アメリカ・メキシコ国境は戦闘状態にある!

今朝の新聞見出しを読んでいたら、メキシコ軍隊がアメリカ国境警備員に向かって銃を向けたという記事が目についた。
事の発端は数日前、テキサス州エルパソ市にて、国境警備員数人が自転車でパトロール中に見つけた密入国者を取り押さえている最中に、国境を隔てたメキシコ側から数人の男達に石を投げられる攻撃を受けたことから始まる。
我が苺畑よりの御常連ならこの「石を投げる」という行為が単なる子供のいたずら程度のものではないことくらい充分にご察しのことと思う。
パレスチナの「子供達」がイスラエル兵士に向かって「石を投げる」行為を思い出していただければ想像が付く通り、これが5〜6歳の子供たちが数人集まって小石を投げるような、お遊び程度の行為だと思ったら大間違いである。十代の若者十数人がこぶしより大きな石を、数人の警備員に向かって何十個も投げる行為なのだ。
無論アメリカ側はこのような攻撃を黙って見ているわけにはいかない。それで正当防衛のため発砲した際に、その弾が14歳の少年に当たり、少年は即死した。
メキシコ側では家族が集まり、何の罪もない子供をアメリカ人は虐殺した。人種差別だ、人権侵害だ、とかなんとか騒ぎ立てているが、この少年、実は前科5犯のしたたかもの。
メキシコの暴力団はアメリカの法律が未成年に甘いのを利用して、違法移民密入国の手先や麻薬の運び屋などをやらせている。現にこの少年が5回もアメリカ当局に取り押さえられているにも関わらず、刑務所にも入らずに国境あたりをうろうろしていることからして、メキシコ暴力団が未成年を好んで使うのは当たり前だ。で、あるから、歳が若いから純真無垢なんてことはないのである。
さて、この事件はほんの二週間前にカリフォルニアとメキシコの国境でメキシコ人男性が死亡した事件に続き二件目の死亡事件である。カリフォルニアでは、強制送還途中のメキシコ人男性がメキシコの国境でアメリカ警察官に抵抗して暴れた際に、米警察官が鎮静のために使ったスタンガンのショックで死んだというもの。
たった二週間の間に二人も死者を出したとして、メキシコ側からは大統領をはじめアメリカに対して批難轟々である。特にカルデロン大統領などは、アリゾナ州の移民法を持ち出して来て、アメリカ人の人種差別があ〜たらこ〜たら言い始めた。自分とこの問題を解決できないでいて、アメリカの法律に口出しするな!
メキシコ軍の兵士らは、この少年の死後即座に国境に集まり、捜査に現れたアメリカのFBIの捜査官らに国境を向こう側からライフルを向け追っ払ったと言う。
メキシコ側はアメリカ人が証拠隠滅をしようとしたと批難。だが、実際にはメキシコ側の兵士が越境して何かを拾って行く映像が警備カメラに写っているという。メキシコ側は自分らの証拠隠滅もしくは証拠ねつ造事実がFBIに見つかるのを恐れて追っ払ったのだろう。
メキシコの新聞では、メキシコ人がこぶしや石で攻撃したからといって殺してもいいということになるのか、というコラムが載ったそうだ。そこでカカシはおききしたいね。もしもガテマラやペルーからの密入国数名がメキシコの国境警備員に拳や石で攻撃をしかけたら、メキシコ警備員は黙って殴られているのかな、と。
イランでは投石処刑というものまであるくらいで、石を投げると言う行為は立派な武装攻撃である。銃を持つ警備員にそんな攻撃を仕掛けておいて反撃されたと文句をいうほうが筋違いというものだろう。
だが、国を守る気ゼロのオバマ王は、こんなことが起きているにも関わらず国境への州軍出動をかたくなに拒んでいる。


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メキシコ政府、カリフォルニア州カテリナ島で偽身分証明書発行所を開設

ミスター苺著
いや、これ、まじ本当、冗談じゃないんだよ。
なんとメキシコ政府はカリフォルニアのリゾート地であるカテリナ島で、違法にアメリカに在住しているメキシコ国民に、『領事登録証明書』(matricular consular identification cards)と呼ばれる 身分証明所を発行しているというのだ。

イグザミナーが取得したロサンゼルスのメキシコ領事館で発行されたパンフレットには、カテリナ島のカントリークラブが領事館の支部として記されていた。このパンフでは、そこで予約を取ってメキシコ市民にmatricular cardsと呼ばれる身分証明を取得せよと招いていた。

なんだよ、そのまとりくらーこんすらーなんとかってのは?ワシントンイグザミナーのサラ・A・カーターさんに説明してもらおう。:

領事登録証明書というのは、メキシコ政府が外国に住むメキシコ市民に発行するもので、他国での移住状況を問わない。これは銀行口座を明けたり他の援助を得たりする際に身分証明書として使うのが目的である。 しかしこのカードは通常アメリカの移民法から逃れるために悪用されている、 我が国に合法に在住するメキシコ人はそれなりの書類を持っているからだ、と移民税関施行局の役人は語った。

2004年の上院司法委員会で、FBI 高官はこの証明書は身分証明として信用できないと証言している。 当局はメキシコには一括したデータベースが存在しておらず、偽造や重複や他の乱用がおこなわれているとしている。

