日付け → →June 30, 2006

眉唾なイラク米兵による悪事報道

イラクにおいて、アメリカ兵がなにか悪さをしたという話が持ち上がると、事の是非を確かめもせずセンセーショナルにすぐ報道するアメリカを含め世界の主流メディアの無責任ぶりには本当に腹がたつ。

アフガニスタンとイラク戦争が始まってからというもの、なにかあるごとに、疑わしきがアメリカとなると、この時とばかりに禿鷹のようにたかってくる世界のメディア。だがこうした事件はいざ掘り下げてみると当初の報道とは全く違ったものであったということが少なくない。

2〜3年前だったか、シリア国境あたりで結婚式の最中にアメリカ軍に空爆された家族があったという話がおおげさに報道されたことがある。だが後の捜査で空爆をうけたのは地元でも悪名高い武器密輸業者であり、空爆された場所からも武器弾薬が大量に発見されたことが明らかになった。

つい最近あったパキスタンの民家空爆の件でも、空爆されたのはタリバンの部落だったことが後ではっきりしているし、このあいだもイラクで非戦闘員を殺した容疑で軍法会議にまでかけられた米兵が正当防衛で無罪になったばかりでもある。

ハディーサの件にしても、「証拠」だの「証言」だのが出てくる度に、どうもおかしな点があきらかになり、実際に虐殺などあったのかどうかさえ疑わしくなってきている。(ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く

だから私は今回の米兵がイラク家族を襲って女性を強姦して家族を皆殺しにしたなどというこんな事件もかなり疑わしいと踏んでいる。

イラク国内では、西欧の新聞社が自分らの特派員を現場に送って情報集めをするのではなく、ストリンガーといわれる現地人からニュースを購入するというやり方が普通になっている。もともとイラク戦争には反対の大手メディアはイラクにおいて悪いニュースにはプレミアをつけて高額の謝礼を出す。そうと知ってる地元ストリンガーはテロリストが張り切ってる姿や、アメリカ兵による人権迫害だの悪事だのといった記事を本当でも嘘でもどんどんメディアに売り付けるというわけだ。イラクの湿地帯で日本の自衛隊員が汚染された水の浄水にがんばってますなんてニュースは一文にもならないからね。

ひどいのになってくると、テロリストがわざわざテロを演出してストリンガーに写真やビデオを撮らせて欧米メディアに売り付けたりするのもいる。モスルでのデモ行進やバグダッドでのイラク選挙管理委員の白昼暗殺などはそのいい例である。

だから我々読者は、新聞に書いてあるからといって、なんでもかんでもすぐに鵜呑みにすべきではない。ましてやその記事を元にアメリカは鬼畜だなどと軽卒な判断をくだすべきではない。きちんとした捜査によって本当にアメリカ兵が悪事を働いたことが軍法会議で証明されたならば、その行為は糾弾だれるべきだし、有罪となったアメリカ兵はそれなりの罰を受けるべきである。だが詳細もわからないうちから、センセーショナルな報道に踊らされて大騒ぎをすべきではない。

June 30, 2006, 現時間 9:45 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イラク軍と戦闘のシーア民兵にイラン人発見

アメリカとイラクの連合軍がイラク市街地で戦闘という話は最近しょっちゅうあるので、めずらしいことではないのだが、昨日のロイターの記事 (英語)の見出しは「アメリカとイラク軍シーア民兵と激突」とあったので目にとまった。しかも連合軍がとらえた民兵にはイラン人が混じっていたというのだから興味深い。(訳:カカシ)

木曜日、イラクとアメリカ連合軍はバグダッドの東北にある村でシーア民兵と戦い、目撃者と警察当局によると米軍のヘリコプターから農園が空爆され隠れている暴徒らがいぶり出されたという。

イラク警備当局はイラク軍の司令官とその他二人の兵士が狙撃された戦いで、捕獲された民兵のなかにイランの戦闘員が含まれていたと話した。軍当局は何故イラン人と確認できたのかを明らかにしていない。

この事件で大切な点は二つある。まず第1にこの戦いがシーア派との戦いであるということだ。イラクでは今マリキ首相がスンニ抵抗軍に恩赦を提案し、武器を捨て平和的にイラク社会に融合するよう呼びかけているが、首相も大統領もシーア派というイラク政府をスンニ派は容易に信用できない。スンニ派が安心して武器を捨て抵抗をあきらめるためには、スンニ派を対象に悪事を働いているシーア派暴徒の取り締まりは必要不可欠である。であるから、イラク軍はシーア派が制服をきているだけだという印象を振払うためにも、今回のようにアメリカ軍とイラク軍が一体となり、シーア派の民兵の取り締まりに力をいれていく必要がある。

第2にの点として、シーア民兵の間にイラン人が雑ざっていたということに注目されたし。連合軍が戦った相手は悪名高き白豚サドルのマフディ軍だ。これまでサドルがイラン政府の手先であるという話が出る度に、それがただのデマだと相手にしなかった人々にはよく噛み締めてほしい事実である。

ロイターは発見されたイラン人が本当にイランの手先かどうか疑っているようだ。「軍当局は何故イラン人と確認できたのかを明らかにしていない」というところがいかにもロイターらしい。イラク人になら、イラン人とイラク人の識別など簡単にできるはず。イラン人は言葉からして違うのだから、多分アラビア語にペルシャ訛りがでるとか、服装が違うとか、そぶりが違うとか、地元のひとからみればイラン人のよそ者などすぐに分かるはずだ。それでもロイターは疑い深い。

米国及び英国はイランのシーア派が親イラク政府のシーア民兵に軍事援助をすることで、イラク内政に干渉していると責めてきた。しかしイラン人がイラクで逮捕されたという例はほとんどない。

イラク人のなかには、特にスンニ派になると、すぐにシーア戦士をイランの工作員だと決めつける傾向がある。しかしイラク民兵のなかにはイランの難民キャンプで生まれ育ち、イラン訛りのアラビア語を話、中にはイランの身分証明書を持っているひともいる。

イランで生まれ育ち、ペルシャ語をしゃべり、イランの身分証明書をもってりゃイラン人だろうが! なんでそれがイラク人だってことになるのだ! イラク人の血を受け継いでいればすべてイラク人なのか? なんという人種差別的考えだろう。

ロイターはさらに、イラク政府とつながりのある強力なシーア派民兵軍を解散するのは不可能だろうと書いているが、今回のようにイラク軍が率先してマフディ軍と戦い、さらにイラン人まで逮捕したいう事実は高く評価されるべきである。

June 30, 2006, 現時間 6:40 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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日付け → →June 29, 2006

選挙したけりゃ帰化しろって、当然じゃん!

なにげなくネットサーフィンしていたらこんな記事を発見。(ぼやきくっきりさん紹介)

永住外国人に対する地方参政権の確立を要望した際、「帰化すればいい」と発言されたとして、在日本大韓民国民団県地方本部(朴昭勝団長)は28日、県議会の新田篤実議長に抗議文を出した。新田議長は朝日新聞の取材に対し、発言したことを認めている。

自分が住んでいる国の政治に参加したいのであれば、その国の市民権をとるのは当たり前だ。選挙権は誰もが持つ権利ではなくそれなりにその国の国民として責任を果たすという条件付きでの特権のはず。ただすんでいるというだけでその国の政治に口出しできるというなら、外国政府が多量の自国民を送り込んで他国の政策に影響を与えることもできるではないか。そんなばかなことを許す国がどこにあるだろう?

数年前にアメリカの地方選挙で違法移民がかなり投票して現役の議員が落ちた事件があった。投票する人間は身分証明書を持ってきて自分がその土地に住み選挙権のある市民であることを証明する必要があると考えるのが常識だが、選挙権のない移民から人気のある民主党が圧倒的に多いこのあたりでは選挙日に身分証明書の提示を要求することさえ違法となってしまい、違法合法をあわせ外国人による投票が相次ぎあからさまな選挙違反が相次いだ。

全国選挙ではほとんど共和党が勝つ可能性がないので、連邦政府はカリフォルニアで起きる民主党のはなはだしい選挙違反に注意を向けようとしない。パパブッシュなどはカリフォルニアでの選挙運動を全くしなかった。州の共和党は腰抜けばかりでどうしようもないくせに政治献金の電話ばかりかけてくる。

ばかにするな!! 

とにかく、選挙したけりゃ帰化しろ。当然だ!

June 29, 2006, 現時間 11:36 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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パレスチナの取るべき道

イスラエルはハマスに拉致されたイスラエル兵と交換すべく、ハマスの高官を次々に逮捕しはじめた。

 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍が29日、ヨルダン川西岸各地で実施した作戦で拘束されたイスラム原理主義組織ハマスのメンバーは、閣僚や評議会議員を含め60人以上に上った。

拘束の背景には、拉致を実行したハマス軍事部門だけでなく、イスラエル生存権の間接的承認による危機打開を狙ったハマス穏健派の動きも封じ込める狙いがある。ハマス穏健派に現実路線への転換を促していたアッバス議長にとっても、大きな痛手となった...

 29日未明の拘束作戦は、ハマスの閣僚や議員の自宅に押し入ったり、滞在先のホテルを装甲車で包囲してスピーカーで投降を迫ったりなど、強引な手法で行われた。拘束されたハマスのメンバーには、イスラエル生存権の間接的承認の是非を住民投票で決めることを支持したドゥエイク評議会議長、「兵士解放」を主張したシャエル副首相らが含まれる。

 イスラエル外務省報道官は、拉致された兵士との交換が目的ではないと主張した上で、「テロへの関与容疑が逮捕理由」と説明。現実路線への転換を探っていたハマス内閣の穏健派と、兵士を拉致したハマス軍事部門を区別せず、「ハマス全体が拉致の責任を負う」との立場を明確にした。

そんなに人質交換がしたいなら、その挑戦受けて立とうじゃないの、ってなもんだわな。これじゃあ、せっかく既存の収容者とイスラエル兵を交換しようと思っていたハマスの連中の的はおおはずれ。かえってひどいことになってしまった。

これまでイスラエルはパレスチナとの対応に信じられないほどの自制を働かしてきた。反イスラエル派は「何が自制だ!」と反論するだろうが今回のイスラエルの行動をみれば、その事実が歴然とする。イスラエルはやろうと思えばパレスチナ全体を焼け野原にすることが可能だ。戦車で至る所を潰し、パレスチナ市民をすべて海へ葬ることも可能なのである。それがいままでパレスチナの自爆テロでイスラエルの非戦闘員が何十人と殺され何百人のけが人がでても、イスラエルからの応戦はテロリストの家が破壊され、たまたま巻き込まれたパレスチナ市民が数人犠牲になる程度のものだった。やろうと思えばできることをしないでいたということは、イスラエルはパレスチナの全滅を望んではいないということになる。

それなのにパレスチナのアホどもは、本気でイスラエルが弱体だと信じていたらしい。それでイスラエルがやる気になって戦争をはじめたらどうなるか、全く予測できていなかったというわけだ。

意外なことに国際社会はイスラエルの自制を求めながらも、今回ばかりはパレスチナへの対応もかなり冷たい。

(アッバス)議長はイスラエル軍のガザ攻撃を「人道に対する罪」だと批判し、国際社会の介入を求めたが、米政府はイスラエル支持を表明。欧州連合(EU)も「まず兵士の解放を」との立場で、国際世論はパレスチナ側に好ましい形で動いていない。

これまでのようにイスラエルの自制にも頼れないばかりか、国際社会からの同情すら受けられないとなると、いったいハマスはどうすればよいのだろうか? 「待てよ、いい考えがある。こんなのはどうだろうか?」ミスター苺にいい考えがある。

1. イスラエルの存在を認める。

2. これまで取り交わされてきた和平条約を正当かつ合法のものであるとして受け入れる。

3. ユダヤ人殺しをやめる!

な〜んかどっかできいたような提案だなあ。パレスチナがオスロ合意を素直に受け入れていれば、10年も前にパレスチナ独立国を設立することが出来たのに、PLOのアラファト議長はイスラエルとの平和共存などあり得ないと、度重なるクリントン米大統領の説得に応じずみすみす独立の道を断ってしまった。

そして得たものはなんだ? インティファーダがパレスチナにもたらしたのは経済成長でも自立でもない。ハマスというテロ政権による危険なだけで何ももたらさない、諸外国からの生活保護を受けなければ生きていけない貧乏生活だ。そしてオスロ合意を破棄して10年以上たったいま、パレスチナ独立をかけても破棄した条件を、今度は独立どころかただ生存だけを願ってイスラエルの慈悲にすがるために飲むしかなくなってしまったのだ。

ま、自業自得だがね。

パレスチナよ、今度こそ正しい道をえらべ!

関連ブログ記事:

イスラエル軍:ガザに侵攻…拉致兵士の奪還で
ハマスはライバルのファタとの政治的膠着状態を終わらせる合意に達しました

June 29, 2006, 現時間 3:43 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イスラエル侵攻にたじたじのパレスチナ

昨日もちょっと紹介したが、今回のイスラエルのガザ侵攻に対するパレスチナ側の反応は情けなさを通り越して滑稽でさえある。

多々の隊に属する覆面の民兵たちがガザしないのあちこちで防御体制をとり、通りかかる自動車にヘッドライトを消すように指示した。

第二次世界大戦当時じゃあるまいし、裸電球に袋かけてカーテン引いて防空ごうにはいっていた時代の戦争じゃないちゅうの! イスラエル兵は闇の中でも丸見えのナイトガーグルをつけている。車のヘッドライトを消したくらいでイスラエル軍から隠れられるはずがない。またパレスチナの民兵たちは町のあちこちに砂袋を積んでみたり、ガソリンに浸したタイヤに火をつくて道路にならべてみたりしている。これは紀元前の戦争か! 攻めるくるのは戦車だぞ、馬に引かれたチャリオットじゃないんだぞ、あほ!



イスラエルの戦車

イスラエルの戦車、チャリオットじゃないよ

しかしもっとおかしいのはハマスの連中がイスラエルの強行な反応に完全に困惑している姿である。なぜたったひとりの19歳のぺーぺー兵士のために、橋を三つも落とし、発電所をすべて破壊し、ガザをがれきの山とも化す勢いで攻めてくるのか、ハマスには全く理解できないようだ。

争いを避けるために、ハマスはパレスチナの独立を求めると発表することで暗にイスラエルの存在を認めるような発言をしたにも関わらず、イスラエルはギラード·シャレット一等兵の返還以外は聞く耳持たない強硬姿勢を崩さず、昨晩だけで9発のミサイルを打ち込み、シリアのサダト大統領がハマステロリストをかくまっているとして、家の上空を低空飛行するなどしてソニックブームがいくつも聞かれたほどだという。(以下CNNより

シリア国営テレビは、イスラエル軍戦闘機の「敵意ある挑発的行為」にシリア空軍が対応したことを伝えたものの、イスラエル軍戦闘機がアサド大統領の宮殿上空を飛行したことには言及しなかった。イスラエル軍は飛行を認めている。イスラエルのテレビ報道によると、アサド大統領は当時宮殿内にいた。

これにうろたえたハマス政府の要員は人質とイスラエルに収容されている収容者との交換は論理的だと語った。ハマスがいまさら人質交換などという条件を出せる立場かとあきれるのだが、彼等がこのような考えを持つのも正直いって無理もない。これまでイスラエルはずいぶんとパレスチナとの『平和交渉』で妥協をしてきた。これまでにも何度もパレスチナ収容者何百人とひきかえにイスラエル兵数人の交換がおこなわれ、時としてはかえってくるイスラエル兵が遺体であったことさえある。そういう妥協を何度も繰り返してきたイスラエルの態度が今度だけは違うなどということをハマスが予測できなかったとしても無理もない話である。

リンクはみつからないのだが、今朝読んだAPの記事では、イスラエルがいますぐ攻撃をやめないなら、もっと多くのイスラエル兵を拉致するとハマスの連中はいきまいた。現にハマスはウエストバンクから二人の入植者を誘拐し、一人をすでに殺害したと発表している。これではやることが逆である。一人の一等兵でこれだけキレてるイスラエルをもっと刺激してどうするの? あんたら自殺願望? ってテロリストには野暮な質問、、、

パレスチナの消息筋は、ヨルダン川西岸ラマラで閣僚4人と議員4人がイスラエル軍に拘束され、財務当局者が取り調べを受けたと伝えた。イスラエルのメディアによると、エルサレムを含む各地で実施されたハマス議員の一斉検挙で、ジェニンでも2人が拘束された。イスラエル軍は何もコメントしていない。

パレスチナがイスラエル市民二人を誘拐している間にイスラエルはパレスチナの政治家8人を拘束。これではパレスチナ側の人質には何の価値もないことになる。パレスチナが生き延びる道はただ一つ。シャレット一等兵を無傷で返還し、誘拐した市民の身柄も引き渡し、地面におでここすりつけて無条件降伏して命乞いをすることだけだ。

イスラエルも今回という今回は最後まで断固と戦ってもらいたい。これまでの妥協がここまで事態を悪化させたのだから。今度は絶対にひかないでほしい。

国際社会はいつもどおりイスラエルの自制を求めているが、イスラエルはイスラエルの存続を第一に考えるべきだ。諸外国が何をいっても耳など傾ける必要はない。がんばれイスラエル!



砂袋を飛び越えるマーカバ戦車

砂袋を飛び越えるマーカバ戦車

これは特撮ではない。

June 29, 2006, 現時間 2:56 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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日付け → →June 28, 2006

秘密情報漏えいメディアに米兵怒り爆発

ニューヨークタイムスが報道した国家防衛に関する秘密情報についての波紋はどんどん広がっている。退役現役の米兵らから、及び国家防衛を憂える一般市民からも、ニューヨークタイムス、並びに同様の報道をしたロサンゼルスタイムスへ抗議の手紙が殺到している。

あまりにも強い批判を受けたため、ロサンゼルスタイムスはその言い訳記事(英語)を発表した。(訳:カカシ)

我々はこの記事を公表することを決して軽々しく決めたのではありません。政府がこの事実を公表することで対テロが難かしくなると主張したことは非常に真剣に考慮しました。そして政府の主張と、これに対し、監視プログラムが人権迫害につながる脅威が市民の間で非常な問題になっているという事実とを秤りにかけました。

我々は度々人の命に関わると思われる報道は差しひかえてきました。しかし今回の場合政府内の人々や自己の調査により財政庁のプログラムに関しての情報にはそのような脅威はないと考えました。また政府からは我々にこの情報がテロを防ぐために役立っているという確かな証拠も提供されませんでした。それどころかこの記事をよく読んでいただければ、政府内部でもこのプログラムがテロ対策に効果があまりないと考えるひともいることがお分かりいただけるでしょう。

結果としてテロ対策へ損害よりも市民への公益のほうが重要であると感じたのです。

なんという傲慢さだろう。主流メディアのエリート意識まるだしである。アメリカの諜報部や政権が外交情勢を十分に考慮したうえで、この情報がもれては国家防衛に危険を及ぼすと判断して秘密としているものを、一介の新聞記者如きが国家の安全に関わる秘密を公開してもよいと判断したのだという。いったい誰が彼等にそんな権限を与えたのだ? 

