日付け → →December 30, 2016

オバマ王最後の悪あがき、立つ鳥後を大破壊!

読者の皆様、ことしも拙ブログを愛読いただき誠にありがとうございました。今年は本当に色々なことがありましたね。私としてはユーリーさんや、よもぎねこさんや、ナンミンウォッチさんや、ナスタチウムさんのような、私と同じような考えの日本語ブロガーさんたちに出会えたことがなんといってもうれしいことでした。そしていつもコメントを下さる皆様にも感謝のかぎりです。来年もよろしくお願いします。

ところで飛ぶ鳥後を濁さずというが、オバマ王のやっていることはハチャメチャだ。大統領独断の法令を何百と発令して、次期大統領に手かせ足かせをつけようという魂胆だろうが、それもさることながら、突然ロシア大使や外交官を追放という訳の解らないことをやっている。

ヒラリー・クリントンが選挙で負けた途端に、クリントン派もオバマもこれまでべったりだったロシアを急に悪者扱いしはじめた。クリントン自身、国務庁時代にロシアから賄賂をもらってウラニウム発掘権限をあたえてしまったり、シリア政策もオバマはロシアに指揮を取られて完全に鼻であしらわれていたことを棚にあげ、何の証拠もないのにヒラリーが負けたのはロシアのハッキングのせいだとか言いがかりをつけて外交官追放という信じられないほど無作法な行為に出た。

オバマ米大統領は、サイバー攻撃による米大統領選への干渉に対する措置として、スパイ行為が疑われるロシア人35人の国外退去を命じ、2つのロシア情報機関などに対する新たな制裁を発表した。

オバマ大統領は声明で、「ロシア政府に非公式、公式に警告を繰り返してきた」と指摘。新たな制裁は必要かつ妥当な対応だとした。

 制裁の対象となったのは、ロシア連邦保安局(FSB)とロシア軍の情報機関、参謀本部情報総局(GRU)、GRU幹部4人、GRUのサイバー活動に物質的支援を提供したとされる企業3社。

 オバマ大統領は、米国務省がロシア情報機関員35人を「ペルソナノングラータ(好ましくない人物)」としたとし、また「情報関連の目的」で利用されていたニューヨークとメリーランド州にある2つの施設を閉鎖すると発表した。国務省は当初、35人が外交官だとしていた。

 米高官によると、追放はワシントンのロシア大使館およびサンフランシスコの領事館から行われるとし、追放される人物は72時間以内に米国から退去する必要があるという。30日正午以降、ロシア高官による同施設へのアクセスは禁止される。

私も決してロシアのファンではない。だが、ロシア対策を取るなら過去8年間という時間、何をやってたんだよと言いたい。それを午前零時五分前になたてどたばた騒いでみても世間の笑いものになるだけだ。

現にプーチンはオバマはあざ笑っている。あったりまえだ!

プーチン大統領はオバマの叱責に直接反応することはせず、アメリカ大使及び外交官らをロシアから追放する意志がないことを明らかにした。プーチンは自らはオバマを批判せず、配下の者によってオバマを「政治の屍」とか「怒れる浅はかな脳タリンの負け犬」などと罵らせて、あざ笑っているのだ。

プーチン大統領はオバマの声明についての感想は述べず、年末のテレビ番組製作者に会い、バイキングの刀を持ってポーズをとるなどしたうえで、ドナルド・トランプとの交渉を待つと語った。

「我々はアメリカ大使らに問題を起すようなことはしない。誰も追放などしない。」プーチンはそう言った後で、アメリカ大使らの子供たちを年末パーティに招待し、オバマなどまるで相手にしていない態度を明らかにした。

アメリカ歴史始まって以来、ここまで諸外国からコケにされた大統領も居ないだろう。オバマは間違いなく史上最悪のアメリカ大統領だ。

はやく居なくなってもらいたい!

December 30, 2016, 現時間 10:18 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →December 25, 2016

メリークリスマスと言おう!

アメリカでは昨今「メリークリスマス」というのが禁句になっているような感がある。それについては拙ブログでの何度か紹介してきた。しかし、反ポリコレを称えたドナルド・トランプが当選したことで、アメリカは再び遠慮なくメリークリスマスと言える国になるのではないかというニュースウィークの記事を読んだのでちょっと紹介したい。

トランプは、ポリティカル・コレクトネスに縛られて言いたいことが言えなくなったアメリカに真っ向から異を唱えて当選した。彼のスローガン「アメリカを再び偉大に」には、「アメリカが再び『メリークリスマス』と言える国に」という意味も込められている。

先週もウィスコンシン州での遊説で、トランプはこう語った。「18カ月前、私はウィスコンシンの聴衆にこう言った。いつかここに戻って来たときに、我々は再び『メリークリスマス』と口にするのだと。......だからみんな、メリークリスマス!」

これは素晴らしい演説だと思う。私はトランプが当選するまで、アメリカ人がこれほどポリコレを嫌がっていたということに気がつかなかった。何がしかの少数派が傷つくからと、アレを言ってはいけない、これを言ってはいけないといわれ続け、我々は本当にうんざりしていたのだ。メリークリスマスを禁句にするというのはその最たるものだろう。

気のせいかもしれないが、我が職場でも今年は例年になくクリスマスムードが漂っていた。うちの職場でも「メリークリスマス」「クリスマスパーティ」という言葉は一応禁止されていたが、同僚たちは完全に無視して「クリスマス」を連発していた。また、クリスマス関係の装飾は禁止されているはずなのに、ロビーに馬鹿でかいツリーが飾られたほか、それぞれの部署で競争みたいにツリーや飾りが付けられ、12月の二週目くらいから、職場全体がクリスマス雰囲気に埋まっていた。恵まれない子供たちへのプレゼントを入れる大きな箱が職場のあちこちにおかれていたが、その箱が社員たちからのプレゼントですぐに一杯になってしまい、何回も取り替えられていた。

私の同僚がフェイスブックで「私がメリークリスマスといったら、どれだけの人が言い返してくれるんだろう?」と書いたら、あっという間に何十もの「メリークリスマス」の返答が集まっていた。さて、では記事にもどると、

では、トランプが解釈するようにアメリカ人は本音では今も「メリークリスマス」と言いたいのだろうか。調査機関「Public Religion Research Institute(PRRI)」が今月行った世論調査によれば、「店や企業は顧客に対して『メリークリスマス』の代わりに『ハッピーホリデー』」と言うべきかという問いに対して、「言うべき」と答えたのは回答者の47%、「言うべきではない」は46%と、意見が真っ二つに分かれた。回答の相違には党派的な要素が色濃く、「メリークリスマスと言うべき」と答えた共和党員は67%に上った一方で、民主党員はわずか30%だった。

 一方で、キリスト教徒以外の人が「メリークリスマス」と言われて気分を害するかどうかは人によるだろう。リベラル紙のニューヨーク・タイムズでさえ今月、「クリスマスを祝わないユダヤ教徒やイスラム教徒も、心のこもった『メリークリスマス』を不快に思わないと言うことが多い」と記事で指摘した

民主党支持の人間がメリークリスマスというべきではないと回答しているといっても、彼ら自身が言いたくない、言われたくない、という意味ではないと思う。彼らは自分らはメリークリスマスと言いたいけれど、そう言うことは政治的に正しい姿勢ではないのではないか、と感じているだけなのではないだろうか。彼らにとって政治的に正しいことが絶対的な意味を持つからである。

実際にメリークリスマスと言われて気を悪くするのはバリバリの無宗教者か過激派イスラム教徒くらいだろう。こういう話になるとなにかとユダヤ教徒を持ち出す人が居るが、アメリカのユダヤ教徒でクリスマスを嫌っている人なんて先ず居ないだろう。少なくともそんな人には出会ったことがない。誰かが指摘していたが、アメリカでトップ10に入るクリスマスソングを作曲しているのはユダヤ人

ミスター苺の実家はユダヤ教なのにクリスマスパーティを毎年やってる。今日も義妹のところで家族集まってプレゼント交換をやることになっている。それでミスター苺はせっせとクッキーを焼いている。ただし、お昼はユダヤ料理のロックス(スモークサーモン)とベーグル、そしてノックワーストソーセージの予定。

ま、アメリカでユダヤ・キリスト教は、日本でいうところの神仏折衷みたいなもんだ。

では改めて、メリークリスマス。そしてアメリカに全世界に神のご加護がありますように。

December 25, 2016, 現時間 10:26 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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アメリカ最悪の大統領オバマ王、イスラエルへの裏切り

読者の皆様、ハッピーハニカ、メリークリスマスです。

今年はちょうどクリスマスイブの12月24日がユダヤ教の祭日ハニカの初日。そのハニカを前に、アメリカ史上最悪最低の大統領でユダヤの敵、バラク・フセイン・オバマ王は退役数週間を控えイスラエルに最大の裏切りを行なった。下記はNHKの記事より抜粋。強調はカカシ。

国連安保理 イスラエル入植停止決議を採択 米拒否権行使せず NHK 12月24日 9時46分

国連の安全保障理事会は、イスラエルに対して占領地への入植活動を即時停止するよう求める決議案を賛成多数で採択しました。イスラエルを擁護する立場のアメリカが今回は拒否権を行使せず、注目を集めました。

国連安保理では23日、イスラエルが占領したパレスチナのヨルダン川西岸などで行っているユダヤ人の入植活動について、国際法に違反しているとして即時停止するよう求める決議案が採決にかけられました。その結果、安保理メンバー15か国のうち14か国が賛成し、アメリカが棄権したため、賛成多数で採択されました。

イスラエルを擁護する立場のアメリカは5年前、同じような内容の決議案に拒否権を行使しましたが、今回は行使せず、議場がどよめきました。アメリカのパワー国連大使は、「入植問題は深刻化していて、イスラエルとパレスチナの共存という目標にとって大きなリスクになっている」と説明しましたが、イスラエルの代表は、「テロリズムと憎悪と暴力の勝利を意味する」などと強く反発しました。

今回の決議案をめぐっては、イスラエル寄りの姿勢を見せるトランプ次期大統領がエジプトに提案を見送るよう圧力をかけたと伝えられていて、そうした中、オバマ大統領が任期を終えるのを前にイスラエルに入植活動の見直しを促した形です。

イスラエル政府は、国連安保理で入植活動の即時停止などを求める決議が採択されたことを受けて声明を発表し、「イスラエルは国連での恥ずべき反イスラエル決議を拒絶し、その内容に従うことはない」と強く反発しています。

そのうえで、アメリカが拒否権を行使しなかったことについて、「オバマ政権は国連での集団攻撃からイスラエルを守れなかったどころか裏で結託していた。イスラエルはトランプ次期大統領やアメリカ議会の友人たちと協力し、このばかげた決議による悪影響を無効にするため取り組んでいくつもりだ」と、オバマ大統領を批判すると同時にトランプ氏への期待を示しました。

(略)

(前略)アメリカのトランプ次期大統領は23日、みずからのツイッターで、「国連に関しては、1月20日の後、事態は変わることになるだろう」と投稿し、トランプ氏が大統領に就任する来月20日以降は、アメリカは拒否権を行使するという考えを示唆しました。トランプ氏は前日の22日にも声明を発表し、「決議案には拒否権を行使すべきだ」と主張しており、オバマ政権より一層イスラエル寄りの立場を示すものと見られています。

アメリカはイスラエルにとって世界でも強力な同盟国だった。四面楚歌のイスラエルが唯一信用できる国がアメリカだった。それをバラク・フセイン・オバマ王は独断で。その関係を破壊したのだ。

December 25, 2016, 現時間 9:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 21, 2016

解ってるドイツ議員「我々は戦争状態にある」、対してテロリストより欧州右翼台頭を恐れるメディア

昨日は世界のあちこちでイスラム国親派によるテロが起きたが、大勢の犠牲者を出したのがドイツの首都ベルリンでのトラック轢殺事件。下記はニュースウィークの記事から。

ベルリンのマーケットのトラック突入テロ、死者は12人に 計画的犯行か

2016年12月20日(火)12時50分 ドイツの首都ベルリンで19日夜、クリスマスマーケットを訪れていた買い物客にトラックが突っ込み、地元警察によると12人が死亡、48人の負傷者が出ている。

警察はツイッターで、容疑者1人の身柄を拘束したことを明らかにした。トラックに乗っていた別の人物は、車がマーケットに突っ込んだ際に死亡した。

 ドイツのメディアは治安関係者の話として、拘束された容疑者について、アフガニスタンまたはパキスタンの出身で、2月に難民としてドイツに入国したことを示唆する証拠があると報じた。

 現地メディアによると、現場の警察当局者は事件が計画的犯行である公算が大きいとの見方をしている。

わざと突っ込んだならテロ以外の何者でもないだろう。ところで、「トラックに乗っていた別の人物」は、実はトラックのポーランド人運転手でトラックをテロリストに乗っ取られたときに重傷を負わされ、トラックが止まった時に銃殺されたそうなのだ。 この運転手さんについてはナンミンウォッチさんが詳しく説明してくれている。

