごろイラクやアフガニスタンから戻ったばかりの若い世代も多く含まれていることが、米ホームレス支援団体の調査で明らかになった。ホームレスとなった退役軍人には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や薬物中毒問題を抱えている人が多く、包括的な支援が必要だと訴えている。

米国におけるホームレス問題について広く調査、支援する団体「National Alliance to End Homelessness」は8日、米退役軍人省と国勢調査局の2005年資料を基に、ホームレスにおける退役軍人の割合などについて調査。

その結果、ホームレス74万4313人のうち、退役軍人が19万4254人を占めたという。

この記事の元となっているのは、the National Alliance to End Homelessness(ホームレスを終わらせるための全国同盟)という市民団体の調査部であるthe Homeless Research Institute (ホームレス調査協会、HRI)が発表した調査である。これによると政府の資料では一般人よりも元軍人のほうがホームレスになる割合は二倍も多いとし、元軍人はアメリカ人口の11%でしかないにも関わらず、ホームレスの26%もが元軍人であるとしている。しかもこの29ページに渡る調査書では麻薬中毒や精神病といったものがホームレスの原因となるというのは神話であり、本当の理由は安価な住宅が不足しているせいだとし、政府が低予算で手にはいる住宅を供給すべきだと結論付けている。

フメントによるとHRIの結論は、四人に一人が元軍人という率も、ホームレスになる原因についても間違っているという。アメリカのThe US Department of Housing and Urban Development(住宅都市開発庁)によると元軍人が占めるホームレスの割合は役18%で、1996年の23%からずっと下がっているという。だとすればイラク戦争反対派がイラク戦争のおかげで元軍人のホームレスが増えたなんていって喜んでいるのがどれだけ間違っているかが解る。

しかしこれでも一般市民に比べれば元軍人の率はかなり高いように思える。しかしここで考慮にいれなければならないのは、ホームレスシェルターにいる人口と元軍人の男女比率である。

普通社会では女性の人口のほうが多少男性を上回るが、シェルターに身を寄せる人々の間では男性と女性の比率は3:1で男性のほうが圧倒的に多い。そして元軍人の93%が男性である。男性のほうが女性よりもホームレスになる可能性は高いので、ほとんどが男性である元軍人のほうが一般市民よりもホームレスが多いのは当たり前だということになる。

それから手に入る安価な住宅が不足しているという点だが、HRIも認めているように元軍人のほうが同年代の一般市民よりも教養が高く収入も高い。事実元軍人の貧困率は一般市民の半分に満たない。となると安価な住宅が不足していることが元軍人がホームレスになる原因という説は成り立たない。

実はカカシは一昨年の暮れ、友人の行方不明になった18歳の息子をさがしてダウンタウンロサンゼルスにあるホームレスシェルターをいくつか回ったことがある。私が見る限りこれらのシェルターは清潔で、古着だが清潔な服がいくらも置いてあり、シャワーを浴びて食事をする施設も整っていた。その気になれば道ばたで寝る必要など全くないはずである。しかし友人の息子は精神分裂症を煩っており、シェルターに泊まるのを拒否して冬のさなかに裸足で町をさまよっていた。

フメントも指摘しているが、道で出合うアメリカのホームレスは家賃を払うことができないだけの一般人ではない。彼等のほとんどがアル中や麻薬中毒か精神異常者なのだ。

三年前、セントルイスにあるワシントン医学大学(Washington University of Medicine in St. Louis)の研究者がthe American Journal of Public Health(アメリカ公共衛生ジャーナル)に発表した調査によると、1980年、1990年、2000年に三度の個別の研究の結果、なんと男性のホームレスの84%が、女性のホームレスの58%が薬物中毒患者であることがわかった。もっとひどいのは88%の男性、69%の女性が精神異常だった。

元軍人について扱っている政府機関、the Department of Veterans Affairs (VA)によれば、70%のホームレス元軍人はアルコールおよび他の麻薬中毒患者であり、45%が精神病患者だという。無論双方を煩っている人もあるわけだが、元軍人のホームレスの原因が安価な住宅不足とは無関係であることがはっきりする。

しかし、ホームレスの原因が住宅不足ではないとしても、元軍人の間で麻薬中毒や精神病患者が多いのは、PTSDといった戦闘体験から来るストレスによる精神病を煩ってる人が多く、それが解消できずにアルコールや麻薬に頼っているからではないのか、という疑問は生まれる。そうだとしたら、元軍人は一般人よりも精神に負担を持っていると解釈することができ、これは無視できない深刻な問題である。

しかし困ったことに元軍人のほとんどが平和時に軍隊勤めをしていて戦闘体験がない。1945年から実際に熱い戦争があったのは17年間。その間ですらほとんどの軍人は戦闘を体験をしていない。それにホームレスで精神病を煩っている元軍人は元軍人でないホームレスに比べると半分の比率だそうだ。ここでもPTSDがホームレスの要因になっているという説が成り立たなくなる。

もっともHRIは薬物中毒だの精神病だのには興味がないのだフメントは言う。 彼等の目的は政府から住宅手当をもらうことにあるからだ。今後も彼等は本当の問題に取り組まず、元軍人を侮辱しようが、ホームレスを傷つけることになろうが、このような嘘調査をいくらでも発表することだろう。そして反軍隊のアメリカメディアがなにかとその嘘調査を大々的に発表して軍隊バッシングをすること間違いなし。我々はその度に真実を確かめることを忘れてはならない。

January 4, 2008, 現時間 11:04 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 2, 2008

「ロムニー候補の大統領当選は断固阻止されねばならない!」 リベラル新聞の行き過ぎ社説

アメリカ内政 , 狂ったメディア

The English version of this entry can be read here.

アメリカでは個々の新聞が社説などでどの候補者を支持するか明らかにすることは珍しくない。しかし、最近の新しい傾向なのか、リベラル派の新聞社が共和党大統領候補のミット・ロムニーを「反支持」する社説を掲載した。いや、単にロムニーを支持しないどころか、投票者にロムニーには投票するなと呼びかけているのである。

これは12月22付けのニューハンプシャー州はコンコードモニターに掲載された "Romney should not be the next president" (ロムニーは次の大統領になるべきではない)という題の社説だ。

共和党大統領候補を部品セットから築き上げるとしたら、スポーツマンで筋肉質な体系、レーガンのような髪、カリスマ的な演説スタイル、ぱりっとしたスーツといった部品を想像するだろう。それに加えて美人の奥さんにかわいい子供たち、大成功しているビジネス。これに大統領に必要なリーダーとしての知事の経験もちょうど良い加減にある。 そして共和党のおきまりの経費節約に減税をとなえ、加えて2008年の共和党の新しい姿勢である反移民政策を取り入れ宗教に焦点をあてればもう言うことない。

こうした要素をすべてあわせ持つのがミット・ロムニーだ。彼の不穏な姿はまさに次の大統領そのものだ。そしてロムニー候補の大統領当選は断固阻止されねばならない。

コンコード・モニターはどう見てもリベラルな新聞だ。過去にイランがレーガン時代になってから人質を返還したのはカーター大統領の努力のたまものなのだといった記事を書いてみたり、以前にもロム二ーの宗教について批判的な記事を載せたり、違法移民に運転免許書を発行すべきだなどといった姿勢をとったりしている。

しかしながら、社の方針はどうあれ、候補者が大統領になるのを「断固阻止せねばならない」などと書くのは、いくらなんでも行き過ぎである。これは新聞社がリベラルであるとか保守派であるとかにかかわらずジャーナリストとして一線を超える行動だ。

新聞社が「何々候補に投票すべき」というのと「誰々だけは投票してはならない」というのとではグランドキャニオンほどの溝があるとミスター苺は言う。これは一般人が「ヒラリーだけは勘弁してほしい」というのとは訳が違うのだ。一個人の意見と主流な新聞ではその影響力は比べ物にならない。

それにしてもコンコードモニターはいったいロムニーの何が気に入らないのだろう?彼等のあげる言い訳はあまりにもくだらなく理由にもなにもなっていない。

ロムニーのマサチューセッツ知事時代の経歴だけをおっていれば現実主義で穏健で、社会的な面ではかなりリベラルな面もあり民主党ともうまくやっていく才能のある人間だという印象を持つ。 一方で大統領候補としての選挙運動だけを追っていれば、彼は本格的な保守派でどんな犠牲をはらっても宗教右翼に迎合すると確信するだろう。この両方に注意を払ったとしたらいったい彼の根本には信念というものがあるのかどうか疑問が残る。

1994年の上院議員の候補者として、彼はライバル候補のテッド・ケネディより同性愛者の権利を守ると主張した。しかし近頃では同性愛結婚や養子縁組に反対であることを主張している。.

一時期彼は避妊具をもっと容易に手に入るようにしたいといっていたのが、後になって処方せんなしの避妊ピル販売を否決したりしている。

昔のロム二ーは投票者に自分は人工中絶を支持していると保証していた。「その点について揺らぐことはありません。」とロムニーは1994年に発言している。その時彼は親戚に起きた違法中絶の失敗の悲劇を引き合いに出し、人工中絶は合法で安全な形で保つべきだと語った。しかし最近では彼は自分は プロライフ(カカシ注:命を尊重するという意味だが、一般的に人工中絶に反対な意見をいう。)だと言っている。

ロムニーは幹細胞の医学調査を支持すると言っていた時があった。その時ロムニーは自分の妻の多発性硬化症を理由にこのような調査は彼のような家族を助けることになると説明した。しかし最近は主に調査に反対している。知事候補時代のロムニーは反税金政策はギミックだといっていたが、最近は(反税金議案に)まっさきに調印している。.

人は変わるものだ。変化がないことが人徳とは限らない。しかしロムニーのこうした変化は自分の野心のためだけの何者でもないことが参権者には明らかだ。

日本の読者のみなさんには、ロムニーの変化がどういう方向へ向かっているのか分かりにくいと思うが、実は彼の変化は一方通行であり、すべてが左から右への変化なのである。しかも彼の変化は突然おきたものではなく、数年にかけてじょじょに起きたものなのだ。 つまり、こんコードモニターは「ロムニー候補の大統領当選は断固阻止されねばならない」理由はロムニ年をとって経験を積むにつれて保守的になってきたからだというのである。

保守派の共和党支持者の間でも最初から右翼でない人間を疑う傾向があるとはいうものの、現実として一般人は年をとって人生経験を積むにしたがって保守的になるのは普通だ。こうした変化をとげたことで有名なのは保守派の英雄ロナルド・レーガンその人がある。ほかにも元はリベラルだったのが保守派にかわった、いわゆるネオコンと呼ばれるひとたちはいくらでもいる。年をとってから右から左へ移行するという例外がないわけではないが、そういう例は非常に稀である。

こんな一般的な心変わりをロム二ーの大統領当選を反対する理由にあげることからして、これがコンコードモニターの本音でないことは明らかだ。なぜならこのような変化なら他の共和党候補者であるマケインにしろ、ハッカビーやジュリアーニにしろ皆体験しているからだ。

リベラルなコンコードモニターは必然的に民主党支持だ。そのモニターがロムニーに強く反対するということは、ロムニーなら民主党の候補者を破れる可能性が強いと踏んでいるからだ。はっきり言って敵側の助言を聞くほど愚かなことはない。モニターが押している共和党の候補者はマケインもしくはハッカビーだが、その理由は明白だ。この二人は非常に個性が強くその政治的方針もかなり極端なため共和党全体がまとまって支持しない可能性が高いのである。

例えばジョン・マケインだが、彼はイラク戦争などの国防には強いが社会的な面では非常にリベラルだ。マケイン上院議員のおかげでブッシュ政権のもとで保守派の裁判官任命がかなり阻止されてしまったことでマケインに腹をたてている共和党支持者は少なくない。一方マイク・ハッカビーはマケインと正反対に福音書宗教右翼の支持を強く受けているが、極右翼過ぎるため穏健派世俗主義の共和党支持者に敬遠される嫌いがある。なんにしてもこの二人では共和党はまとまらない。

過激派宗教右翼は別として一般の保守派はロム二ーがモルモン教徒であることを特に気にしていないし、ジュリアーニの保守派の裁判官を任命するという公約を信じて、彼の人工中絶支持には目をつむる用意がある。つまり、ロム二ーやジュリアーニには共和党をまとめる力があるが、マケインやハッカビーは票を割る可能性が高く、従って民主党候補に有利になるというのがコンコードモニターの狙いなのだ。

だから民主党大統領当選の最大の障害物であるミット・ロムニーの大統領当選は断固阻止されねばならない、、ということになるわけだ。そういう本音を隠して理由にならない理由をあげてロム二ーの評判を落とそうなどとはいくら社説とはいえ、主流新聞としてはあるまじき態度である。

January 2, 2008, 現時間 4:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 29, 2007

共和党討論会YouTube質問に民主党運動員を潜入させていたCNN!

アメリカ内政 , 狂ったメディア

今日アメリカの保守派ブログをいくつか読んでいて、昨日の共和党討論会におけるCNNによる信じられない陰謀を知った。なんと討論会を主催したCNNが採用した共和党大統領候補たちへのYouTubeでの質問の多くがヒラリーやエドワーズの選挙運動員によるものだったというのだ!

詳しいことをミッシェル・モルキンがまとめているのでここで、そのいくつかを紹介しよう。

  1. イスラムに関する質問をしたのはイスラム教市民団体でテロ組織と深い関係もあるCAIRの元インターンだった。
  2. 年金問題について質問した男性は民主党上院議員ディック・ダービィンのところで年金関係の仕事をしている人だった。
  3. とうもろこし生産援助に関する質問をした男性は民主党下院議員ジェーン・ハーマンの元インターンだった。
  4. 人工中絶について質問した若い女性ジャーニーと、子供二人とビデオに映っていたリアーンという若い母親は二人とも民主党大統領候補のジョン・エドワーズの支持者だった。
  5. 共和党同性愛政治団体のメンバーだと言っていたデイビッドという若い男性は実は民主党大統領候補のバラク・オバマの支持者だった。
  6. 軍隊の同性愛政策に批判的な発言をした退役軍人キース・カー准将はヒラリー・クリントンの支持者だった。

このほかにもまだかなりあるらしいのだが、何千と応募のあったビデオ質問のなかから、限られた時間で放映されたビデオのなかにこれほど多くの民主党支持者が入っているというのは偶然にしては出来過ぎている。CNNがこれらの人々の政治背景を知らなかったと言い訳するにしては、ここに登場した人々はこれまでにネット上で自分らの意見を大々的に発表しており、本名で検索すれば彼等のホームページや彼等が製作したビデオなどを簡単に見つけることができる。たとえば人工中絶について質問したジャーニーなる女性は別のビデオで「ジョン・エドワーズ’08」と書かれたTシャツを着ているし、共和党員だといっているデイビッドなる男性のHPのプロフィールで「私がバラク・オバマを支持する理由」といってオバマを称えているのを読むことができる。ミッシェルのページでこれらの映像が載っているので興味のある読者は参照されたし。

ま、CNNが民主党寄りなのはすでに周知の事実ではあるが、ここまであからさまに民主党のプロパガンダに協力するとは恥知らずにもほどがある。

それにしても、YouTubeというネット機構を使いながら、ネット検索という強い道具に気が付かなかったというのもCNNの間抜けぶりが伺われる。こんな子供だましが今時通用すると思ってるのだから。

November 29, 2007, 現時間 11:23 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 25, 2007

悲劇的な封切り、ディパルマ監督の反米映画「リダクテド」

映画 , 狂ったメディア

このあいだも反戦映画が不入りなのはなぜか?でも書いたが、アメリカで次々に公開されている対テロ戦争への批判メッセージを多分に含んだ反戦映画が全く人気がない。しかしその中でもアメリカ兵がイラク少女を強姦しその家族を惨殺するという話を描いたブライアン・ディパルマ監督の「リダクテド」には観客は全く近寄らない。ニューヨークポストによれば、封切りの週末の売り上げ成績はなんとたったの$25,628、全国でこの映画を見た人はたった3000人という計算になる。 これは興行上まれにみる大惨事となった。プロデューサーのマーク・キューバンはディパルマに経費だけで売り下げたいと提案したが、周到なディパルマは断った。

映画評論家のマイケル・メッドビッドは「私が見たなかで最悪の映画」と批判。...「Aリストの映画監督、大規模な宣伝、タイムス、ニューヨーカー、左よりのサローンのようなサイトなどでの高い評価にもかかわらずです。もっと少ない劇場で公開されたジョー・ストラマーのパンクロックバンド、クラッシュのドキュメンタリーの三周目より少ない客入りです。」とある映画関係者はメールで語った。「映画の反戦テーマに賛成してるひとたちですら観にいく努力をしなかったということになります。」

反戦だからといって反米とは限らないと私は何度も強調しているのに、まだ映画関係者は分からないらしい。

私が心配するのは、アメリカ国内でこのような映画がいくら不人気でも、これが諸外国で公開された場合の悪影響である。特に言論の自由のないイスラム諸国では、真実でない背信映画を国が政策を許可するはずがないと考える。だからこのような映画がアメリカ人の手でつくられたということは真実に違いないと勘違いしてしまう可能性が高い。それでなくてもアメリカへ嫌悪の意識が高いこれらの国へ、アメリカ人自らの手で反米プロパガンダをつくることの愚かさ。これでテロリストへの志願者が増え、アメリカ人が一人でも多く殺されたら、彼等の血はマーク・キューバンとブライアン・ディパルマの手に塗られていると自覚してもらいたいものだ。


November 25, 2007, 現時間 10:41 AM | コメント (1) | トラックバック (1)

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November 22, 2007

イラク・アフガニスタン帰還兵は自殺率が高いって本当?

対テロ戦争 , 狂ったメディア

11月最後の木曜日は感謝祭。私も久々に休みをとってうちでゆっくりしているところである。

しかし11月は11日にベテランデイといって元軍人に感謝する日があるので、反米メディアはこぞって元軍人の悪口を報道するのが常になっている。今年も例外なく軍隊バッシングがおこなわれたが、イラク帰還兵の自殺率はほかの人口より高いとか、アメリカの浮浪者の1/4が帰還兵だなどという記事が目に付いた。

これについて、従軍記者などのバリバリやっている自分も元軍人のマイケル・フメントは、この自殺率の話はかなり眉唾だと指摘している。

私はこの番組は見なかったのだが、二回に分けて報道されたこの特別番組では、自殺した兵士の妻などへのお涙ちょうだいのインタビューで埋め尽くされていたらしい。しかもCBSは2005年の調査によると、元軍人は一般市民よりも自殺する可能性が二倍の率であると断言したという。

しかしCBSは偏向のない独立した調査会社に調査を依頼したのではなく、自分らでこの調査を行っており、視聴者はその真偽を確かめるすべがない。またこの数はDepartment of Veterans Affairs(VA)という元軍人について扱っている政府機関の調査の数よりもずっと多いことをCBSも認めている。

番組中で、このVAの調査は疑わしいとCBSのインタビューに答えている元軍人ふたりは、フメントによると結構名の知れた政治活動家で、そのうちの一人はイラク戦争反対の反戦運動かなのだという。およそ公平な立場でものがいえる人たちではない。そういう人間の身元をはっきりさせずにインタビューしたということだけでも、この番組の意図は明白だ。

しかし調査以外にネットワークの悪質な嘘を証明するもっとも決定的な証拠はほかにあるとフメントはいう。例えば、CBSが現在の戦争の帰還兵に特別な焦点を当てていることだ。

「ひとつの年代が目立ちます。」と番組。「元軍人の20歳から24歳で対テロ戦争に参加したグループです。彼等は元軍人のなかでも自殺率がもっとも高く、一般の同年代の若者より二倍から四倍の率といわれています。」

CBSは若い元軍人の自殺率は10万人につき22.9人から31.9人だという。

しかし現在対テロ戦争についている現役軍人の数と比べてみるとこの数字はどうも変だ。先月陸軍は現役軍人の自殺率に関する調査結果を発表したが、2006年における現役軍人の自殺率は10万人につき17.3人だったという。CBSの元軍人の率よりかなり低い。なぜ現役の軍人よりも最近除隊したひとたちのほうが高い率で自殺したりするのだろうか。

フメントの最後の質問はちょっと変だと思う。現役でバリバリ戦ってた戦士より、除隊して一般社会に溶け込めずに気が滅入って自殺する人は結構いるかもしれないし、戦場では押さえていた恐怖心とか猜疑心とかが、除隊した後で沸き上がってきて絶望するなんて例もあるかもしれないからだ。しかし、肝心な点は、軍人や元軍人の方が一般市民よりも自殺をする率が高いのかどうかという問題だが、この点についてフメントはそんなことはないと書いている。

軍隊、特に戦地からの帰還兵は圧倒的に男性が多い。自殺率は若い男性の方が若い女性よりも高いというのはごく一般的なことだ。であるから、軍人の自殺率を計る場合には一般市民も軍隊と同じく男女の比率を調整してからでなくては意味がない。陸軍はその調整をおこなって調査をした結果、一般市民の自殺率は10万人につき19人と陸軍より高い数値になったという。

となると、帰還兵の年、性別、人種などを一般市民の間でも調整したら、CBSのいうような一般市民の「二倍から四倍」も高い率などという数字が出てくるとは思えない。

湾岸戦争の70万にもおよぶ帰還兵や、2004年に行われたベトナム戦争帰還兵対象の調査でも、元軍人が一般市民より自殺する確率が高いという結果は出ていない。過去半世紀にわたるアメリカの大きな戦争でも、帰還兵の間で自殺率が高くなるという傾向がないのに、CBSは現在の対テロ戦争だけは特別に軍人らを絶望のふちに追い込んでいるというのである。

元軍人の間でもベトナムや湾岸での戦闘体験のある人とない人の間で自殺率はかわらないという。戦争時で勤めたひとでも平和時で勤めた人でも自殺する率に変化はないのである。となるとCBSが強調したい、『元軍人の間では対テロ戦闘によって心的外傷後ストレス障害(PTSD)を起こして自殺におよぶケースが増えている』という主題がかなり怪しくなってくる。

無論PTSDはばかにできない病気だ。フメント自身もイラクはラマディで待ち伏せされた戦闘の後で2〜3日はPTSDに悩まされたという。しかしPTSDについては多くの調査が行われいるが、PTSDが自殺の要因となるケースは非常にすくないという。事実ほんの一週間前にVAが発表したPTSDの比較調査結果によればPTSDと診断されたひとより、そうでない人のほうが自殺率は高いという結果がでたのだ。

この調査は80万人を対象にPTSDと診断された人とそうでない人の間の自殺率を比べた結果、PTSDと診断された人の自殺率は10万人につき68.16人、そうでない人の間では10万人につき90.66人と、PTSDでない人の自殺率のほうが圧倒的に多かったのである。この原因に関して調査者たちは、PTSDと診断された人は治療を受けている可能性が高いため、自殺を防げるのかもしれないと語っている。

また戦闘体験の後遺症についても、1998年に行われた調査によると、戦闘での衝撃的な体験が将来身体に及ぼす害は非常に少ないという結果がでている。

つまり、帰還兵がより自殺する傾向にあるという納得のいく証拠など存在しないのである。

フメントは自殺は常に悲劇であり、数が多い少ないに関わらず減らすことを考えるべきだとしながらも、そのためには自分らの政治的アジェンダを持ち出していてもはじまらないという。全くその通りだ。

CBSが本気でアメリカ軍人の精神状態を慮っているのであれば、元軍人が格安で簡単に治療を受けられるような施設つくりに貢献してはどうか?ボランティアをつのってPTSDに病んでいる軍人らの手助けをしてはどうか?そんな努力もしないで、一部の元軍人らの悲劇を自分らの政治的アジェンダに悪用するなんて、CBSのニュースは下の下である。

November 22, 2007, 現時間 12:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 20, 2007

米軍、APのストリンガーを正式にテロリストとして起訴

イラク関係 , 狂ったメディア

APのカメラマンとして賞までとったことのあるイラク人、ビラル・フセインという男がテロリストとしてアメリカ軍に取り押さえられた話は、去年の暮れ頃ここでも紹介した

彼はアメリカの記者の代わりに現地で取材をする所謂(いわゆる)ストリンガーだが、彼が撮ったテロリストの写真は、どう考えてもテロリストの協力を得て撮ったものが多々あった。フセインは去年アメリカ軍に逮捕されテロリストとしてイラクで拘束されている。そのフセインにアメリカ側から正式にテロリストとして罪が課されることになったと、当のAPが報道している。(Hat tip Powerline)

NEW YORK (AP) - 米軍はビューリツァー受賞者のアソシエイトプレス(AP)のカメラマンに対して、イラクの裁判所で犯罪訴訟を起こす考えをあきらかにした。しかしどのような罪で起訴するのか、どのような証拠があるのかはいっさい明らかにしていない。

APの弁護側はこの決断に断固とした抗議をしており、米軍の計画は「いかさま裁判だ」と語っている。このジャーナリスト、ビラル・フセインはすでに19か月も起訴されないまま拘束されている。

ワシントンではペンタゴンの報道官ジェフ・モレル氏が起訴内容について「フセインに関する新しい証拠が明らかになった」と説明している。...

モレル氏は軍が「ビラル・フセインのイラク反乱分子の活動につながりがあり、イラクの治安維持に脅威を与える人物であると確信できる確かな証拠がある」とし、フセインを「APに潜入したテロ工作員」と呼んだ。

APは自社の記者に関するニュースだけに、いまだにこのストリンガーがテロリストではないと言い張っている。弁護側にいわせると軍はフセインの罪について詳細をあきらかにしていないため、どのように弁護していいかわからないということだ。APはフセインがテロリストとは無関係だという根拠として、彼の撮ったほとんどの写真がテロ活動とは無関係なもであり、テロ活動が写っている写真でもストリンガーがテロリストと前もって打ち合わせをしていた事実はないと断言している。しかしパワーラインも指摘しているが、「ほとんど」がそうでなくても、テロ活動を一枚でも写真に撮ることができるとしたら、フセインにはそれなりのコネがあると考えるのが常識だ。フセインの撮った写真で有名なのは私が上記で掲載したイタリア人記者殺害後のテロリストがポーズをとってる写真。(2005年におきたイラクはハイファ通りでの真っ昼間の暗殺事件を撮ったのもフセインだという話があるが、これはAPは否定している。)



Bilal Hussein and his picture    Italian

テロリストと一緒に逮捕されたAPカメラマン、ビラル・フセイン(左)フセイン撮影イタリア人記者の遺体の前でポーズを取るテロリストたち(右)

ビラル・フセインがピューリツァー賞をとった写真はこれだが、テロリストがイタリア人記者を殺しているところにたまたまAPの記者が居合わせるのが不可能なのと同じように、テロリストがアメリカ軍に向かって撃っているところを真横にたって撮影するなんてことがテロリストの仲間でもないカメラマンに出来るはずがない。これらの写真はどう考えても、まえもって打ち合わせをしてのみ撮れるものである。はっきり言ってフセインの撮った写真そのものが、ビラル・フセインの正体を証明しているようなものだ。

November 20, 2007, 現時間 3:05 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 12, 2007

反戦映画が不入りなのはなぜか?

対テロ戦争 , 映画 , 狂ったメディア

私が好きな映画のひとつに第二次世界大戦中につくられたフォロー・ザ・ボーイズという映画がある。これはユニバーサルスタジオのオールスターキャストの映画だ。筋自体は非常に単純で、戦争当時に兵士慰問の目的で組織されたUSOの成り立ちの話だ。主役の興行師がどうやってハリウッドのスター達を集めて慰問公演を実現するに至ったかという話に沿って戦地での慰問公演に積極的にスター達がボランティア活動をしたという筋立てになっている。主な役柄以外の出演者達はすべて本人として出演し、スターが出てくるたびに歌ったり踊ったり手品をやったりする。当時はハリウッドスタジオはどこもこういう映画を作ったが、要するに戦地で慰問公演を直接見られない兵士らのために、人気スターたちを集めたもので、筋そのものはどうでもいいようなものである。

とはいうものの、それはさすがに昔のハリウッドだけあって、そんな映画でも結構まともな筋になっている。それに人気スターたちが自分らの身の危険も顧みずに戦地への慰問を積極的におこなった姿勢が出ていて、ハリウッドがこんなに戦争に協力してくれるとは本当にいい時代だったなあとつくづく感じるような映画である。

それに比べて現在のハリウッドときたら、戦争に協力して軍人を慰めるどころか、反戦が講じてアメリカ軍人やアメリカ政府を悪く描く映画しか撮らない。

ここ最近、連続してイラク戦争や911以後のアメリカの対テロ政策に関する映画が公開されたが、どれもこれも不入りで映画評論家からも映画の娯楽価値としても厳しい批判を浴びている。下記はAFPの記事より。

CIAの外国へテロ容疑者の尋問を外注する政策を描いたリース・ウィザースプーンとジェイク・ギレンハール(Reese Witherspoon and Jake Gyllenhaal)主演の「レンディション( "Rendition")」は売り上げ1000万ドルという悲劇的な不入りである。

オスカー受賞者ポール・ハギス監督のイラクで死んだ息子の死について捜査する父親を描いた「インザ・バレーオブエラ("In the Valley of Elah")は、 いくつか好評を得たが9月公開以来売り上げが9百万ドルにも満たない。

アクションを満載したジェイミー・フォックスとジェニファー・ガーナー(Jamie Foxx and Jennifer Garner)主役の「ザ・キングダム("The Kingdom") ですら、4千7百万の予算をかけたにもかかわらず、売り上げが7千万を切るという結果になっている。

こうした映画の不人気は公開予定のロバート・レッドフォード監督の「ライオン・フォー・ラムス」やアメリカ兵によるイラク少女強姦を描いた「リダクテド」の売り上げも心配されている。どうしてイラク戦争や対テロ戦争関連の映画は人気がないのかという理由についてAFPはムービードットコムの編集者ルー・ハリスにインタビューをしている。

「映画には娯楽性がなくちゃいけません」とハリスはAFPに語った。「反戦だとか反拷問だというだけの映画をつくって人があつまるわけがありません。」

ハリスはまたイラク戦争そのものが人気がないので、人々の関心を集めることが出来ないとも語っている。AFPはさらに、イラク戦争や対テロ戦争は第二次世界大戦と違って凶悪な敵がはっきりしないため、人々が興味をもって映画を見ようという気にならないのではないなどと書いている。(テロリストが悪いという判断が出来ないのはハリウッドとリベラルだけだろうと私はおもうが。)テレビニュースで戦争の話をいやというほど聞かされている観客は映画でまで戦争について観たくないのではないかなどと色々な理由をあげて分析している。

しかしAFPが無視している一番大事な点は、これらの映画がすべて反米だということだ。ハリウッドのリベラルたちの反戦感情は必ずしもアメリカの観客の感情とは一致していない。映画の観客の多くは自分が軍人だったり家族や親戚や友達に軍人がいるなど、軍隊に関係のある人が多いのである。そうした人々が、アメリカは悪い、アメリカ軍人は屑だ、イラク戦争も対テロ戦争も不当だという内容の映画をみて面白いはずがない。これはイラク戦争や対テロ戦争が国民の支持を得ているかどうかということとは全く別問題だ。また、戦争に反対だったり戦争の状況に不満を持っている人々でも、彼らはアメリカ人なのである。アメリカ人が金を払ってまで侮辱されるのが嫌なのは当たり前だ。しかしハリウッドの連中は自分らの殻のなかに閉じこもって外の世界を観ようとしないため、これらの映画がどれほど不公平で理不尽なものかなどという考えは全く浮かばないのだろう。

私はアフガニスタンやイラク戦争について現地からのニュースをかなり詳しくおってきたが、これは映画の題材としては完璧だなと感じる記事をいくつも読んできた。アメリカの観客がみて胸がすっとしたり、ジーンと来るような話はいくらでもある。たとえば先日も紹介した「ローンサバイバー」などがいい例だ。これはアメリカのアフガニスタン政策の落ち度を指摘する傍ら、アメリカ兵の勇敢さを描いた話になっている。他にもアメリカ兵が地元イラク人と協力してつくった病院とか学校が残虐なテロリストに爆破される話とか、テロリストによって苦しめられてきた地元イラク人がアメリカ兵の勇敢な姿に打たれてアメリカ軍と協力してテロリストと戦うようになった話とか、イラク兵養成学校でイラク兵を育てるアメリカ兵の話とか、いくらでも説教抜きでイラク戦争やアフガニスタン戦争をテーマにした愛国主義の映画を作ることは可能なはずだ。

ところでローンサバイバーは映画化される予定になっている。監督がキングダムのピーター・バーグなのでどういうことになるか、かなり心配なのだが、もしもバーグが原作の精神に乗っ取った映画をつくることができたとしたら、この映画の人気次第でアメリカの観客が戦争映画に興味があるのかないのかがはっきりするはずだ。もしもハリウッドの評論家たちがいうように、最近の戦争映画に人が入らない理由がイラク戦争に人気がないからだとか、ニュースでみてるから観客があきあきしているというような理由だとしたら、ローンサバイバーも不人気かもしれない。だがもしもこのアメリカの英雄や親米なアフガニスタン人の話が売り上げ好調だったら、観客は反米映画が嫌いなだけで、戦争映画がきらいなのではないということがはっきりするだろう。

なんにしても、この映画の出来具合と人気次第でハリウッドもなにか学ぶことが出来るはずだ。

November 12, 2007, 現時間 2:39 AM | コメント (4) | トラックバック (2)

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November 8, 2007

戦争は兵隊に任せろ! アメリカ兵に手かせ足かせの戦闘規制

イラク関係 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

今朝、ハワイの地方新聞Honolulu Advertiserを読んでいたら、ハワイ出身の陸軍兵が犯したとされるイラク市民殺人事件について、この兵士が意図的にイラク人を殺したと言う証拠はないとして、裁判をしない推薦がされたという記事が載っていた。この事件は逮捕して武装解除されたイラク市民を上官の命令で部下が銃殺したという容疑だったが、部下は殺すのが嫌でわざとはずして撃ったと証言していた。すでに捕らえて直接危険でない人間を殺すのは戦闘規制に反する行為ではあるが、果たしてこれが犯罪といえるのかどうかその時の状況によって判断は非常に難しい。正直いって、アフガニスタンやイラクの戦争では、少しでも怪しい状況があるとすぐに兵士を逮捕して取り調べると言う事件があまりにも多すぎる。兵士らは当たり前の戦闘行為をしているのに、いちいち自分らの行動が犯罪としてみなされるかどうか心配しながら戦争をしなければならないのだからたまらない。

たとえばこの状況を読者の皆さんはどう判断されるだろう。アフガニスタンの山奥にテロリストのアジトがあるので偵察に行って来いと命令を受けた海軍特別部隊シール4人が、偵察中に羊飼いの村人三人に出くわした。戦闘規制では非武装の非戦闘員を攻撃してはいけないということになっているが、彼らの顔つきから明らかにアメリカ人を憎んでいる様子。シールの4人はこの三人を殺すべきか開放すべきか悩んだ。開放すれば、中間達に自分らの任務を知られ待ち伏せされる可能性が多いにある。かといって、キリスト教徒としてまだあどけない顔の少年を含む一般市民を殺すのは気が引ける。第一タリバンかどうかもわからない市民をやたらに殺したりすれば、殺人犯として帰国してから裁判にかけられる可能性は大きい。シールたちはどうすればよかったのだろうか?

結論から言わせてもらうと、シールたちは殺すという意見が一人で、もう一人はどっちでもいい、他の二人が殺さずに開放するという意見で羊飼いたちは開放された。そしてその二時間後、シール4人は200人からのタリバン戦闘員たちに待ち伏せされたにもかかわらず敵側を100人近くも殺した。しかしいくら何でもたった4人で200人の敵にはかなわない。大激戦の末、味方側の三人が戦死、一人が瀕死の重傷を負って逃げた。この生き残った一人は、羊飼い達を解放すると決めたひとりだったが、あとになって「どんな戦略でも、偵察員が発見された場合には目撃者を殺すのが当たり前だ。それを戦闘規制(ROE)を恐れて三人を開放したことは私の生涯で一番の失態だった」と語っている。無論そのおかげで彼は自分の同胞三人を殺されてしまったのだから、その悔しさは計り知れない。

上記は2005年アフガニスタンで同胞3人をタリバンとの激戦で失い、救援に駆けつけたチームメンバーたちの乗ったヘリコプターをタリバンのロケット弾に撃ち落され全員死亡。ひとり生き残ったシール、マーカス・ラテレルの身に起きた実話だ。彼の体験談はLoan Survivorという本につづられている。

私は理不尽なROEがどれだけアフガニスタンにいる特別部隊やイラクの戦士たちの任務の妨げになっているか以前から書いてきたが、それが実際に十何人というアメリカ軍でもエリート中のエリートを殺す結果になったと知り、改めて怒りで血が煮えたぎる思いである。

実は先日、私はCBSテレビの60ミニッツという番組で、アフガニスタンにおけるNATO軍の空爆についての特集を観た。詳細はカカシの英語版のブログbiglizards.net/blogで数日前に書いたのだが、関連があるのでここでも紹介しておこう。

この番組では司会者のスコット・ペリーはアフガスタンではタリバンによって殺された一般市民の数と同じかそれ以上の数の市民がNATO軍の空爆の巻き添えになって殺されていると語った。いや、ペリーはさらにNATO軍(特にアメリカ軍)は敵側戦闘員が居る居ないの確認もせずにやたらに市民を攻撃しているとさえ言っているのである。

ペリーが現地取材をしたとするアフガニスタンからの映像では、明らかに爆撃をうけて破壊された村の一部を歩きながら、ペリーは女子供や老人を含む親子四代に渡る家族がアメリカ軍の空爆で殺され、ムジーブという男の子だけが生き残ったと、お涙頂戴風の臭い演技をしながら語った。確かにアメリカ軍が意味もなく一般市民の家を破壊して四世代の非戦闘員を殺したとしたらこれは問題だ。だがこういう話にはよくあることだが、本当はもっと複雑な背景がある。

実際破壊された家の家主で、生き残った少年の父親は地元タリバンのリーダーで、アメリカ軍がずっと捜し求めているお尋ねものである。空爆時には家にはいなかったが、家主がタリバンのリーダーということは部族社会のアフガニスタンでは家族も必然的にタリバンである。そんな家が建っている村は必然的にタリバンの村なのであり、村人はすべてタリバンだと解釈するのが妥当だ。しかも、アメリカ軍がこの村を空爆した理由はその直前に丘の上にあるアメリカ軍基地にロケット弾が数発打ち込まれ、激しい打ち合いの末、ライフル銃をもったタリバンがこの村へ逃げ込むのが目撃されたからなのである。ペリーはこの状況をこう語る。

時間は夜でした。アメリカ軍は地上で敵との接触はなかったにもかかわらず、モーター攻撃の後に空爆援助を呼ぶ決断をしました。アメリカ空軍の飛行機はこの近所にひとつ2000ポンドの重量のある二つの爆弾を落としました。(瓦礫の中を歩きながら)これが一トンの高性能爆発物が当たった泥つくりの家の跡です。爆弾は標的に当たりました。しかし煙が去った後、ライフルをもった男達の姿はありませんでした。いたのはムジーブの家族だけです。

敵と地上での接触がないもなにも、この村の付近からアメリカ基地はロケット弾を撃たれているのである。しかもライフル銃をもった男達がタリバンのリーダーが住んでいる村へ逃げ込んだのだ。アメリカ軍はこの状況をどう判断すべきだったとペリーは言うのだ?第一、破壊さえた家でライフルをもった男達が発見されなかったという情報をペリーは誰から受け取ったのだ?もしかしたら自分らはタリバンではないと言い張っている村でインタビューをしたタリバンの男達からか?

だいたいアフガニスタンの村でライフルを持っていない家など存在しない。だからといって彼らが皆テロリストだとは言わない。強盗や盗賊に襲われても警察など呼べない山奥の部族たちは自分らの手で自分らをまもらなければならない。ソ連軍が残していったカラシニコフ(AKライフル)がいくらでも有り余ってるアフガニスタンだ、一般人がライフルをもっていても不思議でもなんでもない。もしタリバンのリーダーの家でライフルが一丁も発見されなかったとしたら、それこそおかしいと思うべきだ。

このアフガニスタン人たちは、他の市民と同じようにアメリカが支援している政府を支持するかどうか迷っています。私たちは怒りは予想していましたが、これには驚きました。

ペリー:(村人の一人に)あなたはまさかソビエトの方がアメリカよりも親切だなどというのではないでしょうね?

村人:私たちは以前はロシア人をアメリカ人よりも嫌っていました。でもこういうことを多くみせつけられると、ロシア人のほうがアメリカ人よりよっぽど行儀がよかったと言えます。

タリバンがロシア人よりアメリカ人を嫌うのは当たり前だ。すくなくともタリバンはロシア人を追い出したが、アメリカ人はタリバンを追い詰めているのだから。

マーカスの本にも書かれているが、タリバンやアルカエダの奴らは西側のボケナスメディアをどう利用すればいいかちゃんと心得ている。イラクでアメリカ軍に取り押さえられたテロリストたちは、アメリカ兵に拷問されただのなんだのと騒ぎたて、アルジェジーラがそれを報道すれば、西側メディアはそれに飛びついてアメリカ軍やブッシュ大統領を攻め立てる。テロリストたちは自分らの苦情を聞き入れたアメリカ軍がアメリカ兵を処罰するのを腹を抱えて笑ってみていることだろう。「なんてこっけいな奴らなんだ、敵を殺してる味方の戦士を罰するなんて、間抜けすぎてみてらんねえや。」ってなもんである。

だからこのタリバンの奴らも取材に来たアメリカの記者団を丁重に扱い、何の罪もない善良な村人に扮してCBSの馬鹿記者の聞きたがる作り話をしているにすぎない。それも知らずにペリーのアホは村人が自分らはタリバンではない、ただの平和を愛する羊飼いだと言っているのを鵜呑みにし、村人がソビエトよりアメリカが嫌いだという証言に衝撃を受けたなどと、とぼけたことをいっているのだ。

私はこういうアメリカのボケナス記者どもに一度でいいからアメリカの部隊に従軍でもして実際に敵と面と向かってみろと言いたいね。殺さなければ殺されるかもしれない状況でとっさに自分らの目の前に居る人間が敵か味方か判断できるかどうか、自分で体験してみろ!それができないんなら黙ってろ!お前らのいい加減で無責任な報道がどれだけのアメリカ兵を殺す結果になるとおもってるんだ!

マーカスの体験談を読むに付け、私はこういう無知蒙昧なリポーターをぶん殴ってやりたい思いでいっぱいになった。

November 8, 2007, 現時間 10:27 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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October 20, 2007

少しづつ盛り返しつつあるアメリカ市民のイラク戦争支持

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

歴史的にみて、戦争を国民が支持するかしないかは、戦争に大義名分が成り立っているとか、自国の犠牲者が多いとかということで決まるのではない。国民が戦争を支持するかしないかは、自国が戦争に勝っているという印象を国民が持っているかどうかに左右される。

イラク戦争には、中東からアメリカに脅威をもたらすサダムフセイン独裁政権を倒し、イラクに民主主義をもたらすという大義名分があるにはあるが、当初80%からのアメリカ市民がこの戦争を支持した理由は、アメリカの圧倒的な武力をもってすればイラク政府など簡単に倒すことが出来る。湾岸戦争のときのようにすばやく害の少ない圧倒的勝利を得てアメリカ軍は名誉の帰還をするこが出来ると信じたからである。

確かにフセイン政権打倒は計算以上にうまくいった。フセインのイラク軍など張子の虎で、アメリカ軍にかかってはみるもひとたまりもなかった。だから2003年5月当時のブッシュ大統領の支持率は90%近かったのではないだろうか?

しかし、イラク復興がおもったよりはかばらないことや、当初の戦闘での戦死者はわずか500人程度だったのに、その後あっちでひとり、こっちでひとり、と路肩爆弾や自動車爆弾による犠牲者が増え始めるとアメリカ国民の戦争への支持は激減した。大義名分も変わっていないし、犠牲者の数もそれほど増えているわけではない。問題はアメリカ国民がアメリカは負けているという印象をもちはじめたことにある。

先日もアメリカの主流メディアは悪いニュースばかりに注目していいニュースを軽視する傾向があると書いた。地味なアメリカ兵及び諸外国の連合軍によるイラク復興活動などはほぼ完全無視され、自爆テロや路肩爆弾攻撃ばかりが報道された。これではアメリカ市民が気分がいいはずがない。

無論私は2003年後半から始まった反乱分子によるアメリカ軍及び連合軍への攻撃によって我々が打撃を得たことや、イラク内の治安が荒れたことを否定しているわけではない。イラク情勢は我々が当初考えていたほど安易なものではなかったことは事実である。だからアメリカ国民の支持が下がった理由を主流メディアのせいばかりにはしていられない。いくら主流メディアが悲観的だといっても、大本営放送がメディアを独占しているわけではないから、他からも情報は入ってくる。それが同じように良くないニュースなら、本当に戦況は思わしくないと判断せざる終えない。

だが逆に、戦況が本当によくなっていれば、いくら主流メディアが良いニュースを無視しようと過小評価しようと、戦争から帰還した兵士らや、現地にいる兵士や民間人や従軍記者らからの情報で、実際に戦況はよくなりつつあるという情報はすこしづつでも巷に広がるものなのである。そうなってくれば、主流メディアもいつまでも良いニュースを無視しつづけることはできなくなるのだ。

さて、前置きが長くなってしまったが、今日のこのAPのニュースも戦況が良くなっていることの証拠だと思う。内容を読まなくてもこの見出しUS, Iraqi Forces Detain Militia Fighters(米・イラク連合軍、民兵戦闘員を拘束)だけで主流メディアのイラクに対する姿勢が変わってきたことがわかる。

BAGHDAD (AP) - アメリカ・イラク軍は土曜日、ポーランド陸軍のヘリコプターに援助され、シーア民兵が勢力のあるバグダッド南部を襲撃、何十人という民兵を逮捕した。二人の民兵は殺された。イラク首相は地元の知事と会見をしたが、知事はこの攻撃を「犯罪者」を根絶やしにするものだと語った。

イラク警察によると夜明け前の手入れでイランの飼イ豚モクタダ・アルサドルのマフディ軍民兵30人が逮捕されたそうだ。このあたりはイギリス軍撤退後、ライバルのシーア民兵たちが石油の利権をめぐって縄張り争いを始めており、地元市民をずいぶんと苦しめているようだ。今回の手入れがうまくいったのも、そんな無法者と戦う決心をした地元シーア市民の協力があったからである。

住民はアンバー地域ではじまった、スンニ部族がアルカエダに立ち向かってアメリカ軍と一緒に地道にアルカエダを追い詰め始めた傾向をみならっている。

以前ならばアメリカ軍とテロリストの戦闘の末、テロリストが50人から殺され、アメリカ人に2人の戦死者が出るなどという場合でも、「アメリカ兵二人戦死!バグダッドで激戦」というような見出しで、あたかもアメリカ軍が激戦の末大敗したとでもいいたげな始まり方をしていたものだ。それが、イラク各地で地元市民がアルカエダにしろシーア民兵にしろ反乱分子にアメリカ軍と協力して立ち向かっているという話が報道されるようになったというのはすばらしい変化と言える。

このメディアの姿勢の変化が国民の世論を変えるまでにはまだまだ時間はかかる。だが、その兆候はもう少しながら見え始めている。ハリスポールという世論調査ではイラク戦争支持率はわずかではあるが増えているとある。以下ワシントンタイムス参照

イラク戦況はアメリカ軍にとって良くなっていると答えた人の数は3月の13%から8月の20%そして現在の25%と確実に上昇している。

アメリカ軍にとって悪くなっていると答えたひとも数も一月の55%から三月の51%そして現在の32%とかなり減少した。

この傾向が続けば、来年の選挙の時までにはアメリカ市民の意見は再びイラク戦争支持になっているかもしれない。そしてイラク戦争を成功させたとしてブッシュ大統領及び共和党への支持率も上がるかもしれない。なんにしてもアメリカ市民が真実を見極められるようになってきたというのは良いことである。


October 20, 2007, 現時間 2:32 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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October 16, 2007

イラク米兵犠牲者数激減は報道の価値なし?

