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October 12, 2016

アメリカメディア完全無視、米駆逐艦に四日間で二度目のミサイル攻撃 イエメン沖

イランが危ない , イランをどうするか , 狂ったメディア

こういうことが起きているのに、アメリカのメディアはトランプの11年前の下品な言葉使いに執着して全く大事な報道を行なっていない。カカシが事件を知ったのは海軍のフェイスブックサイトが最初。オバマ王はどうすんだよ、まったく。ゴルフしてるばやいじゃないだろうに!

米駆逐艦にまたミサイル攻撃 イエメン沖、海上着弾で被害なし 2016年10月13日 5時35分

【AFP=時事】イエメン沖を航行していた米軍のミサイル駆逐艦メイソン(USS Mason)が12日、同国の反政府勢力が掌握する地域からのミサイル攻撃の標的となったことが、米国防当局者の話により明らかになった。同艦船に対するイエメンからのミサイル攻撃は、ここ4日間で2度目。

 匿名で取材に応じた同当局者によると、攻撃があったのは同日午後6時(日本時間13日午前0時)ごろで、メイソン側は「対抗措置」を講じた。ミサイルは海上に着弾したが、これが対抗措置の結果によるものだったのかは不明という。乗員にけが人はなく、船体にも被害は出なかった。

 メイソンに向けては9日にも、紅海(Red Sea)上を巡航中にイエメンの反政府勢力が掌握する地域からミサイル2発が発射されていた。2発はともに海上に着弾し、けが人は出なかったとされる。
【翻訳編集】AFPBB News

最初の攻撃はこちら時間の日曜日

米軍艦、イエメン沖でミサイル攻撃受ける 被害はなし

米海軍が公開した、補給作業に向けて準備を進めるミサイル駆逐艦メイソンの写真(2016年8月3日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米海軍は10日、紅海(Red Sea)のイエメン沖を巡航していた米軍艦に向けて、イエメンの反体制派が掌握する地域からミサイル2発が発射されたと発表した。ミサイルは同艦に命中しなかったという。

 米海軍中央司令部の報道官は声明で、ミサイル駆逐艦メイソン(USS Mason)が9日に「飛来するミサイル2発を検知した」と発表。2発の発射間隔は、1時間未満だったという。

 同艦は当時、「公海上で通常任務を遂行中」だった。「いずれのミサイルも同艦に届く前に海面に着弾した」としており、「兵士にも船体にも被害はなかった」という。

 また報道官は、国際社会が承認する政府と戦う、イランからの支援を受けたイスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」を名を挙げ、「これらのミサイルは、イエメンの中でもフーシ派が掌握している地域から発射されたとみている」という見解を示した。【翻訳編集】 AFPBB News

October 12, 2016, 現時間 9:34 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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February 20, 2016

ポーランドの雑誌表紙、イスラムの欧州強姦と題して白人女性が移民男たちに襲われる姿を表現して左翼から非難轟々!

イランが危ない , ヨーロッパ

ことイスラム移民に関してはヨーロッパのなかでも比較的自由に批判的な姿勢を示してきたポーランドだが、「イスラムの欧州強姦」と称してポーランドの人気週刊誌wSieciが表紙にモスレム男たちに襲われる白人女性を表現したことが話題になっている。

雑誌の発売後24時間以内に、すでに左翼のソーシャルメディアなどではwSieciは極右翼のニオナチだとかファシストだとか非難ごうごう。特にナチスドイツやムッソリーニのイタリア政権が白人女性が有色人男性に襲われているポスターを使って外国人迫害のプロパガンダに使った例などをあげて、同雑誌も移民迫害のプロパガンダを流しているという批判が多くある。

拙ブログでも何度か指摘してきたが、ヨーロッパのメディアはことイスラム教徒に関する記事には消極的で、犯罪者がモスレムである場合には「モスレム移民」と書かずに「アジア人」とか「南方人」「地中海人」とかいった書き方をするのが常である。ところが同誌は表紙にでかでかと「イスラムの欧州強姦」と表示。同誌による今回の主旨を痛いほど明確にしている。

掲載された記事の表題には「ヨーロッパは自殺を図りたいのか?」とか「ヨーロッパの地獄」とかいうものが含まれており、表紙には「今週のwSieciはメディアやブルッセルのエリートがヨーロッパ連盟の市民から何を隠しているのか」その実態を暴くと宣言している。

まず最初の記事でAleksandra Rybinskaは「古きヨーロッパの人々は年末のケルン事件で大量の移民増加による問題について痛感した。悪いことが起きている最初の兆しである。だが、すでに前々からその凶兆はあった。しかしそれは、許容や政治的に正しいという名の下に、その重大さが無視されるか軽視されるかしてきた。」と書く。

同誌の社説ではイスラム教とキリスト教西洋では多々の面で相容れない文化があり、それは14世紀にわたって衝突してきた、今や世界はその二つの文化の刹絶な衝突を目撃していると指摘。移民が自国から持ってきた文化はヨーロッパの文化とが衝突するのは避けられない結果だ。しかしイスラム強姦によってヨーロッパが滅びるというのは避けられない運命ではないとし、イギリスの歴史家 Arnold Toynbeeの「文化は自殺で死ぬのである殺人からではない。」という言葉を引用している。

まさしくその通りだ。ヨーロッパが生き延びる道は、実際に起きている移民危機の現実に直面し対処することにある。

この記事ではヨーロッパ中で起きているモスレム野蛮人による悪質な性犯罪を羅列しているが、その批判の対象となっているのはモスレム野蛮人だけでなく、野蛮人の悪事をひたすらかばっているドイツアンジェラ・マルケル首相にあると非難する。

最後の同記事は「ヨーロッパは自殺したいのか?」と問いかけて終結している。

この間もドイツでは政府が隠していた2014年から2015年にかけてモスレム移民が侵した犯罪数の警察調査書が漏洩。それによると二年間でモスレム野蛮人が犯した犯罪数は20万8千344件に登るとあり、その32%が詐欺や窃盗などで、性犯罪は1%の1688件で、そのうちの458件が凶悪な強姦や強制的なものだったとある。明らかに年末のケルン事件はこのリポートには含まれて居ない。

ドイツ政府はこのモスレム野蛮人たちによる急増する犯罪を国民に全く知らせていないのだ。文頭でポーランドのこの雑誌の表紙を批判している人たちは、ヨーロッパで実際に何が起きているのか全く無知な左翼リベラルの馬鹿どもである。

大学構内で起きていも居ない「強姦の文化」や黒人差別などを振りかざして、常識的な講演をしにきた保守派の客品に失礼極まりない言葉を浴びせかけて講演を妨害したり、すでに解決済みで今更どうでもいい韓国人慰安婦問題なんかに精力を浪費している暇はあっても、実際に起きているモスレム野蛮人による女性攻撃には全く無頓着。モスレム野蛮人に欧米社会が何世紀にもわたって培ってきた文明を破壊されつつある現実に目をむけず、その事実を指摘する人々を「極右翼」とか「ニオナチ」とかいってさげすむだけ。

今や、欧米の移民政策批判は人種差別だの何だのと言ってる場合ではない。西洋文化が存続できるかどうかにかかっているのである。(ここでいう西洋文化には日本も含まれる。)

February 20, 2016, 現時間 10:11 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 16, 2016

イランにさらし者にされたオバマ米軍の情けない姿

イランが危ない

四日前にアメリカ海軍の小船が二隻イランに拿捕され、乗組員10人がイランに拘留されるという事件が起きた。乗組員たちは二日後無事返還されたが、この事件のいきさつについてははっきりしない部分が非常に多い。

この事件は、2007年の4月、イギリス軍の小船がイランに拿捕され、女子を混ぜた水兵7人(だったかな?)が拘留された事件と似ている。ただ、当時英米はイラク戦争の真っ最中で、イランのテロリストたちとも戦っているときだったので、退役アメリカ軍兵士やカカシも含めたアメリカ民間人から、イギリス兵は抵抗もしないであっさりつかまって天下のイギリスも廃れたもんだ、などと批判がでた。同じ状況が起きたらアメリカ兵は抵抗なしにつかまるなどという無様な格好は断じて見せない、と息巻いていた。

それがまあどうだ、今回のこのていたらく。抵抗もせずにあっさり拿捕されて、あげくのはてにイランの鬼畜どもの前にひざまずいてひれ伏して、女水兵はあたまから汚い布をかぶせられて、その写真をイランのプロパガンダのために世界中にばら撒かれた挙句に、米兵の謝罪ビデオまで放映された。あ~情けなや~!恥かしや!アメリカ兵なら絶対抵抗すると息巻いてたのはどうなったのだ?これじゃあイギリス兵とおんなじじゃないか!

ただひとつの救いは、女水兵がヒジャブをきちっとかぶらず、単に汚い布巾を頭に乗せて苦々しい顔をしているということくらいだ。イギリス兵たちは制服を脱がされてイラン製の田舎くさいスーツを着せられ、英女水兵はブルカとはいかないまでも髪の毛を完全に隠すヒジャブを着せられていた。それに比べればまだましかな、

さて、今回のこの事件は、オバマ大統領が年始の演説でアメリカ軍は世界最強だあ!と息巻いた日に前後して起きたもの。世界最強のアメリカ軍の水兵が、なんでいとも簡単にイランに拉致されるんだよ?なんでイランに謝ってひれ伏さなきゃなんないんだよ、ジュネーブ条約で捕虜の写真を公開しプロパガンダに使うのは禁止されているはず。それを抗議せずに『水兵さんたちを無事返してくれてありがとう』、なんて国務長官が馬鹿みたいに発言してるのはどういうことなのだ!これが世界最強軍隊のある国することか?

なんか前置きが長くなってしまったのだが、(考えただけもむしゃくしゃする!)今回の事件にはよく理解できない疑問が非常に多くある。

公式発表ではバハレーンからクエートに向かう途中、米軍の船二隻は航路を20海里外れてエンジンの故障のため漂流して浅瀬に乗り上げてしまったというものだが、20海里もはずれるってのはGPSの時代にありえるのか?一隻のGPSが故障してももうひとつの船のを使えばいいはず。それともイランはGPSをハッキングしたのか?ペンタゴンの発表ではハッキングを恐れてGPSは使用しなかったといっている。しかし、バハレーンからクエートまでの250マイルの航路は海岸線を沿っていけば迷子になるような場所ではない。GPS以外のナビゲーション方法でいくらも航海できたはず。乗り上げたというファーシ島はその規模と地点から誤って乗り上げるような場所ではないという。特に小回りの利くriverineという海軍小船ならなおさらである。

たとえ一隻のエンジンが故障したとしても、もう一隻が引っ張ることは可能だし、母船が近くにいたら救援を求めることも出来たはず。小船二隻はイランから解放後きちんと機能して帰ってきた。イラン軍が修理してくれたのか?

何故米兵は抵抗しなかったのか。アメリカ軍には捕虜になる前に出来る限りの抵抗をすることが義務付けられている。だとしたら、上部から特別にどんなことがあっても抵抗してはならないという命令が出ていたのか?だとしたらその理由はなんだ? それとも抵抗できるよう武装されていなかったのか、だとしたら何故危険地域での活動に十分な武装をして出かけなかったのだろうか。小船が危機に陥ったときに、何故米軍から救援が出動しなかったのか?

興味深いことに、イランが米軍の小船を拿捕したとき、米軍に空母艦ハリー・S・トルーマンはUAEのジャベルアリ港に停泊しており、すぐには救援に出動できない状況にあった。イランにとってずいぶん都合のよい時に米軍の船が座礁したものである。

オバマがどんな強気の演説をしようが、今や世界中が知っている、いかにオバマ米軍は軟弱で情けない存在であるかを。

あと一年もオバマが総司令官をやるのかと思うと、つくづくやってらんないという気になる。

January 16, 2016, 現時間 6:06 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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October 26, 2011

イラクからの米軍全面撤退は大間違い、イランのイラク侵略を招く恐れも

イラク関係 , イランが危ない

オバマ王は今年一杯でイラク駐留のアメリカ軍を全面的に撤退させると宣言したが、それに対して退役現役の軍人達は、米軍全面撤退は大悲劇だと口を揃えて言う

イラク戦争の後半における対テロ作戦の成功に多いに貢献した退役軍人ジャック・キーネ大将は、イラク撤退は全くの大悲劇であると語っている。大将はブッシュ前政権はイラクを安定させ、安全な環境を提供するに至った。イラク政府とアメリカ政府の間では、アメリカの選挙後、イラク政府はアメリカの新しい政権と交渉してアメリカ軍の半永久的な駐留を話合うという暗黙の了解があった。

キーネ大将はアメリカがイラクの治安を守るのではなく、アメリカによる影響力が大事なのだと語る。イラクの民主主義を増強させ、イラクの治安維持隊を育てることは、今後も続けるべきだと。

また、アメリカ軍が撤退することによるイランの影響も無視出来ない。キーネ大将は過去にもアメリカ軍がずっと駐留した国では平和が保たれているが、我々が撤退した国では混乱を招いたとし、ドイツ、日本、韓国などが民主主義を保っているのに比べ、ベトナム、サマリア、ヘイチなどの民主主義が崩壊した失敗例を上げた。

イラク撤退はイラク政府が望んでいることだという反論に対して、キーネ大将は、それはオバマ政権がイラクに長期駐留する意志がないことをあからさまに示しているため、イラク政府としてはアメリカ軍撤退後のイラクについて真剣に考える必要があるからだとしている。アメリカの影響を期待できないのであれば、イランからの侵略を避けるために外交上色々な手を考えなければならない。それが反米的な態度に現れるのは仕方ない事だというわけ。

今後もアメリカの影響が期待できるのであれば、イラクも近隣諸国にさほどの遠慮は必要ないが、そうでないならそれなりの考慮をしなければならない。せっかくアメリカ軍が大量の犠牲をはらって中東でも珍しい親米で比較的民主的な国家を作り上げたと言うのに、オバマに任せておいたらイラクはすぐさまイランの手中に嵌ってしまうだろう。我々アメリカはイラクをイランにくれてやるために7年も戦争をやったのか?

オバマ王ほどアメリカの勝利に耐えられない大統領は1970年代のジミー・カーターくらいだろう。

October 26, 2011, 現時間 8:23 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 29, 2010

イランの世界進出をどう阻止する?

イランが危ない , イランをどうするか

ミスター苺著

このままクォッズ武力のベネズエラ及び世界進出が続けばどうなるか、その終わりには二つにひとつの結果しかない。

ひとつは俺たちがイランと全面的な戦争をし、イランを完全打破し、アフマディネジャド、アリ・カーメネイ、そしてムラー達といったイスラム教政権を追い出し、イランの沼地から水を掃いてペルシャにあらたな民主主義国家を設立する。

もうひとつはイランが俺たちとの全面的な戦争をはじめ、イランが俺たちを完全打破し、俺たちがイランの威力に恐れを成して撤退すれば、中東全体がイランのカリフェイトとなる。三日月はエジプトのピラミッドからはじまってイスタンブールの光塔へ広がり、ヒンドゥークッシを渡ってイスラマバッドを超えペルシャ湾を下ってその植民地はアフリカ全体、インドそしてラテンアメリカへと広がるのだ。

現在の降伏総司令官オバマ王がどっちを選ぶかははっきりしてるだろう。虚勢された元共和党の防衛長官ロバート・ゲーツを通じて、オバマ王はすでにイラン政策への意図をはっきりさせている。その意図とは、何もしないことだ。

ロバート・M・ゲイツ防衛長官はイランによるチェバス政権影響への増長について過小評価した。ベネズエラ、ボリビアそしてエクワドルといった国とイランとのつながりについての質問に対しゲイツ長官は...

「この時点においてベネズエラの武力が驚異的であるとか挑戦的であるとは思えません。」 ゲイツ長官は当地への訪問の際そう答えた。

へえミスターG、俺達だってベネズエラの軍隊なんか驚異的だとは思わないよ。それをいうなら敵側にはもうひとつシリアとかと取るに足らない弱小国もあるよね。

だがイラン自体となってくると話は別だ。ゲイツが肩すかしして済む国じゃない。イランには中東付近のイスラム圏諸国のなかで最大のミサイル力がある。イランはペルシャ湾とホルムズ海峡という世界のオイル通路に面している。この通路は俺たちがアメリカ国内に存在する資源開発を断固拒んで足りなくなった分を補うために買っている、中東の原油通路でもある。イランはすでにもし攻撃されれば、石油タンカーの一つや二つは沈めてやる、西側諸国の経済を混迷におとしいれてやると 公に脅迫している。(もしイランが本当にこの脅迫を実行したら、その時こそアメリカはアラスカやメキシコ湾の原油発掘を始めるのだろうか?)

そうそう、忘れるところだった。もうひとつあのシャハブ3ミサイルの先っちょにくっついてる核弾頭の問題がある。あれなんか2〜3年後に起きるイランとの戦争の際には事を複雑にするんじゃないかな。

幸運な事に、イランには2013年以前にそんな打撃的な攻撃を始める力はない。ということはだ、俺たちにはまだ先制攻撃をする機会が残されているってことだ。それこそが俺たち出来る唯一正気の決断だ。(ここでいう「先制」とは俺たちがイラクでやったようなあの「先制」という意味だ。そしてそれこそが20年来に渡るイランからの度重なる宣戦布告への最後の返答となるのだ。

今となってはハーマン作戦は難しい。イラン政府内の誰かが俺たちのブログを読んでるらしくて、イランはガソリン精製所を新しく建設し、既存の設備も攻撃の際の被害を抑えるべく防御対策を強めている。だがまだ作戦の機会はある。ジョージ・W・ブッシュ前大統領が公約どおり任期前にイランを攻めていてくれたら、もっと少ない犠牲ですんだのだが、今はそれよりは多い犠牲を払わなくてはならないとはいえやる価値はある。いや、いまある機会を生かすべきだと俺は思う。この機会を逃したら次の大統領の代にはもうこの作戦は通用しない。

だがオバマ王の無行動は将来俺たちにもっと時間が長くかかる、もっと金のかかる、もっと血なまぐさいイラン侵略を強いることとなる。そして俺たちはイランの革命軍やクォッズ特別部隊及び、イランやシリアやレバノンのヒズボラとも果てしなく闘う羽目になるのだ。これこそ「選択なきオバマ勅令」だよ。

もちろん、それすらオバマ政権の四年後にそんな金が残ってりゃの話だが。

April 29, 2010, 現時間 9:44 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 28, 2010

思想関係なし、過激派の友イランクォッズ特別部隊

イランが危ない , イランをどうするか

ミスター苺著

アメリカ防衛庁が発表したイランに関する調査書によると、イランの特別エリート部隊クォッズ部隊による諸外国過激派への援助には武器提供や資金援助や戦闘訓練などがあるが、その際奴らはイスラム教といったイデオロギーに囚われない。「彼らが援助する多くのグループがイラン革命の思想に共鳴していないどころか、時として真っ向から対抗する信念を持っていることが少なくない。しかしイランは共通する利益や敵をもっているグループを援助する」と調査書にはある。

確かジョージ・W・ブッシュが言ったと思ったが、ベトナム戦争とイラン/アルカイダ枢軸との戦争の違いは、ベトナムと違ってジハーディストはこっちが撤退すればアメリカ本土まで追いかけて来て本土でその戦いを続ける。2001年、アルカイダはそれを実証した。

いま俺たちがラテンアメリカに観る状況はまさにそれだ。イランからしてみれば、オバマ王の下でアメリカは戦場から撤退した。リー・スミスがthe Strong Horse(強い馬)のなかで詳しく説明しているが、イスラム世界には弱いものに同情するという風習はなく、強いものと一緒になって弱者をとことん追い詰めて破壊したいという血なまぐさい願望が満ちあふれている。「慈悲」という言葉は奴らにとって「服従後」という文脈でしか理解されない。

ペルシャは厳密的にはアラブではないとはいえ、彼らの反応はイスラム文化と歴史が共通するアラブと全く同じだ。アフマディネジャドは、間違いなく、イランは「強い馬」でありアメリカは「弱い馬」だと信じている。奴はブッシュ政権無き後の世界において力関係がどのように変化したかということをイランの民が気が付けば人々は即座に体制を立て直して強い馬に従うだろうと本気で思っているのだ。だからオバマ王がやっている戦場から撤退しイランの要求や侮辱に屈するなどという行為は、イランを西半球に招きラテンアメリカの独裁者に協力させるだけでなく、アフマディネジャドの権力者としての国内での地位も完全に強化してしまうのだ。オバマ王は反米チームとして完全なダブルプレイを見せてくれたってわけだ。

最近のベネズエラによる強硬姿勢は真空のなかで起きたのではない。イランはアメリカ軍に対して間接・直接敵な攻撃をここ何十年とつづけてきた。この攻撃は1979年の人質事件にまでさかのぼる。そしてその攻撃はいまだに続いているのだ。

  • イラン軍がイラク南部に侵入したという諜報に対応して、ブッシュ大統領は2006年から2008年にかけて強硬な反撃をし相当な数のクォッズ部隊司令官や隊員を 捕獲 した。

    去年の7月。オバマ大統領はクォッズ部隊の高官たち五人の捕虜の開放を命令した。そしてイランに返還すべくイラク当局に譲渡した。オバマ王は未だにこのあからさまな妥協によって一体なにを達成したかったのか、その理由をはっきりと説明していない。言うまでもないが、イラン側からは同じようなお返しはもらっていない。

  • アメリカはイラクにおけるイランの最大の操り人形モクタダ・アルサドル戦力と長期に渡って戦った末勝った。サドルはイランに逃げ入ったまま帰ってこれない。おおかたイスラム217番目の聖地とかいうクォムシティにでも隠れているのだろう。
  • イランはイラクのシーア派抵抗軍に強力なEFPという爆弾を提供するとともに、クォッズ部隊の司令官たちによる戦闘訓練まで提供した。EFPはエイブラハム戦車すら破壊するという強力な威力を持つ。
  • イランはさらに、アフガニスタンの抵抗軍にも強力で高度な技術を持つ武器を提供している。この武器はアフガニスタンの民主政府(アラブの基準で言えば比較的に民主主義という意味)に対して使われるのはもとより、アフガニスタンでスタンリー・マックリスタル将軍の指揮する対抵抗軍作戦(COIN)を行使しているアメリカ軍に向かって使われていることは言うまでもない。

    アフガニスタンに居るクォッズ部隊は反政府組織を通じて、反政権の政党を組織しつつある。テヘランは抵抗軍の指揮者であるGulbuddin HekmatyarとIsmail Khanの後押しをしている。

    「アフガニスタンで最近発見された武器貯蔵庫でhな、107ミリロケットなどイラン製の武器が多々発見された。これは IRGC-QF(イラン革命軍クォッズ特別部隊)によってアフガニスタンの反政府戦闘軍に送られたものと考えられる。」と調査書にある。 そして武器に記載されている製造日時から言ってこの援助は「継続的」なものであると判断される。

    「テヘランによるタリバンへの援助は歴史的な敵に対して矛盾するものであるが、こうしたグループへのの後援はいずれイランの指導者たちと有益な関係を保証するものという、イランの最近の作戦と一致するものである」という。

  • 最近ではイランはレバノンのヒズボラにこのスカッドミサイルを送っている。ヒズボラはシリアの統括下にあるが、往々にしてイランからの命令で動いている。このスカッドの射程距離は435マイルでかなり正確だ。ヒズボラが最近までイスラエルに撃ち込んでいたロケットは最高射程距離60マイルで命中率はその半分の距離しかない。それに比べるとイラン製のスカッドはかなり性能が高い。ということはイスラエル全体がヒズボラの射程距離に収まってしまうということになる。人口40万人のイスラエル第二の巨大都市テル・アビブも含めてだ。無論首都でありイスラエル最大の都市エルサレム(イスラムの355番目の聖地でもある)も含まれる。

    このレバノンのヒズボラこそが1983年にベイルートのアメリカ軍兵舎を爆破し241人のアメリカ兵(海兵隊員、陸軍兵、海軍兵)を58人のフランス空挺隊兵もろとも虐殺したグループなのだ。19人のアメリカ兵を殺した1996年のコーボルタワーの爆破テロにも、クォッズが関与していたことは先ず間違いない。

ぶっちゃけた話、イランは1979年のあの時から、すでにアメリカとイスラエルを含む西側諸国と戦争をしているのだ。 オバマのネビル・チェンバレンのような融和政策によって、イランはさらに傲慢で攻撃的で歯止めの利かない驚異的な存在となってしまった。そして俺たちが負かした先の悪の帝国がそうであったように、イランもまた某弱無人に俺たちの半球へと進出しアメリカ本土を攻撃しようと威嚇を始めたのである。アメリカなど攻撃してもオバマからの反応は公の場での口先だけの強気な批判の連続で終わるだけだと踏んで安心しきっているのだ。

では、イランのクォッズ部隊がこれ以上ベネズエラなどのアメリカ近隣諸国へ進出するのを防ぐにはどうしたらいいのか、ベネズエラに関しては二つの方法しか考えられない。

その話は次回に続く。

April 28, 2010, 現時間 6:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 8, 2009

イスラエル危機! ヒズボラ戦闘目指して新体制確立

イランが危ない , 中東問題

さっき、イランからヒズボラに向けての武器輸送をイスラエル海軍が途中で阻止した記事を書いたばかりだったのだが、喜多龍之介さんが、ヒズボラが対イスラエル攻撃に備えて準備態勢を固めているという記事を紹介してくれているので、こちらに転載させてもらうことにした。

ヒズボラは、新たなイスラエルとの戦いに備えて急速に再武装を進めている。ベンジャミン・ネタニヤフ政権がイランの核施設攻撃の前に、再びレバノンを攻撃することを懸念しているのだ。

イスラエル軍特殊部隊は先週、400トン近いロケット弾や小火器を積載した船舶を、地中海で拿捕した。イスラエル側は、イランからヒズボラの仲間の所へ送られる途中だった、と主張した。緊張感が高まっている、との更に劇的な証拠として、オブザーバー紙は、ヒズボラ戦闘員がリタニ川の北側の防衛線を慌しく再強化している、と知るに至った。(略)

ヒズボラは先週、件の兵器は自分達の物ではないと否定したが、司令官等は再武装の規模を殆ど隠そうともしていない。「その通り、我々は再武装を進めている。2006年よりも遥かに沢山のロケット弾やミサイルを保有している、とまで発言した」とヒズボラの某司令官は匿名を条件に語った。(略)

「(2006年の闘いで)我々は一部のバンカーや戦闘ポジションを、破壊するか放置するかしなければならなかったが、未だ南部にも豊富な戦闘能力がある。間もなく、イスラエル軍はやってくるだろう。今冬に来なければ、春まで待つ。その頃には地面が柔らかくなり過ぎて、連中の戦車が使い物にならなくなる」(略)

イスラエルと米国は以前から、イランの核開発への軍事攻撃は仲間のヒズボラから激しい反撃をもたらすことになるだろう、と推測している。イスラエル軍と情報アナリストによれば、イランに攻撃する前に、先ずイスラエル北部にロケット弾攻撃を行うヒズボラの戦闘力を攻撃しなければならないだろう。

なんだかかなりきな臭くなって来たな。

November 8, 2009, 現時間 12:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イスラエル、ネタニヤフ首相の怒り

イランが危ない , 中東問題

まずは、この記事から読んでもらおう。

イスラエル:地中海で貨物船を拿捕 武器数百トンを積載

 

【エルサレム前田英司】イスラエル軍は4日、キプロス島近くの地中海で、ロケット弾など武器数百トンを積載した貨物船を拿捕(だほ)したと発表した。武器は、イランからレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに供与されたものとみられている。

 発表によると、3日深夜、イスラエルから約180キロ沖合の地中海で貨物船を発見、拿捕した。貨物船はドイツの船会社所有で、カリブ海の島国アンティグア・バーブーダの国旗を掲げていた。積んでいた約400個のコンテナのうち、36個からロケット弾や迫撃弾、対戦車砲などが見つかった。一般貨物を装っていたという。

 コンテナはエジプトで荷積みされたが、書類から出港元はイラン国内と判明。ロイター通信は運航関係者の話として、貨物船がエジプトからキプロス、レバノン、トルコに寄港して再びエジプトに戻る予定だったと伝えた。軍によると、乗組員は積荷の内容を知らなかったという。

 イスラエルのネタニヤフ首相は「イスラエル市民を標的にする武器の供与だ」と非難、摘発された事例はイランが支援する武器密輸の一部にすぎないと指摘した。イスラエル軍は02年、イランがパレスチナを支援しているとして、武器約50トンを積載した船を紅海沖で拿捕した。今回押収した武器の量はこの約10倍ともいわれている。

これについて、イスラエルのネタニヤフ首相は先日記者会見を行い声明を発表した。下記はその一部をカカシなりの意訳したものである。

我が海軍は大量の武器を運んでいる船を拿捕しました。これはイラン政権によってシリアのバンダー・アバスから送られた物です。そこからヘズボラに送られるはずでした。主な物品は戦争用の何十というロケット弾で、女子供年寄りといった民間人をより多く殺す目的のみのものです。

これは戦争犯罪です。これは国連が本日の集会で捜査し討論し糾弾すべき犯罪です。これは、国連の安全保障理事会が特別会議を開くべき犯罪です。特にこれは国連安保理の条約に頭から違反するものだからです。これはイラン政権が今後も繰り返すと誰もが知っている、すでに我が社会に何千と発砲してきたヒズボラをさらに武装させるという戦争犯罪です。

これこそ国際社会が常に神経を集中させるべき問題ですが、特に今日はそうです。しかし国連は、そのかわりにイスラエル軍を批判しイスラエル国を批判することを選びました。そしてイスラエルの存在を否定し、我々の正当防衛を邪魔しようとしました。

私はここではっきり申し上げておく。このような行為は我々がイスラエル市民を守り続けることを妨ぐことも阻止することもできない。なぜなら、イスラエル市民は真実を知っているからだ。イスラエル軍は質の上でも道徳の上で類い稀なる正義の軍隊であることをイスラエル市民は知っているからです。我々はイスラエル軍とイスラエル政府の警備隊がイスラエル市民に対して犯される犯罪と立ち向かうことをしっているからです。

私は国際社会が少なくとも、どの国に、より責任があるのか真実を認識する時が来たと考えます。いつまでも嘘を促進するかわりに。

なぜ国際社会は、イスラエルの存在だけを否定するのだろうか? ユダヤ民族があの土地に帰還する権利が聖書で保証されているという事実を信じないとしても、すでにイスラエルという国家は存在しているのだ。国の存在権利は常にその土地を守り通したものに所属すると私は考える。イスラエルほど国の存在権利を長年にわたり何回も証明した国はない。国際社会はイスラエルを好きになる必要はない。イスラエルと同盟を結ぶ必要もない。ただ、イスラエルの存在を認め、イスラエルを放っておいてくれればそれでいいのだ。

長年敵対関係にあったエジプトもヨルダンもイスラエルとはずっと停戦条約を守っている。彼らはいまでもイスラエルを心底嫌っているだろう。だが、お互いに永久に続く戦争は害あって益なしと悟っている。

なぜ、ヒズボラやパレスチナやイランにはそれが出来ないのだ? 何故イスラエルの滅亡にそれほどまでに熱を入れなければならないのだ?そしてそれをどうして国際社会は奨励するのだ?

