日付け → →September 28, 2010

思った通り、日本の竹島対応を観ていた中国

今回の中国船長釈放事件について、これまでの日本政府による竹島対応を思い起こさない日本人はいないだろう。

下記は私が2006年に書いたエントリーからの引用だが、今回の事件でも全く同じことが言える。

歴史的にも国際上の取り決めからみても、竹島が日本の領土であることに間違いはないと私は確信する。だが、はっきりいって、もし日本が現実的に竹島およびその近海を日本の領土として守ることができないのであれば、歴史がどうの、国際法がどうのなどといってみても全く意味がない。

事実上竹島を統括しているのは韓国であり、水域を武力で守っているのは韓国なのである。もし日本の態度がただ単に国際社会に訴えるとか、韓国に苦情をいう程度のことで終わるなら、日本に竹島を領土と呼ぶ資格などないといえる。(略)

韓国はどうせ日本は口先だけで何も出来ない弱体だと踏んでいるのであろう。(略)

...口での脅しや要求は武力で支えられてこそ意味があるのだ。日本が本気で竹島を守る気があるのなら、武力行使も辞さない覚悟で守るべきである。その覚悟がないなら黙って竹島など韓国にくれてやればいいのだ。

日本のこうした弱腰を北朝鮮や中国が注意して見ていないと思ったら大間違いだ

もちろん、今回の事件は中国が日本を試すために故意に行ったと考えるべきだ。中国は日本の韓国への対応からみて、日本が強気に出るなどとは考えていなかっただろう。だから船長が逮捕されたのは意外だったのかもしれない。だが、ちょっと政治的経済的な圧力をかけただけで、こうも簡単に屈することが解ったのだから、この作戦は大成果を遂げたと言える。

竹島の件に比べて、尖閣諸島が日本領土であることは歴史が新しいこともあって、証明が容易であるだけでなく、竹島と違って日本が現時点で統括している領土であるから、中国の理不尽な主張に対抗するには日本にとってずっと有利な立場にあるはず。

その領海侵犯にすらこのような対応しか出来ないとなれば、今後もこのようなことが起きることは火を見るよりも明らかである。今回のことは中国側が水に足を付けるという試しにすぎなかった。日本は試され完全に敗北したのだ。

この次は日本の漁船が中国に拿捕されることも充分に予想される。そうなった時に、乗組員や船長が簡単に帰ってくるなどと思ったら大間違いだ。


つけたし:木走さんが、今回の事件で起きた日本内外での影響について分析しておられる。非常に興味深いので一読の価値あり。

理不尽な中国の振る舞いに、重要なふたつのエフェクトが世界で、そして日本国内に波紋のような広がりを見せています。

 

ひとつのエフェクトは世界において中国への警戒感が一気に広がっていることです。

そしてもうひとつのエフェクトは今回の事件で日本国内の中国に対する一般世論の雰囲気が一変したことです。

世論が一気に「右傾化」し始めています。

September 28, 2010, 現時間 8:29 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →September 26, 2010

イスラム諸国の横暴を思わせる中国の傲慢な態度

今回の中国漁船船長の釈放については、ちょうど先週一週間ほど日本に帰省して居たので、実家の父とも話をすることが出来た。父は「これは非常にまずい外交だ」と言っていた。

那覇地検が、尖閣諸島周辺の日本領海での巡視船への衝突事件で逮捕、送検されていた中国人船長を処分保留で釈放する決定を公表したことに24日、与党・民主党からも失望や疑問の声が相次いだ。党代表選後、内閣支持率の上昇に勢いを得た菅首相だが、中国の圧力に屈服した格好の今回の決定は、今後の政権運営に大きな影響を与えそうだ。菅直人首相の求心力低下にもつながり、民主党代表選で首相に敗れたばかりの小沢一郎元幹事長の「復権」を早めることになるかもしれない。

日本は三権分立社会であるから、検察の判断で釈放が決められたのであれば、議会はとやかく口を出せないというのは本当だが、本当に検察側独自の判断だったのかといえばそれはかなり疑わしい。かえって管政権は中国の圧力に屈服して検察に圧力をかけ、三権分立を言い訳に責任逃れをしているように見える。

船長釈放の交換条件として現在逮捕されているフジタ社員たちの釈放を確保できたというならまだしも、理不尽な拘束をされた人たちへの面会さえも許されていない。これでは中国の完全勝利とみられても仕方ないだろう。

