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November 11, 2009
ジョージ・ケーシー、イスラム過激派の脅威を認める勇気がない腰抜け陸軍参謀総長
このあいだもプロファイリングは必要だで書いたように、アメリカ軍隊ではPC(ポリティカルコレクトネス)が行き過ぎで、イスラム過激派による脅威による適切な対処がされていないという話をしたばかりだが、先日数局のテレビインタビューにおける陸軍参謀総長のジョージ・ケーシー将軍の供述は聞いてて腹が立つというより呆れてしまった。この将軍は2006年までイラク戦争の総司令官として働いていたが、対反乱分子政策(いわゆるイラク増派)に反対し、昇進という形でペトラエウス将軍に総司令官の座を追われたあのケーシー将軍である。
詳しいことはミスター苺が書いているが、ここでいくつか引用させてもらう。
陸軍参謀総長ジョージ・ケーシーJr将軍は、日曜日、フォート・フッドにおいて12人の同胞兵と何十人のけが人を出す大量射殺事件を起こしたマジ・マリキ・ハサンの宗教についての憶測が「我が軍の他のモスレム兵士らへのバックラッシュ(反感)につながる」ことを心配していると語った。「私はその件について我が陸軍の司令官たちに注意するよう告げた」とケーシー将軍はCNNのテレビ番組「ステートオブザユニオン」でのインタビューで語った。「これが非常な悲劇であるとはいえ、このことによって多様化が犠牲になってしまっては恥というものです。」
ケーシー将軍は日曜日に三つのニュース番組に出演し、ほとんど同じ言葉使いをし、ABC局の「ディスウィークウィズ ジョージ・ステファノポロス」でも陸軍の各ランクに所属する3000人を超すモスラム兵に対する偏見を防ぐ努力をしていることを語った。
「多様性のある陸軍は我が軍の強さです、、、」と金曜日にフォート・フッドを訪れたケーシー将軍は「ディスウィーク、、、」で続けた。。
「憶測はバックラッシュを促進します。」「フォート・フッドで起きた事は悲劇ではありますが、多様化が犠牲になることはそれ以上にひどい悲劇です。」
陸軍の多様性を守る事の方が、アメリカ兵の命を守る事より大事だというのか?いったいあんたはどこの国の陸軍将軍なのだ?いい加減にしろ!
今日フォート・フッドでは13人の犠牲者を弔う追悼式が行われ、オバマ王も妃と一緒に参加した。 偶然だが、今日アメリカは軍人の日で、現役退役軍人に敬意を表する祝日である。
オバマ王も連日「結論を急いでは行けない」といい続け、今度の事件がテロ事件であったことを認めようとしない。だが、その後犯人のハサン少佐が911事件の犯人達が通っていた聖廟に事件当時通っていた事実や、イエメンなどアルカエダの支部に積極的に連絡を取ろうとしていた事実が明らかにされている。はっきり言って、この人間がキリスト教徒でも、彼の普段の言動から怪しげな人物として捜査されているべきだった。
学校の同級生や同じ隊の上官など、前々からハサン少佐の異様な行動を心配していたというが、やたらな通報をして人種差別者だと判断されるのが怖くて公式な苦情を提出できなかったという。陸軍の参謀総長が人命より多様性を尊重するような風潮があっては、下の者が自分の肩書きに傷をつけるのを恐れて明らかな危険人物を通報できなかったとしても理解はできるというもの。
私が何度となくマキシムなる似非保守ブロガーにこだわる理由は、彼のやり方があまりにもアメリカの国防を脅かすリベラルのやり方にそっくりだからである。マキシムはカカシがイスラム過激派という一部のイスラム教徒を批判することが、イスラム教徒全体を差別する行為であると主張する。
例えば、日本人の学生がイギリス人の英語教師を惨殺した事件で、もしイギリス人がそれだけを見て「日本人は野蛮だ」と言ったら人種偏見だといえるが、「イギリス人女性を殺害したのは日本人だった」と指摘すること自体は差別でもなんでもない。日本にしろイギリスにしろ殺人を犯す悪い奴が存在するというだけの話だからだ。
それと同じでテロリストの多くがイスラム過激派であると指摘する事自体はイスラム教への侮辱でも何でもない。むしろテロリストへの批判をイスラム全体への批判と取ることこそイスラム教への冒涜と言える。
マキシムがリベラルでないとしても、一部を全体と混同する全体主義者であることに変わりはない。残念なことに、マキシムのような考えを持った人間がアメリカのリベラルには多くいる。その全体主義の思想がアメリカをどれだけ蝕んでいるか、今回のフォート・フッドの事件で明らかになったといえる。
November 11, 2009, 現時間 8:16 PM
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November 5, 2009
テキサス陸軍基地での大量殺人がテロだったらどうする?
本日テキサス州のフォート・フッド陸軍基地で乱射事件が発生。12人が死亡31人が怪我を負うという大事件が発生した。当初射殺されたと報道された犯人はどうやら生き残ったようで、その犯人像がはっきりしてくるにつれ、非常に戸惑う事件展開となっている。
11月6日10時12分配信 CNN.co.jp 捜査当局がCNNに語ったところによると、容疑者は精神科医の資格を持つニダル・マリク・ハサン少佐(39)と特定された。
軍報道官らによると、ハサン少佐は同日午後1時半(日本時間6日午前4時半)ごろ、イラク派遣兵士らの手続き、訓練センターとなっているスポーツ施設で、けん銃2丁を乱射した。施設内では、派遣予定の兵士らが書類記入などを行っていた。警察は共犯の疑いで兵士2人を拘束したが、その後釈放。さらに別の1人を拘束して事情を聴いているという。
ハサン少佐は同基地内の軍病院で精神科医を務めていた。地元CNN系列局が同州選出のハチソン上院議員の話として伝えたところによると、同少佐は近くイラクへ派遣されることが決まり、動揺していたとされる。
フォート・フッド基地は兵士4万人を擁する国内最大の陸軍基地。オバマ大統領は事件の知らせを受け、「恐ろしい悲劇だ」との声明を発表。犠牲者らに哀悼の意を表した。
少佐のハサンという名前からも察しがつくように、この兵士はイスラム教徒。しかもAPニュースによると、6ヶ月くらい前からインターネットのサイトに自爆テロ行為は自らを犠牲にして手榴弾の前に身を投げて同胞を救う兵士と同等だというような内容も含め、親イスラム反米的な意見を書き連ねていたらしく、捜査当局の注意を引いていたという。だが、まだ正式な捜査対象にはなっていなかったようだ。
ハサン少佐と一緒に働いたことのある退役軍人テリー・リー氏がフォックスニュースで語ったところに寄ると、ハサンはオバマ大統領がアフガニスタンとイラクから撤退することを望んでおり、よく戦争を支持する他の兵士達と口争いをしていたという。そして自分のアフガニスタンへの出動をなんとか阻止しようとしていたそうだ。
ハサンはまた陸軍制服のままで聖廟によく通っていたという。メリーランド州のシルバースプリングの聖廟のファイズル・カーン師によると、ハサンは昔からの敬虔なイスラム教徒だったが、兵士としての責務にも忠実だったという。
同聖廟において妻を求める書類には、ハサンは生まれはバージニア州アーリントン市としながらも、国籍はパレスチナと記入したという。
「なぜパレスチナ人と書いたのか解りません。彼はパレスチナ生まれではありません。」カーン師はハサンが過激派イスラム教という印象はなかったとし、聖廟でも問題になるような話はしなかったという。ハサンは2008年の4月に少佐に昇進する前、8年間下士官として陸軍で努めている。またバージニアテック大学時代にはROTCという陸軍学生予備軍にも所属しており、1997年に生物化学の学士を取得している。
この背景を聞いているだけでも、このハサンという男、かなり問題がある兵士だと言える。今現在アメリカはイスラム過激派と戦争状態にある。そういう時にイスラム国家に派遣される兵士のなかに敵に新派的な同情心を持っている人間を放置しておいていいはずがない。何故陸軍はもっと積極的にこの男の身元を調べなかったのだろう?
もっともアメリカではプロファイリングといって怪しげな人間の捜査などやたらに行うと、人権迫害だのなんだのといってイスラム市民団体や人権団体と称する左翼過激派から訴訟を起こされかねない。軍隊は結構保守的な場所だという印象があるかもしれないが、軍隊ほど回りからの批判に敏感に反応する組織もないのではないかと思う。だから軍ではハサン少佐の行動はおかしいと気がついていても何も出来なかったのかもしれない。
この事件の詳細がまだはっきりしていないなか、オバマ政権の高官はこれはテロ行為ではないと発表した。はっきり言ってこれがテロか単なる気違いの犯罪行為なのか今の段階で判断することなど出来ないはずだ。それをいちはやくテロではないと断言するところをみると、オバマ王はなんとしてもこの事件を国内に置けるテロ行為であるとは認めたくないとみえる。
それもそのはず、911以後、ブッシュ時代にアメリカ国内でテロ行為は一度も起きなかった。計画が途中で暴露され未遂に終わった事件はいくつもあったが、実際にアメリカ人の殺害に成功したこと事件は一度もなかったのである。それがオバマの代になったらテロ行為が起きたとなればこれは大問題。
だが、もし本当にこれがテロ行為だったとしたら、そしてこれが単にハサン単独の行為ではなく、アメリカ各地の基地で次々に計画されている大掛かりな陰謀だったとしたら、オバマ王はいったいどうするつもりなのだろうか?
カカシはちょっと前にアメリカの公共施設での警備が薄くなったように思えると書いた。今回の事件とあの施設での警備の薄さは、偶然ではないと感じるのはカカシの被害妄想だろうか?
November 5, 2009, 現時間 11:33 PM
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October 25, 2009
オバマ対鳩山、日米対立の危機?
朝鮮日報は沖縄の米軍基地移転問題、深まる日米対立なる、ただならぬ見出しで長文の特集をしている。
この件については日本の読者の皆様のほうがカカシよりもよくご存知のことと思う。
ゲーツ米国防長官は21日、日本を離れる直前の記者会見で、日本政府に対し、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で退路を断つ圧力をかけた。飛行場を沖縄県内の他地域に移す、という過去の合意事項を日本が守らない場合、米国も沖縄駐留の海兵隊兵力8000人のグアム移転、普天間飛行場の土地返還という当初合意に応じない、と表明した。その上で、11月12日に予定されるオバマ米大統領訪日までに決断するよう迫った。ゲーツ国防長官は訪日期間中、自衛隊による栄誉礼も拒否した。
日本の外務省関係者は、「公の場で脅迫したにほかならない」「民主党政権を手なずけようとしている」と述べるなど、当惑した表情を隠し切れなかった。読売新聞は「日米同盟が一挙に緊迫している」と報じ、朝日新聞は「鳩山政権に対するゼロ回答だった」と評した。米国側の姿勢を、交渉の余地を全く残さない圧迫ととらえたものだ。
カカシは日本とアメリカとの軍事協力は好ましいものと考えている。だが、現在のオバマ政権の同盟国をないがしろにした態度を見ていると、鳩山首相の対応が必ずしも悪いものだとは思えない。オバマ王がポーランドやチェコ共和国に対してしたようなことが、日本に対しても起きないという保証は全くないからだ。
オバマ王の中共贔屓はあまりにも明らかだし、オバマ王の社会主義が講じれば、日本は犠牲にして北朝鮮の方を持ちかねない。そんなアメリカに対して、日本が「はい恐れ入りました」と服従する義理もない。
だいたいアメリカの敵国のイランや北朝鮮に対して強気なことが言えないアメリカが、大事な同盟国に脅迫めいた要求をするとはどういうことなのだ?それが友達に対してする態度か?
私は鳩山首相のファンではないし、終局的にはアメリカと日本の軍事協力は大事だと思う。ゲーツ長官の意見にも特に反対ではない。だが、長年アメリカと親好的な関係にあった日本という大事な同盟国に対して、アメリカの態度はあまりにも高慢すぎないだろうか?
また、インド洋での日本の海上自衛隊の役割にしてもだ、オバマ王自体がアフガニスタンをどうするのか決断が出来ない以上、同盟国としてもはっきりした態度が見せられないとしても仕方ないだろう。カカシ個人としては日本はインド洋の警護を続けるべきだと思う。これはアメリカがどうのこうのではなく、海洋警備は世界的な責任のはずだからである。
アメリカが日本を大切な同盟国と考えているのであれば、脅迫よりも親好を深めるべきではないのか? ブッシュ大統領を傲慢だとか高慢だとかいって批判してきたオバマ王。自分は「離せば解る」式外交で諸外国の好意を得たいといっていたのに、これはいったいどいういことなのさ。え、オバマさんよ!
October 25, 2009, 現時間 5:45 PM
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October 9, 2009
悩むオバマ王、何故オバマ王は決断できないのか?
アフガニスタンに増兵すべきという現場の軍人、マッククリスタル将軍の推薦があってからすでに数週間が経つにも関わらず、オバマ王は未だにその案を吟味中だという。その間に米軍はアフガニスタンにおいてゲリラからの攻撃に圧倒されて8人の戦死者を出すという悲劇を生んでいる。オバマの決断が長引けば長引くほど、アメリカ兵の犠牲は高まるばかりであろう。
こんなことを書くと、ブッシュ政権時代にはたかが数千人の戦死者でつべこべ言うな、とか言っていたくせに、オバマ王の代になったら急に8人でも戦死者の数が多過ぎると言うのは偽善ではないかと言われそうだが、戦死者の数が多過ぎるか少な過ぎるかというのは、その犠牲を払う事に寄る見返りがどれだけのものなかに関わってくる。千円という値段が高いか安いか、それは、その千円で何を買うかによって違ってくる。タバコ一箱が千円なら高いが、それがハンドバッグなら安いということになるのと同じだ。
ブッシュ時代に始まったアフガニスタン戦争もイラク戦争もテロ退治をしアメリカの国土を守るという目的があった。私がこのくらいの戦死者は少ない方だと主張していたのは、アメリカの国土保証、ひいては世界の平和を守るためならば、多少の犠牲は止む負えない、仕方ないという立場からの発言であった。
しかし、オバマ王がアフガニスタン対策をどうするかと優柔不断な態度を取ってる間に出る戦死者の数は一人でも多過ぎる。何故ならこれらの犠牲によってアメリカが得るものは何もないからである。
何故オバマ王は自分が特別に任命したアフガニスタン戦争総司令官のマッククリスタル将軍の意見を素直に受け入れることができないのであろうか? イラク戦争には反対でもアフガニスタン戦争はやる価値があると考えている人は少なくない。911同時多発テロに直接関与したテロリストはアフガニスタンのタリバンが擁護していたアルカエダのメンバーであり、そのタリバン退治の戦争は当然の成り行きだ。それを途中で見捨てるのは、多くのアメリカ人が承知しないだろう。
ブッシュ時代にはアフガニスタン情勢は安定しているようにみえた。時々小競り合いがあったりはしたが、特にこれといった悪いニュースは聞こえてこなかった。それがオバマ政権になった途端に戦況は悪化の一途をたどっている。これはオバマにとっても都合が悪いはず。それが勝利へと戦況を好転させる方法があるというのに何を迷う必要があるのだ? 国内ではまだまだ不況はひどくなるばかりだし、オバマが始めたはずの健康保険改正案も完全に民主党議会に乗っ取られてしまい国民を怒らせるばかりだし、オリンピックの件ではわざわざコペンハーゲンまでいって赤恥をかいたし、このへんで何か成果を上げなければノーベル平和賞なんてもらっても、単に世界の笑い者になるのがオチだ。
だが、オバマには簡単にアフガニスタン勝利を選べない理由がある。それは、オバマが大統領になるために支持を仰いだ反米極左翼支持者たちとの約束である。
オバマ王が選挙運動をしていた時は、まだイラク戦争の好転は明らかではなかった。それでオバマは自分が大統領になったらイラクから即撤退しアメリカ軍によるイラク戦争大敗を保証すると約束して、反アメリカ軍主義の極左翼たちの支持を仰いだ。ところが、選挙運動中にイラク状況は急激に好転し、ずっと反戦だった主流メディアですらブッシュの新政策の成果を報道しないわけにはいかなくなった。今の状況では米軍の即刻撤退など意味がない。第一やたらなことをして、うまく行ってる戦争を台無しにするような行為は、いくらオバマ王でもまずいと考えたに違いない。
イラク戦争に負けることが出来ないとなると、反米軍主義極左翼へのご機嫌取りに何か別の戦争に負けなければならない。となればブッシュが始めたアフガニスタン戦争に負けること以外オバマには道がない。
もっともアフガニスタン戦争がオバマの新作戦によって好転すれば、それによって得られる国民からの支持は、一部の極左翼からの支持よりも大きいのではないかとも考えられる。この際極左翼など裏切って国のためになることをした方がオバマ王の大統領としての権威を高めることになるのではないか?
問題なのはオバマにはそんな悠長なことを言っている時間がないのだ。オバマが今すぐマッククリスタル将軍の推薦通り、増兵と新作戦を始めたとして、必要な人員や軍事用品などの準備には数ヶ月かかる。そして作戦を実行しその成果が出始めるのは少なく見積もっても一年半後くらいになるだろう。一年半もかかっていたら2010年の中間選挙に間に合わないのだ。
今オバマがアフガニスタン増兵を実行すれば、極左翼は次の選挙でオバマを見捨てるだろう。そうなれば、オバマは民主党議員の議席を大幅に失い、共和党に与党の座を奪われる可能性がある。そんなことになったら一年後にアフガニスタン戦争に勝ってみてもオバマとしては意味がないのだ。
となればオバマの決断は簡単だ。反戦派の極左翼に迎合してクリスタル将軍の推薦は却下するしかない。だが、あまりにもおおっぴらに却下すれば、一般のアメリカ市民からの支持を大幅に失う可能性がある。そうならないためには、オバマ王は表向きは将軍の推薦を受け入れたと発表し、実際には増兵に必要な対策について長々と討論をして時間稼ぎをし、人々の関心が薄れた頃を見計らって、徐々にアフガニスタンから撤退することになるだろう。
反米極左翼の連中には「心配するな、表向きは増兵、実際は撤退、お前達を裏切りはしない」と得意のジェスチャーで応えればいいのだ。
October 9, 2009, 現時間 10:20 PM
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September 29, 2009
仏大統領にまで呆れられたオバマ王の夢物語
先日行われた国連の安保理協議会においてオバマ王が放った「世界から核兵器が無くなることを望む」という演説を、現実の世界に生きていない、と強く批判したのは誰あろうフランスのサルコージ大統領。通常は優柔不断で悪名高いフランスだが、現場のジャーナリストが、フランス大統領がアメリカ大統領より確固たる姿勢を示す日が来ようとは誰も予想しなかったとおちょくるほどオバマ王の国連でのパフォーマンスは恥さらしそのものだった。
当ブログをご愛読くださっている読者の方々なら、カカシがいかにこれまでフランスの無行動ぶりを批判してきたかはご存知の通り。もっともサルコージ大統領はこれまでの事なかれ主義仏大統領とは違って、行動力のある人であることは確か。はっきり言ってサルコージ氏にアメリカ大統領をやってもらったほうが、世界はもっと平和になるだろう。カカシに仏大統領のほうが米大統領より頼りになると言わせてしまうオバマ王の情けなさったらない。
リアルクリアポリティクスでジャック・ケリーがSarkozy's Contempt for Obamaにおいてサルコージ仏大統領がいかにオバマ王の優柔不断に苛立ちを感じているかという記事を書いている。
ニコラス・サルコージは去る9月24日、国連安全保障理事会における核兵器のない世界というバラク・オバマの子供じみた戯れ言に激怒した。
「我々は地球上から核兵器が無くなる日まで決して決してあきらめてはいけません。」とオバマ大統領は語った。
サルコージ大統領が怒っているのはオバマ氏がこの言葉を放った時、オバマ氏はすでにイランのムラーたちが秘密の武器開発施設を持っていることを知っていたにも関わらず、それについて一言も言及しなかったことにある。
「オバマ大統領は核兵器のない世界を夢見ています。でも我々の目の前で二つの国がその正反対のことをしているのです。」とサルコージ大統領。
「イランは2005年から安保理条例をいつつも違反しています。」とサルコージ氏。「北朝鮮は1993年から違反しつづけています。」
「さらなるウラニウム濃縮や国連加盟国を地上から抹消するというイラン指導者の宣言を前にして、...国際社会での話合い提案など何の意味があるというのでしょうか?」
イランのウラン濃縮施設について、オバマ王は大統領就任前からその事実を知っていながらイランとは交渉可能だというふりをして国民を欺いていた。それにういてはこの間も書いた通り。
ジャック・ケリーもカカシと同じ意見で、オバマはイランを牽制したなどとあほらしいことを言っているが、その牽制に対してイランは月曜日ミサイル発射実験で応対した。このミサイルに核兵器弾道が付けられていたたら、ヨーロッパはどうなるのか? オバマが突然キャンセルした弾道ミサイル防衛対策はまさしくこのようなミサイルへの防衛対策だったのに。
オバマ政権は、イランへの制裁にはロシアと中国の協力が必要であり、そのためには東ヨーロッパのBMD政策によっていたずらにロシアを刺激すべきではないと判断したようなことを言っている。だがそれならそれで、ロシアから確固たる保証をもらってからすべきだったはず。オバマはそんな単純な交渉もしていない。
オバマが本気でイランを牽制する気があるのなら、この間の安保理議会は格好の機会だったはずである。核兵器が地球から無くなる努力を止めるべきではないなどとくだらない絵空事を言う暇があったら、何故イランや北朝鮮の国連条例違反について言及しなかったのだ? 何故イランのウラン濃縮施設について強行手段を取ろうと提案しなかったのだ?
オバマ王はそんな努力もせず、シカゴでのオリンピック開催を嘆願すべくコペンハーゲンに向かった。サルコージ大統領が怒るわけである。
September 29, 2009, 現時間 8:40 PM
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September 19, 2009
オバマ王は何故敵に迎合するのか?
昨日、カリフォルニアに居るミスター苺と電話で話していて(カカシはまだバージニアに出張中)、オバマ王がポーランドとチェコのBMD政策の打ち切りをしたのは何故なのかという話になった。カカシはロシアのプーチン首相との会談に先がけて、プーチンへの持ち土産なのではないかというと、ミスター苺はこんなことを言った。
「普通、対等な関係にある二カ国間の交渉で、こちらが交渉相手の出した条件を飲む場合、相手にもなんらかの条件を飲んでもらうのが常識。にも関わらず、アメリカはこれによって何を得たというのだ?なにもない、全くゼロなんだよ!」
北朝鮮との交渉についてもそうだ。ブッシュ前大統領時代、北朝鮮はアメリカと二ヶ国語協議をしたいとずっと要求していた。だが、ブッシュ政権は6各国語協議に出てこないなら話にならないという態度を強く押し通してきた。ところがオバマ時代になったら、北はこちらに全く歩み寄りの姿勢を示していないにもかかわらず、いや、それどころか核兵器開発についての交渉には一切応じないとさえ言っているにもかかわらず、アメリカは「お願いです、二カ国協議でも何でもしますから、交渉に応じてください」と媚へつらいの姿勢を示している。
イランについても全く同じことが言える。イラン政府に頼まれてもいないのに新年の挨拶などしていたオバマ王なのに、不正な選挙で首相の座を固守しているアクメディネジャドに対して何の批判もしなかった。怒る若者たちの抗議運動が暴力で弾圧されているにも関わらず、オバマは自由国の代表として彼らの運動を励ます言葉すらかけず、イラン政府が平和的に解決するのを望むだなどと、あたかも暴力沙汰を起こしているのが抗議者のほうであるかのような発言までしてイラン現政権のご機嫌伺いをした。それをイラン現政権が感謝したかといえばその反対で、イランの高官は抗議運動はアメリカの差し金だなどと批判する始末。
こういうオバマ王の態度を敵国や諸外国はどう受け取っているだろうか?
