日付け → →June 30, 2007

スコットランドでもテロ攻撃!

昨日のロンドン同時多発テロ未遂事件に続き今度はスコットランドのグラスゴーでも自動車爆弾を使った自爆テロが起き、これは未遂ではなく実際に爆発がおきたが、幸いにしてけがをしたのは犯人の二人だけという失敗で終わった。

APの記事によると、スコットランドはグラスゴー空港で、乗客が搭乗手続きを行うカウンター近くのガラスドアにジープチェロキーが全速力で突っ込でガラスドアを破壊、カウンター前でまっている乗客のほんの数メートルのところで止まるという事件が今日、土曜日におきた。この攻撃は先日発見された二つの爆弾テロ未遂事件と直接関係があるとみられている。

これによってイギリスで警戒態勢を最高レベルに引き上げた。またアメリカのブッシュ大統領もアメリカの空港など公共交通機関の警備体制をより厳しくすると発表。

犯人の一人は大やけどを負って重傷。もう一人は警察に拘束されている。スコットランド警察所長ははっきりとは断言していないが、負傷した犯人は爆弾ベルトを締めていたらしく、ベルトは除去され別の場所で破壊された模様。警察署長はハッキリとは発表していないが、この攻撃は明らかに自爆テロが目的だったようだ。

攻撃に非常に似ている点があることから、本日の攻撃と先日の事件とは確実なつながりがあると思われる。

緑のジープはグラスゴー空港のメインターミナルに向かって午後三時頃に突撃したが、正面玄関前に設置されているいくつかの警備用のコンクリート柱によってスピードを落とされ車の鼻先がドアにあたってガラスドアを破壊した。もしジープが建物の中に通過していれば何百人という人が殺されたであろう。

目撃者によると車の運転手はガード柱に突っかかったジープをなんとか前にすすめようと必死にもがいていた様子で車輪が空回りしていたという。車が前に進まないと分かったのかジープのなかから一人の男がガソリン容器を持っておりてくると、液体をジープのしたにまいて火をつけたという。

警察は運転手と乗客の二人を取り押さえたが、目撃者の話では二人は「南アジア系」の人種だったという。南アジアとはインド、パキスタン、アフガニスタンといった地域を指す。犯人の一人は火をつけたとたん燃え上がって凄まじい光景だったと語っている。

犯人以外のけが人はひとり足をけがして病院に運ばれた。

まだ詳細は分からないが、このジープには爆弾は仕掛けられていなかったのだろうか?もしこれが自動車爆弾だったのならたとえ車がビルの中にはいれなかったとしても、正面玄関で爆破すれば近くで列をつくっていた乗客の多くを殺すことができたはずだ。それに自動車爆弾を運転している人間がわざわざ爆弾ベルトをつけているというのも変な話だ。

もしかすると自動車爆弾の引火がうまくいかない時のことを予測して最後の手段として爆弾ベルトを爆破させる予定だったのかもしれない。ま、詳細は数日中に明かになるだろう。

ブラウン首相は明かにアルカエダによって試されている。ここでイギリスが怯むかそれともついに一大奮起して対テロ戦争に真剣に取り組むか、ブラウン首相正念場である。

June 30, 2007, 現時間 5:45 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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間一髪!ロンドンにて大型自動車爆弾テロを寸手のところで阻止

なんと本日ロンドンの真ん中で爆弾いっぱいに詰まったメルセデスベンツが二台、偶然近所で無関係の救急活動を行っていた観察力ある救助隊員によって発見され、間一髪のところで大型テロが阻止されるという事件があった。(以下6月30日付け読売新聞の記事より)

ロンドンのテロ未遂、“爆発物”積んだ2台目の車見つかる

 【ロンドン=本間圭一】ロンドン中心部で29日発覚したテロ未遂事件で、ロンドン警視庁は同日夜、テロ未遂事件に使用されたと思われる2台目の車両が見つかったことを明らかにした。

 同警視庁のピーター・クラーク対テロ部長らによると、ロンドン中心部のコックスパ通りから撤去された青色のメルセデス・ベンツから強烈なガソリンのにおいが漂ったため、同警視庁が調べたところ、車中から、燃料、ガスの容器、くぎが見つかり、不発の処理が行われた。

 車中で発見された爆発物と見られる積載物は、繁華街ピカデリー・サーカス近くで見つかった灰色のメルセデス・ベンツから発見された積載物と同様で、犯行が自動車爆弾を使った同時テロだった可能性が浮上した。複数のメディアは、事件の背後に国際テロ組織・アル・カーイダが存在するとの見方を示している。

この二台の車が発見されたのは両方とも偶然だった。以下ニューヨークタイムスの記事より。

最初の件では救急車の救助職員がハイマーケットにあるタイガータイガーというナイトクラブの外に駐車してあった緑系銀色のメルセデスから煙が出ているのを発見して警察を呼んだのがきっかけだった。 警察は爆発物を処理したがこの早朝の出来事を数時間後まで公表しなかった。

二つ目の爆弾が発見されたとの報道で緊張の一日がたってから金曜日の夜、警察はやっと高級住宅街のパークレーン通りで違法駐車していた青いメルセデスに爆弾がつまっていることが、罰金書が発行された上牽引されてから発見されたと確認した。交通係の職員は車からガソリンの臭いがしたと語っている。

この車が牽引されたのは午前3時30分のことで、最初の車が発見されてから約2時間後のことだったと警察は言っている。

さらにABCニュースによれば、警備カメラにメルセデスから飛び下りる男の映像がはっきり写っているという話だ。ロンドン警察当局によるとここ数カ月テロリストとして当局が見張っていた容疑者が何人か行方不明になっており、ほとんどは外国へ逃げたらしいと思われていたが、今回の事件の犯人はすでに当局によって知られている行方不明になっていたテロ容疑者の一人ではないかという疑いがある模様。

アルカエダの連中はあきらかに以前の2004年の7.7事件を記念して同時多発テロを狙っていたのだろうが、イギリスは新首相にかわったばかりでもあり、ブラウン新総理大臣の実力を試そうという動機もあったのかもしれない。

爆発物が見つかったタイガータイガーというナイトクラブには同時間少なくとも500人の客でにぎわっていたという。成功していれば何百人という死傷者がでたことは確実だ。

今回の事件が未然に防がれた理由は二つある。偶然にも注意力のある救急隊員や交通係の警察官が不振な車に気が付いたということが第一だが、もうひとつは爆弾そのものの不備だ。爆弾は携帯電話を使ってのリモコン操作になっていたようだが、車から煙が出ていたのに引火しなかったことや変なにおいがしていたという報告から考えて引火装置に問題があったと思われる。

ここ最近イギリスの対テロ政策により容疑者の動きが厳しく規制されていたことから、イギリスにいた上層部のテロリストが国外へ逃亡したとなれば、イギリス国内に残ったのは下っ端だけだったため自動車爆弾をきちんと設置できなかったのだと考えることもできる。だが発見が偶然だったというニュースはイギリス市民にはかなりの不安をもたらすことだろう。

ところでインタビューを受けたロンドンっ子たちのなかには、イギリスがイラク戦争で示した姿勢を考えればアルカエダの標的になるのは自然だと答えているひとがいたが、もしそれが原因だとしたら、アメリカこそがアルカエダテロの標的になるべきだ。しかしアメリカ国内で仕掛けられた爆弾が発見されたというニュースはきかない。それというのもアメリカ国内でのテロ組織の発見はテロリストたちの計画がそこまでいかないずっと早期のうちに皆発見されてしまうからだ。

例えば以前にも携帯電話を大量に購入しようとしたイスラム系移民が店員に怪しまれたことがきっかけで逮捕された事件や、国内の陸軍基地を攻撃しようと企んでいたテロリストたちがテロビデオをDVDに移そうとしてビデオ屋の店員に通報された事件、ニューヨークのケネディ空港を爆破しようと企んでいたテロリストが勧誘を受けた市民の通報で爆発物購入のずっと以前に逮捕された事件など、アメリカ国内でのテロ行為はどれも計画の早期で発見されている。

民主党やリベラルメディアがなにかとアメリカの対テロ政策を邪魔しているにも関わらず、911以後アメリカ国内でテロ攻撃が一度もおきていないことから考えて、我々には詳しいことは知らされていないが、アメリカの国土安全省は裏でかなり綿密な監視を行っているものと思われる。イギリスもアメリカに見習って対テロ政策にもっと力を入れるべきだろう。

それにしてもアメリカ国内のテロが未然に防がれたいくつかの事件や、今回のロンドンでの事件でも、偶然に居合わせた一般市民の注意力が幸いしている。ということは対テロ政策は政府だけに任せていてはいけないということだ。自動車爆弾や自爆テロの犠牲になりたくなければ、我々一般市民が常に注意深く自分らの環境を見守る必要があることをつくづく感じる。

June 30, 2007, 現時間 12:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 28, 2007

アメリカ公共放送から閉め出された穏健派イスラム教徒の訴え

アメリカにはPublic Broadcast System (PBS)という公共放送ネットワークがある。これは日本のNHKとは違って視聴料は見たい人だけが払うことになっているが、ケーブルなどと違って払っても払わなくても受信できるため、ただ観をしてる人が結構いる。私も昔はよく観ていたので一時期受信料を払っていたが、その政治的に左より偏向に嫌気がさして「協会を止めろ!」というカトリック教会バッシングのドキュメンタリーを最後にほとんど観なくなっていた。

さて、そのPBSがAmerica at the Crossroads(岐路を迎えたアメリカ)というドキュメンタリーシリーズで、イスラム教を特集する企画がありMoslims Aginst Jihad(聖戦に立ち向かうイスラム教徒たち)という二部作もその一部として制作された。ところがその編集段階に入ると、その内容がイスラム教に対して批判的過ぎるという理由で何度もPBSからクレームがつき編集につぐ編集がおこなわれた。しかしPBSはそれでも満足せず、もともとのメッセージがかわってしまうほどになったため、制作者はこれ以上の変更はできないと主張すると、PBSはシリーズの一部としての報道は拒否するという結果となった。私はクロスロードの一連のシリーズをみたわけではないのだが、どれもこれもイスラム教に同情的なものばかりだったという話である。

制作者のフランク・ギャフィー氏とマーティン・バーク氏(Frank Gaffney and Martyn Burke)はここ数カ月の間、右翼系のラジオ番組やブログなどを使っていかにPBSが不均衡な番組つくりをしているかを批判しながら、同時にこのドキュメンタリーを放映してくれる放送局を探していた。その努力の甲斐あって「公平で均衡」をうたい文句としているフォックスニュースチャンネル(FNC)が「PBSに閉め出された番組!」と完全に挑戦的な姿勢で先週の土曜日と日曜日に二部作の後編一時間を放映した。(前編のIslam vs Islamイスラム対イスラム、は当初予定されていた全国放映ではなくPBSオレゴン局のみで放映となった。)

このドキュメンタリーでは、欧米に移住したイスラム教移民たちの間で、地元の法律とは全く相容れない厳しいイスラム法が多くのイスラム教徒(特に女性)を虐待しているというもので、イスラム教えを守りながら欧米社会で生き抜こうとする穏健派イスラム教徒の苦労が描かれている。

ドキュメンタリーのなかでは、イスラム過激派が信者に強要する「名誉殺人」が取り上げられているが、デンマークでイスラム教徒でない男性とかけおちした若い女性が実の兄弟に殺された話や、夫との離婚を望む妹を実の父親から殺せと命じられ、それを拒んだ兄が父のやとったチンピラに半殺しの目にあった話などが描かれている。

またカナダやアメリカで発覚したテロ未遂事件なども、ヨーロッパの各地で聖廟やインタネットで聖戦主義の過激な教えに洗脳された若者たちの仕業だったことなどが暴露されている。完全に西洋化していたデンマークのイスラム系移民女性はデンマーク生まれの息子が過激派に感化されイラクへ行って戦いアメリカ軍に取り押さえられたことを「自分の息子とは信じられない」と嘆いている図は悲劇的である。

そんななか、このドキュメンタリーはフランス生まれのイスラム系ヒップホップ歌手が過激派イスラム教徒に聖戦のために警察署を爆破しろと命じられたりイスラム教のために音楽をあきらめろと言われて聖戦主義を見限ったという話をする。ドキュメンタリーはこの若者が音楽を通じてイスラム教が本来あるべき姿をフランスの若者たちに訴えているという希望的な旋律で終わる。

こういう番組を閉め出したアメリカの公共放送とはいったいどういうものなのだろうか?リベラルな思想を持つならこれだけ弾圧的な聖戦主義は真っ向から反対するのが道理というものではないだろうか。それがイスラム教過激派と一緒になって穏健派を黙らせようとするPBSとは自由の国アメリカの風上にもおけない放送局。

ハッキリ言ってアメリカのリベラルがいくらアメリカ保守派に対抗するためとはいえ、過激派イスラム教徒と手をくむということ自体どっかおかしい。回教の厳しい規制がもしアメリカで実施されたならば一番最初に苦しむのはリベラルだ。

リベラルが謳歌しているセックスと暴力に満ちたハリウッド映画や歌謡曲も、同性愛者が幅をきかすファッション界など、シャリア法の下ではすべて廃止されるのだ。これらに関わった人々はみな生き埋めだの投石の刑に処されるのだ。どうしてそんな宗派を支持しそれに立ち向かう人々を黙殺するのか?

私には不思議でしょうがない。

June 28, 2007, 現時間 1:04 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 27, 2007

地元司令官はしゃべり過ぎを反省イラク戦況に口をつぐむ

体当たり従軍記者ビル・ロジオ(Bill Roggio)マイケル・ヨン (Michael Yon)は二人とも現在イラクにおり、ファンタムサンダー作戦を従軍して取材している。双方のリポートをまとめようと思っていたら、ベルモントクラブ(The Belmont Club)のレチャードがそれをやってくれてるので読んでみよう。

ロジオもヨンも地元アメリカ軍司令官たちは地元に隠れているアルカエダを捕まえるための大作戦について、これまでよりもちょっと無口になったという。それというのも今まであまり詳しく話すぎて肝心のアルカエダ上層部は戦闘を前に遁走してしまったと批判されたのが原因らしい。 以下バクバに居るマイケル・ヨン。

アローヘッド・リッパー作戦の当面の目標はこの地域にひそむアルカエダを捕まえて殺すことにあるが、現場の将校らによると軍の上層部の高官らの戦闘前の公言がアルカエダ連中の大量流出を生み出してしまったのではないかと語る。この苛立たしい大きな後退にも関わらず、アローヘッド・リッパーはバクバーをイラク政府の管理下に移譲するという最終目的に向かって着々と進んでいるようにみえる。すくなくともアルカエダ指導者を地元の似非統治の座から追い出すという意味では。

先日も述べた通り、バクバでの作戦はもっと大きなファンタム・サンダー作戦の一部である。アルカエダが逃げ出すのはいつものことで、バクバから逃げ出すのも時間の問題だっただろう。問題なのは彼等をどうやって追い出すかということにある。以下ビル・ロジオ。

アメリカ・イラク軍はディヤラ地域の北と西であるサラハディン、カークック、ニネワ地区の戦場を形付け続けている。これらの地域でアルカエダが勢力を再構成すると思われる。

ディヤラ地域の戦闘と同時にモスール、ティクリート、ファルージャ、そしてバグダッド南部のモクタダ・サドルの本拠地でも掃蕩は行われている。

「アルカエダは縫い目から攻撃してくる」とビル・ロジオ。

イラクと連合軍がファンタムサンダー作戦でバグダッド帯を押し進めるにあたり、アルカエダは最初の反撃を試みた。バグダッドとバビルで五つの自爆テロ攻撃があり、45人の死者を出した。一番効果があった標的はバグダッドで会合中のアンバール・サルベーション・カウンシル(the Anbar Salvation Council)のメンバーたちだ。

このような反撃の目的は二つある。ひとつは連合軍を防衛体制に余儀なくすることで自分らの動きやすい隙間をつくること、二つ目は彼等にはまだまだ攻撃する余裕があるという意思表示をすることだ。アルカエダは追いつめられるにつれ、時々はこうした攻撃をすることで追跡者の気を散らす必要があるのである。

ところでアメリカ・イラク連合軍の攻撃が激しくなる中、イラン軍が国境を越えてイラクで軍を整えているという話がある。

火曜日のイギリスの週刊誌サンによると、イギリス軍はイラン革命軍(Iranian Revolutionary Guard)が国境をこえてイラク内部に入り込んだのを目撃したと伝えている。

イギリス国防省はこの報告を否定もしなければ肯定もしないとし、報道官は「諜報に関わることなので」とコメントを拒否した。

匿名の諜報関係者が同誌に語ったところによると「たいへんなことにつながる非常に警戒すべき状況がおきています。これは事実上我々とイランは本格的な戦争をすることを意味するからである。だれも公式な宣言をしていないのにです。」

英米イラクが好むと好まざるとこに関わらず、イランとの戦争はよもや避けられない状態になっているのかもしれない。それにしても敵側がすたこらさっさと逃げ出す状態が我々の失敗だという考えはいったいどこからきたのだろうか?

イラク戦争とは本当に摩訶不思議である。

June 27, 2007, 現時間 1:41 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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米軍隊志願兵が減っているという嘘

先日アメリカ軍に志願する黒人の若者の数が減っているという記事を読んだ。(下記は24日付けのAPより)

WASHINGTON (AP) - 黒人のなかで軍隊に志願する人の数が最近極端にへり、アフガニスタン・イラク戦争が始まって以来三割以上の減少となった。他の仕事への可能性が急増しまた親戚などから志願を止められることが多いのが原因だ。

APが取得した統計によると志願者は四つすべての正規軍で減っており、州兵、予備軍になるとその数は劇的な落下をみせている。

この調査結果は(二つの)戦争への不人気が増えていることを反映しており、特に家族やほかの大人たちが軍隊志願を考えている高校生や大学生に(軍隊よりも)教養を高めるかキャリアを目指すべきという意見が影響を与えていると思われる。
...

