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September 26, 2015

なぜ共和党下院ジョン・ベイナー議長は辞任を余儀なくされたのか

Tea Party , アメリカ内政

胎児の臓器を販売していたことが暴露されたプランドペアレントフッド(PP)への予算振り当てを巡ってあくまでも波風立てたくない体制派の幹部と保守派のメンバー達との間で亀裂が生じている共和党議会だが、遂に下からの圧力に耐えかねて下院のジョン・ベイナー議長は辞任を余儀なくされた。これによって事なかれ主義でオバマに媚びているミッチ・マカーノ上院与党代表も苦しい立場に置かれたことになる。

ワシントン(CNN) 米連邦議会下院のジョン・ベイナー議長(共和党)は25日の記者会見で、今年10月末に議長を退任し、下院議員も辞職すると表明した。引退については24日夜から考慮し、25日朝に決断したとしている。

下院議長は現職大統領に職務遂行が不可能な不測の事態が起きた場合、大統領権限の継承順位で副大統領に次ぐ重職となっている。

11月に65歳となるベイナー議長は政府予算案の編成などをめぐって共和党の保守派との対立が目立ち、政権寄りなどとの批判を浴びてきた。政府機関の閉鎖の危機が生じかねない予算案の債務上限額の引き上げなどに関する党内調整が来週、新たな山場を迎える中での議長退任の表明となった。

来年11月に大統領選を控え、共和党はベイナー氏の退任表明を受けて政権奪取をにらんだ挙党態勢の立て直しを早急に迫られる結果となった。

議会提案の予算案が大統領によって承認されないと政府機関閉鎖という状態が起きる。どんな事情で閉鎖が起きても主流メディアは共和党を責めるので、共和党幹部はまた閉鎖が起きて共和党が責められては困るという弱腰でオバマ大統領が必ず否決するといきまいている予算案を提出することができないでいるのだ。しかし大統領の否決が怖くて予算案提出が出来ないというのなら、共和党は大統領の言いなりではないか?いったい何のための議会なんだと聞きたいね全く。これなら民主党議会のほうがよっぽども背筋が通っていた。

フォックスニュースの世論調査によると62%の共和党支持有権者が共和党幹部に不満を抱いているという結果が出ている。この中に我輩カカシも当てはまる。オバマの暴走を止めて正しい方角へ政権を戻して欲しいと思って共和党に投票したのに、多数派議席を握った共和党はオバマをとめるどころかオバマに迎合してオバマ王の言いなり。オバマケアも移民法改正もオバマのやりたい放題である。

ベイナー議長が辞めただけでは共和党保守派議員の不満は納まらないだろう。そもそもベイナーが辞任に追い込まれたのも、上院リーダーのミッチ・マカーノ議員の指導力が足りなかったからだという声もある。マカーノの優柔不断な態度が保守派の共和党内部での不満を高めている。それがベイナーへの圧力となったという見方が強い。ということはベイナーの次はマカーノにもやめてもらおうという動きが出てくるだろう。

1995年に共和党下院議長のニュート・ギングリッチが率いる議会の予算案を巡って政府機関閉鎖という状況が起きたとき、否決権を使ったクリントン大統領ではなく予算案提出をした共和党議会が一方的に責められ国民の顰蹙を買ったことがある。そういう歴史があるので、今でも共和党幹部は政府間閉鎖は共和党にとって非常に恐ろしい危機だという恐怖感をぬぐえないのだ。

しかし、政府機関閉鎖はそれほど共和党に悪影響を及ぼしていない。保守派政治評論家のベン・シャピーロによると、オバマケアを巡って起きた2013年の閉鎖のときも当時の世論調査では53%の国民が共和党に責任があると答え、オバマが悪いと答えたのはたった29%だったにも関わらず、閉鎖中にオバマの支持率は45%から40%に下がり、2014年の中間選挙では共和党が圧勝し多数議席を握るに至った。

であるから共和党は閉鎖を恐れてPP補助差し止め案を諦めるべきではないのだ。オバマ王がPPを補助するというのであれば、オバマ王にPPを弁護させればいい。その際共和党はいかにPPが悪の団体であるかを徹底的に国民にアピールすればいいのである。前回も述べたように63%だかの国民がPP補助差し止めに反対しているというが、それはほとんどの国民がPPの実態を知らないからなのだ。

主流メディアも民主党もフェミニストたちもPPは低所得の女性たちの健康管理の援助をする団体だと言い張っている。産児制限や女性特有の癌検査などを主体にし、未婚の母となった若い女性へのカウンセリングや、母体に危険を及ぼす妊娠中絶手術も行なう女性のための施設という肩書きが信じられているが、実態は全く別。PPでは乳がんなどの癌検査は行なっていない。妊婦へのカウンセリングも人工中絶以外にはしない。PPは単なる中絶施設であり、PPへ相談に行った女性が中絶以外の処置を得ることは皆無なのである。しかもPPは多くの州で違法となっている末期妊娠中絶も行い、中絶中に生きて生まれた胎児を見殺しにしてその新生児の臓器を販売していたことが最近暴露されたのだ。

もし国民がこの事実をしっかり把握していたら、63%もの有権者が血税を使ってこのような団体を支持するとは思えない。であるから共和党はオバマ王やヒラリー・クリントンや民主党議員たちに何故PPを支持するのかと挑戦すべきなのだ。それが原因で政府機関閉鎖になったら、オバマ王にその正当性を説明させるべきである。何故国民の税金を使ってこのような悪営利企業を援助する必要があるのか、はっきり弁護してもらおうではないか。

ベン・シャピーロも指摘しているが、体制派保守派は主流メディアの偏見や民主党の不公平さに不満を述べながらも、何故か彼らの見方を完全に受け入れる傾向にある。政府機関閉鎖はどんな場合でも必ず共和党に不利になるという見方もまさにその一例である。

政府機関閉鎖といっても実際には国民の生活にはそれほど支障を来たさない。国家にとって重要とされる機関は例外なので、防衛省はそのままだし郵便も厚生年金支払いも止まらない。連邦政府経営施設である自然公園は閉鎖されるとはいえ、わざわざ立ち入り禁止にしない限り一般人の使用は可能だ。(前回はオバマがこれみよがしに自然公園やモニュメントの前に柵を張って、すべて共和党が悪いという印象を与えようとしたが、その下心がみえみえで、かえって国民から非常な顰蹙を買った。)

共和党から大統領に立候補しているテキサス代表テッド・クルーズ上院議員はPP補助差し止め案運動を筆頭するものと思われている。8月にクルーズ議員は出来る限りの手段を使ってPPへの補助を差し止めるべきだと語っている。しかしその動きをさえぎっているのが誰あろう上院議会代表ミッチ・マカーノ議員。国内でも国外でも非常な危機状態を迎えている現状で、PPだけのために国家予算が通らずに政府が閉鎖されるというようなことがあってはならないというのが表向きの理由だ。しかしだとしたら、誰もが賛成できる予算案をすべて提出した上で、PPのためだけに国家予算の通過を妨害しているのはオバマ大統領なのだと国民に訴えればいいではないか?

何故、PPのような悪の団体を守るために国家予算を人質にするのだ、とオバマ大統領のその正当性を説明させればいいのだ。政府機関閉鎖が共和党だけの責任だとされることを恐れるのではなく、その責任を押し付けられないように共和党は責任をオバマに押し付ければいいのだ。実際にそうなのだから。

共和党はさっさとマカーノ議員を排斥して上院下院ともに、オバマ王に立ち向かえる勇気あるリーダーを選出してもらいたい。

September 26, 2015, 現時間 9:35 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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September 17, 2013

ウィスコンシン州で三番目に大きな学校区、労働組合を拒絶

Tea Party , 教育と政治

ウィスコンシン州では、昔から労働組合が幅を利かせ、特に州公務員の労働組合は暴力団まがいであった。2010年に当選したウォーカー知事(共和)が州財政を建て直す名目で多々の提案をしたが、そのひとつとして労働組合の権力を大幅に削減する法律が通った。

2011年にカカシはこれについて色々書いたが、ウィコンシン州で教員を勤めるという日系アメリカ人女性とのやり取りは愉快だった。

さて、当時労働組合がやっきになって止めさせようとした提案に次のような項目があった。

団体交渉権について、基本給料の率に関しての交渉権を制限する。昇給の額はthe Consumer Price Index (CPI)を上回ってはならない。契約は一年ごととし新しい契約がむすばれるまで給料は凍結される。組合は一年ごとに選挙をおこない組合としての資格を維持しなければならない。経営者側が組合費を集めることは禁じる。団体交渉の対象となる従業員でも組合費を支払う義務はない。 この法律からは地方警察や消防署及び州パトロール隊の従業員は除外される。

ケノシャ教育委員会はこの項目のもとに今年は組合との契約を更新しないことに決定した。項目10条(Act 10)は、組合による団体交渉権を毎年見直す仕組みであるが、他の二つの区の教育委員会は今年も組合の団体交渉権を承認した。ケノシャ委員会はウィスコンシンで三番目に大きな教育委員会。彼らとの契約が更新されなかったのは組合としてはひどい痛手だ。

ウォーカー知事の項目10条が通ってからというもの、ウィスコンシン州では組合員の数が13.3%から11.2%まで減った。それで組合は項目10条を何度も州の法廷に引き出して違憲だと訴えてきたが、どの訴訟も敗訴に終わっている。ついこの間9月11日にも最近の判定が出たばかり。2012年にはウォーカー知事ならびに副知事や数人の州議員たちの弾劾選挙まで行ったが、すべて組合の敗北に終わっている。

この法律が通って明らかになったことは、ウィスコンシン州の公務員は自ら進んで組合に所属していたのではないということだ。組合が幅を効かせていられたのは、州政府がほぼ強制的に組合加入を要請し、組合費も州政府が給料から差し引くなど自動的に行われていたからだ。いっぱんの公務員は自分らに選択の余地はないと思っていたのだ。

もしも組合が公務員たちの役に立ち、労働者から愛されていたならば、組合加入の是非を個人の労働者に任せても加入率が減る必要はない。以前に書いたウィスコンシン州教員さんの意見が大半であったならば、組合は一年ごとの見直しを恐れる必要などないはずである。

アメリカの労働者は往々にして組合の価値を認めていない。労働組合は労働者の面倒などまったくみずに、組合員から集めた会費で私腹を肥やし民主党の選挙運動や賄賂に使って自分らの権力を強めているだけだ。ケノシャ教育委員会の教員たちは、この腐敗した労働組合を拒絶したのである。非常に賢明な決断だ。

September 17, 2013, 現時間 9:45 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 21, 2013

次々に明らかになるIRSの保守派弾圧陰謀

Tea Party , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

2010年から2012年にかけて行われた、IRS(米内国歳入庁、日本でいう国税局)による保守派団体への不当な行為が次々と明らかになって来ている。私は2011年にバージニア州のリッチモンド市で集会を開いたティーパーティーの団体が市から不当な納税の請求書を突きつけられたという話を取り上げた。反対に、当時都市占拠運動であちこちの首都や公園を占拠していた左翼団体は不法な居座り抗議を何週間も続けたにも拘らず撤去されるどころか市から集会費の請求さえされなかった。

当時から保守派の間では米国税局による保守派団体への横暴が話題になっていた。国税局が保守派団体に団体へ献金した人の名簿を提出させておいて、その献金者たちを次々に税金会計検査の対象にしたり、NPO申請を出した保守派団体、特にティーパーティーとかイスラエルとかいう名前がついている団体は審査を故意に何ヶ月も遅らせたり、普段は請求されない個人情報の書類提出を理不尽に強制したりしていると全国各地の保守派団体の間で苦情が出ていた。だが国税局は『そんな事実はない、言いがかりである』とずっととぼけて来た。ところが先日国税局はオバマ再選後半年以上経ってから、保守系団体を対象に理不尽な差別行為をしてきたことを全面的に認めたのである。

以下毎日新聞より。

【ワシントン西田進一郎】オバマ米大統領は15日、米内国歳入庁(IRS)が保守系団体を抽出して免税措置の審査を厳格化していた問題について緊急記者会見を開き、ミラーIRS長官代行の辞任や新たな再発防止策を導入することなどを発表した。オバマ政権はスキャンダルが続いており、人事刷新など矢継ぎ早の対応で政権へのダメージを最小限にとどめたい考えだ。

 大統領は会見で、IRSの行為について「許し難いことだ。米国人は怒る権利がある。私は怒っている」と強調。信頼回復への一歩として、IRSを所管するルー財務長官がミラー氏に辞任を求め、ミラー氏も辞任を受け入れたことを明らかにした。ミラー氏については、野党の共和党から辞任を求める声が出ていた。(略)

 ....IRSが保守系団体を標的に審査を厳格化していた時期は、オバマ大統領が大統領選での再選に向けて保守系団体を支持基盤とする共和党と激しい選挙戦を繰り広げていた時期にあたり、共和党は政権批判を強めている。

オバマ王は国税局の行為は自分とは無関係だと主張しているが、オバマのライバル政治家であるミット・ロムニーの個人的な納税書類がオバマ選挙陣営から暴露されたり、共和党政治家やその支持者達の個人納税情報が左翼メディアに漏洩されたりした事実を考えると、オバマ王自身が指示したことではないとしても、オバマが全くこの事実に無知だったとは信じ難い。

毎日のように国税局の汚いやり方が次々に明るみに出ており、ユダヤ教やキリスト教団体など、国税局から不当な弾圧を受けたとして訴訟を考えているところも多い。

May 21, 2013, 現時間 10:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 31, 2012

左翼リベラルの言う「嘘」とは自分らに都合の悪い真実という意味

Tea Party , アメリカ内政 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

一昨晩、共和党副大統領指名の受任演説を行ったポール・ライアン。非常に感動的な演説ですばらしかったと思う。特にオバマ王に関する話題では、現大統領を批判しながらも、卑屈にならず意地悪な攻撃でもなく、我々は違う、我々はアメリカをもっと良い国にする計画がある、とオバマの批判に終始しない楽観的なもので、聴いていて非常に気持ちがよかった。

20を越した大卒の20代の若者が自分の子供部屋に未だに住んで、色あせたオバマのポスターなんぞを見つめながら,いつになったら独立して自分の生活を築くことが出来るんだろうなんて、思っているべきではない。(略)

すべてはあの輝かしい演説で始まった。ギリシャの柱、新しいことへのスリル。だがいまや、残ったのは漂流する大統領の座、逃した時機に必死につかまろうとする疲れ切ったスローガンのみ。これはまるで昨日の風に乗って進もうとする舟のようなものだ。

こんなすばらしい演説を放っておく訳にはいかないのが左翼リベラルメディア。一斉にライアンの演説は嘘だらけだという記事があちこちで発生した。

特にこのアソシエイトプレスの批評なんかが典型だろう。

1)オバマケア(オバマ発案の国民皆保険制度)は七千百六十億ドルをメディケア(シニアシチズン専門の保険制度)から取り上げてオバマケアにあてがうというものだというライアンの主張に対し、APはライアンが発案した予算案こそメディケア予算を削減するものだと主張。

確かにライアンはメディケアの改革を提案しているが、それは単なる予算削減ではなく、破産状態にあるメディケア救済のために、税金だけに頼るメディケアの性質を民営の保険でも賄えるように変革していこうというもの。APはライアンが指摘した、メディケア予算を略奪しその埋め合わせを全くせずにメディケア完全崩壊につながるオバマ政策は否定せず、ライアンの法案批判に話をすり替えている。

2)オバマの経済活性案は単にオバマ支持の企業への予算横流しに過ぎず、一般市民はその恩恵に全く授からなかったというライアンの主張に対し、ライアン自身、議会が活性案を可決した後ウィスコンシン州の省エネ企業への配給を申し込んでいると批判。

活性案が可決された以上、それがより地元で有効に活用されるように勤めるのが地方代表の政治家の仕事だ。だが、それ自体は大統領が独断で自分に政治献金をより多くしたというだけの、後に倒産したソリンドラのような似非企業に莫大な金額を投資して税金を無駄遣いした事実を否定するものではない。左翼リベラルの言い分は、お前だって活性案で得したくせにオバマの政策を否定するのは偽善だ、というものだが、例えそれが事実でも、ライアンが嘘をついたということにはならない。

3)ライアンはウィスコンシン州のジェネラルモータースでオバマ候補が演説したとき、自分が大統領になった暁には、この工場は永遠に潰さないと公約しておきながら、オバマ就任後の数ヶ月後に工場は閉鎖されたと語った。

これに対してAPは、向上がつぶれたのは2008年で、オバマ就任の前のことだったと書いている。しかしAPの言う「事実」とは裏腹に、真実は、この工場は2008年でSUV生産は取りやめていたが、他の軽自動車の生産は続行しており、最終的に閉鎖したのは2009年4月のことだった。これは完全にAPの嘘だね。

4)ライアンはオバマ王が両党共同の負債救委員会の推薦を無視して何もしなかったと指摘した。これに対してAPは、ライアンも委員会の提案には反対だったしている。ライアンが委員会の具体的な推薦や提案に反対したということと、オバマ王が推薦を無視して何もしなかったということとどういう関係があるのだ? ライアンが委員会の推薦に賛成しようと反対しようとオバマが推薦を無視した事実は変わらない。ライアンが嘘をついているという理屈は成り立たない。

まあ、その他にも色々あるが、これだけ読んでも解るように、APによるライアンの嘘というのは、自分らの事実誤認か、もしくは「お前だってやってるじゃないか」風のこじつけだけで、実際にライアンの指摘が「嘘」だという証明は全くされていない。

自分のことは棚にあげてよく言うよ、という批判なら、まあまだしもなのだが、相手の言ってることが嘘だと主張するからには事実をきちんと調べてから書いてほしいものだ。

ところで、今回の大会で演説者の多くが「それはあなたが建てたのだ」という言い方を何度もしたが、これはオバマ王が以前に企業を立ち上げて成功した人々に向って、あなたがたの成功はあなたが建てたものではない、"you did not build that"、という言った失言を多いに活用したものだった。保守派はオバマのこの発言は、個人の成功は個人の独自の努力や才能の成果ではなく政府の援助があってこそ成り立つのだという、オバマの社会主義的な思想を表すものだとして批判した。

無論オバマ支持の左翼リベラルは、保守派がオバマの発言を歪曲していると文句を言っており、オバマが個人の努力や才能を卑下したという共和党の言い分は嘘偽りであるとがなり立てている。

しかし、オバマの発言は、人は大きな政府の力があってこそ成功するのだという民主党の思想に乗っ取ったものであり、だからこそ大企業はより多くの税金を払うべきなのであるという民主党の政策にぴったり沿っている。その本音を表明したオバマの発言を共和党の「嘘」だと主張しなければならない民主党にこそ問題があるといえる。

August 31, 2012, 現時間 10:29 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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成功を恥じない国、アメリカンドリームを復活させる共和党の新世代

Tea Party , アメリカ内政

昨晩で四日間続いた共和党大会が終了した。全体的にアップビートで未来への楽観的なムードが漂う非常に気持ちのいい大会だった。数々の演説の中で共通していた点は、アメリカは特別な国だ、成功者は讃えられるべきで責められるべきではない、家族愛の大切さ、アメリカは生まれは貧しくても努力と才能で成功が可能な国、アメリカンドリームは今でも可能だというもの。

オバマ現大統領への批判もあったが、ほとんどの演説者は4年前に有権者がオバマに夢を託したかった理由は多いに理解できるとして、オバマは公約をすべて破り国民を落胆させた、オバマが大変な経済を受け継いだことは確かだが、四年近くも経って今だに他人のせいにしてばかりで、状況やよくなるどころか悪くなるばかり、このままオバマにアメリカの未来は任せられない、と無所属への呼びかけが目立った。

特にこの大会で気がついた事は、共和党がこれまでのような高年のふんぞり返った政治家の集まりではなく、斬新で新鮮な若手の活躍が目立ったことである。しかも大会で演説をした若手の政治家達の多くが、すでにここ数年色々な活躍をして名前の知られた人たちだった。

民主党やリベラルメディアがかもし出す共和党のステレオタイプとは異なり、これらの共和党政治家たちは様々な民族的背景を持つ人々である。

クリス・クリスティー(49歳):大会でキーノートスピーカーを演じた。75%が民主党支持というニュージャージー州で共和党知事としてがんばる体当たり知事。元検察官。父親はスコットランド系移民、母親はアイルランド系移民。座依存するお役所仕事を根底から覆して破産寸前の州財政を建て直した男。組合などへの攻撃もすさまじく、その強行なやり方に敵も多い。歯に衣を着せないすぱっとした性格が有名。

マルコ・ルビオ(41歳):フロリダ代表上院議員。キューバ移民二世。大会ではロムニーの紹介役を演じた。フロリダの税金システムの大改革を唱える期待の若手。

スザンナ・マティーネズ(53歳):ニューメキシコで初めての女性州知事、合衆国初めてのラテン系知事でテキサス出身。2011年に知事になったばかり。元検察官助手。

スコット・ウォーカー (44歳):言わずと知れた組合潰しのウィスコンシン知事。コロラド出身でバプティスト牧師の息子。組合が始めた弾劾選挙で圧勝したことでも有名。低迷するウィスコンシンの経済を組合の執拗な妨害にも関わらず好転させたやり手知事。

そしてもちろん若手スターナンバーワンと言えば、副大統領候補のポール・ライアン(42歳)。大統領候補のミット・ロムニーとは25歳も年が違うということで、文字通り次の世代。

副大統領任命受任の挨拶でも、ミット・ロムニーのipodの曲名はエレベーターミュージックみたいだったとその古さをおちょくったりした。体脂肪率7%とかいうアスレートで、プロのスキー選手を真剣に考えたことがあるとかいうスポーツマン。若い頃はフィットネストレーナーのバイトをしていたこともある。

ライアンは若いとは言え下院予算委員会の委員長として活躍しており、彼の提案した予算削減案は斬新なものとして評判を得ている。よって当然ながら民主党からは忌み嫌われている。

共和党が若返ったことの理由のなかで特に大事なのがティーパーティーの存在だろう。ティーパーティーは社会面では保守派だが、経済面では本当の意味での改革を求めている。これは左翼リベラルが歪曲した『革新』とか『革命』といった言葉とは全く別物で、政府による個人への生活の介入を極度に嫌うもの。はっきり言って代表のない課税反対というアメリカ革命の本質に乗っ取った思想。まさしくボストンティーパーティーの名を継ぐにふさわしい市民運動である。

ティーパーティーは左翼リベラルのジョージ・ソロなどという黒幕が高予算で主催するような人工芝運動とは違って、高課税の割には不景気が悪くなるばかりの社会に不満を持った市民達の間で起きた本当の意味での草の根運動。だからティーパーティーにはこれといったリーダーは居ない。

彼らは共和党と深いつながりがあるとはいうものの、共和党だからというだけで盲目的な支持はしない。共和党でも長年大きな政府にどっぷり浸かり、市民の苦労もよそに自分だけ私腹を肥やして腐敗に満ちているような政治家は見放される。

四年前、ジョン・マケインを候補に選んだ共和党は、それまで通りの年功序列主義の党だった。党大会でも何かエネルギーが欠けていたように思う。だが、今回の共和党は違う。ティーパーティーによって息を吹き返したような熱力を感じる。

若返った共和党、ミット・ロムニーを筆頭にアメリカンドリームの息を吹き返らせてくれ!

August 31, 2012, 現時間 8:50 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 29, 2012

少数派共和党の存在は無視、ロムニー支持は白人男性ばかりという神話を保ちたい民主党

Tea Party , アメリカ内政 , 独裁者オバマ王の陰謀
「たのむよ(ハリケーン)アイゼック、共和党大会に集まった、プロライフ(人工中絶反対主義)で反教育で反女性で白人崇拝主義で同性愛迫害の人種差別者のボケたちを海に洗い流してくれよ。」

というのは、どっかのアホ女優が自分に送られて来たツイートをリツイートしたもの。

左翼リベラルの無知な女優は、民主党による共和党は差別者の集まりだというプロパガンダを完全に信じ込んでいるらしい。ま、主流メディアがその神話を強調するような報道を繰り返しているから、馬鹿女優がそう思い込むのも仕方ないといえば仕方ない。

この月曜日からフロリダで公式に大統領候補を指名する共和党大会が開かれている。あいにくハリケーンアイゼックが近づいているため、月曜日のイベントは見送られ、本格的な大会は昨日から始まった。

昨日のイベントではロムニーのアン夫人や、ウィスコンシン州のウォーカーやニュージャージー州のクリスティーといった人気知事らの演説があった。しかし、大会の模様を生中継で報道したMSNBCは、他にもあった非常に印象的ないくつかの演説を完全無視して、代わりにリベラルホストたちの反共和党解説を流した。演説がカットされた人々の共通点はひとつ、誰一人白人ではないことだった。

この間も、共和党上院議員で前回の大統領候補だったジョン・マケインの娘で、テレビ番組の司会をしているメーガン・マケインが(彼女は父親とは違ってバリバリの左翼)、共和党はもっと少数派を寛容に受け入れるべきだと批判していた。自分らでいくらも存在する共和党支持の少数民族を完全無視しておきながら、共和党支持者は白人男性だけのような報道をするリベラルメディアのあからさまな民主党支持は、今更ながらあきれかえる。

演説を無視されたのは、ティー・パーティが押しているテキサス州代表上院議員候補のテッド・クルーズ(ラテン系)は元民主党議員でオバマの熱心な応援者だったが、オバマに失望して現在は移籍して共和党になったアートア・デイビス(黒人)。ユタ州代表下院候補のミア・ラブ(黒人女性)、ネバダ州のブライアン・サンドバル(ラテン?)。 

プエルトリコのルイス・フォートゥノのルースベラ夫人(ラテン系)の演説中はホストのレイチェル・マッドカウならぬマードウとクリス・マシューがしゃべりまくって邪魔した。

少数派を無視して白人の演説ばっかり報道するのは人種差別じゃないんですかね?

今夜はプエルトリコのフォートゥナ知事と前国務長官で黒人女性のコンデリーザ・ライス女史が演説した。フォックスニュースでは報道したが、MSNBCは報道したのかな?

August 29, 2012, 現時間 10:10 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 11, 2012

共和党副大統領候補はウィスコンシン代表ポール・ライアン下院議員に決定

Tea Party , アメリカ内政

昨日友達から電話がかかってきて、「USSウィスコンシン艦はどこの港に居るの?」と聞かれた。ウィスコンシンって現役じゃないでしょう、今や博物館になっているのでは、と思ったのだが、「確かバージニア州のノーフォークにあるはず。でもどうして?」と言うと友達は「明日ミット・ロムニー(共和党大統領候補)がラニングメート(一緒に選挙に出る人と言う意味で、副大統領の意)の名前を艦上で発表するって噂だよ。」と言われた。

案の定、今朝発表された副大統領候補はウィスコンシン州代表の下院議員で斬新な経済政策を出して人気のある若手のポール・ライアン議員。なるほど〜、それでウィスコンシンを選んだのかな? 今週ノーフォークに出張した同僚は市内のホテルはどこも一杯で入れなかったと言っていたが、これが原因だったのかも。以下NHKより。

アメリカ大統領選挙で、野党・共和党の大統領候補に指名されるロムニー前マサチューセッツ州知事は、日本時間の11日夜、支持者を前に演説し、副大統領候補にポール・ライアン下院議員を選んだと発表しました。

ロムニー氏は11日、南部バージニア州のノーフォークで支持者を前に演説を行いました。
冒頭でロムニー氏は「ライアン氏を副大統領候補に指名できることを誇りに思う」と述べ、ともに大統領選挙を戦う副大統領候補に、下院の予算委員長を務めるライアン下院議員を選んだと発表しました。

ライアン氏は42歳。

中西部ウィスコンシン州選出の連邦下院議員を現在まで7期務めています。政府の歳出削減を強く訴える保守派の論客として知られ、同じく歳出削減を求める保守派の市民運動「ティーパーティー」から熱烈な支持を受けています。

共和党の中で穏健派のロムニー氏は、保守派の支持を固めきれておらず、ライアン氏の指名の背景には、副大統領候補に保守派の人物を選ぶ必要があったためとみられています。

また、ロムニー氏は、各種の世論調査でこのところオバマ大統領にリードされており、若く、人気を集めるライアン氏を副大統領候補に指名することで、党内の保守派からの支持を確かなものにするとともに、支持率浮上のきっかけとしたい考えです。

確かにロムニー氏はオバマ王にリードされているが、今の段階ではそれは普通。現役大統領は誰もが知っているが、挑戦者については普通の有権者はまだよく知らない。共和党大会があるまではロムニーもやたらに選挙資金を使って宣伝できないので、オリンピック中継の間何度も政治コマーシャルを入れていたオバマ王の方が今のところ人気があるのは当たり前だ。

ポール・ライアンを選んだということは、保守派を選んだというよりも、ロムニーが長期的な経済政策に力を入れるという意図を示唆する。ライアンがティーパーティーに人気があるのも、増税ではなく予算削減によって経済立て直しを唱える政治家だからだ。

私としてはライアン氏には下院に残ってもらって頑張ってほしかったのだが、ロムニーの片腕としては申し分ない人選だと思う。

August 11, 2012, 現時間 7:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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July 8, 2012

2010年に共和党知事を選んだ州はすべて失業率が下がっていた!

Tea Party , アメリカ内政

2010年にアメリカ茶会党ティーパーティーが応援して共和党が知事の座を勝ち取った州すべてにおいて、失業率が全国平均よりずっと早く減少していることがイグザミナードットコムの調べで明らかになった。

17州すべてにおいて2011年1月から失業率は減少しており、特にミシガン、フロリダ、そしてネバダではなんと2%以上の減少。これら17州の平均減少率は1.35%で、全国平均の0.9%をずっと上回る。結論として経済的に保守的な共和党知事を選んだ州は全国平均にくらべて50%以上も高い速度で雇用市場が回復しているということになる。

イグザミナーの記事をよくよく読んでみると、この記事はちょっと誤解を生むなと感じた。というのも、失業率は一部の州を除けば全国的に減っているので、何も共和党の知事の州だけで雇用率が回復しているとは言えないからだ。

民主党の知事を選んだ州の平均率を下げているのはハワイ州のわずか0.4%の減少と、ニューヨーク州の0.4%の増加である。

共和党知事の平均が高いのは上記4州の2%以上の減少があるからだが、その他の州の回復はニューヨークとハワイを除いた民主党知事州の平均とそれほど変わらない。

ただ、確かミシガンとフロリダは共和にも民主にもなる所謂スイングステートのはず。昨日も書いた通り、失業率とオバマの支持率には多いに関係がある。失業率が低くなっているということはオバマにとっては良いことなのだが、その原因が共和党の知事にあるとなるとまた問題。知事がティーパーティー推薦の共和党になったら州の経済が回復したという印象を州民が持った場合、だったら大統領もティーパーティー推薦の共和党候補を選んだ方がいいかもしれないとなる可能性がある。

ちなみに2012年、スイングステートを呼ばれる民主とも共和ともどっちつかずの州を羅列してみると、(括弧内は知事の政党。太字は新共和知事)

ネバダ(共和)、コロラド(民主)、ニューメキシコ(共和)、ミネソタ(民主)、ルイジアナ(共和)、ミズーリ(民主)、ウィスコンシン(共和)ミシガン(共和)、インディアナ(共和)、オハイオ(共和)ペンシルベニア(共和)、ニューハンプシャー(民主)、ヴァージニア(共和)、ノースカロライナ(民主)、フロリダ(共和)

となる。

それにしても良くなっているとはいえ、全国的にまだまだ高い失業率。特にスイングステートのネバダ州などは共和党知事になって2.2%減少したとはいえ、11.6%で全国平均より3.4%も高い。ネバダはラスベガスがあるから景気が言いように思うが、そうでもないのかね。

こういう状態だとオバマ王の「希望と変革」なんてのはお笑いぐさである。三年半もそんなことやってて全然良くなってないじゃないのさ、となるからだ。ではご参考のため下記に2011年1月から2012年6月までの失業率の変化を記載しておく。これは知事の政党が変わった州のみに限る。


新共和党知事の州

Kansas - 6.9% to 6.1% = a decline of 0.8%

Maine - 8.0% to 7.4% = a decline of 0.6%

Michigan - 10.9% to 8.5% = a decline of 2.4%

New Mexico - 7.7% to 6.7% = a decline of 1.0%

Oklahoma - 6.2% to 4.8% = a decline of 1.4%

Pennsylvania - 8.0% to 7.4% = a decline of 0.6%

Tennessee - 9.5% to 7.9% = a decline of 1.6%

Wisconsin - 7.7% to 6.8% = a decline of 0.9%

Wyoming - 6.3% to 5.2% = a decline of 1.1%

Alabama - 9.3% to 7.4% = a decline of 1.9%

Georgia - 10.1% to 8.9% = a decline of 1.2%

South Carolina - 10.6% to 9.1% = a decline of 1.5%

South Dakota - 5.0% to 4.3% = a decline of 0.7%

Florida - 10.9% to 8.6% = a decline of 2.3%

Nevada - 13.8% to 11.6% = a decline of 2.2%

Iowa - 6.1% to 5.1% = a decline of 1.0%

Ohio - 9.0% to 7.3% = a decline of 1.7%

新民主党知事の州

Colorado - 8.8% to 8.1% = a decline of 0.7%

New York - 8.2% to 8.6% = an increase of 0.4%

Oregon - 9.9% to 8.4% = a decline of 1.5%

California - 12.1% to 10.8% = a decline of 1.3%

Connecticut - 9.3% to 7.8% = a decline of 1.5%

Hawaii - 6.7% to 6.3% = a decline of 0.4%

Minnesota - 6.8% to 5.6% = a decline of 1.2%

Vermont - 6.0% to 4.6% = a decline of 1.4%

July 8, 2012, 現時間 10:08 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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June 2, 2012

ウィスコンシン州で州公務員の組合参加が激減、あせる組合を見捨てるオバマ選挙事務所

Tea Party , ウォール街を占拠せよ , 独裁者オバマ王の陰謀

去年、ウィスコンシン州ではスコット・ウォーカー知事がごり押しして通した公務員の手当や組合に関する法律の中に、今後一切州政府が公務員の組合費を給料から差し引く行為はしないというものがあった。去年組合が中心になって大騒ぎになったデモは、州公務員の年金や保険負担が話題になったが、実はもっと重大だったのは、組合の団体交渉権と州による組合費強制取り立てだった。

当時、ウィスコンシン州の教員助手という日系人の女性が、組合が州公務員による年金つみたてや保険料の負担を増やすことは受け入れたのに、ウォーカー知事がその妥協を拒否し団体交渉権の剥奪に固執するのは、ウォーカー知事による組合撲滅の陰謀だと言っていた。私はその点については彼女の判断は正しいと評価していた。ウォーカー知事が公にそんなことを認めるわけはないが、相手をつぶしたければ資金源をつぶすのが一番。これ常識。

で、一年ちょっと経った今、州公務員の組合加入率がどのように影響を受けたかというと、

ウィスコンシンの公務員労働組合は組合委員の半数以上が脱退するという劇的な減少が起きた。これによって、組合が労働者の代表という立場が極端に衰弱することとなる。

教育委員会に続いて全国でも第二位の大きさを誇っていた全国州公務員労働組合のウィスコンシン州の会員数は、なんと去年の3月の6万2千818人から今年(2012)三月までの間に2万8千745人にまで落ち、なんとほぼ1/3に激減してしまった!