カテリナ島は厳密にはカリフォルニアの一部だ。(アルーバにくれてやろうとしたけど駄目だったしな。)だから国境警備の検査所もないし観光客の身分証明チェックなんてものもない。航空機搭乗の際に身分証明書を見せたくなければ、個人の小型飛行機で飛んで行くこともできるし、じゃなきゃ友達の飛行機に乗せてもらうってことも可能だ。フェリーに乗って行くこともできる。底がガラスになった観光船にのっても行ける。それをいうならヨットでもモーターボートでも泳いででも行ける。リゾート島だもの、簡単に行けるさ。
おっと話がそれたかな。とにかくだ、違法メキシコ移民がなんとかカテリナのカントリークラブまで身体をもっていければだなんとなく公式に見える身分証明書がもらえるってわけだよ。 だが実際にはこの紙切れには意味がない。メキシコ政府はきちんとデータベースの管理をしているわけではないから、どれだけ重複して発行しているのかも何枚発行したのかもわからない。発行した人間が犯罪者だろうと麻薬密売人だろうとテロリストだろうと全く関知していないのだ。
アメリカ国内では州境を警備するパトロールなどないわけだから、アメリカ国内の他所の州からでも違法移民は運転してカリフォルニアに入ってくる事が出来る。(だたしグランドキャニオンのある州は通らないように気をつけて。)そうやってカテリナ島にいって「身分証明書」を取得することができるわけだ。
アメリカの移民税関施行局(Immigration and Customs Enforcement、ICE)は、このメキシコ政府の事業を閉鎖しようとしたらしいが、メキシコ政府からそれは思いとどまるように申請されたという。:

合衆国移民税関施行局の高官はメキシコの高官から書類が発行されているカテリナにおいて移民法を施行しないでくれるように申し入れられたと語った。

「メキシコ政府が我々に図々しく何か指図する度に呆れますよ。」と匿名の移民局役員は語った。「もっとおどろくのは、何度我が国が、彼らの勝手をやらせているかということです。こんなのメキシコからくる何百にわたる注文のひとつに過ぎません。」

とはいうものの、メキシコもさすがに心配になったらしく、後になってカタリナ島カントリークラブから偽身分証明発行所を移す事にした。その新しい引っ越し先はというと同じくカテリな島内の、、、聖キャサリンカトリック教会
どうやらメキシコはカントリークラブにマルチカルチャー事務所を開くとか嘘をついて部屋を借りようとしていたらしい。それでカントリークラブの経営者が偽書類発行の事実を学んで申し込みを拒絶したというわけだ。しかし今、事業を協会内に移すことによって、メキシコ政府は多くのアメリカの市を聖域として違法移民を保護してきた国境警備反対活動家たちが、自分らの警察に移民局に協力しないように命令してくれると期待しているようである。

メキシコ政府高官は、彼らが違法移民に身分証明所を発行するに必要な書類を整えていないことが発見されるや、ウィーン条約よって、その支部をカテリナ島カントリークラブからカトリック教会へと移すことにしたという。

カーター女史のいう「ウィーン条約」とはどういう意味なのか俺(ミスター苺)にはさっぱりわからない。それで俺は女史に電話して聞いてみる事にした。だが、このエントリーを書いている今現在にわたって、彼女からの返事はもらってない。俺の知る限り、アメリカが偽身分証明所発行を許可するなんて条例はどの国とも結んでいないはずだ。
それはともかく、この話は非常に興味深い。メキシコのフェリーペ・カルドロン大統領はこの間の訪米から帰国したばかり。訪米中はアメリカがアリゾナ州に厳しい移民法通過を許可したと大々的に批難した。実はカリフォルニアの非常に中庸な共和党のアーノルド・シュワツルネッガー知事は、就任後は奥さんの影響か、かなりリベラルになり、アリゾナの移民法にも批判的だ。そしてもちろんカリフォルニア州内でもロサンゼルスを含め多々の都市がアリゾナをボイコットすると宣言したりしている。
そういう州で、メキシコはどのように感謝の意を示したかと言えば、 わざわざそのカリフォルニアを選んで偽書類発行事業を開設したというわけ。恩を仇で返すとはこのこと。
読者諸君はよくご存知の通り、(そして多分腹立たしいと思ってるだろうが)俺は移民法改善には賛成だ。ただしそれが本当の意味での改善ならばという話だ。俺は違法移民のほとんどが、違法になるのは法律が悪いせいだからだと思ってる。既存の移民法は不合理で任意的すぎて、不公平だ。
だが。だからといって俺は違法移民を支援するつもりはない。ましてやメキシコからの大量移住などもってのほかだ。また、偽書類をつかって違法移民を促進するような外国政府の悪行を支持する気など毛頭ない。領事登録書だとかいう書類を使って、アメリカ国内で違法移民が隠れやすくしたり、書類に馴染みのないアホ役人からアメリカの福祉を受けやすくしたり、もしくは偽虜類と充分に承知のうえで外国と協力して違法移民に特権を与え、アメリカに対して犯罪を犯すような奴らに加担する気もない。
移民局はペイントボールガンを持ったイスラエルの特別部隊でも雇って偽書類発行事務所のte手入れでしてはどうか。たとえそれがカトリック教会の内部でも、いや、カルドロン氏のやり方をみてると次はイスラム教聖廟に移設するなんてことになりかねないな。


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ロサンゼルス市議会のアリゾナ州ボイコットにアリゾナが報復か?

