September 13, 2012

オバマの弱気外交が生んだ911記念日の攻撃

11年前の同時多発テロ記念日である9月11日を狙って、エジプトとリビアでアメリカ大使館がアルカイダのテロリストたちに相次いで襲われると言う事件が起きた。エジプト大使館は星条旗が降ろされアルカイダの旗が掲げられる程度で済んだが、その直後に起きたリビアでの攻撃では、大使と大使館職員3人が暴徒らに惨殺されるという悲劇となった。

これに対し、エジプト大使館は即座にテロリストに謝罪する声明を発表。

「カイロ合衆国大使館は無判断な個人によりイスラム教徒の気持ちを傷つける行為を糾弾するものである。他の宗教の信者を傷つける行為と同じように。 「本日2001年9月11日の合衆国への同時多発テロ記念日において、我々は民主主義の敵と闘う愛国者を讃える。宗教への敬意はアメリカ民主主義の基本である。我々は言論の自由を悪用して人々の信心を冒涜する行為を断固拒絶する。」

その直後国務庁のヒラリー・クリントン長官はエジプト大使館の声明はオバマ政権の見解を直接反映するものではないと断りはしたものの、イスラム教徒を挑発するような言論をアメリカ国内で許可したことを謝罪する大旨の意図に変化はなかった。

インターネットに掲載された挑発的な映像への反応として、このような残酷な行為を正当化しようとするものがある。合衆国は故意に他者の信心を冒涜するような行為は遺憾に思う。我々の宗教寛容への信念は我が国の当初に溯る。しかし明言する。このようなボ暴力に正当性はない。

エジプト大使館の声明は、すでに暴徒に大使館を囲まれて、中にいる外交官たちの命が危ぶまれる状態でのことだったので、命乞いの意味を考えると同情の余地はある。だが、大使館を襲った暴徒に同情をしめすようなクリントン長官の声明には言い逃れの余地がない。これに対して、共和党大統領候補のミット・ロムニーはオバマ政権の腰抜けな態度を強く非難した。

私はリビアとエジプトにおけるアメリカ外交任務に対する攻撃、それによるアメリカ大使とベンガズィの職員らの死に激しい怒りを感じている。大使館攻撃に対するオバマ政権の最初の反応は攻撃を批難するのではなく、攻撃を仕掛けた者たちへの同情心を示すことだったというのは何とも無様である。

この批判に対して、オバマ大統領は、ロムニーは「撃ってから狙いを定める傾向がある」として、ロムニーの発言は軽卒だと批判した。しかしロムニーは翌日12日の記者会見でも、前日の発言を取り下げるどころか、

(大使館の)土地が犯され警備が破られた際の合衆国の最初の反応は我が国の独立を犯されたことに対する激怒であるべきだ。アメリカの価値観を謝罪するなど断じてあってはならない、、、(オバマ政権がしたような)攻撃を仕掛けたものへの同情など断じてあってはならない。

と強調した。

これに対して主流メディアは、オバマ王のずさんな外交や事前から911記念日に大使館攻撃がある可能性について警告されていたクリントン国務長官の不能さは完全無視、ロムニーが大使館連続攻撃を選挙運動に悪用していると批判するだけ。

だいたいこういうことになったのも、元はと言えば、去年エジプトやリビアでそれまでの独裁者を倒しそうという動乱が起きた時、オバマ王が革命を起こしているのがどんな奴らかもわからないうちから、アラブの春とか言ってムバラクやカダーフィ打倒に手を貸した。

我々保守派は、ムバラクは独裁者ではあるが親米であり、イスラエルとの平和条約を守っている首相である。やたらに革命に口を挟んでイスラム同胞軍などにエジプト政権を握られたら厄介なことになると警告していた。オバマ王が議会の許可も得ず、勝っ手にリビアに兵を送り込み、革命派に味方した時も、革命派の正体もわからないのにやたらは援助は危ないとあちこちから非難の声が飛んでいた。

今解っているだけでも、米大使らを殺害したのは、オバマが味方し武器をあたえ資金援助をした反カダーフィ派の一味だったらしい。大使館を襲ったのは、反イスラム映画に腹を立てて集まった暴徒などというものではなく、ロケット弾などで強度な武装をした軍事攻撃だったという。

あきらかにアメリカ攻撃は計画的にされたもので、反イスラム映画は体のいい口実に使われたに過ぎない。だからそんなことをいくら謝ってみても、相手の攻撃が止むはずはないのである。いや、それどころか、オバマのアメリカは軟弱だと思われ、これからもアメリカへの攻撃が増すだけである。

ジョージ・W・ブッシュが大統領だったら、こんなことは絶対に起きなかった。

全くロムニーの言う通りだ!まったく無様だよオバマ王は!

September 13, 2012, 現時間 9:35 PM

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