December 10, 2016

舞台迫力を再現したNBCテレビ、へアースプレイーライブ

テレビで舞台ミュージカルを再現するのはなかなか難しい。映画ほどの深い映像感はないし、舞台のような迫力もない。それでテレビスタジオでのミュージカルというのはどうしても安っぽくなってしまうのだが、今回のヘアースプレイはユニバーサルスタジオ(多分)のバックドロップを使った野外映像と、テレビスタジオをうまく組み合わせた迫力ある出来になっていた。特にヘアースプレイはシーンの大半がテレビスタジオという設定になっていりるので、テレビ映画にするには恰好の題材だったと言えるだろう。

このミュージカルは1960年代ミシガン州ボルティモア市が舞台。その背景にあるのは白人と黒人の隔離主義。人気テレビ番組でも白人と黒人が一緒に踊るなどということは考えられない時代だった。女子高生のトレーシー(マディ・ベイリオMaddie Baillio)は、テレビの視聴者参加ダンス番組のレギューラーに採用されるのが夢。スポンサーのヘアースプレー会社主催のミスへアースプレーコンテストのオーディションに応募するのだが、太っているせいで番組女性プロデューサーのベルマ(クリスティン・チェノウェスKristin Chenoweth)からは相手にされない。しかし番組がトレーシーの高校でライブ放映をした際に番組司会のコーニー(デレク・ホフ Derek Hough)の目に留まり、番組中に以前に黒人男子ロブ(ビリー・アイクナーBilly Eichner)から習ったダンスステップを披露して話題になる。もともと太っていたことで他のきれいな白人の女の子たちには受け入れられなかったトレーシーだが、黒人生徒たちと仲良くなって白人と黒人混同でダンス番組に出演しようと言い出したことから、トレーシーは計らずも人権運動のリーダーとなってしまう。

BLMとかファットシェイミングとか言って、やたらと黒人や肥満体の被害者意識が高い時代において、このライブは結構時代に沿った選択だったかもしれない。少なくとも左翼リベラルなプロデューサーたちはそう思ったのではないかと思う。しかしそういう濃い政治色があるにも関わらず、カカシがそれを無視してこの作品を楽しめたのは、その演出もさることながら、出演者たちのすばらしい演技にある。

先ずダンス番組ホストのコーニー・コリンズを演じるデレク・ホフは長期ダンス番組のレギュラーとして大人気のボールルームダンサー。さすがにプロのダンサーだけあって踊りは抜群。しかし歌手としての才能も見せて踊りながら歌ってビートに乗り切っていた。踊ってすぐの台詞でもまるで息が乱れていない。この役は格好言い男の役なので、一見得役に見えるのだがうまくやらないと見過ごされてしまう。役者次第でつまらなくもなれば面白くもなる役柄だと思う。コーニーという名前には中身がないのに外見だけ誠実さを見せようと格好をつけている意味あいがあるのだが、ホフはそのうすっぺらながらも、人種を超えた才能を見出すという実業家としての才能を非常にうまく演じている。

私が思わず拍手を送りたくなったのが番組の女プロデューサー、ベルマ・ボン・タスル役のクリスティン・チェノウェス。若いときの自分とそっくりな娘のアンバー(Dove Cameron)をスターにしようと躍起になっている教育ママ。自分が若かった頃の夢と今の状況を比べて歌う彼女のソロ。メランコリーにはじまって激しくメゾからソプラノへと変るクライマックスはすばらしい。

私がこのプロダクションがものすごく気に入った理由は、チェノウェスに限らず出演者たちが歌にしろ踊りにしろまるで遠慮せずに思い切って演技しまくっているという点。デレク・ホフの踊りにしろチェノウェスの歌にしろ、その才能が全面的に前に出ているのだ。

そして才能といえば、ドリームガールスでアカデミー女性助演賞を獲ったジェニファー・ハドソンのモーターマウス(早口)メイベリーは超一級!彼女の歌いっぷりは誰がきいても感激すること間違いなし。若い頃はぽっちゃり系だったのに今はすっきり痩せてゴージャスな美女になったハドソン。その上あの歌唱力、あの貫禄。もう彼女の歌を聴くだけでこのミュージカルを観た甲斐があるといえる。

トレーシーのボーイフレンド、リンク・ラーキンを演じるギャレット・クレイトン(Garrett Clayton)は正統派ハンサムボーイをまじめに演じているのがいい。同じハンサムでもコーニーのような意識した格好良さではなくて、トレーシーへの純粋な恋心とトレーシーが進めようとする人種混合運動への戸惑いを、わざとらしくない素直な演技をしている。

トレーシーの親友ペニー・ピングルトンはアリアナ・グランデ(Ariana Grande)という人気歌手(らしい)。子供っぽくておとなしい感じのペニーを良く演じていたと思うが、歌手の割りにはそんなに歌がうまいと思わなかった。ペニーが一目ぼれする黒人少年のロブ・バーカーを演じるのはビリー・アイクナー(Billy Eichner)。彼は歌も踊りも抜群。特に1960年代のダンススタイルがものすごく様になっていて、当時の踊りを真似しているという感じはなく、本当に’60年代の若者という感じがした。ペニーが一目惚するのもわかるというもの。

トレーシーの母親エドナと父親ウィルバーを演じるのはおカマのブロードウェースター、ハービー・ファイアーステイン(Harvey Fierstein)と人気コメディアンのマーティン・ショート(Martin Short)。ヘアースプレイはミュージカルの元になった同名のオリジナル映画のときから、ベルマ役はどう転んでも女性には見えない逞(たくま)しい男性が演じることになっている。ファイアーステインのがらがらな濁声と小柄なショートとの絡み合いは何故かロマンチック。さすが二人とも年期が入っている。

と、ここまで脇役を褒めてしまったのに主役を批判するのは気が引けるのだが、主役のマディ・ベイリオはこのライブのためのオーディションで選ばれた新人。周りに歌唱力のある人が多いためちょっと力不足が目立ってしまった。歌は決して下手ではないのだが声に力強さが感じられない。冒頭は彼女の歌から始まるので、もっと元気よく歌って欲しかった。演技はまあまあといったところかな。問題なのはトレーシーは太っているが踊りがうまいという設定。現実問題としてあんなに太っていて踊りがうまいというのは難しい。というよりダンサー並に踊れる太った女優を見つけること事態不可能に近いはず。太っていても身が軽い人はいるが、このミュージカルは踊りのシーンが多く長い。どの役も激しい踊りと歌が次から次へと続くので普通体型の人でも大変。特にこれはライブなので、踊りのすぐ後に続くシーンではダンサーたちの激しい息遣いが聞こえてくるほどだった。ベイリオは時折台詞が息切れでよく聞き取れないこところがあった。もっとも舞台ではみんな普通にやっていることなので言い訳にはならないが。

ともかく全体的に舞台のテレビミュージカルとは思えないほど舞台の迫力が感じられるすばらしい作品になっていた。もしDVD発売があったら是非お勧め。

December 10, 2016, 現時間 1:53 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 5, 2016

カルポリ大学、左翼学生の圧力に屈せず、マイロの講演を許可

カリフォルニア州ポリテクニーク大学(略してカルポリ)でマイロ・ヤナポリス(正しい発音はこちら)の講演が来年1月31日に予定されているそうだが、またしても極左翼社会主義生徒たちが、なんとしてでも講演を阻止しようと躍起になっている

過激革新派のSLOソリダリティーという生徒グループはカルポリ共和党生徒会が主催する言論の自由イベントを阻止しようと、大学当局に圧力をかけたが、学校側は左翼生徒たちの訴えをきっぱりと拒絶し、月曜日の下記の声明を発表した。

カルポリ構内は様々な意見やアイデアや思想を自由に共有できる環境である。たとえそれが悪趣味もしくは気分を害するようなものだったとしても。視点を検閲することは言論の自由を脅かすことになり、我が大学の主旨に反する。言論の自由及び思考や意見を自由に交換する、たとえ自分らの意見とは合い違えるものだとしても、それこそが学生の成長と今日のグローバル至上で成功するための準備として大事なことなのである。

あっぱれ~カルポリ!さっすが我が母校。誇りに思うぞ。ヤナポリスの講演は全国各地のリベラル大学で阻止されている。カリフォルニアでも幾つかの学校が講演許可を出さなかったり、ドタキャンしたり、法外な警備費を要求したり、暴力的な左翼生徒らの暴動を見てみぬ振りをして講演者や参加者の安全保持をわざと怠ったりしてきた。そういうなかでカルポリの今回の声明は新鮮な息吹という感じである。

しかし諦めないのが左翼リベラル。SLOソリダリティー生徒たちは木曜日になって別の方法で講演を阻止しようと企んだ。SLOのメンバー、ハイジ・ペターソンは、講演の形式を講師の演説ではなく、パネル座談会形式に変えさせようと訴え、ネット上で署名運動を始め、土曜日の段階で400の署名が集まったという。

生徒たちは以前にも別の演説者の講演が大学の寄付者からの要求で形式変更された例があると訴えている。しかし生徒らが持ち出した前例は同大学の農学部への募金運動で、形式変更は大学の大事なスポンサーからの要望だった。つまり全然事情が違うのである。

今回のことでカルポリは他の大学よりは根性があるのかといえばそうとも言えない。ただ、カルポリは言論弾圧で以前に生徒から訴えられて4万ドルの補償金を払ったこともあるので、こういうことには敏感なのだ。

しかhし、学校当局は何とかこの問題を穏便に済ませたいと考えているため、この形式変更には応じる可能性がある。

大学革新派がマイロを沈黙させることができるかどうかという問いに対してマイロは、

「あり得ない」

と応えた。

December 5, 2016, 現時間 7:51 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 4, 2016

アメリカは記録続きの寒い冬、今年はもっと寒くなる

近年、毎年この時期になると『今年は記録的に寒い冬になるそうだ』と壊れたレコードのように繰り返しているカカシだが、今年は更にその記録更新となりそうだという予報を読んだ。

そうこうしているうちに、日本では54年ぶりに11月に雪が降ったとかで、日本もかなり厳冬が予測される(日本語)ということだ。

    ・2016年冬から2017年にかけては厳冬になると予想!

    ・日本海側では2010年のような大雪になる可能性があり!

    ・平均気温としては高めだが、寒暖差が激しく身にしみる寒さになる!

December 4, 2016, 現時間 8:54 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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左翼オンライン紙バズフィード、トランプ支持学生たちの「実態」を追う

極左翼社会主義でアメリカでは侮蔑的にSJWと呼ばれている自称社会正義戦士たちのオンラインメディア「バズ・フィード」の日本語版を発見した。リンクをなくしてしまったのだが、全文コピーしてあったので掲載しちゃおう。いっちゃなんだがこの米井香織という翻訳者、翻訳大苦手のカカシより翻訳下手だね。日本語がどうしてこんなふうになってしまうか理解は出来るのだが、それにしても解りにくい訳だ。しかし、それでもよくよく読んでみたら極左翼メディアにしてはしっかりした取材をしている。

題して『トランプ氏を支持した「物言わぬ多数派」の学生たち、白人男性による最後の抵抗』。

ドナルド・トランプが米大統領選挙に勝利して1週間経ったころ、デラウェア大学では、多くの学生が選挙結果に打ちひしがれていた。デラウェア大学は、民主党の支持者が多いデラウェア州の公立大学で、ジョー・バイデン副大統領の出身校でもある。教授たちは授業を取りやめ、デモ行進に協力した。そして、学生たちが気持ちを整理し、不安を取り除くことができるよう、議論の場も設けた。

大学とは学問の場のはずで、なんで教授たちが学生のデモに協力したりするのか?授業を受けたい学生たちの迷惑など完全無視だ。

一方でトランプに投票した学生たちは興奮している。支持する候補者が勝利を収めただけでなく、民主党の「アイデンティティー政治」作戦が失敗に終わったためだ。ヒラリー・クリントン陣営は、女性やマイノリティ、LGBTのコミュニティーなど、しばしばアイデンティティーによって政治的な立場が形成されるグループの票を集めようとしていた。ところがその思惑は外れ、さらに、「頑迷な差別主義者」と言われるのを好まない白人の支持者たちも失うことになった。