ペンタゴンの統計によると2001年には51,500人が正規軍に志願したとある。しかしその数は2006年には32,000人と38%の減少となった。

この記事を読んでいて先ず最初にわき起こる疑問は「黒人の志願兵が減っているというが、白人やその他の人種の志願兵も減っているのだろうか?」というものだろう。で、この記事には書かれていないが、いやこの記事には書かれていないからこそ、他の人種の志願数は減っていないとほぼ確信できる。反戦偏向丸出しのAPが米軍の志願兵の数が全体的に減っていたらその事実を記載しないはずがないからである。

イラク戦争が始まって以来、アメリカの主流メディアが何度も何度も繰り返してきた嘘に、アメリカ軍人の間で戦争は不人気であり士気が落ちているというものがある。だが実際に現役軍人たちに直接「イラク戦争について士気は高いか?」などというアンケートをとれば「高い」という答えが圧倒的にかえってくることが分かり切っているため、志願兵が減っているという二次的な現象を報道することで軍人の間で戦争は不人気という世論操作に余念がないのである。

さてそうなってくると実際にアメリカ軍の志願兵はどうなっているのかという話をせねば片手落ちだろう。 The Countervailing Force6月12日付けワシントンポストに載ったこの記事を紹介している。

陸軍五月の志願兵目標数に満たず。二年ぶりに最初の大幅減少。

昨日公開された統計によると海軍、海兵隊、空軍は五月の志願兵ゴールを超えたが、陸軍と空軍の州兵隊はゴールに満たなかったことが明らかになった。

陸軍は5,101 の志願兵を得た。これは目標数の5,500に満たない数であるが、2006年10月1日に始まり2007年9月30日に終わる今年度中の目標である8万人は満たせそうだとある。

「五月は歴史的にいって志願には難かしい月なんです。」と陸軍報道官のアン・エッジコム少佐は説明する。高校の卒業式や他の春のイベントが多いため志願兵の注意を引くのが難かしいという。

陸軍州兵隊は目標の88%を、空軍州兵隊はその77%を達成した。

海兵隊は五月2,225の志願兵が入隊しており、目標の1,665人を大幅に上回った。また海軍は目標ぴったりの2,709人、空軍は目標の 2,451人を獲得した。

ワシントンポストの記事によれば、正規軍の目標は陸軍が400人ほど満たなかったことを除けば、後は目標を達したか超えたかしている。ということは黒人志願兵が減った分、他の人種がその穴を埋めたことになる。軍隊には一般人口に比べると多少黒人の割合が多い。その原因は色々あるだろうが、経済的な理由がよく取り上げられている。APの記事にもあるように、最近のアメリカは経済状態が良いため、若者がつける職業も選択の余地が高い。ということは軍隊への人気が下がっているのは経済面の影響が大きく、戦争が不人気であるためだと断言することはできない。

APほどではないが、ワシントンポストの記事でも印象操作が行われていることに気付かれた読者は多いだろう。この記事で一番注目されるべきなのは陸軍の志願者が減ったことではなく、海兵隊への志願者が大幅に目標を超えたことにある。陸軍報道官のアン・エッジコム少佐も指摘しているように、5月と6月に軍隊志願兵の数が減るのは普通の状態である。それというのもアメリカの学校は6月に卒業式があるので、学校を卒業した高校生や大学生は若者として最後の自由な夏を楽しむため夏休みが終わる9月になってから志願しようと考えるからである。

また、陸軍への志願兵は多少減ったとはいえ、他の正規軍のほうは目標に達しており、減っているのは州兵である。もし上記にあげた二つの記事がいうように、イラク戦争が不人気なため志願者の数が減っているというのが本当だったとしたら、戦場へかり出される可能性が一番高い隊が一番不人気になるはずであるが、実際はその逆である。

戦争において一番危ない戦場へ送り込まれるのは誰かといえば、それは圧倒的に海兵隊だろう。その次が陸軍でむろん空軍は常に危険な空を飛ぶことになる。海軍は比較的安全だが、それでも中東で戦争が起きていれば長期にわたる出動が期待される。また正規軍と比べて予備軍や州兵隊は後方の援護が主な任務であり最前線にいく可能性は低い。それを考えると現在軍隊に志願した若者の傾向は実際に戦場へいく可能性の高い部署ほど人気があるということになる。

結論からいうならば、不人気な戦争とか不人気な軍隊というのはアメリカメディアが作り出した幻想であり、実際にはアメリカの若者はメディアが考えるほど腰抜けではないということだ。

私は仕事柄、軍人さんたちと会う機会が多いが、このあいだ何気なく女性の下士官らとテレビ番組の話をしていた。その時1980年代後半に人気のあったアニメの話が出て、ひとりの子が「あ、それ私が生まれる前」というので「え〜?何年生まれ?」と聞いたら「1989年」といわれて愕然となった(笑)。現在18歳の彼女は911当時まだ12歳。明らかにイラク戦争が始まってから志願したわけだが、そう思って回りを見ていたら一緒にいた軍人さんたちはみんなほとんどが18〜9歳。

頼もしいなあ、と改めて感じてしまったのであった。

June 27, 2007, 現時間 9:31 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 26, 2007

アルカエダは禁煙主義、罰則は煙草を持つ指を切断!

マイケル・ヨンがリポートしたなかにアルカエダが乗っ取った地元民に強制した不思議なシャリア(イスラム法)が紹介されている。アルカエダの連中は特定の地域を制覇すると似非政府を設立し不思議なシャリアをもって地元民を苦しめるらしい。下記はパワーラインの記事から紹介。

アルカエダは禁煙法に違反した違反者の二本の「禁煙指」を切断する罰を設置した。ほとんどのイラク人はたばこを吸うのでこの法律は特に地元民の反感を買った。アメリカ軍が地域を掃蕩すると地元民は水や食料よりも煙草をせがんだという。解放されたバクバ地区では地元民がお祝いに煙草に火をつける行為があちこちで見られたという。

またアルカエダはひげを生やしていない男たちを殴ったり、性的な暗示をするような行為は死刑。で、その性的暗示とは何かといえば、トマトとキュウリを同じ袋にいれてること、、といったような「ふしだらな行為」だそうである。なんじゃこれ? いうまでもないがこのような厳しい規則は地元民のなかでかなり不人気だったそうである。

どうりで地元民が積極的にアメリカ軍にアルカエダの居場所を教えてくれるわけである。

June 26, 2007, 現時間 5:43 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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イラク新作戦を理解できない反戦派たち

まだ始まって数日しかたっていないバグダッド掃蕩作戦がすでに失敗だ〜と騒いでる人たちがいる。このマシュー・イグレシアスなんてのがその典型だろう。

マシューはファルージャから多くのアルカエダ高官メンバーが戦わずして遁走してしまったことを指摘して、2004年のファルージャ闘争の時も全く同じことが起きたとし、テロリストどもは戦闘が終わればまた戻ってくることの繰り返しで、アメリカ軍は過去の間違いから何も学んでいないと語る。

これに対して、このような意見を述べるマシューこそイラクにおける新作戦を理解していないのだと指摘するのはブラックファイブのグリムである。

アルカエダのリーダーたちは戦いになると先ず逃げる。これは2004年にファルージャでも起きたことだ。しかしアルカエダの全体的な作戦である、アメリカに対抗して自分達が「勝ち馬」であるとするやり方に影響を与えるためには、彼等の本拠地を破壊することは非常に大切なことなのである。なぜなら彼等が逃げることによって本拠地が破壊されれば彼等はなんとしても失ってはいけない面子を失うからである。....

まずこの現象が起きたファルージャの例を考えてみよう。ファルージャでは敵は敵意まるだしの地元市民に勝利を勝ち取ると納得させた。その結果ファルージャはイスラミストに指導権を委ね、訓練をともにした。そして彼等がいう通り海兵隊はここで埋められると信じたのである。

しかしこれは幻想だった。アメリカの海兵隊と騎馬隊が現れると、テロリストの指導者たちは遁走してしまった。神話を信じたファルージャ市民は取り残されて自分らだけで戦うはめになったのである。ファルージャからの帰還兵の話によれば深い信念にもとづきファルージャ市民は激しく戦ったという。 しかし最後には彼等は生き残れなかった。ファルージャでおきた二つの戦闘の間にはイラクでは選挙があり、テロリストの攻撃は40%も減少した。敵の本拠地の真ん中であったこの土地で、選挙そのものも比較的問題なく行われた。

イラクのスンニ派反乱分子らがアルカエダに対する信用を失いはじめたのはこの頃からだとグリムは言う。確かに私の記憶でもイラクで最初の選挙があった頃から、スンニ派の寝返りが少ないながらも除々に起きはじめていた。いくらアルカエダが強気なことを言ってみてもいざという時に仲間を見捨ててすたこらさっさと逃げ出し地元民だけを犠牲にすることを繰り返していては、いずれはアルカエダの人気も落ちる。そしてアルカエダが逃げる度にアメリカ軍やイラク軍が勝利を遂げれば、いつかはスンニ市民にもどちらが「勝ち馬」かが分かるようになるわけだ。無論それは一夜では起きない。スンニ市民の大多数がアルカエダを見放しアメリカ・イラク連合軍を信用するようになるまでには時間がかかる。しかし今やその時が来たと私は思う。

ブラックファイブが受け取ったファルージャの司令官からのメールでも、このことが確認されている。

イラク警備軍は成功を遂げています。我々が戦っている敵のテロリスト達ですは風向きがかわりつつあることに気が付いています。い楽市民の支持が連合軍側に向けられているのです。それで敵側は殺人などの脅迫作戦をつかっていますが全く効果があがっていません。イラクの人々がテロリストに立ち向かって戦っているのを見るのはうれしいものです。

イラク新作戦はうまくいっていないどころか、かなりうまくいっているように思える。このまま辛抱強くアルカエダの神話を潰し、イラク市民の信用を勝ち取っていけば我々がイラクで勝てる日も近い。

June 26, 2007, 現時間 11:30 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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カカシのブッシュ批判にミスター苺異議あり!

先日カカシはブッシュ政権がイスラエル西岸のパレスチナ人ファタハを支援することは愚かであると批判したが、そのことについてミスター苺から異議申し立てがあった。

厳密に言うとミスター苺はカカシの書いたことに直接反論しているのではなく、カカシと同じような意見をもっている別のブロガージョシュア(Joshuapundit)に反論しているのだが。

何か月という時間と何百万ドルという大金をかけてハマスを追い出そうとマクムッド・アバス率いるお気に入りテロリストファタハを武装し訓練してきたブッシュ政権だが、結局株でいうところの「見返りのない投資」という結果になった。

普通こういうことが起きた場合、投資家は損を拡大しないよう手を引くものだ。しかしそれだとブッシュ政権のアラブ仲間が機嫌を損ねるってんで俺たちは手を引くなんてことはしない。

そのかわり、ブッシュ政権はアバスとファタハというお気に入りテロリストにもっとお金を注ぎ込む計画だ。

ブッシュ政権が進めてる馬糞政策は、アラブ・イスラエル紛争はパレスチナとイスラエルという独立国家がいずれ共存することで解決するというものだが、かつてアラファトが作り出した人種浄化主義テロ集団がスイスでいくつかの書類に署名して不動産の一部を動かしたくらいで奇跡的に心をいれかえイスラエルと隣り合わせで住めるようになるというのだ。そしてこの妄想はマクムッド・アバスのファタハは、彼等の長期的な目的であるイスラエル征服と破壊もしくは西側に味方するということに関しては、ハマスとは多少違うという考えからくるものだ。

これに対してミスター苺はファタハを援助することが時間の無駄であるというジョシュアのいい分には同意するとはいうものの、ファタハのほうがハマスよりも扱いやすいということは事実な訳で、それを利用してファタハとハマスが同士打ちして両方で滅んでくれればこれ幸いという考えからみれば、ブッシュ政権の政策はそれほど愚かだとは思えないという。

ミスター苺はジョシュアのようにガザを破壊しガザの住民をガザから追い出すべきだとか、西岸のパレスチナ人をヨルダンに引き取ってもらうとかいう考え方は過激すぎると批判する。むろんそうなれば理想だがそんなことはアラブ諸国が承知しないだろう。

ブッシュ大統領が出来ないことに時間を浪費しないというだけで、ジョシュアはブッシュをサウジの操り人形だと批難する。ところで私はジョシュアはブッシュがイラク戦争をはじめたのはサウジからの命令で、サウジがアメリカの外交をコントロールしてると信じてることをもう申し上げていただろうか?さらにジョシュアはブッシュがイランに迎合するためにイラクでわざと負けようとしていると言ってることも?

ちょちょっと待ったあ!カカシはブッシュ政権のファタハ援護は批判したがサウジ云々てな話は知らない。ジョシュアの発言はいくらなんでも行き過ぎだ。しかしミスター苺が心配しているのはミスター苺が審査員のひとりである右翼ブログランキングで、この過激なジョシュアの意見が今週の勝者に輝いたという点である。「私は今週の審査には同意できない」というのがミスター苺の意見。

アメリカ右翼の弱点は全く妥協しないという点かもしれない。彼等の過激な方針がブッシュ政策と沿っているうちはブッシュを支持するが、ちょっとでもブッシュが妥協して方針からはずれると、すぐに「裏切り者」「非国民」と左翼さながらの批判を振り回す。もっとも過激派は左翼も同じだ。左翼としては一番理想の大統領候補者ヒラリーでさえ、イラク戦争からアメリカ軍を即刻撤退させることは懸命でないと言っただけで、ムーブオンなどといった左翼市民団体から総すかんを食うくらいだから。

過激派というのは常にオールオアナッシングというゼロサムゲームを行う。自分らの要求が100%完璧に通らないなら何もない方がましという非現実的な考えなのだ。外交や国内政策はそんなやり方では通用しない。なにしろ相手があることなのだから。

私もブッシュ政権を批判する前に、どうすることが現実的により効果があるのか考えなおすべきなのかもしれない。とはいうもののブッシュのやり方は理解できるが、やはりファタハ援助には賛成しかねる。

June 26, 2007, 現時間 8:46 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 25, 2007

7連勝を狙うホットドッグ大食い王、小林君顎負傷で危機!

今日またまた浜村淳さんのラジオニュースで、毎年アメリカ独立記念日にニューヨークのコニーアイランドで行われるホットドック早食い競争で六年連続で優勝してきた小林尊が来月四日のコンテストでその記録を更新できるかどうか危なくなってきたと聴いた。

毎年ほぼ無敵の早食いを記録してきた小林君だが、去年の早食いコンテストでは二番になったアメリカ人青年チェスナット君が今年は優勝する可能性を去年私もリポートした

今年の挑戦者のなかには予選で50本を食べたアメリカ代表のチェスナッツ選手が、小林君においつけおいこせでしがみつき、なんと52本を食べた。小林君の去年の記録は49本だから調子次第では、小林君はまけていたかもしれないわけだ。  
今年の大会は、5月の国内予選で米国人最高の50個を記録した学生ジョーイ・チェスナットさん(22)と小林さんの事実上の一騎打ちとなったが、前半リードされた小林さんが終盤に入り猛追、逆転した。チェスナットさんは2位に終わったが、昨年の32個(3位)を大幅に上回る52個。大会後のインタビューでコバヤシは手ごわかった。来年また戻ってくる」と雪辱を誓った。

ということは来年は必ずしも小林君が優勝するかどうか分からなくなってきたということだな。

このチェスナット君、今月二日にアリゾナ州で行われた早食いコンテストでなんと小林君の記録を破ってしまった

 

米国のホットドッグ早食い競争で、長野県出身の小林尊(たける)さんが昨年7月に樹立した53個4分の3の最高記録がやぶられた。米アリゾナ州で2日あった競争で、米国人のジョーイ・チェスナットさんが12分間で59個半という新記録をつくった。AP通信が伝えた。

去年のコンテストでも小林君に食い付いて健闘したチェスナッツ君なので、今年のコニーアイランドの大会では小林対チェスナッツの一騎討ちとなるかと思いきや、小林君の身に新たな問題が生じた。小林尊君は来月四日のコンテストを目前に顎の関節を負傷するという大悲劇が起きてしまったのである!

【6月25日 AFP】ホットドッグ早食いの世界記録を持つ小林尊さん(29)が、トレーニングのし過ぎで顎関節症にかかり、次回タイトル獲得の見通しが困難になっている。

「ツナミ」の異名を持つ小林さんだが、24日のブログに「職業病」という記事を投稿。顎関節症と診断され、指が1本入るくらいにしか口を開けられなくなったことを明かし、「顎が戦線離脱しました」と書き込んでいる。

 小林さんは、米ニューヨーク市のコニーアイランド(Coney Island)で7月4日に開かれるネイサンズ(Nathan’s)主催のホットドッグ早食い選手権に向け、7連覇を目指してトレーニングに励んでいた。

「体の叫びに、耳を傾けてあげられなかった自分を恥じています。新記録で優勝することが目標だったため、大会間近でトレーニングを中断できませんでした。痛みをこらえながらトレーニングを続けてきましたが、とうとう自分で自分の顎の息の根を止めてしまいました」とブログには記されている。

 小林さんは日米両国で知る人ぞ知る有名人だが、今年死去した母親の喪に服し、ここ数か月は早食いを中止していた。しかし、それでもニューヨークの大会に出場し、「母の誇りになりたいのです」と意欲を見せる。

日本人の誇りのためにも頑張れ、といいたいところだが、たかがホットドック早食い競争のために怪我してどうする! 今年は諦めてゆっくり静養し来年を目指せばいいさ、小林君!

June 25, 2007, 現時間 8:12 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イラク米軍、元敵のスンニ反乱分子との協力は懸命か?

