日付け → →July 31, 2006

ユダヤ人って何者?

どうも中東のニュースが多いので、ユダヤ人に対する偏見をもった醜い意見がブログでも掲示板でも飛び交うが、私がちょっと理解できないのは、この「ユダヤ人」という表現だ。

ご存じの通り、ユダヤ人という人種は存在しない。ユダヤ教徒は世界中に散らばっているが、その人種は白人、黒人、黄色人種と種々いろいろである。アラビア地方にすむユダヤ人はセマイトと呼ばれる人種だが、それをいうならアラブ人もセマイトだから人種としては同種である。

これは無論イスラエル市民という意味ではない。イスラエルにはキリスト教徒もいればイスラム教徒もいるので、これは成り立たない。

ではユダヤ教徒という意味かと思うと、そうでもない。毎年クリスマスツリーを飾って、冠婚葬祭以外には徒歩でいけるほど近くにあるお寺に足を踏み込んだこともなく、飲茶の時に豚まんを6個は食べるミスター苺がそれでも自分はユダヤ人だといいはるくらいだから、信心深さとは無関係のようである。(厳密にはユダヤ教は母方から受け継がれるので、ミスター苺はオーソドックスの信者としては受け入れられない。)

では俗にいう「ユダヤ人」とは誰のことをさすのだろうか?

ミスター苺とカカシが最初に出会った頃、(もうかれこれ27年になる。うっそ〜!)しょっちゅうユダヤ文化の話をするミスター苺に「あなたにとってユダヤ人であることがそんなに大切なの?」と聞いたことがある。ミスター苺は「君にとって日本人であることは大切なことかい?」と反対に聞き返してきた。彼にいわせるとユダヤ人とはユダヤ教徒という意味よりも、ユダヤ民族としてユダヤ文化を保持して生きてきた人々のことだという。だからユダヤ文化は国籍とか宗教ではなく彼の人間形成の基本となっているのである。それは私の人間形成が日本文化によって育まれたものであるのと同じことだ。

ここでどうも最近日本の方々が誤解しているユダヤ人像についてひとこと、ふたこといわせてもらおう。

ニオコンといわれるアメリカの新保守派イコールユダヤ系だと思ってる人がいるが、実はアメリカのユダヤ系はどちらかというと左寄りで民主党支持が多い。アメリカでジューイッシュといわれるユダヤ系の人々の多くはミスター苺も含め世俗主義で、リベラルである。ユダヤ系が多いニューヨークやロサンゼルスなどは圧倒的に民主党支持であることでもそれがわかる。

ユダヤ人が世界の金融業をコントロールしているという陰謀説だが、、Show me the moneeey! (その金みせろ〜!訳:カカシ)

失礼しました。今夜はニューヨークです。

July 31, 2006, 現時間 8:42 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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日付け → →July 29, 2006

本当の無差別攻撃、過去の戦争に学ぶ

イスラエルのレバノン侵攻にしても、英米のイラク侵攻にしても、非戦闘員の民間人が多く巻き添えになるような英米やイスラエルのやり方に問題があるという批判が多く聞かれる。ひどいひとになると、テロリストとそれと戦っている英米イスラエルといった主権国家とが道徳的に同率であるとすらいう。そして「無差別攻撃」だの「虐殺」だの「大量殺人」といった衝撃的な語彙を振り回し、「罪のない女子供が犠牲になっているのに、、、」と騒ぎ立てるが、女子供を盾にしてそのスカートの影に隠れてロケット弾をうってくるテロリストへの批判はきかれない。

こんないい方はしたくないが、2週間に渡る空爆で出た民間人の死者が600人程度ですんだら、普通なら付帯損害としては非常に少なく十分に許容範囲であると判断されるべきである。だが日本も欧米のメディアもこの程度の数で大騒ぎする。まだ始まったばかりの戦争を「泥沼」とよんだりする。現代人は平和ぼけが行き過ぎて、そう遠くない自分らの歴史すら忘れてしまったようだ。

非戦闘員をわざと犠牲にしたロンドンやドレスデンの空襲、非戦闘員の犠牲にむとんちゃくだったアメリカ軍による東京や他の地方都市への空襲など、非戦闘員への配慮がないとどういう犠牲者が出るのかここでちょっと振り返ってみよう。

ドレスデン

ドレスデン爆撃(ドレスデンばくげき、独:Luftangriffe auf Dresden、英:Bombing of Dresden)とは、第二次世界大戦において米軍と英軍によって1945年2月13日から14日にかけて、ドイツの都市ドレスデンに対して行われた無差別爆撃を指す。この爆撃でドレスデンの85%が破壊され、3万とも15万とも言われる一般市民が死亡した。第二次世界大戦中に行われた都市に対する空襲の中でも最大規模のものであった。

ソ連軍の侵攻を空から手助けするという一応の名目はあったが、実際は戦略的に意味のない空襲であり、国際法にも違反していたことから、ナチスの空襲を受けていたイギリス国内でも批判の声が起こったという。

東京大空襲

東京大空襲(とうきょうだいくうしゅう)は、第二次世界大戦中アメリカ軍により行われた東京に対する空襲のうち、1945年(昭和20年)3月10日と5月25日のものを一般的に指す...8万人以上(10万人ともいわれる)が犠牲になり、焼失家屋は約27万8千戸に及び、東京の3分の1以上の面積(40平方キロメートル)が焼失した。

ロンドンでもドイツ軍による無差別攻撃でかなりの被害があったのだが、その数の詳細が今手に入らないので省いておく。

米軍によるイラクでの空爆でも、イスラエルによるレバノン空爆でも、民間人の被害者数は第二次世界大戦の時とは比べ物にならないほど低い。この数だけみてもアメリカ軍やイスラエル軍がむやみやたらな攻撃をしていなことが明白なはずだ。この話をしたら、現在のイスラエルにはドレスデンや東京やロンドンの空襲の時のような武器をもちあわせていないからだなどととんちんかんなことをいう人がいて笑ってしまった。何かと普段はイスラエルが核兵器を持っていることを批判する人々が、こういう肝心な時にその存在を忘れてしまうようだ。第一、現代の武器は核兵器でなくても十分に広島や長崎の何百倍の威力を持つ武器が存在する。アメリカやイスラエルがイラクやレバノンをがれきの山にしたければ、いますぐにもそれは可能だ。

やろうと思えばやれることをしないのは、そうする意志がないという証拠なのだ。

私は何かというと過去の衝撃的な歴史の語彙だけを取り出して、あたかも現在の状況が過去と同じようにひどいという表現をするメディアのやり方には非常に腹がたつ。それは現在の状況を誤って判断するだけでなく、過去の悲劇を過小評価することにもなるからだ。

イスラエルのパレスチナ人への対応をナチスドイツと比べるのは犠牲になった六百万のユダヤ人への冒涜だ。イラクをベトナムと比べるならベトナムで亡くなった何十倍ものアメリカ戦士への侮辱だ。レバノンでの数百人の死とたった一日で8万人の犠牲者を出した空襲とを同じ形容詞であらわすなら、第二次世界大戦で犠牲になったドイツ、イギリス、日本の一般市民の命などレバノン人とは比べられないほど価値が低いといってるのと同じだ。

私はイラクやレバノンの状況が深刻ではないというつもりはない。私がいいたいのはことの状況は正しく把握すべきであるということだ。劇的な効果を狙うためにやたらな形容詞を使うことは、かえって現実を見失い、ひいてはただしい対策を講じる障害へとつながるのである。

July 29, 2006, 現時間 10:16 AM | コメント (11) | トラックバック (0)

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シアトル、イスラム教暴徒ユダヤ教センターで乱射

以下CNN/APより

ユダヤ関連施設に乱入し無差別乱射、死者 シアトル

2006.07.29

シアトル——米連邦捜査局(FBI)などによると、西海岸のワシントン州シアトルにあるユダヤ人連盟の関連施設内で28日、無差別の乱射事件があり、1人が死亡、少なくとも5人が負傷した。男の犯人は逮捕された。

犯人は乱射前、「イスラエルに腹が立っている、米国のイスラム教徒だ」と発言したとの目撃者情報がある。警察はこの事実を確認していない。FBI当局者は、同施設に敵意を持つ単独犯の行動と理解している、と述べた...

米治安当局は、レバノン情勢の悪化を受け、米国内のユダヤ人団体などに警備に留意するよう勧告していたという。

調べによると、犯人は、同施設の従業員が暗号のコードを打って施設内へ入る後に続いて、乱入、乱射した。シアトル市警幹部によると、犯人は自ら警察に電話した後、連盟施設内から出てきたという...

記事を読む限り組織的なテロというより、個人的な行為のようだが、世界各地でユダヤ人はかなり注意を払う必要があるだろう。こういう攻撃はイスラエルとヒズボラの戦争が続く限りあちこちで起きるはずだ。

よくイスラエルとイスラムテロリストをどっちもどっちだという人がある。だが私はイスラム教の自爆テロの話はきいたことがあるが、ユダヤ人が爆弾しょってレストランで自爆したなんて話はきいたことがない。ユダヤ人が全くテロ行為をおかしたことがないとはいわないが、それは個人的な過激派の行動で、ユダヤ社会は糾弾する。イスラム社会はこういう行為を奨励する。この差は大きいと思う。

たとえばアメリカでは911の直後、アメリカ在住のイスラム教徒たちが街に繰り出してお祭り騒ぎをした時ですら、モスクが焼かれたとか、イスラム教徒がリンチにあったなんて話をきかなかった。アメリカのイスラム教市民団体でCAIRというイスラムテロリストの看板団体が、ヘイトクライム(憎しみの犯罪)だと言ってアメリカ各地でイスラム教徒が襲われたという話を発表したが、どれもこれも彼等のでっちあげだったことが後になって暴露されている。

文明社会は戦闘員と非戦闘員を区別するが、イスラム過激派の野蛮人にそのような区別はない。彼等にしてみれば同族のすることはすべて連帯責任。だから自分らの女子供を平気で巻き込むし、相手の非戦闘員は戦闘員より容易な標的として利用する。

なぜか文明人は非戦闘員の犠牲を嫌うので、テロリストたちは自分らがわざと巻きこんだ非戦闘員の犠牲者の写真をメディアに売り込み自分らも犠牲者を決め込む。テロリストたちは文明社会のこのような気持ちを弱さと勘違いしている。我々が非戦闘員を殺すまいと自制することが臆病な心なのだと考えるのだ。

だが文明国のこのような騎士道、日本でいうならば武士道は、我々の弱さではない。英米が率先したイラク戦争や、イスラエルのレバノン戦争がそれを物語っている。

私は世界各地、特にヨーロッパなどでイスラム教徒が暴走してユダヤ人を襲うようなことがないことを祈る。これはユダヤ人への身を案じるのもそうなのだが、行き過ぎると本当に傷付くのはイスラム教徒のほうだからだ。イスラム系移民が諸外国で勝手なまねができるのは、その国の人々の寛大な自制心が働いているからである。その自制心をやたらに試すのは非常に危険なことだ。

July 29, 2006, 現時間 1:47 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 28, 2006

旅行前の錯乱

苺畑家はこの土曜日から一週間ほど家族旅行に出かける。両親と叔母が日本から来るので、ミスター苺と5人でナイアガラの滝とニューヨーク市内を回る予定。

私は仕事柄出張が多い。この仕事につく前に面接で、「旅行はすきですか?」と聞かれた時、「はい!大好きです」と答えたのが運の付き。一年に半年以上はホテル住まいをしている。まるで売れっ子のロックバンドみたい。

それに私は空の旅が非常に苦手である。いつも飛行機にのる直前に私はパニックになり錯乱状態となるのである。これは別に飛行機に乗るという行為自体がいやなのではなく、飛行場へ行くまでのシャトルバスや飛行場での手続きなどを考えるとおなかのなかでチョウチョが飛ぶのである。どうも飛行機に乗り遅れるのではないかという恐怖心からくるパニックのようだ。私は飛行機の扉がしまる寸前の駆け込みセーフはいくつもあるが、いまだかつて乗り遅れたことはないのに、、

一番気がめいるのは、出張先の見知らぬ土地についた時である。たいていの場合西海岸から東海岸にいく出張は到着が夜になる。ホテルが飛行場から近ければいいが、私の出張先は人里離れたさみし〜い田舎町が多いので、何時間もとんだ後、つかれきった体でレンタルカーを2時間も運転してホテルへなんてことも珍しくない。

数年前に南部に出張した時は真夜中に森のなかの一本道をどんどこどんどこ走った覚えがある。いつまで走っても周りの景色は森また森。一本道だから迷うことはないとは言えどうも心細いドライブだった。景気付けにラジオをつけたら受信できるのはたった3局でどれもカントリー! ロックもポップもない。ニューウェーブなんてとんでもない。「カントリロード、テイクミホーム」「オンザロードアゲイン」と声を張り上げ運転したがみじめだった。(もっとも三週間もカントリーミュージックを聞かされたおかげで、いまや完全にカントリーファンになってしまったカカシなので、これもいい経験だったのかな。)

ところで、一人旅はなれてる私だが、家族5人で旅行するとなると意外と大変だ。自家用車は普通4人がけ。5人となると車も大型のものを借りなければならないし、タクシーも2台になってしまう。熟年夫婦と中年夫婦ともうひとりが荷物もっての移動となると電車やバスは一苦労。

最近アメリカでは旅行会社がなんでもやってくれなくなった。インターネットがあって個人でも色々手配できるのは便利だが、パッケージツアーと違ってなにからなにまで段取りをしなければならず、この苦労は並大抵のものではない。しかも英語の分からない家族をひきつれての旅行だから私は添乗員兼、通訳、運転手、とすべて買ってでなければならない。

あ〜あ、おなかのチョウチョがまたまた羽ばたき出した!

July 28, 2006, 現時間 11:09 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 26, 2006

ハムスを求めハマスを得たイスラエル鳩派の告白

ドイツの新聞スピーグルに載った、元イスラエル兵士で兵役を終え退役後に平和運動家となり、彼の所属していた予備隊に再び出動命令が出た時、出動拒否をして禁固刑にまで処された経験のあるイスラエル人、 ズィーブ·アブラハミさん(Zeev Avrahami) のエッセイーを紹介したい。アブラハミさんはイスラエルのハーレツ新聞社ニューヨーク支部でジャーナリストとして働いている。

日米のメディアは何かと反イスラエルで、常にイスラエルが一方的に近隣諸国に攻撃を仕掛けているかのような報道をするが、実はイスラエルでも非常に高い支持を受けた反戦運動があったのである。1960年後半に生まれた世代の多くは自分達が徴兵される年齢になってくると、建国以来のイスラエルの戦争に満ちた歴史に疑問を抱くようになっていた。それ以前の年代の人々は独立戦争や6日戦争に戦士としての誇りをもっていたが、次の世代の平和維持的な役目をおわされた若者たちはどうしてイスラエルは常に戦闘状態にあるのか、何年たっても終わらない戦争の意味がわからなくなっていたのである。

アブラハミ氏は1980年代のレバノン戦争はイスラエルのベトナムだったという。(訳:カカシ)

24年前のレバノン戦争はイスラエルを天地をひっくりかえす騒ぎだった。高位の将校がベイルート侵攻を拒んだり、まだ戦場で兵士が戦って死んでいるというのに、何千というイスラエル市民が反戦デモをしたりしていた。何年かにわたって好意的になってきていた世界の世論があっというまに我々に反するようになった。そしてサブラとシャティラの恐怖が起きた。あの戦争のあと輝かしい写真アルバムは存在しない、英雄もいない。この戦争はイスラエルのベトナムだったのだ。

そんな戦争に参加し夢も希望も失ったイスラエルの元兵士たちは、当時のアメリカ大統領クリントン氏がはじめたパレスチナとイスラエルの和平交渉を支持した。イスラエルが積極的に和平交渉に応じたのはこうした運動の影響があったのである。

だから2000年の南レバノン撤退があったのであり、シャロン首相の強行なまでのガザ撤退政策があったのだ。そして、この間あったばかりの選挙ではイスラエル始まって以来はじめて職業軍人ではない政治家が首相や外相となった。オルメルト首相の前歴はエルサレムの市長だし、外相のリビニ氏は弁護士、防衛庁長官は労働組合に組合長という民間人の顔ぶれだ。

ナイーブといえばそれまでなのだが、イスラエルの平和運動家たちはイスラエルが折れて、占領地区を撤退すれば平和が来ると本気で信じていたのだ。 

当然のことながら、イスラエルの平和への期待はカッサム弾と自爆テロによって裏切られた。イスラエルがレバノンを撤退すると同時に嵐のような自爆テロ攻撃がパレスチナから仕掛けられた。これがいわゆる第二インティファーダと呼ばれるものだ。もしあの時アブラハミ氏がカカシに意見をきいてくれていたら私は言ってあげただろうに。テロリストを信用しちゃいけないよと、、

だがイスラエルの市民がこうなることを予期できなかったはずはない。本当は心のどこかで分かっていたはずなのだ。しかし彼等は平和に飢えていた。本当に戦争を終わらせたくて藁をもすがる思いだったのだ。なん十年にも渡って戦争ばかりを経験してきた世代がそう思ったとしても責められない。戦争体験者がもう二度と戦争はしたくないと思うのは当然である。

私たちはガザから撤退し、引き戻される気は全くなかった。私たちは仕事に行き、勉強し、子供を育て、浜辺で楽しみ、ハムス(ガバンゾ豆を潰して味噌状にしたもの)食べて、同時にお隣でパレスチナ人たちが世界からの援助金でインフラを立て直し、仕事を作り出し、浜辺で楽しみ、子供を育て、ハムスを食べる姿を想像した。私たちはハムスを求め換わりにハマスを得た。

アブラハミ氏はレバノンにおける非戦闘員の犠牲に心をいためていないわけではない。イスラエルのほとんどの人々がレバノン市民の犠牲を気の毒だと思っている。だが忘れてならないのは、この戦争はヒズボラがはじめたということだ。イスラエル兵二人と交換に何百というヒズボラ戦闘員を返せという無理は要求をしてきたのはヒズボラだ。イスラエルはレバノン侵攻に際して時計を24年前に巻き戻すと宣言した。

私も時計を巻き戻す。兵役を終えて18年経ったいま、二度と軍服は着ないと誓ったあの日から20年以上もたった今、私はニューヨークのイスラエル領事館に電話をした。もし陸軍が必要とするならば、私は最初の飛行機でイスラエルに戻る、と伝えた。シャロンはまだコーマから目覚めない。だが私は彼を惜しむ。

イスラエルの社会は鷹派と鳩派で割れていた。シャロンが脳卒中で倒れて鳩派の政治家たちが政権を握ったときは、イスラエルは壁の建設を続行できるのだろうか、パレスチナに対して強行手段がとれるのだろうかと、鷹派の人々はずいぶん心配したものだ。しかしハマスとヒズボラのあさはかな行為によって、過去二十数年誰もまとめることができなかったイスラエル市民の心がひとつにまとまったのである。

時計は巻き戻されたかもしれない、だがイスラエルはもう後には引かないだろう。ようやくイスラエルの鳩派も気が付いたのである。この戦争は最後の最後まで戦わない限りと中で終わらすことはできないのだ。そしてそれができるのはイスラエルだけなのである。

July 26, 2006, 現時間 8:22 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 25, 2006

国連軍の派遣は賛成、でも志願国なし、、、

きょう笑ってしまった新聞の見出しが二つあった。ひとつはこれ、ヒズボラ、イスラエルの反応に驚いたと発表(訳:カカシ)

ベイルート(AP)ヒズボラ幹部のひとりが火曜日、イスラエルが二人のイスラエル兵士拉致に対してあれほど激しい反応を示すとは予測していなかったと語った。

モハメッド·コマティ、ヒズボラ軍の副代表はまた、ヒズボラは武器を捨てないとAPに語った。

氏の声明はシーア民兵のリーダーとして初めて7月12日の二人のイスラエル兵を拉致し三名を殺した越境作戦にヒズボラ側に計算違いがあったことを公式にみとめたことになる。

「実を言えば、何の反応も期待していなかった、、まさかイスラエルが我々の作戦を逆手にとって大戦争を仕掛けてくるとは、、」とコマティ氏。

戦闘はあきらめないと拳をふって豪語してみても、あきらかにイスラエルの強行な反応にうろたえている様子がわかる。おのれよくもおれたちの戦闘行為におれたちが立ち向かえない戦闘行為で反撃したなあ! なんで黙ってころされてないのだ、ひきょうもの! ってな理屈である。

ま、もっとも2000年にもヒズボラは3人のイスラエル兵を拉致しイスラエルで収容されているヒズボラの囚人解放を命令した。国際社会が仲介にはいり3年後、イスラエル兵三人の遺体とヒズボラとハマスの囚人430人が交換された過去があるので、今回もドイツあたりを仲介にして捕虜交換が可能だと思っていたらしい。しかし、イスラエルはこの時の人質交換で懲りたのであろう。今度こそ堪忍袋の緒が切れたということだ。

さて、もうひとつこっちはもっとおかしい見出し。これはニューヨークタイムス紙。国連軍支持高まる、志願国なし (NYT原文無料登録必要)

さっきリンク先へいったら見出しが変わっていたが内容は同じだ。要するに国際社会は国連の連合軍をレバノンに派遣するという考えには圧倒的に賛成なのだが、いざ誰がいくのかという段になると立候補する国がないというのである。アメリカは最初から絶対にいかないと表明しているし、NATOはすでに派遣しすぎで人手不足。ドイツはドイツでヒズボラが承諾するなら参加するといってる。ありえないことだ。口ではなんだかんだいっていみても、どの国もイスラエルに味方している外国勢力としてヒズボラの攻撃対象にはなりたくないというのが本音だろう。

1980年代に国連の平和維持隊が出動した際、ヒズボラがアメリカ海兵隊とフランス海兵隊をそれぞれ240余名、60余名殺している自動車爆弾で虐殺した例もあるし、そのほかにも西洋人がずいぶん拉致され拷問のうえ殺されるという事件が相次いだ事件など、まだまだ記憶にあたらしい。

結局停戦交渉が始まる前から破たんするのが、国連の腰抜けどもが誰も軍隊派遣をいいださないからといのが理由だとしたら、これは傑作だ。

ま、2004年に国連決議の1559条で、レバノンの武装解除を言い渡しておきながら、その無能さと無行動さのため、決議の行使をどうやってするかを2年間も話あってる国連だから今さら驚くこともないのだが。

しかし今回に限ってはこの国連の無能さと無行動さがかえって役に立つ。国連が誰をレバノンに派遣するかで同意できずに何か月ももめてる間にイスラエルはやるべきことをやれるからだ。

国連のみなさん、どうぞ心置きなく話合いをお続け下さい。こちらのことはご心配なく、ヒズボラ退治はイスラエルが買って出ます。

July 25, 2006, 現時間 11:55 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 24, 2006

停戦は誰がするのか?

