June 27, 2007

地元司令官はしゃべり過ぎを反省イラク戦況に口をつぐむ

体当たり従軍記者ビル・ロジオ(Bill Roggio)マイケル・ヨン (Michael Yon)は二人とも現在イラクにおり、ファンタムサンダー作戦を従軍して取材している。双方のリポートをまとめようと思っていたら、ベルモントクラブ(The Belmont Club)のレチャードがそれをやってくれてるので読んでみよう。

ロジオもヨンも地元アメリカ軍司令官たちは地元に隠れているアルカエダを捕まえるための大作戦について、これまでよりもちょっと無口になったという。それというのも今まであまり詳しく話すぎて肝心のアルカエダ上層部は戦闘を前に遁走してしまったと批判されたのが原因らしい。 以下バクバに居るマイケル・ヨン。

アローヘッド・リッパー作戦の当面の目標はこの地域にひそむアルカエダを捕まえて殺すことにあるが、現場の将校らによると軍の上層部の高官らの戦闘前の公言がアルカエダ連中の大量流出を生み出してしまったのではないかと語る。この苛立たしい大きな後退にも関わらず、アローヘッド・リッパーはバクバーをイラク政府の管理下に移譲するという最終目的に向かって着々と進んでいるようにみえる。すくなくともアルカエダ指導者を地元の似非統治の座から追い出すという意味では。

先日も述べた通り、バクバでの作戦はもっと大きなファンタム・サンダー作戦の一部である。アルカエダが逃げ出すのはいつものことで、バクバから逃げ出すのも時間の問題だっただろう。問題なのは彼等をどうやって追い出すかということにある。以下ビル・ロジオ。

アメリカ・イラク軍はディヤラ地域の北と西であるサラハディン、カークック、ニネワ地区の戦場を形付け続けている。これらの地域でアルカエダが勢力を再構成すると思われる。

ディヤラ地域の戦闘と同時にモスール、ティクリート、ファルージャ、そしてバグダッド南部のモクタダ・サドルの本拠地でも掃蕩は行われている。

「アルカエダは縫い目から攻撃してくる」とビル・ロジオ。

イラクと連合軍がファンタムサンダー作戦でバグダッド帯を押し進めるにあたり、アルカエダは最初の反撃を試みた。バグダッドとバビルで五つの自爆テロ攻撃があり、45人の死者を出した。一番効果があった標的はバグダッドで会合中のアンバール・サルベーション・カウンシル(the Anbar Salvation Council)のメンバーたちだ。

このような反撃の目的は二つある。ひとつは連合軍を防衛体制に余儀なくすることで自分らの動きやすい隙間をつくること、二つ目は彼等にはまだまだ攻撃する余裕があるという意思表示をすることだ。アルカエダは追いつめられるにつれ、時々はこうした攻撃をすることで追跡者の気を散らす必要があるのである。

ところでアメリカ・イラク連合軍の攻撃が激しくなる中、イラン軍が国境を越えてイラクで軍を整えているという話がある。

火曜日のイギリスの週刊誌サンによると、イギリス軍はイラン革命軍(Iranian Revolutionary Guard)が国境をこえてイラク内部に入り込んだのを目撃したと伝えている。

イギリス国防省はこの報告を否定もしなければ肯定もしないとし、報道官は「諜報に関わることなので」とコメントを拒否した。

匿名の諜報関係者が同誌に語ったところによると「たいへんなことにつながる非常に警戒すべき状況がおきています。これは事実上我々とイランは本格的な戦争をすることを意味するからである。だれも公式な宣言をしていないのにです。」

英米イラクが好むと好まざるとこに関わらず、イランとの戦争はよもや避けられない状態になっているのかもしれない。それにしても敵側がすたこらさっさと逃げ出す状態が我々の失敗だという考えはいったいどこからきたのだろうか?

イラク戦争とは本当に摩訶不思議である。

June 27, 2007, 現時間 1:41 PM

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