中国の日本への態度を観ていると、イスラム諸国による西洋諸国への態度と酷似するものがあると感じる。それは自分らの悪行は棚に上げて、他人から多少でも自分らに都合の悪い行為をされるとそれがあたかも人民や文化全体への攻撃であるかのように大騒ぎする点である。

フジタの件のみならず、中国では日本市民を含む外国人が大した根拠もないのに、ちょくちょくスパイの疑いで逮捕されている。これらの人々には弁護士が面会することもままならず、事情がわからないまま長年の拘束が続けられているのだ。

また、中国では未だに人身売買は公然と行われており、北朝鮮からの脱北者女性のほとんどが中国で売春奴隷として売買されていることは周知の事実。

そういう国が、やたらと日本の占領時代の話を持ち出して人権問題を批判したりすると、いい加減にしろよ、と言いたくなる。日本の過去に中国市民を虐待した歴史がないとは言わないが、日本はすでにそういう文化を悔い改め民主国家として生まれ変わったのと比べて、中国は昔からの野蛮な弾圧的政治体制を全く改めず、未だに自国民や外国人を弾圧しているではないか。

問題なのはそういう野蛮な国の横暴に日本がやたらに屈服してしまうという点だ。こういう国に善意など通用しない。こういう国との外交であるのは力関係だけだ。

イスラム教徒でもそうだが、奴らは自分らが崇高な存在だと信じている。他の人間は下位なのであり、自分らが特別扱いされるのは当然のことなのだと思い込んでいる。だからアメリカで聖廟が建てられるのは当たり前の権利だが、サウジアラビアでキリスト教会建設など断固許せない行為という理屈になる。

中国にしたって同じことだ。

自分らによる人権迫害や市民虐待は当たり前。中国民族こそが崇高な民族なのであり、他民族は自分らを敬い従うべきだと考えているから、日本が過去の「過ち」を謝るのは当たり前、賠償金を払うのは当たり前、船長釈放は当たり前、なのである。

そんな当たり前のことをして中国がその行為に感謝などする訳がない。

日本が何をしようと、中国政府から善意など絶対に期待できないのだ。もういい加減にそのことに日本政府は気付き、中国の態度にいちいち怯えるのは止めてほしい。

中国から日本が敬意を評されることがあるとしたら、それは日本は中国の脅しには怯まないという強攻な態度しかない

無論強攻な態度は実際の軍事力によって支えられなければならない。アメリカからの敵国に対する脅しが多少でも効くのは、アメリカの軍事力と、いざとなったら軍事行使もいとわないという意志が後ろ盾があるからだ。

そのアメリカでさえ、オバマのような弱体が大統領になった途端、イランや北朝鮮などの敵国から舐められるようになった。野蛮国に対していかに闘う意志が大切かという証拠である。

中国との貿易関係を深めることは大切だ。中国人が日本に多く来る事はかまわないと思う。多くの中国人に自由な日本の良さを理解してもらうことで、彼らが自国政府の独裁性に気づいてくれれば、これは決して悪い事ではない。

だが、中国からやたらな軍事行使をされないように、日本もそれなりの武装をして、いざと言う時にはそれを使う意志があるという態度を示さなければならない。私は何も日本に中国と戦争しろと言っているのではない。中国からの横暴に立ち向かうにはそれなりの準備が必要だと言っているのだ。

September 26, 2010, 現時間 9:15 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →September 20, 2010

オバマ王が受け継いだ父の夢とはなにか?

インド系の移民でロナルド・レーガンの伝記などでも有名な作家のデニーシ・デスーザ( Dinesh D'Souz)が、フォーブスマガジンに掲載したオバマ大統領に関するコラムが今話題を呼んでいる。これは近々発売されるデスーザ著の本がもとになっているのだが、そのテーマはオバマはアフリカの反植民地主義思想を父親から受け継いだというものだ。

これに関してホワイトハウスは報道官を使って、即座に事実に即さないと一笑に伏している。 また、ワシントンポストのキャサリーン・パーカーなどは、まるでトワイライトゾーンの世界だ と批判している。その他左翼やリベラルのサイトではデスーザは事実を取り違えているとか、デスーザはオバマはケニア生まれでアメリカ人ではないとかいい張るトゥルーサーと呼ばれる過激派と同じだとか、まあ批判は色々だ。