今すぐ停戦という声があがっているが、停戦停戦といってもいったい誰が停戦をするのか、という問題があまりきちんとは話されていないように思う。ヒズボラは国ではない。イスラエルと停戦条約を結ぶにしても外相だの首相だのがいるわけではない。たとえリーダーのナスララが納得しても手下が納得しなければテロは続行されるだろうし、いったい誰がその停戦を行使するのかという問題が残る。

そんなことを考えていうちに、このブログにもよくコメントしてくれるアセアンさんがこんなことを書いているのをみつけた。その内容の一部は明らかに私の飲み屋の喧嘩から得た教訓に関するご意見とうけとれるので、この紙面を借りて反論してみたいと思う。

まずは、亜瀬庵・内見聞・徒然草より。

どうも保守系と言われる(ブログを含めた)”徹底的な攻撃”論調は、ちょっと頂けない(よりは、ハッキリ言ってかなり不快に感じる)

事実、その生存を賭けて戦っているのはイスラエルであることは間違いがない訳ですが、その当のイスラエルでさえも一体誰を降伏させる(又は殲滅する)戦略で戦っているのか? を明確には出来ていないはずなのです。
(拉致された兵士を奪回すること”だけ”が目的だと言うなら、それこそ交渉事で済む話)

つまり、ヒズボラ、ハマス・・の誰が”参った!”っと言って降参(降伏)したら今回の戦闘は終結したとするのか?です。なぜなら、ヒズボラもハマスも国際社会からは”テロ組織だ”とは認められていても国家や国民を代表する正当な政権集団だ・・っとは共に認められていない。

つまり、例え”誰かが”降伏する!と宣言したとしても現状では国際社会の誰もがその”誰か”が正当な当事者である、っと認める方法が存在していないのです。停戦協定でも、降伏文書でも何でも構いませんが、イスラエルは”誰”と結ぶ気なのでしょうか?

(こうしたモノを締結すると言う事はイスラエルがヒズボラやハマスを正当な存在として認めたことになってしまいますが・・・)

彼ら(ヒズボラやハマス)の価値観からすると”降伏”等は考えることさえイスラムに対する犯罪であり攻撃に他ならない(つまり、無辜の民と処される一般的なイスラム教徒が、もう戦いはコリゴリだ!っと言うことで何らかの停戦を受け入れよう、等と口にしただけでそれは背教的な思想であり、正しい宗教であるイスラムに対する攻撃だ!っとされる、場合によっては背教者に対する正しい制裁として殺害される:背教者へのイスラム教徒の正しい義務:)故に停戦にも応じなければ降伏等全く念頭にない。

しかし欧米やイスラエルの価値観が通じないのだから、そんな相手は殲滅すべきだ又は二度とイスラエル(欧米)に歯向かう気を無くす程に徹底して叩け・・・という話になること自体がイスラム原理主義のテロ組織が掲げる原則と何ら変わらないことになってしまうのを欧米やイスラエルが本当に受け入れ気なのか?を今一度問い質すべきなのではないかっと思うからです。

欧米が掲げる自由・民主主義とは、そういとも簡単にどちらかに振れてしまう底の浅い概念だったのか?っと少々疑問に感じるのは僕だけなんでしょうか? ...

当事者同士が「妥協の余地など無い状態で武力の応酬を繰り返している」場合・・・誰かが仲裁に入る役割を担わなくてはならないのです。

決して”酒場の喧嘩”等が参考になろうはずはないのです。

最後の「酒場の喧嘩等」ってとこが私へのジャブだと思うのだが、私は文字どおりヒズボラが「参った」といって降参宣言をし、山高帽をかぶって杖をついたお役人がミズーリ艦の上で調印して降伏するなんて図は最初から想像していない。アセアンさんがおっしゃるとおり、ヒズボラはテロリスト組織なのであり、そんなやつらとどんなに書類を交わしてみてもそんなもの書かれた紙の値打ちもない。

だから私はイスラエルがヒズボラからの降参宣言や停戦提案など最初から期待しているとは思わないし、例えヒズボラから停戦を提案してきても今の状態では受け付けないだろう。イスラエルがヒズボラからの攻撃を今後受けないためには、ヒズボラは完全に武装解除されなければならないからだ。どんなことがあっても戦争以前と同じ状況にもどることだけは避けなければならない。

ではいったいイスラエルはどこまでやる気なのか。つまりイスラエルにとっての勝利条件とは何なのか、それをハッキリさせる必要がある。

1)ヒズボラがレバノン各地の民家に隠した一万二千のミサイル、および他の武器弾薬を摘発破壊もしくは中和する。
2)何万からいるヒズボラ戦闘員を殺すか、シリアへ追い出すかして、レバノンからヒズボラを完全駆除する。
3)南レバノンを再び占拠する。

まず当面の目的はこの三つだと思う。この段階まできてしまえば、国際社会に出来ることはいくつもある。

まずヒズボラがシリアに逃げ込んだ際、シリアに圧力をかけてイスラエルに攻撃をしかけないように命令する。シリアをかこっているのはレバノン、イスラエル、ヨルダン、イラク、トルコ、そして地中海。 どこもシリアの友達とはいいがたい。シリアの武力が単なる張り子の虎であることは周知の事実。もしイスラエルに手を出したらアメリカの戦闘機がバグダッド空港から飛んでくると脅すのがいいだろう。そして今後もレバノンにヒズボラを侵入させないことをシリアに誓わせる。

国連はレバノン政府と国のインフラの再建を援助する。そしてレいずれは南レバノンの非武装地帯をヒズボラ抜きのレバノン軍がイスラエル軍にかわって警護できるようにレバノン軍を訓練する。

しかしこうしたことが可能になるには、イスラエルがヒズボラをシリア国境まで追いつめる必要があるのであり、そのためには空爆だけではだめだろう。やはり陸上部隊を侵攻させ目的達成までは引くことはできない。

レバノンの人々には気の毒なのだが、もう少し我慢してもらうしかない。できることならヒズボラがいきそうもない安全なところへ疎開していてもらえればいいのだが、、

July 24, 2006, 現時間 11:15 PM | コメント (2) | トラックバック (2)

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猛暑です! カリフォルニア

昨日もちょっとお話したが、今南カリフォルニアは猛暑に襲われている。本日の気温ももう2週間つづいて42度! それでも両隣りの谷間にくらべたら4度くらい低いのだから恐ろしい。

米カリフォルニア州、熱波の影響で電力供給が限界に接近

  [ロサンゼルス 24日 ロイター] 米カリフォルニア州では24日、記録的な熱波により電力供給が限界に近づき、さらに需給ひっ迫が続いた場合は電力会社による計画停電など、本格的な節電対策の必要性が出てきた。電力会社の関係者が語った。24日は推定10万世帯が停電となったもよう。

同州では、これまでに少なくとも4人が熱波の影響で死亡している。(カリフォルニアでも死亡者が出ていたようだ。汗)
(ロイター

ところでおふらんすの暑さなどで、死人がでるのはおかしいという私の先の投稿にクレームがついた。カカシさんとこは暑いといっても湿気が少ない。温度よりも湿度が不快感を増すのだとのこと。しかし私はあえていいたい。湿度が低くて過ごしやすいのにも限度というものがある。ある程度の温度を超したらかえって乾燥地域のほうが人体には害があるのだ。

私は湿度の高いところで夏を迎えた経験がないわけではない。2年前の夏、出張でフロリダ南部で4週間真夏の暑い盛りをすごしたことがある。フロリダの暑さは半端じゃない。摂氏40度を超える暑さのうえに湿度100%なんて時がざら。あるいていて空気のなかの水滴が泳いでいるのが見える位で、妄想でもおこしているかとおもってしまうほど暑い。しかもカリフォルニアのような砂漠気候と違って夜になっても温度が全くさがらない。クーラーなくしてどうやって寝るのかと、不思議なほどだ。

しかし、その暑さもカリフォルニアの砂漠やアリゾナに比べたらまだ涼しい方なのである。真夏のデスバレー(カリフォルニア、)ラスベガス(ネバダ州)や、フィニックス(アリゾナ州)などにいったことのある人なら乾燥したあのかげろうがでるような砂漠の暑さに圧倒されるはずである。この暑さはフロリダの暑さとはまた別の意味で恐ろしい。これは不快指数などというもので表せるものではない! 歩いていても太陽に生きたまま焼かれているような暑さである。グランドキャニオンで荷物をせおって峡谷をのぼった時は、太陽の熱が実際に私を叩き付けているかのような気さえした。

空気が乾燥しているから汗はかかないが、それは汗をかいていないのではなく、かいてる汗が水滴にならないうちにま蒸発してしまうから、気が付かないうちに脱水症状をおこしてしまうのである。普通汗が蒸発する時に体を冷やすことで汗は体温の調節をしているわけだが、あまりにも乾燥状態なため蒸発は瞬時にしておこり体温が冷える暇がない。このような場所では一時間に大きめのペットボトル一本くらいの水を飲まないと熱射病にかかってしまう。(サンドイッチなどはビニールの袋にいれたまま食べるだけだして食べないと、すぐにカサカサのトースト状態になってしまうし、洗った髪も数分で乾いてしまう。)

いったん熱射病にかかると頭がもうろうとしてきちんと考えられなくなる。それで周りの人がもっと水を飲めといっても、「大丈夫、大丈夫」と水を飲まずにぶっ倒れるということがよくある。私の父もミスター苺もアリゾナで熱射病にかかり大変だった。

この暑さはまだあと4〜5日は続くらしい。今日知事のガバネーター(知事のガバナー+ターミネーター)のシュワちゃんが、冷房の使い過ぎで電力が足りなくなっているので電力節約してくださいとラジオで訴えていた。そういえば数年前もやっぱりひどい猛暑で毎日何時間か毎に停電したことがあった。先進国のアメリカなのに考えられないことである。

はやくすずしくなってくれ〜!

July 24, 2006, 現時間 6:40 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 23, 2006

米軍バグダッド安定に武力強化

レバノンの戦争に気を取られている間に、イラクではかなりひどい暴力の連鎖が続いている。イラクアルカイダのザルカーウィが死んで、これでやっとイラクにも平穏が訪れると思いきや今度はシーア派でイランの飼い犬モクタダ·アル·サドル率いるマフディ軍がスンニ派の市民をやたらめったらに殺しはじめた。それでスンニの抵抗軍やアルカイダのテロリスト残党たちはアメリカ軍ではなくシーア派にその攻撃の的をうつし、自爆テロや自動車爆弾テロでシーア派を殺している。7月22日付けニューヨークタイムスの記事より。(訳:カカシ)

「バグダッドにおける宗派間での暴力は非常に深刻です。」アメリカ軍中央司令部長官ジョンP·アビゼイド陸軍将軍は金曜日のインタビューで語った。「この国は抵抗軍のほうが宗派争いより容易に片付けられます。宗派間の争いはもっと断固とした処置が必要です。」

アメリカ軍当局はバグダッドの警備を最優先とし、バグダッドの治安安定を第一目的として作戦をすすめている。特にアメリカ軍の標的はサドルシティに巣食うサドルの民兵たちである。以下AFPより。 (訳:カカシ)

アメリカ/イラク連合軍によって先日行われ、9人の民兵が殺されたシーア派地区への手入れが、「シーアのザルカーウィ」と呼ばれる男が標的だったと、サドルシティそしてインターネット掲示板で評判になっている。去る金曜日の夜、サドルシティのまちはずれで米軍の手入れによって逮捕された匿名の「抵抗軍の幹部』という男が、シーア民兵のアブデラーと呼ばれる男ではないかという話がでている。

最近のバグダッドにおける暴力はマフディ軍によるもののほうがアルカイダやスンニ抵抗軍よりひどいといわれている。22日の土曜日にもアメリカ軍はサドルシティーでシーア派の民兵軍と衝突し14人の民兵を殺している。7月23日AP記事によるとこの戦いで2人の人質が解放された。また、同記事によればイギリス軍が先週マフディ軍幹部を逮捕したともある。この人質とは誰なのかというと、ロイターの記事に詳細が乗っている。(訳:カカシ)

モクタダアルサドルひきいるマフディ軍を代表する政党の国会議員は、日曜日ムサヤブの戦いで殺された14人はサドルの手下であったと発表した。

バハアルアラジ氏はまたサドル派も所属しているマリキ首相の政府にたいし、スンニのテロリストをかくまっていると責め、自分らの派の要求が無視された場合には暴力も辞さないと警告した...

公式発表としては珍しくサドル民兵たちは自分らの手で法を施行すると断言、アラジ氏は49人の「テロリスト」をムサヤブ付近のマフムディアで逮捕したと語った。しかしこれらの人々は土曜日の米軍との戦闘ですべて解放され、10人のサドル兵士が死亡した。

どうもいろいろなことがいっぺんにおきているため、何がなんだかかなり混乱するのだが、要するにアメリカ軍とイラク軍の連合軍はバグダッドにおいて、サドル率いるマフディ軍への掃蕩に力を入れはじめたということだ。イラクの平和を乱すものはスンニであれシーアであれ許さないというのがアメリカの姿勢だからである。

サドルの白豚が2004年に抵抗軍を立ち上げた時、私はこいつは今のうちに殺しておかなければあとで問題になるとはなしていたものである。やはり思った通りこいつは悪いニュースだった。今回は徹底的にマフディ軍を壊滅し、サドルは処刑すべきである。

しかしどうやらサドル軍との衝突で味方の犠牲者はイラク兵ひとりということなので、1:14というこの調子でマフディ軍退治にがんばってもらえば、マフディ軍全滅も早期に望めることだろう。イラク軍とアメリカ軍の健闘を祈る。

July 23, 2006, 現時間 10:04 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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八百長やっても勝てないおふらんす

アメリカ人のランスアームストロングに7年も連続して優勝を盗まれた世界最高の競輪、おふらんすのツアーデフランス。ツアーデフランスの実行委員会はもうずっと地元のフランス人が優勝できないことを歯ぎしりしてくやしがっていた。そこで引退したアームストロングにドーピングの汚名を着せ、過去のトロフィーをとりあげようとしたりしていた。それだけではない。今年はアームストロングの後、なんとか優勝トロフィーをフランスにとりもどそうと、今回の委員会は世界中の優勝候補になんだかんだといいがかりをつけて全員失格させてしまった。

ドーピングの言いがかりで失格させられた優勝候補選手は、ドイツのイアン·オーリック、イワン·バッソ、スペインのフランシスコ·マチェボ、2005年5位だったアレキサンダー·ヴィノコウロヴ率いるアスタナワースチーム全員。

これだけ強力な競争相手をすべて抹殺してしまったのだから今度こそフランス人が優勝とおもいきや、このニュース。アメリカ選手、フロイド·ランディス優勝! (大爆笑)

ランディスは2003年の事故で腰をけがしており秋には手術を予定している。彼は全くのダークホース。誰も彼が勝つなどと期待していなかった。

委員会からドーピングの汚名を着せられてきたアームストロングは、「フロイドを誇りに思います。うれしい。」と語り、「彼は自分が最強だと証明しました。みんなが見放していたのに。」そして「またアメリカ人が勝って鼻が高い」と付け加えた。は! ど〜んなもんだい! おふらんす! や〜い!

ちなみに二位はスペインのオスカー·ペレイロ、三位はドイツのアンドレア·クローデンだった。またまた大爆笑!

July 23, 2006, 現時間 12:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 22, 2006

フランスが猛暑だってふざけんな!

まずはこの記事を読んでもらいたい。

【パリ22日共同】フランスを中心に欧州で熱波の被害が拡大している。今月中旬から30度台後半の暑さが続くフランスやスペインなど、欧州各地で22日までに計31人が死亡した。フランス政府は暑さ対策の広報を強化、身近な老人への配慮を市民に呼び掛けている。

 フランス公共ラジオによると、同国では死者が22人に達し、このうち80歳以上の老人が10人を占めている。スペインで5人、ドイツ、オランダでそれぞれ2人が死亡した。

 フランスでは2003年に約1万5000人が死亡した猛暑の記憶が生々しいこともあり、シラク大統領が自ら「最高度の警戒」を呼び掛けるなど政府を挙げて対策を強化している。

どうしてたかが30度後半くらいの気温でそんなに多くの死者がでるのだ? みなさんカカシの住むハリウッド近辺のここ数日の気温がどのくらいだか想像できますかな? 本日の気温は42度だ。昨日などはサンフェルナンドの谷を運転中私の車は48度を記録した! 私が数年前に旅をしたアリゾナなどでは7月の日中の気温は平気で49度をこえる。

私は49度の猛暑のなかで、25kgの荷物を担いでハイキングをしたことがあるが、あの暑さは体験した人でなければ理解できない。(アメリカ兵は36kgの荷物をしょって同じように暑いイラクで戦争をやってるんだからすごいもんだ。)

とにかく、それでも南カリフォルニアで暑さのために死者がでたなどという話はきいたことがない。ニューヨークなどではクーラーのきかない貧しいアパートで一人暮らしの老人が亡くなるということがたま〜にはあるが、パリの悲劇とは比べ物にならない。

おふらんすの人たちは何かとアメリカを田舎者扱いしてばかにする。去年のカトリーナの時でさえ世界中で大騒ぎにはなったとはいえ、あれだけの大災害で死者は1000人程度だった。たかが30数度の暑さで15000人も死者を出すような国に他国のことを批判する資格などないね。

それにしてもおふらんすは2003年の悲劇から何も学ばなかったのだろうか?

