日付け → →November 25, 2010

911慰霊地の聖廟建設に政府資金援助の申し込み!なんたる図々しさ

感謝祭のために帰省するアメリカ人家族が空港でパットダウンを受けている間にも、911同時多発テロの起きたグラウンドゼロ慰霊地におけるイスラムテロ成功記念館ゴルドバハウスの建設計画は着々と進められている。

しかも先日ゴルドバハウスの建設会社は連邦政府に対して建設資金援助を申し込んだ。文化センターとは名ばかりのテロ奨励シャリア布教が目的の聖廟が、911テロ跡のグラウンドゼロに建てられるというだけでも許せないのに、その建設に我々アメリカ市民の血税をつかえだと?いい加減にしろ!

どうやらニューヨークには地域文化向上とかいう基金があるらしく、911後の再建のため200億ドルの予算があてがわれているのだそうだ。

この資金援助の対象は「宗教ではない活動」という規制があるため、ゴルドバハウスは文化教育地域開発という目的だけを挙げて資金援助を申し込んでいる。基金予算には制限があり、すでに他のプログラムへの援助が決められていることでもあり、コルドバハウスが資金を受け取ることは先ずないと思われるが、それにしても図々しいにもほどがある。

ところで、ニューヨーク市はこのテロ奨励シャリア布教センターの建設を許可したにも関わらず、同じ地域での協会の再建設を拒否している。

この協会は聖ニコラスギリシャオーソドックス協会で、元々グラウンドゼロに建っていたのが、911テロによって崩壊させられてしまったのだ。そこで協会が建っていたその場所に協会を再建設しようという計画が立てられたわけだが、貿易センター慰安碑よりも高いビルの建設は許可できないとして申し込みを拒絶されたという。

にもかかわらず貿易センターを崩したイスラムテロの成功を讃え記念するコルドバハウスの13階建て聖廟は許可するというのだから、いったいニューヨークは何を考えるんだと言いたい!

政府が本当にアメリカ市民の安全をテロから守りたいと思っているなら、テロリスト養成シャリア布教を目的にする施設の建設など許可できるはずがない。それどころかすでにアメリカにある聖廟内でどのような危険な思想が広められているのか監視するくらいのことをすべきだ。それをしないで、何の危険性も見せていない一般市民のプライバシーを侵害し、いくら国土安全のためだとか空港警備のためだとか言われても全く納得がいかない。

ポリティカルコレクトネスだけでは国土安全保証など出来ないのだ。そのへんをナポリタノ長官もオバマ王も全く理解していない。

November 25, 2010, 現時間 2:05 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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感謝祭前日のTSA全身スキャナーのボイコットが失敗した本当の理由は、、

一年でも一番旅行客が多いと言われる感謝祭前日に、TSAの全身ボディスキャナーを拒否してわざとパットダウンを受けセキュリティーチェックを遅らせようというオプトアウト抗議運動は、一部ビキニを着て通過したり裸の背中に抗議文を書いて通過した人が出たほかは、特にこれといった騒ぎもなく、ほぼ何の影響を及ぼさずにあっけなく終わってしまった。

これによってTSAは、一般乗客は一部の人が騒ぐほど警備審査に抵抗はないのだと結論づけるかもしれないが、今日になって空港を利用した乗客たちから全身スキャナーを通過しなくて済んだ、TSAは騒ぎを恐れてわざと機械を停止したのではないかと言う憶測があちこちのツイッターで囁かれるようになった。

実を言うと私はこの抗議運動の話を最初に聞いた時、TSAが利口なら、この日だけ全身スキャナーの使用を最小限に抑えて乗客に抗議の機会を与えなければいいのだと思った。最初から全身スキャナーは使いませんと宣言してしまうと警備の面で問題が起きるし、抗議者からの圧力に屈したことになるのでそれは出来ないが、黙って一番忙しい時間での機械作動を停止させてしまえば特に問題はない。

普段あまり空港を利用しない乗客なら機械が停止していることには気がつかないだろうし、何度か通過した体験のある人なら、不思議に思ってもスキャナーを使用していないことに抗議をする理由はないから黙ってそのまま通過したことだろう。一般乗客はこれまでと特に変化がない審査に、なあ〜んだ大騒ぎするほどのことはないではないかと思ったかもしれない。

だが、TSAの狙いはそこにあったのでは?

帰省客でごった返す空港でも特に遅れもなく騒ぎもなく収まったとなれば、今後TSAがこのやり方を改める必要はない。そしてこのやり方が「うまくいけば」空港のみならずバスや電車の駅や法廷や球場などでも取り入れられる可能性は非常に高い。

私が頭に来ていることの一つに、政府の高官やお役人やその家族はこうしたセキュリティーチェックから免除されていることがある。それでラッシュ・リンボーなどは大統領夫人とそのお嬢さんたち二人にパットダウンを受けさせてみろなどと大統領に挑戦しているくらいだ。

ところで、先日、パイロットや機内搭乗員らの抗議は認められ、職員の全身スキャナーは控除となった。政治家やお役人や機内職員が免除されるというなら、TSAは明らかに特定の人間は危険ではないという一部プロファイリングをしていることになる。

それが出来るのであれば、我々のように頻繁に飛行機を利用し今まで一度も飛行機をぶっ飛ばそうとした前科のない乗客も同じように免除してもらいたい。

ミスター苺は、飛行機を利用する乗客があらかじめ自分が危険人物でないことを登録できるシステムを作ってはどうかと提案する。つまり、利用客は飛行機に乗る前に、防衛省などで勤める秘密情報を扱う人が受けるようなバックグラウンドチェックを受けておき、セキュリティーチェック免除の証明書を発行してもらう。それで空港を通る時は免除されている本人であることを証明するための指紋検査程度で通過が可能というようにする訳だ。

普段はあまり飛行機を利用しない人でも、家族旅行を計画している人は家族登録しておくが懸命というもの。無論普段飛ばない人に対しても全身スキャナーやパットダウンは、職員の質問で挙動不審と見なされた人のみ行い、普通の家族連れなどに行う必要はないが、家族連れを装ったテロリストだと判断されれば審査は避けられないからだ。

今回の抵抗運動が尻つぼみになってしまったとは言うものの、だからといって我々は抵抗の手を緩めるべきではない。なぜならこれを認めてしまえば、ことは決して良い方向へは向わない。どんどんと政府の横暴がエスカレートし、一般市民の自由は完全に奪われてしまうからだ。

今のうちに宣言しておく、空港警備が普通にストリップサーチを始めたらその時こそ私は飛行機の旅はお断りさせていただく。

November 25, 2010, 現時間 12:58 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →November 23, 2010

TSAはパットダウンよりプロファイリングをやれ!