ウォーカー知事提案の新法律が通るまで、公務員の会員費は給料から自動的に差し引かれていたので、公務員は好むと好まざるとに関わらず労働組合の会員になっていた。それが去年から、会員になるならないは個人の自由ということになったところ、なんと2/3の州公務員が脱会を希望したである。

なるほどね〜、道理で組み合いがパニック状態に陥った訳だ。これでは何としてもウォーカー知事を止めさせねばならない。知事弾劾選挙は組合の生存をかけた一か八かの勝負なのである。

しかしである、組合はそうでも州民主党の立場はどうなのだろうか?民主党が四年ごとの選挙を待たずに急いで弾劾選挙などする必要がどこにあるのだろうか。

確かに労働組合がウォーカー知事の組合つぶしに怒るのは理解できるが、民主党議会が一緒になって弾劾選挙を騒ぐのは、勝てればいいが、もし負けたら、二年後の正式選挙では何もしなかった場合より政治的に不利な立場に置かれる。それだけでなく、四年ごとに使うはずだった選挙資金を二年目で使ってしまったとなると、本選挙での資金集めはかなり苦しくなるだろう。にも関わらず民主党が弾劾選挙を組合と一緒になって押した理由はなにか。

それは、ウォーカー知事の州経済救済政策の成功にある。州経済を復興させるという公約で当選したウォーカー知事は公約どおり、税金の無駄使いをする多々のプログラムを切りまくった。組合制度の改正もその一つ。そしてそれが功を成して、実際にウィスコンシン州の失業率は減り、経済は復興の兆しを見せ始めている。このままでいくと、本選挙のある二年後には、ウィスコンシン州は不況から完全な立ち直りを見せる可能性が充分になる。そうなってからでは遅い、それまで待っていたら民主党は知事おろか州議会の議員席にも共和党に惨敗してしまう恐れがある。今のうちなら、邪魔な共和党議席を一斉に弾劾選挙で奪い返せる可能性があると踏んだのだろう。

しかし、組合と州民主党のこの思惑は完全に裏目に出そうである。弾劾選挙を数日後にひかえ、ウォーカー知事の支持率は民主党知事候補のベレット市長より7%も高い。ウォーカー知事が知事の座を守ることは先ず間違いないだろうと言われている。

そうなって困るのは、ウィスコンシン州の民主党だけではない。ウィスコンシン州はこれまで完全に民主党寄りだった。ところが最近、同州はトスアップといって、どっちに転んでもおかしくない州になってしまった。だからオバマ大統領は普段ならあまり気を使わなくてもウィスコンシンでお金と時間を使って選挙運動をする必要が出て来た。その際に大事なのが労働組合からの政治献金と組合員によるボランティア選挙運動である。その労働組合が州政策のおかげで弱体化している上に、ウォーカー知事政権の劾選挙のためその限られた貴重な資金を無駄使いしているということで、オバマ政権はウィスコンシン州の民主党にかなり腹を立てている。

オバマ王は、去年、ウィスコンシンの労働組合が反ウォーカー知事のデモ騒ぎをやっていた時は、いち早く自分の支持を表明し、弾劾選挙が決まった時も熱心に声援を送っていたオバマ王。主流メディアもウ州の弾劾選挙は大統領選の序幕とも言えるなどと言っていた。だが、弾劾選挙で共和党が圧勝するかもしれないとなると、この選挙が大統領選挙の前触れになるなんてことを言っていたオバマ政権としては非常に都合が悪い。

スコット・ウォーカー知事、並びにレベッカ・クリーフィッシ副知事、そして弾劾選挙の対象となっているウィスコンシン共和党議員の皆さん、頑張れ!

June 2, 2012, 現時間 2:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 30, 2012

続惨事を無駄にしないリベラル、黒人少年の死を政治に利用するオバマ王

Tea Party , ウォール街を占拠せよ , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

カカシが去年書いた「惨事を無駄にしないリベラル、、、」でも指摘したように、左翼リベラルはなにか社会的に悲劇的なことが起きるとすぐに保守派が作り出した険悪な環境に責任があると言い張る。事件そのものの真相も明らかにならないうちから、こういう事件は保守派がしょっちゅう人種差別を煽っているからだと言い出すのだ。

それでいて自分らが常にやっている人種差別行為や発言は完全無視。常に悪いのは右翼や保守派で自分らの行為はなぜか「事情が違う」のだ。

"That's totally different!"(ザッツトータリーディファレント!事情が全く違うだろうが!)

というのが奴らの口癖。

ここ数日、フロリダ州で射殺された黒人少年について世間は大騒ぎしている。しかもまだ事情がはっきりしないうちからオバマ王自らが乗り出して来て、この事件は人種差別が原因だと言い出す始末。撃った方の男性は正当防衛を主張しているというのに、これでは加害者とされた男性の公平な裁判など望めない。

【ニューヨーク=柳沢亨之】米フロリダ州で17歳の黒人少年を射殺した男が、正当防衛を理由に釈放されたことで、全米各地で黒人らが「人種差別的措置だ」として抗議運動を激化させている。

 オバマ大統領も少年に同情する言葉を述べ、徹底捜査を求めた。

 米メディアによると、釈放された男(28)は父が白人、母が南米出身。2月下旬にフロリダ州中部サンフォードで、高校生トレイボン・マーティン君を不審者と思い込んで追いかけ、もみ合いの末射殺した。男は警察に拘束されたが、「先に暴行を受けていた」と主張。警察は、発砲は自衛目的だったとして男を釈放した。

 すると、この決定に反発し、男の訴追を求める署名150万人分がインターネット上で集まったほか、21日以降はニューヨークやフィラデルフィアで最大数千人規模の抗議集会が開かれた。23日には、フロリダ州内の約50校で黒人生徒らが授業をボイコットした。

この読売新聞の記事はかなり偏向があると思うが、マーティンを射殺したジョージ・ズィマーマンという男性はマーティンの挙動不振を懸念して彼の後をつけていたことは認めているが、警察に連絡した際に尾行は止めろと言われたので、途中で止めて自分の車にもどろうとしたところでマーティンに後ろから襲われたと語っている。

当初警察はズィマーマンの正当防衛説に納得してズィマーマンを逮捕しなかった。マーティンがズィマーマンに馬乗りになってズィマーマンが助けを求めているところを目撃したという人もいるが、その反対にズィマーマンがマーティンに襲いかかったと証言している目撃者も居るので、いったいどちらが本当なのか今のところよくわからない。

ところで、黒人市民の間からズィマーマンがマーティンを最初に尾行した動機が白人の間では普通な人種差別が原因で、逮捕されなかったのもズィマーマンが白人だったからだという声が上がった。しかしズィマーマンはラテン系である。ラテン系は黒人と同じでアメリカでは少数民族であり、一般の白人による黒人差別という計図は当てはまらない。しかしそこはさすが左翼リベラルメディア。ズィマーマンの片親が白人だということで、何故かラテン系白人という訳の解らないカテゴリーに彼を当てはめて、よってこれは白人対黒人という人種差別が動機だと言い張っている。

普段ちょっとでも少数民族の血が混じっていると、すぐに少数民族を主張する左翼リベラルが、都合のいい時だけは白人の血を持ち出す。アメリカで始めての黒人大統領と威張っているオバマですら母親は白人だ。片親が白人だというならオバマ王とてそうではないか? 白人の血が混じっていれば自動的に人種差別者ということになるなら、オバマ王はどうなるのだ? (口を揃えて言いましょう、せ〜の、ザッツトータリーディファレント!)

善良な黒人市民が黒人ギャングらによって射殺される例など無数にある。そういう事件は悲劇ではないのか?それを言うなら、黒人が白人を人種を動機にして殺す率の方がその反対よりも圧倒的に多いのだ。だがそれは左翼リベラルにとって悲劇にならない。

たとえば同じフロリダ州でイギリスの白人観光客二人が黒人青年に射殺された事件など典型例である。何の理由もなく単に被害者の顔が気に入らないというだけで不良な黒人に惨殺された白人青年二人。彼らの親族や友達は、この残忍な事件に関してオバマ大統領が全く無関心でいることに腹を立てている。黒人少年のマーティンの死は悲劇でもイギリス白人観光客の死などどうでもいいというのかと。

無論、オバマにとってイギリス人の死などどうでもいいのである。何故ならイギリスの観光客がアメリカの地元黒人に殺されたなんて話はオバマの政治的立場には何の利用価値もないからだ。いや、かえってそんな話に焦点を当てたらアメリカの黒人は暴力的だというステレオタイプを強調することになってしまうから無視しておきたいのだ。

黒人運動家の間ではアル・シャープトンなどが暴徒を煽動して暴動を起こそうなど呼びかけている。新ブラックパンサーという黒人暴力団はズィマーマンの首(生きていようと死んでいようと)に賞金をかけたりしてズィマーマンの暗殺を促している。映画監督のスパイク・リーなどズィマーマンの住所をツイッターで発表したりした。(後になって住所は無関係な老夫婦の家だということが解り、リーは謝罪したが、実際にズィマーマンの家だったらいいのか?)

左翼リベラルはやたらに保守派政治家やトークショーの言動について暴力を煽っている責め立てるが、黒人運動家や市民団体のこのあからさまな暴力煽動についてはまるで批判していない。だってそれは、もう一度いいましょう。

ザッツトータリーディファレント!

事情も解らないうちから殺されたのが黒人で殺したのが白人なら白人は裁判もしないうちから暴徒によってリンチされて吊るし上げを食ってもいいというなら、事情も解らないうちから白人を殺した黒人が暴徒にリンチで殺された古き悪しき時代と何の変わりがあるというのだ?

「疑わしきは罰せず」というのが文明社会の掟ではかったのか? 何故なんの事情も解らないうちから悪者を決めつける? ズィマーマンは有罪かもしれないし無罪かもしれない。だがそれは人種差別意識丸出しの市民運動家に煽動されたリンチマブが決めることではない。ましてや法治国家である一国の大統領が肩入れすることではない!

March 30, 2012, 現時間 11:16 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 13, 2012

オバマ陣営の「共和党は女性の敵」というスローガンが裏目に出た一週間

Tea Party , フェミニズム , 健康管理 , 独裁者オバマ王の陰謀

共和党大統領候補たちの最初の弁論会が開かれたとき、クリントン大統領(民主)の主席補佐官だった司会者のジョージ・ステファノポリスが突然避妊の話を持ち出した。候補者たちの間では避妊の話など全くでていなかったので、何故ステファノポリスが突然こんな場違いな質問をするのか皆首をひねった。 しかし数週間後、オバマ王が、自分が発案したオバマケアと呼ばれる国民皆保険の新しい規則に、宗教で禁じられていようといまいと、すべての雇用主が従業員の避妊や堕胎を健康保険で支払わなければならないと発表してはじめて、人々は「ははーん、そういうわけだったのか」と納得がいったのである。

アメリカの保守派は信心深い人が多く、特に避妊や堕胎には非常に神経質になる人が多い。それが無宗教なリベラルや無所属の人々から見ると、保守派の信心深さは「過激な右翼」という印象を与えることがある。オバマ王および民主党の狙いはここにあった。

オバマ王の代になって国家赤字が歴史上最高になり、ガソリンの値段がブッシュ時代の二倍以上にあがり、失業率も前代未聞のこのときに、女性の避妊治療を国民保険が払うか払わないかなどということが話題になること事態おかしい。だが民主党は単に話題を変えるというだけでなく、話題の焦点を女性に絞ることにより、あたかも共和党が過激な宗教右翼で女性の敵であるという印象付けをしようとしたのである。

先週議会で避妊にかかる費用が三年間で3000ドルという話をした女子大生にしても、わざと過激な発言をして保守派を挑発するのが目的だった。残念なことにラッシュ・リンボーがその挑発にまんまと乗せられて、この女子大生を「あばずれ」とか「娼婦」とか呼んだことで、民主党はこれを利用していかに共和党が男尊女卑の偏見に満ち満ちているかを証明できると大喜びした。アメリカのフェミニスト団体のNOW(ナウ)などは、リンボーの発言は「神からの贈り物だ」といって歓喜した。

ところが、蓋を開けてみると、結果は民主党が望んでいたこととは正反対のものとなった。本日発表されたCBSの世論調査によると、オバマの支持率はこれまでで最低の41%にまで落ちてしまったのだ。

今朝、ラッシュ・りんポーのラジオ番組を聴いていたら、リンボーはざまあみろ、と言わんばかりに大喜びしていた。ま、そりゃそうだろうな。

しかし何故、民主党による「共和党は女性の敵だ」というキャンペーンンは効き目がなかったのだろうか?

まず、アメリカ国民はオバマ王や民主党が思うほど馬鹿ではない。人々は今回の選挙の焦点は経済であることを十分に理解している。保険が避妊や堕胎を含むべきだなどという話は先ず失業率を減らし、国家赤字を減らし、ガソリンの値段を下げてからにしてくれと言うのが本音だろう。

それにだ、オバマ王によるカトリック教会への強制的な態度も批判を浴びた。避妊云々よりも、宗教の自由というアメリカ憲法の第一条を踏みつけにするオバマ王の姿勢はカトリック教徒のみならず、一般のアメリカ人の間でも非常な反感を買ったのである。

そして、最後に左翼リベラル連中がりんポーの言葉使いを批判しすぎたことがかえって裏目に出た。 自分らがしょっちゅうやっていることを棚にあげ、リンボーの言葉尻をつかんで鬼の首でも取ったように大騒ぎをしたことが、かえって左翼リベラル連中のこれまでの女性蔑視の行動を暴露する結果となってしまったからだ。

それというのも、これまで保守派はリンボーも含めティパーティーのメンバーなどに対して、左翼リベラルのトークショーホストや新聞や政治家たちは当ブログでは再掲できないようなひどい侮蔑語を浴びせてきた。サラ・ペイリンやミッシェル・モルキンのことを女性の性器をあらわす非常に下品な言葉で侮蔑するなど左翼リベラルにとっては日常茶飯事。リンボーおよびティーパーティー全体のことをナチスと呼んでみたり、「お前ら死ね!」なんて脅迫をツイッターなどでするのは普通である。

リンボーへの批判の声が聞かれると同時に、これまで自分らが散々ひどいことを言われてきた保守派たちは、リベラル連中の悪態を次々に暴露した。インターネットの時代だ。過去にひどい発言をしていれば、特にそれを悪いことだと思っていない連中のことだから、音声にしろ映像にしろ色々記録は残っている。リンボーの発言がそんなにひどいものだというなら、ビル・マーなんていうリベラルコメディアンの発言はどうなるんだ、というわけである。

リベラルコメディアンでトークショーの司会などもしている毒舌のマーは、オバマ選挙運動に100万ドルの献金をしたといって自慢していたので、リンボーの言葉使いは批判しても自分に献金するコメディアンの発言は批判しないのか、とオバマ王への批判も高くなっている。

いつまでも共和党を悪者扱いする小細工がものを言うと思ったら大間違いだ。オバマ王よ、観念せよ!

March 13, 2012, 現時間 8:31 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 12, 2012

嘘だらけ、HBOテレビのサラ・ペイリン攻撃プロパガンダドラマ

Tea Party , 狂ったメディア

2008年の一般選挙で共和党ジョン・マケインの副大統領候補として指名されたサラ・ペイリンの選挙運動をドラマ化したHBO局制作の「ゲームチェンジ」は、何の事はない、単なるサラ・ペイリン攻撃に過ぎないという批判が殺到している。

今日も朝のラジオトークショーでドラマの一部が紹介されたが、その描写はあまりにもアホらしくて聞いてられない。私が聴いた部分では、ペイリンがアメリカが第二次世界大戦でドイツと闘ったということさえ知らなかったとか、911同時多発テロはサダムフセインの仕業だと思っていたとか、いい加減にしろよ、ということばかり。

ビッグガバーメントのトレーシー・ドレイクが、「ゲームチェンジの上位10の嘘」と題して、この番組の嘘を暴露しているので紹介しよう。

「ゲームチェンジ」の嘘上位10:

第10位:HBOはマケイン・ペイリンの選挙運動について公平な立場で均衡の取れた扱いをした。という嘘

ドレイクによると、「均衡のとれた」描写などひとつもないという。

数年に渡ってペイリンのキャリアを追って来た立場から言わせてもらうと、ジュリアン・モーア扮する「ペイリン知事」なる人物は私の知っているペイリンとは似ても似つかない。

一部の人間を抜かして、ほとんどの共和党政治家が悪者扱いされており、登場人物の一人などディック・チェイニー前副大統領のことを「ダースベーダー」と呼んだりしている。また、マケイン・ペイリンの選挙演説に集まったティーパーティーのメンバーがオバマ候補のことを「テロリスト」「イスラム教徒」などとヤジを飛ばすシーンが出て来たりする。ティーパーティーのメンバーはオバマのことを社会主義だと批判したことはあっても、テロリストとかモスレムなどといって侮辱した事実はない。

また、マケインがペイリンにラッシュ・リンボーや他の過激派に感化されないようにと忠告する場面なども左翼の立場に立ったものでおよそ均衡の取れた見解とは言い難い、とドレイクは言う。

第9位:ペイリンは謙虚心がなく物忘れがひどいという嘘。

ドラマはペイリンのことを自分勝手で下品で不謙虚で馬鹿で物忘れがひどくて冷酷で精神的に不安定と描写している。 かろうじて母親として子供たちに深い愛情を持っているという点だけは認めてはいるが、それにしても、子供達と離れていると機能不能になるというアホみたいな描写がある。

私はペイリンを個人的には知らないが、ペイリンを知っている人たちからは上記のような話は一度も聴いた事がない。 それどころか全く正反対である。

ペイリンは利己主義どころか他の人の為に自分のキャリアを犠牲にする。謙虚心が無い人間が長時間電話で支持者と話をしたり握手したりするか、とドレイクは問う。また左翼リベラルの過激派俳優のアレック・ボールドウィンでさえ、バラエティ番組で一緒になったペイリンのことを「礼儀正しく謙虚な人だった」と語っている。

また「ゲームチェンジ」では、ペイリンは物忘れがひどいということになっており、マーク・ワレスがスティーブ・シュミットにペイリンは討論会で自分が教えた情報のどれも覚えていなかったと語るシーンがあるが、左翼リベラル雑誌ミズマガジンのイレイン・ラファーティー記者は、ペイリンの記憶力の良さは有名だが自分はそれを目の当たりにしたとし、非常に頭のいい人だと感心したと書いている。

第8位:ペイリンが合法な人工中絶を支持する政治家と一緒の舞台に立つのを拒んだという嘘。

HBOは番組制作において歴史的に正しい事実を調査したと語っているが、これは真っ赤な嘘である。もしペイリンがプロチョイス(人工中絶支持者)と舞台を共にするのを拒んだというのが本当だとしたら、ペンシルベニアやフロリダでプロチョイスのジョー・リーバーマンと一緒の舞台に立ったりしたのは何故なんだ?ペイリンはフェミニスト団体NOWのロサンゼルス支部長の紹介を受けたこともある。ペイリンは自分と意見の異なる人々を拒絶したりなどしない。左翼リベラルじゃあるまいし。

第7位:ペイリンがアラスカを脱出したいと思っていたという嘘。

ドラマの中で、ペイリンが選挙運動員のシュミット氏の耳元に「アラスカには戻りたくないわ。」と囁くシーンがある。モーアの演技力のなさもさることながら,ペイリンがアラスカにそんなに戻りたくないと思っているなら,何故知事を辞めた今でも家族と一緒にアラスカに住んでいるのだ、とドレイクは問う。いや、それどころか、ペイリンは「サラ・ペイリンのアラスカ」というアラスカの良さを紹介するドキュメンタリーに家族と一緒に出演したりしている、これをどう説明するのだ?

6位:マケイン選挙運動陣営がペイリンを選んだのはペイリンが女性だったからという嘘。

元マケイン選挙運動員でドラマの参考人でもあるシュミット氏は、ドラマの中にあるようなマケインが「女性を探せ」と言った事実は無かったと認めている。しかし些細なことなので特に問題はないと思ったと語っている。些細な事どころか、マケインが女性票を集めるために実力もないのに女性だというだけでペイリンを選んだとしたら大問題である。無論オバマ陣営はそれを主張したいのだ。

第5位:ペイリンが不法にアラスカ州警備隊員を首にしたという嘘。

ドラマの中でシュミットがペイリンに「あなたはすべての疑いから晴れたということは出来ない。あなたが権限を悪用したという調査結果が出ている。」というシーンがあるが、そんな調査結果は存在しない。それどころか、ペイリンに課された疑いはすべて2008年の選挙の前にすべて無実であったことが明らかになっている。

しかもHBOは、そもそもペイリンが知事としての権限を悪用したという調査を始めたのが民主党のオバマ支持者の政治家だったと言う事実を完全無視。しかもその政治家はオバマが大統領になってから褒美として優遇されている。ペイリンへの疑いは元々政治的な動機による魔女狩りだった、などという事実にはHBOは全く触れていない。

上位四つの嘘については次回に続く。

March 12, 2012, 現時間 10:23 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 12, 2012

サラ・ペイリンの演説を邪魔しようとした都市占拠無頼漢達、保守派の「USA」コーラスにたじたじ

Tea Party , ウォール街を占拠せよ

なにかというと保守派の政治家や会合になだれ込み、意味の分からない「マイクチェック!マイクチェック!」と叫びつづけて、演説を邪魔したりして保守派の言論の自由を迫害してきたオキュパイヤー(占領者)と呼ばれる左翼運動家達。今行われている保守派大会CPAC (the Conservative Political Action Conference)でも、茶会党のスーパースター、サラ・ペイリンの演説の邪魔に入った。

しかしオキュパイヤーたちが邪魔に入ることを充分に了解していた保守派参加者達は、オキュパイヤー達の「マイクチェック」の声を「USA, USA」の合唱で圧倒した。

これまでは、保守派の集まりに潜入し、予期せぬ妨害に不意をつかれて動揺する保守派エリート達の反応に楽しんできたオキュパイヤーたち。保守派たちは行儀がいいので、不行儀な人間への対応には戸惑うきらいがあるが、そうそういつまでも礼儀知らずの左翼運動家に保守派の会合を思うように邪魔されて黙っているわけにはいかない。今回のCPACではオキュパイヤーたちによる妨害は充分に予期できたことでもあり、主催者側にしろ参加者にしろ、オキュパイヤーたちのことは用意周到に待ち構えていたようだ。

下記のビデオを観てもらえばわかるが、ペイリンがオバマの「変革」について批判的な演説をしている最中に、「マイクチェック、マイクチェック」という声が遠くのほうから聴こえて来るが、即座に回りの参加者たちの「USA, USA」という声にかき消されてしまう。一緒になってペイリンも「USA, USA」と合唱。オキュパイヤーたちが警備員に追い出されると、参加者たちは「サラ!サラ!」と叫び始めた。ペイリンは「ほらね、私たちはまた勝ったわ、簡単でしょ!」とアドリブを入れた。

オキュパイヤー達の理不尽な行為で多くの集まりが邪魔されて来たのを観ているので、この現象は非常に喜ばしい。そうだ、相手が意味のないことをがなり立てるなら、こっちは「USA, USA」で応戦すればいい。どうせ理屈を言って解るような相手ではないのだから。

ミスター苺は"four legs good, two legs bad"「四本脚良し、二本脚悪し」と叫ぶべきだと言っている。

February 12, 2012, 現時間 12:23 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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November 30, 2011

リッチモンド茶会党、市につきつけた請求書の返事は反対に決算報告請求

Tea Party , ウォール街を占拠せよ , 左右思想

バージニア州リッチモンド市のティーパーティーは、二週間以上も市の公演で居座っている都市占拠運動の左翼グループに市が無料で公園の使用を許可していることことから、自分らが集会を開いた時に市に払った手数料は不当だったとし、茶会等が支払った8500ドルの手数料全額返金の請求書を提出していた。最近になって市から茶会党に返事があったが、それは返金ではなく、さらなる決算報告書の請求だった。

リッチモンド茶会党の代表コリーン・オーウェンさんは、市からの手紙は「偶然過ぎる」と言う。明らかに市は政治団体の思想によって不公平に扱っている良い例であると。

「市はリッチモンド占拠グループには何を請求したんです? 何も請求できないでしょう。彼らはビジネスライセンスも集会許可も提出してないんですから。「侮辱もいいところです。私たちは不公平な取り扱いに抗議しているのに、その反応がさらにもっと不公平な扱いの積み重ねです。」

しかし、ドワイト・ジョーンズ市長の方は決算報告請求は政治的なものでは全くないとすっとぼけている。茶会党は最近市がおこなった会計監査で納税規約に従っていないと判定された700の団体のひとつに過ぎないとうそぶいているのだ。

オーウェンさんはリッチモンド茶会党は過去二年間にわたり必要な書類はすべて提出していると主張する。

バージニアライトブログが入手した市の請求書によると、これまでにリッチモンド市は都市占拠団体のために、茶会党が多額の使用料をはらって集会を開いた事もあるカナワプラザで、臨時トイレ設置や掃除のために7000ドルを税金を使って支払っている。しかもこの請求書には警察官の残業手当や衛生局職員の労働費といった経費は全く含まれていない。

リッチモンド市のジョーンズ市長はこの不公平な取り扱いに関して、茶会党による度重なる面会の申し込みに応じていないが、リッチモンド占拠運動の代表とは市長が招待して会見をしている。

リッチモンド茶会党は、市のこの暴君的な態度に怯むつもりはないと断言している。政府が自分に気に入った意見を持つ団体に言論の場をあたえ、反対する団体を脅迫するというやり方は、あきらかにアメリカにおける言論の自由に反する。左翼にしろ右翼にしろ同じように言論の場が与えられなければならない。ドワイト市長のやっていることは明かに茶会党の権利を侵害するものである。

「市は公に無法者を償い資金を供給し、法を守る市民を罰している。このような政治家による権力の悪用や恐喝行為こそ、アメリカ国民が今阻止しようとしているのだ。我々は団結し、腐敗したすべての政治家に責任を追求する。それがどの地位でありどの段階の政治職であろうとも。」

民主党政治家たちは、民主党以外の党の人間はどれほど足蹴にしても構わないと本気で思っているのだ。自分らは憲法に等従わなくてもいいと本気で考えている。そりやそうだろう。なにせ大統領のオバマ王からしてそうなのだから。

オバマ王が理解できないのは、大統領とはどちらかの党の代表ではなく、アメリカの代表だということだ。オバマ王はアメリカ国民全員を代表する立場にある。だがオバマ王ときたら格差戦争を仰ぎ、アメリカの分裂に力を注いでいる。

左翼連中よ、どんどんやってちょうだい、と私は言いたいね。奴らが理不尽な行為に出れば出るほど、我々保守派としては一般国民に左翼の正体を知ってもらえて都合がいいというものだ。

「ウォールストリートを占拠せよ」こそがアメリカ左翼リベラルの真の姿なのであり、オバマ王はじめ民主党の強力な応援団なのである。アメリカ国民はこんな暴力団にアメリカを乗っ取られるのが嫌だったら、なんとしてでも次の占拠でオバマ王を失脚させるべきである。

November 30, 2011, 現時間 12:56 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 30, 2011

都市占拠デモ現場で頻発するセクハラにフェミニストの複雑な心境

Tea Party , ウォール街を占拠せよ , 左右思想

左翼が行っている都市占拠運動の現場は女性にとって危険な場所であるという内部告発もきかれるようになった。左翼メディアは各地で起きているオキュパイヤーたちの不届きな行動を報道しない。被害者が警察に届けて表沙汰になっている事件以外に、警察に通報されずに内々になっている暴行事件がかなりあるようで、抗議デモのメッセージは支持しながらも、デモに『参加する女性は要注意』という警告も都市占拠デモに参加した女性達の間から出ている。

そんな中の一人、アシュウィニ・ハーディカーなる女性の体験は興味深い。彼女はデモ会場となっている公園で体験した痴漢被害や女性蔑視そして人種差別について書いている。

彼女は友達と一緒に、ニューヨークのズコッティ公園で行われている抗議運動のあるイベントに参加した時のこと、突然後ろから見ず知らずの男性から抱きつかれた。ハーディカーさんは多分20代のインド人女性。抱きついて来たのは30代半ばの白人男性。

「何すんのよ!断りもなく人の身体に触らないでよ!他人の間隔に許可もなく入って来るなんて許せないわ。何処の誰かも知らない人に触られたくないわ!」

何故か日本語に直すと迫力ないなあ(笑)。彼女の言葉はもうちょっと下品なものだったのだが、なにせカカシは根が上品なので下品な言葉使いが出来ない。

ま、とにかくだ、彼女は回りに居た人に聞こえるように大声で怒鳴ったと書いている。しかし抱きついた男は特に恥る様子もなく、「なんだよただ抱きついただけじゃん。抱きつくくらいいいじゃんか。」てなことを言った。

こっちが嫌だと言ってるのに、別にいいじゃん、という態度の男にハーディカーさんは驚くと同時に頭に来た。

「駄目よ。他人に断りもなく触っていいわけないでしょ。あなたはこの運動を汚しているわ。他人との間隔を侵略して人に危機感を与えているわ。」

彼女は内心震えていたけれど,声はしっかりしていたと自分の勇気に驚いたという。しかし男は自分は悪くないと言い張る。それでハーディカーさんは「もうあなたとは話たくない」と言ってその場を立ち去ろうとしたが、男は性懲りもなく彼女をもう一度抱擁してもいいかと聞いて来た。

「駄目!」

ハーディカーさんはそう叫ぶと友達と一緒にさっさとその場を立ち退いた。しばらく歩いていると二人は、「自由の女神は売女だ!」と唱えている若い男に出会った。ハーディカーさんが若者に「誰かを売女と呼ぶことに何の意味があるの?」と問うと若者は反感を見せたが真剣には答えなかった。ほんの10分の間にこんな女性蔑視の目に会うとは呆れたものだと彼女は言う。

そういえば、と二人はここ2〜3日でおきた不愉快な出来事を思い出してみた。イベントの前日、二人が地下鉄の駅の階段を登って来るとき、通りがかりの若者数人から「この汚ねえグークたち」と罵声を浴びせられたと言う。グークというのは東洋人一般に対する侮蔑語である。また、同じ駅で二人の男性から「見ろよ、アジア女はいい尻してるな」と言われたそうだ。

というわけで、たった二日の間に4件もの女性蔑視や人種差別の目にあったと二人は振り返る。

はあ、カカシはカリフォルニアに住んでウン十年になるが、「グーク」とか「アジア女の尻」がどうのなんてことは言われたことがない。女性だからという理由でのセクハラなら体験しているが、それを言うならアメリカに来てからより日本に居た時の方がひどかった。はっきり言って私はアメリカ人男性からひどいセクハラにあったことはない。

ハーディカーさんが被害にあったのはスコッティ公園と、そこへ行く途中だった。ということは、普通のアメリカ人男性が男尊女卑で人種差別者だというよりも、このデモに参加している男たちに問題があるのではないか?

左翼やリベラルの男達は口では男女平等とか格差反対とか騒ぐ割には、男尊女卑の思想を持ちあかるさまな人種差別者であることが多い。

左翼連中が人種差別の汚名を着せナチスだなんだと大騒ぎしているティーパーティーの集会ででは全く見られなかった差別的なプラカードや言動が、占拠運動現場では公然と見られることを考えてもこれは明白。ハーディカーさんやフェミニストの女性達が男性嫌いになるのは、まわりに左翼の男達しかいないからではないのか?

フェミニストを気取る女性達は、一度保守派の男性達とおつきあいしてみてはいかがなものか。世の中には本当の紳士がいることを発見するかもしれない。

October 30, 2011, 現時間 9:16 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 28, 2011

都市占拠デモ、ホームレスに飯を食わすな! 抗議デモのボランティアから苦情殺到

Tea Party , ウォール街を占拠せよ

左翼連中が所得税を払っていない貧乏層を養うために「金持ち」の増税をしろとか、資本主義は企業のどん欲を満たすためにあるとかいって騒いでいるウォール街占拠デモの現場で、最近運営資金の配分や無料で提供している食事配給などを巡って内部で色々な問題が発生している

まず、ウォール街占拠では、支持者から50万ドル近い献金が集まったにも関わらず、デモの参加者達からは運営側が募金を独り占めして公平な配分をしていないという苦情が殺到している。デモのために自分らで2000ドル以上の資金を集めたというドラマーのひとりは、そのお金を運営委員会に渡したにも関わらず、運営側からは基本的な必需品さえ提供されていないと語る。

またデモが行われている公園では、デモ運営委員会が無料で提供している食事や医療などをめあてに抗議とは無関係なホームレスや、抗議者の所持品や若い女性目当ての犯罪者なども多く集まっており、酒や麻薬に酔ってナイフ喧嘩なども頻繁に起こるようになっているという。それで公園の一部では参加者が怖がって行かれない場所まで出来ている。

また、抗議者のためにグルメ料理を提供してきたボランティアのシェフらは、何の報酬もないのに、増える参加者のために日夜ほぼ休みなく働かされているとして、デモに関係ないホームレスや犯罪者にまで食事を出すべきではないと2〜3日のグルメ料理の提供は中止すると発表した。

シェフだけでなく、ボランティアの間からは抗議デモに何の貢献もしてないのに、提供されている無料の食事や必需品を取るだけの人間が多過ぎるという声も聞かれる。

「ここへ来て、私たちの食品や毛布や洋服や本や医療品を無料で受け取るなら、何か返す必要がある。」と26歳の女性。「あまりにも多くの人がもらって当然だと思ってる。」

私はこれを聞いて大笑いしてしまった。自分らで税金も払わずに金持ちにだけ税金払わせて、政府に医療や教育を提供しろと騒いでいるでデモをやってるくせに、自分らは恵まれない人々ために物や資金を均等に配分するのは嫌だというのか?

ティーパーティーのリーダーたちは、オキュパイヤーたちは計らずも小規模とはいえ社会主義社会がいかに機能しないかを証明してしまったのだと語る。オキュパイヤーの作り上げた共同体は恵まれない人々のために無料の食事や住宅や医療を提供し富の再配分をしているといえる。だが、そういう社会では結局一部の人のみが働き他は怠慢人や犯罪者が横行するのだ。

「社会主義が機能しないと言う事に人々は気づき始めたのです。」イリノイのティーパーティーのメンバー、ジョー・テレル氏は、「富の再配分にも限度があります」(略)「そのうち他の人のお金もなくなってしまうからです。」と語った。

October 28, 2011, 現時間 9:29 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 24, 2011

ウォール街占拠運動は中小企業の味方ではない!

