December 4, 2010

イランの核開発コンピューターを襲った者の正体はアメリカ?

最近サイバーアタックというとウィキリークを考えるが、実はイランにおいてもっと劇的なサイバーアタック事件が起きたことを読者諸君はご存知だろうか?イランの核開発コンピュータープログラムが恐ろしいビールスに襲われ大打撃を受け膨大なデータが失われたというのだ。しかもその修理に当たっていた科学者二人が11月29日に自動車爆弾で襲われ、ひとりは爆死、もうひとりは大重傷を負うという事件が起きた。いったい誰がそんな恐ろしいことをしたのだろうか?

このコンピュータビールスは非常に性能の高いもので、ちょっとやそっとのハッカーが片手間に作れるような代物ではないらしい。専門家によるとプロ数人のプログラマーに加えイラン核設備の設計に詳しく色々な実験設備の整ったグループが何ヶ月にも渡って開発したものと思われる。となると一個人では到底無理であり、国家ぐるみのスポンサーが背後に居なければ不可能な作戦だという。

(イランの核システムを襲った)Stuxnetワームは今年6月に、ベラルーシのセキュリティ会社により、イラン国内のパソコンで発見された。世界中の10万台を超えるコンピューター・システムがこのワームに感染したが、その大半はイラン国内のシステムだっった。

ターゲットとなったコードは、独Siemens社のSCADAシステム『SIMATIC WinCC』を攻撃するようになっていた。同システムは、パイプラインや原発など様々な公益事業設備および製造装置を管理する目的で、多様な施設で使用されている。 セキュリティ会社の米Symantec社は最近、Stuxnetが、イラン企業とフィンランド企業の2社が製造する周波数変換ドライブとともに使用されるSiemens社のシステムを、特に標的にしているとの判断を下した。

そんな技術や人員や予算があり、しかもイランの核開発に多大なる懸念を抱いている国となればアメリカかイスラエルくらいしかない。いや、イスラエルでは国が小規模過ぎて無理ではないかという説もある。

だが、イランとは無条件で交渉するとか言ってるアホのオバマ政権のアメリカにそんな真似が出来るとは思えない。

実はこの計画はブッシュ政権時代に立てられ、実行に移されたのは一年くらい前のことらしい。そしてオバマはそのことを全く知らされていなかった可能性が非常に大きい。

アメリカがコンピュータービールスを開発し、イスラエルのモサド工作員がイラン国内でビールスの感染を実行したとすればつじつまが合う。

私はずっとイスラエルがイランの核施設を何故攻撃しないのだろうかと不思議に思っていた。今日び攻撃が空襲のみと考えたのは時代遅れだったようだ。アメリカもイスラエルもちゃんと考えていたらしい。

ところで、このビールスは北朝鮮の核兵器にも通用する武器らしい。

一方、米科学国際安全保障研究所(ISIS)の所長で、イランと北朝鮮の核プログラムの動向を長年にわたって監視しているDavid Albright氏によれば、北朝鮮が遠心分離機の制御に使用する機器の一部は、イランの核プログラムに必要な資材を供給するのと同じ会社の製品と見られるという。

Albright氏は、欧州の諜報機関当局者(匿名)の情報を引用し、北朝鮮の制御システムは「石油化学工業にも利用されるが、イランが遠心分離機の稼働のために獲得したものと同じだった」としている。Albright氏はこの部品を製造した企業名については書いていないが、(Stuxnetがターゲットとしたのと同様の、)周波数変換に関する指令を出す装置だと述べている。

北朝鮮はこの間ウラン濃縮設備の存在を公表したばかりだが、すでにStuxnetワームのビールスに感染しているかもしれない。北はイランのようにはすぐにその事実を公表するとは思えないので、それを確認することは難しいかもしれない。

ともかく、イランの核開発をかなり遅らせることに成功した米イスラエル共同作戦(?)に祝杯をかかげよう!

December 4, 2010, 現時間 12:27 PM

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