July 22, 2006, 現時間 7:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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飲み屋の喧嘩から得た教訓

イスラエルは停戦してはいけないという話を書き終わってネットサーフをしていたら、デイビッド·ボグナー氏のブログを発見した。彼の話ぶりからいって彼は多分元アメリカ海軍兵で、後にイスラエルへ移民した人だと思う。現在はイスラエル在住のブロガーだ。

題してA difficult lesson(カカシ注:「難かしい教訓」という意味だが、私は勝手に『苦い薬』と訳させてもらった。)

苦い薬

デイビッド·ボグナー著


私が海軍にいた頃、一度フィリピンのオロンガポの下町にあるバーでいまだに夢に見るほどの恐ろしい喧嘩を目撃したことがある。喧嘩は図体のでっかい海兵隊員とおとなしい中肉中背の南米系の我が船の船員との間でおきた。

一晩中この海兵隊員は誰かに喧嘩を売ろうとしていたが、ついにおとなしそうな私の船友に目をつけた。弱い相手と踏んでのことだ。我が友が挑発に乗らず喧嘩を拒むと、突然この海兵隊員は友達の後ろから頭の後部めがけてサッカーパンチを食らわせた。すぐさま友のひしゃげた耳から血が噴き出した。

その場にいた者は全員愕然とし、この海兵隊員をいまにもぶっ殺してやろうと勇んだ。ところが我が船友は素早くきびすをかえすと、無数のジャブとアッパーカットを連続でぶちかまし、たったひとりでこの巨人をコーナーに追いつめてしまったのである。明らかにブロンクス(ニューヨーク)の小さなジムでボクシングの訓練を受けた賜物だ。

一つ一つのパンチが海兵隊員の呆然とした顔に傷を開け彼がコーナーに追い込まれた時には彼はもう誰かに止めてくれと嘆願するに至った。彼は自分の唇が切れ歯がかけたのを理由に喧嘩はとまるべきだ考えたのだ。巨人は我々に喧嘩をとめてくれと拝んだ。彼は開いた額の傷から流れてくる血で目が見えないと訴えた。

誰も動かなかった。誰一人として。

飲み屋の中でする音は水兵の軽い拳が海兵隊員の頭にあたる度にたてる胸が悪くなるようなスタッカートの音だけだった。これとにたような音を聞いたのは映画ロッキーでシルベスター·スタローンが牛のバラ肉をミートロッカーで殴っていた音だけだ。

ついに海兵隊員の嘆願は悲鳴へと変ぼうした、声高な女の引きちぎるような声に。しかしパンチは執拗に続いた。

何人かが遠慮がちに数歩前に出て中に入ろうとしたが、群衆のなかからのびてきた数本の腕が彼等をしっかり抱き押さえた。その腕のなかに私の二本の腕がはいっていたことを私は恥じるものではない。

私は水兵が一つパンチを浴びせる毎に小さな声で巨人に何かささやいていることに気が付いた。「参ったと(一発)言え(一発)悪かったと(一発)言え」という具合に。

実は水兵は最初から同じことをくりかえしていたのであるが、飲み屋の喧嘩でありがちなやじ馬からの歓声がうるさく、あまりの残酷な状況に人々の声がしずまり水兵の拳が海兵隊員の頭あたる音以外に何も聞こえなくなるまで誰も気が付かなかったのである。

海兵隊員はつったったまま悲鳴をあげ続けタイミング良く飛んでくるパンチを避けようと無駄な抵抗をしていたが、これらのパンチは彼の顔をずたずたに砕き頭がい骨が見えるまでに至った。しかし彼は降参するといわなかった。自分が悪いと認めようとしなかった。

殴られて朦朧としているこの期にいたってもまだ彼は誰かが自分が負けるまえに喧嘩をとめてくれると信じていたのである。過去にはいつも誰かが止めてくれていたに違いない。だから彼はずっと飲み屋の乱暴者としての人生をおくってこれたのである。

しかし遂に痛みに耐えかねた海兵隊員は叫んだ。「まいった!」我々はやさしく水兵を後退させた。(カカシ注:関係ないですが、明日のジョーのあるシーンを思い出したのは私だけ?)

私がなぜ今日この話をしたのかみなさんにはお分かりだろう。

私は別にこの血みどろの戦いを目撃したことを誇りに思っているわけではない。そしてあの海兵隊員の女のような悲鳴は私が墓にはいるまで忘れないだろう。だが私はあの晩大切なことを学んだ。それは今こそイスラエルが宿敵を倒すために学ばなければならない教訓なのである。

今度限りは文明社会のひとつひとつの国々が愕然と見守る中でアラブの攻撃者が完全にずたずたに敗北することが許されなければならない。誰もが間にはいって必死にこの大量殺人をとめたいと思う。だがこの戦いが本当に終わるためにはどちらかが完全に負けをみとめ降参しなければならないことを誰もが知っているのだ。

あの暴れん坊が負けを認めるまえに彼を救ってきた一人一人があの晩の臆病な乱暴者をつくりあげてしまったように、よかれと思って間にはいって停戦を交渉してきた国際勢力はアラブの暴れん坊が今日のような怪物と化すのを手助けしてしまったのである。

ボグナー氏が指摘するように、いままでアラブ諸国の攻撃者は自分らから戦争を始めておいて応戦されて完全に軍隊を破壊され敗北寸前になると国際社会に攻撃をやめさせてくれと訴える。自分らは負けもみとめず敵側の降参条件など絶対に飲まないで、残酷な戦争にうんざりした国際社会が敵側に圧力をかけ停戦が成立し敵側が兵をひいたら、勝利宣言をして再び攻撃の準備をはじめるというやり方を続けてきた。ハマスもヒズボラも、イラクのフセインも全く同じことをやってきた。

その度に彼等の勢力は増し、次の攻撃はもっとひどい状況を生んできた。これの繰り返しをいくらやっても終わりはない。

だから今我々平和を愛する文明社会の国々は人々が殺されている残酷な戦争をどれほど今すぐ止めたいとおもったとしても、その心に負けてはならない。あの晩ボグナー氏が目撃したように暴れん坊が完全に敗北し負けを認めるまでは、涙を飲んで黙って見守らなければならないのである。

July 22, 2006, 現時間 3:07 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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レバノン戦争、まだ停戦をしてはいけない!

国際社会からレバノンで起きている戦争を停戦させようという動きがあるが私はこの動きには断固反対である。目的達成の前にやたらにやめることは最初からなにもしなかったより情勢を悪化させる。戦争ははじめた以上最後までやり通さねばならぬ。犠牲者を見るに忍びないからといって中途で放り出せば将来に問題を先送りすることになり決してよい結果を生まない。

アメリカの新聞も日本の新聞も、この戦争をイスラエル側の一方的なレバノン侵略でもあるかのように報道するのは苛立つ。最初にイスラエルに宣戦布告をしイスラエルの度重なる要請にもかかわらず人質返還をかたくなに拒んでいるのはヒズボラだってことを主流メディアはもうすっかり忘れてしまったかのようだ。何世紀も前におきた歴史を書き換えるならまだしも、ほんの数日前の歴史までこう簡単に書き換えてしまうとはいくら反イスラエルメディアでもやりすぎだ。

こういう報道が相次ぐのでこのような意見が出てくるのも当然というものだろう。

イスラエルのレバノン攻撃。イスラエル側は武装組織のヒズボラを攻撃しているだけみたいなこと言ってるけど、レバノン自体を攻撃しているように見えます。街のど真ん中に爆弾落として民間人を300人以上殺して子供まで殺しといて「武装組織が拉致した兵士を返してくれないから」じゃないっっしょって感じです。やりすぎだと思います。度を越えています。  実際、死んでいるのはほとんどが巻き添えを食った民間人だし。武装組織ヒズボラの幹部はほとんど無傷だということだし。。。

なんでユダヤ教の国イスラエルがこんなひどいことをするのかよくわかりません。報復ならなんでも許されるってわけじゃないと思いますし。   ぶろぶろぶろぐより

ぶろぶろさんがイスラエルの戦争行為の理由が理解できないのは、メディアがこの戦争の意味をはっきりと説明しないからだ。イスラエルがレバノンに攻め入ったのは8人の兵士が殺害され2人の兵士が拉致されたことが直接のきっかけではあるが、攻撃の目的は二人を救出することだけではない。いや、それよりもレバノンに巣食うシリアの犬たち(シリアを通じてイランから指揮を受けているわけだが)ヒズボラの武装解除が最終的な目的なのである。

考えてみればこの戦争はすでに2000年の段階で予測できたことであった。もともとイスラエルがレバノン南部に駐留していたのは、ヒズボラがレバノン南部を本拠地としてイスラエル攻撃をしてくるのを防ぐためのバッファーゾーンとして必要だったからだ。レバノン占領をやめろという国際社会からの圧力にイスラエルが長年抵抗していたのも、撤退すればまたイスラエルへの攻撃が再会されると考えていたからだ。(その考えが正しかったことが今回の紛争で証明されたが)

にも関わらず、イスラエルは2000年に突然レバノンから撤退した。撤退そのものにも問題はあったのだがそのやり方にはもっと問題があった。私はいまでも理解できないのだが、当時のイスラエルの首相はなにを思ったのか、別にヒズボラの攻撃に悩まされ大敗していたというわけでもないのにある日突然撤退を命令し、そのあわてぶりはみていてぶざまであった。あまりにもあわてて撤退したため多くの戦車だの武器庫だのの移動が間に合わず、後になって自分の武器弾薬をヒズボラなどに利用されないように空爆して破壊するというていたらく。

この撤退ぶりはどうみても遁走である。これをみたレバノンのヒズボラが喜んだのは言うまでもない。もともと理屈でものを考える輩ではないから、自分達がなんにもしていないのに敵が出ていったことを不思議に思うかわりにアッラーがなせる技とばかりにヒズボラは一斉にレバノンの南部イスラエルとの国境に集まりあのあたりの集落を占領してしまった。以来レバノン南部はヒズボラの勢力下にあったのである。

これがパレスチナのテロリストどもを元気づけたのはいうまでもない。ヒズボラがイスラエルを追い出せたなら自分らも同じことをやればイスラエルを追い出せると考えたわけだ。これがいわゆる第2インティファーダの始まりだ。

さて早送りして2006年。思った通りヒズボラはレバノン南部を拠点としてイスラエル攻撃をはじめた。この6年間でヒズボラはレバノン全体に12000個のミサイルを民家に配備してしまったという。シリアからの武器弾薬の輸入でヒズボラの武装は着々と進んでいたのである。

イスラエルとテロリストとの間の戦いで停戦条約がイスラエルの役にたったことは一度もない。イスラエルが圧倒的武力によってテロリストを叩き、テロリストが崩壊寸前になると常におせっかいな国際社会が口をだし、「もういい加減にしろ、十分犠牲者がでただろう、停戦しろ」と大騒ぎする。イスラエル国民のなかにも長年に渡る戦争に疲れて「もういいとにかくやめよう」という気持ちも出てくるので停戦となる。ところが国連はイスラエルには停戦条件の厳守をうるさくいうのにたいして、テロリストが条約を無視しても黙認状態。レバノンとイスラエルの国境には国連軍がずっと駐留しているが今回の拉致事件の時でも指一本動かしていない。

(2000年)6月18日、国連の安全保障理事会は、イスラエルの南レバノン撤退を確認する議長声明を採択している。続く19日にアナン国連事務総長は、現在約4,400人の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に第一段階として、約1,000人の増員を7月までに行うとする見通しを示した。その後も約2,500人の増員が実施され、同暫定軍は最終的に約8,000人の規模となる予定である。

国連はヒズボラ武装解除の決議も出しているが、UNIFILはいままでヒズボラがレバノン南部で着々と武装しているのを見てなにをしていたのだ? こんな奴らにイスラエルの平和を任せておいてはイスラエルはお陀仏である。

このことで十分わかるように結局停戦はテロリストの次の攻撃に備えた体制立て直しの時間稼ぎになるだけであって、何の解決にもならないばかりか、かえって戦争を長引かせ激化させ、結果的に双方の犠牲者をもっと増やすことになるのである。今回の戦争がそのいい証明だ。

この戦争はヒズボラの武装解除が終わるまで続けられなければならない。レバノンの民家に隠されたミサイルや武器弾薬の破壊、そしてヒズボラ戦闘員の駆除、それがすむまでは停戦などという言葉は忘れるべきである。

関連ブログ記事:
ヒズボラの罠

July 22, 2006, 現時間 11:54 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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戦争の犠牲者はレバノンにばかりいない

イスラエルの空爆によるレバノンでの被害は大きく取り上げられるが、この紛争が始まって以来千何百というカチューシャロケット弾がイスラエル圏内に打ち込まれており、標的がいい加減なこのロケット弾はおもにイスラエルのアラブ人集落に落ちている。昨日もこのロケット弾で犠牲になったアラブ人の子供の話がハーレツ新聞にのっていた。せっかくだから全文掲載しよう。(訳:adventureoftheultraworld)

3歳半のRabia Taluziと、兄で7歳半のMahmoudは昨日の午後、ナザレのSafafa地区の叔父さんの家から帰宅しているところだった。

通いなれた細い道を歩いているとき、空からカチューシャロケットが降ってきて、道に大きな穴を開けた。ロケット破片がまわりじゅうに飛び散り、二人の子供は殺された。
近所に住むHosni Sallahは現場に駆けつけた。「ものすごい爆発音が聞こえた。いつも子供たちが遊んでいるあたりで。駆けつけたら子供たちが倒れていた。ひとりはまだ息をしていたけど、やがて呼吸が止まった。街路が細すぎて救急車は現場まで入れなかった」
地域のラジオAl-Shams局では住民に救急車が通れるように街路を明けるよう呼びかけた。ショックで50名ほどが病院に運ばれた。

昨日までHome Front Command (イスラエル軍の一機関、テロやミサイルなど一般民衆を対象にした攻撃へ対処する部門)は、ナザレが攻撃されることはないだろうと思っていた。Home Front Command、国防省が使用する初期警戒システムが、警戒サイレンにつながっていなかったのもそのためであると地元自治体は言う。昨日の攻撃のあと、サイレンを早急につなぐことが決まった。ナザレ市のセキュリティ担当Mamoun Satiti氏はこう明かす「Home Front Commandはこれまで内々に『ナザレが攻撃されることはない』と話していた」。Home Front Commandはナザレ市の警戒装置をテストすると語る。

ロケット攻撃はナザレ市の住民に衝撃を与えた。昨日まで、ナザレの人は誰もヒズボラ(ナスララ)が自分たちを傷つけようとするとは信じなかった。
殺された子供たちの家の近くでは、街角で住民はヒズボラのミサイルの正確性について論議している。
「あいつらはただミサイルをぶっ放してるだけ。誰もそれがどこに着弾するなんかわからない。この街ではアラブとユダヤの間に違いはない。アラブの血とユダヤの血に違いなんかないだろ」
「ナスララは、アラブ人を殺害すると知っていたら、絶対こんなことはしない。でもときどきヒズボラのミサイルは的を外れてしまうんだ」

住民たちはどこに怒りをぶつけていいのかわからない。昨日のカチューシャで父親が怪我をしたFadel Sawalha氏は、リビングから割れた窓ガラスを見る。彼は怒っているが、慎重に言葉を選ぶ。
「俺が責めるのはオルマートとペレツ(イスラエル国防相)、ナスララの3名だ。オルマートとペレツを責める理由は、あいつらは、我々にとって初めての『将軍でない首相・国防大臣』なのに戦争を始めたから。ナスララを責める理由は、あいつは自分が弱くなったと感じているから、無差別にミサイルを撃ちまくっているからだ。そもそも兵士誘拐なんてするんじゃなかったのだ」

Taluzis一家はイスラエル国家への忠誠とナスララ擁護の間で引き裂かれている。従兄弟は言う「ユダヤ人の血とアラブ人の血に違いはない。双方砲撃を止めないといけない。君は僕にナスララを責めてほしいんだろうが、僕はそうしない。俺たちはあいつらと変わらない。あいつらが殺されるのなら俺たちも殺される、ということだ。僕はナスララに怒っていない」

Safafa 地区の住民の多くは1948年の戦争(第一次中東戦争)の結果、周辺の村から追われたブルーカラー労働者である。もう少しで彼らは難民キャンプに行くところだった。昨日この街を訪れたら、アラブのテレビとイスラエルのテレビを交互に見ては状況を調べようとしている人たちの姿が見れたはずだ。

「僕たちは問題を抱えている」近所の人が言う。僕らはここの市民であって、国のためによいことを考える。でも同時に、僕らは国のほかの人たちとは違う感情を持っている。僕らは国境の向こうの、違う民族に属しているんだ。そして国境の向こう側の光景には衝撃を覚える。僕らは双方が静かに暮らせる方法を見つけるのを待っている。」

どこで読んだか忘れたのだが、ナスララはこの子供たちを英雄の死を遂げたとたたえたそうだ。子供たちにその選択の余地はなかったのに。

テロリストは常に女子供や無関係な非戦闘員の影にかくれて攻撃をしてくる。そうしておいて無実の庶民が巻き添えを食うと攻撃をしてきた相手が悪いという。自分らが殺した非戦闘員への同情などかけらもない。罪悪感もなにもない。

この戦争が終わるためにはこういう奴らを殺す以外に道はないのだろう。

July 22, 2006, 現時間 12:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 21, 2006

映画韓半島ウソク監督の反日ぶり

アップデート: 下記参照

きのうも当惑する韓国の反日感情でちょっと紹介したとおり、反日映画韓半島が韓国で公開された。

韓半島』 監督:カン・ウソク、製作:シネマサービス、主演:チョ・ジェヒョン、チャ・インピョ、アン・ソンギ、カン・シンイル

南北統一の日が近づく近未来。だが日本は妨害に出て韓半島(朝鮮半島)を危機に陥れる。カルチャーセンターを転々としていた歴史学者、チェ・ミンジェ (チョ・ジェヒョン)はその荒波の渦に100年以上隠されて来た歴史の秘密を暴かなければならない責任を負うことになる。後輩の歴史学者イ・サンヒョン (チャ・インピョ)と勇気ある大統領(アン・ソンギ)も危機に陥った韓半島を救うために立ち上がる。

映画監督のカン・ウソク氏のこの映画に対する思い入れを夢庵風流日記さんが紹介してくれている。

この映画を撮ったのはカン・ウソク、「シルミド」を撮った監督なのだが、彼は次のようにハッキリ語っている。「なぜこんなに反日的に描いたのかと思われるかもしれないが、個人的な思いが強く作用した」、「日本人の政治的な妄言や不適切な表現は、いくら傷つけても大した抵抗はしてこないだろうという彼らの考えが現われている」、「映画監督ではあるが、個人的に(そんな日本を)映画の中でぎゃふんと言わせたかった。だから反日色が濃くなった」。 この映画、最後に悪の日本国を国際法廷に立たせることが目的とまで言い切っている。

ウソク氏のいう「日本人の政治的な妄言や不適切な表現」とは具体的に何のことをいってるのだろう。日本政府が日本領海における査察は自制しろと促したことか? 竹島のことは国際社会にもちだして白黒はっきりつけようといったことか?

朝鮮戦争開戦記念日に豊臣秀吉の話がでてくる自分んとこの大統領の「妄言」は棚におき、何をいってるんだといいたくなる。

だいたい私は芸能人や映画監督が自分の著名度を利用して政治活動をするのを見るのが大嫌いである。特にこの映画の場合韓国政府の肩入れがかなりあるというから、これじゃあまるで大本営政策のプロパガンダ映画といわれても仕方ない。

でも第二次世界大戦などおじいさんの時代になってるひとたちが、こうも日本を嫌うのは何故なのだろう。不思議でしょうがない。

いくら韓国映画が好きな人でも、この映画はボイコットすべきだろうな。

アップデート:

韓半島公開5日で163万人動員という記事を見つけました。(Rainbow Chaserさん紹介)

韓国型ブロックバスター『韓半島(原題)』が、公開5日目にして全国で160万人を突破した。

 『韓半島』(監督:カン・ウソク、製作: KnJエンターテインメント)の配給を担当しているCJエンターテインメントは18日、「今月13日に、ソウル121スクリーン、全国520スクリーンで公開された『韓半島』は、17日までで、全国観客数163万6000余人を動員した」と明かした。

 また、「この記録は、全国的に集中豪雨に見舞われている中、多くの観客が劇場を訪れた証拠」、「この勢いなら、今週末には200万人を軽く越えられるだろう」と伝えた。

 一方、15日に豪雨の中、大邱(テグ)地域を舞台挨拶に回った、チョ・ジェヒョン、チャ・インピョ、アン・ソンギ、ムン・ソングン等、『韓半島』キャストは、釜山(プサン)地域を回る等、プロモーションをさらに展開していく計画だ。 

これに関してRainbow Chaserさん曰く、

日本でもし、朝鮮を悪者にした映画なんて作ったら国内外からものすごいバッシングで、謝罪の気持ちだとか差別だとか行き過ぎたナショナリズムだとか軍靴の足音が〜とか言われまくって、ものすごいことになるんだろうなぁ。

なんというダブルスタンダード!

July 21, 2006, 現時間 6:26 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 20, 2006

救助費用は誰が払うのか?