では、いったいデスーザは何を書いたのか。デスーザ曰く、オバマの反自由市場主義や反アメリカ外交政策は、オバマのマルクス主義やヨーロッパ風社会主義から来るものではない。「真実はもっとひどいもの」とし、オバマの反米主義は父親から受け継いだ反植民地主義思想から来る物だというのである。

オバマの父親はケニア生まれでケニア育ち。アメリカに留学してハーバードで経済を学び、アメリカ人女性と結婚して子供まで設けておきながら、新妻と赤ん坊のべリー(オバマの幼少時の名前)を捨ててさっさとアフリカに帰ってしまった。イスラム教徒だったので、同時に何人もの妻を娶り、アル中で最後には酔っぱらい運転で木に衝突して死んでしまった男だ。

およそ父親として尊敬するような人物とも思えないのだが。

それにしても、反植民地主義っていったいなんだ?

デスーザによると、

反植民地主義とは西側諸国の裕福な国はアジア、アフリカ、南アメリカなどの貧しい第三諸国を侵略し、貧しい国々から略奪することによって豊かになったという思想。

....

反植民地主義者は植民地が政治的に独立した後でも経済的には元の占領国に頼りきっていると考える。
.......

この新植民地主義は第三諸国の市民のみならず自国の市民も弾圧する。明らかに独裁政権には抵抗して覆す必要がある。

これが父バラク・オバマの思想であり、デスーザの育ったインドでも、彼の親戚も含め、この世代の人間の多くが持つ思想だという。

これが本当にオバマ王の信念なのだろうか?いったいデスーザは何を根拠にこんなことを言うのだろうか?

デスーザはオバマ王の不可思議な行動を羅列し、これらの行動は半植民地主義がわかってこそ理解できるのだと語る。

  • オバマはブラジル国内で売買される湾岸原油発掘に資金援助をしている。
  • メキシコ湾での原油漏洩のときも演説の際に、どうやって掃除するかということよりも、アメリカの原油依存を批判した。

オバマがアメリカが植民地主義で他国から原油をぶんどって自国だけで無駄使いしていると考えれば納得がいく。


  • オバマ政権は政府からの救済金をもらった銀行からその返済を拒絶することによって政府が銀行の経営に細かく干渉できるようにした。

  • オバマはあきらかに失敗した経済救済政策を執拗に推し進めようとしている。その結果年収25万ドル以上の「金持ち」にそのツケが回ってくる。

これもオバマが経済学者だった父親が以前に書いたように、一部の人間が富を蓄積するような権力構成は取り除く必要がある、と考えていれば成り立つ。

  • オバマはグラウンドゼロの聖廟建設を宗教の自由という、事の焦点からずれた立場から支持している。

  • 航空機を爆破したロカビリーテロで、270人からのアメリカ人殺した犯人をスコットランドが解放したことに抗議しなかった。

オバマが何かとテロリストに同情的なのも、オバマがテロリズムを植民地主義に抵抗する運動だと考えていれば、納得がいく。

しかしだ、アメリカはイギリス、スペイン、フランス、ロシアといったヨーロッパ諸国がそうであったような植民地主義帝国だったことはない。アメリカは状況によって余議なくされたことはあっても、好んでよその国を植民地にしたりしたことはない。またよしんば一時的に占領したとしても、地元民が行かないでくれと頼んでもさっさと出て行きたがる癖がある。

オバマが本当に反植民地主義だったとしても、植民地主義帝国でないアメリカを嫌うのはおかしい。

これについてもデスーザには答えがある。

反植民地主義者の見解からすると、アメリカの帝国主義は横暴極まりない。ソビエト連邦があるころは、その力は抑制されていたが、冷戦後アメリカは単独のスーパーパワーとなった。それだけではない。911のせいでアメリカはアフガニスタンとイラクという二つの国を占領し、政治的にも経済的にもフランスやイギリス帝国がかつてしたようにこれらの国々を支配しようとしている。であるから反帝国主義からしてみれば、アメリカはいまや、世界の人々を踏みつけ支配しようとするならず者の像となったのだ。

