日付け → →December 31, 2009

机上の空論ではない自衛論、一人旅で気をつけたいこと

大晦日なのにしつこくて申し訳ないが、今回は個人が簡単に出来る(するべき)自衛についてお話したい。ところで、自衛を唱える人に対して私は理不尽な批判が多くあるように思えてならない。それは、

  1. 自衛を個人に強要しようとしている。

  2. 自衛は個人のみの責任であり社会は関係ないと唱えている

  3. 自衛をしないで被害にあったら自業自得、加害者のせいではないと主張している。

はっきり言って、イスラム教のシャリア法を強制するタリバンじゃあるまいし、女の子のミニスカートは違法にすべきだなどと本気で言う日本人はいないだろう。社会の治安を良くして行く努力が必要なのは当たり前だが、社会が変わるのを待っている余裕はないので、自分たちで出来るところから始めようと言うのが自衛論者たちの姿勢だと思う。第三に至っては馬鹿馬鹿しくて話にならない。

私は自衛論を批判する人に、あなたは出かける時に家の戸締まりはしないんですか?とお聞きしたい。

ところで「自衛論者は我々が自衛をしていないと思っているのか?」と聞く人があった。ここであえて言わせてもらうならば、非常に多くの人が出来る自衛を充分にしていないと私は思う。

これは私自身が犯罪の犠牲者になったことがあるので言えるのだが、自衛というのは、常に考えていないと、何かあった時ではとっさに判断できない。何かあってから「ああ、あの時ああしておけばよかったのに、あんなことをしなければよかったのに」と思うことはよくある。後にして思えば自分が常識的な防犯をしていなかったことに気づき、自分を蹴りたくなることもある。

普段から、こういう場合にはこうしよう、ああしよう、という計画があれば、たとえ犯罪にあっても、被害を最小限に抑えることが出来るというものだ。

私がこれからお話する自衛法は職場で強制的に受けさせられた自衛法セミナーからの受け売りだが、決して机上の空論ではなく、私も常々こころがけているものである。

以前にもお話した通り、カカシは出張が多い。女性のひとり旅は常に危険を伴う。もちろん、これは女性でなくても充分に気をつけるべきことだ。

飛行場:

飛行場のゲートロビーなどで会議前の最後の準備とばかりにおもむろにノートパソコンを開けるのはいいが、回りでどんな人が見ているから解らない。企業秘密や個人情報を含む画面が出るような仕事をするなら、画面が真正面からではなくては見れないようになっているモニターを選び、後ろに誰が座っているかに注意を払う。

携帯電話で重要な話はしない。回りの迷惑も考えず、やたら大声で他人が聞きたくもない話をする人がいるが、誰が聞いているかわからないのだ、人に知られたくない話は厳禁。

送迎バス:

バスの中で見ず知らずの人と、自分が何処から来てどこへ行くのかというような話はしない。ま、飛行機のなかでハワイには休暇で行くとか話す分にはかまわないが、私はどこどこの何と言う会社に勤めていてこのような企画についてる、なんて詳しい話を聞かれもしないのに話す人がいるのには驚く。新婚旅行とか家族旅行ならともかく、一人旅ならこういう話は厳禁。

ホテル

ホテルの場所は繁華街は避ける。たとえ職場から多少遠くても、治安の良さそうな場所を選ぶ。その地域に行った事のある人や、地元の人に相談するとよい。

部屋の位置は、一階、特に外の通りに面している部屋は避ける。外から誰が泊まっているか丸見えになる部屋は駄目。

やたらに自分の部屋番号を人に教えない。信用できる友達や同僚なら別だが、ホテルのロビーなどで大声で「私は203号室よ、あなたは?」とかいう会話はしないこと。誰が聞いているか解らない。

おつきあい

出張先でのお付き合いもほどほどに。酔っぱらって歩けなくなるほど飲まないのは当たり前だが、カカシは勧められると調子に乗るほうなので本当に自重が必要。また、夜の一人歩きは危険なので男性に送ってもらうのは当然。しかし、その男性が送り狼にならないように、部屋には安易に入れないこと。男性がお手洗いを借りたいと言ったらロビーの公衆お手洗いをつかってもらうようにする。(注:自分は普通のおばさんだから、そんなことはあり得ないという油断は禁物。性犯罪の犠牲者は若い女性だけだと思ったら大間違い。)

また、あなたが男性なら安易に女性の部屋に入らない。後でセクハラされたとか言いがかりを付けられる可能性も考える必要がある。

というわけで、今回は誰でもできる一人旅での注意事項を掲載した。このアドバイスを聞くも聞かぬも本人の自由、強制はしない。あなたも大人だ、ご自分のリスクで行動してくださいな。

アップデート:関連することで、女性の一人旅での注意事項を書いている人がいたので、ここでも紹介しておこう。やっぱMITで修士を取ろうなんていう頭のいい人は言う事が違うわ。

海外で一人旅の女性がモテないで済む方法

  1. バー・レストランでは、テーブルの二人席に座る。
  2. 目をあわさない
  3. 目が合っても、愛想笑いしないで普通の表情でいる。
  4. 興味がない人とは頑張って話さない
  5. 間違ってもおごってもらわない

詳しい説明は全文をお読みになることをお勧めする。

December 31, 2009, 現時間 4:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 30, 2009

おばさんでもミニスカートは履くよ

私がひょんなことから口を出した曾野綾子さんの「用心するということ」に関するエントリーを通じて、それに関する意見を色々読ませてもらった。

しかし、いくら自己防衛奨励側が、用心するということは、決して加害者の罪を軽減するという意味ではなく、被害者がどれだけ隙を見せていようと、加害者にそれを悪用する権利はないのだと繰り返しても、反対派はまだ我々が被害者を一方的に責め立てているという歪曲した解釈を変えようとしない。

はっきり言わせてもらうが、家に多々の警備設備を設置してガードマンを何人も配置させている家であろうと、ドアや窓を開けっ放しにしている家であろうと、盗みに入った泥棒の罪は同じである。強姦魔が女性を襲った場合に、その女性が酔っぱらって動けない状態であろうと、正気で攻撃者の顔を引っ掻くくらい暴れられる女性であろうと、強姦という罪の重さに変わりはない。

ところで、曾野綾子のエッセーのなかでも、ミニスカート云々という下りが、かなり顰蹙を買ったようだ。

太ももの線丸出しの服を着て性犯罪に遭ったと言うのは、女性の側にも責任がある、と言うべきだろう。なぜならその服装は、結果を期待しているからだ。性犯罪は、男性の暴力によるものが断然多いが、「男女同責任だ」と言えるケースがあると認めるのも、ほんとうの男女同権だ。

曾野さんがいう、「結果」とは男性の気を引くという結果であり、強姦という結果を期待しているという意味ではないだろう。いくらなんでも曾野さんはそんなことは言ってない。しかし、彼女の批判をしているohnosakikoというブロガーのは、曾野さんの考え方は、保守とか右寄りとかいうことよりも、昭和6年生まれのお嬢さん育ちで、思春期に潔癖性を叩き込まれたという生い立ちに影響されているのではないかと書いている。

「親の庇護の下、学校の責任下にある間は、両者とも外出時間やスカートの長さに口を出し、常識を教えて当然だ。それが嫌なら、経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟の上でしなさい、と私なら言いそうである。」というエッセイの締めくくりは、まさに思春期に純潔教育を叩き込まれた女性の言い分である。

そういう人の中には、ボディラインを強調したり露出の多い服を着た若い女性が1人でいるところを見れば、すぐさま以下のような連鎖が心の中で起こる人が一定数いるのだろうと思う。()内は件のエッセイより引用。

・男の目を引くじゃないの!ったく今時の女の子は警戒心もなくてお気楽なもんねえ。(最近の日本人は用心することをしない)

  ↓

・私たちの若い頃はそんな勝手なことは許されなかった。そんな格好しようもんなら後ろ指指された。(性的商売をしていると思われても仕方ない)

  ↓

・だからあれは男を誘ってる格好よ、薄々わかってやってるのよ。(その服装は結果を期待しているからだ)

  ↓

・襲われても仕方ないわ。(経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟の上でしなさい)