ユダヤ人嫌いのオバマ王が大統領では、イスラエルはアメリカの援助も期待できない。イスラエルはひとりだ。だが、どうせ国際社会はイスラエルが何をやっても批判するのだから、この際イラン政府などイスラエルの手で崩壊してしまえばいい。イラン市民も内心ではそれを望んでいるかもしれない。

がんばれ、ネタニヤフ! 国際社会の人種差別に負けるな!

November 8, 2009, 現時間 10:52 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 7, 2009

自由を愛するイラン市民の抵抗をよそに独裁政権に迎合するオバマ王

イランが危ない

ジョージ・W・ブッシュ前大統領がイランを悪の枢軸のひとつとして指摘した時、アメリカのリベラルはこぞってあざ笑った。あたかもイランの脅威がブッシュの妄想ででもあるかのように。だが、ブッシュ大統領はイランが1979年以来30年に渡りアメリカの宿敵である事実を常に忘れてず、イランに対して断固たる姿勢をとっていた。

30年前の1979年、当時学生だったアフメディネジャドを含む暴徒はテヘランのアメリカ大使館を襲撃。護衛の海兵隊員を殺害し、館内にいた軍人民間人を含む52人を拘束。以後444日間に渡って拷問監禁した。

その輝かしき日を祝うため、昨日4日、イラン政権は反アメリカ大ラリーを行った。しかし、政権の独裁に抵抗する自由を愛する市民たちは、このラリーに反対して大デモ抗議を行い、政府側の軍隊と激しく衝突した。

11月4日 AFP】イラン首都テヘラン(Tehran)中心部で4日、米大使館人質事件発生から30年を記念する反米デモ行進が行われるなか、数百人規模の反イラン政府抗議デモも行われ、機動隊と反政府デモ隊が衝突、機動隊は警棒や催涙ガスで反政府デモ隊を解散させた。

 目撃者によると、衝突はハフテ・ティール広場(Haft-e Tir Square)で起きた。デモ隊は「独裁者に死を!」とスローガンを叫び、解散を拒否したため、数十人が機動隊から暴行を受けて拘束されたという。

先のインチキ選挙に不満を抱いているイラン市民達は現政権にその不満をぶつけ、イラン政府も政府主催の反米ラリーが抵抗者たちによって邪魔されたことを認めざる負えなかった。興味深いのは、ニューヨークタイムスの記事によると、反政府抵抗側の市民からオバマ王に対する不満の声が多く聞かれたということである。

公営 IRNAニュースは、午後反政府を象徴する緑色のスカーフをつけた多くの「暴徒たち」がValiasr 通りにある政府ビルの前に集まり、「独裁者に死を」などと反政府スローガンを叫び始めた。

同時に、あたらしいテーマも現れた。抵抗者たちはオバマ大統領に対し「我々と一緒でないならば、敵側と一緒であると見なす。」と叫ぶ声も多く聞かれ、オバマ王のイラン政府との交渉政策に対する憤りをあらわにした。と目撃者は語っている。

このイラン市民の自由への闘いについて、オバマ王はホワイトハウスのウェッブページで公式声明を発表している。オバマは30年前に起きた大使館襲撃について、アメリカ人人質の犠牲について感謝していると述べた後、この事件をきっかけにアメリカとイランとの間で猜疑心と不審と対立の道が始まったのだと書いている。

イランは最初からアメリカに猜疑心と不審と対立の感情があったからアメリカ人を攻撃したのだ。一方被害者のアメリカ側が加害者に対して猜疑心と不審と対立心をもったとしてもそれは当たり前だ。アメリカとイランの対立はあの事件がきっかけだったというより、アメリカとイランの対立は、あの事件によって顕著になったと言った方がいい。

私は、アメリカ合衆国はこの過去を乗り越えイランイスラム共和国と共通する利益と敬意を持った関係を求めたいことを明確にしてきました。私たちはイランの内政干渉はしません。私たちはイランに対するテロ攻撃を糾弾してきました。 私たちはイランに平和的な核開発の権利を国際的な権利として認めて来ました。私たちは他の国際社会の面々と共に自信つくりに踏み出す意志を表して来ました。私たちは国際エネルギー庁(the International Atomic Energy Agency)のイランの人々に必要な医療援助のリクエストに応じる提案を受け入れました。私たちはイランが他の国々同様(国際社会における)責任を果たしさえすれば、イランも国際社会のなかで繁栄と生産的な道を歩む事が出来ると主張してきました。

イランは選ばなければなりません。私たちは30年に渡ってイラン政府が何に対抗しているのかを聞いて来ました。今問題なのは、イランにはどのような未来があるのかということです。アメリカの国民はイラン市民とその豊富な歴史に多大なる尊敬心をもっています。世界はイランの人々の正裁に対する強い呼びかけと普遍な権利への勇気ある追求を目撃しています。イラン政府は過去だけに注目するのか、それともより繁栄する機会と人々への正裁への扉をあけるのか、今や決断の時です。

なんじゃ、この意味のない声明は。過去は水に流して未来をもとめようなどとアメリカ市民は思っていない。イランがアメリカへの攻撃を反省もせず謝罪もしていないのに、どうしてアメリカ市民が過去を忘れて今後のイランとの関係を良くしたいなどと思うのだ?勝手なことをいうな。

だいたいイラン政府に対して、最初から内政干渉をしないなどと言ってしまったら、いくら国際社会が目撃してるとか、求めているとか、期待しているとか言ってみてもイラン政府には痛くも痒くもない。反対にイランの人々の勇気を讃えるとか言ってみても、イラン市民よ独裁に対抗してがんばれ、アメリカも応援するぞよとは一言もいってない。これではイラン市民は自分らの抵抗運動にオバマの支持があるとはとうてい思えない。

はっきり言って、どうしてイランから一方的な攻撃を受けているアメリカがイランに譲歩しなければならないのだ? イランが30年間横暴の限りをつくした結果が、アメリカによる歩み寄りなら、イラン政府はどうしてこれまでの政策を変更する必要があるのだ?今後も今まで通りアメリカを攻撃しつづければ、もっと譲歩してもらえると判断するのが普通ではないか。オバマの声明はイランの暴虐を阻止するどころか、これからもその調子でがんばれや、と応援しているようなものだ。

さて、これとほぼ時を同じくして、イスラエルはイランからのロケット弾がハマスに届けられるのを、途中で発見し押収した。これは明かにイランによる国際協定違反のはずである。それに対して国連は断固たる抗議をしたか、オバマ王は?

イスラエル嫌いの国連やオバマ王がイランのあからさまな違反に興味がないのはあたりまえ。それについてイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相のすばらしい声明があるので、それは次回に紹介する。

November 7, 2009, 現時間 12:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 29, 2009

仏大統領にまで呆れられたオバマ王の夢物語

イランが危ない , ヨーロッパ , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

先日行われた国連の安保理協議会においてオバマ王が放った「世界から核兵器が無くなることを望む」という演説を、現実の世界に生きていない、と強く批判したのは誰あろうフランスのサルコージ大統領。通常は優柔不断で悪名高いフランスだが、現場のジャーナリストが、フランス大統領がアメリカ大統領より確固たる姿勢を示す日が来ようとは誰も予想しなかったとおちょくるほどオバマ王の国連でのパフォーマンスは恥さらしそのものだった。

当ブログをご愛読くださっている読者の方々なら、カカシがいかにこれまでフランスの無行動ぶりを批判してきたかはご存知の通り。もっともサルコージ大統領はこれまでの事なかれ主義仏大統領とは違って、行動力のある人であることは確か。はっきり言ってサルコージ氏にアメリカ大統領をやってもらったほうが、世界はもっと平和になるだろう。カカシに仏大統領のほうが米大統領より頼りになると言わせてしまうオバマ王の情けなさったらない。

リアルクリアポリティクスでジャック・ケリーがSarkozy's Contempt for Obamaにおいてサルコージ仏大統領がいかにオバマ王の優柔不断に苛立ちを感じているかという記事を書いている。

ニコラス・サルコージは去る9月24日、国連安全保障理事会における核兵器のない世界というバラク・オバマの子供じみた戯れ言に激怒した。

「我々は地球上から核兵器が無くなる日まで決して決してあきらめてはいけません。」とオバマ大統領は語った。

サルコージ大統領が怒っているのはオバマ氏がこの言葉を放った時、オバマ氏はすでにイランのムラーたちが秘密の武器開発施設を持っていることを知っていたにも関わらず、それについて一言も言及しなかったことにある。

「オバマ大統領は核兵器のない世界を夢見ています。でも我々の目の前で二つの国がその正反対のことをしているのです。」とサルコージ大統領。

「イランは2005年から安保理条例をいつつも違反しています。」とサルコージ氏。「北朝鮮は1993年から違反しつづけています。」

「さらなるウラニウム濃縮や国連加盟国を地上から抹消するというイラン指導者の宣言を前にして、...国際社会での話合い提案など何の意味があるというのでしょうか?」

イランのウラン濃縮施設について、オバマ王は大統領就任前からその事実を知っていながらイランとは交渉可能だというふりをして国民を欺いていた。それにういてはこの間も書いた通り。

ジャック・ケリーもカカシと同じ意見で、オバマはイランを牽制したなどとあほらしいことを言っているが、その牽制に対してイランは月曜日ミサイル発射実験で応対した。このミサイルに核兵器弾道が付けられていたたら、ヨーロッパはどうなるのか? オバマが突然キャンセルした弾道ミサイル防衛対策はまさしくこのようなミサイルへの防衛対策だったのに。

オバマ政権は、イランへの制裁にはロシアと中国の協力が必要であり、そのためには東ヨーロッパのBMD政策によっていたずらにロシアを刺激すべきではないと判断したようなことを言っている。だがそれならそれで、ロシアから確固たる保証をもらってからすべきだったはず。オバマはそんな単純な交渉もしていない。

オバマが本気でイランを牽制する気があるのなら、この間の安保理議会は格好の機会だったはずである。核兵器が地球から無くなる努力を止めるべきではないなどとくだらない絵空事を言う暇があったら、何故イランや北朝鮮の国連条例違反について言及しなかったのだ? 何故イランのウラン濃縮施設について強行手段を取ろうと提案しなかったのだ?

オバマ王はそんな努力もせず、シカゴでのオリンピック開催を嘆願すべくコペンハーゲンに向かった。サルコージ大統領が怒るわけである。

September 29, 2009, 現時間 8:40 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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September 28, 2009

イランのミサイル実験、完全に馬鹿にされたオバマ王

イランが危ない , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

ブッシュ前大統領時代から、イスラム圏諸国からアメリカが敵視されるのはブッシュ政権の強硬政策のせいだ、と言い張っていたオバマ王。自分が大統領になった暁にはイランの首相とも前条件抜きでサシの会見を行うと公約していた。そのオバマ王に対してイランの取った態度とは何か?

先ずは毎日新聞のこの記事から。

 【テヘラン春日孝之】イランの国営テレビは27日、同国の革命防衛隊が短距離ミサイルの発射実験を実施し、成功したと報じた。今月25日、イランが未申告のウラン濃縮施設を新たに建設していることが判明、米欧などの非難が相次ぐ中、威嚇を狙った実験とみられる。

 革命防衛隊のサラミ空軍司令官によると、軍事演習の一環として27日、3発の短距離ミサイルを試射し、多弾頭ミサイル発射装置のテストも行った。28日には、イスラエルを射程圏内に入れる中距離弾道ミサイル「シャハブ3」(最大射程2000キロ)の試射を実施するという。

 サラミ司令官は「今回の軍事演習は我々を脅そうとする一部の高慢な国家へのメッセージだ。我々は敵意に対し強力かつ迅速に対応できる」と述べた。

イランに短距離ミサイルがあることはどの国も前々から知っていた既成事実。だが、ブッシュ時代にイランはアメリカを刺激するようなあからさまなミサイル実験などは一度もしなかった。ブッシュアメリカのフセインイラクへの武力行使を見せつけられたイランは、やたらなことをすれば自分らも危ない、とブッシュ大統領を恐れていたからだが、オバマ王の代になり、オバマにはそんな根性も度胸も全くないと正しく現実を把握したイランは、今回のような傲慢な態度に出たというわけだ。

ところで、イランに関してはもうひとつ興味深い事実が明らかになっている。それはイランにはこれまで公表されていなかったウラン施設が存在していたという事実だ。

ワシントン/テヘラン 26日 ロイター] オバマ米大統領は26日、週末恒例のラジオとインターネットを通じた演説で、イランが第2のウラン濃縮施設を建設していた問題について、「憂慮すべき事態」との認識を示し、米国も参加して10月1日に行うイランとの核協議が緊急度を増したと述べた。

 オバマ大統領は「核不拡散への取り組みに対する深刻な挑戦であり、イランの言い逃れは憂慮すべき事態」と懸念を表明。イランと国連の安全保障理事会常任理事国5カ国およびドイツが10月1日にジュネーブで行う核問題をめぐる協議について「より緊急度を増した」と話した。

実はこの第二のウラン濃縮施設の存在については、公表されていなかったとはいえ諸国は薄々きがついていた。オバマ自身、この施設の存在について先の大統領選挙以前から上院議員の一員として知らされていたというのである。

ということはだ、オバマ王はイランが国連を欺いていることを知っていながらブッシュ前大統領の政策を批判していたことになる。また、イランにアメリカから歩み寄りを見せればイランの反米姿勢も和らぐというオバマ王の主張とは裏腹に、イランはオバマが大統領になってからは、親米に歩み寄るどころか、アメリカへの敵意を丸出しにし、核兵器開発の事実を隠そうともせず西側諸国を威嚇する態度を示したのである。

つまり、イランの今回の傲慢な態度は、オバマ王の外交政策完全失敗を意味するのであり、オバマ政権にとってはひどい打撃となったと解釈されるべきである。アメリカの主流メディアが左巻き思想に侵されていなければ、そういう風に報道するのが筋というもの。

だが、大本営報道は、このオバマ王の大失策をあたかもオバマ王による巧みな政治工作であったかのように報道している。しかも、これまでは保守派新聞として知られていたワシントンタイムスですら、オバマ政権の口車に完全にのせられてしまっているのだから情けない。

金曜日にオバマ氏によって発表されたイランの秘密施設について、オバマ氏は大統領になる以前から知っていたという事実は、一月からのオバマ氏の数々の決断を新しい目で見る結果となった。

「大統領の行動を過去9ヶ月間を振り返って見直す必要があります。氏はイランが嘘をついていたことを知っていたのです。にも関わらず(交渉の根回しを)続けていたのです。」と、世界から核兵器を取り除く運動をしているワシントンの活動グループ、Ploughshares Fund代表の Joe Cirincione氏は語った。

「大統領は完璧にイランの裏をかきました。イランを孤立させ、諸国を統一させ、イランに大手をひろげ罠をかけたのです。」

大統領は強く見えるだけでなく、巧妙に見える。

(中略)

ホワイトハウスに課せられた質問は、この事実を利用し勢いにのって、健康保険改善といった国内の課題にも取り組めるかどうかということだ。

ピッツバーグで行われたグループ20首脳会談から戻った大統領のトップアドバイザーたちは、オバマ氏は一週間に渡るイランの核兵器プログラムについての活動で印象的な態度を取ったと語った。

「大統領はこの一週間に渡り、世界の舞台で強攻で効果的な役目を果たしました。アメリカ人として感謝すべきことだと思います。」大統領の側近デイヴィッド・アクセルロード氏は語った。

アホか! 左巻きの市民団体や大統領の側近のスピン(悪い状況をあたかも良い状況であるかのように歪曲すること)を真に受けて、これが大統領の巧妙な政策だったなどとよくも恥かしげもなく報道できるな! 保守派の風上にもおけん新聞だワシントンタイムスは!

イランが国連を何年も欺き、自分にも嘘をついていると知っていながら、オバマはアメリカ国民にイランに誠意を見せればイランと直接交渉が可能だなどと絵空事を唱えて来たのだ。オバマ王が巧妙だったとしたら、それはイランに対してではなく、オバマ王の誠意を信じたアメリカ市民に対してだ。オバマの嘘で馬鹿を見たのはイランではなくアメリカ市民なのだ!ジャーナリストのくせにそんなことも理解できないのか?

この事実をふまえて、ミスター苺の分析を借りて、オバマのこれまでの外交政策を振り返ってみよう。

イランの欺きを知った上で、まだイランとサシで無条件の交渉をすすめようとしている。

イランの欺きを知った上で、オバマ王はポーランドとチェコを裏切った。

イランの欺きを知った上で、イラクからの早期撤退政策を強行しようとしている。

イランの欺きを知った上で、現場将軍の要請を無視してアフガニスタンへの増兵をしぶっている。

イランの欺きを知った上で、オバマ王は諸外国にイランへの経済制裁を同意させることができない。

これが世界の舞台で強く効果的な役割を示しているということになるのか?イランにいいように扱われて何も出来ない能無しに見えるけどね。

左巻き馬鹿サヨが言うんならまだしも、保守派まで裸の王様に迎合するんじゃ、この国もおしまいだ。

September 28, 2009, 現時間 9:21 AM | コメント (0) | トラックバック (1)

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September 13, 2009

北朝鮮と一対一で話合いたいオバマ王

イランが危ない , 東洋危機 , 独裁者オバマ王の陰謀 , 防衛

下記はミスター苺のエントリーです。

まるでビル・クリントンの90年代と同じだね!

ジェイク・ペーパー(Jake Tapper)によると911同時多発テロの8年記念日にオバマ王が打ち出した外交方針とは:

合衆国は本日(9・11・2009)方針を変え、ピョンヤングを核兵器交渉に戻すことに役立つのであれば、北朝鮮と一対一で話合う意志があると発表した。....

アメリカの高官は背景について「六カ国の国々と相談した結果、我々の見解では(米・北朝)二カ国交渉は北朝鮮が六カ国会議に戻るために効果あると考える。…北朝鮮に断固たる行為をとらせるために、彼らにどういう責任があるのかをもう一度確認する意味でも、役に立つ一歩であると考える。」

北朝鮮は最近核交渉には今後断じて応じないと宣言した。…なのに交渉に応じると期待できるのか?

「まあ、待って見ましょう」と高官は語った。

オバマ王の交渉団が北朝鮮に核兵器開発をあきらめさせるために何をするつもりなのだ? 北朝鮮に賄賂でも払うのか?北朝鮮の要求をすべて呑むのか?這いつくばって金正日の足に口付けでもするのか?

オバマに任せときゃ、間違いねえよ!

September 13, 2009, 現時間 5:22 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 22, 2009

クリントン国務長官のイラン核武装容認発言にイスラエルが抗議

イランが危ない , 中東問題

先日タイのバンコックを訪れたヒラリー・クリントン米国務長官の、イランが核攻撃を仕掛けた場合にはアメリカは同盟国を「防衛の傘」によって守る用意があるとの発言が、イスラエル側から「すでにイランが核武装する前提で話をしている」として抗議の声が上がっている

問題の発言は、クリントン国務長官がバンコックを訪れた際に地元のテレビでされたもので、クリントン長官は、バラク・オバマ大統領はイランの核武装についてイランと交渉する用意があるとしながらも、核爆弾の取得はイランのためにならないと警告した。

「戸は開けたままである。」と核兵器プログラム交渉についてクリントン氏。

「しかし、我々は過去に何度も明らかにしてきたように、地域の同盟国をの防衛を強化するために(イランにとて)打撃的な行動を取る。」と氏は語った。

氏の「打撃的な行動」とは過去に制裁のこと指していた。.

「我々はイランに正確な審査を計算して欲しいと思っている。もしアメリカが地域に防衛の傘を広げた場合、湾岸地域に今以上の軍事援助をした場合、イランがいまよりも強くなるということはないだろうということを。」

「彼らが一旦核兵器をもちさえすれば、地域を脅迫し独裁できるという考えはできなくなるはずだ。」

しかしこの「防衛の傘」発言は、イスラエルから、すでにアメリカがイランの核武装を前提としてものを言っており、アメリカはイランの核武装と容認した形になっていると批判。イスラエル諜報サービス省の(Intelligence Services Minister)ダン・メリドア(Dan Meridor)長官は、クリントン女史の発言について、「イランが核武装する可能性を容認したかのような」発言であり間違っていると批判した。

「これは間違いです。」とメリドア氏。「我々は今の段階でイランが核兵器で武装することができると仮定すべきではありません。」

これに対してクリントン女史は、アメリカはこれまでの方針を変えたわけではなく、今後もイラン核武装を阻止する方針を継続するつもりであり、先の発言はイランの核武装追跡に対する単なる警告だったのだと釈明した。

はっきり言って、イスラエルの心配は当然のことだ。オバマ政権ほどイスラエルをコケにした政権も珍しい。ミスター苺など、オバマは完全なアンタイセマイト(反ユダヤ人)だと言ってはばからない。だいたいオバマが恩師として仰いでいたなんたら牧師の反ユダヤ主義は悪名が高いし、この間も自分がオバマ大統領と会見できないのは、オバマを囲む「ユダ公どもが会わせてくれない」と取材に来た記者に平気で言っているくらいだ。

ヒラリー・クリントンも大統領夫人時代にパレスチナの独立を認めるべきだなどとクリントン大統領の意向も無視してかってな発言をしたことがあるし、個人的にヒラリーを知ってる人たちの間では、ヒラリーのユダヤ人嫌いは周知の事実なんだそうだ。

オバマ政権にはヒラリーはじめ、反ユダヤ派の人間が名を連ねている。そのことをイスラエル政府が知らないはずはない。となれば、ヒラリー・クリントンのこのような軽率な発言にイスラエルが過敏に反応したとしてもイスラエルを責めることは出来ない。

ブッシュ大統領が断固として避けてきたイランとの交渉も、オバマはイランに媚びへつらって嘆願している。そういう態度を見ていれば、イスラエルはオバマはイスラエルを生贄の羊としてイランに差し出す日も近いと判断すべきだろう。カカシがネタニエフ首相の立場ならば、アメリカなど当てにせずにイランの核兵器基地を今すぐにでも攻撃するところなんだが、、、、、

July 22, 2009, 現時間 3:34 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 15, 2009

オバマ王、アメリカ兵を大量殺害したイランテロリスト幹部5人を釈放

イラク関係 , イランが危ない , 対テロ戦争 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

この間も、イギリスの人質を救うためにオバマ王がイランのテロリストを釈放したという話をこの間もしたばかりだが、オバマ王は、なんと、今度はイラクにおいてアメリカ兵を千人近く殺害した武器開発及び戦略訓練をイラク抵抗派に供給したイランのテロリスト幹部5人を解放した。

ナショナルレビューの記事によると、どうやらこれは、イラン側が5月にイランで逮捕されたイラン系アメリカ人記者の解放条件の一部としてオバマ政権に要求していたことらしい。

釈放されたのは“Irbil Five”(アービルファイブとでも発音するのかな?)といって、イランの特別部隊クォッズ隊のメンバーである。イラクで戦死した1/10がアービルファイブの開発したEFP (Explosively Formed Penetrator)という武器で殺されたとされている。またこの5人の幹部はイラク内におけるゲリラ作戦をイラク抵抗派に支持指導した幹部であり、この幹部の指図で殺されたアメリカ兵の数はEFPで殺された数の何倍にもなると思われている。

ブッシュ政権がアービルファイブの釈放を断じて拒んでいた理由は、イランがイラクにおいてアメリカ兵に攻撃を継続させていたこと、またアフガニスタンのタリバンにも武器及び軍事訓練の供給をしていたことがあきらかだったからである。そしてオバマ政権になった今もその状況はなんら変化はないのだ。

にも関わらず、オバマ王は、たったひとりのイラン系アメリカ記者の開放を獲得するために、今後もイラクやアフガニスタンで数知れないアメリカ兵を殺害することになる非常に危険なテロリスト幹部を釈放してしまったというのである。いったいオバマ王は何を考えているのだ?

しかもアービルファイブの釈放は人質交換条件の一部であり、他にも有力なテロリストを何人も解放することが条件に入っているという。ということはオバマはそいつらも釈放するつもりなのだろうか?

カカシに理解できないのは、オバマ王がこの釈放によっていったい何を得ようとしているのかということだ。アメリカは人質の釈放のためにテロリストと交渉は一切しないという方針をずっと取ってきた。非公式な裏での取引は無論そういう場合でも行われてはいたが、表立った交渉はしないことになっていた。それをオバマ王が覆す理由は何なのだろうか?

下々の者のことなどなんとも思っていないオバマ王が、たかがジャーナリスト一人救うために、こんな危険な行為に出るのはいったい何のためなのだろう?

July 15, 2009, 現時間 1:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 2, 2009

オバマ王テロリストと交渉か?解放されたテロリストは英人質と交換

イラク関係 , イランが危ない , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

アメリカは1970年代のカーター大統領の時代からテロリストとは交渉しないという政策を取って来た。1980年代にレーガン大統領がレバノンでヒズボラの人質となったアメリカ人をとりもどすべく、ヒズボラの後ろ盾であるイラン政府の穏健派に接近、人質返還交渉の仲買をしてもらうべく武器供給をしたとして大騒ぎになった。

このいわゆるイランコントラ事件は、大統領みずからがアメリカの方針に背いてテロとの交渉をしていたとして、共和党のレーガン大統領に対し、民主党議会からは非難囂々、テレビや新聞は毎日のように何週間にも渡ってレーガンの『犯罪』を報道しまくった。

早送りして25年後、オバマ政権は先月こっそりと、アメリカ兵を誘拐殺害したテロリストを釈放していた。この男の名はレイス・アル・カーザリ(Laith al-Khazali)といいシーア過激派グループ、アサイブ・アル・ハク(Asaib al-Haq)のメンバー。この男はどっかの変態フェミニストが言うようなテロリストかどうか解らないというようなあやふやな奴ではなく、アメリカ兵5人を誘拐して殺害したことがはっきりしているイラン系のテロリストなのである。本来ならば裁判にかけて処刑するべき人間だ。それを何故オバマ王はイランに返したのだ?