ロサンゼルス市の市議会は、さる五月12日にロサンゼルスはアリゾナ州の新しい移民法に抗議して、アリゾナ州をボイコットすると宣言した。
まず第一に、他所の州の法律にカリフォルニアのロサンゼルス市議会が口を出す筋合いではない。
第二に、それでなくても前代未聞の負債をかかえ破産寸前のロサンゼルス市議会が、他人の問題に口出ししている場合か。そんな暇があったら負債をなんとかしろ!
第三に、違法移民にはカリフォルニアもかなり被害にあっている。アリゾナに抗議するどころか、かえって応援すべき立場にあるはずだ。
と思っていたら、今日になって、ニュースウィークでこんな記事を読んだ

 米西部で、4月に成立したアリゾナ州の移民法をめぐる争いが激しくなっている。不法移民摘発が目的の同法は、外国人登録証の常時携帯を義務付け、不法滞在の可能性があると警官が判断した場合は職務質問できると定めている。
 この法律に反対するカリフォルニア州ロサンゼルス市議会は5月12日、同州の企業との取引を禁じるボイコット条例を可決した。しかしアリゾナ州も黙ってはいない。18日、同州のゲーリー・ピアス企業担当長官はロサンゼルスに対し、ボイコットをやめなければ送電を停止するとする書簡を送った。ロサンゼルスは電力の25%をアリゾナ州の電力会社に頼っている。

先ずニュースウィークの嘘から指摘しておく。何度も繰り返しているように、『不法滞在の可能性があると警官が判断した場合は職務質問できる』というのは嘘である。アリゾナ州の法律は、すでに犯罪をおかしていたり、交通違反などをして警察の注意を引いた人物に対して、警察は身分証明書の提示を要求できるというものであり、単に違法移民に見えるというだけで身分証明書の提示を職務質問など出来ない。
それはともかく、ニュースウィークの記事の後部で説明があるとおり、ピアス氏にもアリゾナ州にも送電を停止する権限はない。これはロサンゼルスのボイコット宣言が単なるパフォーマスであり施行力を伴わないのと同じで、アリゾナ側の宣言も単なるパフォーマンスにすぎない。
ニュースウィークはピアス氏の宣言を「子供のけんかじゃあるまいし」と批判しているが、カカシに言わせたら、ピアス氏の『ロサンゼルスの偽善を世間に知ってほしかっただけだ』といういい分にも一理あると思うけどね。


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米民主党議会、国境警備6000兵増派を阻止

5月27日のAPニュースによると、オバマの民主党上院議会は、アリゾナ州代表のジョン・マケイン上院議員(共和)が提案しているメキシコ国境の警備に6000兵の援軍を送る計画を拒否した。
アリゾナ州におけるメキシコ国境での状況は悪化の一途をたどっており、アリゾナ州だけでも、少なくとも3000兵の援軍が必要だと話たが、可決に必要な60票を集めることが出来なかった。
前回もお話したように、オバマ王は1200人の州兵を国境警備に出動させるとは言っているものの、その配置や職務にかんする詳しい決断はまだ下していない。
アメリカはスローモーションでメキシコの麻薬暴力団と違法移民らによって侵略されつつあるのだ。国境を守れずしてどうやって独立国が成り立つのだ?
どうでもいいような個人の生活には口うるさく干渉するくせに、肝心の国家防衛となるとまるで知らん顔。私は大きな政府には反対だが、それでも政府に役割があるとしたら、それは防衛と国土安全保障が最優先のはずだ。それが出来なければ政府など存在する意味がない。
国土安全保証庁はなにをしている?防衛庁は?オバマ政権は?民主党議会は?
お前ら国を守ることに興味ないのか、この非国民!


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治安悪化するメキシコ国境。テキサス州民の救援嘆願を無視するオバマ王

昨日もメキシコと国境を接するアリゾナ州住民の苦労話をしたばかりだが、今度はやはりメキシコと国境を接するテキサス州でも、メキシコの麻薬戦争の飛び火によって悪化している治安を沈静すべく、テキサス州知事が一年半前にオバマ政権に州兵出動の嘆願書を提出しているにも関わらず、いまだに全く梨の礫だという記事を読んだ。
メキシコの麻薬戦争は、メキシコ政府だけでは手に負えないひどい状態になっているという話は、読者諸君もすでにご存知だと思う。このメキシコの麻薬密売者たちや暴力団員たちが、国境を越えてテキサス州のまちまちでも暴力沙汰を犯しているという事実は、地元でも非常な問題となっている。
その状態を懸念したテキサス州のペリー知事は、一年半前にオバマ大統領、ゲーツ防衛庁長官、そして国土安全保証庁のナポリタノ長官らに、州兵を出動させて国境の警備に当たらせて欲しいと嘆願書を提出した。しかし、一年半たった今もオバマ政権からは何の返事も送られてこない。
ペリー知事はその後も何度かオバマ政権に手紙を送っているが、最近になってオバマ王は一応、1200人の州兵出動を許可したというが、兵士らがどの地域をどのように警備するのかという正式な答えをペリー知事はまだもらっていないという。
オバマ政権は州兵の配置についてはまだ検討中だとしている。
まったくオバマ王は国境警備にまるで興味がない。自分は何十人というFBIエージェントや海兵隊員に守られてのんびりゴルフなんかやってるくせに、国境沿いの住民がメキシコからの進入する犯罪者によって日夜危険にさらされていることなどおかまいなしだ。
オバマにはアメリカ国土もアメリカ市民も守る気が全くないのだ。そんな奴にアメリカの大統領をやってる資格はない。
つけたし:
テキサス州と国境を接するメキシコのシウダフアレズでは、さる3月15日、アメリカ領事館につとめる職員の二家族が別々の事件で同日に襲われ、職員ら三人が射殺されるという事件が起きている。