曾野綾子の性道徳のあり方や差別意識の源を「保守だから」「右寄りだから」とする人は多いと思うが、どんな時代をどういう人として生きたかを考えると、話は単にそうした政治的ポジションだけに帰結するものではない気がしている。

ここでちょっとファッシン歴史のおさらいをさせてもらうと、ミニスカートが最初に流行ったのは1960年代、昭和40年代である。いまから50年近くも前なのだ。日本でも当時の芸能人、黛ジュンとか森山加代子とか、いまのミニスカートなんて比べられないほど短いスカートでテレビに出演していた。

それを言うなら、昭和9年生まれの我が母ですら、子供の授業参観日にミニスカートを履いて行って、クラス中の男の子が後ろを向いてしまって授業にならなかったなんてこともあった。(うちのママの脚線美は近所では有名だったのよ。)

つまり、おばさんたちは頭が古いからミニスカートを履く若い女の子たちの気持ちがわからないなんて解釈はナンセンスなのである。今ミニスカートで闊歩しているお嬢さん方のおばあさま方の時代からミニスカートは履かれていたのだから。

ところで、今思い出したのだが、若い頃(1980年代)、当時住んでいたロサンゼルス郊外のある町付近で歩いていたら、突然車が近くによってきて、「〜はいくら?」と聞かれたことがある。〜とは性行為の一つのことだったのだが、うぶな私には一瞬何の事か解らなかった。相手の表情からハッと気がついて急いで家にかえり、家族にその話をしたら、「そんな格好で外を歩いているからだ!」とミニスカートを履いていた私は反対に叱られてしまった。

後で知ったのだが、私が歩いていた大通りは、当時「たちんぼ」の売春婦が多く出没していた場所だったのだ。

私は別にミニスカートを履くなといっているわけではない。かく言う私もこの年でミニスカートもホットパンツも履く。見せられる脚があるなら、見せたっていいじゃん、というのが私の考え。

し、か、し、

そういう格好をするのであれば、時と場所を選ぶ必要がある。

例えば、浜辺でビキニ姿で裸足で歩いているのは別にかまわない。これは普通だ。しかし同じ姿で海岸からひとつ通りを隔てたレストラン街でそういう格好であるくのはどうだろうか?アメリカの海岸近くのレストランで「シャツ無し、靴無し、サービス無し」と書かれた場所が結構あるのも、ここはすでにビーチではない、それなりの格好で来てほしいという意味だ。

曾野さんのエッセーを読んでいても、彼女はミニスカートを履くなとは言っていない。ただ履くのであれば時と場所を考えろと言っているように思える。

今でも忘れられないのは、いわゆる「基地の町」の駐車場で、夜半過ぎに1人で歩いていた女性が米兵に襲われて殺された事件である。もちろん襲った米兵が悪いのだが、午前1時過ぎに基地の近くを1人で出歩く女性は、性的商売をしていると思われても仕方がない。それは日本以外のほとんどどこの国でも示される反応だ。

曾野さんは、「日本以外の」と特定しているが、日本でも同じことだ。去年、佐世保の米海軍基地付近のホテルに泊まった時に感じたことがある。それは、ある程度の時間になると、普通の女性の姿が見られなくなり、繁華街を歩いている女性のほとんどが水商売関係の女性になることである。

同じ繁華街でも、新宿あたりで若い男女がコンパの行き帰りに歩いているといった雰囲気とは、まるで違っていた。

特にセーラーアリー(水兵裏道)と呼ばれるあたりの繁華街は、女性では怖くて一人では歩けない。私は二人の男性のエスコート付きだったが、歩いている女性たちの胸もあらわにしたぴちぴちのミニスドレスは、どうみても場末ホステスのコスチュームであり、そういう女性たちは米兵にうれしそうに触られていたし、自分からもべたべたしがみついていた。

そういう商売をしている人なら強姦されてもいいという意味では決してない。だが、そういう商売をする女性なら、よっぱらった水兵たちが、そういう女なら何をされても文句を言わないだろうと勘違いする可能性には充分注意する必要がある。

女性が男性を魅了したいと思うのは自然な感情だ。美しい胸元や脚線美を披露したいと思うのも多いに結構。そういう容姿を持っているならどんどんやっていただいてかまわない。真っ昼間の浜辺ならビキニもショーツも多いに結構。夜遅くボディコンのドレスを着るにしても男性エスコート付きとか、車で送り迎えをしてもらえるパーティ会場やクラブなら全く問題ない。

親の庇護の下、学校の責任下にある間は、両者とも外出時間やスカートの長さに口を出し、常識を教えて当然だ。それが嫌なら、経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟の上でしなさい、と私なら言いそうである。

というのは、何も戦前生まれの潔癖主義を叩き込まれていない現在でも充分に通用する忠告だと思う。

December 30, 2009, 現時間 1:08 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 28, 2009

遅ればせながら、曾野綾子さんの「用心すること」エッセーについて

以前に私が紹介したレフティさんのブログで、女性が強姦魔から自衛する行為を促すのは女性差別なのかという問題が議論されていた話はしたが、その話題の元となったのが曾野綾子さんが産経オピニオンに掲載した「男は獣」という内容のエッセーだったというので、原文を産経のサイトでは探してみたら見つからなかったので、原文を再掲しているこちらの方tyokorataの日記のサイトをリンクさせてもらう。

思った通り、左翼のフェミニストたちが大騒ぎするほどの内容ではない、過激な左翼フェミニストでなければ常識と取れる内容だった。特にミニスカート云々には同調する部分が多い。ま、前置きはともかく、これが原文。

産経新聞 オピニオン 「用心するということ」

外出時間やスカート丈・・・結果に責任

警察が、夜11時以降の公園の立ち入りを禁止するという条例を作ろうとしたら、それは「憲法に違反する」と若者からの突き上げがあった、という。警察は「憲法に違反しません」と言う。警察がこういう防止策を講じようとしたのは、もちろん最近残酷な犯罪が起きているからだろう。

もちろん決定的に悪いのは犯人だが、被害者の遺族の気持ちを考慮せずに言えば、最近の日本人は、用心するということをしない。大学生がアルバイト先から、暗くて自分でも気味が悪いと思うような夜道を歩いて帰る、ということが本来は常識外なのである。

アラブの保守的な国なら、娘たちは、毎朝父か兄かに送り迎えをされて登校する。1人で外出したり、外国へ旅行したりすることは、考えられない。欧米の国でも夜道を1人で女性が歩いたりすることは非常識な行動だと、なぜ日本では教えないのだろう。

今でも忘れられないのは、いわゆる「基地の町」の駐車場で、夜半過ぎに1人で歩いていた女性が米兵に襲われて殺された事件である。もちろん襲った米兵が悪いのだが、午前1時過ぎに基地の近くを1人で出歩く女性は、性的商売をしていると思われても仕方がない。それは日本以外のほとんどどこの国でも示される反応だ。
 
基本的な行動の自由と、自衛の手段を講ずることとは、全く別の次元である。というか、行動の自由を口にするなら、十分すぎるほどの用心や、世界的常識を学ぶことができなくてはならない。

ヨーロッパ在住の日本人が驚いているのは、日本の女子校が、どうして制服にあんな短いスカート丈を許すのか、ということである。あれでは男たちに手を出してください、といわんばかりですね、と彼らは言う。

先日パリのデパートをのぞいたら、果たして最新ファッションが並んでいた。しかし町行く人たちは、保守的で質素な服装ばかりで、私はすこしがっかりしたのだが、

 「午前中から最新ファッションの人なんかで歩きません。そういう人は夜遅くです」
 「ほんとうに最新流行を着こなすお金持ち階級は、車に乗って移動するんです」

という2つの返事で納得させられたのである。

太ももの線丸出しの服を着て性犯罪に遭ったと言うのは、女性の側にも責任がある、と言うべきだろう。なぜならその服装は、結果を期待しているからだ。性犯罪は、男性の暴力によるものが断然多いが、「男女同責任だ」と言えるケースがあると認めるのも、ほんとうの男女同権だ。

親の庇護の下、学校の責任下にある間は、両者とも外出時間やスカートの長さに口を出し、常識を教えて当然だ。それが嫌なら、経済的に自立した上で、どんな結果も覚悟のうえでしなさい、と私なら言いそうである。