今週の木曜日はアメリカの感謝祭。一年で最も帰省客が多いとされる日だ。もちろんこの後のクリスマスも含めて、11月後半から12月はアメリカでは旅行客がどっと増える時期。そんな時期にアメリカの運輸保安庁TSAは全身スキャナーと猛烈パットダウンを組み入れた強攻防犯審査のお披露目を行った。

こんな忙しい時期になんの前触れもなく、乗客への詳しい説明もしないで、突然過激な政策を起用するなんてナポリタノ長官の横暴な不能ぶりがよく現れている。

突然始められたこの審査方法にアメリカの乗客は激怒。パイロットや搭乗員などからの苦情はもちろんのこと、TSA職員から手荒な扱いを受けたとして抵抗する乗客の逮捕だの苦情だの訴訟だの話が絶えない。出張の多いうちの職場でもその話ばっかりだ。(さすがに今日のトップニュースは北朝鮮の韓国砲撃だったが、、、)

それでもこういうやり方で空の旅が安全になるというならまだ納得がいかなくもないが、これは銃砲取締法でも学んだように、善良な市民から武器を取り上げても安全保証には全く効果はない。いくら警備対策を立ててみてもこのような乱暴なやり方では一般市民の生活をより窮屈にするだけで、対テロ戦争には何の役に立たない。

こんなことを書くと、じゃあ去年のクリスマスに航空機を爆破しようとした下着爆破男の話はどうなんだという疑問が生まれる。確かにあの男の爆弾は普通の金属探知機では探知できなかった。全身スキャナーとパットダウンがあれば探知できたかもしれない。

だが、もともと国土安全保証省がきちんとその仕事をしていれば、あの男は空港になど近寄れないはずの人物だった。ナイジェリア出身のウマーなんたらいう犯人はイギリスではテロリストとして知られており飛行禁止リストにも乗っていたほどの危険人物。そんな男がどうやって飛行機に乗れたんだ、というところから警備の甘さは吟味されなければならない。その話は去年の事件の時に色々書いた通り

犯人はイギリスで入国禁止リストに乗り、アメリカの一般危険人物リストにも載っていたというだけではなく、アメリカで二週間も滞在するというのに手荷物ひとつで、旅券も持たず、片道の航空券しか持っていなかったという。そういう人間がなんで空港を素通りするんだよ!

私はその時、一般人の審査を厳しくするよりもテロリストを見極めるプロファイリングをするべきだと書いた。

全く無関係な一般人を全員テロリスト扱いして時間と労力を無駄にするのではなく、怪しい危険人物に警備をしぼるべきだ。イエメンだのパキスタンだのサウジだの、テロリストが多くいる国の国籍を持っている者、それらの国に過去一年以内に出入りしている者など、集中的に取り調べるべきだ。

テロリスト危険人物のデータベースを世界各国の空港に配置し、警備員がすぐにパスポートとクロスチェック出来るようにしておくべきだ。

しかし上記のような人種や国籍のプロファイリングだけでは爆弾容疑者を捕まえるには不十分である。何故ならアラブ系のイスラム教徒が審査の対象になると知ったテロリスト達がひげを剃り髪も染めてイギリスのパスポートを所持したり、いや、それを言うなら、普通のアメリカ市民を勧誘して爆弾を背負い込ませたりしたら、それで終わりだからである。

では一体どうすれば空港や航空機の安全を保証できるのか、その答えは、あれだけテロリストに狙われながら、1972年に起きたロッド空港事件を最後に、飛行機のっとりや航空機爆破の被害を受けたことがないイスラエルが長年起用しているビヘーイビアルプロファイリング(挙動不審像診断)にある。

これについてデイビッド・ノデルという人が書いているが、それを要約すると、、

多くの研究家が同意しているように、爆弾ではなく爆弾を所持する人間を探知する、人間に焦点を当てたイスラエル式審査が一番効果的である。エルアル航空機に搭乗する乗客はベン・グリオン空港はもとより世界各国の空港で数秒とはいえ、一人一人質問を受ける。そしてその質問に対して、答えの内容よりも顔の表情やしぐさなどの反応を吟味される。「どこからきたんですか」「荷物は自分で荷造りしましたか、誰かから荷物を預かりましたか」といった簡単な質問によって一般の旅行客と挙動不審な人物を即座に区分けすることが出来るため、怪しい人物に対してはより時間をかけて尋問をする事が出来る。これは荷物を調べるかどうかを考慮するずっと以前の話である。ダニエル・パイプが21年前の記事に書いたように、1986年春ロンドン発のエル・アル航空を爆破から救ったのは、アンマリー・マーフィーという女性がアラブ人のボーイフレンドからそうとは知らずに預かった荷物の中に爆弾が仕掛けられていた事がこうした質疑応答で発見されたことにある。

イスラエルの都市で一昔前までしょっちゅう起きていた自爆テロが最近ほとんど見られなくなった。いやあったとしても大抵は警備員や警察官に止められてあわてて自爆というものに留まっている。それというのも、イスラエルではバスの運転手やショッピングモールの警備員などが自爆をしそうな人の表情や態度を見分ける訓練を受けているからだという。

どんなに心の座ったひとでも、これから何百人という人間を道連れに自爆しようとするからには、それなりに不思議な態度に出る物である。そんな時に「何処から来たのか」「旅行の目的は何なのか」といった何気ない質問をされたら、その答えは用意してあったとしても、死ぬ覚悟をしている人の声や態度は自然ではない。これは犯人がアラブ人でもアメリカ人でも同じことだ。

また、上記の1986年の爆破未遂事件のマーフィーというイギリス人女性の場合のように、人種プロファイリングや挙動不審像にあてはまらない場合でも、他人から荷物を預かったかという質問で爆弾の発見が可能となった。

余談だが、そういえば以前はチェックインの際に必ず荷造りは自分でしたかとか他人から荷物を預かったかという質問をされたものだが、最近はオンラインチェックインや機械でのセルフチェックインのせいでチェックインの際の係員との会話はほとんどなくなった。その割にはチェックインに時間とるのは何故なんだろう?

