December 18, 2016

半端じゃない反トランプ派のうろたえ振りと悪あがき

トランプが大統領に選ばれてからというもの、民主党の反トランプ派のうろたえと、その振り乱しぶりは見苦しいものがあるが、この後に及んでもまだ彼らは大統領選挙の結果を覆すことが出来ると本気で信じているらしい。

先ずグリーン党のジル・スタインが投票の数え直しを要求。自分には勝ち目など全くないのに、なんでスタインが数え直しを要求したりするのか。また数え直しに必要な何百万ドルという莫大な費用を一体彼女はどうやって集めたのか。彼女が数え直しを要求した州は単に接戦だった州ではなく、トランプが勝った州だけ。実際にこれらの州でトランプが負けていたとしても、選挙結果に影響はない。ではなぜそんな無駄なことをやるのか。目的な単にトランプの勝利に陰を落とすこと。トランプは正式に勝ったのではないという印象を有権者に持たせることが本来の目的。スタインの資金源は政治界の影の悪玉ジョージ・ソロスであることはまず間違いない。

この数え直しは結局何の影響もないまま終わったのだが、その後に反トランプ派が広め始めたのがロシアによるハッキング陰謀説。選挙結果をロシアが変更してトランプに勝たせたというのだが、実際問題としてそんなことが可能なはずがない。それぞれの州がそれぞれ別々のやり方で集計を取っているのに、ロシアがすべての州のコンピューターをハッキングしたというのか?もしもロシアがアメリカの大統領選挙を完全に邪魔する機能を持ち合わせていたとしたら、アメリカの国土安全保障局はいったい何をなってるんだということになる。もし本当にそんなことを可能にさせたなら、それはオバマ政権の大失態である。無論そんなことを言い出す民主党支持者は居ない。だいたいトランプが民主党による選挙違反が横行していると苦情を言っていたときは、選挙は公正だ違反など全く起きていないといってた奴らが、自分らが負けたらトランプは選挙違反で勝ったとか、全くご都合主義なんだよね。

次に反トランプ派が考え出したのが、選挙人への圧力。選挙人は各州を代表してそれぞれの州が選んだ候補者に投票することになっているが、これらの選挙人に州で指定された候補者以外の人間に投票しろと圧力をかけ始めたのだ。選挙人たちはトランプに投票するなと脅迫状などをもらっているとテレビのインタビューなどで話していた。しかもマーティン・シーンを筆頭にハリウッドの馬鹿俳優たちが選挙人にトランプに投票しないでくれと訴えるビデオを製作したりしている。アホか!

ヒラリーが絶対勝つと思っていたときは、トランプは選挙結果を潔く認めると前もって発表しろ、と口々に喚き、違反があるかもしれないから事情によっては認めないかもしれないと言ったトランプを散々反民主主義者だとかけなしておいて、自分らが負けたらこのうろたえよう。どのような卑怯な手を使ってでもトランプを大統領にさせまいと反トランプ派や躍起になっている。

あれだけ揉めて接戦で勝ったジョージ・W・ブッシュの時でさえ、ここまでの悪あがきは見られなかった。いったい民主党はどうなってしまったのか?

さて、トランプが次期大統領になるのは仕方がないと諦めた連中の中では、すでにトランプがどれだけ大統領として不適任であるかを証明すべく、今度はトランプが毎日ある諜報会議を欠席し、平均週一くらいしか出席していないという批判が持ち上がった。フェイスブックで誰かがその話を持ち出したので、諜報会議を欠席しまくってゴルフばっかやっているオバマ政権を支持してた君らがよく言うよ、とコメントしたら、オバマがゴルフをやるために諜報会議を欠席したというのは「神話だ!」と記事を貼り付けてきた奴がいた。

アメリカのメディアには「事実検証」を専門にしていると自称する団体があるが、彼らの検証はおよそ事実とは関係がなく、どれもこれも左翼リベラル派の偏見に満ちたこじつけである。彼らが「神話を打開した」などと言うときは、まったく信用できないと踏んで間違いない。

