June 20, 2006

日本にテポドンは撃ち落とせるか?

どうも北朝鮮はきな臭いことをやりだした。ここ最近でテポドンミサイルに燃料注入を完了させたという話だ。

ワシントン=有元隆志】複数の米政府当局者は18日、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」への燃料注入を完了したとみられることを明らかにした。ロイター通信や米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が伝えた。液体燃料注入は発射準備の最終段階で、スノー米大統領報道官は同日、実際に発射した場合、「われわれは適切な対応をとらなければならない」と北朝鮮に強く警告した。

北朝鮮が実際に発射するかどうかについて、米軍関係者は「いったんミサイルに燃料を注入したら、それを取り除く作業は危険が伴う」と述べ、発射に踏み切る公算が大きいと指摘する。

スノー報道官は18日の米FOXテレビで、「北朝鮮は1999年に(弾道ミサイルの)発射実験を凍結した。凍結を継続することを望む」と述べ、発射を取りやめるよう求めた。

ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ライス米国務長官は麻生太郎外相や李肇星中国外相と電話で協議。特に、李外相に対して、北朝鮮に発射の断念を説得するよう要請した。

聞いた話では燃料を注入してから役一か月以内の発射しないと効果がなくなるという。スノー報道官の話が本当なら、北が一か月以内に発射させる可能性が大きくなってきた。

北朝鮮の長距離ミサイルはまだアメリカ本土に届くとは考えられていない。しかし以前に北が行った実験でハワイ近くまで飛んできたことがあったので、油断はできない。特に私など西海岸。ちょっと心配ではある。

ただアメリカの防衛システムは北朝鮮からのミサイルを迎撃する能力はもっている。これはミサイル防衛といい、俗にBMDとよばれている。もっともアメリカのBMDは日本のイージス艦と合同に活用することができる。つまり条件さえ整えば日本がミサイルを撃ち落とうことは可能なのである。この間日本の海上自衛隊と米海軍がおこなった合同訓練でも仮想敵国は北朝鮮だったはず。

と思っていたら、ある浪人の手記産經新聞の記事を紹介してくれていたので、ちょっと拝借。

日米、ミサイル防衛前倒し実施も 北テポドン発射準備で

北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を受け、日米両政府が、在日米軍再編の一環であるミサイル防衛(MD)の協力について前倒し実施を含めた計画促進を検討していることが19日、分かった。ミサイルを迎撃する米軍の地対空ミサイル、パトリオット(PAC3)を年内に日本へ配備し、情報共有など役割分担も優先的に具体化させる方針だ。

日米両政府は15日、米軍再編をめぐる外務・防衛当局の協議をハワイで開催。5月に合意した米軍再編の最終報告書に明記した計画の優先順位や、計画を具体化させるチームの設置を検討した...

ここにBMDの説明も載っている。

ミサイル防衛(MD)】 弾道ミサイルを迎撃するシステム。イージス艦搭載のスタンダードミサイル(SM3)が大気圏外で弾道ミサイルを撃ち落とし、失敗した場合、大気圏内に落下してきた段階で地対空ミサイルのパトリオット(PAC3)で迎撃する2段構え。自衛隊は平成18年度末から順次、SM3とPAC3の配備を始める予定で、米国が開発したものを導入する。また、日米両国は今年度から、新型のSM3の共同開発に入る。

浪人さんはあんまりミサイル防衛に自信がないようだが、私は結構信用している。ただアメリカと共同開発したり合同訓練したりしてみても、いざという時に日本は北のミサイルを撃ち落とす意志がなければ意味がない。はっきりいってこれは技術の問題というより、やる気だろう。

June 20, 2006, 現時間 12:13 AM

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