バクバでのアメリカ軍新作戦も一週間になるが、先日もお話したように米軍は地元住民からの通告によって貴重な諜報を得ている。このAPの記事によれば元アメリカの敵だったスンニ元反乱分子がいまや積極的に米軍の前衛偵察員として働いているという。

一万兵の強さを誇る米軍の五日目に入ったディヤラ地区の首都におけるアルカエダ戦士および爆弾製造者掃討作戦において、何百という元スンニ反乱軍の1920年革命旅団のメンバーは、米軍の前衛偵察員として諜報活動に当たっている。

もう2年以上も前からスンニ派種族がアルカエダに立ち向かう話は出てきていたが、最近になってこれまでアメリカを宿敵として戦ってきた元スンニ反乱分子までが次々にアルカエダから寝返って、アメリカ軍に協力を提供しはじめている。(下記は毎日新聞より

 11日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、イラク駐留米軍がイラク軍を通じ、同国内のイスラム教スンニ派勢力に武器類や資金を提供、国際テロ組織アルカイダ系組織と戦わせる新戦略を試行していると報じた。米軍司令官の話として伝えた。

 スンニ派勢力の中には過去、アルカイダと手を組み米軍を攻撃した疑いのある組織も含まれている。イラクの治安改善を目指した部隊増派の成果が十分に上がっていない中、米軍にとって苦渋の選択と言えそうだ。

 同紙によると、米軍はスンニ派が多数を占め、武装勢力の拠点とされるイラク中西部アンバル州で、スンニ派勢力への武器類供与を試験的に実施。中部など計4カ所でも同派勢力との提携に向けた協議を行った。

毎日新聞はもう二年以上も前からアメリカ軍がアルカエダに反旗を翻したスンニ派部族との交渉をつづけてきていることを知らないのか?スンニ部族を味方にする作戦はイラク安定化の一貫としてイラク軍養成と平行して行われてきた方針である。今頃『イラクの治安改善を目指した部隊増派の成果が十分に上がっていない中、米軍にとって苦渋の選択』などと何をとぼけたことを言っているのだ。ニューヨークタイムスの記事を焼き直して掲載して報道しているつもりだからこういうとんちんかんな感想がはいるのだ。まったく!

ま、それはそれとして、アメリカのブロガーのウエストホーク(Westhawk)という元海兵隊司令官はこの「敵の敵は味方作戦」にはかなり批判的だ。

アメリカ軍がやっとアルカエダの隠れ家を発見する方法を見つけだしたというのはいいことであるが、問題なのはイラクの80%以上を占めるシーア派とクルド派はアメリカ軍がやっていることを面白く思っていないことである...

ウエストホークはワシントンポストの記事から引用し、他のイラク人たちがアメリカ軍が「テロリストを信用している」と苦情をいっていることを指摘している。

イラク政府のある高官はスンニと協力関係を持つアメリカ軍事作戦について「ばかげている」と語った。

「三か月ごとに彼等の作戦は変わります。我々の方針の邪魔になるだけでなく全ての人々を不安にさせます。このような作戦は目前の便利さだけが先行して、十分な配慮がされていないと思います。」と匿名希望の高官は語った。

「事実上アメリカ軍はイラク政府並びにシーア派やクルド族にサダム派と仲直りしろと強制しているようなものです。」と高官は付け加えた。「これは1865年に(注:米南北戦争終結の年)南部に北部とすぐさま和解せよと強制しているようなものです。出来っこありません」

出来っこない例としては南北戦争は不適切だな。(笑)南部再建という名目で北部政府の共和党による南部への暴虐が数年に渡っておき、南部アメリカ人の中にはその恨みから未だに共和党には絶対に投票しないとがんばっている人たちがいることは確かだ。しかしその反面、アメリカは南北戦争の結果南部と北部の宗派間争いは終わり二つの国となったりはせず、最終的には一つの国家として南北が平和共存することができた。

スンニ派、特に元サダム・フセイン派の市民と他の市民らがすぐさま仲良くなるということは不可能でも、いずれはそれぞれの部族が部族主義を乗り越えてイラク人として共存していかなければならない。アルカエダという同じ敵と戦うことがきっかけでその協力関係をが今はじめられるなら歓迎されるべきことであり批判されるべきことではない。

第一自分達はシーア民兵の悪行を取り締まれずに内部争いばかりしているイラク政府の高官が、アメリカ軍の作戦を「ばかげている」などといえた義理か、それこそばかばかしい!

もちろん元敵のスンニ反乱分子を無闇矢鱈に信用し武器供給などすることについてはかなりの注意が必要だろう。こういっちゃなんだがアラブ人の傾向として強い方に味方する日和見主義があることも忘れてはならないからだ。

しかし私はウエストホークがいうシーア派とクルド族がスンニ派を絶対に許さないという考えには賛成できない。フセイン時代でもスンニ派とシーア派、およびクルド族は結構平和に共存してきた。フセインが自分の勢力を守るために宗派間の敵対心をあおっていたことは確かだが、部族同士はそれほど殺しあいをしたいほど憎みあっていたわけではない。今起きている宗派間争いにしたところで、スンニとシーアの一部の人間が混乱を利用して勢力を得ようとしているだけのことであり、一般のイラク市民たちは宗派間争いなど望んでいないのだ。

イラク人たちがイラクという国の国民として自意識を持つことができず、宗派だけを強調するというウエストホークの考え方は間違っていると私は思う。スンニ元反乱分子もイラク人である。今後彼等が生き延びたいのであれば、今こそ彼等にとっても正念場だろう。アメリカ軍がそれをうまく利用して良い方向へもっていくことができれば儲け物である。

June 25, 2007, 現時間 2:11 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 23, 2007

米軍イラク新作戦、いよいよ本格的に開始

ことイラク作戦に関しては右も左も「増派、増派」というだけでいったい実際にどんな作戦がとられているのかメディアは詳細を報道しない。それでイラク戦争に関してきちんと注意を払っていないと、アメリカ軍はやたらに兵士の数だけ増やして訳の分からないことをやっては殺されているという印象を受けかねない。

しかしありがたいことに、主流メディアがきちんと報道しない現地での状況をアメリカのミルブロガーと呼ばれる人々が詳しく説明してくれているので、そのうちの一人、ビル・ロジオのブログThe Fourth Railを参考にイラクにおけるアメリカ軍の新作戦を考えてみよう。

現在イラクで行われている作戦はバグダッド治安安定を目的としたファンタムサンダー作戦である。五日目にはいったこの戦闘はアメリカ軍とイラク軍の複数の隊によるもので、細かく分けてダイヤラーの首都バクバー市で行われているアローヘッドリッパー作戦、南バグダッド地域で行われているマーントーチ作戦とコマンドイーグル作戦、そして名前は分からないがアンバー地区の東部で行われている作戦との四つの戦線を持つ広範囲の戦闘作戦である。

アローヘッドリッパー作戦(Operation Arrowhead Ripper)

メディアから一番注目を浴びているのがバクバーの戦闘だろう。下記は朝日新聞の記事より

イラク駐留米軍は同日、中部ディヤラ州バクバ周辺で1万人を動員した大規模なアルカイダ掃討作戦を始めた、と発表した。「フセイン政権崩壊後で最大規模の作戦の一つ」だという。

西部アンバル州やバグダッド周辺では米軍などの掃討作戦が続く。地元系のスンニ派部族や武装勢力もアルカイダ系に反旗を翻したため、アルカイダ系はディヤラ州に流入。バクバ周辺の治安は悪化していた。19日に外出禁止令が発令され、激しい銃撃戦が続いている模様だ。米軍は同日午前中までに戦闘員22人を殺害したと発表した。

バクバはディヤラ地方の首都にあたり、アルカエダがイラクイスラム国家の本拠地と宣言した場所であり、1000人以上のアルカエダ戦闘員が待機しているものと思われる。このあたりは路肩爆弾や地雷、狙撃兵などで武装されている。従軍記者のマイケル・ゴードンによればアメリカ軍は西バクバにて医療体制の整ったアルカエダ戦場病院を発見したという。この病院ではなんと酸素マスクだの手術用の機械を作動する発電機などが備え付けられていたという。まったくアルカエダはいったいどっからこんな立派な病院を設置する資金や器具を取得したのだろう?

この作戦により、少なくとも41人のテロリストが殺され、5つの武器庫のなかから25の路肩爆弾、爆弾装備の家屋などが発見され破壊された。

マイケル・ゴードンも体当たりフリーランス記者のマイケル・ヨンもバクバの陸軍に従軍しているが、地元庶民からアルカエダに関する情報がかなり入ってきているらしい。マイケル・ヨンによると地元市民はアメリカ軍によってアルカエダが殺されていることをうれしくおもっているらしく、アメリカ軍への協力に積極的だという。「市民は路肩爆弾の場所や敵の陣地の場所などを指摘してくれるため、アルカエダにとってはうまくいっていません」とヨン記者。

マーントーチ作戦とコマンドイーグル作戦(Operations Marne Torch and Commando Eagle)

南バグダッド地帯に新しくできた多国籍軍の二つの司令部がそれぞれ行っている作戦。マーントーチはバグダッド南東部、コマンドイーグルはバグダッドの西南部の担当である。

すでにマーントーチとイラク軍はチグリス川において武器輸送をしていた17隻のボートを破壊し、多国籍軍当局の発表によればアメリカ軍は5人のテロリストを殺害し、12の改良爆弾を破壊、13人の指名手配テロリストを拘束したとある。

コマンドイーグルのほうでは21日、ヘリコプターとハンビーを駆使した攻撃により29人のテロリストを退治、多数の武器庫を発見破壊、75枚のCDにおさめられたプロパガンダおよび拉致や拷問の仕方やヘリコプターの撃ち落とし方などの教科書を発見した。

東アンバール地域、名無し作戦

東アンバールで行われている戦闘の作戦名はまだ公開されていない。米軍報道官のジョン・アレン准将によると、現在ファルージャ、カーマ(Karma)、ターター(Thar Thar)のみっつの地域に焦点が当てられているという。ファルージャでは11地区において市民による隣組み風の組織がつくられ警察と協力関係にあるという。ファルージャ地域の治安維持作戦はアルージャ(Alljah)と呼ばれているそうだ。これはラマディで成功した作戦を取り入れているのだという。

ファルージャは8月頃にはほぼ安定するものと思われる。カーマとターターは7月以内にはなんとかなりそうだ。しかしカーマにおける改良路肩爆弾の攻撃は毎晩あちこちで起きており、まだまだ油断のできない地域である。しかし米軍によればファルージャは日に日に状況が向上しているということだ。

マフディ軍との戦い

アルカエダに対する戦いが激化する一方、アメリカ軍はモクタダ・アルサドルの率いるマフディ軍への圧力も引き続き強めている。

6月20日、アメリカ軍特別部隊はサドル市への手入れにおいて誘拐や攻撃を企んでいた民兵の司令官とその仲間二人を逮捕した。逮捕された三人はこれまでにもイラク市民の誘拐や殺害に必要な警察の制服、身分証明書などを供給していたという。イランが援助しているマフディの秘密グループは、先月におきたイギリス民間人5人を誘拐したと考えられている。また今年の一月に5人のアメリカ兵を殺したのもこのグループであるとされている。

ペトラエウス将軍によれば、イギリスの民間人が拉致される数日前にアメリカ軍は秘密グループの指導者を逮捕していたのだが、作戦はすでに部下によって進行されていた。 この秘密グループはジャイシアルマフディ( Jaish al-Mahdi [al-Mahdi Army])軍と呼ばれるマフディ軍の一部だが、直接サドルの支配下にあるとは限らず、アメリカ軍が必死に崩壊しようと努力しているイラン系カーザリネットワークの仲間らしい。

ほかにも色々な戦闘があちこちで起きているが、その成果はまずまずといったところだ。イラク戦争の新作戦は決して単なる意味のない増派ではない。増加された軍隊は能率的に対テロリスト作戦に起用されているのである。今年の8月下旬頃までにはかなりの成果が期待されるであろう。

June 23, 2007, 現時間 4:19 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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米・イスラエル、繰り返される愚かなパレスチナ対策

ガザにおけるハマスによるクーデターで、パレスチナ難民はガザのハマスと西岸のファタハ勢力と二分することとなった。米国およびイスラエルは、イスラエル撲滅を公言しているハマスに対して少なくとも表向きはイスラエルとの平和共存の交渉を唱えているファタハに肩入れして、ハマスを孤立させたい意向だ。(以下産經新聞の記事より

米、パレスチナ援助再開 ハマス封じ込め イスラエルと協議へ

 【ワシントン=山本秀也】ブッシュ米大統領は19日、ホワイトハウスでイスラエルのオルメルト首相と会談する。パレスチナ自治政府のアッバス議長が、イスラム原理主義組織ハマスを排除した非常事態内閣(ファイヤード首相)を発足させたことを受け、アッバス議長率いるファタハと新内閣への本格的な支援と、ガザ地区を事実上制圧したハマスをどう押さえ込んでいくのかが協議される。

 ブッシュ大統領は、会談に先立つ18日、アッバス議長との電話会談で、ハマス主導政権が発足した後、1年余り停止していたパレスチナ自治政府への直接援助を再開する方針を伝えた。記者会見したライス国務長官が明らかにした。

 米側の援助再開はルクセンブルクで行われた欧州連合(EU)外相理事会がアッバス議長への「全面支持」を表明し援助再開を固めたのに歩調を合わせた格好。ハマスを押さえ込みたい欧米諸国の決意を示したものだ。

しかし援助再開は西岸のファタハのみならず、ガザ地区でも再会されるという。ライス国務長官はハマスに対して「パレスチナの分断を狙っている」と強く非難する一方で、ガザに4000万ドルの援助金を拠出することを決めたという。パレスチナ人が貧困に陥ることでかえってハマスへの支持が高まるのではないかという懸念からくるものらしい。

はっきり言って私はこの援助再開は大間違いだと思う。ハマスが事実上パレスチナの統治権を獲得して以来、西側諸国はテロリスト政権は支持できないとして援助を中断していた。それがその当のハマスがファタハ勢力を武力で制してガザ完全制覇を達成したらそのご褒美に西側諸国は援助を再会? これでは話が逆ではないか!

また、ハマスに比べれば多少はましという理由だけでファタハに肩入れし過ぎるのもどうかと思う。ファタハはつまるところ故アラファト率いる悪名高いパレスチナ解放機構(PLO)の成れの果てだ。アラファト議長はパレスチナ独立にもイスラエルとの平和交渉にも口先だけ応じるような体を見せながら、実際には何の努力もせず、のらりくらりと西側の要求をかわして援助金だけはちゃっかりもらって私服を肥やし、ノーベル平和賞までもらっていた。(最近その勲章が盗まれたという話。罰があたったな。)

だが、アメリカもイスラエルもこのだらしないPLOに、その腐敗と不能によってハマスという過激派を生み出したこのどうしようもない機構に、再び期待して何億ドルという金を無駄に注ぎ込もうというのである。過去何十年にも渡る間違いから何も学んでいないのか? とデイリースタンダードで問いただすのはトム・ローズ。(A Bad Week for the Good Guys, Hamas, Fatah, and the new Palestinian reality. by Tom Rose, 06/22/2007)

PLOは1964年、イスラエルがガザと西岸を占領する三年前に設立された。この機構は22番目のアラブ国家を作るためではなく、イスラエル国家を破壊する目的で設立されたのである。ハマスがガザのPLOを覆したのはPLOの夢を変更させるためではなく、その夢を実現させるためだ。

...

(この援助は)外交上の不能ぶりを宣伝することになるのもさることながら、さらにより悪いことにこのぶざまな反応はそれが求めるのとは反対の結果を生むことになる。PLOへの強制援助はハマスを弱体化させるどころか、PLOの二重機構を再び明らかにしかえってハマスの勢力を助長することとなるだろう。PLOへの援助はパレスチナの穏健派勢力を強めるどころか、再び腐敗と不能に満ちた組織との関係が明らかとなり穏健派への不信につながるだけだ。

パレスチナ社会を生まれ変わらせるためにはその崩壊の責任者を救出するなどという方法では出来ない。テロリズムを作り出した組織に報酬をあたえることでどうやってテロリズムと戦うのだ?「ファタハ優先」派はすでに予算も武装も十分にあったファタハへさらに経済援助をすることで、ハマスの武装勢力を前にぶざまに尻尾をまいて逃げ出したファタハの「警備」戦闘員が、ワシントンから小切手を受け取ったからといって奪われた拠点をとりもどせると本気で考えているのか?彼等は20万人もの不能な役員(そのうちの6万はやくざやテロリストで、13にも渡る「警備隊」を含む)を再契約することがPLOの腐敗と戦うのに一番いい方法だとでも思うのか?

PLOへの援助がこれまでに試されたことがないというのであればまだ話もわかる、とローズは言う。しかし米国もイスラエルもこれまでにも一度ならず二度、三度とPLOを援助し、その度に散々な目にあってきているのである。

1970年に時の大統領ニクソンはヨルダンのフセイン王にヨルダン崩壊に失敗したPLOを非武装させるよう圧力をかけた。しかしPLOは反対にレバノンを崩壊した。1982年にアメリカは再びイスラエルによるレバノン侵略の折りPLOをレバノンから救い出した。三回目はもっとも打撃的な救援である1993年のオスロ平和合意。これはアメリカによるものではなくイスラエルによるものだった。

ローズはPLOはすでに終わっているという。パレスチナ人もアラブ人もPLOなど毛沢東にから中国を取りかえそうとしていた蒋介石くらい全く無能な勢力なのだということを知っている。なぜかアメリカとイスラエルだけが未だにそれに気が付いていないのだ。ファタハが勢力があるとされる西岸ですらPLOなどすでに幻想の存在だという。リーダーのアブ・マゼンなど西側の想像的存在にすぎない、とローズは断言する。西岸に存在する13の民兵隊もアブ・マゼンの統治下にはない。パレスチナにはマゼンに従うものなどいないのだ。そんな人間をファタハの代表者として持ち上げてみても成功などにはつながらない。

今、イスラエルにとって一番危険なのはガザだ、西岸ではない。ハマスはガザを拠点として今後イスラエルにたいしてさらに危険な攻撃をしかけてくるだろう。ハマスはイランから多額の資金援助を受けており、不能で腐敗しきったファタハと比べてやる気満々だしイスラエル妥当精神はもその組織力も抜群だ。またアルカエダのテロリストもガザにその魔の手をのばしている。アメリカやイスラエルが本気でテロと戦うつもりならば、ガザにこそ注意を払うべきなのである。

しかし、アメリカはなんとアメリカにもイスラエルにも危険なテロリスト政権の市民に資金援助をするという!そんなことでパレスチナ市民がアメリカに感謝などすると本気で思うのか?ハマスへの支持が減るとでも?