共和党上院議員のジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)議員とジョン・ カイル議員の二人はオバマ政権に対し、このテロリストの釈放はイラクで2007年に拉致され人質になっている5人のうちの3人の釈放を確保するための交換条件だったのではないかと真相を質す手紙をオバマ政権に提出した。6月21日、アサイブ・アル・ハクは英国兵2人の遺体を英国大使館に返還している。この交渉はあとの3人を生きて返してもらうためのものなのではないかと議員達は質問しているわけだ。

「25年間、我々には両党においてテロリストとは交渉しない、特に人質との交換としてテロリストを釈放しないという方針を取って来ました。」とセッション氏はワシントンタイムスに語った。「これは懸命な方針であると考えます。そして我が国の長期的な安全保障には重要な方針です。」

ドイツ人やイタリア人といった他の外国人に比べてアメリカ人があまり拉致されないのも、アメリカ政府は人質返還の交渉をしないことで有名だからである。イラクでの誘拐はイラク人にしろ外国人にしろ身代金目当てのちんぴら犯罪者によるものが多く、誘拐犯はテロリストとしてアメリカ軍やイラク軍から狙われることを望んでは居ない。であるから最近のアメリカ兵拉致は単にアメリカ兵をいたぶって殺してやりたいという報復的なものか、もっと政治がらみの組織によるものであることが多い。

しかるに、オバマ王が本当に人質との交換を条件に、いまでもアメリカ兵を殺しているイラン系テロリストを釈放したとなれば、これは由々しき問題である。メディアはレーガン大統領の時のように、この問題を掘り下げて報道すべきである。だがメディアの反応はというと、、、

。。。。。。。。。

完全な沈黙。

オバマべったりの大本営放送は大統領の裏切りさえ報道しない。オバマ王が民主主義を訴える市民を武力で弾圧するイラン政府に不思議なほど遠慮勝ちなのもこれが原因なのかもしれない。

July 2, 2009, 現時間 11:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 27, 2009

イラン政府に迎合してとんだ恥を掻いたオバマ王

イランが危ない , 独裁者オバマ王の陰謀

前大統領のジョージ・W・ブッシュがフセインイラクとイランそして北朝鮮を合わせて「悪の枢軸」と呼び、公に批判し強攻政策をとったことに関して、リベラル派はブッシュ大統領のそういう態度がアメリカへの反感を買ったのだと批判していた。

それでナイーブにもオバマ王は、ブッシュ時代の政策を反省し謝罪することでイスラム圏諸国からの同情を買おうと先月中近東へ「謝罪ツアー」に出かけた。その結果、アメリカの評判は世界で高まったかといえばとんでもない。イランのアクマディネジャドなどはオバマの態度を鼻でせせら笑っている。内部批判にせっつかれてやっと重い腰をあげてイラン政権への批判をちょこっとしたオバマに対し、アクメディネジャドは完全に馬鹿にしきった態度を隠さない

「オバマ氏には驚きましたよ。」国営テレビの公式放映においてマフムド・アクマディネジャドは語った。「氏は変革をめざしているといってませんでしたか?なぜ干渉するのですか?」「イランと話し合いをしたいと言い続けていますが、これがただしいやり方ですか?明らかに彼らは間違いを犯しました。」

オバマ王はつい先日まで現イラン政権を支持していた。これなんかがいい例。

7月4日といえばアメリカの独立記念日だが、それを祝ってオバマ政権はイランの「外交官」たちをホワイトハウスにホットドックを食べるピクニックに招待した。だいたい正式な外交を結んでいないイランからアメリカに外交官が来ているというのも変な話なのだが、ま、それはおいとくとしてだ。

悪の枢軸の一国であるイランの外交官をアメリカの自由にとって一番大事な独立記念日に招待するというのはいったいどういう神経なのか、6月12日の選挙後の暴動を目の前にして、オバマ政権は自分らのあさはかな外交政策の失態に気がついただろうか?

もっとも招待されたイラン側は自分らの敵が誰なのかはっきり自覚しているようで、ホワイトハウスからの招待に応じるイラン人はひとりもおらず、オバマ王は完全に恥を掻いた。それに気がついて慌てふためいたオバマ政権は突然イラン外交官への招待を取り下げた。下記はクリントン国務長官の説明。

「残念なことに状況が変わりました。イラン外交官の参加は大統領と私が批難した行為が起きた今となっては不適切と考えます。」

イランからの外交官を7月4日のピクニックに招待するという考え自体が最初から不適切だったはず。いまさら政府が国民を暴力で弾圧する姿を見せつけられなくても、過去にアメリカ大使たちが444日も拘束された事実だけでも充分ではないか?大使達を人質にとった学生達の中に現大統領のアクメディネジャドがいたことはもうほとんど確実なのである。アクメディネジャドもイラン政権もそのことについて一度でも謝罪したことなどない。

カカシに言わせれば、イランはシャー王を追放し、アヤトラ・ホメイニが宗教革命を起こして以来、アメリカにとっては宿敵であり、悪の枢軸であり、それ以外の何者でもない。そんな奴らに迎合して、アメリカは少しでも世界から良く思われるようになったのか?アクマディネジャドの態度を見ていると、とてもそうは思えないね。

少なくともアクマディネジャドはブッシュを恐れていた。だが、今回のホットドックの件にしてもエジプトでの謝罪演説にしても、アクマディネジャドならびにイスラム圏の独裁者たちは、オバマ政権のアマチュアアワーには鼻であざ笑っていることだろう。アメリカは世界から空かれる必要などない。敵意をもたれてようとどうしようと、あいつは手強い奴だ、やたらに手は出せないと尊敬心をもたれていたブッシュ時代のほうがアメリカはずっと安全な国だった。

もっとも、ホットドックというメニューが良くなかったという話もある。普通のホットドックは豚肉がはいってるし、牛肉だけでポピュラーなホットドックはユダヤ系のヒーブルーナショナルくらいしかないからなあ。

June 27, 2009, 現時間 9:07 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 24, 2009

自由の「声」を黙らせるな!

イランが危ない

日本でも多分もう話題になっていると思うが、数日前、イランで起きている抵抗運動を傍観していた16歳の少女が、アクマディネジャド直属の強硬派民兵に無惨にも射殺されるという事件が起きた。

イラン大統領選での不正に対する抗議行動が続く中、16歳の少女が強硬派の民兵に銃撃され死亡したとされる映像が、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開され、米CNNテレビもこの映像をトップ級ニュースで報じた。

女性は、ネダ・アグハ・ソリタニさん(16)とみられ、テヘランでデモを見ていた際に、バシジ(強硬派の民兵組織)に胸部を撃たれ死亡したという。

画像は、動画投稿サイト「ユーチューブ」の映像のシーンで、ジーンズと白いスニーカーを履いた少女が路上に仰向けに倒れ、2人の男性が胸部を押さえるなどして介抱している。しかし、少女は目を大きく見開いたまま動かず、口から流れ出る血の様子まで映っていた。

この少女の瀕死の状態が撮影され、その画像がネットを通じて世界中に放映されたが、この少女の名前「ネダ」とは皮肉にもペルシャ語で「声」という意味。この汚れなき乙女の死は本当の意味での殉教者として「自由の声を黙らせるな」とばかりに抵抗側の士気を奮い立たせた。

海外でもアメリカを含め世界中で少女の無惨な死に際が同情を集めているが、そのことで焦ったのがイランの体制側。このままネダのイメージが自由の象徴として担ぎだされるのは好ましくないとして、強攻な復讐にかかった。

イギリスの新聞ガーディアン紙によれば、イランの体制派ムラー達はネダの遺体を家族に譲り渡すどころか、勝手に無名墓地に葬ってしまい、家族による葬儀を禁じた。それだけでなく、まるで少女が射殺されたのが家族のせいでもあるかのように、テヘランにある住居から立ち退かせたという。

近所の人の話によると、政府は聖廟などでネダの弔いをすることも完全に禁じたという。ペルシャの伝統も日本のそれと似ているようで、ソルタン家では葬儀の案内を発表し黒い帯を自宅のビルに掲げたという。しかし警察が着てその帯をむしり取り、家族に即刻立ち退きを命じた。

イラン政府が残酷非道であることは今更言わなくてもはっきりしていることだが、このように犠牲となった少女の家族に非情な仕打ちをすることの愚かさがムラーたちに理解できないというのが不思議だ。独裁政権を長くやりすぎて人の心情というものが全く理解できなくなっている証拠だろう。

もともとイランのような国で更正な選挙など行われるはずはない。そんなことは誰でも承知だった。しかし、すくなくとも公平に行われた振りくらいすればよかったのに、アクマディネジャド側は票も数えずに投票のすんだ二時間後にはアクマディネジャドの大勝利を発表してしまった。実際に票を数えたら本当にアクマディネジャドが勝った可能性は高い。別に相手側のムサビ元首がそれほど人気があったというわけではないのだから。国民が怒ったのは、政府側の国民の意志を完全にないがしろにした高𨯁車な態度だった。選挙など最初から茶番劇だったということをあからさまにひけらかせ、それを何とも思わない政府の傲慢な態度が国民を激怒させたのである。

選挙後二週間も続いている抵抗への対応が、暴力とさらなる弾圧。そして無実な傍観者を故意に射殺し、その家族までも虐待する。そんな行為は抵抗を鎮圧するどころか、かえってかき立てることになるのだということにイラン政府は気がつかない。

そのあまりのひどさに、無関心だったオバマ王ですらイラン政府側に厳しい口調をとらねばならなくなった。(これはジョン・マケイン上院議員が議会の席でネダの話を取り上げ、オバマ王の無関心を批判するという場面もあったり、他からもオバマ王がイラン政府を強く糾弾しないことへの批判が高まって来たからだだが。)

残念ながらイランで起きているのは革命というにはまだほど遠い。今はまだ単なる暴動程度のものだ。だが、イラン政府の対応をみていると、これが内乱にまで発展する可能性は大いにある。もし政府側が本当に暴動を沈めたいなら国民の神経を逆撫でするようなことは今すぐ止めるべきだろう。だが、独裁者にそんな心の余裕はない。

我々に出来る事は、自由を愛するイラン市民を声高に応援することだ。ネダの死を無駄にしてはならない。イランの自由の「声」を黙らせてはならないのだ!

June 24, 2009, 現時間 11:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 20, 2009

イラン、民主主義への葛藤に無関心なオバマ王

イランが危ない , 独裁者オバマ王の陰謀

イランでは選挙の結果を巡って、自分たちの票が反映されなかったと感じる若者を中心に各地で暴動が起きている。

だいたい元々イランで民主的な選挙など行われるはずはないのだが、それでもアクマディネジャド側のあからさまな選挙違反には国民も怒りを爆破させているのだろう。もちろんどれだけもめてみても、権力者側から寝返る人間が多数出てこない限り、革命とか現政権打倒とかは先ず無理である。

それでも今年のはじめにイラン国民に友好関係を呼びかけたオバマ王なら、もうすこしイランの市民に同情心を見せてもいいはず。イランはそれこそ独裁社会。政治的に反対意見を述べるだけで殺されかねない国だ。そんな国で暴動を起こすとなると、アメリカや日本で左翼連中がデモ行進やるのとは覚悟が違う。そのようなイラン市民の民主主義への葛藤に民主主義国の代表といってもいいアメリカの大統領はどのような支持をしているのかというと、、、

私たちはイランからのニュースを見てるわけですが。先ず最初に明らかにしておきたいことは、イランの指導を誰にするかという決断はイラン人が決めることです。私たちはイランの独立性を尊敬し、アメリカがイラン内部の出来事に関与することは避けたいと思います。時としてアメリカは政治のフットボールになり勝ちですから。....

とはいうものの、暴力をテレビでみるにつけ、深く心配するものであります。民主主義の課程、言論の自由、平和的に反対する権利といった、それらはそべて普遍的な価値観であり尊敬されるべきです。ですから私は平和的に抵抗している人々に暴力がふるわれるのをみると、アメリカ国民がそのようなことを見ると、当然のことながら心配になります。

私の理解する限り、イラン政府は不正が起きたかどうか調査するということです。私たちは現場に居た訳ではないですし、視察団が居たわけでもありません。国際的な視察者はいませんでしたから、選挙中に確実に何がおきたと断言することはできません。しかし私が言えることは、一部の人々は民主主義に希望を持ち信じていたことが裏切られたと感じているようです。 これは人々が自分たちの意見を表現することが弾圧されたり、流血を見たりするような結果にならないような調査が進められることが大事だと思います。

視察団を送らなかったので不正が起きたかどうか解らないだ? イランみたいな国で公平な選挙など行われるわけがないではないか。アホか! 

これよりさらにオバマ王はだらだらと意味のないことをしゃべっていたのだが、要するに、これはイランの問題だ、アメリカは関係ない、イラン政府が迅速に問題解決をするのを望むといった内容。民主主義のために立ち上がった民衆を断固支持するとか、平和的に抵抗しようとしている市民を殺傷して弾圧しているイラン政府は断固許せんとか、そういう強い言葉使いは一切ない。あたかもオバマ王は現イラン政権の気分を損ねるのを恐れてでもいるかのようだ。

リベラルというのは常に弾圧されている弱い市民の味方なのではないのか? だから共産主義の革命派に同情的なのではないのか? 特にイラン政権のような独裁政権に立ち向かう市民には同調すべきではないのか、にもかかわらず、いざという時になると指一本あげて助けようとしない。それどころか応援の言葉さえおくらない。

何がチェンジだ、偽善者ども!

June 20, 2009, 現時間 8:05 AM | コメント (3) | トラックバック (0)

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February 11, 2009

イランに鼻であしらわれたオバマのナイーブな直接外交

イランが危ない , ヨーロッパ

ブッシュ大統領の『ならずもの国家とは直接交渉はしない』という強行姿勢とは対照的にオバマ新大統領は選挙の時から、イランとは条件抜きでサシで交渉に及ぶと公約してきた。アルアラビアとのインタビューでも先日行われたオバマ大統領最初の記者会見においてもオバマはイランと交渉をするつもりだという柔軟な姿勢を見せた。下記はアルアラビアとのインタビューでの一部。

(オバマ)はイランの指導者たちの行動は「地域の平和と経済向上に貢献していない」と批判した。これには核兵器開発の疑惑やイスラエルへの脅迫、そして「過去におけるテロ軍団への援助」も含まれていた。

しかし、大切なのはイランと会話をする意志であるとし、双方の違いを表現した上で「発展の道につながる地点」を探すべきだとした。

ロシアを始めヨーロッパ諸国は、アメリカがイランとの交渉に積極的に参加してくれることは好ましいことであると語っているが、ヨーロッパ諸国はイランと利害関係があるためブッシュの強硬政策を煙たく思っていた。

しかし、イランのような独裁国にとってアメリカが友好的であるかどうかなどということは余り意味がない。彼らにとって意味があるのは、アメリカが強国か弱国かのどちらかということだけだ。イランの態度が全く変わっていないにも関わらず、イランに何の条件も付けずに、こちらから歩み寄りの姿勢を見せれば相手がどう解釈するか、これは火を見るより明かなはず。

テヘランのアザディ(自由)広場で、旗を翻している何万という群衆を前に、アクマディネジャドはバラク・オバマが月曜日に発表したイランとの「新しい窓口を探している」という供述について初めての応答をした。

「明らかなことは、(アメリカからの)変革は単なる戦略的なことではなく、根本的な変革でなければならない。イランが根本的な変革を歓迎するのは言うまでもない。」とアクマディネジャドは述べた。「イラン国家は交渉をする用意はあるが、それは公平な環境におけるお互い尊敬しあえるかたちでなければならない。」

交渉へのうなずきとは裏腹に、国営テレビでのメッセージは容赦ないものだった。IRIBチャネルで夕方のニュースでは、テヘランはじめイラン全土各都市で行われたデモ行進の様子が25分間にわたって放映されたが、どの市においても人々が「アメリカに死を」を叫ぶ声に焦点があてられていた。

オバマは条件抜きでサシで面と向かって交渉しようと提案しているのに、イラン側は交渉するにあたっては「公平な環境におけるお互い尊敬しあえるかたち」を条件としてつけてきたのである。彼らのいう「お互い尊敬しあえるかたち」がどんなものか察しがつくというもの。

アメリカはブッシュ時代に、イランが核兵器開発を諦めない限り、イランとの交渉など無意味だという強行姿勢をみせてきた。もしイランがアメリカに交渉を求めるのであれば、イランのほうがその姿勢をあらため、アメリカにひざまずいて交渉を嘆願するのが筋だった。イランが強気に出て核兵器開発を続行すれば、アメリカからの攻撃も覚悟しなければならないとイラン政権はかなり恐れおののいていたはずである。

それが、オバマ政権になったら、イランの姿勢は変わってないのにオバマ政権は無条件で交渉を求めると言って来た。これが弱さでなくて何だ?この間の衛星打ち上げにしてもそうだが、イランはオバマの器量を試している。オバマはそこでイランの衛星打ち上げにとことん抗議するどころか、イランと交渉をする意志を変えていない。こんな弱腰の大統領ならイランは自国の核政策を変更する必要は全くない。こんな弱腰大統領がイランに攻め入ってくるなんてことはありえないと踏まれたのである。

つまり、オバマは完全にイランに鼻であしらわれたのである!

これは、アメリカにとって大統領が情けないというだけでは済まされない。イランの核兵器開発だけでなく、過去どころかイラク戦争の間も、現在はイスラエル攻撃に際しても、イランのテロリスト軍団への援助は続行している。オバマはそれに関しても全く批判の声を述べていないのだ。これではイランは核兵器開発もテロ支援もアメリカからは何の邪魔も入らないと判断するのは当たり前のことだ。となればもともとイランと仲良くしているロシアや中国が対米政策に強気になるのはもとより、同盟国であるはずのヨーロッパや日本もイランとの裏取引を始め、今後イランの勢力を弱めることがさらに難しくなることだろう。

February 11, 2009, 現時間 8:52 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 5, 2009

オバマ大統領就任たった二週間で犯した失態の数々

アメリカ内政 , イラク関係 , イランが危ない , 対テロ戦争

カカシもこのブログで何度か取り上げた歴史学者のビクター・デイビス・ハンソン教授が、オバマの大統領就任二週間をふりかえって痛烈な批判をしている。

オバマの経済や外交対策の失態をみるにつけ「だから言ったじゃないの」と言いたくなるのはやまやまなのだがアメリカの国土安全を考えたら、そんなことをいってるばやいじゃないのである。オバマのせいでアメリカが危機にさらされて困るのはアメリカに済む我々なのだから!

では今回はこの二週間でオバマの経験不足が災いして、彼がどんなに悲劇的な失態を犯してしまったかを説明しよう。そして次回はこの危機を乗り切るためにオバマ新政権がなにをしなければならないのか、ハンソン教授の提案を紹介したいと思う。

第一:自分は道徳的に崇高であると宣言したこと。

もちろんオバマのグルーピーとなり下がったアメリカメディアもこの宣言にひれ伏してしまっているが、オバマのどこが道徳的に崇高なのだとハンソン教授は問いただす。オバマ最初の政治界への挑戦である下院議会への出馬は失敗に終わった。その後の当選は二度に渡ってライバル候補の離婚スキャンダルが選挙直前に何者かによって暴露され、二度ともライバル候補が辞退してしまったため、挑戦者なしでオバマが当選。人種差別牧師のジェラマイヤー・ライトや、左翼テロリストのビル・エヤーズなどとの付き合いを考えると、オバマは道徳なんて言葉を真顔で口に出来るような人間ではないはず。ハンソン教授は書いていないが、選挙違反で悪名高い左翼過激派団体のエーコン(民主党の経済救済法案のなかにエーコンへの援助金が含まれている)や上院議員の席を競りに出したイリノイ知事との深い関係なども考慮にいれると、オバマの道徳観念など、とても自慢できるものではない。

選挙前の公約で、ワシントンDCにはびこるロビーイスト(企業や団体に雇われて、特定の政策を政治家たちに陳誠する人たち)を一掃するとか言っておきながら、ロビーイストの代表みたいなトム・ダッシェル脱税家を始め、次々に10人以上もロビーイストたちを自分のスタッフに加えているオバマ王室。それに加えて各省の長官候補は脱税や汚職疑惑で次々に辞退。辞退していない候補でも疑惑の陰が深く陰っている。そんな奴が前代のブッシュ政権の道徳観念を批判し、自分は前代よりも善良だなどと言ってみても説得力皆無である。


第二:アメリカ歴代政権の悪口を言い、諸外国の反米偏見を確証してしまったこと。

無知というのは恐ろしいもので、経験もないくせに自分は聡明だと思い込んでいるオバマは、歴代政権の政策を外国でこき下ろすことで自分の株があがると思い込んでいる。外国にとってはオバマ政権もブッシュ政権もアメリカに変わりはない。アメリカの悪いイメージは大統領がブッシュでもオバマでも全くかわりはないのである。前政権の悪口はアメリカへの悪口と理解されるだけなのだ。しかも自国の歴史に疎いオバマ王はこれまでアメリカがトルコやレバノンやサウジといったイスラム諸国に数々の資金援助をし、コソボやボスニアそしてクエートを始めイラクやアフガニスタンの例でも解るように、時には戦争して自国兵の命を犠牲にしてまでイスラム庶民の命を救ってきたことを恩に着せるどころか、イスラム圏でアメリカが不人気なのは一方的にアメリカに責任があるとほとんど謝罪口調なのだ。イスラム諸国との交流を強調していたカーター時代にイランがアメリカ人をどう扱ったか、オバマにはもう一度歴史の勉強をやり直してほしいもんだ。

イスラム諸国では歴史を無視した「アメリカは悪」という先入観がすでに存在している。オバマが彼らの偏見を真実だと認めてしまった以上、いくら自分は歴代の大統領とは違うなどと言ってみても、すでに反米意識で凝り固まったイスラム諸国の人々はアメリカに好意を持つどころか、は「アメリカは悪」という自分らの主張が正しかったことが確認されたとし、それを糧にさらに反米攻撃に奮起することは間違いない。

第三:ブッシュの対テロ政策は憲法違反だったと宣言したこと。

ブッシュ大統領が911同時多発テロの後に新しく設立したFISAやグアンタナモテロリスト収容所や愛国法やイラク戦争や外国人テロリストのアメリカへの強制移動など、アメリカ本土を守るためにやってきた政策をすべて憲法違反だと宣言し、ブッシュが911以後アメリカ本土はもとより外国でもアメリカを標的にした攻撃を阻止し、アメリカの安全を守って来たことを完全に無視していることだ。オバマは他の公約を次から次に破っていることでもあり、これらアメリカを守って来たブッシュ政策はの変更は、単に選挙に勝つために憲法違反だと宣言しただけで実際に変更する気など全くないことを祈りたい。

第四:オバマの発案した経済活性法案は単に民主党の社会主義活性法案となり替わり、税金の無駄使い政策にすぎないこと。

オバマ及び民主党が発案した経済活性救済法案は、経済を活性するどころか、経済とは何の関係もない教育だの芸術だのエーコーンのような民主党の応援団のような政治団体への資金援助だの、民主党が長年夢精してきた社会主義政策に満ち満ちている。こんな予算案を承認したら、将来アメリカは取り戻せない巨額の負債を負うことになる。なんで経済低迷中に経済活性になんの役にもたたない政策の予算を増やすのだ?

オバマのエマヌエル参謀総長は「危機を無駄にしてはいけない。」と語ったという。これはどういう意味かといえば、国が危機に瀕している時こそ、「緊急事態だから、、」という言い訳で政府の力の増長に利用することを怠ってはいけないという意味である。第二次世界大戦中に国の危機を口実に時のルーズベルト大統領が極端に政府の権力を増幅したことをエマヌエル総長は念頭においているのだ。

第五:全く無能なロバート・ギブスを報道官として起用したこと。
ハンソン教授はオバマの報道官はどうしようもなく無能だと手厳しい。そのひどさんはクリントン大統領のマクレラン報道官よりもひどいかもしれないと語っている。カカシはマクレランはそれほどひどかったという記憶はないのだが、ハンソン教授に言わせるとギブスは裏表があり、あいまいで、オバマ政権の党を超えた方針とやらを全く反映していないという。オバマに友好的な記者団だからまだ救われているが、彼が共和党大統領の報道官だったら、もうとうの昔に八つ裂きにされていたことだろうという。

第六:副大統領のジョー・バイドンにやたらと演説をさせてしまったこと。

だいたいジョー・バイドンのように思いつきで訳の馬鹿げたことを語るので悪名たかい人間を副大統領になどしたことに問題があるわけだが、バイドン副大統領は予測どおり、副大統領になってもオバマに恥をかかせるような発言ばかり連続で放っている。すでに最高裁判官の宣誓式での間違いをおちょくり、前副大統領の悪口を声高く唱え、自分は国務庁長官の候補にも上がっていたのだなどとヒラリーを侮辱するような発言までしている。外交の面でも何の経験も実力もないバイドンが、ヒラリーの悪口をいえた義理か、あほ!などと今さら言っても無駄だろう。

オバマ連続失態のもたらしたもの

私は以前からオバマはアメリカの敵国から試されるだろうと指摘してきたが、すでに北朝鮮は長距離弾道ミサイルの発射を予定しているし、イランは人工衛星を打ち上げるし、ロシアはヨーロッパの弾道ミサイル防衛は終わったと宣言し、近隣のキルギスタン(Kyrgyzstan)国に多額の支援金を約束し、アメリカ空軍基地をキルギスタンから追い出そうという魂胆だし、自然ガスのヨーロッパへの販売についてもかなり強気の保護主義をみせている。アフガニスタンのカルザイ大統領もオバマ政権のことは全く信頼していないらしく、オバマが時期大統領となった去年の11月から宿敵ロシアと交渉をはじめたと言われている。

つまり、諸外国はオバマ政権の実力を全く信頼していないのだ。私は何度も強調してきたが、アメリカは諸外国に好かれる必要はないのである。それよりも強いアメリカとして諸外国に恐れられていたほうが、アメリカの安全を保つためには好ましいことなのだ。

オバマのおかげてアメリカは危険な敵国を含め諸外国から見下されてしまった。今後アメリカがこれ以上恥じをさらさないためにも、オバマは早急に政策を変更する必要がある。どのように変えるべきなのか、それは次回改めてお話しよう。

February 5, 2009, 現時間 10:48 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 14, 2008

OPEC、アメリカの自己防衛は許さんと脅迫 

イランが危ない

OPECのアブダラ・サレム・エルバルディ書記長は、もしも米国がイランを攻撃した場合には、たとえそれがイランからのアメリカやイスラエルに対する攻撃への応戦であろうとも、OPECは 原油の値段を制限なく大幅に引き上げる 用意があると語った。

ここ数週間、イスラエルがイランの核兵器施設攻撃の用意をしているかもしれないという投機による原油の値上がりがおきている。イランのミサイル試射によって剣の振り回しは緊張度を高めている。イランとのどのようないざこざもイランが湾岸地域の輸送を阻止することが出来ることから、原油市場はさらに揺るがされている。

「値段は無制限に上がるでしょう。」と軍事闘争の影響についてのインタビューでバルディ氏は語った。「いくらとは言えませんが」

エル・バルディはイラク風のイラン侵略を考えてのことなのだろうが、アメリカがイランを攻撃するとしても、イラクのようなやり方は懸命ではない。その理由はというと:

  • だいたい兵士の数が足りない。アメリカはすでにアフガニスタンとイラクで戦争をやっている。ビル・クリントン時代に大幅に縮小された現在の軍隊の規模ではいくつも同時に戦争をやるなど不可能である。

  • 第一、そんな戦争はアメリカ国民が許さないだろう。すでに国民の半数がイラク戦争は戦う価値がなかったとおもっているくらいなのに、ここでイランとまた戦争だなんてことになったら国民は黙っていないはずだ。無論イラク戦争が決定的に勝ったと国民が納得出来れば戦う価値があったかどうかという感情も変化するだろう。
  • イランを平穏化させるというのはかなり難しい。ブッシュ大統領の任期中には先ず無理だ。もしオバマが選ばれたら、ブッシュが侵略し占領したイランからさっさと手を引き、イランは戦争以前より悪い混乱状態となるだろう。
  • むやみやたらな無差別攻撃及び侵略はイラン国民の感情を逆撫でし、イラン国民全員をアメリカの敵に回すことになる。ムラーに反対している若者すらもムラー支持者にしてしまうだろう。
  • そしてこれが一番大切なのだが、そのような戦闘はイランのムラーたちに油田を破壊する機会を与えてしまう。それこそまさに世界の原油市場を混乱させ、エル・バルディがいうように 無制限に原油の値段が上がる可能性がある。米国だけでなく世界の経済が大きな悪影響を受けるだろう。

幸運なことにそのようなことをしなくても、もっと良い方法がある。これは軍事学者のハーマン博士の作戦だが、カカシもここで2007年の1月に紹介している

  1. まずホルムズ海峡を通る石油輸送を阻止する国はどこであろうと容赦しないと発表する。
  2. その脅しを証明するために対潜水艦船、戦闘機、じ来除去装置、イージスBMDシステムなどを含む空母艦バトルグループをペルシャ湾に派遣する。むろんこちらの潜水艦も含む。
  3. アメリカ一国によるイランの石油タンカー通行を封鎖。イランから出る石油、イランへ入るガソリンなどを完全阻止する。ほかの国の船は自由に通過させる。
  4. イランの空軍基地を徹底的に攻撃し、イランの空の防衛を完全に破壊する。
  5. イランの核兵器開発地及び関係基地、インフラなどを攻撃する。
  6. そしてこれが一番大切なことなのだが、イランのガソリン精製施設の徹底破壊である。

詳しいことは先のエントリーを読んでもらうとして、ハーマン博士の言うとおりにすれば、イランの石油をコントロールするのはイランではなくアメリカとなる。ということは、戦争になってもイラン以外の国への石油流通は途絶えることはないが、イランの経済は破綻する。

そしてアメリカが保証した石油の流通で得た収入は一時的に預託し、イランが政権交代をし過激派のムラー政権を倒した暁にはその金はすべて返還されると宣言するわけである。イランの若い青年達はもともとムラー政権崩壊を狙っているのだから、それを応援するようなものだ。

イスラム圏諸国は無論金切り声で反対するだろう。しかしこのやり方ならアメリカがイランの石油を盗んでいるとは責め難い。世界中にわかるように預託口座にいれておいて、政権交代の際には返還するといっているのだから。

原油の値段は当初は急騰するだろう。だがアメリカが原油通路をしっかりと守っていることがわかれば、原油の値段は下がるはずである。

であるからアブダラ・サレム・エルバルディ書記長には、アメリカの偉大なる格言でお答えしよう。"Go ahead... make my day!"(やれるもんならやってみろ!)