狂ったメディア

イラクでの新作戦が始まって、半年近くたつが、今年9月のイラク米兵の戦死者数がここ最近で最小の数となったという話は以前にもした通りである。しかしこのニュースはアメリカの主流メディアはほとんど報道していない。

ニュースバスターが紹介しているCNNのハワード・カーツ司会のトークショーにおいても、このことが取り上げられた。

ハワード・カーツ司会: イラクからのニュースはここ数年死と破壊の連続で気の滅入るものばかりでした。しかし政権が今週イラク犠牲者の数について向上的な数字を発表するとメディアはほとんど注意を払いませんでした。。CBSの「 イブニングニュース」でもNBCの「ナイトリーニュース」 でもほんの数行、ニューヨークタイムスは10面に、ワシントンポストは14面、USA トゥデイでは16面、ロサンゼルスタイムスではほんの2-3行が第4面の下のほうに載っただけでした。

例外はABCのワールドニュースで、これでは司会者のチャールズ・ギブソンがトップニュースとして報道した。

これについてカーツは、ワシントンポストのロビン・ライト記者と、CNNのバーバラ・スター記者をスタジオに招いて、メディアがイラクからのいいニュースを報道しない傾向について質問した。

カーツ: ロビン・ライトさん、イラクでの犠牲者数減少についてもっとメディアは注目すべきなのではないですか?

ライト:いえ、そうともいえません。これはまだ傾向の始まりですし、いや、まだ傾向といえるかどうかも怪しいのです。それにどうやって数えたかということについてもかなり意見が割れています。イラクには色々な死があるのです。戦闘による死、宗派間争いによる死、犯罪による死などです。アメリカ側が数に入れていないものがかなりあるのです。たとえばイラク南部ではシーア対シーアの暴力が起きてますがこれは宗派間争いの数には入っていません。それにアメリカは南部ではあまり勢力がないのです。ですから数そのものはやっかいなのです。長い目でみて、オディアーノ将軍が今週ワシントンで言っていたのですが、逆行しない勢いを探しているということです。それはまだこの二ヶ月くらいではそこまで達していないのです。

米軍隊志願兵の数など、一年中目標を満たしていても、一ヶ月でも目標に満たない月があると、「米軍志願兵、目標に見たず!志願兵不足に四苦八苦する米軍」などと大々的な見出しで第一面で報道するくせに、イラクで犠牲者が二ヶ月続いて激減しているという数は「やっかいだ」「あやしい」と言って報道しないというわけか。こんなの理屈にあってるだろうか?ニュースバスターのノエル・シェパードも、株市場などでは傾向の最初から今後どうなると予測をたてるジャーナリストはいくらでもいるという。ところがことイラクとなるとジャーナリストは慎重になるというのはどうも納得がいかない。これについてもうひとりのゲスト、バーバラ・スターはこう説明する。

バーバラ・スター:それが問題なんですよ。私たちはイラクでアメリカ兵が殺されている数が減少の傾向にあるのかどうかわからない。これは継続した進歩とは言えません。確実な進歩への可能性としては非常に良い第一歩ですが。

「非常に良い第一歩」ならそう注釈をつけて報道すればいいではないか。良い傾向かどうかわからないから報道を控えるというのは、ジャーナリストが一般市民の判断能力を信用していない証拠だ。これが良い傾向かどうか市民の判断に任せればいいではないか。さすがにカーツもこの答えには偽善があると察知したらしく、もしニュースが逆にイラク市民の犠牲者が増えたとかいうものだったら、新聞の第一面を飾るのではないかという質問に対して、スターは、、

スター:もちろんそうでしょう。それならどう考えてもニュースですから。いいですか、ペンタゴンの記者ほど死者の数を報道をしたり、悲しむ家族や手足を失った兵士にインタビューするのを止めたいものはいないのです。でもこれは本当に長続きする進歩なのでしょうか?

ペンタゴンはこれまで5年間も進歩はあった、進歩派あったといい続けてきました。疑い深くて申し訳ないですが、私としてはたかが一ヶ月ちょっとの結果をみても手放しで喜べないのです。

死者が増えているという話はニュースになるが、減っているという話はニュースではない、ときたか。もうジャーナリストとして偏向のない報道をしようなどという気持ちはさらさらないと白状したようなものだ。

October 16, 2007, 現時間 11:44 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 12, 2007

マーサ米下院議員よ、海兵隊員侮辱を釈明せよ!

アメリカ内政 , イラク関係 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 防衛

米下院議員のジョン・マーサ氏は法廷において、ハディーサ事件で議員がまだ調査も行われていなかった時点で米海兵隊員たちがイラク市民を虐殺したとメディアに発表したことについて、釈明しなければならない可能性が高まっている。

それというのも、ハディーサ事件の容疑者として逮捕され、最近になって証拠不十分で起訴取り消しになった海兵隊曹長Marine Sgt. Frank Wuterich氏がマーサ議員を名誉毀損で訴えたからである。

マーサ議員が当時どのような発言をしていたか、2006年の6月にカカシが書いたハディーサ事件:それぞれの思惑
を振り返ってみよう。

****米軍の捜査経過の詳細を研究したとして民主党の下院で反ブッシュのマーサ議員があちこちのテレビ局で海兵隊員が一般市民を虐殺した証拠があると発表した。下記はABCがおこなったマーサ議員のインタビューの記事を訳したもの。(翻訳:妹之山商店街さん)

マーサ議員:IEDが爆発したんです...毎日外に出る度にIEDが爆発するんです...ですから毎回プレッシャーが高まっていく訳です。この場合はIEDが爆発し、海兵隊員一人が死亡。そこにタクシーがやって来て、中には四、五人が乗っていました。武装していなかったのですが、この人達を射殺しました。その後、民家を襲撃して人々が殺害したんです。女性の一人は、海兵隊の人から話を聞いた所、子供をかばって命を助けてくれと懇願したにも関わらず射殺したということです。更に気になるのはイラクの人達はこのことを知っていたということなんです。家族に補償金を支払ったからです。それに加え、隠蔽工作が行われたんです。間違いありません。最初この人達はIEDで死亡したと言ったんです。翌日調査の為に要員が派遣されました。ところがそれについて何の報告も行われず、三月になってタイム誌がこれを伝える時誰も何が起こったのかを知らなかったのです...

質問:写真や画像証拠があるとのことですが、本当ですか

マーサ議員:その通りです。捜査を担当した人とイラク側の証拠を入手しました。何が起こったかについては、疑いようがないんです。問題は、誰が、何故、隠蔽工作をしたかということなんです。何故明らかになるのに半年も掛かったんでしょうか翌日調査を行い、ニ、三日後にはこの人達が殺害されたことが分かっていたんです。

まだ米軍による調査がすんでもいないのに、何が起きたかは間違いないとか、隠ぺいが行われたとか適当なことを良く言えたものだと思う。問題なのはマーサ議員があらゆるニュース番組にはしご出演してこのような発言をしていた時、マーサ議員はまだ軍当局から捜査結果の報告を受けていなかったということだ。マーサ議員はタイムスの記事を書いたイラク記者の報道をそのまま鵜呑みにして事実確認もせずに米海兵隊を有罪と決めつけ軍当局が隠ぺいしたと言い切っているのである。******

無論、その語の捜査で、ハディーサ事件は海兵隊員が戦闘規約に従って正しく行動していたことが明らかになり、ウーテリック曹長ならびに他の容疑者の審査過程で、ハディーサにおいて犯罪は起きていなかった。この事件の容疑は最初から最後まで捏造だったという結論が出ているのである。

しかしマーサ議員は下院のなかでも有力な政治家であり、現職の議員は裁判で証言する義務を免除されるという法律があるため、それを使って証言を避けるのではないかという見方もある。だが、もしもマーサ議員がその特権を使って証言を避ければ、かえって証言をした場合よりもマーサ議員のみならず、民主党にも悪い結果になるのではないかという意見もある。

民主党はブッシュ大統領を忌み嫌うばかりに、ブッシュに都合の悪いことならアメリカにとって悪い結果になるような行為でも積極的にやってきた。特にアメリカ軍隊への攻撃にはひどいものがある。アメリカ市民は戦争に反対している人たちでも反軍隊とは限らない。南部の民主党支持者は戦争自体には反対でも家族に軍人がいたり、今現在イラクやアフガニスタンに出動している人も少なくない。そうしたアメリカ社会でことあるごとにアメリカ軍隊を侮辱する民主党のやり方は一般のアメリカ市民からかなり反感を買っているのである。

そんな中で、自分も元海兵隊員という肩書きをことアルごとにひけらかしているジャック・マーサ議員は証拠もないのに無実の海兵隊員の名誉を汚し、その発言を法廷で釈明せよとの法廷命令を議員の特権を使って拒否するとなったなら、国民は民主党のことをどう考えるだろうか?

ジョン・ケリーは「勉強しないとイラクへ行く羽目になる」といってアメリカ軍人を馬鹿にする失言をしたばっかりに大統領立候補から降りなければならないという失態を起こした。一般のアメリカ人はアメリカ軍を馬鹿にする政治家を許さない。このことに関して他の民主党員がどう反応を示すかによっては、アメリカ市民はついに民主党の本性を見ることになるかもしれない。

少なくとも共和党の大統領候補諸君には今後の選挙運動で、どんどんこの件を話題にして、民主党はアメリカ軍の敵だと投票者に印象付けさせて欲しいものだ。


October 12, 2007, 現時間 6:02 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 28, 2007

イラク世論調査:大多数が増派はうまくいってないと返答

イラク関係 , 狂ったメディア

私がよく行く掲示板でイラクからの悪いニュースを専門に書いてるひとが、またまたこんな記事を紹介してくれた。これはイラクの世論調査でイラク人の大半が米軍の増派作戦は失敗していると感じているという内容である。

約70%のイラク人が増派が始まって以来治安は悪化したと答えた、として始まるこの記事は最近イラク人2000人を対象に、イギリスのBBC, アメリカのABCNews, そして日本のNHKが共同でスポンサーとなって行ったものだが、さらにこの調査では60%のイラク人がアメリカ軍への攻撃は正当だと答えたとしている。これはスンニ派では93%、シーア派でも50%がそう答えたと言う。

それでこの記事を紹介した人は、もしアメリカ軍や従軍記者が言うように、スンニ派の部族がアルカエダに嫌気がさして米軍と協力して戦っているなどということが真実だとしたら、このような世論調査の答えはおかしいではないかと問いかける。無論彼は反イラク戦争派なので、従軍記者たちは米軍からの検閲にあって、自由に記事が書けないと結論付けているのだが。

しかし反米君の疑問にも一理ある。もし90%ものイラクスンニ派が米軍への攻撃を正当だと感じているなら、何故米軍に協力などするのか?反対に、もし米軍や従軍記者が言うように多くのスンニ派部族が積極的に米軍に協力しているというのが本当なら、どうして90%ものスンニ派が米軍への攻撃を正当だなどと答えたりするのだろうか?

一口に世論調査などといっても中東で行われる調査は日本やアメリカのような先進国で行われる調査のようなものだと考えるのは大きな間違いである。独裁政権の下で長年生き延びてきた市民は政府や体制に対する不信感が強い。誰かに意見を聞かれても、その質問に答えることで自分の生活がどのように影響を受けるのかを先ず考えねばならない。このような社会では世論調査の質問に正直に答えなければならないという感覚はまったくない。

冷戦時代にソ連で一般市民にマイクを向けてアメリカの取材班が取材をおこなっていたところ、取材の記者とたあいない世間話に応じただけの商人が記者が立ち去った後にKGBらしき男から詰問されていた映像をみたことがある。

また、先日CNNヨーロッパの放送を見ていてアフガニスタンで取材をした女性がこんなことを言っていた。彼女はタリバン時代から何度もアフガニスタンに足を運びアフガニスタンの女性の生活についてリポートを続けているが、最近の訪問で一般市民にインタビューをしようとしたら、ある女性から「あんたの質問に答えて私に何の得になるというの?」と聞かれて言葉を失ったと言う。

他にも市民が質問者が自分らの生活を悪化させるなり向上させるなりの力のある人だと感じれば、質問者が聞きたいことを答えるということも大いにありうる。一度私は中華の惣菜店で「この料理には卵は使われているか?」と聞いたことがある。これは私が卵を避けていたからなのだが、最初中国人の店員は「卵、欲しい?入ってるいるよ」と調子よく答えた。ところが「それなら私はいらない」言うと「おー、入ってないあるよ。大丈夫。」と答えを変えたのである。この店員にしてみれば、料理に卵が入っているかどうかという事実よりもどう言えば客が品物を買ってくれるかという考えが先行していたのだ。

欧米のメディアがイラクで世論調査をするといっても、彼らが直接イラクへ行って人々に質問をするわけではない。アラブ語の話せるエージェンシーに調査を依頼するのだ。もしもこのエージェンシーが雇った質問者がスンニ派でテロリストと強いつながりがあると地元市民が知っているか、疑っているかした場合には、市民は何と答えるだろうか?シーア派にしたところで、地元の反米権力者と関係があるらしい人が質問をしたら、親米な答えなど正直に言うだろうか?

これについて、ミスター苺はこんなことをいっている。

イラクでの世論調査はあてにならない。イラク人や他のアラブ人たちが世論調査をどう理解しているのか我々にはわからないからだ。彼らは増派が失敗したと言えば地域にもっと多くの軍隊を送ってもらえると考えたかもしれない。もし増派は成功したと答えたらアメリカ軍はすぐに撤退してしまうのではないかと恐れたのかもしれない。

また我々には実際の質問がどういうものだったのか知らされていない。COINのような新作戦がうまくいっているかどうかは、客観的に確認できる事実で判断されるべきであり、人々の意見で一喜一憂すべきではない。

我々は自由社会に住み好き勝手なことを好きなときに言えるので、つい他の社会の人々も同じだと思い勝ちである。だが、実際は中東社会は他の社会とはまったく違うのである。それを我々の物差しで計ろうとするのは非常に危険である。

September 28, 2007, 現時間 6:10 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 7, 2007

報道されるほど悲観的でないイラク報告書の中身

イラク関係 , 狂ったメディア

本日一斉に各新聞の紙面を飾っているこのニュース。記事だけ読んでいるとイラク軍の能力はまだまだ一人前にはほど遠いという印象を受ける。下記は朝日新聞の記事より抜粋。

イラクの軍や警察を中心とする「治安部隊」(ISF)の練度や能力を調べていた米国の独立評価委員会(委員長・ジョーンズ元海兵隊総司令官)の報告書の概要が5日、明らかになった。CNNが6日の公表を前に報じたもので、ISFは今後1年から1年半たっても、米軍など外国の軍隊の助けを借りずに国防や治安維持などの任務を全うすることはできないとしている。警察を管轄する内務省は「機能不全と宗派間対立に陥っている」として、国家警察はいったん解散してゼロから出直した方が良いと提言をしている。

しかし実際の報告書は報道されているほど悲観的な内容なのだろうか。そうではないと主張するのはウィークリースタンダードで書いているフレッド・ケーガン(Fred Kagan)である。

報告書はリポーターが願うような内容でないことがよくある。 国家情報評価(the National Intelligence Estimate)にしろ政府監査基準(Government Accountability Office)の報告書にしろ、最初に漏えいされた報道は実際よりもずっと暗く描かれていた。特にNIEの報告書は実際の内容よりもずっと暗く報道された。今回のジョーンズ元海兵隊総司令官によるイラク治安部隊に関する報告書ではこの傾向はもっと強い。

むろん朝日新聞は単にアメリカのニューヨークタイムスやワシントンポストの記事を焼き直しして掲載しているに過ぎないので、自然とその報道の仕方は悲観的な内容となるわけだ。ではいったい実際にこの報告書の内容とはどんなんものなのだろうか。ケーガンの分析を元に重要な点を箇条書きにしてみよう。

  • 軍隊と警察からなるイラク治安部隊の上達はまちまちである。しかしイラク国内の警備を提供する能力と準備性の上達はさらに向上するものと期待される。
  • 戦闘援助や後方支援能力の欠如は深刻であるが、新イラク軍、特に陸軍は国内防衛の成功につながる基礎的なインフラを開発している明かな証拠をみることが出来る。
  • 一般的にイラク陸軍と特別部隊は対反乱分子および対テロリスト作戦に熟練しつつあり、その数も強度もましている。イラク軍独自で常により大きな責任を負うようになってきている。イラク特別部隊はイラク軍隊のなかでも最も優れた部署であり、個人としてもチームとしても技術を熟練している
  • イラク軍は十分なやる気と人材をもっており確実に基礎訓練能力を上達させている。また対反乱分子作戦に適切な装備もされている。イラク兵士が一部の種族意識をのぞけばイラク人として外敵と戦う意志が育ちつつある。陸軍は宗派間の影響が各位に及ばないよう努力しおり、これは多少の効果を見せている。陸軍の任務の効果力は増しているが、指揮統制、武器、空爆援助、兵站、諜報、運搬などの点でまだ米軍の援助に頼っている点が多い。非常な上達を遂げたとはいえ、イラク警備群が独り立ちできるまでにはまだ12か月から18か月はかかるであろう。しかしながら、委員会の判断ではその間に価値のある進歩を遂げられるものと信じる。
  • イラク警備軍による「掃蕩、保持、建設」作戦の起用は順調だが、まだ独自でこのような作戦を遂行させることはできていない。
  • イラク軍は2007年初期にはじまった対反乱分子作戦において、同盟軍の援軍として効果的な役割を果たした。イラク軍の信頼度は増しており、隊によっては同盟軍にとってなくてはならない存在となっている。全体的な上達度はばらついており、隊によってより優れているものもあれば、劣っているものもある。しかしながらイラク軍全体で自信度は高まっている。この先12か月から18か月の間にはじょじょにもっと重要な指揮がとれる役割を果たせるようになるだろう。

ジョーンズ将軍はイラク特別部隊の技能を非常に高く買っているようだ。特にアメリカ軍特有の下士官の位にあたる将校らの活躍は目立つとある。全体的にイラク軍に欠けているものは諜報や空爆援助、偵察といったものだが、これはイラク軍に空軍がない以上仕方ないといえる。

全体的にみて、イラク軍は2005年から2006年の合同作戦の頃に比べてものすごい上達を見せているということだ。

さて、陸軍の評価はかなり高いジョーンズ将軍だが、警察になってくるとこれはどうも問題らしい。連合軍暫定当局責任者のポール・ブレマー氏が、2003年当初イラク軍を解散した時は非常な批判を浴びたが、解散して一からはじめたイラク軍はいまや委員会も高く評価するほど質の高い効果的な警備組織となっているが、フセイン時代の人員をそのまま引き継いだ警察はシーア派民兵などがコネをつかって多く入り込み、いまだに問題の多い組織である。

  • 地元民を警察官にリクルートする方針は比較的うまくいっているようだ。対反乱分子作戦には地元とのつながりが非常に大切である。イラク警察の訓練は良くなっている。特にイラク人指導員と外国人の民間警察アドバイザーが協力している場合は良い。
  • 暴力はイラクでは日常的になっているが、スンニ居住区では暴力が減っているのに反してディヤラ、バラード、アマーラ地域の暴力は増えている。新作戦が始まって以来バグダッドにおける宗派間攻撃は減っており、日々の殺人も減っている。シーア民兵がしばらく身を潜めているせいもあるが、バグダッド内における警備の向上も見られる。
  • イラク警備軍の一番の弱点は個々のイラク軍や警備隊が独自に地元の治安を保てないことにある。イラク軍はかなりの上達を見せたとはいえ、まだまだ同盟軍の援助なくしては作戦を遂行できない。しかし同時にジョーンズ将軍の報告ではアメリカ軍の新作戦は確かな効果を見せているとある。このおかげでイラクの政治家たちにはちょっとした息を付く余裕ができた。
  • このまま連合軍が大事な援助や訓練を数年にわたってほどこせば、イラクの警備隊は十分にイラクを内外から守れる勢力になるだろう。しかし反対にその援助をしないままアメリカ軍が撤退すればイラク政府は必要な政治的な解決方法を見いだせなくなるだろう。

こうして見てみると、イラク軍の技術は非常な上達を見せており、警察は問題とはいえ地元レベルの勧誘や訓練は以前よりはずっと良くなっているという結論だ。ただ国レベルの中央警察はかなりひどいらしい。ジョーンズ将軍が解散して最初からやり直すべきだろうといっているのはこっちのほうだ。

つまりこの報告書の結論は、イラク軍隊が凄まじい上達を見せており、中でも特別部隊の活躍はすばらしい。地元警察も勧誘や訓練ではこれまでよりも良くなっている。ただ重要な空爆援助、諜報、兵站などの面で、まだまだ連合軍に頼らなければならない面が多く、あと一年から一年半はその援助を必要とするだろう、というものだ。

朝日新聞の最初の報道のような悲観的な内容では決してない報告書であった。

September 7, 2007, 現時間 2:15 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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September 6, 2007

人気テレビキャスターも同意。イラク新作戦の成功に焦る左翼

イラク関係 , 狂ったメディア

ニューヨーク代表、民主党のチャック・シューマー上院議員は本日、「イラクで暴力行為が減っているのは増派のおかげではなく、増派にも関わらず減っているのだ。」と金切り声をあげ、地元の部族がアルカエダなどのテロリストに立ち向かっているのは米軍が不能で役立たずだからだと断言した。

しかし、イラクを訪問もせずワシントンで自分勝手なことを繰り返しているシューマー議員の意見とは裏腹に、イラクを訪問中の人気女性ニュースキャスターであるCBSのケイティ・クーリックが「イラクは良くなっている」と報道したものだから、反戦派の左翼たちは大慌てである。

CBSといえば、かなり左よりのテレビネットワークで、先のニュースキャスターのダン・ラザーなどはブッシュを陥れたいがためにブッシュの兵役記録に関する偽書類を発表して大恥をかいた過去があるほど反ブッシュのテレビ局である。ラザーの後を継いで大手ネットワークのニュースキャスターとしては初女性キャスターとして抜てきされたケイティ・クーリックも、およそ保守派とはいえない。それで彼女のイラク訪問予定が発表された時も、保守派の間からは視聴率をあげるためのただのパフォーマンスに過ぎないとか、安全なところで兵士と記念撮影した後でイラクは全く良くなっていないと報道するに違いないなどと、行く前からさんざん叩かれていた。それだけに、彼女の「イラクは良くなっている」というリポートの衝撃は大きい。

本当に驚きました。東バグダッドへいった後、私はハイファ近くのアラウィ市場(いちば)へ連れていかれました。ここは今年の一月に血みどろの銃撃戦があった場所です。それなのにこの市場は大にぎわいなのです。たくさんの人出なのです。家族経営のお店や野菜の屋台などがたくさん出ているのです。

ですから私は普通の生活の徴候をみたのです。もちろん私が見たのは米軍がみせたいと思ったところだけなのだということは念頭に入れておく必要があります。しかしそれでもこの地域が良くなっていることは確かだと私は思います。

もともと戦争に賛成している議員や、元兵士の従軍記者などがどれほどイラクの状況は良くなっていると報告してみても、主流メディアが毎日のようにイラクでのテロ事件や泥沼状態やアメリカ兵の悪行などをデカデカと報道しているうちは一般アメリカ市民のイラク観を変えることは難かしい。であるから一般市民がイラク戦争を支持するためには、戦場において主流メディアですらも無視できないほどの成功が必要なのだと以前から言われていた。

そしてその時が遂に来たのだとカカシは確信する。

イラクを訪問した反戦派の民主党議員や調査団体や主流メディアのジャーナリストたちが、口を揃えてイラクは良くなっていると報告していることを、アメリカ軍は見せたいところだけを見せているだけで、これらの人々は米軍のやらせ劇にだまされているのだと左翼ブログのThink Progressは書いている。

確かに米軍が招待して米軍が案内をしている戦場であるから、危険な場所へなど視察団をつれていくはずはない。だが、以前に危険だった悪名高いハイファ通りが視察団を連れて行かれるほど安全になったという事実はいくらThink Progressでも否定できないはずだ。

さて、これに対して、イラクはそれほど良くなっていないという報告書を最近提出したのは議会期間のGAOである。それによるとイラク情勢は18項目のうちたったの3項目した達成していないとある。

ワシントン(CNN) 米議会の調査機関、会計検査院(GAO)は4日、イラク戦費法に盛り込まれた同国の目標達成基準について、独自の評価をまとめた報告書を発表した。18項目の基準のうち、「達成した」と評価されたのは3項目で、「部分的に達成」が4項目だった。

報告書によると、達成された項目は(1)少数派政党の権利保護(2)首都バグダッド近郊に合同治安拠点を設置(3)バグダッド治安計画を支援する委員会を設置——の3件。一方で、地方自治法の施行、復興資金への100億ドル割り当てといった項目は部分的に達成されたものの、宗派間抗争の沈静化、憲法制定、石油収入の分配、選挙実施などへ向けた主要課題では、目標が達成されていないとの厳しい評価が下された。

GAOのウォーカー院長は、上院外交委員会での証言で、「イラクでは全体として、主要な法案は成立せず、激しい暴力も続いている」と指摘。米軍の増派戦略の成果についても、「宗派間抗争の沈静化という目標が果たされているかどうかは不明。敵対勢力からの攻撃回数という観点では、減少の兆しがない」と述べた。ただ、ウォーカー氏は一方で、「多国籍軍による努力や、西部アンバル州などでの治安改善」を指摘し、今後の進展に希望を残している。

はっきりいってGAOには調査委員は存在しない。GAOの代表がイランを視察に出かけたという話は聞いたことがないし、いったい何を根拠にイラク情勢を判断しているのかその調査方法も明らかにされていない。このような報告は書かれている紙切れほどの価値もないと私は考える。

それにGAOが掲げている項目は非現実的な理想であり、GAOも認めている三項目がほかの項目に比べて非常に大切なものであるという認識が全くされていない。イラクでの勝利条件とは、イラクの治安が一応安定して、イラク軍が自分達で外国勢力のテロリストや宗派間争いから一般市民を守ることができる状態だったはず。イラクがテロリストの温床とならず、比較的安定した独立国家となれば、後の細い政府の問題はイラク人が解決していくことだ。アメリカがいちいちどうのこうの口出しすることではない。

アメリカ国内ですら民主対共和で政策はまっぷたつに割れているではないか、それをイラク政府の内部で全員一致の政策がとられるまでイラク状況は成功したことにならないなどという条件をつけたら、イラクは永久に「成功」したことにならない。このように考えれば、GAOの報告がどれほど馬鹿げているかが理解できるだろう。

だが、裏を返せば、そのような重箱の隅をつつくようなことをしなければ、イラクは失敗だといえなくなっている現状があるということだ。

September 6, 2007, 現時間 4:28 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 30, 2007

反戦派のパニック! 増える民主党のイラク米軍駐留支持

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

この間から始まったイラク戦争支持者による大型広告運動だが、パワーラインによるとどうやら全国ネットのNBC局とそのケーブルの子会社MSNBCは戦争支持広告を報道しない方針を明らかにしたようだ。反戦広告はいくらでも報道しているくせに、いつものことながらダブルスタンダードはひどいものだ。それにしても最近の主流メディアは自分らが中立だという振りすらしなくなってきた。

さて、これとは反対に米民主党と深いつながりのある過激派左翼市民団体ムーブオンは民主党のブライアン・ベアード下院議員に対する攻撃広告を開始した。ベアード議員は最初からイラク戦争には反対しており、最近のイラク戦争の増派作戦にも反対していた議員である。そういう人をどうしてムーブオンが攻撃するのかというと、その理由は先日イラク状況の視察旅行からかえってきた時にベアード議員が発表した声明にある。

先日紹介したミネソタの民主党上院議員のキース・エリソン氏もそうだが、ベアード議員もイラク新作戦はうまくいっており駐留はこのまま継続すべきであるという意見を発表したのである。実は、最近イラク視察旅行から帰ってきた政治家たちは党の共和/民主を問わず、皆口を揃えてイラクからの即撤退は好ましくないと語っている。もともと戦争に賛成な共和党議員にとってはこれは全く問題ない姿勢だが、ずっと戦争反対をいい続けてきた党にとってはこれらの民主党議員の『裏切り』は許せない行為である。

先日ベアード議員は地元の選挙区で市民相手の説明会を行ったが、ベアード議員は説明をするどころか二時間以上にわたって反戦派の市民から吊るしあげを食った。さらに過激派左翼の間からはベアード議員は辞職すべきだなどという意見さえあがっている。説明会に参加した一人の市民は「彼の信念なんかどうでもいい。議員は我々の意見を代表すべきだ」と断言した。ベアード議員自身は、いまでもイラク戦争は歴史的にまれに見る外交の失敗だと考えているが、アメリカ軍がイラクに実際にいるという事実と、新作戦が効果をあげているという事実を考えて、成功する可能性がある戦争を途中で放り出すべきではないとしている。党の方針だけに盲目的に従わず事実をもとにした自分の判断をはっきり発表したベアード議員は立派だと思う。

会場に集まった市民のなかでも目立ったのはイラク帰還兵で今は反戦活動家のジョン・ソルツ。彼は元陸軍大尉で2003年のイラクフリーダム作戦に参加している。彼はベアード議員はブッシュ政権がお膳立てしたやらせ劇にだまされていると主張。そのせいでベアード議員はブッシュ政権の隠れ蓑を提供していると批判。実はこのソルツなる人物は先に紹介した極左翼サイトのデイリーコス主催年次会で戦争支持の軍曹に大尉という位を持ち出して(軍曹よりも位が高い)ことを持ち出して意見を言わせなかった司会者その人である。

しかし、イラク戦争が良い方向に向かえば向かうほど、エリソンやベアードのような民主党議員が増えてくるだろう。そうなれば民主党の反戦の姿勢はまとまりがつかなくなる。イラクからは撤退すべきだと言っているヒラリー・クリントンですら今や軍事的勝利は可能だと認めざる終えなくなっている。戦争はうまくいっているが今すぐ撤退すべきだという理屈は全く説得力がない。

9月のペトラエウスの報告に備えて平和団体を装った共産主義看板団体のアンサーが反戦デモ行進を予定している。それに対抗しようと退役や現役の軍人たちが「鷹の集まり」という名前で対抗デモ行進を呼びかけている。3月に行われた反戦デモでは非常な寒さにも関わらず、戦争支持の鷹達が反対側の人数と対等できるほど多く参加した。今回は前回を上回る参加者を主催者は期待している。

ペトラエウスの報告まで二週間足らず。どういうことになるのだろうか、、、

August 30, 2007, 現時間 3:23 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 26, 2007

ブッシュ大統領が戦前日本とアルカエダを同一視したという誤解

イラク関係 , 狂ったメディア

この間のブッシュ大統領のミズーリ州における退役軍人相手の演説について、私はちょうど日本の戦後の発展についてブッシュ大統領が語っている部分を帰宅途中のラジオで聴いていたという話は先日した通り。今日になって坂さんのところでブッシュ大統領は戦前日本をアルカエダと同一視していると朝日新聞が報道したというエントリーを読んでたまげてしまった。生放送で聞いていた私はブッシュ大統領がそんなことをいったようには全く聞こえなかったからだ。

今回の演説の主題は歴史的に過去の戦争や戦後の復興をふりかえって、どれだけ専門家といわれた人々の意見が間違っていたかというものだ。それを太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争を振り返ってブッシュ大統領は証明しようとしているのだ。そして私はそれは成功したと思う。

しかし朝日新聞の批判には反論の余地はあると思うので、ブッシュ大統領が実際なんといったのか原文を読みながら考えてみたいと思う。

先ずは朝日新聞の記事から。

ブッシュ米大統領が22日に中西部ミズーリ州カンザスシティーで行った演説は、自らのイラク政策を正当化するため、日本の戦後民主主義の成功体験を絶賛、フル活用する内容だったが、半面で戦前の日本を国際テロ組織アルカイダになぞらえ、粗雑な歴史観を露呈した。米軍撤退論が勢いを増す中でブッシュ氏の苦境を示すものでもある。

冒頭は9.11テロかと思わせて、実は日本の真珠湾攻撃の話をする、という仕掛けだ。戦前の日本をアルカイダと同列に置き、米国の勝利があって初めて日本が民主化した、という構成をとっている。大正デモクラシーを経て普通選挙が実施されていた史実は完全に無視され、戦前の日本は民主主義ではなかった、という前提。「日本人自身も民主化するとは思っていなかった」とまで語った。...

テロとの戦いにかけるブッシュ氏だが、今回の演説は日本を含めた諸外国の歴史や文化への無理解をさらした。都合の悪い事実を捨象し、米国の「理想」と「善意」を内向きにアピールするものとなっている。

確かにブッシュ大統領は戦前の日本の行為とアルカエダの行為との共通点を指摘してはいるが、戦前日本がアルカエダのようなテロリスト団体であったなどとは一言もいっていない。朝日新聞がそのようにこの演説を受け取ったのであれば、これは完全なる誤解であり、ジャーナリストとしてその英語力と理解力の不足が批判されるべきである。また大正デモクラシーにしろ、日本の議会制度にしろ、当時の日本がどう考えていたにせよ、アメリカ人が考えるような民主主義ではなかったことは確かなのであり、その見解の相違をもってして『粗雑な歴史観を露呈した』などというのは馬鹿げた解釈である。この記事について坂さんはこのように感想を述べておられる。

戦前の日本を批判することが多い朝日だが、さすがにアルカイダと同列視されることには我慢がならなかったということだろう。が、逆に言えば、ブッシュ氏のわが国の歴史に対する認識が、それだけ粗雑で無知であるということだ。

坂さんは朝日新聞の記事をもとに感想を述べておられるのでこのような解釈になっても仕方ないのだが、朝日新聞が『さすがにアルカイダと同列師されることには我慢ならなかった』というのは朝日新聞を買いかぶりすぎだと思う。朝日新聞はブッシュ大統領が歴史について無知であるということを強調したいがために、いつもは批判している日本の軍事主義を擁護するという不思議な立場に立たされただけだ。そして朝日新聞はブッシュ批判が先行してこの演説における肝心な点を見逃しているのだ。

それではここで、原文から問題の部分を抜粋してみよう。問題点を指摘する理由で段落が前後することをご了承いただきたい。

我々を攻撃した敵は自由を忌み嫌っていた。そしてアメリカや西洋諸国が自国民に害を与えていたと信じ恨みを抱いていた。敵は自らの基準を地域全体に設立するために戦った。そして時間と共に自殺攻撃に及び多大なる殺りくによって、アメリカ人が疲れて戦いをあきらめるのをねらった。

もしこの話が聞き覚えのあるものだとしたら、確かにそうです。ただひとつ。私が今説明した敵はアルカエダでもなければ911攻撃でもなく、過激派回教朝を夢見るオサマビンラデンの帝国でもありません。私が説明したのは1940年代の日本帝国の戦争マシンであり、真珠湾での奇襲攻撃であり、その帝国主義を東アジアに広めようとした行為です。

(中略)

我々が戦った極東との戦いと今日我々が戦っているテロとの戦いには多くの違いがあります。しかしひとつ重要な類似点があります。それは核心にあるイデオロジーの葛藤です。日本の軍国主義や朝鮮やベトナムの共産主義は人類のあり方への無慈悲な考えに動かされていました。彼等はそのイデオロジーを他者に強要しようとし、それを防ごうとしたアメリカ人を殺しました。今日名前や場所は変わっても、根本的な葛藤の性質は変わりません。過去の敵がそうであったように、イラクやアフガニスタンや他の場所で戦争を仕掛けているテロリストたちは、自由と寛容と反対意見を破壊する厳しい目的をもって自分らの思想を広めようとしているのです。

...この敵は危険です、この敵は決然としています、しかしこの敵もまた打ち負かされるのです。(拍手)

ブッシュ大統領が比較しているのは日本帝国とアルカエダという組織の比較ではなく、アルカエダの行為と日本軍隊の行為の類似点である。そしてまた戦前に日本が手強い敵であったのと同じようにアルカエダも手強い敵なのだと強調しているのだ。

戦闘体験のある軍人に対して輝かしい勝利を得た戦争を例にとって、アメリカは当時も手強い敵と戦って勝利をえることが出来たのだから今回の戦争にも勝てるのだとするやり方にはそれなりに効果がある。ブッシュ大統領は目の前にいる退役軍人に敬意を示しすことで、アメリカ軍全体に対する尊敬の心を表現しているのである。日本人としては負け戦だった太平洋戦争を引き合いに出されるのは気に入らないかもしれないが、ブッシュ大統領が現在の戦争への比喩として過去の勝ち戦を持ち出したからといってブッシュ大統領が戦前日本とアルカエダを同一視しているという見方は乱暴すぎる。現にブッシュ大統領は極東の戦争と今の対テロ戦争には多くの違いがあることを指摘している。

ブッシュ大統領が強調したいことは戦前の日本がどれほどひどい国だったかということではない。それよりも戦前日本がアメリカにとってどれだけ手強い相手だったか、そしてそれだけ手強い敵を相手にしながらアメリカがどのように勝利を得ることができたのかということにある。つまり、『この敵は危険である。この敵は決然としている。しかしこの敵もまた打ち負かされるのである』という点が大切なのである。

最終的にアメリカ合衆国は第二次世界大戦に勝ちました。そしてアジアではもう二つの戦争で戦いました。この会場においでの多くの退役軍人のみなさんがそれらの作戦の帰還兵です。しかしみなさんのなかで最も楽観的な人たちですら、日本がアメリカにとって最も強く最も誠実な同盟国として生まれ変わるとは思いも寄らなかったことでしょう。また韓国が敵の侵略から立ち上がって世界でも指折りの経済国となることやアジアが貧困と失望から抜け出し自由市場を抱擁するようになるとは予測していなかったでしょう。

アジア発展の教訓は自由への願望は否定できないということです。いちど人々が少しでも自由を味わったなら、(人々は完全に)自由になるまであきらめないということです。 今日のダイナミックで希望に満ちたアジアは...アメリカの存在と辛抱強さなくしては不可能でした。本日この会場にお集りの帰還兵のみなさんなくしてはあり得なかったのです。みなさんのご奉仕に感謝もうしあげます。(拍手)

ブッシュの演説で大事なのはこの先だ。ブッシュ大統領は戦後日本の民主化と復興について、日本の天皇制や、神道や、女性に対する考え方の違いなどを理由にどれだけ多くの人々が日本人をばかにして、その才能や実行力を過小評価していたかを羅列した後、それぞれの考えがどれほど間違っていたかを指摘している。

日本の降伏後、多くの人が日本事態を民主主義に生まれ変わらせようなどという考えは甘いと考えました。今と同じように自由とは相容れない民族がいるのだと批評家は主張しました。

日本は文化的に民主主義とは共存できないと言いました。ハリー・トルーマンの下で勤めた前アメリカ日本大使のジョセフ・グルーは大統領に「日本で民主主義は絶対にうまくいかない」と断言しました。...

また、あるひとたちはアメリカは自分たちの考えを日本に押し付けていると批判しました。例えば日本女性に選挙権を与えることは「日本の政治的発展を遅らせるものだ」と言い切りました。

ここでブッシュ大統領は女性の選挙権を薦めるマッカーサー元帥が、日本女性は伝統的で男性に従順すぎるため夫と独立した政治的な考えなど持つことはないと、多くの専門家から批判された事実をその回顧録から紹介した。

今日、日本の防衛省大臣は女性です。しかも先月行われた参議院選挙では史上最高の女性議員が当支援しました。(拍手)

信じられないことですが、日本の国教のせいで民主主義は成功しないと主張した人がいました。 神道は熱狂すぎて、帝国の深く根付いているというのです。リチャード・ラッセル上慇懃は日本人の宗教を非難し、天皇を裁判にかけなければ「民主主義へのどのような努力も失敗する運命にある」と言いました。...

神道と民主主義が共存できないと主張した人々は間違っていました。幸運なことにアメリカにも日本にもそれが間違っていると分かっていた指導者がいたのです。神道を弾圧するのではなくアメリカ政府は日本人と一緒に日本における宗教の自由を設立したのです。天皇制を廃止するかわりに、アメリカ人と日本人は天皇が民主主義社会で占める適切な立場を考え出したのです。

その結果、すべての日本人が宗教の自由を獲得し、天皇は日本の民主主義の象徴として強く育ち日本文化の貴重な一部として受け入れられています。今日、日本は批評家や猜疑心や懐疑心んをもっていた人々に立ち向かい、宗教と伝統文化を保ちながら世界でも偉大なる自由社会となったのです。(拍手)

こうして読んでみるとブッシュ大統領は戦前の日本を理解していないどころか、専門家といわれた歴史家や政治家たちなどよりも、よっぽども日本を理解していることがわかる。

ブッシュ大統領はこの後、朝鮮戦争やベトナムを引き合いに出し、歴史上からみて世界に民主主義を広める考えは正しいこと、専門家の悲観的な考えは得てして間違っていること、イラク戦争を最後までやりとげ、イラクに民主主義をもたらすことの大切さを強調した。

朝日新聞がいうように、民主党や反戦派の間からはブッシュの歴史観は間違っているとする批評は出ている。しかし、ブッシュ大統領の言ったことを誤解してか故意にわい曲してかしらないが、ブッシュ大統領が戦前日本とアルカエダを同一視したなどというデマを流すのはやめてもらいたいものだ。それにしてもアメリカの主流メディアも記事を装って自分の偏向意見を述べるのことはよくあるが、朝日新聞に比べたらずいぶんと大人しいものだ。

関連エントリー:ブッシュ大統領の演説、イラク撤退はベトナムの二の舞いになると主張

August 26, 2007, 現時間 10:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 19, 2007

百聞は一見に如からず、、ん? イラクからのねつ造記事色々

イラク関係 , 狂ったメディア

去年のレバノンでの戦争の時、私はレバノンから流れてくる多くの「ニュース」がねつ造記事だったことをここでもいくつか紹介した。だが、ねつ造記事はレバノン戦争で終わったわけではなく、イラク戦争でも敵側によるプロパガンダ作戦は常に続いている。

レバノンの泣き女、イラクでもゲスト出演?

数日前からブラックファイブが紹介している「魔法の銃弾」写真がそのいい例。



BulletLady1    BulletLady2

自宅に打ち込まれたという銃弾を掲げるイラク女性二人、上が数日前にAFPに掲載された写真、下は数週間前のもの。この二人別人のはずなのになんか似てない?

上の写真は8月14日付けのAFPに掲載されたもので、バグダッドにあるサドルシティへの連合軍による攻撃の際に、連合軍から自宅に何発も撃ち込まれたとして、老女が銃弾の二つを拾ってカメラマンに見せている姿だとある。AFPのカメラマンの名前はWissam al-Okaili。ところが数週間前にもこのカメラマン、同じような写真を別の場所で別の出来事として紹介しているのが下の写真だ。

二人の女性が同一人物に見えるのは私だけではあるまい。なんだかこれではレバノンの神出鬼没の泣き女と同じではないか。(笑)しかし、この写真を見てこれが嘘記事であることは一目でわかる。撃った後の銃弾が弾の先と殻がついたままであるはずがないからだ。

これと同じように、やはりAFPに載った写真に下記がある。もう色々なブログで掲載されたからご存じの方もあるかもしれない。



Granade and a puppy

手りゅう弾を加える子犬

この写真のキャプションには「サドルシティの動物シェルターに投げ込まれシェルターにいたかわいい子犬や子猫を大量に殺害してビルを破壊した手りゅう弾をくわえる子犬」となっているが、素人の私の目にもこの写真がおかしいことはすぐにわかった。なんで使用済みの手りゅう弾にピンがはまっているのだ? しかし、それよりもなによりも、使用済みの手りゅう弾なら爆発して粉々になってるはずとミスター苺に指摘され、そりゃそうだと笑ってしまった。これらの写真を見て武器に対する知識などほぼ無いに等しいカカシですらおかしいと気付くのに、プロのジャーナリストがこんな偽写真にころっと騙されるというのはどういうことだ?

プロパガンダビデオ

これとは別に、イラクには反米プロパガンダを製作しているテレビ局があるという話は以前から聞いていたが、彼等はプロパガンダ映像を撮影してはユーテゥーブなどにアップロードして紹介しているようだ。私がスコット・ビーチャムが書いたブラッドリー戦車で犬をひき殺す趣味の兵士の話はでっちあげだったという話をしていたら、どっかのお節介がご丁寧にアメリカ兵がイラク人のペット犬を殺したというビデオを紹介してくれた。

抗議が殺到したのか今は制限付きの視聴となっているので、あえてリンクはつけないが、ビデオは数人の米兵が半壊した建物にはいっていくところから始まる。その動作からパトロールの最中らしいことは察知がつく。背景で犬がうるさく吠える音がするが、音声が悪いためその後のことがよくわからない。カメラが建物のなかにいた米兵から外で横たわっている犬へと移る。犬はまだ生きていて悲痛な声をあげているが、そこへ地元のイラク人らしい若い男が空に手をあおぎながら近寄ってくる。米兵らしい男が「あっちへいけ」と言っている声がする。イラク人はしばらく犬の前でしゃがみ込んでいるが、すこしすると立ち上がって嘆いているように立ち去っていく、、というものだ。

この映像のメッセージが冷酷な米兵にいペット犬を殺されて嘆くイラク人男性というものであることは明白だが、事実は本当にそうなのだろうか? まずこのビデオでは実際に米兵が犬を撃っている映像はない。犬はカメラの視覚外でイラク人によって殺され、それを近くにいたイラク人が確かめにいっただけだったのかもしれない。それでアメリカ兵は危ないからそばへよるなと警告していたのかもしれない。こういう数分のビデオでは前後の状況が分からないので実際に何がおきたのか正しく状況を把握するのは難かしい。

それに、実際にアメリカ兵がこの犬を射殺したことが事実であったとしても、それが単にアメリカ兵が遊びで犬を殺したと言うことにはならない。いやそうでない可能性の方が高いのだ。私は以前にイラク帰還兵から聞いたことがあるのだが、イラク人は犬を忌み嫌っているため、凶暴な野良犬が市街地をうろうろしていることが多いそうだ。自爆テロなどの被害者の遺体にこれらの野良犬が集ったりすることもしばしばあったようで、一口に犬といっても我々が想像するような愛らしいペットの犬とは質が違うのである。また米兵はパトロール中に犬が吠えかけて敵に自分らの位置を知られるのを防ぐため、うるさい犬を射殺することがあるという。だからこのビデオの場合も任務の邪魔になった野良犬を射殺しただけだったのかもしれない。何にしてもこのビデオだけ見ていても、これが明かに冷酷な米兵の蛮行だと結論付けることには無理がある。

プロパガンダフィルムというのはまあ、えてしてこういうものだ。同じ映像でも前後の状況を全く変えて放映すれば、見る側の受ける印象は180度かわってしまうのである。だからユートゥーブのような映像だけ見てイラク状況を正しく判断するのは非常に難かしいということがわかるはずだ。

August 19, 2007, 現時間 5:42 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 11, 2007

アメリカ動物愛護テロリスト、UCLA科学者暗殺計画を宣言!

