アロハシャツとバミューダショーツ、半世紀前のアメリカ人観光客

ちょっと前に久しぶりに東京へ行った友達が、「いやあ、円安のせいか外国人観光客がすっごかったわよ」と話していた。それでちょっと思い出したことがあった。

もう10年以上も前になるが、両親と叔母と我々夫婦がニューヨーク旅行をしたことがある。その時何故か父がド派手なアロハシャツを着ていた。このシャツは私が以前にハワイに出張で行った時のお土産に買ったものだ。どうしてニューヨークでアロハシャツなど着ているのかと聞くと父は「アメリカ人は旅行にアロハシャツを着るんだろう?東京で見るアメリカ人観光客はいつもアロハシャツを着ていたぞ。」と答えた。え?お父さん、それいったい何時の話?

実は父がこのように思ったのには理由がある。これは私がまだ中学生くらいの話なので、もう50年くらい前のことだ。当時日本とアメリカをつなぐ航空会社といえばパンアメリカンと日本航空だけだった。当時は直行便はなく、アメリカ人は必ずホノルル経由で日本へ来たのだ。まだ一ドル300円とかいう時代だったので日本から海外旅行出来るような人は少なかったが、アメリカからの観光客は結構多かった。とはいえ航空賃は今のように安かったわけではないので、アメリカからの観光客もお金持ちが多く、今のように東京が外国人で溢れかえるなどという状況とは程遠いものだった。

どうせホノルルを経由するのなら、ハワイにも何泊かして観光してから日本へ行こうと考える人が多かったのは当然だ。ハワイはアメリカの一部とはいえ、多くのアメリカ人にとっては異国情緒のある場所である。それで多くのツアーはロサンゼルスからハワイ観光そして日本というふうになっていたのだ。

ハワイに行ったことのある人ならよくご存じだろうが、ハワイはトロピカルアイランドなので、いくら夏服でも他所の服はしっくりこない。それに至るところでド派手なアロハシャツやバミューダショーツが売られているから、せっかくなので買って着ようとなる。実はアロハシャツにもピンからキリまであって、10ドル20ドルくらいで一回洗濯したら破れてしまうような安物から100ドル以上する質もデザインも良いものから色々である。安物のシャツは色も鮮やかでデザインも派手なのでハワイ以外の場所ではちょっと恥かしくて着られない。だから島で観光中だけ着る感じである。

ツアーは夏場が多かったこともあり、ハワイでアロハシャツとバミューダショーツを買った男性と、サマードレスの妻という中高年アメリカ人夫婦が、すっかり観光気分で(観光だが)東京の町をうろうろする姿を当時東京で仕事をしていた父はよく見かけたのだ。アメリカから直行便が出るようになった昭和55年くらいでも、そんな恰好のアメリカ人観光客は未だ結構いた。

一度父が仕事から帰って来て、東京駅でアメリカ人ツアーに出会った話をしていた。「アロハシャツにバミューダショーツの大柄な中年男性が疲れ切った顔で荷物を一杯もって座り込んでいた。そして近くに居た太った奥さんに『ハニ―』と話しかけているのを聞いて笑っちゃったよ」と言っていたのを今でも覚えている。

日本人からすると、中高年の男性が妻を「ハニー」なんて呼ぶのはこっぱずかしいという感じがするが、アメリカ人夫婦の間では単なる呼び名なのであまり意味はない。もっとも私はミスター苺から「ハニー」なんて呼ばれたことは一度もないけど(笑)。

https://pin.it/36YDibZF3

現在はロサンゼルスから羽田や成田まで直行便が幾らも出ているし、ハワイなんてそんなに珍しいところでもないので、ハワイ経由の観光客は減ったかもしれない。航空運賃も安くなり若い人でも日本に来れるようになったから、東京をアロハシャツで歩きまわるようなセンスのない人も減っただろう。父がニューヨークでアロハシャツを着ていた10年前でも、すでにそんな人はいなかったと思う。

でも自慢げに鮮やかな色のアロハシャツを着ていた父には、今時ださい、なんてことは口が裂けてもいえなかったけど。


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大量に違法移民やモスリム難民を受け入れて成功した国はない

先日埼玉県でクルド人たちが集まって「日本人死ね」と騒いだ動画はネットで世界中に広がり、アメリカでも本日のスティーブン・クラウダ―のポッドキャストで紹介された。(イギリスのオリ・ロンドンも自分のXで紹介していた。)スティーブンは世界中で起きている違法移民による暴力的な問題動画のなかで、日本でのクルド人による暴力やイスラム教徒の黒人が神社を破損した動画などもあげて、違法移民、特にモスリム移民を多く受け入れると碌なことはないという例として挙げたのだ。

クルド系移民の暴徒が日本の警察を愚弄し、中指を立て、日本人を殺せと罵声を浴びせる。アラブ系移民はここ数カ月、日本各地で暴力と不安を引き起こし、大混乱を引き起こしている。

私はもう10年以上前からアフリカや中東からの大量な移民受け入れは危険だと言い続けて来た。2007年ごろから始まった西欧の難民救済活動で、スエーデンを始めフランスやベルギーやイタリアやドイツやギリシャやイギリスがどうなったか、もう聡明なる読者諸氏はよくご存じだろう。

違法移民を多く受け入れて必ず起きる問題は、治安の悪化、地元福祉やインフラ資源の枯渇、異宗教や異文化による地元文化崩壊などが挙げられる。

治安の悪化

これはもう言うまでもないことだが、合法移民と違法移民とでは多々の面でかなり異なる。特に治安に関しては二つのグループでは雲泥の差がある。もちろん合法移民がすべて品行方正であるわけではないが、他国に入国する時点できちんと法律を守って正規の手続きを得て入ってきた人と、他国の法律を無視して無理やり入ってきた人とでは、最初から法律に関する考え方が違う。

合法移民は移住先の国に根を下ろすつもりで来ている。だから移住先は合法移民にとっては第二の故郷なのであり、その社会の一員になろうとしているわけだから、地元社会の秩序は自分にとっても大事な問題だ。

しかし違法移民は最初から地元社会の治安になど興味はない。彼等の目的は単に移住先の福祉やインフラを自分勝手に使って楽をしようと思って来ただけで、地元の文化にも社会秩序にも融合する気のない部外者だ。だからゴミのポイ捨てどころか道端での排泄すら躊躇なくやるし、気が向いたらその場で寝そべって寝てしまう。他人のものは平気で盗み、婦女暴行など日常茶飯事。酔っ払い運転で何人殺しても全然気にならない。彼等は文字通り野蛮人なのだ。文明という概念すらもちあわせない犬猫以下の存在である。