トランプは、大卒者の支持を得て当選したわけではない。大卒者の過半数がクリントンに投票した。ただし、白人の大卒者に関しては、わずか4ポイント差ながらトランプ派が上回っていた。トランプに投票した全米の大学生たちは、「Make America Great Again(米国を再び偉大な国にしよう)」と書かれた野球帽をかぶって、胸を張って食堂に現れるようなことは決してない。しかし、自らを「ポリティカル・コレクトネスの侵食とひそかに戦う反逆者」と認識している。

SJW紙としては的確な分析だろう。アメリカの大学構内は右翼保守もしくは非極左翼リベラルの学生たちには非常に居心地の悪い場所である。下記などその典型。強調はカカシ

「トリガー・ウォーニング(映画や本などで、一部の人の気分を悪くさせるかもしれない部分がある可能性を、前もって警告しておくこと)」、「セーフ・スペース(主に教育機関などの、差別や攻撃的な発言に直面することのない場所)」、「マイクロ・アグレッション(自覚なき侵害)」など、今や主流となった「進歩的な学生運動」の概念に不満を抱くすべての大学生にとって、トランプの勝利は朗報だった。

翻訳者によるトリガーウォーニング、セーフスペース、マイクロアグレッションの説明は左翼リベラルの建前を表すもので、本質はいずれも非ポリコレ思想や発言を弾圧する手段である。これをきちんと説明すると、下記のようになる。

  • トリガーウォーニング=引き金警告=左翼社会主義プロパガンダでない発言を前もって警告すること。
  • セーフスペース=安全地帯=左翼社会主義プロパガンダ以外の発言を許さない場所
  • マイクロアグレッション=微細侵害=一般人が何気なくする発言を左翼社会主義者が歪曲して人種差別と責め立てること
これらの思想が「主流になった進歩的な学生運動」と言い切ることろが、いかにも左翼紙らしい。聡明な読者諸氏はご存知だろうが、「革新的」とか「進歩的」というのも左翼社会主義者が好んで使う暗号である。こういう言葉を乱発する人間は自分は主流だと言い張るかもしれないが左翼なのは間違いない。

であるからこれを普通の日本語に翻訳すると、

引き金警告や安全地帯や微細侵害だのという言葉使いで、左翼社会主義以外の言論や思想弾圧を普通に行なう社会主義概念が、幅を利かす学生運動に不満を抱くすべての大学生にとってトランプ勝利は朗報だった。

となる。

ところでトランプ支持派の学生たちは極左翼のバズフィードの取材になかなか応じてくれなかったという。よしんば応じてくれたとしても、苗字は使わないでくれと言われたそうだ。それもそうだろう。左翼の多い大学構内でトランプ支持がばれたらどんな報復を受けるかわからないのだから。

この記事では大学構内では今や少数派となっている共和党やトランプ支持の保守派学生たちの意見が幾つか偏見なく掲載されている。何度も言うが極左翼のバズフィードとしては意外と公平な取材になっていると思う。

最後に載ってる民主党ヒラリー・クリントン支持のブラウンという女子大生の意見を読んでいて笑ってしまった。強調はカカシ。

黒人のブラウンは、「何よりもどかしいのは、有色人種やトランスジェンダー、女性の命が実際に危険にさらされているということだ」と話す。「もしクリントンが大統領になったとしても、白人男性の命が危険にさらされることはない」

トランプ当選が決まってから、暴力行為の被害者になっているのはトランプに投票した学生や、トランプ支持と疑われただけの白人ばかり。先日もトランプ支持の元軍人の家が何者かによって破損され放火されて全焼した事件がおきている。

それをいうなら選挙前にもトランプ応援集会でトランプ支持者たちがヒラリー派に数々の暴力を受け、民主党の運動員がトランプ集会に暴力団を送って暴力を扇動していたことは、拙ブログでも何回か紹介している。また、ブラックライブスマター(BLM)の黒人たちが白人も黒人も構わず警官を暗殺しまくっている事件にしたところで、オバマ大統領は見て見ぬ振りだ。そういう時代にあって、クリントンが大統領になったらクリントンを支持しなかった人々の「命が危険にさらされることはない」などとブラウンの言葉はむなしい。

それに比べてトランプ派によるクリントン派への暴力などひとつも起きていない。にも関わらずブラウン言う。

「トランプの支持者たちから聞こえてくるのは、『私個人は人種差別主義者ではない』という言葉だ。それは、『人種差別主義者を積極的に支持していた』と言っているようなものだ」とブラウンは指摘する。「問題を無視することを選んだということは、驚くほど恵まれているからだ。私は女性として、有色人種の女性として、恐怖を感じている。困難な数年間になるだろう」

トランプは選挙運動中にも有色人種を差別しようとか、有色人種はすべて駆り立てて収容所に送ろうとか一言も言っていない。実際に自分が人種差別者でないと主張することが人種差別者だというこの理屈。白人による人種差別など起きていないという真実を言うことが「問題を無視している」とか「驚くほど恵まれている」とかいうことになる。

有色人種だという彼女は自分だってちゃんとした大学で大学生やっている恵まれた環境にあるではないか。教授はじめ周りのみんなが自分に気兼ねして、トリガーワーニングしたりセーフスペースつくったりしてくれてるじゃないか。自分が言いたいことを言っても成績下げられたり停学や退学の恐怖にさらされたり、回りから暴力を奮われたりしていないではないか。

右翼保守学生たちは人種差別者と呼ばれることを恐れて言いたいことも言えない。トランプを支持したことも言えない。自分の好きな芸能人の講演すらBLMやSJWの暴力で阻止される危険にある。そういう人たちが驚くほど恵まれているとかよく言えたもんだ。

また、ブラウンによれば、トランプは独自のアイデンティティー政治を成功させたという。無視されることに嫌気が差していた多数の白人に訴え掛けるという手段によってだ。

「これは、権力を保持したい白人男性による最後の抵抗だ」とブラウンは語った。

これは当たっているかもしれない。だとしたら、左翼社会主義者らによるアイデンティティー政治は激しく逆効果だったということになる。にも関わらず左翼社会主義者たちはさらにこの姿勢を強硬に押し通していくつもりらしい。ま、せいぜい頑張ってよね。

次ページにこの記事の全文翻訳を張っておく。

"左翼オンライン紙バズフィード、トランプ支持学生たちの「実態」を追う" の続きを読む。

December 4, 2016, 現時間 1:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 3, 2016

アルト・ライトを白人至上主義と定義つけることの危険性

最近メディアがリチャード・スペンサーという男をアルト・ライト(アルタナ)のリーダーとして持ち上げている。右翼保守のベン・シャピーロもスペンサーが最近のアルト・ライト思想を代表するかのように話している。アルト・ライト親派だというマイロ・ヤナポリスによると、2010年にAlternativeRight.comというウェッブサイトを設立してアルタナ意見を掲載してきたスペンサーには人種差別的な要素があると書いている。

さて、このスペンサーなる男のグループがトランプ当選直後にメディアを招いて集会を開いた際に、参加者たちが熱狂的にナチス政権のハイルヒットラー腕上げをやってる姿が撮影され、そのビデオが出回って大騒ぎになっている。メディアはここぞとばかりに、いかにアルタナ運動が白人至上主義であるかを大々的に強調しはじめた。トランプは已む無く自分はアルタナとは関係ないと言うに至った。

しかし、トランプ支持の多くの自称アルト・ライトのブロガーやユートゥーバーたちは、スペンサーなる男はアルタナ運動の代表者などではないと主張する。カカシ自身もこの選挙運動期に保守系ブログやユートゥーブなどに注目していたが、スペンサーの名前はシャピーロが持ち出すまで聞いたことがなかったし、特に人気があるとは言い難い存在だ。

私が好んで聞いているポール・ジョセフ・ワトソンPaul Joseph Watsonユーチューブビデオを観ていたら、 彼がゲストのマイク・コーノビッチという人物とスペンサーについて話しているのに遭遇した。二人とも自称アルト・ライト運動家であるが、彼らによると、スペンサーのサイトやユートゥーブは彼ら二人のビデオヒット数に比べたら桁違いに少ないという。スペンサーよりずっと人気のある彼らがなかなかテレビ出演など出来ないのに、何故スペンサーのような弱小ブロガーが注目されるのかとコーノビッチは言う。

ま、誰が人気が高いかということはそれぞれのエゴもあるのでさておくとして、陰謀説が好きなコーノビッチによると、メディアがなぜこんなアルタナ運動のなかでも極一部の人しか参加していない弱小ブロガーに注目するのかといえば、彼らの白人至上主義に焦点を当てることで、アルタナ運動全体を白人至上主義運動だと定義付けることが目的だという。ワトソンなどはスペンサーは左翼メディアから金をもらって雇われている手先なのではないかとさえいう。

以下コーノビッチのブログから

今出回ってるアルタナビデオのンセンスと俺とは全く関係がないといっておく。だが真実は何だ?

ナチスを普通のものにしたいというのが目的だったとしよう。リチャード・スペンサーのところではそういわれている。君なら公共の場でハイル・ヒットラーと腕を上げたりするか?しかも100人ものフェイク(似非)ニュース記者たちを招いておいてだよ。意見を持つまえに考えても見ろよ。

どうしてこのイベント参加者たちは腕を突き上げたりしてるんだ?これが目的達成のための作戦として何の役に立つというのだ?

これが統括された反論というものだ。

ザ・アトランティック(そして多分CIA)はリチャードの銘柄を作り上げようとしているのだ。彼のために何百万ドルの宣伝費を使って似非ニュースメディアはリチャードとトランプを結びつけようとしている。その代償としてリチャードは腕を突き上げたんだよ。

この集会はメディアで多く取り上げられたが、それというのも、コーノビッチがいうようにザ・アトランティックというテレビ番組制作会社はスペンサーを特集したドキュメンタリー番組の撮影中で、この集会にはメディア関係者が多く参加していたのだ。それを充分承知のスペンサーが何故わざわざヒットラー敬礼をやったりするのか。

普通の政治運動がKKKだのニオナチだのと定義付けされたら信用度はがた落ちする。だから本気でそういう思想を持っているとしても、公共の場でそれを全面的に押し出すのは作戦として愚かとしかいいようがない。それをわざわざやったということは、スペンサー自身の計画的なパフォーマンスだったのか、もしくは彼自身は知らなくても、集会には左翼メディアのサクラが居てヒットラー敬礼を煽ったのではないかという説もある。

なんにしてもスペンサーは知ってか知らぬか左翼メディアの駒として使われていることは確かである。

December 3, 2016, 現時間 9:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ビクトリアシークレットはレイシストだ!多様文化主義さえ人種差別になってしまう昨今の文化盗用思想

先日コスモポリタン女性雑誌のファッションコラムを書いてる中国系記者のへリーン・ジャング(Helin Jung)という女性が先日発表されたビクトリアシークレットの東洋テーマのデザインが文化盗用だとして批判的なコラムを書いて話題になっている。元記事のリンクは何故か切れているので本文を読むことは出来ないのだが、それを取り上げた記事がいくつかあったので抜粋だが読んでみた。

ジャングのコラムは「なぜビクトリアシークレットは人種差別的下着デザインを止められないのか」という題名。 "Why Can't Victoria's Secret Stop Designing Racist Lingerie?" なんで下着が人種差別主義だということになるのかというと、ジャングによれば、最近発表されたデザインで、白人や黒人のモデルたちが東洋文化に感化されたデザインの下着やネパール女性がデザインしたというアクセサリーなどをつけていたとして、これは人種差別だ!というもの。なにそれ?

