January 4, 2013

アメリカを知らない外国人にアメリカ憲法改正の話なんかしてほしくないね!

年末にCNNの司会者でイギリス国籍のピアース・モーガンが、米国民の銃所持を保証するアメリカ合衆国憲法修正第2条を撤回すべきだと発言して、多くの銃所持権支持たちからピアース・モーガンを国外退去させろという声が上がった。私のフェイスブックフレンドのひとりも、自分のウォールページにそんな記事を載せていた。

ニューヨーク共同:米コネティカット州の小学校で子供ら26人が死亡した銃乱射事件を受け、米CNNテレビの番組で、銃規制反対派の男性を「ばかげている」などと罵倒した英国人キャスター、ピアース・モーガン氏の国外退去を求める請願がホワイトハウスのウェブサイトに掲載され、26日夜(日本時間27日午前)までに賛同者が7万8千人を超えた。

 同サイトには、自動小銃などを禁じる法制定の阻止を求める請願も提起され、2万8千人超が賛同。合衆国憲法修正2条が保障する「武装の権利」を米市民が重視していることがうかがえる。

少なくともモーガンは違憲な銃砲規制を唱えるのではなく、銃規制を行うためには先ず憲法改正からしなければならないことを理解している。これは、憲法の解釈を歪曲して銃規制を行って来た地方政府よりは正直なやり方だ。

言っておくが私はモーガンの強制送還には反対である。アメリカ合衆国憲法修正第1条が言論の自由を保証しており、モーガンが合法な住民権を持つアメリカ住民である以上、いかに彼の発言が馬鹿げたものであろうと、彼がその意見を発言する権利は守られなければならない。

だが、重要なのは彼の言論の自由を保証する同じ憲法が、国民の銃所持も保証しているということだ。そしてここが肝心なことなのだが、政府のみが銃を持つ社会で政府が国民の言論を弾圧した場合、国民はどうやって言論の自由を施行することができるのだ?

アメリカはイギリスの植民地として始まり、革命によって独立を達成させた国である。軍隊や警察だけでなく、アメリカの国民一人一人に銃を所持する権利が保証されているのは、独裁的な政府から国民の多々の権利を守るということが根底にあるからだ。

大量乱射事件で多くの子供達が犠牲になったのは悲劇だ。だが、そういう突発的な事件で感情的になって、悪いのは銃だとばかりに憲法改正などと軽卒なことを言い出すのは非常に愚かな考えである。

こうしたアメリカの歴史や文化を理解せずにやたらにアメリカの銃規制や憲法改正を言い出すモーガンのような外国人に対してアメリカ人が怒るのはあたりまえ。そんなこというなら故郷へ帰れ、といいたくなるのも当然だ。

例えば、私が見つけた小林裕見子なんていうブロガーも、アメリカの現状に無知なくせに知ったかぶりして米憲法改正を唱える愚かな外国人の一人。

彼女の思い切った銃規制だけが社会を変えられる。中途半端な規制に、効果は期待できないというエントリーなどアメリカを知らないあさはかな外国人の考えそのもの。

2012年12月14日、アメリカと中国で2人の狂った男たちが、この世で最もいたいけない子供たちを相手に、その頭の中にあった残虐な妄想を現実のものにしてしまいました。

中国河南省ではミン・ヨンジュンと言う男がナイフを持って小学校の教室に飛び込み、23人の子供たちの耳や指を切り落としました。

しかしアメリカコネティカット州のニュータウンでは、...10分間の無差別発砲の後、20人の子供たち、6人の小学校職員、そして犯人自身も命を落としました。このアメリカ人の男はセミオートマチックのライフルとその替えの弾倉、そして2丁のセミオートマチックの拳銃で武装していました。