こうしてみると、オバマの不思議な行動は説明がつく。確かにオバマほど反米な大統領はいまだかつて見たことが無い。それが反植民地主義のせいなのかどうかは私には判らないが、オバマがアメリカの伝統的な価値観を心底嫌い、完全に変革しようとしていることだけは確かだ。オバマは伊達に「チェンジ」を語ったのではない。

何にしても、オバマのたくらみは阻止しなければならない。オバマがアメリカを完全に破壊してしまう前に。それがオバマ自身の夢だろうと、父親から受け継いだものであろうと、我々アメリカがアメリカとして生き残るためには、オバマの夢を実現させてはならない。

September 20, 2010, 現時間 6:46 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →September 12, 2010

アメリカでコーランが燃やされた日

アップデートあり、下記参照。

9月11日の同時多発テロの追悼日にコーランを焼いたる、と息巻いていたフロリダの零細協会のテリー・ジョーンズ牧師はオバマ政権からの多大なる圧力に負けてコーラン焼却を断念した。しかし、一人が止めたからといってそれで事が済んだというわけではない。それどころか、それまではそんなことは考えてもいなかった人々が、政府からの行き過ぎな言論弾圧や世界のイスラム教徒らが聖書や星条旗を焼いたり町に繰り出して暴動を起こしたりといった過激反応を示したことに腹を立て、ジョーンズに度胸がないなら俺たちが焼いてやる、と言い出す人々が出て来たからだ。

土曜日、911テロ跡のグランウドゼロ近くで一人の男がコーランのページを引きちぎり火をつけた。この男の名はあきらかにされていないが、男は、「奴らが聖書や星条旗を焼けるなら、おれだってコーランを焼いてやる」と息巻いていたと言う。まわりに居た人々は、この男の憎しみに満ちた行為には批判的だったそうだが、この男の気持ちも解らないではない。

またホワイトハウスの前では6人のキリスト教徒がコーランからページを引き破った

このデモンストレーションをしたなかの一人、ランドル・テリー氏は、「我々はイスラムが平和な宗教だという茶番を終わらせるためにしているのだ。」と語った。また別の一人、アンドリュー・ビーチャム氏はコーランのなかでも特にキリスト教徒やユダヤ教徒に対して憎悪に満ちた部分を朗読した後、ゴミを出さないように破ったページをビニール袋に入れ、焼かなかったのは首都で物を燃やすのは違法だからだと説明した。

またグラウンドゼロ付近では聖廟建設反対派と賛成派が何千と集まり互いに敵対するデモ行進を行った。どちらも声高にデモを行ったが、それは文明社会のアメリカでのこと。どちらも平和的に抗議を行い逮捕者は出なかった。

それにひきかえ、インドネシアではお祈り中のキリスト教徒がイスラム教暴徒に刺されたり殴る蹴るの暴行を受けるという事件が起きている。

アフガニスタンではコーラン焼却に抗議する暴動が三日連続で起きており、すでに二人が殺されたそうだ。アフガニスタンでは別にアメリカ人がコーランなんぞ焼かなくても何時も仲間同士で殺し合いやってるんだから、コーラン焼却なんて暴動の口実でしかない。

上記の二つの例はメディアが取り上げたから解ったようなものだが、こうしたことがアメリカ各地で起きなかったと誰に言えるだろう? これ以上イスラム教徒を刺激しないためにと、地方メディアはあえて報道を控えた可能性は充分に考えられる。

はっきり言って、私は911以後、アメリカ人がこれだけあからさまにイスラム教の横暴に抗議したのを見たことがない。911の感情がまだ収まらない時期ですら、私はアメリカ人が公にイスラムを憎むような発言をするのは聞いた事がなかった。ブッシュ大統領も「イスラムは平和な宗教だ、憎むべきは過激派のテロリストだ」と何度も繰り返していたし、多くのアメリカ人がイスラム教徒が無差別に攻撃されないように信じられないほど気を使っていた。

アフガニスタンやイラクでの戦争でも、我々はイスラムと戦争をしているのではなく、イスラム教の教えを歪んで解釈して世界の平和を乱す過激派テロリストと闘っているのだと、何度も確認し合ったものである。

だが、911同時多発テロでも町に繰り出さなかったアメリカ市民の堪忍袋の緒が切れたのは、911被災地跡に聖廟を建てるという自称イスラム教穏健派のあからさまな挑発行為だった。