私は今の職場に就職した時に企業秘密を絶対に漏らさないという契約に署名した。もし私がこの秘密を独断で公表した場合、仕事を首になる程度ですめばいいが、起訴される可能性は多いにある。私の持ってる情報などこの種の産業新聞を読めばどこにでも書いてあることではあるが、それでも私は職場以外で仕事の話をする時は非常に気を使っている。それが社会人の責任というものだ。

これにたいして、イラク駐留のボグス陸軍軍曹の反論をきいてみよう。(T.F.Boggs 訳:カカシ)

自分は24歳の陸軍軍曹であります。自分は時々怒ります。侍のような格好で46度の炎天下に9時間も立ちっぱなしの時などは特にそうです。しかし自分はイラクにいることで誰を責めるわけでもありません。自分は911の後に入隊しました。ですから出動することは期待しておりましたし、ほかの人々と一緒にイラクで働く機会をもてたことに感謝しています。

しかしながら、自分はニューヨークタイムス、ロサンゼルスタイムス、ウォールストリートジャーナルの人々が、自分がここでいる間の仕事を難かしくしたことに関して責任を問います。これまでのハディーサに関する海兵隊員の関わりについて虚偽の報道などのように、リポーターたちの言葉は直接イラクの現場に影響があるのです。イラク各地でハディーサのような事件の話を聞く度に、アメリカの主流メディアに勇気づけられたテロリストたちが復讐に走るのです。(略)

マクマウス殿、ケラー殿、バケット殿、(上記三紙の編集長の名前)そしてこの話に関わったそのほかのみなさま、自分は連絡先を隠したりいたしません。(略) もし私がどう感じているか、この情報の影響を直接感じている人間と話がしたいなら、あなた方の記事がどのように受け止められているか正確に知りたいなら、メールをくれるか特派員をインタビューに送って下さい。自分はグリーンゾーン勤務ではありませんが、なんとか会う方法を見つけられると確信します。

(注:ボグス軍曹は誤解しているが、ウォールストリートジャーナルは秘密情報の漏えいはしていない。ニューヨークタイムスとロサンゼルスタイムスの報道のあと政府高官から合法な情報だけをインタビューして発表している。)

毎日毎日、主流メディアのネガチブ報道で、どれだけ地元の軍人が迷惑を被っているかその悪影たるや、のほほんと冷房のきいたオフィスで無責任な記事をかいてる記者らにはわからんだろう。そういう無責任な連中が現場の軍人のみならず、アメリカや世界中の人々をテロの危険にさらすような情報を、自分らの偏見と無知もうまいの無判断で秘密情報を報道して開き直っている。

どうして我々は戦場のテロリストと国内のジハーディスト記者たちと、双方で敵と戦わねばならんのだ!

June 28, 2006, 現時間 10:30 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 27, 2006

イスラエル、ガザ侵略間近か?

アップデート イスラエル、ガザ侵略開始する! 下記参照:


だからいわんこっちゃない。イスラエル相手に今さら誘拐だの脅迫だの通じるわけがないのだ。それどころかそんなことをすればかえってイスラエルに強行手段を使わせる大義名分を与えてしまうぞ、とカカシが警告したのに。

パレスチナは25日に壁の下に穴を掘ってイスラエルに侵入。イスラエル兵2人を殺害のうえ1人を拉致して逃げた。パレスチナはこの人質とひきかえにパレスチナの囚人をイスラエルから解放せよと要求していたが、イスラエルはそんな要求を飲むかわりにガザ地区に向かって空爆攻撃をはじめた。

イスラエル、ガザ地区に空爆続行=橋を爆破

【ライブドア・ニュース 09月27日】− AP通信によると、イスラエル軍は27日早朝、ガザ地区北部の3カ所に対してミサイル攻撃を行ったと発表した。同軍は、パレスチナの過激派武装勢力がイスラエルに対するロケット攻撃の際に利用する進入ルートを遮断するためとしている。パレスチナ自治政府筋によると、ミサイル1発がベイトハヌーン近くの橋を破壊したとしており、現時点では負傷者や被害の報告はないとしている。

ガザからイスラエルが入植者を撤退させた時から、いずれはこういう日がくるだろうと私は思っていた。親イスラエルの間ではガザからの撤退に反対する声は多く聞かれたが、私は撤退には賛成だった。その理由は二つある。

1)パレスチナ市民のイスラエル人への憎しみが消えないのは、パレスチナ領ではどこへ行き来するにもイスラエル軍による検問所を通らなければならないことが大きな原因である。これはパレスチナ領内にすむイスラエル市民を守るためでもあるのだが、パレスチナ市民にとっては占領軍による弾圧の象徴として毎日思い知らされるわけである。だが、イスラエルがガザやウエストバンクから撤退することで、パレスチナ人が毎日イスラエル兵と顔をあわせることがなくなれば、次第に自分達がイスラエルに弾圧されているという意識が減ってくるのではないかと私は考えた。

また、イスラエル軍による統治がなくなれば、必然的にパレスチナ市民はパレスチナ市民の手で政をせねばならず、何でもかんでもイスラエルが悪いとは言ってられなくなる。それで暴力ばかりで統治のできないハマスのようなテロリストはパレスチナ市民から見放され、パレスチナはついにテロを拒絶しイスラエルとの平和共存を考えるようになるはず、、

2)もうひとつの理由はイスラエル側からみて、ガザの入植者は人質同様である。ガザのパレスチナ人から攻撃を受けても、イスラエル市民の犠牲を考えるとなかなか思うように応戦できない。だが、ガザにイスラエル人が全くいなくなれば、攻撃された際、ミサイルでもなんでも遠慮なく撃ち込める。

パレスチナ市民はハマスを政権に選ぶなどして、テロを拒絶するどころかテロを迎え入れてしまった。だがそのおかげでいまやパレスチナ財政は破産状態。市役所の役員も警察も給料を何か月ももらっておらず、この間は暴動が起きたほど。それでいながら性懲りもなくイスラエルを攻撃するハマスらのばかさ加減たらない。

イスラエルは人質の命を大切に思っていはいる。だが彼等の「交渉」はいますぐ人質を引き渡さなければ、攻撃を激化するぞというもの。これまでのようなあまっちょろい人質交換などではない。いやはやパレスチナはどう出るのかみものではあるが、化学/生物兵器を使うなどということは絶対にやめてもらいたい。もし彼等が本当にWMDを持っていてそれを使ったりすれば、それこそパレスチナは最後である。

パレスチナにそんな武器がないことを祈るのみだ。

アップデート

イスラエル、いよいよガザ侵攻開始する

日本語の記事はこの程度しか見つからないが、一応抜粋を引用すると、、

エルサレム(CNN) イスラエル軍は28日未明、パレスチナ武装組織に25日に拉致されたイスラエル兵ジラド・シャリットさん(19)の引き渡しを求め、ガザ地区南部に侵攻した。複数の目撃者によると、イスラエル軍はガザ市内の発電所や橋2カ所を標的に空爆を実施。パレスチナの通信社ラマッタンは、炎上する発電所の映像を伝えた。(略)

シャリットさん拉致事件をめぐるイスラエルとパレスチナの緊張が高まるなか、イスラエル軍は戦車とともにガザ地区との境界線に集結している。ガザ地区内では、イスラエル軍戦車や装甲車の走行を妨害し、武装勢力に隠れ場所を与えるため、主な道路に砂が積み上げられた。

この「主な道路に砂が積み上げられた」というのには笑っちゃうんだけど、イスラエルの戦車が砂袋なんかで避けられると思っているのかね。APの記事に書かれているパレスチナの反応はもっと面白い。(訳:カカシ)

多々の隊に属する覆面の民兵たちがガザしないのあちこちで防御体制をとり、通りかかる自動車にヘッドライトを消すように指示した。

あのねえ、第二次世界大戦じゃあるまいし、ヘッドライトを消したくらいでイスラエル軍から隠れられるとおもってるのかね、時代遅れも甚だしい。

イスラエルの侵攻に慌てたハマスは、イスラエル承認への政策に賛成したと発表したがイスラエルはテロリストとは交渉しないという強固な姿勢をくずさず、パレスチナがイスラエルの怒りを沈めるためには人質を返す以外に道はないようだ。

すでにイスラエルは9つのミサイルを打ち込んでおり、パレスチナ領内の電力はイスラエル発電所からくるものしか残っていない。イスラエルは好きな時にパレスチナの電力をとめることができるのだ。

パレスチナよ、いますぐ降参して、人質を返却せよ。君たちが生き残る道はほかにない。

June 27, 2006, 現時間 9:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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NYタイムスにもの申す!

先日ニューヨークタイムスが対テロ政策の一環としてアメリカが行ってきた金融機関によるテロ資金監視政策を漏えいした事件について書いたが、国の安全を案ずる市民からニューヨークタイムスへの批判は高まっている。

まずはブッシュ大統領。(訳:カカシ)

このプログラムの公開は恥べく行為である。

このプログラムを新聞報道させるために漏えいした人々はアメリカ合衆国に非常な危険をもたらしたことになる。おかげでテロとの戦いに勝つのが困難になった。

この件について議会は報告されており、法律上完全に認められている。我々はアメリカを傷つけたいたくさんの奴らと戦っているだ。我々のやっていることは正しいことなのだ。

アメリカ国民は政府が国の憲法の定めた自由を守ることを期待していると同時に、テロリストが我々に何をしようとしているかをきちんと把握することも求めている。金の動きを追うことだ。我々はまさにそれをやっているのだ、それを新聞が公開したことで、この戦争に勝つことがより難かしくなってしまった。

強い口調だが、はっきり言って、恥べき行為だなどといくらいってみてもニューヨークタイムスに効き目はない。もし大統領がこのような漏えいが国家安全を脅かす由々しき行為であると本気で考えるなら、ニューヨークタイムスの編集長、並びに情報を流した公務員をすべてスパイ容疑で起訴すべきである。戦争中に敵にこちらの戦略を漏らすような背信行為をいつまでも許しておくべきではない。これらの人々は自分らの行為がどれほど恐ろしい結果を生むのかその深刻さを全く理解していないのだ。彼等は痛い目にあわなければそれを知ることは絶対にない。

ではこの情報がいったいどのように直接現場に影響を与えるのか、イラク駐留のトム·コットン中尉がニューヨークタイムス編集部へ手紙を書いている。

まずは今回の非常に秘密な政府の対テロ政策の公開おめでとう、と皮肉たっぷりに手紙は始まる。コットン陸軍中尉130人の部下をもち、イラクのとある場所においてパトロールにあたっている。この場所は秘密ではないが部下の安全を考えると公開できないと中尉は語る。中尉はつい先日も路肩爆弾によって部下をひとり失い、一人が重傷をおったばかりだった。

無論、テロリストはプレートのガーディアンのように地面から湧き出てきたのではありません。いや、彼等にはモーターや銃弾や爆弾や針金やサーキットの購入はもちろんのこと、テロリストの訓練や、地元市民の爆弾をあつかってもらうために給料数カ月に値する支払いの資金も必要なのです。貴紙の記事にあるようにこの政策は合法であり、議会にも報告済みであり、政府からも財政会からも支持され非常に成功していました。

しかしもうそうではありません。あなた方は国民によいことをしたと思ってるかもしれませんが、あなたがたのしたことは我が兵士たちを非常な危険に陥れ、イラクの無実な市民たちをも危険にさらすことになったのです。この次に聞き慣れた爆弾の音がする時、また感じる時、もしテロリストにどうやって我々の監視を避けられるかを教えていなかったらこの爆発は防げたのではないかと考えざるおえないでしょう。

ニューヨークタイムスだけでなく、国家秘密を漏えいしたアメリカの主流メディアはいくつかある。彼等はアメリカの対テロ政策を暴露してしまうことで、ブッシュ政権を弱めることができると考えている。ブッシュ政権んを弱め、自分らの支持する民主党が有利になりさえすれば、アメリカ国民の安全などどうでもいいというのである。

だが、このやり方は失敗する。いやそれどころかかえって逆効果になるだろう。

この間も外国のテロリストからかかってくる電話を盗聴するという政策が漏えいされたが、その時の世論調査において米国民のほとんどが、対テロ政策として必要な政策だと答えている。アメリカ国民はアメリカの主流メディアや民主党が考えるほどばかではない。国が国民の安全のために多少のプライバシー侵害をしたとしてもたいしてきになどしてないのである。それを民主党が、ブッシュ政権はこんなこともしてる、あんなこともしている、と大騒ぎすれば、国民はかえって、ブッシュ政権が国を守るためにいろいろ努力をしてくれているのに、民主党がメディアを使ってそれを妨害しているというふうに思うだろう。だから政治的にもこの作戦は完全に的外れだといえる。

しかし問題なのはブッシュ政権に有利であるとか不利であるとか、民主党がどうだとかこうだとかいうことではない。アメリカ国民にとって対テロ戦争は生きるか死ぬかの問題である。いや、アメリカ国民だけでなく世界の文明国にとってテロリストの動向を知ることは非常に大切なことなのだ。だからこそ世界の金融機関が協力してくれているのだ。

今回の漏えいにおいて、我々の安全がどれだけ脅かされることとなったのか容易に判断することはできないが、今後このようなことを防ぐためにもブッシュ政権はニューヨークタイムス並びに情報をもらした役員を断固罰していただきたい。

June 27, 2006, 現時間 2:05 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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イラク湿地帯の復興

イラクにはマーシアラブといわれるイラク南部の湿地帯に住む部族がいる。彼等の故郷は1990年代にサダムフセインによって破壊された。彼等のすむイラクマーシといえば中東で最大の湿地帯として、そして文明の発祥地としても、昔から有名だ。聖書に出てくるエデンといえば、まさにこの地のことをいうという説さえある。この豊かな水の恵みにはぐくまれ、一時は多くの野生生物が生息していた。

しかし、1950年代からバース党はスンニ派の住まいへ水を供給するため、組織的に湿地帯から水を引いてきたが、1991年の湾岸戦争後のフセイン政権下でこの政策はエスカレートし、いたるところにダムが作られ湿地への水は遮断され、このあたりは完全な枯れ地になってしまった。おかげでここで何世代にも渡って生活を支えていたマーシアラブたちは故郷をおわれることとなったのである。

2003年にアメリカ率いる連合軍がフセイン政権を倒した直後、地元民は無数のダムを破壊し、湿地帯に水を引き戻しはじめた。この湿地帯復興に一役買ってでて、かなりの資金援助もしているのが、誰あろう日本政府と日本の自衛隊である。日本政府はすでにこの復興企画に2百万ドルの資金援助をしており、あと1千万ドルほど援助する計画になっている。

またこの水が戻ってきたとはいえ、長年にわたるフセイン政権の垂れ流した公害により水は汚染されているため、その汚染された水の清浄作業に携わってきたのが自衛隊というわけだ。

おかげで去年の8月現在、イラク湿地帯の水は37%ほど戻ってきたと国連は発表している。

最近の復興状態を主流メディアとしては珍しく、イギリスのBBCがこの過程をずっと追っているので、その記事を紹介しよう。(訳:妹之山商店街さん提供)

イラクの水資源省大臣のアフドール·ラティーフ·ラシード氏によると、湿地帯はすでに60%復活しているという。

BBCはイギリスのヘリコプターでバスラ市の西にある湿地帯の一つの上空を 飛びました。

我々は以前の状態と比較する方法を持っていませんでした。
けれども航空機から、我々は大きな広々とした水域を見ることができました。

葦の草むらに沿って狭いボートをゆっくり動かしている漁師がいました。

我々は所々で伝統的な湿地帯のアラブの村を見ました。
そこでは葦の厚いマットの上に浮いて、水牛が一緒にごろごろしていました。

故ウィルフレッド・セシガーのような探検家が、1950年代にマーシュアラブ人と
一緒に住んでいました。同じ現場を記述し、写真を撮りました。

なんとものどかな景色なのだが、むろんこれはBBCのニュースであるから全体的に楽観的な記事ではない。実際にはイラク湿地帯はいろいろな問題を抱えている。

日本政府を初め国連がこのあたりの復興のためにあてがった資金で、湿地の復興だけでなく学校の設備や病院などもたてられるはずだったのだが、地方役員の腐敗が原因なのか、地元にはこれといった還元がされていないと地元民は嘆く。電気の配給や清浄水の供給などフセイン時代とたいしたかわりがないとぼやく市民もいる。(もっともフセイン政権下では彼等はこのあたりを追われていたのだから、かわりがないというのも変な話だが。)

また、宗派間の争いやテロ事件などで悩まされることがないとはいえ、部族同士の暴力的な争いは後を絶たないようだ。

ま、イラクのような国で何もかもがうまくいったらそれこそ奇跡なのだが、イラク政府にはこのあたりを自然公園にして自然を保存する考えや、産業を取り入れ地元民への就職にも役立てたいと、野心的な計画は多々あるようだ。また、湿地帯の下に眠っている油田の発掘についても考慮がされているようで、このあたりの発展は今後も注目されるべきだろう。

June 27, 2006, 現時間 12:39 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 26, 2006

スンニ抵抗軍恩赦も考慮すると交渉開始

先日イラクのマリキ首相が、スンニ派の抵抗軍で、連合軍に対して戦ってきた団体に限って、いますぐ武器を捨て地道にイラク市民として暮らすならば、恩赦を出すという声明を発表した。この恩赦の対象にイラク人相手の犯罪は含まれない。それに対して、いくつかのスンニ抵抗軍がこの条件を真剣に考慮しはじめているようだ。

ニューヨークタイムスによれば、スンニ抵抗軍のいくつかが、イラク政府に交渉の提案をしてきたという。まだどのような条件で降参するという話までにはいたらないようだが、少なくとも抵抗紛争をあきらめようという動きが抵抗軍の間で出てきたことは希望が持てる。

スンニ派としてもいつまでもアメリカ軍やイラク軍の手入れを受けて何時撃たれるか、何時吹き飛ばされるかと恐れながら勝ち目のない戦争を続けたくはないだろう。スンニ派のなかには外国人勢力が牛耳るアルカイダの極悪非道なやり方に嫌気をさしている人たちが少なくないし、また外国人が幹部を独り占めしていることに関してかなりの不満も抱いている。

