September 26, 2010

イスラム諸国の横暴を思わせる中国の傲慢な態度

今回の中国漁船船長の釈放については、ちょうど先週一週間ほど日本に帰省して居たので、実家の父とも話をすることが出来た。父は「これは非常にまずい外交だ」と言っていた。

那覇地検が、尖閣諸島周辺の日本領海での巡視船への衝突事件で逮捕、送検されていた中国人船長を処分保留で釈放する決定を公表したことに24日、与党・民主党からも失望や疑問の声が相次いだ。党代表選後、内閣支持率の上昇に勢いを得た菅首相だが、中国の圧力に屈服した格好の今回の決定は、今後の政権運営に大きな影響を与えそうだ。菅直人首相の求心力低下にもつながり、民主党代表選で首相に敗れたばかりの小沢一郎元幹事長の「復権」を早めることになるかもしれない。

日本は三権分立社会であるから、検察の判断で釈放が決められたのであれば、議会はとやかく口を出せないというのは本当だが、本当に検察側独自の判断だったのかといえばそれはかなり疑わしい。かえって管政権は中国の圧力に屈服して検察に圧力をかけ、三権分立を言い訳に責任逃れをしているように見える。

船長釈放の交換条件として現在逮捕されているフジタ社員たちの釈放を確保できたというならまだしも、理不尽な拘束をされた人たちへの面会さえも許されていない。これでは中国の完全勝利とみられても仕方ないだろう。

中国の日本への態度を観ていると、イスラム諸国による西洋諸国への態度と酷似するものがあると感じる。それは自分らの悪行は棚に上げて、他人から多少でも自分らに都合の悪い行為をされるとそれがあたかも人民や文化全体への攻撃であるかのように大騒ぎする点である。

フジタの件のみならず、中国では日本市民を含む外国人が大した根拠もないのに、ちょくちょくスパイの疑いで逮捕されている。これらの人々には弁護士が面会することもままならず、事情がわからないまま長年の拘束が続けられているのだ。

また、中国では未だに人身売買は公然と行われており、北朝鮮からの脱北者女性のほとんどが中国で売春奴隷として売買されていることは周知の事実。

そういう国が、やたらと日本の占領時代の話を持ち出して人権問題を批判したりすると、いい加減にしろよ、と言いたくなる。日本の過去に中国市民を虐待した歴史がないとは言わないが、日本はすでにそういう文化を悔い改め民主国家として生まれ変わったのと比べて、中国は昔からの野蛮な弾圧的政治体制を全く改めず、未だに自国民や外国人を弾圧しているではないか。

問題なのはそういう野蛮な国の横暴に日本がやたらに屈服してしまうという点だ。こういう国に善意など通用しない。こういう国との外交であるのは力関係だけだ。

イスラム教徒でもそうだが、奴らは自分らが崇高な存在だと信じている。他の人間は下位なのであり、自分らが特別扱いされるのは当然のことなのだと思い込んでいる。だからアメリカで聖廟が建てられるのは当たり前の権利だが、サウジアラビアでキリスト教会建設など断固許せない行為という理屈になる。

中国にしたって同じことだ。

自分らによる人権迫害や市民虐待は当たり前。中国民族こそが崇高な民族なのであり、他民族は自分らを敬い従うべきだと考えているから、日本が過去の「過ち」を謝るのは当たり前、賠償金を払うのは当たり前、船長釈放は当たり前、なのである。

そんな当たり前のことをして中国がその行為に感謝などする訳がない。

日本が何をしようと、中国政府から善意など絶対に期待できないのだ。もういい加減にそのことに日本政府は気付き、中国の態度にいちいち怯えるのは止めてほしい。

中国から日本が敬意を評されることがあるとしたら、それは日本は中国の脅しには怯まないという強攻な態度しかない

無論強攻な態度は実際の軍事力によって支えられなければならない。アメリカからの敵国に対する脅しが多少でも効くのは、アメリカの軍事力と、いざとなったら軍事行使もいとわないという意志が後ろ盾があるからだ。

そのアメリカでさえ、オバマのような弱体が大統領になった途端、イランや北朝鮮などの敵国から舐められるようになった。野蛮国に対していかに闘う意志が大切かという証拠である。

中国との貿易関係を深めることは大切だ。中国人が日本に多く来る事はかまわないと思う。多くの中国人に自由な日本の良さを理解してもらうことで、彼らが自国政府の独裁性に気づいてくれれば、これは決して悪い事ではない。

だが、中国からやたらな軍事行使をされないように、日本もそれなりの武装をして、いざと言う時にはそれを使う意志があるという態度を示さなければならない。私は何も日本に中国と戦争しろと言っているのではない。中国からの横暴に立ち向かうにはそれなりの準備が必要だと言っているのだ。

September 26, 2010, 現時間 9:15 AM

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コメント

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下記投稿者名: oldman

現在の民主党政権は左翼政権です。
内閣には旧社会党出身者が5人も入っています。警察のトップである国家公安委員長に就任した岡崎トミ子も社会党出身で、韓国の反日デモに参加したことで有名な人物です。官房長官の仙谷由人は元全共闘系の極左過激派です。
左翼はもともと親中反米ですから、米国抜きの東アジア共同体などという白日夢を見て幸せ感にひたっていました。今回の中国の強硬な態度に、突然友人に裏切られたような衝撃を受け、慌てふためき、うろたえているわけです。
彼らには侍魂などかけらもありません。
日本の政治はこのようにどん底状態であります。国民が選択した結果とはいえあまりに悲惨です。
このままでは日本は中国の属国になり、チベットのような民族浄化により、日本民族は絶滅するかもしれません。
それを防ぐにはなんとしても民主党政権を打倒しなければならないわけですが、残念なことに、自民党の谷垣総裁も弱い人物であって、日本の再興を導けるとは思えません。

日本はいま真っ暗なトンネルのなかにあって一条の光明さえ見いだせないでいるわけです。
私は、小沢一郎が再び暴れて、民主党をぶっ壊してくれることに唯一の希望を託しています。

上記投稿者名: oldman Author Profile Page 日付 September 27, 2010 4:45 AM

下記投稿者名: Sachi

oldmanさん、

どこの国でも左翼や非国民(重複かな?)が政権を取ればどういうことになるかという見本でしょう。管政権には日本を守る意志がない。

これはオバマ政権がアメリカを守る意志がないのと全く同じです。

カカシ

上記投稿者名: Sachi Author Profile Page 日付 September 28, 2010 8:38 AM

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