20年ぶりにアメリカ軍海兵隊がベイルートに到着した。戦場にとり残されたアメリカ市民の避難を援助するためである。救援された市民たちはあたりまえだが不安と恐怖に疲れきっていた。そして救援が遅れたことへの怒りも隠しきれない。なかには救助用の船の船賃は個人負担だときいて激怒するひともいた。

戦争に巻き込まれたレバノンの人々には心から同情する。本当に戦争とは地獄である。しかし外国人が政情の不安定な国に住んだり訪れたりするのであれば、自分の身の安全を守る責任はまず自分にあるのではないだろうか。特に自国の政府がいかないようにと警告をしているレバノンのような国に行くのであればそれなりの覚悟が必要なはずだ。

アメリカ大使館で二日も三日もまたされたあるアメリカ人夫婦は大使館の職員の態度がぶっきらぼうで、避難計画がどうなっているのか全く教えてくれなかったことについて苦情をいっていた。私はビサの件などで日本のアメリカ大使館やアメリカの日本領事館で何度か書類の手続きをしたことがあるので、職員が不親切だったというのは信じられる。お役所の職員は平常でもそうなのだから、緊急事態ともなれば自分らもあわてているだろうし、やってくる市民に愛想をよくしている余裕などなかったのであろう。

しかし思うに、アメリカ人はあまりにも連邦政府になにもかも頼り過ぎるのではないだろうか。去年のハリケーンカトリーナの時も、危険が迫ってきた当初に自ら避難すればいいものを、上から強制避難命令が出るまで踏んばっていた人々が1000人も逃げ遅れて亡くなった。この時も本来ならば地元の市長や州知事にこそ救助の第一責任があるはずなのに多くの地元市民は自分らの代表の責任を問わず、ワシントンの連邦政府にこそ責任があるとし、市民を避難させる権限をもっていない大統領を責めた。

どうも私にはアメリカには個人責任という意識が薄れているように思えてならない。国の警告を無視してテロリストが支配する危険な地域を訪問しておきながら政府からの助けが遅いなどと文句をいうべきではない。その前にそんな危険な場所にのこのこ出かけていった自分の責任を考えるべきだ。よその国に自国からの助けが敏速にくると思ってるほうがおかしい。

無論政府は自国の市民をできる限り助けるべきではある。だが余所の主権国家でおきることをアメリカはコントロールできない。いくらアメリカ人だからといっていつもいつも敏速に援助できるという保証はない。最終的にはどこの国へ訪れるにしろ、自分の救出は自分の力に頼るしかない。

数年前に私はテレビのドキュメンタリーで、外国に住んでいて災害やクーデターなどの危険から命からがら逃げおおせた人々の話をみたことがある。これらの人々は宗教団体やNGOのボランティアのひとたちがほとんどだったが彼等に共通していえることは、いざとなったときにどのように脱出するかという計画を一人一人がもっていたことである。

彼等はいったん問題が起きた時、誰かが助けにくるのをまっていたり、当局からの指導をただじっとまていたりせず、自ら脱出作戦をたててそれに従って危機から脱出した。それというのも、彼等は地元の人々のためにつくす目的できたが、最悪の場合のこともきちんと頭にいれていて、普段から緊急の場合にどうすればいいかという脱出計画をもって、いざというときにそれに従ったのである。

危険な場所にいくのであれば常に周りの状況を正確に把握しておく必要がある。それでもふいをつかれて逃げ遅れたとしても、政府に文句をいうのはやめてもらいたい。

それから助けてもらったら、船賃くらいは払いなさいよ。

July 20, 2006, 現時間 11:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 19, 2006

当惑する韓国の反日感情

私の日本情報はどこで得るかというとこれがなんと浜村淳さんの、「ありがとう浜村淳です」という毎日放送のラジオ番組。私の出身は関東なので日本にいた頃はきいたことなどなかったのに、ここ数年インターネットのラジオですっかり浜村さんにはまってしまった。ははは、、

そんなことはどうでもいいのだが、本日の放送で浜村さんが韓国のノムヒョン大統領の異常なまでの反日ぶりに首を傾げておられた。このあいだの朝鮮戦争開戦56周年にあたる25日に歴代大統領は北朝鮮の脅威を述べるのが伝統となっていたのに、ノムヒョン大統領は突然豊臣秀吉の朝鮮侵略の話をはじめた。

「毎年、この日が来ると我が国の歴史を振り返って複雑な心境になる」と述べ、「例えば1592年、我が国は日本に踏みにじられ、あらゆる侮辱を受けた。中国からも2000年の間、何度となく侵略を受けた」と、豊臣秀吉が朝鮮半島を攻めた「文禄・慶長の役」までさかのぼって「受難の民族史」を強調した。

また韓国で公開された反日映画「韓半島」は韓国政府の御墨付きで韓国軍の全面的な協力があるなど、最近の韓国政府の親北反日ぶりは本当に当惑する。

『韓半島』 監督:カン・ウソク、製作:シネマサービス、主演:チョ・ジェヒョン、チャ・インピョ、アン・ソンギ、カン・シンイル

南北統一の日が近づく近未来。だが日本は妨害に出て韓半島(朝鮮半島)を危機に陥れる。カルチャーセンターを転々としていた歴史学者、チェ・ミンジェ (チョ・ジェヒョン)はその荒波の渦に100年以上隠されて来た歴史の秘密を暴かなければならない責任を負うことになる。後輩の歴史学者イ・サンヒョン (チャ・インピョ)と勇気ある大統領(アン・ソンギ)も危機に陥った韓半島を救うために立ち上がる。

共産主義の国、北朝鮮と手を結ぶのにこれまで韓国映画をたくさん買ってくれて韓国の観光産業をいっぺんに潤わせてくれた日本は敵に回すというわけね。うちの母などなんとかいう韓国人俳優のポスターを自家用車のダッシュボードにはりつけて毎日運転しているというのに、韓国映画界は日本様様ではないか、それがこの裏切りはなんだろう。

いや映画がこうなるのも指導者たるノムヒョンさんは、日本の拉致被害者の家族が韓国へいっても冷たい態度をとるし、韓国の拉致被害者家族への配慮もない。このあいだの北のミサイル発射だってノムヒョン大統領は日本やアメリカの反応が過剰だとすら批判していた。こうした大統領の態度には朝鮮日報の社説が強く批難している。

19日に開かれた安保関係長官会議において、盧武鉉大統領は北朝鮮ミサイル対策に関し、「実際の状況以上に過剰に対応したり、不必要な緊張と対決局面を作り出す一部の動きは問題解決にプラスにならない。特にわれわれが置かれた立場に照らして留意すべき部分だ」と述べた。

また、盧大統領は「現在は状況の本質を冷静に分析し、関連国の間で認識の共有を進め、根本的な解決のためのアプローチ方法を講究するのが何よりも重要だ」とも述べた...

しかし、一体何を指して過剰対応だとしているのだろうか。日本の首相が自国の領土を射程に収める北朝鮮のミサイルが発射されたのを受け、早朝から状況を点検したのが過剰対応だというのであろうか...

大統領は北朝鮮ミサイル問題に対し、関係国の間で認識を共有しなければならないと述べた。だが、北朝鮮ミサイル問題は韓国と北朝鮮を除けば、類例を捜し出すのが難しいほど関係国間の認識共有がうまくいっている。現在、ミサイル問題について独りよがりな変わった認識をしているのは韓国と北朝鮮だけだ。北朝鮮の「兄弟国」である中国さえも国連安保理決議案に賛成し、中国主席はこの決議案を支持するという意志を再度表明している。

大統領の発言は事実を正反対にひっくり返すものだ。現在、韓国が北東アジアでのけ者にされ、世界の迷子になってしまった原因は、韓国が北朝鮮ミサイル発射の第一の当事者であるにもかかわらず、拱手傍観で一貫してきたことにある。その結果、韓国と北朝鮮、言い換えれば「わが民族同士」を叫ぶ南と北だけが世界で孤立してしまったのだ。それにもかかわらず、大統領は世界の過剰対応が問題だとしている。

韓国にとっては日本やアメリカのほうが中国や北朝鮮などよりずっと頼もしい同盟国のはず。血がつながっているからなんていうくだらない感情に負けて自由主義を捨てるような危険をおかすべきではない。

私の同僚に以前韓国の非武装地帯で戦車を運転していた元米軍陸軍兵がいる。彼らの戦車にはアメリカ兵3人と韓国兵が一人乗り込むのが通常だったが、韓国兵はよく北朝鮮の兄弟に攻撃をしかける気はないといったという。それで私の同僚はもし打ち合いが始まったら最初に韓国兵を戦車から追い出すといっていた。敵をのせたまま戦争はできんからね。

しかしそんな韓国も今回の国連決議には日本がめずらしく背骨をみせたおかげで、諸外国の圧力に負けてしぶしぶながら同意せざるおえなかったが、これをうけて北朝鮮はすぐさま離散家族再会事業の中断を一方的に宣言した。

いくら韓国がご機嫌をとって北朝鮮を「我が民族」などと呼んでみて、北朝鮮は韓国など屁とも思っていないのであろう。ノムヒョン大統領のお人好しを利用して韓国を乗っ取ってやろうというくらいにしか思っていないはずである。北朝鮮の兄弟愛などしょせんこんなもんである。韓国は本当の味方をみきわめるべきだ。

July 19, 2006, 現時間 10:26 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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映画スーパーマンの帰還!

さて、一応カテゴリーに映画をのせていることでもあるので、昨日みたスーパーマン·リターンズについてちょっと書こう。

全体的にみて失望したというのが私の意見。これって偏見がかなりあるのかもしれないが、私は旧作のスーパーマンシリーズが大好きだった。特に主役のクリストファー·リーブスの魅力には惚れたもんだ。それに悪役のジーン·ハックマンや痩せてた頃のマーロン·ブランドなどに比べると新しいキャストはどうも目劣りしてしまう。

物語は前作シリーズから5年くらい経った後という設定ではじまり、ロイス·レーンはその間に同棲して一子までもうけてしまっている。5年も放っておいたのだから仕方ないのだが、スーパーマンはいまだロイスにぞっこん。ロイスも口では強気だがいまだにスーパーマンを慕っている。

しかし主役のブランドン·ルースは美形だがまったく魅力がない。マネキンをみているみたいに堅くて生身の人間という感じがまるでしなかった。それでロイスのケイト·ボスワースとの間に全くケミストリーというものが感じられない。かえって恋人のリチャード(ジェームス·マーデン)のほうがよっぽども魅力があって、あんなすてきな彼がいたら、ブランドンのスーパーマンじゃ危ないだろう。

特にスーパーマンとクラーク·ケントの差がほとんどないためあれではすぐに正体がばれてしまうだろうな。正義の味方で秘密の正体がある場合、正義の味方のかっこうよさに比べて、普段のキャラはかなりずっこけてるとか、女たらしだとか、臆病者だとか、何かメリハリのある特徴が必要。だから周りの人たちがみて顔かたちは似ているけれど「まっさかあ〜」と思わせるような格差があるわけだ。

ストーリーもかなりまったらで、全然手にあせ握るという感じではなかったなあ。やたら大仰な音楽がなりっぱなしで、ここがみどころです〜と無理矢理思わせるやりかたにはかえってしらけてしまった。

確か昔のスーパーマン2で、スーパーマンが力を失いどっかのコーヒーショップでヤクザなお兄ちゃんにこてんぱんにやられるシーンがあった。後に力を取り戻したスーパーマンが同じコーヒーショップで同じお兄ちゃんを今度はこてんぱんにやり返した時は観客席から歓声がわいた。

今回もロイス·レーンが危機一髪で救われるシーンやスーパーマンが危機に陥いりそうになったりするシーンが結構あったのだがどういうわけか危機感が全然つたわってこず、助けが来てもどうも感激しなかった。それに海に沈みかけた船を引っ張りあげるシーンでスーパーマンは船の上にのっていたので、彼はどうやって自分の乗ってる船を持ち上げることができるんだろう、なんてどうでもいいことを考えてしまった。

ミスター苺の採点は、昼間の割引券程度の出来ということだった。

July 19, 2006, 現時間 6:15 PM | コメント (1) | トラックバック (2)

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あてにならない国連軍

国連の平和維持軍がレバノンに出動するかもしれないというがでているが、やはり思った通りイスラエルの首相はかなり断固としてこの提案を拒否している。下記は18日付けのCNNから。

イスラエル首相、国際部隊展開に反対 戦闘継続を明言

エルサレム、ベイルート、サンクトペテルブルク──アナン国連事務総長とブレア英首相が17日、イスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラの交戦が激化しているレバノンに国際部隊を展開することを提案したことについて、イスラエルのオルメルト首相は反対姿勢を表明した。首相はレバノン軍がイスラエルとの国境地帯に展開することを提案し、ヒズボラの武装解除を求めている。

首相はイスラエル国会で演説を行い、ヒズボラに拉致されたイスラエル兵2人が無事解放されるまでレバノン攻撃を継続すると明言。イスラエル国民がロケット弾やミサイル攻撃にさらされながら生きることを拒否するとしたうえで、「人生には現実を見て『これでもう限界だ』と言わねばならない時がある。わたしは全ての人々に対してそう言いたい」と述べた。

先ほどフォックステレビのニュースで、イスラエルにいる特派員がイスラエルとレバノンの国境にある国連の基地を見せてた。特派員は国連の兵士はイスラエル兵たちが攻撃され殺され、二人の兵士が拉致されたのを目撃しながら指一本動かさなかったと語っていた。

イスラエルが国連の連合軍を拒否する理由は、いままでに国連の軍隊が戦って外敵からのイスラエルを守ってくれたことなどないからである。それどころか国連は間にはいってイスラエルのヒズボラ退治の邪魔になるのがおちである。

ほかの国の首相と違ってブッシュ大統領はイスラエルに停戦を促していない。それはブッシュ大統領はどのような停戦条約を通してみてもヒズボラがそれに従うわけがないと分かっているからだろう。イスラムテロリストのいう停戦とはこちらが撃つのをやめるかわりに向こうはもっと撃ってくるというパターンが普通だ。

ところでレバノンの国境はテレビの画面で見る限りかなり人口の多い民家が並んでいる。特派員の話ではヒズボラはその民家からカチューシャを飛ばしてくるのだという。民間人の間に隠れて攻撃してくるのもテロリストの常套手段だ。しかしそれを考えるといま報道されている200人の犠牲者のうちいったい無実で無関係のレバノン人はどのくらいなのだろうという疑問が生まれる。

もしイスラエル軍が陸軍をレバノンに出動させるとなると、私服を着て民間人の間に混じってしまうヒズボラをどうやってみわけるのだろう。アメリカ軍がイラクで抵抗軍やテロリストと戦うのと非常に酷似した難かしい戦いになりそうだ。

July 19, 2006, 現時間 3:50 AM | コメント (1) | トラックバック (1)

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ゲーム感覚でする戦争

どうもここ数日のアメリカや日本のメディア報道をみていると、同じパターンに気が付く。それはイスラエルの勢力がヒズボラに比べて不均衡に優勢だから不公平だというのである。人によってはイスラエルの犠牲者よりもレバノンの犠牲者のほうが多いからイスラエルが一方的に悪いのだという訳の分からないことをいったりする。

これがサッカーの試合ならイスラエルチームの選手は11人だがパレスチナチームは6人というのであれば確かに不公平だ。しかしこれは戦争だサッカーの試合ではない。(サッカーの試合でも圧倒的に強いブラジルチームと日本が試合をする時はブラジルチームは9人でやるなんてルールも存在しないから、全く均衡な試合などスポーツでもありえない。)

戦争の目的は味方の被害を最小限におさえて相手の損害を最大限にして勝利をおさめることにある。いったいどこの世界に敵と互角の戦力で戦わなければならないなどという規則があるというのだろう。そんな規則はジニーバ協定にも書かれていない。

自国に圧倒的優勢な戦力があるのに、敵にあわせて互角の戦闘をして味方の被害を増やすような司令官がいたら今すぐ切腹してもらいたい。戦争をゲーム感覚でするひとたちの思想にはどうもついていけないな。

July 19, 2006, 現時間 12:00 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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日付け → →July 18, 2006

応戦が不均衡だって?あったりめえだ! 悪いかよ!

イスラエルのレバノン攻撃について世界各国でデモ行進が起きている。ドイツのベルリンではイスラム教徒が集まって「イスラエルに死を!」「シオニストに死を」と唱えている。

レバノンにおけるイスラエルの攻撃は世界中に波紋をひろげている。

世界を半周してニューヨークではイスラエル支持のデモ行進が行われ、参加者は叫んだ。「レバノンに死を!」「イスラムに死を!」

国連のイスラエル大使ダン·ギラーマン氏はイスラエルが自分らが求めない攻撃に対する自己防衛を他国が認める以外に道はないとはっきり語る。(訳:カカシ)

「わが国が不均衡な軍事力を使っていると唱える国々に告ぐ。あったりめええよ! (おれっち江戸っ子でえ!)もしあなた方の都市が空爆され、あなた方の市民がわが国の市民が経験しているような恐怖におとしいれられたならあなた方はもっとひどい強大な力で応戦しているだろう。」

いよ! 待ってました! ギラーマン屋、日本一、、じゃない、中東一! 威勢がいいねえ。大向こうからかけ声が飛ぶよ!

カカシ注:
上記の翻訳にかなり私の自分勝手な装飾があったことをお詫びします。大使ともあろう人が「あったりめええよ」などと言うわけはない。正しくは「まさしくその通りですとも。」 という感じだと思う。また括弧内の江戸っ子云々は私の創作。 ただ彼の悪びれない開き直った態度を表現する言葉使いにちょっと迷った。

July 18, 2006, 現時間 12:52 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 17, 2006

有り難迷惑レバノンの国連軍派遣

今日、イギリスのブレア首相と国連のアナン会長が激化するレバノンの状況を緩和するため、国連軍を送るべきだという話をしたときいて私はとんでもないと思った。(浮世絵さん紹介

ブレア首相は記者団に対し、「われわれが停戦を図る唯一の方法は、国際部隊を派遣し、(ヒズボラの)対イスラエル攻撃とイスラエルの対ヒズボラ攻撃を中止させることだ」と述べた。

まず私はイスラエルとヒズボラが今の段階で停戦しなければならない理由があるとは思えない。停戦をして得をするのは圧倒的に負けているヒズボラほうでイスラエルは拉致された兵士を取り戻すこともできず、レバノンにむやみやたらに攻撃したという汚名だけを負わされてしまう。ここまでやったからには兵士を取り戻すか、それができなければズボラの撲滅を達成するべきだ。そうでなければ世界の反感を買ってまで行った武力行使の意味が全くなくなってしまう。浮世絵さんはもう誰かが終息させるべきだとおっしゃているが、私はまだまだ終息には時期早尚だと考える。

それに国連軍なんていってもロシアだのフランスだのが混ざっていれば、ヒズボラのイスラエル攻撃は黙認、イスラエルのヒズボラ攻撃は阻止されるというイスラエルにとっては迷惑しごくな結果になりかねない。「停戦」など単にヒズボラの体制回復の時間稼ぎに利用されるだけである。

それにレバノンに国連による平和維持団を派遣などということをきくと、これは完全に1980年代前半のデイジャブーである。(デイジャブーとは同じことが前におきたような気がする幻想のこと)

1982年にイスラエルはレバノンに攻め入ってシリア軍やPLOと戦った。そこへレバノンとイスラエルの停戦を平和的に維持させるいう目的で国連軍が派遣された。ここで派遣されたのはアメリカ合衆国、イギリス、フランス、イタリアなどである。しかしこの多国籍国連連合軍はヒズボラなどの自爆テロによってさんざんな目にあっている。

特にアメリカはベイルートにある大使館が1983年4月に自動車爆弾で爆破され60人が死亡120人が負傷したのに続き、同年10月には海兵隊とフランス空挺隊が共有していた宿舎へ爆弾をつんだ軽自動車がつっこみ、米海兵隊員241人、フランス空挺隊員297人が殺されるという悲劇を経験している。

結局国連軍はテロリストの攻撃に耐えかねて1984年にぶざまに退散してしまったのである。どうせ今回も1983年の二の舞いを踏むのが落ちである。平和も保たれていないのに敵の攻撃に圧倒されて退散するくらいなら、出動などしないほうがよっぽどもまし。

イスラエルにとっては国連のこうした動きは大迷惑といわざる終えない。

July 17, 2006, 現時間 6:04 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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日付け → →July 15, 2006

ハマスとヒズボラ中東市民の冷たい反応: その3

シリアの場合

シリアのアサド大統領は父親の代と違ってそれほどその勢力は強くない。特にハリリ氏暗殺の大失態でレバノンを追い出されるはめとなったことで、アサド大統領政権はかなり軍部から信用を失っている。

ここで拡大する中東の戦争についてシリア人で今はアメリカに住むアマー·アブドゥルハミッド(Ammar Abdulhamid)さんの意見を紹介したいと思う。(氏の名前は長いので、氏の書いているブログ名アマージを呼び名に使わせてもらう。)

アマージさんはシリア政府は常に国家の解放と独立のためにシリア国民が努力しなければならないと呼びかけているが、それは実は国民の目を外敵に向かせることで国内での腐敗や敗退から目をそらさせるのが目的なのだと語る。だから氏はイスラエルが何もかも悪いのだというレトリックを信じたことはないという。(カカシ注:アマージさんの文学的な英語を訳する力は私にはないので、だいたいの意訳をさせてもらった。)

我々の目の前にある問題はシリアやイランの道具としてハマスやヒズボラが国の解放のためにと紛争を起こし、我々の多くが歓声をあげながら従うのであれば、それは地獄への行進となることだ。アサド大統領による紛争の新しいラウンドは我々の滅亡を意味する。私はこれまでシリアがイラクのような運命をたどることを避けられる希望をもっていた。だがもうそれは不可能であることははっきりした。

1980年代にシリアがイスラエル攻撃から生き延びたのは奇跡ともいえる偶然の出来事が重なったからで、決してシリアが勝ったとはいいがたいというのに、アサドはまた20年前の歴史を繰り返そうとしている、シリアはあの時の経験から全くなにも学んでいないとアマージ氏。

希望的観測は別として、今回のラウンドでイスラエルが負けるとは思えない。レバノンでおきていることは今となってはもう避けられないシリアでの紛争への序章である。この紛争は数多くの悲劇と惨事を我々市民にもたらすことになるだろう。

人によっては違った見解をもつだろう。彼等はアサドやムラーたちが真剣な競争相手として立ち上がり、アメリカやイスラエルに恥を書かせたと思うかもしれない。だが私は敬意をもって反対する。だが誰が勝利者となろうとも、結局我々市民が一番ひどい目にあわされることになるのだ。

中東市民の冷たい反応: まとめ

これまで中東の支配階級はなにかあるごとに、イスラエルを持ち出すことで国内の問題から国民の目をそらすことに成功してきた。だが、私が紹介した一連の人々の意見からもわかるように、中東の市民たちは自分らの生活が苦しいことが何もかもユダヤ人のせいだという政府の言い訳をそのまま信じないようになってきている。

ことあるごとにイスラエルを指差して「ジュー!」と騒げばなにもかもおさまる時代は終わったのである。もしこの紛争がもっと拡大し、イランが戦争に加わり、アメリカがイスラエルの応援にかけつければ、中東の宗教国家はすべて崩壊するであろう。結果的にはそれは世界にとっていいことになのかもしれない。だがその経過にどれだけ多くの無実の市民や戦闘員が犠牲になるのか、それを考えると恐ろしい。

関連ブログ記事:
「ぼくら党」の言論ブログ
時事チップス


July 15, 2006, 現時間 8:50 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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ハマスとヒズボラ中東市民の冷たい反応: その2

さてではレバノンのヒズボラだが、なぜここ数年全くいざこざを起こしていなかったイスラエルに突然攻撃をしかけたのか、これにはレバノンにおけるシリア勢力衰退の背景がある。

みなさんもご存じと思うが、2005年2月にシリアのアサド首相がヒズボラに命じてレバノンの元首相ハリリ氏を自動車爆弾で暗殺するという事件があった。シリアはイスラエルがレバノンを撤退して以来ずっとレバノンを占領しており、レバノンにはヒズボラをはじめシリア占領軍が大手をふって歩いていた。

しかし、この事件がきっかけでそれまでたまっていたレバノン市民の反シリア軍への反感が爆発し、あちこちでシリア撤退を要求するデモがおき、シリアは一部の諜報機関を残してほとんど軍を撤退させるというところまで追い込まれていた。レバノンではハリリ氏の息子が立候補するなどして新しい選挙が行われたが、シリアの手先であるヒズボラの民兵たちはレバノンに居残りその武力を利用して新政府にも多くの議員を当選させている。レバノンにおいてシリア勢力が衰えたといえどもヒズボラの政治力はまだかなり強い。

ヒズボラがなんとかレバノンで人気を取り戻そうとしていることに関して、イスラエルに留学しているというadventureoftheultraworldさんが某掲示板で面白いことを書いている。

シリアはレバノンのハリリ首相暗殺でそれぞれ国連でかなり追い詰められている。一方、ヒズボラもレバノン国内に「いい加減ヒズボラを武装解除せよ」という世論があって、困っていた...