だが一度はじめてしまった抵抗をそう簡単にあきらめることはできない。なにしろこれまで、通りかかるアメリカ軍を路肩爆弾でふっとばしてきた連中だ。へたに降参すれば厳しく罰せられるという恐れもあっただろうし、いままで協力してきたアルカイダへの義理もある。

だが、恩赦となれば、罰を恐れずに降参が可能だ。これまでのことは水に流して新しく出直すことができる。ザルカーウィが死んだことで、スンニ抵抗軍が降参するのであれば今が絶好の機会である。ザルカーウィ亡きあとアルカイダへの義理はないとして縁を切ってもスンニ派はメンツを保つことができるからだ。

大事なのはイラク政府が武器を捨てたスンニ派市民を法律上守るだけでなく、宗派争いを悪化させているシーア派暴徒の暴力からも守る保証をすることである。イラクの法律はスンニのみならずシーアにもあてはまるということをイラク警察並びにイラク軍隊がイラク治安を守ることによって、イラク市民全体にデモンストレートしなければならない。

アメリカ軍としても、たちの悪い外国人テロリストとイラク愛国主義の抵抗軍とを振り分け、外国人のみを相手に戦うのであればずっと気が楽になる。女子供の間を迷路のようにくぐり抜けて戦う可能性も減るというものだ。

マリキ首相に課された問題は大きい。だが首相はじめイラク政府にはがんばって交渉に携わってもらいたい。


June 26, 2006, 現時間 10:47 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 25, 2006

パレスチナの綱渡り

ミスター苺ば、「数週間のうちにイスラエルがガザに核兵器を落とす可能性がでてきたね。」というので、え〜なんで〜?! と振り向くと、後ろでコンピューターとにらめっこしているミスター苺がこのパワーラインの記事(英語)を読んでいた。

今朝化学兵器が大量破壊兵器に含まれるという話をしていた矢先だが、エルサレムポストによると、パレスチナのテログループのひとつアルアクサ·マータイヤー·ブリゲードが20種類の生物/化学兵器を開発しすぐにもイスラエルに向かって使用する用意があると発表したのである。

このグループはパレスチナ政府のアッバス会長が所属する党に属している。ガザ市内で配られたビラには、グループはこれらの兵器を長距離ロケットにつけてイスラエル領内に毎日撃ち続けるつもりであり、もしイスラエルの兵士たちがガザを侵略するならばこれらの武器をつかって応戦するつもりであると書かれている。

パワーラインのジョンはこれはパレスチナ側のはったりであろうと書いている。昨日ガザから数人のテロリストが壁の下から穴を掘ってイスラエル領に侵入し2人の兵士を殺し1人を拉致するという事件が起きた。その時の応戦で3人以上のテロリストが殺されている。(産経の記事では2人になっているが、、)

イスラエルのガザ撤退後最大のパレスチナによる攻撃だとあるが、結局はパレスチナがいつもどおりさんざんな目にあっただけだ。むろんこのことに関するイスラエルの対応は素早い。

イスラエル軍は同日、行方不明となった兵士の捜索のためとして、衝突現場近くのガザ地区内に侵攻した。

イスラエルのオルメルト首相は25日、「ハマス内閣に(事態の)責任がある」と述べ、ハマス主導の自治政府内閣に対し、一層の強硬策をとることを示唆した。また、同首相は拉致された兵士の解放について自治政府と交渉しないと表明。同国のペレツ国防相は同日、兵士が無事に解放されない場合、報復攻撃を行うと警告した。

だからこそパレスチナ側は攻めてきたら大量破壊兵器を使うぞとはったりを言っているのであろう。イスラエルに向かって毎日的外れのロケット弾をうち続けているくせに、いまさらしらじらしいことをいうもんだ。

しかしパレスチナ人てのはどうしてこうバカなのかね。イスラエルはパレスチナに大量破壊兵器などないことは百も承知だろう。パレスチナの連中が大量破壊兵器を開発していることを有能なイスラエルの諜報部に勘付かれないはずはないからだ。だが、こんなことを大げさに発表してしまえば、イスラエルが大掛かりな先制攻撃をする大義名分を与えてしまうではないか?

イスラエルには核兵器があるのだ。もうちょっと考えてから行動できないのかね。

June 25, 2006, 現時間 6:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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EEZ問題はどうなってんの?

今年の4月、日本が海洋資源の調査船を出航しようという段になって、韓国が日本の船が竹島に近付いたら武力で阻止すると息巻いた騒ぎがあった。その時結局日本側は韓国が6月の国際会議で韓国が海底資源に韓国名をつけないという条件で一応引き下がった。その際日本は5月か6月に排他的経済水域(EEZ)の領海について話し合うという合意も韓国から得た。これまでEEZについては議論の余地もないという強硬姿勢を見せていた韓国が、少なくとも話し合いに応じたということで、この事件は日本側の交渉に軍配があがったという見方が強かった。

私は正直いってこの交渉で日本側が勝ったという見解には全く納得していない。未だに韓国は竹島を海軍で包囲して日本の漁船などを一歩も近付けようとしない。韓国はこの間の事件で態度を緩和させたどころか、竹島付近の軍事力を強化するという姿勢を公表したばかりである。

【ソウル=福島恭二】韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は22日、青瓦台(大統領府)で海洋警察関係者と行った昼食会の席で、日本との排他的経済水域(EEZ)問題に関し、「相手が挑発した場合、『利益よりは損害が大きい』と思わせるぐらいの防御的対応力を持つことが重要だ」としたうえで、「機動力のある戦闘力確保に必要な装備は備えるべきだ」と海洋警察の装備強化の必要性を強調した。 (2006年6月22日付け 読売新聞)

海底の韓国名の命名についても、今回の海洋会議では提案は見送ったとはいえ、将来それが可能なようにきちんと布石も踏んでいる。

韓国の聯合ニュースによると、「海底地形名称小委員会」への韓国のメンバー入りが、ドイツ・ブレーメルハーフェンで19、20の両日開かれた上部機関「大洋水深総図」の指導委員会で決まった。

韓国は小委員会に、竹島周辺海域の韓国式名称提案を検討しており、メンバー入りはその布石と見られる。

選出されたのは、政府系「韓国地質資源研究院」の研究員。聯合電は、「海底名称をめぐる日本との外交戦で対等な位置を占めることになった」としている。
(2006年6月22日付け 読売新聞)

また日本には断固許さないといっている海底資源調査については自分達は断固強行し、日本が邪魔しようというなら武力行使も辞さないと強行な姿勢をくずしていない。

【ソウル=福島恭二】韓国外交通商省の秋圭昊(チュ・ギュホ)報道官は23日、韓国が7月に竹島(韓国名・独島)周辺で計画している海流調査について、「我々の基本的権利だ。調査計画は存在する」と述べ、予定に変更がないことを明らかにした。

(略)

一方、韓国海洋警察庁の李承栽(イ・スンジェ)長官は同日、国会での報告で、同調査に関し、「韓国の調査船の活動に対し、日本の巡視船が妨害する場合には、護衛の艦艇や航空機を動員して排除する」と強硬策も辞さない方針を表明した。

これでは事態が進展するどころか後退しているように見えるのは私だけなのだろうか? 私は海外生活が長すぎて日本の微妙な外交方針が理解できなにのだろうか? Help me out here!

竹島問題が持ち上がった時、私は日本の知識ある方々に色々質問をした結果、問題なのは竹島なんて岩島なのではなく、排他的経済水域なのだと何度もいわれた。で、このEEZの領域は竹島が韓国の領土か日本の領土かということとは直接関係ないのだとも言われた。ま、そういうことであるならば、6月のEEZに関する日韓会議の行方を見守ろうと一旦は気を休めたのである。

で、その肝心のEEZ問題はどうなったんじゃあ! と思っていたらそれについて詳しく報告してくれている主婦のブログ、ぼやきこっくりさんを見つけたのでその記事をちょっとじっくり読んでみたい。

これはぼやきこっくりさんが朝日放送のムーブをテレビでみながらトランスクリプトしてくれたものなのだが、これを読んでいて私はもう腹綿が煮えくり返る思いがした。実を言うと私が腹をたてているのは韓国政府のごう慢なやり方もそうだが、日本の優柔不断な態度に対してもである。

特に韓国側が最近になって水域がもっと日本に近い距離だと言い出したことについて、重村智計は、

「これは政策の変更なんですよ。本来そういうのは前から言っててもいいんですよね。何で今になって、と(笑)。これは、韓国は今まで竹島を岩だと言ってきた。いわゆる島ではないんだと。そうすると基点にならないんですよ。今回に限って、『いや、これは領土だ、自分たちでやる』と。こう言い出したのは、政策の変更なんですよ。実は今、韓国が主張する境界線、ありますね(パネルの黄色破線を示して)。実際の、今の暫定水域はこれよりさらに広いんですよね」

(略)

「だから簡単に言うと、竹島を韓国側は基点にしない、あるいは領土を棚上げする代わりに、日本側がちょっと広くあげちゃったんです」

ちょっと待った! EEZは竹島の領土問題を考慮に入れずにする交渉だったはずじゃないの? それが竹島問題を棚上げするかわりに韓国のEEZ水域が広まるというなら、結局日本は竹島は韓国のものだと承認したことになってしまうのでは? だいたい竹島なんて岩は韓国も日本も欲しいわけじゃない。韓国が竹島を島だと言い彼等の領土だと言い出したのもその領海の漁業権を手に入れるためだったわけで、領土問題などどうでもよかったはず。それを日本が竹島を問題にしないかわりに韓国の水域をひろげてやるというのでは、すべて韓国の欲しいままになっただけではないか?

ところで日本政府はこの問題を特に重要だとは思っていない感がある。それというのも、この問題は韓国の大統領が次回の大統領選挙まで反日感情をあおり、反日強硬姿勢をとることで人気を集めるための選挙運動であり、選挙が終われば威勢のいいレトリック(口調)もおさまるのではないかと踏んでいるようだ。だが、ことはそんなに簡単なことなのだろうか? 地元で漁業を営む漁師さんたちにとっては死活問題だし、軍隊が非戦闘員に平気で発砲するようなことが起きている以上、放っておいては戦闘状態におちいるのではないのか? 

私は日本側の韓国政府の挑発に乗らずに冷静な態度で対処するという姿勢は英語でいうところの、な〜んせ〜んす!だと思ってる。

日韓問題を全然理解していない外国人の立場からいわせてもらうならば、日本は腰抜けである。韓国の武力におされて自分らのEEZ水域で海流調査さえ行えない臆病者である。そして韓国側が日本のことをそのように見ていないと考えるならば日本政府はナイーブとしかいいようがない。なにが冷静に判断なのだ、なにが外交に軍パイがあがっただ! 国際法だのなんだの振り回してみてもその法律を遂行する実力がなければ意味がない。自国の漁師が日本の領海において外国に違法に拿捕されながら、何にもできない国が独立国だなどとはいえない。

日本は韓国が日本の水域にはいってきたら調査船であろうと何であろうとだ捕すべきだし、こっちの船は漁船だろうが調査船だろうが海上自衛隊を引き連れてでも強行すべきである。そして韓国が武力で阻止するというのであれば、こちらも武力で対応すべきである。

平和を望むのであれば武力で平和を守る覚悟が必要なのである。はっきりいって韓国が日本と戦争をしたがってるとも思えないので、日本が強気にでれば案外韓国はひるむかもしれない。だがいまのままでは我々にそんなことをしるすべはない、、、

関連記事:

書評とたわごと
晴れのち曇り
ステイメンの雑記帖

June 25, 2006, 現時間 3:42 PM | コメント (3) | トラックバック (2)

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化学兵器は立派な大量破壊兵器!

この間、すでに500体の砲弾に詰め込まれたサリンとマスタードガスがイラクで発見されていたという話を共和党議員が発表した話をしたが、まだ主流メディアはそれに反論するどころか報道すらしていない。やはり完全無視の体制をとり続けるようだ。

ところで、コメンターのアセアンさんからこんな質問があった。

化学兵器・・ってな話は何時頃から、特定されたんでしたっけ? 大量破壊兵器・・・ってだけ言ってませんでした? 化学兵器に関しては、経年劣化(なんてもんじゃない、もっと短期間で劣化したと思いますし、その程度の技術力だったのは自明なんですが)・・・

アセアンさんの疑問は二つに別れる。

1)化学兵器は大量破壊兵器に含まれるのか?
2)劣化した化学兵器は危険なのか?

イラク戦争反戦派が自分らの都合のいいように規則を書き換え続けるので、アセアンさんがこんな疑問を持つのも無理はない。だが、化学兵器はれっきとした大量破壊兵器であり、化学兵器が大量破壊兵器であるという規則は第一次世界大戦の時、ヨーロッパでマスタードガスが使われた頃から国際社会で規定されたものなのである。

NBCR兵器

* N (Nuclear) - 核兵器 A(Atomic)兵器とも呼ばれる。原子爆弾、水素爆弾、中性子爆弾など。 (中略)

* B (biological) - 生物兵器 細菌兵器(細菌、ウイルス、それらを媒介する宿主生物を含む)など

* C (chemical) - 化学兵器 毒ガス、枯れ葉剤等の薬物、薬品、毒物などこれはハーグ陸戦条約にて使用が禁じられている。

以上をまとめて、NBC兵器もしくはABC兵器と呼ぶ。

* R (radiological) - 放射能兵器 (略)

以上をまとめて、NBCR兵器と呼び、大量破壊兵器という場合、通常はこれをさす。

化学兵器が大量破壊兵器のなかには含まれないという見解は、2年くらい前だったか微量の炭疽菌を含む砲弾が発見された時にイラク戦争反対派がいい始めたことであって、これは発見されたものが大量破壊兵器などと呼べるような代物ではないといって笑に伏すために、彼等が言い出した偽りである。

大量破壊兵器が何かということは国際社会できちんとした取り決めがあり、大量破壊兵器に含まれるのは、核兵器、化学兵器、生物兵器がある。2003年に行われたCIA査察団の報告書でも、カテゴリーはこの三つに別れて報告されている。今回発見された炭疽菌、マスタードガスは、れっきとした化学兵器であり、全く同一の武器で5500人のクルド人がいっぺんに殺されたことがある。その時使われたのはたった15砲弾。イラクで発見されたのはその33倍の量の500砲弾である。これは備蓄というにふさわしい数量である。

同一の化学兵器で殺されたのはクルド人だけではない。シーア派や、イラン兵も、サリンやマスタードで何万人も殺害されているという事実を忘れてはならない。

では、短期間で劣化するような科学兵器が危険なのかという疑問だが、この劣化というのがくせ者で、いったいどの程度の劣化なのかがはっきりしていない。また、発見された武器は温度や湿度の調整のされた場所に保管されていたものもあり、明らかにその性能を保つ努力がされていたことも分かっている。昨日も発見された化学兵器は一般家庭の納屋にあるような無害なものだとカリフォルニアの民主党議員がいっていたが、納屋にある殺虫剤を大量に砲弾に詰め込んで打ち込まれたとき、彼女が防御服なしてつったっていられるかどうかお聞きしたいものだ。

問題は発見された武器が今の状態で危険かどうかということではない。またフセインイラクが化学兵器の性能を保つ技術を保持していたかということでもない。重要なのはフセインイラクがそのまま放置された場合、彼が自由世界に危険を及ぼす可能性があったのかどうかということだ。

湾岸戦争が終わった段階で、国連は停戦条約のひとつとして、すでに所持している大量破壊兵器の全てを破棄し、今後も大量破壊兵器の開発を完全にあきらめることをフセインイラクに義務つけた。にもかかわらずフセインが核兵器開発を全くあきらめていなかったことはすでに発見された数々の書類や亡命者からの証言ではっきりしているし、それに加えて所持していた化学兵器を故意に国連査察団から大量に隠していたことも今回はっきりしたのである。

つまり、ブッシュ大統領がフセインが国連の条例に違反していると公言したことはすべて正しかったのである。

ではなぜブッシュ政権はこのことを大々的に発表しなかったのか? なぜ国家機密にしたまま今まで隠しておいたのか? 考えられるのは、ブッシュ政権はイラク国内にまだまだこのような生物/化学兵器が隠されていると考えている。だからその存在や発見された場所などをあまり詳細に発表してしまうと、隠されている兵器がテロリストや抵抗軍の手に渡る可能性があるという危惧があったからではないだろうか。

何にしても、ことの詳細は追って明らかになることであろう。むろんアメリカのメディアは完全無視を決め込むだろうから、この問題が闇から闇へ葬られないよう我々ブロガーが常にこの話題を取り上げる必要がある。今後もいろいろな事実があきらかになるにつれ、ここでも読者の皆様に紹介したい。

今回アセアンさんがして下さったように、みなさんからの質問をお待ちしているので、どうぞご遠慮なくコメントされたし。

June 25, 2006, 現時間 9:57 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

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日付け → →June 24, 2006

過激化する欧州のイスラム教徒たち

リアルクリアポリティクス(RCP)において非常に気の滅入る記事(英語)を読んだ。これはピューグローバルアティテゥードプロジェクトが行った世論調査の結果である。(英語に自信のある方は上記の記事から世論調査の原文へのリンクから書類を開くことができる。)

下記はRCPより:

まずイギリス在住のイスラム教徒がドイツやフランス、スペインなどのイスラム教徒よりもずっと過激化しており、イスラム教徒と西洋文化との共存やイスラム教徒が西洋社会に在住することに関して、一番悲観的な考えをもっていることがわかった。驚くことに911同時多発テロがイスラム過激派によるものだと信じているイギリス在住イスラム教徒は17%しかいないということだ。スペインの33%、ドイツの35%、フランスの48%に比べると極端に少ない。

今さら驚くべきことではないが、ピュー世論調査によれば、欧州在住のイスラム教徒にる反ユダヤ教徒感情は相変わらず根強く、場所によっては増えているところもある。国別にイスラム教徒のなかでユダヤ教徒に嫌な感情を持っていると答えた数を多い順に並べると、ヨルダン98%、エジプト97%、ナイジェリア76%、インドネシア72%、パキスタン71%、トルコ65%、スペイン60%、イギリス47%、ドイツ44%、フランス28%、となる。まあヨルダンやエジプトはしょうがないとしても、欧州での60%〜28%という数は多すぎる。

傾向としては世界でのユダヤ人嫌いは減るどころか近年増えているという。2005年の調査とくらべ、増加率の多い国としてはインド22%増、スペイン19%増、トルコ5%増、ロシア4%増、フランスとイギリスはそれぞれ1%増となっている。ユダヤ人嫌いがわずかに減った国はインドネシア4%減、パキスタンとフランスで3%減、ヨルダン2%がある。