日本の女学生の制服のスカート丈が短か過ぎるというのは、アメリカ住む中年伯母さんのカカシ自身もずっと感じていたことだ。これは私個人だけの意見ではなく、一緒に日本に出張したアメリカ人の中年女性からも同じ感想を述べられたことがある。また、アメリカ人の同僚の男性から、日本のエロアニメの女の子たちの格好は大げさに描かれていると思っていたが、日本に行って女の子たちがそっくりの格好をしていて驚いたと言われたこともある。

私服なら本人が自主的に着る服だから本人の責任云々を問うのはいいとしても、制服となると、生徒の身の安全を守るべき立場にある学校が、女学生の身を危険にさらすような制服を強制するのは感心しない。

曾野さんが、男尊女卑の最たるアラブの保守的な国の慣習を持ち出すのは不適当だと思うが、夜中に危険な場所で一人歩きをすべきではないというのは常識すぎて議論の余地はない。

私は仕事柄出張が多い。女性が一人で泊まるのだから、宿の手配には男性と違い色々気をつけなければならないことがある。

例えば、ドアが道路に面しているモーテルは厳禁。女性が一人で泊まっていることが外から丸見えだからである。また米軍基地付近はもとより、繁華街にあるホテルも駄目。単にうるさいだけでなく、やたらに歩いていると酔っぱい絡まれる恐れがある。

同僚と一緒に出張していると同じホテルに泊まっていたほうが何かと都合がいい事もあるが、一緒に行く同僚が男性で、特にそういう安全対策に鈍感な人には、私は自分が女性であることを強調し、男性のようにやたらな場所には泊まれないのだということを解ってもらうようにしている。それで駄目なら別々のホテルに泊まるしかない。

また同僚の男性と同じホテルでないほうが、別の意味で都合のいいことも多い。同僚だからといって自分の部屋番号をやたらに男性に教えるのも問題だし。

こうした常識的な自衛は別に女性差別でも何でもない。世の中には悪い奴がいるのであり、常に警察に頼れるとは限らないのだから、自分の身は自分で守ろうという話に過ぎない。

はっきり言って、女性の独立を唱えるはずのフェミニストが自分の操を守る行為を他人任せにすることのほうがおかしくないか?

私は以前に自己防衛のための格闘技教室に行った事がある。アメリカだったので、この教室で防衛のための銃の使いかたも教えてもらった。講師の女性は、学生寮に押し入った強盗に強姦された自分の『ルームメイト』の話をし、彼女は自分も含め他の女性にも犠牲者になってほしくないという気持ちからこの教室を始めたと語っていた。

この教室に参加した女性たちは、自分達が女性差別を受けているなどと考えただろうか?そんな悠長なことが言えるのは、自分が犯罪の被害者になったことがないからではないのか、と反対に問いたくなるのは私だけだろうか?

December 28, 2009, 現時間 8:40 PM | コメント (7) | トラックバック (0)

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危険人物を野放しにしていたずぼらな米国土安全保障省

クリスマスの日に起きた航空機爆破未遂事件について、オバマ政権の高官たちは日曜日、あっちこっちのテレビニュース番組に出演して、何故このような事件が起きたのか言い訳に忙しい。

特に国土安全保障省のジャネット・ナポリタノ長官の「(警備)組織はきちんと機能した」という発言が、野党の共和党議員らの間から厳しい批判を浴びている。

ナポリタノ長官は組織が機能したと語りました。事実は組織は機能しなかったのです。(民主/共和)両党で修正方法を探さねばなりません。犯人は飛行機に爆発物を運び込み、爆発物に点火したのです。もし成功していれば、飛行機は墜落しクリスマスの日に300人近くの人々が殺されるという大虐殺がおきるところでした。この陰謀はあと一秒あと一歩で実現するところだったのです。勇敢な人々が機内に居合わせてくれたことを神に感謝します。そしてこのテロリストが起爆に成功しなかったことを神に感謝します。しかし犯人はワンヤードラインというところまで行っていたのです。(ピート・キング共和党下院議員)

まったくだ。犯人の男の過激な危険思想は実の父親が心配して当局に通報するほどだった。にもかかわらず犯人の名前は危険人物名簿に載っていただけで登場拒否名簿には載っていなかった。

 逮捕されたナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者(23)については、ナイジェリアの有力銀行家である同容疑者の父親が前月、「過激な思想を募らせており心配だ」と在ナイジェリア米大使館に連絡し、警戒対象者リストの1つに加えられていた。

 しかし、1万8000人を記載した搭乗拒否リストには同容疑者の氏名は掲載されておらず、同容疑者は2008年に取得した米国の入国査証を保持。24日にナイジェリアのラゴス(Lagos)からオランダ・アムステルダム(Amsterdam)を経由して、翌25日にデトロイト行きのNW機に搭乗した。

 ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なぜこんな危険人物が登場を許可されたのかという質問に対して、ナポリタノ長官は、犯人の名前は50万以上名前のある一般名簿に載っており、この名簿には誰もがアクセスできた。しかしそれより重要性の高い名簿に載せるような詳しい情報はなかったと語った。さらに長官は来週、この名簿のあり方を見直す予定だと言っている。

(オバマ大統領の)ギブス報道官は、各政府機関がそれぞれリストを作成していることを指摘し、データベースの共有化を進めたい意向を示した。

なにが今頃名簿のあり方を見直すだの「共有化を進めたい」だの言ってるのだ。そんなことはもうすでにやっていたんじゃないのか?

ところで、読者の皆さんは、TSAというアメリカの運輸保安庁(The Transportation Security Administration) がうっかり秘密の警備体制情報をインターネットで公開してしまっていた事実をご存知だろうか。

これは今月初めに発覚したのことなのだが、これは全国の空港で使われている警備マニュアルが関係者の不注意でネット公開されてしまったという事件。一部秘密の箇所は黒い帯で隠されてはいたが、この帯は操作次第で簡単に画面から外せるようになっていた。

おかげで、どのように怪しい人物を審査するかというこのマニュアルは、テロリストにどのように保安庁の審査から免れるかを教えるマニュアルと化してしまったのである。

このマニュアルには、どの国のパスポートが自動的に審査の対象となるかとか、どのような身分証明書が審査から除外されるかとか詳しい秘密情報が満載されていたという。

現在保安庁は漏洩がいったいどこから起きたのか調査中だというが、漏れた情報は古いもので、現在のやり方とは違うから心配ないなどという無責任な言い訳をしていた。

私は今回のテロ未遂事件にしろ、マニュアル漏洩事件にしろ、問題の根源はナポリタノ能無し長官及びオバマ王自身にあると考える。オバマ政権は守りが甘いのだ。全く国土保障の重要さに気がついていない。敵国の首相らのご機嫌取りをして、国連で演説ぶって、ノーベル平和賞なんぞもらっていい気になっているだけで、国の運営は成り立たない。オバマ王には国の政(まつりごと)をしようという気がまるでないのだ。オバマ王にとってアメリカなんぞどうなってもかまわないのである。

だから国土安全保障省も運良く爆弾が起爆されず勇敢な乗客が犯人を取り押さえてくれたという事実を無視して「組織が機能した」などと頓珍漢なことを言うナポリタノのようなずぼらな人間が長官をやることになるのだ。

一連のインタビューのなかで、ナポリタノ長官は空の旅は「とてもとても安全」だと保証した。これですっかり安心、、だよね?