July 14, 2008, 現時間 8:55 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イランのミサイル試射フォトショップコンテスト

どうでもいいニュース , イランが危ない

この間のイランのミサイル試射は成功どころか写真は合成写真だったということがバレた話はもうしたが、イランの革命軍に負けじと、アメリカのブロガー達がイランのミサイル試射フォトショップコンテストとでもいうか面白い写真があちこちで発表されている。そんななかで傑作なフォトショップのコレクションを発表したブログがあったので、私も紹介しておこう。これまでカカシがここで紹介した数々のフォトショップ捏造写真なども含まれており、大笑いすること間違いなし。

サイトはスコッツブログ

July 14, 2008, 現時間 6:31 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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July 10, 2008

イランのミサイル試射写真はフォトショップされていた!

イランが危ない , 狂ったメディア

いやはや、またもアメリカの主流メディアはイランの大本営放送にだまされたようだ。どうしてこうもアメリカメディアってのはナイーブというかアホなんだろう。独裁政権の軍隊が嘘をついたからって何を今更ってとこだ。嘘つきが嘘つくのはあたりまえではないか。

LittleGreenFootBallsというブログに写真がこのことを最初に指摘。



IranMissilePhotoshop

フォトショップされたイランのミサイル試射写真

こちらにフォトショップされる前の写真が掲載されている。これを見ると右から二つ目のミサイルが発射しなかったことが解る。

イランが嘘をつくのは当たり前だが、そういう所からの情報をきちんと調べもせずに鵜呑みにしてそのまま報道してしまうアメリカのメディアの怠慢さには呆れる。

July 10, 2008, 現時間 7:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 11, 2008

選挙は関係なし! 遠慮せず強気の外交に専念できるブッシュ

アメリカ内政 , イラク関係 , イランが危ない , 中東問題 , 対テロ戦争

よくアメリカではすでに任期終了を待つだけになって政策上の実権がなくなっている政治家のことをレイムダックと呼ぶ。二期目の任期もあと一年足らずとなり、従来この時期の政権からは特にこれといった新政策は期待できない。

この時期はある意味でアメリカにとって非常に危険な時期でもある。まずイラクだが、大統領選挙に影響を与えようと選挙をめざしてテロ行為が激化することは間違いない。また先日のイランのように任期を一年未満に控えた大統領が新しく戦争などはじめるはずがないと踏んで挑発をしてくる敵もあるだろう。

しかし今回は従来とはちょっと違う状況がある。従来なら現在の政権の方針を引き継いで大統領に立候補する副大統領が、健康上の理由から立候補していない。大統領の外交政策は議会の承認を必要としない。ということはブッシュ大統領は来期の選挙運動を控えた支持率の束縛や議会のうるさい小言など気にせずに強気な外交に専念できるというわけだ。ブッシュはレイムダックだからと甘く見てやたらにアメリカを攻撃してくると敵は思わぬ猛反撃を受ける可能性がある。

2008年のブッシュ外交政策はこれまでよりも強気なものになるのではないかという意見がStratforに載っている。(メンバー登録必要(Hat tip seaberry

イラク戦争はジハーディスト戦争の延長だ。2001年のアフガニスタン侵略の後、合衆国はアルカエダを可能にしたサウジアラビア、シリア、イランそしてパキスタンという四つの勢力と同時に戦うだけの軍事力に欠けていることに気が付いた。そこでブッシュ大統領の最初の手段はアフガニスタンに対抗する碇(いかり)を確保するためにパキスタンに無理矢理アメリカと同盟を結ばせた。第二段階は他の三つの国を威嚇しアルカエダとの戦いへの協力を強制するため、これらの国と国境を接するイラクを占領した。そして最終段階ではアルカエダが崩壊するまでこの戦争を押し進めるというものだった。

多くの思いがけない犠牲を払ったとはいえ、2008年の夜明けを迎えた今、この作戦がアルカエダが機能不能になるまで潰すことに成功したことが明らかになってきた。 はっきり言ってジハーディスト戦争はもうほぼ終わりを遂げているのである。合衆国は勝っているだけでなく、最初にアルカエダを可能にしたスンニ勢力全体を味方につけてしまった。

これでこの地域においてただ一つ非スンニ派勢力のイランは合衆国との同意を求めなければならないという非常に居心地の悪い立場にたたされることになった。

イラク情勢:

現在イラクではファンタム・フィニックスという大掃蕩作戦が行われており、すでに何十人というテロリストが殺されている。特にファンタム..の一部であるハーベストアイアンではアンバー地域から逃げたアルカエダの連中の温床となっていたディヤラ地区が焦点とされている。

現場の司令官によるとアメリカ・イラク同盟軍は期待したほどの抵抗にはあっていないということだ。これは我々の攻撃が事前に敵側に洩れたため、アルカエダの連中がかなり多く逃げてしまったのが原因らしい。

しかしこれまでの作戦と違ってペトラエウス将軍のCOIN作戦では、一旦制覇した土地は去らずにあくまで守り通すので、テロリストから戦って奪い取ろうが逃げ去ったテロリストの留守中に制覇しようが結果は同じだ。テロリストは奪われた土地を奪い返すことはできないからだ。

イラク戦争がうまくいくいつれて、アメリカ国内でも日本でもイラク戦争の話をあまりきかなくなったが、アメリカ市民が大統領選挙で気を奪われている間にもイラクではアメリカ軍がテロリスト退治を着々と進めているのである。大統領選挙に影響を与えようとテロリストが躍起になって自爆テロ作戦を練っていることは確かだが、味方軍の攻撃から逃れながら住処を次から次へと奪われている最中にメディアをあっといわせる大規模なテロ作戦を練るというのはそう簡単にできるものではない。

イラン:

この間のイランによる挑発行為で、アメリカ海軍は何もしないで見ていたという見解は間違っている。アメリカ側は確かに応戦はしなかったが、イランがこちらの反応を観察したのと同じようにこちらもイランのやり方を注意深く観察していたのである。それにアメリカ側がわざと反応を遅らせて意図的に誤った情報を与えた可能性も考える必要がある。

もしまたイランがあのような挑発行為をとることがあったら、アメリカ側からの反応はかなり恐いものがある。ブッシュ大統領はイランへの武力行使をオプションのひとつとして考えているのは確かだが、それをやる前にイランに対して強気の対処をすることは可能だ。例えばホルムス海峡を通るイランへ出入りする船をすべて差しとめてしまうということなら意外と簡単にできる。これに経済制裁を加えれば、イランの経済は突如として立ち止まってしまうのだ。

それではここで再びイランをどう攻めるか、軍事歴史学者のアーサー・ハーマン博士の提案を振り返ってみよう。

  1. まずホルムズ海峡を通る石油輸送を阻止する国はどこであろうと容赦しないと発表する。
  2. その脅しを証明するために対潜水艦船、戦闘機、じ来除去装置、イージスBMDシステムなどを含む空母艦バトルグループをペルシャ湾に派遣する。むろんこちらの潜水艦も含む。
  3. アメリカ一国によるイランの石油タンカー通行を封鎖。イランから出る石油、イランへ入るガソリンなどを完全阻止する。ほかの国の船は自由に通過させる。
  4. イランの空軍基地を徹底的に攻撃し、イランの空の防衛を完全に破壊する。
  5. イランの核兵器開発地及び関係基地、インフラなどを攻撃する。
  6. そしてこれが一番大切なことなのだが、イランのガソリン精製施設の徹底破壊である。

  7. アメリカの特別部隊がイラン国外にあるイランの油田を占拠する。

読者の皆様もお気付きと思うが、アメリカはすでに1と2を実行に移してしまっている。ブッシュ政権は今年中にイランになんらかの強攻策をとるはずである。

イスラエル・パレスチナ問題:

今ブッシュ大統領はイスラエルを初訪問中。ブッシュ政権はこれまでのどの政権よりも親イスラエルとはいうものの、イスラエルに妥協を迫ってパレスチナに歩み寄るように圧力をかけるという点では従来の政権とあまり変化はない。カカシは他の点ではブッシュ大統領の政策を支持しているが、ことイスラエル・パレスチナ問題に関してはあまり期待していない。オルメルト首相との会話も中東和平よりもイランの脅威に終始した模様で、パレスチナ和平についてはあたりさわりのない会話しかなったようだ。

 【エルサレム笠原敏彦】...パレスチナ和平をめぐってはオルメルト首相が7年ぶりに再開した和平交渉への「完全な関与」を改めて表明したものの、交渉進展へ向けた具体策は示せなかった。

 初のイスラエル訪問となるブッシュ大統領の首相との会談は、予定を約40分も超過。2国家共存に向けてパレスチナ国家の輪郭(国境画定、難民の帰還問題など)を決める交渉の年内妥結やイランへの対応で、突っ込んだ論議を行った模様だ。

 イスラエルは和平問題よりイランへの対応を重視。ブッシュ大統領は会見で「イランは03年秋に核兵器開発を停止した」とする米機密報告書の公表が波紋を広げている事態に言及、「イランは脅威であり続ける」との認識を改めて示し、イスラエルの米政策への懸念軽減に努めた。...

 一方、焦点のパレスチナ和平では、オルメルト首相が改めてパレスチナ側の暴力停止が和平推進の前提だとの立場を強調。ブッシュ大統領は強い圧力を行使する姿勢は見せず、「指導者らがロケット攻撃や入植地の問題に固執し、歴史的な合意の潜在性を見失うことが懸念の一つだ」と述べるにとどまった。

 両首脳とも和平問題では「決意表明」にとどまり、昨年11月の米アナポリス中東和平国際会議での「約束」を「履行」に移す突破口は開けていない。

ブッシュのイスラエル訪問は卒業写真程度の意味しかないという批判もあるが、アメリカ大統領がイスラエルを訪問するのは非常に危険を伴う行為であるから、少なくともその危険をおかしてまで訪問したということに多少の意義はあるかもしれない。私はアメリカのイスラエルへの方針は「放っておけ」というもの。どうしても口出ししたいなら、イスラエルからのイランなどへの諜報と交換に武器供給をするのが得策と思う。


January 11, 2008, 現時間 7:11 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 9, 2008

イランの挑発、アメリカは迎撃すべきだったのか?

イランが危ない

昨日イランがホルムズ海峡でアメリカ海軍の米軍艦艇に信じられない挑発行為を行った。

【1月8日 AFP】(一部更新、写真追加)ペルシャ湾(Persian Gulf)のホルムズ海峡(Strait of Hormuz)の公海上で5日、イランの革命防衛隊(Revolutionary Guards)に所属するとみられる5隻の高速艇が、3隻の米軍艦艇に対し攻撃を示唆する威嚇行為を行った。米テレビ局CNNが米軍関係者の話として伝えた。

 米軍関係者によると、イラン側は「われわれは攻撃を行う。あと数分で吹き飛ばす」などと無線を通じて攻撃を示唆。高速艇は米軍艦艇の正面の海中に白い箱状の物体を投下したという。米軍側が攻撃を開始しようとした直前に高速艇は引き返し、交戦には至らなかった。

 ホルムズ海峡はペルシャ湾の出入り口という戦略上重要な海域で、米軍艦艇は同海峡を通過中だった。

このバトルグループの一部として参加していたイージス艦、USSホッパーから撮ったビデオはこちらで見ることができる。実は二年前に真珠湾で仕事をしていた時、ホッパー艦上で乗組員と仕事をしたことがあり、今では乗組員は入れ替わっているだろうが、どうも他人事という気がしない。

それはともかく、アメリカ側が応戦の準備をしている最中にイランが引き返したので交戦にはいたらなかったという事実に関して、そんな逃げ腰でいいのかという批判が出ている。下記当ブログもいつもお世話になっている陳さんの意見

アメリカはこんなナメたマネされても何もできないような腰抜けの国になってしまった。アメリカドルの裏づけの半分は、その圧倒的な軍事力が世界通商の安全を保障しているからだ。

ホルムズ海峡という地政学的・戦略的要衝で、交戦すれば瞬殺のイランの魚雷艇相手に目視距離まで近づかれて、爆雷攻撃の真似事されて、何もできないとなれば、この前提が崩れたと言っても良い。つまり、ドル売りだ。

今のブッシュはジミーカーターに劣るインポ野朗だ。

なんか陳さんが言うと迫力あるなあ。陳さんと同意見のアメリカ人コラムニストのラルフ・ピータースもニューヨークポストでイラン船はすべて沈めるべきだったと書いている。

イラン船たちはずっと迫ってきて、フットボール球場二つ分程度の200メートルにまで近付いてきた。我が海軍は発砲の用意が出来ていたというが発射の命令がでる寸前イラン船が引き上げたのでうたなかったという。

すべて沈めてやるべきだったのだ。

それは我々が戦争好きだからではない。イランは我々を口頭でも物理的にも威嚇したのだ十分に戦闘行為だ。いったいいつになったら我々は初期に行動をとることが後になって多くの命と宝を救うことになるということを学ぶのだ?

ピータースはワシントンからしたら自制したとかなんとかいうだろうが、重大なのはイランが我々の反応をそどう受け止めるかだという。イランがブッシュ政権がイランと交戦しなかったのはアメリカがイランを恐れているからだと思ったとしたらこれは大変なことである。

これは最近のNIEの調査書でイランが核開発を何年も前にやめていたという報告と重なって、イランはアメリカがイランが核兵器開発をやめたなどと信じているはずがないと思っているから、それなのにあんな報告を発表したのは、アメリカがイランを恐れて戦わないで済む口実を探しているからだと考えているだろう。

「いまならアメリカの臆病者を押し倒せる。奴らはイラクで懲りて、完全に落ち込んでるからな。次の大統領なライオンに狙われた鹿のように逃げるだろう。」「奴らの軍隊ですらおれたちを恐れている。日曜日やつらは俺たちの気力にひれ伏した。奴らは恐れて神に見放された。そして今こそ奴らを倒す時がきたのだ」

とかなんとかイランのムラーたちは言ってるのではないか、とピータースは想像しているが、カカシもこれには同意見だ。

以前から西側諸国はイスラム圏政権を刺激しないことがテロ攻撃や戦争を避ける得策だと間違った解釈をしてきた。だからなるべく波風たてないように何もかも穏便にという姿勢が普通に取り入れられていた。だが911以後の世界ではそんな甘い考えは通用しない。平和を守りたいのであれば戦う覚悟をする必要がある。戦争を避けたければこちらから威嚇して相手を古いあがらせ相手の戦意を失わせる以外に道はない。

去年、イギリスの海軍兵と海兵隊員がイランに拉致された時も、彼等はほとんど抵抗せずにイランに連れ去られてしまった。あの時私はあれがアメリカならああ簡単には拉致などされなかっただろうと書いたが、今回のアメリカの反応をみているとなんだか心配になってきた。

イランの威嚇は、我々の戦闘能力を試す稽古のようなものだった。我々がどれだけすぐに侵入者を察知するか、攻撃態勢に入るのにどのくらいの時間がかかるのか、といったことを知るのも大事だが、彼等がもっとも知りたかったことは、現場にいる司令官はワシントンの命令を待たずに独自の判断で攻撃者に反撃できるのか、アメリカ政府はイランに反撃するだけの根性があるのかどうかであったことは間違いない。そうだとすれば今回のアメリカ軍による「自制」はかえって相手を図に乗らせ将来のイエメンで自爆テロに攻撃されたUSSコールの二の舞いになるのではないかという心配はある。

イランのアメリカへの挑発はこのままでは終わらないだろう。次回はもっと攻撃的な手段をとってくるはずだ。そうやって彼等はアメリカがどこまで折れるか試しているのだ。我々の態度を見守っているのは何もイランだけではない。世界にはびこるテロリストどもがアメリカが根性があるかどうかじっくりと観察しているはずだ。

この次にアメリカ艦艇に近付くイラン船は生きて返してはならない。すべて撃沈すべきである。それを怠れば、アメリカはイランとの戦争は避けられないだろう。

関連エントリー
イランが米兵でなく英兵を拉致した理由
アメリカ、イラン空爆までの二つの条件
今こそイランを攻めるチャンス!

January 9, 2008, 現時間 10:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 10, 2007

イギリス諜報部、アメリカはイランに一杯食わされたと指摘

イランが危ない

The English version of this entry can be read here.

イランが2003年後期に核兵器開発を停止していたというNIEの報告はどうも疑わしいと感じているのはカカシだけではない。どうやらイギリスの諜報部もこの報告書はかなり眉唾だと感じているようだ。 英国のテレグラフ紙によると、

イギリスの秘密工作員たちはアメリカの諜報報告が先週発表したイランが核兵器プログラムをお釈迦にしたという話は非常に疑わしいとし、CIAはテヘランに一杯食わされたと考えている。

先日カカシがここここでも書いたように、イギリス諜報部もNIEが元にしたという新しい情報とは、イランが意図的に流した偽情報なのではないか考えているらしい。

先日紹介したワシントンタイムスの記事で、アメリカ諜報部の幹部は新しい証拠がイランの情報操作による偽情報あるという可能性はみとめたが、多分そんなことはないだろうと語ったとあった。しかし同じ諜報幹部はイランがウラニウム濃縮をしていることを認めておりイランが始めようと思えばいつでも核開発を始められる体制にあることは多いにありうると認めたとあった。

次に紹介したロサンゼルスタイムスの記事で、我々は新しい情報とはイラン軍部高官同士の盗聴された電話での会話と、後にみつかった軍人の日記だということを学んだ。.

素人目でみても、イラン政府が経済制裁や軍事行使の危機を防ぐため、自分らが敵に対して驚異的な存在ではないことを証明する偽情報を流し、必ず見つかる場所においておくなんてことはすぐに思いつく。これ、情報操作の常識。NIEは諜報分析の専門家なのであるから、これが偽情報である可能性についてもっと深い分析が必要なのではないか?

前述のテレグラフでもイギリスの分析者によってその点に焦点が当てられている。

関係者の話によるとイギリスの分析者はイランの核兵器開発スタッフは自分らの電話が盗聴されていることを承知のうで意図的に偽情報を流したと考えているという。「我々は非常に疑っている。我々はこの情報がいったい何を基にしているのか、いったいどこからきたのか、これは亡命者から得たじょうほうなのか、盗聴した内容が基本なのか、知りたい。彼らは電話が盗聴されていることは知っている。こちらを混乱させるためにどんなことでもいうだろう。」

「だいたいアメリカの諜報部はあのあたりではあまりたいした仕事をしていない。イラクの件でもかなり痛い目にあってるし。」

どうやらイギリス諜報部はアメリカのCIAを高くかっていないようである。

ジミー・カーターやビル・クリントンの時代に、アメリカは実際にスパイを敵地に送り込む、いわゆるヒューマンインテリジェンスを極端に減らしてしまった。それで我々の諜報技術は衛星写真だの、盗聴だの、ネット監視だのといったものに頼りすぎる傾向がある。こうした情報はその国の非常網がどうなっているかといったことを調べるには格好の道具なのだが、敵側の意図を分析するには不十分である。こうして得た情報では、相手側が意図的に嘘をついているかどうかを分析することは出来ない。

敵側の意図を確かめるためには、どうしても生身の人間によるアメリカに忠誠心をもったスパイによる諜報が必要になってくる。この人間は敵国に長年普通の市民として住み着き、敵国の文化や宗教に慣れ親しみ、表向きの政権ではないく実権を握っている組織やその機構について充分に理解し、敵の言動の微妙なニュアンスを正確に捉えることができ、実際に敵がどのくらい真剣にわが国や近隣諸国を攻めるつもりなのかといったことをきちんと把握できる人間でなければならない。このような人材はちょっとやそっとでは育たない。敵国への諜報行為は長年にわたる長期計画でやっていかなければ駄目なのである。

まさにイギリスやイスラエルが何十年もかけてやってきた諜報作戦がそれである。イギリスに関しては帝国時代からすでに世紀単位で諜報活動を行ってきたし、イスラエルの場合は諜報が間違っていればイランのアクマディネジャド大統領の希望通り、この世から抹殺されてしまう恐れがあるのであるから、諜報にかけては真剣だ。

アメリカの諜報はスパイによる諜報ではなく単なる盗聴だけだ。才能ある人材を駆使してアメリカよりもずっと諜報網が優れているイギリスとイスラエルの諜報部が、NIEはイランに一杯食わされたといっている以上、ブッシュ政権はNIEの報告をもう一度真剣に見直す必要がある。もしもこの情報が偽情報でNIEが本当にイランに騙されていたとしたら、そしてこの情報をもとにイランへの圧力を緩和してしまって二年後にイランに核兵器完成なんてことになったら目も当てられない。

もっともアメリカのスパイのなかにも、この問題をかなり心配している人たちがいる。上記の記事によれば、CIAの中間層の工作員の間でもイランは核兵器開発を続けていると考えている人たちが多いようだ。ただ残念なことにCIAは2004年にイラン国内での大事なコネを大量に失ってしまったため、その確認がとれないのだという。

どうして2004年なのかというと、2004年はイランで選挙があり、当時テヘランの市長だったアクマディネジャドが大統領に選ばれた年で、彼の党が圧倒的多数議席を取り、ハシミ・ラフサンジャニ前大統領とその配下のものが一世に取り除かれてしまったのである。どうやらアメリカのコネはアメリカ人スパイではなくて、すべてイラン人高官だったらしく、彼らが勢力を失ったとともに、アメリカもコネを失ってしまったというわけだ。

イスラエルもイギリスも自国民をスパイとしてイランに送り込んできた。両国とも多くの才能あるスパイをその正体がばれて暗殺されるという犠牲を払ってきた。アメリカは賄賂を使ってイラン高官を買収することと、盗聴や衛星写真での諜報に力を入れてきた。どのやり方も諜報には重要な役割を果たす。しかしアメリカは、(特に民主党は)短期的な目でしか物事を見ることが出来ず、長期的に敵国の様子を探るスパイの育成を全くしてこなかった。アヤトラ・ホメイニによる宗教革命をCIAが全く予期できなかったのも、CIAがイランからスパイを一斉に引き上げてしまったことが直接の原因だ。

現在の世界は非常に危険な状態にある。このような非常時には非常対策が必要だ。北朝鮮、ベネズエラ、ロシア、中国など、スパイを送り込んでアメリカがじっくり観察しておかなければならない危ない国がいくらもある。アメリカ市民はアメリカ政府によるスパイ活動を反対したりはしないだろう。だが、問題は民主党ならびに、共和党とは名ばかりのRINOと呼ばれる政治家達である。CIAがテロリストを尋問するときに多少手荒な真似をしたというだけで大騒ぎをしている連中だ、アメリカのスパイがイランに潜入して任務のために人殺しもいとわないなどとなったらねずみを怖がるご婦人のように机の上にのっかって裾をまくって叫び出しかねない。

繊細な心の持ち主に諜報政策を任せていてもいい時代はとっくの昔に終わったのだ。我々にはラングリーにあるCIA司令部の壁にもっともっと多くの黒星(殉職した人は黒星で表される)が張られる覚悟ができるような根性の座った男女が必要なのである。アメリカには「非合法戦闘員」を敵国に潜入させるという誇り高い伝統が以前には存在した。いまやアメリカはその伝統に戻るときである。いや、もうとっくに戻っているべきだったのである。

December 10, 2007, 現時間 9:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 8, 2007

NIEはイランの情報操作にまんまとのせられたのか?

イランが危ない

English version of this entry can be read here.

昨日も疑問点多いNIEのイラン核開発停止報告で書いたように、今回のアメリカの国家情報評価(NIE)による、イランは2003年秋に核兵器開発を停止していたという調査報告には腑に落ちない点が多すぎるのだが、アメリカ主流メディア各紙の反応を読み比べてみよう。

まずはウォールストリートジャーナル(WSJ, 登録有料)の社説 からよんでみると、WSJはカカシが昨日指摘したように、この報告書が2年前の報告書を完全に覆しているという事実そのものがNIEの信用度を落としていると書いている。:

ほんのつい2005年までは「国際的な義務や圧力にも関わらず」「イランは現在核兵器開発を行っていると確信している」というのが一般的な見方だった。これはNIEによる「高度の自信を持った」判断だった。ところが新しいNIEはイランが「国際社会の圧力に反応」して2003年に核兵器開発プログラムをあきらめていたという。そしてこれもまた「高度の自信を持った」結論だという。とすれば二つの結論のうちどちらかが間違っていることになり、根本的な分析過程の信用度そのものがかなり疑わしくなってくる。

...

NIEの主要な著者たちが「極度にブッシュ政権に反対していた」元国務庁の役人たちであると知って、我々は報告書に高度な「自信」をもつことができない。彼等はトム・フィンガー元国務庁諜報調査部、バン・バンダイパン国家諜報大量破壊兵器部、ケニース・ブリル元国際原子力機関(IAEA)アメリカ大使である。

またWSJは2003年にイランに圧力をかけた事件といえば、イラク戦争しかないことを指摘している。ジョージ・W・ブッシュのイラク戦争は単にパパブッシュやクリントンのやった戦争のように、短期間にやって「よくやった」とお互いの肩をたたきあってさっさと撤退し、後の混乱には全く無頓着などという戦争ではなかった。ジョージ・Wの戦争では、フセインを倒しバース党を崩壊させた後の反乱分子との戦いにアメリカは苦戦して歯を食いしばって居座った。ジョージ・Wは内外からの批判をよそに全く方針をかえる気配もなかった。これはそれまでイスラム諸国がアメリカ軍にたいして持っていた印象とは正反対の反応だった。もしイランがジョージ・Wの態度に圧力を感じて核兵器開発を一時停止したのだとしたら、これはブッシュ政策の大勝利と考えるべきではないのか?

だがNIEはこれを「国際的な圧力」としている。国際社会のどのような圧力のことをいっているのか報告書は特定していない。 2003年にあった国際的圧力とはいったい何だ?当時アメリカはヨーロッパにイランと核兵器開発について交渉してほしいと説得している最中で、まだとりたてた圧力がかけられていた時期ではない。

WSJ はもっと大事な点はイラン核プログラムにあるという。イランはいまだに核爆弾の燃料となるうるウラニウム濃縮作業を工業並みのスケールで継続している。そしてこれは明らかな国連条例違反である。しかもIAEAはイランにはすでにウラニウムを核兵器の核形に製造する設計図を持っていることを確認しているというのだ。それに加えてイランには弾道ミサイルを武装する技術的な知識があることはすでにアメリカ諜報部は知っているのである。またイランの革命防衛隊はすでに点火の技術すら開発中だという。だとすれば、単に核兵器製造をおこなっていないというだけであって、イランの核開発プログラムは健在だということになるではないか?