ユダヤ人への反感もさることながら、もっと恐ろしいのはアルカイダのような残虐テロリストや自爆テロなどを支持すると答えたひとの数が多いことである。

ヨルダンではザルカーウィの手下による結婚式場自爆テロによる被害が影響しているのか、自爆テロへの支持がかなり減っているが、フランス、スペイン、イギリス各国では、在住のイスラム教徒の15%が自爆テロによる無実な一般市民殺害を支持すると答えたという。(ドイツでは7%)そしてイギリス、ドイツ、スペインで12%がこれらの国々に住むイスラム教徒の「多くまたはほとんど」の人々がアルアイダのような過激派イスラム教を支持していると答えたという。

CIAの調査によると、欧州在住のイスラム教徒の割合はイギリス2.7%、ドイツ3.7%、フランス5~10%となり、スペイン在住のイスラム教徒数は約50万人。

簡単に計算して、ヨーロッパ在住の90万から150万のイスラム教徒がアルカイダのような過激派を支持し、自爆テロを奨励するということになる。これは彼等自身が爆弾しょったテロリストになるという意味では決してないが、テロリストの思想を反映する人間がヨーロッパにこれだけ在住しているということは、西側自由社会にとって非常に危険な状況である。

コメント:

アルカイダのようなテロ組織が世界で自由に行動するためには、地元からの援助が必要不可欠である。テロの件数を統計にとれば、テロが頻発するのがイスラム諸国であることがわかる。これはテロの犯人たちが地元の援助をうけながら地元民のなかに紛れ込むことが容易にできるからである。

本来ならば、欧米諸国での活動を好むはずのアルカイダが欧米において自由にテロ行動ができないのも、アラブ系のテロリストが欧米社会のなかに紛れ込むということが困難だったからである。アメリカでおきた911事件にしても、実際に飛行機を突っ込んだテロ犯人の他に彼等をアメリカ国内で援助したのは皆外国人だった。スペインでも311鉄道爆破テロでもモロッコあたりからはいってきた外国人犯人たちの仕業であった。

だが、この間のカナダの件といい、フロリダの件といい、最近では地元で生まれ育った人間がアルカイダに同調して積極的にテロ活動にいそしむという傾向が出てきている。これは自由社会に住むものにとって由々しき事態である。

自由社会のいい点でもあり弱点でもあるのが、異文化への寛容性だ。我々は異教徒の宗教の自由を制限しないし、彼等が自分らのモスクでどのような危険な思想をあおっていてもそれを監視したりすると、すぐに人権擁護団体なるものがプライバシーの侵害だとか、言論の自由迫害だとかいって大騒ぎをする。

だが、イギリスのモスクへ何度もいったことがあるというあるイスラム教徒から聞いた話だと、イギリスではモスクがテロリスト養成の予備校になっているということだ。

イスラム過激派は自由社会の寛容の隠れ蓑のなかで、着々と自由社会崩壊の陰謀を企てている。これを放っておくことは我々の将来を実に危険な状況へ追い込むことになる。対テロ戦争はイラクだけではおさまらない。欧米およびアジア諸国に潜むイスラム過激派による世界征服の企みは今後も世界の自由社会を脅かすであろう。

そのことを自由社会にすむ我々は一人一人しっかりと自覚する必要がある。プライバシーも宗教の自由も大切だが、排他的思想を肝要に許容するということは、排他主義を取り入れることとなり、結局は自由社会の崩壊へとつながるのである。だからこのような思想との戦いは人権擁護と国家警備との微妙なバランスをとりながらやっていかなければならない難かしさがある。モスクの監視、テロリストの電話盗聴、テロ団体の金融情報の監視など、テロリストの行動を監視する貴重な手段を、反射的にプライバシーの侵害だの、人権迫害だのと何も考えずに批判すべきではない。

それもわからずこのような危険なテロリストに国家機密を垂れ流すアメリカのメディアのことを考えると、腹が立つというより呆れてものがいえなくなる。ああ、情けなや。

June 24, 2006, 現時間 1:55 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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非国民ニューヨークタイムス国防機密を漏えい報道

今朝職場でニューヨークタイムスのこの記事を読んで、こんなことを暴露してしまってはテロリストを助けることになるではないか、こんな情報どこから手にいれたのだろう、国家機密ではないのだろうか、と思っていたら案の定、またまたニューヨークタイムスによる国家機密漏洩だった。

ブッシュ政権の内部の人間が5年以上も外国任務をしていない(だから秘密工作員としての資格はない)CIA職員の身元を漏えいしたなどという、国家防衛とは無関係などうでもいい話でブッシュ大統領をさんざん叩いていたメディアが、ブッシュ政権に痛手を与えることができると考えると、国家安全の機密すら平気で漏えいしてしまうというこのひどさ。

【ニューヨーク=大塚隆一】23日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米政府が5年前の米同時テロ直後から、テロ組織アル・カーイダの捜査の一環として、国際的な金融取引に関する大量の情報を秘密裏に入手し続けていることがわかった、と報じた。

情報の提供元は世界の主要銀行などが共同で設立した組織SWIFT(本部ブリュッセル)。この組織は約7800の金融機関がやり取りする1日当たり1100万件以上の情報をデータベース化している。東南アジアのテロ組織「ジェマア・イスラミア」(JI)の幹部であるリドゥアン・イサムディン(通称ハンバリ)容疑者の3年前の逮捕にもつながったという。

ニューヨークタイムスのおかげで3年前にも『テロ組織...容疑者の...逮捕にもつながった』という貴重なアメリカの諜報手段が台無しにされてしまった。ニューヨークタイムスはアメリカがテロ攻撃からよけい危険にさらされることになってさぞうれしかろう。戦争をしている敵側に情報提供をしてさぞ誇らしいことであろう。

日本の皆さんには、どうしてアメリカの新聞がわざわざアメリカ国民を裏切るようなことをするのか不思議に思われることだろう。だが、2000年の選挙で彼等の押していた民主党候補の元副大統領ゴア氏がブッシュに紙一重で負けてからというもの、リベラルによるブッシュ憎悪の執念は正気の沙汰ではない。ニューヨークタイムス、ロサンゼルスタイムス、ワシントンポスト、などなど主流アメリカ新聞はすべてリベラルで民主党支持。反ブッシュ政権の姿勢を隠そうともしない。表向きだけでもメディアは公平な報道をすべきであるという姿勢すらみせない。日がな夜がな民主党の政治宣伝に励んでいるのである。

ニューヨークタイムスが国家機密を漏らしたのはこれが最初ではない。この間もNSAという国家安全省が行っていたテロリスト盗聴作戦を漏えいした。

複数の政府職員によると、9・11から数ヵ月後、ブッシュ大統領は秘密裏に、合衆国内における米国人等に対する盗聴権限をNSA(国家安全保障局)に与えた。これは国内の諜報活動で通常必要とされる裁判所の令状なしに、テロリストの活動に関する証拠を捜索することを目的とするものである。

(注:ニューヨークタイムスは「米国人等に対する盗聴」としているが、外国のテロリストから米国内にいる人間にかかってきた電話の盗聴であるという説明をわざと報道せず、あたかもアメリカ政府がアメリカ国民の電話を盗聴しているかのように報道した。)

おかげで国家は今後テロリストが外国から国内にかけてくる電話を簡単に盗聴できなくなってしまったのである。この間カナダで捕まったテロリストも、アメリカ国内の盗聴で捕まったテロリストからの情報がその手がかりとなっていたかもしれない。だが今後そのような逮捕も簡単にはできなくなった。

これらリベラル新聞の編集者は、国家の安全よりもブッシュ政権崩壊が先決なのである。ブッシュ政権に不都合になることであれば、それがアメリカの国そのものを危機に陥れることになっても平気でやるという、アメリカ人としてはあるまじき行為を平気でやってのけるのである。

アメリカには言論の自由があるため、そう簡単にメディアを罰することはできない。どのような情報でもメディアそのものを背信行為で起訴するということはできないらしい。だが、国家機密を新聞社へ漏えいした国家公務員がいるはずだ。彼等の行為は完全に違法である。裁判所は秘密を漏えいした記者から漏えいもとを白状させるべきで、それを拒絶した場合には記者を禁固刑に処するべきである。国家機密を漏えいすることがどれだけ深刻な問題なのか、これら裏切り者の新聞記者たちに知らしめるべきだ。そして機密を漏えいした公務員は長期の懲役刑をあたえるべきである。

(注:CIA職員の身元漏えい疑惑は民主党とメディアが大騒ぎした割には、結局何の実質もなく、特別検察官の2年にもわたる取り調べの結果、副大統領の補佐官が嘘の供述をしたことで起訴されたほかは、ブッシュ政権内での関与は全くなかったことが証明された。民主党が必死に願っていた選挙管理長のカール·ローブ氏も起訴などされず、この事件は終わった。)

June 24, 2006, 現時間 12:19 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 23, 2006

米軍グァム周辺にて合同演習終了

偶然とはいえ、昨日の海軍と自衛隊の合同実験といい、19日から23日にかけて行われた米軍の海軍陸軍の合同演習といい、このタイミングは絶妙だ。しかもこの合同演習はアメリカは中国からの視察団を招いての大演習。

演習は海軍、空軍、海兵隊などによる統合演習で、「バリアント・シールド(勇敢な盾)」と名付けられている。横須賀基地に配備されている「キティホーク」などの3空母群が参加。参加総人員は約2万2000人に上り、「この10年余りの間で最大規模の演習の一つ」(米軍)という。

中国のオブザーバー参加は米太平洋軍のファロン司令官が5月に招請、中国が応じた。中国の新華社通信によると、中国の代表団は陸海空軍の6人と外交官、記者の10人で構成。軍の3人は少将だった。

一行は16〜20日にグアムを訪れた。演習前の17日には空母に泊まりがけで乗船、開始後には海軍基地で戦闘機の発着の模様などを見学した。演習の核心部分の見学は認められなかったが、代表団メンバーは帰国後、「両軍が交流を拡大し、信頼を醸成することは軍同士の関係だけでなく、米中関係全体にも利益となる」などと語った。

一方、中国の軍拡路線の不透明性を問題視している米側にとって、今回中国の参加を認めたことで、中国の演習見学を求める基礎が出来たことになる。昨年は中国とロシアの初の合同軍事演習の見学を求めたが、受け入れられなかった...

アメリカ軍当局は今回の演習は北朝鮮の問題とは全く無関係であると語っている。ま、あたりまえだわな。こんな大規模演習の段取りが昨日今日で出来るわけはない。 だが、昨日の日米合同実験といい、この空海軍合同演習といい、北朝鮮にかなりの圧力をかけたことは確かだろう。

中国から北朝鮮へ、「お前らやめとけ、ありゃだめだわ。」なんて忠告がいってるかもしれない。実際やったら日本対ブラジル戦みたいなことになるのでは、、って例が悪いか、、。

アメリカ海軍ニュースにクールな写真あり。ぜひ御覧あれ。

June 23, 2006, 現時間 10:27 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ミサイル迎撃システム日米合同実験大成功!

まずはCNNのニュースから、、

ホノルル(AP) 米国防総省は22日、米海軍がハワイ沖で中距離弾道ミサイルの迎撃実験を実施し、模擬弾頭を撃ち落とすことに成功したと発表した。実験には、海上自衛隊のイージス護衛艦「きりしま」が初めて参加した。

実験では、イージス巡洋艦シャイローが標的となるミサイルを探知し、海上配備型迎撃ミサイル、SM3を発射。きりしまは標的の追尾訓練を行った...

米軍が海上発射型のミサイルによる迎撃実験を実施したのは8回目で、このうち7回が成功している。弾頭がロケットから切り離された後の段階で撃ち落とした実験は、これが2回目。

ちょうど北朝鮮がテポドンを撃つとか撃たないとかいってる矢先だけに、ずいぶんタイミングが良すぎる気はするが、実はそうでもない。こういう実験は今日明日計画をたててやるというわけにはいかない。この記事にも米軍側からの発表ではこの合同実験は何か月も前に計画されていたという。

しかし偶然といえども、北朝鮮にはかなりの圧力をかけることになったのではないだろうか。



SM3発射シーン

SM3ミサイル発射シーン

June 23, 2006, 現時間 12:56 AM | コメント (1) | トラックバック (2)

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日付け → →June 22, 2006

やっぱりあった大量破壊兵器!!!!

いやはや長い間ブッシュ大統領の政策を支持して、反戦派に「ブッシュは嘘をついて我々をイラク戦争に導いた」といわれながら、「大量破壊兵器は絶対にある!」といい続けてきた甲斐あって、ついにイラクではすでに大量破壊兵器がイラク戦争以後大量に発見されていたという事実が明らかになった。

昨日夜おそくアメリカ上院議員のリック·サントラム氏とピーター·フークストラ氏が記者会見をおこない、2003年からこれまでにかけて500体のサリンとマスターガスの入った砲弾が見つかっていたことが、今回国家秘密が解除された書類から明らかになったと発表した

みつかった化学兵器は1991年以前のものと思われ、かなり崩壊して質のおちたものとなっていたようだが、湾岸戦争当時まで所持していた大量破壊兵器はすべて国連にその在庫を報告し破棄処分にするという、湾岸戦争の停戦条約をフセインイラクが完全にやぶっていたことがはっきりした。

また、これらの化学兵器は、国連の二回にわたる査察によって発見されなかっただけでなく、戦後のCIAによる二回にわたる視察団によってすら発見されていなかった。これはパトロール中のアメリカ軍がイラク各地に散らばっていたものを偶然発見していたものだったのである。

反戦派のアメリカ民主党がことあるごとに、大量破壊兵器はなかった、ブッシュは嘘をついていた、と騒ぐ度に私はいつも同じ疑問を投げかけていた。「一度存在していた大量破壊兵器が、破棄された痕跡もないのにイラクで発見されないのはなぜか?」

この答えには三つの可能性があった。1)戦争直前に国外に移動された、2)国内のどこかに小規模に分散されて隠されている、3)1)と2)の両方。1)に関してはロシアの特別部隊がWMDをシリアへ移したという話がある。ブッシュ政権はこのことについてかなりの詳細情報を握っていると思われるが、イランの件でロシアの協力がいるためあえて情報を公にしていないという説もある。

だが少なくとも今回の発表によって、2)が確実に行われていたことが判明したわけだ。

にもかかわらず、大量破壊兵器はどこにあるんだあ! と大騒ぎをしていたアメリカメディアの反応はかなり冷たい。まずほとんどの主流メディアが記者会見の模様を報道しなかったということからしてあきれる。今日になってもAPも、ロイターも、ニューヨークタイムスも、ロサンゼルスタイムスも大手新聞は完全無視をきめこみ、わずかに報道した新聞でもこんなもの大量破壊兵器とはいえないとか、古すぎて話にならないとか、ほとんどまじめにとりあう気持ちがないようだ。

この話は911がアメリカの自作自演だったなんてでたらめ陰謀説を唱えているようなブロガーたちから出た話ではない。かりにも諜報委員会の上院議員が公式発表しているのである。大量破壊兵器がイラク戦争の大義名分だったといいきっていたアメリカの主流メディアが完全無視ってやりかたはないだろう。

これに加え、2003年以後イラクでCIA視察団が発見してずっと秘密になっていた書類が、最近一般公開されたが、アラビア語で書かれているため、アメリカのブロガーの間で必死に翻訳がされている書類などによると、イラクでは大量破壊兵器の開発はずっと続行されており、その隠避工作がされていたこともあきらかになってきている。それだけでなく、フセインイラクとアルカイダとの深い関わりを証明する書類もどんどん公開されてきている。

これについてイラク戦争反対派の今後の戦略は、まず無視、それができなければ発見を過小評価する、といったやりかたで、主流メディアを味方につけている反ブッシュ派には不公平なほどの力がある。

それにしても苛立つのはブッシュ政権ののんぴりした態度である。このような事実を持っていながら、なぜ今まで黙っていたのだ? なぜ反戦派が好き勝手なことを言って政権を侮辱し我々参戦派にみじめな思いをさせながら、これまで何もいわなかったのだ? 私にはどうもその辺のブッシュ政権のやり方が納得できない。

アメリカの主流メディアが報道を拒絶しているから、日本のメディアも無視している。日本はアメリカに特派員はいないのか? 独自の調査はできないのか? 全く情けない。

June 22, 2006, 現時間 10:00 PM | コメント (1) | トラックバック (2)

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イージス艦の写真

きのう、アメリカのイージス艦2隻が日本海へ派遣された話をしたが、その写真を掲載しているブログをみつけたので、ここで紹介しておきたい。

アメリカ海外ニュースのヒルベリーナッシュ氏はこのほかにもたくさんアメリカ海軍の軍艦や戦闘機の写真を掲載されている。一見の価値あり。



イージス艦

イージス艦

June 22, 2006, 現時間 5:53 PM | コメント (1) | トラックバック (1)

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日付け → →June 21, 2006

アメリカにテポドンは撃ち落とせるか?