オバマ王は皇太子時代、ブッシュ前大統領の強硬外交を強く批判していた。ブッシュ前大統領の、悪の枢軸国とは無条件の会談はしない、という政策がアメリカを諸外国から孤立させているのだと主張した。だが、これには同じ民主党のライバルだったヒラリーですら、敵国との無条件の会談は敵の政権を正当化するプロパガンダに使われるからすべきではないと批判していた。
だが、オバマはナイーブにも、どんな相手とでも話せば解るという姿勢を押し通している。だが、オバマのやり方は一向に効果をあげていない。サウジアラビアだのエジプトだので、前政権の「悪行」の謝罪ツアーをしていみたりしたわけだが、一向にアメリカの人気は上がらない。かえって馬鹿にされただけだ。それにだんだん気が付いてきたオバマは非常に焦っているのである。
常識的に考えて、相手の条件をこちらからの条件も出さずに一方的に飲むのは、自分の立場が弱いからであり、強い相手に何とか破壊されるのを見逃してもらおうとするときにするものだ。オバマ王は、無条件で敵国に歩み寄りの姿勢を見せている。このような態度をしめせば、敵国の首相たちも馬鹿ではない。オバマが公約を守れずに支持率を失って焦っていることを充分に承知している。オバマは完全に足元をみられているのである。
ブッシュ前政権の時代にロシアのプーチン首相が何かとブッシュとの会談を望んだのも、イランや北朝鮮が二カ国協議を何度も申し込んできたのも、これらの国々がブッシュ大統領を恐れていたからである。ブッシュ政権時代は、アメリカは諸外国から嫌われていたかもしれないが、少なくとも軽蔑されたり見下されたりはしていなかった。いや、それどころか恐れられていた。
恐れられて嫌われていたほうが、軽蔑されたり見下されたりするよりはずっとましである。いや、国の安全を考えたら、適度な恐怖心をもたれるのは健康だとさえいえる。今のように世界中の笑いものになることが一番危険な状態なのだ。
ブッシュ時代には、ブッシュが何時戦争を始めるかわからなかったので、敵側もやたらな行動には出られなかった。しかし、オバマは違う。オバマ王は敵があからさまな戦闘行為に出ても腕まくりして演説するだけで、実際に敵国を制裁するようなことは一切できない。嫌われることを恐れて強い批判の言葉すらいえない、臆病者の愚か者だ。となれば、相手はどんどん付け上がってアメリカに危険な行為をふっかけてくると踏むのが懸命だろう。
今後アフガニスタンやパキスタンでのアルカイダの活動は激化するだろうし、イランもアメリカ軍の撤退に向けてイラクに工作員を送り込み、イラクを再び騒乱に巻き込もうとするだろう。
オバマはイスラエルに全く好意を持っていないので、シリアやパレスチナはイスラエルへの攻撃をなんんの遠慮もなく出来るというものだ。
オバマのような愚か者を大統領にしてしまったアメリカ市民。2012年で何とか政権をアメリカ人の手に取り戻し、それまでにこの愚か者が国を崩壊してないように、オバマ王の陰謀はことごとく破壊していかなければならない。それが自由を愛するアメリカ市民の使命である。
September 19, 2009, 現時間 5:55 AM
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September 17, 2009
オバマ、ロシアに怯えてヨーロッパの弾道ミサイル防衛案を中止
オバマほど大事な同盟国を足蹴にする大統領もない。イギリスの首相や女王に散々たる失礼を働き、日本の首相をコケにしたオバマだが、今回は東ヨーロッパでブッシュ時代にもその親米ぶりを見せ、イラクやアフガニスタンの戦争にも積極的に協力してくれたチェコとポーランドにおける弾道ミサイル防衛政策を打ち切る意図を明らかにした。弾道ミサイル防衛に真っ向から反対していたロシアのプーチン書記長首相との会談前夜に突然発表されたことからして、これがソ連時代のロシアの栄光を取り戻したいと考えているプーチンへの持ち土産であることは明らかだ。
この突然の政策変更を喜んでいるのはロシアだけではない。イランの国土保証並びに外交政策委員会のKazem Jalali議員はこの政策変更は良い方に向かっているとしながら、「オバマ大統領がブッシュ前政権のイラン政策に基づいた政策を完全に廃止してくれればもっとよいのだが」とオバマを催促することも忘れない。
アメリカの宿敵イランがブッシュ政権の政策を批判し、オバマにその政策を即刻廃止するよう促すというのはどういう意味を持つのか、聡明な読者にはよくお分かりのことだろう。
オバマの外交をみていると、イラン政策にしろ、北朝鮮政策にしろ、そして今回のロシア政策にしろ、およそアメリカの国土保証を優先しているとは思えないものばかりだ。私にはオバマ王がアメリカの大統領だとは信じられない。オバマのやっていることはアメリカの経済を破滅させ、自由市場を壊滅し、国土を危険にさらし、アメリカという国を内部からも外部からも滅ぼそうとしているとしか思えない。
September 17, 2009, 現時間 5:44 PM
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September 13, 2009
北朝鮮と一対一で話合いたいオバマ王
下記はミスター苺のエントリーです。
まるでビル・クリントンの90年代と同じだね!
ジェイク・ペーパー(Jake Tapper)によると911同時多発テロの8年記念日にオバマ王が打ち出した外交方針とは:
合衆国は本日(9・11・2009)方針を変え、ピョンヤングを核兵器交渉に戻すことに役立つのであれば、北朝鮮と一対一で話合う意志があると発表した。....
アメリカの高官は背景について「六カ国の国々と相談した結果、我々の見解では(米・北朝)二カ国交渉は北朝鮮が六カ国会議に戻るために効果あると考える。…北朝鮮に断固たる行為をとらせるために、彼らにどういう責任があるのかをもう一度確認する意味でも、役に立つ一歩であると考える。」
北朝鮮は最近核交渉には今後断じて応じないと宣言した。…なのに交渉に応じると期待できるのか?「まあ、待って見ましょう」と高官は語った。
オバマ王の交渉団が北朝鮮に核兵器開発をあきらめさせるために何をするつもりなのだ? 北朝鮮に賄賂でも払うのか?北朝鮮の要求をすべて呑むのか?這いつくばって金正日の足に口付けでもするのか?
オバマに任せときゃ、間違いねえよ!
September 13, 2009, 現時間 5:22 PM
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August 22, 2009
ブッシュ政権後、沈黙の反戦運動
先日イラクで95人もの死者を出した自爆テロや、選挙直前に暴力事件が相次いで起きたアフガニスタンなど、ブッシュ前政権時代に始まって、なんとか収集がついてきていたイラク・アフガニスタンの状況はオバマ政権になって急速に悪化してきている。イラクにはいだに13万のアメリカ兵が駐留しており、即撤退の動きはない。アフガニスタンの駐留兵の数はオバマ政権になって以来減るどころか増え、いまや6万人を超した。そして、戦況も悪化の一途をたどり、その戦死者の数も急増。先月のアフガニスタンは、アメリカ軍がアフガンに進出して以来、一番アメリカ兵の戦死者を出した月となった。
にも関わらずオバマ王政権に戦争政策があるのかどうかは全く不明だ。特になにか建設的なことをしているとも思えない。こと対テロリスト政策は、積極的に常に取り組んでいないと、すぐに悪化してしまう性質がある。少し状況が良くなってきたからといって油断して手を緩めると、敵はその隙をすぐについてくる。だが、オバマ王のやり方はブッシュ政権時代の方針を特に気もいれずに惰性でつづけているように思える。
オバマが積極的に戦争に取り組んでいないとは言え、積極的に戦争終結の努力をしているというわけでもない。イラク駐留の米軍は最前線からは引いたとはいえ、まだ完全撤退とまでは行っていないし、アフガニスタンの兵数はオバマ時代に増えているし、アフガンでの戦闘は激化の傾向がある。
ここで不思議なのは、ブッシュ時代にあれだけ大騒ぎしていた反戦運動家たちは、最近何をしているのだろうかということだ。彼らがあれだけ反対していた戦争は終わっていないし、当分終わる気配もない。同じ戦争がまだ継続している以上、彼らの反戦運動も継続されるべきではないのか?
このことについて、バイロン・ヨーク記者がワシントンイグザミナーに面白い記事を書いている。
ブッシュ政権時代に、特に目立って反戦運動をしていたグループのひとつに、デイリーコス(DailyKos)というウエッブサイトを中心に集まったグループがある。デイリーコスのファンや参加者は積極的に反戦候補に献金し選挙運動に協力した。
2006年、デイリーコスはラスベガスで華々しく最初の集会を開き、リビエラホテルで何日にもわたってアンチブッシュ大会を繰り広げ、どのように共和党を打ち負かすか、そして民主党議員にも反戦の圧力をかけるため討論をつづけた。デイリーコスはインターネットから発生したネットルーツといわれる政治運動の草分けと言える。
二週間ほど前(2009年8・13-8・16)、毎年恒例となったイヤリーコスの三回目は、名前もネットルーツネイションと改名され、ペンシルベニア州のピッツバーグで行われた。だが今回は主流メディアからは特に注目を浴びず、カカシもバイロン記者の記事を読むまでそんな大会があったことさえ知らなかったほどだ。しかし、バイロン記者は大会に集まったひとたちの意見は、民主党支持者の意見を反映するものとして注目の価値があるという。
この集会で明らかになったことは、左翼リベラルの間では、今やイラクやアフガニスタン戦争の話は、ほとんどそのレーダーにひっかからなくなったということだ。ブッシュ政権時には、自分らをコサックスと呼び、反戦運動に熱中していた彼らだが、今はほとんどその熱が冷めているようで、オバマ王によるアフガニスタンの激化状況にもほとんど興味が無いようだ。
民主党の世論調査家、スタンリー・グリーンバーグ氏が、参加者対象に医療保険や環境など最優先されるべき政策についてさまざまな質問をした。「改革運動家が最も焦点を当て努力を注ぎ込むべき二つの政策は何か」という質問に対して、なんといっても圧倒的に多かったのは「議会において医療保険改革案を通すこと」だった。次いで二番目に多かったのは、「環境保険を考慮した清潔なエネルギー政策」だった。
で、肝心の「イラクとアフガニスタンにおける軍事活動を終結させる」という質問はというと、なんとリストの下のほうの8番目だった。
参加者の心情をもっとも顕著にしたのは、グリーンスバーグが「あなたが個人的に現在一番時間を対やしている動きは何ですか?」との質問に対し、やはり医療保険改革が一番にあがったことで、その次は「2010年の選挙で改革的な候補者を選ぶこと」だった。ここでいう「改革的(progressive)」とは左翼が「リベラル」の代わりに使うコードワード。参加者のたった1パーセントの回答者が選び、一番最後の項目となったのが、イラク・アフガンでの軍事行使の終結だった。
第一回目のイヤリーコス大会からずっと取材してきたバイロン記者は、ブッシュ時代の参加者は反戦運動に熱を上げており、彼らは戦争を嫌い、その戦争をはじめたブッシュを憎んでいたという。「いや、もしかすると、彼らはジョージ・W・ブッシュが始めた戦争だから嫌っていたのかもしれない。」当時の大会の主題は初めから終わりまで「戦争、戦争、また戦争」だった。
ところが今は全くそうではない。
イラク戦争で息子を失った傷心の母親として反戦家の間で囃し立てられ、ブッシュ大統領のテキサス敷地の前で座り込み運動などをしていたシンディ・シーハンも、左翼リベラルの心変わりをひしひしと感じているうちの一人だ。シーハンは今でも反戦運動をつづけており、この間もオバマ大統領が休暇を取っているマーサズヴァインヤードでの反戦運動計画を発表したが、左翼リベラルからは完全に無視された。民主党がホワイトハウスに居ようとどうしようと反戦運動は続けるべきだというシーハンの信念には感心するが、彼女を支持していた人々の関心は他に移ってしまった。彼女の時代は終わったのである。
数ヶ月前までは、オバマ大統領が左翼リベラルの圧力に負けてイラクやアフガニスタンから早期撤退をしてしまうのではないかと心配する声もあったが、どうやらそんな心配は必要なかったようだ。リベラル活動家が反対していたのは戦争ではなく、ジョージ・W・ブッシュだったのだ。ブッシュ政権が終わった以上、反戦への熱気も失われたというわけである。
リベラルに一貫性が欠けるのは信念がないからだ。彼らには左翼リベラル政策を前進させるものだけが大事なのであり、戦争もそれが左翼リベラル派のものなら支持するし、保守派のものなら反対する。彼らには平和も反戦も左翼リベラル活動の単なる道具に過ぎないのだ。
August 22, 2009, 現時間 12:54 PM
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June 20, 2009
オバマさんよ、北朝鮮が撃ったらどうする?
「おいカカシ、お前来月ハワイに行くか?」と出張日程を決める同僚のMが聞いて来た。長期でいくはずだった東海岸への出張が急遽とりやめになって本社でだらだらしているように見えたカカシに、Mは東の方よりハワイ方面が忙しくなっているので行きたけりゃ行かしてやるという。「ハワイが嫌なら日本に行ってもいいぞ」と笑うM。真夏の日本とワイキキビーチではちょっと比べ物にならないんだけどね。
しかし、「晴れた空、そよぐ風、あ〜、あこがれ〜のハワイ航路〜!」などと歌いながら荷造りを始めている場合ではない。最近北朝鮮はアメリカの独立記念日にハワイに向けて長距離ミサイルを発射するかもしれないという話がある。これが本当なら由々しきことであるはずなのだが、オバマ政権からの反応は今ひとつ鈍いものだ。
当初、ゲーツ国防長官は、どうせ北朝鮮のミサイルなんてハワイ本島にまで届きゃしないんだから心配することはないと言っていたが、それではあまりにも無責任だと感じたのか、19日になると、迎撃する用意はあると発表した。
北朝鮮、ハワイ方面へミサイル発射でも迎撃可能 国防長官
ワシントン(CNN) ゲーツ米国防長官は18日、北朝鮮がハワイ方面へ長距離弾道ミサイルを発射してもこれを迎撃出来るとの考えを示した。北朝鮮は現在、弾道ミサイルの発射を準備中との情報があり、米軍が状況を注意深く監視し、対策を進めていることを示す発言ともなっている。長官は、ハワイ州周辺に迎撃ミサイルや警戒レーダーを配置したことを明らかにし、「米領土防衛に必要な措置に迫られた場合、これに対処出来る態勢にある」と述べた。
北朝鮮は今年5月25日に2度目の核実験を実施、同時に短距離ミサイルを数日間発射するなど国際社会への挑発行為を繰り返した。国連安保理が制裁決議を採択したことにも反発、再度の核実験と大陸間弾道ミサイルの発射もちらつかせている。
どうせミサイルは届きっこない、たとえ届いたとしても、最悪の場合には迎撃できる、だからご心配なく、などと言われても、はっきり言ってハワイに居るもんにとっちゃとんでもないことだ。だいたい北がそこまでするのを何で指を加えて待っている必要があるのだと聞きたい。北がミサイル燃料を注入した時点でこっちからミサイルを撃ってやればいいではないか。少なくとも、「ミサイルをこっちに向けたと感じた時は、容赦なくぶっとばす。我々の攻撃の後には貴国は焼け野原になると覚悟せよ。」くらいのことを言ってもいいはず。
こと防衛に関しては対イランにしろ対北朝鮮にしろ完全にへっぴり腰のオバマ王。ブッシュ時代に、こちらがあまりにも強気に出たから世界中に敵をつくってしまったのだ、などというナイーブなことを言ってた馬鹿左翼連中を尻目に、オバマ王の弱腰にイランも北朝鮮も完全にアメリカを舐めきった行動に出ている。こいつらは「話せば解る」なんて連中ではないのだ。ブッシュがフセインイラクとイランと、そして北朝鮮を「悪の枢軸」と呼んだ時、左翼連中はブッシュは単純だといってあざ笑った。だが悪の枢軸国と外交交渉をしようとしたオバマ政権は少しでもアメリカ及び世界をイランや北朝鮮の核脅威から守ることに成功しているというのか?
とんでもない。それどころか、イランも北も核兵器開発にこれまで以上のフル回転にいそしんでいるではないか。両国の核兵器開発を「はななだ遺憾であります。」なんて記者会見で言ってるだけじゃ何の解決にもならない。
アメリカのジャーナリスト二人が北朝鮮に拉致された件に関しても、「即二人を釈放しなければお前らの国なんぞぶっつぶす!」などと言うどころか、オバマ王は北に対して軍事行使はあり得ないと最初から宣言して、元副大統領の地球温暖化迷信論者のアル・ゴアを命乞いの使者として北朝鮮に送るというのだから呆れてしまう。
バラク・オバマ大統領の北朝鮮への特別使者は、アメリカが共産国に侵略し、政権を武力で倒す意志はないことを明らかにした。…
北朝鮮は火曜日、挑発されれば核兵器を使った「容赦ない攻撃に出ると発表した。これは先日大なわれた核兵器実験に対する国際的な制裁へのあきらかな警告と見られる。
相手は核兵器攻撃も辞さないと豪語しているのに、なんでこっちは最初から武力行使をする意志はないなどと下手(したで)に出なければならないのだ? そんな態度はこちらの善意を表すどころか、単なる弱さとして受け取られるだけだ。
1979年にアクマディネジャドを含むイランの過激派学生がテヘランのアメリカ大使館を襲った時、当時のリベラル大統領、ジミー・カーターがアメリカ側は武力でイランを制裁しないと発表し、勇気づけられた過激派学生たちは、数日で解放するつもりだった人質を一年以上も拘束する結果となった。カーターの弱腰がイラン側の姿勢を強攻にさせてしまったのと同じで、こんなやり方では人質は帰ってこない。核攻撃も避けられない。
アメリカが今まだ危険な状態になっていないのは、イランも北朝鮮もそこまでのレベルに達していないというだけのことだ。奴らにその能力があったら、いますぐにでもアメリカや日本やイスラエルに攻撃を仕掛けるだろうことは誰もが確信できる。
だが、敵が弱い時に攻める勇気もない男が、敵が手強い相手になった時に攻めることができるのか?
アメリカの将来を思うと、オバマ王の存在は恐ろしい。
June 20, 2009, 現時間 8:16 AM
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April 23, 2009
オバマ王の独裁化は進む。今度はCIAテロリスト取り調べ方法を暴露
いったい独裁者オバマ王は世界に何を証明しようとしているのだろうか?我が国の敵に媚びへつらい、世界に謝罪旅行に出かけたかと思えば、今度はアメリカの国土保証に欠かせないCIAによるテロリストの取り調べ方法を世界中に暴露してしまった。アメリカが拘束したテロリストをどのように取り調べ、どのように情報を得たか、これは国土保証にとっては極秘の情報のはずである。それをブッシュ政権の元に行われた情報徴収の方法に異存があるからと言って世界中に広める意味がどこにあるのだ?
これによってテロリスト達は、アメリカ政府にとらわれた場合には、どのように抵抗すれば良いか確実に学ぶことが出来るようになってしまったではないか。
しかも、オバマ王はブッシュ政権下で取り調べ方法として使われた水攻めが拷問だったことを強調したいあまり、その方法が情報徴収にどれだけ効果があったかという部分はわざと隠している。どうせ極秘情報を公開するなら、その方法によって国土の安全がどれだけ保たれたのか、その効果についても公表すべきだと前副大統領のディック・チェイニー氏は強く批判している。
だが、独裁者オバマ王がやったことはそれだけではない。ブッシュ政権時代に使われた水攻め方法が、拷問であるかどうか疑問だとし、テロリストにこの方法を使って取り調べしたCIA役員、ブッシュ政権の要員、アドバイザーや弁護士らに、刑事責任を問う可能性を明らかにしたのである。
読者の諸君にはこのオバマの行為がどれほど恐ろしいものであるかお分かりだろうか?
自由社会が平和な社会を維持出来る第一の理由として、法律の普遍性がある。つまりだ、法律が王様にでも乞食にでも同じようにあてはまり、今日と明日で180度変化したり、今日変わった法律で昨日まで合法だった行為が時間を溯って罰せられたりはしない、と市民が信じることの出来る社会、また、本日取り交わした契約が10年後も有効である、契約上のいざこざは法廷が公平に裁いてくれる、と市民が信頼できる社会であればこそ平和は保たれるのだ。
何故アメリカ社会がクーデターや革命なくして、平和に政権交替できるのかといえば、新しい政権が旧政権の要員を政治犯として逮捕したり処刑したりしないという保証があるからである。ところが、オバマ政権がいまやろうとしていることは、このアメリカの社会的安定を根本から覆すものなのである。もしオバマ政権の暴挙が成功するならば、アメリカ合衆国はこれまでの自由国として存在することは出来なくなる。アメリカは内側から崩壊する。
ブッシュ前大統領をしょっちゅうヒットラーになぞらえていたリベラルだが、オバマ王のこうした暴挙を見ていると、オバマ政権とその支持者こそ初期のナチス党を思い出させる。気に入らない少数派への住居やビジネスの建物破壊、保守派の演説や集会を暴力をつかって阻止する言論弾圧や人権迫害。すべてナチス党の暴徒達がつかった手段だ。
ナチスとオバマ政権を比べるのは乱暴だと思われるかもしれない。だが、彼らの権力の乱用を目の当たりにするにつけ、奴らが究極のファシストとならない理由が見つからない。先日のミスUSAコンテストでも明らかになったように、反リベラル的思想は徹底的に弾圧される。リベラルが乱用できる力を持った以上、それをフルに活用すると考えなければならない。だとしたら奴らがナチス党の極端なやり方にたどり着くのは時間の問題だ。誰かがそれを途中で阻止しない限り、彼らは最後まで独裁政権確立のために進み続けるだろう。
我々市民は、それを指をくわえて見ているのか?