オバマが近年の大統領の中で圧倒的に多数のゴルフをやったことは周知の事実。忙しいはずの大統領があんなにゴルフをやっていたのではやるべき仕事が出来てないのは当然。しかしこの記事によるとオバマがゴルフをするために諜報報告会議を欠席したというのは全くの嘘で、オバマは報告の内容を紙面で提出させ、それを読んで質問があった場合は毎朝のスタッフとの会議の際にCIAの代表を呼んで質問していた、というもの。つまり、諜報報告会議は毎日のことではなかったので、予定されていない会議に欠席したという理屈はおかしいというもの。

しっかし、これって変じゃない?

今でもオバマはまだ大統領なのだ。オバマ政権では諜報報告会議は毎日行なわれていないのなら、どうやってトランプが毎日出席することが出来るわけ?トランプはまだ大統領じゃない。彼のために特別な会議を開いてもらうわけにもいかないはず。トランプもオバマと同じように書類で報告を受けているのかもしれない。なのにトランプが会議に欠席ばかりしていると責めるのはおかしい。

ところで「事実検証」をしたというこの記事では、「ジョージ・W・ブッシュ大統領が任期の半分を休暇に使っていた事実を忘れてはならない」という嘘が書かれていた。ブッシュ大統領は仕事をホワイトハウスと自宅のテキサスの牧場とに分けてやっていた。ブッシュの牧場は自宅といえどすべての設備が整っており、側近やスタッフが一緒に行動していた。つまり、ブッシュが自宅に戻るときは職場を変えただけで休暇を取っていたわけではないのである。それを休暇と虚偽の表現をするような記事に信憑性はまるでない。

それにくらべてオバマには第二のオフィスはなく、オバマの休暇は完全に休暇だった。しかもミッシェル夫人とは別行動が多く、双方の旅行にかかる費用は莫大なものがあった。はっきり言って私はブッシュ前大統領が休暇で家族そろってどっかに旅行したという話を聞いたことがなかった。テキサスの牧場にはすでに警備体制が敷かれていたので、ブッシュがテキサスに帰る場合は特別な費用はかからなかった。オバマとは大違いである。

ま、それはさておき、結果的に諜報会議に出席する頻度などそれほど問題ではない。問題なのは大統領が正確な情報を得て、それにどのように的確な対応をするかが大事なのである。それについてはオバマが完全に大統領失格だったことは、オバマがイスラム国の台頭を可能にしたこと、イスラム国の勢力についてオバマが過小評価していたこと(アメフトの二軍だとか言って馬鹿にしていた)、リビアの情勢を把握せずにスティーブン大使及び三人のFBI職員を殉職させてしまったこと、米国内での多発テロを全く防げなかったこと、シリアをロシアのいいなりにさせてしまったこと、等々すべてが証明している。

私は先にフェイスブックで「トランプはまだ大統領になっていない、彼が諜報にどう対応するか、それは未知数だ。」と応えると、「ゴールを移した!」と屁理屈が返ってきた。最初にトランプが諜報を欠席していると言い出したのは相手側。オバマも毎日出席していなかった大事なのは大統領の対応だと書かれた記事を貼り付けたのも相手側。この反応は全く意味がない。これだから左翼リベラルとは話にならないのだ。

さてさて、今年も後二週間を切った。反トランプ派は本当にトランプを阻止できると思ってるのだろうか?