以前から私は何度となく繰り返してきたが、ガザ市民はハマスの統治によって苦しまねばならないのだ。そうなってこそ初めてパレスチナ人はハマスが市民の代表なのではなく、パレスチナの独立などにも興味がなく、自分達の勢力を強める以外なんの興味もない暴力団の集まりだということを悟るからだ。

ハマスへの支持を減らすためにガザ市民に資金援助など全く本末転倒である。

ことイスラエル・パレスチナ対策においては、アメリカの外交は常に間違いだらけである。


June 23, 2007, 現時間 11:36 AM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →June 22, 2007

花を盗むと不能になる、、、花泥棒防止に苦肉の策

釘で打ち付けてないものはなんでも持っていかれるという中国では、スーパーの前に飾ってある鉢植えの花がしょっちゅう盗まれて店主は困り果てていた。そんな折り、彼がおもいついたのがこの警告看板。スーパーの壁に掲げられた看板には何がかいてあるのかというと、、

この警告文……

曰く

「科学は証明している:花を盗む者は脳溢血で半身不随になりやすく、花を盗む者の家族が病院に行くのは花の盗難と関連があり、盗んだ花を送り返す者は災い転じて福となる。」

カカシは考えることが汚いのか半身不随と書いてあったのになぜか下半身不随と読んで「不能になる」と解釈してしまった。そして面白いのがこのオチ。

この告知文を掲げてからというもの、盗まれた花の一部が本当に帰ってきたのみならず、盗んでもいない花を送り届けてくる者まで出現

この話をミスター苺にしたら、「信じられない!」というので「中国人て迷信深い人がおおいのかもね」と言ったらそうじゃなくて「そんなに多くの中国人が字が読めるとは信じられない、、、」だとさ。

June 22, 2007, 現時間 1:10 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 21, 2007

高波たてるイージス艦

先日棺桶ベッドから私が落ちそうになった時、私の乗ってた船はこんなふうに全速力ではしっていたのかなあ〜なんて思ったりして、、

イージス艦の格好いい写真を添付しよう。これは平行して走っていた別の船から撮ったもの。同僚の乗組員は船乗りのくせにすぐに船酔いするので、この写真をみただけで気分が悪くなっただろうとほかの同僚たちに冷やかされていた。(笑)



イージス艦

米イージス艦、デストロイヤー、正面から



イージス艦

米イージス艦、デストロイヤー、横から

甲板に出てなくて良かった。(ホッ)

June 21, 2007, 現時間 10:35 PM | コメント (0) | トラックバック (1)

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日付け → →June 19, 2007

危険物を含む中国製のおもちゃアメリカ全土で次々にリコールされる!

ちょっと〜、中国、いい加減にしてよ、もう!

昨日も賞味期限が二年前に切れた冷凍食品をラベルだけかえて出荷しようとしている中国の冷凍食品会社の話をしたばかりだが、今日のニューヨークタイムスの見出しに中国製のおもちゃがアメリカで大規模にリコールになったとあるのが目についた。

リコールされているおもちゃは「トーマスとお友達」という機関車のおもちゃで、その塗料になんと服用すると脳障害を起こす鉛が含まれていることがわかった。このおもちゃは三歳から五歳程度の幼児の間で人気があるが、このくらいの歳の子供はなんでも口に入れるからこれは大変に危険だ。

中国製おもちゃは先月にも偽目玉のおもちゃに灯油が含まれていることがわかってリコールされたばかりであう。これまでにも鉛の塗料は中国製のぬいぐるみの熊や太鼓などからも発見されており、乳児用のおもちゃにのどに支えるような小さな部品が含まれてリコールされた例など、中国製の危険なおもちゃがリコールされた例は数知れない。

ニューヨークタイムスによるとアメリカ国内でリコールされる中国製品の数はここ5年間でそれまでの倍に増えたという。去年アメリカでリコールされた中国製品はなんと467種にものぼりこれまでの記録で最高だという。つまるところ、現在アメリカでリコールされる製品のうち60%が中国製であるという計算になる。

もっともこれは中国製品が最近危険になったというよりも、中国による世界のおもちゃ市場拡大が直接の原因となっている。いまや中国はアメリカ国内で販売されるおもちゃの70から80%の製造元となっているからだ。

中国の製造元の品質管理がずさんであることは、これまでにもあった一連の毒物入りペット食品や、偽グリセリン使用の歯磨きや医薬品などからも分かるように、明らかなはずである。とすれば中国に品質管理を期待しても無駄だ。輸入する側の国が中国製の製品には特別に厳しい監視の目をむけるべきで、中国が姿勢を改めない限り中国製品の輸入を大幅に規制すべきである。

先日も紹介した毒性のある偽グリセリンによる中毒にしろ鉛にしろ、欧米社会では何十年も前からその危険性は知られており、自分達の得た痛い経験からこうした製品は厳しく取り締まわれている。アメリカの食品薬品局が設立された直接の原因は毒性の偽グリセリン使用により大きな被害がアメリカで出たことだったのだから。

いまでこそ品質管理という点では非常に神経質で定評のある日本製品だが、日本はいつもこのように高度な製品を製造していたというわけではない。1950年代から60年代にかけて、安価な日本製品がアメリカ市場に出回ったが、その時はメイドインジャパンと言えば「安かろう悪かろう」というあまり好ましくない評判だった。それが多々の失敗を繰り返しそこから学ぶことによって今や世界中から日本製品は安全でしかも質がいいと信頼されるようになったのである。

つまり、日本も含め欧米社会も決して最初から今のように公害対策だの品質管理だのに心掛けてきたわけではない。18世紀後期から19世紀の初期に始まった産業革命は欧米社会にこれまでにない富をもたらした。しかしそれとともに工場性機械工業を取り入れることによる公害の悪影響はひどいものだった。我々はイギリスの首都を「霧のロンドン」などというが、ロンドンの霧はほとんどスモッグだったという話である。

日本でも水俣病など知られるように、工業用廃水垂れ流しによる環境汚染が改善されるまでずいぶん時間がかかった。

欧米諸国や日本がいまのようにきちんとした安全対策をとれるようになったのも、我々が道義上中国より優れているからというよりも、自分らの住む環境を破壊したり消費者を殺してしまうような近視眼的な利益主義は長い目でみて決してよい商法ではないと学んだからである。

しかし我々先進国がそうした勉強をしていた時代には前例がなかった。だから我々は被害が出て初めてその危険性を学び対策を考える以外に方法がなかった。それにひきかえ中国や他の発展途上国は先進国の間違いから学ぶという非常に有利な立場にあるといえる。公害や事件がおきてしまってから対策を練らずとも先進国の公害対策や品質管理をそのまま受け入れれば後進国は先進国が出したような多大なる被害を出さずに産業革命の恩恵だけを受けることが可能という恵まれた環境にあるのである。

にもかかわらず中国は欧米社会が百年前に犯した間違いをそのまま繰り返している。産業の発展に長年の共産主義の悪影響で政府は臨機応変に対応できていない。

中国が資本主義を取り入れ、このまま経済を発達させればいずれは中国も先進国のように公害対策や陰湿管理の大切さを学ぶであろう。問題なのはそれまでに何十年かかるかわからないということと、その間に出る被害の数々である。現在のようなグローバル経済では中国の間違いは中国だけではおさまらない。中国の危険物は世界中の市場に出回って多大なる被害を及ぼすからだ。

中国そのものが大人になるのを我々は悠長に待っているわけにはいかない。中国が早く19世紀のメンタリティーから抜け出られるように、我々諸外国が中国に圧力をかける以外今のところ方法はない。諸外国からの注文が極端に減って利益に直接悪影響を受ければそのときこそ中国も品質管理の大切さを学ぶであろう。資本主義こそが最高の安全対策だからである。

June 19, 2007, 現時間 12:04 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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中国、二年前に期限切れのちまきを販売?

中国食品の品質管理が問題になっている昨今だが、またまたこんな記事を読んでしまった。

「ちまき」悪臭ふんぷん、賞味期限切れ2年の偽装発覚

賞味期限切れの「ちまき」を販売しようとしているという通報に基づき、安徽省品質技術監督局が合肥皖毛毛速凍食品有限公司への立ち入り調査を16日に行ったところ、2年前に賞味期限が切れた製品をパッケージを交換しただけで出荷しようとしていたことが判明した。

 賞味期限切れの「ちまき」を販売しようとしているという通報に基づき、安徽省品質技術監督局が合肥皖毛毛速凍食品有限公司への立ち入り調査を16日に行ったところ、2年前の2005年に賞味期限が切れた製品をパッケージを交換しただけで出荷しようとしていたことが判明した。18日付で新華社が伝えた。

 調査により新たなパッケージに詰め替えられて出荷されようとしていた「ちまき」約2000キログラム相当が押収された。賞味期限は2005年内で、悪臭が立ち込め、既に米粒の形状がなくなっていたという。

 同局は合肥皖毛毛速凍食品に対して市場に出回っている全ての「ちまき」の回収を命じた。これまでに1400キログラム相当が返品された。中国では「端午の節句」は旧暦の5月5日。2007年は6月19日に相当し、その前後は多くの人々が「ちまき」を買い求める。

『柱の傷は一昨年の、五月五日の背比べ、ちまき食べ食べ兄さんが、はかってくれた背の丈』なんて歌が聞こえてきそうだが、中国にも「端午の節句」があったとは知らなかった。

ま、それはともかく、二年も前に賞味期限が切れて悪臭もぷんぷんしてるような「ちまき」表示を変えただけで本気で売るつもりだったとは、

だいたいちまきというのは餅米を使っているはずで、冷凍しても餅米というのは普通の米よりも餅が、、じゃない持ちが悪い。古くなると固くなって食べられてたものではないはずなのに。いくら冷凍食品だからといって二年前に賞味期限の切れた臭いちまきなんていくらなんでも買う人がいるとは思えないのだが。

恐ろしい国だなあ中国は。

June 19, 2007, 現時間 4:06 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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日付け → →June 18, 2007

アルカエダに狙われるフランス新政権

先日行われたフランスの議会選挙ではサルコージの与党が大勝利を遂げた

フランスで国民議会決選投票、サルコジ与党が圧勝へ

 【パリ=島崎雅夫】フランス国民議会(下院、定数577)の決選投票が17日、行われた。

 保守与党・民衆運動連合(UMP)の圧倒的優位は変わらず、サルコジ与党が歴史的大勝を収めるのは確実となっている。即日開票され、17日夜(日本時間18日早朝)には、大勢判明の見通し。

 第1回投票後、社会党候補は、与党の付加価値税(VAT)引き上げ案を批判する戦術を取ったが、サルコジ与党の勢いは衰えていない。直前の世論調査によると、UMP(現有議席359)は選挙協力候補を含めて380—420議席を獲得する見通し。

 社会党(同149)は153—195議席にとどまると見られている。

 サルコジ新政権は圧勝した場合、26日から特別国会を開き、週35時間労働制の弾力運用や、公共輸送ストの際の最低運行保証、犯罪者・不法移民の厳罰化などの法案を提出し、公約実現に向けた抜本改革を加速させる方針。

保守派で改革派というサルコージ政権が設立されるということは非常に好ましいことではあるが、それと同時にフランスには古くて新たらしい頭痛の種が生まれている。14日付けのロサンゼルスタイムスにはフランスがアルカエダから狙われているという記事があった。(Working in Algeria, the terror group has been laying the groundwork for attacks. By Bruce Riedel, BRUCE RIEDEL)

フランスにとってアルジェリアといえば昔ながらの敵である。フランスはアルジェリアを植民地として昔はかなり虐待していたから独立戦争が起きたのは仕方ないとしても、独立してアルジェリアを支配するようになったのはイスラム教の独裁政権。このアルジェリアでは最近オサマ・ビンラデン率いるアルカエダがその魔の手をのばしつつある。アルカエダはアルジェリアを拠点として北アフリカ及びヨーロッパで聖戦テロを行おうという魂胆だ。

ビンラデンとその副官のアイマン・ザワヒリはすでに過去二年間に渡ってアルジェリアのサラフィスト集団にアルカエダに参加するよう働きかけてきたが、去年ビン・ラデンは正式にグループの名前をイスラミックマグレブのアルカエダ(Al Qaeda in the Islamic Maghreb)と改名させ、その名の下に西側の警察などへの一連の攻撃を開始した。

今年の4月12日には、これまでアルジェリアではあまり知られていなかったこのグループがアルジェリア政府高官を狙って複数の自爆テロを行い40人近い市民を殺害している。

しかしザワヒリは本命の標的はフランスであることを明らかにした。2006年9月11日のマグレブ支部発足宣言にあたり、ザワヒリは「アルジェリア政府の背教者の無念や欲求不満そして悲しみの根源は裏切り者のフランスの息子たちにある。」と宣言し、「アメリカとフランスの十字軍たちの喉につまる骨になるように」と呼びかけた。 フランス諜報部では北アフリカにあるフランス関係施設が攻撃の標的になるだろうと予測しており、フランスそのものも遅かれ早かれ攻撃されるものと見ている。現にヨーロッパの聖戦主義者ウェッブサイトではサルコージが勝利を得て以来、フランスへの攻撃が予言されている。

旧サラフィスト集団によるフランスへの脅迫は何も今にはじまったことではない。2005年2月のメディアリポートによれば、フランス国内の諜報部はフランス国内に約5000人のシンパと500人近い過激派民兵が存在するものと推定している。フランスのアルジェリア系市民はすでに2005年貧民窟で起きた暴動の際のサルコージによる厳しい取り締まりに腹を立てている。またサルコージは先代よりもイスラエルに同情的だと考えられている。(注:シラクに比べれば誰でもそうなる)

フランスはイラク戦争に真っ向から反対した国であり、アルカエダはフランスに恨みなど持つ理由は特にないはずだ。しかしアルカエダの目的は復讐ではない。アルカエダにとってはヨーロッパが対テロ戦争に参加しているかどうかなどということはどうでもいいことなのだ。彼等の目的はただ一つ、自分らに狂った宗教で世界制覇をすることにある。そのためにフランスにもともと恨みのあるアルジェリアのサラフィストを利用しているに過ぎない。

ところで1994年に未然に防がれたアルジェリア系テロリストによるテロ陰謀は、エアフランセ旅客機を乗っ取ってエッフェル塔に突っ込むという計画だった。これが後にアメリカでおきた貿易センターテロの下敷きになったことは想像に難くない。

June 18, 2007, 現時間 11:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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世代を超えた魅力、ナンシー・ドルー探偵記

私は小学生の頃から読書が非常に好きだったのだが、私の通っていた小学校の図書館にはそれほど価値ある児童書はおいてなかった。しかし中学生になって雨が降ると雨漏りするような木造校舎の二階にあった図書館には古い図書がいくつも置かれていた。そのなかで少女向け探偵小説ナンシー・ドルーは懐かしい。中学校の図書館においてあったナンシー・ドルーはその表紙からどうみても1950年代の再販版で、登場人物の物腰などもかなり古くさい感じのする小説だった。にもかかわらず私はナンシーの頭の良さとその推理力に魅かれて図書館においてあったシリーズは最初から最後まで何冊も続けて読んでしまった。



nancydrew

ナンシー・ドルー

ナンシー・ドルーが最初の発行されたのは1930年代初期のことである。原作者はキャロリン・キーンということになっているが実はそういう人物は存在しない。この名前はストラトメイヤーシンディケート(The Stratemeyer Syndicate)という出版社が生み出した架空の作家名なのである。ストラトメイヤーはシリーズ物を生み出す専門家で、複数の作家を起用しながら一つの架空の作家名で出版することで有名である。このシンディケートの生み出した少年用推理小説ハーディボーイズもナンシー・ドルーシリーズと共に世界中の少年少女たちに愛読されている。

このシリーズは時の少年少女らにアピールする目的で書かれているため、時代と共に挿絵や表紙だけでなく、中身も年代にあわせて新しくされ元の筋は保ったまま時代にそった内容に書き換えられている。リンク先のサイトにも最新版の表紙が載っているが、邦訳版の表紙はまるでアニメさながらである。(私としては完全にイメージくずれるのだが)

最近になって1930年代に書かれたオリジナル編が何冊も再発行され、挿絵も表現もオリジナルそのままのものを私はいくつか今度は英語で読んだ。金融大恐慌の時代に書かれた原作は21世紀の少年少女の世界とは全く違うが、それなりに別の世界をかいま見るようで興味深い。金髪美少女のナンシーは経済が低迷してアメリカの失業率25%という時代に、ロードスターという自家用車を乗り回しベスとジョージという二人の女友達と一緒に高級ホテルで昼食をとるような女の子。優しく頼りになる弁護士の父親と二人暮しで何不自由ない暮らしをしているナンシーの生活は当時本一冊買うこともできなかった少女らの幻想を反映している。

ナンシー・ドルーはこれまでにも何度も映画やテレビでドラマ化されているが、今回はアンドリュー・フレミング監督の最新映画ナンシー・ドリューをご紹介しよう。(公式サイトはこちら

新作のナンシー・ドルー(エマ・ロバーツ)は21世紀の小さな田舎町に弁護士の父親(テイト・ドノバン)とお手伝いさんとの三人暮し。父親がロサンゼルスの大企業の顧問弁護士となるべくナンシーを連れてカリフォルニアへ一時転勤。ロサンゼルスで親子が借りた屋敷は25年前に人気女優が殺され幽霊が出るという噂のある家。ナンシーは父親に危険だから探偵ごっこはしてはいけないと厳重にとめられているのだが、女優の謎の死はナンシーの好奇心をかき立てる。父親との約束をやぶって謎解きをはじめるナンシーの身辺で次々に不思議な事件がおこりはじめる。

ロサンゼルスに引っ越してくると、ナンシーが通いはじめる高校の生徒らは完全に今風のファッションだし、周りの景色も現在のロサンゼルス。ファッションも価値観も古いスタイルで、学力満点、陸上をやれば人一番早いし、大工仕事では男の子たちより手先が起用。何をやっても優等生のナンシーは場違いに浮いてしまうのだがこれは意図的。