『ビクトリアシークレットがウインクで明らかな文化盗用を異文化を祝福するものだなん言い換えるのに騙されちゃ駄目よ。(略)同社と製作幹部は恥知らずにも気に入ったイメージだけあっちこっちからつまんで継ぎ接ぎに縫い合わせただけ。それで世界的だとかいうのよ。冗談じゃないわ。こんなの滅多切りデザインよ。』

ま、こんな感じ。きちんとしたA hack jobの訳語が見つからないのだが、要するにまとまりのつかない滅多切りといった感じだ。引用した記事によるとジャングはさらに中国製の布を使っているのは中国人を「馬鹿にしている」という。

『東洋的な表現は理解度もなければ会話をしようともしていない。(略)溝を埋めてもいない。モデルに竜を巻きつけることで中国の消費者と結びつけると思うなんて馬鹿にしてるわ!』

『ビクトリアシークレットは、グローバリズムとか多様文化主義とかいう好意的な言葉で私の反応に先制攻撃をかけたみたいで、『私たちは皆人類という人種のメンバーだから世界の全てが全ての人たちのものだといいたいらしい。『でも世界がより接続するにつれて人種差別や父系組織や主に白人企業が自分らの収益を得ようとするのよ。私は騙されないわ。』

同記事の記者はジャングによると「多様文化主義までレイシストになってしまうらしい」と締めくくっている。

この記事のコメント欄に「文化盗用というなら中国がアメリカから盗みまくってる軍事機密はどうしてくれるんだよ」というコメントがあって笑ってしまった。

文化盗用というなら中国は文化盗用の王様だろう。しかもジャングがいうような外国文化の影響を受けたという合法的なものではなく、世界中の商標や特許を無断で使って偽者をどんどん製作している。アメリカのディズニーや日本のアニメキャラなど中国ではあふれかえっているし、アップルの携帯電話そっくりの偽者とか衣類とか鞄とか、中国製の偽者が世界中にあふれているではないか。ビクトリアシークレットは他人のデザインを盗作したわけでもなく、他文化の影響を受けた自分なりのデザインをしただけ。他社の商品を無断で盗作している中国が文句を言えた立場じゃないだろう。

もっともジャングが中国系だからといって中国代表面するのもなんだけどね。

1980年代にラスベガスのショーで日本をテーマにしたディナーショーを観たことがある。ただ、ベガスのショーだからショーガールたちの脚も乳房も露(あらわ)に見せなければならないこともあって、振袖や襟の部分は着物風だったがあとはなんだかわからないハチャメチャな衣装だった。もちろん髪の毛はお団子をいくつもくっつけた大きなアップにお箸を何本も差し込んだような不思議な髪型だった。

これを日本人観光客で満席の会場で観たので、日本人たちは大笑い(男性陣は大喜び)で大歓声が上がった。あの時は誰も日本人が「馬鹿にされている」なんて考えも及ばなかった。

余談だが、同時期、同じベガスでカカシはコンピュータ会社のコンパニオンガールとしてコンベンションに参加したことがある。昼間はミニスカでがんばったのだが、夜のパーティでは着物を着ることになった。当時髪の毛が長かったカカシは髪をセットするためにベガスの大ホテルにある美容室に行ったのだが、ここで着物を着ると白人美容師に言ってしまったのが大間違い。「あ、日本髪結ってあげる」とばかりに美容師さんが張り切ったのはいいのだが、出来上がった髪は火山のよう高くそびえており、それにド派手ななスパークリングの蝶々がドテっとくっついていた。

カカシはパーティ会場に行き着くまでに日本人に会いませんようにとずっと祈っていたのだが、なにせばブル全盛期だからホテルは日本人観光客が一杯。アメリカ人や他の外国人からは賛美の目で見られたが、日本人からは軽蔑と呆れみの目で見られた(様な気がする)。

とにかく恥かしかった!

December 3, 2016, 現時間 7:40 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 28, 2016

ティーンミスコンでブルキニ、ニュースアンカーがヒジャブ着用、小さなことから始まるモスレム侵略

軒先貸して母屋取られるとは日本の古いことわざだが、ことモスレムに関してはまさしくこれがあてはまる。彼らは人口が少ないときは小さなことから要求してくる。女性なら制服のある職場や学校で特別にヒジャブ着用を許可してほしいとか、男性ならお祈りの時間を特別に設けて欲しいとか、要求された側は多少迷惑ではあっても、そのくらいなら考慮してあげようという気持ちになる程度の要求だ。しかし、一旦こちらが多少なりとも譲歩したら、相手は感謝して満足するかといえばとんでもない。押せばなるとばかりにどんどん理不尽な要求をしてくるのだ。欧州各国で大暴れしているモスレムナンミンたちをみればそれは明らかなはず。

カナダとアメリカでモスレム侵略の兆しがはっきりする出来事があった。先ずはカナダのメジャーなテレビ局で初のヒジャブを着用した女子アナが登場したこと。記事を詳しく読んでみたら彼女がヒジャブを着てテレビニュースを読んだのはこれが初めてではなかったようだが、今回はテレビ局が全国ネットだったことに意味があるらしい。

別に女子アナがヒジャブをつけていたからどうのこうのということはないが、モスレムだけの特別扱いが私は嫌なのだ。しかも彼女は最近はモスレムに対する憎悪が広がっているなかで、ヒジャブを着てニュースを読めたことを誇りに思うとか何とか言ってるが、モスレムに対して起きている感情は憎悪というより恐怖だろう。ヒジャブはその恐怖の象徴だ。

ヒジャブ女子アナは好評だったというが、当たり前だろう。カナダではやたらにモスレム批判など行なったら人権擁護協会から起訴された大金の罰金を課される恐れがあるのだから。悪評などきこえてくるはずがない。批判をヘイトスピーチとして違法にしておいて、好評だったもないもんだ。

さて、ソマリア移民が多いミネソタ州では、10代少女たちが美を競い合うのミスティーンコンテストに、はじめてヒジャブを付け全身を覆うブルキニ(バーキニ)水着姿のモスレムティーンが登場。添付はそのビデオ。

ビデオを見ても解るとおり、彼女はブルカほどひどくはないがヒジャブと身体の線がほとんど出ないまっすぐな服を着て全身を覆っているが、水着に着替えてもそれは変らない。これじゃあ19世紀の西洋の水着よりひどい。

だいたいイスラム教社会においてはミスコンそのものが受け入れられていないはずで、そういうコンテストにわざわざ参加してまるで身体の線が見えない姿で参加するというのはミスコンへの挑戦でしかない。

彼女の目的はミスコンに参加することではなくて、ミスコンという組織そのものを破壊することにある。そのうち顔も身体も完全に覆うブルカ姿の女性をミスコンに参加させろと言ってくるんだろう。コンテスト運営者がこういう輩を最初から排除すればいいのだが、ポリコレに犯されたミネソタでそんなことが出来るはずがない。それで彼女が勝たなければ「イスラもフォビア」とかいって暴動をおこすつもりなんだろう。だから彼女が勝つことは先ず間違いない。

何度も繰り返す。

イスラムは惜しみなく奪う。

November 28, 2016, 現時間 10:24 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 27, 2016

アルト・ライトを破壊する12の手段

この間ちょっと触れたが、マイロ・イヤナポリスによるアルト・ライトを破壊する方法12段階を紹介しよう。

1) アイデンティティー政治がすべての人に当てはまるか、誰にも当てはまらないのかを決めるべき。多々の少数民族を守る団体は存在するのに白人男性の人権擁護の団体は存在しない。大学構内やメディアや政治社会における白人差別を今すぐ止めること。人種差別は誰に対してであろうと受け入れるべきではない。

2) ユーモアのセンスを持つこと。これによってちょっとしたきつい冗談程度で若者が傷ついたりしないようにすること。

3) 犠牲者ぶって苦情ばかりの文化を終わらせること。誰かの意見に傷ついたとか気分を害したからといって、あなたに特別な権利が与えられるべきじゃない。感情なんて糞食らえよ。

4) 移民受け入れを止める。特にイスラム教圏からは。

5) 愛国心を悪者扱いしないこと。(カカシ注:反トランプデモ行進で、愛国心はレイシズム、という看板を持ってる人間がいた。)

6) グローバリズムの廃止。

7) アニメオタクを消去せよ。(カカシ注:なぜここでアニメが出てくるのか理解不能)

8) 明確な男女の差を否定することを止める。すべてが社会的構造ではない。

9) 安全地帯とかトリガー警告といった扱いを止める。事実を人種差別とか男女差別とか言い張るのはやめること。人々が自由に好きなものを読み、書き、発言することを受け入れること。

10) 意味のない高額な外国との戦争を止めること。

11) ブラックライブスマター(BLM)運動を犯罪として扱うこと。BLMは黒人至上主義の人種差別運動で黒人居住区の崩壊につながるだけだ。アルト・ライトの多くが参加のきっかけはメディアによるトレボーン・マーティンやマイケル・ブラウンの殺害事件でメディアの大嘘に騙されたと気がついたことだったと語る。BLMが似非運動なのは創設者ショーン・キングが黒人に扮した白人であることが象徴している。

12) 壁を建てろ!

ぺペ蛙に激怒していても駄目だ。人々の人生を破壊していても駄目だ。そういうことはかえって才能ある人々をアルト・ライトへと導いてしまうのである。

November 27, 2016, 現時間 10:39 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 26, 2016

アイデンティティー政治を巡って揺れるりべラルと左翼

前回は体制派右翼保守と新しい世代の右翼アルト・ライトについて書いたが、今回は左翼の中で起きている極左翼とポリコレに挑戦する新左翼アルト・レフトとの争いについて書いてみたい。

参考にしたのは11月23日付けのイブ・ペイザーのこのコラム、The F*cking P.C. Culture Problem. How do you handle political correctness in the age of Trump? By Eve Peyserである。

先日もちょっと触れたが、まっとうな左翼の間ではこのたびのクリントン及び民主党の敗北は、リベラルによる行きすぎたポリコレ、特にアイデンティティーポリティクスと呼ばれる市民の細分化に問題があるのではないかという意見が聞かれるようになった。

ポリコレの危険性について色々書いているニューヨークのコラムニスト、ジョナサン・チャイト(Jonathan Chait)によると、クリントンの敗北はポリコレが原因というよりも、

あまりにも多くのことを人種差別とか男女差別とかという範疇に分類してしまう現象があり、そのためトランプについてきちんと分析したり議論したりすることができなくなっています。この現象の問題点のひとつは、トランプのような人間が自分たちの人種や男女差別の本性を人種差別や男女差別でない他の思想を隠れ蓑として隠すことを可能にしてしまう点です。

なにもかも人種差別だ男女差別だと言い張れば、本当の人種差別や男女差別との見分けがつかなくなってしまう。またチャイトは、ポリコレ文化は社会的に恵まれているとされる人々を差別者扱いすることによってこれらの人々の感情を傷つけていることにはまるで無関心だという。

この切断が今回の選挙で民主党におきた問題の一つです。恵まれた人々の気持ちは無視し取り合わなくてもいいという考えです。有権者の70%が白人という社会で、彼らの票がなければ勝てないのに、こういう考えは不適切です。こういう考えがリベラルに会話を交わす能力を喪失させ勝利への道を閉ざしたのです。

ペイザーはポリコレという概念そのものが人によって違うのであり、右翼保守が何かとすべてをいっしょくたにしてポリコレという範疇に振り分けてしまうのも問題だという。今やリベラルの間ではポリティカリーコレクトという表現すら「ヘイトスピーチだ」と言い出す輩もいるくらいだ。

体制派右翼保守のベン・シャーピーロはペイザーとの会話で、相手にラベルを貼るだけの行為は議論ではないと語る。トランス女は精神病の男性であると主張するシャピーロは、自分のことを「トランスフォビア」と呼ぶのは議論になっていないという。

それは議論ではありません。単なる名前です。「トランスフォビックとは何か、なぜ悪いことなのか、私の議論のどこが間違っているのか、それを説明する必要があります。「あなたは私の論と議論していません。あなたは私が議論をしているから悪者だといいます。私の論がトランスフォビアだというなら、なぜ私の論がトランスフォビアということになるのか説明しなければなりません。ただ単に私はトランスフォビアだから私の意見には価値がないというだけでは駄目なのです。

確かにそうだが、それをしないのが左翼リベラルの常套手段だ。何故なら彼らにも何がポリコレで何がそうでないのかなどわかっていないからだ。以前に拙ブログでシャピーロがテレビ番組でトランス女のことを「サー」という敬称で呼んで相手の女装男から暴力で威嚇されたという話を紹介したことがある。気に入らないことを言われて暴力で脅す行為はおよそ淑女たるもののすることではないが、元ガウカーというゴッシップ雑誌の編集者でチャイトに批判的なアレックス・パリーンは、この事件についてこのように述べる。

トランスジェンダーは精神病患者でありそのように扱われるべきだと触れ回るなら、トランスジェンダーから「ぶんなぐってやる」と言われてもしょうがない。公人が公の場でそういう意見を表現するならそういう結果を招いても仕方ない。

ペイザーはシャピーロとパリーンの意見の差が左右思想の違いを顕著に表すものだという。つまり、左翼にとって言葉は非常に強い意味を持つのであり、言葉によっては非常な憎しみを表すものであるから、それは実際の暴力に等しいと考える。だから暴力を暴力で応じて何が悪いのかという理屈になるわけだ。

パリーンは「特定の意見の表現は許可されるべきではない」と主張する。アメリカにはどんなひどいことでも礼儀正しく言いさえすればよしとする伝統があり、チャイトのような文化人は話せば解るという態度をとっているが、戦っている相手といつまでも話ていても拉致はあかない。議論をするのは左翼の責任ではない。「負けたら礼儀など何の意味もない」、正しい対応は「どんな手を使ってでも戦うことだ」という。

つまり、パリーンは自分らの側に理はない、議論をすれば負けると認めているのである。だからシャピーロやマイロなどの右翼保守が大学キャンパスで演説しようとすると暴力で阻止しようとするのだ。憎しみに満ちた演説は暴力なのであり、それを暴力で阻止するのは当然だという考えなのだ。

だが、チャイトが言うように、そういうやり方は民主党を勝利に導いていない。いやかえってマイロやシャピーロが言ったように、普通の人々をアルト・ライトの腕の中に追い込んでしまうのだ。

左翼リベラルの間では、これまでどおりアイデンティティー政治を進めていこうとする動きと、細分化されたグループごとの有益ではなく民主党全体のために良くなることを考えるべきという考えとで割れている。どちらが勝つかはトランプの勝利がよく物語っているのかもしれない。

November 26, 2016, 現時間 3:07 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 25, 2016

アメリカのネトウヨ、アルトライトとは一体何者?