ところで、空港で不審尋問をするためには、今のような先週どっかのスーパーの前から拾って来たようなTSA職員では無理だ。きちんと数ヶ月なりプロファイリング専門の訓練を受けた人でなければ勤まらない。しかし、不審尋問は一般の警察官なら誰でも毎日やっていることであり、引退した警官とか現役警察官を勧誘してTSA人員を整えるべきだろう。

テロと戦うなら武器や爆弾を探すのではなく、テロリストを見つけ出す事が一番効果的である。先日も書いたようにアフガニスタンでテロリストと闘って来た帰還兵から爪切りを没収するなどということに時間を浪費すべきではない。

テロリストでない一般人がマシンガンで武装していても他の乗客にはまったく危険は及ばないのだから。

November 23, 2010, 現時間 9:28 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →November 20, 2010

TSAの行き過ぎ審査に非難囂々、とある兵士の体験談

空港におけるTSA(米国運輸保安庁)の行き過ぎ審査についてはこの間も書いた通りだが、来週の感謝祭を前に帰省客でごった返す空港ではさらに色々とひどいことが起きている。そうした体験談がブログやメディアなどで盛んに取り上げられているため、保安庁への非難は日に日に激しくなるばかり。そんな中でアフガニスタンから帰還した兵士の非常に馬鹿馬鹿しい体験談を見つけたのでひとつご紹介しよう。

インディアナ州兵100名を含む陸軍兵330名が、軍の特別チャーター機でアフガニスタンから帰還した際の出来事である。先ず兵士らはバーレン空港から飛び立ったが、搭乗の際バーレン空港にて全身スキャナーを通過し荷物は綿密に審査された。

まずアイルランドのシャノン空港にて給油のため着陸。その後インディアナ州兵100人を降ろすためにインディアナポリスに着陸した。ここでこの馬鹿げた話は始まった。

先ず、保安庁はその場で降りる100人の兵士だけでなく、330人全員に下乗を命じた。この空港にはトイレ以外にはジュースを売る自動販売機も置いてなかった。

ここで強調しておくべきなのは、帰還兵らは玉ははいっていないとはいえ、皆武器を持っていた。全員がM4カービンライフル、数名はM9ピストルを所持していた。人に寄ってはM−240Bマシンガンを持っていた。

兵士らはすでにバーレンにおいて米国税関を通った時点で綿密に審査を受けてた。にも関わらずTSA職員は軍特別チャーター機に積んである兵士らの荷物をさらに審査しようとしたというのだから呆れてしまう。この荷物は米国の税関によって犬を使って職員らが隅から隅まで審査して印を押した物なのである。

結局二時間待たされたあげくに、荷物を再度の審査は必要なしと言う結論がでた。 ただし、兵士らの審査は決行されることとなった。

言っておくが兵士らは昨日までアフガニスタンでテロリストと闘っていてアメリカへ帰還する途中だった。すでにバーレンにおいて厳しい審査を受けている兵士らを、TSAはアメリカの空港でまたまた調べるというのである。この体験談を書いている兵士は、、

ここでもう一度書いておいたほうがいいだろう。俺たちは皆アサルトライフルをもっていて、ピストルを持ってる奴もいたってことをね。

まずこの列の前のほうにいた兵士のポケットナイフが没収された後、著者の前にいた兵士のポケットから爪切りが発見された。

TSA職員: これは飛行機に持ち込めません。

兵士: へ?国を出た時からずっと持ってたんだぜ。

TSA職員: 持ち込めない事になっています。

兵士: なんで?

TSA職員: 武器をとして使われる可能性があるからです。

兵士: (ライフルを触って)これは本当の武器だよ。そしてこれを持ち込むことは許可されてるんだぜ。

TSA職員: はい。でもそれで飛行機乗っ取りは出来ません。銃弾が入ってないんですから。

兵士: でも爪切りで乗っ取りは出来るって訳?

TSA職員: [困った顔で沈黙]

俺: おい、爪切りなんぞ渡しちまえよ。そうすれば早くこっから出て行けるんだからさ。欲しいなら俺が新しいのを買ってやるよ。

兵士: [爪切りを職員に渡し、無事審査を通過する。]

これだからお役所仕事とはつきあえないのだ。

上記の話以外にも、戦争で手足を失って義手や義足をつけている元軍人が面倒くさい審査を強要された話とか、癌でお乳を失った女性がつけていたパットを他の乗客もいる前で取り外すことを命じられたり、ストラップのついていないブラウスを着ていた女性が職員にブラウスを取り下げられ胸が露出してしまったとして訴訟を起こした例などもある。また、全身スキャナーやパットダウンを拒否して逮捕され罰金を課せられたビジネスマンや、職員の態度に腹を立てて職員に殴りかかる男性なども出た。

これから感謝祭やクリスマスで帰省する客が増えるなか、普段は飛行機など利用しない家族連れなども多く空港を通過することになる。そうなったらこれまでの騒ぎなど比べ物にならないような騒ぎがあちこちで起きることは火を見るよりも明らかである。

それに加えて、国土安全保障省のジャネット・ナポリタノ長官は、イスラム教市民団体からの抗議の前に、全身ブルカをまとっているイスラム教女性の全身スキャナーやパットダウンは控除することを真剣に考慮しているというのだから、この話は馬鹿馬鹿しさを通り越して呆れてしまう。

この行き過ぎ審査が本当に少しでもテロ防犯になるというなら話も解るが、一番テロを起こしそうな危険な人々を審査の対象から除外して、危険性などほとんどない一般人を犯罪者のように扱うナポリタノ長官、これでは本末転倒ではないか!そんなことをアメリカ人が黙って見ていると思ったら大間違いだ!