アップデート: 下記参照。

先日日本にテポドンは撃ち落とせるか?については書いたので、今日はアメリカにテポドンを撃ち落とせるかどうかかんがえてみたいと思う。

アメリカはミサイル防衛システムを試験状態から戦闘状態へと切り替え、イージス護衛艦二艦を日本海に派遣した。いざという時には撃ち落とせる用意をしているようである。

ワシントン=五十嵐文】20日付の米紙ワシントン・タイムズなど複数のメディアは、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を発射した場合、ブッシュ政権はミサイル防衛システムでの迎撃を選択肢として検討している、と報じた。

この2週間以内に、アラスカ州などに配備している地上発射型迎撃ミサイルを「試験モード」から「実戦モード」に切り替えたという。

地上発射型迎撃ミサイルは、高高度を飛行中のミサイルを迎撃するミサイルで、アラスカ州フォートグリーリー基地に9基、カリフォルニア州バンデンバーグ基地に2基の計11基が配備されている。

また、日本海には2隻のイージス艦が警戒航行中で、北朝鮮による発射を探知し次第、迎撃可能な体制が整うという。

この状態を見て北朝鮮は怖じ気づいたのか突然アメリカと刺しで交渉したいといいだした。アメリカは無論、自分から脅迫状を叩き付けておいて交渉も何もあるかとつっぱねている。

ボルトン米国連大使もこれに先立ち、北朝鮮からの提案に対し「威嚇は交渉を導き出すための方法ではない」と拒否する意向を示している。大陸間弾道ミサイル発射という脅威の中で正常な対話に臨むことはできないと述べ、万一行き過ぎた行動を黙認すれば同じことの繰り返しを助長するだけで、対話を導きだす方法にはならないと主張した。ボルトン大使はまた、国連安全保障理事会の理事国なども北朝鮮のミサイル発射対応策について協議を続けていると明らかにした。また、1998年のテポドン1号発射当時とは異なり、北朝鮮が再びミサイルを発射するならば安保理は強力な対応を取るとし、広範囲からの支持を得ていると強調した。

ボルトン大使の発言はいつもながら気っぷがいいねえ。ほれぼれするよ。

ところで北朝鮮がミサイルを撃つとしたら、いったいどこへ向けて撃つのであろうか。まず試験といえども中国やロシアの上空を飛ぶような撃ち方はしないだろう。ということはやっぱりこれまでに何回かやってきたように、日本の上空を飛び越える形になるか、台湾やフィリピンの上空ということが考えられる。そうなった場合、やはりアメリカがすべきことはこのミサイルを撃ち落とすことだろう。

しかし前記の読売新聞の記事によると、、、

ただ、地上発射型ミサイルの迎撃実験はこれまで少なくとも3回、失敗しており、信頼性は確立されていない。国防総省当局者は20日、本紙の取材に対し、「(迎撃体制に関する)報道は承知しているが、作戦に関することについては答えられない」と述べた。

日本でもアメリカの防衛システムには自信がない人が多いようだ。『ぼくら党」の言論ブログなどではMDを無駄だといいきっている。

米軍退役将軍で軍事分析者の話によると成功率は60%程度だという話である。迎撃を試みて失敗したのでは、なにもしないよりも始末が悪い。それでも断固やるべきである。私はアメリカのミサイル防衛システムを信頼している。成功率の予測はは公式に発表されている数値よりも高いと私は考える。成功率のほうが失敗率よりも高いのであればアメリカは試しにやってみるべきだ。成功すればこれまでアメリカのミサイル防衛システムが無駄金だといっていた民主党や諸外国の諸君の鼻をあかせるし、北への大打撃にもなる。

アメリカの民主党や諸外国に比べて、北朝鮮はかなりアメリカのMDへの信頼度が高いように思える。もうひとつ考えられる理由として、奴ら自身自分らの長距離ミサイルが実際に成功するかどうか自信がないのではないだろうか。撃つぞ、撃つぞ、とおどかすことでアメリカや日本から何かを得ようとしているとも考えられる。しかし振り上げた拳がおろせなくなり実際に撃って失敗するなり、撃ったミサイルがアメリカの迎撃によって撃ち落とされるなりしてみろ、北朝鮮の面目は丸つぶれである。

失敗を恐れるなかれ。アメリカは断固北のテポドンを撃ち落とすべきである。

アップデート:

さっき退役将軍がBMDの成功率は60%だと語ったという話をしたが、ちょっと修正。このひとは元空軍の三ツ星のトム·マックネニー将軍(Lt. Gen. Tom McInerney)である。下記は彼がヒュー·ヒューイットのラジオインタビューで語ったものだ。(ラジオブロガー提供)

They have a probability of kill, Jed, of around .6. And they've just been made operational. That means you have to fire two of them to get a high probability. I used to have those, the Sparrow missiles, at .6. You fire, fire, rather than fire, look, fire. So that's the process that we'd have to use with those missiles.

(訳:『スタンダードミサイルの』命中率は6割です。つい最近作動開始されました。ということは高い確率を得るためには二つ撃たなければなりません。スパローミサイルというのがありましたが、この命中率も6割でした。撃って、様子見て、また撃つじゃなくて、発射、発射とやるんです。このミサイルもそういうやり方しなければなりません。)

つまり、一発撃っただけでは完全な迎撃にはならないが、二発連続すれば命中率はかなり高いものになるというわけだ。BMDによる迎撃はかなり期待できそうだ。

June 21, 2006, 現時間 9:36 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 20, 2006

戦争を知らない戦場記者たち

このイラク戦争では、世界各国から非常に多くの特派員がイラクへ送られている。大手メディアが派遣した記者もいれば、フリーのジャーナリストもいる。だがこれだけ多くの記者が現場にいるにも関わらず、イラクから聞こえてくる報道はどうも頼りない。イラクにいる海外特派員の多くが反戦派で米英軍に対して少なからぬ反感と偏見をもっているということも原因のひとつではあるが、もっと基本的な段階で記者たちが戦争や軍隊のなんたるやに関して全く無知であるということがいえる。

日本は第二次世界大戦後、徴兵制度どころか軍隊そのものがなくなってしまったから、現在日本では全く戦争を知らずに育った世代がすでに三代目の時代になっている。アメリカでもベトナム戦争中から徴兵を避ける傾向が高くなり、大学へ行ったり一時海外へ脱出するなどして徴兵を免れた人が少なくない。ということは実質的に家族や親戚隣近所に必ず数人の軍隊体験者がいた時代は日本もアメリカもとうの昔に終わっているということだ。

その結果、イラクへジャーナリストとして派遣された多くの記者が、自分自身に軍隊体験がないばかりでなく、親戚や友達のひとりとして軍隊など全く縁がない。だから軍隊がどのように作戦をたて、どのように任務を果たすか、闘争ひとつひとつがどのように関連があるのかなどということは全く理解できない。そんな記者の報道をみても我々視聴者が得る情報は、あっちで戦闘があった、こっちで戦闘があった、という部分的なことだけで、全く全体像を知ることができない。これではいったいイラク戦争で連合軍は勝っているのか負けているのか全くわからない。

この間どっかの掲示板をロムしていて、「哀れな米兵」という題でアメリカ軍が日陰で休んでいる写真を紹介している投稿者がいた。この写真は4〜5人の米兵が砂まみれになって疲れきった様子でお互いの肩によりかかる体で座っている姿を写したものだった。私はこの写真をみて「哀れ』という印象を受けたこの投稿者こそ哀れなほど無知だなあと思った。いったいこの人間は戦争とはどんなものだと思っているのだろう? どこの世界の戦争で清潔な制服をきた兵隊が冷房のきいた事務所で「戦っている」と考えているだろう。ま、彼は一介の掲示板投稿者だからと片付けてしまってもいいのだが、米軍に従軍している記者ですら程度の差こそあれこれに似たようなひしゃげた米軍像を報道している。戦場で自分らのおかれた環境について文句をいってる兵士らを目にすると、すぐに士気が落ちていると報道してしまう記者は少なくない。

だが私は知り合いの軍人がエアコンの効いたオフィスでコンピューターとにらめっこしながら、ぶつぶつ文句をいっているのをしょっちゅう耳にする。任期の終わりが迫ってくるとやめる日が待ちきれないといって指折り数えている兵士もざらにいる。ところがそういうひとたちに限って任期が切れると再入隊しているのである。今回の戦争でも戦闘体験のある戦士が戦場で再入隊するなどということがいくらも起きている。

軍人には軍人の文化というものがあり、軍人同士にしか分からないブラックユーモアがある。これを民間人が普通にきいているとなんだか空恐ろしいことをいってるように聞こえたり、戦争には嫌気がさして士気が完全に衰えているなどという印象を受けたりするものだ。

この間海兵隊員が作詞作曲で歌っていたハージガールという歌について、アメリカのイスラム教市民団体が悪趣味だといって大騒ぎをした。歌詞の内容は海兵隊員がかわいい地元女性の誘いにのって彼女の家まで出かけていくと、女性の父兄から待ち伏せ攻撃をうけたので、女性の妹を盾にして銃撃を避けたというもの。 確かに幼い子供を盾にしたなんて歌詞は趣味が悪い。しかし軍人らの話を聞いているとアメリカ本土での訓練中にジョギングの音頭取りに使われる歌のほうがよっぽども悪趣味だということだ。ミスター苺が海軍の基礎訓練の時に習った放送禁止用語だらけのわいせつな歌を歌ってくれたことがあるが、とても公に掲載できるような内容ではない。若い海兵隊員たちが冗談で作った歌を自分らの仲間同士で楽しんでいるだけなのに、それをいちいち悪趣味だ、人権迫害だどと騒ぎ立てる方が不粋というものだ。

戦場へ派遣される特派員はこの程度の最低の予備知識ぐらい勉強していくべきではないのだろうか。どんな一流大学を卒業していようと、どんな記者クラブに所属していようと、戦争のなんたるかも理解できずにどうやって戦場記者が勤まるというのか、もっと謙虚な姿勢で取り組んでほしいものだ。


June 20, 2006, 現時間 8:58 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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日本にテポドンは撃ち落とせるか?

どうも北朝鮮はきな臭いことをやりだした。ここ最近でテポドンミサイルに燃料注入を完了させたという話だ。

ワシントン=有元隆志】複数の米政府当局者は18日、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」への燃料注入を完了したとみられることを明らかにした。ロイター通信や米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が伝えた。液体燃料注入は発射準備の最終段階で、スノー米大統領報道官は同日、実際に発射した場合、「われわれは適切な対応をとらなければならない」と北朝鮮に強く警告した。

北朝鮮が実際に発射するかどうかについて、米軍関係者は「いったんミサイルに燃料を注入したら、それを取り除く作業は危険が伴う」と述べ、発射に踏み切る公算が大きいと指摘する。

スノー報道官は18日の米FOXテレビで、「北朝鮮は1999年に(弾道ミサイルの)発射実験を凍結した。凍結を継続することを望む」と述べ、発射を取りやめるよう求めた。

ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ライス米国務長官は麻生太郎外相や李肇星中国外相と電話で協議。特に、李外相に対して、北朝鮮に発射の断念を説得するよう要請した。

聞いた話では燃料を注入してから役一か月以内の発射しないと効果がなくなるという。スノー報道官の話が本当なら、北が一か月以内に発射させる可能性が大きくなってきた。

北朝鮮の長距離ミサイルはまだアメリカ本土に届くとは考えられていない。しかし以前に北が行った実験でハワイ近くまで飛んできたことがあったので、油断はできない。特に私など西海岸。ちょっと心配ではある。

ただアメリカの防衛システムは北朝鮮からのミサイルを迎撃する能力はもっている。これはミサイル防衛といい、俗にBMDとよばれている。もっともアメリカのBMDは日本のイージス艦と合同に活用することができる。つまり条件さえ整えば日本がミサイルを撃ち落とうことは可能なのである。この間日本の海上自衛隊と米海軍がおこなった合同訓練でも仮想敵国は北朝鮮だったはず。

と思っていたら、ある浪人の手記産經新聞の記事を紹介してくれていたので、ちょっと拝借。

日米、ミサイル防衛前倒し実施も 北テポドン発射準備で

北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を受け、日米両政府が、在日米軍再編の一環であるミサイル防衛(MD)の協力について前倒し実施を含めた計画促進を検討していることが19日、分かった。ミサイルを迎撃する米軍の地対空ミサイル、パトリオット(PAC3)を年内に日本へ配備し、情報共有など役割分担も優先的に具体化させる方針だ。

日米両政府は15日、米軍再編をめぐる外務・防衛当局の協議をハワイで開催。5月に合意した米軍再編の最終報告書に明記した計画の優先順位や、計画を具体化させるチームの設置を検討した...

ここにBMDの説明も載っている。

ミサイル防衛(MD)】 弾道ミサイルを迎撃するシステム。イージス艦搭載のスタンダードミサイル(SM3)が大気圏外で弾道ミサイルを撃ち落とし、失敗した場合、大気圏内に落下してきた段階で地対空ミサイルのパトリオット(PAC3)で迎撃する2段構え。自衛隊は平成18年度末から順次、SM3とPAC3の配備を始める予定で、米国が開発したものを導入する。また、日米両国は今年度から、新型のSM3の共同開発に入る。

浪人さんはあんまりミサイル防衛に自信がないようだが、私は結構信用している。ただアメリカと共同開発したり合同訓練したりしてみても、いざという時に日本は北のミサイルを撃ち落とす意志がなければ意味がない。はっきりいってこれは技術の問題というより、やる気だろう。

June 20, 2006, 現時間 12:13 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 18, 2006

カナダのテロ未遂事件アップデート

先日私はカナダのテロ事件未遂事件を考えるで、私はイラク戦争に参加していなかったカナダがなぜテロの標的になったのだろうと書いたが、、極東ブログにことの詳細が載っているのでちょっと拝借したい。

どうやらテロリストたちは、カナダ軍をアフガニスタンから撤退させるのが直接の目的だったようだ。

カナダで今月3日、大量の爆発物を準備してテロを計画したとして中東・南アジア系の若者ら17人が一斉に逮捕された事件で、グループが首都オタワの国会議事堂を襲撃して、政治家を人質にアフガニスタンに派遣されているカナダ部隊の撤退を要求する計画を立てていた疑いがある、と地元メディアが伝えた。

また逮捕されたテロリストたちのうち一人がカナダ軍の予備兵の訓練を受けており、もう一人は航空機操縦の訓練をうけていたというのが興味深い。また突撃やるつもりだったのかね、芸がないな。

トロント──カナダ南部トロント市内などで先日一斉逮捕された、アルカイダに同調する少年5人を含む17人について、国営カナダ放送協会(CBC)は7日、法廷文書の内容として、容疑者らの中にテロ攻撃を目的として航空機の操縦を学んでいた者がいたと伝えた。

CBCによると、逮捕者の1人アミン・モハメド・ドゥラニ容疑者(19)は、トロントのカレッジで航空機操縦訓練プログラムを受講していたが、当局の関心を引くことを恐れて途中で辞めたという...

一方、AP通信はカナダ軍関係者の発言として、議会襲撃や首相を含む政界指導者の斬首を計画していた容疑者の1人、アブドゥル・シャクールことスティーブン・ビカシュ・チャンド容疑者が、武器関連訓練を受けた元予備兵であることが判明したと伝えた。チャンド容疑者はトロントの予備兵部隊であるロイヤル・カナダ連隊に所属していたという。

こうしてみると、この事件未遂で終わってくれたからいいようなものだが、実際におきていたら大変なことになっていた。

ところで、この犯人たちは先にアメリカで逮捕されたテロリストともつながりがあった。アメリカの諜報がカナダに提供されたことが、カナダのテロリスト逮捕にも役に立っていただろうことは容易に推測できる。もし、アメリカのテロリストが米民主党が批判的なNSAのテロリスト盗聴作戦によって捕まっていたとしたら面白いことになる。カナダ政府はなにかとアメリカの対テロ戦争に批判的だが、今回のことで多少は目をさましてくれただろうか。

それにしても、アメリカの保守派はアメリカの南の国境警備のことばかりうるさくいうが、北の国境もかなり危なくなってきたようだ。

June 18, 2006, 現時間 11:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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W杯: 日本危機?

今日の試合の視聴率は今年最高の52.7%だったのだそうだ。日本は本当に盛り上がっているね。

サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、18日夜に生中継された日本対クロアチア戦(テレビ朝日系)の平均視聴率(関東地区、午後9時35分〜深夜0時30分)は、52・7%だったことが19日、ビデオリサーチの調べでわかった...

今月12日に行われた日本対オーストラリア戦の49・0%(関東地区)を上回り、今年放送された全番組の中で、最も高い平均視聴率となった。

私はサッカーはよく知らないのだが、テレビ解説を見ている限りの知識でいわせてもらうと、日本はかなり危ないようだ。今日のクロアチアとの試合も0:0で引き分け。今度のブラジル戦で勝てないと二回戦進出は無理だって話。しっかしブラジルって優勝候補ではなかったけ? この間日本をやぶったオーストラリアをあっさりやぶってしまったしね。

今日の試合は、なんだかクロアチアと実力がどっこいどっこいだったせいなのか、どちらかのチームが独占するというようなこともなく、球があっちへいったりこっちへいったりして、どうも落ち着かなかった。ま、サッカーの試合が落ち着いてちゃしょうがないのだが、試合のペースというものが最後までつかめてなかったような気がする。

あまりにも多くのサイドキックを相手に渡しすぎてしまったので、いつかは入れられるのではないかとびくびくしていたのだが、とにかく守りとおせたのは偉かった。

しかし昨日のアメリカの試合でもそうだけど、今回のワールドカップはカードが出過ぎだね。審判はもうちょっと根性のある体を張った試合をさせて欲しい。

June 18, 2006, 現時間 7:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 17, 2006

W杯: アメリカと日本二回戦出場なるか?

さっきアメリカ対イタリアの試合を見た。第一試合は、日本がオーストラリアに3:1で負けてしまった。アメリカはもっとひどくてチェコに3:0で惨敗。今日の試合でまた負けたら、アメリカの二回戦出場はかなり危なくなるなあとおもったのだが、幸いにして1:1の引き分けだった。

しかしこの試合イエローカードやレッドカードの乱発でイタリア選手ひとり、アメリカ選手二人が退場させられた。この審判はひどいね。解説者がこの審判はこれ以外の試合に出て欲しくないといっていた。これはアメリカ人なら誰でもが持ってる感想なのだが、世界選手権となるとオリンピックにしろサッカーにしろアメリカは常に不利だ。なぜならば、アメリカ嫌いのヨーロッパや南米の審判が必ずといっていいほどアメリカ側に厳しい判決をくだすからだ。

今日の試合にしても、最初にイタリアの選手がレッドカードをもらった時は、実際イタリア選手がアメリカ選手の顔に肘鉄を食らわせるという反則だったからこれは当然。でもその後最初の半分の終わり直前でアメリカにレッドカード。アメリカ選手がちょっとおくれてスライドしてイタリア選手の足をすくう形になったが、ファウルはファウルでもイエローにさえ値しないような反則。それが突然レッドカード。そして後半にはいった直後二分もしないうちにまたまたイエローカードが出され、イエローが二つになったポープはレッドカードで退場。

イタリアは22分、ピルロの低い弾道のFKにジラルディノがヘッドで合わせて先制。米国も27分、オウンゴールで同点とした。イタリアは28分にデロッシが反則で1発退場。米国も前半終了直前にマストロエニがレッドカードで退場。10人対10人となった。

後半も開始早々の47分、米国のポープが2枚目のイエローカードで退場。数的優位を得たイタリアが攻め、米国がカウンターを狙う展開となったが、終盤のイタリアの猛攻を、米国が体を張った守備でしのぎきった。

後半にはいってすぐのレッドカードだったからほとんど一人足りない状態でのゲームだったのに、強いイタリアへ何度も攻め入ったアメリカ。イタリアの攻めも必死で守り通すという健闘ぶりだった。

私の即席の知識でいくと、これでアメリカがガーナに勝って、イタリアがチェコに勝つと、アメリカは問題なく次へ進めるそうだ。

さてと、日本はあしたクロアチアとの戦いだね。このチームはあんまり強そうではないが、オーストラリアも弱いといわれていたのに日本を倒した例もあるからな。 明日はこちらは日曜日なので絶対生でみるぞ!