ロサンゼルスタイムスによるとNIEが2005年の結論を完全に覆した理由は新しく取得された証拠によるものだという。

その新しい証拠というのは、現職ならびに退職した合衆国諜報部の関係者によると、この夏にアメリカの諜報部がイラン高官同士の核兵器プログラムに関する電話での会話内容を取得したというところからはじまる。どうやって取得したかという詳細は載ってないが、多分衛星電話などの会話を途中で捉えたのだろう。またこれと共に高官同士の会話が記載された核兵器開発に関する日記がみつかったのだそうだ。

この新しい情報がきっかけとなって、これまでの諜報が大幅に見直しされたのだとロサンゼルスタイムスは伝えている。

しかしここで注意しなければならないのは、諜報というものは最終的な絵がわからない点の集まりだ。この点をどう結び付けるかは分析者の判断に頼らなければならない。星座などでも柄杓だといわれるからそうかなという気もするが、見る人によって見える絵は違う。NICは2005年にはこの点のかたまりを「高度な自信」を持って核兵器開発がされていると判断したが、今回は全く同じ点と新しくできたふたつみっつの点をあわせて、同じく「高度な自信」をもってイラン核兵器開発を停止したと判断していることになる。

NIEはイラク戦争の前イラクに大量破壊兵器の備蓄があるという誤った結論を出してしまったことから、その教訓を生かしてもっと慎重に今回の分析にあたったという。ひらたくいうならば、アメリカはイラクの大量破壊兵器について1990年に過小評価しすぎていた。そして2002年には過大評価していた。そして2004年にはイランの核兵器開発を過小評価していたので、2005年には過大評価し、2007年には過小評価して調節しているということだ。

そうだとすれば、今回の結論も極端な過小評価である可能性が非常に大きいということになる。しかも著者三人が極端にブッシュ政策に批判的であるということも考慮にいれると、今回の報告書がいったいどこまで信用できるものなのか、ハッキリ言ってカカシには「高度の自信」がもてない。(笑)

ニューヨークサンはNIEは明かに外交政策に影響を与えようとしていると書いている。

この報告書の正しい読みはワシントンにいる選ばれた政権にたいして諜報組織が長年に渡って挑戦してきた葛藤の結果だということだ。彼等はずっとブッシュ大統領の主な政策決断に反対してきた。 彼等はイラク国会に反対だったし、イラクの選挙にも反対だった。彼等はI. Lewis Libbyにも反対だったし、イランへの強硬路線にも反対だった。

言ってみればこれは役人の復讐のようなものだ。著者の重要なひとりであるバン・バンダイペンはアメリカにイランのウラニウム濃縮をみとめさせようと過去5年にわたって働きかけてきた。バンダイペンがこの見積もり報告を組織のなかで押し進めることによってワシントンでの政策に影響を及ぼすことが出来ると考えていることはあきらかだ。役人たちは自分らの手で次の戦争をとめようとしているのかもしれない。

しかしこの危険なゲームはブーメランのように戻ってきて、かえって戦争が起きる可能性を高めてしまう可能性がある。外交官たちは今月中になんとか安全保障委員会でイランに関する三つ目の条例を通過させたいと望んでいた。すでにタートルベイ(国連ビル)の中国代表はそのような書類を支持するのはやめたいと騒ぎはじめている。...

イランが差しせまった脅威ではないということになれば、国際諸国はイランへの経済制裁だの条例だのに控えめな姿勢を示すようになるのは必定だ。国際社会からの圧力によってイランに核開発をやめさせようとアメリカ民主党が考えているなら、この報告書のおかげで国際社会からの圧力など全く見込みがなくなってしまった。

さて前述の「新しい証拠」だが、これについてはニューヨークタイムスがもっと詳しく説明している。

入手されたノートに2003年後期に核兵器の複雑なエンジニアリングデザイン企画を差しとめたことについて、軍幹部の人間が苦々しく文句をいっている会話が記載されている....

ニューヨークタイムスはこのノートの内容は別の幹部によって確認されており、別に取得された会話の内容とも一致していることから、このノートの中身は信用できるとしている。しかしこのノートも衛生電話の内容もイランが故意に流した嘘情報であるという可能性は多いにある。イランはCIAがイラン国内で電話の盗聴をしていることは十分承知しているはずだ。だとしたらこちらを惑わすために偽情報を盛り込んだ会話をわざわざ軍隊幹部にやらせるなど朝飯前だろう。同じ内容の情報が別々に集められたからといって、その情報が正しいということにはならない。

ニューヨークタイムスによるとCIAはこれがイランが経済制裁から逃れるために意図的に流した偽情報ではないかという意見は拒絶している。しかしCIAはそのことについてどうしてこれが偽情報ではないと思うのか、二週間前に大統領、副大統領ならびに政府高官の前で説明したそうだ。

その会議に是非出席したかったな。

December 8, 2007, 現時間 12:14 AM | コメント (1) | トラックバック (1)

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December 7, 2007

疑問点多いNIEのイラン核開発停止報告

イランが危ない

Ehglish version of this entry can be read here.

先日、アメリカの国家情報評価(NIE)が、イランは2003年秋に核兵器開発を停止していたという調査報告を発表したが、それについてミスター苺がカカシより一足先に詳細に渡る分析をしているので、今日はミスター苺のエントリーをそのまま紹介したいと思う。

まずはこの国家情報評価の報告内容について読売新聞の記事から。 

【ワシントン=坂元隆】米政府は3日、イランの核問題に関し、米国のすべての情報機関の情報をまとめた国家情報評価(NIE)を発表し、イランが2003年秋の段階で核兵器開発計画を停止していたとの分析結果を示した。

 ただ、ウラン濃縮活動は継続しているため、2010〜15年に核兵器製造に十分な高濃縮ウランを生産することは可能だとも指摘。ハドリー国家安全保障担当大統領補佐官は同日、イランの核問題は依然、「きわめて深刻」として、外交的手段を通じてイランに国際的圧力をかけていくこれまでの政策に変化はないと強調した。

 米情報機関は2005年の同様の報告では、イランは「核兵器開発を決断している」と述べていた。今回のNIE報告は米政府がイランの核問題に関する認識を転換したことを意味している。ブッシュ政権内では、大統領自らが今年10月に「第3次世界大戦を回避したければイランに核開発させてはならない」と発言するなど、イランに対して武力行使も辞さない強硬論が出ていたが、今回の報告で強硬論は沈静化しそうだ。

米民主党のいうことを信じるなら、NIEのイラクの核兵器開発プログラムに関する調査書にはイランには最初から全く心配することなど何もなく、ヒラリー曰く「剣を振り回す」行為は今すぐやめて、イランに今後アメリカの安全を脅かさないでもらうよう賄賂を検討する平和的な交渉を初めるべきだと書かれているかのような印象を受ける。 (俗な言い方をすれば、イランの恐喝に従えということだ。)

NIEの調査結果が本当だとしても、実際に調査書の指摘する重要点は四つある。

  • パキスタンの核兵器科学者A.Q.Khanから買い求めた知識によりイランは核兵器開発プログラムを所持していた。
  • イランは核兵器開発を2003年の後期に(中止ではなく)停止したが、これはすぐお隣のイラクを侵略するという、ブッシュ大統領の「剣を振り回す行為」への直接的な反応だった。

    核兵器開発停止が起きたとされているのは2003年の秋である。これはアメリカがイラクに攻め入ってバース党を倒した直後ではなく、イラクでアルカエダやイランが支援しているシーア派の反乱分子との戦いがすでに始まってからのことだ。ビンラデンやアラブ諸国の予測に反してアメリカ軍は逆境に立たされても怯む様子を全く見せていなかった。

    アメリカ軍によるイラク占領がイランに安堵感を与えていたはずはない。ということはこのまま核兵器開発を進めていては「悪の枢軸」とブッシュに名指しされている自国がブッシュにいつ攻められるか分からないと心配したイランが核兵器開発の一時停止を考えた可能性は大いにある。

  • イランは核兵器に必要なウラニウム濃縮プログラムは継続している。
  • イランはアメリカ政権がバラク・オバマやヒラリー・クリントンのようなイラン政策穏健派に代わってイランへの圧力が減り次第、核兵器開発プログラム再開する機能を保持している。

注意すべきなのはイスラエルの諜報部もイランが2003年に核開発を一時停止したことは確認しているが、すでに再開されているとしている点である。 (hat tip to Hugh Hewitt):

イスラエルのエクード・バラク防衛長官によるとイランが2003年に軍事的な核開発を停止したというのは「本当らしい」とのことだ。

「しかし我々の見解では 以来プログラムを継続している模様だということです」 とバラクは陸軍ラジオで語った。「世界の諜報組織によって意見の違いが見られます。誰が正しいのかは時とともに明らかになるでしょう。」

ミスター苺の見解は、NIEの情報が正しいとするならば、 イランは核兵器開発をジョージ・W・ブッシュの任期中は一旦差し止め、民主党の候補者が2008年の選挙で勝利して彼等の公約通り、イランへの圧力を減らすという状況になってからプログラムを再開させようと考えているのではないかというものだ。なにしろ米民主党はイランをイラクの安定化に協力してもらおうと考えているくらいだから。

NIEも認めているとおり、イランは核開発施設を解体したわけではない。 ウラニウム濃縮施設はそのまま残っているし、核兵器開発知識も保持している。彼等は単に見張りの交代を待っているにすぎないのだ。

ところで、ミスター苺がいちいち、NIEのリポートが本当ならば、と注釈をつけている理由はケニース・ティマーマンというイラン関係に詳しいジャーナリストが、これは国務庁の妥協派のでっちあげだと主張しているからだ。ティマーマンの記事はニュースマックスにて掲載された。普通ミスター苺はニュースマックスの記事はあまり信用できないと感じているのだが、ティマーマン自身が中東の大量破壊兵器プログラムについて少なくとも1990年から研究している人であること、彼の著書Poison Gas Connection: Western Suppliers of Unconventional Weapons and Technologies to Iraq and Iranにおいてはイランとイラクの化学兵器についてかなり詳しい研究が発表されている。また、最近ではフランス政府とフセインイラクの癒着やイランの核兵器開発について、またCIAがそれを容認してきたことなどに関していくつかの著書がある。

過去のティマーマンの著書からティマーマンの分析は信用できるとミスター苺は考える。であるからミスター苺は彼がCIA並びその背後の国務省がイランの核兵器開発の危険性について過小評価しているという批判は真剣に注意を払う必要があると言う。

イランの核開発プログラムにおける国家情報評価(NIE)の150ページに渡る非常に問題の多い報告書は、元国務庁の諜報分析者らによって書かれたもので、もっと経験をつんだ諜報部員によって書かれたものではないことをニュースマックスは学んだ。

イランが国際社会からの圧力によって核兵器開発を2003年に閉鎖していたという最も劇的な結論はたったひとつの確認できない情報源を元にしており、これは外国の諜報組織から得た情報でアメリカによって直接尋問はまだ行われていない。

テヘランのニュースマックスの情報元はワシントンはイラン革命防衛隊による「意図的は情報操作」に嵌っている と感じている。これは革命防衛隊の諜報部員がヨーロッパの外交官に扮してアメリカの諜報部へ送り込んだねつ造情報ではないかという。

ティマーマンによれば、新しいNIEは国家情報審議会(NIC)の会長であるトーマス・フィンガー(Thomas Fingar)という典型的なペルシャ親派によって仕切られているらしい。彼等はもと国務庁の中東専門家だったのだが、とっくの昔にアメリカのことより中東優先の姿勢をとるようになっている役人だ。もしフィンガー会長がイランの情報操作に騙されているとしたら、それは彼がもともとイランのムラー達とまともな外交交渉ができるという偏見があるからで、 国務庁の多くの役人がそうであるように、ジョージ・W・ブッシュ こそがイランの核兵器よりも国家にとって危険だという考えているからに他ならない。

フィンガー会長は国務庁の諜報分析のベテランであり、長年に渡る民主党支持でブッシュ政権批判家だという。フィンガー氏こそが民主党と協力してボルトン国連大使を引退に持ち込んだ責任者だ。フィンガー氏は国務庁や国家情報審議会でベネズエラのチャベズやキューバのカストロとも深い関係のあるイランがアメリカに脅威的だという分析結果を出すアナリストを次から次へと首にしてきた歴史がある。

もしそれが本当だとすれば、お世辞にもフィンガー氏は中立な分析者とはいえなくなる。 フィンガー氏の愛弟子のケニース・ブリル(Kenneth Brill, Director of the National Counterproliferation Center, 国家対増殖センターの責任者)、とバン・H・バンダイペン(Vann H. Van Diepen, 大量破壊兵器および増殖対策専門の国家諜報委員)はNIEにイランと交渉する政策を強く押しているという。

さてここでカカシから、ブッシュ政権対国務庁及びCIAの対立についてちょっと説明しておく必要があるだろう。読者の皆様のなかには国務庁もCIAもブッシュ政権の統治下にあり、すべて政権の言いなりになっていると感じておられる方が多いのではないかと思う。

国務庁やCIAの長官は大統領の任命によって決まるが、その下で働く人々は政権をまたがって働いているただの役人である。彼等にはそれぞれの政権に対する忠誠心などというものはない。彼等にとって一番大切なのは自分らの権力を維持していくことなのであって、国家安全や愛国心など二の次という役人意識の人が多い。

だから、イランやイラクが国家にとって驚異的であるとすることで、諜報活動が活発に取り入れられ、自分らが国家政策に大きな影響を与えることができる時は敵の危険度を割高に評価するが、敵が危険すぎて軍隊(防衛庁)が乗り出して来て自分らの権力が弱体すると判断した途端に敵の脅威度を過小評価するという傾向がある。イラク戦争直前まではイラクは核兵器開発間近だとか、化学生物兵器の完成品の備蓄が大量にあると主張していたCIAが、いざ戦争となると、それまでの自分らの報告をそっちのけにして、本来ならば大量破壊兵器、すくなくともその成分や部品であると解釈されてもいいような発見までWMDとは無関係であると判断してブッシュ大統領に恥をかかせ、国家警備に関わる秘密情報を漏えいしたりする有り様だ。

今回のイランの件にしても、イランの核兵器開発が危険だとして、外交交渉やCIAのイラン国内での活躍が活発に行われると判断した時期には、イランの核兵器開発の脅威を誇張し、それが戦争に結びつくかもしれないとなると、とたんにイランは危険ではないと報告する。そうだとすれば、2005年にNIEがイランは危険だと報告した内容と、今回イランは差しせまった危険ではないと判断した報告内容とどちらが正しいといえるのだ?

ティマーマンが参照しているこの ワシントンタイムスの記事においてビル・ガーツ記者は2005年の結論を覆すこととなったNIEのいう「新しい情報』とは元革命護衛隊から今年の2月に亡命したアスガリ将軍(Gen. Alireza Asgari)の証言からではないかという。

アスガリはイラクやレバノンにおけるイラン革命護衛隊の活動に関する詳細な知識を持っているとされる。それというのも自分がその訓練にあたったからだという。またアスガリはイランの核兵器など秘密兵器についても必要物資の調達にあたっていたためよく知っているとされる。しかし、アスガリは核兵器開発の任務には当たったことがなく、開発プログラムについては何も知らないとイランのコネはニュースマックスに語っている。

ガーツ記者のリポートはティマーマンの説を裏付けるものだが、アメリカの諜報部も記者たちの説をいまのところ否定していない。アメリカ諜報部の高官もこの報告がイランからの意図的な情報操作という「可能性はある」と認めている。

イランが核兵器開発を続行しているという情報が間違っていたとしても危険ではないが、イランが開発を続行しているのに停止したと思い込んで政策を変えたらそれは非常に危険だ。この問題は早急に真実を突き止める必要がある。NIEの新しい情報とはどこから得たものなのか?もしこれがアスガリの証言だとしたら、アメリカ側はすでにアスガリを尋問しているのか?していないならなぜなのか?

もしNIEが国家警備のことよりも自分らの政治的権力保持を望むペルシャシンパの集まりで戦争を避けたいばかりに情報をねつ造したとしたらこれは由々しきことだ。

むろんこのニュースに米国民主党は大喜び。「だからいったじゃないの... イランには優しく褒美でつればいいんだって。」:

剣を振り回すのはやめるべきだったのです。最初かはじめるべきじゃなかった。」とバラク・オバマ上院議員。ニューヨーク代表ヒラリー・ロダム・クリントン上院議員はブッシュ大統領は「この機会を利用すべき」としながら、アメリカからの圧力が効果があったとし、ライバルのデルウェアー出身ジョー・バイドン上院議員の発言とは異論をとなえた。

ブッシュは報告書の内容については先週ブリーフィングを受けたばかりだとしているが、この点について民主党は信用していない。

「大統領は知っていたにもかかわらず『大三次世界大戦』なんてことを言ってたのです。」ウエストバージニアのジェイ・ロックフェラー議員。「知っていたのです。知っていたのです。 ブリーフィングを受けていたのですから」

「ブッシュ大統領はアメリカ市民からの信用度を落としました。 民主党委員会のハワード・ディーン会長。「我々は イラクでもだまされ、今度はイランです。 私たちは真実を知る必要があります。外交問題ではタフであるとともに賢くなければなりません。」

しかしカカシにいわせるならばだ、2005年に報告したNIEのイランの核兵器開発は間近だという内容を信用できないと言っていた民主党は、いったい何の根拠があって同じ組織による別の内容は信用できると判断しているのだ? 2005年にそんな大幅な間違いをおかしている諜報機関なら、今回の調査報告にしてもどれほど信用できるかわからないではないか!

それにたとえNIEの調査報告が正しいとしても、それはブッシュ大統領の強行作戦にイランが恐れをなして核開発を一時停止したにすぎない。そうだとすれば、イランが穏健派のオバマ、エドワーズ、ヒラリーの到来を心待ちして核兵器開発の準備を着々と進めているということにある。国防に弱いとされている民主党にとってこの事実が国民に良い印象を与えるとは思えない。

無論そのことを、共和党がきちんとアメリカ市民に説明できるかどうかはまた別問題。なにかとつまづきの多い共和党なので、あまり当てにはならないが、、

December 7, 2007, 現時間 12:02 AM | コメント (0) | トラックバック (1)

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November 2, 2007

イランの隠し兵器、テロリスト

イランが危ない

アルカエダはアメリカ軍の激しい攻撃のおかげで(NATO及びイラク軍の活躍も忘れてはならないが)その勢力は衰退しつつある。しかし現社会にはびこるテロリストはアルカエダだけではない。レバノンで反対政党の政治家をどんどん暗殺しているシリア攻撃犬ヒズボラは去年のイスラエルの攻撃にもかかわらずその勢力は増すばかりである。もしもアメリカがイランと本気でやりあうつもりなら、ヒズボラの脅威を充分に念頭に入れておく必要があると、ベルモントクラブのレチャードは警告する。

イランが面と向かってアメリカと戦争をやるとなったら勝ち目はないが、イランがヒズボラのような手先を使って世界中のアメリカ関係の施設を攻撃するというやり方にはかなり効果があるだろう。イランにはヒズボラのほかにも諜報と警備担当の省Ministry of Intelligence and Security (MOIS) 、イスラミック革命団Islamic Revolutionary Guard Corps (IRGC)、クォッズを含む特別部隊などがある。

無論アメリカの民主党はイランとの戦争は絶対にやってはいけないと言い張る。しかし最初から武力行使はありえないと宣言することほど愚かなことはない。イランの学生が1979年にアメリカ大使館を占拠し人質を444日間も拘束したというのも、アメリカから何の報復もなかったからだと後で誘拐犯の学生達が白状しているくらいだ。

イランはアメリカと対等に外交などする気は毛頭ない。アメリカが武力で脅かしてこそイランは交渉の座に付くのだ。アメリカが外交優先で武力行使をほのめかさなければ、経済制裁の復讐としてイランおかかえのテロリストたちが欧米で暴れまくるのは火を見るより明らかである。

November 2, 2007, 現時間 2:04 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 1, 2007

サドル、シーア民兵を統制できず停戦を宣言

イラク関係 , イランが危ない

先日シーアの巡礼の列でシーア派のマフディと警察が衝突して52人の死者を出し300人以上が負傷する事件が起きたばかりだが、その翌日マフディの指導者サドルが停戦を宣言した。(下記は2007年08月30日付け朝日新聞の記事より)

 イラクのイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師は29日、自派の民兵組織マフディ軍の活動を6カ月停止すると発表した。サドル師が同軍を統制できなくなっていることが理由とみられる。サドル師の側近は、あらゆる武装闘争を停止するとし、米軍への攻撃も禁じたという。

 マフディ軍はイラク戦争後に反米強硬派のサドル師を中心に創設された。軍の全容は明らかになっていないが、兵力は数千人に及ぶとされる。米国は、イラク政府高官の誘拐や殺害事件、爆弾テロなどを首謀しているとし、「和平達成のための最大の障害」と指摘してきた。

 サドル師は活動停止の理由を「組織再編のため」としているが、過激化する同軍をサドル師自身も抑えられなくなったことに危機感を抱き、組織の立て直しをはかることが目的のようだ。

 マフディ軍の幹部の一人は、朝日新聞の取材に対し、同軍の複数の幹部がサドル師の指揮系統をはずれ、独自にイランの情報機関と接触し、援助を受けていることを明らかにした。また、イラク政府が同軍の排除に本腰を入れ始めたことなどから「しばらく、おとなしくしていた方がいい」という判断が働いた結果と話す。

はっきり言ってサドルにはすでにイラク国内での勢力などそれほど残っていない。サドルは依然としてイランに潜伏したきりだ。ビル・ロジオによると、サドル派と呼ばれるグループにも数種類あるようだ。

マフディ忠誠者:これらはモクタダ・アルサドル個人に忠誠を誓っている従者たち。イランから援助を受けている。

イラン直属マフディ軍:これらが多国籍軍の言う「ならずもの」マフディ軍。サドルが統制力を失ったのをいいことにイランのクォズ(Qods)が直接コントロールするようになった。武器、訓練、作戦の指導などすべてイランから受け取っており、時としてイランのクォズに率いられてイラク国内の攻撃をすることがある。いってみればイラク版ヒズボラといったところである。

犯罪者分子: 彼等はただの犯罪者でマフディ軍の隠れ蓑を着て犯罪をおかす。サドルには彼等を統制する力はないが、仲間の数の足しになるので黙認している。

マフディ国粋主義者: 彼等は国粋主義者で反イラン勢力である。マフディ軍に忠実なのはサドルの父親への尊敬心からくるものだ。国粋主義者の一部「誉れ高いマフディ軍」と呼ばれるグループはイラク政府と連合軍に協力することに合意している。

シーア同盟:彼等はアルカエダやスンニ反乱分子の暴力を恐れてマフディに味方してきたグループ。やくざに所場代をはらってほかのやくざから守ってもらっているといった程度の仲間。

サドルの命令を聞いてアメリカ軍やイラク軍に攻撃をしなくなるのは、まずマフディ忠誠者の連中くらいだろう。残りの連中はこれまで通り好き勝手なことをするに違いない。犯罪者はまとまりがないし組織力もないからこれまで通りの取り締まりでいいだろうし、国粋主義者やシーア同盟は彼等の身の安全を保証してやれば、イラク政府やアメリカ軍に協力してくれるようになるだろう。

問題なのはイラン直属の「ならずものマフディ軍」である。彼等はただのチンピラではない。組織力もあり精巧な武器を所持し高度な訓練も受けている。イラン特別部隊の隊員が司令官として作戦に加わることもあるのでこれは正規軍の特別部隊と戦うくらいの危険性がある。

ただ、サドルが停戦を呼びかけている以上、イラク軍やアメリカ軍に攻撃を仕掛けてくるのは正規のシーア民兵ではないという扱いをすることができるため、一般のシーア市民からの協力が期待できるかもしれない。イラク政府はこの連中がイランの手先であるという事実をイラク国民に訴え、イランに国を乗っ取られたくなかったらイラク軍とアメリカ軍に協力して戦おうと呼びかけるべきだろう。

サドルが停戦を呼びかけたということは、すでにマフディの人気がイラク国内でもかなり落ちている証拠だろう。

September 1, 2007, 現時間 10:14 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 30, 2007

アメリカ撤退後のイラクを狙うイラン、アフマネナジャド大統領が発言

イラク関係 , イランが危ない

The English version of this post can be read here.

先日ブッシュ大統領はアメリカ軍のイラク中途撤退は危険だとしたが、イランのアフマネナジャド大統領がそのブッシュの議論を裏付けるような発言をした。(以下APの記事より

「占領軍の政治力は急速に弱まっている」とアフマネナジャドは記者会見でイラクのアメリカ軍について語った。「すぐにあの地域には真空状態がみられるようになるでしょう。無論その時は付近のサウジやイラク国の協力をうけ、我々がその空間を埋める用意ができています。」

ブッシュ大統領はイラクが中途撤退すればイランがイラクに侵入してイラク政権を乗っ取ってしまうだろうと何度も強調してきた。イランには精巧な武器もあり、巨大な原油資源もある。このような敵にイラクの統治権を奪われたら、これは大変なことになる。だが民主党はそんなことはあり得ないことだとその主張を拒絶してきた。そんな民主党の主張とは裏腹に、今、アフマネナジャドはイランには、うるさいアメリカ軍が去った後のイラクを乗っ取る計画が確かにあることを認めてしまったのである。民主党はこのアフマネナジャドの裏切りに首をかしげていることだろう。

アフマネナジャドのこのばか正直な告白は米民主党のバランスをくずしている。民主党は対反乱分子作戦(COIN)を「増派」と呼び、あたかも新作戦と古い作戦の違いは単に兵士を多少増やしただけであるかのようにばかにしてきたが、この作戦が効果をあげはじめると作戦の成功とその作戦を実行している軍隊の功績を認めないわけにはいかなくなった。すると今度はあたかもアメリカ軍の軍事的勝利は最初からわかっていたことかのように振る舞いはじめ、そのかわりイラク戦争の真の目的は全国レベルでイラク政治の進展があることだとさらにハードルをあげはじめた。

議会が夏休みをとっている8月とはいえ、民主党の指導者たちはうかうかと休んでなどいられない。二度も共和党の反対を押し切ってイラク政策を変えることに失敗した民主党はかなり支持率を失っている。下院民主党指導者たちは急きょ早朝会議をひらき、「アメリカ軍の新作戦がイラク治安を向上させたのは当たり前だ、問題は政治的な発展にある、それがなければアメリカ軍の血も汗も無意味となる」という新しい主張に焦点があてられた。

イラクの政治的変化は起きているが、それは民主党が要求するような国家レベルではなく、各地域の地元レベルでおきている。イラクの政治改革は上からだんだんに下の方に広がるトップダウンではなく、下からじょじょに上にあがっていくボトムアップの形で進んでいくものと思われる。

ブッシュとアメリカイラク大使はバグダッドの政治停滞について正直な見解として、ブッシュはイラク政権を交代させる必要があるかどうかはイラク人が決めることだと語った。

しかしヒラリー・ロダム・クリントンを含む民主党幹部の政治家たちは、シーアが多数はを握る政権が国家をまとめることができないことから、アルマリキは交替されるべきだと主張している。

シーア派のベテラン活動家であるアルマリキを追い出すためにはイラク議会の275票を必要とする。クルド派とマリキ支持者が団結しているかぎり、反対派は票がたりない。

これも運命のいたずらだろうか、民主党はなんとイラク市民の意図を無視してマリキ首相をやめさせよと主張するはめとなった。

しかも裏切り者アフマネナジャドは「彼等は無礼にもイラクの首相と憲法を変えよと言っている」とイランの強い味方である米民主党を責めている。「そのような変化を要求するとは、いったい何様だと思っているのだ」とアフマネナジャド。アフマネナジャドは馬鹿だ。イランにはイラクを侵略する計画などない、これはすべてブッシュ大統領の妄想だ、といってしまえば反戦派の民主党がアメリカ市民を説得してアメリカ軍中途撤退もありえるのに、イラクに攻め入る計画をこうあからさまに公言してしまっては、民主党としては立つ瀬がない。

さて、民主党はイラク新作戦成功を認めデイビッド・ペトラエウス将軍の功績をたたえながら、どうやって時間制限をしてイラク即撤退をすべきであると主張するのか、是非ともそのお手並み拝見といこう。

August 30, 2007, 現時間 1:25 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 22, 2007

イランの被害妄想、リス14匹をスパイ容疑で逮捕!

イランが危ない

このあいだ私の英語のブログのほうへ、イランがリスをスパイ容疑で取り押さえたという記事を紹介してくれたコメンターがいた。その時には私はその記事は一笑に伏して終わったのだが、後になってイランがアメリカ市民二人をスパイ容疑で逮捕していまだに拘束中だという記事を読んでこれは笑い事ではないのかもしれないと考え直した。

読者のみなさんは「え?リス?」と、もう一度一行目を読み返していらっしゃるかもしれないが、その通り、あのしっぽふさふさの動物のことだ。

イラン、リスを逮捕!