そのトラックのオーナー (つまり運送会社の社長さんと思われる)Ariel Żurawski氏が語るところによれば、その運転手は彼の従兄弟なのだそうですが、日ごろから荷卸し先のベルリン郊外では事務所の職員以外でネイティブのドイツ人に会ったことがないほど「ムスリムに取り囲まれた」状態だと言っていたそうです。そして、その日は、翌日朝まで荷卸を待つようにと荷卸先から言われ、運転手氏は待機していたのだとか。(午後4時ごろ、運転手の奥さんはご主人に電話をしたが連絡がつかなかったとのこと。)事件後運転手氏の撃たれて死んだ死体が助手席で発見されたそうなので、報じられるところを総合すると、待機中に犯人と目される男かその仲間に襲撃され殺されたあと、そのまま助手席に押しやられたのでしょう。事件の犠牲者のみなさんに加え、運転手さんのご遺族と、従兄弟である社長さんの気持ちを思うといたたまれません。

追記: ポーランド人運転手、Lukasz Urban 氏は、銃創と刺し傷を負った状態で死体で発見されましたが、どうやら刺された後もハンドルを取り戻そうと格闘した形跡があるとか。トラックが停止したときに撃たれ、死亡したものとみられています。

これについてロイターの記事によると、ドイツ、Saarland州の内務省のクラウス・ブイヨン(Klaus Bouillon)議員は「我々は戦争状態にあるといわねばならない。善(ぜん)しか見たがらず、(悪)を見たがらない人もいるが。」とドイツのテレビニュースで語った。

ところでこのニュースに関して事件当初主流メディアのCNNやBBCは事件が交通事故ででもあるかのように報道した。

Truck crashes into Berlin Christmas market - CNN Video - CNN.com トラック、ベルリンクリスマスマーケットに突っ込み衝突

Berlin Christmas market: 12 dead, 48 injured in truck crash - CNN.com ベルリンのクリスマスマーケット、12死亡、48人怪我、トラック衝突。

ま、BBCはすぐに事故ではなく意図的な攻撃だったと訂正したが。

Berlin lorry attack witness: It wasn't an accident、19 December 2016 Last updated at 22:22 GMT ベルリン大型トラック攻撃、事故ではないと目撃者の証言

さすがに二日後の本日のニュースの見出しはどの記事も「ベルリン、トラック攻撃」で始まっているが、それでもCNNはこの事件を極右が悪用して反イスラム感情を煽るのではないかと心配している。

Berlin truck assault spreads waves of fear-By David A. Andelman, CNN OpEd Updated 7:57 AM ET, Tue December 20, 2016 ベルリントラック攻撃、恐怖の波を広める

著者デイビッド・A・アンデルマンは、今回のような「悲劇」は勢力を得ようとする右翼が悪用するのではないかと懸念しており、その動きはドイツやフランスのみに留まらず、ヨーロッパ全土に広がるだろうと語る。このような極右運動はヨーロッパをまとめてきた糊をはがすことになるという。

もしその糊がEU/欧州同盟のことならどんどんはがして頂戴と言いたいところだ。

メルケル首相が第四期目に立候補すると表明したのはほんの一ヶ月前のことだが、その時点ですでに「ドイツの選択肢党」のリーダー,ファウカ・ピートリー女史(Frauke Petry)などから厳しい挑戦を受けていた。挑戦者はメルケルは中東からの難民受に気前が良すぎる、ドイツに危害を加えようとやってきた人々に対し門をあけっぴろげにしていると批判する。

ピートリー女史はドイツの国境警察は違法移民はその場で射殺すべきなどと、結構威勢のいいことをいってる女性で、アンデルマンはクリスマスマーケットの大量殺人によって、そのような考えが現実になるのではないかと恐れる。

メルケル首相もそんな右翼と対抗するために、自分も多少は右よりの政策を立てるよう追い込まれており、二週間ほど前にドイツ国内におけるブルカ着用禁止提案をだすなど、かなり切羽詰った行動に出ている。

「全身を覆うベールはわが国にはふさわしくない。合法である限りその着用は禁じられるべきである。それは我々に属さない。」とメルケル首相

二百万以上もの野蛮人を二年足らずで無差別に受け入れておいて、今更ブルカはわが国にふさわしくないとかよく言うよ。そんなことやって何になるんだ! こういうのを英語で「Too little, too late, トゥーリトル、トゥーレイト」。日本語でいうなら「焼け石に水」だ。

アンデルマンは西欧において今、伝統的なヨーロッパの価値観である民主主義が大攻撃にあっていると書く。しかしアンデルマンの言う攻撃者とは野蛮な移民たちのことではなく、国の安全を守りたい国粋主義者たちのことだ。

彼に言わせると反移民に対する恐怖は、かえってイスラム聖戦派を奮起させるものだという。こういう理屈は以前にも聞いたな。イラク戦争直前に戦争はかえって何百というビン・ラデンを作り出すだろうという、あの屁理屈だ。しかし現実は違っていた。アメリカ軍及び連合軍はイラクのアルカエダを壊滅状態に追い込んだ。それが証拠にイラク戦争中は欧米において大規模なテロ事件などひとつも起きなかったではないか。(小規模事件や未遂事件はいくつか起きたが)

もしオバマの馬鹿がイラクから米軍を撤退せずに中東の安全を保っていたなら、今頃ジハード戦争など終わっていたのだ。聖戦者を奮起立たせるのは我々の猛烈な反撃ではない、敵を強力にさせるのは我々の無力さだ、無行動だ。

フランスでは、度重なるテロ事件のおかげでフランコス・ホーランデ首相の支持率は一桁に落ち、再選挙断念に追い込まれた。その一方で反移民、反イスラムの「極右翼」国民戦線党のリーダー、マリーヌ・ルペン女史が優勢。

アンデルマン曰く、イタリアでも左より政治家が追い出され、オーストリアでも「極右」候補が大統領選の二者選択まで生き残った。ポーランドでも新しいポピュリスト政権が「極右」に傾いている。オランダ、ノルウェー、ハンガリー、リヒテンシュタイン(Liechtenstein)ですらも、2017年にフランスとドイツと並んで選挙が行なわれる予定だ。

私がいちいち「極右」といって鍵括弧をしているのは、左翼リベラルは多少でも中庸から右よりの保守派のことを「極右翼」と呼ぶからで、ヨーロッパの右翼なんてアメリカの保守とは比べ物にならないほど左よりだからである。単に『移民を無制限に受け入れるべきではない』と言っただけで「極右」とレベルを張るのが奴らのやり方だ。

ヨーロッパ全土で極右の候補者たちが反移民及び反イスラムの立場を固めている。そして新しくテロ攻撃がある度にその強硬な姿勢を正当化している。

アンデルマンがイスラム野蛮人による侵略よりも恐れているのは、単にヨーロッパが反移民政策をとることではなく、それに勇気付けられたAfDのような党が筆頭となってEU=欧州同盟を破壊して国粋主義をめざすことだ。UKのEU離脱(Brexit )がその第一歩だった。

アンデルマンはテロ攻撃の本当の危険はそれを口実にして民主主義国家が次々と国粋主義国家になってしまうことだという。

アンデルマンはモスレム野蛮人に国を侵略され制覇されたヨーロッパが民主主義を保てると思うのか?

オバマ大統領は今必死になってアメリカに何百万というモスレム野蛮人たちを招き入れようとしている。次期大統領が就任するまでに何百万という野蛮人をアメリカ国内に移住させる予定である。オバマ王はなんとしてでもトランプ就任前にアメリカ崩壊の地盤を作りたいようだ。これがアメリカの大統領たるものがすることか?お前はイスラム野蛮人の手先なのか?

次期大統領ドナルド・トランプがこの状況への対応に焦点を当て始めるとき、穏健と団結こそが我々を分断しようとする力を打倒できるのだと知るべきだ。それに比べポピュリストの課題は敵を強め大胆にさせるだけだ。

侵略者への穏健な姿勢が今の惨状を招いたのではないか。ヨーロッパ諸国の政府が野蛮人たちに何もしないから、いや、奴らに遠慮して地元民を犠牲にし、気前よく住居や福祉を提供したりしているから、野蛮人たちの蛮行がどんどん大胆になっているのではないか。日中の大通りで野蛮人たちが婦女子を冒涜し、止めようとする男たちを袋叩きにする。地元民が怖くて外にも出られない状態を作り出したのは何処の誰だ?

国を守ろうという国粋主義者たちを極右とかいって恐れている時はもうとっくの昔に過ぎてしまったのだ。先に引用したドイツのブイヨン議員がいうように、今やヨーロッパは戦争状態にある。そのことをアンデルマンのようなアホは頭に叩き込むべきだ。

December 21, 2016, 現時間 11:34 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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日付け → →December 20, 2016

選挙人投票にて、トランプ正式に次期大統領に選出される、選挙人としての義務を怠った不忠義者は誰か?

アメリカの馬鹿タレントたちが選挙人に対して、国民の意思を無視し自分に託された責任も無視してライバル候補に投票しろ~、とビデオで訴えていた選挙人による投票が昨日行なわれ、トランプは正式に次期大統領に選出された。しかし極わずかではあるが、自分に託された義務を怠ってライバル候補に投票した選挙人が数人いた。下記はNHKのオンラインニュースから(強調はカカシ)

トランプ氏 選挙人投票で正式に次期大統領に選出

12月20日 10時56分

(前略)アメリカでは先月の大統領選挙で選ばれた全米50州と首都ワシントンの選挙人、合わせて538人による投票が19日、各地で行われました。アメリカのメディアによりますと、投票の結果、共和党のトランプ氏が当選に必要な過半数を上回る票を得て、第45代大統領に正式に選出され、来月20日に就任することになりました。(略)

一方、南部テキサス州ではトランプ氏の就任に反対して、州で勝利したトランプ氏に投票しなかった選挙人が2人いたということです。

大統領選挙は先月8日に行われた有権者による一般投票の結果、トランプ氏が民主党のクリントン氏より74人多い306人の選挙人を獲得し、通常、選挙人による投票は形式的な手続きにすぎません。

しかし、今回は全米の総得票数でクリントン氏が200万票以上、上回ったほか、トランプ氏の就任を阻止しようと、選挙人に対しクリントン氏に投票するよう呼びかける動きも出たため、選挙人による投票結果が注目されていました。

このニュースでは無視されているが、実は不忠義者はトランプ側だけではなく、ヒラリー側にもいた。トランプ候補への投票が託されていたテキサスの二人の選挙人がヒラリーに投票したが、ヒラリー票を託されていた四人がヒラリー以外の候補者に投票したのである! 馬鹿芸能人たちがトランプ投票人に向かって「ヒラリーに投票しろとは言ってない。信念に基づいて投票してほしい」と訴えていたが、どうやらヒラリー側の選挙人を説得してしまったようである。

今回の敗北者民主党による民主主義選挙阻止は失敗したが、数人でも有権者の意志を無視して土壇場で票を変えた不忠義者が居たことは非常に問題である。選挙人が自分に託された義務をおざなりにして、自分勝って票を変えることが許容されるのであれば、今回起きたような選挙人に対する脅迫や買収がどんどん増えることは間違いない。

民主党は常に選挙違反が自分らの利益になると考えているが、違法行為を自分の勝手で合法にしてしまった場合、次の選挙では相手側に有利になるかもしれないという可能性を全く考えていないのだ。州によっては選挙人が託された候補以外に投票することが違法とされているところもある。テキサスにしろ他の四人の裏切り者が出た州にしろ、州憲法を改正して、不忠義者は罰せられる法律をつくるべきだろう。

December 20, 2016, 現時間 9:28 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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日付け → →December 19, 2016

騙されるな日本人!トランプ当選後、アメリカ白人による人種差別が過激化したという嘘

読者でブログ仲間の(勝手に仲間呼ばわりしてごめんなさい)よもぎねこさんが紹介してくれたこのビジネスジャーナルの嘘みたいな記事、ものすごく腹が立って全文読むのにすっごく苦労してしまった。しかしアメリカが白人至上主義の人種差別の国だなどと思われるのは嫌なので、きちんと応えておこう。題して、トランプ当選、米国内でむき出しの「人種差別」過激化…生命の危機感じた日本人の帰国の嵐

この記事の主旨はまさしくこの題名が表しているようにトランプ当選後、日本人を含む有色人種への風あたりがひどくなったため、在米日本人が続々と帰国しているというものだ。しかしこの記事は冒頭からトランプ支持派はすべて白人至上主義の人種差別者だと決め付けているところからして、およそ公平な記事ではない。強調はカカシ。

アメリカ次期大統領が実業家のドナルド・トランプ氏に決まって、1カ月以上が経過した。トランプ氏の当選は、事前の予想を覆してヒラリー・クリントン氏に競り勝つ快挙であった。(略)

また、トランプ氏があぶり出したのは不法移民に対する不満だけではなかった。それは、もともと白人たちの心の奥底にあった、人種に対する感情の問題である。彼らは、その差別的な意識を公の場で他者に話すことはほとんどない。そのため、これまで表面化することはなかったものの、大統領選挙ではまさに「票」として表れた。

この文章から著者の左翼リベラル主義偏向と白人への偏見は歴然だ。まず著者の前提にあるのは、ヒラリー・クリントン派は有色人種の味方で、トランプ派は白人至上主義というもの。これは共和党は差別主義者の集まりだという民主党のプロパガンダに完全に洗脳されている証拠。

これに続いて著者は最近帰国を決心した在米日本人の体験談をいくつか紹介している。まず在米12年というニューヨーク住まいの佐々木真子さん37歳。

大学でアメリカに留学し、その後日本企業に就職したものの、ニューヨークの金融系企業に転職した。(略)

 この2カ月の間に、彼女は郊外で車の中からはっきりとピストルを向けられた経験が何度もあるという。これまで、そんなことは皆無だったというから、短期間でアメリカ社会に変化が訪れていることになる。クリスマスまでアメリカの会社で働いた後、帰国して仕事を探すということだ。

ここで興味深いのは、佐々木さんにピストルを向けた人の人種が書かれていないこと。もしピストルを向けたのが有色人種だったら、脅かされたのは彼女が日本人だったこととは無関係なのでは?いや、よしんば日本人だからと狙われたとしても、それはお金があると思われたからなのでは?民主党知事のニューヨークは治安の悪化が進んでいる。彼女の住む場所も治安が悪くなったというだけの話かもしれない。

強調するが、ニューヨークは断然民主党支持で今回の選挙でもヒラリーが圧勝した州である。ということはニューヨーク州民は白人も含めてほとんどがヒラリー支持派だったわけで、そういう人たちが日本人に銃を向けるというのは、ちょっとおかしくないだろうか?