December 28, 2009, 現時間 3:42 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 27, 2009

イスラエル、アメリカ領事の車あやうく警備員を轢き殺す

オバマ王が反イスラエルなのは有名だが、どうやらオバマはイスラエルにもイスラエル嫌いの大使を送ったらしい。エルサレムポストによると、ウエストバンクの検問において、アメリカ領事の車が身分証明の書類確認のため警備員から一時停止を命ぜられた際、その命令に背いて無理矢理突っ切り警備にあたっていたイスラエル兵をわざと轢き殺そうとした。

また、イスラエル防衛軍は、過去にアメリカ領事の車が許可なくパレスチナ人をウエストバンクに運んだことがあると、カンカンに怒っている。

この事件が起きたのは、去る11月13日のことで、ウエストバンクのギルボア検問に外交官の印のついた車が五台連なってやって来た。しかし運転手は窓を開けようともせず警備にあたっていたイスラエル兵を轢き殺そうとし、その際その場にいた女性の兵士にわいせつなジェスチャーをしたという。

事件後イスラエル警察の警備長官とアメリカ地元領事の代表が会議を行ったが、その際イスラエル側は、今後アメリカ大使が検問所で一時停止をしない場合は、検問を通さないと警告。また、過去に米領事館職員の車に無許可のパレスチナ女性が同乗するなど米領事職員の度重なる警備違反を批判した。

アメリカ大使は、13日の事件については謝罪したものの、領事の車が違法にパレスチナ人をイスラエルに連れ込んだという嫌疑については否定している。

最近アメリカのリベラルの間では、あからさまなユダヤ嫌いが顕著になっている。特にオバマ王の政権はイスラエルに対してパレスチナとの一方的な妥協を要求したり、イスラエルがイランに先制攻撃をかけた場合には、アメリカはイスラエルとの同盟を断ち切るとか、イランからイスラエルが責められてもイスラエルの自己防衛を認めないとか、同盟国とは思えない過激な反イスラエル発言を連発している。

中東において、アメリカにとって一番大切な同盟国を、ここまでコケにする理由はいったい何であろうか。

December 27, 2009, 現時間 11:23 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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着陸一時間前のトイレは駄目? そんなことよりプロファイリングをやれ!

クリスマスの日に起きた航空機爆破未遂事件がきっかけとなり、TSAはあらたな警備規定を発表した。

爆破テロ未遂受け米空港の保安検査強化 早めの空港到着を助言

(CNN) 25日に起きた米航空機爆破テロ未遂事件を受け、米運輸保安局(TSA)は26日、乗客へのボディーチェック導入などで国内各地の空港の保安検査を強化した。TSAは乗客に対し、検査への協力を求めている。

空港の保安検査は従来より時間をかけて行われる可能性が高いため、TSAは時間に余裕を持って空港に到着するよう乗客に助言している。検査条件や機内持ち込み手荷物の数に関する規制は従来と同じという。

事件の容疑者が保安検査で止められなかったアムステルダムのスキポール空港でも警戒態勢が強化され、ボディチェックや手荷物のチェックが導入された。

ブリュッセル発、米バージニア州ダレス空港着の旅客便の乗客によると、乗客らは到着1時間からシートベルト着用を指示され、席を離れることを禁止された。また持ち込み手荷物や私物の収納を求められ、枕や毛布を手元に残すことも差し止められた。

米国内便では、親が乳児のために持ち込んだミルクに対してX線検査や内容物の確認が行われた。こうした検査強化の動きは、世界各地の空港に拡大している。

事件の容疑者を止められなかったのは、テロ団体と深い関係がある危険人物名簿に載っていた人間を飛行禁止名簿にいれておかなかったのが原因だろうが。そういう危険な人間が飛行機にのるというのに、アムステルダムの空港警備員は何故、奴の手荷物を逐一調べなかったのだ?脚に爆発物を巻き付けていたことに気がつかないなんて、どういう警備をやってんだよ!

テロなんか絶対にやりそうもないような普通の人間の手荷物なんか取り上げてみても全く意味がない。トイレの近いお年寄りを座席に縛り付けておいてもテロなど防げない!

全く無関係な一般人を全員テロリスト扱いして時間と労力を無駄にするのではなく、怪しい危険人物に警備をしぼるべきだ。イエメンだのパキスタンだのサウジだの、テロリストが多くいる国の国籍を持っている者、それらの国に過去一年以内に出入りしている者など、集中的に取り調べるべきだ。

テロリスト危険人物のデータベースを世界各国の空港に配置し、警備員がすぐにパスポートとクロスチェック出来るようにしておくべきだ。

この際人種差別だのなんだのに気を使っている場合ではない。TSAはテロの取り締まりを緩めておいて、一般人の生活をより息苦しいものにすることだけ専念している。これではやってることがさかさまだ!


December 27, 2009, 現時間 12:04 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 26, 2009

『平和な宗教』を侮辱したら殺す!

数年に渡ってこのブログでも、イスラム過激派によるテロ行為について色々紹介してきたが、911以後のイスラム過激派によるテロ行動を綿密に記録しているIsram: Religion of Peace(イスラム、平和宗教)というウェッブサイトは、イスラム過激派テロ組織から斬首写真入りの脅迫状をもらったそうだ。

「平和な宗教を暴力的だと書くな!これ以上やるとこんなふうに首をちょん切るぞ!」てなもんである。

911以後イスラム過激派によって起こされたテロは、なんと合計14,578件。

これを指摘しただけで、どっかのブロガーなどはカカシをイスラム恐怖症とでも呼ぶんだろうな。

平和な宗教が聞いて呆れる。

December 26, 2009, 現時間 9:40 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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米航空機爆破未遂、心配な空港警備の甘さ

クリスマス開けの26日からは、日本の旅行客が海外旅行に出かけるので大忙しになる季節だが、この矢先に物騒な事件が起きた。一部の乗客の機転の利いた素早い行動がなかったら、大悲劇になるところだった。下記は日経ネットより

米機爆破テロ未遂 機内に爆発物、23歳男を拘束  【ワシントン=御調昌邦】米メディアによると25日、ミシガン州デトロイトの空港に着陸しようとしていた米デルタ航空機に搭乗していた乗客の男が同機を爆破しようとするテロ未遂事件が起きた。男が小型爆発物に点火しようとした際に乗客に取り押さえられ、大惨事には至らなかった。米政府は、国際テロ組織アルカイダがクリスマス休暇シーズンの米国を狙ったテロを計画していた可能性もあるとして、事実関係や、関連したテロ行為が進行していないかなどを捜査している。  米メディアによると、容疑者はナイジェリア国籍で英ロンドンの大学で工学を学んでいた23歳の男という。別の航空機でナイジェリアのラゴスからオランダのアムステルダムに入り、同地でデトロイト行きのデルタ機に乗り換えた。同機には278人の乗客がいた。  男は着陸の約20分前に爆発物に点火しようとしたが、周囲の乗客に取り押さえられ、足などに重いやけどを負った。乗客数人も負傷した。 (12:38)

現場に居合わせた乗客によると、事件が起きたのは、飛行機が着陸態勢に入った時で、犯人の男とは通路を隔てた反対側の席に座っていた20代後半の男性が横にいた乗客を乗り越えて犯人に飛びついて取り押さえたという。

この男は上記にもあるようにナイジェリア出身の元ロンドン大学の学生らしく、前々からイエメンのアルカエダテロリストと関係があるらしいとして、警察の不審人物名簿には載っていたという。だが、飛行禁止名簿には載っていなかったそうだ。

ここでちょっと誰もが疑問に思うことがあるはず。以前から、カカシは仕事柄しょっちゅう飛行機を利用するが、その度にランダムサーチに合うという話を何度もしてきた。私のように、どうみてもテロリストに見えない伯母さんを捕まえて色々と捜査する暇があったら、イエメン国籍でテロ関係の不審人物名簿に載っていて、名前もAbdul Farouk AbdulmutallabもしくはUmar Farouk Abdul Mutallabという、いかにもアラブ系の人間の所持品をもっと詳しく調べるべきだったのではないか?

