June 2, 2007

ニューヨーク、JFK空港パイプライン爆破陰謀を未然に防ぐ

金曜日夜遅く丘に戻ってきたが、月曜日からまた五日間ほどネットアクセス不能になる。しかしこの週末はミスター苺が出張先まで遊びに着ていてスケジュールがぎゅうづめ。来週分のブログを書き溜める時間はゼロ。というわけで今週はエントリー更新がちょっと希薄になる可能性があるが、ご了承いただきたい。

本日のニュースによると、ニューヨークにあるJFK国際空港につながるジェット燃料のバイプラインを吹っ飛ばす陰謀を企てていたイスラム教テロリストの計画が暴露され未然に防がれるという事件があった。犯人は元ガヤナ政府の男を含むガヤナ人二人とトリニダード人二人の四人組で、そのうちの二人は元空港従業員だったという。

四人の陰謀は一年以上に渡って捜査がされ、計画の段階で阻止された。犯人の三人が逮捕され一人はトリニダードで指名手配になっている。

「この計画が成功したときの多大なる被害は想像を絶します。」と合衆国検察官ロスリンR・マウスコフ氏。「考えただけでも非常な寒気のする事件のひとつです。」と氏は記者会見で語った。

被害の規模は空港及びパイプラインが通っているクイーン市内にまで及ぶはずだったとか。もし成功していれば死傷者や被害は911どころの騒ぎではない。また空港と市街地破壊による二次的な経済的被害も無視できない。

犯人たちは動機としてアメリカ及びイスラエルへの憎悪から何かしてやりたいと思ってやったと言っている。どうしてニューヨークの空港を吹っ飛ばすことがイスラエルに打撃を与えることになるのか不思議だが、ま、テロリストの考えることに理屈は成り立たない。

幸いなことに、犯人グループは爆発物を得るところまでは行かなかった。911以後厳しくなった警備体制により、犯人グループの陰謀はすぐさま当局の知るところとなったからだ。

当局の話によるとトリニダード人の二人はジャマートアルムスリミーン(Jamaat al Muslimeen)というトリニダード国内の過激派イスラムグループに所属しているという。このグループは1990年に反乱を起こしたが失敗に終わり24人の死者を出している。

もう一人の男、ガヤナ人は去年までガヤナ政府で大臣をしていたと男だというから驚く。しかもガヤナはイスラム教徒は全体の人口の9%にしかならず、そのほとんどがスンニ派である。

このパイプラインはバックアイパイプライン社(Buckeye Pipeline Co.)に所属するもので、ニュージャージー市のリンデンからニューヨークのJFK空港まで飛行機の燃料を輸送するために使われている。そのほかにもラガーディアやニューアーク空港にもパイプラインは引かれている。,

バックアイの報道官によると社によるパイプラインは国中にいたるところに引かれており、テロリストに狙われる可能性については以前から当局より警告を受けていたという。それでその警備は念入りにしていると語っている。

ニューヨークでは数ヶ月前にもトンネルを爆破しようとしていたテログループの計画が阻止された。今回も国内の対テロ政策は効を成したようである。

911があってすでに6年。人々の記憶からあの恐ろしいテロ事件が薄れつつある今こそ、我々は決して油断してはならないことを改めて思い知らされる事件であった。この次に民主党議院が対テロ政策として作成された愛国法を覆そうとしたら、共和党議員たちは今回のような事件を持ち出して、テロとの戦いは一時たりとも気を許してはならないのだということを彼らに思い出させてもらいたいものだ。

June 2, 2007, 現時間 9:29 PM

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