次の例は「11月半ばに帰国した菊池浩介さん(仮名・42歳)」

高校時代に西海岸に留学、一時帰国後に再渡米し、そのままアメリカの企業を渡り歩いた。20代でアメリカ人女性と結婚したが、2年で離婚。現在は独身だ。イラク戦争もアメリカで経験している。

イラク戦争のときも、異教徒、異文化、有色人種、非アメリカ人はヘイトの対象でした。でも、日頃から治安の悪い地域がちょっと範囲を広めただけで、そこに近づかなければ問題はなかったのです。でも、今回は違う。大手を振って、有色人種へのヘイトがまかり通っています。

 中産階級以下の多い中西部などは、あからさまに入店を拒否しますし、道を歩いていても舌打ちされる。今まで感じたことのない危険を感じ、『本気で帰ったほうがいい』と帰国を決意したんです」

嘘だあ~!私もイラク・アフガン戦争を通して南部のアメリカ人と多くつきあってきたが、非アメリカ人がヘイトの対象なんて印象は全く持ったことがない。いったいこの菊池という人は何処でこんな目にあったんだろう?この選挙シーズン、カカシはずっとカリフォルニアに居て他の州には行かなかったので、彼の最近の体験が全くの嘘だとは断言できないが、かなり眉唾だね。だいたいアメリカでは日本と違って人種で入店を拒む小売店があったら即座に訴訟の対象になる。そんなことをアメリカの小売店があからさまにやるなんて信じられない。1960年代のジム・クロー時代ならともかく。

菊池さんは、渡米したころから白人、黒人のどちらからも「なんとなく違和感を抱かれている」ということはわかっていたという。特にアメリカでは「肌の色で差別するのは、人としていけないことである」という常識があり、知識人たちはその常識を身につけていることが当然とされていた。だから、「心の中では多少の差別意識があったとしても、それを押し隠していたり、自分でその意識を否定したりしていたのでしょう」(同)という。 その「みんな感じていたけれど、決して表に出してはいけないこと」を代弁したのが、トランプ氏だったのだ。(強調はカカシ)

強調した部分はカカシも同意するが、人々が思っていて口に出すことが出来なかったのは、移民に対する嫌悪とか人種差別というより、あからさまな白人への虐待に対する不満だ。オバマ時代、愛国心やキリスト教への信心が次々に反ポリコレとして虐待されてきたことへの不満だ。正義戦士のSJWたちから、「白人特権」とか言って、どんなに苦労している白人でも、白人に生まれたことで特権があるのだから文句言うなと言われてきたことへの怒りだ。

次の例は『「10年以上アメリカで暮らしていましたが、今年6月以降、嫌な雰囲気が急速に充満してきました。いたたまれない気持ちでした」と言うのは、9月に家族で帰国した吉田康平さん(仮名・46歳)。』

彼は日本の大学を卒業し、日本企業に就職。26歳のころ、大学時代から付き合っていた女性と結婚する。アメリカの企業に長期出向したことがきっかけでアメリカ企業に転職し、現地に自宅も購入した。2014年にはゼネラルマネージャーに昇格、アメリカでもそれなりの地位にあった。(略)

「トランプに熱狂するアメリカと、それを冷めた目というか、ちょっとバカにした空気で見ているアメリカ。この2つの人たちの間に、あまりに深い溝があることが見えてしまったんです」(吉田さん)

 その深い溝の代償は、有色人種、特に黄色人種に最初に向けられる気がしたという。その「皮膚感覚」が現実のものにならないうちに、家族を守るためにも吉田さんは日本に帰ってきたのだ。

「トランプが共和党の指名候補になる可能性が高まったころに帰国準備を始めて転職先も決めていたので、安心して帰って来ることができました。とにかく、帰国直前はいろいろな街でこれ見よがしに銃器を持ち歩く人が増えていたんです。また、あからさまに人種差別発言やその手の態度をとられることも増えていました。以前は東洋人でも『日本人』と言えば相手の態度は親しいものになったのですが、もう関係ありませんでした」(同)

この深い溝を作ったのは誰なのだろう?それはオバマが率先しておこなった白人虐待主義が問題なのではないだろうか。白人警察官に黒人犯罪者が撃たれるたびに、人種差別が原因だといってBLMのような黒人テロリスト団体が町で暴動を起す。白人警察官が何人狙撃されても、すべての人々の命が大事なのだというと人種差別者!白人至上主義!とかが鳴りちらしてきた左翼リベラルたち。黒人フラッシュもブが夏祭りや花火大会で白人を狙って暴行するのを無視してきた左翼メディア。保守派の講演者を大学キャンパスから暴力で締め出してきた左翼運動家たち。

人種差別を煽ったのはどこの誰なんだ、とカカシは聞きたい!

この記事の締めくくりはこれ。

アメリカからの帰国を決める日本人は、今後ますます増えていくのかもしれない。最後に、母国のアメリカを捨てて日本に移住したアフリカ系アメリカ人の言葉を紹介したい。

「日本では、たとえ差別されたとしても、『黒人だ』というだけでつばを吐きかけられることも、いきなり殴られることも、ましてやいきなり撃たれることもないでしょ」

自分が候補を支持しただけで唾を吐きかけられたり暴力を奮われているのはトランプ支持派の白人たち。ノックアウトゲームといっていきなり後ろから殴られているのは白人がほとんど、そしてそれを自慢げにソーシャルメディアにアップしているのは全て黒人だ。そういう背景を全く報道しないこの記事の無責任さには腹が立つ。

こんなことは言いたくないが、日本では「外人お断り」とはっきり看板においてある飲食店がいくらでもある。看板がなくても外国人が入ろうとすると腕でバッテンをつくって入店を拒否する店はざらである。日本に外国人差別がないような書き方は謹んでもらいたい。白人の同僚と入ろうとした店で拒否された体験はいくらもあるので、これは実体験。

ところで、この記事の題名は「生命の危機感じた日本人の帰国の嵐」とあるが、この記事が紹介したのはたったの三人。統計的にどのくらいの在米日本人が帰国したのかそういう数字がなければ「帰国の嵐」と言う表現は適切ではない。

1990年代初期、日本のバブル経済が弾けてアメリカに進出していた日本企業が続々と店を畳んで撤退した当時、カカシはアメリカ企業の大手投資会社の不動産部に勤めていた。私は日本企業担当だった日本人上司の秘書だったが、毎日のように日本企業から「このたびレーゾンオフィスを閉鎖することになり、、、これまでお世話になり、まことにありがとう、、云々」という手紙が何通も届いていた。

オフィスに訪れる日本人ビジネスマンも全てお別れのご挨拶ばかり。日本企業は引き上げるばかりで新しい依頼は全くこなくなった。それで担当責任者も首になり、カカシもリストラされた。(笑)

一時期は日本の繁華街を思わせた小東京やガーディナ市付近の日本人街も、日本人相手のナイトクラブや日系大手デパートやホテルがどんどん閉店。90年代後半の小東京は本当に閑散としていた。(最近ちょっと盛り返しているが、、)

「日本人の帰国の嵐」というのはああいうことをいうのだ。

それにしても、別に人種差別なんて感じてないけどねえ、という在米日本人の声も掲載しないのは片手落ちである。

私が時々読んでいる在米日本人のYSジャーナルさんもトランプ支持。オバマ政権と民主党地方政権によって経済がたがたのデトロイト居住。それでも自動車関係の仕事でがんばってる人。

彼のトランプ感は、

トランプ個人にばかり関心が集まっているが、アメリカ政局を俯瞰すれば、狂っている民主党ではなく、比較的まともな共和党の反撃のチャンスが到来したのだ。

こういう在米日本人も居るんだけどね、、

December 19, 2016, 現時間 11:09 AM | コメント (10) | トラックバック (0)

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日付け → →December 18, 2016

半端じゃない反トランプ派のうろたえ振りと悪あがき

トランプが大統領に選ばれてからというもの、民主党の反トランプ派のうろたえと、その振り乱しぶりは見苦しいものがあるが、この後に及んでもまだ彼らは大統領選挙の結果を覆すことが出来ると本気で信じているらしい。

先ずグリーン党のジル・スタインが投票の数え直しを要求。自分には勝ち目など全くないのに、なんでスタインが数え直しを要求したりするのか。また数え直しに必要な何百万ドルという莫大な費用を一体彼女はどうやって集めたのか。彼女が数え直しを要求した州は単に接戦だった州ではなく、トランプが勝った州だけ。実際にこれらの州でトランプが負けていたとしても、選挙結果に影響はない。ではなぜそんな無駄なことをやるのか。目的な単にトランプの勝利に陰を落とすこと。トランプは正式に勝ったのではないという印象を有権者に持たせることが本来の目的。スタインの資金源は政治界の影の悪玉ジョージ・ソロスであることはまず間違いない。

この数え直しは結局何の影響もないまま終わったのだが、その後に反トランプ派が広め始めたのがロシアによるハッキング陰謀説。選挙結果をロシアが変更してトランプに勝たせたというのだが、実際問題としてそんなことが可能なはずがない。それぞれの州がそれぞれ別々のやり方で集計を取っているのに、ロシアがすべての州のコンピューターをハッキングしたというのか?もしもロシアがアメリカの大統領選挙を完全に邪魔する機能を持ち合わせていたとしたら、アメリカの国土安全保障局はいったい何をなってるんだということになる。もし本当にそんなことを可能にさせたなら、それはオバマ政権の大失態である。無論そんなことを言い出す民主党支持者は居ない。だいたいトランプが民主党による選挙違反が横行していると苦情を言っていたときは、選挙は公正だ違反など全く起きていないといってた奴らが、自分らが負けたらトランプは選挙違反で勝ったとか、全くご都合主義なんだよね。

次に反トランプ派が考え出したのが、選挙人への圧力。選挙人は各州を代表してそれぞれの州が選んだ候補者に投票することになっているが、これらの選挙人に州で指定された候補者以外の人間に投票しろと圧力をかけ始めたのだ。選挙人たちはトランプに投票するなと脅迫状などをもらっているとテレビのインタビューなどで話していた。しかもマーティン・シーンを筆頭にハリウッドの馬鹿俳優たちが選挙人にトランプに投票しないでくれと訴えるビデオを製作したりしている。アホか!

ヒラリーが絶対勝つと思っていたときは、トランプは選挙結果を潔く認めると前もって発表しろ、と口々に喚き、違反があるかもしれないから事情によっては認めないかもしれないと言ったトランプを散々反民主主義者だとかけなしておいて、自分らが負けたらこのうろたえよう。どのような卑怯な手を使ってでもトランプを大統領にさせまいと反トランプ派や躍起になっている。

あれだけ揉めて接戦で勝ったジョージ・W・ブッシュの時でさえ、ここまでの悪あがきは見られなかった。いったい民主党はどうなってしまったのか?

さて、トランプが次期大統領になるのは仕方がないと諦めた連中の中では、すでにトランプがどれだけ大統領として不適任であるかを証明すべく、今度はトランプが毎日ある諜報会議を欠席し、平均週一くらいしか出席していないという批判が持ち上がった。フェイスブックで誰かがその話を持ち出したので、諜報会議を欠席しまくってゴルフばっかやっているオバマ政権を支持してた君らがよく言うよ、とコメントしたら、オバマがゴルフをやるために諜報会議を欠席したというのは「神話だ!」と記事を貼り付けてきた奴がいた。

アメリカのメディアには「事実検証」を専門にしていると自称する団体があるが、彼らの検証はおよそ事実とは関係がなく、どれもこれも左翼リベラル派の偏見に満ちたこじつけである。彼らが「神話を打開した」などと言うときは、まったく信用できないと踏んで間違いない。

オバマが近年の大統領の中で圧倒的に多数のゴルフをやったことは周知の事実。忙しいはずの大統領があんなにゴルフをやっていたのではやるべき仕事が出来てないのは当然。しかしこの記事によるとオバマがゴルフをするために諜報報告会議を欠席したというのは全くの嘘で、オバマは報告の内容を紙面で提出させ、それを読んで質問があった場合は毎朝のスタッフとの会議の際にCIAの代表を呼んで質問していた、というもの。つまり、諜報報告会議は毎日のことではなかったので、予定されていない会議に欠席したという理屈はおかしいというもの。

しっかし、これって変じゃない?