アメリカがファシスト社会へと変わって行くのを、、、
April 23, 2009, 現時間 10:25 PM
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April 12, 2009
ソマリア沖海賊対処で試されるオバマ王
今朝、水曜日にソマリア沖で海賊にさらわれマークス・アラバマ号というアメリカ貨物船の船長が、海軍の特別部隊によって無事救出されるという喜ばしいニュースが入った。さらわれた状況は下記の通り。
マークス・アラバマ号は、ケニアのモンバサ港に陸揚げされる国連食糧計画(WFP)、米政府などの援助物資を積んで航行中だった。同船には連れ去られたリチャード・フィリップス船長ら約20人の米国人船員が乗り組んでいた。
AK47自動小銃で武装した海賊は、現地時間の7日朝、小型船で接近して同船を制圧した。襲われた船員は非武装だったとされるが、4人組の海賊のうち3人を排除し、1人を身柄拘束したという。これまで負傷者はいないもようだが、対応に当たったフィリップス船長が逃亡する3人の海賊に連行された。
この事件が起きたのは先週の水曜日だが、土曜日になってアメリカ海軍は駆逐艦を使って船長が拘束されている船に接近したが発砲されたため退いた。
ロサンゼルスタイムスの記事から読んでみると、どうやら海軍は特別部隊のシールを送り込んで船長を救出したもよう。当局は詳細は発表できないとしているが、船長に怪我はなく、救出の際に三人の海賊が殺されたとある。交渉に携わっていた四人目の海賊は船に乗っていなかったという。
ただ、面白いのは記事の最後のほうにアメリカ連邦警察(FBI)はソマリアの海賊を刑事事件の犯人として逮捕するために、貨物船の乗組員などの証人から事情聴取をしていると書かれている。ソマリアの海賊は、海賊だ。犯罪者であることは明らかだろう。なにを今更刑事事件として扱うなどと馬鹿げたことを言ってるんだ?
私が三月の終わりに日本に数日滞在した時、悪化するソマリア沖の治安に対応して、日本からもさらに二艦の駆逐艦がソマリア沖警備にあたるため出動された。今や事態は急を要する。海賊を単なる犯罪者として扱う状態ではなくなっているはずだ。
今回はアメリカの船が襲われ、アメリカ人が誘拐されたから大騒ぎになったが、これまでにも外国籍の貨物船が何隻も襲われ、貨物が船もろとも奪われたり、船員が殺されたりさらわれたりしてきた。その度に、貨物や船や人質を取り戻すために各国が身代金をはらったりしてきている。現に11日にはフランスの個人のヨットがシージャックされ、家族5人が海賊の人質となり、救出の際に人質一人が殺されるという事件があったばかりだ。(殺された男性の妻子を含む残りの4人はフランス海軍によって救出された。)
さて、ここでオバマ王はどうするのか? ソマリアの海賊の暴行は急速に悪化している。このまま放っておくわけにはいかない。それにソマリア国内ではイスラム過激派の反政府勢力がアルカイダと協力して政権を奪回する機会を狙っている。これらの勢力と海賊やテロリストとの直接的な関連は明らかではないが、お互い現政府を嫌い、西側諸国に暴力行為をはたらいているという点では共通している。それぞれの思惑は違っても、このようなグループが協力関係に陥ることは自然の成り行きだ。
ということはだ、オバマ王は、ソマリア海賊はただの犯罪者だからFBIに任せておけばいいなんて暢気なことを言ってる場合ではないのである。そういう柔な態度がアメリカへのテロ行為を促進してしまうのだ。テロリストを犯罪者扱いして断固たる処置を取らなかったクリントン政権下にイエメン湾岸で起きた護衛艦USSコール爆破事件を思い出してもらいたい。(2000年10月、イエメンのアデン海に停泊していた米駆逐艦がアルカーイダに襲撃・爆破され17名の兵士が死亡39名が負傷した事件)
クリントン大統領があの事件を真剣に受け止めず、コールを爆破したテロリストに対して厳しい制裁を下さなかったことが、911事件へとつながっていったのである。
オバマ王はブッシュ前大統領との違いを強調するあまり、ブッシュ大統領がおこなった強攻な対テロ政策も台無しにしてしまうつもりだろうか?そして1970年代に腰抜けカーター大統領がやったように、イランやイスラム圏諸国から見下されあざ笑われ、アメリカ国家を危険にさらすような行為をとるのだろうか?
今やオバマ政権最初の試練である。
April 12, 2009, 現時間 1:15 PM
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April 9, 2009
オバマアメリカには期待できない日本の防衛
この間の北朝鮮によるミサイル発射実験で顕著になったことは、日米同盟で保証されているはずのアメリカによる日本の防衛は期待できないということだった。これについて産經新聞の古森さんが書いているのでちょっと引用させてもらう。
本来、この種の軍事威嚇を無効にすべき日米同盟の抑止力も、国際社会の連帯による「多国間外交」も、北朝鮮の無法行動を阻めなかった点に、日本の安全保障への重大な教訓がある。
ゲーツ米国防長官は3月末のテレビとの会見で、北朝鮮のミサイルが米国本土に向かってこない限り「迎撃の計画はない」と断言した。同じミサイルが日本領土に照準を合わせて発射されても迎撃対象としないという意味となる。
文字通りに解釈すれば、日米安保条約の米国の責務に反する重大発言だった。長官の姿勢は北朝鮮の発射宣言へのオバマ政権の対応の異様なソフトさだけでなく、日米同盟を発射の抑止手段として前面に出さない基本とも合致していた。
ここ数年、日米共同のミサイル防衛はまさに同盟の協力強化の中核であり、今回こそ両国がミサイル迎撃でぴたりと歩調を合わせる共同防衛態勢を示して抑止とすることが自然な帰結のはずだった。だが、北朝鮮が発射を予告して以来、オバマ政権側では、同盟に基づく対応よりも、もっぱら多国間協力の効用が説かれた。
海上自衛隊は今年の後半に護衛艦による弾道ミサイル防衛の実験をすることになっている。これで「こんごう」「ちょうかい」に続いて三艦目の実験になるのだが、せっかく実験をやってみても実践で使う意志がないのであれば何の意味もない。オバマ王のアメリカが全く頼りにならないとなれば、日本は自力で自国を守る必要がある。今回の北朝鮮の実験はその日本の根性を試す良い機会だったはずなのに、日本はみすみすそれを見逃してしまったのである。
オバマ王は、そのナイーブな世界観から、自分たちが攻撃的な態度を取りさえしなければ、敵国も攻めて来ないと思っているらしい。そんな柔な態度が北朝鮮に通用するはずはないのに、それが全く解っていないようだ。今回の日米の消極的な態度は北朝鮮をより強気にしたことは確かであり、北朝鮮の核開発はより活発になるだろう。
アメリカを頼りに出来ない今、日本はどうするのだろうか?
April 9, 2009, 現時間 11:32 PM
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March 18, 2009
とんだ茶番劇、オバマ王と民主党議会のAIG幹部ボーナス批判は偽善の固まり!
ここ連日、オバマ王はじめ議会の連中は倒産を目前に政府から救済された保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)幹部が、庶民の税金で多額のボーナスをもらっていたことで、重役たちに日本を見習って切腹しろなどと迫るほど大騒ぎをしている。
以下は朝日新聞の記事より。
高額のボーナス支給が明らかになった米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対して米議会は17日、ボーナスのほぼ全額を課税で回収する法案の採決を検討し始めた。巨額の公的資金投入で救済された同社のボーナス支払いに批判が噴き出しており、同社首脳陣は命をかけて引責すべきだとの声も一部議員から出ている。
ボーナスは08年分の一部で、13日に幹部ら400人に1億6500万ドル(約160億円)が支払われた。この問題を調べているニューヨーク州のクオモ司法長官は17日、結果を公表。計73人が各100万ドル(約9800万円)超を支給され、うち11人はすでに退社。200万ドル(約1億9600万円)超が22人おり、最高額は640万ドル(約6億2700万円)という。
議会では同社のボーナスのほぼ全額を課税する複数の法案が既に提出されている。オバマ政権も議会と連携して課税強化を検討。課税率が100%の法案もあり、AIGが支給を見直さない限り、議会指導部は法案を一本化して採決に踏み切る姿勢だ。金融危機対策を決める幹部議員は、支給を無効にする訴訟の可能性も示唆している。
AIG幹部へのボーナス自体は腹が立つが、議会のこの「怒り」は単なる茶番劇だ。オバマ王も民主党議会も政府の救済案が出た今年の1月の時点でAIG幹部へのボーナスは契約上避けられないという事実を充分に承知していた。幹部らのボーナスの金額だけを見ていると、彼らが多額のボーナスを不当に受け取ったかのように見えるが、オバマ王並びに民主党議会のポーク(贅肉)だらけの税金無駄遣い国家予算案にくらべたら1パーセントにも満たない額なのだ。民主党議員たちが匿名で組み込んだイヤーマークと言われる地方選挙区の企画をひとつでも削れば充分に補える額なのである。
それを今更議会があたかも驚き怒り狂っているかのような演技をしているのは、自分らの税金無駄使いから国民の目をそらそうとする目的もそうだが、それ以上にオバマ王の社会主義政策を押し進めるために企業に対する国民の感情を煽ることが第一の目的なのだとカカシは考える。
最近カントリーウエスタンのヒットチャートを急速に登っている流行歌があるが、このShutting Down Detroit「デトロイトの閉鎖」という歌ではジョン・リッチという人気歌手がデトロイトの自動車産業が倒産していくなか、ワシントンの政治家達がAIGのような金融企業を救済していることを批判している。しかし、デトロイトの低迷の直接の原因はアメリ金融企業の倒産ではなく労働組合が幅を効かせ過ぎる自動車業界の実態にある。ただ、一般庶民はまだまだ労働組合が労働者の味方であり、自分らの敵は企業の重役達なのだという偏見を持ち続けている。
オバマ王並びに民主党議会はこの一般庶民の金持ちへの妬み意識を増長することで、階級意識を一層高め、自由企業への政府による介入を強めようという魂胆なのである。つまり、自由市場を社会主義化しようという目的なのだ。
一般市民が日々の暮らしにも困り、給料引き下げや残業手当の廃止などで犠牲を強いられている時に、国民の血税で救済された金融企業の重役達が何百万ドルものボーナスをもらったという話を聞けば、一般市民が腹を立てるのは当然だ。しかし、その感情を利用して、今後このようなことが起きないように政府が大手企業の経営に介入するというような政策がまかり通ったならば、アメリカの自由市場はおしまいである。自由企業が腐敗しているとはいえ、お役人が経営する企業ほど腐敗するものではないからだ。これは共産主義国家の旧ソ連や中共や北朝鮮やベネズエラやキューバを見れば明らかである。
アメリカ市民は、オバマ王や民主党議会の猿芝居に騙されてはいけない。議会が本当に税金の無駄遣いを慮っているのであれば、議会が通した無駄遣いづくめの予算案を撤回せよ!オバマ王の経済非救済案を撤回せよ!イヤーマークをすべて削除せよ!
それまでは、他人のボーナスがどうのこうのと批判する権利はお前らにはない!
March 18, 2009, 現時間 6:48 PM
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August 12, 2008
ロシアのグルジア侵略拡大する
The English version of this post can be read here.
世界中がオリンピックで浮かれている隙に、なんとロシアはお隣のグルジアに侵略。(英語ではグルジアはアメリカの州と同じでジョージアと発音する。)これについてミスター苺がBig Lizardsで詳細に渡って書いているのでそこから紹介しよう。
Georgia On My Mind(ジョージアを想う)
ミスター苺著
俺はソ連帝国の時代からロシアにはあまりいい感情を持っていない。ソビエト連盟が崩壊した時も高見の見物っていう姿勢をとっていた。もちろんあの酔っぱらいのヤルツェン親父が戦車の上に乗っかってソ連共産党をくずした時は歓声を上げたし、当初はプーチンに騙されさえした。もっともブッシュ大統領も最初は奴に騙されたようだが。しかしここ最近プーチンのロシア像はイラン/アルカエダ枢軸の次に中国や北朝鮮よりも、アメリカにとって暗雲の陰を落としつつある。
そいうい背景があるので、俺はロシアが民主主義で自由市場を持つ国家であるグルジアに攻め入ったと聴いた時、すぐに悪いのはロシアだと判断した。即座にジョン・マケインが天使の方に味方したことでも安心した。社会主義のバラク・オバマがどっちの味方をするもはっきりしないままロシアのほうに傾いてるというのも全く不思議じゃない。このロシアの野心丸出しの侵略に対して、アメリカが何も出来そうもないことに、多くのアメリカ人が苛立ちを感じるているのも俺にはよく理解できる。
だが大事なのは誰が戦争を最初に始めたかということじゃない。俺たちはロシアが昔みたいに誰からも阻止されずに近隣諸国に侵略するなんて行為を放っておくわけにはいかないのだ。プーチンが今後こんな野心を持たないように奴には手痛く高い代償を払ってもらう必要がある。俺たちはまた、双方引き分けで終わらして単に侵略前の状態に戻すなんて結果も許してはならない。イスラエルとヘズボラ戦の時でも学んだように引き分けなら結果的に攻め入った方が勝ちだ。ロシアは何の損もしない。
KGB の支配
グルジアがロシア親派で独立を求める南オセチアにちょっかいを出したタイミングはどうも変だ。ロシアは2003年の無血のバラ革命の時からグルジアを取り戻そうとオセチアを焚き付けてきた。(この革命で腐敗した元ソビエト外相だったEduard Shevardnadzeが失脚し、現在のMikheil Saakashvili大統領が権力を握った。)
ロシアの反応は大げさ過ぎるだけでなく、気違い沙汰とすら言える。それに突発的に起きた反応にしては敏速で効果的過ぎる。ということは理屈から言って ロシアはグルジア侵略をずっと前から企てていたと考えることが出来る。 世界の目がオリンピックに集中している隙を狙ってちょっとしたグルジアの行動を口実に攻め入る機会を狙っていたのだ。
ロシア軍は南オセチアとアブハジアに居座っている。ここは1994年にグルジアの一部となったロシア民族の自治区である。ロシアはずっとこの地区の独立派をそそのかしてグルジア市民に対してテロ行為をやらせて来た。チェッチェンがロシアを攻撃しているように、ロシアはグルジアに攻撃を射かけていたのである。そう考えると「誰が最初に挑発したのか」という質問の答えはブラジミール・プーチン、ロシア帝王にあることは誰が観ても明白なはずである。
ロシアの現大統領がドミトリ・メドベージェフだってことくらい俺は知っている。だがプーチンが大統領を引退して首相となったのは、大統領任期切れをごまかす手段であり、メドベージェフ大統領はプーチンの手先にすぎない。
プーチンは未だにKGBの哲学で生きている。プーチンはかつてのソビエト連盟でKGBの輝ける新星だったのだから当たり前だ。奴らのやり方は常に:
- 狙いをつけた自治区で、もめ事を挑発する。
- そこで外地のロシア民族を救うという口実で軍隊を送り込み選挙を乗っ取る。
- 自分たちの手先を占領地の指導者におっ立てて誰か文句あっかと居直る。
だから俺にはロシアがグルジアを再支配しようとしていることは明白だ。 嫌がるグルジアを無理矢理ロシアの衛星国にし、奴隷国家として傀儡政権を通じて支配するつもりなのだ。(いや、直接ロシアの支配下におくつもりなのかもしれない。)
プーチンは戦火を南オセチアとアブハジアの国境をずっと超えた地域まで拡大し、グルジアの首都Tbilisiまで空爆している。成功しなかったとはいえ、ロシアは先週末Baku-Tbilisi-Ceyhan 石油パイプラインを破壊しようとした。このパイプラインはアブハジアからグルジアを通じてトルコまで続き、地中海のカスピアン現油田とつながっている。つまり国際石油市場へのパイプラインである。
ロシアの企みは明白だが、それでは我々はどうすべきなのか。実をいうと俺にはちょっとした考えがある。元ソビエト連盟の奴隷国で、現在は民主主義国家として生まれ変わった北ヨーロッパ諸国のNATO(北大西洋同盟)参加を促進することだ。(グルジアは戦争が終わるまではメンバーには加えられない。今メンバーにすると我々は同盟国としてすぐさ援軍を送らなければならなくなる。)現在のNATO諸国がそれを否決するなら、アメリカも強気で出て、今後 NATOの議案はことごとく否決すると脅迫くらいしてもいい。
**********
ミスター苺は特にNATO参加を促進すべき国としてウクレーン、モルドバ、アジャバジャーン、そしてアルメニアを上げている。何故これらの国々が重要なのかという詳細については次回に述べることにする。
August 12, 2008, 現時間 6:00 AM
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April 23, 2008
護衛艦「あたご」半年ぶりに舞鶴に帰港
日本時間の22日、横須賀に二ヶ月近くも釘付けになっていた海上自衛隊の護衛艦「あたご」が去年の10月ハワイへ発ってから半年ぶり母港の舞鶴に帰港した。
数日前、「あたご」が横須賀を出た時、横須賀の友人からやっと「あたご」が舞鶴に帰れることになったというメールをもらっていたのだが、本日舞鶴の友人から先日「あたご」が無事帰港したと連絡があったので、読者の皆さんはニュースなどでご覧になったかもしれないが、一応ご報告という形で書いておこう。
下記は西日本新聞より。
千葉県・野島崎沖で2月に漁船と衝突した海上自衛隊のイージス艦「あたご」が22日、母港の舞鶴基地(京都府)へ半年ぶりに帰港した。
今後、事故で生じた艦首の傷の修理や、船体などの定期検査を受ける予定という。あたごは昨年10月下旬、舞鶴基地を出て、米・ハワイでの派遣訓練を終えて海自横須賀基地(神奈川県)へ向かう途中、漁船「清徳丸」と衝突した。
その後、横須賀基地に停泊し、第3管区海上保安本部(横浜)の捜査を受けていたが、洋上検証が終わり、今月18日に同基地を出港した。
乗組員はもちろんのこと、ご家族の方々もほっとしておられることだろう。なにはともあれ一応よかった。
April 23, 2008, 現時間 7:04 PM
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March 27, 2008
護衛艦「あたご」乗り組み員一か月ぶりに休暇許可おりる
事件後ずっと艦内で缶詰になっていた護衛艦「あたご」の乗り組員には一か月ぶりに上陸許可がおりたようだ。以下3月25日付け朝日新聞の記事より。
海上自衛隊は25日、衝突事故を起こしたイージス艦「あたご」の乗組員に上陸や休暇を認めることを決めた。上陸は同日夕方から許可し、休暇も2泊3日程度をめどに認めるという。2月19日の事故発生以来、乗組員は一部を除いて海自横須賀基地(横須賀市)に停泊している艦内にとどまり、海上保安庁の捜査や防衛省の調査を受けていた。あたご乗組員をめぐっては、衝突時の当直で見張り員だった海士長が24日に手首を切って自殺を図ったことから、防衛省もカウンセラーらの派遣を決めるなど、乗組員のケアに乗り出していた。
海士長が自殺を図るほどひどい状態になっていたとはなんとも情けない。どうして皆自衛隊ばかりを責めるのだ?なくなった方々には申し訳ないが、当時の状況から考えて漁船のほうにも責任があったと考えてもおかしくない。だいたいいくら捜査中とはいえ、乗組員を一か月以上も上陸もさせずに艦内に缶詰状態などにするからこういうことが起きるのだ。
事件後に乗り組員が長く別れ別れになっていた家族に慰められていればこのような事件はおきなかっただろう。
前回も書いたように、私は乗組員のみなさんとは直接面識はないし個人的なお友達が乗っていたわけでもない。ただ「あたご」のみなさんがパールハーバーで何か月も厳しい訓練と実験にいそしんでおられたのを目の当たりにしていたので、もう少しで帰宅という土壇場でこのような不幸な事故にあってしまったことがお気の毒でならない。しかし気の毒なのを通り越して、海自や日本政府の対応には腹が立ってならないのである。
世が世ならば日本の平和を守ってもらわなければならない海軍の兵士らをたかが交通事故の責任を問うためにここまで迫害してもいいのか?
以前にパールハーバーを訪れていた横須賀からの海自の曹長さんとその部下の方々数名とオアフ島観光に出かけたことがあった。その時一緒に記念写真を撮ろうということになったのだが、曹長さんが「髪の毛に花をつけているカカシさんと並んで写真をとったりしたら、また海自の人間は税金を無駄使いしてハワイでネイティブの女性と遊んでいると批判されかねない。」と半分まじめにおっしゃった。私が驚いて「海上自衛隊のひとたちってそんなにしいたげられてるんですか?」と聞くと、話を聞いていた他の隊員たちも口々に「そ〜なんです〜!」とうなづいた。
私はその時、曹長さんの話を冗談だと思って聞いていたのだが、いま考えてみると冗談ではなかったのだろう。
早く事故の捜査が終了してみなさんがホームーポートの舞鶴に一日も早く帰れる日を祈るものである。
March 27, 2008, 現時間 6:26 PM
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March 10, 2008
気の毒な護衛艦「あたご」の乗組員
先日から護衛艦「あたご」と漁船の衝突事故のことで、自衛隊のほうばかりが責められているような印象を受ける。なかには自衛隊など何の役にも立たないのに税金の無駄使いをして不祥事ばかりを起こしていると、この時とばかりに自衛隊バッシングに専念する人たちもいるようだ。
きのうぼやきくっきりさんのところで、「あたご」の乗組員300余名はいまだに艦内で幽閉状態にあるという話を読んで非常に腹が立つと同時に、クルーのみなさんやその家族の心情を考えるとお気の毒でしょうがない思いでいっぱいになった。
事故の詳細については、すでにメディアでもブログ界でも色々と書かれているので、本日、カカシはちょっと個人的な話をしようと思う。
カカシが一年の半分以上は海の上で過ごしているという話はこのブログの常連の方々はご存じだが、去年は8か月以上船の上で、後半はずっとハワイの沖合で船に乗っていた。
よってカカシの一時的な職場となったのは、ハワイのパールハーバー。ちょうどその時、パールハーバーではBMD実験を行う護衛艦「こんごう」とイージスシステム実験を行う「あたご」が停泊しており、隣通しで仲良く綱でつながれて泊まっていた。この二隻の前にこの間の人工衛星撃ち落としに成功したアメリカのイージス艦クルーザー、レイク・イーリーが停泊していた。朝の国旗掲揚時には、「星条旗よ永遠に」と「君が代」が続けて演奏され、それが「あたご」が帰国するために真珠湾を去った今年の2月まで続いていた。
何か月も同じ港で顔を合わせていたので、私も「あたご」の乗組員とは多少顔見知りになった。「あたご」船上では私の知り合いが数人試験中のみ一時勤務していたことなどもあり、私にとって「あたご」の事件は他人事とは思えないのである。
「あたご」がホームポートの舞鶴を後にしてハワイの真珠湾へ向かったのは去年の10月後半のことである。それ以来、「あたご」の乗組員はハワイへつくまでの二週間半、毎日何時間もハワイで行われる実験に備えて訓練を行った。
11月にパールハーバーに着いてからの「あたご」のスケジュールは非常に厳しいもので、土日は港に帰ってくるが、週日はほぼずっと海上だ。港内で停泊中も訓練は続けられる。これが2月の本番のミサイル実発射実験まで、三か月も続いたのである。その厳しいスケジュールのなかで、「あたご」の乗り組員150名が11月に行われたホノルルマラソンに参加して全員完走という快挙をとげた。(「こんごう」からも50余名が参加、全員完走)しかも「あたご」はその翌日すぐに出航。
実際の実験がどんなものであるかという細い話は省くとして、実験そのものは大成功だった。何か月も家族から離れて厳しい訓練を続け、やっと実験も大成功を遂げた「あたご」の乗組み員たちはやっとうちへ帰れるとホッとしたに違いない。館長さんも肩の荷がおりたことだろう。
パールハーバーから舞鶴までは約二週間半の航海である。行きと違って帰りは特に訓練の必要はないので、(でも日本の船だから何かはやってただろうけど)結構のんびりした帰路が想像できる。実を言うと乗員の立場からすると、なにもやることがないほど退屈なことはない。なにしろ船からおりて飲みにいけるというわけではないし、(艦内はいっさい禁酒)ゲームセンターや映画館があるわけでもない。ま、艦内図書館で映画のDVDを借りてみたり、持参の本を読んでみたり、仲間とだべったり、トランプしたり、午後には甲板でジョギングするくらいしかやることはない。私の仕事と「あたご」の方々とでは質が全然違うとはいえ、このへんは日本の船でもアメリカの船でも大した差はないだろう。一週間くらいならまだ我慢できるが、これが二週間以上となると最後の方では髪の毛をむしりたくなる。だからホームポートにつくことを乗組員がどれほど楽しみにしていたか、私にはよく分かる。
「あたご」が事故にあったのは、こんなふうにして帰ってきた途中で、しかも舞鶴までは多分あと一日、というくらい近場まで戻ってきた時のことだった。乗組員もその家族も、どれだけこの日を楽しみにしていたことだろう。それがあと一歩という時にあんな事故。本当に心が痛む。(カカシも数年前に艦内で伝染病が発生し、湾内に入ってきたのに寄港できない状態で艦内に缶詰状態になったことがあるので、乗員の気持ちはいたいほどわかる。)
確かに亡くなった漁師親子はお気の毒である。決して彼等の死を軽々しく扱う気はない。早急な事故の原因究明は大切である。しかし、直接の事故とはほとんど無関係な乗り組み員まで艦内に二週間以上も幽閉しておく必要がいったいどこにあるのだろうか?帰宅してもメディアはもちろんのこと、家族とも事故の話はいっさいしてはいけないと命令してかえさせればいいだけのことではないか?そんなに自衛隊は自分達の隊員を信用していないのか?そんなことも信用できない隊員にイージスシステムを任せていて大丈夫なのか?