Tea Party , アメリカ内政 , 左右思想

ウォール街のみならず全国の各都市で「オキュパイ〜、(〜市占拠の意味)」といって泊まり込み運動をやってる奴らは一見失業者や貧乏人救済といった底辺の人々を助けることが目的であるように見えるが、彼らの求める社会が実現されれば、政府の力は拡大され大企業との癒着を深めるファシズム社会が到来する。そんな社会は貧乏人の救済とは全く関係がない。いやむしろ、そのような社会で一番苦しむのはまさに底辺の人々なのだ。我が国の経済を根底から支えているのは中小企業であり、中小企業にとって自由競争のない社会主義国家は大敵である。中小企業が低迷すれば、国家経済も低迷し、結局貧乏人にはより住みにくい社会となるからだ。

ワシントン州のシアトルでビッグマリオピザ店のデイビッド・メインハート店長がシアトルのオキュパイヤー達に無料でピザを配っているのをみて、実業家学教授のスコット・シェーン教授は、オキュパイヤーの連中はメインハート店長のような中小企業主の味方ではないと忠告している。

先ず第一に、中小企業主は誰がこの運動を援助しているのかを考えるべきだ。大きな労働組合はウォール街占拠とはしっかり手を組んおり、小企業と労働組合は相容れない関係にある。このことは全国独立商業連盟(The National Federation of Independent Business)が中小企業を労働組合の横暴から守るために日夜闘っていることからも明白である。

占拠運動の目的は中小企業主たちの目的とは全く違う。フォックスニュースのアナリストが200人の抗議者を対象に行ったアンケート調査によると、大半が増税による富の配分を好み、民間企業へのより厳しい規制を求めている。対して小企業主のほとんどが低い税金とより少ない規制を求めている。

さらに、ほとんどの小企業主が資本主義を信じているのに対し、オキュパイヤーたちは資本主義を忌み嫌い社会主義を求めている。

オキュパイヤーたちは労働組合による団体交渉権の拡大を求めているし、健康保険などもオバマケアは充分ではないとし、国民皆保険を求めフォーブスの行ったアンケートでは50人中49人までもが医療費はすべて無料であるべきだと主張している。これに対して小企業主たちの2/3がオバマケアは行き過ぎであり覆えされるべきと考えており、保持すべきと答えたのは1/3のみだ。

オキュパイヤーたちの要求が通って、ウォール街への規制がより厳しくなれば、一番困るのは銀行からの融資に頼っている中小企業である。それでなくてもこの不景気で銀行は中小企業へのローンを渋っているというのに、これ以上規制が厳しくなれば中小企業は商売あがったりである。

中小企業は大きな政府と大企業や労働組合とべったりのオキュパイヤーなどに同情するより、減税と規制縮小をとなえる茶会党を支持すべきなのでは、とシェーン教授は言う。

ですからねメインハートさん、茶会党メンバーにピザを配ってはいかがですか?ただで配る必要はありません。茶会党は資本主義を信じてますから、彼らの行動が信念に基づいているならピザ代は払ってくれるはずですよ。

October 24, 2011, 現時間 1:14 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 23, 2011

不衛生なうえに治安悪化、窃盗や婦女暴行まで起きている左翼の座り込み運動

Tea Party , ウォール街を占拠せよ , 左右思想

ニューヨークのウォール街で始まった左翼連中による都市占拠運動は、これでもう三週間になる。ニューヨークのブルームバーグ市長は自分もリベラルで腰抜けなので、抗議者らが野宿しているニューヨークの公園の清掃活動すら抗議者らの脅しに負けて中止するというていたらく。おかげで近所に住む人々は、その不衛生さや朝から晩まで続く騒音などに悩まされておりそれに全く対応しない市や市長に対しての不満も高まっている。

NYの抗議運動はウォール街ではなくこの近所の公園で行われているが、公園では朝早くから夜遅くまで(夜明けから夜10時過ぎまで)ひっきりなしに太古が叩かれる。

「小さい子供のいる家庭もいるのです。年寄りも多くいるのです。平和で静かな夜を迎えたいのです。」

と近所の男性。しかしドラムの音は抗議運動には欠かせないと主張し、参加者のドラマー達は全く近所迷惑に関心がない。参加者の多くは近所の人々には同情するとしながらも、自分らの運動は近所の人々の多くから支持されていると主張する。

多くの人々が集まっている割には、近所のレストランなどの客足は途絶えている。それというのも警察が公園出入り口に続く道を閉鎖してしまったため、一般の通行人が入って来れなくなったからだ。また、普段は公園内で観光客や公園利用客を相手に商売をしている屋台の店なども、観光客は敬遠して来ないし、抗議者達は差し入れの食事を食べて屋台を利用しないので、商売あがったりだと言う。

集会で無料食品を配給しているボランティアのショーン・ハーパーは、近所のビジネスの迷惑など興味がない。

「彼らが気に入らないと思う権利はある。でも俺には参加者に食べ物を配る権利がある。そういう影響があるっていうならそれはそれでしょうがないっしょ。」

何百人という抗議参加者に三週間にも渡って食品を配給するのは並大抵のことではない。いったい誰がこの集会の費用を賄っているのだろうか?ただの草の根運動にしては用意周到すぎないか?

また衛生面でも問題は深刻だ。NYの公園の持ち主はいったん抗議者たちを退去させて清掃に取り組みたいと語っていたが、上記の通り市長は抗議者の暴力を恐れて清掃計画をどたんばで中止。公衆便所が不足しているため、参加者はそこいらじゅうで排尿排便し、近所迷惑も甚だしい。

ニューヨークだけではなく、今や全国に広まったこの「オキュパイ〜」なんたら言う集まりには、政治運動に乗じてヒッピー気取りの若者や、蔓延する麻薬や主催者が配給するただ飯ただ酒めあてのホームレスや、携帯電話やアイパッドやブラックベリーなど、参加者の所持品を狙ったスリなどの窃盗犯や、野宿している無防備な若い男女を狙った性犯罪者といったけしからん輩が多く集まっている。

そんななか、先日オハイオ州のクリーブランド市の集会で起きた女子学生強姦事件は、起こるべくして起きた事件だったといえる。

この19歳の女子学生はクリーブランド占拠運動に参加していたが、集会の主催者と思われる人からテントの数が足りないので、ある男性とテントを共有しろと言われたという。だが彼女とテントを共有したこの見知らぬ男性は真夜中に彼女を犯したと言う。

集会の主催者側のスポークスマンはスタッフはテントの割当に関わっていないと主張。だが深刻な問題なので警察の調べには協力していると語っている。

強姦された女子学生を責めたくはないが、三週間に及んでメディアが報道しているこの座り込み運動。体中に絵の具を塗りまくって裸同然で歩き回っている若者や、毛布の下で公然と性行為をしている男女の姿がユートゥーブなどで多く映されている。麻薬や酒が出回り、抗議運動というより、まるで野外乱交パーティ。そんなところに若い女性がのこのこと出かけて行って、人に言われたからって見ず知らずの男性とテントを共有して、何も起きないと思う方がアホである。

政治的にも、これらの集会には不思議な連中が集まっている。ニオナチや共産主義者、そして今度はイスラム教団体。その話は長くなるので、回を改めよう。

October 23, 2011, 現時間 9:29 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 18, 2011

あからさまに反ユダヤのウォール街占拠運動

Tea Party , ウォール街を占拠せよ , 左右思想

ロイターに掲載されたティム・モリー著のコラムにおいて、現在ウォールストリートやアメリカ各地の首都で座り込みを行っているオキュパイヤーと呼ばれる左翼連中をアンタイセメティズム(反ユダヤ教)と結びつけようとする右翼の陰謀があるという記事を読んだ。

「エマジェンシーコミッティーフォーイスラエル」という保守派団体が、ウォールストリート抗議者たちと反ユダヤ主義者を結びつける驚くべき広告を発表した。

火曜日にCNBCテレビで放映されたこのコマーシャルでは、オバマ大統領と下院のナンシー・ペロシ議長が抗議者のメッセージは理解出来るという発言している映像を映したあと、数千人に登る抗議者の中のほんの数名が反ユダヤ教発言をしている映像を映すと言うもの。そして最後に「なぜ我々のリーダーたちは反ユダヤ反イスラエルの発言を黙認するのか?オバマ大統領とペロシ議長に群衆に立ち向かえと告げよう、憎しみはアメリカの道徳観ではないと」と締めくくられている。

ま、こういった感じで記事は始まるのだが、たった数人の行儀の悪い連中を何千といる善良な抗議者と結びつけるのはけしからんという内容である。

しかしだ、問題なのは、モリーが数人といっている人たちは、単に何千といる抗議者の間でプラカードを掲げて歩き回っていたというような可愛いものではなく、実際に「〜占拠」と言って集まった会場で堂々と記者達に向って延々と演説をぶったのである。しかもまわりにいる集会の参加者の間から「ひっこめレイシスト!」とか「このユダヤ嫌い、黙れ!」とかいうヤジが飛んでリンゴの皮でも投げられたというのであればまだしもなのだが、そんな批判的な行為をする人は誰も居ない。

しかも、オバマ王が占拠運動を支持する発言をしたその同日、アメリカのナチス党と共産党がそろって占拠運動支持の声明を発表している。それに対してオキュパイヤー達の間から、『そんなけしからん団体に支持されたくない』といった抗議の声は全く聞かれないのだ。

これに比べて左翼連中が人種差別者の集まりだとかナチスだとか大騒ぎしている保守派のティーパーティーの集会では、何万と集まる参加者の中に差別的な看板を掲げている人など一人も見られない。時々左翼の回し者が差別的な看板を持って潜入してきたりすると、即座にまわりの参加者から礼儀正しく退場を要求される。

一年前に保守派の人気トークショーホスト、グレン・ベックがワシントンDCで主催した40万からの人を集めた集会では、ベックは会場にプラカードの持ち込みを厳禁した。集会ではマーティン・ルーサー・キング牧師のお嬢さんはじめ、色々な人種の人が演説をしたが、誰一人として人種差別や反ユダヤの発言をしなかった。

黒人の議員がティーパーティーの集会で侮蔑語を浴びせられ唾をかけられたというデマが飛んだこともあるが、スクープ記事で有名なブレイトバートがその現場を映したビデオを持っている人がいたら100万ドル払うと賞金まで出したが、まだ賞金を受け取りに来た人はいない。

つまりだ、実際にオキュパイヤー達が反ユダヤでもなく、ナチス支持でもなく、共産主義者でもないというなら、メンバーの中からこうした運動を断じて糾弾する声が聞かれるはずだ。それどころか、こうした反ユダヤ発言をする人々に演説の場を与え、批判もせず黙認している以上、オキュパイヤー達が反ユダヤ主義者の集まりだと言われても文句はいえない。

October 18, 2011, 現時間 8:24 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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September 10, 2011

オバマも主流メディアも労働組合暴力団員の人質まで取る暴力行為を黙認

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

先日、アメリカの勤労感謝の日に労働組合員の前で演説をしたオバマ王を紹介する際に、ティームスター労働組合の組長で悪名高いジミー・ホファの孫にあたるジェームス・ホファが、ティーパーティーに対して非常に挑発的な言葉を使って文字通り宣戦布告をした。

アリゾナで民主党議員の演説会場でキチガイ男が乱射事件を起こした時には、何の関係もないのにサラ・ペイリンや他の保守派の過激な言動が暴力を誘発したとして、さんざんお説教じみたことを言っていたオバマ大統領だが、自分を支持する労働組合の組長が文字通り「茶会等の畜生どもを取り除くべき」とティーパーティーに宣戦布告をしたというのに、なんの批判もない。

ホワイトハウス記者団のなかで、ただひとりジャーナリストとしての誇りを保つABCテレビのジェイク・タッパーがホファの発言について大統領報道官のジェイ・カーニーに詰め寄った。

カーニー:先ず大統領の言葉ではありません。

タッパー:大統領が演説した会場での組長の発言です。

カーニー:わかっています。ワシントンでは誰かと関係がある人が何かいうと何故か関係あると思われた人がその発言を認めるか否定するかしなければならないといったしきたりがありますが、大統領はその場にいなかったのですし、、いえ、その場に居ましたけど、大統領が話す前の三分間で大統領は聞いていません。それ以上は私には特に申し上げることはありません。

タッパー:私たちの何人かは大統領選挙選の報道をしてきましたが、マケイン候補の運動中にマケイン氏を紹介した人が当時議員のオバマ候補について何か言い、気を悪くしたオバマ候補側からマケイン候補側に謝罪を求めた事があります。マケイン候補はそれについてきちんと謝罪をしています。

カーニー:ホファ氏の発言は彼のもので、彼は労働組合運動を代表して発言しています。大統領は大統領の意見があり、私は大統領を代弁しています。大統領はアメリカの労働者について、労働者を助け職を作ることの大事さなど、自分の意見を提示できたことに満足しています。

タッパー:ということは、この次の大統領選では、共和党候補者の意見のみに注目すべきであって、候補者の後援会の人や紹介者の発言は無視してもいいという姿勢なわけですね。

カーニー:申し上げることはすでに申し上げたと思います。

タッパー:ではそれが基準なんですか?

カーニー:あなたがたは好きなように報道すればいいですよ。

タッパー:私たちも誰かが何か言う度にカブキみたいなことはしたくないですよ。もしそれが基準だというなら、

カーニー:基準は、カブキシアターに注目するのではなく、私たちが経済を向上させ職を増やすために取る行動に焦点をあてるべきなのです。

カカシ注:英語でカブキシアターというと、日本の歌舞伎の話ではなくて、くだらない事で言い合いをする内容はどうでもいい猿芝居のような行動を指す。

要するにホワイトハウスの基準とは共和党候補を応援する保守派の発言は、些細な事でも挙げ足を取って言いがかりをつけどんどん叩くが、自分を応援する支持者の発言や行動はどんな暴力行為でも見て見ぬ振りをする、いや、かえって応援する、というダブルスタンダードなのだ。ダブルスタンダードはリベラルの専売特許だろうが。今更驚くことではない。

このやり取りが興味深いのは、そんなダブスタは当然のこととしてリベラル主流メディアには受け入れられているのに、タッパーがあえてカーニー報道官にそれを問いただしたことにある。報道陣からいつもやんわりと扱われることに慣れているカーニーがタッパーの詰問にきちんと答えられないのは当然だ。

さて、その暴力団、、労働組合の話はまだ続く。

ワシントン州のホファが全国組長を勤めるAFL-CIOの組員である港湾労働者500人あまりが、港を襲撃、貨物列車などを破損し警備員を数時間に渡って人質にとるという事件が起きた。このグループは数日前にも警察と衝突しており法廷は港に近づかないよう令状をだしていた。だが、驚く事に逮捕者は一人も出ていない。

組合員たちは、港湾の会社が組合に所属しない労働者を雇い、どんどん組合員と取り替えて行っていることに腹を立てている。自分らには港湾で働く権利があると組合は主張する。憲法では働く権利なんてどこにも保証されてないはずだが。そんな権利があるなら、雇用主は誰も首にできない。もっとも組合はそういう社会主義を理想してにしるのだから当たり前だ。

こんな暴力行為を行って抗議をするくらいだから、いったい港湾労働者たちはどれほど劣悪な労働条件で働かされているのだろうかという疑問が湧く。ところが、組合員たちがもらってる給料は普通の中流家庭の労働者の賃金よりずっと高い。

2007年における西海岸港湾の労働者の年収は平均して12万5千ドルから14万5千ドルに及ぶという。これが現場監督ともなると20万ドルにもなるという。他にも労働者は年間5万ドルに及ぶ数々のベネフィットを貰っているという。普通の会社だったら課長とか部長クラスでもこんなには貰ってないだろう。ましてや一介の平社員だったら6〜7万ドルが普通なはずだ。道理で港湾側が組合に所属しない労働者を求めるわけだ。

私は仕事柄港湾労働者の仕事に立ち会うことがあるが、彼らは絶対に残業はしない。朝は8時にはじめ、昼休みはきちんととって4時になるとピタと仕事を止める。だから船側がのろのろしていて仕事が長引いた場合には法外な値段を払って翌日来てもらうことになるから大変だ。

で、このような暴力行為に及ぶ組合について、大統領はいったいどのような態度を取っているかといえば、この騒ぎが起きている真っ最中に、この暴力団のリーダーであるリチャード・トラムカはなんと大統領の議会演説に招待されている。大統領夫人の横にちゃっかり座っているこの暴力団リーダーに対して、何の暴力も振るっていないティーパーティーを散々批判してきたオバマも民主党議員たちも何の批判もしない。

ビッグジャーナリズムのDana Loecshが指摘しているが、主流メディアもまるで何事もなかったようにこの事件を完全無視している。

大統領があからさまにリベラル側の暴力を奨励し、保守派の市民運動や言論を弾圧するのは偶然ではない。ジェイク・タッパーがカーニーに問いつめ、カーニーが答えられなかった大統領の基準とは、まさにリベラル優遇保守弾圧というあからさまなダブルスタンダードなのである。

ウィスコンシンの小学校勤務さんがウィスコンシン州で起きている労働組合の暴力沙汰について無知だったことでも解るように、主流メディアはオバマ大統領の意志通り、リベラルの暴力は完全に無視。今回のワシントン州での湾岸労働者たちの暴力沙汰も地元のローカルテレビ局がちょっと報道しただけで、全国ネットではまるで報道されていない。

September 10, 2011, 現時間 9:52 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 28, 2011

日本メディアによる米ティーパーティー叩き

Tea Party , 狂ったメディア

読者のSatoさんから、日本メディアによる米茶会党バッシングに関する記事の紹介があったので、こちらでも紹介しておこう。

この話を書いているのは極東ブログ

ブッシュ政権時代、米国メディアによる政権への批判は激しいものだった。なぜかそれに便乗してブッシュ政権を叩けばいいとした日本のメディアもあり、滑稽だった。それが昨今では茶会党(ティーパーティー)叩きになっているように見える。

つまるところ、日本のメディアはアメリカメディアの報道を日本語で焼き直ししているに過ぎないというカカシの主張がティーパーティー叩きにも現れているということらしい。

極東ブログの finalventは、ウィスコンシンでの弾劾選挙を例にして、いかに日本メディアがティーパーティーを悪者に仕立て上げているかを語っている。

著者自身は別にティーパーティー支持でもなんでもないと語っているが、結構冷静な視線で均衡の取れた記事なので、一読の価値あり。

August 28, 2011, 現時間 12:49 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 19, 2011

「企業も人間だ」共和党大統領候補の発言に野次を飛ばすリベラルたち

Tea Party , 左右思想

共和党の大統領候補に立候補しているミット・ロムニー大統領候補は、このあいだ選挙運動の際にリベラルの観客から野次を飛ばされた。その時ロムニーは「企業も人間だ」と言ってリベラル連中から嘲笑を浴びたが、企業も人間だという考えは、そんなにおかしなものだろうか?

以前に私が映画評論で取り上げた「マイレージマイライフ」のなかで、大企業が従業員のリストラを外注して自分らは顔も見せないという話をした。

この映画のしたたかなところは、企業をあからさまに悪者として責めないところだ。にくったらしく葉巻を吸うような脂ぎった中年男が重役として出てくるわけでもなければ、私腹を肥やす重役のために、まじめな下っ端社員が解雇されるなどというシーンは全く見せない。いや、それどころかこの映画では企業の姿はほとんど描かれない。リストラを決意した重役や、長年勤めた従業員の解雇を外注する人々の冷酷な姿も見せない。だからこそ、この映画に現れる企業はなにかしら不気味で冷酷な物体としてのイメージしかわかない。

企業を経営している人々がいることや、大幅なリストラをせざる終えない重役たちの苦悩などを見せないことで、企業そのものの人間味を感じさせないことがこの映画のうまいところなのである。

だが、実際の企業はそうではない。 どんな大企業にも経営者や投資家という人間がいる。無論彼らだけでは企業は成り立たない。 企業には重役がおり、セールスマンやエンジニアや多々の従業員が居る。受付嬢もメールルームの使い走りの男の子も企業のメンバーだ。何千何万という従業員を雇う大企業でも、従業員の一人一人が企業の一員なのである。

大企業が何の顔もない冷たい利益本位の物体のように思う人は、この企業の経営にどれだけの従業員が携わっているか考えてほしい。企業は宇宙人ではないのだ。無機物ではないのだ。それどころか多くのごくごく普通の人間が集まって成り立っているのである。

リベラルの連中がそのへんを理解できないというのが私には非常に不思議でしょうがないのだ。

August 19, 2011, 現時間 7:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 18, 2011

オバマ王のアメリカ経済復興計画発表は高級避暑地での休暇が終わってから、、

Tea Party , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

まったくいったい何回休暇を取るのかねオバマ王は。。失業率が二桁に限りなく近く、国際が格下げされ、株市場は急降下というこういう時期に、きちんとした経済政策もとらないまま、自分は高級避暑地で二週間の贅沢三昧をするというのである。普段は民主党の大統領には甘いリベラルメディアもさすがにオバマ王の休暇好きにはあきれている。

しかし心配後無用。オバマ王には経済復興の確かな計画があるのだという。ただしその発表は二週間の休暇が終わってからになるそうだ。

馬鹿にするな!

そんな計画があるなら、なぜ大統領就任して二年半実行に移さなかったのだ?そんな計画があるならくだらないバスツアーなんかやってないで記者会見するなり共和党議員もあつめて議会に提議すればいいではないか、なぜ夏休みになるまでぐだぐだやってて、発表は休みの後だなどということになるのだ?

リストラされたり減俸されたりして苦労してるアメリカ市民が贅沢に休暇など取ってる暇があると思うのか?いいかげんにしろ!

ブッシュ大統領はよく地元テキサスの牧場に帰って仕事をしていたが、その度にメディアはブッシュは休暇ばかり取っていると批判した。しかしブッシュの「休暇」とは単にホワイトハウスに居なかったというだけで、実際にブッシュがクローフォード牧場やキャンプデイビッドで休んでいたかといえば無論そうではない。

オバマ王と歴代大統領の「休暇」の違いは、歴代の大統領はレーガンにしろクリントンにしろ、それを言うならパパブッシュもダービァ(ジョージ・W)も邪魔の入らない場所に職場を移しただけできちんと仕事をしていたのにくらべ、オバマ王はスタッフに仕事の話しを厳禁して本当に遊び呆けていることだ。

ジョージ・Wはキャンプデイビッドにもクロフォードにも、スタッフを連れて移動していたし、これらの場所に外国の首相を招いたり、途中でイラクに軍隊慰問に出かけたりしていた。記者会見を行ったこともあった。

確かにたまにゴルフくらいはしていたが、ゴルフの数をいうなら、オバマのゴルフは2011年6月現在で72ラウンド。今年の4月から週末ごとにゴルフをしている。(ちなみに民主党が散々批判したブッシュのゴルフは8年間で24ラウンド。)

オバマ王は実際に普通の仕事をしたことがない。下々のものがどのような生活をしているかなど全く知らないのだ。オバマの休暇後の演説など誰もあてにしていない。オバマにどんな計画があろうと、(実際にあるとは思えないが)もうそんなことはどうでもいいのだ。

いっそのこと休暇から帰ってこないでこのままご隠居でもされてはいかがかな? そのほうがよっぽどお国のためだ。

August 18, 2011, 現時間 5:59 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 17, 2011

一般選挙まで待てない、ウィスコンシンの労働組合の共和党議員大量弾劾選挙の結果はといえば、、

Tea Party , 独裁者オバマ王の陰謀

ウィスコンシン州では、ウォーカー知事によって労働組合の権力を大幅に削る州公務員の団体交渉権が無効になったことをきっかけに、労働組合はその勢力を駆使して2010年に選ばれたばかりの共和党議員たちを次々に弾劾選挙に追い込んだ。

正当な選挙によって選ばれた政治家を、反対政党だというだけで選ばれて数ヶ月のうちに弾劾選挙で追い出そうというなら選挙など意味がないではないか、などという主張は公平な民主主義者ならではいえること。ファシズムのなかで権力を振るう暴力団の労働組合に民主主義など興味がないのは当然。

この労働組合の不当な手段に、ウィスコンシンの共和党も比較的弱体とみられる民主党議員二人を弾劾選挙にかけていたが、昨日その結果が出て現職の民主党議員がなんとか議席を保持することに成功した。

しかし、正規の選挙季節以外に莫大な金をつぎ込んで何とか共和党議員たちを大量に追い出そうとした労働組合の猛烈な努力にもかかわらず、弾劾選挙で議席を失った共和党は二議席のみ。多数議席を獲得するには一席足りず、ウィスコンシンはかろうじて共和党が多数議席を保つこととなった。

共和党が二議席失ったことは痛手だが、普通なら一般選挙のときに使うべき政治力や献金をこういう時期はずれに莫大に使ってしまった労働組合。そしてその結果は労働組合の敗北である。ウィスコンシン州民もすでに選挙で自分らの意見をはっきりさせたのに、それをまたやり直しされて、結局現状維持で終わったこの税金の無駄遣いに腹を立てていることだろう。

そして、もう二年もしないうちに次の選挙があるのだ。はっきり言ってこれでは民主党支持派からも苦情が出ているのではないだろうか。

これで2012年の選挙でまた共和党が多数議席を握ったら、すぐさま弾劾選挙をやるのか?ウィスコンシンの財政は非常に苦しい状態にある。ウォーカー知事の強硬手段も労働組合の理不尽な要請が州の経済を窮地に追い込んだからこそではないか。それをこんなことをやってる場合か?

August 17, 2011, 現時間 5:46 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 19, 2011

税金の日、お茶会の主役はやっぱりサラ・ペイリン、必死に邪魔するウィスコンシン組合暴力団

Tea Party , アメリカ内政

アメリカで4月15日というと納税申告締め切り日ということで、一般にタックスデー(税金の日)と呼ばれている。この税金の日はティーパーティー運動にとっては非常に大事な日でもある。なんといってもお茶と言う意味のTEAをもじって、Taxed Enough Already (もう十分税金は払ってるよ!)と訳したりして、元々のボストンティーパーティーがそうであったように反課税が主題となっている運動だからだ。

さて、その4月15日に、このあいだ知事のスコット・ウォーカー氏の機転で、労働組合の交渉権を厳しく規制する予算案が民主党の投票なしで通ったばかりのウィスコンシン州首都マディソン市で、ウォーカー知事の予算案通過を祝う意味も含めて記念すべきティーパーティー集会が開かれた。名残雪の振る寒いマディソン市には、多くのティーパーティーメンバーが集まり、多々の来賓客が演説を行ったが、その中でもなんといっても主賓は保守派のスーパースター、サラ・ペイリン女史。

ペイリンは前回の選挙で共和党副大統領候補だったとはいうものの、彼女は体制派は共和でも民主でも鋭く批判して突っ込む新しい政治家だ。もともとアラスカ州というアメリカ最後の開拓地出身で、政治活動家である今でも拠点はアラスカの自宅。テレビのトークショーにも時差のあるアラスカの自宅からビデオ出演がほとんどという彼女。体制派からの批判は保守派からであれリベラルからであれ誇りに思う根性の持ち主だ。

ま、そういう彼女がティーパーティーの主賓として話題のウィスコンシン州で演説するとなったら、反ウォーカー知事派の組合暴力団が黙っているわけにはいかない。予算削除法案への抗議ですでに首都に集まっていた労働組合暴力団員たちは、そのままティーパーティー集会にも招待無しの参加。ティーパーティーに参加する人々を多いか混むようにして嫌がらせをし、招待された演説者たちの演説をメガホンやラッパを使って罵声を浴びせるなどして妨害した。演説者のなかには14歳の子供も含まれており、ティーパーティーの黒人参加者は組合暴力団員から人種差別的な罵声を浴びせられる等、ひどい嫌がらせを受けた。

特にひどいのは、アメリカ国家の星条旗よ永遠にの斉唱の時にまで、組合暴力団員が沈黙を守らず汚い言葉をつかってブーイングするという反アメリカ精神を暴露したことだろう。これだけでも、いかにアメリカ左翼が反アメリカであるかが伺われる。下記は組合暴力団員たちが国歌斉唱の時に国旗に敬意も評さず罵声を飛ばすビデオである。

ウィスコンシンの小学校勤務さんは、カカシのことを相手の意見を尊重しない失礼な人間だと批判したが、こういう労働組合の下品な態度については何も言う事は無いのかな?

April 19, 2011, 現時間 9:04 PM | コメント (1) | トラックバック (0)

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April 17, 2011

せっかく書いたエントリーを消してしまったので、、、しょうがないので手紙の返事

Tea Party , アメリカ内政 , ネット戦争

本当はこれはコメント欄に載せようかと思っていたのだが、サラ・ペイリンのウィスコンシンでの演説について書いたエントリーを、公開するという段階になって誤って消去をおしてしまった!でもそれまでにちゃんとセーブしていると思い込んでいたら、全然セーブしてなかった!そ、そんな!

というわけでかなり脱力したので、先日ウィスコンシンの小学校勤務さんに書いた手紙の返事でも載せておこう。相変わらず相手はメール公開を拒んでいるので、彼女の書いた事は意訳のみ。
ーーーーーー
ウィスコンシン小学校勤務さんへ、

返信はいらないとあなたは言っていたけど、改めてブログエントリーを書くほどのことでもないですので、直接メールでお答えしますね。

私が「教師自身の定期的な学力テストや生徒のテストの点で教師の昇給を考えるなどとったことは、いくら校長がやりたくても組合が承知しない」と言った件について、そんな校長がいるなら教えてほしいといった小学校勤務さんの質問を誤摩化したという点。

これについてはすでに答えてますが、「いくら校長がやりたくても」という文章の「も」は仮定形、つまり、よしんば校長がそう願っていたとしても、と言う意味でそういうふうに校長が思っているという意味ではありません。

それから用務員の件ですが、実際に用務員とは名ばかりで給料だけ貰ってるという横領や汚職は多くの学校区で長年によって見られることで、あのニューヨークの一件の事件は稀なケースでもなんでもありません。教育界に居るあなたがその事実を全く知らないというのは信じ難いですし、もし本当に知らないなら御自分でお調べになることをお薦めします。それに関するリンクはブログのコメント欄に張っておきましたから、まあ読んでください。

ウィスコンシンに限りませんが、労働組合員によるティーパーティーや共和党議員や保守派ジャーナリストへの暴行は、あちこちで報道されビデオに撮られています。(主流メディアやローカルニュースでは無理ですが)それを見ても、あれは暴力じゃないと言い張るなら、あなたの考える暴力と私の考える暴力では認識が違いすぎるので議論になりません。

それに犯罪の被害者がかならずしも被害届を出したりしないのはあなたもご存知のはず。現場の警察官ですら取り合ってくれないのに、そんな犯罪届け出しても無駄だ、と被害者が諦めたからといって、犯罪そのものが起きていないという証拠にはなりません。

私が提示したUSA TODAYの記事は、公務員の給料が民間企業の給料より安いというのは昔の話で今はそんなことはない、ということを示すものであり、州公務員の給料が民間企業の倍であるということを証明するものではありません。私が(公務員の給料は民間人の)「倍以上になっているという」と書いて「倍以上になっている」と断言していないのは、それが又聞きだったからです。「倍になっているそうだ」という意味です。でも、又聞きでもブログに書く前に本当かどうか確認すべきでした。これはちょっと手落ちでしたね。

でも、あなたの公務員の給料が民間人より高くないという提言も間違っていたのだから、ま、これはおあいこです。

教育界にはスクールボードメンバーといって納税者から選挙で選ばれた委員たちが存在し、そのひとたちが組合と交渉をするので、納税者に発言権がないというのはおかしいというお話ですが、スクールボードメンバーは政治家です。選挙運動もしなくちゃならない。で、ボードメンバーの選挙運動費に大幅な献金をしているのは誰だと思います? そうです、労働組合です。ボードメンバーは納税者の代表でもなんでもありません。労働組合の手先です。民主党の議員達と組合が癒着している以上に、ボードメンバーと組合の癒着なんてスーパーグルーより強いですよ。

カカシがどうしてそう必死に怒ってリベラルはを敵対視するのか、ブログという場所をつかって上から見下すようなものの言い方をするのか理解できない。どうして丁寧に質問している自分に対して、「バブルの中で生きているから世間知らず」と言ってみたり、「教員なのにそんなことも知らないのだろうか、あ、補助教員か」などと言わなければならないのか。そんな弱いものいじめをせずに率直な意見を述べたほうが余程反対意見の人からも理解を得られるのではないか?

あなたも含めて左翼リベラルの人は常にこういう言い方をしますね。自分たちが他人に対してものすごい失礼なことを言ったり、保守派は無知だという人をばかにしきった口調で書いているのに、私がそれに対等する言葉使いや態度にでると、すぐにあなたは失礼だと言い張る。そうやって、あなたが他人とぶつかるのは、あなたの態度が失礼だからだ、とやりだす訳ですよ。

私があなたや左翼リベルのひとたちとぶつかるのは考え方が最初から真っ向から違う訳で、接点がないからぶつかるのは当然なんです。それは私がどんなに丁寧で礼儀正しくても同じです。

私のブログですから、私には私の「独自の勝手な判断で失礼なコメント」をする権利はありますが、それでも私はなるべく裏を取ってから書くように気をつけてますよ。あなたこそ、私の書いた事が正しくないといいながら、私が指摘するまで情報を提供しませんでしたね。最初に私の書いたことが正しくないと指摘した時に、その根拠を出すのが礼儀だと私は思いますね。

ところで、あなたは確かGEが税金を払ってないって怒ってましたが、GEは先の選挙で誰に大幅な政治献金をしたと思います?何故彼らはそんな多額の税金控除を受けられたんでしょう、興味ありませんか?

それからあなたが不況の元凶となったと責めている大手企業や銀行に、経済活性のためといって救済に税金をあてがったのは誰でしたっけ? ブッシュ大統領も多少はそれをやりましたけど、もっと高額の救済を行ったのは誰でしたっけね?記憶にありませんか?それなのに、これだから民主党は信用できないってことにはならないんですか?

私が事実検証を怠ったといって批判するなら、あなたもご自分の言うことについて責任を持つべきです。

あなたのご主人が保守派と話をしたがらないのは、左翼リベラルにとっては都合の悪い事実を色々指摘されて面倒くさいからですよ。どうせ保守派の意見なんか聞いて考えを変えるつもりはないんだから、話しても無駄だと思うのは当然でしょう。

私は自分が間違っていたと解ったらそれは認めますし、いくらでも考えを変える用意はありますよ。あなたにはその用意がありますか?