June 17, 2006, 現時間 9:02 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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注文は英語で! 移民問題の波紋

チーズステーキで有名なフィラデルフィアのレストランで、店主が掲げたサインに対して全国から賛否両論の意見が集まっている。

米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで、名物のファストフードのチーズステーキ店が「注文は英語で」と店に張り紙を掲げ、ヒスパニックの住人から「差別的だ」と批判されている。AP通信などによると、市の機会均等条例に反し差別的だとして、人間関係委員会が善処を求めた。

店主(66)は半年前、「ここはアメリカ、注文は英語で」という張り紙を掲げた。移民問題が騒がれ始め、店にも英語で注文できない客が増えたため思いついたという。ロイター通信に対しては「英語を話す手助けをしている」と話している。店主の祖父母はイタリアからの移民で、英語習得に苦労したという。

アメリカにきたばっかりの頃、私はあるハンバーガー店にはいって、チーズバーガーを注文したことがある。ところが出てきたハンバーガーはチリバーガー。品物が間違っていると文句をいうと、「あんたの発音が悪いからだ、こっちの間違えではない。」といわれて私はおもわずカッとなった。なにしろカウンターの後ろにいたヒスパニック系(中南米系)の店員の英語は私の英語よりはるかになまっていたからである。「私の発音が悪いって! あんたのメキシコなまりよりよっぽどましだ!」とカウンターを乗り越えて店員の胸ぐらをつかもうとすると、ほかの店員が何人かゾロゾロ出てきたので、私と一緒にいた友達4〜5人が私をおさえて「まあ、まあ、おちついて、、、」と騒ぎ立てる私を表にひきずりだしたことがあった。(大爆笑)

ま、これは笑い話ですんだのが、実際移民の多いアメリカでは訳の解らない英語をはなす人がいくらでもいる。特に国境沿いの州ではまともな英語がはなせないひとのほうが多いくらいだ。カリフォルニアではファーストフードやガソリンスタンドで働くほとんどの人たちが中南米のひとだし、マクドナルドで店員が英語がわからず間違ったものが出てくるなんてことはざらである。私など最近はスペイン語をまぜて、「ウノ カフェ」なんて片言オーダーしたりしている。

しかし苦労して英語をマスターした私にからいわせると、全く英語を学ぼうとしないで他人の親切に甘えている移民をみていると多少の苛立はある。わからなくてもなんとか努力して英語を話そうとしてくれれば、こちらも辛抱して理解しようというきになるが、相手が分かってくれて当たり前とばかりに自国語でまくしたてる外国人をみると腹がたつ。だからこんな話を読むと私は店主の気持ちはよく理解できる。

最近アメリカでは違法移民の取締法改正案が色々でており、国境を武力で守り、違法移民をすべて国外追放と唱える強行派と、なんとか移民が合法にはいってこれる方法を考え、現在違法滞在をしているひとたちは犯罪者以外は合法化へとすすめるべきだという穏健派との間で意見がまっぷたつに別れている。皮肉なことにこの意見の亀裂はアメリカの二大政党である民主党と共和党との間でおきているのではなく、保守派の共和党内部での分裂なのである。

私個人としては、アメリカは移民の国であるし、移民を完全拒否する姿勢は好ましくないと考える。アメリカ国内において外国人が合法に働いたり永住権や市民権を取得するのは並大抵なことではない。弁護士を雇い高いお金をだして何年も苦労しなければこのような権利を獲得することができない。だから私は自国の貧困生活から逃れるために違法入国してくる人々には非常に同情する。

だが、それと同時に外国から凶悪犯罪者が入国しこれら違法移民の間にかくれて悪さをしていることも事実である。そして違法移民は移民同士であつまってアメリカ社会にとけこもうとしないから、地元アメリカ人との間に大きな摩擦を生むことも事実だ。

自分が長年すんできた地元でだんだんと英語が通じなくなってきたり、前回のサッカーW杯でメキシコが勝った時などは、ロサンゼルスの町中をメキシコの旗を掲げて走り回る車でごったがえすのをみたり、5月1日の労働の日にメキシコの旗を翻してカリフォルニアをメキシコに返せなどというデモ行進をみたりすると、地元アメリカ市民が、違法移民はすべて追放しろという気持ちになるのも理解できるというものだ。

しかし極右翼の強行派が、いますぐ違法移民を追放しろ、と騒ぎ立てるのも理不尽なら、すべての違法移民に市民権を与えよなどと騒ぐ極左翼の意見も無茶な言い分である。

アメリカも日本と同じで少子化が深刻な問題となっている。市民だけでは労働力が足りないのは事実なのであり、どうしても移民の労働力に頼るしかない。だが大量の移民を受け入れて移民労働者をセカンドクラスの市民のように扱えば、ヨーロッパでおきているようなイスラム系移民による暴動などということになる。ではいったいどうやって移民を受け入れなければならないのか、そのことはまた日を改めて書くことにしよう。

フィラデルフィアへいったなら、「チーズステーキプリーズ」くらいは英語で注文できるくらいの予習はしていこう。

June 17, 2006, 現時間 12:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 16, 2006

ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く

ハディーサ事件については私はここここに意見を書いてきた。
今日になって毎日新聞の独自の調査による報道があったので、この記事をちょっと分析してみたい。

この「<イラク虐殺疑惑>民間人の遺体から米海兵隊装備の銃弾』と題する見出しで始まる記事では:

...ハディサ病院のワヒード院長はこのほど、「被害者(民間人)の遺体から海兵隊が装備する銃弾が見つかった」と証言した。毎日新聞の依頼で現地入りしたイラクの「アルシャルキヤ・テレビ」のアフサン記者に語った。また別の医師は、海兵隊が医師らに「かん口令」を敷いていたことを明らかにした。

ワヒード院長は「米軍とトラブルを起こしたくない」と当初は証言を拒んだ。しかし「これだけは言っておきたい」とした上で、複数の遺体から海兵隊装備のM4カービン銃の銃弾が発見されたと明らかにし、「これは事故ではなく犯罪だ」と強調した。

米軍は昨年11月、海兵隊車両近くで路肩爆弾が爆発し、海兵隊員1人とイラク人15人が死亡、交戦で武装勢力8人を殺害したと発表した。その後疑惑が表面化し、現在海軍犯罪調査局が調査を続けている。

米軍発表は武装勢力を殺害したとしているが、民間人の複数の遺体からもM4カービン銃の銃弾が発見されたとの証言は、米軍の虐殺を裏付けるものだ。同院長は米タイム誌に「ほとんどの被害者は至近距離から頭や胸を撃たれていた」と述べている...

まずこの記事を読んでいて一番最初にしなければならない質問は、この医師の証言がどれだけ信用できるものなのかということだろう。彼はが反米のテロリストの仲間であったり、そうでなくてもおどかされたりして嘘をいっている可能性はないのだろうか?

次の質問は医者は遺体から取り除いた銃弾はどうしたのだろうかということだ。米軍はこの件について今も調査中だが、このような物的証拠は非常に大切なものだ。調査官にきちんと渡したのだろうか。ジャーナリストたるもの、医者が銃弾をもっているなら、見せてくれと頼んで写真くらいとるべきだが、この記者はそれをしていない。つまり、本当にこの銃弾があったのかどうかさえ確認できないわけだ。

それからこの医者は銃弾はM4カービン銃だと断定しているが、M4でもM16でも銃弾の型は全く同じ。それをあえてM4と特定する根拠は何なのだろうか。一介の田舎医者にこの銃弾がM16ではなくてM4から発砲されたものだなどということが判断できるのか? 海兵隊がもっているのがM4と知った上で想像でいっているだけなのでは? 

この記事のなかで一番気になる点は、『民間人の複数の遺体からもM4カービン銃の銃弾が発見されたとの証言は、米軍の虐殺を裏付けるものだ』というところだ。この文章のひとつまえに毎日新聞は『(海兵隊は)交戦で武装勢力8人を殺害したと発表した』と記述している。海兵隊の報告では海兵隊との銃撃戦で犠牲者が出たということは明記されているわけで、この医者が検査した遺体が米兵と銃撃した武装勢力であった可能性は十分にある。また、現場にいた海兵隊員の証言では、武装勢力との交戦で一般市民が巻き添えになったとあり、この遺体は巻き添えになった市民のものであるという可能性もある。つまりこれだけでは毎日新聞が言うような『虐殺を裏付ける』ものとは決していえないのである。

それから記事のあとのほうで、同病院の医師たちは海兵隊員2人から事件について口止めされたとあるが、その指示をされたという医師たちは匿名だし、指示を出したのが当事者のキロ中隊なのか、別の部隊なのかさえ確認できていない。

はっきりいって、この毎日新聞の記事には、全く内容がない。ただ単に病院の医師が確認できない証言をしているだけで、物的証拠も状況証拠も全くそろっていないのである。

これが普通の犯罪取り調べならば、一番簡単で確実なやりかたは、遺体を掘り起こし遺体の何人が爆弾によって殺され何人が銃殺されたのかを確認し、銃殺された遺体の傷口を調べそれが至近距離からうたれたものなのか遠くから流れ弾にあたったものなのか、交戦の巻き添えになったものなのか確認することだ。傷口への角度などからそのような調査は容易にできるはずなのである。

そして実際に医師が取り出した銃弾が犠牲者の体から出たものなのかどうかDNAで鑑定し、それが本当に海兵隊員が所持する特定のM4から至近距離で発砲されたものであるということが確認できたら、そこで初めて海兵隊員による虐殺が裏付けられるのである。

そのくらいの常識を毎日新聞が分からないはずがない。にも関わらず疑わしい医師の証言だけをもとにして、米軍兵を有罪扱いする毎日新聞の報道のしかたには強く憤りを感じる。

June 16, 2006, 現時間 1:18 AM | コメント (1) | トラックバック (5)

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日付け → →June 15, 2006

ザルカウィ退治から得たもの

この間のザルカーウィ退治の前から始まったアメリカ軍とイラク軍によるテロリストへの掃討攻撃作戦は凄まじいものがある。

American and Iraqi forces have carried out 452 raids since last week's killing of terrorist leader Abu Musab al-Zarqawi, and 104 insurgents were killed during those actions, the U.S. military said Thursday. (訳:アメリカ軍は木曜日、アメリカとイラクの連合軍は先週のテロリストリーダーアブムサブ·ザルカーウィ殺害以後452件の手入れを行い、その間に104人の抵抗軍兵が戦死したと発表した。)

Maj. Gen. William Caldwell, a U.S. military spokesman in Baghdad, said the raids were carried out nationwide and led to the discovery of 28 significant arms caches.
(アメリカ軍バグダッドにおける米軍報道官のウィリアム·コールドウェル陸軍少将は、掃討はイラク全土に渡って行われ、28か所の武器庫が発見されたと語った。)

He said 255 of the raids were joint operations, while 143 were carried out by Iraqi forces alone. The raids also resulted in the captures of 759 "anti-Iraqi elements."
(コールドウェル少将によると、255件は米イラクの合同作戦で、143はイラク軍だけの単独行動だったという。また手入れによって759人の「反イラク勢力」が捕まえられた。)

ということはここ数日で863人のテロリストが排除されたというわけだ。お手柄だね、イラク軍もアメリカ軍も。

さてさてこれらの手入れで連合軍が奪った戦利品は武器弾薬だけではない。ザルカーウィが使っていたと思われるコンピューターのサムドライブも押収され、そのなかに非常に貴重な情報がぎっしりつまっていた。(このサムドライブ、ふっ飛ばされたテロリストのポケットに入っていたというから驚く。)

そこで見つかったある書類によれば、ザルカーウィらは執拗なアメリカ軍による攻撃の標的を他へ移すため、アメリカでテロを行ってイランがやったという「証拠」を残すことでアメリカにイランを攻撃させようなどと企んでいたという。またアメリカがイランと戦争をはじめれば、イラク国内でのシーア派のアメリカとの信頼関係も悪化すると考えたらしい。これはナジャフで、イランの飼い犬サドルが行った反乱からヒントを得ていたようだ。

バグダッド(CNN) イラク政府の国家安全保障担当顧問、モワファク・ルバイエ氏は15日、記者会見し、テロ組織「イラク・アルカイダ機構」の構成員の潜伏先を複数急襲し、組織のネットワーク、幹部、武器秘匿、会合、作戦実施などに関する情報が含まれた重要なディスク、書類などを押収、「同組織の終焉(しゅうえん)が始まった」との見方を示した。

コンピューターも押収したとしている。掃討作戦のことを考え、これら重要書類の内容は段階的に公表するとしている。入手した情報を基に、隠れ家などを急襲、同組織のメンバーはいずれも不意打ちをくらっていると述べた。

同書類のなかには、アメリカ軍によるイラク軍の訓練がどれだけアルカイダに痛手をおわせていたかも綴られているという。つまり、ザルカーウィはイラクのアルカイダの敗北をひしひしを感じ、作戦を変更することによって生きのびようと躍起になっていたというわけだ。ブッシュ大統領が何度もいっていた、この道筋をそのまま突き進むという作戦は非常な効果をあげていたということになる。

これからもこの戦争は山あり谷だろう。だが長いトンネルの先に少しづつながら希望の光が見えてきた。先日ブッシュ大統領の電撃イラク訪問でブッシュ大統領がいっていたように、アメリカ軍はイラクを見捨てない。はじめたことは最後までやりとおす。テロとの戦いには辛抱強さが必要だ。

大統領は首脳会談でマリキ首相に対イラク支援継続を表明。首相は「我々はテロリストを打倒する」と述べて、治安の回復と復興への決意を示した。ホワイトハウスによると、大統領の滞在は5時間程度になる見込みで、米軍基地を訪問し、米兵士を激励する。

June 15, 2006, 現時間 10:40 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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ドイツ人男性の射止め方

ご婦人方、ワールドカップを見ようというのでドイツへいかれたならば、背の高い金髪のギリシャ神話の神のような美しいドイツ男性との出会いが多々あるだろう。しかしいくらドイツ人男性が美しいからといって、むやみやたらにアタックしては危険である。そこでドイツにはどのような男性がいるのか、その見分け方と対応策をご紹介しよう。(参考はドイツ新聞スピーグルの記事。)

上流階級型: ドイツにはすでに貴族階級は廃止されてしまったが、名字ににvonとかzuとかついてるひとは貴族階級の末裔。いまでも上流階級風の趣味を失わないこの男性はトーマスピンクのシャツを着て、ブランドのジーパンをはいて、ツイードの上着を着ている。フランコニアジャードという狩猟釣り専門店に出入りするのが特徴。英語はイギリス風の偽イートン訛りをうまくこなす。ドイツのほとんどの男性が180cm以上で金髪だが、彼等も例外なく長身で金髪。大金持ちでお屋敷住まい。英語は堪能だしイギリス人女性ならいちころ。ただし、この手の男性は女性にあわせるということは絶対にしないので、いざ捕まってしまったら最後なにからなにまでドイツ式。ドイツの古風なしきたりにあわない女性はすぐ捨てられる。

スポーツマン: 全く体毛のないほどよく日焼けしたつやのある体。ムースつけ過ぎの髪。アディダスやプーマの運動着を常用。サイクリング型ならボディコンのあざやかなスパンデックスを着ること多し。ジムや野外、御寿司やさん、スポーツ店によく出入りする。好きな行動はマラソン、ランニング、鏡の前で自分の姿に見とれる、お豆腐の料理をすることなど、、良い点は50過ぎても30代にしかみえないくらい健康。休暇にはあなたをスパに招待してくれる。しかしこのスパ、実はスポーツクラブでまるで軍隊の基礎訓練のような運動が待っている。彼自身がスポーツマンだから肉体的についていけない女性は捨てられる。

あまえんぼタイプ: お母さんに洋服を選んでもらっている。いい年していまだに大学生。ドイツでは大学卒業をかなり延ばせるらしい。彼の部屋には本やCDがいっぱい。頭はいいが仕事をしてないネット中毒の友達に囲まれている。良い点といえばあなたに夢中になること。でもあまえんぼでなにひとつひとりでできないからお母さんになるつもりじゃなきゃデートは無理。

他にも色々男性のタイプはあるのだけど、ここで全部紹介するのは無理なので、あとはみなさんのドイツでのデート体験談でもお伺いしたいな。

June 15, 2006, 現時間 9:52 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 13, 2006

疑わしきは罰するメディア その2

昨日も話たように、どうもこのごろのメディアは事情がはっきりしないうちに、自分らの偏向やニュース価値といったものだけを考えて、事実は二の次で報道する傾向がある。昨日だしたガザの浜辺での出来事にしろ、まだ何かが爆発したというだけで、何が爆発したのかも分からない状態で、イギリス、アメリカ、そして日本などの主流メディアはイスラエルの砲弾によってパレスチナ市民が犠牲になったというテロリスト軍団のハマスのいい分をそのまま報道してしまった。

ハディーサで起きたと報道された海兵隊員による一般市民の『虐殺』報道も、ことの詳細がだんだんと明らかになるにつれて、米タイム誌の最初の報道(3/19/06)がでっちあげである可能性がかなり強くなってきた。

最初に誤解のないようにはっきりいっておくが、私はアメリカ軍が戦争中に悪行を絶対に犯さないなどときれいごとをいうつもりはない。イラクに出動したアメリカ兵の数は50万はいるはずで、そのなかに数人不心得者がいたとして全くおかしくない。毎日毎日路肩爆弾で命を脅かされている兵士が、同胞を目の前で殺されて怒り狂ったとしてもそんなに不思議な話ではない。だからもし、本当にアメリカ兵が非戦闘員を虐殺したのであれば極刑に処されるべきであると考える。

だが、まだ事情がはっきりしないうちから、世界のメディアが確認できない目撃者や、自分なりの思惑のあるジャーナリストのいい分を鵜呑みにして、すでにアメリカ兵たちの有罪を決めつけた報道をしていることに私は憤りを感じるのである。

最近になってやっと現場にいたことのある人々の間から、報道された内容は疑わしいという意見が聞かれるようになってきた。

第一海兵連隊第三大隊のリマ中隊のジェームス·キンバー大尉によると、リマ中隊は事件の当事者であるキロ中隊の後任だが、ハディーサ事件については今年の2月に3月19日付けのタイム誌の記事を読むまで知らなかったという。一般市民の虐殺などという話はそれまで毎週行ってきた地元ハディーサ市民との会合でも全く話題にのぼらなかったという。『そんな大事件なら市議会を通じて我々の耳に入ってこないはずはないんですよ。』と大尉は語る。キンバー大尉は別の理由で現在指揮の職を解かれてカリフォルニアのキャンプペンダルトンにて勤務している。

またこの付近で海兵隊に従軍していた記者のなかからも、海兵隊の虐殺行為は信じられないという声があがっている。ハディーサ事件の数カ月前に海兵隊に従軍していたCNNのアーワ·デイモン記者は2005年に何度も海兵隊に従軍してフセイバーからハディーサまで同行したがビルの屋上で飛んでくる銃弾のため身動きできない時でも、海兵隊員はどこから弾が飛んでくるかわかるまで反撃を控えていたという。

I saw their horror when they thought that they finally had identified their target, fired a tank round that went through a wall and into a house filled with civilians. They then rushed to help the wounded -- remarkably no one was killed.

