September 18, 2016

ドナルド・トランプの支持率ヒラリーに追いつく、このままなら勝てるかも

ドナルド・トランプが共和党候補になった時は、トランプは最悪の候補者でありヒラリーに全く勝ち目はないというのが一般の見かただった。核言うカカシもトランプ候補には全く反対だったのでこれはかなりの驚きだ。しかし、ヒラリー・クリントンはベンガジ事件をはじめ機密電子メールの公私混用、クリントン基金横領事件など、後から後からスキャンダルが絶えない。それに加えて体調不調とのことで記者会見は一年近くも避けまくり、トランプのような一般市民相手の大規模な講演は避け、こじんまりとした内輪だけの募金活動ですら咳込んでお礼の挨拶も出来ない始末。公式な式典では比較的涼しい環境でのぼせて失神。とまあこれではヒラリー支持者も心配になるというものだ。ましてや新しい支持者を得るのは難しいだろう。

それに比べてトランプは最近、大統領らしい貫禄を見せ始めている。共和党予選当時のトランプはかなりおかしな行動が目立ち、こいつ何やってんだ、という印象を与えたが、最近のトランプはちょっと前にキャンペーンスタッフの総入れ替えを行なったことの影響なのか、やることがまともになってきた。

トランプは、メキシコ訪問をしてメキシコ大統領と会見したり、洪水で大被害を受けたルイジアナに率先して救援活動に参加したり、黒人教会やラテン系集会など積極的に出かけていって少数派へのアピールを続けている。民主党や反トランプによるトランプ支持者は人種差別主義の白人ばかりだという偏見を打破するため、トランプは少数民族の要望を理解しようと努力している姿がうかがわれる。

その効果があってか、最近トランプの支持率は急激な追い上げを見せ、遂にヒラリーに追いついてしまった。このことでヒステリーを起しているのは左翼メディア。なんとか話題を変えようとトランプはバーサーだといい始めた。バーサーというのはオバマ大統領が最初に立候補した2008年当時に、オバマの出生の地を巡ってオバマは大統領の資格がないと主張していた人々のことを指す。だが当時オバマがケニア生まれだという話をしていたのはトランプだけではない、いや元はといえばオバマ自身が自分はケニアで生まれたと19年間も言い続けて自分の履歴書などにもそう書いていたのだ。だから最初のバーサーはオバマ大統領その人といえるのである。であるから当時のトランプがオバマ外国生まれ説を信じたとしても別におかしくない。それをいまでも言い続けているというなら別だが、トランプはそういうことを最近全く持ち出していないので、何故今になってメディアがそんな話を持ち出すのか意味がない。

無論それをトランプへの個人攻撃に使おうという魂胆ならあまりにも見えすいている。それに関して面白いニュースがある。トランプがほとんど問題にしていないバーサー陰謀説を持ち出してわいわい騒いでいるメディアに対し、先週の金曜日トランプは重大な発表があると言って記者会見を行なった。メディアはトランプがバーサー陰謀について話すのだろうとはしゃいで集まったのだが、トランプの重大発表というのは大量の退役軍人たちがトランプ支持を発表したということと、トランプの新しいホテルの開業の話だけで、バーサーについての話は最後に「オバマ大統領はアメリカ生まれだ。終止符」というに留まり、記者たちを唖然とさせた。

USAトゥデイの記者はこう語る。

我々は嵌められた。トランプは重大発表があると言い、皆トランプがオバマ大統領がアメリカ生まれかどうかについては話すものと期待していた。(オバマはハワイ生まれ)ところがトランプはちょっとだけその話に触れただけで、ワシントンDCの新しいホテルの開業や退役軍人らがトランプが以下に偉大かという話をするための無料宣伝時間を獲得した。

さすが10年間もリアリティーテレビをやってるだけあってトランプはメディアをどう利用するかに長けている。トランプは政治家としては素人だがビジネスマンとしては長年の経歴がある。ビジネスの功績についてはかなり疑問があるが、宣伝という点ではもの凄い才能がある。

トランプの選挙運動について政治評論家たちは、まるで素人だと批判してきた。トランプはこれまでの政治家のように大企業や権力者を対象にした献金活動をしていない。テレビコマーシャルも行なっていない。トランプはひたすら大きな講演場で大勢の一般市民を集めて演説ツアーを行っているだけだ。こんな選挙運動など見たことがない。