この方針は多分数週間のうちに撤回されるだろう。そしてそうなった時には、ナポリタノ長官が辞任する程度ではおさまらないほど国民の怒りは頂点に達している事だろう。

November 20, 2010, 現時間 12:33 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →November 12, 2010

失って初めてわかる真実の愛、泣かせますシュレック4

真実の愛、それはそのまっただ中にいると気がつかないことがある。本当の幸せと言うのは、「あ〜ぼかあ〜しやわせだな〜」と実感することよりも、後になってみて「ああ、今思うとあの頃は幸せだったんだな。」ということのほうが多いのかもしれない。

本日はシリーズ四段目で最終回のシュレック4についてお話したい。日本での公開は2010年12月18日だそうだ。

シュレックも子持ち男になって早くも一年。子育てに忙しい毎日。妻のフィオナとロマンティックな時間を過ごしたくても、ロバや長靴を履いた猫が朝早くから夜遅くまで毎日のように訪れてはどんちゃん騒ぎ。こっちの迷惑などまるで念頭にない。観光客を乗せたバスがシュレックの家を観に定期的に訪れるから、ゆっくり泥風呂にもはいってられない。

そんなある日、子供たちの誕生会で村人の子供から雄叫びのリクエストを受けたシュレックはついに堪忍袋の緒がきれてしまう。子供の誕生日を台無しにして、愛妻フィオナとも大げんか。

フィオナからお説教をうけてむしゃくしゃしながらパーティ会場を後にしたシュレックは思う。ああ、昔は自分は恐れられていたものだがなあ、町に繰り出せば人々は恐れおののいて逃げ惑った物だ。あの頃はよかったよなあ。一日でいいからあの頃に戻りたいなあ。

そんなシュレックの前にランプルスティルトスキン(Rumplestiltskin)という小悪魔が現れる。スティルトスキンは、シュレックの望む一日をあげるから、交換にシュレックの過去の一日をくれないかと提案。「いいさ、過去の一日くらい、好きな日を選んでもってけよ。」と気軽に契約書に署名してしまうシュレック。

だが、シュレックが望んだ、オーガが人々に恐れられる世界とは、シュレックが存在していた世界とは根本的にどこか違う。ロバとも猫とも出会っていない、ましてやフィオナと恋に落ちた事実もない。なぜならシュレックが望んだ一日と引き換えにした過去の一日とは、シュレックの生まれた日だったからである。シュレックが生まれなかった世界での一日。日没までにまだ出会ってもいないフィオナの真実を愛を得られければ、シュレックの存在は永遠に消滅してしまう。どうするシュレック、時間がないぞ。

結婚してしばらくたった誰でもそうかもしれないが、シュレックもまた、妻フィオナの愛情を当たり前のように感じ始めていた。日々の忙しさにかまけて、子育ての大変さにめげて、大事なものを見失っていた。それを小悪魔の策略で失ってみて初めて自分の持っていたものの価値を知る。

この映画は、シュレックがシュレックのことを知らないフィオナとキスを交わせばそれで済むというような単純な内容ではない。実際にフィオナがシュレックを愛さなければ小悪魔の魔法は解けないのだ。

新しい次元の世界で出会ったフィオナは、閉じ込められていた塔からシュレックに救われたか弱い御姫様ではない。なにしろシュレックが存在しない世界だからフィオナはシュレックに救われるというわけにはいかない。待って待って誰も助けに来てくれなかったという過去のある彼女のもとに、とつぜんシュレックが現れて、「我こそがそなたの真の愛じゃ」てなことをいってもビンタを食らうのが関の山。たった一日でフィオナの愛を射止めるなんてそう簡単にはいかない。

話の設定は、クリスマスの時期によくテレビで放映される昔の映画、ジミー・スチュワート主演の「イッツ ア ワンダフルライフ (すばらしき人生)」と同じ。もしも自分がこの世に存在していなかったら、自分の回りの世界はどう変わっていたか、というアルターネートヒストリーのSF物語といったところだ。

いつもながら、おとぎ話のキャラクターをうまく起用しているところは傑作。

ロバとシュレックの掛け合いは飽きがこない。第一作の時はエディー・マーフィーのロバは煩く感じたが、回を追うごとにキャラクターに味が出て来た感じがする。アントニオ・バンデラスの猫も、今回はちょっと中年太り過ぎのせいか、いつもの潤う目もちょっと効果が薄いよう。ランプルスティルトスキンの手下の魔女たちは、明らかにオズの魔法使いの魔女で水は天敵。最後のほうはエロル・フリンのロビンフッドを思わせる。

妻の愛、大切な子供達、そして友情。失ってみて初めて解るその大切さ。シュレックはアニメとは思えないほど奥が深い。そのほのぼのさに思わず泣いてしまった。

自分の生活がマンネリ化してる人に希望を与える心温まる映画だ。是非おすすめ。

November 12, 2010, 現時間 1:11 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →November 11, 2010

ハッピーミールからおもちゃを取り上げたサンフランシスコ

人工妊娠中絶は女性の身体に関するプライバシーの問題だと言い張るリベラルだが、こと人々の食生活になるとやたらと口を出してくるのもリベラル。

塩分だトランスファットだと他人が体内に取り入れるものに異常な興味を示すリベラルだが、リベラルカリフォルニアでも特にひどいサンフランシスコ市では、マクドナルド製品のなかでも子供に大人気のハッピーミールにおもちゃを入れてはいけないという規則を通した。