地元福祉やインフラ資源の枯渇

今ニューヨークでは違法移民をどこへ住まわせるかで大問題となっている。すでにホテルは満杯。地元の老人たちが追い出されて老人ホームがあてがわれたり、この間は寒気を避けるためと学校の講堂が一時的に違法移民の避難所になったりした。

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長はNY市はすでに違法移民対策に12兆ドルの予算をつぎ込んでおり、連邦政府からの援助がなければ、もうお手上げ状態であると言っている。

何故国境地域でもないニューヨーク市にこんなにも違法移民が集まっているのかというと、アリゾナやテキサスやフロリダが違法移民に強硬な姿勢をとっているのとは裏腹に、ニューヨークは違法移民の聖域だとバイデン大統領就任時に世界中に宣伝してしまったからだ。それで国境沿いの知事たちが、だったらあなた方で引き受けてくださいとばかりに、新着違法移民をどんどんバスでニューヨークに送り込んでいるからである。

正直これは知事たちによる良い作戦だったと思う。国境沿いにないリベラルな州では、自分らに関係がないと思っている間は難民救済などときれいごとを言っていられたが、実際にナンミンが自分らの文字通り正面玄関に大量に現れてみて、こりゃまずいと気づいたからだ。

もうこの違法移民問題は国境沿いの州だけの問題ではなく、全国的な問題だと人々は気づいている。

異宗教や異文化による地元文化崩壊

これまでは違法移民に関する問題点を書いてきたが、合法移民だからすべて良いというわけでもない。いったいどういう人たちを自国に受け入れるべきか、これは宗教や文化があまりにも違う人たちを受け入れると後々大変なことになるという話をしたい。

ロンドンでは何週間にもわたってモスリム移民が何万人も集まって反ユダヤ・キリスト教デモを行っている。彼等はイスラエル・ハマス戦争を口実にしているが、彼等の真の目的は地元イギリス人に対するモスリムの権力誇示にある。もう我々は貴様らが無視できない数に達しているのだ、貴様らの国を我々が乗っ取る日は目の前なのだと言いたいのである。

こうした移民は民主主義はただの多数決だと思ってる。だから自分らの数が増えれば何でも自分らの思い通りにしていいのだと本気で思ってる。我々が少数派の人権も守らなければならないなどといって、移民の人権を守ろうとしても、彼等は自分らが多数派になった時に我々の人権を守ろうなどとは考えもつかない。

モスリム移民は数がすくないうちはおとなしくしている。彼らは力関係に敏感だからだ。しかし人口が増えて来ると積極的に自分らの権利を主張しはじめる。文明社会の包括性や寛容に付け込む。彼等にとって文明社会の寛容は弱さであり愚かさとしてうつる。それにイスラム教徒は特別なのだから異教徒から良くされるのは当然だと思っているので、特別な配慮などしてもらっても感謝どころか、自分らの優越感の正当性を確認するとしか考えない。だからさらに図に乗るのだ。

アメリカのミシガン州ディアボーン市は大半がソマリア移民である。去年同市では市内の公共施設での虹旗掲揚を禁止した。これには地元の及び国内のLGBTQ+団体が抗議の声をあげた。特に今まで少数派として一緒に活動してきたのに、多数派になったら突然LGBTQ+を迫害する態度を裏切りだと言う記事を読んだ時は笑ってしまった。あんたらイスラム教が同性愛をどう思っているか知らなかったのか?もし彼等がLGBTQ+団体と何かの件で共闘していたとしても、それは彼等がLGBTQ+を利用していただけであって、最初から裏切るつもりだったのは明らかだったはず。そんなことも知らなかったのかと呆れてしまった。

今アメリカで、イスラエルに批判的な左翼リベラル連中がイスラム教徒と一緒になってイスラエルに抗議しているが、特にシオニズムに反対するユダヤ人とか、パレスチナ支持クィアー、などと言ってる連中はおめでたいとしか言いようがない。

ロンドン出身で何年も中国に住んでいたイギリス人ブロガーが、久しぶりに妻とロンドンを訪れ、その様変わりぶりに驚いていた。昔行ってたパブはことごとくモスクやケバブレストランに代わり、イギリスの郷土料理を出すレストランを全く見つけることができなかったのだ。イギリス訪問初めての中国人妻に本場のイギリス料理を食べさせてやろうと思った彼の思惑は完全にはずれ、結局唯一アラブ料理ではないレストラン、中華料理の店に入ったというオチ。

日本も油断しているとこうなる。間違いない。


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イスラエル軍公式発表、ナセル病院制覇状況報告

下記はイスラエル軍によるナセル病院戦闘及び制覇の状況報告だ。さほど長くないので全文翻訳を掲載する。強調はカカシ。

コマンド旅団、シャイエット13、ISA軍、その他第98師団傘下の特殊部隊の兵士たちは、週末、カン・ユニスのナセル病院周辺で活動した。病院の敷地に入る前に、部隊はこの地域で、テロリストの工作員と至近距離で、また内部にバリケードを築いたテロリストと、病院敷地内からのロケット砲火を浴びながら、複雑な戦闘を繰り広げた。これまでのところ、病院に潜伏していた数百人のテロリストやその他のテロ容疑者(そのうちの何人かは医療スタッフを装っていた)が逮捕された。逮捕された者の中には、10月7日の大虐殺に参加したテロリスト、人質とつながりのある者、ハマスの重要な工作員も含まれている。

逮捕されたテロリストと容疑者は、治安部隊による更なる調査を受けるために移送された。病院では、兵士たちが大量の武器を発見したが、そのうちのいくつかは、ハマスのテロリストが10月7日の大虐殺を実行するために使用した車両に隠されていた。さらに、キブツ・ニール・オズ所有の車両が病院周辺で発見されたが、これは盗難車であった可能性が高い。

病院でのイスラエル国防軍の活動の一環として、イスラエル人人質の名前が書かれた薬の箱が発見された。発見された医薬品のパッケージは密封されており、人質には渡されていなかった。イスラエル国防軍は、作戦面でも情報面でも、人質の帰国に向けてあらゆる努力を続けており、任務が完了するまで手を緩めるつもりはない。病院への立ち入りは、病院内でのテロ活動を停止するよう事前に警告した後に行われた。スキャンは、患者や医療スタッフに危害を加えることなく、自衛隊の価値観と国際法に従い、病院の機能を継続できるようにしながら実施された。