この男は爆発物を脚に貼付けており、爆発物の薬品をいくつかに分けて隠し持っていいて、着ないで調合した恐れがある。

プロファイリングは人種差別だとかなんとかくだらないことを言ってないで、怪しい人間はばしばし調べてもらいたい。そして、怪しげな人間を当局に通報した乗客や、フライトアテンダントなどの行為について、乗客が訴えた場合には、アメリカの裁判所も常識を使って「テロの危険を防ぐための正当な警備行為」として訴えを即却下するくらいの強気でいいと思う。

もしも、今回犯人を取り押さえた男性が、犯人の怪しい行為に気がついていながら、やたらなことをして後で訴えられても嫌だしなあ、などとためらっていたら、いったいどんな悲劇が起きていた事か。考えただけでも空恐ろしい。

December 26, 2009, 現時間 1:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 21, 2009

自称左翼ブロガーの個人主義に思う

以前に、カカシからみたらどうしても保守派には見えない、日本の自称保守派ブロガーについて書いたことがあるが、今回は反対にカカシからみてどうしても左翼には見えない自称左翼ブロガーの話をしたいと思う。

このブロガーのハンドル名はその名もまさにLefty(左利き。英字への変換は面倒なので、レフティとカタカナ表示で呼ばせてもらう。

レフティはここ何回かに渡って、女性が強姦魔から身を守るべきだと主張することは女性差別につながるのだろうか、という疑問を投げかけている。

「強姦を防ぐために女性は自衛すべき派」(自衛厨と呼ばれています) VS 「自衛すべきというのは女性差別だ!派」(便宜的に性差別派、とでも言っておきましょうか) です。 「強姦を防ぐために女性は自衛すべき派」の方はこの一行だけで主張のほぼ全ての要点が集約されているのでいいですが、「自衛すべきというのは女性差別だ!派」の方は何と言うか、一言で説明しずらいので、実際に言ってる人の例を挙げときますんで読んでみてください。

(略)

一言で言うのは難しいので二行で言うと、「強姦するのは男で、悪いのは男なのに、なぜ犯罪を避けるように女の方が努力しなければならないのか。これは性差別。」ってことらしいです。

レフティは、女性が強姦魔の性欲を掻き立てるような格好で歩くべきではないとか、独り住まいの女性がいくら顔見知りとはいえ、大して親しくない男性を部屋に案内したりすべきではないとも語っている。

私は無論、レフティの言ってる事は常識だと考える。これは決して犠牲者を責める意味ではなく、世の中には悪い奴がいるのだからで自分の身は自分で守りましょう、という極当たり前の考えから来るものだ。しかしそれが当たり前だと思うのは私が保守派だからであって、現在の左翼としてはレフティのように犯罪防止の責任が社会にあるなどと言わずに、個々の女性にあるなどというのは言語道断な発言である。

下記のコメントを読めばそのことがはっきりする。

気に障るというか、君らの言う「自分の身は自分で守りましょう」って言説は無意味なんだよ。

そんなお題目は、第二次性徴後の女性なら誰でも知ってる。嫌でも周囲から吹き込まれるし、実際に自分やクラスメイトが痴漢の被害にあったりで、否が応でも自分の身体が欲望の対象である事を自覚させられるからな。

性的な面における男と女の生育環境は決定的に違う。
まずこれを理解しろ。

金銭的にも労力の面でも、日常生活の中で持続可能な形で、自分の身の安全をどう守るのかについて、多くの女性は既に考えてるし、悩んでる。

それをお気楽に「自分の身は自分で守りましょう」とか「自衛は大切ですよ!」とか本当に疲れるわ。

だからその先を言ってくれよ。
単なる原則論なら、学校の保健教師で間に合ってる。

>現状で良いとは言って無いと思うんですけど?

なら君は現状に改善の余地有りだと思ってるんだな?
だったら理想を述べるなだなんて安易に人の発言を揶揄すべきじゃない。

現実的に個人で取れる対策に限界がある以上、性犯罪の被害を減らすためには、最終的に治安を良くしていく以外ないだろうが。

個人に「気をつけろ」などと安易な助言をする暇があったら治安向上対策を考えろ、というのは典型的な左翼の言い分であり、左翼なら個人の責任云々よりも社会の責任を問うのは当然だ。だが、実際に地域の治安を良くしたければ政府やお役人や男性社会をあてにするほうがよっぽども無駄だと思うね。それこそ理想論もはなはだしい。と思うのは私が右翼だから。(笑)

他にも、女性が自分で気をつけてないと思うのか、とかレフティのアドバイスは誰もが知ってる事で今更言われるまでもない、といったようなコメントもある。強姦された被害者の気持ちも知らないでこの冷血漢、みたいなことも過去に言われているらしい。

アメリカでも強姦された被害者の行動を問うという行為自体が、「被害者を責める行為」として左翼フェミストなどから抗議が出るので、これらのコメントは別に目新しいものではない。

私は別にここでレフティの言ってる事が女性差別につながるのかどうかという議論に参加したい訳でもなく、レフティのいい分が正しいと弁護したいわけでもない。それよりも私はレフティの議論の根底にある、彼の信念に興味があるのである。

例えば、レフティは強姦は何時いかなる場合でも悪であると断言している。

いついかなる場合においても、加害者が鬼畜な行動を起こさなければそんな悲劇は起きなかったんだから、加害者が100%悪いに決まってる。

当然の話。

双方加害者の交通事故じゃないんだから。

被害者はそんなこと全く望んでいないのに、加害者の一方的な都合で加害者が起こしたことなんだから、加害者が悪い。これ以外の結論はありえない。

それを、
「被害者も20%悪い」なんて言ってると勝手に思いこむから、
「被害者を侮辱する行為」とか「セカンドレイプ」とか「性犯罪者予備軍」とか相手に罵詈雑言を投げつけたくなるんじゃ?

繰り返します。
加害者が悪い。
これ以外の結論はありえない。

そう、保守派ならそう思う。でも左翼は強姦が「何時いかなる場合にも悪い」とは考えていない。これは加害者が有名な映画監督で被害者が13歳の少女だった場合には、少女が監督を誘惑したんだから監督は禁固刑になるべきじゃないなんて本気でいったりする。ポランスキー監督の事件がそれだ。

セクハラだってデイトレイプだって左翼政治家によるものなら罪にならない、と考えるのが左翼。(クリントン元米大統領がそのいい例)

レフティは犯罪の被害者にもそれなりに責任があるとは言っているが、被害者がたとえどんなに隙だらけで不注意な行為をしていたとしても、加害者の悪行が減るとは一言もいっていない。悪行は何時いかなる場合にも悪なのであり、そのことに変わりはない。

私がレフティが左翼とは思えないと言っている理由は、レフティには最近の左翼に見られない信念というものがあるからなのだ。

そして決定的なのはカカシのコメントへのこの返答。

僕も、自分がなぜ左翼を自称しているのかわからなくなってきたんですが、一応、「高福祉社会、機会の平等が理想」だと思ってるからです

高福祉社会は別として、結果の平等ではなく「機会の平等」としているところが、もうすでに現在の左翼からかなりかけ離れた思想だ。これは私が以前に左翼変態フェミニストのエミちゃんとも何度かやり合った時に話したエクイティーフェミニズムにつながる。

つまり、女性にも男性と同じように成功する(そして失敗する)機会を与えるが、女性だからといって特別扱いはしない。人の価値は性別や人種や宗教ではなく、その人個人の能力によって判断されるべき、という個人主義の考え方は昔はどうあれ、今や左翼の信じる思想ではない。

レフティさんが、自分を誇りある左翼と呼びたいのは、多分古い時代の理想的な左翼を念頭においてのことなのだろう。だが残念なことに、現在の左翼は洋の東西を問わずレフティさんのような信念はもちあわせていない。

レフティさんにはお気の毒だが、この際レフティさんは社会の変化と自分の思想との調節をすべきなのではないだろうか?

December 21, 2009, 現時間 12:33 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 20, 2009

またまた世界的に寒い冬

なんだかここ数年、毎年のように『今年は記録的に寒い冬』と繰り返しているが、今年も去年にくらべさらに寒い冬になりそうだ。パワーラインに世界各国の寒い冬の写真が載っているので、是非ご参照のほどを。

アメリカ各地でも記録的な吹雪に見舞われている。

近日のクライメートゲート事件によって、温暖化説科学者たちは、地球が温暖化しているどころか、冷却化している事を知っていてずっと隠していた事が明らかになった.