日本の自衛隊には危機感というものがないという批判はよく聞く。実を言えばカカシもそれは多少感じている。だがそれは自衛隊に問題があるというより、日本の軍事に対する姿勢そのものに問題があると思う。自衛隊をいつまでも「自衛隊」と呼んで、正規軍として扱わないから隊員の心にも油断がうまれるのではないか?
とにかく早急に調査を終了させ、すくなくとも乗組員のみなさんが家族の元へ数日中に帰宅できることを祈っている。
March 10, 2008, 現時間 11:31 AM
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February 22, 2008
米イージス艦迎撃ミサイル、制御不能の人工衛星に直撃!
一週間くらい前にブッシュ大統領が制御不能となった人工衛星が落下する恐れがあるとして,弾道ミサイル迎撃システムを使ってこの人工衛星を撃ち落とす計画だと発表して以来、もしもこれが失敗したらBMDプログラムの将来が心配だとかなんと平和主義の批評家たちがやいのやいの言っていたが、昨晩見事に撃墜に成功。
ワシントン(CNN) 米国防総省は20日、制御不可能となり、地球に落下、衝突する恐れがあった米軍事用スパイ衛星を同日の東部時間午後10時半(日本時間21日午後12時半)ごろ、海上配備型迎撃ミサイルSM3で約247キロ上空で撃墜したと発表した。
ハワイ西方の太平洋上でイージス艦「レイクエリー」からミサイルを同10時26分ごろ発射、衛星が大気圏に突入寸前の軌道で撃墜に成功したとしている。発射は1発だった。ミサイル防衛システムを用いた衛星破壊は初めて。撃墜費用は最大6000万ドル(約65億円)。
米国防総省は地球に向かっていたスペースシャトル「アトランティス」に衛星の破片が激突しないよう、フロリダ州のケネディ宇宙センターにシャトルが着陸した後に迎撃ミサイルを発射した。
破壊した偵察衛星の重量は約2.3トンで、毒性が強く発がん性も指摘されるヒドラジンを搭載。米国防総省は、衛星落下で有毒ガスが人口密集地域に拡散する恐れが出たことから撃墜に踏み切ったと説明していた。
ミサイルがヒドラジンが積まれる燃料タンクを直撃したのかは不明。タンクに命中したのかの精査には24時間掛かるとしているが、国防総省高官はタンクを明らかに破壊したと述べた。
破壊によって生まれた衛星のゴミはほとんどが大気圏突入で燃え尽きると分析、周回する他の衛星などに悪影響はほとんどないとの見方を示した。
このスパイ衛星は2006年末に打ち上げられた直後、交信不能となった。撃墜しない場合、3月初旬に地球に落下する見通しだった。
一方、昨年1月に弾道ミサイルを使った衛星破壊実験を実施した中国の国営・新華社通信は、米国によるミサイル撃墜について「懸念している」と伝えた。米国は昨年、中国の実験を強く非難していた。
ミサイルによる破壊を受け、中国外務省報道官は米国が国際社会に必要な情報を迅速に提供することを求めると指摘。また、米国の今回の行動で宇宙で予想される被害を綿密に警戒しているとも語った。中国は昨年1月の衛星破壊実験で関連情報を国際社会に流さず、批判を受けている。
なんでアメリカが自国の防衛システムをわざわざ中国に説明しなきゃならないのか不思議だ。どうして中国はそんなことを知りたがるのだろうか?
とにかく、失敗したらアメリカの迎撃システムは全く役立たずで将来のBMDプログラムの行方が危ぶまれると言っていた批評家たちは、この大成功をどのように評価するのだろう、興味深いところだ。
とにかくBMD万歳!
以下イージス艦の写真:
BMD関連エントリー:
日本にテポドンは撃ち落とせるか?
アメリカにテポドンは撃ち落とせるか?
ミサイル迎撃システム日米合同実験大成功!
で、イージスは何をしてたの?
ミサイル迎撃システムは効果あるのか?
日本発のBMD実験成功!
海自のBMD装備は税金の無駄使いなのか?
February 22, 2008, 現時間 12:45 AM
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February 3, 2008
三沢基地、弾道ミサイル情報処理システム「JTAGS」運用はじまる
アンポンタンによると米陸軍は日本の三沢基地に配備した弾道ミサイル情報処理システム「JTAGS」の運用をはじめたという。海上のBMDと並行しても陸でも本格的なミサイル防衛体制にはいたようで非常に歓迎すべきことだろう。
下記はデイリー東北の記事より。
米陸軍が米軍三沢基地に配備した弾道ミサイル情報処理システム「JTAGS」の部隊編成式が二十二日、同基地将校クラブで開かれ、JTAGSの本格運用が始まった。また、システムの中核に当たる装備を搭載したシェルターの内部が式典招待者や報道陣に初めて公開され、隊員による機器操作の実演も披露された。
式典には米軍三沢基地関係者のほか、日本側から基地周辺の九市町村で構成する三沢基地周辺連絡協議会の市町村長と議員や外務省幹部、航空自衛隊三沢基地司令らが招かれた。米陸軍宇宙およびミサイル防衛コマンド作戦担当副司令官で、JTAGS運用の総責任者のジョン・スワード陸軍准将が、JTAGS開発の目的や任務を説明。「部隊の活動開始とともに、日本とのパートナーシップを強固にしたい。この部隊は米軍がこの地域に平和をもたらす意思を示すものでもある」と述べた。
また、スワード准将は報道陣との質疑応答で、JTAGSを日本に配備した理由を、太平洋全体を監視できるためと強調。その中で三沢基地を選んだことについては「地理的にいい位置にある。既に基地があり、生活に必要なインフラが整っている。地元住民との友好な関係があるから」と述べた。部隊は既に二十四時間体制で運用できる状態にあることも明らかにした。
JTAGの詳しい情報はこちら(英語)で読むことが出来るが、簡単に言うと、『JTAGSは早期警戒衛星から弾道ミサイルの発射データを受信・処理・配信する情報処理システムで、処理装置を搭載した車両と3基のアンテナで構成される。』ものである。このシステムはペイトリアットPAC3とは別物で、ミサイルのための探知、進路追跡(tracking)、通知(notification)システムである。

弾道ミサイル情報処理システム「JTAGS」
JTAGSは戦域の司令官が状況を把握するために必要不可欠な情報リンクである。任務上の利点として次のことが含まれる。
- ミサイル迎撃のため地域防衛ミサイルシステム始動の合図をする。
- 敵の発射機能を探知し破壊する攻撃作戦開始の合図をする
- 同盟軍や市民の防衛のため早期警報を発令する。
JTAGSは三つDSP(Defense Support Program)と呼ばれる人工衛星を使ったミサイル探知システムと宇宙基盤の探知機から直接情報をダウンリンクすることができる。機能として下記が含まれる。
- 戦域弾道ミサイル(TBM)の赤外線データ。
- 複数のセンサーからのダウンリンクによる立体(3-D)ステレオ 情報処理。
- リアルタイム通報。
- 臨機応変な複数ネットワーク能力
- 戦域内の音声データ。
JTAGSの高度の解像度画面には次のものが含まれる。
- 予測発射地点と時間。
- 予測衝撃地点と時間。
- 軌道範囲。
- 複数軌道追跡能力
JTAGSは移動可能な車両で、装備したシェルターを牽引するしくみになっている。これは陸軍と海軍の合同システムなので、作業員は陸軍海軍双方から15人での操業で、三つの組に別れてシフトを交換し365日24時間運営となる。
February 3, 2008, 現時間 3:01 AM
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January 17, 2008
日本を守る愛国者、ペイトリアット3
この間のBMD迎撃実験が成功した時、もしも迎撃に失敗した場合には地上の迎撃ミサイルPAC3がバックアップとして迎撃することになっていた。そのPAC3は今年の3月までに自衛隊基地16部隊に配備されることになっているが、基地の外にも配置するという計画があるらしい。その話を日本がアブナイのmewrun7さんが紹介しているので、こちらでも掲載。
新宿御苑に装備を運び、自衛隊が「基地外PAC3発射」候補地の調査を実施!
PAC3の展開候補地、新宿御苑で実地調査 防衛省
2008年01月15日11時29分航空自衛隊入間基地(埼玉県)などに配備された地上配備型迎撃ミサイルPAC3の都心部での展開地を決めるため、防衛省は14日夜から15日朝にかけて、東京都新宿区の新宿御苑に車両を運び込み、隊員約50人が無線の通信状況などを確認する実地調査を行った。今後、代々木公園など都内のほかの候補地でも調査を進める。
日本の弾道ミサイル防衛(BMD)システムは、まず海上配備型迎撃ミサイルSM3で大気圏外で迎撃し、撃ち漏らした場合はPAC3が高度十数キロでねらい撃つ。SM3は昨年12月、米ハワイ沖で日本として初めて迎撃実験に成功した。PAC3は▽ミサイル発射装置▽レーダー装置▽射撃管制装置などを積んだ車両で構成される。最大射程は半径約20キロとされ、首相官邸や国会、中央省庁などの首都中枢を守るため、都心部で周囲に障害物などがなく、十分な広さがある場所に部隊を移動・展開させる。現在は入間基地など2カ所の配備だが、2010年度までに首都圏や中京、京阪神地区など16の空自高射隊に配備される。
14日午後8時すぎ、閉園後の新宿御苑にアンテナと無線中継装置を積んだ車両が運び込まれ、空自施設との無線の通信状況や、部隊を展開する広さがあるかなどの確認作業が15日朝まで続けられた。 ...
これに関するmewrun7さんの感想は興味深い。
昨年末のミサイル実験もそうだけど。たとえ、防衛行為とはいえ、日本は、こんな風に堂々と軍事的な準備を行なったりするような国になっちゃったんだな~と。また国民も、それを平気で見ているような国になりつつあるんだな~という感じもしてしまった。...このブログで何度も書いているように、米国と日本の間には、米軍再編に絡んで、2010~11年までに、日本の自衛隊が米国のいわば一部隊として、十分に戦えるような軍事力を備えて行く計画があって。
そのためにも、安倍前首相が、わざわざマニフェストに書いて公言していたように...「2010年には、憲法改正を実現する」「アメリカと組んで、戦えるように、もっと早い段階で集団的自衛権の行使を認める」という計画が立てられている...
私自身は、憲法改正そのものには、絶対反対の立場ではないけど。 それは国民主体で行なわれるべきものであって。そんな日本の政府や政治家の一部と、米国側で、「2010年までに、このような内容に改正することにする」なんてお約束して、改正すべきものではないと
思うのだ。(**)もしあなたが、平和で平穏な国であることを望むなら<米国と一緒になって、軍事力&軍事活動拡大をするような形での(彼らのいう)平和構築なんて望まないなら>、衆院選で何とか日本の未来を救って欲しいと、切に願うmewなのだった。(@@。
"Igitur qui desiderat pacem, praeparet bellum." 「平和を望むなら戦に備えよ」とはVegetiusという人の言葉。国を外敵から守れてこそ国の平和を保つことができるのだ。
無論私は憲法改正派であるが、mewさんの言う意味も分からないではない。というか、日本政府が既成事実をいくつも作ってしまうことによって、日本人の軍隊アレルギーを麻痺させていずれ憲法改正がやりやすくなるように持っていこうという陰謀がる、、という意見には同意する。私は決してそういうやり方が好ましいと思うわけではないが、現在の日本の状況を考えた場合、そういうやり方もやむ終えないだろうと思う。
平和主義者は自分達が戦争を拒絶しさえすれば敵がせめてこないと思い込んでいるところが私には全く理解できない。防衛装備などしたら近隣諸国を刺激して余計にせめてこられる可能性があると本気で信じているらしい。PAC3を備えたらよけいに敵に狙われると考えるひともいるようだが、もし私が北朝鮮なら撃ち落とされる可能性のある場所よりも守りの弱い場所を狙うだろう。だとしたらPAC3が備わる近所に住んでいたらかえって装備には歓迎するのが筋かと思う。
日本の平和は戦争をする覚悟なくしては守れない。いまや日本人はその事実に気付く時だと考える。
January 17, 2008, 現時間 9:55 PM
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January 12, 2008
新テロ対策特別阻止法に見る憲法の限界
日本の衆院が参院で否決された法案を再可決するという57年ぶりのまれにみる動きにより、新テロ対策特別措置法が再可決されたというニュースを読み、非常に喜んでいるカカシである。
海上自衛隊によるインド洋での給油活動を再開させるための新テロ対策特別措置法(給油新法)は十一日午後の衆院本会議で、憲法五九条に基づいて自民、公明両党など三分の二以上の賛成多数で再可決、成立した。これにより焦点は、十八日召集の通常国会での二〇〇八年度予算案と関連法案審議をめぐる与野党攻防に移る。政府・与党は政権運営にかかわる重要法案成立のためには、衆院での再可決を辞さない構え。民主党は福田康夫首相問責決議案の参院提出の時期を探っており、衆院解散含みの展開となるのは必至だ。...
給油新法成立を受け、石破茂防衛相は斎藤隆統合幕僚長、吉川栄治海上幕僚長らに給油活動再開に向けた準備を指示した。
政府は十六日にも派遣実施計画を閣議決定。今月中に補給艦などを出航させ、二月中旬にも活動を再開する。
日本の給油活動はいずれ再開されるであろうと考えていたので、この結果は特に驚くべきことではないが、三か月という間をあけてしまったのは日本の国際的立場を考えるとあまり好ましい出来事ではなかった。この問題に関して産經新聞の「主張」が興味深いのでちょっと拝借。
...石破茂防衛相が「(給油活動中断で)パキスタン艦船は活動時間が4割減った。監視活動が密から疎になっている」と語ったように、海自の撤収は多国籍海軍の海上パトロールなどにダメージを与えた。喜んだのは、麻薬を積んで武器を買って戻るテロリストたちなのである。
ペルシャ湾からインド洋にいたる多国籍海軍が守る海域は、中東に原油の9割を依存する日本にとって海上交通路(シーレーン)と重なる。
ところが反テロ国際行動から脱落したことで、海自は海上テロなどの情報を共有できなくなってしまった。日本のタンカーは危うさの中に放置されていたといえる。多国籍海軍への給油支援は日本の死活問題でもある。
国際社会は給油再開を歓迎しているが、それにとどまってはならない。日本は反テロ国際共同行動を担う能力と責務を担っている。日本が信頼できる国かどうかが試されてもいよう。
これは私の主観だが、どうも日本の方々は海上交通路の重要さを十分に理解していないのではないかという気がしてならない。直接輸出入に関与していない市民は海を使ってどれだけの物資が我々のもとに届けられているか実感が湧かないのかもしれない。空路や道路がいくら発達しているとはいっても、輸送の主体はいまでも海路なのである。
海路を使って輸送されているのは原油だけでなく、食料、科学薬品の原料、乗用車など数え上げたらきりがない。海路の安全が保たれなければ日本のような海に囲まれた国はお陀仏である。
ここでも何度か書いているように、私は仕事柄一年のうち半年以上は船に乗っている身であり、アメリカの海域を出ることも多々あるので、海上保全は他人事ではない。天候の関係で補給が切れて三日三晩コーンドッグ(ホットドッグに衣をつけて揚げたもの)とチキンナゲットを食べさせられた経験もあるので補給の大事さは身にしみているつもり。(ちょっとせこいかしら?)
ただ心配なのはこ特別阻止法は一年ごとに見直しが必要だという点。
新テロ法の問題点は期限を1年間にしたことだ。海自の活動を給油・給水に限定してもいる。これでは国際社会の期待に応える活動はできない。期限切れが近づけば、また政争を繰り返そうというのだろうか。
恒久法制定は待ったなしだ。海外で新たな事態が起きるたびに特別措置法を定めて自衛隊を派遣する現状を改め、国際平和協力をより迅速に行わねばならない。
やはり問題の根源には日本の憲法に限界があるという点ではないだろうか。産経新聞が指摘しているように、何かある毎に特別措置法などを定めていては時間的に間に合わないし、その時の政治状況で日本が迅速な反応を示せるかどうか解らない。いつまでも臨時に憲法を回り道するようなやり方をやっていては日本は本当に国際社会で信用を失うし、第一日本の国防のためにも良くない。
日本ではそろそろ憲法改正をするという前提で真剣な討論がされるべき時ではないかと思う。もっともイラクへの自衛隊派遣やインド洋への補給活動などは、自衛隊が正規軍として活動するという既成事実を作ってしまうという意味では良いことなのかもしれない。私は法治国家の日本が憲法をわい曲した形でバンドエイド型の措置法をとるやり方は好まない。だが、日本の現状を考えると、こういうふうにじょじょに既成事実を作ってしまって、憲法では違法だが事実自衛隊はすでに正規軍的な活動をしているのだから、という理由で改正がやりやすくなるという考えもあるのかもしれない。
January 12, 2008, 現時間 5:48 PM
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December 27, 2007
護衛艦「こんごう」の写真
海上自衛隊のお友達から護衛艦「こんごう」の先の実験成功の時の写真をもらったので掲載しておく。

「こんごう」から発射されるスタンダードミサイル3

アメリカのイージス艦USSレイク・エーリー(手前)と「こんごう」(後ろ)

空から見た護衛艦「こんごう」
浮雲日記さんとこでも、真珠湾の港にとまっている「こんごう」の写真が見られる。
また実験成功のビデオはこちらどうぞ。
December 27, 2007, 現時間 12:58 AM
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December 23, 2007
ニューヨークフィルは北朝鮮でコンサートなどするな!
先日来年の2月にニューヨークフィルハーモニックが北朝鮮でコンサートを開くことになったというニュースを読んだばかりだが、それについて、ウォールストリートジャーナルのコラムを書いている演劇評論家のテリー・ティーチアウト(Terry Teachout)の批判が的を射ていると思う。
ニューヨークフィルといえば、アメリカでもっとも古い由緒ある交響楽団である。そのNYフィルの会長が北朝鮮の国連大使パク・ギル・ヨンと肩を並べてピョンヤンでの公演の予定を発表したのを聞いてティーチアウトは恐ろしくて背筋がぞっとしたという。150万人という市民が奴隷労働を強いられている国の金正日という独裁者の前で、自由の国アメリカの交響楽団が公演するなど言語道断だ。しかもこの公演はブッシュ政権の国務庁がNYフィルにかなりの圧力をかけて実現したというのだから信じられない。いったいブッシュ大統領の「悪の枢軸」云々はどうなったのだ?
ティーチアウトは、このような公演は北朝鮮の政府を正当化する猿芝居だという。私はブッシュ大統領が北朝鮮に迎合しているとは思いたくないが、何故米国国務庁が北朝鮮のご機嫌取りをしなければならないのかさっぱり理解できない。
先日私は北朝鮮が日本へミサイル攻撃する可能性について書いたが、北朝鮮が直接日本を攻めてこないまでも、北朝鮮の核技術がイランやシリアに渡り、それがヒズボラなどのテロリストの手に渡れば、世界がどういう状態になるか想像がつくというもの。イスラエルがたたいたシリアの核兵器開発施設は北朝鮮の技術を使ったものだったという噂もあるし、この間もレバノンのヒズボラを北朝鮮が武装しているかもしれないという話がでたばかり。
マコーマック米国務省報道官は13日の記者会見で、北朝鮮がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどに武器支援を行っていたとの情報を米議会調査局が指摘したことについて、「情報を確認する立場にはない」としたうえで、北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除にあたっては、「すべての入手可能な情報が考慮に入れられる」と述べ、この疑惑が解除の際の検討項目となる可能性も示唆した。
北朝鮮はテロリストに武器を売る条件として日本をせめて欲しいとほのめかすかもしれないし、テロリストも手っ取り早いところで東洋で一番経済力のある日本を叩いておこうと考えるかもしれない。
そういう危険な国にたいして、アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定解除をするかもしれないという話は非常に困惑する。
私は日本にはアメリカとの安保があるから日本が武装しなくてもいいという人に常々いうのだが、アメリカが日本を守るのはアメリカの都合でやっているだけであって、アメリカの国益に直接結びつかなければ日本など簡単に見捨てられる。アメリカがいまのところ北朝鮮のご機嫌取りをすることでアメリカは安泰だと考えれば、アメリカは日本の拉致問題になど親身になってくれないだろうし、それが日本を危険に及ぼすことになったからといって積極的にアメリカが守ってくれるという保証など全くない。安全保障条約なんて紙に方餅同様意味のないものだ。
だから私は日本は自国の防衛をアメリカに頼っていてはいけないと口を酸っぱくして言っているのである。
何にしてもNYフィルが国務庁のプロパガンダに加担する必要はないはず。それが北朝鮮の独裁政権を正当化するというならなおさらだ。
December 23, 2007, 現時間 5:48 PM
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December 22, 2007
海自のBMD装備は税金の無駄使いなのか?