我々は少なからずイスラム教そのものに問題があるのではないかと気がついていた。だが、私も含めそれは認めたくなかった。イスラムそのものを敵に回したくはない。イスラム教徒にも穏健派はいるはずだ。イスラム教徒全体が過激派ではあるまい、我々が理解を示せばイスラム教徒の間でも話の解る人々が出て来るはずだとほとんどのアメリカ人は考えていたのだ。

だが、グラウンドゼロ聖廟の建設の件で、アメリカ人はアメリカ在住の穏健派イスラム教徒ですら信用できないことに気づかされたのだ。アメリカ人はヨーロッパで何が起きているか知っている。お隣のカナダですら何が起きているかを知っている。もしここで聖廟建設反対派が怯めば、アメリカでもヨーロッパやカナダで起きているイスラム教徒らによる横暴がまかり通りようになる。

そんな中で、オバマ大統領は911の追悼式でアメリカ市民に対して寛容になれと説教ぶった演説をした。だが、その寛容性がイスラム教徒らの奢りを高めたのではないのか? 寛容性を説くなら聖書や星条旗を焼いて騒ぎまくってるイスラム教徒に向ってすべきなのではないか?浮気をしたと疑いをかけられただけで女性を鞭打ちや投石の刑に処すようや野蛮な宗教に説くべきではないのか? 

アメリカ人のイスラム教への寛容性がいったいアメリカにどんな利益をもたらしたというのだ?欧州やカナダで彼らのイスラム教への寛容性がどれだけの悲劇を生んでいるか、我々が知らないとでも思っているのか?

このままイスラム教徒の横暴が続けば、この次はコーランを一冊や二冊焼くくらいのことでは済まされなくなるだろう。

グラウンドゼロ聖廟建設を支持したり、それを批判する人々に寛容を求めるなど、オバマ王のしていることは、アメリカ市民の怒りの火にかえって油を注ぐようなものだ。

アップデート:

テネシー州でもコーラン焼かれる

 

同時多発テロがあった9月11日に、アメリカ南部テネシー州の牧師がイスラム教の聖典「コーラン」を燃やしていたことが分かりました。

 地元メディアによると、テネシー州スプリングフィールド市のボブ・オールド牧師ら2人が11日、自宅の庭でコーラン2冊にライターのオイルをかけて燃やしました。

 コーランを燃やしたボブ・オールド牧師:「信仰について、愛について、正しい書物を持つべきだ。コーランは憎しみの書物です。愛の書物ではない」
 オールド牧師らは、コーランを燃やしたのはグラウンド・ゼロ近くのモスク建設問題と関係なく、「アメリカの憲法とアメリカ国民を守るためだ」などと説明しています。

September 12, 2010, 現時間 11:03 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →September 10, 2010

コーランは燃やすべきだ!

イスラマフォビアとでも何でも呼んで頂戴。コーラン(イスラム教の聖典)は燃やすべきだ。

ちょ、ちょっと待ってよ、カカシさん、それってかなり過激じゃございません? いったい何処からそんな話が出て来たんですか? 

と読者諸君は思われるだろう。

実は、9月11日の同時多発テロ9周年記念日を前に、フロリダにある零細協会の牧師が、911にコーランを燃やしたる!と息巻いたことがきっかけとなり、アメリカ国内のみならず、イスラム諸国で大批判の声が上がった。オバマ大統領やアフガニスタン戦争のペトラエウス指揮官やローマ法王までが出て来て、そのような挑発行為は世界中のキリスト教徒の身に危険を及ぼすから止めてくれと言い出す始末。

私も本を燃やすという行為そのものには非常に抵抗がある。そういう行為は昔から独裁者が民の言論や宗教の自由を弾圧する際に好んで使われたやり方だからだ。私が好きなSF作家のレイ・ブラッドベリー著の「華氏451度」でも「危険思想」を唱える書物が大量に消却される行為が言論弾圧の象徴として表現されている。

だが、この一介の田舎協会のテリー・ジョーンズ牧師の戯言に対する反応が大きくなればなるほど、私のなかでなにやらもやもやしたものがくすぶりはじめた。それは、なんでたかがコーランを燃やすという行為だけがこんなにも反響を呼ぶのだろうかということだ。

911直前にアフガニスタンで2000年以上も歴史のあると言われる仏像がタリバンによって爆破された時に、世界中の仏教徒は身近にいるイスラム教徒を無差別に殺したりしたか?