これまでにも、アル・ゴアが温暖化会議で演説する度にその地域でも記録的な寒さが襲って来たり吹雪がふいたりしていたのも、実は偶然ではなかったということだ。

December 20, 2009, 現時間 7:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 19, 2009

ロシアからの「不都合な真実」を隠滅していた温暖化科学者達

ネット仲間のマイク・ロスさんがテレグラフの記事を紹介してくれているが、それによると、温暖化論者たちは、ロシアでのデータを使用する際、ロシア全体に数ある測定地のうち、たった25%の地域のデータだけしか使っていなかったという。

先週の火曜日、モスクワを基盤にするインスティトゥートオブエコノミックアナリシス(On the Institute of Economic Analysis (IEA))はブリティッシュ気象オフィス(英国、ディボン)所属のハドリー気候変動センター(the Hadley Center for Climate Change)はロシアの気象データを歪曲していたと発表した。

IEAはロシアの気象記録は人工的地球温暖化説の根拠にならないと語っている。分析者たちによると、ロシアの気象研究所は国全体に渡って設置されているが、ハドリーセンターはそのたった25%しか使っていないという。ロシア全土40%以上のデータが何らかの理由で使われなかったという。

しかも、ハドリーセンターが使わなかった地域のデータは不思議なことに20世紀から21世紀にかけて温暖化がほとんど見られない地域ばかりだったという。

つまりだ、ハドリーセンターの使ったデータは地球が温暖化しているということを証明するには明らかに不十分であるということ。存在するデータを無視して自分らの説に都合のいいデータだけを選りすぐっての分析など、はっきり言って科学的調査とは言えない。

私は人工的地球温暖化などハナから信じてなどいなかったので、クライメートゲートは私の猜疑心を証明してくれたというだけで驚きも何もしない。現在コペンハーゲンで行われている国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の目的が気候変動対策を論じることにあるなど私は信じていない。これが単なる富の分配という世界的社会主義推進の陰謀であったことくらい百も承知だ。

今回の会議でもチェバスだのカストロだの、社会主義独裁政権の親玉連中が幅をきかせているのをみるだけで、その意図は明白ではないか?これらの独裁者たちがいったい何時どれだけ環境保護に力をいれてきたというのだ?一般人の人権を迫害し諸外国に危機感を及ばせる以外に奴らが世界に貢献したのは何だというのだ?何故自由社会のアメリカやヨーロッパや日本がこんなゲスどものいい分を聞く必要があるのだ?

冗談もいい加減にしてほしい。

地球温暖化など起きていない。ましてや我々人間が気候変動に何らかの影響を及ぼしているなどと考えることこそ傲慢だ。だが私は信じない。温暖化説を唱える奴らも本当はそんなことを信じていないのだ。アル・ゴアのようなアホは別として、COP15など先進国から後進国へ富の分配をする単なる口実に過ぎない。

我々はいったい何時までこいつらに政策を任せておくのだ?

December 19, 2009, 現時間 8:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 18, 2009

クリントン長官、似非科学温暖化対策に後進国への援助金を約束

次から次へと温暖化説の嘘が暴露されている近日だが、その事実を全く無視してコペンハーゲンでは起きても居ない架空の温暖化に対処すべく、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)なるものが開催されている。

発展途上諸国は、CO2排出は先進国の責任なのだから、自分らの国が対策に必要な費用は先進国が出すべきだと主張して引かない。そこでなんと会議に参加しているクリントン国務長官は後進国に約9兆円の援助をする意志があることを発表。オバマ王出席前に、なんとしてでも決別する会議をまとめる方向に持って行こうという魂胆らしい。(以下CNNより抜粋

クリントン長官は、ここ数日間で貴重な時間が失われ、今回の交渉の残り時間で真の難題に直面しなければならないと指摘。中国を名指しすることを避けながら、「われわれは時間切れになりつつある。不運なことにこのプロセスには問題があり、一部当事者が交渉で歩み寄らない難しさがある」と述べ、中国が今後も拒否を続けた場合は交渉が難航するとの見解を表明した。

クリントン長官はまた、発展途上国の温暖化対策を支援するため、米国が各国と連携して2020年をめどに年間1000億ドル(約9兆円)規模の支援の仕組みを構築する意向を明らかにした。米国は既に、12年に100億ドル(約9000億円)の支援を実施する計画にも携わっているという。

冗談じゃない、と私は言いたい。だいたいだ、地球温暖化など起きていもいない現象をもとに、経済恐慌を迎えているアメリカのどこに諸外国に支援金など払う余裕があるのだ?国内で企業が次から次へとつぶれ、失業率が二桁になり、あっちこっちで庶民が家を失う羽目になっているというのに、アル・ゴア始め似非科学者たちの嘘科学に踊らされてこれ以上国家予算を無駄使いするなど言語道断だ。

さて、本日の朝日新聞によると

国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)は最終日の18日、政治合意文書をまとめる。「気温上昇を2度以内に抑える」という長期的な目標と途上国への資金支援額については一致。だが、最大の焦点だった温室効果ガス排出の削減目標の義務づけは、交渉決裂を回避するため、来年以降に先送りされる。

ちょっと待てよ。支援金は途上国の排出削減義務づけが交換条件ではないのか? 相手からなんの約束も取り付けないままこっちは支援金を払うというのか?

こんな約束をオバマ王が勝手に国連としてもあまり意味はない。クリントン大統領が京都議定で調印した約束がアメリカ議会では承認されなかったのと同じで、オバマ王もアメリカ議会でこの議定を承認させることなど出来ないだろう。メールハッキングであきらかになった温暖化の嘘科学スキャンダルが旋風を巻き起こす中、そんな嘘科学に基づいた政策で他国い支援金を送る等もってのほかだ。そんなことを国民が許すはずがない。それでなくても健康保険改悪案で多額の増税案が議会で審議されている最中だというのに。

国連でクリントン長官がやっきになって時間切れだ〜と騒いでいるのも、地球温暖化説は完全崩壊直前だからである。今のうちに何か合意を得ておかないと来年になってからでは世界中の科学者の間で温暖化説は虚偽であったとほぼ意見が一致してしまう可能性が高いからである。

いい加減に止めてほしい。この猿芝居。

December 18, 2009, 現時間 1:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 11, 2009

オバマよりブッシュのほうが良かった、44%が回答、

政権への批判が出ると、8年間に及ぶ前政権の大失態、とかいって何でもかんでもブッシュのせいにしてきたオバマ王だが、どうやらアメリカ市民はいい加減そういう言い訳にはうんざりしてきたようだ。いや、むしろ、オバマ王政権に比べたらブッシュ前政権の方がよっぽどもましだったと感じる人が増えて来ているようだ。

パブリックポリシーポーリング(Public Policy Polling)が、最近のオバマ王支持率に関する世論調査結果を色々と発表し分析しているが、オバマ王の支持率は降下の一途を辿っており、二ヶ月続いてその支持率は5割を割る49%。(47%が不支持を表明)

オバマの支持はほぼ全面的に与党の民主党から来ており、83%の民主党と46%の無所属、そして何故か11%の共和党から支持を得ている。

問題になっている健康保険改正案の支持率は記録最低のたった39%!反対派は52%で、90%の反対派が政府の介入が強くなり過ぎることを理由にあげている。

アフガニスタン政策に関しては47%の回答者が支持すると答え37%の支持しないを大きく上回った。

オバマの人気降下を象徴する数字は、ブッシュ前政権とオバマ現政権を比べ、どちらに大統領をやってほしいかという質問に対して、50%の回答者がオバマと答えたのに対して、44%もの回答者がジョージ・W・ブッシュにやって欲しいと答えたことだろうと、PPPは分析している。

ブッシュ政権末期におけるブッシュ前大統領のみじめな支持率を考慮にいれると、この結果はちょっと意外だ。市民はアメリカの現在の悪状況の責任は前政権ではなくオバマ現政権にあるのだと考えている証拠ではないかとPPPは言う。

ミスター苺が指摘しているが、クイニッピーアック大学世論調査協会(Quinnipiac University Polling Institute)のピーター・ブラン副会長の発言は傑作だ。

「議会で健康保険改正案を押している側にとっては、アメリカ市民が議会で投票権がないのは都合がいいですね。」

アメリカ市民の意向が反映されていれば、オバマと民主党による健康保険改悪法案など絶対に通らないという事だ。それでも民主党議員たちは市民の意見を無視して法案を通してしまうつもりだろうか?そんなことをすれば、オバマの人気が急降下していることからも察せられるように、2010年の中間選挙で民主党議員はかなり多くの議席を失う可能性がある。

December 11, 2009, 現時間 1:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 10, 2009