ちなみにミスター苺の実母は「誰かがトランプを暗殺すべきだ!」などと本気で言ってるそうで、ミスター苺が「ママには失望した」と頭を抱えていた。

December 18, 2016, 現時間 10:34 AM

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下記投稿者名: アンデルセン

ご無沙汰しています。すみません、宿題の「人種(白人という概念)について」日本以外のいわゆるアジアの国々がどのようにとらえているかアンケートを取るところまでは済んだのですが、有効回答率が少なく、これで書いてしまってよいものか悩んでいるうちに日が経ってしまいました。……あるいは既に、忘れられてしまったでしょうか……

上記投稿者名: アンデルセン Author Profile Page 日付 December 19, 2016 3:33 AM

下記投稿者名: yomogineko

 ホントにトランプ当選への反感は異様ですね。

 ところでこんな記事がありました。 カカシさんの感覚とあまりに違うので驚くのですが、どう思われますか?

 トランプ当選、米国内でむき出しの「人種差別」過激化…生命の危機感じた日本人の帰国の嵐
 http://biz-journal.jp/2016/12/post_17474.html

上記投稿者名: yomogineko Author Profile Page 日付 December 19, 2016 4:19 AM

下記投稿者名: アンデルセン

バツが悪いのは承知の上で、アメリカの事情を教えていただきたく失礼します。
「移民の国 アメリカ」では、行政のHP作成につき、英語以外の外国語表記はどのようにされているでしょうか。法律やポリシーなどはあるでしょうか?いくつか検索した限りでは、普通に存在するようですが、国民(市民)からの評判はどうでしょうか。

現在、日本では行政や交通機関での多言語表記が進んでいます。日本における第二言語、英語までは分かりますが……。
在住者数で、中国、韓国までは譲歩(したくないが)してもいい。場所によっては、ポルトガル語(自動車メーカーで働くブラジル人対応)スペイン語も理解できなくもない。しかし、タガログ語、タイ語、ネパール語……もはや、入国および滞在資格に疑問符と不信感が踊りだしそうな言語表記まで進んでいます。しかも我が居住地域で「日本で子育てをする外国人向けに日本のサービスを紹介」するのは良いのですが、外国人の生活保護受給率が右肩上がりのうえ、母子家庭世帯が異常に高い。まさかの生活保護+子育て支援。帰化のやり方まで紹介しているよ。日本国憲法や外交的相互主義の考えからは、安易に外国人に福利厚生を認めるのは犯罪じゃないの?背筋がゾッとする……。

まあ、これはさておき。
私は日本が「法治国家」である以上、滞在を許可した外国人には、彼らの生命身体財産を守るための最低限の行政サービスを提供する義務があると考えています(生活保護や日本人と同等の子育て支援は断固違うと思いますが)。その滞在理由が、例え内心面白くないものだったとしても、外国人の入国や滞在を認めるなら、地震や洪水、津波などの天災、大規模火災や交通マヒ、テロなどの人災その他の災害が日本国内において起きた時、彼らの安全を守るための最低限の情報や手段は提供しないといけない。予想される情報の利用者層に向けて、いくつかの外国語表記をするのは当然ではないか。それをしたくないなら、日本国の責任においてそもそも外国人を入国させるべきではない。

まず、この考え方は、アメリカ的、あるいはカカシさんが触れてきた「アメリカ以外の外国の考え方」に照らし合わせてどんなものでしょうか。
アメリカにいるなら英語(米語)を使え。頼んできてもらったわけじゃない。ここはアメリカなんだから、アメリカ人優先が当たり前。却下!

実は日本人でこのような発想をされる方がいまして、支持者もそれなりにいるようで、ショッキングでした。私は本気でわからない。外国人とはいえ、人間とペットの安全を同じ土俵に載せていた。トランプのアメリカですら、ここを目指すことはないと思うが……あるいは自覚がないだけで、私の考えがガラパゴス列島日本のハッピーブレインなんだろうか。

上記投稿者名: アンデルセン Author Profile Page 日付 December 19, 2016 5:10 AM

下記投稿者名: 苺畑カカシ

よもぎねこさん、

興味深い記事の紹介ありがとうございます。ちゃんと読んで別エントリーで取り上げたいと思います。今、休暇中で時間があるので明日までには書けるかな?