世界中でキリスト教徒やユダヤ教徒がイスラム教過激派の起こすテロで大量殺害されても、ユダヤ・キリスト教徒らは町に繰り出して無関係なイスラム教徒をつるし上げにしたりしているか?

とんでもない!それどころか、欧州では常にイスラム教徒の気持ちを逆撫でしまいと、見苦しいほどの迎合がされているし、アメリカでもメディアはニュースにしろ映画にしろ、イスラム教徒をテロリストとして表現しないよう信じられない気遣いをしている。

にも関わらずだ、イスラム教徒はデンマークで出版されたくだらない漫画に過激な反応を示しては暴動を起こし、法王がイスラム教の暴力性をちょっと批判しただけで無関係な尼さんを殺してみたり、ほんの些細な出来事も許容できずに暴力沙汰の繰り返しだ。そして異教徒がちょっとでもイスラム教を批判するようなことを言えば、「無神経だ!イスラモフォビアだ!」と言って大騒ぎだ。

それでいて、そのイスラム教徒が911の被災地に聖廟を建設すると言い出したことにアメリカ市民から、あまりにも無神経過ぎるから止めてくれと批判が登ると「どうも気が利きませんで申し訳ありません」というどころか「そういう批判はイスラモフォビアだ!」と反対に大騒ぎし、聖廟建設を妨害するなら世界の過激派の行為には責任は持てないと恐喝に出てくる。自称穏健派が聞いて呆れる。

自分らはどんな些細なことでも「差別だ「不寛容だ「無神経だ」と大騒ぎしておきながら、奴らからは我々の気持ちに対する気遣いなど微塵もない。 なんで、そんな奴らの気持ちを慮ってたかがイスラムの象徴であるコーラン焼却を中止したりしなきゃなんねんだよ。

だいたいだ、イスラム過激派はこちらが何をしてもしなくてもアメリカはじめ西洋社会への攻撃の手を緩めないではないか。コーランが焼かれようと焼かれまいとアフガニスタンでアメリカ兵への攻撃は続行される。いっておくが、護衛艦のコール号が爆破されたのも、911で3000人からのアメリカ住民が殺されたのも、コーランが一冊でも焼かれる前の話だ。ダルフールで起きたアラブイスラム教徒らによるアフリカ人キリスト教徒の人種浄化もコーラン消却などとは無関係だ。

だったら何でイスラム過激派の圧力にを恐れてアメリカ国内でアメリカ人がアメリカの憲法に乗っ取った権利の施行を阻止する必要があるというのだ? フロリダのジョーンズ牧師は馬鹿な過激派かもしれない。だが、そんな奴のする気に入らない言論を守ってこそ言論の自由に意義があるというものだ。気に入った言論だけを守るなら言論の自由など保証する必要はない。

それにだ、オバマ王は、軍隊の総指揮官としてアメリカ軍人が海外で危険にさらされる行為は防がねばならん、などと言っているが、マッククリスタル将軍の援軍要請を10ヶ月も無視しておいて、国境警備をおざなりにして国境沿いの市民の命を常に危険にさらしておいて、国土安全保障省が職務怠慢で対テロ政策など完全無視している状態において、突然アフガニスタンの兵士の身を慮るというオバマ王のいい分は空々しくて聞いてられない。

アメリカメディアにしたってそうだ。ブッシュ政権時代にニューヨークタイムスが漏洩した軍機密情報や、ハリウッド映画の反米プロパガンダ映画など、イスラム過激派をどれだけ奮起させ、アメリカ軍人並びにアメリカ庶民の身をどれだけ危険にさらしたか解らない。そういう時は全く無言でいたくせに、フロリダのアホ牧師がコーランを焼くと言い出したら急にアメリカ国民の身の安全を言い出すなんて偽善にもほどがある。

なんで突然アメリカ国民の命が大事になったのだ?

偽善もいい加減にしろよ、そんな嘘に我々アメリカ人が騙されると思うのか?