2024年2月18日午前10時33分

ここまでくると、まさかナセル病院が軍事利用されていなかったなどとバカげたことを言い出すものもないだろう。病院の敷地内からロケット弾が飛んでくるとか、IDFに向かって敷地内から撃ってくるとか軍事利用されていなければあり得ない実情だからだ。ちょっと考えればわかることだが、もしこの病院が普通に単なる病院だったのだとしたら、武装したIDF兵士が入ってきたとしても戦闘にはならない。病院従業員は平和的に病院を明け渡せばいいだけだ。

IDF兵が病院を襲撃しハマスがやったようなテロをやったというなら別だが、もしIDFの目的が民間人の大量殺戮にあったのなら攻撃予告や避難勧告などするはずはない。それにガザ民がIDFをハマスのように恐れていたなら、攻撃予告が起きた時点で病院はもぬけの殻になっていたはずだが、医師や患者らが残っていたということは、IDF兵に虐殺される心配はしていなかったということだ。

ところで物凄くバカバカしい写真をXでみた。病院のベッドに寝かされている死後何か月も経っているような赤ん坊の白骨遺体の写真があった。IDFが攻めて来るので未熟児を置いて医師たちが避難したせいで、子供が死んだと言いたいらしいのだが、何で死後二日の赤ん坊が白骨になるのだ?全く嘘をつくにしても、もう少しましな嘘がつけないのかね。こいつらは。

アル・シファ病院の時も、IDFが電力を止めたせいで何十人もの未熟児が死んだと言って、何人もの赤ん坊が並べられている写真が掲載されたが、病院制覇後IDFは何十人もの未熟児をエジプトの病院に移送したと発表。数日前に電力を止められて死んだとされる赤ちゃんたちの遺体はどこへ行ったのだ?

こういうデマを流し続けるハマス保険省の言ってることを未だにそのまま報道する自称ジャーナリストの何と多いことか。エルサレム在住のフリーランス記者のこじつけポストなど、かえって創造的で面白いので、ここに記載しておこう。

ミュンヘンでPA首相シュタイエが、「10月7日は忘れるべきだ」と言ったとされる部分、正確な発言を投稿しておきます。「forget」とは言っていない。 なお、アンカーは、アッバスは市民が望むなら、その座を明け渡す準備があるのかまで突っ込むべきだから。曽我太一 Taichi Soga@エルサレム

といって曽我氏が添付したビデオの書き起こしはこちら。

“As I told you, one should not continue focusing on the Oct 7th. No way we accept any killing of any civilian innocent people. This is something we should put behind ourselves.”

これを私が意訳して

「我々は10月7日のことにばかりこだわるべきではない、罪のない民間人の殺戮は許されるべきではないが、一旦それは過ぎたこととして後ろに置いといて、、」文字通り忘れろと言ってないから言ってないなんて解釈はかなり不誠実。

と書いたら、曽我氏は「そうは言ってないですよ。ただ『忘れろ』はかなり雑な翻訳だなと」というので機械翻訳をしてみた。

「言ったように、10月7日に焦点を当て続けるべきではありません。罪のない一般市民が殺害されることは決して受け入れられない。 このことは、私たち自身が過去のことにすべきことなのです」

英語でいう”put behind ourselves”という表現は「過去のこととして水に流す」という意味あいがあり、下手すれば「忘れよう」より酷い。曽我氏はアッバスが「忘れよう」と言ったわけではなく、本当はこういうことを言ったのだと自ら訳して説明すべきだったのであり、彼の最初の投稿を鵜呑みにしていたら、アッバスはそんなことは全く言っていなかったのに歪曲して報道されたという印象を持ってしまう。日本語でXを使ってるほとんどの人はビデオでアッバスが何を言ってるか解らないだろう。それをいいことに印象操作をしていると思われても仕方ない書き方だ。


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次々に明るみに出るハマスによるナセル病院軍事利用の事実

先日もナセル病院で捕虜として捉えられたハマス戦闘員の証言をご紹介したが、(ナセル病院がどう軍事利用されていたのか、ハマス捕虜の証言 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net))ナセル病院完全制覇を完了したイスラエル軍により、病院がどのように軍事利用されていたかという事実がどんどん明るみに出てきている。

下記にXで学んだいくつかの事実をご紹介していこう。IDF公式アカウントによると、この24時間でIDF軍は:

  • ナセル病院での活動を継続し、追加の武器を発見した。
  • 大量の武器、爆発物、RPGを発見し、カン・ユニスでテロリストのインフラに標的を絞った作戦を実施。
  • 戦車砲撃で約20人のテロリストを排除。
  • IAFと空爆を調整し、約15人のテロリストを排除。

ナセル病院敷地内で10月7日の襲撃に使われた車輛が発見された。

日本の国境なき医師団はこのまま募金活動を継続することが難しくなるでしょう。 ナセル病院はやはり、ハマスに関与していた疑いが濃厚です。 10/7ハマステロが使用していた車輌が病院内で発見されました。 車内には大量のアミュネーションも。帰る祖国を無くしたくない!@Rainwater7777

IDFは過去 24 時間にわたり、イスラエル国防軍兵士たちは次のことを行いました。 ナセル病院での活動を継続し、追加の武器を発見した。大量の武器、爆発物、RPG を発見し、カーンユニスのテロインフラに対して標的を絞った作戦を実施した。約タンク火災によるテロリスト20名。IAFと連携して空爆を行い、テロリストは15人排除。PIIINO·˖✶@piino14

ナセル病院に人質に渡すようにとイスラエル側が赤月軍の渡しておいた常備薬が保管されていた。

私たちの部隊は、ガザのイスラエル人人質のために特別に指定された医薬品、大量の武器、キブツ・ニール・オズ所有の車両を発見した。ハマスが同病院で民間人を人間の盾として使い続けている一方で、IDFは継続的に医薬品と資源を提供してきた。IDFとISAはまた、ナセル病院に潜伏していた数百人のテロリストや容疑者を逮捕した。Israel Defense Forces@IDF