私は最初に予告編を観た時、以前に1970年代のテレビ番組を元にしたブレイディバンチの家族のように、周りが21世紀なのにも関わらず自分らだけが1970年代のままというようなコメディタッチの映画になるのかなと思っていた。しかしそうではなく、単にナンシーは古いものが好きなだけで、ちゃんと携帯電話も使うし謎解きにはデータベースのお世話にもなる現代っ子である。

そして、どんな場合でもパニックに陥らずに用意周到機転の効くナンシーは原作のナンシーの精神をそのまま保っている。明かにフレミング監督はナンシー・ドルーのファンだ。

ナンシーの魅力は行動力もあり運動神経も抜群だが、決して女の子らしさを失わないことだろう。ナンシーのはにかみやのボーイフレンド、ネッド(Max Thieriot)との淡い関係はまだまだあどけなさが残っている。

それで肝心な謎解きのほうはどうかというと、ちょっと筋が単純すぎる感がなくもない。もっとも原作もアガサ・クリスティーのような込み入った内容ではなかったからこれはこれでいいのかもしれない。

ただ、時代考証がちょっとおかしいなと思われる場面が多い。冒頭で市役所に泥棒に入った間抜けな二人組にナンシーが人質になるシーンでは、ナンシーだけでなく泥棒や保安官及び周りの市民の服装などから一見1950年代を思わせる。私は映画そのものが1950年代を舞台にしているのか、それとも回想シーンなのかなと思っていたら、父親のカーソンが古いロードスターにのりながら、おもむろに懐から携帯電話を持ち出したので、あれ〜?と首を傾げてしまった。

それからロサンゼルスの屋敷で殺人事件が起きたのが25年前という設定になっているから1982年の出来事のはずだが、ナンシーが見つける昔の写真は1970年代頃を思わせる。殺された女優の身の回りの出来事を考えても、舞台を1950年代にして事件が起きたのが1930年代だったことにした方が話のつじつまがあうような気がする。もっともこれは私にとって25年前の1982年なんてそれほど昔という気がしないので、昔の事件の謎を解くとかいわれても神秘的な気にならないというおばさんの偏見なのかもしれない。(笑)

ドルー親子が借りた屋敷も殺人事件のいわれがある屋敷なのだから、もう少し神秘的な雰囲気を持った方がいいのではないだろうか。屋敷のなかで起きる不思議な現象の原因があまりにも早く暴露されすぎてちょっと気が抜ける。もうすこし観客を怖がらせてもいいような気がする。

ロサンゼルスで知り合いになり謎解きに協力する12歳の少年コーキー(Josh Flitter)との友達関係はちょっと不自然。フリッターの演技はいかにも12歳という感じで好感は持てるが無理矢理コメディリリーフをつけたようで演出が行き過ぎ。どちらかというと原作どおりベスとジョージ(Amy Bruckner、Kay Panabaker)と一緒に謎解きに取り組むか、でなければ1930年代の映画のようにボーイフレンドのネッドと一緒に行動するかした方が観客としては納得がいく。

しかし全体的に好感の持てる映画で十代の女の子でなくても十分に楽しめる映画になっている。デートでも家族ぐるみでも安心して見られる健康的な探偵映画である。

途中ブルース・ウィルスのカミオ出演がある。

June 18, 2007, 現時間 10:41 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 17, 2007

10年前にも起きていた中国製医薬品による事故死

最近起きた中国製の薬品を含む歯磨き粉に毒素が含まれていたという事件は実は今回が初めてではなく、中国製の薬品を使って死亡者が出るという事件が10年前にも起きていたとニューヨークタイムスは報道している。

ニューヨークタイムスの記事によると、1997年、ハイチで中国製のグリセリンを成分にした医薬品で何十人という子供が死亡した事件についてアメリカのFDA(食品医薬品局)はこの危険な成分を供給したのはどこの会社なのかという調査をはじめた。アメリカでは中国からグリセリンが大量に輸入されており、歯磨き粉などの日常品に多く使用されていたからである。

しかし、このような危険な製品をなぜ中国の衛生局は安全であるとして輸出したのか、危険な製品の製造元はどこなのかという調査に関して中国政府からはいっさい協力が得られず、独自の調査で突き止めた製造元をFDA捜査官が訪問した時点ではすでに証拠となる書類はすべて処分された後だったという。

問題は中国の製造元が高価なグリセリンの代わりに安価で毒素のあるダイエセリン・グライコール(車などのアンティフリーズに使われる成分)をグリセリンに混入させたことにある。FDAは今後このようなことが二度と起きないように真相を突き止めなければならないと言っていたのだが、真相を突き止めることができないまま10年後に同じ事件が今度はパナマで再発した。なんと中国製の偽グリセリンを使った製品で去年だけでパナマでは100人が死亡したという。そしてこの偽グリセリンは最近アメリカおよび7か国で歯磨き粉などに混入していたことが発覚し前代未聞の大型リコールが始まった。

ニューヨークタイムスが入手した1997年発行のFDA調査報告では中国衛生局のずさんな管理に問題があることが指摘されており、今回の事件は10年前の事件にも関わらず、中国の衛生管理は全く改良されていないことを物語っている。

以前にも中国野菜の危険性について書いた時に指摘したように、中国製の危険な製品を消費者が避けるというのは口でいうほど容易なことではない。例えばこの偽グリセリンにしてもそうだが、ハイチやパナマで起きた毒入り薬品事件は中国の製造元が原因だったが、この製薬会社は医薬品を製造する許可を中国政府から与えられていなかったという。にも関わらず国立の輸出会社はこの製品をヨーロッパの仲買人に輸出。仲買人は製造元を公開せずにそのまま諸外国へ輸出という経路をへているため、最終的な消費者は製品が中国製であることを知らずに偽グリセリンを使用してしまうというという結果を生んだ。この場合、悪の根源は中国国立輸出業者にあるとはいえ、仲買に入っているヨーロッパ業者らの衛生に関する無頓着さの責任も無視できない。

グローバル経済の中、製品はいくつもの手を経るが、その度ごとにもともとの衛生関係の分析書類などはどこかでなくなってしまう。仲買にはいる業者も金儲けだけが目的で最終消費者に与える危険度など全く気にとめていない。パナマの場合は五つ、ハイチの場合は六つの業者が仲買にはいったという。こうやって危険な偽医薬品が世界中に出回ってしまうのである。

毒物の入った食品や薬品の第一犠牲者はなんといっても中国市民だ。以前にも工業用の油が食用油に混じって使われていることが明らかになり、中国市民の間では安全と分かっている食用油を持参でレストランへいく人がいるなどという笑い話にもならない話を聞いたことがある。民主主義国家であれば、こうした危険な製品を製造する会社を市民が訴えるなどして状況を改善していく方法もあるが、共産主義独裁政権がファシズムにかわりつつある中国では政府と企業の癒着による腐敗という問題がある以上、状況が改善される見通しは暗い。

こんな言い方はひどいかもしれないが、中国政府の腐敗が中国だけで問題を起こしているのならまだしも、その腐敗が世界中に与える影響を考えると国際社会は中国の衛生管理を放置しておくことは非常に危険である。中国が衛生管理を改善しない限り、中国製食品及び医薬品の輸入は断固禁止し中国に多大なる経済制裁をして圧力をかけていく努力を世界中がしなければこの問題は解決しないだろう。


June 17, 2007, 現時間 12:45 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イスラエル占領下のほうがまし、ガザ市民の悲痛な訴え

二月から五か月続いていた長期出張がやっとおわってカカシは昨日帰宅した。最初の数週間のホテル住まいも疲れたがそれでもネットアクセスがあるだけまだましだった。中期から始まった船のなかでの生活は多少のネットアクセスはあるとは言え他の乗組員との共同使用なので自分だけ長々とネットサーフやブログエントリーなど書いてる暇はない。それで長期のアンダーウェイ(航海)が続くと皆、外の社会の出来事に疎くなってしまう。時々ヘリコプターによるメールコールで誰かが新聞をもってきてくれたりすると乗組員の間で取り合いになる。かくいう私も普通なら絶対読まないロサンゼルスタイムスを、ゴミ箱に無造作に捨ててあるのを引っ張り出してむさぼり読んでしまったくらいだ。乞食には選択の余地はない。(笑)

さて、第一面でひときわ目立っている事件といえば、なんといっても中東のいざこざだろう。特にガザの状況は深刻だ。ガザではファタ勢力が惨敗し事実上ハマスの独裁統治が実現したようである。ただ西岸はファタ派の勢力が圧倒的に強いため、パレスチナはガザのハマススタンと西岸のファタススタン領に別れるのではないかという見方が強まっている。アメリカ政府もこの路線で政策をたてているようだ。(以下2007年6月16日付け読売新聞より)

米、ハマスのガザ統治容認…「西岸優先」策推進へ

 【ワシントン=貞広貴志】米ブッシュ政権は、ハマスによるガザ統治を事実上容認し、アッバス議長が押さえる“ハマス抜き”のヨルダン川西岸を集中的に支援する「西岸優先」策を推進する構えを見せている。

 15日付の米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、ライス米国務長官は14日、アッバス議長による非常事態宣言に先立つ電話会談で、議長の行動を支持すると表明。米政府はその後も、議長を「パレスチナの正統な権威」と繰り返している。

 対照的にハマスに対しては、「ガザ住民を養うことは、今やハマスの責任」(マコーマック国務省報道官)と圧力をかけ始めた。

 ハマスを「テロ団体」と見なす米政府にとって、「挙国一致内閣」は関与しにくい存在だったが、今回の紛争で「西岸=ファタハ」「ガザ=ハマス」の住み分けができれば、再び議長支援の道が開ける。ハマス支配のガザ地区が国際支援を失ってさらなる窮状に陥れば、ハマスの勢力低下につながるとの読みもある。(注:強調はカカシ)

しかし迷惑なのはガザのパレスチナ市民たちだろう。ハマスは単なる愚連隊の集まったテロ集団であって政(まつりごと)の出来るような政権ではない。ガザの日常生活に必要なインフラが崩壊するなか打倒イスラエルを唱えてはガザ内部で抗争するしか脳がない奴らである。これならイスラエルの支配下にあったほうがよっぽどもよかったと言う悲痛な声がパレスチナ市民のあいだからあがっている。イスラエルのブロガー、イヨーニ(Yoni The Blogger)がイスラエルニュースの記事を紹介している。

「大きな声では言えないんですが、下手すると処刑されるかもしれないので、でも私を含めて多くの人たちがイスラエルが戻ってきてくれた方がいいと考えてます。そのほうが今の状態よりはよっぽどもましです。」とガザ在住のイスラミック大学の女子大生、サマラさん(仮名)は言う。

最近ハマスによって占領された元ファタ本拠地近くに住むサマラさんによると、ガザ内部では恐怖が蔓延し武装勢力や軍人以外は誰も外出しないという。

「子供たちはいつも脅えています。」とサマラさん。「私の甥たちは『どうしてイスラエルは撃ってくるの?』と聞くので『撃ってくるのはパレスチナ人だよ』と答えると、『どうしてパレスチナ人が撃ってくるの?』と聞くのです。私には答えるすべがありません。」

「家には食べるものがありません。もう何日もスープと缶詰だけの生活です。 電力もなければ水の供給すらありません。医療品や衛生上の必需品などとんでもありません。」とサマラさんは説明する。

このブログでも何度か紹介したアドベンさん(adventureoftheultraworld)というイスラエル在住の日本人学生も同じことを書いている。

ハーレツのDanny Rubensteinが困惑気味に「ハーレツには『どうか再度占領し、私たちをハマスから救ってください』というガザ住民からのメールがいくつも届いている」と書いていた。

以前から何度も書いているように、私はイスラエルによるガザ入植者撤退には賛成だった。それはイスラエルがパレスチナ難民キャンプから撤退すればガザが平穏になるなどという幻想からではなく、現在起きているような状況が起きるに違いないと予測してのことである。

私は最初からパレスチナのテロ集団に領地の統治など出来るはずがないと踏んでいた。だが、イスラエルがガザを占領している間はパレスチナ人に起きる全ての不幸がイスラエルのせいだと言う口実をあたえてしまう。だから私は、イスラエルが完全撤退してパレスチナ人の生活が地に落ちれば、その時こそパレスチナ庶民は自らが選んだハマスという勢力がどれだけ身勝手でパレスチナ人の生活やパレスチナ領の独立などには無頓着かということを実感するだろう、イスラエル打倒だけを唱えていても自分らの幸せにはつながらないということが分かるようになるだろうと考えたのだ。パレスチナ人による独立政権を設立するためには、パレスチナ人たちが先ずテロリズムを完全拒否するところからはじめなければならないからだ。しかし今の状況を見ていると実際にパレスチナ難民キャンプが独立に向かう道はまだまだ遠い。

イスラエルがガザを再び侵攻する可能性についてアドベンさんは、「イスラエル軍がシリアへの警戒を強めている中、ガザへの大規模侵攻は考えにくい」としているがそれはどうなのだろうか?

イスラエルがシリアとガザという二つの戦線に巻き込まれる可能性については回を改めて書くつもりだ。

June 17, 2007, 現時間 11:27 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 16, 2007

高まるイギリスの反ユダヤ思想 その2

さて、昨日に引き続きイギリスで起きているイスラエルボイコット運動についてお話しよう。今回はジャーナリストたちによるイスラエルボイコットである。これについて政治的にはかなりリベラルで左よりだが、ことイスラエルに関しては正当な意見を述べているユダヤ系アメリカ人弁護士のアラン・M・ダーシュウィッツ氏(Alan M. Dershowitz)のコメンタリーから読んでみよう。

最近投票されたイギリスの全国ジャーナリスト協会(NUJ)の偽善はベネズエラの独裁者ヒューゴ・チャベズの反左翼政府メディアを弾圧する方針に全く沈黙しながらイスラエルだけをボイコットするという提案によって完全に明かになった。 パキスタンのムシャラフも多大なるメディア弾圧をおこなっている。左翼が好むキューバ、中国、イラン、北朝鮮、そしてズィンバブエといった国々では日常的にメディアが弾圧されジャーナリストが拘束されるなど普通である。しかしこうした民主主義や自由主義を弾圧し独裁政権をもつ国々に関しては、崇拝するかのように、イギリスのジャーナリスト協会からは一言の苦情もでない。世界でも数少ない報道の自由を保証しているイスラエルだけが、処罰の標的になるのだ。アラブ人やイスラム教徒のジャーナリストでさえイスラエル国内では他のアラブ諸国よりもよっぽども自由である。パレスチナテロリストがジャーナリストを殺害したり誘拐したりして脅迫しているというのに、イギリスのジャーナリスト協会は言論の自由を弾圧するハマスに牛耳られているパレスチナ政権を(批判の対象から)除外する。その理由は明らかだ。イギリスのジャーナリスト協会はジャーナリストの報道の自由を保証することなどより、ユダヤ民族国家を盲目的に糾弾することしか興味がないのだ。

全く同じことがイスラエルの学識者をボイコットする投票をしたイギリスの大学短大協会(UCU)にも言える。(中略)イスラエルはアラブやイスラムのどの国よりも世界のほとんどの国よりもイスラム教徒やユダヤ教徒に同じように学問の自由が認められている国だ。 イスラエルの科学者が人口比率からいえばどこの国よりも多くの救命医学を開発している。にもかかわらずイギリスの学会はイスラエルだけをボイコットするというのだ。これも学問の自由や科学的研究を守るなどという建前とは全く関係がない。これはすべて反イスラエルという差別意識によるものだ。

これじゃあまるでナチスドイツが「ユダヤ科学」と言ってドイツからアインシュタインを初め多くのユダヤ人科学者を追い出したのと全く変わりがないではないか。

しかし、イギリスのこのあからさまなイスラエル差別は世界中の科学者から反感を買っている。何千というアメリカの科学者たちは自分達は名誉イスラエル人であるとして署名を集めイスラエルの学者がボイコットされる集会には参加しないと宣言した。

現にノーベル賞受賞者のテキサス大学のスティーブン・ウエインバーグ教授(名前からいって多分ユダヤ系)は7月に予定されていた帝国ロンドン大学への訪問をキャンセルした。その理由について教授は次のように語っている。

人によってはこうしたボイコットはユダヤ民族に向けられたものではなく、単にイスラエルに向けられたものだとおっしゃるでしょう。しかし歴史的にイスラエルに向けられてきた攻撃や、弾圧的な中東諸国のことを考えた場合、イスラエルをボイコットすることは道徳上の盲目を意味しアンティセメティズム以外のどんな理由も考えられません。(但一つ考えられる他の理由はイギリス国内のイスラム教徒に対する迎合くらいです。)私はこのような傾向はガーディアン紙や、インディペンデント紙やBBCの報道に反映しているのをこれまでにも度々見てきました。ですからNUJがこのような行動をとることには別に驚きません。

しかしイギリスによるこのようなボイコットはかえって世界からイギリスのジャーナリズムや学会がボイコットされる結果になるのではないだろうか? 少なくともユダヤ系科学者の多いアメリカの学会を怒らせることはイギリスの学会にとってはかなりの痛手となるはずだ。

そうなったら自業自得だ。

June 16, 2007, 現時間 1:08 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 14, 2007

高まるイギリスの反ユダヤ思想

私の好きなイギリスのネオコンコメンテーター、メラニー・フィリップス女史が数回にわけてイギリスで高まっている反ユダヤ人思想について語っている。題して対ユダヤ人戦争(The war against the Jews)。

フィリップス女史によると、Bournemouth で先日行われたUniversity and College Unionというイギリスの大学と短大の学識者が設立した集会で、代表者たちは158対99でイスラエルの教育部門を国際社会の学問の世界からボイコットしようということで意見が一致した。彼等のいい分はイスラエルが昔の南アフリカのようなアパルタイト国家であるというものだ。

この集会を行ったUCUというグループはイギリスでもかなり左翼よりの学識者の団体のようだが、彼等の反イスラエル見解はアラブ社会が周到に広めている歴史の書き換えやパレスチナが一方的な犠牲者であるというプロパガンダを鵜呑みにしたものであり、調べればすぐに分かるような明らかな嘘をそのまま繰り返しているという。