ヒズボラに一発やらせて、シリアとイランから目をそらせようという魂胆でしょう。今までの中東各国のひとつの行動パターンと一緒ですよ。「困ったときはイスラエル相手に事を構え、『敵はイスラエルである。われわれは分裂している場合じゃない!』って煽ることで、自分たちの危機を回避する」っていう。

しかしレバノン市民にしてみれば、いままでイスラエルとは何の争いもおきずに平和だったのに、ヒズボラのばかどものおかげでとんだはた迷惑を被ってしまったというのが本音だろう。レバノン市民が今度の攻撃で一方的にイスラエル人が悪いとは思っていないことは昨日も紹介した通り。

我々は皆有罪だ。我々全員がだ。緊急ハイワーワタニ議会だって???? 私は笑うべきか食卓の上に内臓を吐き出すべきかわからない。皆に告げておく。我々はおびえている。我々の命がかかっているのだ。我々の国はもう終わりだ。でもこれは皆我々が悪いのだ。我々ひとりひとりの責任だ。この輩を選挙で選び彼等に憎悪と殺伐な理想で自分勝手にふるまう温床を与えてしまった。そしておびえて硬直し誰かにせいにする以外になにもできないのが我々だ。(中略)我々には誰にも文句をいえた義理じゃない。

彼はレバノン市民がヒズボラの愚連隊を政治家に選んでしまったのだからイスラエル攻撃には自分らにも責任があるといっているのである。しかしレバノンの人々には気の毒なことだ。今日も今日とて彼等はイスラエルから猛攻撃をうけている。

ここで肝心のシリアなのだが、イスラエルはレバノン政府にも今回の攻撃の責任はあるといっているが、その背後にシリアがいることは間違いないわけで、イスラエルの攻撃がシリアまで及ぶ可能性は十分にある。それではこれについてシリア人はどうおもっているのであろうか?

それについては次に続く。

July 15, 2006, 現時間 6:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ハマスとヒズボラ、中東市民の冷たい反応: その1

ことイスラエル関係の記事になると、どうしても反イスラエルの世論ばかりが取りざたされる世界の主流メディアだが、当事者であるアラブ諸国ではなにもかもイスラエルのせいだという考えはそれほど普通ではない。これは決してイスラム教徒らの間でユダヤ人に対する偏見が減っているとか、イスラム教徒の大半がユダヤ人の主権国家であるイスラエルが存在することを快く思っているという意味ではない。

ただ教養ある人々の目には、自分らの政治家たちが自分らの不能で国内政治をきちんと営めず国内からの批判がたかまると、イスラエルを持ち出してごまかそうとする行為が丸見えなのである。

パレスチナではガザからイスラエル入植者が撤去することでパレスチナは初めて自治をする機会を持った。ここでパレスチナ市民たちはイスラエルに妨害されずに平和にすむことができたはずなのに、彼等のしたことといったら不能なハマスを政権にえらび、せっかく出ていってくれたイスラエルに何千ものロケット弾をうち続け、あげくのはてにイスラエル兵を拉致してイスラエル軍を呼び戻してしまうというばかさ加減。いい加減近隣諸国のイスラム教徒らもこのハマスの愚行にはあきれている。(kokunan_jerusalem678さん紹介)

サウジのコラムニスト アル・スウェィダン(Yusuf Nasir Al-Suweidan)はクウェート紙Al-Siyassaに「ケレム・シャロム分岐点の犯罪」と題する論評を寄稿した。これは、2006年6月25日ハマスがこの分岐点(検問所付近)を攻撃し、イスラエル兵ギラッド・シャリット伍長を拉致した事件である。筆者は、この犯罪行為でパレスチナ独立の夢はまた遠のいた、パレスチナ人は銃をおき、エネルギーをパレスチナ社会の建設に注ぐべきである、と論じた。

アル・スウェィダン氏はハマスによるイスラエル兵殺しと拉致は国際法に違反する犯罪であるとし、この行為はかえってパレスチナ庶民の身に危機を及ぼし、せっかく解決しかけていたイスラエル/パレスチナ問題が振り出しにもどってしまったという。ハマスはこの事件で自分らが大勝利を得たなどと騒いでいるが圧倒的に優勢なイスラエルの勢力がこの冒涜行為をみすみす羊のように黙って受け入れるはずがない、イスラエルの反撃はパレスチナ崩壊にすらつながるだろうと予測している。

イスラエルは今回のケレム・シャロム分岐点攻撃に対して、おとなしい羊の如くに振舞い、人畜無害の反応しかしないのだろうか。もしそう考えるなら、突拍子もない幻想である。この攻撃の直後、分岐点は閉鎖され、イスラエルの部隊が戦闘隊形を以てガザに入ってきた。これは昨年9月のガザ撤収以来最大の軍事行動である。イスラエルの決意は固い。三つの条件がクリアーされなければ、数時間内にガザ回廊へ侵攻するとみてよい。その条件とは、第一に拉致されたイスラエル人の釈放、第二はカッサムロケットの発射中止、そして第三が、テロ組織のインフラ潰滅である。

そしてこのガザ侵攻が実現してしまえば、すべてが振出しに戻るどころの話ではなくなってしまう。新しい現実がつくられてしまうからである。状況は振り出し地点をはるかに越えて後戻りしてしまう。追放、人口構成の変更等が話し合われ、その計画がすぐに実行に移されるかも知れぬのである。そうなれば、パレスチナ人の国家独立の夢は過去のものになってしまうだろう…。

スウェイダン氏がこのコラムを書いた時点ではイスラエルの反応はまだ激化していなかったが、氏が語るようにイスラエルの反応は常識のある人間ならだれでも予測できたはずである。氏はさらにハマスがガザでしなければならないことはテロ行為ではなくパレスチナの統治のはずだと語る。

パレスチナ諸機関がイスラエルのガザ撤収に正しく対応しなかったことに、そもそも間違いがある。剣をうち直してパレスチナ社会の建設に必要な鋤、鍬、ペンに変える必要があるのに、彼等は全く読み違えてしまった。経済開発、文化、社会の発展等が一番大切なのにである。テロ組織は、テヘランの聖職者やシリアのバース(党)政権の資金援助をうけ、それに踊らされながら、撤収をくいものにした。そして(人民は)、川から海までの全面解放といった空虚なスローガンや妄想に踊らされている。飢えて絶望的な貧しい人民が、腹のたしに全然ならぬ文句を唱えているのだ。今(人民に)必要なのは食料、医薬品、衣服その他生活の必需品なのである。自爆用の爆薬ベルトや、自動車爆弾、そして「おめでとう、おお殉教者よ、黒い瞳の処女達が君を待っているぞ」といったスローガンはいらないのだ。

むろんそんなことをハマスにできれば苦労はない。彼等には最初からそんな能力もないし意志もない。生まれた時からイスラエル憎し、ユダヤ憎しの教育しか受けていないのだ。イスラエルを攻撃しユダヤ人を殺す以外なにをして生きていけばいいのか分からないのである。そんなバカ庶民に経済開発だの文明開化だの期待するほうが酷というものだろう。

さてハマスの連中には何も期待できないとしても、いったいヒズボラはどうなっているのか? ハマスはまだこれまでの勢いというものがあるからイスラエルを攻撃し続けるというのも愚かだが理解できる。だがヒズボラとイスラエルはもうずっと戦闘状態になどない。イスラエルがレバノンから撤退して20年はたっているのではないか?いったい何が苦しくて今さらイスラエル攻撃などにおよんだのだろう。これについては次に続く。

July 15, 2006, 現時間 1:52 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ミサイル迎撃システムは効果あるのか?

日本のブログを読んでいて面白いなあと思うのは、右翼で日本は武力強化をすべきだと語る人たちも、左翼で軍事強化に反対するひとたちも、同じように意見が一致するのが、アメリカが開発したミサイル迎撃システム(MD)は効果がないという点である。

私は今年初め数カ月ハワイに出張していたのだが、そのとき米海軍がハワイ近海でミサイル迎撃システム(MD)の実験を成功させたという話をきいた。ちょうど私が真珠湾を訪れた時、日米合同訓練が成功し乗組員が真珠湾にかえってきたところで、日米の記者団が船から降りてくる乗組員にインタビューをしているところに行き渡ったことがある。

アメリカではMD実験大成功ということで、軍関係の新聞などでは結構騒がれていたので、私はMDはかなり信用のおけるシステムだと考えている。具体的にMDを使うのは能率的なのかどうか、某ニュースグループで私がお世話になっている桂木さんの説明をここで引用させていただこう。

撃墜率のほうはソフトハードとも湾岸戦争の時の比ではなく、インテリジェント能力の劣る北朝鮮のスカッドに関してはかなり効果的なようですね。これも国力の問題になってきますが、盾と矛の開発競争にどこまで対応できるかと言うことが核心になってきます。この点で、北朝鮮にロシア中国並みの開発能力を求めるのは現実的ではないでしょう。

よって、現状のMDは北朝鮮の弾道ミサイルに関しては効果的だと思われます。もちろんいつの時代でも戦術的奇襲と言うのは可能で、能力はあっても危機対応がされていなければ古い兵器でも効果を挙げてしまうわけですが。

さて、対ミサイル迎撃手段はソフト的なものとハード的なものがあり、インテリジェントなミサイル(トマホーク等の巡航ミサイル)はソフト的な(チャフ、ジャミン等々・・・)迎撃が有効ですが、頭の悪い北朝鮮の弾道ミサイルのようなものは直接的にハードな手段(迎撃ミサイル等)で打ち落とすしかありません。

これに関しては現状北朝鮮レベルの弾道ミサイルに対する備えはかなりのものがあるようですが、迎撃兵器が有効であることと国としてのミサイル防衛が有効かどうかはまた次元の異なる話になります。それは国としてのインテリジェントの問題であり、ロジステックの問題であるからです。

つまり、
・ミサイル発射の兆候を事前につかんで危機管理レベルを即応体制に上げられるか。
・米国との情報共有体制の効率が発射探知から迎撃ミサイルの発射までの時間が着弾までの短い時間で出来るか。

また、
・現実問題として、発射されるミサイルに対応するだけの迎撃ミサイルを予算的な面で配備可能なのか。
・配備が決定されたとして、その生産は高度なシステム製品であるため調達は長期にわたる。
と言う問題があって組織的で政治的な話になってしまいまうわけです。

物理的能力においてはこと北朝鮮のミサイルに対する防衛はかなりの程度可能であるにもかかわらず、費用対効果と言う政治を巻き込んだドラスティックで生臭い話によって実際の防衛力は穴だらけという事態になってしまいます。もちろんやらないよりはやったほうが良い訳なんですが。

MDのミッドコースでの迎撃は基本的に成層圏外の宇宙空間なので極至近距離でない限り火薬等の衝撃波や高温ガスの効果は望めません。で、考え方としては物理的にぶつけて破壊すると言う考えが主流です。

散弾銃のようにある加害範囲に包み込むわけですが、弾道ミサイルのノーズコーンは再突入の関係もあって頑丈で、生半可なタイミングでの爆散は効果がないケースが多いのです。前方からその微妙なタイミングで爆発させる困難さと破片による加害効果の不十分さから、「弾頭を持ったミサイルでなくともよい」と言う考えのようですね。
弾道ミサイルも迎撃ミサイルもミッドコース迎撃の場合はかなりの残速を持っていますので、ぶつけたほうが確実で、もちろん当てるのは非常に難しいわけですが、それでも爆散効果の微妙なタイミングをとるよりはましみたいです。イージス艦のSM‐3の弾頭は赤外線追尾機能を持った運動弾頭のようですね。

パトリオットのPAC2までは近接信管方式でしたが、PAC3は直接衝突する方式に改められています。

北朝鮮からミサイルがアメリカに飛んでくるまでには、比喩的にも現実的にも時間がかかるが、日本は近すぎるから時間がない。今の状態では先制攻撃は無理だし、ブーストフェーズで撃ち落とすことが憲法上許されるのかどうかも分からない。とにかくこのシステム開発には真剣に取り組む必要がありそうだ。

July 15, 2006, 現時間 6:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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拡大する中東戦争

昨日イスラエルの軍艦とエジプトの商船がヒズボラの空爆によって打撃を受けた。これに伴いヒズボラはイスラエルに公開戦争の宣戦布告をした。 (訳: 英語ニュースを読んでみよう)

イスラエルの軍用機がレバノンから世界へのリンクを1つ1つ壊し、イスラムゲリラグループのリーダーの本部と故郷を破壊したあと、ヒズボラは金曜日に爆薬を装備される無人航空機をイスラエルの軍艦に衝突させ、それを燃え上がらせた

ベイルートの地中海の海岸沖の軍艦への攻撃は、ヒズボラがロケットと迫撃砲を新しい武器として備蓄に加え、それをイスラエルに対して使ったたことを示した。

イスラエル軍は、それが帰途についたあと、船がひどい痛手を被って、後で何時間も燃えていたと語った。アルジャジーラテレビはイスラエル軍隊が4人の行方不明の水夫を捜していると伝えてたが、船のクルーに関する詳細はなかった。

「あなたは公開の戦争を望みました、そして、我々は公開の戦争の準備ができています」と、ヒズボラリーダーSheik Hassan Nasrallahがテープ録音された声明において言いました。彼は、ロケットでイスラエルの中により深く襲いさえすると公約した。

APの記事では詳細がないが、この時エジプトの商船は同じ無人航空機(UAV)から発射された対戦車用ミサイルによって攻撃されている。ここで注目をしなければならないのは、ヒズボラが使った新兵器が無人航空機(UAV)であり、しかも同時に二つの船を攻撃することができる性能の高いものであるということである。ヒズボラがこのような高度な武器を独自に持っているというのは信じがたい。このような新型武器を開発しテストまで行いながらすぐとなりのイスラエルに気が付かれないはずはない。背後にイランの革命軍が関わっている可能性が非常に大きくなってきた。(カウンターテロリズムブログ

またシリアはシリアでヒズボラを完全に支持すると表明している。イスラエルに開戦宣告をしたヒズボラを全面的に支持するということは、シリアもまたイスラエルとの公開戦争の準備ができているということになる。ここまでいわれてはイスラエルもシリアまで攻め入らなければメンツ丸つぶれだ。

しかしシリアと戦争をやれば、イランとも戦争になる。イスラエルの武力を持ってすればシリアとイランの連合軍を簡単に妥当することができるだろうが、イスラエルのオルメルト首相がイスラエル内部でどれだけ政治力をもっているのか、そして彼にどれだけ度胸があるのかこれはまだ完全に未知数だ。

そしてそうなった時アメリカはどうするのか、これもまだはっきりしていない。

関連ブログ記事:

海外ニュースより

July 15, 2006, 現時間 4:39 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 14, 2006

北朝鮮ミサイル実験の意外な恩恵

私はもともと日本の防衛は弱体すぎると考えてきたほうなので、日本が軍事力を強めるべしとか、北朝鮮に経済制裁を加えるべしという意見にはそのやり方云々は別として、ほとんど賛同できる。極右評論の瀬戸さんのご意見などはただ単に軍事強化を唱えるだけでなく、なぜミサイル迎撃システムを日米共同で開発する必要があるのか分かりやすく説明してくださっている。

現在、核兵器は確かに安価な最終兵器とされてきたが、この核兵器を保有するだけではテロリスト国家には対抗できない。勿論、核兵器も必要だが、核弾頭の迎撃システムの開発もまた不可欠なのである

現在、この迎撃システムの完成を目指して共同開発しているのは、米国、日本、台湾などである。日本の科学技術がなければ米国一国だけでも開発は不可能とされている。

核を持って威嚇をするような国に対して、これを撥ね退けるには、同じような核の保有だけでは抑止にはならない。核兵器と迎撃システムを完成させてこそ、真の国防体制が構築されるのである。

だが、北朝鮮のような脅威を目の前にして、日本が国防強化をすべきではないと語る人々の意見にも意外と、なるほど〜と思う部分があるのは面白い。

まずは日本がアブナイ!から、、

安部官房長官、額賀防衛大臣、麻生外務大臣をはじめとする政府の一部の者が、声高に北朝鮮に対してでだけでなく、中国や韓国への批判を行なったり、制裁を強めたり、日本の軍事力を強化したりしようとしている...

ここは「千載一遇のチャンス!」とばかりに、今まで言いたかったりやりたかったりしたのに、野党や国民や他国の反応を気にして控えていたことを、ここぞとばかりに表に出しているように思える。今なら国民やメディアもあまり文句は言わないだろう。逆にメディアの一部は、ミサイルや核の脅威をあおってくれている...

私には、一部の者が今回のミサイル実験を「待ってました」とばかりにとらえて、ある意味では、喜々として対応しているようにさえ見える時があるほどだ...

また防衛庁は、8日には来年3月に予定していた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備を年内に開始するほか、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)も含めた全体計画の本格稼働を、予定の2011年度から早めることを発表した。

日本は、米軍再編成に合わせて、できれば2010年ぐらいまでに憲法改正を行ない米軍と自衛軍が協力して日本やその周辺地域を共同して防衛を行なう計画を立てている。私は軍事や安保については詳しくないのであるが、その方面に詳しい人によれば、もうその後の青写真もすっかり作られており、今後は共同で軍事演習を行ないながら、その時が来るのを待っているだけなのだという。

だから、今度の北朝鮮のミサイル実験で、武器調達の計画を早めることができるかも知れないのは、ある意味で、願ったりもかなったりの面があるのだ。

私はこのブログの著者mew-run7さんのこの分析は全く的を射たものだと思う。もっともmew-run7さんは、与党のこのような動きは北朝鮮のミサイルなんかよりも日本にとっては脅威なのではないか、というご意見で、そこが私とは全く意見が異なる点である。

私は北朝鮮の脅威を言い訳にすることで日本が憲法を改憲し軍事強化ができるのであれば、これは歓迎すべき出来事だと考える。

2年ほど前だったろうか、私は日本人の集まる某掲示板にて日本の国防強化を唱えたことがある。その時そのトピックに集まっていた人々のほとんどが、北朝鮮や中国の脅威を唱える私や他の保守派の人々を被害妄想だとののしった。もしあのような考えが日本では普通だったのだとしたら、いくら政府がミサイル迎撃システムだの北朝鮮経済制裁だのを唱えても国民の支持をえられたかどうか疑わしい。

だからもし今回の北朝鮮のミサイル発射実験が日本に正しい危機感を与えて国防強化の踏み台になるというなら、これはよいことだと思う。本当をいえば、何十人という日本国民を拉致して涼しい顔をしている北朝鮮にいままで経済制裁もできなかったということ自体おかしいといえばおかしいのだが、、、

北朝鮮のミサイル実験そのものは北朝鮮にとってはあまり良い結果を生んだとは思えない。だが、このミサイル実験によって日本や欧州が自分らの国防の不十分さに気が付き、軍事強化につとめる役にたったということで、おもわぬ恩恵があったといえる。

July 14, 2006, 現時間 5:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イスラエル空爆を受けて、、レバノン市民に聞こう!