対テロ戦争 , 狂ったメディア

さる6月24日、カリフォルニア州立大学(UCLA)医学大学の教授、アーサー・ローゼンバウム博士(ARTHUR ROSENBAUM)の自家用車に時限爆弾が仕掛けられるという事件があった。幸いにして爆弾は不発で発見されたが、三日後に動物解放旅団(Animal Liberation Brigade)と名乗る過激派動物権利市民運動団体が犯行を認める誤字だらけの声明文を北アメリカ動物解放広報部ロサンゼルス支部(NAALPO)という自分らのウェッブサイトに発表した。(以下LA Weeklyの記事より)

『130am、六月二十四日、アーサー・ローゼンバウムの大きな白く輝くBMWの角に1ガロンの燃料に火がつけられた。

『ロス市内の〜在住の、奴とその妻の〜はUCLAの霊長類に行う邪悪な行為のため革命の標的となったのだ。我々はこの目で奴らが意識ある霊長類を拷問するのを目撃した。我々は彼等のうめきと苦痛な悲鳴を聞いた。それを目撃した我々はすぐにも飛び出して吐き出したくなったほどだ。我々はローゼンバウムの研究所で地獄をみたのである。

『ローゼンバウムよ、背中には気をつける、この次は手術室かお前の診察室でお前が霊長類にしたように注射されるかもしれないぜ、この悪魔め。

『運動家は単にデモ行進やってるだけじゃこの悪は止められないと気付くべきだ。(後略)』

ローゼンバウム博士の専門は小児眼科で、猫や猿を使って研究をしている科学者でもあることから、以前より動物愛護市民団体から狙われていた。ロサンゼルスウィークリーの記事によれば、博士とその同僚の科学者たちはもう何年も前から脅迫状だの、自宅前での座り込みだの、ずいぶんとひどい嫌がらせに耐えてきていたという話だ。

欧米の動物権利運動団体は動物愛護協会のような単に動物を愛する人々の集まりなどではない。彼等は動物をまもるために人類は滅びるべきだと思っているような気違いテロリストの集まりである。日本でもPETAという団体は有名だが、彼等は単に毛皮を着るくらいなら何も着ないとかいって、裸で町を歩いたり訳の分からないビラを配ったりする程度でそれほど害のない団体だが、動物解放前線(ALF)は過激派の環境保護を唱える市民団体のELFと提携している正真正銘のテロリスト団体。博士の命を狙ったALBもその名前からいってALFの支部なのかもしれない。

実際こういうグループを監視している民間組織のアンタイデファーメーションリーグ(the Anti-Defamation League、ADL)のオーレン・シーグル氏(Oren Segal, co-director of ADL’s Center on Extremism in New York City)によると、これらのグループは何かする度に色々と名称を変えて色々なグループがあるかのようにふるまうが、実際にはALFもELFもその他もろもろの団体も同じグループなのだという。「私たちは外国では人間が標的にされるのを多くみてきましたが、それがここでもおきはじめています。」とシーグル氏。さらに困ったことにロサンゼルスでもっとも多く暴力が見られるようになっているというのである。

このテログループのロサンゼルスのリーダーはなんと自らも医者である、ロサンゼルス中心部から約50km西にある住宅街に住む外科医のジェリー・ブラサク49歳。

ある初夏の暑い日に、黒いシャツに黒いズボンの出で立ちで真っ黒の318i BMWに乗ってロサンゼルス・ウィークリーのインタビューに現れたブラサク医師は背の高いやせた男で、頭は半白髪、顎には薄れた色の髭をはやした男だった。彼は自分の情熱について声高に語った。「動物権利運動は過激な行動を取るのにのんびりしすぎてました...彼等は優しすぎました。」とブラサク氏。

テキサス出身のブラサクは1993年にこの運動に参加、元子役俳優で動物権利運動に参加していた妻と出会ったのがきっかけで自分も参加したのだという。2004年にニューヨークとテキサスの仲間を集めてNAALPO(North American Animal Liberation Press Office)をロサンゼルスに創設。その目的は動物権利運動を過激化させることにある。

ブラサクは自分が医師であることからグループにそれなりのハクをつけることになると認めている。氏は諸外国のメディアからも色々インタビューを受けており2004年のロンドン・オブザーバーとのインタビューでは「そんなにたくさんの科学者を殺す必要はないと思いますよ。せいぜい10人か15人くらい殺せば、百万、二百万、一千万という人間でない命が救えます」と言い、イギリスからは入国禁止の状態になっている。にもかかわらず南カリフォルニアはでは外科医として三つの病院で手術をおこなっているというのだからアメリカは分からない。カカシは地元だけにかなり心配になってきた。

ブラサクは2001年にUCLAの学生から動物をつかった生体実験の実情及び科学者の個人情報などを手にいれた。この名簿を使ってブラサクたちは科学者たちに脅迫をはじめたが実際に暴力におよんだのは2006年の6月、UCLA医学センターの職員の家に火炎瓶を仕掛けたのが最初である。幸いにしてこの火炎瓶は爆発せず、家を間違えてお年寄りの婦人が住む別の家に仕掛けられた。巻き添えで無関係の人間が亡くなっても彼等はなんとも思わなかったことだろう。

FBIは去年の事件についても今年の事件についても情報のある人に恩賞を出すといっているが、犯人はまだ捕まっていない。しかしブラサクのような奴が堂々と歩き回っているというのに、犯人が分からないというのはどういうことなのだろう?

UCLAは動物実験をやめる意志などさらさらないと発表している。ただ動物実験の情報については今後は一切一般公開しないことにしたとしている。そして大学病院や教授らの自宅に厳し警備をつけることで、病院や科学者の身の安全を守ることに万全と尽くしていると語る。

だが、テロリストグループが撲滅されない限りはいずれ誰かがけがをしたり殺されたりしかねないと関係者は心配している。

それにしても、地元ロサンゼルスの零細新聞以外にこの問題を主流メディアが取り上げないというのはどうしたことだろう?この左翼テロ軍団は世界中にその支部を持つ大規模なテロ組織である。アルカエダのような組織力はないかもしれないが、類は友を呼ぶということもある。これらのグループがアルカエダと協力してアメリカ国内を襲う可能性は十分にあり得る。彼等には仕掛け爆弾の技術はまだないようだが、もし彼等がアルカエダの技術を取得したらどうなるのだろうか?

それにしてもブラサクのような奴が平気で医者をやってるのが信じられない!!

August 11, 2007, 現時間 4:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 10, 2007

ハディーサで殺人事件はなかった! 米兵容疑者二人目も起訴却下決定!

イラク関係 , 狂ったメディア

2005年にイラクはハディーサで路肩爆弾での攻撃の後、復習のため近所の民家に住む無関係な民間人を24人虐殺し、上官たちもその事実の報告を怠ったとして、8人の海兵隊員が起訴されている事件で、先日三人の民間人を殺害した容疑で起訴されていたジャスティン・シャーラット兵長(Lance Corporal Justin Sharratt)が物的証拠が検事側の主張とは完全に矛盾するとして、証拠不十分で起訴取り下げとなった。これでこの事件で起訴が却下されたのは先のこれで、この事件で起訴却下になったのはサニック・デラクルーズ軍曹(Sergeant Sanick DeLa Cruz)に続いて二人目。(事件後に適切な捜査を行わなかったとして罪を問われていた四人の将校のうちのひとり、ランディ・ストーン大尉の件も裁判前の審問の結果、審査官から起訴取り下げの推薦がされている。)

これまでの事件のいきさつについては、私は一年以上前から書き続けてきた。過去のエントリーは下記のとおり。

ハディーサ事件次々に崩れる検察側の主張

ハディーサ事件:それぞれの思惑
疑わしきは罰するメディア その2
ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く

先月行われた審査の結果、起訴却下の推薦を受けて、先日第一海兵隊遠征軍の司令官ジェームス・マティス(Lt. Gen. James Mattis)中将はシャーラット兵長にかけられた三つの容疑を全面的に却下した。

上記のエントリーでも書いたが、起訴却下の推薦をした審査官のボール・ウェア中佐はシャーラット兵長への検察側の主張をこのように批判している。

ウェア中佐は報告書のなかで、シャーラット兵長にかけられた容疑は「根拠がなく」何度も(起訴されたことが)「信じられない」と語っている。


中佐はさらに死んだイラク人の幾人かは被告が言うように抵抗戦士だったと示唆している。

先月シャーラット被告の審査の指揮をとったウェア中佐はイラク人目撃者の話は存在する物的証拠と矛盾して一致しないと語る。

物的証拠によれば「(殺された人は)誰もみな遠方から正面を向いて9ミリ口径のピストルで撃たれている。これは近距離から処刑された反応とは一致しない。」とウェアは書いた。

中佐は死んだイラク人の親戚は米軍に解剖のために遺体を掘り起こすことを許可しなかったとし、イラク人はアメリカ軍に殺された市民の家族に時々支払われる2500ドルの慰謝料欲しさに嘘をつく強い動機があったことも付け加えた。

このようなイラク人目撃者を信用することは「私の意見では米海兵隊の任務に対する市民の協力を減らすために、米軍にたいして無実の罪を着せるという危険な前例をつくることになると思う」とし、「もっと危険なのは海兵隊が敵に面した重要な時にためらう可能性があることである。」と書いている。

さてここで2006年の6月に、海兵隊員がハディーサで無実の民間人24人を虐殺し、その事実を隠ぺいしたという確かな証拠を取得したと息巻いていたジョン・マーサ米民主党下院議員の話を振り返ってみよう。下記は去年の6月のエントリーから引用。

『米軍の捜査経過の詳細を研究したとして民主党の下院で反ブッシュのマーサ議員があちこちのテレビ局で海兵隊員が一般市民を虐殺した証拠があると発表した。下記はABCがおこなったマーサ議員のインタビューの記事を訳したもの。(翻訳:妹之山商店街さん)

マーサ議員:IEDが爆発したんです...毎日外に出る度にIEDが爆発するんです...ですから毎回プレッシャーが高まっていく訳です。この場合はIEDが爆発し、海兵隊員一人が死亡。そこにタクシーがやって来て、中には四、五人が乗っていました。武装していなかったのですが、この人達を射殺しました。その後、民家を襲撃して人々が殺害したんです。女性の一人は、海兵隊の人から話を聞いた所、子供をかばって命を助けてくれと懇願したにも関わらず射殺したということです。更に気になるのはイラクの人達はこのことを知っていたということなんです。家族に補償金を支払ったからです。それに加え、隠蔽工作が行われたんです。間違いありません。最初この人達はIEDで死亡したと言ったんです。翌日調査の為に要員が派遣されました。ところがそれについて何の報告も行われず、三月になってタイム誌がこれを伝える時誰も何が起こったのかを知らなかったのです...

質問:写真や画像証拠があるとのことですが、本当ですか

マーサ議員:その通りです。捜査を担当した人とイラク側の証拠を入手しました。何が起こったかについては、疑いようがないんです。問題は、誰が、何故、隠蔽工作をしたかということなんです。何故明らかになるのに半年も掛かったんでしょうか翌日調査を行い、ニ、三日後にはこの人達が殺害されたことが分かっていたんです。

まだ米軍による調査がすんでもいないのに、何が起きたかは間違いないとか、隠ぺいが行われたとか適当なことを良く言えたものだ...マーサ議員はタイムスの記事を書いたイラク記者の報道をそのまま鵜呑みにして事実確認もせずに米海兵隊を有罪と決めつけ軍当局が隠ぺいしたと言い切っているのである。...事実関係がはっきりするまでは、有罪無罪の判断をするのはまだ控えるべきである。だが、マーサ議員が隠ぺいがあったといいきってしまった以上、今後の捜査で海兵隊員が無実だったという結果がでても、隠ぺいの疑惑は根深く人々の気持ちに植え付けられてしまったことだろう。』

マーサ議員は元海兵隊員だったくせによくもまあ同胞の海兵隊員に対してテロリストか民間人かも分からないようないい加減な人間の証言だけで、自国軍の兵士をここまでこき下ろせるものだ。これが背信行為でなくてなんだろうか? 今回のことでマーサ議員は証拠もなく米国海兵隊員の名誉を汚したことを正式に謝罪すべきだ。そして民主党はこのような行為をしたマーサ議員を制裁すべきである!

August 10, 2007, 現時間 2:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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TNRバグダッド日記ねつ造記事事件に学ぶ匿名記事の危険性

イラク関係 , 狂ったメディア

アップデートあり:後部参照

スコット・トーマス・ビーチャムの、今はねつ造がはっきりしたバグダッド日記がザ・ニューリパブリック(TNR)に掲載されてからというもの、ブログ社会、特に米軍関係者が書いているミルブログの間ではここ数週間この話で持ち切りだった。その間主流メディアはこの出来事をほとんど無視してきたが、昨日になってとうとうアメリカのワイヤーサービスであるAPニュースまでもがTNRを厳しく批判する記事を書いている。

陸軍は今週捜査を終了させ、ビーチャムの証言はすべて嘘であったことが判明したと言っている。

「取調中、隊の隊員全員がビーチャム二等兵が自分のブログで書いていた証言のすべてを否定しました。」とバグダッド第4旅団の報道官ロバート・ティモンス軍曹はメールで語った。(Sgt. 1st Class Robert Timmons, a spokesman in Baghdad for the 4th Brigade, 1st Infantry Division, based at Fort Riley, Kan.,)

記事が疑われた後同誌は元軍人や法医学の専門家、戦地特派員、兵法専門家、そして陸軍報道官を含む十数人と再々確認したという。

TNRはさらにビーチャムの隊の隊員五人からも証言を得たが皆匿名を希望したという。...

APはビーチャム本人とは連絡がとれなかった。陸軍によれば捜査の詳細は公表されないとのことである。「個人的な問題なので内部で処置をします。公開はされません」と陸軍報道官のジョセフ・M・ヨスワ中佐は語った。(Lt. Col. Joseph M. Yoswa, an Army spokesman)

さらにAPは著者が匿名であることは記事の信ぴょう性に疑いを持たせると、ジャーナリズムの学者であるボブ・スティール博士(Bob Steele, the Nelson Poynter Scholar for Journalism Values at The Poynter Institute school for journalists in St. Petersburg, Fla.,)の言葉を引用している。匿名ならば他人に対して根拠のない罪を着せることは簡単にできるし、遠慮なく他人の名誉をけがすことが出来るとスティール博士は指摘している。

しかしTNRが匿名で載せた供述はなにも著者のビーチャムだけではない。TNRが事実関係を確認したという専門家はブラッドリーの製造元や法医学者など、連絡をとったというクエートの基地の報道官の名前すら誰一人として明らかにされていない。上記のAPの記事で2人の報道官の名前と位そして所属する組織がきちんと明記されているように、報道官はメディアと話をする時必ず身元をはっきり表明する。また、専門家が専門意見を述べるのに匿名を希望する理由は全くない。また、ビーチャムの隊の隊員にしても、顔にやけどの痕のある女性をビーチャムと一緒になってからかった友達以外は、この女性を基地で見かけたことがあると証言している兵士らは、それがイラクであろうとクエートであろうと事実ならば名前を隠す必要は全くないはずだ。「あ〜確かにそういう人がいたね。ビーチャムのやつあの人にそんなひどいことを言ったのか。俺がその場にいたらぶっとばしてやるところだった。」というふうにメディアに意見を述べるのは別に軍規約の違反にはならないからだ。

このことに気が付いたミルブロガーの一人はConfederate Yankeeのボブ・オーウェンだ。(注:全然関係ないが彼のブログの名前は北部アメリカ出身の南部軍隊員という意味)

なんといっても興味深いのはTNRはその声明文の中で「十数人の人々」と話して事実関係の確認をしたと発表しているにも関わらず、その専門家の名前を誰一人として紹介しようとしない。またこれらの専門家の資格も公表していない。

その理由として別のミルブロガーのAceなどは、TNRは専門家の名前を明記したりして第三者がその専門家にその真偽を確認したら、事件とは直接関係ない一般的な質問をしただけなのがばれてしまうからだろうと推測していた。

事実オーウェンは独自の調査によりAceらの推測が正しかったことを証明している。下記はオーウェンがTNRが連絡をとったというブラッドリー戦車製造元であるBAF Systemsの通信、地上、武器部のダグ・コフィー部長から直接受け取ったメールの一部だ。(Doug Coffey, the Head of Communications, Land & Armaments, for BAE Systems)

ボブ、あなたの先のメールは受け取りました...あなたの最後の質問に最初に答えると,その通り、私はTNRの若い記者と話をしましたが、彼は単に「ブラッドリーは壁を突き抜けることができるか」とか、「犬がトラックに引っ掛けられる可能性はあるか」とか、その他はブラッドリーの性能に関する一般的な質問だけでした...

オーウェンは先日も、クエートの基地の報道官レネー・D・ルソ少佐が(Major Renee D. Russo, Third Army/USARCENT PAO at Camp Arifjan, Kuwait)TNRの取材に対して、顔にやけどの痕のある女性の話は「都市神話だろう」と答えていた事実を確認している。

今回のこの事件がこのような発展を遂げたのは、本来ならば情報の信ぴょう性を徹底的に確認する義務のある主流メディアがその調査を怠り、自分達の政治偏見にそったものだという理由で自社の従業員の配偶者からの匿名記事をそのまま掲載したことからはじまる。これがベトナム時代ならこのねつ造記事の真相が明かになるまでには何か月もかかっていただろうし、後で記事がねつ造だったことがばれても、その時には人々の間ではすでに米軍兵の悪行というイメージが浸透してしまっていただろう。

だが、インターネットのおかげで軍隊や戦地について詳しいミルブロガーたちが、この話はどうもうさん臭いと、その情報力で真相を突き止めた。特にボブ・オーウェンやマット・サンチェズのプロ顔負けの捜査はお手柄である。

ところでTNRがねつ造記事を掲載したのは実はこれが最初ではない。1998年にもスティーブン・グラスという記者がコンピューターハッカーについて書いた記事がねつ造であったことがフォーブスマガジンによって暴露されたことがある。しかもさらに調べてみると、なんとグラスは3年間にわたって27つの記事をねつ造していたことが明らかになったのだ! これはあまりにも大スキャンダルだったためハリウッドで2003年にShattered Glass(シャタードグラス、砕かれたガラス)という題で映画にもなっているほどである。

TNRはこの語におよんでもねつ造記事を掲載したことを認めていない。それもそうだろう。もしねつ造だと認めれば編集長は辞職を余儀なくされるからだ。こうなった以上、陸軍が捜査の詳細を公表しないのをいいことに、TNRは陸軍はビーチャムを拷問して無理矢理自供させたのだとか、他の隊員たちも脅迫されて事実が言えないのだとか言い張って逃げ切るつもりなのだろう。そうでもしないとメンツが立たない。

しかし今回のことでまたひとつ賢くなった読者はそう簡単にTNRの言い訳を信じはしまい。これはどっかのお偉いさんが言った言葉でまとめておこう。

全ての人を時々は騙すことはできる。
幾人かの人を常に騙すことはできる。
だが、
全ての人を常に騙すことはできない。

アップデート(11, Aug 2007, 18:16 PDT):従軍記者のビル・ロジオがウィークリースタンダードで陸軍のスティーブン・ボーイラン大佐(Col. Steve Boylan)からのメールを発表している。TNRはビーチャムは携帯もコンピューターも取り上げられ家族とはなすことも許されていないとしていたがそれは全くの嘘で、ビーチャムは家族のみならずメディアのインタビューに応じることも自由だとしている。ビーチャムの行為は軍法会議にかけられるような犯罪とは判断されず、書類送検だけで終わることになったが、書類送検の内容は法律によって公開できないことになっている、とのことだ。

関連記事:
「冬の兵士」再び、米二等兵の軍隊バッシング
暴かれたイラク版冬の兵士の嘘
嘘つき二等兵、取り調べで嘘を全面的に認める!

August 10, 2007, 現時間 3:53 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 7, 2007

嘘つき二等兵、取り調べで嘘を全面的に認める!

イラク関係 , 狂ったメディア

この間からイラク駐留の米兵の悪行についてザ・ニューリパブリック(TNR)誌のイラク日記というコラムでショック・トゥループという記事を書いたスコット・トーマス・ビーチャム陸軍二等兵の話をしてきたが、本日、陸軍の捜査でビーチャム二等兵はTNRに書いたことはすべて嘘であることを認めたという記事が8月6日付けのウィークリースタンダードに掲載された。これは先日マット・サンチェズが報告しConfederate Yankeeのオーウェンが確認を取った陸軍による捜査の結果をさらに詳しく報道したものだ。

事件の背景は下記をご参照いただきたい。

「冬の兵士」再び、米二等兵の軍隊バッシング
暴かれたイラク版冬の兵士の嘘

ウィークリースタンダードは軍隊の捜査の関係者から、スコット・トーマス・ビーチャムはTNRに掲載された三つの連載記事に書かれた内容は誇大表現を使った嘘であり「一握りの真実」しか含まれていないねつ造であることを認める、という自供書に署名をしたという情報を得たという。

また別に、多国籍軍バグダッド支部の副報道官であるスティーブン・F・ラム少佐(Major Steven F. Lamb, the deputy Public Affairs Officer for Multi National Division-Baghdad)によれば、ビーチャム二等兵の捜査は完結し、二等兵の書いたことはすべて嘘であることが判明したとのことだ。取り調べを受けた隊の誰一人としてビーチャムの話を裏付ける者はなかったという。これもサンチェズとオーウェンが先日確認した情報と一致する。

ところでビーチャムの自供は捜査の初めの頃にされたものだという。ということはTNRが記事は正しいと大見見栄を切って声明文を発表していた時、すでにビーチャムはすべて嘘だと白状していたことになる。

これについて元陸軍特別部隊隊員のミルブロガー、ブラックファイブのジンボーおやじの感想は、当たり前だが、かなり辛らつだ。

俺はスコティーをちんぴらと呼び自分がねつ造した糞話で奴が言ったようなことを何一つやってない隊員仲間に糞を投げつけるこようなことをした以上、背中には気をつけるべきだと言ったことで、左翼連中から批難の集中砲火を浴びた。左翼の奴らは奴がショックトゥループで書いたことは明かに真実なのだから何を怒る必要があるのだろうかとおもったのかもしれない。そりゃそうだ、俺たちは皆、頭がい骨を掘っては帽子がわりにかぶってるんだからな。

ジンボーの親爺っさんも、サンチェズやオーウェンといった他のミルブロガー達も、最初からビーチャムの話はおかしいと疑っていた。ジンボーにいたっては「スコット・トーマスは糞やろうだ」と最初から全く信用していなかった。だからこそ彼等はTNRを問いつめたのであり、個別の捜査を行い、陸軍が正式な捜査を行うに至ったのである。

さて、ではこの新しい情報の進展で、TNRは反省して謝罪をするかと思いきや、ウィークリースタンダードが関係者から得たという情報は確認できないという声明文をだしただけ。TNRはわざわざ軍当局に問い合わせなどしなくても、ちんぴらビーチャムに直接問いただせばいいではないか、それとも奴さん、TNRに勤める自分の女房にも自供書のことをはなしてないのかな?

August 7, 2007, 現時間 9:59 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 3, 2007

暴かれたイラク版冬の兵士の嘘

イラク関係 , 狂ったメディア

アップデートあり!

この間からスコット・トーマス・ビーチャムというイラク駐留のぺーぺー二等兵著のイラク駐留のアメリカ兵士の悪行を綴ったイラク日記三部作の真偽について色々と取りざたがされていることを私はここで書いた。

スコットは自分と友達がイラクの基地食堂で路肩爆弾で大けがをし顔に傷のある女性をからかって友達と大笑いした話や、大量埋葬地で見つかった子供の頭がい骨を頭にのせて歩き回った二等兵を周りにいたどの兵士たちもとがめるどころかげらげらと笑って見ていた話、そして同胞の兵士が戦車を日常的に乱暴に乗り回して地元の出店などを破壊していただけでなく、野良犬をみるたびにわざとひき殺していたという話をあげて、いかにイラク戦争がごく普通の人間だった兵士の心を蝕み普通では考えられないほど無神経で悪趣味な行動をするようになるかを描いた。

しかし掲載直後から、現在イラク駐留中のほかの兵士や帰還兵などの間からこの話はかなりうさん臭いという批判があがり、批評家たちはスコットの日記を掲載したニューリパブリック(TNR)誌に対してこの話の真義を問いただし、著者の実名や記事の根拠を提示しろとTNR誌に詰め寄っていた。後に著者の正体があるミルブロガーによってスコット・トーマス・ビーチャムという陸軍二等兵であることが暴露された後もTNR誌はずっと自分達の捜査に問題はなかったとは言いはっていた。

ニューリパブリックは昨日になって調査の結果日記の内容はほぼ正確であることが確認できたと発表した。しかしこの説明には色々と問題点がある。先ずこの声明で著者のビーチャムの妻がTNRの社員というコネがあったことがはっきりした。しかも彼女の仕事はリポート調査員で、本来ならば記者の書いた記事の事実関係を調べるのが仕事だ。記者が夫だったら彼女はちゃんと事実関係の確認などしたのかどうかかなり疑わしい。いやそれだけでなく残酷な戦争によってシニカルになった現役兵士による日記という発想そのものが妻の入れ知恵だった可能性も高い。とにかく先ずTNRのいい分を読んでみよう。

ビーチャムのエッセイはすべて公開前に事実確認がされました。私たちは詳細の真実性ついてエキスパートや目撃した証人と確認し、そして著者本人にもさらに詳細について問いつめました。しかし戦地から一人称でのエッセイを掲載するにはある程度著者を信用しなければなりません。ビーチャムについて個人的にもプロとしても我々が知りうる限り彼のリポートは信用できると判断しました。彼のエッセイの真偽に関して疑問があがった後、TNRはさらにビーチャムの証言を再確認しました。

この調査のプロセスにおいて、TNRは数えきれないほどのエキスパートや関係者にインタビューし広範囲に渡り綿密な調査を行ったとしている。

...もっとも大事なのは私たちはビーチャムの隊にいるほかの5人のメンバーにインタビューし、彼等はみなビーチャムの話を確証しました。彼等は直接目撃したか事件当時に話を聞いたかしています。(インタビューに応じたすべての兵士が匿名を希望しました。)

まず基地の食堂で顔にやけどの痕のある女性を侮辱した件に関して、TNRは三人の兵士をインタビューしたが、皆そういう女性を見たことは覚えていると証言。そのうちのひとりはスコットと一緒に女性をからかった当人である。ただ問題なのはこの三人ともこの話がおきたのはイラクではなく彼等がイラクへ出動する前に2週間ほど待機していたクエートの訓練基地の食堂でのことだったと証言していることである。ということはビーチャムが6か月に渡るイラク駐留ですっかり心が荒んでいたのが原因で女性をからかったと書いていたのは真っ赤な嘘だったということになる。イラク戦争が兵士の心を蝕んだという例としての話がイラク戦争に出動する前に起きていたとしたら、これは単にビーチャムが戦闘体験をする前から下衆だったということの証明になるだけで、戦争とは何の関係もない。つまり全く無意味な話だったということになる。

しかし軍関係の人の話によると。このクエートのCamp Buehringという基地は非常なへき地にあり、何十万というアメリカ兵がイラク出動前後にほんの2〜3週間滞在するだけの基地だそうで、どのような事件があったにしても目撃者を探すのは非常に難かしいという話だ。自分もイラク帰還兵で元海兵隊員で現在は予備軍にいるミルブロガー、マット・サンチェズはCamp Buehring訓練基地に連絡を取って2006年9月当時にこのような女性が存在していたのかどうかを問いあわせたところ、基地の報道官からはそのような女性がいたという事実は確認できないという答えが返ってきたという。

さて二番目の二等兵が大量埋葬地で見つけた子供の頭がい骨を頭につけて歩き回っていたという話だが、TNRによるとこれにも目撃者がいるという。陸軍は公式にビーチャムの隊が大量埋葬地を発見した事実は確認できないと声明文を出しているが、ニューリパブリックはイラクで人骨が発見される例はよくあることで、それがいちいち上層部に報告されるとは限らないという別の将校の証言を紹介している。ビーチャムが駐留していた基地の近所には児童墓地があったことは確認されているため、ビーチャムの同胞が子供の頭がい骨を発見してもおかしくないとしている。

しかしTNRはわざと大量埋葬地と墓地とを混合している。イラクでは多くの大量埋葬地が発見されているが、これは家族や親族が亡くなった人間を弔って埋めた場所ではなく、イラク軍によって大量に虐殺された市民の遺体が無造作に埋められた場所をさす。そのような埋葬地は普通の墓地とは違って犯罪現場として扱われ発見した兵士は即座に軍の捜査部に報告する義務がある。そのような場所での作業には必ず曹長もしくは将校が立ち会うはずであり、これらの情感が二等兵による墓荒らし行為を黙ってみていたとは考えられない。

TNRはこの出来事に証人がいるとはしているものの、TNRのあげた証人のうちひとりは、イラクで人骨が見つかることはよくあることだと証言しているにすぎず、頭がい骨を頭にかぶった二等兵を目撃した証人はひとりだけなのである。もしビーチャムのいう通り一日中頭に頭がい骨をかぶって遊んでいた隊員を他の隊員たちが皆笑いながら見ていたというのが本当だとしたら、どうして目撃者がひとりしかいないのだ? もしかして、この目撃者は食堂でビーチャムと一緒になって女性をからかった友達と同一人物ではないのか?そして頭に頭がい骨をのせて遊んでいたのは誰あろうビーチャム本人なのではないか?

墓地移動の作業中にビーチャムとこの友達が子供の骨を見つけて、ビーチャムがその頭がい骨を頭にのせて二人で笑っていたということならあり得る話だ。路肩爆弾で怪我した女性をからかえるぐらい無神経な下衆どもがそういう馬鹿な真似をしたとしてもおかしくはない。だがそうだとすればこれも単にビーチャムとその悪友の無神経ぶりを示す例であって、隊員たちの誰もこのような行為で気分を害さなかったという戦闘に疲れた軍人の一般的な精神状態を示す例としては全くふさわしくないことになる。

さて、三番目の犬を轢き殺す趣味のある戦車運転手の話だが、これにも目撃者が一人いる。

これについてビーチャムが説明した事件を目撃した一人の兵士は電子メールでこう書いています。「自分はこれを何度も目撃しましたが、標的の犬に近付く時ブラッドリーを犬がいるのと反対側の道路に突然ヨークを切ります。すると戦車の後部が犬のいる方へと振れるため、脅えた犬が道の真ん中に走り込むわけです。運転手がそこで舵を切って戦車を道路にもどせば道路に走り込んだ犬はチョークの輪郭で書けるかたちなる(殺される)というわけです。」

TNRはブラッドリーの製造元や運転の訓練官などに連絡してブラッドリーをこのように操縦することが可能かどうか確認したという。しかしここでも問題なのは証人が一人しかいないということだ。実際ビーチャムの話を確認している証人はそれぞれの事件でひとりづつしかいない。だがこの兵士は三人の別々な人間なのか同一人物なのか匿名であるため全くはっきりしない。

先に紹介したマット・サンチェズによれば、本日陸軍は一連の事件の調査を終了し、ビーチャムのエッセイは根も葉もない出鱈目であると発表したとのことだ。(公式発表のリンクは取得次第掲載する)

一週間近くに渡る綿密な捜査の結果、第1歩兵師団第4歩兵旅団戦闘チーム(4th Infantry Brigade Combat Team, 1st Infantry Division)はスコット・ビーチャムが「バグダッド日記」に記載した容疑は隊のメンバーすからが否定しており偽りであることが証明された。

もし隊員の全員が否定しているとしたら、この三つの事件を目撃した証人とはどこの誰なのだろうか? TNRはこの証人の信用度についても説明する必要がある。TNRがガセネタを報道したことは過去に二回ある。もし今回のこの記事もガセだったことがはっきりしたらもうこの雑誌廃刊にすべきだろう。

訂正:本文中に引用したマット・サンチェズ元海兵隊隊員はイラク帰還兵と書いたがこれは私の勘違いだったので訂正した。サンチェズは現在リポーターとしてイラクに在住中である。またサンチェズが海兵隊に入隊する前にゲイポルノのモデルをしていたことがあると読者から指摘を受けた。今回の事件とサンチェズの過去は無関係なので特に記載しなかったが、別に隠していたわけではない。私はそのことが明らかになった3月にそれに関して、
金髪美女政治評論家の失言に見る右翼のヒステリー、左翼の偽善
で書いている。サンチェズは海兵隊に入隊することによってデカダンスな生き方から価値ある人生を見いだした典型的な例である。しかし今回私がそれについて記載しなかったことでサンチェズの過去を私が隠していたという印象を読者に与えたことは私の誤りであったので認めよう。今後気をつける。

アップデート(08/05/07, 14:34 PDT)Confederate Yankee が直接陸軍の捜査結果についてメールで確認。

このメールはイラクデイビッド・ペトラエウス司令部の公共関係部スティーブン・ボイラン大佐がCYに送ってきたもので、私が本文中に現在イラク滞在中のマット・サンチェズなどが書いていた米陸軍によるスコット・トーマス・ビーチャム二等兵に関する捜査が完結したという事実を確認するものである。以下そのメール内容。

トーマスが言っていたことに事実はあったのかという質問だが:

答え: 隊が行った捜査によりトーマスの陳述が偽りであることが判明した。トーマスの隊の隊員すべてにインタビューを行ったが誰一人として彼の主張を裏付けるものはいなかった。

彼は今後どうなるのかという質問について:

答え:犯罪をおかしたという証拠はないので、彼の上官から事務的な処罰が加えられるものと思われる。種々の規則によって事務的な処置に軍隊がどうするしないについては一般に公開することは出来ない。

アップデート2:(08/05/07 21:13 PDT) 同じくConfederate Yankeeがクエートの基地報道官( Major Renee D. Russo, Third Army/USARCENT PAO at Camp Arifjan, Kuwait)と交わしたメールのなかで、TNRの記者にもビーチャムの記事に載っているような女性の存在は確認できない、ビーチャムの話は「都市神話」だろうと話したと書かれていたという。ということはTNRは自分達の捜査の結果裏はとれたと納得したと発表した時、すでにクエートの基地報道官からこの話は真実ではないらしいという話を聞いていたことになる。どうしてそのことを報道しなかったのだろうか?

August 3, 2007, 現時間 8:48 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 1, 2007

ブッシュ政権のプロパガンダ? 国防庁のブロガー座談会

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

今日は国防庁が主催しているブロガーラウンドテーブルという電話会議について紹介しよう。

言うまでもないがアメリカの国防庁には広報部がある。最近この広報部は軍関係の記事を書いているブロガーたちに注目しはじめている。なにせ主流メディアはイラクやアフガニスタンで自爆テロが何人市民を殺したとか、アメリカ兵が路肩爆弾で何人死んだとかいう話は報道しても、アメリカ軍がイラクで学校や病院を建設したとか、テロリスト相手にどのような戦いをしてどのような成功をおさめているかという功績はほとんど報道しないので、より多くの人々に米軍関係のニュースを読んでもらうには、軍に興味のある人が読んでいるメディアムを探す必要があるからだ。

実は私が国防庁の広報部の新しい方針を知ったのは、何を隠そう広報部の人から直接私のところにメールがきたからである!これはもう一年以上も前のことになるが、私がミスター苺と経営している英語のブログ、Big Lizards.netにアメリカ軍によるイラク軍の訓練の話を書いたのを広報部の人が読んだらしく、アメリカ軍の活動に興味があるのならニュースレターを送ります、と連絡があったのである。今でも広報部の名簿に私のメールアドレスは載っているので、時々ニュースレターが送られてくる。

しかしそれに加えて最近国防庁は人気のあるブロガーを集めて最近の軍の活躍について電話会議をするようになった。うちのような零細ブログは招待されていないが、政治ブログやミルブログの経営者たちが多く参加しているようだ。その会議の結果は国防庁のウェッブサイトのブロガーズラウンドテーブル(ブロガー座談会)というページで読むことができる。

このラウンドテーブルをブッシュ政権のプロパガンダ作戦だと批判しているのはハーパースマガジンに書いてるケン・シルバースタイン(Ken Silverstein)というジャーナリストである。

シルバースタインは、ラウンドテーブルの目的は主流メディアを飛び越してブッシュ政権のプロパガンダをおうむ返しに報道してくれそうな選り抜きの軍事分析者や保守派評論家や退役軍人などのブロガーを集めて政権が報道してほしい情報の要点を示すことにあると主張する。ラウンドテーブルに参加した人々がその後そこで得た情報を元にした記事を書いていることが何よりもその証拠だというのである。

ブロガーたちは自分達は何も悪いことはしていないという前に、彼等に一つ聞きたいことがある。もしも政権が選り抜いたリベラルのブロガーばかりがクリントン時代に同じことをしたら彼等はどう思っただろうか。彼等は強く抗議したに違いない。そして私もそれに同意しただろう。どちらの側にいようと片方だけで政権のゴスペルを広めるべきではない。少なくともジャーナリストの振りをするなら、そのくらいの基準は保つものだ。

しかしラウンドテーブルによく参加しているミルブロガーの大御所、ブラックファイブのグリムによれば、ラウンドテーブルの参加者は保守派だけではないという。例えばこのブロガーはラウンドテーブルの会議の後、ペンタゴンがどんな嘘をついているかという内容の記事を書いているくらいだ。

国防庁は毎朝主流メディアを集めてその日のニュースを発表している。ブロガーたちへのラウンドテーブルはその繰り返しにすぎない。第一ラウンドテーブルで話されたことは国防庁のサイトで公開されているのだから、右翼だろうと左翼だろうと興味のある人なら誰でも読むことは可能なのである。それをあたかもブッシュ政権が選んだ秘密結社の会合かなにかのように批判するシルバースタインの態度には呆れる。

グリムはシルバースタインはこの会合が保守派のみを対象にしていることに抗議をしているのではなく、国防庁のお偉方が主流メディア以外の人々と話をしているということが気に入らないのだという。ニュースのソースはエリートメディアだけであるべきだとでも考えているのだろう。

またグリムはラウンドテーブルで情報提供をしている人々はブッシュ政権の人間ではなく職業軍人だと強調する。軍人は政治家ではない。シルバースタインのようなジャーナリストは軍人を政治家と混同していることに誤りがあるのだという。

「お前たちは本当のジャーナリストではない」というのは彼の言葉で「私のようなプロのみが高官とはなす権利があるのだ、お前らのような資格のない連中とではない。」という意味なのだ。これは「記者」という特別な立場を守りたい、たかがブロガーや一般市民などが重要な人々に面会する資格はない、というアイデアを守っているのだ。 こういう仕事は共和制の門番であるジャーナリストに任せるべきだというのだろう。

ある意味でこれは非常に面白い。私が「ジャーナリストの振り」したがっていると言う考えには笑わされる。ジャーナリストの基準などという私が目指すべく崇高なものが存在するかのようだ。どういう意味か説明させてもらおう。 もし私が軍隊の作戦上の秘密を手に入れたとしよう。私は普通のジャーナリストが経験するという、その話を報道するか国家秘密を守るかというジレンマに悩まされることはない。ジャーナリストによるこの「緊張」は必ず秘密を報道するほうに傾くことに気付く。しかし私にはそのような緊張は存在しない。そのような秘密情報をどうするかといえば、善良な市民なら当然すべきであることをするのみだ。それには敵に役に立つように報道することは含まれていない。

私は現地で戦う我々の人々に忠誠心を感じる。彼等は私たちを守ってくれているのだ。この忠誠心は二方通行である。つまり、私はジャーナリストではない。私はアメリカ市民であり、健康な国内議論に参加しているのだ。そのために資格など要らない。その資格を得る代償がアメリカと敵との間で中立であることだというなら、そんなものは欲しくない。

自分達は左翼のプロパガンダばかりを流しているくせに、ジャーナリスト以外の人間が情報提供をしたらそれは政権のプロパガンダだとがなり立てるエリートメディア。お前たちがちゃんと真実を報道していればブロガーもトークラジオも必要ないのだ。主流メディアが本当のことをきちんと報道しないから我々は他のメディアムに頼ることになるのである。情報はジャーナリストだけのものではない。それをエリートメディアはいい加減気が付くべきだ。

August 1, 2007, 現時間 1:14 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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July 28, 2007

「冬の兵士」再び、米二等兵の軍隊バッシング

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

数日前、アメリカのニューリパブリック(TNR)という三流新聞にスコット・トーマスという仮名を使ったイラク駐留米兵によるものとされる「日記」が掲載された。三部に分けて掲載されたその日記に描かれた兵士らの行動は、路肩爆弾で顔に傷を負った女性を大声でからかった話や、大量埋葬地で見つかった子供の骸骨を頭に乗せて遊んでいる兵士、ブラッドリー戦車を乱暴に乗り回して野良犬を殺す悪趣味な兵士の話など、戦争犯罪に値するひどいものであった。(最後に日記の詳細を掲載するのでご参照のこと。)

このため現役や退役及び家族など軍関係の人々が書いているミルブログとよばれるブロガーたちの間で怒りが爆発。この話はねつ造だ、著者が本当はきっと偽兵士に違いない、TNRは真義を確かめもせず掲載したのか、本当にそんな事実があったのなら著者は仮名など使わず実名で正々堂々と名乗りを上げるべきだと、非難轟々の声があがった。そのなかでもあるブロガーは仲間のブロガーたちに、この著者の正体や日記の審議を確かめようとイラクに駐留したことのある軍人らに呼びかけた。

その結果、このスコット・トーマスSir Real Scott Thomasというブログを書いていたイラク駐留陸軍スコット・ビーチャム二等兵であることが判明した。間抜けなことにスコットは自分の本名のファーストネームのスコットとミドルネームのトーマスを仮名としてTNRの「日記」に使っていたのだからおかしい。しかも本人のブログに自分の連絡先まで明記されている。これについて陸軍の名簿を調べたある兵士によると、、

自分は現役の陸軍兵でイラク帰還兵であります。今スコット・トーマス・ビーチャムで陸軍名簿のウェッブサイトを検索してみました。それによると彼の階級は二等兵となっています。...

2006年9月のブログエントリーでは彼は自分の階級を一等兵と記述しています。ということはこの人間は軍隊規則の(Uniform Code of Military Jsutice)の15条に触れる罪を犯して少なくとも一階級格下げされたものと思われ、軍隊に恨みを持っていると考えられます。

格下げされたのか最初から嘘をついて階級を一つ上と偽っていたのかは解らないが、二等兵と言えば陸軍でも一番下っ端である。この男どうやらまったくうだつの上がらない陸軍兵のようだ。最初にビーチャムの日記が掲載された時、元陸軍特別部隊出身のミルブロガー,Black Fiveのジンボー親爺がこんなことを書いていた。

スコット・トーマスは嘘つきの糞野郎だ。どの部隊にもスコット・トーマスみてえな奴はいる。自分のすばらしい才能を誰も認めてくれない、自分は悪くないのにいつも上官から叱られていると文句ばかり言ってる奴だ。だから周りからは、ぐだぐだ文句ばっかいってないで黙って仕事しろと怒鳴られてばかりいるんだ。

ジンボー親爺は、こういう人間が軍隊をこき下ろすのは理解できるし、そういう話をメディアが鵜呑みしたとしても不思議でもなんでもないと語る。スコット・トーマスの正体が割れて、彼が2006年の9月に書いたこのエントリーを読んでみると、ジンボー親爺の分析がどれだけ正しかったかがわかる。(カカシ注:訳そうと思ったが句読点のない、ながったらしい文章なので、このまま訳したら訳が分からなくなる。仕方ないので意訳することにした。これで作家志望だというのだから驚くな。)

毎朝俺は起きる度に自分に言う。俺、スコット・ビーチャム、陸軍兵、ドイツ在住。これが俺の人生だ。俺は今日も糞みてえな扱いをされ、庭仕事や掃除だのをして、人殺しの訓練をする。この経験に耐えられなければ、俺がかつてもっていたもの、そして俺が外へ出てから持つだろう人生のありがたさが十分に理解できなかっただろう。俺が本当にしたいことは歴史を教えたり、寝転んだり、世界中飛び回って世界を修理することなんだ。...でもそれをするにはこの陸軍での経験を積んどかなきゃ出来ないんだ。俺が何をするにしても陸軍体験でハクをつけた後じゃなきゃだめなんだ。

ビーチャムは将来作家になりたいらしい。それでイラク帰還兵だということになれば、それなりにハクがつくからと陸軍に志願したらしいのだが、仕事が思った以上に辛くて毎日愚痴ばかり言ってるというわけだ。しかしビーチャムの所属隊も分かったことだし彼のこれまでの任務もすぐに明らかになることなので、彼のいうような体験を本当に彼がしているならば事実はそのうちハッキリするだろう。

ただ、ビーチャムの書いたようなことが本当に起きたのだとしたら、ビーチャムはその場にいた当事者であったにも関わらず同胞がこのような軍規約に触れる違法行為をしていたことを今まで黙っていたことになり、それ自体規約違反である。もし彼の話が本当ならこれらの事件に関わった人間はビーチャムも含めてすべて戦争犯罪者として罰せられるべきである。

だがもしこれがビーチャムによるただのでっちあげであったとしたら、現役兵隊が軍隊の活動を批判する政治意見を公の場で述べること自体が違法であるから、その罪で罰せられるべきである。とにかくこんな奴が大事なアメリカ軍のブラッドリーの修理に当たっているというのは非常に危険だ。早速最前線から取り除いて帰国させ、臭い飯でも食ってもらいたいものだ。

それにしても、自分の隊にこんな負け犬の非国民が混ざっていたことを知った所属隊の面々はいったいどんな気持ちだろうか?

スコット・トーマスのイラク日記

下記は7月18日付けのThe Daily StandardのFact or Fiction? を参照した。

第一話: 火傷の痕がある女性をからかった米兵

まず最初の話はイラクのグリーンゾーンでの出来事。トーマスとその仲間たちが食事をする大食堂においてしょっちゅう見かける女性がいたが、彼女は路肩爆弾の被害にあって顔半分に大やけどの痕があった。ある日トーマスと仲間たちが食事中にこの女性が現れ近くのテーブルに腰を掛けた。

おれたちの食事が半分くらいすんだ頃、彼女は現れた。2〜3分黙って食べていた俺の友達は突然乱暴にスプーンをマッシュポテトにつきたてて叫んだ。

「ちぇ、くってらんねえよ。」と彼は言った。

「なんでだよ、まずい飯が気に入らないのか?」

「違うよ、後ろに座ってる化けもんのことだよ。」と彼は後ろにいる彼女だけでなく、周りに座っている人々も聞こえるような大声で叫んだ。俺は振り向いてその女を見た。女は自分の食べる一口一口の食事を食べる前にじっと見つめてから半分溶けているその口へ運んでいた。

「ばかいうなよ、彼女すっげー美人じゃねえか」と俺は言い放った。

「なんだと?」と友達は半分にやにやしながら聞き返した。

「そうさ」と続ける俺。「路肩爆弾と親密な関係になった女って、俺をその気にさせるね。解けた肌、失った手足、プラスチックの鼻、、、」 「おめえ変態だな!」友達はそういいながら身をくの字にして曲げながら大笑いした。

この後もトーマスと友達はわいわいと大声で冗談を言い合っては大笑いしたと話が続く。ついにたえきれなくなった女性は食事も途中で大食堂から逃げるように飛び出してしまったとなって話は終わっている。

この話を読んだ現役・退役の兵士らの話によると、もし自分の近くで路肩爆弾の犠牲者を大声でおちょくるような態度をとる人間がいたら絶対にぶっ飛ばしてやると書いている。そして、そんなことをイラクにある基地の食堂でやっていて周りの兵士らから袋だたきにならなかったということは考えられないと言うのが大半の意見だ。イラクでアメリカ兵を一番殺しているのがこの路肩爆弾である。トーマスとその友達が食事をしていた食堂にもきっと仲間を路肩爆弾で失った兵士ら何人か食事をしていたはずである。にも関わらずトーマスらが他の兵士から注意も受けなかったというのは信じがたい。

第二話:子供の頭がい骨を頭に乗せて遊ぶ米兵

イラクに出動して6か月後トーマスの隊はバグダッドの西南で建設作業に携わっていたが、そこでトーマスらは大量埋葬地に出くわしたという。

冗談好きで問題児と評判の二等兵が完璧に保存されていた頭がい骨の上の部分を見つけた。それには髪の毛までついていた。二等兵は笑いながら頭がい骨を自分の頭にのせると王冠のようにぴったりはまった。二等兵は頭に頭がい骨を乗せたまま歩きはじめた。周りの奴らはシャベルやサンドバッグを落としてげらげらと笑いこけた。二等兵を止めるものはいなかった。俺も含めて気分を害したものはひとりもいなかった。

この二等兵はその後も一日中頭がい骨を頭につけたまま遊んでいたというのである。埋葬地を冒涜する行為はは明かに軍の規約に違反する。しかも頭がい骨を頭につけたまま一日中歩き回っていた二等兵を上等兵が誰も注意しなかったというのは先ず考えられない。ところで、2006年の10月頃、アフガニスタンの埋葬地で見つかった骸骨と遊んでいたというドイツ兵の話がドイツではかなり問題になった。スコット・トーマスはその頃すでにイラクに出動していたが、アメリカ兵はイラク入りする前にドイツで訓練を受けるので、ドイツを通り越したほかの兵士らからこの話を聞いて知っていた可能性は大きい。別の国の軍隊がしたことをまるで自分の体験でもあるかのように書いたとしても特におかしくはない。

第三話:戦車で犬を轢き殺すことが好きな悪趣味な米兵

トーマスの友人の二等兵にブラッドリー戦車の運転手がいたが、彼は機会がある毎にガードレールやフェンスを壊し、周りにある屋台やマーケットのスタンドを壊して走るのが好きな人間だったという。

...奴が一番すきな標的は犬だった。 時々勇気のある犬がブラッドリーを追いかけまわし、アメリカでトラックに吠えるみたいにブラッドリーに吠えるやつがいると、二等兵は好都合とばかりにハンドルを切って犬のしっぽを戦車に巻き込むんだ。奴は何匹犬をころしたか運転席のダッシュボードの上においてある緑色の帳面に記録していた。ある日奴は三匹も殺した。 奴はブラッドリーの速度を落とし犬をおびき寄せて近くまできたかと思うと戦車を右に急転させて犬の足をすくった。足がひっかかった犬をしばらく引きずり回してから、ぴくぴくしてる犬を放してやるんだ。そいつが大声で笑う声がラジオから響いてきた。帳面にもうひとつ記録が伸びた。二匹目の犬は簡単だった。通り道でひなたぼっこをしていた犬は逃げる暇もなくスピードをあげているブラッドリーの下敷きになった。犬の上半身は完全に激しく痙攣している下半身から引きちぎられていた。顔は太陽に向けてもちあげられたまま何もおきなかったかのように微笑んでいた。

訳していて胸が悪くなった。(おえ!)