大学のメールハッキングで暴露された温暖化説の嘘科学

もうアメリカでは二週間くらい前から保守派ブロガーたちの間で話題に取り上げられていたことなのだが、問題があまりにも深刻なため、ついにアメリカの主流メディアもとりあげられずにはいられなくなった。そこでアメリカメディアの焼き直ししかしない日本のメディアでもやっと取り上げられたこの温暖化説学者たちのメールハッキング事件。先ずは読売の記事から。

 【ワシントン=山田哲朗】気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を目前にした11月、国連の温暖化に関する報告書作成にかかわった英イーストアングリア大のコンピューターに何者かが侵入、研究者の電子メールやファイルを大量に盗みネット上で公開した事件が欧米などで波紋を広げている。

 公開されたデータの中には、フィル・ジョーンズ同大教授が、気温の低下傾向を隠すため「トリックを終えた」と米国の研究者に送信したメールなどが含まれ、地球温暖化に対する懐疑派を勢いづかせた。

 教授は「文脈を無視し一部だけ引用された」と反論しているが、米共和党の下院議員らも「データの改ざんだ」と格好の攻撃材料として取り上げ、米メディアはニクソン大統領が辞任した「ウォーターゲート」事件になぞらえ「クライメート(気候)ゲート」と呼んでいる。

 同大は国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告書の作成に参加した。COP15への悪影響も懸念され、IPCCは、「報告書は世界中の科学者の知見を積み上げた成果で、温暖化は人為的影響により引き起こされたという結論は揺るがない」と沈静化を図っている。(2009年12月9日12時35分 読売新聞)

この間環境保護庁が二酸化炭素を公害物と公式に指定した。これによってオバマ政権は二酸化炭素排出規制法を議会を通じずに設立することが出来るようになった。この法律が通る事によって経済的に得をする法律家がごちゃまんといる。

温暖化の教祖的存在のアル・ゴアなどは、規制法で利益を得る企業に多大なる投資をしている。この法律によってアル・ゴアは億万長者になれるというわけ。

それが嘘の科学を元にして世界中が騙されていたとなると、ただ事ではすまないはず。私はもともと温暖化説などまやかしだと思って来たが、こんな汚いことが裏でおきていたとはね。

December 10, 2009, 現時間 11:35 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ソーシャルネットワーキングで浮気がバレた同僚

クリスマスも近いことで、ちょっと今日は嗜好を変えて、政治とは無関係な日常の話をしたいと思う。実は私は、ソーシャルネットワーキングというネット上でのグループに属している。

面倒なので本当は入りたくなかったのだが、友達や親戚からせっつかれて仕方なしに参加した。特に家族が写真などを沢山張っては「写真みてくれた〜?」とかメールを送ってくるので、まあしょうがないっていうかんじ。

人によってはリクエストがあると誰でも彼でもかまわずオンライン友達にしてしまう人もいるが、私は親戚と昔の同級生くらいで、あまり何人も友達にしないようにしている。特に仕事関係の人は避ける。ずる休みした話などを書いてしまってボスにばれたら大変!(フェイスブックで上司を「友達」にしていたことをすっかり忘れて、上司の悪口を言って首になった人の話を義弟が紹介していた。)

このネットワークでは友達と認定している人以外は自分の書いたことを読めないようにしておくことができる。掲載した写真なども、「友達だけ」と限定して友達でない他人が見る事は出来なくすることができるので、私は顔の写っている写真を掲載する時は必ず友達限定をしている。景色等、別に誰が見てもいいものなら特に限定しないこともあるが。

ただ、自分や自分の家族が写っている写真を無制限に公開してしまっている無防備な人もいるので、こういうのはどうかと思うこともある。

実は、私はそんな人の不注意で面白い体験をした。(本人はどう思ったかしらないが)

私とネット上で友達のA枝さんが、彼女のネット上友達のB男さんの写真にコメントを付けた。するとA枝さんのコメントは私に見えるようになった。私はB男さんとはネット上友達ではないが、B男さんは掲載した写真を友達限定していなかったので、そのアルバムに張ってある写真はすべて私にも見る事が出来るようになっていた。

実は、A枝さんと私は同僚ではないのだが、A枝さんのネット友達のB男さんは、カカシの実社会での同僚。B男さんが載せた写真は、彼が夏にバハマに休暇で旅行した時のもの。青い海の写真がきれいだったのでクリックしてみると、無限定のアルバムには美しい景色と共に、うら若き女性の顔があっちこっちに写っている。B男さんは既婚で彼の奥さんとは私も知り合いだが、この女性は断じて彼の奥さんではない。まてよ、この女性、どっかで見た事あるなあ。あ、この人、もしかして総務課のC子さん?

ちょちょっとB男さん、これって問題じゃない?

B男さんと奥さんが別居したという話をきいたのはそれから一ヶ月後だった。(告げ口したのは断じてカカシではない。)

December 10, 2009, 現時間 3:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 5, 2009

惨殺現場のテキサス州フォートフッド陸軍基地、テロリストを講師に招く

オバマ王政権下では、道理が逆さまだ。このあいだ民間人1人を含む12人がイスラム教テロリストによって惨殺されたテキサス州はフォートフッドの陸軍基地に、イスラム教について理解を仰ぐ講義をすべく、ルーエイ・サフィ(Louay Safi)なる男が講師として招かれることになった。

これがイスラム教テロリストの危険性についての講義であるなら話はわかるが、その内容はイスラム教徒へのバックラッシュが起きないように、イスラム教の良さを説く講義だというのだから呆れて物が言えない。

イスラム教圏の国で、狂ったキリスト教徒が「イエスは偉大だ、神のご加護を!」などといいながら地元イスラム教徒を惨殺したらどういうことになっていたか、子供でも想像できる。もうその日のうちに地元の若者が町に繰り出して、外国人街が焼き討ちにあっていたことは間違いない。そこに住んでいる人々はキリスト教徒であろうとなかろうとおかまい無しに無差別にリンチにあっただろう。

だがアメリカでは、この事件の仕返しとしてイスラム教徒がひとりとして殺されたという事実はない。同基地内に勤めるイスラム教兵士からですら、特に差別を受けたという訴えは出ていない。アメリカ国内ではイスラム教テロリストがアメリカ人を殺しても、イスラム教に対するバックラッシュなど全く起きないのである。

それをいうなら、3000人からのアメリカ人がイスラム教テロリストに殺された911事件直後ですら、アメリカでは「イスラム教徒は皆殺しにしろ〜!」などという暴徒が街に繰り出して暴動を起こすなどということは全く起きなかった。アメリカ各地にあるイスラム教聖廟もどれひとつ焼かれることはなかった。

それなのに、過激派イスラムテロリストの犠牲になったフォートフッドで、イスラム教に理解を求める講義など、何故必要なのだ?

しかもこのサフィなる男、イスラム教の学者でもなんでもない、それどころかモスラムブラザーフッドというテロ軍団と深いつながりのあるテロリストなのである! 

サフィは北米イスラミックソサエティ(the Islamic Society of North America [ISNA])という団体の幹部であり、国際イスラミック研究所(IIIT)の研究所長も勤める。

ISNAはシリアのテロ軍団ハマスに何百万ドルという資金を送ったとして有罪になったホーリーランド基金と並んで、罪には問われなかったが凶暴したと名指しされた団体である。 ISNAはモスラムブラザーフッドというエジプト発祥のテロ軍団のアメリカ支部であり、北米のイスラム教徒らによって、シャリアの厳しい戒律を北米に根付かせる目的で1981年に設立された。くわしいことがナショナルレビューのコーナー欄に記載されているので、そこを参照にした。ブラザーフッドの欧米に根を下ろしシャリアで欧米を征服する目的は今も変わらず活発に勧められている。ブラザーフッドの宗教案内役のユセフ・アルカラダーウィ師は2004年に、イスラム教徒に対し、『アフガニスタンに駐留のアメリカ軍を攻撃し、アメリカ及びヨーロッパ征服をめざす』というファトワ(命令)を発令している。

1981年に同時に設立されたIIITは、サウジ資金のシンクタンクで、その目的は「知識のイスラム化」である。ひらたくいえば、世界の歴史をイスラム教徒に都合のいいように書き換えることだ。数年前IIITは、どうたぶらかしたのか、自分たちがイスラム教専門家としてアメリカ軍に軍の公式相談組織となることを承諾させてしまった。 その結果アブドラーマン・アラマウディなる男がアメリカ軍の公式モスラム司教として任命された。後にアラマウディはテロリストとして有罪になり23年間の禁固を言い渡された。

サフィは2002〜3年に「サファグループ」という団体と深い関係があった。サファグループは一度も犯罪団体として罪を問われたことはないが、テロ軍団の看板団体として多額の金を動かす活動に加わっていたと疑いをもたれている。サフィはまた、1995年に凶暴なテロ軍団パレスチナイスラミックジハードの元リーダーのサミ・アルアリアンと密会しているところをFBI に盗聴されたこともある。その時の話題はクリントン大統領のテロ軍団への資金援助禁止命令がどのようにテロ軍団に影響を与えるかというものだった。後にアルアリアンはテロリスト幇助の罪で有罪になっている。

同胞を12人も目の前で殺されたフォートフッドの陸軍兵たちは、アフガニスタン出動を控えて、このようなテロリストからイスラム教徒を差別しないように理解を示せなどとお説教を受けるというのである。こんな屈辱的な行為をアメリカ軍総司令官のオバマ王は許すのか?