【3月15日 AFP】米国境に近いメキシコ北部シウダフアレス(Ciudad Juarez)で13日、米国領事館職員の車両が麻薬組織とみられる一味に相次いで襲撃され、職員や家族が射殺される事件があった。米政府が14日、明らかにした。事件は、メキシコ北部における麻薬組織絡みの抗争の激化を裏付けるものとなった。

 1件目の襲撃事件は、在シウダフアレス米領事館で米国人対象の事務を担当していた米国人女性が乗った車両を狙ったもので、この女性職員と米国人の夫が射殺された。車両には幼い娘も乗っていたが、後部座席にいたため無事だった。
 2件目の事件では、米領事館のメキシコ人女性職員が運転する車が、夫と2人の子どもが乗った別の車とともに移動中、夫らが乗った車が襲撃を受けた。この女性職員のメキシコ人の夫が射殺され、子ども2人も負傷した。
 領事館職員を狙った襲撃事件をうけ、米国務省はただちにメキシコへの渡航延期勧告を出すとともに、シウダフアレスのほか、北部のティフアナ(Tijuana)、ノガレス(Nogales)、ヌエボラレド(Nuevo Laredo)、モンテレイ(Monterrey)、マタモロス(Matamoros)の各領事館に勤務する米国人職員に対し、安全上の懸念があるとして4月12日までに家族を帰国させるよう勧告した。(c)AFP

この二つの事件が関連があるかどうかは、はっきりしないというが、二家族は同じイベントに参加した直後に襲われていることから、かなりの関連性が考えられる。
いまでは世界でももっとも危険な都市と言われるようになったメキシコのシウダフアレズ(Ciudad Juarez)では、去年だけで2500人の市民が殺害された。
領事官職員とその家族を含む三人が殺された週末は特に血なまぐさく、なんと50人が麻薬関係の暴力で殺害されている。
私もテキサス州には知り合いが多いが、特に国境付近のエルパソ市に住む友人は、昔は国境を歩いて超えて遊びに行ったりしていたものだが、今では怖くてとてもそんなことは出来ないと語っていた。メキシコ側では未成年者の飲酒などをうるさく取り締まらないので、若者が春休みなどにハメをはずすことで人気があったが、今はそういう行動は慎むようにと警告が出されているほどだ。


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不法侵入違法移民を取り押さえた地主が人権侵害で訴えられる

自由社会において一番大切なものは個人の家や土地といった個人の所有物の保証である。個人の持つ家や土地はむやみやたらに他人が取り上げることはできない。それが泥棒であり政府であり諸外国の武力であり、外敵から自分の所有物を守ることが出来なければ自由社会は成り立たない。
であるから、自分の家に不法に侵入した犯罪者を、家主が暴力を使ってでも取り押さえる権利がなかったら、この家主にとってこの家は自分の所有物であるとはいえなくなる。
アリゾナでは、独裁者オバマ王の指令の下、まさにそれが起きている。
ワシントンタイムスによると、メキシコとの国境線に酪農地を持つアリゾナ州の男性が、10年間にわたり自分の土地を通って密入国する異邦移民を取り押さえてきたが、その男性が16人のメキシコ人に反対に人権侵害で訴えられ、しかもアメリカ連邦裁判所は、その訴えを却下せず、訴訟の継続を認めるという信じられないようなことがおきている。
訴えられた男性はロジャー・バーネットさん64歳。元警察官で1998年にバーネットさんの土地に不法に侵入し家畜を殺し建物を破損した挙句に、バーネットさんの自宅にまで侵入した際、その密入国者を取り押さえて地元警察に譲り渡したことがきっかけとなり、以来10年以上自分の土地に不法侵入する密入国者たちを取り押さえてきた。
この訴訟のもととなる事件とは、2004年3月に5人の女性を含む16人の密入国者がバーネットさんの土地に不法侵入した際、銃をかまえ犬を連れたバーネットさんに取り押さえられたというもの。
原告側の弁護士によると、このときバーネットさんは犬を放つと脅した上、さらに逃げれば撃つと脅したという。
原告側は、メキシカンアメリカンリーガルディフェンスアンドエジュケーションファンドというメキシコ系アメリカ人の市民団体がスポンサーとなって、バーネットさん及び密入国者を逮捕した地元保安官を相手取り、3200万ドルの損害賠償を求めているという。
バーネットさんは1998年から1万2000人の密入国者を取り押さえているという。
バーネットさんによると、密入国者の通り道となっているバーネットさんの土地には、侵入者たちが残していったごみが何十センチにも積み重なり、単なる紙やペットボトルに加え、汚物や煙草の吸殻などが無数に残されているという。
また家畜用の貯水槽やフェンスなどが何度も破損され、侵入者の残したビニールを食べた家畜が死んだりしたこともあるという。バーネットさんが銃を自衛用に所持しているのは、時々はいってくる麻薬密売者たちが武装しているからだそうだ。
だいたい他人の土地に無断で入ってくるような人間数人と素手で立ち向かえるわけはないのだから、地主がなんとしてでも自分の土地を守りたければ銃を持ち歩くのは当たり前だろう。侵入者は殺されても文句がいえないのに、反対に訴えるなどとは言語同断だ。
本来ならば国境警備は国の責任のはずだが、オバマ王は国土安全保障になどまるで興味がない。それどころか国境警備を強化しようとするアリゾナ州の新し移民法をメキシコ大統領と一緒になって批判しているという非国民だ。
こんな訴訟が却下されずに認められるなどということは、自由の国アメリカではおきてはならないことだ。だいたい密入国者に人権などない!
もしバーネットさんがこの訴訟によって金銭的な負担が起きすぎて、この土地を手放したとしよう。そうなったら原告側は不法にバーネットさんの土地に侵入した上、訴訟を通じてバーネットさんの土地を取り上げたことになる。そんな理不尽が通っていいのか?
だとしたらメキシコとアメリカの国境など存在しないことになるではないか? 独立国の国境を守れずしてアメリカは独立国といえるのか?
これはバーネットさん個人の問題ではない。アメリカの国境警備、国土保証、自由社会への攻撃だ。
このような訴訟が起きている間にも、オバマ王はホワイトハウスでメキシコ大統領歓迎のため、有名人や芸能人を集めて盛大なパーティを行っている。