ヒズボラのおかげでとんだとばっちりを受け、イスラエルからの空爆を受けているレバノンに市民たちは今の状況をどう考えているのだろう。私はレバノンの人々には強く同情する。イスラエルのやっていることは理解できるが、レバノンはシリアに長年占領されており、ヒズボラが政府に関与しているとはいえ、多くのレバニーズはキリスト教徒だし、いってみれば犠牲者でもある。

さて、アメリカの元陸軍特別部隊の兵士だったブラックファイブがいくつかレバノンのブロガーの意見を紹介しているので、こちらでもちょっと読んでみたいと思う。(訳:カカシ)

我々は皆有罪だ。我々全員がだ。緊急ハイワーワタニ議会だって???? 私は笑うべきか食卓の上に内臓を吐き出すべきかわからない。皆に告げておく。我々はおびえている。我々の命がかかっているのだ。我々の国はもう終わりだ。でもこれは皆我々が悪いのだ。我々ひとりひとりの責任だ。この輩を選挙で選び彼等に憎悪と殺伐な理想で自分勝手にふるまう温床を与えてしまった。そしておびえて硬直し誰かにせいにする以外になにもできないのが我々だ。 (中略)我々には誰にも文句をいえた義理じゃない。

Welcome to My Lebanese Dream

下記はレバノンのインターネット掲示板に載った意見。(訳:カカシ)

私は恐くて仕方ない。こどもの頃防空壕ですごした日々のようだ。私の周りのひとたちの気持ちはとても表現できない。「みんなヒズボラが悪い」「イスラエルのせいだ」「(レバノン)政府のせいだ」ハッキリ言って、私は誰のせいでもかまわない。罪のない市民や子供や家族全員が殺されたらそんなこともうどうだって関係ない。 (デリリアス)


私は心の底からいわせてもらう。戦争はもうたくさん。死も破壊ももうまっぴら! 地獄から舞い戻ったヒズボラに呪いあれ! この破壊もこの死も、イスラエルのせいではない! すべてお前ら(ヒズボラ)のせいだ。呪われよ! (略)

私はイスラエルとの平和を望む。今! イデオロジーなんかどうだっていい。地図のどこに線をひこうとかまわない。お前らの宗教なんかどうでもいい! 平和を今!(ボブ)

ことイスラエルとイスラム社会との戦いとなると、なんでもかんでもイスラエルが悪いという意見が大半を閉める国際世論だが、イスラエルから直撃を受けているレバノンの人々は冷静に誰が本当の悪者なのか理解されているようだ。

イスラエルとレバノン市民が手を組み一緒になってヒズボラと戦うのが理想なのだが、いったいどうなるのだろう。

July 14, 2006, 現時間 1:17 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 13, 2006

風が吹けば桶屋が儲かるじゃないが、イスラエルとシリアが戦争したら、、、

パレスチナのハマスがイスラエル兵ひとりを拉致したことで始まったこの紛争は意外な方向へ展開してきている。

昨日レバノンのヒズボラがイスラエルを攻撃し、イスラエルがレバノンに応戦をはじめたニュースはみなさんもご存じのとおり。しかし今日になってヒズボラがイスラエル国内にロケット弾を打ち込んだというニュース(英語)がはいってきた。(訳:カカシ)

ヒズボラはロケット弾を無数にイスラエル北部に打ち込み、イスラエル市民二人が死亡、95人が負傷した。

木曜日にミサイルが二発ハイファの港に落ち、ハイファはレバノンの国境30kmに渡る浜辺であることから、イスラエルはヒズボラが攻撃を「大幅に激化」させていると責めている。ヒズボラはイスラエルの第三の大都市であるハイファに向かってミサイルを打ったことを否定している。この攻撃ではけが人はでなかった。

ところで、このミサイルを打ったのが、レバノンのヒズボラではなく、シリアのヒズボラである可能性もあるようだ。もしミサイルを打ったのがシリアの差し金だったとすると、昨日もちょっと話たが、イスラエルはシリアと戦争をしなければならなくなる。だが、そうなっては黙っていられないのがイランである。

今日それを見越したかのようにイランの大統領がイスラエルがシリアを攻めたらイランはイスラエルを攻撃すると宣言した(英語)。 (訳:カカシ)

「もしシオニスト政権がシリアを攻撃するという馬鹿げた行為をしたならば、イスラム社会全体への戦争とみなし、(イスラエル)政権は非常に激しく応対されるだろう。」アクマネジャド首相はシリアのアサド大統領との電話でそのように話たと報道されている。

しかしイランがイスラエルを攻撃した場合には、イスラエルと同盟関係を結んでいるアメリカが指をくわえて黙っているわけにはいかない。軍事的な面だけを考えるなら、アメリカ軍はすでにイラク、アフガニスタン、サウジというイランを囲む国々に軍隊が配置されているので、即戦闘状態にはいることができるので全く問題はない。だが政治的にアメリカがイランと戦争ができるのかどうかとうことになるとこれは全く別な話。

とはいえイランは本気でイスラエルと戦争をやって勝てると思っているのだろうか? そしてアメリカが関わってくる可能性についてはどう考えているのだろう?

イスラエルとパレスチナのいつもどおりの小競り合いだと思っていたら、イランとアメリカを巻き込む大戦争になる可能性が出てきた。なんにしてもここ数日で大転回が期待されそうだ。

July 13, 2006, 現時間 8:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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シリアが危ない? ヒズボラがイスラエル兵拉致

今週は朝早くから夕方遅くまでセミナーでしかも宿題まで出されてるんで、なかなかニュースを読む暇もなかったのだが、なんとレバノンのヒズボラがイスラエル兵を拉致してレバノンへ逃げこんだと聞いてびっくり。

エルサレム(CNN) レバノンのイスラム教シーア派武装集団ヒズボラは12日、イスラエルに越境攻撃してイスラエル兵2人を拉致し、3人を殺害した。これを受けてイスラエル内閣は、レバノンに対する厳しい報復を承認した。

イスラエルはただちに、越境攻撃と拉致兵士救出の責任がレバノン政府にあるとの見解を示した。イスラエル軍は閣議前から、レバノンへの砲撃や空爆で報復攻撃に乗り出した...

イスラエル軍関係者は、ヒズボラによる兵士拉致が戦争行為であるとの認識を示し、レバノン各地でヒズボラ掃討を実施するための包括的計画を作成したと述べた。対象地区はヒズボラの拠点であるレバノン南部に限定しない方針という。

また、別のイスラエル軍関係者もチャンネル10に対し、拉致された同国兵士が解放されない場合、「レバノンの時計を20年巻き戻す」とコメントした。

ハマスのテロリストが理屈がわからず自殺行為におちいったのはそれほど不思議ではないが、ヒズボラはいったい何を考えているのだろう。はっきりいって、中東のテロリストたちは自分らの歴史を知らな過ぎる。

イスラエルはその建国の日からアラブ諸国から仕掛けられた戦争に何度も打ち勝ってきた。イスラエルが「レバノンの時計を20年巻き戻す」といっているのは、1982年にイスラエルはいちどレバノンを侵略していることをさしている。後にイスラエルは自主的にレバノン南部から兵を引いたのだが、これは別にヒズボラなどのテロリストに追い出されたわけではない。だが、学のないテロリストや反ユダヤの人々は自分らでイスラエルを追い出したと歴史を書き換えてしまったのだろう。

このように自分の都合勝手に歴史を書き換えてしかも自分らもその嘘を信じてしまうと、時として致命的なことが起きる。今回ヒズボラがイスラエル兵を拉致したことでヒズボラはレバノンがイスラエルから攻撃されないか、されてもたいしたことにはならないと踏んでいるからだと思われる。

彼等の目的はイスラエルを別の方向から攻撃することで、イスラエルの注意を分散させようというものなのかもしれないし、またこの間からシリアのアサド首相の邸宅上空を飛んで威嚇しているイスラエルへの仕返しなのかもしれない。だが、彼等がイスラエルから報復がないと考えているとしたら、これは非常に危険な賭けだと思う。

私はレバノン自体がイスラエルの攻撃の標的になることは好ましいことだとは思わない。レバノンもシリアの手先ヒズボラに占領されて、いってみれば犠牲者なのだ。ヒズボラがいるというだけでイスラエルの攻撃のまとになってしまうのは大迷惑なことだろう。

ここで疑問なのだが、イスラエルがアサド首相の邸宅の上空をとんだ理由は、シリアがハマスの重要人物をかくまっているからなのだが、もしヒズボラに拉致されたイスラエル兵がシリアにつれていかれたとしたらイスラエルはどうするつもりなのだろう?

ヒズボラの指導者ナスララ師は、イスラエル兵拉致が「自然で理にかなった権利」だと主張。また、拉致されたイスラエル兵らを軍事行動が及ばない「遠い場所」で拘束していると述べた。ヒズボラは兵士解放の条件として、イスラエル国内に拘束されているパレスチナ人やレバノン人の受刑者の釈放を要求。イスラエルはこれに応じず、兵士を無条件で即時解放するよう求めた。

イスラエルのオルメルト首相はレバノンとヒズボラの双方の責任を追及する姿勢を表明。報復攻撃はテロではないと明言するとともに、ヒズボラがレバノン政府とのつながりを持つとしたうえで、「レバノン政府は域内の安定を揺るがせようとしており、結果を受け入れる責任がある」と述べた。

私はレバノン政府がヒズボラの行為に責任があるとは思わない。それより、ナスララのいう「遠い場所」とはシリアのことではないのだろうか? もしそうだったら、イスラエルはどうするのだろう?

ここで私はアメリカの立場にたって、非常に自分勝手に考えてみる。シリアからイラクへテロリストはもちろん武器弾薬が運び込まれてきていることは周知の事実だ。しかしアメリカがこのことを大げさにいわないのは、アメリカがシリアとの戦争を避けているためである。だがもし、イスラエルがシリアに怒って自分らの理由でシリアに攻め入れば、アメリカとして非常に好都合だ。

シリアのアサド大統領は弱体で、軍隊からの信用度は薄い。もしもヒズボラのイスラエル兵拉致事件いシリア政府が関連していたか、すくなくとも容認していたということになれば、それが原因でイスラエルによる攻撃でシリアが大打撃をうけるようなことになれば、アサド政権は倒れるだろう。そうなればシリアは内乱となり、イラクでテロなどやってる場合ではなくなる。

またこれはシリアのヒズボラで大迷惑をしているレバノンにとってもいいことだ。シリアが内乱となればレバノンにいるヒズボラもレバノンでの勢力を失うからだ。

もしかして、今回のイスラエル兵拉致事件は中東平和にとっては都合のいい方向へ向かっているのかもしれない。無論すべてはイスラエルの出方次第なのだが、、、

July 13, 2006, 現時間 12:40 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 12, 2006

置き換えられた人権擁護: アルカイダの米兵遺体冒涜に思う

アルカイダのテロリストたちはこの間拉致して拷問殺害したアメリカ兵の遺体を冒涜しているシーンをビデオに撮って公開した。(注:このビデオへのリンクではないのでご安心を)

バグダッド(CNN) イラク中部ユスフィヤで武装勢力に拉致され、殺害された米兵2人の遺体とみられる映像が10日、イスラム系ウエブサイトに掲載された。また映像に伴って、中部マハムディヤで米兵がイラク人女性に暴行を加え、家族ら4人とともに殺害したとされる事件との関連を示唆する声明が出された。

声明は「2人の米兵と同じ部隊の兵士に同胞女性が辱められたことへの報復として、このビデオを公開する」と述べている。

このビデオがアメリカ兵らによるイラク家族4人殺害疑惑(真実かどうかかなり疑わしい)と関係があるなどというアルカイダのプロパガンダを信じるひとなどいないだろう。アルカイダはイラク戦争の前からアメリカ人ジャーナリストを拉致して斬首したビデオを公開した過去がある。イラク戦争中も日本人の若者、香田さんを含み何人もの無抵抗な非戦闘員の首をかっ切るなど残虐な所行をビデオに撮って公開してきた。同じイスラム教徒であるシーア派の人々を拉致しては拷問虐殺し続けているアルカイダ。そんな奴らがイラク女性が一人二人強姦されたからといって気にしたりするものか。これは明らかに文明諸国の反戦派を狙った宣伝行為だ。

アルカイダの連中がこういう行為にでることは特に不思議でもなんでもない。野蛮なテロリストが野蛮行為をしたからといっても別に今さら騒ぎ立てるほどのことでもないだろう。だが問題はこのようなニュースを取り扱うメディアや、自称人権保護団体の反応だ。

アメリカ兵やアメリカ政府がやったとされる行為は、まるで鷹の目のように鋭い目で監視する彼等は、テロリストの悪行にはあまり関心がない。キューバのゴンタナモ収容所での囚人への扱いが人権迫害だのジニーバ条約に違反するなどと大騒ぎする割には、ジニーバなんてどこにあるかも知らないようなテロリストが女子供もかまわず虐殺し、拉致した戦闘員を拷問の上虐待して遺体を冒涜するような行為にでてもアムネスティーインターナショナルがこれはジニーバ協定に反するなどと抗議することはない。それどころかCNNの記事など詳細がはっきりしていない米兵による『悪行』と結び付けることによってテロリストの行為と米兵との疑惑を同率に並べている。

アルグレーブで米兵の看守らによる囚人への嫌がらせが大々的に問題になったとき、私は同僚とその話をしたことがある。同僚は米兵のやっていることを「虐待だ」といって強く批難していたが、私は囚人を裸にひんむいて写真を撮ったり犬をしかけるふりをしておどかした程度のことを「虐待」などと呼んで騒ぐのは行き過ぎだと反論した。なにしろアルグレーブの囚人たちはアメリカ兵を路肩爆弾でふっ飛ばしたり、イラク市民を自動車爆弾で大量殺害しているようなテロリストのあつまりだ。そんな奴らが多少看守からセクハラを受けた程度で騒ぐほどのことはない、というのが私の意見だった。

誤解のないようにいっておくが、たとえテロリストといえども、アメリカ兵が囚人を不必要に虐待しても良いなどと私は考えていない。アルグレーブのけしからん看守どもが軍法会議の末禁固刑数年の罰をうけることになったのも、監視役の准将が不名誉の除隊をよぎなくされたのも政党な罰だと考える。

どんなやり方をしても勝てばいいとおもっているテロリストらにしてみれば、西側諸国のこうした反応はきっと理解できないとおもう。そして我々が考える人権とか道徳というものを我々の弱さだと考えることだろう。さもあらん。彼等が侵略者の立場なら非戦闘員も抵抗軍も無差別に徹底的に虐待しているだろう。イラクの人々ももしアメリカ兵に本当に虐待を受けたとしてもアメリカメディアが騒がなければ特に驚かなかったろうと思う。

私も英米や連合軍は片腕を後ろ手に縛られて戦争をしているような気がしてならない。皮肉なのはアメリカほど敵や非戦闘員の人権を尊重している国はほかにないだろうに、アメリカが一番責められているということだ。敵側がプロパガンダを利用して我々を責めるのは納得がいくが、どうしてアメリカのメディアや西側の市民団体が我々を目の仇にするのか不思議でしかたない。

対テロ戦争に中立はあり得ない。英米の対テロ戦争をサボタージュするということは、テロリストの味方をすることになるのである。どれだけアメリカが嫌いかもしれないが、ここはテロリストのほうがよっぽども危険だということに重点をおいて、むやみやたらにアメリカを責めるのはいい加減にやめてもらいたい。

July 12, 2006, 現時間 8:27 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →July 9, 2006

なぜパレスチナはロケット弾をうち続けるのか?

イスラエルからひどい報復があると分かっているのに、パレスチナ庶民がハマスによるイスラエルへのロケット砲打ち込みをなぜ支持するのかという記事(英語)を読んだので、そこからちょっと引用したい。(訳:妹之山商店街さん)

パターンは数年間何度も何度も繰り返されてきました:パレスチナ人は、ガザ北部からのロケットを発射して、ガザのパレスチナ人は、戦争の論理よりむしろ全て紛争の感情に基づいた多くの理由を提供します...

「私達は軍事的な対等を達成することができないことを知っています」
サラー Bardawil、議会でハマスの報道官を勤めるパレスチナの議員。「しかし人が強い痛みを経験する時、どうにかして返答しなければなりません。これは私達がどのように私達自身を守るかということです。これは私達が世界にどのように私達がここに存在しているかということです」

たとえイスラエルの兵器に適うことができないとしても、パレスチナ人はロケットと自爆攻撃がイスラエルとの「恐怖のバランス」を生み出すとしばしば語ります。
「何故私達だけが恐怖の下に生きなければならないのですか」ムハンマッド・アブ Oukal、ガザ市のイスラム大学の学生が言いました。「これらのロケットで、イスラエル人も同じく恐怖を感じます。
私達は一緒に平和に暮らすか、あるいは一緒に恐怖に生きなければならないでしょう」

イスラエルにロケット弾をうち続けることでしか、自分らの存在価値を見いだせないと公言してはばからないような政治家も情けないがそれ以上にこの学生の言葉は象徴的だ。昔誰かが、パレスチナ人が自分らの子供たちを愛する気持ちが、イスラエルを憎む気持ちに勝るようにならなければこの紛争は終わらないだろう、と言っていたのを思い出す。パレスチナ人はイスラエルと平和共存するくらいならイスラエルと共に恐怖のなかで生きることを選ぶという。敵を不幸せにすることのほうが自分達が幸せになることよりも大切だというのである。

ガザのパレスチナ人は、2001年から2005年までに、数千発の迫撃砲弾とロケット弾を発射しました。12人のイスラエル人を殺害しました。イスラエルで八人、ガザで四人、イスラエル軍が述べました...

イスラエルのガザ撤退以降、パレスチナ人はイスラエル南部に約700発のロケット弾を発射しました。
負傷者と損害を引き起こしましたが、死者は出していません...

火曜日に、通常の一つの代わりの二つのエンジンを持つロケット弾が約7.5マイル飛行して、街の中心部、人気がない高校に着弾しました。それは、去年撤去を命じられたガザの境界上のユダヤ人入植地 Dugit から発射されたように思われると軍が発表しました。(カカシ注:学生はこの時ちょうどロケットが着弾した後者の反対側の校庭に集まっていたため難を逃れた)

世界のメディアは過去一年半ハマスはイスラエルに対して自主的に停戦を守っていたと報道していた。だがこの記事によればハマスはその『停戦中』になんと数千発のロケット弾をうってきたのだという。まったくあきれた停戦だね。これではイスラエルにどんな応戦をされても文句などいえないではないか。はっきり言って、人質をとられるまでガザ侵攻にでなかったイスラエルの自制心にこそ感心する。

先ほどうしゃこふさんのブログを読んでいて、なるほどなと思うところがあった。

第一に戦いは交戦者双方に相手を殺す権利と殺される義務を課す、第二に戦いは無限に強度を増す、という原理が明らかになる...

私は問う。北朝鮮と戦うというならば、あなたがたは彼らに攻撃され死に苦しむ事を認めるのか? 闘争の原理を甘んじて受け入れ暴力の応酬により決着をつける事に異存は無いか? その暴力を無限の強度で、我々の持つ総ての手段を以って、また彼らの持つ全ての手段を受け入れて、それで絶対的な戦いを繰り広げる覚悟はあるのか?