このあいだの海上自衛隊護衛艦「こんごう」による日本の防衛にとって岐路ともなりうるBMD迎撃実験の成功で、またぞろ海自のBMD装備が一発20億円で金がかかり過ぎるとか、北朝鮮には600発ものノドンミサイルがあるのに、たかが八発くらいしかミサイル装備できない護衛艦など装備しても無駄だとかいう議論がまたぞろ頭をあげてきた。
しかし私にいわせてみれば、ノドン一発が日本本土に撃ちこまれた場合の被害を考えたら、SM3ミサイル一発くらい安いもんだろうと思う。それに相手の武力がこちらより勝っているから無駄な抵抗はするなという考えには全く賛同できない。相手が強すぎたらそれに見合う防衛を装備すべきだと考えるのが常識ではないのか? 護衛艦が二隻で足りないのなら、もっと多く備えればいいではないか。相手が手強ければ守りをさらに固めるのが理屈だろう、それを相手が手強いから戦わずしてあきらめろとは大和魂は何処へ行ったのだとききたい!
ところでBMDは実社会では全く役に立たないという人がいるが、いったい彼等はなにを根拠にそんなことをいうのだろう。下記などはその典型的な意見だ。
これは、予めイージス艦「こんごう」が飛んで来る標的ミサイルに届く位置で待ち構え、標的ミサイルが何時頃どの辺に飛んで来るか知っていたから出来たことだ。
しかも、実験用の標的ミサイルは北朝鮮や支那の弾道ミサイルよりも大きくてスピードが遅い。
こういうことをいう人は科学的実験というものを全くしらないとしか考えられない。中距離ミサイルが撃ち落とせるかどうかを調べる実験で標的ミサイルに届かない位置で待ち構えて何の実験になるというのだ?実際に飛んできたミサイルを察知し最後までトラックして撃墜することができるかどうかという実験をしているのだから、ミサイルの届く位置で待機しているのは当たり前だ。
これがうまくいったのだから、北朝鮮のノドンが飛んできそうな場所に一隻、二隻などといってないで、もっと多くの護衛艦を配置すればいいではないか。護衛艦一隻では守りきれないから全く守らないというのは本末転倒だ。
それにテスト用の標的が実際のミサイルよりも遅いというのはいったい何を根拠にしているのだろう?標的は北朝鮮のノドンを模擬したミサイルのはずでスピードも本物と同じはずだ。そうでなければこんな実験は意味がない。
北朝鮮がもしも本気で日本を攻めた場合、北朝鮮の経済力と日本の生産力を考えれば長丁場の戦いでは敵に勝ち目はない。ということは、日本がアメリカの真珠湾攻撃で狙ったように、最初の攻撃で相手に圧倒的な打撃を加えて相手の戦意を落として早急に占領してしまう以外に手はない。それが日本のBMD迎撃によって当初のミサイル攻撃の出鼻をくじかれれば、北朝鮮はそれ以上の攻撃を日本に仕掛けてくることは不可能になる。
戦略的に考えても北朝鮮が自分らの持っているミサイルを最初の段階で全てほとんど同時に日本に撃ち込むなどということは不可能である。経済力のない北朝鮮にとってミサイル一発撃つのも慎重なはず。それがやたらに撃っても撃ち落とされるとなっては、そう簡単に日本を攻めようなどという気もなくなるだろう。
もともと軍隊というものは保険のようなもので、使わないですむならそれに越したことはない。だが、以前にも書いたように戦争というものは敵側が勝てると思うから攻めてくることが多いのだ。北朝鮮が日本相手の戦争に勝つためには当初の攻撃で圧倒的な勝利をおさめる必要がある。それができなければ日本からだけでなく、アメリカからも報復攻撃が即座に行われるからだ。しかし当初の攻撃がBMDによって迎撃されるかもしれないとなれば、北が日本を攻める可能性は極端に減るのである。
BMDは税金の無駄使いだという輩はそうしたことを先ず考えるべきだろう。
アップデート:ミサイル防衛、本格稼働へ 対処要領改正を閣議決定(12/24 10:57)
政府は24日の閣議で、イージス艦に搭載する海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が先の実験成功で配備可能になったのを受け、他国が弾道ミサイルを発射した場合の対応を定めたミサイル防衛(MD)計画の緊急対処要領改正を決定した。
主な改正は(1)弾道ミサイルの破壊方法にSM3を追加(2)MD関係部隊の行動範囲を首都圏に限定しない(3)原子力発電所の被害に備え、弾道ミサイル発射時などに連絡を取る省庁に経済産業省を追加−の3点。これで陸上配備の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)に加え、SM3も法的に迅速な運用が可能となり、MD計画は本格稼働する。
これまでの緊急対処要領は、首都圏をカバーする航空自衛隊の第1高射群・入間基地(埼玉県)などのPAC3に対応していた。
政府は2005年の自衛隊法改正でMDの法的枠組みを整備。首相の承認を得る余裕がない緊急時は、緊急対処要領に従い防衛相があらかじめ迎撃を命じ、発射されれば現場指揮官の判断で迎撃できるようにした。
December 22, 2007, 現時間 2:27 AM
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December 18, 2007
日本発のBMD実験成功!
まずは18日付けの朝日新聞のニュースから。
海上配備型ミサイル、初実験成功 宇宙空間で標的を迎撃
弾道ミサイル防衛(BMD)の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦「こんごう」は17日正午すぎ(日本時間18日早朝)、米ハワイ沖で初の実射訓練を実施し、標的のミサイルを大気圏外で迎撃するのに成功した。ハワイ・カウアイ島の米軍施設で防衛省が発表した。米国以外の国が、SM3の実射実験をしたのは初めて。
こんごうは来年1月上旬、海自佐世保基地(長崎県佐世保市)に実戦配備される。地対空ミサイルとイージス艦による日本のBMDは、新たな段階に入った。
米軍が現地時間の17日午後0時5分、標的となる模擬弾道ミサイルを発射。その4分後、カウアイ島沖のこんごうがSM3を発射し、0時12分、上空100キロ以上の大気圏外で命中させた。
日本のBMDは、まず、SM3を搭載したイージス艦で敵のミサイル迎撃を目指し、撃ち漏らした場合は、地上に配備した地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)で再び狙う仕組み。防衛省は10年度末までに、SM3搭載のイージス艦計4隻を配備する一方、首都圏や中京・京阪神地区など計16カ所でPAC3の配備を進める。
実験に立ち会った海上幕僚監部の河野克俊防衛部長は「これで、上層と下層という多層で弾道ミサイルに対処する態勢ができた。日本の防衛の結節点だ」と実験の意義を強調した。
実験後に米軍施設内で会見した江渡聡徳防衛副大臣は「この成功は、日米両国が今後も継続する技術・運用面の協力の成果だ」と述べた。同席した米ミサイル防衛局のオベリング局長は「日米の協力のうえでとても重要なできごとだ。日本は大きな一歩を踏み出した」とした。
こうした整備には1兆円を超す費用がかかる見通しだ。実験は初期段階に入ったばかりで今後も続く。米軍は新装備の開発で日本にも負担を求めており、出費はさらにかさむ。このため、巨額な負担を伴うBMD整備をどこまで続けるのか、疑問視する声もある。
さすが朝日新聞、おめでたいニュースでも「巨額な負担を伴うBMD整備を何処まで続けるのか、疑問視する声もある。」とまとめるところがなんともいえない。
本当は色々言いたいことはあるのだが、今回は一応「こんごう」の乗組員並びにテストチームの皆さんに「おめでとう!」とだけ言わせていただく。
皆さんご苦労様でした! SM3, 第一回発射成功おめでとうございます!
December 18, 2007, 現時間 7:24 PM
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December 14, 2007
国防を他人任せにする危険
The Englsih version of this entry can be read here.
先日私はずっと以前からのネット知り合いで東南アジアでNGO活動をしてらっしゃるアセアンさんと日本の護衛艦が日本の商船を守るべきなのではないかという話をしていた。その時彼が言ったことがきになったので、アセアンさんのご了承を得てここにそのやり取りの一部を掲載する。しかしその前にちょっと寄り道をさせてもらう。関係ないようだが後でちゃんとつじつまを合わせるのでご心配なく。
私の好きな小説のひとつにJ.R.R.トールキンの「指輪物語」がある。ピータージャクソンが映画化したロードオブザリングス三部作は、小説の映画化としては稀にみる良い出来だった。しかしただひとつ私が失望したのは、ジャクソン監督が「ホビット庄の掃蕩」という章を完全に省いてしまったことだ。原作ではサウロン相手の戦争が終わって、英雄たちがそれぞれの故郷に帰ったところで話がめでたしめでたしと終わるかというと実はそうではない。
物語のはじめに描かれているホビット庄は非常に平和で、もう何世代も戦争をいうものを体験したことがない。ずっと昔にはひどい戦争があって、何人もの村人が戦って死んだという歴史はあるにはあるのだが、あまりにも遠い昔のことなので、村人たちの記憶にかすかに残っているに過ぎない。なんにしても今の平和主義のホビットたちには全く無関係な話である。外部から戦争が近づきつつあるという噂を聞いても、それはどこか遠いところで起きていることで、自分達には関係ないと思っているホビットたち。たまに外部からの怪しげな男達を境界線の村の宿で見かけることがあるが、ホビットたちは汚れた服を着て厳しい顔つきのこの男たちには気味悪がって近づかない。
しかし実はこのレンジャーと呼ばれる怪しげな男達こそが、ホビット庄を守るべく村に迫ってくる悪の軍隊たちと日夜命がけで戦っているのだ。ホビットたちはレンジャーに感謝するどころか、彼らの存在にすらほとんど気が付かない。ホビット庄が平和ならそれでいいのだと考えている。
さてここで話をアセアンさんとの会話に戻そう。
アセアン:
「米国が(この際ですから、ハッキリ言いますが)米国一国だけが「世界平和(爆笑:此処が嘘で、米国本土の安全保障のため”だけ”)の為に汗をかいている時に、責任も果たさす金儲けに走るのか?」式の”難癖”もハッキリ言って難癖以外の何物でもない。 何せ、日本はその金儲けで得た世界第二位のGDPの中から、膨大な金額を米国に対して米軍とか言う傭兵組織のレンタル料金として支払っている(あははは)..... 世界中の海域で海上警備行動なんて馬鹿げた活動が出来るのは米国しかないんだからその費用を出して上げるから頑張ってね!でいいんじゃないですかね?(笑) 早い話が金をしっかり払ってんだから、キッチリ警備してよねっ!ってことですかね。。。。。。カカシ:言っちゃ悪いですが、こういう言い分がアメリカでは非常に悪評を買いますよ。つまりですね、自分らは金だけ出して危ないことはアメリカ任せっていう姿勢はアメリカ人には徹底的に軽蔑されます。
軍事強化して極東守って自分らのタンカー守って、対テロ戦争にも直接参加してれば、アメリカがどうのこうのいってきたからって一銭も払う義理なくなるんですよ。...はっきり言って、アメリカ人からしてみたらそういう態度のほうがよっぽども尊敬できます。
アセアン:日本の大多数の国民はですね(多分)、米国から(国際社会からかな?)尊敬されなくなって戦争するよりはヨッポドまし!・・・って思ってるんですよ。。。多分ね。憲法9条とか言う話は、まぁ”言い訳”ですよ、言い訳。
いいじゃないですか!米軍を派遣する、駐留する、移転する、戦争する経費を払ってくれる奇特な国家(?)なんて世界中探しても日本くらいなもんですよ...
日本の安全保障に関する基本概念はどんなに世界中から蔑まされようが、日本本土が攻撃を受けさえしなければ良い!っと言うのは、太平洋戦争の苦い経験があるからですよ!
もしもアセアンさんのような考え方が日本人の一般的な考え方なのだとしたら、私は非常に残念だ。これが侍魂を持って降参するくらいなら戦って死ぬと言っていた誇り高い日本人の成れの果てだとしたら、これは本当に情けない限りである。現代人はいったいご先祖さまにどうやって顔向けできるのか不思議でしょうがない。
しかし金だけ払って傭兵に国を守ってもらおうという考え方は、単に情けないだけでなく非常に危険な考えで、決してうまくはいかない方法なのである。この傭兵政策にはいくつか問題がある。
先ず第一に、自分らが防衛の戦いさえも拒絶するという態度は戦争を避けるどころか かえって戦争を招いてしまう 。
イランのアメリカ大使館が占拠されたとき、当初過激派学生たちは人質を4~5日拘束する計画だった。ところが当時のカーター大統領がイランへの報復はしないと公言してしまったため、過激派たちは人質を444日も拘束するに至った。
サダム・フセインが湾岸戦争後国連の停戦条約をやたら破って傲慢な態度をとっていたのも、クリントン大統領が本格的な戦争をやるつもりがないことをフセインは充分に心得ていたからだ。
オサマ・ビンラデも1998年のインタビューで、「アメリカは弱い、アメリカは戦わない」と言っていた。そのアメリカの逃げ腰な態度が2001年の911事件を招いたのである。
弱いと見られれば攻められる。強いと見られれば敬遠される。
第二に傭兵の忠誠心は雇い主の日本にあるわけではない。彼らには彼らの都合がある。.
アセアンさん自身が指摘しているように、アメリカは世界平和のためなどと奇麗事をいってはいるが、実は自国の国益を最優先に考えている。私個人としてはアメリカの平和は世界平和につながると考えているため、この考え方には全く矛盾を感じない。ただ、もし日本を守ることがアメリカの国益と矛盾した場合に、アメリカは日本などためらいもなく見捨てるだろう。そうでなくても、アメリカは全治万能の神ではない。アメリカだけで全世界の警備ができるわけでもなし、アメリカの手の届かないところで日本が攻められたらこれはどうしようもない。
第三に、この作戦が失敗する最大の原因は「壁の上の男達」現象だ。
「壁の上の男達」とは、ロブ・ライナー監督の1992年製作映画"A Few Good Men"での、ジャック・ニコルソン扮するジョセップ大佐のことばだ。 (実はジョセップ大佐は映画では悪役だが、彼のこの演説は軍人には非常に気に入られており、映画自体はあまり覚えられていないが、この台詞だけがよく軍事基地のオフィスなどに張られているのを私は目にする。)
自分達が戦争をせずに傭兵に頼って戦争をしてもらっていると、だんだんと一般市民は戦争の必要性を忘れてしまう。なぜ傭兵を雇ったのか、なぜ傭兵に家を提供し必要経費を払い給料まではらっているのか、その根本的な原因を忘れてしまうものだ。それでいつの間にか、傭兵なんか必要ないんじゃないだろうかと考え出す。あの壁の上で行ったりきたりしている番兵はいったい何の役にたっているのだ、邪魔だからとっととグアムあたりに引っ越してもらおう。国民の血税でアメリカの経済支える義理はないよってなことになる。
それじゃあアメリカがいい加減に頭にきて、「さよでござますか、じゃあ、どうぞご勝手に」と言って何もしてくれなくなったら日本はどうするのか?日本にはアメリカの加護を受けずに自分らだけで国を守る能力など持ち合わせていないではないか?
いま日本人が米軍基地にかかる費用とか、日本が言い出したグアム島移転の引越し代を払うのを渋っているのも、みなどうしてアメリカ軍が日本に駐留しているのかを忘れてしまったからだ。
日本の血税無駄使いして家賃も払わねえでいすわってるこいつらは誰なんだ? と日本市民は問いただす。しかしこれは「ただ」ではない。アメリカ軍は日本にいることで日本を守っているのである。日本は自分らが戦わない代わりにその経費を払うんじゃなかったのか?戦わないで済むならそのぐらい安いもんだと思ったのではなかったのか?一時は価値があると思った人々が、いまやこの値段は高すぎると文句をいっているのである。(ところで米軍基地は家賃を払っていないわけではない。米軍側は日本にかなり高額な土地代を払っている。日本の方々はそのことをご存じないようだが。)
日本人が日本駐留のアメリカ軍に対してこのような感情を持つのは当たり前だ。なぜなら現代の日本人は全く戦争というものをみたことがないからだ。彼らにとって戦争など存在しないのだ。どうして壁の上に男達が立つようになったのか完全に忘れてしまったのである。(アメリカの古いことわざに、最初に壁が建てられた理由を確かめずに壁を壊してはいけない、というのがある。)
私が指輪物語の「ホビット庄の掃蕩」が大事だといっているのはこの点だ。戦争はついにホビット庄に訪れる。故郷のホビット庄を出て冒険の旅を終えてもどったホビットたちを待っていたのは、よそ者によってすっかり乗っ取られて見る影もなくなっていた故郷ホビット庄だった。
すでにこれまでずっと頼りにしていたレンジャーたちも、魔法使いも、エルフ達もそれぞれ故郷へ帰ってしまい頼れるものは自分達だけになったホビットたちは、これまでの平和主義を捨てて自分達だけで侵略者たちと戦わねばならない。
ここでホビット庄を悪者からとりかえすべく、ピピンとメリーという二人のホビットたちが中心になってホビット庄を侵略者から取り戻す。二人は外地で戦争を見て体験してきた。彼らはどうやって戦えばいいかを知っていた。この掃蕩こそが、指輪物語をまとめるうえで非常に大事な要となっているのである。
日本人が非戦闘員としてでも平和維持作戦に参加して、アメリカ軍や他国の戦士たちの戦いぶりをみれば、彼らも戦争という日本人が失った人間の伝統を思い出すかもしれない。こうして本当の戦争を体験した日本人が国に帰って日本人に戦争の何たるかを思い出させることができるかもしれない。そうして日本人に再び名誉、義務、規律といった、概念を思い出させてくれるだろう。なにしろ日本にはもともと武士道というものがあったのだ。日本の若者がそれをきいたことがないのは非常に残念だが。
テロリストはこれまでにもバリ島での爆破事件でオーストラリア人及び日本人を大量に殺している。エジプトでも日本人を含む観光客がテロリストの乱射によって殺された事件があった。ソマリアはイスラム系の国であり、アルカエダのようなイスラム系テロリストがソマリアの海賊を使って海賊行為で金儲けと同時に世界に脅威感を与えようとする可能性は大いにある。彼らにとて旗がアメリカであろうが日本であろうがおなじことだ。日本だけがテロの標的から見逃してもらえるなんて考えているなら甘いとしかいいようがない。
無論これは決して日本だけの現象ではない。ヨーロッパなどもっとひどい。いったい何度テロ攻撃にあったり、過激派による暴動を経験すれば彼らは目覚めるのだ?
日本もヨーロッパもそろそろ自分らの庄を掃蕩する時期が来ているのではないか?
下記にジョセップ大佐のスピーチを掲載しておく。難しいので翻訳できないが、英語に自身のあるかたは是非読んでみていただきたい。
We live in a world that has walls, and those walls have to be guarded by men with guns. Whose gonna do it? You? You, Lt. Weinburg?
I have a greater responsibility than you could possibly fathom. You weep for Santiago, and you curse the Marines. You have that luxury. You have the luxury of not knowing what I know: That Santiago's death, while tragic, probably saved lives.
And my existence, while grotesque and incomprehensible to you, saves lives. You don't want the truth because deep down, in places you don't talk about at parties, you want me on that wall, you need me on that wall.
We use words like honor, code, loyalty; we use these words as the backbone of a life spent defending something. You use them as a punchline.
I have neither the time nor the inclination to explain myself to a man who rises and sleeps under the blanket of the very freedom that I provide, and then questions the manner in which I provide it. I would rather you just said "thank you," and went on your way. Otherwise, I suggest you pick up a weapon and stand a post.
Either way, I don't give a damn what you think you are "entitled" to.
December 14, 2007, 現時間 10:51 AM
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December 2, 2007
海上自衛隊は原油航路をパトロールすべき
先日、10月の終わりに日本のタンカーがソマリア沖で海賊船にシージャックされ、アメリカの護衛艦が海賊船を撃墜していたという話を兎に風さんのところで読んで驚いた。しかも3年前の2004年にもペルシャ湾で同じような事件がおき、その時はアメリカの海兵隊員二人と湾岸警備隊員の一人がテロリストの撃ち合いで命を落としていたということまで知ってもっと驚いてしまった。
実は最近、海上自衛隊の幹部の人と話をする機会があり、その人の話だと海上自衛隊は日本の商船を守りたくてもペルシャ湾まで出かけていって警備をする権限がないのだと嘆いていた。それで日本の商船が海賊やテロリストに襲われた場合、頼りになるのはアメリカの船だけというていたらく。
日本は原油の9割を中東に依存している。しかもその警備を全面的に米海軍に頼っているにも関わらず、日本政府は日本が世界の対テロ戦争にかかわれる最低の任務であるテロ対策特別阻止法を期限切れにしたままインド洋から補給艦をひきあげてしまった。このような恩を仇で返すような行為が今後の日本の防衛に役にたつとは思えない。
先の自衛隊幹部の方もおっしゃていたが、日本人には日本が世界で危険にさらされているという自覚がほとんどない。テロとの戦いはアメリカが勝手にやっていることで、日本とは関係ないと考えている人が多すぎるのだ。これは最近海上自衛隊の人に見せてもらった2〜3年前の日本のニュースで、アメリカと合同演習をしている海上自衛隊に対して、海上自衛隊はアメリカ軍の一部に成り果てたなどと批判的ないい方をしていたのと重複する。
しかし現実に日本の石油タンカーなど重要な商船がテロリストや海賊たちに脅かされているのだ。それを海上自衛隊が十分な武力を備えていながら憲法上の理由で自国の商船を外敵から守れない状況がはたして日本にとって好ましいことなのだろうか?これが独立国たるものの姿であろうか?