【11月4日 AFP】米サンフランシスコ(San Francisco)市の管理委員会は2日、市内のレストランで無料の玩具をおまけにつけるメニューは塩分、糖分、脂肪分を控え目にし、果物と野菜が入っていなければならないという規制案の予備投票を行い、賛成多数で承認した。本投票は来週実施され、承認されれば2011年12月に発効する。地元紙サンフランシスコ・クロニクル(San Francisco Chronicle)が報じた。

 米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)の「ハッピーミール(Happy Meal)」は、カラフルな箱の中にハンバーガー、ドリンク、ポテトフライが入っており、時間やお金を節約したい親子連れの人気を集めているが、この規制が発効すれば提供することができなくなる。(後略)(c)AFP

マクドナルドの広報部も、子供のダイエットはレストランではなく親の責任だとしているが、まさしくその通りだ。自分や家族が何を食べるか、それは消費者個人が決めることのはずだ。

うちの近所に数年前ホールフーズというオルガニック野菜を売る健康食品スーパーマーケットが開店し、他のスーパーより割高であるにも関わらず、苺畑家をはじめ、近所の人々から結構人気がある。健康に気を使う人はそういう店に行けばいいのだし、消費者からの要望が強くなれば、他のスーパーも対抗して健康食品を増やすようになるだろう。現に普通のスーパーでも最近はオルガニック野菜コーナーが設けられているのをよく見かけるようになった。

レストランも同じことだ。マクドナルドも商売だ、もし人々が健康食品を求めているのであれば、何も政府が強制しなくても、自然とそういうメニューが出てくるだろう。現にマクドでは昔はなかったチキン入りのグリーンサラダが結構人気を呼んでいる。ファーストフードには十年以上も遠ざかっていたカカシ自身、サラダと新しいグルメコーヒーに魅かれて最近はまたマクドナルドへ行くようになったくらいだから。

バーガーキングでも、アトキンズダイエットが流行っていた頃、炭水化物の少ないサンドイッチと銘打ってバン無しハンバーガーを売り出したことがある。中近東のラバッシュという薄い皮のパンをつかったラップなどが未だに人気があるのも、アトキンズ博士の低頭質ダイエットの名残だ。

放っておけば市場が解決することに、やたらと介入したがるのがリベラルの特徴。なにせ左翼リベラルは自由市場が大嫌いだからね。

確かに子供が毎日ハッピーミールを食べたらこれは問題だ。アメリカのレストランはヨーロッパや日本と比べて出てくる量もやたらに多い。ファーストフードではスーパーサイズとかいって、普通のものを頼んでも大盛りを薦められるから、やたらに「シュアー」なんて言って受け入れるとひどい目にあう。

この間、サンディエゴからの帰りに、マクドで薦められるままにスーパーサイズのソーダを安易に買ってしまって非常な不自由をした。なにせ両腕で抱えないと飲めないようなバケツサイズだったため、運転しながら片手で持って飲むことが不可能だったからである。大きければいいというものではないと改めて悟ったカカシであった。

だが、大きめサイズを客に薦めたり、子供を魅了するためおもちゃを加えたりしてより利益をあげようとするのがマクドの自由なら、そんなサイズや商品を受け入れるも拒絶するも消費者の自由。子供がマクドを毎日のダイエットにしてしまわないように管理するのは親の責任だ。国の責任ではない。

こういうことを一旦国民が受け入れれば、左翼リベラル政府が口出ししたいことは後を絶たない。最初は塩、そのうち砂糖、そして脂肪。そんなことを言ってるうちにおいしいものはすべて禁止になって、そのうち白いパンと牛乳だけ飲んでろなんて言い出しかねない。なんだか昔の日の丸弁当を思い出す。

November 11, 2010, 現時間 12:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →November 7, 2010

空港警備と称する完全な痴漢行為、男性職員に身体を触られまくられた女性乗客の屈辱

五日のアレックス・ジョーンズのラジオ番組でアレックスは局のアシスタントの女性が空港で体型が完全に暴露される全身スキャナーを拒否したところ、TSA(米国運輸保安庁)の男性職員から胸から臀部から股間に至まで触られまくられたという屈辱的な体験談を紹介した。

アシスタントの女性は8歳と1歳8ヶ月になる二人の娘を連れて旅をしていたが、空港の警備を通過する際、全身スキャナーでの撮影を拒否したところ、男性警備員がパットダウンといって服の上から武器などを持っているかどうかを調べるために身体を触る調査をされたという。ところがこれまでのように背中や腰回り脚といった場所を単にパタパタと叩く程度の調査ではなく、どの部分も手のひらをつかい、しかも胸は間だけでなく乳房を上からしたまで揉まれるように触られたと言う。そしてもっとひどいのは、腿を触るだけでなく実際に服の上からとはいえ、性器にまで触られたというのである。

それだけではなく、この男性職員は女性の女児二人に対してもパットダウンを行おうとしたので、この女性は大の男が女児を触るのはいくらなんでも認められないとし、女性職員を呼んでもらったという。

もしこのようなことを道ばたで見知らぬ男性が女性にした場合には、(それを言うなら女性が他の女性や子供にしたとしても)性的暴力として逮捕されるような犯罪となる。それが保安庁の職員がする行為なら許されるというのは、いくら警備のためとはいえ行き過ぎだ。

そんな折り、私がフロリダのジャクソンビル空港でも全身スキャナー機があったという話をフェイスブックでしていたら、ハワイのカワイ島の空港ではスキャナー機を通った後で全身パットダウンをされた、なんでだろう、と同僚が書いてきた。

TSAによると、10月28日から、新しいパットダウン方法を組み入れた何段階にも渡る調査方法が打ち出されたと言う。どのような調査を組み合わせるかというのは、その時々で違うため、スキャナーを通ってもパットダウンされることもあれば、単なるメタル探知機の通過だけということもあるということらしい。私が通過したジャクソンビル空港でも、私の前にいた男性はスキャナーを通過させられたのに、私は探知機だけだった。

しかし、いくらなんでも男性職員が女性乗客の胸や股間を触りまくるという行為が許されるとは思えない。TSAの公式サイトには新しいパットダウンが起用されることになったとはあるが、それがどういうものなのか、男性職員が女性乗客を調べられるのかといった細かい記載がない。

原則的には男性職員が男性乗客を女性職員が女性乗客を調べるということになっているらしいが、それを保証するものは何もない。もしも女性乗客が男性職員によるパットダウンを拒絶した場合どうなるのか。拒否した女性は逮捕され空港の警備室に一晩閉じ込められるかもしれない、いや、もしTSA職員がその気になれば、拒否すれば拘留すると脅すだけで、多くの女性乗客はいいなりになるかもしれない。下っ端役人が役職を乱用して市民の権利を迫害するなど、時間の問題だ。放っておけば必ず起きる。そうなった時乗客にはどのような権利が保障されているのだろうか?