アパルタイトとの比較など無論根拠のない醜悪な嘘である。そして実際にアパルタイトを体験したアフリカ人への侮辱でもある。このような比較はアパルタイト否定論とさえ取れる。しかし真実は反イスラエル派にとって意味のないものだ。彼等にとってはパレスチナの悲惨な運命はイスラエルのせいであり、イスラエルこそが攻撃者であり、パレスチナが犠牲者なのだ。真実はパレスチナこそが攻撃者でありイスラエルこそがテロ攻撃や自爆テロそして1400ものロケット弾を打ち込まれている被害者であるにも関わらずだ。イスラエルはパレスチナ独立を阻止しているかのように責められているが、実際には1937年、1948年、1967年、そして2000年と数度に渡ってパレスチナ独立に合意してきた、それをその度に拒絶して、イスラエル崩壊を唱えているのはパレスチナの方なのである。

イスラエルはアパルタイト国家だの民族浄化だの大量殺害だのと責められている。しかしイスラエルではアラブ人の学生がイスラエルの大学で学び、国会に議席をもち裁判所にも出席できる。そしてイスラエルの病院が一日たりともガザ内部紛争で負傷したパレスチナの子供たちを治療しない日はない。イスラエル市民の大量殺害を唱えているのはイランであり、独立したパレスチナ領ではユダヤ人の居住は許されないという民族浄化を唱えているのはパレスチナの方なのだ。(ボイコットを薦めている学会では新しく設立されるべきパレスチナ領にユダヤ人の居住区は全く認めていない。)

しかしUCUのメンバーたちはこのダブルスタンダードがアンティセメティズムと呼ばれるユダヤ民族差別ではないと主張している。「私は反シオニズムであり反ユダヤではない」とか、「イスラエルを批判しているのであってユダヤ人を差別しているのではない」といういい方はもう何十年も前から人種差別主義者の間で使われてきた建前上のごまかしに過ぎない。彼等のいってることをちょっと掘り下げればそこには根深い反ユダヤ民族への差別意識が必ず見つかる。もし民族浄化や大量殺害が悪行だから批判されなければならないというのであれば、なぜイスラム教徒がアフリカのダルフールで行っている民族浄化および大量虐殺が話題にされないのだ? なぜ派閥が違うというだけで殺しあいをしているパレスチナの武装勢力は罰せられないのだ? 毎日のようにイスラエルに打ち込まれるロケット弾はなぜ批判されないのだ? イスラエルのやっていることと比べたらこっちのほうが数百倍も悪いではないか。イスラエルをボイコットする暇があったら世界中で起きている悪行からまず取り組むべきだ。それをせずにイスラエルのあら探しをしてはイスラエルだけを罰するのはアンティセメティズム以外の何ものでもない。

イギリスでは数日中に「もうたくさん!」というスローガンで反イスラエル集会が行われる。しかしこの集会でハマスとファタ同士の殺しあいを「もうたくさん!」と批判する計画は提案されていない。

June 14, 2007, 現時間 11:59 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 13, 2007

トム・クランシーが予測できなかったイラク・イラン情勢

私は軍事オタクなのでトム・クランシーの著書が好きである。今年のはじめから日米開戦とその続編の合衆国崩壊を読んでいる。今読んでいる合衆国崩壊は1996年に書かれたものだが、冒頭の旅客機突撃テロから始まってイラク紛争へと展開する内容が911テロ事件から始まったイラクとの戦争という現在の状況と非常に重なる部分があって興味深い。その内容は本の帯に書かれた説明によると、、

日本ジャンボ機によるカミカゼ攻撃で崩壊した国会議事堂とともに、合衆国政府首脳は全滅した。呆然としながらも、二度目の建国という途方もない重責を果たす決心をしたライアン新大統領。一方イラン最高指導者ダリアイは、大統領が暗殺されて無政府状態となったイラクに侵攻し、イスラム連合共和国を作り上げた。最大の危機に見舞われた祖国を救うために、ライアンは孤軍奮闘する。

まず国会議事堂に突っ込んだカミカゼ攻撃はイスラム教徒によるテロではなく、前作の日米開戦で弟を失った旅客機パイロットの単独行動だったのだが、トム・クランシーがテロリストが旅客機を使ってアメリカを攻撃する可能性を911が起きる7年も前に考えていたということはおもしろい。テロリストはクランシーの小説を読んだのだろうか?

クランシーは中東を非常に理解している人間の一人ではあるが、彼でさえも1996年の段階でイラクやイランの関係を正確に把握できていなかったことがこの小説を読むと明らかである。無論当時中東の人間以外でイランやイラクといったイスラム教社会をきちんと理解できていた人間などどれだけいたのか疑問だが。

ネタばれ警報!!!!!

ここでちょっと最初の方の筋を明かすので、多少でもネタバレがあるのが嫌な人はここから先は読まないように。

話の本筋はイランの最高指導者ダリアイがイラクのサダムフセインを暗殺し、イラク政権のリーダーたちを買収してイラクから脱出させ、残った中堅の軍人や民間の政治家を大量処刑してイラクを乗っ取りに成功するというところからはじまる。クランシーはイラクもイランもシーア派であるからこの移譲は案外容易く行われるだろうと考えたのだろう。しかしフセイン政権を倒したアメリカが体験して分かったように、イラクという国はそんな単純な国ではない。

シーアといってもいろいろあり、アラビア人のイラク市民はペルシャ人のイランからは蔑まれており、イラク人はそのことでイラン人を快く思っていない。我々は忘れがちだがイスラム教社会では民族間の差別意識は我々が考えるほどずっと激しいし、ライバル意識も並大抵のものではない。

以前にアフガニスタンがソ連と戦っていた頃に後にタリバンに対抗して北同盟になったムジャハディーンのキャンプで取材をしていたアメリカ人記者がこんな話をしていた。アフガニスタンの部族はアラブ人ではないという意識が強いらしく、ソ連を戦うために諸外国から助っ人に集まった外国人戦士らを「アラブ人」と呼んで嫌っていた。この記者はこのアフガン人のこの部族と何か月も共同生活をしていたため部族の一員として認められるほどになっていた。そこへアラブ人の助っ人が現れ、キャンプにアメリカ人がいることに抗議した。すると部族の一人で記者と特に仲の良かったアフガン人が「おい、あのアラブ人殺してやろうか?お前がいやなら殺してやるよ。」と気軽に提案したという。記者は慌てて気にしてないからいいよと断ったそうだが、彼等の忠誠というのは非常に小さな部族単位のものであり、同じ宗教だとか同じ宗派だというだけで簡単に団結するなどというほど洗練された高度な文化ではないのである。

シーア派民兵の代表面をしているモクタダ・アルサドルでさえ、民兵全体をまとめる力などない。シーア派民兵はマフディとバーダーの二つに別れており、マフディ軍内部でも勢力争いがたえない。当初反米ということで一応協力関係にあったスンニ派の外国人テロリストのアルカエダとイラク人反乱分子も最近ではお互いに殺しあいをしている。

イランにはアメリカのような強い正規軍もなければ経済力もない。やたらにフセイン政権を倒してイラクを制覇しようなどとすれば、とたんにイラクのあちこちで起きる勢力争いに巻き込まれてイランそのものが破綻してしまっただろう。

ところでクランシーのイスラム教観察にはなるほどと思えることがいくつかある。その一つにイスラム教の法律であるシャリアの限界だ。例えばユダヤ・キリスト教の基本は十戒だが、十戒の教えは「汝〜をすべからず」という禁止の教えだ。ということは時代とともに変わっていく生活環境のなかでも十戒で「すべからず」と禁じられていない限りはやってもいいという柔軟性がある。またユダヤ教のタルムードというユダヤ教解釈を論じる文書では、昔はあてはまったことでも今現在の世の中にはあてはまらないこともあるという概念がきちんと記載されているため、ユダヤ教徒は「現代社会にはそぐわないから」といってタルムードの教えにひとつひとつ従わなくてもいいといういい加減さがある。(笑)聖書にしろタルムードにしろ何年にも渡って何人もの著者によって書かれているからあちこちで矛盾が生じているわけで、すべてに従うことなど不可能なのだから、この解釈は非常に重要だ。

ところが、私の理解した限りにおいて、コーランは「汝〜をするべし」という教えのようだ。そしてそこに書かれていないことはやってはいけないという解釈が強いらしい。しかし7世紀に書かれたコーランでは、現在の技術の発展は考慮に入れられていないわけだから、例えば女性は車を運転すべきなのか、といった問題には答えられない。

下っ端の役人は交通規則や服装基準にいたるまで、日常の細い判断をシャリア法に違反しないように判断するなどという責任を負うことはできない。なぜなら間違った判断したら最後、シャリアに逆らったとして厳重な罰を受けかねないからだ。ということは自由社会ならば地方レベルで解決できるお役所仕事が中央レベルでいちいち判断されなければならないという問題が生じる。非常に非能率的なシステムである。個人が個々の判断をすることを勧めない文化は発展しない。自由主義を用いないイスラム教諸国を見ていれば一目瞭然だ。

ここでもうひとつイスラム教の決定的な弱点をあげておこう。イスラム教は利子をつけた金の貸し借りを認めない。これでは資本主義の基礎である投資は不可能だ。

だから私はシャリア法が一部の過激派によって一時期人気を得たとしても、これが世界制覇をすることはあり得ないと考える。ソ連の共産主義がそうであったように金融機関が利益を得られない社会に経済発展の未来はない。しかもイスラム教諸国にはソ連のような組織力もない。といって私はこの社会の脅威を過小評価してもいいといっているわけではない。イスラム社会には我々にはまだまだ理解できないことがたくさんあるのだから。

June 13, 2007, 現時間 10:26 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 12, 2007

レバノンとガザ、暴力続くパレスチナ難民キャンプ

この間からずっと続いているレバノンとガザにおけるパレスチナ難民キャンプの状態は悪化する一方でまるで落ち着く様子が見えない。

まずはレバノンからYa Libnanより。

レバノン軍はアルカエダに感化された武装勢力が立て籠っているナハー・アルバレッドに引き続き攻撃を続けており、土曜日(6/9/07)の激戦では三人の兵士が戦死したと警備当局は語っている。

当局によるとマシンガンと砲弾を含めたキャンプの境界線で行われた早朝の戦いで21人の兵士が負傷した。...

「陸軍は民兵が軍隊を標的にしている位置の押さえようとしている」と軍関係の人間は語った。

「民兵らは時々攻撃を激化させ、また時々狙撃攻撃のためこれらの拠点を使っています」と関係者。

五月二十日に始まったこの戦闘で、すでに50人のレバノン兵と38人の民兵を含む少なくとも118人の死者が出ており、1975年から1990年まで続いた内乱以来、レバノン最悪の暴力沙汰となった。

人口比率の割合でいくとレバノンがたった三週間で失った人の数はイラク戦争4年間で失われた数よりも割合が高いという。

しかしアメリカの主流メディアがレバノン紛争は「泥沼化」しているとは報道しない。(笑)さて、パレスチナ難民キャンプの紛争といえば相も変わらずガザでは殺しあいが絶えないが、殺しあいをしているのはイスラエル軍対パレスチナテロリストどもではなく、パレスチナ内部のファタ対ハマスの勢力争い。(以下時事通信より

【エルサレム6日時事】パレスチナの人権団体PICCRは6日、ガザ地区を中心に続くアッバス自治政府議長の支持基盤ファタハと自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスの抗争などパレスチナ内部の治安悪化により、昨年1月から今年5月までに600人以上が死亡したとする報告書を発表した。

また7日のBBCの記事によれば、ここ数日だけですでに50人が殺されているという。この数はイスラエル軍が時々標的をしぼって空爆する時に出るような犠牲者の数を大幅に上回る。

むろんその間にもイスラエルへのロケット攻撃はずっと続いている。

中東で問題を起こすのは常にイスラム過激派のジハーディストである。にもかかわらずBBCを初め国際メディアは常にイスラエルのあら探しばかりで、ジハーディストへの批判はしない。中東で罪のない市民を一番苦しめているのはいったい誰なのか?宗派が違うというだけで殺しあいをしているのは誰なのか?

今日こんにち、イスラエルという国がこの世から消え去ったとしても中東に平和など訪れないが、反対にパレスチナ民族がこの世から消え去ったなら、中東はどれだけ平穏になることだろう。私は人種差別で言っているのではない。パレスチナ難民やジハーディストたちが生まれつき心が腐っているとは思わない。私が嫌っているのは彼等の暴力を奨励し破壊を尊ぶ文化なのだ。

私はブッシュ大統領がイラクに民主主義を広めることで、中東の平和を築き上げようという計画には当初半信半疑だった。アメリカが他国に自分らの価値観を無理矢理暴力で押し付けることが懸命なやり方なのだろうかと自信がなかった。だが今私は確信する。アメリカはジハーディストの破壊的で暴力的な文化が世界制覇をする前にアメリカの自由な文化で世界制覇をすべきなのである。我々は正しい。我々の文化は彼等のそれに比べて優秀なのだ。そのことを謝罪する必要はない。

多様文化主義などくそくらえである。世の中には悪い文化と善い文化とが存在する。我々自由主義社会の文化は善い文化なのであり、断固これを広めるべきだ。

「でもカカシさん、あなたの正義とは世界がアメリカのような国になることなのですか?それってずいぶん手前勝手でごう慢じゃありませんか?」という批判もあるだろう。

だがそういう人たちに私は問いたい。世界がアメリカのようになるのと、パレスチナ難民キャンプやタリバン支配のアフガニスタンのようになるのと、あなたならどちらを選びますか?

June 12, 2007, 現時間 9:31 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 11, 2007

米統合参謀本部議長が更迭されたという歪曲報道

まったく何時ものこととは言え、この偏向ニュースのわい曲にはあきれる。まず6月9日付け読売新聞の記事から

米統合参謀本部議長、大統領が事実上の更迭

 【ワシントン=坂元隆】ブッシュ米大統領は8日、米軍制服組のトップで9月末に任期の切れるピーター・ペース統合参謀本部議長を再任せず、後任にマイケル・マレン海軍作戦部長を指名するとの声明を発表した。

 統合参謀本部議長が1期2年で退任するのはきわめて異例。ゲーツ国防長官は記者会見で、「ペース氏を再指名すると、上院の指名承認公聴会で過去のことで議論が百出し、国のためにならないと考えた」と述べ、泥沼化するイラク戦争の責任者の1人だった同氏を事実上更迭したことを明らかにした。ペース議長の退任にあわせ、副議長も交代し、ジェームズ・カートライト戦略軍司令官が後任に指名される。(強調はカカシ)

 ペース氏は2001年の米同時テロ直後から統合参謀本部の副議長を務め、アフガニスタンやイラクでの戦争遂行に深くかかわり、2005年9月に海兵隊出身としては初の議長に就任した。マレン氏は欧州駐留海軍司令官などを歴任した後、05年7月から作戦部長を務めている。

まったく左翼メディアは『泥沼化』という言葉が好きだ。何せイラク戦争が始まった二週目からすでに泥沼、泥沼、と騒ぎ立てているのだから今さら泥沼もなにもないだろうに。イラク戦争は100%成功しているとは言わないが、失敗しているわけではない。2月から始まった新作戦は遅いペースとはいえ進歩を見せている。そういう中で戦争の当初から関わってきたペース将軍を再任することは承認公聴会で民主党から袋だたきにあうだけだ。なにせブッシュ政権の任期は後2年足らず。戦争も過渡期を迎えており今が肝心な時。ここで大事な総合参謀本部議長の承認で手間どっている余裕はないとブッシュ政権は踏んだのだろう。ペース将軍が責任を取らされこう更送されたというわけではない。

民主党が多数議席を占めていることの悪影響がここで現れているわけだが、法務長官のアルベルト・ゴンザラスの場合はあまり効力のない長官として保守派の間からは批判も多いが、ここで民主党のいいなりになって辞任させれば後任には民主党が好む左翼よりの人間以外承認されない危険があるため、ブッシュ大統領はたとえゴンザラス長官をやめさせたいと思っていたとしてもそれができないという事態が生じている。

アメリカの大統領には非常な権限があるとはいえ、議会が反対党の場合には大統領の力にも限りがあるわけだ。やはり次回はなんとかして共和党の大統領に共和党の議会という具合に持っていかなければならない。そうでないととても効果的な政治は望めなくなる。

June 11, 2007, 現時間 2:07 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 10, 2007

イラン対アメリカ事実上戦闘状態

The Fourth Railのビル・ロジオによるとイラク内部においてイラン軍の特別部隊クッズ(Qods)とアメリカ・イラク連合軍は事実上すでに戦闘状態にあるようだ。

我々はもう一年以上も前からイラン政府がスンニとシーアの両方に資金及び武器援助をしてきていることは知っていたが、最近ではイラン軍の部隊そのものがイラクに潜入し直接アメリカ軍と交戦することが多くなっている。

今年の一月にカルバラで連合軍の基地がアメリカ軍に化けたテロリストらによって襲われ五人のアメリカ兵が拉致された上に殺された事件を読者のみなさんは覚えておられるだろうか?当時その洗練された攻撃からいってアルカエダのテロリストではなくイランの特別部隊によるものではないかと疑われていたが、衛星写真によってイラン国内にカルバラ基地の模型が存在することがはっきりした。どうやらイラン軍はこの建物を使って基地攻撃の訓練を行っていたようだ。

多国籍連合軍は4月の終わりからイラク国内にあるイランの秘密基地を攻撃し、すでに25人のメンバーを殺害、68人を拘束した。これらのメンバーはイランでクッズ特別部隊から直接訓練を受けきたシーア派テロリストたちで、イランの飼い豚サドルとも深い関係があるが、マフディ軍のなかでも過激な人間が集まったテログループらしい。彼等は協力な破壊力を持つEFPを使うことで悪名が高い。

ペトラエウス将軍の話ではすでに連合軍はSheibaniとQazaliというテロネットワークにたいしての攻撃について17回以上公式発表をしている。

しかし、アメリカ軍が直接イラン軍の特別部隊から攻撃を受け、しかも戦死者まで出しているということがはっきりしているなら、どうしてアメリカはイランに対して何らかの強行手段をとらないのであろうか? いくらイラク内部でテロネットワークに手入れをしてみても、イランからいくらでも資金、訓練、武器援助があるのではいつまでたってもいたちごっこである。

ベトナム戦争当時もカンボジアから攻めてくるベトコンをアメリカ軍がカンボジアまで追いかけていくことが出来ずにニクソン大統領がカンボジアまで戦闘を拡大するまでアメリカ軍はみすみす国境を越えていくベトコンを見逃さねばならない状態が続いた。イラクのイラン情勢にしろ、アフガニスタンのパキスタン情勢にしろ、この国境を超えたテロ攻撃が連合軍の行動を不必要に規制している。

アメリカにはイランを攻める覚悟があるのだろうか?

