日付け → →August 31, 2007

ヒラリー・クリントンのチャイニーズコネクション

実は先日、ヒラリー・クリントンが、お尋ね者の中国人ビジネスマンから巨額の献金を受けていたという事実が明らかになった。

実は15年間に渡って法の目をかいくぐって逃げ続けいたお尋ね者のノーマン・シューという中国系ビジネスマンがいる。この男は窃盗の疑いで3年間の禁固刑になるはずだったのだが、土壇場で逃走し行方がわからなくなっていた。ところが最近になって2004年からヒラリー・クリントンの資金集めをし、自分の名前だけでなく別人の名前も使って違法に多額の献金をしていたことがわかった。

クリントン側はノーマン・シューは長年に渡ってクリントンのために資金集めをしてくれている大切な人だと最初は弁護していたが、彼がお尋ねものであったことが公になってしまってからは、シューからの献金はチャリティーに寄付するなどといってごまかしている。

実はクリントン夫婦が中国人ビジネスマンから怪しげな献金を受けたという話はこれが最初ではない。ビル・クリントン大統領の時代から、クリントン献金に多額の資金集めをしていた中国人のビジネスマンが中共と深い関わりがあるという話はしょっちゅう取りざたされていた。

クリントン政権に中国人ビジネスマンからの献金があった直後に、突然中国が「友情関係のある国家」と指名されたり、アメリカ人工衛星の最新技術が中国に輸出されたり、どうもおかしなことが多すぎた。

実はビル・クリントン在任中にクリントンが弾劾裁判にかけられるのではないかと考えていた人々は多かった。しかしその原因はいわゆるチャイナゲートと呼ばれる中国共産党との汚い関係によるものだと予想されていた。くだらないセックススキャンダルの調査妨害などという理由で弾劾裁判が起きた時は我々もかなり驚いた。

チャイナゲート:民主党出身のクリントン大統領が再選を果たした96年前後に中国系アメリカ人チャーリー・ツリー(崔亜琳)、ジョニー・チャン(Johnny・鍾)といった人物が日本円で一億以上もの違法な政治献金をクリントン民主党政権に行なった。

この問題が深刻なところは、これら在米中国人が中国人民解放軍と密接なつながりがあり、人民解放軍の資金が民主党への政治献金となっていたことである。(資料

主流メディアはアイダホの上院議員のセックススキャンダルではしゃいでいるが、本来ならばこっちのほうがよっぽども由々しきことだと思うのだが。少なくともロサンゼルスタイムスが報道したというのは良い徴候かもしれない。

August 31, 2007, 現時間 9:38 AM | コメント (0) | トラックバック (3)

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日付け → →August 30, 2007

タリバン残りの7人も解放、今後も人質作戦を続けると宣言

タリバンは30日、6週間に渡って拘束していた韓国人宣教師の残りの7人も解放した。解放さされた人質やその家族のことを思うとホット胸をなで下ろし、よかった、よかった、一件落着と喜びたいところなのだが、実は素直には喜べない事情がある。

それというのも、人質解放にわたり、韓国とタリバンが直接交渉した結果、タリバンにはかなり有利は結果が生まれたことがタリバン側の声明から明らかだからである。

タリバン武装部隊は韓国人人質の最後の7人を木曜日、韓国との交換条件のもとに解放し、6週間に渡る劇は幕をおろした。タリバンはこれを「聖戦における偉大なる勝利だ」だと宣言している。

タリバン報道官のQari Yousef Ahmadiは今後ももっと外国人を拉致するつもりであると誓ったい、韓国が武装集団と直接交渉することが敵をよりごう慢にするという恐れが強まった。

「我々はこれからもアフガニスタンの同盟軍に同じことをするつもりだ。なぜならこの作戦は非常に効果的であることがわかったからだ。」と報道官はAPとの電話インタビューに答えた。

だからアメリカは常にテロリストとは交渉しないという姿勢を強攻に保ってきた。人質に身代金を払えば、再び誘拐を誘発するのは常識。韓国側が人質を取り戻したい気持ちは十分に理解できるが、この交渉によって、今現在アフガニスタンに在住中の韓国人宣教師のみならず、他国の外国人ボランティアなどの身上がずっと危険になったことは否めない。

韓国がタリバンにどのような約束をしたのかは分からないが、人質に付き添ってきた民兵が西側に渡した手紙には、『彼等は我々の信仰を変えようとしてやってきた』とあり、『アフガニスタン市民はこの信仰のために命を捧げてきた。よって彼等を逮捕したのである』と書かれていたという。明らかに韓国人の布教活動に抗議する内容であることから、タリバン側の要求のなかに、今後アフガニスタンに宣教師を送るなとか、現在滞在中の韓国人を帰国させろとかいうような条件があったとしても不思議ではない。

アメリカ政府は直接韓国政府のテロリストとの交渉について非難することは避け、アメリカ政府のテロリストと交渉はしないという姿勢はかわらないとだけ発表した。

一方韓国政府は何も悪いことはしていないと主張。誘拐者と交渉するのは普通のやり方だと言っている。

そのやり方が悪いっていってるんでしょうが、まったくしょうがないなあ。以前にイラクでドイツ人の誘拐が連続でおきたことがあるが、それというのもドイツ政府は身代金を払うという評判が立ってしまったことから、ドイツ人の身代金は数カ月で数十倍にもなったという話をきいたことがある。反対にアメリカ人は身代金を払うどころか交渉にも応じないので、最初から拷問や殺す目的でもない限り、アメリカ人が拉致されることはなくなった。日本人も最初の三馬鹿トリオの時も気の毒な香田さんの時も、断固たる姿勢を崩さなかったので、以後日本人がテロリストに拉致されるという事件は起きていない。

ところで、韓国人が拉致された前日に拉致されたドイツ人の人質はまだとらわれの身である。

August 30, 2007, 現時間 5:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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反戦派のパニック! 増える民主党のイラク米軍駐留支持

この間から始まったイラク戦争支持者による大型広告運動だが、パワーラインによるとどうやら全国ネットのNBC局とそのケーブルの子会社MSNBCは戦争支持広告を報道しない方針を明らかにしたようだ。反戦広告はいくらでも報道しているくせに、いつものことながらダブルスタンダードはひどいものだ。それにしても最近の主流メディアは自分らが中立だという振りすらしなくなってきた。

さて、これとは反対に米民主党と深いつながりのある過激派左翼市民団体ムーブオンは民主党のブライアン・ベアード下院議員に対する攻撃広告を開始した。ベアード議員は最初からイラク戦争には反対しており、最近のイラク戦争の増派作戦にも反対していた議員である。そういう人をどうしてムーブオンが攻撃するのかというと、その理由は先日イラク状況の視察旅行からかえってきた時にベアード議員が発表した声明にある。

先日紹介したミネソタの民主党上院議員のキース・エリソン氏もそうだが、ベアード議員もイラク新作戦はうまくいっており駐留はこのまま継続すべきであるという意見を発表したのである。実は、最近イラク視察旅行から帰ってきた政治家たちは党の共和/民主を問わず、皆口を揃えてイラクからの即撤退は好ましくないと語っている。もともと戦争に賛成な共和党議員にとってはこれは全く問題ない姿勢だが、ずっと戦争反対をいい続けてきた党にとってはこれらの民主党議員の『裏切り』は許せない行為である。

先日ベアード議員は地元の選挙区で市民相手の説明会を行ったが、ベアード議員は説明をするどころか二時間以上にわたって反戦派の市民から吊るしあげを食った。さらに過激派左翼の間からはベアード議員は辞職すべきだなどという意見さえあがっている。説明会に参加した一人の市民は「彼の信念なんかどうでもいい。議員は我々の意見を代表すべきだ」と断言した。ベアード議員自身は、いまでもイラク戦争は歴史的にまれに見る外交の失敗だと考えているが、アメリカ軍がイラクに実際にいるという事実と、新作戦が効果をあげているという事実を考えて、成功する可能性がある戦争を途中で放り出すべきではないとしている。党の方針だけに盲目的に従わず事実をもとにした自分の判断をはっきり発表したベアード議員は立派だと思う。

会場に集まった市民のなかでも目立ったのはイラク帰還兵で今は反戦活動家のジョン・ソルツ。彼は元陸軍大尉で2003年のイラクフリーダム作戦に参加している。彼はベアード議員はブッシュ政権がお膳立てしたやらせ劇にだまされていると主張。そのせいでベアード議員はブッシュ政権の隠れ蓑を提供していると批判。実はこのソルツなる人物は先に紹介した極左翼サイトのデイリーコス主催年次会で戦争支持の軍曹に大尉という位を持ち出して(軍曹よりも位が高い)ことを持ち出して意見を言わせなかった司会者その人である。

しかし、イラク戦争が良い方向に向かえば向かうほど、エリソンやベアードのような民主党議員が増えてくるだろう。そうなれば民主党の反戦の姿勢はまとまりがつかなくなる。イラクからは撤退すべきだと言っているヒラリー・クリントンですら今や軍事的勝利は可能だと認めざる終えなくなっている。戦争はうまくいっているが今すぐ撤退すべきだという理屈は全く説得力がない。

9月のペトラエウスの報告に備えて平和団体を装った共産主義看板団体のアンサーが反戦デモ行進を予定している。それに対抗しようと退役や現役の軍人たちが「鷹の集まり」という名前で対抗デモ行進を呼びかけている。3月に行われた反戦デモでは非常な寒さにも関わらず、戦争支持の鷹達が反対側の人数と対等できるほど多く参加した。今回は前回を上回る参加者を主催者は期待している。

ペトラエウスの報告まで二週間足らず。どういうことになるのだろうか、、、

August 30, 2007, 現時間 3:23 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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アメリカ撤退後のイラクを狙うイラン、アフマネナジャド大統領が発言

The English version of this post can be read here.

先日ブッシュ大統領はアメリカ軍のイラク中途撤退は危険だとしたが、イランのアフマネナジャド大統領がそのブッシュの議論を裏付けるような発言をした。(以下APの記事より

「占領軍の政治力は急速に弱まっている」とアフマネナジャドは記者会見でイラクのアメリカ軍について語った。「すぐにあの地域には真空状態がみられるようになるでしょう。無論その時は付近のサウジやイラク国の協力をうけ、我々がその空間を埋める用意ができています。」

ブッシュ大統領はイラクが中途撤退すればイランがイラクに侵入してイラク政権を乗っ取ってしまうだろうと何度も強調してきた。イランには精巧な武器もあり、巨大な原油資源もある。このような敵にイラクの統治権を奪われたら、これは大変なことになる。だが民主党はそんなことはあり得ないことだとその主張を拒絶してきた。そんな民主党の主張とは裏腹に、今、アフマネナジャドはイランには、うるさいアメリカ軍が去った後のイラクを乗っ取る計画が確かにあることを認めてしまったのである。民主党はこのアフマネナジャドの裏切りに首をかしげていることだろう。

アフマネナジャドのこのばか正直な告白は米民主党のバランスをくずしている。民主党は対反乱分子作戦(COIN)を「増派」と呼び、あたかも新作戦と古い作戦の違いは単に兵士を多少増やしただけであるかのようにばかにしてきたが、この作戦が効果をあげはじめると作戦の成功とその作戦を実行している軍隊の功績を認めないわけにはいかなくなった。すると今度はあたかもアメリカ軍の軍事的勝利は最初からわかっていたことかのように振る舞いはじめ、そのかわりイラク戦争の真の目的は全国レベルでイラク政治の進展があることだとさらにハードルをあげはじめた。

議会が夏休みをとっている8月とはいえ、民主党の指導者たちはうかうかと休んでなどいられない。二度も共和党の反対を押し切ってイラク政策を変えることに失敗した民主党はかなり支持率を失っている。下院民主党指導者たちは急きょ早朝会議をひらき、「アメリカ軍の新作戦がイラク治安を向上させたのは当たり前だ、問題は政治的な発展にある、それがなければアメリカ軍の血も汗も無意味となる」という新しい主張に焦点があてられた。

イラクの政治的変化は起きているが、それは民主党が要求するような国家レベルではなく、各地域の地元レベルでおきている。イラクの政治改革は上からだんだんに下の方に広がるトップダウンではなく、下からじょじょに上にあがっていくボトムアップの形で進んでいくものと思われる。

ブッシュとアメリカイラク大使はバグダッドの政治停滞について正直な見解として、ブッシュはイラク政権を交代させる必要があるかどうかはイラク人が決めることだと語った。

しかしヒラリー・ロダム・クリントンを含む民主党幹部の政治家たちは、シーアが多数はを握る政権が国家をまとめることができないことから、アルマリキは交替されるべきだと主張している。

シーア派のベテラン活動家であるアルマリキを追い出すためにはイラク議会の275票を必要とする。クルド派とマリキ支持者が団結しているかぎり、反対派は票がたりない。

これも運命のいたずらだろうか、民主党はなんとイラク市民の意図を無視してマリキ首相をやめさせよと主張するはめとなった。

しかも裏切り者アフマネナジャドは「彼等は無礼にもイラクの首相と憲法を変えよと言っている」とイランの強い味方である米民主党を責めている。「そのような変化を要求するとは、いったい何様だと思っているのだ」とアフマネナジャド。アフマネナジャドは馬鹿だ。イランにはイラクを侵略する計画などない、これはすべてブッシュ大統領の妄想だ、といってしまえば反戦派の民主党がアメリカ市民を説得してアメリカ軍中途撤退もありえるのに、イラクに攻め入る計画をこうあからさまに公言してしまっては、民主党としては立つ瀬がない。

さて、民主党はイラク新作戦成功を認めデイビッド・ペトラエウス将軍の功績をたたえながら、どうやって時間制限をしてイラク即撤退をすべきであると主張するのか、是非ともそのお手並み拝見といこう。

August 30, 2007, 現時間 1:25 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 29, 2007

タリバン韓国人質8人を解放!

久しぶりにタリバンに拉致されている韓国の人質に関する良いニュースが入ってきた。(以下CNN日本語版より)

タリバーンが8人解放、合意受け アフガンの韓国人拉致

2007.08.29 Web posted at: 20:36 JST - CNN/AP

ソウル——アフガニスタンの旧政権勢力、イスラム強硬派タリバーンによる韓国人拉致、殺害事件で、韓国政府は29日、残る人質19人のうち女性3人が解放され、韓国が身柄を確保したと述べた。

AP通信によると、数時間後、別の場所で女性4人、男性1人が新たに解放され、赤新月社の職員に引き渡された。韓国政府がこれを確認しているのかは不明。

最初の3人は31歳─34歳で、車1台に乗って事件の現場ともなったガズニ州中央部のカライカジ村に到着、赤新月社メンバーに引き渡された。記者団が詰め掛けたが、無言のままだった。3人は青いショールを被り、顔を隠すようにしていた。

韓国政府によると、3人の健康状態に問題はないという。男性を含む5人は州内の砂漠地帯で引き渡された。

今年7月19日の事件発生後、人質が解放されたのは8月13日の病気の女性2人以来。当初は23人が拉致され、解放交渉の過程で男性2人が殺害されている。

韓国とタリバーンは直接の個別交渉で28日、人質全員の解放に合意。アフガン駐留韓国軍部隊の年内撤退などが条件になったが、韓国政府は身代金支払いはないとも強調している。また、タリバーンが当初要求したアフガン政府、米軍が拘束する仲間の釈放も条件に入っていないと述べた。

タリバーンは人質19人を少人数に分け、別の場所で監禁、移動を繰り返していたとされ、今後順次に解放していくとみられる。

まだ全員が解放されたわけではないので、大手をあげて喜ぶわけにはいかないが、全く希望がないと思われていた交渉が多少なりと進展したことはいいことだろう。ただ、アフガニスタンがタリバン囚人の解放に応じたわけではないので、タリバンが人質解放に応じたということは、韓国側から相当の身代金の支払いが約束されたと考えるのが妥当だろう。だとしたら、無論人質がかえってくるのは喜ばしいことではあるが、今後もこのような事件は起きるだろう。

アフガニスタンには宣教師やボランティアといった役割を果たすかなり多くの韓国人が在住している。今後身の回りの安全には十分に気を使ってほしいものだ。

のこった11人の早期解放を願うものである。

August 29, 2007, 現時間 3:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 28, 2007

公衆トイレで覆面警官を誘惑! ラリー・クレイグ米共和党議員無罪を主張

読売新聞にまで載ってしまったので、読者のみなさんはもう米共和党のラリー・クレイグ上院議員が数カ月前にみだらな行為をして警察のお世話になっていたというニュースをお聞きになったことだろう。しかし一応背景として、CNNの記事の方が詳細が載っているので、引用はそちらから。

ワシントン——アイダホ州選出のラリー・クレイグ上院議員(共和党)は27日、中西部ミネソタ州のミネアポリス・セントポール国際空港内の男子手洗い所内で今年6月、内偵捜査の私服警官にみだらな行為を働こうとして、逮捕された事実を明らかにした。

今月初旬、有罪を認めたという。ロイター通信によると、米議会紙ロールコールは、同議員は罰金500ドル(約5万8000円)、観察処分1年などの罰則を受けた、と伝えた。

同議員は27日声明を発表、わいせつ行為の詳細には触れなかったが、「混乱した行動に及んだ」ことを認めた。同紙が報じた警察の報告書によると、議員は手洗い所内でわいせつ行為の発生などを調べていた私服警官の隣りの個室に入り、同性愛者が誘惑のために通常用いる合図を送ったという。

同議員は3期目で、妻と子供3人がいる。来年、選挙を迎える。

米国の男性の同性愛団体は昨年10月、ウェブ上でクレイグ議員が複数の同性愛の関係を結んでいたと指摘したが、議員の事務所は根拠のないでたらめな話と否定していた。同議員は上院で2006年、同性同士の結婚を禁止する憲法修正案に賛成していた。

実はクレイグ議員が同性愛者なのではないかという噂は大分前からあったらしい。だがその話があからさまにされるようになったのは上記の記事にもあるように去年の10月頃の話だ。実はカカシもその話を聞いたが、ちょうど2006年の中間選挙直前のことだったため、私はてっきり左翼連中が得意な事実無根な中傷誹謗に違いないと一笑に付した

妻子もいるいい年したおっさんが、公衆便所で男性に言い寄るなんて信じられない!しかも彼は常に家族の大切さを訴えている保守派の上院議員だけにこれは痛い。なんで共和党議員ばっかりセックススキャンダルが続くのか、嫌だなあ。

クレイグ議員は現在共和党から大統領に立候補しているミット・ラムニーの選挙運動事務所の幹部。つい昨日までラムニーのホームページに推薦の言葉を述べるクレイグ議員のビデオが掲載されていたくらいだ。本日クレイグ議員はラム二ーの選挙事務所から辞任。ホームページからもビデオは削除された。

しかしクレイグ議員自身は自分は「同性愛者ではない!」ときっぱり断言しており、警察で罪を認めたのは、はやく片付けてしまいたかったからだと説明している。しかし議員を連行した覆面捜査官の話では、クレイグ議員は警察官の入っている個室の隣の個室に入り、スーツケースをドアの前に置いて、何度か足踏みをして警察官の注意をひいたあと、手を壁の下から警察官のいる個室の方へのばしてきたという。アメリカの個室トイレは足下が30センチくらい開いているからこういうことが可能なのだが、クレイグ議員は床に落ちた書類を拾おうとした行為を誤解されたなどと苦し紛れの言い訳をしている。だったら罪を認めるなアホ!