(訳:標的が確認でき戦車から発砲した大砲が壁を突抜けた家のなかに一般市民がいたと知った時の海兵隊員たちの恐怖に満ちた顔を見ました。彼等は急いで駆けつけ、けが人の介護をしました。おどろくことに死者はひとりもでませんでした。)

I was with them in Husayba as they went house to house in an area where insurgents would booby-trap doors, or lie in wait behind closed doors with an AK-47, basically on suicide missions, just waiting for the Marines to come through and open fire. There were civilians in the city as well, and the Marines were always keenly aware of that fact. How they didn't fire at shadows, not knowing what was waiting in each house, I don't know. But they didn't.

(訳:私は彼等がフセイバーでドアに仕掛け爆弾が設置されていたり、ドアの影にAK-47をもった抵抗軍が自殺覚悟で海兵隊員が入ってくるのを待ち伏せしているような場所で、海兵隊が家から家へと捜査をするのにも同行しました。市内には一般市民もおり、海兵隊員たちはそのことをしっかり把握していました。各家で何が待っているかも分からない状態だったのに、なぜ動いた影に向かって隊員たちは発砲しなかったのか私には分かりません。でも発砲しなかったのです。)

デイモンさんはハディーサにも行ったが、ハディーサは路肩爆弾がいたるところに埋められており、彼女がいた時もあちこちで爆発していたという。そして抵抗軍は米軍兵をみると一般市民の間に紛れ込んで潜み、米軍がいなくなるとまた顔をだすということを繰り返していたそうだ。自分が従軍していた時にあれだけ自制心をみせていた海兵隊が、突然数週間後に殺人鬼に変ぼうするとはどうしても思えないのだろう。彼女ははっきりとはそう断言してはいないが、まさか、という気持ちが紙面にありありと現れている。

もちろんこれらの人々は事件当時その場に居合わせたわけではないから、まさかあの人たちが、という気持ちだけでは彼等を弁護することはできない。それでは当事者であるキロ中隊にいた海兵隊員はなんといっているのだろうか。当然のことながら彼等は虐殺の事実を否定している。

ワシントン(CNN) 

米海兵隊員らが昨年11月に西部ハディサでイラク民間人を殺害したとされる疑惑について、当時責任者だったウテリック二等軍曹が民間人殺害はなかったと述べ、海兵隊側に不正行為は一切なかったと主張していることが、11日分かった。

同軍曹を担当しているプケット弁護士がCNNに語ったところによると、同軍曹は事件があったとされる昨年11月19日、海兵隊員らが交戦規則や標準作戦要領に従って民家を対象に武装勢力の捜索を行っていたと述べた。弁護士は、これまで報じられていない事実もあるとしている。

この記事には詳しいことは書かれていないのだが、ブケット弁護士がラジオのインタビューで語っていた話によると、当日路肩改良爆弾(IED)によって海兵隊員ひとりと15人の市民が殺された。海兵隊員数名を含むけが人はすぐに避難したが、その後付近の民家から発砲されたため、残った隊員たちが手りゅう弾と小銃を発砲して最初の一軒に押し入ったが、そこにはテロリストはいなかった。隣のうちへテロリストが逃げ込んだ模様だったため、隣の家にも同じようにして入りこんだが結局テロリストは取り逃がした。この時9人の民間人が巻き込まれて死亡した。

いろいろな報道が入り交じっていて混乱するのだが、私がきいた限り、隠ぺいされたという説の根拠になっているのは、海兵隊の当初の報告書では犠牲者はすべて路肩爆弾の犠牲になったとされているのに、タイム誌の記事で銃殺された遺体があったと報道された後、銃殺された犠牲者もいたという報告が発見され、つじつまをあわせるために二つ目の報告書があわててだされたのではないかという疑いだ。

しかし、ウテリック二等軍曹はその場で銃撃戦で民間人が犠牲になったという報告を無線で上官したと証言している。これは報告書が路肩爆弾の爆破の直後に避難した一部の海兵隊員と銃撃戦に居合わせた別の退院とが両方で別々の報告書をだしているからで、別に隠ぺいの証拠でも矛盾でもなんでもないというわけだ。

今の段階で誰のいっていることが正しいのかは分からない。私はタイム誌のでっちあげという説に傾いてはいるが、すべての事実関係がわからないのにそんなことを断言んするのはいくら私が一介のしがないブロガーでも無責任というものだろう。

ましてや世論に影響をだす主流メディアならそのくらいの常識をもって報道してほしいのだが、それはとてものぞめないようだ。 彼等には真実など興味がない。彼等の目的はひたすらアメリカバッシングなのだから。

June 13, 2006, 現時間 7:44 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 12, 2006

疑わしきは罰するメディア その1

アップデート下記参照

ハディーサの件にしても、この間のガザの浜辺で民間人が流れ弾にあたって多く犠牲になった事件にしても、どうも世界の主流メディアはテロリスト側の肩を持ち過ぎる。事件の真相がまだはっきりしないうちに、どうしてこうも彼等は一方的に片方のいい分を信じて、あたかもそれが事実であるかのように報道するのだろうか。

まずガザ事件から分析してみよう。産經新聞の記事から引用してみる。

イスラエル軍は9日、ガザ地区北部のビーチを砲撃し、海水浴に来ていた家族連れのパレスチナ人ら7人が死亡し、約40人が負傷した。イスラエル紙ハアレツ(電子版)などが伝えた。パレスチナ自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門は同日、停戦を破棄し、イスラエルに対する攻撃を再開すると宣言した。ガザからの報道によると、死者の中には、海水浴に来ていた女性や子供が含まれている。イスラエル軍は一般市民が犠牲となったことに遺憾の意を表明。同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた。同軍は「誤射の可能性がある」としている。

とイスラエルの砲撃だったと断言しているが、この記事をよくよく読んでみると本当にイスラエル軍は自分らの非をみとめているのか定かではない。記事のなかで、『同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた。同軍は「誤射の可能性がある」としている。』とあるが、事実関係の調査も終わらないうちにイスラエルが自分らの非を認めるとは思えないし、イスラエル軍が誰による『誤射』だといっているのかわからない。

しかし、APの記事を読んでみるとことの真相がもう少しはっきりする。

Israel's military chief said the killings may have resulted from a misfired Palestinian rocket. Palestinians insisted they were caused by an Israeli artillery shell.

(訳:イスラエル軍は殺害はパレスチナのロケット弾の誤爆発の結果かもしれないと述べた。パレスチナはイスラエルの砲弾によるものだと主張している。)

つまり、確かにイスラエル軍はこの事件は『誤射』の可能性はあると認めて入るもの、誤射をしたのはイスラエルではなくパレスチナである可能性が高いと発表しているのである。それを無視して産経新聞はあたかもイスラエルが自分らの誤射を認めたような報道をしている。

それに産経の記事をもっと深く読んでいると変なことに気が付く。 

ハマスは過去約16カ月にわたり、停戦状態を維持してきたが、その一方で、対イスラエル武装闘争方針を堅持し、米欧などからの武装解除の圧力には応じない姿勢を示していた。

ハマスが16か月も停戦状態を維持していたのなら、いったいイスラエルは何を阻止するために砲弾をうっていたのだ? これは前述の『同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた』という部分と完全に矛盾するではないか? 停戦状態にありながらハマスは付近で海水浴をしている同胞の市民の安全もかえりみずにイスラエルにロケット弾を打ち込んでいた。それをいまさらしらじらしく、停戦は破棄と宣言して十数発のロケット弾をイスラエルに打ち込んできた。なにが停戦を維持してきただあ〜あほらしい〜!

さて、今日になってエルサレムポストの記事によると、調査の結果ガザで爆発したのがイスラエルの砲撃による可能性は極めて低いことがはっきりしてきた。

1)イスラエルの病院に運ばれた負傷者の傷口から発見された破片はイスラエルのIDF弾のものではない。
2)現場にはIDFでは普通に残される爆発によるおおきな穴がない。
3)イスラエルから放たれた6発のうち5発の破裂弾の行方はわかっており、行方のわからない残りの一発はガザで爆発がおきる10分も前に発砲されていること。(浜辺の爆発があるずっと前にどこかに落ちているはず。)

というわけだから、ハマスは自分らが撃ったロケット弾が的を外して市民らの間で爆発したのに、イスラエルのせいだと言いがかりをつけて、守ってもいなかった停戦を破棄すると息巻いてるわけだ。

ハマスは大量殺人鬼のテロリストだから、嘘など朝飯前だろうから、彼等の言動にはなにも不思議な点はない。だが、こういう奴らのいうことを反対側のイスラエルの説明もきかないうちに何もかも鵜呑みにして、あたかもイスラエルが無実の一般市民を虐殺したかのような報道をするイギリス、アメリカそして日本の主流メディアには全くあきれる。もうすこし事実関係を確認してから報道してもらいたいね。

アップデート (6月13日)
本日明らかになった記事によると、この爆発はどうやらパレスチナ側が埋めていた地雷だった可能性が高くなってきた。

エルサレム(CNN) パレスチナ自治区、ガザ北部の海岸で6月9日、イスラエル海軍艦艇からとされる砲弾攻撃で海水浴客の一家ら7人が死亡した事件で、イスラエル軍筋は13日、同軍の調査で爆発はイスラエル艦艇からの砲弾が原因ではなく、パレスチナ武装組織が海岸に埋設していた地雷によるものとの結論を示した。

イスラエル軍艦艇は、計6発の砲撃を実施していたが、うち5発の着弾地点を特定、いずれも問題の海岸近くではなかったと断定。残る1発もさらに北方の場所へ撃ち込まれていたという。

(中略)

イスラエル軍筋によると、9日の爆発後、自治政府の内閣を主導するイスラム強硬派組織ハマスが、残っていた他の地雷を除去したという。

自分達で一般市民が海水浴を楽しむ浜辺に地雷を埋めておきながら、イスラエルの砲撃のせいにするとはさすがテロリスト政府だけのことはある。ところで、イスラエルは本日ガザへの本格的攻撃を再会し、9人の一般市民が巻き添えになったが、この件についてはイスラエルも認めている。だが、ハマスが停戦を破棄すると発表してロケット弾を公式にイスラエルに打ち込んできた今となっては、イスラエルも遠慮はしないとはっきり発表している。

June 12, 2006, 現時間 12:19 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 10, 2006

ワールドカップいよいよ開催

昨日ドイツでいよいよワールドカップが開催された。ドイツチームは初日を勝利で飾ったようだ。

正直いうと私はサッカーは全然追ってないので、どのチームが勝ちそうだとか全く知らない。サッカーといえば、往年のペレ選手とか(古い!)かろうじてベッカム選手とか、ジーコ監督の名前くらいは知っているが。そこで今必死にW杯情報を手にいれようと読売新聞のW杯特集を読んでいる。日本のオーストラリアとの試合はすでに録画用意を整えた。

日本、あす豪州戦...臨戦ムードたかまる:サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場する日本チームは10日夜(日本時間11日未明)、練習拠点のボンから試合会場のカイザースラウテルンに移動、いよいよ臨戦ムードが高まってきた。

グループリーグF組の豪州との初戦は12日午後3時(同午後10時)にキックオフされる。日本は3大会連続出場となるMF中田英寿(29)を軸とした攻守で、2大会連続の決勝トーナメント進出を目指す

アメリカではサッカーはあまり盛り上がらないのだが、うちの職場の従業員は国際色豊で、中南米や東洋、中近東のひとなどいろいろいるので、W杯となると職場が熱狂状態になってしまう。特にに前回は韓国人の同僚が隣に座っていたこともあり、韓国の試合があった翌日は彼は目を真っ赤にして出勤していた。時差など無視して生放送を韓国バーでみていたらしい。

アフガニスタン人の同僚はものすごいサッカーファンで、W杯出場選手の名前を国籍かまわず詳しくしっていて、表にして自分の机の周りにはりつけている。こういう職場だから録画してまだみてない試合の結果を録画がみられるまで知らないでいるというのはほぼ不可能である。

W杯といえば、1994年だったか初めて日本チームがW杯に出られるか出られないかの瀬戸際だった年、W杯はロサンゼルスで行われた。私の友達がその頃ロサンゼルスのホテルでセールス部長をやっていた。日本を離れてもうだいぶたっていた私も彼女も当時始まっていたアメリカのサッカーフィーバーにはむとんちゃくだったため、日本からの団体旅行予約がやたらにはいってきている理由に全く注意をはらっていなかった。ホテルはかならずといっていいほど満室以上の予約を受け入れる。土壇場でのキャンセルはしょっちゅうだからこうやっておかないと採算がとれないからだ。

ところが、彼女はW杯近くになって、なぜ日本からの予約が殺到しているのかを知って愕然とした。もしロサンゼルスW杯に日本が出場すれば、キャンセルなど出るはずがない。部屋は満室オーバー、部屋は絶対に足りなくなる。しかもW杯最中では他国からの観光客も殺到するわけだから溢れた客を請け負ってくれる近隣のホテルも満員で無理。「どーしよう?」てなわけで、日本人でただひとり日本がW杯に出られませんようにと願っているひとがロサンゼルスにいたというわけ。(笑)

彼女には幸いなことに、そして日本には残念なことに、その時の日本参加は実現しなかった。次回からは日本は三回連続出場だし、前回は結構いい線までいったし、今回は期待できる、、、らしい。

June 10, 2006, 現時間 12:01 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 9, 2006

ザルカウィの死が意味するもの

何年にも渡ってアメリカ軍を悩ませ、イラク人を殺し続けてきたアルカイダのイラク支部の親分であるアブマサーブザルカーウィがついにアメリカ軍の空爆によって死亡した。

記者会見したケーシー司令官によると、米・イラク軍は7日夕、バクバ北方8キロのディヤラ県ハブハブでザルカウィ容疑者らが潜んでいるとみられる民家を包囲し、同日午後6時15分ごろ空爆。捜索で発見した遺体の一人を指紋照合した結果、ザルカウィ容疑者と確認した。司令官はザルカウィ容疑者のほか7人の遺体を発見したとし、今後の捜索で死者数は増えるとの見方を示した。イラク政府のジバリ外相はAP通信に、今年4月25日に公表されたザルカウィ容疑者のビデオ声明が、潜伏地の特定に役立ったとしている。

ザルカウィ容疑者は03年のイラク戦争後、駐留米軍への攻撃や自爆テロを実行・扇動し、イラク国内でのイスラム教シーア派とスンニ派の対立もあおってきた。04年に香田証生さんが誘拐・殺害された事件でも犯行声明を出した。

ザルカーウィといえば、イラク戦争以前からイラクの北部で、アンサーアルイスラムというアルカイダ系のテログループを組織してフセイン政権の御墨付きをもらって近隣諸国でテロ行為をしていた男だ。イラク戦争が始まってからイラクにアルカイダが潜入したという人々がいるが、実はそうではない。イラク戦争以前からイラクとアルカイダとは深い関係にあった。

ザルカーウィの死を聞いたイラク人たちは町にくりだしてお祭り騒ぎをしていたが、こちらアメリカ国内では、特に民主党が代表する反戦左派の間では、この喜ばしいニュースを過小評価する傾向が見られている。

ラムスフェルド防衛長官の記者会見で、ある記者がザルカーウィの死は、象徴的なのもので実際にはあまり意味がないのではないかというような質問をしていたのにはあきれた。ザルカーウィはカリスマ的存在でビンラデンなんかよりよっぽども実力のある男だった。諸外国にコネがあり、外国人テロリストの志願者をあつめたり、武器弾薬などの調達、資金繰りなど天才的な指導者だった。彼なくしてイラクのアルカイダがこれまでどおりの行動がとれるとは思えない。

しかし象徴としてのザルカーウィの価値も、彼の指揮者としての実力以上に大切だったのかもしれない。ビンラデンにしてもそうだが、イスラム過激派のテロ軍団はなにかとイメージにこだわる。ビンラデンも昔からしょっちゅうアルジェジーラなどをとおしてビデオ声明をだしてみたり、最近でも音声テープを発表したりしてい諸外国に散らばるテロリスト士気高揚の努力に余念がない。ザルカーウィの場合はさすがに世代が若いこともあって、インターネットの力をフルに起用してウェッブサイトで首切りビデオを発表したり、最近では自分の勇ましい姿を報道したりして、アルカイダ、イラク支部の実力を誇示していた。

またザルカーウィの首にには2500万ドルという賞金もかかっており、過去三年間アメリカ軍からの執拗な追跡にも関わらず何度も後一歩という危機を乗り越えながら生き延びてきていた事実もわすれてはならない。彼がアメリカの手からこうやって逃れ続けられたというのも迷信深い過激派テロリストの間ではザルカーウィが神のご加護を受けているからだと信じられていたかもしれない。最近になってザルカーウィが自動小銃を撃っている映像をネットで発表したのも、実際には弱体化しているイラクのアルカイダのイメージを挽回するためだったことに間違いはない。

それがついにアメリカ軍の爆弾によってあっけなく殺されてしまったのである。しかもアメリカ軍の発表によれば、この攻撃は他の17件の一斉攻撃の一部であったというし、ザルカーウィの居場所も手下の密告により明らかになったなどという発表もあり、象徴的な意味でもザルカーウィの手下どもに与えた打撃は大きいはずである。

だが無論、ブッシュ大統領も認めている通り、ザルカーウィひとりが死んだからといって、イラクでのテロがこれで終わるわけではない。すでに仕掛けた爆弾はここぞとばかりにどんどん爆破されるだろうし、復讐心で手下どもが暴れまくる可能性はいくらでもある。しかしながら、私は第2第3のザルカーウィはそう簡単には生まれないと考える。

なぜならばこのような野蛮な集団の頭首は常に下克上を心配しているから、頭のいいリーダーは跡継ぎの任命など総簡単にはしないものだ。特にザルカーウィのような若い男はナンバー2になりそうな者は早い時期に取り除いてしまっていたことだろう。アルカイダ内部にはザルカーウィ亡き後、我こそが首相になるべしと考える幹部格の男たちがうようよいるはずである。ということはイラクの内戦よりもアルカイダイラク支部内部での勢力争いが始まるはずだ。

スンニ派で今までアルカイダに協力してきたひとたちも、これを機にテロ軍団から手を引き、イラク復興へと道をかえるかもれないし、新政府がスンニ派を防衛省の長官としたことも手伝って、テロリストへの取り締まりも厳しくなることだろう。それに内部争いなども加えれば必然的にイラクのアルカイダは勢力を失うはずである。

アルカイダ、イラク支部との長い戦いにもやっと希望の兆しがみえてきたといえる。

June 9, 2006, 現時間 12:06 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 8, 2006

カントリーの雌鳥たち、蘇る????