カカシ

April 17, 2011, 現時間 8:25 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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April 16, 2011

ウィスコンシン州を始めあちこちで起きている労働組合暴力団の暴力行為

Tea Party , アメリカ内政 , ネット戦争 , 左右思想

ずっと私にメールで自分の一方的な意見を突きつけて来ているウィスコンシン州小学校勤務さんが、またまたメールを送って来た。はっきり言って回がすすむごとに口調がヒステリックになってくる。ま、それだけ私が核心をついてるってことかな。

私がウィスコンシンの組合暴力団にティーパーティーのメンバーが暴行を受けたと書いた事について、州議員が組合暴力団に取り囲まれた映像を掲載したら、小学校勤務さんは、取り囲まれただけで暴行などされていないではないか、暴行はなかったと認めろ、と言って来た。さらに、本当に暴行が起きたのであれば、何故被害者は正式に告発しないのかと詰問。

誰か特定の人に殴られたか解らないのに告発のしようがない。第一警察が興味を示さないのに訴えたりしても時間の無駄だ。犯罪の被害者がかならずしも被害届を出すとは限らないし、警察自体が組合に同情的な状況でそんなことをしても意味がない。告発がないから犯罪は起きていないという理屈はおかしい。

もうここ二年近く、ティーパーティーのメンバーが労働組合の暴力団員に暴行を受けたなどという事件はいくつも起きており、もともと労働組合の組合ボスなんて言われる連中の暴力的な性質はアメリカの映画になったりしてるくらいで周知の事実。自分も誇り高き組合メンバーである小学校勤務さんがそれを知らない訳は無い。

ウィスコンシンでも、ウォーカー知事の予算案を巡って組合暴力団は反対意見を持つティーパーティーのメンバーやデモを取材していたジャーナリストらに対し、脅迫や暴力を使って言論弾圧にかかった。そのあからさまな違法行為は主流メディアは無視しても、保守派ジャーナリストが、それこそ命がけで取材してビデオや記事が色々存在している。小学校勤務さんは、そんな事実はなかったとか、私が事実を誇張しているとか、色々いちゃもんをつけて来たので、ここはひとつ、組合暴力団の暴力行為をいくつかまとめて紹介しよう。下記はゲートウェイパンディットから

予算法案への反対票を投じるという州上院議員としての責任を放棄して州外に逃亡したジム・ホルペリン議員の弾劾を求める地元ティーパーティーメンバーの集会が労働組合の脅迫によって阻止されるという事件が起きた。

集会はメリル地区にあるクラブ64というレストランで行われることになっていたが、組合暴力団から50にわたる脅迫電話がかかって来て、もしティーパーティーの集会を開いたら店を燃やしてやるとまで言われたため、レストランはティーパーティーの集会を断った。

別の場所で開かれた集会には、組合暴力団の連中がメガホンなどを持って集まり、署名運動をしているメンバーや署名をしようと集まった市民を取り囲みメガホンを使って大声でどなりちらしたり、署名用の書類を引きちぎったり破いたりした。

また、組合暴力団は地元の商店などにも圧力をかけ暴力的な脅迫をし続けているが、その反アメリカ的反民主主義的な脅迫行為に腹をたてた地元商店らが結託して反組合運動を始めた

ウィスコンシン州のユニオングローブ商店街の商店やビジネスはthe American Federation of State, County and Municipal Employeesという州公務員労働組合から組合を支持しないならボイコットするからそのつもりでという脅迫状を受け取った。

1ドルショップを経営するドーン・ボボさんは50代のお孫さんもいる女性。彼女は数週間前に組合員の女性5人による訪問を受けた。女性達はボボさんに組合支持のポスターを店の窓にはってくれないかと聞いた。州に60時間は働くというボボさんは、公務員が受けとっているような手当は何一つ受けていないとし、商売人としてどちらの意見を持つお客さんも不愉快にさせたくないので、どちらに対する支持も表明する気はないと言って断った。その時は組合員たちは「解りました」といって笑顔で去って行ったという。

ところが数日後、ボボさんは州公務員組合のAFSCMEのジム・パレットから手紙を受け取った。

「あなたがウィスコンシンにおける公務員の権利を支持しないと決めたことは非常に残念です。」

と始まった手紙では、サインは単に『このビジネスは労働者の権利を支持します』というもので、特に政治的問題のあるものではないと主張。そしてこの組合に参加している公務員について紹介した後、公務員がどれだけウォーカー知事によってひどい扱いを受けているかを説明した後、もう一度ポスターを張るよう考え直してほしいとした。それでもポスターを張らないと言うなら、ボイコットをする、中立というのは反組合という意味だと解釈するという脅迫で締めくくられていた。

この脅迫作戦に怒ったボボさんは、反対に「ユニオングローブ商店街を支持します!脅迫には怯みません!」というポスターを掲示。新聞やテレビのニュースなどでも取り上げられたため、かえって組合の脅迫に嫌気がさしていた地元商店やお客さんから多くの支持を受けているという。地元新聞は組合の強攻なやり方はかえって逆効果を得ているとさえ書いている。

このビデオは以前にも掲載したが、フォックスニュースのリポーターがウィスコンシンの組合員が州議事堂で暴れている状況を取材しようとして組合員から阻止され、そのことを生中継で報告中に怒った組合暴力団員に囲まれている映像だ。ちょうどカメラが切り替わったところで「あ、いま殴られました!」とリポーターの声が聞こえるが、残念なことに殴られた映像はない。しかし平和的な抗議を行っているならニュースの生中継は歓迎するのが普通で、それを阻止したということは、取材されたくない不法行為をしていたからだと憶測することが出来る。

またウィスコンシンはじめ各州でおきた組合員暴力を編集したこのビデオでは、組合員たちとティーパーティーメンバーやジャーナリストたちがもみあっている姿がみられる。組合員のひとりがカメラマンに向って「カメラを向けるな!」と汚い言葉を使ってつかみかかっている映像がみられる。カメラマンが「今この男は私のカメラをどついた」と言ってる声がきこえる。また別のシーンではあきらかに組合員が誰かを殴っている映像が観られる。小学校勤務さんは組合員たちの抗議は平和的な抗議運動だったと言っているが、現実はこんな感じだった。

April 16, 2011, 現時間 9:33 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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April 15, 2011

アメリカは充分に社会主義国家ではないと嘆くオバマ王。アメリカのすばらしさを理解できない恥さらし!

Tea Party , アメリカ内政 , 独裁者オバマ王の陰謀

ここ数週間、アメリカ議会では新しい2011年度の国家予算について激しい討論が交わされていた。それが昨日、ついに共和党が要求していたかなりの予算削減を民主党が飲んでなんとか予算案が通過するという結果となった。バリバリの保守派側からは削減が甘過ぎるとか、もっと厳しいものにすべきだったという批判も聞かれた。無論民主党側からは削り過ぎだという批判もある。しかし、どこかで妥協しなければ事は進まない。それが政治というものだろう。

だが、それが面白くないのが左翼バリバリ社会主義者のオバマ王。予算削減を要求した共和党に対して大統領としてにつかわしくない攻撃的な演説を行った。反オバマ派のなかにはオバマを社会主義者だと批判する人間が私も含めて多く居るが、この演説はまさにオバマが如何にアメリカの自由競争社会を忌み嫌い社会主義国家を理想としているかというオバマ王の本性を暴露するものとなった。

オバマは先ず、ここ数週間に及ぶ予算案討論は単なる数字の問題ではなく、今後のアメリカがどのような国となるのかということに大きな影響を及ぼすとして、「我々がどのような未来を求めるのか、どのような国を信じるのか、ということです。そのことについて私は本日お話したいのです」と始めた。

オバマはアメリカの豊かな社会は歴史的にアメリカの自由市場や個人主義が根源になっていること、政府に対して健康的な懸念を常にもっていることなどを認めたうえで、しかし何もかも個人でやれるというわけではなく、一人で出来ないことは市民が力を合わせてやってきたと語った。

だからこそ我々は鉄道を敷いたのであり、強い軍隊を作ったのであり、大学をつくり国民に高い教育を与えた。我々は科学者を援助し技術の発展を促進し、あたらしい職や産業を作り出した。我々個々がこれらの投資から恩恵を受けてきたのだという。

ここでオバマが言う「我々」とは無論「政府」と言う意味だが、アメリカ最初の鉄道は民営企業だったし、昔から私立の大学は存在していた。かろうじて軍隊のみが国営だ。ま、それはいいとして、ここからオバマの演説は変な方向に進む。

アメリカ精神の一部として、我々一人一人が基本的な安定性を保つ手段を持つ権利があるという考え方でつながっている。

ちょっと待てよ、私は国民すべてが安定した生活を送る権利があるなどとは考えてないし、そんなことがアメリカ精神だったという記憶もない。国民にはそれぞれが成功する均等な機会が与えられるべきだとは考えるが、その結果がどうなるかは個人の努力次第だ。無論、状況や運によって働けなくなったり失業したりする人がいることは確かで、そうした人々を社会が見捨てるべきだとは思わないが。

オバマ王は、アメリカ市民は不運は誰の身にも降り掛かるということを心得ているからこそ、メディケア(低所得者対象の医療保険)やソーシャルセキュリティ(アメリカ版厚生年金)や失業保険といった制度に税金を払うことに同意しているのだという。

我が国にはこのような責務があるからこそ、より良い国なのである。いや、もっと言わせてもらうなら、このような責務を果たさない国など偉大な国とは言えない。

オバマは、政府が裕福な市民からより多くの税金をとってきたのは、成功した市民を罰する意味はなく、アメリカの公平な価値観からアメリカの自由競争市場の恩恵をより多く受けた人々には、そうでない市民よりも大目に社会に還元すべき義務があるという考えからだったと説明する。

時が経つにつれて、特に1980年代くらいからアメリカの負債はうなぎ上りに増えて行った。しかしパパブッシュやクリントンの時代には共和/民主が協力し合ってその解決策を練ったという。無論これは増税という意味。オバマはアメリカは常に中流階級や低所得層を念頭に入れ、こうした人々を犠牲にしたりしなかったと強調する。そしてこの協力によりアメリカはなんとかうまくいっていた、少なくとも2000年までは、、、

ところが2001年ブッシュ前大統領の時代になると、、と続く訳だ。あ〜あ、またブッシュ前大統領を持ち出して来て、悪い事はなにもかもダービャのせいだとやりだすわけね。もう二年も大統領やってんのに、いつまで他人のせいにするのよ。

ま、オバマのいい分は、ブッシュ前大統領は二つの戦争で大幅に無駄遣いをしたあげく、その支払いも考えずに減税などというけしからんことをやったおかげで、諸外国からの負債を大幅に増やす事になってしまった。国の財政が落ち込んだのはすべてジョージ・Wの減税が根源なのだと言う。

ブッシュ前大統領政権の無責任な減税と処方箋薬剤制度といった悪政策のおかげで、自分が大統領になった頃には国の不経済は手のつけようの無い状態になっていたと、またまたブッシュバッシング。しかし、例えそれが事実だったとしても、それではオバマ王が大統領になってからの2年間で得た負債がブッシュ時代の8年間で得た負債よりも多いという事実はどう説明するのだろうか。イラク戦争が終わった今、オバマには「二つの戦争」という言い訳もないではないか。

誰のせいであるにしろ負債があるという事実は変わらない。ではこの負債をどうやって返して行くのか。オバマ王は、いまこそ共和も民主も協力してこの問題に取り組む時だと言う。確かにその通りだが、オバマ王のいう「協力」とか真剣に取り組むとかいうのは、結局どういう方法のことをいうのだろうか?少なくとも共和党が提案している削除案でないことは確かだ。

共和党のポール・ライアン上院議員は負債を向こう10年間で$4兆ドル減らす法案を提案している。しかし、オバマ王はクリーンエネルギーから70%、教育費から25%、交通機関から30%、ペルグランツという奨学金から年間1000ドル以上の削除、といったやり方はアメリカの歴史的な精神に反するやり方だと主張する。

このようなやり方は勉学に励みたいがお金がない若者に対して大学に行くなと言っているようなものだという。中国や韓国などでは国が国民の教育に熱心に投資しアメリカの生徒の学力を追い抜いているというのに、アメリカはさらに教育費を減らそうというのか。しかも貧乏な子供達の教育費やきれいな空気を守るためのお金はないといいながら、裕福な市民や企業の税金控除をする余裕はあるなどというのはおかしいと言うわけだ。

考えてもみてほしい。過去10年にわたって下層の90%のアメリカ人の収入は減った。にもかかわらず上層1%の収入は平均25万ドルの上昇をみた。なのに、これらの人々が低い税金をはらうべきだというのか?彼らは私のような(金持ち)に20万ドルの減税をし、33人の老齢者からそれぞれ6千ドルもの保険料を負担させろというのだ。それは不当だ。そんなことは私が大統領である間は絶対に実現させない。(略)このようなやり方は私が知るアメリカのやり方ではない!

オバマ王だけではないが、民主党はかならず「減税」のことを「消費」と言い換える。国民が汗水流して稼いだお金を政府に渡さずに保持することを政府による「消費」だというのである。あたかも国民の金はもともと政府のものであり、国民がその一部を保持することは政府が国民に金を払ってやっているとでもいうように。

さて、それではオバマ王が考えるアメリカとはどういうものなのかと言えば、「私の知るアメリカとは寛大で温情的で機会の国という楽観的な国」なんだそうだ。だが、オバマがいう寛大で温情的な社会というのは、津波や地震の被災者に寄付金を送って上げるというような社会のことを言うのではない。オバマのいう寛大で温情的な社会とは、市民が払った税金で国が多くの福祉機関を運営する社会のことを言うのである。まさにこれが先日までカカシが討論していたツイッターの槻菟さんやウィスコンシンの小学校勤務さんたちと、私のような保守派との根本的な違いだ。

我々小さい政府を求める保守派から言わせると、政府のやるお役所仕事は不経済であり非能率的である。そんな政府に任せるよりも、我々が個人的に同胞を助けた方がよっぽども効率が良いと考える。政府が高い税金を我々から巻き上げるようなことをしないでくれれば、我々はもっと多くのお金を寄付することが出来るのだ。

日本の津波の被災などの募金運動でも解るように、アメリカ人のみならず日本人にしろ一般の市民は非常に寛大で温情が深い。税金などといった形で政府に強制されなくても、個々の意志によって困った人々を助けることなど普通に起きる。私から言わせれば、政府の介入がかえってそうした自然な慈善活動を邪魔していると思う。

オバマ王はこうした社会福祉機関への予算削除は全く望んでいないという。福祉を削らなくても負債を返す方法があるのだと。それはなにかと言えば、言わずと知れた増税である。

オバマ王は増税のことを政府の消費削減だと言い張る。なぜ国民から余計に税金を取りたてることが消費削減という屁理屈になるのかといえば、カカシが先にも述べたように、オバマ王は国民が保持している金は元々政府の金であり、一時的に政府が国民に貸してやっているものと考えている。だから減税は政府が国民に支払う金額が多くなり消費であり、増税は政府の支払いが減るから削減になるという理屈なのである。

だが、その話をする前に、先ずオバマが政府機関で唯ひとつだけ本当の予算削除を提案している部分がある。それは何かと言えば、そう、その通り防衛だ。

軍隊の総司令官として国の安全を危機にさらすようなことはしたくないとしながらも、国家負債は国にとって由々しき問題であるから国内の機関での節約が必要なのと同じように、やはり防衛も削らなければならないという。組合の力が強い他の公営機関からは何も削っていないくせに、自分が嫌いな防衛費だけは削っているオバマ王は、すでにここ2年間で毎年400億ドルを節約したと自慢する。そして今後も防衛費のもっと大幅な節約が可能だと言い張る。

確かに防衛庁には無駄な部分もあるだろう。お役所仕事であるから仕事もしないで給料もらってる役立たず従業員が居ないとは言わない。軍隊の部品なども高過ぎるものを無駄に買わされていることもあるだろうし、役にたたない武器開発プログラムがないとは言わない。だが、軍隊嫌いのオバマ政権のする軍隊予算削除で削られるのは、本当の無駄ではなく軍隊でもオバマと政治的に通じている将軍らが自分の気に入らない部分を削る結果になるのが普通だ。だからリビアで護衛艦のトマホークが弾切れになったりするのだ。

もうひとつ、オバマが予算削減に役に立つとしてあげているのが医療費の節約。オバマケアによって既存のメディケアやメディケイドといった医療保険が必要なくなるので、医療費を減らすことが出来ると言うのだ。だが、オバマ王以外はすでに誰でも認めているようにオバマケアは医療費節約どころか国の赤字をさらに増やすことになる。オバマケアではメディケアやメディケイドの加入者たちの医療など賄いきれない。つまり患者達は今までのような医療をうけられなくなり、もっと保険料の高いオバマケアへの加入を強制されることいんあるのだ。それをとぼけてオバマケアは国が使う医療費を大幅に節約するなどという戯れ言は民主党支持者でも信じていない。

ちょっと寄り道したが増税の話に戻ろう。オバマ王は税率を取り決める様々な規制を削減することによって財政の節約が出来るという。去年の12月、オバマ王は中流階級の増税をしたくなかったので、上流階級のブッシュ時代の減税をやむなく更新したと語る。しかし今後は百万長者や億万長者の減税を認める余裕はない、断じて金持ちの減税更新はしないと言い張る。

アメリカの税金制度は、色々なものが税金の控除になるように出来ている。例えば住宅ローンとか慈善事業への寄付金などは税金控除の対象となっているが、オバマに言わせるとこうした控除は税金の無駄遣いだという。何故なら大金持ちはこういった税金控除で一世帯あたり年間平均7万5千ドルも節約しているのに比べ、項目別納税をしていない中流階級はこうした控除が全くできないでいる、というのがオバマの理屈。だが、項目別納税をしているのは大金持ちだけではない。オバマが規制しようとしているのは年収20万ドル以上の家庭だ。20万ドルの収入は高いと言えば高いが、アメリカの中流家庭で夫婦共稼ぎの家の収入は10万から15万ドルくらいだから、20万はそれよりちょっと多いくらいであって、決して大金持ちと言えるような裕福な家庭ではない。

それにだ、私はビル・ゲイツのような大金持ちでも、マイクロソフトのような大企業でも、金持ちだからといって一般人より高い率の税金を払うべきだという考えには全く賛成できない。

ウィスコンシンの小学校勤務さんは、アメリカの現在の不況を作り出したのは大企業や大銀行の強欲が原因だと本気で考えているらしい。自分らで財政難を作り出しておきながら不景気の時に減税されるなど納得がいかないと彼女は言う。だが、自由市場で公平な競争で合法な商売をしている企業が、たとえどんな動機にせよ正当に利益を得ることが国の財政難につながるという理屈はおかしいし、例え本当にそれが財政難の原因になったとしても(そんなことはあり得ないのだが)そうした企業から収入が多いからという理由で高い税金を取り立てることで国の財政が潤うと思ったら大間違いである。

大金持ちや大企業は地元の税率が高くなったら何をするか、彼らは先ず近所を見回して税率の低い土地に引っ越すだろう。ビートルズを始め大金持ちがイギリスから逃亡したのも金持ち対象の法外な税金が原因だった。カリフォルニア州から大企業がどんどん退散して企業税金の低いネバダやアリゾナ州に引っ越したのも全く同じ理屈。企業が国内から逃げてしまったら、その企業が国内で雇っていた従業員は全員失業だ。失業者は税金など払えない。アメリカは高い税率によって税収入が上がるどころかかえって大幅に下がってしまうのが現実なのだ。

レーガン大統領の1980年代にアメリカのIT業界が一気に増幅し、前代のカーター政権時の不景気からアメリカが大挽回を達成出来たのも、レーガン大統領の大幅減税のおかげだった。レーガン時代には税率は下がったのに政府の税収入は上がった。それは好景気によりアメリカ国内の企業の利益と国民の収入が大幅に上がったからである。

オバマ王のやろうとしていることは、レーガン大統領がやって大成功を収めた政策の正反対のことなのだ。そんなことがうまくいくわけがないのは火を見るより明らかである。

だが、オバマ王はアメリカの特別な良さである競争の自由を理解していない。アメリカが機会の土地と呼ばれるゆえんを全く解ってない。

アメリカでは貴族に生まれようが平民に生まれようが、能力さえあれば成功する可能性がある国だ。だが、それが可能なのは自由競争という市場をアメリカ人が大事にしているからである。だが、オバマ王は自由競争では勝者と敗者があり不公平だという。だから敗者を助けるために勝者を罰するべきだというのである。こういう考え方はアメリカ的ではない、こういう考え方はアメリカ精神に真っ向から反するものである。こういう考え方はまさに

社会主義である!

オバマはアメリカの大統領の座に着きながらアメリカを代表しない非国民だ。アメリカの敵だ。2012年の選挙では、なんとしてでもオバマを打ち倒さなければならない。こんな人間がさらに四年も大統領をやったりしたら、アメリカはそれこそ私の知るアメリカではなくなってしまうだろう。

April 15, 2011, 現時間 8:29 PM | コメント (4) | トラックバック (0)

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April 13, 2011

ウィスコンスィン州教員さんからの多分最後の手紙に返事

Tea Party , ネット戦争 , 左右思想

昨日書いたばかりのエントリーに、ウィスコンシン小学校勤務さんから、もうすでに返答があった。左翼リベラル特有の人をバカにした言い方で、「とんちんかん」な答えを読むのが「面白かった」と書いている。だが、相変わらずカカシが彼女の質問を大げさに表現していると文句をいいながら、メール内容の直接公開を拒否している。ので、ま、しかたない。彼女とのやり取りは多分これで最後になるだろう。自分がカカシに対して非常に失礼な内容の手紙を書いているのに、自分は丁寧に手紙を書いているのに私が乱暴な言葉使いをしたと文句を言ってる。ご冗談でしょう!

先ず、『証拠をだせ』『情報源を提示しろ』と色々いっていた事に関して、ウィスコンシン州の公務員の給料が民営企業のそれより高いという事実や、公務員は犯罪を犯していても解雇するのは難しいという例など、色々とリンクまで張って情報源を提供したが、コメンターさんは、自分の反論の根拠が完全に崩れた情報源についてはだんまりを決め込み、ちゃちゃを入れられそうなものだけ選んで見苦しい言い訳にかかった。そのひとつがこれ。

学校に足も踏み入れずに高額の給料をもらっている用務員の例について、そういう用務員が沢山いると書いていたのに例はたったのひとつなのか。

最初はそういう人間が居るということすら認めず、沢山いるというなら一人くらい例をだせるだろ、出せるもんなら出してみろ、というから一例を出したら、たったの一例なのか。ばかばかしいと来た。もっともこれでカカシが10例だそうが100例だそうが、彼女の答えは同じだろう。検索するだけ時間がもったいないからこれでやめておく。

ウォーカー知事が警察や消防隊や州警備隊を予算削減の対象からはずした理由について、カカシは最初にストをやられたら困るからと書いたくせに、公務員のストは違法だと指摘されたら、労働組合が恐怖を煽るとか、話をごまかしている。

私が最初にウォーカー知事は州の安全保証に関わる人々の組合相手に予算削減の話など始めて、ストでもやられた日にはかなわないという話をしたが、無論そのストとは組合連中が州民の安全を脅かすために組員をそそのかしてやらせることになるだろう、なんてことは文脈から明らかなはずだ。公務員のストは違法だが、ウィスコンシンの教員達は仮病を使って休みをとるという事実上のストを行っている。警察や消防隊なら、犯罪や火事の通告があっても出動しないとか、出動してものろのろ時間稼ぎをするとか、あからさまなストではなくても事実上のストなどいくらでも出来る。そんなことになったら教育界の予算の話などやってる場合ではなくなる。組合の汚い手口は充分承知のウォーカー知事は先手を売って警察や消防や州警備隊の予算には触らなかったのだ。そのくらいのこと読めばわかるだろうに、よくこれで教員なんかやってられるよな、、おっと正教員ではなく単なる助手だっけ。

それから州の上院議員が組合の暴力団に囲まれた件に関しても、単に囲まれただけじゃないか、暴力シーンとかおおげさなことをいうな。カカシの州では単に囲むことが暴力を振るったということになるのか。

カリフォルニアだけでなく、アメリカ全国において個人を威嚇して取り囲む事は"assault"と言って完全な犯罪になる。しかもこの議員は議事堂に投票するために出勤しているのに、その議員が仕事をすることを邪魔したことや、道を封鎖したことは、下手をすれば誘拐とか強制幽閉とかの罪にも問われる。だからこれは暴力団員に暴力をふるわれた、警察はなにもしなかったというカカシの最初の提言は歪曲でもなんでもない事実である。

それから彼女は自分は左翼リベラルのバブルの中で生きて等いない、夫の両親はバリバリの共和党員で義兄もバリバリの保守だと書いている。だったらもう少し家族の方々のいい分も聞いては如何かな? 

ところで、議会で議員としての責任を果たさず他州に遁走した民主党議員たちについて、コメンターさんは彼らの非民主主義的行為を責めるどころか、彼らの帰還を英雄のように出迎えたのだそうだ。州民から州の憲法を尊重するために選挙で選ばれた議員たちが、自分らの責任を果たさずに逃げ隠れしているのを支持するウィスコンシンの左翼リベラルは完全な部族主義。とうてい民主主義者とはいえないね。

April 13, 2011, 現時間 7:01 PM | コメント (3) | トラックバック (0)

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カカシにもの申す!『異なる意見を尊重しない、根拠もなしに嘘八百』ウィスコンシン州教職員からカカシに猛抗議! 

Tea Party

前回、ウィスコンシン州の小学校勤務というコメンターさんの話をしたが、彼女のなが〜いメールの中でされたいくつもの質問や抗議についてこちらがすべて答える暇もなく、私の第一弾のブログポストについての返事が二通に渡って立て続けに来た。しかもそのどちらも非常な長文。そのなかで、彼女は私が、異見を持つ人を尊重しないきわめて失礼な人間であるとし、カカシが根拠もなく嘘をつき、他の保守派の意見の受け売りをしている独創性の無さに失望したと批判した上で、共和党の面々はカカシも含めて信用できない、と書いて来た。しかも最初のメールで自分の書いたことをそのまま直接公表してくれるなとの彼女の意志を尊重したカカシに対して、自分の都合のいい部分だけを選りすぐって答えているとか、彼女が書いたことを歪曲しているなどという苦情も述べていた。しかも他人に根拠を提示せよと要求するわりには、自分の書いていることを証明するような根拠は一切提供していない。

このように相手に礼節を要求しながら、自分は失礼きわまりない侮辱的なメールを連続して突きつける一方的な相手に対して、カカシがいつまでも礼節を尽くす義務はないと思う。よって、今後のブログエントリーは手袋を脱いでさせてもらう。カカシが要約した彼女のメールの内容が歪曲されているとか正しくないという気持ちがあるなら、メール内容の公開を許可されたし。私はもともとメール内容の公開許可を求めていたのだから、全く困ることなどない。それが嫌ならどのようなことを書かれても文句は言えない、フェァゲームである。

では、彼女が私に抗議した内容について、引き続き答えていきたいと思うが、先ずは私の先のエントリーへの返事があるので、そちらから片付けておこう。

民間企業はすでに不景気のあおりを食っているというが、民間企業には市場競争があるのだからそれは当たり前だ。利益とは無関係に社会に必要な仕事をしている公務員を民間人と同等に並べて競争させるべきではない。そのような公務員の待遇を景気の善し悪しで変えるべきだという考えはおかしい。

景気や利益とな無関係だという崇高な仕事をしている公務員なら、民間人より低い給料をもらっているとか苦情をいうのは変ではないか。それに公務員は特権階級の人間なのか?不景気で州が破産しようという時に公務員だけは社会が必要としている仕事だから優遇されたままでいいというのか? しかも、その特別待遇は下々の者たちの税金を上げることで賄うべきだと言い張るコメンターさん、すでに不景気の煽りを受けて失業したり減俸されたりしている納税者にさらなる負担を強制することで、自分らの特別待遇を保ちたいというコメンターさん。彼女はこれが民主主義のあるべき姿だと本気で考えるのだろうか?

ウォーカー知事は組合を潰すとは言っていないと言うが、組合から交渉権を奪うということは組合をつぶそうというのと同じだ。

これはまさしくその通りだろう。ウォーカー知事が組合に要求した三つの条件のうち最初の二つを飲むと妥協案を出した組合に対して、三つ目の交渉権規制も受け入れなければ議論は破綻だと言い張るウォーカー知事の本心が組合つぶしにあることは先ず間違いない。だが、最初から知事が組合はつぶすべし、と言ってしまっては、組合連中のウォカーは労働者の敵だという定義付けにはまってしまう。そのへんは政治家としてウォーカー知事はしたたかなのだ。だから、私はあえて知事にその意志がないとは書かず、知事はその意図を明らかにしていないと書いたはずだ。ちなみに組合つぶし多いに結構、組合など害あって益なしというのがカカシの意見だ。

「公務員の給料が民営のそれより低かったというのは昔の話」などとは何を根拠に言い張るのだ。ウィスコンシン州の公務員の給料や一般市民の平均収入も額もしらないくせに、いい加減なことを言うな!

およそ保守派とか右翼とは言えないUSA Todayの調査で、ウィスコンシン州の公務員の給料は民間企業の平均給料よりも高い41州の中に含まれるというものがある。

ウィスコンシン州は公務員が同州の民間企業の労働者よりも多く稼いでいる41州のひとつであることが、USA TODAYの分析で解った。ウィスコンシン州公務員の給料以外の手当は連邦政府公務員以外の全国平均よりも低く、2000年以来多少の増額しかみられない。

アメリカは連邦制を引いているので公務員といっても州と連邦政府とではまた異なる。これが連邦政府に雇われている公務員となると、これも同じくUSA TODAYの調査だが、その給料は同等の職種の民間労働者よりもずっと高いという統計が出ている。

カカシは『公務員の場合、単に仕事が出来ないというだけでは先ず辞めさせられないのが現実』などと書いているが、いったいどこの州のどこの公務員がこれにあたるのか明記せよ。私の勤める学校区ではそんなことはあり得ないと断言できる。

正直な話、うちの職場でも民営企業ならとっくの昔にやめさせられているような従業員がいるが、そんな体験話は証明のしようがないので、こちらの例を出しておこう。ニューヨーク州のニューアーク学校地区では少女にわいせつ行為を働いた教員ですら組合が弁護して解雇されなかったといった例がある。リンク先の記事にはテニュアーといって終身雇用保障資格をとった教師達は不能でも、いかに解雇が難しいかが記されている。

公立学校の用務員には学校に足を踏み入れたこともないのに膨大な収入を稼いでいる奴が多く居るなんてのは口からでまかせだ。そんな人間がいるというなら明記しろ!

ニューヨーク州はクィーンズ地区で明らかにされたこの事件

36年間学校区に勤めていたベテラン用務員の年収はなんと17万ドル。地区に10軒の不動産をもち、その合計5百80万ドルというこの男性。彼の家の改築に雇われた元大工たちの話によると、この用務員は自分の仲間をさらに学校の従業員として雇い、仕事に来ても居ない仲間達と学校の用務員用の予算をやまわけしていた。

私立に子供を行かせられる家庭は一般市民より裕福な家庭なのだから、さらに州からバウチャーなどという援助は必要ないはずだ。財政が破綻している時こそ、裕福な家庭は州民の教育費の負担をすべきなのであり、自分が払った税金の一部返済など求めるべきではない。

子供を私立の学校に送りたいと考えている家庭は何も裕福な家庭とは限らない。自分の住む学校区の公立学校は柄が悪く程度も低いので、子供は私立に通わせたいが経済的に授業料を全部払うのは無理。こんな家庭にとって州から税金を一部返済してくれるバウチャーは大歓迎だろう。だいたい公立学校の教員の程度が低いから子供を私立に送りたいなんて家庭が増えるんじゃないの?

しかし夫を教員に持つコメンターさんは教員の能力を生徒の学力で審査するなど出来るはずがないという。

教師の昇級を生徒の学力向上で決めるなどというが本当に出来るとあなたは考えているのか?知恵おくれの生徒もいれば天才的な生徒もいるのに、その両方を担当している教師の能力をどうやって計るのだ?また、また家庭に恵まれた子の多い地域と貧困に苦しむ地域との子供達とでは学力も異なり、家庭の協力が得られるかどうかによっても子供の学力には差が出る。そんな教育の場所でどうやって教師の能力を計ることができるのか? それを理解せずに校長が教員の能力を生徒の学力で計りたいと言っている学校区があるというなら明示しろ!

生徒の学力を全国テストなどの点数だけで計れといわれれば、恵まれた地域の子供とそうでない地域の子供では差が出るから無理だというのは解る。だが、特定の教師が受け持つ以前と以後とで生徒の学力こう向上がみられれば、それは教師の才能を計る目安となる。カリフォルニアで英語もろくに話せないラテン系移民の高校生の数学の成績を劇的に上げたハイミー・エスカランテ教員などがいい例だろう。

また、学校は公立だけでなく私立もある。私立の学校ではレベルが低くなれば生徒数が減って経営に困るから、能力ある教師を集めるのではないのか?私立の学校で出来ることが何故公立の学校で出来ないのか?同じ仕事をしているのに何故民営と公営では質がこうも異なるのか、コメンターさんは考えた事があるのだろうか?