イラン警察は14匹のリスをスパイ容疑で拘束したと発表した。

このげっ歯類動物はイラン国境沿いで発見され盗聴器を身に付けていたという。この発表は公式にイスラミックリパブリックニュース(IRNA)から出たものである。

スパイリスの逮捕似ついて質問を受けた警察署長は「話には聞いているが詳細はしらない」と答えた。

IRNAによるとリスは外国諜報部によって放たれたもので二週間前に捕獲されていたと発表した。

これだけ聞いていると冗談だろうと笑ってすんでしまうような話なのだが、実はイランではここ数カ月おかしな方針がまかり通っており、それとあわせて考えるとまんざら冗談とも思えなくなってくるのだ。

イランは回教徒の国とはいいながら、サウジアラビアのように厳しい掟を施行してこなかった。イランに仕事でしょっちゅう出かける人から聞いた話では、イランの通りで頭からつま先まで隠れるバーカを着ている女性など見かけたこともないし、男性も長髪でヒゲのないひとなどざらだったという。ところがここ数年、イランはサテライトディシュを規制したり、インターネットの取り締まりなども厳しくし、今年の五月にイラク警察は突然女性のコートの長さまで規制しはじめ、正しい服装をしていない女性に警察官が罰金を課したり、大人しく注意に従わない女性を拘束したりしはじめた。数週間前には取り締まりの対象は若い男性へと移り、長髪、髭がない、西洋風の服装をしている、といった口実で危険分子と思われる若者が取り押さえられ警察から暴行を受けたうえ汚物の入ったやかんを首からぶらさげて町中引きずり回されるといったことが起きている。この新しい規則によって逮捕されたり暴行を受けたり罰金を課せられた若者はすで二15万人に及ぶ。
(参考文献: Crackdown in Iran over dress codes, Iran Focus

さて、そんななかでイラン出身のアメリカ市民がイランに滞在中にスパイ容疑で逮捕されるという事件が起きた。(以下IRAN: THE CONSPIRACY THAT WASN'T、By AMIR TAHERI から参照。)

1979年にイスラミック共和党が宗教革命によって政権を握ってからというもの、イラン政府は外国からの陰謀で政権が倒されるのではないかと神経質になっている。この被害妄想は最近おきたイラン系アメリカ市民二人の逮捕に現れている。「イスラムの敵」、「悪魔の手先」と責められているこの二人は小柄な女性ハレーさん(Haleh Esfandiari-Bakhash)67歳と, キアンさん40歳(Kian Tajbakhsh)。

国営テレビの報道ではこの二人はイランで革命を起こそうと企んでいるとされているが、テレビに映った二人の「自供」は明かに強制されたもので、自供をテレビ番組の一部に使うべきではないとイラン政府検察官ですら距離を置いているという。

さて逮捕された二人はイラン出身でアメリカ在住だがしょっちゅうイランを訪問しており、ブッシュ政権のイラン対策には批判的だった。ハレーさんはウッドロー・ウイルソン国際センターというシンクタンクのメンバーで、イラン政府とアメリカとの正式な国交の回復に、もう何年も努力をしてきた人である。つい最近もイラク調査委員会のメンバー、リー・ハミルトンのイラン対策に助言をしたことでも知られている。ハレーさんの過去30年に渡る意見書を読めば、彼女が女性の待遇について多少の批判はあるものの、イラン宗教革命を支持し現イラン政府がイランにとって一番適したかたちであると信じていることが明確なはずである。

ハレーさんにしてもキアンさんにしても現イラン政府には非常に同情的であり現イラン政府のムラーたちを批判するような発言はしたことがないだけでなく、シャーの時代に戻るべきだなどという考えには真っ先に反対してきた人たちである。イラン革命などこの二人にとって考えられないことのはずだ。この二人がアメリカの工作員だなどということはあり得ない。

人によってはこれはイラン政府の内部争いの結果ではないかという見方もある。過激派アフマネナジャド大統領はこの二人が穏健派元大統領のハシミ・ラフサンジャニを来期の選挙で援助するのではないかと懸念してのことだというのである。

しかしハレーさんは過去32年もイランには在住しておらず、キアンさんにいたっては10代にイランを出たきりである。二人ともイラン政治に影響を及ぼせるようなコネは持っていない。

この二人の逮捕はイラン政府が日に日に自分の影におびえていることの現れであり、アフマネナジャドが穏健派による革命が企てられているという陰謀説を信じて疑わないことを象徴するものだとコラムニストのアミアー・タヘリは言う。ここで最近のアフマネナジャドの被害妄想ぶりを振り返ってみよう。

  • 今年の5月に始まった服装取り締まりですでに15万の若い男女が拘束、暴行、罰金などの処罰を受けている。
  • 400人の大学生や教授が反イスラム教の危険思想を持つとして追放されている。
  • 少数民族の住むパキスタン国境沿いの東南地域で非常事態勢が引かれている。
  • 組合長のマンスアー・オサンロー(Mansour Osanloo)を含む少なくとも30人の労働組合員が逮捕されており、組合の資産は没収され組合は閉鎖された。
  • 何十社という新聞、雑誌は閉鎖され、何百人ものジャーナリストや著者がブラックリストに載せられている。
  • 先の大統領ムハマッド・カタミの弟を含むアフマネナジャドの強力ライバルたちが次々に逮捕され裁判にかけられている。
  • アフマネナジャドはラフサンジャニやその取り巻きに対して、自分の言いなりにならなければ1989年から2005年にわたる彼等の贈賄などの腐敗を公表すると恐喝している。

独裁政権は独裁者がどれだけ他者を弾圧できるかによって機能している。だから独裁者が権力を保つためには常に自分に取って代わろうとするライバルを牽制しておかねばならない。今は自分の側近でも、あまり実力のある人間や他者から人気のある人間は役に立つ分将来危険である。だから独裁者は常に自分の身の回りにいる人間を疑い続けなければならない。独裁者が被害妄想になるのはそれほど不思議なことではないのである。

さて、これに関連した記事として、イラクで暗躍しているイランの特別部隊がイラン政府の手に終えなくなっているという話がある。しかしこれに関してはミスター苺はイランの特別部隊がイラクでしている行為は彼等の勝手な暴走であってイラン政府には責任がないと後で言い訳できるように技と流したガセネタではないかと疑っている。

July 22, 2007, 現時間 3:12 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 1, 2007

イラン服装警察が次々と女性を拘束

イランが危ない

今イランでは春の服装規制取り締まりが行われており、この厳しい規則に従わない女性たちが次々と道端で警察官に呼び止められ罰金を課されたりひどいときは何時間も拘束されるなどのひどい目にあっている。イラン当局の発表ではすでに15万人の女性が拘束されたという。

Gateway Punditで「派手な服装をしている」という理由で警察に呼び止められている女性たちの写真が何枚か掲載されているので参照のこと。女性たちは皆、黒っぽい長いコートを着て顔を出しているだけなのだが、それでも警察官は肌を見せすぎ、体の線が出すぎ、という理由で注意している。

イランはムラーと呼ばれる宗教家が支配している国であるにも拘わらず、国民そのものはそれほど宗教心は濃くなく、結構世俗的である。ネットで知り合いになったあるひとはよくイランで仕事をしていたが、シーア派特有の民族衣装で歩いているひとはほとんどおらず、女性も色のついたスカーフくらいはかぶっているが黒いバーカを来て歩いているひとには行き当たったことがないと話していた。

しかし最近イラン政府は自分達の国民への支配力が劣ってきていることを懸念してか政治的に国民への弾圧を激化させている。イランブロガーたちの話では、人気ブログはアクセス不能になったりブロガー自体が拘束されたりすることがたえない。また市民が外国からのニュースを取り入れられないようにとサテライトディッシュを禁止し、屋根に備えてあるディッシュを次々に破壊したりしていった写真もみたことがある。また政府に批判的な歌を歌ったとして人気ラップ歌手が逮捕されるなどという事件も起きている。

このような状況でも女性服装取締りはかえって国民の反感を買うと批判的な政治家もいないわけではない。

実力ある政治家のなかには政府と警備隊の取り締まり方批判的なひとたちもいる。

「ある種のやり方は好ましくない結果を生みます。」アヤトラ・セイード・モハメッド(Ayatollah Seyyed Mahmoud Hashemi Shahroudi)氏。「女性や女児を髪型がおかしいと言って警察に引きずりこんでも社会の道徳観を高めることにはなりません。かえって悪影響をおこすでしょう。」ADN Kronos

以前にオーストラリアのイマームがベールをしていない女は布巾をかぶせていない肉と同じだ、猫に食べられてもしょうがないと言って顰蹙を買ったが、イランのムラーたちも負けていはいない。

世の中には三種類の女がいる。

ひとつは、ベールをちゃんとかぶってない女たちだ。この女たちはバスのように誰でも乗られる。

ふたつめはのスカーフを着てるがイスラムのオーバーコートを着ていない女達だ。このものたちはタクシーのようにある種の乗客だけを乗せる。

最後に私の妻のような女達。この女達はロバのように一人しか乗せない。

自分の妻をロバとはなんだ、全く! それにしてもイスラムの男達はそんな自制心が働かず、体や顔を隠していない女をみると誰でも襲いたくなると言うのか?イスラム教ってのはそんなにしつけのなってない宗教なのか?

私は前述の政治家と同じ意見だ。こういうどうでもいいことを厳しく取り締まり始めると国民の政治への関心はかえって高まってしまう。政府が国民の生活の一部始終をコントロールしようとする意図は理解できるが、イランはアフガニスタンのような原始的な国ではない。国民の教育も民度も高い。あまりにも国民を弾圧しすぎると学生らを中心に革命がおきる可能性が高い。

もっとも我々にしてみれば、イランが内部から崩れてくれることは好ましいので、この状況は長い目でみたらよい方向へ進む可能性もある。だが、それはイラン市民がいったいどれだけこのような横暴に耐えることができるかにかかってくるだろう。

May 1, 2007, 現時間 6:40 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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April 11, 2007

イギリスは立ち直れるか?

イラク関係 , イランが危ない , ヨーロッパ , 対テロ戦争

先日帰還したばかりの15人のイギリス兵人質が、体験談を巨額な金額でゴシップ雑誌に売ることをイギリス国防省が許可したことでイギリス国民から非難ごうごうだという話を小林恭子さんのところで読んだばかりだったのだが、今日になって当局はやはりこれを許可しないと発表した。

当初はきわめて特殊な例なので許可するということだったのだが、由緒正しいビクトリアクロス受賞者くらいしか許されていない特権をたかが人質になっただけの兵士らに許していいのか、イラク戦争でなくなった人々の遺族はどうなる、などの批判が次々に寄せられたようだ。

一旦許可して批判があったからやっぱりやめましたじゃ本当にイギリス軍隊の名誉も地に落ちたというものだ。私は別に彼等が体験談を金で売ること自体が悪いことだとは思わないが、抵抗もせずむざむざ捕まって敵のプロパガンダに簡単に協力し拷問もされていないのに「殺されるかと思った」だの「恐かった」だの平気で公言し、それを恥るでもなく平気で金で売って大々的に宣伝しようという精神が理解できない。私がこんな状態で帰国したら恥かしくて世間様に顔向けできないと思うが。

これが小林さんのいうところの「新しい英国人」と私みたいな古い人間の差だろうか?

8日のサンデータイムズで、アンドリュー・ロバーツ(歴史家、作家)という人が書いていたのが印象に残る。それは、もし15人の体験談を売ることに「いいんじゃないの?すごい体験だったし、お金をもうけてもかまわないだろう」と自然に思える人は、「新しい英国人New Brit」、今回の件で怒る人は「古い英国人Old Brit」と指摘していた。まさにそうなのかもしれない、と思った。

この間私もロバーツ氏とアメリカの保守派DJとのインタビューで、下記のような発言をしていたのを紹介したばかりだ。

HH:いったいジョン・ブルはどうしちゃったんです?僕が読んだどのイギリスの歴史書でもこんな挑発があればダンスホールで歌がはじまり灯火をもった行進が始まったとあります。

AR: 残念ながら私にもわが国に何が起きたのか解りません。 私にはショックです、そしてこれだけ多くのひとが、、、私たちは首を傾げているんですが、過去の政府ならこんな明らかな暴挙にたいして必ずしたであろう対応をしたいと答えた人がたったの6%なんですから。

私はこの会話を聞いてアカデミーで主演女優賞を取ったヘレン・ミレンが主演したThe Queen (女王)という映画のなかで、ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなった時のイギリス国民の皇室に対する理不尽な不満に対して、エリザベス女王が「私の国に何が起きたのか解らない」といった意味のことを言うシーンがあったのを思い出した。

現在のイギリス社会がダイアナ妃人気の頃からどうもおかしくなっていると考えたのは私だけではなかったらしく、イギリスの政治コラムニスト、メラニー・フィリイプさんもロバーツ氏のいう新しいイギリスをイギリスのダイアナフィケーション(ダイアナ化)と呼んでいる。

故ダイアナ妃は皇太子と結婚してからパパラッチに追い回された挙げ句の果てがパリでの事故死。ダイアナに少しでも関係のあった人々は昔なら口が堅くて有名だった皇室の従業員から昔の恋人から占い師にいたるまで、皇室での出来事をゴシップ雑誌に恥も外聞もなく売りさばいた。いくら金の力は強いとは言えこれらの人々には仕事に対する誇りとか忠誠心といったものは全くないのだろうか?その傾向が一介の民間人だけならまだしもイギリス軍隊にまでひろまっているとはこれは由々しき問題だと私は思う。

アメリカ軍人の間で人気のあるミルブログのブラックファイブでは、コメントを寄せているのは内容からいって若い現役軍人が多いらしく、当初15人が拉致されたという時点で15人が抵抗しなかったことには同情的だ。ただその後捕虜になってからの態度は軍人として頂けないという意見が大半を占めていた。実際にはイラン側に協力したのは13人。15人のうち二人は最後まで協力を拒否したのだそうだ。

我々民間人や退役して何年にもなるお偉い軍人と違って、明日は我が身の若い兵たちはやはり上からの命令で抵抗するなという戦闘規約があったのなら中尉程度の立場でそれに反して抵抗を判断するのは難しいのではないかという同情心が出るようだ。しかしそのかわり、そのような戦闘規約をあのような危険な場所で実行しているイギリス海軍そのものに関しての批判は非常に大きい。

実を言えば私はこの事件はおこるべくしておこったことだと考える。最近世界広しと言えども海軍に投資し規模を拡大しているのはアメリカのほかは日本海上自衛隊くらいなものである。欧州はこの大事な時に防衛費を大幅に削りただでさえ小さい軍隊をさらに規模削減へと進んでいる。かつて皇立海軍をあれだけ誇った英国ですらブルーウォーター海軍は全面的に廃止する予定だという。あの13人の振る舞いは例外というよりも、もう長いこと病んでいるイギリス海軍の症状といってもいいだろう。

今日イギリス人であることを誇りに思うのは難かしい。

私は今のイギリスの状態は1979年にイランのアメリカ大使館をイラン人の過激派学生たちに占拠された時のアメリカと似ているような気がする。私は当時あの事件をリアルタイムでテレビでみていたが、人質をとられた直後のカーター大統領のぶざまな慌てふたふたむきぶり、その後のイランへの屈辱的な嘆願、そして恥さらしな救助大失敗と続き、アメリカではアメリカ人であることへの屈辱感が全体的にただよっていたのをよく覚えている。

実はアメリカに暗雲が広がりはじめたのは長年の苦労の甲斐もなく、ベトナム戦争がああいう形で負けた1975年頃からだ。それまで一度も戦争に負けたことのなかったアメリカにとってベトナム敗戦は非常に大きな痛手だった。

1976年、共和党のニクソンのスキャンダルとフォードの不能な政治のおかげで民主党のカーターが大統領になったが、それと同時にアメリカ経済は低迷状態。当時のインフレは20%、失業率は二桁というひどさ。オイルショックでガソリンは不足するし、日本車の進出でアメリカ自動車業界は瀕死の状態。そんな中で起きた大使館占拠事件は棺に打たれた釘といってもいい。

イランの宗教革命を事前に予知できずこのような事態を引き起こしたカーター大統領の支持率は地に落ちたが、それ以上にこの事件によってアメリカ人の自己意識は最低となった。アメリカ人がアメリカ人であることに誇りを持てなくなっていたのである。

そんな時、アメリカ人の気持ちを高揚させるひとつの出来事が起きた。皆さんは1980年の冬季オリンピックでアメリカのホッキーチームが優勝したことをご存じだろうか? (ディズニーの映画でこの時のことを描いた「ミラクル=奇跡」という映画があるので是非観ていただきたい。)

当時のオリンピックの規則ではプロは参加できないことになっていたので、アメリカチームは学生ばかりの平均年齢20歳未満のアマチュアチーム。それに対抗するのは東共産圏の経験豊な強敵プロチームばかり。なにせ共産圏の選手たちはアマチュアとは名ばかりの年も経験もいったプロばかり。青二才の学生たちばかりをかき集めたアメリカチームなど勝ち目は全くなかった。

ところがこのアマチュアチームが誰の予想にも反して優勝してしまったのだ!最近のオリンピックでアメリカのチームを応援する時アメリカ人がよく声を合わせて「USA, USA」と叫ぶのはこの時優勝の決め手となったソ連チームとの試合の時から始まったのだという。

長年アメリカ人であることに自己嫌悪を持たされていたアメリカ市民はこのチームのおかげで再びアメリカを誇りに持てるようになったのだ。

アセアンさんはよく大使館占拠事件がアメリカ人のトラウマになっているというが、私はかえってあの事件はアメリカが立ち直る踏み台になったと思う。カーター大統領の悲劇的な政権はあの事件で終止符を打った。カーター大統領に対抗して出てきた楽観的なレーガン大統領が圧勝したのもこうした背景があればこそだ。

レーガン大統領が当選した時、日本のマスコミがレーガン氏は三流の映画俳優だがハンサムだし、何よりもアメリカ人にアメリカ人であることを誇りに思わせることができるひとだと分析していたのを私はよく覚えている。

イラン大使館占拠でアメリカ人として最大の屈辱を味あわされたアメリカ人は、もう負け犬でいるのはたくさん、誇り高きアメリカを取り戻そうという気になった。今回の事件で集団的自己嫌悪に陥っているイギリス国民が、この事件を期に目を醒ましてくれることを望む私は楽観的すぎるだろうか?

イギリスよ、いまは軍事縮小の時ではない! グローバルジハーディストたちと戦うため、今こそ軍事を拡大しかつての無敵で偉大なる英国を取り戻すときなのだ!

イギリスよ、立ち直ってくれ!

April 11, 2007, 現時間 8:49 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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April 8, 2007

人質はどう振舞うべきか その2

イランが危ない , ヨーロッパ , 対テロ戦争

アメリカ海軍の新聞、ネイビータイムスに今回のイギリス兵と同じような状況で拘束されたアメリカ兵らの話が載っている。同じ海域で任務にあたっているアメリカ海軍としては、今回の事件は全く他人事ではない。個人的には私の同僚のおじさんが今あのあたりの軍艦で勤務中ということもある。

さて先ず気になるのはアメリカ海軍の兵士らがイギリス兵のような状況におかれた時、アメリカ兵はどのように行動することが期待されているのだろうか?ということだ。今回のイギリス海軍の反応から言って英兵らの行動はROE(戦闘規制)に乗っ取ったものであったようなので、ここでアメリカ軍のROEを確かめておこう。

4月5日のCNNのインタビューにおいて、マイク・ミュラン大将海軍総司令官は、解りやすくいえばアメリカ海軍兵はこのような状況を防ぐことを期待すると語った。

「私の期待としては、アメリカの水兵たちはこのような状況において拘束されることは絶対にないということです。」と語った。「個人や隊は自己防衛の権利に添って行動すべきであり、自分達を守るために上からの許可を待つ必要はありません。このような作戦や任務につく場合、そういう考えで出動しています。」

水兵らが拘束された場合には、アメリカ兵士として、基礎訓練キャンプで教え込まれた6つ「行動の規律」を守ることが期待されていると大将は付け加えた。 兵士は自分の名前のほかにはほとんど情報を与えず、その他の質問には「非常に限られた範囲で答えること」だと大将は語った。

ホッ! ではアメリカ軍はイギリス軍が明かに時代送れと考えている、「名前、生年月日、出席番号」以外は言うなというモットーを貫き通しているわけだ。よかった〜。

さて、ここで先のイギリス兵15人とほぼ同じ状況で捕われたアメリカ兵たちの話をしよう。まず最初の事件は1969年に北朝鮮にだ捕された偵察線プエブロの乗組員たちが11か月ほど拘留された事件。乗組員たちはその間しょっちゅう殴るけるの乱暴を受けた。彼等も今回のイギリス兵と同じようにプロパガンダの写真撮影をされたが、みんなでピースサインならぬバードサイン(中指を突き付ける侮辱のサイン)をしてにっこり撮影に応じたという。これがタイムマガジンに掲載されジェスチャーの意味が説明されてしまい、兵士らはまたまたひどい拷問にあったという。(ありがとう!タイムマガジン!)

そのうちの一人、ラルフ・マクリントックさんは「行動の規律」を自分なりに状況に当てはめて解釈しながら行動したという。

2001年4月、中国近郊の航空で中国戦闘機に無理矢理着陸をさせられた米海軍偵察飛行機PC3の乗り組み員24人が捕らえられ11日間拘束された事件では、状況が非常に似ているだけに米海軍兵と英海軍兵の行動の違いは対象的である。

そのうちのシェーン・オズボーン元海軍少尉は当初から乗組員全員で力の限り抵抗しようと決心。イギリス兵が解放された時点ではまだまだ抵抗力は残っていたという。

拘束10日目にして、オズボーン少尉は中国の空域を侵したと認める声明文を書けばその日のうちに解放してやると言われたが、「謝罪より自分が白髪頭の年寄りになる方が先だ」と部下たちに告げ部下たちも全員賛成したという。

今回の人質ドラマをみていてオズボーン氏は「私は自分の部下たちをどれほど誇りに思ったかを思い出しました。私たちは名誉を保持したまま(中国を)去りました。」

まったく、爪のあかを煎じて、、、、、

アメリカ軍人たる行動の規律

I
自分は我々の生き方をそしてわが国を守る軍隊にて戦うアメリカ人である。自分はそのためなら命を捧げる用意がある。

II
自分は決して自分の意志で降伏しない。もし自分が司令官なら抵抗の余地があるうちは隊員を決して降伏させない。

III
もし自分が捕われたなら出来る限りの方法で抵抗を続ける。自分は脱走に力の限り努力し他者の脱走も援護する。自分は敵からの恩赦も特別扱いも受け入れない。

IV
もし自分が捕虜になったなら同僚の捕虜とともに信心を守り続ける。自分はどのような情報も敵に与えず同胞を害するような行動には加担しない。自分が上官なら指揮をとる。そうでなければ任命された上の者の合法な命令に忠実に従う。

V
捕虜となり尋問された時は自分は名前、位、サービス番号、生年月日を提供する義務がある。それ以上の質問には最大限、力の限り答えるのを避ける。自分は口頭であれ筆記であれわが国を裏切り同盟国を傷付け、その努力を傷つけるような発言はしない。

VI
自分は自由の為に戦うアメリカ人であることを決して忘れない。自分が自分の行動に責任を持つこと、そしてわが国を自由にした信念に敬虔であることを決して忘れない。自分は神とアメリカ合衆国を信頼する。


April 8, 2007, 現時間 5:49 PM | コメント (6) | トラックバック (0)

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人質はどう振舞うべきか

イランが危ない , 対テロ戦争

アメリカやオーストラリアでは同じ文化を受け継ぐものとして、今回のイギリス兵捕虜の無様な姿には少なからずショックを受けている。戦時中捕虜になった軍人や民間人はアメリカには多くいるので、彼等は決して何の経験もないのに口先だけでイギリス兵を批判しているわけではない。そこで今日は人質としてとらわれの身となったアメリカ人の例をいくつかあげて、彼等がどのように人間としての威厳を守りとおしたか考えてみたい。

1975年イランはテヘランにあるアメリカ大使館が当時大学生だった現在の大統領アハマディネジャドを含む過激派学生たちによって襲撃された。当時の襲撃で何人かが殺された後、外交官や職員といった民間人と軍人を含む53人が444日間イラン政府に拘束された。

下記はパワーラインを参考にした:

人質たちは目隠しをされ後ろ手に縛られ独房に入れられた。彼等は「自白状」に署名をしろといわれ拒絶すれば殴られ、食事を拒否され、偽処刑を何度も体験した。

ジョン・リンバートさんはペルシャ語の堪能な外交官だった。彼はテヘランから200マイルほどの場所で独房に入れられており、ほかの人質がどうなったのか全く分からなかった。ある時英語を教えていたイラン看守がこれはどういう意味かとリンバートさんに聞いてきたいくつかの言葉をみてみると、、「ぼろ布頭」「ぼけなす」「*母を犯す物*」「おカマ野郎」といった言葉が並んでいたという。リンバートさんは大笑い。どこか近くにアメリカ海兵隊員が自分と同じように耐えているのだと思うと心があたたまる思いだったとリンバートさんは後に語っている。

マイク・ホーランドさんはペルシャ語堪能な警備員だった。彼は素っ裸で歩き回って看守を常に侮辱した。また救援がくると信じたホーランドさんは看守の銃に細工をしたりした。

マイケル・メトリンコさんは、平和隊でボランティア活動をしたこともあるタフな外交官。ペルシャ文化に精通していた知識をつかってメトリンコさんは何かと看守や尋問者に議論を吹っかけ精神的な抵抗をし続けた。イラン人にしか分からないような腹立たしい罵倒をするのでその度に殴られた。一度は自分のイラン人の友達が尋問を受けている最中に尋問者にけんかをふっかけ友達のかわりに殴られたりした。この抵抗精神は最後まで変わらず解放される日に輸送バスの中で兵士の母親の悪口をいってバスから引きすりおろされあやうく解放されないところだった。しかし土壇場でイラン高官が間にはいりメトリンコさんはドイツ行きの飛行機にのることができた。メトリンコさんはイランを愛するが故、過激派独裁者が許せなかったという。

下記はIMAOに寄せられた同じくイランのアメリカ大使館で人質となった海兵隊員の話を要約した。

大使館を警備していた海兵隊は1000:1で圧倒的に劣勢だった。しかし隊員たちは秘密書類や重要な器具を破壊するため12時間部屋に立て籠った。

最初に連行された時隊員たちはアメリカのイラン政策を批難する声明文に署名をさせられたが、皆「ミッキーマウス」とか海兵隊英雄の「チェスティー・プラー」「ダン・デイリー」などという名前で署名した。

イラン側はプロパガンダとして隊員たちを何度もフィルムに撮ったが、著者は常にほかの人質の影に隠れて顔を隠していたいため、そのうちアメリカでは彼は行方不明ということになってしまったという。他の隊員は裸になったり顔にケチャップをつけたりして撮影を妨害したという。

解放の前日、著者らは再び尋問され、いわれた通りの宣言をしないなら解放されないとおどかされたが、隊員たちは黙ったままだったり、海兵隊の歌や聖歌を歌ったりして全く協力しなかった。

「解放の日、おれは飛行機に向かって二匹の猿たちに連行された。おれは奴らの手から腕を振払ってアメリカはナンバー1だ!と指を立ててやった。間違った指だけど、、、」

隊員らは殴る蹴るはもちろんのこと偽処刑などの精神的拷問を何度も受けた。「おまけにアムネスティーインターナショナルのバカが時々おれたちがどれだけ人道的に扱われているか世界に知らせるためにやってきた」と著者。しかしそのようなひどい目に遭いながら、隊員たちは一人もくじけず抵抗を続けた。(ただひとり陸軍兵が最初からイラン側に協力し人質たちからは村八分になったという)

「おれたちは抵抗した、なぜならおれたちは一番に海兵隊員だからだ!おれたちはおれたちに勇気を与えてくれたアメリカに名誉と忠誠を誓うからだ。自分らの名を、隊の名を、国の名を汚すくらいなら死んだ方がましだ。

センパーファイ!(Semper Fi)」

まったくこの人たちの爪のあかでも煎じてあの15人に飲ませてやりたいね。

ハッピーイースター!

April 8, 2007, 現時間 11:26 AM | コメント (4) | トラックバック (1)

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April 6, 2007

イランが米兵でなく英兵を拉致した理由

イラク関係 , イランが危ない , ヨーロッパ

私や多くのアメリカ人はアメリカ兵なら今回拉致されて昨日解放された15人のイギリス兵のように簡単には人質になったりしなかっただろうと考えていた。無論これは身内のひいき目もあるかもしれないが、どうやらそう判断したのはアメリカ人だけではなかったらしい。実はイランも本当はアメリカ兵を拉致したいと思っていた。いや思っていただけでなく実際に彼等は少なくとも2度ほどアメリカ兵拉致を試みていたのであるがどちらも失敗に終わっていたのである。一度はイラン兵が殺されて終わり、二度目はアメリカ兵が5人殺されるという悲劇となった。

一つ目の事件はあまり大げさには報道されなかったが去年9月イラン・イラクの国境付近で起きた出来事である。

陸軍が公開した情報によると、イラク軍に同伴していたアメリカ陸軍82空挺師団73騎兵連隊第5中隊(the 5th Squadron 73rd Cavalry 82nd Airborne) の兵士らがバグダッドから約76マイルはなれたイランとの国境ぞいで常時パトロールに当たっていたときのことだ。兵士らはイラク側からイランへと撤退していく二人のイラン兵を目撃した。そのすぐ後今度は三人目の兵士に遭遇した。アメリカ兵並びにイラク兵がイラン将校に近付き業務質問をはじめると突然部隊はどこからともなく現れたイラン兵の部隊に高台から囲まれてしまった。

イラン軍のキャプテンはアメリカ・イラク兵らが逃げようとすれば射つと警告した。いらん兵らによる拉致を恐れたアメリカ兵らは即行動を開始し撃ち合いが始まった。イラン兵らは最初ピストルや小銃で応戦したが、そのうちロケット弾を発砲。アメリカ兵らはよりイラク内部に後退した。その間4人のイラク兵と通訳1人国境警備員1人がイラン軍側に取り残された。

しかし結果的にアメリカ兵らに死傷者は出ず、少なくともイラン兵が1人殺されて事件は終わった。

二つ目の事件はこのブログでも取り上げたが、今年1月のこの事件

イラクの軍施設襲撃事件、米当局がイランの関与を調査

バグダッド(CNNー2007.01.31) イラク中部カルバラで1月20日、米軍とイラク治安部隊の共同施設が武装勢力に襲撃され、米兵5人が死亡した事件で、米国防総省は容疑者がイラン人か、イランで訓練を受けた活動家であるとみて調査を進めている。米当局者が30日、CNNに語った。

犯行グループは米軍風の制服で変装し、米軍で使用されている種類の車に乗り、英語を話すなど、用意周到だった。米軍は当初、死亡した米兵らが武装勢力に抵抗していたと説明していたが、後日犯行グループが検問所を難なく通過したうえ、米兵らを施設から連れ出し殺害したことを認めた。こうした手口は、武装勢力や外国人過激派には見られないという

私は最初にこのニュースを聞いた時、私にはこの事件は非常に不思議だった。それというのもイラン兵は4人の兵士を拉致する際、施設内で抵抗した米兵1人を射殺しているが、彼等はイラク内の武装勢力や外国人テロリストがよくやるような残虐な拷問や死体冒涜などをした形跡はなく、残りの米兵4人はただ射殺されていたからである。最初から単に殺すのが目的ならその場で5人とも殺してしまえば話は早い。なぜわざわざ4人を外へ連れ出したのだろう?