最近、ちまたではアルトライトと呼ばれる政治思想が話題になっている。アルトライトとは体制派保守ではない過激的な右翼思想でアメリカ版2ちゃんねるの4ちゃんなどで一気に人気が出てきた、言ってみればアメリカ版ネトウヨ族である。

一般的には西洋白人文化崇高の国粋主義ということになっているが、自らがアルトライトのリーダーだとか言い出す輩がやたらに人種差別的な発言をするので、アルトライトとはそういう思想なのかと思い込んでいる人が左翼にも右翼にも多く居る。一般的にアルトライトに関する印象をよくまとめている日本語サイトがあったのでユーコのブログさん掲載からちょっと引用。

アルト.ライト運動( Alt-Right Movement)は最近頻繁にメディアが使うようになった表現であり、Altは Alternative (選択肢)の略語である。アルト.ライトは、従来の保守派のイデオロギーを遥かに超える極右派的思考に言及し、主流派共和党とのイデオロギーを明白に区別している。その極右派イデオロギーは白人至上主義、反多様文化、反移民、反ユダヤ主義、白人国家主義などが挙げられる。

*Alternativeという単語は日本のメディアは「選択技」と訳しているが、本当の意味は「別のやり方」という意味。つまり、既存の保守思想とはまたちょっとちがった別の視点で観ている思想ということだ。

ユーコさんは、アルトライトと白人崇高主義団体のKKKを同率に並べているが、KKKは民主党のグループ。アルトライトは文字通り右よりで共和党派である。

しかし、1980年代からネットの掲示板で左翼とやりあってきたミスター苺に言わせると、アルトライト運動は今にはじまったものではなく、創設当初から人種差別者とそうでない人たちとの間で、どっちが本物のアルトライトかでかなりもめていたという。

トランプを大統領に押し上げたアルトライトとは一体どんなものなのか、彼らの正体は左翼リベラルからも体制派右翼保守からも誤解されている。

主流メディアがアルトライトと決め付けている人々は必ずしもアルトライトとは限らない。例えばドナルド・トランプのチアリーダーで最近若い世代の保守派からアルトライトの王子様(クィーン?)とメディアから扱われているマイロ・イヤナポリスは自分自身はメディアが定義つけるようなアルトライトではないと言い張る。

その理由として、マイロは自分が親イスラエルであること、ジョージ・W・ブッシュのファンでイラク戦争には賛成だったこと、そして同性愛者のマイロの男性の好みは黒人男性であることを挙げている。

マイロに言わせるとアルトライト運動は単なる白人崇高国粋主義運動ではなく、もっと大きな運動だという。しかし左翼リベラルは彼らをあたかも「ツイッター口座を持ったスキンヘッド(丸坊主頭の人種差別者を指す)」だと思っているし、若い世代の動きを理解できない体制派右翼保守は左翼リベラルの定義付けを鵜呑みにしているという。

確かにアルトライトのなかには人種差別的な思想の人間が居るには居るが、彼らはごく一部であり全体のアルトライトを代表しないのだとマイロは主張する。

アルトライトは文化の反逆軍です。今日のアルトライトの大多数は2000年世代で、10代から若いジェネレーションX(30歳代)を含みます。白人が主ですが少数派も多くなってきています。エリートによる親イスラム姿勢にうんざりしているユダヤ系とか アファーマティブアクションで差別されている東洋系とか、ホッテプスというブラックライブスマターに幻滅している黒人のグループとか。

これについて、憲法保守と自称するベン・シャピーロはアルトライトについてこんなことを語っている。 シャピーロは以前マイロと同じブレイトバート誌で働いていて、その創設者の一人で今やトランプの側近的存在のスティーブ・バノンとトランプの扱いについて決別した。

基本的にアルトライトという団体は西洋文明はヨーロッパの人種とかけ離せないもの、つまり人種差別、だと考えるひとたちの集まりです。これらの人々は西洋文化が異人種や異文化や異教徒を多く受け入れすぎると西洋文化は内側から崩れてしまうと信じているのです。(略)西洋文化の基盤はどんな人でも文明の価値観を参加することができるというものです。アルトライトはそれを信じていません。少なくともアルトライトを代表するとされるリチャード・スペンサーやジェラッド・テイラーやボックス・デイなどいった人物はそうです。

ツイッター上でトランプを巡ってマイロのフォロアーたちに反ユダヤ教の侮辱で散々叩かれて、マイロへの敵意丸出しのシャピーロは、アルトライトが人種差別者の集まりであると言って譲らない。シャピーロはアルトライト)はよい人々ではないと断言する。アルトライトはマイロ・イヤナポリスのような人間に新しい教養人としての発言の場を与えたという。

トランプ陣営が力を得てきたことでアルトライトがしようとしていることが二つ三つあります。そのひとつはアルトライトの定義を広げることです。(略)アルトライトの定義を広げて真髄の思想を信じていないひとたちまで(アルトライト運動に)吸い込もうとしているのです。

二人の言い分を比べながら読んでいたら、二人とも一つほぼ同じことを言っている部分に遭遇したので比べてみよう。強調はカカシ。まずはマイロ。

左翼はやりすぎることによってアルトライトの腕のなかに人々を追い込んでいるのです。怒鳴りつけるにしろジョークにしろ、体制派は愛国心を人種差別だといって侮辱するのをやめる必要があります。2015年のイギリスでの選挙のとき、左翼の議員候補がイギリスの国旗を掲げるひとは「単純でカジュアルな人種差別者だ」といいました。それでも、これなどは大学教授たちが愛国心の表現に対してする批判とは比べ物になりません。(略) (アルトライトが好んで使うシンボル)ペペザフロッグに憤怒しても駄目なのです。人々を破壊しても駄目なのです。そういうことはかえってより多くの才能ある人々をアルトライトへと導くだけなのです。

そしてこちらがシャピーロ。

左翼は右系の人をすべて「アルトライト」と呼んでいますが、これは大きな間違いです。 なぜならそれによって左翼は人々をアルトライトの腕のなかに追い込んでしまうからです。人々を人種差別者だといい続ければ、人々は、そうか、じゃあ俺を人種差別者と言わない奴のほうにつこう、と考えるようになるのです。

カカシはマイロもシャピーロもどっちも好きで、どちらのポッドキャストも聞いている。話し方としてはマイロの方が耳障りがいい。学歴の面ではシャピーロの方が高いかもしれないが、本当の意味での教養はマイロの方が長けていると思う。シャピーロはちょっとエリート過ぎる。つまり体制派保守なのである。

アルトライトは明らかに体制派右翼ではない。一時期はやったティーパーティー党でもない。しかし彼らが本当に人種差別者の集まりなのかどうか、そうやって簡単に考えるのは危険かもしれない。シャピーロはアルトライトのリーダーたちがそうでない人々も引き込もうとしているというが、そうやって人種差別とは無関係な本当の意味での愛国者がどんどん自分たちをアルトライトと呼ぶようになれば、アルトライトの真髄とシャピーロが信じている人種差別意識も変化せざる終えなくなるはずだ。

ところで、マイロはどうすればアルトライト運動を破壊することが出来るかどうかを箇条書きにしている。長くなるので、それはまた別の機会に紹介しよう。

November 25, 2016, 現時間 10:33 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 24, 2016

ポリコレ(PC)文化って一体なによ?アイデンティティー政治の終焉

先日拙ブログでリンクをつけているユーリさんから、自分が右翼保守系のブログとして枠付けされているのはおかしいという苦情をもらった。拙ブログのメインページで横帯についているカテゴリーは10年前の創設当時にカカシが適当につけたもので、多種多様な思想のあるなか、あまりにも単純な区分けであるため、多分この欄で紹介しているほとんどのブログがその枠組みに入らないのではないかと思う。自分は右翼保守ではないとお感じのブロガーさんたち、そういうわけなので気にしないで頂きたい。他人に勝手なアイデンティティーを与えることがいかにやっかいな代物であるかを考えさせられる。

さて、この間のトランプ勝利について左翼リベラルの間で「何故負けたんだろう?」と本気で考える傾向が現れはじめた。左翼リベラルでも比較的まっとうな人たちの間では、行き過ぎたポリコレ(政治的に正しいとされる思想)特にアイデンティティーポリティクスが問題だったのではないかと反省する声が聞かれるようになったのだ。しかし同時に、右翼保守及び反ポリコレ人なら誰でも体験済みの恐ろしい攻撃を、従来左翼リベラルと自負していた連中が浴び始めると、突然にして自称左翼リベラルがポリコレによる恐ろしいバックラッシュに気がつくという爆笑ものの状況が生じている。

元来左翼リベラルの人々は自分らが左翼リベラルという特別な政治見解を持っているという自覚がない。彼らは自分らの考えていることが普通なのであり、違う意見を持っている右翼保守などという人種は異星人であるかのような認識しかない。だから政治をもちだすべきではない観劇中や誰かの引退パーティやアメフトの国家斉唱の最中に不適切な政治論を持ち出して、周りの人々の不快感などまるで気がつかない。

ところがこういう人たちの間で意見の違いが生じた場合はどうなるのか?

黒人の命も大事だ!賛成!イスラム教移民も受け入れろ!賛成!同性愛結婚を認めろ!賛成!トランスジェンダー奨励! 賛成! 後期人工中絶合! 賛成! 男も女湯に受け入ろ!。。。。え?????それって違うんじゃないの?

ナチ~!

これまで99.9%同意していた人たちが、最後の0.1%で違う意見を表明すると即座にナチ扱いされるのだ。そして裏切り者に対するポリコレ連中たちの報復は迅速かつ猛烈である。

サタデーナイトライブという土曜の夜の長寿バラエティー番組で、コメディアンのコーリン・ジョストがニュースアンカーに扮して「デイトアップのティンダーは今週新しいフィーチャーを紹介しました。これは37種の性別を選べるというもので、『なぜ民主党は選挙に負けたのか』という名前です。」と多種性別をおちょくったところ、ツイッターでものすごい攻撃を受けて炎上してしまった。

自分をノンバイナリーラティンクスクイアー(なんじゃこりゃ?)とかいう男か女か混乱している人間が「なんだこのファ、、、は!」とツイートしたところ、あっという間に5400のいいねと1900のリツイートがあったという。ひとりのトラニーは、トランスやノンバイナリー(非二性別)の人々の存在を選挙に負けたせいだとするのはどういうことだ!と怒り狂っている。

コーリン・ジョストはばりばりの民主党支持なのだが、そんな人間でもちょっと道をはずすとこういうことになる。ミスター苺いわく、左翼はユーモアのセンスがない。

ジョストは後に、自分はトランスジェンダーのことを批判したのではなく、行き過ぎたアイデンティティーリベラリズムを批判したのだと説明した。

さて、それではアイデンティティーリベラリズムとは何か。私なりな解釈をすると、要するに自分を何か特別な少数派団体の一員とすることによって多数派から特別な優遇をしてもらおうとするものだ。この少数派の性質は変っていれば変っているだけいい。今アメリカで一番優遇されているのはトラニー(トランスジェンダー)たち。だから本来なら人口の0.03%にも満たないといわれているトラニーが、全国各地の大学で多数出没するようになったのだ。しかし単なるトラニーではもう古い。最近は性別流動体(ジェンダーフルーイッド)とか非二性別体(ノンバイナリー)とか言って、30以上ある性別を常に変化しまくっていると主張する輩が現れた。しかも日によって個人の気分で変る性別を他人はその都度、別な代名詞を使って敬意を示さなければならないなどという無理難題をふっかけてくる。

そうやって誰も彼もが特別待遇を必要とする少数派になったのに、ひとつだけ特権階級の多数派としてすべての悪の根源であるかのように扱われているのが白人男性たち。それでも実際に恵まれた境遇にあるエリートたちはまだしも、産業が外国に行ってしまってリストラされた中流の白人たちはどうなるのか。彼らは白人として生まれたというだけで特権階級だと少数民族から責め立てられる。白人としてさまざまな優遇を受けてきたのだから何一つ文句を言う資格はないと言われる。黒人の血をちょっと引いてるだけのエリート大学生が親の金や少数民族特別奨学金で一流大学に通わせてもらいながら、「白人の特権性」などを説くのを聞いて、これらの白人たちはどれほど嫌な思いをしたことだろう?