しかしながらクレイグ議員から言い寄られたとか実際に性交渉があったという男性たちが次々に現れ、クレイグ議員の「私はホモではない!」宣言もかなり空しく聞こえる。

政治的に考えて、こういうふしだらなエロおやじには早く辞めてもらいたい。選挙にはまだ一年以上もあるので、今のうちにこの親爺が辞めてくれれば共和党は十分に立ち直れるだろう。去年選挙直前に明かになったマーク・フォリーのセクハラ事件の二の舞いはごめんだ。

August 28, 2007, 現時間 8:18 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 27, 2007

AP:イラク死傷者の数は倍増という不誠実報道

今日APのイラク死者数倍増Iraq Body Count Running at Double Pace)という記事をみて、どうも変だなと思った。主流メディアの記事は見出しが非常に不誠実な場合が多いので記事は注意深く読む必要がある。

APの記録はイラク市民、政府高官、警察、警備隊のうち戦闘やスンニによる自爆テロなどの攻撃で死亡した人数を含む。またシーア派の死の団体による処刑スタイルの殺人も含まれる。

調査の結果には下記が含まれる:

  • イラクは去年にくらべて国全体で2006年の一日あたり33人から今年は62人と戦争関係での死者数は倍になっている。
  • 今年の最初の8か月で2006年全体で暴力的に殺されたイラク人の数を1000人近く上回っている。今年はすでに14,800人が戦争関係の攻撃や宗派間争いで殺されている。...
  • 民間や警察の死者の76%がバグダッドで出ていた今年の一月から、7月には52%となりほぼ去年の割合と同じになった。
  • イラク赤三日月によると避難したイラク人は今年一月447,337人から7がつ31日の100万から114万人と倍増した。

しかしペンタゴンのリチャード・シャーロック准将は2006年から比べてイラクでの攻撃数は減っていると語っているとAPにはある。これはいったいどういうことなのだろうか?

先ずイラクでの死亡者数を記録しているicasualties.orgの民間人死者の数をみてみると確かにAPの記事にある通り今年の方が去年よりは多い。だが、イラクで何が起きているのかという事変を考慮に入れずに単に暦で年度末に線をひっぱってみても、それが何を意味するのか全くわからない。ましてや現在の新作戦がうまくいっているかどうかという判断には全くつながらないのである。下記の表をみていただきたい。

イラク民間人死者数 2006〜2007年8月
2006年 死者数
1月 590
2月 688
3月 901
4月 808
5月 969
6月 738
7月 1063
8月 2733
9月 3389
10月 1315
11月 1741
12月 1629
2007年 死者数
1月 1711
2月 2864
3月 2762
4月 1521
5月 1782
6月 1148
7月 1458
8月 1313

去年の民間人の死亡者数は1月から7月にかけて1月の600人程度から1000人を超える7月までじょじょに増えていった。去年の2月にシーア派のアルアレキサー聖廟の爆破事件以来宗派間争いが激しくなっていたから、死者が増え続けたのは当然だろう。8月になると突然2733人と増えるが、8月はシーア派の巡礼の月で、9月はラマダンの月である。イスラムテロリストが祭日を狙って攻撃を増加させるのは周知のことであるからこの数字もおかしくない。ラマダンが終わった10月から今年の1月まではその数は千数百人とあまり変化はない。だが、アメリカ軍の増派があると発表のあった2月と3月にはそれぞれ2864人と2762人と急増している。これはアメリカ軍の増派に備えてアルカエダが攻撃を増加させたのが原因だ。

しかし新作戦が本格的に始まり出した4月になるとその数は1521人に減り、その後もその低レベルが続いており、今月はシリア国境の250人という犠牲者を出すテロを含めても7月の数よりも減りそうである。

またAPは、今年7月のテロ攻撃の35%が北部で起きており、去年の22%よりも増加しており、8月ではこの割合はもっと増えるだろうと指摘している。これは明らかにアメリカ・イラク軍がバグダッドで激しい掃蕩を行っていることから、テロリストが手薄な北部を狙っているのが理由だ。

イラク市民の犠牲者数から現在行われている新作戦の効果を測ろうというのであれば、新作戦が本格的に始まった今年の4月から一年間さかのぼった数字とその後の数字を比べるべきである。背景の状況を無視して去年と今年という暦上のでの比較などしてみても何の意味もなさない。

August 27, 2007, 現時間 3:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 26, 2007

ブッシュ大統領が戦前日本とアルカエダを同一視したという誤解

この間のブッシュ大統領のミズーリ州における退役軍人相手の演説について、私はちょうど日本の戦後の発展についてブッシュ大統領が語っている部分を帰宅途中のラジオで聴いていたという話は先日した通り。今日になって坂さんのところでブッシュ大統領は戦前日本をアルカエダと同一視していると朝日新聞が報道したというエントリーを読んでたまげてしまった。生放送で聞いていた私はブッシュ大統領がそんなことをいったようには全く聞こえなかったからだ。

今回の演説の主題は歴史的に過去の戦争や戦後の復興をふりかえって、どれだけ専門家といわれた人々の意見が間違っていたかというものだ。それを太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争を振り返ってブッシュ大統領は証明しようとしているのだ。そして私はそれは成功したと思う。

しかし朝日新聞の批判には反論の余地はあると思うので、ブッシュ大統領が実際なんといったのか原文を読みながら考えてみたいと思う。

先ずは朝日新聞の記事から。

ブッシュ米大統領が22日に中西部ミズーリ州カンザスシティーで行った演説は、自らのイラク政策を正当化するため、日本の戦後民主主義の成功体験を絶賛、フル活用する内容だったが、半面で戦前の日本を国際テロ組織アルカイダになぞらえ、粗雑な歴史観を露呈した。米軍撤退論が勢いを増す中でブッシュ氏の苦境を示すものでもある。

冒頭は9.11テロかと思わせて、実は日本の真珠湾攻撃の話をする、という仕掛けだ。戦前の日本をアルカイダと同列に置き、米国の勝利があって初めて日本が民主化した、という構成をとっている。大正デモクラシーを経て普通選挙が実施されていた史実は完全に無視され、戦前の日本は民主主義ではなかった、という前提。「日本人自身も民主化するとは思っていなかった」とまで語った。...

テロとの戦いにかけるブッシュ氏だが、今回の演説は日本を含めた諸外国の歴史や文化への無理解をさらした。都合の悪い事実を捨象し、米国の「理想」と「善意」を内向きにアピールするものとなっている。

確かにブッシュ大統領は戦前の日本の行為とアルカエダの行為との共通点を指摘してはいるが、戦前日本がアルカエダのようなテロリスト団体であったなどとは一言もいっていない。朝日新聞がそのようにこの演説を受け取ったのであれば、これは完全なる誤解であり、ジャーナリストとしてその英語力と理解力の不足が批判されるべきである。また大正デモクラシーにしろ、日本の議会制度にしろ、当時の日本がどう考えていたにせよ、アメリカ人が考えるような民主主義ではなかったことは確かなのであり、その見解の相違をもってして『粗雑な歴史観を露呈した』などというのは馬鹿げた解釈である。この記事について坂さんはこのように感想を述べておられる。

戦前の日本を批判することが多い朝日だが、さすがにアルカイダと同列視されることには我慢がならなかったということだろう。が、逆に言えば、ブッシュ氏のわが国の歴史に対する認識が、それだけ粗雑で無知であるということだ。

坂さんは朝日新聞の記事をもとに感想を述べておられるのでこのような解釈になっても仕方ないのだが、朝日新聞が『さすがにアルカイダと同列師されることには我慢ならなかった』というのは朝日新聞を買いかぶりすぎだと思う。朝日新聞はブッシュ大統領が歴史について無知であるということを強調したいがために、いつもは批判している日本の軍事主義を擁護するという不思議な立場に立たされただけだ。そして朝日新聞はブッシュ批判が先行してこの演説における肝心な点を見逃しているのだ。

それではここで、原文から問題の部分を抜粋してみよう。問題点を指摘する理由で段落が前後することをご了承いただきたい。

我々を攻撃した敵は自由を忌み嫌っていた。そしてアメリカや西洋諸国が自国民に害を与えていたと信じ恨みを抱いていた。敵は自らの基準を地域全体に設立するために戦った。そして時間と共に自殺攻撃に及び多大なる殺りくによって、アメリカ人が疲れて戦いをあきらめるのをねらった。

もしこの話が聞き覚えのあるものだとしたら、確かにそうです。ただひとつ。私が今説明した敵はアルカエダでもなければ911攻撃でもなく、過激派回教朝を夢見るオサマビンラデンの帝国でもありません。私が説明したのは1940年代の日本帝国の戦争マシンであり、真珠湾での奇襲攻撃であり、その帝国主義を東アジアに広めようとした行為です。

(中略)

我々が戦った極東との戦いと今日我々が戦っているテロとの戦いには多くの違いがあります。しかしひとつ重要な類似点があります。それは核心にあるイデオロジーの葛藤です。日本の軍国主義や朝鮮やベトナムの共産主義は人類のあり方への無慈悲な考えに動かされていました。彼等はそのイデオロジーを他者に強要しようとし、それを防ごうとしたアメリカ人を殺しました。今日名前や場所は変わっても、根本的な葛藤の性質は変わりません。過去の敵がそうであったように、イラクやアフガニスタンや他の場所で戦争を仕掛けているテロリストたちは、自由と寛容と反対意見を破壊する厳しい目的をもって自分らの思想を広めようとしているのです。

...この敵は危険です、この敵は決然としています、しかしこの敵もまた打ち負かされるのです。(拍手)

ブッシュ大統領が比較しているのは日本帝国とアルカエダという組織の比較ではなく、アルカエダの行為と日本軍隊の行為の類似点である。そしてまた戦前に日本が手強い敵であったのと同じようにアルカエダも手強い敵なのだと強調しているのだ。

戦闘体験のある軍人に対して輝かしい勝利を得た戦争を例にとって、アメリカは当時も手強い敵と戦って勝利をえることが出来たのだから今回の戦争にも勝てるのだとするやり方にはそれなりに効果がある。ブッシュ大統領は目の前にいる退役軍人に敬意を示しすことで、アメリカ軍全体に対する尊敬の心を表現しているのである。日本人としては負け戦だった太平洋戦争を引き合いに出されるのは気に入らないかもしれないが、ブッシュ大統領が現在の戦争への比喩として過去の勝ち戦を持ち出したからといってブッシュ大統領が戦前日本とアルカエダを同一視しているという見方は乱暴すぎる。現にブッシュ大統領は極東の戦争と今の対テロ戦争には多くの違いがあることを指摘している。

ブッシュ大統領が強調したいことは戦前の日本がどれほどひどい国だったかということではない。それよりも戦前日本がアメリカにとってどれだけ手強い相手だったか、そしてそれだけ手強い敵を相手にしながらアメリカがどのように勝利を得ることができたのかということにある。つまり、『この敵は危険である。この敵は決然としている。しかしこの敵もまた打ち負かされるのである』という点が大切なのである。

最終的にアメリカ合衆国は第二次世界大戦に勝ちました。そしてアジアではもう二つの戦争で戦いました。この会場においでの多くの退役軍人のみなさんがそれらの作戦の帰還兵です。しかしみなさんのなかで最も楽観的な人たちですら、日本がアメリカにとって最も強く最も誠実な同盟国として生まれ変わるとは思いも寄らなかったことでしょう。また韓国が敵の侵略から立ち上がって世界でも指折りの経済国となることやアジアが貧困と失望から抜け出し自由市場を抱擁するようになるとは予測していなかったでしょう。

アジア発展の教訓は自由への願望は否定できないということです。いちど人々が少しでも自由を味わったなら、(人々は完全に)自由になるまであきらめないということです。 今日のダイナミックで希望に満ちたアジアは...アメリカの存在と辛抱強さなくしては不可能でした。本日この会場にお集りの帰還兵のみなさんなくしてはあり得なかったのです。みなさんのご奉仕に感謝もうしあげます。(拍手)

ブッシュの演説で大事なのはこの先だ。ブッシュ大統領は戦後日本の民主化と復興について、日本の天皇制や、神道や、女性に対する考え方の違いなどを理由にどれだけ多くの人々が日本人をばかにして、その才能や実行力を過小評価していたかを羅列した後、それぞれの考えがどれほど間違っていたかを指摘している。

日本の降伏後、多くの人が日本事態を民主主義に生まれ変わらせようなどという考えは甘いと考えました。今と同じように自由とは相容れない民族がいるのだと批評家は主張しました。

日本は文化的に民主主義とは共存できないと言いました。ハリー・トルーマンの下で勤めた前アメリカ日本大使のジョセフ・グルーは大統領に「日本で民主主義は絶対にうまくいかない」と断言しました。...

また、あるひとたちはアメリカは自分たちの考えを日本に押し付けていると批判しました。例えば日本女性に選挙権を与えることは「日本の政治的発展を遅らせるものだ」と言い切りました。

ここでブッシュ大統領は女性の選挙権を薦めるマッカーサー元帥が、日本女性は伝統的で男性に従順すぎるため夫と独立した政治的な考えなど持つことはないと、多くの専門家から批判された事実をその回顧録から紹介した。

今日、日本の防衛省大臣は女性です。しかも先月行われた参議院選挙では史上最高の女性議員が当支援しました。(拍手)

信じられないことですが、日本の国教のせいで民主主義は成功しないと主張した人がいました。 神道は熱狂すぎて、帝国の深く根付いているというのです。リチャード・ラッセル上慇懃は日本人の宗教を非難し、天皇を裁判にかけなければ「民主主義へのどのような努力も失敗する運命にある」と言いました。...

神道と民主主義が共存できないと主張した人々は間違っていました。幸運なことにアメリカにも日本にもそれが間違っていると分かっていた指導者がいたのです。神道を弾圧するのではなくアメリカ政府は日本人と一緒に日本における宗教の自由を設立したのです。天皇制を廃止するかわりに、アメリカ人と日本人は天皇が民主主義社会で占める適切な立場を考え出したのです。

その結果、すべての日本人が宗教の自由を獲得し、天皇は日本の民主主義の象徴として強く育ち日本文化の貴重な一部として受け入れられています。今日、日本は批評家や猜疑心や懐疑心んをもっていた人々に立ち向かい、宗教と伝統文化を保ちながら世界でも偉大なる自由社会となったのです。(拍手)

こうして読んでみるとブッシュ大統領は戦前の日本を理解していないどころか、専門家といわれた歴史家や政治家たちなどよりも、よっぽども日本を理解していることがわかる。

ブッシュ大統領はこの後、朝鮮戦争やベトナムを引き合いに出し、歴史上からみて世界に民主主義を広める考えは正しいこと、専門家の悲観的な考えは得てして間違っていること、イラク戦争を最後までやりとげ、イラクに民主主義をもたらすことの大切さを強調した。

朝日新聞がいうように、民主党や反戦派の間からはブッシュの歴史観は間違っているとする批評は出ている。しかし、ブッシュ大統領の言ったことを誤解してか故意にわい曲してかしらないが、ブッシュ大統領が戦前日本とアルカエダを同一視したなどというデマを流すのはやめてもらいたいものだ。それにしてもアメリカの主流メディアも記事を装って自分の偏向意見を述べるのことはよくあるが、朝日新聞に比べたらずいぶんと大人しいものだ。

関連エントリー:ブッシュ大統領の演説、イラク撤退はベトナムの二の舞いになると主張

August 26, 2007, 現時間 10:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イラク新作戦はうまくいっている! イラク帰還兵が7人の駐留兵に反論

前回に紹介した空挺隊82部隊7人のイラク状況に関するコラムに対して、以前にも紹介したVets for Freedomの7人が反論しているので、今日はそれを紹介しよう。

お互いイラク戦地で危険な任務を体験した兵士同士、VFFの7人は空挺隊の7人に対して非常な敬意を示しながらも、彼等の考えは間違っているという。82部隊はまだ二か月しかたっていないCOIN作戦の効果を目の当たりにしていない。82部隊の7人が新作戦がうまくいっているように感じない理由は、彼等の駐留している場所では、まだ新作戦が起用される以前のバグダッドの状態が続いているからなのだとVFFの7人は語る。

82部隊が勤務している場所はイラク国内でもAdihamiyah と Sadr Cityという非常に危険といわれている場所である。この二つの地域はアルカエダとマフディの最悪の人間が集まっている場所であり、まだ始まって二か月しかたっていないCOIN作戦の効果が現れていないというのが現実だ。現在アメリカ軍とイラク軍はバグダッド南部の掃蕩に当たっており、それが済み次第82部隊のいる北側に目を向ける予定である。

これらの兵士らが体験した宗派間争いや無法状態や無差別殺人といったことはむろん正確で正直な状況表現ですが、これはどちらかと言えば増派前のバグダッドの状態といえます。

しかしイラクの他の地域やバグダッドの大半ですらも、もうこのような危険な状況ではなくなってきているとVFFの7人は言う。アメリカの増派は首都の周りから始まり自爆テロや自動車爆弾の犯人たちの温床を潰した。その結果、市民へのアルカエダによる攻撃は5割も減り、この六か月で最低の数となった。

アンバー地区の例をとって見てみましょう。2006年にはアルカエダがラマディの首都を占拠し海兵隊の諜報員は地区は事実上負けたと宣言しました。漏えいした海兵隊の報告書によれば、「西アンバー地区を安定させる希望は非常に暗く、米軍は政治的にも社会的にも状況を好転させられる希望は全くもてない。」とありました。

しかし今日、ラマディは平和となり、アンバーはもはやアルカエダの温床地ではありません。ラマディーとアンバーの部族はアメリカ軍によって治安安定が向上したことから、政治的な和解と安定によって目をさましつつあります。アメリカはラマディを掃蕩しただけでなく、65か所を占拠し保持しているのです。

ここで以前にも紹介した対反乱分子作戦、COINの原則を思い出してみよう。

  1. 兵を一地区に集中させること。テロリストは自動車爆弾などを使って少人数で大規模なダメージを起こすことができるが、政府軍は大人数の軍隊を使っても広範囲に散らばっていてはとてもとても市民ひとりひとりを監視することなどできない。そこでガルーラは守る地域を、白、ピンク、赤という地区に分けた。白とは政府の統括下にある地域、ピンクはゲリラと政府が競争している地域、赤は完全にゲリラが制覇している地域。対反乱作戦を成功させる鍵は、ピンクを白に、赤をピンクへと、一区画づつ地道に変えていくことにかかっている。
  2. 継続的で目立つ軍事的防御体制。地元市民が常に安心してたよりにできる民間および軍事的な施設の存在は反乱軍を牽制し地元民の信用を得るための必要不可欠な要素である。正規軍が常に監視に目をひからせパトロールを継続させゲリラの潜入を絶対に容認しない。テロリストは厳しく処罰し、市民の協力を報酬などを使って奨励する。これによって地域は安定を保つことができるようになる。
  3. 勝利は確実と市民に確信させること。地元の人々は政府と政府軍が結果的には勝つと確信しなければならない。そのためには地元軍の存在は必要不可欠である。なぜなら駐留軍がいなくなった後でもこの平和は継続される、生活の基盤は崩れないという信頼感がなければ市民は安心して政府に協力などできないからだ。

このなかでも2)と3)は地元の市民たちからアメリカ軍への協力を得るのに必要不可欠な条件だ。VFFの7人はスンニ部族たちがアルカエダにようやく立ち向かう決心んをしたのも、この状況が起きているからだと主張する。そしてこの状況はアンバー地区をこえてディヤラやバビル地方にも広がっているという。

第82空挺隊のメンバーはイラク人が「我々に必要なのはただ飯ではなく安全だ」と語ったと書いています。まさしくその通りです。そしてアメリカ軍やイラク軍が今していることはまさにそれなのです。この戦争において初めてイラクの地元レベルで反乱分子を追い出し継続的な治安維持を提供しているのです。

VFFの7人も空挺隊の7人と同じようにイラク政府の進展には不満を抱いている。そしてイラクでの政治が進展するのもイラク国内の武力紛争の解決があってのことだと言う点では空挺隊と全く同意見だ。

私たちは同胞兵士らの不満は非常によく理解できます。我々は皆、治安維持を基盤とした分かりやすい対反乱分子作戦が取られる「増派」前のイラクを経験しています。...