July 28, 2007, 現時間 5:41 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 27, 2007

人気テレビ番組の反戦テーマで垣間みたアメリカの意外な素顔

娯楽番組 , 狂ったメディア , 音楽芸能関係

私とミスター苺が好きで見ている番組にSo You Think You Can Dance?というダンス番組がある。意訳すると「あなたは踊れるつもり?」というような意味になるが、番組の構成は全国からオーディションを受けて受かった男女合計20人のセミプロダンサーが、毎週いろいろなジャンルの踊りに挑戦。水曜日に踊りを披露し木曜日に視聴者の電話投票によって一番票の少なかった男子と女子が毎週一人づつ取り除かれていき、最後の週に残った4人からチャンピオンが選ばれるというもの。

この人気番組において、昨日、木曜日の結果ショーで不思議なことが起きた。先ず審査委員の一人でもあり振り付け師でもあるミア・マイケルが水曜日に着ていた上着が米海兵隊の制服にそっくりであっただけでなく、階級を示す喪章が逆さまに縫い付けられていたことに対して長々と謝罪をした。どうやら視聴者の間から海兵隊員でもない人間が制服を着ているというだけでも失礼なのに、喪章を逆さまにつけるとは海兵隊をばかにするにもほどがあると苦情が寄せられたらしいのだ。

ミア・マイケルはファッションのつもりできていただけで、それが海兵隊をばかにする意味になるとは全然気が付かなかっ、無神経なことをして申し訳ないと誠意を込めて謝った。

それに続いて審査員長でプロデューサーでもあるナイジェル・リスコーは、ウエイド・ローブソン振り付けの水曜日の課題ダンスのテーマが「反戦」だったことについて、決して軍隊を侮辱する意味ではなかったと釈明。価値のある戦争が存在することは認める、あのダンスは特定の戦争への反対意見ではなかったのだ、しかし戦争に反対でも軍隊は応援することは出来るはずだ、第一平和を求めない市民がどこにいるだろうか、と問いかけた。ナイジェルの口調から平和を訴えかけてクレームがつくなどとは思ってもみなかったという彼の気持ちは明白だった。しかしウエイドは番組中に「テーマは反戦だ」とはっきり断言していたのを私は聞いたし、戦争中に反戦だと言えば今の戦争に反対してると取られて当たり前だ。

頭の悪い芸能人がリベラルであることはよくあることなので、ナイジェルや、ウエイド、そしてミアが反戦派のリベラルだったとしても別に不思議でもなんでもない。ミアのようにコンテンポラリーの振り付けをするような芸術家は案外世情には疎いので制服の意味を知らなかったというのも多分本当だろう。それに芸能界が何かにつけてリベラル思想を観客に押し付ける傾向は何も今始まったことではないので、水曜日の課題ダンスを観た時もそのテーマには苛立ちはしたが驚きはしなかった。ただ私は振り付け師としてのウエイドを高く買っていたので多少失望したし、これからも彼の振り付けを偏向なしにみることは出来ないだろう。

しかし私が驚いたのはウエイドの反戦テーマやミアの制服ではなく、それに対する視聴者の反応である。普通リベラルが自分の政治思想を明かにした場合、彼等はそれが一般的な認識だと思っているから特に説明の必要があるなどとは考えない。それが番組の冒頭に視聴者に謝罪したり釈明したりしなければならないと判断したということは、テレビ局にかなり多くの苦情が寄せられたのだと判断すべきだろう。

無論競争率の高いテレビ番組ではほんの一部の人からのクレームでも神経質になるのは当たり前なので、これだけで視聴者の政治的見解を理解できるとは私は思っていない。ただ、番組が終わってすぐ、私は番組のファンが集まる掲示板を覗いてみたのだが聞き慣れた反戦派連中の「ブッシュの嘘で人が死んだ!」「ナイジェルが謝る必要はない!」「言論の自由を守ろう」というような投稿に混じって、「自分の夫は海兵隊員だ。ミアの上着には頭にきた」とか「軍隊のおかげで君たちが好き勝手なことがいえるのだ、感謝しろ」といったような投稿も案外あったことに私はまたまた驚いてしまった。

下記の二つの投稿は問題の水曜日の放映があった直後、掲示板で「海兵隊への侮辱」というスレッドで200以上寄せられた海兵隊員たちからの典型的な苦情である。

自分は海兵隊の曹長であります。私はこの下らない番組はこれまで見たことはなかったのでありますが、たまたま観ていたらミアが海兵隊の青い正装用上着をきているのに気が付きました。我々がこの制服を着るためにはその権限を取得しなければならないのであります。それをミアは全国放送のテレビで着ていただけでなく、ボタンもかけず喪章を逆さまにつけて着ていたのです。今は70年代ではありません。自分も自分の同胞も我々のする仕事をからかうような真似はしないでいただきたいと存じます。ウィリアム曹長、米軍海兵隊

私は元海軍将校であり光栄にも海兵隊基地で仕事をした経験のあるものです。私もミアの上着は制服をきる特権を得た勇敢な海兵隊員に対する侮辱だと思います。テレビ局は謝るべきです。シャーマン大尉、米海軍退役

正直言って私はミアの上着が軍隊関係のパターンだなとは気が付いたが、それが海兵隊の正装だったとか、喪章が逆さまだなどということには全く気が付かなかった。しかし海兵隊員にしてみれば自分が苦労してあの制服を着る特権を得たのに、脳天気な振り付け師などにファッション感覚などで着てもらいたくないというのは本当だろう。それ自体は分かるのだが、そういう人たちがこの番組を見ていたという事実が興味深い。

さてそれとは別にウエイド・ローブソン振り付けで10人のダンサーが全く同じ踊りをしたダンスのテーマは「反戦」。それぞれのダンサーがピースマークのついたシャツを着て、背中に「平和」「希望」「忍耐」といったスローガンが書かれていた。踊り自体もウエイドとしてはかなり質の低いつまらないものだったが、私はミスター苺に「どうして、『勝利』『勇気』『名誉』てな言葉は出てこないのかしらね。」と話していたほど反戦色の濃すぎる内容だった。これに対しても苦情が殺到した。

...私は本日の過激な反戦メッセージにはとても失望しました。この番組のプロデューサーは我々が楽しみのために戦争をしているとでも思っているのでしょうか? 私たちは私たちの命のために戦っているのです。どうしてこんなことが分からないのでしょうか。...私の娘はこの番組の大ファンで、去年はデトロイトでツアーも観にいきました。今年もツアーに参加する予定でしたが、この「平和」ダンスを見て、お金は反戦番組を支持するために使うよりましな使い道があるだろうと考え直しました。アメリカに神のご加護を! 匿名主婦

面白いのは反戦派の何気ない行動が愛国者たちの反感を買うと、彼等はこぞって我々の反論は彼等の言論の自由を脅かすものだと批判することだ。リベラルや反戦派はまるでそれが常識でもあるかのようにブッシュ政権の悪口や反戦の意見を平気でどこでも言い出す。彼等は自分達がダンスコンテスト娯楽番組という全く政治見解の表明には適切でない場所で自分達の偏向した意見を我々に押し付ける自由は主張しても、何の関係もないところでいちいち侮辱される我々が反論する「言論の自由」は認めない。我々がもし彼等のあまりのリベラルな意見に反論すれば、「娯楽番組の掲示板で政治の話など持ち込むな」とこうである。自分達が不適当な場所で政治見解を注入したことなどおかまいなしだ。

アメリカメディアは70%のアメリカ人がイラク戦争に反対しているといい続けている。戦争がそんなに不人気なら反戦をテーマにしたダンスくらいで視聴者がいきり立つほどのこともないと普通は思うだろう。だが、たった30%でも視聴者は視聴者。視聴者の30%を失ってもかまわないと考えるテレビプロデューサーなど存在しない。特定の観客を対象にした地方劇場じゃあるまいし、色々な考えの視聴者が観ているのだということを番組側は考慮にいれるべきだっただろう。

それにしてもダンス番組のファンにこれほど軍関係の人や保守派の視聴者が多いと知って私としてはうれしい出来事だった。今後番組のプロデューサーは視聴者の多くが保守派であることを念頭に置いて政治見解の注入は極力避けてもらいたい。視聴者は家族だんらんでダンス番組を見る時くらい戦争のことなど忘れたいのだから。

July 27, 2007, 現時間 2:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 26, 2007

韓国はアフガニスタンへ増兵せよ!

対テロ戦争 , 東洋危機 , 狂ったメディア

韓国在住(だと思う)のアメリカ人のブログ、the Marmot's Holeのロバート(Robert Koehler)によると、韓国のメディアはもしアフガニスタンでタリバンに捕われの身となっている韓国人宣教師23人(一人殺されていまは22人、8人が解放されたというニュースはガセネタだったおようだ)が殺されたなら、これはすべてアメリカのせいにするつもりらしい。

韓国のメディアのいい分は、アフガニスタン政府がタリバンとの人質交換交渉に応じない理由は西側、、つまりアメリカとその忠犬イギリスから圧力がかかっているからだというものだ。なにしろアフガニスタンは外国からの資金援助を非常に必要としているため、ハミッド・カルザイ首相はアメリカや連合軍に遠慮しているというのである。つまり全てアメリカが悪いという結論だ。

しかしロバートはカルザイ首相が交渉に消極的な理由はほかにあると指摘する。それは韓国政府がアフガニスタン政府に影響を及ぼせるほど、アフガニスタン戦争に貢献してきていないということにある。

ヨンハップ紙は考慮にいれていないが、カブールがタリバンの要求を無視しているのは a) 誘拐を利益のある商売にしたくないということもあるが、それよりも b) 韓国の対タリバン戦争における貢献はゼロに近いということがある。たかが200人の非戦闘員、しかも今年末にはそれすら撤退することになっている。囚人たちは解放されればその足で学校や病院やその他のインフラを破壊し、アフガン市民を殺しやアフガン軍および同盟軍を攻撃しはじめるに違いない敵である。そんな危険な敵をアフガン政府が入国すべきでないのに無責任に入国して違法ともとれる好ましくない活動(キリスト教の布教)をしていた人たちを救うために解放する理由など全くない。今年のはじめアフガニスタン政府がイタリア人記者を救うために5人のタリバンテロリストを解放したのは、カルザイやブッシュの真心からの行動などではない。アフガニスタン政府がそうしたのはイタリアから2000人の兵を即撤退させると脅かされたからである。影響力とは稼ぐものだ。残念ながらソウルはそれを全くしていない。

では韓国はどうすればいいのだろうか?ロバートは韓国はアメリカを責める暇があったら、アフガニスタンから200足らずの非戦闘員を撤退させるなどといってないで、反対に数千人の兵を治安維持や警察官として派遣すべきだという。韓国がアフガン政府に多少でも幅をきかせたいとおもうのであれば、その権限は稼がねばならない。無論そのような行為はタリバンを怒らせ、人質は皆殺しにされてしまうかもしれない。だが、アフガン政府が交渉に応じない以上、何もしなくても人質の運命にはあまり希望は持てない。

しかし韓国が誘拐や脅迫に怯まず力で応答すれば、すくなくともタリバン及び全世界に韓国は馬鹿にできないと分からせることが出来る。なにしろアフガニスタンにはまだ150人からの韓国人宣教師やボランティアが活動しているのである。将来韓国人の拉致を防ぐ意味でも、韓国は今、断固たる姿勢をとり腰抜けではない姿をタリバンに見せつけておく必要がある。

July 26, 2007, 現時間 5:41 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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June 28, 2007

アメリカ公共放送から閉め出された穏健派イスラム教徒の訴え

宗教と文化 , 狂ったメディア

アメリカにはPublic Broadcast System (PBS)という公共放送ネットワークがある。これは日本のNHKとは違って視聴料は見たい人だけが払うことになっているが、ケーブルなどと違って払っても払わなくても受信できるため、ただ観をしてる人が結構いる。私も昔はよく観ていたので一時期受信料を払っていたが、その政治的に左より偏向に嫌気がさして「協会を止めろ!」というカトリック教会バッシングのドキュメンタリーを最後にほとんど観なくなっていた。

さて、そのPBSがAmerica at the Crossroads(岐路を迎えたアメリカ)というドキュメンタリーシリーズで、イスラム教を特集する企画がありMoslims Aginst Jihad(聖戦に立ち向かうイスラム教徒たち)という二部作もその一部として制作された。ところがその編集段階に入ると、その内容がイスラム教に対して批判的過ぎるという理由で何度もPBSからクレームがつき編集につぐ編集がおこなわれた。しかしPBSはそれでも満足せず、もともとのメッセージがかわってしまうほどになったため、制作者はこれ以上の変更はできないと主張すると、PBSはシリーズの一部としての報道は拒否するという結果となった。私はクロスロードの一連のシリーズをみたわけではないのだが、どれもこれもイスラム教に同情的なものばかりだったという話である。

制作者のフランク・ギャフィー氏とマーティン・バーク氏(Frank Gaffney and Martyn Burke)はここ数カ月の間、右翼系のラジオ番組やブログなどを使っていかにPBSが不均衡な番組つくりをしているかを批判しながら、同時にこのドキュメンタリーを放映してくれる放送局を探していた。その努力の甲斐あって「公平で均衡」をうたい文句としているフォックスニュースチャンネル(FNC)が「PBSに閉め出された番組!」と完全に挑戦的な姿勢で先週の土曜日と日曜日に二部作の後編一時間を放映した。(前編のIslam vs Islamイスラム対イスラム、は当初予定されていた全国放映ではなくPBSオレゴン局のみで放映となった。)

このドキュメンタリーでは、欧米に移住したイスラム教移民たちの間で、地元の法律とは全く相容れない厳しいイスラム法が多くのイスラム教徒(特に女性)を虐待しているというもので、イスラム教えを守りながら欧米社会で生き抜こうとする穏健派イスラム教徒の苦労が描かれている。

ドキュメンタリーのなかでは、イスラム過激派が信者に強要する「名誉殺人」が取り上げられているが、デンマークでイスラム教徒でない男性とかけおちした若い女性が実の兄弟に殺された話や、夫との離婚を望む妹を実の父親から殺せと命じられ、それを拒んだ兄が父のやとったチンピラに半殺しの目にあった話などが描かれている。

またカナダやアメリカで発覚したテロ未遂事件なども、ヨーロッパの各地で聖廟やインタネットで聖戦主義の過激な教えに洗脳された若者たちの仕業だったことなどが暴露されている。完全に西洋化していたデンマークのイスラム系移民女性はデンマーク生まれの息子が過激派に感化されイラクへ行って戦いアメリカ軍に取り押さえられたことを「自分の息子とは信じられない」と嘆いている図は悲劇的である。

そんななか、このドキュメンタリーはフランス生まれのイスラム系ヒップホップ歌手が過激派イスラム教徒に聖戦のために警察署を爆破しろと命じられたりイスラム教のために音楽をあきらめろと言われて聖戦主義を見限ったという話をする。ドキュメンタリーはこの若者が音楽を通じてイスラム教が本来あるべき姿をフランスの若者たちに訴えているという希望的な旋律で終わる。

こういう番組を閉め出したアメリカの公共放送とはいったいどういうものなのだろうか?リベラルな思想を持つならこれだけ弾圧的な聖戦主義は真っ向から反対するのが道理というものではないだろうか。それがイスラム教過激派と一緒になって穏健派を黙らせようとするPBSとは自由の国アメリカの風上にもおけない放送局。

ハッキリ言ってアメリカのリベラルがいくらアメリカ保守派に対抗するためとはいえ、過激派イスラム教徒と手をくむということ自体どっかおかしい。回教の厳しい規制がもしアメリカで実施されたならば一番最初に苦しむのはリベラルだ。

リベラルが謳歌しているセックスと暴力に満ちたハリウッド映画や歌謡曲も、同性愛者が幅をきかすファッション界など、シャリア法の下ではすべて廃止されるのだ。これらに関わった人々はみな生き埋めだの投石の刑に処されるのだ。どうしてそんな宗派を支持しそれに立ち向かう人々を黙殺するのか?

私には不思議でしょうがない。

June 28, 2007, 現時間 1:04 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 27, 2007

米軍隊志願兵が減っているという嘘

イラク関係 , 狂ったメディア , 防衛

先日アメリカ軍に志願する黒人の若者の数が減っているという記事を読んだ。(下記は24日付けのAPより)

WASHINGTON (AP) - 黒人のなかで軍隊に志願する人の数が最近極端にへり、アフガニスタン・イラク戦争が始まって以来三割以上の減少となった。他の仕事への可能性が急増しまた親戚などから志願を止められることが多いのが原因だ。

APが取得した統計によると志願者は四つすべての正規軍で減っており、州兵、予備軍になるとその数は劇的な落下をみせている。

この調査結果は(二つの)戦争への不人気が増えていることを反映しており、特に家族やほかの大人たちが軍隊志願を考えている高校生や大学生に(軍隊よりも)教養を高めるかキャリアを目指すべきという意見が影響を与えていると思われる。
...

ペンタゴンの統計によると2001年には51,500人が正規軍に志願したとある。しかしその数は2006年には32,000人と38%の減少となった。

この記事を読んでいて先ず最初にわき起こる疑問は「黒人の志願兵が減っているというが、白人やその他の人種の志願兵も減っているのだろうか?」というものだろう。で、この記事には書かれていないが、いやこの記事には書かれていないからこそ、他の人種の志願数は減っていないとほぼ確信できる。反戦偏向丸出しのAPが米軍の志願兵の数が全体的に減っていたらその事実を記載しないはずがないからである。

イラク戦争が始まって以来、アメリカの主流メディアが何度も何度も繰り返してきた嘘に、アメリカ軍人の間で戦争は不人気であり士気が落ちているというものがある。だが実際に現役軍人たちに直接「イラク戦争について士気は高いか?」などというアンケートをとれば「高い」という答えが圧倒的にかえってくることが分かり切っているため、志願兵が減っているという二次的な現象を報道することで軍人の間で戦争は不人気という世論操作に余念がないのである。

さてそうなってくると実際にアメリカ軍の志願兵はどうなっているのかという話をせねば片手落ちだろう。 The Countervailing Force6月12日付けワシントンポストに載ったこの記事を紹介している。

陸軍五月の志願兵目標数に満たず。二年ぶりに最初の大幅減少。

昨日公開された統計によると海軍、海兵隊、空軍は五月の志願兵ゴールを超えたが、陸軍と空軍の州兵隊はゴールに満たなかったことが明らかになった。

陸軍は5,101 の志願兵を得た。これは目標数の5,500に満たない数であるが、2006年10月1日に始まり2007年9月30日に終わる今年度中の目標である8万人は満たせそうだとある。

「五月は歴史的にいって志願には難かしい月なんです。」と陸軍報道官のアン・エッジコム少佐は説明する。高校の卒業式や他の春のイベントが多いため志願兵の注意を引くのが難かしいという。

陸軍州兵隊は目標の88%を、空軍州兵隊はその77%を達成した。

海兵隊は五月2,225の志願兵が入隊しており、目標の1,665人を大幅に上回った。また海軍は目標ぴったりの2,709人、空軍は目標の 2,451人を獲得した。

ワシントンポストの記事によれば、正規軍の目標は陸軍が400人ほど満たなかったことを除けば、後は目標を達したか超えたかしている。ということは黒人志願兵が減った分、他の人種がその穴を埋めたことになる。軍隊には一般人口に比べると多少黒人の割合が多い。その原因は色々あるだろうが、経済的な理由がよく取り上げられている。APの記事にもあるように、最近のアメリカは経済状態が良いため、若者がつける職業も選択の余地が高い。ということは軍隊への人気が下がっているのは経済面の影響が大きく、戦争が不人気であるためだと断言することはできない。

APほどではないが、ワシントンポストの記事でも印象操作が行われていることに気付かれた読者は多いだろう。この記事で一番注目されるべきなのは陸軍の志願者が減ったことではなく、海兵隊への志願者が大幅に目標を超えたことにある。陸軍報道官のアン・エッジコム少佐も指摘しているように、5月と6月に軍隊志願兵の数が減るのは普通の状態である。それというのもアメリカの学校は6月に卒業式があるので、学校を卒業した高校生や大学生は若者として最後の自由な夏を楽しむため夏休みが終わる9月になってから志願しようと考えるからである。

また、陸軍への志願兵は多少減ったとはいえ、他の正規軍のほうは目標に達しており、減っているのは州兵である。もし上記にあげた二つの記事がいうように、イラク戦争が不人気なため志願者の数が減っているというのが本当だったとしたら、戦場へかり出される可能性が一番高い隊が一番不人気になるはずであるが、実際はその逆である。

戦争において一番危ない戦場へ送り込まれるのは誰かといえば、それは圧倒的に海兵隊だろう。その次が陸軍でむろん空軍は常に危険な空を飛ぶことになる。海軍は比較的安全だが、それでも中東で戦争が起きていれば長期にわたる出動が期待される。また正規軍と比べて予備軍や州兵隊は後方の援護が主な任務であり最前線にいく可能性は低い。それを考えると現在軍隊に志願した若者の傾向は実際に戦場へいく可能性の高い部署ほど人気があるということになる。

結論からいうならば、不人気な戦争とか不人気な軍隊というのはアメリカメディアが作り出した幻想であり、実際にはアメリカの若者はメディアが考えるほど腰抜けではないということだ。

私は仕事柄、軍人さんたちと会う機会が多いが、このあいだ何気なく女性の下士官らとテレビ番組の話をしていた。その時1980年代後半に人気のあったアニメの話が出て、ひとりの子が「あ、それ私が生まれる前」というので「え〜?何年生まれ?」と聞いたら「1989年」といわれて愕然となった(笑)。現在18歳の彼女は911当時まだ12歳。明らかにイラク戦争が始まってから志願したわけだが、そう思って回りを見ていたら一緒にいた軍人さんたちはみんなほとんどが18〜9歳。

頼もしいなあ、と改めて感じてしまったのであった。

June 27, 2007, 現時間 9:31 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 16, 2007

高まるイギリスの反ユダヤ思想 その2

ヨーロッパ , 中東問題 , 宗教と文化 , 狂ったメディア

さて、昨日に引き続きイギリスで起きているイスラエルボイコット運動についてお話しよう。今回はジャーナリストたちによるイスラエルボイコットである。これについて政治的にはかなりリベラルで左よりだが、ことイスラエルに関しては正当な意見を述べているユダヤ系アメリカ人弁護士のアラン・M・ダーシュウィッツ氏(Alan M. Dershowitz)のコメンタリーから読んでみよう。

最近投票されたイギリスの全国ジャーナリスト協会(NUJ)の偽善はベネズエラの独裁者ヒューゴ・チャベズの反左翼政府メディアを弾圧する方針に全く沈黙しながらイスラエルだけをボイコットするという提案によって完全に明かになった。 パキスタンのムシャラフも多大なるメディア弾圧をおこなっている。左翼が好むキューバ、中国、イラン、北朝鮮、そしてズィンバブエといった国々では日常的にメディアが弾圧されジャーナリストが拘束されるなど普通である。しかしこうした民主主義や自由主義を弾圧し独裁政権をもつ国々に関しては、崇拝するかのように、イギリスのジャーナリスト協会からは一言の苦情もでない。世界でも数少ない報道の自由を保証しているイスラエルだけが、処罰の標的になるのだ。アラブ人やイスラム教徒のジャーナリストでさえイスラエル国内では他のアラブ諸国よりもよっぽども自由である。パレスチナテロリストがジャーナリストを殺害したり誘拐したりして脅迫しているというのに、イギリスのジャーナリスト協会は言論の自由を弾圧するハマスに牛耳られているパレスチナ政権を(批判の対象から)除外する。その理由は明らかだ。イギリスのジャーナリスト協会はジャーナリストの報道の自由を保証することなどより、ユダヤ民族国家を盲目的に糾弾することしか興味がないのだ。

全く同じことがイスラエルの学識者をボイコットする投票をしたイギリスの大学短大協会(UCU)にも言える。(中略)イスラエルはアラブやイスラムのどの国よりも世界のほとんどの国よりもイスラム教徒やユダヤ教徒に同じように学問の自由が認められている国だ。 イスラエルの科学者が人口比率からいえばどこの国よりも多くの救命医学を開発している。にもかかわらずイギリスの学会はイスラエルだけをボイコットするというのだ。これも学問の自由や科学的研究を守るなどという建前とは全く関係がない。これはすべて反イスラエルという差別意識によるものだ。

これじゃあまるでナチスドイツが「ユダヤ科学」と言ってドイツからアインシュタインを初め多くのユダヤ人科学者を追い出したのと全く変わりがないではないか。

しかし、イギリスのこのあからさまなイスラエル差別は世界中の科学者から反感を買っている。何千というアメリカの科学者たちは自分達は名誉イスラエル人であるとして署名を集めイスラエルの学者がボイコットされる集会には参加しないと宣言した。

現にノーベル賞受賞者のテキサス大学のスティーブン・ウエインバーグ教授(名前からいって多分ユダヤ系)は7月に予定されていた帝国ロンドン大学への訪問をキャンセルした。その理由について教授は次のように語っている。

人によってはこうしたボイコットはユダヤ民族に向けられたものではなく、単にイスラエルに向けられたものだとおっしゃるでしょう。しかし歴史的にイスラエルに向けられてきた攻撃や、弾圧的な中東諸国のことを考えた場合、イスラエルをボイコットすることは道徳上の盲目を意味しアンティセメティズム以外のどんな理由も考えられません。(但一つ考えられる他の理由はイギリス国内のイスラム教徒に対する迎合くらいです。)私はこのような傾向はガーディアン紙や、インディペンデント紙やBBCの報道に反映しているのをこれまでにも度々見てきました。ですからNUJがこのような行動をとることには別に驚きません。

しかしイギリスによるこのようなボイコットはかえって世界からイギリスのジャーナリズムや学会がボイコットされる結果になるのではないだろうか? 少なくともユダヤ系科学者の多いアメリカの学会を怒らせることはイギリスの学会にとってはかなりの痛手となるはずだ。

そうなったら自業自得だ。

June 16, 2007, 現時間 1:08 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 30, 2007

あんぽんたんが語る安倍首相訪米の意義

狂ったメディア

1984年からずっと日本在住の日英語通訳、国籍不明のあんぽんたんことビル・サコビッチ(Bill Sakovich)君のブログで今回の安倍首相訪米が持つ意義が議論されているので紹介したい。

先ずビルは今回安倍さんのアメリカ訪問はこれまでとはかなり違うと言う。安倍首相は、これまで日本がとってきた柔な姿勢はもうとらない、戦後はもう終わったのだ、21世紀に向けて強き日本をみよ!とはっきり独立宣言をしたのだと言い切る。

言っておくがこの日本人は自分の主張をやんわりと遠まわしな言い方で表現した。しかしこの日本人はやんわりと遠まわしに「ほっとけ!」と言う達人でもある。

さすが日本に20年以上も在住しているだけあって解ってらっしゃる。先ずはビル君が引用しているのは安倍さんキャンプデイビッドの首脳会談でしたこの発言。 元の日本語発言の資料がないので英語からの逆翻訳になったことをご了承いただきたい。

「大統領にもご説明いたしましたが、我が内閣の使命として私は日本が戦後体制からの脱却を目指します。その目的のひとつとして、日本の周辺の安全環境が大幅に変化していることに対応し、私は訪米前夜、わが国の国防に利益あるよう合法的基盤を改正する目的でブルーリボン委員会設けました。」

これは具体的にはどういう意味を持つのか、あんぼんたんことビル君に説明してもらおう。

平たく言えばだ、「第二次世界大戦は終わったんだよ。俺達が戦後みてえな自虐的な行動をすると思ったら大間違いだぜ。おれたちがよ外国がなんだかんだ言う度に這いつくばっておべんちゃら使ってた時代は終わったんだよ。かつては二カ国間交渉で他国が帝国日本の所業を持ち出す度に後退したけどよ、そういう時代は終わったんだよ。俺たちゃ60年もおとなしくしてきたんだぜ、お前らの何倍も責任ある行動をとってきたんだよ。ほんでもってものすげえ額の血税を国際社会に貢献するため使ってきたんでえ。今後国際社会でまともに扱われねえなんてことは承知しねえ。おう、それからよ、戦後にピョンヤングとかから俺達が攻撃されても正当に防衛できねえように無理やり飲まされた憲法だがよ、改正すっからな、そのつもりで。」とまあこういう意味だ。

すごいなあ(笑)。本当に安倍さんはそんなこと言ったのか? さて、問題になってる慰安婦問題にしてもビル君は安倍さんが強気で反撃したと語っている。安倍さんの言葉はこれだが、

「人間として首相として心から同情し申し訳ない思いだ。21世紀を人権侵害のない世紀にするため努力する」

これについてもビル君の分析は鋭い。

この謝罪は戦争中に「女性たちを強制的に性奴隷にしたこと」にではないことに注目。事実首相は単にニューヨークタイムスが数ヶ月前間違って記述して問題になった、経済的な理由などで朝鮮の女性が強制されたと感じたような状況は悔やまれるべきである、という発言を言い換えただけに過ぎない。

言い換えれば安倍首相はキャンプデイビッドでみんなの前にたって(ニューヨークタイムスも含む)全く同じことをいっただけなのに、今度は賞賛されたってわけだ。

しかも笑っちゃうのは、慰安婦問題日本謝罪決議案の提案者であるマイク本田議員すら、ちゃっかり安倍さんの言い回しに騙されて納得してしまったと言う点だろう。実はカカシもさっき本田議員のホームページでこの声明を読んだばっかりだった。

「安倍首相の発言の理論的な延長として、首相の個人的な感情を通して日本政府が公式に間違いのない表現をしたと受け入れられます」

ビル君は本田議員はちゃっかり安倍首相に手玉にとられたのだと言う。本田議員の政治的な立場などこんな拘束力のない議決案を通してみても何の意味もない。だが、本田議員は韓国系アメリカ人の票は獲得できたし、中国政府の息のかかった市民団体からも多額の政治献金をもらったみたいだから笑いが止まらないといったところだろうか。(私は本田議員が日系人だから日本の味方をすべきだなどという人種主義的なことを言う気はないが、中共がコントロールする市民団体がその意味を無視したと思うならナイーブというものだ。)

ところで、昨日のPBSのインタビューでも出た、安倍氏は保守派の基盤からの支持を失うのを恐れて国粋主義的な発言を続けているのではないかという懸念についても、ビル君はそうではないといい切る。

安倍首相は自民党にとって一番重要な立場として過去15年間今日の日本の政策を形成してきた人物である。彼は他人に恩を着せられているような人ではない。...

これは日本の長い伝統だが与党は特定の任務を遂行するにふさわしい総理を任命することになっている。このやり方は真珠湾攻撃の前からのものだ。しかし当時は政権は短生命であり狭い任務が終わり次第解散していた。首相は国民からの人気によって選ばれたわけではない。

今日でも安倍内閣の役割を考えると昔と同じ方針が貫かれていると私は思う。自民党は特定の任務を果たす意思があり、その目的達成のために安倍氏を選んだのだ。そして彼こそがその目的を党のなかで推し進めていた人に他ならない。それには憲法改正、防衛庁を内閣の防衛省へと昇進させる、(すでに任務完了)そして第二次世界大戦の章を閉じる。彼らはこの任務完了までには数年かかると気がついている。

しかし、ビル君いわく、アメリカの主流メディアは安倍首相の主旨を完全に読み間違えたのだと言う。カカシが思うにアメリカのメディアが安倍氏の真意を理解できなかったというなら、かえってそのほうが日本にもブッシュ政権にも都合がいいと思う。だがすでにアメリカメディアは安倍首相を国粋主義の右翼と決め付けていることでもあり、今後日本が憲法改正だの核武装だの言い出したら、なかなか難しいことになるだろう。

April 30, 2007, 現時間 4:36 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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April 29, 2007

犯罪者の国籍、人種、宗教は公開すべきか?

宗教と文化 , 狂ったメディア

この間のバージニア工科大学乱射事件の犯人が韓国系移民だったことから、AAJA(Asian American Journalists Assoication)というアメリカの東洋人ジャーナリストでなりたつ団体が犯人を「東洋人」と報道するのはやめるべきだと声明文をだした。要するに大量殺人鬼が東洋人だとなると東洋人のイメージダウンになるというわけである。

東洋人が何か社会的貢献をした場合にはやたらに「東洋系アメリカ人」と強調するくせにまったくのダブルスタンダードというものだ。だいたいチョーなんとかなんていうヨーロッパ系移民がいるか?名前だけで韓国人なのは一目瞭然ではないか、ばかばかしい。

主流メディアが犯人の国籍、人種、宗教を報道する場合に、その姿勢は全く一貫していない。例えば数カ月前にアメリカでおきたショッピングセンターでの乱射事件では犯人がイスラム教徒であったことがずいぶん長いこと明らかにならなかった。フランスでバス放火をして若い女性を大けがさせた犯人たちもイスラム系移民のギャングたちだったのに、「ヨーロッパ系でない移民の若者」とかいう遠回しな言い方をして地元イスラム教徒の神経を逆撫でしまいという気遣いがされていた。

しかしオーストラリアで白人が暴動を起こせば、「ケルテック系オーストラリア人」(注:celticとは英国のアイルランド、スコットランド、ウェールス系の人種をさす)と明記。ユダヤ教徒がモスクでも落書きした日には「ユダヤ人ユダヤ人」と大騒ぎになる。

私は、だいたいからして、ある犯罪をおかした人物の国籍だの人種だのでその人間の属する社会全体を白い目でみるような人種差別的な考えに問題があるのであり、報道すること自体に問題があるとは思わない。ある日本人がイギリス人女性を殺したら、日本人は皆猟奇的な殺人鬼だなどと思う人がいたらその人の神経がおかしいのだ。

ただ宗教の面においては、イスラム過激派によるテロリスト問題があるので、犯人の行為がテロなのか単なる個人の犯罪なのかを識別する意味でそれなりの判断はされなければならないが。また外国人暴力団による犯罪などがあった場合には犯人がどのような犯罪グループに所属しているのか突き止める必要もある。

私が長々と前置きを書いている理由は、「博士の独り言」さんが批判を受けている長崎市長殺害事件の話をある左翼ブログで読んだことにある。博士はある情報源から犯人が在日韓国人だったという情報を得てそれを発表した。左翼ブログによると博士は、犯人が在日韓国人だったとして、バージニアの件といいこの件といい韓国人は暴力的だというような書き方をしたとある。もし博士がそのような書き方をしたのなら問題はあるが、しかしこの反響はそういうものではないというのが私の印象だ。

博士を攻撃している人々は、犯人が「朝鮮系移民の子孫」だったという報道が気に食わないのである。これは非常に人種差別的な考え方だ。犯人の祖先がどこの国の人間であろうとどうでもいいことではないか。たとえ彼が在日でもほかの在日韓国人に関係はないはずだ。祖先が同じ民族だということと個人の犯罪と何の関係があるのだ?

この間のイギリス女性が殺された船橋は私の故郷であり、あのあたりの英語学校には私も父も通ったことがあるし、知り合いのアメリカ人が何人か英語講師をしていたこともあるので他人事という気がしない。正直こういう事件で故郷の名前が出てくるのは個人的に非常に気分が悪い。しかしだからといって殺人犯が船橋市民だからといって船橋出身のカカシになにかしら否定的な影響があるなどということは全くない。当たり前のことだが他の船橋市民全体についてもこの事件の責任は全くない、当たり前だ!

だから私は左翼系ブログは博士への批判を取り違えていると考える。犯人が実際に在日であったかどうかということなど、ハッキリ言ってどうでもいいことのはずだ。その情報源がなんであろうとそんなこともどうでもいいはずだ。もし彼等が博士のいったことに抗議したいのであれば、「たとえ犯人が在日だったとしても、そのことで在日全体を侮辱するのは人種差別だ」といえば済むことなのだから。

私は犯人の国籍・人種・宗教がある特定の人々の場合には報道してはならないという考えには全く賛成できない。ましてやそれが地元人権団体などの圧力に負けてのことならこれは言論や報道の自由の妨げになる。

大事なことは我々が個人の行いの責任は個人にあると認識することである。偶然我々と血液や出身地を共有した人間が個々になにをしようとグループ全体には何の責任もないし、他の個々とも全く無関係だ。そのことさえ理解できれば、犯罪者がどこ出身の何人であろうと我々が常に警戒心を持つ必要はないのである。

April 29, 2007, 現時間 4:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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古森義久慰安婦問題の裏にある諸外国の陰謀を説く

東洋危機 , 狂ったメディア

昨日アップデートでちょっと紹介した産經新聞ワシントン支部の編集員、古森義久氏のアメリカの公共放送PBSとのインタビューを今日じっくり見て、以前にミスター苺が言っていたのとほぼ同じようなことを古森さんも言っているのを聞いて感動してしまった。ともかくそのインタビューの一部をさっき書き写したので掲載しよう。

まず最初のほうは司会者のファリード・ザカリア(Fareed Zakaria)が安倍首相の慰安婦問題に帝国軍は直接関与していなかったという発言についてどう思うかという質問から始まった。古森氏は軍が契約を結んでいた業者らによる強制はあったかもしれないが、それは軍の公式な政策ではなく軍自体が女性らを強制連行したという事実はないとした。しかし売春宿などの施設を軍が提供していた事実はあるのではないかという質問に、古森氏は確かに軍はインフラを提供した。それはいけないことだったと語った。下記はその続きである。

古森:軍は施設を提供した。そしてそれが悪いことだったと認めた。

FZ:なぜそれらの謝罪は受け入れられなかったように見えるのでしょうか。韓国や中国からは真の謝罪のように受け入れられていないようですが。

古森:日本の周辺には謝罪を快く受け入れられない事情があることを分かって下さい。過去14〜15年、歴代の首相たちが個人的にも正式にも謝罪してきたが(彼等には)不十分でした。中国や韓国は米の決議案にたいして(日本は)謝罪しなければならないと言っている。ハードルは常に高くなっている。

しかも思い起こして下さい。これは戦争という結果でありすでに罰せられている。死刑になっている。我々は賠償金を支払い戦争犯罪人は裁判にかけられ死刑となった。国民全体が戦勝国に屈服させられた。第二次大戦の勝者に屈服するしかなかった。死刑、賠償金、サンフランシスコ講和条約、それはあなたがたもご存じのはずです。

それで私たちにはこれ以上何ができるのでしょうか?これは日本人へのあら探しです。彼等はネチネチと人のあら探しをやってるんです。

私が日本人の慰安婦問題を要約すればこれは二重訴訟であり、二重基準であり、人種偏見なのです。

なぜ我々は大戦中の出来事に対して永久に責任をおい続けなければならないのですか? 2〜3世代前の人たちがやったことに対して何故今の人たちが責任をおわなければならないのですか?我々はこれが悪いことだって認めてるんですよ。我々はそれに対して再三謝罪し、それがまだ十分ではないといわれている。金を払ったら払ったでそれが不十分だと言われている。

今の日本を見て下さい。本当に民主的な国家で民主主義を重んじ人権を重んじている。我々は国際援助やその他の形ですばらしい人道的な国際貢献をしてきている。何故その我々が攻撃されなければならないのか、道徳的に劣るとたしなめられなければならないのですか?

FZ:あなたは人種差別といいますが、それらの攻撃は韓国や中国からのものです。アメリカは公式的にはこの問題について静観してきたんじゃありませんか?

古森:あなたねえ、アメリカの下院で何がおきているのかよく見て下さいよ。

FZ:いや、しかし、ホワイトハウスは日本を責めたりしていませんよ。それは中国と韓国です。...

古森:いまその非難はアメリカからのものです。ニューヨークタイムス、ロサンゼルスタイムス、ボストングローブ、、、彼等は日本を叩き、日本の首脳陣を叩いています。まるで日本人の遺伝子のなかに生来ながらの邪悪なものでもあるかのように。それらの事件が起きた当時の人間は今は誰もいないんですよ。 ...

FZ: ...なぜ安倍首相はこの問題についてこのような発言をしなければならなかったのですか?彼の支持基盤からの支持率低下を懸念して、自分の支持率を引き上げるひつようがあった、右翼的な支持率基盤とか、、

古森:いいえそれは明確に違うといっておかなければなりません。安倍首相はただ単に日本人記者の質問に答えただけなのです。その質問とはアメリカ下院での慰安婦決議案に関してだったわけです。我々の疑問というのは、なぜ今この問題をアメリカが取り上げなければならないかということです。我々はこの問題になんら発言をしてこなかった。ただそれおがアメリカ下院の決議案があったがゆえに安倍首相は発言しなければならなかった。なぜならこの決議案はきわめて不公平であり何かしらの国家としての謝罪まで求めている。そして安倍首相がいったことは自分は謝罪をしてるんだと、だからもうこれ以上謝罪する必要なんかないんだと、、

(中略)

FZ: 日本はどうやってこの問題から抜け出すのですか?日本が常任理事国の席を獲得しようとしたとき、私は日本への支持の少なさにあぜんとしました。支持表明をしたのはアジア中でシンガポール一国でした。日本が何百億もの援助ををこれらすべての国々にしてきたにもかかわらずです。中国だけでも300億ドル(3兆6千万円)も援助してきているにも関わらずですね。日本は大戦中におこった出来事に縛られているようなイメージです。そうした呪縛からどうやって抜け出すんですか?...

古森:過去50年間、日本人の態度というものは政府と同様、ただ我々の民主的な性質や人道的な政策をみせること以外には非難に対して何の反論もしてこなかった。

しかしそれは何の役にも立たなかった。だから今後は日本の首脳陣や日本人がはっきりと発言するのを見ることになるでしょう。例えば軍による慰安婦にかんする軍の決定や政策は一切なかったこと、たとえ彼女たちが強制があったと言っても日本は強制していない、とか。しかし私が思うに人々はもっと堂々と発言する必要があるのだと、対話をし、議論をし、ディベートを戦わす、どんな攻撃にも静観するとか善行だけでは何もなし得ないと思います。

今、日本人の間にはとてつもない失望間と悲しみと反感が鬱積しています。あなた方は新しい日本をみているのかもしれない。なぜならばすでに日米関係に由々しき亀裂が生じはじめているのですから。プライドを持った人たちがそのプライドを傷つけられたと感じるとき、精力的に同盟関係を擁護してきた人々や、アメリカ的な民主主義に忠実な日本人に対しての絶え間なく向けられる非難...

マイク・ホンダ議員は中国人たちから莫大な政治献金を得ています。中国人活動家たちは中国の国家と連帯している。非常に面白いことに朝鮮の多大な協賛もある。だから私はこれが去勢、弱体化された日本を維持していこうとする特定の国による外交的な操作だと理解できるのです。

彼等は日本をまるでなにかしらの遺伝子学的に邪悪でありなにかしら劣悪な民族であるかの如く国と民族を描こうとしている。そう私は強く感じています。

私も古森氏の意見に全面的に賛成だ。これは慰安婦問題というより、慰安婦問題を梃子にして中国や朝鮮の共産主義者と韓国の左翼が一緒になって日本とアメリカとの友好関係に亀裂を生じさせようという陰謀だ。なぜならこれらの共産主義及び社会主義国家にっとて強い絆を持つ日米同盟は目の上のたんこぶだからである。

私は特に日本の反米右翼の人々に訴えたい。共和党の支配するアメリカは軍国強化を望む日本保守派にとって強い味方なのだ。今後対テロ戦争や北朝鮮核兵器開発阻止、中国の台湾問題など世界中の国際紛争のなかでアメリカにとって強い日本は必要不可欠な存在なのである。それをアメリカ左翼や中共や韓国などの策略によって日米関係に亀裂を生むなどまさに敵の策略にはまるも同然である。

アメリカのメディアや民主党がコントロールする議会などの日本叩きにだまされてはいけない。これらの人々はブッシュ政権の敵でもあるのだ。このインタビューの司会者もいっているように、ホワイトハウスは慰安婦問題で日本を責めるようなことは何もいっていない。先日の安倍氏の謝罪に対してもブッシュ大統領は誠意のこもったものだと評価して、その問題は解決済みという態度をとっている。

日本政府もそして日本国民も、今後は遠慮せずに慰安婦問題はもう解決済みであり、戦時中の罪は戦時中の人々がすでに償った、我々現代人には関係ない、これ以上謝罪するつもりはない、と声を大にして反論していくべきだろう。こちらの善意がわかってもらえるなどという受動的な考えは甘い。今後は能動的に積極的に日本の立場をはっきりさせ、米共和党政権ともこれまで以上に強い連帯の絆を結んでいくべきなのだ!

April 29, 2007, 現時間 2:33 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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April 28, 2007

安倍氏を国粋主義者と警戒するニュースウィーク誌

狂ったメディア

アップデートあり。後部参照

どういういきさつで私がきっこの部屋へ行き着いたのかよく覚えていないのだが、そこで日経BPネットのこんな記事を見つけてしまった。

米メディアが警戒する安倍首相初訪米の中身、立花隆著

今週の「Newsweek」英語版(4月30日号)を手に取った人は、ちょっとドキッとしたにちがいない。なにしろ表紙は安倍首相の大写しの顔で、そのわきに、“Face-Off”(対決)の大見出しが躍り、「アベは外交問題でも歴史問題でも強硬路線をとるようになった日本の立場を擁護する」というキャプションがついている。

“ナショナリスト”シンゾー・アベ

中をめくると、1ページ丸々使った大きな写真の安倍首相が登場するが、今度は安倍首相の顔は1円玉ほどの大きさしかなく、写真の大部分は、日章旗の赤い丸の部分を大きく引きのばして、安倍首相が体よりも大きな日の丸を背負ったような構図になっている。

防衛大学の卒業式で演説をしている姿を撮ったもので、「ナショナリスト」というタイトルがついている。

その反対側の面には、「日本の重荷(The Burden Of JAPAN)」という大見出しの記事が載り、朝鮮人従軍慰安婦十数人の写真がズラリとならべられた大きなパネル写真が記事の中央にかかげられている。...

しかし、今回の英語版と日本語版のちがいはあまりに大きい。...とにかく、記事全体から受ける印象がまるでちがう。

アメリカ版のシンゾー・アベ首相のイメージは、ちょっとイヤな感じのする、警戒すべき国粋主義者(ナショナリスト)である。...

先にあげた、大きな日の丸の写真と、従軍慰安婦の写真がならんだパネル以外に使われているもう一枚の写真は、昨年相模湾で行われた海上自衛隊の観艦式において、護衛艦の上でキラ星のごとく居ならんだ海上自衛隊の将官たちにかこまれて、大元帥さながらに黒いハットを胸にあてて堂々の自衛隊艦船の観閲式を行っている安倍首相の姿を映した写真である。

以上3点の写真と見出しなどから受ける印象は、一言でいうならミリタリスト・アベ(軍国主義者安倍)のイメージである。



Abe

大元帥さながらにポーズとる安倍晋三首相

慰安婦の写真を載せている「日本の重荷」と題した記事のほうでニュースウィークは安倍首相について、日本の戦争犯罪を過小評価する教科書を押す「愛国教育」グループの創設者で自身も歴史修正主義者であり、東京裁判の採決を拒否した過去もある、と国粋主義者としてのイメージを作り上げている。

しかし立花氏が感想を書いているのはニュースウィークが行った安倍首相との独占インタビューのほうである。

まず、立花氏が引用したニュースウィークのこの部分だが、

「アベは心の底では保守派のナショナリストであり、繰り返し日本独自の立場を主張しようとしている。しかし、周辺諸国はまだ日本のそのような主張を受け入れる心の準備ができていない」

「日本の戦争責任を否定する歴史修正主義者は、平和憲法の改正をめざしている。もっと攻撃的な外交政策を可能にし、国際社会での発言権を強めるためだ。こうした動きや、慰安婦問題をめぐる安倍晋三首相の言い逃れは、当然のことながら近隣諸国の神経を逆なでしている」(フィル・ディーンズ テンプル大学教授)

これに対して立花氏は「警戒心をもって日本を見守る近隣諸国」のなかにはアメリカも含まれていると言う。パールハーバーで始まった太平洋戦争の主要敵国が日本だったことをアメリカはいまでも忘れておらず、安倍氏の憲法改正発言などはかなりの警戒心を持たれているというのだ。

ではニュースウィークが警戒している安倍氏の発言とはどのようなものだったのだろうか?

質問:首相はもっと強健な軍隊を持ちたいとのことですが、それは軍事を防衛のみに規制する憲法9条を改正するという意味ですか?

安倍:憲法が設立されてからすでに60年がたっています。憲法のなかにはすでに現在に適さない項目がいくつもあります。ご存じのように現在の憲法は日本が占領下にあった時に考案されたものです。大事なのは21世紀においてわが国がどのようにあるべきかという我々の考えが反映した憲法を我々日本人が書くべきだと思います。

質問:ご存じのように首相の「慰安婦」に関する発言はアメリカでは抗議で大騒ぎになりました。首相は本当に帝国軍は朝鮮や中国の女性を強制的に兵士らのセックスのためにあてがったプログラムはなかったとお思いですか?