ところで10月の末に起きたソマリア沖合でのシージャック事件だが、去年の3月にもアメリカの護衛艦二隻がソマリア沖合で海賊たちと撃ち合い になっている。実はこの戦いに巻き込まれた二隻、ケープセントジョージ(USS Cape St. George)とゴンザレス(USS Gonzalez)のうち、ゴンザレスのほうに私の同僚が乗っていて、この時の話をしてくれたので私はよく覚えている。
12月1日付けのAPニュースによれば、ソマリアでは今年だけですでに31件の海賊による攻撃がおきており、10月に日本のタンカーを攻撃した小型ボートはどこかの母船から派遣されたものではないかという疑いが強まっている。
この記事によれば、当初日本のタンカーは化学物質を輸送する船だったことから、テロリストがテロ行為に利用するのではないかと懸念されたが、乗っ取り犯人から身代金要求があったことからただの海賊による乗っ取りだったことが分かって、関係者はほっとしたという。
しかし、今後海賊を利用してテロリストが科学製品や原油を自分らのテロ行為に悪用しないという保証は全くない。ソマリアはイスラム圏国であることを我々は忘れてはならない。
それにしても、このような重要な問題がソマリア沖合で起きているにも関わらず、ほとんどの日本人がその事実を知らないのはどういうわけだろうか? これは一重に平和ぼけした日本メディアがこうした重大事件を過小評価してほとんど報道しないことに問題がある。日本メディアは日本がどれほど危険な状態にあるのかを日本人が本気で悟ったら、日本の軍事強化は避けられない事実を十分に承知しているのだろう。だからそれを阻止するためになら本当の危険からすら目をそらそうというのだ。
アメリカがイラク戦争に負けることで国内での勢力を取り戻そうとしている米民主党のやり方となんらかわりのない非国民的背信行為だ。
しかし今はネットの時代。いつまでもメジャーなメディアの新聞やテレビが事実を隠しとおせるものではない。実際に私はこれらの事件をネットブロガーたちのおかげで知ることができた。日本にも自衛隊幹部の人々だけでなく、実際に日本の将来を憂う愛国者たちが大勢いる。テロ対策特別阻止法も、もう一度見直され、インド洋での補給活動もいずれは再開されるだろう。
ソマリア沖合では海賊に対抗すべく、すでにアメリカが率先して諸外国の有志同盟が結成されつつある。日本は自分らのタンカーを守るという直接的国益がかかっているのだ。この際アメリカに協力して自国の原油航路くらい自国で警護してはどうだろうか? 日本がアメリカのポチだのなんだのと批判するやからでも、日本が自国の商船を守るのであれば文句あるまい。
日本は先進国として日本の安全を国内でも国外でも守る責任をとるべきである。それには主流メディアの平和ぼけにいつまでもつきあっている余裕はないのだ。
December 2, 2007, 現時間 2:36 AM
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October 24, 2007
どうして日本がアメリカに協力すべきなのか
久しぶりにブログ村の政治カテゴリーを見ていたら、「アメリカの敵は日本の敵なのか」というエントリーを見つけたので読んでみたのだが、これは掲示板などでも同じような話を何度も聞いているので、常に日本とアメリカの関係を考えているカカシとしてはちょっとお答えせざるおえない。(注:段落だけ推敲させてもらった。)
まずは著者のアナベルさん(なぜか男性)のご意見から抜粋。
そもそも、日本は「テロとの戦い」というアメリカ発のスローガンを大義名分として自衛隊中東に派遣しましたが、本来アメリカが捉えている「テロ」というのは、アメリカの石油利権を邪魔立てする一部のイスラム原理主義過激派勢力のことを指していました。石破防衛大臣をはじめ、政権与党の閣僚連中は、「世界平和のために、テロを封じ込めなければならない」と口を揃えていますが、ここで言われている「世界」とは、つまり‘アメリカ一国’のことを言っているに他なりません。
アメリカが‘悪’だと同定したから、テロリストたちは撲滅すべき対象と看做されているのです。しかし、一体「テロリスト」というのはどういう存在なのでしょうか?辞書には、「テロリズムとは、一般に恐怖心をひき起こすことにより、 特定の政治的目的を達成しようとする組織的暴力行為、またはその手段を指す」
とあります。意義だけ捉えると、「テロリスト」というのは、ある‘行為’のことを指す言葉に過ぎません。すでにこの世界のうちに、「テロリスト」という存在が到来していたわけではないのです。「テロを撲滅する」という大義名分自体、「アメリカ一国の、 アメリカ一国主義による、 アメリカ一国利益のためのプロパガンダ」
だと肝に銘じておくべきでしょう。世界をアメリカにとって「敵」か「味方」かで二分するそのような活動に日本がコミットすることが、どれだけの害悪をこの国に齎すことになるのかを想像しないわけにはいきません。
私はアメリカを攻撃したテロリストが日本にとっては敵ではないと考えるひとがいるということ自体に驚くが、アナベルさんはイスラム過激派テロリストによって過去から現在にかけて日本人が多く殺されてきたことをご存じないようだ。(エジプトやバリ島などがそのいい例)
アメリカがアメリカの国益を最優先にして戦争をしたという見解には全く異論はないが、それに日本が無関係だという考えには全く賛成できない。イスラム系過激派によって石油利権が独占されて困るのは自国の未発掘の油田がいくらでもあるアメリカより石油資源をすべて輸入に頼っている日本のほうである。私はよく「石油のための流血反対!」などと唱えるひとに「石油のために戦争をやって何が悪い?」と反対に問いかけている。現代社会において石油は水や空気のようなものではないか?石油なくして一日でも生き残れる先進国が存在するのか?もしも川の上流にいる地主が自分たちのところで水をせき止めて下流の住宅街に水を流さなくなったら、争いが起きないかどうか考えてみて欲しい。
フセインイラクがクエートに侵略し、アメリカが率先した連合軍が阻止しなければサウジアラビアまでも侵略しようとしていた理由も、後にイランに攻め入った理由も、原因はただひとつ。中東の石油を独占することだった。フセインイラクが中東の石油を独占したらどうなっていたか?今年の夏、日本は稀に見る猛暑だったというのに、冷房を控えめにして省エネに励んでいたが、フセインイラクが石油を独占していたらこんなものではすまなかったはず。フセイン亡き後、イランが核兵器開発に必死になっているのも、本当はイスラエルなんかよりも中東の石油利権独占がめあてなのは明白。
今イスラム系テロリストの最大のスポンサーはイランだ。アメリカの軍事活動はこうした国々が石油利権を独占するのを防ぐためのものなのである。ところがアナベルさんは「原油の安定供給を乱す最大の要因がアメリカの軍事活動」にあると語る。こんな逆さまな議論があるだろうか?ま、彼のいう「罪のないアラブ人が何十万も殺された」なんて話はばかばかしすぎて答える価値もないので無視するとしても、
我々が確かな事実として知っておかなければならないのは、イラクのバグラム基地やアブグレイブ基地、そして、キューバのグアンタナモ基地の収容所に拘束されている8万3000人ものテロ容疑者たちの99%は、実はアメリカが「テロ」と同定している反米行動とは何の関係もない無実の一般人だという事実です。これらの収容所では日常的にジュネーブ条約で禁止されている非人道的な拷問・虐待が行われていて、分かっているだけでも、すでに40人を超える無実のアラブ人が、施設の米取締官による拷問が原因で命を落としました。
でその証拠はどこにあるのかな?アナベルさんはアメリカを責める極端なことを言う割りにはその証拠を全く提示していない。それにアナベルさんは自分の知らないことをあまりにも知ったように言い過ぎる。ジュネーブ条約は正規軍で捕虜になった人間にだけあてはまるのであり、テロリストのような不正規戦闘員には全く適用されないのだということを全くご存じないらしい。だいたいそれをいうなら民間人を人質にして首をはねる行為はジュネーブ条約ではなんといっているのか是非アナベルさんにお聞きしたい。
世界を「親米」か「反米」かで二分するアメリカの世界戦略に日本がコミットするということは、「反米」主義者からすれば、日本もアメリカが推進している世界植民地化計画の加担者だと看做されることを意味します。日本にとって敵ではなかった人々が、アメリカに統制されながら「日本の敵」となっていくのです。
これは全く理屈が逆さまだ。イスラム系テロリスト達が911でアメリカを攻めたのはアメリカを憎んでいたからというよりも、アメリカは弱いと踏んだからである。ビンラデンが1998年のインタビューでアメリカは弱い、アメリカは戦わないとして、アメリカへの宣戦布告をしていた。私も含みアメリカ人は皆、アフガニスタンの山奥に潜む老人に何が出来るものかと鷹をくくっていた。その油断が911の悲劇を生んだのだ。
私はイスラム社会の文化について多々の書籍を読んだが、どれもこれも書かれていることに共通しているのは、イスラム社会は勝ち馬を応援するということである。アメリカが世界最強の国で、やたらに戦ったらひどい目にあうと思ったら戦争など仕掛けてこない。だから日本がテロリストから狙われたくないのであれば勝ち馬に賭けるほうが利巧というのものだ。
我々日本国民は、「アメリカの対テロ戦争に加担すればするほど、日本自身もアメリカによって虐待されている人々から敵と看做されるようになる」と胸に刻んでおくべきでしょう。イスラムの「テロリスト」たちは世界の敵ではありません。
こういう考えはナイーブとしか言いようがない。イスラムテロリストは先進国はすべて敵とみなしている。西洋風の価値観を受け入れた国はアメリカであろうと日本であろうと区別などつけていないのだ。イラク戦争に大反対をして一切協力しなかったフランスやカナダでもイスラム系テロリストによるテロ行為未遂事件がいくつも起きていることをアナベルさんはご存じないのだろうか?日本人だって肌が黄色いというだけ見逃してもらえるとおもったら大間違いである。すでに韓国軍の撤退は決まっていたのに、罪のない無関係な韓国の宣教師たちがタリバンのテロリストに拉致された事件は記憶に新しい。
それでもこれが、「テロリストという発想自体が、アメリカによって捏造された恣意的なフィクションに過ぎない」とアナベルさんは本気で言うのだろうか?アナベルさんの最後の一言は完全に意味不明なのでノーコメント。
日本人でありながら「親米保守」を語る連中は、論理的理的にいって、その存在そのものがアンビヴァレンスなプロットなのです。恥を知りなさい。
親米がどうのこうのという前に、日本の防衛に目を瞑れというアナベルさんこそ恥をしりなさい、とカカシはいいたいね。
October 24, 2007, 現時間 10:23 PM
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October 12, 2007
マーサ米下院議員よ、海兵隊員侮辱を釈明せよ!
米下院議員のジョン・マーサ氏は法廷において、ハディーサ事件で議員がまだ調査も行われていなかった時点で米海兵隊員たちがイラク市民を虐殺したとメディアに発表したことについて、釈明しなければならない可能性が高まっている。
それというのも、ハディーサ事件の容疑者として逮捕され、最近になって証拠不十分で起訴取り消しになった海兵隊曹長Marine Sgt. Frank Wuterich氏がマーサ議員を名誉毀損で訴えたからである。
マーサ議員が当時どのような発言をしていたか、2006年の6月にカカシが書いたハディーサ事件:それぞれの思惑
を振り返ってみよう。
****米軍の捜査経過の詳細を研究したとして民主党の下院で反ブッシュのマーサ議員があちこちのテレビ局で海兵隊員が一般市民を虐殺した証拠があると発表した。下記はABCがおこなったマーサ議員のインタビューの記事を訳したもの。(翻訳:妹之山商店街さん)
マーサ議員:IEDが爆発したんです...毎日外に出る度にIEDが爆発するんです...ですから毎回プレッシャーが高まっていく訳です。この場合はIEDが爆発し、海兵隊員一人が死亡。そこにタクシーがやって来て、中には四、五人が乗っていました。武装していなかったのですが、この人達を射殺しました。その後、民家を襲撃して人々が殺害したんです。女性の一人は、海兵隊の人から話を聞いた所、子供をかばって命を助けてくれと懇願したにも関わらず射殺したということです。更に気になるのはイラクの人達はこのことを知っていたということなんです。家族に補償金を支払ったからです。それに加え、隠蔽工作が行われたんです。間違いありません。最初この人達はIEDで死亡したと言ったんです。翌日調査の為に要員が派遣されました。ところがそれについて何の報告も行われず、三月になってタイム誌がこれを伝える時誰も何が起こったのかを知らなかったのです...質問:写真や画像証拠があるとのことですが、本当ですか
マーサ議員:その通りです。捜査を担当した人とイラク側の証拠を入手しました。何が起こったかについては、疑いようがないんです。問題は、誰が、何故、隠蔽工作をしたかということなんです。何故明らかになるのに半年も掛かったんでしょうか翌日調査を行い、ニ、三日後にはこの人達が殺害されたことが分かっていたんです。
まだ米軍による調査がすんでもいないのに、何が起きたかは間違いないとか、隠ぺいが行われたとか適当なことを良く言えたものだと思う。問題なのはマーサ議員があらゆるニュース番組にはしご出演してこのような発言をしていた時、マーサ議員はまだ軍当局から捜査結果の報告を受けていなかったということだ。マーサ議員はタイムスの記事を書いたイラク記者の報道をそのまま鵜呑みにして事実確認もせずに米海兵隊を有罪と決めつけ軍当局が隠ぺいしたと言い切っているのである。******
無論、その語の捜査で、ハディーサ事件は海兵隊員が戦闘規約に従って正しく行動していたことが明らかになり、ウーテリック曹長ならびに他の容疑者の審査過程で、ハディーサにおいて犯罪は起きていなかった。この事件の容疑は最初から最後まで捏造だったという結論が出ているのである。
しかしマーサ議員は下院のなかでも有力な政治家であり、現職の議員は裁判で証言する義務を免除されるという法律があるため、それを使って証言を避けるのではないかという見方もある。だが、もしもマーサ議員がその特権を使って証言を避ければ、かえって証言をした場合よりもマーサ議員のみならず、民主党にも悪い結果になるのではないかという意見もある。
民主党はブッシュ大統領を忌み嫌うばかりに、ブッシュに都合の悪いことならアメリカにとって悪い結果になるような行為でも積極的にやってきた。特にアメリカ軍隊への攻撃にはひどいものがある。アメリカ市民は戦争に反対している人たちでも反軍隊とは限らない。南部の民主党支持者は戦争自体には反対でも家族に軍人がいたり、今現在イラクやアフガニスタンに出動している人も少なくない。そうしたアメリカ社会でことあるごとにアメリカ軍隊を侮辱する民主党のやり方は一般のアメリカ市民からかなり反感を買っているのである。
そんな中で、自分も元海兵隊員という肩書きをことアルごとにひけらかしているジャック・マーサ議員は証拠もないのに無実の海兵隊員の名誉を汚し、その発言を法廷で釈明せよとの法廷命令を議員の特権を使って拒否するとなったなら、国民は民主党のことをどう考えるだろうか?
ジョン・ケリーは「勉強しないとイラクへ行く羽目になる」といってアメリカ軍人を馬鹿にする失言をしたばっかりに大統領立候補から降りなければならないという失態を起こした。一般のアメリカ人はアメリカ軍を馬鹿にする政治家を許さない。このことに関して他の民主党員がどう反応を示すかによっては、アメリカ市民はついに民主党の本性を見ることになるかもしれない。
少なくとも共和党の大統領候補諸君には今後の選挙運動で、どんどんこの件を話題にして、民主党はアメリカ軍の敵だと投票者に印象付けさせて欲しいものだ。
October 12, 2007, 現時間 6:02 AM
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September 11, 2007
なぜ戦を学ぶのか? その3
さて今日はビクター・デイビス・ハンソン教授の、なぜ戦を学ぶのか、の最終回。今日の話題は軍事技術と戦法の発展について、、
軍事技術は進歩しても人のおつむは変わらない
軍事技術の進歩はすさまじい今日、新兵器や世界中にあっという間に伝達される情報などを考えると、戦争の仕方は昔と全く違うものになったと思い勝ちである。しかし軍事歴史はたとえ3万フィートの上空からGPS爆弾を使って一人の人間を殺すことが出来たとしても、ネットでジハーディストが世界中に一度にプロパガンダを流すことができたとしても、それが必ずしも戦争における勝者と敗者を決める決め手となるとは限らないとハンソン教授はいう。
改良路肩爆弾対装甲ハンビーは、射出機(大石を敵陣に打ち込んだ古代の武器)対石の壁や火縄銃対鎧をきた騎士の現代版に過ぎないのだ。長い戦争の歴史では防衛にしろ攻撃にしろ武器が一定の技術でとまっているということはない。かわらないのは単に一時的にどちらかが有利になるといったことだけなのだ。
ということは、どれだけ新しい武器が発明されようとも、人間のおつむが変化しない限り、戦争の性質そのもはかわることはない。1991年の湾岸戦争では最新型のコンピューター起動の武器が使われた。しかしどれだけの最新兵器も戦争にたいする政治目的がはっきりしていなかったことから戦争は決定的な集結を得ることができなかった。 時として戦争の終わりに、なぜかアメリカは軍人も政治家もフセインを敗者として扱わなかった。アメリカはフセインが石油でもうけた金で平和を乱すようなことがないような対策を全くとらなかった。だから敗者であるはずのフセインがアメリカおよび連合軍の見てる前でクルド人を虐殺し、航空禁止区間で再び戦い、そして三度目の正直でフセイン政権を倒さねばならなくなったのである。
軍事歴史は異常事態や矛盾に満ちている。スパルタがペロポネシア戦争でアティカを侵略した最初の春、スパルタ軍はアテネ人は数カ月で降参すると考えていた。しかしアテネ人は降参しなかった。ところが疫病が流行り、スパルタ侵略よりも多くのアテネ人が死亡してしまった。 27年後、強靭は海軍で知られていたアテネはおざなりな海軍しか持っていなかったスパルタに海戦で負けてしまった。 2003年、何万という犠牲が出るだろうと予想されたフセイン政権崩壊にはほとんど犠牲者を出さないままあっけなく終わってしまった。ところがその後比較的スムーズにいくだろうと思われていたイラク復興は思いの他手間どっている。
軍隊の大きさも戦場での成功は保証できない。サラミス、イソス、メキシコシティ、そしてレパントの勝者たちは皆、数の勝る敵を相手にして勝った。また戦争における一番残虐な殺しあいは得てして戦争終焉を目の前にして起きる。同盟軍の1918年の一斉攻撃、1945年春のロシアによるベルリンへの攻勢、バルジの戦い、広島、などすべて終戦直前に起きている。そして民主主義社会の指導者たちは戦争中に国民の不信任を得て辞任を余儀なくされる場合が多々ある。ウィンストン・チャーチル、ハリー・トルーマン、リチャード・ニクソンなどがそのいい例だ。
勝ち戦には父親が何人もいるが、負け戦は孤児だ
アフガニスタン戦争で、イギリスもソ連も勝てなかったアフガニスタンの遊牧民軍団であるタリバンをアメリカ軍が比較的少数の軍隊で数週間で崩壊させた時は、アメリカ市民は皆一丸となってブッシュ大統領を支持した。2003年初期、イラク戦争が始まる直前には多くのアメリカ市民が戦争を今か今かと待ち遠しく待ったものだ。エリートといわれたのフセインの衛兵軍によって何万というアメリカ兵が殺されると思っていた戦闘は、たった数週間でわずか500名の戦死者を出しただけでフセイン政権はあっというまに倒れてしまった。この時のブッシュ大統領の支持率は90%近かった。
ところが、2003年の後半から2004年にかけて戦況が厳しくなると、こちらの犠牲者の数はそれほど多くなっているわけでもないのに、戦争への支持は急激に減り、戦場から次から次へと悪いニュースばかりが入ってくる2006年になるとブッシュ大統領の支持率は40%以下となってしまった。
しかしハンソン教授にいわせると、これは戦争ではごく普通に起きる現象だという。軍事歴史では市民は勝ち戦は支持するが、戦争に負けてきたという印象をもったら即座に支持を撤回してしまうなどということは非常に多く見られるという。戦争の道徳的な動機や、勇敢な軍隊や、誇り高い犠牲などは市民の戦争への支持を保つことはできない。「市民の支持がすべてだ、、、それがあれば何も失敗しない。だがそれがなければ何も成功しない」と言ったのは偉大なるエブラハム・リンカーン。ゲティスバーグで大勝利を得た北側は支持の落ちかけていたリンカーンの人気をあげたが、その年の後の方で数回に渡って味方軍を大量に失った。コールドハーバーの戦闘ではなんと20分で7000人の北側兵士が戦死した。こうなってくるとリンカーンの政策には全く変化がなかったにも関わらず市民はリンカーンを憎んだ。
ジョージ・S・パットン将軍はかつて「アメリカは勝者は愛するが、敗者は許さない」と語ったが、今も全くそれは変わっていない。
戦争の歴史から何を学ぶべきか?