今でもオバマはまだ大統領なのだ。オバマ政権では諜報報告会議は毎日行なわれていないのなら、どうやってトランプが毎日出席することが出来るわけ?トランプはまだ大統領じゃない。彼のために特別な会議を開いてもらうわけにもいかないはず。トランプもオバマと同じように書類で報告を受けているのかもしれない。なのにトランプが会議に欠席ばかりしていると責めるのはおかしい。

ところで「事実検証」をしたというこの記事では、「ジョージ・W・ブッシュ大統領が任期の半分を休暇に使っていた事実を忘れてはならない」という嘘が書かれていた。ブッシュ大統領は仕事をホワイトハウスと自宅のテキサスの牧場とに分けてやっていた。ブッシュの牧場は自宅といえどすべての設備が整っており、側近やスタッフが一緒に行動していた。つまり、ブッシュが自宅に戻るときは職場を変えただけで休暇を取っていたわけではないのである。それを休暇と虚偽の表現をするような記事に信憑性はまるでない。

それにくらべてオバマには第二のオフィスはなく、オバマの休暇は完全に休暇だった。しかもミッシェル夫人とは別行動が多く、双方の旅行にかかる費用は莫大なものがあった。はっきり言って私はブッシュ前大統領が休暇で家族そろってどっかに旅行したという話を聞いたことがなかった。テキサスの牧場にはすでに警備体制が敷かれていたので、ブッシュがテキサスに帰る場合は特別な費用はかからなかった。オバマとは大違いである。

ま、それはさておき、結果的に諜報会議に出席する頻度などそれほど問題ではない。問題なのは大統領が正確な情報を得て、それにどのように的確な対応をするかが大事なのである。それについてはオバマが完全に大統領失格だったことは、オバマがイスラム国の台頭を可能にしたこと、イスラム国の勢力についてオバマが過小評価していたこと(アメフトの二軍だとか言って馬鹿にしていた)、リビアの情勢を把握せずにスティーブン大使及び三人のFBI職員を殉職させてしまったこと、米国内での多発テロを全く防げなかったこと、シリアをロシアのいいなりにさせてしまったこと、等々すべてが証明している。

私は先にフェイスブックで「トランプはまだ大統領になっていない、彼が諜報にどう対応するか、それは未知数だ。」と応えると、「ゴールを移した!」と屁理屈が返ってきた。最初にトランプが諜報を欠席していると言い出したのは相手側。オバマも毎日出席していなかった大事なのは大統領の対応だと書かれた記事を貼り付けたのも相手側。この反応は全く意味がない。これだから左翼リベラルとは話にならないのだ。

さてさて、今年も後二週間を切った。反トランプ派は本当にトランプを阻止できると思ってるのだろうか?

ちなみにミスター苺の実母は「誰かがトランプを暗殺すべきだ!」などと本気で言ってるそうで、ミスター苺が「ママには失望した」と頭を抱えていた。

December 18, 2016, 現時間 10:34 AM | コメント (6) | トラックバック (0)

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またまた記録的に寒い冬が始まった

地球温暖化説が毎年毎年ものすごい勢いで崩壊しているが、今年もまた例年以上に寒い冬になるらしい、という話を書こう書こうと思っているうちにさむ~い冬がアメリカ各地で、もう始まってしまった。日本でもすっごく寒いらしいが、読者諸氏風邪などひかないようにお気をつけあれ。

この記事を読んだ時点で、今年の冬は北極風の影響で例年平均より華氏で35度、摂氏だと37度以下になる予測だとあり、数日中に気温は急激に下がるだろうと書かれていたが、実際に本日はノースダコタやモンタナ州では命に関わる寒さになっているとか。モンタナの気温は摂氏零下34度。外には10分以上でないようにと忠告されているほどだ。

北極からの風が太平洋からの風と合流して降雪につながっており、東海岸のあちこちで雪が降っている。ウィスコンシン、バーモント、ニューハンプシャー、そしてメインといった州で豪雪が降っており、土曜日だけで15cm以上積もったとか。ボストンでは133年来一番寒い12月17日となった。

これからも寒く長い冬が続きそうだが、カカシは新年早々東海岸に出張の予定。やだな~!

このブログを書き始めて10年以上経つが、ほぼ毎年のように今頃になると「今年の冬は記録的に寒い冬になりそうと書いてきた。これはアメリカだけの現象ではない。北半球はもう10年近く全体的に寒い冬が続いている。いったい何年こういう冬が続けば地球温暖化説は間違っていたということになるのだろうか?いったいどの科学者が勇気を持って「我々は間違っていた。」と認めるのだろう?

未だに国連は温暖化を阻止するために二酸化炭素排出量を減らそうとかいって先進国に色々圧力をかけている。カリフォルニア州はこの間の選挙でスーパーなどでビニール袋を無料で提供することが禁止になった。日本ではすでにビニール袋ひとつにつき7円くらい取っているのを2~3年前に帰国した際に見ているが、カリフォルニア州では一袋10円。たくさん買い物したら何袋も使うから、これを毎回払っていたら結構費用がかさむ。で、この袋代は何処へ行くのかといえば、結局州が税金として取り立てるというだけで、これが温暖化防止にどういう影響があるのか全く不明。(実はまるでないのだ!)

苺畑家ではこれを予測してもう数年前からスーパーのビニール袋をたくさん集めておいた。物置にはビニール袋で一杯。

若い世代の人は覚えていないだろうが、カカシが子供の頃は、主婦は買い物の際に買い物籠というものを持って行った。これはプラスチックやビニールではなくウィッカー。イメージはこういう感じ。そろそろ我が家も買い物籠を購入するときが来たのかな?

なぜ時代をさかのぼらなければならないのか、進歩にはそれなりに理由があったのに。

December 18, 2016, 現時間 9:25 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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日付け → →December 17, 2016

米大学、左翼リベラルの気持ちを傷つける言論の自由断固反対!

前回、最近のアメリカの大学は有色人種や女子大生の扱いが生ぬるいという話はしたが、彼らのことは甘やかしている大学も、こと白人男子への対応は厳しい。

最近アメリカの大学キャンパスでは言論の自由が迫害されまくっている。大学がエリート学校になればなるほどその傾向が高まる。特に白人男子学生の権利は迫害しまくられている

ハーバード大学では、男子サッカーチームの誰かが同大学の女子学生について品定めををしたとして、チーム全体が一シーズンの謹慎となった。チームの選手たちの品定めの対象となった女子学生たちは、事件発覚当初笑って済ませていたにも関わらず、話が大きくなって回りからセクハラだと評判になった途端に「失望した」「侮辱された」「ショックを受けた」などと劇的な反応を示した。

コロンビア大学ではレスリングチームのメンバー達がプライベートに交わしたメールが漏れて大学のブログで公表されるという事件があった。その内容には黒人への差別用語が使われていたり、女性を性的に侮辱する言葉が含まれていたという。大学のスポーツチームの男どもの更衣室談義が下品なのは当然。そんなのいちいち気にするほどのことか?女の子たちだって集まれば他人の噂話をしているだろうに。最近はプライベートな話すらソーシャルメディアなどでアップされてしまうからうかつに噂話もできやしない。で、コロンビア大学は即座にチーム全体を謹慎処分にした。このメールに参加していなかった別のチームメンバーのことなどおかまいなしである。

コロンビア大学は以前に強姦の犠牲になったとかいう女子大生が一年間マットレスを担いで活動するという馬鹿げたことが起きた大学。彼女の話は完全なでっちあげだったのだが、彼女自身はなんのお咎めなし。無実の罪を着せられた男子学生は大迷惑を被ったのに。男子運動チームのメンバーがくだらない噂話をしたら謹慎処分。女子学生が他人に恐ろしい犯罪の無実の罪を着せるのはお咎めなし。まったくのダブルスタンダード。

このエントリーを書こうと思っているうちに、今度はプリンストン大学の水泳チームが人種差別的女性蔑視的な発言を仲間同士のメールでしていたことが発覚して謹慎処分になった。メール内容の詳細はあきらかにされていない。

これらのスポーツチームのメンバー達が実際に女子大生を強姦したとかいうのであれば話は全く別だ。しかし多少下品な発言をプライベートでしていたというだけで謹慎処分というのは行きすぎだろう。はっきり言って私はそういう下品な発言は、コーチからの厳重な忠告や周りの女子大生からの冷たい蔑みの目で制裁すればいいと思う。

カカシは何度もだいぶ以前に言論の自由について書いてきたが、聞くに堪えない下品な発言や嫌悪に満ちた発言は、法によって裁くのではなく、社会が制裁すればいいのだと強調してきた。今もその考えは変らない。以下2008年のエントリーから一部抜粋。

言論の自由という権利は個人が元来持っているものではあるが、他人の言動によって自分の気持ちが傷つけられない権利などというものは存在しない。であるから仮にそのような言動が悪意に満ちたものであったとしても、その言動によって傷付かない権利など政府が守る義務がないどころか、政府はそのようなことに口出しすべきではないのだ。なぜならそのような権利を守ろうとしたら、それは必ず言論弾圧に結びつくからである。(略)

無論言論の自由とは自分勝手なことをいって誰からも批判されない権利という意味ではない。私が他人の気持ちを傷つけるような言動をとった場合、社会の人々から私のそのような発言を批判されたとしても文句はいえない。(略)

合法であるということと道徳的に正しいということとは違う。(略)不道徳な行為は社会が制裁すればいいのである。(略)

人権擁護法の恐ろしい点は、このような道徳的な意見の違いを「差別意識である」とか「少数派の人権を迫害するものである」などといって思想の自由を弾圧することにある。一見弱者を守るように見えるこの法律は、必ずや思想の自由、宗教の自由、言論の自由を迫害するものとなるのである。

大手小売店のターゲットがトランスジェンダーのために男女共用施設を設置するのは、ターゲットの自由である。大手シリアル会社のケロッグがトランプ支持のブレイトバート紙での広告を取り下げるのもケロッグ社の自由である。こうした行為は法律で禁じられるべきではない。それに抗議した消費者がこれらの会社の製品をボイコットするのも自由だ。多くの人々から嫌われる言動はそうやって社会が制裁していけばいいのだ。法律で裁かれることではない、いや裁かれてはならないのだ。

December 17, 2016, 現時間 10:43 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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これがアファーマティブアクションの結果だ!甘やかされた黒人インターンに脅かされたカカシの職場

先週の水曜日、うちの職場でおかしなメールが出回った。まだ入社したばかりのインターンが社長や会長を含む全重役並びに社員全員に宛てて上司がおばあちゃんの葬式に行かせてくれない、と全て大文字の苦情メールを発信したのだ。ネットのソーシャルメディアなどで全てを大文字で書くときは、怒鳴っていることを表現する。いかに自分が怒っているかを表そうとしたのだろうが、到底プロフェッショナルな行為ではない。

彼自身が書いたメールの内容を読む限り、このインターンはまだ大学在学中の見習い社員。ところが無断欠席が多かったようで与えられた課題もこなしておらず、このままでは大学卒業も危ういと、配属された直接の上司から度々忠告を受けていたようだ。先日祖母が危篤という連絡があって会社を休もうとしたが、上司からきちんとした書類を提出しなければ休暇許可は出せないといわれ、そうこうしているうちにおばあちゃんが死んでしまったらしい。

インターンは自分には休暇を取るのにわざわざ上司に許可を求める義務はない、上司のいう課題もインターンプログラムの卒業課題には含まれていないのでやる必要はない、なのに課題をこなさなければ卒業できないとか脅すのはハラスメントだ!上司は私が黒人だからと人種差別している!上司はトランプ支持で自分はヒラリー支持だったからパワハラしている!とかなんとか訳の解らないことを延々と綴っていた。

同僚たちと「これじゃあ、無断欠席して葬式から帰ってきても仕事は首だろうね。」と話ていたら、職場の最高責任者から彼は即日解雇され警備員エスコート付きで職場から出て行ってもらったという連絡メールがあった。

ところが翌日の木曜日になって、このインターンが会社の敷地内をうろうろしているという知らせがあった。うちの会社は多々の企業機密を扱うため門番(古いかな?)の警備員に従業員としての身分証明書を提示しないと会社の敷地内には入ることは出来ない。なのでその証明書を取り上げられたはずのインターンがどうやって敷地内に入り込んだのか疑問なのだが、かなりだらしない警備だな、こういう人間は八つ当たりして乱射事件を起こしかねないということで、危険を感じる社員は即退社してよろしいという御触れが出た。

最近の大学では大学生に対する扱いがまるで幼稚園児でも扱っているように生ぬるい。一年くらい前に大学の学長に泣きながら罵声を飛ばす黒人女子学生が話題になったが、彼女は制裁されるどころかかえって学長の方が首になったり、主に黒人学生を中心にしたわけの解らないデモがあちこちの大学で起きているのに、大学側はこうした生徒のいいなりになっていたり、トランプが当選したら授業を停止して学生たちのデモ行進を援助するなど、やっていることが滅茶苦茶である。

