April 20, 2008

ミスター苺、親中共コメンターにもの申す!

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下記はカカシの英語版ブログに寄せられた親中共コメンターのコメントへのミスター苺による反論である。

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中共人権迫害の実態の主題は今日起きているレッドチャイナの暴虐について、特に2008年のオリンピック開催地に選ばれてからの中共の反応について述べることにあった。カカシはいくつもの例をあげて中共の悪行を暴露した。それに対してこのコメンターはこう書いた。

あなたのすべてのポイントが本当だとしても、共産主義者は中国人が誇りを持てる国を建設したとは思いませんか?中国は70年前に存在していた国とは全く違う国になったじゃないですか?世界的な経済、軍事大国へと育ったじゃないですか?自国の二十分の一にも足らない隣国に征服されるような国ではなくなったじゃないですか?交易相手のフランスやイギリスやオランダに顔を泥に押し付けられていた時代には考えられなかったことです。銃口によって無理矢理アヘン中毒の国にされるような危険もありません。占領軍によって10万人の首が斬られるようなこともありません。

ここで共産党による功績として挙げられたすべてのことは、同じようにロシアの共産党やドイツのナチス党にも言えたことだ。コメンターが一つ忘れたことといえば、電車が時間表通りに走るようになったということくらいだろう。

これらのことは単なる近代化の要素であり、近代化が独裁政権を通ることによってのみ現実とされるなどという考えは馬鹿馬鹿しい。近代化は社会主義が存在するずっと以前に自由民主主義によって発明されたことは誰でもしっている。

私は共産主義を弁護しているように見られてますが、そんなことをするつもりは全くありません。でも香港にしても台湾にしても今日の中国の偉大さの足下にも及びません。

弁護する気がないならなんでするんだよ。「偉大」さっていうけどね、単に徴兵した兵士が大勢いて核兵器がたくさんある軍隊があるって言うだけで偉大なんて言えるのか。それにしたって技術はすべて西側諸国から盗んだかソビエトのお下がりを買い取っただけにすぎないじゃないか。

一体他にどんな「偉大さ」のことを語っているんだ?どでかいだけの墓みたいな形の役所ビルの偉大さのことか?汚染がひどくて川が干上がり、近隣の民が食中毒をおこし、外国に毒野菜を売るはめになってる公害の偉大さのことか?

もうあとひと世代もすれば、中国は完璧な民主主義とはいかないまでも、もっと自由でオープンな社会になると期待します。

だがそうなるためには現存する機関の悲劇的な崩壊が起きなければならない。そんなことになれば大量の飢餓、流行病、中国文化の死滅、何百万という中国人の死も免れないだろう。なんという期待すべき未来だろうか!

それにしたってうまくいくとは限らない。そんなふうに崩壊した後の社会に続くのは独裁政権であって自由社会じゃない。それに俺たちは一度でもそんな巨大な崩壊した社会に面したことがない。しかもおそろしい核兵器や生物兵器や化学兵器があり、文字通り何百万人というAK-47を持った元軍人がいる国が崩壊したらどういうことになると思う?彼らが暴力団などの用心棒になることは間違いない。よくそんな社会を落ち着いて期待していられるな。

そんな最期の日が訪れるのを横で傍観したり、侵略された近代化前の種族の落ち度を探す前に、どうしてそんな地獄が最初から起きないようにつとめようとはしないのだ?自由、個人主義、資本主義を脅かす共産主義と戦おうとはしないのだ?

蒋介石が毛沢東に勝っていれば、中国は共産主義になったりせずに近代化することができたはずだ。それは台湾を見ていればわかる。

俺たちはみなファシストや共産主義者が近代人であることは知っている。だが彼らは自由主義者でもなければ、自由経済主義でもなければ、寛容主義でもなく、暴虐的で殺人狂で拡大主義で個人の権限などはなから考えちゃいない、基本的な悪なのだ。

こんなことがいまだにわからない人がいるなんて信じられない。もう俺たちの社会的DNAの中に組み込まれていても良さそうなもんだ。

社会主義のみが現代社会への入り口じゃない!それどころか社会主義は現代社会への一番悪い入り方だ。なぜならその動きの性質そのものが現代化を凍結しそれ以上の成長を拒むからだ。

レッドチャイナは発展的じゃない。レッドチャイナは育たない。片田舎でまだ前近代社会の生活をしている人々に20世紀の価値観を押し付ける以外には。そして19世紀の産業革命メンタリティーで20世紀の生産力を取り入れれば信じられないほどの公害が生まれるという訳だ。

自由と個人主義なくしては中共は決してポストモダンの社会に加わることは出来ない。中共は決して旧ソビエト連邦以上のレベルに届くことはない。中国がいまだに存在できるのは西側諸国から発展技術を盗んでいるからにすぎないのだ。

共産主義ユートピアは魂を殺す。旧ソ連や北朝鮮やキューバやベネズエラがそうであるように。

2008年に住むポストモダンの人間がポストモダンな基本的に個人主義による発明であるパソコンで、こうも熱烈に一世紀も前の社会主義の偉大さを語れるなんて信じがたい。.