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メキシコ大統領の偽善的なアリゾナ州移民法批判

本日、訪米中のメキシコのフェリペ・カルデロン大統領はアメリカ議会の席でアリゾナ州の移民法は人種差別だと批判をした

米・メキシコ首脳、アリゾナの移民法を「差別的」と批判

5月20日13時24分配信 CNN.co.jp
両首脳の2者会談はこれで4度目となるが、今回は不法移民の摘発強化を狙ったアリゾナ州の新法について両首脳が厳しく批判。カルデロン大統領は同法を「差別的」と形容し、オバマ大統領も「苛立ちが誤った形で表現されたもの」との認識を示した。
カルデロン大統領は同日、CNNの報道番組でも同法について「あらゆる意味で人権感覚に反する」と述べた。移民問題はメキシコの対米外交における最大の課題であり、「国民の間に多大な緊張をもたらしている」とも指摘し、「最大の解決策はメキシコ国内での雇用創出であり、それこそまさに我々がやろうとしていることだ」と強調している。
アリゾナ州の法律では移民に登録証の常時携行を義務付け、不法移民の疑いがあれば警察官が職務質問できるようにした。
オバマ大統領は同法について「差別的な形で適用される可能性がある」と懸念を示し、司法省に同法の文言の徹底調査を指示したと説明。同省の報告を待って、どう対応すべきかを決めると表明した。

外国の大統領がアメリカの州法にいちゃもんをつけるなんぞ行き過ぎなのはもちろんだが、それに反論もせず同意をしてどうすんだオバマ王よ、それでもあんたはアメリカ代表か?
しっかしだ、そういうメキシコでは南米からの移民をどれほど人道的に扱っているのだろうか。カルデロン大統領に直接聞いてみようじゃないか。

(CNN)司会者:ではガテマラやハンドラスやエルサルバドルやニカラグアといった国の人々がメキシコに入国したい場合には、簡単に入って来れるわけですか?

カルデロン: いいえ、書類に記入する必要があります。正式な名前を記入しなければなりません。前科があるかどうか調べなければなりませんから。そうしてからメキシコに入国できます。
司会者: メキシコ警察は違法移民として疑わしい人々に身分証明書の提出を要請して歩きますか?
カルデロン: もちろんですとも。もちろん、国境において訊ねますよ、あなたは誰ですかとね。そしてもし彼らが説明したら、、
司会者: 入ってくる時に国境においてですね。
カルデロン: そうです。
司会者:でも一旦入ってしまったら、、
カルデロン: いや、一旦国内に入ってからも、当然メキシコ警察は法を施行しますよ。 でもメキシコでは今はもう違法移民は犯罪ではありません。

確かにメキシコでは違法移民は刑事犯罪ではなく民事の問題となったらしい。移民法改正の2008年までは、違法移民は逮捕され一時拘束の後、強制送還されるのが普通だった。現在は、単に見かけが外国人に見えるというだけでは警察は身分証明書の提示を強制できないが、警察官が別の理由で個人に質問した場合においては、その個人の身分証明書提示を要請する権限があるのだという。だとしたら今回通過したアリゾナの州法となんら変わりはないではないか。
メキシコの移民法が人種差別的でないというなら、ほぼ同じ内容のアリゾナ州の法律も人種差別的ではないはずだ。
だいたい自国の犯罪もきちんと取り締まれないでアメリカに散々迷惑をかけ、自国の経済破綻が原因で自国民がアメリカに出稼ぎに来るような状況を作っている国の大統領が、アメリカの移民法に文句なんか言える立場なのか?
オバマ王が本当のアメリカ大統領なら、そのくらいのお説教はしてやってもいいはずだ。それがカルデロンと一緒になってアリゾナバッシングをやってるんだから救いようがない。
カルデロンの演説に拍手した民主党の議員らにも、恥じを知れ! と言ってやりたいね、まったく。