人質に差し入れた薬も結局届く事はなかった。これって人道から外れてるよ。ガザの医療関係者、赤十字含んで皆人質の事はおざなりにしていたからこの扱いから亡くなった人は多いのだと思う。その上でご遺体さえも解放しない。ハマスに関わる者は皆鬼畜化するんだな酷いよ…a_KatzeMeister@atzeATL900

ハマスと交渉され、イスラエルの人質のために用意された数十個の薬箱が、彼らの手元には届かなかった。Uri Israel@Israel2252

国境なき医師団が活動している ナセル病院の薬品棚で人質に届けられるはずの薬がそのまま放置されていた映像が公開されました。 医師団と赤十字はイスラエルの人質には 薬を届ける事さえ拒否していたのです。 ナセル病院では医師10名を含む 100人の容疑者が逮捕されています@Rainwater7777

つい先日も国境なき医師団がナセル病院を攻撃しないでくれと嘆願していたが、彼等がナセル病院がハマスに軍事利用されていたことや、人質が拘束されていたことを知らなかったわけはない。UNRWAと共に国境なき医師団も解体すべきだ。すくなくともガザで行動していた人々は逮捕して厳しく捜査すべき。

IDF、医師を含む70人の病院関係者を拘束

IDFはナセル病院攻撃直前に一旦拘束したハマス戦闘員をナセル病院で開放し、病院に避難している何十人もの民間人に早急に避難するように警告させたが、この戦闘員はハマスによって裏切り者として即座に殺されてしまったのだそうだ。(Nadia@nir_aromaより)しかしアルジェジーラによれば何十人という民間人が避難出来た様子。無論アルジェジーラは患者や避難民が強制的に立ち退きを余儀なくされたと言っているが。

速報|イスラエル軍が、ガザのカーン・ユニスにあるナセル病院の外科部長ナヒード・アブ・タアイマ医師を誘拐。保健省は本日、イスラエルが同病院から70人の医療従事者を誘拐したと発表した。Quds Network@QoudsNen

いつものことながら、ハマスが病院を軍事利用していたことはイスラエルは前々から主張していた。国際法専門家さんたちは証拠がないのに攻撃するのは国際法に触れると大騒ぎしていたが、彼等はイスラエルに謝罪するのだろうか?病院を軍事利用するというハマスの国際法違反については何も言うことはないのだろうか?


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もしあなたが今1938年のドイツ人だったら、あなたはナチスに抵抗できるか?

先日紹介したワレン・スミス先生が今日の番組で「もしあなたが今1938年のドイツ人だったら、あなたはナチスに抵抗できるか?」という質問をしていた。先生は多分殆どの人がナチスになど同意しない、自分は断固抵抗すると答えるだろうと言った。だがもう少し掘り下げて考えてみてほしい。当時の人たちも現代人と同じように判断能力を持っていたはず、ではなぜ多くのドイツ人が抵抗もなくナチスドイツの思想に同意してしまったのだろうか?我々は本当にナチス思想に抵抗できただろうか?

すくなくとも中東問題について10月7日まで一度も考えたこともなかったのに、何故か突然街中に出て「フリーパレスチナ」などとデモ行進をやっている連中や、JKRが何を言ったのかも知らないのに、彼女はトランスフォーブだと断言してる奴らには出来ないだろう。こういう輩は積極的にナチス党に参加し街に繰り出してハイルヒットラーとやるに違いない。

先ず我々の持っているいわゆる道徳観念は我々がきちんと理解して納得して受け入れているものなのだろうか?学校でそう教わったから、周りの人がみんなそう言っているから、メディアでそう言ってるから、TikTokで流行ってるから、といった理由で物事の善悪を判断しているのだとしたら、社会の道徳観念が変わったら自分もどんどん変わってしまうのではないだろうか?だとしたら今自分の持つ道徳観念が100年後も通用するという保証は全くない。それなのに90年前のドイツで当たり前に社会が受け入れていた道徳観念をそういう現代人がそう簡単に拒否できたと確信することは出来ないはずだ。いや、むしろ拒否できない人の方が多いはずだと考えるべきだ。

同調圧力というのは馬鹿に出来ない。例えばの話、自分はイスラエルにもパレスチナにも全く興味ないし、どっちがいいか悪いかなんて考えたこともない。でも周りがイスラエルが悪い、ガザ民がジェノサイドされていると騒ぎ、自分の通う大学のキャンパス内に貼られた人質のポスターを剥がしたり、構内で親パレスチナの集会を開いたりしているのを見ている。仲間たちは集まってはいかにイスラエルが邪悪な国であるかを熱を込めて話している。そんな中で例え自分は「イスラエルってそんなに悪い国なのか?」などと思ったとしてもそれを口に出そうなどと思うだろうか?自分はユダヤ人じゃないし、ユダヤ人の友達も居ない、自分には関係ない。そんな人たちを自分が仲間外れになる危険を冒してまで擁護する義理もない、だったら黙っいた方が楽だ。意見を聞かれたら「そうだね」と同意しとけばいい、自分が首を突っ込む必要はな。そうは思わないだろうか?

そうこうしているうちにキャンパス内でユダヤ人迫害が始まる。ユダヤ学生会の教室が破損されたり、ユダヤ人学生や講師らが暴力的な嫌がらせを受けるのを目撃する。自分はそういう行為がいいとは思えないので参加はしない。とはいえそういうことをやっている学生たちに「彼等はイスラエル人でもないのに、それはやりすぎだろう、やめなよ」という勇気もない。自分には関係ない。少数派のユダヤ人が多少迫害されたからって自分が声をあげる必要はない。ユダヤ学生たちが抗議すればいいんだから。第一パレスチナ人ジェノサイドをやっている侵略シオニズムを支持してる彼等にだって責められる要因は多少はあるだろう。自己責任だよ、ユダヤ人たちの。

ではここで1938年のドイツに戻ってみよう。当時のドイツはどんどんと経済状態が悪くなっていた。ドイツ庶民の生活は苦しかった。にもかかわらず近所には豪邸に住んでいるユダヤ人富豪が居る。ナチス政権は新聞やラジオでどんどんドイツの苦しみはユダヤ金融の陰謀のせいだと煽る。近所の人たちも立ち話の度に自分らが苦しいのはユダヤ人のせいなのだと言い始める。だからユダヤ人に対する「最終的な解決方法」が必要なのだとナチス政権は言う。

あなたは本当にこれに抵抗できるか?