しかし私たちはほんの僅かでも対反乱分子作戦が起用されただけで何が可能となるかも知っています。敵は暴露され指導者たちが立ち上がり安定が訪れるのです。デイビッド・ペトラエウス将軍とライアン・クローカー大使は対反乱分子作戦の基本をよく理解し起用しています。...第82空挺隊がまだこの新作戦の恩恵を授かっていないのは残念です。しかし彼等の任務がこれを実現させ戦闘に散った同胞の死は決して無駄にはなりません。

第82空挺隊の戦火における勇気に拍手をおくり、彼等の国家への忠誠心に感謝の念をあらわしたいと思います。同時に負傷した著者の一人の早期回復をお祈り申し上げます。

先の欄を書いた空挺隊のメンバーに将校はいない。そして今回の記事を書いたVFFのメンバーは皆将校の位だ。現場で一番危険な目にあわされるグランツと呼ばれる下士官以下の位にいる兵士らと将校とでは同じ戦争をやっていても見方が違う。これは兵はいわれた通りのことをするだけだが、将校は全体的な作戦を考える立場にあるからだ。兵にはどうして自分らが特定の任務についているのかはっきりわからないことが多い。特に自分らの身に危険が及ぶ場合には実際に自分らのやっていることに価値があるのかどうか疑わしくなっても当然だろう。

危険なのは自分らのいる場所だけを見て、戦地全体がそうであると解釈してしまう点だ。これは私がイラク人のブロガーの書いていることを読んでいても感じることなのだが、イラク全体の状況を知るにはかえって一歩下がった場所にいた方がわかるといった場合も多々あるのである。

ところでVFFの反論は最初、空挺隊の意見を掲載したニューヨークタイムスに投書されたが、ニューヨークタイムスは掲載を拒否したためウィークリースタンダードが掲載した。反戦派に都合のいい兵士の意見は聞くが、戦争を支持する帰還兵の意見は無視というのはアメリカ主流メディアにはありがちなダブルスタンダードである。

August 26, 2007, 現時間 5:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 25, 2007

イラク新作戦はうまくいってない! イラク駐留兵が語るイラク状況

イラク状況について語るには、はやり現地で実際に戦争をやっている軍人たちの意見を聞く必要がある。そこでカカシは二回に分けてペトラエウス将軍の対反乱分子作戦(Counter Insuregency, COIN)が現地でどのような効果をあげているのか、現地からの意見を紹介したいと思う。

今日は8月20日のニューヨークタイムスに掲載された、イラクから15か月の任務を終えて帰還を間近に控えた陸軍第82空挺隊の下士官7人が共同で書いたコラムを紹介しよう。

帰還をまじかに控えた空挺隊の一部隊として、我々は最近メディアが表現しているようなイラク紛争が序々にまとまりがつきそうだという考え方には猜疑心をもっており、我々が毎日のように見てきた内乱や政治的な不安定さを無視したものだと感じます。

7人は戦場がアメリカのコントロール下にあるという考え方は、単に戦場が別の場所に移ったというだけの状況を無視した間違った考え方だと語る。著者はイラクにはアルカエダ、スンニ過激派、民兵、犯罪者といった色々な役者がおり、彼等の忠誠心にはそれぞれまちまちだとし、イラク警察やイラク軍といった我々アメリカ軍が訓練している人員ですら我々は安易に信用できない事実を指摘している。

例えば数日前の夜、イラク軍の関門と警察署の間で爆発した爆弾によってアメリカ兵一人が死亡、二人の兵が重傷を負うという事件を目撃しました。地元イラク市民はアメリカ人の捜査官にイラク軍人と警察官が犯人を案内して爆弾を仕掛けるのを手伝ったと証言しました。これらの地元市民の証言は爆弾が爆発する前にアメリカ軍に通告していたなら、イラク兵や警察や地元シーア民兵に家族を皆殺しにされる運命にあったことを暴露しました。

シーア地区だけでなく、スンニ地区でも同じようなことが起きていると著者は言う。スンニ派はシーア民兵やシーアが多数を握る政権から自分らを守るためには自分達が結束してスンニ民兵を組織することにあると考えはじめた。アメリカ軍はアルカエダと戦うためにこれらのスンニを武装しはじめた。COIN作戦には地元民を駐留軍の代理として使うことが大事だが、この代理の忠誠心は必ずしもアメリカ軍にあるとは限らない。確かにスンニ民兵らは対テロ戦争には効果をあげてはいるものの、一旦武装したスンニ民兵がアメリカ軍撤退後の将来、イラク政府と衝突しないとは誰も言い切れない。

つまるところ、敵が誰なのか、味方が誰なのかさえも分からないような状況で、前線は混乱状態にあるという。彼等のいる場所がいかに危険かを象徴するかのように、この記事の著者の一人が途中でパトロールに出て頭を撃たれて避難するという事件が起きた。このような状況にあってイラクの治安情勢をアメリカ中心の見解で判断するのは危険だと著者らは語る。

アメリカからの視察団が以前に危険だった町で安心して歩き回ることができるというようなことではイラクの治安向上の確たる証拠とはいえないのです。問題なのは地元市民の体験と我々の対反乱分子作戦の未来です。この見方をすると大多数のイラク人が不安を感じており、四年間もかかってまったく平常な状況をもたらすことのできなかった占領軍と見るようになり、今後もそのようなことはできそうにないと考えているのです。

またアメリカ側がイラク政府がもっと責任をとるようにと圧力をかけるのも逆効果になっていると7人の著者は言う。イラク政府はこれまでフセイン時代に弾圧されていたシーア派が大多数を占めているので、彼等は自分達が得た権力をどうやって守り通すかに必死であり、イラク統治など興味がないと著者らは考えるらしい。イラク政府のまとまりのなさの原因として、著者らはアメリカ政府のおかした1)バース党員の排除、2)イラク軍の解散、3)緩やかな連邦制の起用、といった三つの間違いが、シーア派の自分勝手な意図とアメリカとの間ですれ違いが起きているというのである。

ただ著者らが言うイラク政府の政策はアメリカ政府が期待するような基準や時間表で起きるのではなく、イラク人がイラクにとって適していると考える方法で起きるという考え方にも、イラク政権のまとまりがつくのは、軍事的な紛争が解決した後だとする考え方にもカカシは同意できる。

四年間に渡る占領で、我々はすべての約束に失敗しました。...私はあるイラク人から「我々に必要なのはただ飯ではなく安全だ」といわれました。...我々の存在がイラク人を独裁者から解放したかもしれませんが、それと同時に我々はイラク人の自尊心を奪ったことにも気が付かねばなりません。我々は彼等の尊厳を取り戻すためには自分達を占領軍であると認め、撤退をせざる終えなくなるでしょう。...

我が軍の士気について語る必要はありません。敬虔なる兵士として我々は任務を必ず遂行させます。

実際に現地で同胞を失いながら命がけで戦っている兵士らの言うことであるから、これは現地の状況を全く知らない反戦派の意見のように意味のないものとして無視することはできない。確かに現地では難かしい状況が存在している。以前にサドルシティから報道していたマイケル・トットンもシーア派民兵がイラク軍に大分入り込んでいる事実を書いていた。またこれまで敵としてみていたスンニ反乱分子をアルカエダと戦ってくれているからといって安易に信用するのも危険だというのはよく分かる。

これについて、別のグループのイラク帰還兵が反論しているので、それは次回に紹介しよう。

August 25, 2007, 現時間 4:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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消えたスイング、リンディホップの再来

読者のみなさんはリンディホップという踊りをご存じだろうか。これは1920年代にアメリカはニューヨーク、黒人街のハーレムで発明されたジャズダンスだ。一応スイングの一種ということになっていて、ジャイブやジルバと似てはいるが、イーストコーストスイングとリンディホップでは月とスッポン。能と阿波踊りくらいの差がある。さすがに黒人の間で人気を呼んだ踊りだけあって、動きは激しく凄まじく早く、ラフで危険な動きが多数取り入れられている。

もともとは男女のペアは双方とも足を床につけたまま踊っていたが、1930年代になると相手の頭の上を飛び越えたり、男性が女性を持ち上げて放り投げたりするような動きがフランキー・マッスルヘッド・マニングというダンサーによって発明された。

リンディホップという名前の踊りの創設者であるショーティ・ジョージとビッグベンがリポーターからこの踊りはなんというものかと聞かれた時、丁度リンドバーグが大西洋横断に成功したニュースの見出しに「リンドバーグ(リンディ)大西洋を飛び越える(ホップス)!」と書かれていたのをみたショーティが「リンディホップさ!」と答えたが最初だと言われている。

口で説明するより見てもらったほうが早いので、1941年のHellzapoppin'という映画の一部に出てきたこのシーンをまず見ていただこう。振り付けはフランキー・マニングで、踊りはフランキーが結成したハーレム・コンガルーンズで、フランキー自身も踊っている。



これだけすばらしい踊りなのに、なぜか1950年代にはロックにおされてリンディホップはダンスフロアから消えてしまった。ロックの踊りはツイストとかマッシュポテトとかでパートナーを要しない一人でリズムにあわせて適当に踊るスタイル。誰でも踊れるせいなのか技術を要するリンディよりも人気が出てしまった。

もちろん1970年代になるとディスコの時代。ジョン・トラボルタがサタデーナイトフィーバーで一躍有名になった時代。ディスコはペアを組んでリフト(男性が女性を持ち上げる)のある面白い振り付けもあったにはあったが、リンディホップのようにパートナーを振り回したり放り投げたりするエネルギッシュな踊りとはかなりかけ離れたスタイルだった。

とろこが1980年代に不思議なことが起きた。ビデオ録画技術VCRの到来である。VCRによって古い映画を若い人たちが観ることが出来るようになると、誰かが埋もれていた昔の映画を掘り起こしてきてこの幻の踊りに出くわしたのである。そしてその古いビデオの映像だけをたよりに今まで見たこともない踊りを再現させようとしたわけだ。

幸運なことに、20年代から30年代にリンディの振りを多く振り付けしたエキスパート、フランキーはまだ生きていた!そこでリンディファンたちはフランキーの教えを受けリンディホップの再現に成功したのである!実はフランキーは今現在も93歳の若さで健在。やっぱり一生踊ってきたせいかな?

先週の木曜日、ミスター苺とカカシは近くのお寺で開かれた全国リンディホップ選手権の地区予選を見てきた。コンテストが開かれる前や審査中は一般人がダンスフロアに出て自分達で踊りを楽しめたので、我々苺畑夫婦もリンディに挑戦。しかしどう見ても周りで踊っているひとたちと同じスタイルの踊りには見えない。ダンス会場は満員で、私たち夫婦がえっちらこっちら習ったばかりのステップを踏んでいると、周りで回転しまくってる若い男女に蹴られるはふっ飛ばされるはで大変だった。さて、それではここで全国選手権の決勝戦の模様をお届けしよう。振り付けがほぼ昔のままであることに注目。



最初はハーレムの黒人街で生まれたリンディホップだが、新世代のファンはなぜか白人や東洋人ばっかり。ここ数年ヨーロッパでもリンディは人気があるという話だ。しかしよく見てみると黒人の間で始まったブレークダンシングのなかにもリンディの動きがかなり取り入れられていることが分かる。

最近はアメリカの人気テレビ番組でリンディホップが紹介されるなど、リンディは若いひとたちの間でもわずかながら知られはじめている。この間地区予選が行われたうちの近所のお寺では、毎週木曜日にリンディホップのパーティがある。入場料たった7ドルで8時から午前二時過ぎまで踊り放題。早くいけば無料レッスンも受けられる。

売ってるものはペットボトルの飲料水のみ。アルコールも食事も出ないのに会場はいつも満員。もっともこんな踊りを酔っぱらってやっていては危なくてしょうがない。

踊りが激しいので若い人たちばかりかと思うとそうでもなく、中年の苺畑夫婦より年上のカップルをいくらも見かける。先週の木曜日には60歳過ぎの男性が20代の女性を振り回していたのを見たが、あまりの激しい踊りに若い女性のほうがついていけないほどだった。

当然のことながら苺畑夫婦はここで紹介したような動きは何一つできないが、基礎ステップだけでも覚えて、自分なりに楽しめるようになりたいと思っている。それにしても若い人たちの間で失われた芸能が生まれ変われるというのは喜ばしいことだ。これからもリンディホップの人気があがることを願う。

追記:日本でもリンディホップファンはいるはずだと思って検索してみたら、東京スイングダンスソサエティーとかスイフルなんていうスタジオがあるみたいなので、興味のある人は覗いてみてはいかがかな?

August 25, 2007, 現時間 12:07 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 24, 2007

ブッシュ大統領の演説、イラク撤退はベトナムの二の舞いになると主張

先日ブッシュ大統領はミズーリ州のカンザスシティで退役軍人を相手にイラク駐留の大事さについて熱弁を振るった。私は帰宅途中のカーラジオで生放送を聞いていたのだが、ちょうどブッシュ大統領が日本の民主化の歴史について語っているところだった。CNN日本語版では大分演説の内容が割愛されているが一応背景として添付しておこう。

ブッシュ大統領は、ベトナム戦争で米軍が撤退したことにより、何百万人もの無実の市民が代償を払わされたと指摘。また、オサマ・ビンラディン容疑者が、米国人はベトナム戦争と同様にイラク政策にも反対して決起するべきだと発言したことを踏まえ、米軍撤退は米国の信頼性を傷つけ、テロリストを勢いづかせると主張した。

ブッシュ大統領はまた、...(マリキ)首相が続投するかは、ワシントンの政治家らが決めることではない」と、首相支持を強調した。

大統領はさらに、戦時中の日本や韓国やベトナムの共産主義者が、無慈悲な考えで米国人を殺害していたと述べ、アジアでの戦争とテロ対策が「イデオロギーをめぐる戦い」である点で似ているとコメントした。大統領は、戦後の米軍占領を経て自由社会に変貌した日本の前例を指摘し、イラク撤退論も誤りであることが歴史で証明されるだろうと語った。

米政権は、来週予定されている在郷軍事会での大統領演説を前に、イラク政策の進ちょく報告に関する議論に「より広範な文脈を与える」ことを狙ったとみられる。

この「より広範な文脈を与える」というのは、歴史的な面からイラク戦争を理解することが大切だという意味である。特に大統領がベトナム戦争を持ち出したのはアメリカがベトナムの呪いから解き放たれるためにも非常に大事なことだと思う。

私は以前にもベトナム戦争については何度か書いているが、ベトナム戦争は決して当時の左翼メディアが報道していたようなアメリカの軍事的大敗などではなかった。事実はその正反対だった。確かに当初は慣れないゲリラ戦に戸惑った米軍だが、すぐに米軍は適応し能率的な戦闘を繰り返していたのである。

ただ、以前にも書いたように対ゲリラ戦というのは正規軍同士の「とつげき〜!」という戦争とは違って時間がかかる。全体的に見れば第二次世界大戦の方がベトナムよりもよっぽども苦戦した戦争だったのだが、華々しい勝ち戦だったWWIIと違ってベトナムは地味でだらだらと長ったらしく続いた。しかもナチスや日本帝国といった目に見える敵が相手ではなく共産主義という漠然とした思想との戦いだったため、それと東南アジアのベトナムがどう関係があるのか多くの国民が理解出来なかった。アメリカは東南アジアを共産主義から守るどころか、かえって自分達がいることによって問題を大きくしているのではないか、という疑念が生まれたのも当然といえるだろう。ブッシュ大統領はそれをこう語る。

アメリカのインドシナにおける存在は危険だという考え方はかなり長い歴史があります。1955年、アメリカが戦争に参加するずっと以前に、グラハム・クリーンは「静かなアメリカ人」(The Quiet American, Graham Greene)という小説を書きました。主役はサイゴンに住むアルデン・パイルというアメリカ人スパイです。パイルはアメリカの愛国者の象徴です。危険で考えが甘い。別の登場人物がアルデンのことを「あの男ほど正しい動機であれほどの問題を起こす人間に会ったことがない」と説明しています。

ベトナム戦争にアメリカが参加した後、グラハム・グリーンの議論は勢いを増しました。実際多くに人々が我々がベトナムから撤退しても何の悪影響も及ぼさないと主張しました。

1972年、反戦派の上院議員は「遊牧民族や無教養なベトナムやカンボジアの農民にとって、統率者が軍事独裁者であろうが、皇族であろうが、見たこともない遥か彼方の土地にいる社会主義者であろうが、どんな違いがあるというのだろう。」といいました。ニューヨークタイムスのコラムニストもまた同じように、カンボジアやベトナムが共産主義の手に落ちようとしている時、「アメリカ人がいなくなれば、彼等の生活が良くなる以外の状況など想像できない。」と書きました。記事の見出しは「アメリカ人の居ないインドシナ、ほぼより良い生活」 でした。

無論、この考え方がどれだけ間違っていたかは後の歴史が証明している。カンボジアではカメアルージュが教養の高い人間を対象に理不尽な法律を通して大虐殺を行い、何十万という人々が殺された。当時の様子を描いた「キリングフィールド」という映画で助演してアカデミー賞まで得たカンボジア人の俳優は、当時自分は医者だったが病気の妻を救うにも自分が医者であることがばれれば家族もろとも虐殺されるため、妻を見殺しにせざる終えなかったと体験談を語っていた。

またベトナムでもアメリカ軍に協力した南ベトナムの市民は北ベトナム政府によって強制収容所に送られ虐殺拷問とひどい扱いを受けた。私の同僚にもボートピープルといってベトナムから逃げてきた難民が何人もいるが、皆口を揃えていうことは「なぜアメリカは我々を見捨てたのか?」ということだ。

ブッシュ大統領はアメリカ軍によるベトナム撤退が招いた直接の悲劇と並んで、もう一つの問題を指摘している。

ベトナムからの撤退のもう一つの代償は今日我々が直面する、2001年9月11日に、わが国にやってきて何千という我が国民を殺害した敵の口から聞くことができます。911攻撃についてパキスタンの新聞でのインタビューに応じたオサマ・ビンラデンは、「アメリカ人はベトナム戦争に反対して政府に対して立ち上がった。今日もまた同じことをしなければならない。」と宣言しました。

彼の右腕であるザワヒリもベトナム戦争を取り上げています。イラク作戦の幹部に当てた手紙のなかでザワヒリは「ベトナムにおけるアメリカ勢力の崩壊後にどんな風に彼等が手先を見捨てて逃げ去ったか」を指摘しています。