今考えてみれば、これは米兵拉致作戦未遂事件だったのだと私は思う。米兵らは多分拉致者のイラン兵が手に負えないほど抵抗をしたのだろう。だからイラン兵らはイランまで安全に米兵らを送還することは不可能だと判断したのではないだろうか?だからせっかく拉致した米兵らをみすみす殺すはめになってしまった。

イラク駐留の米兵は口を揃えて、イラクで彼等が戦っている敵はジェニーバ条約など聞いたこともないような野蛮人で、こんなのに捕まったら地獄の苦しみを味あわされて惨殺された上遺体がさらし者になるのは必定。そんな目に合うくらいなら死んだ方がまし、なるべく多くの敵を道ずれに死んでやるという。テロリストに捕われて生きてかえってきた米兵はいないのだから当たり前だ。

しかしイラン側はこの二つの作戦失敗により、アメリカ兵を拉致するのは不可能、もしくは少なくともかなり難儀。なにしろアメリカ人はそう易々とは捕まらないし、捕まえようとするとこちらの被害もかなり考えなければならない、、、と考えたのではないだろうか? アメリカ兵の拉致は不可能となると、抵抗しない戦闘規制が厳しいイギリス海軍を狙おうということになったのではないかな?

今日はアメリカのミルブログ(アメリカの現役及び退役軍人が経営しているブログ)の数カ所でアメリカ国防庁の軍人としての規律が掲載された。

I

自分は我々の生き方をそしてわが国を守る軍隊にて戦うアメリカ人である。自分はそのためなら命を捧げる用意がある。

II
自分は決して自分の意志で降伏しない。もし自分が司令官なら抵抗の余地があるうちは隊員を決して降伏させない。

III
もし自分が捕われたなら出来る限りの方法で抵抗を続ける。自分は脱走に力の限り努力し他者の脱走も援護する。自分は敵からの恩赦も特別扱いも受け入れない。

IV
もし自分が捕虜になったなら同僚の捕虜とともに信心を守り続ける。自分はどのような情報も敵に与えず同胞を害するような行動には加担しない。自分が上官なら指揮をとる。そうでなければ任命された上の者の合法な命令に忠実に従う。

V
捕虜となり尋問された時は自分は名前、位、サービス番号、生年月日以外を低雇用する義務がある。それ以上の質問には最大限、力の限り答えるのを避ける。自分は口頭であれ筆記であれわが国を裏切り同盟国を傷付け、その努力を傷つけるような発言はしない。

VI
自分は自由の為に戦うアメリカ人であることを決して忘れない。自分が自分の行動に責任を持つこと、そしてわが国を自由にした信念に敬虔であることを決して忘れない。自分は神とアメリカ合衆国を信頼する。

イギリス軍隊にも同じような規律があったはずだ。しかし観光客気分で新品のスーツを着させてもらいお土産までもらってニコニコ顔で帰ってきたイギリス水兵と海兵隊員たちを見る限り、そんな規則が存在するとはかなり疑わしい。

April 6, 2007, 現時間 1:05 AM | コメント (0) | トラックバック (1)

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April 4, 2007

イラン英兵15人を解放、強行派アフマディネジャド折れる

イランが危ない , イランをどうするか , ヨーロッパ

まずはまあいいニュースから。

2007.04.04 Web posted at: 22:41 JST - CNN

テヘラン(CNN) イランのアフマディネジャド大統領は4日、記者会見を開き、拘束中の英海軍兵士15人に恩赦を与えて釈放すると言明した。 先週始まったイランの新年を記念し、親善の意を表した恩赦という。大統領は記者会見後、英兵の一部と面会した。

イランの国営テレビは、大統領がスーツ姿の英兵らと握手を交わし、談笑している映像を放送。音声では、英兵の1人が英語で大統領に謝意を示す発言や、大統領が英兵らに「どんな旅を強制されていたのか」などと冗談交じりに話しかける発言が聞こえる。

はっきりいってどれほど待遇がよかったにせよ、なんで英国の水兵や海兵隊員がスーツ姿でにこにこしてるのか。解放されてうれしいのは分かるがカカシには胸くそ悪い。これがアメリカ兵でなくて本当に良かった。もっともアメリカ兵ならこんなに積極的にイランのプロパガンダには参加したとは思えないが。

とはいえ人質が無事にかえってきたのは良かった。タイミングから昨日のイラン高官解放と関係があるのだろうかという疑問はあるが、実は強行派のアフマディネジャド派が現実派のラフサンジャニに押されての妥協なのではないかという説がある。

一見イギリスはイランの無謀行為に対して強気の姿勢も見せず国連だのNATOなどに訴えるなど武力行使ではなくあくまで外交尊重の態度をとっていたことで、イランはイギリス軍などいくら湾岸に武装勢力を集中させても無力だと国際社会に証明したかのように見える。イギリス兵がイランのテレビで海域を侵しましたなどと「自白」した姿も印象的だ。

しかし一方で、イランはイギリス政府から公式にイラン海域を侵したと認めさせることはできなかったし、イギリスは謝罪などもってのほかという態度を崩さなかった。脅しは実行に移さなければ脅したほうが弱く見える。イギリスが罪を認め謝罪しなければイギリス兵をスパイの疑いで裁判にかけると息巻いていた強行派のアフマディネジャドがイギリス兵を無傷で返還したとなるとアフマディネジャドはどこかからの圧力に屈服したのか、イギリスから何か報酬を獲得したのかどちらかだろう。

もしアフマディネジャドが国内の政権から、特にラフサンジャニに示唆されたカタミ師から圧力をかけられたとしたら、アフマディネジャドのイラン国内での勢力はかなり弱まっていると考えることができる。この間の選挙でもアフマディネジャド派はずいぶん地方で議席を失っているし、イランの予算案などでもなにかとラフサンジャニに押されている。

また、イギリスがイランと裏で色々交渉をしたのではないかと考えると、イギリスが明かにイランへの報酬だと分かるものを与えなければ諸外国はイランがイギリスに脅迫されたと解釈せざる終えない。となればイギリスは無力どころか案外イランの痛いところをついたのではないか、つまりイランはイギリスに盾をつけるような立場にはないのではないか、という印象を外に与える。

となってくると、アフマディネジャドによるイギリス兵拉致作戦はイランの外交としては大失策だったのかもしれない。実際にイギリスとイラン、どちらが駆け引きに勝ったのか今後のイギリスの出方が注目される。


April 4, 2007, 現時間 11:09 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 3, 2007

タイミングが怪しいイラン2等書記官の解放

イラク関係 , イランが危ない , イランをどうするか

今朝、読売新聞のイラクで拉致されたイラン2等書記官、解放され帰国へこの見出しを見てちょっと首をひねった。

【テヘラン=工藤武人】イラン国営テレビは3日、今年2月にイラクのバグダッドで拉致されたイラン大使館の2等書記官が解放され、同日中にイランに帰国すると伝えた。

 解放の詳細な経緯は不明だが、イラン学生通信はイランの在バグダッド大使館筋の話として、同書記官は2日に解放されたとしている。

 この書記官は2月上旬、イラク軍特殊部隊の制服姿の男たちに拉致された。同部隊はイラク駐留米軍との関係が密接なため、イラン側は、米国が関与していると激しく非難していた。
(2007年4月3日20時47分 読売新聞)

なにしろイランでは例の15人のイギリス兵が人質になっている。イギリスもアメリカもそしてイランも人質交換は公には話題にしていないが、もしこれでイギリス兵がイギリスに帰ってくるということになったなら、これは完全に人質交換の交渉が裏で行われていたということになる。非常にまずい状態だ。

一方イギリスのインディペンデント紙では、イギリス兵が拉致されたのはアメリカのイラク政策失敗が原因だという筋違いの記事が掲載されている。

イラク北部を公式訪問中のイラン警備将校のアメリカ軍による拉致失敗が10週間後にイギリスの水兵海兵隊員15人が拉致される引き金を引いた。

今年1月11日の早朝ヘリコプターで潜入したアメリカ兵らはクルド族地区のアービルに長期に渡って存在していたイランレーゾン事務所を襲撃。5人の比較的下位の職員5人をスパイ容疑で逮捕、今も拘束中。

しかし現実にはアメリカはもっと野心的な目的があったことをインディペンデント紙は学んだ。この手入れの目的はクルド地方政権に知らせずにイラン警備組織の重要人物二人を捕まえることにあった。

その後のイランの怒り狂った反応からいって、イランが報復行動に出ることくらいはイギリス政府は予期すべきだったと記事の著者パトリック・コクボーン記者。そしてコクボーン記者はイラクに公式訪問しているイランの諜報部員を拉致するということは、外国を公式訪問しているCIAやMI6の高官が外国で拉致するようなものだとし、イランが怒るのも当たり前だといわんばかりである。

ほお〜、正式な外交関係のあった国の大使館を襲撃し大使および職員53名を拉致して444日も監禁した行為はどうなるんでしょうかね? そういうことへの報復が許されるっていうならアメリカはまだイランに48人のイラン高官を拉致するだけの借りが残っている。

イランが人質をとっては自分らの理不尽な要求を突き付けているのはなにも今にはじまったことではない。1979年のアメリカ大使館襲撃はいい例ではあるが、それですら始まりではない。16世紀から19世紀にかけてバーバリーコーストといわれるモロッコ、アルジェリア、タニーシアそしてリビア海岸の海洋を荒らして欧州の船を拿捕し乗組員を誘拐しては身代金を要求していた海賊らは当時のイスラム教諸国を背後にもつ海賊たちだった。それをいうなら2004年にもイギリス兵二人がイランに拉致された事件があったではないか、あれもアメリカのせいだというのか? コックボーン記者は誘拐はイスラムの常套手段だという歴史的事実さえ知らないらしい。(先に紹介したような学校教育を受けた結果かもしれない。)

インディペンデント紙は、アメリカの作戦を批判する暇があったら、抵抗もせずにみすみす捕われの身になったイギリス兵15人の態度について見直したらどうなのだ? そして拉致された後恥も外聞もなくイランのテレビに出演して地図の前で「確かにイランの海域に侵入しました」などと白状し、汚らわしいバーカなどまとってすましている恥さらしを批判したらどうなのだ! それともイギリス兵は捕らえられたら抵抗せずに何でも敵の言われるままに行動しろという命令でも受けているのか、だとしたらそんな非常識な命令をくだしたイギリス軍高部に対する批判でもしたらどうなのだ!

このイギリス兵の無様なていたらくがどれほどイランのプロパガンダに貢献したか知れない。どれだけかつての偉大なる英国も地に落ちたかを暴露する結果となったことか。どれだけ我々の敵を元気づけることになったことか。これがアメリカ兵だったなら絶対にこのような態度はとらないとニューヨークポスト紙でラルフ・ピータース陸軍中佐(退役)。

アメリカ海兵隊員を洞穴に押し込み歯をなぐり折ったところで、彼から本国と海兵隊への誇りをなぐり折ることはできない。「センパーファイ(Semper fi)」には意味があるのだ。

オージー(オーストラリア兵)も同じようにタフだ。

いったい何が英国海兵隊に起きたのだ? エリート隊のメンバーとして通ってきた隊なのに。労働党政府の政策はイギリス軍をずたずたにした。戦闘機を飛行不能にし、軍艦を引退させ、陸軍隊を解体し、制服を着る兵士らの胸から勇気までももぎとってしまったのか?

女性水兵が泣き崩れて政府に降伏を訴える姿も無様だったが、海兵隊員までがお茶や同情を懇願しだしたとなると、もう見てられない。嘘だと言ってくれ!

...ウィンストン・チャーチルは天国でスコッチを吐き出しているだろうよ。

ピータース氏も指摘しているように、イギリス軍は当初比較的平穏だったバスラの警備を完全に怠り、バスラ警察や地元政府がシーアの民兵に乗っ取られていくのを指をくわえて見ていた。もし当時イギリス軍がアメリカ軍のように厳しい取り締まりやパトロールを行っていればイラク南部でおきたシーア派民兵による暴走を防げたかもしれない。そういう失態を棚にあげて、自分らのぶざまで臆病な態度を顧みず、アメリカだけを責めるイギリスの政治家やメディアたち。アメリカの民主党より質が悪い。

ピータースもミスター苺と同意見でこの任務に当たっていた海軍の司令官らは敵を前にして臆病な行動をとった罪で軍法会議にかけられるべきであると語る。そしてこの「ワンカーども」が所属している王立海兵隊はさっさと任務からほどかれ解散しちまうべきだ!と手厳しい。カカシも全く同意見だ。

April 3, 2007, 現時間 2:24 PM | コメント (6) | トラックバック (0)

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March 29, 2007

イギリス海兵隊は何故抵抗しなかったのか?

イランが危ない , イランをどうするか

15人のイギリス海兵隊員と海軍兵がイラン軍に拉致された事件について、イギリスと共同作戦をとっているアメリカ海軍側では、どうしてイギリス兵は抵抗しなかったのかという疑問が出ている。

湾岸における高位の米司令官は、これが彼の部下であればイラン革命防衛軍の人質になる前に発砲していただろうと語った。

これはイラクで一緒に戦っていながら、イギリス軍とアメリカ軍が取り入れている姿勢の違いを劇的に表している。拘束された15人を含むイギリスの隊と隣り合わせで行動をしていたエリック・ホーマー米海軍少佐は、英国海兵隊員と水兵たちがもっと攻撃的でなかったことに「驚いている」と語っている。

インディペンデント紙の、これが少佐の部下達だったとしたらイラン兵に発砲していたか、という質問にたいして少佐は「同意。そうです。イギリス軍の作戦について今さら判断したくありませんが、我々の攻撃規則はもう少し臨機応変性があります。我が軍の乗船チームは自己防衛に対してもう少し積極的な訓練を受けています。」

イギリスのHMSコーンウェルと同じくイギリス指令下の任務編隊に所属する米フリゲート艦USSアンダーウッド号の副艦長で第二司令官は「アメリカ海軍特有の攻撃規制は自己防衛の権限が与えられているだけでなく、自己防衛は義務であるとされています」と語る。「私が思うに彼等(イギリス兵)は拉致される前に自己防衛をする十分に正当な権利がありました。我々としては『どうして自己防衛をしなかったのだ』という反応です。」

どうもイギリス海軍はどのような理由があってもイラン軍に発砲してはならないという命令を受けていたらしいのだが、ミスター苺によるとそのような命令は違法であり、海兵隊員も水兵らも従うべきではなかったと言う。

そのような命令は違法命令だ。

誰にも発令できない命令というものがある。例えば総司令官が兵士らに強姦を命令したとしよう。このような命令は明かに違法であり、従えば罪に問われる。(そしてそのような命令を下した大統領は即刻弾劾され取り除かれるべきである。)

イギリスでも同じことが言える。(女性を含む水平ら)軍人にテロリストと深い関係にあるイスラム過激派政権の人質になれなどという命令は明らかに違法命令だと俺は確信する。そのような命令を誰かが下したとは信じがたい。

...降参する気でもない限り軍人は敵の攻撃から身を守ることは正当であり、攻撃規制などくそくらえである。俺が思うにイギリスにはいまでも戦争に勝つために最前を尽くすべきという姿勢が存在しているはずだ。

ミスター苺は拉致されたボートが所属するイギリス艦HMSコーンウェルの艦長は敵を前にして臆病な行為をした罪で軍法会議にかけられるべきだと言って息巻いている。(笑)

しっかしかつての栄光が泣くよまったく。偉大なるイギリス帝国海軍がこれではご先祖様に顔向けできないよなあ。

しかし過ぎたことをなんだかんだ言っていてもしょうがない。イギリスは、ブレアは、いったいどうするつもりなのだろう?

March 29, 2007, 現時間 8:35 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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March 26, 2007

露中もあきれるイランの無思慮な行動

イランが危ない , イランをどうするか

今日のヘッドラインニュースはイランからの話題二つが目に付いた。

最初はロシアと中国がイランに国連安保理の条例に従えと促したという記事。ロシアにしても中国にしてもイランの無思慮な行動が英米によるイラン攻撃につながることを恐れているのだろう。なにしろ両国とも現イラン政権と特別な契約を結んでいるわけで、ロシアなど原子力発電所建設のために提供した原料だの労働だのの支払いをまだしてもらってない。ここで現政権に崩壊などされて借金がごわさんになってはたまったもんではない。

安保理の常任理事である両国からの促進は、イランが国連条例に含まれるIAEA査察を一部差しとめるという発表に答えるものだ。

これまで厳しい制裁を促していたイギリス、フランス、アメリカといった国の態度には乗り気でなかった中国やロシアまでがイランに国連に協力しろと言い出したとなると、国際社会のイラン外交はかなり大詰めを迎えているといえるのかもしれない。

そんな国際社会の空気を多少は察したのかイランは拉致したイギリス兵がイラン海域に入ったのが意図的なものか偶発的なものかを確かめるため、イギリス兵に拷問、、おっと「取り調べ」をおこなっているという。

しかし金曜日にはイギリス兵の14人の男性と1人の女性をスパイとして裁判にかけると強気なことをいっていたイランだが、月曜日になってかなりその姿勢を緩和させたということは言える。

イラン外務省次官のメフズィ・モスタファビ氏は緩和した態度で月曜日14人の男性と1人の女性は取り調べを受けている最中だと語った。

「水域侵入が意図的なものか偶発的なものかは(取り調べによって)明らかになるはずです。それがはっきりしてから必要な決断をしたいと思います。」とモスタファビ氏は語った。

イランは拘束されている米兵たちがどこで拘束されているのか、イギリス高官と話すことが許可されているのかどうか話すことを拒んだが、テヘランのイギリス大使、ジェフェリー・アダムス大使に彼等の健康状態は良好であると保証した。

ま、イラン人はイラクのテロリストなどと違って人質の目をくり抜いたり女性を冒涜するなどということはしないだろうが、それでも取り調べと言って殴るくらいのことはするだろう。イギリス側は外務省のマーガレット・べケット長官がトルコを訪れた月曜日、イギリス人員と器具が安全に返還されるまではイランに圧力をかけ続けると発表。一方ロンドンでもイラン大使が事件ご3回も呼び出され、人質の早急な返還を要求されている。

イギリスでは人質が西側とイランとの核兵器開発交渉の間に挟まってしまう可能性と、アメリカが拘束しているイラン軍人との交換に使われるのではないかという心配がされている。いまのところモスタファビは人質交換を求める気はないとしているが、イラン政権のなかではそういう話も出ているようだ。

イランは昔から西側との「交渉」に人質作戦や威嚇脅迫作戦をとってきた。1979年のアメリカ大使官占拠にはじまって、レバノンでのアメリカ兵とフランス兵の兵舎爆発事件、サウジのコーボル棟アメリカ兵舎爆破事件など、正々堂々と外交というものをやったことがない国だ。これに対して西側の対応が貧弱なものであったこともイランを強気にさせている原因だ。

となってくると、今後のイランの行動はここでイギリスがどう出るかにかかってくる。ブレア首相はそろそろ引退するとはいえ、イランには強気な態度で出て欲しいものだ。

March 26, 2007, 現時間 6:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 25, 2007

英国兵15人を拘束したイランの意図は?

イランが危ない , イランをどうするか

イランがイラクとイランの国境近いイラク側の水域で監視活動を行っていたイギリス海兵隊の隊員15人を拘束するという事件が起きた。

3月24日8時1分配信 産経新聞

 【ロンドン=蔭山実】BBCテレビなどによると、現場はイラクとイランの国境にあたるシャトルアラブ川のイラク側の水域で、兵士らはボート2隻で車の密輸船を検査していたという。AP通信はイラン革命防衛隊の海上部隊が英兵らを拘束したと伝えている。

 英国防省は「兵士らは何ら問題なく貨物船の検査を行っていたが、突然、イランの船に包囲され、イラン側の水域へと拉致された」と語った。兵士らは無事とみられ、兵士らをすみやかに解放するようイラン当局と交渉している。

 BBCがイラク南部のバスラに駐留している英軍の司令官の話として伝えたところでは、イランは武装勢力に強力な武器を与えているほか、イラク南部の住民に金を払って英兵への攻撃を仕掛けさせているという。

イラン側はイギリス兵たちがイランの水域を侵したとして水兵たちを拘束しているわけだが、無論、そんなことは単なる言いがかりだ。イランは多分、当初イギリス兵を人質にして国連のイラン経済制裁決議を阻止しようと企んだのだろう。だが、国連安保理は制裁決議を可決してしまったので、今度は英兵たちがスパイ行為をしていたと言い出したようだ。

多分イギリス兵らを拷問にかけて無理矢理「自白状」を書かせ、数人を処刑した後生き残った数人を使ってアメリカ軍が拘束しているイラン軍特別部隊クォッドの高官らと人質交換を言い出してくるつもりなのだろう。

交渉中の国の軍人を拉致してそれを使って人質交換、、、イランの手先がどっかで同じ手口を使ってひどい目にあった前例がつい最近あったような、、あれ〜? どこだったかなあ〜?

ハッキリ言ってイラン側の行為は戦闘行為ともみなせる。イギリスがその気になればイギリスによるイラン攻撃の口実は立派にできたことになる。イランのこの強行作戦はかえって裏目にでるのではないかな?


March 25, 2007, 現時間 11:43 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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March 16, 2007

イランの核開発危機! ロシアに支払い滞納で、、

イランが危ない , イランをどうするか , 東洋危機

ついに国連はイランの核開発に対して加制裁措置を盛り込んだ決議案をとおすことになったようだ。

3月15日11時45分配信 毎日新聞

 【ニューヨーク坂東賢治】イランの核開発問題で安保理常任理事国(米英仏中露)とドイツの国連大使は14日、武器輸出全面禁止などイランに対する追加制裁措置を盛り込んだ安保理決議案について大筋で合意した。15日にも安保理の非公式協議で非常任理事国10カ国に決議案を示す。順調に進めば、来週の安保理で採択される見通しだ。
 安保理筋によると、6カ国が合意した決議案では、イランから小型武器を含む、あらゆる武器の輸出を禁止することが盛り込まれたほか、戦車や戦闘機などの大型武器の輸入についても監視を進めることを明記。核やミサイルの開発に関連し、金融資産凍結の対象となる個人や企業のリストを大幅に拡大した。
 制裁リスト対象者の海外渡航は禁止していないが、対象者が渡航した場合に制裁委員会に通知するよう加盟国に求めた。また人道・開発目的のものを除き、イランに対する新たな信用保証・融資を自粛するよう呼びかけているが、欧米が求めた義務付けは見送った。さらに、60日の期限で国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長にイランの核活動に関する安保理への報告を求め、イランにそれまでの核活動停止を求めている。

これに対してイランのアハマディネジャド大統領は経済制裁など怖くないと息巻いている。

テヘラン 16日 ロイター] イランのアハマディネジャド大統領は16日、集会で演説し、同国は核燃料サイクルをあきらめさせようとする国際圧力には屈しないと述べた。国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた主要6カ国は15日、ウラン濃縮活動を続けるイランへの追加制裁決議案について正式に合意している。(ロイター)

しかしアハマディネジャドが何と言おうと、これはイランにとっては相当の痛手のはずである。なにしろイランは今の状態でもロシアから購入した核兵器開発技術への支払いが滞ってロシアからのサービスが一時停止されているという状態に陥っているのだから。

モスクワ発(AFP、3月13日)によると、なんとイランはBushehr原子力発電所建設で、ロシアへの支払いが遅れており、これ以上滞納が続くとロシアがわとしても「後戻りできない深刻な結果」になると警告されていることがわかった。

「イラン側からの決断をいつまでも待っているわけには行きません。」とロシアの契約しているAtomstroiexport社の重役ブラディミア・パブロフ(Vladimir Pavlov)氏は語る。「支払い再開がこれ以上遅れると、後戻りできない深刻な結果を生みます。」

パブロフ氏はしかし、テヘランとAtomstroiexport社との間で行われた交渉ではイラン高官らが「割合建設的」だったとロシア国営新聞RIA Novosti紙は報告している...

月曜日、Atomstroiexport社はほぼ完成しつつある施設に必要な核燃料の配達は二か月くらい遅れるだろうと発表した。

ロシアがサービスを提供しているのは無論原子力発電所建設などではなく、核兵器施設に間違いない。イランの経済事情がかなり深刻な状態であるということは以前にもお話した。イランは原油があるということで、他の産業を全く無視してきた。ところが核兵器開発に夢中になりすぎて肝心な原油生産の施設をおざなりにしてきたため、古くなった施設は効果的な産出ができず、イランの原油産出量は近年大幅に減っている。しかもイランは自国で算出した原油を精製する技術を持たないため、原油を輸出して石油を輸入するというばかばかしいことをずっとやってきた。おかげで原油産出国でありながら国内ではガソリンが不足するという不思議な現象が起きている。

そして皮肉なことに、核兵器開発でおざなりにした原油産出業での収入が減り、核兵器開発に必要なお金がたりなくなる、という結果を生んでいる。(苦笑)イランは無論ロシアの態度にカンカン。ロシアの核遅延に怒るイランというイギリス国営局BBCの記事ではイランはロシアに支払い停滞などしていない、ロシアの態度は「悲しむべき」だとし経済状態に問題があるのはロシアのほうだと反論。

しかしここで注目すべきなのは、ロシアがイランへの提供を遅らせた核燃料とは何かということだ。

(ロシアの)会社はさらに支払い問題のため、9月予定の原子炉の発動も二か月ほど遅れた11月頃になるだろうと発表した。

問題の燃料とは約100トンにわたる一部濃縮したウラニウムである。

イランがロシアから濃縮ウラニウムを購入することが出来なければ、イランは自分達で濃縮ウランを生産しなければならなくなる。イランにその技術があるのかどうか、いや、それにかかる資金があるのかどうか、甚だ疑わしい。

つまり、イランの核兵器開発はアハマディネジャドの好き嫌いに関わらず、現実的に達成できないのかもしれない。最近アハマディネジャドは国内でも勢力を失いつつあり、イランの予算案などでもラフサンジャニに押され気味という状態でもある。

イランは中東でも指折りの原油産出国でありながら、国民の50%が失業状態、経済は困窮においこまれ、核兵器開発などにあけくれて経済制裁をうける始末。気の毒なのはイラン国民だ。

March 16, 2007, 現時間 1:17 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 8, 2007

元イラン革命軍将軍西側に亡命

イランが危ない , イランをどうするか

実は昨日、元イラン革命軍の将軍がトルコを訪問中失踪し、イスラエル秘密警察に拉致されたとか、西側に亡命したとか取り沙汰されているという話を新聞で読んだばかりだったのだが、今日になって西側に亡命していたことがアメリカ当局の発表で明らかになった。(Hat tip to Jules Crittenden.)