安倍:戦時中に慰安婦として連行された方々には心から同情の念を評させていただきます。私は一人の人間として同情の念をあらわしたい。また日本の首相としても彼女たちに謝罪する必要があります。 20世紀は人権が世界のあらゆる場所で迫害された世紀でした。そういう意味で日本もこの重荷を一緒に背負わなければならない責任があると思います。我々は自らの歴史を自省してみつめ自らの責任を常に考えなければならないと思います。

立花氏はニュースウィークによる安倍氏の批判的な記事の「社会的影響力は一流の新聞より上だ」とかたっている。だから安倍氏がニュースウィークで国粋主義者とレッテルを張られるような発言を繰り返したことで日本のPRになるどころかその正反対になったと氏は語る。

安倍首相とその閣僚たちがこれまでなにかというと弄してきた右翼ナショナリスト的言辞を今後とも吐きつづけているとどうなるか。安倍首相はじめ歴代の自民党首脳のすべてが言いつづけてきた「日本にとって何より大切な二国間関係」であるはずの日米関係をどんどん悪くする方向にいってしまう恐れが十分にあるのである。

さて、ここでちょっと明確にしておきたいことがある。確かにニュースウィーク誌は安倍首相を国粋主義者で軍事強化を願う軍国主義だという印象を与えるような記事を書いてはいるが、ニュースウィークの声はアメリカ人の意見を代表しているわけではない。

カカシが何度も指摘しているようにアメリカの主流メディアはかなりの左よりであり、ニュースウィークもその例外ではない。彼等が誰かを右翼だと批判する時には「左翼のメディアよりも」という注意書きを念頭に置いておいたほうがいい。

左翼のニュースウィークにしてみたら保守派の安倍首相が気に入らないのは当然である。それ自体は日本にとって悪いことではない。慰安婦問題にしたところで、ニュースウィークが騒ぎ立てるほどアメリカでは評判になっていない。以前にも書いたが私は日本の記事を読むまでアメリカの下院で慰安婦問題がとりあげられていたということさえ知らなかったくらいだ。ニュースジャンキーの私が知らなかったくらいだから、そのくらい慰安婦問題などアメリカでは関心がないのである。

ましてや北朝鮮の核開発で本物の国粋主義軍事独裁政権の脅威が取りざたされている時に強気の日本首相が多少勇ましいことをいったからといって警戒するアメリカ人などいない。

ではなぜニュースウィークはこのような記事を書くのか? それは立花氏がいうのとは反対にアメリカと日本の仲が悪いからではなく、安倍政権がブッシュ政権にとって非常に大切な味方だからなのである。

北朝鮮との交渉問題にしても今後の対テロ戦争にしても、日本はアメリカにとって非常に貴重な同盟国だ。安倍首相のような鷹派はブッシュ大統領にとっても頼もしいはず。そこが左翼のニュースウィークには気に入らないわけだ。ブッシュ政権を擁護すると思われる政権はすべて敵とみなす、それが左翼主流メディアのやり方なのである。

だから立花氏には悪いが、安倍首相はこれまでのレトリック変える必要などない。彼のそのような姿勢がアメリカとの仲を険悪にするなどということはない。慰安婦問題を持ち出されたら今回のように当時は世界各地で人権が迫害された、とか日本は過去の過ちを悔い改め民主主義国家として生まれ変わったが、中国や北朝鮮では未だにひどい人権迫害が行われていることを指摘し、そういうことで過去の日本を責めるなら現在の共産主義国家への責任も問うべきだと反対に逆手にとってしまえばいいのである。

今後も安倍首相はアメリカ左翼のメディアに叩かれ続けるだろう。だが、アメリカだろうが日本だろうが左翼に遠慮する必要などない。今後もがんばって日本を「美しい国」にするよう努力していただきたい。

アップデート:木走正水さんとこで、ブッシュ大統領と安倍首相の対談についての朝日新聞の報道を批判する記事があるのでご参照のこと。

まず、朝日新聞よ、記事のタイトルやリードで、安倍さんが慰安婦問題でブッシュさんにドケザして侘びを入れたみたいな、あざとい印象操作をするんじゃありません、読者が誤解するでしょ。

真実を忠実に伝えてください。(注:強調はカカシ)

次に、ブッシュさんよ、なんで従軍慰安婦問題と何も関係ないアメリカ大統領が安倍首相の謝罪を当事者みたいに「受け入れ」ちゃうんですか。

ブッシュ大統領は謝罪を受け入れたのではなくて、安倍氏の誠意を評価すると言っただけなのでは? これも朝日新聞のわい曲報道のなせる技だ。

アップデート2: 産經新聞の編集長小森良久氏がアメリカの公共放送局PBSで慰安婦問題についてインタビューを受けている。Occidentalismでビデオにリンクがつながる。日本語の字幕がついているので英語が駄目なひとでも大丈夫。

アップデート3: さっき近所の本屋さんでニュースウィークを立ち読みしたが、表紙はバージニア乱射事件を現す銃弾の跡の写真で、中も乱射事件の特集がほとんどを占め、安倍首相に関する記事はたった一ページのインタビューだけ。写真もここで載せた一枚だけで、慰安婦問題の記事は全く載っていなかった。これはアメリカ版だからなのかもしれないが、少なくとも安倍首相が国粋主義者だという記事は載ってなかった。乱射事件のせいで安倍氏に関する記事が大幅に削られたのかもしれない。国際版でも表紙は同じようだが、中身は違うのだろうか?


April 28, 2007, 現時間 1:04 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 18, 2007

反戦運動に対抗、愛国者鷹たちの反撃!

アメリカ内政 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

アップデートとバンプ

アメリカ時間で3月17日の土曜日正午、ワシントンDCにおいて共産主義看板団体ANSWER主催の反戦(反米)デモ行進が行われた。この催しは数週間前からインターネットで参加者を募っていたが、元軍人らを中心とした愛国者たちが率先してこの反米交信に対抗するGathering of Eagles(鷹たちの集会)というデモ行進を主催し、こちらもインターネットを使って愛国心のある市民の参加を募った。

アメリカも世界のメディアも左翼反米派の行進は大きく取り上げるだろうが、それに対抗している愛国者たちの運動は取り上げないだろう。しかしそこがインターネットのありがたいところだ。主流メディアが無視するニュースを読者に届けることができる。

行進に参加したミッシェル・モルキンが行進の模様を写真付きで報告しているので、是非みなさんにも御覧いただきたい。東海岸はここ数日ものすごい寒波に見回れ、飛行ダイヤもかなり狂ったので集まるのは大変だったと思うが、ミッシェルの話ではカリフォルニアからわざわざ飛んできた主婦や、アラバマからバイクを飛ばしてやってきたバイカーたちなど、何千という人々が集まったという。



rally

星条旗がめだつ愛国者たち側

愛国者たちが「USA, USA」と叫ぶなか、反戦派の象徴となったシンディー・シーハン(息子をイラクで戦死して亡くしたことを最大限自分の政治運動に利用している女性)が汚らしい言葉でアメリカを罵る。ミッシェルが特に印象に残ったのはたくさんの星条旗に囲まれた愛国者に反して反米派たちが「イラク即刻撤退」と書かれた黄色い帯に身をつつんでいたことだという。「黄色とは似つかわしいや」とある元軍人。黄色はアメリカでは臆病者の色だからである。偶然とはいえぴったりだ。

CSPANというケーブルテレビがデモ行進の模様を生中継したが、CDR salamannder(サラマンダー司令官の意味)がそのテレビ中継を報告している。彼によるとイーグルたちの行進は全く報道されていないということだ。しかし映像で見る限り、反戦派の群衆はそれほど多くないようだ。これまでのANSWER主催の反戦行進では三万人程度の人出が普通だったが、地球温暖化の影響か今年の冬はものすごく寒いので気候が協力してくれないとデモの参加者は文句をいっていたらしい。

アップデート1):

行進から帰ってきたブロガー達からの報告がたくさんはいっているので、ちょっと紹介。
マリーキャサリン・ハムが戦争支持ラリーの演説者たちを映したビデオを公開している。反戦ラリーの演説とちがってみんな非常に英気のつくような元気なものが多い。反米派の演説は憎しみに満ちているが。

アップデート2):

Flopping Acesでは右翼の過激派のサインも掲載されている。「ペロシはアルカエダの味方」だ、とか「地獄へ堕ちろ裏切り者」なんてのもある。ちょっと問題だな。(笑)しかしエースの写真や記事から判断するに愛国者側と反米側とでは人数は同じくらい集まったらしい。これだけ戦争支持の人間が集まってるのにメディアは反戦派の方しか報道しない。

アップデート3):

主流メディアは反戦運動に対抗して現れた戦争支持者たちのことは報道しないだろうと思っていたら、APワシントンポストも報道したのには驚いた。反戦派の数は1万から2万。警察当局は公式発表をしないのでよく分からないようだがあまりにも寒い気候が災いして反戦派の参加者数は期待よりずっと少なかった。しかしそれとは裏腹に数百人集まればいいと思っていた戦争支持者の数は予想を遥かに上回り、反戦派ほどではなかったとはいえ、かなりの数が集まったようだ。おかげで主流メディアもこれまでのように無視することが出来なかったのだろう。

しかしさすがに偏向メディアだけあって、戦争支持者達をこき下ろすことを忘れない。

昨日(17日)の熱気のほとんどは何千という対抗議者(戦争支持者)から供給された。多くは元軍人で国中からベトナム慰霊碑の周りに集まれとよびかけられた。一部の人たちはインターネットにおいて、慰霊碑の壁が傷つけられる恐れがあるという訴えをきいてきたという。しかしそのような行為は報告されていない。(カカシ注:去年の反戦マーチで慰霊碑に落書きされたことがあったため元軍人たちが守っていたからだ。)...

一部の対抗議者たちは(反戦派の)行進者たちに裏切りものなどと罵倒やヤジをとばした。反戦派も答えて怒りの言葉を反復し途中警察が口げんかがエスカレートしないよう仲裁にはいることもあった...

一時、行進が始まる前に対デモ行進者たち(戦争支持者)はアスファルトのコンスティトゥーションの歩道の両脇にならび、集合場所にいくため通り過ぎる(反戦派の)行進者たちに罵倒を浴びせた。ひとりの車いすのベトナム帰還兵は子供を含んだ行進者たちに汚い侮蔑語をあびせた。

戦争支持者の一部は行儀良く反戦派とジャブをかわしていた。しかし他には行進者たちがベトナム慰霊碑の壁に近付くのを阻止するひとたちもいた。特に看板を持っている人に対して。ワシントンDC住まいのエリック・アンダーソンさん47歳は、うでからサインをもぎ取られ泥のなかに捨てられたという。(カカシ注:軍人の慰霊碑に反軍隊の看板を持って近付けると考えるほうが甘い。慰霊碑の前にはベトナム帰還兵が慰霊碑を守る目的であつまっていたのだから。)

この報道だとあたかも戦争支持者が反戦派が行儀悪く嫌がらせをしたような印象を受けるが、実は機動隊ともみ合いになったのは反戦派の若者たちである。かれらはスプレーペイントや爆竹などで武装して機動隊のバリケードをやぶって慰霊碑に近付こうとしたが阻止され、数人が逮捕された。いったいスプレーペイントで何をする気だったのだろうね?

APのほうでも同じような報道だが、やはり対反戦運動派による嫌がらせがわざわざ記されている。

しかし反戦派行進者のノースカロライナのボンヌから来たスザーン・シャインさんは対抗行進者たちに囲まれてしまい、引き裂かれたサインをもちながら涙ながらに逃げ出してきた。「私の平和のサインを引きやぶってしまいました。」と、警察が夫と二人の大人の娘たちを対抗者のグループからエスコートした後で語った。「とってもこわかったです。」

これまでは、こうした反戦マーチなどに戦争支持者や元軍人などが現れて戦争支持を唱えたりサインをもって歩いたりしたら、それこそリンチにかけられそうな目にあうのが普通だった。たまには自分達のやっていることをやり返されるのもいい薬になるというものだ。デモ行進はなにも左翼連中だけの専売特許ではないのだということを思い知るがいい。

March 18, 2007, 現時間 12:19 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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March 3, 2007

安倍首相の慰安婦強制性否認発言、米各誌が批判

狂ったメディア

アップデート:オオニシ記者の邦訳の一部を掲載しました。後部参照。

アメリカでは旧日本軍の俗に言う慰安婦問題が取りざたされることはめったにない。普通のヘッドラインニュースという主なニュースを集めているニュースフィードでは先ず見かけないので私などは常に見逃している。今回も親日オーストラリア人のマットとアメリカ人のゲーリーが経営している英語ブログOccidentalism(オクシデンタリズム)が旧日本軍の慰安婦問題について特集しているのを読んで初めてアメリカで阿部首相の発言が報道されていた事実を知った。全く灯台下暗しというかお恥かしい限りである。

先ずここで私ははっきり言っておくが、私は慰安婦問題の事実関係がどうであれ、旧日本政府がしたことを現在の日本政府が現在の朝鮮や中国に謝る義理はないと考えている。ましてや部外者のアメリカ議会が議決など通して日本に責任を問うなどお門違いもはなはだしい。

安倍総理の慰安婦に関する発言は私が観る限りアメリカの各新聞が批判的な書き方をしている。しかし阿部氏の発言が誤って翻訳され、実際よりも衝撃的な発言として報道されたのではないかとマットは指摘している。元記事になったと思われるニューヨークタイムスの記事を書いたのがあの反日で悪名たかい日系カナダ人のオオニシ記者であるからこの誤訳は意図的なものなのではないかという気もしないではない。 では先ず米各誌が問題にしている安倍総理の発言とは何か。

先ずこれがAPの記事だが、英語を日本語に訳してみると、、(著者はコーゾー・ミゾグチ記者)

東京 - 日本の国粋主義総理大臣は木曜日、日本軍が第二次世界大戦中に女性を強制的に性奴隷としていた事実を否認し、同国歴代政府の謝罪に疑いの影を投げかけアジア近隣諸国とのもろい関係に危惧を及ぼしている。

1993年の性奴隷に関する謝罪を撤回しようとしている政治家のメンバーである阿部新造の発言は「慰安所」といわれた軍売春宿に関して首相としてこれまでにない明確なものであった。

歴史学者たちによると1930年代から1940年代にかけて20万人に及ぶ女性たちが、主に朝鮮と中国から日本軍の売春宿で勤めたという。 犠牲者の多くが日本兵に拉致されたうえ強制的に性奴隷にさせられたと証言している。

しかし9月に首相に就任して以来日本の学校において愛国心を促進する積極的な外交政策を取り入れてきた安倍総理は女性たちが強制的に売春行為をさせられたという証拠はないと語った。

「事実として強制があったことをを裏付ける証拠がない。」と安倍氏は語った。(“The fact is, there is no evidence to prove there was coercion,” Abe said.)

氏の発言は1992年に歴史学者たちが発掘した日本軍が直接仲買人を使って強制的に女性たちを調達していたことを示す書類の示す証拠と矛盾することになる。

これらの書類は、売春宿は東アジアにおいて広がっていた占領軍による無制御な強姦に対応するため日本政府によって設置されたという犠牲者や兵士らの証言にと一致している。.

マットはこの安倍氏の発言は意図的に誤訳されたのではないかと言う。ここでも以前に右翼が日本で言論の自由を奪おうとしていると書いた日系カナダ人のノリミツ・オーニシ記者は安倍氏の発言をこのように訳している。

“There is no evidence to prove there was coercion, nothing to support it,” Mr. Abe told reporters. “So, in respect to this declaration, you have to keep in mind that things have changed greatly.”

強制があったことを裏付ける証拠がない。(強制性を)支えるものが全くない。」と安倍氏は記者団に語った。「であるからこの宣言に関しては、事が大きく変わったのだということを考慮せねばならない。」

二つの記事で私が強調した部分が全く同じ文章であることに注意。普通翻訳をする場合、同じ発言でも翻訳をする個人によって多少言い回しが変わるものだが、APもニューヨークタイムスも全く同じ言い回しを使っているというのが興味深い。 マットによると安倍首相の元の発言は

「当初定義されていた強制性を裏付ける証拠がなかったのは事実だ」 そして「定義が大きく変わったことを前提に考えなければならない」

だったのだという。ここで「定義されていた強制性」という言葉が抜けているため、安倍氏の発言がまるで慰安婦問題そのものを否定するかのように表現されてしまったわけだ。

マットが提供している安倍氏のインタビューから解釈すると、安倍氏は「強制」という定義には狭い意味と広い意味があると考えているようで、狭い意味とは日本軍やその手先が婦女子を拉致し連行して無理やり性行為をさせたという意味と、広い意味では貧しい環境にあって売春を余儀なくされたという場合が含まれるというものだ。安倍氏が「証拠がない」と言っているのはこの狭い意味での「強制性」なのである。

私は1992年に公開されたという書類の内容を呼んでいないので、ここにこの強制性がどのように表現されているのか知らない。以前にも坂さんが慰安婦はいわゆる身売りという形でおきたもので強制ではないと書いていたが、同ブログでゲーリーが張っている慰安婦募集の新聞記事が本物だとすれば、日本軍が慰安所を設置していたというのが事実だとしても、そこで働いていた女性たちが(安倍氏のいう狭い意味で)強制されて働いていたという説は弱まる。

日本の歴史上恥かしいことではあるが、身売りによる売春は当時日本でもごく普通であったので、朝鮮や中国でもそのようなことがあったとしても不思議でもなんでもない。私が昔読んだパールバックの「大地」でも日本軍の侵攻前の中国で、主役のワンルンが貧しさのなかで子供を売るかどうか妻と話す場面が出てくる。正直言って家計を支えるために我が子を売り飛ばすなどという習慣は今でも東南アジアでは日常茶飯事なことであり、なにも戦時中の日本に限ったことではない。

確かに女衒に騙されて売春宿に売られた婦女子も多々いたことだろう。なかには金儲け主義の女衒が無理やり若い女性を誘拐したこともあったかもしれない。日本でもサンダカン八番娼館などでも描かれているように、自分の意思に反して売られた子供はいくらでもいる。だが、それを旧日本軍が組織的に奨励していたという証拠はないと安倍氏は言っているのだ。

つまり、このように何処の国でも普通に行われていた身売りの習慣が、単にその働き場所が日本軍専用の宿だったというだけで日本がわざわざ国際的にその「罪」を認めて謝る必要があるのかという疑問が生まれるわけだ。 特に私としては慰安施設の設置が地元の婦女子への暴行を防ぐためというものだったとしたら、それほど悪いこととも思えないのである。

アップデート:

下記オオニシ記者の記事より抜粋(木走まさみずさん訳):

東京、3月1日: 木曜日、安倍晋三首相は、日本の政府の長年の公的立場に逆らって、第二次世界大戦中の日本軍が性的奴隷制度を外国人女性に強制してきたことを否定した。

安倍氏の声明は、政府が否認する準備をしている、売春宿を設置し性的な奴隷制度に女性を強制したことに直接もしくは間接的に軍の関与を認めた1993年の政府声明からは、最も明確に遠いものとなった。 当時の宣言は遠回しに「従軍慰安婦」と呼ばれた女性たちへの謝罪も言及していた。

 「当初定義されていた強制性を裏付ける証拠がなかったのは事実だ」と、安倍氏は報道陣に発言。 「定義が大きく変わったことを前提に考えなければならない」(カカシ注:木走さんには申し訳ないが、英語の原文には「当初定義されていた」とは書かれていない。これはカカシが本文中で指摘した通り。)

アメリカ議会下院では、日本政府が戦時の性奴隷制度における軍の役割を「謝罪しかつ認める」ように呼びかける決議について審議を始めている。

しかし、同時期、日本の戦時の歴史を改訂しようとする最近の傾向が保たれている中で、与党自由民主党内の保守派は、1993年の宣言を無効にせよとの主張を促進させている。  安倍氏は、一連のスキャンダルにより支持率が急降下し、リーダーシップが無いと認識されはじめているが、このグループ(保守派)に同調するようだ。 (以下略)

つまりオオニシ記者は安倍首相が下がってきた支持率を上げるために日本の右翼に迎合していると言いたいらしい。

March 3, 2007, 現時間 9:16 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

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March 2, 2007

イラク掃蕩作戦に悲観的な産経新聞

イラク関係 , 狂ったメディア

同じ状況をみていてもこれだけ見解の差があるのかという記事を読んだので、ちょっとコメントしたい。産経といえど主流メディアであることに変わりはないし、何とかブッシュの新作戦のあら捜しがしたいようだ。

「掃討作戦」開始から2週間 シーア派、民兵温存と題して村上大介記者はイラクでの掃蕩は殺人の数なども減り、一見うまくいっているかのように見えるが、これはサドルとマリキ首相が事前に打ち合わせておいた「一時的潜伏」作戦の結果であり、アメリカの作戦がうまく言っているという意味ではないとしている。

イラクのイスラム教シーア派民兵組織とスンニ派武装勢力を標的とした駐留米軍とイラク治安部隊の大規模掃討作戦開始から2週間たった。最大の目標とされていた宗派抗争による無差別殺人は激減したものの、これは宗派殺人の中心となっていたシーア派民兵が事前に潜伏したためだ。シーア派側にうまくかわされた形の今回の作戦では、宗派抗争の実行部隊は温存される一方、スンニ派武装勢力の仕業とみられるテロも続いている。...

汎アラブ紙アルハヤートなどによると、サドル師は、マリキ首相の密使として派遣されたジャアファリ元首相(シーア派)との会談で「マフディー軍潜伏」を決断したという。「掃討作戦の対象はシーア派、スンニ派を問わない」との公式な立場を取るマリキ首相も、マフディー軍の「一時的潜伏」により大規模掃討作戦の目標の半分が、実質的に空振りに終わることを、暗黙のうちに認めていることになる。

 イラクの多数派として政府、議会の主導権を握るシーア派勢力にとって、コミュニティー内部の権力闘争や思惑の食い違いはある。しかし、米軍の段階的撤退が視野に入ってきた現状で、その後も“シーア派覇権”を維持するために独自の軍事力の温存は宗派全体としての中・長期的な“戦略的利益”にかなう。

敵が攻めてくると、さあ~と退いて身の潜め、敵がいなくなったら再び浮上するというやり方は、アラブ人特有の戦闘方法である。 アラブ戦闘員はおよそ踏ん張って守りの戦をするということをしない。このやり方は相手の数が少なく侵攻した領土を相手側が守るだけの人員が足りない場合には成功する。だが、一旦明け渡した領土に敵が居座ってしまったらどうなるのか。以前にもサドルの計算違いで書いたようにサドルはアメリカ軍2万1千の増派の意味をきちんと把握していないように思う。

サドルはこの機を利用して自分が気に入らなかった部下を連合軍に売り渡したりしているが、拘束されていつまでも釈放されずにいるマフディ軍の連中がサドルの裏切り行為を悟るのは時間の問題だ。そうなったとき、彼らは自分らの知っている情報をアメリカ軍にどんどんしゃべり始める可能性がある。どこで路肩爆弾を製作しているとか、どこにアジトが集中してるとか、イランとどのように連絡を取っているとか、エトセトラ、エトセトラ。

また、カカシが予測した次のような可能性も考えていただきたい。

最後にここが一番の問題だが、アルカエダの勢力は昔に比べたら大幅に衰えている。シーア派民兵が抵抗しなければバグダッドの治安はあっという間に安定する。つまり、サドルの思惑はどうでも傍目にはブッシュの新作戦が大成功をしたように見えるのである。アメリカ議会が新作戦に反対しているのはこの作戦が失敗すると思っているからで、失敗した作戦に加担したと投票者に思われるのを恐れた臆病者議員たちが騒いでいるに過ぎない。だが、新作戦が大成功となったなら、奴らは手のひらを返したようにブッシュにこびへつらうだろう。そして勝ってる戦争なら予算を削ったりなど出来なくなる。そんなことをすればそれこそアメリカ市民の怒りを買うからだ。

結果アメリカ軍は早期撤退どころか、イラクが完全に自治ができるまで長々と居座ることになるだろう。

しかし産経新聞はアルカエダとの戦いもそう簡単にはいかないと悲観的である。

米軍とイラク治安部隊は、自動車爆弾の取り締まりに力を入れ、バグダッド市内の通行が不自由になっている。このため、米軍は、武装勢力側が従来以上に「自爆テロ」の手法を多用してくると予測しており、スンニ派武装勢力に限っても、掃討作戦成功へのカギはみえていないのが現状だ。

「掃討作戦成功のカギはみえていない」などと断言できるのは村上大介記者に想像力が無いからである。村上記者自身がイラクでの自爆テロは20%ほど減っていると書いている。これはいったい何が原因だと村上記者は考えるのか。まさかアルカエダまでが潜伏作戦を取っているわけではあるまい。

では何故アルカエダからの攻撃が減っているのか。その理由は簡単だ。イラク・アメリカ軍の対応が向上し、多くのテロが未然に防げるようになったからである。確かにアルカエダの連中はこれからも新しい方法でアメリカ軍やイラク人を攻撃してくるだろう。だがこれまでにも敵の動きにあわせて順応してきた連合軍が、これからも敵の作戦変更に順応できないという理由はない。それを全く考慮にいれずに作戦成功へのカギがみえていない」などとよく言えたものだ。

成功している作戦ですらここまでこき下ろす主流メディア。イラク新作戦の成功は文章の行間から読まなければならないようである。

March 2, 2007, 現時間 12:30 AM | コメント (1) | トラックバック (1)

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February 3, 2007

戦争を反対して軍隊を支持できるのか?

アメリカ内政 , イラク関係 , 狂ったメディア

最近よく、「イラク戦争には反対だがアメリカ軍は支持する」と言う人がリベラルの、特に政治家の中で増えている。民主党のジョン・ケリー議員が「勉強にしないとイラクへいくはめになる」とアメリカ軍人をバカにした発言をして以来、人気急下降で希望していた大統領選挙への出馬を断念せざるおえなくなったのでも分かるように、アメリカ人はアメリカ軍人をバカにされるのが大嫌いである。

アメリカリベラルの間では軍人を嫌うのが日常茶飯事になっている。自分達の内輪ジョークではしょっちゅう軍人の悪口を言っているから、つい公式の場でもうっかり軍人の悪口をいってしまうのだろう。だが、賢い政治家になってくるとそんなへまはやらない。下院議長のナンシー・ペロシもことあるごとにイラク戦争の批判をしながら、演説の最後にアメリカ軍を支持すると付け加えることを忘れない。2008年の大統領選挙希望の星、ヒラリー・クリントンもアメリカ軍への予算を削ってはならない、とアメリカ軍への支持を強調している。

しかしアメリカ軍人がやっていることを真っ向から反対し、現場の軍人が必要だと訴えている援軍の出動に異議を唱え、アメリカ軍人の仕事がやりにくくなるような決議案を通し、アメリカ軍人をより危険な状況に陥らせるような行為ばかりをとるリベラル政治家の口先だけの「軍隊支持」にはいい加減アメリカ軍人もうんざりしている。

この間アメリカのテレビ局NBCで、リチャード・エンゲル特派員がそうした軍人へのインタビューをし、戦地で戦う兵隊さんたちが祖国の偽善者たちに口々に不満を漏らす映像が放送された。

エンゲル:新しい兵士らが慣れなければならないのは新しい任務だけではありません。彼等には他に心配なことがあります。それは祖国において高まっている戦争討論です。ここにいる兵士らは口々にアメリカ市民の戦争批判に関して不満がつのっているといいます。兵士の多くが自分達が戦っていることへの批判は自分達への個人攻撃であると受け取っています。21歳の技術者、タイラー・ジョンソン兵は今回初めてのイラク任務です。彼は戦争に猜疑心のある人たちは批判する前にここへきて現場を自分の目で確かめてみてはどうかといいます。

タイラー・ジョンソン兵(Specialist Tyler Johnson):..人が死んでんですよ。分かります? 俺のいってること? あんたたちは軍隊を支持するとかいうかもしれないけど、軍隊が汗水たらして血流して命落としてがんばってることを支持しないっていってるわけですよ。そんなの俺に言わしたらおかしいっすよ。

エンゲル:マヌエル・サハガン伍長はアフガニスタンでも勤務し、イラクは4回目の任務です。彼は祖国の人々は両方を支持することはできないといいます。

マヌエル・サハガン伍長:(Staff Sergeant Manuel Sahagun): ひとつ私が一番嫌いなのは軍隊を支持するといいながら戦争を支持していないということです。支持するなら全て支持してほしいです。

エンゲル:ピーター・マナ兵は人々は戦争がどれだけ大変なものか忘れているといいます。

ピーター・マナ兵(Specialist Peter Manna): もし人々がおれたちがちゃんとした仕事をしてないって思うなら、おれたちがやってきた全てが無駄だったっていってることになる。

リチャード・エンゲル:アパッチ隊は二人の兵士を失いました。兵士たちは同士が命を捧げた任務を捨てざる終えなくなるのではないかと心配しています。NBCニュース、リチャード・エンゲルがバグダッドからお伝えしました。

この番組を見ていて腹がたったのはワシントンポストのコラムニスト、ウィリアム・アーキン(William Arkin)だ。彼は早速翌日のコラムにアメリカ軍人は文句をいうどころか、『反戦でありながらアメリカ軍を支持しているアメリカ市民に感謝すべきだ、アメリカ軍人は志願者だけの傭兵のようなもので、市民から唾を吐きかけられないだけでもありがたいと思え』という内容のコラムを書いた。リンクはすでにつながらないので私が保存しておいた元記事から抜粋する。

これらの兵士らは、世論調査では圧倒的にブッシュ大統領のイラク戦争のやり方を支持していないアメリカ市民が、それでも軍隊を支持し尊敬していることに感謝すべきである。

アルグレーブだの、ハディーサだの、強姦や殺人が起きる度にアメリカ市民は一部の不届きものによるしわざだとか、政権や司令部の責任だといって軍事を赦免してきた。

そりゃ確かに下っ端兵隊は監獄送りになる。だが反戦運動ですらその焦点はホワイトハウスの方針だ。近頃では制服組のひとりとして「赤ん坊殺し!」などといわれて唾を吐きかけられるなんてことはめったに聞かない。

そのうえ我々は兵士にまともな給料を払い、家族の面倒をみて、家裁だの医療費だの社会保障をし、戦地で必要とされる訳の分からない必需品まで供給している。我々は軍隊をできる限りのやり方で援助しているというのに、彼等はその上にさらに、我々に地べたにはいつくばって死んだふりをしろというのだ。軍人たちは自分達が社会の掟を超越しているのだから軍隊に道を譲り将軍たちに戦争をさせろ、そして我々の権利や言論の責任を放棄しろというのである。

アーキンは911以後のアメリカ政府の対テロ戦争の意味が理解できないという。本当にイスラムテロリストによる脅威などあるのだろうかとさえ問いかける。

NBCのこの放送はアメリカが傭兵、おっと失礼、志願兵軍、を持つことの代償を思い知らされる。汚い仕事というのは、洗濯と同じで誰もやりたがらない。しかしイラクは汚い洗濯物を洗うのとは違って誰かがやらなければならない仕事ではない。もう誰もそんなことは信じていない。

兵士らが仕事をするためには、自分らが大事な防御壁を守っているのだと信じなければならないというのは分かる。そこから彼等の不満が生まれるのだということも理解できる。彼等は若く無垢で自分らの仕事が全く成果をあげず、何の変化もない状況に不満を持っているのも理解できる。世間から遮断され常に誰もが彼等を支持すると聞かされてるのに祖国での討論で混乱するのも無理はない。

アーキンは、アメリカ兵は世間知らずの教養のないバカばっかりで、自分らの戦っている戦争が意味のないものであることすら知らずに戦争を批判する人間に八つ当たりをしている、とでも言いたげだ。実際にはアメリカ兵はイラクでもインターネットで世界のニュースを知ることができるし、その上に現場の状況を把握しており、アメリカでパジャマを来たままソファに座ってパソコンたたいてる我々なんかよりよっぽども正しい判断のできる立場にいるのだ。

これを読んで怒ったのは現役軍人だけではない。記事は軍人の家族、親戚一同はもとより、保守派ブロガーや軍隊を支持している一般市民の逆鱗に触れた。ワシントンポストへはよっぽど大量の苦情が寄せられたとみえ、元記事はオンラインからは削除され、本日アーキンはネット上で謝罪を余儀なくされた。(元のリンクへいってみるとたちまちのうちに600以上のコメントが寄せられたため、サイトは一時閉鎖されたと注意書きがあるほどだ。)

もっとも昨日ラジオのインタビューで彼は『発言を撤回するつもりはない、アメリカは負けている、アメリカ軍は教養が低い』などと息巻いていたから、謝罪文は編集部に言われて仕方なく書いたもので心のこもったものでないことは明白である。

アーキンのように軍人は黙って戦争やってろというような奴に限って自分が批判されると言論の自由を迫害しているといってごねるのは常だ。しかしアーキンは決して軍人が文句を言う権利がないとか、唾をはきかけられるべきだとか言ったのではなく、軍人も反戦でありながら軍隊を支持しているアメリカ市民に感謝すべきだといいたかっただけだと強調している。私には全くそうは読めないけどね。とにかくこの謝罪文の一部を読んでもらいたい。

私が今日のアメリカ兵を傭兵と表現したことは明かに誤りであった。

(軍隊の)男女はお金のために国家おざなりに働いているのではない。現状はもっとひどい。制服を着ている非常に多くの人々が自分らこそが本当の国家だと思い込んでいる。彼等は憲法と国旗の影に隠れ反民主的、反リベラル、反ジャーナリズム、不寛容、多少でもアメリカに反する考えを否定する姿勢をとっている。

私が「軍隊もアメリカ市民を支持すべきだ』が火曜日に掲載されて以来、多くの人々から私は黙って他者が私のために犠牲になっていることに感謝しろと言われた。

これが謝罪?謝罪どころかアメリカ軍人を傭兵などといったのは生易しすぎた、アメリカ軍人は自由も民主主義も信じない暴君だと言い直しただけではないか、なんというごう慢さだろう。

私は戦争そのものを支持できなくても軍隊を支持することは可能だと考える。私はクリントン大統領政権下で行われたコソボ・ボスニアの戦争には大反対だった。しかし出動した軍人たちの任務が失敗すればいいなどとは思ったこともないし、戦地へ行った人々には「がんばってね、無事にかえってきて下さい」と激励の声をかけた。戦争そのものが間違っているとしても戦っている兵士らに責任はないではないか、彼等に八つ当たりしてどうなる?

アメリカ軍人が文句をいっているのは、アーキンのように戦争に反対なだけでなく、その戦争で戦っている軍人を軽蔑している人間が、社会からつまはじきにされるのを恐れるばかりに口先だけで軍隊を支持しているなどとでまかせを言っている人間に対してのものだ。家族と別れて危険な場所で感謝もされない仕事をしている兵隊さんたちのことを一度でも真剣に考えたならば、こんな下らない記事はかけないはずだ。アーキンのようなバカが自由にものがいえるのも、我々の勇敢な軍人たちが命がけで戦ってくれているからだ。

すこしは感謝しろ!

February 3, 2007, 現時間 3:55 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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January 23, 2007

やらせ放送、納豆とイラクストリンガー

狂ったメディア

こういうのこそ本当に『どうでもいいニュース』ってカテゴリーにぴったりだなあ。(笑) ダイエットに効くなんて品物はもう何百何千の単位で出回っている。私の女友達は漢方薬が効くといってなんだか臭い煎じ薬を飲んでいたけど、単にカフェインが大量にはいっているだけの苦いお茶。納豆が体にいいって話は誰でも知ってるわけで、たかがテレビ番組で話題にされた程度で買いあさりに回る消費者というのも不思議だ。しかしこういうニュースを聞くと本当に日本て平和な国なんだなと改めて思ってしまう。この番組のプロデューサーが辞任したという話だが、はっきりいって紅白の裸踊りの方がよっぽどもひどいと思うけどね。

ま、それはともかく、やらせ記事というのなら先月からアメリカのブロガー達の間で話題になっていることがある。以前にも紹介したと思うが、イラクでバグダッドのどこかの警察署長という肩書きのジャミール・フセインなる人物が、AP記事の情報源として過去2年にわたり60回以上もイラク情勢の記事に貢献してきていた。

しかし、去年の12月にバグダッドのモスクが四つ焼け崩され、その時6人のスンニ派イラク人がモスクから引きずり出され、イラク兵が見ている前で焼き殺されたという事件が報道された時、アメリカ軍の中央司令部も、イラク内政省もそんな事件は起きてないし、そういう名前の警察署長はイラク警察のどの部署にも存在しないと発表したことから、いったいAPの情報源は存在するのだろうかという疑問が我々の間で生まれたのである。

以前からAPニュースのやらせ報道に批判的だったアメリカの人気ブロガー、ミッシェル・モルキンとフロッピングエース二人は元CNNのバグダッド局長イーソン・ジョーダンからそこまでいうなら自分でイラクへ来て調査してみてはどうかと挑戦を受けた。ジョーダンが経費は全部持つというのである。

読者のみなさんもご存じの通り、ミッシェルはこの挑戦に受けてたち一週間ほどイラクを訪れ、アメリカ軍に従軍してバグダッドを回った。(その間ミスター苺が彼女のサイトをほかの二人のブロガー達とお留守番していた。)

そして帰国した彼女の報告はこれ、Fact-checking the AP and Jamil Hussein。英語の読めないひとでもこのエントリーはほとんど写真ばっかりなので、バグダッドの様子が伺われる。特にドームのついた建物に注目。このモスクはAPの記事によれば焼け崩れたことになっている。

焼けたはずのモスクはちゃ〜んと建ってるし、ミッシェルはフセインなる警察署長との会見はできなかったというし、、やっぱり完全なねつ造記事だったわけだ。

January 23, 2007, 現時間 7:28 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 12, 2007

アメリカ市民の7割がイラク増兵反対の意味

狂ったメディア

ブッシュ大統領のイラク新作戦演説が終わるか終わらないうちに数社による世論調査が発表された。そのどれもが圧倒的多数のアメリカ市民がイラク増兵には反対だというもの。以下読売新聞の記事より引用:

米国民の7割、イラク増派に反対…APなど調査

1月12日11時26分配信 読売新聞

 【ワシントン=五十嵐文】ブッシュ米大統領が発表したイラクへの米軍2万人増派について、米国民の約7割が反対していることが、AP通信などが実施した世論調査で明らかになった。

 8日から大統領が増派を発表した10日夜にかけて実施したもので、大統領の支持率も同通信の調査で最低の32%まで落ち込んだ。

 米紙ワシントン・ポストと米ABCテレビが10日夜の増派発表直後に実施した緊急電話世論調査でも、増派反対が61%を占めた。

 上・下両院で多数派の民主党は、増派関連予算凍結なども視野に増派阻止策を検討しているが、調査では53%が民主党の取り組みを支持すると回答した。

世論調査というのは質問の仕方やサンプルの取り方で答えはどうにでも操作できるので、結果だけみてほとんどのアメリカ人がブッシュ大統領の新しい方針を支持していないと考えるのは誤りである。

ここで取り上げられている AP-Ipsos and ABC/Washington Post の世論調査には 根本的な間違いがある。 それはなにかというと、、

政党の方針に関する質問をするのに民主党のメンバーを他党のメンバーより多く調査対象にしている。

ということだ。

AP-Ipsosでは対象人口の政党に関する質問があったがこれは非常に興味深い。

あなたは自分を民主党、共和党、無所属、その他のどれだと考えるか。

共和党 .................................. 24%

民主党....................................35%

無所属....................................26%

その他.................................. 12%

分からない..............................3%

これを見てもらえばわかるが、民主党のサンプルが最も多く、それに続いて無所属そして共和と続いている。民主党のサンプルは共和党のそれよりも46% も大きいのである。共和党の方針に関する質問で民主党のサンプルが多ければ、共和党に批判的な結果がでるのは当たり前である。

しかし多くの世論調査会社はこういった質問は回答者がどの党に所属しているかを聞いているのではなくて、どの党をより支持しているか、という質問なので問題はないと主張する。このような理屈は民主党を多めにとる不公平なサンプルをごまかすための言い訳にすぎない。だがそれを指摘すると彼等はこぞって共和党の不能な方針が民主党の支持者を増やしただけであって、サンプルに問題があるのではないと答える。

だがこの答えには二つの問題がある。

  1. もし民主党支持者の数が共和党支持者よりも増えているというならば、選挙時の投票でその結果が現れているはずである。だが2006年11月の選挙では民主党がすれすれで勝ったとはいえ、民主/共和の支持率はほぼ五分五分であり1992年からずっと変化がない。
  2. それにもし Ipsosが本当に回答者の所属党がその答えに反映しないと考えているなら, なぜこの質問だけ, 質問の対象を 一般の大人から投票登録者のみにかえたのであろうか?

一般の大人であればこの質問の意味を「どの政党をより支持するか」という質問にとるだろうが、投票登録をしている人間なら「どの党に所属しているか」というふうに取るのが普通だ。ということはこの世論調査は 非常に多くの民主党所属市民を対象にした調査だということになる。

ABC/Washington Post の調査ではこのような質問がないため対象人口の分布は明らかではない。だが「イラクの状況を扱うにおいて、民主と共和のどちらをより信用するか」という質問において、民主47% 、共和36% と民主党のほうが多い。民主党はイラクについて一度もどのような方針をとるか発表したことがないので、このような結果がでるということは対象サンプルに民主党の方が共和より多くとられていると判断しても間違いではないだろう。

質問には計画の主要点をすべて含むべきであり、不評と思われる計画だけの質問をすべきではない。

AP-Ipsos の調査ではブッシュの新計画に対してひとつしか質問がされていない。

イラクに兵を増強することに賛成ですか反対ですか?

これでは70% が反対、26% が賛成と答えても不思議でもなんでもない。だが昨日も当ブログで説明したように、増兵は新しい作戦のほんの一部でしかない。ブッシュ大統領が増兵した兵を何に起用するのか、これまでの作戦をどう変更するのかという説明がない限り、単なる増兵案なら私でも拒絶するだろう。イラクで兵が足りないという話はイラク戦争が始まった頃からいわれていたことで、なるべく少ない数でハイテックや特別部隊の起用でやっていこうというラムスフェルド長官の考えは長いこと批判されていた。それでも私は作戦変更なくしての単なる増兵は敵の標的を増やすだけで意味がないと考えてきた。

だから2万兵も増やすというのであれば、この増えた兵がどのように起用されるのか詳しい作戦が提示されない限り私とてそう簡単には同意できない。だがブッシュ大統領は水曜日の演説でその細い新作戦を詳細に渡って説明したのである。この新方針では米軍の戦闘規制の緩和、イラク政府への圧力、シーア民兵および武装勢力の厳しい取り締まり、占拠した土地の長期に渡る制覇など、これまでとは違った新しい作戦が盛りだくさんだった。アメリカ市民がブッシュの新作戦を支持するかどうかはそうした詳しい作戦に関して市民の意見を聞かなければ判断できないのである。

January 12, 2007, 現時間 5:43 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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January 8, 2007

カカシ人気ブログにゲスト出演

日常の出来事 , 狂ったメディア

今朝起きてみたら、なんとまだ朝6時なのにいつもの倍以上のヒット数。こりゃなんじゃらほいと思っていたらアメリカの保守派で人気ブロガーのミッシェル・モルキンのところからの紹介がいっぱい。なんでアメリカ人が日本語ブログなんか読むんだろうと首を傾げていたら、これはミスター苺の仕業だった。

実はミッシェルがイラクにいっている間、ミスター苺とほかの二つのブログがミッシェルのサイトでお留守番をすることになったのだ。それでミスター苺の最初のエントリーで当ブログの宣伝をしたというわけ。英語のサイトで日本語ブログ宣伝してどうすんの、という気もするのだが。

実はミッシェルがイラクへ行った理由のひとつにイラクからの悪いニュースでAPが使った情報源が本物であったのかどうかを確かめる目的がある。この話は当ブログでもまた暴かれたAPのねつ造記事で取り上げた。

レバノンでは緑ヘルメットの男があちこちに現れてレバノン市民の被害を訴えていたが、今度はイラクでジャミール・フセインなる「警察官」がAPニュースの情報元としてあちこちで出没している。

ジャミール・フセインの名前が取りざたされるようになったのは、先月APがイラクでシーア派の民兵がスンニ派一イラク人6名をイラク軍が見守るなか焼き殺したという報道をしたのがきっかけだ...

4つもの聖廟が焼かれ6人の祈祷者が焼き殺されたという話にもどるが、25日付けの米軍の公式発表によると焼かれたのは一つだけで、AP記事に載った事件の確認はできないという。バグダッドの地元消防隊および警察もそんな報告は受けていないとしている。

バグダッド地元警察も聞いていない? ではいったいAP記事に話をしたフセイン署長はどこの警察の署長なのだ? ブロガーのカートはCENTCOM(アメリカ軍中央司令部)に連絡してこの男の身元について質問したところ、CENTCOMからはこの男の身元は確認できないが、彼がイラク警察の正式な報道官でないことは確かだという返答があった。

その後27日になってCENTCOMはジャミール・フセインなる男はイラク警察官でもなければ内政省の人間でもないと発表した。そして24日のAP記事の事件は全く根も葉もないでっちあげであるとAPへ抗議の手紙を送った。この手紙のなかには、APが好んで引用しているヤーモーク地区の警察官と称するマイセム・アブドゥール・ラザーク警部(Lt. Maithem Abdul Razzaq)もイラク警察の人間ではなく、イラク警察を代表して声明文を出す立場にいる人間ではないとある。

この話に関連したメディア偏向についてミスター苺とカカシの競作でその話をミッシェルのところで載せてるので、英語に自信のある方はどうぞ。(この記事だけは我々夫婦の英語サイトBig Lizard.netにも載せている)

非常に長い記事なのだが、内容は以前にここで紹介したこととブロガーの役割などを織りまぜて書いた内容。日本語読者のためにまた後で概要を日本語で説明します。

ではみなさんハブ・ア・ナイスデー

January 8, 2007, 現時間 6:57 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 28, 2006

イスラム教議員批判は人種差別ではない!

アメリカ内政 , 宗教と文化 , 狂ったメディア

アメリカ初のイスラム教徒議員が、就任式の宣誓を従来の聖書ではなくコーランを使ってやるつもりだと発表して以来、賛否両論色々でている。私は反対派だが、それについてはすでに何回か取り上げているので是非過去ログを読んでいただきたい。特に二番目は背景を知るのには大切。

『コーラン宣誓』でみた日本人の誤解
米初のモスレム議員聖書宣誓を拒否
アメリカのイスラム化を狙うCAIR

さて、ミネソタのイスラム教の新議員キース・エリソン氏(民主)をとりわけ批判しているのはバージニア州の共和党議員バージル・グッド氏(Rep. Virgil H. Goode Jr.)。これについて22日付けのワシントンポストの社説はグッド議員を「人種差別者」といって批判している。

人種偏見は色々な姿に変装して現れる。それらは暗号だったり、潜伏していたり、信じられないくらい馬鹿だったりする。バージニア南部の一片を代表するバージル・H・グッドJr議員が示した人種偏見は三つ目のカテゴリーにぴったりあてはまる。他民族恐怖症の妄想状態にあったと見えて、グッド氏は合衆国へのイスラム教移民によって迫る危機と堕落の脅威に対して熱弁を振るった。「今のアメリカ合衆国の価値観と信仰を守るための厳しい移民制度を取り入れ手おかなければ、来世紀にはもっとく多くのイスラム教徒が移民して来るだろう」と氏は彼の地元住民に当てた手紙に記した。

社説はグッド氏はアメリカの価値観とは寛容、多様性、宗教の自由だと教えた授業中に居眠りでもしていたんだろうとおちょくっている。そしてアメリカにとって危険なのはグッド氏のような偏見を持った考えがアメリカの価値観だと世界が誤解して、あたかもアメリカがイスラム教に宣戦布告をしたかのように思われることにあるとしている。

これが他の宗教の話なら、私もワシントンポストの社説に同意したかもしれない。だが、ことイスラム教に関してはグッド氏の懸念を単なる被害妄想で片付けることはできない。イスラム教移民が20%を占めるようなフランスや他のヨーロッパ諸国において、一世代前に受け入れた多量のイスラム教移民がどれだけ深刻な問題をおこしているかワシントンポストも無知ではないはず。それだけでもグッド氏の懸念は決して行き過ぎではない。

しかしもっと身近で差しせまった心配はグッド氏が批判しているエリソン議員本人にある。Jihad Watchの著者、ロバート・スペンサー氏は、エリソン議員がネイション・オブ・イスラム(アメリカの黒人イスラム過激派グループ)の長年のメンバーであること、イスラム過激派テログループのモスラム・ブラザーフッドなどと深い絆のあるアメリカのイスラム教市民団体CAIRとも深いつながりがあることなどをあげ、エリソン氏の危険な考えについてワシントンポストが一言も言及していないことを指摘している。

上記のリンクからスペンサー氏作成のビデオを見ることができるが、エリソン議員がコーランをつかって宣誓をすると発表した際、参加していた支持者の間から「アラー・アックバー(神は偉大だ)」という大斉唱が聞こえてくるのは非常に無気味だ。

グッド議員が支持者に出した手紙の内容をすべて読んだわけではないので、彼が移民全体に関してどのような意見を持っているのかは定かではない。だがグッド氏の懸念と批判をただ人種偏見だとか差別主義だとか脊髄反射でいう前に、エリソン議員がアメリカの憲法や道徳や価値観を尊重する意図があるのかどうかワシントンポストは問いただす義務があるのではないか? 