いや、許すも何もオバマ王みずからが推薦したのであろうことは間違いない。

いったいオバマ王はどこの国の大統領のつもりだ? これがイスラムテロリストと闘う軍隊の総司令官がやることか?

私はオバマ王がイスラム教徒ではないのかという一部の保守はの疑いには納得してこなかった。だが、こう面と向かってイスラム過激派思想を押し付けられると、オバマ王の動機を疑わざる負えなくなる。

December 5, 2009, 現時間 8:37 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 1, 2009

すっきりしないオバマ王のアフガニスタン増兵作戦

昨日、カリフォルニア時間で午後5時、オバマ王が数ヶ月間のろのろして決断を避けていたアフガニスタン政策について、やっと思い腰をあげてウエストポイント陸軍士官学校で演説を行った。下記はCNNのニュースより

オバマ米大統領、アフガン新戦略発表

大統領は、イスラム強硬派タリバーンが勢いを増し、国際テロ組織アルカイダが国境地帯に依然潜伏していると指摘。アフガン治安部隊の訓練などに必要な全面的支持を欠いている米軍の現状は維持できないと述べ、2010年夏までに3万人規模の米軍を「できるだけ早いペースで」追加増派する意向を表明した。

大統領はまた、北大西洋条約機構(NATO)加盟各国からの増派でアフガン治安部隊への権限移譲が加速されるとの認識を示し、2011年7月からの駐留米軍撤退開始を目指す方針をを明らかにした。大統領はアフガン治安部隊の長期的成功に向けて米国が助言や支援を継続すると述べる一方、「アフガン政府や国民が最終的に自国の責任を担う」と強調した。

オバマ王の演説は、私が帰宅した直後に始まったので、最初から聞いた。演説はブッシュを名指しで批判はしなかったものの、アフガニスタンの状況悪化は前政権がイラクにかまけてアフガニスタンをおざなりにして来たからだという、選挙運動時代から散々聞かされたブッシュ批判から始まった。その後やっとアフガニスタンに3万人増兵をするという話が始まったが、陸軍士官学生を前にしながら、何故今増兵が必要なのかということを、まるで戦争反対の集会に集まったリベラルにでも説明するかのようにいいわけがましくぐだぐだ言い出したので、カカシもミスター苺も演説中であるにも関わら思わずうたた寝してしまった!

私がこの演説によって聞きたかったことは、オバマ王がアフガニスタンに増兵する気があるのかどうかということよりも、増兵したとしてその増兵をアフガニスタンでどのように起用するのかということだった。マッククリスタル将軍が推薦したように、ペトラエウス将軍がイラクで起用し成功した対抵抗軍作戦(COIN, Counter Insurgency)を起用するのかどうか、そこが一番肝心な点だからだ。対抵抗軍作戦についてはここで書いているので参照されたし。

しかし、オバマ王の演説は非常に漠然としており、三万人の兵を送り込むという以外には、いったいこの増兵によって何を成し遂げようというのか、その具体的な計画は全く不明なままだった。それに加えてアフガニスタンでの戦争は18ヶ月で終了させると言い切ってしまう愚かさには呆れて物が言えなかった。

私がこの演説を聞いていて一番腹が立ったことは、オバマの口から「勝利」という言葉が一度も発せられなかった事だ。どうやって戦争を終わらせるかという「出口手段」ばかりが先走って、勝利作戦について全く触れられなかったのだ。

戦争をやるからには勝たねばならない。負ける戦争なら最初からやらないほうがよっぽどもましだ。勝つ気がないなら兵など送り込むな!

無理矢理観客として総司令官オバマの演説を聞かされた士官生達は、自らが数ヶ月後にアフガニスタンに出動しなければならない立場にある人たちだ。彼らにしたら、「出動するのはいいが、アフガニスタンで俺たちに何をやれっての?」という質問が最優先していたはず。にもかかわらずオバマ王からはそれに関する作戦の説明が全くない。

ミスター苺に言わせると、オバマ王にははっきりした演説が出来なかった理由があるのだという。オバマが頼りにしている基盤のリベラル派は戦争絶対反対派である。選挙運動中にオバマがイラクよりアフガニスタン戦争に専念すべきだと語っていた時も、リベラル派はオバマが本気でアフガニスタン戦争を拡大するなどとは夢にも見ていなかった。オバマの公約は単にブッシュのイラク戦争を批判するための詭弁であり、オバマが大統領になったら、イラクだろうとアフガニスタンだろうと、アメリカの軍事勝利などオバマが許すはずはないと暗黙の了解があったのだという。

だがオバマ王にとって問題なのは、リベラル派の支持だけでは次の選挙で勝つことは出来ないということだ。リベラル派の支持だけで次回の選挙に勝てるなら、オバマはアフガニスタンなど見捨てて今すぐ完全撤退をしたいところだ。しかし無所属の支持なくして再選はあり得ない。無所属派は必ずしも反戦ではない。いや、それどころか、アフガニスタンでは勝たなければならないというオバマの公約を正直に信じた人々が沢山いる。となると、オバマ王は自分の公約をおいそれと無視するわけにはいかないのである。

アフガニスタン戦争に勝つことはリベラル派が許さないが、何もしないで負けることは無所属が許さない。オバマが次の選挙で勝つにはリベラルも無所属も無視できない。つまり、アフガニスタンは勝っても負けてもいけない戦争なのである。

だから、オバマはアフガニスタンに増兵して一応戦争をしている体は保つが、マッククリスタル将軍の推薦を全面的に聞き入れてアフガニスタンで大勝利を収めることは避けなければならない。ブッシュ時代の作戦を単に拡大するだけで続行しておいて戦争に負ければ、負けたのはブッシュの政策であり自分の政策ではかったと、何もかもブッシュのせいに出来るとでも考えているのだろう。無論ブッシュの政策がうまくいっていないと解った時点でどうして作戦変更をしなかったのだという疑問は残るわけだが、、

こういう時に、アメリカを守るという信念に欠ける大統領を持った国は悲劇だ。ブッシュ大統領は自分の人気や政治生命には興味がなかった。とにかくアメリカをテロリズムの脅威から守る事が出来さえすれば、自分の評判などどうなってもいいと思っていた。だからブッシュの戦争に関する演説には信念がこもっていた。聞いている兵士たちも「この男になら付いて行ける」という信頼感を持つことが出来た。

ブッシュの考えは間違っていたと思う人でも、ブッシュが心の底から自分の政策を信じていたことは疑いの余地はなかったはずだ。なんとか自分の政治生命を守ろうと二枚舌で国民を騙そうとしているオバマ王とは大違いだ。

私がアフガニスタンに出動する立場なら、自分がこの時代に生まれた不幸を恨むだろう。何故ブッシュ大統領の時に出動できなかったのだろうかと。あの時なら、たとえ死んだとしても、無駄死にだったとは思えない、愛する祖国を守るためだったと信じることが出来たはずだから。

だが、オバマ総司令官の下では、、、、

December 1, 2009, 現時間 7:08 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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