他人の気持ちをこれだけ傷つけておいて、自分らは自分らと違う意見を聞いただけでトラウマになるとかいって安全地帯に逃げ隠れる。

白人と黒人の混血として人種を超えた政治をすると約束したオバマだったが、蓋を開けてみたら、誰も彼もが自分らの狭い枠組みに閉じこもって、「俺達対あいつら」意識で対立するようになった。今や人種間の亀裂は個々何十年で最悪の状態にある。そしてアイデンティティーリベラリズムこそが根源にあるのだ。

実はもうすこしポリコレについて書こうと思っていたのだが、アイデンティティーポリティクスの話がながくなってしまったので、続きは次回にまわそう。


November 24, 2016, 現時間 10:57 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 20, 2016

ブロードウェイ「ハミルトン」のキャストが次期副大統領を舞台から侮辱、黙って歌え!

この間、ニューヨークのブロードウェイで人気ミュージカル「ハミルトン」の舞台を次期副大統領のマイク・ペンスが観劇したところ、劇の出演者の一人が舞台からペンスを侮辱する発言を行なったとして問題になっている。

マイク・ペンス次期副大統領が11月18日、ニューヨークのミュージカル観劇後に出演者から「アメリカの価値観を守って」と呼びかけられたことに、ドナルド・トランプ次期大統領が激怒。Twitterで「出演者は謝罪せよ」と糾弾している。 (略)

ペンス氏がニューヨークのリチャード・ロジャース劇場で「ハミルトン」を観劇しようと来場したところ、観客からは大きなブーイングとまばらな拍手が起こった。カーテンコールで、第3代副大統領アーロン・バーを演じた黒人俳優ブランドン・ディクソンが、舞台上からペンス氏にメッセージを読み上げた。

「。。。ペンス様、私たちは多様なアメリカにいます。私たちアメリカ人はあなた方の新政権が私たちを、私たちの地球を、私たちの子供を、私たちの親を守ってくれないのではないか、そして私たちを擁護せず、奪うことのできない権利を守ってくれないのではないかと危機感をつのらせ、不安を抱えております。(後略)」

このミュージカルは当初、出演者を応募した際に「白人の応募不要」と人種差別的違法な募集をしたと問題になったことがあるプロダクション。そういう奴らがよく言うよ。

アメリカだけではないが、芸能人が偉そうな顔して一般人にお説教するのはどうもいただけない。去年日本でも沢田研二がコンサート中にイスラム国の話を始めて「歌って~」と叫んだファンに「嫌なら帰れ」と怒鳴ったという話があった。

ところが、このタイミングで客席から「歌って~!」の声がかかると、即座に「黙っとれ! 誰かの意見を聞きたいんじゃない。嫌なら帰れ!」と観客を怒鳴りつけ、会場が凍りつく事態になってしまったという。この一件が一部メディアで伝えられると、

「ファンは歌を聴きにきたりエンターテイナーである『沢田研二』を見にきたのであって、政治的演説や己の主義主張を聞きにきたのではない」

「歌手、俳優、芸人に求められているのは政治的意見ではない。真摯に自分の仕事をすればよい」

「歌聴きに来てるのにいきなり政治的? な演説されたあげくキレられるなんてファンかわいそう」

 など、歌手であることを忘れて政治的に偏向するジュリーへ嫌悪感を抱くコメントが相次いだ。

実は格いうカカシもジュリー大ファン。だが、彼の政治見解にはまるで興味ない。私はこれらの批判の声に全く同意する。私はフェイスブックなどで好きな役者や歌手のフォローを行なっているが、そうした芸能人たちがそういう場所であからさまな反トランプや反共和党の発言を行なうのを見るのは気分が悪い。こういう芸能人たちは自分らが左翼リベラルに囲まれているので全ての人々が同じ意見を持っていると錯覚しており、自分らのファンのなかにも左翼リベラル思想に同意していない人たちが結構いるという現実を忘れている。

トランプ・ペンスペアは選挙に勝ったのである。ということはアメリカの半分以上の国民が彼らを支持したということになる。左翼リベラルだけのファンで成り立っていると本気で思うならともかく、自分らのファンのなかにも保守派が結構いるかもしれないということに彼らは何故気がつかないのだろうか?

それでもフェイスブックやツイッターで自分の意見を述べるだけなら別にいい。だが、ミュージカルやコンサートでお金を払って芸能人の芸を観にきた観客の前で、政治家を気取って演説をぶるのはきわめて失礼な行為だ。

拙ブログで何年も前に紹介したデキシーチックスもカントリーウエスタンのファンが圧倒的に親軍隊であることを忘れて当時のブッシュ大統領の悪口をコンサート会場でぶって人気ががた落ちした例もある。

芸能人がどのような政治見解を持とうとそれは本人の自由だ。それをどう表現しようとそれも自由だ。しかし、自分が人気があるから自分のやることや考えることすべてをファンが受け入れると思い込むのはやめたほうがいい。人気商売はファンあってこそだ。

歌手なら黙って歌え、お説教なら他でやってよね。

November 20, 2016, 現時間 2:29 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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保守化するアメリカ内陸州

この間の選挙でトランプが勝ってからというもの、ヒラリーの方が得票数が多かったのだから州ごとに勝者を決めていくエレクトラルカレッジというシステムを廃止して得票数だけで勝ち負けを決めるようにすべきだという声が敗北者の民主党側から上がっている。しかしそれをやると人口の多い州が圧倒的に有利になり、常に人口の少ない州が多数派に支配される結果を生む。今回の選挙でもヒラリー派は圧倒的に東西海岸沿いの州だ。オレゴン、カリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージーといったように。

それに民主党優勢の州に限って選挙違反行為がおおっぴらに行われた。同じ人間が何度も投票したり、違法移民や死んでるはずの市民の投票があったり、投票用コンピューターが共和党投票を民主党に変えたりといった違反が報告されている。得票数だけで勝ち負けを決めた場合、民主党支持のこうした州が違反で票だけを増やす可能性が高まる。いや、それをいうなら、ミスター苺曰く、今回の選挙だって本当にヒラリー得票数のどれだけが合法だったのかわかったもんじゃない。

そういうことを見越してエレクトラルカレッジシステムを作ったアメリカ創設の父たちは偉大だ。

さて、前置きが長くなってしまったのだが、カカシはトランプ勝利のことばかりに眼を向けて他の選挙結果についてあまり注意を払ってこなかったが、実は今回の選挙、他の面でも共和党は非常な勝利を獲得した。連邦上下議会が引き続き共和党が与党を握ったこともそうだが、それ以外に各州で知事や州議会の議席を共和党が多数獲得したのである。

知事選挙では共和党知事席が31席から34席に増えた。また州ごとで上下院議会が共和党になった州が32州もある。 これらの州はすべて内陸州。知事から議会から何もかも真っ青(民主党)なのはカリフォルニアとかニューヨークとかの東西海岸州に偏っている。

アメリカのハートランドと呼ばれる内陸の州々は結構保守的で常識的なのだ。私は常々言っているのだが、東西海岸沿いのエリートたちとだけ付き合っていたのでは本当のアメリカの空気を読むことは出来ない。在米日本記者のほとんどは、東海岸のワシントンDCやニューヨークに暮らして、左翼リベラルでもエリート気取りの極端なメディア系や政治家とだけ付き合っているから、日本への報道も左に傾き、今回のようにトランプ勝利に脅かされたりする。

海岸沿いの州に左翼リベラルが集まっていて、しかも彼らがメディアを牛耳っているからアメリカ全体がリベラルであるかのような錯覚を起すが、実はアメリカはかなり保守系に傾いている。最近起きている行き過ぎたポリティカルコレクトネス(日本ではPCといわずにポリコレと略すらしい)への抵抗がすでに始まっているということを日本の皆さんにも理解していただきたいものだ。

November 20, 2016, 現時間 9:30 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 19, 2016

何故米主流メディアの予測は完全に外れたのか、結果を的確に予測した日本人アナリストの解説

前回も書いたのだが、反トランプデモ行進や彼らの暴力的な行動をみるにつけ、ネバートランプ派であったカカシもトランプが勝ってよかったと思うようになった。他人を馬鹿に仕切った左翼エリート連中からここまで恥さらしなみっともない嘆き方を見せ付けられると、「いい気味じゃわい、自業自得じゃ」と思うからである。

左翼リベラルエリート連中は、トランプの支持者たちは低中層の白人と言って彼らを馬鹿にしてきた。だが、実はそういう層の人々は元々民主党支持者が多い。労働組合がバリバリ民主党支持なのは周知の事実。本来なら労働階級のチャンピオンのはずの民主党が何故わざわざ自分らの基盤となる支持層を見捨てたのだろう?

これについてよもぎねこさんが紹介した渡瀬 裕哉著の記事を読んでいてなるほどなあ思った。(よもぎねこさんの洞察力にはつくづく感心していたのだが、こういう記事をちゃんと読んでるからなんだなあ)

先ず、ヒラリーの方がトランプよりも得票数は多かったという話は皆さんもご存知だろう。しかし、どのくらい多かったのかというのを過去三回における大統領選と比べてみると、、

2008年:オバマ69,498,215・マケイン59,948,240

2012年:オバマ65,915,795・ロムニー60,933,504

2016年:ヒラリー60,839,922・トランプ60,265,858

というわけで、トランプは過去二回の共和党候補より取り立てて人気があったというわけではなく、それよりもヒラリーがオバマが獲得した支持層をだいぶ失ってしまったことが明らかになる。ヒラリーが失った支持層とはどういう層だったのだろう?

