March 29, 2013

同性結婚は避けられないのか? 最高裁の裁断を待つアメリカ

現在連邦法である一夫一婦制の「結婚を守る法」(DOMA)が違憲かどうかを連邦最高裁が吟味しているところだが、連邦法律に挑戦する訴訟に対して、オバマ政権の司法省は弁護しないという姿勢を取っているため、民間の弁護士団が「弁護人」となっている。

全国どの州でも同性婚を求める提案が上がる度に、州民は圧倒的な多数決で法案を拒否してきた。アメリカで同性婚が合法となった州は大抵が州民投票ではなく、リベラル同性婚活動家たちによる訴訟やリベラル議会や知事らによる一方的なやり方で無理矢理州民たちに押し付けるというのが通常だ。

そして今や全国のアメリカ市民は、最高裁の裁断によっては、全国的に同性婚を認めざる負えなくなる危機に瀕している。

保守派ラジオトークショーのラッシュ・リンボーは同性婚はいまや避けられない状態になってしまった、なぜなら保守派はリベラルの言葉の戦いに負けたからだと悲観的なことを言っている。

左翼は本当に言葉の意味を自分らに都合のいいように変えるのに優れている。そのやり方があまりにもしたたかなため、我々の側は何がおきたのか解らないうちに、気がついた時はもう遅い、すでに負けていたのだ。

この話は何も同性結婚に限らないが、左翼リベラルは言葉の意味を書き換えるのが本当に得意だ。考えてみれば、なぜ結婚は一夫一婦制であるべき、という定義が何故「差別」だとか「人権迫害」とかということになるのか不思議である。だが、彼らはいつもそうだ。「銃規制反対派は子供の命の安全を考えていない」「避妊ピルを無料で女学生に配るのを反対するのは女性差別だ」「地球温暖化を信じない人間は環境破壊主義者だ」というように、なんでも反対派を無慈悲で非情な人間であるように定義つけることに長けているいるのだ。

「最高裁がどうしようと関係ない。これは今や確実だ。何故なら我々は言葉でまけてしまったからだ。一旦『ゲイ結婚』『伝統的結婚』『異性結婚』『同性結婚』『ヘテロ結婚』と言い出した時から我々は負けたのだ。すでに終わっていたのだ。時間の問題だ。」

リンボーの言い分は、「結婚」という言葉を色々な形で表現してきたことが、結婚は一夫一婦制しか有り得ないという議論から、結婚には色々な形があるというふうに議論がすり替えられてしまったというのである。色々な形があるのであれば、一夫一婦制に拘るのは差別主義だという議論になっても不思議はない。我々保守派は左翼リベラルが人々にそういう印象を与えることを許してしまったのだ、とリンボーは言う。

昨日通勤を一緒にしている同僚のカーラジオで左翼リベラルなラジオ局NPRの番組を聴いていたら、同性結婚ではなく一夫多妻制を真剣に唱える人間が意見を述べていた。DOMA訴訟は同性結婚を許可せよという訴訟ではなく、一夫一婦制は違憲だという訴訟であるから、一夫一婦制でなくてもいいなら、一夫多妻制も認めるべきという議論が出て来るのは当然だ。

同性結婚を支持する同僚は「なんで同性結婚の話が一夫多妻制の話になるんだ?」と首をひねっていたが、一旦一夫一婦制のみの結婚が違憲となれば、一夫多妻制にしろ一婦多夫性にしろ多夫多妻にしろ、多種の結構制度を許可せよという話になるのは当然な成り行きだ。同性結婚は認めるが一夫多妻制はみとめないという議論のほうがかえっておかしい。

一夫一婦制結婚が違憲ならば、結婚制度そのものが破壊される。なんでもありはなんにもないのと同じだからである。もっとも同性結婚を強く押している左翼リベラル達の本当の目的は同性結婚の合法化ではなく結婚制度の破壊にある。これは最初から計画的なことであり、同性愛社たちは左翼リベラルの陰謀に悪用されているにすぎない。

同性結婚が合法化すればアメリカ国内の結婚の数が減り、出生率は激減する。生まれて来るこどものほとんどが私生児で、両親の揃わない家で育つ子供が増えるだろう。そうやってアメリカ社会はどんどんと荒んで行くのだ。

同性結婚は文明社会を破壊する。なんと嘆かわしき現実。

March 29, 2013, 現時間 10:43 AM

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