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米国民多数がアリゾナの違法移民取締法を支持、否定的報道とは裏腹

米国はアリゾナ州において、最近通過した違法移民取締法についてアメリカのメディアは圧倒的に否定的な報道をしているにも関わらず、米国民の大多数はこの法律を支持していることが最近行われた世論調査ではっきりした。
この法律に関するリベラル側からの攻撃は凄まじい。オバマ王はじめリベラルな政治家や芸能人たちは、声高に、あたかもアリゾナ州は人種差別者の集まりであるかのような言い方をし、アリゾナ州をボイコットしようなどとい動きまである。
主流メディアの歪曲報道は目に余るものがあるが、アメリカメディアのニュースを焼き直しで報道している日本のメディア報道など、割合偏向報道が少ない産經新聞でもこんなもんだ。

「ゲシュタポ連想」 波紋広げるアリゾナ移民法

5月2日23時43分配信 産経新聞
 【ワシントン=佐々木類】米西部アリゾナ州で、不法移民の摘発強化を目的とした移民法が成立し、全米に波紋を広げている。警官が外見などから不法移民と疑うに足る合理的理由があれば逮捕ができるとした州法にヒスパニック系市民から「人種差別だ」と批判の声が上がり、ホワイトハウスや連邦議会を巻き込む動きに発展しているためだ。オバマ政権の対応次第では11月の中間選挙に影響を与える可能性もある。

まず、「警官が外見などから不法移民と疑うに足る合理的理由があれば逮捕ができる」という書き方には問題がある。これでは見た感じが外国人だったら、即座に尋問を受け、合法な身分を即座に証明出来ない人は有無もいわさず強制送還になる、といったことを想像してしまうが、実際はそうではない。
身分証明の提出を警察が要請できるのは、何か犯罪を犯したり、挙動不審で任意質問を受けたり、交通違反を犯したりした場合に限られる。
単に見かけが外国人に見えるというだけで身分証明の提示を要請するのがゲシュタポを連想させるというなら、まさにそういうことを普通にやっている日本の警察はどうなるのか、と私は産經新聞にお聞きしたいね。
日本の一般市民はご存知ないかもしれないが、日本で長期に渡って暮らしている外国人は在日外国人の身分証明書を常時携帯し要請されれば提示する義務がある。仕事で日本を訪問する外国人は、多かれ少なかれ、いずれは日本の警察官から任意質問を受けるものである。欧米の白人や黒人に対してはそうでもないが、東南アジア系の東洋人に対する日本警察官の態度は、はなから犯罪者扱いだ。
カカシのラオス出身の同僚は、東京駅を歩いていて私服の警察官に呼び止められ、どこへ行くのか、どこに泊まっているのか、と色々質問を受けたと言う。出歩く時は常にパスポートを持って行くようにと言っておいた私のアドバイスを忘れて財布だけしか持っていなかった彼は、ちょっと応答に困ったそうだが、泊まっていた一流ホテルの名刺を持っていたので助かったと話していた。
アリゾナの州法は、この日本の法律よりも緩やかなもので、すでに連邦法律として存在しているものを積極的に施行していこうというものに過ぎない。
それがなんで人種差別だのゲシュタポだのって批判が出てくるのかといえば、アメリカのリベラルは違法移民取り締まりに全面的に反対しているからなのだ。
さて、こうしたリベラル連中のヒステリックな反応とは裏腹に、一般のアメリカ市民はアリゾナの新法律におおかた支持を見せている。5月12日付けのピューリサーチの記事によると、回答者の73%が警察から要請された際の身分証明提示を支持しており、67%が合法在住の書類を提示できない人物の一時拘束を支持している。62%が警察官が違法移民と判断した人間に質問する権限を認めると答えた。
結果的に今回の新しい法律全体を見た場合、59%が支持すると答え、32%が反対すると答えた。
これはピューリサーチセンターが5月6日から9日の間に994人の大人を対象におこなったものだが、興味深いのは、共和党に比べてリベラルな民主党支持者の間ですら、賛成45%、反対46%と、意見がまっぷたつに割れている点だ。
しかも、民主党支持の65%までが警察から要請があった場合の身分証明書提示を支持しており、それが出来ない人間の一時拘束も55%が支持しているという。
メキシコと国境を接するカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスといった州では、メキシコからの違法移民と国境添いのアメリカ市民との間で毎日のように暴力的な接触が起きている。特に違法移民を移動に関わっているのはメキシコの暴力団がほとんどなので、国境沿いの農園や酪農地が荒らされたり、地元アメリカ市民が誘拐されたり殺害されたりすることが少なくない。
またメキシコを通じて入ってくる麻薬なども、アメリカ国内では深刻な問題となっているほか、メキシコの麻薬戦争のとばっちりが国境沿い地域にも及んで来ているという問題も無視できない。
そういう状況があるので、アメリカ市民は違法移民問題は深刻な問題だと思い始めており、リベラルが思うほど違法移民に対して同情的ではないのである。
これまで、保守派が違法移民の取り締まりに関して厳しい事を言ったりすると、リベラル側から人種差別の汚名を着せられ、次の選挙ではラテン系の票が得られず大敗するといったケースが多かった。カカシ自身、保守派の移民法改正に対する強攻な姿勢には批判的だった。
しかし、今回のアリゾナの法律は最近は目に余る外国人犯罪者から州を守ろうという国境警備対策である。国土保障に共和も民主もない。
リベラル政治家たちは、それを間違えると次の選挙で本当に痛手を被るかもしれない。