アメリカ当局の発表によると、元イラン防衛庁副長官で革命衛兵隊の元司令官でもあった将軍は出国して現在西側諜報部に協力し、イランとヒズボラ組織とのつながりなどの情報を提供している。

アリ・レズ・アスガリ(Ali Rez Asgari)氏は先月トルコを訪問中に失踪した。イラン政府は昨日、氏がイスラエルもしくはアメリカに拉致されたのではないかと詮索していた。アメリカ当局はアスガリ氏は自主的に協力していると語っている。アメリカ高官はアスガリ氏の居場所や誰が尋問にあたっているかなどには触れなかった。しかしアスガリ氏が提供している情報はアメリカ諜報部にすべて入手可能であることを明確にした。

アスガリは退役して2~3年たっているとはいえ非常な重要人物である。

元モサド(イスラエル秘密諜報局)局長で現在はイスラエル議員のダニー・ヤトン氏はアスガリは西側に亡命したと考えるとし、「彼は非常な重要人物です。」と語った。「彼はレバノンで長年とてもとても重要な地位にいたひとで、事実上(レバノンの)革命衛兵隊司令官だったと言えます。」

元モサド局員のラム・イグラ氏はアスガリ氏は1980年代から1990年代にイランによるヒズボラへの、資金援助や訓練などの監督をしていたという。米国務省はレバノンのシーア武装勢力(であるヒズボラ)をテロ組織と認識している。

「彼はレバノンに住んでいました。結果的に彼が当時ヒズボラを組織して育て上げたといえます。」 とイグラ氏はイスラエル国営ラジオで語った。「もし彼が西側に提供するものがあるとしたら、レバノンのヒズボラなどのテロリストについてでしょう。」

まだ詳細ははっきりしていないが、今後の発展に乞ご期待といったところか。イランはかなりパニック状態かもね。

March 8, 2007, 現時間 5:57 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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February 22, 2007

アメリカ、イラン空爆までの二つの条件

イラク関係 , イランが危ない , イランをどうするか

20日付けのニュースだがBBC放送がアメリカはいよいよイランを空爆するらしいと報道した。

米、イラン空爆計画を策定か=核・軍施設が攻撃対象に−BBC

2月20日15時0分配信 時事通信

 英BBC放送(電子版)は20日、米国がイランを空爆する非常事態計画を策定しており、空爆に踏み切った場合、標的は核関連施設にとどまらず、大半の軍事施設も攻撃対象になると報じた。軍事施設には、空軍と海軍の基地をはじめ、ミサイル関連施設や各種司令部も含まれる。
 外交筋によると、米フロリダ州にある中央軍司令部では既に、イラン国内の攻撃目標の選定を終えている。核施設には中部ナタンツのウラン濃縮施設や、同じく中部のイスファハン、アラク、南部ブシェールの関連施設も含まれる。
 一方、実際に攻撃開始となるには2つの状況が考えられ、1つはイランが核兵器を開発していると確認された場合。もう1つは、イラク駐留米軍が攻撃を受け、攻撃へのイランの関与が分かった場合とされる

このブログを愛読されている方々にはこの報道はニュースでもなんでもない。それどころか何を今さら、といったところだろう。しかしここで米国がイランを攻撃する状況として上げられている二つの条件には笑ってしまう。こんな条件はいつでも満たされるではないか。

先ず一つ目『1つはイランが核兵器を開発していると確認された場合』だが、IAEAの報告によればこの条件は早くも満たされているといえる。22日に提出された国際原子力機関(IAEA)の報告でははイランが国連安保理の決議を無視して濃縮活動を拡大させているとしている。以下読売新聞より。

報告によると、イランは昨年12月23日の安保理決議採択から60日間の「猶予期間」中も、中部ナタンツの地上施設で遠心分離器164個を連結した濃縮装置「カスケード」を運転し、低濃縮ウラン生産を続行。これまでに注入した濃縮ウラン原料の量は66キロ・グラムに達した。

報告によると、イランが産業規模を目指すナタンツの地下施設では、新たに遠心分離器164個で構成するカスケード2系列の設置を完了し、回転試験に着手。さらに2系列のカスケードも近く完成する。

となれば二つ目の条件「イラク駐留米軍が攻撃を受け、攻撃へのイランの関与が分かった場合」にかかってくるわけだが、アメリカ軍はすでにこの話をこの間から何度も繰り返している。先日もイラクでアメリカ軍によるイラン関与の証拠を陳列した報告会がひらかれたばかりだ。

アメリカがこんなすぐ満たされる、もしくはすでに満たされている、状況を戦争開始の条件とする理由はいったい何か? 英BBCの報道はアメリカの公式発表ではないが、これはアメリカがわざと流した情報なのではないかという説もある。このような報道をする一つの理由は無論イランへの牽制もあるわけだが、イランはアメリカの脅しなどあまり怖がっている様子はない。となればこれはイランへというより国連への警告だと言える。

ご存知のように現在国連安保理が行っている経済制裁は全く効き目のないものだ。だからもし国連がアメリカによるイラン攻撃を防ぎたいのであればもっと厳しい効果のある経済制裁を行えとアメリカは国連に促しているわけだ。

しかしイラクの時でもそうだったように、国連安保理の決議などあんまり当てにはならない。そうやってアメリカがイラン空爆を実際にはじめたら、国際社会は「イランが核開発をしていたという証拠は全くなかった、アメリカのつくりあげたでっちあげだ。」とまた騒ぐのであろうか?

February 22, 2007, 現時間 2:08 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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February 18, 2007

イラン国内テロにアメリカ関与のねつ造写真を暴く

イランが危ない , イランをどうするか

イラン国内では反政府分子らによる連続テロが起きている。14日にイラン革命防衛隊のバスが車爆弾でふっ飛ばされ11人が死亡30人以上が負傷するという事件があったばかりだが、昨日16日にも女子学校が車爆弾のテロにあうという事件があった。その記事を読んでいて最後のほうに面白い文章が目に付いた。

2007.02.17 Web posted at: 13:57 JST - CNN

テヘラン(CNN) パキスタン、アフガニスタンとの国境に近いイラン南東部のザヘダンにある女子学校で16日夜、爆弾が爆発したが、負傷者などは出なかった。国営イラン放送などが軍報道官の話として報じた。

同地では14日、同国の精鋭部隊、イラン革命防衛隊が所有するバス近くで車爆弾が爆発し、少なくとも11人が死亡、30人以上が負傷する事件もあった。

軍報道官によると、ザヘダンでは16日、複数の戦闘員が人心をかく乱させる狙いで音響爆弾をさく裂させ、発電所にも発砲。その後、逃走して、家屋に潜伏、治安部隊とにらみあっているとしている。路上で銃撃音も聞かれたという。

同地では停電も発生した。14日のバス攻撃では、イラクに本拠を置くイランの過激派組織「ジュンダラ」が犯行を認めている。同組織はこれまでイランの国境検問所などに攻撃を仕掛けている。

イランのメディアによると、14日の攻撃に使われた爆発物は「米国製」としているが、信ぴょう性は不明。

アメリカがイランがイラクに関与していると発表したことを受けて、イランもどうやら国内の反政府分子をアメリカが武装していると言いたいらしい。Little Green Footballによると、イラン政府はアメリカ関与の「証拠写真」まで発表してこのプロパガンダを押し進めているというのだが、LGFはその写真はねつ造写真だと語る

LGFが読者からもらった情報によると、イランのファーズ・ニュース・エージェンシーは明らかなフォトショップねつ造写真を使ってアメリカ製の武器がイランで発見されたとし、イラン国内のテロリストがアメリカ供給の武器を使っている、と報道している。

テヘラン(ファーズ・ニュース)土曜日の報告でアメリカ製の武器が最近イラン南部のシスタンとバルシュスタンで起きたテロ行為で使われたことの証拠として警備当局はFNAに武器の写真を提供した。

これらの武器は木曜日南部地区首都のザヘダンにおいて、ジュンダラとして知られるテロリスト団の隠れ家を手入れした際に没収されたものである。

写真はLGFのサイトへ行って注意して見ていただきたい。手りゅう弾や銃弾の箱など同じイメージがひとつの写真のなかで何度も複写されているのに気が付くはずだ。LGF ではフラッシュアニメーションでどこに複製があるか示しているので分かりやすい。

しかし考えてみればこのようなプロパガンダはかえってイラン国内の混乱を招くのではないだろうか? イラクにイランが関与しているといってもイラクは所詮アメリカにとっては外地である。イランとイラクは隣り合わせであるしついこの間の数日間の国境封鎖まで国境はがら空きだった。しかしイラン国内のテロにアメリカが関与しているとなったらこれはイランの国内警備の弱さを示すようなものでイラン政府は何をやっているのかという疑問が生まれる。

イラン国民にしてみたら、アメリカとの戦争などごめん被りたいはずで、なにかにつけて核兵器を持っているアメリカやイスラエルを挑発するようなアクマネナジャドの発言を苦々しく思っていることだろう。そんなに言ってアメリカが本気にして攻めてきたらどうする気だ、と思ってるイラン人も少なくないのではないだろうか。

そんな中で、アメリカがイラン国内のテロを援助しているとなったら、それこそイランとアメリカとの戦争はまじかであるという不安をイラン国民に与えることになるのでは? そして今でさえイラン政府に反感をもっている反政府分子が本気でやる気になってしまうという逆効果もあるのではないだろうか?

イランはかなり危ない綱渡りをしているように思える。

February 18, 2007, 現時間 2:25 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 13, 2007

イランの飼い豚サドル、イランへ蓄電!

イラク関係 , イランが危ない

イラクでのアメリカ軍によるシーア民兵取り締まりが厳しくなるなか、なんとカカシがイランの飼い犬ならぬ飼い豚と読んでいた、シーア民兵軍マフディ軍の親玉サドルが数週間前に家族のすむイランへ遁走していたことが発覚した。

「サドル師、2週間イランに滞在」と米高官

2007.02.14
Web posted at: 09:42 JST
- CNN

(CNN) 米高官筋は13日、CNNに対して、イラクのイスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師が、ここ2─3週間イランに滞在していると述べた。同師がイラクを出国した理由や、イラン滞在予定期間は不明とされる。

ただ、イラク関係筋はサドル師の出国を確認していない。また、同師に近い関係者は、同師のイラン滞在は「うわさ」だとして全面否定した。同師事務所は8日CNNに対し、同師がイラク中南部ナジャフに滞在中だと語っていた。

米当局者らは、ブッシュ大統領の指示による米軍イラク増派で、身の危険を感じたサドル師が出国したとの見解を示した。同師がイラク国内に不在の場合、同師を支持する民兵組織「マフディ軍」にどのような影響があるかは不明。

こうしたなか、イラク治安部隊のカンバル将軍はテレビ演説を行い、首都バグダッドの治安強化を目的に、イランおよびシリアとの国境を72時間閉鎖すると発表した。政府関係者がAP通信に語ったところによると、国境閉鎖は2日以内に実施される予定。また、イラク当局者はCNNに対し、検問所に爆弾検知装置などが設置する予定だと語った。

バグダッド市内の夜間外出禁止令は延長される見通し。また、イラク治安部隊は、民間人の武器・弾薬保有免許を一時停止する計画という。

APの記事によるとサドルの家族はもともとイラン在住だということだがイラン滞在は一時的なものだという見解が大きいようだ。

しかしサドルの出発はイラク政府が近隣のイランとシリアとの国境を72時間ほど塞ぐという発表をしたのと時期を同じくしていることから、国境が塞がれる前にイランへ渡ったものと思われる。しかし親分のサドルがイランに逃げたとなるとイラクに残されたマフディ軍の連中はどうするのだろうか?

イラクがサドルの帰国を許可しないという方法もあるが、この先どうなるのか注目される。

February 13, 2007, 現時間 8:17 PM | コメント (6) | トラックバック (1)

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January 30, 2007

イラクに伸びるイランの魔の手

イラク関係 , イランが危ない , イランをどうするか

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私がしょっちゅうサドルがイランの飼い豚だという話をしているので、ブログ仲間のアセアンさんからそんな証拠はあるのか、あるとしたら、サドルのマフディ軍はレバノンのヒズボラのような存在だとカカシが考えているのかどうか、というご質問を頂いた。私はサドルがヒズボラのような立場を望んでいるとは考えていない。奴はイランを利用できるだけ利用してイラクの混乱に乗じて自分の勢力を広げようという魂胆だろう。イランはイランで利用できる人間はシーアのサドルであろうと、スンニのアルカエダであろうと利用してやろうという魂胆だと思う。

イラクへの増派が始まるまでもなく、イラクではイラク・アメリカ連合軍による戦闘が勢いを増している。最近起きている激しい戦闘にはスンニ派にもシーア派にもイランの指紋がべったりとついているのだ。

イラクで起きる数々の暴力沙汰にイランの魔の手が関与していることは、もうかなり前から疑われていた。しかし、去年の秋頃までは無駄にイランを刺激しないことで、イランからの協力を得られるかもしれないというかすかな希望にでもすがっていたのか、アメリカ軍はイランの影響力を公の場では過小評価してきた。しかしこの方法は全くイランの強行な姿勢を変えていないどころか、イランの核開発はどんどん進んでいる。そこでどうやらやっとアメリカはイランの関与について暴露する方針に変えたようだ。

さて28日にナジャフで起きた戦闘についてちょっと考えてみよう。

ナジャフで戦闘、武装勢力の死者300人と イラク

イラク・ナジャフ(2007.01.29- CNN/AP/REUTERS)─イラク中部のイスラム教シーア派聖地ナジャフで28日、イラク治安部隊と同国駐留米軍が600人近い武装勢力と交戦し、武装勢力側の推定250─300人が死亡した。内務省関係者が明らかにした。地元警察幹部によると、戦闘は29日朝まで続いたが、その後ほぼ沈静化した。...

地元警察幹部が国営テレビ局アルイラキアに語ったところによると、イラク治安部隊は、ナジャフの北方約10キロのザルカ付近に武装勢力が集結しているとの情報を得て出動した。その後、兵士や地元警官ら6人の死者が出たためいったん撤退し、米軍の援護を求めたという。

ザルカでは戦闘中に米軍のヘリコプターが墜落し、米兵2人が死亡した。米軍は墜落原因を調査中としているが、イラク当局者は武装勢力のミサイルに撃墜されたとの見解を示した。

武装勢力は、イスラム暦新年に行われるシーア派の宗教行事「アシュラ」に合わせ、ナジャフへ向かう巡礼者らに紛れて南進したとみられる。

この記事には書かれていないが、英語版のAPの記事によれば、さらにスダン人を含む外国人戦闘員など100人が拘束されたとある。

また、28日の段階では反乱軍がスンニなのかシーアなのかはっきりしていなかった。それもそのなず、「天国の兵士」と名乗るこの軍団はこれまで全く知られていなかったカルト集団で、アルカエダが主体とはいえ、シーアの民兵もかなり含まれいたらしい。しかも彼等の武器整備はすごいもので、少なくとも二機の対航空機スティンガー形ミサイルを使用し、重量型マシンガンも使われたという。

本日の ニューヨークタイムス にもっと詳しい情報が載っている。NTTimesによれば、敵側の戦死者は470人は下らないという。しかも味方イラク軍の戦死者はたったの25人。これは圧倒的なイラク・アメリカ連合軍の勝利である。

しかし、そこは反米NYTimesの記事。味方の大勝利を素直には喜べない。なんとか悲観的な見方をしようと必死だ。そこでNYTimesはイラク軍の戦いかたに「困惑する疑問」が湧くとしている。

イラク軍は整地ナジャフ付近でこの週末に起きたよく知られていない与太者民兵軍と激しい戦いに驚かされもう少しで圧倒されそうになった。イラク軍は当初発表されたような単なる後方援護よりももっと大規模な援護を必要としたと米軍とイラク軍の要員は月曜日語った。

関係者の話によるとイラク軍は自らを「天国の戦士」と名乗る何百人もの戦闘員の強さを危険なほど過小評価しすぎ、アメリカ軍は空からだけでなく、地上隊も出動してイラク軍を援助するに至った。...

イラク軍とアメリカ軍は最後には戦闘になんとか勝った。しかしイラク軍の反乱軍の強さとその意図に関する誤算にはイラク軍の脅威を把握し処置する能力に関して 困惑する疑問が湧いた。

まったくこれだけの圧倒的な勝ち戦でここまでこき下ろされるんじゃ、負け戦だったら何と言われることだろう。現実にはイラク軍は反乱軍の規模の大きさに気が付かなかった。それというのも、反乱軍はアシュラの参詣者に紛れ込んでナジャフに数日前から潜入していたからだ。だが、ここで注目されるべきは圧倒的多数の敵に面してイラク軍は怯まず、2004年の最初のファルージャ戦闘の時のように制服を脱ぎ捨て退散するようなことはしなかった。それどころか、周りを敵に取り囲まれながら堤防を築き、空と陸からの援軍が来るまで味方を大量に失わずに勇敢に戦ったのである。本来ならばそのことが讃えられるべきなのだ。

ま、それはともかく、この綿密に計画を立てられた用意周到な戦闘は、最近カバーラで起きたもうひとつの事件 を思い出させる。

去る1月20日(2007)地元のイラク人と会議中のアメリカ兵が攻撃に合い、1名がその場で死亡、4名が手錠をかけられ拉致された上、数十キロ先で銃殺されるという事件があった。警備にあたっていたイラク軍の話では12人の何者かがアメリカ兵の制服を着用し、アメリカ軍が常用する乗り物に乗り、アメリカ軍の持つ兵器を所持して関門を通り抜けたという。しかも「兵士」の一人は英語を話し、一人は金髪だったという証言さえある。

この非常に巧妙な手段はアルカエダの乱暴な自動車テロなどとは全く異質のものであるし、シーア派の民兵などによる能のない撃ち合いなどよりずっと高度な作戦がとられていた。これはただのテロリストやギャングの仕業ではなく相当な訓練を受けたイランでも特に凶暴な特別部隊、クウォード隊(Qods)の仕業ではないかという見方が強まっている。

事実イランはイラク国内でずっと以前から秘密工作をおこなっていた。イランはなんとスンニとシーアの双方に武器調達、戦闘訓練などを提供してきていたのだ。最近アメリカ軍によるイラン勢力アジトへの攻撃の際、アメリカ軍は ある書類を発見した。 それはなんとイラン軍によるイラク紛争促進の青写真だったのである。

アメリカ諜報部員によると、新しく発見されたこの書類の信憑性は諜報専門家の間で調査済みだという。 これによって「イランはシーア民兵軍とスンニ聖戦軍の両方と密接に活動している」ことがはっきりした。...

同じ書類を調査した別のアメリカ要員は、この書類は「煙の出ている銃」だとし、「攻撃計画、スンニ関係者の電話番号などあらゆること記されており、今まで何をやっているのか、空白だった部分が相当埋められました。」と語った。

どうやらイランにも独自の「イラク調査委員会」があったようで、彼等の「推薦」はイラクに内戦をおこさせることだったようだ。皮肉なことに月曜日, イランはイラク「援助」の計画を発表した。 :

ハサン・カゼミ・クミ( Hassan Kazemi Qumi)大使は「治安維持の戦い」のため イランはイラク政府軍を訓練し、武器援助やアドバイザーを送る用意がある。と発表した。また経済面でもイランは4年前にフセインを倒してい後アメリカが失敗している部分において、イラク復興のため主な責務を果たす用意があると語った。

「我々は戦後の復興には経験があります。」とクミ大使。1980年代におきたイラン・イラク戦争をさして語った。「この経験を生かしてイラクの復興に役立てたいと思います。」

またクミ大使は、先月アメリカ軍が一時的に拘束し解放したイラン人が、アメリカが主張していたように軍事要員であったことを初めて認めた。しかし彼等はイラクでイラク政府と話あうために正当な活動をしていたのであり、拘束されるべきではなかったと語った。

イランは親切にもアメリカが足りないところを補ってイラクの復興に手を貸してくれるというのである。なんとありがたいことではないか? 無論、奴らの企みはかなり明白である。最近アメリカが公にイランのイラクへの関与を暴露し批判しはじめたため、イランも圧力を感じているのだ。イランはアメリカが一旦責めはじめたら、ヨーロッパやイスラエルのようには簡単に引かないことを承知している。だからアメリカからの攻撃から一時的に話をそらすために白々しい言い訳をしているのである。

しかしこのイランの態度を見る限り、イラクがアメリカと誠実な交渉などする気がないことは明白だ。ベーカー・ハミルトンが代表したイラク調査委員会の推薦がどれほど馬鹿げたものだったのかこれではっきりした。

January 30, 2007, 現時間 11:19 PM | コメント (0) | トラックバック (2)

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January 16, 2007

英米ペルシャ湾武装強化に慌てるイラン

イランが危ない , イランをどうするか

私はすでにアメリカ軍のジョン・C・ステニス(USS John C. Stennis) と ドワイト・D・アイゼンハワー(USS Dwight D. Eisenhower)の空母艦戦闘グループ(CVBG)二つがペルシャ湾と(もしかしてインド洋にも)出動しているという話をしたが、これが普通の戦闘グループであるならすでに次の装備がされたことになる。

  • ニミッツ級原始力駆動の空母艦、2隻
  • イージス装備のクルーザー、4隻;
  • 同じくイージス装備のデストロイヤー、4〜6隻;
  • 対潜水艦用フリゲット(ASW)、2隻;
  • ロスアンジェルス級速攻潜水艦、4艦;
  • 戦闘機や攻撃・輸送用ヘリコプターあわせて180機。
  • ペルシャ湾を航海するアメリカ及び同盟国の船をイランからの攻撃から守れる航空防衛可能なペイトリアット用のバッテリー

そして本日英国タイムス(UK Times Online) は英国が 爾来排除船 二隻をペルシャ湾に送ったと発表した。

英国が送ったのは二つの爾来排除船、HMS Blyth と HMS Ramseyである。二隻は湾岸に, イランが石油輸出用航路を塞ごうとする場合に備えて2年間にわたって航路の安全を守る任務を果たす。

ホワイトハウスはイランへの軍事行使の計画はないと主張している。しかしコンデリーザ・ライス国務長官はこの武装強化はイランの「不安定な振る舞い」に対して常に変化していく作戦の一部であると説明した。

さてここで私が先日今こそイランを攻めるチャンスで紹介した歴史家のアーサー・ハーマン氏の作戦を思い出していただきたい。


  1. まずホルムズ海峡を通る石油輸送を阻止する国はどこであろうと容赦しないと発表する。
  2. その脅しを証明するために対潜水艦船、戦闘機、じ来除去装置、イージスBMDシステムなどを含む空母艦バトルグループをペルシャ湾に派遣する。むろんこちらの潜水艦も含む。
  3. アメリカ一国によるイランの石油タンカー通行を封鎖。イランから出る石油、イランへ入るガソリンなどを完全阻止する。ほかの国の船は自由に通過させる。
  4. イランの空軍基地を徹底的に攻撃し、イランの空の防衛を完全に破壊する。
  5. イランの核兵器開発地及び関係基地、インフラなどを攻撃する。
  6. そしてこれが一番大切なことなのだが、イランのガソリン精製施設の徹底破壊である。

  7. アメリカの特別部隊がイラン国外にあるイランの油田を占拠する。

この作戦のすばらしい点はイランの一般市民への犠牲が非常に少なくて済むということである。ということは親米のイラン青年たちを敵にまわさずにイランの石油輸出とガソリン輸入をの行き来を我々の好き勝手に操れることになる。 -- 今現在これを完全停止することも可能なのである。そして現在の政権が倒されて、もっとましな新政権が設立された暁には流れを再開することができるという仕組みだ。

タイムス が意見を聞いた「イラン問題専門家」のアリ・アンサリ博士( Dr Ali Ansari)は、このような積極的な武装強化は「誤って」西側とイランとの間に戦争をぼっ発させる危険があると述べた。

「現在の冷たい戦争が熱い戦争に変わる可能性が多いにあります。」と博士「これは偶発的な戦争を待っているようなものです。たとえ世界一誠実な意図を持ってしてもこのような危機はうまくあつかえないものです。あっという間に手に負えない状況となってしまうからです。」

英国タイムス はアメリカのニューヨークやロサンゼルスと同じように鈍いのだろうか? 我々は今まさに湾岸においてハーマン作戦に必要な すべての要素 を装備したことになるのである。英国タイムス は本当に我々がイランが我々に攻撃する可能性を考慮していないと思っているのだろうか?

明らかに英米軍はイランによる攻撃に対応すべくすべての準備をしているのである。このような備えにはいくら民主党でも文句はいえまい。

イラン政府がこの武装強化に気が付かないはずはない。彼等は突然我々に柔軟な姿勢を見せ始めた。 聞くところによると強気のアクマネナジャド大統領と最高統治者 Grand Ayatollah Ali al-Khamenei 氏と共にスンニ王国であるサウジアラビアに使者を出しシーア派のイランとユダヤ・キリスト教のアメリカとの間を取り繕ってくれと嘆願したというのである。

月曜日、イランの核兵器交渉リーダーの Ali Larijani はサウジアラビアのアブドゥーラ王にイランの指導者からの手紙を届けた...

この会議にはサウード・アルファイサル外相大臣並びに皇室外交官のバンダー・ビンサルタン王子が参加した。

サウジ当局の話では イランはサウジの代表にワシントンにイランの誠実な意図を伝えて欲しいとサウジの協力をもとめたという。 しかしそれ以上の詳細は語らなかった。アメリカのコンデリーザ・ライス国務長官は月曜日か火曜日に会談のためリヤードを訪問する予定である。

英国のBlyth号と Ramsey号が到着して湾岸警備をはじめさえすれば、すべての要素が整うことになる。後は先制にしろ反撃にしろ、攻撃をする用意ができたのである。

イランとの短く熱い戦争はおもったより早く来るかもしれない。もしかすると戦争がおこったというニュースを聞く頃はすでに戦争は終わっており、世界中が騒ぎ立てても時既に遅しとなっているかもしれない。

無論これは言うまでもないが、単にふたつの空母艦隊がペルシャ湾に居座っているというだけで、戦争をするまでもなくイランの方針が変わり我々に勝利をもたらす可能性があることもわすれるべきではない。

January 16, 2007, 現時間 10:33 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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January 6, 2007

イスラエル、イランへ核兵器攻撃の計画あり!

イランが危ない , イランをどうするか

本当かなあという感じの記事ではあるが、一応紹介しておこう。今日のサンデータイムスによると、イスラエルはイランの核兵器開発基地を狙い核兵器を使って限定攻撃をする計画があるという。題して「イスラエルの対イラン核攻撃暴露さる!

この記事の内容はイスラエルの空軍の2中隊がバンカーバースタータイプの小規模な核兵器を使ってイランの濃縮ウラン施設を攻撃する訓練を行っているというもの。

この計画によると通常のレーザー援助の爆弾を撃ち込んで標的に向かって穴をあけ、そのなかに「ミニ核」を撃ち込もうというもの。地下深くで爆発するため放射能の散らばりなどを防ぐという考えらしい。

「命令が下り次第一回の任務、一回の攻撃でイランの核兵器開発計画は崩壊されます」と関係者は言ってるらしい。これはイランが核兵器開発に2年以内に成功するという情報がモサドによって明らかにされたことからたてられた計画だという。

イランの核兵器開発施設は地下深くにうめられているという話だから、イスラエルとしては通常の武器での攻撃ではこれらの施設を破壊することはもはや不可能であると判断したらしい。しかしながら、この計画が遂行されるためには、アメリカがこの攻撃を邪魔しない場合に限る。

イスラエルが攻撃の標的としている施設は:

  1. ナタンズ(Natanz)濃縮ウラン精製に必要な遠心分離機が何千とあるといわれている。
  2. イスファハン(Isfahan) ウラニウム還元施設。250トンにわたる濃縮に必要なガスが保管されているという。
  3. アラク(Arak)の原子炉、将来に核爆弾を作るに必要なプラトニウムが保存されているという。

イスラエル当局はこの三つの施設を破壊することでイランの核兵器開発を半永久的に遅らせることができると語る。これでイスラエルが「第二のホロコースト」を恐れる理由がなくなるというのである。

サンデータイムスによれば、イスラエルとアメリカはすでに何度もイランへの軍事攻撃に関する会談を繰り返してきたという。イスラエルがこの計画をあえて発表した理由はイランに圧力をかけ、アメリカに攻撃を促すこと、及びイスラエルの攻撃に先駆けてアメリカに予告しておくことにあるのではないかという意見もある。それというのも、新しい防衛長官ロバート・ゲーツ氏はイラン攻撃は最後の手段だと語っており、イランへの武力行使にあまり積極的な意見を述べていない。イスラエルとしてはこうなったら自分達次第だという考えがあるのかもしれない。しかしイスラエルがそのような攻撃に出れば昨日も書いたようにイランはペルシャ湾の原油輸送を阻止することは必定。となってくると、アメリカは否応なくイラン攻撃に巻き込まれるだろう。

私はアメリカによるイラン攻撃には賛成だが、その時期をイスラエルによって決められるというのは好ましい状況とは思えない。もしイスラエルがイランを攻めるのであれば、アメリカと前もって打ち合わせをした合同作戦であるべきだ。こちらが用意ができていないうちに状況が進んでしまうというのは決してよいことではない。

イスラエルのパイロットたちはすでにジブラルタルまで飛んでおり、イランまでの往復2000マイル飛行への訓練をしているものと思われる。またイスラエルからイランへの三つの飛行航路もすでに敷かれているらしい。

どうもイスラエルの訓練といい、アメリカの空母艦派遣といい、イスラエルとアメリカの合同イラン攻撃の布石がおかれているような気がしてならない。

January 6, 2007, 現時間 10:43 PM | コメント (2) | トラックバック (1)

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