重要なポイントは、ヒラリー支持者の年代が若年世代に偏っていたこと&有色人種におけるヒラリー支持が圧倒的に高かったこと、の2点になります。

そして、米国の大統領選挙でも若者の投票率は元々高いものではなく、有色人種でもないヒラリーが黒人・ヒスパニックらの熱烈な支持を維持できるという根拠も薄弱であったため、表面的な支持率が拮抗していても支持者内訳による質的な差異が生じることは明らかでした。

したがって、筆者は上記の記事中で年代別投票率の差とキューバ系ヒスパニック(キューバ系は伝統的な共和党支持層、メキシコ系は民主党支持層)からの得票が勝負を決めると事前に述べてさせて頂きましたが、結果もおおよそ予想通りものになったものと言えます。

つまり、ヒラリーは元来民主党支持で選挙に積極的な白人労働層の戦意を喪失させ、もともと消極的な若年層や少数派の戦意を奮い立たせることも出来なかったということらしい。渡瀬が選挙前の11月1日に書いた記事から、どういう人たちがヒラリーとトランプを支持していたのか読んでみたい。

渡瀬は『性別・年代・所得・学歴・人種の観点から「トランプ支持者・ヒラリー支持者」を比較』している。

  • 女性の半数はヒラリー支持、ただし白人女性に限定するとトランプ支持の割合が多い
  • トランプ氏はミドルエイジ~高齢層、ヒラリーは相対的に若年層から人気
  • トランプ支持者は中間層から高所得者、ヒラリー支持者は低所得者が相対的に多い
  • トランプ支持者は高卒・大学中退者が多く、ヒラリー支持者は大卒以上が多い
  • トランプ支持者は白人が中心ではあるものの、ヒスパニックも3人に1人はトランプ支持

メディアが垂れ流したトランプの数々の女性スキャンダルにも関わらず女性の半数はトランプを支持していた。しかも投票率が高い白人層からの支持が多かった。また、トランプの支持は投票率の高い高齢層が多かった。トランプ支持がブルーカラーの白人層というのも嘘だったようで、実はトランプ支持や高所得の人が多かった。渡瀬に言わせるとトランプ支持や納税者側が多いという。誰が大統領になっても払っていない所得税が上がろうが下がろうがしったことじゃない低所得層に比べて高所得層にとって選挙は大事だ。学歴はヒラリー支持のほうが高いようだが、これも渡瀬に言わせるとトランプ支持者はたたきあげの職人タイプが多く、ヒラリー支持はエリート学者派が多いという意味ではないかという。確かに大学の教授や学生たちの間でトランプが不人気なのを考えると納得がいく。最後にラテン系でも三人に一人はトランプ支持というのも興味深い。

トランプ氏は「メキシコ国境に壁を築く」などの不法移民に対する厳しい姿勢を見せていますが、ヒスパニック層からの支持はヒラリー48%・トランプ35%という状況となっています。3人に1人のヒスパニックはトランプ支持という状況です。

ヒスパニックにはキューバ系とメキシコ系が存在しており、両者は異なる政治的な支持の傾向を持っています。キューバ系は自主独立の精神が高く、共和党の基本的な方向性と親和性があります。

その結果としてヒスパニックにもトランプ支持が一定層存在する形となっているため、トランプをレイシストと単純に罵る人々は複雑な現実を理解できない層と言えるでしょう。実際にフロリダ州ではキューバ系のトランプ支持が高まりつつあります。

実際トランプはロムニーよりも高い率でラテン系の票を得た。キューバ系が共和党よりなのは、キューバ系はもともと共産主義独裁政権からの難民の子孫であり、社会主義の恐ろしさを身にしみて知っているので左翼民主を支持しないからだ。しかし、メキシコ系でもアメリカに何世代も住んでいて経済的に成功している人々のなかには共和党支持も多く居る。ラテン系だから民主党支持というステレオタイプは必ずしも正しくないということだ。

トランプ支持者は無教養な人種差別白人層だと決め付けて、実際にアメリカ社会で何が起きているのかをきちんと把握できなかった左翼リベラルエリートたち。あまりにもエリート意識が高すぎて、本来なら民主党の大事な支持層まで失ってしまった。

ヒラリーが勝たなくて本当によかった!!!

November 19, 2016, 現時間 2:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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トランプ支持日本人に向かってそれでも日本人かっていう奴ら、嫌なら日本へ帰れ!

この間よもぎねこさんとこで紹介があったこの記事、読んでてものすごくむかついたんで、ツイッターに「そんなこというなら日本へ帰れ!」と書いてしまった。アメリカの事情もしっかり把握できないで、な~にがジャーナリストだ。

トランプのアメリカを受け入れられる不思議。本当に日本人なのか?山田順 | 作家、ジャーナリスト、出版プロデューサー

トランプ当選を当てた評論家が、いま持ち上げられているが、それはそれでいいと思う。職業的にいい仕事をしたことに間違いないし、見事だからだ。ただし、この人たちが心情的にトランプを応援していたとすれば、その心情は理解できない。なぜなら、トランプは、白人の貧困層や転落中間層の心情を吸い上げて当選したからだ。

つまり、「俺たちが不幸になったのは、移民のせいだ。彼らを排斥しろ」という訴えの根底には、人種差別がある。

差別されているのは、黒人、メキシカンなどのヒスパニック、エイジアンなどである。つまり、私たち日本人は、トランプによって憎悪を植えつけられた白人に差別される側に位置する。「出ていけ!」と言われているのも同然だ。

「隠れオバマがいっぱいいた。裕福な白人も本音を言うとトランプ支持だった」と解説している人がいたが、それが本当だとしても、この現実は日本人としては悲しいことだ。そんなことを得意がって“アメリカ通”として話すのは、自分が白人の側だと勘違いしているとしか思えない。本当に日本人なのだろうか?

自由と平等、そして開かれた国の恩恵を受け、子供をアメリカの大学に留学させた親としては、トランプのアメリカは、国家理念を捨てかねない危険な国になったとしか思えない。その意味で、トランプのこれまでの数々の暴言が、単なる演出にすぎなかったことを願っている。ただ、テレビ討論や演説を見たかぎりでは、彼の本音としか思えなかったが-----。

私たち日本人は、トランプに投票したアメリカの下層白人より下に位置する。まして、東部のエスターブリッシュメントから見れば極東の単なるイエローにすぎない。レイプ魔と言われたメキシカン以下かもしれない。

日本人でトランプを心情的に受け入れられるのは、中西部に行って白人から「このジャップが!」などと言われたことがない人か、それともこの国で自分が日本人であるという自覚なしに育った人だけだろう。

はあ、じゃあお聞きするが、山田さん、あなたは本当に中西部に行って普通のアメリカ人(海岸沿いの左翼リベラル以外の)と接したことがあるのか?そして本当に彼らから「ジャップ」なんて呼ばれたことがあるのか。カカシの想像ではこれは事実無根の捏造だ。

聡明なる読者諸氏ならすでにご存知であるが、カカシはアメリカ暮らし30余年である。職業柄アメリカ各地に出張で回り、左翼リベラルからは軽蔑されているレッドネック(首の後ろが赤く日焼けしていると言う意味で、酪農業の労働階級の多い南部者を蔑(さげすむ)呼び方)と呼ばれる南部の人々とも多く接してきたが、カカシは一度たりとも「ジャップ」などと言われたことはない! 冗談でナチスドイツ研究家の極右翼仲間から呼ばれたことはあるが。

トランプ支持者が往々にして人種差別的な下層階級の白人層だという解釈こそ、東西海岸沿い州に住むエリート左翼リベラルによる一般アメリカ社会に対する軽蔑の念が現れているのだ。山田氏はアメリカはどこに在住なのだろうか?ジャーナリストというからには多分ワシントンDCのエリートジャーナリストたちのバブルの中での生活だろう。そんなところに居てごくごく普通のアメリカ人がオバマの極左翼リベラル政策にどれだけ傷つけられたかなど知る由もないだろう。

中西部に居住する日本人も日系人も普通のアメリカ人としてオバマ政策でどれほど迷惑を被ったかなんてDCのエリートジャーナリストなんかにわかるものか!そういう奴が日本人の代表面して日本人がトランプ支持なんて「本当に日本人なのか」とか大きな顔して言わないで欲しい!

もう10年以上前になるが私がヤフーの日本語掲示板で色々日本人と話をしていたとき、私がやたらとアメリカ人の方(かた)を持つので、「お前は白人になりたがってる」とか「自分を白人と錯覚している」とか言われたことがある。所詮日本人なんてアメリカでは黄色人種(イエロー)として蔑まれているのに、なぜそんなに白人の方を持つのかという前提があるからだ。

あえて言わせてもらう。私はアメリカに来てこのかた日本人であるということでアメリカ白人から差別されたことは一度もない!それをいうなら一般のアメリカ人は人種差別者などではないのだ。

こんなことは言いたくないが、一般の日本人は知らず知らずのうちに人種差別をしている。今はだいぶ変わってきたが、日本は単一民族という国柄を何百年と守ってきた。そういう社会で少数派が差別されるのは当たり前のことだ。日本人が自分たちが少数派に対して持つ感情を考えれば、アメリカの白人も少数派の東洋人をそういう蔑んだ目で見るに違いないと思うのは当然だ。

もう20年以上前の話だが、カカシの従兄弟にアメリカでは第二次戦争中に日系人が収容所に拘束されたという話をしたとき、従兄弟は「当然だよ、日本でもアメリカ人やイギリス人が拘束されたんだから」と言った。私はそれを聞いて恐れおののいた。従兄弟にとって「敵国」の外人を拘束するのは当然だったのだ。「外人」と思われた彼らがどれほど日本を愛していようとお構いなしだった。それをアメリカ人がいけないことだったと自覚したことこそ驚きだと我々は認めるべきである!アメリカはそういう特殊な国なのだ。

トランプ支持者がすべて有色人種を嫌う白人崇拝の人種差別者だと決め付けるのは間違いである。いや、そういう決め付けこそが今回主流メディアの究極的的外れ予測の大きな原因となったのだ。トランプは人種差別者だから少数派が支持するはずがない、トランプは女性蔑視者だから女性が支持するはずがない、という左翼リベラルエリートたちの勝手な思い込みが「意外な結果」を生んだのだ。

私自身トランプの支持ではなかった。それは読者諸氏はよくご存知のことだ。だが、トランプ勝利後の往生際の悪い反トランプデモやトランプ支持派への度重なる暴力行為を見るにつけ、トランプが勝って本当に良かったと思うようになった。トランプに投票した多くの人々が、カカシも含めて、左翼リベラルのエリート思想に抗議したと言ってもいい。日系人ならこうあるべきだと、誰が選んだわけでもないのに偉そうに言い張る山田みたいな左翼エリートに対する一般アメリカ人からの抗議投票だったのだろう。

とろこで、どうしてもトランプを悪者にしたい日本人のこういうツイートをみつけた。

トランプ派による少数派への暴力行為など全く起きていない! だが反トランプ派による白人及び親トランプと疑われた人々への無差別暴力行為は頻発している。

こういう嘘に騙されないように!

November 19, 2016, 現時間 10:19 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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November 13, 2016

SJW(正義の戦士たち)の完全溶解に左翼も激怒

トランプが次期大統領に選ばれてからアメリカ各地で反民主主義の暴動が起きているが、それについて暴動は操作されていると書いているザウルスでござるという日本のブロガーさんが居た。写真つきでかなり詳しく暴動内容を説明してくれているので一見の価値あり。

相変わらず日本の新聞・テレビは、アメリカの主要メディア( MSM: Main Stream Media)の受け売りの垂れ流しで、たくさんのアメリカ国民が次期米大統領に決定したトランプ氏に反対しているかのような報道をしている。まったく現実を歪めた報道である。

こうした「反トランプ暴動」、「反トランプデモ」 のほとんどは自然発生的なものではなく、莫大な資金を投じて組織的に展開されている “演出イベント” である。報道記者はこのことを報道すべきなのである。

日当をもらってバスで運ばれて各都市を “地方巡業” している 有給の暴徒集団 なのである。その多くはメキシコ人などのヒスパニック系で、今回の選挙でも選挙権のなかった連中が、厳しい移民政策のトランプの当選に業を煮やして、金をもらって大暴れして憂さを晴らしている のが実態である (略)

すべて組織的にスケジュールが組まれて展開されているのである。それぞれの都市の市民のあいだから自然発生的に湧きおこっている反対運動などでは全然ないのだ。よそからやってきたゴロツキ連中が、同じくバイトを使ってあらかじめ用意されたプラカードやバナーを手渡されて大暴れしているだけなのである。

テレビや新聞の報道記者は現地でのそうした “アルバイトのドサ回りデモ”の演出 を知りながら、さも現地市民のデモであるかのように大きく報道しているのである。マスコミも共犯である。

。。。湯水のように資金を注ぎ込んでもこうした大がかりな大衆操作を必要としている人間がこの地球上にはちゃんといるのだ。こういうことにいくらでも金を出す人間がいるのだ。。。。、ほとんどは ジョージ・ソロス の差し金と見られている。この男はクリントンを大統領にするために、すでに莫大な金を注ぎ込んできた揚句、大負けをしてしまったわけであるが、今度は負けを取り戻そうと、何が何でもトランプを除去するために血道をあげているのだ。

ジョージ・ソロスというのはアクションヒーロー映画の悪玉を地で行ってるひどい奴。やることは徹底して反人権、反自由主義、反資本主義である。彼がユダヤ人の血筋ということで未だにユダヤ金融の陰謀があるなどという馬鹿が絶えないが、ソロスは第二次世界大戦中にアウシュビッツのユダヤ人収容所に囚人として居た頃、同胞のユダヤ人を裏切ってナチスに密告していたという噂がある裏切り者だ。奴の目的はグローバリズム。アメリカだけでなく全世界をファシズムにして自分がその頂点に君臨しようというわる~い奴である。