戦争の歴史が我々に教えてくれるものは、過去の英雄たちが道徳的な目的をもって現在の我々の自由と安全のために払ってくれた犠牲の尊さだ。もし我々がシャイロ、ベルーウッド、タラワ、そしてチョースンのことを何も知らなかったら、軍事墓地に並ぶこれらの十字架は鮮やかな緑の芝生を飾る美しい石でしかない。
現代のアメリカ人が自由にiPodsを聴けるのも、デパートで安心して買い物ができるのも、すべて過去の何千という過去の犠牲と苦労があってのことだ、とハンソン教授は強調する。だがそれと同時に過去の英雄たちは現代の市民にも将来の子孫のために必要とあらば同じように犠牲を払うことを期待していた。アメリカ合衆国は戦争によって生まれた国であり、戦争によって統一された国であり、戦争によって破壊から救われた。未来の市民がどれほど豊かで優雅な生活をしようとも、この恐ろしい歴史の記憶を失ってはならない。
さて、それではどうすれば、現代人は過去の軍事歴史をきちんと学ぶようになるのだろうか?ハンソン教授はこれは教育界だけの問題ではなく、問題はもっと深いところにあるという。現代人は軍事歴史の価値を過小評価することで戦争そのもの価値を見落としているのだと。
ハンソン教授はどれだけ国が豊かになろうとも教養が高まろうとも善良な市民が増えようとも、それだけで人間の根本的な性質が変わって紛争の起きる社会が過去のものになるというわけではないという。過去の戦を学ぶことによって我々は神のように何の落ち度も無い存在になどなれないことを知るのであり、世の中には常に平和よりも戦争を好む人間がいるということを知るのだ。しかしそれと同時に過去にもそして現在にも道徳的な理由によってそうした悪いやつを阻止しようとする英雄が存在するのもまた変えられない事実なのだ。
September 11, 2007, 現時間 10:04 AM
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September 10, 2007
なぜ戦を学ぶのか、 その2
今日も引き続きビクター・デイビス・ハンソン教授の「なぜ戦を学ぶのか」を考えてみよう。
歴史への無知がもたらす弊害
イラク戦争が「失敗している」とか「泥沼だ」と語る人々は、かならず「四年間も続けて3000人以上の莫大な犠牲者をだして、、、」と続ける。しかしこれが別の時代なら、四年も戦って味方の戦死者がたかが3000人ですんでいるなら、たいした紛争ではないと判断されていたことだろう。19世紀の中東に植民地をもっていたイギリス帝国の軍隊は、中東各地で頻繁におきていた紛争の鎮圧でもっと多い割合でイギリス兵を失っていたに違いない。だが当時のイギリス国民はイギリス兵の犠牲が多すぎるとか泥沼だから即撤退すべきだなどとは言わなかった。この程度の犠牲は帝国が植民地を守り通すためにはやむ終えない犠牲だと考えていたからだ。
こうした歴史的事実を国民が全く知らないと、国が実際に戦争状態になったとき、いったいどうしていいのか分からなくなって麻痺状態になる可能性があるとハンソン教授はいう。歴史的な基準による比較が出来ないと、現在の状況を正しく把握することができない。
わが国の政治家も国民も1777年12月や1941年12月、そして1950年の11月に下された不能でひどい決断によって大規模な犠牲を出し、一時市民が絶望状態になった事実を覚えていないようだ。これでは今日これほど多くの人々が、イラクにおける暴力沙汰が歴史上初めてのことだとだ考えるのも無理もない。
イラク戦争で3000余名の犠牲者を出しているという事実は無論軽々しく扱われるべきではない。しかし前世代のアメリカ人はたった二か月ちょっとの戦闘でイラクでの戦死者の四倍もの戦死者を出した沖縄戦線を大勝利だと考えていた。そうしてそのまま日本での本土決戦を続けるつもりだったのである。
前例がどんな場合でも同じようにあてはまると考えるべきではない。ドイツは第一次世界大戦でロシアに3年で勝ったのに、フランスは4年かかっても落とせなかった。2001年にタリバンを数週間で崩壊させ一年以内に新政権を設立することができたからといって、フセイン打倒後のイラクも同じようにスムーズに運ぶということにはならない。それぞれのお国柄や文化、政治、地理、経済といったものがあまりにも違い過ぎるからだ。
それよりも過去の戦争に関する知識があれば、新しい状況をより広い視野で見ることができるようになる。戦争におけるテーマや感情や建前は何世紀も特に変わりはない。紀元前415年に、当時ギリシャ世界のなかでも最大の民主主義を誇っていたシシリーを攻め入ったアテネの悲劇はイラク戦争の前例としては全く役に立たないかもしれない。だがこの戦争はどのように戦争前には熱狂的に戦争を支持していた市民が戦場から受ける悪い印象に失望して戦争を見放すようになるのかを教えてくれる。
カカシは戦争をすると犠牲者が出るといって戦争を反対する人に出会うと、では戦争をしなけば絶対に犠牲者が出ないと断言できるのか、と聞き返すことにしている。ハンソン教授も歴史的にみて、将来の被害を避けるために今戦うべきなのだという考えは頻繁に拒絶されてきたという。アレキサンダー大王や、シーザー、ナポレオン、そしてヒットラーなどの遠征も、もし初期に無数にいた敵が団結して彼等に立ち向かっていれば早期に集結させることが可能だったはずだという。そうやって敵の脅威が増大する前に戦争をしなかったばっかりに後々に起きた損害の膨大さは測り知れない。
現在においても同じことがいえる。ソロボダン・モロソビッチの独裁はNATO軍の空軍によって比較的簡単に制圧することができたが、それは十年近くに渡ってモロソビッチが地域を弾圧し何千何万という市民を虐殺した後のことだった。先進国が当面の被害を恐れて戦闘に躊躇したために、多くの犠牲者が見殺しにされたのである。「戦争とは醜いものだ。しかし最も醜いものではない」とイギリスの哲学者ジョン・スチュワート・ミルは言う。「腐敗し士気の落ちた愛国的心境から戦争はどんな場合でも価値がないと考えるほうがよっぽど悪い」
歴史を無視すると、現代社会は戦争をコミュニケーションや外交の失敗だと解釈するようになる。あたかも攻撃者が自分達が何をしているのか解っていないかのように。米下院議会のナンシー・ペロシ議長はブッシュ政権の対テロ戦争に不満を抱き、シリアへ飛びアサド大統領に中東のテロリストに資金援助をするのをやめてもらうよう説得に行った。女史はアサド大統領の闘争性はアサドの独裁政権がレバノンやイラクの民主主義が感染してシリアを破壊する前に破壊しなければならないという考えからくるものではなく、我々のよそよそしくごう慢な態度がもたらしたものであると信じ切っていた。
ウィリアム・テカセム・シャーマン元帥の手紙やウィリアム・シャイアーズのベルリン日記に現れる国家同士の問題を参考にせず、テレビの人気カウンセラーが語る個人のライバル意識を参考にするから何でも話せば分かるという甘い考えが生まれるのだとハンソン教授は言う。
しかし歴史的にみて、誤解から生じた戦争というのはほとんど見つからないのである。悪意に満ちた意志とそれを阻止する勢力がないことから始まる戦争のほうがよっぽども多いという。マーガレット・アトウッドが詩に詠んでいるいるように、「戦争は戦争をはじめるものが勝てると思うから始まるのである。」ヒットラーしかり、ムッソリーニや東条しかり、当時の西洋諸国の非武装状況を考慮に入れれば彼等が勝てると考えたのも無理はない。ビン・ラデンが911でアメリカを攻撃したのも、外交の失敗ではなく、20年間に渡るアメリカへの攻撃に対してアメリカからはなんの反撃もみられなかったことが原因だ。この無行動がビンラデンにアメリカは戦わないという印象を与えてしまったのだ。
歴史を知らないとはじめるべき戦争をはじめずにかえって被害を増大させてしまうという間違いを起こす。歴史を知らないと交渉が不可能な場合でも意味のない外交を継続させ相手の勢力増加を許してしまう。歴史を知らないとこちらの躊躇を敵から弱みとみられてしまう。
戦争の歴史をしらないことで起きる弊害は大きい。
September 10, 2007, 現時間 9:48 AM
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September 9, 2007
なぜ戦を学ぶのか? その1
今月からネットアクセス不能になる日が度々あるので、例によって興味深い話題をいくつか特集してみたいと思う。
今回は歴史学者のビクター・デイビス・ハンソン(Victor Davis Hanson)教授の「なぜ戦を学ぶのか?」(Why Study War?)という論文を数回に分けて紹介しながら私の意見なども混ぜて皆様と一緒に考えてみたい。
戦争の歴史に興味がない歴史学者たち
ハンソン教授はアメリカの大学生にテット攻勢(注1)はアメリカ軍の大勝利だったなどという話をすると、激しい反論にあうのではなく、皆ポカーンとした顔をしていると言う。「テット攻勢?何それ?」てなもんである。またつい最近に公開された「300」という映画の元となったテルモピュライの戦いになってくると、この300人の話など聞いたことがないだけでなく、ペルシャ戦争そのものに関してすら全く知識がない人がいかに多いかを知ってがっかりしたと書いている。
ま、テット攻勢は当たり前だが、カカシはスパルタの軍隊やペルシャ戦争については多少の知識はあったとはいうものの、正直な話テルモピュライの戦いについてはスティーブン・プレスフィールドの炎の門を読むまではほとんど何も知らなかった。
しかしハンソン教授はアメリカの教育システムを考えれば、一般のアメリカ市民が軍事的な知識に欠ているのも無理のない話だという。
私が大学院に通っていた30年前ですらも、どうして一方が勝ち他方が負けるのか、長官や愚かな指揮官、技術の停滞や発展、そして教育や勇気や国民の意志や文化といったものが戦争の勝ち負けにどういう影響をもたらすのかといったことを調べる学問であると一般的に理解されている軍事歴史というものはすでに大学では時代遅れとみなされていた。今日の大学ではこの主題はもっと人気がない。
この状態は非常に嘆かわしいことである。民主主義社会の市民は戦争知識を持つことが必要だ。特にこの大量破壊兵器の時代ではなおさらである。
教授はもともと軍事歴史の専門家ではなく、スタンフォード大学で博士号を取る主題に古代ギリシャにおいてペロポネシア戦争中にスパルタ軍が行ったアテネ攻撃のもたらした農業への悪影響を選んだのがきっかけだったという。
しかし農業と戦争が古代ギリシャの特徴であるにも関わらず、大学側の態度は冷たかった。古代ギリシャの哲学者や作家や政治家に興味のある歴史家はもうほとんどいなかった。19世紀に書かれたスパルタ兵の構成やギリシャ兵法などの古代戦争に関する数々の歴史書など誰も読んでいない。『まるでアメリカの大学は歴史そのものの始まりが古代ギリシャの歴史家であるHerodotus と Thucydidesが書いた戦記だったということを忘れてしまったかのようだった。』と教授は語る。
どうしてアメリカのアカデミックは戦争に対する興味を失ってしまったのであろうか?この背景には何があるのだろうか? まず明かな理由はベトナム戦争だ。カーター大統領の時代のアメリカではベトナム戦争は最初からやるべきではない戦争でアメリカの大敗に終わった二度と繰り返してはならない悲劇だったという考えが一般的だ。 本来ならば、どうしてこのような戦争が始まったのか、どうして負けたのかということを研究すべきなのだが、教育界の姿勢はそういう不愉快な歴史は最初から勉強すべきではないというものだったのだ。
二つの世界大戦後に発明された核兵器も軍事歴史への興味を失わせた原因のひとつだ。ボタン一つで世界が滅びるような時代に過去の軍事歴史など学んでもあまり役に立ちそうもないという議論が平気でされた。
また1960年代に生まれた理想的で非現実的な世界観の影響も忘れてはならない。これは戦争が起きるのはお互いの誤解から生じるものであり、片方の恐怖やプライド物欲によって始まるとか、ましてや単に世の中には意味もなく戦争をはじめる悪いやつがいて、善人が何もしないことで戦争は激化するなどといった考えは人間性を理解していない証拠だという世界観である。
現在の教育界における軍事歴史への無関心はもっとひどい。今や軍事歴史を専門に研究したり教えたりしている教授の数は数えるほどしかいない。2004年に退役軍人から教授となったウィスコンシン大学のエドワード・コフマン教授によれば、同大学で歴史を教えている1000人の教授のうち軍事歴史を専門にしていたのはたった21人だったという。さらに戦争を専門にしている学者は同僚から疑いの目でみられているという。
歴史を教える立場の大学がこれでは学生がきちんとした歴史を学べるはずがない。日本の若い人たちの第二次世界大戦に関する知識を考えると、日本の大学も多分同じようなものなのだろう。戦前の日本が民主主義だったなどと平気で言う人が多いのも明治維新から始まった日本の軍国主義の歴史を全く知らないことからくるものだ。日本はヨーロッパ諸国の帝国主義が弱まってきた頃、自分達も帝国主義に遅蒔きながら参加しようと富国強兵に励んだ。日本の近代歴史は軍国主義の台頭を無視しては語れないはずなのである。
にも関わらず、民主主義で平和に暮らしていた日本にアメリカが突然攻めてきたとでもいうようなことを言い出す日本の若者をみると、日本もアメリカも軍事歴史を正しく教える必要性を切に感じる。
注1:テット攻勢とは (1968年、1月30日 - 1969年6月8日)ベトナム戦争中におきた連続攻撃作戦のことで、南ベトナム解放戦線(ベトコン)の強力な数部隊と北ベトナム軍(PAVN)の部隊が南ベトナム軍とアメリカ軍に対して計画的一斉に行った攻撃だった。(略)攻勢は旧正月の祝いのなかで輝かしくはじまり、1969年の6月まであちこちで分散的に続いた。
September 9, 2007, 現時間 9:30 AM
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July 17, 2007
米無人戦闘機「リーパー(死神)」登場!
アメリカはついに無人戦闘機の開発に成功。その名もザ・リーパー(死神)。
MQ -9リーパー戦闘機は現在イラク戦争、アフガン戦争で使われているRQ-1プレデター無人偵察機をベースにして作られた中高高度=長距離無人偵察機兼戦闘機である。外見はプレデターとほぼ同じだが、全長は11m、翼幅は20mとプレデターよりも一回り以上大きく、積載重量もプレデターの1.02トンに対して 4.5トンと4倍以上もあり、1.4トンミサイルや爆弾を積むことができる。機動力はターボエンジンを使い、最高速度時速482.8km、最高は標高15,240mまで飛べる。どちらもプレデターの二倍の性能で、レーザーと標的レーダーも装備している。
しかしプレデターとの最大の違いは複数の武器を大量に詰め込めることである。プレデターはヘルファイヤーミサイルを二個つめるだけだが、リーパーは14の空から地面への武器、もしくはヘルファイヤー4個と227kgの爆弾を二個積める。偵察機ではなく戦闘機ならではの破壊力を持つ。

死神、無人戦闘機リーパー
リーパーの最初の任務はアフガニスタンの予定で、この秋か遅くても来春までにはイラクでの起用も予定されており、米空軍はイラクのバラードにある空軍基地において現在プレデターの離着陸に使われている滑走路をリーパー用に40万平方フィート拡大工事をしている最中だ。
現在少なくとも9機のMQー9が製造されているが、空軍はいずれは60機のリーパーと160機のプレデターを起用する予定だが、イラクとアフガニスタンにそれぞれ何機起用されるかは明かにされていない。
無人戦闘機の利点はいうまでもなくパイロットが必要ないことである。今後イラク駐留のアメリカ軍の規模は縮小の一途をたどるわかだから、パイロットを送り込まなくてすむのはたすかる。だが、それだけでなく、戦闘機のデザインの限界は生身の人間が生き延びられるかどうかという限界に左右されることがないので、もっと自由自在な動きをすることができるし、長時間の飛行も可能だ。
参照文献:Oval Office, APニュース
July 17, 2007, 現時間 11:59 PM
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July 9, 2007
久間防衛相辞任を巡る波紋:世界の覚書への返答
アップデートあり、下記参照
先日の私が書いた久間防衛相辞任が国際社会に及ぼす波紋について私も尊敬している世界の覚書さんが、私のエントリーを読んで「読んでがっくりきた。何やらだいぶ誤解があるようだ。アメリカから見るとそんなんだろうか。」とかなり落胆なさっている。しかも私の認識は「極左も同然」とまでおっしゃる。私が先のエントリーを書いた時に私はきっと日本の左翼からも右翼からもかなりの批判を浴びるであろうと予想していたので、覚書さんの感想はある意味で予想どおりの反応である。
しかしこのまま何も答えないでいると覚書きさんも、彼の読者の方々もカカシが無知で馬鹿なことを言っていると思われかねないので氏のご指摘にお答えしようと思う。
カカシ; このままではアメリカ軍は日本人との本土決戦に加えてソ連とまで戦争をしなければならなくなる。ソ連を牽制しながら日本が無条件降伏を飲まざる終えないほどの圧倒的打撃を加えなければならないと判断した。
覚書氏:ソ連と戦争(冷戦)が始まるのは、後のこと。そもそもソ連の対日参戦は、首脳会談でずっと前から話しあっていた、というかアメリカの要請であった。ソ連は、律儀にドイツ降伏の3ヵ月後に対日参戦した。日本が降伏した直接の理由は、和平仲介を期待していたソ連が裏切ったからだ(これは日本が甘すぎただけだが)。
先ずソ連が日本侵略に至るまでの経過を振り返ってみよう。ソ連の対日参戦はアメリカからの要請であったが、その取り決めが行われたのは1945年2月に行われたヤルタ会談でのことである。この時のアメリカ大統領は死まじかの親ソ連のルーズベルト大統領であった。この時西側とソ連はソ連がドイツ降伏の90日後に参戦することを取り決めた。当時のアメリカではソ連とは第二次世界大戦で同盟関係にあったとはいえ共産主義社会のソ連に脅威を覚える政治家(主に共和党)や軍人は少なくなかった。ヨーロッパ戦線を率いたパットン将軍などはこのままドイツからロシアへ攻め込みソ連を滅ぼすべきだなどと言っていたほどだ。
ヤルタ会談の2か月後にルーズベルト大統領は死去、跡を継いだのは反共産主義のトゥルーマン大統領だった。ヤルタ会談での取り決めではアメリカ軍が日本を占領する前にソ連は北海道の侵略まで許可されており、反ソ連のトゥルーマンはソ連の日本侵略を善しとしなかったのである。ここで覚えておかなければならないのは、アメリカでは大統領が変わると政権もがらっと変わり前の政権の方針とは正反対になることはよくあることなので、「元はいえばアメリカが、、」という議論をする場合はどの政権の方針だったのかということを考慮に入れておく必要がある。ルーズベルトとソ連が友好関係にあったからといってトゥルーマンもそうだったと考えると事を見誤る。
アメリカの原爆投下がソ連を牽制することが目的だったことを示唆するのは、広島と長崎の原爆投下がロシアの満州上陸とほぼ時を同じくしていることにある。特に長崎は満州上陸の一日後だったことは興味深い。トゥルーマン大統領はソ連が何時対日戦に参戦するかを知っていたわけだから、原爆を落とすことによってソ連に対して、対日参戦はそこまでにしておけと警告している意志が見えるのだ。ソ連と西側の冷戦はヨーロッパ終戦と同時に始まったとも言える。
カカシ:原爆投下の数日前にポツダム宣言を日本は黙殺(拒絶)している。降伏の意志があったのならこの時に表明すべきだった。
覚書氏:日本が呑みにくいように、わざわざ文言を調整し、他にも策を弄していた。尋常に日本に納得させるつもりは、無かった。
#日本の真意は、「黙ったままで反応しない」という程度の意味だった。もっと文言を選べばよかったが、アメリカの発表の仕方も妙だったから、反応に窮したのだ。「拒絶」は誤訳と言ってよい(意訳であるw)。
アメリカはわざと日本を特定の方向に追い込んだという理屈は真珠湾攻撃の話をする際にも日本の右翼の方々がよくおっしゃることなのだが、私に言わせればそんなアメリカの思惑に乗せられたとしたらそれこそ日本に責任がある。西側同盟軍は日本に無条件降伏を求めており、それ以外の交渉をする気など毛頭なかった。日本は条件を呑めるとか呑めないとかいっている立場にはなかったはずである。
黙殺の意味が「黙ったままで反応しない」というのは日本語の意味だが、西側連合軍の解釈は「無視」であり、無条件降伏を一定期間に受け入れなければそれは「拒絶」を意味する。私が括弧内に「拒絶」と書いたのは私の意訳ではなく西側の解釈の意味である。日本は降伏を迫られている厳しい立場におかれていたのだ。その条件次第では降伏の意志があったのであれば、黙殺などという消極的な態度をとらず積極的にその意志を示すべきだったのである。何もせずに黙ったまま反応をしないでおいて、攻撃されてから数日後には降伏するつもりだったのだなどと言っても遅い。アメリカの意図がどうであれ日本政府がアメリカに原爆投下の口実を与えてしまったことの日本政府の責任は重い。
3番目の硫黄島の戦いについてはこれが1945年の2月から3月の出来事であったので、8月の降伏云々の理由にするのは少し乱暴だったのかもしれない。ここは覚書さんのいうように本土への爆撃を防ぐという意味で硫黄島は大事な場所であったことは確かだろう。ただこの時点で日本軍が本土決戦の用意をしていたことは否定できない。
カカシ:単に日本を降伏させることが目的であったのなら、広島は分かるとしても長崎にまで原爆を落とす必要はなかったのではないかという疑問は誰にでも生まれる。これは日本にとっては非常に不幸なことだが、二発目の原爆は日本へというよりソ連への牽制だったのである。
覚書氏:原爆使用は、マンハッタン計画を始めた必然であり、使用はずっと前から決まっていた。ドイツが降伏したから、(うまく間に合った)日本に落としただけである。...一発目も同様だと思う。2発というのは、ウラン型とプルトニウム型の両方を作ったから、テストしておくことになっただけだ。
原爆は第二次世界大戦中にドイツか日本のどちらかに使うつもりだったことは当たり前だ。そうでなければそう慌てて作る必要はない。むろんドイツも日本も核兵器開発は同時に行っており、戦争中に完成にしたのがアメリカだったというだけの話である。だが、もし覚書さんがアメリカが日本に原爆を落としたのが生身の人間を使った実験だったのだと主張しているなら、これはあまりにもひどい言い掛かりである。原爆はすでに実験済みでありわざわざ日本へ落として実験をする必要などない。いくら敵国とはいえアメリカはそこまで悪徳な国ではない。アメリカ人の友人から日本の学校ではアメリカによる原爆投下は日本人を実験台にするのが目的だと教えられているそうだが本当かとこの間聞かれたばかりだったのだが、私はその時「まさか、いくらなんでもそんなことを信じる日本人はいないでしょう。」と笑ってすましたばかりだった。覚書さんのような良識ある方がこのような反米デマを信じてしまうとはとても残念である。
カカシ: 二発投下したら、二発あるもの百発あるかもしれないということになり、ソ連としてはアメリカの軍事力を正確に把握できないことになる。それでソ連は日本への侵略を途中であきらめたのである。
覚書氏:日本への侵略を途中であきらめたというが、米ソは、当時は一種の同盟関係だったのであり、アメリカの意向を慎重に見極めていた。アメリカの許容するぎりぎりの線まで進出しただけである。(後略)
ヤルタ会見でルーズベルトがソ連の対日参戦を要請した時北海道を侵略することも容認していた。だから米露の友好的な関係が続いていたのであればソ連は日本進出をあきらめる理由は特になかったはずである。にもかかわらず原爆投下後にソ連は日本侵略をあきらめてしまった。アメリカがソ連を牽制する目的で原爆投下をしたのであればその効果はあったと判断できる。日露の友好関係が続いていたならソ連がアメリカとの地上戦を懸念して進出をやめる必要などなかったはずである。
覚書氏:当時のアメリカでは、軍事目標をターゲットにしていたという言い訳をしていたのだ。東京の下町には、家内制手工業のような零細企業が軍需工場のネットワークを形成していたから、そこの住民は軍事目標であるという理論があったのだ。広島も軍都という説明ができた。結論から言えば、第二次大戦は人種差別の露わな、仁義無き戦いでもあったのだ。日本人は「サブヒューマン」だから、殺しても構わないという考え方が実在した。
第二次世界大戦は敵も味方も戦闘員と民間人の区別はつけていなかった。ドイツによるロンドン空襲にしろ、その復讐としてされた英米連合軍によるドレスデン空襲でも、多くの民間人が犠牲になった。アメリカ軍が日本人にたいして人種偏見をもっていたことも民間人の犠牲に無関心であったことも事実だが、アメリカ軍の空襲が主要都市にある軍事施設を標的にしていたというのは言い訳ではない。現に日本の主要都市には軍需工場などが民家の中に入り組んで建っており、アメリカの執拗な空襲によってその生産率は大幅に低下したのである。
だが、覚書さん自身も指摘しているようにドイツが降伏する以前に原爆開発が成功していれば、アメリカはドイツの主要都市に原爆を落とした可能性は大きい。日本人が黄色人種で「サブヒューマン」だったからという理由で空襲が行われたというなら、白人のドイツ人がすむドレスデンでの空襲は意味をなさない。
私はルーズベルト大統領の人種偏見を否定しない。それどころか日系人というだけで米国市民から資産を没収し市民を強制収容所にいれたルーズベルト大統領の日本人嫌いは悪名高い。しかしだからといって必要以上にアメリカの当時の行為を悪意で判断するのは今後の日米関係を考えても決して益あることとは思えない。
戦後、日本は民主主義国家となり凄まじい経済発展をし東洋一の経済大国となることができた。一度は敵として戦ったアメリカとも長い友好関係を保つことができている。今後もこの友好関係は日本にとってもアメリカにとっても有益である。
私はアメリカ下院議会による日本バッシングの慰安婦決議案には大反対だし、日本によるアメリカへの原爆の責任追及にも賛成できない。戦争は60年以上も前に終わったのである。たった数年間の戦争の傷で60年以上もの友好関係に亀裂を入れるのはお互いに止めようではないか。
アップデート (17:32:00PDT July 9): コメンターのアラメイン伯が紹介してくれた大石英司さんのエントリーに面白いところがあったので抜粋して引用する。
われわれは韓国人でも中国人でも無い。半世紀以上も昔のことをいつまでもぐだぐだ言っても何の利益も無い。われわれ日本人は、中韓の人々と違って多少忘れっぽい所はあるけれども、「許すべきでない」という感情と「あれは仕方なかったんだ」という割り切りが両立できる美徳を持っている。それは文明人として素晴らしいことです。この件で久間発言を非難している連中のメンタリティは、中韓で慰安婦がどうの南京大虐殺がどうのと喚いている連中と、全くの同レベルです。とても文明人と呼ぶに値しない。
July 9, 2007, 現時間 12:31 AM
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July 8, 2007
空想歴史:もし原爆が落ちなかったら、、、
昨晩友達のリー・ポーターが彼が1998年に書いたエッセーをもってきてくれた。このエッセーは空想科学小説のなかでもアルタネートヒストリーというジャンルに属する架空の歴史を背景にしたフィクションだ。アルタネートヒストリーの例としては、カカシの友人ブラッド・ライナウィーバー著の「もしナチスドイツが第二次世界大戦に勝っていたら、世界はどうなっていたか」というテーマのムーンオブアイスなどがある。
リーのエッセーはアメリカが広島・長崎に原爆を落とさなかったならどんな世界になっていたかという話を、すでに原爆が落ちなかった世界に生きた歴史家が何年か後に歴史を振り返るという形で書かれている。
******
第二次世界大戦の数々のシナリオを模擬するコンピューターモデルの結果はちょっとした話題を呼んでいる。盛んに議論されている模擬シナリオのひとつに、ハリー・S・トゥルーマンが日本にたいして原爆を使う決断を下すというものがある。このシナリオでは戦争に疲れきっていた世界はこれによって日本の降伏が早まったことに胸をなで下ろした。しかし安堵の気持ちはすぐにそのような恐ろしい武器を使ったことが正しかったのだろうか、アメリカの核兵器独占の時代が終わった時、アメリカは自ら作り出した道具に滅ぼされるのではないかというような疑心と恐れに変ぼうした。しかしシュミレーションは驚くべき結果を描いている。多々の都市が破壊される暗いイメージと共に核兵器の備蓄が戦争阻止の戦略となり、核兵器を持つ国々の指導者たちは未来の世界危機の際に最後の線は絶対に超えないことを保証した。
まず1945年を覚えておられるだろう。ルーズベルト大統領は重病だったがまだ死んでいなかった。ヤルタ会見で衰弱したルーズベルトはとてもスターリンの比ではなく病状は悪化の一途をたどった。トゥルーマン大統領は種々の難かしい決断に迫られたが、原爆を使うかどうかという選択は含まれていなかった。ルーズベルトの病状は大統領のスタッフによって隠されていたため、軍隊はトゥルーマンに原爆開発成功のニュースを伝えていなかったからだ。その結果、日本への原爆投下は承認されなかった。
日本侵略によって失われた250万人以上のアメリカ、ロシア、そして日本人の命が、失われなくても済んだのだという議論が最近歴史家たちの間で交わされている。歴史専門家たちの架空歴史シナリオでは没落作戦(日本侵略計画)は単なる備考にすぎない。
歴史的事実と架空シナリオの溝は深まる。(実際の歴史では)日本は連合軍の勝利によって分割された。ソビエトは千島列島、樺太、北海道、そして本州の北部三分の一を占領し、残りはアメリカが占領することを要求した。ルーズベルトの死直前の1946年、重病の大統領はロシアと中国の圧力に負けヒロヒトを戦犯として裁判にかけることに同意した。天皇の絞首刑が言い渡されると、マッカーサーは戦争裁判の決断を公に批判したため、新任のトゥルーマン大統領はマッカーサーを任務から外した。
ここにどの歴史家の脳裏にも焼き付いている一つの写真がある。裁判が行われていた建物の前に怒り狂った群衆が集まった。そのなかに政治パンフレットをふりかざしていた一人の若者がいた。多くの人々がそのパンフレットに手をのばしていた。若者の顔は間違いなく三島由紀夫のそれであった。
しかし架空シナリオでは三島は20世紀の文学の世界では顕著な存在だが国粋主義ではない経済の発展した戦後の日本では政治的にはたいした存在ではない。実際の歴史では三島の天皇崇拝、過激なロシア憎悪、そして失われた領土への核攻撃もいとわないという思想は南日本の政治を独占した。永久に悪魔化された三島のイメージは全てが変わってしまった30年前のあの日と深くつながっている。あの日北海道で起きた危機は日本、ロシア、中国、アメリカ、イギリスそしてフランスを巻き込む核兵器戦争へと発展し、20億人の死者を出すにいたった。専門家の論説者たちが唱えるシナリオでは二つの都市が破壊されることで全世界は救われたはずだというものである。
人々が架空歴史に執着するのはそれが現実の歴史の恐ろしさには到底およばないからである。
July 8, 2007, 現時間 1:47 PM
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July 7, 2007
久間防衛相辞任が国際社会に及ぼす波紋
防衛省の久間さんの原爆投下に関する失言で氏が辞職にまで追い込まれたという事件はアメリカでも大々的に報道された。この問題は日本の内政のみならず外交上の問題に発展する可能性が大きいからである。ミスター苺がこちらの新聞に載った久間氏の発言内容を読んで、「辞任するほどの発言とは思えない。日本語ではもっと過激なことを言ったのか?」と聞くので日本語で読んでみた。みなさんはもうご存じのことと思うが、一応掲載しておこう。下記は朝日新聞に載った演説内容。
【久間氏の発言要旨】日本が戦後、ドイツのように東西が壁で仕切られずに済んだのは、ソ連の侵略がなかったからだ。米国は戦争に勝つと分かっていた。ところが日本がなかなかしぶとい。しぶといとソ連も出てくる可能性がある。ソ連とベルリンを分けたみたいになりかねない、ということから、日本が負けると分かっているのに、あえて原爆を広島と長崎に落とした。8月9日に長崎に落とした。長崎に落とせば日本も降参するだろう、そうしたらソ連の参戦を止められるということだった。
幸いに(戦争が)8月15日に終わったから、北海道は占領されずに済んだが、間違えば北海道までソ連に取られてしまう。その当時の日本は取られても何もする方法もないわけですから、私はその点は、原爆が落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだ、という頭の整理で今、しょうがないな、という風に思っている。
米国を恨むつもりはないが、勝ち戦ということが分かっていながら、原爆まで使う必要があったのか、という思いは今でもしている。国際情勢とか戦後の占領状態などからいくと、そういうことも選択肢としてはありうるのかな。そういうことも我々は十分、頭に入れながら考えなくてはいけないと思った。
この文章を読む限り、カカシにも何が問題なのかよく分からない。日本語はニュアンスが色々あるのでやたらなことを言うと弊害があるかもしれないが、久間氏はアメリカの原爆投下には疑問も投げかけたうえで、原爆投下が戦争を終わらせるということになったのだから、ま、しょうがないか、、という意味でいったと思うのだがそれがそんなに無神経な発言だったのだろうか?