ザワヒリは後にもこの主題に戻り、アメリカは「勝利の希望はない。ベトナムの亡霊があらゆる道を塞いでいるからだ。」と宣言しています。アメリカ国内においては、我々のベトナム撤退は我々の信用度を落とす原因にはなっていないと主張する人がいますが、テロリストはそうは見ていません。

イラクが対テロ戦争の集結地であることは我々の敵がそう宣言していることなのだ。だからブッシュ大統領は敵が我々をどう見ているか、この戦争をどう考えているかに耳を傾けなければならないと主張する。敵が正念場だと考えているイラクから我々が撤退すれば、世界中に散らばる敵が我々がその正念場で大敗して退散したと考え、その後の我々への攻撃はさらにますこと間違いなしである。そう考えればイラク撤退が我々に及ぼす危険は悲劇的なものとなる、とブッシュは言っているのだ。

さらに我々がイラクを見捨てれば、テロリストどもは勝利を利用してもっと多くの志願者を集め、イラクを拠点として世界中にその魔の手を広げることになるだろう。

ブッシュ大統領のこの演説は、9月のペトラエウス将軍の報告を前に地盤を固めておくというものだが、こういう演説をもっと早期に頻繁にすべきであったという感は拭えない。ところで、今日ラジオで昨日も紹介した戦争支持広告を聴いた。911で叔父を失い、イラク戦争で夫を失った未亡人がイラク駐留の大切さを唱えていた。こうした戦争支持の運動はもっと以前から積極的にされるべきだったのだが、遅蒔きながら始まったということはいいことだろう。

August 24, 2007, 現時間 4:55 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 23, 2007

イラク新作戦の成功にうろたえる民主党反戦派

昨日も左翼オンライン雑誌のサローンがファルージャからのいいニュースを報道したばかりだが、今日はこちらもサローンほどではないにしろ多少左よりの主流新聞ワシントンポストが、イラク状況が良い方向へ向かっていることに対する民主党のうろたえぶりを報道している。

今、アメリカの議会は8月の夏休み中なのだが、この休みが始まる直前まで民主党はイラク即撤退を目指して拘束力のない反戦議案をいくつも通してみたり、時間制限付きの予算案を提案してはブッシュに否決されたりしていた。だが、民主党は8月一杯でイラク情勢がこれまで通り特に変化がなければ、9月に戻ってきた時には国中の反戦感情が高まった勢いで一気にイラク戦争の予算割り当て打ち切りの法案に取り組むつもりだった。

ところが実際はそうは問屋が卸さなかった。それというのもイラクからは新作戦が成功しているという都合の悪い良いニュースが立て続けに報道されはじめただけでなく、共和党は民主党が期待していたような守りの姿勢ではなく20もの州においてイラク帰還兵や戦死者の家族などを起用して「今は諦める時ではない!(国内で)政治争いをやってる場合ではない!」というスローガンを使った広告作戦を取るという積極的な攻めの姿勢にはいったからである。

民主党としてはイラクでのペトラエウス将軍の新作戦がうまくいきすぎて反戦派でも否定できないほどの成果をあげてきた今となっては、いくら民主党にとっては都合が悪くても、いつまでもイラク戦争は大失敗だったなどと繰り返していては国民からの信用を失う。なんとか国民の信用を保持して勝っているイラク戦争に負ける方法を考えなければならない。

そこで下院幹部会長のラーム・エマヌエル議員は昨日、イラク視察から帰ったばかりで、イラクからのいいニュースを報告した民主党の新人議員を対象に電話をかけまくり、民主党の新しいメッセージを指導した。この新しいメッセージとは、「イラクでの新しい軍事作戦は今のところ多少成果をあげている、、しかしイラクの中央政府はまだまだまとまりがない、中央政府のまとまりなくしてイラクでの成功はあり得ない」というものだ。

なにしろ民主党はイラク戦争を批判しながらもアメリカ庶民から人気のあるアメリカ軍を批判することは出来ない。その上に今度はイラク新作戦の成功まで考慮にいれて、それでも戦争反対を正当化する演説をしなければならないのだから、これは大統領に立候補している候補者たちとってはかなり難かしい綱渡りになっている。

無論そのことを十分にお見通しの共和党議員たちが、文章の最初の部分だけを抜粋して、「ほれみろ!民主党でさえ新作戦の成功を認めている!」と逆手に取っていることは言うまでもない。

「イラクにおいて我々は作戦を変更しはじめました。そして地域によっては、特にアンバー地区などでは(この作戦は)うまくいっています。」とヒラリー・クリントン上院議員は月曜日に退役軍人たちの前で演説した。またヒラリーのライバルであるバラク・オバマも「私の見解ではバグダッドに三万兵加えれば短期的な暴力は制御できると考える」などと言い出す始末。これでは民主党が大統領になっても議会を握っても必ずしもイラク撤退がおきるかどうか怪しくなってきた。

民主党の問題点は「イラク戦争反対」だけを唱えて議会の多数議席を取ったことにある。ほかにはこれといった公約がない。彼等はイラクが絶対に泥沼で大失敗に終わることに全てをかけてきたから、成功した場合の第二作戦が全くないのである。イラク戦争に勝ちはじめたからといって戦争を支持するようなことを言っては反戦派の過激派から見放されるし、かといって勝っている戦争を負けていると言い張っては中庸の支持を得ることができない。2008年の選挙まではまだ一年もあるのである。このままイラク戦争がうまくいったら民主党は本当に苦しい立場に立たされることになる。

August 23, 2007, 現時間 12:14 AM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →August 22, 2007

反戦左メディアまでもがイラクからのいいニュースを報告

今年の2月に俗に言うイラク米軍増派がはじまり、5月に入って本格的なペトラエウス将軍の対反乱分子新作戦(COIN)が始まって以来、イラクからは次々にいいニュースが入ってきている。ペトラエウス作戦はよっぽどうまくいっていると見えて、反戦色まるだしだったアメリカの主流メディアですらそのいいニュースを隠しきれなくなっている

本日8月21日(2007)付けのサローンというオンラインマガジンで、2004年に二回も大戦闘のあったファルージャの状況が非常に良くなっていると報道している。サローンといえばアメリカのオンラインでもかなり左翼で、ブッシュ政権には非常に批判的な思想を持つ雑誌である。

ファルージャ、ホッと一息(Fallujah catches its breath)と題するこの記事ではデイビッド・モリス記者がファルージャでの体験は「衝撃的」だと語っている。

私は西イラクを一か月近く旅しているが、私がこれまでに見てきたことは衝撃的だ。しかしそれは皆さんが思うような意味ではない。理屈や期待そして、これまでに私が学んだ全ての対反乱分子戦闘の軍事歴史に反して、イラクの一部は実際良くなっているように思える。

モリスは海兵隊に従軍してファルージャで五日ほど過ごしたが、そのうちの半分は防弾チョッキを着ないで過ごしたという。聞こえた銃声といえば、たまに勇み走ったイラク警察官が犬を撃ったりしている音だけだったという。

ファルージャといえば一時期はやることなすことうまくいかず、イラク米軍の失敗の象徴のような町だったが、それがいまやホッと一息ついているような気がする。商店の半分は開業している。いくつかの子供たちの群れが通り過ぎるアメリカ軍の車の列に熱烈に手を振っている。海兵隊員たちは毎晩地元の串焼きやファラフル(豆を潰して衣をつけて焼いたもの。コロッケに似ている)を買いに使いを出している。もう三か月以上も隊員は一人も殺されていない。ウィリアム・ムレン中佐によれば、2/6隊の管轄では「敵はあきらめてはいないが、瀕死の状態だ」と語る。

今日び、イラクからいいニュースを報道するのは不思議な気持ちだ。 ジョージ・ベンソン副隊長という口の悪いバージニア出身の将校が最初に、地元の人々が長蛇の列を作って海兵隊の設立した地元警備隊に志願したというような成功話を話はじめた時、私が猜疑心を持ったのは彼のせいではない。これまでブッシュ政権と陸軍幹部はイラクの状況をあまりにも長い間、多くのことについて、うやむやにして隠してきたので、多くの人々が(多分彼等自身ですら)希望的な結果を信じることが困難になっているのだ。

モリスは一か所だけを見てイラク全体を判断するのは軽卒だとし、ファルージャの場合はかなり運もあると語る。ファルージャでは2004年の戦闘以来、テロリストによる大規模な攻撃は少なくなっていたとはいえ、テロリストによる地元民への影響は残っていた。アルカエダが、アメリカ軍に協力していたとして地元警察官の葬式に爆弾ドラックを投入させて20人からの市民がを殺したのは、まだ最近のことだ。しかしアルカエダのこのような行為はかえって地元民からアルカエダへの敵意を生んだ。アメリカ軍はこの敵意をうまく利用して地元民からアルカエダ退治の協力を得たのである。

ファルージャにおける意外な成功は降って湧いた出来事ではない。ここでは比較的新しい作戦が起用されているのだ。それはイラク社会をもっと大きな目で見ることだ。地元市民を単に戦いに巻き込まれた罪のない市民として見る日は過ぎ去った。新しい作戦では、地域を物理的に区分けして隔離し、その地域の安全を計るという「新都市化」説を起用、そして地元戦力を手先として使うといった、反乱分子に対してより柔らかい非攻撃的な手段に焦点がおかれている。(後者はアフガニスタンで対タリバンに地元勢力を使用して成功した例を取り入れている)

モリス記者が自分で書いている通り本当に対反乱分子作戦(COIN)の歴史書をたくさん読んでいれば、ファルージャで起用されている作戦はまさに教科書どおりのものだということが分かるはずで、うまくいっていることが「意外だ」とか「驚くべきことだ」とか「衝撃的だ」などという感想を持つはずはない。ま、左翼ジャーナリストだから自分が学識あると思わせたいのは仕方ないだろう。

ファルージャの司令官のムレン中佐は、ファルージャへ出動する前に以前にハディーサでのパトロールなどで持っていた認識は捨て、新しい心構えで取り組むようにと隊員に言い聞かせたそうだ。モリス記者はここでハディーサ殺人事件の話を対照的な例として持ち出すが、そこはさすがに左翼ジャーナリスト、容疑者が証拠不十分で不起訴になり事件そのものの真実性が疑われていることは完全に無視している。

しかし、この記事に価値があるのは、モリスのような反米軍、反戦、反ブッシュ政権の左翼ジャーナリストですら、イラクでの新作戦が成果をあげていると認めざる終えないことにある。アメリカの一般市民がイラク戦争はやるべきではなかったとか、早急に撤退すべきだとかいう気持ちになっているのは、イラク戦争そのものに価値があるとかないとかではなく、イラク戦争に負けていることが気に入らないと言う気持ちからきているのである。

だから主流メディアがイラクからのいいニュースを無視できないほど、新作戦が成功を遂げ、イラクでの勝利は可能だとアメリカ市民が納得すれば、市民のイラク戦争観も自然に好意的なものにかわってくるはずだ。その場においても民主党が今年の前半にやってきたような勝てる戦争をなんとか負けるような行為をとり続ければ、アメリカ市民の民主党への考え方もかわってくるというものだ。

なんにしても9月15日に予定されているペトラエウス将軍による議会報告が楽しみになってきた。

August 22, 2007, 現時間 12:53 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 20, 2007

米イスラム評議会、テロ共謀者と名指しされ会員激減

アメリカ国内からテロリストに資金援助をしたとして裁判にかけられているthe Holy Land Foundationという市民団体の裁判において、米イスラム評議会(CAIR)が不起訴共謀者として名指しされたことに関して、CAIRは正式に裁判所に抗議の弁護要旨を提出した。現役の弁護士であるパワーラインのスコット・ジョンソンが、この要旨について説明しているので、それを参照してみたい。

スコットはCAIRの要旨はひどい文章で理屈もなにもなっていない長ったらしいものだとしながらも、興味深い点として、政府からテロリストの共謀者であると正式に名指しされて以来、CAIRは会員が減り、結果会員費や募金の大型減少が起きていると何度も苦情を述べていることをあげている。

CAIRのようにアメリカに住むイスラム系市民の人権擁護団体は人々からの寄付金に頼っているが、政府がCAIRを不起訴共謀者であると名指しして以来、テロリストに寄付など出来ないという市民やCAIRに協力して自分がテロリストと疑われるのを恐れた人々が増えて、寄付金や会員費が大幅に激減したとCAIRは泣き言をいっているのだが、その証拠として今年の6月11日にワシントンタイムスに掲載された記事を証拠文献として提示している。

CAIRの名前が不起訴共謀者であると名指しされて以来、すでにこの団体の行動には非常に凄まじい悪影響が起きている。不起訴共謀者と名指しされて以来、会員数は大幅に縮小された。さらにそれまで受け取っていた寄付金n金額は激減し評議会の行動に必要な月々の予算に全く足りなくなってしまった。

ところがスコットによると、ワシントンタイムスの記事が掲載された翌日の2007年6月12日にCAIRの声明文では、ワシントンタイムスの記事は嘘八百だという抗議の内容が発表されていたというのである。

CAIRは本日、ワシントンDC右翼新聞による政治目的の動機の報道で草の根運動の支持が減っているというあるがこれは虚偽であると批判した。CAIRによると本日のワシントンタイムス紙に載った記事は納税の金額を会員の数が減っているとわい曲して解釈したものであるという。

6月に会員数が減っているとワシントンタイムスが報道した時は、記事は嘘八百だと抗議しておきながら、今になって不起訴共謀者と名指しされてから会員数が減った証拠としてその記事を提示するとは、ご都合主義もここまでくると立派なものだ。

さすがイスラム教テロリストの二枚舌、恐れ入りました!

August 20, 2007, 現時間 5:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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英会話教師兼デートのお相手、西洋人男性エスコートは三時間で6万円!

Occidentalismこのサイトの話を読んだ時、冗談じゃないかと思ったのだがどうなのだろう?

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値段のところをクリックしてみると、なんと三時間で6万円。そのあとの追加料金は一時間一万円!この値段はあまりにもばかだかい。京都あたりでバイトにバイトを重ねてひもじい思いをしている外国人留学生なら夕飯一回おごるくらいでいくらでもついてくるのにね。(注:私はそういうやり方でミスター苺と出会ったわけではないのであしからず!)

Occidentalismのマット曰く、ただでいくらも日本人女性とデートしたい外国人男性がいるというのに金を取るとは現金な!

それにしてもこの商売、うまくいってるのかな?

August 20, 2007, 現時間 1:25 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →August 19, 2007

百聞は一見に如からず、、ん? イラクからのねつ造記事色々

去年のレバノンでの戦争の時、私はレバノンから流れてくる多くの「ニュース」がねつ造記事だったことをここでもいくつか紹介した。だが、ねつ造記事はレバノン戦争で終わったわけではなく、イラク戦争でも敵側によるプロパガンダ作戦は常に続いている。

レバノンの泣き女、イラクでもゲスト出演?

数日前からブラックファイブが紹介している「魔法の銃弾」写真がそのいい例。



BulletLady1    BulletLady2

自宅に打ち込まれたという銃弾を掲げるイラク女性二人、上が数日前にAFPに掲載された写真、下は数週間前のもの。この二人別人のはずなのになんか似てない?

上の写真は8月14日付けのAFPに掲載されたもので、バグダッドにあるサドルシティへの連合軍による攻撃の際に、連合軍から自宅に何発も撃ち込まれたとして、老女が銃弾の二つを拾ってカメラマンに見せている姿だとある。AFPのカメラマンの名前はWissam al-Okaili。ところが数週間前にもこのカメラマン、同じような写真を別の場所で別の出来事として紹介しているのが下の写真だ。

二人の女性が同一人物に見えるのは私だけではあるまい。なんだかこれではレバノンの神出鬼没の泣き女と同じではないか。(笑)しかし、この写真を見てこれが嘘記事であることは一目でわかる。撃った後の銃弾が弾の先と殻がついたままであるはずがないからだ。

これと同じように、やはりAFPに載った写真に下記がある。もう色々なブログで掲載されたからご存じの方もあるかもしれない。



Granade and a puppy

手りゅう弾を加える子犬

この写真のキャプションには「サドルシティの動物シェルターに投げ込まれシェルターにいたかわいい子犬や子猫を大量に殺害してビルを破壊した手りゅう弾をくわえる子犬」となっているが、素人の私の目にもこの写真がおかしいことはすぐにわかった。なんで使用済みの手りゅう弾にピンがはまっているのだ? しかし、それよりもなによりも、使用済みの手りゅう弾なら爆発して粉々になってるはずとミスター苺に指摘され、そりゃそうだと笑ってしまった。これらの写真を見て武器に対する知識などほぼ無いに等しいカカシですらおかしいと気付くのに、プロのジャーナリストがこんな偽写真にころっと騙されるというのはどういうことだ?

プロパガンダビデオ

これとは別に、イラクには反米プロパガンダを製作しているテレビ局があるという話は以前から聞いていたが、彼等はプロパガンダ映像を撮影してはユーテゥーブなどにアップロードして紹介しているようだ。私がスコット・ビーチャムが書いたブラッドリー戦車で犬をひき殺す趣味の兵士の話はでっちあげだったという話をしていたら、どっかのお節介がご丁寧にアメリカ兵がイラク人のペット犬を殺したというビデオを紹介してくれた。

抗議が殺到したのか今は制限付きの視聴となっているので、あえてリンクはつけないが、ビデオは数人の米兵が半壊した建物にはいっていくところから始まる。その動作からパトロールの最中らしいことは察知がつく。背景で犬がうるさく吠える音がするが、音声が悪いためその後のことがよくわからない。カメラが建物のなかにいた米兵から外で横たわっている犬へと移る。犬はまだ生きていて悲痛な声をあげているが、そこへ地元のイラク人らしい若い男が空に手をあおぎながら近寄ってくる。米兵らしい男が「あっちへいけ」と言っている声がする。イラク人はしばらく犬の前でしゃがみ込んでいるが、すこしすると立ち上がって嘆いているように立ち去っていく、、というものだ。

この映像のメッセージが冷酷な米兵にいペット犬を殺されて嘆くイラク人男性というものであることは明白だが、事実は本当にそうなのだろうか? まずこのビデオでは実際に米兵が犬を撃っている映像はない。犬はカメラの視覚外でイラク人によって殺され、それを近くにいたイラク人が確かめにいっただけだったのかもしれない。それでアメリカ兵は危ないからそばへよるなと警告していたのかもしれない。こういう数分のビデオでは前後の状況が分からないので実際に何がおきたのか正しく状況を把握するのは難かしい。

それに、実際にアメリカ兵がこの犬を射殺したことが事実であったとしても、それが単にアメリカ兵が遊びで犬を殺したと言うことにはならない。いやそうでない可能性の方が高いのだ。私は以前にイラク帰還兵から聞いたことがあるのだが、イラク人は犬を忌み嫌っているため、凶暴な野良犬が市街地をうろうろしていることが多いそうだ。自爆テロなどの被害者の遺体にこれらの野良犬が集ったりすることもしばしばあったようで、一口に犬といっても我々が想像するような愛らしいペットの犬とは質が違うのである。また米兵はパトロール中に犬が吠えかけて敵に自分らの位置を知られるのを防ぐため、うるさい犬を射殺することがあるという。だからこのビデオの場合も任務の邪魔になった野良犬を射殺しただけだったのかもしれない。何にしてもこのビデオだけ見ていても、これが明かに冷酷な米兵の蛮行だと結論付けることには無理がある。

プロパガンダフィルムというのはまあ、えてしてこういうものだ。同じ映像でも前後の状況を全く変えて放映すれば、見る側の受ける印象は180度かわってしまうのである。だからユートゥーブのような映像だけ見てイラク状況を正しく判断するのは非常に難かしいということがわかるはずだ。

August 19, 2007, 現時間 5:42 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 18, 2007

ブルッセルは回教朝なのか? 反イスラム化のデモ行進許可おりず市民が抗議

先日オランダのカトリック司教が、今度からオランダでは神様のことは「アラー」と呼ぶことにしようとなどと、とんでもないことを提案した。神様は寛容なのでどういう名前で呼んでも構わないというのである。どっちでもいいなら、どうして神様じゃだめなのだ?オランダに住むイスラム教徒が自分らの神さんをどう呼ぼうと彼等の勝手だが、イスラム教よりも古いキリスト教徒らがオランダにおいて神の呼び名をイスラム教に合わせる必要がどこにあるのだ?言葉は思想の象徴である。言葉で妥協すれば、いずれは本質も妥協することになる。司教たるもの、一番にカトリックの教えを守らなければならない人がこんなことを言っててどうする?