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レズビアン専用出会い系アプリが女装男たちに乗っ取られて大混乱

今日見つけたちょっと古い記事、From HER To HIM: The Downfall Of A “Lesbian” Dating App – Reduxx「彼女から彼へ、レズビアンデートアプリの崩壊」がおもしろかったのでご紹介しよう。これは2023年4月30日にREDUXXで掲載されたもの。

会員1.5百万人、55か国で使われているHERというレズビアン専門の出会い系アプリがある。多分世界で一番規模の大きいレズビアンアプリだろう。創設者のロビン・エクストン(Robyn Exton)は単にグラインダー(Grindr)の女性版というだけではないアプリをデザインしたかったと述べる。

しかしながらここ数年、HERはレズビアンの出会える場所というより、ジェンダー概念の研究の場と化してしまっている。

創設されたのは2015年。女性運営のレズビアン空間として始まったHERは2018年に少し趣向を変えて生まれ変わり、流行し始めたクィア性や包括性といった思想を取り入れ、社会正義の立場から女性のみのアプリに多様なカテゴリーを加えた。そしてHERは“woman”(女性)という言葉に傷つく人のために“womxn”という綴りを使うようにすらなった。

当時エクストンはインタビューでクィア界隈は素晴らしいと述べ、クィア概念は人々が「自分の自認に疑問を投げかけ挑戦するように考えさせるもの」と歓迎していた。しかし包括性という名のもとに始まったこの方針が後に山火事のように大きな問題を起こすことになった。

HERにはレズビアンを自認する男たちが殺到した。ところが女性とデートしたいレズビアン女性やバイセクシュアルの女性達が、これら自認女性の男たちをふるいにかける方法が提供されていなかった。すぐにHERは包括性の名のもとに女性だけを好むレズビアン女性達におおっぴらに敵意を見せるサイトと変貌してしまった。

男たちをブロックすることが出来ないため、女性達は自分達は生得的女性にしか興味がないことを自分のプロフィールに書き、写真に同性のみ希望の印を加える人たちが出て来た。ところがなんとこれらの女性達はアプリから追い出されてしまったのである。

ジェンというレズビアン女性は自分のプロフィールに「トランス女性お断り」と書いたことでHERアカウントを凍結されてしまったという。ジェンは2021年に女性パートナーとの出会いを求めてHERに参加した。ところがアプリには髭剃り跡のある男の写真が大量に掲載されており、女性だけとの出会いを求めていたジェンは自分のバイオに「女性として生まれ女性であることに誇りを持っている人だけ連絡してください。トランス女性やノンバイナリーの人は絶対にお断りします」と書いたところ、アカウントが凍結されてしまったという。

ジェンはHERのカスタマーサービスに凍結の理由を尋ねる手紙を書くと、すぐにデヴィンという係員から「ヘイトな言葉使い」をしたと責められた。そして「トランス女性は女性だ」と言われた。

ジェンは激怒した。「HERはレズビアンがレズビアンであること、異性と恋愛関係を結びたくないと思っていることで追い出したのです。」

こういう体験をしたのはジェンだけではない。

女性の人権活動家のDJ Lippyは、自分のHERのプロフィールの写真に辞書における女性の定義である「大人の人間の雌」というサインを持った写真をアップしたところ、アカウントを凍結されてしまった。

DJは、ビーガンレストランだと言うレストランで、すべての皿にサラミがはいっているようなものだと語る。

また別のレズビアン人権活動家のアジャは男性からのメッセージが頻繁に届くため、自分のプロフィールに「生物学的女性だけに興味がある」と書いた。彼女もDJと同じように「大人の人間の雌」と書かれたTシャツを着ている写真をアップしたところ、凍結されてしまったという。

学者でフェミニスト作家でもあるHolly Lawford-Smithも似たような体験をした。彼女もまた女性以外に興味がないとバイオに書いたところ凍結されてしまった。カスタマーサービスに連絡をすると、他のメンバーから彼女のバイオがトランスフォビックだと通報があったという。それでコミュニティーガイドライン、つまり使用規約に反するという理由で追い出されたわけだ。

そしてホリーの手紙に返事をしたサマンサによれば、自分がどんな人に興味があるかとか、レズビアンが男性と付き合いたくないとか、男性っぽい女性とは付き合いたくないとか書くことも規約に反すると説明した。

ホリーは「アプリは常に登録者にジェンダー概念を押し付けるようにデザインされている」と語る。性を選べない、選べるのはジェンダー自認だけ。代名詞を押し付けられ男子を振るい落とせない、常に男子を通りこさないといけない。「悲しいのは、女性が同性愛の女性と一緒になるためのはずのアプリが完全に男たちに侵略され男たちに迎合してしまっていることです。」

ソーシャルメディアでも女性だけを望むと表明したレズビアンたちがサイトから追い出された例がいくつも投稿されている。

レズビアン女性達からアプリは無理やりレズビアンと男性を結び付けようとしていると苦情が殺到しても、HER運営側は自分らの方針は正しいと主張した。

そして去年HERはトランスフォビックな態度は厳しく取り締まると発表。さらにターフ規制強化として男子が同性愛者を求める女子たちを通報しやすくした。.さらに運営側はトランスにアンケート調査をし何が一番のハードルになっているかと尋ねると、プロフィールに「トランス排除条件を付けている人」だという答えがダントツだった。

そしてなんとHERは2023年4月レズビアン可視化の日を祝って、トランス自認の男性と付き合いたくないレズビアン女性達を公式Xアカウントで大非難した。その内容というのが全く狂気的で、HERのソーシャルメディアマネージャーは会社の公式Xアカウントを使って特定の女性達に誹謗中傷を浴びせかけ幼児性虐待者による女性への嫌がらせを奨励したり、身元を晒すことを扇動するなどあまりにもひどい内容が続いたため、Xは一時的にHERアカウントを凍結した。

すぐにHERへの批判が殺到した。しかしHERは使用者がペドファイルが女性を自認して有名なフェミニストの名前を名乗り始めたことを批判したDJ Lippyへの個人攻撃を続けた。

このせいで多くのレズビアン女性たちがDJの味方についてHERを批判した。ところがHERのポストはどんどんとレズビアン差別そして性的な女性差別の侮辱で埋まるようになった。この内容からHERのアカウントは男性が書いていると多くの使用者たちは推測した。あまりにもプロフェッショナリズムにかける内容が続いたので、もしかしたらHERのアカウントはハッカーに乗っ取られたのではないかとさえ憶測されるようになった。