ところで私は公立の学校で、教師の才能を生徒の学力で審査するような校長が居ると言った覚えはない。教育界で左翼リベラルの思想におかされ組合政治にどっぷりつかっているような校長のなかにそんな根性のある人がいるとは思えない。私はよしんばそんな既得な校長がいたとしても、組合の圧力の前では手も足もでないだろうと書いたのだ。

カカシは警察や消防などが予算削減の対象から除外されたのは州の安全に関わることだからなどというウォーカー知事の言い訳を真に受けている。問題はそんな単純なものではない。そもそも公務員のストは違法だ。そんなことも知らないのか。

私は知事の言い訳を真に受けているのではなく、州の安全に関わる人たちを予算削減の対象にしたりすると、州の予算削減によって州民の安全が脅かされるなどといって組合が州民に恐怖心を煽るのは目に見えているから、それを見越して知事はこれらの人々を対象からはずしたのだろうと書いたのだ。公務員のストは違法だというが、教員ら公務員がヤブ医者からもらった偽診断書を学校側に提出して仮病をつかってデモに参加するのも違法のはず。民主党議員が議員としての義務も果たさず議会から遁走して州外に逃げ隠れするのも違法とまではいかないまでも、政治家としての任務放棄で責められるはず。民主党支持のコメンターさんは、ウォーカー知事の苦肉の策を違法だのなんだのと批判する暇があったら、その原因をつくった民主党議員達の責任放棄について批判すべきだろう。

ウィスコンシン州の労働組合の組員がティーパーティーのメンバーに暴力を振るったというような事実は全くない。抗議者の運動はすべて平和的であり、逮捕されたのはデモの許可の出ていない場所でデモをしたことが原因。断じて暴力行為などしていない。

羅列されたあらゆるいいがかりにいちいち答えるのにかなり疲れたので、労働組合の暴力団員の暴力行為については下記のリンク参照。組合暴力団員による暴力はビデオに撮られている。これはウィスコンシン州だけの例だが、他の州も合わせたらかなりのもの。それに比べてコメンターさんが馬鹿にしているティーパーティーの集まりでは、反対派に暴力をふるうような野蛮な組合員はいない。

リンク先で労働組合の暴力団員にひとり囲まれたウィスコンシン州の共和党議員の映像をみることができる。

こちらは実況中にウィスコンシンの組合暴力団に襲われたフォックスニュース記者の映像。

その他、ウィスコンシン組合暴力団員の暴力行為に関する記事はこちら。

ウィスコンシン州小学校勤務コメンターさんは、常に自分と同じ意見の左翼リベラルのバブルの中で生きているから、右翼保守は証拠も無いのに思いつきで一方的な意見を述べている、相手の意見などに耳を傾けない、という自分らで作り上げた保守派のステレオタイプを信じ切っている。自分と違う意見を持った人の立場を尊敬していないどころか、知りもしない。相手を上から見下して馬鹿にしているのは自分たちのほうなのだということにすら気がついていない。

ただし、このコメンターさんは少なくとも右翼保守だと自分で認めているカカシのブログを一応は読み、そのカカシに自分の立場を丁寧に説明してくれたので、それだけでも右翼保守なんぞと話ても時間の無駄だと反対意見など聞く耳持たない彼女の旦那さんよりは救いはある。

そう思ったので、長時間かけて返答をさせてもらった。

April 13, 2011, 現時間 12:13 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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April 10, 2011

カカシにもの申す! ウィスコンシン州教員の立場から抗議

Tea Party

本日、ウィスコンシンで公立学校で夫婦で教員をしているというアメリカ生活はもう長いとおっしゃる日系アメリカ人女性からメールを頂いた。非常に丁寧にご自分たちの立場をご説明いただいたので、こちらもきちんとお答えする必要があると思う。お返事はせっかくなのでメールではなくブログにて書かせてもらう。ただし、メールからの直接の引用は止めてほしいとのことだったので、私の文章でまとめたものを掲載する。

彼女は私が以前に書いた一連のウィスコンシン騒動について異論を述べている。関連記事はこちら。

ウィスコンシン州知事全面勝利、明るみに出た民主党と労組の腐敗ぶり
何故団体交渉はいけないのか?
民間企業の組合よりたちが悪い州公務員労働組合

さて、ではコメンターさんのクレームを順を追って分析してみよう。

ウォーカー知事は州の財政を建て直すために労働組合を廃止しようとしているが、州の経済は組合をつぶさなければならないほどひどい状態ではない。

これは非常に事実を歪曲した言い方だ。先ず第一に、ウォーカー知事は労働組合を廃止したいなどとは一度も言っていない。組合による団体交渉権の一部を限定したいと述べたに過ぎない。知事が財政を建て直すために州公務員に提案した内容は下記の三項目、知事が州公務員にあてて書いた手紙よりまとめると、、

  1. 年金への自己負担について、ウィスコンシン年金システムへの振込の毎月自己負担を50%に引き上げる。これには知事を含む州従業員全体が対象となる。この金額は2011年の年収の5.8%程度であり、民間企業に勤務する人々のほぼ全国平均である。
  2. 健康保険料の負担について、現在州従業員は毎月の健康保険料の6%を負担しているが、これを少なくとも12%に引き上げる。これでも民間従業員の負担よりずっと少ない。(後略)
  3. 団体交渉権について、基本給料の率に関しての交渉権を制限する。昇給の額はthe Consumer Price Index (CPI)を上回ってはならない。契約は一年ごととし新しい契約がむすばれるまで給料は凍結される。組合は一年ごとに選挙をおこない組合としての資格を維持しなければならない。経営者側が組合費を集めることは禁じる。団体交渉の対象となる従業員でも組合費を支払う義務はない。 この法律からは地方警察や消防署及び州パトロール隊の従業員は除外される。

ウォーカー知事が組合の権力を弱めようとしていることは確かだが、組合の存在そのものをつぶそうという意図は明らかにされていない。組合が実際に従業員の労働条件を良くしているというのであれば、特に政府が会費を無理矢理とりたてなくても自主的に従業員から組合費を集めることは可能なはずだし、組合が人気があれば、組合の存在自体を承認するかを投票で一年ごとに取り決めることにも問題はないはず。こうしたことが組合をつぶすことになるというのは変な理屈だ。

また、警察や消防などが予算削減の対象から除外されている点についても、コメンターさんは彼らが前の選挙でウォーカー知事にたくさん献金したからだという。だが私から言わせれば、州の安全に直接関わる機関を対象外にするのは当然のことだと思う。少なくとも予算削減は他の部分で決着が着いてからにするというのは懸命だ。最初から警察官や消防官や州警備隊を予算削減の対象にしたりしてそれらの組合にストでもやられた日には教育組合との話合いどころではなくなるからだ。

団体交渉権がなくなると、劣悪な労働条件を強制されても従わなければならなくなる。

以前にも書いたが、民間企業の場合には組合が団体で経営者と交渉する権利が保証されることに問題はない。なぜなら民間の場合、雇用主が従業員に直接給料を払う立場にあるからだ。しかし公務員の場合は、交渉の相手である州政府は公務員の雇用主とはいえ直接給料を払う立場ではない。実際に公務員の給料を払うのは一般の納税者である。ところが、その当の納税者にはこの「交渉」における発言権がない。言ってみれば、公務員労働組合の団体交渉は組合と州政府が組んでいかに納税者から税金を巻き上げるかという相談でしかなく、納税者には異論をとなえるすべがないのである。(こういうのを代表のない課税という)

これまで、ウィスコンシン議会で多数議席を占めていた民主党議員たちは組合に都合のいい条件を通す事によって自分たちは組合から政治献金という見返り金をもらってきた。そうやって州公務員は民間従業員よりずっと良い労働条件を得て来たのである。それが現在の州の財政難のひとつの要因となっているのだ。

ウォーカー知事が団体交渉権の制限を主張し続けている理由は、交渉権さえあれば、共和党が多数議席を持っている間だけ妥協しても、民主党が多数を握った時点で再び公務員優遇体制が舞い戻り、現在の財政難を作った状況が繰り返されるだけだからだ。

ウォーカー知事は公立学校の予算を減らしておきながら、私立学校へ通う生徒にバウチャーという形で授業料を援助しようとしている。

私立へ通う生徒へのバウチャーだが、州は公立学校に生徒の頭数によって資金を供給している。無論学校の資金は税金で賄われているわけだから、子供を私立の学校へ送る家庭は自分の子供が行かない公立学校に行く子供達の授業料を一部負担し、さらに自分の子供が行く私立学校の授業料を払うという二重の負担をしていることになる。

ウォーカー知事が提案していることは、私立学校に子供を通わせる親にも、自分の払った税金の一部が自分の子供の授業料にバウチャーという形であてがわれるようにしただけだ。しかも私立に行く子供に与えられるバウチャーは州が公立学校に支払う一人頭の生徒の金額よりも少ない。つまり、州としては私立に行く生徒にバウチャーを払った方が同じ生徒が公立学校へいくための授業料を払うより安上がりなのだ。公立学校の生徒への資金を減らして私立学校の生徒にあてがったという考え方は正しくない。

州が経済難であるにも関わらず、利益をあげている銀行や大手企業には税金控除がされ、公立学校や生活保護や保険などの公共機関の予算が削られるのは理に合わない。なぜ民営企業にばかり恩恵をあたえ、公共機関を縮小しようとするのか。何故公務員ばかりがリストラされたり減俸を強いられるのか。予算がないのなら税金をあげて州全体で不況を乗り切ればいいではないか。景気のいい時は民営企業の社員は公務員よりずっと高給をもらってその恩恵を受けて来たのだから、不景気の時くらい犠牲を払ってもいいはずだ。

この部分を読んで、教育界というバブルの中で生きていると、こうも世間知らずになるものなのかと感心してしまった。

コメンターさんは自分の夫の給料が民間企業の同じ学歴の人と比べてそれほど高くはないと言い張る。ウィスコンシンの一般市民の平均年収がどのようなものか私は知らないので何ともいえないが、借りに民間企業の従業員が景気のいい時に公務員より高級取りで優遇されていたとしよう。コメンターさんは不景気になった今、こうした民営企業の社員たちがそれまでと同じように優遇されていると本気で思っているのだろうか?

一昔前までは民営企業の給料の方が公務員のそれより高いというのが普通だった。それでも公務員が低い給料で甘んじたのは公務員には安定性があるからだ。一般企業は企業が経営不審になれば従業員を簡単にリストラするし、減俸するにしても特に知事が法律を通したりして全国ニュースになどなったりはしない。民間企業で高給をもらっていた社員たちは、景気が傾いた時点で、もうすでにリストラされたり減俸されたりしているはずだ。民営企業に努める納税者たちはもうとっくの昔に不景気のあおりを食って十分に犠牲を払っているのだ。

ウォーカー知事が民間企業の税金を控除したりしているのは、そうした企業の負担を少しでも和らげ、企業の経営維持がされることで、失業者の数を減らそうという考えからだろう。そして、知事は公務員だけを責め立てているのではなく、こういう時だからこそ民営企業の人々と同じように公務員も犠牲を払うべきだと要求しているにすぎない。

公務員の給料が民営のそれより低かったというのは昔の話。それだけではない。組合の団体交渉のおかげで健康保険料の負担や年金への積み立て負担など、一般企業の人々では想像も出来ないような優遇がされていたことが今回のウォーカー知事の法案で明らかにされたのだ。州公務員のコメンターさんは、すでに不景気でリストラされたり減俸されたりしている民営企業の納税者たちに、さらに公務員の恵まれた生活を守るためにもっと税金を払え犠牲を払えと要求しているのである。

自分らの要求がいかに理不尽であるか、彼女たちは全く気がついていないのだ。

次回に続く、、

April 10, 2011, 現時間 8:37 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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April 8, 2011

連邦政府閉鎖の危機、連邦公務員は無給自宅待機を余儀なくされるのか?

Tea Party , 独裁者オバマ王の陰謀

アップデートあり:政府の閉鎖回避 与野党、連邦予算削減で合意

アメリカ国内では今夜零時までに予算案が通らなければ、連邦政府は今年の予算配布をすることができず、連邦政府閉鎖という危機を迎えている。

問題なのは共和党が提案した大幅削減の予算に民主党が全く妥協出来ずにごねているため、共和民主の間で予算案の合意が得られないことにある。そして今年の予算案決算締め切り日は本日零時。その時になっても予算案が通らない場合には、どうしても必要とされる最低限の機関は除いて連邦政府のほぼすべての機関が活動停止となる。連邦政府に勤める二百万という公務員たちは一時的に無給の自宅待機とを余儀なくされる。

さて、ここで問題なのがどうしても必要な最低限の機関とは何かということだ。常識から言って、戦争中の軍隊とか空港の警備員とか空港の管制タワーの職員などは必要最低限の人員だと思うが、そこは常識はずれのオバマ王のことだ、どうなるのかかなり怪しい。

防衛庁勤務で必要最低限と指定された軍人や民間人従業員も、そのお給料の支払いはすでに働いた分の一週間分を除き、残りの供給は予算案が通ってからのことになるので、決議が長引けば長引くほど収入なしでやりくりしていかなければならない。ある程度貯金のある人はいいが、月々の給料でやっとこさ生きている若い兵士やその家族たちは、給料を一ヶ月でも先延ばしにされたらかなり困るだろう。これが戦地で命がけで戦争やってくれている軍人達に対してする行為なのか?

と思った共和党議員たちは議論中も防衛庁だけは悪影響を受けないようにと2011年度末まで防衛庁の予算を限定付きで配分する議案を提案した。しかし、オバマ王は何を思ったのかそのような議案が通った場合には否決すると宣言した。

「そのような法案は今年度の予算案妥協という肝腎な仕事や、連邦政府閉鎖というけしからん行為を避けることの邪魔になる。」

というのがその屁理屈。

連邦政府閉鎖はクリントン大統領時代の1995年に二回連続して行われた事がある。その時は民主党の発案に共和党が妥協せずに起きたため、有権者の多くが共和党を責めて次の選挙で共和党は大敗したという歴史がある。実際に閉鎖の原因が共和党にあったかどうかは別として、市民が民主党より共和党に腹を立てた事は事実である。

共和党はその過去の歴史を教訓として、今回はなんとしてでも政府閉鎖だけは避けたいと言い続けて来た。そして共和党は自分らのこれだけの努力にも関わらず民主党は政府閉鎖を決行しようとしていると民主党を攻め続けている。また、民主党側も共和党が無理難題を押し通すのなら政府閉鎖も覚悟の上だと大騒ぎしているので、市民の間では政府閉鎖の責任は民主党の方にあるという印象が強くなっている。

そのことで、次の選挙で再選がかかっている民主党議員の間では、国民に余り腹を立てられないように、せめて軍隊の予算だけでも確保しておこうと思う議員も多いだろう。ということは防衛省の本年度予算一時確保の法案は共和民主の共同で通る可能性は多いにあり得る。

その法案をオバマ王が否決したりすれば、完全にオバマ王の反軍隊意識があからさまになり、こんな奴に総指揮官などやらせておけないと思う国民が多くでるかもしれない。そうなれば2012年の選挙ではオバマにしろ民主党にしろかなり危ないことになるだろう。

ともかくだ、おい、議会の政治家連中!税金無駄遣いすな!ごたごたごねるならごねてる間無給料でやれ!なんでお前らの優柔不断のせいで無関係な公務員が給料なしで働かなきゃなんないんだ!いい加減にしろ!

アップデート:政府の閉鎖回避 与野党、連邦予算削減で合意

ワシントン古本陽荘:米連邦政府の暫定予算の期限が切れる8日、11会計年度(10年10月~11年9月)の予算案について与野党は約390億ドル(約3兆3000億円)を削減することで大筋合意した。これにより連邦政府の一時閉鎖という最悪の事態は回避された。

 法案策定作業は同日中には間に合わないため、上下両院は1週間の暫定予算案を賛成多数で可決し、大統領の署名で成立。11年度予算案については来週中には成立する見通しとなった。

 与野党の合意が発表されたのは暫定予算の期限が切れる約1時間前の午後11時ごろという土壇場だった。(略)

 今年度予算をめぐっては、(略)大胆な財政削減を求める共和党と、極端な財政削減は経済成長の妨げとなると主張するオバマ大統領・民主党との間で対立が続いてきた。会計年度が始まったのは昨年10月で、半年たっても予算が成立しない異常事態に陥っていた。

April 8, 2011, 現時間 8:43 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 26, 2011

通過して1年、日に日に明らかになるオバマケアの問題点

Tea Party , オバマケアの問題点

この間からツイッターで、私の、高額な税金や政府の無駄遣いに関する批判について、どうも理解できないという人から立て続けに質問を受けているのだが、日本の皆保健に慣れて満足している方々には、オバマ大統領及び民主党がごり押ししたオバマケア国民皆保険制度に何故多くのアメリカ市民が反対なのか理解に苦しむのかもしれない。オバマケアは日本の皆保険制度とは違う。アメリカ市民が反対しているのは国民皆保険制度というよりオバマケアという悪制度であることをご理解頂きたい。

そこで、オバマケアが通過して一年、すでに現れているその悪影響についてアメリカンフォータックスリフォーム(税制度改正を求めるアメリカ市民)なる団体が掲げた、10の問題点を読んでみよう。

  1. 2011年1月1日から、職場を通じたFSAや個人のHSAといった、医療費専門預金口座から市販の薬を買うことは出来なくなった。
  2. 2010年7月1日から、アメリカ市民はタニングサローン(室内日焼けサロン)において、これまでより10%増しの消費税を払わされている。
  3. 2018年から「良過ぎる」もしくは「キャデラック(豪華過ぎる意味で)」とされる健康保険に入っている人には、保険に対して40%の増税が課される。
  4. オバマケアには21項目の新しい税金が盛り込まれており、向こう10年間で政府は五兆ドルの増税をすることになる。
  5. 2014年始めから、適格する保険に入らない個人や世帯には毎年罰金が課税される。
  6. オバマケアに含まれる7つの増税項目は、オバマ大統領が個人年収20万ドル以下、及び家族年収25万ドル以下の納税者の増税はしないという公約を完全に破る事になる。
  7. オバマケアによって固定資産税は2012年から23.8%となり、現在より59%の増税となる。
  8. 2013年には、税金控除の対象となる医療費の金額が減らされるため、高額の医療費支払いで一番苦労している人々にたいして、さらに高い税金が課されることになる。
  9. 2014年から、50人以上の従業員を持つビジネスは健康保険をすべての従業員に提供しなければならなくなる。それが出来ない場合には従業員の数に基づいて政府に罰金(税金)を支払うことが強制される。
  10. 2013年から、医療費専門預金口座に入れられる金額は2500ドルに限定される。現在、預金額の限定はないので、預金は様々な医療費の支払いに使われているが、特に年間1万4千ドルからする特別教室に通う子供達の学費などは、今後この口座から支払えなくなる。

オバマケアは健康保険改正などではなく、さらなる増税の手段である。しかも、オバマ政権に献金したマクドナルドの大企業や、オバマと仲良しこよしの労働組合や、オバマとコネのある個人などが次々にこのオバマケアから控除されている事実も忘れてはならない。

つまり、オバマ王は、健康保険制度を使ってアメリカ市民から自由を奪い、納税者にさらに高い税金を課し、大企業や組合から多額の献金を巻き上げようという魂胆なのである。これこそファシズムと言われてもしょうがない制度だ。

オバマケアが通過して一年、こうした問題点が明らかになるにつれ、オバマケアに反対する国民の数は44%に増えており、いまやオバマケアを支持するのたったの46%となった。(一年前は賛成49%、反対40%、解らない11%だった。)

前回の選挙で国民が民主党を見捨てて共和党議員たちを議会におくったのも、多数議席を握った共和党に、この悪法を撤廃し、民主党が課したあらゆる増税や予算無駄遣いをなんとかしてもらいたいという意向の現れだった。政府のやっていることに不満な場合、国民は選挙で気に入らない議員たちを取り除く。それがアメリカの代表制共和主義のやり方だからである。

共和党の議員諸氏にはそのことを充分に肝に命じてほしいものだ。

March 26, 2011, 現時間 9:49 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 12, 2011

ウィスコンシン州知事全面勝利、明るみに出た民主党と労組の腐敗ぶり

Tea Party , 独裁者オバマ王の陰謀

この間から何週間にもわたってもめていた、スコット・ウォカー州知事が提案した州職員労働組合の団体交渉権の規制案がウォカー知事の機転で民主党議員なしの投票で州議会を通過。今後ウィスコンシン州では労働組合は無制限に有権者の血税を略奪することができなくなった。

共和党議員だけで通すことが出来るなら何故三週間も揉めていたのか、何故民主党が他州に逃げていたのかという疑問が生まれる。だが、ここにウォーカー知事のしたたかさが見える。

特定の予算に関する法案では議会の2/3の同意がなければ通らないことになっているのだが、その特定な項目さえ除けば単純多数決で通るのだそうだ。それで、ウォーカー知事は特定の予算関係の項目を削り、労働組合の交渉権に関する項目のみの法案に変えて、多数議席を持つ共和党議員たちだけで法案を通してしまったというわけだ。

怒った労働組合の暴力団員たちが州議事堂になだれ込み、共和党議員らを人質にとって抗議を行おうとした。それを自分らも労働組合の組員である警察官たちは見てみぬ振り。一時は共和党議員たちはかないり怖い思いをしたらしい。

これについて、保守派の攻撃的な言葉使いが暴力を扇動したと攻め立てられたサラ・ペイリンがここぞとばかりに労働組合の親玉たちが組合員たちの暴力を煽っているとして組合暴力団員たちを「無頼漢」と痛烈に批判した。

州職員たちは組合に参加するしないにかかわらず組合会費を強制的に給料から差し引かれていた。これまで組合の会費を集めていたのは州政府だったのである。つまりこれはていのいい税金だ。

だいたい何故労働者には組合が必要なのか。もともと組合が雇用主と交渉する必要があるのは、労働者と雇用主との間で労働条件に対する意見のくい違いがあるからだ。労働者が自分が受けている報酬以上の労働を強いられていると感じる時、労働者と経営側がお互い妥協できる条件にするため交渉するのが組み合いの役割だ。労働者と経営側が意気投合している状態なら組合は必要ない。

例えば私なんぞは一日18時間の勤務などザラだが、残業手当は四時間分しか出ない。だから後の六時間はただ働きということになる。そういう不当な扱いを受ければ、きちんと10時間分の残業手当を出してくれと経営者と交渉する意味はある。

だが、働こうと働くまいと労働組合と「雇用主」である民主党議会が残業手当を10時間分づつ支払うと州財政や州民の負担など完全無視して合意するのであれば、これはいかに納税者から金をぶんどるかという相談であり交渉ではない。しかも、その支払いをする納税者には何の相談もないどころか、納税者には発言権すら与えられていないのだ。これこそボストン茶会が抗議した「代表のない課税」である。

今回の法律によって、組合は組合に参加したくない州職員から自動的に会費を徴収することが出来なくなった。また、毎年一回州職員の間で組合の存在そのものについて投票を行い、もし職員が多数決で組合の存在を否決した場合には、その存在そのものが消滅することになったのだ。

アメリカの民間企業では労働組合の力は衰退している。唯一組合の力が強力なのが公務員組合だ。しかし今回のウィスコンシン州の例に励まされ、他州でも同じような法律が通る可能性が大きくなってきた。また今回の大騒ぎで国民の多くが公務員労働組合と民主党との癒着と腐敗について多いに学んだものと思われる。共和党はこれを利用して、民主党に政権を任すとこういうことになるのだと何度も市民に訴える必要がある。そして労働組合べったりのオバマ政権に対しても批判の声を緩めてはいけない。

共和党は州にしろ連邦政府にしろ、多数議席を握ったら、これまでどおりの民主党のやり方を継続するのではなく、どんどんと根本的な腐敗を撤廃し、共和党でしかできない無駄遣いの削減に真剣に取り組むべきである。

あれだけの圧力を受けながら、一歩も引かずに勝利に導いたスコット・ウォーカー知事に喝采をおくりたい。

March 12, 2011, 現時間 9:35 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 1, 2011

民間企業の組合よりたちが悪い州公務員労働組合

Tea Party

ウィスコンシン州を初め、カリフォルニア州でも州公務員の多額な給与や年金や保険料が州の財政を破産に追い込んでいるところが少なくない。ウィスコンシン州では共和党の新知事スコットー・ウォーカー氏が、州公務員の保険料と年金負担の増額、そして労働組合の団体交渉権の規制を求めたことで、反対派の労働組合員たちから激しいデモを起こされて二週間になる。少数派の民主党州上院議員たちは法案の投票をすれば負けることがわかりきっているので、投票を逃れるために近隣の州に逃げ込み身を潜めている。

私はもともと労働組合なる組織が好きではない。ただ、民間の場合は、産業革命が起きた頃の醜悪な労働条件を向上させるために自然と出来たもので、当初の目的は充分に理解できる。民間企業の労働組合は労働者を人とも思わないむごい扱いをする雇用主との敵対によって成立したともいえる。

昔は労働者を一部屋に閉じ込めて外から鍵をかける工場とか、休憩時間一時間も取らせず一日12時間以上働かせるとか、危険な場所での労働であるにも関わらず安全設備が全く整っていない炭鉱とか、産業の発達に人間性が全くついていけない時代があった。労働者が少しでも抗議をすれば、経営者側が暴力団を雇って従業員に暴力を振るうなど日常茶飯事という時代があった。

そんな時代なら、悪質な経営者と戦うために一般労働者が連帯して組合を結成し、雇用主に団体で就労条件の向上を目指して交渉にあたったのも充分に理解できる。

今は従業員をそんなふうに扱う企業などアメリカでは先ず存在しないが、今でも組合と雇用者側は多少なりとも敵対関係にあることは確かだ。それでも民間企業の労働組合が企業の経営難を無視して理不尽な要求をすれば、企業自体が倒産してしまったりリストラを余儀なくされたりして、かえって労働者に損害を与えることになる。だから民間企業の組合はある程度のところで給料を上げたくない経営者と妥協しなければならない。

しかし、これが公務員になってくると状況は全く違う。公務員の雇用主は政府であるが、政府の収入源は自由市場での競争によって得た利益ではなく国民の税金を集めたものだ。政府にとって公務員の給料を組合の要求どおり受け入れるためには国民の税金を上げればそれで解決するのである。

特に組合員の合意なしで会費を好きな政治家に献金することが可能な労働組合の要求となれば、組合が潤えば自分への献金も増える民主党の政治家たちが組合の要求を拒む理由などどこにもない。つまり、州公務員組合の要求は組合と親交な民主党政治家らとの癒着によってまるで抵抗なくどんどん受け入れられてしまうのである。

ウィスコンシン州のウォーカー知事は、この際限のない労働組合と政府の癒着を取り除くために、労働組合による団体交渉権を規制しようとしているのだ。労働組合が年金と保険金の一部負担は妥協すると言っているにも関わらず、ウォーカー知事が断固拒絶している理由はそこにある。現在共和党知事や共和党州議会が与党であるときは一時的に妥協しても、これが民主党の議会になれば、また交渉次第で以前の約束などどんどん撤回することが出来る。ウォーカー知事はその回転ドアを永久的に閉めようとしているのだ。

また公務員労働組合側が、たとえ従業員のリストラという犠牲を払っても、団体交渉権をあきらめないのは、自分らの持つ政治家への影響力をあきらめたくないからなのだ。最近の労働組合は労働者のことなど本当はどうでもいいのである。奴らの真の目的は自分らの権力拡大に過ぎない。

どっかのリベラルメディアの記者がウォーカー知事が組合の妥協を受け入れずに交渉権に拘るのは、金儲けが目当てだと話していたが、金の話をするなら、組合とその支持者である民主党こそ金儲けがs先決で肝心の労働者や民間の納税者のことなどなんとも思っていないではないか?

March 1, 2011, 現時間 4:39 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 1, 2011

ミッシェル・バックマンの不思議な眼差し。ティーパーティーの輝ける星がオバマの教書演説に返答

Tea Party

保守派女性で人気者といえば、前アラスカ知事のサラ・ペイリンを思いつく人が多いと思うが、実は保守派の現役議員でティーパーティーの人気者で、美貌もペイリンに勝るとも劣らぬ女性が存在する。その名もミッシェル・バックマン。

その彼女が、先日行われたオバマ大統領の教書演説に従来野党がおこなう返答演説に加えて、ティーパーティー代表として返答演説を行い異例の1:2の返答となった。

演説に対する共和党の正式声明で、ポール・ライアン下院予算委員会議長は「大統領は、連邦財政赤字に何も取り組んでいない」と批判。さらに、ミッシェル・バックマン下院議員(ミネソタ州選出)は、テイーパーテイ(茶会運動)を代表した形で声明を発表した。バックマン氏は、茶会運動クイーンとも言われている存在、下院茶会運動幹部会の創始者でもある。2012年の大統領選出馬も、メデイアで取り沙汰されている。

 バックマン氏は、ここ2年間での失業率増加・財政赤字の増大に対し、オバマ政権を激しく批判した。また、医療保険改革法は「どの電球を買うべきかを国民に強制しているようなもの」と非難した。

この演説が非常に好評だった

共和党下院のミッシェル・バックマン議員は、個人的におこなったオバマ大統領の教書演説への返答演説において、またまた驚くべき飛躍をし、ティーパーティーの代表として全国的な注目を浴びている。

ティーパーティーのチャンピオンの彼女は、オハイオ代表のジョン・ベイナー議長のライバルになろうなどとは考えていないと主張している。しかし水曜日、同僚たちは、以前から前アラスカ知事のサラ・ペイリンがよくしているように、バックマンの保守派を沸き立たせる才能やメディアの隙間を右から埋める力に感嘆している。

議員たちはこぞって大統領の演説について感想をテレビインタビューで述べたがったが、共和党代表の正式返答演説以外で、バックマンのように全国放送で演説をぶった議員は後にも先にも彼女ひとり。

下院18年のベテラン共和党議員でティーパーティーとも深いつながりのあるジョージア州代表ジャック・キングストン議員はバックマンの行動は場外ホームランだったと感心。

「我々は皆、なんとか評判を得て名前を売り出そうと苦労してるなかで、、、、、彼女は突然列の先頭に進んで、多くのアメリカ人の想像力を把握したのです。」

バックマンは議員暦たったの四年だが、他のベテラン議員たちを差し置いて頻繁なテレビ出演は、羨望の的だ。すでにバックマンは来期の大統領出馬の水を試しているようで、早期予備選が行われるアイオワ州でアントニン・スカリア最高裁判官を招いて憲法シンポジウムを主催するなど、根回しに余念がない。それに加えて今回の前代未聞のCNN全国生放送の演説。

これに関しては、公式演説をおこなったウィスコンシン州のポール・ライアン議員に対抗しているとか、共和党内部の亀裂を表すものだとかいう批判も聞かれるが、バックマン自身はそんなつもりは全くないと語っている。

もともとバックマンは数ある茶会グループのひとつ、ティーパーティーエクスプレスから演説を依頼された。これはウェッブのみで公開されるはずだった。それが土壇場になってCNNが同時放映するということになったので、バックマンは即座に自分の演説が生で全国放映される可能性があることをライアン議員に報告した。共和党からは何のクレームもつかなかっただけでなく、ライアンからは「よくやった」とねぎらいの言葉までもらったとバックマンはインタビューで答えている。

野党による公式返答以外の演説が全国放映されるなどということは異例中の異例。それを議員暦たった4年の若干54歳のバックマンがやってのけたということで、バックマンは今や話題の女性。

ところで、CNNのバックマンの演説を観ていると、なぜか彼女が正面カメラに向かわずに右側を観ていることに気づく。それは彼女がウェッブカメラのほうを向いていてそれをCNNが横から撮影していたからなのだが、テレビの視聴者は彼女のロンパリ演説を観ることとなった。

それで彼女は共和党議員というより茶会議員なのではないかという批判まで生まれたほど。彼女はライアン議員のように外交的な言葉使いをせず、オバマ大統領の健康保険法を「オバマケア」といった俗語を使ってを批判して、具体的な健康保険制度を提案するなどした。

余談だが、ところでバックマンの「どの電球を買うべきかを国民に強制しているようなもの」というのは比喩でもなんでもない。ハワイ州やカリフォルニア州では蛍光灯電球は強制されている。これも環境保全の行き過ぎなのだが、オバマ政権下ではごく普通の出来事。

それはともかく、左翼リベラルや体制保守派がペイリンばかりに気をとられていると、バックマンのような現役議員に隙を突かれる恐れ充分にあり。

February 1, 2011, 現時間 9:01 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 18, 2011

批評家の批判とは裏腹に、好評だったサラ・ペイリンの反論ビデオ演説

Tea Party , 狂ったメディア

先週の水曜日に数日間の沈黙を破ってサラ・ペイリンが自分のフェイスブックで公開した反論ビデオ演説(字幕付きロイターニュース)について、ニューズウィークやMSNBCなどのリベラルメディアはペイリンの失点だとか、オバマに比べて利己主義な演説だったとか批判たらたらだ。特にMSNBCのスカーボローアナウンサーは、「これでペイリンの政治キャリアが終わらなかったら驚きだ。」とまで言っていた。

ところが、14日発表のHCDが行った世論調査では、ペイリンの反論演説は意外と好評だったという結果が出ている。

民主、共和、無所属の1437人を対象に行ったこの調査では、ビデオを観た後、サラ・ペイリンへの印象が好転するという結果が出た。

アンケートでは、回答者にサラ・ペイリンについての印象が、「好感が持てる」「信用できる」「誠実である」の三つに関して、ビデオ演説を観る前と後に、それぞれ最低の1点から最高の7点までで採点してもらった。

民主党支持者の間での「好感が持てる」以外は、どのグループも演説を観た後のほうが点数があがっている。特筆すべきなのは「誠実さ」に対する点数が民主支持者の間で2.62から2.69に、共和支持者で5.25から5.45へ、無所属の間では3.68から3.85点にあがったことである。

また、これとは別の世論調査で、今回の乱射事件にサラ・ペイリンが選挙運動の際に激戦地区を表すために使った射撃の標的地図がどのくらい影響があったかという質問に対して、相当な影響を及ぼしたと答えたのはたったの19%、多少は影響があったと答えたのが16%、大してないが15%、全く影響がないが圧倒的多数で44%だった。

つまり、左翼リベラルがあれだけ一生懸命になって三日間に渡ってサラ・ペイリンを悪者扱いしたにも関わらず、一般市民はそんな情報操作には全く乗らなかったというわけだ。しかも、批評家がこてんぱんにこき下ろしたのに、実際に演説を観た人々の間では、ペイリンの演説は彼女の好感度を増し、民主党支持者のあいだですら、彼女は誠実で信用出来るという印象を与えたのである。

左翼リベラルが思うほど、一般のアメリカ市民は愚かではないということだ。

January 18, 2011, 現時間 12:11 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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January 13, 2011

左翼のエリート気取りは規則を守らない典型例紹介

Tea Party , ネット戦争 , 左右思想

この間ツイートで、私が書いた「左翼リベラルは規則を守らない」という文章を、「事実誤認」であり「論拠を示さない決め付け」と断定した人がいたが、本日、エリート意識丸出しの左翼がいかに規則を守らないか、そして規則を破ったのが左翼だと、いかに咎められずにフリーパスになるかという典型的な話を読んだのでご紹介しよう。

アリアナ・ハッフィントンといえば、ハッフィントンポストという左翼ニュースサイトの創設者で、政治評論家としてしょっちゅうテレビにも出演している。その彼女に対して、離陸時に携帯電話を切らなかったことが原因で客室乗務員が警察を呼ぶという事件がおきた。

ことの起こりは先週末、ワシントンDCからニューヨークへ向うユナイテッド航空機のなかで、乗客の一人が、離陸寸前、機内案内で電気製品の電源をすべて切るようにと指図があった後も、携帯を切らずにべちゃべちゃとしゃべくりまくっている女性がいることに気がついた。

同乗していた他の乗客も、ハッフィントンは単にテキストメッセージを送っていたというような程度ではなく、実際に電話で話をしていたと証言している。

ハッフィントン女史はハンガリアだかどこだかの出身で、非常に強いヨーロパ訛りがあり、私から言わせると勘に触るハスキー声。あんな声でしゃべっていたらかなり目立ったものと思われる。

「彼女はブラクべリーを切らないのです。ゲートから離れているというのに。」と他の乗客。

「離陸した後も、電話がつながっていたのは明らかでした。それで隣のお客さんは腹を立てたのです。」

そりゃそうだ。我々はもう10年くらい前から、器具の作動に悪影響を及ぼす恐れがあるという理由で、飛行中の携帯使用は固く禁じられている。

ハッフィントンの隣に座っていたのはエリス・ベルドフさん53歳のビジネスマン。ベルドフさんによると、ハッフィントンの飛行機の安全性に対して全くの無神経な態度に腹がたったのだという。

ベルドフさんはスチュワードに何度もハッフィントンのブラクべリー使用についてなんとかしてくれと話たが、スチュワードは彼を完全に無視し、ハッフィントンに何の注意もしなかったという。それでベルドフさんはますます腹が立ち、声をあげて怒鳴ったという。

「それで私は怒鳴ったのです、『ブラックベリーを使っている!』とね。」

ハッフィントンが離陸してからも電話を切らないので、ベルドフさんは肘の呼び鈴を何度も押したが、全く反応がなかった。それでついに「なにやってんだ?」と大声で怒鳴ったそうだ。

そんなこんなでやっと乗務員はハッフィントンに電話を切らせたそうだが、ハッフィントンは離陸後すくなくとも10分は電話を切らなかったという。

このことに腹をたてたベルドフさんは、後で先のスチュワードに向って、「離陸と着陸時に携帯電話を使わせないのには理由があるんだろう」と詰め寄ると、スチュワードは着陸してから始末しますからと言われた。「彼女を罰しもしなかったじゃないか」と追求すると「落ち着いてください。」と逆に制された。

「『落ち着け』というのです。それで私は落ち着いている、落ち着いていなかったら、彼女の手が電話をもぎとってるところだ、と言ってやったんです。彼女は自分の携帯使用を飛行機全体の安全より優先させたんです。」

とベルドフさんはカンカン。結局着陸後、乗務員は警察を呼び、ハッフィントンは警察官に数分質問を受けたが、その後どうなったかは不明。

フォックスからの電話インタビューで、ハッフィントンの事務所はベルドフをバカに仕切った調子で、

「あ〜なにやら腹を立ててる乗客がいたそうですね。アリアナはスナックが気に入らなかったンじゃないかって言ってましたけど、違ったんですね。彼はiphoneのファンなんじゃないですか、iPhone好きとブラックベリー派の争いはかなり熱が入ってますからからね。」

と、まるで反省の色を見せていない。

ブルドフさんも指摘しているように、携帯使用が本当に飛行中の操縦に支障を来すというのであれば、規則を破っていつまでも携帯でべちゃべちゃしゃべくっている乗客を乗務員が黙って見逃しておくというのはおかしい。

明らかに客室乗務員は規則違反をしているのが、有名な左翼政治評論家であることを承知の上で、その無神経な態度を多目にみたものと思われる。だとしたら、安全のためというのは単なる口実で、我々しもじもの者には当てはまる規則も、エリートの左翼政治評論家にはあてはまらないということになり、本当に携帯使用は危険なのかという疑問が生まれる。

ハッフィントンのまるで反省心のない態度や、隣席の人が何度も乗務員に注意を促しているにも関わらず、素知らぬ顔で電話を続けていたところからして、彼女はしょっちゅうこういうことをやっており、それを回りが完全に許容していることが伺われる。

これで違反者がサラ・ペイリンだったら、今頃は八フィントンポストの第一面にでかでかと

「サラ・ペイリン、乗客の安全を無視して、携帯きらず!」

と載っていたこと、間違い無し。

January 13, 2011, 現時間 9:54 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 10, 2011

憎悪の環境は左翼の賜物、保守派の言論を弾圧させるな! 