さて、この反トランプ暴動は一般の左翼リベラルたちからも評判が悪い。私の同僚で完全な民主党支持派のPも「なんでデモをカリフォルニアでやるんだ!(カリフォルニアではクリントンが圧勝した)次回の選挙で勝ちたかったら共和党支持の州に引っ越して、そっちで投票しろ!」と息巻いていた。たしかにね、クリントンを支持した州で大暴れして民主党支持の州民に迷惑かけて何の意味があるんだというのは理屈だろう。民主主義の選挙結果が気に入らないなら、選挙で勝つことを考えるべきで、暴動なんかいくら起してみても意味がない。かえってお前らがそんなふうだから民主党は負けたんだという印象を人々に根強くもたせる結果を生む。

またイギリスの左翼コメディアンジョナサン・パイなども、史上最悪の大統領候補であるトランプにヒラリー・クリントンが負けたのは、民主党がヒラリーのような腐敗した候補を選んだこと、トランプ支持者をレイシストだホモフォブだと侮辱するだけで、実際に起きている問題解決についてなんら提案しなかったことなどをあげて、負けて当然だ、俺は驚いていない、とビデオで息巻いている。

こうなったのも左翼に責任がある。なぜなら左翼は自分と違う意見や世界を違う視点でみる見解はどんなものでも受け入れられないと決めてしまったからだ。俺達は文化戦争に勝ったからといって討論をしない。だから相手が右翼なら、『お前らはゲテモノだ、悪魔だ、人種差別者だ、馬鹿だ、救いようの無い惨めな奴らの集まりだ。』という。そんなことを言われたら相手はどういう風に投票すると思うんだ?侮辱やレッテル張りで説得された人間が何処に居るんだ?

自分が右翼だったり、いや、単に主だった意見とは反対だったりすれば、自分の意見を表明しただけで攻撃される。だから人々は投票場に行くまで自分の意見を言えなかったのだ。誰も見ていないところで誰からも責められずに恥じかしめられずに、やっと自分が本当に考えていることを言うことができるまで、これは非情に強烈なことだ。

(イギリスでは)トーリー党が政権を握った。イギリスEU離脱、そしてトランプ。世論調査は間違っていた。すべてがだ!なぜなら人々は自分が何を考えているかを認められなかったからだ。自分の考えを認められなかったのだ。認めることは許されなかった。左翼がそれを許さなかったのだ!俺達は人々が弾圧を恐れて自分らの立場をきちんと表現することを不可能した。彼らは口にするのを躊躇したのだ。左翼の誰かが「それを言ってはいけない」という度に、左翼はそういう文化に寄与してきたのだ。

今こそ嘆くのは止める時だ。EU離脱に泣くのも止める時だ。反対意見を無視したり、ましてや弾圧したりするのは止める時だ。フェイスブックにリポストすることが政治討論だと思うのも止める時だ。体操選手が誰かの宗教を侮辱したとかいって特技の活動を止めさせたりするのも止める時だ。悪いが、一体何時から体操協会は神冒涜を取り締まる機関になったのだ?

今こそ人々は気づくべきだ。ガーディアン紙を読んでもリベラルにはなれない。グリーンピースをリツイートしても二酸化炭素足跡を減らすことにはならないということに。

そして男の股ひらき(電車などで男性が大きく股を開いて座っている行為)が気に障るなら、どっかの安全地帯にでもいっちまえ。そうでないなら俺と討論をして俺のどこが間違っているのか指摘してみろ。トランプはホワイトハウスを勝ち取ったのだ。気分を害しているだけでは駄目なのだ。侮辱を投げかけているだけでは駄目なのだ。

何かをしようと思ったら、きちんと討論することだ。自分とは違う考えの人々を自分の議論で説得してみろ。簡単なことだ。なのに左翼はその技術を失ってしまった。自分に同意しない人間がすべて悪だとか人種差別者だとか男尊女卑思想だとか思うのはやめて、彼らと話をしてみろ、説得してみろ、それをしなければどうなる、それをしなければドナルド・トランプが大統領になるのだ。

ジョナサンは左翼が正しいと思っているので、「話せば解る」という伝統的な考えを表現しているが、左翼がこういう卑怯な手口に出るのも、左翼が正直に話しをすれば一般市民は決して同意しないということが左翼連中にはきちんとわかっているからだと思うね。

ジョナサンのようなバリバリ左翼は自分らは正しいと思っているが、卑怯な左翼リベラルは相手を完全に馬鹿に仕切っている。自分らの聡明な考えなど下々の者になどわかるはずがないと最初から考えているから、相手を説得しようなんて気持ちはさらさらない。

左翼リベラルが権限を持ちえるのは相手を侮辱し弾圧し支配しきることが出来たときだけ。ジョナサンは何度もEngage(エンゲージ)という動詞を使っている。これは適切な日本語が見つからないのだが、この場合はきちんとした討論に参加しろという意味。だが、長年左翼リベラルとネット上などで交流してきて思うことは、左翼リベラルは絶対に議論にエンゲージしない。なんど意見のやりとりをしても、物事の根本を議論しようとせず、相手の言葉の揚げ足取りをしたり、無関係な話題を持ち出してきたりするだけ。そして最後は必ず侮辱で終わる。左翼リベラルのこういう卑怯なやり方は今に始まったことではない。ジョナサンがそれを理解できないのはジョナサンは左翼で左翼リベラルではないからだ。

ここでカカシが数年前に書いた「立派な革新派市民となるための詭弁口座」をおさらいしてみよう。エンゲージの部分を強調しておく。

初心者の革新派同士の君たちは、相手とまともに議論をしても勝ち目がない。そういう君たちに最も効果のあるやり方は、スローガンをしっかり暗記し、それを何度もくりかえすことである。「戦争反対!」「教科書反対!」という具合に。記憶力のいいひとなら、誰かの書いたもっともらしい文章を2〜3節暗記して、意味がわからなくてもそれを繰り返すやり方もある。

この際なるべく相手に理解しがたい「不誠実誘導爆弾発言」といったような言葉使いや言い回しをすると効果がある。君たちがわかっていようといまいと問題ではない。相手を混乱させるのが目的だからである。

ここで大事なのは、決して相手の誘いのって質問に答えたりしないことである。初心者の君たちにはまだスローガンの中身を説明する技術はない。質問を受けたら相手が質問すること自体おかしいというふりをしよう。

「そんなこともわからんのか、あんぽんたん!」「こんなことは常識だ」「必然的にそうなるのだ!」と繰り返し、質問をはねつけよう。

それでもしつこい相手には、「人種差別者!」「男尊女卑主義者!」「ファシスト!」といったような決定的な個人的中傷誹謗でとどめをさそう。相手はこれで大抵黙る。

このシリーズは中級と上級編まであるが、最後に卒業編として「それでも相手を負かしきれなかったら徒党を組んで町で暴動を起す。」を加えておくべきかな?

November 13, 2016, 現時間 10:49 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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November 12, 2016

ぶってるわけじゃない、英語が未熟なほど日本語を忘れる不思議な現象

最近、るりらんレトリーバーとか横澤夏子のコントで、帰国子女ぶってるちょっと嫌味な女の子の描写があって気が付いたことがある。二人のコントで共通しているのは、最近英語圏(多分アメリカ)に行って返ってきたらしい若い女性が日本人と話をしている時、やたらにおおげさなアメリカ人ぽい身振りをしてみたり、簡単な日本語を忘れて、「あ~ん、あ~ん、フレンドって日本語でなんていうだっけ~」とか「きゃんぱ~い?あれ、きゃんぱ~いでよかったんだっけ?」などとやること。多分二人ともこういう帰国子女との交流があって観察したのだろうが、実はこういう態度をとってる帰国子女って別に嫌味でやってるわけではないと思う。彼女たちは英語力を自慢してわざと日本語を忘れたふりをしているわけではなくて、本当に日本語が思いつかないのだろう。それは彼女たちの英語がうまいからではなくて、実は反対に英語が未熟だからこそ日本語が出てこないのである。

これについては前にも書いたことがある

この間、アメリカ人と結婚してホノルルに住み始めて数年という日本人の友達と食事中、彼女が「英語がそれほどうまくなってるわけでもないのに、日本語を忘れちゃうのよね。」と言う。「カカシちゃんはアメリカ生活長いのに、よく忘れないわねえ。」とも言われた。実は私もアメリカに住み始めてほんの数ヶ月という時にそういう体験をした。英語もろくろくしゃべれないのに日本語忘れてどうすんだよ、と自分でも情けなくなったのだが、実はこれは外国語を学ぶのに誰もが通り過ぎる関門であるようだ。

外国語を習いたてのときはまだ頭に二ヶ国語の言葉を自由に操る機能が働いていないので母国語を忘れやすくなるらしい。私自身アメリカに暮らしが短い頃は簡単な日本語が思いつかないことが多くあったが、アメリカ生活が長くなると日本語が混乱することが少なくなった。下手をすると日本語がかえって上手になったような気さえする。

実際この拙ブログの最初の頃(10年前)のエントリーを読んでいると、よくこんな日本語で恥かしくなく書いてたなあ、と思うことがある。

日本語が変なのは英語がうまくなったからじゃなくて、まだまだ英語が未熟だから。でもその過程を踏んで乗り越えれば英語も日本語もうまくなる。

それとは別に、海外で振り付けをしているというアメリカ暮らし10何年という日本人ダンサーが日本のある番組で、英語の解らない司会者に半分以上英語で話していたのをみて「嫌味~!」と思った。単語のひとつふたつが英語になるのはしょうがないとしても、相手が理解できない英語の文章をだらだら言うことに何の意味があるのだろう?相手がわからないことを完全に馬鹿に仕切った態度。

ああいう人のことはコメディアンの皆さんに大いにおちょくってもらいたいと思った。

November 12, 2016, 現時間 2:02 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 11, 2016

トランプ勝利はポリティカルコレクトネスへの挑戦だ!

アップデート:よもぎねこさんが、カカシが下記に紹介したペギー・ヌーナンの論文の公式日本語版と共に鋭い指摘を加えて紹介してくれているのでご参照のこと。

トランプの勝利が明らかになった火曜日の深夜から、あちこちの大学キャンパスやその近隣で若者らによるデモ行進や暴力行為や暴動まがいの騒動が起きている。彼らは民主主義によって決められた選挙結果が気に入らないらしい。彼らは文明社会の基本がまるで理解できていないようだ。いったい一流大学で何を学んできたのだと聞きたいね。

トランプの勝利は多くのアメリカ人がトランプこそがポリティカルコレクトネスを破壊してくれると確信したからだと語るのはパメラ・ゲラー。

私はもう何年もこの問題に注目してもらおうと努力してきた。大学構内で組織的権力を得た極左翼が人々が間違ったことを考えたり言ったりすることを罰するポリティカルコレクトネスこそが問題なのだと警告してきた。そしてドナルド・トランプが共和党予選で深刻に脅威的な存在になってきた頃から警告してきた。大学構内外を問わずこのポリティカルコレクトネスの氾濫に激しい憤怒の念を抱いている多くの人々は、それに立ち向かおうとする人物なら誰にでも権力を委ねるだろうと。

ゲラーは、風変わりなイギリス人でおカマの保守派評論家であるマイロ・イアナポリス(ユーチューブビデオ)が保守派大学生の間で大人気者になり、あちこちの大学に講演者としてひっぱりだこというのも、学生たちがマイロの意見に同意しているというより、マイロが真っ向からポリティカルコレクトネスに反抗して憚(はばから)ない態度が好かれているのだという。

カカシも含めて多くの共和党保守派はトランプを共和党候補として受け入れるのを拒んできた。ネバートランプの筆頭ともいえるベン・シャピーロなどがそのいい例だろう。シャピーロとマイロはトランプの候補性に関してツイッターで罵倒バトルを繰り返し、マイロのファンたちがシャピーロに反ユダヤ人的侮辱を浴びせかけたことなどもあって(生まれたばかりのシャピーロの第二子をガス室に送れとか)シャピーロとマイロは全く相容れない関係だ。