あらゆる国に狂人はいます。しかし中国人のミンが持っていたのは1本のナイフだけであったため、命を落とした犠牲者はいませんでした。

私がひっかかったのは最後の文章。ミンという男は子供の耳や指を切り取る暇があったのに、子供に致命的な刺し傷を負わせなかった。我々が注目すべきなのはミンがたった一本のナイフで23人もの子供達をそこまで傷つける事が出来たという事実である。耳や指を切り落とす暇があったなら致命的な刺し傷を負わすなど容易にできたはずである。「命を落とした犠牲者」がいなかったのは、ミンの目的が最初から子供達への拷問であり殺人ではなかったからで、ミンの武器がナイフだったからではない。

アダム・ランザの目的は最初から大量殺人だった。たまたま自宅に銃があったからランザは銃を使ったが、銃がなければランザの武器はガソリンを使った放火だったかもしれないし、ナイフだったかもしれないのだ。キチガイ男の考えることなど我々には理解できない。

アメリカの銃犯罪の件数はイギリスの4倍、ドイツの6倍になります。 白痴に近い人間、あるいは偏狭な考え方しかできない人間だけが、イギリスの4倍の銃犯罪が発生しているという事実と、アメリカ国内では平均すると、300mごとに1丁の銃が存在し、大人一人当たり1丁以上の銃を所有しているという事実の間に関連性は無いという偽りを、主張しつづけようとしています。

だとしたら、完全拳銃規制のあるラテンアメリカ諸国で殺人件数がアメリカより四倍もあるメキシコやベネズエラの20倍という事実をどう説明するのだ?また、イギリスやオーストラリアで拳銃所持完全禁止法が通った後での犯罪率の高騰はどうなるのだ?

アメリカの銃所持率が犯罪につながっているというのなら、拳銃携帯許可法が41州で通った過去25年の間にアメリカ国民による合法な銃所持が増えたのにもかかわらず、犯罪が全体的減っているという現実をどう説明するのだ?

小林はアメリカ国民の半数以上を「白痴」よばわりする前に、アメリカの歴史、文化、憲法、そして犯罪の現実をもっときちんと勉強すべきである。

自分の銃嫌いという偏狭に満ち満ちた偏見だけでアメリカの憲法改正をとなえるなど愚の骨頂である。片腹痛いわ!

アメリカの現実を理解できない外国人に合衆国憲法改正の話なんてしてほしくないね、まったく!

アップデート:カリフォルニアでは銃砲売り上げが急高騰しているが、その傍ら銃犯罪が激減しているという。

2002年、カリフォルニア州では35万丁の銃が売られた。2011年になるとその数は60万丁に伸び、去年の売り上げはなんと81万7千丁!一年で36%の増加である。

で、犯罪も急増したのかというと、何と正反対。2002年から銃による負傷で病院に訪れた患者の数は28%の減少。銃による死者数は15%の減少となっている。

何故でしょうねえ〜?

白痴と偏狭に満ちた人だけが銃所持と犯罪数の正比例関係を理解できない、なんてことを言ってる小林なんたら言う人に是非説明していただきたいね。

January 4, 2013, 現時間 9:31 PM

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下記投稿者名: mhgt

移民の方の中で、どれだけの人が独立戦争を小学校レベルだけでもお勉強したのだろうか?考えます。

我が家は家庭学習法なので、娘と一緒に独立戦争、勿論、英国からの重税から、ボストン茶会、色んな事学習する上で、建国の父達が、なぜ第2条が大切なのか?って私的には十分感じ取れました。

英国とか日本とか元から「国」であったところに育った人は、
この感覚からアメリカ人とズレが生じて当たり前なのだから、
やはりどのような国に移民してきたのか?って基本に返って勉強するべきなんですよ。

移民するのは勿論自由。だけど最近の世界的傾向が、自国から抜け出したのにも関わらず、移民先の国の文化なんかを全く無視して「権利だ」とか主張する人間が多いのには、ホトホト呆れますよ。

ただ、最近アメリカを知らないのはアメリカの中年層から若い世代にも多いんですよね。非常にお粗末な教育背景も(学校だけじゃなくて、親も)感じられます。

上記投稿者名: mhgt Author Profile Page 日付 January 7, 2013 4:58 AM

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