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア

保守派による暴力的な言葉使いや表現が今回の乱射事件を起こした、よって今後は政治家や判事らを対象にした攻撃的な言葉使いは規制すべきだとして、民主党は新しい法案を提案する予定だという。

これは明らかに言論の自由を保証するアメリカの憲法に反する。政治的な言論や表現が保証できなければ言論の自由など何の意味もないではないか?

が、はっきり言って、暴力的表現を犯罪化されて困るのは右翼や保守派よりリベラル左翼のほうではないのだろうか。

2006年、ブッシュ政権時代に制作されたブッシュ暗殺モキュメンタリーがそのいい例。この映画はカナダのトロント映画際で公開され、数々の賞を受賞。保守派からは趣味が悪いとか不適切だとかいう批評は出たが、今、サラ・ペイリンの標的マークで騒いでる左翼リベラルからは暴力を誘発する行為だとか規制すべきだとかいった声は全く聞かれなかった。映画の製作者も、この映画が暴力や暗殺を誘発するようなことはあり得ないと主張していた。左翼リベラル連中も、この悪趣味な映画を表現の自由だといって弁護していた。

左翼リベラルの偽善については常に詳細にわたる記録をとっているミッシェル・モルキンのサイトでは、これまでの左翼リベラルによる保守派政治家に対する暴力的な表現の特集がされている。

ひとつひとつ紹介しようかと思ったのだが、あまりにも毒々しいイメージばかりで風邪気味で吐き気がするカカシとしては、見るのもおぞましいから興味のあるかたはリンク先へ行ってご覧になっていただきたい。いかに左翼リベラルのレトリックがおぞましいかが解るはず。

だが、これだけ暴力的な表現をごく普通にしている左翼リベラルたちは、このような規制には困るのではないか、何故自分らの首を絞めるようなことをするのか、と疑問に思われる読者も多い事だろう。

答えは簡単だ。左翼リベラルは規則を守らない。右翼や保守派は憲法だとか法律だとかを尊重する。尊重するあまり、「悪法も法なり」精神でかなり行き過ぎてしまうことが多い。その点左翼リベラルは法律などには縛られないから気楽なもんなのだ。

左翼メディアは左系の人間が何をしようと言及しないし、司法省は労働組合いなどのあからさまな暴力ですら起訴しない。どんな厳しい法律が通ろうと、規制の対象になるのは保守派や右翼だけで、左翼リベラルはフリーパスなのだ。

ブッシュ暗殺や、サラ・ペイリンやその家族に向けられたあからさまな脅迫に対して、オバマ政権や民主党議員の間からほんの少しでも批判が出たか?言論弾圧は常に左側から右側を弾圧するために行われるのだ。

我々はそれを黙ってみていていは行けない。左翼リベラルに当たり前の政治表現を奪われてはならない。共和党の議員たちは民主党のこうした偽善主義の規制に屈せず、保守派の言論を断じてまもっていただきたい。それが出来なければ、来期の選挙で生き残れると思わない方がいい。

January 10, 2011, 現時間 10:22 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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January 9, 2011

大急ぎ、自分たちのサイトから標的マークを消す左翼連中

Tea Party , ネット戦争 , 左右思想 , 狂ったメディア

ツーサンでの乱射事件は、サラ・ペイリンが自分のサイトで使った、政治ライバルへの標的サインのような暴力を挑発する行為が要因となっている、と騒ぎ立てている左翼やリベラル連中のサイトではここ24時間にわたって自分らも使っていた標的サインを自らのサイトから消す作業で大忙しである。

特に左翼でも人気のあるデイリーコスなどは、ほんの二日前、犠牲になった当人のギフォード議員に対して標的マークを使い、ペロシ元議長に反抗した同議員について、「ギフォードは死んだも同然」などと書かかれたエントリーを載せていたから大変。コスの編集者は証拠隠滅に余念がない。

実を言うと、撃たれたガブリエル・ギフォード議員は民主党所属ではあるが、いわゆるリベラルではなく、市民の銃砲所持権や違法移民取り締まりといった比較的保守的な政策を支持している。そのこともあって、コスのようなバリバリ左翼のサイトからは政治的な「標的」として狙われていた。現にコスは2008年のサイトで今は批判しているサラ・ペイリンの標的地図と全く同じように、自分らが狙うべき保守派民主党員の選挙区に標的マークをつけた地図を発表しており、ギフォード議員の地域もその地図には含まれていたという。

左翼のやることなんざいつもこんなこった。

子供向けのテレビ番組や映画で、信じられないような暴力的な描写が行われているのを信心深い保守派がちょっとでも批判したりすれば、言論の自由云々をかざして大抗議するくせに、保守派政治家が政治の社会では左翼でも右翼でも普通に使って来た言葉使いを、保守派を攻撃する手段に使えると考えたら、突然ヘイトスピーチだ規制すべきだ、と言い出す。

またバイロン・ヨーク(ワシントンイグザミナー)が指摘しているが、2009年にテキサスのフォートフッド陸軍基地で民間人や軍人数人を「アラーアックバー」と叫びながら射殺したニダル・ハサーンの乱射事件では、犯人のハサーンがイスラムテロリストであることは彼のそれまでの言動から明らかであったにも関わらず、アメリカメディアは詳細が解らないうちから早計に結論に走るべきではないと度重ねて警告。ハサーンをイスラムテロリストと呼ぶことを何日もためらっていた。

その同じメディアが、事件後24時間とたたないうちに、ラングナーが保守派であるという証拠は全くないだけでなく、それどころかその反対の証拠の方が多く出て来ているにもかかわらず、犯人のラングナーは保守派のレトリックに煽動されたとし、何の関係もないのにペイリンやティーパーティーやリンボーやベックを持ち出して保守派そのものを攻撃しはじめた。

何たる偽善!

何たるダブルスタンダード!

もう一度言う。左翼のやることなんざいつもこんなこった。

January 9, 2011, 現時間 10:57 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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惨事を無駄にしないリベラル、アリゾナ銃撃事件を保守派のせいにする

Tea Party , アメリカの銃規制/銃砲取り締まり法 , 左右思想

現地時間の八日(2011, 1, 09)、アリゾナの政治集会で銃撃事件があり、判事らを含め6人が死亡、地元議員が頭を撃たれて重傷を負うという事件がおきた。

1月9日(日)9時51分配信 (CNN) 警察と政府当局者らによると、米アリゾナ州トゥーソンの食品スーパー前で8日、男が銃を乱射し、連邦地裁判事ら6人が死亡、連邦下院の民主党女性議員、ガブリエル・ギフォーズさん(40)ら12人が負傷した。現場では当時、ギフォーズ議員が支持者らと集会を開いていた。

オバマ米大統領によると、死者の中には同州の連邦地裁のジョン・ロール判事が含まれている。また当局によると、9歳の少女も病院で死亡が確認された。

病院の担当医によると、ギフォーズ議員は弾丸1発が頭部を貫通して重傷を負い、手術を受けた。

容疑者は22歳の男とされ、連邦議会警察によればすでに拘束された。(略)

ギフォーズ議員は2006年に初当選。昨年の中間選挙では、保守派の草の根市民運動、ティーパーティー(茶会)の候補者と激しく争った。(CNN Japan)

こういう暴力事件が起きると必ずリベラル連中は保守派のせいだと言い出す。それで今回も特に被害にあったギフォーズ議員が民主党議員であることから、リベラル連中が保守派の暴力的な思想がこういう事件を誘発するのだと言い張るのも時間の問題だろうとおもっていたら、案の定、早速日曜日のテレビの政治評論番組ではリベラル連中による保守派攻撃が始まった。

ポール・クラグマン(ニューヨークタイムス)

これが政治的だという証拠はまだない。だが、そうである可能性は高い。(ギフォード議員)は以前にも暴力の標的になったことがある。そして共和党と一緒に仕事が出来るタイプのブルードッグ民主党員の彼女が、なぜ狙われたのかといえば、それは彼女が共和党独占のアリゾナにおいて、ただ一人の生存者だったからだ、しかも共和党があげたティーパーティー運動家候補者に対抗して。

そして、その通り、ギフォード議員はサラ・ペイリンの悪名高い「クロスヘア(標的)」リストに載っていた。

ほんの昨日、エズラ・クレイン(リベラルコラムニスト)が健康保険改正反対派は怖くなって来ているとつぶやいたばかりだ。実は反対運動はしばらく前からオクラホマ市爆弾事件直前の状況を思い出させるような恐ろしい雰囲気になってきている。

誰かがベックやリンボーのレトリックと結びつけようとすると、共和党は政党主義の悪についてがなり立てルが、私はこの先数ヶ月いや数年と暴力を観ることなるだろう恐れる。憎悪の環境を作り出せば暴力行為は起きる。共和党の指導者たちが憎悪誘発者たちに対して立ち上がるベき時はとうの昔に過ぎている。

保守派が憎悪を掻き立てているとか、暴力を提唱しているとかいうのは、リベラルによるまったくのでっち上げでぬれぎぬである。ベックやリンボーは一度でも暴力を奨励したことはないし、ましてやイスラム過激派のように保守派をそそのかすようなことは全くしていない。

それどころか、ベックなどは毎朝のラジオ放送で、暴力行為にだけは走っては行けない。我々の戦いはあくまで平和的にされるべきだ、という主旨を口酸っぱく言い続けている。

はっきり言って暴力による革命を提唱しているのは保守派ではなくリベラルのほうであり、何かと反対派を暴力を使って威圧するのもリベラルのほうなのである。

例えば、リベラルの政治漫画家テッド・ロールは、自著のAnti-American Manifestoのなかで、暴力を使った革命も必要だと書いている。このMSNBCでのインタビューでもこれまでのリベラルによる平和的な抗議は全く効果がなかった、ぐずぐずしている暇はない、今こそアメリカ人は過激化して暴力を使ってでも立ち上がるべきだと唱えている。

また、民主党の後援会である労働組合の暴力団員たちが、政治説明会に集まった保健改正案反対派の市民に暴力を振るったり、共和党の選挙事務所を襲って、働いていたボランティアのお年寄りたちに怪我をさせたり、投票場の前で武器をかざして共和党投票者の投票を妨害するなどしたことも記憶に新しい。(そして逮捕された新ブラックパンサーの犯人達を不起訴処分にしてしまったのもオバマ大統領の司法省。)

こういう暴力事件はリベラル連中がすぐに保守派や右翼に結びつけたがるのに反して、事実は犯人が左翼思想の持ち主であることが多い。そのことについてカカシは去年の三月のペンタゴン乱射事件の時にも「なんでも右翼にむすびつけるな」で書いている。

昇進を拒絶されて上司を殺した大学教授エイミ・ービショップにしろ、このあいだ国税庁のビルに小型飛行機を突っ込んだジョー・スタックにしろ、今回ペンタゴンのビルで警備員に近距離で発砲して軽傷を負わせ、反対に射殺されたジョン・パトリック・ベデルにしても、まだ詳細も解らないうちから左翼リベラルブログや一部のメディアは犯人達を『過激派右翼』と決めつけ、あげくの果てに反オバマ政権運動のティーパーティーと結びつけて、ティーパーティーが行き過ぎるとこうなる、みたいな報道を始めた。

しかし犯人が残した遺書から犯人像がもっとはっきりしてくると、最初のビショップにしろスタックにしろ今回のベデルにしろ、三人ともどちらかというと左翼的思想を持っていたことがはっきりしてきた。(ビショップはオバマ熱狂者、スタックは反ブッシュ反カトリック教、ベデルは民主党に登録しており、911はブッシュの陰謀といういわゆるトゥルーサーだった。)

そして今回の犯人、ジェラッド・ラングナーもリベラル過激派だという噂がトゥイッターなどで囁かれ始めた。ビジネスインサイダーによると犯人と大学が一緒だったというケイティー・パーカーなる女性が、犯人のジェラッド・ラングナーはギフォード議員とは面識があり、マリワナ中毒のロックファンで国旗反対派でかなりの左翼だと自分のトゥイッターでトゥイート(さえずる)しているという。

ま、この女性が言ってることが本当かどうかは解らないから、犯人が左翼だと決めつけることは出来ないが、同時に今の段階では、彼が右翼だとかティーパーティー会員だとかベックやリンボーのレトリックに影響を受けたとかいうことを断言することもできないはずだ。

最近とみにリベラルや民主党の支持率が下がっているので、こうやって何か惨事が起きる度に保守派やティーパーティーのせいにしたくなるのは理解できる。なにせ「惨事は無駄にしない」のはオバマ政権のモットーだからね。

追記: 民主党員のギフォード議員が撃たれたという話にばかり注目して、犯人は保守派だと決めつけるサイトが多いが、射殺された犠牲者のなかには『同州の連邦地裁のジョン・ロール判事が含まれてい』たことも忘れるべからず。ロール判事はジョージ・W・ブッシュ任命の保守派判事だった。ロール判事亡き後、オバマがリベラル判事を任命することは容易に予期されることだ。

January 9, 2011, 現時間 11:11 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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December 5, 2010

サラ・ペイリンの人気止まず、娘ブリストルは芸能人ダンス番組で人気者に、サラはアラスカ旅行記番組の主役に

Tea Party , アメリカ内政

この間の選挙でもサラ・ペイリンが応援したティーパーティー系の候補者が次々に当選し、現役の政治家でもないのに元アラスカ知事で共和党副大統領候補のサラ・ペイリンの人気は時と供に衰えるどころかその勢いを増すばかり。

そして最近ペイリン家は、長女のブリストルが芸能人ダンス選手権に、当のサラは家族と一緒にアラスカ紹介の旅行記の案内役として、一家総勢でテレビ界に進出した。

先ずは長女のブリストル・ペイリンだが、彼女はダンシング・ウイズ・ザ・スターズ(スターと踊ろう)という番組に参加して、踊りの経験など全くないのに最終審査まで生き残って話題になった。(日本ではシャルウイダンスという番組名で2006年から2007年に放映された。今ではやってないのかな?)

”ダンシング、、”の番組が始まった当初はブリストルはお世辞にも踊りが上手とは言えなかった。歩き方もぎこちなかったし、人前で踊りを披露することに慣れていないので、緊張していることが痛いほど明らかだった。だから最初の2〜3週間は点数も下位三番に入っており、いつ落とされても仕方ないと思われるほど下手だった。

ところが、審査員の点数は低くても視聴者からの人気投票は高かったと見え、ブリストルは毎週勝ち残って行った。これがかなりリベラル達の癪に触ったようで、彼らの間でもの凄い怒りの旋風が巻き起こった。先ずリベラル連中はブリストルの人気は彼女個人の人気ではなく親の七光りだと言い出し、ブリストルが毎週勝ち残るのは彼女自身の実力とは関係なく、母親のサラのファンである保守派連中が社交ダンスの社の字も知らないくせに結託して電話投票しているからだと攻撃した。

こうした意見は番組の掲示板やツイッターやブログで毎日のように書かれたが、テレビのトークショーなどで口の悪いリベラルのコメンテーター達は、計らずして18歳で未婚の母となり、今はその体験を生かして十代の妊娠を減らす運動をしているブリストルに対し、ひどい言葉で罵ったりした。

たしかに、ブリストル自身は芸能人ではないし、サラ・ペイリンという有名人を母親に持っていなければこんな人気番組に出演できたはずはない。しかしそれを言うなら、これまでにも人気ロック歌手の娘や政治家との離婚話で話題を呼んだ前妻などが出演したこともあるので、こういうことは、この番組としては特に珍しいことではない。

しかし単なる話題性で人気が続くのは最初の2〜3週間で、後は本人が視聴者を引きつける何かしらの魅力を持っていないと票は続かない。最初は単にサラのファンというだけで番組を見ていた保守派たちも、そのうちにブリストルのはにかみっぽい純粋さに魅かれるようになったのではないだろうか。

この番組におけるダンスの訓練の厳しさは半端ではない。毎日何時間にも渡ってのレッスンがまったく休日を取らずに何週間も続くのである。毎週新しいダンスを覚えるというだけでも大変なのに、それに加えて心なきリベラル達の猛攻撃を耐えるのは生半可なことではなかったはずだ。それを、本来はおとなしくライムライトなど浴びたくない普通の女の子が、ヒョンなことからリベラルの攻撃対象になってしまったというのに、それにめげずにダンスを続け最後の週まで生き残ったのは彼女自身の実力を視聴者が評価したからだと私は思う。

番組の週が進むにつれプリストルの技術は確実に上達した。最初の頃は彼女より上手な人が落とされたこともあったが、真ん中へんあたりから彼女はもう下位とは言えなくなっていた。演技の必要な踊りでも頑張っていたし、審査員の批評を素直に聞いて次の週はそれをきちんと生かしていた。

それで私としては優勝候補と言われていたR&B歌手のブランディを差し置いてブリストルが上位三位に入ったときも、決して不公平な結果だったとは思わなかった。無論これでリベラル連中がヒステリーを起こした事は否めないが。

決勝戦でのビデオはこちらで観ることができる。

ダンシング、、、が終わった後、サラを中心にした「サラ・ペイリンのアラスカ」というアラスカ紹介番組が始まった。最近アメリカでは単にきれいなだけで芸のない素人や芸能人の私生活を録画するだけのリアリティー番組なるものが流行っているので、サラ・ペイリンがそういうくだらないテレビ番組を始めたとサラを嫌うリベラルや体制保守派の間では批判が登っているが、サラの番組はそういうものではない。この番組はサラ・ペイリンが案内役として家族を連れて毎週アラスカのあちこちの地域を訪問し、ロッククライミングをしたり、カヤックをしたり、魚の漁やライフルを使った狩猟をするといった趣旨になっている。

確かに家族がその日の冒険を前にお弁当を作っている姿や納屋の掃除をしたりトラックやボートの修繕をしたりしている姿も映るので、リアリティ番組と間違える人がいるのは解るが、番組の焦点はあくまでもアラスカであり、ペイリン家の私生活ではない。

この番組に関する感想はかなり長くなりそうなので、また別の機会に回す事にする。

December 5, 2010, 現時間 12:40 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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October 3, 2010

プロ市民をかき集めても及ばなかったワシントンの左翼集会

Tea Party , 左右思想

昨日(10/2/2010)、労働組合や共産主義団体などが主体となって、左翼プロ市民団体の集会が行われた。

去る8月28日に、保守派トークショーホストのグレン・ベックが主催して40万以上の群衆が集まった「名誉回復」集会に対抗しての左翼集会は「One Nation Working Together」といううたい文句。ま、解りやすく言うなら「国が一体となって働く」と言うような意味だろう。

グレン・ベックは特に何かの団体のリーダーではないので、「名誉、、」の集会では、参加者個人が長距離バスや飛行機や自家用車などを使ってそれぞれ自費で交通費を使って全国各地から集まった。バスを調達した団体もあったが、それも参加者が個人的に調達したのであって、主催者側が提供したわけではない。(集会のホームページでは、バスの駐車できる場所とか、タクシーが乗り入れられるまでの場所などの案内があったくらいだ。)

それに比べて「ワン、、」の方は、主催者が労働組合やプロ市民団体であることから、団体バスは主催者側が調達し提供。参加者はほぼすべて組合や市民団体のメンバーで、参加もテレビやラジオのニュースを聞いて自発的に行ったというものではなく、所属団体の幹部から参加を促されての参加だった。

ティーパーティーが草の根運動なら、「ワン、、」は明らかに人工芝運動。

それでも集まった群衆の数は「名誉、、」には遥かに及ばなかった。

グレン・ベック編集のザ・ブレーズというニュースサイトに双方の上空写真が掲載されているので参照されたし。

上から三番目のリンカーンメモリアルの上空写真は、ハフィントンポストという左翼サイトに掲載された左翼集会の写真。そのすぐしたが8/28の「名誉、、」集会の写真。

左翼集会の方はリンカーン銅像のあるところに集中しているが、池の回りには人がまばらに散らばっているだけだ。それに比べ「名誉、、」のほうでは池の回りにもびっしり人が集まり、そこにも入りきらず、あふれた人々は画面左側の芝生の方にも集まっている。

また、「ワン、、」の参加者はバスで来ていたので、バスが迎えにくる時間までには戻らなければならなかった。それで午後12時から4時まで予定されていたイベントも、最後まで残っている人は少なく、ほとんどがバスに乗るために途中で帰ってしまったという。

APニュースですら、この少ない参加者数を無視することが出来ず、『ベックの集会がナショナルモール全体に及んでいたのに比べ、土曜日の集会は遥かに少ない数で、まばらなグループがリフレクティングプールやその他の場所に散らばっていた。』と報道している。

このページにある写真を見ていただくと参加者の性質が解るというと思う。

赤シャツが CWA組合、水色が教員組合、 青が自動車会社労働組合、紫がサービス労働組合のメンバー。プロ市民ばっかり!

「ワンネイション」のホームベージに協賛団体の名前が載っているが、上記の労働組合や市民団体の他に、地球温暖化をマジで唱えている環境保全団体とか、悪名高い共産主義団体アンサーとか、反イスラエル団体、フェミニスト団体、ゲイ団体などといった極左翼団体の名前が羅列されている。

さて集会後の会場だが、「名誉、、」の集会の後には、チリ一つ落ちていなかったのに比べ、この左翼集会の後はゴミ箱にゴミがあふれ、回りに置き去りにされたサインだのペットボトルだのお弁当の包装紙だのがあちこちに散らばってゴミだらけだった。(最初のゴミ一つない綺麗な写真が「名誉、、」集会の後。後のゴミだらけの写真が左翼集会の後。)

こういう所に名誉などという概念を持たない左翼の本性が現れるね。

October 3, 2010, 現時間 11:35 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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August 29, 2010

人種問題を語るのは左翼の特権なのか?

Tea Party , 左右思想

昨日、黒人の人権運動の象徴とも言うべきマーティン・ルーサー・キング牧師が「私には夢がある」と言った有名な演説をしたリンカーンメモリアルで、しかもその47年目の記念日に、かつて一度オバマ大統領を「人種差別者」と呼んだことのあるグレン・ベックが演説を行ったことにかんし、左翼から人種差別人間がキング牧師の演説を乗っ取ったと批判の声が上がった。

グレン・ベック自身も、大統領を人種差別者だと言ったのは失言だった。今はそうは思っていないと語っている(カカシはオバマは立派な人種差別者だと思うが)。が、同時にエイブラハム・リンカーンを白人が独占しないのと同じで、マーティン・ルーサー・キングは黒人だけにその思想を受け継ぐ独占権があるわけではない、とも語っている。

こと人種差別とか人権問題とかいうと、左翼連中は自分らだけにそれを語る特権があると主張する。左翼リベラルは右翼や保守派とは自他ともに認める人種差別の思想だと本気で信じてる。だから右翼や保守派が実際に人種差別を拒絶し、キング牧師の思想を尊敬し同調するなど、その可能性すら考えることが出来ない。

グレン・ベックのような宗教右翼がキング牧師を本気で敬うなどと言えば、それは他人をたぶらかすための汚い手段だとしか受け取らない。

だが、このような偏見がまかり通るのには、右翼保守連中にも責任はある。右翼保守の多くが左翼リベラルから差別者扱いされるのを恐れるあまり、極力差別者と取られまいと左翼リベラルに迎合し過ぎるからだ。黒人をブラックを呼ばずにアフリアンアメリカンと呼んだりするのがいい例だ。そうやって右翼や保守が何かと妥協するから、左翼リベラルは余計に右翼保守が差別者として後ろめたいからそうでない振りに忙しいのだと確信する。

差別は誰が誰に対して行っても差別である。それがオバマ王が黒人を優遇し白人を冷遇する事に関してオバマを人種差別者だと指摘することは人種差別でもなんでもない。オバマの行為はオバマが白人でも黒人でも同じように良くない事なのだ。

ところで、昨日の集会に集まった人の数は47年前の集会に集まった20万の三倍は居たのではないかという推定もある。少なく見積もっても50万人はくだらないという話だ。そして集会における話題も政治じみたものはほとんどなく、減政権や議会への批判はひとつもなかった。主に宗教を元にしたアメリカの道徳観や価値観を取り戻そうという主題だったという。

また、これだけの人々が集まったにも関わらず、集会の後にはゴミ一つ残されていなかったそうだ。よく環境保全とかいって地球の日に集まる左翼リベラル連中の後はゴミの山になるというから、皮肉なものだ。

それにしても、たかがトークショーホストの呼びかけに、これだけの人々が集まるということは、それだけ人々が現在のアメリカの向かっている方向に不満と危惧を持っているという証拠だろう。現役の議員たちは民主党も共和党も人々のこの声に耳を傾けるべきである。ティーパーティー運動を人工芝だのティーバッグだのといってあざ笑っていると、11月にはひどいことになるぞ。

August 29, 2010, 現時間 7:15 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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August 28, 2010

グレン・ベック、『アメリカの名誉を取り戻せ!』保守派トークショーホストの呼びかけに集まった大群衆

Tea Party , 宗教と文化 , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

アップデートあり。下記参照

最近アメリカではグレン・ベックなる保守派トークショーホストが大人気である。私がいつも聴いている朝のトークラジオでも、通勤時間はマイク・ギャラガーからグレン・ベックの番組にかわってしまった。ラジオで朝でも夕方でも通勤時間の番組枠を取れるということはかなり人気がある証拠。

ベックは2年くらい前からフォックスニューステレビでニュース解説番組の司会をしているが、その登場と共に、それまで人気抜群だったビル・オーラーリーを抜いて、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気うなぎ上りとなった。

カカシはニュースはテレビよりラジオかネットで取得しているので、ベックが私の好きなラジオ番組を乗っ取るまで、彼の人気にあまり気がつかないでいた。ただ、左翼連中がネットなどでヒステリックにベックを攻撃していたので、これは注目にあたる人間かもしれないとは思っていたが。

そのベックが朝のラジオ番組で本日(8/28/2010)、ワシントンDCで『名誉回復』というテーマで大集会を開くという話をここ数日間ずっとしていた。彼の人気ぶりや番組に寄せられた反響などから、何十万という人が集まる可能性が期待されていたが、フェイスブックのストリームを観る限り、かなりの人々が集まっている模様。

ベックはちょっと宗教色が濃過ぎて私は苦手なのだが、イスラム過激派からの攻撃や、それに迎合しているオバマ王政権や民主党のような無信心左翼連中からアメリカ社会を守るためには、アメリカの基盤であるユダヤ・キリスト教に頼ることが一番効果的なやり方かもしれない。キリスト教を捨てて世俗主義を押し通して来たヨーロッパ社会の今の悲惨な状態をみていれば、アメリカだけがかろうじてイスラムの横暴に屈していないのは、アメリカの宗教の力にあるのかもしれないからだ。

集会を主催したベックは、これは戦争で命を落としたアメリカ兵士らの栄誉を讃え、アメリカ社会で失なわれつつある名誉を取り戻すための集会だとし、政治集会ではないので、政治関係のサインや看板は持ち込まないでくれと呼びかけていた。

自分もティーパーティの熱烈な支持者で、集会にはサラ・ペイリンが特別客賓として招かれているくらいだから、ベックがいくら、これは政治集会ではないと言ってみても説得力はない。ただ、政治よりも宗教を主体にするやり方は、ベックはアメリカを二分させるという左翼連中の批判を躱す意味で懸命だと思う。

特に、政府を批判するようなサインを持ち込まないように、という呼びかけは賢い。サインを許容すると変なことを書いた看板をもった奴らが潜入し、右翼や保守派の振りをしてテレビカメラの前で、あたかもこれが人種差別者やニオナチの集まりであるかのようなポーズを取ったりするからだ。

クリントン政権時代に保守派の星として一世を風靡したラッシュ・リンボーがそうであったように、オバマ政権の成立と共に台頭してきたグレン・ベックもまた、左翼やリベラルから猛攻撃を受けている。

ベックがどれだけ影響力を持っているかということは、左翼連中のヒステリーを観ていれば十分に察知がつくというものだ。だいたい左翼連中は自分らが憎しみに満ちた差別意識まんまんの暴力的な人間であるにも関わらず、常に右翼に対して「人種差別者!」「反乱分子」「憎しみを広めている」などと完全な投影をしている。

だから、保守派や右翼が自分らの持つ先入観通りの差別意識や憎しみに満ちた行動を取らないと、自分らで創作したり演出したりする。

この間も民主党議員の選挙事務所で放火があった際、犯人は右翼だろうと証拠もないのにメディアが煽ったが、実際には先に解雇された事務所の選挙運動員であったり、酔っぱらってイスラム教徒のタクシー運ちゃんを刺した男は、メディアがいうような右翼過激派ではなく、左翼市民団体のメンバーだった、なんていう事件が続けて起きた。

そしてそれでも右翼や保守派が怯まないと今度は法廷や政治力を使って弾圧に至る。(アリゾナの移民法やカリフォルニアの結婚定義法などの弾圧がその良い例だ。)

最近の左翼による文字通り暴力での弾圧もひどくなってきた。つい先日も、ティーパーティーのひとつであるフリーダムワークスなる市民団体は左翼からの爆破やメンバーの暗殺などを示唆した脅迫があまりにひどくなったため、もっと警備の厳重な建物に引っ越さざるおえないという状態が起きた。

グレン・ベックが人気があるのは、ティーパーティーの勢いが全く衰えをみせないのと同じ理由だ。アメリカ市民はアメリカばかりを悪者扱いし、アメリカを守ろうとしない左翼連中に国を乗っ取られたくないと思っているのだ。アメリカの名誉をけがすものは、それがオバマ王であり、民主党の社会主義者たちであり、国民の声を聴かない共和党員であり、同じことだ。

グレン・ベックもティーパーティーも単なる反政権ではないし、断じて共和党のマウスピースではない。そしてまた既存の保守派やリバタリアンでもない。

ティーパーティーはミスター苺のいうところの本当の意味でのポピュラーフロント運動だ。そのことに気がつかないと左翼リベラルも右翼保守も意外な展開を観るかもしれない。

アップデート

土曜日午後6時50分現在: ニューヨークタイムスが報道しているが、集会に集まった群衆の数は30万から50万人とされている。ちなみにベックが市民権活動の父とも言われるマーティン・ルーサー・キング牧師の演説47年記念を乗っ取ったと批判した、自称人種問題専門家のアル・シャープトン主催の集会に集まったのは数百人。

August 28, 2010, 現時間 9:57 AM | コメント (2) | トラックバック (1)

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July 21, 2010

問題なのは黒人市民団体NAACPの人種差別ダブルスタンダード

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア , 独裁者オバマ王の陰謀

数日前、農業省の役人が数ヶ月前に黒人市民団体のNAACPの会合で、自分の過去の人種差別的な行動について話をしているビデオが、保守派メディアのアンドリュー・ブレイトバートのビデオサイトで公開された。それをめぐって、このシャーリー・シェロッドという黒人の役人は、人種差別者としてホワイトハウスからの命令で農業省を首になってしまった。

ところが 実際には、シェロッド女史は自分の過去の人種差別を反省して、ああいうことはすべきではなかったという話をしていていた途中だった。その事実を隠してブレイトバートはシェロッドを中傷したとして、主流メディアもNAACPもブレイトバートを猛攻撃し始めた。

だが、ブレイトバートがこのビデオを公開した目的はシェロッドの過去の人種差別の話を公開することではなく、彼女が白人農夫を白人だというだけで不当に差別したという話に、明らかにそれを支持し同意する歓声をあげた観客の姿を見せることにあった。

それというのも、NAACPは保守派の市民運動であるティーパーティを、人種差別者の集まりである、もしくは人種差別者を容認しているとしてずっと攻撃してきたからで、ブレイトバートはNAACPの自分たちの人種差別を棚にあげて他人の人種差別者あつかいする、そのダブルスタンダードを暴露したかったのだ。

そこにホワイトハウスが、背後の事情も調べずに突然介入してきて、慌ててシェロッドを首にしてしまったことから事がややこしくなった。 シュレッドの解雇はブレイトバートとは無関係なことであり、ブレイトバーと自身、彼女が解雇されようが、はっきり言って自分の知ったことではないと語っている。

ホワイトハウスのこの過剰反応はこの間から司法省がブラックパンサーのメンバーの選挙妨害者を不起訴にした件でオバマ政権の黒人優遇人種差別政策がかなり批判されていたこともあって、オバマ王政権はパニックにおちいったものと思われる。

しかしこのオバマ王のパニックは、最初から左翼団体の人種差別の話などしたくなかった左翼メディアにとっては好都合だった。なぜならこれによって主流メディアは左翼の人種差別ダブルスタンダードの話から、保守派の悪意ある編集ビデオによって無実の女性が仕事を失ったという、保守派の陰謀説と話題を変えることが可能になったからである。

ブレイトバートは、シェロッドが今は反省しているという部分を公開しなかったのは別に彼女を責めるためではなく、そこまでしか手中になかったということと、NAACP観客の反応を見せるのに長々とすべてのビデオを見せる必要はなかったからだ。ビデオ公開はシェロッドに対して不公平な攻撃ではなかったのかという左翼メディアの詰問にたいして、ブレイトバートはショーン・ハニティーの番組でこのように答えている。

ブレイトバート: 何故いまNAACPの話をする代わりにシャーリー・シェロッドの話になってしまったのかといえば、ホワイトハウスがシェロッドを首にした、もしくは辞任を強制した、また彼女がいうように嫌がらせをした、といったことからシャーリーの話になってしまったからです。ホワイトハウスが彼女を投げ捨てたからですよ。

私は彼女の解雇を要求したわけでもないし、彼女を取り調べろとも言っていません。本筋はNAACPが五日間にわたって全国ネットのテレビでティーパーティーを証拠もなしに人種差別扱いをし、その元となる事件は起きなかったことを我々は証明できるというのに主流メディアがその事実を報道しないから、他人の人種差別の話が出来るような立場じゃないだろうということなんです。

そしてこのビデオで観られるのは、シャーリー・シェロッドが言った事が間違っていたということだけでなく、NAACPの観客が、彼女が白人の農夫を不当に扱ったことに同意して笑ったり拍手をおくったりしていたことなのです。

左翼や民主党連中がティーパーティーを人種差別者の集まりであるかのように騒ぎ立てるのは、そうすることによってティーパーティの評判を落とし、共和党の政治家がティーパーティーを敬遠するようになること、一般市民からの支持を得られなくなるためのプロパガンダなのだとブレイトバートは言う。

現にティーパーティーの集まりにわざと人種差別的な看板をもって出かけて行って、左翼ブロガーがその写真を自分のブログに掲載したり、主流メディアもグルになってそういう人間の姿だけを報道しているのも、左翼の意図的な作戦だ。それこそ左翼の陰謀なのである。そういうことをしている連中にブレイトバートを責める資格などない。

もっともブレイトバートの目的はその左翼のダブルスタンダードを暴露することにあったわけだから、こうなることは百も承知だったのではないかな?後は一般庶民がどう判断するかだな。

July 21, 2010, 現時間 11:55 PM | コメント (5) | トラックバック (0)

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June 7, 2010

中立公平なNHKのティーパーテー報道

Tea Party

ティーパーティ運動を紹介するこんな番組が、アメリカ納税締切日の4月15日にNHKで報道されていたのを、今日はじめて知った。Fox以外のアメリカ主流メディアでは見られない中立公平な報道なので、これは観る価値あると思うので、紹介しておこう。

アメリカで初めてとなる医療保険改革法案を成立させたオバマ大統領。選挙公約を実現した歴史的な勝利とたたえる声がある一方、個人の自由を尊重するアメリカの理念に反するとして、保守的な市民は反発を強めている。なかでも、「ティーパーティー」と呼ばれる草の根の保守運動は、一向によくならない経済に不満を抱く無党派層を吸収しながら、全米に「反オバマ」の勢力を拡大している。まもなく始まる中間選挙に向けても「ティーパーティー」は無視できない存在となりつつあり、オバマ大統領の民主党を窮地に追い込んでいる。一年前、絶大な人気とともに政権の座についたオバマ大統領のどこに人々の不満はあるのか。アメリカで台頭しつつある新たな「保守主義」の潮流を探る。

その後の「動画を見る」をクリックすると番組を見ることが出来る。

ただし、サイトにあるコロンビア大学教授の説明は偏向しすぎなので、かなり注意して読む必要がある。

June 7, 2010, 現時間 1:58 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 6, 2010

左翼の暴力は無視して右翼とテロの関係をでっちあげる左翼メディア

Tea Party , 対テロ戦争 , 左右思想 , 独裁者オバマ王の陰謀

前回も書いた通り、アメリカの左翼・リベラルメディアは、先日のニューヨークのテロ未遂事件の犯人がパキスタン出身のテロリストであるにも関わらず、それを無視してテロは右翼の仕業だとかティーパーティーのメンバーに違いないとか、お門違いの批難を繰り返している。

だいたいだ、なんで愛国心の強いティーパーティーがアメリカ打倒をうたいあげるイスラム過激派テロリストと手を組んだりするのだ?それをいうなら対テロ戦争に反対の反米エーコーンとか労働組合暴力団とかとのつながりの方を究明すべきではないのか?