この痴漢行為に勝るとも劣らぬ調べ方は、乗客のプライバシーを侵害する割には警備的にはほとんど意味がない、と元アリゾナ警察の刑事、ビル・リチャード氏がザ・デイリービーストに書いている

リチャード氏は、以前に自分が刑事だった頃、怪しげな男の身体を調べた時に、綿密な身体検査により男が睾丸と肛門の間に小さな銃を隠しているのを見つけたことがあるという。だが、今保安庁が起用している『パットダウン」方法でこの銃を見つける事が出来たかと言えば、それはかなり怪しいという。

単なるパットダウン調査では銃は見つからなかった。パットダウン調査とはその定義上「個人が武器を所持しているかどうか服の上から感じ取る行為」である。容疑者が所持していた危険な武器の発見はもっと侵害的な調査を要した。

無論テレビの刑事番組をみたことがある人なら、パットダウンがどのような調査であるかは知っている。この言葉はアメリカの普通の語彙だ。そして一般市民は警察によるパットダウンは大したことはないというイメージを持っている。なぜならば、パットダウンとは、容疑者の態度や行動に基づいた最小限の侵害という、全国的に警察署が使っている法律的な定義によって正当化されているからである。

ところが、この1968年の最高裁判所で警察に許可された「止めて触る」という規則が、いま、運輸保安庁の手によって完全に書き換えられてしまったのである。

リチャード氏は今回保安庁が起用し始めた調査はパットダウンなどという生易しいものではなく、警察では「保護調査」と言われ、犯罪の容疑者にのみ行われる厳しい調査だという。保安庁はそのことを乗客に正直に説明すべきで、パットダウンなどという聞こえのいい言葉で乗客を騙すべきではないと氏はいう。

氏は、この調査方法は効力があまり期待できない理由として、いくつか挙げているが、本気で武器を隠そうという犯罪者は、この程度の調査では見つからない隠し方を熟知しているという。犯罪者たちは、アメリカは警察官でも容疑者の体内に指を突っ込むような探し方は敬遠することを充分に承知しているので、麻薬の密輸など女性の陰部や男性の肛門に隠すなどごく普通に行われている。

だとすれば、新パットダウンは乗客を犯罪者扱いして不快な気分にさせる割には、武器や他の違法物を発見するには大した効果はないということになる。

単に触りまくる行為では武器は発見できないとなれば、次のステップは必然的に性器の調査になってしまう。訓練された警察官でも敬遠するような調査を大した訓練も受けていない保安庁の係員が出来るわけはないし、だいたい犯罪の容疑者でもない一般乗客が、単に飛行機にのるだけのために、このようなプライバシーの侵害を黙って耐えるとも思えない。

少なくとも私は拒否するね。それで一晩空港のブタ箱に拘留されるということになったら、解放された後に即座に弁護士のところに直行し保安庁相手に訴訟を起こす。そう思う人間は私だけではないはず。

訴えるとまでいかなくても、そんな目に合うくらいなら空の旅はお断りするという市民も増えるだろう。ティーンエージャーや幼児の性器に調査と称して大人が指を突っ込む等言語道断!どの親がそんな行為を許すものか。そんなことになったら楽しいはずの家族旅行が最初から台無しになるではないか! 冗談ではない! 

しかし、運輸保安庁のこの調査方法は長続きしないだろうという見方もある。ヨーロッパでは、すでに全身スキャナー機は効果がないとして取り外す空港も出て来ているくらいで、いずれアメリカの空港でも取りやめになるだろう。何故かと言えば、今、全身スキャナーや新パットダウンの体験をしているのは私のように仕事でしょっちゅう空港を利用している、要するにフリークエントフライヤーだけだ。我々はスピードを要するので多少の行き過ぎ調査でも我慢している。

だが、この先年末にかけて、感謝祭やクリスマスなどで帰省したり休暇の旅に出る家族連れなどがどっと増える。

こういう人たちは普段あまり空港など行った事がないので、セキュリティーチェックがどのようなものなのかよく知らない。普段飛んでいない人は、飛行機に乗るというだけでも緊張するのに、そんな人たちが何の予備知識もなく突然身体を触られまくられたり、ましてや連れている幼児の性器に服の上からとはいえ大人の職員が触るなどという行為をされたら大ショックを受けるだろう。

母親や父親や祖父や祖母が子供に触るなと大騒ぎをしているなか、こわがって子供は泣き出す、抗議をする乗客が出る、などといった騒ぎが11月から12月の祭日にかけて全国各地の空港で起きる図は容易に想像できる。つまり、これまでは一部の人にしか知られていなかった運輸保安庁の行き過ぎ調査を、アメリカ国民の多くが一斉に体験することになるのである。

そうなったら訴訟社会のアメリカだ。全国の至るところで国を相手取った訴訟が起きること間違い無し。共和党議会もこれもオバマ政権は守りが甘いとの批判に答えるための過激反応だとして批判するだろう。そうしてオバマ王は大恥をかいて運輸省の長官を呼び出し、保安庁の方針を撤回せざる負えなくなる。

しかし、結果的には撤回される方針だとしても、来週からの出張する私としては、かなり気が重い。

November 7, 2010, 現時間 8:20 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →November 6, 2010

オクラホマ州のシャリア禁止法は米憲法違反になるのか?