さて、ヨーロッパのイスラム化を懸念する動きはヨーロッパ内部でも起きてはいるが、ヨーロッパ諸国の政府は、どうも事イスラム教対策となると及び腰でいけない。

オーストリアのブログGates of Viennaによると、本日デンマークはコペンハーゲンにあるベルギー大使館の前で数人の抗議者が集まった。それというのもベルギーのブルッセル市長が911に計画されていた「止めよう、ヨーロッパのイスラム化」(略してSIOE)のデモ行進の許可を拒絶したからである。

抗議に参加したSIOEの主催者であるAnders Gravers氏はドイツのパックス・ヨーロッパのDr. Udo Ulfkotte代表から電話で、ブルッセル当局は「911の行進はユダヤ人によって主催されたと」と公表したことを知らされたという。ベルギーにおける反ユダヤ人差別はかなりひどいらしい。

反イスラム化のデモ行進は禁止するベルギーだが、これが反米なら全く問題ない。ブルッセルジャーナルによると、

自らを「真実のための団結」(“United for Truth,” UfT)と称するする極左翼の反米陰謀論説グループはブルッセルにおいて9月9日にデモ行進を呼びかけている。グループはブルッセル北駅から南駅まで2001年にニューヨークとペンタゴンで起きた911事件における「ジョージ・ブッシュ」の関わりに抗議して抗議デモを行う。

私がたまたま見つけたドイツ人の書いているこのサイトでも、2005年の謝肉祭のパレードで、親米のメルケル首相を侮辱する信じられないほど下品なフロート(山車)が二台も展示されたにも関わらず、イスラム教を批判するテーマの車は厳禁されたと書かれている。(注:かなり下品な写真あり。)

この抗議に参加していたコペンハーゲンのブロガーSteenは、これに関連して、イギリスでもイギリスのあちこちの都市で、大量のイスラム教移民に地域を占領され、止む終えず国外へ逃亡するイギリス市民が増えているというデイリーメイルの記事を紹介している。

イギリス政府はイスラム系移民を怒らすのを恐れて、イスラム系移民が持ち込んだ犯罪や貧困について真剣な話し合いを避け続けている。そのため生活状況の悪化は深刻化するばかり。イギリスでは2004年に35万人の市民が国外へ移住したという。

イギリス人が逃げ出したい気持ちは分かるが、ヨーロッパをイスラム教徒にのっとられたくなかったら、逃げ出すのではなく、イスラム系移民による犯罪や社会問題の増加について真剣な取り組みが行われなければならない。第一イギリス人はイギリスを逃げ出してどこへいくというのだ?イスラム系移民の問題ならデンマークやドイツ、オランダ、ベルギー、フランスなどもイギリスと大差ない。カナダでも大学の生徒会が次から次へとイスラム教生徒らによって乗っ取られているし、アメリカでもミネソタの大学ではイスラム教徒専門の洗面所ならぬ洗足所が設置されるなど、イスラム教徒への迎合が進んでいる。

以前にも書いた通り、イスラム教は惜しみなく奪う。イスラム教徒に迎合すれば彼等はそれを感謝するどころか、それが自分らが異教徒よりも優れた人種であると異教徒が認めて屈服したと再確認するだけで、ことは悪化の一途をたどる。イスラム教に欧米を乗っ取られたくなかったら、地元市民が立ち上がって小さなことからすべて戦い続けなければならないのだ。

August 18, 2007, 現時間 1:08 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →August 17, 2007

戦争を知らないバラク・オバマ議員

民主党から大統領に立候補しているバラク・オバマ上院議員の失言については以前にもここで書いたが、オバマ議員がまたまたおかしなことを言った。

アフガニスタンで仕事を完了させなければなりません。それには十分な軍隊を必要とします。ただ単に空襲を続け村々を破壊し市民を殺すようなことをして、現地での圧力を大きくしていては駄目です。

ただ単に空襲をしてるって?オバマ議員はアフガニスタンでアメリカ軍の海兵隊員や陸軍及びNATO軍が強行な地上戦を繰り返し、圧倒的にタリバンに勝っているという事実を全くご存じないらしい。これからアメリカの大統領になろうって人がアフガニスタンでの我が軍の作戦に完全に無知なのである。戦争を知らない子供たちという戦後20年くらいに流行った歌は、もうすでに終わった太平洋戦争のことをさしていたが、今現在進行中の戦争状況を大統領候補者が知らないというのはどういうことだ?

これだから世間知らずとヒラリー・クリントンやジョン・エドワードといった民主党のライバルから批判されるのである。

それに第二次世界大戦じゃあるまいし、今時空襲の方が地上戦よりも一般市民の被害者が多く出るという考え方も古すぎる。いまや精巧な空爆(precision bombing)が出来る時代、お隣のビルが破壊されてもこちらは無傷などというくらい命中率の高い攻撃の仕方があることをオバマ議員は知らないのだろうか。かえって地上戦の方が、テロリストが一般市民の間に紛れ込んで市民を盾にしたりするから犠牲は増えるというのに。

この間から敵の首脳たちと無条件で会見するといってみたり、同盟国のパキスタンに攻め入るといってみたり、核兵器は絶対に使わないとか、外交未経験まるだしの無知ぶりをさらしているオバマ候補。自分の国がやってる戦争の状況すら正しく把握していないで、国の総司令官が勤まると思っているのだろうか。

オバマはヒラリーからすでに20%も差をつけられているが、この調子でや予選前に自滅かもしれない。


August 17, 2007, 現時間 1:26 AM | コメント (0) | トラックバック (2)

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日付け → →August 15, 2007

イラク北部の自爆テロが意味するもの

昨日イラク北部で大規模な自爆テロがおき、APの記事によると、夜が明けて死者の数はすでに250人にのぼったとされている。下記は昨日の毎日新聞の記事より。

北部で車の自爆テロ、175人死亡 過去最悪規模

[ 08月15日 10時34分 ]
毎日新聞社
 【カイロ高橋宗男】イラク北部モスル西方のシリア国境に近いシンジャル近郊3地区で14日夜、燃料を積んだ複数のトラックがほぼ同時に爆発した。地元警察によると少なくとも175人が死亡、200人以上が負傷した。ロイター通信が伝えた。少数派ヤジディ教徒を狙ったイスラム教スンニ派武装勢力による自爆テロとみられる。イラクで一度に発生したテロとしては、過去最悪規模のテロとなった。

 ヤジディ教はイスラム教以前から存在する原始宗教で、イラクやシリアのクルド人らの一部が信仰している。

 モスルやシリア国境に近い地域は、国際テロ組織アルカイダ系のスンニ派武装勢力で組織する「イラク・イスラム国」が実効支配している。今年4月にヤジディ教からイスラム教に改宗した少女の「名誉殺人(親族による殺人)」が起きたことを機に、スンニ派武装勢力によるヤジディ教徒への攻撃が頻発していた。

 AP通信によると、「イラク・イスラム国」は今月上旬にシンジャルなどで「反イスラムのヤジディ教に対する攻撃が目前に迫っている」とのビラをまいていたという。

 一方、イラク駐留米軍が14日未明からバグダッド北東のディヤラ県でスンニ派武装勢力の大規模掃討作戦を開始したのに対し、武装勢力側がシンジャルでの同時テロで攻撃能力の誇示を狙ったとの見方もある。

 米軍のディヤラでの作戦は、県都バクバで過去数週間継続してきた作戦を拡大したもので、バクバを逃れた武装勢力の掃討が狙いとされる。スンニ派武装勢力は過去にも作戦地域から逃れ、周辺部で組織を再構築してきた経緯がある。

今年の2月にアメリカ軍による対テロリスト作戦が施行されてから、バグダッド市内とその付近での大規模な攻撃はやく五割ほど減少したと、この間軍当局が発表したばかりだった。この攻撃によってイラクでの新作戦は本当はアメリカ軍当局が発表したほどもうまくいってないという意味を持つのだろうか?

しかしこの攻撃が何処で誰に対して行われたかを考えると、変な言い方ではあるが、この攻撃こそアメリカ軍の新作戦がうまくいっている証拠ともいえるのである。

毎日新聞も指摘しているように最近米・イラク連合軍はディヤラ地方で厳しい取り締まりが始まっており、先日もディヤラでアメリカ軍による大規模攻撃があった。ディヤラ地方から追い出されたアルカエダは北部で体制を再び整え、米軍の攻撃と同時に自爆テロ攻撃をおこなったのである。しかし、攻撃がディヤラ内部ではなく外側の北部であったことから、これによってアルカエダにはアメリカ軍がいるディヤラ地方で大規模な攻撃を行うことができなかったことが暴露された。

またこの当たりはシリアとの国境線であり、シリアからの外国人テロリストがイラク侵入に使っていた通り道の付近だそうだ。ということは、外国人テロリストはイラクへ侵入したはいいものの、国境付近よりも先に進めず入り口で立ち往生したことになる。

しかも攻撃の対象となったのがクルド民族やシーアの有力者だとか、神聖なモスクだというかいうのならまだ話は分かるが、シーアともスンニともクルド俗とでさえ相容れない北東で孤立した少数派のヤジディ教徒相手だというのだから分からない。ヤジディ教は他のイスラム教徒から悪魔崇拝主義者として忌み嫌われており、こんな種族を殺してみても一般のイラク人にはほとんど無関係だし、戦力の誇示というにはほど遠い攻撃である。ただもともと数の少ないヤジディ派にしてみたら、最近のアルカエダによる攻撃は民族浄化を意味する。

だが、このアルカエダの狙いはこの攻撃によって直接的な軍事効果ではない。アルカエダの狙いは米国内の反戦派政治家らにあるのだ。このニュースを聞くや否や、反戦派の米民主党員らは早速イラク新作戦はうまくいってないではないか、撤退、撤退、いますぐ撤退!と大騒ぎを始めている。民主党はまんまとアルカエダの策略に乗せられているのである。

ところでこの事件について書かれているAPの記事の最後の方に、こんな一節があった。

バグダッドの北東部では、Buhrizで起きたモーター攻撃の容疑者と思われるアルカエダ関係の戦闘員を追跡する警察にイラク市民が参加した。この戦闘によって8人の武装勢力が殺され、6人の市民が戦死したと警察は発表している。

バグダッドでは一般市民が警察に協力して自らの命を失いながらもテロリスト退治に参加しているのである。どうりでアルカエダがバグダッドでの攻撃を避けるわけだ。

August 15, 2007, 現時間 4:00 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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いつまで続く? 危険な中国製品の輸入

アップデートあり:

昨日の新聞の見出しにアメリカの大手玩具会社マテルが中国製玩具の大量リコールをするとあるのを読んで、数日前にリコールを発表したばかりだったのでは? とちょっと戸惑ったのだが、記事を読んでみると、今月の二日に続いて二度目のリコールだという。

米マテル社の中国製玩具、また自主回収

2007.08.15 Web posted at: 10:42 JST - CNN/AP/REUTERS

米メリーランド州ベテスダ──米玩具大手マテルは14日、基準値を越える有害物質が含まれている中国製玩具の自主回収を、米国内外で実施すると発表した。同社の製品自主回収は、今月2日の子会社フィッシャープライスの製品150万個に続いて2度目。

米消費者製品安全委員会の発表によると、今回回収対象となるマテル製品は、米国市場向け950万個と、海外市場向け1100万個。ボブ・エッカート最高経営責任者(CEO)は14日付ニューヨーク・タイムズ紙やウォール・ストリート・ジャーナル紙、USAトゥデイ紙に掲載された一面広告で、マテルが製品の安全性に真剣に取り組んでいることを強調。また、CNNに対し、自主回収がやむを得ない措置であるとの認識を示し、謝罪を表明した。

回収対象の玩具には、外れやすく、子どもが過って飲み込む恐れがある小さな磁石が使用されていたり、塗料に基準値を超える鉛が含まれているなどの問題がある。

一方、中国紙チャイナ・デーリーによると、今月2日に自主回収が発表された玩具の生産元の社長が先日、自社倉庫内から首を吊った状態の遺体で発見された。生産元は先週、中国当局から輸出停止処分を受けており、捜査当局は社長が自殺したとみて調べを進めている。

中国の玩具生産量は、世界全体の80%を占めている。

しかも中国はこのおもちゃの磁石の危険性について今年三月からすでに知っていたにも関わらず何の対策もとらずにアメリカへ輸出していたというのだ。

中国製品を大量に輸入しているアメリカの企業もこれでは大損害だろう。多分すでにマテルなどは中国の製造元に訴訟を起こす用意は整えているだろうが、中国が相手では訴訟に勝てるとは思えない。中国政府が間に入って訴訟は棄却されるのが落ちだ。しかしそういうことをして中国側が、してやったり、と考えているのだとしたらそれは非常に近視眼的な見方といえる。

アメリカ国内では政府が中国製品の輸入を規制すべきなのではないかという意見もあがっているが、私はそれは無駄だと思う。中国は政治的な制裁などなんとも思わないからだ。それよりも危険な中国製品を扱っているアメリカの会社を国内で消費者が訴える方が話が早い。アメリカの輸入業者が民間の経済制裁を受ければ、自然と中国製品を輸入しなくなる。中国はアメリカ市場から追い出され大打撃を受ける。そうなれば中国側の必要に迫られて安全な製品を製作になるというわけだ。こういうことは政府がやたらに口出しするより市場に任せるのが一番である。

中国製品に自信を失っているのはなにもアメリカばかりではない。粗悪な中国製品の一番の被害者はなんといっても中国市民そのものだ。このあいだ日本からの輸入米が中国産のものよりも20倍という値段にも関わらず飛ぶように売れたという話を聞いたが、高くても日本製品は安全だという消費者の信用度がものをいったものと思われる。

アップデート:中国製のタイヤも回収! もういい加減にしてよ、中国産!

August 15, 2007, 現時間 8:03 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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イラク従軍記者便り: 生まれ変わるハイファ通り

今日私は非常に興味深いリポートを読んだ。従軍記者としてバグダッドにいるウェスリー・モーガン記者が(Wesley Morgan at the Fourth Rail)がジェフェリー・ピーターソン中佐の隊に付いてあの悪名高いハイファ通りのパトロールに参加した。今日から四百万人が集まるといわれるシーア派の巡礼行進が始まるため、その前に警備体制を整える準備のためだ。隊は目的地まではストライカー三台を連ねていったが、時々中佐はストライカーから降りて地元の人々と話はじめた。モーガン記者が驚いたことは地元の人々が中佐の隊を歓迎しているように見えたことだ。ハイファ通りといえばちょっと前までアルカエダが幅を効かしていたところで、2004年に選挙委員会の職員が渋滞する車の行列の前で真っ昼間にテロリストに処刑された場所でもある。モーガン記者は2004年に比べてこの通りがずいぶん様変わりした様子を語っている。

ピーターソン中佐が歩道を歩いていくと、人々は彼を歓迎しているかに見えた。店の店主が挨拶したり、住民がサラームアレイカムと言ったりする、こうした様子に私は非常に驚いた。

白髪の歯の抜けた痩せた男が座っていた席から中佐の心地よい「こんにちは」に笑って答えた。中年の男もまた同じように答えた。黒いローブから顔だけだした女性たちが我々の挨拶に笑顔で答えた。若い男たちはもっと元気がよかった。中佐とその部下たちを知っているらしく中には熱意を込めて英語で挨拶をするものもあった。ただ中には全く無表情で冷たい顔つきで完全に我々を無視するものもいた。子供たちは幼い子から大きな子まで男の子も女の子も我々の周りにまつわりつき、「はろ〜、みすた〜!」とか「ちょこれ〜と頂戴!」と笑いながらねだった。多くの子供が手を延ばしてはハイファイブしたり、拳骨ごっこをしたり、握手を求めたりした。

この様子はマット・サンチェズが同時期にサドル・シティで子供たちから「待ち伏せされた」 と言って提示したビデオに赤裸々に映っている。カメラを持って取材するマットの周りを十数人の子供たちが囲み、それぞれカメラに向かって自分を映してもらおうと躍起になっている。マットが自分の名前を「僕はマシューだよ。」と言うと、こどもたちは口々に自分たちの名前を叫びはじめた。マットが子供の名前を変な発音で呼ぶとこどもたちはケラケラ笑っている。ひとりの男の子がサッカーのボールをかかげて何かいっている。「フットボールしよう」といってるように聞こえるがどうなんだろう? 近くで女性の兵士が子供たちにチューインガムを配りはじめると子供たちの注目は一斉にそっちへ移る。「ちょうだい!ちょうだい!」と多分言っているのだろう。

この様子をみていて太平洋戦争直後に進駐軍のジープの後を「ビブミーチョコレート!」と変な英語を叫んで追いかけまわしたという母の兄の話を思い出した。母はまだ幼児だったためそんなことはできなかったが、伯父は結構ちょっとした「英語」を覚えてGIにおねだりをしてはお菓子をもらっていたという。戦争中はアメリカ兵は頭に角が生えた鬼だと聞かされていた子供たちだが、実際には飢えた子供たちをかわいそうだと思って自分のポケットからお菓子を投げてくれるような優しい男たちだった。今も昔も米兵は親切だなとつくづく思う。ついこの間まで自分に銃を向けていた市民の子供たちなのに、いや、今でも状況がかわれば路肩爆弾でふっとばすこともなんとも思わない人々の子供たちにここまで親切にできるというのは何故だろう。アメリカ人てのはつくづくお人好しだと思う。

とはいうものの、マットのビデオに映っているあどけない子供たちの顔をみていると、チョコレートの一つもあげたくなるのが人情かもしれない。

このような様子を見て、イラクの治安は良くなっているとか、米兵は歓迎されているとか結論付けるのはあさはかなのかもしれない。子供たちは米兵が好きというより、単にチョコレートが欲しいだけなのだといえばそれはそうかもしれない。

しかし、そうだとしても子供たちが安心して米兵に近付いてくるのはいい徴候なのである。以前に私がイラク帰還兵から聞いた話だが、パトロールしている地域で子供たちが米軍兵の周りに集まってそれを大人たちが止めようともしない場所なら、先ず安心だということだ。だが反対に兵士の顔を見て子供たちが慌てて隠れるようならそこはかなり危険な場所で、なにか恐ろしいことが起きる可能性が高いのだという。