基本的にこれが私の先のコメントの要点です。つまり中国は国際オリンピック協会(IOC)によって2008年にオリンピック開催国として選ばれたのです。 しかもボイコットの話は即座に始まりました。オリンピックがもうはじまろうという今となって反中の狂信はフル回転を示しています。まさしくギアーアップです。

政治はオリンピックの外でされるべきです。反中狂信は政治アジェンダに支持された多くの面から行われています。「オリンピック精神」もなにもあったものじゃありません。

だが、国際オリンピック協会が中共をオリンピック開催国に選んだことそのものが政治的な目的だったのだ。

中共はオリンピックなんか開くに値する国じゃない。奴ら世界貿易機関のメンバーシップにも値しなかったように。それなのに開催国に選ばれたのは、ポストモダン社会の利益を与えれば中国が奇跡的に21世紀の世界に入り「光を見る」という国際社会のナイーブな政治的考えから開催国の権限が中共に与えられたのだ。

だが中共は21世紀の光をみるどころか、1936年のナチス政権下のオリンピックをお手本にし、1920年代のソ連の経済政策を忠実に真似る行為にでたのだ。は、驚きだね!

あなた(カカシ)も書いてるように、反中国のアジェンダはチベット問題が起きるずっと以前に起き中国はそれに反応せざる終えなかったのです。

カカシは中共が「反応せざる終えなかった」云々とは書いていない。そういうのは自分でひどいことをやっておいて被害者に「ほらみろ、おれにこんなことをさせやがって!」という奴らのいう理屈だ。

反スターリン政策がスターリンにグーラグで何百万という人々を殺させた。反クメール・ルージュ運動がポルポトに「インテリ」と呼ばれる外国語が話せるとか字が読めるとか眼鏡をかけているというだけで殺させることになったという理屈だよ。

それをいうなら反帝国主義が大英帝国に銃口を向けさせて中国にアヘンを買わせたともいえる。何にでも使える便利な口実だなんだよ。

中国の暴虐を弁護するためにどんなことが言われているのか聞いてみたことがあるのか?これなんか最高だよ。コメンターはジョージ・フリードマンの書いてるStratForを引き合いに出してしてこんなことを書いてる。

もし中国がチベットから撤去すれば、市民の動きを阻止する軍隊がいなくなり、北京は多くの人々が(インドから)チベットに流れ込むのを恐れているのです。もしそのような移住がおこればチベットはインドの延長となりインド権力の先端となるでしょう。そのようなことがおきればインドのフロンティアは中国の中心部である SichuanとYunnan を直接見下ろすことになるのです。

無論、目的が帝国主義の中国が全世界を独裁することにあるというなら、このような事態が望ましくないというのはまさしくそうだろうよ。イスラム教原理主義者も全く同じ圧力を感じているだろうからな。

だがインドは民主主義の国だ。 俺たちは中共に沿ってるそういう自由民主主義の国を支持すべきなんじゃないのか?俺は中共の独裁者が民主主義を恐れる理由はわかる。だがなんだってこのブログのコメンターがそれを恐れる理由があるっていうんだ?

中国はダライ・ラマをインドの操り人形だと考えています。彼らからしてみればインドはその気になればダライ・ラマを沈黙させられるのにそうしないのはインドが彼に共謀しているからだと、、、

もちろんインドは中国では犯罪とされている宗教の自由に「共謀している」だろうさ。

中国は2008年オリンピックを勝ち取ったのです。他の国が気分を害したのは事実でしょう。(特に開催国に選ばれなかった国は)中国は冷戦時代から遥かに進歩しました。2008年開催国となったことがその進歩の証です。

レッドチャイナの弁護人がどれほど理屈をひしゃげるか見ていると驚くよ。俺たちが宗教や言論や報道の自由を支持するのは2008年のオリンピック開催国に選ばれなかったからだって言うのか?

StratForの理屈は何だよ?レッドチャイナは中国の真ん中にあるチベットの自由を許すのが怖い、なぜなら自由は中共の独裁を脅かすからだ。事実フリードマンが書いてるのはそれだけだ。西側諸国がその帝国主義を支持すべきだなんてことは書いてない。

かつてアメリカ人や他の西洋人が自由を求める人々を支持する理由があると考えた時があった。それが留置されたり処刑されたりする理由ではなく。俺はアメリカが情けないよ。

中共の暴虐な犯罪を弁護する代わりに、何百万という人々が大量に死ぬような未来を受け入れる代わりに、なぜ自由、個人主義、ユダヤ・キリスト教を基盤とした宗教、本当の意味での資本主義などが中国で栄えることを応援しないのだ?なぜ60年来の中国の悪夢から中国人を救うことに努力しないのだ?

それこそが正しく大切な行いのはずだ。それこそがアメリカ人たるもののすべきことのはずだ。

April 20, 2008, 現時間 10:00 PM

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下記投稿者名: scarecrowstrawberryfield

カカシの英語版の方で親中共で反チベットのコメントを立て続けにしたCharlie Liuという人物は中共の工作員として北アメリカのネット上はかなり有名らしい。別のコメンターからもらった情報によると、この人物は複数のネット名を使ってあちこちのブログに中共プロパガンダを流しまくり、自分でもいくつか別々の名前を使ってブログを書いてるとのことだ。

以前に陳さんが、私のブログに中共の工作員らしい人がコメントしているとおっしゃっていたが、どうやら本当だったようである。なぜか日本語のはなせる工作員は「苺畑より」をまだ発見していない模様。

もっとも弱小すぎて興味ないのかな?

カカシ

上記投稿者名: scarecrowstrawberryfield Author Profile Page 日付 April 22, 2008 11:41 PM

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