先の選挙で、オクラホマ州では法廷においての決断はアメリカの連邦及びオクラホマ州の法律によって裁断される、国際法の起用や(イスラム教本の)シャリア法を考慮に入れることを禁止する、という内容の法案が州民の70%という圧倒的な支持を受けて通過した。これはオクラホマ代表共和党下院議員レックス・ダンカン発案の質問775番、通称「州を救え」憲法改正案だ。

ことの起こりは、イスラム教徒妻が夫の暴力から逃れようと、法廷に夫に対してrestraining order(差止命令、特定の人物に一定区間以内近づかないようにという命令)を発令してくれるよう申し出た際に、裁判官は夫はイスラム教のシャリア法に従っているだけで犯罪行為はしていないとして、妻の申し入れが拒否された事件がきっかけとなったとされている。

早速オクラホマ州のイスラム教市民団体(the American Muslim Association)やエジプトのモスラムブラザーフッドというテロ団体と深いつながりのあるCAIR (ケア, the Center on American-Islamic Relations)などがしゃしゃり出て来て、この法律はアメリカの憲法違反であるとして、オクラホマ州相手どって訴訟を起こす予定だとか。

彼らのいい分は、この法律は言論の自由を侵害するものだというもの。

州民の70%が支持した法案であるが、法律家の間ではこの法律の持つ問題点を指摘する学者もいる。

法律学者の間ではこの法案には予期せぬ悪影響があると警告する。ある法律専門家によると地元企業と外国企業との取引上の支障が出る可能性があり、十戒を含む宗教法を禁止する前例をつくることになると語る。

オクラホマ大学法律学部のリック・テプカー教授はCNNに法案の一部は「混乱」を招くとして、このような法律への訴訟は歓迎すると語っている。「我々の多くは今朝、頭を掻いて泣きたくないので笑ってるんです。」テプカー教授は水曜日そう語った。「私はオクラホマの政治家に説明してもらいたいですよ。これは法廷が今後十戒を考慮にいれてはいけないという意味なのかとね。十戒も他の文化や国の戒めではないんですか?この法律によって裁判官は今後アメリカの法律の根源が国際法にあるのかどうか、いつどこで考慮に入れればいいのかが解らなくなってしまうのです。」

テプラー教授は十戒も元々他所の国の他所の文化から来たものではないのかというが、ユダヤ・キリスト教は欧米諸国の基盤だ。他所の国もなにもない。だから十戒がアメリカの法律と矛盾するということは先ずあり得ない。アメリカの法律の根源がどこから来たものであろうと、キリスト教の一部の教えが土地の法律と矛盾した場合には、地元の法律が決定権を持つということはアメリカ国民の全てが納得している。

妊娠人口中絶が宗教上の違法行為であると考えているアメリカ国民でも、それが合法である以上、医者や母親を法律上責めることが出来ないことは充分に承知している。だから法律を変えようという動きはあっても、法律を無視して医者を殺害するような行為は絶対に許さない。それがアメリカ社会の基本である。だからテプラー教授のいい分はおかしい。

問題なのは、イスラム教には政治と宗教の分離という概念が存在しない。

実は最近カカシはバーナード・ルイス著のWhat Went Wrong?という本のなかで、キリスト教を基盤とする西洋社会とイスラム社会との政治と宗教の関係について読んだ。

アメリカには国が国教を設立してはいけないという法律がある。これは決して政治と宗教は完全に分離されなければならないという意味ではなく、国がある特定の宗教を国の宗教として設立し、それを使ってそれ以外の宗教を信じる人々を迫害するようなことがあってはならないという意味だ。

このような法律が出来た背景には、ヨーロッパ諸国における何百年にも渡る血みどろで残酷な宗教戦争があった。特にアメリカはイギリスなどで異教徒として宗教的迫害を逃れて来た移民たちによって設立された国だ。西洋社会は異教徒同士が殺し合いをせずに平和に共存していくためには、政治と宗教は分離する必要があることを長年の痛い経験から悟ったのである。

ところがイスラムには宗教戦争という血なまぐさい歴史がない。そういう面でイスラムは「平和な宗教」だと言えなくもないのだが、イスラムにとって宗教の教えと政治とは同じものであり分離など出来ない。つまりイスラム教はユダヤ・キリスト教徒たちと違って、異教徒との平等な平和共存の方法を学んだことがない。

イスラム教徒たちがサダム・フセインやエジプトで暗殺されたサダト大統領などを忌み嫌ったのは、彼らが独裁者だからというよりも、彼らが無宗教者であり国粋主義者だったことにある。

このような背景があるため、シャリア法を多々の異教徒が共存しているアメリカ国内において起用することは不可能なのである。シャリアは十戒のように完全にアメリカの法律と融和できるような代物ではないからだ。

シャリア法はイスラム教徒の男性が一番偉く、異教徒、奴隷、女性はその下の下層階級である。もしシャリア法を一部でも認めれば、アメリカの法律が全国民を平等に庇護するというアメリカの憲法に違反することになる。アメリカの住民はキリスト教徒であろうとイスラム教徒であろうと同じ法律で守られ、同じ法律で裁かれるべきである。

ところで今回のイスラム市民団体による訴訟についてだが、ミスター苺が面白いことを言った。常々アメリカのイスラム市民団体は、アメリカにシャリア法を押し付けるつもりはないと主張してきた。テネシー州でとある聖廟の建設に関して、この聖廟は祈祷の場ではなくシャリア法を推進しアメリカ社会を覆す過激なテロリストの政治運動の場所だとして、地元市民がその建設を反対している件についてもそうなのだが、アメリカの自称穏健派イスラム教徒たちは、地元市民のいい分を被害妄想だと一笑に伏して来た。

だが、もしアメリカの自称穏健派イスラム教徒たちがアメリカにシャリア法を押し付ける気持ちなど全くないのであれば、何故オクラホマの法律に挑戦する必要があるのだ? なぜケアのような団体が訴訟を起こす必要がある?シャリア法を推進する気持ちがないなら、シャリア法が禁止されようとどうしようと興味などないはずだ。イスラム教徒はすでに他のアメリカ人と同じようにアメリカの法律によって守られている。何故そのうえにシャリア法を取り入れる必要があるのだ?