モーガン記者が気が付いたもう一つのことは、サドルシティにイランの飼い豚サドルのポスターがあまり張られていないということだ。しかも町は意外なほどゴミが少ないという。どこにいてもどぶ臭く、未処理の汚物が流れるイラクの市街地ではこれは非常に珍しい状況だ。

町がきれいだというのはどうでもいいようで実は非常に大事なことである。ジェームス・Q・ウィルソン著の「壊れた窓」現象がイラクでもあてはまるからだ。サドルシティのような貧困な町で、市民が自分の住む界隈のゴミを掃除するということは、彼等がここは自分の町だと誇りを持っている証拠である。自分が社会の一員であると考える人々はその社会を破壊するような暴力行為にはおよばない。

モーガン記者のリポートは決してすべてがバラ色ではない。イラク警備隊はやる気は満々だが四百万人もの群衆を警備できるような武器も装備も整っていない。

しかしそれでも、このリポートはいいニュースといえる。我々はイラクの町をひと区域づつ平和にしていかなければならない。 ハイファ通りはそんじょそこらの通りとは違う。暗く邪悪な過去を持つ通りだ。しかし我々はここも、ほかの通りと同じように平和にしていかなければならない、ひと区域づつ、ゆっくりと。

August 15, 2007, 現時間 12:59 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 14, 2007

タリバン、韓国女性人質二人を解放

本日タリバンで人質になっていた女性のうち二人が解放された。以下、朝鮮日報で写真が載っている。不思議なことに朝鮮日報では詳細がのっていないので、以下は読売新聞より

【カブール=佐藤昌宏】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが韓国人23人を誘拐、2人を殺害した事件で、タリバンは13日午後(日本時間同日夜)、体調が悪化したとされる女性2人を解放した。人質の解放は7月19日の事件発生以来、今回が初めて。

 2人が解放されたのは南部ガズニ市近郊。2人は現地の部族長老を通じ、アフガン赤新月社に引き渡された。韓国大使館員が保護し、ガズニ市内の米軍施設に滞在している。

 AFP通信によると、女性の1人が電話取材に応じ、「韓国人です。2人います。大丈夫です」と話した。部族長老は「健康状態は問題ない」と話しているという。

 タリバンは11日夜、本紙などに、「2人を無条件で解放した」と語っていたが、方針変更などを理由に拘束を延長していた。

 韓国、アフガン両政府は、残る人質の解放に全力を挙げている。だが、タリバンは、収監中の仲間の釈放要求を取り下げていないため、解放交渉は引き続き難航が予想される。

この話、何故かアメリカでは主流メディアはあまり取り上げていない。かろうじて右翼ブログのミッシェル・モルキンがなにかある度に随時報告しているくらい。

モルキンによると解放された女性の名前はキム・ジーナさん32歳とキム・キョンジャさん37歳(Kim Gina, 32, and Kim Kyung-ja, 37)と韓国政府は発表しているらしい。無論タリバンはこの『好意』を見せたことで、アフガニスタンからタリバンの囚人を解放してもらおうという魂胆なのだろうが、アフガニスタンや米国がそんな要求に応じるとも思えず、このことで何も得られなければ、また人質が殺される可能性がある。難かしいところだ。


今日は非常に忙しいのでニュースのコピペのみで失礼! 明日はもっと中身のあるエントリーを下記ます。

August 14, 2007, 現時間 1:29 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 11, 2007

アメリカ動物愛護テロリスト、UCLA科学者暗殺計画を宣言!

さる6月24日、カリフォルニア州立大学(UCLA)医学大学の教授、アーサー・ローゼンバウム博士(ARTHUR ROSENBAUM)の自家用車に時限爆弾が仕掛けられるという事件があった。幸いにして爆弾は不発で発見されたが、三日後に動物解放旅団(Animal Liberation Brigade)と名乗る過激派動物権利市民運動団体が犯行を認める誤字だらけの声明文を北アメリカ動物解放広報部ロサンゼルス支部(NAALPO)という自分らのウェッブサイトに発表した。(以下LA Weeklyの記事より)

『130am、六月二十四日、アーサー・ローゼンバウムの大きな白く輝くBMWの角に1ガロンの燃料に火がつけられた。

『ロス市内の〜在住の、奴とその妻の〜はUCLAの霊長類に行う邪悪な行為のため革命の標的となったのだ。我々はこの目で奴らが意識ある霊長類を拷問するのを目撃した。我々は彼等のうめきと苦痛な悲鳴を聞いた。それを目撃した我々はすぐにも飛び出して吐き出したくなったほどだ。我々はローゼンバウムの研究所で地獄をみたのである。

『ローゼンバウムよ、背中には気をつける、この次は手術室かお前の診察室でお前が霊長類にしたように注射されるかもしれないぜ、この悪魔め。

『運動家は単にデモ行進やってるだけじゃこの悪は止められないと気付くべきだ。(後略)』

ローゼンバウム博士の専門は小児眼科で、猫や猿を使って研究をしている科学者でもあることから、以前より動物愛護市民団体から狙われていた。ロサンゼルスウィークリーの記事によれば、博士とその同僚の科学者たちはもう何年も前から脅迫状だの、自宅前での座り込みだの、ずいぶんとひどい嫌がらせに耐えてきていたという話だ。

欧米の動物権利運動団体は動物愛護協会のような単に動物を愛する人々の集まりなどではない。彼等は動物をまもるために人類は滅びるべきだと思っているような気違いテロリストの集まりである。日本でもPETAという団体は有名だが、彼等は単に毛皮を着るくらいなら何も着ないとかいって、裸で町を歩いたり訳の分からないビラを配ったりする程度でそれほど害のない団体だが、動物解放前線(ALF)は過激派の環境保護を唱える市民団体のELFと提携している正真正銘のテロリスト団体。博士の命を狙ったALBもその名前からいってALFの支部なのかもしれない。

実際こういうグループを監視している民間組織のアンタイデファーメーションリーグ(the Anti-Defamation League、ADL)のオーレン・シーグル氏(Oren Segal, co-director of ADL’s Center on Extremism in New York City)によると、これらのグループは何かする度に色々と名称を変えて色々なグループがあるかのようにふるまうが、実際にはALFもELFもその他もろもろの団体も同じグループなのだという。「私たちは外国では人間が標的にされるのを多くみてきましたが、それがここでもおきはじめています。」とシーグル氏。さらに困ったことにロサンゼルスでもっとも多く暴力が見られるようになっているというのである。

このテログループのロサンゼルスのリーダーはなんと自らも医者である、ロサンゼルス中心部から約50km西にある住宅街に住む外科医のジェリー・ブラサク49歳。

ある初夏の暑い日に、黒いシャツに黒いズボンの出で立ちで真っ黒の318i BMWに乗ってロサンゼルス・ウィークリーのインタビューに現れたブラサク医師は背の高いやせた男で、頭は半白髪、顎には薄れた色の髭をはやした男だった。彼は自分の情熱について声高に語った。「動物権利運動は過激な行動を取るのにのんびりしすぎてました...彼等は優しすぎました。」とブラサク氏。

テキサス出身のブラサクは1993年にこの運動に参加、元子役俳優で動物権利運動に参加していた妻と出会ったのがきっかけで自分も参加したのだという。2004年にニューヨークとテキサスの仲間を集めてNAALPO(North American Animal Liberation Press Office)をロサンゼルスに創設。その目的は動物権利運動を過激化させることにある。

ブラサクは自分が医師であることからグループにそれなりのハクをつけることになると認めている。氏は諸外国のメディアからも色々インタビューを受けており2004年のロンドン・オブザーバーとのインタビューでは「そんなにたくさんの科学者を殺す必要はないと思いますよ。せいぜい10人か15人くらい殺せば、百万、二百万、一千万という人間でない命が救えます」と言い、イギリスからは入国禁止の状態になっている。にもかかわらず南カリフォルニアはでは外科医として三つの病院で手術をおこなっているというのだからアメリカは分からない。カカシは地元だけにかなり心配になってきた。

ブラサクは2001年にUCLAの学生から動物をつかった生体実験の実情及び科学者の個人情報などを手にいれた。この名簿を使ってブラサクたちは科学者たちに脅迫をはじめたが実際に暴力におよんだのは2006年の6月、UCLA医学センターの職員の家に火炎瓶を仕掛けたのが最初である。幸いにしてこの火炎瓶は爆発せず、家を間違えてお年寄りの婦人が住む別の家に仕掛けられた。巻き添えで無関係の人間が亡くなっても彼等はなんとも思わなかったことだろう。

FBIは去年の事件についても今年の事件についても情報のある人に恩賞を出すといっているが、犯人はまだ捕まっていない。しかしブラサクのような奴が堂々と歩き回っているというのに、犯人が分からないというのはどういうことなのだろう?

UCLAは動物実験をやめる意志などさらさらないと発表している。ただ動物実験の情報については今後は一切一般公開しないことにしたとしている。そして大学病院や教授らの自宅に厳し警備をつけることで、病院や科学者の身の安全を守ることに万全と尽くしていると語る。

だが、テロリストグループが撲滅されない限りはいずれ誰かがけがをしたり殺されたりしかねないと関係者は心配している。

それにしても、地元ロサンゼルスの零細新聞以外にこの問題を主流メディアが取り上げないというのはどうしたことだろう?この左翼テロ軍団は世界中にその支部を持つ大規模なテロ組織である。アルカエダのような組織力はないかもしれないが、類は友を呼ぶということもある。これらのグループがアルカエダと協力してアメリカ国内を襲う可能性は十分にあり得る。彼等には仕掛け爆弾の技術はまだないようだが、もし彼等がアルカエダの技術を取得したらどうなるのだろうか?

それにしてもブラサクのような奴が平気で医者をやってるのが信じられない!!

August 11, 2007, 現時間 4:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 10, 2007

ハディーサで殺人事件はなかった! 米兵容疑者二人目も起訴却下決定!

2005年にイラクはハディーサで路肩爆弾での攻撃の後、復習のため近所の民家に住む無関係な民間人を24人虐殺し、上官たちもその事実の報告を怠ったとして、8人の海兵隊員が起訴されている事件で、先日三人の民間人を殺害した容疑で起訴されていたジャスティン・シャーラット兵長(Lance Corporal Justin Sharratt)が物的証拠が検事側の主張とは完全に矛盾するとして、証拠不十分で起訴取り下げとなった。これでこの事件で起訴が却下されたのは先のこれで、この事件で起訴却下になったのはサニック・デラクルーズ軍曹(Sergeant Sanick DeLa Cruz)に続いて二人目。(事件後に適切な捜査を行わなかったとして罪を問われていた四人の将校のうちのひとり、ランディ・ストーン大尉の件も裁判前の審問の結果、審査官から起訴取り下げの推薦がされている。)

これまでの事件のいきさつについては、私は一年以上前から書き続けてきた。過去のエントリーは下記のとおり。

ハディーサ事件次々に崩れる検察側の主張

ハディーサ事件:それぞれの思惑
疑わしきは罰するメディア その2
ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く

先月行われた審査の結果、起訴却下の推薦を受けて、先日第一海兵隊遠征軍の司令官ジェームス・マティス(Lt. Gen. James Mattis)中将はシャーラット兵長にかけられた三つの容疑を全面的に却下した。

上記のエントリーでも書いたが、起訴却下の推薦をした審査官のボール・ウェア中佐はシャーラット兵長への検察側の主張をこのように批判している。

ウェア中佐は報告書のなかで、シャーラット兵長にかけられた容疑は「根拠がなく」何度も(起訴されたことが)「信じられない」と語っている。


中佐はさらに死んだイラク人の幾人かは被告が言うように抵抗戦士だったと示唆している。

先月シャーラット被告の審査の指揮をとったウェア中佐はイラク人目撃者の話は存在する物的証拠と矛盾して一致しないと語る。

物的証拠によれば「(殺された人は)誰もみな遠方から正面を向いて9ミリ口径のピストルで撃たれている。これは近距離から処刑された反応とは一致しない。」とウェアは書いた。

中佐は死んだイラク人の親戚は米軍に解剖のために遺体を掘り起こすことを許可しなかったとし、イラク人はアメリカ軍に殺された市民の家族に時々支払われる2500ドルの慰謝料欲しさに嘘をつく強い動機があったことも付け加えた。

このようなイラク人目撃者を信用することは「私の意見では米海兵隊の任務に対する市民の協力を減らすために、米軍にたいして無実の罪を着せるという危険な前例をつくることになると思う」とし、「もっと危険なのは海兵隊が敵に面した重要な時にためらう可能性があることである。」と書いている。

さてここで2006年の6月に、海兵隊員がハディーサで無実の民間人24人を虐殺し、その事実を隠ぺいしたという確かな証拠を取得したと息巻いていたジョン・マーサ米民主党下院議員の話を振り返ってみよう。下記は去年の6月のエントリーから引用。

『米軍の捜査経過の詳細を研究したとして民主党の下院で反ブッシュのマーサ議員があちこちのテレビ局で海兵隊員が一般市民を虐殺した証拠があると発表した。下記はABCがおこなったマーサ議員のインタビューの記事を訳したもの。(翻訳:妹之山商店街さん)

マーサ議員:IEDが爆発したんです...毎日外に出る度にIEDが爆発するんです...ですから毎回プレッシャーが高まっていく訳です。この場合はIEDが爆発し、海兵隊員一人が死亡。そこにタクシーがやって来て、中には四、五人が乗っていました。武装していなかったのですが、この人達を射殺しました。その後、民家を襲撃して人々が殺害したんです。女性の一人は、海兵隊の人から話を聞いた所、子供をかばって命を助けてくれと懇願したにも関わらず射殺したということです。更に気になるのはイラクの人達はこのことを知っていたということなんです。家族に補償金を支払ったからです。それに加え、隠蔽工作が行われたんです。間違いありません。最初この人達はIEDで死亡したと言ったんです。翌日調査の為に要員が派遣されました。ところがそれについて何の報告も行われず、三月になってタイム誌がこれを伝える時誰も何が起こったのかを知らなかったのです...

質問:写真や画像証拠があるとのことですが、本当ですか

マーサ議員:その通りです。捜査を担当した人とイラク側の証拠を入手しました。何が起こったかについては、疑いようがないんです。問題は、誰が、何故、隠蔽工作をしたかということなんです。何故明らかになるのに半年も掛かったんでしょうか翌日調査を行い、ニ、三日後にはこの人達が殺害されたことが分かっていたんです。

まだ米軍による調査がすんでもいないのに、何が起きたかは間違いないとか、隠ぺいが行われたとか適当なことを良く言えたものだ...マーサ議員はタイムスの記事を書いたイラク記者の報道をそのまま鵜呑みにして事実確認もせずに米海兵隊を有罪と決めつけ軍当局が隠ぺいしたと言い切っているのである。...事実関係がはっきりするまでは、有罪無罪の判断をするのはまだ控えるべきである。だが、マーサ議員が隠ぺいがあったといいきってしまった以上、今後の捜査で海兵隊員が無実だったという結果がでても、隠ぺいの疑惑は根深く人々の気持ちに植え付けられてしまったことだろう。』

マーサ議員は元海兵隊員だったくせによくもまあ同胞の海兵隊員に対してテロリストか民間人かも分からないようないい加減な人間の証言だけで、自国軍の兵士をここまでこき下ろせるものだ。これが背信行為でなくてなんだろうか? 今回のことでマーサ議員は証拠もなく米国海兵隊員の名誉を汚したことを正式に謝罪すべきだ。そして民主党はこのような行為をしたマーサ議員を制裁すべきである!

August 10, 2007, 現時間 2:17 PM | コメント (0) | トラックバック (3)

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TNRバグダッド日記ねつ造記事事件に学ぶ匿名記事の危険性

アップデートあり:後部参照

スコット・トーマス・ビーチャムの、今はねつ造がはっきりしたバグダッド日記がザ・ニューリパブリック(TNR)に掲載されてからというもの、ブログ社会、特に米軍関係者が書いているミルブログの間ではここ数週間この話で持ち切りだった。その間主流メディアはこの出来事をほとんど無視してきたが、昨日になってとうとうアメリカのワイヤーサービスであるAPニュースまでもがTNRを厳しく批判する記事を書いている。

陸軍は今週捜査を終了させ、ビーチャムの証言はすべて嘘であったことが判明したと言っている。

「取調中、隊の隊員全員がビーチャム二等兵が自分のブログで書いていた証言のすべてを否定しました。」とバグダッド第4旅団の報道官ロバート・ティモンス軍曹はメールで語った。(Sgt. 1st Class Robert Timmons, a spokesman in Baghdad for the 4th Brigade, 1st Infantry Division, based at Fort Riley, Kan.,)

記事が疑われた後同誌は元軍人や法医学の専門家、戦地特派員、兵法専門家、そして陸軍報道官を含む十数人と再々確認したという。

TNRはさらにビーチャムの隊の隊員五人からも証言を得たが皆匿名を希望したという。...

APはビーチャム本人とは連絡がとれなかった。陸軍によれば捜査の詳細は公表されないとのことである。「個人的な問題なので内部で処置をします。公開はされません」と陸軍報道官のジョセフ・M・ヨスワ中佐は語った。(Lt. Col. Joseph M. Yoswa, an Army spokesman)

さらにAPは著者が匿名であることは記事の信ぴょう性に疑いを持たせると、ジャーナリズムの学者であるボブ・スティール博士(Bob Steele, the Nelson Poynter Scholar for Journalism Values at The Poynter Institute school for journalists in St. Petersburg, Fla.,)の言葉を引用している。匿名ならば他人に対して根拠のない罪を着せることは簡単にできるし、遠慮なく他人の名誉をけがすことが出来るとスティール博士は指摘している。

しかしTNRが匿名で載せた供述はなにも著者のビーチャムだけではない。TNRが事実関係を確認したという専門家はブラッドリーの製造元や法医学者など、連絡をとったというクエートの基地の報道官の名前すら誰一人として明らかにされていない。上記のAPの記事で2人の報道官の名前と位そして所属する組織がきちんと明記されているように、報道官はメディアと話をする時必ず身元をはっきり表明する。また、専門家が専門意見を述べるのに匿名を希望する理由は全くない。また、ビーチャムの隊の隊員にしても、顔にやけどの痕のある女性をビーチャムと一緒になってからかった友達以外は、この女性を基地で見かけたことがあると証言している兵士らは、それがイラクであろうとクエートであろうと事実ならば名前を隠す必要は全くないはずだ。「あ〜確かにそういう人がいたね。ビーチャムのやつあの人にそんなひどいことを言ったのか。俺がその場にいたらぶっとばしてやるところだった。」というふうにメディアに意見を述べるのは別に軍規約の違反にはならないからだ。

このことに気が付いたミルブロガーの一人はConfederate Yankeeのボブ・オーウェンだ。(注:全然関係ないが彼のブログの名前は北部アメリカ出身の南部軍隊員という意味)

なんといっても興味深いのはTNRはその声明文の中で「十数人の人々」と話して事実関係の確認をしたと発表しているにも関わらず、その専門家の名前を誰一人として紹介しようとしない。またこれらの専門家の資格も公表していない。

その理由として別のミルブロガーのAceなどは、TNRは専門家の名前を明記したりして第三者がその専門家にその真偽を確認したら、事件とは直接関係ない一般的な質問をしただけなのがばれてしまうからだろうと推測していた。

事実オーウェンは独自の調査によりAceらの推測が正しかったことを証明している。下記はオーウェンがTNRが連絡をとったというブラッドリー戦車製造元であるBAF Systemsの通信、地上、武器部のダグ・コフィー部長から直接受け取ったメールの一部だ。(Doug Coffey, the Head of Communications, Land & Armaments, for BAE Systems)

ボブ、あなたの先のメールは受け取りました...あなたの最後の質問に最初に答えると,その通り、私はTNRの若い記者と話をしましたが、彼は単に「ブラッドリーは壁を突き抜けることができるか」とか、「犬がトラックに引っ掛けられる可能性はあるか」とか、その他はブラッドリーの性能に関する一般的な質問だけでした...