この間も私はダラスの記者がイスラム教批判の記事を書いて地元イスラム教市民団体から苦情をもらった時、ではあなた方はアメリカはシャリア法のもとで生きるべきだと考えるのか、という質問にはっきりイエスともノーとも答えられなかったことを書いた。エリソン議員にもアメリカはこの質問をすべきである。本来ならば議員の選挙運動の時に地元新聞がこの質問をすべきだったのだ。だが、ライバル議員によるこのような質問はすべて異教徒への偏見だ、人種差別だ、被害妄想だ、といって片付けられてきちんと報道されなかった。

アメリカ初のカトリック教徒大統領だったケネディ大統領が大統領に立候補した時、彼は彼の忠誠はアメリカにあるのかそれともローマにあるのかと問いただされた。モルモン教徒である共和党の議員で、2008年の大統領選出馬の意志表示をしているミット・ロムニー議員も同じようにモルモン教の教えとアメリカの憲法とどっちを重んじるかという質問に何度も答えている。

それならば、なぜエリソン議員だけがイスラム教だというだけで特別扱いを受けるのだ? はっきり言って、イスラム過激派テロリストと戦争状態にあるアメリカでは、イスラム教こそカトリックやモルモンなどよりも問題にされていい宗教のはずだ。これはアメリカの存続がかかっているのだ。グッド議員がいうように、今はっきりさせておかなければ、今後もっと増えるだろうイスラム教移民にアメリカは適切な対処ができなくなるだろう。

ワシントンポストの社説がいうような、アメリカがイスラム過激思想を大手を広げて寛容に受け入れ、イスラム教批判者は人種偏見者といって黙らされるなどというメッセージを世界のイスラム教徒に広めるほうがアメリカにとってはよっぽども危険なことである。

December 28, 2006, 現時間 6:34 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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December 27, 2006

中山首相補佐が拉致問題記事で米紙に抗議投稿

東洋危機 , 狂ったメディア , 防衛

先日カカシが日本右翼は拉致問題を政治利用しているか?で紹介したニューヨークタイムスに載った拉致問題の記事だが、中山首相補佐がニューヨークタイムスと提携しているインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に抗議の手紙を投稿したようだ。(Hat tip 阿比留瑠比さん)

 

第一に、北朝鮮による日本人拉致問題が(政府によって)政治的な思惑のために利用されているという事実はない。この問題は、自国民の救出の問題である。

 日本人拉致被害者の多くは北朝鮮に30年近くも監禁され、全ての自由を奪われている。拉致被害者が自由と尊厳を取り戻すためにあらゆる支援を受けるのは当然である。拉致被害者の救出は日本政府の使命である。

 第二、拉致問題はまさに現在進行中の問題である。たった5名の拉致被害者が2002年に帰国しているだけであり、北朝鮮は、それ以外の拉致被害者が死亡あるいは入国していないとする自らの主張を裏付ける説得力ある証拠を示していない。

 最近、国連総会で北朝鮮の人権状況決議が採択されたことも、拉致問題を解決する必要性が国際的に認識されつつあることの表れである。   

内閣総理大臣補佐官(拉致問題担当)中山恭子

阿比留瑠比さんによれば、拉致問題対策本部は拉致被害者家族の要望と、中山氏の考えで北朝鮮からのプロパガンダにもきちんと答えていくことにしたとある。ニューヨークタイムスが北朝鮮のプロパガンダを掲載したとはいわないが、それに近い報道であったことは確かだ。

私のアメリカ人の友達の間でも日本が戦後どれだけ中国、韓国、北朝鮮に対して戦時中の旧日本政府の所行について謝罪を繰り返し経済援助をしてきたか全く知らない人が多い。ましてや拉致問題などほとんどの人が知らない。であるからニューヨークタイムスが拉致問題はすでに決着がついているなどと書けば、読者はみな「へえそうなのか」と簡単に信じてしまう。

しかしどうせなら編集者への手紙などという読者の投書欄などではなく、反論としてコメント欄に載せてもらうくらいはしてほしかった。日本政府ならそのくらいの幅をきかせてもよかったような気がする。

December 27, 2006, 現時間 6:24 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 24, 2006

トンデモ陰謀説! イラク宗派間争いはCIAとモサドの企み

イラク関係 , 狂ったメディア

洋の東西を問わず馬鹿げた陰謀説を唱える人間はたえない。911同時多発テロがブッシュ大統領の陰謀だといまだに信じきっているかわいそうなひとたちがいるかと思えば、最近はイラク宗派間紛争はアメリカのCIAとイスラエルのモサドが計画したものだという馬鹿げた陰謀説をまことしやかに語る人々が出てきている。昨日も陰謀説大好きなネット上の知り合いボノボさんからの紹介で、北沢洋子なるひとのエッセーを読んだのだが、あまりのトンデモ説にコーヒーを吹き出して大笑いしてしまった。

こんなことをまじめな顔して書くのはどこのカルト信者かと思いきや、この北沢洋子というひと当人のHPを読む限り彼女は30年にわたるベテラン政治評論家だという。

国際問題評論家の北沢洋子です。私は、これまで30年に亘って、第3世界の解放運動の歴史や現状について、同時に南北問題、とくに日本と第三世界との経済関係について雑誌や本などを通じて、評論活動を続けてきました。

さて、ではこのベテラン政治評論家はイラク宗派間争いをどうみているのか、彼女のコラム『イラクは内戦』という神話 からご紹介しよう。

これは、スンニー派とシーア派間の反目と武力抗争のエスカレーションを狙ったものである。そして、これにはイスラエルのも軍情報部と秘密警察モサドが絡んでいる。彼らはイラクの内戦激化を企んだ一連の秘密作戦を展開した。その目的は、イラク国家を解体し、そして、米国がイラクを完全にコントロールし、その膨大な石油資源を手中に入れることにある。

米国防総省の計画の一部として、CIAとモサドはイラク国内で、クルドの訓練と武装を行ってきた。イスラエル情報部隊はイラクの反政府ゲリラの攻撃に対処する米特殊部隊を訓練した。それには、ゲリラのリーダー、有名な学者、科学者(すでに350人の核科学者が殺されたという)、教師(210人が殺され、3,000人が国外へ逃れた)、政治家、宗教界のリーダーなどの暗殺部隊の訓練も入っていた。...

 彼らが手がけた最初の作戦は、2006年2月22日、サマッラで起こったAskariya寺院(黄金のモスク)の爆破であった。...

 黄金モスクに対する破壊作戦はシーア派がスンニー派に対して暴力的な報復に出ることを目的としたものであった。スンニー派指導者によれば、シーア派がイラク全土、20以上のスンニー派のモスクを爆弾や迫撃砲攻撃、あるいは放火などの方法で攻撃した、...

 イラク南部のバスラでは、警察の発表によると、警官の服を着たガンマンが、刑務所に押し入り、12人のスンニー派囚人を連れ出した末虐殺した、という。これらのスンニー派に対する攻撃は、米国防総省のP2OGによる作戦であった、という。ペンタゴンは、黄金のモスク爆破事件はアルカイダの仕業であったというが、Abdul Zara Saidy師によれば、これは、占領者、アメリカ人、シオニストの工作であったと言っている。

こういう陰謀説を唱える人々が絶対にしないことは、「もしもこの説が本当であるならば、こういう状況がみられるはずだ」という科学的実験では基礎の基礎である検証をしないことである。アメリカのイラク侵攻目的が北沢氏のいうように『イラク国家を解体し、そして、米国がイラクを完全にコントロールし、その膨大な石油資源を手中に入れることにある。』であるならば、すでに三年もイラクに駐留しているにも関わらずどうしてアメリカはそれを実行していないのか、という基本的な疑問が生じる。

アメリカの目的が最初からイラクをコントロールすることにあったのなら、イラクを民主主義にしようなどという面倒くさいことをやらなくても、もっと簡単な方法がいくらでもあった。フセイン政権を倒した後、アメリカの言いなりになる独裁者をアメリカの傀儡政府として設立し、形だけの選挙で圧倒的な勝利を得させ既存のイラク軍を使って新しい独裁者にこれまで通りイラク庶民を弾圧させ、アメリカの都合のいい原油産出の契約を交わさせる。アメリカ側はイラク傀儡政権を見張る程度の「大使」を残してあとは撤退。めでたしめでたしである。

石油資源を手中にいれることだけが目的ならイラクを統括している政権がスンニでもシーアでもいいわけで、なにも新イラク軍などを訓練してスンニ派を殺す必要はないのである。いや、むしろ既存のインフラをそのままにして世俗主義のバース党を権力でつって味方につけておいたほうがよっぽども有利だ。

イラクが内戦になって一番損をするのはイラク人はもとよりアメリカである。アメリカにとってはイラクの状態が安定してアメリカに石油をどんどん送り出してくれた方が都合がいいはず。何を好き好んでイラク内乱などを企むというのだろう?

北沢氏はブッシュ大統領のイラクへの兵増強はイラクの治安安定化などというものではないと言い切る。

これらのことは、米軍の駐留こそが、イラクの国内の紛争を抑止するものだという幻想を、メディアの協力をもって振りまいている。これこそが、ブッシュの最大の嘘である。

もしそれが本当ならば、どうしてブッシュ大統領はもっと早期にイラクへの兵増強を実現させなかったのだ? イラク戦争は最初から兵数が不十分であるという批判があった。ブッシュ政権内でもパウエル国務長官などは当初から大量の軍隊を動員すべきだとして、兵数は最小限にするべきという防衛長官のラムスフェルドと常に衝突していた。

ブッシュ大統領は多方からの批判にも関わらず何度も提出されたラムスフェルド長官の辞表を退けてきた。北沢氏は全くご存じないようだが、アメリカ軍はイラク軍(シーア、スンニ、クルドを問わず)の訓練を2004年から着々と進めており、治安維持が可能と思われる地域からその指令権をイラク軍に移譲してきている。もし、アメリカ軍こそがイラク治安維持に必要だという「幻想」をイラク市民に持たせたいなら、なぜイラク軍を独り立ちさせたりするのだ? おかしいではないか。

北沢氏はアメリカ軍によるイラク軍訓練でイラク軍の数はほぼアメリカ駐留軍の数と同等になっているにも関わらず、イラクでの反乱は全くおさまっていない、それはアメリカ軍の存在こそがイラクの紛争を激化していることの証拠だという。だからイラクでの紛争を鎮圧させたいのであればアメリカ軍が撤退するしか道はないという。

だが、それが本当ならば、どうしてイラク内乱を望企むアルカエダのような外国人テロ組織はアメリカ軍の撤退を望むのであろうか? 北沢氏が無視している現実は、アメリカ軍とイラク軍の連合軍はアルカエダおよびスンニ抵抗軍の鎮圧には非常な成功をおさめているということである。もしイラクで問題を起こしているのがアルカエダとスンニ抵抗軍だけであったならば、イラクの治安維持はほぼ大部分で成功したといえるのである。

いま、問題になっているのはイランが援助しているサドルなどが率いるシーア派民兵の反乱である。2004年にファルージャ紛争と同時に奮起したサドルのマフディ軍によるナジャフ紛争で、アメリカ軍は奴らを十分に退治しなかったことや、警察などに潜入してきたシーア派民兵の実態をイギリス軍が取り締まらなかったことなどが仇となっている。 
 
シーア派民兵の取り締まりは、シーア派が多数を占めるイラク政府にはやりにくい。特にマリキ首相はサドルとはなかよしこよしだから質が悪い。

北沢氏はアメリカ軍がイラク紛争の原因となっているという事実をこう説明する。

...最も反米の町Tal AfarやRamadiでさえ、米軍がいないときは平和な町である。現地のゲリラと提携した現地指導者が統治している。ゲリラは、警察の役目をはたし、スンニー派、シーア派地域ともに原理主義的なイスラム法が、支配している。

これらの町は、中央政府の主権や米軍の占領を認めていない。したがって、米軍が、ゲリラの支配地域に入り、ゲリラを掃討しようとすると、町は抵抗する。路地裏で、米軍は民兵のリーダーを逮捕、あるいは殺そうとするとき、これをゲリラは地雷を埋めたり、狙撃したりして抵抗する。なぜなら、ゲリラは通常町の人びとに支持されており、一方米軍の攻撃は、破壊的である。したがって、米兵の“戦果”とは、友人や家族の死によって、より多くのゲリラが生まれる。米軍が撤退すると、町は、以前の状態に戻る。しかし、破壊された町は米軍に対する怒り、恨みに満ちている。...

北沢氏の論理は話が逆である。アメリカ軍がラマディやタルアファーに侵攻した理由はアルカエダがこれらの土地を拠点にしてテロ行為を行っていたからであり、アメリカ軍がラマディに侵攻したからラマディの治安が崩れたのではない。第一北沢氏は無視しているが、ラマディやタルアファー庶民はアルカエダのテロリストたちを大手を広げて歓迎したわけではなく、彼等の侵略によって人質になっていたのである。北沢氏のいう原理主義のイスラム法というのは極端なシャリア法であって、一般市民はテロリストに統治されていたのではなく虐待されていたのである。タルアファーの市長がアメリカ軍へ送った感謝状の話は記憶に遠くない。

アメリカ軍が増えると治安が悪化する例として北沢氏はサドルシティをあげ、民兵によって警備がされていたサドルシティはアメリカ軍の攻撃によって無防備にスンニジハードのえじきとなったという。

米軍は、サドルシティのサドル派の民兵、Balad のスンニー派ゲリラを掃討するという最初の任務以外には、対応しようとしない、あるいはできない。したがって、米兵が増えると、より多くの宗派抗争が起こることになる。

これも変な論理だ。米軍が一旦攻めた場所を守りきれないというのであれば、それこそ米兵の増加が必要だという理屈につながるはず。もし、北沢氏のいうように米軍が増えれば宗派抗争が激しくなり、米軍が攻撃を進めれば進めるほどイラクのゲリラの数が増えるのだとしたら、これがアメリカにとって都合のいい状態とはどうしても思えない。こんな状況にアメリカ軍を増強すればアメリカ兵の犠牲が増えるだけではないか。どうしてアメリカはそのような宗派紛争を望むのだ? なぜアメリカがそのような状況作り出したりしなければならないのだ?

最も恐ろしいことは、ブッシュ政権内に、「宗派間抗争が米国の目的を達成してくれるだろう」という考えが出てきていることだ。『ニューヨーカー』誌の最近号に、SeymourHarsh記者は、CIA情報として、「十分な規模の米軍がイラクに長く駐留すれば、(イラクの)悪い奴は、殺し合いで皆死んでしまうだろう、とホワイトハウスは信じているようだ」と書いている。

最も恐ろしいことは外交問題専門の政治評論30年来のベテランを気取る北沢氏が嘘つきで悪名たかい似非ジャーナリストのシーモア・ハーシのでまかせを鵜呑みにしていることだろう。ブッシュ政権内でイラクの宗派間抗争が都合がいいと考えているひとがいるというなら、名指しで提示していただきたいものだ。

政治評論家などと肩書きはついていても、陰謀説を唱えるカルト信者の中身はどこも同じだ。


December 24, 2006, 現時間 4:09 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日本右翼は拉致問題を政治利用しているか?

東洋危機 , 狂ったメディア

陳さんのところで、小森義久氏のコラム紹介があったのでそれを読んでいたら、先日うちのミスター苺が腹をたてていた北朝鮮による日本人拉致事件に関するニューヨークタイムスの記事に対する抗議だったので、ここでニューヨークタイムスの元記事と、小森さんの抗議の手紙とを比べ読みしてみたいと思う。小森氏は産経新聞ワシントン駐在編集特別委員・論説委員。以前にもアメリカで発表された外務省のウェッブページの内容について抗議をしていた人だ。常に流れる日本に対する誤ったイメージをただしていこうと努力されているようだ。

さて、今回小森氏が怒っているニューヨークタイムスの記事とは何か。小森氏自身の言葉を引用させていただこう。

 ニューヨークタイムズ(17日付)が、「北朝鮮による拉致問題」が右翼勢力によってあおられているという記事を書いた。書いたのは東京支局長のノリミツ・オオニシ(大西哲光)という方のようである。

 「日本政府や拉致被害者の家族らが進める「北朝鮮人権週間」に右翼組織のメンバーが関与していると指摘。拉致問題への理解を訴えたポスターの図柄なども引き合いに出し、北朝鮮への危機感をいたずらにあおる内容だと批判した。

 さらに「日本の国外では拉致などとっくの昔に言いふるされた」問題と指摘。日本国内では「民族派の政治家や
グループ」の画策でなお連日ニュースで取り上げられているとし、「拉致問題が憲法改正や学校教育での愛国心育成と同じ“右翼好み”の課題になっている」との見方を示した。記事は、拉致問題をめぐる「より穏健な声」が右翼勢力によって暴力的に封じられているとする一方で、安倍首相は支持率がかげると「政治的な生き残りのため、拉致問題にしがみつくことになるだろう」

私にも多少偏見があるので小森氏の要約は正しいと思うが、小森氏が取り上げている部分を元のNYTの記事からひろってみよう。

日本政府のポスターには日本のティーンエージャーの目の部分が血のように赤い北朝鮮の地図によって覆われている姿が写っている。国の若者は北朝鮮の脅威によって危険にさらされている、日本人を目をさませという暗示である。

このポスターは今週行われた30年前に北朝鮮に拉致され今も(日本によれば)そこにいるとされている日本人にたいして注意を集めるための集会において顕著な展示だった。



日本政府のポスター

日本政府制作の北朝鮮拉致問題ポスター

このようなイベントに常に出席する家族、支援者、右翼組織の幹部らは初めて出席する特別来賓、安部静男総理大臣を待っていた。...

日本の外では拉致問題は4年前に北朝鮮のリーダー金正日が犯罪が起きたことを認め5人の生存者を返したことでとうの昔に語り尽くされたことである。だが、ここ日本においてこの件は熱い話題である。メディアや国粋主義者の政治家や平和憲法を投げ出し愛国心や道徳観を学校などに設立させるなどの目的と同じようにこの問題に取り組む組織などによって生きながらえているのである。

この極めて感情的な問題は穏健派の声を黙らせることへとつながっている。(穏健派は)右翼からの身体への危害や口頭での攻撃をうける危険にさらされる。...

「拉致問題は誰にでも小学生でもわかるような問題です。」大阪外交研究大学の歴史家杉田ヨネユキ氏は語る。「安倍総理はこの問題を利用してある政治目的を果たそうとしているのです。北朝鮮は悪であり、立ち向かわねばならない、彼は要するに憲法を改正し愛国心を学校などで育成しようとしているのです。この方向へ彼はわが国を押し進めているのです。そしてこの方法は非常に効果をあげています。」

「しかしこれは非常に危険です」とこの問題に関する論文発表後右翼から脅迫状を得た杉田氏は語る。「あまりにも感情的な問題なので、国粋主義に煽られすでに言論の自由までが脅かされています」

でた〜! 脅迫状! 左翼連中はなにかと自分らの意見が批判されると右翼から脅迫状受けたというが、そんな事実があるというならその脅迫状を提示してもらいたいものだ。拉致問題に関して別な意見を公表すると暴力で脅迫されるとまで書くならば、この大西という記者、きちんとした証拠があっていってるのであろう。そうでなければこのような発言はひどい名誉毀損である。

また大西氏のいう「穏健派」とはどういうひとたちのことをいうのだろうか? もう拉致問題は終わったこととしてあきらめろというのが「穏健派」の意見なのか?

もともと拉致問題は北朝鮮はおろか日本政府も全く耳を傾けなかった時代から家族やその支援者の人々が大声をはりあげて何年も訴えてきたからこそ安倍総理のような政治家も耳を傾けるようになった。そして安倍氏や小泉総理が何度も北朝鮮に圧力をかけたからこそ5人の生存者の帰還が成立したのだ。これが大西氏がいうような「穏健派」の意見などきいていたらいまだに北朝鮮はしらばっくれていたに違いない。

それに北朝鮮が「返した5人」にしてみたところで、北朝鮮の意志で戻ってきたのではなく一時帰国という条件付きで日本へ帰国した人々が北朝鮮へ戻らなかっただけの話であり、もしあのまま戻っていたら彼等はいまだに北朝鮮で人質になっていたに違いない。

ちなみに北朝鮮に迎合してばかりいる韓国はいったい何人拉致被害者を返してもらったのだ?

私は拉致問題が過激な右翼団体に乗っ取られているのかどうか知らない。だが大西記者がここまで断言するのであればその証拠を提示すべきである。どの右翼団体がどのようにこの問題を乗っ取り、どのように反対意見や穏健派を脅迫しているのかはっきり示すべきだ。それもしないであたかも日本が戦前の軍事独裁政権のような方針に逆戻りしているような報道は無責任ではないのか?

それに、拉致問題は右翼とか左翼とかいった問題ではないはず。もし左翼系の人々がこの問題に真剣に取り組んでいたら、右翼団体に乗っ取られるなどということもないのではないか? 小森氏はこう語る。

左翼系の人々が、協力をしてくれるのであれば、喜んでお受けするつもりでいるのであるが、その方々は、一向に協力してくれることはなく、あまつさえ邪魔をしようとしている。社民党のホームページに2002年10月まで「拉致はでっち上げ」という北川氏の論文を載せていたことでもわかる。今でも、「拉致被害者の救出」を言うのではなく、この記事に書かれているように「拉致などとっくの昔に言い古された問題」として、北朝鮮擁護に走っているではないか?...

このような記事で「日本発」の誤ったメッセージを世界に配信すると言うことは、拉致被害者の救出のためには、何等助けにならない。かれの言う「より穏健な声」が多くの人民を見捨てる行為であることを、彼は今後「北朝鮮政権が崩壊」し、事実が明らかになった時にどのように責任を取るつもりなのか?

土井元社民党党首のように「間違えていました」ではすまないように思うのだが?

北朝鮮の脅威は事実である。いくら地面に頭を突っ込んで見ない振りをしていても、核兵器が飛んできてからでは遅いのだ。拉致問題は北朝鮮の病的な性質を顕著にあらわす症状なのであり、日本がそれを無視すればこの病気によって日本はより蝕まれるであろう。

私は健全な国粋主義は大いに育成されるべきだと考える。「穏健派」が右翼によって国を乗っ取られるのが嫌だというなら、多少の脅迫などに腰を抜かしてないで拉致問題に真正面から取り組んだらいいだろう。日本の将来を憂うなら拉致問題の支援者を右翼といって責める前にやることがあるのではないか?

大西記事は過去にもこんな記事をかいている:

覚えておこう!NYタイムズ大西記者、ぼやきくっきりさん

December 24, 2006, 現時間 1:33 AM | コメント (5) | トラックバック (1)

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December 9, 2006

どこまで本当? ねつ造を暴露されてひらきなおるAP

イラク関係 , ネット戦争 , 中東問題 , 狂ったメディア

昔からアメリカにしろ日本にしろメディアの報道には偏向があることは情報通のひとなら誰でも感じていたことだろう。だが事実に関する情報に記者の個人的な解釈が加わったとしても、あからさまなやらせねつ造にお目にかかることは先ずなかった。たまに記者による盗作や事実誤認の記事を読むことはあってもこれは例外中の例外という意識があった。

ところがここ数年、主流メディアの報道には非常に怪しげなものが多くなってきたように感じる。いや、というよりも我々が嘘記事を見抜く手段を得たというだけなのかもしれない。我々が知らなかっただけで、もう何十年もメディアは至る所で読者や視聴者をだましてきたのかもしれない。それで主流メディアはブロガーたちの出現により、これまでの嘘八百がそのまま通らなくなってきていることに対応できないでただうろたえているだけだ。 

架空の警察官を証人として過去2年にわたり60以上もの記事をねつ造してきたAPは、この期に及んでもまだ自分らの過ちをみとめないどころか、嘘を暴露したブロガー達に八つ当たりをしている。(Hat tip Hot Air)

AP国際記事の編集員、ジョン・ダニスゼウスキー( John Daniszewski)は火曜日、軍による記事の情報元に関する質問は「ハッキリ言って馬鹿げており、事件の真相をある意味で必死で反論したり隠ぺいしようとしているかに見える」と語った。

ダニスゼウスキー氏はさらに記事を再報道をしたと語り、バグダッドのハリヤー地区に送り返した記者により、さらなる承認を発見。証人は事件を証明できるだけでなく当日のつきつめた詳細を語りその内容が火曜日の午後の記事となったという。元の記事は11月24日の金曜日の掲載された...

その残虐な詳細にも関わらず、イラク内政省の報道官、アブドゥール・カリーム・カーラフ准将は、木曜日この事件はただの噂にすぎないと主張し続けている。

「わが軍を噂の現地に派遣させましたが、(市民が)焼きころされた事件があったという場所で何も発見することができませんでした。

というわけだから、ブロガーたちの疑問は深まるばかり。これにたいしてAP編集長キャサリーン・キャロル女史は、金曜日の夜の会議でAPは不確かな情報に関する質問について、何度も報道しなおすことで答えているとし、これ以上の報道は単に何を言っても納得しないブロガーたちをいきり立たせるだけだと語った。

またHot Airhによれば、キャロル女史は内政省にはシーア派民兵がかなり潜入しており、つい最近までその事実さえ隠していた組織であるから、ジャマール・フセイン警察署長の存在について疑問をなげかけているのも情報操作の一部であると言いたげだ。

しかし、嘘をついているのがイラク内政省であるというなら、APは証人であるジャマール・フセインを紹介すればいいではないか。実在する人物で過去に60以上にもわたるAP記事の情報源となったひとだ、喜んで顔写真の撮影に応じてくれるだろうし、どの警察署のどの事務所で働いているか、彼の同僚や部下の証言も掲載すればいいだけの話。いまのままでは、いったいフセイン警察署長がどの警察署の署長なのかさえ不明なのである。

私が思うに、このじゃミール・フセインなる男はストリンガーと呼ばれるイラク人現地記者の創造だ。欧米のメディアは自社の特派員を危険な戦場へ送り込まずグリーンゾーン付近のホテルに留まらせ、危険な場所からの情報はすべてストリンガーによって集めさせている。

だが、このストリンガーからの情報は確認のできないようないい加減な噂が多く、およそイラクの真の姿を映し出しているとはいえないのである。APは過去にもビラル・フセインという現地カメラマンをやとってテロリストキャンプの内部からの特ダネ写真を何枚も掲載したことがある。しかし、この男、テロリストと強いつながりがあるとして後にアメリカ軍に逮捕されている。この男は殺されたイタリア人記者の遺体の横でポーズをとってるテロリストの写真などをとったりしていた。詳細はミッシェル・モルキンが9月に特集している。(Associated Press and the Bilal Hussein case; by Michelle Malkin)



Bilal Hussein and his picture    Italian

テロリストと一緒に逮捕されたAPカメラマン、ビラル・フセイン(左)フセイン撮影イタリア人記者の遺体の前でポーズを取るテロリストたち(右)


The Jawa Reportによると、APニュースは一連の架空証人やテロリストカメラマンの起用といった所行を反省するどころか、ロイターが以前にとりあげて全く信用性がないことがあれだけ暴露されている緑ヘルメットの男の写真を復活させているという。(注:この緑ヘルメット男のブログはパロディ) 当ブログでも緑ヘルメットの男のことはかなり書いたので覚えておられる方も多いだろう。(ここへいくAP作成のスライドショーをみることができる。)

それではここで、中東発生の主流メディアによるねつ造記事を振り返ってみよう。

眉唾なイラク米兵による悪事報道: イラクはハディーサでおきたとされる米軍兵による強姦殺害事件。あれだけ騒がれたのに捜査の結果何の証拠も得られず誰も逮捕されなかった。今となっては事件が本当にあったのかどうかも不明。

ヒズボラの情報操作作戦! ロイターのやらせ写真を斬る: イスラエルによる爆撃後の損害写真の一連だが、同じ男が別人として何度も登場したり、違う橋が同じ名前で登場したりしている。

ニューヨークタイムスやらせ写真がばれて、苦しい言い逃れ: レバノン、タイヤー市にて遺体として写真をとられた人間は別の写真でぴんぴんしていたことが判明。ニューヨークタイムスはころんでけがをした男性と説明書きをつけるべきだったと苦し紛れの訂正。

イスラエル、ロイターの車を空爆の嘘: イスラエルのミサイルに撃たれたはずのロイターの車。しかしミサイルで開いたはずの穴には古いさび後が、、、

仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こす: パレスチナによる連続テロ事件をあおるきっかけとなったアブデゥーラ親子の殺害事件。あとでやらせがばれて報道したフランステレビ局と暴露した批評家との間で裁判沙汰にまでなっている。

緑ヘルメット男の正体: 今や有名な緑ヘルメットの男。レバノンで被害があるとどこからともなく現れて子供のなきがらをだきながらポーズをとりまくる変態男の正体。

ほかにもいろいろあるので興味のある読者のかたがたは当ブログの「狂ったメディア」カテゴリーをご参照いただきたい。

こうしてみてみると、我々が得ている情報はいったいどこからどこまでが本当なのか全く分からなくなってくる。最近では主流メディアからの報道では飽き足らないと自ら腰をあげてイラクやアフガニスタンに赴くブロガーたちも出てきた。こうしたフリーランスの記者による報道は主流メディアよりはましかもしれないが、彼等には彼等なりのアジェンダがあるわけで、これとてそのまま鵜呑みにすることはできない。

ではいったい我々一介の市民はどうすればいいのだろうか?

情報過多の現代社会では雪崩のように流れ込む情報の濁流を泳ぎながら、真実を見極める力を養うことが未来に生き残るただひとつの道なのかもしれない。


December 9, 2006, 現時間 11:18 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 3, 2006

また暴かれたAPのねつ造記事

イラク関係 , 狂ったメディア

アメリカのニュースワイヤーサービスであるAssociate Press (AP)が、中東での情報を自社の特派員を使わずストリンガーといわれる地元民から得ていることで、これまでにも根拠のない怪しげなニュースがまことしやかに報道されてきたことは、7月のレバノン戦争の時に当ブログで何度か紹介してきた。

レバノンでは緑ヘルメットの男があちこちに現れてレバノン市民の被害を訴えていたが、今度はイラクでジャミール・フセインなる「警察官」がAPニュースの情報元としてあちこちで出没している。

ジャミール・フセインの名前が取りざたされるようになったのは、先月APがイラクでシーア派の民兵がスンニ派一イラク人6名をイラク軍が見守るなか焼き殺したという報道をしたのがきっかけだ。まずは11月25日付けのAPニュースより:

バグダッドは金曜日にくらべて静かだった。目撃者や警察の話では(金曜日)暴れた民兵らがハリヤー地区の主にシーア派の住宅街で4つの聖廟や数軒の家を焼き払ったり爆破したりした。近くにいたイラク兵たちはシーアマフディ軍のメンバーを思われる容疑者の攻撃や、それに続いた攻撃で25人にのぼるスンニ派の殺害を阻止することができなかったと警察のジャミール・フセイン警察署長は語った。

米軍側は土曜日、ハリヤー地区を警備しているイラク軍は焼かれた聖廟はひとつだけで、金曜日に6人のスンニアラブ人が祈祷中に引きずり出されて焼き殺されたという殺されたという情報は確認できなかったと発表した。

この記事を読んで「変だなあ」と感じたアメリカ人ブロガー、Flopping Acesの元アメリカ海兵隊員で警察官もやったことのあるカートは、グーグルでちょっと検索をしてみたところ、6人のスンニイラク人が殺されたという話の情報元はジャミール・フセイン警察署長ただひとりであることがわかった。

焼き殺された6人についてのどの記事にもこの男の名前が現れるので俺はかなり古い記事を掘り起こしてこの男の関わった記事を探さねばならなかった。

この4月の話:

昨日最悪の暴力、手錠をかけられ目隠しをされ拷問の後のある6人の男性の遺体がバグダッド付近のドラにて発見されたとジャミール・フセイン警察署長は語った。

これは5月の記事から:

引き続き土曜日にも自動車爆弾がバグダッド南部の込み合った交差点でおき、すくなくとも4人の民間人が殺され7人がけがをしたとジャミール・フセイン警察署長は語った...

これは6月:

月曜日の夕方、バグダッドの商店街で内政省のパトロールを二つの爆破が襲い、少なくとも7人が殺され16人が負傷したと警察は語った。最初の自動車爆弾は西バグダッドの内政省のパトロールを襲い4人の機動隊員が殺され6人が負傷したとジャミール・フセイン警察署長は語った。フセイン署長は30分後もう一つの爆弾がバグダッドから20マイルほど離れたマフムーディヤ商店街で爆発し3人が殺され10人が負傷したと語った。

7月:

銃をもった男たちは西バグダッドのスンニ住宅街でバスを待ち伏せし一人の女性を含めた6人の乗客と運転手を殺したとジャミール・フセイン警察署長は語った...

この後9月の事件と続くが長くなるのでここでは省略しておく。スンニが殺されるたびに新聞に登場するこのジャミール・フセイン警察署長とはいったいどういう人物なのだろう。

4つもの聖廟が焼かれ6人の祈祷者が焼き殺されたという話にもどるが、25日付けの米軍の公式発表によると焼かれたのは一つだけで、AP記事に載った事件の確認はできないという。バグダッドの地元消防隊および警察もそんな報告は受けていないとしている。

バグダッド地元警察も聞いていない? ではいったいAP記事に話をしたフセイン署長はどこの警察の署長なのだ? ブロガーのカートはCENTCOM(アメリカ軍中央司令部)に連絡してこの男の身元について質問したところ、CENTCOMからはこの男の身元は確認できないが、彼がイラク警察の正式な報道官でないことは確かだという返答があった。

その後27日になってCENTCOMはジャミール・フセインなる男はイラク警察官でもなければ内政省の人間でもないと発表した。そして24日のAP記事の事件は全く根も葉もないでっちあげであるとAPへ抗議の手紙を送った。この手紙のなかには、APが好んで引用しているヤーモーク地区の警察官と称するマイセム・アブドゥール・ラザーク警部(Lt. Maithem Abdul Razzaq)もイラク警察の人間ではなく、イラク警察を代表して声明文を出す立場にいる人間ではないとある。

また、イラク警察を代表してメディアを話すことが許可されているのはチーフ以上の地位にあるひとのみで、それ以下の警察官がメディアと話すことは禁じられているとし、身元の確認できない人間からの報道は匿名として報道されるべきであると忠告している。

6人が焼き殺されたという記事を信用できる情報元から確認できない限り、APはこの記事を撤回するか、もしくは少なくとも情報元の名前が本人がいうものとは違っているという訂正文を出すことを要請する...

このCENTCOMの要求に対してAPは自分らの情報は正しいと主張して撤回も訂正もする意志がないことをあきらかにしている。

「金曜日のことについてさらなる情報を得るためAPのリポーターはフセインに三度目の連絡をとり、報道に間違いがないことを確認しました。署長は過去2年にわたって警察の情報提供を定期的にしてくれているひとでAPのリポーターは彼の警察署に何度か訪れています。署長はフルネームのジャミール・ゴーレイム・フセインと名乗っており、6人は本当に火をつけられたと証言しています。」

ジャミール・フセインと同様CENTCOMが警察官ではないとしているマイセム・アブドゥール・ラザーク警部だが、CENTCOMによれば彼はイラクの内政省から参考人として出頭するよう二週間前から令状が出ているという。またFlopping Acesの読者が詳細な検索を行った結果、ラザーク警部の名前は2006年4月3日から11月13日まで23の記事に載っており、ジャミールにいたってはカートが当初みつけた12の記事を大きく上回る61の記事で名前が載せられていたことが判明した。しかも彼等の名前が出てくるのはAP取材の記事のみである。

ところでイラク警察も内政省もそんな人間は働いていないといっているのに、APの記者たちはいったいどこの警察署を訪れてこの男に会見したのだろうか? それにAPが2年前から情報元としてつかっているといっているのに、どうしてジャミールの名前は今年の4月以前には全くAPの記事に現れていないのだろうか? 

Flopping Acesの読者によるとジャミール「署長」とラザーク「警部」の証言を取り入れた記事には必ずAPのイラク現地記者アル・バシヤー記者の名前が出てくるという。カカシはこの名前には聞き覚えがある。それもそのはず、アル・バシヤーは2003年9月からイラク人記者として多々の新聞に記事を寄稿していたからである。バシヤーが書いた2003年の10月5日のバグダッドで数年ぶりに競馬が行われたという記事はカカシも読んだ覚えがある。その後もバシヤー記者の書いた記事はイギリスの新聞などに十数回掲載されているが、常に別の記者との共同取材ということになっていた。

このバシヤー記者がAPのおかかえ現地記者となったのは2006年5月のことらしい。APのでっちあげ記事にはこの記者の関わりがかなり重要な鍵となっているようだ。

しかしこうしてみると、少なくともAPの記事に関してはシーア対スンニのいわゆる宗派間争いの記事にはかなり多くのでたらめねつ造記事が含まれているということになる。APの記事はアメリカ全国、いや世界各国の新聞社が情報元として信頼して再掲載している。そのAPが身元の確認できないストリンガーのでっちあげ記事をそのまま報道していたのである。

イラクの不安定な状態が先の選挙に大きな影響を与えたことを考えると、APはあきらかにイラクテロリストの情報操作の手先となっていたことになる。知っててやっていたにしろ知らずにだまされていたにしろ、メディアとしての責任を完全に怠ったこの行動は許しがたい。


December 3, 2006, 現時間 10:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 4, 2006

パリは燃えている

ヨーロッパ , 宗教と文化 , 狂ったメディア

私はこの間フランス国内のイスラム問題はイラク戦争にある?! において、フランスで起きているインティーファーダ(過激派イスラム教徒による反政権運動)について、やたらにメディアが遠慮がちであることを書いた。 アメリカのメディアは重体者を出した数台のバス放火事件の犯人を単に「若者」とか「移民を祖先に持つ若者」もしくは「低所得者住宅地の若者」といった言葉で表現し、明らかにイスラム系移民であることを必死に隠そうとしていた。

しかしこの傾向は当のおふらんすメディアでも同じことらしい。 

だがその話をする前にちょっとマイネ・ザッヘさんのブログに載ったこの記事(日本語)から紹介しておこう。 去年のイスラム教徒による暴動のきっかけとなった二人のちんぴらが感電死した記念日に、なんと市長さんが慰霊碑にお見舞いをするという珍動。 いくらイスラム系移民の多い地区とはいえ、ここまで迎合する必要があるのか、といいたくなる。

しかし過激派に対して迎合すること以外にフランス政府には政策がないというのも事実なのだろう。 そしてその迎合の姿勢を必死で守っているのがフランスメディアである。

前にもちょっと書いたが、フランスでは毎晩のように乗用車が平均100台は焼かれているという。 しかも今年にはいってすでに2500人のフランス警察官が暴徒によってなんらかの怪我を負わされているというのである。 こんな異常な状態を「比較的平穏な日」などと表現するフランス社会とはいったいどこまで狂ってしまったのだろうか?

この間マルセーユで起きたバス放火事件だが、この事件が世界的なニュースになる前からフランスではバス放火事件は起きていたのである。 その際に被害者がでなかったとはいえ、放火されたバスには偶然誰も乗っていなかったというわけではないのだ。 大抵の場合暴徒が待ち伏せして放火しようとする直前に乗客らが危険を察知してバスから逃げ出したことがこれまで犠牲者を出さないでいた理由だ。 普通このような事件が起きれば命からがら逃げ延びた乗客やバス運転手らのインタビューなどが新聞やテレビででかでかと報道されてしかるべきところだ。 ところがフランスのメディアは単に空っぽのバスが「若者」によって放火されたという報道しかしていなかった。 

だからこれらのバス放火に感化されたイスラム教過激派の暴徒が真似をしてバス放火をあちこちで始めたわけだが、数が増えればいずれどこかで犠牲者が出るのは時間の問題だった。 メディアが最初のバス放火の時にこの犯罪がどれほど深刻なもので、フランス社会は激怒している、フランス警察当局がどれだけ厳しい取り締まり対策を持っているかという報道をしていたなら、第2、第3の放火を防げたかもしれない。 だがフランス警察が犯人を逮捕して厳しい処罰がされたというニュースはないし、社会的な征伐もないとなれば、面白がって真似をするチンピラどもが増えるのは当たり前だ。

瀕死の重傷者がでたマルセイユの事件でさえ、メディアは犯人がイスラム過激派であることを隠しているだけでなく、必死に逃げた他の乗客らの話など全く報道していない。 今でさえマルセイユの市長はこの事件は独特な事件であり、普段このあたりは他民族が仲良く暮らしていて平穏だなどと、のたまう。 だが被害者の女学生、Mama Galledouさんの通っていた医学学校では付近のちんぴらによる暴力に日ごろから悩まされていたと病院に見舞いに来ていた同級生らは語っている。

いったいフランス社会は何時までイスラム過激派によるインティファーダに目を瞑っているつもりなのだ?

Pajama Media:はフランスが常識感覚麻痺症状に陥っているという。(Burning Buses: “She was black but she looked white, her skin was peeled."

フランスは劇的な事件に劇的に反応するセンセーショナリズム意識の喪失に病んでいる。言葉は人々に命を与える。残酷な襲撃の犠牲者は庶民の心には存在しない。彼女の友達や家族が遠方から病院に向かって歩いている姿が報道され、(被害者の女学生が通っていた大学の)教授が言葉少なに何か言ったが、幸せだったときの彼女の写真は映されなかった。

もっとも印象に残ったのはレ・パリジャン誌に載ったRacidさんの供述だ。彼はバスが燃え始めた時バス停に立っていた。彼は若い女性がバスから下りるのを見たが、その焼け爛れた姿を見ても少しで気絶するところだったという。「彼女は黒人でしたが白く見えました。彼女の皮膚がまくれていたからです」彼女に障ることで余計に傷を深くしてしまうのではないかという恐れを乗り越え、彼は彼女をバスから離れたところまで運んだ。そばにいてはバスが爆発するのをより恐れたからだ。 彼は自分の上着で彼女の燃える炎を消そうとした、同時に友達に携帯電話を渡して救急車を呼んでもらった。

どうしてこの英雄的な Rachidの顔を報道しない?彼は付近のギャングたちに気づかれて復讐されるのを恐れているというのか? 警察の捜査官たちは逃げ切った乗客たちの間で自発的に警察に名乗り出ていないひとたち匿名で名乗り出るようにと呼びかけている

ビラピンは遅まきながら、今後このような待ち伏せにおいては、実際に待ち伏せを行った犯人以外にも犯人を擁護した者達も同じように罰せられると発表した。 けが人が出なければこんな常識的なこともできなかったのかフランスは?

私がここでも何度か紹介したフランスのブロガーle'eXtreme-cetre など一部のフランス人を除いて、フランス社会はまだイスラム過激派ジハーディズムがどれほどイスラム系移民の若者達の心を蝕んでいるか気がついていない。 いや気がついているのにそれを認めようとしない。 

もっともフランスではたかだか30度程度の暑さで15000人のシニア市民が死んでもなんとも思わない感覚が麻痺した国民だから、我々のような繊細な神経では全く理解できない面がある。 しかしこの神経麻痺状態がいつまでも続くと、フランスは本当にインティファーダに負けてしまう。 私はいつもフランスおふらんすなどといってからかってはいるが、本当はフランスにはもともとのフランスで居て欲しいのだ。 イスラム過激派に乗っ取られて破壊されてなど欲しくはない。

最後に第二次世界大戦の時ナチスドイツに占領されたフランスを想って書かれた歌を紹介しよう。 何故か今私はこの歌を再び歌いたいムードなので。
最後にパリスと会ったのは

パリスという名で知られていたロマンチックでチャーミングな彼女は
視界から靄のように消え去ってしまった

寂しい男の目は彼女を無駄と知って探している
彼女がいた通りに彼女の姿はない

彼女はセーヌを去ってしまった

最後にパリスに会った時、彼女の心は温かく明るかった
僕は彼女の心の笑い声を通りのカフェのあちこちで聴いた

最後にパリスに会った時、彼女の木々は春の衣を着ていた
そして恋人達が木々の下を歩き鳥達が歌う歌を見つけていた

僕は何年もやっていたように、いつもの古臭いタクシーをよけながら
奴らのクラクションの合唱を僕の耳は音楽のように聴いていた

最後にパリスと会った時、彼女の心は温かく明るかった
彼女がどう変わろうと、僕はあの彼女を覚えておこう

僕は幸せだった時間を考えて、その時間を共にすごした人々を想おう
夜明けの市場で花を売ってた老婦
公園でパンチとジュディに声援を送っていた子供たち
そして夜中踊ってパリスを夜明けまで明るくしていたひとたちを

November 4, 2006, 現時間 8:34 PM

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November 2, 2006

馬鹿サヨアメリカメディアにも基準はあるのだ!