お分かりのようにうしゃこふさんは日本と北朝鮮のことについてお話しておられるのだが、先ほども書いたように、これはパレスチナとイスラエルにもあてはまる。イスラエルがガザから撤退した時からいずれこういう日が来ることは予測できた。なぜならパレスチナ人の唯一つの目的は主権国家として平和に暮らすことではなく、自分らの幸せを犠牲にしてもイスラエルを撲滅することにあるからだ。

私にはパレスチナがうしゃんこふさんのおっしゃるような覚悟をもってこの戦いに挑んだとはどうしても思えない。なぜならこの後に及んでまだ人質返還以外に交渉はしないというイスラエルに向かって軍事的に何の意味もないカッサム砲をうち続けて、侵攻をやめなければ学校や病院をもっとねらうぞと息巻いているからだ。

パレスチナの行為はイスラエルを撲滅するどころか、パレスチナの完全崩壊へとつながる。圧倒的に優勢な軍事力を持つイスラエルを挑発し続ければいずれはイスラエルも本気で戦うことは十分に予測できた。イスラエルがその気になれば、それこそ本当にイスラエルによるパレスチナ民族の、民族浄化、ジェノサイドが可能なのである。

パレスチナはまだ国連の条例などがイスラエルの強行手段を阻止できると信じているかもしれない。だが本当にパレスチナ人がイスラエルによって皆殺しの目にあったとしても、国際社会にできることはイスラエルを激しく非難することだけだ。だがそんなことなら国連はこれまでにも何十という条例を発令してきたが、イスラエルがそれをきにした気配は全くない。

「イスラエルは国際社会に良く思われるために集団自決をするつもりはない。」とはイスラエルの賢者の言葉だ。

July 9, 2006, 現時間 10:50 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イスラエルから学ぶ北朝鮮問題

日本の右翼系の政治ブログを読んでいて気が付くことは、この間の北朝鮮のミサイル実験や竹島を巡る韓国とのいざこざなどに対して日本は北朝鮮に先制攻撃をすべきであるとか、韓国に武力でも立ち向かうべきだとかいうひとたちが、なぜかパレスチナに対するイスラエルの応戦となると、行き過ぎだと批判する傾向があるということだ。

左翼の自称平和主義の人々がイスラエルの強行手段を批難するならまだなっとくもいくのだが、普段自国の防衛に敏感な右翼の人々がなぜイスラエルの応戦に批判的なのか私には理解に苦しむ。

イスラエルとパレスチナの紛争は一見日本には無関係のようであるが、防衛問題ということで考えるなら、日本もこの紛争から学ぶことは多々あると思う。

ここで私はあえてイスラエルがあの土地にイスラエル国を建国するにあたった経過が正当であったとか不当であったとかいう話を避ける。何故ならばもともとあの土地は誰のものであったなどという議論をはじめれば、世界中のどこを探しても決着のつく国など存在しないからである。ヨーロッパなど何世紀にもわたって国境がいくらも書き換えられ、元ソ連傘下にあった東ヨーロッパなどはいまだにそれが続いている。

私は最初に領土を手に入れた過程が侵略であったにしろ、買収であったにしろ、単に空き地で陣取りした結果だったにしろ、最終的に住民を統治し、外敵から国を守ることができる政府こそ主権国家といえるのだと考える。

イスラエルは1948年の建国当日からその主権を試されてきた。そしてその後の外敵による度重なる攻撃にたいしてことごとく勝利をおさめ、イスラエル国を死守してきた。外敵から国をまもることこそが主権国家たるものの第一条件である以上、世界中においてイスラエルほど何度もその主権国家の権利を証明した国はない。

だからイスラエル建国の経過がどうあれ、イスラエルには国を持つ権利があるのであり、その国をどんなやり方をしてでも守り通す権利と責任があるのである。

それにひきかえパレスチナは歴史上一度もパレスチナ国という主権国家をもったこともなければ、主権国家設立のために努力したこともない。それどころか主権国家を持つ機会を何度も与えられながらそれをすべて拒絶してきた。1967年の6日戦争でイスラエルがパレスチナ領を占領したので、それ以後彼等にできることは抵抗はテロだけだったのだという人もいる。だが、圧倒的武力を有するイスラエルに対して長年に渡るテロ行為はパレスチナを独立の道に導くどころか、貧困と崩壊へと導いているだけだ。

一年前にイスラエルがガザから撤去した時、パレスチナには主権政府を設立し独立国家への道を歩み始める絶好のチャンスがおとずれた。にもかかわらずパレスチナ市民はイスラエル憎しが先走りして、ハマスなどというテロリストを政権に選び、停戦を宣言しながら、ひたすらイスラエルの民間人をめがけてカッサムミサイルを打込み、ついにはイスラエル領内に潜入してイスラエル兵2名を殺害し一名を拉致するにいたった。

昔テレビの動物番組をみていて、馬場で走っている馬の後ろを追いかけている犬をみたことがある。最初はこの犬、馬を追いかけてうるさく吠えていただけだったのだが、そのうち犬は興奮して馬の足首に噛み付いたりしてじゃれていた。馬は足並みを早めることでうるさい犬から逃れようとしたが、あまりに犬がしつこいので、ついに後ろ足で犬を蹴っ飛ばした。犬はキャーンと悲鳴をあげて数メートルふっとんでしまった。

ここで犬はただじゃれていただけなのに、蹴るなんて馬はやり過ぎだといってみても意味がない。自分よりもずっと図体のでかい動物にちょっかいを出してなにも起きない思っているほうが悪いのである。

さてここでイスラエルの行為が行き過ぎであるとお考えの皆様にイスラエルを日本、パレスチナを北朝鮮と置き換えて考えてみていただきたい。北朝鮮が日本の学校、レストラン、遊園地などといった民間施設を標的に毎日数発のノドンを打ってきたとしよう。ミサイルが当たって被害があることもあれば、空き地に落ちて無害なこともある。それが一年以上も続いたとする。そして何週間に一度の割で北朝鮮の工作員による自動車爆弾や自爆テロ未遂が東京だの大阪だのの都市でおき、時々警備員や民間人が巻き添えになって一回に数十人の死傷者がでたとしよう。また、浜辺をあるいている女学生が拉致されるなどの事件が続出したとしよう。(あ、これはもう起きてたんだっけ?)

それに対して日本が北朝鮮に抗議をすれば、北朝鮮は日本は過去に朝鮮民族にたいしてひどいことをしたのだから、この程度のことは当たり前だ。拉致被害者を返して欲しかったらもっと経済援助しろと開き直り、なまじ応戦などしたらもっとノドンを打ち込み、日本人を拉致するぞとおどかしたとしよう。

この段階で日本が北朝鮮のミサイル発射装置を爆破し、軍事基地にミサイル攻撃し、軍首脳部が固まっていると思われる場所に戦車で侵攻して日本の圧倒的軍事力で北朝鮮のインフラを半壊したとして、日本のやり方は行き過ぎだなどと批判するひとはいるだろうか? 北朝鮮の攻撃による日本人の被害など日本の人口のほんの一部なのだから、北朝鮮への応戦はほどほどに自制すべきだなどと諸外国から口を出されて納得する日本人がどれほどいるだろうか? いったいどこの世界に戦闘行為を仕掛けてきた敵が軟弱であったら、こちらもそれにあわせた軟弱な応戦しかしてはいけないなどという取り決めがあるのだ? 

イスラエルが自国への戦闘行為を多少なりとも許せば、イスラエルを憎んでいるパレスチナだえでなく、近隣諸国にもイスラエルは弱いという印象をあたえてしまう。イスラエルが主権国家をまもるためには、どのような些細な攻撃も許してはならないのだ。たとえ拉致されたのが一等兵ひとりだとしても、イスラエルは徹底的に反撃しなければならないのである。そうしないことは敵を奮い立たせ敵の攻撃を激化させ、いずれ国の存続を脅かすこなるからだ。それが主権国家の防衛というものである。

日本が北朝鮮のミサイル攻撃や韓国の竹島のっとりを、指をくわえてみていてはいけないのと同じである。

July 9, 2006, 現時間 3:33 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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日付け → →July 8, 2006

米国ホットドック大食いコンテスト、小林君またも優勝!

ニューヨークのコニーアイランドで毎年独立記念日に行われている由緒正しき伝統あるホットドック大食いコンテストにおいて、日本代表の小林選手が6年連続で優勝した。私は過去三年ほどこのコンテストの模様を中継でみてきたが、小林君の体系の変ぼうぶりにはおどろいてしまった。5年前に優勝した時はひょろっとしたやせた男の子だったのに、今回は筋肉もりもりの立派な男性。

このコンテストのルールは簡単で12分間の間にどれだけ多くのホットドックを食べられるかを競いあうのだが、小林君のこれまでの記録はたしか53.75本。しかしこれまで小林君の一位と二位の差は12本で、ほとんど独走状態だった。

しかし今年の挑戦者のなかには予選で50本を食べたアメリカ代表のチェスナッツ選手が、小林君においつけおいこせでしがみつき、なんと52本を食べた。小林君の去年の記録は49本だから調子次第では、小林君はまけていたかもしれないわけだ。

 今年の大会は、5月の国内予選で米国人最高の50個を記録した学生ジョーイ・チェスナットさん(22)と小林さんの事実上の一騎打ちとなったが、前半リードされた小林さんが終盤に入り猛追、逆転した。 チェスナットさんは2位に終わったが、昨年の32個(3位)を大幅に上回る52個。大会後のインタビューでコバヤシは手ごわかった。来年また戻ってくる」と雪辱を誓った。

ということは来年は必ずしも小林君が優勝するかどうか分からなくなってきたということだな。

しかし早食い大食いコンテストというのは洋の東西を問わずどの国でもあるらしく、今回の挑戦者も非常に国際色豊かで、しかも彼等はそれぞれの国で不思議な食べ物の早食いコンテストに優勝している手強い相手ばかり。中継も他のスポーツと全くかわらない真剣さだった。

来年はそろそろアメリカが勝つ晩かな?

July 8, 2006, 現時間 11:46 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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熊が運転席でピザを食べてるって?

こういうニュースは説明いらないかな?

ネバダ州西部タホ湖近辺の当地でこのほど、街中に止めてあったオープンカーに、その辺を「ぶらぶら」していた子グマが乗り込み、後部座席に置いてあったピザを食べ、ウオツカを飲んで立ち去る騒ぎがあった...

子グマはバーベキュー・チキン・ハラペーニョのピザを食べ、クーラーボックスに入れてあったビールとウオツカ、ジャック・ダニエルを飲み、運転席に座り込んだ際に鳴り続けたクラクションの音にもたじろがず、悠々とした様子だったという。

真っ赤なビュイック・コンバーティブルの持ち主、デイビッド・ジーロさんによると、車に被害はなかった。ただ、車内にピザのチーズとハラペーニョが、少しこぼれていたという。

熊がピザを食べて酒を飲んでる姿を想像するとなんともいえない。(笑)しかし未成年が昼間っから酒を飲んでいいのか?

ところで、ヨセミテにミスター苺とキャンプにいった時も車の中に絶対に食べ物を残しておかないようにと何度も注意を受けた。熊は鼻がきくので、車の窓を壊して侵入し中身をすべて食べてしまうからだ。ハイキングやキャンピングの際も食べ物は熊があけられない缶にいれておいて、夜はキャンプから離れたところに置くようにいわれた。

そんなある晩、真夜中にどうもキャンプの周りをどすどすする足音がするので、ミスター苺がお手洗いにでもたったのだろうと思っていたら、翌日ミスター苺は夜中には歩き回っていないという。近くのテントで寝ていた女性が熊に歯磨きを食べられてしまったと騒いでいた。どうやら私の枕元を歩いていたのは熊さんだったらしい、、、

おおこわ!

July 8, 2006, 現時間 11:11 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ニューヨークのテロ捜査情報漏えいでやむなく逮捕へ

今日、ニューヨークのトンネルを爆破するテロ計画をしていたテロリスト数人が未遂で逮捕されるというニュースがあった。

米連邦捜査局(FBI)は7日、ニューヨーク市のマンハッタン島とニュージャージー州間の地下列車トンネルを標的とした自爆テロ計画の捜査を進めていることを明らかにした。同計画には米国外の8人の関与が確認されており、このうち国際テロ組織アルカイダの信奉者とされるレバノン人の男1人を含む3人が外国当局に拘束されているという...

FBIは約1年前に計画を察知、関係者の監視を続けていたが、標的偵察や武器入手を始める兆候が確認されたため、関係当局が容疑者の拘束に踏み切った。捜査には「3大陸の6カ国」(同局)が協力、残る5人の行方を追っている。米CNNテレビはカナダ、パキスタン、イラクが捜査に参加していると報じた

テロが未遂に終わり、犯人グループが逮捕されたのはいいことなのだが、FBIはもっと犯人グループを泳がして、関連しているかなり大掛かりな組織を潰すことを考えていたらしい。ところが進行形の捜査がメディアに漏れて捜査の事実がニューヨークデイリーニュースのすっぱ抜き報道によって公になってしまったので、急きょ逮捕に踏み切ったのだという。残ろ5人の行方がわからなくなったのも、時期早尚な逮捕で犯人グループの行動をすべて把握することができなかったのが原因だという。

フォックスニュースの記事によるとFBIは捜査途中で捜査内容が漏えいされたことに関して、かなり腹をたてているようだ。(訳:カカシ)

記者会見の冒頭において元FBI局長補佐のマーション氏は進行中の捜査が金曜日のデイリーニュースによって漏えいされたことへの怒りをあらわにした...

捜査について漏えいした人物は、「明らかに国際関係がどれだけもろいものか理解できていない人だ」とマーション氏は語った。

「公表は捜査をより困難にした。こんなことがなければ、スムーズだった諸外国の味方や施設との関係が非常に複雑になってしまった。」と氏は付け加えた。

ニューヨーク代表の共和党上院議員で国内安全保障委員会のピーター·キング会長も「情報が公表されないほうがよかった。」と語っている。

ニューヨークタイムスといい、ニューヨークデイリーニュースといい、ニューヨークの新聞記者には常識ってものがないのか? これらの新聞社の本社は911があったグラウンドゼロのすぐそばだというのに、また911みたいな大規模なテロの犠牲になりたいのだろうか。

この漏えい記事によって、どれだけ多くのテロリストがアメリカ脱出を試みたことだろう。まだ暴露されていないほかのテロ捜査にもきっとひどい影響を与えたことだろう。これで将来どれだけのニューヨーカーがテロの犠牲になるのかを考えると背筋がぞっとする。

アメリカは海外でテロリストと戦争をすると同時に、国内でも進んでテロリストの応援団を買って出る非国民メディアとも戦争をしなければならない。どうしてこんなことになるのやら、腹が立つ前にあきれてしまう。

July 8, 2006, 現時間 1:06 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →July 7, 2006

ワタダ米陸軍中尉の出動拒否に思う

先月22日にイラクに出動したストライカー旅団に所属して出動命令を拒否して国内に留まったワタダ米陸軍中尉は昨日出動拒否、将校としてあるまじき態度などの罪に問われて起訴された。有罪となれば7年の禁固刑のすえ、不名誉の除隊となる重罪である。それについて彼の母親が発表した手紙を読んだ方もおられるだろう。

ワタダ中尉が命令に背いて出動拒否をした理由として声明を発表した。しかし彼の声明にはどうも腑に落ちないことがある。

私はエレン・ワタダと申します。アメリカ合衆国陸軍中尉であり、3年間服務しています。

合衆国陸軍の将校として、重大な不正義に対して声を上げることは自分の義務であると考えます。私の道徳と法的義務は、憲法に対するものであり、無法な命令を下す者に対して負うものではありません...

米国軍隊の将校として、イラク戦争は道義的に過ちであるばかりでなく、合衆国の法をも手荒く侵害する行為であるという結論に達しました。私は抗議のために退役しようと試みましたが、にもかかわらずこの明白に違法な戦争に加わることを強制されています。違法行為に参加するようにという命令は、間違いなくそれ自身が違法です。私は、名誉と品性を重んじる将校として、この命令を拒否しなければなりません...

ワタダ中尉の入隊は3年前というから2003年の6月頃だったということになる。ということはアメリカのイラク戦争はすでにはじまり、主な戦闘は終わったとブッシュ大統領が宣言した直後だった。もし彼の声明文のとおり、イラク戦争が「イラク戦争は道義的に過ちであるばかりでなく、合衆国の法をも手荒く侵害する行為である」と考えるなら、なぜそのような戦争をやっている真っ最中に最前線に行く可能性が非常に高い陸軍などに志願したのであろうか? そのような戦争を行っている軍隊に抗議のため反戦運動の市民団体にでも参加すべきだったのではないか? 

イラク戦争はすでに3年半も行われてり、ワタダ中尉がこの戦争に反対だったのなら、そしてそれについて抗議することが自分の義務だと考えていたなら今まで黙っていたというのもおかしい。 今年12月には任期がおわり出動の危険が大きい陸軍に3年もいたのに戦闘経験をせずに除隊できるとおもっていたら、突然出動命令がでて、しかも任期が来年の中頃まで延長されるということになったのが、突然都合良く反戦意識に芽生えた理由だというのは私のかんぐりすぎかな? (笑)

軍人は軍の規制に反する不法な命令を受けた場合命令を拒否する義務がある。だがその拒否のしかたにはきちんとした取り決めがあり、上官から違法命令を受けた場合部下は即座に当局へ訴え出る義務があるが、そのやりかたに一般メディアを集めて記者会見するというやりかたは含まれていない。これは私の勘だがこの行為は多分違法だろう。

平常であれば、軍隊にいる人間も、自分の思うことを話し、自分の利益になるよう行動することは許されます。そうした時代は終わってしまいました。私は上官に対して、われわれの行動の意味するところを大局に立って判断するよう求めました。しかし、まっとうな回答は得られそうにありません。 私は将校に就任するとき、アメリカの法と民衆を守ることを宣誓しました。違法な戦争に参加せよとの違法な命令を拒むことにより、私はその宣誓に従います。

アメリカ軍法、Universal Code of Military Justice (UCMJ) についてご存じない方も多いと思うが、軍人は軍隊に入隊した時、民間人にあてはまる憲法からの庇護から解かれ、軍の法律によって行動を規制される。であるから軍人が罪をおかした場合一般の裁判にはかけられず軍法会議にかけられる。 

このなかで、特に現役軍人による政治活動は禁止されており、現政権の政策についての批判は公の場ではしてはいけないことになっている。つまりワタダ中尉がいうような「平常であれば、軍隊にいる人間も、自分の思うことを話し、自分の利益になるよう行動することは許され」た時代など過去にも存在していないのである。それどころかアメリカには三権分立の法則があり、軍隊は国の政策に口出しをしないことになっている。だから軍の総司令官は民間人なのであり、戦争をするしないの決定権は議会にあるのであり、軍隊にその否決権はない。だからワタダ中尉が個人的にどう思おうと、彼にこの戦争が違法か合法かを判断する権限はないのである。

ワタダ中尉は将校であるので、彼の下には当然部下がいる。将校たるもの率先して部下を指揮して戦場の赴くのが普通であるにもかかわらず、彼はその任務を拒否した。はっきり言って、こんな臆病者がイラクにいったりしてくれないで助かったと私は思う。こんな指揮官に指揮される部下たちこそはた迷惑である。きっとワタダ中尉がこないでくれて助かったと息をついてる部下も多いのではないだろうか。

私はワタダ中尉の母親のいいわけがましい手紙など読む気は全くしないのだが、その手紙を検索していておもしろいサイトに行き渡った。

このサイトの名前uruknet.infoの下に、「占領下のイラクからの情報」と副題がありイラクのフセイン政権下の旗の写真が載っている。ワタダ中尉の命令拒否の話題はなんとイラクのバース残党抵抗軍のホームページでプロパガンダとして使われているのである!

「将校に就任するとき、アメリカの法と民衆を守ることを宣誓」したはずのアメリカ将校が自分の部下が命がけで戦う敵に自分の行動がプロパガンダとして使われ、敵に勇気を与えたことをワタダ中尉はさぞかし誇りに思っていることだろう。

そうやって軍の牢屋で冷や飯を長〜い間食ってもらいたいものだ。

July 7, 2006, 現時間 1:23 AM | コメント (1) | トラックバック (1)

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日付け → →July 6, 2006

で、イージスは何をしてたの?