しかし、マイロ自身は特に反ユダヤ的な思想を持っているとも思えない。マイロは常に自分のファンやフォロアーたちが何を言おうと自分の責任ではないと主張してきた。マイロ自身が責任があるのはマイロの言動だけだと。

私から言わせるとお行儀のいい保守派のベン・シャピーロに比べてマイロは下品なことでもどんどん言う。それでも何故かあのブリティッシュアクセントで言われると上品に聞こえる、なんてのは余談だが。私はシャピーロやマイロの大学構内の演説をユーチューブで何回か見ているが、二人が言っていることはそれほど変わらない。また目が覚めるような斬新なアイデアも述べていない。いや、それどころか一般人が密かに考えていることだろう。それが何故今やポリティリーインコレクト(政治的に正しくない)ということになるのか。それはいかに大学キャンパスが左翼過激派に乗っ取られてしまったかを示すものだ。

マイロがシャピーロより多少人気があるとしたら、それは彼の周りを憚らない下品で傲慢な態度だろう。マイロは下品で傲慢で聞くに堪えないスピーチこそ守られなければ言論の自由は成り立たないという点を強調したいのだ。

極左リベラルのやり方はいつも同じ。反対思想や意見の全面的排斥弾圧である。だからシャピーロやマイロの講演は学校側が率先して弾圧しようとする。学校側が過激派生徒に暴力を煽って講演者や参加者を暴力で弾圧しようとする。だが、そうやって弾圧しようとすればするほど保守派及び常識ある生徒たちからの反感がつのるのである。

ゲラーはトランプはマイロが大学キャンパスでやったことをアメリカ全体でやったのだという。マイロ自身、トランプ現象を人々がトランプ方針に同意したからだと理解するのは正しくないという。トランプ現象はポリティカルコレクトネスへのささやかな抵抗だ。

保守派評論家のミッシェル・モルキンも同じようなことを言っているが、もうひとつ大事な点を指摘している。

左翼リベラルはトランプは大金持ちの白人で、彼の支持者は皆無学で低層階級の白人ばかりだと主張していた。ネバートランプ保守派のなかでは少数派有権者にもっと人気のある候補者を選ぶべきと主張する人もいた。しかし蓋を開けてみるとトランプは意外にも黒人やラテン系から、いや女性からさえも、支持をこれまでの共和党候補たちよりも多く受けていたのである。

何かと悪者扱いされてきた白人(特に男性)がトランプ支持をするのはわかるとしても、なぜ少数派のアメリカ人がトランプを支持するのか。それは人種や性別だけで政治観念が決められるアイデンティティーポリティクスに嫌気がさしている少数派アメリカ人が増えたからだ。

たとえばカカシにしてみたところで、普段カカシは自分のことを日系アメリカ人とか思ったことがない。周りから「あなた何人?」と聞かれたら「アメリカ人」と応えている。あえて人種を聞かれたら「日本人」と応えるが、政治的見解は日系だからということで左右されたことはない。

それと同じで黒人ならこうあるべき、女性ならこうあるべきで、それに従わない人は裏切り者ででもあるかのように攻め立てられる風潮にうんざりしている人々が少数派と言われる人々の間にも結構いるのだ。

ベン・シャピーロは、これまでずっと左翼リベラルメディアがどんな保守派候補でも「人種差別者だ」「女性蔑視者だ」「同性愛恐怖症だ」と攻め立ててきたことが、トランプ攻撃の効果を弱めたのではないかという。前回の共和党候補者のミット・ロムニーは道徳的にまるで落ち度の無い人だった。敵も見方も彼の人柄に汚点など見つけられる人はなかった。にも関わらず彼に対して左翼リベラルはトランプに向けたと同じ非難を浴びせかけた。ロムニーとトランプが同じなら、人々がそれに耳を傾けなくてもしょうがないだろう。オオカミだ、オオカミだ、と何度も嘘をつけば真実も信じてもらえなくなる。

自分はどうではないのに、あまりにも長年「レイシスト!」と呼ばれ続ければ、「それがどうした!」となるのも当然。そういう罵倒が効果を生むのも、言われた本人が回りからそう思われるのを恐れるという前提がある。もし言われた本人が気にしなければそんな侮辱は意味がない。

トランプ現象は、人々に「それがどうした!」といえる勇気を与えたということなのではないだろうか。

November 11, 2016, 現時間 10:49 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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トランプ大勝利!庶民の空気が読めなかったエリート政治家とエリートメディアの誤算

いやあ~、ドナルド・トランプ勝っちゃったよ~! 火曜日の夜は西海岸時間の午後11時くらいまでミスター苺がフォックスニュースを付けっぱなしで私を眠らせてくれなかったのだが、カカシは途中で睡魔に負けて寝てしまった。深夜二時ごろだっただろうか、ミスター苺が「俺達勝ったぞ~!」と私をたたき起こした。「俺達って誰だよ~、まったく~」と思ったのだが、世論調査の予測をよそにトランプは大勝利を得ていたのだ。

カカシがネバートランプ組だったのことは読者諸氏はよくご存知のことだが、告白すると私は最後の最後にトランプに投票した。もっとも完全に青色(民主党支持)のわが州ではカカシの清き一票など全く意味がないのだが、やはり民主主義を重んじる私にとって誰に投票するかは大事なことだった。

わが州で意味がない行為でも甲乙付け難い州においては土壇場でトランプ投票を決意した人々の清き一票は非情に大事だった。トランプが絶対に勝たねばならなかったフロリダ州がトランプ当選確実と発表された時はさすがに興奮してしまった。他にも勝敗がはっきりしていなかったウィスコンシン、アイオア、ジョージアなどの州が次々にトランプに軍配が上がる度にミスター苺は奇声を張り上げた。ミシガン州在住のカカシのフェイスブック友達からは「勝ってるぞ!」「勝てるかも~!」というメッセージがやつぎばやに届いた。こうなってくると、どっちが勝ってもいいやという気持ちだったカカシにも熱が入ってしまった。

なぜ冗談候補のはずだったドナルド・トランプが遂に次期アメリカ大統領に選ばれてしまったのであろうか、下記はカカシが去年の8月、トランプが共和党候補になる数ヶ月前に書いたエントリーの一部。

トランプが自分の言っていることをどれだけ信じているのかは解らない。だが、少なくともトランプは今現在のアメリカ国民の感情を十分に把握して国民が聞きたいことを語っている。共和党の候補者たちはトランプの人気から学ぶべきである。今国民が何を欲しているのか真剣に考えるべきだ。リベラルメディアががなりたてるプロパガンダに騙されずに一般国民の声に耳を傾けるべきである。そうしないと冗談候補のトランプが本当に候補になってしまうなんてことになりかねない。

まさしくその通りの結果が生まれたわけだが、今年の2月、もう少しでトランプが共和党候補になりそうだという時期にトランプの勝利は「守られている人々」と「守られていない人々」の感覚の差が焦点になると語った人がいた。保守派政治評論家のペギー・ヌーナンがその人である。(Trump and the Rise of the UnprotectedWhy political professionals are struggling to make sense of the world they created)

守られし者と守られざる者とがある。守られし者が政策を作り、守られざ者がそれを生きる。守られざる者たちが押し返し始めたのだ、力強く。

守られし者たちは達成し安泰で成功者であり権力者とのコネもある。彼らは世の中の荒っぽさからほぼ守られている。というより彼ら自身が作り出した世界から守られているのだ。そしてその政策の中でだいぶ長いこと生きてきたのが守られざる者たちなのだ。

守られし者たちは安全な地域に住み、子供たちは質のいい私立学校に通い、何不自由ない生活を送っているから、下々の者たちがどんな生活をしているかなど知らない。ワシントンDCの政治家たちも、それをいうならブルッセルの国連や欧州連盟のお偉方は、自分らが守られた立派な建物の中で作り上げた方針がどんなふうに一般人に悪影響を与えているかなど知る由もないのだ。

自分らが守られているから自分たちは何でもできると錯覚する。現実と全くそぐわないような政策を平気で作りだす。

たしかにそうだ。たとえばオバマケア、オバマ王にしろ上下議会にしろ、国民に強制しておきながら自分たちは免除している。彼らはオバマケアのおかげで保険料が10倍になったり主治医を失う苦労など味わわなくてすむ。男女共用トイレや更衣室にしたって大統領やお偉方が公共施設など使うわけはないから関係ない。下々の守られざる女たちが女装した変質者に子供たちの安全を脅かされることなどまるで念頭にない。重装備したボディガードに囲まれている政治家や大金持ちには個人的な銃規制など全く影響しない。治安の悪い地域で自分の持っているピストルだけが頼りという下層階級のことなど理解できるものか。

そして移民問題だ。これはアメリカだけでなく西欧を襲っている深刻な問題だが、これほど政治家たちと一般庶民との間で溝の深い問題もないだろう。

拙ブログやナンミンウォッチさんやナスタチウムさんらが紹介しているように、ヨーロッパでは政治家たちが勝手に決めた歯止めの利かないイスラム圏からの野蛮人移民の流入で庶民たちは大被害を被っているのに、野蛮人たちと全く接触のない政治家たちは「ナンミンは可哀そうだから受け入れなければならない」などと言って市民の悲痛な訴えを完全無視。

アメリカでは南の国境からなだれ込んでくるラテン系の麻薬暴力団員たちによって国境の町はまるで西部劇時代のような無法地帯になっている。低賃金で働く違法移民らに職を奪われた市民をよそに、異邦移民の掃除婦や家政婦をはべらす政治家も安い労働者で金儲けをしている大企業も庶民の苦しみなどわからない、いやわかろうともしない。これは民主党の政治家だけに限らない。共和党も大企業とつるんで国境を守ろうとしてこなかった。体制派共和党ポール・ライアン下院議長なんかその部類だ。

守られざる者たちは、民主党にしろ共和党にしろ体制派は自分らのことなど全く考えてくれていないとずっと不満を抱いていた。そこに颯爽と現れたのが「ミスタートランプ」だ。移民問題に真正面から取り組んだのはトランプだけだった。

モスレムテロリストにしてもそうだ。

我々一般人はモスレムテロリストによる乱射事件や爆破事件といった極悪なテロの後ですらも、テロの犯人はモスレムだった、とすら指摘することが許されない。エリートたちは「イスラム教は平和な宗教だ」と言い張り、モスレムを批判するソーシャルメディアへの記述が削除されたり、学生なら同級生から暴力的に攻撃され、教授からは落第点を付けられ、学校から停学処分にされかねない。

常識ある大学教授に、女装しただけの男を女と認めろ、さもないと首にすると脅したり、ハローウィンの仮装は人種差別だから止めるべきとか、これまで普通に使ってきた言葉や習慣すら人種差別だ、ホモフォビアだトランスフォビアだと批判されて何も出来ない状態が続いていたのだ。

トランプの暴言は、自分らの権力を脅かすものとして恐れた左翼リベラルには脅威だったし、道徳観ある保守派エリートたちには耳障りだった。しかし、ごくごく普通の人たちが他人の目を気にせずに普段使っている言葉使いを、まるで遠慮なく大統領候補が使ってくれたことが、かえって一般人にはスカッとするものがあったのではないだろうか?

モスレム移民によってテロの脅威におびえている一般市民、南米からの犯罪者に苦しめられている一般人。それをみるにつけ、イスラム教徒なんか全員国からオン出せばいい、とかイスラム教徒を国に入れるな、とか国内にいる南米暴力団員は全員死刑にしてしまえ、とかお茶の間の一般人は家族で話したことがあったはずだ。これは排他的とか人種差別とかの問題ではない。一般人が身につまされて体験している恐怖の表れなのだ。

確かにそのままそれを政府の政策にすることは出来ない。イスラム教徒が全員テロリストであるわけではないし、南米からの違法移民がすべて犯罪者であるわけでもない。だが、モスレムテロリストや南米暴力団員の存在を認めようともしない体制派の政治家と違って、トランプはこれらの問題で人々が苦しんでいると認めた、唯一の大統領候補だったのだ。そして人種差別者とかなんとか言われようと全く気に留めないその傲慢とも思える態度が、かえってポリティカルコレクトネスに首を締め付けられてきた守られざる者たちには気分がよかったのだ。

左翼リベラルのエリート政治家もエリートメディアも自分らがどれだけ守られたバブルの中で生きてきたか気が付かなかった。だからトランプの人気が理解できなかったのである。

November 11, 2016, 現時間 10:26 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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