July 19, 2006

あてにならない国連軍

国連の平和維持軍がレバノンに出動するかもしれないというがでているが、やはり思った通りイスラエルの首相はかなり断固としてこの提案を拒否している。下記は18日付けのCNNから。

イスラエル首相、国際部隊展開に反対 戦闘継続を明言

エルサレム、ベイルート、サンクトペテルブルク──アナン国連事務総長とブレア英首相が17日、イスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラの交戦が激化しているレバノンに国際部隊を展開することを提案したことについて、イスラエルのオルメルト首相は反対姿勢を表明した。首相はレバノン軍がイスラエルとの国境地帯に展開することを提案し、ヒズボラの武装解除を求めている。

首相はイスラエル国会で演説を行い、ヒズボラに拉致されたイスラエル兵2人が無事解放されるまでレバノン攻撃を継続すると明言。イスラエル国民がロケット弾やミサイル攻撃にさらされながら生きることを拒否するとしたうえで、「人生には現実を見て『これでもう限界だ』と言わねばならない時がある。わたしは全ての人々に対してそう言いたい」と述べた。

先ほどフォックステレビのニュースで、イスラエルにいる特派員がイスラエルとレバノンの国境にある国連の基地を見せてた。特派員は国連の兵士はイスラエル兵たちが攻撃され殺され、二人の兵士が拉致されたのを目撃しながら指一本動かさなかったと語っていた。

イスラエルが国連の連合軍を拒否する理由は、いままでに国連の軍隊が戦って外敵からのイスラエルを守ってくれたことなどないからである。それどころか国連は間にはいってイスラエルのヒズボラ退治の邪魔になるのがおちである。

ほかの国の首相と違ってブッシュ大統領はイスラエルに停戦を促していない。それはブッシュ大統領はどのような停戦条約を通してみてもヒズボラがそれに従うわけがないと分かっているからだろう。イスラムテロリストのいう停戦とはこちらが撃つのをやめるかわりに向こうはもっと撃ってくるというパターンが普通だ。

ところでレバノンの国境はテレビの画面で見る限りかなり人口の多い民家が並んでいる。特派員の話ではヒズボラはその民家からカチューシャを飛ばしてくるのだという。民間人の間に隠れて攻撃してくるのもテロリストの常套手段だ。しかしそれを考えるといま報道されている200人の犠牲者のうちいったい無実で無関係のレバノン人はどのくらいなのだろうという疑問が生まれる。

もしイスラエル軍が陸軍をレバノンに出動させるとなると、私服を着て民間人の間に混じってしまうヒズボラをどうやってみわけるのだろう。アメリカ軍がイラクで抵抗軍やテロリストと戦うのと非常に酷似した難かしい戦いになりそうだ。

July 19, 2006, 現時間 3:50 AM

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

トラックバック

この記事のトラックバックURL: http://biglizards.net/mt4.21/agakhantrack.cgi/1001

下記は他のサイトからのリンクです あてにならない国連軍:

» 書評:日米永久同盟 from グローバル・アメリカン政論
これまで当ブログではアメリカ人やヨーロッパ人による英文の論文を元に議論をしてき [Read More]

トラックバック日付け July 19, 2006 7:17 PM

コメント

前のコメント

下記投稿者名: 舎 亜歴

国連がいかに当てにならないかは、TB記事の本でも述べられています。在米でもamazonで買えます。

ところで「苺畑・・」をこちらの提携ブログに加えます。では宜しく。

上記投稿者名: 舎 亜歴 Author Profile Page 日付 July 19, 2006 7:22 PM

登録ありがとうございます。 さん コメントを残して下さい。 (サインアウト)

このサイトへ初めて投稿される場合には、サイト主による承認が済むまで投稿が画面に現れないことがあります。しばらくお待ちください。


登録者を記憶する(URL必要)


© 2006-2015 by 苺畑カカシ - All Rights Reserved