狂ったメディア

私はアメリカの主流メディアが馬鹿サヨで、非国民だ、裏切り者だと何度も書いてきたので、こんな記事を読むと「え????」と目を疑いたくなる。

まずロイターによるとCNNテレビ局はブッシュ暗殺をテーマにしたあの悪趣味のイギリス映画、「大統領の死」の広告を放映しないことを明らかにした。 トロント映画祭では賞までもらった名作なのに、なんで~?とお思いの方々もおられるだろうが、あまりにも悪趣味であるというのが理由らしい。 またアメリカの公共ラジオ局、NPRもこの映画の宣伝はしないと発表した。 NPRは先に私が紹介した公共テレビのPBSと同じでコマーシャルは放映しないが、番組が誰による提供かは番組の前後で発表する。

そしてカカシが執着している元カントリー女性ボーカルグループ、デキシーチックスの新しい映画、「黙って歌え」の宣伝をアメリカの三大ネットワークテレビ局のひとつ、NBCとキリスト教ネットワークのCWが放映を拒絶したというニュースを読んだ。 (NBC Refuses Ads for Dixie Chicks Movie

産経新聞に日本語の記事があったので添付しておこう。

「暗殺」…上映拒否も 「反ブッシュ」政治映画、続々

 【ロサンゼルス=松尾理也】11月7日の米中間選挙を前に、ブッシュ大統領や現政権をこき下ろす「政治映画」が相次いで公開され、中にはブッシュ大統領が暗殺されるという筋書きをノンフィクション仕立てで映画化した作品もあり、上映を拒む映画館が出るなど論議を呼んでいる。

 27日から全米の映画館約100館で公開された「ある大統領の死」(ガブリエル・レンジ監督)は、2007年にシカゴでの演説中にブッシュ大統領が暗殺されるという架空のストーリーを、ノンフィクション仕立てで作品化したもの。後を継いだチェイニー副大統領が国家権力による市民生活への統制を強めていく-という内容だ。あまりの過激さに米大手映画館チェーン2社が上映を拒否。またロイター通信によると、CNNテレビや公共ラジオ放送NPRもCM放送を拒否した。

 また、「黙って歌え」(バーバラ・コプル監督)は、あるカントリー・ミュージックの歌手がイラク戦争開始直前にブッシュ大統領を厳しく批判したことと、その余波を描いたもの。ほかにもテロ容疑者を拘束しているキューバのグアンタナモ米軍基地を批判するドキュメンタリーなど複数の作品のDVDが、選挙前に発売になるという。

 上映が中間選挙直前という時期だけに政治的意図があるのではないかとの見方に「ある大統領の死」の配給元は、AP通信に対し「そのような意図はまったくないと断言できる」と述べた。(ご冗談でしょう、、思わずコーヒーを噴出してしまった。)

NBCとCWテレビネットワークが言論の自由に注目した映画の広告放映を拒否した理由として、 「大統領を侮蔑するような広告は受け入れられない」とNBCネットワークは発表した。  またCWネットワークは「当ネットワークはこのような広告を放映するにふさわしい番組を持ちあわせていない」と説明した。

私がリンクしたLibertyPost.orgというブログは明らかにリベラルなブログサイトなので、NBC、CWそしてNPRが言論の自由を弾圧しているという見解ではあるのだが、以前に言論の自由は私だけにでも書いたように、リベラルの連中は自分達はどれほど身勝手な意見を述べてもいいが、他人がその意見に反論すると言論弾圧だと言って大騒ぎをする。 これがアメリカでも日本でも馬鹿サヨの典型というものだろう。

それにしてもNBC, CNN, NPR,  CW がこれらの作品の宣伝を拒んだ本当の理由は何なのだろう。 私は彼らに道徳的基準があるなどとは最初から信じない。 だが彼らがここまで公に宣伝を拒否したとなると、これらの悪趣味な映画に対する悪評はかなりなものなのだと判断すべきだろう。 これらの映画を宣伝することでこれらの局が受ける損害は大きいという商業的判断がされたに違いない。

どうやら彼らは自分らの政治的偏向よりも金儲けを優先させたようだ。

November 2, 2006, 現時間 9:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 22, 2006

我らが敵BBC(イギリス国営放送)

ヨーロッパ , 狂ったメディア

以前にイギリス在住のななっちさんが、イギリスのテレビや映画ではアメリカ人像といえばキリスト教に凝り固まった下品で田舎者で馬鹿だという描写が多いという話をしておられた。イギリスに住んでいたこともある龍之介さんも「BBCが世界の良識?嗤わせるな!」とかいておられる。今日BBC内部の会議内容が漏洩した記事で、お二人の言い分もさもあらんと思えるものがあった。この記事でイギリスの国営テレビ局BBCは左翼エリートに占領されていると自ら認めていることが明らかになったのである。

イギリスの国営放送局BBCが秘密裏に行った「客観的サミット」会議から漏れた情報を元に、デイリーメイル紙でサイモン・ウォルターが書いている記事によると、(We are biased, admit the stars of BBC News、By SIMON WALTERS, Mail on Sunday)BBCの重役達は自分らはこの会議においてすでに視聴者や批評家が昔から言っていた偏向を自らみとめていることがわかった。

その日はBBCの重役らやスター司会者らが批評家が何年にも渡って言ってきたことを認めた日だった。BBCはキリスト教徒に偏見を持ち、多種文化主義を好むトレンディで左翼リベラルに仕切られていると認めたのだ。

BBC会長、マイケル・グレード氏が主催した「客観的サミット」の漏洩した内容は BBCの大事な時事問題の報道の仕方、特にイスラム教徒や対テロ戦争に関して、新しい話題を巻き起こすことは間違いない。

この会議で明らかにされたのは、テレビのお笑い番組で重役らは聖書をゴミ箱に捨てることは容認するが、コーランは駄目、機会があればオサマビンラデンとのインタビューは放映する。さらにBBCの「多様化首領」はイスラム教徒の女性アナウンサーにベールをしたまま出演させたいと語っていたことが提示された。 I

ロンドンで先月行われたこの秘密会議は、ベテランのブロードキャスター、スー・ロウリー( Sue Lawley)の司会で行われ、重役たちは、BBC社は同性愛者、少数民族、多種文化主義をわざと広めようとする人々によって独占されており、反米で反地方のうえキリスト教徒の気持ちよりイスラム教徒の気持ちを気遣っていると認めた。

あるベテラン重役は「我々は政治的に正しい方向へ行き過ぎたのではないかという意識は広範囲にわたって認められています。」と語った。「残念ながら、BBCの文化に深く浸透していてそう簡単には変えられないのです。」

これについてアメリカのブログ、パワーラインではBBCワシントン支部の局長だったジャスティン・ウェッブ氏と話た時, BBCはアメリカに対する偏見がひどすぎるため deputy director general のマーク・バイフォード氏が密かに間違いを正してくれることに同意したという。ウェッブ氏によるとBBCはアメリカをさげすみアメリカには全く道徳的価値がないとしていることを付け加えた。

カカシはBBCのドラマは結構好きで昔から良く観ている。特に歴史者や文学者のテレビドラマ化は非常に質が高く、派手なだけで中身のないアメリカドラマよりもずっと味わいのあるものが多いからだ。1980年代に放映されたシャーロックホームズの冒険シリーズは原作に忠実な傑作集だった。(DVD持ってるもんね) 

コメディでも1970年代のモンティパイソンなどはカルトクラッシックで今でも全世界で親しまれている。

だが、最近のBBCコメディは面白くもなんともない。私がたまに観るリトルブリテンなどはその典型で、この間も傲慢なアメリカの大統領とハンサムなイギリスの首相が会談中、双方のオカマ男性アシスタント二人が口げんかをするという意味の解らないスキットがあった。同じ番組の別のスキットでは破廉恥な格好のオカマ男性(ミスター苺と同じ名前)の前でカトリック神父が男性の恋人とキッスをする場面があった。 まさにひとつの番組でアメリカとカトリック教を馬鹿にするというダブルパンチ。

アメリカのCNNといい、イギリスのBBCといい、どうしてこうも自分らの国や同盟国をこき下ろす放送局が多いのか。彼らは自由民主主義の恩恵にどっぷりつかりながら、常にその社会を破壊しようと励んでいる。どうにも理解できない心境だ。

October 22, 2006, 現時間 11:02 AM | コメント (4) | トラックバック (0)

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October 20, 2006

ブッシュ大統領、ベトナムとイラクを比較

イラク関係 , 狂ったメディア

昨日も私はああベトナムよもう一度でこの話はちょっとしたが、ミスター苺が同じ件についてもっと詳しい記事をBigLizards.netで書いていた。 さすが夫婦気持ちが通じるなあ。(笑)

実は私は今週はじめからバージニア州へひとりで出張にきている。以前にも書いたと思うが私は長期出張が多いため、一年のうち何ヶ月もホテル住まいとなる。 それでミスター苺との交流はメールや電話が主だが、仕事のいそがしさにかまけて自分の英語のブログはミスター苺に任せきりになっていてろくろく読んでもいなかった。「君ねえ、自分のブログに書かないだけならまだしも、たまには読むくらいしなさいよ」、とミスター苺に叱られそうだ。

というわけで私が取り上げた記事をミスター苺がどのように取り上げたか、こちらでも紹介しておこう。

****

ブッシュは正しい! イラクはベトナムのようだ 
ミスター苺著

...とは言ってもジョージ・スナファルパガスや民主党の奴らが騒いで言ってるのとはちょっと違う意味でだけどね。 僕が何の話をしてるかって? えっと、なんだっけ? あ、そうだ。 このインタビュー、ABCテレビで大統領と司会者のスナファルパガスとのやりとりの一部にこんなのがあったんだ。 (カカシ注:司会者の名前はGeorge Stephanopoulos, でステファノポロスと発音するが、ミスター苺はいつも間違って発音している。)

ブッシュ大統領はABCニュースでジョージ・ステファノポロスとの一対一のインタビューにおいて、ある新聞記事によるイラクの現在の戦況と1968年のベトナム戦争の岐路となったテット攻撃の比較は的確であるかもしれないと語った。

ステファノポロスは大統領はニューヨークタイムスにイラクの状況は40年前のベトナムでのテット攻撃に匹敵するものだと書いたコラムニスト、トム・フリードマンの意見に同意するのかと質問した。

「彼は正しいかもしれません。」と大統領は答えた。そして加えて、「確かに、選挙を前に暴力が増加しています。」

なんてこった! ブッシュがイラクとベトナムを比べている! ブッシュでさえも戦争は絶望的だと考えてるってことだ。だよね? 他にどう取り様があるんだよ?

実はあ~、 ジョージW・ブッシュはベトナム戦争の歴史をかなり良く知ってるって意味なのだ。 少なくともジョージ・スナファルパガスやハワード・ディーン、ナンシー・ポロシ、ハリー・「土地取得汚職事件」リードや馬鹿サヨブログの連中なんかよりはね。

先ず基本から始めよう。俺達はみんなすべてひっくるめて考慮してベトナム戦争には負けたってことで同意だよな。だが左右両方全員で同意できるのはそこまでだ。

民主党の連中とってはこれはすでに信仰のようなものだが、信じられないほど強力な北ベトナム軍(NVA)と南の同盟軍である無敵の南ベトナム解放戦線(ベトコン)がレニングラードやスターリングラドで強靭な赤軍に追い返され命からがら逃げ去ったナチス軍のように、アメリカ軍を破壊し完全崩壊したのだと深く信じ込んでいる。

言ってみれば民主党はきリスト教徒がイエスキリストの復活を信じているのと同じくらいの意味で、我々ファシストで帝国主義のアメリカ軍が人民革命に打ちのめされ、それが理由でベトナムでは負けたのだと信じている。

民主党の持っているベトナムのイメージは何百何千という臆病者のアメリカ兵がパニックに陥って遁走し、何千という単位で脱走し、背中から勝ち誇るNVAに後ろから撃たれながら逃げる姿だろう。これは大げさな表現なんかじゃない、民主党員のだれとでもベトナム戦争について話してごらん、だれでもすぐに彼らの脳裏にはこのイメージがくっきりと刻み込まれていることに気がつくはずだ。

この「証拠」は不思議なNVAとVCによるテット攻撃の幻想にある。以下ウィキペディア はこう説明する。:

テット攻勢とは (1968年、1月30日 - 1969年6月8日)ベトナム戦争中におきた連続攻撃作戦のことで、南ベトナム解放戦線(ベトコン) の強力な数部隊と北ベトナム軍(PAVN)の部隊が南ベトナム軍とアメリカ軍に対して計画的一斉に行った攻撃だった。(略)攻勢は旧正月の祝いのなかで輝かしくはじまり、1969年の6月まであちこちで分散的に続いた。

NVA の強力部隊が国境を越えてなだれ込み、同時にベトコンが激しい攻撃をベトナムの主要都市を一斉に攻撃した。彼らの思惑は(共産主義者はそう信じていたのだが)アメリカ人も南ベトナム政府もベトナムでは人気がないので、このような攻撃によって人々は蜂起し国を挙げての革命にまでつながり、資本主義の豚どもを海に追い込めるというものだった。

ここで民主党が「イラクは今世代のベトナムだ」というのはこのことを意味する。つまり、イラクはベトナムがそうであったように、「勝ちようがない」、そしてイラクの解放軍はファシストアメリカ軍に戦闘に次ぐ戦闘で大勝利を挙げているという考えなのだ。 もうあとすこしで、と民主党は熱烈に願う、アメリカは負け、(911でしたように)恐縮する。そして貧乏に生まれなかったことや、黒人でないことへの罪悪感に包まれるだろう。

悪いけど、本当のテット攻勢はアカの奴らが企んだような訳にはいかなかったんだよね。民主党の信仰ともちがってね。

テト攻勢は 共産主義勢力にとって軍事的には大惨敗だった, ベトコンも北ベトナム軍も作戦の目的を何一つ達成することができなかった。さらに、作戦の損害は多大で南ベトナム軍及び同盟軍によってベトコンは事実上機能不能となった。

しかし1968年には侮ってはならない大きな親共産主義勢力が存在していた。それがアメリカのエリートメディアだったというわけ。 彼らは北ベトナムと解放戦線にアメリカ軍が圧倒的に惨敗することを切に願っていた。ウォルトおじさんの指揮にしたがって、ニュースメディアは嘘をつきまくった。抵抗軍が同盟軍によるすさまじい攻撃で崩壊したという事実を報道するかわりに、敵側の攻撃は共産主義勢力の歴史的な勝利だったという大嘘を報道したのだ。

当時もそしてその後も、戦争一般、特にテト攻勢のアメリカメディアの悲観的な報道を批判する声は多くきかれた。アール・ウィラー氏、当時のChairman of the Joint Chiefs of Staff,はテット後の 「アメリカメディアの間でみられる絶望と失望」について不満をもらしていた。

アメリカメディアのなかで一番有名で影響力のあった反戦運動といえばウォルター・クロンカイド司会で行われた1968年2月27日放送のスペシャルニュース番組である。テット攻勢語の戦場を一回り見学し、 現場の落胆した兵士や将校らにインタビューした後、クロンカイド氏は直接軍上層部とジョンソン政権を批判した。「私たちはアメリカの指導者らによって、ベトナムでもワシントンでもこの暗雲の向こうに銀色の日差しが見えるという楽観的な見解に何度も失望させられました。」この引き分け状態を終わらすためアメリカは交渉[降参] すべきだと語った。

テット攻勢は共産勢力にとっては軍事的には悲劇的で圧倒的な大惨敗だった。 だがアメリカメディアはそれを共産主義の大勝利だったと執拗にプロパガンダを流し続けた。

テト攻勢がベトナム戦争と岐路といわれるのは、このメディアプロパガンダ宣伝により、それまで戦争を支持していた人々の心が反戦へと動いて、それがアメリカ軍撤退への道へとつながったからである。

この歴史を踏まえれば、ABCが選んで放映した部分だけみても、ブッシュ大統領はテト攻勢の意味を良くわきまえた上で、上記のような発言をしたことがわかる。

「ジョージ、私の腹の勘では敵はずっと、我々に充分な損害を与えさえすれば我々が引き上げると考えてきたのです。」ブッシュは言った。「アルカエダのリーダーたちはそれを明らかにしてきました。いいですか、私はこのように見ています。先ず、アルカエダはいまでも非常に活動的です。彼らは危険です。彼らは致命的です。彼らはできるだけ多くのアメリカ兵を殺そうしているだけでなく、イラク国内で宗派紛争も起こさせています。 彼らはイラクで充分な混乱を起こすことができれば、アメリカ人は嫌気がさしてイラク戦争に疲れて、アメリカ政府に(アメリカ軍を)撤退させることができると信じているのです。」

つまり大統領は敵がイラクで「勝っている」としたら、それは反米のアメリカメディアが執拗に繰り返すプロパガンダにおいてだけだと正しく把握しているのだ。そのいい例が元クリントン大統領の報道官だったジョージ・スナフルパガスなのだ。敵の勝利が可能なのはアメリカの馬鹿サヨメディアがアメリカ市民を脅かして恐怖におののかせ、目的未達成のままアメリカ軍を撤退させるような状態になった時だけなのだ。民主党はその時が来たらどのくらい早い時期にイラクをアルカエダに手渡そうかとテロリストと交渉したくてうずうずしている。

だからブッシュ大統領は全く正しい。イラク戦争という覆面をかぶったこの政治の裏芝居はまさにベトナムの時とそっくりだ。

October 20, 2006, 現時間 2:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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非国民CNNのテロリスト狙撃ビデオに怒る米兵達

イラク関係 , 狂ったメディア

昨日私はCNNがテロリストプロパガンダのPR会社と成り果て、テロリストがアメリカ兵を狙撃して殺す映像ビデオを放映し、そのウェッブサイトにビデオリンクまでつけているという話を書いたが、このCNNビデオに関してアメリカ兵の間から激怒の反響が起きている。(当たり前だ!)

私がよく読んでいるミルブログ(現役退役米軍兵及びその家族などの米軍関係の人たちが書いてるブログ)ブラックファイフでも米兵らからの怒りのメールが殺到しているという。ここでその一部を紹介しておこう。(元記事にはかなり激しい表現があるので、訳も多少乱暴な言葉を含むがご了承願いたい。)

以下Black Five, CNN - Plays Into the Hands of the Enemy (Knowingly)より。

CNNは狙撃者がアメリカ兵を殺すビデオを載せている。記事にはこのような前書きがある。

イラクではすでに2800人に及ぶアメリカ兵が殺されています。そんななかで抵抗軍による一番の危険な攻撃は狙撃です。CNNはイラクでも一番活動している抵抗組織、「イラクのイスラミック軍」から狙撃班がアメリカ兵を標的にしているビデオを入手しました。イスラミック軍はアメリカと話がしたいといっており、イスラム系インターネットにビデオを載せることでPRキャンペーンを行ってアメリカ市民に影響を与えたいとしています。 このビデオを見るのは不快ですが、CNNは衝撃的とはいえ語られる必要のある記事だと信じます。

ああ、そうだろうとも、CNNはテロリストがアメリカ兵を殺すビデオを放映するかどうか葛藤の苦しみだっただろうよ。

だが結論として、CNNは承知の上敵の手の内にはまったってことだよ。

ブラックファイブにはこの記事に関するコメントが100以上も載っているが、文中で引用されているコメントも含めここでいくつか紹介したいとおもう。 

共産主義(コミュニスト)ニュースネットワーク(CNN) の吐き気のするビデオに出くわした。 局はイラクの抵抗軍からビデオを入手したといっている。ビデオでは抵抗軍の狙撃兵がアメリカ兵を撃ち殺す映像が写っている。こういうのを抵抗軍の奴らは俺達に見せつけたいんだ。アメリカで誰かの両親や恋人がこんなもんを観る必要はない。これは牛の糞だ!!!これでまた主流メディアを信頼できない理由がひとつ増えたぜ。今度から記者とかかれてない車にのせて、ボケナスどもが好んでかぶる青ヘルメット抜きでイラクへ送り込んでやれ。(後略) -Staff Sergeant ,OIF III (イラク戦争体験者の准尉)
もう俺はこんなことでは驚いたり腹が立ったりさえもしないね。ため息をついて自分の仕事に戻るのみだ。なぜってこんなことはもう珍しくもなんともない。主流メディアが本国での戦争支持意識を崩させようとしてるのは既成事実だからだ。 主流メディアがイラクでの長期軍事作戦に反対だってことも、おやじや爺さんが使ってたベトナム時代の主流メディア手引きをつかってるってことも、泥沼だ、勝てない状態、 切捨て撤退、なんだかんだとやってることも、これもう常識。奴らは敵を援助することになってもかまわないんだ。奴らは兵隊や海兵隊員が死んでもかまわないんだ。もちろんこれは兵士の死をニュースハイライトで使って、戦争が「絶望的」だとアメリカ市民に訴えるとき以外はの話だが...ーSGT Torgersen
もう我々はニュースメディアが客観的だなどという前提は捨てるべきだ。奴らは積極的に抵抗軍を支持し我らの現政権に反抗しているのだ。 明らかに彼らは情報源ではなく我らの敵となったのだ。今後一切やつらを敵としてみなすべきである。すべての兵士が(記者の)質問に対して、「あっちいけ、くそったれ、おめえらは抵抗軍との戦いに邪魔なんだよ。」と答えれば奴らにもそれがわかるだろう。こっちの言い分など解ってもらおうとするな。どうせ奴らは報道しないんだから。ーMike O
CNN殿:どの神の名によってテロリストがアメリカ兵を狙撃するビデオなど掲載したのでしょう?イラクで負傷し帰国を余儀なくされた一兵士の母親として、また一水兵の母親として、私はこのアメリカ軍とその家族への無神経さに激怒し、テロリストのプロパガンダを宣伝するなどという常識を超えたその行為には完全にあきれます。単にテープを観たとだけ報道すればよかったのです。我々は見る必要などありません。テロリストにいくら払ったのですか? アメリカ兵の血でいくら金儲けをしたのですか? ー兵士の母 (カカシ注:文章からいってこの女性は二人のお子さんをイラクに送っているようだ。)

アメリカのメディアが、アメリカ兵が何人死んだとか、テロ爆発でイラク人が何人死んだとかいうニュースの代わりに、アメリカ兵がテロリストを何人退治し、イラク軍の能力がどれだけ進歩し、どれだけの地域が平穏化し、どれだけの病院や学校が建てられ、どれだけの子供たちが救われたかという話を報道していたなら、アメリカ市民が戦争から受ける印象はまったくちがったもになっていただろう。

あるテレビ局は一時期、アメリカ兵が死ぬたびに追悼と称して戦死した兵士のプロフィールを紹介していたが、いつも紹介するのは兵士になる前の若者がどんなふうだったとか、帰ってきてからどうするつもりだったとか、いかにもあたら若い命を無駄になくしたという印象を与えるものばかりだった。同じ戦死者への追悼でも、この兵士の勇敢な最後の戦いや、彼が戦時中にどのような立派な仕事をしたかを紹介したなら、名誉の戦死をした兵士の魂や家族がどれほど慰められるかわからない。観ているほうも悲しいがそれでも感謝の気持ちでいっぱいになるだっただろう。この兵士の死を無駄にしてはいけないという気持ちになっただろう。

私はミスター苺と共同で書いている英語版のブログ、Big Lizards.netで、戦場からのいいニュースシリーズを時々書いている。ある時いつものようにイラクやアフガニスタンでのアメリカ軍の功績を書いていたら、アメリカ軍中央司令部(CENTCOM)の広報部の人からメールが来て、いつもアメリカ軍について良いニュースを書いてくれてありがとう、ついてはアメリカ軍に関するニュースレターを定期的に送ります、とあった。我々のような零細ブログをアメリカ軍広報部は読んでいるとはちょっと驚いた。しかしアメリカには第二次世界大戦の時のような大本営放送はない。だから軍の広報部はこうした地道な活動で軍の功績をアメリカ市民に知らせるしかないのだろう。

アメリカのメディアがアメリカ軍に味方してくれれば軍もこんなに苦労しなくて済むものを。 全く嘆かわしい。

October 20, 2006, 現時間 11:10 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 19, 2006

ああベトナムよもう一度

イラク関係 , 狂ったメディア

アイゼック・アシモフが書いたファウンデーションというSF小説のなかにミュールという超能力者が出てくる。 ミュールには敵対する側の戦士や国民の戦意を戦わずして喪失させてしまう心理的操作の能力があった。 だから彼の率いる勢力に対抗する敵は圧倒的武力を所持していても絶望に陥り大敗してしまうのである。

今のアメリカメディアを観ていると、彼らは明らかにアルカエダのためにアメリカに大してこのミュールの役目を買って出たとしか考えられない。私はアメリカメディアの愛国心を疑ってはいない。彼らには愛国心などない。彼らは裏切り者であり、非国民である。彼らの目的はアメリカに敗北をもたらせることにある。 だから彼らはテロリストプロパガンダのPR会社としてせっせと働いているのだ。

このCNNの記事はまさにその典型だ。

「ビデオが捕らえた狙撃者の凍りつく所業」( Video shows snipers' chilling work in Iraq)と題されたこの記事ではCNNがテロリストから入手したというビデオテープの紹介がされており、ビデオのなかでカメラマンと狙撃者がどこから撃てばいいかとか相談しあっている声が入っているとある。そしてこのページにはアメリカ兵がテロリストによって狙撃され殺されるビデオへのリンクまでついている。

CNNはテロリストが人質を斬首するビデオは残虐すぎると放映しない。911事件直後タワーから人々が次々に飛び降りる姿も悲惨だといって放映しなかった。だがアメリカ兵が無残にも殺される姿を報道することには問題がないというのか? 
CNNにとって放映するビデオの内容が悲惨かどうかなどということは問題ではないのだ。アメリカ市民はテロリストが無実の市民を惨殺する姿や、テロ攻撃によって大量の市民が殺される姿をみれば、テロリストとの戦いに戦意を燃やすだろう。だが、アメリカ兵がいとも簡単にテロリストに狙撃される姿をみれば、アメリカ軍は勝てないのではないかと戦意を失う効果がある。CNNはそれを承知の上で、いやそれが目的でこのテロリストプロパガンダをわざわざ放映しているのだ。

アメリカがニクソン大統領とフォード大統領の時代にベトナムから屈辱の撤退をしたことで、アメリカ民主党及び左翼は共和党がアメリカを望みのない戦争に引きずり込んだとして30年以上も共和党バッシングに使ってきた。彼らは今回もイラク戦争に負けることで、再び政権を民主党のものに取り戻そうと考えているのだ。

我々は長い間アメリカはベトナムで大敗し引き上げざる終えなかったと教えられてきた。だが実際にはアメリカはベトナムで軍事的な勝利をあげていた。アメリカ軍は北ベトナム軍との戦闘で一度も敗れたことはなく、あの悪名たかいテット攻撃ですらも、アメリカ軍の圧倒的な勝利だった。

だがテット攻撃の直後、アメリカで一番人気だったニュースキャスターで「ウオルトおじさん」と国民に慕われていたウォルター・クロンカイド氏がベトナムから中継で「アメリカ軍はベトナムで大量に戦死している。戦況は悲惨でアメリカは大敗している。アメリカ市民は政府に騙されている」と報道したのがきっかけとなり、それまでベトナム戦争を支持していたアメリカ市民までが、戦争に背を向けるようになったのである。

イラクのアルカエダたちはこの歴史をよくわきまえている。だからアメリカは戦争が長引き血みどろの戦いが続けば戦意を失って絶望して撤退すると踏んでいるのである。そしてアメリカのメディアは血を求め残虐なニュース、(特にアメリカ兵が殺される)が好きだということをテロリスト達は知っているので、ジャーナリストの集まっているバグダッド付近、特にジャーナリストが泊まっているホテルの目の前で人殺しや自爆テロを行うのだ。 この間ラムスフェルド長官も話していたが暴力がひどいのはバグダッド周辺ほんの直径10キロ円周の中だという。

本日ブッシュ大統領もイラク戦争とベトナム戦争の共通点について述べた。だが、ブッシュはイラクがベトナムのように負けるという意味でいったのではなく、今年のラマダンでは紛争が激化したのは、アルカエダがベトナムのテット攻撃を再現させようというものではないかという問いに対して、それはそうかもしれないと同意した後、アメリカの中間選挙に向けてアルカエダは戦いを激化させて選挙に影響を与えようとしている可能性はあると述べた。 テロリスト達が「切捨て退散」の民主党に勢力を持たせようとしていることは言うまでも無い。

今度の中間選挙は現実などお構いなく、非国民メディアがどれだけアメリカ市民に悲観的な戦争像を売りつけることができるかそれを試す試験だといえる。もし共和党が圧倒的に議席を失い民主党が多数議席を獲得したならば、これだけブログやトークラジオががんばっても、まだまだ主流メディアの影響力には及ばないということが顕著になるからである。

October 19, 2006, 現時間 1:40 PM | コメント (1) | トラックバック (2)

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October 15, 2006

YouTube、グーグルになって情報操作強化!

ネット戦争 , 狂ったメディア

私の好きなラジオDJ、ローラ・イングラムが、リンクしていたパロディのビデオがYouTubeからブロックされて観られないと聴取者から苦情が殺到したとラジオではなしていた。ちょうどその前日にも保守派のブロガー、ミッシェル・モルカンも自分がアップしたビデオや保守派仲間の口座が差し止めになったとブログに書いていたのを読んだばかりだった。

なんで突然私のすきな人たちがアップしたビデオが次から次へとブロックされているのか、と思っていたら、YouTubeがグーグルに買収されたというニュース。その翌日から、保守派政治家のアップした選挙運動ビデオがどんどんブロックされるようになったという噂が流れはじめた。しかもリベラルのビデオはそのままだという!

なんか陰謀を感じるぞ〜!

そこでちょっと検索してみたらこのような記事を見つけた。(YouTube blocked video mocking Clinton administration)

YouTubeがブロックしたビデオのひとつ、金正日とクリントン時代のSecretary of Statesであったオルブライト長官がシャンペンを飲んでいるビデオ。裸の女性も出てこないし、暴力も使われておらず、放送禁止用語も使われていない。YouTubeの規約に反するような内容では全くない。

このビデオを御覧になりたい方はHotAirから間接的に観ることができる。

YouTubeはこれまでにも政治的に正しくない(別な言い方をすれば保守的な)ビデオをブロックしてきたことはあったが、グーグルになってからそれが非常にあからさまになっている。

例えば先に述べたビデオはクリントン前大統領を批判したものだが、YouTubeはブッシュ大統領が暗殺される映画の広告ビデオはブロックしていない。YouTubeの反保守派情報操作はそれだけではない。これまでにもイスラム教に批判的なビデオを次々にブロックしておきながら、反キリスト教ビデオはそのままになっていたりする。

YouTubeは誰でもどんなビデオでもアップすることができる。テレビ番組を一本そのままアップしたりすることもできるので、ポルノ並のものがあったり非常に暴力的な映像なども平気でアップされる。ただ視聴者から苦情があまりにも殺到した場合には旗がたち、YouTubeの調査官が見直してブロックするかどうかを決めるらしい。ということは政治的に気に食わないビデオなら仲間と凶暴してYouTubeに苦情のクリックを殺到させれば、どんなビデオにでも旗をたてられることになる。

YouTubeの調査官がリベラルで保守派のビデオが嫌いなら、ここで完全に保守派ビデオを抹殺することができるわけだ。

グーグルは元々リベラル偏向があるといわれているサーチエンジン。そのグーグルがYouTubeを買収したとなると、今後この情報操作はもっとひどくなることが予想される。

October 15, 2006, 現時間 2:43 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 4, 2006

仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その2

ヨーロッパ , 中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

この話が途中になっていたので、裁判の続きを話たいと思う。前回までのお話は下記参照:

仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こす
仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その1

ところでパレスチナによるやらせ映像について顕著にとらえたビデオを最近見つけたので、最初に紹介しておきたい。リンクがうまくつながらないので下記のアドレスをコピーして見ていただきたい。特に悲惨な映像はないのでご心配なく。ただ音がでるので職場で御覧になる方々はご注意のほどを。

イスラエル軍の拠点近くにおいて撃ち合いを演出するパレスチナ庶民。6分目くらいに葬式に運ばれる担架にのせられたホトケさんが担架から落ちて歩き出すという珍妙な映像もある。約20分。
http://video.google.com/videoplay?docid=-2152006111729790314
アルドゥーラ親子のやらせ映像はこちら。約14分。
http://video.google.com/videoplay?docid=-8500578539219029740

さて、では証人たちの証言を聞いてみよう。

フィリップ·カーセンティ、被告人のひとり、メディアレイティングの創設者。

カーセンティが最初にアルドゥーラ親子事件がやらせではないかと考えはじめたのは引導学の検査の結果、イスラエル軍の位置から直接に球が飛んでくることは不可能であると学んだ時からである。そのことが明らかになると、その反論としてパレスチナ側のみならずフランセ2からも跳弾によるものだと言い訳が出てきた。しかし父親のジャマールは9回も撃たれ、息子のモハメッド坊やは3回撃たれたという。12発の跳弾? 不可能だ。

フランセ2は数人の専門家をとジャーナリストを招いてNGビデオを披露したが、カーセンティは招待されなかった。裁判官と次のようなやりとりをした。

裁判官:デニスジャンバーとダニエルレコンテの両氏が27分のNG映像をみた。フランセ2の記者会見においてジャンバー氏は、ビデオのなかで父親が撃たれた証拠として傷跡を見せたと語っている。

カーセンティ:私はフィルムをみていません。記者会見への参加を許可されなかったからです。レコンテ氏はあとになって私にこの事件に興味があったので捜査したいと考えていたが、アルテ(フランス/ドイツ/スペイン共同の芸術テレビチャンネル)から捜査をやめなければ、今後彼のプロダクションとは一緒には仕事をしないといわれたとはなしてくれました。(略)たくさんの人たちが個人的に場面はやらせだと思うとはなしてくれましたが、公には語っていません。

カーセンティのいうことを信じるならば、国営テレビ局から独自の捜査に対するかなりの脅迫があったということになる。

フランシス·バレ (Francis Balle):メディア学の教授。元フランス公共放送委員会CSAのメンバー。

カーセンティのフランセ2暴露ビデオは説得力があること、元のアルドゥーラビデオは怪しげで、その効果は劇的だったと語った。

カーセンティの弁護士、Maître Dauzierは、フランセ2がNG映像を見せなかったのは情報源を守るためではないかと聞くと、バレ氏は「いえ、映像は公開されるべきです。真実は語られるべきです。」と答えた。

これは日本やアメリカでは考えらないことなのだが、フランスの名誉毀損裁判では、被告側が原告に対して言ったことが事実でも、いい方が過激だったということでも責められるというのである。そこで、カーセンティの弁護士はバレ氏にカーセンティの批判は「過激だった」のではないかと質問した。バレ氏はそうは思わないとし、このような状況の場合、強い言葉使いをする必要があったと語った。

ルーク·ロセンズウェイグ (Luc Rosenzweig) 元(Libération, Le Monde)のジャーナリスト/テレビ批評家。

彼はアルドゥーラ事件についてl'Express誌に載せるため独自の捜査を行おうとした。 l'Express誌の編集長は当時 デニス·ジャンバー氏(Denis Jeambar)だった。ジャンバー氏は Jacques Attali 氏から圧力を受けたため捜査を打ち切った。このAttali という人間がどういう立場の人なのか、カカシには分からない。

Rosenzweig氏は実際に何が起きたのかという推論を持ってはいないが、フランセ2の映像は怪しげだと語った。当初はRosenzweig氏はNG映像を見せてもらえなかった。ビデオは金庫にほかの書類と一緒にしまってあるという訳の分からない言い訳をされたという。 やっとNG映像を見せてもらった時はフランセ2がいっていたような27分ではなく、24分だったという。 この3分の差だが、フランセ2のエンダーリンが嘘をついていたのか、記憶違いだったのかちょっと気になるところである。

Rosenwzeig氏は本格的な取材をしようと、イスラエル側から色々な情報を集めた。しかしパレスチナ側を取材しようとするとカメラマンは病気でパリで治療を受けていると言われた。伝言を残しておいたが返事はなかった。つてを使って父親のジャマールへの会見を求めたが断られた。仕方なく親子が運ばれた病院の医師を取材に行った。病院の医者は事件が起きたのは午後3時だったのに、アルドゥーラ親子は午後一時に運び込まれたと証言していたからだ。しかしガザへの入るのは拒絶された。それでRosenweig氏はパレスチナ側での取材は不可能だとあきらめた。

映像がやらせだという確認することはできなかったが、エンダーリン氏がいうよりもこの映像がやらせである可能性はずっと高いと判断すると氏は語った。後にRosenzweig は la Ména's のウェッブサイトに「チャールズエンダーリンはどの言葉でも嘘つきだ」というコラムを書いた。

ところで、先に紹介した最初のビデオのなかで、病院での取材の場面が出てくる。病院へ「取材」に行くパレスチナのジャーナリストたちは、病院へつくと患者と話をする前に医者と相談をして、患者にはカメラの前でどういう証言をすべきかを打ち合わせしている場面がある。病院で無難に出産した若い母親とその夫に医師は、道が危険で病院へたどり着けず、夫がひとりで妻に車のなかで子供を生ませたと証言するよう指導していた。

私は昔からイラク戦争などでも、「病院の医師の話によると、、」とか「地元救援隊員の証言では、、、」という話はあまり信用できないと思っていたのだが、このビデオを見てはっきり確信した。敵側の一般市民の証言は全くあてにならないのである。

この裁判ではまだまだ似たような証言が続くが、結局、フランセ2の放映したアルドゥーラ親子の襲撃事件は完全なやらせだということがこの裁判において明らかになった。フランセ2はその事実を言い逃れることはできない。

名誉毀損がなりたつとすれば、それはフランスが国営テレビ局の放映は今後一切内容の真偽を問わず批判してはいけないというメッセージを国民に送ることになる。言論の自由などどこへ行くである。フランスのメディアはそれでいいのだろうか、いやもっと大事なのは、フランス国民はそんな偽物の大本営ニュースを毎日文句もいわずに受け入れるのだろうか。自由精神の最たるものといわれたフランス文明は今危機にさらされている。

フランスは今試されているだ。

October 4, 2006, 現時間 1:38 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 25, 2006

仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その1

ヨーロッパ , 中東問題 , 狂ったメディア

先日仏テレビがやらせ報道を指摘したメディア評論家を訴えているという話をしたが、先日行われた法廷での経過を、Politics Centralが詳しく報告しているので、それについて話してみたい。

さて証人に継ぐ証人が皆次々に同じようなことを証言しているので、それをまとめてみると、、


  • それぞれの証人が独立した調査をした結果。この事件はやらせであると結論がでた。

  • フランセ2のエンダーリン氏はそれを知っていた。

  • フランセ2は調査を妨害しようとした。

それについてフランセ2の言い訳はといえば、


  • 証人というが、このジャーナリストだの専門家だのってのはなにものか、、こいつらになにがわかるのか、

  • 権威ある国営テレビ局フランセ2をよくも批判したな。

  • 第一、映像がやらせでもメッセージは真実だからいいのだ。

つまり、フランセ2のいい分はアルドゥーラ事件は「やらせだが真実」というへりくつなわけだ。

この事件で一番気になるのは、この映像がやらせだったということではない。専門家はほとんど皆やらせだと同意している。タラアブラマー(Talal Abu Rahma)は明らかに、ストリンガーと呼ばれるフランセ2の現地記者で、やらせの機会はいくらもあった。中東ではこの手のやらせは日常茶飯事であることは、今回のレバノン戦争の時に多くのやらせ写真が暴露されて明らかになった。いくつもの壊れた建物の前で泣く女、緑ヘルメットの男、カルベンクライン下着CMモデルさながらの「死体」など、さんざん見せつけられた。

問題なのは、フランセ2が明かにやらせだと分かっているものをそのまま放映したことにある。それはなぜか、いったい何の目的でイスラエルを陥れようとしたのか? 私が思うにこれは明らかにフランセ2によるイスラエルのユダヤ人に対する偏見が原因だ。プロデューサーのエンダーリン氏自身がユダヤ系イスラエル人であるからといってこれは変わらない。ユダヤ系イスラエル人がパレスチナに同情してイスラエルを裏切るなんてことはいくらでもあることだ。

フランセ2は真実を報道することより、自分らの信じるメッセージを報道することに興味があった。イスラエル軍が本当にモハメッド坊やを殺したかどうかなど問題ではない。彼等はイスラエルが無抵抗の親子を殺すような悪どい勢力であると訴えたかったのだ。

フランセ2は国営放送局であるということをわすれてはならない。フランセ2が自分らの好き勝手な報道はするが、それを批判するものは罰するというのであれば、フランセ2はまさにフランスの大本営放送局ということになってしまう。

もしこの裁判でフランセ2が勝てば、フランスには言論の自由など存在しないということになる。真実はフランス戦府の発表だけなのであり、国民にはいちいち口出しする権利はないということになるのだ。

次回に続く。

September 25, 2006, 現時間 11:05 PM | コメント (2) | トラックバック (2)

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September 15, 2006

仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こす

ヨーロッパ , 狂ったメディア

いまフランスでは不思議な裁判が行われている。フランスの国営テレビ局、フランセ2が2000年に放映したニュースが、やらせねつ造映像によるでっちあげニュースだったことがばれ、それを指摘したメディア分析者の3人がフランセ2によって起訴されているのである。ここでもっともばかばかしいのはこのニュースが完全にやらせだったという事実はあらゆる証拠によって暴露されており、フランセ2すらもその事実を認めているという点だ。かれらのいい分は「映像自体はやらせだったが、メッセージは真実だった。」というのである。では裁判沙汰にまでなったこの事件とはどんなものだったのかちょっと振り返ってみよう。

皆さんは2000年にパレスチナで起きたモハメッド·アルデゥーラ坊や殺害事件を覚えておられるだろうか。当時のメディアではかなり大きく取り上げられたので記憶に残っている方々も多いのではないかと思う。

まずはこのサイトにある下記の一連の写真を御覧いただきたい。


dura1

アルデゥーラ親子

2000年、第二インティファーダが始まったばかりの頃、ジャマールとモハメッドのアルドゥーラ親子はイスラエル兵軍に抵抗すべく投石攻撃に参加した。しかし親子はすぐにパレスチナ戦闘員とイスラエル軍との撃ち合いの真ん中に挟まってしまった。父親はとっさに物陰にかくれて息子を守ろうとイスラエル兵に向けて武器を持っていないことを示すように必死に手を振る。それが最初の写真だ。しかし攻撃が止まないので父親は自分の体で子供を守ろうとする。それが二枚目の写真。三枚目ではなぜか父親はカメラを直視しているが、四枚目でピント外れがあったと思うと五枚目の写真では二人とも撃たれてぐったりしている姿がある。この攻撃で父親は重傷を負い、息子のジャマール君は即死した、、、というのが最初にこの映像を放映したフランス国営テレビ局チャンネル2の話だった。この映像が報道されたとたん、イスラエル軍は武器をもたない親子を冷血に惨殺したという批判が世界中にひろまり、イスラエルへのテロ攻撃が激増した。いわゆる第2インティファーダ激化のきっかけとなった。

ところが後になってこの映像がやらせだったことが判明した。これがやらせだったことを暴露するビデオなどを含めた詳細はセカンドドラフト(Second Draft)で見ることができるが、このやらせ映像を報道したフランス国営テレビのフランセ2から名誉毀損で訴えられている被告のひとり、フィリップ·カーセンティ氏(Philippe Karsenty)の話をきいてみよう。

カーセンティ氏はMedia-Ratingsというメディア分析をするパリを本拠とする会社の創設者である。この会社はフランスのメディアが世界のニュースをどのように報道しているかを分析する会社で、フランスメディアからは目の敵にされているという。

この裁判の特徴は私たちがフランセ2の情報デスクのArlette Chabot課長とアルデゥーラやらせニュースを解説したCharles Enderlinは間違いを認めもせず訂正を拒否している以上辞任すべきだという記事を発表したことにあります。彼等は私たちがこれを私たちのホームページに載せたことに逆鱗したのです。もとの記事は2004年の11月に掲載されました。フォックスニュースがアルデゥーラ事件について報道しているので見るべきです。フランセ2は2005年の初めに私たちを訴えました。

日本と同じようにフランスの裁判も時間がかかるとみえて、その裁判がはじまったのはつい先日の14日である。この映像がやらせであるとカーセンティさんが判断した理由を彼はこのように語る。

カメラマンのタラル氏は最初CNNに映像を持ち込みましたがその真実性を保証できなかったため拒絶されました。その同日タラル氏は別の偽映像を撮影しているところをロイターのカメラマンに撮影されてしまいました。フランセ2のリポートで子供が殺される前に映された場面は偽物です。

番組が報道したシーンでは、男が足を撃たれたはずなのに全く血がでてません。周りの人たちが男を歩道にひきずってますが、血がながれてないのです。そこへ救急車がきます。この男が怪我したとされた時間からたった2秒しかたっていません。立った2秒で来るなんてありえません。はやすぎます。彼を担架にのせてる人々はけがをしてるはずの足の上に直接からだを寝かせたりしているです。

解説者の Charles Enderlinは親子はイスラエル兵の標的にされたといってますが、Enderlin氏は坊やがイスラエル兵に殺されたとは言っていません。そのかわり彼は、「父親と息子はイスラエル兵の標的にされました。」といっています。これは意図的な表現を意味します。...