こうなったら、私はフロリダのアホにしろ誰にしろコーランなんぞじゃんじゃん燃やしてくれと言いたいね。これだけおおげさに宣言した以上、これで止めたらアメリカ人の面目丸つぶれだろう。第一イスラム諸国の連中はアメリカ人は口ばっかりで度胸がないと言ってあざ笑い、かえってアメリカ攻撃に奮起を起こすこと間違い無し。

ジョーンズ牧師よ、言い始めた以上やり通せ。途中で止めるくらいなら最初からしないほうがましだが、すでに脅しをしてしまった以上やるっきゃない。もうすでにジョーンズ牧師にその度胸がないなら俺たちがやってやるという牧師達があちこちで現れている。

おおいにやってくれ、コーランなんぞどんどん燃やしてイスラム教徒の気持ちなんぞ逆撫でしてくれ! いい加減アメリカ人はイスラム教徒らの脅しに怯むのはやめるべきだ!

September 10, 2010, 現時間 9:28 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →September 6, 2010

オバマこそ人種差別者、連邦政府アリゾナの保安官を訴える

ミスター苺著

どうして人々はオバマのことを人種差別主義者だと思うのだろうか、その答えは簡単だ。左翼リベラルの定義をそのまま当てはめれば、オバマはまさに人種差別者に他ならないからだ。

ある特定の人種に悪影響を与える政策が、リベラルのいう人種差別の定義だとすれば、特にその人種というのが連邦政府の保護下にあるラテン系などの少数民族だとすれば、まさしく、 バラク・H・オバマとその政権は完全にアウトだ。なぜなら奴らのアリゾナの違法移民取締りに関する無施行無履行政策 は、明らかに中年米からの合法な移民が一番被害を被る政策だからだ。

この関係は特に珍しいことではない。犯罪学者なら何世紀前から誰でも知っているように、ほとんどの犯罪は同じ人種の間でおきる。白人の犯罪者は主に白人を対象に、黒人は黒人を対象に、そしてラテン系はラテン系を対象に犯罪を起こす。(もちろん人種を超えた犯罪が起きないわけではないが、傾向として同人種間の犯罪のほうが普通だ。)

オバマニストたちの国境における法の無施行たるや、その激しさは度を増すばかり。

木曜日に連邦政府が起こした訴訟は、ここ最近連続しておきている連邦政府によるアリゾナへの攻撃の延長だ。

2009年、連邦政府国土安全保証庁は、アルぺオ保安官から移民法の施行権限を奪い取った。そして去る五月、オバマ政権は連邦政府最高裁判所にアリゾナ州が(違法移民を雇用した経営者を罰する)法律の施行を阻止するよう促した。

そして7月には、司法庁はアリゾナ州の警察官が違法滞在の疑いのある人物を職務質問する義務があるという新移民法の一部を撤回させるよう訴訟を起こした。連邦裁判官は訴訟を認め、法の施行を一時停止させた。

ワシントンイグザミナーバイロン・ヨークのコラムによると、連邦政府司法庁は、アリゾナの違法移民取締りや強制送還政策に関してあらたな攻撃をはじめたのだという。

新しい法律の抹殺しようとする他に、司法長のエリック・ホールダーはフィーニックス市のマリコパコミュニティー大学を、求人の応募者に永住権証明書 の提示を要求したことが法律に触れるとして訴えている。

メキシコとの国境において、警察が違法移民を逮捕したり起訴したりすることを禁止することは、(特にすでに何らかの犯罪を犯して逮捕された人間にたいして)メキシコの麻薬暴力団の力を増幅させ、メキシコを通じてやってくる中南米の犯罪者らがわが国において力を拡大することを幇助する結果を生む。そしてその最大の被害者となるのがアメリカ在住のラテン系移民たちなのだ。

オバマとホールダーがやったことを振り返ってみよう。

  • 司法庁はアリゾナ州がすでに犯罪を犯して逮捕した人間の滞在ビザの確認を阻止するため訴訟を起こした、例え逮捕された人間が違法移民であるという疑いがあったとしてもである。
  • 司法庁はアリゾナ州が違法移民を雇用する経営者を罰することを阻止するため訴訟を起こした。
  • 司法庁は自他共にみとめる「アメリカでもっとも厳しい保安官」、マリコパ郡のジョー・アルパオ保安官に刑事責任を負わすべく大陪審にかけている。
  • そして今度は、アルパオ保安官とマリコパ郡保安局(MCSO(に対して、連邦政府の捜査への「協力」を強制する訴訟を起こした。これは、人種差別の証拠をなんとか探し出そうという思惑からの単なるあてずっぽう捜査だとの評判だ。