今の大学は引き金警告だの安全地帯だのと言って、生徒たちの気持ちが傷つくようなことは一切禁止。そんなところで若者は責任ある社会人になれるわけがない。このインターンにしてみても、度重なる無断欠勤に対してまるで反省の色を見せないどころか、自分には上司から欠勤の許可を得る義務はないとか、課題をこなす責任もないとか、それでどうやってインターン完了の証書をもらおうというのだ? それともこの男子学生は自分が黒人だということでアファーマティブアクションで成績も満たないのに大学入学し、勉強もしないでインターンプログラムに入れてもらったので、インターンになっても仕事をしなくていいとでも考えていたのだろうか?これまで何もかも与えられてきて甘やかされてきたから、社会人になっても同じことが許されると錯覚しているようである。

有色人種を特別扱いするアファーマティブアクションや繊細な大学生の気持ちばかりを重視する大学教育は、結局責任ある社会人を養成するという義務を怠っている。今後もこういう無責任社会人がどんどん出てくることは想像に難くない。

December 17, 2016, 現時間 9:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 12, 2016

現実離れした現代フェミニズム、フェミニズムを再び偉大にするにはどうしたらいいのか

私が尊敬する旧フェミニストの大御所クリスティーナ・ホフ・ソマーズ女史の最近のコラム「フェミニズムを再び偉大にする方法(How to make feminism great again)」という話をちょっと読んでみたい。

ヒラリー・クリントンが大統領選で大敗してからというもの、過激派フェミニストたちの振り乱しようは見苦しいばかりである。人気テレビ番組「ガールス」スターのリナ・ダナムは蕁麻疹が出て療養中だとか、人気歌手のケイティー・ペリーなどツイッターで「革命来る!」と叫び、現代フェミニストのリーダーロビン・モーガンなどは「病める父系社会は女と死闘中だ。」とまで書いている。

しかし多少良識あるフェミニストたちの間では、最近のフェミニズムはエリート過ぎるのではないかという反省もみられる。しかしソマーズ女史はそのもっと上を行き、現代フェミニズムはアメリカ社会から離れてしまったというより、現実社会から完全に離れたものになっていると語る。この現実離れしたフェミニズムを再び地球に連れ戻すためには一体なにをしたらいいのか、ソマーズ女史には提案がある。

第一に、合衆国を父系社会と呼ぶのはやめること!

父系社会というのは男性だけが権力を持ち女性には何の権限もない社会をさすが、女性が国務長官になったり連邦裁判官になったり主流政党の大統領候補にまでなれる社会を父系社会と呼ぶのは正しくない。にも関わらず、なぜフェミニストたちは女性は未だに虐げられた存在だという嘘を触れ回るのか。

アメリカの女性の給料は男性の2/3だとか、四人に一人の女子大生が強姦の犠牲になっているとか、女性はネット上で激しいセクハラや暴力にあっているとか、虚偽の女性虐待説がまかり通っている。こうした虚偽の訴えは本当の問題解決から資源を取り上げることになり、害あって益なしである。

今日の女性運動は男性も女性と同じように葛藤していることを認めるべき

現代社会で生きている以上、苦労をしているのは女性だけではない。男性もそれなりに苦労しながら生きている。確かひ大会社の社長とか科学者とか国会議員とかはは、まだまだ女性の数は少ないかもしれない。しかし労働者全体を見た場合、男性の方が圧倒的に重労働で危険な仕事についている。職場で怪我をしたり死んだりするのは男性(特に労働階級)が女性より圧倒的に多いのだ。

また教養の面でもラテン系や原住民の女性は白人男性よりも高い率で大学に進学している。無教養な男性が増え社会の経済を支えられなくなって困るのは男性だけでなく女性も同じである。

過去の女性運動は女性の平等な権限を勝ち取ることにあり、その功績はすばらしいものがある。しかし現代のフェミニズムは一部の人々の権力争いにと成り果てている。「どうも彼女達は金星と火星の間ではゼロサムゲームしかないと考えているようだ。」とソマーズ女史。これは昔恋愛学のジョン・グレイ著の「男は火星、女は金星からからやって来た」という本の題名から来るもの。ゼロサムゲームというのは戦いでどちらかが勝てはどちらかが負けるという意味。

しかしほとんどの女性は男女の間で戦争が起きているなどとは考えていない。普通の女性にとって男子は敵ではない。彼らは兄弟であり息子であり夫であり友達なのだ。普通の女性はフェミニストが考えるような理想の女性像を求めていない。2013年に行なわれたピューリサーチ調査によれば、アメリカのお母さんたちに、どのような役割分担が理想かというアンケート調査を行なったところ、61%のお母さんたちがパートか専業主婦が理想だと応えたという。ロンドン経済学校の社会学者キャサリーン・ハーキム女史も西欧州においても同じような結果が出ていると語る。

フェミストらは自分らが理想に描く女性像を支持しない女性たちを自らを嫌う男尊女卑主義者として軽蔑するが、いまは2016年、1960年代とは違うのだ、女性の自由な意思を尊重すべきなのでは、とソマーズ女史は問いかける。

フェミニストたちが男女には全く何の違いもないと主張することによって女性全般を傷つけている。医学的な男女の差は議論の余地がない。だが、だからといってそれを理由に女性蔑視をすべきだなどとは誰も言っていない。

本当の男女平等社会というのは、女性だから男性だからといってその役割を限定するのではなく、個人の自由な選択と個々の才能によって判断されるべきなのである。女性の大半が専業主婦を求めるならその選択は尊重されるべきだ。しかし女性でも科学者や兵士や工学士を求める人が居るなら、男子と平等に機会を与えられるべきで、同じように保育士や看護士になりたい男性にも同じように雇用の機会が与えられるべきなのだ。

そうやって個人の自由な選択を可能にさえしておけば、たとえ結果的にある職種に男子が多かろうと女子が多かろうと、それは差別ではないのである。フェミニズムの一番の問題は女性をひとつの集団として判断し個人としての才能を無視していることにある。そうやって一番傷つくのは、やはり女性なのに。

December 12, 2016, 現時間 8:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 11, 2016

ポリコレによって脅かされる女性の健康

ちょっと前に読んだ記事なのだが、男女の脳の違いを研究している科学者たちは、女性蔑視の汚名を着ることを恐れて自分らの研究発表が容易にできないという内容だった。それで、女性特有の脳の病気など、治せる可能性のある病気の治療がままならないという。

ここ何十年、フェミニストたちは男性の脳も女性の脳も同じだと主張してきた。その非科学的な政治的に正しい説は、性別に適した薬品の開発をきわめて難しくしているという。この記事によると神経学者らによれば、男性と女性の脳はあきらかに違う。

男と女では筋肉や骨格や運動神経など大差がある。病気にしたところで心臓病は女性より男性の方が多いことや、男性に子宮がんはあり得ないとか、男女差があることは誰もが認めることだ。それなのに脳みそだけが男女全く作りが同じと考える方がおかしい。

フェミニストたちが間違える点は、違う=優劣がある、と思い込んでいること。 たとえばオリンピックの選手でマラソン選手と体操選手のどちらが優れたアスレートか考えたとき、どちらも優れた運動選手であることに変りはないが、それぞれ違った意味で優れている、比べようがない。それと同じで男女の脳はつくりは違うかもしれないが、それぞれ違った面で優れていると考えれば特に問題はないはず。

男性と女性とで脳のつくりが違うので、薬に対する脳の反応にもかなりの違いがあるという。しかし科学者たちはフェミニストたちからのセクシストという批判を恐れて救命の可能性がある薬品開発に消極的なのだという。.

UCLA大学のラリー・カヒル脳神経生物学者は主流神経学会の間で嫌われ者になることは承知のうえで、女性の脳卒中患者に効果的な薬品開発について神経学調査医学ジャーナルにその結果発表をした。そのなかで博士は女性にとって効果のやる薬品が男性にも効果があるとは限らないと記す。

たとえばアルツハイマーは男性と女性とでは脳のどの部分が影響を受けるかが違うのだという、つまり、男性と女性とでは脳の細胞の死に方が違うのだ。その差がわからなければ双方に見合った適切な治療は困難になる。

カヒル博士は男女の脳の差についての研究はしないようにと警告されたが、脳移植が麻痺した手を動かす可能性のある研究をあえて進めている。また同博士はLazaroidsという薬品の研究についてのべった。この薬品は男女合同のテストではその効果が明らかではなかったが、それは単に男子には効果があったが女子にはなかったというだけのことかもしれないという。だが、研究者たちは女子と男子の違いを認めようとしない。よってこの薬品の本当の効果力を正しく調べることが出来ないで居るのだ。

さて、ここで私は興味深いことに気が付いた。脳神経学の専門家たちが男女の脳の違いについてまともな研究発表をすることすら憚られる時代に、実際に男女の脳の違いを証明する検査を普通に行なっている医師がいるのだろうかということだ。

聡明な読者諸氏はもうカカシの疑問をお察しだろう。そう、トランスジェンダーの人々が自分らは精神病患者なのではなく、生物学的な性とは違う異性の脳みそを所持しているだけだと言い張っていることに注目していただきたい。脳神経学者でないトランスたちにどうしてそんなことがわかるのか?彼らは脳神経科のお医者様にペットスキャンでもやってもらって自分が異性の脳みその持ち主であることを証明してもらったのか?

いや、それはあり得ないだろう。なぜならカヒル博士がいうように、そのような研究はノンポリコレとして学会では認められていないからである。

最近トランスジェンダーのポリコレのほうがフェミニストのポリコレよりも優勢だ。男女の脳に違いはないと主張するフェミニストたちはしょっちゅうトランスポリコレの連中から講演を阻止されている。ターフという侮蔑語まで作られて罵られ虐げられている。となると、トランスジェンダーたちは遂に脳神経学者の男女脳研究を可能にしてくれるのだろうか?

私はそうは思わない。かえってトランスジェンダーたちはその研究を阻止するだろう。万が一男女の脳を簡単に見分ける方法が開発されたとしても、トランスジェンダーたちはそんな検査は拒否するだろうし、もしもトランスジェンダーの識別を脳検査によって行なうなどという法律を誰かが提案しようものなら、トランスコミュニティーから大バッシングを受けること間違いない。

なぜか? それは自分はトランスジェンダーだと言い張っている人々は心の底ではそうではないと知っているからだ。いや、確信はしていなくても、自分はトランスではなく単に精神異常なだけかもしれない、と認めることが怖いのだ。自分がトランス女だと言い張っていた男性が検査によって男性の脳を持っていることが判明したら、もうすでにしてしまったホルモン治療や去勢手術などどうすればいいのだということになる。

科学が政治によって左右されることは本当に恐ろしい。だが、地球温暖化似非説がここまでまかり通ったのも政治と金がらみである。だから誰もが本当だと思っていることが通らず、科学的に間違ったことが横行してしまうのだ。

そしていつもどおり、フェミニストたちの間違った考えの犠牲になるのは他ならぬ女たちである。本当のフェミニストなら今すぐ男女の脳は同一だなどという非科学的な考えは捨てて、科学者たちの研究の邪魔を止めて欲しい。

December 11, 2016, 現時間 9:59 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 10, 2016

舞台迫力を再現したNBCテレビ、へアースプレイーライブ

テレビで舞台ミュージカルを再現するのはなかなか難しい。映画ほどの深い映像感はないし、舞台のような迫力もない。それでテレビスタジオでのミュージカルというのはどうしても安っぽくなってしまうのだが、今回のヘアースプレイはユニバーサルスタジオ(多分)のバックドロップを使った野外映像と、テレビスタジオをうまく組み合わせた迫力ある出来になっていた。特にヘアースプレイはシーンの大半がテレビスタジオという設定になっていりるので、テレビ映画にするには恰好の題材だったと言えるだろう。

このミュージカルは1960年代メリーランド州ボルティモア市が舞台。その背景にあるのは白人と黒人の隔離主義。人気テレビ番組でも白人と黒人が一緒に踊るなどということは考えられない時代だった。女子高生のトレーシー(マディ・ベイリオMaddie Baillio)は、テレビの視聴者参加ダンス番組のレギューラーに採用されるのが夢。スポンサーのヘアースプレー会社主催のミスへアースプレーコンテストのオーディションに応募するのだが、太っているせいで番組女性プロデューサーのベルマ(クリスティン・チェノウェスKristin Chenoweth)からは相手にされない。しかし番組がトレーシーの高校でライブ放映をした際に番組司会のコーニー(デレク・ホフ Derek Hough)の目に留まり、番組中に以前に黒人男子ロブ(ビリー・アイクナーBilly Eichner)から習ったダンスステップを披露して話題になる。もともと太っていたことで他のきれいな白人の女の子たちには受け入れられなかったトレーシーだが、黒人生徒たちと仲良くなって白人と黒人混同でダンス番組に出演しようと言い出したことから、トレーシーは計らずも人権運動のリーダーとなってしまう。

BLMとかファットシェイミングとか言って、やたらと黒人や肥満体の被害者意識が高い時代において、このライブは結構時代に沿った選択だったかもしれない。少なくとも左翼リベラルなプロデューサーたちはそう思ったのではないかと思う。しかしそういう濃い政治色があるにも関わらず、カカシがそれを無視してこの作品を楽しめたのは、その演出もさることながら、出演者たちのすばらしい演技にある。