この訴訟にこそイスラム市民団体の本音が表れている。まさに、この訴訟こそがシャリア起用を禁止するこの法律の必要性を証明しているだ。

正直な話、私はイスラム市民団体にどんどん訴訟を起こしてもらいたいと思う。なぜならば、イスラム市民団体が自分らの過激な思想をアメリカ社会に押し付けようとすればするほど、我々一部の市民がずっと感じて来たイスラム過激派の脅威を、より多くの一般市民が理解できるようになるからだ。アメリカにおいてシャリアを許容する隙は一切ない。そのことを過激派イスラム教徒に思い知らせる必要がある。

悲寛容な宗教と寛容な社会の妥協など絶対にあり得ない。シャリア法は完全制覇か完全屈服のどちらかしかないのである。

アメリカ人ならどちらを選ぶか、それはオクラホマ州民が示してくれた。

November 6, 2010, 現時間 10:34 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →November 5, 2010

オバマ王の政策が拒絶されたのではなく説得力が足りなかったから、まだそんなこと言ってんの?

あきれかえって物が言えないと言うか、オバマ王は本当に自分のやってる過激左翼社会主義政策はアメリカにとって良いことだと思い込んでいる。国民の支持が得られなかったのは政策が悪いのではなく、国民が理解できるように自分が説明できなかったからだと『反省』しているというのだ。

「二年間に渡って我々は仕事を達成することに夢中になって、指導力とは単に法案を通すことだけではないということを忘れていました。指導力とは人々を説得することにあるのです。 「我々は時として、人々が解るように説明することが出来ませんでした。そのことについては私は個人的に責任を負います。そしてそのことについては、先に進めて行くにあたって、今後しっかりと考え直すつもりです。」

オバマはCBSの60ミニッツという番組のインタビューで上記のようなことを言っている。だが、これは裏を返せば、オバマは国民は馬鹿すぎて自分の政策の良さが理解できないのだと愚痴を言ってるの過ぎない。国民がオバマの政策を完全に理解した上で拒絶しているのだという可能性などまるで念頭にないのである。

相手が自分の意見に反対するのは相手が自分の意見をきちんと理解していないからだ、という考えは傲慢な左翼リベラル連中の典型的な思い込みだ。意見の違いは相手の頭の悪さが原因だとしか考えられない。なにしろ自分らは相手より数段頭がいいと思い込んでいるのだから。

怖いのは、オバマ王が民主党の惨敗を「説得力が足りなかったせいだ」と本気で考えているのだとしたら、今後もオバマ王がこれまでの政策を変更するなどということは考えられない。いやこれまで以上に躍起になってやり通そうとするだろう。

1994年の中間選挙で大敗して上院を取られてしまったクリントン大統領はオバマより政治的にずっと賢い人だったので、選挙後はそれまでのリベラル路線を完全に捨てて共和党と協力し、第二期目も再選した。だが、バリバリ左翼のオバマからはそんな芸当は期待できない。

November 5, 2010, 現時間 9:20 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →November 3, 2010

米中間選挙、全国的に共和党候補が大勝利なのに何故かカリフォルニアでは惨敗

本来ならば、共和党が下院を取り戻した、上院でも議席を増やした、と言って大喜びするところなのだが、手放しで喜べないのがカリフォルニアの共和党惨敗の実態。知事選のジェリー・ブラウンにはじまって上院のバーバラ・ボクサー、そして下院でも、民主党が圧倒的勝利を得た。

州内での提案でも、民主党議員の単純多数決だけで、簡単に州民の税金が無制限に上げられる法案が通りそうなのだ。

1970年代に一度カリフォルニア知事の経験があるジェリー・ブラウン。その極左翼な政策のおかげでカリフォルニアは大赤字を向かえ失業率が激増し上限のない固定資産税のために家を手放す人が多く出た。ブラウンは同性結婚を支持して、結婚は一夫一婦制のみというカリフォルニア憲法に挑戦する訴訟においてカリフォルニアの司法長の義務である州側の弁護を拒んでいた。

この間も50才近い同僚が、「あんなひどい悪政を行ったジェリー・ブラウンのことを、もっと多くのカリフォルニア人が覚えていると思ったのに、みんな意外と知らないんだな。」と首をひねっていた。いや、ブラウンが知事だったのは1970年代後半のことで、すでに30年以上も前のことだ。

きちんと体験として記憶としている人は、若くて40代後半から50歳前半。私もまだその頃はカリフォルニアに住んでいなかったし、政治に興味を持ち出したのは1990年代からだから、ブラウンの悪政については歴史上の事実として知識はあるが、記憶があるわけではない。

まして普段から政治に興味のない人からしたら、ブラウンにしろ共和党競争相手のカーリー・フィオリナにしても未知数であることに違いはない。

ブラウン知事と民主党が多数議席を握る州議会とが結託すれば、自由主義国にあって唯一社会主義州となってしまうのだ。先進国に位置しながら第三諸国に住むことになるのだ。州税や固定資産税や企業への税金など、大幅な増税が期待される。そうなれば、州内の企業はどんどん州外へ脱出するだろうし、収入の高い州民も近隣のネバダやコロラド、アリゾナなどへ移住してしまうだろう。

これによって州の収入は激減し、すでに赤字破産状態にあるカリフォルニアの経済は完全に破綻してしまうだろう。

超リベラルのブラウンが国境警備に力を入れるなどあり得ないから、もしアリゾナが移民法や警備を強化すれば、あぶれた違法移民はカリフォルニアに大量流入し、さらにカリフォルニアの財政に負担をかけることになるだろう。美しいサンディエゴも麻薬ギャングによる治安悪化に悩むことになるだろう。

カリフォルニア州民よ、何故なんだ! 国中の人々がオバマ王の左翼リベラル方針に抗議しているときに、なぜカリフォルニアだけは一途にリベラルを守りとおすのだ?

私には解らない。

November 3, 2010, 現時間 10:37 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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