しかし度重なる規約違反の末Xを永久凍結されるとHERはTikTokを使ってXで凍結されたことなど気にしていない、誰も我々を罰することはできないとつづけた。そののち何故かHERのXアカウントは蘇った。

2023年4月26日、レズビアン可視化の日、HERの創設者ロビン・エクストンは自分のブログで彼女のゴールは「生まれた時に女子と割り当てられた女性だけがレズビアンであるといういう考えからレズビアンという言葉を取り戻すこと」だと書いた。そしてなんと最後に「本物のレズビアンなど存在しない」と結論付けた。

Reduxxの記者は、男性の方がマッチングアプリに金を使うので、女性だけのアプリにしておくより金儲けになるのではないだろうかと言う。ともかくHERは男性会員を追い出す気はないようだし、女子だけとの出会いを求めるレズビアンたちは辞めてもらって結構だとさえ言っている。

しかしそれでもまだHERを使っているレズビアンたちは居る。彼女たちは自分らはTERFではないが、女性とだけ付き合いたい場合はどうすればいいのかと質問したところ、なんとHERはアプリをつかいたいなら自分の性指向は公開するなと命令した。レズビアンのためのはずのアプリがレズビアンに向かってクローゼットに戻れと命令しているのだ!なんというさかさまな世界。

明らかにHERはすでにレズビアン専門のマッチングアプリではなくなった。多くのレズビアン女性たちはとっくに脱退してしまっている。残っているのは自称クィアだのノンバイナリーだの言ってる人たちだけで、多分その多くは男なのだろう。

Reduxxの記者は自分でレズビアン専門のマッチングアプリを始めようかなと書く。アプリの名前はHIM(彼の)としておけば男性よけになるかもしれないと。


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スミス先生、JKRはトランスフォーブというMtFの嘘を解体

ちょっと以前に批判的思想(Critical thinking)を学校で教えている教師と生徒によるJ.K.ローリング女史はトランスフォーブなのか、というビデを紹介した。J.K.ローリングは本当にトランスフォーブなのか?教授との会話で考えを変えた学生 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)。このエントリーを書いた時は彼は大学教授だと思っていたのだが、彼はマサチューセッツ州の教師という話でどこの大学か高校の教師なのかはわからない。

この男性の名前はワレン・スミス先生。前述のビデオが何百万回も再生され、世界中で話題になったため、スミス先生はアメリカのいくつかのメディアで取り上げられるなどして結構忙しい1週間だったようだ。あまりにも評判になってしまったため、たかだか1.5万人くらいの登録者で細々とやっていたユーチューブチャンネルのことで勤め先の学校と揉めてしまったらしい。首になるようなことにはなっていないが、今後学校の教室でビデオ撮影をしてはいけないと言われたそうだ。

さて、そんなスミス先生が、色々な人から寄せられたContrapoints(コントラポイント、反対意見という意味)というMtFがやっているチャンネルでのローリング女史批判ビデオに関する感想動画を作ってほしいというリクエストに応えて新しいビデオを発表した。実は私はコントラポイントのチャンネルは以前から知っており、このJKRに関する彼のビデオも観たことがあった。全編2時間もある、のらりくらりとした長いだけで中身のない動画を飛ばし飛ばし観たのだが、結局彼はJKRはトランスフォーブであり、実際JKRが何を言ったかを吟味する行為自体が時間の無駄だと言ってるだけだった。

ま、私の感想はそのくらいにして、スミス先生の分析を観てみよう。まず驚いたのは先生のビデオはほんの14分余り。元のコントラの動画が2時間もあるのに、よくこんなに短くまとめたなあとは思うが、やはり私が思った通りコントラは意味のないことを長々と話していただけだったということだろう。

コントラ:もしあなたがJ.K.ローリングが誤解された魔女狩りの被害者だと思うならはっきりそう言いなさいよ。やりたい理論を繰り広げなさいよ。

とコントラは始める。これはスミス先生が前の動画でしたような、JKRの書いたことを読んで実際に彼女がトランス差別の発言をしているのかどうか吟味してみよう、という姿勢を批判したものだ。スミス先生は客観的な議論が出来ない人は、こうやって議論そのものを避けようとすると語る。

コントラは「単に質問しているだけだ」というのは実は自分のアジェンダを隠した卑怯な会話の仕方だと批判する。これは滑りやすい不誠実な議論の仕方だというのである。

スミス先生:最初から客観的な質問を牽制する作法が使われている。質問をすること自体が避けられるべきだと決めつけている。

これは良く使われる一番基礎的なテクニークで、自分の考えが論理的な審議に耐えられないとわかると、先ず会話そのものを中和してしまう。つまり自分の説を少しでも疑う姿勢を示すことこそが、過激な考えだと決めつけるわけである。コントラはこの手法を何度も使うとスミス先生は指摘する。

コントラはモット&ベイリーという手法を指摘。これは先ず極端な考えを先に述べ、それがどういう意味かと聞かれると、もっと穏健な言葉で説明するというもの。例えばJKRの「性は真実だ」という発言は、「トランスジョセーとは、自分を女性だと思っている男性のことだ」という問題な発言を隠しているというのだ。そしてこの「性は真実だ」というのはトランス差別の別な言い方に過ぎないと決めつける。そして彼は「トランスジョセーは男性だ」「トランスダンセーは女性だ」という発言がトランス差別でないなら、何がトランス差別だと思うのだろうか、と問いかける。

スミス先生は、この発言が非論理的なのは、他人を一般的に語られない表現の基準に勝手に当てはめていることだという。「トランスジョセーは男性だ」という言い方自体がトランスフォーブだと勝手に決めつけているのだ。

コントラは次にJKRのトランス差別について語る時、必ず誰かが「JKRがトランスフォーブな発言をした例をひとつでもいいからあげろ」というが、これは罠だと語る。「もちろんJKRは『私はトランスが嫌いだ』などと言ったことはない。彼女も完全なる馬鹿ではないから、、」

スミス先生:彼の言う世界では実際に誰かが言ったことで有罪にする社会ではない、『なぜなら彼等はそんなバカじゃないから、あなたが彼女が言ったということをみつけることはできないけど、でも彼女がそう思っていたことは分かる、ただ証明できないだけ、彼女の意図はそうだったのだ、だからその意図で罰していいのだ、実際に彼女がやったことではなくて、、、』