先ずダンス番組ホストのコーニー・コリンズを演じるデレク・ホフは長期ダンス番組のレギュラーとして大人気のボールルームダンサー。さすがにプロのダンサーだけあって踊りは抜群。しかし歌手としての才能も見せて踊りながら歌ってビートに乗り切っていた。踊ってすぐの台詞でもまるで息が乱れていない。この役は格好言い男の役なので、一見得役に見えるのだがうまくやらないと見過ごされてしまう。役者次第でつまらなくもなれば面白くもなる役柄だと思う。コーニーという名前には中身がないのに外見だけ誠実さを見せようと格好をつけている意味あいがあるのだが、ホフはそのうすっぺらながらも、人種を超えた才能を見出すという実業家としての才能を非常にうまく演じている。

私が思わず拍手を送りたくなったのが番組の女プロデューサー、ベルマ・ボン・タスル役のクリスティン・チェノウェス。若いときの自分とそっくりな娘のアンバー(Dove Cameron)をスターにしようと躍起になっている教育ママ。自分が若かった頃の夢と今の状況を比べて歌う彼女のソロ。メランコリーにはじまって激しくメゾからソプラノへと変るクライマックスはすばらしい。

私がこのプロダクションがものすごく気に入った理由は、チェノウェスに限らず出演者たちが歌にしろ踊りにしろまるで遠慮せずに思い切って演技しまくっているという点。デレク・ホフの踊りにしろチェノウェスの歌にしろ、その才能が全面的に前に出ているのだ。

そして才能といえば、ドリームガールスでアカデミー助演女優賞を獲ったジェニファー・ハドソンのモーターマウス(早口)メイベリーは超一級!彼女の歌いっぷりは誰がきいても感激すること間違いなし。若い頃はぽっちゃり系だったのに今はすっきり痩せてゴージャスな美女になったハドソン。その上あの歌唱力、あの貫禄。もう彼女の歌を聴くだけでこのミュージカルを観た甲斐があるといえる。

トレーシーのボーイフレンド、リンク・ラーキンを演じるギャレット・クレイトン(Garrett Clayton)は正統派ハンサムボーイをまじめに演じているのがいい。同じハンサムでもコーニーのような意識した格好良さではなくて、トレーシーへの純粋な恋心とトレーシーが進めようとする人種混合運動への戸惑いを、わざとらしくない素直な演技をしている。

トレーシーの親友ペニー・ピングルトンはアリアナ・グランデ(Ariana Grande)という人気歌手(らしい)。子供っぽくておとなしい感じのペニーを良く演じていたと思うが、歌手の割りにはそんなに歌がうまいと思わなかった。ペニーが一目ぼれする黒人少年のロブ・バーカーを演じるのはビリー・アイクナー(Billy Eichner)。彼は歌も踊りも抜群。特に1960年代のダンススタイルがものすごく様になっていて、当時の踊りを真似しているという感じはなく、本当に’60年代の若者という感じがした。ペニーが一目惚するのもわかるというもの。

トレーシーの母親エドナと父親ウィルバーを演じるのはおカマのブロードウェースター、ハービー・ファイアーステイン(Harvey Fierstein)と人気コメディアンのマーティン・ショート(Martin Short)。ヘアースプレイはミュージカルの元になった同名のオリジナル映画のときから、ベルマ役はどう転んでも女性には見えない逞(たくま)しい男性が演じることになっている。ファイアーステインのがらがらな濁声と小柄なショートとの絡み合いは何故かロマンチック。さすが二人とも年期が入っている。

と、ここまで脇役を褒めてしまったのに主役を批判するのは気が引けるのだが、主役のマディ・ベイリオはこのライブのためのオーディションで選ばれた新人。周りに歌唱力のある人が多いためちょっと力不足が目立ってしまった。歌は決して下手ではないのだが声に力強さが感じられない。冒頭は彼女の歌から始まるので、もっと元気よく歌って欲しかった。演技はまあまあといったところかな。問題なのはトレーシーは太っているが踊りがうまいという設定。現実問題としてあんなに太っていて踊りがうまいというのは難しい。というよりダンサー並に踊れる太った女優を見つけること事態不可能に近いはず。太っていても身が軽い人はいるが、このミュージカルは踊りのシーンが多く長い。どの役も激しい踊りと歌が次から次へと続くので普通体型の人でも大変。特にこれはライブなので、踊りのすぐ後に続くシーンではダンサーたちの激しい息遣いが聞こえてくるほどだった。ベイリオは時折台詞が息切れでよく聞き取れないこところがあった。もっとも舞台ではみんな普通にやっていることなので言い訳にはならないが。

ともかく全体的に舞台のテレビミュージカルとは思えないほど舞台の迫力が感じられるすばらしい作品になっていた。もしDVD発売があったら是非お勧め。

December 10, 2016, 現時間 1:53 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 5, 2016

カルポリ大学、左翼学生の圧力に屈せず、マイロの講演を許可

カリフォルニア州ポリテクニーク大学(略してカルポリ)でマイロ・ヤナポリス(正しい発音はこちら)の講演が来年1月31日に予定されているそうだが、またしても極左翼社会主義生徒たちが、なんとしてでも講演を阻止しようと躍起になっている

過激革新派のSLOソリダリティーという生徒グループはカルポリ共和党生徒会が主催する言論の自由イベントを阻止しようと、大学当局に圧力をかけたが、学校側は左翼生徒たちの訴えをきっぱりと拒絶し、月曜日の下記の声明を発表した。

カルポリ構内は様々な意見やアイデアや思想を自由に共有できる環境である。たとえそれが悪趣味もしくは気分を害するようなものだったとしても。視点を検閲することは言論の自由を脅かすことになり、我が大学の主旨に反する。言論の自由及び思考や意見を自由に交換する、たとえ自分らの意見とは合い違えるものだとしても、それこそが学生の成長と今日のグローバル至上で成功するための準備として大事なことなのである。

あっぱれ~カルポリ!さっすが我が母校。誇りに思うぞ。ヤナポリスの講演は全国各地のリベラル大学で阻止されている。カリフォルニアでも幾つかの学校が講演許可を出さなかったり、ドタキャンしたり、法外な警備費を要求したり、暴力的な左翼生徒らの暴動を見てみぬ振りをして講演者や参加者の安全保持をわざと怠ったりしてきた。そういうなかでカルポリの今回の声明は新鮮な息吹という感じである。

しかし諦めないのが左翼リベラル。SLOソリダリティー生徒たちは木曜日になって別の方法で講演を阻止しようと企んだ。SLOのメンバー、ハイジ・ペターソンは、講演の形式を講師の演説ではなく、パネル座談会形式に変えさせようと訴え、ネット上で署名運動を始め、土曜日の段階で400の署名が集まったという。

生徒たちは以前にも別の演説者の講演が大学の寄付者からの要求で形式変更された例があると訴えている。しかし生徒らが持ち出した前例は同大学の農学部への募金運動で、形式変更は大学の大事なスポンサーからの要望だった。つまり全然事情が違うのである。

今回のことでカルポリは他の大学よりは根性があるのかといえばそうとも言えない。ただ、カルポリは言論弾圧で以前に生徒から訴えられて4万ドルの補償金を払ったこともあるので、こういうことには敏感なのだ。

しかhし、学校当局は何とかこの問題を穏便に済ませたいと考えているため、この形式変更には応じる可能性がある。

大学革新派がマイロを沈黙させることができるかどうかという問いに対してマイロは、

「あり得ない」

と応えた。

December 5, 2016, 現時間 7:51 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 4, 2016

アメリカは記録続きの寒い冬、今年はもっと寒くなる

近年、毎年この時期になると『今年は記録的に寒い冬になるそうだ』と壊れたレコードのように繰り返しているカカシだが、今年は更にその記録更新となりそうだという予報を読んだ。

そうこうしているうちに、日本では54年ぶりに11月に雪が降ったとかで、日本もかなり厳冬が予測される(日本語)ということだ。

    ・2016年冬から2017年にかけては厳冬になると予想!

    ・日本海側では2010年のような大雪になる可能性があり!

    ・平均気温としては高めだが、寒暖差が激しく身にしみる寒さになる!

December 4, 2016, 現時間 8:54 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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左翼オンライン紙バズフィード、トランプ支持学生たちの「実態」を追う

極左翼社会主義でアメリカでは侮蔑的にSJWと呼ばれている自称社会正義戦士たちのオンラインメディア「バズ・フィード」の日本語版を発見した。リンクをなくしてしまったのだが、全文コピーしてあったので掲載しちゃおう。いっちゃなんだがこの米井香織という翻訳者、翻訳大苦手のカカシより翻訳下手だね。日本語がどうしてこんなふうになってしまうか理解は出来るのだが、それにしても解りにくい訳だ。しかし、それでもよくよく読んでみたら極左翼メディアにしてはしっかりした取材をしている。

題して『トランプ氏を支持した「物言わぬ多数派」の学生たち、白人男性による最後の抵抗』。

ドナルド・トランプが米大統領選挙に勝利して1週間経ったころ、デラウェア大学では、多くの学生が選挙結果に打ちひしがれていた。デラウェア大学は、民主党の支持者が多いデラウェア州の公立大学で、ジョー・バイデン副大統領の出身校でもある。教授たちは授業を取りやめ、デモ行進に協力した。そして、学生たちが気持ちを整理し、不安を取り除くことができるよう、議論の場も設けた。

大学とは学問の場のはずで、なんで教授たちが学生のデモに協力したりするのか?授業を受けたい学生たちの迷惑など完全無視だ。

一方でトランプに投票した学生たちは興奮している。支持する候補者が勝利を収めただけでなく、民主党の「アイデンティティー政治」作戦が失敗に終わったためだ。ヒラリー・クリントン陣営は、女性やマイノリティ、LGBTのコミュニティーなど、しばしばアイデンティティーによって政治的な立場が形成されるグループの票を集めようとしていた。ところがその思惑は外れ、さらに、「頑迷な差別主義者」と言われるのを好まない白人の支持者たちも失うことになった。

トランプは、大卒者の支持を得て当選したわけではない。大卒者の過半数がクリントンに投票した。ただし、白人の大卒者に関しては、わずか4ポイント差ながらトランプ派が上回っていた。トランプに投票した全米の大学生たちは、「Make America Great Again(米国を再び偉大な国にしよう)」と書かれた野球帽をかぶって、胸を張って食堂に現れるようなことは決してない。しかし、自らを「ポリティカル・コレクトネスの侵食とひそかに戦う反逆者」と認識している。

SJW紙としては的確な分析だろう。アメリカの大学構内は右翼保守もしくは非極左翼リベラルの学生たちには非常に居心地の悪い場所である。下記などその典型。強調はカカシ

「トリガー・ウォーニング(映画や本などで、一部の人の気分を悪くさせるかもしれない部分がある可能性を、前もって警告しておくこと)」、「セーフ・スペース(主に教育機関などの、差別や攻撃的な発言に直面することのない場所)」、「マイクロ・アグレッション(自覚なき侵害)」など、今や主流となった「進歩的な学生運動」の概念に不満を抱くすべての大学生にとって、トランプの勝利は朗報だった。

翻訳者によるトリガーウォーニング、セーフスペース、マイクロアグレッションの説明は左翼リベラルの建前を表すもので、本質はいずれも非ポリコレ思想や発言を弾圧する手段である。これをきちんと説明すると、下記のようになる。

  • トリガーウォーニング=引き金警告=左翼社会主義プロパガンダでない発言を前もって警告すること。
  • セーフスペース=安全地帯=左翼社会主義プロパガンダ以外の発言を許さない場所
  • マイクロアグレッション=微細侵害=一般人が何気なくする発言を左翼社会主義者が歪曲して人種差別と責め立てること
これらの思想が「主流になった進歩的な学生運動」と言い切ることろが、いかにも左翼紙らしい。聡明な読者諸氏はご存知だろうが、「革新的」とか「進歩的」というのも左翼社会主義者が好んで使う暗号である。こういう言葉を乱発する人間は自分は主流だと言い張るかもしれないが左翼なのは間違いない。

であるからこれを普通の日本語に翻訳すると、

引き金警告や安全地帯や微細侵害だのという言葉使いで、左翼社会主義以外の言論や思想弾圧を普通に行なう社会主義概念が、幅を利かす学生運動に不満を抱くすべての大学生にとってトランプ勝利は朗報だった。

となる。

ところでトランプ支持派の学生たちは極左翼のバズフィードの取材になかなか応じてくれなかったという。よしんば応じてくれたとしても、苗字は使わないでくれと言われたそうだ。それもそうだろう。左翼の多い大学構内でトランプ支持がばれたらどんな報復を受けるかわからないのだから。

この記事では大学構内では今や少数派となっている共和党やトランプ支持の保守派学生たちの意見が幾つか偏見なく掲載されている。何度も言うが極左翼のバズフィードとしては意外と公平な取材になっていると思う。

最後に載ってる民主党ヒラリー・クリントン支持のブラウンという女子大生の意見を読んでいて笑ってしまった。強調はカカシ。

黒人のブラウンは、「何よりもどかしいのは、有色人種やトランスジェンダー、女性の命が実際に危険にさらされているということだ」と話す。「もしクリントンが大統領になったとしても、白人男性の命が危険にさらされることはない」