なぜ原爆だけが特別なのか
私は子供の頃8月になるとテレビなどで特集される原爆の話などを見るにつけ二つの疑問を持った。日本は敗戦国としての犠牲者的立場を主張するが真珠湾攻撃で最初に戦争をしかけた加害者としての責任が全く問われないのは何故かということ。そして二番目の疑問は「なぜ原爆だけが特別なのか」ということだ。確かに原爆の被害は多大であり、その破壊力もさることながら後遺症なども含めて標的に与える精神的打撃なども計り知れない。
だが、それをいうなら何年にも渡って執拗に行われた日本各都市への空襲や、東京、大阪、などでされた大空襲とて都市全体が焼け野原になるような悲劇的な損害を受けている。東京や大阪など他の大都市の空襲後の状況は広島や長崎と大差ない。以前にもお話したかもしれないがうちは父方の故郷が空襲で完全破壊され家族は皆焼け出された。
死傷者の数にしても東京大空襲の犠牲者は広島に次いで2番目に多く、原爆のおちた長崎よりも3万人も多いのである。下記はこのホームページが引用した『太平洋戦争がよく分かる本』P176 PHP文庫、太平洋戦争研究会の資料より。
●広島市 約14万人(原爆による。1945年末までの死亡者数)
●東京都区部 約10万人
●長崎市 約7万人(原爆による。1945年末までの死亡者数)
●大阪市 約1万人
●名古屋市 約7800人
●神戸市 約6200人
●横浜市約4600人
日本全体での民間人の死者数は約51万人といわれている。ということは犠牲者の3/5は原爆以外の空襲で殺されたということになる。原爆で殺されたら悲劇だが空襲では悲劇ではないという考え方は私には理解できない。逆にいうならば同等の被害が出るにも関わらず焼夷弾による空襲は容認されるが原爆投下は特別否認されるという考え方にも納得がいかない。どちらも武器ではないか、その状況に従って有利な武器を使うのは戦略として当然のことではないだろうか?
本土決戦を防いだ原爆投下
私は久間さんの発言にはほぼ全面的に同意すると言っていい。こんなことをいうと私は日本の左翼右翼中庸の誰からも嫌われるのかもしれないが彼の言っていることには一理もニ理もあるのである。
先ず今の日本の人々が理解すべき点は、第二次世界大戦はアメリカおよび連合軍が圧倒的勝利を得た戦争ではないということだ。アメリカが原爆を使わなくても簡単に日本に勝てたと思うならそれは完全な思い違いである。アメリカが広島に原爆を落とした1945年にはアメリカ軍はすでに4年間も戦争をしており多大な犠牲を払ってきていた。しかもアメリカは太平洋だけでなくヨーロッパ戦線にも参加してドイツ軍と熾烈な戦いを続けていたのである。
アメリカ軍はこの時沖縄を激しい戦線で制覇した直後であり、民間人を平気で巻き込む日本軍との地上戦がどれほど残虐で困難なものであるかを嫌というほど体験させられたばかりであった。ちなみに沖縄戦線での戦死者は、アメリカ兵1万2千名、日本兵10万7千名、日本人民間人10万名だった。広島・長崎の原爆の犠牲者を合計した数とほぼ同等である。(私の資料は別にあるのだがリンクはできないので、ウィキペディアでもほぼ同じ情報を得ることができるので参照されたし。)
これ以上戦争が長引き本土決戦などということになったら沖縄の何十倍、何百倍の犠牲者が双方で出ることは確実だった。しかもドサクサにまぎれてソ連が日本を侵略しようと企んでいる。このままではアメリカ軍は日本人との本土決戦に加えてソ連とまで戦争をしなければならなくなる。アメリカが戦争が長引くのを防ぐにはソ連を牽制しながら日本が無条件降伏を飲まざる終えないほどの圧倒的打撃を加えなければならないと判断したとしても戦略としても道徳的にも間違っていたと思えない。
よく日本に原爆など落とさなくても日本は数日中には降参していたはずだという人がある。だが私はそれには同意できない。連合軍側は日本の無条件降伏以外は受け入れる姿勢になかった。無条件降伏をすれば政権は完全破壊され日本はアメリカの植民地となるのである。軍事独裁政権がそんな状況を簡単に受け入れる用意ができていたとは思えない。現に原爆投下の数日前にポツダム宣言を日本は黙殺(拒絶)している。降伏の意志があったのならこの時に表明すべきだった。連合軍に日本の心のうちが読めるわけではなし、数日後には降伏の意図があったなどといってみても後の祭りである。
しかし私はこのような議論はただのいいわけだと思う。なぜなら日本が本土決戦を決意していたことを示唆する出来事が起きているからだ。その最たるものが硫黄島の戦いである。もし日本が近日中に降伏するつもりだったのなら、硫黄島であれだけ激しく日本軍が抵抗する意味がない。硫黄島の戦いは本土決戦への時間稼ぎであったことは日米双方が認める事実である。
日本国民も本土決戦一億玉砕を覚悟していた。私の祖父の世代の人で天皇の降伏宣言をラジオで聴いた知人からこんな話をきいたことがある。田舎に住んでいたその人の自宅にはラジオがなかったので天皇陛下からの重大発表があるときいて知人は役場までラジオを聴きにいった。当時のラジオは受信が悪く雑音も多かったし、天皇陛下の話かたは凡人とは違うので陛下のおっしゃていることがよく理解できない。そこで知人はついに「本土決戦だ、陛下は一億玉砕を覚悟で戦えとおっしゃっているのだ!」と勘違いして興奮していたら、周りの人たちが泣き出したのでやっと「堪え難きを耐え、、」の意味が分かったと言っていた。
父や伯父などの話では小学生でさえ戦闘訓練を受けていたというし、竹槍おばさんと今でも知られているように一介の主婦ですらいざとなったら戦闘におもむけといわれていたのである。RPGやIEDを使ったテロリストですら勝ち目がないのに、女子供が竹槍などでマシンガンを持った米兵に立ち向かう図など想像しただけでも悪寒が走る。原爆投下がされず本土決戦になっていれば、広島・長崎とは比べ物にならない膨大な数の日本人が殺されていただろう。
なぜ二発投下する必要があったのか?
単に日本を降伏させることが目的であったのなら、広島は分かるとしても長崎にまで原爆を落とす必要はなかったのではないかという疑問は誰にでも生まれる。これは日本にとっては非常に不幸なことだが、二発目の原爆は日本へというよりソ連への牽制だったのである。
当時は日本も含め先進国はすべて原子力爆弾開発を行っていた。だがどの国がどこまで開発に成功していたのかは誰も知らなかった。アメリカが一発だけ投下させたら、持っていたただ一つの爆弾を使いきっただけかもしれない。だが二発投下したら、二発あるもの百発あるかもしれないということになり、ソ連としてはアメリカの軍事力を正確に把握できないことになる。それでソ連は日本への侵略を途中であきらめたのである。ソ連が日本を侵略していれば日本も久間さんのいうとおり朝鮮のように二つに分断されてしまっていただろう。
日本は犠牲者精神を捨てよ
日本は唯一核兵器爆弾の犠牲者となった国という特別意識がある。だが私は日本のこの犠牲者精神は害あって益なしだと考える。なぜならこのような被害者意識は諸外国から日本は旧日本軍の加害者としての責任から逃れようとしていると解釈されるからである。
真珠湾攻撃にしろ、東南アジアへの侵略行為にしろ、日本人が過去の歴史を書き換えて旧日本軍の加害者としての責任を何一つ認めず、今回のように日本だけが特別に犠牲者だったのだという態度をとり続ければ、日本は諸外国からの信用を失う。それでなくても慰安婦問題ですでに日本が誤解されている時でもある。このような状況で今後日本が軍事力を強化し北朝鮮や中国の脅威から国を守ろうという姿勢をとれば、再び大日本帝国のように近隣諸国の平和を脅かすのではないかと諸外国から懸念されてしまう。
私は何度も主張してきたように旧日本政府と現在の日本政府は全く別の政権である。第二次世界大戦で旧日本軍がどんなことをしたにせよ、現代の日本人が反省したり謝罪したりする義理は全くない。
だが、現代の日本が旧日本政府の延長でいまだに日本は機会されあれば近隣諸国を侵略する意志があるなどと勘ぐっている諸国がある以上、日本人が現代の道徳観と矛盾するからといって犠牲者としての立場ばかりを強調して、先代の過ちを否定したり過小評価したりすれば、諸外国のこうした懸念は深まるばかりであり、日本が国際社会の一員として文明国として尊敬される立場に立つことの弊害となってしまう。
日本は早く自分らだけが特別な被害者だったという意識を捨て、歴史的事実は事実と認め、旧日本と現代日本は別物であり、現代日本は旧日本とは違って平和を求める文明国であるという意志を世界中に表明すべきである。
久間氏の辞任は国内問題ではおさまらない。このことがアメリカ及び諸外国へ与えた影響は意外と大きいかもしれない。
July 7, 2007, 現時間 2:31 PM
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June 27, 2007
米軍隊志願兵が減っているという嘘
先日アメリカ軍に志願する黒人の若者の数が減っているという記事を読んだ。(下記は24日付けのAPより)
WASHINGTON (AP) - 黒人のなかで軍隊に志願する人の数が最近極端にへり、アフガニスタン・イラク戦争が始まって以来三割以上の減少となった。他の仕事への可能性が急増しまた親戚などから志願を止められることが多いのが原因だ。APが取得した統計によると志願者は四つすべての正規軍で減っており、州兵、予備軍になるとその数は劇的な落下をみせている。
この調査結果は(二つの)戦争への不人気が増えていることを反映しており、特に家族やほかの大人たちが軍隊志願を考えている高校生や大学生に(軍隊よりも)教養を高めるかキャリアを目指すべきという意見が影響を与えていると思われる。
...ペンタゴンの統計によると2001年には51,500人が正規軍に志願したとある。しかしその数は2006年には32,000人と38%の減少となった。
この記事を読んでいて先ず最初にわき起こる疑問は「黒人の志願兵が減っているというが、白人やその他の人種の志願兵も減っているのだろうか?」というものだろう。で、この記事には書かれていないが、いやこの記事には書かれていないからこそ、他の人種の志願数は減っていないとほぼ確信できる。反戦偏向丸出しのAPが米軍の志願兵の数が全体的に減っていたらその事実を記載しないはずがないからである。
イラク戦争が始まって以来、アメリカの主流メディアが何度も何度も繰り返してきた嘘に、アメリカ軍人の間で戦争は不人気であり士気が落ちているというものがある。だが実際に現役軍人たちに直接「イラク戦争について士気は高いか?」などというアンケートをとれば「高い」という答えが圧倒的にかえってくることが分かり切っているため、志願兵が減っているという二次的な現象を報道することで軍人の間で戦争は不人気という世論操作に余念がないのである。
さてそうなってくると実際にアメリカ軍の志願兵はどうなっているのかという話をせねば片手落ちだろう。 The Countervailing Forceが6月12日付けワシントンポストに載ったこの記事を紹介している。
陸軍五月の志願兵目標数に満たず。二年ぶりに最初の大幅減少。
昨日公開された統計によると海軍、海兵隊、空軍は五月の志願兵ゴールを超えたが、陸軍と空軍の州兵隊はゴールに満たなかったことが明らかになった。
陸軍は5,101 の志願兵を得た。これは目標数の5,500に満たない数であるが、2006年10月1日に始まり2007年9月30日に終わる今年度中の目標である8万人は満たせそうだとある。「五月は歴史的にいって志願には難かしい月なんです。」と陸軍報道官のアン・エッジコム少佐は説明する。高校の卒業式や他の春のイベントが多いため志願兵の注意を引くのが難かしいという。
陸軍州兵隊は目標の88%を、空軍州兵隊はその77%を達成した。
海兵隊は五月2,225の志願兵が入隊しており、目標の1,665人を大幅に上回った。また海軍は目標ぴったりの2,709人、空軍は目標の 2,451人を獲得した。
ワシントンポストの記事によれば、正規軍の目標は陸軍が400人ほど満たなかったことを除けば、後は目標を達したか超えたかしている。ということは黒人志願兵が減った分、他の人種がその穴を埋めたことになる。軍隊には一般人口に比べると多少黒人の割合が多い。その原因は色々あるだろうが、経済的な理由がよく取り上げられている。APの記事にもあるように、最近のアメリカは経済状態が良いため、若者がつける職業も選択の余地が高い。ということは軍隊への人気が下がっているのは経済面の影響が大きく、戦争が不人気であるためだと断言することはできない。
APほどではないが、ワシントンポストの記事でも印象操作が行われていることに気付かれた読者は多いだろう。この記事で一番注目されるべきなのは陸軍の志願者が減ったことではなく、海兵隊への志願者が大幅に目標を超えたことにある。陸軍報道官のアン・エッジコム少佐も指摘しているように、5月と6月に軍隊志願兵の数が減るのは普通の状態である。それというのもアメリカの学校は6月に卒業式があるので、学校を卒業した高校生や大学生は若者として最後の自由な夏を楽しむため夏休みが終わる9月になってから志願しようと考えるからである。
また、陸軍への志願兵は多少減ったとはいえ、他の正規軍のほうは目標に達しており、減っているのは州兵である。もし上記にあげた二つの記事がいうように、イラク戦争が不人気なため志願者の数が減っているというのが本当だったとしたら、戦場へかり出される可能性が一番高い隊が一番不人気になるはずであるが、実際はその逆である。
戦争において一番危ない戦場へ送り込まれるのは誰かといえば、それは圧倒的に海兵隊だろう。その次が陸軍でむろん空軍は常に危険な空を飛ぶことになる。海軍は比較的安全だが、それでも中東で戦争が起きていれば長期にわたる出動が期待される。また正規軍と比べて予備軍や州兵隊は後方の援護が主な任務であり最前線にいく可能性は低い。それを考えると現在軍隊に志願した若者の傾向は実際に戦場へいく可能性の高い部署ほど人気があるということになる。
結論からいうならば、不人気な戦争とか不人気な軍隊というのはアメリカメディアが作り出した幻想であり、実際にはアメリカの若者はメディアが考えるほど腰抜けではないということだ。
私は仕事柄、軍人さんたちと会う機会が多いが、このあいだ何気なく女性の下士官らとテレビ番組の話をしていた。その時1980年代後半に人気のあったアニメの話が出て、ひとりの子が「あ、それ私が生まれる前」というので「え〜?何年生まれ?」と聞いたら「1989年」といわれて愕然となった(笑)。現在18歳の彼女は911当時まだ12歳。明らかにイラク戦争が始まってから志願したわけだが、そう思って回りを見ていたら一緒にいた軍人さんたちはみんなほとんどが18〜9歳。
頼もしいなあ、と改めて感じてしまったのであった。
June 27, 2007, 現時間 9:31 AM
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June 21, 2007
高波たてるイージス艦
先日棺桶ベッドから私が落ちそうになった時、私の乗ってた船はこんなふうに全速力ではしっていたのかなあ〜なんて思ったりして、、
イージス艦の格好いい写真を添付しよう。これは平行して走っていた別の船から撮ったもの。同僚の乗組員は船乗りのくせにすぐに船酔いするので、この写真をみただけで気分が悪くなっただろうとほかの同僚たちに冷やかされていた。(笑)

米イージス艦、デストロイヤー、正面から

米イージス艦、デストロイヤー、横から
甲板に出てなくて良かった。(ホッ)
June 21, 2007, 現時間 10:35 PM
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June 9, 2007
JFK空港テロ未遂事件容疑者の数拡大
先日未遂事件で解決し四人の容疑者が逮捕されたJFK空港パイプライン爆破テロ事件は、捜査が続くにつ陰謀に関わった容疑者の数がどんどん増えている。FBIの関係者の話によると捕まった四人は氷山の一角であり、犯人グループはもっと大きいということだ。
さらに以前に事前に暴露されて未遂で終わったニュージャージーの陸軍基地フォート・ディグス攻撃陰謀に関わったとされる Adnan Shukrijumahなるテロリストの行方をFBIは未だに捜索中だ。この男、アルカエダにとって第二の(二回に渡る貿易センター攻撃を計画した)ラムジー・ユーセフなのかもしれない。容疑者は皆外国に逃げた模様。
一方アメリカの主流メディアはこのように重要な事件を大々的に報道せず、なぜかヒルトンホテル財閥のどら娘、、おっと令嬢が免停中に三回目の酔っ払い運転をして監獄行きになった話でもちきり。もっとも今回はいつものように両親が金を使って娘を釈放させるというやり方はうまくいかなかったらしく、一旦は刑務所の所長の一存で仮釈放になったものの裁判官が激怒してパリス嬢は刑務所へ逆戻り。車のなかで大騒ぎして「ママ!ママ!」と叫び出す始末。いい大人が何やってんだ!ま、親が甘やかし過ぎた結果がこれだわな。
なんてことはどうでもいい!テロリストが国内テロを企てているというのに金持ち令嬢のスキャンダルにばかりかまけているバヤイか!まったくアメリカ主流メディアはしょうがない。