にもかかわらず、トランプは一銭も自分の金を使わずにテレビやラジオにでっぱなし。ニュースでもトランプの派手な行動が常に話題になっている。メディアからひたすら隠れて笛が鳴るまで時間稼ぎをしているヒラリーとは大違い。(たまに現れると咳き込んだり失神したりしてるだけ。)

私は以前にヒラリーとトランプだったらどっちがましなファシストかという違いしかないと言った。今でもトランプはファシストの傾向があると思う。だがどっちがましかというだけの判断なら、トランプのほうがずっとましだと思うようになった。すくなくとも策略家としての才能ならトランプのほうがずっと有能だろう。

イランや北朝鮮やロシアといった国家を相手どっての今後の外交。そして度重なるイスラムテロのことなどを考えると、女たらしだろうと外国人嫌いだろうと国粋主義者だろうと、私服を肥やしアメリカ破壊しか念頭にない病気の婆さんよりはずっと「まし」だ。

ネバートランプのカカシがトランプ支持をしやすくなった今日この頃である。

September 18, 2016, 現時間 9:47 AM

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コメント

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下記投稿者名: oldman

>イランや北朝鮮やロシアといった国家

中国を忘れないでください。

トランプのほうがましかな、とは私も思います。どうしようもないやつだと判明すれば、暗殺すればいいわけですし。
それにしても、アメリカの大統領選挙はもう少し改善できないものでしょうか。実質2年間もわーわー騒ぐのは「ガス抜き」の意味が大きいのでしょうが、もう少し簡略化しないと、政治空白を敵対国に利用されます。現に、中国と北朝鮮はオバマのレームダックを見越して、やりたい放題です。
たとえば、国会議員と州知事の互選により両党の候補者を決めることにすれば、変な人物が選ばれる確率は低下します。

上記投稿者名: oldman Author Profile Page 日付 September 18, 2016 4:39 PM

下記投稿者名: 苺畑カカシ

Oldmanさん、

暗殺は駄目ですよ。何はともあれ選挙で選ばれた人を殺すのは良くない。私は何度オバマがイボラビールスにかかって死んじまえばいいと思ったか知れないですが、誰かが殺してくれないかなとは思ったことないです。大統領暗殺は絶対にいい結果を招きません。それが左でも右でも。

中国を忘れないで、というあなたのお言葉はもっともです。文中に含めなかった私のうかつでした。

確かに最近の中国の行動は目に余るものがあります。子の間のオバマ中国訪問でも中国の態度はアメリカを馬鹿に仕切ってましたからね。

四年に一回の大統領選挙というのは確かにわーわー騒ぎすぎという気もしますが、でも日本とか欧州のパーラメントシステムのように一人の首相が何年も君臨したり、または一時期の日本みたいに首相が短期間に何回も入れ替わるというシステムよりはましなのではないかなと思います。

特に首相になる人の選択が一般庶民の意思とは無関係だという点でアメリカでは絶対に受け入れられないシステムです。

私から言わせれば、どうして他国はアメリカの真似をしないのかなと不思議なくらいです。

ただ、今の時期、レイムダックを言われる大統領でもオバマほど怠慢な大統領は歴史上初めてなのではないかと思われます。

上記投稿者名: 苺畑カカシ Author Profile Page 日付 September 21, 2016 11:06 AM

下記投稿者名: oldman

「暗殺」と書いたのは冗談のつもりでした。すみません。

選挙制度については、予備選挙を簡略化して、上下両院議員と州知事などの互選により候補者を決めるという提案です。本選挙は従来通り国民の直接選挙とし、任期は4年で最大2期は従来通りでいいのではないかと思います。
日本では首相は直選挙で選ぶべきとの意見はありますが、現行憲法下では無理なのではないでしょうか。

中国の究極の目標は世界制覇だと見ています。例えば

China 2049
マイケル・ピルズベリー (著), 森本 敏 (解説), 野中 香方子 (翻訳)

南シナ海や東シナ海で暴れているのは世界制覇への一里塚にすぎないと見るべきでしょう。やがてアメリカとの直接対決に発展するかもしれません。要するに、中国は21世紀のナチスだということであります。

上記投稿者名: oldman Author Profile Page 日付 September 22, 2016 2:36 AM

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