オーウェンは先日も、クエートの基地の報道官レネー・D・ルソ少佐が(Major Renee D. Russo, Third Army/USARCENT PAO at Camp Arifjan, Kuwait)TNRの取材に対して、顔にやけどの痕のある女性の話は「都市神話だろう」と答えていた事実を確認している。

今回のこの事件がこのような発展を遂げたのは、本来ならば情報の信ぴょう性を徹底的に確認する義務のある主流メディアがその調査を怠り、自分達の政治偏見にそったものだという理由で自社の従業員の配偶者からの匿名記事をそのまま掲載したことからはじまる。これがベトナム時代ならこのねつ造記事の真相が明かになるまでには何か月もかかっていただろうし、後で記事がねつ造だったことがばれても、その時には人々の間ではすでに米軍兵の悪行というイメージが浸透してしまっていただろう。

だが、インターネットのおかげで軍隊や戦地について詳しいミルブロガーたちが、この話はどうもうさん臭いと、その情報力で真相を突き止めた。特にボブ・オーウェンやマット・サンチェズのプロ顔負けの捜査はお手柄である。

ところでTNRがねつ造記事を掲載したのは実はこれが最初ではない。1998年にもスティーブン・グラスという記者がコンピューターハッカーについて書いた記事がねつ造であったことがフォーブスマガジンによって暴露されたことがある。しかもさらに調べてみると、なんとグラスは3年間にわたって27つの記事をねつ造していたことが明らかになったのだ! これはあまりにも大スキャンダルだったためハリウッドで2003年にShattered Glass(シャタードグラス、砕かれたガラス)という題で映画にもなっているほどである。

TNRはこの語におよんでもねつ造記事を掲載したことを認めていない。それもそうだろう。もしねつ造だと認めれば編集長は辞職を余儀なくされるからだ。こうなった以上、陸軍が捜査の詳細を公表しないのをいいことに、TNRは陸軍はビーチャムを拷問して無理矢理自供させたのだとか、他の隊員たちも脅迫されて事実が言えないのだとか言い張って逃げ切るつもりなのだろう。そうでもしないとメンツが立たない。

しかし今回のことでまたひとつ賢くなった読者はそう簡単にTNRの言い訳を信じはしまい。これはどっかのお偉いさんが言った言葉でまとめておこう。

全ての人を時々は騙すことはできる。
幾人かの人を常に騙すことはできる。
だが、
全ての人を常に騙すことはできない。

アップデート(11, Aug 2007, 18:16 PDT):従軍記者のビル・ロジオがウィークリースタンダードで陸軍のスティーブン・ボーイラン大佐(Col. Steve Boylan)からのメールを発表している。TNRはビーチャムは携帯もコンピューターも取り上げられ家族とはなすことも許されていないとしていたがそれは全くの嘘で、ビーチャムは家族のみならずメディアのインタビューに応じることも自由だとしている。ビーチャムの行為は軍法会議にかけられるような犯罪とは判断されず、書類送検だけで終わることになったが、書類送検の内容は法律によって公開できないことになっている、とのことだ。

関連記事:
「冬の兵士」再び、米二等兵の軍隊バッシング
暴かれたイラク版冬の兵士の嘘
嘘つき二等兵、取り調べで嘘を全面的に認める!

August 10, 2007, 現時間 3:53 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 7, 2007

嘘つき二等兵、取り調べで嘘を全面的に認める!

この間からイラク駐留の米兵の悪行についてザ・ニューリパブリック(TNR)誌のイラク日記というコラムでショック・トゥループという記事を書いたスコット・トーマス・ビーチャム陸軍二等兵の話をしてきたが、本日、陸軍の捜査でビーチャム二等兵はTNRに書いたことはすべて嘘であることを認めたという記事が8月6日付けのウィークリースタンダードに掲載された。これは先日マット・サンチェズが報告しConfederate Yankeeのオーウェンが確認を取った陸軍による捜査の結果をさらに詳しく報道したものだ。

事件の背景は下記をご参照いただきたい。

「冬の兵士」再び、米二等兵の軍隊バッシング
暴かれたイラク版冬の兵士の嘘

ウィークリースタンダードは軍隊の捜査の関係者から、スコット・トーマス・ビーチャムはTNRに掲載された三つの連載記事に書かれた内容は誇大表現を使った嘘であり「一握りの真実」しか含まれていないねつ造であることを認める、という自供書に署名をしたという情報を得たという。

また別に、多国籍軍バグダッド支部の副報道官であるスティーブン・F・ラム少佐(Major Steven F. Lamb, the deputy Public Affairs Officer for Multi National Division-Baghdad)によれば、ビーチャム二等兵の捜査は完結し、二等兵の書いたことはすべて嘘であることが判明したとのことだ。取り調べを受けた隊の誰一人としてビーチャムの話を裏付ける者はなかったという。これもサンチェズとオーウェンが先日確認した情報と一致する。

ところでビーチャムの自供は捜査の初めの頃にされたものだという。ということはTNRが記事は正しいと大見見栄を切って声明文を発表していた時、すでにビーチャムはすべて嘘だと白状していたことになる。

これについて元陸軍特別部隊隊員のミルブロガー、ブラックファイブのジンボーおやじの感想は、当たり前だが、かなり辛らつだ。

俺はスコティーをちんぴらと呼び自分がねつ造した糞話で奴が言ったようなことを何一つやってない隊員仲間に糞を投げつけるこようなことをした以上、背中には気をつけるべきだと言ったことで、左翼連中から批難の集中砲火を浴びた。左翼の奴らは奴がショックトゥループで書いたことは明かに真実なのだから何を怒る必要があるのだろうかとおもったのかもしれない。そりゃそうだ、俺たちは皆、頭がい骨を掘っては帽子がわりにかぶってるんだからな。

ジンボーの親爺っさんも、サンチェズやオーウェンといった他のミルブロガー達も、最初からビーチャムの話はおかしいと疑っていた。ジンボーにいたっては「スコット・トーマスは糞やろうだ」と最初から全く信用していなかった。だからこそ彼等はTNRを問いつめたのであり、個別の捜査を行い、陸軍が正式な捜査を行うに至ったのである。

さて、ではこの新しい情報の進展で、TNRは反省して謝罪をするかと思いきや、ウィークリースタンダードが関係者から得たという情報は確認できないという声明文をだしただけ。TNRはわざわざ軍当局に問い合わせなどしなくても、ちんぴらビーチャムに直接問いただせばいいではないか、それとも奴さん、TNRに勤める自分の女房にも自供書のことをはなしてないのかな?

August 7, 2007, 現時間 9:59 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →August 5, 2007

ネットが幅を効かせるアメリカ左翼、デイリー・コス年次大会の影響力

先の参議院選挙で主にインターネットでの選挙運動に頼った右翼の新人候補が惨敗したことで、ネットの力を過信しすぎたのではないかという議論があちこちで見られた。今はまだ日本ではインターネットから出た候補者が勝利をおさめるには時期早尚かもしれない。だが将来そういうことが起きないとは断言できない。ネット歴史の浅い日本ではネットの影響力をどう政治に利用していくかその方法がまだはっきりと設立していないだけだ。

現にアメリカではデイリー・コスという左翼ブログが主にネットで活躍する過左翼市民団体のムーブオン・オーグと共に左翼・リベラル系の民主党支持者に多大なる影響を与えている。ここ数年デイリー・コス主催で行われているコス年次大会では、今年も民主党の大統領候補者ヒラリー・クリントンやブラコ・オバマなど大物政治家が何人も参加しており、この参加者の面々を見ればこのブログがどれほど強力な存在であるかが分かる。

ウィキペディアによれば、デイリーコスはマーコス・モーリトサス(Markos Moulitsas Zúniga)によって2002年に創設され週のヒット数は60万をこえるという。ただコスの場合ひとつのブログだけでなく提携ブログが多数あり、無数の掲示板も付属していることから、もうこれはただのブログとはいいがたい。こうしたコスのメンバーのことをコサックス(Kossacks)と呼び、その運動のことを草の根運動・グラスルーツをもじってネットルーツ運動と呼んでいるが、その過激的な思想から右翼系からはナットルーツ(気違い根っこ)ともじって呼ばれている。

さてこのコス年次大会はこの週末に行われたが、そのなかでも面白いエピソードがいくつかあるので紹介しておこう。

ヒラリー氏、ブロガーの集会でブーイング浴びる

2007年08月05日23時56分

 08年の米大統領選で初の女性大統領を狙う民主党のヒラリー・クリントン上院議員が4日、インターネットのブロガーの集会でブーイングを浴びた。...

 この日、リベラル系で人気の政治ブログ「デイリー・コス」がイリノイ州シカゴで開いた集会には、約1500人のブロガーらが参加。候補指名争いでクリントン氏を追うオバマ上院議員らも駆けつけた。インターネットのブログに書き込む草の根の情報発信は、米国政治では無視できない存在となりつつある。

 ブーイングが起きたのは、政治家との癒着が問題となりがちなロビイストの献金について、クリントン氏が「受け取る」と言明したため。「多くのロビイストは現実の米国人を代表している」とまで言い切った。

 民主党支持のブロガーは大半が左派リベラル系で、反ブッシュ色を鮮明にする。古い政治を破壊したい気持ちが強く、ロビイストへの拒否反応は強い。...

 だが、候補指名を得た後、共和党候補と対決する本選挙になると中間層の支持が欠かせない。リベラルなイメージの強かったクリントン氏はここ数年、イラク戦争の開戦に賛成するなど中間層をターゲットに据えてきた。ブロガーの世界では懐疑的に見られているが、嫌われない程度の距離感をとっており、この日もブロガーとの間には一線を引いた。

これは日本のネット会でもありがちなことなのだが、人気のあるブログに集まる意見が必ずしも市民の声を代表しているとは限らない。いや、かえって過激なことを書いた方が人気があがることから、ネットの意見というのは左翼にしろ右翼にしろ極端になることが多い。例えば前述のムーブオンなどはネットの力を利用して2004年の大統領選挙の時、バリバリの反戦派ハワード・ディーン候補を強く後押しした。予選前までは圧倒的に支持率が高く民主党候補も夢ではないと思われたディーン氏だったが、最初の予選でそのあまりに過激な思想から完全崩壊してしまったのは記憶に新しい。また2006年の中間選挙の時もムーブオンは、2000年の大統領選挙では民主党の副大統領候補にまでなった民主党の大御所ジョー・リーバーマン氏を、氏がイラク戦争支持であることを理由に攻撃した。氏の選挙区に民主党から無名の新人を出馬させ、再当選確実だったリーバーマン氏から民主党候補の座を奪ってしまったのである。だが、無所属として上院議員に立候補したリーバーマン氏は民主・共和双方の候補者をやぶって圧勝した。ナットルーツは左翼系はコントロール出来ても中間層からの支持は得られなかった典型例である。

ヒラリー・クリントンがデイリー・コスのメンバーたちの機嫌をとりながらも、一戦の距離をおいているのは、民主党候補となった後の一般選挙のことを考えてのことなのだ。過激派左翼の人気を得ようとあまりに過激な発言をすれば、後で中間層から見放されるのは目に見えている。しかし、基盤となる左翼系の支持なくしては候補に選ばれない。ここらへんの綱渡りが難かしいところだ。

さて、この大会においては色々な話題が取り上げられたが、「軍隊と革新派、お互いそんなに違うのか?」という主題のパネルにおいて質疑応答の際、増派支持について語ろうとした軍人の質問が突然打ち切られるという出来事があった。

質問したのはデイビッド・D・アキナ曹長。アキナ曹長はパネルの専門家たちが言ったことに対して増派は成功していると主張するつもりで、分厚い資料を片手に質問に挑んだが、質問の答えを得る前に司会者のジョン・ソルツ氏から軍人が制服姿で政治討論に参加するのは軍規約に違反する行為だとして警告され、パネルのメンバーたちは曹長の質問には答えず早々に立ち去った。翌日右翼系ブログのパジャマメディアからインタビューを受けたアキナ氏は「厳密的には(ソルツ氏)は正しい」と認めた。「彼は陸軍の将校ですから私はその規則に従います。彼の権威を尊重するからこそ今日は私服できました。」

軍関係の人たちの間でも軍人が軍隊の作戦がうまくいっているかいっていないかについて質問することが政治活動と考えられるのかどうかかなり意見が別れるところなのだが、それにしてもそれを決めるのは軍隊であってコスの司会者ではない。ソルツ氏は元陸軍大尉だったとはいえ現在は民間人でありアキナ陸軍曹長に命令する権限は持たない。だいたい常に軍隊を蔑んでいる民間組織のコスが突然の軍規約を尊重するというのはどうしたものなのだ?

コスの方針が制服姿の軍人の政治活動を許可しないというものであるなら、なぜソルツ氏はアキナ曹長の質問を許したのだろう?最初から制服姿の軍人からの質問は一切受け付けないといって拒絶するべきだったはずである。ソルツ氏がアキナ曹長をさした理由は彼が制服を着ていたからで、現役軍人から戦争反対の意見を聞きたかったからなのだ。それが期待に反して戦争賛成の意見が出てきたので突然軍規約などを持ち出し自分の元将校という権威をふりかざして反対意見を弾圧したにすぎない。反対意見は黙らせるというのが左翼の常套手段だから特に驚くことはない。

パジャマメディアのインタビュアーが「本気で誰かの気持ちを変えさせることが出来ると思ったんですか?』と聞くと、大会に参加していた人々は結構アキナ氏の話を聞いてくれたという。アキナ氏にとってはここも戦場なのだと氏は言う。そこで氏はイラクに駐留していた時自分の隊の食料が不足しておなかをすかせていた時、イラク兵が自分達の間でも足りないほど少ない食料を削って曹長に分けてくれた話をした。アキナ氏はイラク市民と個人的な絆を感じるのだという。

アキナ氏の姿勢は立派だが、このエピソードでも分かるように極左翼のコサックスはイラク戦争がうまくいっている可能性さえ議論する気はないのである。そのような組織から戦争支持の候補者が支持を得ることはあり得ない。いや、イラク戦争には反対でも即撤退は望ましくないというような意見さえ観客を得るのは難かしい。

これに加え9月にイラク戦線司令官のペトラエウス将軍がイラク状況の向上を報告したりしたら、アメリカの中間層と過激派左翼の間で大きな溝が生じることは明白だ。そうなった時、民主党の候補者たちは基盤を守りながら中間層の支持を得るためさらに難かしい立場に立たされるだろう。

August 5, 2007, 現時間 3:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ヒラリーが賢く見える? バラク・オバマの連続失言

アップデートあり:後部参照のこと。

ここ数日民主党から大統領に立候補しているバラク・オバマによるあまりにも政治家として無思慮な発言の連続がヒラリーを嫌いなカカシですら、ヒラリー候補の方がまだましかも、と思うようになっている。(苦笑)

オバマ議員は先日行われた民主党の討論会で自分が大統領になったらまず最初にアメリカに対して敵意を示している諸国のリーダーたちと会見すると断言した。同討論会でヒラリー・クリントン議員はそのような会見は敵国のプロパガンダに利用されるだけなので何かしらこちらが得るものがない限り安易な会見はするつもりはないと発言。さらにクリントンはオバマの発言は無責任だと言及した。(下記はロイターの記事より

クリントン選挙事務所を代表して元アイオワ知事のトム・ビルサック氏は記者への電話で、オバマ候補はイラン、北朝鮮、シリア、キューバ、そしてベネズエラといった諸国リーダーたちと無条件で会見するつもりだとし、このような国々との会見では何かしらの条件をつけてからするものだと語った。

オバマも軽はずみなことを言ってしまったと気が付いたらしく、後に「私は条件付きでという前提で話をしていた。」などと苦し紛れの言い訳をし始めたが、これもまた政治的に賢いヒラリー側はオバマ候補はインタビューされるたびに言うことがころころかわっていると逆に利用されてしまった。

このことで大統領としては腰が低すぎると批判されたオバマは自分には勇気があるということを示そうとでも思ったのか、今度はパキスタンにテロリストが隠れているという確たる証拠がを得たらムシャラフ大統領に有無もいわせずパキスタンを攻撃するなどと勇ましいことをいってのけた。(読売新聞より)

オバマ議員は、アフガニスタンとの国境に近いパキスタン北西部の部族支配地域を「(世界の)安全保障を最も脅かす地点」と表現し、情報機関が信頼に足るテロリストの潜伏情報を上げてきた場合、直接攻撃に踏み切る方針を明示した。また、パキスタンに対して実施している軍事援助について、「テロ組織の訓練キャンプ閉鎖で成果を上げた場合」などと条件をつける考えを示した。

仮にもパキスタンはアメリカの同盟国である。アフガニスタンに潜むアルカエダやタリバンとの戦いでムシャラフ大統領の協力は必要不可欠なものだ。そういう国に対してこれから大統領になろうという男が宣戦布告してどうするのだ!あほ!第一テロリスト退治にパキスタン侵攻も止む終えない事態があったとしても事前にそれを宣言してしまうなど愚の骨頂である。パキスタンには核兵器があるのだぞ。もしムシャラフがアメリカから攻めてこられると本気で心配したら、ムシャラフは自国内にいるアルカエダなどのテロリストと協力してアメリカを相手に核兵器を使うかもしれないのだ。いや、それだけでなく、パキスタンはイランに核兵器を売るかもしれない。そうなったら中東はあっという間に核武装してしまう。そうなったらイラク戦争どころの騒ぎではない!

誰かが言っていたのだが、オバマの魅力は反戦派であるということだったのに、アメリカ軍のイラク撤退どころか、新しくパキスタンとも戦争をはじめるなどと息巻くオバマを、これまで通り反戦左翼が支持するのだろうか?

バラク・オバマの話を聞いているとヒラリー・クリントンが賢者に見えてくる。おそろしや〜!