テロをテロと呼ばず守りが甘いオバマ政権の国土安全保証局が、搭乗禁止になってる犯人をもう少しで見逃した事実はお咎めなしなのか?

左翼リベラル連中の新しい作戦は、ティーパーティーは過激で暴力的な人々の集まりであり、人種、性別、性嗜好などへの差別者ばかりの団体だという印象付のための情報操作に余念がない。それで主流メディアは、ティーパーティーの反高税の抗議や防衛強化精神をヘイトスピーチだとか何だか言っていかにも危険な運動であるかのように報道している。

あげくの果てに、ニューヨーク知事のブルームバーグなどは、国内のパキスタン出身者やイスラム教徒へのバックラッシュは断固許さんなどというくだらない発言をしている。そんなありもしないバックラッシュなんかに気を取られる前に、過激派イスラム教徒が合法にアメリカ市民として帰化できたこと、テロ容疑者とされていた人間がやすやすとパキスタン行きの飛行機に搭乗出来た事に関する警備の不行き届きについて言及すべきなのではないのか?

ニューヨーク市民の安全を守ることと、イスラム系移民へのバックラッシュ阻止と、どっちが重要なんだよと、カカシは聞きたい!

意見の違う相手を暴力で威嚇するのは左翼連中のすることではないか。先日もメーデーのデモ行進で、サンフランシスコで反移民を唱える保守派抗議者が左翼連中によって殴る蹴るの暴行を受けるという事件があった。それだけではない。サンタクルーズ市では、左翼連中がデモ行進をした商店街で商店が焼かれたり破損されたりという被害が続出した。

メディアはこういう左翼団体の暴力を無視し、ありもしない右翼団体の暴力をでっちあげ、根拠もないイスラムテロリストとの関係まで示唆するという信じられない行為に出ている。

もちろんこういう情報操作はオバマ王のお墨付きだ。

このままオバマ独裁政権を放置すれば、いずれオバマ王が保守派の意見そのものがヘイトスピーチだと言ってとりしまり、人権擁護法に触れるとかなんとかいって(そんな法律は今のところアメリカには存在しないが)保守派や右翼が自分らの意見を述べただけで逮捕される日が来るだろう。

May 6, 2010, 現時間 12:30 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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May 5, 2010

パキスタン出身のNYテロリストは反オバマケアの一匹狼だって?なんだそりゃ?

Tea Party , 対テロ戦争 , 独裁者オバマ王の陰謀

ニューヨークでのテロ未遂事件で、本日パキスタン出身のアメリカ帰化人の容疑者が逮捕され、本人も罪を認めているという話が報道された。

NYテロ未遂事件 パキスタン出身の容疑者、関与認める 2010/5/5 8:29

 【ワシントン=弟子丸幸子】米ニューヨーク市の繁華街タイムズスクエアで起きたテロ未遂事件を巡り、ホルダー米司法長官は4日の記者会見で、逮捕したファイサル・シャザド容疑者はパキスタン出身者と正式発表、事件への関与を認めたと明らかにした。ロイター通信が伝えた米検察当局の話によると、パキスタンで爆弾製造の訓練を受けたと供述しているという。

 ホルダー長官は会見で、テロ行為、大量破壊兵器の使用未遂など複数の罪で起訴する方向になるとの見通しを示した。

 ロイター通信などによると、シャザド容疑者はカラチの出身の30歳の男で昨年、米国に帰化。妻と2人の子どもがおり、昨年6月までマーケティング会社に金融アナリストとして勤めていた。妻子はパキスタンにいるもよう。今年2月まで約5カ月にわたりパキスタンに滞在していたという。

 シャザド容疑者は3日夜、ケネディ国際空港(ニューヨーク市)で、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ行きのエミレーツ航空機に搭乗していたところ、逮捕された。米連邦捜査局(FBI)は渡航禁止リストに同容疑者をのせたことが逮捕につながったとしているが、搭乗がなぜ可能だったかが焦点になっている。

 ギブズ大統領報道官は4日の記者会見で、エミレーツ航空が容疑者の搭乗を許可した理由も調査の対象になっていると明らかにした。

この事件の詳細はまだ解っていない。ただ、犯人が最近パキスタンに長期滞在していたなどの様子から伺って過激派イスラムテロリストに勧誘されていた可能性は高い。いや、もしかしたらテロ目的で長期計画を立ててアメリカに帰化していたのかもしれない。何にしても、これがイスラム過激派によるアメリカに対するテロ行為であったことは本人が真っ先に認めるところだろう。

にもかかわらずだ、こういう事件が起きると必ずアメリカ政府や主流メディアは、この暴力が独立した精神異常者による犯罪で、外国のテロリストとは無関係だと言いたがる。まだ事件の詳細がはっきりしていないうちから、テロは国産で多分右翼のニオナチかなんかのメンバーの仕業だろうと憶測する。その証拠も上がらないうちから「これは右翼の仕業に違いない」と言い出す。(後で犯人が左翼だと解ってもそれを報道する気などさらさらない)

犯人の名前が今回のようにファイサル・シャザドだとかモハメッドとかアクメッドとかいうような、いかにもイスラム教徒の名前でパキスタンだのサウジ出身だのという男であっても、アメリカ国産の右翼の仕業だなどと平気でいうのだから信じられない。

いや、捕まった本人が「おれはジハードのためにやったのだ、アラーアックバー!俺の他にも聖戦者はいくらでもいるのだ、アメリカよのろわれよ〜!」とか叫んでいても、オバマ政権も左翼メディアもテロリストは一匹狼でアメリカの右翼だミリシャだと言い張って引かない。ニューヨーク州のブルームバーグ知事などは、犯人は国産のオバマケアに反対するティーパーティーメンバーだろうなどと言ったりしているのだから信じられない1

どうして左翼連中は、イランにしても北朝鮮にしても、本当の敵を敵として認めようとしないのだ? 何故架空の右翼団体などを持ち出すのだ?

May 5, 2010, 現時間 6:32 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 3, 2010

『ティーパーティをぶっつぶせ!』反対側の暴力をでっちあげる米民主党

Tea Party , 独裁者オバマ王の陰謀

健康保険改悪案が通過した途端、オバマ王も民主党もそして大本営放送の主流メディアも、こぞってティーパーティー参加者たちからのヘイトメールだの脅迫状たらいうものを持ち出して来て、あたかもティーパーティーが極右翼の暴力的な過激派の集まりであるかのように報道し始めた。

特に、法案が下院で通った直後、勝ち誇ったペロシ議長は小槌を片手に黒人議員たちをはべらせてティーパーティーの抗議集団の中をにたにた顔で行進するという嫌らしいパフォーマンスを見せた。これは明らかに、抗議者の間からペロシ女史や民主党議員たちに寄せられる罵倒をけしかけるのが目的だった。ところが、左翼やリベラル連中と違って保守派の抗議者達は礼儀正しい。たとえ敵側と言えども失礼な罵倒など浴びせない。

だが、そんな事実にひるむペロシ女史ではない。翌日、女史は群衆から唾を吐きかけられたとか、一緒にいた黒人議員たちに黒人蔑視の言葉が15回も投げかけられたと大騒ぎし、主流メディアは裏も取らずにそのまま、あたかもそれが事実であるかのように報道した。

(オバマ王をナチだと呼んでる批評家がいるというのも左翼リベラルメディアがそういっているだけで、私は実際にそんなことを言ってる批判はきいたことがない。それに比べてブッシュ大統領をナチとかヒットラーとかいって侮辱したのはいくらでも聞いたことがある。)

しかし、アンドリュー・ブレイバートが指摘するように、何百と居たプロのジャーナリストの他に、携帯電話のカメラやらipodやら、個人が持っていたものを合わせた何千というビデオカメラのどのひとつにも、そういう映像も音声も録画されていないのである。

抗議者達の無礼ぶりを録画するのが目的でのペロシ女史と取り巻きの行進。もしそんなことが本当に起きていれば、主流メディアのビデオが見逃すはずがない。

民主党はティーパーティーの大多数が白人男性で人種差別者であるという印象を国民に与えようとしている。だが、実際には参加者の過半数は女性であり、参加者には黒人も東洋人も、それこそ多様な人種が含まれている。ティーパーティーは人種とは無関係なのであり、左翼による独裁政治から国を守りたい愛国者たちの集まりなのである。

左翼リベラルはティーパーティに参加する少数民族を裏切り者扱いし、それこそ脅迫に余念がない。ティーパーティーで暴力沙汰が起きているとしたら、それは左翼連中によるものなのである。

この間、上院の与党リーダーであるハリー・リードの選挙区にで行われたティーパーティ集会などがそのいい例だ。左翼プロ市民団体から雇われた暴力団員たちはティーパーティー集会に現れ、交通を間違った方角にわざと誘導したり、集まった人々に生卵を投げるなどの暴力的行為に出た。怒ったティーパーティヤーたちから暴力的な反応をけしかけ、それをビデオに撮るのが目的だった。

しかし、ティーパーティー参加者から思ったような反応が得られないとなると、民主党の党員は、その場に居たブレイバート達が卵を投げたと警察に通報したりした。無論ブレイバートとそのスタッフには左翼連中が卵を投げてる映像があったので、左翼の作戦は裏目に出た。

この左翼による暴力的な集会妨害は保守派ブロガーたちの間では注目を浴びたが、主流メディアは完全に無視した。

昨日も紹介したが、オバマ王はあたかもティーパーティー参加者が暴力的な運動をしているかのように言い、自粛をもとめる発言をした。本当はオバマ王のシカゴマフィア的な暴力団が保守派の運動を暴力的なものにしようとけしかけているにも関わらずである。

我々保守派は、この汚い左翼連中の策略に嵌っては行けない。ティーパーティーに人種差別的な看板を持って現れる参加者がいたら、それは左翼の回し者である可能性が多いにある。そういう連中には即座に退場を命じるべきだ。そしてそういう連中が現れたとメディアが報道したら、そういう人間は我々の仲間ではないと断固主張すべきだ。

メディアがティーパーティー参加者によって左翼が罵倒されたと報道したら、反対にそれは左翼の陰謀だと騒ぎ立ててやろう(実際にそうに違いないのだから)。事実もわからないうちに謝ったりなどしてはならない。

これは戦争だ。左翼民主党は国民に宣戦布告をしたのだ。我々はいかにしてもこの戦いに勝たねばならないのだ。それには相手側の汚い手口を充分に理解する必要がある。敵側はクチで何と言おうと会話等求めては居ない。党を超えた協力など求めては居ない。奴らが求めているのは保守派完全打倒である。ティーパーティー完全破壊である。我々保守派はそのことを充分に理解しなければならない。

April 3, 2010, 現時間 12:21 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 2, 2010

国民からの批判に耐えられないオバマ王、国民に黙れと説教

Tea Party , 独裁者オバマ王の陰謀

支持率が最低になっているオバマ王だが、先日CBSテレビの朝番組で、国民に自分への批判を自粛するようイ呼びかけた。

右よりのラジオトークショー等ではオバマ王を「社会主義」だと呼ぶのはまだおとなしいほうで、「ナチ」などという批判も多く聞かれるようになっている、というCBSの司会者の言葉に、オバマ王は、人々は中身も解っていないでそういう言葉をやたらに振り回しているだけだと語った。

「実際にはこうした批判は何を根拠にしているのでしょうか? たとえば『オバマは社会主義社だ』といったような。誰もそれが実際にどういう意味なのか(苦笑)きちんと答えられません。ましてや、その、、、」

「健康保険の加入を強制するとかいったことですね。」とスミス(司会者)

ほう〜、金融機関や自動車会社を国営化したり、国民の意志を無視して国民保険への第一歩を踏み出し、それは富の分配が目的だったと堂々と公表している大統領は、どう見ても社会主義者に見えるけどね。オバマ王がどうして社会主義(特にファシスト)であることの説明は、批評家の間ではあふれかえっている。人々はちゃんと答えられないどころか、きちんと理解した上でオバマ王を批判している。オバマ王の批判者たちがきちんと答えられないのではなくて、オバマ王がきちんとした批判に聞く耳もたずの姿勢を示しているだけだ。

国民には自分や民主党の提案した法案の内容が理解できていないと頭から決めつけている。非常に多くの人々によってこの法律の一部始終が分析され、国民がそれを理解した上で批判しているというのに、保険に入らない人間に罰金を課すという項目がるにも関わらず、この法律は国民に保険加入を強制したりしていないなどという大嘘をついて、それで国民を騙し仰せると思い込んでるオバマ王の傲慢さ!

オバマ王はそのうちに言論の自由も弾圧するようになるだろう。オバマ王を放っておけば、ラッシュ・リンボーだけでなく、ラジオのトークショーはほぼ全面的に放送禁止になり、メディアは大本営放送以外は違法となる。これが独裁でなくて何なのだ? 

社会主義者なんて甘い批判じゃ収まらないのは当たり前だ!

April 2, 2010, 現時間 9:59 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 28, 2010

米保守派連合が全米ツアー開始、人気のサラ・ペイリンに左翼が必死の攻撃

Tea Party , 左右思想 , 狂ったメディア

左翼の暴力について書くつもりだったのだが、サラ・ペイリンの話をするならやはり保守派の全米ツアーの話から始めた方がいいと思うので、まずはこのニュースから。

【3月28日 AFP】米国で反民主党、反増税を掲げる保守派の支持組織連合「ティー・パーティー・エキスプレス(Tea Party Express)」が27日、2008年米大統領選挙で共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ(Alaska)州知事を迎えたネバダ(Nevada)州での集会を皮切りに、3週間で44都市をまわる全米バスツアーを開始した。

「サーチライトの対決」と銘打たれた幕開けイベントが行われたのは、民主党の重鎮、ハリー・リード(Harry Reid)上院院内総務の地元ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)、砂漠に近い街サーチライト(Searchlight)郊外。...

 主催者発表の参加者数1万人を確かめるすべはないが、砂漠の中にあるサーチライトにつながる4車線の高速道路はまれにみる大渋滞。米国旗を掲げる数百台が連なり、数日前に成立したオバマ政権肝入りの医療保険改革法案を批判し、「オバマケア、医療の社会化はあなたを殺す」といったスローガンもみられた。

リンク先にも色々写真が載っているが、集まった群衆の数は相当のものらしい。ペイリン人気もさることながら、オバマケアに対する人々の怒りが解ると言うもの。

昨日も書いたが、今アメリカ左翼リベラル連中は、健康保険改正案のごり押しで国民の怒りを買って次回の選挙で大敗することを非常に恐れている。そこで、ティーパーティなどの市民運動を暴力的な過激派の運動であるかのように情報操作に余念がない。

主流メディアはこれまでに一般的に使われて来た比喩的な言葉使いを文字通りに解釈してあたかも保守派が暴力を煽っているかのように報道している。

左翼がもっとも恐れる保守派の人気者サラ・ペイリンなどは、ことあるごとに言葉尻をとられて批判されている。例えば、彼女が自分のトゥイッター(Twitter)ページで使った言葉使いや民主党政治家の顔を標的にする画像を掲載したのが不適切であるなどという批判はその典型。

ペイリンのツイッターの「常識ある保守派及びアメリカを愛する人たちよ、『退くな、(銃弾を)詰め替えよ!』私のフェイスブックページをみてください。」というメッセージはペイリンの多くのエントリーのように期待通りの反響を集めた。一部の共和党の間ではこのやり方はアメリカ国民をもっとも大事な健康保険の話題から気をそらすものだと見る人もある。

NBCテレビのトゥデイショーで、司会者のアン・カリーは、この点についてジョン・マケイン上院議員に、ペイリンは暴力を煽動しているのではないかと意見を聞いた。私はこのいきさつをラジオの音声だけで聞いたが、それだけでもマケインが苦笑しているのがよく伺われた。

「そういう言葉使いは私の政治生命を通してずっと使われて来た物ですよ。」「標的になる地域であるとか、戦場となる州とかいったように。そういう言い方や言葉使いは政治用語の一部ですよ。脅迫だの脅しなどは問題外ですが、戦場となる州などという言い方は何も今はじまったわけではありません。」

そのくらいのことは仮にもジャーナリストの端くれであるアン・カリーが知らないはずはないのだが、それでもカリーはなんとかマケインにペイリンの批判をさせようと必死で、次のように続けた。

「『弾を詰め替えるとか』『クロスヘアー』とかいった言い方が人々を心配させるんじゃないでしょうか?」

どちらも射撃用語だから、ペイリンが相手を撃ち殺せと言っているのだと言わんばかり。視聴者を馬鹿にするにもほどがある。これについて当のペイリンは、

「暴力が解決方法でないことくらい解っています。最近のアホメディアにいよる私たちが暴力を煽っているという言いがかりなどに気を取られてはなりません。こんな戯れ言に道をそらされてはいけません。」

と答えている。

サラ・ペイリンが共和党副大統領候補となった時から、ペイリンやその家族に対してありとあらゆる嫌がらせをしてきた左翼連中。ペイリンが美人であることから嫌らしい性的な侮辱にはじまって、左翼テレビトークショーの司会者などペイリンの娘の強姦を煽動するような話までした。左翼の間ではペイリン暗殺計画をずっと書き続けているトゥイッターまである。

@sEaTtLe_MeTrO ペイリン家、そして知恵おくれの田舎者のティーバッガーやろうたちに死を!

はっきり言ってこんなのはめずらしくもなんともない。カカシ自身某掲示板で保守派意見を言う度に左翼連中からひどいことを言われた体験がある。二年以上も精神異常者と思われる左翼女性につきまとわれ、匿名掲示板なのにカカシの実名入りで毎日数十回にわたって性的な侮辱と脅迫を掲載されたこともある。(カカシからの苦情で掲示板に投稿できなくなると、彼女はブログを立ち上げ、どっかから探して来たカカシの写真を掲載して毎日ブログで嫌がらせを続けた。)左翼連中にはこういう気違いが珍しくない。

だいたいだ、ここ数十年に渡って暴力を使って抵抗運動をしてきたのは、右翼より左翼のほうがよっぽども多い。パワーラインミッシェル・モルキンなどの保守派ブロガーたちが、左翼暴力の実態について色々書いているが、長くなるのでその話はまた次回に回そう。

March 28, 2010, 現時間 12:35 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 20, 2010

医療保険改悪法案通過に憲法も無視するホワイトハウスと民主党

Tea Party , 独裁者オバマ王の陰謀

国民の過半数が反対している医療保険改悪法案(いわゆるオバマケア)は、下院が上院の提案を受け入れるかどうかで今もめにもめている。

当初のオバマ政権の策略は、国民があまり気を払わないうちに内緒にさっさと改悪案を通してしまおうというのが狙いだった。ところがリベラルメディアがずっとオバマをかばい通して来たにも関わらず、反対派はオバマによる政権の独裁化に早期から気がつき、オバマの陰謀を暴露し続けた。

それが功を成し、国民はことの重大さに気づき始めた。いわゆるティーパーティ運動などは、普段は政治に興味のなかった国民たちが、地元の議員が開催する市役所での会議などに参加して議会の休み中に地元に帰った議員たちにことの実態を詰問しだしたことからはじまった。

確かにアメリカの健康保険制度には問題点は多くある。だが、オバマケアが提案するような政府による保険の完全統括が好ましいやり方であると考える国民は少数だ。お役所仕事は何かと能率が悪い。医療保険を政府に預けたりすれば、税金が上がるだけでサービスが低下するなど目に見えている。

オバマ王のような左翼は、国民を馬鹿にしきっている。だから国民が個人でそれぞれ正しい判断など出来ないと決めつけているのだ。その国民がオバマケアの実態を知れば知るほどそれを拒絶し始めたことから、民主党は議会の絶対多数を握っていながら一年以上もオバマケア法案を通すことが出来ないでいる。

特に下院では、次回の選挙で当選が危ぶまれる新人議員が結構いる。国民に不人気な議案に賛成票を投じるのをしぶる議員も多い。また、上院で通った提案には妊娠人口中絶に保健がきくなどの理由で、中絶反対の保守派民主党議員からも反対の声が出ているため、ペロシ議長は法案通過に必要な票を獲得できていない。

医療保険改革に政治生命を賭けているオバマ王は、なんとしてでも復活祭の日曜日までにこの法案を通せとペロシ議長に圧力をかけ、予定していた東洋訪問まで延期するという熱の入れようだ。

切羽詰まったペロシ議長は、憲法完全違反の汚い手口を使ってこの法案を通す方法を考えだした。それは、下院議員が納得できない上院の提案に、補正案を合併させ、補正案に賛成するかどうかの投票をすることによって、原案が通ったものと見なすというもの。だが、憲法では補正案は原案が通った後でのみ投票が可能なのであって、法律は上院と下院の双方で意見の一致を得なければ立案されないということになっている。

こんなやり方で法律を無理矢理通せば、反対派から違憲であるとして訴訟が起きることは確実。オバマ政権ののこりの三年間はこの法律の撤回活動で明け暮れ、民主党は多数の議席を失い、与党の座をも失う危険がある。オバマ王の二期目など考えられなくなる。

先日フォックスニュースのインタビュー番組で、オバマ王はこのやり方を支持するのかという質問に対して、自分は上院や下院でのプロセスなどあまり気にしていないという返答をして国民をあきれかえらせている。透明度あるプロセスを強調する政権を目指すというのが、選挙運動中のうたい文句だったのではないのか?この間取り上げたコーヒーパーティでも、彼女らの一番の不満は反対派が政治のプロセスを妨害しているということだったはず。それが、大統領自ら憲法違反をそれほど気にしていないとは、いったいどういうことだ?

クリントン大統領も医療保険改革に取り組んだが、国民に非常な不人気であることがわかると、さっさと放り出してしまった。当時の私はクリントンの風見鶏風政治には感心しなかったが、すくなくともクリントンは空気の読める大統領だった。独裁者オバマ王にはそれが出来ない。『しもじもの考えなど取るにたらない、諚意(じょうい)でござる、控えい、控えい』ってなもんである。

ペロシ議長は今週末には法案を無理矢理にでも通すと宣言している。反対派はまだ意見の定まらない民主党下院議員に向けてメールや電話攻撃を行っているが、どうなるか、誰にも全く想像が付かない状態だ。

March 20, 2010, 現時間 8:04 AM | コメント (2) | トラックバック (0)

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March 11, 2010

モスレムのゲイバッシングを黙認するアメリカゲイ社会

Tea Party , フェミニズム , 宗教と文化 , 左右思想

私は以前に、アメリカのフェミニスト達がモスレム(イスラム教徒)らによる女性弾圧について沈黙を守っていることを批判したことがある。アメリカのフェミニスト団体は女性の立場向上よりも左翼リベラルとしての立場を重く考える。というより、フェミニズムなど左翼主義促進のための一つの手段にしか過ぎない。だから、女性問題と左翼主義が対立した場合には、必ず左翼主義が優先される。(イスラム圏社会はおよそ左翼主義とは言えないと思われるかもしれないが、右翼保守のブッシュ政権が対抗していたので、敵の敵は味方という安易な考えがここで働くわけだ。)

どうやらこの傾向は同性愛者たちの間にもあるらしい。

ゲイペイトリアット(同性愛の愛国者)の著者ブルース・キャロルがビッグジャーナリズムで書いている記事によると、先月26日、(2/26/10)サンフランシスコで起きた同性愛男性がビービーガンで撃たれるという事件について、SFのメディアは驚くほど犯人像の表明に消極的だという。

ヘイワードから来た従兄弟同士三人は、サンフランシスコでビービーライフルを使って通りがかりの男性の顔に向けて撃ち、その状況をビデオ撮影した疑いで、パトロール中の警察官に取り押さえられた。車のなかにあったビデオカメラには攻撃の様子が撮影されていた。

犯人三人は、シャフィア・ハシミ(Shafiq Hashemi, 21)、サイード・バサム(Sayed Bassam, 21)、そしてモハメッド・ハビビザダ(Mohammad Habibzada, 24)。三人とも犯行を認めており、サンフランシスコにはゲイバッシングの目的で来たと白状しているという。

さて、これがテキサスやユタから来た白人が犯人だったら、今頃「右翼過激派のヘイトクライム!」とかいって大騒ぎになっていたこと必定。ティーパーティなども引き合いに出されて、「ティーバッガーの暴走」とかいって主流メディアはでかでかと書き立て、すぐさまドキュメンタリー映画にでもなっていたことだろう。

それが犯人が明らかにモスレムだと解ると、主流メディアどころか、ゲイで知られるサンフランシスコのテレビローカルニュースにしろ地方新聞やゲイ専門誌ですら、この事件の犯人像についておそろしいほどの沈黙を守っているというのである。

アメリカでも一番人気のゲイマガジン、アドボケート(the Advocate)でも、犯人像やその動機について全く触れていないという。

イスラムが動機のゲイバッシングについては、タウンロードやジョーマイゴッドといった左寄りゲイブロガーたちも完全沈黙を決め込んでいるが、すくなくとも彼らは犯行そのものが起きたという事実は認めている。それが極左翼のパムスハウスブレンドやアンドリュー・サリバンのデイリーディッシュになってくると、事件があったことすら無視。一時期、モスレムによるゲイバッシングもあると認識していたサリバンなどは、この話を取り上げそうなものだが、ニュースが耳に届いていないと見えて、何も書いていない。「好都合だな」とブルース。

アメリカのゲイコミュニティーに通じていない人たちは、基本から理解する必要がある。政策やアドボカシーの決断をするゲイリベラル活動家やリーダー達は、長いことモスレム過激派によるゲイやレズビアンへの脅威を無視してきた。ヒューニューマンライツキャンペーン(the Human Rights Campaign)ギルファンデーション( the Gill Foundation)ナショナルゲイアンドレズビアンタスクフォース(the National Gay and Lesbian Task)といったリベラルの「ゲイ人権」団体は、それよりもアメリカのキリスト教徒によるゲイやレズビアンへの攻撃について毎日のように心配している。

イスラム圏諸国では同性愛嗜好であるというだけで絞首刑になるなど日常茶飯事だ。にも関わらず、アメリカの同性愛活動家たちは法廷による同性愛結婚の強制や、税金を無駄使いした教育場での子供の同性愛勧誘に忙しく、イスラム圏政権による組織的なゲイ殺害に興味がない。外国で起きていることならまだしも、その脅威がアメリカ海岸にも乗り上げ始めていることにすら興味がない。

ほんの先月、クリーピングシャリアというブログがバンダービルト大学のモスレム司教によるこんなコメントを報告している。

イスラム教では同性愛への罰は死刑だというのは本当かという質問に対し、イスラム教学の教授であるアワディ・A・ビンハズィム司教は「はい、罰は死刑です。」と答えている。そして自分はイスラムの教えに従うとさえ断言している。

こうしたイスラム教学はサウジアラビアではなく、ナッシュビルやテネシーの大学でも教えられているのだ。

だが、アメリカのゲイ活動家が優先するのは、同性結婚に反対するアメリカのキリスト教徒への反撃のみ。

また、アメリカのゲイ活動家の基本的思想として、反資本主義、反民主主義、反戦、そして反イスラエル、といった感情が何十年にもわたって深く根付いている。2003年から2007年に行われた反イラク戦争の集まりに参加した人なら、親共産主義や反資本主義や反ブッシュのサインやスローガンに混じって虹色の旗(非公式のゲイ/レズビアンのシンボル)を見るのは避けられなかったはずだ。

この「コミュニーティー」においてアメリカでゲイであるためには、先ず最初に「主流」であることを拒絶し、個人主義や自由や資本主義や憲法や投票権や愛国心を放棄しなければならない。それがすべてチェックできたかい?そしたらクラブ参加大歓迎。

イスラム脅威に立ち向かうなどアメリカゲイ体制の遺伝子とは完全に異邦なものだ。彼らにとって敵は共和党であり、ストレートな男達であり、アメリカ軍隊なのだ。

サンフランシスコや世界中で起きるモスレムによるゲイバッシングに関して、アメリカのゲイコミュニティーの姿勢は、それこそまさに、「聞くな、言うな」なのである。( “don’t ask, don’t tell” )

これだからカカシが以前から指摘しているように、アメリカのゲイ達は同性結婚には躍起になるくせに、同性愛の正式軍隊勤務には興味がないというわけだ。彼らはゲイの味方なのではなく、単にゲイ達を左翼主義促進の道具につかっているに過ぎないのだ。これはフェミニストと全く同じこと。

左翼は常に少数派を利用するのだ。

March 11, 2010, 現時間 5:55 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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March 4, 2010

左翼コーヒーパーティー発足人はオバマ選挙運動員だった!

Tea Party

先日紹介したコーヒーパーティの発足者についての記事を見つけた。

彼女の名はアナベラ・パーク。ビデオを見てその話し方を見る限り、あまりにもナイーブで無知な印象を受けたので、典型的な大学生リベラルかなと思ったのだが、なんと彼女41歳。だったらカカシと同年代じゃない。それであんなことを言ってるとなると、ただのド素人のナイーブな若者とは違って、かなりの悪度さを感じるな。

ティーパーティー運動は新たな保守勢力として米国政治の中で存在感が高まっているが、ドキュメンタリー映画制作者のアナベル・パークさん(41)はこの運動に対するメディアの過剰反応に苛立ち、新たな運動の提唱を思い立ったという。

メディアの過剰反応?ご冗談でしょう。一年前にティーパーティ運動が全国各地で勃発的に始まった頃、メディアはこぞって無視していた。去年の4月15日の納税締め切り日にあちこちの市役所で一カ所三百人程度の集まりが起きた時のアメリカメディアの無反応といったら、こちとら参加者はリベラルメディアの予想通りの行為であったとはいえ、かなり苛立ったことはこのブログでも書いて来た。

最近になってメディアがやっと重い腰をあげてティーパーティを取り上げるようになったのも、ティーパーティの活動があまりにも活発になって来たため、リベラルメディアも無視できなくなったからだ。それでもMSNBCやCNNのニュースキャスターたちは、ティーパーティ参加者をティーバッガーなどと侮辱的な呼び方をして、真剣に取り扱っていない。

パークの本音は、メディアが取り上げたことではなく、リベラルメディアですら無視できなくなってきたティーパーティの存在に脅威を感じ始めたということなのだ。

運動の目的についてパークさんは「今の政府はわれわれを代弁しておらず、メディアもうまく代弁してくれているとは言いがたい。未来の決定権を握り、自分たちの声を届けるために、行動を促す狙いがあった」と説明する。ティーパーティー運動については「目標は共通する部分もあるかもしれないが、やり方には反対」だと述べた。

ほう?ティーパーティのやり方の何が気に入らないのだ?彼らは地元政治家が主催する公聴会に参加して自分の意見を発言したり政治家に質問したり、平和的に集会を開いたり、地元政治家にメールや電話で抗議文を送ったり、地元選挙の時に自分らの意見を無視する政治家に対抗するライバル候補者を応援したり、投票したりしているだけだ。

これこそ民主主義社会では、市民に保証されている言論の自由、集会の自由を、市民が行使しているだけではないか。そのやり方の何が気に入らないと言うのだ?何に反対なのだ?

パークはブッシュ政権の時にワシントンDCに集まって戦争反対運動をした人々や、国の防衛秘密を漏洩したCIA職員やそれを掲載したニューヨークタイムスのことは政治プロセスへの妨害だとして左翼リベラル連中を批判したか?労働組合の暴力団員やエーコーンといったオバマ支持左翼団体が投票場で共和党の投票者を暴力で妨害した時、民主主義を妨害するけしからん奴らといって一言でも何か批判したか?