トランプ当選が決まってから、暴力行為の被害者になっているのはトランプに投票した学生や、トランプ支持と疑われただけの白人ばかり。先日もトランプ支持の元軍人の家が何者かによって破損され放火されて全焼した事件がおきている。

それをいうなら選挙前にもトランプ応援集会でトランプ支持者たちがヒラリー派に数々の暴力を受け、民主党の運動員がトランプ集会に暴力団を送って暴力を扇動していたことは、拙ブログでも何回か紹介している。また、ブラックライブスマター(BLM)の黒人たちが白人も黒人も構わず警官を暗殺しまくっている事件にしたところで、オバマ大統領は見て見ぬ振りだ。そういう時代にあって、クリントンが大統領になったらクリントンを支持しなかった人々の「命が危険にさらされることはない」などとブラウンの言葉はむなしい。

それに比べてトランプ派によるクリントン派への暴力などひとつも起きていない。にも関わらずブラウン言う。

「トランプの支持者たちから聞こえてくるのは、『私個人は人種差別主義者ではない』という言葉だ。それは、『人種差別主義者を積極的に支持していた』と言っているようなものだ」とブラウンは指摘する。「問題を無視することを選んだということは、驚くほど恵まれているからだ。私は女性として、有色人種の女性として、恐怖を感じている。困難な数年間になるだろう」

トランプは選挙運動中にも有色人種を差別しようとか、有色人種はすべて駆り立てて収容所に送ろうとか一言も言っていない。実際に自分が人種差別者でないと主張することが人種差別者だというこの理屈。白人による人種差別など起きていないという真実を言うことが「問題を無視している」とか「驚くほど恵まれている」とかいうことになる。

有色人種だという彼女は自分だってちゃんとした大学で大学生やっている恵まれた環境にあるではないか。教授はじめ周りのみんなが自分に気兼ねして、トリガーワーニングしたりセーフスペースつくったりしてくれてるじゃないか。自分が言いたいことを言っても成績下げられたり停学や退学の恐怖にさらされたり、回りから暴力を奮われたりしていないではないか。

右翼保守学生たちは人種差別者と呼ばれることを恐れて言いたいことも言えない。トランプを支持したことも言えない。自分の好きな芸能人の講演すらBLMやSJWの暴力で阻止される危険にある。そういう人たちが驚くほど恵まれているとかよく言えたもんだ。

また、ブラウンによれば、トランプは独自のアイデンティティー政治を成功させたという。無視されることに嫌気が差していた多数の白人に訴え掛けるという手段によってだ。

「これは、権力を保持したい白人男性による最後の抵抗だ」とブラウンは語った。

これは当たっているかもしれない。だとしたら、左翼社会主義者らによるアイデンティティー政治は激しく逆効果だったということになる。にも関わらず左翼社会主義者たちはさらにこの姿勢を強硬に押し通していくつもりらしい。ま、せいぜい頑張ってよね。

次ページにこの記事の全文翻訳を張っておく。

トランプ氏を支持した「物言わぬ多数派」の学生たち

「白人男性による最後の抵抗」
ドナルド・トランプが米大統領選挙に勝利して1週間経ったころ、デラウェア大学では、多くの学生が選挙結果に打ちひしがれていた。デラウェア大学は、民主党の支持者が多いデラウェア州の公立大学で、ジョー・バイデン副大統領の出身校でもある。教授たちは授業を取りやめ、デモ行進に協力した。そして、学生たちが気持ちを整理し、不安を取り除くことができるよう、議論の場も設けた。


一方でトランプに投票した学生たちは興奮している。支持する候補者が勝利を収めただけでなく、民主党の「アイデンティティー政治」作戦が失敗に終わったためだ。ヒラリー・クリントン陣営は、女性やマイノリティ、LGBTのコミュニティーなど、しばしばアイデンティティーによって政治的な立場が形成されるグループの票を集めようとしていた。ところがその思惑は外れ、さらに、「頑迷な差別主義者」と言われるのを好まない白人の支持者たちも失うことになった。

トランプは、大卒者の支持を得て当選したわけではない。大卒者の過半数がクリントンに投票した。ただし、白人の大卒者に関しては、わずか4ポイント差ながらトランプ派が上回っていた。トランプに投票した全米の大学生たちは、「Make America Great Again(米国を再び偉大な国にしよう)」と書かれた野球帽をかぶって、胸を張って食堂に現れるようなことは決してない。しかし、自らを「ポリティカル・コレクトネスの侵食とひそかに戦う反逆者」と認識している。

「これは新しいカウンターカルチャーだ」。デラウェア大学の学生ジャレッドは、スーツにネクタイを締め、学内で開催された共和党支持者の集まりに参加した。「ケント州立大学で抗議行動を起こしたヒッピーと同じだ」。ジャレッドが話しているのはおそらく、1970年に起きたベトナム戦争への抗議行動のことだろう。この抗議行動では、州兵が非武装の学生たちに発砲し、4人の死者が出た。

「あるいは、90年代のグランジだ」と別の学生が賛同する。

デラウェア大学の4年生で、「共和党を支持する大学生委員会デラウェア支部」の支部長を務めるアンドリュー・リップマンは、カリフォルニア大学バークレー校は1960年代、言論の自由を求める抗議行動で有名だったと話す。しかしリップマンに言わせれば、現在のバークレー校は「保守的な発言を黙らせる」ことで有名だ。「保守的な発言は憎しみに満ちていると考えられているためだ」

「トリガー・ウォーニング(映画や本などで、一部の人の気分を悪くさせるかもしれない部分がある可能性を、前もって警告しておくこと)」、「セーフ・スペース(主に教育機関などの、差別や攻撃的な発言に直面することのない場所)」、「マイクロ・アグレッション(自覚なき侵害)」など、今や主流となった「進歩的な学生運動」の概念に不満を抱くすべての大学生にとって、トランプの勝利は朗報だった。

リップマン自身はトランプの熱狂的な支持者ではなかったが、教室や寮、キャンパスで「トランプを支持している」とは言いにくいと語る学生たちの報告に懸念を感じてきた。リップマンが求めているのは言論の自由だ。彼は選挙の2週間前、「ブライトバート・ニュース」の記者で、オルタナ右翼の思想家として知られるマイロ・ヤノプルスの「デンジャラス・ファゴット(危険なゲイ)」ツアーを大学に招いた。

ヤノプルスは、トランスジェンダーは精神障害だという持論を語っている人物だ(米精神医学会は2012年、「性同一性障害」を診断マニュアルから削除することを投票によって決定している)。

ヤノプルスの講演会の当日、キャンパスに貼られたミシェル・オバマとケイトリン・ジェンナー(性同一性障害を公表し、女性名のケイトリンに改名した陸上オリンピック金メダリストのポスターの顔の上に、「トランスジェンダーはゲイだ」と書かれていた。講演会が行われること自体に驚いていた学生たちは、このポスターにさらに大きなショックを受けた。ヤノプルスは多くの大学で拒絶されている人物だが、結局、講演会は満席の聴衆を集めた。



「マイロ・ヤノポロス氏のイベントを宣伝する『トランスジェンダーはゲイだ』と書かれたポスターは警察に取り外された」



「今晩のマイロ・ヤノポロスのイベントを宣伝するポスター。警察が取り外した」

デラウェア大学共和党支持者の会は、ポスターとは無関係であるという声明を発表した。それでもリップマンは、たとえ気分を害する(あるいは恐れる)人がいたとしても、大学生たちはタブー、そして保守主義に触れたいと思っており、触れる必要があると話す。

「もし(集まった学生たちが)友人と(自分が思っていることについて)話すことができたなら、ここ(共和党支持者の会)に来て話す必要があるとは思わないだろう。彼らには感情のはけ口がない」とリップマンは分析する。「彼らは口を封じられているように感じているのだ」

BuzzFeed Newsの取材に応えてくれたトランプ支持派の学生たちは、クリントンに「嘆かわしい」と言われて腹を立てた「サイレント・マジョリティー」たちに共感していた。「トランプへの投票:決定打は私が通うリベラル派の大学」と題された「ニューヨーク・タイムズ」紙の論説で、ウェズリアン大学のある学生は、オルタナ右翼について調べてみた結果、「言論の自由を無条件で受け入れ、それを誇りにする、多様で知的、多面的なコミュニティー」であることがわかったと述べている。

ウェズリアン大学は、コネチカット州ミドルタウンにある左派色の強い大学だ。オルタナ右翼は「人種的な不満に支えられた」集団ではない、とこの学生は続ける。彼らはただ「テクノクラシー(科学技術を重視した政策)」を求めているのだ、と。

しかし、全米の大学にいる隠れトランプ支持者の多くは、人種差別主義者と呼ばれることを恐れ、BuzzFeed Newsに対してフルネームを明かしてくれなかった。

ニューヨーク大学の4年生ダニエルは「現在の状況を考え」、名字を明かさないことを条件に取材に応じてくれた。選挙の翌日、教授たちが国の状態についてジョークを言ったとき、「イライラした」とダニエルは振り返る。

「ニューヨークでトランプに投票した者などいるはずないから、誰も傷付かないだろうと思い込んでいるようだが、その前提は完全に間違っている」と語るダニエルだが、彼によれば、キャンパスにトランプ支持者はほとんどいないという。ニューヨーク大学がキャンセルしたヤノプルスの講演会で仲間たちに会いたかったと、ダニエルは話す。

「ニューヨーク大学では、あらゆる人を受け入れる必要があると皆が考えている。しかし、それを実際に強く主張すれば、今度は別の種類の少数派が生まれてしまう」。例えば、「セーフ・スペース」の概念に疑問を投げ掛けようとすれば、「偽善者、あるいは迫害者と非難される」。白人の男性だという事実は「有利に働かない」

「その雰囲気は、もちろんわれわれは開かれた議論を行うよ、私たちの信念と完全に一致していればね。という感じだ」とダニエルは述べる。

ノースカロライナ州ダーラムにあるデューク大学のある学生は、ポリティカル・コレクトネスへの嫌悪感を抱くようになったのは高校生のときだと話す。ある授業で、密入国の移民は「違法」だという作文を書いたら、厳しく非難された。

白人だからという理由で、アジア系の学生同盟の集まりから締め出されたこともあるという。「皆がポリティカル・コレクトネスに強い関心を持っていたため、発言は検閲され、何も聞き入れてもらえない状況だった」

デューク大学でも、クラスメイトと教授陣がリベラル派だとわかっていたため、トランプを支持していることは誰にも言わなかった。そして選挙後、フェイスブックでトランプに関する投稿を始めた。しかし、ある授業で、選挙についての考えを書くよう言われたとき、再び不安感に襲われた。「教授はこう付け足した。『言いたいことを何でも言えばいい。ただし、自分の発言がもたらす結果をよく考えた方がいい』」

もしトランプを支持していることを公に認めたら、評価が下がり、孤立するぞという警告のように聞こえたという。

この学生は2度目の取材を断わった。大学内でトランプへの抗議行動が開催されるという情報を手に入れ、身の危険を感じたためだ。学生は電子メールで、「デューク大学では憎悪が拡大している」と報告してきた。

デューク大学の別の学生ブリタニーは、ゼミの授業で無記名の調査があったが、トランプの支持者は自分だけだったと話す。選挙後、デューク大学の学生は無期限のサポートと「ヒーリング」のサービスを受けられるようになった。そしてブリタニーは、公の場では、勝利の興奮を隠さなければならないと決意した。

「サイレント・マジョリティーであることを肌で感じた」とブリタニーは振り返る。「多くの人が、トランプに投票すると言うことをためらい、恐れていた。レッテルを貼られ、嫌がらせを受けることさえあるからだ」

デラウェア大学のジャレッドは、「この大学の多数派は、人種差別主義者や性差別主義者と呼ばれることはなく、さらに、あなたの意見は誰かのアイデンティティーを脅かすものだと指摘されることもないというドグマ」から逃れることができないという脅威を感じ、それを理由にトランプを支持する若者層が存在すると話す。寮の世話人をしている友人たちは、選挙の結果を知って泣き叫ぶ学生たちを慰めなければならなかったという。「ばかばかしい」とジャレッドは吐き捨てた。

21歳のライアン・デュビッキーは、大学近くのバーでレモン・ドロップ・マティーニを飲みながら、同じ大学やほかの大学の苦悩する学生たちをあきれ顔で眺めていた。

「ハーバード大学の彼らは、安全ピンを身に着け、ドッグセラピーのようなものを受けていたと知っている」とデュビッキーは話す。「嫌な言い方はしたくないが、今の彼らはただの泣き虫だ。ただの選挙だというのに」。もし本当に政治に関心があるのなら、教授に泣き付くのではなく、州や地元の政治に参加すべきだと、デュビッキーは述べる。

「教授たちは、トランプが勝ったという理由でテストや授業を取りやめた。だからトランプが勝ったのだ」とデュビッキーさんは指摘する。「人々はポリティカル・コレクトネスやアイデンティティー政治にうんざりしていた。トランプは完全な対極に位置していた」