コントラはJKRはトランスは嫌いだとは言わないが、トランスジョセーによる強姦の話を何度も持ち出し、あたかもトランスジェンダー全体が性犯罪者であるかのように語ると言う。しかし彼女が出すJKRのツイートには「その属性の全ての人が驚異的ではないが、驚異的な人がある程度居る以上、弱い立場にある人達をそういう人たちから守るべきである」と言った内容が書かれているだけだ。

スミス先生は、JKRがその属性の一部の人たちについて書いていることを、あたかもそのグループ全体への批判のように歪曲するのがコントラが良く使う手法の一つだと指摘する。

コントラ:アタシはJKRがトランスフォーブかどうかなんて議論する気はないわ。なぜならトランスフォーブについて知ってるひとなら、彼女が明らかにトランスフォーブなのは明白だもの。

つまり、コントラはJKRがトランスフォーブだと証明することが面倒くさい、第一そんなの言わなくても明白じゃないか、と言ってるわけだ。感情移入をし過ぎていて、論理的に考えられない人は、自分は全く正しい、こんなことも解らないそっちがおかしいのだと決めつける。

さて、ではJKRをキャンセルすることは正当かという話だが、差別者を説得することなどできない、だから彼等を恥かしめキャンセルするのは正当な行為だとコントラは言う。しかしここでコントラが言う「差別者・bigot」の定義は彼が勝手に作り上げたもので、JKRはトランスジェンダーがどんな生き方をしようと勝手だが、性犯罪の被害者など男性器を見るのが怖いと言う人のことも考えて時と場合によって男女は身体の性で分けるべきだと言ってるだけだ。そういう人のことを差別者扱いしてしまうのは「かなりな飛躍だ」とスミス先生。

コントラのこのながったらしいビデオの結論は、

  1. JKRはトランスフォーブである。
  2. 1は余りにも明白であるためそれに疑問を唱えることこそトランスフォーブ
  3. JKRも馬鹿ではないのでトランスフォーブと解るような発言はしていない。だが彼女がトランスフォーブなのは明白。
  4. 差別者は討論という形を使って、あたかも自分らに理があるように持って行こうとするが、これは彼等の仕掛けた罠なので討論などしてはいけない。

スミス先生は、もし自分の言っていることが正しいのなら、客観的にどちらの立場にも優利でも不利でもない条件で討論をしても、自分の正しさは証明出来ると言う。だがそうした討論で相手の審議に耐えることができないのだとしたら、自分の持論に問題があるのだと気づくべきだと語る。

コントラは無知ではない。明らかに批判的思想を学校で勉強している。だから専門用語は色々知っている。にもかかわらず彼はその思想を全く理解していないのだ。意見の違う人と討論することも出来ないのなら、いくら本だけ読んで語彙を知っていても全く意味はない。

ここでもスミス先生に一本あり。


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カリフォルニア州、子供の性転換治療を止めさせる署名運動が始まる!

先日Xで、カリフォルニア州で子供の性転換治療を違法にしようという法案を作ろうと言う署名運動が始まったことを知った。地元なのにXを読むまで知らなかったなんて全く恥かしいことなのだが、どこへ行けば署名できるのかと紹介していた人に質問ポストを書いたら、なんとビルボードクリスさんが直々にウェッブサイトを紹介してくれた。それで早速フォームをダウンロードし、私とミスター苺と署名して郵送した。

ご存じの通り、カリフォルニアは子供の性転換治療の聖域になってしまっている。すでに20を超す州で未成年の性転換治療は違法になっているが、違法な州の住民はカリフォルニアに来さえすれば治療が受けられるのだ。それで離婚してどちらかの親が子どもを性転換させるためにカリフォルニアまで来てしまった場合でも、例え反対な親に親権がある場合でも、子供は元の州へ戻さないという方針なのである。

カリフォルニアは全体的にはリベラルな州であり、議会は民主党が牛耳っているとはいうものの、この問題に関しては多くの学校区でも保護者や教育委員会の間で子供の性転換を反対する声があちこちで上がっている。

カリフォルニアでは3月に大統領予備選挙があるが、その時に地方の学校区の選挙も同時に行われる。先日私の家の外に飾られている星条旗に目を止めた教育委員会委員候補の女性がうちに個別訪問に現れた。それで私は彼女に学校における行き過ぎた性教育や多様性といったことについてどう思うかという質問をしたところ、待ってましたとばかりに保守的な答えが返ってきた。うちの星条旗のせいで、多分保守派の家だろうと考えての答えだったのかもしれないが、もし私がリベラルだったらかなり頭にくる答えだったので、彼女は本気だったと思う。

ともかく地元の政治から参加していかなければ何も変えることは出来ない。


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ナセル病院がどう軍事利用されていたのか、ハマス捕虜の証言

ガザ南部のカーンユニス地域にあるナセル病院がイスラエル軍によって襲撃され多くのハマスメンバーたちが殺されたり捕虜として捕獲された。再三にわたるIDFにも拘わらず、多くの民間人が避難を拒否。残念ながら多くが戦闘に巻き込まれて犠牲になった。(3) Yaari Cohen on X: “@cogatonline @IDFSpokesperson Full IDF Statement made earlier today regarding Nasser: IDF: *We have credible intelligence that Hamas held hostages in Nasser Hospital. Terrorists appear to be operating from within the hospital too.* Operational update by IDF Spokesperson Rear Admiral Daniel Hagari on the IDF…” / X (twitter.com)

以前にシファ病院が襲撃された時も、国際法の専門家なる人達が、イスラエルのやっていることは国際法違反だと騒いでいたが、実際シファ病院が軍事利用されていたことは証明されたように、ナセル病院も同じように軍事利用されていた。

Xでその捕虜の証言が上がっていたので動画を観てみたが、この男によれば一時病院には50人からのハマス戦闘員と10人の人質が居たという。病院は銃が他の武器の備蓄のために利用されていたと捕虜はかたる。この病院には避難民が大勢いて、廊下一杯の人びとで、身動きが取れないほどだったという。その中に混じってハマスのメンバーも居たという。何故ハマスは民間人に紛れていたのかという質問に対して、民間人を人間の盾にするつもりだったからだと捕虜は証言している。そしてナセル病院がこんな感じだったので、他の病院でも同じようなことが行われていただろうと捕虜は憶測する。

