June 20, 2009

イラン、民主主義への葛藤に無関心なオバマ王

イランでは選挙の結果を巡って、自分たちの票が反映されなかったと感じる若者を中心に各地で暴動が起きている。

だいたい元々イランで民主的な選挙など行われるはずはないのだが、それでもアクマディネジャド側のあからさまな選挙違反には国民も怒りを爆破させているのだろう。もちろんどれだけもめてみても、権力者側から寝返る人間が多数出てこない限り、革命とか現政権打倒とかは先ず無理である。

それでも今年のはじめにイラン国民に友好関係を呼びかけたオバマ王なら、もうすこしイランの市民に同情心を見せてもいいはず。イランはそれこそ独裁社会。政治的に反対意見を述べるだけで殺されかねない国だ。そんな国で暴動を起こすとなると、アメリカや日本で左翼連中がデモ行進やるのとは覚悟が違う。そのようなイラン市民の民主主義への葛藤に民主主義国の代表といってもいいアメリカの大統領はどのような支持をしているのかというと、、、

私たちはイランからのニュースを見てるわけですが。先ず最初に明らかにしておきたいことは、イランの指導を誰にするかという決断はイラン人が決めることです。私たちはイランの独立性を尊敬し、アメリカがイラン内部の出来事に関与することは避けたいと思います。時としてアメリカは政治のフットボールになり勝ちですから。....

とはいうものの、暴力をテレビでみるにつけ、深く心配するものであります。民主主義の課程、言論の自由、平和的に反対する権利といった、それらはそべて普遍的な価値観であり尊敬されるべきです。ですから私は平和的に抵抗している人々に暴力がふるわれるのをみると、アメリカ国民がそのようなことを見ると、当然のことながら心配になります。

私の理解する限り、イラン政府は不正が起きたかどうか調査するということです。私たちは現場に居た訳ではないですし、視察団が居たわけでもありません。国際的な視察者はいませんでしたから、選挙中に確実に何がおきたと断言することはできません。しかし私が言えることは、一部の人々は民主主義に希望を持ち信じていたことが裏切られたと感じているようです。 これは人々が自分たちの意見を表現することが弾圧されたり、流血を見たりするような結果にならないような調査が進められることが大事だと思います。

視察団を送らなかったので不正が起きたかどうか解らないだ? イランみたいな国で公平な選挙など行われるわけがないではないか。アホか! 

これよりさらにオバマ王はだらだらと意味のないことをしゃべっていたのだが、要するに、これはイランの問題だ、アメリカは関係ない、イラン政府が迅速に問題解決をするのを望むといった内容。民主主義のために立ち上がった民衆を断固支持するとか、平和的に抵抗しようとしている市民を殺傷して弾圧しているイラン政府は断固許せんとか、そういう強い言葉使いは一切ない。あたかもオバマ王は現イラン政権の気分を損ねるのを恐れてでもいるかのようだ。

リベラルというのは常に弾圧されている弱い市民の味方なのではないのか? だから共産主義の革命派に同情的なのではないのか? 特にイラン政権のような独裁政権に立ち向かう市民には同調すべきではないのか、にもかかわらず、いざという時になると指一本あげて助けようとしない。それどころか応援の言葉さえおくらない。

何がチェンジだ、偽善者ども!

June 20, 2009, 現時間 8:05 AM

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

トラックバック

この記事のトラックバックURL: http://biglizards.net/mt4.21/agakhantrack.cgi/3698

コメント

前のコメント

下記投稿者名: cica

どもです。
この件ですけど、オバマが本心では改革派を支持しているのは、誰の目にも明らかです。支持しないわけがないでしょう?

しかし、アメリカの大統領がイランの選挙でどちらかの候補におおっぴらに肩入れなんかしたら、それが反発を浴びてかえって改革派の支持率が落ちてしまいます。保守派は喜んで「ほらみろ、改革派はアメリカの傀儡で、イラン国家への裏切り者だ」と宣伝するでしょう。それを考えると、オバマの発言は、「改革派はアメリカの傀儡」という批判を寄せ付けない範囲で、かれにいま出来る限りのイラン民衆への応援だと思います。

この場面では、仮にこれがマケイン大統領であったとしても、あるいはマケインよりもっと保守的な大統領であったとしても、多分同じ発言をしていたはずです。

上記投稿者名: cica Author Profile Page 日付 June 21, 2009 6:13 PM

下記投稿者名: Sachi

cicaさん、

コメントありがとうございます。でもあなたのご意見には全面的に同意できません。

オバマが本心では改革派を支持しているのは、誰の目にも明らか

私の目には明らかではありません。オバマはイラン現政権を恐れているように見えます。

アメリカが改革派に肩入れしたことで、改革派が独裁政権を倒した例はあります。冷たい戦争が終わるきっかけとなったロナルド・レーガンの有名な演説を覚えていませんか?

ポーランドで改革派が暴動を起こし弾圧された時に、レーガン大統領は断固改革派の味方をすると断言。ポーランドが独裁政権から民主主義政権に変わったのも、レーガン大統領の応援があったからだと今では誰もが認めています。

マケインが大統領になっていたら、オバマのような発言はしていないと私は断言できます。

自由主義国の指導者として、オバマ大統領には民主主義を応援する義務があるのです。

カカシ

上記投稿者名: Sachi Author Profile Page 日付 June 21, 2009 6:51 PM

下記投稿者名: wagasi

私もカカシさんの意見に同意します。オバマは保守派擁護なんですよ。革新派がイラン大統領になる事は 全く望んでなんかいません。

オバマ自身、共和党の意見を握りつぶしファシズムを築く事を望んでいるのですから。オバマが友好関係を新しく築こうとしている国は どこもみな独裁国かファシズムですしね。

上記投稿者名: wagasi Author Profile Page 日付 June 21, 2009 9:11 PM

登録ありがとうございます。 さん コメントを残して下さい。 (サインアウト)

このサイトへ初めて投稿される場合には、サイト主による承認が済むまで投稿が画面に現れないことがあります。しばらくお待ちください。


登録者を記憶する(URL必要)


© 2006-2015 by 苺畑カカシ - All Rights Reserved