もしかしたらデュビッキーは、新しいタイプのトランプ支持者そのものかもしれない。まず、デュビッキーはゲイだ。そして、社会的価値観はリベラル派だが、経済的な価値観では保守派という立場をとっている。もし前回の大統領選挙で投票可能な年齢に達していたら、バラク・オバマに投票していたという。

しかし、LGBTのコミュニティーを脅かすトランプではなく、クリントンに投票すべきだと友人たちに言われるたび、心の中でいら立っていた。「クリントンは私に語り掛けているだろうか? 監獄のような世界に属している人間は求めていない」とデュビッキーは語り、スマートフォンに保存されている1枚の写真を見せてくれた。トランプがLGBTの旗を持つ写真だ。

デラウェア大学の学生たちの75%が白人だが、デュビッキーもその一人だ。友人はあまり多様ではないと自認している。しかし、デュビッキーに言わせれば、「クリントンは少数派対白人という構図を描き、選挙戦を行っていた。彼女の決起集会を見ても、少数派の人種ばかりで、白人はいなかった」

デュビッキーには、クリントンを支持する友人も複数いたが、政治について話すことがあまりなかったため、関係はうまくいっていた(大学にいるとき、仕事をしているとき、共和党のボランティアをしているとき以外は、テレビドラマ「フレンズ」の再放送をよく見ている。お気に入りはシーズン5だ)。

デュビッキーは、選挙の1週間後、デラウェア大学のデニス・アサニス学長が学生たちに送った電子メールを笑いながら紹介してくれた。「受け入れ難い出来事が起きてしまった。われわれのコミュニティーでは、敵対的で侮辱的、憎悪さえも感じる行動が起きている。今後は、言論の自由と多様性が共存し、さらに花開くコミュニティーを目指していきたい」

デュビッキーはこの電子メールに居心地の悪さを感じたという。

「他人の意見や信念を尊重しなければならないと伝える電子メールを送ってくるのは大学だけだ。私はすでにそのように育てられている」とデュビッキーはフェイスブックに感想を書いている。「だから、ミレニアルという自分の世代が嫌いなのだ」

大学近くのコーヒーショップでは、民主党支持者の会を率いるジャエリン・ブラウンが、この電子メールに別の反応を示していた。それでは不十分で、遅過ぎる。これがブラウンの考えだ。

なぜアサニス学長は全米で報告されているヘイトクライムをトランプの当選後に非難したのだろう? なぜ1週間もたってから、打ちのめされ、恐怖を感じている自分のような学生を慰めようとしたのだろう? ブラウンはトランプの支持者を1人も知らない。友人たちは政治に熱心なフェミニストだという。ブラウンは今、誰がトランプに投票したのだろうと考えずにはいられなくなっている。

黒人のブラウンは、「何よりもどかしいのは、有色人種やトランスジェンダー、女性の命が実際に危険にさらされているということだ」と話す。「もしクリントンが大統領になったとしても、白人男性の命が危険にさらされることはない」

ブラウンは2017年5月にデラウェア大学を卒業する。一度は政治の道に進むことを考え、2015年の冬休みにはクリントンの選挙運動を手伝った。しかし、今はかつてほど確信を持っていない。

「トランプの支持者たちから聞こえてくるのは、『私個人は人種差別主義者ではない』という言葉だ。それは、『人種差別主義者を積極的に支持していた』と言っているようなものだ」とブラウンは指摘する。「問題を無視することを選んだということは、驚くほど恵まれているからだ。私は女性として、有色人種の女性として、恐怖を感じている。困難な数年間になるだろう」

トランプは、全米に広がるポリティカル・コレクトネスを終わらせると断言しているが、これまであざ笑ってきた同じ進歩的な概念を受け入れようともしている。マイク・ペンス次期副大統領がブロードウェイのミュージカル「ハミルトン」を観に行ったとき、「無礼」な扱いを受けたことについて、トランプは11月18日付けのツイートで、劇場は「常に安全で特別な空間でなければならない」と非難したのだ。

また、ブラウンによれば、トランプは独自のアイデンティティー政治を成功させたという。無視されることに嫌気が差していた多数の白人に訴え掛けるという手段によってだ。

「これは、権力を保持したい白人男性による最後の抵抗だ」とブラウンは語った。

翻訳:米井香織/ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan

この記事は英語から翻訳されました。

December 4, 2016, 現時間 1:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →December 3, 2016

アルト・ライトを白人至上主義と定義つけることの危険性

最近メディアがリチャード・スペンサーという男をアルト・ライト(アルタナ)のリーダーとして持ち上げている。右翼保守のベン・シャピーロもスペンサーが最近のアルト・ライト思想を代表するかのように話している。アルト・ライト親派だというマイロ・ヤナポリスによると、2010年にAlternativeRight.comというウェッブサイトを設立してアルタナ意見を掲載してきたスペンサーには人種差別的な要素があると書いている。

さて、このスペンサーなる男のグループがトランプ当選直後にメディアを招いて集会を開いた際に、参加者たちが熱狂的にナチス政権のハイルヒットラー腕上げをやってる姿が撮影され、そのビデオが出回って大騒ぎになっている。メディアはここぞとばかりに、いかにアルタナ運動が白人至上主義であるかを大々的に強調しはじめた。トランプは已む無く自分はアルタナとは関係ないと言うに至った。

しかし、トランプ支持の多くの自称アルト・ライトのブロガーやユートゥーバーたちは、スペンサーなる男はアルタナ運動の代表者などではないと主張する。カカシ自身もこの選挙運動期に保守系ブログやユートゥーブなどに注目していたが、スペンサーの名前はシャピーロが持ち出すまで聞いたことがなかったし、特に人気があるとは言い難い存在だ。

私が好んで聞いているポール・ジョセフ・ワトソンPaul Joseph Watsonユーチューブビデオを観ていたら、 彼がゲストのマイク・コーノビッチという人物とスペンサーについて話しているのに遭遇した。二人とも自称アルト・ライト運動家であるが、彼らによると、スペンサーのサイトやユートゥーブは彼ら二人のビデオヒット数に比べたら桁違いに少ないという。スペンサーよりずっと人気のある彼らがなかなかテレビ出演など出来ないのに、何故スペンサーのような弱小ブロガーが注目されるのかとコーノビッチは言う。

ま、誰が人気が高いかということはそれぞれのエゴもあるのでさておくとして、陰謀説が好きなコーノビッチによると、メディアがなぜこんなアルタナ運動のなかでも極一部の人しか参加していない弱小ブロガーに注目するのかといえば、彼らの白人至上主義に焦点を当てることで、アルタナ運動全体を白人至上主義運動だと定義付けることが目的だという。ワトソンなどはスペンサーは左翼メディアから金をもらって雇われている手先なのではないかとさえいう。

以下コーノビッチのブログから

今出回ってるアルタナビデオのンセンスと俺とは全く関係がないといっておく。だが真実は何だ?

ナチスを普通のものにしたいというのが目的だったとしよう。リチャード・スペンサーのところではそういわれている。君なら公共の場でハイル・ヒットラーと腕を上げたりするか?しかも100人ものフェイク(似非)ニュース記者たちを招いておいてだよ。意見を持つまえに考えても見ろよ。

どうしてこのイベント参加者たちは腕を突き上げたりしてるんだ?これが目的達成のための作戦として何の役に立つというのだ?

これが統括された反論というものだ。

ザ・アトランティック(そして多分CIA)はリチャードの銘柄を作り上げようとしているのだ。彼のために何百万ドルの宣伝費を使って似非ニュースメディアはリチャードとトランプを結びつけようとしている。その代償としてリチャードは腕を突き上げたんだよ。

この集会はメディアで多く取り上げられたが、それというのも、コーノビッチがいうようにザ・アトランティックというテレビ番組制作会社はスペンサーを特集したドキュメンタリー番組の撮影中で、この集会にはメディア関係者が多く参加していたのだ。それを充分承知のスペンサーが何故わざわざヒットラー敬礼をやったりするのか。

普通の政治運動がKKKだのニオナチだのと定義付けされたら信用度はがた落ちする。だから本気でそういう思想を持っているとしても、公共の場でそれを全面的に押し出すのは作戦として愚かとしかいいようがない。それをわざわざやったということは、スペンサー自身の計画的なパフォーマンスだったのか、もしくは彼自身は知らなくても、集会には左翼メディアのサクラが居てヒットラー敬礼を煽ったのではないかという説もある。

なんにしてもスペンサーは知ってか知らぬか左翼メディアの駒として使われていることは確かである。

December 3, 2016, 現時間 9:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ビクトリアシークレットはレイシストだ!多様文化主義さえ人種差別になってしまう昨今の文化盗用思想

先日コスモポリタン女性雑誌のファッションコラムを書いてる中国系記者のへリーン・ジャング(Helin Jung)という女性が先日発表されたビクトリアシークレットの東洋テーマのデザインが文化盗用だとして批判的なコラムを書いて話題になっている。元記事のリンクは何故か切れているので本文を読むことは出来ないのだが、それを取り上げた記事がいくつかあったので抜粋だが読んでみた。

ジャングのコラムは「なぜビクトリアシークレットは人種差別的下着デザインを止められないのか」という題名。 "Why Can't Victoria's Secret Stop Designing Racist Lingerie?" なんで下着が人種差別主義だということになるのかというと、ジャングによれば、最近発表されたデザインで、白人や黒人のモデルたちが東洋文化に感化されたデザインの下着やネパール女性がデザインしたというアクセサリーなどをつけていたとして、これは人種差別だ!というもの。なにそれ?

『ビクトリアシークレットがウインクで明らかな文化盗用を異文化を祝福するものだなん言い換えるのに騙されちゃ駄目よ。(略)同社と製作幹部は恥知らずにも気に入ったイメージだけあっちこっちからつまんで継ぎ接ぎに縫い合わせただけ。それで世界的だとかいうのよ。冗談じゃないわ。こんなの滅多切りデザインよ。』

ま、こんな感じ。きちんとしたA hack jobの訳語が見つからないのだが、要するにまとまりのつかない滅多切りといった感じだ。引用した記事によるとジャングはさらに中国製の布を使っているのは中国人を「馬鹿にしている」という。

『東洋的な表現は理解度もなければ会話をしようともしていない。(略)溝を埋めてもいない。モデルに竜を巻きつけることで中国の消費者と結びつけると思うなんて馬鹿にしてるわ!』

『ビクトリアシークレットは、グローバリズムとか多様文化主義とかいう好意的な言葉で私の反応に先制攻撃をかけたみたいで、『私たちは皆人類という人種のメンバーだから世界の全てが全ての人たちのものだといいたいらしい。『でも世界がより接続するにつれて人種差別や父系組織や主に白人企業が自分らの収益を得ようとするのよ。私は騙されないわ。』

同記事の記者はジャングによると「多様文化主義までレイシストになってしまうらしい」と締めくくっている。

この記事のコメント欄に「文化盗用というなら中国がアメリカから盗みまくってる軍事機密はどうしてくれるんだよ」というコメントがあって笑ってしまった。

文化盗用というなら中国は文化盗用の王様だろう。しかもジャングがいうような外国文化の影響を受けたという合法的なものではなく、世界中の商標や特許を無断で使って偽者をどんどん製作している。アメリカのディズニーや日本のアニメキャラなど中国ではあふれかえっているし、アップルの携帯電話そっくりの偽者とか衣類とか鞄とか、中国製の偽者が世界中にあふれているではないか。ビクトリアシークレットは他人のデザインを盗作したわけでもなく、他文化の影響を受けた自分なりのデザインをしただけ。他社の商品を無断で盗作している中国が文句を言えた立場じゃないだろう。

もっともジャングが中国系だからといって中国代表面するのもなんだけどね。

1980年代にラスベガスのショーで日本をテーマにしたディナーショーを観たことがある。ただ、ベガスのショーだからショーガールたちの脚も乳房も露(あらわ)に見せなければならないこともあって、振袖や襟の部分は着物風だったがあとはなんだかわからないハチャメチャな衣装だった。もちろん髪の毛はお団子をいくつもくっつけた大きなアップにお箸を何本も差し込んだような不思議な髪型だった。

これを日本人観光客で満席の会場で観たので、日本人たちは大笑い(男性陣は大喜び)で大歓声が上がった。あの時は誰も日本人が「馬鹿にされている」なんて考えも及ばなかった。

余談だが、同時期、同じベガスでカカシはコンピュータ会社のコンパニオンガールとしてコンベンションに参加したことがある。昼間はミニスカでがんばったのだが、夜のパーティでは着物を着ることになった。当時髪の毛が長かったカカシは髪をセットするためにベガスの大ホテルにある美容室に行ったのだが、ここで着物を着ると白人美容師に言ってしまったのが大間違い。「あ、日本髪結ってあげる」とばかりに美容師さんが張り切ったのはいいのだが、出来上がった髪は火山のよう高くそびえており、それにド派手ななスパークリングの蝶々がドテっとくっついていた。

カカシはパーティ会場に行き着くまでに日本人に会いませんようにとずっと祈っていたのだが、なにせばブル全盛期だからホテルは日本人観光客が一杯。アメリカ人や他の外国人からは賛美の目で見られたが、日本人からは軽蔑と呆れみの目で見られた(様な気がする)。

とにかく恥かしかった!

December 3, 2016, 現時間 7:40 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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