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アメリカ小児科医協会、女児の陰部切除という野蛮な因習を認める

アメリカに移住したイスラム教徒が、女児を祖国に送り返してアメリカでは禁止されている陰部切除という野蛮な処置を受けさせているということが問題になっているが、何とアメリカ小児科医協会は、この因習を止めさせるためにアメリカ国内で女児の割礼を許可すべきだという見解を発表した。
ちょっと待てよ。それは話が逆さまではないか? 
この因習について良くご存知のない方のために説明するが、女児の割礼は男児の医学的処置とは全く違う。女児の陰部のかなりの部分を切り取るという、医学とは無関係で野蛮な伝統に基づく非常な苦痛を伴う危険な処置である。
アフリカやアジアや中東のイスラム圏諸国で広く行われているが、大抵の場合、不衛生な場所で麻酔も使わず、医師でもない家族や近所の女たちが女児を何人かで羽交い締めにしてカミソリを使って非常に敏感な部分を切り取るというものすごく野蛮な行為である。中国で昔行われていた纏足などと並んで女性への虐待行為である。
不衛生な場所でこのような大掛かりな切除を行えば、傷口が化膿し尿道症並び種々の病状の原因となり、不妊症になったり、時には死に至ることもある。またよしんば完治したとしても、心の傷はそのまま残る。クリトリスを完全切除するのだから、大人になってからの性行為にも多いに支障をもたらす。
さて、問題なのは、イスラム圏諸国から移住してきた移民たちが、移住先の文明国にもこのような因習を持ち込んでくるということである。本来ならば、こうした行為への適切な処置は、受け入れ国が移民に対して、そのような行為はこの国では違法であり、幼児虐待として見なされ法によって罰せられるということを説明するところからはじまり、それでも実際にそのような行為を行った場合には断固たる処罰をすることである。文明国ではそのような野蛮な行為は断固認めないという姿勢をはっきりさせるのが本筋だ。
移民達はそうやって新しい国の習慣を学び、最初は抵抗しても二代目三代目となるうちに、出身国ではなく移住先の国の習慣を受け入れるようになるのだ。他のどの国からの移民も、そうやってアメリカ人になってきたのだ。
それを何故、女児虐待に限って、文明国のアメリカで許可しようなどというのだ?
アメリカ小児科医協会のいい分はこうだ。このような習慣は国内で禁止しても移民たちは女児を外国に送り返して危険な処置をうけてしまう。だから、アメリカ国内で医師による安全な切除を許可することによって、そのような危険を防ごうというものである。
アメリカンアカデミーオブペデイアトリックスの声明文によると、彼らのいう安全な措置というのは、クリトリス全面切除という危険なものではなく、陰部の皮をほんの少し切るだけというピアスほどの危険も伴わない措置だという。移民達の慣習や伝統に対して同情的な理解を示すと言う意味で、医学的には害にも益にもならない儀式上の処置を許可するという、いわゆる妥協案だというのだ。
確かに、医師による処置であれば医学的な問題は解決するかもしれない。だが、それでは女児及び女性虐待を許可するという文化的な問題が解決していない。
中国での纏足にしてもアフリカやイスラム圏の陰部切除にしても、その根底には女性の独立性を妨げるという女性虐待の意識がある。
中国で纏足が行われたのは、足の小さい女性は美しいとされたからだという表向きの理由とともに、そんな足では満足に動くこともできず、嫌な相手と結婚させられても逃げることが出来ないという、女性を閉じ込めておくという効果があった。
女児の陰部切除は、女性のヒステリーな気性を緩和するためという表向きの理由の裏に、性的に敏感な部分を切り取る事によって、女性が性行為によって快楽を得られないようにし、夫以外の男性と性交を結びたいという欲望を防ごうというのが本当の理由だ。
なぜ文明国が女性虐待の伝統や宗教を持つ野蛮な文化に迎合する必要があるのだ? そのような文化に対して敏感であるべきという考えそのものに私は非常な抵抗を覚える。
この事に関してはBare Naked Islamというブログに色々な人たちの意見が載っている。
そのなかでも説得力があると思われるのは、一部でも陰部切除を合法にしてしまえば、これまでアメリカの法律に守られて親族からの圧力に耐えて娘の陰部切除を行わないでいた母親たちが、それを行わない口実を失ってしまうという理屈だ。
だいたい全面的に悪い行為を妥協として一部だけ認めるという理屈がおかしいではないか。
アフリカやイスラム圏諸国では未だに奴隷制度が伝統的に残っているが、こうした文化に理解を示すために、妥協として移民には一部奴隷制度を認めるというのと変わりがない。
そういうことを異文化への理解を示すとかいう理由で多少でも妥協していけば、そのうち、娘の貞操を守るという理由で野蛮国のあちこちで行われている名誉殺人も、妥協として娘を殺すのは良くないが、鞭打ちなどの拷問程度なら許可するとかいうことになりかねない。
陰部切除は女性虐待の象徴である。そのような悪習は形の上だけでも文明国に存在してはいけないのだ。アメリカは男女同権の国である。女性虐待の象徴を一部たりとも認めるべきではない。
これに関してはEuality Nowなどのフェミスト団体も断固反対している。
そういう意味で今回の小児科医協会の声明は、医師としての気持ちは理解できるが、解決法への方向を見間違えていると言える。