June 10, 2007, 現時間 12:44 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 9, 2007

カリフォルニアの中国人家族スパイ活動を認める

以前に暗躍する中国人スパイで紹介した米国籍を持つ中国人スパイの話を覚えておられるだろうか。7日の大紀元時報によると、その家族もスパイ行為を認めて拘束されたとある。

 【大紀元日本6月7日】米国の報道によると、スパイ罪が成立した米国籍華人・麦大智被告の家族は、中国当局に米国の国家機密を漏洩したことに関与したと認めた。専門家は、今回の摘発は氷山の一角に過ぎず、中国当局による米国でのスパイ活動は盛んに行われていると警鐘を鳴らした。

 BBCの報道によると、米国連邦検察官は、犯罪事実を認めたのは麦大智・被告の3人の家族と明らかにした。被告人の弟の麦大泓(音読み、別称、Tai Mak)氏や、その妻の李福衡(音読み、別称、Fuk Li)、その息子の麦友(音読み、別称、Billy Mak)である。

 検察官によると、米国国籍を取得した麦大智・被告は、勤務先の米国国防業務を請け負う企業Power Paragon社から数千ページの資料を入手し、その写しを弟の麦大泓・容疑者に介して、中国当局に渡した。

 裁判所の証拠資料によれば、中国の正体不明の共謀者が麦大智・被告に必要とする米国国防情報のリストを渡し、その中に、原子力潜水艦の研究資料などが含まれている。同被告は、1983年から米国の新型駆逐艦やイージス・システムなどの科学技術情報を中国当局に提供し始めたのを認めたという。

 報道では、麦大智・被告が現役中、または開発中の軍艦に関する技術資料を収集し、その妻と一緒にこれらの資料をディスクに収録したと報じている。

 検察官からの資料によれば、これらのディスクは後に麦大泓と李福衡両容疑者の荷物から発見された。発見当時は、彼らはロサンゼルスから中国行きの飛行機に乗ろうとしているところだった。

 麦大泓と李福衡両容疑者はその場で逮捕された。また、麦大智被告とその妻もカリフォルニア州の自宅で身柄拘束された。

ところで中国人スパイといえば、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの在外中国人団体には中共のスパイがうようよしていて、現地国の政治家などの弱みを握って中国の政治活動に悪用しているという話を陳さんとこの紹介で読んだ。これも大紀元時報の記事だが、

【大紀元日本6月9日】2年前に豪州政府に政治亡命した駐シドニー中国領事館の元政治参事官・陳用林氏(39)は6月6日、オタワのカナダ議会での記者会見の席で、中国当局はカナダで広範囲にわたるスパイ組織を構築し、駐カナダの華人団体を影で支配し、反体制勢力を抑圧させていると暴露した。欧米国家の政界要人の中で、中国当局に弱みを握られているため、脅かされ協力させられている者もいると明らかにした。...

 陳用林氏は、カナダを含め、各国の華人団体、例えば華人団体聨合会(略称、華聨会)、あるいは華人団体総会、中国平和統一促進会など、ほとんどは中国当局が背後で操縦し、結成させたと指摘し、カナダでの実例を挙げて説明した。「カナダでは、全カナダ華人聨合会(National Congress of Chinese Canadian, NCCC)という華人団体が存在、その団体はカナダの中国スパイ組織の最上部である。そのほかにも、豪州や米国、カナダなどの大学に置かれている中国学生会について、大半は中国教育部が設立し、当局の海外機構が資金援助している」と明かした。...

中共に弱みを握られ、協力者になるのを強要される欧米の政界要人

 欧米の政界要人や政府関係者への中国当局による工作方法について、陳用林氏は実例を挙げ、以下のように説明した。

 「豪州のある議員は、中国を訪れる際に、16歳未満の少女と性的関係を持った。後に身柄が拘束され、取調べを受け、自供記録が作成され、すぐに秘密裏に釈放された。その後、この議員は頻繁にテレビや、その他の公の場で、中国共産党(中共)政権を擁護する発言をした。他国の重要人物が中国を訪問する際、必ず監視されている。必要があれば、中国当局は罠を仕掛け、ターゲットを陥れる」

慰安婦問題でアメリカの下院議会にくだらないジャパンバッシングの提案をしたマイク本田なんていう米議員もこの口じゃないのかね。

June 9, 2007, 現時間 5:47 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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退役警官お手柄! 飛行機内のちんぴらを取り押さえる

う〜ん、カテゴリーを「どうでもいいニュース」としていいものかどうか、、でもちょっと不思議な事件なので読者の皆様に紹介しておこう。

先日(2007年6月4日)ミネアポリスからボストンへ向かうノースウエスト航空の機内で喧嘩をはじめたちんぴら二人を退役警察官と元海兵隊員が二人で取り押さえるという事件が起きた。

退役警察官のボブ・ハイデンさんはボストンとローレンスの警察署で長年勤めたベテラン警察官。ハイデンさんと奥さんはミネソタからノースウエスト航空でボストンへ帰宅する途中だった。

飛行機が離陸する前から、ハイドンさんによると、一人の男が通路を行ったりきたりしてスチュワーデスから何度も席につくように注意されていたがいうことを聞かないため、強制的に席につかされていたという。

ハイデンさんは離陸後になんらかの騒動が起きていることに気が付いた。さっきの男が何か叫んで通路に転げ落ちたのである。

最初ハイデンさんはこの男性は心臓マヒでも起こしたのかと思ったという。だがすぐにこの騒動はやらせなのではないかと思い付いた。ハイデンさんによると、二人の機内乗務員が男性を席に戻すのを手伝ってたが、男性は席にもどってからも叫び続けていた。

この騒ぎに周りの乗客たちはおびえて泣き出す人まで出たとハイデンさんは語る。

機長がローガン空港に近付いたことを放送すると、最初に騒いだ男性と二人めの男性が叫びあって通路へもつれて倒れた。この時、ハイデンさんは退役海兵隊員の助っ人で行動に出た。

ハイデンさんは最初の男をつかみ無理矢理座らせた。そして二人めの男を床に押し倒して乗務員が持ってきた手錠を男にかけた。ハイデンさんは飛行機が着陸して警察が現れるまで二人の男の横に座って待っていたという。

ハイデンさんは、この騒ぎはなにかほかの悪さをしようとしている人間から目をそらせるためのやらせだったのではないかと警戒したようだが、ほかには何も起こらず、今のところ犯人らの動機は分かっていない。もしかすると実際にハイジャックとかテロの計画があったのかもしれないが、ハイデンさんと海兵隊員の行動で計画がオジャンになった可能性は多いにある。こおの話、フォローアップが必要かもしれない。

ところでこの騒ぎが起きている間、ハイデンさんの42年来の奥さんは何をしていたかというと、騒ぎには目もくれずに推理小説に夢中になっていたという。旦那さんがチンピラ二人と格闘している時によく本など読んでいられるものだという周りの乗客からのコメントに対して、奥さんケイティさんは、

「ボブは撃たれたこともあるし、刺されたこともあけど、彼はいつもナイフや銃を取り上げてきたのよ。彼はこういう場合にどうすればいいかちゃんと心得ているの。だから今度もボブが誰かの首根っこを踏み付けて終わるだろうと思ってました。どういう結末かは明らかだったもの。でも小説の結末は分からないものね。」

さすが、何十年も警察官の妻をやってるだけのことある。根性座ってます、奥さん!

June 9, 2007, 現時間 2:26 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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JFK空港テロ未遂事件容疑者の数拡大

先日未遂事件で解決し四人の容疑者が逮捕されたJFK空港パイプライン爆破テロ事件は、捜査が続くにつ陰謀に関わった容疑者の数がどんどん増えている。FBIの関係者の話によると捕まった四人は氷山の一角であり、犯人グループはもっと大きいということだ。

さらに以前に事前に暴露されて未遂で終わったニュージャージーの陸軍基地フォート・ディグス攻撃陰謀に関わったとされる Adnan Shukrijumahなるテロリストの行方をFBIは未だに捜索中だ。この男、アルカエダにとって第二の(二回に渡る貿易センター攻撃を計画した)ラムジー・ユーセフなのかもしれない。容疑者は皆外国に逃げた模様。

一方アメリカの主流メディアはこのように重要な事件を大々的に報道せず、なぜかヒルトンホテル財閥のどら娘、、おっと令嬢が免停中に三回目の酔っ払い運転をして監獄行きになった話でもちきり。もっとも今回はいつものように両親が金を使って娘を釈放させるというやり方はうまくいかなかったらしく、一旦は刑務所の所長の一存で仮釈放になったものの裁判官が激怒してパリス嬢は刑務所へ逆戻り。車のなかで大騒ぎして「ママ!ママ!」と叫び出す始末。いい大人が何やってんだ!ま、親が甘やかし過ぎた結果がこれだわな。

なんてことはどうでもいい!テロリストが国内テロを企てているというのに金持ち令嬢のスキャンダルにばかりかまけているバヤイか!まったくアメリカ主流メディアはしょうがない。

June 9, 2007, 現時間 10:25 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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鯨とイルカに歓迎された海の旅

まだ船旅の途中なのだが金曜の夜から日曜日の朝までは途中下船で自由行動。久しぶりにネットアクセス回復。といっても正味二日だけど、、、

先々週から続いているこの船の旅、ずっと穏やかな海が続いていたのに突然おとといの夜、ものすごい揺れで私はもう少しでベッドから転げ落ちるところだった。幸いベッドの横についている安全ベルトのおかげで助かった。ベッドとはいっても以前にも書いた通り幅は一メートル弱、長さどうにか180センチ、高さは80センチくらいの三段ベッド。通称棺桶ベッドと呼ばれている。それに今回は最上段ではなく一番下だったことも幸いした。去年乗ってた船では最上階の上、安全ベルトがついていなくて荒波では落ちないように寝るのに苦労したものだ。

しかし、外の天気は全然荒れていないのになんでこんなに船が揺れるのかと思ったら、別の船と途中でランデブーするため波に逆らって向かい風に吹かれながらかなりの高速で走っているのが原因だったようだ。

数日前、船内放送でイルカの群れが船の横を泳いでいると告げた。手の開いてる乗組員は全員どたどたと甲板に出て「どこだ、どこだ」と目を凝らしていたら、いたいた数匹のイルカが船の斜め横から近付いてくるではないか。それにしても速いなあイルカってのは。二匹のイルカが船に垂直の角度で泳いできたかと思うと、突然姿を消してしまった。「船の下へもぐったよ。」と誰かがいうので、みんなで反対側に走りよると案の定反対側からイルカが顔をだしてフリッパーみたいに立ち泳ぎをして笑っていた。(というか、笑っているように見えた。)イルカってのは愛嬌のある犬みたいだ。もし人間が海で暮らす動物だったらイルカは最高のペットだろうな。

それから数日後、今度はクジラが横を泳いでいるという放送があった。またまた我々は団体で甲板に出てあっちだこっちだと指をさしながら、「え〜、どこどこ、みえないよ〜」と10分くらい騒いでいたら、百メートルくらい先で大きな潮が吹いた。しかもひとつではなく二つ同時に潮を吹いたのである。次の瞬間大きなクジラの背中が見えたと思うとちょっと体を横にするようにしてまた海の中に潜った。すると次に小さめの体があがって同じ動きを繰り返した。どうやら母親とその赤ん坊の二人、、ならぬ二頭ずれ。

大昔にクジラを見るための漁船でクジラを追いかけた時以来、初めて野生のクジラをまじかで見ることができて感激。なにかと退屈な船の旅にちょっとした色を添えてくれた。何せ私は豪華客船に観光で乗ってるわけではないから、エンターテイメントなんてものは他にない。(笑)

さてさて、船の旅も大詰めに迫ってきてあと十日ほど。なにもかもうまくいけば七日で帰宅できる予定。今夜と明日で来週分のエントリーを書きためねば、、、まだしばらくリアルタイムで最新情報をお届けするというわけにはいかないが、その分、中身のある分析をしたいと思うので乞うご期待、、なんて言って自分に圧力をかけ過ぎかな?

June 9, 2007, 現時間 12:13 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 6, 2007

レバノン憂鬱な夏再び

去年もレバノンで戦争があったのは夏だった。確か7月だったように思うが。私は一年以内にレバノンでは再び戦火が始まるものと考えていたが、しかし今回はイスラエルによる攻撃ではなくアルカエダ系のテロリストとパレスチナ民兵による蜂起。3週間目に入ったテロリスト対レバノン軍の交戦は100人近い死者を出しながら、にらみ合いが続きまだまだ終わる気配を見せない。

6月3日付けのYaLibnanによると、An-Nahar新聞がアルカエダはレバノンにおいて911並のテロ行為をする計画だったことが明らかになったと報道したという。

「この情報は逮捕されたファタ・アル・イスラムのメンバーから入手したものです」と匿名の関係者は語ったとアン・ナハーは書いている。

同新聞によると、レバノンで二番目に大きな都市で、レバノン軍が攻撃しているナハーアル・バレド難民キャンプの南にあるトリポリで発見された爆弾はシリアから来たのもであると報道している。

「ファタ・アル・イスラムは首都の大ホテルを自爆トラックテロを使って昔西ベイルートの大使館を襲ったように攻撃するつもりだった」と同紙は書いている。

シリアは二年前にレバノンの前大統領を暗殺したことでレバノン人の反感を買い、占領軍を撤退せざる終えなくなった。今回は国連でその責任を問われて苦しくなったシリアは、アルカエダのテロリストを使ってレバノンを再び奪い取ろうという魂胆らしい。しかしレバノン軍は必死でテロリストと戦っており、そう簡単に国を明け渡すものかという姿勢を崩さない。

レバノンの長年の苦しみは一重にシリアにある。イスラエルがレバノンに攻め入ったのも、レバノン在住のシリアの手先がイスラエルを攻撃してレバノンに逃げ込んだことにある。レバノンの長年にわたる内乱もすべてシリアの仕掛けてことだ。レバノンはシリアが隣国にいる限り平和に暮らすことは難しい。

しかしシリアの背後にはイランがある。イランと言えばイラクでシーア派民兵に武器調達や人員援護をしているのもイランだ。イスラエルを核兵器で襲ってやると脅かしているのもイラン。パレスチナのテロリストどもにシリアを通じて資金援助をしているのもイラン。

ここはひとつ、イラン対策を急速に進めて行く必要があるだろう。(私はさっさと攻めるべきだと思うけどね。)

June 6, 2007, 現時間 9:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 5, 2007

タリバン勢力が増すパキスタン北西部

ビル・ロジオによるとアフガニスタンから追い出されたタリバン連中はパキスタンの北西部で勢力を増強させているようだ。しかも彼らの活動はパキスタンの政治家によって支持されている。

パキスタンの有力政党Jamiat-i-Ulema Islam(Fazl)は、この間NATO軍に殺されたタリバンの司令官の追悼式をパキスタンのKilli Nalaiで主催し、一万人の支持者達があつまった。殺された司令官ムラー・ダドゥーラの座は弟のダドゥーラ・マンスーア、またの名をムラー・バカー(Dadullah Mansoor [also known as Mullah Bakr]、ええ~?まじで?)が継いだ。

ここで問題なのは、このタリバンの集会を主催したのがパキスタン政権(the Muttahida Majlis-e-Amal (or MMA))の有力政党であることだ。

党の有力メンバーである元議員のMaulana Abdul Ghaniや現役の国会議員であるMaulana Noor Muhammad、元上院議員のHafiz Fazal Muhammad Bareechなどがこの集会に参加した。集会では故ムラー・ドゥラーへの追悼と共に、タリバンの対アメリカ運動を掲げる「ムラー・オマー万歳、オサマ・ビンラデン万歳、タリバン運動万歳」といったスローガンが繰り返された。

「我が弟の血は無駄にはしない。我々は弟や他の殉教者の犠牲を決して忘れない」とダドゥーラ・マンスーアは群集に向かって録音で声明文を語った。「我々はアメリカを追放しアフガニスタンを開放すると言うダドゥーラの任務を完了させるのだ。」

アフガニスタンのタリバンはNATO軍の敵ではない。何度も攻撃を仕掛けてはその度に惨敗して大量の戦士を失っている。にも関わらずアフガニスタンでタリバンの勢力が衰えないのはパキスタンからの援助があるからだ。

以前に私はゲリラ先方はいずれ武器、必需品、人員の不足から正規軍には必ず負けると書いたことがある。だが、それが実現するためにはゲリラの供給ラインを切断せねばならない。タリバンの強みはパキスタンという供給ラインが常に存在していることにある。パキスタンの北西部はほぼタリバンが統括してしまっている。

困難なのはNATOはパキスタンのムシャラフとは協力関係にあるため、パキスタンからやってくるタリバン戦士をパキスタンまで追いかけていって攻撃するということが簡単にはできない。なにしろこのあたりの自治体はおもむろにムシャラフの命令に背き、タリバンに味方しているからだ。それでもムシャラフ大統領はタリバンやライバル党の政治家から何度も命を狙われたことで、タリバン退治には一時期よりは積極的になってはいる。しかしまだまだ不十分だ。

私が思うに、ムシャラフ大統領は長くはもたないだろう。近いうちに暗殺されるか失脚するかのどちらかになる可能性が高い。そうなった場合、アメリカは即座にパキスタンをタリバンから守るという口実で北部から一斉にタリバンへの攻撃を仕掛ける必要がある。そしてタリバンに協力的な政治家は即座に暗殺しなければならない。パキスタンは実際に核兵器を所持する国である。これがテロリストの手に渡ったらとんでもないことになる。この際奇麗事はいっていられない。

アメリカ軍にその用意が出来ていることを願うばかりだ。

June 5, 2007, 現時間 10:02 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 4, 2007

愛憎が混乱するアメリカとメキシコの不思議な関係

先日メキシコシティで行われたミスユニバース大会で四位になったアメリカ代表のレイチェル・スミス嬢(22歳)が舞台に上がって審査員から質疑応答を受けた際、メキシコ人の観客から一斉に野次が飛んだ。スミス嬢は野次にも怯まず笑顔を忘れずはきはきと質問に答え、最後には丁寧に「ブエノスノチェスメキシコ」とスペイン語の挨拶までして退場した。

アメリカのお隣であるメキシコ市民がいったいどういう訳でここまで反米意識をあからさまにするのだろうか? 

