March 12, 2012

嘘だらけ、HBOテレビのサラ・ペイリン攻撃プロパガンダドラマ

2008年の一般選挙で共和党ジョン・マケインの副大統領候補として指名されたサラ・ペイリンの選挙運動をドラマ化したHBO局制作の「ゲームチェンジ」は、何の事はない、単なるサラ・ペイリン攻撃に過ぎないという批判が殺到している。

今日も朝のラジオトークショーでドラマの一部が紹介されたが、その描写はあまりにもアホらしくて聞いてられない。私が聴いた部分では、ペイリンがアメリカが第二次世界大戦でドイツと闘ったということさえ知らなかったとか、911同時多発テロはサダムフセインの仕業だと思っていたとか、いい加減にしろよ、ということばかり。

ビッグガバーメントのトレーシー・ドレイクが、「ゲームチェンジの上位10の嘘」と題して、この番組の嘘を暴露しているので紹介しよう。

「ゲームチェンジ」の嘘上位10:

第10位:HBOはマケイン・ペイリンの選挙運動について公平な立場で均衡の取れた扱いをした。という嘘

ドレイクによると、「均衡のとれた」描写などひとつもないという。

数年に渡ってペイリンのキャリアを追って来た立場から言わせてもらうと、ジュリアン・モーア扮する「ペイリン知事」なる人物は私の知っているペイリンとは似ても似つかない。

一部の人間を抜かして、ほとんどの共和党政治家が悪者扱いされており、登場人物の一人などディック・チェイニー前副大統領のことを「ダースベーダー」と呼んだりしている。また、マケイン・ペイリンの選挙演説に集まったティーパーティーのメンバーがオバマ候補のことを「テロリスト」「イスラム教徒」などとヤジを飛ばすシーンが出て来たりする。ティーパーティーのメンバーはオバマのことを社会主義だと批判したことはあっても、テロリストとかモスレムなどといって侮辱した事実はない。

また、マケインがペイリンにラッシュ・リンボーや他の過激派に感化されないようにと忠告する場面なども左翼の立場に立ったものでおよそ均衡の取れた見解とは言い難い、とドレイクは言う。

第9位:ペイリンは謙虚心がなく物忘れがひどいという嘘。

ドラマはペイリンのことを自分勝手で下品で不謙虚で馬鹿で物忘れがひどくて冷酷で精神的に不安定と描写している。 かろうじて母親として子供たちに深い愛情を持っているという点だけは認めてはいるが、それにしても、子供達と離れていると機能不能になるというアホみたいな描写がある。

私はペイリンを個人的には知らないが、ペイリンを知っている人たちからは上記のような話は一度も聴いた事がない。 それどころか全く正反対である。

ペイリンは利己主義どころか他の人の為に自分のキャリアを犠牲にする。謙虚心が無い人間が長時間電話で支持者と話をしたり握手したりするか、とドレイクは問う。また左翼リベラルの過激派俳優のアレック・ボールドウィンでさえ、バラエティ番組で一緒になったペイリンのことを「礼儀正しく謙虚な人だった」と語っている。

また「ゲームチェンジ」では、ペイリンは物忘れがひどいということになっており、マーク・ワレスがスティーブ・シュミットにペイリンは討論会で自分が教えた情報のどれも覚えていなかったと語るシーンがあるが、左翼リベラル雑誌ミズマガジンのイレイン・ラファーティー記者は、ペイリンの記憶力の良さは有名だが自分はそれを目の当たりにしたとし、非常に頭のいい人だと感心したと書いている。

第8位:ペイリンが合法な人工中絶を支持する政治家と一緒の舞台に立つのを拒んだという嘘。

HBOは番組制作において歴史的に正しい事実を調査したと語っているが、これは真っ赤な嘘である。もしペイリンがプロチョイス(人工中絶支持者)と舞台を共にするのを拒んだというのが本当だとしたら、ペンシルベニアやフロリダでプロチョイスのジョー・リーバーマンと一緒の舞台に立ったりしたのは何故なんだ?ペイリンはフェミニスト団体NOWのロサンゼルス支部長の紹介を受けたこともある。ペイリンは自分と意見の異なる人々を拒絶したりなどしない。左翼リベラルじゃあるまいし。

第7位:ペイリンがアラスカを脱出したいと思っていたという嘘。

ドラマの中で、ペイリンが選挙運動員のシュミット氏の耳元に「アラスカには戻りたくないわ。」と囁くシーンがある。モーアの演技力のなさもさることながら,ペイリンがアラスカにそんなに戻りたくないと思っているなら,何故知事を辞めた今でも家族と一緒にアラスカに住んでいるのだ、とドレイクは問う。いや、それどころか、ペイリンは「サラ・ペイリンのアラスカ」というアラスカの良さを紹介するドキュメンタリーに家族と一緒に出演したりしている、これをどう説明するのだ?

6位:マケイン選挙運動陣営がペイリンを選んだのはペイリンが女性だったからという嘘。

元マケイン選挙運動員でドラマの参考人でもあるシュミット氏は、ドラマの中にあるようなマケインが「女性を探せ」と言った事実は無かったと認めている。しかし些細なことなので特に問題はないと思ったと語っている。些細な事どころか、マケインが女性票を集めるために実力もないのに女性だというだけでペイリンを選んだとしたら大問題である。無論オバマ陣営はそれを主張したいのだ。

第5位:ペイリンが不法にアラスカ州警備隊員を首にしたという嘘。

ドラマの中でシュミットがペイリンに「あなたはすべての疑いから晴れたということは出来ない。あなたが権限を悪用したという調査結果が出ている。」というシーンがあるが、そんな調査結果は存在しない。それどころか、ペイリンに課された疑いはすべて2008年の選挙の前にすべて無実であったことが明らかになっている。

しかもHBOは、そもそもペイリンが知事としての権限を悪用したという調査を始めたのが民主党のオバマ支持者の政治家だったと言う事実を完全無視。しかもその政治家はオバマが大統領になってから褒美として優遇されている。ペイリンへの疑いは元々政治的な動機による魔女狩りだった、などという事実にはHBOは全く触れていない。

上位四つの嘘については次回に続く。

March 12, 2012, 現時間 10:23 PM

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