襲撃があった日はガザは抵抗の日でした。商店は皆閉まっていました。父親のアルデゥーラは質問された時子供と一緒に中古の車をマーケットに見にいったといっています。しかし商店街がしまっていたことは誰でもしっていたのです。

さらに重要なのはフランセ2の映像で、カメラの前で指をテイク2を示すように二本たてるのがみえます。これはカメラ前の2センチのところでされています。これはへんですよ。見えるんですから。シーンが終わったと示す合図です。

ラーマ(タラル)は45分間撮影したといっていますが、たった一発の銃弾が親子の上の部分の壁にあたるのがみえるだけです。これはパレスチナの銃弾です。角度から言ってパレスチナ側からのものであることが見えます。

(子供が)死ぬ10秒前にアラビア語の声で「子供が死んだ。子供が死んだ、子供のが死んだ」という叫ぶのが聞こえます。でもこの時彼はまだ撃たれてなかったのにです。

映像の終わりに、子供が死んだとさているにしてはおかしな動きがあるのです。子供はひじをあげてカメラマンをみてひじをおろすのです。父親は自分も9発うたれた振りをしていますが、映像をみればわかるとおり白いシャツのどこにも血が流れていません。

(カメラマンの)ラーマはどうしてイスラエルが撃っているところを撮影しなかったのかと聞かれるとバッテリーを節約したかったからだと答えています。

でもフランセ2は27分の映像があるといっています。局は二人の独立した専門家を招いてこのビデオを披露しましたが、二人の専門家によればシーンの90%はねつ造だとかたっています。

この映像がイスラエル及び、世界中のユダヤ人に与えた悪影響は計り知れない。直接の関係はないとはいえ、ビンラデンなどのテロリストがこの事件をアメリカやイスラエルの極悪非道の一例としてプロパガンダに利用したことは否定できない。フランセ2のこの無責任な報道によってどれだけのテロリストを勇気づけ、どれだけの無実の人々がパレスチナの自爆テロや911テロの犠牲になったことか、フランス国営テレビ局は考えるべきである。それを批判した人々を訴えるなど言語道断だ。

フランスでのことなので、裁判が公平に行われるという保証は全くない。だから被告が勝てるかどうかわからない。だが、この裁判が公になることでフランセ2の腐敗した姿が公になることはフランスメディアの実態を暴露するという意味で意義のあることかもしれない。

この裁判の行方は注目したい。

September 15, 2006, 現時間 5:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 12, 2006

緑ヘルメット男の正体

中東問題 , 対テロ戦争 , 狂ったメディア

先日書いた、「第二のカナはヒズボラの陰謀だった!」が好評だったので、今日はそのアップデートをしたいと思う。

「カナはやらせではありません!」という読者のかたからウィキペディアのリンクを頂いたので、ちょっと読んでみたら、例の緑ヘルメット男の本名とやらが載っていた。彼の名前はSalam DaherまたはAbu Shadi JradiまたはAbdel Qaderだそうだ。テロリストなら二つも三つも名前があるのは普通だが、民間人でもそうなのだろうか? 本人は自分はヒズボラではなくて民間の救援隊員だと言っている。無論本人がいってる以上本当なのだろう。(笑)

とにかくウィキペディアでは彼に関する情報はすべて彼の言葉以外にはないので、信じる信じないは読者の皆様の判断にお任せするよりない。しかしウィキペディアの記事によるとカナでの犠牲者の数は当初報道された50何人ではなくて、16人の子供を含む28人の死亡者だったと書かれている。ところで最初に50人以上も死人が出たといっていたのは誰あろう緑ヘルメットの男なのである。(訳:カカシ)

彼は22人の子供を含む51人の死亡者が出たと言っていたが、後になってもっと少ない16人の子供を含む28人の死亡者が出たと報道されている。

ところで、緑ヘルメット男の二つ目の名前、Abu Shadi Jradiという名前はどこかで見たことあるなと思ってたら、この間私が引用したエルサレムポストの記事にこんなの一説があった。(訳:カカシ)

民間警備隊のAbu Shadi Jradiによれば、少なくとも27体の子供の遺体が瓦礫のなかから見つかった

この緑ヘルメットの男はインタビューを受ける度に違う名前を使って、子供の遺体は22体といってみたり、27体といってみたり、さも見てきたような証言をして忙しい。しかし結局最終的に現場で見つかったとされる死体は子供を含めて合計で28体だったわけだ。つまりこの男は救援をしているふりをしたやらせ写真の演出をしていただけでなく、そのまま救援隊員のふりをして報道陣にも口からでまかせをいっていたというわけだ。

ウィキペディアの記事にはこの男が子供の遺体を小道具に使って救援を演出している姿がきちんと描写されている。それについてこの男のいいわけは「殺されているのは子供だということをみせたかった」ということだ。確かにこの男の意図はそうだったのだろう。だが、だからといってやらせをやってもいいということにはならない。ウィキペディアでは書かれてないがビデオをみればこの男がいったん救急車にのせられた子供の死体を引きずり出して、またポーズをとってる映像をみることができる。

この記事はカナのビル攻撃がやらせではなかったと証明するどころか、この男の怪しげな行動によって疑いがどんどん深まるだけである。

September 12, 2006, 現時間 9:45 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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September 10, 2006

米左翼による言論弾圧手法

アメリカ内政 , 東洋危機 , 狂ったメディア

この間私は『言論弾圧をする危険な日本右翼の台頭』で、外務省の日本国際問題研究所の英文編集長の玉本偉氏のオンラインジャーナルの内容について抗議した産経新聞の古森義久氏の行動を例にあげて、ワシントンポストが日本では右翼台頭による思想弾圧が横行しているという記事をかいたことを紹介した。

このワシントンポストの記事については依存症の独り言さんが詳しい分析をしておられる。

ワシントン・ポストに寄せられた批判論文の内容は、「言論封殺」などというレベルのものではない。タイトルからして、「日本の思想警察の台頭」である。つまり、今の日本が言論や思想を統制する方向に進んでいると警告しているのである。

この批判論文の筆者・Steven Clemons氏は、今の日本の政治について、「1930年代の軍国主義と天皇崇拝と思想統制を熱望する暴力的な極右活動家グループが、更なる主流の中へと移動を始めた」と書く。加藤紘一氏の実家が放火された事件も、この流れの中で捉えている。つまり、Clemons氏にかかると、日本の「普通の国」になろうとする動きも、行動右翼(街宣右翼)のそれと同じになってしまうのである。そしてClemons氏は、産経新聞や古森氏が行動右翼を刺激し、彼らによる言論封殺を勇気づけているとまで書いている。

まったくの誤解、というより無知と偏見に基づく的外れな誹謗にすぎないのだ

依存症さんは、クレモンス氏が「無知と偏見」にもとずいた「的外れな誹謗」をしているとおっしゃるが、クレモンス氏は十分に自分が書いていることが「的外れな誹謗」であること心得ている、いわゆる確信犯なのである。彼には反対派を「右翼テロを促進している」と攻めることによって黙らせようという魂胆があるのである。

この間もちょっと書いたが、アメリカの左翼連中は自分らの意見を批判されるとすぐに反対派から「脅迫状を受け取った」と騒ぎ立て、自分達の言論の自由が迫害されていると主張する傾向がある。彼等は自分らに反対するひとたちは暴力的な過激派であるという印象を作り出したいのである。だから反対派の正当な反論を「言論の自由を迫害する」「人種差別」などと批判し、挙げ句の果てには「ファシスト」などというレッテルを貼って黙らせようとするのである。

言論の自由とはなんでも好き勝手なことをいって誰からも批判されないという意味では決してない。おおやけの場所で意見を述べたならそれが公に批判されるのは当たり前だ、それを受けて立てないなら最初から発言すべきではない。

以前にも元カントリーウエスタンの人気バンドで、イラク戦争前夜にロンドンで大統領の悪口をいって人気がた落ちになったデキシーチックスという女性たちの話をしたことがある。彼女たちは人気バンドであるという地位を利用してコンサート会場で政治声明を発表した。にもかかわらず、その後に集まった批判の声に大して彼女たちは「言論弾圧だ」と大騒ぎをした。その例として「脅迫状を受け取った」という決まり文句があったことはいうまでもない。

またイラク戦争で息子を亡くしたシンディ·シーハンという女性は、息子の戦死を利用して反ブッシュ政権のプロパガンダをまき散らしておきながら、ちょっとでも批判されると「戦争で息子を亡くしたかわいそうな母親を攻める冷血非道な保守派」というレッテルを相手に張って反対意見を弾圧する。保守派の政治評論家アン·コルター女史などは、シーハン夫人ほど息子の死を楽しんでいるひとも少ない、と辛辣な批判をして左翼連中から「不謹慎だ」ど大避難を浴びた。

思想警察だの言論弾圧だのを本当にしているのは、このような言葉を使って右翼を黙らせようとしている左翼連中である。これは昨日も911ドラマ、民主党が放映妨害で書いた通り、911事件のテレビドラマ放映の妨害に躍起になっているのは右翼ではなく、クリントン元大統領をはじめ民主党の左翼連中であることが物語っている。

日本が「普通の国」になろうとしている今日、今後もこのような米国左翼による本格的な攻撃がされることを覚悟しておくべきだろう。このような攻撃に立ち向かうためには、米国左翼メディアの言論弾圧手法を十分に心得ておくべきである。アメリカでこのような左翼の言論弾圧に長年苦しめられてきたアメリカ保守派として、私が少しでもお役に立てれば幸いである。

日本にとってもアメリカにとっても、本当の敵は左翼による思想統制である、右翼台頭などではない。


関連記事:

worldNote

September 10, 2006, 現時間 2:55 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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September 2, 2006

恥知らず反米左翼! ブッシュ暗殺架空ドラマを公開

対テロ戦争 , 映画 , 狂ったメディア

トロントで今月開かれる国際映画祭ではどうやら反米映画が溢れているようだ。イラク戦争前夜にイギリスでアメリカ大統領を侮辱してカントリーファンから見放されたデキシーチックスの文句たらたら自慰映画、「黙って歌え」がここで公開されるという話をきいたばかりだったら、今度はブッシュ大統領が暗殺されるという英国作成の擬似ドキュメンタリーが公開されるという。

「ブッシュ大統領暗殺!」、英TVが空想ドキュメンタリー

【ロンドン31日】英国の民放・チャンネル4が、ブッシュ米大統領暗殺というショッキングなテーマを扱った空想ドキュメンタリーを公開する予定だ。「ある大統領の死」と題する作品で、過去の記録映像とCG映像をミックスし、「ゾッとするほど」リアルな内容となっている。論争を巻き起こすのは必至とみられる。
 「ある大統領の死」は、ブッシュ大統領がシカゴでの経済界リーダーたちを前にした演説で大々的な反戦行動に遭遇、会場を後にする際に狙撃され、シリア生まれの男に捜査の焦点が向けられるというストーリー。
 9月7日に開幕するトロント映画祭で上映された後、チャンネル4のデジタル放送「More4」で10月9日に放映される予定という。
 「More4」代表のピーター・デール氏は、「これは並外れて人を引き付ける、迫力ある作品だ。魅力的な推理劇の出発点としてジョージ・ブッシュの暗殺を振り返るドキュメンタリー形式で作られている」と述べ、「現代米国社会についていろいろ考えさせる批評ドラマだ」と売り込む。「憤慨する人もきっといるだろうが、見てもらえば、洗練された作品だと分かるだろう。決して扇情的・短絡的なものではなく、示唆に飛んだ迫力ある作品であり、背景にある制作意図は善良なのだと分かってもらいたい」と話している。

な〜にが『背景にある政策意図は善良』なのだ。アメリカ憎しブッシュ憎しの悪意に満ちた映画ではないか。テロリストたちがアメリカを初め全世界の自由国家を皆殺しにしたいと考えている時に、自由諸国の代表でもあるアメリカ大統領の暗殺を奨励するような映画を作る人間どもの悪意には吐き気がする思いである。彼等はブッシュ憎しが講じてテロリストシンパへと成り下がったといっても過言ではない。

さて時事通信の記事では映画の内容があまり詳しく説明されていないが、ミスター苺がメールしてくれたデイリーメールの記事にはもっと詳しく映画の説明が載っている。(注:カカシは映画をみていないのでこの記事に書かれていることが本当なのかどうかはまだ確認できていない。)下記はこの記事をもとにカカシが要約したものである。

2006年11月、民主主義によって世界平和をもたらそうと演説するジョージWブッシュ大統領を暗殺者の銃弾が貫いて殺害する。容疑者の正体はすぐにメディアによって大々的に報道される。アメリカ人のほとんどが犯人がシリア生まれであるということだけで満足し、イランの犬と考えられているシリア政府に焦点が当てられる。シリア外相による悔やみの言葉や否定も空しく、アメリカ市民はダマスカスやテヘランからの正式発表など全く興味をもたなかった。テレビではこれらの国々の市民がお祭り騒ぎにくり出す姿が何度も放映された。

大統領の座を得たディック·チエイニーは常に非公開の安全な場所から声明発表をするため「洞穴の男」とあだ名される。「大統領の死を祝った者たちはすぐにその味を噛み締めるだろう」と新大統領。

アラブ諸国では人々が喜びにみちたが、ヨーロッパ諸国の反応も冷たかった。イスラムテロリストによって苦しめられたイギリスでさえあまり同情はみられなかった。場合によってはイスラム教徒以外の間でも喜ぶ声さえきかれた。

しかしひどかったのはチェイニー新大統領による厳しい取り締まりであった。テロ容疑者は条令もなく逮捕され裁判もなく処刑された。ブッシュ大統領の死を祝ったとされる諸国への攻撃案が作成され、シリアがまず攻撃され、イランが続いた。イランの革命軍はヒズボラの戦い方を学び真っ向からアメリカ軍にいどまずゲリラ戦をおこなった。

戦争はペネズエラまでにおよび、イギリスではイスラム教徒による暴徒によってガソリンスタンドなどが次々に爆破された。

テロ容疑者は容赦なくガンタナモ送りになり、キューバから亡命してくるキューバ人たちをアメリカ海兵隊が虐殺したとして、抗議したキューバを黙らせるためアメリカはキューバも攻撃。

チェイニーの独裁により、アメリカは危機につぎ危機を迎えるがアメリカ市民はチェイニーを断然支持、、、

まあ、こんなもんだ。この記事を読んでわかるのは、この映画制作者たちはアメリカ国民の本質を全く理解していないか、理解してわざと無視しているかのどちらかだろうということだ。

ブッシュ大統領の暗殺を待つまでもなく、アメリカでは国民全員を怒らせるテロ行為がすでに2001年9月11日に起きているのである。犠牲者の数が最終的に3000人前後と発表されるまでの数週間、我々は犠牲者数は4000人から6000人と聞かされていた。もし貿易センターが縦に崩れずに横倒しになっていたら、もしテロが起きたのが9時10分前ではなくてほとんどの人が出勤していた10分後だったら、何万という犠牲者がでたことは必定だ。それを考えた場合、もしアメリカ国民が怒りに狂って復讐をだけを考えるような国民なら、あの時ほどその本性が現れるのに絶好の機会はなかったはずである。

だがアメリカ国内でアラブ系の人間がリンチになったり、イスラム教の聖廟が破壊されたり、条令もないのに中近東の人々が、ただイスラム教徒あるというだけで大量に逮捕されたなどという出来事は全くおきなかった。一部ぼっ発的にイスラム教徒と間違われたインド人が嫌がらせをされたり、イスラム教聖廟に石が投げられたり落書きがされたといった程度のことはあったが、組織的なイスラム教徒迫害は全くおきなかった。それどころか、アメリカ在住のイスラム教徒に不心得者からの攻撃がないようにと地元のキリスト教徒やユダヤ教徒が率先して市民に冷静を保つよう呼びかけたりしていたほどだ。

テロ対策として提案された「愛国法」ですら、アメリカ市民や合法永住の外国人の人権を妨げるようなことがあってはならないと神経質なほどの考慮がされた。

だからブッシュ大統領がシリア生まれの男に暗殺されたとしても、アメリカ国民がヒステリーを起こしてシリアやイランに戦争を挑み、チェイニー新大統領が国民の人権を無視して容疑者をかたっぱしからガンタナモに送るなどということはまずあり得ない。

この映画はブッシュ大統領やチェイニー副大統領への侮辱であるばかりでなく、アメリカ国民全体への侮辱である。このような汚物を製作する人間が自由に物を言えるのも、彼等が軽蔑するアメリカやイギリスの愛国者たちが諸外国で命がけでテロ退治をしていくれているからではないか。もし我々がイスラム過激派とのテロ戦争にまけたならば、彼等のような堕落した馬鹿左翼どもが一番最初にジハーディストの刃に倒れるのである。

September 2, 2006, 現時間 8:52 PM | コメント (7) | トラックバック (0)

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August 29, 2006

やらせねつ造写真クイズ解説と感想

中東問題 , 狂ったメディア

この間やらせねつ造写真クイズを紹介してくれたkokunanさんがそれぞれの写真の出所や状況を説明してくれているので、ここで一部引用させてもらう。

************以下引用**********

問題1. この写真に一番適する説明はどれでしょう。

a. イスラエル警察官とパレスチナ人、テンプルマウントにて、、
b. 怒った集団の暴力から救出されるユダヤ人生徒。
c. ユダヤ人生徒を殴るイスラエル警察官。

1番の問題の写真にはイスラエル警察とおぼしき男性と血まみれになった青年が映っており、かつ写真が撮られた時期は調度第2次インティファーダと重なる(2000年)。よって、何も考えていないと(1)が正解であると思うかもしれない。おそらく、大部分の人が(1)を選ぶであろうし、確かに写真の説明としても一見最もふさわしいものである。そうだ、「横暴なイスラエル警官がパレスチナ人をぶん殴っているんだ」と。実際、ニューヨーク・タイムズは(1)の見出しを使い、「強いイスラエル、弱いパレスチナ」というマスコミよく好むキャッチフレーズで報道した。しかし、事実は違う。

大部分の人やニューヨーク・タイムズは血まみれの青年をパレスチナ人であると解釈した。しかし、彼はパレスチナ人ではなかった。なんとアメリカの学生Tuvia Grossman氏であることが判明した。きっかけは氏の親であるAaron Grossman氏が写真の血まみれの青年は私の息子だと名乗り出たことである。Aaron Grossman氏は息子はパレスチナ人の暴徒からイスラエル警察に保護された、と語り、さらに写真の写っているところは神殿の丘ではない、なぜならヘブライ語の看板があるから、と指摘した↓


IsraeliStudent

イスラエル兵に殴られるパレスチナ人と報道された写真

このGrossman氏の非難に対し、当初、ニューヨーク・タイムズは「エルサレムの旧市街で負傷したGrossman氏」と訂正した。しかし、この訂正は氏がパレスチナ人に袋叩きにあった事は書かれていなかった。また、袋叩きにあった場所は旧市街でもなくアラブ人の町Wadi al Jozであった。つまり、実に不十分だったのである。しかしながら、このふざけた対応は多くの批判を浴びたらしい。よって、ニューヨーク・タイムズはようやく事件の詳細を掲載するに至った。つまり、正解は(2)である。

そして、この写真を写したAP通信といかさま説明の出所と思われるフランスの日刊新聞『解放』(察するところブサヨ系新聞だろう)に対し、パリの地方裁判所はGrossman氏に対し、4500ユーロを支払うように命じた。

なお、あるアラブ人グループはGrossman氏の血まみれの写真をコーラのボイコットポスターに使うという蛮人振りを発揮した↓


Coke

コカコーラのボイコットに利用されたグロスマンさんの写真

問題6。どちらの写真が以下の説明に当てはまるでしょうか?

イスラエル軍は土曜日早朝、ナブルスで15歳の少年を含むパレスチナ人3人を射殺した。医療関係者によると彼らは石を投げてデモをしていたという。

(1)写真A
(2)写真B

写真Aは石のブロックを投げる少年達が写っており、写真Bは戦車から逃げ回る子供たちが写っている(大人も混じっている)。どちらだろうか? 「間違いない、正解は(2)だ。だって、TVによく見る光景じゃん」とやはり思っちゃうだろう。しかし、あまい。正解は(1)である。

この写真Aと B、上記の説明をつけると、同じ説明であっても両者はずいぶんと印象の違ったものとなる。写真Aは巨大な石のブロックを少年達が投げている。これほどでかいと運悪く頭にでも当たれば即死は確実だ。ある意味、イスラエル兵にほいほい投げていたら、銃撃されても半分文句は言えないだろう。なぜなら、これは日本でマンションから消火器を投げて、人を死亡させた糞ガキと同じだからである。写真Bはイスラエルの戦車からたくさんの子供たちが逃げ惑っている。よって、説明する必要なはないだろう。写真Aとは全く逆の印象を抱くはずだ。

しかし、この問題におけるいかさま報道はマスメディアが本来なら写真 Aが正しかったのに、写真Bを採用したというわけではない。写真Bはいつの写真かは知らないが、全く別の事件だと思われ、クイズをつくるために Honest Reportingがあえて掲載したものである。では、マスメディアが何をしたのかというと、写真Aを隠蔽したことである。



Stones

隠蔽された写真

ロイター:イスラエル軍は土曜日早朝、ナブルスで15歳の少年を含むパレスチナ人3人を射殺した。医療関係者によると彼らは石を投げてデモをしていたという。

AP通信:イスラエル軍の報道官は石を投げる多数のパレスチナ人に向かって発砲したとは発表した。

さて、上記はマスメディアの説明であるが写真Aではレンガより巨大なブロックが投げられている。これでは、射殺されても半分自業自得である。にも拘らずマスメディアは単に「石を投げた」としか報道しなかったのである。「巨大な石」を投げていたことは隠蔽された。しかも、我々の想像する石といえば、そこらに転がる小石である。だから、何も知らないと受ける印象はこうなるだろう。「たかが小石ごときでイスラエルは発砲するのか?」「イスラエル兵は残虐だ」と。しかし、現実は当たったら大怪我もしくは頭にでも当たれば即死するような石を投げていたのである。

これにおけるマスメディアの真意は不明である。しかし、こうでもしなければ「絵」にならなかったことだけは確実であろう。

ちなみに、この石であるがインティファーダのときもレンガ大の石がユダヤ人に向かって投げられた。特に第1次のときは「嘆きの壁」で祈るユダヤ人に向かって、壁の上からパレスチナ人がやはりレンガ大の石を投げつけた。しかし、この時もマスコミは「石を投げた」としか報道しなかった。つまり、いつものことなのである。また、付け加えるとすれば、石を投げるのは大体ガキどもで、大人はなぜか後方におり、更にその大人がたまにそこからイスラエル兵に向かって発砲するということもあるということも付け加えておいたほうがいいだろう。

問題7。なぜこのレバノン人の女性は泣いているのでしょうか?

(1)南ベルイートの女性のアパートが7月22日、イスラエルによって破壊されたため
(2)南ベルイートの女性のアパートが8月5日、イスラエルによって破壊されたため
(3)上記のいずれも正しい
(4)上記のいずれでもない

また有名なやらせ写真である。くどくどいう必要はあるまい。正解は(4)である。

Drinking from Homeというブログを見てみよう

上の写真はクイズにもあったロイターが写した写真であるが、説明は「南ベルイートで破壊されたアパートを見て嘆く女性」とあり、日付は7月22日である。そして、下の写真はAP通信であるが、やはり「南ベルイートで破壊されたアパートを見て嘆く女性」と説明されており、日付は8月5日である。両方の写真を見比べてみよう。なんてことはない。同じ女性である。つまりである。違う日に同じ女性の家が二度も破壊されているのである。女性が2つ家を所有していたとは考えにくいので、どう考えても自作自演としか考えられないだろう。

そして、この女性、これら以外にもあちこちに出没しているようである。

衣装は異なるがこれ(鼻の形としわがそっくり)

また、これも同じ女性ではないかと言われている。



samewoman

神出鬼没レバノンの泣き女


そして、極めつけがこれ

3 枚の写真の一番下に例の女性らしき人物が移っている。しかし、これら3枚の写真の説明もよく見てみよう。女性の写真と同じトリックが使われている。「7月 18日」(AFP通信)と「7月24日」(ロイター通信)と「8月5日」(ロイター通信)。つまり、破壊された場所が3度も破壊されるという珍現象が生じているのである。

そして、彼女はヒズボラ版”泣き女”とも考えられるが真相は不明。

*************引用おわり********

問題1の写真は2000年の写真だから、もう6年も前のことになるが、当時はブログがまだそれほど普及していない時期だったからもし写真の青年の父親が気が付かなかったらそのままでたらめが通ったかもしれないわけだ。

これまでに何度もパレスチナやレバノンのテロリストたちによって、どれだけイスラエルの悪行といわれる話を聞かされたか分からないが、こうして考えてみるとそのどれ一つをとってみても全く信ぴょう性に欠ける。こうやって主流のメディアまでが共犯している以上、我々の得ている情報のどこまでが真実なのか、我々読者がよっぽどきをつけていないところっとだまされてしまうだろう。

August 29, 2006, 現時間 8:02 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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August 28, 2006

イスラエル、ロイターの車を空爆の嘘

中東問題 , 狂ったメディア

最近のロイターのやらせやねつ造写真まで使った偏向報道を考えると、イスラエルがロイターの車めがけてミサイル撃ったとしても不思議でもなんでもないが、ロイターはまさにそれが起きたと伝えている。

ロイターのカメラマンけが ガザ空爆、ハマス2人死亡  2006/08/27

 【エルサレム27日共同】パレスチナ自治区ガザの東部で27日未明から早朝にかけて、イスラエル軍が空爆を実施し、ロイター通信によると、イスラム原理主義組織ハマスの活動家2人が死亡、同通信のカメラマンら7人が負傷した。

 イスラエル領との境界にある物流拠点、カルニ検問所近くでは同日未明、ロイター通信と地元メディアのカメラマン2人が軍の侵攻作戦を取材中、同通信の車両がイスラエル軍のミサイル攻撃を受けた。車は装甲車で、車体には英語、アラビア語、ヘブライ語で「報道」「テレビ」と明示していた。

 軍報道官は「軍の作戦地域のすぐ近くで、不審な動きの車両に空爆した。報道の車両とは認識していなかった。もしジャーナリストが負傷したなら遺憾だ」と述べた。

この空爆がおきたのは夜だったということだから、イスラエルが車に書かれた「報道」という文字が読めたのかどうか不明だが、この事件にはかなりうさん臭い状況がある。リンクが元記事につながらないが、パワーラインで攻撃の状況が説明されている。(訳:カカシ)

イスラエル陸軍の報道官、ノア·メイヤー陸軍大差によると、戦闘地帯で動いていたのはこの車ひとつであり、あやしげな動きをして夜の攻撃中にイスラエル軍に近付いてきたという。

「だから脅威を及ぼすものとしてとして標的にされたのです」とメイヤー大佐はかたる。「テレビ局のマークはっきりと車に記されていませんでした。少なくとも我々には見えませんでした。」

なんにしろ戦闘区域であり記者団が来るような場所ではなかったと彼女は加えた。またこのあたりからこの10分後にはハマスの民兵がイスラエル兵を攻撃したという。

こうしてみるとイスラエル軍は怪しげに近付いてくる車をミサイル攻撃したことは確かであるが、もしこの車が本当にロイターの記者団の車だったとしても落ち度はロイター側にあるということになる。しかし、このあいだレバノンでも赤十字のミニバンがイスラエルのミサイル攻撃を受けたというでっちあげ報道があったばかりなので、この記者団の車攻撃も、ロイターの報道を鵜呑みにするのは危険である。

下記の一連の写真を御覧いただきたい。ミサイルにうたれたとされるロイター記者団の車であるが、PRESSと書かれた文字のPの部分に穴が開いているのが見える。しかし穴の周りには明らかな錆がみえ、この穴がかなり古いものであることが明白だ。



reutersvehicle1

写真1、空爆されたとされるロイターの車



reutersvehicle2

写真2、同じ車、別の角度から

三枚目の写真はこれまたアラブテロリストお得意のやらせポーズ。本当のけが人なのかモデルなのかわからないが、なんでいつも同じポーズなのかね。(笑)



reutersvictim

空爆の犠牲となったロイター記者、どっかで見たことあるけが人ポーズ

ちなみに本当にミサイル攻撃を直撃すると車はどうなるのか、下記の写真を見ていただきたい。これは暗殺されたハマスリーダーのアブドゥル·アジーズ·ランティスィの車の成れの果てである。( Abdel Aziz Rantisi)かなり損害の規模が違うなと思うのは私だけだろうか?



azizrantisicar

本当にミサイルが直撃するとこうなる

まったくロイターも懲りずに後から後からやらせやねつ造記事を報道するものだ。ジャーナリストとしての誇りなどもう捨ててしまったようだ。

August 28, 2006, 現時間 2:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 9, 2006

クルーレス! アメリカメディアの実態

狂ったメディア

昨日アメリカのブログで読んだ記事なのだが、暗いニュースリンクが丁寧に翻訳してくれているので、下記の驚くべき記事を紹介しよう。強調はカカシ。

米CNN放送で8月6日に放送されたニュース番組『CNN RELIABLE SOURCES』で、現在進行中のイスラエルによるレバノン侵攻軍事作戦について驚くべき談話が飛び出したので以下に引用する

ハワード・カーツ(CNN番組ホスト):
「本日ここワシントンのスタジオにはABCニュースのホワイトハウス詰め記者アン・コントンとワシントンポスト紙ペンタゴン担当記者で新刊書『Fiasco: The American Military Adventure in Iraq』の著者であるトーマス・リックスを迎えています。

トム・リックス、あなたはイラクを含めて軍事紛争をたくさん取材してらっしゃいますが、軍隊同士が互いに撃ち合っているような類の紛争ではない状況の中で、市民の犠牲者の増加がいよいよ大きな問題になりつつあるんでしょうか?」

トーマス・リックス記者:
「そのとおりだと思います。ただ、現在では、市民の犠牲者に関しては、両軍にとって戦場の一部になっていると思います。その一例を挙げますと、一部の米軍アナリスト達の話によれば、イスラエルはレバノンから発射されるヒズボラのロケットを意図的に放置していて、その理由としては、ロケットが発射されていればイスラエル側もレバノン侵攻に関する道徳上の均衡を保つことができるということです。」

カーツ:
「ちょっと待って下さい、イスラエル側が、基本的にはPR目的のために、イスラエル市民の犠牲が出ればPR戦争上有利になるという理由で、意図的にヒズボラ側の火力を維持させていると言うんですか?」

リックス:
「ええ、軍事アナリスト達はそう言ってました。」

カーツ:
「それは意外なことですね。自国の市民を殺させることが自国の利益に繋がるという発想が、誰も自国の市民が殺されるのを見たくはないが、この戦争への認識という観点では自国の利益に働くということですか。」

リックス:
「そのとおりです。道徳上の優位性という問題に関して役に立つんです。なにしろ、レバノン侵攻作戦では市民が同様に殺されていくでしょうからね。」(以下略)

イスラエルが自国の民をプロパガンダのために見殺しにしてるって? いったいなにを根拠にこんな馬鹿なことがいえるのだろう。これじゃ911はアメリカ政府とイスラエルのモサードの陰謀だったなんていうとんでも説と同類ではないか。まともなジャーナリストのいうことじゃない。で、その軍事アナリスト達って誰なんですか、リックスさん。

そのくせCNNはヒズボラがレバノンの民間人を人間の盾に使ってわざとイスラエルに民間人を殺させ、その写真を撮ってはメディアに売り込んでいる事実を完全無視している。

イスラエルが民間人の犠牲を利用していることの証明として、暗いニュースは私が先にあげたカナ攻撃の事件を例にあげている。

例えば、イスラエルの爆撃により多数のレバノン市民が殺されたレバノン南部のカナ村には、ヒズボラのロケット発射拠点はなかったといわれている。ここをあえてイスラエルが爆撃した理由は、ヒズボラ及びアルカイダ側への挑発という意図があるかもしれない。

レバノンの赤十字救援隊がカナで爆破された建物のがれきのなかから、破損されたロケット発射台を発見しているという事実があるにも関わらず、このようないい加減なことを書く暗いニュースリンクも反イスラエルプロパガンダに侵されているとしか思えない。

August 9, 2006, 現時間 6:14 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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ニューヨークタイムスやらせ写真がばれて、苦しい言い逃れ

狂ったメディア

昨日ロイターのやらせ写真について書いたばかりだが、コメンターのマイク·ロスさんが紹介してくれたこの写真について、今日になってニューヨークタイムスが訂正記事を発表した。(無料登録必要)



死体を装う男

ニューヨークタイムスに載った、瓦礫の埋もれた「死体」の写真

この写真につけられていたニューヨークタイムスの最初の説明は:

タイヤー市の市長によれば、一番ひどい被害のあった場所ではまだがれきの下に埋まっている遺体があるということだった。市長は政府の役員が遺体を引き出す間だけでも攻撃を休めることを訴えた。(撮影:テイラーヒックス、ニューヨークタイムス)

この写真で「死体」として現れる半裸の男性は、ほこりひとつついていない裸の胸もあらわに、ミケランジェロが描いたシスティンチャペルの壁画かカルベン·クラインの下着宣伝ポスターよろしく、モデルのようなポーズで寝転んでいる。はっきり言ってこの写真をみただけで、これがやらせポーズであることくらい明白だが、ニューヨークタイムスが同時に発表した一連の写真に同一人物が救援員としてぴんぴんと走り回っている姿が写っていたのである。



SistineChapel

システィンチャペルの壁画

それを指摘されたニューヨークタイムスは苦し紛れに言い逃れをしているのだが、そのいい方が面白い。(訳:カカシ)

7月27日付けのタイヤー地区にてイスラエルの攻撃で破壊された建物に関する一連の音声付きスライドショーにおいて、一つの写真についていた説明書きが状況にたいして不適切でした。写真にみられる男性は先の写真で救援にあたっているようにみられ、その救援の途中に怪我をおったもので、攻撃によるものではなく、また死亡もしていません。

正しくは印刷版のタイムスに載ったように、昨日イスラエル空爆で破壊されたレバノンはタイヤー地区の建物にて、転んで怪我をした仲間を助ける男性、でした。

「転んで怪我をした」って? どうして転んだ人間が目をつむってねそべっているのだろうか? しかもかぶっていた野球帽を腕の間にはさんだりして。転んだ衝撃が大きくて失神したとするには、あきらかに緊張している腹筋やふくらはぎがそれを裏切っている。第一そばに立っている男性が、転んだ仲間を抱き起こそうというのなら、なぜ片方の腕だけをにぎっているのか、どうみても不自然な姿勢である。

やらせ写真やねつ造記事はテロリストの専売特許だが、それに完全に共謀している西側の主流メディアには恥も外聞もないのだろうか? よくイスラエルの武力がヒズボラに比べて不均衡い強大だと語る人がいるが、こと情報戦争に関してはヒズボラのほうが圧倒的に優勢である。この不均衡な力関係について誰も批判しないのか? するわけないか、、、

August 9, 2006, 現時間 2:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 8, 2006

ニューヨークのテロ捜査情報漏えいでやむなく逮捕へ

狂ったメディア

今日、ニューヨークのトンネルを爆破するテロ計画をしていたテロリスト数人が未遂で逮捕されるというニュースがあった。

米連邦捜査局(FBI)は7日、ニューヨーク市のマンハッタン島とニュージャージー州間の地下列車トンネルを標的とした自爆テロ計画の捜査を進めていることを明らかにした。同計画には米国外の8人の関与が確認されており、このうち国際テロ組織アルカイダの信奉者とされるレバノン人の男1人を含む3人が外国当局に拘束されているという...

FBIは約1年前に計画を察知、関係者の監視を続けていたが、標的偵察や武器入手を始める兆候が確認されたため、関係当局が容疑者の拘束に踏み切った。捜査には「3大陸の6カ国」(同局)が協力、残る5人の行方を追っている。米CNNテレビはカナダ、パキスタン、イラクが捜査に参加していると報じた

テロが未遂に終わり、犯人グループが逮捕されたのはいいことなのだが、FBIはもっと犯人グループを泳がして、関連しているかなり大掛かりな組織を潰すことを考えていたらしい。ところが進行形の捜査がメディアに漏れて捜査の事実がニューヨークデイリーニュースのすっぱ抜き報道によって公になってしまったので、急きょ逮捕に踏み切ったのだという。残ろ5人の行方がわからなくなったのも、時期早尚な逮捕で犯人グループの行動をすべて把握することができなかったのが原因だという。

フォックスニュースの記事によるとFBIは捜査途中で捜査内容が漏えいされたことに関して、かなり腹をたてているようだ。(訳:カカシ)

記者会見の冒頭において元FBI局長補佐のマーション氏は進行中の捜査が金曜日のデイリーニュースによって漏えいされたことへの怒りをあらわにした...

捜査について漏えいした人物は、「明らかに国際関係がどれだけもろいものか理解できていない人だ」とマーション氏は語った。

「公表は捜査をより困難にした。こんなことがなければ、スムーズだった諸外国の味方や施設との関係が非常に複雑になってしまった。」と氏は付け加えた。

ニューヨーク代表の共和党上院議員で国内安全保障委員会のピーター·キング会長も「情報が公表されないほうがよかった。」と語っている。

ニューヨークタイムスといい、ニューヨークデイリーニュースといい、ニューヨークの新聞記者には常識ってものがないのか? これらの新聞社の本社は911があったグラウンドゼロのすぐそばだというのに、また911みたいな大規模なテロの犠牲になりたいのだろうか。

この漏えい記事によって、どれだけ多くのテロリストがアメリカ脱出を試みたことだろう。まだ暴露されていないほかのテロ捜査にもきっとひどい影響を与えたことだろう。これで将来どれだけのニューヨーカーがテロの犠牲になるのかを考えると背筋がぞっとする。

アメリカは海外でテロリストと戦争をすると同時に、国内でも進んでテロリストの応援団を買って出る非国民メディアとも戦争をしなければならない。どうしてこんなことになるのやら、腹が立つ前にあきれてしまう。

July 8, 2006, 現時間 1:06 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 30, 2006

眉唾なイラク米兵による悪事報道

イラク関係 , 狂ったメディア

イラクにおいて、アメリカ兵がなにか悪さをしたという話が持ち上がると、事の是非を確かめもせずセンセーショナルにすぐ報道するアメリカを含め世界の主流メディアの無責任ぶりには本当に腹がたつ。

アフガニスタンとイラク戦争が始まってからというもの、なにかあるごとに、疑わしきがアメリカとなると、この時とばかりに禿鷹のようにたかってくる世界のメディア。だがこうした事件はいざ掘り下げてみると当初の報道とは全く違ったものであったということが少なくない。

2〜3年前だったか、シリア国境あたりで結婚式の最中にアメリカ軍に空爆された家族があったという話がおおげさに報道されたことがある。だが後の捜査で空爆をうけたのは地元でも悪名高い武器密輸業者であり、空爆された場所からも武器弾薬が大量に発見されたことが明らかになった。

つい最近あったパキスタンの民家空爆の件でも、空爆されたのはタリバンの部落だったことが後ではっきりしているし、このあいだもイラクで非戦闘員を殺した容疑で軍法会議にまでかけられた米兵が正当防衛で無罪になったばかりでもある。

ハディーサの件にしても、「証拠」だの「証言」だのが出てくる度に、どうもおかしな点があきらかになり、実際に虐殺などあったのかどうかさえ疑わしくなってきている。(ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く

だから私は今回の米兵がイラク家族を襲って女性を強姦して家族を皆殺しにしたなどというこんな事件もかなり疑わしいと踏んでいる。

イラク国内では、西欧の新聞社が自分らの特派員を現場に送って情報集めをするのではなく、ストリンガーといわれる現地人からニュースを購入するというやり方が普通になっている。もともとイラク戦争には反対の大手メディアはイラクにおいて悪いニュースにはプレミアをつけて高額の謝礼を出す。そうと知ってる地元ストリンガーはテロリストが張り切ってる姿や、アメリカ兵による人権迫害だの悪事だのといった記事を本当でも嘘でもどんどんメディアに売り付けるというわけだ。イラクの湿地帯で日本の自衛隊員が汚染された水の浄水にがんばってますなんてニュースは一文にもならないからね。

ひどいのになってくると、テロリストがわざわざテロを演出してストリンガーに写真やビデオを撮らせて欧米メディアに売り付けたりするのもいる。モスルでのデモ行進やバグダッドでのイラク選挙管理委員の白昼暗殺などはそのいい例である。

だから我々読者は、新聞に書いてあるからといって、なんでもかんでもすぐに鵜呑みにすべきではない。ましてやその記事を元にアメリカは鬼畜だなどと軽卒な判断をくだすべきではない。きちんとした捜査によって本当にアメリカ兵が悪事を働いたことが軍法会議で証明されたならば、その行為は糾弾だれるべきだし、有罪となったアメリカ兵はそれなりの罰を受けるべきである。だが詳細もわからないうちから、センセーショナルな報道に踊らされて大騒ぎをすべきではない。

June 30, 2006, 現時間 9:45 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 28, 2006

秘密情報漏えいメディアに米兵怒り爆発

狂ったメディア

ニューヨークタイムスが報道した国家防衛に関する秘密情報についての波紋はどんどん広がっている。退役現役の米兵らから、及び国家防衛を憂える一般市民からも、ニューヨークタイムス、並びに同様の報道をしたロサンゼルスタイムスへ抗議の手紙が殺到している。

あまりにも強い批判を受けたため、ロサンゼルスタイムスはその言い訳記事(英語)を発表した。(訳:カカシ)

我々はこの記事を公表することを決して軽々しく決めたのではありません。政府がこの事実を公表することで対テロが難かしくなると主張したことは非常に真剣に考慮しました。そして政府の主張と、これに対し、監視プログラムが人権迫害につながる脅威が市民の間で非常な問題になっているという事実とを秤りにかけました。

我々は度々人の命に関わると思われる報道は差しひかえてきました。しかし今回の場合政府内の人々や自己の調査により財政庁のプログラムに関しての情報にはそのような脅威はないと考えました。また政府からは我々にこの情報がテロを防ぐために役立っているという確かな証拠も提供されませんでした。それどころかこの記事をよく読んでいただければ、政府内部でもこのプログラムがテロ対策に効果があまりないと考えるひともいることがお分かりいただけるでしょう。

結果としてテロ対策へ損害よりも市民への公益のほうが重要であると感じたのです。

なんという傲慢さだろう。主流メディアのエリート意識まるだしである。アメリカの諜報部や政権が外交情勢を十分に考慮したうえで、この情報がもれては国家防衛に危険を及ぼすと判断して秘密としているものを、一介の新聞記者如きが国家の安全に関わる秘密を公開してもよいと判断したのだという。いったい誰が彼等にそんな権限を与えたのだ? 

私は今の職場に就職した時に企業秘密を絶対に漏らさないという契約に署名した。もし私がこの秘密を独断で公表した場合、仕事を首になる程度ですめばいいが、起訴される可能性は多いにある。私の持ってる情報などこの種の産業新聞を読めばどこにでも書いてあることではあるが、それでも私は職場以外で仕事の話をする時は非常に気を使っている。それが社会人の責任というものだ。

これにたいして、イラク駐留のボグス陸軍軍曹の反論をきいてみよう。(T.F.Boggs 訳:カカシ)

自分は24歳の陸軍軍曹であります。自分は時々怒ります。侍のような格好で46度の炎天下に9時間も立ちっぱなしの時などは特にそうです。しかし自分はイラクにいることで誰を責めるわけでもありません。自分は911の後に入隊しました。ですから出動することは期待しておりましたし、ほかの人々と一緒にイラクで働く機会をもてたことに感謝しています。

しかしながら、自分はニューヨークタイムス、ロサンゼルスタイムス、ウォールストリートジャーナルの人々が、自分がここでいる間の仕事を難かしくしたことに関して責任を問います。これまでのハディーサに関する海兵隊員の関わりについて虚偽の報道などのように、リポーターたちの言葉は直接イラクの現場に影響があるのです。イラク各地でハディーサのような事件の話を聞く度に、アメリカの主流メディアに勇気づけられたテロリストたちが復讐に走るのです。(略)

マクマウス殿、ケラー殿、バケット殿、(上記三紙の編集長の名前)そしてこの話に関わったそのほかのみなさま、自分は連絡先を隠したりいたしません。(略) もし私がどう感じているか、この情報の影響を直接感じている人間と話がしたいなら、あなた方の記事がどのように受け止められているか正確に知りたいなら、メールをくれるか特派員をインタビューに送って下さい。自分はグリーンゾーン勤務ではありませんが、なんとか会う方法を見つけられると確信します。

(注:ボグス軍曹は誤解しているが、ウォールストリートジャーナルは秘密情報の漏えいはしていない。ニューヨークタイムスとロサンゼルスタイムスの報道のあと政府高官から合法な情報だけをインタビューして発表している。)

毎日毎日、主流メディアのネガチブ報道で、どれだけ地元の軍人が迷惑を被っているかその悪影たるや、のほほんと冷房のきいたオフィスで無責任な記事をかいてる記者らにはわからんだろう。そういう無責任な連中が現場の軍人のみならず、アメリカや世界中の人々をテロの危険にさらすような情報を、自分らの偏見と無知もうまいの無判断で秘密情報を報道して開き直っている。

どうして我々は戦場のテロリストと国内のジハーディスト記者たちと、双方で敵と戦わねばならんのだ!

June 28, 2006, 現時間 10:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 27, 2006

NYタイムスにもの申す!

狂ったメディア

先日ニューヨークタイムスが対テロ政策の一環としてアメリカが行ってきた金融機関によるテロ資金監視政策を漏えいした事件について書いたが、国の安全を案ずる市民からニューヨークタイムスへの批判は高まっている。

まずはブッシュ大統領。(訳:カカシ)

このプログラムの公開は恥べく行為である。

このプログラムを新聞報道させるために漏えいした人々はアメリカ合衆国に非常な危険をもたらしたことになる。おかげでテロとの戦いに勝つのが困難になった。

この件について議会は報告されており、法律上完全に認められている。我々はアメリカを傷つけたいたくさんの奴らと戦っているだ。我々のやっていることは正しいことなのだ。

アメリカ国民は政府が国の憲法の定めた自由を守ることを期待していると同時に、テロリストが我々に何をしようとしているかをきちんと把握することも求めている。金の動きを追うことだ。我々はまさにそれをやっているのだ、それを新聞が公開したことで、この戦争に勝つことがより難かしくなってしまった。

強い口調だが、はっきり言って、恥べき行為だなどといくらいってみてもニューヨークタイムスに効き目はない。もし大統領がこのような漏えいが国家安全を脅かす由々しき行為であると本気で考えるなら、ニューヨークタイムスの編集長、並びに情報を流した公務員をすべてスパイ容疑で起訴すべきである。戦争中に敵にこちらの戦略を漏らすような背信行為をいつまでも許しておくべきではない。これらの人々は自分らの行為がどれほど恐ろしい結果を生むのかその深刻さを全く理解していないのだ。彼等は痛い目にあわなければそれを知ることは絶対にない。

ではこの情報がいったいどのように直接現場に影響を与えるのか、イラク駐留のトム·コットン中尉がニューヨークタイムス編集部へ手紙を書いている。

まずは今回の非常に秘密な政府の対テロ政策の公開おめでとう、と皮肉たっぷりに手紙は始まる。コットン陸軍中尉130人の部下をもち、イラクのとある場所においてパトロールにあたっている。この場所は秘密ではないが部下の安全を考えると公開できないと中尉は語る。中尉はつい先日も路肩爆弾によって部下をひとり失い、一人が重傷をおったばかりだった。

無論、テロリストはプレートのガーディアンのように地面から湧き出てきたのではありません。いや、彼等にはモーターや銃弾や爆弾や針金やサーキットの購入はもちろんのこと、テロリストの訓練や、地元市民の爆弾をあつかってもらうために給料数カ月に値する支払いの資金も必要なのです。貴紙の記事にあるようにこの政策は合法であり、議会にも報告済みであり、政府からも財政会からも支持され非常に成功していました。

しかしもうそうではありません。あなた方は国民によいことをしたと思ってるかもしれませんが、あなたがたのしたことは我が兵士たちを非常な危険に陥れ、イラクの無実な市民たちをも危険にさらすことになったのです。この次に聞き慣れた爆弾の音がする時、また感じる時、もしテロリストにどうやって我々の監視を避けられるかを教えていなかったらこの爆発は防げたのではないかと考えざるおえないでしょう。

ニューヨークタイムスだけでなく、国家秘密を漏えいしたアメリカの主流メディアはいくつかある。彼等はアメリカの対テロ政策を暴露してしまうことで、ブッシュ政権を弱めることができると考えている。ブッシュ政権んを弱め、自分らの支持する民主党が有利になりさえすれば、アメリカ国民の安全などどうでもいいというのである。

だが、このやり方は失敗する。いやそれどころかかえって逆効果になるだろう。

この間も外国のテロリストからかかってくる電話を盗聴するという政策が漏えいされたが、その時の世論調査において米国民のほとんどが、対テロ政策として必要な政策だと答えている。アメリカ国民はアメリカの主流メディアや民主党が考えるほどばかではない。国が国民の安全のために多少のプライバシー侵害をしたとしてもたいしてきになどしてないのである。それを民主党が、ブッシュ政権はこんなこともしてる、あんなこともしている、と大騒ぎすれば、国民はかえって、ブッシュ政権が国を守るためにいろいろ努力をしてくれているのに、民主党がメディアを使ってそれを妨害しているというふうに思うだろう。だから政治的にもこの作戦は完全に的外れだといえる。

しかし問題なのはブッシュ政権に有利であるとか不利であるとか、民主党がどうだとかこうだとかいうことではない。アメリカ国民にとって対テロ戦争は生きるか死ぬかの問題である。いや、アメリカ国民だけでなく世界の文明国にとってテロリストの動向を知ることは非常に大切なことなのだ。だからこそ世界の金融機関が協力してくれているのだ。

今回の漏えいにおいて、我々の安全がどれだけ脅かされることとなったのか容易に判断することはできないが、今後このようなことを防ぐためにもブッシュ政権はニューヨークタイムス並びに情報をもらした役員を断固罰していただきたい。

June 27, 2006, 現時間 2:05 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 24, 2006

非国民ニューヨークタイムス国防機密を漏えい報道

狂ったメディア , 防衛

今朝職場でニューヨークタイムスのこの記事を読んで、こんなことを暴露してしまってはテロリストを助けることになるではないか、こんな情報どこから手にいれたのだろう、国家機密ではないのだろうか、と思っていたら案の定、またまたニューヨークタイムスによる国家機密漏洩だった。

ブッシュ政権の内部の人間が5年以上も外国任務をしていない(だから秘密工作員としての資格はない)CIA職員の身元を漏えいしたなどという、国家防衛とは無関係などうでもいい話でブッシュ大統領をさんざん叩いていたメディアが、ブッシュ政権に痛手を与えることができると考えると、国家安全の機密すら平気で漏えいしてしまうというこのひどさ。

【ニューヨーク=大塚隆一】23日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米政府が5年前の米同時テロ直後から、テロ組織アル・カーイダの捜査の一環として、国際的な金融取引に関する大量の情報を秘密裏に入手し続けていることがわかった、と報じた。

情報の提供元は世界の主要銀行などが共同で設立した組織SWIFT(本部ブリュッセル)。この組織は約7800の金融機関がやり取りする1日当たり1100万件以上の情報をデータベース化している。東南アジアのテロ組織「ジェマア・イスラミア」(JI)の幹部であるリドゥアン・イサムディン(通称ハンバリ)容疑者の3年前の逮捕にもつながったという。

ニューヨークタイムスのおかげで3年前にも『テロ組織...容疑者の...逮捕にもつながった』という貴重なアメリカの諜報手段が台無しにされてしまった。ニューヨークタイムスはアメリカがテロ攻撃からよけい危険にさらされることになってさぞうれしかろう。戦争をしている敵側に情報提供をしてさぞ誇らしいことであろう。

日本の皆さんには、どうしてアメリカの新聞がわざわざアメリカ国民を裏切るようなことをするのか不思議に思われることだろう。だが、2000年の選挙で彼等の押していた民主党候補の元副大統領ゴア氏がブッシュに紙一重で負けてからというもの、リベラルによるブッシュ憎悪の執念は正気の沙汰ではない。ニューヨークタイムス、ロサンゼルスタイムス、ワシントンポスト、などなど主流アメリカ新聞はすべてリベラルで民主党支持。反ブッシュ政権の姿勢を隠そうともしない。表向きだけでもメディアは公平な報道をすべきであるという姿勢すらみせない。日がな夜がな民主党の政治宣伝に励んでいるのである。

ニューヨークタイムスが国家機密を漏らしたのはこれが最初ではない。この間もNSAという国家安全省が行っていたテロリスト盗聴作戦を漏えいした。

複数の政府職員によると、9・11から数ヵ月後、ブッシュ大統領は秘密裏に、合衆国内における米国人等に対する盗聴権限をNSA(国家安全保障局)に与えた。これは国内の諜報活動で通常必要とされる裁判所の令状なしに、テロリストの活動に関する証拠を捜索することを目的とするものである。

(注:ニューヨークタイムスは「米国人等に対する盗聴」としているが、外国のテロリストから米国内にいる人間にかかってきた電話の盗聴であるという説明をわざと報道せず、あたかもアメリカ政府がアメリカ国民の電話を盗聴しているかのように報道した。)

おかげで国家は今後テロリストが外国から国内にかけてくる電話を簡単に盗聴できなくなってしまったのである。この間カナダで捕まったテロリストも、アメリカ国内の盗聴で捕まったテロリストからの情報がその手がかりとなっていたかもしれない。だが今後そのような逮捕も簡単にはできなくなった。

これらリベラル新聞の編集者は、国家の安全よりもブッシュ政権崩壊が先決なのである。ブッシュ政権に不都合になることであれば、それがアメリカの国そのものを危機に陥れることになっても平気でやるという、アメリカ人としてはあるまじき行為を平気でやってのけるのである。

アメリカには言論の自由があるため、そう簡単にメディアを罰することはできない。どのような情報でもメディアそのものを背信行為で起訴するということはできないらしい。だが、国家機密を新聞社へ漏えいした国家公務員がいるはずだ。彼等の行為は完全に違法である。裁判所は秘密を漏えいした記者から漏えいもとを白状させるべきで、それを拒絶した場合には記者を禁固刑に処するべきである。国家機密を漏えいすることがどれだけ深刻な問題なのか、これら裏切り者の新聞記者たちに知らしめるべきだ。そして機密を漏えいした公務員は長期の懲役刑をあたえるべきである。

(注:CIA職員の身元漏えい疑惑は民主党とメディアが大騒ぎした割には、結局何の実質もなく、特別検察官の2年にもわたる取り調べの結果、副大統領の補佐官が嘘の供述をしたことで起訴されたほかは、ブッシュ政権内での関与は全くなかったことが証明された。民主党が必死に願っていた選挙管理長のカール·ローブ氏も起訴などされず、この事件は終わった。)

June 24, 2006, 現時間 12:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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