さて、期待のテポドンがうたれたというのに、日本やアメリカは何故手をこまねいて見ていたのか、折角日本近郊へ呼び戻した日本のイージス艦は何をしていたのか、いくらスカッドやノドンとはいえ、日本に届く可能性は多いにあったのだし、弾頭に武器が積まれていないという保証もないのに、どうして迎撃しなかったんだあ、、、という素朴な質問が生まれる。

しかしよく書かれたSF小説のように、実はこれらの質問に関する答えはきちんと存在すると思われる。日本のイージス艦も含まれるミサイル迎撃システム(BMD)について詳しく説明している記事をみつけたのでそこからちょっと読んでみよう。(Jettaさん紹介)

韓米の情報当局がテポドン2号発射の兆候を把握したのは先週末ごろ。発射台周辺の液体燃料タンクやトラックなど発射の障害となる物がきれいに片付けられた様子をKH-12偵察衛星がとらえていたとのことだ。

 発射に先立ち、発射場沖合の民間の船舶に被害が出ないよう設定する「航海禁止区域」も東海(日本海)上に511日の予定で設定されていた。両国の情報当局は二日前の3日、通信傍受により北朝鮮が実際にミサイルを発射しようとしているとの決定的情報を確保したといわれる。

 5 日午前3時32分、北朝鮮が第1発目のミサイルを発射したとき、これを最初に把握したのはアメリカの早期警報衛星DSP(Defense Support Program)だった。DSPは高度3万6000キロの静止軌道上から北朝鮮を24時間監視、高性能赤外線感知器でミサイル発射の際に出る熱を感知して、発射の有無が直ちに分かる。

これは私の想像なのだが、この時の推進の力とスピードで、多分弾道に武器が積まれているかどうかの確認ができるのではないかと思われる。発射した時点でその角度やスピードからミサイルの経路は用意に計算できるであろうから、ミサイルが日本海に落ちるということもすぐに判断できたのであろう。



ミサイル防衛システム

ミサイル発射直後には、東海上を巡回中だった米国のRS-135Sコブラボール戦略偵察機がミサイルの軌跡を追跡した。東海上に配置されていた米日のイージス艦や、米国のミサイル追跡艦オブザベーション・アイランド号もテポドン2号などを追跡した。韓米情報当局がテポドン2号の発射後40秒での失敗を確認したのは、主にこれら艦艇のレーダーの力に負うところが大きい。

もともとミサイル迎撃システムのなかでイージス艦の役割は直接の迎撃ではなく、ミサイルの監視である。この記事を読む限り、日本のイージス艦は立派にその役割を果たしたといえる。

こうして考えると、日韓米による北朝鮮ミサイル発射監視は教科書どおりにうまくいったと言える。これらの国々が何もしていないどころか、北の同行はすべてお見通しのうえで、迎撃の必要なしとの判断が下されたようである。

ところで、北のテポドン2がなぜ日本海へ落ちたのかだが、本当にこれが北の失敗だったのかどうか不思議に思っていたら、毎日新聞の記事では本当に失敗だったらしいとある。

 北朝鮮は5日午前4時59分に北東部の舞水端里(ムスダンリ)のミサイル施設から、テポドン2号を発射した。同日発射した7発のミサイルの3発目で、約400キロ飛び日本海に落下したとみられているが、発射後、日米両政府が偵察衛星などで状況を確認したところ、テポドン2号の一部と見られる物体がミサイル施設の数キロ以内で確認された。

 小規模爆発など新型ブースターに何らかの燃焼異常があり、ミサイル自体が損壊したと分析している。米政府は、新型ブースターが正常に燃焼を続けたのは約40秒間とみている。

 このテポドン2号をめぐっては、専門家の間には「米国などを刺激しないために故意に短距離で撃った」との見方もあったが、ミサイルの損壊が確認されたことで、日米両政府は発射に失敗したとの見方を固めた。

うまくいけば、日本列島の上空を乗り越えて、ハワイあたりへいく予定だったようだが、最初のブーストフェイズで失敗したため、日本にも届かなかったというみじめな結果を生んだわけだ。北朝鮮にはまだもう一発テポドンん2号が残っているという話だが、もし構造上の問題なのだとしたら、2発目も失敗する可能性はあるので、北もそう簡単には打てないだろう。だが、燃料注入から一か月という制限期間がある以上打つ気なら急がなければならない。

聞いた話では金正日はすぐに2発目をうちたいということだ。一発なら失敗しても今回だけともいえるのだが、2発目も失敗したらこりゃ駄目だわ〜ということで世界中に北朝鮮の恥をさらすことになるのだが、そのへんのところを金正日はわかっているのだらうか?

July 6, 2006, 現時間 10:40 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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日付け → →July 4, 2006

テポドン発射は失敗で恥をかいた北朝鮮

今日はアメリカは7月4日の独立記念日だったので、昼過ぎからミスター苺や友達とパサディナの球技場で出店などでバーベキューを食べた後、花火を見てかえってきた。

しかし今日うちあがった花火はアメリカの独立記念日のためだけではなかったようだね。スペースシャトルが打ち上げられたというニュースを期待していたら、北朝鮮がミサイルを6発も発射したというではないか。しかもその中にテポドンも含まれているというのだから驚いた。本当にやったのかね、北朝鮮は、それで日本やアメリカは手をこまねいてみていたのか? と思ってニュースを探しまくった結果、打たれたミサイルはほとんどスカッド式の短距離のもので、一発うたれたテポドン2号は発射40秒で失敗したという。毎日新聞の記事より:

【ワシントン及川正也】米政府は4日、北朝鮮が米本土の一部に到達すると推定される長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を発射したが、墜落し失敗したことを確認した。またホワイトハウスはテポドン2号を含め短・中・長距離弾道ミサイル合わせて6発が発射されたと発表した...

大統領と協議したハドリー米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は4日、記者団に対し、北朝鮮も同意しているミサイル発射の「凍結措置に違反する」と指摘。「国際社会の要請を無視した。挑発行為だ」と批判した。ただ、米本土にも到達するとされるテポドン2号の発射については「発射後40秒で失敗に終わり、米国領土への脅威ではない」と指摘した。

 ホワイトハウスによると、発射された弾道ミサイルはテポドン2号が1発、それに中距離のノドンと短距離のスカッドの計5発を合わせた全6発。CNNなどによると、コロラド州にある北米航空宇宙防衛軍司令部がミサイルの探知、追尾情報を集約し、分析した。ハドリー補佐官はこうした情報をもとにテポドン2号の性能や北朝鮮の意図の分析を進める意向を明らかにした。

 米軍はミサイル発射に備え、本土防衛のかなめとなる北方軍司令部も警戒を強化。アラスカ州とカリフォルニア州の基地にあるミサイル防衛システムを「実戦モード」に切り替えたが、テポドン2号の発射が失敗したため、迎撃発射はなかった。

私は北朝鮮が長距離ミサイルを打つならアメリカは撃ち落とす用意があると以前に書いた。しかし私は北朝鮮に本当に長距離ミサイルがうてるかどうかかなり疑わしいとも考えていた。ミスター苺と昨日話ていたのだが、もしかして北朝鮮は秘密でこっそり長距離ミサイルの試験をするつもりだったのに、アメリカや日本に燃料注入を見破られてしまい、世界の注目を浴びたことで大慌てしてしまったのではないだろうか。

つまり、北朝鮮は最初からこのミサイルが成功する確率は非常に少ないと考えていた。まだまだ核兵器を積んでアメリカに打ち込むなどという段階ではないことを彼等は十分に知っていたのではないだろうか。だが世界中に北朝鮮が打つのは今か今かと待ち構えられては打たないというわけにはいかない。かと言って打ったとたんに落ちてくるようでは大恥を掻く。北朝鮮にとってはかなりのジレンマがあったのではないかと思う。

これについてみやっちblogさんが感想を書いておられるが、彼はちょっとアメリカや日本政府に厳しすぎるような気がする。

現状のミサイル監視能力では発射準備をしていることは分かっても、後何時間後に発射するとかといったところまでは分からず、発射したこととそのコースを計算してどこに着弾するかを予測することしかできないことが明らかになったわけだ。

現在、ミサイル防衛システムの配備を行うことが決まっていて米軍もミサイル防衛能力の増強を行っている最中ではあるが、迎撃ミサイルの命中精度には疑問も多く、弾道ミサイル発射に対する抑止力がどれほどあるのか懸念されている。

イージスなどを使ったアメリカの迎撃ミサイルシステム(BMD)の命中精度が疑わしいという考えは日本では普通になっているようなのだが、米海軍はこのテストを何度も行っており、この間も成功をおさめたばかりである。どうしてこの制度への信用度が低いのか分からないが、今回のことでアメリカや日本のミサイル監視が不十分であったと考えるのはちょっと早計だと思う。

毎日新聞の記事でも分かるように、アメリカは監視の結果テポドン2号の発射は失敗だったと確認したため、迎撃をしなかったとある。テポドンは発射40秒で海へ落ちてしまったわけだから、(通常ならば20分は飛ぶはずである)アメリカの監視は発射時点からずっとされていたことになる。日本がどのくらいこの監視に関わっていたのかは明らかではないが、そのような防衛秘密を日本が明らかにする必要もないし、またすべきでもない。

ハッキリ言ってこのミサイル発射は北朝鮮の完全な失態といえる。なぜならば、彼等は世界中に北朝鮮の長距離ミサイルは使い物にならないことを披露してしまっただけでなく、日本からの経済制裁など世界中から政治的圧力をかけられる羽目となってしまった。

本音をいえば、北朝鮮のミサイルをアメリカのBMDが見事迎撃、などというシナリオを期待していたのだが、北朝鮮のおかげでそれは無理だったようだ。しかしこんな不能なミサイルを北朝鮮はイラクに売り付けようとしていたのだからあきれるね。北のいう核兵器開発なんてのもこの程度のものなのではないだろうか? だとしたら日本をはじめ世界にはいいニュースなのだが、、

関連記事:
ミサイル迎撃システム日米合同実験大成功!
アメリカにテポドンは撃ち落とせるか?
日本にテポドンは撃ち落とせるか?

July 4, 2006, 現時間 11:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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もっとあった大量破壊兵器!!!

イラクで大量破壊兵器のひとつである化学兵器が2003年以降大量にイラクでみつかっていたという話はもうしたが、ここ数カ月の間にさらにもっと多くの化学兵器が発見されていたことが最近明らかになった。(訳:カカシ)

さる木曜日、米軍によるとここ数カ月において当初ペンタゴンに報告された500の砲弾にくわえ、さらに多くの武器が発見されたと防衛庁諜報部の高官は語った。

防衛庁諜報部部長のマイケル·メイプル中将は、新しく発見された武器が化学兵器の砲弾であるとは確定しなかったが、さらにもっと発見されることが期待されると語った。

「すべての武器を発見したとは思えません」中将は下院議会軍事委員会で議員たちの前で行われる秘密会議の前におこなわれた公表会でことの詳細についていくつか発表した。

メイプル中将の言葉使いは非常に注意深く、イラクで発見された砲弾は1980年代に製造されたもので、当初の目的のための使用は不可能であるとしながらも、もし炭疽菌などの薬品が砲弾からとりのぞかれ、再収納されてアメリカ国内などで使用されれば致命的な打撃を与えるであろうとも語っている。

しかしあれだけ「大量破壊兵器はどこにあるのだ!」「ありもしない大量破壊兵器を口実に虚偽の理由でイラク戦争をはじめた」と大騒ぎをしていた反戦派たちはどういう反応を示しているかといえば、、彼等は発見そのものを否定できないので、「あ〜そんなのは数にはいらない。我々が探していたのはそういう武器じゃない。」と、化学兵器はあたかも大量破壊兵器には含まれないかのような言い方で片付けようとしている。

カリフォルニアの民主党下院議員エレン·タウチャー議員は『この武器が我々が探していた差しせまった脅威とはいいがたい。』と語っている。

再収納されて致命的な打撃を与えるような武器ならば、立派に大量破壊兵器ではないか。そのような武器がフセイン政権の手からテロリストの手に渡る前にフセインイラクを倒しておいてよかったではないか。

また、ブッシュ大統領はフセインイラクのことを「差し迫った脅威」であるとは一度も言っていない。フセインイラクが差し迫った脅威になってから攻めたのでは遅いといったのである。差しせまった脅威になる前の攻撃だから先制攻撃といえるのだ。イラクが完全に差しせまった脅威であったなら、戦争をやるのは当然であり大統領がわざわざ演説をして国民を説得する必要などなかったではないか。

ブッシュ大統領が言っていたようにフセインイラクは大量破壊兵器の備蓄を大量に隠し持っていた。ブッシュ大統領は正しかったのである。反戦派は発見された武器は我々の探していたものではないなどと苦し紛れのいいわけをせず、ブッシュが正しかったと認めるべきだ。

関連記事:
化学兵器は立派な大量破壊兵器
やっぱりあった大量破壊兵器!!!

参考記事:
Finding Even More of the Wrong Kind of WMDs In Iraq


July 4, 2006, 現時間 12:46 AM | コメント (3) | トラックバック (1)

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日付け → →July 3, 2006

領土は守れなければ意味がない

韓国はやっぱり調査船を出してしまった。(ある浪人の手記より)4月に日本の調査船が出るという話が持ち上がった時、韓国は武力で阻止すると息巻いていた。その時私はそれなら日本は護衛線をつけてでも調査を決行すべきだと考えていた。しかし日本が韓国の挑発にのって武力行為になど軽々しく手をださず、話し合いにもっていったことは日本が大人らしい態度をみせたことになるのだといろいろな人からお説教をうけた。

だが、大人の外交を行い6月に韓国と話しあいをした結果、現状は4月の段階から何の進歩もとげていないばかりか、韓国はまだ決着の付いていないEEZ水域で日本に前もって断りもいれず、自分らの好き勝手な時に調査を行い、日本が邪魔をすれば武力で対応すると息巻いている。

いったい日本の大人の外交は日本になにをもたらしたというのだ? 私には全く納得がいかない。

歴史的にも国際上の取り決めからみても、竹島が日本の領土であることに間違いはないと私は確信する。だが、はっきりいって、もし日本が現実的に竹島およびその近海を日本の領土として守ることができないのであれば、歴史がどうの、国際法がどうのなどといってみても全く意味がない。

事実上竹島を統括しているのは韓国であり、水域を武力で守っているのは韓国なのである。もし日本の態度がただ単に国際社会に訴えるとか、韓国に苦情をいう程度のことで終わるなら、日本に竹島を領土と呼ぶ資格などないといえる。

かなり前のことではあるが、みなさんに思い出していただきたいのは1982年に起きたイギリスとアルゼンチンが戦ったフォークランド島を巡る戦争である。

1982年、民衆の不満をそらすためにガルチェリ政権が問題をクローズアップさせたことで、アルゼンチンではフォークランド諸島問題が過熱ぎみになり、民衆の間では政府がやらないなら義勇軍を組織してフォークランド諸島を奪還しようという動きにまで発展した。政府は形だけの沈静化へのコメントを出すものの、3月には海軍の補給艦がフォークランド諸島の南東約1300kmにある同じくイギリス領となっていたサウスジョージア島に2 度にわたって寄航し、イギリスに無断で民間人を上陸させるなどして武力行使への動きを見せ始めた。イギリスはこれを強制退去させるなどしていたが、ガルチェリが正規軍を動かし始めたとの報せを受けて、4月1日にはアメリカに事態収拾への仲介を要請。しかし翌2日にはアルゼンチンの陸軍4000名がフォークランド諸島に上陸したことで武力紛争化は決定的となった。

これに対し、サッチャーは直ちにアルゼンチンとの国交断絶を通告し、艦隊の派遣を命じた。4月5日には早くも第一陣が出撃した。到着までの間、アメリカの仲介による事態の打開が模索されていたが、サッチャーの「我々は武力解決の道を選択する」との決断で25日にはフォークランド諸島に続いて占領されていたサウスジョージア島に逆上陸、同島におけるアルゼンチン陸軍の軍備が手薄だったこともあり即日奪還した。

その後は幾度と大型艦船を撃沈されるなど、終始苦しい戦いを強いられていたイギリスではあったが、地力に勝る空軍、陸軍力と情報力をもってアルゼンチンの戦力を徐々に削っていき、6月7日にはフォークランド諸島に地上部隊を上陸させた。民間人の死者を伴う激しい地上戦を経て、同諸島最大の都市である東フォークランド島のポートスタンレーを制圧し、14日にはアルゼンチン軍が正式に降伏。戦闘は終結した。

この時、イギリス国内ではフォークランド島などアルゼンチンにくれてやればいい、どうせイギリスにはほとんど何の役にも立たないのだからという意見も多くきかれた。だが、鉄の夫人マーガレット·サッチャー首相は断固として武力行使に踏み切った。

問題は竹島にしろフォークランド島にしろ、それが価値あるものかどうかということではない。日本も英国同様領土は死守する覚悟でなければならない。竹島をやすやすと韓国にわたしてしまうなら、今日は竹島、明日は沖縄、その次は九州ということになりかねない。

韓国はどうせ日本は口先だけで何も出来ない弱体だと踏んでいるのであろう。これまでの日本の態度をみていれば、わたしとてそのようにとれる。日本は韓国が調査船を出すのであれば、こちらも出すと強気にでて、もし韓国が武力でそれを阻止するというのであれば、こちらにもそれに武力で対応する用意があることを示すべきである。また日本は日本の領海で漁業をおこなう漁船に自衛隊や沿岸警備隊による護衛をつけ、日本の漁船が韓国の警備隊から脅迫されたり拿捕されないよう守るべきである。

いつまでもEEZについて穏便に話あおうなどといっていても、韓国はのらりくらりと話合いをのばし、実質的には竹島やその近海を独占してしまうだけだ。口での脅しや要求は武力で支えられてこそ意味があるのだ。日本が本気で竹島を守る気があるのなら、武力行使も辞さない覚悟で守るべきである。その覚悟がないなら黙って竹島など韓国にくれてやればいいのだ。

日本のこうした弱腰を北朝鮮や中国が注意して見ていないと持ったら大間違いだ。


関連記事:
EEZ問題はどうなってんの?

July 3, 2006, 現時間 10:00 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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日付け → →July 2, 2006

今夜は君を眠らせない

イスラエルは昨日ハマスに対して人質を返さなければ首相を殺すと警告した。 そしてそれが本気であることを示すように、留守宅の首相の家を空爆した。 (浮世さんがたくさん写真を紹介してくれている。)

【ガザ市(ガザ地区北中部)樋口直樹】イスラエル軍は2日午前1時45分(日本時間同7時45分)ごろ、パレスチナ自治区ガザ市の自治政府首相府を空爆した。建物は大破したがハニヤ首相は不在で無事だった。イスラエルは兵士拉致事件の責任がイスラム原理主義組織ハマス率いる自治政府にあると非難。ハマス最高幹部の首相に直接圧力を加えることで、ハマス政府排除の態度を鮮明にした。

 イスラエル軍機から発射されたミサイルは首相府3階の台所付近で爆発し、3階の施設を吹き飛ばした。ハニヤ首相の執務室は2階にあり、大きな被害は受けなかった。空爆後、首相は自ら現場を視察し「彼らはパレスチナ人のシンボルを標的にした」とイスラエルを非難、国際社会とアラブ連盟に事態の沈静化に向けた仲裁に入るよう要請した。

わざわざ留守を狙っての空爆ということは、イスラエルはいつでも好きなときにハマスの指導者達を殺すことが出来るというメッセージがこの空爆には含まれている。 にもかかわらず、ハマス連中はまだこの問題をイスラエルにたいして強気に出れば解決できると思っているようで、またイスラエルに向けて訳の解らない脅迫をしている。(訳: カカシ)

ハマス武装勢力は報復としてイスラエルがガザ地域においてこれ以上政府施設やインフラへの空爆を続けるならば、イスラエルの発電所や公営施設、学校などを攻撃すると脅かした。

ハマスにそんなことが出来るなら、もうすでにやっているはずだろう。 なにもこれまでハマス連中がイスラエル攻撃に手加減をくわえていたわけでもあるまいに。 そのくらいのことはイスラエルにはわかりきっているのだ。このような空振りの脅しはイスラエルにより強硬手段をとらせることになる。

ではここで私の昨日のクイズを思い出してみよう。

1. コフィアナンに訴え国連軍によってユダヤ人を海へ葬ってもらう。

2. イスラエルのオルメルト首相をぶっ殺すと再度脅迫する。

3. 人質を解放する。

どうもパレスチナはこのクイズの答えはまだ2番だとおもっているらしいので、ちょっとしたヒントを与えてあげよう。 いつまでも人質と囚人の交換を要求するハマスにたいしてイスラエルのオルメルト首相は人質解放以外の交渉をする気はないと拒絶。 そして、、、(訳:カカシ)

もっと強硬な攻撃に備えて、オルメルト首相は軍隊に「ガザでは誰一人として眠らせるな。」と命令したと、内政省のロニ・バーオン氏はイスラエルラジオで語った。

さて、パレスチナは今度こそこのクイズの答えがわかったかな?

July 2, 2006, 現時間 10:04 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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日付け → →July 1, 2006

パレスチナが取るべき道 その2

ガザの難民キャンプに住むひとたちの声がだんだんと聞こえてきているが、ハマスの態度は全く正気の沙汰とは思えない。イスラエルはガザ南部に侵略しパレスチナの要員たちを何十人も逮捕し北部への侵略の準備を着々と進めている。イスラエルが北部侵略を今すぐにしない理由はエジプトを仲介にたてたハマスとの人質交渉に多少なりとも機会を与えようとしているからにすぎない。

にもかかわらず、ハマスらの反応はといえば「シャリット一等兵の身柄とひきかえに千人のパレスチナ人を解放し今すぐガザ攻撃をやめること」という要求である。イスラエル側がこれを拒絶したのはいうまでもない。

いったいハマス連中は何を考えているのだろう? いま、ガザはの人々は恐怖に震えている

さてここでクイズ。ハマスはこの衝突を早急に解決しガザを完全崩壊されないようにするにはいったいどうしたらよいだろうか?

1. コフィアナンに訴え国連軍によってユダヤ人を海へ葬ってもらう。

2. イスラエルのオルメルト首相をぶっ殺すと再度脅迫する。

3. 人質を解放する。

この質問が難かしいと思うのは、ハマスのアホどもだけである。イスラエルの攻撃をいますぐやめる方法はきちんと示されている。イスラエルにロケット弾を打ち込むのを今すぐにやめ、シャリット兵を解放すればいいのだ。ハマスの連中はなにを待っているのだ? 国連はイスラエルの行為を批判はしても手は貸してくれない。アラブ諸国は砂に顔を突っ込みイスラエルが自分達に気が付きませんようにと祈っていることだろう。パレスチナよ、君らは一人なのだ。君らに残された道はひとつしかないのだ。何故それがわからない?

さてここで質問2。国が崩壊寸前まできている時、パレスチナはどうすればいいのか。

1. 近くにいるユダヤ人に拳をあげる。

2. 石を投げる。

3. 人質を解放しろ〜!

関連記事:
昔に逆戻り

July 1, 2006, 現時間 10:55 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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