IDFは民間人も無差別に攻撃していると馬鹿なことを言っている人がいるが、攻撃の数日前から電話や拡声器を使ってIDFは病院内の人びとに避難勧告を行っていた。そして攻撃12時間前には病院の院長に電話をして、病院内に居るハマスによる攻撃を今すぐやめないと12時間後に攻撃をすると警告した。そして病院に避難している民間人をもっと安全なアルマワシ(Al-Mawasi)やデアアルバラ(Deir al Balha)の避難所に即座に避難させるように促していた。病院の外では食べ物や衣料品を用意しておくと約束し、質問があるならいつでも電話するようにと言って電話を切っている。

IDF報道官によれば、85%のガザの病院が軍事利用されていたという。残念ながらナサ―病院には人質の遺体があるものと思われ、この襲撃で人質が救出されたというニュースは入ってきていない。病院から動かせない患者に関して報道官は「ナセル病院への医薬品と医療機器の移送を調整した。酸素ボンベや電力用燃料を病院の要請に応じて送り、病院の重要な機能が中断しないようにした。これは国際組織と連携して行われた。」と語っている。

私がIDFの声明を逐一信じる理由は、これまで彼等があるといったものが無かったことがないからだ。アルシファ病院はハマスの司令本部だとIDFはずっと言っていたが、実際に地下トンネルがあり司令部に使った形跡が見つかったり、ハマスと密接なつながりがあると言われたUNRWAガザ本部の地下に情報センターが見つかったり、今回もナセル病院で何人ものハマス戦闘員が捕虜となったりしているからだ。そして誤って人質三人を射殺してしまった時も、ものの数時間と経たないうちに公式に間違いを認める声明を出した。IDFは自らの間違いすらも誤魔かさずにきちんと発表している。

この作戦で人質はまだ見つかっていないが、本当に一刻も早くすべての人質が返ってくることを祈ってやまない。


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どんでん返しに次ぐどんでん返し、頼りになる男性と女性の魅力が出ているARGYLLE/アーガイル

昨日観て来た映画「アーガイル」日本では3月1日公開とのことなのでネタバレしないように感想を書いて行こう。ネタバレ無し。

まずはあらすじ:エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は「アーガイル」というジェームス・ボンド並のスパイを描いた小説で大人気の作家。すでにシリーズ四作を出版しており、今は第五作目を執筆中。原稿を母親(キャサリン・オハラ)に送って感想を聞くと、結末が出ていないと指摘される。連載小説だから結末は次回作で暴かれるのだと説明しても、それじゃあ読者が納得しない、明日にでもそちらに行くから二人で結末を考えようと提案される。しかし気晴らしもあってエリーは自分が実家に帰ろうと決める。実家へ向かう列車のなかで長髪の薄汚い若い男がエリーの目の前の席に座る。

そこへエリーにサインを求めて来た若い男の手を突然この男が掴むと、なんと若い男はナイフをもっていた。ここで列車の中で次から次へと男たちが長髪男に襲い掛かるも長髪男は次々になぎ倒していく。悲鳴をあげて逃げようとするエリーの手を長髪男がつかみ、自分にしっかり抱きつけという。そしてどこからか取り出したパラセイリングで二人は列車から脱出。

どこかの山小屋に逃げ延びると、長髪男は自分はエイデン・ワイルド(サム・ロックウェル)というスパイで、エリーの書いている小説の内容があまりにも現実に近いため、エリーの命はある悪徳スパイ組織に狙われていると告げる。このスパイ組織が求めているのはエリーが執筆中の五作目の結末にかかっているというのだ。あらすじ終わり

なんてあらすじを書くまでもなく添付した予告編ですべてが説明されていた。吹き替え版もあるので字幕が苦手な方はそちらをお薦め。

予告編でも解る通り、これはかなりのドタバタコメディー。アクションシーンも完全にハチャメチャで、あり得ない格闘や撃ち合いが何回も起きる。アクションの振り付けはかなり面白いが、正直格闘シーンが多すぎると言うのが私の感想。ただ筋の展開は結構面白い。どんでん返しがいくつもあるので、ここではそれについて書くのは控えておこう。

私が気に入った部分は、この映画にはポリコレ色が少ないこと。最近のアクション映画はやたら強い女性が出て来るがこの映画は一貫して頼りになる男性エイデンが主人公のエリーを守っていくという筋書き。最後のほうで強い女性が何人か登場するが、物語上自然な展開なので受け入れられる。

予告編に出て来る最初のシーンが映画の冒頭シーンなのだが、エリーの描くアーガイルは超ハンサムなヘンリー・カヴィル演じる男性スパイで、アーガイルのパートナーも元プロレス選手のジョン・シナ。そして悪役女性スパイは金髪のセクシー美女。典型的な1960年代のイギリススパイ映画みたいな設定で、小説内の登場人物も全員美男美女。小説内のキャラクターで人々が想像しているわけだから美男美女なのは当たり前だが、最近やたらと肥満でブスの黒人女性ばかり見せつけられている私としては新鮮だった。

一方現実社会のエリーは赤毛の普通の容貌の白人女性で、エイデンも背はエリーよりも低く、見た目はごく普通の白人男性。エリーがエイデンはスパイに見えないと言うと、スパイがアーガイルみたいに恰好よかったら目立ってしょうがない、というようなセリフがあった。ポリコレ映画ならさしずめエイデンの役は格好いい黒人男性が演じそうだが、そうでないところがかえって新鮮だった。

黒人のキャラクターが居ないわけではない。アーガイルのもう一人のパートナー(アリアナ・デポーズ)は黒人女性だし、後で出て来るサミュエル・ジャクソンの役も黒人だ。別に黒人が出て来てはいけないという意味ではなく、彼等がさりげなく普通の人として出て来るので多様性の押し付けという無理やり感がない。

一緒に映画を観に行った叔母から指摘されて知ったのだが、主役のブライス・ダラス・ハワードはロン・ハワード監督の娘なんだそうだ。なるほどあの赤毛は父親譲りか。彼女のコメディタイミングは絶妙である。エイデン役のサム・ロックウェルとのケミストリーも良い。

母親役のキャサリン・オハラはホームアローンでお母さん役をやったことでも有名だが、もともとコメディアンなのでこういう映画にはぴったりだ。

アクションコメディーが好きなひとにはお薦めの映画である。

主な配役:


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