今アメリカでは先日ブッシュ大統領と民主党のジョージ・ケネディが提案した新しい移民法の話題で保守派の間ではかなり血走った討論がされている。ブッシュ大統領はすでにアメリカに在住している違法移民(主にメキシコ人)に対して何らかの合法手段を取り入れる必要があると呈しているのだが、これがバリバリの保守派の間では「違法移民への恩赦だ!」と非常な反感を買っているわけだ。

そこへもってきて、肝心のメキシコはその膨大な数の違法移民でアメリカの経済や治安を脅かしているにもかかわらず、反米意識丸出し。「そんなにアメリカが嫌いなら来ないでちょうだい!」とアメリカ保守派がいいたくなるものよくわかる。

メキシコ人がアメリカに大量に移住したがる理由は経済的な理由がほとんどだ。メキシコは日本とは打って変わって資源や気候にも恵まれており、たまに起きる地震以外にはほとんどこれといった天災もない。にもかかわらず市民の生活が貧しい理由は一重に腐敗した政治体制にある。

メキシコでは政府が市民にアメリカへの移住方法を教えたり、アメリカが移民法を厳しくするとメキシコ国内で批判のデモが起きたりと、自分達の国の責任というものを全く考えていないかのような行動が多すぎる。

私は個人的にはアメリカにとって移民は大切な資源だと考える。メキシコ人は働き者だしアメリカ人がやりたがらない仕事をやてくれるので、アメリカ経済には欠かせない労働力である。であるから今回の移民法改正で出稼ぎのメキシコ人をもっと能率よく受け入れ、犯罪者を締め出すことが出来ればそれは非常に好ましいことだと思う。

だが、メキシコ人がミスユニバースのような場を使って、アメリカ人をコケにするような行動を取り続けるのは、メキシコにとって良い結果を生まないだろう。なにしろメキシコがアメリカを必要にしているほどアメリカはメキシコを必要としていないのだから。無論、メキシコ人たちはそんなことは百も承知だ。自分らの情けない政府のためにアメリカに頼って生きていかなければならないことの不満がこんなところで現れているだけなのかもしれない。

だとしたら哀れな国だ、メキシコは。

June 4, 2007, 現時間 10:13 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 3, 2007

JFK空港テロ未遂事件さらに詳細

昨日ご紹介したJFK空港へつながる燃料パイプライン爆破テロ未遂事件について、CNNジャパンに日本語の記事が載ったので、掲載しておこう。

JFK空港狙ったテロ計画摘発、4人起訴

ニューヨーク(6・3・07)──米国土安全当局と連邦捜査局(FBI)、司法省は2日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)空港の燃料タンクとパイプラインを爆破するテロ計画を摘発し、4人を起訴したと発表した。

JFK空港には現在、テロの脅威はない。犯行計画は技術的に実行不可能とみられ、旅客機は標的ではなかった。

主犯格は南米ガイアナ出身で、以前JFK空港で貨物処理スタッフとして働いていたラッセル・デフレイタス容疑者(63)。FBIの電話盗聴記録によると、同容疑者は「米国人が好きなケネディを攻撃すれば、米国は最大の打撃を受ける」などと語っていた。2日には同容疑者の罪状認否が行われた。

共犯はガイアナの元議員アブドゥル・カディル容疑者と、同じくガイアナ出身のアブデル・ヌール容疑者、トリニダード・トバゴ出身のカレーム・イブラヒム容疑者の3人。ヌール容疑者は現在も逃亡中。

容疑者らは、1990年にトリニダード・トバゴのクーデター未遂に関与したイスラム武装勢力JAMなど、南米やカリブ海地域の過激派とのつながりが指摘されている。...

この記事だけでは詳細ははっきりしないが、この記事が計画の段階で暴露された理由というのも、どうやら内部通告があったかららしい。

この通報者の話では、彼は2006年の8月、主犯のガヤナ出身のデフレイタスとニューヨークのブルックリンで落ち合った。その当時起きていたレバノン戦争の話題が持ち上がったとき、デフレイタスはこういう時に犠牲になるのはいつもイスラム教徒でユダヤ人は罰せられないという話になった。その時デフレイタスは911など足元にも及ばないテロを企てていると通報者に打ち明けたのである。その時はそれ以上詳しい話にはならなかったが、その後デフレイタスはアラブのイスラム教徒だけが戦っているような印象を受けるが諸国のイスラム教徒が戦う意志をもっていると語ったと言う。

デフレイタスはJFK空港で働いていたことがあり、空港のどの部分の守りが甘いかを知っていると自慢げに通報者に語った。そしてニューヨークで信用できる共謀者を探しているとも語った。また損害の規模についても空港全体が崩壊し中にいる人間のほとんどは逃げられいだろうとし、クイーンの一部も破壊されると予測した。ケネディ空港を狙う理由は故ケネディ大統領はいまだに国民から慕われており、その名前をつけた空港を破壊することはケネディ大統領を二度暗殺するほどの意味があるからだと説明したという。

FBIの調べによると、このグループはJFK空港のあちこちで偵察用撮影を詳細に行っており、その計画は綿密だったようだ。しかし空港警備に当たっているニューヨーク警察やパイプラインのバックアイパイプライン社の話によると、デフレイタスが空港で勤めていた時に比べ空港の警備はずっと厳しくなっており、またパイプラインの爆破はこのグループが考えるほど簡単なものではないという話だ。パイプの一部を爆破しただけでは連鎖反応で全体に爆発や火が回るということはないようだ。

こういう計画で一番の要となる爆発物調達だが、これが一番肝心で一番困難な過程である。空港全体を崩壊しクイーン市の一部を焼け野原にしようとなれば、莫大な量の爆発物が必要となる。それだけの爆発物をFBIなどから疑われずに調達するというのは容易なことではない。誰もが簡単に手に入れられる代物ではないので、必然的に部外者の強力を求めなければならなくなる。こういうところでFBIの覆面捜査官が爆発物の仲買人として現れることが多いようだ。

無論、FBIや国土安全保障局はどういういきさつで事件が暴露されたのかということについては、今後の捜査もあることなので詳細は明らかにしていない。

JFK国際空港はアメリカでも一番交通量のある空港だ。

JFK空港はアメリカの海外旅行者の17%が使用しており、毎日5万人の利用者がある。JFKとロンドンのヒースロー空港へは2000年には2百9十万の乗客が利用した。当空港からはそのほかにもパリ、、東京、フランクフルトなど50カ国に渡り100の空港へと空路がつながっている。

またJFK空港は国内線の乗り継ぎ用ハブ空港としても有名で、2005年には4千百万人の国内旅行者が利用している。

また当空港は人間だけでなく貨物などの輸送にも大いに利用されている。この空港が長期にわたって機能不能になったときのことを考えるとまったく背筋が寒くなる思いだ。この恐ろしいテロが未然に防がれて本当に良かった。今後も国土安全保障局やFBIには多いに頑張ってもらいたいものだ。

June 3, 2007, 現時間 6:11 PM | コメント (2) | トラックバック (1)

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『苺畑より』創設一周年!

読者の皆様、おかげさまで6月3日をもちまして、苺畑カカシの日本語ブログは開設して満一年となりました。いよ〜!

関係ないですが、カカシとミスター苺の結婚記念日も6月です。何故かジューンブライドだったカカシ。ははは、、、

残念ながらこの記念日も仕事で海の上。リアルタイムでのネットアクセスは不能です。しかし海の上から一年間ご愛読頂きました皆様に感謝の意を表させていただきます。今後とも末永くよろしくお願いいたします。

June 3, 2007, 現時間 12:22 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →June 2, 2007

ニューヨーク、JFK空港パイプライン爆破陰謀を未然に防ぐ

金曜日夜遅く丘に戻ってきたが、月曜日からまた五日間ほどネットアクセス不能になる。しかしこの週末はミスター苺が出張先まで遊びに着ていてスケジュールがぎゅうづめ。来週分のブログを書き溜める時間はゼロ。というわけで今週はエントリー更新がちょっと希薄になる可能性があるが、ご了承いただきたい。

本日のニュースによると、ニューヨークにあるJFK国際空港につながるジェット燃料のバイプラインを吹っ飛ばす陰謀を企てていたイスラム教テロリストの計画が暴露され未然に防がれるという事件があった。犯人は元ガヤナ政府の男を含むガヤナ人二人とトリニダード人二人の四人組で、そのうちの二人は元空港従業員だったという。

四人の陰謀は一年以上に渡って捜査がされ、計画の段階で阻止された。犯人の三人が逮捕され一人はトリニダードで指名手配になっている。

「この計画が成功したときの多大なる被害は想像を絶します。」と合衆国検察官ロスリンR・マウスコフ氏。「考えただけでも非常な寒気のする事件のひとつです。」と氏は記者会見で語った。

被害の規模は空港及びパイプラインが通っているクイーン市内にまで及ぶはずだったとか。もし成功していれば死傷者や被害は911どころの騒ぎではない。また空港と市街地破壊による二次的な経済的被害も無視できない。

犯人たちは動機としてアメリカ及びイスラエルへの憎悪から何かしてやりたいと思ってやったと言っている。どうしてニューヨークの空港を吹っ飛ばすことがイスラエルに打撃を与えることになるのか不思議だが、ま、テロリストの考えることに理屈は成り立たない。

幸いなことに、犯人グループは爆発物を得るところまでは行かなかった。911以後厳しくなった警備体制により、犯人グループの陰謀はすぐさま当局の知るところとなったからだ。

当局の話によるとトリニダード人の二人はジャマートアルムスリミーン(Jamaat al Muslimeen)というトリニダード国内の過激派イスラムグループに所属しているという。このグループは1990年に反乱を起こしたが失敗に終わり24人の死者を出している。

もう一人の男、ガヤナ人は去年までガヤナ政府で大臣をしていたと男だというから驚く。しかもガヤナはイスラム教徒は全体の人口の9%にしかならず、そのほとんどがスンニ派である。

このパイプラインはバックアイパイプライン社(Buckeye Pipeline Co.)に所属するもので、ニュージャージー市のリンデンからニューヨークのJFK空港まで飛行機の燃料を輸送するために使われている。そのほかにもラガーディアやニューアーク空港にもパイプラインは引かれている。,

バックアイの報道官によると社によるパイプラインは国中にいたるところに引かれており、テロリストに狙われる可能性については以前から当局より警告を受けていたという。それでその警備は念入りにしていると語っている。

ニューヨークでは数ヶ月前にもトンネルを爆破しようとしていたテログループの計画が阻止された。今回も国内の対テロ政策は効を成したようである。

911があってすでに6年。人々の記憶からあの恐ろしいテロ事件が薄れつつある今こそ、我々は決して油断してはならないことを改めて思い知らされる事件であった。この次に民主党議院が対テロ政策として作成された愛国法を覆そうとしたら、共和党議員たちは今回のような事件を持ち出して、テロとの戦いは一時たりとも気を許してはならないのだということを彼らに思い出させてもらいたいものだ。

June 2, 2007, 現時間 9:29 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 1, 2007

ガザ、イスラエルの苦しい選択

本日は現在イスラエルがガザ対策として苦しい立場に立たされている話を、ジョシュアパンディット(Joshuapundit)のエントリーを参考にしながら紹介していきたい。l

いっこうに減る様子を見せないガザからのミサイル攻撃に対応すべく、イスラエルも空爆を始めたとはいえ、イスラエルは全面的な空爆ではなく、過去において結果がまちまちなだったテロリスト指導者を標的にした暗殺攻撃を続けることに決めたようだ。とはいってもすべての指導者ではなく、アッバス率いるファタのメンバーは今のところオフリミットのようだ。

二年前にガザから全面的撤去をしたイスラエルは今になって難しい立場に立たされているとジョシュアはいう。なにしろ今になってイスラエル軍がハマスの本拠地であるガザへ全面攻撃をして、ついでにアッバスのファタらによる統一政府をつくるとなると、国連や国際社会のパレスチナグルーピーたちが悲鳴を上げて批難するだろうし、かといって自制した攻撃をいつまでも繰り返していれば、イスラエルの南部はゴーストタウンになってしまう。

ブッシュ大統領は前者を望んでいるようだが、オルメルト首相は条件付で後者のやり方を選んだようだ。つまり、限られたハマスへの攻撃をしながらファタによる統一政府を確立するというもの。

昨日イスラエルはハマスのリーダーであるKhalil al-Haysのガザの自宅を狙って攻撃し8人が死亡した。先週ハマスがミサイル攻撃を急増させてから、これによってイスラエル空爆による死亡者の数は合計35人となった。

イスラエル公共保安大臣の(Public Security Minister) Avi Dichter氏は、ハマスとイスラミックジハドのリーダー達を狙った暗殺は引き続き行われるということだ。「テロに関わる者はすべて今の隠れたほうがいい」とDichter氏はチャンネル2テレビで語った。もちろんマハムード・アッバスとファタは別だが。

イスラエルの攻撃の直接の結果として、内輪もめをしてきたハマスとファタは今のところ一時休戦状態にある。武器を持って街中を闊歩していた武装集団が影をひそめたので、家々に閉じこもっていた市民はやっと外出して必需品の買い物ができるようになったという。

一方ハマスとファタは共同で国際社会にイスラエルのこの「犯罪」を止めさせるよう圧力をかけてくれと訴えかけている。特にハマスの高官Nizhar Riyanは、ハマスはイスラエルと妥協する気はさらさらないことを改めて強調した。氏は「イスラエルは地図上からかき消す」と語り、パレスチナによって支配され最後のユダヤ人が追放されるまで戦いは止めないと語った。

無論ハマスはミサイル攻撃をつづけており、21日の朝にはカッサムが乗用車に直撃して女性一人が殺され乗客の男性が軽傷を負った。もっともジョシュアによるとイスラエルメディアのいう「軽傷」という表現は曲者で、腕を失うとか体中切り傷を負うとかいうものまで含まれるそうだから実際どのうような傷を負ったのかは定かではない。なんでイスラエルのメディアはハマスからの攻撃を過小評価する必要があるのだろうか? どこの国も左翼メディアが支配するとこういうことになるのかもしれない。

さらにハマスはウエストバンクへの攻撃も、狙撃や誘拐などの手段を使って激化させると脅迫している。アッバスはウエストバンクのTanzimやアルアクサ殉教旅団なんかのチンピラに金を払って悪行をさせているという噂だ。

言うまでも無いがオルメルト政府のこの効果の上がらないやり方はイスラエルでは全く支持がない。なにせこのやり方は過去に何度も失敗しているのだから。オルメルト政権は政治的にもかなり危ない状態にあり、先週の日曜日イスラエルベイテヌ党のAvigdor Lieberman大臣(Strategic Affairs Minister)が政権から離脱するといきまいている。「ハマスが崩壊するか我が政府が崩壊するかのどちらかだ」と氏は語っている。

ジョシュアはハマスだけをやっつけてみても話は収まらないと言う。一応現在ハマスはパレスチナ政府であり、ファタは単なるジュニアパートナーだ。ここでイスラエル軍がハマスだけに攻撃を集中させてファタの勢力を野放しにしておくのは、レバノンの状態なども考えると非常に危険だ。

イスラエルがすべきことはパレスチナがやってるゲームを自制抜きでもっとうまくプレイすることにある。先ずはじめに、ガザは比較的狭い地域でありイスラエルは比較的簡単にその出入りを規制できることを思い出してもらいたい。またイスラエルはガザの機能もコントロールできる。なにしろイスラエルはガザに水力も電力も売っているのだから。もしイスラエルが栓を抜けばハマススタン(ハマスがコントロールするガザ)は日々の生活に即座に支障を来たし、非常に居心地の悪い場所となるだろう。

イスラエル軍は今の状態で全面攻撃をするのではなく、一方でメンバーやリーダーたちを探し出して殺す傍ら、規模の小さい覆面特別部隊と空爆でパレスチナのインフラ、武器庫、供給そして指令本拠を標的に破壊すべきだ。 そしてイスラエルはアッバスに対し彼らの警備隊によってハマスを取り締まるか問題の一部として取り締まられるかどちらかを選べと要求すべきだ。

ジョシュアはガザのインフラが崩壊し日々の暮らしが機能不能となった時点でイスラエル軍による全面攻撃をすべきだと言う。

早い話がイスラエルはオスロでおきた基本的な間違いに気がつくべきなのだ。国境にテロリストのアジトを容認するなどあってはなrないことなのであり、アラブパレスチナ独立国家創立は当地において永遠に続く混乱と戦争を招く以外の何者でもないのである。

結局イスラエルは、平和に隣り合って暮らす意志を見せる政府を迎えるか、この際イスラエルへの脅威を完全に終わらせるためパレスチナ政府を崩壊させるか、そのどちらかしかない。その時点で難民をどこへ居住させるか最終的国境をどこに引くかといった話し合いをイスラエルはエジプトとヨルダンと始めることが出来る。

パレスチナがイスラエルとの平和共存を拒絶する限り、イスラエルがとる道は二つに一つ。パレスチナ完全崩壊か、イスラエル崩壊だ。パレスチナはすでにイスラエルと共存するくらいなら独立国などいらないとはっきりした態度を示している。イスラエルには選択の余地はない。

June 1, 2007, 現時間 12:10 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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