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ジョージ・ケーシー、イスラム過激派の脅威を認める勇気がない腰抜け陸軍参謀総長

このあいだもプロファイリングは必要だで書いたように、アメリカ軍隊ではPC(ポリティカルコレクトネス)が行き過ぎで、イスラム過激派による脅威による適切な対処がされていないという話をしたばかりだが、先日数局のテレビインタビューにおける陸軍参謀総長のジョージ・ケーシー将軍の供述は聞いてて腹が立つというより呆れてしまった。この将軍は2006年までイラク戦争の総司令官として働いていたが、対反乱分子政策(いわゆるイラク増派)に反対し、昇進という形でペトラエウス将軍に総司令官の座を追われたあのケーシー将軍である。
詳しいことはミスター苺が書いているが、ここでいくつか引用させてもらう。

陸軍参謀総長ジョージ・ケーシーJr将軍は、日曜日、フォート・フッドにおいて12人の同胞兵と何十人のけが人を出す大量射殺事件を起こしたマジ・マリキ・ハサンの宗教についての憶測が「我が軍の他のモスレム兵士らへのバックラッシュ(反感)につながる」ことを心配していると語った。
「私はその件について我が陸軍の司令官たちに注意するよう告げた」とケーシー将軍はCNNのテレビ番組「ステートオブザユニオン」でのインタビューで語った。「これが非常な悲劇であるとはいえ、このことによって多様化が犠牲になってしまっては恥というものです。」
ケーシー将軍は日曜日に三つのニュース番組に出演し、ほとんど同じ言葉使いをし、ABC局の「ディスウィークウィズ ジョージ・ステファノポロス」でも陸軍の各ランクに所属する3000人を超すモスラム兵に対する偏見を防ぐ努力をしていることを語った。
「多様性のある陸軍は我が軍の強さです、、、」と金曜日にフォート・フッドを訪れたケーシー将軍は「ディスウィーク、、、」で続けた。。
「憶測はバックラッシュを促進します。」「フォート・フッドで起きた事は悲劇ではありますが、多様化が犠牲になることはそれ以上にひどい悲劇です。」

陸軍の多様性を守る事の方が、アメリカ兵の命を守る事より大事だというのか?いったいあんたはどこの国の陸軍将軍なのだ?いい加減にしろ!
今日フォート・フッドでは13人の犠牲者を弔う追悼式が行われ、オバマ王も妃と一緒に参加した。 偶然だが、今日アメリカは軍人の日で、現役退役軍人に敬意を表する祝日である。
オバマ王も連日「結論を急いでは行けない」といい続け、今度の事件がテロ事件であったことを認めようとしない。だが、その後犯人のハサン少佐が911事件の犯人達が通っていた聖廟に事件当時通っていた事実や、イエメンなどアルカエダの支部に積極的に連絡を取ろうとしていた事実が明らかにされている。はっきり言って、この人間がキリスト教徒でも、彼の普段の言動から怪しげな人物として捜査されているべきだった。
学校の同級生や同じ隊の上官など、前々からハサン少佐の異様な行動を心配していたというが、やたらな通報をして人種差別者だと判断されるのが怖くて公式な苦情を提出できなかったという。陸軍の参謀総長が人命より多様性を尊重するような風潮があっては、下の者が自分の肩書きに傷をつけるのを恐れて明らかな危険人物を通報できなかったとしても理解はできるというもの。
私が何度となくマキシムなる似非保守ブロガーにこだわる理由は、彼のやり方があまりにもアメリカの国防を脅かすリベラルのやり方にそっくりだからである。マキシムはカカシがイスラム過激派という一部のイスラム教徒を批判することが、イスラム教徒全体を差別する行為であると主張する。
例えば、日本人の学生がイギリス人の英語教師を惨殺した事件で、もしイギリス人がそれだけを見て「日本人は野蛮だ」と言ったら人種偏見だといえるが、「イギリス人女性を殺害したのは日本人だった」と指摘すること自体は差別でもなんでもない。日本にしろイギリスにしろ殺人を犯す悪い奴が存在するというだけの話だからだ。
それと同じでテロリストの多くがイスラム過激派であると指摘する事自体はイスラム教への侮辱でも何でもない。むしろテロリストへの批判をイスラム全体への批判と取ることこそイスラム教への冒涜と言える。
マキシムがリベラルでないとしても、一部を全体と混同する全体主義者であることに変わりはない。残念なことに、マキシムのような考えを持った人間がアメリカのリベラルには多くいる。その全体主義の思想がアメリカをどれだけ蝕んでいるか、今回のフォート・フッドの事件で明らかになったといえる。


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