November 7, 2006

第40回カントリーミュージック賞を観て

昨晩は三時間に渡って第40回カントリーミュージック賞(CMA)を見てしまった。

私は数年前までは流行歌というものをほとんど聴いたことがなく、今誰のどういう曲が流行っているとか全く知らない人間だった。だからこういう音楽賞の番組などみても、誰が誰だか解らないし全く興味なかった。 はっきりいって私のポピュラーミュージックの知識は1980年代半ばでずっと停止していたといっていい。

以前にもちょっと話したように、私は2001年の911事件直後に続けて南部への出張があった。 特に2002年2月の出張は三週間も南部の田舎町でのことで、しかも途中大雪が降って三日間もホテルに缶詰状態が続いたことがあった。 あまりの田舎でラジオ局はたったの三局でしかもすべてカントリー。 テレビもカントリー専門のミュージックビデオ局があり、私はそれを一日中つけっぱなしにしていた。

カントリーといったら20年くらい前に流行っていたケニーロジャースドリー・パートンジョン・デンバージョニー・キャッシュといった人たちしか知らなかった私はずいぶんカントリーも変わったなあという印象を受けた。 

しかし昔から変わらないのはカントリーの歌はロックとかフォークとかと違って、普通の人の歌だということだろう。 無論流行り歌だから好いた惚れたといった内容が多いのは確かだが、それ以外に親が子供の何気ない言葉に涙する歌とか、ガールフレンドから釣りと私とどっちを取るの、と迫られて釣りに行った男の話とか、女房に浮気されて家を追い出され慰謝料をがっぽりとられたせいでフライドチキンの店でバイトしてるおっさんの歌とか、病気でもう長くない命と宣告されてからスカイダイビングをして人生を満喫する人の話、妻子を後に戦争に行く男が自分はアメリカの兵士だと誇らしげに歌ううた。 911直後ということもあってアメリカを馬鹿にスンナよ、みたいな歌もあったし、こういうときこそ家族を抱きしめて平凡な生活のありがたみがわかるいう歌もあった。

私は若い頃、カントリーはおじん臭いとか田舎臭い食わず嫌いだったのが、いざあらためてきいてみると私の人生や社会の情勢などと照らし合わせて、今一番私にあったジャンルの歌だなと実感した。

以来ずっと5年間カントリーウエスタンの大ファンになったカカシは、今年のCMAではノミネートされた人間も歌もすべて知っていたという快挙をなしとげた。ははは、、、ではその結果発表

今年は「ビリーブ」を歌ったブルックス&ダンの男性デュオの功績が目覚しかった。 彼らは、シングル、作詞作曲、ミュージックビデオ、ヴォーカルデュオの部で最優秀賞を獲得。 最優秀男性歌手はキース・アーバン、 カントリー界のオーランド・ブルーム、ブラッド・ペイズリードリー・パートンとデュエットした「フェンアイゲットホエアーアイアムゴーイング」(“When I Get Where I’m Going”)でイベント賞、その曲の入っているアルバム、「タイムウェルウエイステッド」でアルバム賞を受賞。 デビュー2年目でアメリカンアイドル優勝者のケリー・アンダーウッドがホライゾン賞と最優秀女性歌手賞の二賞を獲得。 そしてエンターテイナーオブザイヤーはケニー・チェズニー

私はブルックス&ダンの「ビリーブ」は非常にいい曲だと思うので、これがソングオブザイヤーになったのは納得できる。他の賞はノミネートされた誰が取っても、みんなよかったからなあ、と思う曲ばかりで私としてはほとんど異議なし。

久しぶりに楽しめた三時間だった。


November 7, 2006, 現時間 9:11 AM

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