上記投稿者名: 苺畑カカシ Author Profile Page 日付 December 19, 2016 8:38 AM

下記投稿者名: 苺畑カカシ

アンデルセンさん、お久しぶりです。

日本も移民国家のアメリカと似てきましたね。はっきり言って日本はアメリカの悪いところばかり取り上げてるようで、どんどん日本らしさが破壊されていくような気がします。

アメリカの公共施設における多言語表記は行きすぎです。確かに外国人旅行客とかが行政のお世話になる時に案内が理解できなかったら弊害が生じますから、そういう窓口に英語、スペイン語、中国語、ぐらいの表記があるのは仕方ないかなとは思います。でも実際には東洋系の言葉だけでも中国語、日本語、韓国語までは解るとしても、ベトナム、タイ、フィリピン、カンボジア、マレーシア、アラビア語各種、ペルシャ、などなど数え切れない表記があります。

選挙案内書や運転免許の試験なども同様です。

一番腹が立ったのは、アメリカ国籍をとるための試験です。これも母国語で受けていいのです!アメリカで国籍をとろうという人が国籍取得試験に必要な簡単な英語すら出来ないというのはどういうことなんだ、と思いましたね。

試験場の受け付け用の必要書類に名前や出身国さえきちんと書けない人が大勢居て、国籍をとろうというならその国の言語を学ぶのは基本だろう、と呆れました。

しかしそれと同時に、そういう人たちにわざわざ外国語で試験を受けさせるという歪んだアメリカの制度にも腹が立ちました。

日本だけじゃないですが、欧米諸国で外国人への気前のいい生活保護は止めてもらいたい。違法移民が増えるのはホストカントリーの福祉が目当てだからです。そういうものがなかったら、ちゃんと働いてまとも出稼ぎしようという外国人しか来ないでしょう。

そういう人だけなら受け入れる国もさほど困らない。福祉目当ての寄生虫ばかりが集まると、欧州のようなことになってしまうのです。

アメリカも日本も着実にそういう道を歩んでいますね。

上記投稿者名: 苺畑カカシ Author Profile Page 日付 December 19, 2016 8:51 AM

下記投稿者名: アンデルセン

選挙案内書
運転免許
アメリカ国籍取得試験

アメリカという国の根幹に関わる問題ですね。念のためですが、「いま、できない」けど日々切磋琢磨しよう向上しようという覚悟があるわけでもないのでしょう、彼ら。

日本でも、中国語で運転免許試験を受け合格した中国人が中国式運転で交通事故を起こした場合、対応はどうなるのか、不安の声が上がっています。中国語での試験は、県によっては可能です。しかし、語学に不安がある外国人に、事故を起こして救急車を呼んだり事故処理や説明ができるのか。なお、中国人女性が運転する車が子供を撥ね、その後戻ってご丁寧にもわざわざ轢いたという事件は既に起きています。中国ではうっかりけがをさせるよりひき殺した方が賠償が少ないからと言いますが、日本人には理解できない発想です。

アメリカではアンカーベビー、血統主義の日本でも「日本人とのハーフ」や「”偽装”日本人男性との子」を利用した親世代の権利の主張が増えていますね。時には「日本で生まれ育ったから、日本人だ。日本語しかできない。親の母国に帰っても生活に支障が出る」とか。先日、違法滞在タイ人母子の訴えが却下されました(二審)。どこまでを国が責任を負うべき国民とみなすか、キッチリ線引きしないと、子供が不幸になるケースが増えそうです。頭と心の弱い個体なら、逆恨みしてテロリストになるかもしれません。

心の問題はどうしようもない。尊敬は、要求するものではなく勝ち取るものだ。彼らが国籍を変えたところで、元からの国民に同胞意識など湧くわけがない。

でも間違いなく「差別」と言い出すでしょう。


(宿題は「白人」ではなく「欧米」でした。すみません)

上記投稿者名: アンデルセン Author Profile Page 日付 December 19, 2016 4:12 PM

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