アップデート(4:20PDT):もうひとつオバマの失言を忘れていた。(下記毎日新聞より。)

【ワシントン及川正也】来年の米大統領選で民主党指名の獲得を目指すバラク・オバマ上院議員(45)は2日、対テロ戦争で核兵器を使用しない意向を明らかにした。AP通信に語った。ブッシュ政権は先制核攻撃を含め戦域・戦術核兵器の使用を排除しない核戦略を取っており、対抗する狙いがあるとみられる。

 オバマ氏は、アフガニスタンやパキスタンでの国際テロ組織アルカイダ撲滅を目的とした核兵器使用について「いかなる状況であれ、核兵器を使用することは深刻な誤りだ」と述べ、核兵器使用は「選択肢にはない」と明言した。戦術核の使用についても同様だ、と答えた。

 オバマ氏は1日、場合によってはパキスタン政府の承認なしにアルカイダを攻撃する考えを表明していた。 オバマ氏の「核不使用」発言について、ライバルのヒラリー・クリントン上院議員(59)は「大統領は核兵器の使用や不使用についての議論には慎重であるべきだし、発言も慎重であるべきだ」とけん制した。

August 5, 2007, 現時間 1:08 AM | コメント (0) | トラックバック (3)

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イラク戦争の成功は問題、と米民主党幹事うっかり本音

なんとか勝てる戦争に負けようと必死で拘束力のないイラク撤退議案を次から次へと提案しているアメリカ民主党議会だが、先日その党幹事がニュースのインタビューで民主党が勢力を得るためにはイラク戦争での成功は好ましくないと、思わず本音をもらしてしまった

サウスカロライナ代表民主党下院幹事のジェームス・クライバーン議員は(House Majority Whip James Clyburn)月曜日デイビッド・ペトラエウス陸軍将軍によるイラクからのいいニュースは民主党を分裂させイラク撤退の時間制限を進めていくのは難かしくなるだろうと語った。

ワシントンポストのおこなったポストトークというオンラインビデオでのインタビューにおいて、クライバーン議員はイラクにおけるアメリカの戦略に関する議案は9月に行われるペトラエウス将軍の報告を待ってからにすべきだと発言。ペトラエウス将軍はブルードッグといわれる保守派の民主党議員たちの間で非常に高く評価されているため、将軍の報告次第でこれらの議員たちの意見はかなり左右されるはずだとし、これらの議員たちの協力なくしてイラク撤退議案は通らないと語った。

私はこのインタビューの模様をラジオで聴いていたのだが、司会者がもしペトラエウス将軍の報告がイラクでの新作戦はうまくいっているという内容だったら民主党はどうするのかという質問に対して、クライボーン議員は「そうなったら我々には大きな問題だ。」と本音を漏らすのを聴いてしまった。

「(ブルードッグ民主党)のグループには現在のイラク方針を保つことを支持する人が充分に出て、もしこれまで通り共和党が団結し続ければ我々(民主党)にとっては問題です。」

自分の国が戦争で勝つことより、自分の政党の勢力を強めることのほうが重大だという民主党。これでは民主党は非国民と責められても文句はいえないだろう。

August 5, 2007, 現時間 12:33 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →August 3, 2007

暴かれたイラク版冬の兵士の嘘

アップデートあり!

この間からスコット・トーマス・ビーチャムというイラク駐留のぺーぺー二等兵著のイラク駐留のアメリカ兵士の悪行を綴ったイラク日記三部作の真偽について色々と取りざたがされていることを私はここで書いた。

スコットは自分と友達がイラクの基地食堂で路肩爆弾で大けがをし顔に傷のある女性をからかって友達と大笑いした話や、大量埋葬地で見つかった子供の頭がい骨を頭にのせて歩き回った二等兵を周りにいたどの兵士たちもとがめるどころかげらげらと笑って見ていた話、そして同胞の兵士が戦車を日常的に乱暴に乗り回して地元の出店などを破壊していただけでなく、野良犬をみるたびにわざとひき殺していたという話をあげて、いかにイラク戦争がごく普通の人間だった兵士の心を蝕み普通では考えられないほど無神経で悪趣味な行動をするようになるかを描いた。

しかし掲載直後から、現在イラク駐留中のほかの兵士や帰還兵などの間からこの話はかなりうさん臭いという批判があがり、批評家たちはスコットの日記を掲載したニューリパブリック(TNR)誌に対してこの話の真義を問いただし、著者の実名や記事の根拠を提示しろとTNR誌に詰め寄っていた。後に著者の正体があるミルブロガーによってスコット・トーマス・ビーチャムという陸軍二等兵であることが暴露された後もTNR誌はずっと自分達の捜査に問題はなかったとは言いはっていた。

ニューリパブリックは昨日になって調査の結果日記の内容はほぼ正確であることが確認できたと発表した。しかしこの説明には色々と問題点がある。先ずこの声明で著者のビーチャムの妻がTNRの社員というコネがあったことがはっきりした。しかも彼女の仕事はリポート調査員で、本来ならば記者の書いた記事の事実関係を調べるのが仕事だ。記者が夫だったら彼女はちゃんと事実関係の確認などしたのかどうかかなり疑わしい。いやそれだけでなく残酷な戦争によってシニカルになった現役兵士による日記という発想そのものが妻の入れ知恵だった可能性も高い。とにかく先ずTNRのいい分を読んでみよう。

ビーチャムのエッセイはすべて公開前に事実確認がされました。私たちは詳細の真実性ついてエキスパートや目撃した証人と確認し、そして著者本人にもさらに詳細について問いつめました。しかし戦地から一人称でのエッセイを掲載するにはある程度著者を信用しなければなりません。ビーチャムについて個人的にもプロとしても我々が知りうる限り彼のリポートは信用できると判断しました。彼のエッセイの真偽に関して疑問があがった後、TNRはさらにビーチャムの証言を再確認しました。

この調査のプロセスにおいて、TNRは数えきれないほどのエキスパートや関係者にインタビューし広範囲に渡り綿密な調査を行ったとしている。

...もっとも大事なのは私たちはビーチャムの隊にいるほかの5人のメンバーにインタビューし、彼等はみなビーチャムの話を確証しました。彼等は直接目撃したか事件当時に話を聞いたかしています。(インタビューに応じたすべての兵士が匿名を希望しました。)

まず基地の食堂で顔にやけどの痕のある女性を侮辱した件に関して、TNRは三人の兵士をインタビューしたが、皆そういう女性を見たことは覚えていると証言。そのうちのひとりはスコットと一緒に女性をからかった当人である。ただ問題なのはこの三人ともこの話がおきたのはイラクではなく彼等がイラクへ出動する前に2週間ほど待機していたクエートの訓練基地の食堂でのことだったと証言していることである。ということはビーチャムが6か月に渡るイラク駐留ですっかり心が荒んでいたのが原因で女性をからかったと書いていたのは真っ赤な嘘だったということになる。イラク戦争が兵士の心を蝕んだという例としての話がイラク戦争に出動する前に起きていたとしたら、これは単にビーチャムが戦闘体験をする前から下衆だったということの証明になるだけで、戦争とは何の関係もない。つまり全く無意味な話だったということになる。

しかし軍関係の人の話によると。このクエートのCamp Buehringという基地は非常なへき地にあり、何十万というアメリカ兵がイラク出動前後にほんの2〜3週間滞在するだけの基地だそうで、どのような事件があったにしても目撃者を探すのは非常に難かしいという話だ。自分もイラク帰還兵で元海兵隊員で現在は予備軍にいるミルブロガー、マット・サンチェズはCamp Buehring訓練基地に連絡を取って2006年9月当時にこのような女性が存在していたのかどうかを問いあわせたところ、基地の報道官からはそのような女性がいたという事実は確認できないという答えが返ってきたという。

さて二番目の二等兵が大量埋葬地で見つけた子供の頭がい骨を頭につけて歩き回っていたという話だが、TNRによるとこれにも目撃者がいるという。陸軍は公式にビーチャムの隊が大量埋葬地を発見した事実は確認できないと声明文を出しているが、ニューリパブリックはイラクで人骨が発見される例はよくあることで、それがいちいち上層部に報告されるとは限らないという別の将校の証言を紹介している。ビーチャムが駐留していた基地の近所には児童墓地があったことは確認されているため、ビーチャムの同胞が子供の頭がい骨を発見してもおかしくないとしている。

しかしTNRはわざと大量埋葬地と墓地とを混合している。イラクでは多くの大量埋葬地が発見されているが、これは家族や親族が亡くなった人間を弔って埋めた場所ではなく、イラク軍によって大量に虐殺された市民の遺体が無造作に埋められた場所をさす。そのような埋葬地は普通の墓地とは違って犯罪現場として扱われ発見した兵士は即座に軍の捜査部に報告する義務がある。そのような場所での作業には必ず曹長もしくは将校が立ち会うはずであり、これらの情感が二等兵による墓荒らし行為を黙ってみていたとは考えられない。

TNRはこの出来事に証人がいるとはしているものの、TNRのあげた証人のうちひとりは、イラクで人骨が見つかることはよくあることだと証言しているにすぎず、頭がい骨を頭にかぶった二等兵を目撃した証人はひとりだけなのである。もしビーチャムのいう通り一日中頭に頭がい骨をかぶって遊んでいた隊員を他の隊員たちが皆笑いながら見ていたというのが本当だとしたら、どうして目撃者がひとりしかいないのだ? もしかして、この目撃者は食堂でビーチャムと一緒になって女性をからかった友達と同一人物ではないのか?そして頭に頭がい骨をのせて遊んでいたのは誰あろうビーチャム本人なのではないか?

墓地移動の作業中にビーチャムとこの友達が子供の骨を見つけて、ビーチャムがその頭がい骨を頭にのせて二人で笑っていたということならあり得る話だ。路肩爆弾で怪我した女性をからかえるぐらい無神経な下衆どもがそういう馬鹿な真似をしたとしてもおかしくはない。だがそうだとすればこれも単にビーチャムとその悪友の無神経ぶりを示す例であって、隊員たちの誰もこのような行為で気分を害さなかったという戦闘に疲れた軍人の一般的な精神状態を示す例としては全くふさわしくないことになる。

さて、三番目の犬を轢き殺す趣味のある戦車運転手の話だが、これにも目撃者が一人いる。

これについてビーチャムが説明した事件を目撃した一人の兵士は電子メールでこう書いています。「自分はこれを何度も目撃しましたが、標的の犬に近付く時ブラッドリーを犬がいるのと反対側の道路に突然ヨークを切ります。すると戦車の後部が犬のいる方へと振れるため、脅えた犬が道の真ん中に走り込むわけです。運転手がそこで舵を切って戦車を道路にもどせば道路に走り込んだ犬はチョークの輪郭で書けるかたちなる(殺される)というわけです。」

TNRはブラッドリーの製造元や運転の訓練官などに連絡してブラッドリーをこのように操縦することが可能かどうか確認したという。しかしここでも問題なのは証人が一人しかいないということだ。実際ビーチャムの話を確認している証人はそれぞれの事件でひとりづつしかいない。だがこの兵士は三人の別々な人間なのか同一人物なのか匿名であるため全くはっきりしない。

先に紹介したマット・サンチェズによれば、本日陸軍は一連の事件の調査を終了し、ビーチャムのエッセイは根も葉もない出鱈目であると発表したとのことだ。(公式発表のリンクは取得次第掲載する)

一週間近くに渡る綿密な捜査の結果、第1歩兵師団第4歩兵旅団戦闘チーム(4th Infantry Brigade Combat Team, 1st Infantry Division)はスコット・ビーチャムが「バグダッド日記」に記載した容疑は隊のメンバーすからが否定しており偽りであることが証明された。

もし隊員の全員が否定しているとしたら、この三つの事件を目撃した証人とはどこの誰なのだろうか? TNRはこの証人の信用度についても説明する必要がある。TNRがガセネタを報道したことは過去に二回ある。もし今回のこの記事もガセだったことがはっきりしたらもうこの雑誌廃刊にすべきだろう。

訂正:本文中に引用したマット・サンチェズ元海兵隊隊員はイラク帰還兵と書いたがこれは私の勘違いだったので訂正した。サンチェズは現在リポーターとしてイラクに在住中である。またサンチェズが海兵隊に入隊する前にゲイポルノのモデルをしていたことがあると読者から指摘を受けた。今回の事件とサンチェズの過去は無関係なので特に記載しなかったが、別に隠していたわけではない。私はそのことが明らかになった3月にそれに関して、
金髪美女政治評論家の失言に見る右翼のヒステリー、左翼の偽善
で書いている。サンチェズは海兵隊に入隊することによってデカダンスな生き方から価値ある人生を見いだした典型的な例である。しかし今回私がそれについて記載しなかったことでサンチェズの過去を私が隠していたという印象を読者に与えたことは私の誤りであったので認めよう。今後気をつける。

アップデート(08/05/07, 14:34 PDT)Confederate Yankee が直接陸軍の捜査結果についてメールで確認。

このメールはイラクデイビッド・ペトラエウス司令部の公共関係部スティーブン・ボイラン大佐がCYに送ってきたもので、私が本文中に現在イラク滞在中のマット・サンチェズなどが書いていた米陸軍によるスコット・トーマス・ビーチャム二等兵に関する捜査が完結したという事実を確認するものである。以下そのメール内容。

トーマスが言っていたことに事実はあったのかという質問だが:

答え: 隊が行った捜査によりトーマスの陳述が偽りであることが判明した。トーマスの隊の隊員すべてにインタビューを行ったが誰一人として彼の主張を裏付けるものはいなかった。

彼は今後どうなるのかという質問について:

答え:犯罪をおかしたという証拠はないので、彼の上官から事務的な処罰が加えられるものと思われる。種々の規則によって事務的な処置に軍隊がどうするしないについては一般に公開することは出来ない。

アップデート2:(08/05/07 21:13 PDT) 同じくConfederate Yankeeがクエートの基地報道官( Major Renee D. Russo, Third Army/USARCENT PAO at Camp Arifjan, Kuwait)と交わしたメールのなかで、TNRの記者にもビーチャムの記事に載っているような女性の存在は確認できない、ビーチャムの話は「都市神話」だろうと話したと書かれていたという。ということはTNRは自分達の捜査の結果裏はとれたと納得したと発表した時、すでにクエートの基地報道官からこの話は真実ではないらしいという話を聞いていたことになる。どうしてそのことを報道しなかったのだろうか?

August 3, 2007, 現時間 8:48 PM | コメント (0) | トラックバック (3)

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日付け → →August 1, 2007

ブッシュ政権のプロパガンダ? 国防庁のブロガー座談会

今日は国防庁が主催しているブロガーラウンドテーブルという電話会議について紹介しよう。

言うまでもないがアメリカの国防庁には広報部がある。最近この広報部は軍関係の記事を書いているブロガーたちに注目しはじめている。なにせ主流メディアはイラクやアフガニスタンで自爆テロが何人市民を殺したとか、アメリカ兵が路肩爆弾で何人死んだとかいう話は報道しても、アメリカ軍がイラクで学校や病院を建設したとか、テロリスト相手にどのような戦いをしてどのような成功をおさめているかという功績はほとんど報道しないので、より多くの人々に米軍関係のニュースを読んでもらうには、軍に興味のある人が読んでいるメディアムを探す必要があるからだ。

実は私が国防庁の広報部の新しい方針を知ったのは、何を隠そう広報部の人から直接私のところにメールがきたからである!これはもう一年以上も前のことになるが、私がミスター苺と経営している英語のブログ、Big Lizards.netにアメリカ軍によるイラク軍の訓練の話を書いたのを広報部の人が読んだらしく、アメリカ軍の活動に興味があるのならニュースレターを送ります、と連絡があったのである。今でも広報部の名簿に私のメールアドレスは載っているので、時々ニュースレターが送られてくる。

しかしそれに加えて最近国防庁は人気のあるブロガーを集めて最近の軍の活躍について電話会議をするようになった。うちのような零細ブログは招待されていないが、政治ブログやミルブログの経営者たちが多く参加しているようだ。その会議の結果は国防庁のウェッブサイトのブロガーズラウンドテーブル(ブロガー座談会)というページで読むことができる。

このラウンドテーブルをブッシュ政権のプロパガンダ作戦だと批判しているのはハーパースマガジンに書いてるケン・シルバースタイン(Ken Silverstein)というジャーナリストである。

シルバースタインは、ラウンドテーブルの目的は主流メディアを飛び越してブッシュ政権のプロパガンダをおうむ返しに報道してくれそうな選り抜きの軍事分析者や保守派評論家や退役軍人などのブロガーを集めて政権が報道してほしい情報の要点を示すことにあると主張する。ラウンドテーブルに参加した人々がその後そこで得た情報を元にした記事を書いていることが何よりもその証拠だというのである。

ブロガーたちは自分達は何も悪いことはしていないという前に、彼等に一つ聞きたいことがある。もしも政権が選り抜いたリベラルのブロガーばかりがクリントン時代に同じことをしたら彼等はどう思っただろうか。彼等は強く抗議したに違いない。そして私もそれに同意しただろう。どちらの側にいようと片方だけで政権のゴスペルを広めるべきではない。少なくともジャーナリストの振りをするなら、そのくらいの基準は保つものだ。

しかしラウンドテーブルによく参加しているミルブロガーの大御所、ブラックファイブのグリムによれば、ラウンドテーブルの参加者は保守派だけではないという。例えばこのブロガーはラウンドテーブルの会議の後、ペンタゴンがどんな嘘をついているかという内容の記事を書いているくらいだ。

国防庁は毎朝主流メディアを集めてその日のニュースを発表している。ブロガーたちへのラウンドテーブルはその繰り返しにすぎない。第一ラウンドテーブルで話されたことは国防庁のサイトで公開されているのだから、右翼だろうと左翼だろうと興味のある人なら誰でも読むことは可能なのである。それをあたかもブッシュ政権が選んだ秘密結社の会合かなにかのように批判するシルバースタインの態度には呆れる。

グリムはシルバースタインはこの会合が保守派のみを対象にしていることに抗議をしているのではなく、国防庁のお偉方が主流メディア以外の人々と話をしているということが気に入らないのだという。ニュースのソースはエリートメディアだけであるべきだとでも考えているのだろう。

またグリムはラウンドテーブルで情報提供をしている人々はブッシュ政権の人間ではなく職業軍人だと強調する。軍人は政治家ではない。シルバースタインのようなジャーナリストは軍人を政治家と混同していることに誤りがあるのだという。

「お前たちは本当のジャーナリストではない」というのは彼の言葉で「私のようなプロのみが高官とはなす権利があるのだ、お前らのような資格のない連中とではない。」という意味なのだ。これは「記者」という特別な立場を守りたい、たかがブロガーや一般市民などが重要な人々に面会する資格はない、というアイデアを守っているのだ。 こういう仕事は共和制の門番であるジャーナリストに任せるべきだというのだろう。

ある意味でこれは非常に面白い。私が「ジャーナリストの振り」したがっていると言う考えには笑わされる。ジャーナリストの基準などという私が目指すべく崇高なものが存在するかのようだ。どういう意味か説明させてもらおう。 もし私が軍隊の作戦上の秘密を手に入れたとしよう。私は普通のジャーナリストが経験するという、その話を報道するか国家秘密を守るかというジレンマに悩まされることはない。ジャーナリストによるこの「緊張」は必ず秘密を報道するほうに傾くことに気付く。しかし私にはそのような緊張は存在しない。そのような秘密情報をどうするかといえば、善良な市民なら当然すべきであることをするのみだ。それには敵に役に立つように報道することは含まれていない。

私は現地で戦う我々の人々に忠誠心を感じる。彼等は私たちを守ってくれているのだ。この忠誠心は二方通行である。つまり、私はジャーナリストではない。私はアメリカ市民であり、健康な国内議論に参加しているのだ。そのために資格など要らない。その資格を得る代償がアメリカと敵との間で中立であることだというなら、そんなものは欲しくない。

自分達は左翼のプロパガンダばかりを流しているくせに、ジャーナリスト以外の人間が情報提供をしたらそれは政権のプロパガンダだとがなり立てるエリートメディア。お前たちがちゃんと真実を報道していればブロガーもトークラジオも必要ないのだ。主流メディアが本当のことをきちんと報道しないから我々は他のメディアムに頼ることになるのである。情報はジャーナリストだけのものではない。それをエリートメディアはいい加減気が付くべきだ。

August 1, 2007, 現時間 1:14 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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