俺はネット上のあちこちで、これらの訴訟に関する批判を読んだが、司法庁の「法無施行」政策の訴訟を弁護するコメントにはひとつもお目にかかっていない。

しかし俺が一番頭にくるのは、司法庁が法律を阻止することで「守ってやってる」と主張している当の人々が迎えている実社会での死と破壊の被害だ。連邦政府の政策が及ぼすラテン系への被害は、白人や黒人への被害などとは比べ物にならない。 まさしくリベラル市民運動家たちがいうところの人種差別政策なのだ。

これらを考えれば、政府の特定人種優遇や人種偏見を観て、特定の人種がこおむる被害を正しく判断して、一般のアメリカ人がオバマとその政権を人種差別者だと考えることのどこが不思議なのだ?左翼こそ自分らの人種差別の定義を考えれば、それこそ一番オバマを批判すべきではないか。

左翼連中が正直になれればの話だが、、、

September 6, 2010, 現時間 11:12 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

日付け → →September 1, 2010

国境警備、州兵の代わりに看板をおっ立てたオバマ王連邦政府

アリゾナ州ピーナル群の保安官は、アリゾナの一部はすでにメキシコの麻薬暴力団組織に乗っ取られてしまっているという。それだけではない、何と連邦政府はアリゾナを暴力団の侵略から守るどころか、闘わずしてすでに白旗を挙げてしまっているというのだ。

メキシコ国境沿いのアリゾナ州ツーサンとカリフォルニア州サンディエゴを結ぶ60マイルに渡る地域に、最近、連邦政府の土地管理省(the Bureau of Land Management (BLM))がいくつかの看板を立てたのだが、その内容は

地域を旅する人々に「麻薬及び人身輸送地域」と警告し、通行人は「武装し高速で突き抜ける密輸自動車」に遭遇する可能性があるとしている。(アリゾナ州の)フィーニックスから始まって、看板は「州道8号より北側の道を使うように」とし、「怪しげな出来事」を目撃したら911(アメリカ版110番)に電話するようにと書かれている。

国境沿いといっても、連邦政府はなんとメキシコ国境から160kmも内側の州道に沿って100kmに渡ってこれらの看板を立てたというのだ。政府は国内の16、000平方kmの土地を暴力団に明け渡したと言うのか? 少なくとも自分らで警備する気がないことだけは確かだろう。

地元ピーナル群のポール・バビュー保安官はカンカンである。保安官の管轄地区では、すでに地元警察がメキシコの暴力団に数の上からも武力の上からも対抗できない状態になっているという。

「メキシコのドラッグカーテルは文字通りこのアリゾナのこの地域を仕切ってるんです。」「山や丘の上に見張りをたてて、動きを見張っているのです。彼らはラジオも望遠鏡も持っていて、夜景観測眼鏡など、警察に勝るとも劣らぬ装備をしているのです。」

保安官は大分前にオバマ王政権に州兵3000兵の出動を嘆願したが、兵士の替わりに送られて来たのがこの15の看板だったというのだ。

アリゾナ州のジャン・ブルーアー知事は、連邦政府の失態のおかげで、アリゾナの観光地が台無しにされていると怒っている。

最近公開されたユートゥーブの動画には、ブルーアー知事がBLMの看板の前でいかに連邦政府が役立たずかを、「オマバ大統領、ちゃんと仕事をしてください!国境を警備してください!」といって怒りを爆発させている姿が映されている。

BLMの報道官は、そういうつもりで立てたんじゃないのになあ〜、誤解なんだよな〜、ととぼけた顔。

じゃあ、どういうつもりだったんだよ、このアホ!

オバマ王はアリゾナ及び国境沿いの州民のことなど何とも思っていない。これらの地域がメキシコの暴力団に乗っ取られ、地元民はまるで戦闘地で人質になったような生活をしているというのに、オバマ王は国境を守る気などまるでない。それどころか、連邦政府に任せておけないと州政府が移民法を厳しく施行しようとすれば、それまでは無視していたくせに急に裁判を起こして、「移民法は連邦政府の責任だ、州政府は黙ってろ」と阻止する。

この次の選挙では、是が非でも共和党は勝たねばならない。こんな非国民に国のまつりごとを任せておく訳にはいかない!

September 1, 2010, 現時間 10:07 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

© 2006-2015 by 苺畑カカシ - All Rights Reserved