March 25, 2007

英国兵15人を拘束したイランの意図は?

イランがイラクとイランの国境近いイラク側の水域で監視活動を行っていたイギリス海兵隊の隊員15人を拘束するという事件が起きた。

3月24日8時1分配信 産経新聞

 【ロンドン=蔭山実】BBCテレビなどによると、現場はイラクとイランの国境にあたるシャトルアラブ川のイラク側の水域で、兵士らはボート2隻で車の密輸船を検査していたという。AP通信はイラン革命防衛隊の海上部隊が英兵らを拘束したと伝えている。

 英国防省は「兵士らは何ら問題なく貨物船の検査を行っていたが、突然、イランの船に包囲され、イラン側の水域へと拉致された」と語った。兵士らは無事とみられ、兵士らをすみやかに解放するようイラン当局と交渉している。

 BBCがイラク南部のバスラに駐留している英軍の司令官の話として伝えたところでは、イランは武装勢力に強力な武器を与えているほか、イラク南部の住民に金を払って英兵への攻撃を仕掛けさせているという。

イラン側はイギリス兵たちがイランの水域を侵したとして水兵たちを拘束しているわけだが、無論、そんなことは単なる言いがかりだ。イランは多分、当初イギリス兵を人質にして国連のイラン経済制裁決議を阻止しようと企んだのだろう。だが、国連安保理は制裁決議を可決してしまったので、今度は英兵たちがスパイ行為をしていたと言い出したようだ。

多分イギリス兵らを拷問にかけて無理矢理「自白状」を書かせ、数人を処刑した後生き残った数人を使ってアメリカ軍が拘束しているイラン軍特別部隊クォッドの高官らと人質交換を言い出してくるつもりなのだろう。

交渉中の国の軍人を拉致してそれを使って人質交換、、、イランの手先がどっかで同じ手口を使ってひどい目にあった前例がつい最近あったような、、あれ〜? どこだったかなあ〜?

ハッキリ言ってイラン側の行為は戦闘行為ともみなせる。イギリスがその気になればイギリスによるイラン攻撃の口実は立派にできたことになる。イランのこの強行作戦はかえって裏目にでるのではないかな?


March 25, 2007, 現時間 11:43 AM

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下記投稿者名: アラメイン伯

イランは墓穴を掘りましたね。

イランと交渉するべきという人もいるけど、こんな卑怯な手を使う奴らと交渉なんてできるわけがない。
それ以前に国家のすることではない。
ジュネーブ協定も何もあったもんじゃない。
こんな野蛮な国が核兵器を持とうとしていることが世界にとってとんでもない危機だということを理解すべきです。

上記投稿者名: アラメイン伯 Author Profile Page 日付 March 26, 2007 7:14 AM

下記投稿者名: 舎 亜歴

しばらくこのブログへの書き込みができなかったのですが、やっとできるようになりました。イランは自らの国際的孤立を理解せず、イラクへの自国の影響力を過大評価しているのではないでしょうか。米英軍が引き上げてイラクが今以上に混乱すれば、イラン自らの安全保障を脅かすのですが。

トラックバックが成功しないのでこちらにリンク

キーパーソン:アメリカのイラン政策で注目の人物

上記投稿者名: 舎 亜歴 Author Profile Page 日付 March 26, 2007 5:46 PM

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