May 8, 2010

アメリカの安全よりテロリストの権利を重視するオバマ王

オバマ政権は、先日ニューヨークでの爆破未遂事件の犯人に早々と黙秘権を与え弁護士をあてがったという。パキスタン出身のパキスタンでテロ訓練を受けたファイザル・シャハザド(Faisal Shahzad)は帰化したとはいえれっきとしたアメリカ市民。アメリカ市民に黙秘権や弁護士も与えず、外国人戦闘員のようにいつまでも拘束するわけにはいかない、というのがオバマ政権のいい分である。だが本当にそうか?

オバマ政権はデトロイトで捕まった下着爆弾男にもアメリカではミランダライツと呼ばれる、黙秘権と弁護士を持つ権利を保証してしまった。私の記憶が正しければあの下着男はアメリカ市民ではなかったはずだ。アメリカ市民には特別な権利があるからミランダライツを与えたというなら、なぜ先の外国人テロリストにも同じ権利を与えたのだ? 訳が解らない。

ところで、今回の犯人のシャハザドだが、奴はアメリカ生まれのアメリカ市民ではなく、アメリカ市民と結婚して去年アメリカに帰化したばかりのパキスタン人だ。去年アメリカ人になったばかりで、もうすでにテロ行為に走ったということは、最初からそのつもりでアメリカに帰化したと考えられる。もしそうなら、奴は市民権への申込書に嘘偽りを書いているはずだ。

私も帰化して市民権を取った人間だから覚えているが、市民権の申込書のなかには次のような項目がある。(N-400 Application for Naturalization from the U.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS). page 7:)

B. 所属団体

9. あなたはこれまでに直接または間接的に次ような団体に関わったことがありますか?

...

c. テロリスト組織

10. あなたはこれまでに(直接または間接的に)暴力を使って、既存の政府を倒そうとしたことがありますか? 

8ページ目:

D. 良い道徳上の性格

15. あなたはこれまでに犯罪を犯し、逮捕されなかったことがありますか?

...

24. あなたはこれまでにアメリカ政府高官に嘘をついて合衆国への入国権利を得たことがありますか?

シャハザドの場合、このどの質問の答えもイエスのはずである。それならば、シャハザドは正式なアメリカ市民ではないということになる。何故なら、申込書に虚偽の記入をして市民権を得た場合、その嘘が発覚した時点でその人間の市民権は無効になるからである。

少なくともアメリカ市民を守ることが第一の仕事であるはずの大統領なら、そういう理屈で奴の市民権をさっさと剥奪するか、そうでなくても市民権の申込書に問題があるとしてミランダライツはもうすこし差し置くという方法もあったはずである。

いや、大統領たるもの、オバマにはそのくらいの努力をする義務があるのだ。

それを何だって大急ぎで犯人にミランダライツを与えたりしたのだ? いったいそうすることでオバマ王は何を得ようというのだ?

ところで、この市民権なのだが、シャハザドはもう何年も前から危険人物として飛行機には乗れないことになっていたという。今回も後に逮捕されたとはいえ、もうすでに飛行機に搭乗をすませていてからの逮捕だった。

どうして危険人物リストに乗ってる人間に、やすやすと市民権が与えられたのか?
どうしてノーフライリストに乗ってる人間が何度も飛行機に搭乗できたのか?

しかもだ、あまり注目されていないが、アメリカ市民になれば、公務員になることも可能である。防衛庁や国土安全保障庁や移民局に勤めることも出来るのだ。これは考えたら非常に恐ろしいことである。

テロリストが何らかの方法でアメリカ市民権を獲得し、政府の重要な部署に次々と付いた場合、アメリカ国内の警備はどういうことになるかオバマ王は考えたこともないのだろう。実際にシャハザドのような里がくれ隠密テロリストがアメリカ国内にどれだけいるのか、それを究明したいとは思わないのがオバマ王。

残念ながらこうした情報をシャハザドの口から聞く事は、いまや不可能となった。これもオバマ王のおかげである。

May 8, 2010, 現時間 4:46 PM

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