パークの本音は、ティーパーティのやり方ではなく、その効果だ。ティーパーティが政治に影響を及ぼしていることに反対しているのだ。なぜならパークはオバマ王に反対する奴らは集会を開いたり抗議をする権利などないと考えているからだ。

パークさんは2008年の大統領選でオバマ陣営のボランティアを経験したが、コーヒーパーティーは既存の政党には組しないといい、2大政党制は時代遅れだと批判。現在の政治の仕組みには大きな問題があると指摘した。

やっぱりね、『オバマ陣営のボランティア』ぱりぱり左翼のオバマ熱狂者のくせに、な〜にが既存の政党には組しないだ。パークが本気で「今の政府はわれわれを代弁しておらず、メディアもうまく代弁してくれているとは言いがたい」と思っているなら、ティーパーティの人たちのやり方に反対する理由がない。ティーパーティの人々の求める社会と自分の求める社会は違うというのなら話は解る。だが、彼女は、ティーパーティを「革新」への「妨害者」であり、彼らは偽りを流し事実ではない恐怖を利用した汚い運動をしているという。

地球温暖化にせよ、健康保険改悪法にせよ、事実ではない、情報操作でもって国民に恐怖心をおこさせ自分らの政治力を強めようという左翼リベラルの常套手段ではないか。

パークの始めたコーヒーパーティは発足たったの五週間。それでもうすでに主流新聞は何紙も取り上げているし、ハッフィントンポストやデイリーコスといった左翼リベラル人工芝ブログなどにも大々的に取り上げられている。

何週間もあちこちで集会が起きていたのに、一部の保守派ブログとフォックスニュース以外からは完全無視されてきたティーパーティとは大違いだ。

そりゃそうだ。悪の張本人オバマ王が後ろ盾だもの。

March 4, 2010, 現時間 10:26 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 28, 2010

左翼リベラルの反撃、コーヒーパーティーってあなた、歴史しらないの?

Tea Party , 左右思想

ティーパーティーの勢いに腹を立てた左翼リベラル達が、コーヒーパーティなる運動を始めた。設立したのはアナベラ・パークなる若い女性。フェイスブックにその怒りを書き連ねたのが始まりだと言う話だ。

コーヒーパーティを始めましょうよ、スムージーパーティでもレッドブルパーティでもいいわ。でもお茶は勘弁してよね。カプチーノパーティってのはどう?きっとあいつらを腹立てるわよ。エリートぽいってね。一緒になってカプチーノ飲みながら中身と思いやりのある本当の政治会話をはじめましょうよ。

上記の一節を読んだだけでパークがバリバリ左翼リベラルだということは明白。それにしても、お茶会に対抗してコーヒーパーティってのも全く芸がないだけでなく、彼女の歴史知識のなさを思わせる。彼女はアメリカ独立戦争のきっかけともなったボストン茶会事件の歴史的背景を知らないのだろうか?愛国者ぶる割には無知まるだしだという気がする。

リンク先のホットエアーに彼女がコーヒーパーティとはなにかを説明するビデオが載っている。その4分34秒に及ぶながったらしい割には中身のないだらだらした話ぶりを辛抱強く聴いてみたが、要するにパークはお茶会参加者は政府による問題解決への「妨害者」であり、今我々に必要なのは「多様性」を受け入れることと政治プロセスへの「協力」だ。お茶会のおかげでそのプロセスが妨害され、分裂され、会話を交わすことさえ出来ない状態にある。政府は我々の代表であり企業のためにあるのではない。といった内容だ。そしてパークは政府のプロセスを妨害する人間には責任を取らせる必要がある、とまで言っている。

だが、彼女のいう「協力」とは左翼体制への絶対服従であり、「多様性」というのは考えの多様性のことではなく、単に民主党を支持する少数民族を増やすといういみであり、「妨害」とは反体制派の正当な抗議運動であり、「分裂」とは単に異なった意見の健康的な交換をさす。

パークは議会が分裂しているから正当な政治過程が機能しないと言う。だが、左翼政府が独裁的政策を国民や野党の反対を押し切ってむりやり突っ切ろうとするのを野党が抗議することこそ正当な政治過程のはずである。

彼女は政治家は我々の代表だという。企業の代表ではないと。だが、民営企業に勤めて生計を立てている我々一般市民が民営企業をつぶすような政府の横暴に対して、我々の代表である政治家に闘ってもらうのも代表共和制度における市民の権利であり、議員の役目である。第一労働組合の言いなりになる左翼政府は市民の味方と言えるのか?

だから彼女の本音は『保守派連中は左翼政府がやることにつべこべ文句を言わずに服従しろ。左翼政府に反対する奴らは弾圧すべき。政府は左翼の一党独裁にすべきであり、野党の存在など許して政府を「分裂」させるべきではない。反政府連中に抗議の場など与えるな。問題解決は左翼政府に任せろ。じゃまするな、どいてろ!』というものだ。

パークはお茶会は国民の代表ではないという。もちろんそうだ。お茶会参加者自身そうは思っていないだろう。お茶会参加者はオバマ政権が国民の声を無視して勝手なことをやっていることに抗議しているにすぎない。それを「妨害者」とレッテルを張るパークは左翼体制派の独裁主義者なのだ。

ロナルド・レーガン大統領が言った有名な言葉がある。

「非常事態において、問題解決は政府にあるのではない、政府こそが問題なのだ。」

政府の横暴に抗議する権利は民主主義の基本だ。それを「妨害者」などと呼んで侮辱するパークは、左翼プロパガンダビデオなど作ってる暇があったら(それにしたってひどい出来。もう少しマシなスピーチ書けないのかね。)もう一度ボストン茶会事件の歴史を勉強して頂きたい。

February 28, 2010, 現時間 11:39 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 21, 2010

アメリカ左翼がティーパーティーを恐れる理由

Tea Party , 左右思想 , 日常の出来事

今年から職場の担当が変わって、これまでの長期出張と違い、月曜から金曜までといった短期の出張がずっと続いている。ひとつひとつは長期ではないが、こう移動が多いとかえって疲れる。今月だけですでに四つ目のホテル。

あまりの忙しさにオリンピックを見る暇もなく。ルージュとスキージャンプをちょっと観た程度。ニュースもホテルから支店までの間に聴くラジオニュースくらいしか聴いてない。支店の研究室ではネットアクセス厳禁なので、ブログ更新は週末しか出来ない。

そんなおり、テキサス州に住む気違い男が自分の家に火を放った後、小型飛行機を盗んで国税庁のビルに突っ込んで自殺するという事件が起きた。飛行機の突入角度から言って何百人という職員が働いている階を狙い、多くの犠牲者を出すつもりだったらしい。これによって犯人のジョー・スタックと税務署の職員一人が死亡、何十人という負傷者が出た。

これはどこかのテロ団体に属する者の仕業ではなく、単に政府に腹を立てた男の単独行動だったようだ。

しかし興味深いのは左翼リベラルたちの反応だ。彼らはこの男がオバマ王の増税に腹を立てていたということだけを取り上げて、『今アメリカ中で起きている反オバマ政権のティーパーティー活動が、こういう危険な人間を生み出したのだ』と主張し始めたのだ。リベラルの人気サイト、ハッフィントンポストに寄せられた2000近いコメントには犯人のスタックとティーパーティーを結びつけて侮辱するものがほとんどだった。

  • 奴はティーパーティの会員なのは間違いない、ついでにグレン・ベックのファンクラブの会員もね。
  • ティーバッグ爆弾
  • 自然選択が機能して良かったね。ティーパーティ団結せよ。
  • この男はティーバッガーみたいだ。
  • たのむよ、ティーバッグがしたたってるぜ。
  • やつらが思わせたよりずっと自由に対して危険だよ。恐れよ、奴はティーパーティーテロリストだ!

犯人のジョー・スタックはソフトウエアのエンジニアーだったが、どこかのウェッブサイトにどうして自分がこのような犯行に及ぶに至ったのかという**遺言**を残している。それによると、彼が憎んでいたのはオバマ政権や国税庁だけではなく、ブッシュ前大統領やカトリック教会などへも強い憎しみを持っていたようで、スタックは『共産主義はそれぞれがそれぞれの必要に見合ったと主張する思想であるのに対し、資本主義はそれぞれがそれぞれの汚い欲望に見合った社会をつくることだ』といった内容のことも書いていたという。ポリパンディットがスタックの憎む相手を箇条書きしている、下記はその一部。

**アップデート:ヤスの備忘録さんがほぼ全文を翻訳してくれているので、興味ある方はご参照のこと。

  • ジェネラルモータースの重役たち「考え難い悪行を犯した」
  • アメリカの医療システム「年間何千何万という人々を殺している」
  • 政治家「泥棒、嘘つき、自分勝手で汚い奴ら」
  • カトリック教会「下品、腐敗」
  • 宗教団体「化け物」
  • アメリカ庶民「信じられないほどの馬鹿」
  • ジョージ・ブッシュ 「操り人形の大統領」
  • 国税庁「ビッグ・ブラザー」

これだけ読んでみても、スタックはおよそリベラル政権を憎む右翼過激派とは思えない。単に自分が不幸なのはすべて世の中のせいだと思い込んだせこい人間のように思える。

にも関わらず左翼リベラルたちの熱狂ぶりはどうだろうか?

これについてカカシはミスター苺に「どうして左翼はこうもティーパーティーを憎むんだろうね。」と聞くと、「いや、左翼はティーパーティーを憎んじゃいないよ。ティーパーティーに恐れおののいているのさ。」という答えが返って来た。ミスター苺に言わせると、リベラル連中はエリート意識が高く一般市民を馬鹿にしているが、左翼は市民に対してもっと現実的な恐怖心を持っている。だから市民の間でわき起こる草の根運動の力強さを正しく把握し、それに脅威を感じているのだ。

左翼は恐れおののいている。なぜなら、他の政治団体に比べ彼らほどポピュラーフロントの恐ろしさを知っている団体はないからだ。そして彼らは今やまさに、その動きを目の当たりにしているのだ。

ポピュラーフロントとは非常に様々な政治力の共同体である。普段なら敵対し合うような団体のリーダー格が稀に同盟を結びはじめる。そうなると団体同士が同盟をむすぶ。結果は既存の体制のダムを押し流すような激しい動きとなるのだ。この動きにはすべての、いや過半数の市民でさえ含まれる必要はない。対抗する他の同盟を押しよけることのできる規模でさえあればいいのだ。つまり、フロントが求めるものをフロントは獲得する。

左翼はポピュラーフロントの止められない生の力を理解している。だから彼ら自身が国を制覇し「共産化」しようとする時の作戦は、かならず既存の体制に犯行するポピュラーフロントの結成であり、それを使って地方政府や植民地支配政府などに対して抗議運動を行う。

ポピュラーフロントが強大化すれば、それは革命につながる。だが革命を起こすのは左翼とは限らない。1979年の比較的資本主義だったシャー政権を倒したイラン宗教革命や、1930年代のナチスファシストらによる共産主義政権の打倒、それから1776年のイギリス帝国に対して行ったアメリカの革命運動などが、そのいい例だろう。

どの運動も、普段なら敵対し対抗しあうような政治団体が、この時だけは協力し合い、体勢に向かって立ち上がった。

愛国心旺盛で小さな政府を求める資本主義のティーパーティーは左翼にとっては最悪の悪夢なのだ。

ティーパーティーは特に共和党の動きというわけではない。だが、共和党の方がティーパーティとの共通点を多く持っていることは確かであり、ティーパーティーを味方につけるには民主党より有利な立場にあると言える。サラ・ペイリンなどの共和党リーダー達はこれまで自分たちが主張してきた政策をそのまま行動に移せばいいだけだからだ。しかし民主党はそういうわけにはいかない。ティーパーティーの要求と民主党が過去40年間に渡ってとなえて来た思想とは全く正反対だ。民主党がそれをすべて撤回し、しかも自分らが誠実であるとティーパーティーを説得するなどということは、そう簡単に出来ることではない。

ポピュラーフロントの力は、この間のマサチューセッツ上院議員特別選挙の時に顕著になった。選挙のほんの二週間前までは民主党の候補だったマーサー・コークリーが58対27で31%も優勢だった。それが二週間後の選挙では52対47でブラウンが圧勝してしまった。これは36%の逆転だ。こんなことは前代未聞である。

一年前に全国各地で細々と始まったティーパーティ運動は、リベラル達がティーバッガーなどといって馬鹿にしている間にも、どんどんその勢力を増している。マサチューセッツ州で起きたような保守派の逆転勝ちが、全国各地の地方選挙で徐々に起きれば、2012年の全国選挙では、民主党議員達が大敗する可能性が出てくるのだ。そうなれば2008年に絶対多数議席を獲得した民主党は、たった四年で全てを失うことになるのである!

リベラルは単に左翼にとって「役に立つ愚か者」でしかない。リベラル連中はティーパーティーの恐ろしさを理解できずにティーバッガーなどといっておちょくるくらいしか能がない。だが左翼は違う。左翼連中はティーパーティというポピュラーフロントのもたらす恐ろしい底力を理解し、それに恐れおののいているのだ。

February 21, 2010, 現時間 10:15 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 13, 2010

激化する左翼リベラルのペイリン攻撃

Tea Party , どうでもいいニュース , アメリカ内政 , 左右思想

先日のナッシュビルにおけるティーパーティ大会で、その花形的存在を獲得したサラ・ペイリンだが、保守派の間で彼女の人気が上がるにつけ、左翼リベラルによるペイリン攻撃は激化の一途を辿っている。

先ず、ペイリン女史の演説中の写真が公開された時、彼女の手のひらにいくつかのキーワードが書かれていたことを取り上げて、左翼オンラインサイトのハッフィングトンポストなどは、サラ・ペイリンはオバマ大統領のテレプロンプター使用をさんざん批判しておきながら、自分は手のひらのあんちょこを見ながら演説しているじゃないか、などというくだらない批判から始まった。

「エネルギー」「税金」「アメリカ精神の向上」という言葉が明らかに見える。加えて「予算削減」という言葉の上に横線が引かれている。

はっきり言うが、このメモは多分演説のために使われたのではないだろう。演説は準備したものを使ったはずだから。それよりもこれは演説の後に続いた質疑応答の際に、質問の後ちらっと見るためのものだったのだろう。

だが私に言わせれば、それは一層悪い。

メモには詳細がない、単なる一般的な概念であり、しかも彼女が支持するものだ。

大統領候補になるかもしれない人にしては、自分が支持する根本的な信念すら暗記できずにあんちょこをみなければならないってことだ。

アホか!ペイリンのメモは確かに質疑応答中に書かれたものだろう。そしてそれは、自分の信念というより、質問内容の要点をメモったと考えた方が説明がつく。質問がいくつかの部分に別れていた場合、ひとつのことに答えている間に、別のことを忘れる可能性があるからだ。横線が引っ張ってあったのは、そのことについてはすでに済みだったからだろう。

ペイリンの演説を見る限り、彼女はテレプロンプターは使っていなかった。それよりも自分のメモを見ながら演説していたので、時として下を向き過ぎる傾向があったほどだ。あれは少し改める必要があるとしても、演説の練習もせず他人が書いたものを、内容も理解せずにただ読んで発音を間違えたりしてるオバマ王に比べ、自分の書いた下書きを見ながら演説したり、質問の内容をメモったりているペイリンとどっちが市民に好感を持たれるか、ハッフィントンポストの左翼エリートには理解できないのかもしれない。

次にペイリンへの攻撃に使われたのは、ティーパーティ大会でフォックスニュースのクリス・ワラスによるインタビューの際に、ワラスがペイリンの返答に呆れて白目を見せたという噂だ。

ワラス自身は、自分は白目を見せたりなどしていないと言っている

フォックスニュースのメーガン・ケリーの番組でケリーから、「本当に白目を見せたの?」と聞かれたワラスは

答えはノーだよ。サラ・ペイリンに対するインタビュー後の印象は賞賛以外のなにものでもない。ペイリンかく乱症候群とか人は言うが、彼女は第一級の仕事をしたよ。2008年選挙の共和党大会やその後の選挙運動中にあったような鹿にヘッドライト的な反応とはほど遠いね。

ペイリンかくらん症候群に陥っている左翼ブロガーニュースハウンドのエレンなどは、ワラスがペイリンのスタイルだけを賞賛してインタビューの内容について何も言わなかったと書いているが。そういうエレンこそ、ペイリンの演説内容やワラスとのインタビュー内容については何も触れず、ペイリンのスタイルだけを批判している。

本当に左翼リベラルってのはその偽善主義があまりにも明白でお話にならない。彼らは自分らの言ってることや書いてることをきちんと読んでいるのだろうか、そのうえで真顔でこういうことが言えるというのは、さすが左翼リベラルならではの恥知らずといったところだろう。

ともかく、彼らがペイリンの話している内容に反論できないのは当たり前だ。だが、ペイリンのスタイルだけをとってみても、左翼リベラルのエリート達は何故彼女のスタイルが人気があるのか理解できない。

ペイリンはハーバードやプリンストンといった一流大学の法科を出たような大学教授のような話し方はしない。彼女自身、自分はアラスカのアイスホッケーママ(子供をアイスホッケーの試合につれていくような母親)であると誇り高く自負している。そして彼女の、アメリカに必要なのは軍事総司令官でありテレプロンプターを見ながら格好いい演説をする大学教授ではない。というオバマ批判に我々一般庶民はかなり共感が持てる。

左翼リベラルは常に自分らこそが一般市民の味方だとしながら、彼らほど一般市民を軽蔑し見下している人種もいない。だから我々がオバマ王の国民を馬鹿にしきった話かたに怒りを覚え、逆にペイリンには親しみを感じるのだということが理解できないのだろう。

私個人としては、次の選挙でペイリンが大統領に出馬するのはまだ時期尚早だと思う。だが、彼女が左翼リベラルのエリート意識に脅威を及ぼすというなら、どんどん頑張ってほしいと思う。

February 13, 2010, 現時間 11:41 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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February 9, 2010

ナッシュビルのお茶会は日本でも報道されたよし、、かなり偏見に満ちているが、、

Tea Party

コメンターのsikibuさんが、NHKでもティーパーティの模様が報道されるようになったと教えてくれたので、ちょっと日本語でティーパーティを検索してみたら、結構色々な記事が出てきて参考になった。しかし中には日本の主流メディア同様、保守派への偏見と敵意丸出しの記事もある。

この日刊テラフォーというオンラインニュースなどがいい例だろう。ま、オンラインなので、これがどれだけきちんとしたニュースなのかは解らない。もっともアメリカは主流メディアがオバマべったりの偏向報道をしまくっているのだから、零細サイトのニュースだからといって馬鹿には出来ないが。

この記事はオバマと民主党が提案している健康保険改悪案について書かれているが、どうも著者の綾路すみ、にはアメリカ人を馬鹿にした高慢な姿勢が見られる。

米国人は往々にして国内問題にしか目を向けない。何においても米国がベストだと認識しているからだ。自国へ向ける関心の1パーセントでも海外に向ければ、先進国の大半は皆保険制度を導入しており、なおかつ医療費は無償か、無償でなくても償還などの制度を用いて低負担となっていることが分かるだろう。むろん、ここでいう先進国とは「社会主義国」ではない。

はっきり言って綾路はアメリカ人に関しても世界に関しても無知である。アメリカ人が海外に目を向けてないどころか、俗に言うオバマケアという保険改正案に反対している人々は、海外、特にカナダやイギリスの大失敗例を挙げてアメリカもああなっていいのかと批判している。これらの国々の政策は社会主義国とまでは行かないまでも、アメリカに比べればかなりの社会主義であることは確かなのだ。綾路がアメリカを批判する関心を1パーセントでも海外にむければ、ヨーロッパ各国の皆保険制度が破産寸前の状態で、患者に適切な医療を提供できず、アメリカなどに大量な数の患者が治療におとずれていることを知るだろう。

また、一部の保守派は皆保険制度を槍玉にあげ、「どうして自分たちが、貧乏人の保険の面倒までみなくてはならないのか」と難じる。おそらくこれは、皆保険反対者に共通する意識なのだろう。「金持ちは努力の成果で、貧困は怠惰の結果。貧乏人が病気になろうと知ったことではない」と。コラムニストの町山智浩氏も指摘するように、米国以外の先進国では、持てる者が持たざる者の分を補填する、すなわち「富の再分配」が常識となっているのだが。

「持てる者が持たざる者の分を補填する、すなわち「富の再分配」」することが先進国なのか? それこそ社会主義ではないか。綾路は解っていない。アメリカ人はそういうヨーロッパの先進国のようになどなりたくないのだ。アメリカ人は政府が健康保険制度をコントロールすることで、アメリカ人の受ける医療制度が改良されるとは考えていない。皆保険そのものが嫌なのではない。それが政府によって国民の選択力を奪われ自分に合わない保険を強制されることが嫌なのだ。

もうすこし、何故アメリカ人がオバマケアに反対なのか、きちんと勉強してから記事を書いてもらいたい。自分勝手な偏見や誤解だけで意見を述べたり、アメリカ左翼リベラルの報道をそのまま翻訳するだけが脳ではあるまい。

それから、このあいだマサチューセッツで上院議員に当選したスコット・ブラウンの写真も、ブラウンが下着のモデルをしていた頃の写真をわざわざ織り交ぜ、まんなかに「今でも売春夫」と書かれた、あきらかにブラウンのライバルが作ったポスターを使っている。綾路が英語が読めないとも思えないので、これは意図的だろう。だとしたらかなり悪趣味。

ま、ティーパーティー参加者をアメリカの左翼のように「ティーバッガー」などと呼ばないだけ、まだましではあるが。

February 9, 2010, 現時間 11:45 PM | コメント (2) | トラックバック (0)

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February 8, 2010

革命精神消えないアメリカの強さ

Tea Party

オバマ王政権と民主党によるアメリカのファシズム化が進む中、全国各地で勃発的に起き始めた反オバマ反民主党議会抗議運動のティーパーティー運動は、イギリス王国に立ち向かったアメリカの独立運動の発端となったボストンティーパーティよろしく、腐敗した体勢への革命運動にと変化している。ボストン茶会とは何か、ウィキの説明から引用すると、、

ボストン茶会事件(ボストンちゃかいじけん、Boston Tea Party)は、1773年12月16日に、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンで、イギリス本国議会の植民地政策に憤慨した植民地人の組織が、アメリカ・インディアンに扮装して、港に停泊中のイギリス船に侵入、イギリス東インド会社の船荷の紅茶箱をボストン湾に投棄した事件。アメリカ独立革命の象徴的事件である。

市民らの最大の不満は「代表のない課税」にあった。つまりアメリカ市民には、イギリス本国から植民地にどれだけの課税がされるかということに関して、全く発言権がなかったのである。

今回のお茶会運動も原則は同じだ。政府が国民の声に耳を傾けずに無駄な政策で負債を激増させていること、そしてそれを補うためにこの不景気にさらなる増税を計画していることに、国民の怒りは頂点に達しつつある。

ボストンのお茶会事件も組織的な計画性はなく勃発的なものだった。これが革命のきっかけとなった事件ではあったが、事件を起こした市民は、それが本格的な革命につながるとは夢にも思っていなかったことだろう。

現在のお茶会運動も不満を持った市民の間から本当の意味での草の根運動として始まった。だから昨日もお話したように、この動きには組織性があまりない。また、特に誰がリーダーということもない。

確かにサラ・ペイリンやトム・タンクリートといった著名人が演説などをしてはいるが、彼らはこの動きの一部であって、まだまだ決してリーダーと言える立場ではない。

昨日苺畑夫婦はサラ・ペイリンの演説をきいたが、彼女自身、自分が率先してこの動きを進めめたいという意志は持っていない。自分が大統領になることがこの国にとって良いことだと思えば立候補する気はあるとは語っていたが、それよりもこの運動は、特定の政治家を後押しするものではなく、主役は市民なのであり市民による市民のための政治というアメリカ民主主義の原則を強調した。

この大会を取材していたグレン・レノルズもイグザミナー紙に書いているが、ティーパーティは今回の大会ひとつで決まるのではない。

お茶会運動は下から上への運動であり、上から下へのものではない。お茶会の多くの人がサラ・ペイリンに好感を持ってはいるが、今週末の参加者のなかですらも彼女の鶴の一声で行動に移すなどという人がいるとは思えない。私はこのイベントや別のイベントで多くの人々と話したが、誰もカリスマ的なリーダーを求めてなどいない。

それはバラク・オバマのモデルであり、それは最近うまくいってない。それよりも彼らは(他人に引かれるのは)もう沢山だという気持ちで自分らで手綱を握ろうとしているのだ。私は、お茶会以前には政治になど参加したことがないという人に何人もあった。彼らは、参加してみて政治は面白い、自分は一人ではないと学ぶことの楽しさを感じている。

お茶会はアメリカの伝統的な道徳観を持つ人々の集まりではあるが、決して共和党の集まりというわけではない。共和党が賢ければお茶会がお茶会党という第三政党にならないように、自分らの党に取り入れる、もしくはお茶会の支持を得られる党として成長する必要がある。

サラ・ペイリン自身、元共和党副大統領候補だったとはいうものの、既存の共和党議員の席を党予選で挑戦することも、競争は党を分裂させるのではなく強くさせるのだと推進しているくらいだ。(彼女自身腐敗した共和党知事の地位を予選で奪い取った実績がある。)

アメリカ市民はお上から言われたことを羊のようにおとなしく従うような国民ではない。権力を持った政権がそれを乱用すれば、国民は実際に立ち上がる。アメリカにはそういう歴史があるのであり、今回のお茶会運動をみるにつけ、アメリカ人の革命精神は今も健全だとつくづく感じた。

God bless America! アメリカに神の祝福あれ!

February 8, 2010, 現時間 11:15 AM | コメント (1) | トラックバック (0)

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April 19, 2009

ティーパーティ報道、CNNの証拠隠滅作戦

Tea Party , 狂ったメディア

昨晩、ブログ仲間のパテリコ一家と一緒に夕食をしたのだが、食事の席で、パテリコはCNNが著作権を理由に個人がYouTubeにアップしたCNNリポーター、スーザン・ロージェンの偽善者ぶりを暴露したビデオを取り下げることに成功したと怒っていた

Founding Bloggersのサイトで、取り下げられたビデオが一部、フォックスニュースの番組で取り上げられているのを見る事が出来る。

CNNのニュースで報道された映像では、「オバマはファシストだ」という看板を掲げた参加者が、自分の立場をきちんと説明できずにただ「オバマはファシストだ」を繰り返す姿が報道された。また、リンカーンの哲学を説明しようとした参加者の言葉をロージェンが遮って、この集会は反政府、反CNNだと言って立ち去る姿が映された。しかし、その後の光景を上記のブロガーが撮影していた。

このビデオを見ていると、参加者の女性が『これは共和党とか民主党とかいうことではない。なぜ普通の参加者から意見を聞かないのだ?』とロージェンに食って掛かっている。「あなたは私達を馬鹿にしてる。私はあなたのやっていることをみてきた。とても不公平だ。」それに対してロージェンは「私はサインを持っている人から意見をきいただけだ。」と答えると、その女性は「共和党も悪い!」というサインを掲げている人を指差し、「このサインを見たか?」と聞いた。ロージェンは「私たちの視野には写らなかった」と見苦しい言い訳をしている。

リベラル達は常に保守派市民を馬鹿にしているので気がつかないが、我々保守派はメディアの左より偏向を誰よりも知っているのである。だからこういう集会に「取材」に来るリポーター達がどれほど偏向した報道をするかなど最初からお見通しなのだ。このビデオの女性もそれを念頭に置いてこのリポーターの取材をじっくり観察していたのであろう。この女性はリポーターがきちんと自分の立場を説明できそうもない人だけを選んでインタビューし、まともな答えが出るとさっさと引き上げてしまったのをちゃんと見ていたのである。

ところで、CNNは民間人が撮影したこの映像すらも「著作権侵害」を理由にYouTubeに取り下げさせた。ロサンゼルス検事であるパテリコは、法律上CNNにそんなことをする権利はないと言っていた。しかしミスター苺は、YouTubeは民間企業なので公平にビデオをアップする義務はない、YouTubeを責めてみても無駄だろうと話していた。

出来るとしたら、ファウンディングブロガーが自分のビデオを自分のサイトでアップする。それを他の保守派ブロガー達がダウンロードして自分のところでアップするというふうに、草の根運動を繰り返すしかないだろう。今朝のパワーラインによればパテリコはまさにそれをブロガー達に呼びかけている。

それにしてもCNNの汚さったらない。私はテレビのニュースなんてフォックスも含めて全く見ていないが、それでも空港のラウンジとかでCNNが流れるとものすごく胸が悪くなる。特に外国でのCNN放送はアメリカのそれよりひどい。それで私はラウンジでは音楽を聴く事にしている。そのほうが精神的に健康である。

April 19, 2009, 現時間 4:38 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 18, 2009

反オバマ運動のティーパーティー、日本での報道は?

Tea Party

前代未聞の多額の負債をかもしだす予算案及び経済政策に反対して起きているティーパーティだが、日本ではあまり報道されていないようだ。ま、オバマべったりのアメリカメディアですらほとんど無視か、報道しても参加者を完全に馬鹿にしているか、フォックスニュースに煽動されたかのような報道ばかりなので、ティーパーティの話を小耳に挟んだ人はニュースの詳細を学ぶのは困難かも知れない。

私の検索が下手なのかもしれないが、私がみつけた日本語のニュースはブルームバーグドットコムの日本語版読売新聞くらいかな。「反オバマ、集会」で検索したらもっと出て来た。日本のテレビでは報道されたんだろうか?

グーグルで「ティーパーティ アメリカ」で検索すると、苺畑よりが一番最初に出て来たのには苦笑してしまった。うちみたいな零細ブログくらいしか取り上げてないんじゃ、日本の方々にこの話が知られるのはとても望めない。

とはいえ、カカシ以外にも日本語でこの件について書いてるブロガーさんは何人かいるので、ここでちょっとご紹介しておこう。

the NaKed Moon ++ティーパックでボストン・ティー・パーティー

今回のティーパーティーは、シカゴティーパーティーと呼ばれている。ボストンはもともとの事件が起きた場所。

やまはFX ティーパーティー

彼は為替関係のブログを書いてる人。確か以前にも彼のブログは読んだ事ある。ところで、今回のティーパーティの直接のきっかけはシカゴのニュースキャスターの呼びかけではあるが、ティーパーティーという名前ではなく、もう今年の初めくらいから規模はちいさいがあちこちでオバマの経済政策を反対する集会は開かれていた。

日暮れて途遠し 共和党の茶会

アメリカのニュースを共産主義経済学者のポール・クラグマンなんかのコラムから得てるんじゃ、アメリカの真実を知る事等出来ない。共和党は馬鹿だという先入観だけのくだらないコラムを一生懸命邦訳してるご苦労なブログ。

ところで、コメントに、オバマの経済政策は上層階級の税金を上げるだけで、下層階級は助かるみたいなことが書かれているが、金持ちから取った金を貧乏人にばらまいて、貧乏人から「オバマ様〜」と崇められたいのがオバマ王の社会主義。ここに集まった人たちは、政府ではなく自分たちの稼いだかねは自分たちで使い方を決めたいと言ってるのだ。

ところでクラグマンは、オバマ政権の高官候補が次から次へと脱税発覚で候補を辞任しなければならなくなっている事実をどう思うのかね。

April 18, 2009, 現時間 12:00 AM | コメント (0) | トラックバック (0)

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April 16, 2009

アメリカ各地で反オバマティーパーティに国民集結

Tea Party

四月十五日は納税最終締め切り日、俗にいうタックスデー(税金の日)である。先日もお話したように、全国各地でオバマ政権の経済政策に反対してティーパーティと呼ばれる反オバマ集会が開かれた。保守派ラジオトークショーなどでは全国2000カ所で集会が開かれたと言ってるが、主流メディアのほうはせいぜい500カ所くらいだと報道している。どちらにもバイアスがあるので正しい数は定かではない。

こうしたティーパーティ集会についてミッシェル・モルキンのような保守派がブログで報告するのは当然のことながら、最初の頃は鼻であざ笑っていた主流メディアもこの運動があまりに拡大したため、ついに大手のAPですら無視できない状態となった。

ミスター苺もローカルの市役所で行われたティーパーティに参加したが、集まったのは300人くらいだったという。人口がそれほど多くなく、保守派層も深くない南カリフォルニアの当市でもそのくらい集まったというのは、まあまあだろう。それに、すぐお隣の町でもやはり集会が開かれ、そこでも500人くらい集まったそうだ。もっと大きな町になってくると3千とか4千とか集まったところもあるので、全国平均500人として500カ所でも25万人、2000カ所なら百万人、間をとって1000カ所としても50万人だから、これはかなり大きなイベントだったと言える。

リベラルのプロ市民や共産主義団体のアンサーなどが主催した反ブッシュのイベントでは、あれだけのお金をかけて主流メディアの援助も多いにうけても、全国で数カ所で合計してせいぜい三万人くらいしか集まらないことを思えば、プロ市民の援助も受けず、メディアからは完全無視されていたのにも関わらず、これだけの人数を集めたということは、それだけオバマ政権の経済政策に腹を立てている国民が多いという証だろう。

それでもCNNのリポーターのインタビューやニュースアンカーの報道などを聞いていると、集会に集まった人々を完全に馬鹿にしきっているのが明白。

">シカゴのティーパーティを「取材」した女性リポーターは、参加者にインタビューをしてる振りをして、参加者の返答を遮って自分の意見を押し付けようとした。それを聞いた周りの参加者から「話を聞けよ!」と怒鳴られると、「明らかに反オバマ、反CNNの群衆です。」とカメラに向かって言い、参加者が極右翼のフォックスニュースに煽られているとか悪態をつきながら、それを参加者から抗議されると「家族向けの映像ではないので場所を変えます」とそそくさと逃げ去ってしまった。期待していたより筋の通った返答が帰って来て言い返せなくなって逃げ去ったのだ。


では下記は昨晩書かれたミスター苺のティーパーティーリポート:

今日(4/15)の午後、俺は近所のティーパーティに車で行った。集会はG市の市役所前で行われた。カメラをもっていったので結構いい写真が撮れたから、今夜にでも写真の縮小が出来次第アップすることが出来そうだ。

ほんじゃ最初の数枚

群衆の写真はあんまり撮らなかった。でもこの写真で群衆の規模はわかると思う。俺の観察では300人くらいじゃないかな。もちろん俺は警察のプロじゃないから確かなことは言えないけど。



Scrum

かなり大勢集まって来た。

劇的に落ち込んでる赤線は、もちろんオバマ政権の予算で起きる負債の数値。この看板はかなり出回っていた。



Deficit chart

パーティーで人気があった負債の表。

手作りで可愛い看板も結構あった。これなんかいいよね。オバマのスローガン「チェンジ」と小銭という意味の「チェンジ」を掛けてる。



Change and taxes

オバマ政権の元、確かなのは小銭(チェンジ)と税金だけ。

タージマホールかと思われるG市の市役所ビル。



Glendale City Hall

G市の市役所ビル

この看板は「減税のために働きます」と書かれてる。よく高速の入り口で「食べ物のために働きます」なんて看板掲げてる乞食をもじってる。



Lower taxes

簡潔で見事

国旗がたくさん見られた。



What you see if the image is broken

自由の国アメリカ、、、少なくとも今しばらくは

下記はローカルニュースのリポーターの写真。



Newsbabe

カメラに微笑む女子アナ

この女子アナは、連れのカメラマンと撮影が終わって普通の人みたいにだべってただけなんだが、俺がカメラを向けたのが彼女の視野の片隅に入った途端、テレビ顔になってばっちり笑顔でカメラに微笑んだ。さっすがプロ!

地方ラジオ局のKABCのリポーターも来てた。



KABC

KABCのリポーター


April 16, 2009, 現時間 6:59 PM | コメント (0) | トラックバック (0)

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