アップデート下記参照

デキシーチックスといえば、3年前まではカントリーウエスタンの新星、飛ぶ鳥も落とす勢いの女性三人組のバンドだった。コンサート券は売り出し早々売り切れだし、アルバムも飛ぶように売れ、カントリー音楽賞ではいくつもの部門にノミネートされるなど凄まじいものだった。

ところが、イラク戦争前夜、バンドがロンドンでのコンサート中にリーダーのナタリーが「大統領が自分達と同じテキサス出身なのが恥かしい。」と言ったのが原因で、アメリカ国内のカントリーファンは大激怒。自国が戦争をしようという時に、外国へ行って自国のシンボルである大統領を侮辱するとは何事か、戦争反対運動なら国内でやれ! と批難を浴び、全国各地にあるカントリー専門のラジオ局から閉め出され、音楽賞もすべて落ち、CDの売れ行きも急落。チックスたちは三年間新曲もコンサートもできない状態になっていた。

ナタリーの失言を聞いた時、私は彼女たちは自分らのファンを分かってないなあとあきれかえったものだ。彼女たちがロックとかフォークのバンドなら、大統領の悪口をいったり、反戦運動をしたりすれば、かえって人気はあがっただろう。でもカントリーのファンは保守的で愛国心が強い人が多い。特にテキサス州は軍人の数がほかの州に比べて非常に多い。テキサス出身のカントリーバンドが軍隊の総指揮者である大統領を外国でしかもテキサスを引き合いにだしてこき下ろすなんてことはカントリーミュージシャンとしてはあるまじき行為である。そんなことをテキサス出身の彼女たちが知らなかったというのは信じがたい。

でもまあ3年もたっていることだし、そろそろほとぼりもさめた頃。神妙にしてカントリーファンにお詫びをいれれば、ファンたちも許してくれたことだろう。ところが、バカは死ななきゃなおらないというかなんというか、彼女たちの新曲は神妙にするつもりはない、といった意味の題名で、しかもその歌詞が自分らを批判して「黙って歌え」と言った保守派ラジオDJにあてつけて、黙って歌わなきゃ命はないぞなんていうほど切れちゃう人がいるなんて悲しい世の中ね、といった内容だ。それだけじゃなく新曲の宣伝のためのインタビューなどで、カントリーファンは無知だ、ばかだ、田舎者だ、自分らはカントリー歌手の意識はない、などとさんざんカントリーファンをこけにした発言の連続。

カントリーファンもここまでコケにされては許せるものも許せなくなる。また曲をかけてあげおうとおもっていたラジオ局は再びチックスをボイコットすることにし、新曲をかけたラジオ局には苦情が殺到。どうしてお世話になった自分らのファンの好意を踏みにじるようなことをするのか私には不思議でしょうがない。これって演歌歌手がトラックの運ちゃんをこき下ろすのと同じ行為。ばかとしかいいようがない。

チックスたちのシングルは二枚とも全く売り上げのびず、ビルボード200という売り上げチャートでも最初のNot Ready To Make Niceは32位どまりで急落。二枚目のEverybody Knowsは48位とかでうちどめ。先週発売になったアルバムも最初は69位だったので、もうこれでチックスも終わったなあと思っていたら、今週のビルボードでなんとアルバム売り上げ一位!

どうやらチックス達のカントリーを完全に見放し、ロックやフォークのリベラルファンの同情を買おうという作戦は大当たりだったようだ。テレビや雑誌などでも彼女たちが反戦反戦と騒ぐので、あっちこっちでインタビューを受けており、もうテレビなど, どこへチャンネルまわしても彼女たちの顔ばかり。ここまで宣伝して一位にならなきゃそれこそ悲劇。

しかしシングルの売り上げが全くのびてないのにアルバムだけが売れるということは、やはりカントリーファンは彼女たちを見放したといっていいのではないだろうか。私としては、今後彼女たちがカントリーのジャンルからはずされ、ポップスとして売り出してくれることを願うのみ。そうすれば私の行きつけのカントリーラジオ局で彼女たちの曲を聞かずにすむから。

アップデート
ミスター苺がもってきてくれたこの英語の記事によると、チックス(雌のひよこ)のコンサートツアーの前売り券売り上げが全くのびていないということだ。彼女たちのコンサートは球場のような大きな場所が多かったため、私もミスター苺もこの状態で彼女たちが会場を埋め尽くすほど人気あるんだろうかとはなしていたばかりである。どんな状態かなと一応件発売予約サイトへいってみたが、どこの会場でも席はかなりあまっていた。

この記事によると平均してこれらの球場では5〜6000席しかうれていないという。15000は入る場所でこれではお話にならない。すでにインディアナポリス、オクラホマシティ、メンフィス、ヒューストン(テキサス)などのコンサートが中止になっている。

日本のみなさんには地理的にこれらの地域がどういうところかお分かりにならないだろうが、これらはアメリカ南部にあたり、この間の二回の大統領戦で圧倒的にブッシュ大統領を支持した地域であり、カントリーウエスタンの人気は非常に高い。

せいぜい10ドルのCDなら単にチックスに同情した左翼たちでもアマゾンから簡単に注文できるが、60ドルから400ドルまでするコンサートの切符を買ってわざわざコンサート会場までいくとなると、やはりファンでなければできないだろう。ということは思った通り、カントリーファンたちはチックスを完全に見放したという私の見解は正しかったようである。

しかしカナダやイギリスなどでは彼女たちの人気は結構高い。この際だからアメリカはあきらめて、外国へいってアメリカバッシングツアーをおこなってはどうなのかな?

June 8, 2006, 現時間 12:32 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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カナダのテロ事件未遂を考える

数日前カナダ南部のトロント市内でアルカイダ系の若者17人がテロ行為の未遂で逮捕された事件はご存じかと思う。昨日のCNNの記事によると、テロリストたちは首相の斬首まで考えていたというから恐ろしい。

トロント——カナダ南部トロント市内などで6月初旬、国際テロ組織アルカイダの思想、行動に同調する少年5人を含む17人が爆発物テロ容疑で一斉に逮捕された事件で、検察側の起訴状の概要に、首相を含む政界指導者を拘束、首を切断する謀議が含まれていることが6日判明した。概要を渡された容疑者の弁護士が明らかにした。

この他、議事堂の爆破、国営のカナダ放送協会(CBC)の乗っ取りの犯行計画も含まれている。関連捜査はまだ続いており、逮捕者が今後、増えることも予想される。逮捕者はいずれも厳重な警備下におり、弁護士との接見も許されていない。

911事件があった時、何故アメリカはテロの犠牲になったのか、アメリカという国家はそれほどイスラム教徒に嫌われるような行為をしてきたのだろうか、という疑問を問いかけるひとが多くいた。しかし私はこの質問そのものに間違いがあると思う。

なぜ人々はイスラマファシスト(過激派イスラム教徒)が何か我々に理解できる動機でテロ行為をしたと決めつけるのだろう? 日本でオウム教のテロがあった時、日本人のひとりでも、オウムの狂人たちにも理はあるかもしれない、日本社会が何か悪いことをしていたのかもしれないなどと考えただろうか? 今後このようなことが起きないようにオウム教のようなカルトを理解してあげることだなどと考えた人がいただろうか? どこの国でも狂人の集まったカルトがテロを行った場合にテロリストと妥協して平和共存を望むべきだなどというひとはいないだろう。

それではなぜ、イスラマファシストに限って文明社会の多くの人々がテロリストにもいいぶんがある、犠牲者から手をさしのべてテロリストを理解してあげるべきだなどと考えるのだろうか? なぜイスラマファシストは狂人の集まりなので、死のカルトであるから、断固戦って撲滅する以外に文明社会の平和を守る方法はないのだということに気が付かないのだろうか?

アメリカが指揮しているイラク戦争が、テロリストを刺激しているという人たちがいる。しかしそれが事実なら、なぜイラク戦争に反対して参加しなかったカナダがテロの標的になるのだろうか? 今回の逮捕で明らかになったのは、テロリストたちの情報網は世界中に広がっており、イラク戦争を真っ向から反対していたフランスやロシアもその標的になっていたということだ。対テロ戦争がテロリストを刺激しているという理屈がここで完全に崩れるわけだ。

この間ドイツで行われた世論調査で、ドイツ人の多くがいまやイスラム教徒と西洋の文化は、文明の衝突状態にあると考えるていることが明らかになった。私はイスラム過激派と西欧社会の衝突は原始社会と文明社会との衝突だと考える。いまイスラマファシストに道を譲ることは、文明社会の破壊を意味するのだ。

イスラマファシストの動機を理解することは大切である。だがそれ以上に大切なのはいかに彼等が危険な存在であるかということを理解することだ。そして対テロ戦争はアメリカやイスラエルだけの他人事ではなく、世界の文明国が団結して戦うべき戦争なのだと気が付く時である。なぜならばこと対テロ戦争に関しては中立はあり得ないからだ。

好むと好まざるとに関わらず、戦はすでに仕掛けられたのである。

June 8, 2006, 現時間 12:05 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 4, 2006

ハディーサ事件:それぞれの思惑

アップデート: 2012年1月24日:2005年11月、イラクのハディーサで24人の一般市民を海兵隊が虐殺したとして8人が殺人や証拠隠蔽の罪に問われていた所謂(いわゆる)ハディーサ裁判。実際に犯罪が起きたという事自体が疑惑とされ、すでに8人の被告中7人までが無罪もしくは起訴棄却で全く罪に問われずに終わっている。最後に残った8人目の被告、フランク・ウーテリック一等兵曹(Staff Sgt.Frank Wuterich)がこの度「職務怠慢」の罪を認めることによりアメリカ軍人に対する最長の裁判の終幕となった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここ数日、去年の11月にイラクのハディーサにて米軍海兵隊員が非戦闘員20余名を虐殺したという疑惑がメディアの間でさかんに取り上げられている。米軍当局はいまだ捜査中だが、私はなにかにつけてアメリカ軍を悪者にしたがるアメリカメディアをはじめ、その尻馬にのって騒ぎ立てる欧州や日本のメディアにはかなり苛立ちを感じている。ことの詳細が全く分からない状態で、すでに主流メディアはアメリカ軍の有罪を決めつけている。疑わしきは罰せずという民主主義の基本はどこへやらである。

これまで報道された記事によれば、去年の11月ハディサをパトロール中の海兵隊の装甲車が路肩改良爆弾(IED)によって爆破され、海兵隊一人が死亡した。海兵隊の当初の報告ではその他の爆弾によって市民が犠牲になったとあった。しかしその後、タイムマガジンのイラク人記者が24人の犠牲者は爆弾によるものではなく、復讐にもえた海兵隊員によって銃殺されたもので、その証拠として銃殺された遺体のビデオテープがあると報道した。これに加えて米軍の捜査経過の詳細を研究したとして民主党の下院で反ブッシュのマーサ議員があちこちのテレビ局で海兵隊員が一般市民を虐殺した証拠があると発表した。下記はABCがおこなったマーサ議員のインタビューの記事を訳したもの。(翻訳:妹之山商店街さん)

マーサ議員:IEDが爆発したんです...毎日外に出る度にIEDが爆発するんです...ですから毎回プレッシャーが高まっていく訳です。この場合はIEDが爆発し、海兵隊員一人が死亡。そこにタクシーがやって来て、中には四、五人が乗っていました。武装していなかったのですが、この人達を射殺しました。その後、民家を襲撃して人々が殺害したんです。女性の一人は、海兵隊の人から話を聞いた所、子供をかばって命を助けてくれと懇願したにも関わらず射殺したということです。更に気になるのはイラクの人達はこのことを知っていたということなんです。家族に補償金を支払ったからです。それに加え、隠蔽工作が行われたんです。間違いありません。最初この人達はIEDで死亡したと言ったんです。翌日調査の為に要員が派遣されました。ところがそれについて何の報告も行われず、三月になってタイム誌がこれを伝える時誰も何が起こったのかを知らなかったのです...

質問:写真や画像証拠があるとのことですが、本当ですか

マーサ議員:その通りです。捜査を担当した人とイラク側の証拠を入手しました。何が起こったかについては、疑いようがないんです。問題は、誰が、何故、隠蔽工作をしたかということなんです。何故明らかになるのに半年も掛かったんでしょうか翌日調査を行い、ニ、三日後にはこの人達が殺害されたことが分かっていたんです。

まだ米軍による調査がすんでもいないのに、何が起きたかは間違いないとか、隠ぺいが行われたとか適当なことを良く言えたものだと思う。問題なのはマーサ議員があらゆるニュース番組にはしご出演してこのような発言をしていた時、マーサ議員はまだ軍当局から捜査結果の報告を受けていなかったということだ。マーサ議員はタイムスの記事を書いたイラク記者の報道をそのまま鵜呑みにして事実確認もせずに米海兵隊を有罪と決めつけ軍当局が隠ぺいしたと言い切っているのである。

ところでこの問題の記事を書き、生存者のビデオインタビューをし、証拠となる遺体のビデオを撮ったというこのアリマシハダニ記者というのがどうもうさん臭い男なのだ。このアリマシハダニ記者は(Ali Omar Abrahem al-Mashhadani)はついこの間までテロリズムの疑いで五か月もアルグレーブ留置所に拘留されており、この1月に釈放されたばかりだった。彼が無実なのに拘留されていたのだとしたら、アメリカ軍に恨みがあるだろうし、有罪だったのならテロリストの仲間としてアメリカ軍を陥れるような記事を書いたとしても不思議ではない。どちらにしても彼のなかに何かしら作為があった可能性は大きい。

しかも人権擁護団体名目で売り出しているハムラビという市民団体の創設者とこの記者は同じ名字でもある。このハムラビこそがハディーサで虐殺があったと最初に訴えはじめた団体なのだ。どうも偶然にしては不思議な話。

またハディーサで犠牲者の遺体を検査したというオベイディ医師だが、(Dr. Walid Al-Obeidi)これまでにも自分が去年の10月に米軍に捕われて拷問を受けたと訴えた過去がある。実際に米軍に拷問を受けたとすれば米軍に恨みがあるだろうし、受けていないのにでたらめをいっていたとしたら、でたらめをいう前科のある医師だということになる。 (資料:Sweetness and Light)

つまり、この話をはじめた記者にしろ、証言者としての医師にしろ、その話を根拠もないのにひろめているマーサ議員にしろ、どうも信用できない解説者ばかりなのである。このような頼りない事実をもとにして、海兵隊員を有罪と決めつけてしまうのはどうも早まり過ぎではないだろうか。

もし本当に海兵隊員がこのような非人道的な行為をしたというのであれば、彼等は軍法会議の末極刑に処せられるべきである。しかし事実関係がはっきりするまでは、有罪無罪の判断をするのはまだ控えるべきである。だが、マーサ議員が隠ぺいがあったといいきってしまった以上、今後の捜査で海兵隊員が無実だったという結果がでても、隠ぺいの疑惑は根深く人々の気持ちに植え付けられてしまったことだろう。マーサ議員はアメリカの対イラク戦争をどうしても失敗させたいようだ。

ハディーサ関連記事

2006年6月
ハディーサ事件:それぞれの思惑
疑わしきは罰するメディア その1
疑わしきは罰するメディア その2
ハディーサ疑惑: 怪しげな証言続く
眉唾なイラク米兵による悪事報道

2007年7月
ハディーサ事件次々に崩れる検察側の主張
ハディーサで殺人事件はなかった! 米兵容疑者二人目も起訴却下決定!
弁護士つきで戦争やるの?戦闘をいちいち戦犯扱いする米軍将軍たち
マーサ米下院議員よ、海兵隊員侮辱を釈明せよ!

2008年6月
最初の無罪! ハディーサ虐殺事件隠蔽はなかった!
ハディーサ裁判、7人目の罪も棄却

2012年1月
ハディーサ最後の被告も示談

June 4, 2006, 現時間 7:20 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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日付け → →June 3, 2006

自己紹介

みなさん初めまして、苺畑カカシと申します。

日本生まれの日本育ちですが、現在夫のミスター苺と一緒にアメリカは南カリフォルニアの在住です。高校卒業とほぼ同時に渡米。以来ほとんどずっとアメリカ生活です。

苺畑の主旨:

私がアメリカに住むようになって気が付いたことは、私がアメリカについてどれだけ無知だったかということです。この情報時代、アメリカからは映画や音楽を通じてアメリカ文化がどんどん日本へ入ってくるし、新聞やテレビのニュースでもアメリカの話題がことごとく取り上げられるので、日本人はアメリカのことをかなり知っているという印象を受けます。しかし実際には日本にいて得るアメリカの情報は非常に限られており、また報道機関による偏向も混じって、日本ではアメリカの事情はかなり誤解されていると思います。

私が日本語の掲示板などで政治討論をしたり、日本人報道員の意見を読んだりして一番いらだつのは、無知なゆえにおきた誤解に基づく間違った分析です。アメリカ社会にはいろいろな問題があるし、外交問題でも首をひねるものがいくつもあります。しかし正しく事情を把握した上でのアメリカ批判なら納得もいくのですが、完全に間違った角度からの分析だと最初にその間違いをただしてからでなくては議論がなりたたず、非常に歯がゆい思いをします。

そこで私はこの場を借りて、私なりに誤解されやすいアメリカの事情を私の体験をもとに正しくお伝えしたいと考えます。皆様にアメリカの本当の姿をご理解頂きたい。それがこのブログの主旨です。

苺畑の話題

このブログで取り上げる話題は特に限定していません。私は政治に興味があるのでそういう話も多くなると思いますが、映画や音楽、すきなテレビ番組などについても思い付き次第書いていくつもりです。また時事問題などでもアメリカのことだけでなく、日本をはじめ諸外国のお話もさせていただきたいと思っています。

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June 3, 2006, 現時間 7:25 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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