September 16, 2008

自信たっぷり、ペイリン米副大統領候補初のテレビインタビュー

共和党副大統領候補のサラ・ペイリン女史の大人気に民主党べったりのアメリカメディアのうろたえぶりは見ていて滑稽なものがある。オバマの失言は必死に弁護し、ペイリンの経歴の歪曲や中傷に余念がない。

これまではペイリン女史がアラスカの知事として先代の知事が始めた無駄だらけの「何処へもいかない橋(2000年代初期に人口8900人のケッチカンから人口50人のグラヴィナ島の空港を結ぶ橋の建設のことで、連邦政府から補助金が出ることになっており、全国でも悪名のたかい無駄な建設事業として批判されていた。)」の建設を中断させたことは周知の事実だったのに、最近では、あれはペイリンとは無関係だったという記事が多くみられるようになった。またパワーラインによれば、ワシントンポストなどは、ペイリンが息子を含むイラクに出動するアメリカ陸軍兵がイラクにいる911を引き起こしたようなテロリストと戦いに行くと言った事に対して、イラクのサダム・フセインと911犯人とは関係がないのにペイリンは未だにイラクと911犯人を結び付けている、などと頓珍漢な批判を書いたという。今イラクへ出動するアメリカ兵はフセインイラクと戦いにいくのではなくて、イラクに未だに居るアルカイダのテロリストと戦いに行くのだ。まさに911に直接関係のあったテログループとの戦いなのだ。勘違いをしているのはワシントンポストのほうである。いったい今西暦何年だとおもってるんだ?

この間のABCテレビにおけるチャールズ・ギブソンによるインタビューでも、ギブソンは必死にペイリンを罠にかけようとあの手この手でペイリンに攻撃をしかけた。

ギブソン: あなたは最近ご自分が昔行っていた協会で「わが国の指導者たちは合衆国の兵士らを神から(受けた)仕事のために送り出している。」と語りました。私たちは聖戦を戦っているのですか?

ペイリン: いえ、それは私が言った言葉そのものかどうかわかりません。

ギブソン: 言葉そのままです。

だが実はそうではない。ペイリンが言ったのは、、

「わが軍の男女のために祈りましょう。正しいことをしようと努力している彼らのために。そしてまた、われらが指導者のために。わが国の指導者が合衆国の兵士らを送り出しているのは、神の仕事をするたであることを祈りましょう。」「私たちが確かめなければならないのは、これが神の思し召しのために祈っているということです。(私たちが祈っているのは)ここに計画があり、それは神の思し召しであるということです。」

つまり、この戦争が神の意に反するようなものであってはならないという意味で、道徳に反するような戦争にならないように気をつけなければならないと言ってるわけだ。この戦争は神から与えられた仕事だなどという意味ではない。ま、信心深くないギブソンにはその違いが解らないのかもしれないが。

話は前後するが、ギブソンの冒頭での質問にきっぱりとしたペイリンの歯切れの良さは気持ちよかった。

ギブソン: 知事、先ず最初にジョン・マケインにもあなたについてした質問をさせていただきます。これは中心となる質問です。あなたは国民の目を見て「私は副大統領はもとより、アメリカ合衆国の大統領として経験と能力がある」ときっぱり言えますか?

ペイリン: はい、言えます。チャーリー。そして1月20日、光栄にも国のために仕えるため選ばれ、ジョン・マケインと私が就任の宣誓をする時、私は準備ができているでしょう、私には準備ができています。

ギブソン: そしてあなたは自分自身に対して「私の経験は充分だろうか、私は準備が出来ているだろうか、国際問題について充分しっているだろうか、国家の舞台に立つ心地よいと感じるだろうか」と問わなかったのですか?

ペイリン: いいえ、ためらいませんでした。

市長や知事としての経験が副大統領として充分ではないというなら、上院議員をたった一期しか体験していないオバマ議員が大統領となることにたいして、ギブソンのほうこそ疑問はないのか?同じ質問をギブソンはオバマに向けてはどうなのだ?

September 16, 2008, 現時間 5:50 AM

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コメント

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下記投稿者名: 佐衛門

つくづくアメリカの新聞、テレビはどうかしている。
毎日のように、ミエミエに偏向をし、
視聴者を騙すような報道を続けるこれらのマスゴミに
国民が怒らないかが不思議だ。
先日古森義久という産経新聞ワシントン駐在編集特別委員・論説委員の方に訊いたら、

>アメリカ国民の多数派は大手マスコミの左カーブに流されることはありません。
一つは日本のように大手メディアが全国津々浦々まで浸透していないこと、
国民の政治の意識や知識のレベルが割りに高いこと、そして同じメディアでもラジオは圧倒的に保守派が優勢なこと、などが理由です。
いま民主党側は大手メディアと結んで、反ペイリン、反マケインのキャンペーン打ち上げに必死です。
「マケインはパソコンをしないから時代遅れだ」なんて、パソコンとかメールとか、一国の最高指導者が自分でやる必要なんかないでしょ。
秘書や補佐官にさせれば、よいのですから。

のような返事をいただきました。
確かにそうなんであろうが、
読んでいて
聴いていて、
見ていて
腹が立たないのだろうか。
アレだけ自己主張が強い国民のはずなのに、
もっと正確な、偏向の無い報道をせぇ!!
と   なぜ言え無い。

前置きが長くなりましたが、
一昨日のCNNでペイリンは副大統領にふさわしくない。
なぜって?一度もイラクに行ってないからだそうだ。
こういう馬鹿報道を平気でするマスコミってなんだろうか。
この人アラスカ州の知事だろう。
国と地方の役割も解らない馬鹿報道、ここまでの馬鹿報道は朝日でもやりません。

上記投稿者名: 佐衛門 Author Profile Page 日付 September 17, 2008 12:17 AM

下記投稿者名: Sachi

佐衛門さん、

アメリカの国民はかなりアメリカのメディアに愛想をつかせていますよ。だから大手の新聞はその購読数の激減に悩まされてますし、ネットワークテレビのニュースも人気ががた落ちで、いまやフォックスニュースのような中立なケーブル放送の方が人気があります。いつまでも国民を騙し仰せるとおもっているのが、アメリカメディアの傲慢さでしょう。

カカシ

上記投稿者名: Sachi Author Profile Page 日付 September 17, 2008 11:08 PM

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